2021年度に放送されたアニメ映画一覧 99

あにこれの全ユーザーが2021年度に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月25日の時点で一番の2021年度に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

×

絞り込み

年代別アニメ一覧

72.3 25 2021年度アニメランキング25位
漁港の肉子ちゃん(アニメ映画)

2021年6月11日
★★★★☆ 3.9 (51)
136人が棚に入れました
食いしん坊で能天気な肉子ちゃんは、情に厚くて惚れっぽいから、すぐ男にだまされる。一方、クールでしっかり者、11歳のキクコは、そんな母・肉子ちゃんが最近ちょっと恥ずかしい。そんな共通点なし、漁港の船に住む母娘の秘密が明らかになるとき、二人に、最高の奇跡が訪れる――!

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

面白おかしい肉子ちゃんに感謝な娘の話

 漁港の船で暮らす親子、キクコと肉子の生活を主にキクコ目線で、描かれたお話だったです。親子なのに漢字違い(喜久子、菊子)で同じ名前という、訳があるような似てない親子です。題名が肉子ちゃんなのに、娘が主人公にしか見えなかったです。

 肉子を描く描写が、面白く特徴を表していて楽しいです。いつもマイペースで楽しい肉子ちゃん。
 男運のなかった肉子ちゃんが、今キクコと船で暮らすようになった経緯から始まるです。

 肉子ちゃんというより、キクコの学校生活を通して自分自身を見つめ直すお話が、わりと濃く表していたと思うです。これは、意外と似たような成り行きを誰もが、体験しているような気もしないでもない気がしたです。
 自分や肉子ちゃんを見つめた先、とあるきっかけから、親子の秘密が明かされたです。でもそれは、キクコ自身もわかっていたことで、それでも互いに親子であるという認識をさらにはっきりさせたのだろうと思ったです。

 子供としてこういう脳天気な母親を恥ずかしく思うのは、普通かもしてません。でも、自分を常に大切にしてくれている、心配してくれるということも認めているです。そんなキクコの気持ちは、言葉となって肉子に伝えられたところは良かったです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

盛り上げ方は最高だった。
ジブリを相当意識した内容で、クスリと笑ってしまうところもあり、見応えのある映画だったと思う。
ただ、吉本がかんだから面白くなったとは思わない。

例えばポケモンのパーティ編成論で言われることのように
最初の企画をどうしたら面白くなるか、頑張って考えて面白いものにした後で、最初にやりたかった事を消したら最高に良くなった可能性が高い。

まあ色んな大人の事情によってこんな時代錯誤な物語になってしまっているのだと思うけど、そうだったとしたら、相当頑張ったのだと思う。

ここまで書いてプペルも似た感想呟いてた気がするなあと思った。
少なくとも肉子ちゃんの方が荒れに荒れたプペルより面白いのは明らかで、吉本はビッグネームを使って名誉挽回したかったのかな?
次は又吉直樹脚本でやって欲しい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7
ネタバレ

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

日本アカデミー賞受賞おめでとうございます。

実は劇場には足を運べてないのですが、DVD出たら必ず見ます!!

恋雨も海獣の子も素晴らしかったので渡辺歩監督には期待大なのであります!!

早く見てみたいのであります!

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

そんなわけでなかなかアマプラで見れるようにならんなと思ってたのですが、先だってNHKのEテレで放送されましたんでこれわとゆうことで録画して見ました。

驚いたことにこのハナシにはエンタメには絶対必要といっても過言ではないカタルシス的なモノがない。

要するにどんでん返しとゆうか『なにー!そうだったのかー!』的な。

普通映画ってゆうのはそおゆうとっておきのシーンがあってそこに深く感動したりするもんだと思ってたんですが。

無いんですよ。
このハナシには無いんですよ。

そもそもですな。

話の序盤で肉子ちゃんとキクコちゃんは{netabare}親子ではない{/netabare}とゆうことが簡単に想像ついちゃうストーリー展開になってるわけで、後半そこが明らかになっても『ま、そうだわな』とゆう感じになるとゆうかなり渋い作りになってたわけです。

だからといってこの話はなんやねんおもんないやんけとゆうことにはなりません。

なぜか。

おそらく人の苦労話はドラマチックに描けば描くほど嘘くさくなるとゆう考え方を渡辺監督とさんまさんが共有したんではないかと。

肉子ちゃんのキャラデザこそありえへんぐらいデフォルメされてるんですが、演出は実はものすごいリアルで、苦労した人ほどこの話をかみしめて共感できるのではないかとボクは勝手に思いました。

なのでどこかのシーンでいきなり堰を切ったように涙があふれてとまらないといったようなことは全くなく、そこここのなんてことの無いシーンでなんてゆうのか人間の業みたいなものを『ふっ』と笑ってしまうようなそおゆう深みと出会えるそんな物語でありました。

家族愛とか親子愛とかそおゆうのんを感じさせる感動作品と思ってたんですが全然違います。

そおゆうべっとりした話ではありません。


まあなんとゆうか、うまいことゆえないすけどええ映画でした。


あと意外と飯テロアニメだったのもよかったです。
フレンチトーストも焼肉もすごいおいしそうでした。


ああ。あとラストシーン。

キクコちゃんがトイレで{netabare} 女の子{/netabare}になるシーン。
ボクはあそこでどおゆうわけか思わずガッツポーズをしちゃいました。

ボクが感じたのはそおゆう映画だったなとゆうことです。

おしまい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

72.1 27 2021年度アニメランキング27位
サマーゴースト(アニメ映画)

2021年11月12日
★★★★☆ 3.8 (69)
265人が棚に入れました
光溢れる世界を描き出す気鋭のイラストレーター loundraw(ラウンドロー) 初監督映画作品「サマーゴースト」2021年公開決定!
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

夏の深淵

短編らしく緊密に構成された、メッセージ性が濃厚に感じられる作品だった。
どこかノスタルジックな風合いの映像に、繊細な劇伴音楽が寄り添い、
何よりも全編にただよう、ナイーブな内省の手触りが好ましい。

青年期が直面する生と死のテーマそれ自体は、既存作品と較べても
ファンタジックなフィルターに和らげられているためか、尖鋭な印象に欠けている。
感覚的にメッセージを感受し、あまり踏み込まない鑑賞法も確かに正解かも知れない。
ただ、自分が感じ取った本作の個性は、むしろ主知的な側面にある気がする。

幽霊とのファーストコンタクトで、いきなり質疑応答がはじまる。
あおい:「幽霊にも、スクールカーストってあるんですか?…」
ここはクスっと笑っていいところなのだろうが、本作の基本的な方向性、すなわち、
真剣で切実な「問い」の物語であることがすでに示唆されているように感じられた。

友也。あおい。涼。

「生きる」とはどういうことかを知ろうと、彼らは必死に模索する。
そのそれぞれの「問い」の在り方を精細に注視したい思いに自分は駆られる。
絢音を加えた四人のそれぞれの視角から重ね写しに浮かび上がる、
生と死をめぐる独自の省察、それこそがこの作品の創造のコアなのではないか、と。

大勢に逆行しているとは承知しつつ、敢えて自分はテーマにロックオンする。
観念的な事象を扱うにあたり、「経験」という概念を用いて可視化する方法をとった。
かなり思弁的な内容につき、適宜スルーでお願いします。


{netabare}1 友也

絢音と友也との、初対面の問答はこのようなものだった。

 ―きみは何が訊きたいの?
 ―幽霊には世界がどんなふうに見えるのか、知りたいんです。
 ―それは無理ね。簡単に説明できるものじゃないから。
  幽霊のことは幽霊にしかわからない。

絢音の素っ気ない返答はしかし、その先の展開を予告したものだ。
二度目に会いに行ったとき、「友也くんはどうして生きてるの?」と逆に質問され、
「自分が生きているのかどうか、時々わからなくなる」と本音を漏らす。すると、
「じゃあ、試してみる?」と、彼の手を取って、空中散歩へと誘いだす。

絢音は友也にこんな「飛び方」を指南する。

  深い場所。心のずっとずっと奥で願うの。
  魂は君が望む方へ向かう。
  さあ、考えて。きみはどこへ行きたい?

魂の促しに注意を澄まし、自分が本当に願うことに照準を合わせる。
二人の幽霊は美術館を訪れ、満喫する。絢音とともに過ごす自由で濃密な時間。
それは友也にとって、かつてない深い「経験」だったのではないか。

友也の幽霊チャレンジを、"考察"風に説明するとこんな感じだろうか。
飛翔は勿論、しがらみからの解放であり、自由のメタファー。
そこから、自己の心の奥底へとダイブ。深く沈潜し、真実な心の声を聴く。

ここで、この先の物語を読み解くための一つの仮定を立ててみたい。
機械のように虚ろな日々を送る友也が心の底から求めていたものとは、
生きていることを本当に実感できる、確かな「経験」だったのではないか。
そして、絢音の本質、それは彼を「経験」へと導く存在だったのではないか――。


2 あおい

物語の終盤。三人が互いの抱える問題をカミングアウトする流れの中で、
飛び出していった涼のあとを追い、泣き崩れる彼の傍らであおいが語りかける。

  わたし学校でいじめられててさ、ずっと苦しかった。
  生きてる意味とかそういうの、全然わかんなくなっちゃって…
  何か新しい答えがほしくて、幽霊をさがしたの。

このシーンのあおいの言葉は、作品理解へのブレイクスルーとなる重要なものだ。
セリフは次のようにつづく、

  涼くんとは全然違うのかも知れない。
  でも、きっと友也くんも悩んでるんじゃないかな。
  わたしたちが出会ったことには、意味があるはずだよ。

同じ「意味」という語が二度、口に出されていることに注意したい。
両者の間に認められる決定的なニュアンスの違いを精確に捉える必要がある。
ここにおそらく、本作のテーマ的省察の最重要ポイントがあるはずだ。

「生きてる意味」がわからない。・・・
サマーゴーストに会おうとしたあおいの動機、それは「意味」を知ることだった。
だが、生きる意味とは何か。それは果たして問いとして成立しているのだろうか?
その「意味」はいわば虚像であって、追っても追っても遠ざかってゆく逃げ水のようなものだ。
それに疲れ果てて、いつしか生を無意味と決めつけ、逃避する口実にすりかえられる。

友也が絢音(?)に死へと誘われるシーンで、その真相が明らかにされる。

 ―何の意味があるの?
  つらいだけの世界にどうしてそんなにしがみつくの?
 ―たしかに嫌なことばっかりだけど・・・まだ終わってないんだ。
  涼くんとかあおいちゃんとか、少し顔をあげれば、新しい出会いがあるって知った。
  ・・・おまえは絢音さんじゃない。死ぬ理由を探してた僕だ。

「意味」への問いに潜んでいた自己欺瞞の罠が暴露される。
「生きる意味」を問うことは、「死ぬ理由」を探すことと背中合わせの表裏一体なのだ。
あおいの場合も、幽霊はひとりぼっちだと聞いて安堵していたことから、
「生きてる意味」よりも、やはり「死ぬ理由」の方に傾斜していたのだろう。

だが、彼女はすでにその先にいた。

「わたしたちが出会ったことには、意味があるはずだよ。」

無根拠にあるものと信じ、漫然と追い求める「意味」ではない、
自らの経験の中から自身で見出し、与えていこうとする「意味」。
そこには彼女の変化と、獲得されつつある能動性が反映している。

この二つの「意味」のあいだには深淵が横たわっている。
それを跳び越えること、それが「認識」と呼ばれる営為なのだ。
われわれが正しく生きるために跳び越えねばならない深淵は、実は足元にある。
時にそれは冒険であり、決死の飛躍である。


3 絢音

「わたしたちが出会ったことには、意味があるはずだよ。」

あおいのこの言葉に対応した、具体的なストーリー展開が、友也と絢音の交流だろう。
絢音は友也に自分の死の真相を打ち明け、遺体を見つけてほしいと願う。
友也だけが絢音の助けを必要としていたのではなく、二人の関係性は相互的なものだ。

いま仮に、生きるということをフラットに、一つのプロセスとして捉えた場合、
友也が陥っている状態がいわば生の「プロセス不全」だとすれば、
「死」が宙吊りにされたままの絢音の現在もまた、同じような不全の状態だと言える。

 ―僕は絢音さんを見つけたい。今はそれだけです。
 ―わかった…。きっとそれで全部わかるね。
  命の終わりは友也くんの未来で、私の過去。二人のちょうど真ん中だから。

遺体を発見すること、すなわち絢音の死の確定を結節点として、
それが終点である絢音の過去と、そこが起点となる友也の未来とは
完全な対称性を示している。二人の人生が「死」を境に向かい合っているのだ。

この事実は同時進行する二つのシーンによって象徴的に表現されている。
絢音が入っているトランクを掘り起こすのと並行して、もう一人の友也は
自室の押し入れに隠しもっていた真っ白なカンバスを掘り出す。
絢音の過去と友也の未来。終わりと始まりが同じ一つの瞬間に重なり合い、燃焼する。
そしてこの瞬間に、二人が出会ったことの「意味」が集約されているのだ。

友也にとってその瞬間は、絢音との「経験」を完結させるものだ。
だが同時に、そこからはじまる新しいプロセスの「意味」を規定するものでもある。

掘り出したトランクを開けて絢音と対面したとき、
絢音の「死」という、抗いようのない現実を彼はあらためて「経験」する。
この経験は友也にとって、彼女と出会った経験の「意味」をさらに問いつづけ、
生に向き合う構えを根本から変化させる契機となるはずだ。

  現実に戻って絢音さんを見つけなきゃいけない。
  いつか死ぬってこと。絢音さんが生きていたってこと
  もっと、ちゃんと知らなきゃいけないんだ。

では、「もっと、ちゃんと知る」ためには何が必要か?
一つの経験の意味を、新たな経験によってさらに深めること。
そのようにして、「経験」はさらなる「意味」を求めて深まりつづける。
その連鎖こそが「生きる」ということの実質なのではないのか?
「生きる意味」とはその果てに、最後のピースのように得られるものであるはずで、
性急に求められるべきものではないのだ。

「きっとそれで全部わかるね」、と絢音は言った。
「死」という経験を経て、友也が一つの認識に達することを彼女は予感していたのだ。
そのとき彼もまた、一つの深淵を跳び越えたのである。

掘り起こされたカンバスと向かい合い、友也の制作の日々が流れる。そして、
完成された作品に描かれていたもの、それは花を抱いて微笑む絢音の肖像だった。

そこに定着されたものは紛れもなく、成就した一つの「経験」の姿だ。
生きるということ。「経験」によって「意味」に到達すること。
このアニメ映画が伝えるメッセージは確かにそこに結実している。同時にその絵には
絢音への思慕とともに生きていく友也の決意が示されているようだ。


4 涼

一年後の夏の夕暮れ。同じ場所で三人が再会する。
春に逝った涼がサマーゴーストになって現れる。その理由はおそらくシンプルなものだ。
「ちゃんと話せてよかったぜ。最後はしゃべれなかったから。・・・」

実は四人のなかで涼だけが、「プロセス不全」からは自由だった。
未来を断たれた苦悩の中でも、真っ直ぐに正しいプロセスを貫いていた。
生まれてきたことへの懐疑、不条理と向かい合う恐ろしい苦悶の時間を送りながらも、
最後まで生を意欲しながら逝った、その死に向かうプロセスが正しく完結しているからこそ、
彼の表情は安らかで、生きていく二人を励ますことさえできるのだ。

ラストシーン。涼が去ったあと、友也とあおいが滑走路に佇んでいる。

今さらだが、最後に一つ、残された問いがある。
なぜサマーゴーストと会う場所は、飛行場の滑走路なのだろうか?
それらしい答えは幾らでも見つかりそうだが、自分としてはこじつけと言われようと、
これまでの論旨を踏まえた解釈を提示してみたい。

サマーゴーストの登場シーンは、飛行機が滑走路へ着陸するイメージで描かれていた。
これは多分、彼女が「死」という深淵を飛び越えて、三人の前に現れたことを意味している。
友也とあおいも、それぞれの経験の中で深淵を跳び越え、二つの死を経験して
現在の地点に着地している。このラストシーンはそのことを強く印象づけるものだ。
そして今、そこからふたたび歩き出そうとしている。

 もしかしたら、言われたとおりにしてた方が楽だったかなって時々思うよ。
 でもいいんだ。どんなことも、どうせいつか終わるって思ったら、
 なんか、こわくない気がしてきたから。
 ちゃんと、自分で選んでいくよ。

生とは死に至るプロセスである。
死はそのプロセスの終点として予見的に内在し、生を補完している。
待ったなしの現実。その中でもがきながら能動的に、主体的に「意味」を見出してゆく。

そう、やはりこれは、ささやかな「認識」の物語なのだと思う。{/netabare}


2023. 8. 28

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

静かで,澄んだアニメーション

空の美しさに惹かれ見てみました。

勝手に爽やかな話をイメージしてみたのですが

{netabare}
意外に重い3人の,いや4人の事情があり
視聴前のイメージとは結構違いました。
{/netabare}

しかし,作品は始終物静かに進行し
絵も美しく
ストーリーも良かったです。

1時間未満の劇場用作品で初めて面白いと思った作品でした。

『絶望の怪物』を忘れていました(^-^;

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

単館系で観る映画のような独特な余韻を味わえる作品

イラストがそのまま動いたような感じの作画がとても新鮮な作品でした。

■等身大のリアル

この作品は、単館系で観る映画のような独特な余韻を味わえる作品です。
ここで言う単館とは、下北沢にあるような50席ぐらいのシアターのことです。
上映作品は、だいたい支配人の意向で偏っている感じでしょうか。
それよりも、駆け出しの監督作品の公開の場と言う意味合いの方が大きいです。
それこそ家庭用機材で撮影した自主製作の延長線のような作品も上映されています。
そのため、上映作品は、粗削りのものが多いです。
しかし、この駆け出した頃の作品だからこそできた表現と言うのもあります。
それは、いろいろな表現技術が身についてくると、どことなく消えてしまう何かです。

この作品もそんな印象をうけました。
青臭い分、本当に表現したいことがにじみ出ているような、そんな感じです。
自分の置かれている状況に悩む高校生の気持ちを特に脚色をせず淡々と描いています。
それがむしろ等身大と言うかリアルに感じられた理由です。


■幽霊

この物語では、都市伝説で「サマーゴースト」と囁かれる女性の幽霊が登場します。
名前は、「絢音(あやね)」。
ネットで知り合った高校生の3人がこの幽霊と出会うことから話が展開します。

「ゴースト」には、「人が突然消える(いなくなる)」と言う意味もあります。
実は、絢音の母親にとっては、ある理由で絢音が突然消えたままの状態なのです。
娘の絢音にとっては、それが唯一の心残りとなっていました。
そんな絢音と3人の高校生が一緒に突然消えた理由をめぐる物語となっています。
そして、最後にキャッチコピーの「ありがとう、見つけてくれて」にたどりつきます。


■劇伴がいい

この物語は、そんな「生と死が交錯する夏の夜」の出来事を描きます。
これはもちろん生きている3人と死んでいる絢音の出会いと言う意味があります。
それと同時に、3人もまた、ある理由で死を意識しているからです。
このなんとも不思議なひと夏の出来事を劇伴が神秘的なものとして演出します。
そして、この劇伴のおかげで、最初から最後まで独特な雰囲気で物語が進行します。


■まとめ

観終わった後、どう表現していいか分からない、言葉にできない余韻が残ります。
逆に言えば、表現できないからこそ、それが余韻として残るのだと思います。
私は、こう言う余韻は大好きです。
それは、自分の中で必死に答えを探そうとしている証拠だからだと思うからです。
しかし、結局のところ、いつもしっくりくる言葉は見つかりません。
でも、心の中では、ちゃんと答えは見つかっているのだと思うのです。
なぜなら、なんとなく心が軽やかになったと感じるからです。

この物語でも主人公が空を浮遊することをきっかけにそれこそ心が軽くなり始めます。
それは、同時に自分の中にある問題に必死に向き合い答えを見つけ始めたからです。

主人公は、最初、「自分が生きているかどうか、時々分からなくなる」と言いました。
もし同じように思っている人がいたら、この作品を観てもらえたらなと思います。

私は、言葉にできるような明確な答えは、見つからなくてもいいと思っています。
でも、自分の「心の重さや軽さ」には、気を付けてみてほしいと思っています。
それが自分と向き合うと言うことだと思うからです。
もし、自分の心が少しでも軽くなったと感じたら、それは答えが見つかった証拠です。
そしたら、もう焦らなくてもいいのです。
なぜなら、自然とその答えに向かって行動ができるようになっていくからです。

この作品は、独特な浮遊感でその過程を表現していたのではないかと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26

72.1 27 2021年度アニメランキング27位
EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(アニメ映画)

