王女おすすめアニメランキング 112

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの王女成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月03日の時点で一番の王女おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

63.0 1 王女アニメランキング1位
星降る王国のニナ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (61)
162人が棚に入れました
フォルトナ国城下で孤児として暮らしていたニナは、星の神のごとき深き青――瑠璃色の瞳を持っていた。 事故で亡くなったフォルトナ国の王女アリシャと同じ色の瞳ゆえ、第二王子アズールに見出され、ニナは王女に成り代わることを求められる。 身代わりの星の巫女として、王女として、与えられた使命――それは三月のあと、大国ガルガダの第一王子セトに偽りの花嫁として嫁ぐこと。 運命に翻弄されながらも、誰かに必要とされることに喜びを感じるニナ。そのまっすぐな瞳が見ているものとは……。 愛する人を守る決意をしたとき、それぞれの運命が大きく動き始める!!
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

暗闇の中でも星を見つける瑠璃色の瞳

フォルトナ王国城下町で孤児として暮らす少女ニナが、
王子アズールに、事故死した王女の身代わりの姫として見出され王宮入り。
王子と関わり合う内に惹かれ合ったり、さらなる波乱万丈に巻き込まれていく。
同名少女コミック(未読)の連続アニメ化作品(全12話)


【物語 3.5点】
逆境の暗闇の中でも、へこたれないヒロインのような者にこそ、光は訪れる。
そんな女(ひと)にこそ、頑なだった王子の心も開かれる。
本作はこれまで少女コミック界隈などで何度も生産されてきたテーマの再提供。
安心感はあるが意外性は少なめ。

毎話、王道要素がテンポ良く展開される構成は小気味良い。
EDアニメーションで、めくる本のページが影絵になっていて、
話数を重ねる度、影絵が各話の象徴的なカットを描いた挿絵として着色され、
波乱に満ちたヒロインの足跡を振り返る仕掛けとなっていますが。
1クールでよくこれだけのイベント量を消化できたなと感心します。

が、ハイテンポの代償として、じっくりと心情描写する機会が損なわれた感も。
試練に恋にと葛藤するヒロインの心情は、視聴者が読み取る間もなく、
モノローグで語られあっさり答え合わせ。
もっと色々、本音を想像させてドキドキさせてよと思うこともしばしば。

よって、私は本作を一日の締めなど、極力、心身が消耗した、
考察ばかりしたくなる深夜アニメ脳すらも死んでいる状況を選んで視聴しました。
すると、直球テーマによる浄化効果も相まって、醜さぶちまける系の他の深夜アニメ視聴も含めた日々のストレスが緩和され、
なかなかの入眠効果が得られました。

異世界ファンタジー版の「世界名作劇場」、童話絵本でも眺めるような距離感で行けば、
スッと折り合えるかと思います。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・シグナル・エムディ

デジタル作画制作の推進を目的にIGグループが設立して10年になる子会社。
星空のようなニナの瑠璃色の瞳など描き込んで来る部分もありますが、
基本的には限界突破する程の作画カロリーは費やさず、無難に完走しましたという印象。

ニナも、思ったことが口やモノローグだけでなく、すぐ顔に出るので、
分かりやすかったですが、読み解きがいがないと思ったりしたのも脚本同様。
ニナは、髪型も色々と変わりますし、ちびキャラ含めた掛け合いや顔芸も多彩だったので、
見ていて退屈はしませんでしたが。
あと鳥の方のニィナとか。

グロ方面では、{netabare} 会話即セトに斬られたニナ{/netabare} などソコソコの衝撃シーンこそありますが深夜アニメでは控えめなレベル。
ロマンス部分も乱暴や夜伽を示唆する展開などがあったりもしますが、
実際に描写されるのはアニメ化部分ではキスまで。
私は配信組でしたが、TV放送は刺激を求められる深夜アニメではなく、安全安心なEテレ夕方枠とかでも良かったのではとも感じます。

ただ、そのキスに“好き”が入ってるか否かなど、
キスの意味の使い分けについては大事に描写されていて好印象でした。


【キャラ 3.5点】
明快だが予想通り過ぎると思うことも。

序盤フォルトナ王国で一番ヤベェ奴は悪女オーラ全開な王妃様ではなく、
{netabare} 穏やかな表情の無能サイコパスの国王の方{/netabare} だったというのも、
すぐにピンと来ましたし。

唯一、一本取られたなと思ったのが、終盤、{netabare} ニナの侍女ヒカミ。
異国ガルガダまで付いて来て、何か仕掛けてくるまでは分かりやすく匂わされていましたが、
性別まで偽っていたとは。{/netabare}
ただ、これも、やられてみれば、よくあるサプライズなんですけどね。
私も終盤までには、このアニメは、深読みせず無心でストーリーに身を委ねようと決めて、折り合った頃だったのも一因かなと。
制作者の掌の上で気持ちよく踊らされることができました。


フォルトナ王国の第二王子・アズール。
{netabare} ニナとは王族の身代わりとして連れて来られた者同士でもある。{/netabare}

ガルガダ王国の第一王子・セト。
{netabare} 数々の敵国を滅ぼして来た無感情な殺戮マシーン。{/netabare}

ニナはやがて二人の王子と両国を股にかけた三角関係を構築していくことになりますが、
二人の王子がデレるポイントも分かりやすくてくすぐったかったですね。

因みにファンの間ではアズール派かセト派で盛り上がっているそうですが、
私は断然セト派ですね。
{netabare} 殺戮マシーンが姫との愛を通じて人間の心を獲得していく過程。{/netabare}
このパターン。私は何度提供されても美味しく頂ける好物ですので。


【声優 4.0点】
主演ニナ役の田中 美海さん。
デビュー作のアイドルグループ「Wake Up, Girls!」片山実波役を務めていた頃から妹ポジション。
その後も様々なタイプの妹、年下役として、WUGメンバーの中でも一番堅実にキャリアを重ねて来た方。

ニナはスラム暮らしの頃は少年の格好と言動で身を守っていたため、
素の口調は粗暴なボーイッシュ。
心情を網羅するモノローグには乙女心も滲み出て。
王国の公の場では姫を騙り上品な言葉遣いで堂々と。
多彩な年下属性が求められる役柄でしたが、
みにゃみには対応できるだけの引き出しが培われていました。


アズール王子役の梅原 裕一郎さんは落ち着いたイケボ。
セト王子役の内山 昂輝さんは気だるげ成分配合のイケボ。
ボイスドラマから続けての指名となった一線級のお二人を相手に、
田中 美海さんが掛け合いで堂々と渡り合う。

正直、私は少女マンガはあまり守備範囲ではないですし、
お話にはハマりきれない懸念もありましたが。
みにゃみの成長に目を細められればそれで良いと割り切ったのが視聴動機でしたし。
得る物は得られたという点では満足できるアニメ鑑賞ではありました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は田渕 夏海氏。
メインテーマとなる「瑠璃色の瞳」を始めピアノサウンドが牽引するピュアな曲風が中心。
癒やし目的で流しても効果ありそうな音源です。

主題歌はOPが坂本 真綾さんの「nina」
EDがムフルム王子役も務めた東山 奈央さんの「星の伝言」
ビブラートをあまり当てない純度の高い伸びやかな声優アーティストのボーカルが世界観にマッチ。
特に「星の伝言」は一日のEDとして聴いても綺麗に落ち着く逸品です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

恋愛脳傾城玉藻の前二股吶喊好色一代スラム女

 最終話(12話)まで観ました。2025.01.03

 やべぇーアニメです。主人公のニナはタイトル通りのアバズレです。

 いくら何でも無理があります。スラムで生き延びてきた瞳が青いだけの小娘を拐ってちょっと教育して、敵対王国に死んだ姫の代わりに嫁として送り込む…。

 バレるバレない以前に最下層民なんて信用出来ないだろ…。アズールはアホなのかな?王昭君の悲劇があり得ないのと一緒で、格上の国に喧嘩売ってるのと変わりません。

 そして、ニナは超恋愛脳でアズールに惚れて、アズールもニナに惚れて何だかんだで任務を遂行しようとしますが、送られた国の王子のセトに惚れます。

 セトからも惚れられて…。もはや妖怪玉藻の前レベルの化け物です。身体も貧弱で教養も無い女に王子二人が簡単に落ちるか?なろうハーレム男主人公より説得力がありません。王子二人は女に免疫が無い童貞中坊なのか?

