短編おすすめアニメランキング 34

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの短編成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月10日の時点で一番の短編おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.4 1 短編アニメランキング1位
こわれかけのオルゴール(アニメ映画)

2010年9月11日
★★★★☆ 3.6 (248)
1074人が棚に入れました
俺は・・・夢を諦めていた、何もかも・・・。生きているだけの日々、だがある日から・・・。俺の中での「生きる」がどんなものなのか、あいつを見ていると、そんなものを考えてしまう。キャラクター原案は もえたん、ゆとりちゃんなどを手がけたPOP、監督は絶対可憐チルドレン、ハヤテのごとく、俺の妹がこんなに可愛いわけがないの川口敬一郎が送る、協力タッグアニメ!!2009年冬に発売された話題の同人アニメ「こわれかけのオルゴール」がついに劇場化!
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

一夏の切ない思い出・・・・・

本編 約30分

ストーリー

ペアレンツと呼ばれるアンドロイドが開発され、家電として当たり前となった時代。
ある夏のどしゃ降りの日、ケイイチロウは不法投棄されていた1体のペアレンツを拾います。(ちょびっツと同じ設定だ~)
生きる意味を失った青年と、ぽんこつアンドロイドの奇妙な同居生活。
明るく健気な「ふらわー」に少しずつ心を癒されていくケンイチロウだったが、夏も終わりに近づいてきたある日、突然ふらわーの体に異変が起きる・・・。

{netabare}
 ふらわーは、生産終了されたアンドロイドでひらがなしか読めません。記憶力も乏しく、オンチで無知です。
見た目は小学2~3年生くらいでしょうか・・・。
 ケイイチロウの為に家事手伝いを一生懸命にし、オンチ克服するため隠れて練習します。(健気で可愛いです。)


主人公のケイイチロウには、ふらわーと同じくらいの妹がいました。
大学入学後に家族を交通事故で亡くしており、現在は一人暮らし。元はバンドを組んでいたミュージシャンでしたが、家族の死をきっかけにバンド活動を辞め、引きこもりの生活をしています。

ケイイチロウにとって、ふらわーは前向きにさせる存在なのです。

最後は「え?これで終わりなの?」って言う展開です。
正直短いです。
最初から展開が分かってしまうし、短すぎるので泣けませんでした。
{/netabare}

絵は萌えがちょっとあるので、その辺好きな人ならオススメです。

なかなかレンタル屋さんには置いていない作品です。
自分の地域で12件ほど探して回りましたが、ありませんでした。
なのでBD購入しました。

本編 約30分 
番外編 約7分
コメンタリー ON/OFFあり
POPイラストギャラリー あり

ふらわー 声 - 浅野真澄

敬一郎  声 - 柿原徹也

投稿 : 2024/06/08
♥ : 46

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

短編の中にも深いメッセージが沢山込められた秀作ですよ♪

30分短編映画でこれだけの高クオリティの作品を見たことがありません♪
本作品のタイトル「こわれかけのオルゴール」の意味するところは、観終わってからちょっと考えてみてくださいね!!
 
ストーリーはと言いますと、ある日の出来事から自分の殻に閉じこもってしまっている「敬一郎」と、神社に捨ててあったペアレンツと呼ばれるアンドロイドの「ふらわー」との、ひと夏の儚くも心温まる物語なのです♪
 
誰でも、何か愛着を持っている大事なものってあると思うのですよ、決して完璧ではないけど、これじゃないとダメなんだよねっていう物がね♪
私も昔乗っていて、なかなかエンジンのかからなかった相棒のオートバイを思い出しちゃいましたw
出来損ないでも、いつも一緒で、いつも一生懸命で、たまに迷惑かけるけどほっとけなくて、愛らしい存在が!!
でね、ふらわーってそんな女の子なのですよ♪
みはじめたら、どんどん話に引き込まれて、あっという間に終わってしまうけど、何か幸せな気分になるのです!!
 
こんな所に注目ですねぇ♪
・弾きたがらないギターがなぜ綺麗な状態でスタンドにたてられてたのか…
・掃除中に転んで、突然ついたパソコン画面…
・捨てられた記憶の一片がよみがえる中、絵日記に書かれた気持ちとは…
・そして、所々登場するオルゴールの意味とは…
他にもいっぱい魅力的な描写が沢山なのでいっぱい見つけて欲しいですねぇ!!
 
特別映像エクストラ・エピソード(8分)でも、とっても可愛いペアレンツの魅力が表現されているのですよ!!
TVシリーズ1クールでも良いので、もう一度お目にかかれたらなぁと切に願っちゃいます♪
 
とにかく癒されたい方、心洗われたい方、最近無気力な方、ぜひ観てくださいw
もちろん元気な方も、心温まる不思議な魅力に心奪われちゃってくださいね♪

投稿 : 2024/06/08
♥ : 37

ワタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

余韻が心地良い短編同人アニメ

青年と少女型アンドロイドの心温まる触れ合いを描いた話です。

30分という短さ故に、必要最低限の描写のみで
物語は淡々と進行していきます。
主人公の青年とアンドロイドの境遇も軽く触れられる程度だし
全体的に台詞量や心理描写も控え目です。

しかし、青年とアンドロイドの二人の関係性に的を絞っており
それ故に世界観に没頭しやすく、感情移入もできます。
また、BGMや声優の演技等も過剰でなく、終始落ち着いた印象で
この非常に薄味な演出が、作風にマッチしていると感じました。

ただ、アンドロイドの可愛さは強調して描かれていますね。
フラワーちゃん可愛いです。
作画は同人アニメと思えない程綺麗だし、よく動いています。

大きく心を揺り動かされることはなかったものの、観終えた後の余韻が実に心地良く
「こわれかけのオルゴール」というタイトルにこめられた意味など、色々考えさせられました。
短編なので気軽に見れますし、オススメです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 30

66.6 2 短編アニメランキング2位
つみきのいえ(アニメ映画)

2008年10月4日
★★★★☆ 3.7 (219)
954人が棚に入れました
海面が上昇したことで水没しつつある街に一人残り、まるで「積木」を積んだかのような家に暮らしている老人がいた。彼は海面が上昇するたびに、上へ上へと家を建て増しすることで難をしのぎつつも穏やかに暮らしていた。ある日、彼はお気に入りのパイプを海中へと落としてしまう。パイプを拾うために彼はダイビングスーツを着込んで海の中へと潜っていくが、その内に彼はかつて共に暮らしていた家族との思い出を回想していく。

声優・キャラクター
長澤まさみ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

老人と海

今にも水没してしまいそうな世界で、
老人が1人暮らしている。
彼は街の水面が上昇するたび、
積み木を積み上げるように部屋を造り、
思い出の写真を眺めパイプを燻らす。

海に潜る。
静かにそっと心の奥底にある大切な記憶。
人生とは思い出を上書きするものではなく、
またひとつと積み重ねることだ。
時には消し去りたい辛い記憶もある。
辛い記憶は時間が解決してくれるのだろうか。

光を、もっと光を。

小さなことに目を配る。
小さなことひとつひとつに愛を込める。

世界の見え方が変わる。
希望はたしかにそこにあるのだ。

素敵な絵本を見つけました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 51

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

言葉など必要ないんだ。充分伝わるから。

静かに流れる時間、
ときどき流れる穏やかな音楽。
海の底に沈んだ、おじいさんの深い思い出と家族の歴史。
積み木を積んだような家は、人生そのもの。


2008年に発表された加藤久仁生監督による日本の短編アニメ。
音と映像だけでじっくり魅せる12分間。

日本語版では長澤まさみさんのナレーションが入るようだけれど、
正直言うと、ナレーションは必要ないんじゃないかと。
(もちろん、世界に伝えるためには必要な部分もわかりますが)


実はこの作品、自分の場合は絵本が先で。
だけどアニメーションで観たこの物語のほうがずっと、
心に深く刻み込まれている。
言葉がなくても充分、伝わるものがあるんだなって思った。

とても短いし、レヴューもあれこれ書かないほうがいいほどで。
ぜひ、まだ観てない方は一度ご覧になってください。

セピア色の濃淡、明暗が懐かしく、せつなく、
そしてやさしく包んでくれます。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 40
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

12分で語る「人生」

2008年、加藤久仁生監督による短編アニメーション作品。
「La maison en petits cubes」というフランス語のタイトルがついています。

水に沈みゆく町に住む一人の老人。
彼は、レンガを積み重ねることで生活空間を作っていくが、あるとき、お気に入りのキセルを落としてしまう……。

同じ短編アニメーションの「rain town」と、似たような雰囲気があります。

「rain town」のレビュー → http://www.anikore.jp/review/404459/

CGで描かれた美術的な美しさや、臨場感が「rain town」の特徴。
色鉛筆で手描きしたかのような味のある動き、また、内容のわかりやすさが「つみきのいえ」の特徴。

{netabare}
キセルを拾ったあと、2番目の扉を見つけた時に「あっ!」って声が出ちゃいました。
これから人生を遡っていくのだなと。
{/netabare}
過去を思い出すきっかけは、ふいに訪れるんですね。
そして、思い返し始めたらたら止まらない。
{netabare}
海底についたときに見えた、海の中に沈んだたくさんの家。
過去の暖かい思い出と、失ってしまったものへの悲しさが同居した、切なくも美しい風景でした。

その上に成り立つ、いびつながらも高い「つみきのいえ」。
老人の過ごしてきた、長くてたくさんのことがあった人生がうかがえます。
{/netabare}

わずかな時間で表現する「人生」がテーマの作品。
短くも濃い12分間でした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 30

62.9 3 短編アニメランキング3位
rain town [レインタウン](TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (166)
813人が棚に入れました
2010年度に京都精華大学マンガ学部アニメーション学科の学生が卒業制作として作った約10分の短編アニメ。その街はいつからか雨がやまなくなって人々は郊外や高台に移り住んでいった。「rain town」。人々の記憶の底に沈む 忘れられた“雨の街”へ時折、誰かが迷い込むという…。
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

10分で語る「記憶」

2010年、京都精華大学マンガ学部アニメーション学科の作品。

これはすごい!
アニメや芸術に疎くてもわかります。

……鳥肌が立ちっぱなしだったからです。
体は嘘をつきませんよ。

どのシーンで止めても、絵画のように見える美しい映像。
まるでそこに自分自身がいるように錯覚する音響、そしてカメラワーク。
冷たく、もの悲しい雰囲気の中でも、どこか暖かさや希望を感じるお話。

セリフのない10分弱のアニメーションにもかかわらず、実際にそこに立って、誰かの書いた詩でもを読んでいるような気分になります。


雨が降り止まず、どんどん水がたまっていく街「rain town」。
その街で、ひとかけらの「何か」を持ち帰った少女。
{netabare}
それが、冒頭の部屋の中で使われている。
それでころか、街にあったポスターや看板など、ほとんど全てのものが部屋の中に飾られています。
{/netabare}
数々の記憶に埋もれていくガラクタのような思い出。
そんなものであっても、今でも心のどこかで根付いている。
私はそう解釈しました。

アニメというより芸術作品、といったほうがしっくりきますね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 45

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

雨の美しさとせつなさ

京都精華大学マンガ学部の石田祐康氏が
第5回TOHOシネマズ学生映画祭の短編アニメーション部門で
グランプリと特別賞のROBOT賞をダブル受賞した作品。

まず、音がとても美しく、
同じフレーズを静かに繰り返すピアノのメロディーとともに、
なかなか止まない雨が表現されている。

音は雨だけでなく、水溜りに足を踏み入れる子どもの足音や
ロボットの足音など とてもクリアで、ヘッドフォンで聴いていて
ちょっと感動してしまった。

物語は切ないけれど、夜明け直前のような、雨に霞んだ景色の
ブルーの濃淡も美しく、光の加減もしっとりしていて、
そこかしこにある潤いが、心をやさしく包んでくれる。
そんなブルーの雨の世界に、黄色や赤のレインコートが
ピリリと利いていた。

短い時間の中で、実に多くのことが語られているが
それも観る人の感性によって受け取り方は色々でいいと思う。
何度観ても飽きない。

10分間の詩情あふれる作品。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 36

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

どこまでも青い世界。

アニメーション制作:自主制作作品
2011年3月に発表された短編アニメーション作品。

アニメクリエイターを目指し、
その後に業界に就職した人が京都精華大学アニメーション科に在籍中に、
卒業制作で作ったアニメ。
前作は「フミコの告白」

雨が降り止まなく、住民に捨てられ廃墟となった街。
少女とロボットの交流の物語?

10分と短いことも有って、作品を理解しようと4回ほど繰り返して観ましたが、
率直に言って、よくわからないアニメでした。

青を基調とした美しいタッチの絵。鳴り止まぬ雨音に美しいピアノの音色。哲学的な物語?
高尚なものを作ろうとして、なんか物語が頭のなかに入って来ません。
私に理解出来るだけの知能がないのかもしれませんが。

イメージ重視で作られたアニメであって、
感受性が強い年頃に観ると、どんぴしゃりなんでしょうけど、
少しばかり私には合いませんでしたね。

このアニメへの理解を深めたければ他の人の考察を読んだほうが良いです。
あと、この作品は台詞が存在しませんので声優の評価は中央点の3にしました。

全く感想になっていませんが、これにて終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 30

60.3 4 短編アニメランキング4位
フミコの告白(OVA)

2009年11月8日
★★★★☆ 3.5 (176)
582人が棚に入れました
高校生のフミコの同級生、野球に熱心なタカシに告白してその後振られてしまうところから始まる。
その後は長崎県の様な急斜面の町の中を飛んでいってしまう。(kwskは動画を参照してね)
産経新聞も注目している。
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

フミコの激突

京都精華大学マンガ学部アニメーション学科、石田祐康の自主制作作品。
現在はスタジオコロリドというところでアニメーションなどを製作しています。
パズドラのCMとかが有名なようです。
同監督作品には「rain town」などがあります。


「フミコの告白」は、

告白→走る→浮く→飛ぶ。

それだけの話です。

しかし、異常なまでの疾走感と浮遊感が魅力。
そして嬉しくないパンモロ(デザインは正しい)。

たった2分22秒で終わるショートアニメなので、寝る前にでもどうぞ。

[Youtube公式]

https://www.youtube.com/watch?v=0QqT1P4VO30

ちなみにフミコの速度が知りたい方は↓
{netabare}
コマ送りしてみました。

最高速だと思われる最後の空中飛行時、電柱間を24fpsで6フレーム(0.25秒)で移動しきっています。
なお、電柱は平均30mで配置されるそうです。

30mを0.25秒で移動するということは、
30/0.25=120(m/s)

秒速120m、時速432kmです。

スカイダイビング時、空気抵抗を考えると、姿勢を調節しても終端速度は時速250~300kmを超えません。
つまり、飛行機からパラシュートなしで落下するより高速で、フミコはタカシくんに頭から衝突しました。
これは危険です。


そしてそんなフミコを先回りする速度を持つタカシくん。
野球部での活躍は確実です。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 47

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

フミコは走りだす。

アニメーション制作:自主制作作品
2009年に製作された短編アニメーション作品。

京都精華大学マンガ学部に当時在籍していた学生たちが数人で作ったCGアニメみたいです。

2分20秒ほどのショートアニメで、
製作者が自分でyoutubeにupしているものをネットで視聴可能です。

とある田舎の女子高生のフミコは、タカシくんに告白するが振られてしまいます。
哀しみのあまり、泣きながら走りだすフミコ。
しかし、こっからが大変なことに。

告白するときのもじもじしてるフミコはクレヨンしんちゃんに出てきそうな外見ですし、
ストーリーも地味で有って無いようなもの。
でも、一旦動き出すと、「おお~!」て感じですね。
このアニメで表現したかったものは、
ありえないだろう!ていう展開をスピード感あふれる動きでワクワクさせることかも?

