2003年度に放送されたアニメ映画一覧 68

あにこれの全ユーザーが2003年度に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月22日の時点で一番の2003年度に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

78.0 1 2003年度アニメランキング1位
東京ゴッドファーザーズ(アニメ映画)

2003年11月8日
★★★★☆ 4.0 (667)
3456人が棚に入れました
自称・元競輪選手のギンちゃん、元ドラァグ・クイーンのハナちゃん、家出少女のミユキ、三人は新宿の公園でホームレス生活を送っていた。クリスマスの晩、ハナちゃんの提案でゴミ捨て場にクリスマス・プレゼントを探しに出かけた三人は、赤ちゃんを拾ってしまう。赤ちゃんに「清子」と名付け、自分で育てると言い張るハナちゃんを説得し、三人は清子の実の親探しに出かけるが、行く先々で騒動が巻き起こる。

声優・キャラクター
江守徹、梅垣義明、岡本綾、飯塚昭三、加藤精三、石丸博也、槐柳二、屋良有作、寺瀬今日子、大塚明夫、小山力也、こおろぎさとみ、柴田理恵、矢原加奈子、犬山イヌコ、山寺宏一
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ドブネズミは美しかっただろうか?

劇場版オリジナル


それは年の暮れのこの物語と同様に全くの偶然でした。
・・・ともったいぶる必要はなく、年末に録り溜めてたものを観忘れていたのを思い出してついぞ最近観ましたというやつです。

私にとっての初“今敏”監督作品になります。
タイトルだけは記憶にあって、とはいえ氏の作品とは知らずにOPクレジットを見て気づいたくらい。
その氏についても早世したアニメ監督らしい、程度のニワカ全開、先入観なし状態で鑑賞突入です。

絵は独特。このタッチはけっこう好き。
ん?劇伴がたまに邪魔してセリフが聞き取りづらい。
声は職業声優さんではないのね。劇場版あるあるなのでそのへんはスルーしよう。


≪クリスマスの奇跡≫タイプの作品、と使い古されたモチーフながら、主人公がホームレスの三人という面白い組み合わせ。
ひょんなことから捨てられてた赤ん坊を拾った三人が、赤ん坊の親を探しにいく道中で、ハプニングが起こりすったもんだしながら、自身の過去にも向き合い、最後は≪クリスマスの奇跡≫タイプらしい、ちょっと心温まる終幕を迎えた良作でした。

おそらく監督も狙ってたのかもしれません。
多少のご都合主義は“クリスマスだしね”で私の場合納得しました。基本、ちょろいんです。
それで手に入れたのがテンポの良さ。92分あっという間です。すったもんだは一つや二つではありませんでしたが、ありえない都合の良さで見事に収束していきます。エンタメはこれくらいでいい。


そしてテンポの良さと相性がいいであろうドタバタコメディやアクションムービーといった方向にあまり舵を切らなかったのがこの監督のすごいところなのかもしれません。
ホームレス三人の主役たち。ギン(CV江守徹)、ハナ(CV梅垣義明)、ミユキ(CV岡本綾)の過去を掘り下げます。赤ん坊という家族の幸せの象徴みたいな存在を媒介にして、宿無しに身をやつした経緯とそれぞれの家族への思いが明かされていく中盤以降がなんとも心に沁みるのです。
本作とそれほど変わらない時期に公開されてる実写映画『ホテルビーナス』とも共鳴するような

{netabare}“社会の底辺から愛を叫ぶ”{/netabare}

心の繋がりを描いた物語でした。社会の繋がりの最小単位である“家族っていいよね”が根っこにあるので、クリスマス映画としての評価が高いのも頷けます。

{netabare}それぞれ三人に帰ることのできる場所を用意してあげたのもクリスマスらしくて良いですね。{/netabare}

なによりそれぞれの家族がいるのと同じいやそれ以上に、このギン、ハナ、ミユキの三人もひとつの家族でした。っていう家族愛をちょっと斜めから捉えた視点もけっこうお気に入り。

社会の最底辺から社会の最小単位を見つめた本作。
監督の他の作品にも興味をそそられますし、テーマや絵柄、そして先述のテンポの良さとクリスマスムービー的な立ち位置を鑑みると、非ヲタ一般人の敷居も低そうな作品です。



■この声あてなら不問
・その1 ハナちゃん
 梅ちゃんの起用は卑怯。そのまんまですやん。
 {netabare}「ろくでなし」熱唱。いつ鼻からピーナッツ飛ばすかワクワクしてたぞ!{/netabare}

・その2 ミユキ
 岡本綾さんがキャスト名に出てきてビックリ。
 当時めっちゃ好きでした。活動期間短かったのも「あの時期の人!」って感じがして懐かしさを誘う。


■日本のホームレス
諸外国と比較し恵まれてます。残飯にはありつけるしダンボールハウスを敷設できる材料や場所に事欠かず、共○党に頼めば党にほぼピンハネされますが生活保護にもありつけます。
ガチで底辺ではあるものの日本社会は優しいし、働けとは思いますが、それはそれでいいと思ってます。海外はそうはいきません。まぁ悲惨の一言です。
また、そういう環境からなのか文化の土壌の違いからなのか、私は後者の影響が強いと思うのですが、日本のホームレスは“良心”が残ってるほうでしょう。

この物語はホームレスが人として大事なものを失ってないよね、が土台となってる話になるので、そもそもその設定を受け入れられる背景がなければ成立しなかったんじゃないかなあ、と感じます。



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2019.08.03追記

視聴時期:2019年2月初頭
その後、今監督の作品を3作立て続けに観てどれも面白かったです。
そんな素敵な出会いのきっかけを与えてくれたのが本作でした。
ご都合主義なところはクリスマスが免罪符ってことで良いと思います。
今度は12月に観ることにしようかしら(^^)



2019.02.10 初稿
2019.08.03 追記

投稿 : 2024/11/16
♥ : 41
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

きよしこの夜

今敏監督作品、制作マッドハウス。

希望を1枚、カードで支払い、
海外から溜息を取り寄せた。
これはなかなかの上物である。
やがて部屋中が憂鬱で一杯になった。

感覚を麻痺させて生きよう。
出来るだけ静かに目立たぬように生きよう。

{netabare}クリスマスに赤ん坊を拾った。
赤ん坊はなぜ力一杯泣くのだろう!?{/netabare}
それはきっと生きる為の放熱だ。
今敏監督が描きたかったのは、
その放熱そのものかも知れない。
誰もが傷を抱えて生きている、
弱さを抱えて震えながらも前へ前へと。

少し換気をしよう、憂鬱で一杯だ。
ストレスを抱えたたくさんの現代人に、
素敵なクリスマスプレゼントなのだろう。

コミカルでハートフルな聖夜の奇跡、
これは雪降る夜の、奇跡の物語なのだ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 47

takarock さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ホームレス3人組のコメディ調冒険活劇in真冬の東京

故・今敏監督のアニメ映画で2003年の作品です。
「パプリカ」や「パーフェクトブルー」は浅はかと言い張る
ちょっと偏屈なアニメというより映画マニアの友人から勧められて視聴しましたw

「あらすじ」(知っている方は飛ばしてください)
酔っぱらいの呑んだくれおやじのギンちゃん、
元ドラァグクイーン(男性が女性の姿で行うパフォーマンスの一種)のオカマのハナちゃん、
そして家出女子高生のミユキ。
新宿でホームレス生活を送っているこの3人がクリスマス・イヴの夜に
ゴミ捨て場に捨てられていた赤ん坊を発見する。
子供を育てることが夢であったハナちゃんは赤ん坊に勝手に「清子」と命名するも、
やはり実の親を探そうとホームレス3人組が真冬の東京を奔走するという物語。

上記の通りこの作品には、格好良い主人公も可愛いヒロインもいません。
いるのは、小汚いおっさんと同じく小汚いおっさんのオカマと
お世辞にも可愛いとは言えないホームレス女子高生の3人です。
そして舞台はファンタジー世界でなく真冬の東京です。

設定からしてすさまじいです。
全然わくわくするような話じゃないって思うかもしれません。
けれども下手な冒険活劇なんかより余程冒険しちゃってますw
すげーわくわくさせられます。もう単純におもしろい。

このホームレス3人組はそれぞれ複雑な事情を抱えており、
ホロリと来る人情話もあれば、ド派手なアクションもあります。
3人のやりとりなんかにクスリと笑ってしまうこともしばしば。
これぞまさにエンターテインメントです。

3人が清子を拾ってから行く先々で様々な奇跡が起こります。
ご都合主義とも言えるかもしれませんが、
それは「これはアニメーションだよ」ということを強調するために
意図的にそうした演出にしたようです(友人談)
真偽の程は定かではないのですが、どっちでもいいでしょう。
まぁクリスマスの奇跡ってことでw

日本のアニメ映画と言えば、ジブリ作品や最近では細田守監督の作品が有名ですが、
それらの作品に決して負けてないクオリティ、そして感動がこの作品にはあります。
いや、それ以上と言っても決して過言ではないでしょう。(但し全盛期のジブリ作品を除く)
辛いことがあって悩んでいたり、落ち込んでいる人には特にお勧めです。
元気をもらえますよ。

この作品を観て僕は今敏監督が亡くなったことは日本アニメ界にとって
あまりに痛すぎる損失だったということを改めて実感しました。
紛れも無く天才、間違いなく本物。
そしてこの作品を始め今敏監督の作品は後世まで語り継がれていくでしょう。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 47

72.2 2 2003年度アニメランキング2位
茄子 アンダルシアの夏(アニメ映画)

2003年7月26日
★★★★☆ 3.9 (191)
947人が棚に入れました
『茄子 アンダルシアの夏』(なす アンダルシアのなつ)とは黒田硫黄の漫画『茄子』の短編『アンダルシアの夏』を原作として2003年に公開された上映時間47分のアニメーション映画。
【ストーリー】スペインの自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャを舞台に主人公ペペ・ベネンヘリが解雇の危機に直面しながらなおかつ、かつての恋人と兄の結婚という複雑な思いの中にあってもプロ自転車選手として「仕事」に取り組むさまを描く。

声優・キャラクター
大泉洋、小池栄子、平野稔、岡田吉弘、平田広明、坂口芳貞、羽鳥慎一、市川雅敏、筧利夫

あーるぐれい さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

茄子のアサディジョ漬け!

世界3大時自転車レースの一つである、"ブエルタ・ア・エスパーニャ"を舞台に、灼熱のアンダルシアを駆け抜ける、切なく熱い男の意地を描いた作品。
アコギで奏でるラテン音楽&フラメンコ、ワイン、小茄子の漬物など、太陽の国スペインを彩る小道具が効いてます。

ぶつけ所のない気持ちを胸に秘め、ただひたすらに前へ進むぺぺ・ペネンヘリの姿がとても印象的。イイ男です♪
スポーツアニメは数あれど、自転車ロードレースは珍しい題材ですね。
炎天下の駆け引き模様はもちろんですが、なによりレーサー達がペダルを漕ぐ息遣いの演技に、本気のレースの緊張感を感じずにはいられません。

一番の見どころはレース終盤。
市街地~ゴールまでのクライマックスの迫力はまさに圧巻!
思わずぎゅっと手を握ってしまいました。

アンダルシアの風を確かに感じる良作♪

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

アンダルシアの猫

アニメーション制作:マッドハウス、
監督・脚本・作画監督:高坂希太郎、
演出:前田敦史、音楽:本多俊之、
原作:黒田硫黄(『茄子』)

『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』で
作画監督を務めた高坂希太郎の初監督作品。
制作はマッドハウスだが、
原作漫画『茄子』の大ファンだった宮崎駿が
高坂監督に作品を薦めた経緯があるなど、
スタジオジブリに縁のある作品といえる。
高坂監督は、浦沢直樹作品とも縁が深く、
『YAWARA』や『MASTERキートン』のアニメ化では、
作画の中心的なポジションで活躍し、
『MONSTER』では浦沢直樹からの指名で
キャラクター原案を手掛けた。
ちなみに最近では『若女将は小学生』の監督も務める。

個人的には2003年の公開時から
作品を知っていて、何となく気にはなっていた。
dアニメストアでの配信が今月いっぱいで
終わることを知って、17年越しの視聴となった。

スペインで毎年9月に行われるブエルタ・ア・エスパーニャ。
ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアと併せて
グランツールと呼ばれている、
サイクルロードレース最大のイベントのひとつだ。
私はサイクルロードレースに関して全くの無知だが、
この作品を観て、レース描写に圧倒的なリアリティを感じた。
おそらくそれは、原作者はもちろん、
高坂監督自身がアニメ業界屈指のサイクリストとして
知られることも大きな要因だろう。

レースの駆け引き、チームとしての戦い、
横風が吹いたときの対応、
ヘルメットをかぶるタイミング、
水分補給の仕種、スプリント時の描写など、
真に迫ったものが感じられる。
これは「本物」が持つ何かという感じがする。

サイクルロードレースの繊細な描写とともに
焦点が当たるのが、主人公・ペペと
兄のアンヘル、元恋人カルメンとの関係、
忘れたい故郷のスペイン南部・アンダルシアだ。

アンダルシアはスペイン南海岸を含む自治州で、
観光地として人気のある場所。
ある意味、バルセロナに次ぐ知名度を誇り、
闘牛やフラメンコは、この南部で盛んに行われる。
照り付ける陽光から一瞬だけ隠してくれる
闘牛の看板や結婚式でのフラメンコなどで
その一端を感じられる。
実際に行ったことはないので、偉そうなことは言えないが、
この地方のグラナダにあるイスラム建築の至宝・
アルハンブラ宮殿には一度は訪れてみたい。
まさに芸術品と呼ぶにふさわしい建造物だと思う。

しかし作品内には、そんな観光地は登場しない。
痩せた土地と鋭い陽光が照り付ける田舎町。
{netabare}ペペが生まれ育ち、自転車と女性を兄と取り合い、
兵役が運命を分けた苦い思い出の残る故郷。
レース当日は、兄と元恋人の結婚式が行われる。{/netabare}
ペペにとっては、レースで通り過ぎる場所に過ぎない。
名物の茄子のアサディジョ漬けも
最近は口にしていない。
(実際には茄子のアサディジョ漬けは
アンダルシアの名物ではなく、少し北にある
カスティーリャ=ラ・マンチャ州の名物のようだ)
そんな背景を思い出しつつ、
ペペはスポンサーの意向を汲みながら
チームとしての勝利を目指し、レースに挑むのだった。