 そして、ニナは後先考えずに恋愛脳的吶喊行動を起こし、周囲を引っ掻き回します。何のために嫁に行ったのかな?アズールも未練タラタラで、コレでは最終的にトロイ戦争しか道無くね?イケメンを天秤にかけてるの?傾城の悪女だろコイツ…。

 結局アニメは良い所で中途半端に終わります。原作が完結しているのか不明ですが、アズールとセトが穴兄弟になって、ニナを媒介にした二国間同盟を締結するしか道が無い様な…。

 どちらにしても戦乱の未来しかありませんね…。ニナさんは歴史に残る悪女になれそうです。無自覚な分、某アリシアより悪辣ですね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

きっと,話がこれから面白くなると思います。

ここまでの話は,隣の王国の友好の為に嫁ぐまでの話ですが,そこまでは大して面白くないので,評価も低いのだと思います。

しかしながら。中盤に入って。

隣の王国に。お妃候補として赴任して,隣の王国の冷酷で,傲慢な第一王子に,正々堂々と立ち向かっていく姿は本当に心が打たれるものがあります。

もともとの前提が。王女様の入れ替わりということもあって。下町育ちの。気性の強いところがありますが,ヒロインにはそういう,がんとした魅力があります。

最近流行りの背景で。中世ヨーロッパの国と国の存亡をかけた,駆け引きのような半ば道具として,ヒロインは描かれていますが。

人間そのものの気性や性格で。話しをだんだんと盛り上げて行ってるところは,絶対評価すべきだと思います。

いうなれば、これからもっと評価される作品になると信じています。

最近流行りの魔法ものや。ダンジョンもの。転生。魔王,戦いや冒険者といった良く言えば「スパイス」悪く言えば「小道具」を使わなくても。

充分面白いアニメーションが作れるという。最近の手本になる作品になると予感しています。

魔法物のアニメーションだったら?せめて「葬送のフリーレン」くらいの傑作を作ってもらいたいものです。

ヒューマンドラマのみのファンタジーアニメとしては,私は秀逸だと思っています。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

75.1 2 王女アニメランキング2位
この素晴らしい世界に祝福を!3(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (317)
1100人が棚に入れました
交通事故(!?)によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだったゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)は、ひょんなことから、女神・アクアを道連れに異世界転生することに。 「RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!」と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、魔王軍幹部を討伐したり、たまに死んだり……。 そんなある日、紅魔の里から帰還したカズマたちのもとに、手紙が届く。 その内容は、王女アイリスが、魔王軍幹部を倒したカズマ達の冒険譚を聞きたいというもの。護衛兼教育係のクレアとレインを伴い、アクセルの街を訪れた王女アイリスは、カズマ達パーティとの対面を穏やかに終えたと思いきや――― 「また私に、冒険話をしてくれるって言ったじゃない?」 王女アイリスが、カズマに懐いてしまった!? カズマが目を開けると、そこはなんと王都! アイリスに乞われて滞在するうちに、王城でのセレブ生活に味を占め、これ幸いと居座ることを決めるカズマ。 しかし、ちょうど同じころ、王都では義賊が暗躍する事件が起きていて――!?

声優・キャラクター
カズマ:福島潤
アクア:雨宮天
めぐみん:高橋李依
ダクネス:茅野愛衣
ルナ:原紗友里
荒くれ者:稲田徹
クリス:諏訪彩花
ウィズ:堀江由衣
バニル:西田雅一
ゆんゆん:豊崎愛生
ミツルギ:江口拓也
アイリス:高尾奏音
クレア:矢作紗友里
レイン:上田麗奈
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

このあざとらしい世界に満腹を!

ちなみに『あざとらしい』という日本語はありません。
わかって書いておりますので、
つっこみはナシでお願いいたします。ほんとお願い、やめて。ごめんて。

さて、本作は大人気異世界ギャグアニメの第三期にあたります。
途中にスピンオフ作品『この素晴らしい世界に爆炎を』があったので、
シリ-ズとしては4作目になるのかしら。

原作は暁なつめさんのライトノベル(拙は未読)。
制作は、二期まではスタジオディーンさんだったのですが、
前作にあたる『爆炎』からドライブさんへ変更になっております。
その変更に合わせて監督も、
金崎貴臣さんから安部祐二郎さんにバトンタッチ。
(金崎さんは総カントクですね)

前作の『爆炎』はめぐみんしか出てこなかったため、
主役パ-ティの四人(カズマ・アクア・めぐみん・ダクネス)がTVで揃うのは、
二期の放送終了以来、なんと7年ぶり。

ちなみに劇場版から見ても4年半ぶりということでして、
ファンの方々は待ち焦がれていた、
前作を知らない方々は「なんですか、これ?」的な新シリーズになります。

拙は一期から見ておりまして、
劇場版ぐらいまではけっこう好き・お気に入りだったのですが、
その視点から本作の評価を申し上げますと
  なんか思ってたのとチガウ
というのが偽らざるホンネといったところです。

見ていて面白いっちゃ面白いんですが、
拙が勝手に期待していた『おハナシの核心的な魅力』みたいなものが、
どうにも薄まっちゃった感が否めないんですよね。

仲間をココロから大切にし、実はけっこうもてもてのカズマさん、
なんていうのは、
なんかこう『裏切られた感』があると言いますか……。

  もちろん、何をどう描こうが、
  それは100%、原作者や制作陣の自由であります。

  いやほんと自由っちゃ自由なんですが、
  けどさ、でもね、
  ・「それってあなたの感想ですよね」とか言ってジャイアンを論破するのび太くん
  ・お笑い番組を見て、テーブルをばんばん叩いて笑い転げるゴルゴ13
  ・裏アカでアスカをディスりまくってクックッと笑う綾波レイ
  ・「おまえさ、いいかげん『長いものに巻かれる』ってこと覚えろよ」
   とかなんとか飲み屋で後輩にセッキョ-するエレン・イエーガ-
  ・「SOS団はズッ友だよ」なんて言う涼宮ハルヒ
  みたいなのって、あんまり見たくないじゃありませんか。

  もちろんパロディならぜんぜんアリなのですが、
  本編でそういうのって、
  なんかちょっとアレじゃないかと思うんですわたし。


で、拙が勝手に思っている『本シリ-ズの核心的な魅力』はなにかと言いますと、
  あえてきれいにまとめない『逸脱感』
という点に尽きると思うんです。笑いのとれるグダグダ感、とも言えるかしら。

イッパン論として申し上げますと、
巷にあふれてる異世界転生ファンタジーものって、
なぜか『きれいにまとめよう』とし過ぎちゃってると思うんですよね。

  ゲンジツ世界ではぼっち、あるいは引きニートだった主人公が、
  異世界でステキで愉快な仲間に恵まれ、
  最初はちょいちょい苦労っぽいことはするものの、
  ゲンダイ知識やチ-ト能力を生かし、
  モテモテで楽しい異世界ライフを満喫するのでした。めでたしおひたし。

なんかね、もうね、
そういう『ゲンジツ逃避型ユメ物語』は、ほんとおなかいっぱいなんです。
そんなジブン全肯定の妄想にひたる前に、
  ちゃんと本読めベンキョ-しろ、そして働け
とかなんとか言いたくなっちゃいます。


その点、1~2期の頃の『このすば』は、
いい感じに『とんがっていた・逸脱していた』と拙は思うんです。

転生しようがなにしようがクズマはクズマ。
世のため人のために働こうなんて気もちはまるっきりありませんし、
パ-ティメンバーとの友情だの相互信頼だのは、ほぼゼロ。なんならマイナス。

タチの悪いお調子者かつストレートでお下品なスケベさんなので、
モテることもありません。
たまに成り行きでがんばって皆から喜ばれたりしてみても、
セケンによくある女性の評価、
  あ~~悪いヒトじゃないと思うんだけど、
  そっち系の相手としてはふつうにナシかな、ごめんね。
的なポジションが不動のもの。

二期でダクネスにお見合いのハナシが持ち上がった時だって、
今期とは全然違いましたしね。
{netabare}
  ダクネスはダクネスで
    あんな下卑たところのない清廉なオトコはいやだ
  なんて理由で話をぶち壊そうとします。

  カズマはカズマで
    ポンコツクルセイダーとおさらばするチャンス
  という理由で、話をぶち壊そうとするダクネスの邪魔に潜入します。

  これはもう、よしあし以前の、
  作品としての『個性』かつ、れっきとした『差別化』なんですよね。
  視聴者の斜め上を行く枠外思考、
  ファンタジー作品におけるパ-ティもののセオリーを逸脱し、
  ブレないポンコツっぷり、外道っぷりがたまりませぬ。

  ところが今期の結婚話は、みんなそろってウジウジめそめそ。
  いやいや、こんなハナシならそのへんになんぼでも転がってますやん。

  教会からダクネスを略奪するシーンなんかは、
  制作陣はカンド-して欲しかったのだろうと思うのですが、
    なにを見せられてるんだ僕は
  としか思いようがないぐらいありきたり、チープそのものでした。{/netabare}


こういう傾向というか『ふつう化・セオリー化』は、
劇場版のラストあたりから見え隠れし、
前作の『爆炎』から顕著になってきていたと思います。

あの『爆炎』って、あにこれの評価もけっこう低めだと思うのですが、
その要因は『他の三人がでていなかった』からではなく、
まるっきり『エッジが効いていなかった』からではあるまいかと。
{netabare}
  めぐみんは『アタマのおかしい魔法使い』なんかじゃなく、
  爆裂魔法にこだわるのにはちゃんと理由があり、
  周囲の声に惑わされず夢に向かってまっすぐ突き進む元気な女の子。

  ゆんゆんとめぐみんは、
  堅い信頼と友情で結ばれている真の同期生。

  クラスメイトも二人のキャラに戸惑っているだけで、
  いじめもないし、
  どこまでいっても『まあ、ふつう』。

  個々のプロット以前の問題として、
  基礎構成自体があまりにも『ふつう』過ぎて、だらだらの緩斜面。
  エッジを利かせるところがひとつもありません。
    ネット上でシロートが書きちらかしている魔法学校物語
  と、どこがちゃうねん、というハナシです。
  ちゃうちゃう、こんなん『このすば』ちゃうんちゃう?
{/netabare}


