2009年度に放送されたおすすめアニメ一覧 426

あにこれの全ユーザーが2009年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月07日の時点で一番の2009年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

63.5 101 2009年度アニメランキング101位
エヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (45)
461人が棚に入れました
95年のTV放映当時、それまでのロボット・アニメとは一線を画したミステリアスな世界観と深いキャラクター造型が波紋を呼び、若い世代を中心に熱狂的な支持を集め、今なおアニメの枠を越えて様々な分野に影響を及ぼし続ける伝説のSFアニメを、“REBUILD(再構築)”というアプローチで製作する新たなる劇場版。本作は、全四部作となる“新劇場版”の第1作。内向的な14歳の少年・碇シンジは、父・ゲンドウと3年ぶりの再会を果たす。彼はそこで、ゲンドウから極秘裏に開発された巨大な人型兵器“人造人間エヴァンゲリオン初号機”を見せられ、謎の敵“使徒”との戦いを強要されるのだったが…。

おーいん君 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

TV版しか検索候補にでなかったが

実際はナイトショーを劇場で一回。

TV版も視聴し、友人とブルーレイか何かで一度。都合三度視聴して。
youtubeに公式からUPされていたので改めて視聴。


※このアニメはとても独特な世界観です※

エヴァンゲリヲンを知りたい人
 →かなりイイ作品

アニメに詳しくなりたい人
 →必見

以前、エヴァンゲリヲンを見ていた子供達
 →クスクス、ワクワクしながら見ることになる。

実際、レイトショーでかつての子供達と一緒に見た時の空気が最高だったな。
お互い話すわけじゃないんだけど、たぶんTV版旧劇場版見た事ある人なんだよ。それも当時のオタクなら、何回も何回も、深夜のTV放送は全部VHSに録画して視聴して、解説本なんかも買ってたはず。

庵野秀明っていう人を知らない人もここで知った人も、みんなこの作品に惚けていたんだ。

あの時、確かにあった青春の情熱を思い出させてくれたよ。

とにかく、旧作との間違い探しを勝手にしてしまう自分がいた。
おおよそ、場面で流れる台詞は何十年経っても覚えていた。

この作品は、この先20年経過してもBESTアニメに選ばれるだろう。
この作品を見てもアニメに詳しくなったわけじゃない。
でも、この先20年経過した時、(私にとってそうだったように)視聴した人の財産になる、そんな作品だ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

sirosuke さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

楽しめて観れたよ^^

15年以上前、当時DVDでなくVHF時代に録画してよく見ました。

まさか10年時を経てブームするとは思わなかったです。

ストーリーは奥が深く、大人でも楽しめるけど理解できないところも多い。

何回か観ないと内容がわからないので、懲りずに何十回も見ました!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

くす さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

いいね

何回見てもおもしろい!!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

63.5 101 2009年度アニメランキング101位
アフロサムライ:RESURRECTION(アニメ映画)

2009年12月12日
★★★★☆ 3.8 (38)
235人が棚に入れました
「一番」のハチマキを持つ者は世界を制する力を持つ。「一番」に挑戦できるのは「二番」のハチマキを持つ者のみ。だが「二番」に対しては誰でも挑戦でき、ハチマキを狙う者達から常に狙われ続けることになる。かつて「一番」を持つ父を殺されたアフロは復讐のため「二番」を手に入れ終わることのない戦いに身を投じる。

che さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

Hy buddy!! This is the entertainment of entertainment men!!

帰ってきたアフロサムライ!アフロサムライの続編!
ハッキリいって前回以上の出来です!悪乗りも磨きがましてます!
今度はアメリカンのバイクが出てきますwフロントフォークやフレームが竹ですww
ヘッドライトのしたに注連飾りついてますw
しかもハンドクラッチです!!無駄にcoolですww

今回は前回より少し内容もある感じですね。でももはや無くても楽しめるからww
音楽も前作に引き続き安定したCoolサウンドです!
今回ヒロイン役をルーシーリューがやってます、アニメにハリウッド俳優ってw
まあこの時点でもう、観る価値あるアニメだと思いますよw

前回より少し違ったかなと思うのが、美術ですかね。
前作から美術も圧倒的なクォリティだったんですが、今回はねぶた祭りのねぶたとか出来てきて、
その上でDJがプレイしてる「祭り」(祭り=(クラブ)イベントてニュアンスなんでしょうがね)
とかが有って凄く面白かったです。
ってかこんなイベント有ったら絶対きます!絶対おもしろいでしょ!!
話それましたが、そのねぶたの上での戦闘や、ねぶたを突き破って中に入って戦闘したり、その時ねぶたにアフロと敵の戦ってる影が映るじゃないですか、中に入ってるわけだから、それを外から描写したりとか。
そいう、面白い描写もあったし、
城の天守閣の屋根の上で戦ったり、桜吹雪が舞う中桜の大輪の下で戦ったりと、
いわゆる日本文化の美を描写した美術が前作に比べて多かった気がしました、それがとても良かったです。

現実離れした美の表現などはアニメでこそ、表現しやすいと思うのでもっとそう言うのを表現するアニメが有ってもいい気がしますが、少ない気がしてとても残念だと思います。
多分日本って国がもつ美意識は独特でその感覚はが他国より勝ってると思うんで、だからかな。
逆にエンターテイメントをやらせたらアメリカ人の右に出る人種は絶対いないと思ってま僕はw
彼等はいい意味でも悪い意味でもバカだからwMTVとか観たらその差は歴然ですw
美しい作品は無い事は無いんだけどね、ジブリの作品とか、最近だたらサマーウォーズ綺麗だったかな
「モノノ怪」の美術や表現はTV作品としてはかなりハイセンスだと思うし、ただやっぱりマイノリティだよね。
あ、因みにこの作品、美術でエミー賞とってますよ、それ程です。

悪乗りや、日本の美意識、こう言った多角的な視点から訴える表現が出来る作品、
それが僕がアフロサムライは「最高のエンターテイメント」だと思う理由です。
ってかこの映像作品つくった監督パネエよまじでw
あ、第3段するらしいですよ!絶対映画館いこw

タイトルは
「ヘイ、兄弟達!! これこそエンターテイメントの中のエンターテイメントだぜ!」


こう言う人にオススメ

前作の人
音楽の人
バトルの人
ルーシーの人
サムエルの人
Qタランティーノの人(QTの映画に感じがにてるからw)
モンスターアフロの人(今作アフロの頭はアフロとは言えないほどの域に達しているからw)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

GONZO×RZA×サミュエル・L・ジャクソン 

岡崎能士氏の原作をGONZOが見出しアニメーション化を企画。
偶然ハリウッド俳優サミュエル・L・ジャクソンがこの企画を見つけるや
「俺がアフロサムライだ!」と、自ら製作への参加を表明。
主人公アフロサムライを含む二役で、ボイスアクターとしても出演を快諾したらしい。

そして本作では、ルーシー・リューが登場。
主役アフロに対し復讐の執念を燃やす魅惑な謎の女敵役 シヲを華麗に演じる。
さらに音楽をヒップホップグループ、ウータン・クランの総帥で、「キル・ビル」
「ゴースト・ドッグ」などの映画音楽でも有名なカリスマアーティストThe RZAが
担当するなど、日本アニメとハリウッドメジャーの豪華共演を実現させた。(以上 公式サイトより抜粋)


主人公は巨大なアフロヘアの黒人の侍、そしてBGMはヒップホップ。
アンドロイドやアメリカンバイク、コンピューターも登場するはちゃめちゃ振り。
セリフは全編英語100%で字幕スーパー。
海外向けに日本が作った日本のアニメが全米で大人気らしいという
ニュースを見たのは2~3年前だっただろうか?
その時はあまり気に留めていなかったのだが、
今回この作品を観て、アメリカンなものを散りばめてはいるものの、
決して海外に媚びた作品だとは思わなかった。

そして前作より物語は深くなっており、背景の美術もきれいだった。
特に印象に残っているのは、何度か出てくる満開の桜のシーンと
ねぷたが行く祭りでのスタイリッシュなバトルシーン。
それからキラキラとさざめく海を見渡す丘からの眺めなどなど。

音楽は好みが分かれるかもしれないが、ヒップホップが苦手じゃなければ
たいていの人に聴き易い渋めのサウンドだ。

そして前作と何より違うのは、メインキャストに女性がいること。
主人公アフロの友人の妹であり、アフロを兄の仇として追う立ち居地が
物語と映像全体に奥行きと深みを与え、しっとりとした味わいが出ていた。

アフロの過去と友人関係、父親を乗り越えるという意味、
親子の絆というものが、殺伐としたシーンに織り込まれていく中
{netabare}「この世には血よりも濃い絆があるんだ」{/netabare}
というセリフが印象的。
桜の花びら舞う切ないシーンも、とても良かった。

いつか『ゲド戦記』を読んだときも思ったのだけれど
特に息子というのは、父親を自分の手で殺すくらいの覚悟で
精神的に乗り越えなければ、一人前とは言えないのかもなぁ・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 33

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ヒップホップなサムライ

サムライチャンプルーが好きなら…とお勧めされたので。
アクションシーンが凝っていて、ヒップホップが効いているので雰囲気は近いかも。

監督はバジリスクの木崎文智さん。
バジリスクは1話しか観てないけど、印象的なキャラ作りと、舞台を最大限に生かした戦闘シーンの見せ方が上手な人なんだなと思った。


良かったところ
作画が常にぬるぬる動いてる。アフロもキャラも常に動いてる。GONZOの気合の入れ方がハンパないなと思った。

バトルシーンは最初の橋上の戦いとねぶた上の戦いが好き
橋の戦いは
揺れながら敵との距離をつめて、傍観視点で斬りかかり、キャラの近くで断面を見せる。この流れるような剣劇が美しいなと思った。
そして最後に木の橋の下を描いて、びちょびちょ垂れる血で上の惨事を表現。とても印象に深く残った。

ねぶたの戦い
こちらは行動範囲が広いため、基本的に傍観視点でのアクション描写だったけれど、ねぶたの内側で戦い、外側から影だけで写す演出はねぶたの大きさも動きの大きさも見せられて面白いと思った。

キャラは濃いキャラだらけだけど、その中でもクマ(仁之助)が好き
着ぐるみのクマの被り物をしたサムライで虚ろな目は吸い込まれそう。
キュートな見かけによらず、バイクを乗り回しアフロに斬りかかるギャップに恐怖と格好良さと可愛さが強調されていて存在感が半端なかった。


気になったところ

物語の縫合性がイマイチ
復讐にハチマキを奪う必要性を感じないし、
最初の襲撃直後は二番のハチマキを手に入れるのに消極的だったアフロが、何故七五郎に戦いを挑んだのだろう。
最後に記憶を取り戻したクマだが、それまで記憶を失っていたという描写がなかったので、唐突に感じてしまった。

それから緩急の差が無くて途中で集中力が切れてしまった。
後半部分は非常に長く感じて、ハチマキはお土産屋さんで入手して早く決着付けよう?
とずっと思ってた。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

63.5 101 2009年度アニメランキング101位
ツバサ 春雷記(OVA)

2009年1月1日
★★★★☆ 3.8 (17)
119人が棚に入れました
第26巻と第27巻の初回限定版に同梱されて発売された前後編OAD。副題は"春雷記(しゅんらいき)"。

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

春雷記

『春雷記』

春も麗らかな午後、桜のこぼれ落ちる下で遠くの空を見つめる青年がいた。
そのとき彼が見たのは一筋の雷だった。
「行かなくては」
このような冒頭で始められるのは1人の青年の痛切な過去と恋愛が綴られた
ギリシャの暗黒時代にたった一つ残された悲劇の物語です。

というのはすべて嘘なので忘れて下さい(笑)
桜とギリシャってのがそもそもね。まあいいやw


お話は突然始まります。ファイさんの一件が片付くところからです。
そこについては語られることはなくその続きから。
黒鋼のいた日本国へ逃れ、そこへあの人が来て戦って、サクラの真実が暴かれます。

映像はこれで終わりです。
これで解決することもなかったので続きは漫画を読めってことですね。あとファイさんのところも。
せっかくいいアニメなのだから最後まで作って欲しいものです。
それも僕は初期の制作が気に入っていたのでそのままで放送してもらいたかったです。
漫画だとちょっと違うから微妙なんですよね。まあ漫画が原作なのでおかしな話ですがw


ではまあ最後にこれを言って終わっておきましょう。

「モコナモドキもどっきどきはぁぁぁぁぷぅぅぅぅぅ!!」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

サクラ散る ← 結局、これが描きたかったのか!

同じCLAMP原作アニメ『こばと。』の終盤で、ヒロインこばとが{netabare}想い人である藤本の差し伸べる腕の前で、桜の花びらのようになって舞い散って{/netabare}いってしまうシーンがありますが、こっち(本作)の方が制作時期が先です(原作マンガ/アニメとも)。

・・・って、コレもしかして、気に入ったキャラは色んな作品に繰り返し登場させてしまう性癖のあるCLAMPシナリオ担当・大川七瀬氏のお気に入りシーン??

本作のシナリオそのものは、本当によく練り込まれた/それこそ名作と呼ぶべき作品と比べると、そこまで出来は良くない(※別に出来が悪いわけではないです。念のため。)・・・とは思うのだけれど、個人的に何故か強く印象に残る/好感度の非常に高い作品、ということで簡単に紹介しておきます。

当然、TVシリーズ(2期・計52話)+OVA1期(計3話)の事前視聴はなるべく行っておきたい。
あと、『ツバサ』シリーズは、どの作品もそうですが、坂本真綾作詞・作曲のOP『SONIC BOOM』はやはり名曲、また梶浦由記作詞・作曲・編曲のBGMその他も良曲揃いです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

新たなる旅路♫

冒頭からクライマックス?
いきなり世界が閉じる?
という危機的状況から始まる・・
やはりこのOVAシリーズは断然面白い♫

ただ好きな人とずっと一緒にいたい。
そんな単純な夢の為に羽を探す小狼・・

羽を集める・・誰の為・・何の為に・・
その本当の意味を知る事もなく・・
考える事もなく・・貪るように手段も
選ばず・・残虐な事も厭わない写身・・

飛王の陰謀の謎・・サクラの秘密・・

原作を読まずに前作レボリューション
を視た人にも写身等の全容が解る物語。

TV版とは雰囲気も繋がりも違うけど・・
脳内補填で大丈夫♫ 愈々全ての謎が!



小狼  入野自由
サクラ 牧野由依
黒鋼  稲田徹
ファイ 浪川大輔
モコナ 菊地美香

知世 坂本真綾
星史郎 東地宏樹
封真 岸祐二
天照 名塚佳織
蘇摩 柚木涼香

壱原侑子 大原さやか
四月一日 福山潤

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

63.4 104 2009年度アニメランキング104位
ヘタリア Axis Powers(OVA)

2009年1月24日
★★★★☆ 3.7 (181)
895人が棚に入れました
世界中の問題を、各国で協力して解決するための“世界会議”。その席上で、若くエネルギッシュなアメリカがリーダーシップをとる。しかしあまりに個性的なアメリカの提案策をうけ、出席者たちはそれぞれに意見を出しあい、会議は混乱におちいっていく。

声優・キャラクター
浪川大輔、安元洋貴、高橋広樹、小西克幸、杉山紀彰、小野坂昌也、高戸靖広、甲斐田ゆき、笹沼尭羅、武内健、根谷美智子、朴璐美、釘宮理恵、井上剛、髙坂篤志、たなかこころ、増田ゆき、高乃麗、金田アキ、金野潤、郷田ほづみ

じぇりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

気楽に見ていいアニメ…なのですか?

「国」を擬人化し、ギャグタッチで彼らの関係性や主に戦争の歴史を描いていくアニメである。

扱っている内容が内容だというのに、あまり風刺のようなものは感じない。
だから余計に思ってしまうのだ…諸手を挙げて「面白い!」と言っていい作品なのかどうか。

確かに各国を模したキャラクターは、一般的に「○○人って、こういう人(国民性)」というイメージに概ね則した性格をしている、と思う。
分かりやすく例を取れば日本だけれど、空気を読みすぎて寡黙で、他国からは「何考えてるのか分からない奴」というキャラに仕上がっている。

確かに国際社会から見た日本ってそうなんだろう。「何だよ十把一絡げにしやがって!」といった、怒りが沸きあがるということはない。これも言ってしまえば日本人クォリティーなのかもしれないが、いちいちこういった娯楽作品に「問題だ!」と目くじらを立てていてはキリがないというもの。。。

私は戦時中に生まれた訳でも、戦後の高度成長期に生まれた訳でもない。広島・長崎出身者でもない。

…とはいえ、WW2を題材にするまではいいとして、ギャグアニメにしてしまうということには、抵抗を感じずにはいられない。
ED曲が平和を歌う趣旨の歌詞であるにも関わらず、戦争をネタに笑いにしてしまっているのは、あまり趣味のいいこととは思わない。

とはいえ、世界の歴史や各国の関係性を「ざっくり」掴む意味では、いいアニメだと思う。
主要国のみならず、リヒテンシュタインやシーランド(厳密には国家ではない)といった、「どこそこ?」というマニアックな国まで出てくるので、世界に対する視野は広がると思う。

人の歴史とは、ほぼ戦争の歴史だと思う。
同じ悲しい間違いを繰り返さぬためにも、私たちは「歴史」というものを学ぶ。
しかしながら、このアニメからは「戦争おもろーい。イタリア弱ーいww」というメッセージしか伝わってこなかった。

フィクションを2次創作的に扱うならば、それなりの敬意と慎みを持つべきだと思うのだけど…

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

イタリアって、イイですよねぇ

作中でヒドイ扱いですよね、イタリア(汗)
でもそんなイタリアと言う国のいい塩梅さが好きであればこの作品も愛せる筈。私も大好きです。
イタリアがドイツに送った歌の歌詞の"ドイツ女はデカい"の件、笑っちゃいました。私も一度だけドイツに出張したんですが、ホントあの国の女性ってゴツいんですよねw
短い分数ですが話数多いので、他のアニメの合間にちびちび楽しもうと思ってます。


以下はアニメと関係ない私事なんで隠しときます。
{netabare}
私、若い頃単車好きだったものでイタ車も乗ってたんですよ。
周りにその話すると、ドカですか?ってよく聞かれるんですがグッツィとベスパです(汗)
どっちも塗装とか溶接とか鋳造とか、スゲェいい加減な仕上げなんですけどね。
でもね、イイ感じなんですよ。
塗装なんて塗膜が厚くてしっとりした感じですし、鋳造もモノによっては砂型じゃねえの?と言う位粗い鋳肌の部品使ってたり。マスプロダクトとは思えない品質ですが妙な色気が有るんすよね。

 そのかわり工業製品としての完成度って点ではホント酷かったですけどねw
乗ってたグッツィの純正ステダンのオイルシールなんて、一年もたたずに漏れ出しちゃうもんで最後は諦めて社外品に交換しちゃいましたよ。
ベスパはブレーキが利かなくてねぇ。タッチも最悪(汗)
でもね、どっちも憎めないんですよね~。
ドカは戦後の電気部品製造から急激に立ち上がったメーカーですから、そういういい塩梅さはなさそうですけども。

ホント、不思議な魅力の有る国すよねぇ。
行ってみたかったなぁ。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ドイツを応援せずにはいられないw

陽気で憎めない「イタリア」と 厳格で真面目な「ドイツ」を中心に、世界の国々を
擬人化したキャラクター達が織りなす近代史コメディ。1話5分位で全52話。

ショートアニメって普段見ない方なのですが、短いながら勉強になる事もあり
なかなか面白かったです!!

