津波おすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの津波成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月11日の時点で一番の津波おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.2 1 津波アニメランキング1位
現実主義勇者の王国再建記(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (288)
978人が棚に入れました
たったひとりの身内である祖父を亡くした相馬一也は、ある日、突然、異世界に勇者として召喚されてしまう。召喚された先は、まるで中世ヨーロッパのようなエルフリーデン王国であった。勇者どころか、ごくふつうの青年のソーマだが、持ち前の合理的精神と現代知識から、次々と新しい政策を打ち出し、傾きかけていた王国の財政政治体制を立て直していく。ソーマと共に歩むのは、エルフリーデン王国の王女リーシア、王国一の武を誇るダークエルフのアイーシャ、怜悧な頭脳を持つハクヤ、大食いのポンチョ、歌姫のジュナ、動物と意思疎通できる少女トモエなど、多才で個性的な仲間たち。現代知識で窮地の王国を再生する異世界内政 ファンタジー、『現実主義勇者の王国再建記』。いよいよ開幕!

声優・キャラクター
小林裕介、水瀬いのり

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

内政無双のなろう小説原作アニメ(第2部制作決定: 2022年1月より放送予定!)

公式略称は「現国」です。

オーバーラップから原作が出版されています。既刊15巻で、今のところ外伝的な短編集などは出てなくて全部作品タイトル「現実主義勇者の王国再建記」+ローマ数字の巻番号の各巻タイトルで出版されています。

各巻のページ数はそれなりに多いですが、原作はわりとサクサク読めます。さすがはライトノベル(笑)。

アニメはどうやらキャラクターデザインも含めてコミカライズ版をベースにしているようで、トモエなどライトノベル版とアニメでは結構違った感じになっているキャラクターもいます。


さてお話ですが、主人公のソーマ・カズヤ(相馬一也)は両親を失った後に一緒に暮らしていた祖父とも死に別れ、天涯孤独となったところで大学入試合格直後に異世界の王国エルフリーデンに召喚されます。

アニメ第1話での経緯でエルフリーデン国王から王位を禅譲され、暫定国王として財政的に疲弊したエルフリーデン王国を再建するというのが、とりあえずのストーリーとなっています。

召喚勇者にありがちな「戦う上で最強」的な能力はソーマには特になく、主に頭脳労働+(やや強力な)遠隔操作系の能力で、作品序盤では内政強化を基本とする王国再建、それ以降は外交や軍事的な働きで王国の隆盛へと力を揮っていくお話です。

主人公最強系として楽しめる要素はほとんど無く、ある種大河ドラマ的なのんびりと長い話ですが、アニメではたぶん原作既読なら想定できるそれなりに良い区切りで終わると想定できるので、最終回まで観てもそれなりに満足できる最終回を迎えるんじゃないかと思っています。

ただ、7月中放送の5話でも(原作由来の)人によってはしょうもないと感じるかもしれないパロディやオマージュ的な描写が鼻につくかもしれないので、肌に合わないという人も当然出てくるとは思います。

たぶん、流血描写はゼロじゃないけど少なめだとは思います。必ずしもアニメ化向きの話じゃないのかもしれませんが、私は原作が好きなので最終回まで観る予定です。

2021.10.3追記:
最終話で「半端なところで終わるじゃん、どうするつもりなんだろう?」って思っていたら、番組が終わった後に普通に第2部の放送予定のアナウンスがありました。

ロロアがさんざん思わせぶりに出てたことを考えても、普通に分割2クール制作で単純に話数でクール分割したと考えて差し支えない気がします。原作は大好きな作品で、ここからも原作ストーリーは面白いので第2部に期待しています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

物語の趣旨は大変素晴らしいので、もっと深く描いてほしかった

この物語で『原作者の言いたいこと・やりたいこと』は良くわかります。
しかし、それならば、もっともっと深く描いてほしかったです。
この物語は、内容が浅すぎて、都合よすぎる筋書だったのが残念です。

この物語では、現代人の相馬一也が異世界に召喚され、その国の王として傾いた財政を立て直し、国を繁栄させます。

相馬が召喚されたエルフリーデン王国は、無能な国王により財政が傾いていました。
(でも今の日本ほど借金まみれではありません。
 ちなみに今の日本は、先進国の中でもダントツに借金まみれの国家です。
 借金額を日本の人口で割ると、赤ん坊から老人まで一人当たり一千万円ほどの
 借金を抱えており、いつ財政破綻しても不思議ではありません。
 また余計なことを書いてしまいました…)

その財政を立て直すために相馬は、農業改革や人材登用、土木事業など、現実的なことを着実に実践します。
この発想は、凄く共感できます。
異世界で現世の手法を用いることは、画期的であり正しいやり方です。

