王子で戦争なおすすめアニメランキング 22

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの王子で戦争な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月02日の時点で一番の王子で戦争なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

78.8 1 王子で戦争なアニメランキング1位
ヴィンランド・サガ(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (419)
1634人が棚に入れました
千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。最強と謳われた戦士の息子トルフィンは、幼くして戦場を生き場所とし、幻の大陸"ヴィンランド"を目指す――激動の時代で巻き起こる、本当の戦士の物語(サガ)。

声優・キャラクター
石上静香、上村祐翔、松田健一郎、内田直哉、小野賢章、大塚明夫、安元洋貴
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ヴァイキングの壮大な物語

名作プラネテスと同じ原作者ということで、見ることにしました。原作未読です。
ヴァイキングの子トルフィンの復讐のお話。
途中、残虐なシーンがあったりして視聴をやめようかなと思ったこともありましたが、最終話まで見て、なかなかの良作だと思いました。
とにかく物語がとても丁寧に語られていて、良質な本を読んだ時のような昂揚感も感じます。
人物の描き方も豊かで、簡単な善悪では判断できない深みがありました。
その筆頭はアシェラットです。最初はただの残虐な悪党だと思っていましたが、彼の複雑な生い立ち、想いなどが語られ、やさしい面も覗かせます。
トルフィンが主人公ですが、もう一人の主人公はアシェラットだと思いました。
最終話のタイトルが「プロローグの終わり」なので、これからがトルフィンの物語の本番ということでしょうか。
終わり方も半端な感じでしたし、これ絶対2期ありますよね?
以下、各話のレビューです。
1-12話
{netabare}1話
ヴィンランドってアメリカ大陸のことなのかな?
バイキングってノルウェーってイメージだったけど、北に移住してきた人たちなんだね。
トルフィンって金髪の少年が主人公かな。
雪に埋もれていた奴隷の男を助けるトルフィンの父親のトールズ。
この奴隷の男が話のキーになるのかと思ったら、あっけなく死んじゃうし。。
トールズが優しい男だということを言いたかったのかな?
まだ話がどう転がっていくのかよく分からない感じです。
2話
海の向こうからデンマーク軍の小隊長フローキがやってきて、トールズにイングランド攻めに加わるように言われて、村人が殺されるのを恐れて戦争に加わることにするトールズ。
戦争の話に湧く村人たち。トルフィンも戦争に行きたいと気がはやる。
フローキが部下?にトールズを殺せと命令してたけど・・
次回、話が動き出すのかな?
3話
フローキに暗殺を依頼された男は凄腕みたい。
アイスランドから出航するトールズ一行。あんな巨大なオールで漕げるってどんだけバカ力なのよ。
船に密航していたトルフィン。このままイングランドに向かって大丈夫?足手まといになりそう。。
途中で立ち寄ったフェロー諸島で襲撃されるトールズたち。
武器を持った相手を素手で倒していくトールズ。強すぎでしょ(゜o゜)
でもこのまますんなり終わらないような感じが・・・
4話
素手だけで相手のほとんどを倒すトールズ。
敵の首領アシェラットと決闘することになってなんとか勝つんだけど・・
アシュラットを殺せないトールズ。そのうちにトルフィンが人質に取られてしまって形勢逆転。
トルフィンの命を助けるために自分の命を差し出すトールズ。
あんたが弱いのに前に出てるからこうなったんじゃん!ってトルフィンにムカついてしまった。。
それだけ私がトールズというキャラに魅力を感じてたからなんだろうけど。
これからトルフィンの復讐の物語が始まるのかな・・
5話
アシェラットたちに捕えられたトルフィン。
途中立ち寄った村で略奪と暴行を行うアシェラットたち。
トルフィンはアシェラットに決闘を申し込むけど、簡単に負けて・・
殺されずに放置されるトルフィンは必死に生きて、再びアシェラットに決闘を申し込むけど・・
・・アシェラットはなぜトルフィンを殺さないんだろう・・優しいから?略奪とかしてるし優しい男とも思えない。
たぶん、子供を殺すこと自体、戦士としての自分のプライドが許さないからなのかなって思った。
トルフィンはこんな環境で生き延びても、歪んだ成長をしそうで心配です。
今後、トルフィンを導いてくれる大人が現れるんだろうか・・現れて欲しいけど。。
6話
結局アシェラットたちと一緒に船に乗ってイングランドの戦地に行くトルフィン。
成り行きでトルフィンも戦い、そして・・人を殺してしまう・・
時は流れ、数々の戦場で戦い続け、多くの敵を殺していくトルフィン。
川に流されて気を失っているところをイングランド人のおばさんに拾われて。
小屋に火をつけ合図をし、仲間を呼ぶトルフィン。でも助けてくれたおばさんは逃げなくて・・
最後、おばさんが持ってたくしが壊れてたのは殺されたって暗示?
今回とても気が重くなる話で、父親の敵討ちのためには他人をたくさん殺してもいいって考え方は嫌だ。
7話
イングランドから撤退して今度はフランスが舞台?
トルフィンの復讐の炎は消えてないけど、アシェラットにいいように使われてる感じが(-_-;)
敵の大将のカブト首を取ってきたら戦ってやると言われて本当に大将の首を取るトルフィン。
あらためて決闘を申し込むけど、はぐらかされて・・
8話
拠点にしている村に久々に帰ってきたアシェラットたち。
そして再びトルフィンとアシュラットが決闘するけど、また負けてしまう。。
1人船に残るトルフィンはトールズの幻を見る。父親の前では子供の頃に戻るトルフィン。
元貴族の奴隷の少女との出会いがトルフィンにどう影響していくんだろう・・
奴隷商人も戦もないはるか西にあるヴィンランド。トルフィンは昔聞いた話を思い出す。
デンマークとイングランドの戦い。そして舞台はロンドンへ移る。
9話
デンマークとイングランドの激戦がロンドンで始まる。
イングランド側に寝返ったトルケルとトルフィンが戦うけど、負けてしまう。。
トルフィンの勇猛さに感心したトルケルが名前を聞くと、トールズの子トルフィンと名乗る。。
トルケルはトールズのことを知ってるみたいだったけど・・
10話
トルケルすごい腕力。砲丸投げとかさせたら金メダル取れるかも(゜o゜)
夢の中のトルフィンは子供なんだね。トルフィンの心はトールズが殺されてから時間が止まったままなのかな。
アシュラットはトルフィンにイングランドの、ヨーロッパの血塗られた歴史を語る。
一方、トルケルは500人の精鋭で猛攻を始め、デンマークのクヌート王子が捕えられてしまう。
アシュラットはクヌート王子救出を決意する。
11話
クヌート王子を捕えたトルケル。
スヴェン王の本拠へと向かう途中でデンマーク軍との戦闘が始まる。
アシェラットたちは風上から火を放ち、トルフィンを向かわせて王子奪還を試みる。
そしてトルケルに再開し、トルケルはトルフィンに父トールズの話をする。
ただ1人俺より強い戦士だった、と。
火が大きくなり、その場を離れる2人。トルフィンは王子をアシェラットの元に連れ帰る。
12話
トルケルたち追ってから逃げるアシェラットたち。
ウェールズの助けを借りることに。
トルフィンはクヌート殿下の護衛に付かされる。
クヌート殿下、なんか弱弱しくて女の子みたいなんだけど、これから大化けするのかな?
歴史に名を残す王だし。{/netabare}
13話
{netabare}あ、歌変わった!んーでも普通。。
ウェールズの中でもデンマークと手を結ぶのを反対してる勢力がいるんだね。
クヌート殿下ヘタレすぎだけど、これからどう成長して大王になるのかな?
アシェラットの出自も明かされたけど、今後の展開に影響があるんだろうか。
無口のクヌートがトルフィンに挑発されてしゃべって驚く周りの人々。
なんとなく、クヌートとトルフィンは友達みたいになっていくような気がします。。{/netabare}
14話
{netabare}イングランドの寒村。貧しくも家族みんな仲良く暮らしていて。
そこに来るアシェラットたち。
そして食料をすべて奪われ、皆殺しにされる。
外に出ていて逃れた、たった一人の少女を除いて・・
彼女は天国に行けないと思ってる。指輪を万引してしまったから。
でも、その時と同じドキドキを殺された家族を見て感じている。
彼女はこの後悪党にならなければいいけど。。{/netabare}
15話
{netabare}本国ではクヌートが行方不明だということになって。
クヌート、ずいぶんしゃべるようになった!料理もしてるし。
トルフィンは久々にちゃんとした温かい料理を食べたのかな。
アシェラットの居所がトルケルにばれて追撃される。
クヌートにお付のおじさんがアシェラットに殺されて・・
やさしいおじさんだったのに・・なんかやりきれない。{/netabare}
16話
{netabare}クヌートの元へお付のナグナルの遺体がアシェラットによって運ばれる。
唖然とするクヌート王子。イングランド兵が殺したと報告するアシェラット。
イングランド兵を拷問してなぜ場所がばれたか情報を聞き出そうとする。
暴力と残酷な拷問。。リアルなんだろうけど、見ててつらいです。。
トルケルが追っていることに恐怖を覚え、あわてて逃げるアシェラットたち。
そして仲間に裏切られるアシェラット!{/netabare}
17話
{netabare} アシェラットが仲間たちに裏切られ囲まれて、トルフィンたちが味方して王子と逃げるけど・・
アシェラットはなぜか逃げないで大勢の裏切り者たちと戦い、傷つく。
アシェラットを救出しに戻るトルフィン。
父の敵としてアシェラットを憎むだけなら、同じように裏切ればいいのに。
それをしないのはトルフィンの戦士としての誇り?それとも・・
間一髪でトルケルが到着し、裏切り者たちを皆殺しにする。
そしてそこに来たトルフィンとトルケルの決闘が始まるけど・・{/netabare}
18-19話
{netabare}クヌート王子がナグナルの死を経て覚醒する話から、トルケル、アシェラット、そしてトルフィンがクヌート王子の家来となってスヴェン王を倒しにいくことになるまで、なかなかの見応えでした。次回が楽しみになってきました。{/netabare}
20-21話
{netabare}アシェラットがどんどん魅力的に思えてきます。
強くて、知恵もあり、そして仲間への思いやりもある。
でも一方、村人たちに対する残虐行為も見ているので、複雑な気持ちです。
そんなアシェラットがトルフィンと再度決闘することになるけど、アシェラットは足を悪くしているので負けてしまうような気が・・{/netabare}
22-23話
{netabare}トルフィンとアシェラットの対決はあっけなくアシェラットが勝利。
アシェラットは父を殺した自分の過去をトルフィンたちに聞かせる。
アシェラットはトルフィンに何を伝えたかったんだろう。
負けて意気消沈するトルフィン。ふらふらとうろつき回り、牢に入れられる。
そこに来たレイフから、一緒にヴィンランドへ行こうと言われ、心が揺れ動く。
一方、ウェールズを攻めるとのスヴェン王の言葉に激しく動揺するアシェラット。{/netabare}
24話
{netabare} ウェールズかクヌートのどちらかを選べとスヴェン王から迫られたアシェラットはスヴェン王を殺害。
それを見たクヌートはアシェラットの真意を知り、アシェラットを自ら成敗する。
一度はレイフの呼びかけに応え、船に乗るトルフィン。でも・・
死に際のアシェラットに「本当の戦士になれ」と言われるトルフィン。
激昂したトルフィンは、クヌートに危害を加えようとし、捕えられる。
トルフィンにとってアシェラットとは復讐の相手だったけど、いつの間にか大事な人になってたのかな。
最後の二人の会話のところでちょっとうるっときちゃいました。。
ラストの終わり方、どう考えても2期あるよねこれ。タイトルも「プロローグの終わり」だし。
これからがトルフィンの本当の物語が始まるのでしょうか。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 34
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ヴァイキングの壮大な物語

プラネテスと同じ原作者ということで、見た作品です。原作未読です。
ヴァイキングの子トルフィンの復讐のお話。

残虐なシーンがちょっときついところもありましたが、最終話まで見て、なかなかの良作だと思いました。

とにかく物語がとても丁寧に語られていて、良質な本を読んだ時のような昂揚感も感じます。

人物の描き方も豊かで、簡単な善悪では判断できない深みがありました。

その筆頭はアシェラットです。

最初はただの残虐な悪党だと思っていましたが、彼の複雑な生い立ち、想いなどが語られ、やさしい面も覗かせます。

トルフィンが主人公ですが、もう一人の主人公はアシェラットだと思いました。

最終話のタイトルが「プロローグの終わり」なので、これからがトルフィンの物語の本番ということでしょうか。

終わり方も半端な感じでしたし、NHKだし、これ絶対2期ありますよね?
というか、絶対やって欲しいです!

4話、6話、14話、18話~24話あたりのお話が印象に残りました。

以下、各話のレビューです。

1-12話
{netabare}1話
トルフィンって金髪の少年が主人公みたい。
雪に埋もれていた奴隷の男を助けるトルフィンの父親のトールズ。
この奴隷の男が話のキーになるのかと思ったら、あっけなく死んじゃうし。。
トールズが優しい男だということを言いたかったのかな?
まだ話がどう転がっていくのかよく分からない感じです。
2話
海の向こうからデンマーク軍の小隊長フローキがやってくる。
トールズにイングランド攻めに加わるように言われ、村人が殺されるのを恐れて戦争に加わることにするトールズ。
戦争の話に湧く村人たち。
トルフィンも戦争に行きたいと気がはやる。
フローキがある男にトールズを殺せと命令してたけど・・
次回、話が動き出す?
3話
フローキに暗殺を依頼された男は凄腕みたい。
アイスランドから出航するトールズ一行。
あんな巨大なオールで漕げるってどんだけバカ力なのよ。
船に密航していたトルフィン。このままイングランドに向かって大丈夫?足手まといになりそう。。
途中で立ち寄ったフェロー諸島で襲撃されるトールズたち。
武器を持った相手を素手で倒していくトールズ。強すぎでしょ(゜o゜)
でもこのまますんなり終わらないような感じが・・・
4話
素手だけで相手のほとんどを倒すトールズ。
敵の首領アシェラットと決闘することになってなんとか勝つんだけど・・
アシュラットを殺せないトールズ。
そのうちにトルフィンが人質に取られてしまって形勢逆転。
トルフィンの命を助けるために自分の命を差し出すトールズ。
あんたが弱いのに前に出てるからこうなったんじゃん!ってトルフィンにムカついてしまった。。
それだけ私がトールズというキャラに魅力を感じてたからなんだろうけど。
これからトルフィンの復讐の物語が始まるのかな・・
5話
アシェラットたちに捕えられたトルフィン。
途中立ち寄った村で略奪と暴行を行うアシェラットたち。
トルフィンはアシェラットに決闘を申し込むけど、簡単に負けて・・
殺されずに放置されるトルフィンは必死に生きて、再びアシェラットに決闘を申し込むけど・・
・・アシェラットはなぜトルフィンを殺さないんだろう・・優しいから?
略奪とかしてるし優しい男とも思えない。
たぶん、子供を殺すこと自体、戦士としての自分のプライドが許さないからなのかなって思った。
トルフィンはこんな環境で生き延びても、歪んだ成長をしそうで心配です。
今後、トルフィンを導いてくれる大人が現れるんだろうか・・現れて欲しいけど。。
6話
結局アシェラットたちと一緒に船に乗ってイングランドの戦地に行くトルフィン。
成り行きでトルフィンも戦い、そして・・人を殺してしまう・・
時は流れ、数々の戦場で戦い続け、多くの敵を殺していくトルフィン。
川に流されて気を失っているところをイングランド人のおばさんに拾われて。
小屋に火をつけ合図をし、仲間を呼ぶトルフィン。でも助けてくれたおばさんは逃げなくて・・
最後、おばさんが持ってたくしが壊れてたのは殺されたって暗示?
今回とても気が重くなる話で、父親の敵討ちのためには他人をたくさん殺してもいいって考え方は嫌だ。
7話
イングランドから撤退して今度はフランスが舞台?
トルフィンの復讐の炎は消えてないけど、アシェラットにいいように使われてる感じが。。
敵の大将のカブト首を取ってきたら戦ってやると言われて本当に大将の首を取るトルフィン。
あらためて決闘を申し込むけど、はぐらかされて・・
8話
拠点にしている村に久々に帰ってきたアシェラットたち。
そして再びトルフィンとアシュラットが決闘するけど、また負けてしまう。。
1人船に残るトルフィンはトールズの幻を見る。
父親の前では子供の頃に戻るトルフィン。
元貴族の奴隷の少女との出会いがトルフィンにどう影響していくんだろう・・
奴隷商人も戦もないはるか西にあるヴィンランド。
トルフィンは昔聞いた話を思い出す。
デンマークとイングランドの戦い。
そして舞台はロンドンへ移る。
9話
デンマークとイングランドの激戦がロンドンで始まる。
イングランド側に寝返ったトルケルとトルフィンが戦うけど、負けてしまう。
トルフィンの勇猛さに感心したトルケルが名前を聞くと、トールズの子トルフィンと名乗る。
トルケルはトールズのことを知ってるみたいだったけど・・
10話
トルケルすごい腕力。砲丸投げとかさせたら金メダル取れるかも(゜o゜)
夢の中のトルフィンは子供なんだね。
トルフィンの心はトールズが殺されてから時間が止まったままなのかな。
アシュラットはトルフィンにイングランドの、ヨーロッパの血塗られた歴史を語る。
一方、トルケルは500人の精鋭で猛攻を始め、デンマークのクヌート王子が捕えられてしまう。
アシュラットはクヌート王子救出を決意する。
11話
クヌート王子を捕えたトルケル。
スヴェン王の本拠へと向かう途中でデンマーク軍との戦闘が始まる。
アシェラットたちは風上から火を放ち、トルフィンを向かわせて王子奪還を試みる。
そしてトルケルに再開し、トルケルはトルフィンに父トールズの話をする。
ただ1人俺より強い戦士だった、と。
火が大きくなり、その場を離れる2人。
トルフィンは王子をアシェラットの元に連れ帰る。
12話
トルケルたち追ってから逃げるアシェラットたち。
ウェールズの助けを借りることに。
トルフィンはクヌート殿下の護衛に付かされる。
クヌート殿下、なんか弱弱しくて女の子みたいなんだけど、これから大化けするのかな?
歴史に名を残す王だし。{/netabare}

13-24話
{netabare}13話
あ、OP変わった♫
ウェールズの中でもデンマークと手を結ぶのを反対してる勢力がいるんだね。
クヌート殿下ヘタレすぎだけど、これからどう成長して大王になるのかな?
アシェラットの出自も明かされたけど、今後の展開に影響があるんだろうか。
無口のクヌートがトルフィンに挑発されてしゃべって驚く周りの人々。
なんとなく、これからクヌートとトルフィンの関係が深くなっていくような気がします。
14話
イングランドの寒村。
貧しくも家族みんな仲良く暮らしていて。
そこに来るアシェラットたち。
そして食料をすべて奪われ、皆殺しにされる。
外に出ていて逃れた、たった一人の少女を除いて・・
彼女は天国に行けないと思ってる。指輪を万引してしまったから。
でも、その時と同じドキドキを殺された家族を見て感じている。
彼女はこの後悪党にならなければいいけど。。
15話
本国ではクヌートが行方不明だということになって。
クヌート、ずいぶんしゃべるようになった!料理もしてるし。
トルフィンは久々にちゃんとした温かい料理を食べたのかな。
アシェラットの居所がトルケルにばれて追撃される。
クヌートにお付のおじさんがアシェラットに殺されて・・
やさしいおじさんだったのに・・なんかやりきれない。
16話
クヌートの元へお付のナグナルの遺体がアシェラットによって運ばれる。
唖然とするクヌート王子。イングランド兵が殺したと報告するアシェラット。
イングランド兵を拷問してなぜ場所がばれたか情報を聞き出そうとする。
暴力と残酷な拷問。。リアルなんだろうけど、見ててつらいです。。
トルケルが追っていることに恐怖を覚え、あわてて逃げるアシェラットたち。
そして仲間に裏切られるアシェラット!
17話
アシェラットが仲間たちに裏切られ囲まれて、トルフィンたちが味方して王子と逃げるけど・・
アシェラットはなぜか逃げないで大勢の裏切り者たちと戦い、傷つく。
アシェラットを救出しに戻るトルフィン。
父の敵としてアシェラットを憎むだけなら、同じように裏切ればいいのに。
それをしないのはトルフィンの戦士としての誇り?それとも・・
間一髪でトルケルが到着し、裏切り者たちを皆殺しにする。
そしてそこに来たトルフィンとトルケルの決闘が始まるけど・・
18-19話
クヌート王子がナグナルの死を経て覚醒する話から、トルケル、アシェラット、そしてトルフィンがクヌート王子の家来となってスヴェン王を倒しにいくことになるまで、なかなかの見応えでした。
次回が楽しみになってきました。
20-21話
アシェラットがどんどん魅力的に思えてきます。
強くて、知恵もあり、そして仲間への思いやりもある。
でも一方、村人たちに対する残虐行為も見ているので、複雑な気持ちです。
そんなアシェラットがトルフィンと再度決闘することになるけど・・
22-23話
トルフィンとアシェラットの対決はあっけなくアシェラットが勝利。
アシェラットは父を殺した自分の過去をトルフィンたちに聞かせる。
アシェラットはトルフィンに何を伝えたかったんだろう。
負けて意気消沈するトルフィン。ふらふらとうろつき回り、牢に入れられる。
そこに来たレイフから、一緒にヴィンランドへ行こうと言われ、心が揺れ動く。
一方、ウェールズを攻めるとのスヴェン王の言葉に激しく動揺するアシェラット。
24話
ウェールズかクヌートのどちらかを選べとスヴェン王から迫られたアシェラットはスヴェン王を殺害。
それを見たクヌートはアシェラットの真意を知り、アシェラットを自ら成敗する。
一度はレイフの呼びかけに応え、船に乗るトルフィン。でも・・
死に際のアシェラットに「本当の戦士になれ」と言われるトルフィン。
激昂したトルフィンは、クヌートに危害を加えようとし、捕えられる。
トルフィンにとってアシェラットとは復讐の相手だったけど、いつの間にか大事な人になってたのかな。
最後の二人の会話のところでちょっとうるっときちゃいました。。
ラストの終わり方、どう考えても2期あるよねこれ。タイトルも「プロローグの終わり」だし。
これからがトルフィンの本当の物語が始まるのでしょうか。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

おじさんたちの生き様がかっこいい

『プラネテス』の幸村誠による原作漫画は、『月刊アフタヌーン』(講談社)にて連載中(既刊27巻、原作未読)。2009年第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞。
アニメ1期は、全24話(2019年)。監督は『いぬやしき』の籔田修平。制作は『SPY×FAMILY』、『進撃の巨人1~3』などのWIT STUDIO。放送はNHK(2期まで視聴済み)。
(2024.3.9初投稿、3.18一部修正)

【史実をもとにした骨太のフィクション】
本作は、コロンブスが北アメリカ大陸に到達するおよそ500年前にヨーロッパから北アメリカ大陸への到達に成功したヴァイキングたちの史実をもとにした骨太のフィクションである。

第1話に登場するレイフ(CV.上田燿司)が発見した「ヴィンランド」は、「ブドウの国」の意味で、ヴァイキングが定住した跡が遺る(カナダの)ニューファンドランド島という説が有力。

また、主人公トルフィン(CV.上村祐翔、石上静香(幼少期))のモデルは、11世紀に実在したとされるアイスランドの商人・冒険家であったソルフィン・カルルセフニ。彼は、移民船団を率いてヴィンランドへ向かったとされる。

したがって、本作は、トルフィンが移民船団を率いて「ヴィンランド」へ向かったという壮大な「サガ」(物語)を、その幼少期から、『キングダム』と同様に穴だらけの歴史を豊かな想像力で補いつつ、丁寧に描いた作品だ。

そのため、本作は、長編で、特に1期は、ヴィンランドの存在に触れるだけで、主人公がヴィンランドへ向かう素振りすらみせない。

むしろ、1期では、人を殺し、盗み、犯すという我々が思い描くであろう典型的な「ヴァイキング」の理不尽で剥き出しの暴力をこれでもかと描いている。

だから、上に書いた史実を頭の片隅に置いておかないと、2期からは、主人公が王族と一緒に北欧の覇権を目指す英雄譚が始まるのかと思ってしまうかもしれない。
(※1期の位置づけは、あくまで主人公がヴィンランドを目指す動機となる原体験。)


【1期の主人公には歯がゆさを感じるかも…、だが、それを補って余りある周囲の人間たちの魅力】
また、一代記ものでは、幼少期の原体験がその後の人生に大きな影響を与えることから幼少期が描かれるが、幼少期は、その後の己が進むべき道を知り、そのための力を蓄える期間でもある。
本作も御多分に漏れず、主人公トルフィンは、6話くらいまで、何もできず、とても頼りない存在であるため、歯がゆく感じるかも知れない。

その後も、トルフィンは、ただ「憎しみだけで生き抜いてきた」ため、ある種、狂気じみていて、感情移入するのが難しいかもしれない(リアルに考えるなら、そもそも生き残れないだろうし、仮に生き残っても、まともな精神を保てないと思われる。ある意味、憎しみでも神でも何かにすがっていないと、まともな精神を保てないような生き地獄である。)。

しかし、1期では、その主人公を補って余りある魅力あふれる登場人物たちが出てくる。
その筆頭がヴァイキングのアシェラッド兵団の首領アシェラッド(CV.内田直哉)であり、次にデンマーク王スヴェンの次男クヌート(CV.小野賢章)だろう(あと、後述するように、出てくるおじさんたちの生き様がとにかくかっこいい。)。

特に18話あたりでクヌートが腹を決めるところから物語が一気に盛り上がってくる。そのため、1期は、24話と長く序盤で歯がゆさを感じるかもしれないが、2期でトルフィンの行動に感動するためにも見続けたことを後悔しない内容だと思う。


本作の1期は、現実を知らない少年が憧れる「強くてかっこいい戦士」ではなく、人を虐殺し村を破壊し尽くした果てに気づくかもしれない「本当の戦士」になりたかった者たちの物語であったと思う。


【おじさんたちの生き様がかっこいい話(ネタバレ有りの感想)】
1期は、アシェラッド、トルケル、ビョルン、レイフ、トールズなど、とにかく出てくるおじさんたちの生き様がかっこよくて魅力的だ(※長くなるのでアシェラッドだけ)。

{netabare}人は、平和という正義のために戦争を始め、食べ物を食べなければ生きていけないのに、人の殺し方を知っている者を尊び、食料生産に従事する者を虐げる。

もっとも、正義、正論をいくら掲げたところで、弱肉強食という剥き出しの暴力を前に多くの人間はただ「嵐が過ぎ去るのを待つ」しかない。

本作では、そんな人生の酸いも甘いも経験したおじさんたちが、現実にどっぷり浸かっているように見えて、その実は、その現実にただ絶望して黄昏るのではなく、彼らなりのやり方でその現実と折り合いをつけながら、甘っちょろくて青臭い夢や理想を何とか実現しようとしている。


アシェラッドは、トルフィンの父トールズを騙し討ちにし、ヴァイキングの頭領として破壊、殺戮、強奪の限りを尽くす残虐非道の男である。
しかし、その一方で、ヴァイキングが大嫌いで、幼少期に母親から「アヴァロンから伝説の君主アルトリウス公が復活し、国を救う」という伝説を聞かされて育ち、アルトリウスのような偉大な王が現れることを待ち望んでいるというピュアな側面もある。
クヌートにその夢の実現の可能性を感じ、祖国ウェールズとクヌートの命を救うため自らの命を賭してスヴェン王を殺害する。その際、母から与えられた真の名を初めて明かし名乗ったことは、彼なりの最期の矜持だったのだろう。
また、自分は自ら歩んできた修羅の道を後悔してか、まだ若いトルフィンには「本当の戦士になれ」と言い残す。

単純な悪でも単純な正義でもない、清濁併呑した生の現実味を感じるキャラクターであるアシェラッドは、現実にどっぷり浸かっていると思われながら、誰よりも夢を忘れない、魅力溢れる「かっこいいおじさん」だった。
(あくまで虐殺や破壊が日常であった頃の話であって、現代的な価値観・倫理観から彼を評価すべきでないと思う。その時代を変えること自体が難しいのであれば、それを受け入れたうえで、現実的に何ができ、何を遺せるのか。アシェラッドのやり方は最悪だったかもしれないが、トルフィンとクヌートに何かを遺し彼らを導いた。)


最近のアニメだと、くたびれたおじさんが多くて、トルケル(CV.大塚明夫)みたいな若い者にはまだ負けねえっていう現役バリバリのかっこいい50代が出てくることって少ないと思うんですよ(時代背景もあるかも…)。
特に1期は、過酷な現実を前にして、ただ生きる気力も失って黄昏るのではなく、何とかその現実に一矢報いてやろうとする泥臭いが、より良く生きることをどこかでまだ諦めていないおじさんたちの「凄み」を感じた作品でした。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

69.5 2 王子で戦争なアニメランキング2位
キングダム第2シリーズ(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (377)
1892人が棚に入れました
第2シリーズでは、信と同世代の武将たちが続々と登場!
乱世を生き抜く者たちが己の存在のすべてを賭けて切磋琢磨し、ときには協力し、大きな功績をあげる姿を丁寧に描きながら、その中で成長していく若武者たちの熱き想いで綴られています。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

気が付いたら完走していました…

この作品の原作は未読ですが、TVアニメの第1シリーズは視聴済です。
視聴前にこの第2シリーズは第1シリーズ同様全3クールなので、視聴するのは大変だろうと思っていましたが、いやはや気付いたら完走しちゃっていました^^;
第1シリーズより作画がだいぶ改善しているからでしょうか。


紀元前、中国。春秋・戦国時代。

西方の国・秦で、戦争孤児として暮らしていた少年・信の夢は、
日々鍛錬を積み、いつか戦で武功を立てて天下の大将軍になること。

先の戦の功績により三百人の特殊部隊の将となった信は、着実に武功を重ねていく。

そんな中、秦はついに魏の攻略へと向かう。
その戦場では、信と同世代の若武者たちが手柄を奪い合い、次代の大将軍を目指し躍動していた…。


公式HPのあらすじを引用させて頂きました。

物語は、もとは下僕の身でありながら、戦場に出て武功を上げ、三百人将となった信が、特殊部隊である「飛信隊」を率い戦場を駆け回っているところから始まります。

歩兵の一兵卒から始まって今じゃ三百人将となった信…
これだけでも十分凄いような気がしますが、大将軍への道のりは未だ長いんでしょうね。

大将軍の共通点…それは身に纏うオーラの質が違うという点です。
でも今の大将軍が初めからそのオーラを纏っていた訳ではありません。
大将軍を目指して驀進し、運・実力とも兼ね備えた一握りの人だけが纏うことを許されたオーラ…

時間は万人に対して等しく与えられます。
ですが、その時間をどの様に使うかはその人次第で、その使い方如何でその後の人生が大きく変わることを私たちは知っています。

漫然と過ごせばそれなりの成果しか得ることができません。
それが逆だったら…
信を見ていれば分かると思います。
初陣を歩兵として共に戦場を駆け回った仲間の中で、三百人将にまで成り上がったのは信だけです。
まぁ、信の場合は成り上がるために必須な鍛錬を幼いころから欠かさなかったという下地があったのも大きいんですけどね。

ですが、三百人将となった若い武将は信だけではありません。
楽華隊(がくかたい)隊長の蒙恬(もうてん)
玉鳳隊(ぎょくほうたい)隊長の王賁(おうほん)
この2人も戦で武功を立てて名を挙げてきました。
しかも、蒙恬は祖「白老(はくろう)」と呼ばれる秦国の大将軍である蒙驁(もうごう)を祖父に、呂不韋『四柱』の一人で軍事をつかさどる蒙武(もうぶ)を父に持つ武人一族の出なんです。
王賁に至っては父に秦国将軍・王翦(おうせん)を持ち、王騎(おうき)を輩出した王一族の総本家を継ぐ者なのですから、2人とも血統書付きのサラブレッド…
この2人が信の前に対峙するのですから物語がヒートアップするのも必定です。

ですが、本作の一番の見どころと言えば、約半分近くの尺を使って描かれた秦と魏の戦である「山陽攻略」だと思います。
秦国の総指揮官は蒙恬の祖父である蒙驁。
対する魏国は、元趙国三大天の一人で、秦国六大将軍とともに戦いに明け暮れ、伝説と呼ばれる時代を築き上げた廉頗(れんぱ)大将軍が参戦してくるんです。
しかも廉頗には、四天王と呼ばれる将軍級の側近が周囲を固めているんです。

秦国も相当の布陣で戦に望みますが、一筋縄でからめとれる廉頗ではありません。
物凄い壮絶な戦いが視聴者を待っています。
物語の展開に若干冗長的な場面も見られましたが、これも演出の一つなのでしょう。
物語のスケールがかき消してくれることと思います。

忘れちゃいけないのが、日笠さん演じる飛信隊の副将である羌瘣(きょうかい)です。
第1シリーズに加えてだいぶ柔らかくなった感がありました。
しかも第2シリーズになってキャラデザも良くなったせいでしょう、羌瘣の可愛いのなんのって…
出番こそ決して多くはありませんが、しっかり物語のキーマンになっていたと思います。

そして、くぎゅ演じる河了貂(かりょうてん)
彼女も出番は決して多くありませんが、第2シリーズで一番化けたのは間違いなく彼女だと思います。
第2シリーズの公式HPのキャラ紹介欄で、河了貂は「秦国の人々」という立ち位置で掲載されています。
現在放送されている第3シリーズでの立ち位置はきっと変わっていることでしょう。
公式HPは未見なので、チェックするのが楽しみです。

第2シリーズは3クール全39話の物語でした。
この作品を視聴して本当に良かったと思います。
しっかり堪能させて貰いました。
引き続き現在放送中の第3期を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

中華統一の日を夢見て。俺は関わった奴らの思いを背負って前に進むだけだ。

キングダムの2期です。

続き物ですので1期から観てくださいね^^

いやーおもしろかったです!!

作画や音楽には普通の評価をつけましたが、
ストーリーがとにかくおもしろい!!

文句なしの☆5点ですとも^^
(あえて不満点を言うならば、3期制作が決定していないところかな。笑)

全39話(1期は38話)とちょっと長めですが、
目が離せない展開ばかりなのでまったく苦になりませんでした^^

むしろもっと観たかった~!
続きが観たいよ~!


● ストーリー
舞台は中国、世は戦国時代。

6つの国に分かれて500年の騒乱の時代が続いていた。

秦の国で武将を目指す少年・信(しん)と
中華統一を目指す秦国の王・政(せい)。

共に中華統一を目指す志を交わした2人の、
戦いの日々は続く。


冒頭から絶賛しましたが、
とにかくストーリーがおもしろい!

最初から最後まで目が離せない怒涛の展開ばかりで、
飽きるどころかあっという間でした。

信は、武将を目指して武の道を歩み、
政は、王として敵対勢力と戦い、中華統一を目指すべく政治の道を歩む。

信は、とにかく目の前の道を突き進む王道主人公系少年、
政は、頭脳で己の道を作り出すクール系美少年。

2人の主役による2つのストーリーの同時進行が、
いつまでも飽きないポイントかもしれません。


≪ 戦と政治、飽きを作らない二重構造 ≫

信による戦パートは、
勢いと戦略で突き進む正統派バトル。

政による政治パートは、
次の展開がまるで読めない頭脳プレイ。

2つの違った味の物語を同時に楽しめるのが
この作品の大きな特徴。

しょっぱいものと甘いものって
交互だと永遠に食べられるって言うじゃないですか?笑

キングダムってまさにそれなのです。

どれだけ話がおもしろくても
同じ味ばかりが続くと飽きも来てしまうかもしれないけれど、

違った味のストーリーが同時に展開されることで
その心配がなくなる。

つまり、飽きがこない!
永遠に楽しめちゃう!笑

もちろん、戦ストーリーも政治ストーリーも
次々と新しい展開が用意されていて、
それぞれが十分におもしろいんですが、

飽きの来ない二重構造により、
おもしろさが盤石となっています。


ストーリーを絶賛してきましたが、
それは魅力的なキャラ達による支えがあってこそ。

新キャラも古参キャラも、
今後の動きから目が離せそうにありません。

この引き込ませ方は、ほんと凄まじいです。笑


● 作画
1期では散々文句を言いました(笑)
しかし2期はだいぶ改善されていましたよ!

へっぽこCGも使用頻度がぐんと減り、
時々「ん?」と思う程度でした。

元々ストーリーはおもしろいだけに、
作画の改善は非常に大きい改善点(笑)

信や政など、人物の作画は安定しない印象を受けましたが、
大人になっていく過程だから…という受け止め方をしています。笑


● 音楽
【 OP「GLORY DAYS」/ D☆DATE 】

1期とは随分雰囲気が変わり、軽くて明るい曲調です。

初めて聴いたときは、重々しい戦の映像と一緒に
この曲が流れることに違和感ありありでした(笑)

39回も聴いているといつの間にか慣れていましたがw

それでも「へいっ!へいっ!」という合いの手の場違い感は
いつ聴いても笑ってしまいますww


【 ED「21」/ The Sketchbook
   「Exit」/ The Sketchbook
   「そこに君がいる」/ The Sketchbook 】

EDは3曲です。

1期と比べると印象に残りにくい曲ばかりでしたが、
(同じバンドばかりで、曲の雰囲気が似ているからかな?)

キングダムの雰囲気には合っているかな。

3曲の中でのお気に入りは「21」です^^
かっこいい♪


● まとめ
見ごたえのあるストーリーに大満足です^^
作画も改善されていましたし、文句なしです♪

一応物語はすっきりとした形で幕を下ろしましたが、
これからの展開がものすごく気になります!

NHKさん、原作も人気なのだし
続編を作らない手はないと思いますよ~…(笑)

とりあえず、原作は絶対読もうと決めました(`・ω・´)
続きが気になってうずうずしているので。笑

見ごたえのあるストーリーが観たい方にはキングダム、お勧めします♪

投稿 : 2024/06/01
♥ : 25
ネタバレ

千秋 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

違和感なく楽しめる。キングダム2期/39話

1期に比べ主人公にも慣れたし、作画が綺麗になり動きもまともで違和感なく視聴できる。
女の子キャラがほんの少しだけ増え、男臭い中かすかな癒し(o-∀-o)
主人公・信は前作で100人将を経て、300人将まで上り詰めていた。
もう少し信のいいところが伝わればいいのにね。英雄達とのあまりの体格と知力の差を埋める何か常勝の理由を。気合だけじゃなくて・・。
王のセイが好きだからそっちの話がもっと見たいな。

各話内容
{netabare} 1話
{netabare} 信が率いる飛信隊は援軍扱いで前線で勝ち続き。見方からは重宝され敵からは警戒され有名に。大きい武功はあげられない日々が続いた。 {/netabare}

2話
{netabare} 李牧(り ぼく)が呂不韋(りょ ふい)の策略で奏国へ。秦長同盟成立。
李牧の命を貰うと呂不韋。自身の命がかかっており、秦長同盟を申し出るが、重要なかんこうの城も更に受け渡す。
呂不韋の才覚が光り、嬴政(えい せい)の敵は強大だと見せ付ける回だった。 {/netabare}

3話
{netabare} 李牧と信が同盟の宴の席で初顔合わせ、いつかと宣戦布告。城を貰い受けるまでの変わりの人質。他の物は無事に奏を後に。
この時点で政は17歳。22歳で成人の儀を超えたら、呂不韋から実験を奪い取ると。
それに向けて5年で信も将軍になれと。 {/netabare}

4話
{netabare} 信は5年で将軍になると誓う。以前にもまして猛威を振るう北の飛信隊。
対し初登場の南の玉鳳隊(飛信隊と同じ特殊300人隊だが、幼少からの英才集団で騎馬隊)
将は王賁(おうほん)、王騎(おう き)の一族。王騎は分家、王賁は本家で王一族の総本家を継ぐ。信と少しやりあったが、王賁は騎馬とはいえ強い。 {/netabare}

5話
{netabare} 新勢力が色々登場した回だった。
秦国の新たな時代の代償軍を目差す若者たち。飛信隊と玉鳳隊の攻防。初登場の楽華隊・蒙恬(もう てん)は女みたいな顔だが男、千人将に昇格したはずだが一年間は300人将。この時点で王騎が死んで2年。
秦国の都かんようでも巨大な精力が動き出す。呂不韋が勢力拡大。大王派が実験を握るには大勢力を味方につけること。
第3勢力、大王の下にあるはずの玉ジを押された書簡が。印鑑の複製を作られたということ。大奥みたいなコウキュウの女官たちは良家の出でバックアップは協力。第3とは大王の母上の勢力。 {/netabare}

6話
{netabare} 王の回。太閤と後宮へ政治の力を与えれば制御が難しい。第3勢力が王のもとを訪れた事を呂不韋が知った。母からの書簡は白紙だった。中立の意味か、計り知れぬ。王と母の間には大きな闇の溝があった。殺されかけたり。助力を依頼し、返答は後日。 {/netabare}

7話
{netabare} 政の過去編。13年前ひどい迫害を受け貧しい生活。
秦のハクキが過去40万人の長の投降兵を生き埋め。その3ヵ月後、長で政が生まれた。恩人はシカさん、闇商人の頭。 {/netabare}

8話
{netabare} めちゃめちゃ面白かった。見てて緊張した。こうも緊張感が伝わるアニメは少ないと思う。セイの痛ましい生い立ちと心の闇。敵国に生まれ恨みを10歳に満たない子供が一身に受け、敵国民から虐待され育ち心を閉ざし痛みも味覚も感じることができず、自身の亡霊や他多くの亡霊に囚われ、秦国へ帰る事を許さない。セイが秦へ帰る5つの関は越えられたけど、追っ手が迫る。 {/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 10

82.0 3 王子で戦争なアニメランキング3位
図書館戦争(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1982)
11548人が棚に入れました
時は2019年、公序良俗を乱し人権侵害の表現を取り締まる「メディア良化法」が施行された現代。
強権的かつ超法規的な「メディア良化委員会」とその実行組織『良化特務機関』の言論弾圧に唯一対抗できる存在、それが図書館だった。かくして図書館は武装し、良化機関との永きに渡る抗争に突入することになる。図書館の自由を守るために。

声優・キャラクター
井上麻里奈、前野智昭、石田彰、鈴木達央、沢城みゆき、鈴森勘司、佐藤晴男、田中理恵
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ただの良作ラブコメですが、何か?

[文量→中盛り・内容→余談が本論系]

【総括】
ジャンルは、(Wikiを見ると)SF、ディストピア、パラレルワールド、アクション、ミリタリー、ラブコメディと、多岐に渡る。

つまり、オンリーワンの作品。

図書館戦争という攻撃的なタイトル、原作小説の厚さや地味な表紙で敬遠しないでほしいな。普通に気軽に楽しめる作品ですよ、アニメも原作も。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
いわゆる、「言論の自由」「表現の自由」などをテーマにした社外派アニメ、なんだろうけど、私は単純にラブコメとして楽しみましたよ(笑)

ヒロインの笠原郁(熱血バカ)はかなり可愛いです!明るいバカって良いですよね♪ キャラデザも好きで、(個人的)歴代好きなアニメキャラで上位に入ります♪ 堂上篤(怒れるチビ)もナイスな奴で、こちらは、同ランキングの男性部門でもかなり上位です。珍しく、応援したい二人でした♪

他にも、小牧(笑う正論)や、手塚(頑な少年)、柴崎麻子(情報屋)など、この( )内の言葉がスバリ的中のキャラ達はみな魅力的です。う~ん、一期尺だったのが勿体ない。

変に社外派アニメと思い敬遠している方がいれば、勿体ないです。単純にラブコメとして、十分に良作ですので、是非、視聴してみて下さい♪
{/netabare}

【余談 ~皆さんは、ゴミクズみたいな人間が作った作品はゴミクズだと思いますか? ~】
{netabare}
まず最初に、「どちらの視点でもOKだ」と言っておきます。個人の好き嫌いで良いでしょう。

その上で、私の意見です。

一応、私は文学部出身ですし、今もまがりなりにも文章に関わる仕事をしているので、この話を酒飲みながらすると1時間は話すので、今回は手短に(笑)

文学を読むとき、「作家論」と「作品論」という2つの立場がある。

「作家論」とは、作品を読むときに、作者を意識して読む読み方。「この表現はこの作者の場合」という読み方。

一方、「作品論」とは、作品を読むときに、完全に作者を意識外に置いて読む読み方。作品自体を純粋に読む。

私は、「作品論」の立場をとっている。理由は、大学の時の師匠(ゼミの教授)がそうだったことと、志賀直哉が好きだから。志賀直哉は、「小説とは作品自体を純粋に評価すべき」という立場をとっていた。

作家を意識するのは、2周目かな。作家が誰かなんて、飲食店の卓上調味料のようなもので、味変に使うくらいがちょうど良い。

ちなみにこれは、私はアニメに関しても同じように考えていて、アニメを観るときは、可能な限り事前情報は入れないで観るようにしている(観終わった後に、色々調べる)。

話は変わるようで変わらないのだが、図書館行って「マジか?」と思うのは、夏休みの(小中学生向け)読書感想文コーナーに、「ノルウェイの森」が置いてたりすること。司書さん、ちゃんと中身読んだかい? 有名作だから、作者が有名だからと、これで感想文提出したら、先生赤面しちゃうよ(笑)

小説は、額縁で高評価も低評価してはいけない。読み、己の感性でのみ語るべし。

例えば、近代文学なんて、作者の人間性を求めたら、ほとんど読めない。太宰治なんてほぼ人殺しだし、島崎藤村の「新生」なんて、姪っ子に手を出してそれを小説にって、オイオイ(汗) しかもそれが、「名作」と言われ、崇められていり。

いや、私はむしろ、近代文学が好き。専門は芥川や川端、漱石、鴎外、志賀、太宰なんかだし、彼らの狂ってる感じをむしろ愛おしいと思って読んでる。

ところが最近は、あまりにも文学に道徳性を求め過ぎに感じがする。

元々、文学とは不道徳、否社会的なものだった。近代の小説家なんて、当時の社会ではアウトサイダーが多い。古典に関しては、庶民とは乖離したところに文学があったわけで、そこから人々が何かを学ぼうという概念すらなかった。

川端は、「小説には作家の孤独の影がある」と述べているが、正にその通り。元々(純)文学なんて、ごく個人的なもので、エゴイスティックなもの。だのに、いつの間にか、「良い話」を期待され、勉強の「教材」にされることが増えてきた。

文学なんて、酒や煙草と一緒で、嗜好品でしょ?

以前、私の好きな作家が逮捕され、全国ニュースになり、その後、書店から彼の本が消えた。私はそれに、怒りを感じた。

「作者に罪はあっても、作品には罪がない」「だったら芥川や大宰の小説も全部撤去しろや」と。

(勿論、彼の犯罪自体を肯定するつもりはない。被害者もいる。だから彼はきちんと捕まり、罪を償う必要があるが、だからといって、彼がこれまで書いてきた作品を、全て無かったことにするのが正しいとも思えないのだ)

きっと、こんなことが国会権力により、更に広範囲に行われるのが、「図書館戦争」の世界なんでしょうね。原作の有川さんも後書きで、「こんな世界は嫌だな~」と述べてますが、全くの同感です。

でもそれこそ、「嫌だな~」程度のもんで、銃をぶっぱなす程のことではない(笑) それに、「コンビニにエロ本」置くのは、私も嫌ですし。「成人向け書店で売れば?」とも思う。

まあでも、もし今規制するなら、本よりネットですけどね。有川さんには悪いが、悲しいけど本にはもうそこまでの力はない。スマホ買ってビックリしたけど、「これ(画像)を小中学生も普通に観られるのか~」と思うと、流石に「日本、大丈夫か?」と心配になってしまいますが(汗)
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 40
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

表現の自由のためにミリタリーで闘うラブのコメ

2021/5/29 追記>
今日「ノイタミナpresents シネマティック オーケストラコンサート」ってのに行ってきました。
ノイタミナ放送開始15周年を記念してのコンサートだそうで。
「図書館戦争」「四月は君の嘘」「約束のネバーランド」三作品のOP曲、ED曲、劇伴曲のクラシックアレンジをオーケストラで名シーンの映像とともにお届けする、というものです。

君嘘と図書館戦争好きなんで行ってきたんですが、予想外に良かった!!!