キャラの背景や人物描写がしっかりしているため、
物語にすんなりと入っていける。
あくまでも中心はサイクルロードレースだが、
そこに主人公や周囲のやり取りが
小気味よく挟まれ、観ていて飽きない。
動きや心情表現は、ジブリからの影響を感じさせる。

何かを赦したり、マイナスの感情を
乗り越えたりするのは難しいものだ。
ひとつの出来事が単純に作用するとは限らず、
重層的に心に染み入っていき、
徐々に和らいでいくことが多いのではないだろうか。
それは時間の経過や劇的な環境の変化、
偶然が重なることもあるだろう。
ひと言では表現できないようなものが
ゆっくりと、しかし確実にもたらす状況。
この作品は、46分間という限られた時間のなかで
心の動きを上手く表現している。
ある1日の出来事に過ぎないが、
さまざまな感情が入り込んでくる。

人々の熱狂とアンダルシアの陽光のなか。
男の故郷への想いと未来の希望が溶けていく。
(2020年6月20日初投稿)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 45

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アンダルシアの熱い夏

冒頭シーンに登場する「茄子のアサディジョ漬け」
これ、最初聞いたときはてっきり
「茄子の浅塩漬け」って言ったように聞こえた。
で、調べたところ、アンダルシアにはこのような漬物、実際にはないらしい。

物語の舞台はスペインのアンダルシア。
スペインの自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャを中心に、
主人公 ペペのかつての恋人と自分の兄が結婚することへの複雑な想いや、
ロードレーサーとしてのプロの世界を描いている。

ロードレースには詳しくないのだけれど、
アンダルシアの風景や、主人公 ぺぺの明るくて面白いキャラをはじめ、
人情豊かな登場人物たちのおかげでけっこう楽しめた。

声の出演は、主要な役柄に俳優やタレント、
実際のアナウンサーや元ロードレーサーなど起用されているせいか、
賛否あるようだが、個人的には、アナウンサーを起用したのは正解だったかなと。
実写映画を観ているような感覚で、特に実況中継のシーンがすごくリアルだったし、
終盤のゴールのシーンはいつ見ても手に汗握ってしまう。

ちなみに、EDの「自転車ショー」という歌は
ご自身も自転車が趣味だったという忌野清志郎氏が歌っています。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 39

70.9 3 2003年度アニメランキング3位
名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)(アニメ映画)

2003年4月19日
★★★★☆ 3.8 (346)
2371人が棚に入れました
東京・大阪・京都で、5人の男が刀や弓矢で殺される事件が発生した。犯人は翁の能面をかぶっていた。警視庁・大阪府警・京都府警の合同捜査本部による捜査の結果、殺された5人が古美術品を狙う窃盗団「源氏蛍」のメンバーであることが明らかになった。
同じ頃、小五郎は山能寺の僧侶から依頼を受け、ちょっと風邪気味のコナンたちを連れて京都に来ていた。山能寺では8年前、12年に一度公開する秘仏が何者かに盗まれていた。そして最近、その仏像のありかを示すという謎の絵が、差出人不明で山能寺に届いたので、小五郎に解読を依頼したのだった。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

舞台は京都、平次と和葉が活躍します

本作は劇場版名探偵コナンの監督を第一作から監督を務めてきたこだま兼嗣の最後の作品であり、以降は山本泰一郎に引き継がれた。また、「副監督」として西森章も監督を担当しておりシリーズで初めて監督が2人置かれた作品になっている。また本作はコナンが初めて工藤新一の姿に戻った作品である。

また本作は舞台が京都である事もあり、平次と和葉が作品の主要キャラとなっている。OPの解説でも、コナンから平次へのバトンタッチが見られる。
新一×蘭以上に平次×和葉の恋愛要素が強かったのではないか。

以降の「ネタバレ」はWikiから引っ張ってきたあらすじです。
読みたい人は読んでください。核心には触れていません。
{netabare}
東京・大阪・京都で、5人の男が刀や弓矢で殺される事件が発生した。犯人は翁の能面をかぶっており、義経記を持ち去っていることが判明していた。警視庁・大阪府警・京都府警の合同捜査本部による捜査の結果、殺された5人が古美術品を狙う窃盗団「源氏蛍」のメンバーであることが明らかになった。

同じ頃、小五郎は山能寺の僧侶から依頼を受け、コナンたちを連れて京都に来ていた。山能寺では8年前、12年に一度公開する秘仏が何者かに盗まれていた。そして最近、その仏像のありかを示すという謎の絵が、差出人不明で山能寺に届いたので、小五郎に解読を依頼したのだった。

コナンは秘仏を盗んだのは源氏蛍だと推理し、謎の絵の解読のヒントを求めて弁慶に関係のある場所を巡っていた。その先で平次と遭遇し、平次も源氏蛍の事件を追っていることが分かり、お互いに情報交換を行い捜査を再開する。平次の案内で鞍馬山を訪れるコナン。しかしそこで、平次がライダースーツの男に弓矢で狙撃される。コナンの機転でそれをかわし、二人はバイクで男を追跡するが、後一歩というところで取り逃がしてしまった。

その夜、コナン一行は御茶屋に招かれた。しかしそこで、桜正造が何者かに殺害されてしまう。さらに、コナンと平次が桜の古美術店を調べた結果、彼が源氏蛍のメンバーであることが分かった。

捜査を切り上げ、和葉を乗せて帰宅する途中、平次は再びライダースーツの男の襲撃に遭う。男は翁の能面をかぶり、木刀による対決を申し込んでくる。その申し入れを受ける平次だったが、男の見たことのない剣法に大苦戦。あわや殺害されそうになるが、和葉の機転によって救われる。

その後も捜査を続け、少しずつ真相に迫っていくコナンと平次。しかし、その最中に和葉が犯人に誘拐されてしまった。平次に鞍馬山まで一人で来るように脅迫する犯人。しかし平次は、前夜に犯人から受けた傷が悪化して倒れてしまう。果たしてコナンと平次は、事件を解決して凶悪な犯人から和葉を救いだせるのか!?
{/netabare}

本作のキャッチコピーだった新一と蘭の再会は、思っていたものとは違い手早く済まされてしまった。
その代わり、平次と和葉の名場面は数多く用意されており、本作の主人公は平次と言っても過言ではないくらいである。(舞台が京都だからと言うのも大きいが)
よって本作はコナンと平次のタッグが一番の見所と言える。バイクで犯人を追いかける場面はCGが凄くて驚いた。推理に関しても、色々とミスリード等も折り交ぜつつ、筋の通った説明で良かった。
そして私が最も評価しているのはEDの倉木麻衣のTime after time〜花舞う街で〜である。毎回EDは実写なのだが、今回はその実写とのマッチが素晴らしく、また名曲である。

コナンの映画ではあるが、思ったほどコナンは活躍できなかった(むしろ平次のサポート)。しかし、名探偵二人の活躍や平次の名場面は是非見ていただきたい。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

服部ファンには嬉しい作品

服部探偵にスポットが当てられており、完全に主役の座をコナンから奪ってストーリーが展開。
今回は京都が舞台であり、京都の雰囲気がとても良く描かれていて良かったです。
しかしアクションがあまりよろしくない。
劇中のアクションシーンではCGが使われている場面があり迫力は感じられるものの、CGとアニメーションがうまく融合されてなく違和感を感じてしまいます。
また他のアクションシーンでもイマイチ盛り上がりに欠けた内容でした。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

暗号と十字路に隠された謎。服部平次の初恋の真相は…

2003年に公開されてた劇場版名探偵コナン第7作目。

観終わってから15年も前の作品と知り、
とても驚きました。

確かに登場する携帯が古いなあとは思いましたが。笑

でも内容は十分面白かった♪
ぎこちないCGも、15年前の作品というのなら納得。

100分ほどの作品です。


● ストーリー
東京、大阪、京都で起きた殺人事件。
そこには窃盗団“源氏蛍(げんじぼたる)”が絡んでいると警察は睨んでいた。

一方、小五郎は京都の山能寺から
盗まれてしまった仏像探しの依頼を受ける。

コナン、蘭、園子も京都へ同行し、
寺に届いたという仏像のありかを示す暗号を解読しようと試みる。

西の高校生探偵・服部平次もまた、
独自で殺人事件の調査を行い、調査中のコナンと遭遇する。


今回の舞台は京都。

西で事件が起これば、
平次と和葉も絡んでくる。

大阪から京都に通うって、
意外と距離あるんだけどな…。

まあ、そこを突っ込んでも仕方がないのでスルーしますw

平次&和葉が絡むお話、好きです^^
見ていて微笑ましいもの(*´ω`*)痴話げんかイイネ


暗号や殺人事件のトリックなど、
内容はしっかりしていました。

コナンや平次のアクションシーンも
盛りだくさんでした。

二人とも人間離れしていますw
そんな二人と対等にやり合う犯人もすごいわw

平次のバイク爆走はスピード感もあって、
アトラクション体験しているような楽しさがありました♪

劇場の大きなスクリーンで見たら、
もっと迫力があったでしょう♪


≪ 京都の路地 ≫

京都には何度も遊びに行っていて、
有名な観光地近辺なら土地勘もまあまああるのですが、

路地は確かにややこしい!
名前言われても全然わかりません。笑

その路地名を事件に取り入れるというのは、
おもしろいネタだと思いました^^

路地名の勉強にもなったし。
覚え方の歌なんてあるんですね~。

逆に言えば、京都の人でさえ、
歌にでもしないと覚えられないということなのかしら?

恐るべし、京都…。笑

義経や弁慶もテーマに隠れているので、
彼らにまつわる実在の史跡が登場するのは京都観光気分でした♪


≪ 現代化するトリック ≫

携帯電話が普及している時代背景からも、
情報ネットワークが急激に栄えている時代であったことがうかがえます。

トリックにもそれを活かしたものがありましたし。

これからの推理ものは物理や化学要素だけでなく、
こういった機器をいかにうまく使うかで、トリックの幅が広がりそう。

それを見抜く探偵側も、
情報や知識を持っていないとトリックを見破れないので、
なんだか大変な世の中になってきたなあと感じました。笑


● キャラクター
平次の初恋話が登場!
そのお相手は…。

嫉妬する和葉。
いやでも平次のインタビュー記事を持ち歩いているってよっぽどww

そんな余裕のなさも、
可愛い一面なんだけどね^^

平次もかっこいいしね♪
剣道部で鍛えた剣さばき、かっこよかった♪

カップル的には東のカップル(新一&蘭)よりも、
西のカップルの進展の方が気になります♪


● 音楽
【 主題歌「Time after time~花舞う街で~」/ 倉木麻衣 】

私はTV放送の録画で観たのですが、
そこではカットされていました。

平次の初恋エピソードの映像と
よくマッチしています♪


● まとめ
コナン映画には面白いものとそうでないものがありますが(笑)、
これは面白いものでした♪

ストーリーもキャラもしっかりしています^^
犯人の動機は理解できませんでしたが。笑

コナン映画どれを見ようかなーと悩む人には、
これいいよと、おすすめの中の一つになりそうです♪

投稿 : 2024/11/16
♥ : 18

66.7 4 2003年度アニメランキング4位
ワンピース映画 デッドエンドの冒険(アニメ映画)

2003年3月1日
★★★★☆ 3.7 (146)
939人が棚に入れました
麦わら海賊団の一行は、小さな港町・ハンナバルに立ち寄っていた。食事をしていた時に、ナミは自分達と同じ海賊が店の主人と隠し話をしているのを見た。聞けば、海賊だけで行われるレースがあるという。賞金と冒険を求めて、一行はそのレースに参加する。

声優・キャラクター
田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明、大谷育江、山口由里子、石田太郎、宮本充、永井一郎、酒井美紀

エウネル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ワンピース映画のあたり作

それなりに面白かったと思う。原作がジャンプの映画はあまり面白いイメージがないのですが、それらと比べればなかなか良かったです。
レースというストーリーの展開がシンプルなので好印象です。ワンピースはそんなに深い内容にせず、外道な敵を倒す。それが一番面白いですね。
オリジナルキャラも良いキャラしてました。敵キャラはしっかり外道な悪役でしたし、その敵に恨みがあり倒そうとする賞金稼ぎはかっこ良かったです。賞金稼ぎの戦いかたが結構好きでした。
ただワンピースの映画はルフィ以外の活躍が少ないです。ゾロとサンジが少し戦うくらいですね。今回は特に麦わらの一味の活躍が少なかったと思います。ほんの少しサポートするだけです。映画だから仕方ないんですけどね。
ワンピース映画の中では見る価値はあると思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15

ばけー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

個人的にワンピ映画でNo,1!!

ワンピースの映画でも結構初期のやつだけど、
なんだろう・・・・めちゃめちゃおもしろかった!

ストロングワールドとかフィルムZも観たけど、こっちのが断然、おもしろい。
シナリオがしっかりしてるし、後半のシュライヤ関連の話は結構涙腺にきた。
やっぱりこの頃の作画が一番好みですね。ナミもロビンも美人!

ワンピース映画の中で今んとこ一番好きです(全部みてないけどねww

ところでガスパーデのアメアメの実ってパラミシア?ロギア?