少し極端ではあるんですが、各国の特徴を捉えたキャラクターたちは良いですね。
お国柄がキャラの性格や言動に反映されていて、それぞれの国民性に因んだ
やりとりはバカバカしくて笑えましたw

特に、弱小国イタリアに振り回されるドイツが良かったです。なんか見ていて
不憫でしょうがなかったww

それから、各国の歴史や文化に纏わる話、 国同士の関係性など、話の所々に
解説などが入っていて、当時の世界情勢などを楽しみながら色々知れるって
いうのも良かったかな。

ただ、流石に5分は短かすぎる。 30分もやると確実にグダグタになると思うので、
ショートアニメは正解だと思うのですが、せめて10分位は欲しかったトコロ...
たった5分だとやっぱり物足りなさを感じますね。

でもまぁ、時間以外は不満もそれほど無く終始楽しんで見れましたし、世界や歴史に
目を向けたり興味を持つキッカケなどにも良い作品だなって思ったりもしました。

あと最後に、作品の内容的に他国でも色々と反響を呼んでいたみたいなんですが、
これを見たイタリア人の反応はどうだったんでしょうね!? 少し気になりますw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

63.4 104 2009年度アニメランキング104位
戦場でワルツを(アニメ映画)

2009年11月28日
★★★★☆ 4.0 (16)
55人が棚に入れました
イスラエル人のアリ・フォルマン監督が、自らも青年時代にイスラエル軍兵士の一人として最前線に身を置いた80年代のレバノン戦争を題材に、戦争の本質を鋭くえぐり出す衝撃のドキュメンタリー・アニメーション。旧友との再会をきっかけに、なぜか自分が戦争当時のことを思い出せないことに気づいたフォルマン監督。彼は、かつての戦友を訪ね歩き、失われた記憶を取り戻そうと試みる。やがてそれは、戦慄の真実としてフォルマン自身の心に重くのしかかってくることになるが…。自らが体験した過酷な現実を、アニメーションならではの幻想的な映像を織り交ぜ、真摯に語っていく。アカデミー賞でアニメーションながら外国語映画賞にノミネートされるなど、世界各地で数々の映画賞に輝いた。

camuson さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

印象度:86

1982年のイスラエル軍によるレバノン侵攻と
レバノンの親イスラエル勢力によるパレスチナ難民の大虐殺を題材にしています。

当時19才だった本作品の監督アリ・フォルマンも、
徴兵され、イスラエル兵として侵攻に加わっていましたが、
大虐殺時の記憶はPTSDによって失われていました。

本作品は、監督自身を主人公として、この戦争を体験した者達に取材を重ねることで、
その記憶を徐々に取り戻していく過程を描いています。

アニメーションの人物造形は、実写をトレースした感じで、
ほとんどデフォルメされていません。
線描ではなく、筆で描いたようでもあり、切り絵のようでもあり、
陰影の黒ベタ塗りが結果として輪郭線となるような表現で、
色もべた塗りにすることで2D感を出しています。
日本の漫画の二次元表現より、アメコミに近いですかね。

けして表情豊かではないのですが、
まばたき、しゃべるときの口の開閉など非常に細かく動いていて、
独特の雰囲気をかもし出しています。

背景はグラデーションのある立体的な表現で、
シーンによっては3DCGも使用されているようです。
前景と背景の表現のバランスも、
これまでのアニメにはない味わいになっています。

吹き替えもあるのですが、あまり聞くことのない
ヘブライ語+日本語字幕にしました。

ヘブライ語がまったくわからないので、外来語が使われていると結構耳に入ってきます。
主人公と友人との会話で、PTSDの対策例として、指圧が挙げられていましたが、
はっきりと「SHI・A・TSU」と発音していて、なぜか笑えました。
浪越徳次郎を思い出しました。
こないだ覚えたRPG(携帯対戦車グレネード)も早速何回か出てきてました。
アルファベットは外来語としてそのまま発音しているようです。

テーマがテーマなので、心躍る映画ではないですが、
戦車が、道ばたに駐車している乗用車を、
強引につぶして進んでいくようシーンや、
ゲームのように人を殺していくシーンなど、
実写でやると生々しくなりそうなところを、
ポップでクールかつシニカルにまとめています。

心のフィルターを通した映像として、
このテーマをアニメーションで表現したことの意義を感じました。

最後の映像は、現実とのリンクという意味で、ひとつの方法として理解しますが、
アニメーションには、実写ではできない、実写を超えた表現を期待してしまうので、
それに挑戦した結果を見てみたかった気はしますね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

みのるし さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

アニメのコーナーには置いてません

戦争が日常にある暮らしがどおゆうもんかとゆー切り口で反戦を描いた作品で、ボクが日本人だからか、単なるアホなのかなんなのかは分かりませんが、イマイチそこんところの背景がよくわからなかったので、なにがいいたいのか最後までわかりませんでした。

わかりませんでしたが、戦争が日常にあるとゆう常軌を逸したなかで普段通りに生活するとゆーおかしげなライフスタイルにははっきりいって恐怖します。

反戦のメッセージは非常に強いアレでしたが、兵士のスタンスやらイデオロギーやらは近代戦争ってこおゆうもんなのかとある意味衝撃をうけました。

世界大戦モノや朝鮮戦争、ベトナム戦争などの時代とは戦争の概念がちょっと違うのかなとか。

近代戦争の映画としてはアメリカ作品の『ブラックホークダウン』『ハート・ロッカー 』『ゼロ・ダーク・サーティ』とか最近では『アメリカン・スナイパー』などの描き方となんだか全然違うくて、宗教やイデオロギーで同じ戦争を描くのにしてもこないにちゃうもんかと激しくうなること必至やと思います。

ちなみにレンタルビデオ屋で探すときにアニメのコーナーには置いてませんで、実写の戦争アクションのコーナーにいけばあったりします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

ahirunoko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

日本のアニメに見慣れてると・・・ビミョーかな

原作分かりません・・・
オリジナルっぽい。

レバノン内戦を体験した主人公が記憶を紐解く話。
話にリアリティがあり凄みを感じるが、記憶をたどるくだりが長すぎで退屈してしまう。
字幕で見たが、声優さん?俳優さん?たちの言葉が分からないから上手いのか何なのか良く分からない。
セリフもなぜか全員ナレーションみたいな話し方だし。

映像はCGが多用されているのかな。綺麗だしリアルな動きするけど何となく影絵っぽく感じた。

全体的に日本のアニメのような盛り上がりはなく、淡々としたドキュメンタリーみたい。

リアルすぎるとエンターテイメント性に欠けるんだなと。

アニメで戦争ドキュメンタリー観たい方にはおすすめです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

63.3 106 2009年度アニメランキング106位
ハヤテのごとく!! アツがナツいぜ 水着編!(OVA)

2009年3月6日
★★★★☆ 3.6 (183)
1128人が棚に入れました
原作は畑健二郎のアクションコメディ漫画。本作は2007~2008年に放送された第1作の続編で、タイトルの「!」が二つになっている。 無限の財力を秘めた大金持ち三千院家。そこの娘ナギに仕える少年執事・綾崎ハヤテは彼女とともに、学園・白皇学院の伝統行事のひとつマラソン自由形に挑戦することとなるが、あえなく優勝を逃してしまう。この結果、執事矯正施設・執事とらのあなでの修行を強いられるハヤテ。その道中で彼は謎のシスター・ソニアと出会い……? スタッフは第1作の布陣から刷新され、監督が岩崎良明に変わり、制作をJ.C.STAFFが行うようになった。この体制は『!!』放映に先駆けてリリースされたOVA版からの流れを汲むもの。
ネタバレ

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

キャラの魅力が ぎっしり詰まった27分間。

漫画原作(未読)、 全1話(約27分)のOVA、 2009年3月発売。
シリーズ作品 第1期『ハヤテのごとく!』、第2期『ハヤテのごとく!!』、
劇場版『ハヤテのごとく! HEAVEN IS A PLACE ON EARTH』を視聴済みで観ました。

発売時期は1期の後、2期の直前で、2期の宣伝を兼ねているようです。
最低でも1期を視聴済みであることが前提で、内容も いわゆるサービス。

季節感は劇場版のほうがより「夏」らしかったです。
「水着」はサービスの代表格に思えますが、その魅力が私にはよく分かりません。
でも、それ以外の部分で楽しませてもらえました。

短い時間の中で、1期に登場した各キャラの特徴・持ち味が出ている上に、
2期で登場する一部のキャラも少しだけ紹介されます。
ベストなタイミングは1期視聴後、2期視聴前なのでしょうが、
すでに2期や劇場版まで観てしまった後でも面白かったです。

ナレーションも健在で、特に{netabare}「はーい、出番終わり。」{/netabare}も笑えた。
キャラの{netabare}独り言{/netabare}が若干多い点は、尺の都合上ご愛嬌です。

個人的には、30分足らずの作品としては充分な内容だったと思いますが、
ギャグが本編よりも少ないので、キャラ頼みのネタになっている感じは否めません。
私はそれだけで観る価値があったと思えますが、
キャラに対して興味の薄い方、ハヤテシリーズ自体を特に好きでない方にとっては、
無理に観るような内容ではなさそう。

「ファンの方は是非ご覧になってみてください」と言いたくなります。
でも、そもそも興味のある方は すでに視聴済みですよね…(苦笑)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

水着祭りをシてしまうんだ! はっはぁ~!!サービスサービス♪ というアニメ。

アニメ第二期放映に先駆けてのアニメ第2作第0話にあたるOVA

2009年3月6日にDVDとBlu-rayで発売された。
「Steppin'」 歌 - 桂ヒナギク starring 伊藤静

アツがナツいぜ! ということで・・

練馬区の自宅敷地内にに南国リゾート風プライベートビーチ
を作ってしまった三千院 凪(声 - 釘宮理恵)作ったは良いが

人間は浮かない! と駄々を捏ねて何時もの如く屁理屈・・

しかも折角のサービス回?じゃなくてハヤテに水着で泳ごう
と誘われるも・・水着はまだ早い!っとこれ又妄想少女・・

ナギの諸々の理屈はさておき・・サービス回だそうです♡

狙いは・・このアニメのメインヒロインであるハヤテの水着!
という人も多いとか少ないとか、斜め上をいく"いずみ"推し?

ハヤテ君のラキスケ落ちで次から次えとお着替えに突入?
不幸だ!? イジケた凪は変な霊に取りつかれ危機一髪?

何時も通りのドタバタで賑やかでラブコメは何時も寸止め!


桂先生を誘ったのが運の尽き・・〆もいつも通り♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

2期のプロローグに相当する作品・・・はい、アツがナツかったですよ^^;

2期の放送に先駆けて発売されたOVAです。

1期52話を乗り越えて視聴してきた方には、まるでご褒美のような作品です^^

舞台は海・・・OVAならではの開放的な展開・・・
そして、このような設定に加え、1期の登場人物がほぼオールキャストで登場してくれるのです。
やっぱり1期52話の壁は決して低くはなかったと思います。
途中で何度眠気に襲われ・・・敗れたことか・・・^^;

でも52話を乗り越えて確実に感じたのは、それぞれのキャラを見慣れた・・・いえ、愛着が湧いた、という事です^^
なので、なぜ皆が海に・・・という事を考えるより、このOVAに凝縮されて1期のキャラを見る事が出来たのは良かった・・・そう思えました^^;
それに、ハヤテはちゃんと「お約束」を守ってくれるし・・・^^

引き続き2期を視聴するのですが・・・
改めてこのOVAのタイトル・・・ず〜っと間違って読んでいた事にさっき気付きました(//∇//)
文字を少し入れ替えただけなのに・・・すっごく意味難解です^^;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

63.3 106 2009年度アニメランキング106位
機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションI ソレスタルビーイング(OVA)

2009年10月27日
★★★★☆ 3.8 (37)
306人が棚に入れました
西暦2307年。化石燃料は枯渇したが、人類はそれに代わる新たなエネルギーを手に入れていた。3本の巨大な軌道エレベーターと、それに伴う大規模な太陽光発電システム。しかし、このシステムの恩恵を得られるのは、一部の大国とその同盟国だけだった。3つの軌道エレベーターを所有する3つの超大国群。アメリカ合衆国を中心とした『ユニオン』。中国、ロシア、インドを中心とした『人類革新連盟』。ヨーロッパを中心とした『AEU』。各超大国群は己の威信と繁栄のため、大いなるゼロサム・ゲームを続ける。そう、24世紀になっても、人類は未だ一つになりきれずにいたのだ……。そんな終わりのない戦いの世界で、「武力による戦争の根絶」を掲げる私設武装組織が現れる。モビルスーツ「ガンダム」を所有する彼らの名は、ソレスタルビーイング。ガンダムによる全戦争行為への武力介入がはじまる。1stシーズン全25話を再編集した特別版!

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

どう見ても端折り過ぎの感あり

ガンダム観る人々にはおなじみのテレビ版の総集編OVA作品。
ダブルオーの総集編は全3巻となっています。

過去には4クールを無理やり総集編2本にまとめた∀があり、彼方と比較すると尺に余裕がある気がしますが、ダブルオーは牧歌的な∀とは違い大量のキャラと組織、思想、そして怒涛の伏線回収、ストーリー展開が行われる結構忙しい作品なので、今回のOVAはどう見ても端折り過ぎの感がありました。
なお、ダブルオーの次回作のAGE、そしてGレコ、鉄血のオルフェンズでは総集編は今の所なく(私の知る範囲で)、連綿と続いたガンダムテレビシリーズの総集編は本作で一旦切れた形となっています。

1巻目の本作はダブルオーの前半25話を90分強にまとめたものとなっており、1期がまるまる1本のOVAに収まっているという豪気な内容となっています。
頑張って縮めた感じはあるのですが、端折りに端折っていて、初めて見る人には何がなんだかわからない内容となっています。
キャラの見せ場もほとんどなく、説明も希薄で、一度見た人が見直す意味でも個人的にはおすすめできません。
50話の本放送時点で既に隙間無く詰め込んだ感があるので、OVAでまとめるなら最低でも5本分は欲しいと思いました。
そのため、私としてはダブルオーのスペエディについては全般的におすすめできず、評価は低めです。
ただ、頑張って短縮した思いは伝わり、端折っておきながらもツボは大事にした総集編と感じました。
有名な「俺がガンダムだ」、「俺が、俺たちが、ガンダムだ!!」のセリフも、もちろん残留しています。
端折られた箇所については、ちょっと枚挙に暇がないので、具体的に上げていくのは辛いです。カットされなかったシーンを挙げたほうが早いくらい。

OVA化にあたり、全般的な声の録り直し、シナリオの改変などは行われていません。
一応、刹那の語りが追加されていて、新規カットもあるそうです。ただ気づかないレベルでした。
よって見る価値はあまり無いと思われますが、もとの作品であるガンダムダブルオーは改めて見てもやっぱり名作で、映像はきれいで声もあっているので、総集編作品としてというよりもダブルオーとして普通に楽しめました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

AKIRA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

アニメ1期の総集編

1時間半ほどでサックリ見られるので

時間がない方におススメです

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

63.2 108 2009年度アニメランキング108位
フレッシュプリキュア!(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (99)
447人が棚に入れました
数多くあるパラレルワールドの一つである管理国家ラビリンス。そこは国民の全てが国によって管理された夢も希望もない世界である。その総統メビウスは、全てのパラレルワールドの征服を目論み、それを達成するために必要な無限メモリー「インフィニティ」を手に入れるべく配下の幹部を四つ葉町へと送り込んだ。

ラビリンスと同じく、パラレルワールドの一つである妖精たちの住まう国・スウィーツ王国の長老はいち早くメビウスの目論見を察知する。メビウスの目論見を阻止するため、長老は伝説の戦士プリキュアに全てを託すことにした。長老がプリキュアの森で祈りを捧げ、プリキュアへと変身する力を与える妖精「ピックルン」の封印を解くと、目覚めた4体のピックルンはプリキュアを探し求め、次元を越えて四つ葉町へと飛び立っていく。

声優・キャラクター
沖佳苗、喜多村英梨、中川亜紀子、小松由佳、こおろぎさとみ、松野太紀、前田健

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

Doki Doki ☆ π パイン

今ではシリーズおなじみとなった、CGによるエンディングアニメーションのダンスが初めて採用された作品です。

確かに今見ると、所々カクカクしています。しかし、充分すぎるくらいカワイイです。
当時の業界内での驚き具合を想像するとともに、CG技術の発達の早さに改めて驚かされます。毎回言ってますが。
後期のエンディングでは、最初にプリキュアたちがロボットダンスをしているという、自虐だか何だかわからない感じもジワジワきます。前期・後期ともに、しっとりめの曲調も◎です。

現時点での最新作「HUGっと!プリキュア」が放送されるにあたって、"これまでのシリーズと違い、(妖精などではなく)本当の人間の子育てをする"という触れ込みを見かけたことがありました。

その言葉の通り、今作では妖精であるシフォンを通して"疑似子育て"が行われます。
とは言っても、発生するトラブルはかなりリアルで緊迫感もありました。

それにしても、こおろぎさとみさんの赤ちゃんボイスは神がかってますね。最高にカワイイですよ、シフォンは。

レビューのタイトルの割に、今作で一番好きなプリキュアはキュアベリーです。
キタエリさんの声が、現在のような"少し鼻にかかった感じ"を確立する前の演技を楽しむことができます。
回を追うごとに、演技力が高まっていく様も感じることができました。

とか言っておきながら、キュアパインも捨てがたいことは間違いありません。特に変身後、名前を名乗るときの"パイン"の発音の仕方は最高にカワイイので必聴です。

あと聴き所は、ナケワメーケがやられたときに発する
「シュワシュワ~」という謎の断末魔です。何度聞いても笑ってしまいます。

今作で最も驚いた点は、カオルちゃんを演じる前田健さんの演技力の高さです。めちゃくちゃ上手いじゃないですか!
最初、プロの声優かと思いましたよ。この後、声優としてキャリアを重ねていたら、結構面白いことになったかもしれませんね(亡くなってしまいましたが・・・)。
今作から数作担当することになった、エンディングの振り付けも
近年の振り付けと違って、非常にシンプルで魅力的だなと思いました。

プリキュアの技で一番カッコ良かったのは、やはりラッキークローバー・グランドフィナーレでしょう。
完全にゴレンジャーハリケーンです。同じ東映だから、まあ良いか(笑)
調べてみると、放送当時から言われていたみたいですね。でもカッコいい!
全員がクラウチングスタートするカットでテンション爆上げです。パインがハピネスリーフをキャッチする作画だけ、異常に気合が入っているのもポイントです。