生のオーケストラはやはり迫力があります。
その演奏とテーマごとに丁寧に編集された映像がうまーくマッチしている。
タイミングもぴったり♪

図書館戦争の映像見るの久しぶりだったんですが、こうして見ると{netabare}郁と堂上{/netabare}の熱血ラブコメですね
熱量と糖度激高で成人病が心配笑。
久しぶりに視てみたくなりました。

<補足です>
こういうご時世、徹底したコロナ対策が施されてました。
会場に入る時、アルコール消毒、検温はもちろん。
座席は半分間引いて一列空け。
登壇者にMCなし。曲目の説明もなし。
淡々と映像を流し、ストイックに演奏する。
一曲終わるとオベーション。
聞こえてくる声は休憩時間を告げるスピーカーからの案内のみ、という徹底ぶり。
おかげさまで安心して楽しむことができました。

<2019/1/7追記>
CS-333(AT-X)で1/12(土)20:30から再放送が始まるそうなので番宣です 笑

詳細は去年書いたレビューが下の方にありますのでそちらでどうぞ。

設定に変わったところのある作品ですが、
とにかく甘いラブコメを堪能したい方は是非お試しください。

見てるとたぶん
「ここに乙女がいまーっす!」とか
「あっまぁーーーい!」とか
「ハンバァーーーグッ」とか
叫びたくなること請け合いです


<2018/4/27初投稿>

有川浩原作小説のアニメ化。
今からちょうど10年前です。

有川浩さんというと自衛隊三部作(「塩の街」「空の中」「海の底」)のようなちょっと不思議なミリタリー&LOVEが基調の作品をイメージしてしまいます。
「図書館戦争」はそんな有川浩さんの代表作。
表現の自由のためにミリタリーで闘うラブのコメです。

舞台は現在に極々近い未来の、でも現実とは少し事情のことなる架空の世界の日本。
(wikiで調べたら2019年ってことになってるんですね)

何が違うかというと、その世界の日本では"人権を侵害すると国が判断した"表現を規制する「メディア良化法」が施行されています。
メディア良化法に基づいて国は「メディア良化隊」を立ち上げあらゆるメディアの検閲を暴力的に行なっています。
プチ軍事力をもって。
恐ろしい。
(といっても現実だって知らんうちに言葉狩りが進んでいる昨今。事態はあんま変わんないですね。
暴力が付いて回っているか、いないか、だけの違い。)

そんな「暴力的な検閲」に対抗し「表現の自由」を守るため、図書館が立ち上がります。
その対抗手段が「図書館の武装」
法的な裏付けもとりつつ、図書館は図書隊を立ち上げ武装を進めていきます(マジかおい!)

つまりこの物語は
「武力による検閲に対する武装した図書館のレジスタンス」

最初見る人はこの設定にびっくりしてしまいますが、これにだんだん馴染んでくるとこの作品が楽しくなります。

この作品をこれから視ようという方は上記の突拍子の無い設定を予備知識で持っておいた方が良いと思います。


と言ってもですよ。
この作品の魅力の半分はさらに別のところにあるんですよ。

それは「ラブのコメ」

図書館の戦闘部隊「図書隊」の以下の5人を中心に物語は進んでいきます。

主人公:笠原郁♀「熱血バカ」22歳、身長170cmと長身
図書隊の新人。脳筋。意外と乙女。

堂上篤♂「怒れるチビ」27歳、身長165cm
郁の上官。真面目、誠実、責任感強い、よく怒る(郁に)

小牧幹久♂「笑う正論」27歳、身長175cm
堂上の同期で同僚、同チーム。穏やかで冷静、笑い上戸

手塚光♂「頑なな少年」22歳、身長180cm
郁の同期で同チーム。万能の優等生。

柴崎麻子♀「情報屋」22歳、身長157cm
郁の同期で寮のルームメイト。良いオンナ。ちょっと不二子っぽい。声も今の不二子でしたね。情報通。

他にも多数出てくる登場人物も交え、シリアスなエピソードに絡めるようにしてLOVEがコメディな感じで展開されていきます。
それもカロリーバカ高のとっておきに甘ーいやつ。
むしろこっちがメインじゃないのか。

人の気持ちの揺れ動きなども繊細に描かれていて、そうしたところも○

まとめると、
表現の自由という、現代社会がひっそりと抱える深刻な問題に焦点を当てながら、人間ドラマとミリタリーな濃厚LOVEコメが楽しめるという、無国籍料理のような味わいの一品です。

私はどハマりしました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 66

にゃんた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

視聴スタンス次第

2011.4.18第1レビュー
2012.3.12第2レビュー
(原作未読)

★結論★
「教官!私はドジでノロマな亀・・・&戦闘シーンもあるよ!あ、あと、表現の自由は大事だよね!」

背後にあるメッセージに着目すると、あまりにも浅くてお粗末だが、
肩の力を抜いて、難しいコトを考えずに気楽なラブコメだと
思って観れば、満足できる作品だと思う。

★以下、詳細★
恋愛コメディ要素と軍隊バトル要素、青春成長要素を含めた作品。
すべての要素がある程度の作り込みで、一応満足できるが、
結局どっちつかずの印象もある。

もっとも、これが制作者の狙いなのかとも思う。

つまり、作者の伝えたいメッセージを、より多くの人に伝えることが目的なのであるから、
そのための手段として、多くの人に受け入れられやすい平均的で無難な作りにする必要があったのだと思う。

その点では、
「表現の自由の危機を、より多くの人に知ってもらう」
という、作者の目的は十分果たせたのではないだろうか。

ただ、肝心のメッセージ部分が浅くて薄い。
たしかに、多くの人に知ってもらうために内容を簡素化するのは、
1つの方法だとは思う。
しかし、そのために一番大事なメッセージ部分まで簡素化してしまっては、
本末転倒なのではないだろうか。
それとも、作者はこの問題について、この程度の理解で問題提起をしたのだろうか。

(或いは、原作者はしっかりと書いていたが、アニメ化するにあたり、
話数の都合で浅くせざるを得なかったのかもしれない)


この作品のメッセージ部分は、
「表現の自由が、国や自治体の規制によって危機に瀕している。
表現の自由を守らなければならない!」

という主張なのだが、
これが極めて一方的な主張に過ぎず、説得力が弱い。

ある主張をする場合には、自分の主張だけを声高に主張するだけでなく、
反対側の立場の意見を考慮したうえで、
さらにそれを上回る反論をして説得力を増す必要がある。

本作品には、そこがまったくない。

主人公サイドの掘り下げはあったが、敵対組織サイドの掘り下げがほとんどない。
敵側人物の掘り下げをすることで、メッセージの説得力も増すし、
アニメ作品としても面白さが増したのではないかと思うのだが・・・。

表現規制の合憲性という、最高裁でもたびたび争われてきた深い問題について、

表現の自由を守る側=善 規制する側=悪

という単純な構図で描かれていたように感じられたのが残念だった。


★さらに詳細(表現の自由に関する問題点)★

~問題点~
出版物について、
その内容や描写が「有害である」との指定をして販売を規制するのが、
問題となった条例のおおまかな内容です。

~規制する側の言い分~
エロ本、エロマンガ等を野放しにすると、
青少年の健全な成長に悪影響を与えます。
青少年は保護しなければなりません。
悪影響を与えるような本は、
「有害図書」に指定して、出版方法を規制しましょう。


~規制される側の言い分~
エロ本じゃなくて芸術なんだ。表現なんだ。
「有害図書」とか、お前が決めるな。
規制されるかもって不安があったら、自由に作品を書けなくなる。
また、青少年にも、色々な出版物を読んだり知ったりする権利があるんだ!
それに、一律に規制したら、関係ない成人にも影響するんじゃない?


両者の言い分は、どちらが正しいのか?
それらをどのように調和させていけばいいのか?


最高裁は、平成元年の判決で、
岐阜県の青少年保護育成条例について
憲法に反していない、という判断をしました。

この判決(の多数意見)は、条例が憲法違反となるかどうかについて、
明確な判断基準を示していないと言われています。

このような判決の下では、同じような条例がどんどん制定されたり、厳しく改正されやすくなるかもしれません。
表現の自由や知る権利が無防備に規制される可能性があります。
そして、東京都で改正された青少年育成条例の問題がマスコミ等にも大きく取上げられました。

ですので、このアニメの良化委員会が「公序良俗!」だけを理由にどんどん規制をしてくる姿勢は、
実は、このような不安定な状況まで含めて表現している、とも受け取れます。

・・・もっとも、この作品が、判例解釈まで含めた深い考察をしていたかについては、かなり疑問ではあります。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 26

74.3 4 王子で戦争なアニメランキング4位
アルスラーン戦記(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (1088)
5926人が棚に入れました
東西を結ぶ陸路の中心地・エクバターナを王都に掲げ、各地からの人や物資、そして豊かな文化が集まる強国パルス。この国の王太子として生まれた少年・アルスラーンは、幸福のうちに国を引き継ぐはずだった。土煙が舞う平原に、パルスの誇る騎馬隊が葬り去られるその日までは……。パルスの豊かな領土を狙って、異教徒の国・ルシタニアが侵攻を開始。初めての直面する本物の戦いに、不安を隠しきれない"気弱な"王太子・アルスラーン。彼の不安が的中したかのように、戦場には不穏な空気が渦巻き始める。敵の策略にはまり、これまでにない脅威を感じるパルス軍と、混乱する戦況に翻弄されるアルスラーンの父王であるアンドラゴラス三世……。駆けつけた「戦士の中の戦士」の異名を持つ騎士・ダリューンとともに、次々と襲いかかる敵、そして過酷な運命へと立ち向かうアルスラーン。運命という名の嵐が吹き荒れるなか、彼は信頼できる仲間たちとともに"王太子"として最初の一歩を踏み出す!

声優・キャラクター
小林裕介、細谷佳正、浪川大輔、花江夏樹、KENN、坂本真綾、梶裕貴、菅生隆之、田中敦子、津田英三、大川透、安元洋貴、三宅健太、小西克幸、桜井敏治、子安武人、斎藤志郎
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

王道のお手本

<全25話観終えて>
全話通していつも地に足が着いた脚本で、
偉人伝の王道の、「王となる道程」が
ブレずにしっかりと描かれてましたね。
ラストシーンのオーケストラも雄大で素晴らしかった。

特に不満や中弛みを感じることもなく、
1話から最終25話まで童心に返って楽しめました。

大河ドラマのような展開だったと思います。
フィクションにありがちな刺激的な急展開などあまりなく、
ゆっくりと詰将棋を楽しむような感覚が心地好かったし、
あたかも実話を基にした伝記のようなリアリティを感じられた。

時折、ナルサスの絵画ネタとか、
ギーヴとファランギース、エラムとアルフリードとの絡みなど
真面目な戦記物なのに、クスッと笑えるシーンを
さりげなく挿入するセンスもいい感じ。

また、最初から最後まで素直に楽しめたのは、
原作やOVAにはノータッチで、
白紙の状態のまま完走したためかもしれません。


★最終話:第二十五章「汗血公路」感想
{netabare}
明らかな続編を前提とした構成。
いわゆる俺戦エンド。
でも制作の、続編に対するやる気と前向きさが伝わる
いい締めくくりでした。

2クール最後でも王都奪還までいきそうもないのは、
毎回の丁寧な話の運び具合から大方の察しがついていたので、
これはこれであり。

最終話なのに、ひとつの戦いの事後処理をひたすら丁寧に描いてました。

結果、王子の魅力がしっかり伝わった点を評価したい。

<玉座にはそれ自身の意志はない>
25話で一番印象的だったファランギースとエトワールの会話。

ファランギースが劇中、
アルスラーン王子の魅力を端的に表現してくれました。
坂本真綾さんの含蓄ある演技も素晴らしかった。

長台詞ですのでほんの一部だけ抜粋します。
エトワールは、アルスラーンについてファランギースに問う。

エトワール
「なぜ皆、あのような青二才の王太子に忠実に仕えておるのだ?」

ファランギース
「(前略)王太子殿下はいつも努力しておられる。
そのことが、仕える者の目には明らかなだけなのだ。」

この作品が好きになれたのも、ファランギースと同じ観点で
アルスラーンに惚れこめたからだったので、
このシーンはかなりグッときました。

学問、武芸、あらゆる精進努力怠らず、進歩すること、
これこそが聖人君子の基本中の基本。

夕刻の、川の辺のシチュエーションも象徴的。
淀みなき川の流れこそアルスラーンに相応しい
というメッセージともとれる。
流動なくば腐ってしまう水の如く、
指導者たる者、努力怠り成長が止まると、
欲にまみれて道を誤るのは世の常ということでしょう。

<エトワールの、不器用だけど健気な魅力が最終話で開花>
そして、1話から始まったアルスラーンと彼女の因縁も、
最終話で相応の決着があり、
この後も、さらなるドラマが生れそうな展開が好い。

続編があれば、ツンデレ展開まで期待できそうな雰囲気でした。
戦乱殺伐した中で咲く一輪の恋バナになるならなるで
それもあり、と微笑ましかった。

エトワールは、コミカライズ版とアニメ版の設定と、
小説原作版の設定がかなり違うようようですが、
とても愛すべきキャラでした。
彼女もこの戦乱を最後までぜひ生き延びて欲しいな。

そして一番気になったこと。
時折登場した、エルメスの背後の控える黒魔術系の魔法使い?の存在、
最後まで全く正体不明のままでしたので、続編は必ずあると信じたい。
{/netabare}

ヒルメスの闇はどこまでも深い。
アルスラーンたちは、その闇を討ち砕き、
王都を奪還し、奴隷制度を廃し、
希望に溢れる王政を実現することができるのか。

続編が生れることを切に願います。

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以下は、初投稿時のレビューです。(2015/08/10)
ネタバレがあるわけではないですが、長いのでタグで閉じます。
{netabare}
2015年の8月現在、放映中のTVアニメは10本以上視聴中ですが、
ワクワクして非常に次回が待ち遠しい作品は、これとGATEの2つのみ。

自分は基本的に、アニメ、ドラマ、映画は鑑賞する前に
監督や脚本家をチェックした上で作品を選びます。
どんなに原作が素晴らしくとも、
自分に合わない制作の映像作品はがっかりすることが多いので。

全366話もあった「BLEACH」で
監督を一貫して務めあげた阿部記之さんと
シリーズ構成を上江洲誠さん担当の今作。

開幕当初よりOVAも原作も知らずとも期待値大でした。

特に上江洲さんは、個人的に大好きなクリエイター。
放映済みの18話中、9話分の脚本も上江洲さんが自ら執筆されてます。

阿部監督、「BLEACH」は一部しか観ていませんし
「幽☆遊☆白書」(全112話)や「GTO」(全43話)など
他の阿部監督作に触れる機会もなく今迄、全くのノーマークでしたが、
今作の安定した面白さに大きく貢献してるのは間違いなさそうです。
ベテランの匠の味わいがあり流石。
4クール以上の作品を数多く務め上げた実績は伊達じゃない。
長丁場でもダレさせないコツをよくご存知な印象。
派手さはなくても、一本一本のまとめ方と話の盛り上げ方に
監督としてのセンスの良さを感じます。

18話まで視聴済みの現在、
期待を裏切らない面白さで右肩上がりが止まりません。

奇を衒うこともなき王道ストレートな偉人伝に素直に感服してます。

キャラ描写も丁寧。
状況変化に応じての裏切り、恭順、忠誠など
人の心の移り変わりもリアル。
敵役のヒルメスでさえも、回を追うごとに憎めなくなる。
主人公の王としての成長の描き方も上手い!

声優のキャスティングも絶妙。
特に、坂本真綾さん演じるファランギースと
浪川大輔さん演じるナルサスが大好きです。

荒川弘さんの作画に準拠したキャラデザも好みですし、
作画も全体的にレベル高いと思います。
カーペットなどの調度品。
職人芸を感じられる柱の色使い。
異国情緒たっぷりです。
城壁のウエザリングなども写実感あり。
空模様の描き方など、自然描写も丁寧。
この作品の世界に素直に入っていきやすい。

BGMもオーケストラの壮大さを上手く活用してて好き。

肝心の原作小説が未完ということで、どういった結末を迎えるのか。

期待と不安の両方の気持ちを抱きつつ最後まで見届けるつもりです。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

世界観チグハグ&シナリオ散漫な残念作2

これも、シナリオ等そこそこ頑張っているものの、世界観の不統一さが次第に目についてきて視聴意欲が削がれてしまった残念作。
作中の用語から、イスラム化する以前の古代ペルシャ・中央アジア・北部インド(現パキスタン)風の世界を舞台とする作品として構想されていることは明らかだけど、第9章「仮面の下」に至って唐突に{netabare}魔術の存在する世界{/netabare}と判明するなど、いろいろとチグハグ。
シナリオも最後まで焦点が定まらず、続編が制作されているけれど続けて見たいという気持ちがあまり起きない作品となりました。
原作者・田中芳樹氏のもう一つの代表作『銀河英雄伝説』の方は、長大すぎる点はマイナスながら作品内容自体は高く評価していただけに、残念でした。


◆制作情報
{netabare}
原作         田中芳樹(原作小説)、荒川弘(コミカライズ版)
監督         阿部記之
シリーズ構成     上江洲誠
キャラクターデザイン 小木曽伸吾、田澤湖、渡邊和夫
音楽         岩代太郎
アニメーション制作  ライデンフィルム、サンジゲン(CG制作){/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


================ アルスラーン戦記 (2015年4-9月) =================

 - - - OP「僕の言葉ではない これは僕達の言葉」、ED「ラピスラズリ」 - - -
{netabare}
第1章 エクバターナの栄華 ☆ パルス暦317年、ルシタニア人捕虜と王子の出遭い、奴隷制度と狂信的宗教国家
第2章 十四歳、初陣 ★ パルス暦320年秋、アトロパテネ平原の戦(対ルシタニア軍)、大敗北
第3章 黒衣の騎士 ☆ 続き、ダリューン奮戦・王子逃亡、パルス軍壊滅・バフリーズ敗死(銀仮面卿)
第4章 厭世の軍師 ☆ 元書記官・隠者ナルサス卿、宮廷画家登用の約束
第5章 王都炎上~前編~ ★ ナルサスの用兵論、王都エクバタナ攻防戦、奴隷解放の扇動 
第6章 王都炎上~後編~ ★ 続き、奴隷叛乱、パルス暦320年12月王都陥落
第7章 美女たちと野獣たち ☆ タハミーネ王妃、ミスラ神殿女神官ファランギース
第8章 裏切りの英雄 ★ カーラーン追求戦、弔いの歌、正統の王ヒルメス
第9章 仮面の下 ☆ 王都潜入、ルシタニア国王イノケンティス7世、王子とエトワールの再会、銀仮面卿vs.ダリューン
第10章 カシャーン城塞の主 ★ カシャーン城主ホディールの思惑、討伐、奴隷解放と思惑違い
第11章 ペシャワールへの道 ★大司祭ボダーン直属・聖騎士団、ザンデvs.ダリューン
第12章 騎士の忠義 ☆ ゾット族長の娘アルフリード、銀仮面卿vs.ナルサス
第13章 王子二人 ★ 東方辺境ペシャワール城塞到着、鉄仮面卿vs.王子、守将バフマン死亡、シンドゥラ国軍侵攻{/netabare}

 - - - - - - - - - - - OP「渦と渦」、ED「One Light」 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第14章 異国の王子 ★ 対ラジェンドラ第二王子軍戦、同盟締結、シンドゥラ侵攻開始
第15章 シンドゥラの黒豹 ★ パルス暦321年、ジャスワント助命、クジャラート城塞攻略
第16章 落日悲歌 ☆ 対ガーディビー第一王子戦(戦象部隊)
第17章 神前決闘 ☆ ダリューン卿vs.戦士バハーデゥル、シンドゥラ次期国王決定
第18章 ふたたび河をこえて × 国王交替、ラジェンドラの姦計失敗、3年間の不可侵条約
第19章 冬の終り ☆ ザーブル城攻略戦(銀仮面卿/万騎長サーム)、万騎長クバート、王太子アルスラーンの布告(ルシタニア追討令・奴隷制度廃止令)
第20章 騎士の素顔 ☆ 帰参者の思惑と不満、エトワールと王子の城内の再会、王子の決意
第21章 別れの詩 ☆ ギーヴ離脱、エクバタナ奪還作戦開始
第22章 出撃前夜 ☆ 続き
第23章 聖マヌエル城の攻防 ★ ルシタニア拠点聖マヌエル城、ザンドvs.ダリューン、エトワールの王子襲撃
第24章 決戦 ★ 続き、ダリューンvs.銀仮面、落城、投身者、バルカシオン伯爵自害 
第25章 汗血公路 ☆ 銀仮面とルシタニア王弟の盟約、エステル帰参、王太子軍王都へ ※挿入歌「天空に舞う鳥よ」{/netabare}
---------------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)10、☆(並回)13、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.6

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16
ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

美しいよ・・・ホント美しい・・・

原作未読。
私は田中さん原作アニメ銀英伝、タイタニアも視聴しておりそれなりに好きな方です(原作は一切読んでませんが・・・)。銀英伝もアル戦記も綺麗すぎるんですよね、主人公が・・・。言い方悪いけど人間臭い汚い部分がまるでない。聖人君主(いや英雄だから美化は当然)過ぎるというか・・・(まぁ、多少あるけどね)。例えば中国の英雄とか欺瞞に塗れて平気で他人を貶めたりかつての家臣を殺したり人間臭さがプンプンするんだよな、確かに子供の頃は完全無欠のヒーローに憧れるけど大人になるとそんな奴逆に信用できん(笑)。それから私が田中作品で一番嫌いなのがナレーションで「後に〇〇会戦と呼ばれ〇〇の圧倒的勝利に導いたのであった」的な最初に結果言っちゃうパターン(全部ではないが・・・)。銀英伝もそうだけどハラハラドキドキが全くないんだよね。どうせうまくいくんでしょ?はいはいって見てしまう。この荒川版はどこまで原作に忠実なのかわかりませんが合戦とかキャラの登場や行動が???な部分が結構あります。ずっと違和感を感じてました(演出や脚本が下手なだけか?)。相手が都合よく罠にかかるのは田中さんの作品では常道ですが(笑)それとは違った変な所が散見されるんですよね。 {netabare}例えば人質に取られた場合一緒に走って逃げるなんてありえない(笑)。攻め込んできた反乱分子の王子側と手を結ぶ(現時点での正当側への交渉材料にするのが妥当)、信頼されてない王子が現王の前で突如乱心して下知した位で多くの兵が王子側につくわけがない、いわば国同士の盟約を簡単に破ってきた相手をあっさり許す(美徳とするにはあまりに軽率。自軍の軍規が乱れる元)。自領で作戦を立てる祭に地形はくまなく調べているはずなのにいきなり本陣に来る(こんな所に抜け道が的な台詞があったように思う。あるキャラがつけられたのかもしれないがそのキャラの方が後から出てくる)、城壁内側すぐ横の抜け穴がそのまま塞がれていない、総大将が乱戦必死の場内にほぼ先方で突入し、身辺警護もなしに城内をうろつく(危なくなると間一髪味方が助ける・・・この間一髪は結構あるんだよなぁ笑)等・・・。あとで後述しますが古い松竹映画版はこの辺うまくできてます(違和感が少ない)。{/netabare}
評価にね演出、脚本を追加した方がいいんじゃないかなぁ。前から言ってるけど作画と歌と声優さえ良ければ評価上がるんだから。逆にショートは評価できないし・・・。

私のツボ:普通になき先代王の嫡子と名乗って他国の兵借りて正々堂々攻め込んじゃ駄目なの?まぁアルスラーンの立場終了だけど。


劇場版+OVA版視聴済・・・評価3.8
上記の荒川版観てどうも腑に落ちないので昔の観てみました。まぁこちらは尺の関係もあって変更してる所もありますが戦のシーンなんかはこちらの方が納得できますよ。荒川版の説明不足というかそういった所を補完してくれます(普通逆じゃないの?)。 {netabare}例えば隣国の第2王子は何故攻め込んできたか、何故攻め込んできた第2王子と手を組む事にしたか、また戦もこちらの方が鮮やかな勝ち方の印象です。{/netabare}そして何より田中さんといえば主人公のキラキラ感!こっちのアルスラーンの方が断然輝いています!声優さんも往年の方々でこちらはこちらで私は好きですね。まぁ作画はどうにもならないですが私はこちらの方が田中さん作品ぽい気はします(笑)。まぁ荒川版は2期ありますし一応楽しみではあるんですよ。



風塵乱舞視聴済。
これやっぱ演出が悪いのかな?とにかく御都合すぎて笑える。こいつらみんなどこでもドア持ってんじゃないの?どっからでも都合良く現れる。正直バカバカしくなってきた。なんだろうな、とにかくリアリティなさすぎんだよな(戦争とか描いてるくせに)。何でも後付けでアルスラーン万歳だもんな。わからん、古い作品だけどどんだけ綺麗事なんだよって思うわ。こんな綺麗事軍団の行く末が楽しみですね(笑)。
うーん、原作読んでみないと何とも・・・制作会社がヘボな気がするけどね。やり直し(笑)。

追記:たまたま、時間があったので某本屋で荒川版のコミックを少し立ち読みしたんですが・・・これ制作側の構成や演出が稚拙というか端折り方が下手すぎでした。割と話の流れ的に重要な所アニメ端折ってる感じでした。やっぱやり直し(笑)。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

76.4 5 王子で戦争なアニメランキング5位
マギ The Kingdom of magic (2期)(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (911)
5827人が棚に入れました
迷宮ザガンを攻略し、シンドリア王国での宴を満喫するアラジンたち。
そこでアラジンはシンドバッドから、『三人のマギ』について聞かされ、シンドリア王国のマギとしてレーム帝国に行くことを持ちかけられる。
アラジンはその言葉に対し、自分はシンドリアのマギではないと微笑む。

宴の中、アラジンはアリババに、この世界を終わらせないことを誓う。
「……でも、僕はこれからどこに向かって進めばいいんだろう?」

声優・キャラクター
石原夏織、梶裕貴、戸松遥、小野大輔、木村良平、櫻井孝宏、細谷佳正、森久保祥太郎、堀江由衣、大久保瑠美、羽多野渉、杉田智和、藤原啓治、水樹奈々、瀬戸麻沙美、花澤香菜、小野賢章、福山潤、森川智之、松岡禎丞、逢坂良太、井上喜久子、チョー、柿原徹也、日野聡、坂本真綾、阿澄佳奈、高垣彩陽、谷山紀章、宮野真守
ネタバレ

GvwT さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

感想

マギの第2期
迷宮ザガン攻略からお話は始まります

第1話
{netabare}いきなりアラジンがすごいことになってる!?
知らない間に話が進んでるかと思ったわ
前作のラスボス的存在がエロ担当とわね
3人一緒で冒険に行くわけではないのか・・・{/netabare}

第2話
{netabare}紅玉ちゃんは相変わらず可愛いなあ
いい感じに魔法バトルでハジケてたな
てかまだ「旅立ち」しないのかい(゚Д゚)ノ
皆が進む道を決めたってことですね{/netabare}

第3話
{netabare}アリババくんはボッチになってしまうのか・・・
ってΣ(゚Д゚ υ) アリャ
結局同じ船に乗ってるやんけ!
最後に海賊が出たぞおおおお
半分禿げてるぞおおおおwww{/netabare}

第4話
{netabare}白龍くんがとても有能ですた
あの根っこには流石に気づくと思うのだが・・・
マドーラおばさんの目がヤバイ
怖い(´д゚`ll)
モルさんマジかwww
{/netabare}

第5話
{netabare}つまりあれだろ
母の愛は偉大ってことですね
あんな怖い母さんは嫌だけど・・・
白龍うううううううう!!!!!
アラジンの”皆”の中にいなかっただけはあるねww{/netabare}

第6話
{netabare}白龍お兄さん見事な暴走ぶりでした
洗脳がとける前もとけた後もね・・・
むしろ後の方がやばかったwww
まさか盛大にマミるとは思ってもみなかった
モルさんを泣かすなんて許さんぞ白龍ううううううううう!!!!!
{/netabare}

第7話
{netabare}顔芸するモルさんは可愛いですねえ
そして3人は別々の道へ・・・
なんか殺し大好きガキンチョが出てきた((((;゚Д゚))))
何人真っ二つにするのさ
次回からはハリポタですか?
{/netabare}

第8話
{netabare}いつの間にか体育会系も真っ青のスポ根アニメに((((;゚Д゚))))
アラジンとスフィントスの絡みがお約束過ぎて面白い
スフィントスがアリパパの師匠にそっくりだけど・・・
ありがとう、教官のおっぱいには吹いたwww
喜久子教官は実はいい人なんだね
アラジン大成長!!
{/netabare}

第9話
{netabare}今回からアリババ回
やはりお笑い担当だけあって面白いですね
ギャグ多めで観てて楽しいです
アリババくんは意外と強いことが判明!
彼はマゴイをうまく扱えるようになるのか!?{/netabare}

第10話
{netabare}シェヘラザードとかいうロリが出てきた!
ロリが一番偉い国はいい国のはずです
アリババ苦戦するも、圧倒的なタフネスで生き残る!
そしてマゴイが融合して覚醒するオプション付きでした
トトも簡単に落とすし流石です
{/netabare}

第11話
{netabare}アリババお兄ちゃん'sが登場
随分丸くなってるデシ
その後モルさんがcv石田彰と遭遇
cvが石田さんだと信用できないのは私だけ?
そろそろ大きな戦争が起こるとかなんとか
煌帝国に視点を移すと・・・
白龍が完全に闇落ちしてました{/netabare}

第12話
{netabare}母親強すぎいいいいいい!!!
しかも怖いし
白龍味方いねええええ
と思ったらジュダルが手を差し伸べてくれるかも?
これって堕天確定じゃんww
年明けからはアラジンのターンかな〜{/netabare}

第13話
{netabare}アラジンが主席じゃない!?
ティトスとかいう性別曖昧野郎が主席だそうです
そんなティトスとの魔法バトルがいきなり始まりました
かなり激しいバトルだった( ゚Д゚) ス、スゲー!
ティトスの腕にもあれが!!!
ロリのしもべだったのね、、、
{/netabare}

第14話
{netabare}OPがチェンジ!
ティトスくんの移り身が早すぎる〜
しかもなんかキャラが変わってる気がするし
スフェントスくんって回復魔法使い
ドラクエで言うと僧侶か
似合わねええええええwwwwww

5等許可区はマゴイ生産場
そこに住んでる人から無理やりマゴイを奪うための場所だった・・・
そこには今にも命を落としそうな幼女が
許さんぞマグノシュタット( ゚Д゚)ドルァ!!
ジジイなら百歩譲ってもいい、だが未来の明るい幼女の命を奪おうなんてこの俺が絶対許さない!!!{/netabare}

第15話
{netabare}一瞬でやられたティトスくん
どうやらマゴイが足りないご様子
マイヤーズ先生が姉さん!?
そして学長は簡単に許してしまったぞ(・□・;)
何か裏があるのか?

学長の過去から学んでいこうのコーナーが始まりました
まあこれだけのことがあったらこういう考えにたどり着くわな魔導師の魔導師による魔導師のための国
でもこの考えはうまくいかないんだろうなあ{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 8
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

大好きな人たちと笑い合える世界のために、強くなりたい。

マギの2期です。

2期を見る前に1期の視聴は必須です。
1話は何の振り返りもなく始まります。

1期も楽しめましたが、
2期も怒涛の展開でわくわくと楽しめました♪

キリのいいところまで進むために、
だいぶ無理して詰め込んでいる感じもしましたが。笑

2期は全25話です。


● ストーリー
“ダンジョン”と呼ばれる迷宮が突然現れた世界。

ダンジョンを攻略した者には、そのダンジョンの支配者であるジン(魔人)が宿る金属器(きんぞくき)を手に入れることができる。

自分が何者なのかということや世界の謎など、
今までわからなかったことがだんだんわかってきたアラジン(♂)。

アラジンは魔法の勉強をするために、
アリババ(♂)は自分の金属器(きんぞくき)を使いこなすために、
モルジアナ(♀)は故郷に帰るために、

それぞれが新たな目的地への出発を決意する。


1期も面白かったけど、
王道の展開を恐る恐る辿るような少し不安定な印象がありました。

だけど、2期の面白さには安定感がありました。
どんな冒険が待っているのだろう?というわくわくを素直に感じることができました♪

さらに、ジンを宿す金属器や、それを使いこなす金属器使い達がバンバン登場して、バトルも盛り上がる!

強い人たちがどんどん集まってくるわ、戦う相手も強すぎるわで、
途中からちょっとぽかーんとなってしまいましたw

特にラスト2話は展開詰め込み過ぎで、
なんとかギリギリ終わらせましたという感じでしたw

確かにキリのいいところで終わったけれど、
個人的には詰め込まれ過ぎて少し不完全燃焼。

後日談もしくは3期が欲しかったなー。

メインディッシュで終わってしまうより、
最後はデザートでホッとしたかったという感覚です。笑


≪ 並行して進む物語 ≫

7話からは3人がそれぞれの目的地に向かうため、
物語も3つに分かれます。

強大な力を持つ煌(こう)帝国の話も絡んでくるから、
正確には4つぐらいのストーリーが並行して進んでいます。

1つずつでも濃いストーリーになりそうなのに、
ちょっとずつ進めることでいろんな味で飽きずに楽しめる^^

全く交わらないと思うそれぞれの話が、
3人の絆でつながった時、この作品の本領発揮だなあと感じました。

やっぱりこの3人は一緒がいい♪


● キャラクター
これまで登場したキャラ達も安定していますが、
新たなキャラもたくさん♪

たくさん登場するのに、
それぞれにちゃんと魅力があるのがいいね。

今回の私のお気に入りは煌帝国の皇子&皇女たち♪

1期でも登場していた練紅玉(れんこうぎょく)は、
2期になってさらに魅力が増して大好きなキャラに♪

強いし乙女だし純粋だし、
なんて可愛い姫さんだこと^^

登場したものの、君は誰?状態のキャラもいるし、
まだまだ掘り下げてほしいキャラもたくさん。

恋心とアラジンの顔の広さが世界を救うんじゃないかと思うぐらい、アラジンは誰とでも仲間になる天才です♪


● 音楽
【 前半OP「ANNIVERSARY」/ シド 】
【 後半OP「光-HIKARI-」/ ViViD 】

どちらもこの作品と合う前向きな雰囲気の曲です♪

シドの曲とマギは相性いいですね^^

1期同様、曲とアニメーションの合わせ方も好きです。
後半OPのアニメーションはネタバレが多すぎた気がしますがw

最後にはこういう展開になるのねーって、
新しいOP始まった瞬間にわかってしまうのは、どうなのw


【 前半ED「エデン」/ Aqua Timez 】
【 後半ED「With You/With Me」/ 9nine 】

「エデン」は神曲ですね。
今回一番お気に入りなのは、この曲です。

後半EDは、戦いに向かう勇ましさとの相性がよかったです。

本編と一緒にこの曲が流れる展開は盛り上がりました。
テンション上がったー!


● まとめ
内容に関しては大満足です。
私は1期よりも2期の方が好きでした^^

ただ、十分に回収できていない伏線や気になるところも多いのが引っかかるー。
{netabare} モルジアナは何をしていたのか、白竜はどうなっちゃうのか、など。 {/netabare}

まだまだ彼らの冒険が終わる気配がないだけに、
3期がないのが残念(´;ω;`)

それでも十分原作が人気な理由はわかりました。
面白かったです^^

投稿 : 2024/06/01
♥ : 14
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

大陸全土を巻き込む壮大なストーリー&マギの好きなキャラクターランキング

原作は少年サンデー連載は未読
マギ1期視聴済み


「マギ」という作品は作者曰くアラビアンナイトで知られる「千夜一夜物語」を
ベースにした作品だということです。

登場するキャラクターはアラジン、アリババ、シンドバッドは
アラビアンナイトに登場する人物としてとても有名ですね。とにかく魅力的な
キャラクターが勢揃いしています。

1期から続く2期、1期視聴は必須です。

TVアニメ第1期に続くストーリーの第2期は舞台を魔法使いの国
「マグノシュタット」に変えています。

主人公のアラジンが魔法技術の習得と闇の金属器の謎を解明するため
マギという立場を隠し、マグノシュタット魔法学院の生徒として入学します。

同じ頃アリババも修行をしにレーム帝国の闘技場に来ていた。
お互い別々の場所で順調に道を進んで行こうとしていた。

{netabare}
後半に向けて物語はマグノシュタットとレーム帝国の戦争へと移っていきます。
レーム帝国のシェヘラザードの理想は魔法ではなく人の力で国を発展させること
マグノシュタットのモガメットの理想は少数の魔道士たちの力で国を発展させる
こと。この思想の対立ですね。一般的な正論はシェヘラザードでしょうが
結局ティトスを取り戻すという口実を使いマグノシュタットに侵略する戦争を
始めるのはレーム帝国なんですよね。
どちらの思想も間違いとはいえないので、異文化の者との共存の難しさを
考えさせられました。

ここからの展開が凄い。
レーム帝国からはファナリス兵団も出てきてそれに対抗するため、
アラジンが覚醒したり、アリババが登場したり。更にそこに煌帝国も現れる。

結果堕天したモガメットは暗黒点を呼び出し、練玉艶 (れんぎょくえん)が
アルマ・トランのマギと衝撃の事実が発覚する。

金属器使いたちが一斉に集結し、それぞれが魔装化して依り代に向けて
極大魔法の連射。

これだけの金属器使いたちの総力戦は圧巻です。絶望的な力を持つ依り代に
対し争ってた皆が力を合わせて立ち向かう。

依り代を破壊しようとするが、しかし全く通じない。この絶対絶命の中
駆けつけたのはシンドバッド率いる七海連合。


もうこの男に持っていかれました!七海の覇王登場!
この世界が生んだ 奇跡!!「第一級特異点」シンドバッド!
シンドバッドの「バララークサイカ」巨大な落雷が依り代へ

七海連合の凄まじい力に絶対絶命のピンチを回避することに成功しました。

出番が少なかったモルジアナも到着。アリババを助ける。
またモルジアナにお姫さま抱っこされています。

ただ、金属器使いたちが集結する中、1人だけ戦いに来なかった白龍。
暗黒面に堕ちたのでしょうこの後の展開が気になります。


アラジンとアリババとモルジアナの3人が揃い3人の拳タッチ!
それぞれ自信に満ちた表情ですね。


シェヘラザードが次のマギを自分では無く、ティトスを迷わず指名
したのが素敵でした。また生まれて来れて良かった。
{/netabare}

原作が進んでからまた3期という形で彼らに会えますように。終


●ランキング
マギの魅力的なキャラがこれだけ勢揃いしたので気になる世間のランキングを
いくつかまとめて集計してみました。

【キャラクター人気ランキング】
1 位
アリババ・サルージャ

2 位
ジャーファル

3 位
シンドバッド

4 位
ジュダル

5 位
モルジアナ

6 位
練紅覇

7 位
アラジン

8 位
ティトス・アレキウス

9 位
練紅玉

10 位
練白龍

アリババさんすごい人気なんですねジュダルちゃんの人気は嬉しいです。

【これは私の好きなキャラクターランキング】
後であにこれbest10に。。
1 位
練紅覇

2 位
シンドバッド

3 位
ジュダル

4 位
練紅玉

5 位
練紅炎

6 位
モルジアナ

7 位
アラジン

8 位
ティトス・アレキウス

9 位
アラジン

10 位
アリババ・サルージャ

魅力的なキャラクターが本当に多いです。ジュダルちゃんはアクセラレータ系で
気に入っています。練紅覇は迷いなく1位です。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 24

83.9 6 王子で戦争なアニメランキング6位
オーバーロードⅢ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (826)
4410人が棚に入れました
TVアニメ第1期が2015年7月~9月に放送された第1期が「最凶ダークファンタジー」の名にふさわしい圧倒的なスケール感と、クオリティの高い映像に多くのファンを魅了、2017年には劇場版総集編(前編・後編)が公開。TVアニメ第2期「オーバーロードII」が2018年1月~4月にかけて放送された。「オーバーロードIII」は7月より放送開始。

声優・キャラクター
日野聡、原由実、上坂すみれ、加藤英美里、内山夕実、加藤将之、三宅健太、千葉繁、東山奈央、五十嵐裕美、小松未可子、沼倉愛美、瀬戸麻沙美、佐倉綾音、真堂圭、東地宏樹、楠見尚己、雨宮天、石井康嗣、安野希世乃、逢坂良太、白熊寛嗣、遊佐浩二、小清水亜美、斉藤貴美子、花守ゆみり、石上静香、富田美憂、嶋村侑、櫻井孝宏、土師孝也
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

児戯

1期2期視聴済み。
1期は確かに面白かったんだけど、2期3期とシリーズ続くごとにあれ?あれれ?と思う方向に。

7話まで{netabare}
なんで自分を偽って虚勢を張り続けなければならないんだろう。
部下を失望させる行動をして「コイツ大したことねーな」って思われたら愛想尽かされるとか寝首掻かれるとか…そういった危険性、無さそうじゃね?
1期の頃はまだ「この世界どうなってんだ、守護者ってどんなんだ」ってのが分かってなかったので慎重だったのは分かるし、「ひょっとして裏切られた?」ってことがヒヤヒヤのワクワクに繋がってたんだが…。
一応二期のくっそツマランかったリザードマン編も、この世界の住人はナザリックの住人も含め、設定された通りのことを繰り返すだけのNPCなのか、自分で考え学習して成長(変化)する自我があるのかどうか(コキュートス含め)測ったってことなんだろうと好意的解釈してましたが…。
もうなんか奇声発しながら全裸で逆立ちしてエロ本読んでても「さすがです」って言われそうじゃん?
変化=関係が変わる、褒め称えてくれなくなる可能性もあるってことね。
で、変化することが分かって相変わらず王様然とした演技を貫いてるって話だと思うのだが、頭の中に「殺せ、殺せ」と語りかけてくるシーンがあるでもなく、それでいて「デミウルゴスの立案したことだしぃ」と言い訳がましいのは何なんだろう。
演技してる(本来の自分を隠してる)ってのは裏を返せば守護者のことは誰一人信用してないってことで、誰にも心を開いてないってことで。
だからこそギルメン探しに躍起だし、それの面影を残す守護者が大事ってのも分かるんだが…分かるんだが、あんま躍起にも見えないし腫れ物触る扱いだし…。
2話のデミウルゴスとの会話見てても「え、どゆこと?」って素直に聞けばいいんじゃ?と思ってしまったり。
腹の探り合いってほど知的な展開でもないし…「ヤベっ、悟られちゃったかも?→いや、大丈夫だ、ふう」みたいなハラハラ無いし。

ってかこれ、なーんかペリーロダンシリーズと被るんだよね、自分は20巻くらいで脱落したけどさ。
終わらせる気が無いっていうか、主人公不在で1巻使うのなんて当たり前的なノリ。
そんなのアニメでやられても困っちゃうんだけど…あれ、また脱線するのか?
畳む気が無い風呂敷はいくら広げられても「壮大な構想だ」なんてことは思えなくてのう。{/netabare}

8話
あーあ、やっちゃったねぇ。
言いたいことが頭の中であれこれと混ざり合って上手く表現できない。
とりあえず頑張って書いてみる、辛口注意。{netabare}
いきなりだけど、喫煙で例えると…
マナーを守って慎ましく喫煙所で吸ってる人が居るその一方で、歩き煙草やポイ捨てしてる人が居て、それを咎めようと喫煙所に居る人を非難しても困るワケで。
また喫煙所の存在知らずに歩き煙草やポイ捨てしてた人間が「喫煙者叩きウゼー」と言っても全く説得力無いワケで。
そして早い段階から「ここは喫煙所です、ダメな方はお引き取り下さい」と明言してたのならまだしも、途中からいきなり「ここ喫煙所だよ?知らなかったの?」みたいな真似をするのも止めてくれよと。

虐殺やリュナ好きな人間はそれがマトモな嗜好じゃないってのは自覚してるので、陰でひっそりこそこそやってる。
オモテで発表する場合は早い段階から「これはそういう作品です」と明かして「そういうのが苦手な人」に警告しとくのが良識ってもんでしょう。
それを騙し討ちするみたいに途中から披露して「これに耐性のない奴は今までそういうのに触れたことのないキッズ」みたいに振舞われるのは非常に腹立たしい。
“ハッピーシュガーライフ”で常時ニヤニヤしたり“殺戮の天使”で「死亡シーン集にしたほうが面白いんじゃね?」って言ってる自分がそっちに耐性無いワケないじゃん。
“ヲタクに恋は難しい”の感想でもちょっと触れたけど、コアな趣味になればなるほど(そうであるほど少数になるし)「そうでない人」への配慮は気にするもので、「それはコアな趣味だ」と自覚してない人間ほど迷惑なものはない。
たまにカン違いして「好きなんだったら人目を憚ることなく堂々としてればいいじゃない」みたいなことをさも当然のように振り回す人が居るけど、それは違いますよ、と。
そういう人は一生“キノ”でも読んでろ。

「ワーカーは不法侵入した悪人だから殺されて当然」みたいな意見どこかで見たんですが、これは同じ週に“バナナフッシュ”で{netabare}ショーターが見世物的に殺される回をやりまして。
「ショーターはチンピラで悪人だから殺されて当然!」「アッシュをまだ生かしてるゴルツィネはなんて慈悲深いんだ」って言ってるのと大差ないなぁ、と思ってしまったり。{/netabare}{/netabare}

9話{netabare}
タカ派のデミウルゴス、ハト派のアインズで、ナザリック運営を自分の目指す方向へ誘導すべく腹の探り合いをするって話ならまだしも、アインズもすっかりタカ派になって、デミウルゴスを従えてる気になって逆にコントロールされてるだけにしか見えない。
もうずっと「そうそう、そういうことを言いたかったんだ」と合わせてばかりですっかり操り人形状態。
お前イエスマンかよ、ってかこういうのを「担がれてる」って言うんだが…しかもノリノリと来たもんだ。
接待受けていい気分になって保証人にサインしちゃうみたいな…それで後悔する展開にはならず、全て上手く行くってのが約束されてるのがこれまた…。
ちっとは(守護者とは反する方向で)自分の意志を貫くシーンがあれば良いのだが。{/netabare}

最終回まで見た感想{netabare}
ああこりゃアカンやつだ。
他の作品の感想でも書いた気がするけど、中井正弘のブラックワイドショーって見たことないかな?
まぁ多くは語らん。
それプラス自作自演、しかも大成功だけ。
これまた古くて恐縮だけど、スパイ大作戦なり…ずっと経ってAチームでもいいか、当初立案した計画はまず破綻する、そして「この計画ではダメだ」って知った後でキャラたちの機転でどう切り抜けて解決するかってのが見所のワケだけど、この作品は当初の計画がただ成功するだけ。
そして作戦はいつも自作自演、ワンパターン。
ワンパターンと言うとどうせ水戸黄門を例に出す人が現れるんだろうけど、あれは「(300年続いたことで証明されてる)江戸幕府は正しい」って前提の下ご正道を正す内容(“ご正道”そのものに疑問を投げかける展開は無い)ですんで、果たしてナザリックは正しいのかどうか不明なこの作品に当てはまるかは疑問。
ナザリックが正しいことを前提で見るのが正解なんだろうけど、それじゃあ物足りない。
ってかローダンですら月からゴビ砂漠に不時着してすぐに宣戦布告したハズだが…。

ってかよく分かった、よーーーく分かった。
何話だったっけ「舌戦」ってサブタイの回、舌戦と言いつつ全然そうでなかったのはもとより、そもそもお前一方的に表情読まれる心配ないじゃん。
ガイコツだからって設定に保護してもらい、更に感情の起伏も防いでくれる安全弁付き。
じゃあ「こっちの真意誰も理解してくれない」ってことで苦労するかといえばそんなことは無く、部下は勝手に斟酌してくれるし、それこそ何かあったら「だって部下が言い出したことだもん」で済む責任の所在を自分に向かせない鉄壁ガード。
こんなに有利な状況を提供してもらって「舌戦」って、何の冗談だ?
ここまで…ここまで介護してもらえないと不安で見てられないってか。
なろうの深淵を覗き込んだ気分、リスク(の可能性)が無いのはほんとツマラン。
要はこれ、相手の目を見て話せないカスが人と向き合うことからひたすら逃げ続け、自分だけの箱庭を作って一人で人形遊びしてるだけにしか見えない。
精神が魔物に侵食される云々?…うん、分かる。
けどそれってR-TYPE知ってると生っちょろくてのう。
ってかさ、だったらギルメンに再会したけど本人には理解不能のまま攻撃されるとかやってくれよと、「見覚えのある場所、見覚えのある仲間達、 だけど…なぜ?」や 「気がつくと私はアンデッドになっていた、それでも私はナザリックに帰りたかった、だけどナザリックの人々はこちらに銃を向ける」をやってくれよと。
そこまでやってようやく「魔物に侵食されてる」って話として成立するもんだと思うかなぁ。
「自分が怪獣になったつもりで積み木やミニカーで築かれた町(時にはそれの設定あれこれ考える)を破壊する遊び」ってのは、そりゃガキの頃やったけどさぁ、そんなんいい年して見させられても…。

追記
これは“妹さえいれば~”の方で書こうと思ったけど文句ばかりになったのでお蔵入りさせた話だけど──
作者はTRPG知ってるみたいだけど、なんか勘違いしてるっぽい。
極端な話、TRPGの醍醐味って番外戦術でして。
そりゃそうでしょう、わざわざ4・5人集まって、コンペでもなけりゃメンバーは気の知れた間柄で、顔つき合わせてやるゲームだぞい?
顔も名前も知らん匿名のヤツ相手にやるのとはワケが違う。
GMやプレーヤーの表情やクセを読み取ったり、目配せしたり、これまた極端だけどケンカっ早い人は気に食わない展開では机蹴飛ばす。
または「あ、コイツこんな側面あるんだ」ってのを発見できたり。
(ここら辺の「リアルファイトに発展」は“ハイスコアガール”がよく描けてる、本当に「当時」そこに身を置いてたんだなーってのが分かる)

そんな中こんな鉄壁ガード…GM知らん奴で終始覆面被りっぱなし・読み上げソフトで声の抑揚もナシなんて真似されたら、ツマランって。
“妹さえ”の作者もそうだけど「一人でやっただけなんじゃねーの?」ってのを凄い感じる。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

『アインズ様!もう我慢しなくても良いですよね!?』

2018.07.16
一見様お断りアニメ。必ず前2作(オーバーロード・オーバーロードⅡ)は見ておきましょう。

さ~て今回のオーバーロードは…
「ど~も~。ルプスレギナ・ベータっす。アインズ様の命令でカルネ村にいるっスよ~。でも正直言うと少し退屈っす。ゲヘナで呼ばれた時は暴れられるかな~と思ったっすけど、ちょっと物足りなかったっす。 ホウレンソウ?ん~~肉の方が好きっすね~。えっ違う?うへあぁ~(反省してない)。
では、今回のオーバーロードは・・・

●攻防、カルネ村!