しかし、物語の内容が浅すぎるのが、このアニメを『素晴らしい』と言えなくしています。
それさえできていたら、きっと素晴らしい物語として長年語られていたでしょう。

例えば農業改革は実施する際に幾多の困難があるはずですが、その困難を全く描いていません。

(実際の例として、江戸時代に膨大な借金を抱えていた米沢藩の藩主となった上杉鷹山が
 財政を立て直す際は、素晴らしい改革を実行しましたが、何度も重役連中に妨害
 されました。
 それでも血のにじむような努力で少しずつ財政を立て直したのです。
 ちなみにケネディ大統領の最も尊敬する日本人が上杉鷹山でした。)

藩主が先頭に立って改革しても妨害があったのです。現体制を変革するのはそれほど大変なことなのです。

それに人材登用で、『先ず隗より始めよ』の諺(ことわざ)を用いたのであれば、
2回目以降の人材登用の様子を描いて多数の有能な者を見いだす描写をしてほしかった。
それが全く描かれず、逆に1回目の人材登用で得た『隗』に相当するポンチョを後半もずっと重要な役につけていました。
これじゃ口是心非(こうぜしんぴ)です。

そして、最も残念だと私が感じたことは、現実主義路線だったにもかかわらず、最後は戦争で問題を解決してしまったこと。
戦争で物事が解決するのであれば、この物語の趣旨が全く意味をなしません。
しかも、その戦いの内容も浅すぎて、都合よく描かれすぎています。

但し、良い内容も多くありました。例えば…
・王様が部下と同じ食事をとり倹約に努めたこと
・博物館に展示されていた勇者の袋を作業に用いて有効活用したこと
・港を建設する際に住民の声を聴き津波に備えたこと
・土木工事の最中に、その人員をすべて災害救助に向かわせたこと 等々


物語の趣旨は大変素晴らしいので、もっと深く描いてほしかったですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 29

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

現実主義はさて置いて、ためになるアニメです。

極めて地味な異世界召喚アニメ。
勇者カズヤが王になり、内政で国を立て直す物語。

まず、勇者の能力がぱっとしない。
そして、派手な魔法も剣技もない。
その上、戦争描写も緊張感がない。
さらに、部下も資源も人材もない。

しかし、何もない中でも地道に国を立て直す。
登用のために人を募集。
食・歌等の娯楽、情報の透明化で人心掌握。
経済再建のため、あらゆる手段で金儲け。
流通のため、道路整備や港湾整備。
果ては、リスク管理まで。
なかなか興味深く視聴させてもらいました。

私がもっとも感心したのは、港湾都市建設地の決定過程です。
伝承や地形を慎重に検討し、災害リスクのより低い場所に立地を変更。
これは、新設のためにもっとも重要なことです。
情報を軽視したことでの悲劇は古今東西枚挙にいとまがありません。

キャラとしては、やっぱりカズヤですね。
王の器ではないにしても、その謙虚で冷静な分析力は称賛に価します。
彼の人を大切にする姿勢は見習わなければなりません。
姫リーシアは何のかんのと言いながら、カズヤを信頼しているよう。
最初はツンだったけど、徐々にデレへ。
いい夫婦になりそうです。

物語はまだ序盤のようです。
様々な国や勢力、そして魔王軍も。
隣国アミドニア公国ロロアや大国グランケイオス帝国のユーフォリア姉妹。
各王女たちが話にどう絡んでくるか気になります。
2期は外交がメインになるかもしれません。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

68.3 2 津波アニメランキング2位
オーバーテイク!(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (103)
247人が棚に入れました
「F4」、フォーミュラ4。 「F1」を頂点としたフォーミュラカーレースの入門カテゴリーで、 上級カテゴリーに優秀な若手ドライバーを輩出しており、 シリーズ発足以来、「モータースポーツの甲子園」としての役割を担う。 そのサーキットに、ひとりの男が足を踏み入れる。 眞賀孝哉。フォトグラファーとして活動しているが、 現在はとある理由によってスランプの渦中にある。 取材に訪れた富士スピードウェイで、高校生「F4」レーサー、浅雛悠の走りを 目の当たりにする孝哉。 その愚直なまでのひたむきさに、久しく感じていなかった胸の高鳴りを 自身の裡に蘇らせる......。 それをきっかけとして、彼は弱小チーム「小牧モータース」と共に、 悠を応援しその夢を叶えようと決意。 いつしか、性格も年齢も全く異なる悠と孝哉の人生は、互いに交錯していく——。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

光の当たらない場所で

あんまり見ない本格モータースポーツアニメが同期に2本、MFゴーストも面白かったです!
モータースポーツアニメ苦手だったけど初めて面白いって思えるアニメに出会えました
MFゴーストはレース中心ですが、こちらはレース2ドラマ8くらいの割合
レースに賭ける想いがしっかり描かれてるので感情移入しやすい

ただ、カメラマンの話とレーサーの話は単独でそれぞれとても良かったけど、どっちもいいエピソードだけに両方とももっと深いところまで突っ込んで見たかった、両方にスポットライトがっつり当てたから両方ともなんか微妙に物足りない感じ、特にレースシーン面白いだけにもっと見たい