2021年11月26日
★★★★☆ 3.9 (39)
209人が棚に入れました
エウレカが作り上げたスカブコーラル(珊瑚状の情報生命体)の中の仮想世界。その崩壊とともに、仮想世界の人々がこの地球に姿を現して 10 年が経過した。この“大融合”の結果、仮想世界の人類は「グリーンアース」を、旧来の地球人類は「ブルーアース」を名乗り、水面下でさまざまな衝突を繰り返すことになった。そしてグリーンアース軍の高官デューイ・ノヴァクは、自分たちの尊厳を守るため、仲間とともに決起し、大規模なテロ計画をついに実行へと移す。混乱の元凶として世界中から憎まれるエウレカは、国連の独立師団無任所部隊 A.C.I.D.(アシッド)の上級戦闘員となっていた。この世界を平和に保つために生きる。それがエウレカの選んだ贖罪の道だった。そんなエウレカに、スカブコーラルを操る能力を持つ新たな“EUREKA”、少女アイリスを保護する命令が下る。最初は対立するばかりだった 2 人は、孤独な逃避行を通じて、次第に互いのことを理解していく。やがて世界が危機に直面した時、エウレカは極限まで自らの力を振り絞って戦う。「アイリスとこの世界を守りたい」。エウレカの願いの果てに待つ未来とは――

Acacia さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

さようなら、すべてのエウレカセブン。

舞台挨拶中継付きの鑑賞済みです。
まずは、ハイエボリューション初の全編新規作画で描かれた事は良い点でした。
キャラデザが異常に不安定でしたが…。
※PV観ただけでもお解りになると思います。終始あんな感じです。
ここら辺りはボンズ社長(南氏)の過去インタビュー
(人が常に同じ顔をしている訳がない云々)
を読んでると、どう受け取るべきか少し悩みどころでもあります。

物語は無難に置きに来たと言うか…。
大人と子供の古典的なロードムービーという所でしょうか。
作品毎に違う趣向を魅せてくれるのはファンとしては
嬉しくもありながら、

交響詩篇エウレカセブン(以下2005年版)って
「俺たちが過去作からオマージュしたハイセンスな現代のロボットアニメを創ってやるぜ」
みたいな意欲を感じ、それこそエウレカセブンが大勢の方に受けた
ブランド力なのではと思っていたので今作のあまりにも古典的な回帰に少し違和感。
ハイセンスが感じられませんでした。

今作をもって、エウレカセブンのシリーズは完結との事で、
2005年版から追いかけた身としては、義務感が終えて一安心。
ハイエボリューションに関してはANEMONEから惰性で観てました。

正直、ANEMONEからの「すべてのエウレカセブンを包括する」
というコンセプトも僕としては
「2005年版以外に大勢に認められる作品を創ってから言ってほしい」
としか思えません。エウレカセブンというブランドに夢を見て、
年月と共に醒めるも
感性を豊かにしてくれた事に感謝しつつ


「さようなら、すべてのエウレカセブン。」

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

最高の人生の見つけ方

正に“エウレカ・クロニクル”という展開が痛快(エイリアン2、ターミネーター2“愛”に溢れている^^)で、前作の“アネモネ”と続けて観ることが出来たことは、戸惑いの中で一作目に接した身としては、甚だ僥倖という他ない。

タイトルに使わせて頂いた「最高の人生の見つけ方」、原題は“The Bucket List”であり、そのものズバリ“棺桶(バケツ)リスト”。注)
ご存知『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナーの作品である。
要は「死ぬまでにやりたいリスト」のお話なのだが、何故か“アネモネ”の、そして“エウレカ”の、全てをさらけ出し我が道をゆく、その“男前な”生き様に、何よりその世界観に被ったのである。

“We live, we die. Wheels on the bus go round, and round.”

これである。
惚れ惚れするのである。
よく言われる“リブート”作品ではない。
世界観の中に包含された人間の意志の物語なのだ。
人類の代表である“アネモネ”とコーラリアンである“エウレカ”、二人の“人間”の物語が完結する。
父親の影に怯え、その尻拭いに終始した“かのお話”とは、また違った感動を覚えるはずだ。

あと、“アゲハ隊”と被る“スーサイド・スクワット”、“スーパー6”の面々にも惜しみない拍手を!


 注)kick the bucket について。

   首を吊って自殺する際に台にしたバケツを
   蹴ることから転じて、「死ぬ」という意味
   だそうで、アングロサクソン独特の皮肉が
   利いた言い回し。
   言外には、意思を持って死ぬこと、つまり
   は“生き抜く”という意味が込められている
   のは明らかではあるが、そうは言わない
   のが良い。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8
ネタバレ

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

たとえ二人、並んで見た夢から覚めても……


本作には、ここまで辿り着けた者にしか理解出来ない「感動」があります。しかしそれは、この『シリーズ』とどれだけ真摯に向き合ってきたかで程度の変わる感情です。
微塵も後悔したくないのであれば、ハイエボ過去作以外に『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』は触れておく事を推奨します。





-----------------------------------------
「本当に長い旅をしたね、私達。一緒に生まれたこの星の上で、沢山笑ったね。いっぱいいっぱい泣いたね。そして、ずっと一緒に居てくれた」
「これからだってずっと一緒だ。どれだけ君が遠くに行ったって、道程がどんなに苦しくったって、辛くたって、必ず見つける。だから、ずっと一緒だ」

「迎えに行くよ、必ず」
「うん、待ってるから。ずっと待ってるから」


交響詩篇エウレカセブン 第51話「ニュー・オーダー」(脚本:野村祐一)
-----------------------------------------





今日からおよそ1週間前、公開日初日に早速観て来たんですけど「伝える内容が一貫したまま進化すると言うのは凄い事」だと思うんです。
人間とは、生きてきた時間の累積によって思想が変化を遂げるもの。信念がなければその時々の影響によって前後左右へ移り行くもの。
しかし不思議な事に、TVアニメから始まって小説、漫画、劇場版へと至った『交響詩篇エウレカセブン』の人生指針は、主義主張と言うのが個々の作品、見事なまでに一貫しています。
それはレントンとエウレカのように。変化していく時間の中で「純粋性」を未だ我が身に強く秘め。流れ行く世界の中でも奥底に綺麗な想いを持ち続け。世界が違えど、関係が変われど、相違に囚われる事無く伝えたい内容を見事なまでに統一させてきました。

{netabare}
本作が一貫して貫き通してきた思想。それは「人間がどのように生きるべきか」という哲学的命題。その中で生み出される不器用な生き様です。『交響詩篇エウレカセブン』シリーズとは、様々な生の傍らで光る『愛』を終始深く統一していったまま魅せてきた物語そのものであり。今回の最終作は、そんなこれまで描いてきた中に描けなかった描写を挟んで、エウレカの「新しい体制」を見事に築いたと言える次第。


「夢」から目覚めた女性=エウレカ・サーストン。
「夢」に囚われし少女=アイリス・マッケンジー。
蒼にも翠にも染まれない半端者として生き長らえてきたエウレカは、同一存在であるアイリスを導く中で、彼女との時間を「宝物」と思えるようになります。
自分にとっての世界が崩れた時、別の何かにまた「世界」を見出せる。これは人が抱ける強さの特性。彼女にとっては、それがアイリス。もう1人のEUREKAであり、筋トレや飲酒と言う逃避に代わって彼女が見つけた『大事なもの』と言えるでしょう。

その関係を邪魔するは「夢」に囚われし男=デューイ・ノヴァク。仮想の住人として生きてきた事を知った彼は、1つの現実に再構築されてもそこに「世界」を見出せず。自身がEUREKAの特性によって創られた「夢」である事に固執したが為、自死によってしか世界の中に居る「自分」を肯定出来ません。だからこそ彼は、エウレカの宝物……涅槃へと導く事の出来る「アイリス」を奪い「死ぬ事が出来れば唯一無二の人間と証明出来る」と強行に及ぶのです。自他諸共消滅する事によって「自身の決断で自分とその全てを消した」と。彼なりの『実存』を獲得しようとした訳です。


そんな彼等の軌跡が延々繰り広げられるからこそ、最後に至ったご褒美の回答が兎角素晴らしくて堪りませんでした。
「ずっと一緒」のレントンがエウレカの前に姿を現し、ずっと待ち望んでいた「夢の世界」が「現実」で見事に体現する。これは『交響詩篇エウレカセブン』からずっと伝えて来た事の全肯定でもあるんですから。
『ハイエボリューション1』のラストシーン。辿り着かんとした彼の証。ニルヴァーシュZ内に生きていたレントンの「夢」がアイリスによって「現実」と化した……エウレカの諦めの悪さが齎した幸福の具象。

「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」

世界が違えど、関係が違えど、伝えし内容は一貫したまま。
それは「夢の残骸」でも「現実」を再構築出来る事を示し、生きる価値を各々に齎します。
例え全てが「夢」だとしても、その道に触れて育んだ時間は紛れもなく、愛する事の出来た「世界」であり「現実」であり「宝物」にする事が出来る。
そして、夢に消えたと思っていても、その想いは確かに生き続けるのです。それは雪月花のように。限りなく続く軌跡の中で、懸命に強く歩み続けた「現実」の中で、漸く果たされた2人の「夢」として。変わる事無く永遠に……(『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』参照)
そしてその結果、そんなこれまで歩んできた旅路全てが過去から続く作品の系譜全てへ『愛』を示しているのにも震えてしまいます。「夢という名の現実」として、自分達が歩んできた道程を全肯定するその行為は、これまで『交響詩篇エウレカセブン』と言う作品全てを認め、受け容れ、愛し続けたからこそ生み出してくれた『EUREKA』なんです。

それは正に「夢」と「現実」の融合によって生まれた優しき調べ。アイリスの中でも眩く輝き始める決意の証。それは美しき進化を果たした『愛の物語』として目出度く開花した瞬間なのでした。


正直、別世界を描いた話としては『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』の面白さと感動には勝りませんし、前作『ANEMONE』が齎した衝撃にも負けるでしょう(TVアニメ本編の傑作具合は言わずもがな)
しかし『EUREKA』には、ここまで辿り着けた者にしか理解出来ない「感動」があります。それは長い旅路の中で、エウレカが勝ち取った「願いの軌跡」そのもの。現実を生きる俺達にも、深く心に根付くモノです。
{/netabare}


『交響詩篇エウレカセブン』を中2の頃に初めて観てから、本シリーズはいつも俺の傍で強く優しく支えてくれました。レビューを書く事で作品が目出度く完結してしまう……その「事実」にここまで抵抗を覚えるアニメと言うのも、この先の自分が辿る道では生まれてこないと思います。
そしてだからこそ思うのです。個々の作品に感じたその想いは、いつまでも色褪せる事なき魂の中で、確かに生き続けていく事を。
これからも傍で見守っていて欲しい。エウレカ、君が本当に大好きだ。





-----------------------------------------
もう迷う事は無い。
私の進むべき先には、今、信じるものがあるのだから。
この星に、生きる全ての人達に、とびっきりな気持ちで。
きっとまた、いつか。どこかで!

交響詩篇エウレカセブン 第51話「ニュー・オーダー」
-----------------------------------------

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

72.0 29 2021年度アニメランキング29位
僕のヒーローアカデミア THE MOVIE3 ワールド ヒーローズ ミッション(アニメ映画)

2021年8月6日
★★★★☆ 3.8 (63)
379人が棚に入れました
世代を経るごとに深く混ざりあった“個性”が人類史を終焉に導くとする思想≪個性終末論≫を掲げ、“個性”を「病」と称しながら、世界中の“個性”保持者の殲滅を目論む謎の集団・ヒューマライズ。彼らが世界各国に仕掛けた、“個性”を強制的に暴走させ崩壊に導く爆弾<個性因子誘発爆弾(イディオトリガーボム)>から人々を救うため、全世界のプロヒーローと、その下でインターン中だった雄英高校ヒーロー科が招集され、世界選抜ヒーローチームが結成。各地で爆弾の回収任務にあたっていた。エンデヴァー事務所でインターン中だった出久・爆豪・轟の3人も、日本から遠く離れた国<オセオン>で作戦行動中、とある事件に巻き込まれた出久が、なんと全国指名手配されてしまう。そんな中、ヒューマライズからの犯行声明が全世界に届く―「タイムリミットは今から2時間」ヒロアカ史上最大の危機を前に、世界の、そしてヒーロー達の未来が、“彼ら”に託された―

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

劇場版ヒロアカ第3段!いつもと違う視点から描くロードムービー的作品

原作未読。アニメシリーズ全て視聴済み。
ヒロアカ劇場版3作目。オリジナルストーリー作品。時系列には、アニメ5期クラス対抗戦後、インターン中のお話。

〜あらすじ〜
世界中の個性保持者を殲滅しようとする謎の組織"ヒューマライズ"に立ち向かうため、世界各国へ選抜されたプロヒーロー達が派遣されることとなった。
エンデヴァー事務所でインターン中のデクたちは、日本から遠く離れた国"オセオン"へと向かう。
デクは、オセオンで出会った少年"ロディ"と共に大きな陰謀へと巻き込まれていく事になる。

今までの劇場版とはまた違った別角度からの視点で描かれていて、とても面白かったです。

今作は、劇場版の新キャラであるロディが、主人公としてストーリーが進んでいきますが、ロディが良いキャラ過ぎました。
一見大人びててひねくれてる感じだけど、とても家族思いの優しいキャラクターで好感持てました。特別強い訳じゃ無い所もとても良い。

中盤戦までは交戦シーンが少なく、逃げの一手なので割と穏やかにロードムービーのように物語は進んでいきます。
後半のラストスパートの戦闘シーンは、相変わらず作画がとても良かったです。カメラワークが素晴しく、迫力と勢いが凄まじかった。ヒロアカの戦闘シーンは、同じ技でもワンパターンにならず新しい演出で戦闘を描いていて、とても楽しいです。力入ってるなといつも思う。かっちゃんの飛びながらの戦闘シーンは特に好き。浮遊感ありました。

主題歌、劇中歌のアジカンの歌は、気だるげな歌い方が、大人びてしまった少年ロディの雰囲気と重なって聞こえてとても染みました。

敵のボスの個性に少し疑問が残った点や、デク・かっちゃん・轟くんの3人以外の雄英の生徒の活躍が少ないのは、ちょっと寂しかったです。

ロディの個性が可愛くて、愛しくて、この秘密を知ったらきっと見た人みんなロディ好きになると思います。
アニメシリーズ見てなくても、すんなり見れる今作品。ヒロアカ初心者にもオススメです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

ゆん♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ゲストキャラ、可愛くてかっこよかった!

ひょんなことから、犯罪?に巻き込まれて指名手配されちゃうデク。
でもみんながデクのこと信じて、それぞれのヒーローの仕事頑張ってて、見てても元気もらえるキャラクターがたくさんでした!!

ロディ、弟と妹のことを守らなきゃって頑張ってたし、個性がめちゃめちゃ可愛かった^^
ゲストキャラの声が俳優さん起用だったので不安ではあったんですが、あんまり違和感なくて、ラストシーンとか切なくて泣けた~><。。

イチオシキャラの爆轟くんも安定のオラオラくんでカワイイかっこよかった^^

1度目は2D(入場特典小冊子)
2度目は4DX(入場特典スペシャルメイキングブック)
アニメの線画見るの好きなので、メイキングブックは嬉しい^^

4DX、結構激しめにぶん回された感じがした…楽しかったけども!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0
ネタバレ

usami99 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

説明が粗い所を除けば。ロディめっちゃカッケー映画!

原作数冊のみ既読、アニメは全て試聴済みです。
まず今作の主役は確実に「ロディ」というオリキャラだと思います。
彼の存在が好きになれるかどうかで評価はだいぶ分かれそう。
ロディはあまり毒のないキャラなので嫌いな人は少なそうですが、
それでも過去作に比べ、オリキャラのロディが
元からの人気キャラであるかっちゃんや轟くんよりも出演してしまっているので、
それを残念に思うファンも居そう。
せっかくなら大きなスクリーンで好きなキャラを沢山見たいでしょうし…。
また、さらに言えばお茶子や他のクラスメートはエンデヴァーよりも多分出演してません。
あくまでロディ+緑(爆轟)の活躍する映画です。
私はオールマイトが好きなので某レビューで「{netabare} オールマイトがヒロイン {/netabare} 」
という言葉を目にしていたおかげでそれが頭を過ぎってたまに出てくる彼に笑っちゃいましたがw

作画、特に街を駆け回るパルクールシーンやバトルシーンはすごく爽快でいいです。さすがボンズさん。
線が太くなって影がなくなると「あっ…これはぬるぬる作画シーンスタートかな?」となります。
ロディが一番かっこよく映っていたのもここかなと思います。



それと、ふに落ちなかった点(ストーリーの粗のような箇所)がいくつかあり、
そこがどうしても気になり、お話の点数は低くなってしまいました。

{netabare}
まず1つ目にオリジナル敵キャラの弓矢のお姉さん。
彼女のデザインはとても綺麗で、第一印象から好みでした。
---なのですが、彼女の最後のシーンはヘリから意を決した自●のようなダイブとヘリの爆発。
緑爆轟の「ハッ…!」という意味深描写があったのにその後何事もなかったかのような見殺し状態でした。
(この三人にとっては悪人なら死んでもいいってことなの…?^^;)
ダイブ後の彼女もしくはヘリの操縦者らしき人物がパラシュートで飛び出していましたが、
あまりに小さい描写で、最後の犯人連行シーンでも特に出てこずなので、
映画のみにしか出ないキャラだろうに、生死不明なのがすごく気になりました。

2つ目にケースを警察に受け渡そうとしたロディのシーン。
今作のラストで、ペットのピノがロディにとってどんな存在なのかが分かりますが、
そうなるとここでデクを起こそうとしたり、ケースが無くなっていることを教えるのは
どうしても「うーん」となります。
本音では止めて欲しかったとか、そういうことでしょうか。
それだったらロディに付いていってずっとダメだよと言い続けそうな…?

3つ目はラスボス戦。
ボスの能力は反射系でしたが、デクは一度殴りに行って弾かれて、
攻撃が通じないとわかっているのに殴り続けていました。
勘がよく働き、割と冷静に戦いをするデクらしくないというか。。
たまたま限界があると分かり対応できましたが、
対応できなかったらただダメージ喰らっていくだけですよね^^;
あと技の描写はオールマイトの技に似たものを出したっていう胸熱展開なんですが、
なんっかちょっとゴリ押しだしギャグっぽくて…w
カッコ良さで言ったら、かっちゃんや轟くんのバトルの方がカッコ良かったかなって思いますw
余談ですが、たまたま前日に
「デクの能力が能力無効化だったら?」というスレを読んでいて
「それなんて上条当麻?」とか思っていたので、
ラスボスが能力説明してるときフフってなってなりましたw(外では一方通行さんが戦っているしw)
デクが対処できなかったら上条さんか木原くんをデリバリーするしかなかったですねw

4つ目はスタッフロール中のカットです。
ロディ兄弟が周りの子に差別されなくなったようなんですが、「なぜ…?」と少し思いました。
もちろん食い止めたのはロディでしたが、お父さんがあの爆弾解除キーを作ったというのは
みんな知らないはずですから、元凶である危ない爆弾開発者の息子達というレッテルは貼られたままなのでは…?
お金がなく、ロディが真っ当でない仕事をしていたから差別されていたんでしょうか。
また、ロディと仲が良かったのはデクのみで、妹弟とは接点なしだったかと思うんですが、
ラストカットで子供達が描かれたと思われる緑爆轟の絵が出てきて…???
ちょっとここは描写不足かなぁと…。
妹弟の絵を入れるぐらいなら、遊びにきた3人のカット1枚は挟むべきだったかと思いました。
{/netabare}

総評としては、ストーリーでの気になった説明不足や無駄な描写に目をつぶれば
ロディは声優さんも上手でしたし格好いいキャラで、雰囲気の良い映画だと思いました。
ヒロアカでスラム街って珍しいんじゃないでしょうか。
テンポも悪くないし、アクションシーンも見ていて楽しいので、飽きない映画だと思いました。

でもラストで{netabare} ロディのお父さんは実は生きてた、 {/netabare} とかにして欲しかったなぁ…。。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

71.8 30 2021年度アニメランキング30位
攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争(アニメ映画)

2021年11月12日
★★★★☆ 3.8 (24)
180人が棚に入れました
2045年。全ての国家を震撼させる経済災害「全世界同時デフォルト」の発生と、AIの爆発的な進化により、世界は計画的且つ持続可能な戦争“サスティナブル・ウォー”へと突入した。だが人々が、AIによる人類滅亡への危機を日常レベルで実感できるまでには衰退の進んでいない近未来――。内戦・紛争を渡り歩き、廃墟が横たわるアメリカ大陸西海岸において、傭兵部隊として腕を奮っている全身義体のサイボーグ・草薙素子とバトーたち元・公安9課のメンバー。電脳犯罪やテロに対する攻性の組織に所属し、卓越した電脳・戦闘スキルを誇っていた彼女らにとって、この時代はまさにこの世の春である。そんな草薙率いる部隊の前に、“ポスト・ヒューマン”と呼ばれる驚異的な知能と身体能力を持つ存在が突如として現れる。彼らは如何にして生まれ、その目的とは。大国間の謀略渦巻くなか、いま再び“攻殻機動隊”が組織される――。
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

超人部隊 VS 覚醒新人類??