●ナザリックに侵入者?

●陥落?リ・エスティーゼ王国!?

の予想っす。 それでは、いくっすよ~。じゃーん、けーん、ぽん!!うへあぁ~(反省してない)。」

{netabare}
マッチポンプな作戦『ゲヘナ』も終わり、一息ついたナザリックの面々。普段見れない日常回で楽しかった第一話。
・アインズ様、スライム風呂で上機嫌。骨の体を洗ってたのは三助の「三吉君」?
・やっと出てきた一般メイドの『シクスス・フォアイル・リュミエール』。人間のように見えて実はホムンクルス(人造人間)。{netabare}全員大食漢なのは種族ペナルティーらしいです(人間との差別化?)。{/netabare}一般メイドにとって「プレアデス」は憧れみたいですね。(戦闘力が高い上に、アインズ様の傍に殆ど仕えていられるし) 特にシズは黄色い声が出る程人気があるみたい?
・シズ・デルタは小動物好き? ヌイグルミのような容貌のせいで連れまわされる執事のエクレアが気の毒です(笑)
・サキュバス(淫魔)なのに、実は〇らかな〇〇(処〇)のアルベド(笑) 一方シャルティの方は・・・(笑)
・闘技場で戦闘訓練中のデスナイトとハムスケ。「その調子ですハムスケさん!」ザリュースに続きゼンベルの復活がちょっと嬉しい!
・OPには出なかったけどチョイ出演だったデミウルゴス配下の実験助手・プルチネッラ。イタリアの伝統風刺劇に出てくる道化師がモデルらしいですね。皆の幸せを願う腐れ外道と言われてるようで「幸福」の為に「不幸(犠牲)」が絶対必要というのが信条みたいです。
・アインズ様警護で不可視のボディーガード八肢刀の暗殺蟲(エイトエッジ・アサシン)。数体掛かりでもアルベドの欲情暴走は止められなかった。(笑)

まだまだナザリックの未登場キャラはいますが、OPで0.数秒だけ出た
・アインズ様も目を背ける醜悪な容貌の拷問官『ニューロニスト・ペインキル』。(アルベド&シャルティア並みに『アインズ様LOVE』のオネエ)
・Ⅱで名前は出てましたが、風貌が放送出来るか心配な第二階層「黒棺(ブラック・カプセル)」の領域守護者『恐怖公』(OPでは後ろ姿)。Ⅱのゲヘナ作戦時、(回復魔法で元に戻ったけど)八本指の女幹部・ヒルマがマーレの杖で足をへし折られたあと、恐怖公の眷属たち(ゴ〇ブ〇)に腸(はらわた)を食われる拷問を受けましたね。
それぞれどんな立ち回りをするのか期待です。
{/netabare}

OPの顔見せではMITH&ROIDの「VORACITY」の曲と共に、お馴染みアインズ様と各階層守護者たち。戦闘メイド・プレアデスもセバスが抜けユリ・アルファがリーダー代行。末妹のオーレオール・オメガ(ナザリックの転移門「桜花聖域」の守護者。未だ詳細不詳)が編入され「プレイ‟ア”デス(七連星)」になりました。

リ・エスティーゼ王国からは
・ラナー王女の若き忠臣・クライム
・シャルティアの「爪切り」ブレイン(笑)
・王にも部下にも信頼厚い義勇の戦士長・ガゼフ。

王家からは、
・貴族の派閥が強い為、威厳が頼りない国王・ランポッサIII世
・初登場、脳筋馬鹿の第一王子・バルブロ
・小太りの小物感があるものの心意を見抜く見識が高い第二王子・ザナック
・人当たりの良さと明るい美貌。ザナック同様、洞察・観察力が高いながらも『深い闇』のあるラナー王女

バハルス帝国からは、
・「鮮血帝」の異名を持つ若き君主・ジルクニフ
・その後に付き従う帝国四騎士、バジウッド、ニンブル、レイナース。(ナザミは見切れてます)

ワーカーチーム、3人のリーダー、
※ワーカー:冒険者くずれのこと。裏&汚れ仕事(殺傷・暗殺など)専門の手練れ。冒険者と違いギルドが無いので情報共有や支援など無いのですがギルドによる規制が無い分、案件によって報酬が高いのかもしれません(ハイリスク・ハイリターン?)。
・チーム「ヘビーマッシャー」のリーダー・グリンガム(フルメタルアーマー)
・チーム「グリーンリーフ」のリーダー・パルパトラ(槍使いのおじいちゃん)
・チーム「天武」のリーダー・エルヤー(傲慢な天才剣士)

カルネ村のエンリがアインズに貰った2つの角笛の内、1つ目を吹いて召喚された19人のゴブリンたち、
隊長格のジュゲム・ジュゲームを筆頭に、
兵士(ソルジャー):カイジャリ、クウネル、パイポ、ゴコウ、ウンライ、他7名
弓兵(アーチャー):シューリンガン、グーリンダイ
僧侶(クレリック):コナー
魔法使い(メイジ):紅一点のダイノ
狼騎士(ライダー):キュウメイ、チョウスケ
(ネーミングの由来は落語の『アレ』から。カルネ村での共生生活は面白そう。)

ナザリックから、
ニューロニスト、恐怖公、ぱ~~~んどらず・あくた~~!

カルネ村から
エンリとンフィーレア
ハムスケ(森の賢王)が抜けてパワーバランスが崩れた森で季節限定の薬草採取中に襲われてるのかな?

ナザリック地下闘技場にいるワーカーチーム「フォーサイト」の面々、
・リーダーのヘッケラン(駈け引き示談が裏目に。アインズ様、激オコ!!)
・クレリックのロバーデイク
・ハーフエルフのイミーナ(胸タイラさん)
・女ウイザードのアルシェ(気の毒な身の上の貴族出身)

大草原を護衛と共に大きな馬車に乗って『ある所』に向かうジルクニフと帝国主席魔法使い・フールーダ。

そして対峙するアインズ様とガゼスの意味するところとは?・・・

待ちに待ってた身としては、かなりワクワクさせられました。(笑)

{netabare}
さあ、いよいよ「ナザリック魔導国」の建国が始まろうとしているのでしょうか?

ンフィーレアはエンリと結婚できるのか?
エンリはもう一つのゴブリン召喚の角笛を吹く事態が来るのか?そしてどんどん高まる『指導者』スキル!

仕込み操作でナザリックに侵入したワーカーチームの運命は?{netabare}(全員『悲惨な結果』になるかもしれません){/netabare}

ジルクニフ王の思うところは?代々帝国に仕えたフールーダは、どう転ぶのか?

バルブロ王子の『愚策』とは?

全ての黒幕「スレイン法国」はどう対処するのだろうか?・・・・
{/netabare}

もう期待で、ウズウズしまくって困ってます(笑)



2018.10.04
いやぁ~~、非常に『残念な仕上がり』となりました!
或る程度覚悟はしてたつもりでしたが後半、物凄い勢いで失速した感じ。
原作シチュエーション削られまくって殆どダイジェスト仕様になり、解説不十分で???な状況。

「ジャンプ」人気作のアニメと違い、原作に追いついてオリジナル要素を止む無く入れるわけでもなく、ストックも細かい設定も結構あるのに尺が決まっているので何処を生かそうか考えている内にかなり「混乱」しているみたいで、早く終わらせようと「やっつけ仕事」感も多々あったように見受けられます。なので所々おかしな作画やカットもありました。(作画監督・作画も2期以上に多めで、統一感バラバラ)大量殺生シーンになると「遠景」や「天空」で誤魔化してばかり・・・

モブのCG使用は2期のアンデッド兵においては無機質で面白く思えたのですが、生物系である{netabare}ゴブリン軍団{/netabare}や、王国・帝国兵団などノッペリ感が漂うゲームムービーみたいでかなり残念。
最大の見せ場である{netabare}「ゴブリン軍団五千の出現&反撃」「カッツェ平野の大虐殺」{/netabare}も予想を大きく下回る出来栄え(コレジャナイッ!)・・・
おかげで1期から楽しく視聴していた方々も見事「デスナイト(アンチ)」に変貌し、様々なWEBコメント欄でみっともない稚拙な暴言を吐き出しまくりでとても悲しく思えました。(´;ω;`)
(WEBで流れてたオバロファンによる解説動画はとても参考になりました。本編を見終わった後に原作と比較した丁寧な説明はとても楽しかったです。)

願わくば『リテイク』して欲しいところですが、そんなことには決してならないだろうなぁ・・・
だいぶ先だろうけど原作ストックが溜まれば、また再開するかなぁ。
この世界の伝承となる「13英雄」「6大神」もまだ明かされてないし。{netabare}{netabare}{netabare}{netabare}{netabare}(モモンガ=鈴木悟より先、600年前を始まりとした過去100年ごとに転移した『ユグドラシル』プレーヤー){/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}{/netabare}

2期中盤でオカシクなり始め、3期でさらにオカシクなったのが本当に残念でなりません。ゲーム(コラボ)や「新作・ぷれぷれぷれあです」は続くらしいですが、イイ感じに盛り上がって欲しいものです。(T_T)

And The Story Goes On?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

本格的に世界征服へ?

原作未読。第1期、第2期は視聴済み。最終話まで視聴。

いよいよ、”ナザリックVS人間”の構図で物語が描かれます。
ナザリック(アインズ様)サイドに肩入れすれば、爽快なんですけど・・・。
人間サイドに肩入れしちゃうと、結構グロい作品かも知れないです。
{netabare}対フォーサイト戦や、対ガセフ戦{/netabare}など、少し心が痛みます。

オーバーロードのもう一つの魅力はコメディパート。
第1話の、アインズ様や守護者たちの日常は、かなり面白かったです。
それ以降も、デミウルゴスに対する、アインズ様の知ったかぶりとか、定番ネタも面白かったです。

第4期を期待して待ちたいと思います。



《以下、各話レビュー的何かです》
{netabare}
【第1話】
OP、EDが、いつもながら、とてもカッコいい。
OxTとMYTH&ROID、OPとEDの担当が1期、2期から入れ替わっている。
こういう変化は、ファンには格別の御褒美ですよね。

ナザリックの日常回。
さりげなく、第2期のおさらい。
さりげなく、新キャラ登場。
このさりげなさが、とても良い。

コメディ回であり、サービス回(?)でもある。
しかし、アインズ様の{netabare}入浴シーン{/netabare}って、需要ありますか?

【第2話】
相変わらずデミウルゴスに振り回されるアインズ様。
思わず声が出るほど、ウケた!

カルネ村編。
恐らく本編とは大きく関わらないであろう、カルネ村の日常が丁寧に描かれる。
第2期のリザードマン編とも通じる、丁寧な作風が嬉しい。

【第3話】
カルネ村編のつづき。
エンリの大変な一日。
そして、恐らく、アインズ様にとっても大変な一日(笑)。

いちいち説明がなくとも、エンリの背後でアインズ様が暗躍している様子がうかがえる。

ルプスレギナ。
エンリに絶妙なアドバイスとしたかと思えば・・・。

【第4話】
はい!ルプスレギナちゃん叱られました(笑)。
「ほうれんそう」は組織の基本ではありますけどね(笑)。

アインズ様はアウラを連れて、巨人と魔蛇のもとへ。
しょせん、ハムスケと同レベル。
結果はおのずと・・・。

【第5話】
巨人の群れがカルネ村を襲撃。
前話との繋がりから、アインズ様の指示を受けた魔蛇が、陰で糸を引いていることは容易に想像が出来る。
ルプスレギナちゃんも無事にテストをクリア。

エンリとネム、ンフィは、アインズ様の招待でナザリックへ招かれる。
甘味に目覚めたエンリが可愛い!

【第6話】
捕らわれのデスナイトから始まる、バハルズ帝國編。
皇帝役は櫻井孝宏さん。
パンドラズ・アクター役の宮野真守さんの時も思ったけど、有名声優さんの贅沢使いは人気作ならでは。

デミウルゴスの提案を受け入れ、アインズ様も動く。
冒険者とは異なる組織。ワーカー。
フォーサイト。
この後の話の中心になるんだろうな。

【第7話】
ワーカーたちがナザリック地下大墳墓に、盗掘目的で忍び込む。
いうまでもなく、これはアインズ様たちの企て。
次々と排除されるワーカー。

恐怖公の声優さんは神谷浩史さん。豪華声優の贅沢使い。これも人気作ならではですね。

ガゼフに匹敵するともいわれる天才剣士・エルヤーがハムスケに一蹴される。
三人のエルフの奴隷に見捨てられた末路は惨めでした。

【第8話】
この回は純粋に面白かったですね。

{netabare}アインズの「仲間」というキーワードからフォーサイトのリーダー・ヘッケランが導き出した答え・・・。
『ナザリック地下大墳墓にいるアインズに宜しく』
一見、間違っていない。
しかし、第1期から視聴している視聴者なら分かりますよね?
{netabare}至高の四十一人のメンバーなら「アインズ」ではなく「モモンガ」と呼ぶ。
守護者なら「アインズ様」と呼ぶ。{/netabare}
仲間の名を語った嘘にアインズ様が激怒するのも無理はない。

クレマンティーヌ戦と同様、はじめは戦士として戦うアインズ様。
理由は、{netabare}恐らくあの首輪{/netabare}?

次にマジックキャスターとしての力を見せつけるアインズ様。
アインズ様が魔力探知阻害の指輪を外した途端、アルシェが嘔吐。

『タッチオブアンデス』
超位階魔法保有者のアインズ様にとっては恐らく下位の魔法。
だけど、フォーサイトの面々には目にしたことのない高位の魔法?

イミーナを庇い犠牲になったヘッケラン。
自らの命と引き換えにアルシェを逃がすよう懇願するロバーデイクとイミーナ。
そこでアインズが導き出した答えは・・・。
{netabare}シャルティアに対して『苦痛なく慈悲深く殺せ』と。
「そこのどこに慈悲があるというのですか!」
『教えてやろう。このナザリックにおいて死は、これ以上の苦痛を与えられないという意味で慈悲である』{/netabare}
ひえ~っ!
まあ、実験材料にされたり、拷問を受けたりetc・・・。
そんなナザリックでは、苦痛の伴わない死は慈悲なのかも知れない(笑)。

アルシェとエントマの{netabare}声優さん{/netabare}が同じ理由がここにあったんですね。

Cパート。ドラゴンとともにアウラとマーレが王宮を襲撃。
まず先に相手に手を出させておいて、それを口実に、後から相手の本陣に乗り込んで、相手を屈服させる。{/netabare}

【第9話】
ジルクニフにとっては恐怖の一日だったでしょうね。
{netabare}居城に乗り込んでこられたら、目の前で大量殺戮。
ナザリックに呼びつけられたら、デスナイトの出迎え。
玉座を間を一望しただけで把握できるであろう、圧倒的な財力と武力。{/netabare}

ジルクニフ一同が帰った後の玉座の間のくだりは、とても面白かった。
アインズ様の心の叫びと守護者たちの過大評価!
これぞオーバーロードの真骨頂!

ラストの演出はとても良かった。
アインズ様の圧倒的な魔力を目の当たりにした{netabare}フールーダの{/netabare}声の上ずり方。
興奮と歓喜が否応なしに伝わってくる。
{netabare}フールーダの方を見向きもせずに前を通り過ぎるジルクニフとそれを見送るフールーダ。{/netabare}
言葉が無くても、お互いに察し合ったことが伝わってくる。


【第10話】
王国と帝国の戦争が近づく。

レエブン公は第2期ぶりですね。

第1王子のおバカぶりが笑える。

【第11話】
エンリ将軍が誕生し、第1王子のおバカな行動が、笑えない事態を巻き起こす回。
そもそも、情報収集に行くだけなのに、{netabare}5000人もの{/netabare}兵士を引き連れて行けばどうなるのか?
情報収集すらまともにできないおバカぶり。

数で押し切ろうとしたら、逆に数で押し込まれて、撤退・・・。
おバカ丸出し・・・。

アインズ様が動揺するさまも面白い回でした。

【第12話】
アインズ様の超位階魔法に王国サイドも帝国サイドも圧倒される回。

ところで、アインズ様が言っていた、『3人いや4人の殺してはいけない人』って誰と誰なんですかね?
{netabare}クライムとガゼフは決定でしょうね。
クライムには、ラナー王女から目立つ鎧を身に着けるように指示がありましたからね。
これは、デミウルゴス辺りからの入れ知恵でしょうね。
大勢の中で間違えて殺されないように、目立つ鎧を身に着けろ、と。
ガセフも、この後アインズ様からスカウトされましたからね。
まず間違いないでしょうね。{/netabare}
残りの2人は、今、戦場にいるのか?いないのか?で意見が分かれちゃうかもしれないですね。
今、戦場にいる場合なら{netabare}国王とレエブン公かな?{/netabare}
今、戦場にいないとすれば、{netabare}ラナー王女とザナック第2王子かな?{/netabare}

【第13話】
{netabare}アインズ様を殺せるほどの武器の存在。{/netabare}
シャルティアの精神支配のくだり以来の重要な話となりそう。

パンドラズ・モモン登場(笑)。
{netabare}『トウッ』って・・・。{/netabare}
思わず{netabare}『お前』{/netabare}って言っちゃった、アルベドが可愛い。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 61

70.8 7 王子で戦争なアニメランキング7位
アルスラーン戦記 風塵乱舞(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (513)
2733人が棚に入れました
聖マヌエル城での戦いから一ヶ月。パルスでは未だ終わりの見えない戦乱が続いていた。ルシタニアの侵攻によって生じたパルス国内の隙を突き、ペシャワール城砦に攻め込む遊牧国家トゥラーンの軍勢。パルスの兵たちは懸命に持ちこたえているものの、圧倒的な数の敵を前に、もはやその命は風前の灯。しかしそのとき、一迅の黒い風が戦場を駆け抜け、トゥラーン兵たちを次々と切り伏せる。続いて響く、涼やかで力強い「ヤシャスィーン!」の声。アルスラーンとその仲間たちが、帰ってきたのだ。

声優・キャラクター
小林裕介、細谷佳正、浪川大輔、花江夏樹、KENN、坂本真綾、沼倉愛美、羽多野渉、内山夕実、梶裕貴、稲田徹、玄田哲章、斉藤壮馬、日野聡、茅野愛衣、櫻井孝宏、津田健次郎

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

まぁ、全8話なので覚悟はしていましたが…

この作品は、アルスラーン戦記の続編に位置する作品です。物語に繋がりがあるので、前期を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

王都エクバターナを奪還するため、着々と力を付けてきたアルスラーン一行…
その破竹の勢いは増すばかりです。

ですが、その一方で不穏な空気の密度と混沌さも増してきたように思います。
牢に閉じ込められているアンドラゴラス…自らを正統なパルス国王であると主張を続ける銀仮面…

力を付けているのはアルスラーンだけではなく、黙って囚われ続けているアンドラゴラスではありません。
この作品ではずっと燻っていたこれらが一気に爆発して動き出す様が描かれています。

きっとそれぞれ自分の本分があるのだと思います。
それでもやはりアルスラーンに肩入れしながら視聴する事しかできませんでした。
優しさ溢れる判断には甘さがあるかもしれない…けれど、それは真っ当に立ち直る機会を与えてくれているから…

今のアルスラーン達には司法がありません。ですが、相手の事を深く考え裁量する姿を目の当たりにすると良い国王になるとしか思えませんし、そんなアルスラーンの人格だからみんながついてくるのだと思います。

アルスラーンの周りには。騎士以外に色んな人がいます。
身分や職業に拘ることなく分け隔て無いのも、彼の魅力に拍車をかけています。
しまいにはとんでも無い人までアルスラーンを訪ねにいくのですが、これは本編でのお楽しみ…
アルスラーンの人となりによるモノなのですが…個人的にはこういう展開は大好物です^^

一方、どうしても解せない事もあります。
物語の中でアルスラーンはアンドラゴラスから勅命を受けるのですが…何故あんな仕打ちの様な勅命を出さなければならなかったのでしょう…
エクバタール奪還に向け、アルスラーンの貢献度は決して小さくはありません。
それなのに…
その真意は今回も結局分からず終いでした。

王族の内紛でもめているのは、パルスだけではありません。
もめているのはルシタニアも一緒でした。

でも…人の欲って、何故こうも際限が無いのだろう…
そりゃ「無い」より「有る」方が良いものってたくさんありません。
けれど、ここで実際に争っているのは一般の人より遥かに良い暮らしをしていて、富も権力も十分過ぎるくらい持った人たちばかり…
きっと使え切れないくらいの富と権力を持っているにも関わらず、それでも欲しがってしまうのは何故なんでしょう…
人は富と権力を持てば持つほど卑しくなっていく生き物なんでしょうか…
こんな中だからこそ、アルスラーンの気高さが眩しく見えるのかもしれません。

オープニングテーマは、藍井エイルさんの「翼」
エンディングテーマは、Kalafinaさんの「blaze」
オープニングとエンディングとも平成の歌姫なんて何と贅沢なんでしょう…
もちろん、どちらの曲も文句なしに恰好良いです。
唯一気になるのは藍井エイルさんの体調でしょうか…
調子が良くないとの事でしたが…早く快方に向かう事を祈念しています。

全8話の作品でした。この変則話数を聴いた時から覚悟はしていましたが、
これから物語は最高潮を迎える…の直前で終わってしまうのは、やはり残念でなりません。
三つ巴の真っ向対決…無茶苦茶続きが気になって仕方ないです。
それに個人的にはエトワールの今後が気になります。
続編の制作…楽しみにしています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 21
ネタバレ

lll1 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

なんだこれ

 原作小説、漫画は読んでません。テレビアニメのシーズン1は視聴済みです。
 銀河英雄伝説と同じ作者ということで期待してましたけど、まぁ、面白くないです。

 何からつっこめばいいのか分からないので、ネタバレにならない部分から。
 まず、音楽。本編中に流れるサウンドトラックが残念。盛り上がる場面で流れる曲が同じ。もっとサウンドトラックを充実させてほしかった。次に主題歌。もっと作品の舞台に合わせたOP,ED曲を使うべきだと思う。NHKの大河ドラマでパフュームの曲を使ったらどうなるか・・・最悪でしょう。主題歌を作風に合わせることで、この作品の印象がだいぶ変わると思う。

 声優については、特に言うことないです。

 次に作画。作画は控えめに言っても悪かったと思います。戦闘シーンの迫力のないこと。CGのレベルの低さと相まってとても残念。戦闘シーン以外でも手抜きに感じられるシーンが結構あった。

 登場人物は、現実味が無いです。この作品は楽しい・魅力的・素敵と言ったようなファンタジーの部類ではないと思ってました。あくまでも架空世界での現実・リアルを描くような作品だと。けれど、現実味が感じられない。そのせいか、この世界に全然入り込めない。魅力を感じない。

 ストーリーにも触れたかったけど、何言ってもネタバレになる気がしたので。ふせて書きます
 ↓以下ネタバレ
{netabare}
 ストーリーの都合の良いこと。ダリューン、ナルサスがいればどうとでもなるだろこれ。危険なシーンにおいても、まるで緊迫感がない。
 せっかく、アルスラーンが独りになる展開があったのに結局合流。アルスラーンが独りになってからのストーリーに期待したが、期待外れ。これじゃストーリーに変化がない。

 港町ギランでは、頭の良い設定のシャガードが出てきますが、本当に頭が良いのか疑問。まぁ、ナルサスの策によってアルスラーン側が勝つことは容易に想定できたけど、アルスラーンにも苦戦している様子・シーンなどがほしかった。

 最後に、イノケンティス王が刺されるシーン。このシーンは本当に呆れた。別に笑うシーンでもコメカルなシーンでもないのに、刺されて「痛いのじゃ、痛いのじゃ」。なんでこんなコミカルなセリフにしたんだろうか。意味が分からない。
{/netabare}
最終評価は 3 / 10点です。正直2点です。しかし、最後まで視聴はできたので3点にしました。
 シーズン1の最初の頃の面白さは、どこにいったんだろうか。本当に残念な作品でした。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

3期が来るまでは、観なくてもいいかもね。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
アルスラーン戦記の2期ですが、全8話とかなり短いです。ラストも正直、かなり中途半端に終わっており、「打ち切りじゃないか」と噂されたほど。どうやら、色々な事情により、最初からここで切る予定だったようです。

内容は別につまらなくないんですが、結構、欲求不満になっちゃうので、3期が(あるかは知りませんが)決まってから観るか、原作や漫画で完走する気があるなら観ても良いかなという感じですかね~。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
思ったことは、「やっぱり、戦争モノなら、仲間は男が多いのが普通だよな~」と。

いや、男尊女卑とかじゃなくてね、普通に考えれば、肉弾戦であれば、一部例外を除いては、女性よりは男性の方が強いでしょ。なでしこジャパンですら、男子高校生にボコられるわけですし。

もちろんアニメだから、一部強キャラの女性キャラもいてほしいし、キングダムみたく軍師的な立ち位置ならOKです。が、昨今のなろう系みたく、「冒険者パーティー、主人公以外全員女性」みたいなのは、凄く冷めるんですよね。そんなわけないやん、みたいな。

本作の男率の高さに、逆に新鮮さを覚えてしまいました。

原作は、中学校の時に読んだので完全に記憶にないんでふが、本作の展開で一番残念だったのは、アルスラーンが父王から疎外され、1人旅立たされた時、仲間が皆ついてきたこと。あそこは、ある意味、アルスラーンの自立として、1人の力だけで新たな人間関係を築き、仲間を5万人集め、その後、再集結してほしかった。

あそこで皆ついてきちゃう過保護っぷりにより、イマイチ、アルスラーンに魅力が出ないんだよね。周りのキャラの方が格好よく見えちゃうもんね、主人公よりも。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

69.1 8 王子で戦争なアニメランキング8位
天空のエスカフローネ(TVアニメ動画)

1996年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (275)
1978人が棚に入れました
神崎ひとみは陸上部に所属する占い好きな高校1年生。ある日、憧れの先輩・天野が外国に行ってしまうと知った彼女は、100m走で自己ベストが出せたら自分と付き合って欲しいと天野に告白。ところが、ゴール直前に天から光の柱のが降りると、光の中から竜と甲冑姿の少年が出現し、竜と少年の戦闘に巻き込まれたひとみは、異世界ガイアへと飛ばされてしまう。月と地球を天空に抱くその世界では、人の“想い”が世界を変える力となる。その地で、彼女は自国(ファーネリア)を滅ぼされた若き王、バァンと、彼の乗る人型機械(ガイメレフ)「エスカフローネ」、陰のある騎士アレンたちと共にガイア全土を取り巻く戦いへと巻き込まれていく。

声優・キャラクター
坂本真綾、関智一、三木眞一郎、中田譲治、飯塚雅弓、小杉十郎太、山内雅人
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

思い入れが強すぎて、レビュータイトルが決められない(笑)

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
ロボット×少女漫画×異世界ファンタジーという異色の組み合わせ。(1996年の作品なのに)作画の補助にCGが使われたり、フルオーケストラ(ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団)の音楽を使ったり、声優の「坂本真綾」さんのデビュー作(当時女子高生)など、当時は話題が盛りだくさんだったアニメ。

自分にとっては思い出のアニメ。独特のキャラデザを、よく「鼻が」とか揶揄されますが、そんなのは些事ですよ。(古い)作画が気にならない方は観てほしい♪

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
別にエロじゃないけど、確か当時(小学校中~高学年の時)は23時くらいの放送(再放送?)で、夜にこっそり起きて親に内緒で観てたw 親に内緒で悪いことしてるという妙なスリルで、倍楽しかった気が(笑)

個人的に、ジャンプ原作アニメ版以外では、ほぼ初めてちゃんと観たテレビアニメ。

今考えるとヒロインの「ひとみ」は、ただの嫌な女だが、当時は好きだったな。自分のショートカット好きは、この辺が原因かも(笑) とりあえず、ディランドゥ様の狂いっぷりは一見の価値ありですw 同名の劇場版があるけど、ほぼ別物。ストーリーもキャラ設定も全然違っているので、スピンオフ的な作品になってます。断然、テレビ版の方がオススメです。

あと、主題歌の「約束はいらない」は神曲として有名です。ついでに言うと、筋肉番付の跳び箱飛ぶ前など、結構色んなところで、エスカフローネの挿入歌が使われてますよ(笑)
{/netabare}

【余談~ あなたが好きなのは、「曲」?「歌」? ~】
{netabare}
私は車のHDに1000曲くらい適当にぶちこんで、ランダムに音楽をかけているのですが、先日、「恋するフォーチュンクッキー(AKB48)」と「未来へ(Kiroro)」が連続してかかったんです。その時に思ったこと。

当たり前だけど、「曲」と「歌」って違うものなんだな~、と。

「曲」=「作曲+作詞」で、「歌」=「声+歌い方」と言っても良いかもしれません。「曲」=「物(作品)」、「歌」=「人間」みたいな、まあ、漠然とした区別ですが。

「フォーチュンクッキー」は、AKBの中で唯一好きな「曲」です。でも、よく考えれば、「別にSKEでも乃木坂でも、多分同じくらい好きになってる」と思います。尤も、私が耳が悪いだけで、ファンの方や耳が良い人は聞き分けているんでしょうが。

一方、「Kiroro」の場合、あの透き通るような声を聴いただけで、気持ちが揺れ動くんですよね。多分「未来へ」を違う歌手が歌っていたら、こんなに好きになってなかったと思います。

(ただの「言葉」かもしれませんが、最近の若い子と話をすると、「どの曲が好き?」とは言いますが、「どの歌が好き?」とは言わない気がします。逆に年配の方は、「○○の歌が好きなの」とか言うことがあります。偶然でしょうか?)

私は小説が好きなんですが、例えるならば「曲」は「ストーリーや構成」で、「歌」は「文体や語感」なのでしょう。初めて本を読んだときは当然、「ストーリーや構成」を楽しみます。でも、2回以上に読もうと思えるのは、「文体や語感」が気持ちいい作品です(ウチのゼミの教授曰く、だからミステリーは古典になり得ない)。私が川端康成や芥川龍之介を繰り返し読んでいるのは、ここが理由です。川端の、透明感があって触れば壊れるガラス細工のような繊細な文体。芥川の、(自分自身を含め)世の中の全てを見下したような、軽く酔っ払っているような洒落た文体、それらの醸し出す雰囲気に浸りたくて、(ストーリーなんて全部頭に入っているのに)繰り返し読んでいます。

前置き(驚愕w)が長くなってしまいましたが、この「天空のエスカフローネ」のOP、「約束はいらない」は、正に、大好きな「歌」なんです(自分的アニソンNo.1)。

私は基本的に声優萌えはしないし、ライブにいこうとか一切思わないし、もっと言えば、「できることなら詳しくなりたくない」とすら思っています。声優さん含め、「その作品の一部」として完結してほしいので(志賀直哉が、小説を読むときは作者を見るな、作家の人生を知るな的なこと言ってたらしいですが、そんな感じ)。

でも、「坂本真綾」さんの「声」「歌」は、別格なんです、自分的に。(かなり気持ち悪いですが)多分、小学生だった私は、あの(顔も知らない人の)「声」「歌」に「恋してた」んだと思います(オェ~)w

そんな感覚が今でも若干残ってて、たまに「約束はいらない」を聴くと、親に隠れて、夜にコッソリとエスカフローネを観ていた時の、あのドキドキが蘇ってくるのですよ。

まあ、その後に続けて放送されてた、「トゥナイト2」も観てたから、ただの思春期猿小僧だっただけですけど(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

少女マンガ風ヒロインで《異世界召喚&ロボットもの》

マクロスシリーズで有名な河森正治氏がシリーズ構成を務め、ロボットアニメの雄サンライズが制作した1996年のオリジナル作品です。

始まり方が、恋する乙女(陸上部に所属する高校生少女)を主人公にした、少女マンガによくある《学園&青春もの》風で、初見の方は「あれ?見る作品間違えちゃった?」と戸惑ってしまうかも?ですが、すぐに{netabare}異世界からの召喚者&召喚獣が現れる{/netabare}ので大丈夫です。

そして、間もなく彼女は{netabare}異世界に召喚されて、様々な出遭いと冒険と、そして恋を経験していく{/netabare}のですが・・・

シナリオは、とくに終盤の展開に粗が目立つなど、そこまで面白くはないと思います。
でも、こんな少女マンガ風の(=リリカルな)少女を主人公にした《異世界召喚+ロボット》の組み合わせ作品はちょっと珍しいと思うので、序盤でヒロインに好感を持てた人ならば、まずまず最後まで楽しめるのではないでしょうか。


◆制作情報
{netabare}
原作         矢立肇、河森正治
監督         赤根和樹
シリーズ構成     河森正治
脚本         河森正治、山口亮太、稲荷昭彦、北嶋博明
キャラクターデザイン 結城信輝
メカニカルデザイン  山根公利
音楽         菅野よう子、溝口肇
アニメーション制作  サンライズ{/netabare}

◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 天空のエスカフローネ (1996年4-9月) ============
{netabare}
第1話 運命の告白 ★ バァンと神崎ひとみの出遭い、竜退治、ガイア召喚
第2話 幻の月の少女 ★ ファーネリア王国の新たな王、謎の敵来襲、エスカフローネ装着(バァン)、バルガス戦死
第3話 華麗なる剣士 ☆ アストリアの騎士アレン、ザイバッハ帝国「竜撃隊」指揮者ディランドゥ、アレンvs.バァン
第4話 魔性の美少年 ☆ 竜撃隊来襲、バァンvs.ディランドゥ
第5話 兄弟の刻印 ☆ バァンの兄フォルケン、ひとみの5m幅跳び回
第6話 策謀の都 ☆ アストリア王国の都パラス
第7話 予期せぬ別れ ☆ ひとみ誘拐事件、アレン逃亡
第8話 天使の舞う日 ★ バァンの翼(竜神人)
第9話 羽根の記憶 ★ 翼の秘密(バァンの出生の秘密)、アレン重症
第10話 青き瞳の王子 ☆ フレイド公国到着
第11話 死の予言 ★
第12話 秘密の扉 ☆ ひとみの占い拒絶、ザイバッハ軍フレイド侵攻
第13話 赤い運命 ★ フレイドの秘宝、公王戦死、シド王子降伏
第14話 危険な傷跡 ☆
第15話 失われた楽園 ☆
第16話 導かれし者 ★ 
第17話 この世の果て ☆
第18話 運命の引力 ★ ザイバッハ帝国支配者ドルンカークとの対面
第19話 恋の黄金律作戦 ☆
第20話 偽りの反作用 ☆
第21話 幸運の反作用 ☆
第22話 黒き翼の天使 ★ ファーネリア王都廃墟での兄弟対峙
第23話 嵐の予感 × ※シドの父親が・・・ってこれじゃ戦死した公王が浮かばれないんじゃないの?あと亜人設定がほぼ無意味なシナリオが△
第24話 運命の選択 ★ ひとみ地球帰還、再びガイアへ ※第1話とシナリオが交差する本作随一の注目回だが、ディランドゥの真の姿が・・・は無謀×
第25話 絶対幸運圏 ☆ 運命改変開始、フォルケン死亡
第26話 永遠の想い ☆ ガイア破滅の危機、セレナ意識回復、危機回避、ひとみ&バァンの別れ{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)10、☆(並回)15、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.5

OP 「約束はいらない」
ED 「MYSTIC EYES」


========= エスカフローネ Escaflowne The Movie (2000年6月) ========

全1話 ☆ ※未視聴 ※110分

劇場版主題歌「指輪」

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

nani-kore さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「鼻」で喰わず嫌いしちゃったら、超もったいな~い(T_T);

あの、ピノキオとゆーか、カイジみたいな「鼻」で喰わず嫌いしてまちた。。なんてもったいな~い(T_T);

制作年は、なんと驚きの1996年!!
この位古いアニメとなると、大半は目に痛い崩れた作画が多いのですが、ソコはご安心めされぃ。
キャラデザはさすがに古い(&あの鼻だしw)ものがあるけれど、作画はとてもきれいです。
さすがサンライズの誇りにかけて、醜い作画崩れは許さないのでしょう。。しかしナゼ、あの鼻を許したのか?

「鼻」はともかくとして、総キャラ乙女好み狙いです。
もうちっとリアル放映に近い時期に観てれば、アレ~ンに萌えられたのになぁ、鼻め~3
大丈夫、まだバァンには萌えられました(#^.^#)
天使の羽はピュアなチェリーボーイにピッタリですね♪
萌えとは離れますが、キレっぷりが半端ないディランドゥ様(側近はみな美少年)とか、ワキを固めるキャラクター達も魅力的。
ディランドゥ様の歪んだ表情の百面相、あの病んだ声(声優さん天才!)、登場する度に鼻血吹きそうな笑いがこみあげましたww
主人公のヒトミも、フツーの女子高生っぽさが爽やかで、好感が持てます。
キャラ立ち過ぎる周りに負けないヒロインとして、そのフツーっぽさが、かえって際立つ存在感です。
ヒトミは浮気モン、ビッチなんてご意見もあるけど、ちょっと可愛いフツーの女子高生なんて、あんなモンだと思う。。揺れる乙女心ってヤツ?

キャラだけ見ると乙女向き?って思っちゃいますが、バトルシーンも半端ないです。
サンライズとくればロボット、迫力ありますよ~
戦闘シーンは迫力ありすぎて、乙女には目を逸らしたくなるシーンも。。けっこーリアルにグチャッと潰れます。
完全に乙女向きにしたいのなら、バトルシーンはイイ加減の方が良いのです。
そう考えると、誰をターゲットにしているのか、ものすごく実験的な作品とも言えるでしょう。
それにしても贅沢な実験です。
「鼻」はともかくとして、作画は当時の最高峰ではないでしょうか。

ストーリーは、今初めて観ても感動を覚える素晴らしさです。
美しい背景と音楽が、ファンタジー世界の雰囲気を盛り上げます。
乙女の胸キュンロマンスとコメディ、戦争の悲惨さと狂気、相反するものが絡み合い、天使の羽と光に象徴される収束へと。。
これが約20年前の作品だなんて、信じられないアニメでした。
この実験的作品は、そこそこの商業的成功を生み出しはしたでしょうが、
さらなる進化を遂げた類似品の量産を今日に繋げていない事実からしてみると、業界的には禁じ手というか、実験の失敗に終わったのかもしれません。
ただ、時代を超える唯一の綺羅星的作品となりえたという意味では、「天空のエスカフローネ」の実験は成功をおさめたとも言えるでしょう。。あの「鼻」以外は。。

さて、乙女なら誰でも感涙する素晴らしいラストですが、「納得いか~ん;;」という乙女も多いかと。
私はもう乙女じゃない(だから早く観たかったんだよ、鼻めっ!)から、泣かずに楽しめました。
ここからはご想像ですが、バァンの性格からして、別れたわけじゃないと思います。
国造りで忙しいから、しばらく恋愛を交えたくなかったのと、ヒトミを一旦彼女の世界に返して、数年ゆっくり将来を考えて欲しかったのでは?
バァンのぶきっちょなストイックさと、相手を思いやる優しさから、そう判断するのは自然でしょう。
だから、バァンはヒトミが成人したら、きっと迎えに来るはずです。
その時ヒトミが、どう彼の気持ちに答えるのか、その方が予測不可能ですね♪
だから乙女たち、泣かないで?
夢の王子様はけっして裏切らないのよ、
裏切るのは現実だけなのよ。。

私はディランドゥ様のラストの方が納得いきましぇん~3
キレた殺人狂らしくイッていただきたかったのに、唐突にあーなるとは。。目が点になっちゃったよ(+o+);

長々と語ってしまいましたが、
要は「鼻で喰わず嫌いしちゃったら、超もったいな~い!」でした~!!

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

68.8 9 王子で戦争なアニメランキング9位
スクラップド・プリンセス(TVアニメ動画)

2003年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (271)
1770人が棚に入れました
ラインヴァン王国の王女だったが、マウゼル神より下される預言により“16歳になった時世界を滅ぼす猛毒”と告げられた幼い王女は秘密裏に処分されるはずだった…。
しかし、助けられ15歳にまで成長していた。パシフィカと名付けられた王女は、生存を知った王国軍と教会に狙われることになり、血の繋がらない兄・シャノンと姉・ラクウェルと共にあての無い旅に出る…。

声優・キャラクター
折笠富美子、三木眞一郎、大原さやか、近藤隆、川澄綾子、水島大宙、水橋かおり
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

原作を尊重しながら、アニメ版として完成度も高い

2003年4月~10月放送のTVアニメ。全24話。

実は原作もアニメもリアルタイム組だったりします。
ストーリーもテーマも一貫していて、良いキャラクターも多く、完成度の高い作品という印象です。

原作はうろ覚えですがそれなりに長くて、ドラマガの読者層にあわせて男性向け、ハイティーン向けにバトル、エロ、グロ要素も結構あったと思います。人気作だったので(引き延ばしとまでは言いませんが)脇にそれる話もそれなりにありました。全体的に派手で勢力図も複雑で、万人向けではなかったと思います。(イラストレーターもエロで主に活動している人だったはず)

アニメ版は全体的に優しく爽やかな印象になり、SF要素が若干難解であることを除けば、割と広い視聴者層に受け入れられやすくなっています。
ストーリーのまとめ方や様々な要素のブラッシュアップのし方からも、原作を尊重しながらアニメ独自の方向性を貫いたと感じます。
個人的にはアニメ版の方が好みかな。

今回かなり久しぶりにDVDBOX引っ張り出したんですが、「あれ、こんなに地味だったっけ?」とw
ストーリーはスケールが大きいのですが、とにかく地味です。そしてそこがイイ!

まずキャラクターデザインから地味。原作の絵は服飾デザインが少しエロティックなので女性キャラクターはかえって良いバランスになってます。
キャラクターの可愛さ格好良さはよく出ていました。
作画は大変そうな所もたまにはありましたが、全体的に崩れる所はなかったと思います。
感情表現を表情よりも仕草や行動に頼る少し珍しい作風で、それに加えて表情も小さな動きに留まっているのに豊かです。よく見てないと見逃しかねないかも?
演出も良くも悪くも地味です。

音楽はOP、ED、BGMどれも作風に合っていて、使い方も抑え目で心地良い。

配役も良かったと思います。どの声優さんも自然な演技で、その辺りは作品の方向性に合わせている印象。
特に女性陣の演技が皆自然かつ個性的で、キャラクターに合っていて楽しいです。

【ストーリー】
舞台は剣と魔法の世界、ダストヴィン大陸のラインヴァン王国。
マウゼル神の託宣により「16歳になったときに世界を滅ぼす」とされた〈廃棄王女〉は、15年前、生れ落ちたと同時に秘密裏に殺されたはずでした。
しかし彼女は命を救われ「パシフィカ」と名づけられ、養父母と義理の姉兄に育てられ、15歳になっていました。
その生存を知った王国とマウゼル教は彼女を殺そうと刺客を差し向け、父親が殺されたことをきっかけに、三兄弟の逃亡の旅が始まります。

【キャラクター】
パシフィカ…廃棄王女。誰に対しても裏表が無く、自分の立場に悩みはするものの基本的に前向き。シャノンに対しては生意気ですぐに手が出るが大のお兄ちゃん子。
シャノン…義理の兄。ラクウェルとは双子でシャノンが弟。剣の達人。普段はやる気ナシだが妹を護りたいと思う気持ちは本物。割と悩む性格なのか、色んなことを割り切れずに本編内で一度思い切りへたれてました(まあ状況的に仕方ないか)。
ラクウェル…二人の姉で魔法の達人。常におっとりしているが三兄弟の中では一番大人で、精神的に二人を支える。どんな事をしても妹を護ると誓っており、時にえげつない戦法を取ることも。

【作風】
{netabare}
状況としては結構深刻なんですけど、パシフィカの気持ちの強さと明るさ、良好な人間関係や日常の穏やかさがそう思わせません。

行く先で出会う人達はパシフィカを疎ましく思うばかりではなく、友達になったり、いきなり一目惚れしてプロポーズしてきたり、敵だったのに本人の気持ちの変化から助けてくれるようになっていたり。

日常描写にもかなり尺を割いています。それこそ最終回手前まで食事やら洗濯やらw
逃亡生活の緊張感の中にこういうシーンが入ってくるのが好きですね。
(あと何故か地味に馬の描写が入ります。レオの白馬がカスール家の馬車馬の片方にアプローチかけてて可愛い。ラストで子馬が産まれる!って言ってて和みましたw)

戦闘シーンは対人の接近戦とドラグーン対ピースメイカーのバトルがあり、どちらもこだわりが見えました。
対人戦の方はシーン自体少ないですが、ただ剣を打ち合うだけでなく、牽制や足払いやなど殺陣のような駆け引きが魅力です。
ドラグーン戦は派手さはないですが、読み合いやエフェクトの表現などわかりやすく工夫されていたと思います。
{/netabare}


【パシフィカの成長と答え】
{netabare}
ラストでパシフィカがシリア・マウゼルに言った「私も姉兄のためならなんだってすると思う。でも、皆が自由に選べない世界は何か違う」という答は長い旅を経験して成長したから言えたのだと思います。
ラストでレオを男性として意識しはじめているのも含め、姉兄離れの第一歩かなw
記憶はないとは言え、フューレとの一件は(ストーリー全体からすると無くても成立しますが)パシフィカを成長させたと思いますし、レオがパシフィカへの想いと彼女を守るという決意を強くする良いエピソードだったと思います。

フォルシスとの兄弟仲も良好そうで何より。
{/netabare}

設定などは重い部分がありますが、綺麗にハッピーエンドを迎える心が暖かくなる作品です。
映像で語る部分が多いのでじっくり観るのが好きな人にお勧めです。(2016.1)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 15

うぃず さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

捨て猫王女の前奏曲

最近、2000年代前半のアニメが心地好いみたい。
現在に比べるとキャラクターデザインに違和感が....なんて部分も多々ありますが、この時代に於けるアニメのキャラクター、ストーリー、音楽等、他には無い物を生み出さそうとしている気位の高さが伝わってくるのです。

こちらの作品からも笑いや涙を沢山貰いました。
そして.....ちょっとだけ寂しくなってしまうのはきっと愛着を感じていたからかもしれません。

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16歳になると「世界に災厄をもたらす」と予言された事を発端に処理された筈の「廃棄皇女」(凄いネーミング....)と称された「パシフィカ」(CVは現在「リトル・ウィッチ・アカデミア」でロッテ役をされている折笠富美子さん)と彼女を守る義兄妹「シャノン」(CV:三木眞一郎さん)と「ラクウェル」(CV:大原さやかさん)が様々な刺客から逃れるべく荷馬車で旅を続けて行く冒険ファンタジー。

世間の人々は「廃棄皇女」が噂により苛まれた恐怖の存在である事は知られています。ただそれが具体的にどういうものなのかはパシフィカ自身も疑問を残す所でもあり、なかなか明かされません。

逃亡を続けてきたパシフィカが求めたものは何て事のない平凡な日常生活。
セリフを聞いても判ると思いますが、パシフィカの口調はいかにシリアスな場面でさえ、凡庸かつ無邪気な可愛らしさで溢れています。

後半「王都ザウエル」篇に入ると、とある理由からパシフィカが生き生きしているのです。それまでに味わう事が出来なかった平凡な幸せを謳歌している姿にこちらもホッコリ。でも、その幸せは一過性のもの。現実との落差はとても大きく、とても辛く、感傷的に成らざるを得ません。しかし、そんな状況に陥ってしまったのにも拘らずパシフィカはまだジョークを言うのですよ。
なんて逞しい娘かしら。笑 

そしてシャノンの格好良さ!
名セリフのオンパレードですよ。

いずれの話も練り込まれた演出には感心するばかり。
特に吉田玲子さんが脚本を手掛けた19話には涙腺崩壊してしまいました。

キャラクター的に全員がボケ役という状況なので、
ギャグも「クスクスッ」ってな感じであっさり気味ではありますが、
そこがまた登場人物各々の関係性を窺わせる様で微笑ましい。
*個人的には17話の似顔絵シーンが大好き♪

後半にかけてはパシフィカとの交流で培ってきた各キャラクターが抱いた思いが如何なく描写されます。それは喜怒哀楽を経た心強さとは表裏一体の脆さを孕んではいるのですが。

あと、ゼフィリスが可愛いです。(ボソッ)


EDは伊藤真澄さんが担当。(嬉!)
毎話ごと物語の余韻を引きずる様にフェードインされる不思議な歌声とメロディに酔いしれ、現実に戻る事を拒んでいる私......そんな不安と期待が入り交じる名曲ですね。

本当に素敵なファンタジーアニメでした。
「うたわれるもの」が好きな方も良かったら是非~

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

papa0080 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

え?何コレ面白い

特に見る物がなかった時に友人と何か見るアニメないかねぇ?
そんな感じでとりあえず見た作品、全く期待してなかったのですが予想外に面白かったです

16歳になると猛毒(いわゆる災厄)をもたらすと言われる王女が実は生きていて
その王女を守るため血のつながりのない兄と姉が同行する逃亡劇
王女パシフィカはその由来から廃棄王女と呼ばれている

旅を続ける際、様々なエピソードがあり、なかなかどうして面白い
笑いあり、感動あり、涙あり、ツボをきちんと押さえている
まさかこんな適当に選んだ作品が自分の中でアニメBEST100に入るとは思いもしませんでした

廃棄王女と知れれば周りから恐れられ、生きている事が発覚すれば追手をかけられる
その中においても明るく振る舞うパシフィカはとても無理をしている様にも見れた
何とか自分を保っていられるのは血の繋がりもない兄と姉が居たからだと思う
と、同時に何も出来ずただ守られているだけの状況は辛かったんじゃないだろうか

兄と姉は何故そこまで他人でもある、しかも廃棄王女を守るのか
それは彼女が本当にただの女の子だからかもしれない
何も悪い事もしていない、ただ生きているだけで憎まれる、15歳の妹
たとえ予言があろうが、長年ともに生活した家族を殺される
納得出来る物じゃないのは多くの人は理解出来るのでは
でも、しかしそれが全く関わりのない他人だとしたら・・・

もしかしたら自分は災厄が起きるかもしれないなら、殺して欲しい
なんて思ってしまうかもしれない自分が少しいやになります
そんな事を考えさせられる重い物語でもあるなと思いました

逃亡中、廃棄王女とわかると多くの人が恐れ憎んだが、中には違った反応を見せる者も
明るく振る舞うただの少女、その事を理解してしまった人達はどういう選択をするのか
16歳を迎えた時、何が起こるのか、曖昧だが恐ろしい物でもある事実に対しては?