MFゴーストと比べると、こちらのほうがデザインやキャラが今風で上品な感じ
レースシーンはどっちもGOOD
モータースポーツは専門用語多くてクルマに詳しくない私には専門用語が難解ですが、モータースポーツに詳しくないカメラマン視点にすることでF4の解説が丁寧にされていてわかりやすかったし、厳しい実情やスポンサーに整備にモータースポーツ業界のリアルが見れて大変興味深い作品でした

なんとなくモータースポーツってニガテって人はいちど見てみるといいんじゃないでしょうか

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

レースもストーリーも魅せる作品

モータースポーツ自体、あんまり馴染みがなかったものの、レースシーンでのクオリティーの高さに圧倒されるものがありました。ただ、それだけでなく、人間ドラマの方もしっかり作られており、レーサーとカメラマンのどちらのドラマもよく掘り下げられていて、見応えがあったかと。

ライバル達も人間臭い面々ばかりで、ストーリーの盛り上げに一役買っていたかなと。ただ、女性受けの良いなよなよしたキャラは実力は確かなのですが、個人的には苦手だったかな。

迫力あるレースシーンはもちろんのこと、ストーリーも良くできた良作だったと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

結局、金と勝利次第ってことよ!理解頂けたかな?少年少女諸君!

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.18

 なんやかんやでハッピーエンド!良かったねぇ。孝哉さんと悠のトラウマも癒やされましたとさ…。

 結局、スポーツで勝つには金!金!金!モータースポーツは特に顕著ってことが言いたいのかな…。スポンサーが金を出してくれたんでタイヤを潤沢に使えるから戦えんだよ!的な…。

 う〜ん…。最初の悠のトンガリ振りは何だったんですかね?金次第なのはリアルと言えばリアルなのかな…。

 震災やらパパの事故死やら、JKレースクィーンの恋模様やら色々ぶち込みすぎた感じはありますが、大団円で終わったのは良かったと思います。勝利すれば百難隠すってことですね。

 今期覇権とはいきませんが、珍しい競技レースモノを描いたオリジナルアニメとしては、中々面白かったと思います。
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 9話まで観ました。2023.11.27

 あの震災でたまたま衝撃的写真を撮影し、勝手にトラウマになった孝哉さん…。個展で衝撃的写真を発表して炎上したのがトラウマでは無かった様です。

 そんで、遺族に許してもらってからの回復!なのかな?感動するかどうかはあなた次第と言った所でしょう。

 私的には感動エピソードか?と疑問に思います。他人の最期を勝手に撮影して、勝手にトラウマになって、勝手に公表して炎上して、勝手に癒やされただけの話では?

 レースと何の関係もあらへん!あの震災で関係者が亡くなって、傷ついてるのはお前だけでは無い。

 安いお涙頂戴でしかありません。孝哉さんのエピソードは雑音でしかありません。

 レースものに、色々ブッコミ過ぎです。MFゴーストみたいに女子高生お尻フリフリ位でよごさんしょう。
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 7話まで観ました。2023.11.16

 孝哉さんの過去が明らかになります。浅はかな理由で炎上した過去があったそうです。

 自分の個展で、衝撃的な写真を発表して炎上って…。世間が悪い様に登場人物達は孝哉さんを擁護しますが、これまで、散々孝哉さんの軽薄ぶりを観せられてきているので、さもありなん、それ観たことか!という感想しかありません。

 孝哉さん、大震災の津波写真を撮影したことによってトラウマになったと、制作側は言いたいのでしょうが、視聴者には、軽薄さのせいで炎上したのがトラウマなんじゃね?としか思えません。自業自得なんですが…。

 さて、これからどうするんでしょうか…。中々難しい気がします。ノリと勢いで何とかしそうです。

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 5話まで観ました。2023.11.01

 また、あっさい話をぶち込んで来ましたねぇ…。炎のランナーって…。主人公達以外の市民ランナーが雑魚すぎです。

 しかも、孝哉さんのトラウマも解消って何だそりゃ!?アニオリの、こういう荒唐無稽さがたまりません。

 一応、メインキャラの深掘回ですが、キャラの軽薄さは払拭出来ませんでした。まぁ…、深い人間ドラマがあれば良いというものでもないので仕方無いですね。

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 4話まで観ました。2023.10.26

 金のかかるモータスポーツなのに、登場人物達がこじらせています。

 無愛想な高校生ドライバー、トラウマで人物が撮影出来ないカメラマン…。

 観る気が無くなりそうな位ウザそうですが、レースの迫力で何となく面白さを感じます。

 孝哉カメラマンは、どうやって飯を食っているのか?小牧モーターズはどうやって利益を出しているのか?F4の高校生ドライバーを飲料メーカーが広告に起用するか?

