2022年度に放送されたTVアニメ動画一覧 239

あにこれの全ユーザーが2022年度に放送されたTVアニメ動画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月09日の時点で一番の2022年度に放送されたTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

67.4 101 2022年度アニメランキング101位
処刑少女の生きる道 バージンロード(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (261)
701人が棚に入れました
かつて日本から訪れ世界に大災害をもたらした≪迷い人≫。彼らは過去に世界を滅ぼすほどの厄災をもたらしたことから「禁忌指定」となり、人知れず処刑する必要があった。≪迷い人≫の処刑を生業とする≪処刑人≫のメノウは、ある日、日本人の少女・アカリと出会う。いつものように任務を遂行しようとしたメノウだが、アカリの“とある能力"により失敗に終わってしまう。アカリを確実に処刑するため、彼女を連れて、いかなる異世界人をも討滅可能な儀式場があるというガルムの大聖堂を目指すメノウ。殺されるために旅をしているとは知らず純粋に楽しむアカリの姿に、メノウのなかで何かが変わり始めていた。――これは、彼女が彼女を殺すための物語。
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

先制追加点ダメ…押せよ

原作未読


生きる道と書いてヴァージンロードと読む。『“処”刑少“女”』とおっさんの言葉遊びみたいなノリは大歓迎。もぎたての果実のいいところを拝めるのでしょうか。
耳目をひく物騒なタイトルそのままに物騒な第一話には予想外とも予想範囲内とも違って巷に溢れる異世界転生モノとはちょっと毛並みが違うことを感じるでしょう。細かいところ目を瞑ればけっこう楽しめた私です。

 彼女が彼女を殺すための物語

公式キャッチコピーがこちら。全12話終わって意味はきちんと見えてくるので良心的。…と褒めてからの俺たたEND。なんとも評価しづらいです。


なぜか転送(転生!?)されてくるのは日本人ばかりという異世界が舞台。このふざけた設定みればわりといつものやつらをおちょくってるのがわかります。アンチなろうの系譜。日本人は文字や文化を持ち込んだり強大な力をもって多大なる益を異世界にもたらす一方というか反動で災いをもたらすとも言われております。
そんな“災い”をリスク認定する至極当たり前の考えに則して転生者を闇に葬っていく主人公の“生きる道”とはなんぞや?ってお話でした。鎖国って言葉習ったと思いますがそりゃあ交易もメリットだけならわざわざそんなことしません。こいつら無理!って段階にきてシャットアウトする気持ちわかります。よって突拍子もない設定でもなかったと思われます。というかむしろ優れているかと。
全12話終えてみて第1話でぼんやり描いてた展開とは良い意味で違っているのもアリですね。くどいようですが細かいところに目を瞑ればって条件付きでです。

ネタバレ無しだとここまで。第1話の引きの強さに引っかからなければ撤退可。そこから2段階くらいの転機が1クールの中で起こりますのでそこは面白がれるんじゃないかと思われます。



※ネタバレ所感

■オマージュ系?
さわやか鬱系ってジャンルがあるのか知りませんが、暗いトーンで終始進む物語のわりには絶望感が足らないのは、へっぽこな作画だったり、キャラの違和感ある行動だったりで安っぽく見えることに起因してると思われます。シリアスになり切れてません。

{netabare}ただ能天気主人公アカリ(CV佳原萌枝)が実は何度も繰り返してますよ…な種明かしからの不穏な展開には好感。相方の処刑少女メノウ(CV佐伯伊織)も長らく信じてきた使命感に揺らぎが生じるのも良きです。
笑っちゃったのがメノウの後輩こちらも主要キャラのモモ(CV金元寿子)でしょうか。なんとなく不穏系タイムリープものという作品の全容が見えてきてから、ツインテのピンク髪、そして拡がるスカートに白い衣装な後輩モモちゃんが一世を風靡した某魔法少女みたいに見えちゃいました。あくまで見た目。{/netabare}


■備忘的な総評
続きあった時の備忘。

{netabare}たしかに転生者は災厄をもたらすらしい。よってメノウはアカリを殺めることに筋は通っている気もするが、果たして災厄の除去で万事OKなのかは不透明。
一方アカリはどうせ殺されるならメノウの手で!となってるが動機付け弱い。自身が災いもたらす決定的な未来図が見えてるわけでもないのにメノア師匠フレア(CV甲斐田裕子)の手にかかりたくないからメノアちゃんよろ!ってなるのかしら。
・大司教様が宣っていた触媒としてオンリーワン存在のメノウ
・サイコパスなマノン(CV石見舞菜香)が絡む元世界に戻れる可能性
・繰り返しルールを知ってそうなフレアの思惑とは?
このへんが明かされていい感じで絡んでくると良い作品に慣れそうが気がする。未知数です。{/netabare}


化けたらいいなぁ。アカリとメノウが結ばれてヴァージンロードを歩く斜め上展開でタイトル回収!みたいなのだけやめてくれたらいいです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 31
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

良い具合の厨二病。そして・・・

<2022/4/28 初投稿>
3話まで見ました。
原作(ラノベ)は未読です。
見始めなので評価はデフォルトの3.0。

1話冒頭見た時は「またいつものなろうかぁ。さよならかな」とか思ってたけど。
進んでいくと意外な感じ。

3話までいくと
「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!(以下略)」
そう、ジョジョのあれです
あんな感じ(いや違うか笑)

まあでも「そうきたか!」という捻りだけなら物足りないところ。
本作はエピソード一つ一つがしっくり腑に落ちる。
もしかしたら演出ってやつが良いのかも。
セリフとかも存外に良いっす。

厨二病にはしっかり罹患してますが、良性の方のようだし。
風俗なんかも異世界と現世界の折衷なとこもあって、変ではあるけどいい味にもなってる。

ただ最近ありがちな可愛い無難なキャラデザで損してる気もする。
無理を言えば、例えば天野喜孝キャラのような重厚さで描かれてたら、この作品物凄いことになってたかも。
つっても天野キャラをアニメ化ってほぼ無理なんですけどね。
もしくは安彦良和キャラデザだったら、と妄想してみたり。

なんてバカなこと空想しながら
今期のダークホースかも、と期待してみます。

<2022/5/1 追記>
4、5話見ました。
そうなるのかぁ。
{netabare}「自分が若返りたいから仕組みました」って大司教オーウェルの予想外の動機にびっくり。このばあちゃん、最初から変な空気感出してはいたけどここまで自己中とは{/netabare}

あと4話の後半からアカリがメノウに百合な感じで甘えるのはなんだろう?
なんか、そこまで親愛の情を感じてしまう何かがあるのかな?

<2022/7/20 追記>
リアタイで最終回見ました。
物語は面白かった。
でもお話で見せるタイプなので途中で終わる感じなのはもったいない。
続編が出て初めて真価が発揮される作品だと思うんだけど2期あるのかなぁ。

あとキャラのデザイン。
今風の可愛らしい絵がストーリーの重さと合ってないというか
絵の見せ方も迫力がないというか。

最近の作品なら例えばシャドーハウスとか薔薇王の葬列のような重厚さがあるとかなり違うと思うんだけど

なんかもったいない

<2022/7/24 追記>
そういえばアンナミラーズの最後の一店舗、高輪店が今年8月末で閉店なのだそうです。
初めてアンミラ行ったのは十代の頃、ウェイトレスのお姉さんに目が釘付けになったのは良い思い出です笑。

このアンミラ閉店のニュース知って、本作のアカリ思い出しました。
アカリの服、どっかで見たことあるなーとは思ってましたが、アンミラのあの制服でした。
ほんと、なんであんな絞り出すようなデザインなんだろ?
われわれ男子には有難いことですが。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 29
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

スタートダッシュと設定は良い

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
これ、ネタバレ無しだと書きにくいアニメですね(苦笑)

単なるなろう系アニメとは少し違います。ミステリー的な要素もあって、☆4と少し迷いますが、ギリ、☆3にします。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
1話目は良かった。なろうの逆張り作品。

また、ババアの裏切りとか、実はアカリが何度も時を巻き戻していた展開とか、ポイントポイントには面白い要素が散らばっていた。

が、繋ぎの部分というか、会話だったりバトルだったりが非常に物足りない。

それから、、、一番肝心なはずの、アカリとメノウの友情の深まりが、微妙。前世?的な繋がりとかあるのかもしれないけれど、これといって友情が深まるドラマがあるわけじゃなく、「なぜか互いに惹かれていく」みたいな感じ。

「殺すべき相手に友情を抱く」という本筋に、もう少し魅力があれば、☆4にしてましたね。惜しい。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 24

67.4 101 2022年度アニメランキング101位
錆喰いビスコ(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (203)
588人が棚に入れました
全てを錆びつかせる≪錆び風≫が吹き荒れる日本。人々は街や生命を蝕む錆に怯えながら暮らしていた。忌み嫌われる≪キノコ守り≫の一族の少年・赤星ビスコは、瀕死の師匠を救うため、全ての錆を浄化する霊薬キノコ≪錆喰い≫を求めて旅をしていた。旅の途中、忌浜(いみはま)で出会った美貌の少年医師・猫柳ミロもまた、大切な姉を蝕む錆の対処法を探していた。愛する者を救うべく、ふたりの少年が手を取る時、新たな冒険が始まる。人の心までは錆びつかない。

声優・キャラクター
鈴木崚汰、花江夏樹、近藤玲奈、富田美憂
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

錆喰い

OZ制作。

全てを錆びつかせる錆び風が吹き荒れる日本、
人々は生命を蝕む錆に怯えながら暮らしている。
指名手配犯ビスコは全ての錆を浄化する、
霊薬キノコ、錆喰いを求めて旅をしている。

初回を観る限りですが、
退廃した終末の世界観が良く描かれている。
東京は爆心地であり、崩壊しているのか、
群馬など県境には壁が並び、関所があるようだ。

独自の社会システムが機能しているのか、
{netabare}現状を打破すべくビスコによるキノコテロ、
いやきっとこれこそが、生存戦略なのでしょう。{/netabare}
キャラクターもまずまず興味深いですね。

世紀末キノコアクション!?

最終話視聴追記。
{netabare}当初は世界設定に興味が持て、
それなりには楽しめたのですが、
9話の衝撃の告白で心が挫け、
どこかで見た滅びの鉄人との超展開、
中盤以降、徐々に興味を失っていました。{/netabare}

アニメでは真価を発揮できずでしょうか。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 36
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

二人のアカボシ

文明崩壊後、全てを錆びつかせる”錆び風”が吹く、荒廃した日本を舞台に、
“キノコ守り”の少年・赤星ビスコと、町医者の美少年・猫柳ミロの旅路を描いた
同名ライトノベル(未読)のアニメ化作品。

【物語 3.5点】
原作1巻分の内容をジックリ1クールで。

序盤3話こそ、トリッキーな時系列前後もあるが、
後は古き良きディストピアを驀進する
アウトロー冒険譚が淀みのないペースで繰り広げられる。

掛け合い含めたノリは良くも悪くも旧世紀末のアクション映画風味。
いつも血塗れなアイツ、ま~た死に損なったのかw
やっぱりラスボスはイカれているのかw
ま~た最終決戦前に{netabare}美女とキス{/netabare}するのかw
洒落たセリフで煙に巻いているけど、これって結局オマージュと称したヒット作からのパクリじゃないかw
芸が無いなと苦笑しつつ、内心は興奮しながらTVロードショーを鑑賞していた
あの頃を思い出しますw
こういうノリが許容できるか否かが折り合いのポイント。
私は、何もかも皆懐かしい……という心境で終始楽しめました。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・OZ

聞き慣れない制作会社だが、
陣容は碇谷 敦監督が『ID:INVADED』制作時のメンバーで固めたとのことで、
作画ソースは潤沢ではないが、チームワークは良好だったのか、
工程管理不足による乱調はあまり見られず、
海獣が空を舞う等、尖った世界観の再現に注力できている。

幼少時、動植物、魚、きのこ等の図鑑の写真イラストに、
メカニックの精密さに通じるトキメキを感じた方には刺さるデザイン。
エスカルゴ空機とか最高じゃないかw

銃火器よりも、“キノコ守り”がキノコを咲かせる菌糸を仕込んだ弓矢が上位に来る。
燃費、戦費を無視したバイク、戦車と巨大生物、古代兵器との乱戦。
など戦闘シーンもマニアックだが私は好き。

世間で、右肩上がりの不揃い手書き細字フォントが猛威を振るう中、
ゴツい毛筆調のタイトルフォントや、
太字ゴシックの“群馬”看板などを譲らないのもツッパってます。


【キャラ 4.0点】
“キノコ守り”ビスコだの、町医者・ミロだの、{netabare}チロル{/netabare}だの元気が出そうな菓子名で、
アクが強いメインキャラを固める。
入れ替わりの激しい菓子業界でしぶとく生き残っている菓子名でもあり、
その点からも懐古の主張を感じます。

無敵の最強(恐)アウトロー・ビスコの猛進を、
ひ弱だったミロが知識と医術で視界を補いつつ共闘している内に、
染まっていくのも凸凹バディの典型。

ミロの姉御で凶暴ライダーでもある忌浜警備団長パウーが執拗にビスコを追跡する内に……。
というのもお約束の流れ。


生物では、横歩きより前へ突進する進化を選んだ巨大蟹・アクタガワの“暴れ馬”ぶりが強烈w
上に跳ぶためのジャンプ台でもあるエリンギと合わせ、
動植物ですら下や横道を拒絶して、諦めが悪過ぎるアウトローの生き様の熱量アップに貢献。


【声優 4.0点】
主人公ビスコ役の鈴木 崚汰さん。
個人的には『かぐや様~』の石上会計の草食系な演技の印象が強く、
無頼のアウトロー熱演は新鮮。終盤のバトルなど敵よりビスコの方が鬼気がありました。
ただ、恋バナにはウブなビスコ。動揺する声が可愛かったですw

相方ミロ役の花江 夏樹さん。
優しい町医者さん→空中から弓で狙撃する武闘派へと変貌していく成長度合いを、
声の変化を付けて好表現。最後はどっちがビスコか分からない程ドスが効いてましたw
患者をちゃんと叱れる医者こそ名医です。


彼らに対峙するのが、忌浜県のブラック知事・黒革役の津田 健次郎さん。
クライマックスでは{netabare}テツジンのうめき声{/netabare}までカバーするボスキャラぶり。
ネットリと憎悪を煽る挑発的な声で、メイン二人の怒りの演技をスムーズに引き出す。


シャビ役の斎藤 志郎さん。
荒涼としたディストピアには、ベテランの濁声(だみごえ)のスパイスが欠かせません。


【音楽 4.0点】
劇伴は椿山 日南子氏が多彩なジャンルを駆使して、
文明崩壊後の日本の無国籍感や、心情曲まで幅広くフォロー。
椿山氏に背中を任せた上田 剛士氏が
ハードなロックやテクノを剥き出しにして、思う存分暴れ回るコンビネーション♪
{netabare}最終話ED{/netabare}でもある「ぶち抜け!」辺りは中々のアドレナリンブースターぶり。

OP主題歌はJUNNA「風の音さえ聞こえない」がロックサウンドでディストピアに殴り込み♪
この方どこかで……と思ったら、『まほよめ』OP歌手だったのですね。
曲調、違うから分かりませんでした。意外とロックがお好きなんだなとw
挿入歌「フラクタル」ではバディの結束が深まる瞬間を詩的なロックで捉える。

ED主題歌はビスコ&ミロ「咆哮」
人情ノスタルジー歌謡曲?でデュエットしているのを聞いている内に、
脳裏に浮かんで来たのが、レビュータイトルだったのですが、
この曲、覚えている方どれ位いらっしゃるのでしょうかw

投稿 : 2025/02/08
♥ : 26

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

錆びつかない設定と、錆びついたシナリオ

日本中に吹くすべてを錆びつかせる風に怯えながら暮らす人々。
そんな中、錆に蝕まれた大事な人を助けるために2人の少年がコンビ組んで旅をする話でナウシカっぽい世界観設定のアニメ
こういう独特な設定は面白いけど扱いが難しいですね。うまく扱えていない印象でした。
キャラクターは良かったし雰囲気は良くて面白かったけど、シナリオは微妙。

【設定が変わってる】
ビスコの能力や敵の攻撃などがかなり独特で面白い。
キャラクターはビスコの傲慢さがたまに気になるけどいいキャラクター多いです。
ミロがデザインも声も性格も好き。

【音楽】
OPもEDも良曲。

【シナリオ】
序盤、世界観の設定があまり説明されないまま話が進むけど、よくわかんないけどなんか面白くなりそうな感じがずっと続く不思議な作品。
話としては最後まで「面白くなりそう」のまま終わった感じ。絶賛はできないけど、キャラクターが良かったので楽しめました。

二人の目的ははっきりしていますし、旅に出てからはだいぶすっきりして見やすくなりました。

最初は唐突に説明なく過去のエピソードをはさむタイミングが悪くてわかりづらくてとても見づらかった。
そういった3話くらいまでのごちゃごちゃした感じをすっきり作れていれば良かったのと、話の展開が微妙なことが多かった。
それ以外の部分はなかなか良い感じで雰囲気も良く安定して楽しめました。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 25

67.4 101 2022年度アニメランキング101位
世界の終わりに柴犬と(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (20)
86人が棚に入れました
終末世界で、しゃべる柴犬とかわいい女子高生があてどなく旅する4コママンガです。

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

SFの匂いのする、JK生足がまぶしい、柴犬あるあるギャグ。

 この作品がアニメなのかと言われると、セリフ付きコミックという感じです。口は辛うじて動きますけど。ユーチューブに無料公開+切り抜き版がいっぱいあるので、混乱しますが現状45話(22年11月6日現在)で数日毎に1話ずつ公開しているみたいです。

 60万回以上再生されている話もあるので、4コマの才能がある人なら収益化に挑戦しても悪くない手法です。切り抜きOKなのでそちらもかなりの再生数でした。動いてないのでAIの判断が不安ですけど、画面が結構切り替わるし独自性があるので大丈夫なんでしょうね。

 あまり4コマ漫画が好きではない私も、非常に見やすいしショートアニメ感覚…極主夫道みたいに楽しめますので、4コマ動画という新しい媒体と言えるでしょう。スマホ視聴にも適しているのではないでしょうか。
 たとえば同人サークルとかで女性がいれば声優さんもいるし、ボカロ等音声合成でも全然OKだと思います。

 こういう成功例が出てくると、今後増えるでしょうね。ただ、数が増えるとやっぱり質の問題もそうですけど、キャッチ―なサムネイルとかSNS連携ということになるんでしょう。

 作者は多分乱読派の物知りなんでしょう。そして、動物好きで、ユーチューブで「mugumogu」さんの段ボール猫を見ているのでしょう(もちまる日記と書いていましたが間違い)。
 ひょっとしたらひきこもりのご経験もあるかもしれません。なにより女子高生が好きで柴犬が好きと言う感じです。
「ご主人」こと、女子高生はちょっと性格きつめのS系美少女、生足派なのでそういう性癖もちょっと感じます。つまり作者が柴犬になりたい?

 内容ですが、世界が滅んでいますけど、これは異星人に滅ぼされたとみることもできるし、多元宇宙と見ることもできそうです。そこは世界観ありきで、話の主題にはならなさそうです。
 不条理系ともいえるし、柴犬、犬いろいろ、タヌキ、猫、オカルト?その他のあるあるともいえるし、哲学ともいえます。
 私はオウム(サトリ)が面白かったかなあ。あと白いシバ犬(メス)と、シベリアンハスキー、タヌキなどが面白いキャラでした。

 ふと地球最後の人類ということで物悲しい感じをほんの少し感じることが初めの方にはありますが、後半は登場人物が豊かになるのでそういう感じはありません。
 黒シバが途中でいつの間に女の子になるのですが、別犬でした。

 普通に面白いです。隙間時間にちょっと視聴するより、総編集版で45話1時間半を2回にわけて半分ずつ見きってしまいました。ステータスはうーん、多分「今見ている」が正しいんでしょうね。

 声優・音楽は評価しません。作画はアニメではないという意味で評価しません。ストーリーは無いようなものですが、発想と面白いので3.5点、キャラは秀逸なので4.5点という感じです。



追記 気が付いたらアニメが終了して3ヶ月経ってました。(23年5月現在)本作の行き着く先は「少女終末旅行」と一緒で人類の滅亡なんですけど、動物やその他しゃべれる知能がいる生物が残っていますので、地球の未来は他の生物に置き換わるという継続感がある分、まだ、雰囲気は柔らかいです。

 ですが、どちらにしても人類は名前の無い「ご主人」でおしまいですから、過度に想像を巡らせると悲しくなります。それを感じさせないいつまでも続く感じで救われてたんですけど、終わりを迎えるとなると結構感情に来ますね。ただ、明確な終了を感じさせないですけど「ホタル」の話を持ってきて、しかも「光」のギャグで締めくくるのはセンスを感じます。

 ほんのり面白く絵も奇麗だしご主人の生足も良かったです。いい作品でした。




 

投稿 : 2025/02/08
♥ : 9

67.1 104 2022年度アニメランキング104位
怪人開発部の黒井津さん(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (203)
621人が棚に入れました
正義と悪がぶつかり合う世界、人知れず戦う人々がいた。それは幾度となく正義のヒーローに倒されていく定めの悪の怪人を作り出す開発部で働く人々である。地下深くに存在する秘密結社アガスティアの研究室で、彼らは実験や研究だけではなく、開発の予算取りからスケジュール管理、そして幹部の決裁をもらうためのプレゼンという名の戦いの日々を過ごしているのだった。アガスティアでヒラ研究員として働く黒井津燈香は、佐田巻博士と共に数々の難関をかいくぐりヒーローを打倒する怪人を見事作り出すことができるのか!?その宿敵として黒井津たちの前に立ちはだかるは無名で無敗の変身ヒーロー・剣神ブレイダー!この物語はヒーローを倒す怪人を開発すべく奮戦する、もうひとつのプロフェッショナル達の日々の記録である。

声優・キャラクター
黒井津燈香:前田佳織里
ウルフ・ベート:天野聡美
佐田巻博士:梅原裕一郎
佐田巻健司/剣神ブレイダー:寺島拓篤
アカシック:M・A・O
メギストス:稲田徹
カミュラ:竹達彩奈
カノン・サンダーバード:土岐隼一
ヒュドラ:藍川ふみ
ヒュドラの姉妹 一姉・三姉:松田利冴
ヒュドラの姉妹 二姉・四姉:松田颯水

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

悪の組織は優良企業?

安定して面白いギャグアニメ、でも作画はちょっと不安定だった。

実在するご当地ヒーローが出てきてちゃんと紹介するところがいいですね。
わたしは戦隊ヒーローまったく知らないのですが面白かったです。
知ってる人はもっと楽しめるんでしょうね。

【キャラクター】
キャラデザ可愛くていい感じ。
悪の組織って言うからもっと殺伐とした感じかと思ったら、見せかけだけでかなりゆるい雰囲気。
メギストスは悪の組織の幹部なのにいい上司すぎてホワイト企業なところが笑えますね。キャラクターはいい感じにゆるくて好きです。

【設定】
一般的なサラリーマンの苦悩をゆるい悪の組織に置き換えることでコミカルに表現しつつなにげに日本の会社の問題点を皮肉ってるところとか面白いと思いました。

【感想】
ギャグアニメなのに下手なシリアスアニメより出来が良くて普通にいいアニメですね。
なんか楽しくてやりがいのありそうな職場。
わたしも怪人の仲間になろうかなって思いました。

あ、これって怪人にまんまと洗脳されてる?