バトル物としては少々物足りないかもしれませんが、人間模様は大変面白い
視聴した時、重い物語ながら不思議と重苦しく感じなかったのは
パシフィカのキャラによる物なんだな~と思いました
萌えとは遠いキャラですがとても好感のもてる女主人公です、記憶の中でですが・・・

正直評価される程の作品ではないかもしれない
それでも自分の記憶に残っているのは、後半のある話がとても印象深いものだったから
正直全てを覚えていなくて、見たのは何年も前なのにそこだけは今でも鮮明に思い出せます

一般的に評価は低いと言われるかもしれませんので、期待せずに見てください
ただ色んなアニメを見てきて、内容全部忘れちゃった、てへっ☆
とはならなかった作品なので個人的にはおすすめです

投稿 : 2024/06/01
♥ : 11

56.1 10 王子で戦争なアニメランキング10位
ケイオスドラゴン 赤竜戦役(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (323)
1571人が棚に入れました
ドナティアと黄爛、覇権をかけて争うふたつの超大国の、冷戦によって引き裂かれた世界。
その睨み合いの只中で、独立を失った島国ニル・カムイ。
島の守護神たる<赤の竜>の異変をめぐって結成された混成調査隊のメンバーに、この島の運命は委ねられた!
ケイオスドラゴンの世界 世界を分かつのは、冷戦状態にあるふたつの大国。

一度は世界を征しながらも、いまでは衰退しつつある
軍事国家・ドナティア帝国。
もう一方は、かつては遅れをとったが、いまや旭日の極みにある黄爛国。
その中間地点には、世界の覇権をめぐって相争う大国の間で
翻弄され続けてきた島国――ニル・カムイが存在した。

声優・キャラクター
井上麻里奈、沢城みゆき、斉藤壮馬、内田真礼、石塚運昇、大塚芳忠、赤羽根健治、江口拓也、大川透、山寺宏一、古木のぞみ、渡辺はるか、照井春佳、中田譲治、藤原啓治、愛美、佐藤晴男、関智一、大原さやか、松井恵理子、白石涼子、田丸篤志

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

何を主において視聴するかで、印象が大きく変わる作品だったと思います。

この作品で私の知っていた事前情報は大きく2つ・・・まず1つ目は、内田さん、沢城さん、井上さんといった大好きな声優さんが出演されること、そして2つ目はキャラクター原案に虚淵玄さん、那須きのこさんといった超有名シナリオライターが関係していること、でした。
この方々が組んで作品を作る・・・この事に対して期待しないなんて私にはできません。
キャラクターデザインをシナリオライターが・・・という疑問は一瞬頭を過りましたが、「凄い人達なんだから、きっと何でも出来るんだろうな」と極めて楽観的な考えの下、期待値MAXで視聴に臨みました。

物語の舞台は、ニル・カムイという2つの大きな国に挟まれた小さな島国です。
その片一方の国である黄爛(こうらん)が突如ニル・カムイに侵略を開始し、領土の3割を奪取したのです。もう一方の国ドナティア帝国は沈黙を続けたことからニル・カムイは混乱の渦中に引き込まれることを余儀なくされてしまいます。

また、それぞれの国には守り神である竜が存在し、ニル・カムイは赤の竜の加護を受けているのですが、その赤の竜が突如原因不明の錯乱状態に陥った事から事態は混沌さを増していくのです。
そこで事態を重く見たニル・カムイを含む近隣諸国は「赤の竜討伐隊」を結成し、物語が動いていきます。

ダークファンタジー的世界観とキャラデザは好みだったので、1話目からのめり込んでしまいました^^;
特に主人公のイブキの力を引き出すための対価はあまりにも大きく掴みはバッチリ・・・
と思ったのですが、視聴を重ねるうちに物語が難解になったと感じたのは私だけでしょうか^^;?

赤の竜討伐という主題は明確・・・でもその裏で蠢く策略に対する説明が圧倒的に少ないんです。
そのため、登場するキャラの言動が唐突だったり理解できなかったり、という場面が結構あったのが少し残念に感じました。

視聴を重ねると愛着の沸くキャラが当然出てきます。今後の活躍や展開を期待したくなるキャラだっているのに、そんなキャラが意味も分からず突然ドンパチ・・・
それで推しのキャラが無事だったらまだしも、傷つくような事があるとやっぱり心が痛みます。

なぜここまで物語が難解なのか・・・どうしても知りたくなってwikiを調べてみました。
この作品の原作は、「テーブルトークRPG」というジャンルに位置付けられているそうです。
これは実際にゲームを遊び、その後その状況を記録したもの、という事のようです。
そして、キャラクター原案は実際にそのキャラを用いてプレイした方々だったようです。
つまり、虚淵さんや那須さんがプレイヤーとして遊んだ記録がアニメ化された作品という事になるようです。

作品の起点は実際にプレイしたゲームの記録でも全然構わないと思います。ただ展開に振り落とされないような説明はもう少し欲しかったのが本音です。それでもラストは綺麗に纏めてくれていたと思います。

ストーリーが難解でも目の前で起こっている出来事は十分見ごたえがあります。
沢城さん演じるエィハ・・・その一貫して一途な姿勢はとても好印象でした。ラストの展開も悪くなかったと思います^^
愛美さん演じるウルリーカ・・・密かに推しのキャラだっただけに色々と複雑です^^;
内田さん演じる婁震華(ロー・チェンファ)・・・私にとって一番行動原理の説明を欲っするキャラでした。これからどの様な道を彼女が歩むのかが気になります^^

オープニングテーマは、昆夏美さんの「ISOtone」
エンディングテーマは、エィハ、婁、メリルの「Delta Decision」
どちらの曲も無茶苦茶格好良い曲でした。どちらも好きですが、エンディングは完全に私のツボに入った曲でした。

1クール12話の作品でした。途中の展開に付いていけなかったのは残念でしたが、もう一度視聴して内容が頭に入ると作品に対する印象も変わって来るような気がします。
物語的には次期への布石も見られましたが・・・どうなるんでしょうね^^?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

現世という地獄に叩き落す

単純に、よくこの国(ニルカムイ)は滅んでないなっていうのが最初の印象。
{netabare}歴史がどの程度なのか知らないけど、あんなのが神として守護してるって邪教の国やん。
ってか島国って言ってたハズなのに、さ、砂漠!?
更に視聴を続けると赤の竜が狂った原因が分かるけど、あんな程度で狂ってしまうって過去王族はよっぽど甘やかされてきたのか。

国の扱い以外にも還り人への認識が謎。
それまで伝説として語られてただけのものだったのに、現れたら即座に性質を特定。
具体的にはシロが還り人だからアカン、みたいな流れになるのだけど、それが伝説通りなのか火山で見た還り人と同質のものかどうかはあの時点では分からないと思うんだが…。
ってか還り人はアカンのにグラバ(メカ人間)の存在や赤の竜の再生やウルリーカの身代わり地蔵や最後の転生はOKだったり、なんか基準が分からない。
他のアニメの感想でも書いた気がするけど、生きてる/死んでる(ゾンビ)の境界が不明瞭。
アニメ見てる側は分かりますよ?流れや雰囲気で。
ただ、作中のキャラクターに判別ができるかどうかはまた別じゃね?と。

当然ながら生贄云々の基準も意味不明、もう開き直ってダイスで判定って言い切った方がまだ済々するレベル。
んで、黒の竜は領地を増やしたいのかどうかも不明、国民じゃなくて竜自身の考えね。
赤竜が正気でも侵略したかったのか、狂ったから任せられないと名乗り出たのか、黄爛に遅れはとれないと対抗意識故なのか…。

他にもいろいろと突っ込み始めるとキリがないのだけど、総括すると「脚本の都合でキャラクターが動かされてる感」がかなり強い。
極めつけはラスト、身を挺して生贄となったエイハを転生させる件。
どうにもあれ、ハタから見てると「現世という生き地獄に再び叩き落とした」ようにしか感じられないんだけど…ひってぇ仕打ちするなぁ。
転生後の姿がブッサイクなのが輪をかけてる。
世界が平和になったワケでもない、赤竜の呪いが消えたワケでもない状況で生まれ変わらせるとか、どんな罰だよと。
転生させないと主人公の忌ブキが孤独に堪えられないとかそんな理由なんだろうけど、そもそも忌ブキは生贄なんか使わずに済む世界を目指すのが目的じゃなかったかい?
それを成し遂げるまではおっかなくて親しい人を作ろうって方向には向かないと思うのだが…。
そこら辺についての葛藤が描かれてるでもないし、あのラストを以てハッピーエンドにしたと思ってるなら脚本家はちょっと…ちょっと、ねぇ。

えーっとこれ、テーブルトークのリプレイものなの?
それが原因なのかな…GMがプレーヤー(キャラクター)を困らせてやろう困らせてやろうと知恵を捻り、それに対しプレーヤーがどうにか活路を見出して遊ぶってノリの中、
プレーヤーを取り払ってGMだけでゲームを続行しちゃってるような感じ。
リプレイ系の悪い所だけ抽出してしまった、独善的なメタルフィギュアのごっこ遊びになり果ててるかと。
ゲームはともかく、アニメなら最初にルールを提示して、あとはプレーヤー(キャラクター)に任せてGMは出しゃばってこないほうが良いと思うなぁ。


と、えらく辛口なことを書いてしまったけど、絵柄に関しては妙に好きです。
なんか幻影ヲ駆ケル太陽を髣髴とするような…そんな似てないか。
正直エイハのケツを見るためだけに最後まで視聴できました、ってかあのケツは誘ってる、間違いない。
それだけにねー、最後のオチがねー、う~ん…。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

うにゃ@ さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

紙芝居のようなアニメ

基本的に話が脈絡なくぶっ飛ぶアニメなので紙芝居のようなアニメ。特に1話目から紙芝居で初見離れは多かったと思う。
詳しくは知らないがコンプティークのロードス形式のTRPGアニメみたいなのかな?
なので緻密な設定等は納得なのだが、設定盛り込み過ぎで1話目で四つ巴確定設定が出てくると1クールで収集つかない予想が立つ。
そもそもTRPG形式アニメでゲームメインだから作品自体収集させるつもりはなかったのかもしれない。勿論原作を知らないものはついていけない展開。
友の命を対価にする設定やつながれものの設定等、上記で記したように設定は面白いものが多い。
3色旗のようなドナティア帝国の制服とマントはデザインは良くありそうであまりないので秀逸。
しかし5話目冒頭のエィハの話の際、ウルリーカが同席してるのに風呂等で同席者と初顔合わせのような展開は時間軸がおかしく、正直どんな作品であれやっちゃダメなんじゃないかな思う。
あと火山には何しに行ったのか、よくわからないまま帰ってくる。7話で新キャラ登場w収集する気ない進行で笑えた。
前半から戦闘シーンはふっとばされた所を描いたりと手抜き目立つ作りだが、更に後半に進む従い作画も崩れていく。最終話冒頭にエィハの吹っ飛び方は必見。
OPがコマ送り調の所はデュララっぽく新鮮味を与えようとしたのに、真似事になってて残念。

結局、身内で楽しんでるTRPGをアニメにしました的で視聴者を考えて作ってない。そして5話目が作品として致命的。
見る価値ないアニメとして見るのがいいかも。

100段階中3点

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

68.6 11 王子で戦争なアニメランキング11位
グランクレスト戦記(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (345)
1518人が棚に入れました
「わたしは騎士テオの聖印と契約し、永遠の忠誠を誓います」
孤高の魔法師シルーカと、放浪の騎士テオ。ふたりが交わした主従の誓いは、混沌と戦乱の大陸に変革の風をもたらすのか混沌がすべてを支配する大陸、アトラタン。
人々は混沌により生じる災害に怯え、それを鎮める力“聖印”を持つ者、〈君主(くんしゅ)〉に守られ生きてきた。だが、いつしか君主たちは「人々の守護」という理念を捨て、互いの聖印と領土を奪い合う戦乱へと突入していく。

その中、理念なき君主たちを軽蔑する孤高の魔法師シルーカと、故郷を圧政から解放するべく修練の旅を続ける放浪の騎士テオは出会う。
テオの理想に触れたシルーカの強引な策略により、主従の契約を交わすことになった二人は、戦乱の巻き起こる大陸に、変革をもたらしていく。

秩序の結晶である<皇帝聖印(グランクレスト)>を巡り繰り広げられる一大戦記ファンタジー、開幕!

声優・キャラクター
熊谷健太郎、鬼頭明里、中村悠一、上田麗奈、日野聡、松岡禎丞、高森奈津美、茅野愛衣、櫻井孝宏、羽多野渉、井口祐一、鈴木みのり、中島愛
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.1

なろう以上のゲーム脳

5話までの感想{netabare}
原作未読。
ファイアーエムブレムのRTA見せられてる気分。
物凄くダイジェスト風で溜めとか一切ない。
似たような世界観でダイジェスト風というとチェインクロニクルが思い浮かぶけど、あれだってあくまで前半の主人公に(アニメが始まる以前に)助けられて恩義のある連中が協力するって流れで、顔出し程度のキャラ続出でも初対面ぽさ・唐突さは緩和しようという雰囲気はあった。
一方の今作ではひたすら唐突、いつの間にか仲間になっていつの間にか親しくなって。
各ユニットの関係性が肝になると思うのだけど、掘り下げ無しに次の展開次の展開と進んでしまってどうにもパっとしない。
とはいえ現段階は下地作りで、ある程度まで話が進んだら展開ゆっくりになるんじゃないの?とは思ってます。
そうじゃないと2クールもたないんじゃ?
D&Dでいえばとっととエキスパートやコンパニオンやりたいんでベーシックはカッ飛ばす、みたいな。
けどその調子のまんま進んだらあっという間にマスター飛び越してイモータルになっちゃうというか。
この予想は当たるかのう?ナイツ&マジックでは思い切りハズしてしまいましたが…。

現状放送された内容から分かる世界観の解釈…の確認。
混沌っていうモンスターが存在する世界(もしくはモンスターの引き起こす災害自体も混沌と呼ぶ)。
混沌を倒してポイント獲得して、そのポイントが一定を超えると聖印が宿る?
一定以上聖印のランクを上げると君主となって玉座に就く資格を得られる?
聖印は血筋など関係なく、それこそ農民でも高い志をもって混沌を倒せさえすればポイント貰える?
それでいて「魔法師」は、そのクラスを選んでしまったら領主には絶対に成れない?どんなに強かろうが賢かろうが混沌ポイント貯めてようが。
また、混沌を呼び出す魔法もあるみたいで、それで呼び出してポイント無限稼ぎってのは出来ないのか?(T&Tではそれはできないって明確に書かれてたのを思い出した)
もしくはある程度ランクが上がると獲得ポイントが減衰する?
でもって聖印ポイントは人間同士で授受が可能、敵の領主倒して奪い取ることが可能。
(ある程度までランク上がったらPKでしかポイント貯まらなくなる?)

気になるのは魔法師は領主になれないの?ってことと、領主にならずに混沌退治だけし続けてポイントがトンでもないことになってる人とか居ないの?って点。
魔法師は絶対に君主に傅(かしず)かなければならないってのがようワカラン。
ヒロインが自分で統治すりゃええじゃんって思ってしまって…それでは領民が納得しない価値観(宗教観?)が根付いた世界なのかなーってことで無理やり納得させてるけど。
せめてロードと契約したら強力な魔法が使えるとかあればいいのに。
ポイントって言葉を使ったけど、それは有限なのか無限なのか。
ファイアーエムブレムでは一応ロードは王家の血筋っていう歴史的保証のある身分だったけど(例外はあるかもしれない)、こっちでは聖印さえ立派ならそれで良いっぽい。
人と交わらずに聖印育成だけに邁進してる人も居そうな気がするんだがのう、「流れの混沌ハンター、その強さは国王を超える」とかさ。


──と、そんなことを4話終わった段階で下書き書いてました。
なんか長ったらしいのでもうちょっとどうにかならんかと推敲してる間に5話が放送してしまいまして。

で、5話、予想通り展開ペースゆっくりになった?
まだ安心できないけど、それまで(4話まで)よりはずっと見やすくなりました。
また、疑問に思ってたのも幾つか明かされました。
魔法師にも聖印ポイント貯めてその恩恵を我が物にする勢力はあるらしい。
それが通称黒魔法師ってやつで、ヒロインはそれはやらないと誓いを立てた勢力に属してるってことらしい。
また、聖印ポイントも有限っぽい。
正確には一定以上ポイントを集めるとランクが「皇帝」になって、もしそれが完成すれば世界は平和になって他の聖印パワーは消えて無くなるんだって。
これなら無限にポイント貯める前に「皇帝」になってしまうし、現状その境地に至った者は居ないってことからレベルキャップはかなり高い所に設定されてるっぽい。
また、「皇帝」完成で聖印パワーを失ってしまうのはイヤ、って思ってる勢力もあるらしい、と。
あ、それと↑では書かなかったけど、1話で出たデーモンロードその後どうなったの?ってのも気になってたんだけど、どうやら数年暴れた後消滅(衰退)してったらしい。
あくまで文献でそう書かれてるってだけの表現だったのでこれはウラがあるかも?

ふう、ここまで来てやーっと世界観が漠然ながら見えてきた感じ。
なるべく早くここまで進めたいってことで4話までがあんな急ぎ足だったってことだろうか?{/netabare}

6話感想{netabare}
あら、てっきり5話みたいに小規模な事件を順次解決してくクエストクリア方式になるのかと思ったら、また戦記モノに戻っちゃった?
タイトルに「戦記」が付いてるんだしそれで間違いでは無いんだろうけど…なんかそれ系はあんまり面白く感じないというか。
もうずっと地図映して説明だけしてた方が良いんじゃね?と思ってしまったり。
ヴィラールが契約する魔法士が女性限定なうえ25歳になったら解雇してる理由は、「幼少の頃母から虐待を受けてて、けど実は迫害受けないためのブラフだったのかも知れない、と思うようにしてる」ってことだったのダー!
とか言われましても別にそれが何か?って感じで…だったら「なんでこの人女ばっかり雇ってすぐに解雇してまうん?」って視聴者に思わせる「溜め」はもっと必要だったし(ってかそれが理由で事件が起きるくらいのことは…)、そのネタバラシも回想シーン流そうよ。
幼少時代を絵で見せるでもなく言葉だけで説明して、絵の方は“神撃のバハムート”に大きく劣るダンスシーンで尺割きまくり。
…分かるけどさぁ。
別にバハムート意識してないし、幼少時代は新たにそれ用のデザイン起こしたり声優当てたりする手間も無かったんでしょう。
原作知らんけど、原作(小説?)からアニメへのメディア変換に物凄く手間取ってる印象。

一方で↑で疑問に思ってた答えの一つ?らしきものが明かされました。
ミルザーが「配下や領民の生活なんて知ったことか、聖印ポイント貯めて皇帝にすりゃあいいんだよ(結果的にはそう振舞った方が味方に被害も出ない)」ってタイプな模様。
将来主人公と敵対するかより強大な敵を前に共闘するか、どっちになるかは知らんけど、やっぱ人間対人間ではなく混沌絡みの話に展開して欲しいトコロ、折角そういう設定なんだし。{/netabare}

9話までの感想{netabare}
やっと…やっと来たああああ!
混沌の兵器利用(でいいんだよね?瘴気操ったのは)。
ああコレだ、これを待ってた。
さもなくば皇帝聖印否定派vs完成目指す派にしろよと。
折角混沌っつー設定あるのにそれが物語に全然絡んでこなくて結構イライラしてたんだなぁ、と9話終わって気付きました。
もうね、絡んでこなかったらトータルイクリプスの二の舞じゃないか、とね。
連合も協和も最終目標は天下統一して「皇帝聖印を完成させる」なので、目的が同じ奴同士のにらみ合いが続いてもなんだかなぁってしかならなかったんよねぇ。
つか、皇帝聖印目指すのも混沌災害を無くすことが理由なハズで、そのために混沌災害を起こすという矛盾(作品が矛盾してるんじゃなくてキャラが矛盾抱えてるって話ね)、良いんじゃな~い?
原発反対を唱えながら原爆落とすようなモンよね。
更には一方的に科学力…じゃないな、魔法技術?が発展してて「敵は混沌兵器を使えない」ってのとは違う。
序盤シルーカがデオの経験値稼ぎ用にケルベロスだったっけ?を召喚したように「やろうと思えば出来る」。
単にやっちゃうと後が大変だってことで紳士協定的に使わずにいたと思うんだけど、その禁を破ってしまったら…混沌兵器使いまくりの報復合戦の始まりか?
大陸汚染されまくりーの、混沌の時代の始まり~、とかだと自分はウキウキしちゃいます。

ってかね、もしかして…今出てるキャラ達の子供が主役になる、みたいな展開になる可能性ってあったりする?
テオとシルーカが愛を確かめ合ったり、マリーネがミルザーに抱かれたり、なんかそん時出来た子供が親の宿願を果たす~みたいなことになってしまいそうな予感が。
そもそもの話、1話の結婚が破談に終わったのは式場に「デーモンロードを召喚する時限爆弾」が仕掛けられたからだと思うんだ。
偶然運が悪く~ではなく、何者かが仕掛けた。
普通に考えれば皇帝聖印完成を快く思わない勢力によるもので、それは恐らくドラキュラや黒魔女で、それは恐らく歳をとらない。
混沌兵器使いまくりの泥沼でテオもシルーカも死んで、その子供は生涯独身になりそうなヴィラールの養子の立場になって~、とか…なーんかね、子供世代に舞台が飛んでも大丈夫な下準備をしてるみたいな予感。
今居るキャラの名前覚えるだけでも大変で、そうなったらちょっとついてくのキツいかも。
ってかね、ミルザーは、もしヴィラールに覇道の才覚アリと認めたらケツ掘る予定だったの?
流れ的にそんな感じが…。{/netabare}

10話感想{netabare}
9話でやっと話が動き始めたと思って期待してた10話…。
あっれー?
「グラクレ、グラクレが見たいよぉ!正確にはマリーネをミルザーに寝取られたヤサ男の顔が見たい、アビャアア」
だったのに、アレクシスなんて存在してなかったかのような話運びで…「アレクシスが知ったらどう思うかしら?」みたいなこと言ってたやーん!
“引き”をやっておきながらそのアンサーはもっと後にお預け?
混沌の兵器利用(非人道兵器の使用)に対する周囲の反応もなんか冷静っていうか、無かったかのような扱い。
それでいてまた全然思い入れの無い新キャラ投入で、もうなんだかもう。
映画スリーハンドレッドで補ってくださいって言わんばかりの合戦シーンもなぁ。
描くの大変だってのは分かるが、ポっと出のキャラが善戦空しく敗退とか言われましても、ねぇ。
ちゃ、ちゃんとこっちが期待してること回収してくれるよね?後回しにするにも引きに対する繋ぎが全然無くてちと不安になってきた。{/netabare}

12話までの感想{netabare}
まず総集編についての感想だけど…これ、答え合わせだな?
それまで頑なに地図を見せずにいたのが、ここぞとばかりに地図を映す。
本編はワザと分かりづらく作って「これってこういうことなんじゃないか・ああいうことなんじゃないか」と思わせて、総集編で正解かどうか明かすって作り…なんじゃないかなぁ、と。
けどそういったパズルのピースはめてく系の作品なら“剣王朝”がこの先数年はトップに君臨し続けると思うぞ。
また、これはあくまで好意的解釈、普通に考えたら「最初からやれ(地図映せ)」だし、「どこまで描写すれば視聴者は理解できるか」の実験──人を試すようなことをしてるみたいで心証は良くない。
なによりゴチャゴチャとキャラ出ても即退場、後の物語には影響しませんっていう不必要な情報も本編は多くてもはや覚える気も無いというか…。
正直それ以前の話は見る必要ありません、総集編から見始めるのが楽で良いかと。

でもって本編12話。
瘴気を兵器利用したことについては誰も咎めないのね、なんか「そんなことあったっけ?」な扱いでガッカリ。
ってかマリーネとアレクシスの結婚の時に邪魔が入ったのは「皇帝聖印完成を嫌うモノの手によるもの」だと…最近知った!?
そいつらを炙り出すために皇帝聖印完成を進めるってことらしいのだけど……ちょ、調査したん?
調査しても分かりませんでしたとか、配下に裏切り者が潜んでて誰も信用できないとか、そういうエピソード必要じゃない?この内容だと。
更に不思議なのが「連合のトップ誰にすんべ」って話をまた始めて、テオがどうのラシックがどうのと揉めてたワケですが…

聖印のデカい方が偉い

でいいんじゃないの?
以前も書いたけど血筋や家系は全然関係なく──それでどうして封建的な世界になるのか謎だけど──聖印さえ持ってりゃ領主になれる世界なんでしょ?と。
だったら牙の鋭い…もとい聖印のデカいやつが勝つ、でいいじゃん。
折角マリーネ軍が引いてくれたってのに武勲を上げるために戦線拡大するとな?劣勢側が。
う~ん、う~ん…{/netabare}

16話までの感想{netabare}
…。
これ、作者真面目に書く気無い状態だったのかな?
裸踊りは別にいい、そっちじゃない。

なんだあの通信機は{/netabare}

17話感想{netabare}
携帯電話のある世界で狼煙(のろし)かぁ。
まぁそれはいい、携帯使えるのは魔法師だけなので、ミルザーの侵攻を友軍に広く知らせるってことでアリだろう。
が、次はラシックの援軍としてセルジュが駆け付ける。
どっちの陣営も魔法師従えてて、前もって連絡できるハズなのに直接対面するまでトップが「状況を把握してなかった」扱い。
うん、まぁ、うん…通信傍受恐れたのかな、アドレス交換してなかったのかな。
もはや戦記モノとしてはどうでもいい内容で、それでいながら勝ったー負けたーやってるのでダルくて仕方ない(劇場王の息子とかどーでもよくね?)。
一騎討ちにしても、有利な側(一騎打ちなんかしなくても勝てる側)を、そうせざるをえない状況に引きずり落とすといった前準備、御膳立てって言った方が良いかな、それも無くて全くワクワクしない。
民衆と領主との関係とは何ぞ?ってテーマであるならミルザーは民衆からハリネズミにされるのが相応しいと思うのだが…妙に英雄たらしめる殺し方(一応親父を殺したのと同じ殺され方だったかな)をしてしまって、これもう~ん…。

と、文句を言いつつまだ見続けてるのは気になる部分がありまして。
以前「皇帝聖印完成を快く思わない勢力」には教会も一枚噛んでるっぽい描写(黒魔女の処刑を急いだ)があり、そこから賜った「特殊な金属」でもってテオは一騎打ちに勝てました。
なんたる皮肉!ってのをスタッフは描きたかったのかなぁ?
教会側はテオの計算外の働きにうろたえる・尻尾出すって展開に…なってくれんかのう?{/netabare}

21話までの感想・かなり批判的なので注意{netabare}
なんだこれヒッデーなおい。
「原作がそうである」ってのは別にいい、何巻まで続けられるか分からない状態(いつ最終回になるか分からない状態)で作ってるってのも勘案して、先の展開あれこれ考える暇もなく執筆したってこともあるだろう。
けど、予め全何話って決まってる・いつ最終回を迎えるか決まってるアニメでこれってどうなん?

まずは20話、アレクシスが呆気なくマリーネを赦して、マリーネもそれをアッサリ受け入れてポカーン。
何話だったか、進退窮まって自殺した魔法師居たよね?同じ事させろよと。
そうなって然るべき展開なので、マリーネに醜態を曝してでも生き続けさせたいのならその理由として…腹さするぐらいしようよ。
「私のお中にはミルザーの子が…(=この子に罪は無い、この子のためにまだ死ねない)」くらいやろうよ、なんのための9話だ?
「もう後には戻れない」って決意を見せる描写じゃなかったのか?
アレクシスにも生っちょろかった過去の自分を後悔させろよ、お前が立ち上がるのが遅かったせいで何人も死んだんやで。
こんな簡単に決着付くなら何話も引っ張らないで欲しい。
ってかはよ民衆(混沌兵器の被害者)に刺し殺させよう、なんのためのあのシーンだったんだ?

そして極めつけの21話。
魔法師がタクトで通信できるってのがドッチラケだったのだけど、「(折ることで)これから通損ができなくなるのは痛手だ」とか…。
だったらもっと前から通信を使うことで難局を乗り越える展開・描写入れとこうよ。
折って使えなくなるという展開のために思い付きで通信設定入れた感がプンプンしてつれぇ。
しかもタクトに細工が仕掛けられてるとの通信を傍受したのがシルーカだけってなんだそれ?
会議開いてシルーカの口から他の魔法師に改めて説明するって、シナリオ的に二度手間じゃん。
(見落としあったかなぁと21話をもう一回見たけど、序盤の通信はシルーカ個人相手ではなく「この通信を聞いてる全ての魔法師に告げる」としっかり言ってる)
会議の奴らも初めて聞く情報・タクトを失うという痛手を伴うのに、シルーカ一人だけの証言をアッサリ信じるし…。
実はシルーカ個人に宛てたニセ情報だったりして?(シルーカからの情報なら他の魔法師も信じるだろうという作戦)
ってかテオも黒魔女捕縛の褒章で教会から賜った(ミルザー戦で役立った)装備を疑ったほうがよくないか?

そしてアイシェラによるテオ暗殺未遂の件。
教会の特務機関“パンドラ”の指令には逆らえない様にギアス…いわば“爆弾の仕掛けられた首輪”が付いてる状態。
…。
それが解除できたのはいいとして、テオの周囲にはアイシェラの他にもスパイが居るかも?ってのは真っ先に疑おうよ。
一応テオ・シルーカの暗殺を阻んだ直後、次のターゲット候補(教団のトップになりかねない)のプリシラを案じたのは評価するけどさぁ。
また、他の君主にも同様にスパイが潜んでるのは明白で、「お前らの中にもパンドラの手の者が潜んでるかも知れんぞ」って何故知らせない?
えっ、そのためのタクト折り?だったらもっと前から通信は密にやってるシーンを(ry
アイシェラを助けたからってのんびりしてないでさ、急いで伝令飛ばせって。
腹心に裏切り者が潜んでるかも知れないって、一刻を争う情報ちゃうんかい。
それとアイシェラ以外にも本当は君主に従いたいのだけど爆弾に逆らえなくて渋々やったって人も居るんじゃね?
解除方法があることを知ってたら救えた命もあったんじゃないのか?
ってかマリーネもさも知った顔で、犠牲者大量に出た後で「こうなることは予想できた」って…バカかな?
寝首かかれないように注意するってだけでも被害かなり抑えられたんちゃう?
こうなることを恐れて和平路線に背いたハズで、更に最も恐れたのはその中にアレクシスを巻き込むことだったハズで…けど実際にはアレクシスはピンピンしてるじゃん。
せめてテオの働きでそれ(スパイの工作)を阻止したって展開でなければおかしいハズで…だったらやっぱりアイシェラ捕縛からの対策の通達とかやらないとおかしくて…ああもう、なんだこれ。

教会の反君主派が蜂起ってのもアホアホだけど(水面下で暗躍るす存在ちゃうんかと、こんな簡単に尻尾出すならマリーネの苦労も意味が無いものになった)、皇帝聖印完成すると混沌が消えるってのは事実でいいのか?
そうすることで君主をコントロールしやすくするようにパンドラが流したデマって可能性も視野に入れて観てたんだけど…。
これまでのダイジェストでありながらダラダラやってた糞クラダン戦記モドキはパンドラによる手引きってことに繋げてくれないと「序盤のクソ戦記はなんだったんだ」ってことになってしまいかねない。
ちゃんと意味があったものになる展開は今後あるのだろうか。
ぶっちゃけ今までの戦記シーンで、パンドラによって操作されてるような描写ってあったか?
下手したら3勢力の件もマリーネ懐柔で「もうお終い」な可能性が見えてきてなんかイヤな予感。
連合・同盟・条約、それとは別に教会(君主派・反君主派)・教団と、妙に勢力を出す割には料理し切れてない気が。

どうなんだ?次回以降そこら辺フォローしてくれる話をやってくれんかのう。
マリーネの赦免といい、期待薄だけど…。

ところでこの作品で唐突にエルシャダイのパロって、今まで見続けてた人的にはどうなん?{/netabare}

最終回までの感想、酷評注意{netabare}
バカにされてるような気分。
パンドラ(教会)が何故混沌を維持しようとしてたかの理由が「混沌無くなって科学が発展・または恐らく混沌によって秘匿されてる前史文明の発掘が成されると人類は滅びの道へ進むから」でした。
…。
だったら最初からそう提示すりゃいいじゃん、教会の教義にすりゃいいじゃん、Gレコのスコード教みたいに。
こんな使い古されたネタ、80年代まらまだしも今の時代に後半まで伏せて、明かされた瞬間「な、なんだってー」と驚くとでも思ったのか?
そうであるなら混沌に覆われてる未踏の地を強引に突き進んでみたらミサイルが転がってましたとか傾いた自由の女神がありましたとか、伏線張れよと、けもフレ見習えよと。
または敵側がそういったオーバーテクノロジー使ってくるでも良かったんじゃ?
それの恐怖心・危険性に対して実感が沸かない(他人事)からテオは無責任な選択ができた、とさえ思えてしまう。
無理やり〆るためについさっき思いつきました感が半端ない。
原作の小説はまぁいいとして、アニメ化する際もうちょっと考えろよと。
また、明かされた上で「それでも混沌の時代は人々が苦しんでてダメだ」と思わせるだけの描写もありゃしない。
自分的には「混沌の時代はダメだ」と思えるようでは全くなかった。
ずっと退屈な人間同士の合戦ばっか描いてるんだもの、あの世界の人々の暮らしに混沌がどう影を落としてるのか全然描かれてないんだもの。
ネコ男爵みたく話の通じる存在も居るワケで、じゃあ使役なり契約なりして産業の発展に寄与してるのもあるんじゃないの?と思ってしまう(出された情報からの類推、「直接描かれてないのでそんなことは無い」って理屈は糞喰らえ)。
結局混沌にしろ何にしろ、その力をどう使うか人間側の問題なだけであって(テオの故郷だって領主が悪かっただけだし)混沌そのものが悪だとはどうにも思えない。
川の氾濫が迷惑だとダムでせき止めたら下流域は痩せた大地になってしまいましたって逸話が頭を過る。
要は混沌もテクノロジーの一種にしか思えず、それが気に入らないから消してしまえってのは…ねぇ?

というか、だ。
どんなテクノロジーだろうが平和利用ではなく兵器利用するのがケシカランって視点(テーマ)で見たら、混沌を兵器利用したマリーネは大罪人でして。
むしろそれまでの作中世界は兵器利用しない紳士的な民族の集まりで、そいつらだったら科学が発展しても平和が維持できそう。
マリーネみたいなヤツが滅亡をもたらすんじゃん。
混沌を悪用するのが悪いって話なら、科学を悪用する奴も現れるだけで何も解決にはなってない。
見せしめとしてマリーネを火あぶりにするかせめて戒めを公布するか国教の教義に入れるかすりゃいいのに、それができる皇帝テオはサクっとスルーして譲位だってさ。{/netabare}

総評{netabare}
ゲーム設定を考えただけで先の展開は何も考えずに行き当たりばったりで作っただけの作品。
あくまで“なろう”に多いJRPGの世界であって異国情緒など無く真っ当な意味でのファンタジーではない。
いっそのこと「ゲームの中の世界」としてくれた方が済々する内容。
同時期に放送してた2クールモノの糞作品には“バジリスク~桜花ほにゃらら~”があるけど、あっちはパチ素材がメインで作品自体はどんなにつまらなくてもスタッフの懐は痛まないという、文句言ってもしょうがない作り(イヤな話だけど)だったのに対し、こっちは…どうなんだ?
売れなきゃ困るって姿勢じゃないのん?
怒りを覚えるだけ諦めるよりマシなのかなぁ?
未来神話ジャーヴァスのプレイ動画(解説無し)を見るのといい勝負。
クライマックスから逆算して以前の回を思い返し「あの回って何だったんだ?」と考えて腹立たしい気持ちになりたい人にオススメ。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「大講堂の惨劇」から「大講堂の奇跡」へ至る物語〈原作&コミカライズ読了・追記あり〉

2018年冬アニメ。全24話。
小説原作。原作は現在2巻まで読みました。
異世界ファンタジー軍記もので、群像劇の様相が強い作品となっています。

かなり詰め込み気味ですが私はなかなか楽しめました。
不満点は世界観の説明と世界地図の提示が遅かったり足りなかったりで、全体像を掴みにくい所。

{netabare}
作画は長丁場で大変そうでしたが、戦闘シーンを優先する姿勢を一貫していたことが良かったです。たまに作画がフリーダムになるのがひそかな楽しみでしたw
合戦シーンはかなり力が入っていたと思いますし、海戦も船のCGは浮いていると感じるところもありましたがなかなか迫力があったと思います。
キャラクターデザインは良く出来ていて絵柄もかなり気に入っているのですが、思い切ってもっとシンプルにしても良かったかも…。これでも結構簡略化されてはいますけど。
原作のデザインはとても素敵ですが、アクションの多いアニメにするには装飾も多く繊細すぎましたね。

キャストは全体的に合っていて好きでした。
テオの熊谷健太郎さん、穏やかさと意思の強さが良く出ていてとても良かったと思います。
ラシックの日野聡さんとモレーノの松岡禎丞さんもキャラとシンクロしててかなり好き。

音楽は全体的には良かったと思います。
OPEDはどれもなかなか良かったと思います。ふたつ目のOPが曲もアニメーションも一番好きですね。編集なんだけど、群像劇の印象が強いので特に作品に合っていたと思います。
BGMはキャッチーで格好いいのですが、ずっと流し続けるシーンが多くて気になりました。

キャラクターは、テオの良い意味で癖のない主人公像とシルーカのちょろい可愛さが気に入ってます。二人が主人公と思うとより楽しめますね。テオの人間性の背景と、シルーカがテオと契約した理由をもっとはっきり提示する必要はあったと思いますが。

心理描写はかなり淡白で流石に勿体なかったです。序盤のテオとシルーカにはもう少し丁寧な描写をして欲しかったな、と。それ以外だと中心人物であるはずのアレクシスの描写はかなりもの足りない。
また人外側のラスボスであるディミトリエは5話に登場したのみで情報が少なすぎて、最終戦が乗り切れないと感じました。人外キャラクターの描写が少なすぎます。
なので序盤は味気ないかも。まあ原作がもともと淡々とした描写をしていますし、アニメもはっきり言って尺不足でした。

ただ、そのあたりを越えればあとは設定と描写の積み重ねが上手く作用して面白く観られます。私は戦記ものは好きですし序盤の地固めが必要なタイプの作品なのはわかっていたので、そのあたり割り切って視聴してはいました。

世界中の多くの君主が混沌の時代を終わらせることを考えず、魔法士協会はそれを存続させるために動く中で、テオやシルーカが秩序の時代を目指し奮闘する様は見応えがありました。
また為政者や英雄が平和な世界を実現するために犠牲になる物語ではなく、テオにもマリーネにも一人の人間としての幸福が訪れる結末も好感が持てました。テオとシルーカのいちゃいちゃを頻繁に見せつけるのはニヤニヤしましたがwそういう結末になりますよっていう制作側からの方向性の提示でもあったと思います。

それぞれの君主の掲げる道、キャラクター達の信念…原作の言葉を借りれば流儀(スタイル)…もしっかり読み取れ、その点で群像劇・軍記ものとしての必要条件も満たしていたと思います。
テオの故郷でのエピソードの為政者の諦観、テオとミルザーの信念である王道・覇道の対比、初対面でシビアなやり取りのあったマリーネとミルザーのその後の絶妙な距離感などが、私には印象に残っています。

自分の器の大きさを理解した上で自身を託すに足る君主を探していたラシックとミルザーは、もっとがっつり対比させても面白かったかな、とちょっと思いました。原作はどうなってるかわからないけど。
主人公のライバルに当たるキャラクターがこの立ち位置なのが何とも面白い作品でしたね。物語の本筋が最初から決まっていたのがよくわかります。{/netabare}

全体的にはなかなかのお気に入りとなりました。
また骨太な戦記ものが見られると嬉しいです。(2018.7.11)


【原作について】
全10巻読了しました。
原作は簡潔な文章で読みやすく、展開が早いので内容も濃く、心理描写も最低限。なぜアニメ本編内に世界地図の掲示が無かったんですかね…。原作にも公式サイトにもちゃんとあるのに。
ちなみに原作ではエロは必要最小限で一文とかで終わってるので、どうか誤解なさいませんよう…w

{netabare}
全てアニメ化しようとしたら、4クールでもまず足りないと思います。
アニメ版では本筋に関わらないキャラクターを結構な人数削除し、大陸の外の島国や小大陸のエピソードはシスティナ以外は削られています。勿体ないけどこうする他なかっただろうと思います。
ちなみにアニメでも好きだったけど原作でさらに好きになったのは、テオと、ロッシーニ家の次男坊ジュゼル。


・原作と比較して気になった所・
削られた部分の内容については、台詞や絵作りでフォローしようとする努力がかなり見られます。ですが、キャラクターの人物像をきちんと理解させるためには採用した方が良かったのでは?という台詞が結構多いです。

テオの印象も少し変わりました。個人的にアニメで気になっていた(悪い意味ではなく)のが、ミルザーにどれだけ煽られてもブレなかったこと、父の仇であるロッシーニ家の従属を受け入れたこと。
テオの信念は、故郷でのある苦い経験から来ており、原作ではちょっとした会話でそれが明かされています。その台詞はどうしても採用してほしかった。

ミルザーは印象が良くなった所も悪くなった所もありました。一番の不満はやはり第9話Bパートのマリーネとのシーン。
二人の行動理念がわかる会話があるのに削られてしまっています。魔法師協会への疑いはここでも出ていますし、その後のシーンよりもずっと大切だったと思う。

プリシラの出番も、聖印協会の内情の描写と共にだいぶ減ってしまっていて勿体ないですね。それでも回復役としての見せ場は原作より増えていますから、分かっていてもどうしようもなかったのかな。

原作では秘密組織パンドラの名前は第2巻(アニメでは第5話の「常闇の森」)で初出。アニメでは後半になってやっと出てきたような…。
魔法師協会の抱える秘密組織がパンドラであること、聖印協会は半ば魔法師協会の傀儡になっていることは説明しておく必要があったと思います。


・原作を読んだ上で良かった所・
原作を読んでアニメの評価も若干上がった感じ。全体の演出(戦闘シーン、ドラマパート)はかなり好みでした。
原作カラーイラストを上手くふくらませ、マリーネの心理を一貫して演出したのも見ていて楽しかったですね。
軍記ものとしては大河ドラマの演出などを参考にすればもっと良かったかも。

また、原作の内容をただカットするだけにせず、最低限の補足を入れる努力が見られたことも好印象。むしろわかりやすくなったと感じたシーンもいくつかあります。

具体的に一つ挙げるなら、第7話でテオがラドヴァンを説得するシーン。
ラドヴァンの裏事情をあえてカットして、テオとラドヴァンの人間性を強調し、二人のやり取りを短縮しながらもわかりやすくしています。さらに、天候の変化と太陽光の演出、街の住人に取り囲まれていたテオがラドヴァンと上座下座を交代して君主として受け入れられたと印象付ける演出。Aパート前半のみの短いシーンにも関わらず、非常に凝ったシーンだと思います。
このテオの無血開城は第6話のミルザーの城落としとの対比でもあります。原作では同じ巻で描かれるエピソードですが、アニメでは話数をまたぐため、6話ラストのミルザーの台詞で繋がりを強調しているのも当然工夫の一つです。

システィナ編は原作もアニメもかなり力が入っていて、アニメでも短縮してはいるものの、レベッカの行動には良改変も。

アレクシスの契約魔法師であったホスティオにも興味深い変更点がありました。
アニメでは皇帝軍から去る時にアレクシスから労いの言葉をかけられ、その後サイクロプスの封印解除の際に再登場しています。これ、原作とはだいぶ役回りが違っているのですが、魔法師協会の傲慢さと無慈悲さを描いているという点は共通かなと。

後半に行くほど脚本がこなれて、納得のできる改変が多くなっていった印象でした。

原作では登場しなかった脇役も、映像作品の強みを活かして出来る限り画面に映していました。サトゥルス師が終盤でもいてくれて嬉しかったw

アニメ未登場キャラクターも色々なシーンで見られます。原作を読みつつそういうカットを見つけるのがとても楽しかった。愛のあるアニメ化だったと思います。{/netabare}


【原作と各コミカライズについて】
原作小説とコミカライズ2作品の作風について簡単に。ネタバレはありませんので、興味があればどうぞ。
ゲームはPS4、スマホゲーともに未プレイです。
{netabare}

・「グランクレスト戦記」原作小説(全10巻) 水野良/著 深遊/イラスト 富士見ファンタジア文庫 KADOKAWA刊

平易な文体で読みやすく展開も早く、心理描写も簡潔ですがキャラものとしてもなかなか優秀。決して難解ではありませんし全10巻サクサク読めます。アニメで全体の流れが大体わかっていればさらに理解しやすいですし、削られてしまったキャラクターも非常に魅力的です。
戦局、政治、世界観もしっかり描写され、軍記ものが好きなら読む価値あり。もちろん地図は毎巻掲載されていますw
原作を読んだ上でなら、アクション重視・演出上々のアニメ版を補助的な作品として楽しむことも出来るかと思います。
テオの本来の器の大きさが知りたいなら、やはりこれ。シルーカの目線で語られることが多いので、シルーカ好きの人も楽しめます。


・「グランクレスト戦記どろっぷあうと」(全1巻)深遊/作画 水野良/原作 ドラゴンコミックスエイジ KADOKAWA刊

原作イラスト担当の深遊作画のギャグ&ほのぼの4コマ。時系列は原作2巻と3巻の間(アニメ5話と6話の間)で、テオが常闇の森の領主代行(アルトゥーク伯の城代)をしていた時期を描いています。表情豊かで動きのある可愛らしい絵柄が魅力的で、かつキャラクターの掴み方もとても上手。
メインキャラが気に入ったからほのぼのが見たいという人には特におススメ。…なのですがアニメ未登場キャラクターもたまに出るので、ネタバレになりそうな所も少しあるかな。


・「グランクレスト戦記」(現在4巻まで)四葉真/作画 水野良/原作 ヤングアニマルコミックス 白泉社刊

かなりの後追いなので現在刊行されている4巻でも、まだ原作1巻が終わっていません;が、先の展開に支障の無い範囲でキャラクターの背景を補完。政治的・軍事的な内容も丁寧に解説してくれていて、一番今風でわかりやすくなっています。ただ、その分進みが遅くて最後まで連載されるかどうか…。
作画は丁寧でコマ割りや表現もなかなか。4巻までで戦闘シーンが随分こなれてきていて、この先も楽しめそうです。
テオの年齢が3歳ほど引き下げられた印象があり、素朴な印象が強くなっています。かつシルーカのツンとデレが大幅に増強されてるw


シルーカが好きならどれを読んでも楽しめます。
個人的にはやっぱり原作小説が一番読んで欲しいですが、漫画版も担当漫画家に恵まれていて読んで損はないと思います。それぞれ違う魅力がありました。{/netabare}(2018.7.30)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

(アニメ)グランクレストのことは嫌いになっても、水野良先生のことは嫌いにならないで下さい!(笑)

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
はじめに言っておきますが、贔屓しますよ(笑)

古くさい戦記モノ、、、だか、俺が好きにならず、誰が好きになる! という、謎の使命感(笑)

好きなんですよね~。英雄譚とか、戦記モノとか。漫画、アニメ、ラノベ、全てのジャンルに共通して、自分の一番好きなジャンルです。

なかでも、水野良先生(ロードス島戦記)は、自分の中では別格なんです。神様なんです。だから、これは信者のレビューと思い、読み流してもらえれば、ありがたいですwww

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
大好きな水野良先生の新作、どうせなら一気見で楽しもうと思い、録画をためておいたら、断片的に聞こえてくるのは悪評ばかり。

「だったら、自分が愛さなくて、誰が愛すのだ!」という無駄な使命感と反骨精神から、「好きになろう!」と決めてから視聴を始めた、初めての作品。当然、悪い部分には目をつぶり、良いところを極力見つけようという視聴態度にw

まず大前提として、水野先生にはそもそも、戦略とか戦術とか、綿密に練って執筆する力(適性、ヤル気?)は無いですよ、ロードス島戦記の頃から(笑)
(ああ、私が悪口を言えるのは、好きな相手にだけですw) 例えば、ドラゴンボールを観て、戦術や戦略に文句をつける人がいるかといえば、いないと思います。それと一緒です(笑)

え? 鳥山明大先生を引き合いに出すな? いや、(あくまで私の中では)水野先生の方がやや上ですから(笑) 同格は、井上雄彦先生くらいのもんですw

あと、水野先生は恋愛描くの下手だし、ラブコメはもっと下手ですよ(笑) 上手いのは、「武骨な純愛」です。パーン×ディードもそうだったし、オルソンとか(涙)

ロードスもそうですが、水野先生はキャラモノの作家なんですよ。ストーリーは王道でも、キャラに魅力があって、心が熱くなる展開があれば、それでOK! 整合性とか、知ったこっちゃありませんw

え? お前(剣道部)がこれまで書いてきたレビューと違う?