 登場人物達や組織が浮世離れしている感じですが、爽やかな話なので、続きが気になります。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

76.9 3 津波アニメランキング3位
未来少年コナン(TVアニメ動画)

1978年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (444)
2294人が棚に入れました
2008年、核兵器をはるかに上回る威力の「超磁力兵器」による最終戦争が勃発。人類は大半が死滅し、それまで築かれてきた高度な文明の多くが失われてしまった。地形は大きく変化し地軸も曲がり、多くの都市が海中に没した。戦争から20年、コナンは「おじい」と二人、のこされ島と呼ばれる小さな島で平穏に暮らしていた。ある日、海岸に少女ラナが漂着する。ラナはハイハーバーという島で暮らしていたが、科学都市インダストリアの者たちにさらわれそうになり、隙を見て船から逃げ出していた。インダストリアは、前時代の巨大な塔(三角塔)を中心とした都市だが、塔を維持するためのエネルギーが乏しかった。そこで、太陽エネルギーのシステムを復活させるため、その技術を持つラオ博士を探していた。しかしラオが見つからないため、ラオとテレパシーで会話できるという孫娘のラナを狙ったのだ。コナンの奮闘空しく、ラナは再び連れ去られ、おじいは死んでしまう。コナンはおじいを埋葬し、ラナを救うため、そしてまだ見ぬ人々に出会うために島から旅立つ。やがて、多くの仲間を得て、世界征服を目論むレプカに立ち向かうことになる。

声優・キャラクター
小原乃梨子、信澤三惠子、青木和代、山内雅人、永井一郎、吉田理保子、家弓家正、神山卓三、増岡弘、池田勝、若本規夫、水鳥鐵夫、石丸博也、つかせのりこ、宮内幸平、田中秀幸、伊武雅刀

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

正義感あふれる少年の物語

内容はある孤島におじいさんと2人暮らしていたコナンの元へラナという少女が悪い組織から逃げてきます。コナンがかくまってましたが健闘むなしくラナは再び連れて行かれ、おじいさんも死んでしまいます。それからコナンはこの島から旅立つことを決心します。

コナンがとてもかっこよく、数多くいる男性キャラの中でもかなり好きな方です。腹が煮えたぎるほど憎い相手ですら、助けてしまおうとするコナンの姿勢が全然あざとく無いためすごくかっこいいです。コナンは人を惹きつける能力が高く敵すらの心まで動かします!道中で会う仲間達もユニークでコナンのサポートをしてくれます^ ^。作画もあの作画だからこそキャラがよくいきているとおもいます。

あんなに小さな背中に大きなものを背負っているコナンを皆さんにも見て欲しいです。この作品は本当に本当におススメしたいと思います。(^^)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 51
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

今観ても色あせることのない名作

宮崎駿初監督作品。
1970年代を代表する名作だと思います。

最終戦争の20年後の世界が舞台。
陸地の大部分が沈み、人類は島々で細々と暮らしています。
主人公はコナン、残され島におじいとともに暮らす元気いっぱいの野生児です。
この島に、少女が流れ着くところから物語は始まります。
少女の名はラナ。
ある理由で逃亡中の身です。
このアニメは、勇敢で強靭な身体機能を持つコナンとやさしく意思の強いラナの冒険ファンタジーです。

宮崎駿監督の原点といいましょうか。
躍動感と人間賛歌はその後のジブリファンタジー作品に通じるものがあります。

さて、印象に残った場面を紹介しましょう。

<6話ダイスの反逆、冒頭のシーン>
{netabare}放送当時、この回をたまたま視聴。
ラナを思うコナンの行動力、ラナのコナンへの信頼感が新鮮でした。
そして、三角塔からラナを抱えて飛び降りるコナン。
驚愕しました。
ここで引き込まれ、全視聴。
6話から見ても魅力溢れる作品ですよ。{/netabare}

<8話逃亡、Bパート冒頭のシーン>
{netabare}海中のコナンにラナが口うつしで空気を供給。
再び海面に上がりコナンのもとに向かうが、力尽きるラナ。
コナンが全力で手錠を破壊し、ラナを抱き海面上へジャンプ。
二人の絆の強さを象徴するシーンです。
当時、口づけシーンをNHKで放送するか問題になったそうです。
宮崎駿監督の英断に感謝です。{/netabare}

<第24話ギガント>
{netabare}太陽エネルギーの供給により復活した空飛ぶ要塞ギガント。
それにファルコで突入する、コナン・ラナ・ジムシー・ダイス・モンスリー。
その後、コナンとラナの別れのシーン。
ここでもまた二人の強い絆を感じました。
その後、ギガントで大暴れするコナンたち。
手に汗握る活劇の連続です。

ちなみにこの頃からモンスリーはツンデレ化。
元祖ツンデレとして、「バカねぇ!」は有名かな。
ツンデレ好きは必見であることを追記しておこう。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 45

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ただ今、絶賛再放送中!