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

デッドエンドレース

デッドエンドレース

勝てばドでかい賞金が出るということで
麦わら海賊団は参加することに。
そこに参加する元海兵でアメアメの実の能力者懸賞金9500万のガスパーデが
この物語の悪の根源であり、最大の敵になる。


90分の映画ですが、とっても内容が濃く面白いです。
主軸の他にもストーリーがあり、それが交わる構成で良くできています。
海賊の荒い雰囲気もよく伝わってくるし
バトルシーンも迫力ありますし
まさにワンピースであり面白いです(笑)


見ごたえのある楽しい映画です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

66.7 4 2003年度アニメランキング4位
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード(アニメ映画)

2003年4月19日
★★★★☆ 3.7 (162)
901人が棚に入れました
ある朝の野原家、いつもに輪をかけて貧相な朝食に、とてもご機嫌斜めなしんのすけ達。だがそれは、夕食の最高級焼肉の為であった。
しかしそこへ突然謎の男が助けを求めて転がり込んでくる。それを追撃してきた謎の一団に危険を感じた野原一家は、冷蔵庫に入っている最高級焼肉を残して、その場から逃げ出した。
何とか謎の一団の追跡を振り切った野原一家だったが、どういうわけか突然警察やマスコミから凶悪犯一味と断定され、追われる事になってしまう。近所のおばさんやミッチー&ヨシリン夫婦は報奨金目当てに野原一家に襲い掛かり、かすかべ防衛隊やひろしの会社の同僚など親しい人達は一家を拒絶、やむなく野原一家は春日部から逃亡することになる。

声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、真柴摩利、林玉緒、一龍斎貞友、佐藤智恵、高田由美、富沢美智恵、三石琴乃、納谷六朗、阪口大助、草地章江、鈴木れい子、紗ゆり、玄田哲章、小桜エツコ、真殿光昭、堀越真己、江川央生、宇垣秀成、大西健晴、遊佐浩二、池澤春菜、松岡由貴、石丸博也、江原正士、西川宏美、皆川純子、徳弘夏生、石塚運昇、華原朋美
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

『……その代わり、俺と正式に付き合って欲しい……。』

劇場版クレヨンしんちゃんの、第11作。
2003年公開。


【前置き】

原恵一監督からバトンを引き継いだ「水島努」監督の第一作目。
と言っても、原さんは1~4作のように絵コンテや脚本には携わってらっしゃいますが。

この水島努監督は、第7作のオマケ「クレしんパラダイス!メイド・イン・埼玉」の監督を始め、演出等でもずっと本シリーズに携わってきた方なので、原さんも安心の抜擢だったのではないでしょうか。

さて、そんな本作の中身はと言うと……。
蓋を開けてみれば前2作「オトナ帝国」「戦国大合戦」とは、まさに作品としての戦い方が違う内容でしたね。



【あらすじ】

とある朝、いつにも増して貧相な朝食に、不満をぶち撒けるしんちゃん達。
しかしそれは、月日をかけ貯めたお金でみさえが買った、夕食に出す『最高級焼肉』の為の差し引き分だったのです。

そこへ突然、謎の白衣の男が助けを求め家に転がり込んで来ます。
それを追撃してきた謎の一団に危険を感じた野原一家は、冷蔵庫に入っているヤキニクを残して、その場から逃げ出すのですが……。



【語ってみる】
{netabare}
まず、前作までと見映えが大きく違う点として、今作から作画の制作体制がデジタルに移行しました。
良い意味で言うと、一定の色合いで小奇麗。
悪く言えば、温かみの無い味気無しの色合い。
ここに関しては、もう選り好みせず…、と言うより時代の進歩として受け入れていくしかないですね。


さてさて、本作の内容ですが…。
これまでの劇場版と比べ、とっっっにかくテーマが薄いです。
一応は敵として、『有限会社スウィートボーイズ』という大きな組織?が登場しますが、本作のテーマとしては一貫し
『一家揃って早く家に帰って、皆でヤキニクを食べよう。』
なので。

加えてシナリオに関しても、敵襲から逃げながら皆で敵の本拠地に向かうといった感じの、およそ理解出来ない節も多々ありましたね。
前作「戦国大合戦」では、カットして良いシーンなぞ一つもない程に出来上がったシナリオですが、本作では別に飛ばしても良いところだらけでしたし。

ハッキリ言って、これならテレビのスペシャル版でやってしまえば?とさえ感じます。
世界観も、「埼玉⇔熱海」という小規模なので、映画ならではの豪華さも全くと言っていい程ありませんし。
この劇場版クレヨンしんちゃんが、今後これまでと違う方向性になっていくことが、本作から窺えてくるようでしたね…。


ただ、小さな子供がいる家族向けのコメディー映画としては、こっちの方が本来は正解なのでしょう。
そういう意味では、本作は十分にその役目を果たす出来だと思いましたし。

世界観、脚本、作画、演出、全体の完成度等…、そんなことをクレヨンしんちゃんに求めるのはナンセンス。
そんな「とにかく笑えれば良いでしょ!」という意思を、本作からは感じました。
あの2作の後なので、当初は受け入れ辛かったですが…。



催眠増幅装置「熱海サイ子」を開発した『スウィートボーイズ』は、そのパスワードを託された野原一家を、執拗に追いかけます。
野原一家は、時に協力し時に散り散りになりながらも、この敵と立ち向かっていくのですが、如何せんこの敵組織の幹部達が、底の無いキャラ立ちばかりで魅力がありません。
しんちゃん映画といえば、敵キャラの異様な魅力もポイントなのに……うぅ…。

女幹部のベージュおパンツ「天城(あまぎ)君」なんかは、私好みのショートカットに加え、終盤でのミニスカロードウェア、何よりAカップの貧乳が希少価値の良キャラなのですが、エピソードに恵まれず好きになれなくて残念でした。
あのロクな伏線も無い上での同幹部への告白シーンでは、いくら可愛くて貧乳でも視聴者の心は動かないと思います。


ただ、既存キャラの笑えるシーンは、同シリーズの中でも非常に多彩で楽しませてくれます。
野原一家が、敵陣から架空の罪をでっち上げられ指名手配されるシーンにしても

野原ひろし(35)「異臭物陳列罪」
野原みさえ(29)「年齢詐称」
野原しんのすけ(5)「幼児変態罪」
野原ひまわり(0)「結婚詐欺」
シロ「集団暴走行為及び飲酒運転」

という感じで、もう突っ込みどころ満載。
更にはアクション仮面や、ひろしの仕事先にまで手が及び、テレビ越しにボロクソ言われるシーンは笑ってしまいました。
アクション仮面が、しんちゃんをハレンチ呼ばわりした後、すかさず隣のミミ子君が真顔で

「ハレンチの意味は、お父さんかお母さんに聞いてね。」

とフォローする辺りも、ツボでした。

そうそう、劇場版ではひろしの活躍が多い中、今作ではみさえの活躍も光りましたね。
特に好きなシーンとして、敵から追われるみさえが古小屋に追い込まれ、悲痛な叫び声を上げ出した次の瞬間、敵の乗り物を奪って出てくるシーンには笑わされました。
後半に披露した、ひろしの異臭を武器にした彼女の、見事なまでの夫の足捌きも格好良かったですし。

他にも、裏切るマサオくん、埼玉のタマちゃん、濃いマニアに囲まれる華原朋美、犬死にするマサオくん、リアルタッチ焼き肉妄想、などなど。
物語としての魅力は乏しいですが、ほんと小ネタとしてはバリエーション豊かで笑わせてくれました。

褒められる点はそこのみと言っていいですが、好意的に受け止めれば、「クレヨンしんちゃん」なんだからコレでいいじゃないかとも思います。
「オトナ帝国」や「戦国大合戦」と違って、しんちゃん映画に興味が無い大人が、わざわざ見るような内容では決してありませんが。
{/netabare}



【謎のグローバル(ゲイ)キャラクター、ドライバーの男】
{netabare}
さて、今一つオリジナルキャラが光らない本作で唯一、異様なキャラ立ちを見せる男が一人…。
オカマ…と言うより、ゲイと呼ぶほうがニュアンス的に伝わりやすいかな…。
(監督曰く、グローバルなだけらしいですが。)

それが、この『ドライバーの男』(本名一切不明)でしたね。
振り返ってみると、熱海まで野原一家の為に車を出してくれたりと、作中で一家に唯一協力してくれるオリジナルキャラクターでもありました。

彼は、ひろしに一目惚れしたことで、


『安心しろ、俺が責任を持って熱海まで送ってやる。

 その代わり、俺と正式に付き合って欲しい……。』


という交換条件を出して、ひろしに迫ります。
昔からオカマに縁のあるひろしですが、今作のコイツは今までのキャラと違い、いたって冷静な物腰で淡々と迫るタイプで、いわゆるガチ感がハンパではありません。
常に冷静かと思えば、ひろしが敵から追われているのを聞き、

「アンタをそんな目にあわせるなんて、許せねぇっ!!!」

と急に激高したりしますし、なんだか危ないヤツ特有の雰囲気をプンプン醸し出してるように感じましたね。

敵に囲まれた際は、異様にモッコリした股間からの足の挟み込みで敵を拘束し助けてくれる辺り、決して悪い奴ではないのですが…。
ですが如何せん、ここで別れてきり以降活躍の場も一切無いキャラクターでしたので、エピソードも無さ過ぎて謎だらけ。
ホント悪い意味で、本気で気持ち悪いキャラクターでしたね。(でも褒め言葉)


ただ、最後の最後。
一家が騒動を片付けた帰り道、しっかり熱海に辿り着きひろしを探していた彼が映ります。

ここでふいにすれ違った際、ひろしだけは彼に気付きましたが、そのまま何事も無くスルーしたのには爆笑しましたね。
ひろし、流石にちょっと冷た過ぎるでしょっ!!!!
最後のオチは、もう彼が全部持っていっちゃいましたよ。

しかしある意味、劇場版シリーズで最も謎多きキャラクターでしたね…、ホントなんだったんだコイツは…。
{/netabare}



【総評】

「戦国大合戦」や「オトナ帝国」、それでなくても旧作のスケールの大きなシナリオを想像すると、非常に痛い目を見ます。

ただ、あくまでクレヨンしんちゃんの「笑い」が好きな人には、「十分楽しめた」という結果になるかもしれません。
こんなの、わざわざ映画じゃなくてスペシャル版でも出来るじゃんって気持ちにさえ、目を瞑ればですけど。

事実として本作は、興行収入だけで見れば、前作「戦国大合戦」を僅かに上回っております。
前作が良かったから次の本作が売れたという見方も勿論ありますけど、この数字には正直驚きましたね。
「クレヨンしんちゃん」の映画は、一体どの層が一番楽しむ作品なのか…、真剣に考える機会がきっとあったでしょうね…。


さて、来年も同じ水島監督と聞き、これからはこの作風でずっといくのかなぁと思っていた矢先…。
次作では、また意外なシリアスさとシナリオ完成度を見せる作品が登場します。

それが、自分が以降最後に自信を持って好きと言える作品となりましたけどね。

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


次回作は、第12作「嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」です。
(※どーでもいい情報ですが、次作でしんちゃん映画レビューは一旦終了します。)


◆一番好きなキャラクター◆
『ドライバーの男』声 - 真殿光昭さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『天城』声 - 皆川純子さん

投稿 : 2024/11/16
♥ : 23

テモテ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

これも大人向けしんちゃん

「家族そろっての焼き肉(食卓)ってささやかなようで実は侮れない幸せ」
本作の根底に流れるメッセージに気づけるのはテレビでクレヨンしんちゃんを見ている子ども達じゃなくて、劇場版に子どもを連れていくお父さん、お母さん世代。
そういう意味で本作も大人向けしんちゃんの1つとして位置づけられるんじゃないかと思います。

ストーリーや設定の甘さ、中盤以降の失速感は否めませんが、シンプルかつ力強いメッセージと随所にちりばめられたパロディ&小ネタで大人の鑑賞に十分耐えうる作品に仕上がっています。

特に印象深いのがエンディング。
熱海から春我部までの長い帰路を経て“栄光のヤキニク”に至るシーンにしみじみとしたカタルシスを感じることができました。

劇場版ではマイナーな部類に入るほうだとは思いますが、もっとたくさんの方に見てもらいたい作品です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

WANTED!!!!!!

全国指名手配された凶悪犯、“野原一家”



罪状は、



野原ひろし!   ――異臭物陳列罪

野原みさえ!   ――年齢詐称

野原しんのすけ! ――幼児変態罪

野原ひまわり!  ――結婚詐欺

シロ!      ――集団暴走行為及び飲酒運転



『逃げ切って、皆で家に帰るんだ!!!』



   逃走劇は苦難の連続


  襲いかかる刺客達!


ヒーロー達に用意されたギャグ空間


息もつかせぬロードームービー!





・・・すべては・・・・・・・





家族揃って『焼き肉』を食べるため・・!!!!!





〈感想〉

これと嵐を呼ぶジャングルが好きでなぁ・・。

しんちゃん劇場版でギャグならBEST3に入る安定感です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11

66.5 6 2003年度アニメランキング6位
ファインディング・ニモ(アニメ映画)

2003年12月6日
★★★★☆ 3.7 (83)
624人が棚に入れました
サンゴ礁の海を舞台に、“人間の世界"へさらわれた我が子を懸命に探す父親の大冒険を描いたファンタジー・アニメ。「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」を手掛けたピクサー社が、“リアルな水の表現"にこだわり、最新のCG技術を駆使して作り出したかつてない映像世界が展開する。全米ではアニメ史上最高となる驚異的な興収を記録する大ヒットとなった。 オーストラリア、グレートバリアリーフ。広大な海の中でカクレクマノミの400個の卵が孵化しようとしていた。しかし、無事に生まれたのは母親の命と引き換えに助かったたった1つだけ。父マーリンは、この子を“ニモ"と名付け、同じ悲劇を繰り返さないと誓い過保護なまでに大事に育てていく。そして6歳になったニモに、初めて学校へ行く日がやって来る。しかし、突然の悲劇がニモを襲う。彼は、人間のダイバーにさらわれてしまったのだ。打ちひしがれるマーリンだったが、陽気なナンヨウハギ、ドリーの助けを借りてニモを取り戻す旅へと出るのだった。

声優・キャラクター
アルバート・ブルックス、エレン・デジェネレス、アレクサンダー・グールド、ウィレム・デフォー、アンドリュー・スタントン、オースティン・ペンドルトン、ヴィッキー・ルイス、ボブ・ピーターソン、エリザベス・パーキンス

takarock さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ジョン・ラセター(ピクサー&ディズニー)と宮崎駿(スタジオジブリ) -前編-

ここ最近本作「ファインディング・ニモ」、「ベイマックス」、
そしてこの前地上波で放送された「アナと雪の女王」とディズニー漬けですw
そして、どの作品も非常に完成度が高く、
「爽快でおもしろかったです」としか言いようがないのであまり書くことがないw
「アナと雪の女王」(2013年)、「ベイマックス」(2014年)と最近の作品ならともかく、
「ファインディング・ニモ」なんて2003年の作品ですよ。
本作はピクサーがディズニーに買収される前の作品なので、
厳密に言えば、ディズニー作品でなく、ピクサー作品です。
まぁ買収後の作品もディズニー作品とピクサー作品は区別されていますけどね。
私はピクサー作品のレビューを書く度に
「ピクサー作品は名作の宝庫!是非視聴してみてください!」ということを
何度も訴えてきていますw 
それはなぜかと言えば、あにこれでのピクサー作品のレビュー数があまりに少ないからですw

さて、本作の監督はアンドリュー・スタントン氏とリー・アンクリッチ氏。
製作総指揮はジョン・ラセター氏です。
ちなみにジョン・ラセター氏は「アナと雪の女王」、「ベイマックス」の
製作総指揮も務めています。
一時期は低迷期を迎えていたディズニー映画を再び蘇らせたのは、
ジョン・ラセター氏の手腕と言っても過言ではないでしょう。
「アナと雪の女王」や「ベイマックス」の完成度の高さからもそのことは窺えるはずです。