はっきりいって一発芸みたいな作品でありますが、
初見ではバカバカしさに笑いました。

こうしてみるとアニメの魅力は紙芝居ではなくて、
本来は躍動感なんだなって気持ちになりました。
昔で言うトムとジェリーとか、ああいう感じ?

商業的なしがらみの無い作品をたまには観てみるのもいいものですね!


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 46

yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

こんな色気のないパンツは久しぶりに見た。

 フミコちゃん
 ずっと、走って、跳んで、
 それもすごいスピードで。
 その間、
 ほぼ丸見せなの。
 パンツ。
 でも全然色気ないの。
 
 いつか
 想いが届くといいね。
 

投稿 : 2024/06/08
♥ : 44

64.3 5 短編アニメランキング5位
アルモニ(アニメ映画)

2014年3月1日
★★★★☆ 3.7 (221)
1106人が棚に入れました
人は皆、それぞれ自分の世界を持っている。34人の生徒がざわめくこの2年1組の教室の中にだって、沢山の世界がある。吉田や渡辺なんかと一緒に昨晩のアニメについて熱く語れるのが、僕---本城彰男の世界。楽しいし、居心地だっていい。……でも、本当はいつも考えている。教室の向こう側で華やかな友人に囲まれて笑っている、真境名樹里の世界のことを。ある日、僕は彼女の世界に触れることになる。言うほど単純なことではないんだけれど。

声優・キャラクター
松岡禎丞、上田麗奈、沼倉愛美、大地葉、松本健太、岩崎了、古川慎

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

夢が膨らむアニメ

意味深な演出と美しい作画が特徴の学園ショートアニメ。
絶対音感を持つ少年と不思議な夢世界を持つ少女の物語。
謎が散りばめられているので、「気になります」的な作品です。

続編希望。
続編があれば、面白くなりそう。
今は学園アニメですが、SF作品へ。
少年が夢世界に巻き込まれるパターンかな。
ともあれ、話が無限に広がりそう。

サカサマのパテマのポスターあり。
夢世界がパテマの世界観に似ているような。

EDは良曲。
不思議な雰囲気を醸しています。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 48
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

世界を肯定する

吉浦康裕監督作品。

人は皆それぞれ自分の世界を持っている。
教室の中にでもたくさんの世界がある。
それは楽しくて居心地のいい世界だ。
誰もがそこに自分の居場所を見つける。

彼女が幼い頃から見る夢の考察。
{netabare}これは子供の頃から周囲の目を意識し、
過剰な期待を背負わされて傷つき、
必死になって自分の居場所を、
見つけようとした女の子の夢である。
或るいはそこまでじゃなくていい、
他者から共感できる何かを求められ、
人間関係を上手く構築できずに、
自閉していく自分を救おうと、
夢に逃げ込んだ女の子の夢である。{/netabare}

夢の中の自分、人形の体。
ゼンマイ仕掛けの体、引き裂かれる関係性。
音楽が繋いでくれる未来がある。
世界はハーモニーで満ちている。

最後の言葉は誰にもわからないけど、
{netabare}きみの世界を肯定する、この言葉だと嬉しい。{/netabare}

短編アニメ、ぜひ興味のある方は。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 42
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

アルモニ、エルメス、アマグリ

学校の生徒たちの空気感がリアル(なのかな?)でハラハラでした。
繋がると思えなかった縁が繋がる、というのは面白いですね。
さえない男友達のヨシッ!がヨシッ!でした。

勘違いが恋に発展したとして、誤解させたままでいいのかな。誤解がほどける時がドラマティックなのかもしれない。
あるいは誤解だったとしても、彼がまず彼女の歌を素敵だとこっそり思っていたって、その眼差しが、大事なのかもしれないですね。彼女は友達にもあまり心を開いている様子ではなかったし。
自分の夢中になっていた世界に魅力を見出してくれた、ということが有難く重要で、あんなに堰をきったような態度になったのでしょうか。わかってくれる人がいる。
また、 {netabare}聴くことで同じような夢をみられた、 {/netabare}それで充分、誤解でもなく本当に繋がりあえたってことなのかもしれないし。
打ち明けられる相手に出逢えたのだから、これから先は過去に縛られず、彼女自身が本当に心惹かれる世界を楽しめたらいいのかもしれない。案外わかってくれる人が増えて彼と疎遠になったりして^^;

彼がオタクな友達たちと仲間うちでだけ共有できる楽しみを持っていたってことが、効いてますね。
コレが無くて、絶対音感だけ携えて登場した主人公だったら、もっとキザな話になっていた気がします。誰にでも自分の世界がある(オタクでなくても)。
そこに触れ合えるかというラブストーリーでした。
彼はどうして彼女が気になっていたのかな?高校デビュー前の夢見がちな匂いを感じ取っていたんでしょうか。



お母さんがいろんな人連れてくるって…そのへんを心配すると、女の子の夢の真偽よりも、お母さんの処置がどうなんだと…気にしすぎか

なんだこの煮え切らない感じ。


ある日娘が彼氏を紹介するとして
{netabare}「お母さん!私の夢の中での話を知っている人に出逢えたの!もう一人じゃないの!!」ってきたらば

さあ お母さん、どうするんだ。

・「まぁ…この子にも、心を打ち解けられる相手が出来たなんて。この子、現実離れした事ばかり言っているでしょう…至らない子ですが、よろしくお願いしますね。」

・「夢を共有…?ちょっと座ってください。本当にあなたも同じ夢を見られたのか、その相違点をきちんと検証させてください。」

・「この子の特殊性は、今にして思えば才能です。あなたのご好意はありがたいのですけれど、無理に同調はしていただかなくとも構いませんのよ。」

・「趣味は?アニメ、あー、なるほどねー。そんな年頃だよね。(この子らしい子を選んできたわね)」

それとももしも、ジュリがお母さんをそこまで信頼しなくなっていたら、「夢を共有しているのは二人の秘密ね?」ってコトになるのかしら。


彼が催眠学習的に夢を見られたのだから、彼女のほうも始まりはそういった断片や刷り込みが繋がったものだったのかもしれない。 {/netabare}


まことにまことに邪道ながら夢判断
(参照http://www.geocities.jp/dreamusic7/)

{netabare}機械、ロボット
「繊細な感情レベルや心と身体と精神の相互のふれあいを欠いている。鍵のかかった思考力。無感動。自分が出来ないことを代わりにやってくれる存在。現在の自分の非力や社会的存在感が希薄な状況。」

「心理的確立。精神的到達。霊的精神力。権威。力。明瞭さ。見通し。理想や目標。攻撃性。孤立。自己防衛。」
葬列
「今までの複雑な人間関係から解放されて本来の自分の姿に帰りたい願望。」
孤独、集団の中で自分だけが独り取り残される
「他の誰かが自分を捨てたいと思っているのではないかという不安。」
水の入った美しい瓶「輝く未来。」 {/netabare}


アルモニ〜。フランス人はハヒフヘホの発音ができないので、ヘルメスはエルメスになるようで、知り合いがフランス人の料理教室に通ったとき「アマグリがない!アマグリを買ってこい」と言われ、右往左往で甘栗を買ってくると「これはっ、アマグリじゃ、ナーイ!!」と激怒したそうな。
そう、彼が求めたのはハマグリでした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 41

69.0 6 短編アニメランキング6位
On Your Mark(アニメ映画)

1995年7月15日
★★★★☆ 3.7 (189)
991人が棚に入れました
劇場版アニメ『耳をすませば』と同時上映で公開された短編アニメで、同映画の制作スタッフだった宮崎駿が監督を務めた。内容は、人気アーティストであるCHAGE and ASUKAの、アニメ映像を用いたプロモーションフィルムである。 汚染が進み、地表に人間が住むことは叶わなくなった未来の地球。カルト教団を殲滅するべくその本拠地に突入した武装警官隊は、施設の奥深くに翼の生えた少女を発見した。その姿から何かを感じた警官二名は、彼女を空へと返すために行動を開始する……。 企画自体はアーティスト側からスタジオジブリに持ち込まれており、本来はコンサートツアーのオープニングフィルムとして制作されたものだった。その完成度の高さから、万人の目に触れるようにと発表されることになったのだ。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

くじけない強さと、守るやさしさ

宮崎駿 監督の6分少しの短編アニメ作品。
原発メルトダウン後の世界を描いたものだそうだ。
摩天楼がそびえ立つ近未来都市が舞台。
美しい夜景をかき消すような、いきなりの戦闘シーン。
倒れているのは、天使のような翼の生えた女の子。
警官は彼女を助け出したが、というお話。

天使と警官、近未来都市と緑広がる草原など対比させつつ、
セリフはなく、ひたすらMPVのごとく
CHAGE&ASUKAの「On Your Mark」が流れており
映像は同じシーンが繰り返され、最初「あれっ?」と思うのだけど、
歌詞を聞いてるとなるほど、これはあえてなのだなと気づく。

On Your Markとは、陸上競技などで使う場合
「位置について」という意味だが、この作品では少々違うかも。

幾たび、悲惨なことがあっても 何度だってスタートしよう。
人間のあらゆる問題など、地球規模からすれば流行の風邪のようなもの、
くじけなければきっと道は開けるから。
と、自分はそんな感じで解釈してみた。

説明的な言葉は一切ないので、イメージやメッセージは
視聴者それぞれの答えで良いのだと思う。
ジブリとしては実験的要素の強い短編作品だったらしいのだが、
ジブリのエッセンスが凝縮されているように思えて興味深かった。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

宮崎駿演出珠玉の7分

1995年「耳をすませば」同時上映の作品、
とりあえず心真っ白にして観られる事をお勧めしたいです、
未来少年コナンやラピュタ、ナウシカも、
詰まってる感じします、
宮崎駿氏らしい演出も嬉しい、
{netabare}
翼の少女を空に帰す、
{/netabare}
ラストも気持ちいいです、

でも、、、、

7分ものですし何度か見返すうち、

いろんなものが観えてくるかも知れません、
{netabare}
田園風景にそぐわない建物は何だろう?
核施設マーク付いたジャイロヘリや施設、
堕ちてゆく三人、
失敗?
フラッシュバック?
EXTREME DANGER?最終警告?
立ち並ぶ核炉、放射能汚染地域?
{/netabare}
これって単純なハッピーエンドなのかな?
それとも、
過酷な現実と夢?
現代社会風刺?アンチテーゼ?
予言?ロマン?

受け手の自由もジブリらしいですが、
この作品ジブリの隠れた名作として、
大作化望む人も多かったとか、
実際作られてたら、、、、、

面白かったと想うな~。


1995年スタジオジブリ制作の短編アニメーション、
(チャゲ&飛鳥の楽曲のプロモーションフィルム)
監督 宮崎駿氏

投稿 : 2024/06/08
♥ : 26
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

On Your Mark―ここには宮崎駿監督からのメッセージが隠れているのかも。

1995年、「耳をすませば」と同時上映されました。

「ジブリ実験劇場」という副題がついたこの作品。

最初は「どういうことだ??」と思いましたが、
なるほど、繰り返し観ているうちにその副題の意味がわかった気がします。

この作品、繰り返し観ないと意味がわからないでしょうね。
映画館では当然一度しか流れなかったでしょうから、
お客さんにはどよめきが起こったことでしょう(笑)


● ストーリー
舞台は近未来。

放射能によって地表が汚染されたため、
人類は地下で生活をしていた。

警官の男2人は、襲撃したオカルト教団のアジトで
天使の少女と出会う。


CHAGE and ASKAの曲「On Your Mark」の
プロモーションフィルムとして制作されたため、
作中の台詞は一切ありません。

音楽に合わせて映像が流れるだけです。
(効果音はあります。)

主人公の警官2人のモデルはCHAGE and ASKAの2人です。


およそ7分の作品。

ちゃんと映画1本分作れそうな設定や構成を持っているので、
ストーリーはものすごく駆け足です。

こちらの想像と理解が追いつかないほど目まぐるしいです(笑)

しかし、意味不明ではないですし、展開が急速な分、
ものすごく内容に惹きつけられます。

細かい描写がカットされていることもあり、
この作品が一体どういう話なのか、解釈は観る人によって変わるでしょう。

私も初めて見た時と、繰り返し観た今とでは
随分解釈が変わりました。


≪ 私の解釈 ≫
*ここからは作品の構成について触れます。

この作品の場合、
いろいろな解釈を知れば知るほど楽しめるところもあるので、
未視聴の方も興味があれば開いてください。
(ネタバレはしていませんので。)

まっさらな気持ちで視聴したい場合はとばしてください☆

{netabare}

初めて見た時には、
構成に疑問を感じました。

宮崎駿監督のことだから、
いろいろなことを考えて構成を作っているのだと思うけれど、

途中で未来の描写が挟まったり、
時間が過去に戻って別の展開が続いたり。

混乱しました。

これによる私の解釈は以下の通り。

◆世界にはいくつかの未来があるということを示唆しているのか。

◆天使やオカルト教団の不幸な境遇と、
 天使や教団の人一人ひとりに待っていた(はずの)明るい未来を対比させ
 ているのか。

◆目指す未来への道程は一つじゃないことを言いたいのか。

◆「実験劇場」だから、いろいろなパターンのラストや演出を
 考えていて、それを音楽に合わせてつなぎ合わせたのか。


ネットでも少し検索をしてみたのですが、
やはり人によっていろいろな解釈がありました。

一つのストーリーのように見えて、実は三部構成であり、
精神の発達が異なる3つの人生を意味しているのだ、
という解釈もありました。

説得力があり、それもなるほどなーと思いました。

{/netabare}


この作品を長編化する、という話もあったそうです。
長編化されてしっかりとしたストーリーを観てみたい気もしますが、

私は7分のこの構成だから、
この作品の良さが味わえると思います。

観る人によって様々な解釈がなされている本作品。

自分なりの解釈を探すのが好きな人にとっては
うってつけの作品と言えるでしょう。

時間も短いから、
とことん見返すことができますしね。

そして自分なりの解釈を深めたり、
他の人の解釈から新たな発見を得たり、

そういう無限の楽しさと可能性をこの作品は持っています。


それにしても、自分の生き様を貫く!という
かっこいい役のモデルとなっておきながら、
現実では今や犯罪者。

2次元の理想と3次元の現実との壁は
なんと高くて冷たいものなのか…。


● まとめ
『On Your Mark』とは、
『位置について』という意味。

この作品は完結しているように思いますが、
実際はそうではないのかも。

主人公の警官2人にとっても、私達にとっても、

あなたの行動から未来は少しずつ作られているのだという、
宮崎駿監督からのメッセージなのかもしれませんね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