いや、惚れた者の弱味ですよw 基本的に、ハナから全肯定ですから(笑)

じゃあ、なんで☆5じゃないのかと言われれば、それはやはり、1000以上アニメを観てきた上での矜持というか。「覇穹 封神演義」を思わせるテンポの早さ。感情移入する前に死んでいくキャラクター。熱くなる前に収束する戦。これは、アニメスタッフの問題であり、水野先生のせいではないので、ダメ出しします(でも、水野先生がシリーズ構成やってるから、擁護しきれない)w

まあ、なにはともあれ、2クールでキッチリ完結させて、ハッピーエンド。視聴後は爽やかになれるはず。昨今、完結する戦記モノは珍しい!

先文明と同じ失敗をさせないために、混沌(灰色)の時代を維持しようとする影の勢力ってのは、ロードスと全く同じで、ファンならニヤリ。

ベストバトルは、ラシック隊vsサイクロプス戦。ちゃんとサブキャラ活躍し、連携したし。グラック、格好よかったな♪ 終盤に何人か味気なく死んでしまいましたが、原作なら多分丁寧に描かれているはずです。水野さんは、キャラを使い捨てにする作家じゃないし。ただ、アニメ尺であれば、味方ならヴィラールとプリシラ以外は死ななくてもなんとかなったっぽいので、せっかく、水野さんが制作に絡んでいるなら、(アニメでは意味をもたせきれない死なら)思いきって原作改変するのもアリだったとは思います。

まあ、批判される理由は、観ていて分かりました(苦笑) でも、私は楽しめたから良いんです♪ アニメなんて所詮、嗜好品ですから♪

こういう王道のファンタジー、一期に1つはほしいけど、イマイチ人気ないんだよな~。
{/netabare}

【余談~ どうせ水野作品でアニメ化するなら ~】
{netabare}
私は「ロードス島伝説」を推薦しますね。

「ロードス島伝説」は、「ロードス島戦記」の30年前を描く、いわゆるエピソード0の作品。全5巻でキッチリ完結していて、グランクレスト戦記(は10巻だから)の半分だから、2クールかければ、かなり原作を丁寧にアニメ化できたはずです。

派手な戦もあるし、男性女性まんべんなく良キャラがいて、キャラ数も極端に多くはなく、敵も分かりやすいので、「グランクレスト」よりも、アニメに向いていると思います。

また、「ロードス島戦記」を知らずとも楽しめる作品になっているため、初心者も入りやすい。勿論、ここからロードスの世界に、そして、フォーセリアの世界に誘うにしても、良い作品だと思います。

ここで、水野先生が「キャラもの」の作家だという一例を。

この「伝説」は、「戦記」に出てくる「六英雄」といわれる人達が、どのように英雄になったか(若き日)を描くために、企画が始まりました。この「六英雄」は、「戦記」の中でも屈指の人気を誇るキャラ達であり、その強さは対等に描かれているため、誰を主人公にすることも出来ませんでした。そこで水野先生は、「ナシェル」という主人公を生み出し、彼の視点から六英雄の活躍を語らせようとしました。ナシェルは語り手であっても脇役。あくまで六英雄が主役の物語、、、だったはずなのに、作品を書き進めるなかで、このナシェルが大暴れ大成長。最終的には、完全に六英雄を食う成長を見せ、結果、「伝説(外伝)」は、「戦記(本編)」に一切登場しない、ナシェルの物語となったのです(笑)

水野先生は、超遅筆の作家で、「キャラが動かないとストーリーを作れない」と公言しています。また、「キャラが動き出したなら、自分が想定していた物語が変わることを厭わない」作家でもあります。水野先生は、自らの生み出したキャラを大切にしていて、彼らに命を吹き込み、彼らの動いた結果を物語としてまとめています。だから、良いキャラを生み出せた時の水野作品は凄いんですよ。この「ロードス島伝説」は、それが一番分かりやすい作品だと思っています(てゆうか、ハリウッドに実写化もしてほしい)。

「グランクレスト戦記」ですが、正直、微妙でした。でも、原作読んでないんで、原作ならもっと丁寧に描いていると、私は信じています。

まあとにかく、アニメ制作会社の皆様、もし、拙者の拙いレビューを見てくださっているなら、(メッチャ古い作品ですが、あのドラマ性は色褪せないの で)是非次は、「ロードス島伝説」を最低2クールでアニメ化してくだせぇ。お願げぇしますだm(._.)m
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
大きなストーリー、小さなストーリー。女性主導の展開に、志だけは高く、性質的には草食系の主人公。ある意味、現代的なのかな?

2話目
神輿になれる主人公、ね。多分、かなり駆け足なんだろうけど、こうやって仲間が増えていく過程は凄く好きです。

3話目
ん? そっち? 分かった上で傀儡にしてたんじゃないの? 多分これ、原作を省きすぎだよね。よく知らんキャラもいるし。色んなシーンを、もっとゆっくりしっかり観たいな。なんなら、ここまでで1クール使っても良いからさ。

4話目
いや~、暴速テンポだな。そりゃ批判もされるわ。つか、水野先生、昔から恋愛描くの下手なんだから、無理しない(笑) (水野先生か描くのが素晴らしく上手いのは、無骨な純愛ですよ♪ パーンとディードもそうだけど、オルソンとかね、涙)

5話目
勢力拡大。ゆっくり観たいな~。

6話目
テオがパーンで、ディラークがカシューみたいなイメージなのかな? いや、だから、水野先生はラブコメ下手なんだってw テオが、王を目指すか。だから、知らんキャラが(汗)

7話目
一転突破の戦力と、無血開城か。綺麗事過ぎる感はあるが。まあ、住民にとっては、連合やら同盟より、領主だろうしね。

8話目
ちゃんと惚れる過程を描くのはイイね! こういう会議では、綺麗事(大義名分)というのは強いよね。

9話目
基本的に、戦力増強は、早送り(苦笑) こういう展開、やっぱり、下手(笑) 貧者の核兵器だね。非人道的ではあるな。う~む、姫の覚悟か。

10話目
ミルザーは今のところ好きくないな。だったら、お前自身が剣1本で大陸を統べる野心をもてよと。いや、シェーンコップかよ(笑)

11話目
うーむ。やはり、知らんキャラが(汗) 好色伯、今のところ一番良いキャラなんだけどな。ザンネン。

11.5話
まあ、分かりやすい総集編だったかな。

12話目
死してなお、何を成すか。なかなか面白い展開。

13話目
住民の蜂起。今みたいにネットがない時代なら煽動は難しいわな。

14話目
トリシラのチート感といったら。戦い方もゴリ押しだし。でも、許す(笑) かなり甘いけどな。

15話目
認めちゃうんだw ミルザーを雑魚っぽくするのは良いけど、それやっちゃうと、同時にヴィラールの価値が下がるんだよな。

16話目
基本的に、内政の失敗が戦の敗北に繋がるという構造が続いているね。まあ、全裸で士気が上がるかはさておき、士気の高揚は大事だよね。

17話目
一騎討ちで勝つ、ね。大分強くなってきたな。敵を倒すとレベルアップというのが、分かりやすい。ゲーム化狙い?

18話目
戦力が集まっていく感じ、好きだな~。キャラを使い捨てにしないのは、水野先生らしい。ついに、アレクシスが立ったか。動機はさておき、胸熱だな~♪

19話目
集団戦闘は、軍記モノの華。もう少し、格キャラの紋章の効果を説明しても良かったかも。

20話目
良い感じにまとまったな。クサカッタけど(笑) まあ、トップの3人がツーカーだから、茶番と言えば茶番なんだよね、この大戦。

21話目
通信と魔法の消滅は痛いな。大戦と一転し、人間ドラマに。

22話目
ロードスにもあったな、聖戦。ファリスの大神官しか使えない大魔法。説得するのは、相手のボスではなく、信者達。プリシラがいるのが計算外だったとはいえ、信者を同席させたのは失策だったよな。命をかけて、は分かるけど、やっぱりプリシラは死ななくても良かったかなと。多分、このシーン、(プリシラを丁寧に描いたであろう)原作なら、かなりのクライマックスなんだろうな。

23話目
プリシラの死によって、一皮剥けたテオ。短いけど、大事なシーン。ラシック隊vsサイクロプス戦、良かったな。ちゃんとサブキャラ活躍し、連携したし。グラック、格好よかったな♪ 組体操(笑) なるほど、プリシラから「預かった」聖杯が、テオの無茶を止める役割もあるんだね。

24話目
聖杯、強ぇな。まあ、アンデットみたいなもんだし、効果は抜群だな。先の文明の同じ失敗をしないための、混沌。灰色の世界の維持。このへん、ロードスと同じだね。新国家を支えるのが、血筋でもシステムでもなく、理念というのはイイね。ダブル結婚式♪ なるほど、猫ちゃんも浄化されるか。そして、地元に戻る。ハッピーエンドだな~。墓参りも忘れない。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

77.5 12 王子で戦争なアニメランキング12位
王様ランキング アニメ(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (461)
1459人が棚に入れました
国の豊かさ、抱えている強者どもの数、そして王様自身がいかに勇者のごとく強いか、それらを総合的にランキングしたもの、それが“王様ランキング"である。主人公のボッジは、王様ランキング7位のボッス王が統治する王国の第一王子として生まれた。ところがボッジは、生まれつき耳が聞こえず、まともに剣すら振れぬほど非力であり、家臣はもちろん民衆からも「とても王の器ではない」と蔑まれていた。そんなボッジにできた初めての友達、カゲ。カゲとの出会い、そして小さな勇気によって、ボッジの人生は大きく動きだす———— 。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

独特な絵柄による雰囲気だけのアニメ。

1クール目から微妙だったけど2クール目もやっぱり微妙だったかな。

↓1クール目時点感想
{netabare}
障害を抱えた主人公が旅したり色々する話。
正直この時点でもうきついが、主人公が「アウアウ」しか喋らないのがきつさを加速させてる。
で、3話とかそうだけど、その主人公ががんばってる様子を見せて感動させようとしてくる系の作品。
さらに毎回のようにキャラの泣き顔を映してくるのがキャラデザも相まって、感動の押し売り感がしてきつい。
つべにあがってるEDの公式動画のサムネとかもまさにそれ(曲自体はめっちゃいいけど)

感動ポルノだ!とか、感動ポルノだからだめだ!って言いたいんじゃなくて、単純にこういうのが気持ち悪く感じる。
まあ、24時間と何が違うんだとは思ったけど。

あと、耳聞こえないはずの主人公が普通に聞こえてるような行動を取りまくるって言うねw
ちゃんと手話をやってるシーンもあるんだがそうでないシーンの方が多いし、
ボッジ→カゲ以外の他のキャラとかも割と意思疎通ができてるみたいで。
耳聞こえない設定もしゃべれない設定も「かわいそう」感をだして感動させるためだけのものになってる。
11話で障害者を弱者と見ることへの批判をしてたけど、この作品がまさにそれなんだよね。

最近はまだマシだけど最初の方はほんとに見てられなかった。

で、最近になって感動させようとしてる感はなくなって見られるようにはなってきたが...
特段これと言って面白い要素、いい点がない。
作画がいいのとデザインが独特なので面白そうな雰囲気は出てるがそんなことはない。
だらだらと話が進んでいくだけ。
主人公が剣の特訓をして最終的に針のような剣を扱えるようになる、とか展開自体はいいんだが、なぜ過程をちゃんと描かない?ってなった。
丁寧そうに見えてあまり丁寧ではない。
同じような感じのアニメにしても、まだ不滅のあなたへの方が面白かったと思う。
まあとは言え感動させようとして来なければ不快感はまだマシなので(正直主人公はきついが)2クール目でたぶん少しは評価上がるかな。

2話のカゲの話はめっちゃよかったと思います。
あと、11話も序盤のダイダのところは結構良かったかな。
EDは名曲だと思う。

どうでもいいけど、無職信者が複垢でこの作品に☆1評価連投しまくってますね。思ったより評価低いと思ったら。

↓一話毎メモ(1~11)
{netabare}
1話 ☆0
OPなんて? 気の抜けた炭酸みたいな声だな、全く聞こえん。
もっといい歌手を...
障害者主人公かよ...。耳が聞こえないとは。
ああ、こいつとだけ話せるのか。
国民がこんなに王子バカにしてるけど王様は何も反応なしかよ。
何で入れって聞こえてるの?
普通に言葉通じてて草。
障害感強調されたらこれは切り候補かも。
EDはめっちゃいいな。

2話 ☆9
これよく名前聞くKing Gnuなのか。
何でこんな歌手が流行ってるんだか。
過去回引っ張らないスタイルか。
こっちの方が戦い方汚いじゃん。
カゲだけでいいな。主人公いるときつい

3話 ☆1
暗殺されそう。
は?主人公耳聞こえるか聞こえないかどっちだよ。
まあそりゃ王はきついでしょ。
ボッジの力になりたいっていうと第二皇子を暗殺するのが目的ってとらえられそう。
槍使い強い。駄目だ、主人公きつすぎる。
いや死ぬだろw 
神様になった日最終回がボロクソ言われてこのアニメが絶賛されるのはなぜ?w

4話 ☆4
今回は手話ちゃんとやってていい。24時間やん。
旅だったんじゃないの? 回想声聞こえてて草。
カゲってあの手みたいなやつで手話やってたん。
ほんと主人公きっついわ。

5話 ☆7
再会早すぎ。弟のキャラいいじゃん。
ボッジを裏切ったから信頼できないと。
きたない 焼き鳥 洗脳開始w 
けどボッジとの戦闘で不正してたよね。
ボッジが力を奪われた巨人で、カゲが神に姿を変えられた存在?
腕がああああ王の力があああ
ボッジがいなければ面白い

6話 ☆5
だからなんで主人公悲しんでんだよ、言葉通じないんじゃねーの?
アウアウやめて
ダイダのキャラはめっちゃいいと思う。
主人公の期待に沿うよう努力したり。
これほんと話普通だよな、まだ不滅の方が展開凝ってて面白かったと思う

7話 ☆3
見える子 いや草、言葉めっちゃ通じとるやんけ。
紫色料理の昭和ギャグおもんないからやめろ。
主人公がきっつい。
まあ孤独な方が訓練には向いてるわな。

8話 ☆6
腹から声出せ。なんだこいつ
世界一強いのボッジか? 

9話 ☆6
父さんクズ過ぎません?w
母はもっとキレろ

10話 ☆5
刺されそう
お前はもう死んでいるとかいいそう。
キャラの泣き顔毎回写されるのがきつい。

11話 ☆7
ここは障害者を弱者とすることへの批判なのね。
だけどこの作品は障害者を弱者として描いてる気がする。
不滅で見た。戦えるんか?

曲評価(好み)
OP「BOY」☆4
ED「Oz.」☆9
{/netabare}
{/netabare}

↓2クール目視聴後感想
{netabare}
1クール目の時はお涙頂戴感がきつくて酷評したが、2クール目ではそれほどお涙頂戴感はなくて普通に不快感無くみられるようになった。
ただ、それと引き換えにもともと大して面白くなかったストーリーがさらに酷くなって本当に酷い有様になってた。

まず何と言っても尺のさき方が酷い。1クール目の最初の方からやってたミランジョの話がまさか最終話まで引っ張られるとは思わなかった。実際やってる内容もミランジョとボッスが子を犠牲にして生き延びようとしているのをみんなで阻止するという内容だけなのになんでこんなに引っ張られるのか。
特にオウケンVSボッジたちの戦いはほんとに毎回はよ終われと思いながら見てた。あの戦闘のダレ具合は本当に酷い。
かと思えば、途中で主人公が特訓して戦いに参加できる力を身に着けようとするパートはめっちゃ短い。
短いというかちょっと特訓しただけで最強格ぐらいにまで成長してると言うw
なろう系かよって言いたくなるしこういうパートこそ尺割けばいいのにって思う。本当にいきなり強くなりすぎていて面白みがない。

それと「○○が死にそう!」からの回復魔法での復活コンボがマジで面白くない。
最後の方はもうボッジが切られてもその他大勢が大けがをしても「どうせ生き返るんだろうな...」って思えて茶番にしか見えなくなった。
で、案の定誰も死なないし、この作者はキャラを殺せないんだろうなって。
転スラ二期の前半の死者回復展開も酷かったけど、あっちの方がまだ過程がかなりあったぶんこれに比べると数倍はマシだったと思う。なろう系以下。
子供向けアニメみたいな全員集合からの集団戦闘とか、戦いが終わった後の子供向けみたいな大団円も寒い。そういうノリを何回も見せられた気がする。

それで、ボッスとミランジョの話はどうかと言うと、引っ張った割に結局ボッス側に正義は一切なくボッスはただ自分の保身のためにボッジやダイダを利用しただけのただの悪人で、この作品全体を通してやったのはただの勧善懲悪だったっていう。子供向け作品でももっとマシなんじゃないか?
で、ミランジョもなぜか命を取り留めて王のダイダが婚姻を結ぶという。
ミランジョは国に多大な被害も与えてたんだし、処分なしじゃダメでしょって。
で、揚げ句の果てには最終回でまたも不死身のオウケンが復活して...。
これ原作だとこのあともまだgdgdとオウケンと戦ってるんだろうか...。

このアニメ、WIT STUDIOが作っていて作画がすごいのと、絵柄が独特なこともあって名作っぽさがあるから持ち上げられているだけで、これがもしJ.C.STAFFでなろう系っぽい絵柄だったらこんなに評価されてなかったと思いますね。

2クール目のオープニングは本当に良かったと思います。
EDは1クール目が圧倒的だけど。

↓一話毎メモ(12~23)
{netabare}
12話 ☆6
総集編? 嫌いなシーンばかり切り取られてるw
馬の話だけ面白い。こっちのおじさんは許されるのね。

13話 ☆5
最高のOP。ヒリング逃げろやw 
魔法的なのあるのかよ。はよ逃げろ。
ミランジョ何がしたいんだ? 食うの遅くね?
お前らどうせ噛ませだろw 

14話 ☆6
アウアウきっつ。草、なろう系じゃん。
何でその針折れないんだよw
なるほど、言葉はそれで通じてるのか。

15話 ☆3
つまんねえ。え? シリアスにすべきとこでギャグシーンw
なんでこいつら戦ってんの? 

16話 ☆6
泣き顔写すのきつい。まあ許せんわな。
あの変態騎士どう絡んでくるんだ? 

17話 ☆4
ボッジ強すぎんかw
戦闘は面白いんだけど戦う意味ないよねこれ...。
なんかずっとgdgd進行してるイメージがある。

18話 ☆3
は? ポーション、治癒魔法とか言うなろうのご都合主義アイテムが本当に面白くない。アピスは殺しとけよって思う。
どんな国だよ。そうはならんやろ。
ピンチの時に誰かが駆けつけるパターン多すぎない?
ラストは面白かったな。

19話 ☆3
ほんとOPは神なんだよな。進撃の巨人かよw
これまた治癒魔法くる?w 三途の川 テンプレ展開
このだるくなりがちな展開のわりには短くていいな。
これ妄想の世界なんでしょ?感動できないよ。結局助け来るのかよw
やっぱり回復魔法なのね、面白くない。
オウケンが主人公モード入るの草。まあ戦闘は面白いかな。

20話 ☆2
どうやって見せたんだよw
そろそろ死ぬ死ぬ詐欺やめて誰か退場しろよ。
はーつっまんねww なろう系もびっくりだわww
転スラ以下だろこれw 転スラの復活でももっと過程踏んでたぞ。
てかそもそもVSオウケン間延びしすぎでしょ。戦う意味ある? 

21話 ☆4
ボッスゴミすぎやろ。進撃の巨人。
強くなりすぎやろw 略してオウケン なろう主人公
こいつら結局何がしたってん。
子役嫌い。地獄にでも落ちた?

22話 ☆5
また過去回やるんか。落ちる先が手のひらでも死ぬやろw
妻になってくれは唐突すぎる。オウケンいつか助かるんか?
こいつら最終回直前に何する気なんや。

23話 ☆3
ここは決闘のやり直ししろよw そうはならんやろ
ええ、ここでオウケン生き返らせるんかよ。
もう展開が滅茶苦茶。オウケンどこまで引っ張るの
いや結局王位譲るの? ああ、自分で国を作るのね。

曲評価(好み)
OP2「裸の勇者」☆9.5
ED2「Flare」☆5.5
23話挿入曲「」☆6
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ボタンの掛け違い

[文量→特盛り・内容→考察系]

【総括】
良いアニメだと思います。

基本は、「少年の成長と旅立ち」という、超王道のストーリー。一見すると、NHKやジブリでも通用しそうな、安心安全の世界観。

ただそこに、多くの不幸や悲しみ、残酷な現実なども混ざり合い、単なる児童アニメにはない深みがあります。大人でも楽しめるというか、大人だから楽しめるというか。

本作は考察しがいがあるアニメなので、久々に考察系で真面目に書いてみました。主に、人物描写について思うことを書きました。相変わらずクソ長いので、大変申し訳なくは思います(苦笑)。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の特徴として、登場人物が「全員不幸を背負っている」「全員他者のために動いている」ことと、それが、「どれもこれも上手くいっていない」ことがあると思う。

例えるなら、オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」のようなものだろうか。尤も、「賢者の贈り物」に比べれば、清廉でもないし、幸福でもないけれど。

私は、本作の面白いところは、人物描写の巧みさにあるように思っていて、どの人物も実に「人間らしい」のだ。

日頃から、高い教養と倫理性、社会的制限の元に生み出されたキャラクターを見慣れている我々現代人は、ついついキャラクターに整合性を求めてしまう。しかし、本来の人間は「支離滅裂」なことが普通なわけで。近代の純文学などでは、そういう人物描写がよくみられた。

利己的で、情動的で、短絡的な人間。それでも、100%の悪人とは断罪しきれない人間。大宰作品なんかが分かりやすい。

本作のキャラクターが、なぜ、他人のために動いているのに、誰も上手くいってないかというと、「他人のため」がいつの間にか「自分のため(自己救済)」になってしまっているからではないだろうか。多分、本人すら気付かないうちに。

皆さんの身の回りにもいませんか? 人を救うのが趣味や生き甲斐みたいになっていて、それはとても素敵なことなんだけれど、ちょっとウザがられている人。

簡単に言えば、「余計なお世話」。

論語に、「己の欲せざる所は人に施すこと勿れ」という有名な一節がある。幼小中学校の先生は当たり前のように「自分がやられて嫌なことは人にやるな」「もし自分がやられたらどうか考えてみなさい」と言うが、これは間違いとまでは言わないが、正しくはないと思っている。

本来は、「人の欲せざる所は人に施すこと勿れ」だ。「己の~」は、あくまで価値観が自分の側にある。自分が良いか悪いかはさておき、本来は、「その相手」がどう感じるかを見とる洞察力や想像力こそが、正しい意味での優しさなんだと思っている。

本作の登場人物は、正にこの「余計なお世話」が多い。特に、

ミランジョがボッスを子に転生させようとすること。ボッスがミランジョの魂を救おうとすること。

の2つは分かりやすい。どちらも別に、(今となっては)本人は特に望んでいない。そして、ミランジョがボッスを転生させたいのも、「自分がボッスと共に永久に生きたい」からだし、ボッスがミランジョを救おうとするのは、「自責の念」からだ。彼らはそれを死の間際に気付くけれど、それまでは「相手のため」を免罪符に、悪行の限りを尽くす。

なぜこうなったかというと、ボッスもミランジョも、過去に大きな悲しみを背負っており、そうして胸に空いた穴を、「何か」で埋めなければならなかったから。2人にとってそれは、「互いを救う」ことだった。(宗教なんかもそうだけど、本当に怖いのは、ご立派な大義名分の為にどんな手段でも正当化してしまう、どこまでも盲目的で利己的な人間なんだと思った)

これは、本作のヒロインとも言える活躍をした、ヒリングにしても、少しそういう部分が見える(ちなみに、私が本作で一番好きなキャラはヒリングです)。

序盤、ヒリングがボッジに冷たくあたっていたのは、「無能」な「我が息子」が王位につくことで、かえって苦しむのではないかという、親心(愛情)から。実に母親らしい思考。ただ、ボッジは単純に王になることを応援して欲しかった。

一方、ダイダは、母から「王への期待」をかけられているが、それは、「ボッジの代わり」であり、「ボッジを救う手段」だと(ヒリングの深層心理に)気付いていた(だって、ヒリングの性格上、もしボッジが優秀だったら、実子という理由だけではダイダを王には推薦しないだろう)。

正に、「代打」だと自分を卑下していたのである(本当は優秀だから、期待され、手をかけられなかっただけだが)。

だから、必要以上にボッジを見下し、いじめたのだ。あれは、母親の愛を独占したいという寂しさや、母の深い愛を受けるボッジに対する劣等感からの行動なのだろう(基本的にいじめっ子は、親からの愛情が不足している者がなりやすいという研究結果もある)。

ヒリングがあそこまで息子に大きな愛情を抱いたのも、実は、夫であるボッスからの愛情不足があるのだと思う。2人の夫婦間系は破綻までいっておらず、表面上は良いのもしれないが、実は、冷え込んでいる。

だって、旦那は仕事(王様)ばかりに熱心で、自分以上に亡妻を愛していて、更に心のど真ん中には別の女(ミランジョ)がいる。旦那はそれを上手く隠しているつもりだろうが、女性はそういうところに敏感だ。

ヒリングは根が良い人なので、そういう「満たされない思い」を「子に愛情を注ぐ」ことで埋めていたし、ダイダも、「足りない母の愛」を「ミランジョに頼る」ことで埋めていた。こういう歪なバランスの上で安定している関係は、何か1つのキッカケで崩壊するものだ。

だからまあ、最終話でダイダはミランジョを妻とし、ヒリングはドルーシと良い感じになったのだろう。ダイダのような男が、母性的なものを求めて姉さん女房をもらうのも、ヒリングのような女性が、無骨だが一途に自分だけを思う男性に惚れるのも、ままあることだろう。

この辺の背景を絡めないと、最終話の突然の展開に驚き、場合によっては嫌悪を抱くかもしれないが、私は、本作を「弱き、哀しき、不完全な」大宰的なキャラによる話と捉えていたため、そういう「利己的で、情動的で、短絡的な人間」を愛おしいと思った(これは、近代文学好きならではの歪んだ思考ですねw)。

私は、人間らしい人間が好きだ。そして本作のキャラクターは、実に人間らしい。

話は少しずれてしまったが、ドーマスがボッジに寄せる思いと行動も、デスハーやデスパーがオウケンに寄せる思いと行動も、本人の願いとは少しずつズレているように感じ、

「本質的に優しい人間達の、他者を思いやる尊い行動が、悲しみを背負うことで僅かに感覚を狂わせ、まるでボタンを掛け違うように、悲劇を生み出してしまった話」

のように感じた。これが、本作における主たる感想である。

さて、そんな中、主人公のボッジだけは、「他者の理屈」で動いている。アドラー心理学によると、「共感とは、自分の価値観に合うものを見つけるのではなく、他者の価値観で物事を見聞きすること」だそうだ。

ボッジは、耳が聞こえないため、幼少期から周りを見渡す洞察力に長けていた。そして、口がきけないため、自分の思いを表現することが苦手になった。さらに、力が弱くいじめられたため、他者の弱さに寛容になり、共感的に他者を受け入れる素養をもった。

穿った見方をすれば、それが彼なりの「処世術」だったのかもしれない。

そんな彼が歪まなかったのは、彼が多くの愛情に包まれていたから。父、母からの愛情。継母からの愛情。師匠からの愛情。そして唯一足りなかった、友からの愛情。

それらは一部を除き、本質的な意味では「無償の愛」とは言えなかったが、ボッジはそれを最大限好意的に受け入れている。一昔前、「鈍感力」という言葉が流行ったが、その力が強いのだろうか。

確かに、多くの愛情を受けた子供は、他者を受け入れ、自分を見失わない。多くの挑戦と失敗が出来る。

それはそうのだが、如何せん、ボッジの境遇の辛さと、彼の人柄の良さが乖離しすぎていて、ここに「ご都合主義」を感じてしまった方も多いのではないだろうか。私はそうである。

私は本作を「純文学のような人間らしいキャラに魅力がある」と評したが、そういう意味で、一番「人間らしくない」のがボッジである。

たくさんの人物の歪みや悲しみを、まるでスポンジのように一手に引き受け、包んでしまう優しさ。それはもう、「王の器」を飛び越えて、「神の器」とすら思ってしまう。

ボッジが子供だったのもいけなかったのかもしれない。本来、子供なんて自分の理不尽を周りに撒き散らすのが役割で、それを受け入れるのが大人の役目なのに、本作はその逆。そこが、自分的には一番受け入れ難い部分だった(よって☆4)。

それだけに、ボッジがドーマスに見せた、恐怖と怒りの感情は、大変見応えがあったし、ボッジを「人」らしくしてくれた。ああいう場面が、もう少しあっても良かったと思う。

いや、なにも「歪んだ主人公」を見たいわけではない。性急すぎるのだ。ボッジの最終形態は今のボッジで良いとして、「強さ」も「優しさ」も、もっと時間をかけて獲得して欲しかったのである。

私は本作を観始めた頃は、「ジブリに、2時間映画にまとめてほしい」と思ったが、途中から、「世界名作劇場みたく、1年はやってほしい」と思うようになった。

本当は、ボッジとカゲの友情を丁寧に描き、たくさんの街を旅し、幾人もの「善」や「悪」に触れながら、葛藤し、次第に成長するボッジが観たかった。

尤もそれは、「今後」に描かれる部分だろうし、むしろそれかそが作品の主題で「王様ランキング」に関わるのだろう。

そういう意味で、作品のエピソード0(旅立ちの前)だけでここまで描き切れている本作は非常に優秀な作品だし、今後に期待がもてる作品だと思う。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 30
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

以前はネットの漫画広告でよく見た

弱すぎる上に難聴のハンディキャップを抱えた国王の息子ボッジの話。
カゲとの出会いもまた重要。彼もまた苦難の道を歩んできている。

冒険譚だったり、途中裏切りのようなよく分からない展開だったり。
なんだかんだ息子想い・兄想いだったりと登場人物の想いが錯綜しまくりで途中、混乱したが、素直に面白いと感じた。
一応、登場人物の名前が彼らの本質を表しているみたいだ。

{netabare}ボッジが巨人の息子なのに小さくて非力なのは父である国王の望みが原因だったとは。これが物語の引き金になったようなものか。せっかく、息子にも素質があるはずだったのにね。前母の死は辛かった。継母が横暴に見せかけて凄く優しくて息子想いなのは良かったけど。{/netabare}

不老不死マンの問題も解決しといてよね。
結婚の話は予想もしておらず、驚いた。


OP
BOY King Gnu
裸の勇者 Vaundy
ED
Oz. yama
Flare milet
よく見かける歌手を集めた感じ。安定している。
中でもKing Gnuとmiletが良かったと思う。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
国の豊かさ、抱えている強者どもの数、そして王様自身がいかに勇者のごとく強いか、それらを総合的にランキングしたもの、それが〝王様ランキング〟である。主人公のボッジは、王様ランキング7位のボッス王が統治する王国の第一王子として生まれた。ところがボッジは、生まれつき耳が聞こえず、まともに剣すら振れぬほど非力であり、家臣はもちろん民衆からも「とても王の器ではない」と蔑まれていた。そんなボッジにできた初めての友達、カゲ。カゲとの出会い、そして小さな勇気によって、ボッジの人生は大きく動きだす―――― 。


第一話 裸の王子
生まれつき耳が聞こえず、口もきけず、まともに剣すら振れぬほど非力なボッジは、第一王子でありながら、家臣や民衆から「王の器ではない」と蔑まれていた。そんなある日、暗殺集団「影の一族」の生き残りのカゲと出会ったボッジは、着ていた服をだまし取られてしまう。

第二話 王子とカゲ
幼いころから盗みを生業として生きてきたカゲ。金目のものを盗むためにボッジの後をつけ城に忍び込むが、ボッス王国四天王の一人・ベビンに見つかってしまう。一方ボッジは、異母兄弟であるダイダと手合わせをすることに・・・

第三話 新しい国王
ボッス王が亡くなり、遺言で王の跡を継ぐこととなるボッジ。しかし、ヒリングにより遺言は覆され、新国王はダイダと発表されてしまう。そしてカゲもボッジの前から姿を消し、ベビンはカゲを探すボッジに「カゲは旅に出たので二度と会えない」と告げる。失意のボッジはとある行動に出る。

第四話 初めての旅
ドーマス、ホクロと共に道中の自然を満喫しながら旅を楽しむボッジだったが、買い出しに訪れた町でカバンを盗まれてしまう。一方、新国王となったダイダの元には、新たにランクを付けるため王様ランキング協会の審査員が訪れていた。

第五話 からみあう陰謀
ドーマスによって冥府に続く穴に突き落とされたボッジ。ドーマスは罪の意識にさいなまれながら、一人その場を後にする。そしてボッス王国では、魔法の鏡によって、ダイダがボッス王の力を手に入れるための儀式が行われていた・・・

第六話 冥府の王
冥府の王・デスハーのもとに連れていかれるボッジとカゲ。ボッジを強くしてもらうために探していた人物がデスハーだと思ったカゲは、ボッジを鍛えて欲しいと頼み込む。ボッジは、その実力を見せるため冥府騎士団の隊長と手合わせをすることに。

第七話 王子の弟子入り
デスハーの弟・デスパーに弟子入りし、カゲと共に家事をこなしながら住み込みで修行をすることになったボッジ。一方、ボッス王国では、復活の秘薬を無理やり飲まされていたダイダの体に異変が起こっていた・・・

第八話 夢のいけにえ
ボッス王の強さの秘密と、ボッスとシーナの出会いが明かされる。ダイダの体をのっとることで復活を果たしたボッスは、魔法の鏡に「今、世界で一番強い人物」を問う。鏡に映ったその人物とは・・・

第九話 王妃と盾
ダイダの体をのっとったボッスと対面した王妃ヒリングは、ショックのあまり気絶してしまう。倒れたヒリングに襲い掛かる魔獣。ヒリングを守らんと応戦するドルーシは、かつてボッス王から王妃の護衛を命じられた日のことを思い出す・・・

第十話 王子の剣
デスパー奥義免許皆伝を祝うため酒場に出かけたボッジ、カゲ、デスパー。楽しく食事をしていると暴れん坊・アバン三兄弟に絡まれてしまう。相手にせず食事を続ける三人だったが、悪口を言われたデスパーがとうとう相手を殴ってしまい・・・

第十一話 兄と弟
成長するにつれ、兄・ボッジを弱者だと見下すようになっていったダイダ。どことも知れない暗闇の中で助けを待ちながら、過去の自分を思い返し後悔するダイダの前に一人の少女が現れる。

第十二話 戦いの足音
冥府での修行を終え、帰国の途につくボッジたち。一方ヒリングたちは、精鋭を集め、一足先にボッス王国へ差し掛かろうとしていた。その頃ボッス王国では、何者かの手引きにより、凶悪な冥府の罪人たちが城内に引き入れられていたのだった。

第十三話 王国の乱れ
「この国を滅ぼしたい――」明かされたミランジョの望み。それを阻もうと立ち向かうドルーシたちを、冥府の魔物、そして罪人たちが襲う。ヒリングを守るべく奮闘するドルーシだが、強敵たちを前に劣勢を強いられる・・・

第十四話 王子の帰還
魔物たちと壮絶な戦いを繰り広げるドルーシ。しかし健闘もむなしく、瀕死の重傷を負ってしまう。ドルーシを治療するヒリングにギガンが迫る。窮地に陥る一同の前に思いがけない救世主が現れる。

第十五話 冥府騎士団
魔法が解け、正気に戻った冥府の魔物たちを冥府に帰すべく、ボッジたちは城の地下にあるという入り口へと向かう。一方、一足先にその入り口を壊すために地下へと入ったドーマスとホクロを待ち受けていたのは、逃げた罪人を追ってボッス王国に攻め入ってきた最強の冥府騎士団であった。

第十六話 王の威厳
デスハーが明かした黒幕の名は、ミランジョ。その名を聞いたボッジの中に、幼い頃のシーナとの記憶が蘇る。ギガンを捕らえ冥府へと連行しようとする冥府騎士団の前に立ちはだかるボッジたちだが、デスハーはギガンの過去、そして彼の犯した罪を語り始める。

第十七話 不死の呪い
かつて冥府を治めた王、サトゥン。その息子であるデスハー、デスパー、オウケンたち兄弟は、それぞれが超能力をその身に秘めていた。ボッス王の城で罪人たちを探すボッジとカゲの前に、不老不死の力を持つオウケンが立ちはだかる・・・

第十八話 神々との争い
冥府の罪人たちに自ら捕らえられたボッス。牢屋へとやってきたベビンは、ボッスにその真意を問いかける。ボッスが語り始めたのはミランジョとの出会い、そしてホウマ国とギャクザ国という2つの国の悲しい過去だった。

第十九話 最後の砦
オウケンとの戦いで瀕死の重傷を負ったデスパー、ボッジ、カゲ。三人が目を覚ますと、そこは大きな川の流れる不思議な世界だった。一方、残されたミツマタに斬り掛かるオウケン。その窮地に、ボッス王国四天王が駆け付ける——

第二十話 “不死身” 対 ”無敵”
大きな川のほとりでミランジョの悲劇的な過去を知るボッジ。そして、ミランジョの心が揺れ始める。生の世界へと戻ったボッジ、カゲ、デスパーの前に現れたボッスは、瀕死のボッジに向かい、こん棒を振り上げる・・・

第二十一話 王の剣
不死身のオウケンを圧倒的な力で打ち負かすボッス。最強であることを見せつけるボッスに、ボッジはダイダの体を取り戻すため、決死の覚悟で挑み、王としてその剣をふるう。

第二十二話 魔神との約束
ボッジの手によって魔法の鏡は割られ、ボッスの魂は天へと昇っていく。そしてボッスからミランジョを託されたダイダは、現れた魔神にある願いを告げる。

第二十三話 王様と太陽
ミランジョとの結婚を発表し、これまでに犯した過ちを償うことを誓うダイダ。その真摯な姿に四天王たち臣下は驚き、思いに応えようとする。そして、新たな王が誕生する。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

77.4 13 王子で戦争なアニメランキング13位
オーバーロードIV(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (376)
1445人が棚に入れました
TVシリーズ第4期
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

安定してます

冒頭からアルベドの攻めすぎる姿勢に驚き。進化してるわ。なんか可愛く思える。甘えたいあまりに赤ちゃんの真似したり、頬にキスされて嬉しさで思わず泣きだしちゃうあたりとか。普段、気が強くて一切の隙を見せない女性が自分の前でだけなりふり構わず甘えるギャップには萌える。

武王頑張れ~てプリキュア頑張れ的なノリ。
毎回だけど、こういったくだりから想定外の成果を得ることで部下が勝手に深読みしてくれて凄い有難いな。

勇敢だったザナックのことは本当に残念に思う。そこまでせんでもと。

アダマンタイト級冒険者が活躍してくれて、どうやらプレイヤーと思わしき竜王登場??今後どういった展開になるのやら。相性悪すぎてまさかのアインズ土下座プレイ。途中から薄々そうなんじゃないかと思ったけど{netabare}パンドラズ・アクターやんけ。名演技なんやな。{/netabare}

OP映像で不敵な笑みを浮かべていたラナーが{netabare}滅国の手引きの立役者か。ところどころ描写が怖かったもんなあ。クライムと永遠に結ばれて幸せかな。独占欲が凄い。
フィリップの愚かな行いはきっかけの一つに過ぎないというか完全にこじつけ。どんな苦しみを最後味わったのだろうか?{/netabare}
それにしてもやり過ぎでは?


OP
HOLLOW HUNGER OxT
ED
No Man’s Dawn 前島麻由
挿入歌
fallen ラナー(安野希世乃)
OPのイントロが不気味な感じがあるようで作品にぴったり。主要人物たちの顔がイントロに合わせて流れる映像が好き。
勿論、EDも良い。今回はMyth&Roidではなく、前島さん単独だけど好きです。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
アインズは悩んでいた。アインズ・ウール・ゴウン魔導国の王として、この国をどのように導くのか。アルベド、デミウルゴスら優秀なNPCたちと不眠不休で働けるアンデッドによって、魔導国は今や安全で飢えもない場所となっている。しかし、そこで暮らす人々はいまだ恐怖と不安を抱え、街は火が消えたように静かでかつての活気は失われていた。答えが見つからぬ中、アインズは一人で冒険者組合を訪問。組合長のアインザックにある提案をする。一方、突如できた魔導国に戸惑う諸国の支配者たちも各々に対抗策を講じていた。果たしてアインズは各国の謀略を阻み、自身の理想郷を作ることができるのか。


1. アインズ・ウール・ゴウン魔導国
アインズは悩んでいた。アインズ・ウール・ゴウン魔導国の王として、この国をどのように導くのか。アルベドら優秀なNPCたちと不眠不休で働けるアンデッドによって、魔導国は安全で飢えもない場所となっている。しかし、そこで暮らす人々はいまだ恐怖と不安を抱え、街は火が消えたように静かでかつての活気は失われていた。答えが見つからぬ中、アインズは一人で冒険者組合を訪問。組合長のアインザックにある提案をする。

2. リ・エスティーゼ王国
先の帝国との戦争で、リ・エスティーゼ王国軍は壊滅的な被害を受けた。さらに魔導国にエ・ランテルを奪われ、国力は低下。第二王子ザナックは、妹姫ラナーの知恵を借りつつ、国の立て直しに奔走していた。そんな折、魔導国の使節団がやってくるとの知らせが届く。使節団団長の魔導国宰相アルベドは、女神のような優美さで貴族たちを圧倒する。ところが、フィリップと名のるみすぼらしい貴族がアルベドに声をかけてきて……。

3. バハルス帝国
バハルス帝国の皇帝ジルクニフは窮地に立っていた。先の戦争でアインズの協力を得た帝国は、ほぼ無傷で王国に勝利した。しかし実際は、アインズの恐るべき力を見せつけられ、帝国騎士たちは戦意を喪失。以降帝国は魔導国に従わざるを得ない。しかも、帝国の切り札といえる存在・フールーダーも魔導国に恭順している。それでも、ジルクニフはアインズが人類の脅威となると考え、ひそかに対魔導国同盟の結成をはかる。

4. 謀略の統治者
魔導国の方針を定めたアインズは、各国とできるだけ友好的な関係を築きたいと考える。世界征服の計画を進めているデミウルゴスやアルベドたちにはその考えを打ち明けず、まずは自ら行動することにしたアインズ。エ・ランテルの冒険者組合組合長・アインザックを連れて帝国に向かう。そこでアインズは、アインザックの助言を受け、闘技場最強の剣士・武王と対戦する。試合当日、闘技場には偶然ジルクニフも来ていて……。

5. ドワーフの国を求めて
ルーン武器を作る工匠がいると知り、ドワーフの国に興味を抱いたアインズ。しかし、人間とドワーフの交流は絶えてひさしく、どのような国なのか、場所も明確にはわからない。そこでアインズは、かつて滞在したことがあるというゼンベルに案内させ、自らドワーフの国に向かう。一行は、フロスト・ドラゴンが生息するというアゼルリシア山脈に到着。ドワーフの都市フェオ・ライゾを見つけるが、何故か無人の廃墟と化していた。

6. 迫りくる危機
かつてドワーフたちは、地下にいくつもの都市を築いて栄えていた。ところが、王都はフロスト・ドラゴンに奪われ、亜人のクアゴアたちに襲われたフェオ・ライゾも放棄。天然の障壁に守られたフェオ・ジュラも今攻略されようとしていた。そこに駆け付けたアインズによって窮地を救われたドワーフたちは、アンデッドのアインズを恐れながらも、会談の場を設ける。そこで王都奪還と引き換えに、意外なものを要求され……。

7. 霜の竜王
クアゴアを統べる『氏族王』リユロは、容易に滅ぼせるはずだったドワーフが、何らかの強大な力を有していると気づく。そこで、自分たちを支配するフロスト・ドラゴンのオラサーダルクに助力を求めた。ひそかに両者の相討ちを目論むリユロは、六万匹もの一族を王都の外れに避難。しかし、彼の前に現れた二人の少女--シャルティアとアウラの圧倒的強さを悟り、必死の交渉を持ちかける。それが愚か極まりない選択だとも知らずに。

8. 計算外の一手
アンデッドが統治する魔導国は、周辺国から非常に警戒されていたものの、ヤルダバオトに襲撃された聖王国を救い、その後も支援を行っていることから評価を高めつつあった。一方、王国の状況は緩やかに、だが確実に悪化していた。ザナックが何とか国を守ろうとしている最中、ままならない状況に不満をためていたフィリップが、ある計画を思いつく。それはあまりにも愚かな企みで、誰もが予想しない事態を引き起こす。

9. 滅亡への始まり
聖王国への援助物資を強奪された魔導国は、アルベドを王都に遣わし、王国へ宣戦布告。一月後に兵を動かすと告げる。ところが、期日を過ぎても魔導国が進軍を開始した様子はない。多くの人々が宣戦布告は魔導国の脅しだと考える中で、アインズの恐ろしさを知る者たちは来るべき戦いに備える。その者たちの予想どおり、魔導国はひそかに大規模な作戦を展開。王都の上層部に気づかれないよう情報操作し、街や村を殲滅していたのだ。

10. 最後の王
魔導国魔導国軍の動きが明らかになった。ザナックは、交渉での解決を望むランポッサ三世を幽閉して実権を奪う。さらに民たちへ国難を知らせて兵を募り、かき集めた四十万の兵をもって決戦の準備を進める。同じころ、蒼の薔薇のもとに依頼の話が来ていた。その依頼は、アダマンタイト級冒険者である蒼の薔薇と朱の雫を呼び出すもので、仲間たちは興味津々。嫌がるラキュースを説得して全員で依頼人に会いに行く。

11. 張り巡らされた罠
ザナック率いる王国軍から連絡が途絶えたとの知らせを受け、ランポッサ三世は終焉の時が来たことを悟る。既に逃げられる者は去り、行く当てのない多くの民たちは家屋に隠れ、静まり返る王都。そこに、コキュートス、アウラ、マーレがわずかな手勢を率いて迫る。すると、再び紅い鎧--アダマンタイト級冒険者“朱の雫”のアズスが現れた。アズスは空を飛んで魔導国軍の陣地を急襲。アインズの姿を見つけるや、攻撃を仕掛ける。

12. 王都侵攻
時は少し戻り、コキュートスをはじめとする魔導国軍が王都に進軍する直前。ラナーのもとに残っているのは、護衛のクライムとブレインだけ。そこに蒼の薔薇が訪れた。王都を守るため戦うと決めているラキュースは、ラナーに別れを告げにきたのだ。ところが、イビルアイたちが策を講じてラキュースの自由を奪う。驚くクライムに、国外へ逃げるというイビルアイ。魔法でラナーやクライムたちも一緒に連れていけると告げるが……。

13. 滅国の魔女
魔導"魔導国軍が王都に侵攻する中、ランポッサ三世は全ての者に暇を言い渡し、一人で征服者を迎えるべく準備を行っていた。同じく城に残っていたラナーは、隠し通路から逃げるよう勧められるも拒否。逆にランポッサ三世に王国の宝物を都の中に隠すよう提案し、クライムに託す。主の頼みを断れず、任務を果たして急ぎ戻るクライムだが、王城は既に敵軍に乗り込まれていた。そして玉座の間には魔導国の王アインズの姿があり--!?