<2020/5/4 初投稿>
私の世代はやはりコナンと言えば本作!
宮崎駿の初期の名作です。

世界を滅ぼすような大戦争から数十年後のとある島から物語は始まります。

主人公のコナンは天衣無縫で超絶身体能力を持つ野生児
ラナは優しくも芯の強い宮崎ヒロインの原型
少年少女、二人のボーイミーツガールなSF冒険譚です。

名作と名高く、コアなファンも多いと聞く本作、なんと今日からNHKで再放送が始まりました。
キングダム三期の放送がコロナ禍で中断となり、その代わりにということで。
しかも、OP、ED、アイキャッチいずれもフルバージョン!
(本作は1話28分くらいあって長いのでこれまでの再放送ではこれらが大概カットされてます)

狙ってそうしたかどうかはわかりませんがいずれにせよNHKのファインプレー!

シナリオも物語もキャラクターの動きや魅力も演出もいずれも質の高い本作品は、「天空の城ラピュタ」が好きであれば超高確率でハマると思われます。
当てはまる未見の方にはご視聴お勧めします。。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 37

71.7 4 津波アニメランキング4位
風立ちぬ(アニメ映画)

2013年7月20日
★★★★☆ 3.8 (812)
4278人が棚に入れました
かつて、日本で戦争があった。大正から昭和へ、1920年代の日本は、不景気と貧乏、病気、そして大震災と、まことに生きるのに辛い時代だった。そして、日本は戦争へ突入していった。当時の若者たちは、そんな時代をどう生きたのか?イタリアのカプローニへの時空を超えた尊敬と友情、後に神話と化した零戦の誕生、薄幸の少女菜穂子との出会いと別れ。この映画は、実在の人物、堀越二郎の半生を描く──。堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて。生きねば。

声優・キャラクター
庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、スティーブン・アルパート、風間杜夫、竹下景子、志田未来、國村隼、大竹しのぶ、野村萬斎

にゃんぴ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

引退作品、主題歌「ひこうき雲」

最初の雰囲気は「火垂るの墓」と似てる気がする...
そして、ただ淡々と展開していった
主人公の成長を伴って、なんか心がギュっとなった・・・
私の文章力では、ちょっと上手く言えません。
一言では表せませんが、あえて言うなら、
宮崎駿の集大成とも言えるふさわしい引退作品だと思います。

主題歌「ひこうき雲」 作詞・作曲・歌 - 荒井由実  映画の内容とはぴったりで感動で素晴らしい歌です!!
聞いてて泣きそうになる......

投稿 : 2024/05/11
♥ : 91

メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

純粋に、エンタメとして楽しみたい方には向いていないかも。(引退会見後所見加筆)

■10年というマジックナンバー

作中登場する飛行機設計家イタリアのカプローニが口にする「10年」というマジックナンバー、何度か登場しましたが、まさにそれは、原作、脚本、監督の宮崎氏自身へのメッセージなのかなと思います。(本人が書いてるわけですけど)。

もの作りなりに情熱を傾けることのできる期間を10年としているとしたら、ある程度あたっているのではないか、と。これに関しては若すぎる時期には理解が難しい話かもしれません。


■総評:業界関係者の評価が高すぎる気がして気持ち悪い

さて、作品世界にもっとも重要な脚本にひねりがなく予定調和的に進む物語に退屈してしまいました。これジブリなの? 私が観たかったのは別モノだったのでしょう。私はエンタメを味わいたかったのですから。

120分という長さですが、途中とろくさく感じてしまい、睡眠不足なら寝てしまうところでした。

わたしのほうにも問題があって、「ジブリ」だと期待しすぎて観に行ってしまったせいかもしれません。中心素材につかわれている堀辰雄にしても私は好物なんですけどね。絵画でいえばフランス印象派のノリでしたし。特に、土手のシーンです。

1)CGの融合のさせ方は、昨今の低予算の深夜アニメのほうが上ではないか。
2)撮影・デジタル処理なども昨今の低予算の深夜アニメのほうが上ではないか。
3)妙な思い入れで、本職じゃないひとを声優にしてもひとり浮くだけで、昨今の低予算アニメのほうが上ではないか。

3)については、結果的な印象です。エヴァの監督さんがよかったとはまったく、すこしも、ちっとも思いません。

■蛇足

リアルな親しい友達にすすめるか? やめとけ。です。^-^;
この作品にひとり1800円は高い。

※私は宮崎アニメを観に行っているわけではなく、物語として完成している作品が比率的に多いジブリを期待しているのであって、深読みしても仕方ないです、という立場。

※もしかして25%位編集を工夫して尺を削ればよかったのかとも思いましたが、それだけでは解決しそうにないでしょうね。

■問題点

そのうち。と思いましたが、夏休みを選んで公開開始なわけで、商業的な色合いが濃いことは誰にも否定できない。いろいろ後付けな理由を付けていっても仕方がない。ジブリの作品の質のピークは20世紀で終わった、という個人的な思いを一層強くさせる一作でありました。