というわけで、
本作において久々に四人が揃ったわけですから、
むかしのキレが戻ることを期待していたファンが多かったと思うんです。

で、確かにギャグ要素は、四人そろったからよくなっています。
だけど核心的な部分で、
なんかこう……『このすば』らしい逸脱感が失われちゃってるんですよね。
{netabare}
  王女アイリスの話のオチだって、え゛、そういうハナシなん? て感じですし。
    カズマは失意。だけどアイリスは実はホの字だった。
  なんて、そのへんに転がってるコミカルラノベそのまんまじゃないですか。

  拙の期待するオチというのは、
    指輪のルール(魔王を倒したら王女と結婚できる)を知ったカズマは、
    いずれオレは王族の仲間入り、おまえらいまから跪け、と有頂天。
    その勢いで魔王討伐の旅へ出かけようとします。
    だけどアイリスはけっこうしたたか。
    最初からカズマのことを『面白いペット』ぐらいしか思っておらず、
    まさかの事態にそなえ、
    指輪のル-ルを廃止することを決定、街中におふれを出します。
    それを見てガックリし引きこもるカズマ、
    爆笑するアクア、
    よくも散々威張ってくれましたねと怒るめぐみん、
    いいから魔王討伐に行ってやられよう、とカズマを引きずり出すダクネス
  みたいなグダグダ、ぜんぜん『ココロ暖まらない』ものなのであります。

  最終話の締め方も、なんだかな。

  カズマが支払ったお金は領主から没収した財産から補填されることになり、
  なにもかもが元通り。
  カズマが知的財産権を失いダクネスに×がついただけで、
  これからも楽しいわちゃわちゃした暮らしが続くのでしたって……
  あんたは文科省推奨作品か。

    めぐみんの爆裂魔法で破壊された教会・町の修復費で、
    パ-ティは元の極貧生活に逆戻り。
    カネのぶんはそのカラダで払え、と迫るカズマにたいし、
      それは正当な取引であり、悪辣さも下劣さもないではないか
    と反論するダクネス。
    そこにダスティネス家の使いが来て、
    貴族社会のルールとして結婚した女性は、
    夫が承認するか死亡・失踪後三年経過するまで離婚が認められず、
    貴族と不倫をした平民の男はナニがちょん切られる、ということが判明。
      ほほう、ならば相手をしてやろう
    とニヤリと笑い、逃げるカズマを追いかけまわすダクネス。
    アクアとめぐみんは「切~れっ、切~れっ」の大合唱。

  ぐらいの『美しくない』締めの方が、
  逆に『らしさ』があって爽やかじゃとぬしは思わんかや?
  と賢狼さまも申しております。ウソですが。 {/netabare}



いろいろぐちゃぐちゃ書いてきましたが、
拙的な作品全体のおすすめ度は、B+といったところです。
決して『駄作』というわけではありません。

ほかの異世界転生ものよりはキレがありますし、
バカバカしいギャグそのものは健在でもありますので、
お気軽な時間つぶしとして好適かと。

ただまあ、拙みたく一期二期に引っ張られてるムカシの方には、
やっぱ薄味感は否めないんじゃないのかしらと愚考します。
  ・もてもてカズマ
  ・パーティの美しくも熱い信頼と絆
  ・勧善懲悪・エブリバデハッピーな世界観
ってのはやっぱちょっとな……。

  スケベで矛盾だらけでお調子者でちゃらんぽらんだけれど、
  やるときはやる、そして仲間をダイジにする。
  そんな主人公に、最初は毛嫌いしていた美女たちもメロメロ。

    そういう物語のスタイルって、
    申し訳ないけれど『古い』と感じちゃうんですよね。
  {netabare}
  二期みたく
  バスタオルがはらりと落ち、
  カズマのエクスカリバーを見てアクアが『フッ』と笑う。
  ああいうグダグダで『美しくない』のが、
  本シリ-ズの魅力ではなかったのかと思ってみたりみなかったり。 {/netabare}


映像は、はっきり言って『しょぼい』です。
キャラデもなんかジュニア作品っぽくなってますし、
9話で「いっそこのまま……」とカズマにせまるダクネスなんか、
  いや、別にいらんけど
とかふつうに言えちゃいそう(←悪しきルッキズム)。

  役者さんとOP・EDが安定しているだけに、
  映像のやすっぽさが、
  世界観の『ありきたり化』をブーストさせている感は否めません。


そうは言っても、
主役パ-ティ四人がそろうのはやっぱ懐かしいし楽しいです。
ファンの方なら『けっこう』楽しめる仕様ではないかと愚考いたします。
少なくとも、
  なんでこんなんアニメ化したの?
みたいな異世界転生ものよりは、見どころ・笑いどころが盛りだくさんかと。

ある意味、こういう逸脱感の消失、テイストの変遷というのは、
  カドが取れて丸くなった、オトナになった
という前向きな評価をすることもできると思います。
コンテンツ制作業界ではこういうキャラの変遷を『振り幅』といって、
ドラマ系ではマストな要素のひとつですしね。

ただ、それって『このすば』に要るのかしらん。

そこのところはもう、
まるっきりの主観、好き嫌いレベルのお話でして、
正解なんてどこにもありません。

  クズマさんはあくまでも、どこまでもクズマさんであって欲しい、
  カドがとれたりオトナになったりしないで欲しい、
  そういうのはファンの勝手なノスタルジーの『押しつけ』です。

  ただまあ実社会においては、
  望む望まないにかかわらず誰もが荒波にもまれてカドを削られていく、
  というのは『みんなわかっていること』であります。

    だからこそせめてギャグアニメのキャラぐらいには、
    変わらない・成長しないことを求めたい。

  そういうキモチってわからなくもないというか、
  むしろ共感できちゃうんですよね。
  少なくとも本作品に対する拙のスタンスはそうであります。

  いや、決してゲンジツトーヒのためにアニメを見ているわけではなく、
  作品のコンセプチュアルな部分に対し、
  マ-ケットのニ-ズの観点からあ~だこ~だ……って、

                 言いわけ聞き苦しいぞ、僕。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 22
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

やはりこの4人が中心だと面白い。会社変更がかえって新鮮だったかも。

 あー面白かった、と素直に言える作品でした。制作会社が変わって作画や演出の雰囲気は2期や映画よりも落ちたといえば落ちたかもしれません。

 しかしながら、主人公カズマ+3人のヒロインの揺るぎないキャラ構成で作品そのものに力があります。ですので視聴中は2期までと比べて…のような感覚にはなりませんでした。

 というより、むしろギャグとして飽きが来るのを防ぐ効果があったかもしれません。アクアを中心としてダクネス以外の女性の描き方がよりギャグテイストになりましたが、そこが新鮮で面白かったです。
 その描き方のせいか、ゆんゆん、クリス、ウィズ、アイリスの使い方も出すぎないわりに印象に残ります。

 そして内容そのものですが、2期まではヒロインとしてはめぐみんが中心で、コメディリリーフとしてアクアが不動の地位。その2人と比較してダクネスは何かうっとしいというか、恥ずかしいキャラであまり好きになれませんでした。
 それがダクネスが中心になった3期はちゃんとダクネスに魅力を感じるんですよね。今回はめぐみんがむしろうるさいだけの役回りです。つまり、焦点の当て方がうまいのでしょう。

 前半がカズマのクズっぷり+アイリス、銀髪盗賊団の登場、後半がシリアスな話と構成もバランスがよく11話楽しめました。

 まあ、満点は盛りすぎだと思いますし、作画は4くらいでいいと思いますが、他は4.5つけたいですね。この作品は不思議なことに音楽いいんですよね。特にEDは素晴らしかったです。

 4期早く…というか、もう最後まで作っても採算とれるでしょう???会社作っちゃえばいいじゃないですか。




1話 作画はいいし面白いですが、カズマにちょっと疲れるかも。

{netabare}  やはりこの4人ですね。ひょっとしたら「爆炎」もこの作品と並行して見たら感情移入できて面白いかもしれません。

 原作4作目の映画版の紅魔の里に行く前の部分ですね。非常に独特な魔物が登場です。時系列がおかしくなるのでオリジナル要素を入れています。人気キャラ?なので分からなくはないですが、ちょっと引き延ばしのマインドがないか心配ですが様子見ですね。

 心配していた作画が良くなりすぎないか問題は、がんばって雰囲気を1期に揃えようという努力はちゃんとしているみたいです。

 ただ、1話を見てちょっと疲れました。カズマが絶好調過ぎてノリが強烈なので1期2期を視聴して感覚を合わせないと、きついかもしれませんね。 {/netabare}


2話 このクオリティなら安心して見られそうです。

{netabare} ということで、作画や演出はもちろんテンポもいいので、視聴継続は当然として満足度も高くなりそうです。ダクネスの表情も良かったです。

 ということでアイリス王女様登場ですね。待ちかねました。ちょっと思っていたよりもキャラデザが微妙な気がしなくはないですけど。最後の方だけは作画というか女性たちが妙に美人でした。