 GHOST(ゴースト)という草薙素子を中心とした傭兵部隊が、任務をするうちに怪しい組織に同行されるです。ポスト・ヒューマンと呼ばれる人間離れした新人類?の巻き起こす事件に巻き込まれ、行方を追い立ち向かうお話です。

 個性的なキャラ、人間のように振舞うAIロボットが魅力的だったです。電脳世界にシンクロしている?場面もなんか凄いです。とある屋敷に潜入したときに出てきたおっさんが、 {netabare}前は見せないけど全裸で激しいアクションをしたのに度肝を抜かれたです。また、AI犬も{/netabare}凄かったです。

 GHOST以外でトグサが、行動するお話とシンクロし所々お話を盛り上げるです。面白くなってきたと思っていたら、話は完結せずいいところで終わってしまったです。続きがあってほしいと思うけど、この時点では分からなかったです。続きがなかったらもったいないです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

71.7 31 2021年度アニメランキング31位
映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ(アニメ映画)

2021年11月1日
★★★★☆ 3.8 (16)
56人が棚に入れました
とある秋の日、キャンプに出かけて行ったすみっコたち。楽しい時間はあっというまに過ぎ、夜もふけてきた頃、ぺんぎん?は、ある伝説を思い出す。「5年に1度おとずれる、青い大満月の夜。魔法つかいたちが町にやってくる」すみっコたちが見上げた先には、大きなブルームーンが浮かんでいた!その夜、いつもの町にふしぎな魔法がかけられて...?

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

感動する話じゃないけど大切な何かを感じ取れる作品

【紹介】
劇場版すみっコぐらし第二弾。
前回の劇場版が感動作品な作りでしたが、今回は教育アニメのような作りで子ども向けを意識している感じはしましたね。
大人でも楽しめる内容なので、ぜひお子さんと一緒に視聴してみてください。
癒されたい人には特にオススメしますよ。

【全体的なクオリティ】
相変わらず丁寧な作りをしていますね。

【キャラクター】
たくさんキャラクター出てきます。
今さら言うまでもないですがみんな可愛くて動いているのを見ているだけで幸せな気分になれますね。みんな可愛すぎでしょ。
新キャラであるふぁいぶ君も一生懸命で生きづらそうなところがすごく可愛かったです。

【シナリオ】
色々なキャラを出したいために、ちょっとメインとなる話が始まるまで長くてメインの話が説明不足気味ではありましたが問題はないと思います。
クスリと笑える要素もあり、頑張ってと応援したくなる要素もあり、シナリオはわかりやすいので大人も子どもも素直に楽しめる作品になっています。
前作で評価された感動的な話をやろうとせず、見ている人に伝えたいことを伝えようという意思が感じられ、教育アニメを意識した作りは個人的には高く評価したいと思いました。

【総評】
コロナ下でいろいろと暗いニュースばかりでなかなか光が見えないこの世の中だからこそ視聴して欲しい作品。
子ども向けだと色眼鏡で見ず、疲れているから癒されたいなくらいのモチベーションでいいので是非視聴してみてください。

なんやかんや言っても可愛ければそれで満足なアニメなので
期待通り可愛い姿が見れて癒されたのですごく良かったです。

特に子ども達にはこういう作品に触れてもらって、何かを感じ取って欲しいなと私は思います。

夢を持つことの大切さ、夢に向かって頑張ることの尊さが、多くの子ども達に伝わりますように。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ネッシーやETみたい + 癒やし系

 すみっコと呼ばれる生き物達の日常と魔法使い??が、絡む一時の叶えられた夢のお話だったです。
 ナレーションのお兄さんの語りが、ほのぼのとした平和な世界に誘うです。声をださないすみっコが、行動しぐさによって良いあじだしていたです。Eテレのような絵本をより良くしたかんじだったです。

 夢みる平和な毎日を送るすみっコ達が、満月になると現れる魔法使いの伝説を信じ会いに行ったです。何だかんだ遭遇し、魔法を見せてもらうです。末っ子のふぁいぶが、とり残されてしまうです。同情したとかげをはじめ、すみっコ達と過ごすことにです。ETを思い出すような要素に、独特な暖かい生活が入るように描いていたです。

 全体的に見てて落ち着き、心温まる、感動もしたりした展開が好きだったです。ふぁいぶが、ちゃんと帰れるので「これで、いいのだ!」です。子供むけも侮れないです。
 すみっしーというのは、名前が受けたです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

すみっコたちの夢で照らされたまほうの夜のおはなし

サンエックスのキャラクター"すみっコぐらし"のオリジナルアニメ映画第2弾。

夜空の上にある魔法使いたちが住む魔法の世界。
そこには5人の魔法使いが住んでいるのですが、その中で一番小さい末っ子の"ふぁいぶ"は勉強中で、まだ上手に魔法を使うことができませんでした。
一方で、すみっコたちはお気に入りの"喫茶すみっコ"で、キャンプの計画をしています。
秋の天気がいい日、買い出しを済ませたすみっコたちは、スミッシーが出るという湖・すみっ湖にやってきます。
その夜は5年に1度の青い大満月の夜、魔法使いたちがやってきて夢を叶えてくれる夜でした。
キャンプを楽しむすみっコたちの前に魔法使いたちが降り立ちます。
楽しい夜を過ごすすみっコと魔法使いたちですが、居眠りをしているふぁいぶを置いたまま、魔法使いたちは帰ってしまいます。
1人残されたふぁいぶに、すみっコのひとりとかげは、しばらく一緒に暮らすことを提案する、という展開です。

すみっコぐらしの劇場場は1作めが非常に評判がよく、私も「子供だましでしょ」となめて視聴して、まんまと感涙してしまった覚えがあります。
そんなわけで、ハードルが上がった2作目だったのですが、私的には、普通に良作だったと感じました。
前作のような感動作というほどではないのですが、前作に引きずられない、すみっコぐらしらしい内容だったと思います。
前作と同じレベルの感動を期待して視聴すると肩透かしを食う可能性はありますが、本作は本作で見れてよかった、素直に楽しい気持ちになれたと感じました。

登場するすみっコたちは、みんな夢があります。
シロクマは寒いのが苦手なので早く夏になってほしい、ペンギン?は自分がなんなのか知りたい、とんかつのはしっことエビフライのしっぽは誰かに食べてほしい、ネコは理想の姿になりたい、ざっそうはブーケになりたい、そしてとかげ、とかげの夢は、これは秘密なのですが、すみっコたちにも誰にでも、思い描く望みがあります。
でも、夢を叶えるためには努力が必要で、夢がかなわないことは悲しいことです。
じゃあ"夢"って何なの?必要なものなの?というテーマが内在されているように思いました。
ちゃんとかわいいのですが、しっかりと考えさせる部分があり、大人が見ても楽しめます。

前作とは違い、泣けはしませんでしたが、とても癒やされました。
ラストもすごくキレイで、ほっこりとできる作品だったと思います。
最初から最後まで急転直下して破裂して死ぬような展開になりそうに無いので、ドキドキしたくない方やお子様も安心できるアニメです。
3作目もあるといいなと思いながら、もう一周見ようと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

71.6 32 2021年度アニメランキング32位
劇場版 生徒会役員共2(アニメ映画)

2021年1月1日
★★★★☆ 3.8 (66)
407人が棚に入れました
二〇二〇年七月十日 全国発射―

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、日笠陽子、佐藤聡美、矢作紗友里、下田麻美、小林ゆう、小見川千明、新井里美、加藤英美里、田村睦心、椎名へきる、斎藤千和、岡咲美保、上坂すみれ、日野未歩、白石稔、安済知佳、利根健太朗
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

いつものテンション、桜才THE MOVIEとさくらたん +

 いつもみたいにOPから始まる、ノリノリ学園アニメだったです。タカトシ、シノ、アリア、スズを中心にタカトシが、振り回されるネタ印象に残ったです。共学なのに、女性が目立ち女子高みたいな感じにタカトシが混じっている感じです。あと2名少しだけ男性キャラは出ているけど・・・・です。

 また、シノ、特にアリアの下ネタ交じりのトークも要所要所に目立ってたです。横島先生もかなです。
 スズも相変わらずの頭の存在感と、本人も気にしているけど子供っぽさも面白いです。見せ場もあったです。

 カエデの早とちりからのおち、どことなく唐突な畑の行動、轟さん、ウオミーや森さん、新キャラも登場し、盛り上がりを見せるです。

 終盤で、{netabare}シノが真面目みたいに語っている近くで、ゆるキャラが縛られているシーン、罰ゲームみたいな光景が、面白いです。{/netabare}
 全体を通して、鈍感なところのあるタカトシが、モテているようにみえたです。
 にしても、テンションの高いトリプルブッキングの歌は、新曲EDも盛り上げたです。今作も結構、面白かったです。

 レビュが今頃になったけど、2021年令和3年最初に見た劇場アニメです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

のか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

劇場版でも何も変わらない(笑)でも面白かった^^

原作既読(最終巻まで購入済み) 

あらすじ
下ネタだらけの生徒会役員共のお話し


では感想を
いつの間にかU-NEXTで視聴できるようになっていたので早速視聴^^
原作が終わって寂しい思いをしていましたので楽しみに視聴しました

タイトルにも書きましたが劇場版でも何も変わっていません
相変わらず下ネタのオンパレードでクスクス笑わせて頂きましたwww

原作にはない新規カットが多数
原作にはないセリフやアドリブツッコミなどなど

生徒会役員共って言う作品の魅力を存分に引き出してくれてました

がっつり神作品かと言われれば違うと思います
でも、安定して笑わせてくれる。そんな作品です

原作にない内容は5分ぐらい(苦笑)
もう少しあっても良いんじゃないかとwww


作画は劇場版だけあって高レベル
この作風なのによく動いていましたしね

声優さんは凄かったですね
アドリブはもちろん、言い方、抑揚で楽しませてくれてます

音楽ですがEDは新規なんですかね?
OVAで流れていたのかもしれませんが、限定版は買っていないので^^;

キャラはオールキャストです。
ちょい出番でも全キャラ出演していますよ


先ほども言いましたが原作は終了しています
興味はあるけど、単行本を買うのはちょっとと言う方

ネット公式で読めるはこちら(一部有料)
https://comic.pixiv.net/works/3665
https://pocket.shonenmagazine.com/episode/13932016480029113084

ライトな下ネタが楽しめる作品です
女性でも楽しめる作品となっていますよ^^

逆に下ネタ知識が無いとほぼ楽しめません
少なくとも小中学生向けアニメではありませんね

アニメはかなり長い作品となっています
期間が空いているとはいえ10年続いたアニメですからね

人物の関係性がありますので視聴するなら1期から順番にwww
頑張ってくださいな(爆笑)

原作を持っている方は原作と見比べて声優さんがどんだけ頑張っているか
アドリブがどれだけ入っているかとか

そんな発見もあると思いますよ
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

何も考えずにクスクス笑えるアニメです
気になる方は是非視聴しちゃってくださいね



では最後に一言
絶望した~!ライトな下ネタアニメが終わったことに絶望した~!
下ネタアニメ化ってなかなかないんですよ!
(惰性67パーセント)は連載終了
(不倫食堂)は連載終了&アニメ化しちゃいけない作品
(変女)か(ぐらんぶる)の2期に期待するしかないじゃないですか~!
隠しているだけで下ネタ好きの人は沢山いますよ!
ムッツリな人は沢山いますよ!
下ネタ好きだと大きい声で言えない現実(リアル)に絶望した~!


↑の()内の作品は下ネタ漫画です
興味があったら読んで見てくださいな^^
ライトな下ネタギャグマンガ(?)で面白いですよ
(不倫食堂)だけは要注意!濃厚シーンありますwww


絶望した~~~!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

71.5 33 2021年度アニメランキング33位
Fate/Grand Order -終局特異点 冠位時間神殿ソロモン-(アニメ映画)

2021年7月30日
★★★★☆ 3.8 (35)
229人が棚に入れました
七つの特異点の平定により、遂にソロモンの玉座へと続く道が開かれた。
それは同時に、ソロモンにカルデアの座標を把握されたことも意味する。カルデアごと特異点へと引き寄せられる中、ロマンは施設そのものを敵の領域へ接触させる作戦を立案。
ソロモンと対峙するために敵領域を破壊し、そして魔術王を打倒。
然る後、崩壊する領域を自力で脱出しなければ、カルデアに真の勝利は訪れない。

無限に誕生し立ちふさがる魔神柱。駆けつけるは数多の時代で縁結びし流星たち。
最後のグランドオーダーにて聖夜の奇跡が、運命の扉を今再び開け放つ。

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

丸々、最終回です展開

 TV放送された「Fate/Grand Order 絶対戦線バビロニア」の続きのお話しです。序盤から終わりまで、正に最終回ですという展開だったです。
 作画は、円卓領域キャメロットよりバビロニアに近く良くなってたです。

 カルデアの最終目的、魔術王ソロモンを倒し焼却された人類史を残す戦いを全体的に描いていたです。
 序盤から出てくる強力な敵と戦いが、いきなり話を盛り上げたです。ウルトラマンや昔の仮面ライダー映画みたいな展開は、お話を終盤まで象徴してたです。

 マシュの運命、対峙したソロモンの正体、終盤に明かされた誰かさんの真実が描かれたです。
 スケールは大きいようだけれども、いかにも最終回ですという感じが強く示しているようだったです。

 まぁ、HAPPY ENDじゃなかったら、話にならないですよねです。印象的だったのは、やはりマシュです。本当に、運命になるのか?見てのお楽しみでしす。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ようこそ諸君。早速だが死に給え

第7特異点の続き。第一章の幕を閉じる「終局特異点」
ついにアニメ化されましたね。いやぁ長かった。
第7特異点が来た時は「ワンチャンあるのでは?」と思っていましたが、やはり思うのは自由ですね

結果を言いますと。まぁなんでしょ。
またしても私の厄介オタク妄想が選考しすぎたというか。
{netabare}あの色々出てくるじゃないですか英霊が。ゲームではいちいちその場面で登場し、キャラが最低一言は喋る胸アツ展開だったわけですが、なんと本作。キャラがぜんっぜん喋りません。なんか笑顔でこっちを見て頷いたり、戦闘シーンがあったりしますが、ぜんっぜんです。登場キャラに対して参加した声優さんが少なすぎた…あ、駄洒落じゃないですからね{/netabare}
原作ストーリーを知っている方は是非見てください。戦闘シーンはやはり凄く特に{netabare}スカサハさんチートすぎます。あとナイチンゲール。医師の動きじゃないでしょあれ{/netabare}
ともかく推しが出てるなら喜んでみてください。原作の最終章には出ていない英霊や逆に本作に登場しなかった英霊も数多く存在するのでぜひ比較してください

原作知らない人はまずゲームを始めるか
https://youtube.com/playlist?list=PLDBPSxmslhiSHpUeGps_4sB7cOsgMnNQu
から始めましょう

{netabare}個人的にはゲーティアが人間の肉体を有した後で主人公と殴りあう場面、かなり好きです。良いですよねアレ。原作にない良さがあります。{/netabare}


「ソロモンを愛したのは誰だったか」ということで

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

思えばこれは、敗北から始まる戦いだった

スマホゲーム「Fate/Grand Order(FGO)」のアニメ化作品。
人類が絶滅するという研究結果に抗うべく人類史修復のため、観測不能領域"特異点"に霊視転移(レイシフト)行い、サーヴァントの力を借りて聖杯探索(グランドオーダー)を行ってきたカルデア一行の最後の特異点に関するストーリーです。

舞台は旧約聖書の舞台、古代イスラエルのソロモン、ではなく、魔術王ソロモンが鎮座する歴史上存在しない特異点となっています。
過去のグランドオーダーとは異なり、歴史上の変異を特定して対応するのではなく、ただ人理焼却を企むソロモン王を倒すという目的が最初から判明している展開となります。

ソロモンといえばダビデ王の後を継いでイスラエルの王となり、神より知恵を授かった魔術師ですね。
作中も偽典にあるミカエルより受け取ったソロモンの指輪が登場しますが、そのエピソードや、ミカエルやガブリエルなどがサーヴァントとして登場することもなく、内容はほぼバトルという印象があります。
正直なところ、過去の特異点での出来事もある程度伝承に沿った描かれ方をしているので、それに準じてソロモンを旅すると、どうしても解釈が生じてしまうので難しかったのかなと思いました。
ヤハウェだのユダヤだのを女体化してしまうとさすがにまずいだろうという忖度が働いたのではないかと思います。
72柱の悪魔はアニメ/マンガ/ゲームではおなじみの存在ですが、アモンやオセやアスモダイなどの悪魔は、サーヴァント化するにはあまりにもファンタジーすぎる気がしますしね。

ソロモン王は言うまでもなく悪魔を使役しエルサレムに大神殿を気づいた大魔術師で、その力は強大です。
そんな敵を相手にして藤丸立香の徒手空拳で渡り合えるはずもなく、本作でも多数のサーヴァントが登場します。
本作で新規のサーヴァントが登場するのではなく、過去に共に旅してきたサーヴァントが登場して総力戦を仕掛ける展開となるのですが、正直なところ、ゲーム未プレイ、アニメのみの私では登場したサーヴァントの半分もわかりませんでした。
アニメ化済みの第六、第七特異点のサーヴァントと、ApocryphaやLast Encoreに登場したサーヴァントはわかるのですが、藤丸とどんな出会いと別れをしてきたのかは知らず、悲しいことにそれほど入り込めなかったです。
多分、ゲームをプレイしてきた方にはすごく嬉しい展開だと思うんですが、知らないキャラが登場して見せ場を持って消えていくのを眺めるだけという状態となり、アニメFGOを追いかけてきましたがここに来て置いていかれることになりました。
後追いでも構わないので、第1から第5特異点もアニメ化を希望します。

まさかの悲しいことにはなりましたが、ストーリーは王道展開でわかりやすく、楽しい作品でした。
FGOゲームはやると長くなるし、他にやってるのがないがしろになりそうなんですよね。
せめてノベライズされていたら嬉しいのですが、出ないものでしょうか。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

71.3 34 2021年度アニメランキング34位
サイダーのように言葉が湧き上がる(アニメ映画)

2021年7月22日
★★★★☆ 3.7 (78)
283人が棚に入れました
17回目の夏、地方都市⸺。コミュニケーションが苦手で、人から話しかけられないよう、いつもヘッドホンを着用している少年・チェリー。彼は口に出せない気持ちを趣味の俳句に乗せていた。矯正中の大きな前歯を隠すため、いつもマスクをしている少女・スマイル。人気動画主の彼女は、“カワイイ"を見つけては動画を配信していた。俳句以外では思ったことをなかなか口に出せないチェリーと、見た目のコンプレックスをどうしても克服できないスマイルが、ショッピングモールで出会い、やがてSNSを通じて少しずつ言葉を交わしていく。ある日ふたりは、バイト先で出会った老人・フジヤマが失くしてしまった想い出のレコードを探しまわる理由にふれる。ふたりはそれを自分たちで見つけようと決意。フジヤマの願いを叶えるため一緒にレコードを探すうちに、チェリーとスマイルの距離は急速に縮まっていく。だが、ある出来事をきっかけに、ふたりの想いはすれ違って⸺。物語のクライマックス、チェリーのまっすぐで爆発的なメッセージは心の奥深くまで届き、あざやかな閃光となってひと夏の想い出に記憶される。

声優・キャラクター
市川染五郎、杉咲花、潘めぐみ、花江夏樹、梅原裕一郎、中島愛、諸星すみれ、神谷浩史、坂本真綾、山寺宏一、井上喜久子
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

眩しい泡沫

SIGNAL-MD制作。

郊外のショッピングモールを舞台に、
コミュニケーションが苦手な少年と、
コンプレックスをマスクで隠す少女が、
織りなす、ひと夏の青春グラフィティ。

田園風景とショッピングモール、
俳句とSNS、団地とネット空間、
現代のものと、ひと昔前からあるもの、
時代の移り変わりを題材にしながら、
かつてあったポップカルチャーのように、
前向きな物語設定として構成されている。

過去は乗り越えていくだけのものではなく、
そこに素敵な想い出が溢れていることでしょう。

色鮮やかな風景と老人の記憶、
{netabare}探しもののレコードをきっかけに、
少年と少女は次第に心を通わせていく。
どうやら初々しい恋心は見つけたようだ。{/netabare}

眩しい泡沫、なんか良い感じ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 31

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

言葉にすることで

俳句少年と歯矯正少女の出会いの物語。
舞台はショッピングモール、季節は盛夏。
眩いばかりの風景と色とりどりの構造物。
サイダーのように甘くて爽やかな作品です。

出会いは、突発的。
スマホが吹っ飛ぶ、
口元から矯正器がキラリン。
コミカルな衝撃です。

少年はチェリー、少女はスマイル。
チェリーは静、スマイルは動。
俳句とネット配信と興味は対照的。
NとSが引き合うようなものなのでしょう。

レコードに隠された過去。
50年前のフジヤマさんの思い出がシンクロ。
ヤマザクラにそんな意味があるなんて。
「葉」と「歯」かあ、考えたものです。

終盤に向かって、ちょっとした事件により行き違います。
しかし、「ヤマザクラ」の奇跡に再び二人の気持ちは・・・
まるで、サイダーを振ったかのように・・・
青春期の衝動的な恋心が、夢のように気恥ずかしいです。