観なかったことにしてもいいくらい。実直にいって、宮崎氏のおわりを感じました。ジブリがひとつのベンチマークだった時代は完全に終わったという印象。別に、宮崎哲学を知りたいわけではないので。

■追記 引退会見後

それにしてもまだ元気そうなので、上記の酷評にかかわらず、まだ作品は作ってほしかった気がしています。劇場に足を運ばせる力のある作品はまだまだ作ってもらえそうだから。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 70

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

チェリー

ジブリ作品。


第二次世界大戦で猛威をふるった零戦。
その設計者である、堀越二郎を主役とした物語です。


ええと、この作品、エンタメ性はかなり低いです。
娯楽映画というより、ドキュメンタリーを見ているような感じ。
主人公の苦悩や葛藤も描かれず、「何があったか」をひたすら追いかける。

しかし、ドキュメンタリータッチだからといって、実在の人物をそのまま描いているわけではありません。
人物像、出来事などはフィクションです。


物語は、飛行機にあこがれる少年時代からはじまります。
そして、大学、就職、結婚という人生の分岐点を中心に、堀越二郎の半生を描いています。

この映画は、現実のイベントを夢の世界で繋いで作られています。
少年時代→夢の世界→大学時代→夢の世界→……といった感じです。
また、各時代にも夢の世界が含まれているため、場面切り替えが忙しいです。
いつの間にか何年も経っていたなんてことはザラ。

後半はラブロマンスですが、恋に落ちる過程もあやふやなものです。
そこは察してくださいと言わんばかりの省略っぷり。
想像力が強い大人向けの映画なのは間違いないです。



堀越二郎の声を当てているのは、エヴァンゲリオンで有名なアニメ監督の庵野秀明氏。
ジブリで俳優を起用するのは普通ですが、畑違いを主役に抜擢。
やっぱりというか、見事なまでの棒演技です。
まあ、棒演技はそのうち慣れるし、「素人ならではの味がある」というとらえ方もできます。

ただ、どうにも「素人が台本を読まされています」みたいな抑揚が気になりました。
それに加えて、ほかの人物は普通に俳優を使っています。
主人公だけがやたらと浮いて聞こえるんですよね。
見た目と声が合ってないし。。。


そこを除けば、なかなか見れる映画でした。
たしかに、テーマ性は排除されていますし、物語も起伏がありません。
ですが、アニメーションの質はさすが宮崎作品です。
動きも自然ですし、安定感があります。

出てくるキャラクターも魅力的でした。
特に、二郎の上司である黒川。
単に厳しいように見えて、世話焼きで部下思い。
「風立ちぬ」の中で一番好きですね。


そして、宮崎駿監督の「純粋な飛行機へのあこがれ」が全面に押し出されていて、好印象でした。
見ていて恥ずかしくなるような恋愛描写に関してもしかり。
今までのジブリ作品との違いを探しながら見るとおもしろいです。
「宮崎駿の作りたかった世界」の輪郭が見えてきます。

堀越二郎と自分を重ね合わせている、と考えるのが自然なのかもしれないですね。
作中のたばこの銘柄が「チェリー」なのも偶然ではないはずですし。


「人にオススメできるか」と言われれば「うーん」となりますが、個人的には70点くらいの作品です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 58

67.9 5 津波アニメランキング5位
岬のマヨイガ(アニメ映画)

2021年8月27日
★★★★☆ 3.5 (40)
131人が棚に入れました
居場所を失った17歳の少女。彼女が辿り着いたのは、どこか懐かしさと共に温かみを感じさせる、海の見える古民家“マヨイガ"だった。それは、“訪れた人をもてなす家"という、岩手県に伝わるふしぎな伝説。血のつながりがない新しい家族たちとの、ふしぎだけどあたたかい共同生活が、新しい居場所“岬のマヨイガ"でいま始まる――。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

心がざわつく優れた映画だと思います。青少年へのメッセージかな?

 他人が集まることで家族となる疑似家族ものの一種ではあります。東日本大震災の後の復興の一面を切り取ったような話でもあります。さらに、あらすじ通りではない部分もあるので、ネタバレとしておきますが、{netabare} 妖怪大戦争もの{/netabare}でもあります。

 これらがご都合主義的に組み合わさって、比較的派手な絵もなく音楽の無い場面も多く淡々と話が進みますので、退屈する人はするでしょう。

 ですが、この2人の少女が不幸を背負った原因を考えたときに、果たしてそんな単純な話なのか?と気が付きます。震災という大きな大きな不幸と、家族に起こった世間から見たら個人的な不幸。そのどちらも人々にとっては逃げ出したい現実になります。