66.6 7 短編アニメランキング7位
ファイアボール(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (184)
947人が棚に入れました
いかにも遠い未来、ありふれた惑星にて--- 人類の抵抗により、ロボットによる貴族政治が終焉を迎えようとしていた。世界から隔離された屋敷を舞台に、 フリューゲル公爵の娘ドロッセル、 そしてその執事ゲデヒトニス、 2体のロボットによる他愛ない日常会話が始まる。

声優・キャラクター
大川透、川庄美雪

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ウォルト・ディズニー・ジャパン制作によるそれは遥か未来のお話

2008年に放送された
ウォルト・ディズニー・ジャパン制作による3DCGアニメ作品。
日本国内で日本人スタッフによるディズニーのテレビアニメ
ということがまずビックリ。
1話が2分と短いので、テレビ放送のほか
公式サイトやYouTube等でも無料配信されたりと、
ディズニーとしては前例のない実験的な作品でもあったようだ。

物語というよりは、四コマ漫画をそのままアニメにしたような感じだが
無表情であえての棒読みな会話劇の中、古典からSF、果ては歌からなど、
さまざまなパロディが展開されたりするので、知ってるものが出てくると嬉しくなるし、
2人の微妙な会話の噛み合わなさや温度差がたまらなく面白い。

笑いのツボが違うと、評価は低くなると思うし、
好き嫌いがハッキリ分かれそうだけれど、自分的には大満足だった。
こういう無駄のない笑いは、シナリオがなかなか難しいと思う。
それでもすごく綺麗に面白くまとまっていた。

キャラデザやタイトルで損をしているなぁと思わなくもないけれども
ピンっとくるものがあった方はぜひ、ご覧になってみてください。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 43

Tuna560 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『ファイアボール』作品紹介と総評

ウォルト・ディズニー・ジャパン製作による3DCGアニメ作品。
しかし、その内容は…まさかのシュールギャグである。

(あらすじ)
外界から隔絶された屋敷の中で、先代が残した書物で外界の事を学んでいるドロッセルお嬢様とその執事ゲデヒトニスの日常を描いたコメディ作品。(wikipedia参照)

作中には幅広いジャンルからのパロディが多く見られる。聖書や荘子、銀河ヒッチハイク・ガイド、オズの魔法使い、ハエ男の恐怖、スパイダーマン、スター・ウォーズ、マイケル・ジャクソンなど、古典からSFまでその出典元は多岐にわたります。色々と予備知識が必要ですが、あれば120%に楽しめる作品ですね。

パロディ要素を二人の会話中に多数織り込みながら、無表情な二人のロボットが繰り広げる、どこか噛み合わない会話と3DCGの滑らかな動きが中心の作品で、そこがまた面白い。また、DVD特典のメイキング映像(?)もとんでもなくシュールなので、DVD版を視聴する事をお薦めします。

舞台は屋敷の広間に限定されていて、視聴者は登場する二人の会話から外の世界を想像するしかない。しかし、隔離された空間だからこそ、このシュールな空気を生む事が出来るのだと思います。

最近、ショートアニメが増えてきましたが、個人的には「ショートアニメと言えば、これ!」ですね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 12

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

私の知ってるディズニーと違う

ディズニーのCGアニメーションです
ディズニーアニメにもっていたイメージというか
固定観念みたいなものを吹き飛ばされました

90秒×13話という構成なので
(最終回はちょっぴりい長いディレクターズカット版あり)
普通のアニメ一話見るくらいの時間で全話見ることができます

人間とロボットが2万年にわたり戦争し続けている世界で
外の世界を知らずに塔の中で過ごすドロッセル(独語でつぐみの意)と
そのお目付け役のゲデヒトニス(独語で記憶の意)
この二人(?)のロボットのシュールな会話劇が
90秒という限られた時間でテンポ良く
・・・というには早すぎるテンポで繰りひろげられます

その短い時間でありながら毎話必ず
ドロッセルがゲデヒトニスの名前を間違え
ゲデヒトニスがそれを修正するところから始まり
ただでさえ短い時間を贅沢に消費します
それでいて毎話ともしっかりと
毎回趣の違うオチが用意されています
ただしいくつかの話は一度見ただけでは
そのテンポと細かすぎるパフォーマンスから
オチが理解できないものもありました

また、ところどころにいろいろな作品のパロディが敷き詰められているのですが
聖書やシェークスピアから有名SF作品、ディズニーアニメなど
その出典元は非常に多岐にわたっており
おそらく私もそれを追いきれてはいないように思います

そういった意味でも30分で全話見れるボリュームながら
しっかり楽しむにはもう少し時間をかける必要があるでしょうね

既存のアニメとはだいぶ趣きを異にする作品ですが
その評価の是非はともかく一見の価値はあると思います
基本的には一話完結でありラストの辺を除けば
どのような順番で見ても問題ないですし
興味のある方は第7話プロフェシー
TVシリーズに先駆けて作られていた
本作の雛形とも言うべき作品
を見て本作の雰囲気に触れてみてはいかがでしょうか?

投稿 : 2024/06/08
♥ : 12

67.2 8 短編アニメランキング8位
リトルウィッチアカデミア(アニメ映画)

2013年3月2日
★★★★☆ 3.9 (286)
1444人が棚に入れました
幼い頃に見た魔法ショーで魔法の魅力に取り憑かれ、ヨーロッパの魔女育成名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学したアッコ。大きな期待とは裏腹に日々の授業は意外と退屈。保守的な魔法界の雰囲気を打ち破り、魔法に夢を取り戻そうと張り切るアッコだが、周囲の目は冷ややかで授業でも空回りの連続。唯一の味方はルームメイトで親友のロッテとスーシィの2人だけ。 そんなある日、学校でとんでもないハプニングが発生。思いがけず事件解決の鍵を握ってしまったアッコは、ロッテ、スーシィ達と共に学校崩壊の危機に立ち向かう!

声優・キャラクター
潘めぐみ、折笠富美子、村瀬迪与、日笠陽子

ルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

シャイニィィィ!ーーアルク!!!

『子供の頃に「魔女シャイニィ・シャリオ」のShowを観て憧れを抱いた日本人の「篝 敦子(カガリ アツコ)・通称アッコ」が、魔女育成学校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学し、憧れのシャリオのような魔女になることを目指す』という物語。


日本でも海外でもかなり評判の良い「TV版 リトルウィッチアカデミア」が観たくて、この度リトアカシリーズに遅ればせながら参戦。という事で、まず予備知識として、2013年にアニメミライ(*1)で発表されたこの25分間の作品を観てみました。内容は、「古代の迷宮の上に建てられた塔を上階から階段で下って行き、各フロアにある宝物を取ってくる。ただし、各フロアには野生のモンスターがいて、塔を下れば下るほど野生のモンスターが強くなる一方、宝物もレアになっていく」という実践訓練の模様です。


評判通りの面白さでした。ホウキに乗っての滑空するシーンやバトルなどは、疾走感や迫力があって圧巻でした。背中がゾクゾクしましたよ。そうなると私も疾走モードで止まりません。この作品を観終わった後、2015年に発表された約55分の劇場版「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」を観て、そしてTV版という一気の流れでした。


魔法学校の生徒達は、それぞれ3人でチームを組まされて寮で寝食を共します。主人公のアッコは場合は、「アッコ・ロッテ・スーシィ」の3人です。この設定のおかけで、アッコの行動の大部分はチーム行動で占められ、ほぼ誰かと会話をしている状態が保たれます。ですから会話が楽しくてずっと観ていても飽きないんですよね。なかなかどうして素晴らしい設定だと思いました。


観てもらうと直感的に分かると思いますが、演出としてキャラクターの動きがちょっとだけディズニーっぽい動きをします。予備動作や誇張動作などですが、作品の内容が「魔女」ですから、これらの演出は作品的にはマッチしているのではないかと思いました。当然、製作サイドも意図してやっているのでしょうね。アニメーターが楽しんで作ってる感じが伝わってきました。


ちなみに劇場版の内容は、「アッコ・ロッテ・スーシィの3人が学校で問題を起こし、「学校の近くの街で毎年開催される魔女パレードを成功させよ」という罰が言い渡される。そして3人は、魔女の素晴らしさを街の人に知ってもうために自分達で計画を立てて奔走。そしていよいよパレード当日を迎えるのだが・・・」という物語です。


この作品や劇場版を観なくても、いきなりTV版から観ても大丈夫です。TV版は完全新作ですから十分楽しめます。観始めるには敷居は低い方だと思います。あっ それから、どこにレビューを書こうか迷ったのですが、一番最初にこのシリーズの作品が発表されたここにしました。という事で、私は劇場版の方にもTV版の方にもレビューは書きませんが、どちらも面白いのでお勧めですよ。是非、そちらにレビューを書いている方の意見も参考にしてみて下さい。


(*1)アニメミライとは、2010年~2014年まで行われた若手アニメ―ター育成のプロジェクト。現在は、「あにめたまご」と名称を変更。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 37

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

『魔法使い』でも『魔法少女』でもなく10割が『魔女っ子』で出来ています(キリッ 最低限の言葉で説明するならば「かわゅい」、「微グロ」、そして「作画スゲェ!」の3つ

今年度のアニメミライはヲタ向けに振っていると散々言ってきましたが、今作はまさにそれの典型であり本当の意味でコアなヲタが狂喜乱舞しそうな内容の全く持って偏った作品であることを先にお詫びしておきましょうw
つまりオイラ向けです!w


最低限の言葉で説明するならば「かわゅい」、「微グロ」、そして「作画スゲェ!」の3つ
これだけでも十分じゃないかなってくらい軽快な作品ですw


幼い頃に魔法ショーで見た魔法界のヒロイン『シャイニィ・シャリオ』
その魔女にそぐわぬ派手な外見と大袈裟な魔法の数々に「いつか自分もシャリオのように」と憧れた少女『アッコ』
やがて月日は経ち、理想と現実のギャップに四苦八苦し、劣等生とからかわれながらも仲間達との魔法学校での日々を一生懸命に過ごすアッコ
ある日のこと、ダンジョン探求の実地授業で危険なドラゴンが暴れ出す事件が起きる
ドラゴンの暴走から学校を守るべく、アッコと仲間達は奮闘する・・・


まずこまけぇことを言ってもしょうがない
ようつべで“公式に無料配信されてます”のでまずご自分の目でお確かめ下さい


https://www.youtube.com/watch?v=RBlqxEIJ_Cg


アニメミライ関連作品はほとんどの場合は限られたカタチでしか公開されないが、プロジェクト終了後に作品の権利は制作会社に返却されるはず
にも関わらず、これまでプロジェクトの作品はほんのわずかな数量しかソフト化されず現在では入手困難なものばかり;
今作のように無料配信されるのは大変に喜ばしいことです
今のうちに目に焼き付けておかねば、次はいつ観れるのかワカラン!w


さて、今作の監督についたのは天才アニメタ、吉成兄弟の弟である吉成曜
作ヲタならその名を知らぬであろう名アニメタでありまして、古くはテレビシリーズ『エヴァンゲリオン』の戦闘シーンの大半を
特に12話で陸上競技のように疾走する三機のエヴァは有名
近年だとやはり『グレンラガン』とか『パンスト』が記憶に残りますね
そんなスーパーアニメタの氏が遂に監督を務めることとなり、業界各所や作ヲタは歓喜に湧きました


『パンスト』でも氏が愛するカートゥーンアニメーションの要素が持ち込まれていましたが、今作は自身の監督ということで自らキャラクターをデザイン
やはりどこか70~80年代の海外アニメ作品の雰囲気を匂わせるモノで、ダークグレイッシュな色調、陰影のハッキリしたベタ塗りな色使い、大きな白目など
『フリクリ』や『トップ2』に似た要素ですよねw
これらは昨今の美少女系作品の傾向とは真逆のベクトルを向いてるのが面白いところです



そんな氏の可愛らしいキャラが、とにかく所狭しと動きまくる
細かい芝居はモチロン、魔法を使うってことで光や炎などエフェクト類もホンマ丁寧
魔法バトルの迫力はむしろスクリーンで観た方が痛感しますかな?
作画に関しちゃ言うこと無しの100点満点
メチャクチャすげぇっすよ!