全く前情報なしに観た作品です。
テンポが良く、目が離せませんでした。
それに、素直な気持ちを読み込んだ俳句が要所を締めています。
俳句ってホントいいものですね。

夕暮れの フライングめく 夏ともし
「めく」が可愛い。
私も瞬時に思いました。
言葉には不思議な表情があるのです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

沢山の大切なもの

この作品は、自分の言葉を伝える事が苦手なチェリー君と自分の出っ歯にコンプレックスをもつスマイルちゃんのひと夏の物語。

まず、アクションシーン?
ビーバーのデパートでの逃走劇は躍動感が凄く本当に飛んで跳ねてって言葉がまさにその映像に出ていましたね。
動きが面白く楽しく見えましたが、流石にリアルであんな逃走劇すると大問題ですねww

チェリー君の母が腰を痛めて、パート先の施設に休みの間に息子のチェリー君が代打でお手伝いするのですが、その施設に居るお爺さんはレコードの空箱?ケース?を持っているのですが、肝心の中身がないのです。

そのレコードは、お爺さんにとって、特別な忘れたくないけ忘れてしまいそうな物で、そのレコードを探していたのです。

それは、死別した妻の歌った曲だったのです。
これは探しちゃうよね。
だってさ、大切な人が居なくなってしまうと10年、20年、30年、と経つと、その人が存在した事は覚えてるけど、その人の仕草や声や笑顔が少しづつ記憶から失われてく……

でも、その人が残した物があるのなら?
それは、きっとその人の掛け替えないのない宝物になる。
それが今回はレコードだった。

チェリー君もスマイルちゃんも、そんな気持ちが解るから必至にネットで探して、ヒントになりそうな場所を走り回り探し回る。
そして、2人はそのレコードを見つけだす!
でも、そのレコードを聞く前に、レコードが波打っていて直そうとスマイルちゃんが、パリンッ!って割っちゃった‪(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)‬

多分、それでも皆は多分許してくれた。
何故なら、スマイルちゃんが、大変な中、探してくれたのを知ってるから……
だから、きっとお爺さんも。

でも、そうじゃないんです。
大切な人の大切な想いを、知ってるスマイルちゃんは、それでもレコードを接着剤で何度も何度も修復しようとしますが、全然くっつかなくて……なんか凄く解る……

やっとの思いで探し出したレコードを自分が割ったとなれば、どれだけ自分を追い込むか、周りが許してくれても自分が自分を許せない……
だから、中々直らないレコードに涙して、お爺さんにも謝るしかなくて……謝っても罪悪は消えないしレコードも戻らなくても謝るしかなくて……
でも、形だけはスマイルちゃんは直します。
凄く頑張ってたんだなぁ〜と凄く感じたシーンでした。

でも、実は、いかにも灯台もと暗しって言葉が似合う場所に2枚目のレコードを発見www
私も、スマイルちゃんが割ったシーンの次の施設の場面でレコードの裏面と同じものを発見!
ある!ある!あるじゃん!ってなりましたw
だれよwレコードをあんな改造した人w
結局、お爺さんは自分が改造した事を忘れてたのねww


さて、スマイルちゃんはコンプレックスを抱えています。
誰でも多分コンプレックスって抱えてるものだと思います。
スマイルちゃんは、そのコンプレックスが嫌いで人前でマスクを付けたり、口元をかくしてご飯を食べたり、時にはダイエットと言って皆と食べなかったり。

でも、チェリー君は、そんな彼女のコンプレックスを好きだと言ってくれます。
コンプレックスって多分簡単に受け入れられないからコンプレックスなんだと思います。
多分、これはチェリー君だから彼女は最後にそれを素直に喜べたのかな?って。

好きな人が、自分の嫌いな物を好きだと言ってくれたら、それは自信に繋がるのかもしれません。
例え、見知らぬ誰かに受け入れられなくても……例え、自分では中々受け入れなくても、きっと好きな人のその一言なら、そんなコンプレックスな自分と向き合える力になる。



チェリー君は言葉の表現が苦手な男の子
そんな彼は、唄?俳句?を書くのが好きでSNSや俳句?唄?の教室みたいな場所で唄を作っています。
それは文字で自分の気持ちが伝えやすいから。
ですが、唄の先生がチェリー君に自分の創った唄を人前で詠ませるシーンがあります。

この唄の先生はこの時だけの登場ですが、結構好きになれたキャラです。
チェリー君からすれば先生は苦手な事をやらせただけに感じるでしょう。

やらされた側からすれば、放っておいてよ、ウザイなぁ、余計なお世話!と思うでしょう。
私も昔は本当にそれ思いました。
苦手な事を押し付けられて、やりたくない事やら習い事なら、やらされてきました。
当時は嫌いな事をするから苦でよくサボったり逃げたりしました。

ですけど、大人になる事に時間が過ぎ去る事に、それは克服しなければならない事でした。
チェリー君もそうです。
自分の気持ちを素直に伝えるのは難しい事です。
でも、伝えなければいけない事は山ほどあります。

チェリー君はどうして文字で伝わる唄をわざわざ声にだして言わなければいけないのかと、先生に文句を言います。
先生は「声に出して伝わる事もあるでしょう」
と言います。
誰かに、伝えて知ってもらうって大切な事で、黙っていても伝わる事なんて中々ないし、伝わっても伝えたい事の半分も伝わらずに終わることもあります。

優しさは一定値を超えると甘さに変わります。
嫌な事を無理矢理させる事はよくありません。
でも、苦手な事を遠ざけるばかりでは、その人の為にはなりません。
その人を想うなら、苦手な事にチャレンジするチャンスってのを与えてあげる事も優しさだと思います。
だから、先生はそのチャンスを作ってくれたのかな?と。

そして、先生は唄の先生です。
先生はチェリー君の唄にチェリー君の感じた気持ちが凄くピュアに表現されている事に感動したのかな?って思いました。
そう言うのは、第三者じゃなくて本人が読む事でより強く綺麗に伝わるから、人前で読ませたのかな?ってww
唄を聞いて皆さんが拍手をくれました。
それは声に出して伝えたからでしょう。

そして、チェリー君は引越しをするのですが、引越しの前日まで、スマイルちゃんに引越しの事を話してなかった…………(*꒪꒫꒪)

あぁ〜……ダメダメだよ‪(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)‬
しかも、スマイルちゃんはいきなりの事で、それをチェリー君の母から聞くオチがつく……
確かに、言い出せないのも解るよ。

でも、相手側に立ったらさ、別れの日がわかっていれば、もっと沢山の時間を共有したりさ、思い出作りしたりさ、その別れの時間までの時間をもっと大切に使えたのにって思っちゃう。

お別れパーティしたりさ、行きたいところに一緒に沢山行ったり、自分の気持ちも伝えられたかもしれないのに……

でも、伝えられないのだ。
チェリー君は言葉で伝える事が苦手だから……
お別れ……言葉にしないと伝わらない事の1つ。


そして、引越しの日に彼のスマホにスマイルちゃんのお祭りのライブ配信が流れる。
それは、2人で一緒に花火を見ようと約束していたお祭り。

そして、スマイルちゃんは彼に沢山の気持ちを伝えようと皆に協力してもらう。
チェリー君もそのメッセージを見て車から降りて走り出す!

彼は祭り会場に行くもスマイルちゃんを見つけられない……そこで、ヤグラに登り身体全体に恥ずかしさMaxで真っ赤かで、マイクをとる!


ステージで何かをした事はありますか?
トークでも歌でもいい何かをした事はありますか?
あの瞬間って緊張と恥ずかしさで心と喉が凄く震えて今自分が凄く震えている事を痛感しませんか?
それを、言葉を伝える事が苦手なチェリー君が必至に伝える!
自分の作った唄をひたすら大きな声で伝える。

それは、周りの人には意味不に聞こえるかもしれない……興味なんて示して貰えないかもしれない……花火が始まると皆、チェリー君を無視して花火をみる。
ただ、1人以外は……

それでいい!
チェリー君の愛の告白は……
チェリー君の気持ちは……
勇気を出して伝えたい言葉は……

たった1人だけのもの。
他者になんて理解されなくても、伝えたい人に伝われば、それだけでいい!
それだけで、苦手な事にチャレンジした意味になる!
それ以上のものは必要ない。

この作品を見て感じたのは。
自分のコンプレックスに悩んだとして好きになれなくて、嫌気がしても世の中生きていれば、いつかは、そのコンプレックスを好きになってくれたり理解してくれる人が現れて、いつかは克服出来るかもしれない。

苦手な事に立ち向かうのは嫌だし怖いけど勇気を振り絞った先にあるのは幸せかもしれない。
自分の苦手を逃げる理由にしないで立ち向かう事で、チャレンジして良かった、頑張って良かったって思えるかもしれない。

そんなメッセージがあった気がします。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

71.2 35 2021年度アニメランキング35位
銀魂 THE FINAL(アニメ映画)

2021年1月8日
★★★★☆ 3.8 (51)
349人が棚に入れました
俺の護りたかったもんは魂<ここ>にある――。地球滅亡のカウントダウンが迫る中、かつての盟友である銀時、高杉、桂はそれぞれの想いを胸にひた走る。だが彼らの前に立ちはだかったのは、あまりにも哀しい絆を持つ人物……銀時たちを教え導いた師匠・吉田松陽とは別の人格、虚(うつろ)だった――。銀時たちを援護するため、新八、神楽、真選組、かぶき町の面々、かつてのライバルたちまでもが参戦する! 巨大化してゆく虚の力。己の命をかけて対峙する高杉。ぼろぼろになった銀時が最後に見たものとは…! 銀時は果たして、すべてを取り戻すことができるのか…!


声優・キャラクター
杉田智和、阪口大助、釘宮理恵、石田彰、子安武人、千葉進歩、中井和哉、鈴村健一、山寺宏一

老倉育 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ほんとにほんとにラスト!

長年続いた銀魂の完結編

物語:最初から最後まで銀魂らしく、笑いあり、涙ありで熱く、ラストにふさわしかった。
作画:今までの銀魂で一番綺麗だったと思う(今までも綺麗だったけど)
声優:もう安定で安心。
音楽:銀魂の主題歌を多く務めてきたSPYAIRさんとDOESさんが今回も主題歌。歌詞が泣けます。とにかく泣けます。
「僕らの轍はひとつになって 道草の日々が果てない地図へ 涙していたって苦しくたって 離れていたって忘れないで いつになったってどこにいたって 独りきりじゃない」
「最後の最後のバカ騒ぎ」
この溢れ出るラスト感、、、。終わる終わる詐欺ではなくガチっぽいぞ、、、
他にも歌詞の部分にいろんな言葉が隠れているそうです。(銀、魂とか)
キャラ:やはりメインの万事屋組(銀時、新八、神楽)と松下村塾組(銀時、高杉、桂)が沢山出ているけど、今までのキャラクターほぼ全員出てくるのであなたの推しも出てくるでしょう。

推しの桂さんがとても沢山出ていて満足でした!!かっこよかったし、舞台挨拶で石田さんがおっしゃっていた「しつこさ」がたまらなかったですねぇ

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

シンプルに破天荒だった銀魂が好きだった。小ネタでごちゃごちゃし始めていることに気が付いて一時は離れたものの、見れば純粋に楽しんでしまう作品だった。ふり幅の大きいコメディとアクションとSFを最後までよく両立させたものだ。

納得がいかないのは作画の振れ幅も大きかったこと。
2年経ってるにしても顔違くない?~から、
えっ!ここどうしてこんなに作画いいの?まであった。
最後なんだからもうちょっと頑張って欲しかった。

10年前は作者が亡くなるまで続く気がしていたけど、こち亀も終わったし銀魂も終わってしまった。
制作者への労い、祝いたい気持ち、寂しさなどが混ざり合ったよく分からない気分だ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

プラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

いよいよ、完結。

虚(うつろ)という、宇宙までも滅ぼしかねない強大な敵を倒すために、古き良きライバルや江戸の住人とともに立ち上がるストーリー。いよいよ、完結である。

前回の銀魂を見てからだいぶ時間が経ってしまって、詳しい内容は忘れていたものの、江戸の街に何位が起こっていたかは映画の冒頭で説明してくれた。

良い意味(笑)でも悪い意味(笑)でも、銀魂らしさがあふれていた。物語の壮大さは最終章としてふさわしかったと思う。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

71.2 35 2021年度アニメランキング35位
劇場版 クドわふたー(アニメ映画)

2021年7月16日
★★★★☆ 3.8 (34)
235人が棚に入れました
それは“if"の物語。能美クドリャフカと直枝理樹は恋人同士。リトルバスターズの面々と楽しい毎日を送っていた。そんな矢先、 男子寮で水道事故が起こり、部屋が使えなくなってしまう。「ルームメイトさん、今も募集中、なの、です……」クドの申し出に応じて、女子寮で一緒に生活することに。そして迎えた夏休み、 みんなで一緒にペットボトルロケットを作ることになり………『ロケットキング』の称号をかけて、ミッションスタート!?

声優・キャラクター
若林直美、堀江由衣、たみやすともえ、緑川光、神奈延年、織田優成、やなせなつみ、田中涼子、すずきけいこ、河原木志穂、平井理子、みくみくみ、仲野七恵
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

良い夢見れたかい?!夏ですね~、飛んでいくペットボトルロケット

 主人公クドの幸せな日常は、何だったか?なお話だったです。その光景の実は何だったか?です。クドをはじめ声優さんの声が、業とらしくEDもぶりっ子声です。

 最初の展開は、何なのか?です。全寮制の高校で思わぬ事態からクドが、思いを寄せる理樹に急接近です。理樹は、とても少年の声に聞こえなかったです。仲間達との楽しい触れ合いが、描かれていたです。
 ある日の夜、怪しいおまじないと称した儀式があるです。その先で雰囲気に流されるところは、一体何を意味しているのだろう?です。

{netabare} 突然の寂しい展開、今までのことは何だったのだろう?です。明かされる真相と現実、クドがどうやって切り抜けるのかが、見所です。
 この局面は、どこからが妄想であって、現実は今までどこからだったのか?分かりづらくなるです。恐らく私は、最初からだったのかなぁ?と思ったです。
 終わりは「これで、いいのだ!」だったかもしれないけど、殆どが虚構で現実はこうでした、復活してめでたし、目指す物から逃げないというのは、面白いというより、騙された気分にもなりかねないです。
 何で幸せから唐突に沈み、復活というのは不自然過ぎるようにも見えたです。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

71.2 35 2021年度アニメランキング35位
ラーヤと龍の王国(アニメ映画)

2021年3月5日
★★★★☆ 3.9 (11)
41人が棚に入れました
その昔、この王国は聖なる龍たちに守られ人々は平和に暮らしていた邪悪な魔物に襲われた時龍たちは自らを犠牲にして王国を守ったが残された人々は信じる心を失っていった…500年もの時が流れ信じる心を失った王国は、再び魔物に襲われる聖なる龍の力が宿るという<龍の石>──その守護者の一族の娘、ラーヤの旅が始まる。遠い昔に姿を消した “最後の龍"の力を蘇らせ再び王国に平和を取り戻すために…

声優・キャラクター
吉川愛
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

互いに信じる者は、家族と国を救う

 またもや美しい夢のCGアニメを見せてくれたディズニーだったです。吹替版を見たです。
 守護していた龍の石が、裏切りを通して5つに分かれてしまった直後、煙怪物ドルーンが復活しラーやの父親を含む国の人々が、石にされてしまうです。
 数年後、父を救うために立ち上がったラーヤが、ダンゴムシだかアルマジロだかのトゥクトゥクともに旅をし、最後の龍シスーを召喚してともに別れた龍の石を求めて冒険するお話だったです。

 どこに石があるのか?がわかっているため、スムーズに話は進むです。
 行く先々に出会う、仲間が個性的で面白いです。{netabare} 特に赤ちゃん詐欺師のノイが、見た目と裏腹に動き回るところなどが凄かったです。
 シスーが人を疑うことを知らない純真さと天真爛漫なところもいい感じです。{/netabare}シスーの性格、信じることの大切さを教える姿勢は、良かったです。

 元友人のナマーリもひねくれた悪いやつだと思ってきたです。終盤でも、とても悪いやつだとしか思えなかったです。
{netabare}  ナマーリに、堪忍袋の緒が切れたラーヤもあったです。そんなナマーリに対して、命を落とす局面であっても、シスーを思い出し大切さに気づき、歩み寄った姿勢より、他の仲間も信用させた勇気は良かったです。

 奇跡が起きた瞬間、非現実的な考えることもできない光景は、見事なような美しさを見せてくれたです。
 ラーヤも父親も心に描いていた世界を{/netabare}最後に見たとき、感動したです。話としてはやや単調なような気がしたけど、キャラ、背景などが紡ぐ演出がいいです。
 吹替のシスーの声が、おばさんっぽい声だけど、ふざけたり、優しくなったりするキャラの個性に合っていたと思うです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

Mi-24 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

クメール王朝(カンボジア)のアンコール・ワット

「みんな相手の事を信頼して仲良くしよう!」
テーマはいいのだが、なんだか退屈で詰まらない作品。

「少女が巨大ダンゴムシに乗って世界を巡る大冒険!」
良さそうな感じはしたのに、全然ワクワクしないし、面白くも無かった。
少女と龍のコンビの掛け合いも、面白くない。各地で仲間にするキャラもいまいちで、全部ダメだった。


一部バイキングが混じっていたが、登場人物は東南アジアの人達かな?

他者からの好意や信頼を、いつも裏切りで返す敵キャラ。
つり目な彼女は韓国人だろうか。イメージにピッタリだ。


この作品の登場人物逹は基本「みんなで仲良く暮らしましょう」という考え方をしている。
排他的で不寛容、相手を暴力で支配する事しか考えない白人キリスト教徒が居ない、優しい世界で良かった。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

71.0 38 2021年度アニメランキング38位
名探偵コナン 緋色の不在証明(アニメ映画)

2021年2月11日
★★★★☆ 3.8 (17)
121人が棚に入れました
TVアニメ『名探偵コナン』の名シーンを集めた、特別総集編を劇場公開。原作でも高い人気を誇る捜査官・赤井秀一の物語を主軸に、これまで断片的に明かされた世良真純、羽田秀吉、メアリーら“赤井一家”をクローズアップし、関係性を紐解く。本編に加え、江戸川コナンの声優を担当する高山みなみによるナレーションと、新たな音響が追加された。

声優・キャラクター
高山みなみ、池田秀一、日髙のり子、森川智之、田中敦子

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

タイトルなし

その正体は謎に包まれ、それぞれが複雑に絡みあう危険な一家・赤井ファミリー。来葉峠で死亡したと思われていた赤井秀一を中心に、これまで断片的に明かされてきた世良真純、羽田秀吉、メアリー、それぞれのパーソナリティや見どころをクローズアップし、その関係性を紐解いたTVアニメシリーズ特別総集編。 クライマックスは、来葉峠で赤井秀一が華麗な復活を果たす「緋色」シリーズ。 とある事件の中、赤井秀一の宿敵・安室透/バーボンが、FBIより“手がかり”を聞き出した序章。安室透は赤井秀一と沖矢昴の関係を厳しく追及する。比類なき頭脳が交錯する攻防戦の果て、観る者全てに衝撃を与えた赤井の帰還。そして一連の”不在証明劇″真相の背後には、コナンの姿が-。というあらすじ。


ほんとただの総集編。

テレビ放送を見ていたわけではないが、一貫性のある内容ではなく、切り貼りした感じが満載。

緋色の弾丸のほうと勘違いするところだった。

兄妹、小さくなった母について総復習できる作品ではある。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

70.8 39 2021年度アニメランキング39位
映画 リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様(アニメ映画)

2021年9月3日
★★★★☆ 3.9 (15)
52人が棚に入れました
詳細不明全国大会決勝の死闘を制した3日後、越前リョーマは、さらなる強さを求め、単身アメリカへ武者修行の旅に出た。到着早々、リョーマは偶然、家族旅行でアメリカを訪れていた同級生・竜崎桜乃がギャングにからまれている場面に遭遇する。桜乃を助けるためにリョーマが放ったボールと、車いすの謎の人物が放ったボールが直撃した瞬間、時空がゆがみ始める・・・。なんと、ふたりが行きついたのは、かつて‘サムライ’と呼ばれ、世界のトッププレイヤーを震撼させた、若き越前南次郎が活躍している時代だった。

声優・キャラクター
皆川純子

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

テニプリとテニミュの頭の悪い部分を凝縮したような超過劇なドラッグムービー!!!