投稿 : 2024/06/01
♥ : 9

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

最終話 ラナー様の踊りが鳥肌が立つくらいすごかったと思います。

 現在2話目です。相変わらずの面白さで安心しました。1話は導入でしたが2話からいきなり面白かったです。

 俺TUEEEって嫌われる割には、「ワンパンマン」とか「魔王学院の不適合者」とかの極端な俺TUEEEって面白いし叩かれません。もちろん本作もです。1作目ではシャルティアと危うい(ように見える)戦いもありましたが、それ以降はほぼ無双状態です。

 1つ目は魅力的な敵なんでしょう。クレマンティーヌ様のような残虐だけどどこか滑稽なキャラ。一方でガゼフのように高潔な人間のドラマ、あとはハムスターみたいな存在が出落ち的なギャグのキャラなどですね。

 また、アインズと絡む絡まない関係なく、貴族とか僧侶とかの分をわきまえない態度や悪さですね。本作のアルベドに言い寄っていった貴族が何とも言えません。もう最高ですね。アルベドの態度が相変わらずでした。

 2つ目は側近たちの「アインズ様ラブ」「さすがです。アインズ様」のギャグですね。これは言うまでもないでしょう。最強のアインズが悩んでいるのに側近たちは絶大な信頼を寄せている構造ですね。

 そこに俺TUEEEながら、何をやればいいのかわからない、国家運営や組織の統治に関してはまるで知識も自信もないというアインズを配置したことで、生まれるストーリーが面白さを作り出しています。


 で、4作目となる本作です。やっぱり本筋はラナ―様なんでしょうね。2話で、でてきましたね。そして期待を持たせるラスト。楽しみです。
 ラナ―様は倫理がぶっ飛んでるこれも魅力的なキャラです。このキャラが今後どう動くかがものすごい楽しみです。性格的に敵になると思いたいですが、実は味方になるんでしょうか。

 オバロの魅力は、やっぱり上から下までキャラ造形でしょう。王国がどうこうとかいうお楽しみもありますが、キャラの思惑と側近たちが敵だろうが味方だろうが魅力的だからこその面白さです。
 このことの裏付けがスピンオフの「ぷれぷれ」がちゃんと面白い事でしょうね。クレマンティーヌ様編、最高でした。

 強さや正義の味方に対するアンチテーゼが感じられる「ワンパンマン」、俺TUEEEの極端なカリカチュア化により魅力的な主人公となった「魔王学院の不適合者」そして、魅力的なキャラの配置と絶対的な強さは自覚しながらも、目的や手段に対する本人の自信の無さの取り合わせで絶妙な面白さを産み出している本作。俺TUEEEは上手く行くと爽快感と安心感があって最高に面白いです。

 今期の覇権云々というより、面白さが担保された作品なので安心して楽しめます。1話1話レビューを書くまでもないので、多分次は見終わった感想ですね。



11話 4期が一番面白いってやっぱりすごいなあ、と素直に思います。本好きの下剋上と本作はちょっと別物ですね。無職がどうなるのかはまだ1期なのでわかりませんけど。

 SAOも同じく面白いですけど、ぶつ切りですからね。やっぱり「転生もの」としても世界観と設定、なにより話の展開がよく練れているのはオバロ、本好き+無職でしょうね。蜘蛛はちょっと残念でした。

 原作、3巻、シャルティアのところまで読みました。なるほど俺TUEEEでなく、レベルは地下墳墓の守護者とアインズって一緒なんですね。だからアイテム…特にワールドアイテムが重要になってくると。そこが1期のアニメ版だとワールドアイテムの特殊性を過小評価していました。

 アニメだと指輪のところとか錫杖のところで説明が薄かった気が…原作読んだ後だと、シャルティアの反乱の苦戦に本当に余裕がないのがよくわかりました。

 あと王国、帝国、法国ってボーっと見てると関係がよくわからなかったんですけど、再視聴&原作で理解しました。

 つまり要約すると、アインズと同じ強さは一緒の人間が結構いる。だからアイテム特にワールドアイテムが重要。アインズが他のプレーヤーを警戒したり、国力を高める理由は他プレイヤーがワールドアイテムを持っている可能性があるから。万が一の場合、抵抗できるよう地下墳墓の力をつけ存続を図る。情報収集のために冒険者モモンが必要で、人間の村を経営している。

 帝国は地下墳墓探検で心が折れて屈した。王国は王を幽閉してアインズをつついてみたら逆に滅ぼされかけている、法国は何かありそうで警戒中ですかね。

 など、原作初めの方だけでも読むだけで、かなりアニメが面白くなりました。まあ、アニメだけでも拾えるところは多いんですけど、説明のところはボーっとしてました。

 これが理解できると余計4期は面白いですね。で、あのドラゴンがどういう存在なのかは5期ですかね?
 5期はもう準備しているのかな?原作読んじゃおうかなあ…



最終話 最後のラナーが踊るシーンは最高でした。

 映画などで一人の時に踊り出す。これは感情の昂ぶりが極限になったときに、心の奥底から自然と身体を動かすような感じだと思います。

 ここでこのシーンをもってきた演出は最高だと思います。ラナーの歓喜によって、彼女が思考ではなく人格そのものに、そして後天的というよりも先天的に既に悪魔性があるのだ、ということを強く印象付けていました。そして、ナザリックの誰よりも上を行ったということでもあるのでしょう。

 ここの歌と踊りの演出はこの数年で見たアニメの中でもかなり効果的だったと思います。ここは当然アニメオリジナルなのでしょう。素晴らしかったと思います。

 以前からラナーの顔芸によって彼女のラスボス感はすごかったですけど、これは本当に何かありそうですね。まだ原作は3巻くらいしか読んでませんが、5期の発表時期によって考えたいです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 16
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

久々の強敵(?)

{netabare}
2期3期と少し1期に比べてパワーダウンしていた感が否めないけど、4期は1期に次いで面白かった。

序盤はここまでと同じく雑魚敵を葬ってるだけだったけど、後半は1期から引っ張ってきた鎧との戦闘もあって面白かった。原作知らないから何とも言えないけど、デスナイトが普通に倒されてたり、シャルティア以来の強敵...(?)
実際はパンドラズアクターの成り済ましだけど、この作品の場合幹部クラスと拮抗しているだけでもこれまでにない強敵のように感じるw
まあ、結局アインズ様から見れば取るに足りない相手なんだろうなとは思うけど、幹部クラスと競り合う敵がいるというだけでも一期のシャルティア戦以来の面白さだった。

最後王国皆殺しはちょっと、なんだかんだでアインズ様にはダークヒーローでいてほしいという一期からの気持ちがまだ消えてないので胸糞展開ではあったけど、自分が嫌いと言うだけでこの作品のコンセプトとしてはあれが正解なのかな。むしろ、魔王(人間に優しい)が多いこれ系のジャンルで、真っ当にまごうことなき魔王をやっているのは評価するべきところなのかと。

1-3期の感想書いてないのでそこも含めて書くと、この作品の一番の良さというか、他の俺TUEEEEなろうと違っていい部分は敵側にもきっちりとスポットが当たっていること。
敵側陣営の策略や思考がしっかりと描かれているし、滅ぼされる相手にしても段々と追い詰められてどうしようもなくなっていくまでの過程が丁寧だから、ある種むしろ相手側を主人公として見られるところにあるかな。
実際魔王モノと言うジャンルだから、そう言う見方ができるのはいいポイントだと思う。
ジルクニフとか、ネタキャラではあるけど最後まで民を考えて魔道国への抵抗を諦めないところとか嫌いになれない。

原作ストックがもうないらしいので5期はまだ先になりそうですね。
最終的にアインズが周辺国を制圧して終わりそうな予感はしてるけど、個人的にはアインズ達が完敗する盛者必衰的な終わり方か、人間の心が残っているという設定が活かされた孤独感あるエンディングにしてほしいところだけど、どうなるかなぁ。

OPとEDは作風に合っていていいですね。外人のつべコメにあったけど、世界を征服したような気分になれる曲。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆7
心の声多くね? まだ人の心あるの? アルベドやっぱきつい。
元日本人のくせになんでそんな思考。1話なんか地味だ。
無双したからこその軋轢があるのはいいんじゃないか。
NPCだからこその強みと人間だからこその強みも描けれるのは。
永遠の繁栄とかあんのかなぁ。なんか儚さが漂ってるな

2話 ☆7
デブなのにいいキャラ。話通じなそうな使節団長だな。
理屈家だな。確かに筋は通ってるw 知ってた
けど、衝動で殺さないあたりようやっとる

3話 ☆9
過保護アインズ様。あの二人そんな強いんか。てかあの白黒はよ戦って。
1期の1話付近の話かw 確かなアンデッド相手ならw
敵が対策練ってるパートがいちばん面白い説。
何だかんだジルクニフ好きだわ。こんな無理ゲーでも諦めないの。
そんな処理甘くていいのかw まあ蚊が止まったよ雨なもんなんだろうな。

4話 ☆9
根回しバレてたとかじゃなくて偶然なのかよ。どうせ使わんだろその鏡w 久々に見たそのお面。ジルクニフw 実質魔法やんけ。大規模な宣伝 まあそれが一番懸命だわな。

5話 ☆8
またトカゲ狩りみたいなの始まらんよな?
アインズへの無礼にキレる展開いらんわ。
まだあの子のこと引っ張ってんのかよ。日本語かよ。今回日常回?
的確なアドバイス。侵入から始める時点でまともに対話する気ねーなw
アポ無しだし。いっつもこういうキャラが、アインズ達の逆鱗に触れないかって緊張しながら見てる。
魂を売り出すってなんだw シャルティアなんか可愛くなってない?
語尾無くなるなw こいつらならどうせ間に合う。

6話 ☆8
トカゲ狩り臭してきた。その音してくれと言わんばかりの橋落とせw
やっぱりな。まあ裏の目的について早急に話すのは良心的。
確かにルーン工商を渡すことに対する議論は一つもなかったあたりw
次回面白そう。

7話 ☆7
論破のプロ。家買うドラゴン並みの臆病者だな。レアで。
ワンパンはさすがに面白みないからやめろやw
そういうことかよw 絵が酷いw 久々にオーバーロードっぽい回だったな。

8話 ☆9
魔道国にたてつく勇気。
けど策略にハマってたとしてもどうせ勝てそうだけど、ちゃんと奢らずに慎重なのはいいな。ギャグ回じゃねーか。
なるほど、部下の方が優秀だなw
歯向かった国家と服従した国家で対応に差をつけるのは確かに有効そう。
どっちも貴族の馬鹿さに困惑してるの草。
こちらも部下の責任を負うのね。王として有能だな。

9話 ☆7
いやそうまでして滅ぼさんでも 怖い。もう攻めてるんかい。
飴と鞭は一応筋通ってるわな。戦前の空気感じゃないな。
オーバーロードお得意のクソCG デスナイトやられとるやん。

10話 ☆5
こいつ噛ませじゃなかったらいいんだけどな。漆黒聖典か。
けど王国滅ぼさんでも味方はなんも苦しまんやんけ。
正直完全な悪役ムーブは嫌いなんだよな、それがこの作品の趣旨だからこんなん言うのもおかしいんだろうけど。

11話 ☆9
CG戦闘。やっとちょっと強そうなの出てきたな。90レベ普通におるんか。は? 煉獄さんかな? 替え玉かよw

12話 ☆7
やっぱこうなると苦手だわ。OPのシーン。まあだろうな。

13話 ☆8
隠しても何らかの方法で見つけてきそう。
まあ好きではないけど良かったとは思うよ。

OP「HOLLOW HANGER」☆7.5
ED「No Man's Dawn」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 7

71.4 14 王子で戦争なアニメランキング14位
神撃のバハムート VIRGIN SOUL(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (260)
1147人が棚に入れました
ここは、《人》《神》《魔》あらゆる種族が入り混じる神秘の世界ミスタルシア バハムート復活による世界崩壊を免れてから10年─── 新たな《人》の王は《神》の神殿を襲い《魔》の国を攻め落とした 壊滅寸前だった状況からの復興と更なる発展 王都は《人》に富をもたらす 王都復興の糧として奴隷となる《魔》 消えゆく信仰心により力を失った《神》 均衡を失っていく世界で《人》《神》《魔》それぞれの正義が交錯する―――

声優・キャラクター
諸星すみれ、梅原裕一郎、吉野裕行、井上剛、森田成一、沢城みゆき、岩崎ひろし、森久保祥太郎、潘めぐみ、坂本真綾、間宮康弘、小野賢章
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これを力作と言わず、何を力作と言うのだろうか?

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
ここまで壮大な王道ファンタジーはなかなかお目にかかれません。前作を含め、ソシャゲRPG原作の中では最高傑作ではないだろうか?(2017夏現在)

絵もキャラもシナリオも音楽も良い。ほどよい笑いに恋愛要素もある。

一応2期にあたるが、前作から引き継いでいるのは設定とキャラがメインで、ストーリーは2期から観ても問題ないので、「2期から観ても面白い」「1期から観るとさらに面白い」という理想的な2期だと思う。

バトル、ファンタジーが好きなら間違いない力作です。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の主人公のニーナ(序盤)は、「イケメンを見ると見境なくデレてしまう」という、アニメの女主人公としては珍しい設定だった思います。普通なら、こんな男好きキャラはアニメ視聴者層からはそっぽを向かれるかと思います。

つか、(性的興奮で強くなる女子という)設定だけなら、「魔装学園H×H」と変わらないのに、なんだろうね、この差は(笑)

ニーナは、確実に可愛らしい。

それは多分、ニーナの男好きが、「性格」ではなく、「性質」(竜人としての体質)だからだと思います。基本的には純情だしね。だから、しょうがないと許されるんですね。

あと、作画の力も大きいと思います。近年、ソシャゲ原作アニメは、神作画の代名詞のようになっていました。例えば、前期(2017春)の「GRANBLUE FANTASY」の美しい背景や、今期(2017夏)の「活撃 刀剣乱舞」の圧倒的なバトル作画などは記憶に新しいです。本作の1期目も、やはりヌルヌル動く戦闘シーンは圧巻でした。もちろん、本作も背景、バトルと素晴らしいのですが、それ以上に、人物の表情に力が入っていたと思います。コロコロと目まぐるしく変わるニーナの表情は魅力的で、活発なニーナらしさが際立っていました。こういう、「地味だけど大切な神作画」は非常に好感がもてました。

ストーリー的には、神と人間と悪魔という三種族の争いという壮大な物語。その中で縦糸となる、人間の王とドラゴン娘との恋愛ストーリー。

なんて真っ直ぐなファンタジーなんだろう。ここまで王道な作品は安っぽくなると台無しなんだけど、そんな不安は一度もなく、シリアスもニヤニヤも笑いもバランス良くある作品です。

また、1期のキャラと2期のキャラの住み分けも抜群です。基本的に、「1期が人気あったから、2期が生まれる」わけで、2期を観ている中には1期のファンが多くいますよね。しかし、1期のキャラをそのままメインに使うと、(1期が綺麗にまとまっていればまとまっているほど)蛇足感やマンネリに陥りやすい。そこで、新キャラをメインに据えて2期をやるというのは良くある手法だけど、これ、かなり難しいバランス感覚が求められると思います。1期のキャラが強すぎると2期のキャラが空気になります。2期のキャラが強すぎると1期のファンから叩かれます。1期のキャラを全く出さない(もしくはカメオ出演程度だ)と期待はずれと言われます。(余談ですが、アークザラット2(ゲーム)をプレイした時、ほぼ前作のキャラしか使わなかったことを思い出しましたw)

その点、この作品では、「ニーナ」「シャリオス17世」「ムガロ(エル)」といった2期の新キャラをメインにストーリー展開させつつ、要所要所では「ファバロ」「カイザル」「アザゼル」「リタ」「バッカス」「ジャンヌ」といった1期の人気キャラクターが活躍する(いわゆる、オイシイ役)展開が良い感じです。また、「ケルベロス」などがちょい役で出てくるファンサービスも嬉しいですし。やっぱり、ニーナが魅力的なことがデカいけれど、理想的な2期の作り方だと思います。ここまでバランス良くやった2期というのはあまり記憶になく、制作の手腕は称賛されて然るべきでしょう。

テーマ性に関しては、やはり種族間差別、そこから透けて見える人種差別問題でしょうか。差別主義的なアザゼルやガブリエルやシャリオスと、博愛主義的なニーナやカイザルやムガロ。双方に言い分があって、しかもある程度の正当性がある。ただ、差別主義的なアザゼル(悪魔)にはカイザル(人間)やムガロ(天使)の存在が、シャリオス(人間)にはニーナ(竜族)の(他種族の)存在が大きく、自らの主張の絶対性を失っているのが人間味があって良かったです。とりあえず、全編英語にして、ホワイトハウス(トランプ大頭領)に送り付けてやろうw

心理描写も巧み。例えば18話で、ニーナが自由に竜化できるようになったことに対して、「なぜ、今更……」と涙を堪えるアザゼル。そこには、「あの時(7話で)、竜化していれば同族が死なずに済んだ」というニーナに対する怒りと、「そもそもニーナに頼るしか無かった」という己の無力さに対する悔しさ、「愛されることを知ったから」というニーナの言葉で、「自分はニーナを利用しようとしていただけだった」という後悔の入り交じる、複雑な感情が表現出来ていました。圧し殺したような声(声優さんの名演)と、(泣きそうで)細かく揺れ動く表情(神作画)もあいまって、印象的なシーンになりました。

ラストも、なんというか、感動しました。「世界と愛する人のどちらを選ぶか」という選択で、「世界を選んだファバロ(1期)」。「愛する人を選んだニーナ(2期)」。多分、どちらも正解で、どちらも不正解なのでしょう。それは、「世界を一時守れたが愛する人を失った(1期)」と、「世界を一時守れたが、愛する人の目と声を失った(2期)」の結末が示しています。まさに、ビターエンド。ムガロやカイザルの死亡(カイザルはゾンビ復活)と併せても、後味は決して良くはない。が、最後の「視力を失った英雄王と、声を失ったドラゴン娘が月明かりの中で踊る」なんて、あまりにも「物語りすぎる」ものを見せられては、なんか無理矢理感動するしかないです。ニーナの満足そうな笑顔を観ていると、まあこれで良かったのかもなとも思いますね(笑)

一応、3期への含みは持たせましたが、正直かなり満腹だし、満足しています。3期は、あったら(いよいよ完結編だろうから)凄く楽しみたいですが、ここで終わりでも充分満足ですよ♪

制作の皆さん、お疲れ様でした♪
{/netabare}

【余談~ 神界が、あのアニメのあの場面に似てません?(笑) ~】
{netabare}
ムガロやバッカスが捕らえられて(軟禁されて)いた空間って、「WWW.WORKING!!」の「バレンチヌス様」の空間に似てませんでしたか(笑)? なんか、不思議な図形とか浮いてましたし。まあ、同じっ神様だから別に良いんですけどねw
{/netabare}



【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
神撃のバハムートって確か、神・悪魔・人間 の三つ巴の争いが世界観だったっけ? 主人公の少女は竜族なのか。

2話目
ロケットパンチw 悪魔が奴隷になっている現状には同情するけど、それって元々、悪魔が「力による支配」を行っていたからで、その力が及ばなくなったら、立場が逆転するのは自業自得では?

3話目
それ、HUNTER×HUNTERでゴンがやってたよねw ファバロ、どっかで出てくるとは思っていたけど、ニーナの師匠だったか。

4話目
嘘が下手な男は信用できるという風潮。純情色ボケ女主人公が成り立つのは、それが性格だからではなく、性質だからですね。

5話目
ラブコメの波動w しっかし、ニーナの表情豊かだな~。

6話目
ニーナの表情、本当に豊かだね♪ 地味だけど良い作画の力の入れ方だ! アザゼル、交通事故やんw アザゼルに見つめられても赤くならないニーナ。これ、本当の恋を知ったから、アザゼルにデレなくなって、奇襲失敗するノリだな!

7話目
アザゼル、良いヤラれキャラに(苦笑) ギャグとシリアスのバランスが良いね。

8話目
剣3人による三つ巴って、結構珍しい。アザゼルの男泣き、格好良いな。バッカス達が幽閉されている空間、少しだけ「WORKING!! web」の「聖バレンチヌス様」がいた空間に似ている気がするんだけどw ファバロ、来たね!

9話目
なんか分かんないけど、明日です(笑) しかしこの二人、髪型が普通なら、格好良いなw

10話目
宗教色あふれる回だったね。処女受胎や洗礼などをモデルにしてるんだろうね。

11話目
誰にとっての平穏かをはっきり話さないから、嘘はついてないよね。

12話目
鉄球を使った戦闘。昔、KOFにチャン・コーハンっていたよねw

13話目
荘厳な音楽。戦いというより、戦争だね。

14話目
まさかの野沢さんw ジャンヌの弱さ、素敵なエピソード。

15話目
エル、いい感じで狂っていそうだね。絶対正義と絶対悪は近いものがあるしね。

16話目
ニーナ、あのバカ明るい感じ、良いわ~。壁ドンw 前作オッサン三人衆もいい感じ♪

17話目
ニーナの無駄な変装w なるほど、悪魔だから捕まえなくて良いと、自分に言い訳できる笑顔ね♪ 2度目のデート回。なんか、目的を果たして両目失明して、最後はニーナと竜の里でひっそり暮らすという、08小隊的なラストかな?

18話目
ニーナが自由に竜化できるようになったことに対して、「なぜ、今更」と涙を堪えるアザゼル、良いね。そこには、「あの時、竜化していれば同族が死なずに済んだ」というニーナに対する怒りと、「そもそもニーナに頼るしか無かった」という己の無力さに対する悔しさと、「愛されることを知ったから」というニーナの言葉で、「自分はニーナを利用しようとしていただけだった」という後悔の入り交じる、複雑な感情が表現出来ていました。圧し殺したような声(声優さんの名演)と、(泣きそうで)細かく揺れ動く表情(神作画)もあいまって、印象的なシーンになりました。

19話目
突き放す優しさ? 自らの弱さを切り離したい? 質の良い、ロミオとジュリエット。シンデレラ。ニーナはニーナで、「私ならなんとかできる(シャリオストの心を変えられる)」って思ったのでしょうね。

20話目
ドラゴン対ドラゴンのガチバトルって、結構珍しいよね。アザゼルとソフィエル強え~。つかラスト、衝撃だぁぁ。

21話目
エル、死んだか。ジャンヌの顔が怖い、、、。でも、子供を殺されたらそうなるよな。アレサドロ君、漆黒兵は伊達じゃない。盛り上がってきましたね。種族間の全面戦争、熱い。

22話目
ジャンヌに息子がいることは、オフィシャルにしていいの? 処女受胎だと知らせないと求心力落ちそう。ジャンヌ正論。王がエルを狙わなければ死ななかったわけだし。バハムートさん、堂々たるラスボス感w

23話目
ルシフェルの母艦、オーラシップっぽい(笑) アレンサンドロ、死に様がまた、やるせないな。黒騎士の登場シーン、格好よすぎるだろw ここでネクロマンサーの本領発揮(笑) いや、カイザル死亡は予想外。

24話目
なんかもう、物語りすぎて、感動。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 30
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー

ゲームはしてない


1期に続いて2期を観たという流れです。1期が面白かったので特に抵抗なく。。。

1期全13話(総集編的なの1話込み) 2014年10月~
2期全24話(こっちは総集編無し)  2017年4月~

掘り出し物です。

Cygamesさんの数少ない一社提供のうち一つ。肝いりの2クールの割には話題にならなかったのかな? その頃アニメ観てないのでよう知りません。
レビュー・感想数207件(2019.02.06時点)は同期の作品の中でもTOP20にも入り込まないながらも、得点では地味に8番手くらいにつけてるというあにこれの評価です。同期に『月がきれい』『エロマンガ先生』『進撃の巨人2期』とあるなかで健闘してるように見えます。
観た人はそこそこ満足したと思われる客観評価。私も同様でした。
さて、、、、

・ゲーム原作かよ?
・〈神〉?〈悪魔〉? ファンタジー系はちょっと・・・
・1期逃してるのでスンマセン

安心してください。

“ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー”

でした。・・・いや・・・まあファンタジーなんだけどさ。ラブストーリーであり冒険活劇であり成長物語であったりと毎話Bパートの引きの良さもあって、2クール分一気に観せる力のある作品でした。
ソシャゲ原作特有のグダグダなところもなく、主人公が1期と変わるので、2期から参入しても問題は無さそうです。

1期でのファバロ、カイザル、アーミラ、リタを中心とした物語から10年後。ダークな世界観はそのままに2期の主人公をニーナ(CV諸星すみれ)にバトンタッチして、話は進んでいきます。
このニーナ、これあくまで私の思い込みですが、ヲタ受けしないヒロインさんです。少々イケメンならすぐ赤くなる恋愛体質に見えてしまう彼女は早々にビッチ認定されてしまいそうww
それも数話経てば霧散することでしょう。どんな娘かというとあれです。寝ちゃいけないって思うと眠くなっちゃう的なアレ。こちらは本編でお確かめください。彼女については表情が多彩というか喜怒哀楽で何パターンあるんだというくらい作画班が良い仕事してます。

繊細な“心情”を描写してのラブストーリーとは毛色が違う、“感情”を全面に出したり押し殺したりの全力投球ヒロインはとても好印象でした。
ちょっと脱線すると、全力投球ヒロイン設定は意外とリスクって高いです。さじ加減を間違えると

1.躁鬱の“躁”状態に見えてしまう
2.一歩間違えればコミュニケーション障害
3.ドジっ子空回りキャラみたいな型にはめたくなる誘惑に勝てずブヒる層以外が離れてく

この手の女の子でおバカっぽく見えないようにキャラ設定を組んだ製作陣の勝利だと思います。


そんな彼女のラブストーリーの行方と、“成長”物語が、けっして能天気じゃない世界で繰り広げられることになります。

能天気に見える女の子が能天気じゃない世界で能天気のままいられるのか?
能天気でいられないならどんな覚悟を決めたのか?

前半のほっこり回が進んでいる中でも忍び寄る不穏な影が徐々に濃くなっていく中盤あたりからはニーナの笑顔も違った意味をもってきます。このへんは親目線ですが、彼女の成長が頼もしくそして周りの救いとなってくるのです。
そして最終話を観終わると、序盤うっとうしく思った(かもしれない)彼女の能天気さを思いだし、

能天気が能天気でいられる世界がいいよなぁ・・・平和が一番!

ひと回りして“アリ”な娘さんと思える満足の全24話でした。くどい。。。


肯定的に捉えた本作の世界観については1期レビューで触れてますのでよろしければそちらを。


2期からOK!とのたまいつつ、物語を深掘りするならやはり1期からの視聴をお薦めします。1期は1クールと手に取りやすいしこちらも単体で楽しめる仕上がりですよ。
とりわけ重要局面で取った選択。旧主役ファバロと2期主役ニーナとの対比は“なにが正解か誰にも分からない”この世の真理を露わにしてました。やはり主役は主役でした。
ここでは触れてない脇役たちにも主役を食う魅力的なキャラに事欠きませんのでお気に入りをぜひ見つけてみてください。


物語は1期より複雑です。〈神〉〈悪魔〉の二項対立の末、「そうきましたか・・・」の1期だとすると、
2期は〈神〉〈悪魔〉の上に人間が立っちゃったかも、という斬新な種族相関からスタートします。
現実世界でもパワーバランスが崩れた時に戦争は起こるもので、まさに2期の舞台がそれ。極限の状態で人(※本作の場合神も悪魔も)は試されそして輝きを放つのです。


OPは1期から続くラウド系ロック。EDは米津玄師とのコラボで名の売れたDAOKOを配置。前半ED「拝啓グッバイさようなら」は地味ながらクセになる良曲です。

 
ソシャゲ原作の中では群を抜いて完成度の高い本作。言われなければゲームが母体とは気づかないでしょう。あらためて思います。

逆宣伝になるような粗悪品を濫造するくらいなら、しっかりアニメアニメしたものを作ってほしいな。よっぽど宣伝になるはずです。



※オマケ

■ジャンヌダルクは蜘蛛が苦手
ちやほやされた後は落とされる。本邦マスコミの得意技ですが、これをどさらにどでかいスケールでやられちゃったのが歴史上のジャンヌダルクであります。
{netabare}10話の母息子回の余韻が冷めない11話で、{/netabare}蜘蛛が苦手というエピソードを挟んできました。史実ではジャンヌを登用したシャルル7世の跡継ぎルイ11世のあだ名が“蜘蛛”だったとかなんとか。
王室に対しては恨み骨髄でしょうねww


■ジ○リっぽいと言えなくもない
表情筋がよく仕事をする巨匠の作品と似てるな~と思っていたら、{netabare}12話トロッコの脱走劇。{/netabare}どこぞの有名冒険活劇で見たことあるアクションシーンを堪能できます。


■声優“野沢雅子”のお仕事
2クールめ初っ端の14話に登場しました。人間国宝にしてよいと思う。


■サブタイトル“Virgin souls”
本作タイトルを冠した{netabare}第17話の{/netabare}サブタイトルです。
「次会えたら私のなすべきことを伝えよう」この回からクライマックスに向けてエンジンが吹かされる重要回です。
なんですが、ニーナが洞窟池の中に入ってって身を隠してから竜に変身してましたね。みだりに変身すると着ていた物を破壊しちゃうから、律儀に彼女は見えないところで衣服を脱いで変身したんだろうと妄想。
こういった恥じらいは大事です。気にも留めない振りをする男側の度量も試されます。


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2019.08.20追記
《配点を修正》 +0.2


視聴時期:2019年2月頭

続編で面白さが継続しているのはたいしたもんだ。それも主人公を変えてたりするのに。
ダンスシーンはこれまで観たものの中でもトップクラスでしたね。



2019.02.07 初稿
2019.08.20 修正

投稿 : 2024/06/01
♥ : 39

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

バハムート復活による世界崩壊かを免れてから10年…均衡を失っていく世界で「人」「神」「魔」それぞれの正義が交錯する…。

この作品は「神撃のバハムート」の続編に位置付けられています。
物語は1期から10年後の世界…そこで、新たな物語が紡がれていくので、この物語から視聴しても話は通ると思います。
ですが、1期から登場するキャラへの懐かしさや言動の理由など、前期から視聴するとより一層深掘りできるので、しっかりこの作品に入り込んで視聴されたい方は前期からの視聴をお勧めします。

1期から10年後の世界…即ちバハムート復活による世界崩壊を免れてから10年の歳月が過ぎた世界…
1期でバハムートに立ち向かった時には「人」「神」「魔」の隔てなく手を取り合って世界の崩壊を防ぎました。
それなのに、この10年で世の中は色々変わってしまっていました。

一番変わってしまっていたのは、均衡が崩壊してしまったこと…
いいえ、正しくは「人」が「神」「魔」との調和を破壊したこと…

その破壊がもたらしたのは、いびつに歪んだ世界…
「神」は信仰心を失い、人の奴隷に墜ちた「魔」が虐げられる世界…
バハムートを阻止した時、一体誰がこんな状況を望んだろうか…
でもこの流れに「神」も「魔」も抗えず時間ばかりが過ぎていました。
この状況にはもどかしさを感じずにはいられませんでした。

もう一つ変わった事といえば、1期の主人公だったファバロが弟子を取った事でしょうか…
この2期はファバロの弟子…ニーナを中心に物語が動いていきます。

1期は1クール12話でしたが、今期はたっぷり2クール全24話の構成…
兎にも角にもどっぷり作品に浸かって視聴する事が出来るだけじゃなく、その視聴スタイルそのものの心地よさが堪らないんです。

最近…自分でも多いと自覚していますが、今回は2曲目のオープニングに色々持っていかれてしまいました。
その格好良さは思わず息を呑んでしまうほど…
曲も格好良いんですが、オープニングアニメーションの構成が鬼懸かっているんです。
特に静と動…静寂と躍動のバランスが曲調と絶妙にマッチングしているのだから堪りません。
ヒッポ君の引く馬車に颯爽と乗りしっかり前を見据えたニーナ…格好良すぎです。

ニーナの日常パートがあまりにも穏やかだっただけに、堰を切ったように動き出す「動」の部分は衝撃の連続だったように思います。
ニーナにとってこの物語の紡ぐ時間は決して優しくなかったと思います。
仄かな灯りが無かった訳ではありません。
でもどんな逆境に立たされてもニーナの顔から笑顔が消える事はありません。
彼女の笑顔と持ち前の明るさが登場人物に…そして視聴者にどれだけ元気を与えたことか…

でもこの物語で苦しみを人一倍味わったのは、きっとムガロちゃんでしょう…
ムガロちゃん…何も悪い事なんてしていません。
でも「生きる」選択を余儀なくされたムガロは流す必要の無い血を沢山流し、失う必要の無いモノを失って…
いくら信仰力が失われたとしても、こんな小さい子供が受ける仕打ちではありません。
でもニーナと出会って変わったのではないでしょうか。
本人を取り巻く状況が変えた一面もあると思いますが、自ら変わった面も絶対にあると思います。

たくさん遠回りをしてきました。
やっと全てが元通りになると思いました。
少なくてもムガロは本来愛されるべき人から寵愛を受けなければいけない、と思っていました。
それなのにムガロを待ち受けていた運命はあまりにも残酷過ぎ…

私の涙腺は壊れているので、状況を推し量るにはあまりにも不適だと自覚しています。
でも、この出来事から受ける辛さはきっと本物…
だって、どんな時も笑顔と明るさを忘れないニーナの感情が爆発したくらいですから…

そうなると次の展開は…予想通り激しい激情の場面です。
でも当然の事で当たり前の発想だと思います。
もし私がその立場だったらきっと同じことをしたから…

でもこの作品のタイトルには「バハムート」が刻まれていて、それは2期になっても健在…
これが何を意味するのか…
少し考えれば分かる事ですが、事の顛末は是非本編でご確認頂ければと思います。
最後の最後で1期から視聴してきた人にとっては最高のプレゼントが受け取れたのではないでしょうか。
ほんの一瞬…不意を突かれましたが、気付けて感じる事が出来て良かったと心底思います。

オープニングテーマは、SiMさんの「LET iT END」と、THE BEAT GARDENさんの「Walk This Way」
エンディングテーマは、DAOKOさんの「拝啓グッバイさようなら」と「Cinderella step」
オープニングの「Walk This Way」とDAOKOさんの2曲がお気に入りでした。

2クール全24話の物語でした。
壮大でファンタジー作品としての出来栄えは最高峰と言っても過言では無いと思います。
原作ゲームの作品はこれまで数多く輩出されてきましたが、ここまでの完成度の高い作品はそうお目にかかれないと思います。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 18

68.6 15 王子で戦争なアニメランキング15位
天才王子の赤字国家再生術(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (282)
884人が棚に入れました
覇権国家の脅威に晒される弱小国家・ナトラ王国。 若くして国を背負うことになった王子・ウェインは、補佐官のニニムに支えられながら、才能を活かした見事な手腕を発揮し始める。 でも、この国……めちゃくちゃ詰んでる! 内政に手を入れようにも金がない。 よそから奪おうにも軍事力がない。 まともで優秀な人材は他国に流出してしまう。 「早く国売ってトンズラしてえ」 ウェインの願いは、とっとと隠居して悠々自適の生活を送ること。 大国に媚びを売り、国を売れば夢が叶うはず。 しかし、外交も軍事も予想外の方向へ転がってしまい……!? 知恵と機転で世界を揺るがす 天才王子の弱小国家マネジメント、ここに開幕!
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ガバガバというかご都合主義と言うか。

{netabare}
タイトル見たときはなろう系だけどもうしかしたら好みかもと思ったけど、やっぱりなろう感がきついのとガバガバさが目立ってて合わなかった。

だいたい主人公に都合が無駄に良くて、なんでそれを警戒してないんだよ、とかなんでそんなやすやすと相手の目の前に現れられるんだよとかツッコミを入れたくなる。
そもそも急に相手の前に出向いたり、滅茶苦茶な行動を取る割に、その発想に至る経緯とか理由が全然なくて、物語が主人公に合わせて動いてる感があった。
もう内容もあんまり覚えてないけど、一個覚えてるのは面会の場でヒロインが貶されたからという理由だけでその場で即対面相手を暗殺するやつ。あれは無策にもほどがあるし笑った。天才要素とはって感じ。

好みは分かれそうだけど、このアニメのノリは個人的には結構好きだったかもしれない。
それと、たまに戦略がしっかりとしている部分もあって、回によってはいい回もあった。それと、キャラデザはかなり好み。

↓一話毎メモ(意外と結構書いてた)
{netabare}
1話 ☆2
これもゴミそう。キャラデザはかわいい。なろうタウン。
なろうタウンw すでに面白くない。てか入りカットするなって。
わけわからん。
精霊幻想記は割とキャラアニメとして序盤楽しめたんだけど違いってなんなんだろうなぁ。これはその見方も無理だわ。
また俺なんかやっちゃいました? きっつ。
おいそのチェスみたいなやつで作画節約するな。あほくさ。
鵯越の逆落とし?w どうせ行かないんでしょ。
金鉱山に攻めるまでの流れもおもんないわ。こんな雑な展開ある?

2話 ☆7
キャラデザ可愛い。OPやなぎなぎだけで良くない?
いや攻めるところカットかよ。こんなガバガバ政策やるのどこが天才だよw 
てかそんなノリで金鉱攻めるとか全く現実味がないんだよ。
いやなんで本国側も金鉱の枯渇に気づいてないの?
チェスで手抜きするな。鎌倉か?w
いや、何で誰も監視してないんだよ。
丸太を山から転がす作戦は面白かった。
これで勝ったと思うなよー いやどうやって忍び込んだしw
なんで自ら攻め入ってるw 今回普通に面白かったな。

3話 ☆5
その昔の話をちゃんとやってくれ...。
昔話的に語られてもあんまり。君スライム300にいなかった?
王族らしい行動しろ。キャラデザが可愛い。
エミリアみたいな服だな。最後の回想は良かったな。

4話 ☆5
あのセリフの伏線回収いいな。そういうことか。
ことはありません(大嘘) 何やってんだよw ギャグアニメ? 
 
5話 ☆7
心の声いる? 僕の王の力がああああ 意外と戦術がしっかりとしてるのな。これ以外と面白いかも。要するにカプ厨。

6話 ☆8
白髪好きだけどこのキャラは黒の方が似合ってる感あるわ。
草。最初の下りちょっと面白かったわ。
今回内容まともだな。面白いじゃん。

7話 ☆2
ヨーロッパかな
草、いきなり暗殺を決めるとかむ計画にもほどがあるw
ほんと礼儀に反する ダメだこのアニメ最近面白いと思ったけど
知的な主人公と思ってたけど、こんな場で、こんな立場で感情を優先させるのは頭おかしいよな。この様でどこに才覚があるんだよ 

8話 ☆3
政治はお遊びじゃないんだぞ。そんな雑に会議に出席する人を決めるなw
ロアはしっかりと戦略だってるけど何だろうこのお遊び感。
しっかりと見返りを求めるのはいい。フ
ラーニャの成長のために会議出席させるって...。
その程度にしか思われてないってことなのね。
さすがにこの白髪あほすぎやろ。決められるわけないだろw
お前小国に怯え取るやろ。何で来るんだよwwww
キャラの行動言動すべてに違和感。

9話 ☆4
火曜日のアニメ地獄すぎるw 何で来たんだよw 王子なんで見限られてるんだ なんで毒見抜けた? あほくさw
毒で死んでないのかよw よそ者が出しゃばるな。まあ演説自体は良かったけども。主人公どこでもドア持ってる?

10話 ☆6
自殺に持っていくのは無理があるだろw
虚構推理。そんなにうまく偽装できるわけねーだろw
できるならだれかすでにやってるわw
都合がいい。ああ、ゼノとゼノヴィア同一人物なのか。

11話 ☆4
ゼノヴィアもイキリ出した。ばれてるじゃんw OPカットするな。
裏切られそう。食レポアニメ
ソルジェストの王めっちゃクズキャラな見た目なのにいい奴だな。
むしろソルジェストと責める予定の国が組んでるんじゃないかw
いや、おかしいだろw 責める理由が。

12話 ☆5
は? 屁理屈じゃんw そうはならんやろw バックアロウで見た。

OP「LEVEL」☆8
ED「ヒトリとキミと」☆8
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

天才ではないが人間としての大切な点はわきまえている王子かも

この物語は父親が急病のために16歳で急遽、摂政として国政を任されることになったナトラ国の王子、ウェインの物語です。
真面目に見ようとすると呆れますが、気楽に見ると、けっこう楽しめます。


ウェインは国政に興味ありません。国を売却してそのお金で余生を過ごすことのみ考えています。
隣国との戦が起きた際は、ちょこちょこと小競り合いをした後で休戦協定を結ぶ目論見でした。
しかし、予想に反して勝ってしまった。部下たちが予想以上に頑張ったためです。

部下たちの多くは、この勢いに乗り進撃すべきだと主張し続けます。
戦が好きでないウェインは、部下たちに撤収を発言させるため、絶対に勝つ見込みが無い金鉱脈を次の目標とします。
これで部下たちが猛反対して軍を撤収する目論見でした。
しかし、部下たちはこの目標を決めたウェイン王子を『先見性に優れた王子』と尊敬し、この金鉱山を攻略するのです。結果として勝利して自国の領土と資産が拡大します。

こんな感じで、この物語では、楽してどんどん領土が拡大していきます。
『天才王子』とありますが、そんな天才ではありません。仲の良い妹の行動すら予測できない平凡な王子です。

第一話や第二話は、稚拙な戦の話なので笑うことはできますが、頭脳戦を期待されている方は、内容を知ると呆然とするでしょう。

しかし、
ウェインは、人間としての大切な点をわきまえています…多分(^_^;)

一つは5千人もの兵士の顔と名前を憶えている点です。
一兵卒の部下の名前を呼び、気さくに話しかけます。
王子から名前を呼ばれて話しかけられた兵士は、おそらくそれだけで感激するでしょう。
王子のために精一杯頑張ろうと思うはずです。
ナトラ国の兵士が強い理由の一つは、これだと思います。


私達は学校や職場で、どれだけの人の顔と名前を覚えるでしょうか?
おそらく、200人程度? でしょうか?
名前を呼んで相手の顔を見て話しかける。これは基本中の基本ですが、私たちは、つい見落としがちのようですね。

そしてもう一つ、ウェインは友達を大切にしています。
ウェイン王子の側近にニニムというフラム人の女性がいます。ニニムはこの物語のヒロインなのですが…
フラム人は多くの国々で差別を受けており、奴隷としてこき使われたり、娯楽の対象として狩りで殺されたりしています。
しかし、ウェインはフラム人を差別しません。それどころかニニムの頭脳と優秀な剣技を認め、側近として雇っています。

ウェインがカバリヌ王国を訪問していた時、その国の王が「狩りをするためにフラム人を提供してほしい。一緒にフラム人狩りをしよう」とウェインにもちかけます。
このとき、ウェインは{netabare}怒りに任せてその王を殺します。{/netabare}
その話を後で聞いたニニムは、呆れます。
確かにウェインがしたことは、王子としてあるまじき行為でした。
でも、ニニムは心の中では凄く嬉しかったはずです。自分をこんなに大切にしてくれていると感じたはずです。

ウェイン王子とニニム、この二人はお互い愛し合っていますが、身分・血統などのしがらみで決して結ばれることはありません。しかし、ウェインはニニムを誰よりも大切にしています。


また、この物語は後半になると多くの登場人物が個性を発揮します。
その一人がウェインの妹のフラーニャ。
フラーニャは幼くてとても可愛いのですが、すごい頑張り屋さんです。
{netabare}兄のウェインに代わって特使として他国へ趣き帝国の王子たちに挨拶したり、商都ミールタースの市民議会に何度も足を運び、その仕組みを学んだり、戦乱に巻き込まれたミールタース市民を一人の死傷者も出さずに避難させたりと…、{/netabare}
もしかして兄のウェイン王子よりも凄いのでは?と思ってしまいます。

確かにフラーニャには兄のような知識がありません。しかし、覚えようと懸命に努力する姿は、思わず応援したくなります。
それは私達も見習うべきですね。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

天才王子による弱小国家運営譚、威風堂々(小心翼々?)開幕!

この作品の原作は未読ですが、りえりーと奈央ぼうが出演するのを知り視聴を決めた作品です。
視聴を始めてみると、くぎゅ、能登さん、日笠さんや千本木さんも出演していたので胸が躍りましたよ…^^

最近、国政や外交といったジャンルの作品が盛況なのでしょうか?
22年冬アニメでは「現実主義勇者の王国再建記」の第2期も放送されていましたし…
こちらは主人公が小林裕介さんで、メインヒロイン役をいのりちゃんが演じていたので、まんまリゼロのスバルとレムりんという感じでしたけれど…^^;

ですが、蓋を開けてみると物語のステージこそ似通っていますが、中身はまるで違っていました。
「現実主義勇者の王国再建記」の主人公は実直かつ着実な国政に軸足を置いていますが、こちらの作品の主人公である王子は、一見ちゃらんぽらんに見えますが実は天才肌…
そして内政よりは外交を主体とした物語になっているので、「現実主義勇者の王国再建記」とは似て非なるモノという感じでした。


覇権国家の脅威に晒される弱小国家・ナトラ王国。
若くして国を背負うことになった王子・ウェインは、
補佐官のニニムに支えられながら、才能を活かした見事な手腕を発揮し始める。

でも、この国…めちゃむちゃ詰んでる!