個人的に推したいポイントは主人公の友人スーシィやライバル役となるダイアナさんといった濃ゅいサブキャラクターの可愛さが異常なところw
微グロな場面もあるので決して子供向けではないのですが、そこだけ割り切れば、、、というか前述の通り「ヲタ向け」に振り切ってる作品なのでご視聴の際は覚悟を決める必要アリです^q^

投稿 : 2024/06/08
♥ : 32
ネタバレ

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ハリーアッコと賢者の杖  【ねこ's満足度:70pts】

『アニメミライ』2013年度参加作品。
幼い頃に見た魔女に憧れ、魔法学校に入学した少女の活躍を描いた学園ファンタジーです。

落ちこぼれ&お調子者な主人公。
高飛車なライバルと嫌みなその取り巻き。
授業中のアクシデントにより、生徒たちがそれに立ち向かわざるを得なくなる状況。

まさに、”魔女っ子アニメのお手本”といったような作品でした。

特筆すべきはキャラの動き。
コミカルに、そして繊細かつ大胆に。
例え本作がサイレントだったとしても、十分楽しめるくらいハイクオリティです。

ストーリーはシンプルすぎるくらいですが、30分弱という尺を考えれば申し分無し。
可愛らしいキャラクターが表情豊かに動き回る様は、短い尺を一層短く感じさせます。

初期のディズニーを思わせる、鼻先をくすぐるような懐かしい感じ。
こういう魔女っ子モノは、いつ観てもワクワクドキドキできて大好きです♪

{netabare}それにしても、最後にデレたダイアナの可愛いコト可愛いコト(笑)。{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 28

67.4 9 短編アニメランキング9位
詩季織々(アニメ映画)

2018年8月4日
★★★★☆ 3.5 (64)
286人が棚に入れました
【陽だまりの朝食】北京で働く青年シャオミンは、ふと故郷・湖南省での日々を思い出す。祖母と過ごした田舎での暮らし、通学路で感じた恋の気配や学校での出来事...子供時代の思い出の傍には、いつも温かい、心のこもったビーフンの懐かしい味があった。そんな中、シャオミンの祖母が体調を崩したとの電話が入る。【小さなファッションショー】広州の姉妹、人気モデルのイリンと専門学校生のルル。幼くして両親を亡くした2人は、共に助け合いながら仲良く一緒に暮らしていた。しかし、公私ともに様々な事がうまくいかなくなってきたイリンはついルルに八つ当たりしてしまい、2人の間には溝ができ、大喧嘩をしてしまう。【上海恋】1990 年代の上海。石庫門(せきこもん)に住むリモは、幼馴染のシャオユに淡い想いを抱きながら、いつも一緒に過ごしていた。しかし、ある事がきっかけとなり、リモは石庫門から出ていき、お互いの距離と気持ちは離れてしまう。そして現代、社会人になったリモは、引っ越しの荷物の中に、持っているはずのないシャオユとの思い出の品を見つけるのだった。

声優・キャラクター
『陽だまりの朝食』坂泰斗、伊瀬茉莉也、『小さなファッションショー』寿美菜子、白石晴香、安元洋貴、『上海恋』大塚剛央、長谷川育美

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

夏の思い出

コミックスウェーブが描く美麗な風景と、
3つの短編が織りなす珠玉の青春アンソロジー。

自分と世界との関係を知ることは難しい。
世界は絶えず動いている。
何かにずれを感じて立ち止まろうものなら、
もう流れにはついていけない。
僕たちは自分の居場所さえわからないのだ。

初恋の終わりはあっけないもので、
何も言葉を持たず何も出来ずに終わる。
彼は冷たい街が無表情にさせるという。
心の何かが損なわれてしまったのだろうか。

変わらないものと変わっていくものがある。
ここでは陽だまりの朝食であり、
初めて芽生えた淡い恋心の思い出だ。
急速に色褪せていく記憶の中で、
背中にそっと手を置いてくれる優しいもの。
確かに変わらないものがある。
それは季節を巡り、時を越えて、
僕たちの背中を後押ししてくれるのだろう。

希望を持ち歩いていくしかないのだ。
人生とはそういうことだろう。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 48

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

新海インスパイア系の海外第一号店

2019.01.14記


日中合同のアニメ映画(配信はNetflix)


詩季織々・・・“しきおりおり”と読みます。
キャッチさんのご推薦もあり鑑賞の機会に与りました。観たのは昨年です。

3つの短編。合計74分。さくっと観れるサイズなのでお気軽にどうぞ。
 1.陽だまりの朝食
 2.小さなファッションショー
 3.上海恋


■コミックス・ウェーブ・フィルム
言わずと知れた『君の名は。』『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』を手掛けた製作会社さんが中国の製作会社と合同で制作にあたってます。
「陽だまりの朝食」と「上海恋」をChineseの監督さんが担当してたりします。よっぽど新海誠が好きなんでしょうね。モノローグの多用、内向的な男、時間軸を利用したストーリー構成と静謐さを湛えた演出などなど、新海誠作品をところどころ彷彿させるところがあって、同監督作品が好きな方でしたらチェックしておいてよい作品なんじゃないかと思います。
むしろ舞台を中国に移し、彼らの日常を切り取ったほどよく切なさを感じさせる物語はどれもきらりと光るものがあります。
お国柄、劣化コピーだろ?とか抗日映画のイメージしかないぜ!といった先入観は不要です。プロパガンダ映画でもないのでご安心ください。普通のアニメです。


■“面子”と“同族愛”と“ゴーイングマイウェイ”
とはいえ、登場人物それぞれところどころChineseっぽいところがあって、そこは比較文化の点で興味深いところでした。
そこは話聞けよ!(ゴーイングマイウェイ)とか、そこは素直になんなよ!(面子)とか、そこまでしてやるんかねぇ(同族愛)とか、お国柄を反映した表現も見どころの一つです。
こう書くと突っ込みどころ満載のように聞こえるかもですが、意外と違和感なくて不思議と物語に溶け込んでいますのでむしろ気づかないかもしれません。


■中国の高度成長
土地計画で変わりゆく街並み。農村と都市部の対比。価値観の逆転。
人民にとっても激動であったろうここ20年の変化は日本の比ではありません。その変化といった部分がストーリーの背景になってたり、さりげなく挿入されてたりと、これは現代日本では描けない物語でもありました。
劣化コピーではないよ、といえる理由でもあります。


新海テイストを盛り込みつつも独自の演出が光るお奨めの一品です。


■オマケ
寿美菜子さんが出演されてます。
寿さんと言えば、特別な存在であったユーフォニアム吹きの先輩役だったり、特別である自分に縛られた生徒会長役だったりと、私の少ない視聴遍歴のなかでも“特別”がつきまとう声優さんです。
本作では2.小さなファッションショーでの出演。案の定、“特別”につきまとわれていたなぁと思いだしたのが、レビュー執筆のそういえばきっかけでした。
姉妹の姉役での出演。妹はこちら『ゴールデンカムイ』のアシりパ役を好演されてた白石晴香さんの抑え気味の演技もなかなかだったりします。


-----
2019.04.27追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/06/08
♥ : 32

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いち、にの、しゃんはい!(…って、ダジャレかよ!)

(しーん…。)

と、では気を取り直して。中国の主要都市(北京/広州/上海)あるいはそこに住む主人公の出身地が舞台の3つのストーリー(陽だまりの朝食/小さなファッションショー/上海恋)がまとまった、オムニバス形式の日中合作劇場版アニメ作品です。

ブラジルから帰国する際に、飛行機で観られる映画のラインナップにこれが入ってました。なんとラッキーな(笑)。

なお、声優の評価は日本語版のものです。中国語版の評価を付けられるほど中国語は知らんし中国語版は観とらん(笑)。

『陽だまりの朝食』は地方出身者(湖南省)で北京で働くシャオミンが主人公。子供の頃から好きだった三鮮米粉(さんせんびーふん)やそれを出していたお店にまつわる思い出を振り返るお話です。

『小さなファッションショー』は広州に一緒に住む姉妹が主人公。姉のイリンはファッションモデル、妹のルルは服飾の勉強をしている学生です。ストーリーは詳しく書きませんけど、トップモデルで有り続けるのは大変なんですねぇ。

『上海恋』は思春期のちょっとしたすれ違いから道を違えてしまう幼馴染(リモ/シャオユ)の淡い恋のストーリー。物語の背景として再開発が進み、あるいは取り残される地域もある上海の市街の様子も描かれます。

中国人の監督作品もあるのですが日本人が美術監督や作画監督をやっていたり劇場版ということもあってちゃんと作画のリソースがつぎ込めているのか、作画的な違和感は感じませんでした。

何も考えないで評価付けたら、意外と高得点。ちゃんと面白かったし、普通に劇場に掛けて良い作品だったと思いますよ。いや、私は飛行機で観たのでお金払ってませんけど(笑)。

クレジットの後の「特別映像」の舞台はたぶん上海浦東国際空港ですかね。よう、知らんけど。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31

61.0 10 短編アニメランキング10位
ペイル・コクーン(OVA)

2006年1月18日
★★★★☆ 3.5 (187)
835人が棚に入れました
アニメーション監督吉浦康裕の個人制作作品。舞台は遙か未来の地球で、世界は姿を大きく変えていた。どこまでも続く廃墟の世界。海や大地はすでになく、風景は廃墟から発掘される記録の中で見られるだけだった。それら記録を発掘・復元し、過去の世界を分析する""記録発掘局""。そこで働く主人公のウラはあるとき奇妙な映像記録を復元するのだった……。個人制作のレベルを超えたクオリティ、SF的な世界観などよく作り込まれている。膨大な記録をブラウジングするインターフェイスなど、見るべきところはストーリー以外にも豊富。また、背景を手書きと3DCGの混合で行うおもしろい手法から生まれた独特のタッチにも吉浦康裕の味が出ている。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「イヴの時間」の吉浦監督が手がけた切ないミライ

「イヴの時間」でおなじみの吉浦康裕監督、脚本、制作。
2005年に公開された約23分のアニメーション作品。

歴史という名の記憶が、どこかで途絶えた・・
そんな言葉から始まるこの作品。
舞台は今現在よりずっとずっと遥か未来で。

色合いは限りなくモノクロに近い、極力彩度を抑えたセピア調。
エコノミー症候群になりそうな窮屈さを感じさせる仕事場で、
主人公がみつめているのは、2000年の頃の地球上の風景。
周囲の色彩が沈んでいるせいもあり、その風景の色は眩しく、哀しいほどに鮮やか。

記録発掘局 復元課。
これらの画像から復元するのが彼の仕事。
記録の残骸、過去をさかのぼる唯一の手がかり。
そこにあるのは、太陽光がまださえぎられていない頃の記録。

記憶や記録を探りつつ下層へと行く彼の姿や
最下層には海と呼ばれ多くの人間達がしがみついているエリアが
あるということに、海と人間との因果を感じずにはいられない。

変わらないで欲しいと思うから記録を残すのだとしたら、
変わってしまった今、それはあまりにむなしくて。
たとえそれが遥か太古の風景だったとしても、
写し撮った時の、人の想いは真実そのもの。

緑色の世界があったこと。 青い地球があったこと。
それを壊してしまった人間の愚かさを、これ以上見たくない。

そんなむなしさに、復元課の人間がどんどん減ったという事実。
その事実は、今現在の人間である自分からすると嬉しくもあり、
そんな未来がこの先あるとしたら・・なんて考えると
やはり彼らと同じように虚しくて。

後半で流れる歌 『蒼い繭』(あおいたまご)
とても穏やかで素敵なメロディなのだけれど、
蒼い地球を詠ったその歌詞は、とてもせつなかった。
もし、地球が繭になるようなことがあったら、
ぜひいつかまた、再生して欲しいものだ。

余韻の残るラストも、とても考えさせられ、
きっと何度か繰り返し観ると、さらにいろんなことに気づけそうな作品です

投稿 : 2024/06/08
♥ : 48
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

セピアと色彩

吉浦康裕監督作品。

AD2218、
人口増加による環境資源への悪影響は、
悪化の一途を辿っている。
海や大地が姿を消した巨大な廃墟の世界で、
古いデータベースを復元分析する主人公ウラとリコ。

復元分析することによって過去を知るのだ。
{netabare}ある時、ウラは奇妙な映像を復元する。
セピア調の暗い画面と対比する復元された記録の色彩。{/netabare}

監督はサカサマのパテマ・イヴの時間と、
素晴らしい上記2タイトルがありますが、
こちらの作品もぜひ視聴して頂きたい。

私としては彼の短編最高傑作に推したい。
この無情なる世界観、わずか23分の短編。

世界はこんなにも色彩で溢れている。
遠い未来の私たちに期待している。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 37
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

皆さんはなぜレビューを書いていますか?

23分ほどのショートアニメです。

…歴史が途絶えるほどの未来。
人間は機械に囲まれた無機質で寂しげな世界に住んでいた。

漫画家の弐瓶勉を彷彿とさせる世界観ですね。
こういう超未来的な雰囲気は大好きです。

CGで作られた美麗なグラフィックや、人の目線を通したようなカメラワークが光ります。


ストーリー展開も素晴らしい。

記録発掘局に所属する主人公の「ウラ」
過去の記録を解析するのが仕事。
しかし、わかるのは、歴史の断片のみ。

昔は、多くの人が過去の記録を解析しようとしていたが、今ではほとんどいなくなっていた。
それでも記録の分析にこだわり続けるウラ。

人はなぜ記録を取るのか、人はなぜ記録を見ようとするのか…。
{netabare}「"人は、変わらないで欲しいって思うことがあるから、それを記録に残す"んだって」{/netabare}

果たしてそうなのか?
今こうして、「レビューという記録」を書いている自分に対しても問いかけたくなりました。

そして、ウラがたどり着いた真実とは…。
タイトルにこめられた意味が明かされたときには、鳥肌が立ちました。
{netabare}
同僚が言った「場所なんてどうでもいいんじゃないか?」というセリフから、とっくにストーリーは動き出していたんですね。
{/netabare}
視聴者を一気に引き込む世界観。
美しいグラフィックや、意味のある演出。
考え出すと止まらなくなる、哲学的なテーマ性。
伏線やミスリードもしっかり盛り込んだ、無駄のないストーリー。

私の好みにジャストミートです。
本当に充実した23分間でした。

さて、「皆さんはなぜレビューを書いていますか?」

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31

71.9 11 短編アニメランキング11位
サマーゴースト(アニメ映画)

2021年11月12日
★★★★☆ 3.8 (65)
242人が棚に入れました
光溢れる世界を描き出す気鋭のイラストレーター loundraw(ラウンドロー) 初監督映画作品「サマーゴースト」2021年公開決定!
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

明滅するひとつの青い照明

FLAT STUDIO制作。

サマーゴーストは若い女性の幽霊で、
夏の時期、飛行場で花火をすると姿を現すと言う。
3人の少年と少女、彼らにはそれぞれ、
幽霊に会いたい理由があった。

短編作品ですので、語れることは少ない。
ただ繊細な絵と余韻を残す物語が印象的です。

静謐な夏の夕べと花火、青く透明な存在、
{netabare}死に触れようとするものだけに現れる幽霊、
その幽霊にもここに存在する理由があった。{/netabare}

ささやかに生きていくことも出来ず、
日常生活に息が詰まり、嫌気がさしては、
ただ漠然と死すら考えてしまう。
そう言った生き難さに直面しながら、
どうにか生きているのが現実である。

大切なことは心のずっと奥にある、
{netabare}ほんとの自分が望む未来に向け、
歩むべき道標を見つけることでしょう。
それがたとえ報われなくても。{/netabare}

せはしく明滅する電燈の青い照明、
自意識や自我をそんなふうに表現した、
偉大な作家が書き記した言葉を、
ただぼんやりと思い浮かべていました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 26

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

単館系で観る映画のような独特な余韻を味わえる作品

イラストがそのまま動いたような感じの作画がとても新鮮な作品でした。

■等身大のリアル

この作品は、単館系で観る映画のような独特な余韻を味わえる作品です。
ここで言う単館とは、下北沢にあるような50席ぐらいのシアターのことです。
上映作品は、だいたい支配人の意向で偏っている感じでしょうか。
それよりも、駆け出しの監督作品の公開の場と言う意味合いの方が大きいです。
それこそ家庭用機材で撮影した自主製作の延長線のような作品も上映されています。
そのため、上映作品は、粗削りのものが多いです。
しかし、この駆け出した頃の作品だからこそできた表現と言うのもあります。
それは、いろいろな表現技術が身についてくると、どことなく消えてしまう何かです。

この作品もそんな印象をうけました。
青臭い分、本当に表現したいことがにじみ出ているような、そんな感じです。
自分の置かれている状況に悩む高校生の気持ちを特に脚色をせず淡々と描いています。
それがむしろ等身大と言うかリアルに感じられた理由です。


■幽霊

この物語では、都市伝説で「サマーゴースト」と囁かれる女性の幽霊が登場します。
名前は、「絢音(あやね)」。
ネットで知り合った高校生の3人がこの幽霊と出会うことから話が展開します。