『テニスの王子様』と『新テニスの王子様』の間に位置する空白の出来事を新解釈で完全オリジナル新作として構築した長篇映画
シリーズ初のフル3DCG、かつミュージカル構成となっております


冒頭、『テニスの王子様』のクライマックスである全国大会決勝戦
越前リョーマvs幸村精市の試合の最中から始まるのですが、試合中にも関わらず“突然歌い出します”
リョーマ様や青学のメンバーはもちろん、観戦に来ていたかつてのライバル達や観客もひっくるめて一糸乱れぬダンスをしながら群集が歌う姿は既に既存の『テニプリ』アニメとは一線を画し、まさに『テニミュ』の光景そのものであると突きつけられます
それらが滑らかなCGアニメとなって早々と観客の目と耳を襲うのです


その後、アメリカに単身の武者修行に旅立ったリョーマ様
彼を偶然にも旅行中に見つけた竜崎桜乃はリョーマ様の後を追うのですが、なんとテニスで賭け事を強いるB系の男達“テニスギャング”に絡まれてしまいます


すんでのところでリョーマ様に救われる桜乃
テニスギャングは得意気にラップを披露しながらリョーマにテニス勝負を仕掛けます
このテニスギャングを演じているのが杉田智和、武内駿輔、竹内良太なんです
まあ「Wタケウチ」はともかく、杉田がちゃんとキャラソンを歌っているのは個人的には初めて聴きました
『ハルヒ』のキョンとか『犬僕』の蜻蛉とか『ひらがな男子』の「ぬ」とか『K』の室長とか、歌じゃない!語りだ!ってのばっかだったので杉田にちゃんと歌を歌わせたのには感心です


そして謎の車椅子テニスプレーヤーが放ったボールとリョーマ様のボールがぶつかると“まさかのタイムスリップが起こります”
10年前のアメリカ、リョーマ様の父親にして師匠、越前南次郎が現役引退に追い込まれた試合の直前
記憶や記録には残っていない、南次郎の引退試合を間近に観るために無謀にもリョーマ様と桜乃は越前家に直撃する


あっさり南次郎達には受け入れてもらう事が出来きたものの、南次郎に八百長試合を強いようとする何者かの手によって南次郎の子供と勘違いされた桜乃が誘拐されてしまう


何故か“露骨な手掛かりを残していったマヌケな誘拐犯”のお陰で桜乃の救出には成功するリョーマ様
南次郎の試合の邪魔をしてはなるまいと桜乃と逃亡生活をする事を決意します


逃亡中に公衆電話で南次郎に無事を報告しようとするリョーマ様ですが“何故か現代に電話が繋がり青学やかつてのライバル達が電話に出ます”
この映画は「Decide」と「Glory」という2バージョンの上映形態があるのですが、この電話に出る相手、それと本編終了後に始まる『シアター☆テニフェスpetit!』というキャラソンメドレーと原作名場面で構築した音楽パートがそれぞれのバージョンでは異なります
「Decide」では幸村と手塚が「Glory」では白石と金太郎と跡部が電話の相手に登場するのでお気に入りのキャラが登場する方を選ぶといいでしょう
【どっちにしろ笑いますから】


ここまであらすじを書いただけですが神志那弘志監督はクスリでもキメて作ったんじゃないか?と思うほどのクレイジーっぷりです(褒めてる)
まさに原作者、許斐剛先生の世界観が良くも悪くも全開で危険なドラッグムービーと言えるでしょう
極めつけは最終的にリョーマ様達が過去に行ってしまった事で僅かながら歴史の改変が起こってしまうのですが・・・ソレが果たして本当に改変してしまって良かったのか?が微妙だという事です・・・
2回観たら何処が改変されたのかがよくわかりました・・・


『テニプリ』『テニミュ』ファンはモチロンですが全く『テニプリ』を知らなくても少し刺激的な(馬鹿)映画をお探しの方にオススメします

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ミュージカル まだまだだね 陰謀阻止するリョーマ

 Decideで見てきたデス。ロサンゼルスに武者修行しにきたリョーマを見かけた竜崎が、チンピラに絡まれるです。それを助けているとき怪異現象が、起こるです。父 南次郎が、引退に追い込まれた全米オープンの数日前だと気づき、リョーマが以前の実家に竜崎と行ったことから、事件に巻き込まれる話だったです。

 何やら面白い展開になっていき、リョーマが誘拐犯に立ち向かい、誘拐犯の親玉とテニスでわかり合うとき事件は解決していくのです。
 本当に悪い奴を追い詰め、全米オープンの決勝で南次郎が本気を出せて良かったです。

 上映の殆どで、OPからミュージカルなので、派手な歌と踊りが目立つです。大阪なおみ顔負けの超人的なテニスで、リョーマが悪い奴らを撃退、足止めするアクションは面白いです。南次郎はさらに上を行く感じです。

 3DCGにしても、リョーマや他のキャラたちの外見が人形みたいだったです。歌、ミュ=ーじかると言っても悪くはないけど、青年団みたいな歌唱みたいに思えたです。
 南次郎が引退した本当の理由は、見に行ってのお楽しみです。ラストは、帰れなければ話にならなかったけど、「これで、いいのだ!」だったです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【危険】

3Dでミュージカル寄りのテニスの王子様の映画?
テニミュ見たことないけど有名だよな、評価高いし見てみるか。

{netabare}!!?!?ミュージカル??!?!?!??!?

{netabare}なんだ、何を見せられてるんだ!!?

{netabare}ドラマパートもちゃんとある、良かった…

{netabare}あのミュージカルは一体何だったんだ…?

{netabare}もう一度見せ場あるよね?

{netabare}キタキタミュージカル、ウヒャアアア!!!

{netabare}冷静に考えて意味が分からん…

{netabare}なぜ…あの曲とダンスが頭から離れない…

{netabare}はあ…はあ…早くテニス、テニスが見たい…

{netabare}ピャアア!!!!ウヒャアアア!!!!!

{netabare}はまっちゃいけない。テニミュ沼はお金かかるぞ、映画でやめておくんだ…

{netabare}そんな事はわかってる!もう一回だけ!映画だけなら問題ない!!

{netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

70.7 40 2021年度アニメランキング40位
名探偵コナン 緋色の弾丸(アニメ映画)

2021年4月16日
★★★★☆ 3.7 (83)
429人が棚に入れました
世界最大のスポーツの祭典「WSG-ワールド・スポーツ・ゲームス-」の記念すべき東京開催を迎えようとしている日本。その開会式に併せて、日本の技術を総集結した、最高時速1000kmを誇る世界初「真空超電導リニア」が新名古屋駅と東京に新設される芝浜駅間に開発することが発表された。世界の注目を集める中、名だたる大会スポンサーが集うパーティー会場で突如事件が発生し、企業のトップが相次いで拉致されてしまう異常事態に。その裏には事件を監視する赤井秀一の姿、そして赤井からの指令を待つFBIの姿があった。コナンの推理により、15年前にアメリカのボストンで起きた忌まわしきWSG連続拉致事件との関連性が浮かび上がり、当時の事件もFBIの管轄だったことが判明する。果たしてこれは偶然なのか? 世界中から大勢の人々が集まる日本で、いったい何が起ころうとしているのか?

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、池田秀一、浜辺美波
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「またせたな」って、そうだよ!

 映画名探偵コナン史上初めての上映延期となる一年後、ついに見たです。時期にこだわるところも含めて、改めてコナンだなぁと思うです。これがあったおかげで、総集編な「緋色の不在証明」の上映もあったり、TV放送「緋色の帰還」もあったです。TV放送の序章だけが、宮城県の地震放送で殆どを潰されるトラブルもあったけど、知っている話だったからまぁいいかだったです。
 今までを見ていると、大規模な爆発が多くて当たり前な映画ではあるけど、今回はそれと違った手口を引き金にした、コナン、世良、ターゲット、犯人を巻き込む命からがらなお話だったです。

 事件から始まり、現在で園子の招待で真空電動リニアお披露目イベントに招待されたコナン達です。そこから始まる連続誘拐、終盤に起こる犯人の真の狙いへと進むのです。
 15年前の米国でおきた事件の模倣事件に絡み、沖矢昴こと赤井秀一、FBIも乗り出してくるです。
 さらに、世良、メアリーも関わりです。羽田秀吉も後半で偶然のように絡むです。

{netabare}  超電導を利用した犯行や、予知能力的な狙撃を見てこんな事が可能なのか?と疑ったり、驚いたりしたです。
 どのようにコナンや赤井一家が、合流するのかも楽しみの一つです。
 犯人を追い詰めるコナンと世良が、どのようなピンチを招くのか?爆発以上のリニアでの活躍、命がけでハラハラしたです。
 予知能力は、将棋の太刀筋にもできるようで、デレっとした羽田秀吉も活躍、どうして分かるのか?謎だったです。{/netabare}

 どんな犯罪者でも命は守るというコナンの信念を見たです。{netabare} 赤井の狙撃の意味を聞き、その結果も含めコナンの推理は、予測を超えた超能力的なものを感じたです。
 今回も関係なさそうな人が、犯行に関わりのある人物が犯人だったです。

 来年の予告もあったけど、何だか意味わからなかったです。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ミステリー要素0

オリンピック(作中ではWSG)とリニアモーターカーがテーマ?
スポットライトが当てられるキャラは赤井家の人ら。
ミステリーとしては0点、その他は80点ぐらいそんな感じの映画。
{netabare}
まず、ミステリーとしてはあり得ない。
ほんとにもう最近のコナン映画はキャラ、アクションメインになったんだなと実感した。
ミステリーにおいて重要な"容疑者"の存在の影が薄すぎる。
最初の方で3人紹介されただけで、絡みとかも一切ない。
正直犯人発覚シーンまでこの人らは容疑者じゃないのかと思ってましたよ。
で、絡みもないから当然推理も滅茶苦茶、というか推理ですらない。
視聴者からはほぼ絶対に犯人がわからないような作りになっている。

今回の事件は、石原誠が15年前のWSGで起こしたとされる事件の模倣。で、今作の犯人は2人いて、両者ともに石原誠は冤罪だと考えており、FBIが石原を逮捕したことを恨み、当時のFBI長官アランを殺害しようとしていたという話。
容疑者は一応「井上治」「白鳩舞子」「石岡エリー」。

さて、上に今作のあらすじと容疑者を載せましたが、作中でもこの情報しかありません。上の情報だけで犯人が一人分かります。しかも作中でもその方法で推理(?)していました。誰でしょうか。

答えは「白鳩舞子」。何故?
「いしはらまこと」を並び替えると「しらはとまいこ」
つまり、証人保護プログラムで実の父だった名前を捩って改名した白鳩舞子が
FBIに恨みを持って犯行に及ぼうとしたのです。これだけ。とはいえ今回は現行犯だが、それでもあまりにも酷い。

で、もう一人の犯人についてはもっと酷い。
リニアモーターカーに不正に乗り込んで白鳩の犯行を止めようとしたコナン達だが、その最中にリニアモーターカーが遠隔操作される。
だから共犯はエンジニアで更にコナン達を監視できている状況にある人物。
共犯は「井上治」だ。
いや、なんで?エンジニアなんて他にいるし、コナンの状況を把握できている人も他にもいるはず。
なんで、特定できる?

このように、ミステリーとしての出来は壊滅的。

ただ、犯行方法と動機は良かったと思う。
MRIを故障させクエンチを起こすとかプログラミングで遠隔操作とか犯行方法が現代的で面白かった。
あと、動機が良かったせいで、正直犯人達の方に感情移入してしまった。
まあ結局、石原は冤罪ではなかったらしいし、犯人達は気の毒だが。

他の部分はどうかと言えば、コナン好きなら楽しめると思う。
逆に言えば、そこまでコナン見てない人が見るとそこもダメだと思う。
自分はコナン好きなので赤井家が色々動く話は楽しめた。
レールの上でライフル構えたり街中で銃持ってたり、突っ込みたくなるところはあったけど、まあコナン映画だし()
将棋風に羽田が井上を追い詰めるところとかは面白かったし、レールの上から銀の弾丸をリニアめがけて撃ち、コナンとFBI長官がこっそり連絡を取り合い犯人を誘導し、肩を銃弾で貫かせるシーンとかも面白かった。
FBI長官、蛍光ペンと栄養ドリンクでヒントを置いておいたり結構有能。

ところで、FBIが誘拐されたり、リニアがスタジアムに突っ込んで両方滅茶苦茶になったり、この世界での日本の信頼は地に落ちてそう(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

キャラの見せ方が良い!

赤井ファミリー好きには堪らない映画でした。
ミステリーというよりはSFサスペンスという感じですが、そこを含めて好みど真ん中でしたね。
平常時なら間違いなくリピートしてたと思います。

今回、蘭他、一部を除いて活躍が一般人レベルだったおかげで赤井ファミリーとコナン君(と灰原)の活躍が化け物染みていたなあ…
いやあーヤバイよあれは。いや、大好物なんですが!

他にも演出上で何点か気にならないところが無いでも無いのですが、(沿線の火事をスルーする電車とか…)勢いがあったので、目を瞑りましょう。

勢いと言えば、序盤イマジナリーラインを超える描写があったのですが、謎解きの解よりよっぽど盛り上がりました。そして同時にこの映画ただ物じゃないや!と思いながら視聴したり。

観終わって、この映画やっぱりただ物じゃ無かったですね。個人的には歴代映画の中でもトップに食い込む面白い映画でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

70.6 41 2021年度アニメランキング41位
映画ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!(アニメ映画)

2021年3月20日
★★★★★ 4.2 (10)
44人が棚に入れました
「プリキュアシリーズ」の通算17作目にして、15代目のプリキュアに当たる。
これに映画作品

郷音 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ゆめペンダントで奇跡のトリプル大変身!!?

2021年公開映画。

東京にやってきたプリキュア一行に突然謎の敵が現れる。

COVID-19の影響もあって、例年のミラクルライトや応援煽りはなかったです。

寂しさもある一方、大人目線では静かに見れました。でもやっぱ応援とライト振ってこそのプリキュア映画だよね。

先輩プリキュアである5の面々が出てきたのは嬉しいけど、ちょいキャラ感は否めないね。

ドリームはグレースと合体技あったけどほか5人の活躍があまりなかったのでもっとほしかったなぁ

その分副音声ドラマで楽しんでね!ってことだとは思います。2回行く勇気はなかったのでレンタルDVDで聞きたい。

先輩が出たり2度の衣装チェンジとお祭り感もありつつ、最後は家族愛でちょっとうるっとくるいい映画でした。

短編のトロピカルージュプリキュアはもうコミカル全振りでしたね。本編に期待できる作品です(別映画だけど仮面ライダーセイバーの短編がなぁ…)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

70.4 42 2021年度アニメランキング42位
劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編Paladin; Agateram(アニメ映画)

2021年4月23日
★★★★☆ 3.8 (27)
195人が棚に入れました
『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-』の後編

声優・キャラクター
宮野真守、島﨑信長、高橋李依
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

嘆きの騎士、感無量というのかな?

 前編で山の民もろとも巨大な光の塊で、殺されかけられるもアーラシュの捨て身の犠牲によって、ピンチを免れたベディ(ベディヴィエール)、藤丸、マシュだったです。
 今回は、獅子王を倒すため、山の民とともに後から、太陽王も参戦して生徒キャメロットに攻め入るお話だったです。

 許されない罪を犯したと悩むベディがやたらと嘆き、藤丸とマシュに励まされたりしてたです。
 そこで明かされたみたいなマシュの英霊とは?だったです。その答え{netabare}は、太陽王の御前で円卓の騎士ランスロットと戦うことになって、明らかになったです。ランスロットと関係があり、{/netabare}今までにないマシュの本質というのかを見たです。
 この場面に限らずマシュは、、全体を通して今まで以上に活躍した今作です。

{netabare} 太陽王オジマンディアスにより明かされる聖槍、聖都キャメロットの秘密がこの時代背景にあわない最新のテクノロジーみたいで、人類補完計画??を思わせる恐るべき計画だったです。{/netabare}
 オジマンディアスの神殿、聖槍などのデザインは、最終決戦においてデザイン、スケールもしかり、大きな役割を果たしていたです。

 ついに攻め入る聖都、次々と立ちはだかる円卓の騎士との闘いも、迫力があったです。とある戦いに割って入る山の翁の存在感もベディにとっても相手にとっても重要な役割のようだったです。

 ついに対峙する獅子王に藤丸、マシュそしてベディどう決着をつけるのか?注目になるのです。{netabare}ここまでくるとベディと獅子王の世界になり、ベディの贖罪が何なのか?目的も分かるです。「これで、いいのか?」な衝撃の結末の行方は?です。

 何だか、藤丸とマシュ、ダヴィンチちゃんだけが生き残ったように思える光景で、聖槍に取り込まれた人々はどうなったのか?全滅してしまったようでよくわからなかったです。
 最後の最後、円卓の騎士の誰かさんの信念を描いていたのか?ベディでなくこのキャラ?なぜ出すか?わかりずらいです。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

責務と贖罪

視聴前 さてどうしたものか

視聴後 内山昂輝さんすきいいい

後編です
前編の内容は一応記憶していますし、なんなら原作(ゲームストーリー)も大体は把握しています。前編同様流石に原作を見返す気にはならなかったので曖昧な記憶のまま視聴。
見終わって最初に見終わったこと。
「あれってこんなことやってたんだ」
正直キャメロットの終盤は{netabare}静謐ちゃんと呪腕が捨て身でトリスタンと戦って、3人とも超かっこよかった{/netabare}ことぐらいしか把握(記憶)してませんでしたので、本作が全く新しいものに感じました。
もしかしたら私の記憶の欠如ではなく、物語の調整によるものなのかもしれません。そこら辺は他の方を確認してください。
まぁでもノリと勢いで解決してる節があるので、全然知らなくてもなんとかなるかもしれません。

さて原作を知らない人からすると難しい内容かもしれません。かく言う私も完全なストーリー説明を出来るか、と問われたら唸るしかありません。感覚的な内容と辻褄の合った推測でしか本作を説明出来ません。アーサー王のの伝説の大体の概要を把握した上で、FGO世界の仕組みをある程度理解した上での本作で、ようやく感覚的ですからね。結構難しいでしょう。
しかし、おそらくアーサー王を知らなくとも、魔術を知らなくとも、結末は把握出来ると思います。必要最低限の情報は作中でくれるので、心配はいりません。
が、アーサー王の伝説の概要くらいは知っといた方がいいかもしれませんね

作画は4.5にしたかったのですが、一部作画崩壊なのかそういう表現なのかはわかりませんが、なんか微妙なシーンがありました。他は良かったんですがね…

監督は末澤慧さん。原画マンだそう。単独監督は初だそうです
脚本は小太刀右京さん。ロード・エルメロイのさn方ですね
キャラデザは細居美恵子さんと黄瀬和哉さんと温泉中也さん。
劇伴は芳賀敬太さんと深澤秀行さん。
アニメ制作はプロダクションIGさん。前編は制作でしたが今回はアニメ制作として関わっています

主題歌はjin nakamuraさん作詞作編曲、宮野真守さん歌唱の「透明」

総合評価 内山昂輝さんを愛している

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

不忠の果て、たどり着いた旅の終わり

スマホゲーム「Fate/Grand Order(FGO)」の第六特異点を元にした劇場版アニメの後編。
前作ラストでロンゴミニアドを打ち破った続きからとなります。

劇場公開はコロナのため、予定を延期となりました。
ただ、それによって間は狭まり、前編から約半年を空けた後の上映となります。
前後編ではありますが、各編の間で時間的な隔たり等もなく、前編の続きから始まります。
前編までのあらすじや振り返りはなく、また、もはや当然のことながら、FGOの設定や世界観の説明もないため、FGOを知らない方が後編から見てもさっぱり意味がわからないと思います。
「キャメロット後編が最初に触れるFGOです」なんて方はまずいないと思いますが、視聴前にはFGOの設定を理解し、かつ、前編を視聴済みである必要があります。

前作ラストで宝具を発動したアーラシュが消え去り、カルデア一行は獅子王を倒す決心を新たにします。
獅子王の元へ行くにしても駒が足りないため協力者を募り、強力な力を得てキャメロットに突撃、バトルを繰り広げる展開です。
前篇ではキャメロット編の登場キャラクター紹介、状況説明が主でしたが、後編はほぼバトルで、ラストに向けた進撃が中核です。
全体的に元がゲームシナリオのためか、展開がやや強引でご都合主義がひどく、運や気まぐれによったストーリーと思いました。
マシュに宿ったサーヴァントが明かされるタイミングや、それによる展開の仕方は見事でしたが、個人的には少しあっさりしすぎていないか?と感じました。
一方で、私自身アーサー王伝説にそれほど詳しくないのですが、多分、一般的ではない知識を持ち出して"実は"をやっているので、マシュのサーヴァントの真名を知って衝撃を受ける方はそれほどいないと思われるため、仕方ないのかなとも思います。

また、明確な敵として登場するものの、面識もないはずサーヴァント同士が、自分の想いを叫びまくりながら殺し合います。
熱いシーンですが、ほぼ初対面なのに昔からの戦友みたいな戦闘をするのにも違和感を感じました。
サーヴァントたちがカルデア一行に助力する理由が希薄で、90分の前後編では尺が短すぎたのではと思います。

アーサー王の王国"キャメロット"編、最終回ということで、本作ではストーリーにアーサー王伝説ががっつり絡みます。
アーサー王伝説はFateシリーズを追っているとちょくちょく登場するのですが、本作は特にアーサー王伝説がメインのシナリオになっていることもあって、一通り予習しておいた方がいいかもしれないと思うレベルでした。
私自身、アーサー王伝説に詳しければもっと楽しめたように感じました。

ストーリー展開は微妙でしたが、バトルの作画はしっかりしていて、なかなかの高クオリティだったと思います。
キャラクターも立っていて、各キャラクターが円卓の騎士とぶつかる場面はかなり燃えました。
私的には、バトルの熱さにより、前後編あわせてよかったと良い作品だったと思いました。
良作でしたが、バビロニアの牛若ちゃんのようなHENTAIキャラもおらず、もう少しサービスカットが欲しかったですね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

70.4 42 2021年度アニメランキング42位
劇場短編マクロスF〜時の迷宮〜(アニメ映画)

2021年10月10日
★★★★☆ 3.8 (38)
183人が棚に入れました
人気アニメーション「マクロスF」の完全新作「劇場短編マクロスF ~時の迷宮~」が、2021年公開予定の「劇場版マクロスΔ 絶対 LIVE!!!!!!」と同時上映。

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これはマクロスFのサービス映像というよりも劇場版の続編

これはマクロスF(フロンティア)のサービス映像というよりも「劇場版マクロスF サヨナラノツバサ」の続編。
10年のときを超えてこの映画を制作してくださった皆様に感謝します。

行方不明になった早乙女アルトを探し続けているランカ・リー。
彼女は、ある星のプロトカルチャー遺跡の前で歌を歌います。

すると、不思議な現象が起きて…

マクロスFファンにはたまらない映像と音楽です。
まさにここは時の迷宮。
目と耳と心とで感じ取ってください。

はたしてランカはアルトに出会うことができるのでしょうか?
そして意識不明中のシェリル・ノームと共演ができるのでしょうか?