投稿 : 2025/02/08
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

無敵のヒーローを倒す簡単なお仕事です

この作品の原作は未読です。
事前情報ゼロで視聴に臨みましたが、私にとって嬉しいサプライズがありました。
この作品の主人公である黒井津燈香を演じているのが、かおりん、前田佳織里さんだったということです。

最近、私の中でかおりんの存在が赤丸急上昇中です。
2017年以降、「アイカツスターズ!」「Back Street Girls -ゴクドルズ-」や「球詠」などかおりんが主要登場人物を演じているTVアニメ作品は大体視聴済ですが、赤丸急上昇のきっかけは、やはり「アサルトリリィ Last Bullet」でした。
ここでは、「グランエプレ」というレギオンのリーダーである今 叶星役を演じています。

多分、ゲームだけならそれほど印象に残らなかったかもですが、「ラスバレ放送局 powered by Mildom」というタイトルで、Mildomによる生配信が不定期に行われているのが起点になっていると思っています。
この番組では、ゲーム内情報という側面だけじゃなく声優さんそのものにも焦点を当てているので、キャラ愛の深さやミニゲームによる素の部分が見れるなど、盛り沢山の内容なんです。

その中でもグランエプレのリーダーとしての立ち振る舞いは素晴らしいの一言に尽きます。
アニメの放送以降、物語も様々な展開を見せてくれているので、何度もオーバーラップしながら視聴させて貰っているうちに、赤丸急上昇中の声優さんになりました。

かおりんの事は、できるだけサラッと書くに留めておくつもりでしたが…やっぱり駄目でしたね^^;
思い切り脱線してしまいました…


正義と悪がぶつかり合う世界、
人知れず戦う人々がいた。

それは幾度となく正義のヒーローに倒されていく
定めの悪の怪人を作り出す開発部で働く人々である。

地下深くに存在する秘密結社アガスティアの研究室で、
彼らは実験や研究だけではなく、開発の予算取りからスケジュール管理、
そして幹部の決裁をもらうための
プレゼンという名の戦いの日々を過ごしているのだった。

アガスティアでヒラ研究員として働く黒井津燈香は、
佐田巻博士と共に数々の難関をかいくぐり
ヒーローを打倒する怪人を
見事作り出すことができるのか!?

その宿敵として黒井津たちの前に立ちはだかるは
無名で無敗の変身ヒーロー・剣神ブレイダー!

この物語はヒーローを倒す怪人を開発すべく奮戦する、
もうひとつのプロフェッショナル達の日々の記録である。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

視聴を始めて気付くこと…
それは、起用されている声優さんが半端無いことです。
M・A・Oさん、あやち、とみたんに原田ひとみさん…
M・A・Oさん…どれだけ忙しくされているんでしょうね。

物語は割と日常成分が増しましの感じなので、気楽に視聴できる作品です。
声優さんの演技を堪能しながら視聴するのも良きかと思います。

そう言えば、黒井津さんたちの真の目的は正義のヒーローを倒す事ですよね。
確かに何回かはヒーローとの対戦を目にしましたが、正直どれもぐだぐだだったような…
でも黒井津さんたちが、少ない予算の中で奮闘している姿を見ると、結果オーライ的に思えてくるんですよね。

でも、もしこのぐだぐだの展開が最終話に向けた布石だったとしたら…
結構しっかり構成が練られていると考えても良いのではないでしょうか。
これまでのぐだぐだ感があったから容易に受け入れられる展開に昇華したのでしょう。
そう考えると面白いですね^^

私のレビューの半分はかおりんの記事になってしまいましたが、全国津々浦々で活躍する地方のヒーローなども登場するので、自分の地元や気になる地域をチェックしてみるのも一興なのではないでしょうか。

オープニングテーマは、AXXX1Sさんによる「Special force」
エンディングテーマは、メイビーMEさんによる「曖昧あいでんてぃてぃ」

1クール全12話の物語でした。
かおりんの活躍が堪能できましたし、その他の声優さんの演技も堪能できたので個人的には大満足です。
こういうサプライズに出会えることをこれからも期待しています。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 23
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

理想の上司は、ウッチャンよりイチローより、メギストス様(笑)

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
ご当地ヒーローの悪役(悪の結社)を主役に据えた、ギャグアニメ。

ブラック企業ネタやご当地ヒーローネタなんかが満載で、緩やかに笑えるアニメでした♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
メギストス様、良いわ~(笑)

2話が1番好きでした。仕事的に厳しい時はちゃんと厳しいし、優しいところは限りなく優しく、なんか可愛いメギストス様に惚れました(笑) ああいう上司の元で働いてみたいもんだな、と。

なんか、メギストス様と黒井津さんのラブコメ、見てみたい気がしました(笑)

一方、ウルフ君とかのエロネタはいらなかったかな~と。

別に、アニメにおけるエロを全否定するつもりなんかなく、このアニメには不要かなということ。普通に、会社ネタ、飲み会ネタ、ヒーローネタなんかで通してくれれば良いな~と思った。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ギャグか。これ、本物のご当地ヒーロー? 締め切りはゴムで出来ている(笑) 良い上司(笑) 

2話目 ☆4
派遣で福岡までは行かんだろ(苦笑) メギストス、めっちゃ優秀で良い上司(笑) この2人のラブコメ、見てみたいな(笑) スーパー銭湯(笑) Bパートは、良い話。ある程度の地位にいくまでは仕方がないよな。

3話目 ☆


4話目 ☆3
判子もらうのも大苦労(笑) 幹部、面倒くさい(笑) 

5話目 ☆


6話目 ☆3
チョコ怪人。メルティちゃんの切れ端、は悲しい(笑) 朝礼50分(笑)  強い戦闘員はヒーローに転職(笑)

7話目 ☆3
飲み会(笑) 無礼講三パターン(笑) 飲み会で仕事を熱く語るのは嫌われるよな~、私だけど(笑)

8話目 ☆4
メギストス様、格好良いな(笑) ヒーローの運用コスト(笑) 博士の弟なん?(笑) 

9話目 ☆3
すげぇ飲み屋(笑) 正義も悪も、引退後は潰しが効かない。(笑)

10話目 ☆


11話目 ☆3
アイドルの話。悪くはないけど、ちょっと切なくなってしまった。後半のエロいのはいらないかな。

12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 20

67.1 104 2022年度アニメランキング104位
PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (31)
116人が棚に入れました
ある日、大騒動を起こしたポテトたちが連れてこられたのは…ドライビングスクール?! まるでテーマパークのようなその場所で巻き起こる新しい出会い、ドライバーとの絆、試練…? 今度のモルカーはモルシティを飛び出して…? プイプイ!ワクワク!大暴走?

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ハムスターは苦手だけどモルカーは好き

ストップモーションアニメ。1話約2分のショート作品。全12話
1期視聴レビュー済み。

1期に登場したモルカーたちが、ドライビングスクールで訓練するお話。

相変わらず可愛い。ぷいぷいと鳴いたり、もにもに葉っぱ食べたり、ぷるぷる動く様子が可愛くて癒される。
物語は、セリフが無いので映像のみで理解することになりますが、1期目で話題になり予算が増えたのか、心なしか映像のこだわり、クオリティが増していたと思います。
10話「あの子はだぁれ?」と11話「ペーターのあくむ」が好きでした。

2期目は世間的なにぎわいは1期ほど無かったように思いますが、ゆるくさくっと見れて、キャラクターも可愛いので楽しんで見れました。特に、寿司モルカーは天才的なデザインなので特別に大好きなキャラクターとなりました。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 7

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

モルモットが車になったら

車をモルモットにした擬モルモット化アニメ『PUI PUI モルカー』のシーズン2。
本作でモルカーたちは、ひょんな事でビルを将棋倒しに倒壊する大事故を起こしてしまいます。
ドライビングスクールに通うことになったモルカーたち"まるでテーマパークのようなその場所で" "プイプイ!ワクワク!大暴走?!"(公式情報そのまま)という、公式なのですが反省の色がまったく見えないあらすじになっています。

第一話で即効でとんでもない大事故をやらかしてドライビングスクール送りになります。
モルモットなんていう制御不能の齧歯目が道路を走っているというとんでもない世界感なので、それくらい日常茶飯事と思っていたのですが、免停という概念があることに逆に驚きました。
スクールは運転手はもちろん、モルカーたちも教習対象になります。
運転手サイドはさておき、モルカーたちがルールを学んだり、時にはレクリエーションをして、スクールを卒業するまでのストーリーです。

前作とは異なり、オムニバス形式ではなく、一応、縦軸のある展開です。
驚いたときのリアクションは前作同様オーバーでかわいらしくて笑えます。
舞台はドライビングスクールとはいえ、真面目に道路交通を習うような場面はなく、いつも通りプイプイ言いながらやりたい放題するモルカーたちを楽しむ内容ですね。
これでなんで今まで公道走ってたのか不思議な気がしますが、卒業したからといって変わらなんじゃないかという、ある種の安心感があります。

個人的には、後半失速していた1期よりも2期の本作の方が全話通しておもしろかったです。
作るの大変そうですが、3期でもまたプイプイしたいです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 4

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

可愛いのにやたらブラックw でも楽しいです

1話感想
可愛さで大人気を博した本作、待望の二期目という感じでしょうか。

相変わらずの可愛さで楽しいですね。
やたらブラックなのもご愛嬌で。

…しかし枠はちょっと。3分見るために30分録らないといけないのが…。
まあ仕方ないですが。

全話感想
とにかくかわいくて和みました。ぷいぷい。
3期も待っています。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 3

67.0 106 2022年度アニメランキング106位
プリマドール(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (140)
435人が棚に入れました
喫茶・黒猫亭。 それは皇都五区の片隅に、ぽつんとある喫茶店。 そこで働くのは、技術の粋を結集した、自律式機械人形(オートマタ)の少女たち。 数年前に終結したばかりの大戦争。 そこで兵器として作られた彼女たち。 やがて迎えた戦後の平和。 新品同様に修復されて、ぴかぴかの着物に身を包んで、 新しい役目を探して、高らかに歌声を上げていく。 あなたも彼女達と素敵なひとときを過ごしてみませんか?
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

制作者からとても愛されている主人公のようです

この物語は、戦いの武器として製造されたオートマタの少女たちが、戦争が終わった後は歌をとおして皆に笑顔を与える物語。

主人公は灰桜(はいざくら)。彼女は戦時中の記憶がありません。
喫茶店での仕事も、他のオートマタと比べるとヘタッピでドジばっかりしています。
でも、持ち前の明るい性格で、全然めげません。
そして彼女は、いつもみんなに笑顔を振りまいています。

特に第二話で灰桜がみんなの前で歌った際に見せた笑顔は、とてもステキでした。
すごーく幸せそうな表情で歌っている彼女をみたとき、「この子は制作者からとても愛されている」と、感じたほどです。
もちろん何の証拠もないので、私の勝手な思い込みかもしれません。
でも、もし制作者からとても愛されている女性主人公がいたら、きっと幸せそうな顔をするでしょうね。


物語ではオートマタの少女たち一人一人が過去の戦争で兵器としておこなった行動や、平和の大切さが語られています。
{netabare} もちろん灰桜も、兵器として多くの人々を殺傷したようです。
過去の記憶がないのは、場合によっては幸せなのかもしれません。{/netabare}
しかし私はそんなことよりも、灰桜が歌っているときに見せる幸せそうな顔を見れただけで、満足しました。心が癒されました。
不謹慎ですみません。

自由に歌が歌えるということは、平和な証拠だと思います。
世界には自由に歌が歌えない国がたくさんあります。
笑顔で歌うということは、もしかして、それだけで平和活動なのかもしれません。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 21
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

鈍色に揺れる瞳に映るもの

【感想】
レーツェルと箒星さんが可愛いのでシナリオは微妙だけど見て良かったです

いい話だけど萌え、感動、友情、自己犠牲、シリアス、カフェ、戦争・・・エモい要素をかき集めてきた感じがして世界観に違和感があります
まず戦争のために作られた兵器の話というよりも、アイドルが戦争映画の登場人物を演じている感じがした
それくらいオートマタの設定が浮いてるように感じます

あんまり戦争の爪痕とか困窮している感じがなくて、灰桜たちはみんな綺麗でかわいく生活にかなり余裕がありそうでリアリティがないかな?

でもごちゃごちゃにはなってなくて、丁寧に作られているのでいいアニメだと思います
キャラクターが可愛くて絵もキレイでレトロ感のある世界観と作画もよくて、主題歌もいいよくできたアニメ
終盤はシリアスですが綺麗にまとまってる感じが良かった

頬にあんこつけたまましゃべるとか、声優の演技とか狙いすぎた萌えがあざとすぎてちょっとニガテ

「萌え」と「戦争」と「オートマタ」が合ってないと思って、設定をうまく混ぜ合わせてないように思います
灰桜たちは美少女の見た目とか泣いたり笑ったり食べたり歌ったり兵器に必要ない機能がたくさん搭載されてるのなんで?
兵器なら見た目の可愛さよりも作りやすさとか性能を重視しませんか?
なので、オートマタにしなくても元軍人で良かったような?って思います
感動シーンを作るために後から追加した設定のような感じがしました
たぶん、それでシナリオを微妙に感じたのかな?

【シナリオ】 {netabare}
戦争中の苦い思い出に向き合って克服しようとするところや戦後の人々を元気づけようと歌う話がベタだけど前向きな話で好きです

悲しい戦争は終わったのにまだ戦いをしたがる愚かな人たちがいて、そんな人間のエゴにふりまわされて失望する灰神楽と
それでも人を信じて傷ついた人々の心を温めていく主人公の生きかたを見せていて、ストレートに「戦争はダメ」って言われるよりも受け入れやすいかも
悲しい話だけど、いろいろと考えさせられていい話だと思いました

オートマタはヒトが作ってヒトの命令で生きています、感情はあっても命令には逆らえない
でも、それって人間でも一緒ですし、命令する立場の偉い人でもホントにそれは自分の意思で決めたことなのかな?って思うことはよくあって
戦争をやりたい人たちも過去の亡霊に操られてるんじゃないかって思うんです、領土とか宗教とか民族とかいろんな理由で戦争は起きますけど、たぶんそのほとんどは争う必要なんてないことだと私は思います
それが、オートマタとか戦車とか核とか力を持ってしまったら何かのストッパーが外れて戦う必要がないのに戦ってしまう

戦争を止める抑止力が必要ってよく言うけど一番の抑止力は誰も力を持たないことです、それでも力を持とうとするのは一種の呪いかもしれません

果たして、操られているのはオートマタなのでしょうか?それとも人間でしょうか? {/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

歌と共に、世界は目覚める――

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。

この作品で描かれているのは、自律人形(オートマタ)の少女たちの物語です。
公式サイトのTOPページを見ると、オートマタとは思えないほど繊細で可憐な少女たちが佇んでいます。
その少女たちのキャラクターデザインには、複数のイラストレーターの原案が起用されており、この作品のキャラクターデザイン・総作画監督には、矢野茜さんが起用されています。

私の知る限り、KEYと矢野さんが手を組んだ作品はこれが最初だと思います。
この相乗効果…言葉で言い表せないくらい破壊力が半端ありませんね。
そして、監督はRewriteに引き続き天衝監督が務められました。

KEY×天衝監督×矢野茜さんという組み合わせだったからこそ、こんなにも素敵な作品が生まれたんだと思います。

そうそう、キャラデザや作画にばかり目が向いていましたが、少女達を演じる声優さんの顔ぶれも凄いんですよ^^

灰桜(はいざくら):CV-和氣あず未さん、原画-Na-Gaさん
鴉羽(からすば):CV-楠木ともりさん、原画-藤ちょこさん
月下(げっか):CV-とみたん、原画-原悠衣さん
箒星(ほうきぼし):CV-中島由貴さん、原画-森倉円さん
レーツェル:CV-あかりん、原画-lackさん

私はイラストレーターには疎いのですが、Na-Gaさんや森倉円さんは存じ上げております。
改めてみると、錚々たるメンバーが集まって制作されていたんですね。


喫茶・黒猫亭。
それは皇都五区の片隅に、ぽつんとある喫茶店。
そこで働くのは、技術の粋を結集した、自律人形(オートマタ)の少女たち。

数年前に終結したばかりの大戦争。
そこで兵器として作られた彼女たち。

やがて迎えた戦後の平和。
新品同様に修復されて、ぴかぴかの着物に身を包んで、
新しい役目を探して、高らかに歌声を上げていく。

あなたも彼女達と素敵なひとときを過ごしてみませんか?


Key × バイブリーアニメーションスタジオ。
少女人形が歌と奇跡を奏でる
オリジナルTVアニメーション、2022年開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して振り返って思うこと…
いやぁ、久しぶりに涙腺にガツンとくる作品でした。
視聴した作品の順番にも問題があったのかもしれませんけれど…

この日は、最初に「planetarian~雪圏球(スノーグローブ)~」を視聴して、次に「リトルバスターズ!EX」を視聴した後に、この作品の最終回を視聴したんです。

別にKEY作品を立て続けに視聴しようと意図していた訳ではありません。
「かぎなど シーズン2」の視聴前に前の2作は視聴しておきたかったというくらいです。
その2作を見終わって涙腺が温まったというか、開き切っているというか…
そんな状態でこの作品の最終回を見たら、完全に涙腺が崩壊する以外の選択肢が私にはありませんでしたよ。

健気なほど直向きで…
過去に受けた恩恵を自身の誇りとして頑なに守り通して…
いつも忠実に実行してきた言われたことを優しさが邪魔して出来なかったり…
自分のことより相手の心配してばかりだったり…
ようやく心から落ち着ける居場所を見つけることが出来て…
そんなみんなが集まった新しい場所は黒猫亭でした。

戦争も終わったばかりで、オートマタにとっての安息の日々は遥か彼方です。
それでも、誰かのために役に立ちたいと強く願う彼女たち…

久々にKEYの真骨頂を見せて貰えた作品だったのではないでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、メインキャラクターたちのユニット「シャノワール」による「Tin Toy Melody」
エンディングテーマは、各話ごとにメインキャラクターたちが入れ替わりながらオリジナルの楽曲が提供されていました。
「Tin Toy Melody」は初めて聞いた時からお気に入りだったのですが、Amazonの聞き放題では聴けなったんですよね。
それが唯一の心残りでした。

1クール全12話の物語でした。
物語も綺麗に纏まっているので構成も文句なしです。
ラストの展開は、視聴した人がその後を色々想像する終わり方も良かったと思います。
しっかり堪能させて頂きました。
作り手の皆さまに感謝です。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 10

67.0 106 2022年度アニメランキング106位
虫かぶり姫(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (132)
382人が棚に入れました
侯爵令嬢のエリアーナは幼い頃から本に夢中で、ついたあだ名が「本の虫」ならぬ「虫かぶり姫」。そんな変わり者の姫に、王太子であるクリストファーはこう告げる。 「私と婚約してほしいんだ」 婚約によってクリストファーは宮廷内の派閥争いから解放され、エリアーナは王太子の婚約者として王宮書庫室への出入りを許される。これは、お互いの利点のための“名ばかりの婚約”……のはずだった。 4年の歳月が流れたある日、エリアーナはクリストファーが子爵令嬢アイリーンと仲睦まじく語らう姿を目撃してしまう。ついに婚約解消の時が来たことを覚悟するエリアーナ。だが、その心には複雑な想いが交錯していた……。 本好き令嬢の勘違いラブファンタジー。エリアーナとクリストファーの“本当の恋”の行方は――!?
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

図書室の妖精姫

【紹介】
「あなたのような女、殿下にふさわしくありませんわ」
「イケメンにチヤホヤされて調子乗っててうざーい!」

うっせーうっせーうっせーわ!!あなたが思うより純情です!!
うっせーうっせーうっせーわ!!邪魔する女は断罪です!!

少女漫画の中の少女漫画って感じで、嫉妬する女の醜さがうざいけどこんな夢のようなシチュエーション憧れちゃうっていう、夢見がちな女の子向けアニメ

【感想】
声優が豪華!
3話までは綺麗にまとまってるので男女関係なくオススメです!

それ以降は話の面白さは少なくなるので、女性向けに振り切れた作品
女の子はこういうベタなシチュエーション好きなんでしょ?っていうのをいっぱい見せてくれます!

悪いところはエリアーナが自分にネガティブすぎるのと、うざい陰湿女が次から次へと出てくるのが、どちらもかなりしつこいことかな?
あとは、見どころのほとんどが3話までに凝縮されてて4話以降はオマケな感じがするかも

でもドロドロした女の戦いの醜さと、女の子が憧れる夢のお姫様シチュエーションを見せてくれるいいアニメでした

【ここが良かった】{netabare}
控えめで大人しい女の子をしつこくいじめてくるイヤーな女!!!!
陰ではあの手この手でいじめてくるのに、イケメン男の前では猫被って平気で嘘ついて陥れようとしてくる
なんなのあの女、うざっ!!!
あの性悪女の悪事をぜんぶみんなの目の前でさらしてやりたい!!!!

そういう経験ありませんか?
このアニメはそういう女の怨念をはらしてくれる癒しアニメ

イヤな女がしつこく絡んできても、みんなはエリアーナの頑張りを見ていてくれて、能力を認めてくれて、王子様がいつでも守ってくれるなら幸せですよね!
{/netabare}
【好きな場面】
3話で{netabare}お兄様の「もし次に妹にあんな顔をさせたらベルンシュタインの頭脳を総動員してでも許しませんのでそのおつもりで」って言葉が、たった一言でエリアーナが実家からどれだけ大切にされているのかがわかってグッときました
{/netabare}
【3話までが完璧でした】{netabare}
序盤は敵対する貴族令嬢がいろいろ嫌がらせしてきて、周りのイケメン達はみんななんか前に比べて冷たくて戸惑うエリアーナ
わたしはもしかして悪い噂を流されてみんな嫌いになっちゃったのかな?って思ってたら、王子様も貴族令嬢となんかいい雰囲気で、もしかして王子様はただのナンパ男なの??って思ってたら実は全部貴族令嬢の悪事を暴くためだったことがわかったけど
この流れがエリアーナの視点で物語が進むので本当に嫌われてしまったように見えてどうなっちゃうの?ってドキドキしながら見ていたので一気に救われた感じがしてとても良かったです!
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 19
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

知識の泉

虫は虫でも本の虫。
本をこよなく愛するお姫様。
その名はエリアーナ・ベルンシュタイン。
王太子クリストファーの婚約者である。

王家の書庫につられて婚約を承諾したものの、クリストファーには興味なし。
自分のことを見せかけの婚約者と思うばかり。
王太子の気持ちもつゆ知らず、本を読むばかりの日々。
それも四年も。

エリアーナはもの静かで控えめで。
物語は基本的に淡々と進みます。
ただし、{netabare}王宮を取り巻く陰謀あり、他国との不穏な関係あり。
エリアーナは只ならぬ情勢に翻弄されるばかり。{/netabare}

しかし、{netabare}エリアーナは本で得た情報と周りのフォローで乗り越える。
それは、クリストファーの陰からの想いがあったからこそ。
そして、次第にエリアーナはクリストファーに・・・{/netabare}
要は、甘―い甘―い少女漫画的アニメです。

一見、エリアーナはか弱く見える。
しかし、{netabare}己の知識により国の危機を救います。
まるでエリアーナは本の権化のよう。
その証拠に本を侮辱されると毅然となります。{/netabare}

すれ違いあり。
キュンキュンシーンあり。
ちょっとしたコメディーあり。
本作品、静寂に支配された王宮ラブコメ姫成長物語と言えるでしょう。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 17

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

虫は虫でも本の虫♪

原作未読 全12話

何よりも本を読むことが大好きで「虫かぶり姫」と呼ばれている公爵令嬢エリアーナとその国の第一王子クリストファーとの偽りの婚約、それが本当の婚約に変わり様々な妨害を一緒に乗り越えていくお話。

エリアーナ嬢は物静かであまり他の人との会話は少ないのですが、言葉を発するれば本の知識を元にクリストファーたちに色々な助言をします。そのことが後効いてきますね。

また、エリアーナ嬢は本の知識は豊富ですが、人間関係に疎いところがあり、何度も宮廷で存在の危機が訪れます。

それを守るのはクリストファーたち、でも終盤はエリアーナ嬢自らが対峙する場面も多かったですね。

精神的にも強くなったエリアーナ嬢、お話はキリがいい所で終わっています。ますます2人の絆が強くなったお話でした。

OPは井口裕香さん、EDは伊東歌詞太郎さんが歌っています。

最後に、エリアーナ嬢は本好きで「虫かぶり姫」呼ばれているそうですが、今一つ意味が分かりませんw

投稿 : 2025/02/08
♥ : 16

66.8 108 2022年度アニメランキング108位
エスタブライフ グレイトエスケープ(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (106)
252人が棚に入れました
「生きるのがツライ? なら逃げちゃえばいいんですよ」 ずっと先の未来。人間はそれまでの姿形だけでなく、獣人・サイボーグ・魔族など多様な姿を持つようになった。東京の街は、AIが管理する高い壁に囲まれた数多の地域「クラスタ」となり、自由な行き来をやめ、それぞれが独自の文化・常識を育んだ。人々は、自らが生まれたクラスタの常識を基準に幸せな人生を送る。 しかし、なかには自らのクラスタに適応できない者も現れる──。 そうした人々を、別のクラスタへと「逃がす」ことを生業にする者たちがいる。 「逃げたい人」たちから依頼を受け、あらゆる方法を駆使してAIの裏をかき、本来は不可能であるクラスタ間の移動を成し遂げる者たち──「逃がし屋」。 逃げて、逃げて、逃げまくる!! 逃げたい人をお手伝いする、5人の逃がし屋たちの物語──!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

逃がし屋さんは逃がさないようにするのは苦手

【紹介】
人々はたくさんのクラスタと呼ばれる区画に隔離され、それぞれがAIに管理されて独自の文化を持つことになった世界で、隔離された区画から逃げ出したい人を逃がす逃がし屋の少女達の話

【感想】
最初は微妙でしたが、後半は面白かったです、微妙なエピソードも多かったけど各話完結型なのもあって全体でみれば見てよかったと思えるアニメでした
中盤までコンセプトはわかるけど何か行き当たりばったりなシナリオで微妙でしたが、中盤~ラストにかけて面白くなっていきました

ただ面白くなるまでもたもたしている間に、視聴者も逃がしてしまったのではないでしょうか?
逃がすのは得意でも、逃がさないようにするのは得意じゃなかったみたいですね

単純に善と悪に分けないシナリオで色々と考えさせられました、細かいことを気にしなければ楽しめる作品だと思います

【キャラクター】
キャラクター付けがなんか令和アニメの感覚とは違っていて多少の古さを感じます

【世界観】
隔離区画という世界観のおかげで統一性のなさに説得力があって、バラエティに富んだ世界観を見せてくれるので飽きない作りがうまいと思いました
ただ、変な設定のクラスタが多く面白い話とよくわからない話の差が激しい
一つ一つのクラスタの世界観は面白いところもあったけど、この世界全体の世界観を小出しに出しすぎで勿体ないかなーと思います
へんにもったいぶらずに全体の世界観について最初に出したほうが良かったかも

【欠点】{netabare}
・5話のパンツ履いてはいけないクラスタに行って、パンツ脱がないと捕まえられるから脱げってやり取りしているのは変な設定すぎて視聴するのがつらかったです、どういう進化をすればそんな文化になるのでしょうか?
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 23
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

大脱走ってことでよい?