「ゴースト」には、「人が突然消える(いなくなる)」と言う意味もあります。
実は、絢音の母親にとっては、ある理由で絢音が突然消えたままの状態なのです。
娘の絢音にとっては、それが唯一の心残りとなっていました。
そんな絢音と3人の高校生が一緒に突然消えた理由をめぐる物語となっています。
そして、最後にキャッチコピーの「ありがとう、見つけてくれて」にたどりつきます。


■劇伴がいい

この物語は、そんな「生と死が交錯する夏の夜」の出来事を描きます。
これはもちろん生きている3人と死んでいる絢音の出会いと言う意味があります。
それと同時に、3人もまた、ある理由で死を意識しているからです。
このなんとも不思議なひと夏の出来事を劇伴が神秘的なものとして演出します。
そして、この劇伴のおかげで、最初から最後まで独特な雰囲気で物語が進行します。


■まとめ

観終わった後、どう表現していいか分からない、言葉にできない余韻が残ります。
逆に言えば、表現できないからこそ、それが余韻として残るのだと思います。
私は、こう言う余韻は大好きです。
それは、自分の中で必死に答えを探そうとしている証拠だからだと思うからです。
しかし、結局のところ、いつもしっくりくる言葉は見つかりません。
でも、心の中では、ちゃんと答えは見つかっているのだと思うのです。
なぜなら、なんとなく心が軽やかになったと感じるからです。

この物語でも主人公が空を浮遊することをきっかけにそれこそ心が軽くなり始めます。
それは、同時に自分の中にある問題に必死に向き合い答えを見つけ始めたからです。

主人公は、最初、「自分が生きているかどうか、時々分からなくなる」と言いました。
もし同じように思っている人がいたら、この作品を観てもらえたらなと思います。

私は、言葉にできるような明確な答えは、見つからなくてもいいと思っています。
でも、自分の「心の重さや軽さ」には、気を付けてみてほしいと思っています。
それが自分と向き合うと言うことだと思うからです。
もし、自分の心が少しでも軽くなったと感じたら、それは答えが見つかった証拠です。
そしたら、もう焦らなくてもいいのです。
なぜなら、自然とその答えに向かって行動ができるようになっていくからです。

この作品は、独特な浮遊感でその過程を表現していたのではないかと思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 26
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

初期の新海監督作品を思い浮かべました

"サマーゴースト"と呼ばれる幽霊に会うためにSNSで知り合った高校生3人の、生と死を見つめなおす物語。約40分の短編です。

作品全体の雰囲気、劇中曲のピアノとか、見ていて初期の新海監督作品を思い浮かべました。

成績が良くて母親や教師にすごく期待されてるけど、実は他にやりたいことがあって悩む杉崎友也。
学校でいじめられてて、どこにも居場所がないと思っている春川あおい。
{netabare} 病気でもう長くはないことを聞かされて {/netabare}気持ちが揺れ動く小林涼。

それぞれの理由でサマーゴーストに会いたくて集まった3人。

悩んでるときって自分でも気づかないくらい視野が狭くなっていたりするものだけど、そんなときに何かを始めてみたり、新しい人と出会ったりすることで視野が広がり気づくことってあると思います。

世界は広いんだってことに。

最後のオチも良かったです。
パチパチと光る線香花火が綺麗でした。

私もあのハナビ欲しいなぁ・・
お話が終わってエンドロールをぼーっと見ながら、もう会えない人のことが浮かんできました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 26

65.9 12 短編アニメランキング12位
ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―(アニメ映画)

2018年8月24日
★★★★☆ 3.5 (28)
91人が棚に入れました
兄と弟の勇気、母と子の絆、そして、たったひとりの闘い。小さな涙と優しさは、3つの物語を通して、やがて大きな強さとなっていく――。

声優・キャラクター
オダギリジョー、尾野真千子、田中泯
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

今ある環境に屈しない3組のちいさな英雄たちのおはなし○o。.。

あらすじはあにこれを参照ください。

上映時期:2018年8月~

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇物語
合計3本の短編劇場作品です( 3本で合わせて54分 )○o。.

1話:カニーニとカニーノ
水中で暮らすカニの爪で漁をする家族の日常風景を描いた作品 
{netabare}
冒頭に小魚を捕まえて笑顔でいたら
後半大きな魚に食べられそうになったり

お父さんが居なくなって兄妹だけで探しに行ったりと
自然の厳しさや食物連鎖を肌で感じそして家族の絆の大切さを実感し
成長していくカニーニとカニーノ 

内容よりもカニの爪を器用に使って漁をする斬新さにビックリ♪
{/netabare}

2話:サムライエッグ
卵の食物アレルギーを持つ子供と家族の物語
{netabare}
コンビニやスーパーで視界に入らないことのない卵製品
その数は世の中に溢れかえっています

症状に悩まされるのは本人だけでなく家族にも負担が掛かります
だからこそ食物アレルギーを克服する! 

彼の戦いは始まったばかりですが 
希望に溢れた感じで終われたのは良かったかな○o。.
{/netabare}

3話:透明人間
透明人間の日常を描いたおはなし
{netabare}
誰にも認知されない寂しさを描いた内容になっていますが
食べても軽いってどうなってるんだろう?うー秘密が知りたい!
{/netabare}

☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

〇主題歌
木村カエラが歌う”ちいさな英雄”
彼女らしいポップな楽曲です。

〇作画
スタジオポノック制作
3話とも監督が違うのですが
全体的に柔らかい作画が印象深かったです

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇観終わって
視聴前はタイトルだけで
きっと可愛らしい物語なんだろうなぁって勝手に判断してました
ほんとごめんなさい!

現状を変えていこうと前向きに生きる3組のちいさな英雄たち!
その決意に勇気もらいました! 今日とは違う明日が待っている!!
よし! わたしもがんばろ○o。.。

〇最後に
3作品とも監督が違うから
世界観や作画の表現などがそれぞれ違っていて楽しかった♪
共通して水の映像がありますがみんないい味出してて感動しました○o。.

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。






 

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ちいさな英雄たちによる、3つの物語。

スタジオポノックによる、短編映画。

3つの短いお話で構成されています。

あまり良い評判を聞いていなかったので、
期待せず見たのですが、私にとっては当たりの作品でした。

3つともそれぞれ良さがあって、
好きだったなあ。

1つの話が15分程度で、
全部で50分ほどの作品です。


● ストーリー
全作品監督が異なり、
話の雰囲気も作画も全部違います。


『カニ―二とカニーノ』
監督:米林宏昌

カニーニとカニーノは、サワガニの兄弟。
まだまだ半人前なカニの兄弟と、大好きなお父さん。
荒れた川に流されてしまった父を探すために、兄弟は旅に出る。


カニー二とカニーノの家族は、
みんな擬人化されています。

台詞はほぼなし。

というか、すべてカニ語。笑
明確に聞き取れるのは、お互いが呼ぶ名前だけです。

それでも言葉を越えて、表情や声色で、
言いたいことや感情などは十分に伝わってきます。

言葉がなくてもなんとなく言いたいことがわかるのは、
表現のうまさなんだろうな。

水の中の表現が好きでした。

話は短いけど、
兄弟の勇気と父の愛、家族の愛にしっかり感動しました(´;ω;`)


『サムライエッグ』
監督:百瀬義行

シュンは運動が得意な小学生3年生。重度の卵アレルギー持ち。
幼い頃から卵を食べたり触れたりするとアレルギー反応が出て、
救急車で運ばれたことは一度や二度じゃない。
周りには当たり前のように卵が溢れてて、
油断するといつ卵に触れてしまうかわからない。


卵アレルギーの子と、
その母親の物語。

これはぐっときました。

卵が食べられないこと以外は、
周りの子どもと変わらない子。

だけどただそれだけのことが、
他の人と命に関わって異なることが、
どれだけ生きにくいことなのか。

母としても、
一歩間違えたら子どもが死んでしまうかもしれなくて、
周りがその恐怖や重さを理解をしてくれないこともあって、
孤独で恐ろしい戦いと向き合い続ける。

子ども目線でも母親目線でも、
考えさせられる内容でした。

見てよかった作品です。
そして同級生の女の子が可愛くて大好き^^


『透明人間』
監督:山下明彦

僕は透明人間。
服を着て、仕事をして、確かにそこにいるのに、
みんな僕のことが見えないようだ。
言いたいことはたくさんあるのに、誰も存在に気付いてくれない。


これは…強いな。
作品としての重みが。

誰からも認知されない辛さ。
おもりがなければ簡単に飲み込まれてしまうもろさ。

透明人間はたぶん私たちの本質のようなもの。

他人に認知されない時の辛さ、
心の支えがなくなれば簡単に死に向かってしまうもろさ、
誰かに笑いかけてもらうことの幸せ。



この3作品の並びも完璧だと思いました。

まあ、子どもが見ると
最後の「透明人間」は難しくて消化不良かもしれませんが。笑

3つ合わせて1時間に満たない作品だけど、
ものすごく見ごたえがありました。


● 音楽
【 主題歌「ちいさな英雄」/ 木村カエラ 】

この主題歌、作品の雰囲気と合ってなくないですか?
こんなポップな曲、少なくとも「透明人間」見てから聴く曲じゃないw

私の中では曲の良し悪し以前の問題なんですけど^^;

「あーそぼあそぼ♪」な歌詞で
一気に子ども向け感を増してますが、

そもそも3つとも遊んでいる内容じゃないしw
結構真面目なお話だし。

余韻を台無しにされてしまうので、
聴かなければよかったとさえ思ってしまいました。

★3残しているのは、
劇伴は良かったからです。


● まとめ
短編だからか、
あっという間に見てしまいました。

胸にくる、良い作品でした。

生きるって、みんないろいろある。
何かと戦っている。

ちいさな英雄たちに、
生きていく勇気をもらいました^^

投稿 : 2024/06/08
♥ : 12

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ポノック短編劇場

3本の短編を纏めたもので、各々のテイストがかなり違います。
まとめての評価は難しいですが、共通していたのは、どれも道徳的な内容で、映像的な魅力が高いということでした。娯楽的な面白さを求めたいならば、今期はディズニーか、ペンギンハイウェイか、ポケモンを見ていただくのが宜しいかと思います。
マニア向け、教育者向けの内容ではありましたが、チケット代が通常の映画と比べて安く、この価格で、これだけのものが見れるのであれば、劇場に足を運んだ甲斐があったなあと思いました。

1本目 カニーニとカニーノ
沢蟹を擬人化したようなキャラクターが活躍する物語です。
監督は米林宏昌さん。音楽は村松崇継さん。と、マーニー、メアリ路線の映像作品に仕上がっています。
コンセプトデザインに田島光二さんが関わっているというで、かなり期待していましたが、あくまでコンセプトだからか、田島さんの色はそんなに感じられなかったです。
見どころは圧倒的な作画。自然風景をここまで重厚に美しく描けるのか!という驚きがありました。
物語は普通です。セリフがわずかしかないので、翻訳しやすそうです。

2本目 サムライエッグ
道徳アニメにしては面白いという評価。
卵アレルギー持ちの少年が卵と戦うお話です。何故サムライエッグなのかはわかりませんでした。
母と子のリアルな奮闘記という感じで、生生しさがありました。
気を使っていても、誤って口に運んでしまうこともあるとすると、食物アレルギーもちの方は本当に大変ですね。

3本目 透明人間
物語はこの三本の中で一番面白かったです。
透明人間というより、空気人間という感じがしましたが、理由が気になった方は是非見ていただければと思います。
カニーニとカニーノほどじゃ無いにせよ、作画が良かったですし、世界設定がわかりやすかったのも良かったですね。
こぢんまりとした世界という感じが自主制作っぽいと感じましたが、そこがまた味があって良いです。
カラーみたく、アニメーター見本市とかで定期的にやってほしいという希望が湧きました。

そして、4本目? OP・ED・幕間
これが最悪です。無駄に凝っていますが、全て裏目に出ています。
全然空気が読めてなくて、余韻をぶち壊しです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 11

69.8 13 短編アニメランキング13位
バジャのスタジオ(OVA)

2017年10月28日
★★★★☆ 3.9 (26)
74人が棚に入れました
 ぼくの名前は、バジャ。みんながそう呼ぶから、たぶんバジャ。
 アニメーションをつくっているスタジオで、大きな人みんなから可愛がられている。みんな好きだけど、一番好きなのは、外の池にいるアヒルちゃん。お話ししたことないけど、たぶん一番好き!
 でも、みんながいなくなった夜に、ネコがアヒルちゃんを襲っている!早くはやく、助けなくっちゃ!

 2017年10月28日のファン感謝イベントで上映された、京都アニメーションのオリジナル短編アニメ。

 監督 :三好一郎

 バジャ:吉田舞妃

 ココ :田所あずさ

 ギー :田村睦心

 カナ子:金元寿子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

足跡

京アニ製作の短編アニメ
“監督”木上益治氏としてはおそらく遺作にあたる作品です。


エンドロール含めて20分ですのでお気軽にどうぞ

概要:放送時にNHKが差し込んだテロップをそのままご紹介↓

~~~~~~~~~~

この作品は「世界中の人々、とりわけ子供たちに
笑顔になれるアニメを届けたい」という思いから
2017年に京都アニメーションとアニメーションDoが、
制作したものです。
アニメスタジオで暮らすバジャと、
ひたむきにアニメを作る人たちの日々が描かれています。
夢にあふれた作品を、お楽しみください。

~~~~~~~~~~

冒頭、細かいカット割りで注意を引きつつ、落ち着いてからは1カットのフレーム内でキャラの動きを出すなど演出面での工夫も感じとれる作品。

バジャの言葉を借りて、スタジオのスタッフを指しこんなこと言ってます。

「毎日魔法の道具で画にしてる きっとみんな○○(キャラの名前)が好き」

アニメの語源はラテン語で“生命”や“魂”を意味するアニマ。
優しい視線で描かれた『生命を吹き込む人々』たちの日常ファンタジーでした。


※1話OVA(OAD)は原則として評価3.5点をデフォルト値としてます



----------
2019年11月3日 前日周知

件名:11月4日(月) AM8:15 NHK総合


{netabare}天下のNHKさまですから全国津々浦々視聴可能かと。

記事になってたので知ってる方も多いと思います。

7月の事件で犠牲となった木上益治さんが、
「三好一郎」名義で監督した2017年の短編作品。
もちろんTV初登場です。
あにこれの感想もわずか4件と注目度低めなのでご紹介。


ご興味あれば周辺情報は各自でどうぞ。


こうやって京アニの作品にスポットライトをあててくれたNHKには感謝したい。{/netabare}



----------
2020.6.25 追記

地上波放送やYoutube配信が一段落し、現在、本作に触れることのできる機会は京アニショップでのディスク購入のみとなってます。自社イベント用のオリジナルアニメ、つまり商用ではないため残念ながら今後も触れられる機会はそう多くないと思われます。

京アニの作品サイトはこちら↓
https://www.kyotoanimation.co.jp/baja/


2019.11.03 前日周知
2019.11.04 初稿
2020.06.25 追記

投稿 : 2024/06/08
♥ : 33

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

やさしいスタジオ

約21分

2017年10月28日のファン感謝イベントで上映された、京都アニメーションのオリジナル短編アニメ。先日、NHKで放送されていた(ツルネの1話と共に)ので観てみました。

主人公は郊外の小さなアニメスタジオで飼われているハムスターぽい生き物のバジャ、夜バジャしかいないスタジオで制作しているアニメのキャラクターが動き出し、パジャが巻き込まれる不思議なお話です。

作画は柔らかてあたたかく優しい感じ、バジャの役は子役の方のみたいですね。

色々なトラブルはあったものの、最後はみんなが笑顔で終わりました。ほのぼのとしていましたね。

EDは有名な「手のひらを太陽に」、杉並児童合唱団が歌っていました。アンパンマンの原作者、やなせたかしさんが作詞されていることでも有名ですね。

最後に、泣かせるシーンはないのに、観始めた時から涙が出てしまいました。こんなに優しい世界を制作した京都アニメショーンのスタッフ、絶対に風化させてはいないことだと改めて思いましたね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

京アニ 忘れまじ

ONE TEAM.