本作の舞台はオーストラリアのグレート・バリア・リーフなんですけど、
ジョン・ラセター氏がまず関係者全員に告げたのは
「全員スキューバーの免許を取るように」ということですw
「実際に海の中を見ないで本作を作れるはずがない」ということですねw

ピクサーのアニメ制作は完全分業体制でシナリオにしても、
笑い担当、アクション担当と細分化されていて、
スタッフ同士納得のいくまで何度も何度もミーティングを繰り返し、
何度も何度もリテイクを繰り返し映像を作り上げていきます。
スタッフ1人1人のこだわりも半端なく
例えば、本作のニモやマーリンのモデルはクマノミという深海魚ですが、
1日中観察したり、スケッチしたり、写真を撮ったりと何ヶ月もそんなことをして
動きをつけていったと思います。
ピクサーの制作現場の映像は円盤の特典映像にもありますので、
併せて視聴することをお薦めします。

ストーリー自体は非常にシンプルです。
一言で言ってしまえば、「お魚さんたちの海の中の大冒険」ですからねw
要考察の複雑な日本アニメーションのストーリーに慣れている方からすると
ちょっと物足りないかもしれませんが、映像美だけでも充分に楽しめます。
さながら海の中をジェットコースターで駆け巡るような爽快感、まさに極上のアトラクション。
エンターテインメント性は極めて高いです。

本作の舞台はオーストラリアのグレート・バリア・リーフと書きましたが、
その景観が3DCGで忠実に再現されているのでしょうけど、
シーンによってかなり大胆に色合いを変えたり、明暗を調整したりしているのが印象的でした。
楽しいシーンは爽やかで明るい海に、悲しいシーンはおどろおどろしく暗い海にと
いくつもの海の顔を見せてくれて、これがとても幻想的で、
どこか宮崎駿ジブリ作品を観ている感覚を覚えました。
また、物忘れが激しいドリー、
普段は「魚は友達、餌じゃない」と陽気だが、血の臭いを嗅ぐと見境がなくなってしまう鮫のブルースと
強烈なキャラたち。
さらには、一瞬の空白の後、ドリーが物憂げな表情をするというような
何気ない間の使い方なんかもそうなんですが、
ここでもやはり宮崎駿ジブリ作品との通底性を感じました。
まぁ全然具体性のない話ですし、あまりに暴論、というか妄言なのは重々承知していますw

ただ、ジョン・ラセター氏は宮崎駿監督と懇意で、
来日した際には必ず宮崎駿監督のもとへ訪れるというのは、有名な話です。
「こんな映画を自分も作ってみたい」とジョン・ラセター氏に思わせた作品は、
「ルパン三世 カリオストロの城」ですし、
ピクサーではアイディアに煮詰まった時、宮崎駿ジブリ作品をスタッフ全員で視聴するそうです。
ピクサーは3DCGアニメーションで有名ですし、宮崎駿ジブリ作品とは表現方法は違えるのですが、
もしかしたら無意識的に宮崎駿ジブリ作品のイズムを継承しているのかもなんて思ったり。

「ジョン・ラセター氏は宮崎駿監督の後継者なのか?」
宮崎駿監督にこんな質問をしたら「そんな言い方はジョン・ラセターにあまりに失礼だ!!」と
きっと大激怒されると思いますw
宮崎駿監督にとってジョン・ラセター氏は映画監督の喜びや苦悩を共有できる友であり、
お互いに刺激を与え合う「対等な関係」なのでしょう。
「崖の上のポニョ」は本作から刺激をもらって、その着想を得たのはないか?
一視聴者としてそんな想像をしてしまいました。

最後に、ダチョウ倶楽部の寺門ジモンさんを題材にした
「ネイチャージモン」という漫画があるんですけど、
その中で寺門ジモンさんが焼肉屋についてこんなことを言います。
「ウーロン茶とキムチが美味しくない焼肉屋は肉も美味しくないと思っていい。
できあいのウーロン茶、できあいのキムチ、そんな店はタレもきっとできあいだから。
業務用のものでもなかなかの味のものもある。効率もいい・・・
だが・・・・そういう商売にならないようなところで妥協する人間は
きっとすべてにおいて妥協してしまう人間。そういう人間に感動は作れない!」
これはまさに至言だなと。
そしてウーロン茶やキムチも一切の手抜きがない焼肉屋が、
ピクサーだったり、スタジオ・ジブリなのでしょうね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 22

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

息子を探して海の旅。親子の絆の物語。

2003年公開のピクサー長編アニメ。

たとえ映画を観ていなくても、クマノミを見れば
「あ、ニモだ!」と言ってしまうのが定番となっているほど、

とても馴染みの深い作品ですね。

専門家によると、
ニモはカクレクマノミではなく、
クラウン・アネモネフィッシュという種類のクマノミだそうです。

魚って難しい…。笑

いろいろ頑張っている主人公は父(マーリン)のはずなのに、
息子のニモの知名度の方がかなり高いww

私、お父さんの名前を
映画を観るまで知りませんでした。笑

やっぱりかわいいものの方が
世間には受けがいいのでしょうか…w

お父さん、とっても頑張っていたよ!

100分ほどの作品です。


● ストーリー
父と2人で暮らすニモは、
今日から学校へ。

過保護な父にうんざりしたニモは、
サンゴ礁を飛び出し、人間に捕まってしまう。

必死に追いかける父・マーリン。

残されたわずかな手がかりをヒントに、
ニモを探す旅が始まった。


開始5分から怒涛の展開。

一気に惹きつけられました。

舞台は海。
広い広い海。

小さなマーリンには
敵が多すぎる。

だけどそんな海を
果敢に冒険していく姿にドキドキ!

次から次へと、
海の生き物たちの様々な姿で楽しませてくれる。

人間じゃない生き物たちの
ありのままの姿を生き生きと描く。

そういう演出、
ディズニーは本当にうまいと思う。


≪ 父と息子の絆 ≫

子どもを守らなきゃという想いが強いあまり、
息子を信頼せずあれこれ口出ししてしまう父親。

父の気持ちを知らず、
自分は信頼されていないとむっとする息子。

そんな2人が離れて互いの冒険をすることで、
お互いが成長していく。

父親は、
息子の成長を信じ、耐えて見守ることの大切さを。

息子は、
命を落とすかもしれない恐怖と危機を乗り越えようとする勇気を。

ラストはボロボロ泣きました(´;ω;`)

子どもが観てももちろん楽しめるけれど、
これは親子で観るのがおすすめ!

特に父親と息子が一緒に見るには、
最高だね!

父親の参考書と言えるかもしれない。


● キャラクター
マーリンとニモは、
これといって挙げる特徴は特にない。

しかし、周りのキャラが個性豊かで楽しい♪

マーリンと一緒に旅をする、
物忘れが激しいドリー。

マーリンと同じく父親である
ウミガメのクラッシュ。

などなど…。

どのキャラも表情がとても豊か。

目など顔全体が細かく動いていて、
台詞以上に気持ちを伝えてくる。


サブ主人公的なキャラのドリーは、
この作品のムードメーカーといえます。

物忘れが激しいから、
大事なこともすぐに忘れちゃう。

観ている人にわかりやすく
「さっきこう言ってたのにー!」と
ハラハラさせたり、じれったく思わせたりと、
非常にうまい立ち位置です。

続編の「ファインディング・ドリー」も
楽しみになりました♪


● まとめ
ニモが有名すぎて、
ニモが冒険するのだと思い込んでいましたが、

冒険するのも主人公も、
父・マーリンでした(笑)

だからこの作品を真に楽しめるのも、
実は父親のほうかもしれませんね。

どきどきするし、笑いもあるし、しっかり感動もできる。

とても見ごたえがあって、
あっという間に時間が経った100分でした♪

投稿 : 2024/11/16
♥ : 22
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

可愛いクマノミ、みつけました。

以前観た感想です。

妻とこれから生まれるはずだった卵たちを失ったクマノミのマーリンは、
たったひとつだけ残された卵にニモと名づけ、
もう失いたくない、という思いから過保護にたった一人の息子を育てていた。
そんな中、人間に捕らわれてしまったニモを取り戻すためマーリンは旅に出るというストーリー。
家族愛(親子愛)と絆、友情を描いたファミリーで安心して観れる作品です。

オーストラリア・グレートバリアリーフの海を舞台としているので
海の描写、映像、魚たちが色鮮やかで綺麗・・都心の人の多い海とは輝きが違いますね。

大人には物足りないかもしれないけれど、自分にもいつかニモのような存在が出来たらわかるような気がしました。自分の親も私が子供の頃は心配して少し過保護になったり、こんなふうに子供のことを想ってくれたのかと考えると胸がさっと熱くなります。

この作品を見て、小学生の時の教科書に「クマノミとイソギンチャク」の共生の話が乗っていたのを思い出しました。
クマノミで検索してると候補に「クマノミ 料理」と出てくるので
「えっ・・こんなに綺麗で可愛いクマノミ食べるの・・?(驚愕)」と思ったらその方の経験談では塩焼きにしたそうで金魚っぽいらしい・・(困惑)
そして、何故か隠れ小料理屋さんもヒット(逆に気になる・・)

他にもクマノミについて調べてみると、ファインディングニモが放映した時期は密かにクマノミブーム期で、
東南アジア等で漁師が青酸をサンゴに拭きかけ、瀕死のカクレクマノミをすくいとり、日本に出荷することもあったとか。
無理な取り方でイソギンチャクとサンゴが死に、お客様に買われたクマノミは数日で亡くなるという。これは悲しい・・。
今はどうかわからないけれど、安易な取り方はして欲しくないですね。

<ディズニーシー タートルトーク体験 >
映画とキャラが関連してますが、話はだいぶ変わります。
{netabare}2009年にディズニーシーでオープンしたアトラクション 「タートルトーク」
アメリカンウォーターフロントにあるS.S.コロンビア号の船尾にあります。

つい、アトラクションはライド系に走ってしまうので、
この日は始めてタワーオブテラーに乗りました。
写真を見たら他の人と比べなんか死にそうな表情をしていたので爆笑。
フリーフォール系は貧血で倒れるときの感覚に似てるからもう乗らないwwwと思いました。
そんな中、休むか!(笑)と思い、テレビでも以前特集してたし、待ち時間空いてるから30分だし行ってみよっかなーと軽い気持ちでした。

まずは、「レクチャールーム」でクジラ語(クジラを呼ぶ挨拶)の練習
\クージーラーさーんハローー/ ←後に使うよ
それと、待ってる間もキャストが説明を交えて盛り上げてくれる。

海底展望室の窓(スクリーン)には海の世界が広がって、椅子に座ります。
とりあえず、控えめに座ろうかとクマノミのように一番後ろに座りました。
(大きなガラス窓越しに、ウミガメのクラッシュとお話しすることができます。後半に自由に質問するチャンスが3回!当たったらラッキー)

(おおまかな流れ)
司会キャスト
「みんなでクラッシュを呼ぼう! おーいクラッシュー」
クラッシュ登場
 「お前たちー、最高だぜー!」「うぉー!!」のやり取り。そして練習。クラッシュから質問。
その後、我々のオフェンスタイム(40-60人くらいから3人くらい)がある。クラッシュが「なんでも質問していいぜ。大人も遠慮すんなよー。」と言っていてもここは夢の国。恥ずかしがらず自重した質問をしよう(矛盾)

(質疑応答)
Q「今、何歳なんですか?」
クラッシュ「150歳なんだ。だけど、まだ若いぜぇーその証拠に・・(腹側の甲羅を見せて)腹筋、6つに割れてるんだ!」
会場 (すげー かっけーー)(それ、甲羅のせいでしょ・・)

Q「どうしたらクラッシュさんみたいな亀さんになれる?」
クラッシュ「どうして亀になりたいんだ?」
Q「クラッシュさんをリスペクトしてるからです!」
クラッシュ「………………来いよ。」
会場(キャー クラッシュサンカッコイイー)

Q「今、アイドル活動していて・・」
会場  (ざわざわ・・・・)
Q「人気ランキングが落ちて・・」
会場  (それで・・?)
Q[アイドル辞めようか、真剣に悩んでいます」
会場  (重い・・これは重い質問だ・・・)

クラッシュ「・・がんばれ」
会場 (          )(゚д゚)
クラッシュ「君は本当はどうしたいの?」
Q「アイドル、続けたいです(泣)」
クラッシュ「他は気にせず、やりたい道を行くと良いよ」
(他にすっごい いい事言ってたのに忘れたw)
Q「ありがとうございます。頑張ります」
会場 (がんばれーーー)(応援してるぞ!)