内政に手を入れようにも金がない。
よそから奪おうにも軍事力がない。
まともで優秀な人材は他国に流出してしまう。

「早く国売ってトンズラしてえ」

ウェインのネギは、とっとと隠居して悠々自適の生活を送ること。
大国に媚びを売り、国を売れば夢が叶うはず。
しかし、外交も軍事も予想外の方向へ転がってしまい…!?

知恵と機転で世界を揺るがず
天才王子の弱小国家マネジメント、ここに開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

始めに申し上げておきたいことがあります…
マネジメントってこんな生半可なモノでは無いということです。

国家規模のマネジメントの経験はありませんが、少なくてもマネジメントしている姿は微塵も見られなかったような気がします。

例えば「PDCAサイクル」或いは「SDCAサイクル」といったマネジメントの基本とも言うべき要素の片鱗でも見えていれば、また違った印象を受けたんでしょうけれど…

ですが、国家マネジメントという枠組みを考慮しなければ、純粋に物語を楽しむことのできる作品だと思います。

常に行き当たりばったりの状況に遭遇し四面楚歌の状況もしばしば…
そこを持ち前の機転だけで何とかしてしまうのですから、痛快極まりありません。
この機転こそ天才王子と呼ばれる所以なんだと思います。

この作品のもう一つの見どころは、見方同士の駆け引きにあると思っています。
例えば、奈央ぼう演じる帝国第二皇女のロア…
主人公のウェインとは学友であることも頷けるしたたかさを備えた女性ですが、お互いを騙し煽りあいながらも、ウェインの出方を先読みした言動により状況を好転させ、交渉に有利なカードを引いていくのですから…
そしてこの駆け引きの演出も相まって相当面白い構成に仕上がっていると思いました。

アニメに大切な要素を持っている作品だったのではないでしょうか。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、やなぎなぎさん×THE SIXTH LIEさんによる「LEVEL」
エンディングテーマは、南條愛乃さんによる「ヒトリとキミと」
個人的にはオープニングが好みでした。

1クール全12話の物語でした。
続きを感じさせながらもしっかり物語を着地させる終わり方は良かったと思います。
原作のストックがどの程度残っているか分かりませんが、私にとって続きの楽しみな作品になりました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12

62.7 16 王子で戦争なアニメランキング16位
牙狼〈GARO〉-炎の刻印-(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (171)
867人が棚に入れました
国王の側近が、大規模な「魔女狩り」を行った。
しかし、被害に遭ったのは「守りし者」であるはずの魔戒騎士や、魔戒法師たちだった。</p>

<p class="text-hide">ひとりの魔戒法師が、火刑に処されながら、赤ん坊を産み落とす。
それは、黄金騎士の血を引く者。
赤ん坊は、魔戒騎士の父によって命を救われたが、
母の胸に抱かれることは、一度もなかった・・・。

時が流れた。赤ん坊=レオン・ルイスは、少年へと成長していた。
果たして彼は、黄金の鎧を受け継ぐことができるのか。
・・・今や国の実権は、かつての国王の側近が握っていた。
国王の父は病の床に臥せ、母と共に国を追われた王子アルフォンソ。
彼は国を取り戻し、民を救うため、伝説の光の騎士を捜し続ける。
しかし、その王子もまた、数奇な運命の星の下に生まれた存在だった。
レオンとアルフォンソ-ふたりの少年をめぐり、物語が動き出す。

声優・キャラクター
浪川大輔、堀内賢雄、野村勝人、朴璐美、影山ヒロノブ、矢島晶子、井上喜久子
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

面白かったし出来は良いけど、エロが下品なこととゲストキャラの扱いが苦手で再視聴は躊躇われる…

2014年放送のTVアニメ。全24話。
雨宮慶太氏の特撮作品牙狼シリーズより派生したアニメの1作目です。

特撮は『牙狼〈GARO〉』(テレビシリーズ第1作目)、『牙狼〈GARO〉 〜RED REQUIEM〜』(初の劇場版)、『牙狼〈GARO〉 〜MAKAISENKI〜』(テレビシリーズ第2作目)を視聴済み。
アニメは4作目『牙狼-GARO- -VANISHING LINE- 』視聴済み。


【物語】
王道でそつのない展開で、全ての要素が繋がりラストまで綺麗に纏まっています。
それでいて一貫した個性もあり、王道好きさんにはオススメしても良いかな。下記の問題点が大丈夫な人ならですが。

【声優】
メインキャラは盤石な声優さんが多かったです。この人ならハマるでしょう、という安定の配役。
ですがその中で、アニメではあまりお見掛けしない声優さん方に凄く良い演技を聞かせていただきました。
アルフォンソ役の野村勝人さん、ララ役の逢葉まどかさん、オクタビア役の土井真理さんはもっと色んな作品で活躍して欲しいなあ。どなたも上手でキャラクターに合っていて、とっても良かった!

【作画】
キャラクターデザイン、私は良かったと思います。パッと見て色とシルエットですぐ誰だかわかるってアニメではとても大切。
グロテスクなシーンや個性的なCGテクスチャも使用していますから、独特の絵柄もこれが良かったんじゃないかと。
アクションも多い作品ですから、シンプルになりすぎない程度に線を減らしているのもポイント高いです。
演出も良かった。作画は不安定な時もありましたが、演出は毎回外しませんでした。

【音楽】
OP,ED,BGMどれも個性的なラインナップでした。私は後期OPと後期EDが好き。
最も特徴的なのは効果音かも。特撮で使われていたSEに近い印象で、鎧を装着した状態の台詞に独特のエコーが掛かっていたりして結構耳に残る。特撮版を見た人は慣れていると思いますが、苦手な人もいるかもしれません。

【キャラクター】
{netabare}レオンとアルフォンソ。この二人に尽きる。
二人は正反対に見えてどこか朴訥さと生真面目さがあって、「守りし者」として力と精神を成長させていくのが良かったです。二人とも苦労しながら戦っていて、見ていて応援したくなりました。最終的に無二の親友といった関係になるのも良いですね。

メンドーサ、邪悪で格好良かったけど最終話でああいった方向に振り切ったのが何だか作風と合わない感じで、少し面くらってしまいました(苦笑)。 {/netabare}


【良かった点】
・原作からのテーマ性の引継ぎとオリジナリティのバランス
{netabare}原作から踏襲するべき「守りし者」と「力と想いの継承」はしっかり入れ込みましたね。小林靖子さん流石のシリーズ構成。
今作の独自性は男女関係の良い面・悪い面を両方しっかりと描いていることにあります。
特に男女の関係は母子、夫婦、戦友、想い人と色々ですが、時に愛情と思いやりを生み、時に憎悪と執着を生む。感情の正と負を描き、原作のテーマにきちんとリンクさせていたのはとても良かったです。 {/netabare}

【残念だった点】
エロと女性ゲストの扱いの問題点。(今作もグロはそこそこありますが私は大丈夫な範囲でした。)
この2点の耐性の無い方は見ない方が吉。

{netabare}・序盤のベッドシーンが下品すぎる
第1話見た時点で、品が無さ過ぎて先に進めなくなりました。3ヶ月くらい撮り貯めてモヤモヤしてた(苦笑)。意図があるのはわかっていても、やっぱり不快なのには変わりないので。…TVアニメもR指定わかるようにしてくれたら良いのに…
最終的に男女の営みの「俗」な面と「尊さ」は対比的に描かれていくわけですが、まあ苦手な人は見ない方が良いですよね。本筋は良いのでいっそ第1話飛ばしてしまっても良いですよ(笑)。

・ゲストキャラ(特に女性)の扱いが悲惨すぎる
ララはまだレオンの挫折と再起のためにどうしても必要な悲劇ですから、舞台装置感はありますが、他にどうしようもないかなと思います。脚本上大切にされているのは感じましたし。女の子だけでなくワンコもな!!
でもラウラはちょっと可哀想過ぎた。とても良い子なのに…。こちらもオクタビアのキャラクター描写のために不可欠なんですけど、だからこそ舞台装置感が強いんだよなあ…。

小林靖子さんのシリーズ構成のオリジナル作品ではいつも「面白くて良く出来ているけど、こういう描写が私には合わないなあ…」感があるので、わかって視聴してはいますが。 {/netabare}

良い作品なのですが、個人的にどうにも苦手な所があるという結論になりました。
とはいえ今作が一定の人気を得なかったら続くアニメ版牙狼は制作されていなかったでしょうから、全体の出来も良いですし観る価値は十分にあるかと思います。
大丈夫な人は視聴しても良いかもしれません。
(2021.6.19)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 5

しんばくん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

使命・怨恨・正義・悲運・忠誠・野望・業火 -剣と魔導の世界-

ジャンル        :ファンタジー、ヒーロー、アクション
話数          :全24話
原作          :雨宮慶太(特撮)
アニメーション製作 :MAPPA
監督          :林祐一郎
脚本          :小林靖子、吉村清子、村井さだゆき、瀬古浩司、村越繁、久保亨
キャラデザイン    :菅野利之
音楽          :MONACA
OP           :「炎の刻印-DIVINE FLAME-」作詞 - 奥井雅美 / 作曲 - きただにひろし
              / 編曲 - 須藤賢一 / 歌 - JAM Project
             :「B.B.」作詞 - 影山ヒロノブ / 作曲 - 福山芳樹、影山ヒロノブ
              / 編曲 - 三宅博文、須藤賢一/ 歌 - JAM Project 
ED           :「CHIASTOLITE」作詞・歌 - 佐咲紗花 / 作曲 - 橘尭葉 / 編曲 - 橘尭葉、妖精帝國
             :「FOCUS」作詞・歌 - 森久保祥太郎 / 作曲・編曲 - R・O・N

参照元        :Wikipedia「牙狼-GARO- -炎の刻印-」参照

【あらすじ】
 国王の側近が、大規模な「魔女狩り」を行った。しかし、被害に遭ったのは「守りし者」であるはずの魔戒騎士や、魔戒法師たちだった。ひとりの魔戒法師が、火刑に処されながら、赤ん坊を産み落とす。それは、黄金騎士の血を引く者。赤ん坊は、魔戒騎士の父によって命を救われたが、母の胸に抱かれることは、一度もなかった……。 牙狼 炎の刻印 公式ページ「INTRODUCTION」より冒頭

【特徴】
①ファンタジー
②バトルアクション
③モンスター
④悪

【長所】
①心揺さぶられる展開
②派手な3DCGアクション
③キャラの扱いが丁寧
④スッキリ終える物語

【短所】
①予定調和な展開
②滑り出しの悪い序盤、中々前進しない展開
③影があまり描かれていない作画

【総括】
 凄惨な物語背景が設定されている西洋ファンタジー作品です。物語は魔戒騎士の運命を背負った牙狼が、謀略巡らす魔戒法師の野望を阻止しようとする大筋の流れを描き、最終的に牙狼達はどのような局面を迎えるのかという内容。雰囲気は日中に放送しても問題のない展開とストーリーで恐らく王道と呼ばれる類の作品です。「コテコテのファンタジーが観たい!」という方にはお勧めです。



【蛇足】

●3DCG
変身すると牙狼となり
光沢のある鎧を纏います。
顔は狼。
そして本作最大の特徴である
アクションシーンに使われます。
動画は滑らかで素早く動き
動作は非常に派手です。

間違いなく長所。

更に蛇足ですが
アクションは『ブラスレイター』と似ていました。
こちらも3DCGが使われており
かなり派手でした。
3DCGの質は牙狼の方が向上しているように見えました。
因みに
ブラスレイターはSFアクション作品。
気になった方はどうぞ参考までに。


●歌
第1クールのJAM Projectが歌う主題歌
「炎の刻印-DIVINE FLAME-」
タイトルコールから始まる曲です。

とてもカッコイイです。



【思った事】
タイトルに挙げた単語が似合う
王道ファンタジー作品でした。
隠れた良作と言えるかも。


長所にも挙げましたが
キャラの扱いは非常に良くて
敵味方双方の掘り下げも十分。
更には成長過程も描かれます。


因みにどんなキャラが登場するかと言うと
・怨恨をいだいて復讐を心に誓うキャラ
・果たすべき使命を全うしようとするキャラ
・自身を捧げようと忠誠を心に誓うキャラ
等々
ごく一部ですがこんな感じのキャラが登場します。
兎に角本作はキャラの扱いが丁寧でキャラ立ちが良かったと
そう感じました。
私はキャラが本作の一番の長所だと思います。


物語については悪を打倒するまでの道程が描かれ
その道のりには
熱い場面もあれば
悲しい場面もあります。
この様に起伏のある展開はキャラの描き方を含め
感動に繋がるポイントとしてしっかり盛り込まれていると思います。


けれど
私は物語自体にあまり面白味を感じませんでした。
というのも、物語の筋道に捻りが無く
予想しやすかった事が大きいと考えます。


この状態ではいずれ・・・ とか
そろそろだな・・・ とか
この人物がこのままなはずがない・・・ とか
その後想定通りの流れとなり
今一つ驚けない。


けれども全く楽しめなかった訳ではなく
困難が待ち構えていて否応なしに立ち向かわなければならないと予想はしてたものの
あまりにも残酷過ぎる結果となった場面は想定の範囲を超えたので
そこに限り非常に楽しめました。
それに
深夜放送らしい部分は唯一ここだけだったかも。




最期に
総括でも書きましたが
どんな作品と聞かれれば
コテコテのファンタジーと答えます。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

飾らずにありのままに生きる

{netabare}子作りが肝心☆{/netabare}
ま、まさか、親父がために制作会社選んだのか!!!!?

おもしろかった。
牙狼たちの戦いがカッコイイだけで見てきたのに、
まさかこんなにも心揺さぶるものだったとは。

バハ様と共に、ファンタジー美女を満喫できた、最高の素晴らしい作品だ!!!!!
・・・そういう作品だと思っていた。

炎が{netabare}
痛みや悲しみ恨み、ではなく、守ろうと想う強いとても強い願い{/netabare}だったとは。



先に普通の感想を述べよう。
1クール目から作画は良かった、というか牙狼のCGだけが桁違いに美しかった。
CGとそうでない敵キャラとの戦い。
最初は違和感があったが、2クール目から絶妙に感じたのは、
慣れだけではなく、映像の組み合わせ方に磨きがかけられたのだろう。
{netabare}途中までは、レオン×アルフォンソの戦いが1番と思えるほど壮観だった。{/netabare}

音楽は1期OPとBGMはものすごくいい♪ やたらと激しいEDもGOOD☆
2期はOP,EDともに微妙だったが、
SEにBGMは磨きがかかる一方だった。



この作品は、
1クールをまるまるキャラ紹介と導入に使ったひどい作品だ。
レオンが主人公だろうこともあるだろう、と思うようなイントロ。

父のヘルマンと共に変わらない息子、レオン。
そこに吹き込む爽やかな風、王子アルフォンソ。
相容れないながら離れはしないエマ。

まさか、こんなに感情を揺さぶる物語だったとは。

変わり始めたのは、終わりを迎えただろう、レオンがただの人となってからだ。
何も残っていない、もともと何も持たない、
ただ、ただ憎しみだけが突き動かしていた、繋がりを殻にした空洞。

最初から何もなかったのに、何も気付けなかったのに、
傷ついて、ないものを失って、何にもなくなってから始まった。


その始まりは悲しみの終わりではなかった。





さて、カッコつけたものだが、そんなこと一番星の前では霞む。

一番はヘルマンだ、ゾロだ、銀色の戦士、{netabare}全裸だ!!!!!
リーサルウェポンを心から流れる熱い魂を脈々と宿す第三の脚だ!!!!!!!!!!{/netabare}

それを、それだけは絶対言いたかったのだ。

その武器は柔軟で隠されたものだが、ひとたび牙とか剥くと、
金色の宝玉を携えた伝説の剣と化す。

強固でそびえ立つ槍にも似た魂の塊に貫けぬものなどない。

人を苦しめる魔と、冷静さを脅かす魅力を、
激しい戦いの後にあるべき穏やかな夜へと帰す。



人は苦しみ、学び、後悔する生き物だ。
否、そうできる人間が前へと進む。

取り返しのできない過ちもあるだろう。
それでも、一人の狼として孤独ながら暖かな触れ合いに身を焦がし、
見も心も凍えさせないように生きるしかない。

キレイごとはいい。
それでも生きるんだ。







{netabare}・・・レオンのやるべきことって何だろ?? 分からんかったwww{/netabare}



★1話感想→{netabare}

『そうじゃろそうじゃろ、タイトルから漂ってくる ~1話感想~』
2014.10.12 16:32 ★★★☆☆ 3.9
物語 : 3.5  作画 : 4.5  声優 : 4.0  音楽 : 4.0  キャラ : 3.5



B級、中二、つまらなそうな感じ、臭うぜプンプンするぜ~

正直手を出すか悩む作品だったが、
なんか作画のイイ王道と聞いて観てみました。

魔女狩りをネタにした変身ヒーローもの。
世界はダーク、バトルはロボがいない戦隊ものな感じ。

正直、好物ですwwwww

OP曲から溢れる懐かしいロボや戦隊ものの熱さ。
あ~いい香り。
曲と映像が合ってない、いや作品には合ってるかwww

熱い熱いぜ!文字通り{netabare}おまえの息子が{/netabare}燃えているぜ!!

あの隠し方を考えたヤツと昼間っからバカ騒ぎしたいwwwww{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

67.9 17 王子で戦争なアニメランキング17位
現実主義勇者の王国再建記 第二部(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (189)
678人が棚に入れました
異世界に召喚された相馬一也は、エルフリーデン王国の王位を譲られて以来、辣腕を発揮し、王国の政治・財政を立て直していった。そして、三公の反乱とアミドニア公国の侵略を鎮圧したソーマは今、新たな問題に直面していた。 アミドニアの首都ヴァンを失い敗走した公太子ユリウスが復権を狙い、人類宣言の盟主たるグラン・ケイオス帝国に助けを求めたのである。始まる女皇マリアの妹ジャンヌ・ユーフォリアを代表とする帝国との交渉。それはエルフリーデン、アミドニアだけではなく、大陸全体の運命をも左右するものとなろうとしていた――。

声優・キャラクター
ソーマ・カズヤ:小林裕介
リーシア・エルフリーデン:水瀬いのり
アイーシャ・ウドガルド:長谷川育美
ジュナ・ドーマ:上田麗奈
ハクヤ・クオンミン:興津和幸
トモエ・イヌイ:佳原萌枝
ポンチョ・パナコッタ:水中雅章
カルラ・バルガス:愛美
ロロア・アミドニア:M・A・O
マリア・ユーフォリア:金元寿子
ジャンヌ・ユーフォリア:石川由依
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

現在の国際情勢からも、考えさせられる21話目

あにこれはアニメを楽しむサイトなので、あまり政治的なことは書きたくない(し、書いてきていない)のですが、流石に今回は看過できないですね。

本作の21話目。東西の争いを寓話的に表していました。レビューではアニメ内の寓話を要約して引用し、私感を述べます。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
東の神様は言いました。世界は平等なのだ。人間よ、同じ分働き、同じ作物を得なさい。

西の神様は言いました。世界は自由だ。人間よ、自由な時間に働き、自由に作物を採りなさい。

困ってしまったのは、その境界付近の国々です。その2つの神様を信じる国々が争ったら、真っ先に被害を受けるのは自分達だからです。

そこで、3つの取り決めをしました。

1つ。武力で国境線を変更するのはやめましょう。

1つ。それぞれの国の民族に自分のことは自分で決められる権利を与えましょう。

1つ。東西の国の文化交流をはかって仲良くなりましょう。

この寓話の結末は、東の神の勢力が力を失い、全面戦争にはなりませんでした。しかし、後に多民族国家で、ある民俗が独立をはかります。これを認めれば、「武力による国境線の変更」を認めることになり、認めなければ「民族自決の原則」に反する。この矛盾に、ルールを定めた国々は身動きがとれなくなります、、、。


このアニメでは、主人公の国が人類宣言に加盟していないため、人類宣言加盟国から侵略され、撃退したことで1都市の統治を獲得。しかし、大国の要請によりそれを変換。後に、返還後の圧政に苦しんだその都市が主人公サイドの治世を求めて国を変える。それに他の都市も連鎖的に主人公サイドに流れ、結果として、国家が併合されてしまいます。

アニメが放送されたのは、一昨日の2月27日。

びっくりするくらい、今のウクライナの情勢に近いんですよね。ただし、プーチンには正当性が全くなく、単なる侵略戦争ですが、本作には、主人公サイドに正義があり、併合される国の国民もそれを望んでいるように描かれている点が違いますが。

これは、アニメの制作サイドも気を遣ったのだろうと思います。あまりにもタイムリー過ぎる上に、主人公が(結果的には)ほぼロシアと同じことをしているのだから。

資本主義と共産主義の戦いなんて、目には見えないものの戦いなんだから、紙とペンで存分に行えば良い。議論をすること自体は悪いことではない。

ただし、それを暴力によって押し通そうとした時点で、言論や思考の戦いは放棄した=負けを認めた ということになる。

「暴力とは弱さの1つの形である」D・ロシュトー

フランスのサッカー選手の言葉だが、真実を捉えていると思う。それが戦争であれ、私たちの身近な人であれ、暴力に訴える人は本質的には弱い。

それは間違いのない真実だが、暴力の恐怖というのはその理不尽なまでの威力にあって、いくら自分が正しいことを言い、相手が間違っていたと証明しても、ナイフで刺されたら死んでしまう。死んでしまっては、いくら正しくたってなんにもならない。まさに、今、ウクライナの方々はそういう理不尽さと戦っているのだと思う。

今回の戦争は、ロシア国内でも批判されているという。そりゃそうだ。ロシア人でも戦争を望まない人の方が多数ではあるだろう(と信じたい)。

私の知り合いに、柔道で全日本3位になった人がいて、昔、プーチンと練習試合をした(リアルに)。プーチンも全く弱いわけじゃなかったが、全日本選手権に出たら1回戦負けかなという感じだったらしいが、結局彼は投げることは出来ず、判定で負け(てあげ)たらしい。

やはり、こういう状態が良くないんだと思う。

「人間の行為のなかで、何がもっとも卑劣で恥知らずか。それは、権力を持った人間、権力に媚を売る人間が、安全な場所に隠れて戦争を賛美し、他人には愛国心や犠牲精神を強制して戦場へ送り出すことです」

「何百年かにひとり出現するかどうか、という英雄や偉人の権力を制限する不利益より、凡庸な人間に強大すぎる権力を持たせないようにする利益のほうがまさる。それが民主主義の原則である。」

「民主共和政治の建前──言論の自由のおかげである。政治上の建前というものは尊重されるべきであろう。それは権力者の暴走を阻止する最大の武器であり、弱者の甲冑であるのだから。」
 
「戦争の90%までは、後世の人々があきれるような愚かな理由で起こった。残る10%は当時の人々でさえあきれるような、より愚かな理由で起こった。」

全て、「銀河英雄伝説」の「ヤン・ウェンリー」の言葉です。彼の言葉を借りるのなら、正に今、「残る10%」の戦争が行われているわけです。

「私は少し歴史を学んだ。それで知ったのだが、人間の社会には思想の潮流が二つあるんだ。生命以上の価値が存在する、という説と、生命に優るものはない、という説とだ。人は戦いを始めるとき前者を口実にし、戦いをやめるとき後者を理由にする。それを何百年、何千年も続けて来た……」

1日も早く、この戦争が終わり、ウクライナに、そして世界に平和が訪れることを願っています。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
交渉になかなか見所があった。引かないところは引かない。交渉だけで1話使うのは、転スラ2に通ずるな。アニメスタッフの気概は感じる。

2話目 ☆3
ジャンヌ、以外に抜けている。普通、魔族が魔獣を食べた段階で、2つの種族が異なる、もしくは主従の関係にあることくらい分かるだろ。魔族は少数民族。結局、現代無双はあるな。

3話目☆3
アニメだからだが、即決即断だな。王女、恋のライバルかな(笑)? 

4話目 ☆3
あの王様、やり手なのか? ちゃんと死んだ? 実は生きてる感じかな。

5話目 ☆4
ガッツリ殺したな。残虐の使い方。そしてラブコメ(苦笑)

6話目 ☆2
これは、、、かなりチートが進みそうだな。

7話目 ☆3
ジーニャの存在は、この作品のバランスを崩しそうだな。あ、逮捕案件だw まあ、今併合しなくても、結果的に3国と国境は接するわけだから、とりあえずもらえるもんはもらっといた方がデメリットは少ないわな。人材活用は良いけどね。

8話目 ☆4
人材を集めるのは良いけど、わりと使い捨てなのがな。資本主義と共産主義の争いと、そこに挟まれた国。狙ったわけじゃないだろうけど、ウクライナ問題にタイムリーだな。んで、今回ウクライナが最大の被害者であり、どう考えても無理筋なロシアの言い分なのに、拒否権でそれを通せるという、絶望感。やはり、大国の枠組みだけで物事を決めると歪みがでるよな。

9話目 ☆


10話目 ☆
ちょっとあれだな、抗生物質とかまではご都合主義になるな。北斗(笑)

11話目 ☆


12話目 ☆

{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「さあ、交渉をはじめよう」革新的な勇者の改革は外交の舞台へ――。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
第1期と第2期の放送間隔が半年しか空いていないので、最初から第2期ありきで制作されたのでしょう。

異世界の召喚された主人公ソーマを演じるのが小林裕介さん、そのソーマを召喚したエルフリーデン王国の王女…一番ソーマに近しい存在であるリーシア・エルフリーデンを演じていたのがいのりちゃんという、リゼロにおけるスバルとレムりんという間柄をどうしても思い出さずにはいられませんでした^^;

ソーマとスバルはキャラ設定が大きく異なっていますが、リーシアとレムりんの一途で一本筋の通ったところが似通っていたからかもしれません。


異世界に召喚された相馬一也は、エルフリーデン王国の王位を譲られて以来、
辣腕を発揮し、王国の政治・財政を立て直していった。

そして、三公の反乱とアミドニア公国の侵略を鎮圧したソーマは今、
新たな問題に直面していた。

アミドニアの首都ヴァンを失い敗走した公太子ユリウスが復権を狙い、
人類宣言の盟主たるグラン・ケイオス帝国に助けを求めたのである。

始まる女皇マリアの妹ジャンヌ・ユーフォリアを代表とする帝国との交渉。
それはエルフリーデン、アミドニアだけではなく、
大陸全体の運命をも左右するものとなろうとしていた――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品を視聴する人なら一度は脳裏をよぎる疑問があると思います。
既にご存じの方以外ですけど…
それは、「マキャヴェッリって誰?」です。

事あるごとにソーマは「マキャヴェッリ」という単語を口癖のように連発していましたから…
思わずググらずにはいられませんでした^^;

以下はwiki先生からの抜粋です。

名前は、ニッコロ・マキャヴェッリという、イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官だったそうです。

主な著書に『君主論』や『戦術論』があります。
理想主義的な思想の強いルネサンス期に、政治は宗教・道徳から切り離して考えるべきであるという現実主義的な政治理論を創始したとの事です。

『君主論』では、君主の在り方や権力を保持し続けるための方法が論じられていることから、現代主義の古典として位置付けられているそうです。
また、『戦術論』についても後世の軍事学の研究に影響を与えた一冊になっているとか…

確かに現実主義を基調とした思想は、この作品のタイトルとの合致していると言えます。
ですが、個人的には一つの思想に傾注し過ぎるのはある意味危険なことだと思います。

今、置かれている状況がマキャヴェッリの提唱した理論に合っていれば問題ないんだと思いますが、無理矢理その理論に嵌め込むこと必ず歪が起こると思うんです。
色んな思想や考え方があります。
無数にある選択肢の中からの最適解がマキャヴェッリの提唱した理論なら良いんですけどね。

一方、物語の方ではソーマのハーレムが着々と出来つつある感じがしましたね。
現在のところ、辛うじて片手で収まる範囲に留まっていますが、きっとそのうち片手だけじゃ足りなくなるんでしょうね。
まぁ、それだけの実績を積んできた人格者ですから違和感はありませんでしたけどね。

この様な作品を見ると「ハーレム良き…」と思ったことが無い訳じゃありません^^;
でも、それと同時にそれだけの人を養えるほどの甲斐性が無いことも自覚しましたけど…
まぁ、私の様な一般人には無縁の世界ということですね。

物語は内政から外政に軸足を移しましたが、個人的には第2期の方が俄然面白いと思いました。
外政に精を出すためには国内基盤が盤石でなければなりません。
その点においてもしっかり描かれていたのは良かったと思います。

これからソーマが何人の妻をめとるか…じゃなく、今後のフリードニア王国行く末が楽しみです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、いのりちゃんによる「REAL-EYES」
エンディングテーマは、あいみんによる「LIGHTS」
どちらの楽曲も大好きでした…というより、どちらの声優さんも大好きなので耳が幸せでした。
一つ気になるのがあいみん…
持病の治療に専念するため、活動を制限されているとのことです。
たいしたことなければ良いのですが…

1クール全13話の物語でした。
最終話にはトンデモ展開が用意されていましたね。
でも、これで色々と腑に落ちた気がします。
原作は未だ連載が続いているようですが、原作のストックも十分残っているようです。
ここで終わったら悲しいので、是非続編を制作をお願いします。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

君主論信者の王国粛清記

同期に放送している天才王子~と内容が完全に被っているのですが、作画やデザインは天才王子のほうが出来がいいので見た目で負けています。
ただ、天才王子のほうは天才とは名ばかりなので、中身はこっちのほうがまともかも。

現実主義勇者は高校生の秀才が国動かしていて、周りがそれに合わせて無能になっている感じ
天才王子は凡人が国動かしていて、周りがそれに合わせて無能になっている感じ。
五十歩百歩?

1期と良いところも悪いところも一緒。

良いところはヒロイン可愛いのと、国の内政や外交を自由に動かせる立場で王国再建するという設定が面白い

【悪いところ】
作画以外は天才王子よりマシですが、やっぱりこんなんでうまくいくわけないっていうのがあるので素直に見れないところありますね。

・困難はいっぱいあるけどあまりにもうまくいきすぎで、シミュレーションゲームのイージーモードを見ているみたい。
・作画がかなり悪い。
・テンポが悪い
・主人公は頭良いと思うけど、知識の応用とか経験から学んだこととか考察とかがなくて、マキャベリの君主論をそのまま引用するだけで創意工夫がないところなど見ても一生懸命教科書読んで勉強しましたーって感じがするんですよね。

君主論を崇拝しているのはわかったから、ソウマ自身はどうしたいの?ってコト。
君主論に操られているようではとても英雄にはなれない。

こういう人は天才じゃなくて秀才って言う。
よく勉強してて偉いねーっておじいちゃんおばあちゃんから褒めてもらえるやつ。
天才として描きたいなら、「教科書」の枠を出ないと無理だと思う。

{netabare}
・腐敗に関わった貴族の粛清が最後は雑すぎたかな。
今までの内乱も裁判も貴族の腐敗が根源にあるとわかっていて、なんとかするために1クール以上使って動いてきたのに
最後の最後に「斬れ」の一言で片づけていました。
君主論に出てくる残虐性を見せるパフォーマンスとしての意味が強かったと思うけど
そんな強引な粛清ができるなら、腐敗を調べさせてもっと早くやれば良かったのでは?

・他国の君主に説教するところは主人公の株まで下げたかな。
一応は国のトップ同士の交渉なので、挑発や説教は権威を下げるだけかと。
恰好はラフだったし最初から貴賓との会談っていう気持ちはなく見下していたんだろうと思いますが。
そうなると主人公の人間性に共感できなくなってくる。
{/netabare}
・安易にハーレムになるのでラブコメの面白さがない。
可愛いヒロインいるんだから、そっちをもっと大事に扱えばいいのに。

【シナリオ】
わかりやすくて見やすいのはいいと思いました。
{netabare}
でもヴァン領土を1期の時に手に入れた時の感じから、今後帝国が干渉してきて返還することになるけど、主人公の統治のほうが良かったってなって問題が噴出する流れかな?と思っていたら、長い時間かけてだいたいその通りになってひねりがないなあって思った。{ne {/netabare}


【感想】
シナリオは主人公の有能さがあまり感じられず残念ですが、滅亡寸前の王国を立て直すというコンセプトは面白いですね。
細かいことを気にしなければ普通に面白いアニメだと思います。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

58.9 18 王子で戦争なアニメランキング18位
魔界戦記ディスガイア(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (64)
387人が棚に入れました
魔族と人間のハーフの少年が、父亡き後魔王の座に就き、父を乗り越えるべく奮闘する。2年間何者かに眠らされていたラウールは、ある日父の死を知る。

声優・キャラクター
水橋かおり、笹本優子、半場友恵、鈴木千尋、間島淳司

munewo さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

劣化作

原作(ゲーム)のストーリーが好きならば『そこそこ』楽しめる…かもしれない。
新規の方は悪いことは言わないので、どうぞお帰りください。

○物語
 原作の世界観を壊すことなく、アニメならではのストーリーを大胆に展開している。
 「おうちに帰ろう」という大枠はゲームでは不可能なだけに、これはこれでアリかとも思った。
 が、「帰宅するついでに魔界制圧完了しました、てへぺろ。」というのはさすがに雑すぎやしないか。

 個々の話においては「ベタな展開、だがそれがいい。」というのにも限界があり、さすがにくどい。

 第07話は完全にオリジナルストーリーで、まさかのオリキャラも登場する…のだが。
 属性だけはてんこ盛りなのに、残念ながら何一つとして残らなかった。無念。
 いなくても良かったなんて言わないで。
 その性質上、もっと中ボスと絡めてもよかった気がする。

 第10話は原作にもあるカーチスの名場面なのだが…
 サークレットだけをポイすればよかったんじゃないですかね。
 製作者は疑問に思わなかったのだろうか。誰か止めてやれよ。

 第11&12話。
 これを作るためだけにこのアニメは存在したと言ってもいい。
 が、蛇足とまでは言わないにせよ、原作で100%完成してる悲劇。
 原作をしっかり憶えてる人ならこれらを見るだけでいいと思う。

○作画
 愛マニアさんの作画が完全に崩壊しており、彼女の信者ではなくともとても悲しい。
 第01話の出だしを見てそっと閉じた人もいるのではなかろうか。
 他のキャラも軒並み劣化しており、褒めるべきところはない。絶無である。
 これならいっそのこと全部デフォルメでやってくれ。

○声優
 原作と同じ配役なので違和感を感じない。
 特にラハール様,マジカル美少女ちゃん,愛マニアさんの中の人には惜しみない拍手を捧げたい。

○音楽
 OP,EDは素人のMAD職人に作らせたほうが遥かにいい出来になるだろう。
 そして原作の良曲は忘れた頃に流れる程度。
 曲の改悪なんていらんので普通に流してくださいませんか。

○キャラの評価
 ラハールをはじめ各サブキャラの思考や言動に違和感はない。
 ちなみに「この人原作にいたっけ?」という人が大出世している。
 だが悲しいかな、一体誰得なんだ。

☆総評
 超劣化作。
 作画,音楽がとにかく壊滅的でフォローのしようがない。
 せめてストーリーに特筆すべき加点があればよかったのだが。

 ここまで劣化させるぐらいなら2時間構成で品質を上げればよかったのではなかろうか。
 ポテンシャルは十分にある作品だけに非常に残念。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1
ネタバレ

メア さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

趣味は夜更かしに火遊び高笑い、その名もラハール様!!

日本一ソフトさんの看板やり込み作業ゲーム、ディスガイアのアニメ化作品です。でした。

内容に関しては記憶に古いため部分部分と最後しか覚えておりません。申し訳ありません。またゲームのほうをやっているのである程度補正がかかっております。

作画は全く覚えていないので未評価。
そこまで……。

とある魔界の魔王様の息子、高笑いが趣味且つ特徴傍若無人悪逆非道悪の化身最強主人公ラハール様と、先代魔王様の家来サディスト野心家貧乳小悪魔エトナさんと、天界からのスパイで愛と戦隊マニア天然交じりの天使見習いフロンさん、その他一括りで送るコミカルでギャグありシリアスありのお話です。魔界天界人間界をまたにかけた壮絶なお話です。今のは嘘です。序盤のギャグからは想像しがたいですが割といいお話です。

{netabare} 敢えて最後をプリニーEND(恐らく一般的にはノーマルED)にしたことが自分としては高評価です。他にも(原作ゲームでは)いくつかの終わり方があり、流石にバッドエンドはないしグッドエンドになるのだろうと思っていた(気がする)のですがその予想を打ち破ってくれたのが嬉しかったのでしょう。 {/netabare}

歌はアニメで流れたのかは覚えておりませんが「戦友よ」「赤い月」「ラハール様の讃美歌」などなどと好きなものが多いので評価が上がっております。もちろんOff vocalにもいい曲はあります。(あ、そっちの方がアニメでは流れていそうな気が……。

最後に余談です。独り言なので無視してくださってかまいません。
{netabare}
最初の方に書いた通りこの作品の原作のゲームはひたすらやり込む、それも作業的にやり込むゲームです。たしか売り文句が『史上最凶やり込みSRPG』だったかな。形式上最高レベル9999ですが、転生システムなどがあり実際には総合10万越え程度は普通の、プレイ時間が3桁越えは普通のゲームです。未だやってない方は、根気がありSRPGが好きな方でしたらお勧めします。自分は初作、二作目のみやっております。2ではただひたすら強くもない盗賊を育ててました。フロンちゃんじゃないですが、

「愛よね!!」

それとタイトルはラハール様の讃美歌から拝借しました。
さらに関係ないですがビューティー男爵ナルシストで噛ませ役のようで実は大物な自称ライバルのちょっと残念さが滲み出てる中ボスさん大好きです。ラハール様やフロンちゃんエトナさんには及びませんが。
以上です。失礼しました。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

魔界が一番暮らしやすそう

シミュレーションRPGゲーム原作。
中古でかなり安かったから買うのも手かな、アニメ面白かったし。

このアニメ、棚に入れてる人も少なく、
知名度低いっぽいですがなかなかに面白かったです。
ストーリーよりキャラの掛け合いが見事です。
ギャグアニメとして捉えても強ち間違いではないのかなと。


自己チューで自分勝手、プライドの高い魔王の息子ラハール。
野心家でそれでいてツッコミ役でもあるラハールの家来エトナ。
穏やかな性格でたまにズレた発言をかます天使見習いのフロン。
このメイン3人のやり取りがけっこう笑えます。

なかでもお気に入りなのはフロン。
フロンのあの優しげな表情から繰り出される毒舌とも言えるような発言の数々。
終盤は特に絶好調でした。
彼女の存在だけでも観る価値はありそうです。
ロリの可愛さも兼ね備えてますしね。


物語はラハールが魔王になることを目指し、
エトナとフロンを引き連れ、奮闘していく感じです。
冒険ってわけでもないですが雰囲気はまさに旅そのものです。
その途中で様々な事件が起こるのですが、それを解決(?)していく3人の姿は見ものです。
どんなときも笑いを忘れない作風は好印象であります。
シリアスになりそうでならない、そんなアニメですね。
キャラだけでなく物語も好みでした。

魔界、天界、人間界のあいだで戦争勃発!?
何気に壮大感のある世界観も良かったと思います。


OP「愛したげる」 歌ーLOVERIN TAMBURIN
ED「鎖り」 歌ー川上彬子

2曲とも好きです。
それと、EDの映像で37代目地球勇者ゴードンの高笑いがうざすぎますw



けっこう楽しめた作品でした。
魔界、天界、人間界の世界観は活かしきれてませんでしたが、
これは私が思うにギャグアニメなので問題ないです。
そのギャグの精度もなかなかのものですし、満足しています。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 28

63.2 19 王子で戦争なアニメランキング19位
白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (141)
278人が棚に入れました
ずっとずっと昔の時代、天空には白の王国が、地上には黒の王国があり、〈均衡〉を保ちつつ〈循環〉していた。しかしあるとき、強大な闇の王が現れる。闇の王は白の王国へ侵攻しながら、目障りなバールを討つために盟約を申し入れる。光の王アイリスは、使者アデルの〈均衡〉を望むという言葉を信じて手を結んだ。そのアデルから襲われた後も、アイリスはアデルを斬った闇の王子を信用し、共に平和な世界をもたらそうと〈約束〉する。だがふたりの〈約束〉は、闇の王によって踏みにじられる。白だけでなく黒も、全てを滅ぼそうとする闇の王。それに気づいた闇の王子は、地の底で嘆いた後、天を駆ける力を得てアイリスの元へ向かう。闇の軍勢を斬り伏せ、闇の王子がアイリスへと手を差し出したそのとき、ひとつの世界が終わりを告げた……。

声優・キャラクター
梶裕貴、堀江由衣、バトリ勝悟、中村ちせ、岩端卓也、松井謙典、三浦勝之、渚兎奈、宮崎敦吉、高梨謙吾、赤城進、飯塚昭三
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4

観終わった

4話までの感想{netabare}
原作未プレイ、内容全然知りません。
という状態で見てみたら…あれ?この雰囲気は…“エガオノダイカ”っぽい?
いや、最初故郷を焼かれるから“LOST SONG”の方が近いかな、場面が2つに分かれててそれぞれの主人公クラスが直接接触することなく平行して物語が進行してく感じが。
(“グラブル”がグラン編ジータ編で分かれてるのは片方が外伝的な扱いで、これはちょっと違う気がする)
そんな形式は昔からあるものだしパクリだということではなく、むしろ逆で、白猫の原作の方がずっと先にやっててダイカやロストソングの方が参考にしたとかだったりして?

なーんてことを妄想してしまい、では「わざわざ同時進行パターンをやるからにはなにか仕掛けがあるのかな?」ということをちょっと期待してしまったのだけど…あはは、4話で何のトリックも無く光の王と闇の王子接触しちゃったw
実はバールは同一個体だけど2つの世界は数千年隔たりがあったとかいうトリックは、無かったかー。
これは単にロストソングの影響を受けまくった私が勝手に期待してたことなので「思ってたのと違うからダメ」とは言わない。
が、じゃあ何で最初2つに視点分けたかの理由(狙い)は謎なままに…やっぱ“エガオノダイカ”が近い?

と、同時進行パターン以外の部分としは…世界観は悪くないんじゃないかな?
現闇の王は世界滅亡を企ててるので後継者のことなんてどうでもいいのだろう。
というか自分の代で滅亡を達成できなかったらミッション失敗な訳で、そこら辺は結構プレッシャーだったりしてw
気になるのはバールの存在だねぇ、内通してるとは思えないが現闇の王は快く思ってるのかどうか、まんまと利用してることはないかな?

一方で個々の演出は…辛い。
戦闘が地味なのは…う~ん、今の時期それを指摘するのは酷なのかな?
それとは別に兵士の顔がみんな一緒ってネタ、これポケモンの「やまおとこ」じゃん!
あれはサンアンドムーンに限定しても3年放送したウチの数回(確か2回かな?)だったから笑えたのであって、1クールアニメでダラダラやっていいネタではないと思うのだが。
(やまおとこに限らずジョーイやジュンサーといったNPCが皆同じ見た目というのは初代からやってるネタではあるが)
コロプラvs任天堂がどうこうとか、アニメでは関係無いだろうと考えないようにしてたのに…何故そのネタをやった!?
徹底抗戦の意思表示?いやまさかなぁ…。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
5話、バールには何か思惑があって、闇の王はそれを察してワザと泳がせて利用してるとか、そういった馬鹿し合い・腹の探り合いをする話になるのかな?と思ったら全然そうではなかったっぽい。
まだ最終回まで行ってないので確定ではないけど。
アイリスが兵を従えることもなく単独で、ちょっとコンビニに買い物行く感覚で黒の王国に赴いて、サクっと封印果たしちゃったw
そしてそのままトンボ帰り。
えっ、日帰りできる距離なの!?
4話の飛行艇での移動シーンで兵士コントをやってたのは、移動時間が退屈=距離があるという演出意図だと思ったんだがそうではない?
光の王不在の最中は特使が人質扱いという設定ではあったけど、短時間すぎてそんな様子を感じるヒマも無かった。
ってかバール封印直後、闇の王と光の王とで一献傾けるくらいすればいいのに…そこで意味あり気な会話でも挟んでさ。

なんか物語の進むテンポがおかしいなーと思ってたら6話で白黒の文化の違い紹介、うん、ここまではまだいい、1話くらいはね。
けど7話、6話に続きのほほんとした王宮生活の延長で…山菜取り!?
トリアシショウマって、この世界には牧野富太郎が居るのか?(牧野富太郎が命名したのか知らんけど)。
ってか調べたら日本固有主じゃん…まぁいい。
それよりタラの芽、3話で地面から採ってるシーンがあって、だからといって目くじらたてるものでもないので笑って見逃してたんだけど7話で改めて詳細に説明してました。
(“美味しんぼ”だかでも同じ説明聞いた気がする程度ではあるけど)
…。
架空世界が舞台でそれってどうなんだ?
現実の日本のパラレルとか遠い未来とか、そんなオチでも用意してあるのかな?
ってかよう、だったらよう、闇の王国ではウドが美味いんじゃないの?ホワイトアスパラでもマッシュルームでもいい。
光に当たって緑色してる白の王国産より、日陰で軟白化した黒の王国産の方が灰汁が少ない気が…まぁいい。

そんなことより、そんなんやってる暇あるの?これが“ゆるキャン”みたいな作品なら問題無いけどさー。
と思ったら、この作品って各話ごとの脚本って居ないみたい、全部監督が兼任ってことかな?
でもって監督調べて見たら“ゆるキャン”…じゃなくて“へやキャン”の監督らしい。
わぁい、まさか繋がるとは思ってなかったw
ひょっとしてへやキャン用に取材した時の経験をそのまま突っ込んだとか?
山菜採りツアーとかに参加して、その時採取したのをアニメで使ったとか?だったらレパートリーが偏ってるのも納得。

で、繰り返しになるけどテンポがおかしい。
バール戦やそこへ出向く・帰る描写は一瞬で済ませた割に7話は尺稼ぎ感がして仕方ない。
主人公と光の王との交流を描くにしても、バールや黒の軍勢に荒らされた都市の復興ではなく、山菜採りって…。
白の王国は農作物が豊富で、じゃあ黒の王国の主要産業は?みたいな話にでも発展するのかなぁ?(貿易はしてるみたい){/netabare}

総評(これだけ見ればいいかも){netabare}
闇の王「この世界を滅亡させるぞうおー」
光の王「そんなことはさせない。私が滅亡させて阻止してやるうおー」

これ意味分かる?
誰が滅亡させたかによって次の文明に影響が出るとか?

やっぱりこれ“エガオノダイカ”じゃないの?と思う様な展開だった。
いや、最後強引にメデタシメデタシにしなかっただけまだマシかな?と思おうにもそうはならない。
やたら尺稼ぎに感じる箇所もありつつ重要なシーンは端折りまくり。
本来30分に収まるペラい内容を12話分に引き伸ばし、それでいて必要な箇所は引き伸ばす前のまま。
要は「どうしてもこのシーンを入れたい」の選別基準がおかしい。
要らないシーンとしては…見た方の多くが思うであろう「山菜回意味あった?」から、バールどうした?、アデルの豹変は何で?
細かいことで覚えてる人少なそうなところでは10話の聖杯探索って意味あった?最終回の闇の王がシーマに施した「戯れ」は意味あった?
まぁそれ言ったら最終回のアデル復活も意味あったのか謎か。
前線から遠ざけられてる・足止めされてるってのは前からあくびが出るくらい描写されてる、10話Bパートの頭部分が9話最後の繰り返しで久々にドラゴンボール気分を味わったぞ?