ONE COUNTRY.

ONE EARTH.

OUR OWN DEAR CULTURE.

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

61.5 14 短編アニメランキング14位
センコロール(アニメ映画)

2009年8月22日
★★★★☆ 3.6 (143)
733人が棚に入れました
奇妙な生物「センコ」を飼う少年・テツと、同じような生物を飼う少年・シュウとの間でモンスター同士の戦いが起こる。テツの秘密を知った同級生の少女・ユキはその戦いに巻き込まれる。

声優・キャラクター
花澤香菜、下野紘、木村良平、森谷里美
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

非日常とのコネクト

宇木敦哉監督作品、才能溢れる傑作短編。

平凡な街に突如出現した巨大怪獣。
街中が騒然とし話題になる中、
少女はとある少年の秘密を知ってしまう。

少女A「見た?テレビ、また怪獣だよ」
少女B「見に行こうか、ちょっとだけ」
冒頭そんな会話で始まる日常の中の非日常。
ここに躍動感と神秘が宿り、
短いながらも冴えた演出に魅了されます。

得体の知れない奇妙な生物に愛着が沸き、
{netabare}物語は不思議な印象だけを残し終幕する。
漠然と世界の不思議に思いを馳せる。
何とも心地良い実感でしょうか。{/netabare}

初々しい花澤香菜も見れてお得感あり。

やはり私は日常の外部にある、
言葉では掴み切れないその領域に、
いつまでも魅了されることでしょう。
そこに何かがあると信じているのです。

劇場公開された続編も楽しみです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 36

エミール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

LOVE&ROLL

宇木敦哉さんの個人制作作品。
ミクで有名な方なので誰でもご存知かと。
センスいいですね、かなりw
30分という短編ですが、クオリティ高め。

センコというキモカワ怪獣が戦います。
話としてはそれだけですけど
躍動感もあるし、説明はないけれど
ちゃんと話として成立してるんですよね。

これ、1クールで作ってくれないかなぁ?

EDはsupercellのryoさん。
このチョイスもいいですね。
レビュータイトルが曲名です。

今年の夏にセンコロール2が公開予定だったみたいですが
現在頑張って創っておられる模様です。
公式でセンコロール2のトレーラー見たんですけど
BGMもいいし躍動感たっぷり。

センコが抜群に好みです。
気持ち悪いと言われるかもだけどw
センコロール2はちょっと色使いもいい感じでしたし。

凄く楽しみです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 31

CountZero さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

絶妙なキモかわ具合がセンスいいんです。

宇木敦哉さんの個人制作作品です。

私は宇木さんのイラストが大好きなので(ミクのイラストもかわいいのでサムネイルに使わせていただいてます)それだけで満足なんですけど、それではレヴューにならないので少しおすすめポイントをご紹介します。

まず短編なので、最初から最後まで多くの情報は与えれませんが、いかにも日本人クリエイターらしい感性で、キモかわいい怪獣が出てきます。
その怪獣を使って他の怪獣とバトルというのが、ざっくりとした流れですが、そんな非常識かつ非日常な世界観も、宇木さんによるちょっと緩めなラインの作画で描かれると、なんか自然です。
展開のテンポは小気味よく、それに合わせて分かってくるストーリーの全体像の様子もすごく自然で、若き監督の素晴らしい手腕が見え隠れします。

そして、何と言っても主題歌をボカロコンポーザーとして超有名な、あにこれ的には化物語のED曲で有名なsupercellのryoさんが担当しています。
この最高なコラボはお勧めです。
センコロールのED曲の「LOVE&ROLL」は化物語の「君の知らない物語」のカップリング曲となっていますが、この曲はとてもキャッチーでカッコかわいいです。

ジャパニーズクリエイターのレベルの高さを感じるこの作品は、短編好きにはもちろんですが、センスの良い作品を探している方にもお勧めです。

そう言えば「センコロール2」の予定もあるみたいなんですけど、いつになるのかなあ?
のんびり楽しみにしたいと思います。


【2014.4.1 追記!】

来たよ!来たよ!
センコロール2の公開予告が!
続編を待つ事何年?
宇木監督焦らしすぎ〜。
ようやく今年の夏に公開するようです。
公式サイトで予告PVを観ましたが、新キャラいろいろ出てましたね。
もちろん音楽も引き続きsupercellのryoさん!
サイト観るだけでも相変わらずのセンスの良さがびしびしです。
あ〜もうっっ楽しみすぎです(笑)

まだセンコ1観てないなら、すぐ観ましょ。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

52.7 15 短編アニメランキング15位
台風のノルダ(アニメ映画)

2015年6月5日
★★★☆☆ 3.0 (124)
383人が棚に入れました
スタジオコロリドの作品。


その少女は、台風にのってやって来た。

僕たちに「本当に大切なこと」を教えてくれた、不思議な少女との一夜の物語。

舞台はとある離島、文化祭前日の中学校。

幼いころからずっと続けていた野球をやめたことがきっかけで親友の西条とケンカした東は、突如現れた赤い目をした不思議な少女ノルダと出会う。

「“地の渦”と“空の渦”と“私”が一つに繋がれたとき、この星は生まれ変わる…」。

その頃、観測史上最大級の台風が学校を襲おうしていた──。

声優・キャラクター
野村周平、金子大地、清原果耶

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

セカイ系の基本は20世紀のエロゲーです。それを知らずに手を付けるとこんな作品に。

2015年公開の劇場用アニメ 26分 同時上映は「陽なたのアオシグレ」

監督 新井陽次郎 作画監督 石田裕康 音楽 浜渦正志 制作 スタジオコロリド

自主製作アニメのクリエイター達が立ち上げた「スタジオコロリド」による作品。
同制作会社の「陽なたのアオシグレ」2013年と同時上映ですが、さすがにこれだけでは公開は無理でしょう。

巨大台風と言えば2011年に東京を襲いまして、
うちのマンションから見える元女子校の共学高が下校不能と言うことで朝まで明かりがついていたのを思い出しました。
東京では20年に一度の大災害でも、西日本の方にとっては日常茶飯事でしょうね。
私は台風は怖いので夕方には寝ちゃって深夜3時ころ起きたら、
すっかり風がやんで、破壊された街路樹が散乱していました。

この作品の台風の作画はかっこいいです。リアルです。
それだけでした。
何がどうなってこんな物語になったのか知りたいくらいです。
若いからと言ってアニメ創作を舐めないで欲しいと言いたいくらいです。
声優は俳優を使ったようですが、
まともな指導が出来ないのなら本職の声優を使わなくては駄目でしょう。
俳優の宣伝と言うことでマネーの問題だとしても、
それなら監督が声優の指導方法をじっくり勉強してから造るべきでした。

ネタにもならないネタアニメということで一気に冷めるような作品でした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 27
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

作画は美しいですよ。作画は・・・

台風が登場する珍しいアニメと思いつつ視聴。
台風の形容が科学的におかしいのに引っかかる。
地上からあんな鋭い渦が見えるわけがない。
それに時間雨量200mmの雨が降るでしょうって。
そんな予報はないです。
気象学を完全になめてるよ、この作品。

それは無知ってことで許せても、訳が分からいストーリーに憤慨。
わずか26分の作品だから、多くを語れないのはわかるけど・・・
ヒロインの存在。
主人公の友情。
野球に対する思い入れ。
すべてが唐突かつ中途半端でついて行けない。
声優さんもやる気がなさそうだし・・・

{netabare}唯一、冒頭のヌードシーンだけはドキッとした。{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 25

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

間違いなく2015年を代表する、そして今後語り継がれるであろう【迷作】ジブリの血は今もココに生きていることの証明

スタジオコロリドの最新作で約30分の短編
観に行く前に『サイコパス』とか『ラブライブ』とか『ガルパン』とか劇場に観に行く人は沢山いるかもしないけど、コロリド観に行くのは“ガチヲタ”だけですねって話をしました
観客少ねー(笑)
テレビCMまで打ったのに!


監督は若くしてスタジオジブリのアニメタを経験するもコロリドに加わる為ジブリを離れた新井陽次郎
キャラデザと作監は学生時代から作品を発表し続け、その才能を注目されている石田祐康
奇しくも2年前にオイラが手放しで絶賛した短編映画『陽なたのアオシグレ』の監督と作監の立場が入れ替わったカタチ
コロリドが誇る二人の若き天才が再びタッグを組むこととなったわけです


舞台は本土と橋で繋がれた小さな離島
文化祭の準備が進められる中学校で親友同士の東シュウイチと西条ケンタは東が野球部を辞めるという件をキッカケに揉み合いの大喧嘩をしてしまう
気不味さから孤立しようとする東だったが、観測史上最大の台風が迫っているという空をふと見上げると、なんと高圧線の上に立ち吹き荒れる空を仰いでいる一人の少女の姿を目撃してしまう・・・


30分という短い尺の中に、一人の少女の謎を巡るスペクタクルが繰り広げられる本作
内容自体は少々詰め込みすぎている感が否めませんが、最も注目したいポイントはその演出
元ジブリということもあってか、新井監督が手掛ける画面は初めから“ジブリっぽさ”を意識しており、コンテや設定には堂々と「山田君やかぐや姫のように」などの具体的な指示が書いてあります


序盤の慌しく進められる文化祭の準備、揉み合いの喧嘩とそれを取り巻くクラスメイトなど大量の登場人物が画面の中でひしめき合い、所狭しと動き続ける様はまさにジブリ映画の作画


文化祭ということで色とりどりに飾られた校舎、豪雨に荒れる島の自然、終盤鍵を握る旧体育館の朽ち果て方、CGが駆使された雲など背景も見どころ


声優未経験な若手俳優をメインキャストに起用しているのもジブリっぽさ(日常っぽさ)を出す為の一端でしょう


それに詰め込みすぎなストーリーも裏を返せば近年「もっとファンタジー色が欲しい」と叫ばれてきたジブリへの声に応えるかのようです
惜しくもジブリ自体は長編映画制作から撤退してしまったわけですが、その想いや技術は新井監督を通していまココに、コロリドの中に甦ったというわけです
ジブリみたいな映画を作れる会社はあるんだ!ということの証明、それもこんな若いスタッフの手で、ですよ


今後も新井陽次郎、石田祐康、スタジオコロリドからは目が離せませんね
彼らこそ【ポスト宮崎駿】【ポスト高畑勲】なのかもしれません

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

49.1 16 短編アニメランキング16位
星空キセキ(OVA)

2006年7月10日
★★★☆☆ 2.7 (59)
184人が棚に入れました
恋と星空に憧れる天文部員こずえ。夏休み、ひとり天体観測の旅に出る。「誰かに呼ばれている・・・」 そんな不思議な気持ちと、光り輝く隕石のカケラが、こずえの旅を後押ししていた。答えは、きっと星が教えてくれる…旅先の天文館で、こずえは寂しい目をした少年と出会う。こずえはその少年に惹かれていくが、彼の生まれ持った使命が、容赦なく二人を隔絶してしまう。
ネタバレ

ともか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

≪超酷評≫ ノーモア・ジャケット借り

2006年7月にネットで配信された約30分の短編アニメで、翌月にDVD発売。
2010年10月にTV放送。


天体に強い興味を持っている天文部員の女子生徒・こずえ。
彼女が2週間の野外活動をしようと部員たちに持ちかけるも、全員不参加。
もう1人の主要人物・ギンガ(男性)は、人類が英知を得るために行動し、
人工的な空気しか吸うことを許されず、防護服を着ているという謎設定。
こずえ は1人だけでも、がむしゃらに活動しようとする。
隕石を降らせることで天体観測に夢中にさせてくれたのが、ギンガだった。
ギンガもまた、こずえ によって、{netabare}おかしな使命から解放された…のでしょうか?{/netabare}


DVDレンタル店でジャケットの中に「夏」という文字を見つけ、
どんな作品かも知らずに借りて視聴。

どういうお話かは辛うじて分かったものの、
物語のメモ書きをかき集めただけでアニメ制作に踏み切ってしまったかのような、ダメダメな構成。
作者の自己満足だけで、見せようとする気が無いのでしょうか。
そんな作品がレンタルに出回るなんて、私からすれば迷惑。
お店の限られた棚のスペースを、他の作品のために空けてあげてほしい。

さらに言うと、べつに夏である必要もない。
天体観測の際の「夏」の良さは、気候の条件が良いことくらいしか思いつかない。
流星群は1年に何回もあるし、星空がきれいな季節も冬の気がする(主観)。


作画も、せめて、
星空「だけ」でも他の作品には絶対に負けないぞ!
と、胸を張って言えるくらいの絵を描いてほしかった。
落書きのようなオリオン座を見てがっかり。
赤の点7つで強調していて、配置にも歪みが。これは無いでしょう。


このような作品を、お金を払ってまで観てしまったことを後悔。
みなさまのレビュー・感想、評判のありがたさを再認識しました。
ジャケットだけを見て借りる判断をするのは、やめておくほうが安全ですね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 26

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

何が言いたいこのアニメ

壮大なアニメタイトルにだまされてはいけません。
このアニメは、何を目的に制作されたのか?