P.S.胸のマークが、車の高齢者マークに似ているような気が一瞬しました

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

nk225 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

朝日放送 (ABC) の吉田健一郎プロデューサーは「大人が見てもグッと来る番組を目指している」と語っている。

「プリキュアシリーズ」の第6作目であり、前々作『Yes!プリキュア5』および前作『Yes!プリキュア5GoGo!』から世界観やキャラクターを一新した歴代のプリキュアとしては4代目となる作品である。初期メンバーは3人となっており、中盤で新たなメンバーが1人追加される。6年目を迎えたことを機に、プリキュアシリーズの生みの親である鷲尾天を初めとしたスタッフも一新され、タイトルどおりフレッシュで新しいプリキュアとなる。のちに鷲尾はプロデューサーを交代した理由として「『プリキュア』というシリーズを続けるうえで一人の人間が居座り続けるのは良くないと思った」ということを挙げている。字幕の色は全員赤。
これまでのプリキュアシリーズのおもな視聴者層は4歳から6歳までの女児達だったが、彼女達は幼稚園・保育園の卒園とともにプリキュアも卒業してしまい、いわゆる「月9」などに流れてしまっていたという。そのため、本作品では幅広い年齢層にも楽しんでもらえるように、キャラクターの頭身を上げ、ストーリー性を重視し「4人目のプリキュア」や「インフィニティ」といった謎をちりばめることで年間を通して秘密に迫っていくという仕掛けになっている。また、女の子が好きな要素を全て盛り込むべく事前に視聴者アンケートを取って、その結果を踏まえた上でとくに関心の高かったダンス・ファッション・恋愛要素などを組み入れており、朝日放送 (ABC) の吉田健一郎プロデューサーは「大人が見てもグッと来る番組を目指している」と語っている。また、昨年と同様にお笑い芸人が本人役で本編にゲスト出演(本作品ではオードリー)する試みが実施された。
本作品での敵は従来のシリーズのような「人間体を仮の姿とする怪物」ではなく、純粋な「人間」たちである。その上で、彼らをひとくくりの「悪」として描くのではなく、個々の内面を掘り下げてしっかりとした性格付けがなされている。このように敵キャラクターを作りこんだ理由には、番組のテーマである「本当の幸せ」と関係があり、「プリキュアたちと同じ人間でありながら国家にすべてを管理されている彼らは本当に幸せなのか、そういったことを考えてもらいたい」という意図がある。
本作品では、それまでプリキュアシリーズの音楽を一貫して担当してきた佐藤直紀に代わり高梨康治が音楽製作を担当している。梅澤プロデューサーの「今までのシリーズとは全く違うものにしたい」という意向と、ポスターに書かれていた本作品の変身時の掛け声である「ビートアップ」という言葉を見て「ビートアップならロックンロールでも良いだろう」と考えた高梨の判断により、打ち込みとロック・サウンドが主体のものとなる。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

hikonoir さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

家畜人ヤプー

もうだいぶ前に観終わっていたのだが、最近というかたまに思い出すのがヤプーなのだ。

「家畜人ヤプー」を知らない人のために少し説明しよう。端的に言うと変態小説です。詳しくは検索してください。重要なのは、その変態小説を漫画化しているということ。石森章太郎氏によるすばらしい作画が、暗い陰鬱で卑猥な小説を、神々しいまでの気品に満ちた作品に高めている。自分は小説より先に漫画に親しんだほうだが、実際読んでみると、なるほど三島由紀夫や渋沢龍彦が絶賛したのもうなづける。

それで、…この「家畜人ヤプー」とプリキュアを繋ぐキーワードはというと…。邪推、と言われるかもしれない。そのタメライが今までコメントしなかった理由だ。んん…だけど、しかし、どう考えてもアニメ業界の製作者が知らない訳がない。だって、東映動画は石森章太郎の「サイボーグ009」を制作しているじゃないか。その同氏が漫画化して話題になった「家畜人ヤプー」を。「家畜人ヤプー」はSF作品でもある。未来の管理社会は白人女性が支配。その下に黒人、その下に…。で、その未来社会を「イース」という。

さすがに、同じ名前はまずいので「ラビリンス」になってる。だが、せつなが「イース」なのだ。やっぱり連想してしまう。それに変身後のあのファッション。…んん、なかなかコメントしずらい。

子供向けのアニメに「何を、そんなバカな…」と叱責されそうだが、インフィニティ、トリニティ、クライン等かなり象徴的な言葉がでてくる。なぜ、そのような小難しい言葉を使う?トリニティなど、トリオ=3の派生語で三位一体のことだ。つまり父と子と聖霊なのだ。

言葉の裏に繋がりはないまでも、作品を少し印象深いものにしている、一つの要素になっている。と、まぁいろいろ書いたが何のことはない、ウェスター、サウラーと一緒にただ「東」という意味で、「東せつな」が彼女の名前。「イースタン」「イースター」「イースラー」「エスター」等、避けようとすれば何とでもなると思うが…。何でわざわざ「イース」なの?じゃ、「北」は?

たぶん、こんなことを考える人は自分くらいでしょう。「家畜人ヤプー」の未来社会を「イース」というのも「東」をイメージしたものと思う。なぜなら、「ヤプー」は世界の「東」に住む日本人なのだから。


あの、こんだけプリキュアみているので自分でも、それっぽい作品を描いてるところです。よかったら読んでください。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

63.2 108 2009年度アニメランキング108位
鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 未放送エピソード「盲目の錬金術師」(その他)

2009年8月26日
★★★★☆ 3.7 (34)
167人が棚に入れました
DVD/Blu-ray Disc第1巻に付属される。

「人体錬成」に成功した錬金術師がいるという噂を聞き、真相を探るエドとアル。

名家ハンベルガング家の専属錬金術師、ジュドウに接触したエルリック兄弟は、屋敷内の衝撃的な真実を知る…。

いしゆう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

未放送エピソード1

あらすじは あにこれを参照ください。

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST の未放送エピソード1
先に 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST の視聴をお勧めします。

町で休息中のエルリック兄弟に 人体練成に成功した人の噂が耳に入る
その人物がいる屋敷で対面したのは 両目を無くした錬金術師だった。

この作品は 約15分のショートストーリーの中に
本編のダークファンタジーそして謎解きの雰囲気が出ていました

本編好きなら 視聴して損はない作品だと思います。 

しかし
冒頭のエド 苺パフェ一体何個食べてるの? 観ていてお腹すいてきた
(*´﹃`*)

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

63.2 108 2009年度アニメランキング108位
スターウォーズ/クローンウォーズ(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (22)
167人が棚に入れました
前線で指揮を取るジェダイ・マスター、オビ=ワン・ケノービ将軍と弟子のアナキン・スカイウォーカーは、ドゥークー伯爵に見出された女戦士、アサージ・ヴェントレスと対決することになる。

赤い2本のライトセーバーを巧みに操る彼女はシスの訓練を受けており、さすがのジェダイも度々ピンチに見舞われる。

銀河各地の戦争が総力戦の様相となる中、果たしてジェダイはアサージ、そしてドゥークー伯爵を追い詰めることができるのか…?

ペガサス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

アメリカンアニメの傑作

スターウォーズシリーズのエピソード2と3の間に起きたクローン大戦を3DCGによりアニメ化。
映像、音楽、ストーリーともに非常に完成度の高い作品となっている。

アナキンとオビワン、ヨーダとジェダイの騎士たち、クローン兵、シスの暗黒卿、宇宙海賊や賞金稼ぎなど、様々なキャラクターがスターウォーズという世界観の中で紡ぐエピソードはどれも面白い。
特にジェダイのパダワンとして登場する新しいキャラクターのアソーカが魅力的である。

アナキンとアソーカの掛け合いと師弟愛は良いが、未来に起きるであろう悲劇を知っているので複雑な思いで観ることになる。
共和制から独裁制へ、帝国主義の台頭という時代の変化の中で旧態然とした価値観でしか生きられないジェダイたち。
ラストでのジェダイ聖堂を背にするアソーカの姿は、その滅びを予見するかのようである。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

marutomo さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

SWファンは絶対観るべき

EP2とEP3の間の話。中心人物(ドロイド含む)が話毎にかわる。

全てのキャラ、(クローンひとりひとりや、バトルドロイドまで)ものごと(ライトセーバーの作り方とかフォースの秘密とか)がかなり掘り下げられる。

音楽も相変わらず素晴らしい。

スターウォーズは映画でも英語で観てるけど映画よりも聞き取りやすい。リスニングにいいかもw

スターウォーズはただ戦ってるような作品じゃないよ。

スターウォーズファンなら絶対に観るべき
観て損はない。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

KC さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

至極良い…

初めの方の話と後の方の話を比べると絵や物語のレベルが上がっているような気がする。

いろんな題材を扱ってて、とても楽しめます。
スターウォーズファンは楽しめると思います!(矛盾とか少しありますが…w)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

63.1 111 2009年度アニメランキング111位
11eyes イレブンアイズ(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (575)
3588人が棚に入れました
平凡な生活を送っていた皐月駆だが、ある日幼なじみの水無瀬ゆかと共に、突然不気味な異世界へ迷い込んでしまう事に…。
血の色にも似た不気味に赤く染まる空に、漆黒の巨大な月。そんな『赤い夜』の世界に、呆気にとられる駆とゆか…。
さらに、二人の周りに異形の怪物が現れ、襲いかかる。駆たちの命をかけた戦いが始まる!

声優・キャラクター
小野大輔、後藤麻衣、浅川悠、力丸乃りこ、壱智村小真、森久保祥太郎、萩原えみこ、水橋かおり、たかはし智秋

jethro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ヤンデレという愛すべきキャラ

突如 真っ赤に染まった世界に引き込まれた
高校生の少年少女たち
ここはどこなのか? 何なのか?
襲い来る黒騎士たちとの戦いを通して
衝撃の真実が明かされていく
中二病系 学園バトルラブファンタジー

「赤い世界」って何なのか
その存在理由は?
黒騎士って何なの?
時々導入される中世の世界って?
ヴェラートって何者?
リゼットの本当の狙いは?
そもそも、欠片(かけら)って何?
などなど・・・
一応説明されてはいるのですが
物語の設定が順序だって説明されないので
全体把握するのに労を要するかも
というか・・・
物語を構築する上で視聴者に対する説明の仕方が
あまりうまくないですね
バラバラにネタを明かしていく手法は認めますが
10話でのまとめ解説も解りやすいとは言い難いです。

とはいえ一応はきちんとした世界観となっているので
理解できると深みある物語として楽しめます。

好みは分かれると思いますが本作最大の魅力は
ヤンデレ女子へと変貌を遂げる
主人公の幼馴染にしてヒロインゆか にあります。
狂気とまでいかない点や主人公の駆(かける)が
「気持ち悪がったり」「避ける」行為には至らない点から
ヤンデレといっても、相思相愛は継続され
ピュアな恋愛部分が強調されるので
視聴者は同情的な眼差しをもって
受け入れる事が出来るのではないでしょうか
ただし
ヤンデレ要因ともなる主人公の誤解を招く行為が
取って付けたようなイベントシーンなのはマイナス点

本作のテーマは ゆか のような一途な愛
その投影元となるリゼットの恋愛劇こそが本題となります。
本来主人公であっても良いはずのリゼットのヴェラードに対する
死してもなお抗い続ける愛情は、あまりに破滅的ですが
そこから浮き彫りにされるものは純粋無垢な究極の愛です。
封印状態にある白いリゼットは
邪悪なものを引き剥がされた愛
「剥き出しの愛」そのものの姿と言えるのではないでしょうか
それが主軸に置かれなかった本作は
ある意味、的外れな内容になってしまった気がします。

こうやって考察していくと
残念ながら主人公である駆(かける)が
ミスキャストであることを公言しているようなものなんですが
ギャルゲーってこういうものだから・・・しかたないっスね

アニメ作品なんだから・・・なんて言うのは
贅沢な願いかもしれません

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ジャケット・・・やっぱり良かったです(//∇//)

本作品は、『11eyes -罪と罰と贖いの少女-』というゲームソフトが基になっているそうです・・・ゲームはやらないので知りませんでしたが・・・^^;

この作品との出会いは、あにこれで棚に入れると、「こんな作品もお薦め・・・」と3作品位出てくるレコメンド機能がありますよね・・・あれです^^;
・・・ジャケットのデザインが妙に気になって、なんの気無しに自分の棚に入れたのが始まりです。

視聴済みの方のレビューを少し拝見したので、自分の中で本当は優先順位はもっと後の方だったのですが・・・

私は、視聴済みと未視聴の作品を棚の中で分けているので、棚の整理や次に視聴する作品を探す度にチラチラとジャケットのデザインが目に入って来て・・・そのうち頭から離れなくなりました・・・(//∇//)
(これは、見ない限り続くよね・・・)と思い、思い切って視聴しました・・・^^;

ですが、ジャケットのデザインで作品を選んだ事が無かったので・・・もしかしたら、ジャケットを飾っているヒロインの水奈瀬 ゆか(みなせ ゆか)ちゃんに作品を見てもいないのに惚れ込んでしまったのか・・・ただ単に恥ずかしいだけなのかは正直わかりません(//∇//)・・・そういう経験ってありませんか・・・(//∇//)

・・・という意識があったせいか、私はそこそこ面白い作品だと思いましたよ^^;
突如辺り一面が赤く染まった世界に引き込まれてしまい、そこで自分の力に覚醒し、真実を目指していく・・・という感じです。
人を好きという気持ちを表面に出せる人と内面に秘めてしまう人っていると思います。これまでの生まれや育ってきた環境によっても差が出る人格・性格の描写などは上手に表現されていたと思います。

なので、・・・もし興味のある方はご覧頂いてもいいかも・・・です^^;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

赤いほうの夜

中二アイズ。桃の夜・・ゲホ赤だっけ?

正体不明の現象「赤い夜」に巻き込まれ
赤い夜を生き抜くために仲間とともに
立ち向かう物語。

眼帯の主人公皐月 駆(声小野大輔)の
語り口調等で大まかな世界観等を補足
しつつ展開していくので解り易い。

OP/EDとも重厚な感じで世界観に合う
感じだし挿入歌や効果音の使い方等も
可也インパクト重視で派手目。

世界観等諸設定は可也面白いと思う。
バトル等も臨場感があって効果的に
物語に抑揚をつけている様に感じた。

終始シリアスがメインでミステリーな
雰囲気も学園の日常シーンと良い感じ
のギャップで良い感じで、主人公駆の
心理描写も共感しやすい。

キャラデザは甘過ぎのテンプレ中心。
声優も甘めのギャルゲ的布陣?
服飾デザインも制服など甘め。
敵キャラは小グロ陳腐な雑魚系

くどい気もするけど・・勢いがある内に
全てが終わる感じのスピーディな感じ。


以下は感じたままの描写のイメージ。

駆は姉の謎の自殺以来怠惰で積極的な
交友は無く物静かな性格なため・・
女性陣がパンツ要員として彩り頑張る。

幼馴染の「水奈瀬 ゆか」は更にスペシャル
な癒しパンツ要員として隙あらば魅せる。

緩急?一応・・学園ラブコメ風おぱんつ
展開とシリアスなバトルパンツ展開等で
緩急ある感じかな・・

パンツの謎・・じゃない・・赤い夜の謎
に迫りつつ姉のパンツの色・・じゃない
秘密が徐々に解明され運命的な話になる。


本編と無関係?な番外編13話桃色幻夢譚?
11eyes volume7 OVA Speciaが本編だと思う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

63.1 111 2009年度アニメランキング111位
戦う司書 The Book of Bantorra(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (262)
1642人が棚に入れました
人の魂が結晶化した「本」に触れるとその人の生前の記憶の全てを知ることができるため、地中から掘り出された「本」は、過去神・バントーラの作った「神立バントーラ図書館」に収蔵されていた。それを管理する、常人を超える戦闘力と知識を持つ「武装司書」たち。
世界最強の武装司書・ハミュッツ=メセタを頂点に、武装司書たちは世界の調停機関、警察機構として機能していた。しかし、一見平和に見える世界の裏側で、ある闇の組織が動き出す。それは、「天国」に導かれることを最上とし、そのためには一切の欲望を肯定する「神溺教団」――。
武装司書に戦いを仕掛ける、彼らの目的とはいったい…。

声優・キャラクター
朴璐美、大川透、沢城みゆき、戸松遥、中村悠一、石田彰、竹口安芸子、三宅健太、広橋涼、入野自由、川澄綾子、大木民夫、置鮎龍太郎、納谷六朗、野島裕史、野島健児、小西克幸、佐藤利奈、釘宮理恵、野中藍、能登麻美子、櫻井孝宏

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

世界は素晴らしいんだ・・・・?

人間が死ぬと、その魂は『本』になるという世界を舞台にしたファンタジー。
「バントーラ図書館」に所属する戦う司書「武装司書」たちと、武装司書と対立する集団「神溺教団」との戦いを描いた作品。

様々な能力を用いて戦う異能バトルもの、なかなか複雑なアニメ。
序盤はやたら説明不足で意味がよく分からないのですが、終盤になれば色々と明らかになっていきます。
一応世界最強の武装司書と言われるハミッシュメセタが主人公なんでしょうが、彼女の視点で物語が進行するわけではなく、他の登場人物に焦点を当てつつハミッシュメセタの秘密や「武装司書」と「神溺教団」の関係性を明らかにしていく構成・・・なのでしょう。
「本」に触ると死んだ者の生前の記憶が明らかになるという設定は面白かったのですが、それゆえに毎回回想シーンも多く、非常に回りくどい構成に半ば辟易していた。とは言え、後か後から話が繋がっていくのは少し特殊ではあったけど悪くはなかった。

ただ、あまりにも「神溺教団」がえげつなさ過ぎてどうも私には合わなかった部分もありました。
特に階級の最下層に位置する「肉」は記憶を消されて人体実験やら人間爆弾やら、もう正直見るに耐えんものがあります。まぁ相当病的といいますか、この作品においての「死」というのものが、あまりにも軽く感じられた。主人公の被殺願望だけとっても相当不快というか、思い返してみればどいつもこいつも死にたがりばかりなので、もう作者病気なんじゃないかとすら思ったほどです(笑)
ラスコール=オセロとかいう傍観者にして元凶の一人、こいつも不愉快でしたね。もちろん一番の元凶のルルタとかいうアホにもムカつきましたが、不快な点をあげるとすれば限りがないです。
全然似てないけど「空の境界」とかに見る幼児性みたいなものが感じられてこの辺は見るのが非常に厳しかった。

最後は世界の存亡を巡る戦いに移行するのですが、これもまぁ伏線はあるんだけど相当強引に感じられたのは何故でしょうかね。あまりにスケールが大きく成りすぎてついていけなかっただけなのかもしれないんですが、RPGのラスボス戦みたいな最終回はなんかもうお腹いっぱい。
バッドエンドじゃなかった?だけ良かったかも知れないが、あんな展開にするなら、もっとシンプルにしてくれよと言いたかった。
つまらなくはないが、見ていて決して気分良くない、そんな感じの作品。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15

kooodain さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

見る人を選ぶ…そんな作品。

この作品一周ではわからない事がかなり多いと思います。
分らない事をわからないまま見れない人はまず楽しめません。
さらに感情から何から何まで表現してくれる作品ではないです。
最近の作品は結構簡単にする為に全て説明してくれますがこの作品は異なります。
なので非常に見るのが疲れますし頭が痛くなります。
まぁ全話一気に見たので頭がいたいのかもしれませんが…。

正直見る前に必要な知識は殆どありません。
見ながら調べる必要もありません。
必要な知識といえば
・バトル物
・ダークファンタジー
・説明されない事が多く難解な作品
この3点だけである。
好きな人はかなり好きになるしそうでない人は全然面白くないそんな作品な気がする。
レビューを見れば明らかですが…。