そして、色々トークと演出あって終了。
クラッシュさんのアドリブ、切り返しの上手さに嫉妬するほどだった。
ディズニーマジックなのか、観客(会場)も優しさに満ちてた。
クラッシュさん、かっけーっす。尊敬!十分大人も楽しめました。

後は、他にも「ディズニーシーの爆笑王 クラッシュ」として(まるで芸能人みたいやな)
質疑応答を検索すると色々(クレイジーなのも)出てきました。
是非、ディズニーシーにお越しの際は体験してみてください。
質問コーナーで帽子とか目立つ小物、上着を着て恥ずかしがらず「俺を選んでくれ!!」オーラを出すと選ばれるかもしれません。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 34

66.4 7 2003年度アニメランキング7位
劇場版ラーゼフォン 多元変奏曲(アニメ映画)

2003年4月19日
★★★★☆ 3.8 (140)
672人が棚に入れました
 2002年の1月から9月までフジテレビで放映された人気テレビアニメ「ラーゼフォン」を大胆に再構築した劇場公開版。謎の侵入者MUにより木星型ドームで外界と隔絶され、時間の進行すらも外界と差が生じている近未来の東京を舞台に、人類を救うため巨大な神像ラーゼフォンに乗り込みMUの超兵器ドーレムと戦う主人公の活躍と再会したかつての恋人との切ない恋を描く。異次元から突然現われた謎の存在“MU"は、世界中の軍隊に壊滅的な打撃を与えると、東京を木星に酷似した絶対障壁の半球に包みこみ外部と隔離してしまった。3年後、中に残された人々は“外の世界は滅亡した”という偽りの情報を与えられ、秩序ある日常を送っていた。そんな日常の中で高校生の神名綾人も、離ればなれとなってしまった、かつての恋人で中学の同級生だった美嶋遙との記憶を失いつつあった。そこへ、紫東遙と名乗る一人の女性が現われ、綾人を絶対障壁の外へ連れ出そうとするのだった…。

声優・キャラクター
下野紘、久川綾、坂本真綾、桑島法子

しゅりー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「金色の夕映えのなか」へ

2002年のTVアニメ「ラーゼフォン」を元に話を簡略化、新規シーンが
ある程度入った再構成物の劇場用アニメです。2003年4月公開。

この頃は深夜アニメの映画化があまり流行っていなかった印象です。
ラーゼフォン自体がマイナーなアニメだったこともありますが、
当時公式HPで案内された公開劇場は全国で10館程しか無かった気がします。


総監督は出渕裕さんですが、監督はTVでも絵コンテ、演出を
何度か担当されていた京田知己さんになっています。
本作はより京田知己さんの色が強く出たのか新規シーンでは
冒頭の教室などの時間が止まってしまったような印象のシーンが多く、
数年後に同氏が手掛ける「交響詩篇エウレカセブン」の劇中シーンと
近い印象を受ける部分がちらほらあります。

既存シーンでも台詞の差し替えや登場人物の配置、設定の変更があり、
どうしても早足な展開にならざる負えない再構成物の映画として
(この頃としては)うまく演出してあったように思います。
煩わしいサブキャラクター達の愛憎、把握の面倒な策謀などが
大幅カットされてあくまでも遥と綾人の二人(特に遥)の物語として
すっきりと観れますのでTV版より多少人に奨めやすいのは確かです。


久川綾さんの演じたヒロイン、遥の一途な想いがとても印象に
残るアニメで、橋本一子さんの手掛けられた劇中音楽の一つである
「yesterday,today」はそんな遥の心情が十二分に表現された良曲です。
また、EDテーマの「tune the rainbow」はその後約10年を経ても
私が坂本真綾さんのCDを買い漁り続ける原因になった名曲の1つです。


メインの二人以外のキャラクターが弱い、ラーゼフォンやドーレムの
存在意義が薄い、「鏡の国のアリス」を引用するなど童話的な幻想世界に
全力で突っ走る間口の狭い展開など容易にネガティブな書き方が出来る
アニメですが、個人的にはおもしろく感じたお気に入りのアニメです。
2時間弱と再生時間は短めですので気が向いた方は試しにいかがでしょう。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 13
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

恋人への想いと思い出。

テレビアニメを再編集して作ったアニメ映画らしいです。
僕はこの作品でこのアニメの存在を知ったのでよく分かりませんが、
僕の見る限りでは、本作はエヴァとプロットは大体同じで、起こることも基本的に大して変わらない。
エヴァのパッケージを大胆に借りた(または盗んだ)アニメだと思いました。
大きな違いと言えば、敵が誰なのかはっきりしていることと、自己の葛藤ではなく恋を交えて物語を運んでいることです。
この恋がなかなか良い。悪くない。しかし、これだけであって全体的には印象の残らないものでした。
エヴァと同じことをやっていたこともその原因のひとつだろうけど、この映画自体をもっと簡略化できたんじゃないかと思います。
まとまりがなかった訳ではないのだけれど、というよりむしろ無理なく時間内にまとめられていたのではないでしょうか。
まあテレビアニメ版を観ていないのでなんとも言えませんが。
けれど漠然と雑多だなという感じが強かったです。
実際に観ていても「実感」というものはなく、どんどん通り過ぎて行ってしまいました。
でも先ほども言いましたが恋愛の描写はそんなに悪くないし、ラストはけっこう好き。

{netabare}

最初の高校生のときの描き方から良かったこともあり、美嶋と神名には割と共感しやすかったです。
でも一番良かったのは「思い出をあげる」ってシーンです。
人の記憶はひどく曖昧なことで知られていますが、それはとてもとても大切なもの。
人と人をつなぐものでもあり、その持ち主のアイデンティティの形成要素のひとつでもあります。
その中でも思い出と呼ぶ特別な記憶は僕たちの生きる熱源です。
それは上記の役割を果たすと同時に、人に計り知れない、また言葉では表すことのできない「なにか」です。
僕が小学校のときです。
よく遠足に行く際、「いいおもいでづくりをしよう」なんてテーマを決めていたことを覚えています。
僕はその当時からこの言葉が嫌いでした。
どうしてこれから楽しんで行こうとしているのに、もうすでに過去のことみたいに言うのだろうってとても不思議でした。
わざわざ思い出を作りに行くわけではないじゃないかってずっとそのことが疑問に思っていたことを覚えています。
今でも当時の自分の疑問はそんなに間違っていないのではないかと思います。
けれど思い出の大切さへの理解は当時よりも深くなりました。
後々にそれが残ることの意味や意義がどれだけ自分を励ましてくれるかということはそのときには思ってもいませんでした。
僕らはそれを思い出すときに、その日の空や風の匂い、気分や手触りをありありと感じることができます。
そこにいなくとも、いろんなものが変わっていたとしても、あのときのあの瞬間はいつまでも記憶としてそこにあります。
昨日のことのように。まるで手のひらに優しく浮かぶ光のように。
だから当時の小学校の先生や同級生がそう言っていたことはなんとなく分かる気もするし、
なにより美嶋と神名に彼らが「思い出をあげる」って言ってくれたときには、本当に嬉しかった。
悲劇と一回のセックス以外なにも残らない彼らにとってせめてもの救いであり、
この作品はそれがどれだけ大切なものであるか分かっておらずとも、
もしかしたら安易に見えるかもしれないけれど、この結末で結んだストーリーは好きです。
それに思い出を抱え生きる美嶋のことも考えてしまいます。
「あのとき」を何度も何度も思い出す。幸せなのか、もっと望んでしまうのか。どうなんだろう。

{/netabare}

それ以上にあんまり良いところが思い浮かびません。このジャンルが好きなら合うのかもしれません。
つまらなかったわけではないけれどあんまり勧める気にもならない、そんな映画でした。

あでゅー。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

【アリア社長】 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ラーゼフォン短縮版

やはり、アニメのラーゼフォンの方が良いと思います。

2クール分を120分程度の尺に収めるには、無理があります。

でも、音楽が素晴らしい。EDは坂本真綾のtune the rainbowという曲なのですが、これが最高に良い。

歌詞もストーリーにシンクロして、音楽を聞くだけで泣いてしまいます。

作品としてはやはりアニメの方をオススメしたいのですが、曲は1回聞く価値あると思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

65.7 8 2003年度アニメランキング8位
リロアンドスティッチ(アニメ映画)

2003年3月8日
★★★★☆ 3.8 (31)
286人が棚に入れました
ハワイに住み始めたスティッチとジャンバ博士、プリークリーら。ある日突然、ジャンバ博士が昔の同僚のハムスター・ヴィールに捕まった。ジャンバ博士を助けるために、リロとスティッチが立ち上がった。

声優・キャラクター
山下夏生、山寺宏一、田畑智子、飯塚昭三、三ツ矢雄二、石塚運昇、猪野学

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

親子で楽しめる良作

乱暴者のスティッチが、少しずつ『破壊すること』以外のものに興味を示していく様子は、あまりに微笑ましい。

リロはリロで決して『良い子』ではありません。まさにただの子供です。かんしゃくを起こしたり、わがままだったりする、その辺にいるふつうの子供なのです。

完璧ではないからこそ、予定調和ではないリロとスティッチの行く末から目が離せなくなります。

ラスト直前までどうなるかわからないストーリーはなかなか面白いですね。ラスト5分で無理矢理ハッピーエンドにまとめちゃいましたが、ユーモアを感じる決着で良いと思います。『お前もエイリアンだったのか。』って、エイリアンであることをすんなり受け入れてサラっと流しちゃう展開なんかディズニーらしさが出ています。好きですね。こういう雰囲気。

ハッピーエンドを迎えてからエンドロールが流れるまでの間、ダイジェストのようなシークエンス、ここが一番感動します。面白いです。スティッチの可愛さが際立っています。

最後に、水彩画のような背景に、線のはっきりしたキャラクターが動くアニメーションは、個人的にかなり好みです。

子供向けであることは否めませんが、大人の鑑賞にも堪えうる良作だと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

65.6 9 2003年度アニメランキング9位
劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ(アニメ映画)

2003年7月19日
★★★★☆ 3.7 (132)
893人が棚に入れました
1000年に1度、7日間だけ夜空に現れるという千年彗星がよく見えるポケモン遊園地を目指して来たサトシ達。着いた先は何もない平原で落ち込むサトシ達だったが、突然現れたトラックの集団があっと言う間に巨大遊園地を作り上げる。

そこの人気マジシャン・バトラーとその恋人・ダイアンと親しくなるが、ダイアンの持っていた眠り繭の声をマサトが聴いた所から物語は展開していく。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ジラーチに願いを

原作ゲームは赤、ハートゴールド、Xなどをプレイ。

今日は七夕ですが、本作は七夕伝説の再現ではありません。
というより別に夏に限定した物語というわけでもありませんw

けれど私にとって本作は七夕という星空のドラマが展開される日、
夏本番が迫ったこの時期、
星形の顔面に短冊?をぶら下げたジラーチにもう一度会いたい。
星空にロマンを求める気持ちで無性に観たくなる、
優秀なポケモンムービーなのです。

そう感じてしまうのは、ポケモン映画が夏の風物詩というだけでなく、
1000年に一度七日間限りの千年彗星という天体ショー、ジラーチとの限られた時間、
にわかに出現する夢幻の如き祭り、テーマパーク。
こうした要素がこの夏は一度限りという、
私が抱く夏のプレミア感を刺激するからなのだと思います。

私は『ポケモン』は殺伐としたゲーム業界の中でも貴重な、
人の心の栄養となり得る存在だと思っていますが、それは本作でも健在。

本当に大切なのは、 {netabare}やれあいつを見返すだの、幹部昇進だのw支部長就任だのw
短冊をも汚すような俗物の野心などではない。

時々、煙たいかもしれないけれど……。
しくじっても、道を踏み外しても、側にいてくれる。
身近にいる人、当たり前にある物こそ大切なもの。{/netabare}

ジラーチとの日々は一瞬ですが、
本作を観た子供が大人になっても糧にできる養分が詰まっている。

個人的には魂が揺さぶられる林明日香さんの素晴らしい主題歌も然ることながら、
CV林原めぐみさん演じるポケモン・アブソルがイケメンなのも地味に得点が高いw

天体観測の如くロマンティックな良作ポケモン映画です♪

投稿 : 2024/11/16
♥ : 12

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ジラーチがかわいい

最後に観たのはもう10年くらい前の事。当時まだサトシくらいの年だった頃です。
見返すと結構忘れていて、大分新鮮な気持ちで視聴ができました。

物語
物語の運びは無駄が無く、ポン、ポン、と進んで行きポケモンの映画の中でも良作に入る方の構成だと思いました。
しかし、心理描写にそれほど時間をかけなかったせいか、キャラの行動の変化が突発的に感じてしまったのが残念でした。

といっても、バトラーの「俺が生み出したかったのはこんなバケモノじゃない」これに関しては、マグマ団の連中は大概コロッと意見をかえる成功後の予測外のことについては全く考慮していない連中が多いので特殊な例ではないと思いましたが・・・

声優
ゲスト声優は違和感なくて良かったです。
欲を言えば勇敢なジラーチの声を可愛いジラーチの声に寄せて欲しかったけれど、もう新しい声を聴けないとなると残念ですよね。

キャラ
マサトはリアルなガキそのものなんですが、大分イライラします。ハルカは大変ですね…
ダイアンさんは、バトラーの愛しているくだりが、ハッピーエンド過ぎて納得がいきませんでした。女性であんなに一人の男を一途に思っている人ってそういないと思います。
個人的趣味の話になってしまいますが、幻滅して「これからは一人で生きていくわ!」と言ってくれた方がしっくり来るんですよねー

作画
バトラーの叫ぶ顔が良かったですねー
フライゴンに乗って追いかけっこするシーン(終盤全般)の動きもダイナミックで良かったです。
フライゴンのメガシンカはまだですかー?

総評
思い出補正が結構あるかなと思ったのですが、初めて観たときの感想とそれほど変わらないなと思いました。
満足度は中の上くらいです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

千年に一度、7日間だけあらわれるという千年彗星がよく見える「移動遊園地・ポケモンパーク」でサトシたちはバトラーという人気マジシャンに出会う。 そして、マジックショーの中、マサトだけにアシスタントのダイアンが持つ"眠り繭"(ねむりまゆ)の声が聞こえてきた。それは千年に一度目をさまして願いを叶えてくれるという幻のポケモン"ジラーチ"の声だった。まもなくジラーチはマサトの手の中で千年の眠りから目覚める。サトシたちの喜びをよそに、バトラーは自らの野望のためにジラーチを利用しようとたくらむのであった。というあらすじ。

アドバンスジェネレーション1作目。
ジラーチとうねうねしたグラードンが印象的。
幼い頃に見たせいかポケモン映画の中で好印象の作品の一つ。
バトラーは見返してやることしか考えてなかっただけで、なんだかんだ悪い奴はいないって話。ダイアンとの愛も良かったなあ。

しれっとダイアンが牧瀬里穂だったのは驚き。

林明日香が歌う小さきものも自分の気持ちをノスタルジックにさせてくれる。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

65.0 10 2003年度アニメランキング10位
インターステラ5555(アニメ映画)

2003年7月26日
★★★★☆ 3.7 (10)
29人が棚に入れました
プロモーションビデオにスパイク・ジョーンズやミシェル・ゴンドリーを起用するなどヴィジュアル面での先見性も高く評価されているフランスの人気覆面テクノ・ユニット“ダフト・パンク"。そんな彼らが、自身の2ndアルバム『ディスカバリー』のPV制作を依頼したのが、彼らの敬愛して止まない日本のアニメーション作家・松本零士。そしてこのオファーを松本零士が快諾、異色のコラボレーションが実現。アルバム収録曲全14曲のPVをすべて松本零士のアニメーション映像で制作した上、ストーリーに連続性を持たせ、全体として一つの大きな物語を構成する日仏合作のSFコズミック・アニメーション。2003年のカンヌ国際映画祭「監督週間」に正式出品された。 太陽系外のとある美しい惑星ディスカバリー。青い肌の住人が平和に暮らすこの星で、ある夜4人組人気ロックバンド“ザ・クレシェンドール"のライブが開かれていた。惑星中の住人がそのライブに熱狂する中、正体不明の宇宙船が接近、防衛隊が気づいた時には侵入者はコンサートホールを完全に包囲していた。そして会場に放たれたコマンド部隊により、バンド・メンバーが拉致され宇宙船に運び込まれる。彼らの正体は地球人で、“ザ・クレシェンドール"を地球No.1ユニットにするべくメンバーの肌の色や記憶を改造しようとしていた…。

ハックロー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

DAFT PUNK「DISCOVERY」

ジブリの「On Your Mark」、STUDIO4℃の「EXTRA」の様なミュージックビデオのためにアニメを書き下ろした作品。
これはDAFT PUNKの「DISCOVERY」のアルバムをまるまるコラボした作品ですべてを合わせて一つの物語になっている。
基本的には松本零士氏的な作品だが原案、脚本が零士ファンであるダフトパンクらしいので、中盤はなんか彼等自身を皮肉ってる様にも見えます。

PVなので台詞は一切なくわかり易いストーリーがサクサクと進んでいきダイジェスト版を見ているかの様。
音楽(界)をテーマに宇宙規模で展開します。面白いです。
カットや動くタイミングは曲つどのリズムを意識しているのが特徴。(全部ではないですが)
10年前の作品なんですが。
色が綺麗です。本当に凄い綺麗。作画もそれなりに
こんなジャンルのアニメがあっても全然いいよね。
もうちょっと他に数があってもいいと思うんだが。難しいのかな?