この映画は本来は2021年2月に発表されるはずでしたが、新型コロナの影響で11月になりました。
この続きを期待しています。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

石ころ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

感慨深い、ただこの一言に尽きる

劇場短編ということで、劇場版サヨナラノツバサ公開から10年という節目の年に、続編をΔの劇場版との同時上映にこぎつけたこと、制作陣の方々には感謝しかありません。視聴後、また続編が制作されるのではと、淡い期待を生むような良い作品に仕上がっています。
あとGood job!以来の三年ぶりの劇中の新曲は、予想を裏切らない出来で聴きごたえがあります。機会があれば、もう一度劇場に足を運べるといいのですが...

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

どうせ蛇足を作るならしっかり最後まで見せて欲しい。

 なんとも中途半端だったなあ、という印象です。どうせ蛇足を作るならちゃんと見せればいいのに、という気がします。

 今回見せた内容は、劇場版のラストで作品の意味を読み取れば分かる内容でした。
 前作終わりのオープンエンディングは今時の流行じゃないとしても、だったらもうちょっと今回は尺をとってカタルシスを作ろうよ、ということです。この内容ならライブだけで良くね?と思いました。ランカはいいですけどシェリルが不足すぎでしょう。

 私はマクロスの中で一番好きなのはフロンティアなので、見られるのはうれしい気持ちもありますけど、もう消化した作品の余韻をいつまでも見せてくれる必要はありません。


 作画です。ランカのキャラデザと作画はとても良かったです。TV版はちょっと線の数が少ないのが物足りなかったですが、髪とかなかなかの出来栄えだったと思います。

 ただ、後半2,3分ですね。今後マクロスのライブ映像ってキャラは3DCGになるんでしょうか?だったら中途半端はやめて欲しい。せめてエフェクトや手書き修正で自然に見える工夫は欲しいなあ。

 本音を言えば時間と予算に追われるTVアニメならともかく、劇場版は手書きでやって欲しい。せめて3Dモデリングはやめて欲しい。モデリングはメカだけにして、人物はCG使うなら動画、着彩の省力化の方向性でお願いしたいなあ。原画、中割の表現が失われていくのは寂しいなあ…というのはノスタルジーでしょうか?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

70.3 44 2021年度アニメランキング44位
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ Licht 名前の無い少女(アニメ映画)

2021年8月27日
★★★★☆ 3.7 (31)
181人が棚に入れました
エインズワースとの激闘からひと時の休息。美遊を救出したイリヤたちは、平行世界の衛宮士郎から美遊の過去、この世界で起きた聖杯戦争のことを知らされる。それは美遊の悲しい運命であり、美遊のために兄・士郎が命を賭して歩んだ壮絶な戦いの物語だった。人類の救済のために美遊を犠牲にするエインズワース。美遊のために世界の敵となると決めた士郎。相容れない2つの正義に、すべてを守ると誓うイリヤ。「助けるよ。私はみんなが助かる道を探すって決めたから!」大切な人たちと笑いあえる明日を作るために―。魔法少女たちの戦いが、再びはじまる……!

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

現実的で賢い諦めることに慣れた人と、理想を目指してあがき続ける人

この物語は全編シリアスタッチで描かれています。
テレビシリーズの最初の頃からは信じられないほどの迫力ある展開ですが、イリヤの魅力がたっぷりと味わえます。
イリヤは小学5年生とは思えないほどの慈愛の心が豊かな少女です。


「Licht」 それは「不死の魔法使い」を意味しています。
何千年もの間、何度も何度も名前を変えてエインズワース家の一員として暮らしてきた少女。
本人は元の名前も思い出せないほどの長い長い年月を生き続けてきたのですが、決して死ぬことができません。その少女の唯一の望みは、死ぬことでした。
この映画は、その少女を救うための物語。

そしてその少女を救うために何度も何度も挑戦しては失敗したエインズワース家のジュリアン。
ジュリアンは賢い青年です。理想と現実とが違うことを知っています。
そのため、彼の心には絶望しか残っていませんでした。

でも、イリヤは違います。
彼女はいつも希望を持ち続けています。どんなに困難な状況でも、わずかな可能性を信じて前向きに行動します。
理想的で甘い考え方ですが、彼女は常に明るい未来を目指しています。
そしてイリヤの友達の美遊やクロ。彼女たちはいつでもイリヤの味方です。
だからイリヤはいつでも全力を出し切ることができます。そして、自分の実力以上の力を発揮します。


確かに大人になると誰もが理想的で甘い選択はしなくなり、現実的な賢い選択をするようになります。自分の理想を諦めるようになります。
でも、諦めることに慣れた人生は、面白みがありません。生きることに意味を見いだせません。
それに、諦めることを選択すれば、努力をする必要はなくなります。楽にやり過ごせます。

それよりも未来に希望を持ちながら生きる。そうすることで笑顔になり、生きる意味も見いだせます。
確かに希望を持ち続けるためには、懸命な日々の努力が必要です。あがいて、あがいて、あがき続けなければいけません。それでも希望がかなえられる保証はありません。

でも、希望を持ちながら生きている人は魅力的です。
イリヤの笑顔が素敵なのは、彼女が常に明るい未来を持ち続けているからなのでしょうね。

現実的で賢い諦めることに慣れた人と、理想を常に持ちあがき続ける人、貴方はどちらが好きですか?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

名前のない少女は、どこにいたの?私にはわからなかった。

 Feteの違う次元のお話みたいで、イリアが魔法少女という設定で、戦いをするお話だったです。美遊、クロエという仲間{netabare} や、お馴染みの衛宮士郎、遠坂凜{/netabare}も出て来る{netabare}けど、stay nightとは別人のようです。間桐桜が、仮面をつけた悪役で出てきた {/netabare}です。

 話の展開以上に、バトルシーンが大きな割合を占め、いろいろ語り合っていたです。いろいろ訳アリだということは、感じられたです。
 戦いは大きく三回あって、それぞれに何やら悲しみや、狂ったような感情が見うけられたです。
 派手なバトルの連続で、人知を超えた激しい攻防だったです。

 終わり{netabare}方も、さらに続くみたいで、衝撃的みたいなやや納得しにくいものだったです。いつになるやらの続きでこの状況が、逆転できるかどうか?{/netabare}わからないです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

自分だけの力ではたどり着けなかった、真実への道標へ

プリズマイリヤ劇場版二作目。
前作より間が空いて久しぶりのイリヤスフィールなので、色々思い出しながら視聴しました。
ひょんなことから魔法少女になっちゃった小学生が、お友達と一緒に元気な姿を見せてくれーっ、と思いながら視聴しましたが、元気が激しすぎてすっかりバトルアニメになってしまっています。
もはや、DVD特典映像で見せてくれた濃密な絡み合いは鳴りを潜めており、全編バトル、またバトルな90分でした。

アニメ4期『プリズマ☆イリヤ ドライ!!』から続く、エインズワース家との戦いの続きとなっています。
プリズマイリヤは原作マンガが先にあるのですが、映画はマンガ数巻分を一気に流しているため色々端折られているそうです。
視聴時にも、バトルは丁寧で迫力があるのですが、例えばアンジェリカやベアトリスがどういった存在なのかという重大な説明はサラッと流された感じがありました。
そこを抑えておかないと、ベアトリスの過去の話やイリヤの取った決断が入ってこないので注意が必要ですね。

全編を通してマジメな作品で、ストーリーを進めることが中心となっています。
魔力供給シーンは一切なし、天然ブルマの田中さんという我ら唯一の希望も活躍シーンは無いです。
ベアトリスとバトルし、ジュリアンとバトルする、私的にはもはやバトルシーンしか頭に残っておらず、それはそれで良かったのですが、プリズマイリヤに求めていたものは得られませんでした。
個人的にはですが、プリズマイリヤにバトルは求めていないので、ぶっちゃけイリヤちゃんがそれを望むなら話し合いで解決して欲しいくらいです。
戦いではなく、ベアトリスと一緒にお風呂に入って仲良くなるイリヤちゃんが見たいです。

一方で、バトルシーンはかなりしっかりしています。
クラスカードの力を借りて果敢に敵に突っ込む姿は、それだけで熱くさせてくれますね。
カメラワークも激しく、バトルで敵と技の応酬をするシーンはなかなか見ものでした。
複雑な戦闘をしているのですが何が起こっているのかわかりやすく、バトルアニメとして魅せられるものがあります。

エリカの正体が判明し、大きくストーリーが前進する劇場版でした。
ただ、本作で完結ではないです。
そもそも原作マンガが完結まで描けておらず、このペースだと完結編が劇場公開されるのは、また5年近く先になるかもですね。
そうなると、完結編のアニメがちゃんと作られるかが怪しいです。
ここまで追いかけてきたので完結させて、また日常回メインでワンクールアニメが見たいと願っています。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

69.8 45 2021年度アニメランキング45位
映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ(アニメ映画)

2021年6月11日
★★★★☆ 3.7 (29)
133人が棚に入れました
恩田希は、子どもの頃から男子にまじってサッカーを続けてきた。誰よりも練習し、誰よりもうまかった彼女は、中学校にあがり、大きな壁にぶつかってしまう。“身体差<フィジカル>"──それは、時に激しくぶつかりあうサッカーでは、男子と女子を分けざるを得ない理由になった。それでも、希は諦めない──! “女子だから"という言葉をはねのけ、大好きなサッカーを仲間と続けるために。男子サッカー部のなかで苦闘する中学生編と、女子サッカーの頂点を目指す高校生編で送る、リアルで、熱い、青春の物語。いま、希は、見る誰をも魅了する、ファンタジスタとなる──!

声優・キャラクター
島袋美由利、若山詩音、内山昂輝、逢坂良太、土屋神葉、遊佐浩二、白石涼子

既読です。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

原作ファン納得の仕上がり。

Tジョイシネマ私含めて2人でした。
でもマスクは着用して鑑賞しました。

TVアニメ版の不満点

・声の当て方が下手
・笑えるところをことごとく外す
・原作と解離し過ぎてまとめ下手
・モーションに原作の迫力なし

が今作では上手に描写されていました。
それでも、ほぼほぼ原作の踏襲であり
原作を超えてはなかったかなあ。

スラダンと同じでアニメ化はムズイ?

私的原作のアニメ化成功作品は

けいおん!・!!
響け!ユーフォニアム1・2(原作超え)
リズと青い鳥(これは完璧原作超え)
NEW GAME!・!!
まちかどまぞく
ARIAシリーズ
推しが武道館いってくれたら死ぬ
攻殻機動隊シリーズ
三月のライオン(調理上手のお手本)
めぞん一刻
スーパーカブ(まとめ上手ってだけ)
ゆるキャン△
ヴァイオレット(やはり吉田玲子最強)

かな?

なんか上からでスミマセン!

追記:

映画館で観た人は貰えた別冊、
原作にはない流れです。
周防ちゃん、相変わらずだなあ(爆

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

ムーミンパパ8 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

もっとたくさんの人に見て欲しい

都内の映画館で見ましたがなんと観客私一人!

でも物語のテンポも良いし、試合のシーンは超動いてて緊迫感あり、原作の新川直司さんが持つカラッとしたトーンでおはなしが進むものの、最後にはしっかり泣かせるようにできている。
奇をてらった展開があるわけでもなくテーマもシンプルだけど、そういうのが好きなのかな。
ていうかそういうのでいいんだよ。

いいじゃないの。おもしろかったよ。なんでこれが観客いないの? もったいないよ。

ということで、もっとたくさんの人に見てもらいたい作品でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

楽しいサッカーとは?

 TV放送前を描いた恩田中学生時代、サッカー奮闘記のお話だったです。

 才能溢れた恩田が、公式戦たった一試合だけ差異を理由に試合に使って貰えない日々だったです。そんな中でも希望を捨てずあがき続ける恩田の姿に感銘を受けたです。

 かつての幼馴染が成長した姿に闘志を燃やす恩田だったです。
 何だかんだ行動を起こしているのに無情にも、公式戦から外される恩田に納得いかなかったです。

{netabare}  はたから見れば替え玉としか言いようのない方法で出場した恩田が、大空翼とまでは行かないけどサッカーを楽しむこと面白いことを見せてくれた姿にgoodです。結果のつかないことが、残念だったです。
 でも、{/netabare}清々しさを見せてくれたように見えたです。TV放送に連動した場面もあるところも注目だったです

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

69.8 45 2021年度アニメランキング45位
フラ・フラダンス(アニメ映画)

2021年12月3日
★★★★☆ 3.7 (47)
113人が棚に入れました
新入社員、夏凪日羽。志望動機「みんなに”笑顔”を届けたい。」福島県いわき市に暮らす高校生・夏凪日羽。卒業後の進路に悩む日羽は、かつて姉・真理が勤めていた「東北のハワイ」こと「スパリゾートハワイアンズ」のポスターを見て衝動的に、新人ダンサー=フラガールの採用試験に応募する。未経験ながらも採用された日羽は、鎌倉環奈、滝川蘭子、オハナ・カアイフエ、白沢しおんたち同期と共にフラガールへの道を歩み始めるが、個性豊かすぎる5人の足並みはそろわず、初ステージで、ある大失敗をしてしまう。「史上最も残念な新人たち」と呼ばれ、落ち込む彼女たちだったが、恋、ダイエット、そしてフラ…と、いいことも辛いことも分かちあいながら、フラフラしながらも絆を深めていく―――。それぞれの想いを胸に彼女たちは今日もステージへ。笑いあり涙ありの新人フラガール成長物語。わたし、"フラ"を仕事にします。

声優・キャラクター
福原遥
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

楽しい楽しい、ふらふらダンス、アロハー!

 姉のフラダンスをみて育った夏凪日羽が、ハワイアンズの新入社員として他個性派四人とともに、フラダンサーを始める奮闘記だったです。
 姉、縫いぐるみの関連性?、先輩達、従業員に支えられて、色々悩みながらも5人が成長する過程、とくに日羽において描かれているです。

 福井県いわき市にあるハワイアンズを舞台としていて、行ったことはないけど舞台裏も含めて現場が再現されているのでないか?と思ったです。スクールアイドルと違い、歌わずにハワイを感じさせる?衣装をまとい、独特の腰振り手付きなどで踊るさまは、よくできていたです。
 着ぐるみも踊るパフォーマンスなど、楽しさはあったです。

 はじめから上手く行かない様も、人間らしいものがあったと思うです。遊興施設で年柄年中、同じことをし続ける人たちの姿を見たです。
{netabare}  大会までも出てきて、印象的なパフォーマンスをしても結果が伴わないところが、現実的を見せられるようだったです。
 そんな彼女たちを応援した人たちも、日羽達もこれを境に、気付き前に進む{/netabare}終わり方、私にはありふれていて、地味でそんなに感動できるものでなかった気がするです。
 キャラ的にどこか普通すぎて、さっぱりとしすぎた感が、歪めないように見えたです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

流した汗と涙の数だけ、人を笑顔にする仕事

恐らく今年最後に見るであろう新作アニメーション映画。
告知の時点で見に行く予定ではありましたが、うん、素敵に面白いですねこれは。

作品の舞台となる福島県にあるスパリゾートハワイアンズのダンシングチームといえば、2006年に蒼井優主演で「フラガール」として映画化されたことでも知られており、今作では主人公の夏凪日羽ちゃんを始めとする5人の新人がフラガールとして成長していく物語が展開されています。

シリアスなシーンも展開されますが比率としてはそれほど多くなく、全体的に明るくポップな作品でしたね。でも2時間の中に登場人物それぞれにちゃんとスポットを当てていて、みんなの個性が好きになる構成でした。
作中では3.11の震災の際の苦労が語られていましたが、これは現在のコロナ渦ともリンクして捉えることができ、中々に考えさせられるものがありました。

制作を担当しているBN Picturesは「アイカツ!」シリーズの制作でも知られ、やはりそこで培ったノウハウを活かしてかフラダンスの映像シーンは可愛かったですよ。

とは言っても、作画自体はTVアニメーションのちょっと延長といった感じだし、ストーリー自体も傑作と呼べるほど印象に残るわけでもなく、全てが小奇麗に75~80点代にまとまっているなーと言うのが総評。
ただ誰が見ても無難に楽しめる作りになっていたので、良作だと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アイカツなるほど

リアルなお仕事系アニメとして、いい感じに楽しめたが、盛り上がりどころが散らばっており、一本の映画というよりも、1年ものの夕方アニメの総集編という感覚だった。

ステージシーンのCGのセルルックとの親和性が高くてちょっと見ないうちにここまで進化してたのかと驚いた。
ただ、それはそれとして、
遠景か顔UPが多く(アニメとしては間違ってないけど…)、折角のフラダンスアニメなので、もう少しダンス描写が細かく見たかったな。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

69.7 47 2021年度アニメランキング47位
竜とそばかすの姫(アニメ映画)

2021年7月10日
★★★★☆ 3.5 (221)
644人が棚に入れました
高知の自然豊かな村に住む17歳の女子高生・すずは幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずはその死をきっかけに歌うことができなくなっていた。いつの間にか父との関係にも溝が生まれ現実の世界に心を閉ざすようになっていく。曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日偶然にも、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間の仮想世界<U>に「ベル」というキャラクターで参加することになる。もうひとりの自分。もうひとつの現実。もう、世界はひとりひとつじゃない。<U>では自然と歌うことができたすず(ベル)は自ら作った歌を披露し続けていく内にあっという間に世界中の人気者になっていく。そんな驚きも束の間突如轟音とともにベルの前に現れたのは竜の姿をした謎の存在だった―。
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いのちの歌

日常の中に浸透した仮想空間を物語の中心に設定する点で、本作はまず
2009年のヒット作『サマーウォーズ』への顕著な回帰が認められる。
ただし今回は、リアルとヴァーチャルとの関係性が明瞭に主題化されており、
構成とテーマの双方で、「二重性」がキー・コンセプトとなっている。
細田監督いわく、「インターネットというものは現実と虚構の部分を併せ持つ
二重性があり、『美女と野獣』もまた二重性を持った作品である」。

この着想に基づいた固有の問題意識が観客に向けて提示されるわけだが、
不幸にもそれが伝わらずに、共感の回路が閉じられていた場合、
本作のストーリーはきわめてつまらないものに感じられるだろう。
臆病な少女がネットで少年と知り合い、勇気を出して彼の窮地を救う。
煎じ詰めればこれだけの話である。陳腐な美談に月並な社会批評を足し加えた
大衆迎合型の商業映画、などといった酷評もやむを得ないところだ。

しかしながら、問題共有の回路は確かに開かれているのである。
本作の秘密は、二重性の下にもう一つの二重性が潜んでいることにある。
ヒロインの日常と仮想世界が連続する、平面的・並列的な二重性とともに、
竜とベルのストーリーに託されて、すずの心の再生のプロセスが進行する
内在的・重層的なもう一つの二重性が構造として認められるのだ。
いわば、表層面と深層面にそれぞれの二重性が存在しているのである。

例えば、仮想空間〈U〉をそっくり、すずの深層心理の世界と捉えてみると、
作品全体の構造がシンプルに一本化されて見通せるようになる。
作品への共感の回路が開かれる場所はまさにそこなのであって、
すずの物語が私たちの時代の問題と重なり合う、本作の核心部なのである。
匿名性の限界を突破する行動と、自らのトラウマを乗り越える勇気。
重層するストーリーから透視的に浮かび上がる一点に照準を合わせて見ていきたい。


Ⅰ 竜とベルの物語
{netabare}
リアルでは不可能な願望を実現できる "もう一つの現実"― 仮想空間〈U〉。
母の死以来、歌えなくなっていたすずはそこで、ふたたび歌えるようになる。
ついに歌姫の座にまで上り詰めた彼女は、竜と出会い、彼のあとを追い始める。
その動機について、作中では十分な説明がなされていないようだ。
なぜベルは、危険を冒してまで竜に接近し、彼と関わろうとするのか?