谷口悟朗氏が原案・クリエイティブ統括を務めるオリジナルアニメ


ファンには人気が高い『コードギアス』『プラネテス』を作った人の新作。まあ社会派です。

似たような価値観や嗜好を持った者同士がコミュニティを形成するのは自然なことで仮にそのまま外部と遮断したらどうなるの?がテーマ。AIが管理する高い壁に覆われた「クラスタ」毎に社会が形成されクラスタ間の往来は認められず。自身が住むクラスタに適応できるかどうかは別の話で

 ここではない何処かへと

青い鳥を求めるのか、つらい現実からの逃避なのか、あぶれちゃった人たちの「クラスタ」からの逃亡を手助けする逃がし屋さんたちのお話です。

【逃がし屋ゴレンジャー】
 エクア(CV嶺内ともみ)
 フェレス(CV高橋李依)
 マルテース(CV長縄まりあ)
 アルガ(CV速水奨)
 ウルラ(CV三木眞一郎)

見た目ロボや犬の男連中はよいとして、見た目人間に寄せてるフェレスは魔族、マルテースはスライム人間とちょいわかりづらいのですが、人間以外の種族が共生している世界ということみたいです。

多様性が行きつく先とでも言えましょうか。多様な価値観を認め合うにも限界はあるもの。例えば豚肉食いたい社会と豚肉は禁忌の社会とを両立し互いが共生できるようにするには食材のハラール表記を進め一定の供給役を確保する必要があります。しかし一定数なければ高コストで事業が立ち行かないし、小学校給食で豚禁止にしようものなら多数を占める逆サイドからの反発は避けられません。

 多文化強制
 郷に入っては郷“が”従え

そして少数派は先鋭化して多数の支持を失うかヘイトが地下に溜まるようになります。綱引きは必ず発生するため絶えることのない落としどころ探しを続ける必要があるんだけど、なかなか難しいので国家の線引きをするのです。価値観・文化・民族その他諸々を考慮しないで適当に線引きしたアフリカは内戦が絶えません。適当な線引きは南アフリカも一緒ですがここは土着の民を一掃したので摩擦は少ない。それが良いことかと言われるとちょい返答に困りますけどね。
きっとこのアニメの前日譚の世界においても軋轢があったのでしょう。それなら「えーい閉じてしまえ」とクラスタ作ってみました!ってアイディアを形にしたのが本作だと思います。WWⅡ前のブロック化みたいなもんですね。


前置き長くなりましたが、完走理由は第一話。池袋を東と西とで疑似冷戦構造を作ったアイディアが面白かったのでした。これは期待できると。
結果は期待外れです。社会派のノリは以後トーンダウンし相応の結論は終盤まで待たねばなりません。その間はめっちゃ冗長なのでした。これって実は逃げたがってる人達同様に視聴者にも「こんな世界(クラスタ)は嫌だ」と思わせ、単一の価値観に染まるきまりの悪さ・気持ち悪さを体感してほしい作り手の意図だったと最大限好意的に解釈してみます。それがゆえのレビューでの長い前フリなのでした。
扱ってるテーマは悪くはございません。いくばくか社会派なノリが好きだったり、谷口氏の旧作ファンでしたら手にとっても良いかもしれません。



※雑感

■「わかりました。では逃げましょう」
 {netabare}そのクラスタに留まることすら説得しないで、ただちに逃げの手に着手過ぎるのが清々しすぎます。クラスタの目的や概念を否定しているからこそ迷いがない逃がし屋なんでしょうね。よって“パブリックエネミー”扱いとなるのは自然なことだったかと思います。{/netabare}

 {netabare}だから最後は“マネージャー”がその役目から逃げるって結末だったのでは?逃がし屋の大義を正とすれば、『この世界は間違っている』ってことを象徴するエピソードが最終話だったと理解してます。{/netabare}


■グレートエスケープ
 {netabare}…といえば往年の名作洋画『大脱走』(邦題)となるかと。戦時下の捕虜収容所からの脱走劇でした。逃げるとしたらこういうところか刑務所くらいだった数十年前から比べれば、だいぶ対象が広がった2020年代の世界情勢ですね。{/netabare}


深いのかなぁ。そうは思わないんだよなぁ。でも「深い」と言われたいんだろうなぁ。



視聴時期:2022年4月~2022年6月 リアタイ

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2022.07.05 初稿

投稿 : 2025/02/08
♥ : 19
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

逃がし屋エクストラクターズはコソコソとは逃がしませんよ。

コソコソとは逃がしませんよ。いつの間にか豪快に逃がします。
池袋で逃がして
上野で逃がして
秋葉原、新宿、お台場、白金台でも逃がしちゃいます。

「それでは、逃げましょう!」
と、チームのリーダー、エクアはおっとりとした口調で依頼を請けます。
逃がしプランは何通りかあるのでしょうが主にワイヤー&滑車でシャーッと行くかまたは大砲でドッカンして逃がします。
能天気な逃がし屋ですよ。

また、いつも治安部隊に追われるのですが、不思議と弾幕からも逃げることができます。
なぜでしょう。逃げれる理由はあるのです。実はエクアは {netabare}本編観てください{/netabare} なのです。

本作品、世界設定はしっかりしているからこそ、逃がすというシンプルな設定で、豪快にドンパチして、依頼人のお役に立つ。
深い設定はあえて見せることなく終わらせていることが、このアニメの楽しめるところだと思います。

どうやら、劇場とゲームを組み合わせて制作しているようなので、深い設定はそちらに任せて、ノープランで楽しんでください。

スピード感があるOP、世界感のED。どちらも良い曲です。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 19

66.6 109 2022年度アニメランキング109位
理系が恋に落ちたので証明してみた。r=1-sinθ(第2期)(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (131)
468人が棚に入れました
2020年1~3月に放送されたテレビアニメ「理系が恋に落ちたので証明してみた。」の第2期製作決定が、10月17日開催のイベント内で発表された。

声優・キャラクター
雪村心夜:内田雄馬
氷室菖蒲:雨宮天
奏 言葉 :原奈津子
棘田恵那:大森日雅
犬飼虎輔:福島潤
池田教授:置鮎龍太郎
山本亜梨華:小倉唯
クリス・フロレット:梶裕貴
藤原 翠雨:山田麻莉奈
リケクマ:麻倉もも
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

恋する化学反応

【紹介】
1期見なくてもだいたいわかるので楽しめると思いますが、まず一期を見てからのほうがキャラのことがわかっていいと思います

【感想】
ネタギレなんでしょうねーって思うエピソード増えてきたのが顕著で1期より理系っぽさが減ってこの作品の個性は薄くなったけどそれが逆に視聴しやすくなってラブコメを楽しみやすくなりました
私は文系ですが、理系の話ってやっぱり面白いですね!

私は恋愛に証明が必要だとしたら、好きの定義じゃなくてその人が特別な人かどうかだと思う
キャラクターが好きになれれば楽しめるタイプのアニメ
好きなので楽しめましたけど、作画は不安定なのでもう少し頑張って欲しかったです

それから、ネタバレタグで畳んでいますが、精神的にきつい描写があるので特に女性は11話と12話(最終回)の視聴注意です

【11話と12話は視聴注意】(ネタバレ){netabare}
11話で式城君が告白→フラれたショックで豹変し、顔が完全にイっちゃっててメンヘラストーカーになります
これが妙にリアリティあってすごく怖いのですが、それだけじゃなく
12話ではスタンガンで気絶させて、不良仲間4人と一緒に町はずれの倉庫に運び込んで、一方的に片想いしてアプローチしてたことを語りだして、なんで僕を受け入れてくれないの?と責め立て、君はおかしくなってしまった、僕が矯正してやると言って襲おうとします
この一連の犯罪行為と式城のギラギラした表情が生々しい狂気で、現実でもありえる恐怖なのでほぼホラー映画でした

急にこうやって豹変する人に実際に会ったことあるから、そのこと思い出してすごく怖かった
まず「殺されるかも!?」って思って、本能的に恐怖して奏みたいに身体が硬くなって動けなくなるんですよね
たぶん奏は冷静になれば式城を撃退できたでしょうけど、この状態になったら何もできなくなっても不思議じゃないです
助かりたい一心で相手を怒らせないように必死でしたが、ちょっとでも刺激するようなことを言ったりやったりするとますますヒートアップするので、対応はたぶん間違ってなかったと思っています、命が助かることより優先することなんてないですからね
もちろんその人とは縁を切りました

でも逆に体が本能的に動いて、サスペンスドラマだと襲われてる側が思わず刺しちゃったとかありますよね
この「殺されるかも?!」って当たり前だけど何よりも強い恐怖で他の事は頭から消えますので、だから思わず刺しちゃったなんてことが起きるのです
人間の生存本能なのでしょう

怖かったけど、狂った人間の狂気を生々しく表現できていて良かったと思う
人のいないところで告白されるのも命がけですね・・・LINEでさらっと告白する人が増えるのも当然なのかもしれません
{/netabare}

【面白かったシーン 10話文化祭回】{netabare}
雪村君を女装させる話は面白かったです、キャラ変わりすぎで笑えました雪村先輩あれだけ文句言ってたのにノリノリでしたね
女装がこれだけ映えるってことは、体型が華奢なんでしょうね、どうしても男性が女装すると顔とか肩幅とかゴツくなって女性に見えないですから
{/netabare}
【キャラクター】
ラブコメのメインキャラとしては微妙ですが、いいキャラが多いですね
奏と女子高生の教え子が好きです


【主題歌】
EDは耳に残りやすい曲ですね、ビビッとらぶ! 好みな楽曲じゃないけど、キャッチーなフレーズがいいと思います
まふまふさんはリーマンズクラブのEDはアニメに合ってないと思ったけど、こっちはアニメに合ってていいと思います

投稿 : 2025/02/08
♥ : 19

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この作品は、テレビドラマ化されているだけでなく、テレビドラマの続編として劇場版まで上映されていたことを、wikiを見返すまですっかり忘れていました^^;

この作品のTVアニメ第1期は視聴済です。

互いに好意を抱いている主人公2人が、恋愛感情とは何かを理論的に解き明かそうとするんですが、作者の理系に関する知識の半端無さを思い知ることのできる作品です。

…と思ったら、筆者の山本アリフレッドさんは、理系の大学で前期博士課程まで修了している方なんだそうです。
リアルに、このテーマを研究している方は流石にいないと思いますけれど、発想としてはとても面白いので、第2期の視聴を楽しみにしていました。


沖縄合宿で、朝日のレンブラント光線によってムード値が最高の橋で、
理論値的に最高のキスをした雪村と氷室だったが、
採取した唾液の量が不十分で再測定することに。

唾液測定の専門家を訪ねて、
理学部生体制御学科へ向かう一同の前に、
花魁のような格好に白衣をまとった妖艶な女・翠雨と、
その恋人・クリスが現れる。

雪村は翠雨たちに「好きを証明する実験」への協力を要請するが、
翠雨たちの圧倒的な愛のオーラを見せつけられ…。

理系が恋に落ちたので証明してみた。
研究に情熱をそそぐ、理系女子と理系男子がもし恋に落ちたら?
彩玉大学に通う理系大学院生の
才女、氷室菖蒲は同じ研究室の雪村心夜に告白する。

当然その「好き」に理論的根拠なんてない!
しかし、理工学専攻として、
「理論的に好きを証明できなければ、好きとは言えないし、理系としても失格!」
その信念をもとに、2人は研究室のメンバーを巻き込んで
「恋」の定義に関する証明実験を始める!?

デート実験、好きの構成要素の解明、心拍数計測実験、
ムード値の計測……。

個性的過ぎる愛すべき理系たちが「恋」を理論的に証明する
笑いありキュンキュンありの

理系ラブコメディ!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

第2期で、池田研究室に在籍する学生たちそれぞれの立ち位置と相関関係がより明確になりました。
主人公である雪村と氷室は、既定路線からの変更は無いので置いておくとして…
今回は奏、棘田、虎輔の3人の立ち振る舞いが見どころだったと思います。

特に虎輔…とある度に自問自答と自らへの否定を繰り返していましたが、「もう、いい加減認めたら…?」なんて思ったり…

棘田に関しては、個人的に彼女のポジションは嫌いじゃないので、安心・安定感があったかな…
普段は自堕落な日々を送っているようですが、ちょいちょい本気モードの彼女が見れるのが最大の魅力なんじゃないかと思っています。
完走して振り返ってみると、結構、推し目線で見ていたかもしれません。

一番やっかいだったのが奏…
基本スペックは悪く無いのですが、兎に角「普通」に固執する点が目立っていました。
その理由も物語の進捗に伴って明らかになりますし、十分理解できる範疇だったと思います。
個人的には「あのオチで良かったの?」感が半端ありませんでしたが、結果オーライっぽい感じでしたし、一番丸く収まる方法だとも思えるので、これ以上ツッコむのは控えておきます。

他にも、山本先輩を演じるのが唯ちゃんだったり、リケクマのCVがもちょだったりと気になる点が幾つか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、天ちゃんによる「Love-Evidence」
エンディングテーマは、CHiCO with HoneyWorks meets まふまふさんによる「ビビっとラブ」
どちらも通勤中に聴いていた楽曲です。

1クール全12話の物語でした。
原作のストックがどの程度残っているかは分かりませんが、これで終わりじゃありませんよね。
この捻じれまくった人間関係の顛末が気になって仕方ありません。
続編の情報を楽しみにしています。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 12

のか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

原作大幅カットですか・・・ちょっと納得いかず^^;

原作既読(発行巻購入)  全12話


あらすじ
理系の男女が恋心を数字化するための物語


では感想を
うん、期待値通りですかね
原作組ですが、普通に面白かったと思ってます^^

1期と同じくはキャラ作画はやっぱり残念
原作はもっと綺麗なんですよ

原作のシリアスメインをアニメ化したって感じですね
1期の方はコメディ成分多め、2期はちょっとだけシリアス成分多め

1期を面白いと思った方は続けて視聴されても面白いって感じると思いますよ
1期と同じように恋愛アニメですが、ボケツッコミアニメです

最終話は女性はちょっと要注意
原作もここだけは嫌な気分になるんですよねwww

でも原作の伏線には必要な回ですのでしょうがないかなって
心して視聴してくださいね


作画は原作組としてはキャラだけはやっぱり不満
菖蒲さんも奏ちゃんも原作はもっと綺麗で可愛いんですよ^^

声優さんも良かったですよ
でも梶君の声はちょっと聞き飽きてきました(大爆笑)
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

音楽は普通。
OP、ED,BGM全部ひっくるめて普通^^

キャラも相変わらず濃い~メンツが揃っています
日常系なのに濃いってwww


視聴すると奏ちゃんの言葉にハッっとすることになる人もいるのかな?
色んな事を深く考えさせられるアニメだと思います

ただ視聴するだけもったいないアニメですよ

普通に完走できる良作品だと思います
1期を見てない方は1期から視聴してくださいね^^

出来れば原作も見ちゃってくださいな
原作は公式でhttps://comic-meteor.jp/rikekoi/読めますよwww



では最後に一言
絶望した~!普通じゃない自分に絶望した~!
某韓国系アイドルグループに全く興味を持てず!
人気YouTubeを面白いと思わない!
色んな人が面白いというアニメ、マンガを全く興味が湧かない!
流行のファッションは身長の低すぎる私には似合わない!
マイノリティーで何が悪い!
人と違う事をすると非難される現実(リアル)に絶望した~!

かといって
(俺、他人と違う。俺、カッコいい)
って思っている人はちょっと・・・冷静に考えましょうねwww

投稿 : 2025/02/08
♥ : 11

66.5 110 2022年度アニメランキング110位
ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (125)
370人が棚に入れました
田舎育ちの女子高生・涼海ひより。好きなことは走ること。得意種目はハードル走。そんな陸上一直線女子のひよりは、陸上部のある学校に進学するため、地元を離れ、東京の桜丘高校へと入学することに。偶然クラスメイトになったのは超人気高校生アイドルユニット『LIP×LIP』の染谷勇次郎と柴崎愛蔵。街中の大型ビジョンで流れる華やかな姿とは裏腹に、ひよりは険しい顔でにらみ合う2人を目撃してしまう。アイドルなんて興味もないし、あんな怖い人たちと関わりたくない。そう思っていたはずなのに・・・。「どうして私が、この2人のマネージャー見習いに!?」新しく出会った友達、服部樹里や中村千鶴との楽しい学校生活。上京の目的だった部活動。そして、右も左もわからないアイドル業界で、マネージャー見習いとしても奮闘するひよりは大忙し。眩いステージで輝く高校生アイドル×努力と根性の陸上系ヒロインの、新しい青春が始まる――。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ありのままの君が好き

【感想】
細かいところは気になるけど、少女漫画らしいシナリオで安定してて面白かったです
主人公の女子のアグレッシブな性格もキャラクターのビジュアルもシナリオも女子向けですがBLではないです
{netabare}
ただのラブコメで終わらず、他の芸能人とのトラブルやスキャンダル報道を通じて絆を深めていくのもいいし
最初はファンをないがしろにした二人だったけど、ひよりと関わっていくことでファンが大事なことに気づいてファンを愛するようになった二人の成長がとても良かったです
ファンが推しを愛して、タレントもファンを愛する、二人は本当の意味でのアイドルになりました

いじわるで嫌なやつだけど、ちょっと優しいとこあるかもー?からのやっぱり嫌なやつーってのが少女漫画のお約束みたいでいいですね
だいたい思っていた通りのシナリオで驚きはないけど、安心してみていられます
同じ田舎者としては、ひよりの眉毛だけ気になりました、田舎者はオシャレに無頓着なのではなく流行に年単位で遅れてるだけです!!だからバカにされるのですが・・・

{/netabare}
【アイドル】{netabare}
一般の高校に人気絶頂アイドルと同じクラスで影で支えるなんて、ファンの女子から「何あの子?」ってヘイト集める役になるの当たり前なのに本当に酷い事務所だなーって思います、いじめの標的にされるの避けられませんよ、どうしても普通の高校に通わせるなら普通は同姓をマネージャーにしませんか? 異性だと更衣室とかついていけないし!

男子の嫉妬女子の嫉妬両方出てくるけど、見ていて気分悪いですね

千鶴は陰湿でやりすぎだけどファン目線でひより達の様子みたら裏切られた気持ちになるのも無理はないかなーって思った、もちろんこんなことするのはファン失格だし陰湿すぎてすごく嫌いですが!
私はアイドルに興味ないのですが、アイドルファン活動って延々と続く片思いなんですよね、無償の愛に近いものがあります
決して両想いになることのない片思い、それでもファンを続けるのはきっと、大好きって素直に本人に伝えられるところにあると思うのです
リアルで大好きな人に好きだなんて言ったら関係が壊れてしまいますが、アイドルには直接会って大好きって言っても避けられるどころかありがとうって笑顔で返してくれる、それは理想的な片思いの形なのでしょうか?
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 23

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

HoneyWorks健在! めっちゃ面白い!

本作に出てくるアイドルグループLIP×LIPの結成を描く『FILM×LIVE』という劇場版作品もあるのですが、こちらは時系列的にはその後になる作品で、離島から東京の高校に陸上競技のために入学した涼海ひよりが主人公です。

実家からの仕送りに不安がある状況となりアルバイトを探すひよりが、なんとか採用されたのがなぜかひよりと同じ高校にメンバー二人が通うアイドルグループLIP×LIPのマネージャー見習いという、あるんだかないんだかわからないようなわりと強引な設定のお話です。

HoneyWorks原作ということで、楽曲面も充実しています。普通のシーンの作画とかも問題なく良いと思いますが、3DCGによるLIP×LIPなどのライブの作画は、ちょっとショボいです。まあ、本筋を楽しむ上ではあんまり関係ないので私はさほど気にはしませんが…。

キャスト的には主人公のひよりが水瀬いのり、そして親しい友人となる服部樹里に佐倉綾音、中村千鶴に早見沙織という布陣で、LIP×LIPの二人も染谷勇次郎に内山昂輝、柴崎愛藏に島﨑信長といったわりと豪華めな感じで、少女漫画的なビジュアルとストーリーで忌避しそうな層には大穴な良作です。

作中でひよりとの仲がこじれた千鶴の演技は最高でした!

投稿 : 2025/02/08
♥ : 22
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

男性アイドルモノなら、過去イチで楽しめたかな?

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
二人組男性アイドルのマネージャーになった、冴えない田舎娘。3人の化学変化。

まあ、「野ブタをプロデュース」に少し似た設定ですが、恋愛要素はそれより薄目ですし、女性向けのアニメって感じです。

ただ、私は結構楽しめました。特に終盤。シリアスな場面が出てきてからは楽しめました。可愛い女子を眺めるアニメではないですが、それでも楽しめる方は是非(笑)

レビューでは、本作の問題点と良かった点を書きます。レビュー前半は批評レビューになっていますが、最終的には誉めますよ(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の主役は、涼海ひより だと思いますか? LIP×LIPの2人だと思いますか?