 文句があればレビューするかもしれませんが、今のところ良さそうです。楽しめそうです。{/netabare}


3話視聴後に追記 OPEDがいいです。特にEDは最高です。

{netabare} このシリーズ、EDが妙にいいです。余韻ですよね。今回も気に入りました。

 それとキャラデザは微妙に変わっています?3人の女子が妙に顔がかわいい気がします。{/netabare}


5話 放送事故みたいな沈黙がすごい。表情もカットも大胆な演出でした。

{netabare} エリス様との沈黙シーンはちょっと驚く時間でした。表情もいつにまして豊だし、作画もちょっと雰囲気が違いました。場面の転換もかなり思い切ったタイミングだったと思います。このセンスは「このすば」的な感じもするのですが、今までにはなかった新しさを感じました。

 この5話はかなり面白かったと思いますが、アニメのクオリティの高さも感じました。{/netabare}


6話 いいんですけどなんか物足りない回でした。

{netabare}  原作では一番盛り上がる回だし、実際本作アニメ版も悪くはなかったですが、なぜか淡泊な感じでした。
 期待では10に対して、8くらいというか。合格が7だからいいんですけど、もったいないというかなんというか。無難ではあるんですけど…うーん。

 5話は逆に期待以上でしたから、シリーズ全体が悪いというわけではないと思います。今回の演出のレベルなのか次回以降に力を蓄えたのかわかりませんが、今回はサラッと終わっちゃった感がありますね。

 まあ、やっと銀髪盗賊団が登場ということでいいんですけどね。「爆炎」は残念でしたが、こっちのスピンオフはぜひ見たいですね。{/netabare}


7話 アクアの下半身エロくない?声優さんにちょっと違和感。

{netabare} アクアの下半身の描写が妙にエロかった気がするのですが…気のせいじゃないと思います。じっくり見てしまいましたから。3期はかなり抑え気味だったのが7話はちょっと特殊だった気がします。

 それと6話よりよかったと思いますが、しかし、声優さんの演技がちょっと不思議な感じでした。
 「このすば」芸を本人が真似しているという感じというか、ほんの僅か間が悪いというか。監督なのか音響監督なのか知りませんが、ちょっと違和感を感じました。 {/netabare}


8話 ダクネスが可愛くなった半面、重くシリアス化したことの是非。

{netabare} ダクネスというキャラは1,2期は作りすぎというか少し不自然な造形というか、騒がしさがちょっとうっとうしというかで、あまり好きじゃないキャラでした。

 ただ、この3期…まあ、2期の最後の方くらいからアクアよりもキャラが自然な感じになってきて、少しずつ好感が持てるようになってきました。

 その好感が曲者で、キャラとしては非常にいいキャラだし可愛くなってきたんですけど、面白さが減ってきた気がします。貴族としての責任を背負いすぎでシリアス化してますし、カズマへの気持ちも重いです。
 その一方でめぐみんとアクアは、面白さはとんがってきているんですけど「ギャグ要員」なんですよね。

 めぐみんはそれでもまだカズマとの関係性でキャラが成立してるんですけど、アクアは少し形式化してしまった気はします。

 まあ、微妙なバランスの問題なんですけどね。カズマが面白さの中心ですし、エリス・アイリス(銀髪盗賊団)の投入が成功したので、周囲のキャラが少々ズレたところで作品としての面白さは成立していますのでいいんですけど、3人のヒロインたち…特にダクネスの変化はいいのか悪いのか。

 原作ではそれほどキャラの変化は感じませんでしたが、アニメだと結構顕著に感じました。アニメの制作陣の変更で解釈が変化した結果、増幅したのかもしれません。{/netabare}


9話 あと2話かあ。なぜコマ切れにするのかとも思いますが、飽きないうちがいいのかな。

{netabare} まあ以前見たのと同じような話ですけど、この作品なので許されるという感じでしょうね。作画も少し荒れてきた気がしますが、強引に乗り切るのでしょう。それもやっぱりカズマありきですね。爆炎を再挑戦しましたが、やっぱりそれほど面白く感じませんでした。

 噂によると11話らしいのであと2話かあ。なぜヒットする作品だとわかっているのにコマ切れにするんでしょう?ただ、ギャグは飽きがくるのも事実ですので休むのはいいですが、さすがに賞味期限が近い気もします。

 あのタヌキのしっぽって、腰から生えてたんですね。初めてしりました。{/netabare}


10話 ギャグのシリアス化にも耐えうるカズマという奇跡的なキャラ造形

 ギャグのシリアス化現象というのはどんな作品にでも起こりえるものです。本作も例外ではないんでしょう。ただ、この作品はもともとそういう厨2的なカッコつけを含めての作品なので、作風を保っているといえば保っています。

 結果的にやっぱり面白いんですよね、本作は。というよりカズマというキャラが素晴らしいのでしょう。3人のヒロインやその他のサブキャラたちのキャラ性を引き出しつつ、話の中心としてどっしりとした安定感があるキャラ造形は、ひょっとしたら作者の能力の枠を超えて奇跡的に降臨したのか、とも思えます。
 力があるキャラなので、カズマはシリアスをやっても受け入れられるキャラとしての力強さがあります。もちろん、3人のヒロインに支えられてこそ、なんですけど9話のタヌキのお姉さんの話もちゃんと面白いですからね。

 逆に言えば、失礼ながら原作者の他の作品や本作スピンオフと比較して、本作は突出して面白いということなんですけど。

 ということであと1話かな。開始前は不安でしたが楽しませてもらいました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

そうだ、冒険に出よう。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期~第2期、スピンオフ作品と劇場版は視聴済です。
個人的には第2期と第3期の間にスピンオフ作品である「この素晴らしい世界に爆焔を!」が挟まれたことでより理解度が増した上、一層の愛着が持てるようになったと思っています。


交通事故(!?)によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだった
ゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)
ひょんなことから、女神・アクアを道連れに異世界転生することに。
「RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!

めざせ勇者!」と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。
トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、
妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、
能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、
借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、
魔王軍幹部を討伐したり、たまに死んだり……。

そんなある日、紅魔の里から帰還したカズマたちのもとに、手紙が届く。
その内容は、王女アイリスが、魔王軍幹部を倒したカズマ達の
冒険譚を聞きたいというもの。
護衛兼教育係のクレアとレインを伴い、アクセルの街を訪れた王女アイリスは、
カズマ達パーティとの対面を穏やかに終えたと思いきや―――

「また私に、冒険話をしてくれるって言ったじゃない?」

王女アイリスが、カズマに懐いてしまった!?カズマが目を開けると、
そこはなんと王都!
アイリスに乞われて滞在するうちに、
王城でのセレブ生活に味を占め、これ幸いと居座ることを決めるカズマ。

しかし、ちょうど同じころ、王都では義賊が暗躍する事件が起きていて――!?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

これまで、アクア、めぐみん、ダクネスの3すくみ状態でしたが、この均衡が少しずつ崩れて来た様に感じるのは、私だけじゃないと思います。

アクアに対する無茶振りや、めぐみんのエクスプロージョンの空打ちといったこれまでの笑いのツボは少し影を薄めた感じがします。
特にアクア…個人的には天ちゃんの演じるアクアが大好きなので、もっと活躍して欲しいんですけどね。

代わりに存在がとりわけ大きくなったのがダクネスで間違いないでしょう。
今期の作品を視聴して思ったこと…
やっぱりダクネスって、アレなんです??
好きなのかなぁ…
でも、好きじゃなきゃ越えられない一線ってあると思うんですけど、そこを悠々と乗り越えてくるのって、考えてみるとダクネスだけなんですよね。

そして、ダクネスにとって脅威…となるかもしれないキャラも登場してきましたね。
ベルゼルグ王国の第一王女であるアイリス王女…
CVが高尾奏音さんでしたが、イメージがピッタリでしたね。

高尾さんでググってみると、私にとっては新しい発見がありました。
高尾さん、元々アース・スター エンターテイメントに所属されていたんですね。
「てーきゅう」「ヤマノススメ」「世界でいちばん強くなりたい!」などの有名どころを輩出していた会社で、特に「世界でいちばん強くなりたい!」は初の30分枠アニメだったことから、自虐ネタを交えて宣伝していたのを良く覚えています。

そんなアース・スター エンターテイメントさんですが、声優・タレント事業から撤退した上、会社自身も吸収合併により解散していたとは恥ずかしながら知りませんでした。
もう「てーきゅう」の様な尖った作品は放送されないんだろうなぁ…なんて思うと少し寂しい気がします^^;

少し本題から逸れちゃいましたね^^;
今期も安定的な面白さだったので、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、Machicoさんによる「Growing Up」
このすばのオープニングと、Machicoさんの組み合わせは最早鉄板ですね^^
エンディングテーマは、アクア・めぐみん・ダクネスによる「あの日のままのぼくら」
エンディグの曲風も毎度お馴染みの…という感じが溢れていて良かったと思います。

1クール全11話の物語でした。
これまでずっと全10話だったので、今期ももしや…と思っていましたが、全11話でした。
原作は既に完結していると聞いています。
「冒険に出よう…」と言っておきながら、もしやアクセルの街で完結するんじゃ…と危惧するようになってきました。
まぁ、それはそれで面白いですけどね。
続編の発表、楽しみにしてます。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 18