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

Space Opera by Daft Punk + Leiji

Daft Punk の名盤"Discovery"すべての曲にLeiji Matsumoto(松本零士)がアニメを付けた、Animation Space Opera。曲順はDiscoveryのまま。全部で一時間強はあったはず。かなり前の映像ですが、見ごたえは十分あると思います。

Warner Music France (Official)が少なくとも一部はYoutubeにあげてくれているみたいです。ただ、曲ごとに切られています。


アニメというにはあまりにMusic Video、Music Videoというにはあまりに松本ワールド。

セリフは一切なく、アニメ内に示される文字情報も数少ない。あとは効果音が若干程度。なのに手に取るようにわかるストーリー、スペクタクル、恋模様と悲恋。MV+松本ワールドという前提があるから理解しやすいというのもあるが、それでもいろいろとすごい作品です。

そしてやはりLeijiの描く主役格の女性はCoolでHot。区別がつかないとか言わないこと。

Discoveryには「Daft Punkといえばまずこれ」ともいわれる"One More Time"、突如ネット界隈をにぎわせたDaft Bodyでも有名な"Harder, Better, Faster, Stronger"など、聞けば「あ。これか」という曲が多く収録されています。IKZOLOGIC(吉幾三マッシュアップ)でよく知られる"TECHNOLOGIC"は残念ながら収録されていません。

(Daft Bodyについてはhttps://www.youtube.com/watch?v=Yr6zZQl0UkE 参照。ご存じなかったら是非。ちゃんとダンスになってるし、あの子たち天才だw。でも、本人の投稿ではなさそう・・って、もう10年以上前なのかw)

個人的に好きな曲でもあるSuperheroesが物語の転換点になっており、かなりあがります。

機会があれば、ぜひご視聴いただきたい作品です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

64.0 11 2003年度アニメランキング11位
ドラえもん のび太とふしぎ風使い(アニメ映画)

2003年3月8日
★★★★☆ 3.6 (67)
415人が棚に入れました
台風一過の朝、のび太は台風の子供と出会い、フー子と名付けて可愛がる。ある日、広い草原でフー子と遊ぼうと、どこでもドアで出かけた。しかし、崖の不思議な洞窟に吸い込まれ、違うところに出てしまう。
そして不思議な「風の村」に行き着き、テムジン少年たちと知り合う。そこでは風と共に生きる風の民と、風を支配する嵐族が対立していた。
嵐族は古代の風の怪物マフーガを復活させることを企み、そのためにフー子を奪おうとする。しかも突然スネ夫が豹変し、嵐族の陣頭に立って風の民を襲い始める。
スネ夫に何が起きたのか。嵐族が狙うフー子の秘密とは何か。風の大平原を舞台に、のび太たちの新たな冒険が始まる。

声優・キャラクター
大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、たてかべ和也、肝付兼太

ざんば さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

フー子!がんばれえええええ!

2003年公開のドラえもん映画で
原作の6巻に収録されていた「台風のフー子」が原案

あらすじは台風の後に卵から生まれたフー子。
そのフー子を遊ばせるためにどこかの草原に行くと
竜の口に吸い込まれ、風使いの村を発見し
そこから様々な問題に巻きこまれていきます

小さい頃、家族と一緒に映画館で見たのを思い出します(*・∀・*)
今回の舞台は一応地球上のどこかと言ってるけど
地図や背景から多分ヒマラヤ、チベットあたりだと思います
こんな所にまだ知られていない場所があったなんて!

実際にあるならすごく行きたいですね
風使いなんて何回妄想したか分からないぐらいでしたので
見てるだけでワクワクが止まりませんでした
ブンブンやりたいなー(*´▽`*)
それとフー子のデザイン、作画が素晴らしいですね
かないみかさんの声と相まって超カワイイです!ヤバイです!
ギュッと抱きしめたい!ぬいぐるみもほしい!!!

そういえば、この頃のドラえもんは作画が少し違うんですよね
でも、動きが多くて柔らかくて温かいこの作画は私は好きです

今作は小ネタにクスッとしてしまいますねw
スネ夫がジャイアンに「放せブタゴリラ」とか
ジャイアンの「僕、暴力は飽きた!」とか、スネ夫の寝言とかね

あ、ストーリーの話をしていませんねw
もちろん今作も映画ジャイアン、映画のび太が登場し
相変わらずかっこいいことやってくれますね~
でもスネ夫はまた乗り移られて悪者やってます(´ω`;)
スネ夫はこんな役ばっかりですねw

気になる点は最後がちょっと駆け足な感じなところですね
でも結局最後は泣いてしまいました。
私は直球に弱いようです。・゚・(>д<)・゚・。
フー子の回想に簡単にやられてしまいました(´ω`;)

そして主題歌はゆずの「またあえる日まで」・・・
最高ですね、たまりません・・・
いつのまにか泣きながら熱唱してましたw

まとめると・・・
やはりドラえもんは面白い!!
いつ見ても変わらず面白い!!
これから大きくなっても私はドラえもんを見続けたいと思います


余談ですが
フー子が落ちてくる時に流れているBGMの詳細を
知っている人はいませんか?
気になって仕方がありません・・・

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

映画ドラえもんの底力を見た

シリーズ24作目。
ここまでの作品の中でもトップクラスの出来だった。
{netabare}
作画は過去最高。前作がひどかったのだけど、この変わりようはすごい。

導入部分の、フーコとの出会いなんかもワクワクしたつくりになっていて、興味を引かれたし、フーコがとにかくかわいくて良かった。

そしてのび太たちは風の民が住む世界へと迷いこむ。この世界観がまた良くできている。生物も独自だし、服装や全体的なコンセプトデザインがかっこいい。

風の民との交流を経て、絆を深め、一緒に嵐族と呼ばれる悪者をやっつけるという展開。しかし、スネ夫っていつもこういう役回りだよなー笑。逆にジャイアンはかなりおいしい役回りとなっていた。

敵もなかなか強力で、途中でドラえもんのポケットを制限したので緊張感があった。
ラストは地球の命運をかけた戦いにもなって、スケールも大きくて良かった。空中戦やフーコの特攻も作画がハイレベルでかっこよかった。

ドラえもん作品にしては脚本がかなりまとまっていた印象で最後なんてウルッときた。

切ない良作だった。これがドラえもんの本気か。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

64.0 11 2003年度アニメランキング11位
映画 犬夜叉 鏡の中の夢幻城(アニメ映画)

2002年12月21日
★★★★☆ 3.6 (33)
295人が棚に入れました
放映開始以来絶大な人気を誇る、高橋留美子原作のTVアニメ「犬夜叉」の劇場版第2弾。本作も前作と同じく完全オリジナル・ストーリー。日本の神話『竹取物語』をモチーフに、宿敵・奈落を追い詰めた犬夜叉とかごめの前に強大な力を持つ謎の女・神久夜(かぐや)が現われ、“5つのアイテム"をめぐって犬夜叉と壮絶な闘いを繰り広げる。 時は戦国時代。現代からタイムスリップしてしまった中学3年生のかごめと、妖怪と人間の間に生まれた半妖の少年犬夜叉は、弥勒、珊瑚、七宝とともに犬夜叉50年来の因縁の宿敵・奈落と最後の戦いに挑む。そして、いよいよ奈落を追い詰めていた…。不思議なことに、その夜から満月が何日も続く奇妙な現象が起こり始めた。そんな時、犬夜叉たちの前に、“天空の姫・神久夜(かぐや)"と名乗る謎の女が現われる。時を自在に操り、犬夜叉最大の敵として現われた神久夜の正体は? そして奈落との関係とは? 封印は解かれ、夢幻の扉がついに開かれる。

くろゆき* さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

命を惜しみ涙することは、 恥ではありません。

・まずこの映画の鑑賞のポイントは予告のアオリを忘れることです。
 犬夜叉と桔梗の過去もでてきますし、殺生丸様も活躍しますが、この映画のポイントはそこではないからです。

・犬夜叉ご本人様のかっこよさと子どもたちの成長がポイントです。
 この映画のクライマックスあたりを見たときに私が感じたのは、ウルトラマンティガやガイアの雰囲気です。
 ヒーローものということもあるのですが、犬夜叉が子ども達の思いを受けて、さらに強くなるあたりでそう感じたのです。
 話ちょいずれますが、ガイアは、昔、NHKで放送されていた「少年ドラマシリーズ」の雰囲気をもっているなあと感じていて、好きなんです。ジュブナイルものですね。

 犬夜叉は今回こどもたちに「犬夜叉兄ちゃん」と呼ばれています。
 いいんだな~これが!

・四闘神の刻印を受け、蓬莱島から出られない半妖の子どもたち。
 そして、鳴動の釜のいけにえになるしかない子どもたち。
 そしてその運命を受け入れてしまって、抵抗する気力のないこどもたち(そんなにはっきりと沈んでいるようには描かれてませんが)
 いずれくるだろう死を受け入れている子どもたちに犬夜叉はいらだつのです。
 「そんなに簡単に死ぬなんてこと考えるんじゃねえ」
  (のような犬夜叉のせりふがでてきます。)

 自分が犠牲になればしばらくは他のみんなが助かると思っている浅葱といっしょに犬夜叉は鳴動の釜に落ちてしまうのですが、そこでも犬夜叉はあきらめない。
 炎の中、とにかく、浅葱をかばい、はげましながら、活路を見出そうとする。
 ここでも、確か「死ぬんじゃない」という言葉があったと思う。

 この「簡単に死ぬことを考えるな!」というのが主張のひとつだと思う。

 この釜の中で、守り巫女泰と犬夜叉の会話があるんだけど、それはおいといて…

 CAP関係の本を読むと、虐待を受けている子どもは、だんだんその虐待に抵抗する気力がなくなるようなことが書いてあった。 
 前に長い間監禁されていた女の子が救出されたけれど、その時、逃げる機会があっただろうになぜ逃げなかった?という意見があったそうだけど、支配される関係ができてしまうと、抵抗する気力は失われていってしまうんだそうだ。
 監禁されてしまった場合、CAPの講習は役にたつのか?というのに対し、役にはたたないが、子どもに希望を持たせることはできるかもしれないという。

 犬夜叉のあきらめの悪い前向きな行動は、子どもたちの心に光を希望を与えたんだと思う。

 同じ刻印を持つ半妖の犬夜叉はその運命をもちろん受け入れない。
 島から逃げずに(刻印があるから逃げられないけど)、結界を壊し、四闘神を倒そうとする。
 自分の手で未来を切り開こうとする犬夜叉の姿が、もちろんそれはいつもの彼の姿だけど、すごくいいのです。
 そして、犬夜叉はただ運命にしたがうだけの子どもたちを助けようとはしない。 たちあがった子どもたちを助けようとするのです。
 (この辺、昔話のモチーフなんですよね。いい昔話っていうのは、かならず主人公が困難を乗り越えて成長するんです。園や小学校で語る(語るべき?な)のはそういう昔話なんです)


・えー、上でおいといた、釜の中の犬夜叉と泰の会話。
 ここで泰から蓬莱島の過去が話されるのだけど、妖怪と人間(と半妖)の楽土ではあるけれど、
 外の世界で、どちらにも属さない半妖の生きる道は厳しい。
 そこで泰は半妖を守るため、島を隠すことにした。

 大切なものを厳しい外の世界から隔離して守ろうとした泰の愛。
 厳しい現実を受け止め、切り開いていこうとする犬夜叉の姿。
 その姿を見て、自分は間違っていたのかと気づく泰。
 今の犬夜叉の強さは、そばにいるかごめ、仲間たちの存在のおかげ。
 それは外に出ていかなければ得られなかったものだろう。
 隠すってことは愛しているようで、その存在を認めてない、力を信じていないことにもなるのかもしれない。

 このあたり、他のアクションシーンに隠れてしまいそうですが、大事なとこだと思う。でも聞き逃してしまいそうなの。

 この後、釜からの脱出になるのですが、泰がごちゃごちゃいうのは、聞いてるんだろうけど、
 犬夜叉は「俺は四闘神を倒すだけだ!」とか言い切ってしまって、それがまたいいんだな。
 泰も「それでいい」と力を貸してくれるし。

 ここの脱出シーン、かっこいいというかおもしろいんです。


ここからはある程度、ストーリーにそった感想というか突っ込みを。

・オープニングの部分は、スタッフが「バカメインタイトル」と言っていたそうですが、それに恥じないすばらしい出来でした。もう見ていて、すごく高揚します。
四闘神の音楽が今までとは違った雰囲気を出していて、炎を刀で斬ったようなところへ「犬夜叉 山口勝平」など名前が出るわけですが、それがなぜか泣けるくらい感動する。
それがしばらく続いたあと、定番のメインタイトル。

ここで、島から逃げてきた藍を剛羅から助けるのですが、ここのポイントはパパ弥勒(笑)。
雲母の上で衣の中に藍をかばい、「大丈夫ですか?」だかなんだか声をかける。
弥勒さまの腕の中はさぞかし気持ちがいいことと…
ついでに、「もう安心ですよ……とはいえませんか…」のようなせりふがらしくて、好きです。

そして、藍の「犬夜叉にいちゃん!」が大大ポイント。(私、犬夜叉と草太のからみも好きなもので)
50年前の少しの時間の出会いで、お互いよく名前覚えてたな~というのが突っ込みどころですが、全編にただよう?「犬夜叉兄ちゃん」という呼び方はサイコーです。
ただ、好みでいったら最初に犬夜叉が藍とかごめの横を通り過ぎるポーズ(空中を歩いているようなポーズ、しかもスローモー)はいまひとつ。なんか笑えるんだもん。

・背中の刻印(傷)を犬夜叉が感じ、背中を見せるシーンは、犬夜叉が見せることを拒んだので「おすわり」で無理矢理の形だったのですが、それが残念~
これじゃ傷の手当てといっしょです~。
犬夜叉が髪かきあげて、背中を見せてくれたらよかったのに~(色っぽくね。無理!)