 その中で自分は誰といたい、どうしたいという気持ちと向き合いましょうと。そして、誰を守りたい、どこで暮らしたいと言えるようになると、不幸から脱するきっかけと新しい何かがみえてくるよ、という風に見えました。

 この3人を助けてくれるのはなんといっても {netabare} 土着の妖怪 {/netabare}たちです。つまり、土地であり共同体です。これは人間も一緒でした。人間は弱いので、辛いもう離れたいと思う気持ちが出てきます。それが地域を滅ぼすことになるという事だと思います。

 本作については、見て欲しい対象年齢を少し低めにしていると思います。それは不幸な現実とどう向き合うか、ということを分かりやすく伝えたいからなのかなあ、と思います。
 震災の不幸も初めは少々デオドランドして、見やすくしすぎでは?と思いました。が、震災の不幸をクローズアップしすぎないように、そしてそこの嫌悪感恐怖感で映画が伝えたい「不幸」の本質を見失わないようにするためかなあと思いました。
 そして、なぜそうしたのかを考えると、逃げる=自殺とか考えてしまう少年青年に対する何かなのかなあ、という気がしました。

 とはいえ、大の大人が見ても、見ている途中で心がざわめく映画ですし、視聴後感はハッピーエンドではありますがこれからもいろんな不幸が起きるけど、戻るべき場所、共同体があるから頑張れるんだ、という風に見えました。

 なお、初めの狛犬のシーンはここでは述べませんが2つの見方ができますね。
 そして、飼われるのが三毛猫です。必ずメスですからあの家には女性しかいません。つまり巫女という風にも取れましたね。

 アニメーションとしての技術的なところは、超一流ではないかもしれません。評価点が平凡なのもそのせいです。が、作品としては、脚本とメッセージ、演出などで良くここまで仕上げたなあという印象でした。青少年向けという前提でいえば、100点中88点くらいつけてもいいかもしれません。

 ということで、隠れた名作だと思います。1回しか見ていないので、もうちょっといろいろあるかもしれませんが、1回集中して見たのでかなり疲労感があります。つまり、出来が良いということです。
 刺激とキャラ萌えを期待すると退屈かもしれませんが、視聴中そして見終わったあと、心が動く映画です。いい映画でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

古いけど色々と良い家じゃん

見に行くか、見逃すかを悩んだ作品です。
でも、せっかくなら見に行こう!と見て来ました。
最初は岬の上にある家が頭上から映し出されるシーンの私の感想は。

森と草ばっかり、景色めちゃ綺麗じゃん、絶壁じゃん落ちたら死ぬ、家の庭めちゃデカいじゃんでしたw

私はユイとひよりは姉妹かと思って居たら違うのですね。
元々は他人同士だった2人をお婆ちゃんが引き取りマヨイガで生活する事になります。

ひよりは両親を居眠り運転の車に衝突され失ってしまいます。
きっと、それが原因?で喋れないのだと思いますが、その辺の説明がなくて……多分。

ユイは両親が離婚して父と二人暮しです。
父は、母が出ていったのはユイのせいだと言います。
挙句の果てに、ユイが用意していたご飯を、いきなりキレだして机から弾き飛ばすし。
自分が辛く当たるのは、全てはお前の為だ!と言う始末……

明らかに、奥さんが出てったのは貴方のせいですよ。って思いました。

作中で私が良いシーンだと思ったのは、ラストのユイが偽物の父に無理やり連れていかれそうになるシーンです。
ユイは父が怖くて何も出来なくて何も言えなくて……ひよりも助けようとするけど何も出来なくて……

でも、ひよりにとって、お婆ちゃんとユイと3人は家族だから、新しい家族を二度と絶対失いたくないから、彼女は声を出す!
両親を失って無くした声だけど、姉を失わない為に出した声……血なんて繋がってなくても、出会って数日でも間違えなく家族で大切だから、守りたいって気持ちから出た声。


後は、お婆ちゃんのピンチに駆け着けた、ひよりが、お婆ちゃんの「自分に出来ることを」って言葉から考えて行動したシーンが凄く良かったです。

さて、作品としては面白いと思います。
原作はもしかしたら面白いかもしれません。
でも、映画で見たら……設定がイマイチ理解しにくかったり視聴者側が想像で補わないとならない点が多すぎる気がします。

キャラの心情のヒントが少なすぎて感情移入が出来にくく、最後まで見ても消化不良って感じが残ってしまいます。
うーん、面白くはなくはないですが……普通くらいかな……

声優さんも余り上手くはないかな?
なるほど、ゲスト声優さんですか……
私はアニメでは物語が1番楽しめるポイントで物語が良かったり、キャラに感情移入しやすければ、あまりも酷くない限りは言わないのですが、物語も中途半端と感じる部分もあり。
そちらが更に浮き彫りになって感じたりもしました。