確かに説明が少なすぎるしラスト周辺の展開は早すぎる…。
正直2クール分に収まるような話ではないのでしょう。
原作では恐らくもっと本に記された記録の部分は多いでしょうし…。
点在している司書やハミュッツの行動がもっと多かったのではないかと思います。
そういった意味でシリーズ構成は微妙でした…。

ですが話自体は面白く設定も面白く話の展開自体も面白かった。
最近は2クール作品を一気に見れないのに何の苦もなく見れました。
もっと知りたいので原作を読みたいですが…まぁ長いのでやめます('-' )w

▼物語の評価
設定から展開まで全て面白かった。
説明不足感は否めないがまぁそこもまた面白い所。
▼作画の評価
特にそこまで乱れた絵はなかったと思います。
まぁちょっと画面は暗いですが…。
▼声優の評価
超豪華ですw
どっからそんな資金出てきたんだって感じの豪華さ。
誰かも書いていますが朴璐美さんの演技がまたあれと違っていい。
▼音楽の評価
BGMはそこそこ壮大で世界にあっていた。
暗く中世的な雰囲気にもあっていました。
OPEDはよく聞いていないので何とも言えませんが…。
まぁアリプロはあっていたのではないでしょうか。
▼キャラの評価
魅力的なキャラが多い。
何よりイレイアさんが最高。イレイア最高。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

死してなお、本となる

[文量→小盛り・内容→余談が本論系]

【総括】
バトルものの、ラノベ原作らしいアニメ。専門用語の連打と、アニメではフォローしきれないほどの設定。作品としての良さはかなりあると思いますが、難解なために観る人を選ぶと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
やはり、ハミュッツ=メセタの魅力でしょうか。

本作は主人公最強系でしょうが、ここまで「良い人じゃない」ことをちゃんと徹底したのも、珍しいのではないでしょうか。彼女の歪みを、私は興味深く観ることができました。
{/netabare}

【余談~ 死後に恥ずかしい日記w ~】
{netabare}
本作は、「自分の人生が、死後に本になる」という特殊な設定があります。イムラさんのレビューに「自分の恥ずかしいことが本になったら嫌だ(笑)」という主旨のことが書かれて、ちょっと思い出したのは、「一握の砂」で知られる歌人、我が岩手の誇り、「石川啄木」です。(以下、大学の教授から聞いた話です)

啄木は生前、奥さんにこんなことを言いました。

「この本には、自分の創作のアイディアが書いてある。他の人にアイディアを盗まれないようにローマ字で書いてあるが、もし自分が死んだら、(他の人には真似されたくないから)燃やしてくれ」

啄木が肺結核で亡くなった後、奥さんは本を燃やそうと思います。しかし、自分はローマ字を読めないけど、愛する夫が遺した本はやはり燃やせないと、その本を大切に保管します。

時は流れ、啄木記念館を作るとき、その本が調べられました。そこで分かったことは、その本が実は啄木の日記、それも、赤裸々な「浮気日記」だったということ。

その本は今でも啄木記念館に展示されています。

まさに、「死後の辱しめ」w このアニメの世界観だと、きっとこんな悲劇、喜劇が多発するんでしょうね(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

63.1 111 2009年度アニメランキング111位
ヘタリア Axis Powers 第2期(OVA)

2009年7月18日
★★★★☆ 3.7 (104)
591人が棚に入れました
世界中の問題を、各国で協力して解決するための“世界会議”。その席上で、若くエネルギッシュなアメリカがリーダーシップをとる。\nしかしあまりに個性的なアメリカの提案策をうけ、出席者たちはそれぞれに意見を出しあい、会議は混乱におちいっていく。
ネタバレ

境界線の観測者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ワールドワイドなヘタレストーリー

国家擬人化コメディ、アニメの第2シリーズ。

1話約5分のショートスタイルでお送りする
「イタリア」のワールドワイドなヘタレストーリー。

ある程度の歴史ネタ、ミリタリーネタがわかる前提。
アニメ的な面白さを求めている人にはお勧めしずらいかも。

一期(26話まで)と比べるとキャラクターの数も登場頻度も増え全体的に薄くなる。

自分用メモ

{netabare}

のぶといドイツのエンディングは笑うよね。

戦場のメリークリスマス

アメリカのデカくなる速度は驚くよね。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

hottikiss3 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

興味を持てる

歴史を学ぶのって大事だと思うので、こういったコメディー的なもので学ぶのはとってもいいことだと思った。
やっぱり日本大好きだし、日本人でよかったと思った。
もちろんこれに出てくる中国とかヨーロッパの国々とかアメリカとかロシアとか全部好きだと思った。
キャラクターもかわいくって共感持てるし!
規制とかで見れなくなる前に見た方がいいと思ったり。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

耳に残る

EDがやたら耳に残るのは、一気に観たからでしょうか(笑)
相変わらずの面白さです。

上品なおぼっちゃまっぽいオーストリア、
質実剛健だけど根は優しいドイツ、
礼儀正しく控えめながら、実は芯が強い日本、
ちょっとナルシストで世渡り上手?なフランス、
けっこう細かい部分も描かれているわりに、
かる~く観れてしまうのが良いです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

63.1 111 2009年度アニメランキング111位
装甲騎兵ボトムズ ペールゼンファイルズ(アニメ映画)

2009年1月17日
★★★★☆ 3.7 (24)
130人が棚に入れました
極秘文章“ペールゼン・ファイル”に異能生存体と呼ばれる特異遺伝子の秘密が記されており、そこに着目したギルガメス軍情報省次官フェドク・ウォッカムは、ファイル内のキリコ、バーコフ、ゴダン、ザキ、コチャックの5人を戦場に送り込む。やがて、100年続いた戦争が終結を迎え、両軍による大作戦が行われようとしていた。

声優・キャラクター
郷田ほづみ、長嶝高士、江川央生、矢部雅史、後藤哲夫、石塚運昇、大塚周夫、銀河万丈

敦賀迷彩 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

どうかな?

媚びない作品作りは解るけど、それでいいの?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

クローマ・ツェンダー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

総集編

OVA見たほうがいいですね

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

63.0 115 2009年度アニメランキング115位
D.C.if ダ・カーポ イフ(OVA)

2008年12月25日
★★★★☆ 3.7 (154)
847人が棚に入れました
白河ことりを主役にしたOVA作品。2008年12月25日発売「D.C. 〜ダ・カーポ〜 DVD-BOX」に前編、2009年3月25日発売「D.C.S.S. 〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜 DVD-BOX」に後編が収録された。2009年4月29日にはOVAの派生作品としてSweetsよりPS2ソフト『D.C.I.F. 〜ダ・カーポ〜 イノセントフィナーレ』も発売、OVAとゲームの連動で「ことりからの手紙+朗読CD」応募プレゼントも行われた。
ネタバレ

TEE-PURPLE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

取り戻せない…そんな日常も受け止めよう…

ダ・カーポの人物などが登場するが、本編とは違うパラレルワールドを舞台とした別の話。さながらif(もし)といったところ。
音夢の死後から一年後の世界を舞台に描かれている。
"もしも"の世界を描いてみたらこうなった…そういった話。

感想{netabare}

人の思い出はそう簡単には消えない。そう…"たった"一年では。それが妹とあったらなおさらだ。純一にとって一番長い時間過ごしてきた人だけあってその存在は大きかっただろう。かつては「愛」さえ芽生えていた。それは音夢の物を捨ててしまえないほど…。
しかし、純一は決別しなければいけない。なぜならば純一はことりと婚約するからである。本来なら婚約は大変喜ばしいことであるが、この作品では「一つの試練」として描かれていると思われる。
音夢を失って絶望していた純一の心の支えになっていたことり。今更であるが今回の主人公はことりである。ことり視点で進行していることもあり、本編とちがった切なさを表現してあると思う。未だに引きずっている純一に寄り添って一緒に乗り越えようとする姿がよく描けていた。前編後編と短いがこの中にとても深い感情が含まれていた。

「あの人の分まで」

という言葉はさながらよく言ったものだ。本当にこの作品に合っている。誰しもいろいろ挫折することもあるが、それを乗り越えるか否かで大きく人生は変わるはずだ。私はそう信じている。
このダ・カーポifでは、純一の挫折をことりが導く(婚約)ことで収束。純一にとって音夢以上にかけがえのない存在になった。設定が複雑なので、本編とはまた違う雰囲気で視聴できたと思う。とても印象に残る話だった。


挿入歌の「存在」が流れているシーンがとても印象に残っています。嬉しいのと、悲しいのを同時に見せてくれる場面で目頭が少し…。おめでとう!という言葉を送ります。私もとても安心しました。
また観ていて思ったのですが、友人の存在も大きいと思います。今回はことりを選んでいましたが、他の子でも頑張っていたら結果が変わっていたのかもしれませんね。それもまたifといったとこで。考えるとキリがないですね。
そういった全体の感想です。2,3回は見返しました。その都度感想が変わり今に至ったわけです。良作でした。
{/netabare}

大切な人を想いながら見てほしいです。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ダ・カーポ~もしもの世界~

D.C.、D.C.S.Sの続編OVA。
全2話。

続きというよりは作品名にある『if』のように、
もし、~が~だったら・・みたいな感じで構成されています。
詳細(あらすじ)は D.C.、D.C.S.Sのネタバレになりかねないので、
念のため伏せておきたいと思います。
ウィキさんを参照して頂けると幸いです。


ヒロインは白河ことり。
ことりファンには堪らないのではないかと。
彼女のシリーズ内での人気は相当なので、
このOVA製作は当然といえば当然なのかもしれません。

私はそこまでお気に入りとかではないのですが、
人気も頷ける美少女だと思います。


それでは感想に。

2話構成としては、なかなかの出来。
本編が好きな方は是非。って感じです。

ただ、"部屋の片付け"はどうだったでしょう。
個人的には、ことりと同じ考えです。
純一の行動は分からなくもないですが、何か引っ掛かるものが有りました。



OP「ダ・カーポ 〜第2ボタンの誓い〜」 歌-yozuca*
ED1「存在」 歌-CooRie
ED2「サクラサクミライコイユメ」 歌-yozuca*


サクラサクミライコイユメが流れたときはグッときました。
やっぱ名曲だわぁ。
OPもGJです。


--------------------------


もしも~だったら・・
アニメを視聴後に思ったことはきっとあるはず。

こういうifルートも、もっと増えても良いのかな、
なんて思う今日この頃です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

初音島を舞台とした魔法と桜の切ない物語・・・外伝です^^

サーカス制作のゲームを基にした物語で、今回のレビューは、ダ・カーポの作品の中で1作目と2作目の外伝として位置付けられているものです。

初音島・・・ファーストシーズンから1年後が舞台です。主人公である朝倉 純一は一人暮らしをしていますが、これまで彼の学校の友達だったみんながサポート舞台を結成して、朝倉 純一のお世話をしている・・・というところはセカンドシーズンとも設定は重複しています。

でも、今回スポットライトを浴びているのは、友達の中でも特に朝倉 純一に注力した白河ことりちゃんです^^
学園のアイドル・・・天使の歌声・・・相手を思いやる性格・・・どこを見ても欠点の無い可愛い女の子です^^
本編の作品を通して、ゆっくりと自分の気持ちに気付いていきます・・・が、なかなか思うようにいきません^^;

でも、この作品では自分の想いを貫き通したその先が待っていてくれています。
せっかくことりちゃんがメインヒロインなのだから、もう少し情熱的でも良かったのかもしれません・・・けれど、慎重さや奥ゆかしさが彼女の魅力でもあるので、その点は有りかと思いました^^;

1作目〜2作目を通してずっと幸せになって欲しいと願っていたことりちゃんの物語・・・ことりちゃん好きには見逃せないと思いますし、ことりちゃんの幸せで感動したい人にはお薦めの作品だと思います^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

62.9 116 2009年度アニメランキング116位
夏のあらし!春夏冬中(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (153)
958人が棚に入れました
古くから営まれる街の喫茶店で、八坂が出会った年上の女子高生・あらし。自らを幽霊と称する彼女は、八坂と手をつなぐことで過去へと飛べる不思議な少女だった。
いわくつきのマスター、あらしを追うグラサン男。八坂と同じ中学1年の上賀茂。そして、ドイツ人の少女・カヤ──。
ノスタルジック溢れる喫茶店・方舟を舞台に、少年と少女達の忘れられない夏休みが始まる。

声優・キャラクター
白石涼子、三瓶由布子、名塚佳織、小見川千明、生天目仁美、安元洋貴、野中藍、堀江由衣、杉田智和

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

一部男子思春期のトラウマ 或いは【ジュブナイル】×【タイムリープ】というSFコメディの傑作

なんか数ある「シャフト」制作の作品の中ではメチャクチャ点数低いんですけどwこれぞ『隠れた名作』なんじゃないかと思います


この「春夏冬中」は分割2クールの「第2期」になります
タイトルの「春夏冬中」は「あきないちゅう」と読みます
なぜこんなややこしいタイトルにしたのかは「ひだまりスケッチ×☆☆☆」「ぱにぽにだっしゅ!」と並び意味さっぱりですw
そしてこのアニメは夏アニメではなく、秋アニメでしたwww(第1期は春アニメ)


物語はヤンチャな13歳の主人公、八坂一(通称:はじめちゃん)が幽霊でしかも特定の相手とタイムリープする能力を持った美人女学生の嵐山小夜子(通称:あらしさん)に一目惚れするところから始まる


あらしさんがウェイトレスとして働く喫茶店「方舟」に集う一癖も二癖もある仲間達とタイムリープが巻き起こすSF要素を含んだコメディが魅力の作品です


イマイチ素直になれないはじめちゃんのあらしさんへの淡い恋心も並行して描かれたりで、年上女性に甘酸っぱい気持ちを抱いた経験のある元思春期男子の皆様には少々切なくなる部分もございますので








(ノд`)


第1期はあらしさんの生きていた頃の時代にまつわる謎に迫る上で、日本の戦時下へタイムリープするシリアスなエピソードがいくつかありましたが、命のやり取りをするエピソードにしてはその辺の緊張感がまるでなく紙芝居レベルでガッカリでした


第2期では純粋にSFコメディ&ラブコメディ展開でキャラクターの掘り下げに入っているのが素晴らしいです


この作品でもっともイミフなのはタイムリープものだからって理由なのか、当時アニメ業界で流行っていた昭和歌謡をキャラソンとしてカバーするってのがありまして
コレに関しては「WHITE ALBUM」のキャラソンみたいな必然性は無いんで本当に好みの域です


シリーズディレクター 大沼心、石倉賢一
シリーズ構成 高山カツヒコ
キャラクターデザイン 大田和寛
総作画監督 伊藤良明
と、当時のシャフト制作で考えうる最強の精鋭スタッフで作られた気合は評価したいですが、作品の掛け持ちで相当テンパっていたのか、過度な期待は禁物です


本当はボロクソに叩きたいのですが(爆)それでもやっぱりけみはあらしさんを忘れられんのですよ、嗚呼・・・orz
こんなヲタウケしそうにないアツイ主人公とヲタウケしそうにない叶わぬ恋物語に挑戦したその心意気は大変素晴らしいと思うんですよね、うんうん


いま思えば喫茶店を舞台にしたコメディということで「それ町」の前身の様な作品でしたが、全体的なクオリティでは「それ町」の方が上です

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

景禎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

やくしまるえつこさんの歌うED曲がいい

「夏のあらし」の2期です。1期からあまり期間を空けずに放映されています。
基本的には1期の流れをそのまま踏襲しているギャグアニメです。1期視聴が必須ではないですが、お決まりの型というのが1期から継続していますので、ギャグの理解のためにも1期視聴を強くお勧めします。2期になって、作画も少し垢抜けて見やすくなっているように思います。

2期は1期に比べて純粋にギャグである、という印象です。ギャグのパターンのバリエーションの変化を楽しめます。「塩ください」や「名前を忘れてしまったわ」もいろいろ変化します。このへんを楽しむためにも1期は見たほうがいいですね。

OPが斬新です。やくしまるえつこさんの歌う曲がいい。ただ、クレジットが読みにくい・・・つか、ほとんど読めない。OPアニメはエロいが、露出オーバの演出で画面が全体的に白く、かんじんなところは見えないです。

最終話は{netabare}1期の1話目と最終話のリフレインです。いちご、さくらんぼ、と来て、ここではキウイです。同じモチーフの3度目ということで、細かいところでは少しづつ違っていますが、似たような出来事が起こります。{/netabare}1期から継続して見るとギャグに感動すらおぼえます。そして、ED後に{netabare}過去は変えることはできない、という考え方に疑問を投げかけるような、ちょっとシリアスな{/netabare}場面があります。全体を締めるのにちょうどいい、ちょっとしたスパイスが効いている感じになっています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7
ネタバレ

jethro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

僕らの夏は終わらない

夏のあらし!の第2期、今期は、ラブコメ度が急速上昇
前半は、男装の美少女、上賀茂 潤(かみがも じゅん)のバレるバレない話
後半は、あらし と はじめちゃん のエピソード中心となっています。

第1期において、戦時中が絡むエピソードは回収されており
後半の あらしエピソードが始まる前までは
これといったメインエピソードが存在しないバラエティ編のような内容
ゆえに、重度に病的なドタバタコメディとなっており
あまりに深すぎるネタには、ついていけないものもチラホラある

今期における最重要テーマは、
それまで当たり前、普通の事として定着していた「幽霊」である点
つまり「死んでしまった存在」である事
「夏の間だけ」戻ってくる季節限定の霊である事がピックアップされ
付かず離れずの あらし と はじめちゃんの関係が
夏の終わりの到来と共に色濃くなっていきます。

そして良い感じに盛り上がってくるのですが
{netabare}なんと、「終わらない夏」・・・・・・
そして、まさかの「きゅーてぃーすとろべりーちゃん」第二弾とは!
しかし、「塩」が渡されるというENDマークを付けた訳だし
夏の終わりを描いても良かったんじゃないかと・・・
そう思ったのは私だけではないんじゃないかな{/netabare}

個人的には
ややパターン化された喫茶「箱舟」定番シーンの数々が
まさにスタジオ コントのノリにまで成長していたのが及第点
特に、「注文を頂いたわ加奈子」劇場が最高でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

62.8 117 2009年度アニメランキング117位
劇場版 交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい(アニメ映画)

2009年4月25日
★★★★☆ 3.5 (466)
2228人が棚に入れました
これはもうひとつの、レントンとエウレカの物語。
突如、南太平洋に出現した、謎の生命体『イマージュ』と、人類との間に戦争が始まって、約半世紀もの月日が流れていた。
西暦2054年、人民解放軍第303独立愚連隊の戦闘母艦・月光号に配属された少年兵、レントンの夢はただひとつ、人民解放軍によって8年前に連れ去られた幼馴染の少女、エウレカを助け出し、約束の場所である故郷ワルサワに帰ること。その夢を実現させる為、幼い頃より共に育ったLFO、ニルヴァーシュに搭乗し戦場に赴く。

声優・キャラクター
三瓶由布子、名塚佳織、藤原啓治、根谷美智子、山崎樹範、小清水亜美

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

これはレントンとエウレカの、もうひとつの物語―。

交響詩篇エウレカセブンシリーズですが、私は未だテレビアニメ本編しか視聴したことがありません。
テレビアニメ本編以降の作品情報が、視聴より先行して入ってきたことが視聴の進まない原因だったのですが、ハイエボリューション3部作は是非視聴したいと思っていました。
それなら時系列でこのシリーズの作品を視聴していこうと思い立ち、早速本作品を視聴してみました。