67.7 3 王女アニメランキング3位
俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (215)
574人が棚に入れました
「小説家になろう」年間総合ランキングで1位を獲得した人気タイトルが、待望のTVアニメ化! 世界をめぐり、怪物と戦い、人々を守る。 そんな冒険者に憧れる少年・ノールに下されたのは、「全てにおいて、一切の才能がない」 という残酷な判定だった。 でも才能がないなら、誰よりも努力すればいい! 身につけた最低スキル──攻撃を弾く【パリイ】を十数年もの間ひたすら磨き続け、ついには千の剣を弾けるように成長する。 しかし、どれほど極めても最低スキルだけでは冒険者にはなれず、ノールはいつの間にか世界最強クラスの力を手にしながらもそれを自覚することもなく、街の雑用をこなす日々をおくっていた。 そんなある日、魔物に襲われている王女・リーンを偶然助けたことで、ノールの運命の歯車は思わぬ方向へと回り出す……! ──これは、謙虚な無自覚最強男が、磨き抜いた最底辺スキル【パリイ】で、強者を薙ぎ倒していく物語。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

7話 失速しました。付け足し、引き延ばし、テンプレ化の匂い。撤退します。

2話 出来の悪さに逆説的な面白さを感じます。狙ったのなら大したもの。

{netabare} 試しに見た初回の母親の埋葬のシーンで、子供だから小さな石の墓しか作れないのかなあとか、父親の墓と二つならんでいるところとかで、少しジーンときたのでこれは見てみようかなと思いました。

 いや、もう清々しいくらいの「俺なんかやっちゃいました?」系ですね。牛って…もはやギャグですね。見るのやめかけましたが、2話のサブタイトルが「謝礼をパリィ」って…もう見るしかないですね。

 突っ込みどころは数知れず。多分一番のポイントは、才能がないとか言われてたのにその特訓で強くなるんだ…しかも、パリィがなぜ得意になるのかわかりません。せめて、もっと紐が長くて攻撃したら自分に戻ってくるように見せたほうが説得力はあると思います。

 ただ、匂いとして、原作者が真面目な話を意図しているなら申し訳ないんですけど、出来の悪さ故に逆説的な面白い可能性を感じます。タイトルに逆勘違いとあるので、そこを意図的に狙ったなら大したものです。
 突っ込みになってしまうと本当に申し訳ないんですけど、その楽しみ方はできそうです。この作品はニコニコが無くて本当にもったいない。非常に盛り上がるでしょう。

 ただ、キャラ萌えができるかもというポテンシャルは…ちょっとだけ感じます。あのお姫様が残念王女なんでしょうか?
 それとOPの作画は良かったです。音楽は転調が昔のアニソンの感じで、懐かしい曲調でした。{/netabare}



3話 やっぱり出落ちかなあ…無自覚があまり笑いに効いていないかな。

{netabare} 前半の槍の男とのシーンが長すぎてちょっと退屈でした。最後にとってつけたようなギャグがありましたけど。

 そして、どぶさらいをした剣でピザとか鉄板焼きとかやるな、という話ですけど、これはギャグなの?
 で、プチファイヤ云々は技(魔法?スキル?)は最小のものしか覚えられないけど、それが強力という解釈でOK?もし、ただ、そこはやりすぎるとパリィじゃなくなるしなあ。

 うーん、微妙かなあ。出落ちな気もしてきました。勘違いギャグもさほど面白くはないし…次で判断かなあ、同じ感じなら断念ですね。{/netabare}


4話 絶対飽きるだろうなあと思いながら、視聴継続。微妙で奇妙な面白さ。

{netabare} 面白くない、と4話で言い切りたかったのですが、微妙に面白いです。話の構造で帝国?みたいなところの仕掛けとその対応という部分と、E級冒険者の無自覚バトルが上手くかみ合って、全体として見られる話になっています。

 牛の次はゴブリンで、ちょっとわざとらしい展開ですが、そこがこの作品の売りになっていくのでしょう。

 パリィ設定いる?という突っ込みはさておいて、本当に奇妙なバランスの上で、面白い方にちょっと傾いている感じの作品です。絶対途中で飽きるだろうなあ、と思いながらもとりあえず継続視聴します。 {/netabare}


5話 主人公の強さの説得力以外は面白い話。冒頭の説明ではわからなかったです。

{netabare} 本作は、冒頭のノールの修業時代の成果というか強くなり方がもうちょっと上手に描けていればすっきり話に入れたのに、という気がします。そこの描き方が読み取れなかったので、剣をぶら下げた修行だけで強くなったと思っていました。
 途中、最年少で全部を修行した、みたいな説明はあったものの、それはものすごい強いことの説明ではないし。あの低級の魔法しか操れないけど、ものすごく威力がある的なことも説明が中途半端だし。

 その辺が上手く描けていれば、もっともっと人を引き付けたのではないかと思います。2重性の活かし方は下手ですが、話そのものは国そのものの攻防に絡む話でギルド云々だけで終わらず、スケールが大きくて面白いです。

 1話、2話はあまり集中して見てなかった気がするのであとで彼のキャラ造形はもう一度確認してみます。{/netabare}


6話 毒の後付け設定はいいとして、面白さが維持できるかどうかですね。

{netabare}「薬屋のひとりごと」勇者バージョンですねえ…後付けのひどい設定ですけど、これで主人公に関しては完全にギャグで行くという宣言でしょう。

 それと「パリイパリイ」って口で言っているだけで、普通に攻撃してるじゃん、という気もします。そもそも魔族の子の設定も悲惨を絵にかいてアニメにしただけのテンプレを恥ずかしげもなくやっていますし。

 無自覚系については出落ちなので工夫が必要なのはもちろんですけど、裏で流れるストーリーに興味が持てるかどうかが肝心かな、と思います。その点ではまあまあなんですけど、ちょっとずつ期待値が下がっている気もします。1クールは見られる気がしますが、ちょっとギリギリかなあ…7,8話で飽きるかも。{/netabare}


7話 失速しました。付け足し、引き延ばし、テンプレ化の匂い。撤退します。

 急激な失速感。やはり飽きましたね。出落ちというほどではないですが、ラノベでいうと1巻は面白かったんだけど…という感じでしょうか。

 なろう系の弱点ですけど、やっぱりゴールイメージを考えないで設定とキャラ造形で書き始めるので、途中からどんどん付け足し、引き延ばし、テンプレ化、新キャラだよりになる典型例に陥りそうです。バトルは無駄に長いし、パリィが意味をなさないし、国の危機も戦略的な仕掛けを期待したのですが、結局「伝説のドラゴン」でしたし。

 ということでここで中断します。まあまあでしたが、興味が持続しません。作画は…うーん、異世界で慣れていると普通に感じますが、止め絵ばかりでアニメ作品としてはどうかなあ、とい水準でしょう。

 評価はパリィ設定とキャラ造形は工夫したのでストーリーとキャラに加点しておきます。平均3.2点。ただ、それは前半までの評価ですから、平均3を下回るだろうなという気はします。
 主観的には100点満点で55点。他のジャンルならギリギリ継続しているかもという感じです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

つい先日この言葉を知ったばかりの自分w。

原作未読です。

>4話まで視聴して
時間が空いたので、録り貯めしていて未視聴だった本作1話をお試し視聴。
意外に一気に4話までスラスラ観れてしまいました(本意ではなかったw)。

主人公の落ち着いた声が本作を安定させている気がします^^。

で、なるほど。勘違い系ですか。
最近、多い切り口だと思うけど、かなり上手く機能していると思います!。


そして【パリィ】という言葉は、つい先日知ったばかりの自分ですw。
ソウルライク系のゲームとかでは一般的なのかな?。全くその系はやってないので。

先日、話題になってたゲーム「Stellar Blade」で初めて知りました。
タイミングよく相手の攻撃を受け流して、有利な状況になるのはなかなか爽快ですよね♪。

本作での【パリィ】は都合良すぎる??。
・・いいんです。アニメですから!!。
そういう世界なんです。ここはw。

・・やっぱ、アニメって極端に言ってすべてが
多かれ少なかれ”ご都合主義”をふんだんに含んでいると思うのですが
視聴者がそれを見て「おお~!」って思うか「んんん~~?」って思うか。
それだけだと思うのです。
結果として自分にとって本作は、とても好意的に受け入れられる作品だったように思えます。


そして本作のヒロイン?。のキャスティング観て、継続視聴が確定しました^^。
はい。ヘブバンでおなじみの某声優さんですね♪。

ヘブバンの声優さんって、個人的にはあまりまだアニメでは見かけることのない声優さんも
多い気がしてますが、すごくいい演技されてる方ばかりに思えます。
今後もどんどん新作アニメの中で見かけることが増えたらいいなと願っています!。


>最終話まで視聴して
意外に自分の中では中盤でダレることもなく、終始安定して楽しませてもらいました!。

パッと見、あの大剣を持った”出で立ち”は
自分の中では自動的に”ベルセルク”になってしまいますのです・・w。

が!!、ベルセルクでは、どうしても”ダークな深淵”がまとわりついてきてしまい
どうしても若干暗めの重い展開が続いてしまうのですが・・

・・本作では、とにかく明るい^^。前向きすぎるwww。

自分もこれくらい全ての物事を前向きにとらえられる性格だったら
もっとリアルな世の中を渡っていくのも苦にならないだろうな~って
うらやましくも思い、また尊敬?すらしてしまいそうですw。