文学作品における「主役の定義」は、以下のように言われます。

①作中で最も登場回数が多い人物。
②作中で最も変化(成長)する人物。
③作中で唯一の心象描写がある人物。

これら、①~③を総合的に判断します。これが一般的。

さて、これらの基準を当てはめると、①はひより。②はLIP×LIPの2人。③は、3人ともだが、ややひよりが多め。

これらを客観的にみると、ひよりが主役だと思います。が、多分、本作の主役はLIP×LIPです(さりとて、群像劇っぽくもないし)。

もう一つ、別の視点から考えれば、「対役」があります。対役は、

主役の人生や考え方に最も大きな影響を与えた人物(成長の原動力)。主に、師匠や親友、恋人、ライバルなど。

です。ナルトに対するサスケ。のび太君に対するドラえもん。ルフィに対するシャンクスなどがこれに当たります。

その観点で言うなら、対役は確実にひよりなんですよね。「LIP×LIP(主役)がひより(対役)と出会い、成長した物語」に見えます。

この辺の「ネジレ」が、個人的には気になりました。本来は、「ひよりが主役」であるべき物語だと思うし。

話はズレますが、私は個人的には、「ヒロイン」や「女優」という言葉にずっと違和感があります。「ヒロイン」は「ヒーロー」ありきだし、「女優」は「俳優」ありきだし(よって、個人的には「男優」という言葉を遣いたいのですが、それだと、AV っぽくなっちゃうから、流石に遣えないw)。

例えば、「アルテ」のアルテや「花咲くいろは」の緒花などは、恋愛要素があったとしても、「ヒロイン」とは言いにくくて、「主役」と表現したくなります。

その違いは、やはり「自立」してるかでしょう。AV だけ男優と言うのは、主役がAV 女優になるからでしょうし。

その辺の感覚から、「ヒロイン」という言葉には「依存」を感じてしまいます。これは固定概念かもしれませんが、マリオとピーチみたいに、「ヒロインはヒーローに救われる存在」みたいに、自分のなかこびりついている言葉で、なんか、男尊女卑的で、あまり好きな言葉ではないんですよね(勿論、単なる「女性側の主人公」という意味で遣われてるし、私も遣うことはよくありますが)。

ヒロインたるもの、、、どうなれば良いんですかね? 可愛くあれば良いの? 私は、LIP×LIPがファンを「ジュリエッタ」と呼ぶのは結構好きで、もしこの作品が、「ジュリエッタたるもの」だと、違和感なく観れました。ロメオとジュリエッタは、対等な関係のように思うから。

まあ、こういう些細な言葉の解釈で引っ掛かっちゃうのが、文系人間の悪さだと思ってください(苦笑)

閑話休題。

そういう観点からも、終盤、ひよりが主役になってからのシリアス展開は見応えがありました。こういうアイドルアニメではなかなか踏み込まない、ファンの暗い部分までちゃんと描いていた点が、見処ありました(詳しくは余談に)。

また、男性アイドルアニメにありがちな、とにかくたくさんのグループやキャラを出しまくって課金狙いにいく感じも、今のところはなくて、LIP×LIPと、ひよりの3人成長に絞って描いているのが良いです。

また、何気にLIP×LIPの曲も良かったです。どっかのレビューにも書いてますが、私は結構アイドルソング好きなんですよね、あまり良くない理由で(笑)

2期、あったら観たいと思います。いよいよ恋愛要素入ってくると思うし。

、、、でも、それ、どう処理するんですかね? ひよりが愛蔵と付き合うと千鶴に刺されるだろうから(苦笑)、勇次郎と付き合う? 個人的には、ひよりは幼馴染み君と付き合ってほしいけどね。それが1番、嫌われないでしょ?(笑)
{/netabare}


【余談~アイドルの功罪と責任~】
{netabare}
皆さんは、「アイドルの恋愛禁止」についてどう思いますか? 

私個人の希望を言えば、本来は、アイドルだろうが自由に恋愛していいと思うし、むしろそうであってほしいです。

でも、現実としては、「アイドルとして収入を得ている期間は、恋愛禁止であるべき(少なくともファンには完全に隠すべき)」だとも思います。

先日、某回転寿司チェーンでの、「おとり広告」の問題と同じです。私の認識は、「アイドル」の多くは、「疑似恋愛」を提供する商売だと思っています(もちろん、ファンにもアイドルにも色々いますから、全員がではなく、大多数がという意味で)。

そういう点では、ホストやキャバクラ、風俗に近いですが、水商売は「いくら払えばどんなサービスがあるか」の線引きが明確で、客と店が正確に共有しているから良いと思います(客も処女性なんか求めていません)が、アイドルは非常に曖昧ですよね。むしろ、わざと曖昧にするからこそ「夢」が生まれ、そこに経済が発生しています。

自分達が、そういうファン心理を理解して、そこに乗っかっているのだから、「推しには彼氏や彼女がいない」ことが前提での契約であり、そこはちゃんと守らなくては、たくさんお金を消費しているファンに対する契約不履行だと思うんですよね。

それを、「自分達はアーティストだ。歌で勝負しているんだ」というなら、堂々とオープンにするべきだと思います。それで残ったファンと自分達のカタチを作れば良い。

また、「恋愛禁止なんて明文化ないし」というの、ややズルい。絶対に、分かってやってるじゃないですか。そんな美味しいとこ取りはアカン。

難しいのは、その範囲がどこまで及ぶか、ということですよね。「仕事中」に限定されるならば、収録中やライブ中にイチャつかなければOKで、プライベートは自由になります。ただ、その理屈だと、バンバン風俗行ってる教師とか、酔っ払って緊急オペが出来ない医者とかも、許容するという理屈になるのかな?と思っていて。

何を言いたいかというと、「そういう仕事を選んだんだ」ということです。

常々思うのは、ジャニーズって大変だよな~、幸せなのかな~ということ。だって、あんだけ格好良ければ、一般人ならもっと遊べるじゃないですか、堂々と。チャラ男ヤリチン一途な愛、何でも良いけど。

でもその分、何万人からキャーキャー言われるとか、アイドルじゃなければ出会えないような人と出会えたり、出来ない経験をしたりできていると思うので、ようは、どちらの人生を自分が選択するか、ということなんですよね。

というのも、本作で千鶴が、「推しの為にやりたくもないメイドカフェで金を稼ぎ、アイドル側が自分を裏切った(一部の女子と仲良くした)から、酷い行動に出た」という、アニメでは描かれない「闇」の部分がちゃんと描かれていたから。あれは、、、なんか考えさせられました。

先日、南伊勢町の銀行員が不正経理で得た1億5千万を、「アイドルに貢いだ」とのニュースがありましたが、あれに近いですよね。

アイドル達にその気はなくても、結果として、犯罪や無理な労働、トラブルを生みかねない構造の(表向きの)頂点にあるのだということもまた、真実なのでしょう。良くも悪くも、人の人生を一変させるだけのすごい存在なんだと思います。

プラスの側面で言えば、それで自殺を思い止まったとか、そんな凄いことだってできる可能性がある仕事だとも思いますし(だからこそ、プロフェッショナルでいてほしいし、恋愛するならちゃんと引退して、公言して、再デビューしてほしいなとも思います。ステレオタイプの思考ですが汗)。

私自身、誰かを「推し」たこともないですし、「貢いだ」こともありません。好きなアイドルは人生で0人。強いて言えば、広末涼子が昔好き(好み)でしたが、1円も使ったことはありません(あ、1冊、写真集買ったわw)。

だから、正直、「推し」や「尊い」「貢ぐ」等の気持ちはよく分からないのですが、まあ、本人がそれで幸せで、誰に迷惑をかけていないのであれば、人生をどう楽しむかなんて人それぞれ。全く否定する気はありません。

私が本作をわりと高評化しているのは、多くの(男性女性問わず)アイドルアニメが、あえてボヤかしてきたその構造にちゃんと踏み込み、最終的に、「ファンって可愛い」と言わせられるまで、LIP×LIPの成長を描けていた点にもあります。

ただ、だからこそ、2期になって彼らが恋愛に走りそうになるとき、、、どうするかが楽しみでもあります。怖くもあるけれど(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 20

66.4 111 2022年度アニメランキング111位
恋愛フロップス(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (184)
513人が棚に入れました
街に出て、あたりを見渡せば一人は視界に入るだろう平凡な男子高校生・柏樹朝(かしわぎ・あさひ)。 代わり映えのしない毎日に何の疑問も持たずに出かけた学校への道のりで、朝は様々な災難に見舞われる。それは出かける前に何の気なしにつけたテレビでやっていた奇妙な占いの通り。 次々と起こるトラブルの中で、5人の少女たちと最悪とも言える出会いを果たした朝。 身も心も疲れ果て、やっとの思いでたどり着いた学校で、彼が目にしたのは、転校生や新任の教師としてやってきた5人の少女たちの姿だった。 必死に顔を隠す朝だったが、隠し通せるわけもなく......。 自称・朝の親友を名乗る伊集院好雄(いじゅういん・よしお)から、5人との関係を聞かれる朝。 5人の少女たちとも一緒に過ごすうちに全てが誤解であることがわかり、少しだけ打ち解けていく。 そして放課後、家に帰ろうと靴箱をあけると、そこには一通のラブレターが。 差出人不明のラブレターには校舎裏の桜の木の下で待っていますと書かれていた。これもまた占いの通り。こうなったら全てを確かめてやろうと、朝は桜の木の下へと向かう。 桜舞う季節、5つの恋の風が吹き抜ける淡く切ない青春ラブストーリーが今、幕を開ける。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

あいから生まれた気持ち

【感想】
最初はナニコレ?って感じだったけど終わってみたらとても面白かったです!
やりたいことがはっきりしているいい作品だと思います

前半と後半で全然違うアニメになりますが、前半は好みじゃないアニメで退屈すぎたけど後半からラストにかけてはとても良くて、好きでした

前半が3話で終わって3話ラストから展開が変わっていたら絶賛していたかも
どちらにしてもぜひ最後まで見て評価して欲しい作品です!

【シナリオ】
{netabare}
愛が余命宣告されて、顔がやつれていたけどアサヒと会う時だけお化粧して心配させないようにしてたこと、「会いたい」って言うのを我慢して「桜一緒にみようね」ってメッセージを送ったところ

ここは「会いたい」で良かったんじゃないかなっておもう
愛はアサヒがどれだけ愛のことを思ってるのかわからないから断られたらどうしようって不安もあったかもだし、どうせ助からないから、アサヒの受験のために・・・ってのもわかるんだけどね

あとで振り返った時に、「あの時受験に専念していれば落ちなかった」って後悔するか「あの時、会いに行けばよかった」って後悔するか、人によって違うかもだけど、アサヒは会いに行けば良かったって後悔する人だから

この作品を見て「大事な人には会いたい時に会っておく」ことが大事だって思いました
それがなかなか、難しいんだけどね

{/netabare}

【いい作品だと思うけど評価は低迷しそう】{netabare}
前半で離脱しちゃう人、前半気に入っても後半で雰囲気変わってガッカリする人が多そうで、なかなか評価してもらえなさそうでもどかしいオリジナルアニメ
前半だけだと変な設定や展開の連続で、奇抜なハーレムラブコメって感じでした
後半になると雰囲気がガラリと変わり、前半の奇抜な設定や展開にも意味があったことがわかって視聴続けて良かったって思った
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 20

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

急展開で面白くなるアニメ

アニオリ作品だそうですね。
主人公の朝(あさひ)と5人の美少女キャラとのラブコメか、6人で住むの?五等分の花嫁みたいな話だなと思って視聴してたんですが、とにかくラッキースケベ的な微エロと少し下品な下ネタが多すぎる。話もまぁ普通かなって感じ、でもラブコメ好きだし声優陣も豪華で美少女キャラは可愛い、私はそれだけでも楽しめるが、突拍子の無い回もあり少しスベッてるし、断念した方が多いかもと観てました。

でも何か引っかかてたんですよね。一緒に住む理由が軽いノリで強引。1人を除いて何故その設定?教師がいるのも不思議。主人公に好意を最初から持っている。いつの時代??など。そして第7話…
うわーきたー急展開、やはり伏線だったか!一気に面白くなります。かなり珍しいんですが終盤に私半泣きしました。

だから私は途中で断念しないんですよ。もちろん時間が無く忙しい方は仕方ないんでしょうが、第1話の途中で切る人もいますよね、私はありえないと思います。ただこのアニメを勧めるなら第7話まで観てねとは言いますね(^^;
そして偉そうに言った私も一つだけ第1話で切ったアニメがあります。その名もポプテピピック!

確かに第6話までは普通なんですが、それらも伏線として必要なんですよ。長めだったから余計に第7話は驚きます。残念だったのはやはりエロと下ネタの多さ、何故そうしたのか?それが不快で断念した人いそうでもったいない。私も評価下げて物語点4.0にしました。音楽はOPも2種類のEDも良いですよ。

こう言う伏線貼るためにスロースタートなアニメの評価、全部視聴して低評価にするのは良いですが、断念したのに低評価にするからこう言うアニメ少ないですよね。初めから飛ばして尻すぼみになるアニメより面白いと思うんですけどね。

私は好きなアニメなのでお勧めしますよ。第7話まで観てくださいね。

2023年2月1日

投稿 : 2025/02/08
♥ : 18
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

前半と後半でガラリと印象が変わる作品

全12話 オリジナル作品

現代より科学が発展した世界、普通の男子高校生で主人公の柏樹 朝(かしわぎ あさひ)がある朝、通学中で5人と色々なトラブルに合い、学校に行ってみるとその5人は新米教師・同じクラスの転校生たちでした。そしてその後、朝をめぐる恋愛に発展していくラブコメ作品です。

普通のハーレムラブコメだったので、1~2話観て後回しでいいかなと思って観ていなかったのですが、キャッチしている方のレビューを読ませていただいて続きを観てみました。

前半はハーレムラブコメ、各キャラの紹介や色々なイベント等、主人公も誰とも選ばずにそのまま日々を過ごす王道的な展開でした。

後半なると様相が変わっていきます。前半でも少し伏線はありましたが、まさかの展開でした。

日常ラブコメから転換、なかなか上手く変わりましたね。最後はきちんと解決して終わっています。
{netabare}
いきなり海辺を歩いていた途中でみんながいなくなったのも驚きでしたが、5人がAIで主人公がVRの世界で5人と過ごしていたというのも驚きでしたね。終盤みなさん戦って消滅しましたが、最終話で現実世界で復活していました。アンドロイドなのでしょうね~
{/netabare}
演じられている声優さんは、逢坂良太さん、伊藤美来さん、竹達彩奈さん、高橋李依さん、金元寿子さん、高野麻里佳さんなども豪華ですね。

終盤は最終話まで一気見してしまいました。気になる方は、~6話までは観た方がいいかなと思います。

OPは鈴木このみさん、EDは女性陣5人が歌っています。

最後に、各話のタイトルが………w 井澤詩織さんに言わせるタイトル名ではないですねw

投稿 : 2025/02/08
♥ : 17

66.4 111 2022年度アニメランキング111位
リーマンズクラブ(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (87)
234人が棚に入れました
天才的な観察眼で、バドミントン選手として活躍していた白鳥尊。 しかし、インターハイでのトラウマが原因で、思うようなプレーができずにいた。社会人選手として所属していた強豪チーム・ミツホシ銀行をクビになった尊。 選手としての再起をかけて、サンライトビバレッジに入社した彼を待ち受けていたのは、慣れない会社員としての仕事に、結果の出せていない弱小バドミントン部...。おまけに、ガサツで、声がでかくて、やたらと距離の近いおっさん...宮澄建。 元・天才の新人社会人と、豪快おっさん“バドリーマン”。何もかもが正反対のコンビが生まれたとき、諦めかけていた夢が、ふたたび幕を開ける。
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

放送時期は時間差攻撃

オリジナルアニメ

放送日程が1月30日 - 4月17日。リアタイ勢には時期ズレ理由にスルーされがちだったやつ。
後追いする価値があるかどうかは正直微妙。ただもの珍しさで手に取ってみてもいいかもしれません。

 リーマンズ(サラリーマンの)+クラブ(実業団スポーツもの)

学生の部活でもプロの世界とも違う。企業に籍を置き競技に励む人たちのお話。競技者にとってはオリンピック種目にでもなってれば目標設定はしやすかったり、企業にとっては広報・CSRの一環だったり様々。海外にはない形態かと思います。向こうは地域クラブやプロ契約が主体ですね。
となると珍しい題材を調理する難しさはもちろん、海外にコンテンツもってって企業スポーツの概念が理解されうるかどうかのリスクも内包してます。個人的にはチャレンジ大歓迎なので応援したいかなって視聴前の心の姿勢でしょうか。

あ、これバドミントンの話ですよ。
それでもってバドミントンアニメ『はねバド!』のライデンフィルムさん制作です。コートに汗したたる試合シーンが良かった記憶もあり期待したいところでもあります。


とやや中腰で期待しながら視聴開始。結果は、、、まあ可もなく不可もなく。
「お仕事」「スポーツ」どちらかが飛びぬけるでもなく、かといってバランスが良いでもシナジーもたらすわけでもなく、せいぜい“挑戦はここから始まった”の開拓精神に乾杯!ってところでしょうか。どういうことか?

 ①お仕事もの
 ②スポーツもの

両雄並び立たず。①②それぞれ先行作品にロールモデルがあります。制作するにあたっては①②どちらにでも重心置けることからよほど練り込まないとどっちつかずになってしまいます。ただしそこは我々視聴者も①か②のどちらかに引きずられてしまう罠みたいなもので中途半端でも次が見えてればOK!

 ③仕事しながら競技を続けることとは?

①にも②にも依らず他にはない物語に仕上げる機会がこの作品にはあったはず。むしろ③が観たかった気分。心情に迫っても良し。外形をなぞってまずは視聴者に認知させるでも良し。これができたようなできなかったような出来栄えだったのでノリきれませんでした。
どんなかと言うと企画段階で実業団選手あるあるなトピックをブレストしてそれらを総花的に全12話に散りばめたような印象だったということです。

{netabare}・練習時間や場所の確保がたいへん
・選手らの社内でのポジショニング
・結婚/出産など人生イベントの節目で競技を諦める
・(アニメにはなかったけど)プロに行けなかった選手の受け皿
・費用対効果で縮小一途の実業団スポーツの現在地
・予算つけられる企業とそうでない企業とのギャップ{/netabare}

描き切る尺が無かったのか会議室で完結してたからなのかはともかく、表層をなぞっただけに終わったのは残念です。素人の私でも思いつきそうなところどまりで気づきとは無縁でした。
取材足りてなかったんじゃないかしら? 各トピックの結果(ゴール)を決めて逆算して組み立てるのは良いとして、プロセスがぐだってしまって刺さらない。各トピックが繋がり結びつくこともない。
{netabare}廃部上等の重役もチラ見あっても伏線というわけでもなくエピソードが終わればお役御免。創業者一族らしき副社長も扱いがモブ以下でしたね。単発で当番回こなしたら退場するの繰り返し。{/netabare}


以上イマイチなところあげつらいました。
せっかくの“強み”と思しきところを伸ばしゃいいに~と半ばエールを込めております。

一方“不可もない”点はイマイチポイントと表裏一体なんですが小ゴール大ゴールの設定は悪くないところ。あくまでぐだぐだプロセスが足を引っ張っただけなんです。

■競技面
{netabare}先読みスキルはダブルスで活きる。よってトラウマ克服が輝くための条件となるところ。
また目の良さがあって活きるスキルゆえ、目の負傷がどれだけ尊にとって重要か。そしてそこ度外視して試合に戻ることの重みとかね。{/netabare}

■仕事面
{netabare}特筆すべき点は無し{/netabare}


トピックの結びつきは置いといてなんとなしに駆けるぶんにはちょうど良いかもしれません。
注意が分散しがちな難しいネタを持て余して内容はいまいちだったけど、『頑張ったで賞』は贈りたい。そんな作品でした。題材や切り口はよいので似たもん出てこればそれに期待!



※閑話休題

■ネギジンジャー

ネタとしか言いようのない新製品(試供品!?)『ネギジンジャー』から。

{netabare}飲料水メーカー勤務の主人公らが商品化に漕ぎつける例のやつ。味の濃いもの(ねぎとしょうが)掛け合わせはセオリーとはいえ、掛け算になるかは別の話。実際に深谷の道の駅で販売してるらしいので興味の有る方はどうぞ。繋ぎにリンゴを使ってバランスとってるみたいです。
このリアリティのないねぎと生姜の組み合わせからしてギャグと見るべきお仕事パートでした。序盤出てきたSWOT分析がトレーニングに反映されるような仕込みでもあったら面白かったのに。{/netabare}


■破綻しない

{netabare}こちらのリーマンブラザーズ佐伯蒼汰(CV石川界人)と佐伯橙也(CV逢坂良太)の兄弟は持ち直しましたね。ライバルの琢磨くんとこと対照的です。{/netabare}



視聴時期:2022年1月~4月 リアタイ

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2022.04.22 初稿

投稿 : 2025/02/08
♥ : 25

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

スポーツと仕事の両立をするサラリーマン達の苦悩

※ちょっと評価を見直しました

【感想】
同じバドミントンアニメのラブオールプレーを見ていて気になるところがあったので、もう一度見直してみたのですが、二回目視聴してみたら面白かったので再評価してレビューを書き直しました

初見の時は仕事部分にあまり興味が持てなくて酷評気味でしたが、キャラクターの背景がわかってから見直してみたらとても面白かったです

仕事部分に興味ない人にとってはなかなかバドミントンやらないもどかしさがあるかもですが、その代わりに社会人ならではの会社や家庭との折り合いに苦悩するところがシナリオの見どころ
スポーツよりも人間ドラマのほうに重きが置かれていると思えばいいのかな
かなりデキのいいバドミントンアニメで、バドミントンアニメの中ではコレが一番だと思います

【キャラクター】
キャラクターの頭身が全体的に高めでスラっとしていてスマートなのがいいですね。
サラリーマンって言うとおじさん達がやるのかなって思ったけど、キャラデザは高校生と変わらないので高校生の部活に見えますが性格は年齢相応で中高生の部活アニメより落ち着きがあっていいですね
調子に乗ったキャラはいるけど、ちゃんと失礼だってたしなめるキャラいていいバランス

【作画】
作画は安定してます、スポーツアニメではだいぶ良いほう
試合のショットが決まった時の演出に爽快感がある
目まぐるしくカットが変わるので、速すぎて今どんなプレイした?ってなる

投稿 : 2025/02/08
♥ : 24
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

バドリーマン

オリジナル作品 全12話

会社に所属してる社会人のバトミントンクラブを描く作品。名門バトミントン部をあることで追われた主人公は、違う会社のバトミントン部に所属し再起を図るお話。

主人公の性格が攻撃的で、最初はあまり好きになれませんでした。

一悶着ありましたが、同じクラブの同僚は、みなさん優しかったですね。

サラリーマンということで所属している会社の仕事のお話もありました。

仕事後、練習をして大会に出るというのは大変でしょうね。

最後はあることを賭けて大会に挑むお話でした。

お話はきちんと終わっています。色々ありましたがスッキリとした終わり方でした。

OPはNovelbrightさん、EDはまふまふさんが歌っています。

最後に、主人公が所属している会社は飲料水メーカーということであるもの{netabare}(ネギ){/netabare}を原料として飲料水として発売(お話の中でと思ったら実際売っていましたw)していましたが、美味しいのか半信半疑ですw

投稿 : 2025/02/08
♥ : 11

66.3 113 2022年度アニメランキング113位
うちの師匠はしっぽがない(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (96)
315人が棚に入れました
いつか人間を化かしてみたいと夢見る、豆狸の女の子・まめだ。 少女に化けて大都会・大阪に繰り出し、黒髪の美女を化かそうとするが一目で見破られてしまう……! 落ち込むまめだに容赦なく「里に帰れ」と言い放った美女は、自分を「落語家」だと名乗り……? 笑うかどには、たぬきたる。観ると笑顔になる大正落語ファンタジー、ここに開演!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

うちの落語はしんぽがない

【この作品の見どころ】
一生懸命な弟子の可愛さと面倒見のいい師匠、取り巻くキャラクター達の暖かさを見て和む作品
笑える作品じゃないけど上方落語もマジメに取り扱っていて解説もちゃんとあるので落語がどんなものなのか興味ある人にもいいかも

【感想】
序盤がつかみ悪くて微妙かなって思ったけど落語の修行がはじまってからまめだを取り巻く人間模様は少しずつ面白くなってきました
少しずつ成長していくまめだちゃんの純粋さと、見守るししょーの関係性がとても良く、見て良かったです

でも落語はぜんぜん面白くない

上方落語がテーマですが、声優は演技は上手でも落語のプロではないので
演技がいいだけで面白さまでは表現できてないと思った
そこの部分が昭和元禄落語心中との差かな?