ですが、ハイレボリューションシリーズの視聴前に「エウレカセブンAO」の視聴を予定しているのですが、こちらが2クールと大作なのでハイレボリューションに辿り着くにはもう少し時間が掛かりそうです^^;

テレビアニメ本編を視聴したのが2014年の1月なので、正直記憶がだいぶ曖昧になっていると思います。
だからもう一巡してから視聴するとより堪能できたのかもしれませんが、全50話を前に完全に逃げ腰になってしまいました^^;
そのため、約4年半振りに本シリーズを視聴することになった訳ですが…

視聴して早々感じたのは物語の設定に対する違和感です。
物語はレントンの幼い頃を舞台に切り出されるのですが、ヨチヨチ歩きからもうちょっと大きくなったくらい…
その頃にレントンとエウレカが一緒にいるんだから驚きです。

元々空からニルバーシュと一緒にエウレカがレントンのところに降ってきたのが出会いの始まりでしたが、実はもっと幼少の頃には共に同じ空を見ていて…そんな彼らの忘れていた記憶を補完した設定なのかな…?
とも思いましたが、ホランドにタルホなど、本編で大活躍したキャラが登場した以降、会話の節々に耳慣れない単語が混入し始めて、違和感は疑念へと変わりました。

視聴を進める中で気付いたこと…
この作品は、キャラ名こそ本編と一緒ですが、運命に弄ばれる中で背負わされた荷物は全く別物だったことです。
エウレカの設定もぶっ飛んでいましたが、何よりゲッコーステイトのメンバーの設定は驚きを通り越した気がします。

一つの物語を基軸に枝葉を派生させる…といった基本構成はきっと悪くないのだと思います。
だから、エンディングの是非は議論の余地はあるものの、物語の放つメッセージの着地点としては1つの正解を導いていると思いました。
自分の運命を呪い…周りを憎んで…自分のためだけに自我を通す…こんな勝手が許される筈はありませんし、もっと色々と…出来ること全部やりきる前から諦めちゃいけない…
現状を投げ出す前にもっと様々な可能性が模索できるはず…
今、目の前にある現状を自分事として受け止め、自分のやるべき事…自分にしかできない事から目を逸らさない…

この作品は本編の出来が半端無いから、その出来の良さに引っ張られた部分もあったのではないでしょうか。
だってメッセージは確かに伝わってくるんですもん…
この作品と、そして時には本編が頭の中で錯綜しながら一つの物語が紡がれていく構成はホントに凄いと思いました。
だからこそ、ラストのドッグファイトの意味合いが不可解になるんですけどね。
確かに何事もなく綺麗さっぱり…なんて気持ちが落ち着く筈はありません。
でもあそこまで追い込む必要があったのかと問われると正直そこまでは必要なかったんじゃないかと思います。

きっとエウレカの必死な叫び声はゲッコーステイトのメンバーに届いていたと思うんです。
大粒の涙をボロボロこぼしながら悲痛な叫びを発していたにも関わらず…
この物語では、本編ほど一緒の時間を過ごさなかったのかな…?
もし本編と同じ時間を過ごしていたら絶対取り得ない選択肢だったでしょうから…
だからラストの展開は正直胸が痛みました。
だからこそエウレカの英断が輝きを増したんでしょうけれど。

この作品のキャッチコピーの一つに「もうひとつの、恋の物語―。」がありました。
私はレントンとエウレカの本編以降に育まれる恋の物語を期待していたのですが、ちょっと違っていたみたいですね^^;
でも決して面白くない訳ではありません。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

上映時間約115分の作品でした。
主要スタッフは本編と一緒なので、見応えと迫力は凄かったですよ。
引き続き、時間を見つけて本シリーズの視聴を進めていきたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14
ネタバレ

kooodain さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

TV版の同人的立ち位置で色々な事を求められる作品

私の言いたいことはこの方のブログの最後に全て書いてあります。

【ネタバレ/解説・考察】「交響詩篇エウレカセブン:ポケットが虹でいっぱい」:今だから考えてみたい真の意味

リンクではなく記事のタイトルだけ置いておきます。

まず大前提としてこの作品はエウレカセブンの続編ではないということ。
全く別の次元で別の世界のパラレルワールド的な立ち位置であるということです。
その事を念頭に置き大まかな世界観だけを踏襲した作品だと思うと最大限楽しめます。
決してアニメシリーズと同じ様な関係や世界を期待してはいけません。
「別の作品」であることをしっかりと頭に入れてください。

この作品でしか楽しめないエウレカセブンと言うものがあります。
・TVシリーズより深く考えないと理解できない難しさ
・レントンとエウレカの別の可能性
・レントンとエウレカの幼少期からの愛
・ドミニクの格好良さ
・エウレカセブンの別の可能性(この作品とも別の)
大まかにここら辺でしょう。

酷評の多くはTVシリーズと大きく違う点だと思います。
キャラクターに思い入れがありすぎると設定が大きく異なり失望します。
また設定が違いすぎて理解が出来ず置いてけぼりもしくは思考停止します。
ですがよく考えながら見るとかなり楽しいです。
また大まかな設定は同じなのでキャラの性格は全く同じです。
ですので完全にエウレカセブンの別の可能性を見れた気になれます。
商業レベルに良く出来た同人映画とでも呼べばいいでしょう。

またTVシリーズでの映像の使いまわしも結構あります。
使う箇所がそれなりに上手いので相違は感じません。
ですが使い回しに敏感過ぎる人には向いていません。
色々な点で寛容さを求められる作品かもしれませんw

最後に大事な事なので何度も言います。
TVシリーズを見てその期待を持って来て見る事は辞めてください。
大まかな外殻もしくは根幹だけ踏襲した別作品です。
映画を見ながら都合よくTVシリーズの設定を持ってこれないと死にます。
この設定は持ってきて良くてこれはダメと言った取捨選択能力が求められますw

何はともあれ何年も経って再評価するブログがあったりと面白い作品であることは間違いないです。
エウレカセブンの記憶が薄れてきた今存分に楽しめました。
エウレカセブンを楽しんだあの日そのまま見ていたらがっかりしていたでしょう…。

{netabare}惑星の賛美歌エウレカセブン
良い夢を、おやすみ、若い恋人たち{/netabare}

▼物語の評価
設定がキャラも含めて大きく異なるので賛否両論でしょう。
ですが都合よく解釈や設定のピックアップが出来るとかなり楽しめます。
本編ほどの友情や愛、関係性の深さはありません。
シナリオも尺の問題か深く掘り下げられない点がありかなり難しくなっています。
大まかな説明すら無いので考えながら見れない人には不向きです。
ただ個人的には軽く繰り返し見れるエウレカセブンと言った立ち位置に感じました。
TV版程の重さや深さ、エグさがないので結構気楽に見れます。
▼作画の評価
使い回しが少々多めなのが気になる所です。
おそらく映画用に配色等がリマスターされてはいますが…。
オリジナルの絵はとても良いです。
動きも申し分なかったです。
▼声優の評価
声優の演技はアニメ版と全く同じで同じ演技力です。
何年後の作品かは確認していませんが再現度がかなり高いです。
▼音楽の評価
音楽はTV版をそのまま流用だったと感じています。
細かくは確認していません。
前編オケなのでとても曲は素晴らしいです。
またラストに多分ですがsupercarの挿入歌が来るのでちょっと嬉しくなります。
{netabare}(story writerではありません){/netabare}
▼キャラの評価
キャラの設定が大きく変わるので賛否両論になる所です。
個人的にはこちらの方が落ち着いた雰囲気の設定と感じました。
逆にアニメ版の様な深さやエグさは無くなっています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

dub

2020/12/02 投稿

ん?

んんん???

???????????????

【以下ネタバレ注意】
※ただし,自分としてはネタバレ視聴推奨(笑)

{netabare}なぜ?子供のレントンとエウレカが一緒に居るの?

ニルヴァーシュはマスコットキャラ?

ドミニクがレントンとエウレカの先生?

ベルファウストではなくワルシャワ??

アネモネが熟女?(笑)

ホランドやゲッコーステートは敵なの?どこかで和解するのかな?



??

???

????

?????

・・・終わったぞ(笑)

つまり,別な世界線だったわけだ!!

予備知識無しに,本編の後にそのまま見たから混乱しました。
本編見ないでこちらだけ見た方が楽しめそうw(そんな人はかなりの少数派だと思うけど・・・)それか,別世界線の話だと予め分かって見た方が混乱しなくていいと思います。

「オリジナルのテレビシリーズの映像を活かしつつ,映画用に総集編では無く,全く別の物語を作ってみました」的な作品

まあ,駆け足の総集編映画よりはいいかも。そこそこは面白かったし。

でも,テレビのイメージがあるから何かしっくりこない感じ。

でも,総集編で尺が足りなかったら,後日譚とか,先日譚,本編中のどこかに挿入されるエピソードでもいいのでは?

いったい何をやりたかったんだ?




って書きながら,今気がついた!気がついて評価を少し上げようと言う気になった!!

じつは,この作品なかなか志が高い作品なのでは無いかと気がつきました。(成功したかどうかは置いておいて・・・)

エウレカは音楽にこだわっている作品です。

そしてこの映画は,音楽で言うところの「ダブ」をアニメーションでやろうとしたのでは無いかと言うことです。

一応ダブの説明を
レゲエが発祥とされていますが,オリジナルの音源にエフェクトなどをかけて違う楽曲に仕上げることです。

ちなみに自分の中でのベストダブはXTCのアンディー・パートリッジがミスター・パートリッジ名義で出したソロアルバム「Take Away」です。全曲XTCの音源を使用して全く別の楽曲に仕上げています。自分はXTCはあまり好きでは無いのですが,このアルバムはお気に入りの1枚だったりします。{/netabare}

話がかなりそれましたが,つまりはそういうことをアニメでやりたかったのでは無いかということです。

ということで,チャレンジ精神を評価したいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

62.8 117 2009年度アニメランキング117位
アスラクライン2(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (278)
1779人が棚に入れました
高校1年生を期に一人暮らしを始めることにした主人公・夏目智春。彼は3年前から自称守護霊で幼馴染の美少女水無神操緒に取り憑かれていた。
智春の兄、夏目直貴が暮らしていたオンボロ屋敷・鳴桜邸(めいおうてい)に引越した日、鳴桜邸に二人の美女が来た。兄、直貴から託されたという銀色のトランクを届けにきた黒のスーツの美女・黒崎朱理、そしてその晩、トランクを奪いに鳴桜邸へ忍び込んだ巫女装束の美少女・嵩月奏。この銀色のトランク「イクストラクタ」を手にした事を契機に、智春は世界の隠された真実と向かい合う。

声優・キャラクター
入野自由、戸松遥、野中藍、田中理恵、森久保祥太郎、佐藤聡美、矢作紗友里、下野紘、豊崎愛生、こやまきみこ、石住昭彦、日笠陽子、甲斐田裕子、間島淳司、喜多村英梨、中井和哉、大原さやか、石塚さより、高木礼子、織田圭祐、川田紳司、高梁碧
ネタバレ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

厨二病と見るか 陰鬱なSFと見るか 20話以降から目が離せない

「2」ということは「1」があるんです
これはいわゆる分割2クール作品でして、「2」とは14話~26話までのことを指します


厨二病的ファンタジーラノベの典型で熟語に無理矢理ルビをふった専門用語の暗記だけでも時間がかかる上、そもそもアニメでは言葉の音だけを聞かされどのような当て字をするのかいまいちピンとこないのでこれがかなりの曲者


さらに原作をだいぶ端折ってるせいでちゃんと1話から見たとしても、世界観の全容を把握するには情報が少なすぎます
wikiや原作を読んでやっと理解ができる、というほど複雑で難解
ってか単に説明不足;
その割には前半はあまり見所がなく、斉藤良成(最近だとバカテス2のED)を筆頭にしたセブンアークス系作画陣の荒唐無稽な戦闘シーンとCGで描かれたロボットとの絡みも作ヲタ以外には誰得でしかないかもしれないw


後半になるとこの作品の特徴たる
「既に世界は滅んでいる、今ある現実は再構築された二巡目の世界」
というキーワードがやっと生かされてきます
クオリティも若干ですが上がるw
“20話まで見ないと元を取れない”というのも酷い話なのかもしれないですが、以降の陰鬱な展開の連続とオイラの興奮は確かなものだったと記憶に焼きついてます


だけどもやっぱし尺とかギチギチで、演出も一杯一杯ですよーって感じなのでお世辞にも一流の作品とは言えないってことをご承知願いたい


でもてー、ここからはオイラのヨガリレビューである









{netabare}☆時空を超越した世界観がアツイ
21話で所謂「一巡目の世界」に飛ばされる主人公だが、そもそも二巡目の世界の彼にとってはそこが「異世界」であるかどうかなど認識ができるはずもなく、
自分がいた世界との共通点や差異に混乱を起こし、「見慣れた知らない世界」に迷い込む恐怖感が出ていた


☆立夏会長がアツイ
普段はもぱっらヤラレ役であった六夏会長の左目が24話で失明していたことが発覚するのはあまりにショキング
本人は「別にどうもしない、見えないだけ」と返しいつもの楽天家ぶりではぐらかすも、今作が命を懸けた戦いであることを再認識させられる


☆姫笹の生き様がアツイ
重病のため死を回避する方法として立夏会長のベリアルドール(ロボットの中核をなす存在、元の人間に戻る方法を最終回で発見する)となった姫笹
最終回では「人として生きる」ことを選び、ベリアルドールの翠昌から解放され、自分の死と向き合う


☆朱浬さんがアツイ
彼女はそもそも双子の姉であり、妹はベリアルドールになったはずだった
が、精神だけが入れ替わり本物の姉はベリアルドールに、妹は女優としての演技力だけで姉を演じて生きてきた
本当の姉は20話で肉体、精神共に死亡してしまう
主人公に後押しされた彼女は姉である朱浬として生きていくことを決意する


☆塔貴也がアツイ
今作の黒幕となったトキヤだが、彼の目的は愛する人と暮らす世界、三巡目の世界を作り出すこと
そのために何度も時空を飛び越えてはその度に愛する人が死に行く様を目撃し、失意と絶望と無力感で狂気に駆られていく様は恐怖を感じさせる


☆操緒がアツイ
幽霊ヒロインの操緒と悪魔ヒロインの奏のどちらかを選択しろ、という問い
これに対し二人とも取り込んでしまうという所謂「二股」が選択肢にあったにも関わらず、力を使い続けたことで存在が消滅しかけていた奏を選択する主人公
自分が選ばれなかったことに対し
「トモはいつか操緒のところに帰ってくるから」
と一言で返す操緒がカッコ良過ぎる


☆主人公がアツイ
一巡目の世界で力を使い果たし、とうとう死んでしまった奏
奏と契約を交わした主人公は二巡目の世界に戻る間際に同級生の告白を受ける
彼女が本来告白すべき相手は一巡目の主人公なのだが、、、その会話がクール過ぎる
「嵩月さん?トモが選んだ人って?」
「ごめん・・・」
「変なトモ、謝ってばっかだね」
「・・・・・・・ごめん」
「こら!最後ぐらいハッキリ振る!」
「うん・・・(実質死んでいる嵩月奏の亡骸を抱えながら)これが、僕の彼女だよ」


☆主題歌がアツイ
angelaは作品の世界観を理解した素晴らしい主題歌を提供してくれた
特にこの後半の「オルタナティブ」の歌詞は作品世界を見事に表現してみせた

生き抜くために君が必要 貫くたびに胸が高揚
(操緒や奏は主人公の力として必要不可欠)
Dive 失いたくないと
いつの間にか投げ出された戦場の据えた匂いにも
Field 慣れた
(事象に巻き込まれるだけだった主人公の成長、2期であることと絡めて)
完全に二者択一のジレンマにキスをされた
Sign (決断しなければいけない嵩月奏との契約、と同時にパートナーとしてもいずれ二人のヒロインのうち一人を選ばなくてはいけない恋愛事情とも絡めて) 時が満ちた日
来い!僕は逃げない
(クライマックスに向けての主人公の決意){/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

パンクですね・・

2009年10月~12月迄続編(2期)として放送された。全13話
原作は同タイトルラノベを元にしたあきづきりょうの漫画。

ありとあらゆるパターンのハーレムモストキャラが増殖・・
基本的にシリアスのサスペンス風バトルアクションの緩急に
ありとあらゆるラキスケにやにや描写で華を添える第一期の
続編で・・あまりの掘り下げの少なさに泣けるエピソードが
軽かったり急展開の派手なバトルが描画力不足や演出の軽さ
でチャンバラの様で引いてしまうかも?という超微妙大作。

1期は3度挫折・・2期は一度挫折してる・・壮大な散播設定
の行方や最終的な結末は気になる・・どう収集付けるのか。

結論・・プロットだけは最高!

音楽は上々。メカデザは良好。

それ以外は全て酷評の対象に感じた。センスが無い・・

脚本・構成・演出・作画・全て酷評対象。無意味にキャラ
弄り過ぎで掘り下げ無しのうえ作画が酷い。キャラの魅力
どころか個性すら感じない。見た目と声の違いだけ・・

バトルが多いのに作画は手抜き・・構図は素人・・演出?
素人以下・・声優が浮く浮く・・気の毒だ・・画像に声優
の声がハマらない・・声優が個性的な演技を加熱させる程
に・・実際の映像とかけ離れ・・作中の音もチープ・・

声優が豪華なだけに気の毒・・路線にブレがあるのに強引
に萌系アニメ声でシリアスな台詞や中途半端なお馬鹿台詞
をシリアス声で・・とか可也ふらふらしてる・・可哀想。

梃入れの色物描写が増えて余計ぐちゃぐちゃで収集不可能。
結果的に視聴層が不明の中途半端感が半端ない・・


スクールパンクというより「スタッフパンク」てかカオス・・

そう難しくない話を敢えてカオスにした感じ。諄い。

解釈というよりセンスがないの・・絵が酷いの・・

ドラマCD並なの・・


一応御浚い。

1期でも度々出る3年前の飛行機事故や「一巡目」「二巡目」等
神は人間を見放し、この世界は1度滅び、「悪魔」の力を借り
ることでやり直した「二巡目の世界」等が視聴ポイントかな?