だから、某ヘブバン声優さんが「先生!」って呼ぶのも
共感して受け入れられてしまいますw。

あ。そうそう。三木さんはじめ、6人?の教官の先生方?(うろおぼえ)も
なんかいい味出てて、観てて心地よかったです(嫌悪感がわかない)。

他のサブキャラ達も、それぞれが、出すぎないけど
少しずつちゃんと個性と良さを持っているように感じさせてもらいました。

ひょっとしたら2期の予定はないかもですが
自分はずっと2期を待ちたいなと思っています!。


毎話終わりの「俺は○○をうんぬんかんぬん」の書?
も、いい味出していて、好みでした♪。
 
 

投稿 : 2025/02/01
♥ : 8

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

描写が丁寧で主人公を好きになれる良いなろう系

1話感想 3.9
なろう系なので警戒して見てみましたが…。

これは出来が良い作品ですね。
描写がしっかり丁寧です。

主人公のチートもしっかり努力を積み上げたもので、これはあまりムカつかない。
決して絶対的ではなく、もちろんチートなんですが、剣が折れそうでやばい、とかピンチの演出もしっかりしていました。

一話でじっくり主人公を描いてくれて、冒険者に対する憧れを抱いてそれを追い求めて、でもまともなスキルが無いからと叶えられず…。
といった描写が丁寧で、まあある程度は納得できました。

いやパリィだけでもタンク役なら十分だし、何でそんなに頑なに冒険者として認めないのかは意味不明だとも思いましたが。

ここは普通の冒険者のタンクのスキルも見せておけば良かったですね。
普通のタンクは味方全員にバリアを貼れて、剣も矢も跳ね返せて、これくらいできないと冒険者にはなれないんだよ、とか言われてから、
この普通のタンクがミノタウロスに一撃でバリアを割られてぶっ殺されたのに、主人公の地味なパリィで逆転する流れが欲しかったかな。
まあもっと良くするならこの方が良い、とは思いましたが、本作も十分悪くは無かったです。

ヒロイン何で逃げてないの? とも思いましたが、あれは光で拘束されていたんですね。ちょっとわかりにくかったです。
ミノタウロス君魔法使えたんか? だったら何で主人公には使わなかったのか。
いや兵士達は拘束されていなかったから、威圧系のスキルとかで心が弱い相手だけ構想するスキルとかですかね? でも威圧であんな光りますかね? 魔法っぽいんですが。
魔法を受けているなら、味方の魔法使いが裏切ってヒロインを殺そうとしていて、そいつはもう逃げてたって感じ? いや何で死ぬまで見届けないの。ちょっと事情が良くわかりませんでしたが…。

まあ細かなツッコミどころはあれど、主人公を好きになって応援できた、という長所の前では全てが些事です。
頑張れおっさん。

作画は結構良くないですかね。いい感じです。
ヒロインも殆どでてきていないですが可愛らしかったですし。

これは視聴継続。良いなろう系が来てくれるのは嬉しいですね。
…いや悪いなろう系が来るのがおかしいと思いますが。

全話感想
なかなか良かったと思います。
作画は良好で逆勘違い系主人公が楽しく良い作品でした。
リーンは可愛かったですね。

自分が優秀なことに気づかない逆勘違い主人公は下手すると嫌味なのですが、不自然さはもちろんありますし。
でも基本コメディタッチにすることで、嫌味が抜けてぐっと見やすくなっていました。

エロ系はエロけりゃそれで良いんだよ、となるように、コメディだから硬いこと言うな、という空気になるわけですね。

危機感を煽って主人公が万事解決、という流れはワンパターンで、あまり長続きすると飽きが来そうですが1クールなら丁度良い感じだったと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

71.3 4 王女アニメランキング4位
転生したらスライムだった件 第3期(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (204)
787人が棚に入れました
クレイマンを倒し、正式に魔王となったリムル。魔王たちの宴(ワルプルギス)を経て、リムルの支配地域はジュラの大森林全体に広がった。その影響で各種族の代表が挨拶しに殺到することが予想されならばいっそのこと魔王リムルのお披露目と、テンペストの新規住民獲得も兼ねた「開国祭」の開催を思いつく。 一方、魔物を敵視するルミナス教の総本山・神聖法皇国ルベリオスでは、聖騎士団長・ヒナタがリムルのメッセージを受け取る。しかしそれは、何者かによって改竄された宣戦布告だった。テンペストにヒナタが向かっていると報告を受けたリムルの決断はーー。真の敵と味方を見極め「人魔共栄圏」という理想を追い求める、リムルの新たな挑戦が始まる。

声優・キャラクター
リムル:岡咲美保
智慧之王:豊口めぐみ
ヴェルドラ:前野智昭
ベニマル:古川慎
シュナ:千本木彩花
シオン:M・A・O
ソウエイ:江口拓也
ハクロウ:大塚芳忠
リグルド:山本兼平
ゴブタ:泊明日菜
ランガ:小林親弘
ゲルド:山口太郎
ガビル:福島潤
トレイニー:田中理恵
ミリム:日高里菜
ラミリス:春野杏
ディアブロ:櫻井孝宏
ヒナタ:沼倉愛美
ダムラダ:浪川大輔
グランベル:小野大輔
マリアベル:水瀬いのり
レナード:野島健児
アルノー:竹本英史
バッカス:飯島肇
リティス:相川遥花
ギャルド:駒田航
フリッツ:村田太志
サーレ:千葉翔也
グレンダ:日野まり
グレゴリー:山根雅史
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

楽しみだった開国祭が面白く感じなかったので断念します。

 原作でかなり面白かった開国祭が、面白くなくて断念しました。すでに1度断念してますけど、この部分は結構楽しみにしてたので残念です。3期は1話が面白かったので期待感はあったし、ラミリスのところとか面白かったんですけど、それ以外は「やっぱり…」という感じですね。

 会議、冗長、説教臭い、演出…いろいろ指摘したい部分はあります。がちょっと驚いたのが、原作を読み返しましたが、高評価だった1巻~2巻くらいもつまらなく感じました。不思議なものです。

 ということで3期は再度撤退します。


1話 意外なことにテンポも作画も演出も良くて面白かったです。

{netabare} 意外なことに…というと失礼ですけど、1話面白かったです。2期のダラダラ感とスピンオフのせいで作品に対して反発心がないわけではないですが、試しに見たら1話はスッキリしていて面白かったです。
 また、シオンが「肉塊」にしたファルムス王をどうやって描くのか気になっていたので、そこはテレビ向けに工夫したなあという感じでした。

 原作の既刊分21巻は買って読んでいるのですが、19巻以降は1回しか読んでいません。要するに結論が知りたいだけなので。この作品は「会議」と「進化・強さの説明」「バトルシーン」を半分以下にできていればずっと面白かったのにというのが感想です。ですが、東の帝国との戦いの前半まではそれでも面白いのでそこまではアニメも付き合うつもりです。

 今回は開国編、お祭りまでやるんでしょうか。そこまでは原作は普通にワクワク感がありました。アニメ3期の本作については、テンポ、作画、演出など1話が良かったので、このままなら面白く見られると思います。(1クールだとお祭りまでやるのは結構つらいかな?でもそれくらいのテンポの方がクオリティが担保できると思います)

 それにしてもシオンの胸よ…久しぶりに視たら相変わらず強烈でしたね。 {/netabare}


2話 23時からの地上波2クールなんですね。それでレベルが上がったのかな?

{netabare} そうか、フリーレンのあと枠で地上波23時の優遇枠で2クールなんですね。道理でアニメのレベルが上がっていると思いました。ルミナスが結構この絵柄にしては美しく描けていますし、1場面の長さはぎりぎり飽きる寸前で調整されている気がします。シリーズ構成とか演出の水準が上がったのかもしれません。
 2話ということで、説明的な回でしたが、原作を比較的テンポ良く消化している気はします。2クールなら区切りで考えるとやはりお祭りまでかな?つまり、ヒナタ、ルミナスメインで進む感じ?