作中でししょーが「ただ暗唱するだけでいいわけじゃない」って言ってたけど、それはそのままししょーの声優に当てはまる言葉
ただ上手に演技すれば笑いが生まれるわけでもないのでしょう
どれだけ上手にマネをしても、声の抑揚、表情、間の取り方、そういった何代も師匠から弟子に伝えられてきた熟練の技術はそう簡単にマネできない
だから面白くないんだと思います

そんな簡単にマネできたら落語家の立場ないですよね・・・

落語って漫才やコントと違って小刻みに笑いが生まれる芸じゃなくて、
ほとんど笑いのない長話を聞いてしっかり物語に入り込ませたうえでここぞというところで落として笑いにつながるものだと思ってるけど
このアニメはオチで笑いをとれるだけの技術がないので、ただの退屈な長話になってしまっていて、長話に付き合って損した・・・ってなると評価が低くなるのも仕方ないのかなあ

でもそれは声優が悪いわけじゃなくて、落語はそれだけ難しくて奥が深い芸ということだと思います
落語の面白さはイマイチ伝わらなかったけど、まめだとししょーのキャラクターは好きで楽しめました

【落語がダメなら映像でカバーすればいいじゃない】
尺の関係もあると思うけど、間の取り方に難があるので落語の物語が一回聴いただけではすっと入ってきません
プロの落語家ならしゃべりだけで観客に情景を思い浮かべさせて物語に引き込む力があるけど、
声優は落語家じゃないので映像でちゃんとサポートしないと話に入り込みづらいと思う

【大阪弁ちゃう】
声優がすごく頑張ってるけど、やっぱりししょーの関西弁のイントネーションが気になります・・・

まめだちゃんは大阪弁覚えろって師匠から言われてるのになんで日常会話共通語なの?
普段から使ってないと習得なんてできないと思う

投稿 : 2025/02/08
♥ : 22

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「その、陽気なこと~!」(いっぺん、言ってみたかったんだよな)

……といきなり本作Blu-rayのテレビCM風にぶちかましてみたところで、以下ぜんぜん関係のない話をします。

本作の漫画原作は未読です。

時は大正、処は大阪。田舎から街に出てきた豆だぬきのまめだ(いわゆる化け狸(?))が落語家に弟子として入門して、人を化かす代わりに落語家として人を笑わせることを目指すというお話ですね。

そして内弟子として弟子入りした大黒亭文狐(だいこくていぶんこ)師匠にも、人には明かせない秘密が…。

ということでまずは落語、特に本作では上方落語についてです。

近頃では伝統芸能・古典芸能的な扱いを受けている落語ですが、古典落語と呼ばれる噺が作られた当時は、その当時の様子に基づいたものになっています。

江戸時代から明治、大正と時代が移り変わったとしてもまだ大正時代だと例えば「祖父母が江戸時代の生まれ」とかいう人がいて、古典落語でも世相は落語の世界そのままではないにせよまだその残滓みたいなものは残っていたんだと思います。

例えていうなら令和の今の世で「昭和は○○だった」的な話をしている感じなので、私が昭和の話をされても普通に理解できるし当時の笑いも普通に楽しめるのと同じことで、大正時代の寄席の客は普通に当時の落語が楽しめる人ばかりだったんだろうと思います。

ロケーションについても、上方落語は当然大阪周辺を舞台にした話が多いわけです。

時代、場所どちらにも馴染みがない視聴者は落語の内容から置いて行かれるし全然面白くないといったことになりそうです。


……ということで本編の話に戻ると、作中の文狐師匠は見かけこそ若くても噺の中の世界を懐かしむ側であり、まめだもまた「古き者」のコミュニティーで生まれ育っているのでまだ若いですがそちらの感覚に近いんでしょうね。

落語の内容自体が楽しめなくても、その辺のノスタルジックな感覚に共感できればある程度は楽しく本作を観られると思います。

ということで、個人的には落語の内容も含めてまあまあ楽しめたんですけどそうじゃないって人は多そうですよね。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 12

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

フツーかなぁ・・・、いや違うんだけど、でもフツー。

何を言っているのかわからないレビュータイトルですなぁ、我ながら。


えーと、作品としてはフツーに物語を追えました。
でも、ホントの所を言うと、落語をネタに据えた作品なので、特色のある方の作品になるはずなのですが、あまり刺さるポイントがなく、フツーと言ってしまうという・・・。

解説しても何を言っているのかわからないという。。。


物語は日本昔話的な・・・、タヌキとキツネ・・・。


パート的にはまめだの紹介兼頑張っているパートと
師匠である大黒亭文孤の過去含めまめだが文孤の真の弟子になるために奮闘するパートかなぁ。

逆シャアまでのガンダムの主役がアムロでありながら、実はブライトの物語だと言われているように、この作品も「まめだ」が主役でありながら、実は文孤の物語だといってよいかもしれませんね。

個人的にはまめだが頑張っているパートよりも、文孤の弟子になるための試練が設定されているあたりの方が好みでした。

ただ、全体的に良い雰囲気は持っているのですが、ボヤんとした感はあったかもしれませんね。
私の印象ではそうでした。

悪い印象もないのですが、切れ味のあるポイントも無かったかなぁ、と。
そして、出てきた言葉が「フツーに観れた、物語を追えた」という事でして・・・。

こういうアニメもあってもいいなぁ、と思うアニメではあったのですけどね。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。

あ、そう言えば、しららの口調はクセになったかな、楽しかったかもしれません、お気に入りのキャラと言えばそうかも。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 12

66.3 113 2022年度アニメランキング113位
僕とロボコ(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (39)
105人が棚に入れました
鬱屈した世の中に、ニーキック!
令和のニューヒロイン爆誕!

西暦20XX年――
美少女メイドロボ「オーダーメイド」が一家に一台普及した時代
平凡すぎる小学生・平凡人は、念願の美少女オーダーメイドに心躍らせていた。
しかし、家にきたのは――!?

想定外に規格外!?
史上最強のハチャメチャメイドロボ・ロボコが、
令和の日本を(やや強引に)元気にします!!

この冬、日本中がロボコのトリコになる――!

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ロボコのダミ声がクセになりますw

原作未読 全28話 5分枠のショートアニメ

近未来、オーダーメイドロボットが爆発的に人気出て、色々な家庭に普及していました。小学生の主人公の家にはなく、友人に自慢された主人公はママをなんとか説得して買えることになり、やってきたロボットは他のロボットとは全く違う容姿と変な言動と行動をするロボットでした。主人公とロボコ、そして友人たちとのハチャメチャな日常生活を描いた作品です。

ショートアニメで丁度良いお話で、早口は「てーきゅう」を彷彿させるところがあります。

何処となくというか完全にド○えもんを意識していますねw

でも各キャラクターの性格は全然違います。優しい世界ですね。

推しはガチゴリラ、全体的に迫力はあるものの優しいですね。

毎週楽しく観させてもらいました。2024年冬に映画になるそうですが、どんな感じになるのでしょうか〜

主題歌はGANG PARADEさんが歌っています。

最後に、ロボコ役はお笑い芸人「チョコレートプラネッツ」の松尾さん、よく合っていましたね。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 14

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

短すぎる。テンポが速くて面白いけれど

原作はかなり好きです。

面白いですよね。
キャラがそれぞれ良くて、ロボコは面白くて。
女の子が意外と可愛かったりと、楽しいです。

で、アニメ化も嬉しく思っていたのですが…
わずか3分枠。うーん、そんな短くしなくても。
好きな作品なので残念に思いました。

でもまあハイテンポでまくし立てる感じは悪くは無いですね。
ギャグなのでグダグダやるよりは、これで良いのかもしれません。

だらだらしたつまらないアニメ化をされるよりはずっとマシでした。

全話感想
面白くてとても楽しかったです。でも短すぎますが…。
声も良かったですね。大変ロボコらしかったです。

しかし劇場版って一体何をやるんでしょうか。
とにかくロボコは好きなので、次の動きがちゃんとあるのは嬉しいです。
今後も応援しています。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 3

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

まさかの劇場版<52>

慣れて多少評価上がったけど、この作品のネタはもうちょっと噛み締めたほうがいいなぁという感想は変わらず。
てーきゅうや信長の忍びみたいなゆるめのその場その場でのボケなら畳み掛けた方が好みだけど。
まさかの劇場版制作決定発表が一番インパクトがあった。
他のジャンプ作品と併映で短めのをやるんやろか。

あらら<50>
3話まで視聴。
ロボコの声がおっさんなのは個人的解釈違いなのでおいといて、それより聞き取りづらいのが問題。芸人起用なんやね。
尺短くテンポが早いからとはいえ、ギャグが強調されずにスルスル流れていってるのであまりよい出来とは思えませんなぁ。
このアニメ全部観ても、作者が作った呪術廻戦EDパロ動画に及ばない予感。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 2

66.2 115 2022年度アニメランキング115位
連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (107)
311人が棚に入れました
世界各地を巡り、ネウロイと戦う人々や故郷を追われた人々に、ひとときの安らぎと心の癒しをもたらす異色の航空団それが彼女たち「音楽隊ウィッチーズ」戦ってみんなを守る統合戦闘航空団のウィッチ達とは真逆の航空団、戦わないウィッチである彼女たちは、“歌や音楽”でみんなの笑顔を守る!それが彼女たち「音楽隊<アイドル>ウィッチーズ」なのです。

声優・キャラクター
鳴海まい、細川美菜子、藍本あみ、真宮涼、都月彩楓、花江もも、結木美咲、琴坂みう、橘きょう
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この世界の片隅を明るく照らす星の光

【紹介】
ストライクウィッチーズシリーズの外伝作品
戦場でネウロイと戦うのでなく、戦時下の人々を元気づけるためにアイドル活動みたいなことをする少女たちの「もう一つの戦い」

【感想】
本編と違って戦闘が基本的にないので本編が苦手でもこれならいけるかも?
作画キレイだしキャラクターも可愛くて楽しめました、アイドルアニメや萌えアニメが好きな人にオススメです

ストライクウィッチーズとラブライブを混ぜたようなアニメで、ほぼアイドルアニメ
戦時下という悲壮感があまりなく、ストライクウィッチーズの世界観でこのアニメを見ると本編とあまり関係ないちょっと蛇足なスピンオフって感じだけど
シリーズ作品ではなく、普通のアイドルアニメとして見るなら良い作品だと思います

編隊組んで航空ショーができるのが強みだし、ウィッチ(魔法)という個性があるし目的もはっきりしていてわかりやすいので、これはこれでいいのではないでしょうか?
世界中の人々を元気づけるためにワールドツアーをする過程でロマーニャ等、ネウロイとの闘いから離れた視点で本編に出てくる国々が描かれているのも良かった
この作品はライブというより本編キャラの故郷で地方イベントに参加するみたいな感じでロケーションに変化があっていいですね

【シナリオ】{netabare}
設定が20世紀前半の戦時下なのに、アイドルのノリが現代風なのはちょっと残念
戦時下って人々の生活も厳しいはずなので、笑顔を届けたいっていうコンセプトはいいけど、
元々このシリーズは雰囲気が緩いので民衆がそんなに困窮している感じがなくてちょっとコンセプトが弱いかな?
{/netabare}
【声優】{netabare}
経験が浅い声優が多いみたいで、さすがに何人か(特にアイラさんはかなり目立つ)演技が気になるけど歌は上手
{/netabare}
【キャラクター】{netabare}
みんな可愛いのはいいけど、〇〇ウィッチーズ本編とキャラ被りしてるのも多くて、今後クロスオーバー作品が出る可能性も考えるともう少しキャラクターにバリエーションが欲しいかも
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 19

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

歌声を世界へ

全12話

未知の敵ネウロイとの戦闘には向かない(色々な事情で戦えない)ウィッチーズを集めて、ネウロイの被害にあっている世界の人々を癒すため結成した「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ」が世界を駆け巡るお話です。

ウィッチーズシリーズは、キャラがみなさん明るくコミカルなコメディ要素もありますが、音楽隊のことはきちんとみなさん頑張っていますね。

ウィッチーズらしいコンサートでした。実際に見たら綺麗でしょうね。(ブルーインパルスで歌っているようなイメージでしょうかw)

世界を駆け巡るので、それぞれ隊員たちの故郷での心温まるエピソードがありました。

私は初めてのコンサートのお話とジョアンナのお話が好きでしたね。

お話はキリがいいところで終わっています。楽しく観させていただきました。

OP・EDはルミナスウィッチーズが歌っています。

最後に、この作品には可愛い使い魔が出てきます。それぞれのウィッチーズについていますが、実は他の作品のウィッチーズにも使い魔が出番はありませんがいるんですよね〜

投稿 : 2025/02/08
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

戦わないウィッチたちによる活動記録。

この作品は、オリジナルアニメだったみたいですね。

オリジナルアニメですが、あのストライクウィッチーズから派生した「ワールドウィッチーズシリーズ」の一画を為す作品なので、ストパンを視聴済の方ならすんなり入れる作品となっています。

というか、ストパンシリーズを未視聴の方は、世界観やこの作品に登場するウィッチの立ち位置を知るためにも、是非過去作を先に視聴することをお勧めします。


世界各地を巡り、ネウロイと戦う人々や故郷を追われた人々に、
ひとときの安らぎと心の癒しをもたらす異色の航空団
それが彼女たち「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ」

戦ってみんなを守る統合戦闘航空団のウィッチ達とは真逆の航空団、
戦わないウィッチである彼女たちは、“歌や音楽”でみんなの笑顔を守る!

それが彼女たち「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ」なのです。

この物語は「第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズ」と同じ世界、
同じ時間軸で行われている別動隊の、戦わないウィッチたちによる活動記録。

「戦闘不適合者」のレッテルを張られた彼女達が、
不思議な雰囲気をまといナイトウィッチの資質を持つ主人公・ジニーを中心に、
それぞれ僅かに持っている能力を歌と踊りに変えて、
どん底から這い上がりながらも世界中の人たちに笑顔を届ける物語。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

もし、ウィッチの才能に目覚めたのなら、きっと誰もが最前線でネウロイとの戦いに挑みたいと思うのが、ウィッチの課せられた使命であり名誉なんです。

祖国を守るため、或いは祖国を奪還するため、死に物狂いで死線をかいくぐっているウィッチたちは、まさに英雄そのもの…

だからこれまでの物語は、そんな彼女たちの英雄譚が描かれていました。
ですが、誰もがウィッチになれる訳では無いように、例えウィッチになれたとしてもみんなが最前線で戦える訳では無かったんです。

これまでも、坂本少佐のように魔法力を失ったウィッチは見てきましたが、常に最前線で第501統合戦闘航空団をサポートしてきました。
魔法力を失っても最前線で活躍できることを証明したと言っても過言では無いと思います。

この物語に登場するウィッチは、一度も表舞台で脚光を浴びることの無かったウィッチにスポットを当てています。
決して英雄として見られることはありませんし、その事に対する葛藤が彼女たちに無かったと言えば嘘になりますが、個人的にはこういう「縁の下の力持ち」的な活躍を描いた作品は大好物です。

ネウロイと直接戦う訳ではありませんが、世界中の人たちを笑顔にするため歌を届けることだって十分凄いと思いますし、結果的に世界中から受け入られましたから…

そして嬉しかったのは、この作品の制作がシャフトさんだった、という点です。
とても丁寧に作られており、作り手の愛情が感じられました。

それと、これはあくまで個人的な感想なんですが、このルミナスウィッチーズを見ていると、「アサルトリリィ BOUQUET」の一柳隊とそっくりだと思ったのは事実です。
隊の人数はどちらも9人ですし、主人公のジニーと一柳隊の一柳 梨璃…或いは梨璃を演じているぴちゃんに置き換えても通ると思ったのは私だけでしょうか…^^;?
どちらの作品もシャフトさんが手掛けているので、似てくる部分はあるとは思いますが、この作品からアサルトリリィを感じられたのは個人的に嬉しかったり…

すみません…すっかり脱線してしまいました(*ノωノ)
最近のシャフトさんらしさの溢れる作品だと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「WONDERFUL WORLD」
エンディングテーマは、「わたしとみんなのうた」
どちらもルミナスウィッチーズの皆さんが歌っています。

1クール全12話の物語でした。
物語も1クールでキチンと纏まっていたのでこちらも好印象。
このワールドウィッチーズがどの様に展開されていくかが楽しみで仕方ありません。
「ワールドウィッチーズ UNITED FRONT」という全方位型シューティングゲームが配信されているようですが、これには手が出せないかな…^^;
また、アニメ化される情報を心待ちにしています。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 10

66.2 115 2022年度アニメランキング115位
クールドジ男子(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (45)
160人が棚に入れました
一際目を引くクールでかっこいい男子たち。 どこか近寄りがたいけど…彼らは“全員ドジ”だった! 財布を忘れたり、電車でイヤホンを付けず音楽を流したり、コンタクトなのにメガネを上げる仕草をしたり、曲がるストローだと気付かず逆に刺して使ったり、傘と間違えて靴べらを持ち歩いたり―― そんなドジさえもクールにキメてしまう、それが「クールドジ男子」。 ドジもするけど等身大で頑張る彼らの日常譚を15分に集めて、2クールでお届けします! 見ればきっと、あなたも好きになる。笑って癒されるドジコメディ。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

クールな彼の可愛い一面にキュンとなる癒しアニメ

【紹介】
クールに振舞ってるけど実はドジなクールドジ男子達が集まって仲良くなっていくのをみて和む萌えアニメ
クールっていうか、草食系男子かな?

【感想】
最後までまったり和やかな雰囲気の癒しアニメでとても良かったです!
とてもふわっとした絵でエフェクトも可愛くていい感じに癒してくれます
15分アニメなのであっという間に終わるので、気になる人はお試しにちょっと見てみてください
だいぶ人を選ぶけどわたしは結構好きで、オススメです

イケメンばっかりで女子ほとんど出てこないけど、BLアニメではないです
いろんなクールイケメンのドジな一面を見てかわいい、萌える、癒されるーってなるアニメです

【このアニメの魅力!】
クールなイケメン男子って近寄りがたいオーラありますよね、威圧感あってとげとげしくて怖い感じ
でもそんなクールなイケメン男子に実は可愛い一面があったら、急に親近感がわいて、なんかきゅんとしませんか?

そんなクールイケメンのギャップが好きな女子にオススメしたい癒しアニメです!

投稿 : 2025/02/08
♥ : 17

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

内山昂輝ファンにオススメ。BL要素の無い平和なドジ男子たちの日常作品

原作漫画未読。ショートアニメ1話約10分。全24話
pixivにてイラスト見た事あり。

クールでイケメンだけど、ちょっぴりドジな男子たちの日常を描いた物語。

日常系なのでひたすらゆるく、タイトル通りクールでイケメンな男子たちのドジな姿を見届けました。高校生、大学生、専門学生、会社員、小説家という肩書きのドジ男子達が、仲良く過ごす姿をゆるく見てました。

この作品のアニメ化が決定した時キャスティングを見て、クールドジ男子cv内山昂輝という1点で視聴決定しましたが、その判断は間違いなかったです。イケメンでドジな男の子役内山昂輝、とても良かったです。とっても自然体なおバカドジ役がよくあってた。ぼーっとしてるドジ役の内山昂輝も見たかったし、他のタイプのドジ役演じるのも見てみたかった。うっちーファンからしたら需要しかない作品でした。


10分アニメなのが非常に丁度良くて、これが25分アニメだったら飽きてたと思う。
声優ファンでも原作ファンでもなければ普通のゆるい日常系作品だし、イケメンな男同士が仲良くしてる姿がメインなので、ターゲット層は女性と思います。BL要素もなく、平和なので安心して見れます。
2クールもやらなくても良かったかなとも思うけど、暇な時間にゆるっと楽しむにはアリな作品でした。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 8

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

おっさんも意外と癒される →あなたの心の疲れ具合が計れるリトマス紙的なアニメ?!

【レビューNo.49】(初回登録:2023/4/12)
コミック原作で2022年作品。15分枠で全24話。
娘がハマってるらしいので、試しに視聴してみたら意外とおっさんでも楽しめたw
他のレビュアーさんに刺激を受けたこともあり、折角なのでレビューを書いてみようかと。

(ストーリー)
下は高校生から上は社会人まで、4人(後半1人増えるが)のクールでイケメンなドジ男子の
日常を描いたコメディ。

(評 価)
・かなり秀逸なタイトル
 最初は正直「センスねーな」と思ったのですが、よく考えるとかなり秀逸なタイトルですね。
 「名は体を表す」→タイトルだけで、どんな内容のアニメでどの層をターゲットにしてるか
 等これ以上ない位一目瞭然という・・・
 だからおっさんとしては躊躇なくタイトル切りできたし、娘には期待通りの内容で満足だっ
 たようです。
 でもそれじゃ私のような「観たら意外とよかった」層を取り逃すのでは?という話になりま
 すが、それは逆だと思います。ある程度タイトルで予防線を張った上で視聴したら「予想以
 上だった」というところがミソで、別タイトルで予備知識もない状態で視聴してたら、多分
 「何や、このよく分からんアニメは?!」で即切りしてたと思いますw

・おっさんも意外と癒される
 まあメイン層は女性でかわいいイケメンのドジぶりを愛でながら癒されるって感じなんです
 が、おっさんも意外に癒されるなあっと。ざっくりいうと
 ・誰も傷つかない優しい世界
 ・「そのままの自分でいい」みたいな許容と慈愛に満ちた世界
 って感じが心地いいみたいな?!多分その時の精神状態なんかもあって、意外と私も心が疲
 れていたのかも(笑)
 また15分という時間枠もちょうどいいって感じですね。

・まさかの2クールも終わってみれば正解だった
 正直1クールで十分だろって思っていたので、2クールと知ったときは驚きだったのですが、
 終わってみれば2クール十分楽しめたなっと。作品としていろいろと積み上げていく程、味
 が出てきて面白くなっていく感じですね。
 ・最初は無理にドジをねじ込んで肩に力が入った感があったが、だんだんこなれてくると
  いうか、ドジネタだけでなく間や空気等雰囲気で自然にクスっとしてしまうみたいな。
 ・一人一人のキャラが形作られていき、そのキャラらしいドジっぷりが上手くハマっていく
  感じ。
 ・最初は4人が個々にドジってる感じだが、喫茶店を舞台に顔見知りになっていく。
  (店主の弟、バイト、常連客など)
  そこで関係性が深まっていく面白さや、ドジをドジで返すシナジー効果など笑いのバリエ
  ーションに幅が出てくる。
 ・後半に一人キャラが増えるが、こいつが少し俗世離れした感があり、個人的には一番の
  強キャラでツボッたw(最後はこいつに全部持っていかれたwww)

一般のコメディのようにギャグの切れ味が鋭い等ではなく、本当にショボいドジを愛でるよう
に楽しむという感じなのですが、これでちゃんと作品として成立してるというのが素直に凄い
なと。それにコミックもそこそこ売れているみたいで、またこの秋冬アニメに続き、春からは
実写ドラマも始まっているという、ある意味ノリにノッてる作品のようです。
心の疲れを感じているおっさんがいれば、一度試してみてはいかがでしょうか。

OPの「まふまふ/青春切符」を聴くためにアニメを観てたところはありますね。このまふまふ
って絶対に「神僕」のボーカルやろw(公式発表されていないが、ネット上ではほぼ確定判定)
後半「syudou/笑うな!」に変わりますが、最初は「syudouは違うだろー」って違和感があった
のですが、これも結構馴染んだなw

投稿 : 2025/02/08
♥ : 6

66.1 117 2022年度アニメランキング117位
夫婦以上、恋人未満。(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (172)
533人が棚に入れました
原作:金丸祐基(KADOKAWA/ヤングエース連載)
総監督:加戸誉夫
監 督:山元隼一
シリーズ構成:荒川稔久
キャラクターデザイン:小林千鶴
色彩設計:ながさか暁
美術監督:阿久澤奈緒子(チーム・ティルドーン)
撮影監督:高畠美里(萌)
編集:茶圓一郎(颱風グラフィックス)
アニメーション制作:studio MOTHER
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

カッコウの許嫁以上、ニセコイ未満。

【紹介】
ランダムで割り振られた異性と疑似夫婦生活をする「夫婦プログラム」ちゃんとしたいい感じの夫婦生活ができていたら点が入っていい点とれたら他のペアと交換できるから、好きな相手とペアになるために仕方なく一生懸命頑張るアニメ
疑似カップルって言ったらニセコイだけど、ニセコイよりも設定にムリがあって、カッコウの許嫁よりはまだマシな設定かな?