私立洛芦和(la Croix)高校「超教派」のミッション系の高校。
三つの公認生徒会以外に、非公認生徒会がいくつもある。
性格破綻者や屈強な生徒が闊歩する「ハイスクールパンク」

第一生徒会・神聖防衛隊(ローマカトリック系)
治安維持を主務としつつ、運動部を管轄している。
悪魔の力が世界を滅ぼすとし殲滅を法王庁に許可されてる。

第二生徒会・巡礼者商連合(プロテスタント系)
学校内の委員会を管轄している。黒科學の解明を目指す。
悪魔や機巧魔神の抗争に中立で報酬次第で双方に手を貸す。

第三生徒会・王立科学狂会(聖公会系キリスト教)
文化系クラブや学業を管轄。悪魔の力が世界を救う鍵。
英国女王の許可を得て校内の悪魔の保護を許可されている。

関東学生連盟・武装指導教員(ガーディアン・ドラグーン)
洛高を含めた関東圏の学区における演操者達の上部機関。
学校外の生徒の監視・保護の権利と強力な機巧魔神を持つ。

魔神相剋者(アスラ・クライン)
演操者であり契約者でもあるイレギュラーで危険な存在。

並行宇宙関連/超弦重力炉=巨大ブラックホール生成装置。

中央渦界領域=超弦重力炉により人工的に作る異次元。

次元潜行チェンバー“うずしお”
中央渦界領域の深淵にて待機する、機巧魔神の母艦。
時間や空間が9,999秒の間にループし0秒の状態に巻き戻る。



夏目智春 入野自由
水無神操緒 戸松遥
嵩月奏     野中藍
黒崎朱浬 田中理恵
佐伯玲士郎 森久保祥太郎
志津間哀音 佐藤聡美
アニア     矢作紗友里
樋口琢磨 下野紘
大原杏     豊崎愛生
佐伯玲子 こやまきみこ
潮泉老人 石住昭彦
潮泉律都 日笠陽子
橘高冬琉 甲斐田裕子
真日和秀 間島淳司
倉澤六夏 喜多村英梨
加賀篝隆也 中井和哉
クルスティナ  大原さやか
雪原瑤     石塚さより
千代原はる奈 高木礼子
里見恭武 藤田圭宣
炫塔貴也 川田紳司
鳳鳥氷羽子 高梁碧

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

世界の隠された真実と向き合う物語・・・壊れゆくモノ、救われるモノの中で様々な想いが交錯しながら核心に迫ります^^

本作品は、分割2クールの後半に相当するものです。
前半は、この物語の複雑な設定が1クールかけてしっかり描かれていました。
この物語の主人公である夏目智春が手に入れた銀色のトランクが何だったのか・・・
飛行機事故以来、守護霊として智晴に取り付いていた操緒の位置付け・・・
悪魔の存在・・・
巨大な力を行使するために支払わなければいけない代償・・・

そのような中でも、演奏者の思いに応えたいから・・・自分で決めた事だからと自らを顧みることなく突き進んでいく彼女達・・・
そして、払うべき代償が全て擦り切れて空っぽになってしまった時、何が起こるのか・・・

思い返すだけでも目頭が熱くなりますが、いよいよ世界の隠された真実の核心に迫ります^^

ストーリーはネタバレになるので割愛しますが、私にとってラストには感動する展開が待っていました^^
そして、この後半も智春の周りにいるヒロイン・・・操緒ちゃんと奏ちゃんの健気さは前半に引き続き、後半でも健在・・・いえ、輪をかけてパワーアップしています。人を想う気持ちが、行動・・・時には自分に言い聞かせて頭で理解しようとする彼女達・・・それは強く、儚いものでした^^;

好きな人とはずっと一緒にいたい・・・
だけど、不慮の事故でその大切な人を失ってしまうとします・・・
でも、もしその場にその人自身を見て感じる事のできる道具があった場合・・・
大切な人に対してその道具を使うでしょうか・・・それとも使わないでしょうか・・・?

非人道的である事は分かっています。
それでも一緒にいたいと思える人だったら・・・私はきっとその道具を使うと思います。

でも、その道具を使うのは代償を支払って強い力を得たいからじゃない。ただ一緒に居たいだけ・・・
きっと最初は力のためなんかじゃなく、大切な人を感じていたい・・・それだけなんだと思います。
でも、どこでボタンを掛け違えたのか・・・と考えると、私にとってこの作品は、やはり心の痛む作品でした

第2期のOP、EDはどちらもangelaさんの曲です。
オープニングテーマ「オルタナティヴ」
エンディングテーマ「彼方のdelight」
どちらも作品のイメージに合っていて格好良い曲でした♪

この作品は後半1クール分で13話のものでした。
作風が嫌いじゃなければ、一気に視聴できる作品だと思います。
私は欝展開の作品が嫌いじゃないので、一気に視聴してしまいました^^;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

62.8 117 2009年度アニメランキング117位
鉄腕バーディー DECODE -THE CIPHER-(OVA)

2009年7月22日
★★★★☆ 3.7 (33)
168人が棚に入れました
 宇宙連邦捜査官・バーディーと、彼女と身体を共有することになってしまった地球人の高校生・千川つとむの、 奇妙な“二心同体”生活を描くゆうきまさみ原作コミックスがTVアニメ化。『天空のエスカフローネ』『ノエイン もうひとりの君へ』を手掛けた赤根和樹監督指揮のもと、シリーズ構成に『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』の大野木寛、キャラクターデザイン・総作画監督に『NARUTO -ナルト-』『BECK』などで注目を浴びたアニメーター・りょーちもと、豪華布陣によって制作された。『-THE CIPHER-』は『DECODE』と続編『DECODE:02』の間をつなぐ、未放映オリジナルエピソード「BETWEEN YOU AND ME」と、ノンクレジットOP・ED、第2期の特番などを収録したDVDである。

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

バイバイ

DECODE、DECODE:02と続いた赤根監督による鉄腕バーディーDECODEシリーズでこのTHE CIPHERが現状では『最後の1話』となっております
DECODEシリーズを知っている方、ご覧になられた方の中でも、もしかしたらこのTHE CIPHERまでチェックされた方はほんの一部かもしれない?
と思い、今改めて紹介させていただきます


お話の時系列的には1期と2期のちょうど中間にあたります
1期でのヒロイン、中杉小夜香と急遽別れを余儀なくされた主人公の千川つとむ
彼が淡い恋心を捨てきれず、新天地での暮らしに悪戦苦闘する中杉さんに会い行くと言うお話


ちょっと未練がましいというツッコミが聞こえてきそうですが、でもやっぱオトコノコにはキツイんですよ、あのラストは
あのラストの後日談の中に、第2期へと繋がる『とある事件』を交えつつお送りするオイラのような『DECODERのための』1話完結エピソ


果たしてつとむ君は中杉さんに会うことが出来るのか!?
そして、中杉さんと話すことは出来るのか!?
この話の最後、オイラにはつとむの心情がヒシヒシと伝わってきました
そんなオイラの感傷を否定するかのように、清々しい彼の姿には感銘の極みです


スタッフには、キャラデザのりょーちも氏はモチロンのこと
山下清悟
北田勝彦
坂崎忠
林勇雄
森田宏幸
田中宏紀
と、今までDECODEシリーズを支えてきた一流アニメーター達が見事に再集結


そしてなによりのラスト
本当の意味でのラスト
有田しおんが新曲のライブを行うのですが、曲名はなんと「バイバイ」
とうとう3期発表や映画化の話をする前に公式からお別れを告げられたようで、オイラはこのシーンを見るたびに涙ぐんでしまいます
「あぁ、本当に終わりなんだね」って


主演声優の千葉紗子さんを筆頭に「是非3期を!」の声が最後までファンイベントや公式ラジオで大々的に発せられていたにも関わらず、そんな中での『お別れ』はあまりにショッキングで・・・
それでも3期があるってオイラは信じたいです

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

plum さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

眉毛が太い女の子が好きな人へのファンディスク

鉄腕バーディーDECODEの2期終了後に発売されたOVA。

2期のOP「kiseki」で始まるこの物語。
1期のリュンカ事件が終わってから、2期初めのリュンカ事件首謀者の逃亡の間の、中杉さんに絡んだエピソードです。本作単体で、何か大きな盛り上がりがあるわけではなく、2期まで見て、鉄腕バーディーが大好きな人に向けての、ファンディスクの要素が強いかもしれませんね。1期、2期それぞれに関わるエピソードがありますので、2期を見終わってからの方が楽しめると思います。

鉄腕バーディーの見せ場と言えば、何といってもアクションシーン。ですが、本作は事件が終わったあとのエピソードということもあり、ちょっと少なかったかな。それでも、相変わらずいい動きしてます。それに変わってか、バーディーの地球人としての姿である、有田しおんの出番が多いのですが、まさにこの辺りがファンディスクなのかな(笑)

鉄腕バーディーが好きな自分としては、なかなか楽しめた作品でした。ところで、BDBBOXと3期はまだでしょうか!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

さよなら愛しい人よ♪

TV未放映オリジナルエピソード「BETWEEN YOU AND ME」
他特典映像的なおまけつきスペシャルディスクかな♪

TV版1期の最終話以降のつとむとバーディーのその後
や縁戚の牧場で暮らす小夜香のアフターストーリー。

2期を意識した番宣的な内容に伏線も含まれている。
正直1期もこのノリで良かった気がする・・そして・・
小夜香のエピソード重視に結べば良かった気がする。

2期で世界観や伏線の掘り下げをしてくれたら良かった。

鉄板ではあるけど簡潔で愉しめる内容だと感じた。

アクションや音効が結構良い感じで期待できる。

2期の0話か1話として放送しても良かったくらい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

62.8 117 2009年度アニメランキング117位
劇場版 銀魂 〜白夜叉降誕〜 予告篇(OVA)

2009年9月30日
★★★★☆ 3.8 (12)
99人が棚に入れました
ジャンプスーパーアニメツアー2008で上映された特別編。

上映時間約10分。攘夷志士時代のエピソードを予告編風に映像化したもので、白夜叉降誕の来春公開および同時上映が『真選組上京編』とウソ告知もされていた。

キャッチコピーは「そして修羅は生まれた。」。

エリザベスの3Dメガネ付き特別鑑賞券好評発売未定中。

62.7 121 2009年度アニメランキング121位
マイマイ新子と千年の魔法(アニメ映画)

2009年11月21日
★★★★☆ 3.6 (136)
389人が棚に入れました
小学3年生の新子は、山口県の片田舎に住む普通の女の子。友だちや家族に囲まれ、この町にあった平安時代の地方の国の都「国衙」について空想することが好きだった。そんなある日、東京から貴伊子という生徒が転校してくる。貴伊子が気になった新子は、次第に親しくなっていくが……。

声優・キャラクター
福田麻由子、水沢奈子、森迫永依、本上まなみ
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

大満足!

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。95分ほどの作品です。非常に満足しました。どれくらい満足したかをうまく説明することができませんが、最近見たアニメ映画の中では随一の満足度です。ジブリの初期作品が好きだけど、見尽くしてしまったという方は、これにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。主人公である二人の女の子もとてもかわいく、好感が持てました。

 全年齢向け映画に必要なのは、ややこしい象徴物に気付かなくても楽しめることと、大人も楽しめる普遍性だと思います。この作品はどちらも充足されていました。
 悪かった点は二つ。一つ目は、方言に慣れるまでに少しだけ時間が掛かってしまったことです。私自身が方言にあまり免疫がないため仕方のないことですが、もう少しマイルドな方が見やすかったです。二つ目は、これを子供のころに見れなかったことですね。


対象年齢等:
 「となりのトトロ」以上「魔女の宅急便」以下から視聴できる、全年齢向け作品です。
 主人公は小学3年生ですが、トトロやネコバスのようなマスコットが出てくるわけではないので、マスコットに頼らなくても見れる小学生以上でないと厳しいでしょう。
 この作品ではテーマに関連して様々な「別れ」や「死」が描かれます。子供向けですので強烈な描き方はされていませんが、「トトロ」で匂わせるだけだった死に切り込んだことは評価されるべきだと思いました。考えすぎかもしれませんが、迷子になった妹があっさり見つかるなど、「トトロじゃないよ」というメッセージを少し感じました。何がどう死を迎えるかは、実際に視聴して確認してください。


テーマ:
 テーマはバトンタッチです。千年前から現代へ、祖父から孫へ、親から子へ、先輩から後輩へ、そして同年代の生徒間で。さまざまなバトンタッチが描かれます。必ずしも具体的な物が承継されるわけではないですが、確かに「何か」が伝わっていったのだと自然と思える作品でした。「別れ」や「死」に重要性があるのではなくて、そこで何かを伝わえることができたのか、というテーマです。

 舞台はおそらく昭和30年代の山口県だと思われます。こういう舞台設定の場合、感想としてノスタルジーが強調される傾向がありますが、あまりそこを気にしない方がいいと思います。およそ私たちに共感できる時代ではないですし、時代劇や「となりのトトロ」と同様に「そういう時代があったんだ」程度に考えれば良いでしょう。


考察ポイント:
 考察自体不要な作品だとは思うのですが、象徴物が多い作品ですので、私が注目した部分に限定して簡単に考察していきます。
{netabare}
①鏡・水面・ガラス
 この作品は、鏡に映ったシンコから始まります。鏡というのは、人間の中にある二面性や背反性を象徴するものとして使われますので、「夢と現実」「大人と子供」など定番のものは想定しながら見ると良いでしょう。水面やガラスなど顔が映るものも同様の効果を持ちます。映ったタイミングで「現状はこうですよ」または「これから変わりますよ」というメッセージが込められることが多いので、注目しましょう。

②足
 前半は足の描写がかなり多いです。これはキイコが裸足になるまで、つまり、心を開くまでの推移を表したものだと思います。後半はあまり意識していなかったので分かりません。

③色鉛筆・香水
 キイコは、転校2日目にトラブルを起こしてしまったわけですが、初日が描かれていません。おそらくですが、初日に馴染めなかったため、母親の象徴である色鉛筆と香水をお守りとして持参したんだと思います。香水はもう一度使われますが、使用動機は見守っていてほしいという純粋なものでした。

④木刀・タツヨシ
 木刀は英雄譚や父性の象徴です。タツヨシは父から暴力を受けていたことが災いして、あのような性格となっていましたが、父の死に際して、人間としての父に触れることになりました。彼は、父からバトンタッチを受けていなかったことを嘆きますが、キイコの(千年前の)鬼払いの儀を経て、バトンタッチをする側になることを誓い、シンコに木刀を譲ります。

⑤ヒヅルちゃん(金魚)
 ヒヅルちゃんは、かなり重たいものを背負っていました。
 ナギコからは、友達が欲しいという願い(色紙)を託されています。これはキイコにおいて成就され、キイコは友達を得ることができました。シンコのおかげと言っていたと思いますが、直接にはナギコの願いです。
 男の子からは処女性を、キイコからは母性を託されています。処女性と母性は併せて聖母マリアにつながるもので、理想像となります。聖母マリアは、処女受胎です。したがって、何かを生み出すという未来への希望を担います。
 シンコは、明日への希望を託しています。上記と関連しますが、これをシンコに代弁させたのだとも思われます。

⑥キイコ
 ストーリーの重要性からは、こちらが主人公だと思います。空想と現実という観点からは、シンコと真逆の存在として描かれています。
 シンコがナギコに友達を願い、ナギコの願いはキイコに届きます。記憶に遠い母の死が、ヒヅルちゃんの死によって鮮度を増し、落ち込むことになります。シンコが現実に触れて空想の力を失っている間に、キイコは一人反省をし、空想の力を増していきます。母親の子供のころの写真を見つけ、理想の母親から現実の母親へと意識を転換することで一気に空想の力が開花します。タツヨシが父親の子供のころの映像を見るのはこのタイミングだと思われます(キイコが子供のころの母の写真を見たとき)。
 シンコに代わってキイコがナギコのストーリーを描き、ナギコの鬼払いの儀が子供たちを病から笑顔へと変えます。これが現代へと届き、死という現実に塞ぐシンコとタツヨシを救うことになりました。彼らよりも早くに現実を見ていたキイコにしかできないことでした。
 テーマに挙げたバトンタッチとは、再生(?)したヒヅルちゃんを見るために、キイコがシンコを追い抜くリレーのようなシーンから着想を得たものです。

⑦おじいちゃんの死・シンコの転校
 おじいちゃんの死はあっさり描かれていますが、シンコ・キイコという二人の子供にバトンタッチが済んでいたために、悲劇ではなかったということです。シンコの転校も同様です。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

マジでゲスな言い方を許していただけるのなら『ALWAYS 三丁目の夕日』+『耳をすませば』or『今敏監督作品』≒『おもひでぽろぽろ』

昭和30年代の山口県防府を舞台に、芥川賞作家の髙樹のぶ子が自らの子供時代をモデルにした自伝的小説が原作


当時の防府は1000年前の平安時代の遺跡が出土することが話題となっていたため、主人公の新子は平安時代の人々がこの地でどんな生活をしていたのか?
そんな空想に耽る日々を過ごしていた


新子の通う小学校にやってくる東京からの転校生、貴伊子や男子生徒達のリーダー格、タツヨシらとの忙しない子供時代が語られます


ひょんなことから揺らいだり、また元通りに結ばれたりする友情の話だったり
大人の都合に振り回され、子供だけでは如何ともし難い状況に立たされる無力感の話だったり
いくつものジュブナイルストーリーに時折“新子の空想の平安時代”がオーバーラップしつつ美しい映像で紡がれていきます
作画面はホント凄い


この作品が持ってる価値の半分はコレが2009年制作だってことでしょう
現代においてこんな作品が生まれるってのがなんとも希有なことです
セル時代のジブリ作品を髣髴とさせる温かみと懐かしさを感じる映像が、かつてジブリ作品にも関った片淵須直監督を中心としたスタッフの技術力で見事に作り出されていることに感銘
良い意味で既視感のある映像とお話


既にこのことをご指摘のレビューも多数見受けられるようですが、昭和30年代のノスタルジーにすんなり浸れる方に一番オススメ


正直にお話自体はそれほど後味の良いものではありませんw
良くも悪くも気恥ずかしくなるような話や、エグい内容のクライマックスがリアリティをかきたてる


『おもひでぽろぽろ』のように“あえて今、過去を振り返っているんだ”という自覚的な演出は特別ないです
完全に昭和30年代へのタイムトリップ状態
ノスタルジー以外に昭和への【浪漫】みたいのを求めてご覧になるのであれば『コクリコ坂から』の方が全然良い作品ですよ(キリッ


興味深いのがこの作品、公開当時は興行的にあまりにも振るわなかったため、片渕須直監督が「このままだとDVD化も難しいかも・・・」と苦言を発する状態にまで追い込まれたものの、「この作品を子供と見たい!」というお母さん層を中心とした口コミで一気に火が付いて、公開劇場を増やそうと署名活動まで起こる騒ぎになり、結果的に1年以上のロングラン公開となった逸話があること



こんなにもアニメファン、一般層の両面から愛された映画も昨今珍しいです
逆に子供と一緒に見ることを強要するのはちょっと微妙な気がしますがw
先述の映像面や村井秀清さんの軽快な音楽とか、何気見所もイッパイなんで「ハッピーエンドじゃなきゃやーよー」ってお方以外は率直にオススメします
いやまあwハッピーの定義なんて知りませんけどねwww

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

昭和30年 山口県防府市の農村を舞台にした、千年の時を超える少女達の物語

片渕須直さんが"この世界の片隅に"の前に監督した劇場用アニメーション作品。
昭和30年の山口県防府市を舞台にした作品で、防府市出身の小説家"髙樹のぶ子"さんの自伝的小説が原作です。
戦後復興中の山口を舞台に、想像力が盛んな女の子を中心とした、少年少女の物語となっています。

主役は防府市国衙で生まれ育った3年生の女の子「青木新子」。
彼女は祖父から、防府市の街は千年前から存在していて、四角く区切られた土地や清流はその名残であることを聞かされます。
新子は祖父の話から、千年前の防府市を想像し、文献に存在する、そこに渡ってきた女の子「諾子」のことを夢想します。
以降は、物語は新子と諾子のそれぞれが流れます。
そんな折、東京から「島津貴伊子」という女の子が越してきて、二人は仲良くなります。
「シゲル」や「タツヨシ」ら友人たちと仲良くなり、平和な日々を暮らすのですが、ある事件が発生し、場面は急転します。