・殺生丸さまに関してはいうことなし。
予告の「父上の御意志(意思?遺志?)とあらば…」とは関係なく行動し(多少は気にしてたのかもしれないけど)、自分で自分の分の決着だけをつけてくのがらしくて好き。
犬夜叉とからまないのがポイント高いです。
(凶羅だけを倒しても刻印はひとつしか消えないし、犬夜叉が決着つけるまでは兄も島からでられなかったはずなんだけど、いいのよ、そんなことは)
もう見られないだろうと思っていた蒼龍破も見られたし。
自分と同類と凶羅は言っていたけど、前作までに殺兄も成長していたんだと深読みしたい。
だから、殺戮だけを喜びとする凶羅とは違う強さがあったと。

・別れの歌
この歌が流れるところは、漫画でもテレビアニメでもなかった雰囲気の絵です。
村の様子が異国の感じで、神秘的。
もう少し、こどもたちの楽器演奏を見たかった気もするんですが、この歌の導入はよかったんじゃないかな。

釜に落ちた犬夜叉と浅葱と助けるためにこの歌を解読するわけだけど、今回の「妖の手」の役は七宝ちゃんというのが、意表をつかれたというかなんというか…
私、いろんな情報を知るまでは、釜落ちがクライマックスだと思ってたので、この手は半妖だけど犬夜叉だと思ってました。というか犬夜叉にしてほしかった。
でも浅葱といっしょに落ちた犬夜叉はよかった!炎の中、浅葱をかばいながらがんばる姿。(パパ犬夜叉)
金剛槍破ででてくるとこもよかったよ~
(弥勒がもっと静かにでてこられないのかとかなんとかけちつけるとこも笑える。こういう派手な技をかますとこがツボだよなー)


・釜の中の泰と犬夜叉のせりふや、犠牲になろうとする浅葱関係の感想は上記のとおり。

・玉匣の箱は、浦島伝説の玉手箱と同じなんだけど、だから映画を見る前は色っぽいものを考えていた、というより何に使うんだ?と。
玉匣の箱はもともと櫛など化粧道具を入れておいたものだから、あずけた箱をあけるとしたら自分以外の女なわけで…
もちろんそんな展開ではなくて、「あけてはいけない箱」っていう意味で使われている。四闘神のエネルギーを封印するものに使われていた。
昔話風にいうなら、あけることは「禁忌を犯す」って感じですね。

・釜から脱出するとこは「金剛槍破」
 結界で犬夜叉の技の影響からみんなを守る弥勒様のナイスな突っ込みのような無駄な大技なのかもしれませんが、やはりここは犬夜叉らしくて、みどころでもあり、笑いどころでもあります。
 今回の映画の弥勒さまは、せりふもかなり弥勒らしさがあって、いいんじゃないかな~って思ってます。辻谷さんもやってておもしろかったんじゃないかと。
めずらしく、ご自分のサイトのBBSにも顔を出し、「今舞台挨拶に向かう新幹線の中です」とか、個レスもつけてるし。←珍しいですよね?
 あ、毒虫吸って倒れてる弥勒さまがよかったと私の友人は言っておりました。
 毒にやられる弥勒さまはポイント高いですからね~♪

・上記玉匣の箱はクローン桔梗さまに奪われ、箱を開けられ、犬夜叉は桔梗が偽者と知りつつ闘うのですが、偽者なのに斬れない犬夜叉がツボ。男ってだめだねー。
ただ私はこれがかごめだったら「偽者だー!」とばさーっと斬れるような気もするんですが。桔梗の「複製」っていうのがまた斬りにくいんじゃないかと。
ダメなやつだがそこが好き。

・今回のかごめはラストは決めるけどサポート役で、ものたりないような気もするけれど、犬夜叉との関係ではもう安定しているのかもしれないから、いいのかも。
原作でもそんなとこあるし。
 突っ込みどころとしては、いかだも躊躇なく組めるらしいサバイバル能力ですね。

・今回アクションシーンが多いというのも見所で、私はそういうのも好きなので、この部分も楽しめました。
 弥勒と珊瑚は雲母にのる空中のシーンが多く、斉天砲がばんばん打ち込まれ、そこは単調なイメージもあることはあるのですが、余裕のある2回目は背景などにも注目でき、けっこういいじゃないなんても。

 龍羅の技も絵的に派手で好きなんですが、わ、技名がわからない!
 聞き取れないー。パンフレットにも書いてなかったと思う。
 息子が○○○○と言ってくれたんだけど、さだかではない。

 龍羅との闘いでは、倒れても倒れても起き上がってくる犬夜叉がよく、そこがまた子どもたちの気持ちを動かす要因にもなっている。
 抵抗する子どもたちの様子、ラストで弓を持ってくるこどもたちは、大人の私には素直な描き方、また構図で気恥ずかしくなってしまうんだけど、でも泣ける。

 特番でも流れたラストの犬夜叉がかごめちゃんと蛍に囲まれるとこは美しく好きなシーン。がんばるものには救いの手があるもの。

・EDの後日談
 蓬莱島を出たこどもたちがどうなったかを描いていて、犬夜叉を慕っているのがうれしい。
 邪見の自転車のりも息子にはうけていた。
 私は殺生丸さまの美しいカットと右手をみつめる弥勒さまがすごくいいと思う。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

63.9 13 2003年度アニメランキング13位
アニマトリックス(アニメ映画)

2003年5月24日
★★★★☆ 3.6 (35)
145人が棚に入れました
斬新でスタイリッシュな映像とともに仮想現実が人間を支配するという未来像が衝撃を与えた「マトリックス」。そのリアルで奥深い世界観をアニメーションで表現した9編の短編オムニバス。ウォシャウスキー兄弟と日本人を中心とした世界のトップ・クリエイターのコラボレートにより実現したスペシャル・プロジェクト。

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

どこかでみたよなサイバーな

この2013年も末を迎えようとする時に?なぜかアニマトリクス。
ダンナのDVD棚にあったから。
2003年作品…10年以上前の作品なんですね。
プロデューサーがマイケル・アリアス、竹内宏彰、ウォシャウスキー兄弟。
各話監督やデザインに川尻善昭、森本晃司、前田真宏、渡辺信一郎などなど。


オムニバス作品で、
だいたいサイバーな目の疲れる感じでしたが、渡辺信一郎のディザがかったモノクロの映像の作品、帽子被った渋いハードボイルド探偵が出て来て、カッコ良かったです。クラシカルなタイプライターの様な形のパーソナルコンピュータをカタカタいじるんですよ。暗い古びたモニターに浮かび上がる飾りないデジタルな文字の通信て、ドキドキしますね。

あとやはり渡辺氏の、機関に追われる高校生の話…
俺だけがこの日常に馴染めなくなっていることに気づく…とか
切ったはずなのに鳴る携帯電話…
やつらから逃げろと助言する謎の声…
そんなどこかで観た感じで世界線を跳んで逃げる人の話でフハハとなりました。


一番はじめの3DCGな作品、ガタイのいい男女が目隠ししてかっちょよくカタナで斬り合うのですが、だんだんと服が破れていって…

女のスカートがパラッ→男が目隠しをちょっと引き上げてチラッ、いいお尻確認、oh〜(^_−)−☆

男のズボンがバサッ→女が目隠しを引き上げてチラッ、映らない何かを確認、ニヤッ☆〜(ゝ。∂)

何やってんの…?ておかしかったです。


あとは「電脳コイル」を彷彿とする様な、更新されていない旧い街に子供達が入り込む話や、ロボットが一斉駆除される「火の鳥」のロビタみたいな話もありました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 19

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

日本アニメに対するレスペクト

この作品には強く感銘を受けました。
当時世界を席巻していた「マトリックス」シリーズの産みの親
ウォシャウスキー姉弟が「甲殻機動隊」等の日本のアニメに
インスパイアを受けた事を表明し、そのレスペクトとして
作られた作品だからです。

構成は全8作の短編からなるシークエンス(オムニバス)ですが、
どれも役割は違うが、大きな作品への構成として
興味深い作品達となっていました。
特に「セカンド・ルネッサンス」は
「マトリックス」と言う作品の背景を描いていて
歴史書のようでもあった。
※銀河英雄伝説でも、時折こうゆう話が存在する。
ちなみに「プログラム」は我等が川尻善昭の作品
(もちろんマッドハウス)、
その他にも日本人監督やスタッフなどが作成している。
「ビヨンド」や「キッズ・ストーリー」も好きですね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

missing31 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

アニメーションとは何か

ご存知「マトリックス」の世界の外堀を埋める為に
制作された、複数のアニメーターによるオムニバスアニメ。

実験的であり、意欲的であり、チャレンジャブル。

アニメーション本来の面白さを思い出させてくれる実験的な手法で壮大な映画のバックグラウンドを基にしたストーリー。これで面白くない訳が無い。

ストーリーを面白くする最も大きな要因としてある、
世界観設定、背景、人物描写、ここが映画である「マトリックス」シリーズに
より補間されている為に、これだけ短い時間のアニメでここまで深みが出るのだ。

あなたが、アニメやラノベしか見る事の出来ないいわゆる萌え豚で無いのなら
「マトリックス」の第一作を観た後にこのアニメを観てほしい。

かつての手塚治や宮崎駿が志した実験的なアニメーションと、
しっかりとしたストーリーに彩られた素晴らしい作品である。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

63.8 14 2003年度アニメランキング14位
映画 あたしンち(アニメ映画)

2003年12月6日
★★★★☆ 3.6 (15)
114人が棚に入れました
“母"の強烈なキャラクターと日常の些細な出来事を独自の視点で捉えた“あるある感"溢れる描写が評判を呼んでいるけらえいこ原作の同名漫画を、TVアニメ化に続いて映画化したアニメーション。映画版独自のオリジナル・ストーリーで、母とみかんが入れ替わってしまったタチバナ家の一大騒動を描く。 世間の常識とは無縁に生きるたくましい母の行動に振り回されっぱなしの、いつもと変わらぬタチバナ家。ところがある雨の日、歩道橋で足を滑らせたみかんと母が頭をぶつけてしまう。しかもその瞬間、雷が2人を直撃。すると、信じられないことにみかんの体と母の体が入れ替わってしまった。ユズヒコと父は呆然。とりあえず、みかんになった母はみかんの代わりに登校するが、案の定大暴走。一方、母になったみかんも母の体を持て余し、慣れない家事に右往左往。そしてこんなときに、よりによって高校生活最大のイベント、修学旅行がやって来た。

61.3 15 2003年度アニメランキング15位
劇場版ポケットモンスター/おどるポケモンひみつ基地(アニメ映画)

2003年7月19日
★★★★☆ 3.4 (22)
126人が棚に入れました
ポケモン新シリーズ<アドバンスジェネレーション>の劇場版第1弾「七夜の願い星 ジラーチ」と同時上映の短編アニメ。ピカチュウやニャースらお馴染みのポケモンたちがひたすら踊って楽しいバトルを繰り広げるドタバタ・コメディ。吉本新喜劇の山田花子がナレーションを担当。

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

ニャースが留守番をまかされたロケット団のひみつ基地。ニャースはポケモンを自由にあやつれる"モンスターダンシングボール"を使い、ボスに気に入られようとはりきる!一方、ピカチュウたちは偶然このひみつ基地を発見し、とらわれの身の"ささやきポケモン"ゴニョニョを助け出そうとする。ところが"モンスターダンシングボール"が突然動き出し、ダンス、ダンスの大さわぎに!そこにドゴームやルンパッパもくわわってもう大変!!ニャースが留守番中のひみつ基地、どうなってしまうのか!


この作品が短編の中でもかなり印象的だった記憶。
伸るか反るかポルカ踊るかのリズムよ

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

60.7 16 2003年度アニメランキング16位
キリクと魔女(アニメ映画)

2003年8月2日
★★★★☆ 3.4 (10)
101人が棚に入れました
本国フランスで大ヒットを記録し、世界各国の映画祭で多くの賞に輝いたアドベンチャー・アニメ。アフリカの村に生きる少年が、持ち前の好奇心と知恵をたずさえ、恐ろしい魔女が村の男たちを襲う本当の理由を求めて冒険の旅に出る。原作・監督・脚本は本作が初の長編となるミッシェル・オスロ。スタジオジブリの第1回洋画アニメーション提供作品。アフリカの村。ある日、小さな男の子が母親の胎内から自力で生まれ出てきた。そして、自分でへその緒を切ると自らキリクと名乗るのだった。彼が生まれた村は今、窮地に立たされている。魔女カラバの脅威に晒されていたのだ。キリクの父親や村の男たちは、カラバに戦いを挑み、その結果みな彼女に喰われてしまった。カラバの呪いによって村の泉は枯れ、黄金も奪われてしまった。そんな中、キリクはカラバとの対決に向かった叔父について行き彼の危機を救う。その後も、持ち前の機転で村人の窮地を防ぐキリクは“どうして魔女カラバは意地悪なの?”との疑問を強くしていく。その質問に“お山の賢者”だけが答えられると知ったキリクは、危険を顧みず彼のもとに向かうのだった…。

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

あにこれの人たち、みんな見ようぜ…

 この作品について、レビューをしているのが、あにこれがオープンしてからだいぶ経過した2011年9月現在においても、わたししか、この作品にふれていない、ということについて、このコミュニティの驚異的な偏りを感じる…。



 アフリカを舞台にした童話風の内容で、男の子がかわいいです。
 あと、高畑さんがローカライズにかかわっています。
 童話って、どう感想をのべていいものやらいま一つわからないですが、少なくとも映像や演出だけで相当に楽しめます。

 「ものすごく超よかったです!」「さいこー!」「感動した!」「せーの…、キリク、サイコー!きゃはははは」
 ……とまでは言いませんが、まあ見て損はないと思います。
 家族での鑑賞にも最適です。