【感想】
こんな学校に女子が入学するわけない
でも設定が生かし切れてなくて惜しいけどそんなに悪いラブコメじゃないですよ

ポイントのせいで強制的に嫌な相手とでもイチャイチャしなきゃ卒業できないとか最悪・・・
誰 が そ ん な 高 校 に 入 学 す る の ?

追い打ちをかけるように好きな人の疑似恋愛点数を見せつけられて傷心、自分のイチャイチャ点数を全校みんなに知られてニヤニヤされる
不 登 校 に な る わ !!!!

好きな人が他の人と毎日同じ家で生活してるの妄想して気が狂いそう、とどめを刺すように公然とイチャイチャしているところを見せつけられる地獄!!!!
いっそ退学にしてください・・・

成績上位者は他のペアと入れ替えできるけど他の人は卒業まで同じペアっていう謎システム
ふつううまくいってないペア変えるでしょ・・・なんでうまくいっててラブラブなペア入れ替えるの?????
いい相手とペアになれれば天国だけど、そうじゃなかったら地獄・・・
自分だったら嫌な人とペアになったら好きな人に告白して一緒に退学するわー

ヒロイン2人と天神君はとても魅力的でいいキャラクター
次郎は悪い人じゃないけどネガティブでヘタレで面白みなくて女々しくて残念・・・
妄想ばっかりしてないでせめて性格だけでも男らしくなる努力したほうがいいよ

設定が滅茶苦茶で次郎にだけ都合良くて、残念なシナリオだけど三角関係のドキドキ感はありました!

【シナリオ】
{netabare}
次郎にだけ都合良くて、次郎と星ちゃんがホントウにポイントのために嫌々ラブラブなふりをするならまだ良かったけど、星ちゃん嫌いだったはずの次郎とちょっと肌が触れあっただけでドキドキするくらいちょろいし、天神君がイケメン紳士すぎて何もしてこないし、ほとんどこのメチャクチャなプログラムの意味がなくて残念

三角関係はちょっと切ないところもあって良かったけど、せっかく天神君いいライバルキャラなのに惜しい感じ

天神君が紳士のままで、もっとヒロイン2人のどっちか(または両方)を積極的に狙ってきて、ガチなイケメンすぎてかなわない・・・とられちゃうかも・・・っていう不安と三角関係に葛藤しつつ仮面夫婦演じるんだったら面白いラブコメになったと思う
{/netabare}

主人公が天神様なら面白かったかも

投稿 : 2025/02/08
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ホンモノの恋のために、ニセモノの愛を誓えますか?

この作品の原作は未読です。
個人的にこの作品も今期のTOP10の上位に食い込む作品だと思っています。

物語も設定も斬新で良かったと思いますが、何より一番良かったのは、ヒロインの星(あかり)役を演じていたさおりんボイスにほかなりません。
もう、さおりんに色々と持っていかれてしまいましたよ(*ノωノ)

あれ、さおりんってそんな感じだったっけ…?
と思ってググってみると、「ストライク・ザ・ブラッド」のラ・フォリア、「白銀の意思 アルジェヴォルン」のジェイミー、「冴えない彼女の育てかた」の澤村・スペンサー・英梨々、「ありふれた職業で世界最強」の白崎香織を始めとするキャラの面々を見ると、これまでも色々持っていかれてたみたいでした(*ノωノ)


冴えない男子高校生・薬院次郎は、
「夫婦実習」の授業で絶対に関わるはずのなかった
クラスの美少女ギャル・渡辺星と暮らすことに。

お互いの印象は最悪。

“陰キャ”と“陽キャ”じゃ釣り合わないし、何より刺激が強すぎる! 
風呂上がりのハプニングに、急な密着トラブル!?

次郎は悶々としながらも意識しないようにするが……。
「ねぇ、マジでちゃんと夫婦ごっこしてみようよ」

お互いに想い人がいる次郎と星はペアを交換する権利を得るため、
本気で夫婦を演じることに。
ところが、甘酸っぱい夫婦生活は次第にお互いを意識させ、
2人はそれぞれの魅力を知るようになって――!?

“恋人”よりも刺激的な、
ギャルと非モテの“夫婦ごっこ”が始まる!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

高校生の夫婦実習って…!?
そこにツッコんだら身も蓋も無いのでそれをご法度にすると、この設定は面白いと思います。
具体的には「夫婦実習の相手はランダムで、実習で高得点を獲得すると相手ペアを交換する権利が貰える」点です。

好きでも何でも無い人と夫婦生活が送れるでしょうか。
確かに同居する人と日常生活を送る、ということは多分容易なんだと思いますが、
それでは成績が上がらない…

そもそもこの実習で高得点を取ると、一体何の得になるんでしょうか。
より相手の事を思いやるスキルが向上するとか…?
先生は大切な実習と言っていましたけどね。
もしかすると、これから生きていくために大切で必要な「好き」を学ぶため?

でも、星ちゃんは本当に魅力的な女性だったと思います。
個人的に今期の作品の中で一推しだったかも…

確かに見た目はギャルっぽいですが、ギャルっぽい容姿は原点要素ではありません。
寧ろ、目標に向かって一生懸命頑張る女の子という印象の方が強かったと私は思っています。
怖がりで、時に甘えん坊で…こうして振り返ってみると加点要素しか無いような気がします。

でも、次郎と星の様にそれぞれお互いの魅力を知るようになって、その後の展開に繋がるのは奇跡の様な確率だと思いますけれど。
確かにお互いの魅力は知ることが出来ると思います。
ですが、同時に嫌な面や悪い面も見えてくるのは必須です。

夫婦と言ってもこれまで生きてきた環境や生活も違うので、色々衝突することもあると思います。
次郎と星にもいずれ訪れることでしょうね。

公式サイトのキャラ紹介欄に、キャラ相関図が掲載されています。
それを見た次郎の友達の加茂が言っている「じろちゃん、相関図がハーレム漫画だよ」には吹きました。
えっ、今次郎の周りには星と幼馴染の詩織しかいないけど、今後そういう展開も用意されてるって事!?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Liyuuさんによる「TRUE FOOL LOVE」
エンディングテーマは、Nowluさんによる「Stuck on you」と「Swallows」

1クール全12話の物語でした。
ここで終わるのかぁ…というところで終わってしまいました。
これから面白さが増しましになっていく展開がまっているであろう筈なのに…
続きがムッチャ気になるんですけどっ!
配信や海外での人気が高いらしいので、是非朗報を期待しています。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 12
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

嗜好品なのでフィーリングでしょう。私は面白かったです。

 さて、本作の初期設定は荒唐無稽ですが、面白い設定だと思います。それについてはもっと深掘りすればいいのにと思わなくはないですが、あくまで物語のための舞台設定です。

 テンプレの身近な女性VS幼馴染です。尻切れトンボなのが物足りませんが、この作品答えはあきらかでしょうね。身近にいる女性が結末になるしかないでしょう。
 夫婦以上恋人未満というタイトル回収をするには、形式で身近にいる状態=夫婦から心が通いあう=恋人になるプロセスを描いているということだと思いますので。


 が、冷静になると普通?というかテンプレ?ただ、幼馴染の行動と内面が本当はどうなんだろう?あのイケメン彼氏と裏でどこまで何をしてるんだろう、というNTR感と、ギャルヒロインが可愛いこと。そのヒロインの行動があっち行ったりこっち行ったりな感じなのがドキドキするのがいいです。

 本作がつまらない、というレビューをかなり見かけました。まあ、当然でしょう。考察系、エンタメ系の大作、感動系のどれでもない、嗜好品アニメですから、それぞれの好みでしょう。
 私はたまたまフィーリングがあったのか、視聴したタイミングが良かったのかわかりませんが最後まで楽しめました。

 評価はあまり高くできる作品ではないですが、主観的には70点…だと言い過ぎですね。尻切れトンボなので66点かな。再視聴はしないと思います。2期が来れば別ですけど…期待しないでおきます。



10話 結果的に「恋人のフリ」もののバリエーション。初めはトンデモ設定で酷評必死の展開かと思いましたが、意外や意外でまあまあ面白いです。

{netabare} 初めは童貞くさいシチュエーションなので、男が原作かなあと思っていましたが、男女の距離感が女性原作っぽい気がしなくはないです。
 検索でコミックのページをちょっと確認しましたが、定型に捉われないコマ運び、全身と顔のアップのバランス、トーンの使いかたとかエフェクト、私服の種類、下着の書き込みとアクセサリかがかなり女性的です。
 あるいは女性的マインドを理解した男性かもしれませんが、しかし「その着せ替え人形は恋をする」「ギャルごはん」も女性ですから、多分女性かなあ。

 何が言いたいかと言うと、女性が原作者のラブコメは男性とはフィーリングが合わない故の妙なドキドキ感があって結構楽しめます。キスとかエロシーンがなんか男性とバランスも程度も違うんですよね。さらに、女性原作者が描くギャルって、可愛い娘が多い気がします。


 テーマ的には、強制的に夫婦になるというのはお見合いのアナロジーで、もともと子孫を残すための優遇措置である結婚制度に対し、恋愛結婚が前提になってきた現代の結婚観に対するなんらかのテーゼ…とかじゃなかったです。

「恋人のフリをする」ラブコメもののバリエーションですね。あまり、深いテーマ性は見出せませんが、しかし、ラブコメとしてはギャルと真面目少年もの、幼馴染がイケメンに取られるかもNTR感…的なある意味では王道でした。少年の心がまだ残っている人なら楽しめると思います。

 あるいは、キャラに感情移入できれば面白いのでしょう。ギャルの渡辺星のツンデレが可愛いので、私は普通に面白いと思いました。エロ&寸止めがまたなかなかのバランスです。

 シチュエーションとか男子側の描写がちょっと乗れないところと、やはり設定が荒唐無稽なので、そこがコスプレと人形オタクという上手い設定の「着せ恋」と比べてちょっともったいない感じです。

 この夫婦制度の設定にもうちょっと軸があればもう1段グレードアップする気がします。

 総評すると、ギャルもののラブコメとしては普通に面白いです。キャラデザは、もうちょっとギャルギャルした方が良かったかなあ。原作の方が可愛いと思います。作画は必要十分くらいかな。

 主観評価で70点くらいはありそうな気がします。{/netabare}



以下 1話視聴時の印象です。


題名の逆説を活かせるか?NTRからの人間的な成長があるなら…

{netabare}  設定そのものにはポテンシャルを感じます。恋愛という概念があるから、生きづらいのは事実です。恋愛が所有欲求だとすると非常に資本主義的です。
 婚姻というものを恋愛と切り離すことがどういう意味を持つのか、それを人権とどうバランスをとるべきなのか。
 平成にはまだお見合い制度はありましたので、必ずしも荒唐無稽ではないです。そういう点では面白いテーマだと思います。(この設定は時期的にはセンシティブですけど)

 ただ、部屋の指紋認証とか設定しても、リビングでエロいことしてポイントになってるじゃんとか、結局夫婦=恋愛ごっこでポイントが付くみたいな設定の甘さが見て取れます。ここは家庭というユニットの役割分担がないと。そもそも出産育児、家事負担、経済負担のシミュレートがない結婚はただの同棲ごっこじゃん、と思います。
 そして、同棲ごっこならせめてちゃんと性行為まで行ったらポイントが30点つきます、とかにしないと。

 この設定だと話は、夫婦生活をしているうちに本当に恋愛関係になれるか、その相手がギャルOR幼馴染みという感じになるんでしょうか。
 だとしても、ストーリーとしては、幼馴染がちゃんと寝取られないと駄目でしょう。しかもあのライバルのモテる男が嫌な奴じゃなくて、良い奴で人間的に負けてとか。

 その上でギャルの性の過去経験に対する偏見と、ギャルの実際の人間性に触れて主人公が処女幻想を脱却して、真剣に相手の理解に努めることで男として成長して、最後はギャルの元を巣立ってゆくとかなら、いい話になりそうですけど、そういうストレスのある話にちゃんとなりますかね?現段階で全部初めてとか言っちゃってるしなあ。
 せめて途中で、幼馴染もギャルも寝取られようよ。そのストレスを乗り越えるのが成長の基本です。

「夫婦以上、恋人未満」という逆説の題名を活かせるかどうか。それがだめなら恋愛のストレスを丁寧に描けるか。あるいは結局今時妄想ラブコメなんでしょうか。NTR展開からの成長を期待します。{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 12

66.0 118 2022年度アニメランキング118位
黒の召喚士(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (224)
724人が棚に入れました
「初めてですよ、神である私に配下になれとおっしゃった方は」 ケルヴィンは目を覚ますと異世界に転生していた。しかも、ガイド役としてその世界の女神を配下に従えて。 前世の記憶を引き換えに、高ランクすぎる召喚スキルと魔法スキルを得たケルヴィンは、冒険者としての生活を始めるが、強敵を求めたがる性格と、新人レベルを遥かに越えたステータスによりすぐに注目を浴びてしまう。 黒のローブに身を包み、戦闘狂な主人公が、仲間を集めてトップ冒険者へと成り上がる、爽快バトルストーリー開幕!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ギャラリーを召喚して魔法で戦うバトルマニア

【紹介】
ネーミングやデザインや主人公の性格など全体的に中二病テイストが強い異世界転生ファンタジーアニメ

【感想】
私はあまり好きなタイプの主人公じゃないけど、主人公をカッコいいと思うなら刺さりそう
デキは悪くないので、主人公さえ好きになれればいいアニメだと思います

面白かったけど「召喚士」という職業と「バトルジャンキー」って言葉がどちらもうわべだけな感じがしたのが残念かな?

それから色んな人がバトルジャンキーっていう微妙な言葉を恥ずかしげもなく使ってるのが不思議
この異世界の流行語?

この主人公、ホントに戦闘好きですか?
戦闘が楽しくて仕方ないというよりも、戦闘狂な自分カッコいい!!って思ってるようにみえます、大好きなのは戦闘じゃなくて自分自身?

【主人公は本当に戦闘好きなの?】 {netabare}
主人公がバトルジャンキーを自称してるけど、戦闘好きっていうよりも中二病かな?
強そうな相手に会うたびに「あいつ仲間にできないかな?」と口にするのは召喚士らしいように見えるけど戦闘狂らしさはなくて

最初に不思議に思ったのが、バトル好きなのにどうして召喚士なのかな?って思って
最初は勇者とからまないって宣言していたのに、勇者達が自分より弱いとみてやっと会う気になったように見えて
もしかして自分より強そうな相手に会うのが嫌だったのかな?って思った

召喚士を選んだのは自分が直接戦うことが怖いっていう気持ちの表れと、対等な仲間じゃなくて絶対言うことを聞く手下が欲しかったからじゃないのかな?って
途中で奴隷を買うのもそうだけど、この主人公にとっては対等な仲間はいらなくて、言うことを聞く手下や奴隷が欲しいみたい
奴隷や手下をうまく使って戦うならまだ召喚士って感じするけど、配下にした後は存在感が薄くなってほとんど活躍もしないし何のために仲間にしたの?って思う

だから戦闘狂じゃなくて、自分が大好きなだけなのかなって思いました
そんな感じで最初から最後まで実力者を従えることがステータスみたいなとこあって、召喚士の設定いらないんじゃないかな?って思いました
{/netabare}

【シナリオ】 {netabare}
事情知らないとはいえ魔王娘のお世話係を殺しちゃって、彼女にとって唯一の家族みたいな人を殺されて何とも思わないのは微妙な気持ちです
しかも身体を装備品に加工って、どういう感情なのでしょうか? 
{/netabare}
【キャラクター】 {netabare}
キャラクターは主人公以外とても薄くて、どんどん登場して賑やかした後は空気になるような使い捨てタイプで掘り下げとかロクにありません
チート感は控えめで戦闘では結構苦戦するので戦闘は良いほうだと思います
{/netabare}
【声優】 {netabare}
主人公の声優、実力ある人だと思うけどこの主人公には合ってないような、ジャンキーって感じはしないです {/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 20

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

異世界転生だけど現代日本知識での無双はしない(笑)!

主人公のケルヴィンは転生前は日本人だったようですが、転生時に女神からステータスやスキルを貰う引き換えに前世の記憶を失っているとかいう、なかなかに大胆な設定の「小説家になろう」原作発のアニメです。

私は原作は未読でコミカライズだけ読んでいます。

「死亡・転生自体が手違いだから凄い能力をあげましょう」っていうのはいつものなろう転生ものの流れですが、転生前は日本人だったことで「米が食べたい」とか「刺身が食べたい」とかいう話はあっても、「転生前の知識を使って異世界で便利な道具を作ろう」とか「○○のことは知らないようだから教えてやろう」とかいう流れにはならないのは、本作の印象を爽やかな物にしているかもしれないです。

また戦闘では「ケルヴィンひとりいれば他はいらないんじゃ?」って感じではなくて、パーティーを組んでいるメンバーそれぞれに意外と見せ場があるのも良いと思います。

ケルヴィンの周囲には女性が多くて異世界ハーレム感を醸し出してはいますが、おっさんキャラのジェラールがパーティーにいることで締まった感じもあり、スライムのクロトが可愛いこともあって意外とイヤミのない作品に仕上がっているように思います。

ケルヴィンはこの異世界をゲーム的に攻略していくことを楽しんでおり、偽悪的に振る舞っていますが根っこのところではたぶん親切なんだろうなと感じさせる場面が多々あるので、私はこのアニメはけっこう好きでした。

ただ、1クール12話の尺ではお話としては「まだまだこれから」って感じで終わってしまうので、アニメ視聴だけだと全話観ての満足感には乏しいかもしれないです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 20
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

なろうミックスジュース

[文量→小盛り・内容→酷評系]

【総括】
なろうらしい、なろう。なんか、今まで観たことあるアニメの設定やら展開やらを節操なく混ぜてみました、って感じ。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤の弱さは良い。が、すぐ強くなる。すぐ、つまんなくなる。

戦闘狂って設定、最初からあったっけ? 仲間がスライムである必要ってあった? 女神とのラブコメ、忘れてません?

なんかウケそうな要素や展開を無計画かつ節操なく詰め込んでいくから、こんな感じになる。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 15

65.9 119 2022年度アニメランキング119位
異世界迷宮でハーレムを(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (211)
698人が棚に入れました
ある日、この世に絶望していた加賀道夫が見つけたのは、あやしげなネットゲーム。 ゲームに書かれた、この世界が生きづらいなら異世界で生きればいいという言葉に誘われるまま、 設定やキャラメイクを終えた道夫を待っていたのは、現実とは異なる本物の異世界だった。 様々なスキルやジョブ、魔法に迷宮とまるでゲームのような異世界を舞台に、 自らのステータスを自由に再設定することができる力を駆使して、道夫の冒険が幕を開ける。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

普通の異世界アニメにしてれば良かったかも

【紹介】
異世界で命がけでダンジョンに潜ってお金を稼いで奴隷を買ってハーレムを楽しむ異世界エンジョイアニメ
主人公のチートは控えめで強い装備があるくらい、少し間違ったら異世界での人生が破滅するっていう緊張感があっていいですね

※グロいシーンも多いのでご注意ください

【感想】
タイトルのイメージと違って異世界生活はちゃんとしていて面白いです
エッチもハーレムもない普通の異世界アニメだったらよかった
でも、ハーレムに期待して見るとたぶんガッカリするかも?

エッチなシーンが最初から最後までジャマでした
仲間にする方法が奴隷として「買う」ことで、最初から最後まで女性を「モノ」とみているところがとても残念に思います

かなりエッチなシーン多くて長いのがきついけど、チートすぎないし設定を一つ一つ試しながら手探りで探索するところが意外とちゃんとしてて面白い
{netabare}
ボス戦があっさりしすぎで盛り上がらないのと、最終話は時間ないから雑にまとめてハーレムで締める流れがひどい

これ、ハーレムアニメっていうのかな? これならヒロイン一人のままで良かったと思う
{/netabare}
【キャラクター】
{netabare}
主人公が変に善人ぶったり純情ぶったりせずに欲望に素直なところがいいとおもう
それなりに計算高さとか罪悪感とか常識もあるので地に足がついたいい主人公だと思っていました
でもなんとなく見ていると女の子に優しいと好意的に見ることもできるけど
女の子に気を使ってるっていうよりエッチをするために必要なことをしている感じがして、欲望に正直すぎるのが欠点
{/netabare}


【シナリオ】
{netabare}
目的は最低ですが、生活の維持や戦闘に緊張感があって、主人公が地道に強くなっていく過程も面白いし、異世界転生系の中では面白い方だと思いました
世界のルールが最初にそれなりに説明されているし生活する厳しさを確認していて、異世界転生系ってここを省略して生活感がないことが多いので期待は高めでした
あまりシリアスなシーンもなく、異世界生活を堪能することに特化した作品
エフェクトやUIなど細かい演出までゲームっぽくて、ゲームの中の世界ってことを終始強調しているところはこだわりがあって良いと思います
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 21

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

このエロには意志がある!(お見合い夫婦の距離感)

AT-Xにて「超ハーレム ver.」での視聴でした。地上波放送の方が時間帯的に後だったこともあり、たまに規制シーンがどうなっていたのかを録画で確認したくらいで規制版はほとんど観ていません。

本作はコミカライズからの流れでいわゆる「エロシーン」が評判になったアニメですが、意外にもラノベなどにありがちないわゆる「ラッキースケベ」的な描写はまったくありません。

迷宮(ダンジョン)での戦闘シーンにおいて女性キャラが粘液まみれになる、グルグル巻きに糸で縛り上げられる、下着や肌が露わになる、服が溶けるといった他作品でありがちなエロ描写は一切なく、翻ってエロシーンは必ずそれを始める意志が伴って始まる点が特徴的です。

さて本作主人公の加賀道夫ですが、転移先の異世界において特に「世界としての役割」を負わされていません。なろう異世界ものでお馴染みの転生担当女神みたいなのもいませんし、魔王を倒す勇者としての役割を負わされたりもしていません。

状況としてはオープンワールドRPG的な世界でただただ生き延びて明日を無事に迎えることが直接的な目標になってしまっている、ある意味で「志の低い」ストーリーです。

そんな中で始まりの村的なところでゲームイベントとして盗賊を殺し、生計を立てる手段として迷宮探索を選び、ソロ攻略は辛いからという理由で奴隷としてロクサーヌを買い、生き延びるために地味に迷宮や世界自体のルール把握に努めます。

奴隷商のアランからは「獣人で戦闘力は高いが、人間との性行為では子供ができないし性行為に応じることにも同意している」ということでロクサーヌを紹介されますが、道夫はロクサーヌの意思を探りそれを尊重しながら徐々に深い信頼関係を結んでいく点がなかなかに興味深いところです。

二人目の奴隷セリーが登場するのは終盤2話だけであり、道夫とロクサーヌの関係が深まってゆく感じはまるでお見合い夫婦のそれのようでした。

「エロシーン」が単に「裸を見せるため」というところにとどまっておらず、かなり面白かったです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 21
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

フランス書院?(苦笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
レビュタイの意味が分かったそこのアナタ!、、、流石ですねw

なんかこう、フランス書院で発行された小説が原因なんじゃないかと思うほど、アレなシーンが多かったですね(苦笑)

ソレさえなければ、結構丁寧に作っている異世界転生モノだと思います。主人公も、なろう系のわりにはかなり弱いし。う~ん、もったいない。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
異世界に転生し、生きる目的はセックス、ハーレムを作ること、と割りきっているのは問題ないと思う。ていうか、普通の男なら、世界を救うよりはそっちがメインになるだろう。毎日ヤるのも別に良い。リアルっちゃあリアル。

が、アニメでこんだけ毎週セックスシーンを流す必要があるかといえば、ない。しかも、バカみたい隠し方をするなら尚更。

作品全体の3分の1くらいをセックスシーンが占める作品なんて、みたことない。その尺で、もっとちゃんと冒険を進められた。

本作からエロ要素をとっちゃうと、個性が死んじゃうからそれはそのままで良いけど、セックスシーンの尺だけ、本当に勿体なかった。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 18

65.9 119 2022年度アニメランキング119位
悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (168)
556人が棚に入れました
「君との婚約は破棄させてもらう」 きらびやかな夜会で突然放たれた婚約破棄の言葉。アイリーン・ローレン・ドートリシュはそのショックで前世の記憶を取り戻し、現状を把握した。 ここは、前世でハマった乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の中。自分はゲームのヒロインの恋路を邪魔する、悪役令嬢・アイリーンであることを! 前世の記憶だと、アイリーンのこの先は雑な死に方をする破滅ルートだけ。 破滅フラグの起点であるラスボスの魔王・クロードを攻略して恋人にしてしまえば、フラグが回避できるかもしれない! そう考えたアイリーンは、美しき魔王に宣言する。 「結婚していただきたいの!」 一発逆転、幸せを掴み取るためのアイリーンの旅が始まる――。
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

はめふらよりも好きかもです

現代の女の子が、自分がやってた乙女ゲームの世界の悪役令嬢に転生してしまうお話。
・・と聞くと、「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」(通称はめふら)を思い出しちゃいますけど、あっちはカタリナが悪役令嬢とは真逆のすごく魅力的ないい人で、周りの攻略キャラたちにどんどん好かれていくお話でした。

でもこっちの主人公アイリーンは逆境に負けずに時には悪役令嬢っぽくなったりもしながら、したたかに「攻略」していくところが面白くて、個人的にははめふらよりも気に入りました♡
高橋李依さんが演じてましたが、高木さんのイメージがあったので、声優さんすごいなーと。。
OPもすごい早口でテンポ良く歌われてて、カラオケでちょっと挑戦してみたい気もします♬

話も大きく分けて「魔王編」(勝手につけましたw)、「学園編」、「記憶喪失編」の3つに分かれていて、飽きさせない工夫もされてたところは良かったですが、「記憶喪失編」の最後はちょっと駆け足気味だったのがちょっぴり残念でした。

リリアという{netabare}もう一人の転生者{/netabare}ライバルの存在も良かったです。
一見清楚っぽい感じだけど結構したたかで腹黒かったりして花澤香菜さんの声も合ってると思いました。
個人的にはもっと二人がバチバチしあう展開が見たかったですねー。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 22

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ヒロインじゃなきゃ幸せになっちゃいけないって誰が決めたの?