絵柄は素朴で、アニメ好き受けするようなデザインではないと思います。
ジブリや細田守的であるといえばそうなのですが、とにかく地味で、またストーリー展開も正直目新しいものではなく、特筆すべきセールスポイントに乏しい作品であったはずでした。
劇場用作品ですが公開劇場も少なく、観客動員数も低迷していたのですが、劇場で視聴した人の称賛の声から評判になり、上映期間が伸びるなど話題になったという経緯があります。
視聴してもやっぱり地味な作品なのですが、美術はキレイで、なにより、戦後の農村という広くて自由な世界で、走り回って、泥にまみれながらダムを作り、探検をして、ウシガエルのなくあぜ道を歩く風景は、プロットの練られた物語や美しい美術以上にワクワクさせるものを感じさせてくれます。
見てよかったと思わせてくれる作品だと思いました。

舞台は防府市ということで、防府市の名所がいくつか紹介されます。
周防国衙跡や建物の建造跡などの描写があり、新子の想像した諾子も、父の国司赴任により周防国にやってきた幼年期の清少納言であり、そういった山口県の歴史を知る意味でも興味深い作品と思いました。
ただ、この諾子が、マイマイ(つむじ)を通して新子と通じ合うような描写があるのですが、ラスト近辺で貴伊子が関わってくるシーンは、なぜそうなるのかよくわからなかったです。

楽しい映画でした。
ただ、田舎の子供の遊びや古い家電にノスタルジーを感じられない場合、面白さは半減だと思います。
ビジュアルの割には子供向けではないのかなと思いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

62.6 122 2009年度アニメランキング122位
ライドバック RIDE BACK(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (197)
1035人が棚に入れました
国連の解体や東京大震災などを経て、学生達による反政府運動が再び活発になっている2020年の日本。学生運動の一拠点でもある武蔵野文芸大学に、一人の少女が入学してきた。彼女の名は尾形琳。類い稀なる舞踊の才能を持つ琳は、入学初日に人型二輪車ロボット・ライドバックと出会う。それが、世界を変革するきっかけだとは、誰一人知る由もなかった…。
ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

「答えのない問い」を突きつける予言的な傑作

(2022年9月、末尾に【小論】を付け加えました)

【総合評価☆☆☆☆☆】
 傑作であるにもかかわらず、知名度が低いアニメの代表だろう。
 基本的なプロットは、テロリストと政治権力の相克を巡って展開されるが、何と言っても、テロ撲滅という大義名分の下に導入された自律型ロボット兵器(実質的な殺人マシン)が興味深い。
 プレデターに始まる軍用の無人ドローンは、テロリスト暗殺の兵器としてアフガニスタンやイラクで実際に使用されたが、遠隔操縦で人殺しの指示を出すオペレータに多大な精神的ストレスを与えることが問題となった。そこで、個人識別のためのAIを搭載し、自力で標的を探し出して暗殺を遂行する自律型殺人マシンの開発が、アメリカを中心に進められている。人道的観点から国際法によって禁止しようとする動きもあるが、実現していない。
 本作に登場するのは、ライドバックと呼ばれるオートバイに手が付いたような機械。もともとは人間が跨がって操縦する乗り物だったが、プレデターを思わせる新型ライドバックは、無人でもAI制御で攻撃ができるように改良されている。物語のクライマックスでは、クラシックバレエで鍛えた運動神経でライドバックを操るヒロインが、人間としての尊厳を懸けて、暴走する無人ライドバックの群れに立ち向かう。

【小論】「答えのない問い」を突きつける予言的な傑作
 きっかけは、10年ほど前に大陸の片隅で始まった小さな戦争だった…。国際的なパワーバランスが崩壊し秩序が一変した社会情勢を背景に、錯綜した状況に翻弄される少女・尾形琳の姿を描くアニメ。2009年制作とは信じられないほど予言的である。ちなみに、琳のテーマとして作中で何度も繰り返される旋律は、ムソルグスキー作曲「キエフの大門」。
 政治的に微妙な問題を扱っている上、残酷なシーンもあり、子供向きではない。だが、世界秩序について考えようとする大人の視聴者には、多くの示唆を与えてくれる傑作である。

【作品の舞台】
 作品の舞台となるのは、局地戦での核兵器使用をきっかけに、国際情勢が大きく揺れ動いた世界。一時は核を保有する超大国が主導的だったが、新たに開発された分散型兵器によって基地が制圧され核兵器が事実上無力化されると、強大な軍事力に頼ってきた世界の秩序が一変する。日本は核の傘を失った上、続いて起きた巨大地震の打撃で社会が混乱、頻発するテロを抑えきれなくなったため、もともと海外のレジスタンス部隊だったGGPを治安維持の目的で駐留させる。
 本アニメの設定によると、核兵器を無力化したのは、ライドバックと呼ばれる「オートバイに手が付いたような」ロボットとされる。ただし、これはアニメ的な視覚効果を狙った便宜的設定と考えた方が良いだろう。近未来の戦争が、巨大な破壊力を持つ大型兵器ではなく、サイバー攻撃による敵兵器の無力化や、多数の自律型ドローンによる分散攻撃(ガメラに小型レギオンが取り付くような)をメインとすることは、多くの軍事専門家が指摘する通り。AIによる顔認識機能を使って人間が操作しなくても要人を暗殺できるドローンも、2020年頃に実用化されたらしい(アニメ後半で登場する無人ライドバックは、このドローンの地上走行版と言える)。ライドバックは、安価で大量生産可能な民生品でありながら、容易に兵器に転用できるPCやドローンなどのアレゴリーである。
 GGPは「Global Government Plan」の略称で、超大国主導の国際政治を再編することが本来の目的だが、日本に駐留するのは、司令官ロマノフに率いられた事実上の軍隊。警察を傘下に置き政府に無断で緊急事態宣言を発令するなど、強権的な体制作りを進める。当然の結果として反GGP運動が盛り上がる中、GGPとBMA(反GGPを掲げるテロ組織)は、ともに軍用ライドバックを導入し武力対決に踏み切る。

【脚本の素晴らしさ】
 物語は、GGP対BMAの争いを軸にしながら、その周辺の動きを含めて多面的な展開を見せる。GGPとBMAいずれにも主流派・反主流派があり、複雑な内部抗争が陰に陽に進行する。驚くべきは、こうした策動をきちんと描ききった脚本の妙。ストーリーに直接関わる主要人物だけで1ダースを超えるのに、各人が従う指導原理が明確に叙述され、それぞれの行動方針に納得がいく。
 私が好きなのは、GGPで副官的な立場にある女性士官の描写。ふだんは感情を見せず実務的なのに、ロマノフが退席すると、書類をさっさと片付けながら自分でパラパラめくり、不敵な笑みを浮かべる。{netabare}この女性が陰で何かしていることを匂わせ、終盤における急展開の伏線となる。{/netabare}登場人物の多くがただの賑やかしにすぎない水増しアニメとは一線を画する、本格的な群像劇と言って良い。
 全体の中心にいるのが、ヒロインの琳。彼女は、震災で早世した天才バレリーナの娘として過度の期待にさらされ悩んでいたが、舞台上での怪我を契機に、バレエからきっぱり引退。何の目標もなく進学した大学で、スポーツとしてのライドバック競技に出会い、バレエで鍛えた身体能力を生かして好成績を収める。そのまま楽しい学園生活を送れるかと思いきや、親友をテロから救うためにライドバックを超絶技巧で乗りこなす映像がテレビで放映され、運命が一転。GGPとBMA双方から目を付けられ、両者の狭間で翻弄され続ける。
 琳は、もともとモラトリアム型で社会問題に関心がなく、バレエという閉ざされた世界で生きてきた。そのせいでGGPやBMAについての知識が乏しく、しばしば優柔不断に思える言動を示す。しかし、そのことが逆に、2つの勢力を善と悪に分ける教条的な解釈をいましめ、人間らしい生き方の何たるかを教えてくれる。このような描写を正しく読み解くことができれば、最終局面で彼女がある選択を行う理由がはっきりとわかるだろう。
 興味深いことに、こうした琳の姿は原作漫画と大きく異なっており、アニメ独自のものである。脚色を行ったライターの貢献か、監督が作品の方向性を指示したのか、具体的な経緯はわからない。

【高度な演出テクニック】
 アニメ『RIDEBACK』最大の眼目は、練り上げられた脚本を完璧に映像化した演出テクニックだろう。新人監督・高橋敦史の力量には端倪すべからざるものがある。
 例えば、何度も挿入されるテレビの報道番組。第5話では、テロ騒動から脱出するライドバックの映像を紹介しながら、いかにも聡明そうな解説者が、乗っているのが二人連れの女性であり、民間人が軍の包囲網を突破したことを、驚きを押し殺した口調で指摘する。時間軸に沿って繰り広げられるアクションを堪能してきた視聴者は、その瞬間、自分たちの目にした光景が、客観的にはどう認識されるかを察知する。このように視聴者の理解を映像でコントロールするのは、きわめて高度な技術を要するのだが、高橋は、いともやすやすと実行している。
 アクションシーンも素晴らしい。ライドバックは、近未来の乗り物であるにもかかわらず、エンジンを吹かす音やタイヤの軋みがオートバイそっくりで、妙に生々しい。これは、SFの世界に視聴者の知悉する現実を適度に混ぜることで、リアリティを増す手法である。よくよく目を凝らすと、走行中に車輪の位置が変わったり、かなりの高さから無事に着地したりと、工学的に無理のある動きも散見するが、エンジンやタイヤのリアルさが際だっているので、あまり気にならない。近未来的な操作パネルと旧式のハンドルやペダルが混在する外観も、印象的な音響と相まって臨場感を増幅する。
 人間が搭乗する二足歩行型巨大ロボットは、技術上の障害が多く高速走行は困難である。ロボットアニメでは、(『コードギアス 反逆のルルーシュ』のように)脚部に車輪を取り付けたり、(『新世紀エヴァンゲリオン』のように)あえて人工物には不可能な動作をさせて逆に非現実感を強調したりすることで、表現上の問題を回避する。『RIDEBACK』は、オートバイ型変形ロボットという独自の解決法を提示した訳である。オートバイのようにスピーディに動き回って視聴者に高揚感を味わわせた後、変形して人型に近い形態になる(こうした工夫は、オープニングアニメで集約的に表現されている)。
 ロボット同士のバトルもある。特に、第6話と第11話の終わり近く、琳が軍用ライドバックと闘うシーンの迫力は凄まじい。どちらも数秒で終わる一瞬の闘いなので、子供には物足りないだろうが、状況を把握できる大人は、息を殺して画面を見つめ、終わった後はしばし呆然としてしまう。

【作品に込められたメッセージ】
 アニメは、最終回でストーリーラインが分裂したように見える。{netabare}GGPとBMAの対立は、陰で暗躍していた勢力が事態を収める。一方、琳は独自の行動に出て、自律型殺人ライドバックを、バレエを思わせる華麗な動きで破壊していく。{/netabare}このラストは、ハッピーエンドのようで、どこか煮え切らなさを感じさせる。
 ある意味、それは当然のことである。世界秩序が一変したのに、すべてがあっさり解決するはずがない。「こんな解決法もありますよ」と提示するにとどめたと考えるべきだろう。
 力に頼る秩序は意外なほど脆く、簡単に壊れてしまう。現代人は、その危険性を至る所で目にしているはずだ。では、どうすれば良いのか。答えはない。しかし、アニメの中で琳は、答えがないなりに、決して踏み越えてはいけない一線、揺るがしてはならない原則があることを示す。それは、「命を守る」ということだ。時に力への憧れに身を任せそうになりながらも、彼女がこの原則を失念することはない。
 琳は、大切な家族や友人を助けようとするとき以外、他人に暴力を振るわない。第6話で弟を守るために警官を負傷させてしまうと、その警官が夢に現れ彼女を責めさいなむ。それほど、命を守るという原則を重んじているのだ。BMAのリーダー・キーファが、抜群の技量を持ちながら優柔不断で行動を起こそうとしない琳をなじったとき、彼女はこう答える。

 「人の命をなんとも思わない人たちと一緒にいるだけで、吐き気がします」

 素朴で情緒的だが、人間らしく力強い答えである。

【どうでも良いことですが】
 琳は、幼い頃から短いチュチュを穿いてクラシックバレエを踊ってきたので、パンツが見えても恥ずかしくないのだろう……多分。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

映像的なオーパーツ。すさまじい映像のアニメでした。

 当時、本作を見てアニメというものの表現の可能性に驚かされました。すさまじい3DCGでした。OP映像のレンダリングのすさまじさ。グランツーリスモみたいなゲーム専用機ではなく、アニメでここまで金属光沢が表現できるのか、という感動がありました。映像的にはオーパーツかもしれません。

 話はバレエを怪我で諦めた女子大生が、バイク+ロボットのような乗り物ライドバックに出会い、テロに巻き込まれてテロリストとして指名手配されるというストーリーです。
 正直テーマは見つけづらいところがあります。ライドバックの動きがバレエに通じるところがあって、ヒロインは覚醒します。が、ヒロインには主義主張もなく友人を助けるという動機で、テロに巻き込まれて逃げ回るだけです。

 友情のエピソードも主体的ではなく憧れの存在としてなついてくる幼馴染とのストーリーでした。

 ただ、13話で話が奇麗に完結しているうえに、ストーリーは面白かったと思います。ライドバックというバレエに通じる機械と出会い覚醒する。この乗り物を極めたいと思う。そこまでは良かったと思います。ただ、その後のヒロインの行動の選択になんでもいいので「動機」があればなあと。テロに加わるにしても、逃走するにしても、全く別の競技などのストーリーにするにせよ「私はこうしたい」が弱いですよね。「友人を助けたい」はウォンツではなくマストですので動機とは言い難いです。

 だから、最後ヘリに乗らない選択をした時に「おお」と思いましたし、彼女が主体性を持って動けたのはいいのですが「心の赴くままに舞う」ためだけにその選択をしたのがどうだったでしょう。バレエの代替ではないのか、という疑問が生じます。
 彼女がライドバックで美しく舞うのを見るためだけに作られたアニメに感じてしまい、ちょっとストーリーの深みという点で残念でした。

 ただしそのヒロインがライドバックで舞うアニメの出来は半端ではありませんでした。迫力、動きやエフェクト、3DCG等々が素晴らしく、なんといってもヒロインの造形の魅力があって「アニメを見る」という楽しみにおいては、すさまじい水準の作品だったと思います。ですので、映像を楽しむだけでも見る価値があると思います。映像だけは何年たっても心に残っていました。声優さんも一世を風靡した水樹奈々さんでしたので、力が入っていたのでしょう。

 再視聴したくてアマプラやDアニメを探しましたが無くて、結局古い録画を探して見つけ出しました。ということは、やはり人気は無いのでしょう。JDという年齢層、テロに巻き込まれて行く、{netabare}友人の死{/netabare}という題材が、受け入れられなかったのかもしれません。


追記 SF設定について、バイクで戦うは荒唐無稽のような感じがあります。その昔のSFでメガフォースという映画でバイクで戦ってましたが、やっぱりちょっと頼りないというか、空想にしか見えないというか…瓦礫には圧倒的に弱そうですし、射撃をするにも進行方向をそっちに向けたら事故っちゃいますし。ロボット化できるならありなんでしょうか?

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ロボットアニメへのなり損ない

キャラの絵柄は地道。雰囲気もちょっと大人しい。
ぱっと見、ロボットものだと思われがちですが、実際に視聴してみるとロボットアニメのカテゴリーには微妙に入らないのが理解できます。
オートバイに手足が生えたような車両「RIDE BACK」(ライドバック)。
ひとりの少女が、このメカと出会い、天才的なライダーとしての才能を開化させていくお話。

・・・・だけじゃあない作品でした。


作品タイトルにもなっているライドバックは、基本的にはオートバイの進化系のようなもの。手が出ていたり人型に変形するのは、姿勢制御や移動する場所を選ばないためのバリエーションのような役割です。人間が搭乗し、移動する乗り物であることに変わりはありません。
怪我でバレエダンサーとしての夢敗れた主人公が、偶然このライドバッグに乗って新たな喜びを見つけ、バレエで培ったセンスを活かしたライドで一流に上り詰めていく・・・という、話だと思いました。最初の方は。
颯爽とスカートを翻しながら華麗に踊るような主人公のライディングが素敵です。


ただ、中盤からは、政治やテロやらが絡んできて、ライドバッグ=兵器、のような扱いになってしまいます。
そういう路線、つまりライドバッグをロボットアニメのロボット的な扱いにして、アクションバトルをやるならソレはソレで良かったんですが、いまひとつそういう方向にも突き抜けていない。半端なポジションで納まってしまい魅力半減でした。
こういうメカなら、アクションはカーチェイスやアクロバットで充分でしょうに、普通。
鉄砲撃ったり殴ったりするシーンが多くて「何か違う」って印象でした。

また、不必要に世界を支配する組織がどうのこうのと、大きな風呂敷を広げるもんだから、暗くて血生臭いストーリーになってきます。
レースやメカアクションものの肝であるスカッとする要素が、そのやたらと重苦しい雰囲気ために台無し。爽快感に欠ける展開と進行でした。
そもそも設定に無理がありすぎるんです。
世界情勢を変えるくらいの新機軸って・・・これが? ( ̄△ ̄)


素直に「少女が特殊な愛機とレースする」作品だったら面白かったとおもうんですが、個人的には。
いいギミックなのに、素材の調理方法を間違ったようで残念。
ほんと勿体無い。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

62.6 122 2009年度アニメランキング122位
金色のコルダ~second passo~ 第2楽章(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (68)
570人が棚に入れました
学内音楽コンクールが終わっても、自分なりにヴァイオリンの練習を続ける香穂子。
他のコンクール参加者との実力差を改めて感じながらも、弾きたい、という一心で頑張る彼女に、練習風景を偶然見かけた少年・衛藤桐也は、冷たい言葉を投げかける。そのうえ、次期理事長・吉羅暁彦の登場により、さらにショッキングな事件が!
そんな香穂子の前に、謎めいた転校生・加地葵が現れ── 。

1061000you さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

何のためにアニメ化?

物語りとしては“Primo Passo”の続きですが、
敢えてアニメ化した理由が全くわかりません。

内容は前シリーズで解決した問題を同じように解決するだけ。
新しい登場人物(性格の悪い)が出てくるものの、
そのキャラを掘り下げるでもなく、特に動きもないまま終了。

2014年4月から始まる“金色のコルダ Blue♪Sky”は、8年が経過した設定ということなので、
この続きが作られる予定は全くないのでしょう。

このことを考えると、無計画に作ったけど頓挫したか、
ゲームや前作のDVDの販促目的としか思えませんでした。

本当に暇つぶしで見るか、シリーズは全部見ておきたいという人以外は見なくても・・・という作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

やっぱりいいなぁ~
久しぶりの金色のコルダ♪

みんなこんな感じだったなぁって思い出しながら観た。
(ゲームはやってないです)
ほんとキャラがみんないい...!脇役キャラまで!
加地くん好きなので加地くんメインの話でよかった~~///
でも欲を言えば衛藤くんにももっと日野ちゃんと絡んで欲しかった...!2話では無理だっていうのはわかるけど...!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

sobako777 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

「長編だから」と、良いとこ探そうとして裏切られた駄作!