30分程度の短編なので2回見ました。
 1回目;何が表現したい?
 2回目;やっぱりよくわからない。

説明不足なのは、いろんなことを視聴者に想像させるための演出かもしれません。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 16

ソーカー さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

意味不明

30分のOVA作品。若手実力派アニメーターが集結!とかなんとか。
雰囲気だけは良かったけど・・・・中身は意味が分からないです
登場人物の言動・行動理由が終始意味不明・・・お話自体は辛うじて分かるがオチはイミフ。
新海作品みたいなものを作ろうとしたんだろうけどさ、台詞も演出も酷すぎると思います。
作品として成立してるかすらも怪しい。そんなレベル。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 15

66.5 17 短編アニメランキング17位
旅するぬいぐるみ ~Traveling Daru~(OVA)

2012年1月1日
★★★★☆ 3.9 (18)
60人が棚に入れました
詳細不明

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

感動に溢れた世界

約4年前、このサイトで知ったアニメ。
再視聴により、レビューしました。
音楽と効果音で奏でる10分強の作品です。

少女とぬいぐるみの別れから始まる物語。
少女を尋ねて三千里、ぬいぐるみは世界各地を放浪します。
20数年後、ニューヨークの片隅で・・・
ほぼセリフがないので、場面場面を自分流に解釈できます。

ぬいぐるみになり切って頭の中でセリフを想像するのもよし。
全世界の美しい風景に酔いしれるのもよし。
ラストの感動に身をゆだねるのもよし。
様々な楽しみ方ができる手軽な作品です。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 15

ゅず さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ぬいぐるみ

こうゆう声なしアニメっていいよね。
言葉じゃ伝わらない想いを伝えてくれる


ぬいぐるみといえば
私にはいくつかお気に入りのぬいぐるみがあるんだけれども

こどもっぽいと言われても
それでもお気に入りのものをもっているって
いいよね

投稿 : 2024/06/08
♥ : 13

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

空港で上映された、ダルマが世界を旅するハートフルアニメ

羽田空港国際線ターミナルの世界初の空港プラネタリウム「スターリーカフェ」にて、上映されていたアニメ。約10分間のショート作品。

~あらすじ~
空港で持ち主である少女と離れ離れになってしまったぬいぐるみの"ダル"。ダルは少女を探して世界中を旅することとなる。

セリフはほぼなく、10分間ずっとダルマのぬいぐるみが、ロードムービーのように世界各国を旅する映像が音楽と共に流れます。素朴なだるまのぬいぐるみが、短い手足で一生懸命旅する様子がなんだか可愛かった。背泳ぎシーンが特に好き。
時間の経過とかちょっと謎な所もありますが、この作品にそんな整合性は求めてないので気にならない。

最後の場面がくすっと笑えるような非常に可愛らしいものになっていて、なんだか癒されました。うさぎとかクマのぬいぐるみじゃなく、ダルマって所が味があって可愛いかったです。それなりに満足な作品でした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 8

62.4 18 短編アニメランキング18位
陽なたのアオシグレ(アニメ映画)

2013年11月9日
★★★★☆ 3.7 (75)
266人が棚に入れました
内気な小学4年生(ヒナタ)は、クラスで人気者の女の子(シグレ)のことが大好きな男の子。でもシグレと話をすることも出来ないヒナタは、彼女のことを思い描きながら妄想する日々を送っていた。そんなある日、突然シグレが転校してしまうことに…。悲しみに暮れるヒナタ、クラスメイトに見送られ去っていくシグレ。「僕はシグレちゃんに想いを伝えるんだ!」決心したヒナタは走り出す。

声優・キャラクター
伊波杏樹、早見沙織
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

やさしくてピュアな絵日記

スタジオコロリド制作。

内気な小学生ヒナタの淡い初恋。
とてもやさしい絵日記のようだ。
アニメの素晴らしさがここにある。

{netabare}絵の得意なヒナタは、
シグレが好きな小鳥の絵をたくさん描く。
少しづつでも話せるようになった2人。
やがてシグレの転校が決まり悲しいお別れ。
想いを伝えることはできるのか!?
ヒナタを見守る小鳥たち。{/netabare}

恋のフシギ、生きた証、
スピッツの透明感ある楽曲がいい。

いつの間にか雨は止んでいる。
こちらまで晴れやかな気持ちになる。
{netabare}想いを込めて最高の言葉を贈る。{/netabare}

いつかまた出逢えるといいね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 35

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

【妄想】と【淡い想い】と【スピッツ】が東京の空を駆け巡る18分のトリップムービー

『フミコの告白』、『rain town』で世界を震撼させた新鋭、石田祐康の最新作


内気で妄想と絵を描くことが好きな小学4年生、ヒナタ
彼が想いを寄せる同級生の少女、シグレちゃん


小学校の鳥小屋を世話するシグレちゃんに、ヒナタは鳥達と戯れる彼女の姿を妄想し絵に残すことを密かな趣味としていたのだが、ある日突然シグレちゃんの転校が決まる


胸に抱いた想いを伝えられぬまま別れの日を迎えたヒナタ
葛藤の末に決意した彼はシグレちゃんの乗ったタクシーを追いかけて走り出す
やがて「妄想」は美しい一羽の「白鳥」の姿となってヒナタを乗せて飛び立つ
東京の空を、シグレちゃん目掛けて駆け巡っていく・・・









石田監督にとっては初の商業作品
ぶっちゃけるとお金の掛かった『フミコの告白』豪華版といってしまっていいと思います
裏を返せばあのフミコの高揚感、浮遊感、疾走感が再び帰ってきたわけです
声優に早見沙織、挿入歌にスピッツを使用するなど商業作品ならではの贅沢っぷりもあります
そしてフミコにも増しての圧倒的スピード感が最大の見どころ
新宿西口を目にも止まらぬ速度で飛んでいく映像の興奮、カタルシスは2013年どの映画にも負けてません


まあオチどころが「日野」なのはワケワカメでしたがw
2013年、最高の短編映画でした、拍手です

投稿 : 2024/06/08
♥ : 25

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ああ、そういえばアニメってこういうことだったなあ。

「ああ、そうえいばアニメってこういうことだったなあ。」
 このサイトでおすすめされて視聴。普段無駄に長めの感想を書く私ですが、この作品にはこの言葉で十分です。観ればわかります。

 と、思いましたが一応概要を。
 これはアニメ映画ですが、15分くらいのショートムービーです。ストーリーとしては小学生の男の子が女の子に恋をするんだけど、その子が転校することになっちゃった。というお話。あとは観ればわかります。観ればわかります。

 監督は石田祐康氏。これのひとつ前の作品「フミコの告白」とこれの次の作品「台風のノルダ」も見ました。そして言いたい!「ノルダ」はこの人の良さが死んでる!次はもっとこう、なんだ、あれだ。もっと赴くままのアニメを作ってほしい!ストーリーとか設定とかセリフとか気にしないで石田さん!この作画はそういうの抜きでも人を惹きつけます!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 21

63.8 19 短編アニメランキング19位
デスビリヤード(アニメ映画)

2013年3月2日
★★★★☆ 3.7 (239)
1110人が棚に入れました
「ここがどこなのか、という問いにはお答えできません」
「これよりお二人にはゲームをして頂きます」
「ゲームは命をかけて行なって頂きます」
「そして、ゲームが終わるまで当店から出ることはできません」
強制的にルールを課せられた男二人。
やがて剥き出しになっていく人間の本性。
デスゲームの果てに待ち受けるものは?

声優・キャラクター
前野智昭、中村悠一、筈見純、瀬戸麻沙美

maruo さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

この世で一番怖いものを描いた A+

経験済みのことや、想像できることから沸き起こる恐怖心をはるかに越えたものがあるとすれば、それは「未知への恐怖心」ではないでしょうか。

このビリヤードで勝敗が決した後に何が起こるのかは、主人公達には全く明らかにされていません。そのような状況下では、否が応でも緊迫感を高めることになります。

そして、我々視聴者にとっては、その緊迫感は楽むべきものに、未知への恐怖心は好奇心へと転化されます。主人公達があがけばあがく程、我々の期待は高まるという、少し悪趣味な楽しみ方をする作品ですね。

また、この作品では、未知への恐怖に対峙した人間の姿が対極的に描かれています。同じような状況になったら、自分はどちらになるのだろうかという視点で見ても良いでしょうし、1度目と2度目で視点を変えて見るのも良いかも知れません。

25分という短い時間に綺麗に纏め上げられた作品です。見ていて納得できないところも出て来ると思いますが、それは、このような境遇に陥った主人公達の心情そのものなのではないでしょうか。


追記:
この作品はネタバレのラインが非常に難しいです。核心には触れていないつもりですが、「ネタバレじゃない?」と思ったら気軽にメッセに書き込んで下さい。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 34

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

チクショウw何を言ってもネタバレじゃねぇかw

ハッキリと今年のアニメミライは失敗だったんじゃないかと思います
大手制作会社や著名なスタッフが実制作に介入し過ぎたと各所で騒がれたのは言うまでも無く、オイラ個人としてはヲタ向けに振り切った作品ばかりで子供と一緒に観れるようなファミリー向けな作品が皆無だったのが残念でなりませんでした
多くの人へアニメミライというプロジェクトへの理解を深めてもらうために、ヲタ向けの作品ばかりに偏るのはちょっと違うじゃないかと思うからです


そんな中でも今作、『デスビリヤード』はシリアスな内容ながらも普段アニメに親しみの無い方でも楽しめるような受け口の広い「大人向け短編映画」と呼べる作品に仕上がっております
今年度のアニメミライ最高傑作に相応しいでしょう


エレベーターを降りると知らない間に見覚えのないバー『クインデキム』へ来てしまっていた腰の曲がったヨボヨボの老人
カウンターには一人の若い優男
バーテンダーは二人に“命をかけて”ゲームをしてもらうと告げる
ゲームが終わるまで店からは出られない
ゲームの内容がビリヤードに決まる、命をかけた勝負の行方は如何に・・・?


往年の名画『ハスラー』に福本伸行『カイジ』をプラスしたような作品です
正直、何を言ってもネタバレになるため内容を深くお伝えできないのが残念ですw


丁寧な作画
中村悠一の熱演
前野智昭の怪演
しっとりと、しかしジワジワ来る音楽
時折入るギャグ?w
全てが緊迫した空気感を生み出す要素へと繋がっている短いながらにも丁寧に作り込まれた作品です
最後までドキドキしながら楽しめること間違いないでしょう^^b


“命をかけて”の言葉に炙り出される人間の本性
短編アニメがお好きな方はこの作品を観ない手は無い
濃厚な25分間、是非ご堪能あれ!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 32
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

アニメミライ2013の作品 その3

約25分。全1話

エレベーターで上がると大きな社交場wような不思議な閉鎖した空間で、おじいさんとサラリーマン風の若い男が命をかけた、まさしくビリヤードおこなうお話です。

どちらかというと会話劇ですね。必死さがよく表れていました。

ある{netabare}入れ歯が飛び出す{/netabare}シーンが、妙にリアルすぎましたねw

落ちも良かったです^^

最後に、{netabare}おじいさん{/netabare}色々な意味で凄すぎですねw

投稿 : 2024/06/08
♥ : 24

72.0 20 短編アニメランキング20位
帰ってきたドラえもん(アニメ映画)

1998年3月7日
★★★★☆ 3.9 (60)
451人が棚に入れました
人気アニメ「ドラえもん」の映画版第19弾「のび太の南海大冒険」と併映された短編アニメ。未来の世界に帰ることになってしまったドラえもん。突然の出来事にのび太はショックを隠せない。彼はドラえもんを必死でひきとめるが、ついにある決心をする。それは、ドラえもんが安心して帰れるように、これからは自分ひとりで問題を解決しようとするものだった。いよいよせまった別れの日。町へ散歩に出たドラえもんとのび太の前にジャイアンが現れる。いつものようにケンカをふっかけてくるジャイアン。そこでのび太がとった行動とは…。

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ドラえもん併映作品の感動系エピソード。

映画ドラえもん併映作品の中でも感動系シリーズの1作。
今作ではドラえもんが未来に帰る「さようならドラえもん」と帰ってくる「帰ってきたドラえもん」を原作にしています。

特にドラえもんとのび太の友情を描いていてドラえもんファンなら見てほしい1作です。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 4

くかす さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

感想

ドラえもん屈指の感動する話
ドラえもんが安心して未来に帰れるようにのび太が男を見せる話

投稿 : 2024/06/08
♥ : 1

63.6 21 短編アニメランキング21位
紙ひこうき(アニメ映画)

2013年3月23日
★★★★☆ 3.7 (61)
339人が棚に入れました
ある日、駅のホームで偶然出会った女性にひかれた男が、職場の向かいのビルにその女性の姿を見つける。男は紙ひこうきを飛ばして女性を気づかせようとするが、なかなかうまくいかない。そんな時、男の折った紙ひこうきに不思議なことが起こり……。

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

紙ひこうきの魔法にかけられて…

ディズニーによる6分30秒のショートムービー。

紹介されて観てみたら、あまりにも良かったので
レビューで今の感動を残したくなりました^^


● ストーリー
一人の男の恋は偶然の出会いから始まった。

「紙ひこうき」が織りなすラブストーリー。


モノクロの世界が描き出す淡い恋と、
ディズニーらしい魔法のような出来事。

キャラによる台詞はなく、BGMだけが流れています。

時間は短いけれど、とっても心が温かくなりました。

非常な現実にくじけそうになっても、
魔法は奇蹟を起こしてくれる。

なんとも夢が詰まった内容で、
「さすがディズニー!」と心の中で拍手を送らずにはいられませんでした^^


● 作画
白黒の世界。なんとも味わい深いものがあります。

それに加え、滑らかで見入ってしまう動き。表情。演出。

台詞はないのに、キャラクターの心の動きがものすごく伝わってきます。
(逆に、女の人は心が読み取りにくい表情が多いです。
 それも「何を考えているのだろう…?」と想像が膨らむ奥深さ。)

動きと音楽の絶妙なコンビネーションは、ディズニーの得意技。
お見事でした!


● まとめ
紙ひこうきって昔からいろんなものを乗せたり運んだりする表現で使われますよね。
夢や恋や…。

その良さをぐんと引き出したこの作品の影の主役はまさに「紙ひこうき」。

ちなみに、原題は「Paperman」なのです。

紙ひこうきは英訳すると「Paper plane」なのですけどね。
これがまた「やるなー…!」とうなされたポイントの一つです。

うん、そんな細かな演出一つ一つが本当に素晴らしすぎる!!

ほんの少しの時間、不思議な世界の魔法にかかってみませんか?^^

投稿 : 2024/06/08
♥ : 25

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ペーパーファンタジー

ディズニーショートムービー。
モノクロ、声なし映像です。

唯一の色が口紅で、これがキーカラー。
紙ひこうきがキューピット?
男の行動は偏執的。
女の行動は唐突的。
不自然さはぬぐえないけど、ファンタジーだからありとしよう。

男女の出会いは様々。
事実は小説よりも奇なり珍なり摩訶不思議なり。
こんなハッピーエンドもあって・・・いいわけないです。

最後にどうにかなっちゃうのがディズニーならではです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 24

テンガロン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

革新的技術がマジで凄かった!!

ディズニーがWebで公開した短編アニメ。
お話はディズニーらしい内容だが
別に斬新なものは無い。

これはどうやら3DフルCGで制作するアニメの
今までとは違うアプローチでの
技術検証動画かと思う。

3DCGで制作した絵に直接モニターに絵を描くと
3D映像に反映出来る機能や、
それ以外にもすごく斬新な考え方をした
技術が満載でした!