 それと、かなりどうでもいい感想を述べると、
 わたしは神木隆之介くんの顔をみるだけでメロメロになってしまうどうしようもない大人なので、神木くんが声をしているというそれだけでも、おなかいっぱいになる。そんなアニメです。
 DVD版では、むかしの神木くんがアフレコをしているところの特典映像がついていて、高畑さんが、神木くんに対してニマァ~っと、頬をゆるませているところが見られます。
 神木くんが、鬼かわいい時期の映像なので、まあ、高畑さんだってそうなるよね…。神木くんに関してはショタとかなんとか、そういう問題じゃ…ないよね…

投稿 : 2024/11/16
♥ : 12

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

しかたないから見たよ。

ニコの吹き替え動画で40分ぐらい。垂れ流しで
20分ぐらいから全然内容頭に入ってねー
動物王国っぽくなってきたとこでダウン

魔女最初の論法が自分に似てる、いつもああやって
変なところにだけ焦点当てて、人を騙くらかすんだ
自己中は多分ここが生命線。

シュールだな、と思ってみてたら同じく「シュールだな」
ってコメあって「シュールじゃなくて童話だ」とさ。
あ、はいすみません。あと雰囲気がディズニーのダンボっぽい


<以下、特定の人物用>


コミュの偏りはレビュー色々読んでずっと思ってた。
ここ純粋なアニオタがほぼいない。
いや、正確な意味で純粋な、ピュアなアニオタが異様に多い
違うな、ピュアなアニメ好き が多いんだ。

つい最近、隊長様がどこだったかの掲示板に貼り付けた
ここの紹介状のあまりものを運良く見つけて来たんだけど
この紹介制が偏りの原因の一つなんじゃねーかな

ピュアがピュアを呼んで来る、まだ自分以上の毒物見てないし
だからこそ荒れないし、雰囲気が良い感じになってる。

自分は感覚がまだ一般人だし、一応ピュアな面もあるから、
毒だらけな匿名系の場所よりはこっちのが良いけど。


そーゆー意味じゃこの作品もピュア寄りっしょ。
単にマイナーなだけで、一番の偏りとは関係無い気がする。

ここ一言で言えば「アニメへの着眼点が偏ってるコミュ」

で、偏りの原因のもう一つが、優秀な解説つきの教祖様的存在
つまりはさ、特定の人物みたいな人ww一種の洗脳だな

あの人がこー感じてるから、こー感じないとなー的なね。
実際俺も最初すげー影響されたもの。


自分が知ってるタイプの、汚れまくって変態亜空間理論を
ぶちかまして来る生粋のアニオタはここには来ない気がする。
2chの特定スレ行くか、そういう人等のコミュがありそう。

変態系売りにしてる人結構いるけどさ、本当にどっかいっち
まってるやつはそんなもんじゃねーよ。

あいつ等はこれ系のもきっと見てるはず、教養としてね。
俺が他レビューに色々書いてる知識方面の事は、大体そーゆー
人たちからの受け売りで、実際アニメの話はほぼ専門外。
アニメ見てる数も全然及ばないしね。

ただ、そいつ等が例えばこのアニメ見てどういう話を始める
かは少し分かる。・・通常ありえないところに注目するんだぜ。
変態方向じゃないにしてもね。


コミュ全体の事を考えるなら、もうちょい欲しいかなー
着眼点が一般的じゃなくて、数見てて、そこそこ文章書ける人。
どの部分に注目するかが違えばアニメの評価も変わるしさ、
アンサイクロペディアの編集してるような猛者来ないかな・・

まあ最初は教祖的な人に依存でも良いから、教祖沢山いれば
色々な感想が出てくるし良い刺激になるんじゃねーかな、とか。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

camuson さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

印象度:50

1998年のフランス・ベルギー・ルクセンブルクのアニメ映画。

この作品を見た日本人の多くが一寸法師を連想すると思います。
黒人裸族版の一寸法師と言える作品で、
生まれたばかりの小さな赤ん坊が魔女を退治に出かけるという童話です。


黒人裸族の村を舞台にしたことにより、
画面が切り絵のように引き締まり、
絵としての芸術性が高まっているのは事実ですが、
原始的な生活をする部族としてあえて他の人種(監督は白人)を選択するのは、
人種差別などの面でリスキーな選択だったのではないかと思います。
(特に問題にする向きはないようなので成功で何よりでした。)

話の内容が子供向けであることを考えると、
絵としての芸術性よりも、
もっとデフォルメしてオーバーアクションでキビキビ動かした方が、
子供も大人も楽しめるような気がします。
そうじゃないところを狙ったのでしょうが・・・

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

計測不能 17 2003年度アニメランキング17位
スティッチ!ザ・ムービー Stitch! The Movie(アニメ映画)

2003年8月26日
★★★★☆ 3.7 (3)
43人が棚に入れました
ハワイに住み始めたスティッチとジャンバ博士、プリークリーら。ある日突然、ジャンバ博士が昔の同僚のハムスター・ヴィールに捕まった。ジャンバ博士を助けるために、リロとスティッチが立ち上がった。

計測不能 17 2003年度アニメランキング17位
ピーター・パン2/ネバーランドの秘密(アニメ映画)

2002年12月21日
★★★★☆ 3.8 (4)
35人が棚に入れました
1953年、ディズニーによって制作され、以来世界中で愛され続けるファンタジー・アニメ「ピーター・パン」。原作者J・M・バリーがピーター・パンの基になった小説『小さな白い鳥』を発表してから100年目にあたる2002年、永遠の傑作アニメの続編がついに登場。今度は母となったウェンディの子どもたちがネバーランドで大冒険を繰り広げる。 第2次大戦下のロンドン。ピーター・パンと共に夢の島“ネバーランド"を冒険したウェンディも、今は2児の母となっていた。それでも彼女はあの素敵な思い出を忘れずに、子どもたちに語り聞かせている。だが、幼い息子のダニーが興味津々に耳を傾ける一方、姉のジェーンは戦火の中、夢見る心を忘れて母の話を信じようとしない。そんな彼女の前にある夜、フック船長率いる空飛ぶ海賊船が現れる。フックにウェンディと間違われてネバーランドへ連れ去られるジェーン。そこへすかさずジェーンを助けにやってきたのは、あのピーター・パンだった。

計測不能 17 2003年度アニメランキング17位
トレジャー・プラネット(アニメ映画)

2003年7月12日
★★★★★ 4.3 (7)
32人が棚に入れました
少年が宇宙船に乗って仲間と共に莫大な財宝が眠るという伝説の宝の惑星を目指すSFファンタジー・アドベンチャー。ロバート・ルイス・スティーヴンソン原作による不朽の冒険小説『宝島』を、構想17年、制作4年半をかけてアニメ映画化。監督は「アラジン」「リトル・マーメイド/人魚姫」のロン・クレメンツとジョン・マスカー。 15歳の少年ジムは惑星モントレッサで母と2人暮らし。彼の父は、ジムがまだ幼い頃に家族を捨てて宇宙へと旅立ってしまった。ジムはその影響からか、トラブルばかり起こして母を困らせている。そんなある日、彼の家の近くに宇宙船が不時着。ジムは船内にいた瀕死の男を救出する。この時、男からある箱を渡されたジムは、男を追ってきた海賊の追跡を逃れ、宇宙物理学者ドップラー博士のもとへ辿り着く。そしてその箱を調べてみると、莫大な財宝が眠るという伝説の“トレジャー・プラネット"への地図が入っていた。

声優・キャラクター
ジョセフ・ゴードン・レヴィット、エマ・トンプソン、ブライアン・マーリー、デイヴィッド・ハイド・ピアース、マーティン・ショート、ローリー・メトカーフ、ロスコー・リー・ブラウン、加藤晴彦、小林聡美、若山弦蔵、稲葉実、山寺宏一、佐々木優子、郷里大輔

計測不能 17 2003年度アニメランキング17位
劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムグランプリン オーロラ谷の奇跡 リボンちゃん危機一髪!(アニメ映画)

2003年12月13日
★★★★★ 5.0 (1)
28人が棚に入れました
好奇心旺盛なハムスターのハム太郎とその仲間たちの活躍を描く人気TVアニメの劇場版第3弾。ハムちゃんずが囚われたリボンちゃんを救うため海賊ハムスターと対決する。監督は前2作も担当した出崎統。モーニング娘。の安倍なつみが新しいハムちゃん・プリンちゃん役で本格的な声優に初挑戦。同時上映は「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」。 どこかの世界の何者かが、鏡に伝説のスノー・プリンセスを映そうと呟いている。やがて、そこに映し出されたのは、何とリボンちゃんだった。そして、ハム太郎たちの暮らす街に大雪が降った日、リボンちゃんが見知らぬハムスターとどこかへ向かう。ハム太郎とハムちゃんずがその後を追うと、まぼろしの村に辿り着く。雪と氷に覆われたすてきな世界のはずが、もうずっと雪が降っていなかった。そこで村人は、鏡に映ったリボンちゃんに助けを求めたのだった。だがその矢先、リボンちゃんは突然現われた海賊ハムスターたちにさらわれてしまう…。

計測不能 17 2003年度アニメランキング17位
Pa-Pa-Pa ザ★ムービー パーマン(アニメ映画)

2003年3月8日
★★★★★ 5.0 (1)
22人が棚に入れました
1960年代に雑誌で連載され、その後2度にわたってTVアニメ化された藤子・F・不二雄原作の人気漫画の劇場版。パーマンセットを身に付けることで無敵のヒーロー“パーマン"に変身する小学生の男の子の活躍を描く。同時上映は「ドラえもん のび太とふしぎ風使い」。 正義感は強いけど普段は勉強もスポーツも苦手な小学生、須羽みつ夫は、宇宙の平和を守るバードマンによってパーマン1号に任命されて以来、ブービーことパーマン2号、紅一点のパーマン3号、そしてパーやんことパーマン4号と共に、地球の平和を守るためにがんばっていた。一方で“全日本悪者同盟"なる組織は、日頃のパーマンの活躍によってドロボウの仕事が成り立たず、金欠状態が続いて頭を抱えていた。そこで同盟の親分・ドン石川は一大決心。パーマンとの全面対決を宣言するのだった…。

計測不能 17 2003年度アニメランキング17位
それいけ!アンパンマン 怪傑ナガネギマンとドレミ姫(アニメ映画)

2003年7月12日
★★★★★ 5.0 (1)
18人が棚に入れました
人気TVアニメ「それいけ!アンパンマン」の劇場公開版「それいけ!アンパンマン ルビーの願い」と同時上映の短編アニメ。ばいきんまんの悪さに困っていたドレミ姫を救うため、アンパンマンがナガネギマンと一緒に大活躍。

計測不能 17 2003年度アニメランキング17位
冬の日(アニメ映画)

2003年12月13日
★★★★☆ 3.5 (6)
17人が棚に入れました
松尾芭蕉七部集『冬の日』を連句の形式そのままに、世界の錚々たるアニメーション作家35人のコラボレーションにより映像化。人形アニメの重鎮・川本喜八郎の呼びかけに、高畑勲や「頭山」が話題を呼んだ山村浩二、さらにはロシアの巨匠ユーリ・ノルシュテインらが集まり、独自の手法と感性で紡いだ大作アニメーション。 連句とは複数の歌人が句をつないでつくり上げる日本特有の文学形式で、前の人の下の句を引き継ぎ詠みつないでいくことで、世界観の変化やイマジネーションの広がりを楽しむもの。本作はそんな連句の特性を活かし、水彩や油絵に水墨画、さらには人形、CGなど様々なアニメーション形式とそれぞれに独自の世界を確立している作家個人の多彩な個性を堪能することができる。収録されている作品は川本喜八郎の2編を含む、全35組の36編。後半には、本作完成までの舞台裏を、参加した作家一人ひとりにスポットを当て記録したメイキングも収録。

計測不能 17 2003年度アニメランキング17位
ムーミン パペット・アニメーション(アニメ映画)

2003年7月19日
★★★★★ 4.4 (2)
17人が棚に入れました
フィンランド出身のトーベ・ヤンソンが生み出し、以来世界中で愛され続けるキャラクター“ムーミン"をパペット(人形)アニメーションで制作した79年のポーランド作品。日本公開に当たって、岸田今日子が一人で登場キャラクターすべての声を担当。全作品の中から6話を1章にまとめ、期間中、週替わりで計6章、全部で36話を上映。 森で変わった帽子を見つけたムーミンとスナフキンたち。パパにその帽子をプレゼントしたところ、パパはそれをゴミ箱として使ってしまった。けれども、そのゴミ箱は物を入れると変わった形になって出てくるのだった。それは実は魔法の帽子だった。ムーミンとスナフキンがその帽子にアリジゴクを入れてみると、言葉の虫と水とハリネズミに変身した。ある時、ムーミン自身がその帽子の中に入ってしまうと…。

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

BSプレミアムで放映中

BSプレミアムで再放送中。
http://www9.nhk.or.jp/anime/moomins_puppet/
原作のトーベ・ヤンソン監修で1979年にポーランドで制作されたもの。

あにこれに登録されているのは古いやつかな?
2013年にきれいになったデジタルリマスター版が出ました。声を松たか子と段田安則が吹き替え直してます。

ムーミン パペット・アニメーション DVD-BOX
http://amazon.co.jp/dp/B00C1Y46EE

パペットアニメーション。人形劇というかコラージュというか。色とりどりで手触りのある感じで懐かしい雰囲気。
普通のアニメのように細かな表情付けはない代わりに、手作り感のいじらしさを楽しむものかな。
クラシックでお洒落なお裁縫箱のような中身がギュッと詰まってます。

ムーミン辞典によると、ムーミンの大きさの設定は「電話帳くらい」らしい。フィンランドの電話帳がいかほどか、日本のNTTのと同定義でよいのかわかりませんが
そんな電話帳サイズのスケールも感じられる作りです。
かわいいよ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

計測不能 17 2003年度アニメランキング17位
ウォレスとグルミットのおすすめ生活(アニメ映画)

2002年12月21日
★★★★★ 5.0 (1)
17人が棚に入れました
クレイ・アニメーションの鬼才ニック・パークが「ウォレスとグルミット、危機一髪!」以来7年ぶりに手掛けた同シリーズ作品。発明家ウォレスが日常生活を快適にするため(?)に作った様々な発明品をフィーチャーした全10篇からなる短編シリーズ。そのうち6作品(「サッカー」「雪だるま」「クリスマスカード」「ばんごはん」「テレビ」「おつかい」)が、2002年12月に『英国職人アート・アニメーション特集』において劇場公開された。
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