第2楽章まできたってことは、それなりの視聴率を稼いだんだから、きっと面白くなるに違いないと、我慢して我慢して見てみて・・・本当に時間を無駄にした。キャラは魅力に欠けるし、都合よく矛盾だらけの展開だし、ベタすぎる説明くさいセリフの渦だし・・・・ああ、見なきゃ良かった!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

62.5 124 2009年度アニメランキング124位
ドルアーガの塔 the Sword of URUK(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (170)
1057人が棚に入れました
ジル達の活躍によってドルアーガが倒され、塔からも魔物の姿は消えウルク国に一時の平和が戻った。しかし、ジルはカーヤの裏切りによる傷心のため部屋に引きこもり、ファティナもそんなジルの世話をしながら魔物のいなくなった塔で観光客相手のガイドをして生活費を稼ぐ、どこか満たされない毎日を過ごしていた。そんなある日、気分転換に訪れた先でジルはカイと名乗る少女に磔にされたカーヤの幻像を見せられる。その幻はいずれ現実に起きることだと語るカイに導かれ、カーヤの死を阻止しその真意を確かめるため、ジルは再び仲間と共に塔を登る事を決意する。今、二度目の大冒険が始まる…。

haiga さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

またGONZOにやられたよチクショー(;`皿´)グヌヌ

★すいません2期と1期、書く場所間違えて書いちゃいました( ̄▽ ̄;)

いやー参りました。ソルティーレイに続きまたやられました。え?何がって?
もー途中まで凡作だったんです。とっても退屈だったんですよ。でも尻上がりに面白くなって、11話、12話はすげー面白かったんです。2期への引きもめっちゃ良かった。なんだろなー最初から本気出してくれないかなーもーー。

簡単に説明。ドルアーガの塔。日本のコンシューマゲームの元祖とも言っても良いファミリーコンピュータ。そしてRPGの超大作ドラゴンクエスト。そのドラゴンクエストよりも早くRPGとして発売されたのがドルアーガの塔です。元々はアーケードゲームだったんですが、ファミコンに移植された方のが馴染み深いんですよね。当時キッズだった俺達は理不尽な謎解きに悩みながら友達の家に集まってチャレンジしたもんです。思えばあの頃のナムコは神がかってたな。
敵ボスのドルアーガのデザインに草彅琢仁氏の名前を見つけてニンマリ。学生時代にハマったTRPG、水野良のロードス島戦記やソードワールドRPG。その辺の時期の色んなファンタジーラノベにイラストを描いてくれてた人なんですよね。独特の個性的なタッチがとても好きだったな。

おっと、全くアニメの説明をしてないwしかしオープニングと言い、第1話と言いめちゃくちゃ遊んでくれてます。1話切りされてもおかしくないレベル。中盤までも時々ふざけすぎてるように感じて、観てる方は正統派ファンタジーなのか?ギャグなのか戸惑うと思います。ここは頑張って観てくださいね。
終盤の盛り上がりはなかなかのものです。

これから2期も観ますのでその後全体の感想も書きたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

ざんば さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

最高のスルメ作品

ドルアーガの塔2期です

1期のレビューでは書いてなかったですが
正直そこまで期待していたわけではありませんでした。

でも全部見終わったときには完全にハマってしまいましたね。
物語もキャラも音楽もその他諸々も
見れば見るほど面白くなっていくスルメでした。
ギャグも慣れてくると心地がよくなりましたし、
1期の1話も全部見てからだとめちゃくちゃ笑えましたw

今回も物語自体はよくある王道な感じで
所々、都合がよすぎたり、ツッコミたくなる場面もありましたが
概ね満足することは出来ました♪

キャラのほうも1期で影の薄かったキャラにもスポットが当たり、
魅力的なキャラに変貌しましたし、
1期で活躍していたキャラもさらに魅力が増して
素晴らしい2期だった思います。
ちなみに私の中でケルブの評価がうなぎ登りです♪
そしてファティナ、いい女だな~


それぞれのキャラの成長が実感できるアニメは
物語に入りやすくてやっぱり好きですね。


2期になっても相変わらずOP詐欺は全開。
今度は野球アニメでも始まるんでしょうかw?
そして変わらず、曲自体は素晴らしかったです♪

もっと評価されていいと思うんですけどね・・・
個人的な話になりますけどサムネで損してる気がします
ただ単に私が気に入らないというだけですが・・・w

とりあえず、堀江由衣さんの「らめええええ」とか「ひぎいぃぃぃぃ」が
聞きたいという変態さんは必見ですよw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 20

coldikaros さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

こっちが二期

面白いですね。僕はこの作品文句なく面白いと思います。
正直作画は途中荒れていましたし、一期から主人公がなんか曖昧な行動ばかりとっていたので、ダメになるとばかり思っていましたが、最終話の出来のよさで一気に覆りました。
ある程度のグダりなんて後々伏線にしてしまえばいいという、大胆なやり方になんか感動しました^^;
まぁもし最初からそのつもりだったのだとしたら、すごいですね。一本とられました。
ストーリーはまぁ王道。下手な屁理屈こねず真っ向からやってくるのも悪くないですね。
いいセンスを持ったギャグもよく効いていました。どんな時でもちょっとした笑いを忘れないのはホント素晴らしい。
言うのすっかり忘れてましたが、この作品はゲームの80年後の話です。ゲームの主人公がこの作品では100歳になる王です。
これの設定がしっかり生かされているのもすごくよかったです。
全体のキャラも一部を除いては、皆なかなかに魅力に満ちていました。その一部はちょっと酷い扱いですが^^;
まぁ一期から全体を通してみると、素直に楽しめる作品だった思います。久しぶりに見終わった後に良い余韻に浸れた作品でした。
まぁこの作品はまた好みが出そうですが、個人的にはお勧めできる作品だと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

62.2 125 2009年度アニメランキング125位
アスラクライン(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (369)
2432人が棚に入れました
高校1年生を期に一人暮らしを始めることにした主人公・夏目智春。彼は3年前から自称守護霊で幼馴染の美少女水無神操緒に取り憑かれていた。
智春の兄、夏目直貴が暮らしていたオンボロ屋敷・鳴桜邸(めいおうてい)に引越した日、鳴桜邸に二人の美女が来た。兄、直貴から託されたという銀色のトランクを届けにきた黒のスーツの美女・黒崎朱理、そしてその晩、トランクを奪いに鳴桜邸へ忍び込んだ巫女装束の美少女・嵩月奏。この銀色のトランク「イクストラクタ」を手にした事を契機に、智春は世界の隠された真実と向かい合う。(

声優・キャラクター
入野自由、戸松遥、野中藍、田中理恵、森久保祥太郎、佐藤聡美、矢作紗友里、下野紘、豊崎愛生、こやまきみこ、石住昭彦、日笠陽子、甲斐田裕子、間島淳司、喜多村英梨、中井和哉、大原さやか、石塚さより、高木礼子、織田圭祐

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

中途半端な描写・・

2005年7月から電撃文庫で出版されていた、三雲岳斗による
同タイトルのラノベ(※ジャンルはハイスクールパンク)を
元にした、あきづきりょうの作画による漫画のアニメ作品。

2009年4月から6月まで放送。全13話。
2009年10月から12月まで第2期が放送された。全13話。

飛行機事故がきっかけで同じ飛行機に搭乗していた幼馴染
の「操緒」に自称守護霊として取り憑かれた「智春」の物語。

物語の語り部として、基本的に「智春」の一人称視点で物語
は進んでいく。1話目から諄くてハーレム満開な危険な薫りがするので・・そこから先に辿り着くまでがネックかな?

世界観の捕捉より厨二の知ったか風の小賢しい理屈が先行
するので・・原作を知らない人には設定の専門用語が多く
てドン引きか・・3話目でも意味不明のまま登場人物が増え
続けて重々しく派手な超展開の連続で・・シリアスものと
思えばナンセンスで巫山戯た描写が多く苛々する展開。

シリアスの中に巫山戯て余裕打った台詞を入れるのが大物
の余裕の証みたいな・・滑稽で稚拙な描写が多い・・
メカっぽいファンタスティックな機巧魔神が出て更に方向
が見えにくく説明不足だらけで大変・・最近の理不尽もの
のアニメの世界に本当に入り込んでしまい・・作画の微妙
な臨場感なので・・説明台詞だけ押し付けられた感じ・・

ただ・・映像自体はラキスケとイチャラブとにやにや系。
両極端にバトルの連続・・色とバトルの二点突貫型・・

正直に言う・・OP/EDを聴く限り期待して視てしまうだけ。
この音楽の世界観の拡がりに期待して見続けた・・
OP「Spiral」歌 - angela/ED「Link」歌 - angela

難しそうなこのアニメ専門用語で誤魔化してるが・・
大雑把で緻密さも何もない厨二無双設定ばかり・・wiki
視る限り原作の良い所は全てカットされている模様・・
解釈の違いというよりセンスが無い。演出センスも酷い。

1度目の視聴は3話途中・・2度めは8話くらい・・3度めで
完走・・可也のスロースタートで中々面白くはならない。

露出エロバカ演出ハーレムアニメ同様のキャラと演出で
同じ事をやってるけど矢継ぎ早の濃いバトルと登場人物
の怒涛の連続投入というくらいが多少の違いかな・・

メカデザとか結構いいので・・これだけバトル中心なら
もう少しマトモな動きとか臨場感とか出して欲しかった。



夏目智春(入野自由)洛芦和高校1年7組の生徒。
至って平凡だが幽霊憑きにしてつくづく運の無い不幸体質。
幽霊憑きと噂され、周囲から敬遠されたため友人が少ない。
誰にも優しい優柔不断な性格故、「ヘタレ童貞」扱いされる。

水無神操緒(戸松遥)智春の幼馴染で美少女の幽霊。
喜怒哀楽がはっきりしていて、ズケズケと物を言う性格。
智春の言動に対し常にツッコミを入れる。かなり嫉妬深い。

嵩月奏(野中藍)
智春が鳴桜邸に引越した日の晩、彼を襲撃して来た美少女。
容姿端麗成績優秀で頭の回転も早いが、喋りはトロく天然。


科學部・第三生徒会・王立科学狂会関連
黒崎朱浬(田中理恵)洛芦和高校2年4組。科學部部長代理。
夏目直貴の知人として智春に銀色のトランクを押し付けた。
可也傍若無人な性格。智春と同じ事故で重傷を負ってる。


第一生徒会・神聖防衛隊
佐伯玲士郎(森久保祥太郎)洛芦和高校2年4組。
洛高第一生徒会会長で機巧魔神「翡翠」の演操者。
誇り高く自信家で気品のある微笑みの眉目秀麗な二枚目。

志津間哀音(佐藤聡美)
「翡翠」の副葬処女。佐伯兄妹の従姉妹で、幼馴染。

アニア・フォルチュナ(矢作紗友里)洛芦和高校1年7組。
ルーマニア出身で運命確率を操作する「運喰らい」の悪魔。

樋口琢磨(下野紘)洛芦和高校1年7組。科學部
基本的に女好きのお調子者。重度のオカルトマニア。

大原杏(豊崎愛生)洛芦和高校1年7組。陸上部。
智春のバイト先大原酒店の一人娘。明るく社交的な性格。

佐伯玲子(こやまきみこ)洛芦和高校1年7組。
典型的な「委員長」で規律に厳しい。兄同様プライドも高い。

倉澤六夏(喜多村英梨)洛高3年生。第二生徒会会長。
自己中心的でキレやすく性格に少なからぬ問題がある。
悪人面ではあるが美人の部類。重度の守銭奴。

真日和秀(間島淳司)洛高1年9組。第二生徒会会計。
智春を襲撃したり共闘したり、飄々とつかみどころのない。

橘高冬琉(甲斐田裕子)洛高の3年生。現第三生徒会会長。
常識的な理由で非常識な人間を圧する、通称「人斬り橘高」。
常に帯刀している点を除けば穏和な常識人。

潮泉老人(石住昭彦)奏の母方の祖父。鳴桜邸の大家。
潮泉律都(日笠陽子)奏の従姉妹。黒科學に精通。
加賀篝隆也(中井和哉)有名なギタリスト。
クルスティナ・フォルチュナ(大原さやか)アニアの姉。
雪原瑤(石塚さより)関東学生連盟の武装生徒指導員。
千代原はる奈(高木礼子)GDの一員。「亜鉛華」の演操者。
里見恭武(藤田圭宣)GDの一員。「蒼鉛」の演操者。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

世界の隠された真実と向き合う物語・・・登場人物の心意気に感動した作品でした^^;

この作品は、分割2クールの前半に相当するものです。
この作品の主人公は、この春高校に入学する夏目智春(なつめ ともはる)。彼は所謂普通の学生なのですが、3年前の飛行機事故で、同乗していた幼馴染の水無神 操緒(みなかみ みさお)を亡くしてしまい・・・それ以来、彼女は守護霊と称して智春に取り憑き、色々とツッコミを入れる明るい性格の幽霊と一緒に暮らしています。

高校入学直前、突然一人暮らしを余儀無くされた彼がオンボロ屋敷に引っ越してくると、智春の兄から預かったという銀色のトランクを、大切な物だから・・・と言って渡されるのです。
しかし、そのトランクには蓋がなく開け方が分からなかったので取り敢えず片付けておくのですが、その夜、巫女装束の侵入者が奪いに押し入ってきたのです。
ですが、トランクを奪いに来たのは巫女装束の彼女だけではありませんでした・・・
こうして銀色のトランクをめぐり物語が動いていきます。

そのトランクは機巧魔神(アスラ・マキーナ)と呼ばれるもので、動かすためには副葬処女(ベリアル・ドール)という生贄が必要となります。副葬処女は実体を持たない射影体・・・智春の場合は操緒ちゃんになるので、「生贄」という表現は適切じゃありませんけど・・・^^;
副葬処女は、演操者(ハンドラー)と呼ばれる機巧魔神を召喚できる人間の願いを叶え続けるのですが、機巧魔神を動かす対価として支払わなければならないのは、決して無くしも減らしもしたくないモノでした・・・
だから、機巧魔神は決して容易く動かせるモノではないのです・・・

もう一つ、この世界には悪魔が存在します。決して人間に害を与える存在ではなく、魔力が使える存在・・・という言い方の方が合っているような気がします。
悪魔は魔力を使えるのですが、こちらにも使用に伴う代償を支払う必要があるのです・・・
契約者と契約している場合は、魔力の使用によって契約者が契約悪魔への愛情を徐々に失ってしまいます・・・
そして、誰とも契約せずに魔力を使い続けると、非在化という現象が発生します。
軽度な非在化はそれほどでもないのですが、重度に進行すると身体が硝子の結晶のように変化してしまい、やがて消滅・・・死亡に至ってしまいます。
この魔力も出来れば使いたくない力です・・・^^;

強い力があります・・・でも、その力を使うには対価が必要です・・・
それじゃ、そこまでして本当に強い力を使わなければいけないのでしょうか・・・

主人公で機巧魔神の演操者である夏目智春には、副葬処女として水無神 操緒が、そして悪魔である嵩月 奏(たかつき かなで)が、智春のために自らを顧みることなく身体を張る姿を沢山見る事ができるのですが・・・
頑張っている分だけ、対価が彼女達から削り取られていると思うと、正直だいぶ心が痛みました^^;

心が痛む原因として2人のヒロインが良すぎた事・・・があったと思います。
操緒ちゃんのCVは戸松遥さんでした。操緒ちゃんのキャラの立ち位置はSAOのアスカ・・・キリトと仲の良い時のアスナによく似ていると思いました・・・戸松さんがこの立ち位置のキャラを演じたら完璧だと思っていましたが、まさに期待以上でした^^
流石戸松さんです♪
そして、奏ちゃんのCVは野中藍さんでした。奏ちゃんのキャラは人見知りで話しが苦手な性格の持ち主なのですが、一本筋の通った性格の彼女がうまく表現されていたと思いました。

でも、心が痛むのは主人公に対してだけじゃありません。
物語の中には、機巧魔神も悪魔もたくさん出てきます・・・それぞれが、それぞれの想いを胸に秘めて闘いが繰り広げられたり、仲間を助けようとします・・・
本当に失いたくないモノに対する後悔にならない後悔・・・大切なモノが掌からこぼれ落ちる様・・・そして2度と戻ってこない過去・・・
振り返ってみると、悲しみに満ち溢れた作品だったように思います。

それでも、「守りたいから・・・」という理由で自分の身に何が起こるかを知っていながらも頑張る彼女達の姿は、もう涙無しでは見れませんでした^^;

この作品は1期13話でしたが、分割2クールの後半が楽しみで仕方ありません。
もし、後半も面白かったら「お気に入りの棚」に是非入れたい作品になると思います^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ギャルゲーの主人公みたいな主人公がちょっとむかつきますね。うらやましいな。

ストーリー

この作品の主人公、夏目 智春は高校入学を機に一人暮らしを始めることにしました。その一人暮らしを始めた所は智春の兄の夏目直貴が暮らしていたオンボロ屋敷の鳴桜邸っと言う所です。しかし、智春が引っ越してきたその日にある二人の少女がやって着ました。直貴から託されたという銀色のトランクを届けにきた黒のスーツの美女の黒崎朱浬とそのスーツを狙う巫女装束の美少女の嵩月奏でした。はたして、そのトランクになにが入っているのだか・・・

私の感想。

この作品は結構おもしろかったですね。はじめはどうかと思いましたが見ていくうちに少しずつおもしろくなっていきました。はじめこの作品がなぜあまり気に入らなかったと言いますと、やっぱりキャラクターデザインですかね。なんていいますか、今まで見た事が無いキャラクターデザインだったのですが、そのキャラクターデザインは最後にはかなり気に入りました。

そして、この作品の戦闘シーンが結構迫力が合って面白かったです。とくに機巧魔神を使った戦闘がかっこよかったです。普通の人間の戦いと違って迫力が違いました。

そして、何よりこの作品がおもしろかった所は主人公の夏目 智春の性格でしょうか、なんであれほどいろいろな女性から行為を向けられるのでしょうか・・ 作品としてはかなりおもしろいですが、(そして、私好みの作品ですが、)なんだか超うらやましくてむかつきます。私も人生の中で一度はああいう出来事は無いでしょうか・・・

私がこの作品の中で一番気に入っているキャラクターは嵩月 奏です。なぜなら、彼女のオッドアイな所がかなり萌えポイントだと思います。ってかかなり萌えました。オッドアイ可愛いですね~ 萌えですね~ 

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品はかなり結構世界観がはじめは世界観がまったく意味が分かりませんががんばってある程度まで見てください。おもしろいので、是非見て下さい。噂ですともう2期があるっという事なのでそのほうもかなり楽しみです。

オープニング

「Spiral」
なんだか渋いっていうか、なんだか女性ボーカルな曲なのですがかっこいい曲です。キャラクターデザインもかっこいいですし、ネタバレもほどほどでいいですが、曲がかっこいいです。全体的にかっこいいです。

エンディング

「Link」
オープニングと比べて静かで穏やかな曲です。しかも結構かわいい曲です。ヒロインたちが可愛いです。そして、バックに移した画像がかなりかっこいいです。この作品の曲は何でこんなにかっこよくしているのでしょうか・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
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