竜の正体をめぐって無数の人々が声を上げる、― 竜は何者? 彼は誰?
匿名性の空間が内包する地熱のような好奇心は際限なく広がってゆくが、
単に欲望を満たすためだけに情報が求められ、真実はただ消費されて終わる
バーチャル空間の空虚で危うい本質が、この人々の竜探しに露呈している。
その中にあってベルは異質な、孤独な存在である。

薄雪草さんが本作に書かれたレビューから、一節をここに引用させて頂く。

 本作は、すずの心情を捉えることが重要です。
 特に、次のふたつの言葉の動機や背景の掘り下げが、かなり大事です。

「あなたは、誰?」
「あなたに、逢いたい。」

 どうぞ、すずに寄り添うベルのように、思いを深く巡らせてみてください。

あなたは、誰? あなたに、逢いたい。―
ベルの発する問いは、興味本位の詮索とは全く異なる、切実なものだ。
その言葉には、一個の人格と関わろうとする真剣な意志がこめられている。
彼女の心の真実に少しでも近づくために、補助線を引いてみる感覚で自分は
〈U〉の世界をすずの深層心理と捉える解釈を踏まえて、こんな推論をしてみたい。
竜を探し求めるプロセスは、彼女の深層に潜む願望の顕れなのではないか、と。

「〈U〉のボディシェアリング技術は
 その人の隠された能力を無理やり引っ張り出す。」

つまり〈U〉にはその人のポテンシャル、いわば内部現実が投影されている。
さらに、抑圧された状況が能力を強化した結果が、ベルの歌であり、竜の強さだった。
ならばもし、その抑圧がさらにもう一つの能力をすずから引きだしたのだとすれば?
歌姫ベルを賞賛する何億もの人々の前で自らをアンベイルし、素顔を曝すシーン。
この自殺行為にも等しい行動を促したものは一体何だったのだろうか?
それこそが、すずの本質に秘められた能力の発現だったのではないか?

薄雪草さんが以前、使っておられて強く印象に残った言葉がある。
「当事者性」。― この言葉で、自分はすずのその能力を言い表せると考える。
恣意的な解釈にならぬよう注意しながら、このキーワードに即して
すずの行動の軌跡をたどり、彼女の内面への接近を試みたい。

まずそれは、他者の痛みへの共感として具体的に現れる。
幾度も拒絶されながら、ベルは竜に近づこうとする。
「來るな!」「見るな!」―竜がベルに言い放つ拒絶の言葉に注意が必要だ。
竜の正体である恵、彼を傷つけたものは父親の暴力だけではなかった。
世間の大人たちの無理解と見せかけの善意。そして何よりも、好奇の視線。
― あんたも人の秘密を覗き見して笑いたい人?

一方で、すずには彼の拒絶の意味を理解することができるのだ。
すず自身がかつて、母の行為をめぐって匿名の人々が無責任に投げつける
心ない非難によって、深く傷つけられた経験を持っているからだ。
だからベルは竜に語りかける、― 本当に傷ついてるのは、ここ、ね?
つまり、ベルが決断したアンベイルの本当の目的とは
痛みをともに分かち合う決意を相手に対して示すことだったのではないか?

彼の傷ついた心に近づくためには、自分もまた致命傷を負う覚悟で
今度は「当事者」として、不特定多数の人々の前に自分を曝さなくてはならない。
・・・「素顔をかくしたままで何が伝わるってゆうの?」
忍のこの言葉には本作のテーマの一つが要約されている。
匿名の安全地帯で傍観したまま、好き放題を言うことは卑怯であるばかりか、
そこには他者の現実に関わるアクションは一切、生まれることはないのだ。

あなたに、逢いたい。―このただ一つの願いを伝えるためには
絶対にベルではなく、素顔のままのすずが歌わなくてはならなかった。
そして彼女は叫ぶ、「光を放て! わたしにその光を放て!」
突き付けられた「おまえ、誰だ?」という問いに対して応えるため、
本当の関わりを求めている「当事者」であることを証しするために―。

  逢いたい もう一度 胸の奥 ふるえてる
  ここにいるよ 届いて はなればなれの 君へ

アンベイル、それは現実が仮想現実を内部から食い破る瞬間である。
そこに生じたすずの "変容" には、やはり二重の意味合いが認められる。
単に表層の "現実" が表れたのみならず、内部に隠れた "真実" が顕在化したのだ。
それは、理想化された自分から元のみすぼらしい自分に戻ることではなく、
虚像に縋る自分の弱さを、真実の自分へと乗り越えていく決定的な変化を意味している。
すなわち、彼女の本質である当事者性が顕現した瞬間なのである。


・・・本稿の推論の出発点はこういう仮定だった、
ベルが竜を探し求めるプロセスは、すずの深層に潜む願望の顕れなのではないか、と。
そして彼女は求めていた真実の自分に出会う。それが「ベルと竜の物語」の帰結である。
だがおそらく、そのさらなる深部にはもう一つの、さらに痛切な願いがあった。

歌い終えたすずは、地平線から昇りはじめる三日月を凝視している。
その横顔に驚きの表情があらわれ、次第に大きなものになってゆく。
不意にすずは、自分がいま当事者として行動していることをはっきり意識したのだ。
そして、自分がいま立っているこの場所が、あの日母が立っていた同じ場所であることを。
理解できずに苦しみぬいた母の心を知る、決定的な"気づき"の瞬間である。

それこそがすずの心の奥に秘められていた、最大の願いだったのではないか。
自分を探し求める「ベルと竜の物語」の水面下で、彼女は無自覚に母を探していた。
本作の真の二重性は、アンベイルの場面に集約的に予示されているが、
その全容は、急転回の先にあるもう一つのクライマックスによって開示される。
すずの再生のストーリー、「すずと母の物語」がそこで完結するのである。
{/netabare}


Ⅱ すずと母の物語
{netabare}
仮想世界〈U〉で展開される「竜とベルの物語」は、
すずの当事者性の発現をとおして母の心に到達するプロセスとして、
深層部分で進行する「すずと母の物語」に最終的に統合される。
それは、母の死によるトラウマを克服し、世界とのつながりを回復する
ヒロインすずの"再生"の物語であり、そこに本作の核心がある。


すずのトラウマは、歌おうとして嘔吐してしまう痛ましいシーンに集約されている。
母との幸せな思い出につながる「歌」は、喪失の苦痛を再帰させるために拒絶される。
だが、拒絶されているものは本当に歌だけなのだろうか?
あるいはそこには、母に対するすずの心情もまた内包されているのではないか?
母を求めながら同時に、受け容れることを拒んでいるアンビバレンツな心理が
彼女の心の奥底にわだかまっているように思われるのだ。

すずの内面を丁寧に説き明かされた、薄雪草さんの一節を引用させて頂く。

「すずの心的世界は、10年以上にわたって、
 ひとつの思いに憑りつかれ、縛られ、閉ざされています。
「お母さんは、なぜ赤の他人の女の子を選んだのか。
 どうして私は独りぼっちなのか。」
 お父さん、幼馴染の忍くんやヒロちゃん。誰にも明かせない深い胸の疼きです。
 すずにとって「独り」とはそういう意味なのです。」

母に「独り」にされたすず。決して答えの見つからない「なぜ?」の呪縛。
ここでふたたび補助線を引いて、孤立するすずの心にさらに接近を試みたい。
おそらく、すずを苛んでいたはずの、もう一つの「なぜ?」があるはずだ。
その心の中にはこんな想いが潜んでいたのではないか―

― お母さんは死んでしまった。もういない。それなのに、
なぜ今も、その女の子だけが生きているのか。・・・なぜ?

すずの孤立の根底にはいわば"いのち"への不信感があったのではないだろうか。
母が救った赤の他人のいのちと、代わりに失われた母のいのちと。
この二つの命の重さがすずにとって、果たして同等であり得るだろうか?
いのちの重さはすべて等しいとする建前論は、当事者にとっては不条理でしかない。
これは、"いのち"の価値をめぐる根源的なアポリアである。
同時に、こうした感情を自分が抱くことに優しいすずは罪悪感を覚えずにいないはずだ。
この心理が無自覚に、彼女を世界から遠ざけていたのではないだろうか?

母の行動は常識的な理解の及ばない、"いのち"の絶対的な地平にある。
その場所に立たない限り、母の行動をすずは永遠に理解できない。
だが、それは現実には不可能であり、彼女の心もまた受け容れることを拒んでいる。
「なぜ?」という問いは深淵のように、母とすずとを隔てつづけるだろう。
現実でも、さらには内面においても、すずは二重に母を喪失しているのである。


この絶望的な断絶を乗り越えて、すずが再び母に出会うためのプロセス。
それが〈U〉のストーリーの本質だと言ってよいだろう。
したがって、アンベイルの意味をこの文脈でもう一度、捉える必要がある。

地平線上に昇りはじめる三日月を凝視したまま、立ち尽くしているすず。
その瞬間、彼女にはいったい何が見えていたのだろうか?
おそらくその時、すずは"いのち"の意味を感得したのではないだろうか?
濁流に飛び込んでいったあの時の母と同じ衝動がいま、自分を突き動かしている。
自分自身が当事者となって、危機に瀕した"いのち"と向き合っているこの瞬間、
すずはあの日、母が立っていた絶対的な"いのち"の領域へと踏み入ったのだ。

「何度も自問し、何度も反駁しただろう先に、ひとつの気づきを得るのが、
 視線の先に輝いている三日月なのです。」

自分本位の感情に囚われていたすずが、母の心を経験的に理解する。
それは、母の立っていた"いのち"の地平への「転回」と言ってもよい。
そのとき、すずを苦しめてきた不条理はもはや存在しない。
いま彼女は、救われたその子が生きている現実を受け容れることができる。
なぜならそれこそが、母が命に代えて願ったことの成就に他ならないからだ。
それはそのまま、母の想いが今も現前し、生き続けていることを意味する。
そこに示された母の"いのち"の在り方をすずは受け容れ、自分の中に定着する。
そして、すずの中で再び母が生きはじめる。・・・

アンベイルとはこのような、すずの"再生"の瞬間だったといえる。
自らの行動によって母の行動を理解し、肯定し、受け容れることで
「独り」であることの果てしない苦悶から彼女はようやく解放されたのだ。

「"三日月" は、ネットの海に漂い浮かぶ "救いの舟" 。」

本当の"気づき"だけが、救いをもたらす。三日月はこの救済の象徴となる。
あるいはそれはまた、不断に再生する"いのち"の象徴なのかも知れない。


クライマックスに達した物語はその直後、予期せぬ急展開に突入する。
虐待を受けている兄弟のもとに単身で駆けつけたすずが彼らと対面し、
二人を庇って父親と対決する、もう一つのクライマックスとも言うべきシーン。
リアリティーも含め、とりわけ批判にさらされているのが、この唐突過ぎる超展開なのだが、
仮想空間と現実世界を貫く"いのち"の物語の最終的な帰結と捉えることによって、
充分な整合性と必然性が認められると自分は考える。

まず、DVの問題をストーリーに絡めた点については、
脈絡の欠如から、社会派を気取ろうと無理に取ってつけたようにも言われるが、
物語の一貫したベクトルに即してみれば、必ずしも不自然なものとは思われない。
なぜなら、「暴力」とは原理的に「いのち」の対極にある事象だからだ。
そのシェマティックな対立の構図をとおして"いのち"の輝きを示すために、
ヴァーチャル空間のベルも、現実世界のすずも、全力でそれと対決する。

さらにすずの行動が、感情に任せた衝動にしか見えない点。
確かに、彼女の動機の説明となる自然な流れが欠落しているようにも感じられる。
だがここで、〈U〉のパートにさかのぼって想起したいのは、
竜の城にベルが再び潜入するくだりで描かれている、弟が育てた「秘密のバラ」を
竜とベルが分かち合う象徴的な儀式についてだ。

この「バラ」のシンボリズムは明快である。
城の広間に飾られた、顔の部分を損傷した女性の肖像画。彼女が誰なのかは
同じ画像がケイのひび割れたスマホに保存されていることからも明らかだ。
すずが使い続けている欠けたマグカップとも呼応しながら、
彼らの傷ついた心と、"喪われた母"へのひそやかな思慕がほのめかされる。
反復されるイメージをアナロジーによって連結するこのメタファーの技法で
三人の絆を示しつつ、その中で母親としての存在がすずに託される。
それを暗示するのが、肖像画の母と同じ、胸元に飾られるバラの花であり、
最終盤のシーンを予示する、"秘密の"布石となっていると解釈できる。

つまり、たった一人で兄弟のいる場所に向かおうとする、すずの無謀な行動は
一般常識ではなく、作品に内在する非言語的なロジックに裏打ちされているのだ。
母が自分に指し示してくれた"いのち"へ向かうベクトルをひたすら辿ること、
すずの心の中にはそれ以外のどんな顧慮も介在していない。

すずの"再生"の本質はおそらくここに読み取ることができる。
身を挺して彼らを守り、そして、恐れる彼らを優しく抱擁する、
その姿には"いのち"を慈しむ「母なるもの」の原像が鮮やかに結像している。
それは、十年にもわたって抑圧されてきた、母への渇望の極みについに成就した、
母との合一、一体化による、トラウマの超克だった。

怒り狂う相手を無言で見つめるすずの顔には恐れも怒りもない。
その静謐な表情には、ただ一つの揺るぎない信念だけが認められるようだ、
一人の少女の心の極限が定着されたこのシーンに自分は圧倒され、息を呑んだ。
細田守が渾身の力を込めたこのカットを言葉で言い表す必要はないかも知れない。
だが、ここまで掘り起こしてきた文脈に即して、敢えて言いたい思いにも駆られる。
そこに具現しているもの、それはおそらく、"いのちの尊厳"といわれるもの、
そして、"いのち"の価値への無限の信頼なのではないだろうか。・・・
{/netabare}



細田守作品は一貫して、人と人との関係の在り方を問い続けている。
Ⅰ章で「当事者性」、Ⅱ章では「いのち」というモチーフを仮設的に措定し、
複層的な構造に対応するアクチュアルなテーマ性と普遍的なそれとを並置してみた。
最終的にはそれらを「関係性」という固有の枠組みの中に落とし込むことで、
本作のテーマとメッセージは完全に開示されるように思われる。

一言でいえば、それは"人格的なもの"への固有の志向性である。
喩えるなら、ベルが竜に向けた"あなた"という呼びかけの中に響いていたもの。
また、他者の"いのち"に向かう姿勢にはその契機が必然的に内在している。
愛情にもとづく関係は、生物的な自然に根差すがゆえに歪められるがちだが、
それを人格的なものに高める努力によって、関係は真実なものになる。
すずの再生には一面、こうした心の成長が重ねられていると見ることもできる。

Ⅰ章を5月に投稿してから、今回の投稿までに実に3ヶ月を要した。
それにも拘らず、作品内部の脈絡を掘り返す迂遠な作業にのみ終始して
やっとテーマの入口に辿り着いたところで切り上げるのは、何とも間抜けな話だが、
本作を語るべき最適任者が他におられるがゆえの、これは戦略的撤退なのである。
その方は拙稿への引用を快諾して下さった上に、作品の真の理解にまで導いて下さった。
末筆となってしまったが、衷心よりの感謝をここに記すことをお許し願いたい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

内にある迷いと弱さ

細田守監督作品。

50億人がすれ違う仮想世界「U」、
ベルの歌声は、孤独な誰かに届くのか!?

自然豊かな田舎に住む平凡な女子高生鈴は、
とある事故がきっかけで歌うことが出来ない。
ある時、友人から紹介されたUへの招待から、
{netabare}現実では厳しくとも、Uでなら歌えると、
まだ可能性が残されている仮想世界で、
彼女は後に話題となる、歌姫ベルとなり、{/netabare}
自己再生の物語を始めようとしている。

美女と野獣をオマージュした演出と、
サマーウォーズを想起させる仮想空間、
娯楽性に富んだ世界観ではありますが、
ネット文化に対する啓発的な印象を受け、
物語は思いの外、娯楽性一辺倒ではない。
その点をどう感じるかで印象も変わる。

{netabare}家族との絆、臆病な私、竜の存在意義、{/netabare}
あまり多くを語るのも難しいものですね。
それぞれが薄くなった印象を受けます。

物語の文脈を読み解くことそれ以上に、
歌と映像美をただ体験することに於いては、
満足度の高い作品ではないでしょうか。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 35
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

誰かを見守る眼差しの強さ

【物語 4.0点】
一部より、合理的な観点から見てシナリオが不自然だと叩かれて来た細田 守監督。
出る杭を引っ込めるどころか、本作では世間に不合理と非難されても貫き通したい信念がある。
また、こうした想いを理解することで一回り成長する。

『美女と野獣』を下敷きに、ネット上の仮想現実にまで広がる世間体を突破する脚本により、
批判をも呑み込んで主題に掲げるが如きふてぶてしさw

例えば、終盤、{netabare}JKヒロインを単身、子供を虐待する危険人物がいる知人宅に向かうのを容認する
周りの大人の対応の是非。

確かに常識的に考えてフツーではありません。
が、そもそも本作はヒロイン・すずの母が、一部から偽善と叩かれる無謀な水難事故救命により死去した。
すずが母は知らない子を優先して私を捨てた?とトラウマになっていた不合理を理解していく過程。
結果、娘が赤の他人だった子のために非常識な行動に出たとしても、
それは母の行動と対になっており、亡母と親交も深かった合唱隊にとっては忘れ形見の勇姿に感慨すら覚える。{/netabare}
不合理だが筋は通っているし、
{netabare}ヒロインが皆に白眼視される”竜”に手を差し伸べる、”顔バレ”して歌う決意表明と、{/netabare}
見るべき角度から見れば、伏線もちゃんと繋がっている。

世間や自分が納得できぬと作品を叩くのも結構ですが、
こと、この監督に関しては叩けば叩くほど杭どころか槍を出す有様なので、
もういい加減、これが監督の作家性なんだと諦めましょうw


【作画 4.5点】
仮想世界<U>のデザインに英国人建築家エリック・ウォン氏。
ヒロインが迷い込む幻想エリアのコンセプトに世界有数のアニメスタジオのカートゥーン・サルーン。
ヒロインの<U>でのアバター、歌姫・ベルのキャラデザにディズニー関連で実績のあるジン・キム氏。

日本発の作品にて、世界規模でこれだけの才能の結集。
日本アニメのグローバル化という点からも意義深い。

CGと手描きの使い分けは、コスト面からの適材適所ではなく、表現上の意図を優先。
リアルは川面の作画が高カロリーだろうが手描き中心、
仮想現実はキャラやスタッフが泣こうが喚こうが断固CGを貫く意地で魅せる。


真骨頂は登場人物の目線の繊細さ。
誰が誰をどれだけ強く想っているのか?
”竜”の心を開くのも”姫”の歌よりむしろ瞳の力。
目の動きから伝わる心情がセリフ以上に重要な伏線。
そこを拾えれば、すぐに手のひらを返す数万の雄弁なフォロワーより、
黙って見守る人間。
すずは最初から、ひとりぼっちじゃなかった。
EDアニメーションにて、実はここでも見守っていました。
という”答え合わせ”で感動できる。

故に、外面の映像が豪華な大衆向け作品だから、
心情理解はセリフと歌任せで良いだろうと気軽に乗ると取り残されかねない。

鑑賞者が、気軽なエンタメ映像から深い作画表現との段差を乗り越える誘導に関しては、
監督、もうちょいバリアフリーをwというのと、
ワールドワイドなコラボも、次はより狙った効果を確信して選択できるだろう
との伸び代への期待も込めて、5.0点満点までの0.5点は取っておきます。


【キャラ 4.0点】
仮想現実<U>で主人公すずをベルとして”プロデュース”する親友ヒロちゃん。
ベル出現前はトップ歌手だったペギースーの栄光と転落、嫉妬、許容。
頼まれてもないのに仕切るネット自警団団長ジャスティン。
その他”竜”の正体候補などに現代ネット社会の縮図が凝縮。

ネット理解度は高いが、無節操なネット野次馬の動きなど、捉え方は割とネガティブw
ヒロちゃんにネット世論になんて半分理解してもらえれば十分との趣旨の発言を代弁させている?のが何とも(苦笑)