【紹介】
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢~(以下はめふら)と設定はだいたい一緒です!

【感想】
「脇役の女の子にだって幸せになる権利はあるよね?」
それを形にしたようなアニメでした

力でねじ伏せてくる男と、あの手この手で出し抜こうとしてくる陰湿な女、周りは敵ばっかり、そんな四面楚歌を時には正攻法で、時には男をたらしこんで、戦うアイリーンがカッコいい!
強い女の戦いって感じですごく面白かった!

アイリーンはとてもいい子だけどはめふらのカタリナ様や乙女ゲー世界のアンジェリカよりずっと悪役令嬢っぽく動いてて悪役令嬢設定をうまく生かしてるところが面白かった

【主人公を悪役令嬢にする意味はある】
最近、悪役令嬢アニメ多いけど、はめふらや本作は女性作者なので主人公が悪役令嬢で、男性作者(たぶん)の「乙女ゲー世界はモブに厳しい世界」だとヒロインが悪役令嬢になります

悪役令嬢は乙女ゲームでも少女漫画でもだいたい嫌われ者で負けヒロイン
なのになんでわざわざ悪役令嬢主人公にしちゃうの?
この作品も悪役令嬢とヒロインの肩書を入れ替えただけで、結局は恋敵が意地悪してきて主人公が立ち向かうから一緒なんじゃないの?

A「主人公は、視聴者の分身だから」

世の中は少女漫画や乙女ゲームの主人公みたいに本命の彼から愛されて幸せになれる女の子ばっかりじゃない
ヒロインってどれだけ不幸な境遇から始まってもどうせ「愛される側」の人だから、最初から幸せになれる権利を持ってる
でも、悪役令嬢はそうじゃない、幸せになれる権利はつかみ取らなきゃ手に入らない

現実だったら、本命の彼と結ばれる正ヒロインがいれば、当然負けてヒロインになれない女の子もいるっていうか失恋したことない女の子のほうがたぶん少ない
そんな多くの救われない脇役の女の子が、正ヒロインよりも悪役令嬢のほうに自分を重ねちゃうのは自然だと思う

みんなにチヤホヤされて幸せになっていくカタリナ様
悪役令嬢っぽくヒロインの座をかっさらおうとするアイリーン
やり方が違うだけでどっちも「悪役令嬢=脇役」から正ヒロインになろうとするのは一緒で、脇役から主役に・・・それが「なりたい自分」なんだと思う

自分を投影した負け組が必死に努力してあがいてるのに、恵まれた美少女正ヒロインから陰湿な嫌がらせでヒロインになる権利を奪われようとする・・・
だから倒さなきゃいけないラスボスはヒロインになっちゃうし、主人公をいじめる意地の悪い女には最後にお仕置きがないとスカッとしないんだ

ヒロインじゃなきゃ幸せになっちゃいけないって誰が決めた?

―これは絶対譲れない女の戦い―

投稿 : 2025/02/08
♥ : 16

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

悪役令嬢が乙女系ゲームで頑張ってみた

原作未読 全12話

王子との婚約破棄を機に、前世でプレイしていた乙女系ゲームの世界の悪役令嬢と知り、破滅へと向かうルートを回避するためこの世界のラスボス的存在である魔王を恋人にしようと行動します。その後も様々な破滅させる事象を回避しようとするお話です。

同じようなお話で、はめふら「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった」がありますが、こちらはほのぼのとしたシーンは少なく、より辛辣で危機的シーンが多いですね。

ライバル(こちらの方がラスボス感がありましたねw)が出てくるのですが、なかなか尻尾をださない狡猾さが目を引きますね。

最後は綺麗に纏められて終わっています。

OPは、主人公悪役令嬢役の高橋李依さん、癖になりそうな曲でした。EDはACCAMERさんが歌っています。

最後に、乙女ゲーの世界のキャラは皆さんカッコイイですが、個性がないように感じましたw

投稿 : 2025/02/08
♥ : 14

65.9 119 2022年度アニメランキング119位
ブラック★★ロックシューター DAWN FALL(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (66)
218人が棚に入れました
2022年春
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

存在する意味を一撃に込めて敵を貫け

【紹介】
どうも続編みたいですけど、前作とのつながりは見てないのでよくわかりません
でも前作見てなくてもちゃんと楽しめました!

【感想】
とても面白いSFアニメでした
敵の目的や行動がかなり気持ち悪かったけど、話の展開がうまくてわかりやすいしよく動くいいCGアニメだと思いました{netabare}
最近、かなり低質でいい加減なCGアニメばかり見ているので久しぶりに良質なCGアニメが見れて良かった
CG特有の欠点はどうしても出てしまいますが、よくできてると思います
エンプレス達または敵側の目的や行動ははっきりしていてわかりやすく、SF作品でありながら設定や世界観の謎も丁寧でわかりやすく見せられるので
どうなっているのかわからないってこともなく視聴しやすい作品だと思いました

味方の動きも敵の動きもしっかり描いていて全体像もわかりやすくて良かったです
{/netabare}
【作画】{netabare}
荒廃した世界を描くのがとてもうまいですね!
かなり細かいところまで描いていて思わず絵を止めて細部まで見てしまった場面もあった、動きもいいし綺麗
安っぽく感じるところはいくつかあって最高のCGとは言えないですけど、これだけできてれば十分だと思います
色使いは独特なので苦手な人はいるかも {/netabare}

【シナリオと世界観】{netabare}
SF作品らしく世界観の謎の見せ方がうまくて物語への没入感が高め、熱い展開も多くエンプレス達の戦いは苦難の連続で応援したくなる、とても良かったです
ブラックロックシューターについては詳しく知らないので語れませんが世界観も良かった
常にエンプレス側は劣勢で息をつく暇もなく、緊張感が続くシナリオは見ていて面白い
絶望的な世界で人類を守る!!ってコンセプトがはっきりしているのでそういう作品が好きなかたには合いそう

月とのエレベーターから侵略者がやってくるのはよくみる設定ですがこういう外敵襲来の話には相性のいい設定でいいですね
{/netabare}
【欠点】{netabare}
主役やスマイリーやアルテミスはとても個性的でよかったけど、そうでないキャラクターや敵兵がとても没個性的なのは少し残念かも、でもその没個性的な動きも大量に襲来するとなると不気味で脅威を感じるので世界観には合っていたと思います

あとは女の子を性的にみてるところも気になります
例えばヘーミテオスユニットであるエンプレスや疑似のシャーロットをメンテナンスするときに透明なカプセルにみんなの前で裸で入って眠りについてますけど、元々は女の子なのであんなに外から丸見えな状態でさらすのはかなり気になりますね
スマイリーも目的があるとは言ってもいちいち発言が変態的で、洗脳とか改造とかこづくりといった少女を好き勝手いじりたいっていう嗜好が見えて、シナリオ書いた人の性癖なのかなーって思ってしまいます、面白い話だったけどそこだけ気になりました
{/netabare}
【少女を道具扱いする世界】{netabare}
シナリオは面白いけど、少女を性的な視点で見て道具扱いする世界観と敵の目的には嫌悪感があります、めっちゃキモいです
直接的なシーンはなくてもそれを想像させるようなセリフや描写が多い
ヘーミテオスユニットに適合する者を探すために少女をさらって改造手術して、自分の子どもを産ませようとするとかキモすぎでしょー
子どもを作るって言いながらやってることは少女を誘拐して強制してるだけですから最低です
{/netabare}
【主題歌】{netabare}
主題歌はなんでブラック★ロックシューターじゃないの?って思ったけど普通にいい曲で結構好きです
でも最後はちゃんと流れたので、最終回のためにとっておいたみたいです {/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

闇を駆ける星、運命を打ち抜け

この作品の前譚となるOVAと、ブラック★ロックシューターの第1期は視聴済です。

元々、本作が放送されるのを知り、急いでOVAと第1期を視聴した訳ですが…
物語的には、殆ど繋がりはありませんでした。

なので、この作品から視聴しても十分通ると思います。
もちろん、前作から登場しているキャラもいるので、全くの別ものという訳でもありませんでしたけれど…


西暦2062年。
労働力の大幅な自動化プロジェクトの失敗後、
その中核となる人工知能アルテミスが人類との戦いを選んだ末、
荒廃した二十年後の地球。

とある基地の地下研究施設で、ひとりの少女、エンプレスが目覚める。
彼女は人類の守護者3人の生き残りのうちのひとりであった。
しかし彼女には以前の記憶がない。
そんなエンプレスに平和構築軍の大佐は告げる。

エンプレスには、現在、アルテミスが建設中の月と地球を結ぶ
軌道エレベーターを完成前に破壊する使命があることを。
完成すれば月で大量生産中の巨大機械軍が大挙して地球へやってくるからだ。

だが、その行く手を仲間であったはずのデッドマスターやストレングス、
アルテミスの手先である無人軍隊やカルト集団<教育機関>のスマイリーらが阻もうとする。

さまざまな思惑が交差する中、大佐らと軌道エレベーターを目指して進んでいくエンプレス。
その先で待ち受けるものとは……。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して振り返って思うこと…
第1期とは世界観がまるで違っていました。

第1期は、現実の世界とブラック★ロックシューターたちの住む虚の世界があって、現実世界に生きる少女たちの心のゆらぎに虚の世界が看過されていくような、そんな感じでしたが、今回はひたすらドンパチし続けていた印象がありました。

それに、声優さんも思いきり入れ替わっているんですよ。
例えば、主人公に位置付けられるブラック★ロックシューターですが、前作は香菜ちゃんが演じていましたが、今回は石川由依さんが演じています。
それに、今作では「エンプレス」と呼ばれていましたし…

その他、「かつて仲間だった」キャラクターも、立ち位置が思い切り変わっているんです。
もちろん、こちらのキャラの声優さんも変更されています。

前作とこれだけの違いがあったら、もはや別ものと言っても過言ではないのでは…
と思えてしまうレベルだったような気がします。

しかも、今回は軌道エレベーターに向かうという明確な理由もありましたしね…
ですが、wikiをチラ見した際に目にしたのですが、
今回はブラック★ロックシューターがカッコ良く戦って、暴れまくる「ストレート」な作風を目指していたそうなので、結果的に所期の目標を完遂したと言えるのではないでしょうか。

監督は天衝さん。
きんモザ、グリザリア、Rewrite、アズレンなど数々の名作を輩出してくれている監督さんです。
2022年夏アニメで放送されていて、現時点で私の中で高評価の「プリマ・ドール」の監督も務めていらっしゃいます。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、ZAQさんによる「ASEED」
エンディングテーマは、高槻かなこさんによる「Before the Nightmare」
どちらも甲乙付け難いくらい格好良い楽曲でした。
もちろん、supercell feat. 初音ミクによる「ブラック★ロックシューター」も、
ちゃんと準備されていましたので^^

1クール全12話の物語でした。
と思っていたのですが、wikiには「ep13 Memories of the Journey(総集編)」が6月26日に放送されたと記載がありました。
あれ…思いきり見逃しちゃったんですけど…
私的には結構楽しませて貰った作品になりました。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 10

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

世界観が良い。バーチャル美少女を消費する日本のアナロジー…かも。

 ここまで作り込んだSFを作ったことは素晴らしいと思います。ストーリーもこじんまりと小さくまとめず、壮大な部分までもって行きました。キャラもなかなかバックグラウンドを描いていました。

 さて、本作を語るにはまず「ブラックロックシューター(以下BRS)」の名を冠するのに、ふさわしいか、ということでしょう。世界観やキャラ設定などは、あの名作のニコニコ動画の感じが出てました。ニコニコのBRSは挫折からの再生という感じのストーリーでしたので、完全ではないですが、前作のインナースペース的な訳の分からないBRSよりも格段に良かったです。

 キャラとしてのBRSですが、岩じゃないじゃん、という突っ込みはさておいて、キャラ造形は良かったですね。特に戦闘シーンはちょっと感動しました。黒い巨大な武器の雰囲気も出てます。
 室内のシーンは手足のCGが貧弱すぎるのはなぜかよくわかりません。この点だけ不満です。

 ということで、BRSの名を使った本作。かなり曲の世界観の再現が出来ていたと思います。

 で、本作について。話全体もそうですが、特に冒頭の2、3話はかなりセリフによる説明が多かったです。見てればわかるじゃん、いや、それはストーリーで表現しようよ、という印象です。
 さらに、構成として戦闘、エモいシーン、謎解き、施設の発見などを繰り返します。このパターンでの進行します。これはいくらなんでも視聴者をバカにしてるだろう、という印象を持ちかけましたが、考えなおしました。
 これは非常にゲーム的だし、説明がないと嫌になってしまう視聴者向けの配慮だろうなあ、という気はします。

 SFは設定や世界観の他、パズル、謎解き、考察を楽しむんですけど、他の作品を見ていると頭を使って読み解くのは忌避されるみたいです。設定の説明が冒頭に丁寧にされた上で分かりやすい展開にしないと、2020年代において作品として成立しないと考えたのでしょう。止むを得ません。
 が、そうはいってもラストに向かっていろんな事実が明らかになってゆく部分はうまく謎を織り込めていましたので、ここはわかりやすいながらも興味を持てる話になっています。

 次に過剰に性的な内容です。直接シーンとして見せるわけではありませんが、容易に性的な状況だとわかる表現、セリフが多用されていました。
 教育機関のスマイリー…これをなんのアナロジーとみるか、によると思います。ロリ美少女に性的な行為を繰り返す教師みたいにも見えます。が、実際は、マッチョな肉体にキューピー的な童顔は、身体は大人で頭は子供。「成長しない現代人」もっと悪意をこめれば「日本人」を表現しているのでしょう。
 自己主張を身体に文字で描いているのはSNSによる虚構のアイデンティティにも見えます。あるいは作り物のような肉体は拡張現実を想起させます。男性の部分がのっぺりしてました。本物がついているのかすらわかりません。性行為に見えて性行為でないことをしているという可能性もあります。
 教育機関=SNS、ユーチューブだとスマイリーみたいに育つという皮肉もあるかも知れません。
 
 お互いの意思を尊重しないで一方的にロリ美少女を性的に消費するアナロジーなんでしょうね。子供を作らなきゃといいながら、教育機関に赤ん坊の影はありません。美少女をさらって来ては消費する。これはこのアニメを見ているあるいはVチューバ―ばっかり見ているオタク層に対する皮肉になっている、と取るべきなのかもしれません。

 で、更に悪意があるとすれば、BRSは初音ミクの名曲・名作です。初音ミクはバーチャルアイドルですし、BRSも作られた美少女サイボーグ。ラスボスもAIの美少女です。
 皮肉な見方をすれば本作は、虚構のロリで性処理をしていると、子供を作れなくなると、世界が滅びるよ、という話につながります。
 最後、子供らしきものが現れていましたね。虚構の美少女が消えて初めて子供ができるという意味にも取れます。

 百合はまあ、ディズニーですから入れざるを得ないんでしょうね。百合も子供は作れないという意味にも取れますけど。

 AIや機械文明に対する警鐘的なものもあるかもしれませんが、そこはあまり深掘りされません。むしろ、性表現、作られたロリ美少女たちに込められたテーマを読み解くべきだと思いました。

 軌道エレベーターは外から入ってくる脅威のアナロジーなんでしょうか。そこばかり気にして作戦を立てていたら思わぬ方法で攻撃を受けますので、この軌道エレベーターが象徴するものは考えたほうが良さそうです。
 また、日本の技術ばかり吸い取られて、海外に逆転されている現状にも見えます。AIと核融合炉ですからね。
 そして、ラストはでかけて行って戦う。この結末が描かれないのは、結果よりも「日本人よ。子供をつくれ、海外と戦え」と言う風に感じました。


 類似性はいいでしょう。さまざまなSF的表現はどこかで見たものが多いですが、SFのセンスオブワンダーは今や組み合わせです。その点ではBRSというキャラありきの話をうまくストーリーに落とし込めていました。

 CGは良かったですね。一部あれ?という部分がなくはないですが、キャラ達はかき分けられてたしちゃんと美少女になっていました。日本の記号的美少女とCGというのはひょっとしたら相性がいいのかもしれません。武器やバイクなどの乗り物など、非常にSF的な映像表現になっていまいた。

 で、肝心の曲ですけど、前作があるから使われないのはしょうがない、さみしいけど、と思っていました。が、ここはまあ、見てください。

 総評すると、BRSの世界観を上手く使っています。SFとしての話も分かりやす過ぎという欠点はあるものの、ちゃんと尻つぼみにならず大きな方向に向かってゆくので面白いしワクワクもあります。キャラたちのデザインもキャラ造形も満足でした。
 性的な表現にテーマ性を見出せるかどうかで、ここで不快感を持つ人はいるかなあ、と思います。テーマについては私が考察しきれているかわかりませんので、もう1度見たい気もします。

 なお、こんな考察をしなくてもアニメ作品としてストーリーは結構面白いと思います。キャラもいいし、CGを楽しむだけでもいいと思います。曲が好きな人ならなおさらです。

 最後に、ユーチューブの無料1話見てがまんできなくなりました。ディズニー+独占かあ、と思いましたけど月990円ですからね。うまく乗せられて悔しいですが、昔のレンタルに比べれば全然お得かあと開き直って本作見られて良かったです。
 ネトフリのオリジナルもいいのが出てきてますから、それでアニメが進化するなら…でも…うーん。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 9

65.7 122 2022年度アニメランキング122位
神クズ☆アイドル(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (117)
308人が棚に入れました
“クズ“アイドルに“神“降臨!? ドタバタアイドル憑依コメディ「神クズ☆アイドル」2022年TVアニメ化決定!! 顔はいい。しかし、歌わない踊らないファンサしない。まったくやる気のないアイドル“仁淀ユウヤ”。 金のために芸能界に足を踏み入れたが、あまりの熱意のなさに、クビを宣告される。 そんなある日、出会ったのは“神アイドル・最上アサヒ”の“幽霊”?! “クズ”アイドルに“神”降臨?!目指すは、アイドル界の天下一!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

永遠にともに

【感想】
すごく面白かった! アイドルファンの気持ちがとてもよく描けていて素晴らしい作品
雰囲気がいいし、仁淀君とアサヒちゃんの関係が抜群で二人のやり取りや憑依の変化、ファンのリアクションが全力で、見ていてとても面白かった
話のメリハリもあっていいアイドルアニメだと思います

一番好きなところは{netabare} 瀬戸内君にアサヒちゃんのファンだったの?って聞いたら
「違う、ファンだ」って言ったところ!
感動するシーンじゃないと思うけど、なんか感動しちゃいました

ファンってそういうものよね、引退しても結婚しても不祥事起こしてもお亡くなりになって二度と会えなくなってもそれで終わりじゃない

なにがあってもずっと一人の人間を好きでい続けることって、ステキだなーって思うんですよ、これが恋愛だったら理想的ですよね
それを、片思いが叶わないってわかっていて推し続ける、これって普通の恋愛よりもある意味尊いと思うんですよ

そういうファンの無償の愛を受け取って、全力でステージをこなし応えるアイドル
そして一瞬でも目を合わせて微笑んでくれたら、それまでのすべてが報われて幸せの絶頂になっちゃう
「もう死んでもいいわ!!」

そんなファンの気持ちをしっかり描写していて素晴らしいと思いました
もちろん、引退しても推し続けるのはつらいこともあるので気持ちに区切りをつけて推し変するのも悪いことだとは思わないですけどね
{/netabare}
やる気のないアイドルっていうのが新鮮で、作画のせいでカッコ良さが半減しているのが唯一残念なトコだけど
興奮MAXなファンややる気MAXなアサヒちゃんといつもやる気のない仁淀君の温度差がクセになる

ほぼ推し武道の男性アイドル版かな? 
どれだけやる気なくても、ネガティブなことがあっても推しを信じてついていくファンの姿!!
興味ない人はバカなの?って思うかもですが、なにがあっても推しについていくのが真のファンだと思って、このアニメのとても好きな部分

推し武道と一緒で、ファンの子達が推しの行動を固唾をのんで見守り、ささいな一言に一喜一憂するところが生き生きしていて途中からファンを見るのが一番の楽しみになっていました
アイドルのファンってリアルでもアニメでも推しのこと語っている時が本当に幸せそうで、私は好きです、あれだけきゃーきゃー言えたら楽しいだろうなー ちょっとうらやましい

もちろんメインの2人もいいキャラクターで二人のコンビも好きだし、幽霊が憑依して代わりに頑張るのも頼りすぎじゃなくて良かったと思います
重くなっても不思議じゃない場面多いのに雰囲気が明るく前向きなのが良かった

キャラソンも多くて高レベルでした!