声優さんで言うと、座敷わらし役で、ナナニジの藤間さくら役をしてる天城サリーさんが出てます。
私のアイコンもナナニジの佐藤麗華ですが、ナナニジのアニメはともかく、ナナニジの音楽も聞くし、計算中も見てて好きなので、その辺も楽しみにしてましたが、セリフ少なっ!w(*꒪꒫꒪)

作中には、座敷わらし以外にもカッパや雪女など妖が沢山出てきます。
実は、私は妖怪が割と好きです。
理由としては父が妖怪などが好きで小さい頃から、妖怪番組やら本やらを見て育ちました。

だから、その辺も気にしてましたが、あれだけ妖怪居て殆ど山火事を消す方に回って出番と言う出番もなくw

面白いのは面白いとは思うし作品のメッセージ性も伝わりはしましたが、オススメしますか?となれば話は変わってくるかな?とは思ってしまいます。
好きな人は好きになれそうな作品かな?と思います。

お婆ちゃんの昔話の語りは面白いしわかりやすかったと思います。
作風をガラリと変えてくるのもいいですねꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラ

あっ、冒頭の山道の作りもすごく良かったです。
私の母方の実家がド田舎なのですが、山道の再現が凄く良かったです。
後は、落ち葉や枯れ草の種類や葉の色や道の色もリアルで上手く再現してるなぁ〜って少し懐かしい気持ちになりました(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

夏休みの妖怪映画

妖怪ウォッチが下火になってきたはずが、まさかの妖怪映画バブルが到来しましたねえ。
震災後の岩手が舞台という事で、どんな闇の深い映画なんだろうと気構えていましたが、心配していたような事はなく、10歳未満でも安心して楽しめる物語になっていました。良かった。
だからそうだとは限らないのですが、緊迫感は薄めです。大人が見るにはやや退屈に感じる場面がありました。
じゃあ、面白く無いの?
いえ、そうではありません。流石のデイビッドと思えるだけの作画良さがありました。
(マヨイガのCGはもう一歩踏みこんで欲しかったですが)
作画で楽しめるオタクならそこそこ楽しめるんじゃないでしょうか。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

57.2 6 津波アニメランキング6位
レッドタートル(アニメ映画)

2016年9月17日
★★★★☆ 3.1 (30)
114人が棚に入れました
どこから来たのか、どこへ行くのか、いのちは?嵐の中、荒れ狂う海に放りだされた男が、九死に一生を得て、ある無人島にたどり着いた。必死に島からの脱出を試みるが、見えない力によって何度も島に引き戻される。絶望的な状況に置かれた男の前に、ある日、一人の女が現れた―。

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

日本・フランス・ベルギー合作のアニメーション映画作品

「レッドタートル・ある島の物語」
原題:The Red Turtle

監督・脚本・原作:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
脚本:パスカル・フェラン
アーティスティックプロデューサー:高畑勲

音響はあるが台詞無しでの81分作品

2000年に公開されたマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督作品「岸辺のふたり」を観て気に入ったジブリのプロデューサーがマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督に接触したのがこのアニメーション作品制作のきっかけの模様

悪い作品ではないと思いますが煮詰め足らない印象、
ちょっと助言をとかじゃなく監督:高畑勲氏にてガッツリ作成してれば…

ゴタゴタした「ニモ」の再来を感じました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

その生涯に一遍の悔いないの?

 海に一人遭難して、無人島に漂流した青年の一生を描いているアニメだったです。

 声優さんが存在せず、オペラみたいな何だかわからない雄叫びだか歌と曲が、このアニメを進行させていたです。後半の成長した子供の雄叫びだけが、唯一の声だったです。

{netabare} いかだを作って脱出するにも失敗の繰り返しや、大きな赤い亀が出てきたり、仰向けに死んだと思ったら、人間の女性なって甲羅をまとって倒れたりしたです。生きているようで屋根を作ってあげたり、気が付くといなくなっていて海で泳いでいたりでしたです。

 で、海に潜って何か語っているのか?次になると小さな子供が一緒にいる。幸せな家庭みたいだったです。その子供が成長すると、島が津波に襲われたりなんやかんやです。
 子供が、3匹の亀と共に旅立つ。年を取った青年が、その後一生を終え女性が手を握っていると赤い亀に戻って海に去る。{/netabare}

 これだけの展開を映画に・・・・。小学校の視聴覚室ででも教材として、子供に鑑賞させると良いかもしれないです。何だかの映画賞を受賞と劇場CM見ていたけど、この音楽と青年の一生無人島生活が、芸術的とでもいうのかなぁ?と考えてしまうです。今までのジブリに見えないアニメだったです。う~~~んです

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

ここあ*†† さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

無声と自然

好みが分かれる作品だと思います。
個人的にはセリフのない絵本を読んでいるみたいで、静かな気持ちになりながら最後まで楽しめました♪
特に風景の描き方と色の使い方が印象的で綺麗でした。
主人公の悲劇的な展開で始まる少し不思議で切ない生涯の物語**

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3
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