青春物としては重たく息苦しいヒロインすずと”竜”の傍らで
清涼剤となるのがカミシンとルカちゃん。
空気読めない体育会系少年と、ツンツン&ソワソワする吹奏楽少女の、
駅での甘酸っぱいやり取りで息継ぎしましょうw


【声優 4.0点】
すずの母役の島本 須美さん、ジャスティン役・森川 智之さんの正義マンボイス。
など”ちゃんとした声優”も脇を固めるが、メインキャストは俳優、タレント陣が中心。

主役には劇中歌担当ミュージシャンの中村 佳穂さんを起用。
演者と歌い手の一致により、主人公心情と歌詞の連続性を追求。
すずとベルが一つになる、仮想現実とリアル融合のクライマックスを彩る。

吉谷さん役の森山 良子さん率いる合唱隊も、歌声含めて温かい。

あとは娘の力になれないけど、不器用なりに関わろうとする役所 広司さんの父親役とか。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は音響監督・岩崎 太整氏の元に多数の作曲家を集める「作曲村」方式。
オーケストラ、ジャズ、テクノとジャンルを横断して音が積み重ねられるゴージャスな”フェス感”

劇中歌の中村 佳穂さんのボーカルは、
鬱屈を抱えたまま日々を過ごす焦燥も含んだ湿気が味わい深い。
リアルでは歌えなくなっているヒロインという無茶振りにもまずまずの歌唱表現で対応。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

69.3 48 2021年度アニメランキング48位
整形水(アニメ映画)

2021年9月23日
★★★★☆ 3.6 (26)
81人が棚に入れました
誰もが美しくなれる奇跡の水。つけたら最後、破滅のはじまり――。小さい頃から外見に強いコンプレックスを持ち、人気タレントのメイクを担当しているイェジ。タレントからは罵倒され、ふとした偶然で出演したTV番組では、自分への悪意ある書き込みで自暴自棄に。そしてある日、巷で噂になっている“整形水”がイェジの元へ届けられた。顔を浸せば、自らの手で自由自在に思い通りの容姿へと変えることができてしまう奇跡の水。後遺症も副作用もない。美しくなりたいという欲望に駆られ、イェジは“整形水”を試すことを決意する。全く新しい人生を歩むために。それからしばらくして、周囲で不審な出来事が起こり始める……。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

整形大国・韓国が自戒するルッキズムの極致

韓国のウェブトゥーン(スマホ向けに縦スクロールして読む形式のwebコミック)にて連載のオムニバス『奇々怪々』の中の人気エピソードを、同国のスタジオ制作でアニメ映画化したサイコホラー。

【あらすじ】
{netabare}容姿にコンプレックスを持つ、芸能事務所メイク担当の女・イェジ。
外見至上主義(ルッキズム)による蔑みを受け続け、荒んでいく彼女の元に、
「整形水」なる美容液が届く。
”美(にく)”を自在に練り直すことができる魔法の液体により、超絶美女・ソレに生まれ変わった彼女は、
幸せな人生を掴むため街に繰り出すが……。{/netabare}

【物語 4.0点】
やはりそう来るよね→と思わせてからの容赦なき二番底、三番底。

表層だけ楽しむライトな見方でも終始悲鳴を上げられる。
が、深読みするコア層。
例えば、韓国で、整形にまつわるアイテムの話なら、『笑ゥせぇるすまん』的にも、
どーせ、こうドーン!と落として、教訓はこうだろう?
との予想に中盤までは応えて、やっぱりねと安心させておいて、
そこから違う展開で魅せ、唸らせる。
近年の韓流映画のトレンドを押さえた多段構造のプロット。


韓国と言えば、整形により顔面崩壊したグロ画像ニュースがしばしば飛び込んで来ますが、
本作は過剰な外見至上主義(ルッキズム)をテーマに、
整形大国の社会問題に深く切り込む。

ネット大国でもある韓国。
“指殺人”と揶揄されるネット上の激しい誹謗中傷も、歯に衣着せぬセリフ回しで表現。
おぞましい整形、ホラー描写も多々あった本作ですが、
私が一番醜いと思ったのはネットリンチの描写。
{netabare}主人公が整形前に外見によりトップタレントからの虐めで受けたストレスを、
匿名コメント欄のバッシングで憂さ晴らしする場面。
ろくに努力もせず、怠惰な肥満体で、菓子を貪りながら、
有名人を、ネットでカチカチと叩いて嗤う。{/netabare}
匿名で他者を貶める人間など、所詮あのような浅ましいブタ野郎なのだと再認識w


【作画 4.0点】
アニメーション制作・SS Animent

主役ヒロインのビフォアアフターからしてキャラデザ変化が急激。
整形前や、周りの一般人は、細目&釣り眼のリアル調の顔立ち。
整形後や、美人さんたちは、瞳が大きくてキラキラした日本の漫画に多い理想像。

融通の利くCGの利点を生かして変身により現実と理想を往復する
自身と環境の激変に対応。

こねて、かためて、ドロドロと液体に絡めて、削ぎ落として……。
”美(にく)”の描写もとにかく激しいw
ステーキなど挑発的な飯テロ?も挟んで来ますが、
出血多量も伴う本作鑑賞後、焼き肉にがっつける勇者がいたら俺は尊敬しますw
描くからには、そこまでやる?って位やり切るのが韓流ですw


【キャラ 4.0点】
主人公イェジ。
美女ソレとして生まれ変わっても尚、消えないコンプレックス。
真っ直ぐにならない心根、愛情への飢餓感。
典型的だが、整形大国の歪みが凝縮された良好なヒロイン。

それはトップタレント美女のミリも同様で、
美人なら社会は何処まで許してしまうのかと執拗に問い続ける。

イェジに転機をもたらすイケメンのジフンさん。
(※核心的なネタバレ){netabare}美貌が損なわれるのを恐れずに、女の美を楽しむには男になる他ないという極論を体現。{/netabare}


警備のおっさん、コンビニ店員。
主人公のビフォアアフターで露骨に反応が変わるモブも象徴的で明快。
美人になったからって{netabare}匂いまで良くなったと思い込んでクンカクンカ{/netabare}するとはw
ルッキズムの先入観って怖いw


皆、掌を返す中、変わらないのは主人公の両親が娘を想う気持ち。
子供のために{netabare}大金ばかりでなく”美(にく)”も切り{/netabare}与える親心に絶句。
身近にあった愛。気がついて欲しいのですが……。


【声優 4.0点】
(※日本語吹替版を劇場鑑賞)
主人公イェジ/ソレ役の沢城 みゆきさん。
内面外面共にアップダウンが激しい、絶叫も伴うホラーヒロインという難役。
さすがの表現領域の広さに加え、本作では口に綿を詰めて、
太っていた頃のヒロインボイスをカバー。
美人化後、あざとく微笑んで悩殺する、漫画的なショットにも難なく対応。
やっぱり、みゆきち。頼りになります。

ジフン役の諏訪部 順一さん。
楽しそうにイケボ飛ばしていて何よりですw

その他、上坂 すみれさんによるトップタレント・ミリの
張り合いがいのある高飛車ボイスに、
マネージャー役・日野 聡さん。"施術者”役・たかはし 智秋さん。
脇まで”ちゃんとした声優”陣で盤石の吹き替え。


【音楽 3.5点】
劇伴担当・ホン・デソン氏。
底辺の冷たさを思い知らせる静寂のピアノバラードから、
光の当たる世界のウキウキ♪BGM。
攻める場面では狂騒のシンセ重低音の連打で殴りかかり、
トラウマ増大に拍車。


【感想】
徹底した描写により、人間の上辺だけじゃなく内面の美醜をも引きずり出した
奥深いグロを喰らう衝撃作。
昨年のマイ最恐アニメは間違いなくコレです。
DVDリリース&レンタルも開始されたようなので、
興味のある方は胃腸の都合の良い時間帯(クドいがとても重要w)に覗いてみて下さい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

起こる光景に目をそらしたくなる恐怖

 画像からしてホラー映画にしか思えないアニメ、見るか?迷ったです。吹替版が豪華声優陣が携わることもあり、衝撃の話題作だとかで怖いと思いながらも、見ないわけにいかないと決意し見てきたです。グロかったと呼ばれたアニメは今まで深夜放送録画で、内容も知らずに初めて見てきたこともあったので私、大丈夫だと思ったです。
 成形というと昔から韓国で流行っていることは、知られている題材なのでこれをどのようにアニメで表現するのかも、「私、気になります!」です。
 で、韓国アニメ劇場上映、初めて見たです。吹替版見たです。

 メイクアップアーティストのイェジが性格の悪い人気タレント、ミリから罵りを受けさらに、コンビニ、守衛からも馬鹿にされ、ネットでも誹謗中傷と外見のコンプレックスにストレスをさらにため引きこもっていたです。
 そんなある日、メール後に自宅に届けられた誰もが美しくなれるという成形水がきたです。それを利用し、販売者を訪ね恐るべき手ほどきを受け、成形したイェジが、ソレと名を変え新しい生活を満喫するも、欲望にとりつかれた行為が破滅へと進んでいくお話だったです。

{netabare} 悪魔の所業としか言いようのない、成形水の使用過程、自らの失敗から家族も巻き込み、美しさという怨念による異常な他人への犯罪、罪の引き起こす幻影、さらに信じた者の実態、狂った悪い奴による末路があったです。{/netabare}身の毛がよだつ、人間のすることとは思えない異常な展開だったです。まさに、サイコホラーです。R12です。「メイドインアビス」、「PSYCHO-PASS」とも違う異質なグロさを感じたです。

{netabare} 結局、悪い奴がのうのうとしていることや、変わり果てた誰かさんで終わってしまうことに納得いかなかったです。 {/netabare}
 人の弱みに付け込み、人を怪物にしてしまう成形水は許せなかったです。一滴残らず、完全処分するべきだと思ったです。この展開にならなければ話にならなかったけど、イェジに限らず最初に使わず捨てていたらと思うです。

 このアニメにおいて美しくなりたい、愛されたい、人間の果てしない欲望と狂気は恐ろしかったです。
 CGアニメで怖かったけど、キャラの動きがどこか不自然なところがあった点、一つ残念だったです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

かなり面白い。3DCGが不思議と今敏的な世界観とマッチしている。

 整形大国韓国だからこその整形批判…という点はもちろんあるでしょう。ですが、サスペンスホラーとしても相当面白いです。感じとしては、パーフェクトブルーに近いですし、結末はマルドゥックスクランブルのあるエピソード的な感じですが、いつもの真似という感じは全然しませんでした。
 ストーリーに真似があるとすれば「ヘルタースケルター」でしょうか。でもまあ、どちらかと言えばやっぱり今敏ワールドですね。
 ネット社会的な風刺や、見た目に関する劣等感の問題も入ってます。やっぱり韓国はエンタメに仕上げるのは上手いですね。

 CGの方向性をリアルの人に寄せていますが、これが不思議なくらい見苦しくないです。これを実写でやったら見てられないくらいの猟奇な感じがありますが、このCGの頃合がなかなかマッチしていました。

 つまり、社会的なテーマ性があるし、ストーリーが練れていて想像以上に面白いし、こういう本格的ヒューマンドラマのアニメが目新しいし(あるいは今敏以来)で、低予算っぽく見えるわりにかなり評価できました。

 こういうのが作られるなら期待できますね。

 ただし、です。韓国のエンタメ市場はドラマがほぼ9割くらいらしいですね。その他は映画です。ですから、アニメの市場は極めて小さいそうでアニメは発達しづらいんでしょう。
 それと、マンガアニメは「バカの壁」の養老孟司先生曰く、漢字ーかなの混合文字文化と大きくかかわっているらしいので、漢字を捨てた国では日本的アニメは発展しないでしょうね。

 こういうシリアスなドラマ風のサスペンスのストーリーは大したものです。この方向性で3DCGアニメ作ったら面白そうですね。今敏的世界感とマッチしていました。

 ただ、市場性ですよね。日本人くらいアニメマンガが好きな民族はいないでしょう。文学からして村上春樹とか芥川とか夏目とかマンガ・ラノベですから。
 韓国は前述の通りアニメ市場が厳しい。アメリカはこの手の作品なら実写ですよね。欧州はもっとアニメアニメしたほうが受けますし。となると日本ですけど、日本人なら韓流ドラマでしょうね。つまり、売り手がありません。

 結論としては、同様の作品があれば見たいと思うレベルの作品でした。ただし、作成が続くなら、ですね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

69.1 49 2021年度アニメランキング49位
Tokyo 7th シスターズ 僕らは青空になる(アニメ映画)

2021年2月26日
★★★★☆ 3.7 (14)
79人が棚に入れました
――ねぇ、君はなにがしたい︖“アイドル氷河期"と呼ばれる⻄暦 2034 年、国際娯楽指定都市 Tokyo-7th(トーキョーセブンス)。多くのアイドルやスタジオが“時代遅れ"となり、姿を消していくなか、次世代アイドル劇場型スタジオ『777(スリーセブン)』(通称・ナナスタ)では、デビューしたばかりのアイドル、「777☆SISTERS(スリーセブンシスターズ)」が今日も汗を流していた。そんなある日、原因不明の機材トラブルが起こり、彼⼥たちのライブが中⽌の危機に陥ってしまう。出張中 の⽀配⼈ に か わ り 、 そ の危機 を救 っ た の は 、過去一世 を風靡 し た巨大 な箱 ス タ『HAKKAKU(ハッカク)』の⽀配⼈「八角コウゾウ」だった。後日、彼の元を訪ねたハルたちは、滑川(なめかわ)コンツェルンからの買収⾏為により、八角スタジオが閉館の危機に曝されている事を知る。ライブを⾏い、客席を満員にすることができれば、資⾦援助が継続されると聞いたハルたち「777☆SISTERS」は、数々のアイドル、そしてファンとの思い出が詰まった『HAKKAKU』を救うために⽴ちあがることを決意する。しかし、そんな彼⼥たちの前に、思わぬ壁が⽴ちふさがって……。「誰かの背中を押すために」、12 ⼈の少⼥たち(シスターズ)が出した答えとは――。

声優・キャラクター
篠田みなみ、高田憂希、加隈亜衣、中島唯、井澤詩織、清水彩香、道井悠、今井麻夏、大西沙織、中村桜、高井舞香、桑原由気、水瀬いのり、西村知道、森川智之
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

地味〜なアイドルの気づき

 2032年のアイドル氷河期と言われた世界で、アイドルユニット・777☆SISTERS( スリーセブンシスターズ)が奮闘するお話だったです。
 このお話の中では、目的に必ずしも上手く行かないけど、ライブを見た人、後ろを押した人の心に残したみたいだったです。

{netabare}  アイドル活動の最中、偶然の出会いから話は始まり、とあるアイドルスタジオを守ることに協力することになったです。
 いろいろと努力する777☆SISTERSだけど、記述前日まで妨害工作も加わり、明かされなかった現実を突きつけられ、絶望的になるです。
 そんな中そんな彼女たちの後ろを押し続けていた存在の思い出話によって、なんのためにアイドルをやってきたのか?何をしたいのか?に気づかされるです。そして彼女たちが、このとき奇跡も加わって、最高のライブを披露したです。
 結果はどうなるかな?です。{/netabare}

 歌より物語な感じ、私としてはよくありがちなお話なようで、新鮮味を感じられなかったです。アイドルマスターと被るようなユニット設定にしか見えなく、歌も普通の感じだったです。到底、アイマスにも及ばないアイドルにしか見えなかった印象だったです。

 アイドルを題材にしたアニメもあまりに出すぎると、難しくなってきますねです。因みにどこを指して、「僕らは青空になる」というのか?わからなかったです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

pikotan さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

このまま埋もれてしまったら惜しい良作である

原作ゲームは未プレイです。
たまたまdアニメストアで見つけて、本作のことを何も知らない状態で視聴しましたが、いやいやどうしてストーリーは悪くないし、劇場作品だけあって作画等の質も高く、最後までダレることなく楽しめました。

現実でもアニメでもアイドルを目指す目的は、「目立つのが好き」「歌手で生計を立てたい」「会社員では無理な大金を稼ぎたい」など様々で、結果として他者(ファン)の幸福にも役立ってはいますが、自己の幸福実現が一番にあると思います。基本、自己顕示欲の強い人達が目指す職業です。
勿論、多くの人を喜ばせたいという想いからアイドルを目指す人もいるとは思いますが、他人の幸福を願う人はどちらかというとNPOやNGOで働いていたり、社会的に陽の当たらない職業を選ぶ人も多いと思います(偏見だったらゴメンナサイ)。
でも、この作品のサブタイトルは「僕らは青空になる」で、ポスター(キービジュアル)には「誰かの背中を、押すために」という言葉も書かれています。
この作品は多くのアイドル作品と異なり「他者」のためというテーマがあるので、作中でアイドル達の葛藤やグループ内の争いみたいなものはありません(単に尺の都合かもしれませんが)。
なので、割とストレスフリーで観られる作品です。

物語はアイドル氷河期と言われる2034年のTokyo-7thで活動するアイドル「777☆SISTERS」が、自分達のライブの危機を救ってくれた八角さんが運営するスタジオを、閉鎖の危機から救うために頑張るお話です。
結末はネタバレになるので書きませんが「なるほど、そうきたか」という感じで、私にとっては満足できるものでした。
ちなみに最初にキャラ紹介があるので、私のような初見組でも安心です。
意外だったのがライブシーンで、今時の作品にしては珍しくCGではなく手書きでした。
CGとの切り替わりがないので、違和感なく観ることができました。

キャラクターで気に入ったのは晴海三姉妹ですが、中でも長女のさわらさんがお気に入りです。
いつも笑顔の天然系お姉さんキャラに惹かれました。

この作品、棚に入れている人が凄く少ないですけど、人気作のアイマス等と比べても遜色ない良作だと思いました。
このまま埋もれてしまうのは惜しい作品なので、是非多くの人に観てもらいたいです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5

69.1 49 2021年度アニメランキング49位
ミラベルと魔法だらけの家(アニメ映画)

2021年11月28日
★★★★☆ 3.6 (14)
49人が棚に入れました
監督:バイロン・ハワード『塔の上のラプンツェル』『ズートピア』、ジャレド・ブッシュ『ズートピア』
音楽:リン=マニュエル・ミランダ『モアナと伝説の海』
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

呼び寄せる奇跡の魔法

 親子3代で、魔法の家と奇跡のロウソクよりギフトという魔法を授かった家族の話で、ギフトを授かれなかったミラベルを中心におばぁちゃんたちとの関わりを描いたです。吹替版を見たです。

 楽しい生活といとこの晴れ舞台を境に家に起きつつある異変に気づいたミラベルが、真相とそれを防ぐために聞き込みを繰り返し冒険的な展開になるです。
 ミラベルの家族のルーツと、守ってきたことが失ったとき大切なことを見つけ、奇跡を生む感動の展開が素晴らしかったです。

 ミラベルなどのキャラCG、リアルに近い表情や本当のような手など、美しい背景、魔法の家のパフォーマンスがすごく良かったです。
 特にミラベルをはじめ家族の歌、音楽、ラテン系の音楽、ミュージカル展開も素晴らしいです。動物が出てきたり、蝶が舞う映像は綺麗だったです。
 またもDISNEY凄い映像をつくったです。家族でも楽しめるです。字幕版も見るです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

足を引っ張る要素がなければ…。

 久々のディズニー映画。予告の段階で思ってたが、キャラ多すぎ問題が少々足を引っ張ってる。しかし、それ以上の問題はミュージカル要素。


 本作のテーマは割としっとりとした地に足のついたものだけに、テンション高いミュージカルと食い合わせが微妙。地味になりかぬないからミュージカルを入れたのかもだが、それじゃあ本末転倒。普通にしっとりした場面も、コメディータッチな場面も活きてたからそんなに無理して入れなくても感が。


 ミュージカルの問題は、下手するとその場面では話の進行が止まってしまうとこがある。本作ならミラベルが持っているギフトは、特別なものじゃなく人間力、即ち思いやりの心だって着地のために必要な描写がもっと入れなきゃならなかったような。


 他の家族の面々も能力じゃなくて、それぞれのあるがままの人格が大切なんだってよりなるべきなんだろうがキャラ多すぎ+ミュージカルで尺足らず問題が…。


 決して悪くはなくてイキそうなになるけど(クライマックスのドアベルのとことか)、イキ切れない勿体ない印象の作品ですた。それにしても、イザベルを平野綾さんがやってるのを意味深に感じてしまうお年頃。


 それにしても、なんか最近アメリカアニメ映画は家族推しが過ぎる気がする。こんなに多いと逆にアメリカ人は不安なのか?と勘繰りたくなる。


 ちなみに近年の家族作品だと『ミッチェル家とマシンの反乱』は傑作でした。基本イケテナイ駄目駄目家族で、家族マンセーじゃないバランス感覚が良い。主役の娘がオタクの映画志望なのがクライマックスにちゃんと活きてるし。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6
1234
ページの先頭へ