まぁとにかく、ダラダラ続けた描写がのちに繋がらないので意味が無く、それでいてことごとく唐突。
「これは一体どういうことなんだろう?」と原作ゲームに興味を持たせるつもりだった?
そんな気分より「あの描写に意味は無かった」と知ってガッカリする思いのが強い気がするんだが…。

全滅オチ自体は別に良い、こちとら最高のアニメはイデオンだと思ってる人間だし。
ただそこに至るまでの積み重ねが無いわ全員の散り際を映さないわ…顔ソックリの3兵士はどうした?ああいうヤツは最後まで足掻かせるものじゃないのか。
普通に考えたら最後高笑いするのは闇の王に術をかけられたシーマじゃないの?、ファイオスにしたいのなら聖杯探索の時に何か異常を来してる描写でも入れとけよと。
ついでに高笑いの時にバールのシルエットでも背負わせれば「ああ、文明ループを股にかけた存在が第三勢力と化すのね」とか考察も捗っただろう。
山野草回もそうで、意味あるものにしたいのなら白の王国の豊かな自然を見てアデルに怪訝な面持ちでもさせればいい。
テオはしつこく生き延びてそうね、ミ・フェラリオよろしく語り部にでもなる?「白と黒の均衡の物語を覚えている者は幸せである」みたいな。
ってか最終回、闇の王子は腹貫かれたクセにピンピンしてて思い出したくもない“Bloodivores”を思い出してしまった、そんなところリスペクトしなくていいから。
やっぱアデル復活は要らないや。

と、意味の無かったシーンを意味のあったものにするにはどうしたら良いか考えてみたけど、虚しいだけだった。{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

きっと守ります。あなたとの約束を…。

この作品の原作ゲームは未プレイですが、ほっちゃんがヒロインを演じることを知り視聴を決めた作品です。
完走後にwikiをチラ見して知りましたが、白と黒の王国が滅んだ後の世界がゲーム化されているようです。

そしてゲームとは別に「白猫プロジェクト ZERO CHRONICLE 〜はじまりの罪〜」という小説が執筆されていました。
だから原作はゲームというよりこちらの小説がアニメ化されたモノと推察していましたが、どうやらゲーム内でタイトルを題材として行われたイベントが基になっているようです。


ずっとずっと昔の時代、天空には白の王国が、
地上には黒の王国があり、〈均衡〉を保ちつつ〈循環〉していた。

ある時、黒の王国で魔獣に襲われ壊滅した村で、少年が墓を掘っていた。
その少年の元へ、先代の闇の王候補者スキアーズが現れる。
スキアーズに見出された少年は、闇の王子となってこの世界を変える事を決意する。

一方、白の王国の守護神である光の王 アイリスは、光と闇の均衡が破られる事を懸念していた。

そこへ均衡を乱す存在バール出現の知らせが入る。
黒の王国の闇の王は、目障りなバールを討つために盟約を申し入れる。

光の王 アイリスは、黒の王国からの使者闇の王子と出会い、
共に平和な世界をもたらそうと〈約束〉する。

だがふたりの〈約束〉は、闇の王によって踏みにじられる事となる。

ふたりが交わした〈約束〉と、世界を滅ぼした始まりの罪。
〈根源〉(ゼロ)へと至る物語が幕を開ける―――


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

キャラデザは綺麗、声優陣も豪華、主題歌もヤバいくらい格好良いと、非の打ちどころの無い作品っぽいんですが、何故か腑に落ちない点がチラホラあったんですよね~

一番感じたのは展開の唐突さでしょうか。
梶さん演じる主人公が闇の王子を目指す展開、主人公とほっちゃん演じるアイリスの出会いの場面など、きっと思うところはあるんでしょうけれど、形にしなきゃ伝わらないモノだってあると思うんですよね。

それに、物語のラストは果たしてあれで良かったのか正直分かりませんでした。
確かに、その後のゲームの展開を踏まえると、結果的な落としどころは妥当なんでしょう。
ですが、そこに至るまでのプロセスはもう少し丁寧に描いて欲しかったかな。
ふたりが交わした約束って、あの顛末で良かったの?
これってハッピーエンド? それともバッドエンド?

きっと原作ゲームをプレイしている方は、色々と脳内で補完されているんでしょうけれど、アニメ視聴組には顛末を読み切るハードルが高かったように思います。
それでもそれなりに視聴できたのは、この作品の持つ地力なんでしょうね。

ほっちゃんの演技は目一杯堪能できる作品です。
梶さんはどうかな…物語の展開上、台詞は決して多くありませんでしたが、やたらと声のトーンが低かったのが逆に気になりました。
あそこもで低く抑えなきゃいけないキャラには見えませんでしたけれど…
個人的にはシリアスな空くんくらいが一番合っているんじゃないかと思いましたけれど^^;
まぁ、これもプロの仕事ってヤツなんでしょうけれど。

オープニングテーマは、西川貴教さんとASCAさんによる「天秤-Libra-」
エンディングテーマは、安田レイさんの「through the dark」
先述しましたが特にオープニングはヤバいくらい格好良いです。
西川さんのタイアップ作品と言えば、「革命機ヴァルヴレイヴ」のオープニングテーマで奈々様とタイアップした「Preserved Roses」も抜群でした。
確かNHK紅白歌合戦にも出場されていましたよね。

1クール全12話の物語でした。
個人的にはほっちゃんの演技で満足できたから結果オーライだったかな^^;

投稿 : 2024/06/01
♥ : 13

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

こんなもん・・・だろうな

ゲーム3年プレイ(2014~2017?)
多分まだ、配信してると思うけどアニメはゲーム開始までの物語。「グランブルーファンタジー」と同じキャラガチャゲー。多分に漏れず課金重視であり、また制作会社は天下の任天堂と操作仕様?の特許を巡り係争中である。
内心、ゲーム開始以前の話だしやりようによっては「グラブル」なんかのゲーム原作販促アニメ?よりいけるんじゃないかと期待していた部分もある。「喰霊 ゼロ」みたいにそれなりに評価される可能性もあるのではないかと・・・。
だが、冒頭からこれはあかんやつやと見切りをつけるべき所を3年間全くの無課金で遊ばせてもらった手前付き合う事にしたわけだが非常に苦痛だったのは残念である。アニメ制作もアプリ配信会社である「コロプラ」主導で行っているようだがここは見栄を張らず素直にアニメ制作のプロに任せるべきだったのではと思う。色々申したい部分はあるがこれに尽きるのではないだろうか?
話の筋としてはよくある2極の対立と融和の間に翻弄される主人公達の冒険の終わりと始まりの流れなのだからあとは演出や構成と技術という魅せるテクニックの部分だったやに思う。あとOPに西川さんをチョイスするあたり(まぁコラボの関係か)がセンスの悪さを浮き彫りにしている。同じコラボなら中川さん(しょこたん)の方が雰囲気はあっていそうな気がする(但し個人的にはあのコラボ企画はクソだと思ったわけだが・・・)。
まぁ頑張ってください。

私のツボ:一か八か「キャトラ」推しという手もあったのでは?(笑)



余談:自分はこのサイトの作品の平均評価点はレヴュー後に見るんですが、自分の評価点と割と離れてる場合、点数の高いモノと低いモノをちらほら拝見します。勿論好みもあるので参考にならない場合もありますが、必ず高評価サクラが存在しますよね。どの作品にもいるとは思うんですがちょっと「白猫」は酷い気がします。まるでゲームアプリのサクラレヴューと同じ。ゲームはそれでインストしてくれたら多少意味があるかと思うのですがアニメはあるんですかね?あるのかな?(笑)。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3

59.5 20 王子で戦争なアニメランキング20位
ポーション頼みで生き延びます!(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (90)
242人が棚に入れました
ある日突然、異世界に転生してしまった22歳のOL・長瀬 香。 転生先でバッチリ生き延びるために、神様的存在からカオルがゲットしたのは若返った肉体と…超チート級のポーション作成能力!? 異世界転生女子・カオル☆知恵とチートで…生き延びます!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

この手のオナニー系なろうの終焉を感じさせる作品。

 最終話(12話)まで観ました。2024.01.06

 観るのが苦痛でした。頭の悪い話ですねぇ…。なんで作中の異世界の住人は全知全能の女神がいるのに、病や戦、貧困や飢饉で苦しまないといかんのか?

 人格神でも、ギリシャ神話の神々の様に話が通じないなら分かりますが、女神はカオルと意思疎通できるのね…。

 主人公のカオルも、行く先々で貧民を助けたりしますが、女神がやれよ…。なんでカオルの手柄なの?借り物の力だろ?

 この世界が頭悪すぎるのは、神が世界を運営しているのが明らかである場合、王権やら宗教が成立しないのに、異世界人が何も疑問に思わない点です。

 何で偉そうな王様や宗教指導者に従う必要がある?神が何でも差配してくれれば良いじゃん。忙しいなら、異世界人に神の力を与えれば良いです。

 ゲームの中の世界で、異世界人がNPCなら分かりますが、この世界の住人は人間としての要件を満たしていません。

 ポーション云々関係なく、主人公に都合のよいことしか起こらない糞みたいな世界で、性格の悪い主人公が女神の力を背景にオラついている話なんて人気出るわけねぇ〜よ!

 何でこんなのアニメ化したのか?2023年秋アニメの汚点としか言いようがありません。
………………………………………………………………………

 10話まで観ました。2023.12.10

 主人公のカオル、はっきり言って悪魔です。倫理観とか以前の話です。

 薬屋を開業して、異世界人に軍人病(性病か?)の治療薬を売りつけます。

 この薬、わざと完治はさせない、症状のみを和らげる薬で、軍人達から永遠に金を巻き上げるつもりだそうです。

 万能薬作れるのに、これでエエのか?ゲスの極みじゃね?もう、麻薬売るのと変わりません。

 そもそもコスト無しで万能薬作れたら、現実社会でも世界秩序を破壊出来ます。全病院廃業です。戦争も激化することでしょう。人口爆発も起こります。
 
 それだけのポテンシャルを持っているのに、周りの人間だけ偽善者的に助け、後は金づるとしか思っていないカオルを誰が応援出来るのか?

 しかも、女神に与えられたチートに過ぎません。そもそも、ポーションで商売しなくても、金目のモノをいくらでも生成できるはずでは?

 異世界に対する嫌がらせをしているとは思えないカオル…。オチは異世界人に殺されるにしないと、ワーストヒロイン街道まっしぐらです。

………………………………………………………………………

 7話まで観ました。2023.11.19

 何このゴミみたいなアニメ?近年のなろう系でも最低の部類なのでは?スマホ太郎がマシに見えます。

 主人公、もうポーション関係ありません。簡単に人を殺します。そんな力あったのか!?

 戦争の手打ちの和平交渉に女神も召喚します。もう、めちゃくちゃです。なろうでいつも感じますが、なんでただの社畜だった奴がそこまで存在Xに贔屓されるの?

 もう、異世界に迷惑をかけるだけの存在に成り果てている主人公…。こういうのを観て喜んでいる様な奴は、自分の世界にチートが来て、逆にやられたらどう思うよと小一時間説教ですね。

 いやいや…。のうへい、ろう金と劣化して行って、最後にこれか…。馬鹿にしてんのか!٩(๑òωó๑)۶
………………………………………………………………………

 4話まで観ました。2023.10.31

 異世界に転移、転生して、存在Xにチート能力をもらって遅れた世界で現代日本の知識で大暴れ…。いつものやつです。

 本作品、なろう連載開始が2015年らしいです。当時より、日本はさらに右肩下がりで、日本ゴイスーが通用しなくなってきているので、主人公のやる事なす事、浅くて近視眼的で腹が立ちます。

 最近の外国人観光客は、金だけは持っていた中国人よりも更に劣化した奴らばかりです。円安なので海外の貧乏人が遊びにきているのです。

 店に入る金も無く、路上で飲酒したり、コンビニ弁当食ったりする、ゴミ客を相手にするしかなくなった日本…。

 ゴイスーオナニーテレビ番組でも覆い隠せない真実…。Youは何しに日本へ?物価が安くて金が無くても遊べるから…。

 転生なろうの多くは、スゴイ日本に住んでる自分はスゴイはずなのに、運が無かったからの転生、大逆転の爽快オナニーですが、そもそも日本自体が凄く無い様なので、オナニーが段々と成立しなくなって来ています。おかずに説得力が無くなってきています。

 本作品の主人公は、封建社会の王様や住民に上から目線でダメ出しをしますが、失敗社会で社畜やってた奴の台詞か?どの口が言う?

 作者の知識が浅いとか、主人公のキャラが悪くてサイコパスみたいだとかで、ヘイトを集めた作品は過去にもありましたが、転生なろうの前提が揺らいでいる昨今、古いなろう作品はいくらアニメ化しても、駄目な様です。トホホ…。

 

投稿 : 2024/06/01
♥ : 4

たナか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

イトュモノウヤートュー REMIX Ver

低予算異世界なろう。
ぼくのかんがえたさいきょうの統治論w

いかにも低予算な作画だが無駄にテカテカツヤツヤしてないので案外見やすい。いかにもラノベ的な説明→クイズ→回答をただただ回すのみ。作品の味付けとしては幼女キャラが現実世界の用語を使うといった現実知識ツエーの味変。ひたすら説明してくれるので置いてきぼりにしないことを念頭においた周到な優しさにはプロ意識を感じる。

02
やはりいつものやつでした。

きららに代表されるロリコンアニメは中身も女児向けアニメ相当なロジック不要なわかりやすさとピュアで繊細なハートを傷つけないやさしさに包まれる安心安全なメルヘンな世界観だが、これは女児が直接触れることがないようなリアルワードを差し込むことで背伸びしたい小中学生にはフックとなるのかも。カオルの中身は社会人なうえ物語の主人公相当の異常なたくましさを発揮するのだが、現実世界のビジネスワードを使ううえに見た目が小学生相当なので余計嫌味に映るか。美少女キャラは健気で不幸で脆弱で可哀想でギャン泣きしなければならないという量産型可哀想ポルノへのアンチテーゼなのだろうか。2話冒頭の「泣かせてみろ」からはそんな意図を感じさせる。

八万枚ほどには不安に駆られて長期的展望がないのはチートスキルあってこそ。とりあえずいい環境さえ整えれば金銭や過度な老後の心配は不要とのことで、あとは巻き込まれのパターンで見せるしかない。こういう自身の力で我が道を切り開く胆力のある主人公像は実に少年漫画寄り。齟齬が無いように理解と納得ができる程度の狭い範囲で弱さを説明しなければならない萌えキャラとは正反対なので、美少女萌え日常作品を期待するとコレジャナイ、共感デキナイになってしまう。そこは作者名でいつもの芸風を予想してねということか。

ぼくのかんがえたさいきょうの税制w
あまりに安易な帰結なのでさすがにマジでやってるのではないと思う。
小中学生でも理解できる理屈にするには異世界ならばこれで通るということにするしかない。

八万枚と違って本題に入るのが早くて助かった。もういいです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

主人公の性格の悪さ、図々しさに苛ついた挙げ句、詐欺に泥棒…なんだこりゃ酷い

なろう系でも主人公が可愛らしいヒロインであれば多少マイルドになって見られる… 場合もありますが本作は酷いですね。

とりあえず最初にここぞとばかりに権利を主張するのは性格が悪く感じました。
自分がこれからその世界で有利に生きていくために権利を主張するのは、確かに大事なことですけれど、正直図々しいし、うざいですよね。
いやこういうことをしないと保険契約とかで騙されるので大事なことですが。

と、ここは容認しようとしたのですが…。

で、そこまできっちり契約したからには、その契約通りの条件で満足しておけばいいのに、言ってもいないサービスをつけないのはケチだと文句をつけ、ここで決定的にこの主人公うぜぇな、となりました。

で、ポーションの効果を見た領主の家に連れて行かれて、多少強引だったのは確かですがその程度なのに、相手を騙して家財道具一切合切を強奪して逃走。
いやこれ、どう考えても明白に悪ですね。詐欺で泥棒です。

いや暴行されて拉致監禁されたなら良いですよ。それなら当然の報いです。

でもちゃんと敬意を持って連れて来れられて、良い待遇も与えられて…
信じられません。なんでこんな悪事を、まるで正当なように描けるのでしょうか? 気持ち悪くなりました。

原作者のFUNAって平均値や金貨8万枚の人ですよね。
もうちょっとほのぼのした感じかと思っていましたが、こんな酷い話も書くんですね。
人を騙したり盗んだりせずに、ポーション頼みで生きて欲しかったです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

56.2 21 王子で戦争なアニメランキング21位
ウエルベールの物語 Sisters of Wellber(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (35)
220人が棚に入れました
小国ウエルベールのリタ王女は、戦争を避ける為大国サンガトラスのゲルニア王子と政略結婚するはずだったが、さる事情から王子をやむを得ず刺してしまう。折りしも偶然城内に忍びこんでいた女盗賊ティナと出会ったリタは共に城を脱出。激怒したサンガトラス国王はリタの処刑を要求、指定の期限までに姫を確保せねば開戦も辞さないと申し入れてきた。こうして賞金を掛けられたリタは、ティナ、妖精のシェリー、人工知能搭載戦車ジラノ・ド・ボルジュラックと共に、仲裁依頼の訴状を持って中立国グリーダムへ向かって逃亡の旅に出た。

声優・キャラクター
高橋美佳子、竹内順子、チョー、仙台エリ、杉田智和、上別府仁資、鶴岡聡、寺島拓篤、楠田敏之、浪川大輔、甲斐田ゆき、秋元羊介

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

女盗賊ティナの冒険譚♪

2007年4月より6月まで放映されたトランス・アーツ制作
(Production I.G制作協力)の深夜枠放送されたアニメ作品。
2008年1月から3月まで第二幕(二期)が放送された。全26話。

スチームパンク風中世ヨーロッパを思わせる世界を舞台に
小国の王女と盗賊という、全く住む世界の違う二人が旅を
続けながら成長していく様を描くファンタジーな冒険譚。

第一幕(1期)は小国ウエルベールのリタ王女が戦争を避ける
為に、大国サンガトラスのゲルニア王子と政略結婚するはず
だったが、さる事情から王子をやむを得ず刺してしまう・・

折りしも偶然城内に忍びこんでいた女盗賊ティナと出会い、
共に城を脱出するが・・激怒してリタの処刑に期限をつけて
開戦も辞さ構えのサンガトラス・・止む無くウエルベールは
女王リタの捕獲に賞金をかける・・

こうして賞金を掛けられたリタは、ティナや妖精のシェリー
人工知能搭載戦車ジラノ・ド・ボルジュラックと共に戦争の
仲裁依頼の訴状を持って中立国グリーダムへ向う逃亡の旅に
出た・・ゲルニアの騎士や賞金稼ぎ達の執拗な追跡から無事
グリーダムに辿り着く事ができるのか?開戦回避できるか?
そもそも何故ゲルニア王子を刺してしまったのか?・・

上記の通り至ってシンプル構造で展開も素直でダイレクト。
境遇や性格があまりに違う二人の女性の、友情や恋愛絡みの
エピソードや様々な登場人物達の思惑や立場の違いを軸に、
大きな陰謀に翻弄されつつ葛藤しながらも成長していく・・

過去に数多ある既出故の鉄板テンプレ王道のラブロマンスで
可也安心して視る事のできる安全牌なアニメ作品だと思う。

シリアス一辺倒というわけでもなく、何処と無くコミカルな
展開で息抜き描写もあり、そこそこバランスが良い感じ。

逃走劇でもあるので、そこそこにサスペンスやアクションも
含まれていて、陰謀に立ち向う話なのでミステリーも多い。

構成や演出も結構良い感じで退屈せず緩急がある感じです。
それなりに此処!という場面で3D描写や丁寧な描写もある。
音楽も雰囲気重視で世界観にハマっている感じでした。


リタ・シオール(高橋美佳子)ウエルベール王女。推定19歳。
政略結婚を承諾するも、婚約相手を刺し重傷を負わせ逃亡。
世間知らずで、自分で服を着替える事も出来なかった。
賢く信念は強い。王族としてある程度護身術の心得がある。

ティナ・ローター(竹内順子)推定17歳。女盗賊。
城に忍込み偶然刺傷事件に巻き込まれ追われる事になる。
リタの旅にボディガードとしてついて行くことになった。
得意武器は銃。幼い頃殺された家族の仇の傭兵を探してる。

ジラノ・ド・ボルジュラック(チョー)伯爵。愛称ボル爺。
自律した人工知能まで搭載した小型戦車。

シェリー(仙台エリ)ティナの相棒の小妖精。
空を飛ぶことができる。語尾に「-ベル」をつけて話す。

ゲルニア・ハン(楠田敏之)サンガトラス王子。推定30歳。
リタの婚約者。リタ姫と対極的な存在として鍵を握る人。
旧来の体制を嘆き、野心の強い理想主義者。剣豪で策略家。

ガラハド・アイガー(浪川大輔)王国軍人。推定28歳。
ゲルニアの幼馴染で忠誠を誓う騎士。黒獅子連隊の隊長。
ゲルニア王子暗殺未遂事件の犯人リタを独断で追跡する。

ジャミル・カエラ(甲斐田ゆき)王国軍人。20代後半。
王国二大精鋭部隊「白獅子連隊」隊長。優れた銃の使い手。


ランバノフ・ハン(秋元羊介)サンガトラス国王。
優れた武人でもあるが、人材発掘や兵器開発指導も優秀。
軍事力による勢力拡大を躊躇わない征服者でもある。

ローデン・シオール(杉田智和)ウエルベール王子。
リタの兄。水晶玉占いができ、国思いで危機感が強い。
実戦面での勘のみならず決断と行動力に富む武人でもある。

ハイデル・シオール(上別府仁資)ウエルベール国王。
リタの父。優しい性格だが決断が遅く、可成りの慎重派。
息子のローデンから度々危機感の違いを責められている。

ヴァイス・エッジ(鶴岡聡)ウエルベール国に仕える武官。
ハイデル王側近。武骨で忠誠心と忠義に厚く正義感が強い。

ジン(寺島拓篤)ティナの相棒で恋人。明朗快活で優しい。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 6

future☆ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

戦争の危機は過ぎ去った。だがその裏に固い友情で結ばれた王女と一人の女盗賊の働きがあったことを知る人は少ない...。

.。o○ ○o。.あらすじ.。o○ ○o。.

10年前の大戦後ウエルベール国は辛うじて平和を保っていたものの、隣国であるサンガトラス国によりいつ戦争が始まるか分からない緊迫した状態が続いていた。
そんな中、ウエルベールのハイデル王は戦争を回避するために娘のリタ王女をサンガトラスのゲルニア王子の元へ嫁がせようとする。
しかし、リタは政略結婚相手のゲルニアを刺して逃走してしまう。それに激怒したサンガトラスのランバノフ王はリタを14日以内に捕えて公開処刑にせねば戦争も辞さないと言う。
戦争という最悪の事態を回避するために、リタは中立国であるグリーダム国へ向かう決心をする。一方女盗賊のティナは財宝目当てにウエルベール城へ忍び込むが、そこでリタがゲルニアを刺した現場に遭遇してしまう。
偶然か、必然か。彼女の捜し求めていた両親の仇である「死神蜂の男」。その形跡もグリーダムにあるという情報を知り、リタの護衛役として、共にグリーダムを目指すことになる。互いの運命と宿命とを背負い、二人は出会い、別れ、そして旅立つ。その先に待っているものは、戦争か平和か、復讐か死か…。


.。o○ ○o。.キャスト.。o○ ○o。.

リタ・シオール:高橋美佳子
ティナ・ローター:竹内順子
シェリー:仙台エリ 
ジラノ・ド・ボルジュラック:チョー
ゲルニア・ハン:楠田敏之 
ガラハド・アイガー:浪川大輔
ハイデル・シオール:上別府仁資 
ローデン・シオール:杉田智和
ジン:寺島拓篤 
ヴァイス:鶴岡聡


.。o○ ○o。.放送日.。o○ ○o。.

2007年春アニメ(2007年4月~2007年6月)



.。o○ ○o。.OP、ED.。o○ ○o。.

OP「Theme of wellber」ZOOM FLICKER
ED「絆-eternal rainbow-」E.O.D


.。o○ ○o。.お話.。o○ ○o。.

1話「始まりの章」

2話「旅立ちの章」

3話「復習の章」

4話「決意の章」

5話「脱出の章」

6話「真実の章」

7話「追跡の章」

8話「告白の章」

9話「決別の章」

10話「絆の章」

11話「慟哭の章」

12話「情念の章」

13話「血戦の章」(最終回)

投稿 : 2024/06/01
♥ : 2

JBさん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

なんだかなぁ・・・^^;

展開と演出が短絡的というかチープというか
ボキャブラリーが乏しいというかお約束というか・・・観ていて、
「ええぇぇぇ=w=」とか「おいおい=w=;」となる事がちょいちょいあった。
その為、本来なら感動的なシーンとなるはずの場面では
そこにいたるまでの展開のせいもあって、感動できず
苦笑いが浮かんでしまった・・・orz
作画もブレがあったり、CG使うのはいいとしても
もっと上手く使ってほしかった。
 
あと、百合成分を誰かが入れてたので、その成分は消しました。
百合と友情は違うから・・・=w=

投稿 : 2024/06/01
♥ : 0

62.3 22 王子で戦争なアニメランキング22位
薔薇王の葬列(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (72)
215人が棚に入れました
中世イングランド。ヨーク家とランカスター家が王位争奪を繰り返す薔薇戦争時代。ヨーク家の三男として生まれたリチャードは、母からは「悪魔の子」と疎まれる一方、同じ名を持つ父からは真っ直ぐな愛情を受けて育っていた。 リチャードの願いは、この世の光である父・ヨーク公爵が王位に就くこと。だがリチャードの純粋な願いは、イングランドに戦乱の嵐を招くことになる。 さらにリチャードは、男女二つの性を持って生まれたという秘密があった。 誰にも明かせぬ秘密を胸に秘めたまま、リチャードもまた戦いの渦中に巻き込まれていく。そこで待つのは愛の温もり、絶望の痛み。痛ましくも美しい邂逅と別離が、「悪」への道へとリチャードを誘っていく――。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シェイクスピア原案のドロドロ系アニメ

{netabare}
今期一、というか個人的に視聴済みの全アニメの中で二番目に良かった。
昔のGONZOが作ってそうな気がしないこともないアニメ。
一話を見て今後面白くなりそうと感じたなら最後まで見るべき、地味でつまらないなと感じたなら切るべき。
個人的にはコメディ要素など一切なしでずっと真面目な雰囲気の本作は常に筋が通っていて好感が持てた。

薔薇戦争中の出来事を描いた作品だが、戦争自体にはそれほど焦点は当てられず、登場人物の関係性などに重きが置かれた作品。
リチャードを中心に各キャラの心理描写が丁寧でかなり深い部分まで描かれるので共感しやすく、それぞれのキャラの顛末には感慨深いものがある。

ヘンリーの話も、バッキンガムの話も主人公が固よりの立場を取るか、それともその立場を捨てて情を取るかの狭間で揺れ動くという話。
そう言う内容だからこそ、主人公の両性具有設定も、主人公の女性的な側面と男性的な側面を表す象徴としても機能していて良かった。
時々見せる恋心的なものは女性的、だが本人は恋愛感情を優先させたくはなく、王(王族)としての立場(=男性的)を取りたいと思いつつも、時には誘惑やヘンリー、バッキンガムの後押しもあり、その狭間で葛藤する様が良く描けていた。

ヘンリーやバッキンガムがその時のリチャードにとっての心の拠り所になってることがそこまでの話の内容的に見て取れるため、実は敵だと分かったヘンリーとの接触や、バッキンガムに対する最後の決断の辛さには共感ができ、両者の殺害/処刑シーンには哀愁が漂っていた。
だからと言っても、ヘンリー編では父を亡き者にしたランカスター派に対する憎しみも理解でき、バッキンガム編では一度選んだ道でもある王の道から今更引けないことも理解でき、恋愛的感情と立場を優先しての意思双方が理解できるからこそ見ている側もより辛いものがあった。
バッキンガム編に関してはバッキンガムはリチャードとは対照的に立場よりも恋愛的感情を優先させており、その面で相反する二人のすれ違いには悲しいものがあった。

母の話も、リチャードが大きく孤立して初めて母の気持ちを理解できたということなのだろうか。
その直前のアンの愛してほしかったのに愛されず荊に縛られ続けたままだったという本音の訴えもあってこそ、同じように父から愛されずに孤立していた母の気持ちに同意できたというのもあるんだろう。
序盤から引っ張られてきた部分もきちんと回収されて良かった。

最終回のオチも良かった。
ティレルと言うヘンリーに瓜二つな存在が、(声優的にも物語的にも辻褄が合うため同一人物だろうが)、12話のリチャードの「どうか、愛してくれ」と言った頼みに呼応するかのように「愛しているよ」と言うセリフで締めるのは、ここまでの話の繋がりが感じられて完璧だった。
ただただ話が進んでいくように見えて序盤の話も後半にしっかりと活きており綿密に作られた物語だというのが実感できる。
最後には序盤からずっとリチャードのそばにいたケイツビーに行きつくのだろうか。悲しくも救済があるオチ。

キャラの描写以外にも様々なキャラの思惑が錯綜する群像劇としても見応えがあった。
主人公を含め誰がどんな行動を取るかが読めない作品でもあり、常に誰かが裏切るのではないか、敵対するのではないかと言う緊張感があった。この時代の王権は歴史の教科書などを見るだけでも暗殺とかばかりで不安定なものだというのが分かるし、その雰囲気が作品内でも見て取れた。

話が良かっただけに作画が今期でも最低クラスだったのは本当にもったいない。基本的に紙芝居。
一か所褒められるのは背景がずっと暗い色調だったのがこの作品の陰鬱な雰囲気にマッチしていて良かったということ。
よくよく考えれば、モブキャラ全員のっぺらぼうなのも、この作品の暗い雰囲気に合致していて、むしろ作画の悪さすらも偶然とはいえこの作品の暗い雰囲気を強調させていた説も微レ存...?
いやさすがにそうだとしても重要な部分で枚数が少なかったり褒められたものではないけど。

最後まで見た後にもう一周すると見える物も変わってきそうなので今年中に二周目視聴したい。
↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
跡継ぎ闘争? やばい話が全く頭に入ってこない。難しい作品。
父のために王位継承権を持つヘンリー(友人)を主人公が殺そうとしてるってこと? 

2話 ☆7
特に書くことがない、雰囲気がいい。演劇風の演出見にくい。
作画を演出で誤魔化すな。主人公父の死体見て正気なんか。
主人公狂ってる? これ後半面白くなる奴かな。

3話 ☆8
何がどうなった? ヘンリーは? 直訴大丈夫なんか。
兄弟二人どこ行った。草、エリザベス上手くいきすぎやろ。

4話 ☆6
ホモアニメ? やばいもの入ってそう。直接的すぎるたとえ話w

5話 ☆8
いつか化けそうと思って見続けているアニメ。
ほんとちょろすぎやろw 顔省略すんな。
回想に見えるから紙芝居やめろw
この脳内会議の奴結局何なんすか。
この作品の女ほんと裏があるキャラ多いな。
いや悪気はないんだろうけど。悲しいなぁ。
女が生まれたらどうするんですか()

6話 ☆8
女生まれ取るやん。手抜き作画。
同姓同名多いしキャラの書き分けもあまりできてないし単純に話が難しいしで疲れる。
ジョージとウォリック普通に組んでそうだけどな。
組んどるやんけ。主人公もやる気出してくれていい。面白い。

7話 ☆7
エドワード女好きすぎだろw
演出というか手抜き作画が滑りすぎだ。
ガバガバ警備 準備万端だな。ウォリックの方がまともじゃねーか。
言い訳苦しいぞ。なんでそこでヘンリーが出てくる

8話 ☆7
? ウォリックがやっぱ黒幕的位置なのね。手抜き作画やめろw
ほんと作画ひでーな。そこに愛はあるんか?
ホモ?

9話 ☆8
BL まだ気づいてないんかよ正体
主人公が父の影をちらつかせたおかげか。作画手抜きするな。

10話 ☆9
エドワードはほんと無能なんだな。
この謎空間結局何なんだよ。あっ

11話 ☆10
誰が殺してたっけ。主人公だったか?
ヘンリーつかまってんのかよ。ヘンリーじゃなくてエドワード?
のっぺらぼう兵士。同名多いからほんとわかり辛い。
こいつもランカスター側なんか。
主人公仲間と思ってた奴らに裏切られてばかりだな。
何で同じとこで暮らしてたの?
マーガレットも仲間思いなキャラなんだな。
くっ...殺せ! ヘンリーどこいったの?

12話 ☆8
外普通に許すのねw ヘンリー死んだか...
死体ないけど実は生きてましたにはならないよね。作風的に
作画は圧倒的に平家だけど話は個人的にこっちだったな。

13話 ☆8
2クール目。口の動きが合ってないw
草、こいつ女癖悪すぎだろ。運命の媚薬。毒盛られてそう。
やっぱり媚薬かよwイザベル一瞬で退場するじゃん。
ジェーンド正論で草。そこは殺すとこでは。EDめっちゃいいな。

14話 ☆9
ベスって誰。エリザベスの子供? バッキンガムとか言う有能。
実際悪魔のごとき所業。リチャードって言うても結構サイコパス。
ヘンリー処刑してある意味吹っ切れてんのか。

15話 ☆9
やっとあの女癖悪い奴消えるのかw キャラだいぶ減ったなぁ
エリザベスのゲスさを久々に見た。バッキンガム裏切ってて草。
まさかの再会。真っ白。モブはモブだった。悪魔の契約。
なぜ、やった。イキリモード。結局こいつらも裏切る気なの?

16話 ☆9
森(暗喩) 過激は怖い。毎回ヤってる。
殺したら同情されて、殺さなかったら単純に勝つのね。
エリザベスが噛ませになるとは。マッマ怖すぎ。
いや腕何があった。

17話 ☆9
失言。
ケイツビー空気。光が呪いに変わりとか、OPの歌詞とセリフがマッチしてていいな。芝居感ですぎやろ。宝塚かよw ここだけ本当。
そういやあの心の声の人どこ行ったの。
今更だけど国王になりたい行ってるけど目的は?
なること自体が目的? NTR また裏切るのか? 誰?

18話 ☆10
このドロドロ感いいわ。
いつのまにかバッキンガムを本気で好きになってたんか。
この仮装シュールすぎる。
別に女装してもばれないのでは。レズ堕ち。
ヘンリー生きてる? 最初から女だったらこんな感じだったのか。
最後の家パートが悲哀感漂ってていい。

19話 ☆9
ヘンリーの話あっさり終わったと思ったからあれで終わりじゃなくてまだあったみたいで良かった。二人の仲が。
廃嫡したらしたらで事実認めてるようなものでは。

20話 ☆9
恋愛思考なバッキンガムと王になりたいリチャードどっちの考えも理解できるから辛いものがある。

21話 ☆9
リッチモンドの強敵感。
前回のリチャードを殺せって、もしかして、王としてのリチャードを殺せという意味だった?
こいつらいつの間にこんなにゲスくなった。
しょけえええ
序盤とは打って変わって段々と可哀想になってくるエリザベス。

22話 ☆10
一人で突っ込む。案外平和的なオチだな。
確かにバッキンガムが一番の茨。リチャードの方が歳上なのか。
EDへの入りがずるい

23話 ☆10
中毒じゃん。結核移りそう。議会ってこの頃からあるんだ。
処刑対策。負ける前提かよ。リチャード女っぽくなったな。
アンの話が合っての母親の話か。
アンもリチャードも母もだれにも気にかけてもらえなかったのね。
本当に話が繋がっててすごい。

24話 ☆10
怪しい。いつものナレーション遅いぞ。
やっぱりバッドエンド不可避なのか。
相変わらずの紙芝居。ティレルが身代わりになったということか。
最終回も最高だった。

OP1「我、薔薇に淫す」☆9
ED1「悪夢」☆8.5
OP2「荊棘輪舞曲」☆6.5
ED2「螺旋」☆9.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 1
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ベルサイユの薔薇族

往年の名作よろしく男装の麗人つまり女性のお話のような、某ニッチ雑誌つまり男性のお話のような愛憎劇全24話。いろんな意味で薔薇祭りでしたが本筋は15世紀のイングランド界隈の歴史イベント“薔薇戦争”にまつわるあれやこれやです。日本では“応仁の乱”とかやってた頃合い。
史実を基に(A)、シェイクスピアが戯曲にしたものを(B)、原案にして日本で漫画化したもの(C)です。
原案=シェイクスピアってけっこうなパワーワードですよ。そして歴史ものってアニメ単品での面白さ判定とは別に元ネタ知っているとより楽しめたりします。私なんか中途半端で

(A)色違いの薔薇を模した家紋を持つランカスター家ヨーク家の家督争いだったことは覚えてる
(B)イギリスの劇作家で四大悲劇など悲劇のイメージ強し。触れたのは映画のロミジュリだけ
(C)未読

キリスト教社会の宿命なんですが名前のヴァリエーションに乏しく、リチャード・ヘンリー・エドワード同名が複数出てきて混乱します。リチャードと聞くと“獅子心王”を思い出したりしますがそれは1世、こっちは3世。ついでに主人公もリチャードなら父親もリチャード。同族だから同じ名前なのかというとそういうわけでもなく主人公兄(ヨーク家)とヘンリー6世息子(ランカスター家)は互いにエドワードだったりします。「名前を覚えられない」と苦情がきそう。
ただし“名前”は重要でした。

 「リチャード、私の名を残せ!王の名だ」

主人公父の遺言に沿って進む物語でした。
冒頭「薔薇薔薇してる」と茶化しましたが、耽美的なノリで終始進行してたのは事実ですが、両性具有主人公の愛の葛藤だけと見るのは尚早な気がします。男性の名前である“リチャード”を残せとの言葉は特殊な性である主人公にとっては十字架でしかないし、偉大な獅子心王“リチャード”を想定してるのは明白で家柄・血筋を残せってのも十字架。父の呪縛が物語に深みを与えています。
我々日本人がリチャードと聞いてもピンとこないでしょうが、ゴジラ松井選手や村神様が背負った背番号“55”みたいな意味合いです。王の誇りと重荷を背負ってるとみないと容易に道に迷うでしょう。


取り急ぎ迷子になりそうな作風なのと、2クール分と長丁場なのもあって、「薔薇戦争ってなんだったっけ?」とwiki洗うくらいのことしても良いと思います。

そして本題の中身です。だいぶマニアックな感じがしますね。
人の多さは人物相関を片手にしながらなんとかクリア。漠然と観てると取り残されそうです。戦争と言いながら合戦シーンはこじんまり。それに代表されるようにアニメーションは止め画を多用してるのが気にかかる。人が多くて迷子になりがちな仕様と動画のちんまり感はあまりウケる類のものではないでしょう。感情移入するには終始暗いトーンなのも気にかかります。

そんなでも私は本作を推したいですね。
人物相関図をなんとか頭の中で描ければ、ちんまり動画もある意味“観劇”の再現といえる動画表現だと腑に落ちる。モブの目線が消えてるのをよく見かけましたが、手抜きというよりスポットライト浴びてる演者の芝居に注目してねということなんだと思います。演劇の照明さんがやるようなことはアニメで表現できませんがなんとかかんとか再現してみたらこんなん出ました!ってところでしょう。そしてスポットライト浴びた演者さんの台詞回しは聞きなれたアニメ的やり取りとは違う。往々にして大仰なんです。作風からしてベテラン・新人問わず数多くの声優さんが参加されており普段とは違った演技を楽しんでたんじゃないかと想像してます。

繰り返しますが物語は終始暗いです。シェイクスピアって悲劇が得意なんでしょ?で割り切りましょう。漫画家さんの元ネタへのリスペクトを感じました。
主人公リチャード3世にとっての父ヨーク公リチャードを常に念頭に置いて楽しめた私ですが皆さんいかがでしたか?



※ネタバレ所感

■『リチャード3世』『ヘンリー6世』そして『ルパン3世』

原案としていた2点『リチャード3世』も『ヘンリー6世』もシェイクスピアの劇なんですって。それをガッチャンコしてマゼマゼしたのが本作。
{netabare}そのメインどころ主人公リチャード3世(ヨーク家)と敵方ヘンリー6世(ランカスター家)の関係性がなんとも切なかったです。
ヘンリーは最初リチャードに“天使”を重ねそう見立てていたのに、政局絡みの入れ知恵によって終にはリチャードに“悪魔”と呪いの言葉を残して非業の死を遂げるわけでして。
彫刻や絵画見てわかるようにマッチョりした男性や柔らかそうな女性、つまり“おとこおとこ”して“おんなおんな”したのを良しとする文化が根っこにあるとこでよりによって両性具有とはありえない、すなわち“悪魔”としか考えられないって彼の地の人々が考えるのはごく自然で腑に落ちるのですよ。そんなキリスト教世界での“悪魔”の意味合いは宗教的観点から重く、当事者リチャードも身体的特徴から実母から疎まれーの、本人も諦観してーの、って中での“天使だ”と好意を寄せてくれたヘンリー6世との出会いと結末がなんともほろ苦かったのですね。{/netabare}

{netabare}そして一見関係なさそうな『ルパン3世』。ま、実際にこじつけだけど以下

『この手の中に 抱かれたものは
 すべて消えゆく 運命なのさ』

ルパンの主題歌のひとつでこれほど作品の世界観を一言で言い表した詞は無いと思うのですが、本作のリチャードがまんまそれ。

ヘンリー6世(CV緑川光)は前述の通りだし
ウォリック伯の娘アン(CV鈴代紗弓)の不用意な一言で心閉ざしちゃうし
好き好き光線全開だったヘンリー息子エドワード(CV天﨑滉平)もまんざらでもなかったのよ

ご破談しまくった末「ともに地獄に…」のバッキンガム(CV杉田智和)とまるで救いがありません。{/netabare}


■ハイスコアカップリング

いやほんとどうでもいいんだけど…
先の項目で挙げたCVさんにピンとくる方いそうなんだけど…
{netabare}天﨑さんと鈴代さんってハルオと大野ですよね?
夫婦役だったし 鈴代さん声出してるし そういえば杉田さんも担任役で爪痕残してました。
某ハイスコア作品ご存じない方すみません。悪ノリついでにこれで小春いりゃ完璧だなと思ったら…

{netabare}いましたね。リチャード兄で女好きエドワード4世の子供役で広瀬さんの名が!あざっす{/netabare}{/netabare}


■これまたタイムリーなことに

{netabare}好色な長兄エドワード4世が悪い女に掴まって…

そりゃ遺恨残すだろうよって女性を妃に迎えたら王室荒れるじゃん、と雑魚キャラスタートした彼はなぜかしら中盤あたりで賢王っぽい描写が増えていく。別に成長したわけでも、なにかを起点にガラッと変わったわけでもないがそれとなくできちゃう。いかにもな感じです。家柄も大事だけどほとばしる愛も大事よねって文化。

そんでもって現代に目を移してイギリスの王室ですよ。不敬かもしらんが新国王は不倫の末に奥さん入れ替えちゃった方。前妻の息子さんの一人もある意味愛に生きちゃったかもわからん方。人間って変わらんな~と思うのです。そんで序列だなんだとマウント取り合いしてみたり。
新国王は不人気だからスコットランドが足抜けするみたいなネタも冗談と言い切れないし、権力闘争で王朝がころころ変わった歴史も納得の情勢です。{/netabare}


なんとなしに史実もののエッセンスを消化している作品に思えて満足しました。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 17
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

男と女の心が愛と憎しみに揺れ動く愛憎劇の傑作

【紹介】
イングランドで起きた史実であるばら戦争をモチーフにしたシェイクスピアの歴史劇を原案とした話
人物の関係や歴史背景などがとても複雑ですごくわかりづらいですが、背景が複雑なだけで意外と単純な話で、わかれば面白いです。
たくさんの人物の思惑が複雑に絡み合ったドロドロした愛憎劇なのと、BLが苦手な人にはつらいかもしれなくて、好き嫌いが分かれそうな作品
この作品を見るなら、人物相関図や目的なんかを1話ごとに紙にでも書いて整理しながら見るといいかもです

【はじめに】
最初に身もふたもないこと言いますが、原作漫画読んだほうがいいです!
私は「この漫画が凄い!!」って感じのテンションで妹からオススメされたので原作を読んでみたのですが原作はとても描写が細かく面白くて絵もとても綺麗で繊細で妖艶な感じの絵柄ですが、その美しさとシナリオの面白さが十分に再現されていないのでとても勿体ない。

【感想】
複雑で視聴はしづらいけど話は面白い。でも原作はもっと面白い。
正に愛憎劇で、ただ愛と憎しみと嫉妬と裏切りだけの話じゃなくて、愛のカタチも結構歪んでて一人一人の愛が重くてどんどん話がややこしくなっていくし、それぞれのキャラクターの意思が強くて絶対譲れない信念とか目的があるので、激突したりすれ違ったりする
そういった面倒くさい複雑な人間関係と重たい愛憎劇がこの作品の魅力!
{netabare}
また、主人公が両性具有で男の気持ちと女の気持ちの間で揺れ動く葛藤がさらに人間関係を複雑にしていて見ごたえ抜群です!
女の気持ちの時は恋愛対象が男で、見た目が男性っぽいし本人は男であろうとしているのもあってBLに見えるんですよね
私にはその時のリチャードは女の子で普通の男女の恋愛に見えるけど、BLが苦手な人にこれがどう映るのかはわかりません

主人公は母親から愛されずに育って厄介な身体で生まれてきて不幸だと思うけど、作中ではいろいろな人から愛されるようになったのは良かったと思います
今後リチャードが愛に目覚めて幸せになるのか、愛に溺れて不幸になるのかはまた別の話ですが

とにかくダメなのは人の作画とシナリオ構成、どちらも原作の良さを殺しています
こういう題材は多少間延びしてもいいから多めに枠確保してゆっくりやったほうがいいと思いますよ。もちろん作画の予算もちゃんとつけて・・・
コミカルなキャラクターを使って各話の冒頭に人物の相関図をわかりやすくまとめてくれれば視聴もしやすいと思う。
{/netabare}
【主人公について】{netabare}
主人公はヨーク家の3男
リチャードは両性具有という扱いで、男性でも女性でもあるみたいです
母親からは忌避され、父親からは愛され、男性として育てられたので男性であろうとしていますが、
恋愛対象は男女両方なようで、どちらにも惹かれている描写があります

男性として育てられたから女性が恋愛対象になるってことはたぶんないと思うので、男女両方恋愛対象なのは身体が影響しているのでしょうね
ドロドロ愛憎劇としては面白い設定ですが、どう考えても生きづらそうな設定ですね・・・
ポジティブに考えれば男にも女にもなれるとも言えるけど、私は絶対に嫌です{/netabare}

【キャラクター】{netabare}
原作の良さが十分に発揮できていませんが、それでも素晴らしいです。
みんなドロドロしてますね。戦乱の種があちこちにあって目が離せない。

主人公の設定が人間関係をより複雑にしていて面白いと思いました。
{/netabare}
【作画】{netabare}
背景の描き方で雰囲気は良く出ているけど人物作画は残念すぎます。
また、ほとんど動きがなく、止め絵ばかりでアニメと言うより紙芝居のようです。
原作の美しく妖艶で強い意志が感じられ、どこか儚さを感じる絵柄がまったく再現できてなくて、ただ暗いだけののっぺりした絵になってしまっています。
できるだけ動かさないように、顔を描かないように手を抜くならなんでアニメ化したのでしょうか?
また、話し手以外の顔を描かないようにするのは演出なのか知りませんが、より紙芝居感を増す結果になっていると思う。
{/netabare}
【シナリオ】{netabare}
何度も言いますが、これは原作の漫画を読んだほうが絶対にいいです。
説明不足で場面が飛び飛びなところがあってとても不親切でわかりづらい。大事な場面をさらっと流しすぎで勿体ない。

派閥、血族、愛、嫉妬、政略、陰謀、裏切り、復讐、利害関係、リチャードの複雑な気持ち
そういった様々な要素が背景にあって、誰がどんな行動をとるのか予測不能ですごく面白い話なのですよね。
ただ残念なことにアニメはただでさえ複雑でわかりづらい関係性が描写不足と低質な作画でさらに分かりづらくなってる。
原作から色々なシーンをカットして無理やり収めている感じ
失敗とは言わないけど納得いかないですね。本当に勿体ないことをしてる。
{/netabare}
【主題歌】
1クール目と2クール目で曲が変わりますが、どれも作品の雰囲気に合った良曲です!

【薔薇戦争(史実)について調べたことまとめ】{netabare}
わたしも詳しいわけじゃないので史実を調べてまとめてみました。

大雑把にいうと、フランス人の大貴族同士(親戚同士)による誰がイギリス領土を統治するかを決める内乱です。
中世ヨーロッパの国のほとんどは、国っていう意識はあまりなかったようで
中世欧州の戦争はだいたい国同士じゃなくて有力貴族同士(しかもみんな親戚同士)の勢力争いです。
だから欧州の王族はみんな似た顔しているんです。ちなみに今のイギリス王家は元々ドイツ系がルーツです。
第一次世界大戦の時に、家名が敵国ドイツの名前だからわざわざ変更したっていう経緯があります。
この作品から400年ほど前の1066年にフランス系のノルマン人によるノルマンコンクェストという事件が起きて
フランスの一諸侯によってイギリスが統治されていて、それを気に入らないフランス王と戦いになった。それが百年戦争。
その百年戦争の敗戦責任などの言い争いから発展して戦いになったのが本作のばら戦争です。
こちらはイングランドの有力貴族であるランカスター家とヨーク家(親戚同士)の権力争いですね。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 12
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