 アニメ人気が一般化されて「オタク」が大衆化しましたが、怪我の功名ですね。視聴者が増えて、スポンサーがつけば作品の質は上がるということでしょう。その意味では「フリーレン」の成功はアニメ界にとってプラスだったのかな。 {/netabare}


3話 会議と打ち合わせ多すぎ問題ですが、初見の時は会議も面白かったよな、と思い出しました。

{netabare} 街づくり、支配領域、新しい民…多分、原作を読んだときはかなりワクワクしたんだと思います。ただ、原作を読んでしまうとバトルや緊迫感がないのでちょっと退屈になります。
 このお祭りに動き出すまでって、一番面白かった部分だったと記憶しています…初見では。

 この作品、2期について会議の悪口とか冗長感の批判をしましたが、街づくりの構想とか情報交換とか対策とか、そういうのを含めて初めて原作を読んだときは多分楽しんでたんだろうな、と今回の話を見て思いました。

 アニメが原作に忠実なだけに余計会議的なものが退屈に感じるのかな、と思います。ですが、今回はアニメとして出来がいいので、原作未読のアニメ勢だったらしっかり楽しめる気もします。

 ただ、です。ミリムからの手紙の時のミリムのイメージですが、それは違う気がします。あそこは「切実で必死」な場面です。その解釈違いは駄目でしょう?伏線というほどではないですが、結構、後に響きませんか?{/netabare}


4話 やっぱり会議回はつらいなあ…

{netabare} 今週は同じメンバーの会議がずっと続いたので辛かったです。溜めておいて、会議シーンは飛ばしながら見ようかなあ… {/netabare}

5話 会議すぎて断念。

 まあ、多分ですけど24春の整理がついてくるとか、シーズンの端境期に見るかもしれません。最近作品数が多すぎて、古い良作が見れてないので早めに決断します。


13話…かな?面白い回もたまにあるから何とも言えない。

 断念したとはいえ、ポチポチ話だけは追っています。ちょっとヒナタとバレンタインがテンペストに訪れたときの宴会があまり面白くなかったので「あーあ」と思いましたが、今回は面白かったですね。1話もそうでしたけど、少なくとも3~4つの場面に分けて場面を見せてくれると面白さが感じられる気がします。

 それでもエルメシアのシーンがちょっと長すぎるんですよね。そこで飽きてしまいます。つまり、今13話?だと思うのですが、これを7,8話…せめて10話くらいでやっていれば…そして、面白いポイントを外さなければ、まだまだ面白い話だなと思いました。

 13話を見る限り作画はかなりクオリティがいいと思います。来週は多分迷宮作りかな?最も面白いエピソードの1つなので、また、拾い見していきたいと思います。


 15話 4鬼人が絡むとつまらないのかな?迷宮回は面白いです。

{netabare} この数回は結構面白い回が続きました。で、気が付いたんですけど建設的なことをしている回は面白いですよね。国造り、迷宮作りなどです。

 それと関連しますがラミリスはキャラが面白いので、十分面白いです。面白くないのが4鬼人…特にベニマルが絡むと一番つまらないかなあ。シュナとソウエイも…か。シオンは場合によりますね。もちろん会議にからむキャラということでしょうけど。{/netabare}




 
 

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

会議と祭り、宴会後ちびっとバトル、また会議…。

 最終話(24話)まで観ました。2024.10.03

 会議、宴会、祭り、武闘会のトーナメント戦…。東京オリンピックや大阪万博で露呈している、祝賀資本主義もかくやと言った感じの3期でした。

 祝賀資本主義とは、昭和の高度成長期を忘れられない老害が、借金を重ねて将来世代の未来を食いつぶしながら開発独裁アンド金儲けのためのイベントで経済を回す収奪式の焼畑農業的国家運営のことです。そして、儲かるのは一部の権力者だけという…。

 低成長なら良い方で、衰退期の現代を生きている我々としては、ジュラの森をバンバン開発して、交易を活発化、人口増加に技術的イノベーションも起きている、リムル率いるテンペストは、とても眩しく見えます。

 その上で、テンペストは需要を喚起するために、イベントを打ち上げながら経済を回そうとします。もちろん、リムル周囲のキャラだけが利益を得ています。国民のパンピー達は、労働の対価にパンを得ていますが、トリクルダウンのおこぼれに預かっているだけにすぎません。パンとサーカスで支配された愚民の群れです。

 ただ、高度成長期期なら祝賀資本主義も、上手く回るんですよね。コレでお祭り気分になった国民が大いに消費をして好景気になり、トリクルダウンで貧民も潤います。低成長期の現代だと、借金のみが積み重なり、国民負担が重くなるだけなのが問題なのです。

 俺も高度成長期に国家の舵取りをしたかったと言うルサンチマンをアニメ化した様な作品ですね。あぁ…果たせなかった経済成長への想い…。この、3期を面白く無いなんて言う視聴者は、この作品の本質を理解していない経済的敗北主義者なんでしょう。

 昭和の夢をもう一度と言う事で、作品としての需要はある様です。4期と映画化が決定しましたが、このノリにどこまで付き合っていけるのか…。色々なモノを試されている気分がします。

 貿易黒字を投資に回して永遠の繁栄を夢見た日本…。どこで間違ったんでしょうね…。リムル達は、戦争で経済回そうとはしませんが、限界まで開発が進んだら、最後は戦争経済に突入しそうではありますね。アニメ的にはそっちの方が面白いかな?

………………………………………………………………………

 6話まで観ました。2024.05.14

 皆様が書かれている様に、マジで会議しかしねぇ…。しかも、これは会議ですら無く、リムルへの報告会ですね。別に議論で方針を決めたりはしません。

 組織や国の動きを説明するのに、主要メンバーが一堂に会して情勢の報告会をやるのは、親切と言えば親切なのですが、アニメで観て面白いかと言うと…。

 相手陣営も会議…と言うか、策謀の説明会と言うか…。これからこんな悪巧みをしますよ〜的な集まりを延々としますが、敵陣営の話は必要?

 話の迫力は皆無です。やりたい事は分かりますが、アニメ化の仕方が下手すぎます。分かりやすさ優先ですが、視聴者は全員小学生ではありません。

 子供向け戦隊モノで、物語の冒頭で敵幹部が集まって、今回の怪人の能力と作戦を説明をしてから物語スタート!みたいな感じです。

 視聴者の読解力が無いことを前提にしているかの様な作り方に、馬鹿にされている様な気がします。

 しかも、大体ベルドラ他仲間達の圧倒的暴力で解決する話なので、時間の無駄にしか思えません。

 トップダウンで全てやってしまう、チート主人公独裁なろうと違い、民主的な感じにしたいのでしょうが、事ある事に幹部が集まって会議では、組織が機能不全を起こします。

 全員野球の零細企業じゃ無いんだから、部門事の招集で良いでしょう…。まぁ、ネタアニメとしては、優秀なのかもしれません。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 6

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

さて、どう評したものか・・・。

だいぶ長い付き合いになる作品。
1期は2018年との事、やがて6年か・・・。

もともと好きな作品なので、おもしろそうだから観る、つまらなそうだから観ないなどという範疇から既に外れている作品。
つまり、結局は観ちゃうのだ。

そろそろ、登場キャラも、強さも、文明度なんかもだいぶインフレ気味で、さらに転生者も多数登場し、厳しくなってきたかと思っていたけれども、今作は上手にまとめていたのではないだろうか。

いろいろなモノがポンポン出来上がってくるのは、まぁ、ご愛敬だが、これだけ登場してきたキャラを上手く配置し、過不足なく登場シーン、活躍シーンを描いているのは相当大変なのではないだろうかと愚考する。

そういう意味では、バランス感覚に優れているのかもしれない。

色々な権謀術数渦巻く中での国づくり、国同士のつながりも種々描かれ、人のつながりや国のつながりもだいぶ大掛かりになってきている。
なんと言うか、ワールド感が出てきていますね。
「転スラワールド」と言いましょうか。

そして、それらが、今なお途上であり、新たな敵(対抗する者、勢力)?が登場してきています。
まだまだ、物語は残されているようです。

さて、ここまで書いてどう評したものか・・・と悩んでしまっていますw。

もはや、悪く言えば惰性、よく言えば習慣、おもしろくても面白くなくても見ている作品をどう評すればいいのかw。
いや、実際は面白いと思って、馴染みのあるキャラがどうなるか気になって、楽しんで、さらなる物語も気になって観ているので問題はないのですが・・・、あそこが面白かったとか、ここが面白かったとかは超えてしまっている気がしています。

ながく楽しんでいるものとしては、面白かったとほめておけばいいのでしょうけれども、本当に困ってしまいます。

他の方のレビューを拝見するに、だいぶ原作に追いついてきているとの事、次のシーズンが出来上がるのが何時の事かはわかりませんが、元気であれば、私はきっとまた見る事でしょうw。

その時をゆっくりと待ちたいと思っています。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12

68.9 5 王女アニメランキング5位
転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (194)
624人が棚に入れました
第七王子は“魔術ヲタク” 魔術に大切なものは、“家柄“・”才能“・”努力“……。 魔術を深く愛しながらも、血筋と才能に恵まれずに非業の死を遂げた“凡人“の魔術師。 死の間際に「もっと魔術を極め、学びたかった」と念じた男が転生したのは、強い魔術の血統を持つサルーム王国の第七王子・ロイドだった。 過去の記憶はそのままに、完璧な血筋と才能を備えながら生まれ変わった彼は、前世では成しえなかった想いを胸に、桁外れの魔力で“気ままに魔術を極める“無双ライフをエンジョイする! ライトノベルを原作とし、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で連載を開始したコミカライズはアプリ内セールスランキング1位を記録し、シリーズ累計発行部数は250万部を突破! いま最も注目される“転生異世界ファンタジー“が満を持してアニメ化! 舞台となるのは獣や魔人が巣食う異世界。本作では魔術に通じる者たちが恐れを成すほどの絶大な魔力を持つロイドが、自身の興味の赴くままに魔術を学び、極めようと成長する姿が描かれていく。ちょっぴりお気楽だけど、強大な力で圧倒していく魔術バトルの爽快感と迫力が詰まった、“第七王子“による気ままな転生物語が今はじまる! 「俺は、魔術を楽しみたい、それだけだ。」