これは是非普及させて欲しい革新的技術だと
思いました!(笑)

日本からこういう技術が出ないのも
やはりアニメや映画といった映像作品に
対しての認識が遅れているのが原因なのでしょうね(-_-;)

願わくばこういう技術面でも
日本がリードして欲しかったですね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20

58.0 22 短編アニメランキング22位
森の安藤(Webアニメ)

2006年1月1日
★★★★☆ 3.3 (63)
265人が棚に入れました
舞台は動物達の住む森。ペンギンの安藤さんは皆から人間ではないかと疑われる。ところがある日、安藤さんが森を救う。

yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

OBさんに責任をとってもらおっと。

 この作品を形容する言葉が見つからない。
 人類の語彙の中にこの作品に当てはまる言葉なんてあるのか?

 ふざけている?
 もちろんふざけている。
 中毒性がある?
 人によっては廃人になるほどの。
 笑える?
 私はずっと笑いっぱなしだった。
 不条理?
 人生は不条理だ。

 無理だ。
 あきらめよう。
 
 そうだ。
 森にはちみつを舐めに行こう。
 ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ
 あっ、安藤さん。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 37

双葉。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

サムネからもう...(笑)

キャッチさせていただいている方のレビューを拝見し、凄く気になったので観てみました。
ま、まったくどこから触れれば良いのやら(-∀-;)

まずサムネからもうインパクト絶大ですよ!
絵はとてつもなく気持ち悪いです(決して酷評ではありません)。
内容の感想はというと、「わぁ、シュール。」の一言に尽きますね(笑)
楽しめました^^
というか爆笑でした。

これからご覧になる方は心して画面と向き合って下さいね♪
YouTubeで観られますし、たったの5分です!!
あとエンドロールもツッコミどころ満載ですのでお見逃しなく。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 35

shino さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ヒトこそ地球の癌細胞

アホすぎる(笑)
笑撃が走りました。
いいのを見つけた。
たった5分です。

エンドロールに腹を抱えた。
そして流れ出すエンディング曲と
あの美声で、
短編アニメ史に名を残す、
良品となりましたね。

ハチミツのエピソード。
ぺろぺろぺろぺろぺろ……。
ていっ!ていっ!ていっ!

森の守護神、それが安藤。
安藤さん、ほんとはヒトなんだろ!?

笑ったけど、もう評価点3でいいや。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 33

58.9 23 短編アニメランキング23位
眼鏡(OVA)

2009年8月20日
★★★★☆ 3.4 (22)
108人が棚に入れました
メガネっ娘を愛してやまない少年 銀縁めぐむ。ある日彼は、好みのタイプ直撃の少女、千里サツキと出会う。果たして彼は、自然な流れでサツキをメガネっ娘にすることが出来るのか!?ハートフルメガネコメディアクション!

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

眼鏡がいくつあっても足りないw

眼鏡そのものへのマニアも多いが、こちらは眼鏡っ子オタクの男の子と、
眼鏡に深いトラウマを持った女の子を主人公にした自主制作映画作品。

3Dで描かれるこの作品の舞台はどうやら京都?
眼鏡っ子なら誰でも良いというわけではなさそうなのだが、
一目惚れしてしまった相手にはしつこいほどつきまとい、
必死で自分の思いを遂げようとするその心理以上に、
アレルギーのごとく強烈な拒否をし続ける女の子のキレっぷりが面白いし、
男の子との大げさなバトルがかなり笑える。

個人的には眼鏡っ子より、眼鏡自体のほうに興味があるし、
彼は彼女のことを好きというより、眼鏡をかけさせたい!
って想いのほうが強いようなので、
彼の熱い想いは計り知れないのだが、
確信した想いをこの目で確認したいって気持ちにはすごく共感できた。

果たして、彼女は眼鏡をかける日がくるのだろうか。
答えは観てのお楽しみw

投稿 : 2024/06/08
♥ : 24

color さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

メガネっ娘好きじゃなくても女の子には試しに一回かけてほしいという気持ちはすごくわかる

メガネっ娘のなにがいいって、そりゃフレームごしの上目づかいでしょ。
メガネをかけてないのならかけさせたいし、すでにかけているのなら外したい。
などというフェチ丸出しのアニメではありませんでした。

メガネっ娘を愛する少年が、同じクラスの少女(メガネっ娘ではない)に一目惚れしてしまい、どうにかメガネをかけさせようと奮闘します。少女にボッコボコにされながらも、同じくクラスメイトの女子から高次元のサポートを受け、真っ向勝負の偏愛を貫きます。

突然メガネをかけようとしてくる男なんて、変態以外の何者でもないんですが、それを容赦なく叩きのめす少女のメガネにまつわるエピソードが意外にしっかりしているので、観ている方もメガネをかけさせたいなと思いながら楽しめました。

本作は自主制作のCGアニメです。超短編形式の物語で、全編通しても約20分というコンパクトさ。パロディありホロリありの密度の高い作品が、ちょっとした時間にサクッと観れちゃうのは得した気分になれていいですね。

制作者サイト
http://www.iro-dori.jp/

ニコニコ動画(公式本編)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7986823

投稿 : 2024/06/08
♥ : 14

ふもふも さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

これはオチがみえねぇ!ハートフル(ボッコ)メガネコメディアクション!

 自主制作アニメ。サークルirodoriさん製作。本日あにこれで知りました。


 これは面白いです。笑いました。私は変につぼに入ってしまって、腹筋崩壊です。所々にパロディネタが散りばめられており、解るとニヤニヤが止まらない。


 しかもただのコメディで終わらずにちゃんと物語を作っています。最後の展開は売り文句どおりハートフルなもので、なんだかいい気分にしてくれます。しかも、まさかあんなオチとはね。
 

 一話、一話が数分と短いためテンポが良く、サクサク見れます。メガネッ娘に命をかける漢「銀縁」の雄姿を是非。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 8

70.3 24 短編アニメランキング24位
ブレードランナー ブラックアウト2022(Webアニメ)

2017年9月26日
★★★★☆ 3.8 (38)
200人が棚に入れました
『ブレードランナー2049』へ至る、空白の30年間。2022年に起きた大停電<ブラックアウト 2022>とは?

「ブレードランナー」から「ブレードランナー2049」の橋渡しとなる作品。

視聴はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=MKFREpMeao0
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

人類へようこそ!

映画「ブレードランナー 2049」の公開に先駆けて制作された15分の短編アニメ。

レプリカントと呼ばれる人造人間達の苦悩、人類への反抗を描きます。

舞台となるのは1982年に公開された実写映画「ブレードランナー」から3年後の地続きの世界、人とレプリカントの対立構造がより苛烈になった2022年のロサンゼルス。原作に当たる「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」とは直接関係のないパラレルワールドを描いた作品となっています。

「ブレードランナー」と比べると、ショートフィルムの割に物語のスケールが大きく、その必然として展開は急ぎ足、作風はアクション偏重。人間ではなくレプリカント視点からディストピアを捉えている点にも大きな違いがあります。

アメリカンコミックから飛び出した様な荒い画のコマ飛び映像を交えて語られるプロローグは冒頭の2分間くらい。本編ではCG(トゥーンレンダリング等)をふんだんに駆使した美麗なアニメーションが展開されます。息をのむほど精密に作られた最高級のムービーは一見以上の価値あり。レプリカント少女トリクシーの儚くも華麗な舞に注目されたし!

ただ物語については良くも悪くも生粋のハリウッド印なので、過度の期待は禁物です。
{netabare}
SF設定についてもEMP攻撃に絶大な威力を持たせている点がややマンネリでお約束気味(汗)EMP対策は現代でも着々と進んでいる様ですし、未来社会の大企業ともなれば、より堅牢なデータの保護措置が取られているはず。ネット黎明期では通用するネタだったのかもしれませんが、これについては時代錯誤な印象を受けました。ブラックアウト-レプリカントに関する大部分のデータを消去する=物語を振り出しに戻す-の手段として手っ取り早く、分かりやすい方法だったのかも知れませんけど(汗)

元ネタは色々と挙げられると思いますが、わたしはやや古めの映画「エスケープ・フロム・L.A.」を真っ先に思い出しました。(だってLAだし‥笑)

※:高高度で核爆弾を爆発させて、そこで発生した電磁パルス(放射線)を利用し地上の電子機器に広範囲に打撃を与える戦術の事。
{/netabare}
本作の他に、その後日譚に当たる「2036:ネクサス・ドーン」と「2048:ノーウェア・トゥ・ラン」というショートフィルム(この二つは実写)も公式からYoutubeとかにアップされていますので、劇場版に備えてそれらで予習しておくのもよろしいかと。

おさらいに時系列に沿って並べたものを以下に。

2019年:ブレードランナー(通常版、ディレクターズカット、ディレクターズカット最終版)
2022年:ブラックアウト
2036年:ネクサス・ドーン
2048年:ノーウェア・トゥ・ラン
2049年:ブレードランナー 2049

「ブレードランナー 2049」の日本公開日は今月27日。もう目と鼻の先ですね。前作で主人公を演じたハリソン・フォードが今回もリック・デッカード役で続投するそう。作中でも30年が経過しているので、おじいちゃんハリソンでも違和感無し(笑)活躍が楽しみです。

それにしても新作映画の宣伝の為に本作の様な高品質なアニメも含めたショートフィルムを3本も撮るとは、流石ハリウッド、度し難い(汗)おかげでブレードランナーの名を冠する映像作品が一気に7本に増えてしまいました。

2つで充分ですよ!‥とかはくれぐれも言わないよーに(笑)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 25

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

「今」の日本

「マクロスプラス」「カウボーイビバップ」「サムライチャンプルー」「残響のテロル」の渡辺信一郎監督が、たった15分のブレードランナーの短編アニメに監督の演出センス抜群の傑作として仕上げている。

いやはや驚きである。まだまだ現役ということか。

ブレードランナー2022はアニメーションと言うよりは「映画」である。コンテの切り方、画面の構図、人物の動きは「マンガ」ではなく「実写」のそれであり、このまま俳優を置いて撮影できるだろう。そこが、「アニメ」ではないリアリズムで、どちらかといえば、アメコミやバンドデシネの世界である。そもそもブレードランナー自体がフランスの漫画家ジャンジローメビウスの世界観であり、名作SF「エイリアン」やデビットリンチの「デューン」、「アバター」などのジェームズキャメロン作品のコンセプトであり、世界的に有名な漫画家である。あの士郎正宗、大友克洋や宮崎駿は彼の影響下にある。映像を目指したことのある人間はその名を聞いたことのない人はいないだろう。

汚れた未来と言ってしまうと古いイメージなので、現代の日本の状況と照らし合わせてみてほしい。情報ネットワークの異常な発達、AI問題、アダルトビデオ問題、少子化、独身率の高さなどをとってみても「現代」がブレードランナーの世界とリンクしているのだ。

そういった意味でも、このアニメ作品はたった10分という枠の中でありながら2017年年間通してもトップクラスなのである。そうそこには我々の社会そのものが描かれている。

あとがき:本編はアカデミー賞の視覚効果賞と編集賞を受賞。どちらの賞もハリウッドベテラン勢が受賞したのでそこまで目新しくはない。どちらかといえば、ギレルモ・デルトロ監督の「シェイプオブウォーター」の作品賞を含む4部門受賞の方が驚きであり、ハリウッドでキワモノ扱いされてきたような映画がその年の作品賞をとることは、アメコミや特撮ブームもあって世の中が変わったのかもしれない。アメリカでもいまやコミックや日本のアニメ漫画はネットの普及で若者を中心に広まっているので、世界的にオタク化の方向に向かっているのかもしれない。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20

ダークフレイムマスオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

13分ですが世界感の魅力は伝えられるかな。

アンドロイドは電気羊の夢をみるか。一応原作はこれなんですが1982年公開のブレードランナーはほぼ別物。ストーリーは説明省略。その30年後の世界がブレードランナー2049なんですがそのプロモーションビデオですが緊迫感や散り際なんかよくまとまってるなと。

検索すればすぐ視聴できると思います。
〇〇は☓☓か?のパロは40年前にはやったんですが秋アニメでまさかこれがでてくるとは・・・
ちょっとした気分転換にでも見てください。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 10

63.9 25 短編アニメランキング25位
頭山(OVA)

2002年1月1日
★★★★☆ 3.7 (14)
40人が棚に入れました
大同生命のCM用アニメなども手がける作家・山村浩二のシュール短編。落語の「あたま山」を現代の東京に翻案し、色鉛筆やマーカーなどを駆使して通常のアニメと異なる技法で制作した(構想から完成までの期間は6年)。アニメーション映画祭の最高峰アヌシー2003で日本人初のグランプリも獲得している。さくらんぼの種まで食べたケチなひとりの男。頭から毛が伸びると思ったら、そのてっぺんに生えたのは何と桜の木だった。男に見物人が押し寄せる。
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自らの頭に自らを投げ込むということ

個人アニメーション作家山村浩二さんが2002年に発表した作品。
原作は落語の演目の一つ「頭山」あるいは「さくらんぼ」。

落ちているものを何でもかんでも拾ってきてしまう男の話。

道端で拾って食べたさくらんぼ、ただただ捨てるにゃ勿体無いと、種まで飲んでしまったら、頭に木の芽が生えてきた。切っても切っても生えてくる‥。怪談なのか笑劇なのか、わたしにゃどうにも目星が付かぬ。

‥とあらすじと概要はここまで、以下は感想です。

頭から出た芽をはさみで切るシーン、男のためらいの無さに私的にかなりびっくりさせられました。脳に根ざしてたりして切るとやばいんじゃないかと思って(笑)

続くシーン、{netabare}激怒した男が花咲く木にまで成長した木の芽を頭から引っこ抜くという衝撃の映像も!{/netabare}これは人によっては見ていて気分が悪くなるかも知れませんのでくれぐれもご注意を。

三味線の物寂しくもテンポの良い響きと、素朴ながら緻密に描きこまれた作画は、楽しさよりも不安感を煽る様で、救い様の無い顛末に至っては、ちょっとした虚無感と脱力感が襲って来る様でした。低く重いバイオリンとオルガンの旋律も相まって、終わりはしめやかな悲劇として幕を下ろしました。

人が自らの命を断つ時というのは、自らの頭に自らを投げ込んだ時なのでしょうか? 確かにそんな気もしないでもないですね‥。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 15

藤乃 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

頭山

テンポの良い語りと三味線の響きから落語みたいだと思いましたが、原作が落語だったんですね。
今までにない新しい演出で面白かったです。素朴な作画も好印象でした。
ストーリーはシュールでいろいろ突っ込みどころがあり、衝撃のラストを見て一瞬唖然としました。
10分という短い時間によくまとまっている作品だと思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 1
12
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