【悪いところ】
作画やライブシーンがアイドルアニメなのにかなり酷い
アイドルなのに全然カッコよくない絵も多くて、せっかく面白いのにもったいない

投稿 : 2025/02/08
♥ : 23
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

推し3人組が面白いです♪(6話みました)

楽して稼げると思いこんでアイドルの世界に飛び込んだ仁淀(によど)ユウヤ。
やる気がない態度を見かねた会社にクビにすると言われた仁淀は幽霊の女の子と運命の出会いをして・・で始まるお話。全10話みたいです。

アイドルものってあまり得意ではなくて、これもとりあえず1話だけ見てみようとお試しで見た作品でした。

もっとアイドルとして活動したかった最上アサヒとアイドルをあまり頑張りたくない仁淀の思惑が一致して二人でアイドル活動していく展開が普通に面白いなぁって。
一応補足すると仁淀くんと吉野カズキくんの2人組で「ZINGS」というユニットで活動してます。

でも私がこの作品で一番面白い!って思ったのは、仁淀くん推し3人組キャラたちでした☆
共通の好きなものに意気投合できて居酒屋で語り合い飲んでる3人組がとても楽しそうで見てる私もニヤニヤ。。
これ毎話Cパートでやるんでしょうか・・公式HPのキャラ紹介でもスルーされてた三人組ですけどw(現在は紹介されてます)面白いのでぜひやって欲しいです。

踊りのシーンはよく動いてると思うけど、ちょっと長いのでもう少し短くてもいいかも。
・・その代わりCパートの時間増やして欲しいw(しつこいかな)

アサヒと出会って仁淀くんが少しずつ変わっていく展開になるんでしょうか?
あまりハードルあげないで気楽に見て行きたいと思います。

1話
{netabare} ナレーション、本好きの神官長の方なんですね。
推し3人組が何気にそれぞれキャラ立ってて面白い♪
Cパートの居酒屋トークが楽しそう♡私も混ざりたい。。{/netabare}
2話
{netabare} 推したちのアイコン特徴出てていいな。
アサヒが満足して消えようとしてるのを必死に呼び止める仁淀くん・・w{/netabare}
3話
{netabare}ウルトラデラックスパフェ凄すぎ!見てるだけでお腹いっぱいwシェア用メニューかな。
何気に写真にアサヒが写ってるしw心霊写真?
今回はお楽しみのCパートなしでちょっと残念・・次回のジャンケン大会に期待ですね!
毎回EDが違うんですね♬推し三人組EDもやってほしいw{/netabare}
4話
{netabare}鳥獣戯画のカエルたちがちゃんと推し3人組になってたり芸が細かいwフランス革命とかw
河川敷の仁淀愛が凄すぎだけど、こんなに夢中になれるものがあるってうらやましいかも。
ツギコは会社員でしぐたろは大学生、河川敷はなんだろ?やっと公式にもキャラ載りましたね♪
次回、大手アイドルのリーダーとアサヒの関係が気になります・・{/netabare}
5話
{netabare}アサヒのファンだった子が他のアイドルのステージで自分のグッズを使ってるのを見てしまう・・
自分がいなくなり、時が過ぎて少しずつ変わっていく世界。
だからアサヒは少しでも自分の爪痕を残したいって思うんだよね・・
Cgrassの瀬戸内くんもアサヒの推しだったのかもですね。今後の展開が気になります。
そういえば3人組アイドルの子たち=推し3人組なんですねw
ある意味推し3人組EDではあるの・・かな。{/netabare}
6話
{netabare}瀬戸内くんの「ちがう!・・ファンだ。」にじんわり。
これ聞いたアサヒはすごく嬉しいだろなーって思ったらやっぱり喜んでましたね♡
自分のファンでいてくれる人たちに何かできることはないのか考えるアサヒ。
亡くなってもそういうことを考えてしまうアサヒって素でもアイドルなんだなって。
あと仁淀くん・・代わりに頑張ったアサヒちゃんにウルトラデラックスパフェ食べさせてあげなよ~。。{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 20

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アイドルのみでなくファンサイドが描かれた作品(9/22までキャストコメンタリー版最終話配信中)

前クールの『パリピ孔明』に続く、かみさんと観るアニメシリーズ。かみさんは原作漫画のファンなんですが私は未読です。

2022年夏クール作品ですが、全10話でもうこのレビューを書いている時点では最終回まで放送が終わっております。

何が「神」で何が「クズ」かっていう話は原作を読むなり本作をアニメで観るなりしてもらうとして、本作では主人公の仁淀ユウヤが所属する二人組の男性アイドルユニット「ZINGS(ジングス)」の活動は当然のこととしてZINGS、特に主人公の仁淀くんのファンを中心としたいわゆる「推し活(おしかつ)」が詳細に描かれる点が特徴的です。

男性アイドルアニメは苦手という向きにも『ヒロインたるもの』などとはまた別のベクトルで、コメディ作品として本作は楽しむことができると思います。

仁淀くんファン女性三人組を中心とするファンたちの狂態(?)や、この三人により居酒屋「豚貴族」で開かれるライブやイベント後の反省会(?)的な描写がかなり面白いです。

アイドルファンの行動を詳細に描く類型作品としては『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(略称: 推し武道)がありますが、あれは「ファン側のえりぴよがメインでアイドル側のChamJamの状況も描く」という感じだと思うので、ちょうど本作とは比重が逆転している感じになっているかと思います。

自身が熱心にアイドルを追いかけていたことはないのですが、イベントやグッズに関するファンの視点を疑似体験できるアニメとして大変楽しく観ることができました。

『パリピ孔明』に引き続きavex(エイベックス)がスポンサーに付いたこともあり楽曲面はかなり充実していますが、特にライブシーンなどで作画面ではかなり残念なことにはなっています。

頭を使う要素はないので、気楽に観られる作品としてはお勧めです。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 19

65.3 123 2022年度アニメランキング123位
Extreme Hearts(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (90)
217人が棚に入れました
現在より少し、未来の話。 サポートアイテム・エクストリームギアを駆使して遊ぶ「ハイパースポーツ」は子供から大人まで様々な層に人気のホビー競技。 そんなハイパースポーツとはなんの縁もなかった高校生歌手、葉山陽和に訪れた ある事件と出会いをきっかけに、物語は動き出す。 「これは私たちが、最高の仲間と出会っていく物語」

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ツッコミ上等のとんちきハイパースポーツアニメ

最初にお断りしておきますが、スマホアプリでおなじみの「女の子のアイドルがなんらかの競技で勝つとライブができる」というフォーマットにはもはや何の新鮮味もありません。

ただ、本作はまさに「毒にも薬にもならない」感じで流し見するにはとても向いているアニメではないかと思います。止め画が多用される節はありますがトンデモ作画になったりはしないので、わりとストレスフリーに観ることができます。

内容としては、生身の身体能力を超える運動能力の発揮を可能とする「エクストリームギア」を装着して行う「ハイパースポーツ」というカテゴリーの競技を女の子が行うアニメです。

「ハイパースポーツ」のベースは通常のフットサル、バレーボール、野球、テニスなど球技が中心のようです。作中の説明によると元の競技に準拠したルールで行われますが、競技の高負荷に耐えうる特殊なボールが使用されたり、ボールごと相手をゴールに押し込んで得点するといったことが認められるようです。

作中では女子芸能人によるハイパースポーツの大会「Extreme Hearts(エクストリームハーツ)」が開催されており、競技で勝ち進むとライブステージ実施の権利を得るという設定になっています。

「ハイパースポーツ」を可能たらしめる「エクストリームギア」についても、装着者の身体能力についても、真面目に考えたらダメな感じです。実際ならギアがどれだけ優れていようが、あんなプレーをしたらプレイヤーがぶっ壊れます(笑)。

「人数の不足をプレイヤーロボで補える」とか、アイドルアニメというよりはトンデモスポーツ物として観る方が楽しめる気がします。正直なところ、ライブステージが一番気を抜いて観ている箇所です。

主人公チームRISE(ライズ)のメンバーがプレイヤーロボにも愛着を持ち、1号ロボを「いっちゃん」とか親しみを込めて呼んでいるのはなんとなくほのぼのとします。

余談: 本作を観ていると2005年頃に行われていた「スフィアリーグ」(女子芸能人フットサル大会)を思い出します。もっともこちらは競技はフットサルだけでしたし、勝ち抜きトーナメントではなくリーグ戦でしたが…。

投稿 : 2025/02/08
♥ : 16
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

頂を目指して

【紹介】
音楽会社主催の身体能力強化機能付のアイテムをつけていろいろなスポーツをして勝ち上がるとライブができるアイドルアニメ

また、本編とは別にExtreme Hearts S×S×Sという薄桜鬼の原作ゲームみたいな感じの紙芝居付きのボイスドラマが別にあって、そこで各キャラクターの深堀がされています
見なくても楽しめるけど、見るとキャラに愛着が出てくるのでより楽しめます
ただ、S×S×Sは紙芝居とか乙女ゲームを見てるような感じなので、好き嫌いありそう


【感想】
面白かったです!
何故かスポーツの試合で勝つとライブができるっていう謎設定
ウマ娘の二番煎じ感あるけど、変わったアイドルアニメって感じでキャラクターもかわいくて面白かった
メインキャラ少なめだし合流にも時間かかるので、キャラの掘り下げもしっかり時間使われてて良いですね

【シナリオ・設定】{netabare}
動機も士気もバラバラでよくわからない寄せ集めチームの主人公達にガチでやってそうな相手チームがどんどん負けていくなどご都合主義だし
なんで歌手やアイドル目指してる子たちが一歩間違うと顔が変形して二度とテレビに出られなくなりそうな危険スポーツで争ってるのかよくわからない
芸能関係者しか出れないのに県大会にたくさんチーム参加してて競技人口多すぎじゃない?って思うし
腕力とか脚力などパワーだけ超強化されてるから、強化されてない部分が壊れそうとか、これ当たったら死ぬんじゃ・・・とかツッコミどころ満載
勝ったらライブができるっていうのはウマ娘と一緒

各種スポーツは薄味で適当だけどそれなりにスポーツやってるのは良いかも、純粋なサッカーアニメのシュートはもっと動きが酷いです
設定はメチャクチャで作画は止まった絵が多いけど、純粋なスポーツアニメじゃないから気にならなかった
それより気になったのはバンシーの「どんな手を使ってでも勝つ」かな、スポーツ選手ならそれでもいいかもですが、本業は人気が大事な芸能活動でしょ?{/netabare}

細かいこと気にしなければいいアイドルアニメだと思います

投稿 : 2025/02/08
♥ : 15
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

思ってたのと違った。

{netabare}
エクストリームギアを装着して色々なスポーツをする話。
一話時点だと謎にロボットが大量に出てきたり、アイドルとして成功するためにスポーツをやると言った意味不明な流れだったり、明らかギャグアニメというか、狙ったクソアニメと言う感じで面白かったけど、後半でなぜか真面目路線に切り替わって突っ込みどころも減り何か見たかったものと違うなと言う気分になった。
この設定で王道なスポコンは求めてなかったし、王道としてやるなら序盤のふざけた設定が邪魔にしかなっていなくて纏まりがあまりなかった。
アイドルとしての成功のためにスポーツ大会で優勝と言う設定が支離滅裂すぎて...。
スポーツ頑張りました、その結果スポーツ大会優勝できました→アイドルとして大成しました、の矢印部分で「は?」ってなるせいで最後それっぽい雰囲気出されても何の感動も得られなかった。

キャラもなぜか主人公チームだけがモブみたいな見た目でキャラデザ的にも印象に残らないし、掘り下げもロクにないから全く印象に残らない。
主人公もアイドルを志してる設定だけど、途中からは謎設定故スポーツばかりに気が入ってて結局アイドルになりたいという元の意思が薄く感じるし。

スポーツアニメとしても微妙。
ハイパースポーツと言う割に見栄えは普通のスポーツで、設定のわりにあまりこの作品独自のものを感じられなかったのが残念。
浅く広く色んなスポーツをやっている感じで、スポーツアニメとしての面白さはあまりなかった。

まあ、最終回のライブは予算はそれほどながらそれっぽい盛り上がりは作れていたとは思う。他は、スノーウルフの回は1話と言う尺で綺麗に相手側の掘り下げが出来ていて良かったと思います。
全体的につまらなくはなかったけど面白くもなかった。
曲は地味に良曲が沢山あった作品でした。
明日へのBreakShoot好き。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆5
トライブナイン? 歌なのかスポーツなのか。俺も好きだぞこの曲。
アイドルになれなかったという話を真面目にやっておきながら、
そこから意味不明設定のスポーツ大会の流れに持っていくのは正直感情がついていけないし、そもそも目的から逸れていて題材も噛み合ってないように感じる。
これならアイドル云々設定いらなかったのでは? 真面目な雰囲気とやってる内容があってない。共感しにくい。
この意味不明スポーツを真面目設定でやられてもって感じだな。キャラの見分けつかん。

2話 ☆8
サッカーの試合なのに野球の選抜メンバーって紹介するのなんやねんw
パワープレイw テニプリかな? スポーツかと思ったら今度はカラオケw
ホント方向性が定まってないなw
スポーツ→歌→スポーツとシーンが変わっていくのがもうついていけないw
今度はテニスw

3話 ☆7
データ系は負けフラグ。いつの間にこんな強くなっとんねん。
まるでスポーツアニメ。100パー↑セント ロボをバカにするな。
ガバガバブロック 未だに青目と緑目の区別つかん。
てか相手キャラの方が可愛くね? マジで相手の方が。
草お前戦えるんか。
かっこつけて出てきたのにキャプテン何もせずに負けてて草。
ウィニングライブ? マジで何がしたいねんw モブの方が可愛いのほんとw
入りから語り口調なの固すぎだわ いい最終回だった。

4話 ☆7
謎のロボ。またロボ増えるのか。ロボの方が可愛い。適当グラフやめろ。
やっぱこの3人顔同じ過ぎない? でもロボがいるから。ロボ差別やめろ。
150kg なんでバッティングセンターでバント。黒髪蒼眼好き。

5話 ☆7
尺調整前回のあらすじ。
なんで主人公チームだけモブみたいな顔のキャラばっかなのw
リトルじゃ相手ならんだろ。ロボも声出せや。まともな話やめろ。
誘うんやめたんじゃないんか。てかロボも人数にカウントしろw

6話 ☆7
走っていけ。ロボもメンバーに数えろw 打てや。賢い戦略。
ロボが本気出せば全部決められそう。2人チームサッカーどうすんねん。
5人目さん。結構簡単に割れそう。

7話 ☆4
真面目な展開やらんでくれ…。ほんと面白くないこれ。
シュートの方がネタアニメとして面白い。なんだその止め方。
もっとちゃんとふざけろ。百合か? 結局勝つんかい。
何そのオレンジともお茶とも取れない色の液体 

8話 ☆5
ゴール小さくね? このアニメモブの方が可愛いのはなぜ?
いきなりライブかよ。テコ入れ回か。ブラを取ったら面白いのに。
真面目すぎるんだよな…ほんと。
シュート>テニヌ>エクハ

9話 ☆9
この銀髪?可愛いな。この子マジで可愛い。声好き。
エンゲージキスかな? 今回ミシェルしか見てない。

10話 ☆5
まだスノーウルフ回か。百合か? 今回内容薄いなw
足つった時みたいな姿勢してんな。

11話 ☆5
出OP。モブくそかわいい。28も充分ダメだぞ。
最初とられまくったのはなんだったのか。
1周まわって面白いとかじゃなくてただただ統一感のない中途半端なアニメだな。
モブの方が可愛いのやめろ。作画頑張れ。

12話 ☆5
あまり近未来のハイパースポーツという感じもなくただただ色んなスポーツを転々とやってた印象だったな。ライブエンドか。
悪くは無いけどさ。

曲評価(好み)
OP「インフィニット」☆6.5
2話ED「SUNRISE (Ver.First 2)」☆7.5
3話ED「SUNRISE (Ver.First 3)」☆7.5
4,5話ED「SUNRISE (Ver.Starting 3)」☆7.5
6話ED「SUNRISE(Ver.Unite 4)」☆7.5
7話ED「SUNRISE(Ver.RISE)」☆8
12話ED「SUNRISE(ver.Summer memories)」☆8
1話挿入曲「名も無き花」☆7
1話挿入曲「青空に逢えるよ」☆8
2話挿入曲「明日へのBreakShoot」☆10
3話挿入曲「Dream Soda」☆7.5
3話挿入曲「Rise Up Dreaming」☆8
4話挿入曲「Buzz Everyday」☆7.5
8話挿入曲「大好きだって叫ぶんだ」☆7
8話挿入曲「青空に逢えるよ (feat.Michelle)」☆7.5
9話挿入曲「Hydrangea」☆7.5
10話挿入曲「無限大の魔法」☆6
12話挿入曲「HELLO HERO」☆7
12話挿入曲「Happy☆Shiny Stories」☆6
12話挿入曲「全力Challenger」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 8

65.3 123 2022年度アニメランキング123位
八十亀ちゃんかんさつにっき 4さつめ(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (55)
156人が棚に入れました
おばあちゃん子で名古屋訛りが露骨な愛知県出身の女子高生八十亀最中(やとがめもなか/CV:戸松遥)と東京都から引っ越してきた陣界斗(じんかいと/CV:市来光弘)、最中と同じ高校に通う岐阜県出身の只草舞衣(ただくさまい/CV:若井友希)、三重県出身の笹津やん菜(ささつやんな/CV:小松未可子)の4人の個性的なキャラクターを通じて、名古屋や中京圏の方言や文化、県民性に触れることができるコメディー作品です! 更に、2期、3期では、静岡県出身の初内ララ(しょないらら/CV:南條愛乃)や、大阪府出身の一天前紫春(いてまえしはる/CV:黒木ほの香)、京都府出身の輿安七帆(こしやすななほ/CV:伊藤彩沙)といったキャラクターも登場! 中京圏だけでなく、その広がりは近畿地方にまで達しました。『八十亀ちゃんかんさつにっき』第4期でも、作品を通じて名古屋市はもちろん、東海地区やその他の地域の魅力や独自の文化を“愛あるディスり”を交えながらさらに発信していきます。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

にゃごやの野望、全国編

ゆるふわご当地ネタアニメ八十亀ちゃんもついに4期、やっとかめ!!

さすがにネタギレなのか、4期は東海三県とは関係ない都道府県や、愛知県内の一都市の擬人化キャラがたくさん登場してこっすいことしとりゃーすけど、これがちゃんと成功しとるがね!!

ようかんこーしとりゃーすなあ

短く気軽に見れるプチ県民SHOWみたいで面白いから、めちゃんこ好きだがや!

欠点は、今まで東海三県の身内自虐ネタなところもあったから笑えとったけど、よその地方をディスりだしたらちょこっと笑いづらい
ディスるって言ってもかなりやんわりとですけどね、なんで名古屋にバカにされないといけないの?って他県の人が怒るかも?

これからもゆるーく、続けていこみゃあ

このへんで、ごぶれいします ペコリ(o_ _)o))


ところで、八十亀ちゃんの由来でもある「やっとかめ」って生で使ってる人見たことないです

投稿 : 2025/02/08
♥ : 21
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

もはや岐阜アニメ(笑)

[文量→一言・内容→感想系]

【総括】
名古屋を愛あるディスりでフォーカスするショートアニメ。

流石にネタ切れなのか、中京や東海を飛び出し、関東の話題も増えた。個人的には、岐阜の(自虐)ネタが一番好きでした(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
名古屋アニメなのに名古屋をあまり出さないという、もはや高度な名古屋いじりなのかもしれない(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 17

ninin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

最大の危機?!

全10話 1話5分枠のショートアニメ

八十亀ちゃんかんさつにっきの4期です。4期から観ても問題ないかと思います。

名古屋を中心に地元愛が強い八十亀ちゃんが所属している写真部の部員たちとのお話。

今回は写真部最大の危機をどうやって乗り越えていくか、名古屋を絡めたお話でした。

お話はコミカルな感じなのであまり危機感のないようなお話でしたねw

箸休めにどうぞ~

投稿 : 2025/02/08
♥ : 16

65.1 125 2022年度アニメランキング125位
名探偵コナン ゼロの日常(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (39)
177人が棚に入れました
ある時は名探偵毛利小五郎の弟子、安室透。ある時は日本を守る公安警察、降谷零。 またある時は、黒ずくめの一員、バーボン。三つの顔(トリプルフェイス)を持つ男のプライベートは誰も知らない……はずだった。 光と影をまとう安室透のなんでもない日常(ティータイム)が今、明かされる

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

事件を追うならゴールデンタイム

15分アニメかつ全6話であっと言う間に終わりました
ゼロの日常の日常は「ティータイム」と読むらしいです
本編のEDテーマの後に流れるCパートみたいな話で特に面白くないですが、クオリティは高い
こんな贅沢な予算の使い方している15分アニメなかなかないです
安室さんファンのためのアニメでしょう

なんで深夜にこっそりやっていたのでしょうか?
コナン本編のCパートでやればいいと思う
でもゴールデンタイムに放送したら毎週殺人事件が起きてティータイムどころではなくなってしまいますから仕方ないですかね

投稿 : 2025/02/08
♥ : 12
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ファンなら見て損はない

{netabare}
名探偵コナンのスピンオフ。
深夜帯にコナンを見ることになるとは。
明らかに腐女子向けアニメなので絶対楽しめないだろうなと思いつつも、コナンは好きなので一応視聴したけど、思ったよりは面白かった。
やっぱり、たとえ腐女子向けだとしても好きな作品のスピンオフは面白いという。

話は基本あってないようなもので、本当に安室さんの日常を描いた感じ。
まあ、短い尺ながらも、組織、ポアロの店員、警察、一一般人としての立場を各エピソードに分けてバランスよく配分で来ていたと思う。
コナン視点だと時折しか出てこない上に基本的に一話につき一つ、あって二つの立場が重視されるから、安室の日常というものは捉え辛いのに対し、本作は安室視点で複数の立場をこなす姿を描くことで複数の顔を持つ大変さがより伝わってきてスピンオフとしてやっただけの価値があったと思う。
赤井やFBI絡みの話や、本編出のパロ台詞とか、コナンファンに向けたネタも多くて、原作勢ならたぶん楽しめるはず。
あと、安室さんの優しさを表現するためだけの存在であると思っていた猫が、実は安室の過去と重ねられてたというのは良かったかな。
安室とエレーナ、猫と過去の安室を絡みつけて描くのは上手かった。

あと、EDが神。あの歌唱力で歌ってる人13歳ってすごすぎる。今期一好きな曲。
それに、曲自体もいいけど、映像がいいんだよね。
OPは普段の明るく振る舞ってる安室さんなのに対して、EDは本当の心境や孤独さが表現されていて、対比が上手い。
屋上を一人で歩くところや、スコッチが撃たれ階段を駆け上がっていく場面など物悲しさを醸し出すのが上手かった。
ギターを弾いているシーンで画面が一時停止させることであの頃はもう戻ってこないという表現をするのも良き。
最後に太陽の日と反対側を向き、歩むところもまさに安室透の人生が表現できていて、ほんとに細かいところまで作りこまれているEDだなと。
曲も最高、映像も最高、で、歌詞も本編に非常にマッチしていて、EDだけで泣いたという人がいても驚きはしない。

半分曲の感想になってしまった()

↓一話毎メモ(3話は録画ミスってたので視聴出来てません...独占辛い。)
{netabare}
1話 ☆6
開幕腐女子枠ですよって言ってくれてるw
てか深夜なんだな。コナン好きだけどちょいきつい。
なんで工藤新一は腐女子人気なくて安室や赤井、京極は人気あるの? 深夜にコナンを見る違和感。
推理ってほどでもない。梓さんじゃなくてベルモットかコナン君か赤井を出してくれ、そうすればまだ見られるようになる。 
安室って警察に普通に通ってるの絶対組織にばれるよな。ホモみたいなセリフやめろ。名曲ED。映像も神。今期いい曲多すぎない?

2話 ☆7
いつものコンビ。ベルモット流石に声がそろそろきついな。
殴っとるやんけ!w 赤井のこと考えすぎだろ。
これほんとに平和な日常だけなのね。
安室の普段の仕事と言う意味での日常と思っていたけど。
どこで特訓してるんだw 申し訳程度の本編要素。名曲ED

3話
見逃し。

4話 ☆7
沖野ヨーコw SASUKEかな? 犯人さん。自然な流れ。
草、そうはならんやろ。追いかけろや。たらこくちびる。
なんだよこの子w
宮野エレーナにしてもらったように、か。自転車あるある。

5話 ☆9
キャメルすこ。いつ見ても犯人顔。
出ていってくれませんかね、僕のポアロから。
食レポするなw どのみち運転で渋滞無理矢理すり抜けそう。
何だこの道路。本編要素。犬と重ねてるのは上手いな。

6話 ☆7
驚きの黒さ。音痴。前回最終回でもよかったな。

曲評価(好み)
OP「Shooting Star」☆7
ED「Find the truth」☆10
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2025/02/08
♥ : 3
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