声優・キャラクター
ロイド:小市眞琴
グリモ:ファイルーズあい
シルファ:Lynn
タオ:関根明良
レン:高橋李依
グリモワール:大塚明夫
アルベルト:堀江瞬
ディアン:広瀬裕也
アリーゼ:熊田茜音
シロ:松井恵理子

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

かわいらしいキャラたちがアクションで魅せる作品。

謙虚なサークル(原作)、メル。(イラスト)による原作小説は、「小説家になろう」から「講談社ラノベ文庫」(講談社)で書籍化(既刊7巻、小説未読)。
石沢庸介(作画)によるコミカライズ版は、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で連載中(アプリ内セールスランキング1位を記録、既刊15巻、コミカライズ版は途中まで既読)。
アニメは、全12話(2024年)。監督は『明治撃剣-1874-』の玉村仁。制作は、同じく『明治撃剣-1874-』のつむぎ秋田アニメLab(本作が2作目)。放送は、テレビ東京系列など。なお、二期の制作が決定済み。
(2024.4.14投稿、7.15「本作の特殊な制作体制」を末尾に追加)

【あらすじ】
血統による魔法の才能が絶対的な力を持つファンタジー世界が舞台。そこで才能に恵まれなかった魔術師が血統による魔法の才能に恵まれた貴族と決闘して死亡した後、サルーム王国の第七王子ロイド(CV.小市眞琴)として転生。
その後、血統による魔法の才能を得た主人公ロイドは、第7王子という気楽なポジションと前世の知識を武器に魔術を極めて俺TUEEEするという、いかにも「なろう」な作品。

基本的なノリは、コメディなので観やすい作品だと思います。また、キャラが全般的にかわいらしく、その「かわいらしいキャラ」からは想像しがたいほど「よく動くアクションシーン」で魅せる作品にもなってます。

なので、上で「なろう系」とは書いたものの、雰囲気は、世界観や時代設定が異なるものの、軽いノリや見た目かわいらしいキャラたちが、えげつないバトルをするところから『平穏世代の韋駄天達』が近いでしょうか。ただ、エログロ表現の多い『平穏世代』より内容がマイルドなので一般受けはしそう。


【かわいらしいキャラたち】
主人公のロイドは、10歳のショタキャラなのですが、魔術と武術に対して異常なまでの興味を示し周囲をドン引きさせます。

また、王城の地下に封印されていた魔人グリモは、ペット兼マスコット兼解説役として、わざわざ声優を大塚明夫さんからファイルーズあいさんに変更し、姿も可愛らしくなって、ロイドの使い魔となります。

個人的には、ロイドのメイドで教育係のシルファ(CV.Lynn)が推し。
彼女は、「銀の剣姫」という異名を持つ銀髪の剣の達人なんですが、ロイドを溺愛しており、ロイドのことになると暴走気味に…
また、彼女の見せる「ラングリス流剣術」が本作の見処の一つにもなっています。

あと、冒険者で気術使いのタオ(CV.関根明良)は、イケメンに目がなく、シルファと張り合うやりとりが面白い。

さらに、第6話からEDなどで既に登場していた褐色幼女のレン(CV.高橋李依)がようやく出てきて、圧倒的な魔力を持つ魔族とのバトルが始まります。


【よく動くアクションシーン】
さて、本作では、実写のアクション映画などではよく見てもアニメでは見なれない「アクション監督」(『ダンス・ダンス・ダンスール』の主人公・村尾潤平の父親がアクション監督でしたね)の表示が!
本作のアクション監督のアベユーイチさん、Wikipedia調べですが、特撮のウルトラマンシリーズで監督などをしていた方のようです。

私は武道をしていたので、アクションシーンの違いに敏感なのかもしれませんが、本作のアクションシーンは、他のなろう系アニメとは一線を画すレベルだと思いました。

例えば、第1話でいきなり始まった、それまでのコメディタッチな流れとは不釣り合いとも思えるほどの凄まじいロイドとシルファとの剣の稽古シーン。まず、これに驚いてレビューを書こうと(笑)

また、第10話。シルファの「ラングリス流 一虎・顎」の演出がかっこよすぎる。あの微妙な角度をつけた構えからカメラアングル一周は、実際に達人の動きをモーショントレースするか武道やってた人じゃないと、あそこまで細部を表現するのは難しいと思いました。

監督以外に「アクション監督」が別に求められる理由は、監督の頭に全身の具体的な動きのイメージがないと、それを具体的な動画にできないから(アニメの原型である「パラパラ漫画」の要領)。

是非、他のアニメのアクションシーンと比べて欲しいのですが、他の作品では、具体的な動きのイメージを持てないこと以外にも動かすと予算や作業量などが大変なこともあって、剣を持ったままの「止め画」や、動きの過程を省いて最後だけ敵を倒す描写をした「決め画」が多い。

対して本作では、動きの過程に説得力を持たせるだけの一連の描写の流れに裏付けがある。もちろん、アニメなので実際の動きをリアルに再現したわけではなくて、「カンフー映画」みたいに、動きとしては現実にはありえないんだけど、リアリティのあるアクションになっているということ。

特にアクションシーンに興味がある方は、「百聞は一見に如かず」、話のネタに一度ご覧になってみてはいかがでしょうか(※動画のアクションシーンは、静止画の漫画にはできないアニメ独自の魅力だと思うので、作画の評価をあげました。)。


【声優】
『呪術廻戦』で真人役をしていた島﨑信長さんが、本作でも似たような役柄で登場。そもそも声優業界における悪役不足という問題もありますが、仲の良い松岡禎丞さん共々、最近はこの世代の人たちの悪役も多くなってきましたね。


【「本作の特殊な制作体制」(2024.7.15追加)】
(「『第七王子』のEDクレジットを見ると、なぜ日本アニメの未来がわかるのか」(2024.7.13のASCIIの記事)を引用したかったのですが、URAがNGワード扱いされるので、お手数ですが自分で検索してください。)

この記事によれば、本作は、絵コンテ、作画監督、総作画監督が、ほぼ固定という、日本のアニメ制作においては、特殊な作り方がされているようです。ちなみに、他の制作会社は、各担当が話数ごとに違っていて、それが大雑把に数グループある感じ。

話数毎に担当が違う場合にどうなるかについて、わかりやすい例は、同じ『ドラゴンボール』の孫悟空でも、作画監督によって微妙に描かれ方が違うといった比較がネットを検索すると出てきます。こんな感じで、同じ人が継続して担当するというのは、作画の安定につながります。

それで、詳しくは、記事を見てもらうとわかるのですが、要は、新しい技術を使って、従来分業していた工程を同じ人がまたいで関われるようになり、作業工程が合理化されたみたいです。

上で書いた本作におけるアクションシーンのなめらかさは、そういった制作体制の合理化がもたらした産物であったようです。

そうすると、制作工程の合理化によって、なめらかなアクションシーンを描けるようになり、そこにアクション監督を置く必要性が生まれたという風にも言えるのかもしれませんね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

君のチカラ、全部僕にみせて。

この作品の原作は未読です。
主人公のロイドは一見女の子にしか見えない容姿ですが、中身はとんでもないチート能力の持ち主です。
この作品、このギャップが半端ないんですよね~^^、


魔術に大切なものは、“家柄”・“才能”・“努力”……。
魔術を深く愛しながらも、血筋と才能に恵まれずに非業の死を遂げた“凡人”の魔術師。

死の間際に「もっと魔術を極め、学びたかった」と念じた男が転生したのは、
強い魔術の血統を持つサルーム王国の第七王子・ロイドだった。

過去の記憶はそのままに、完璧な血筋と才能を備えながら生まれ変わった彼は、
前世では成しえなかった想いを胸に、
桁外れの魔力で“気ままに魔術を極める”無双ライフをエンジョイする!

ライトノベルを原作とし、マンガアプリ「マガジンポケット」(講談社)で
連載を開始したコミカライズはアプリ内セールスランキング1位を記録し、
シリーズ累計発行部数は300万部を突破!

いま最も注目される“転生異世界ファンタジー”が満を持してアニメ化!

舞台となるのは獣や魔人が巣食う異世界。
本作では魔術に通じる者たちが恐れを成すほどの絶大な魔力を持つロイドが、
自身の興味の赴くままに魔術を学び、極めようと成長する姿が描かれていく。

ちょっぴりお気楽だけど、強大な力で圧倒していく魔術バトルの爽快感と迫力が詰まった、
“第七王子”による気ままな転生物語が今はじまる!


公式サイトのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

主人公ロイドの破天荒っぷりと、ロイドに注がれる年上の女性からの過度の愛情を愛でる作品、といったところでしょうか。
特にロイドの教育係兼剣術指南役であるシルファと、第六王女のアリーゼ・ディ・サルームから放たれる愛情は、
特に半端ありませんでした。

ロイドが第七王子である設定は殆ど活かされていませんでしたが、強いて言うなら身の丈が小さく可愛らしいところと、末っ子なので兄弟から溺愛されている、という点では活きていたのだと思います。
でも、まぁ、そういう溺愛っぷりって嫌いじゃないので全然ウェルカムですけどね~^^;

寧ろ、仮に時分があんなに幼い頃に、あれほどの溺愛を受けたら…
きっと全く違う人生を生きているでしょうね^^;
あれほどの溺愛を受けている人の方が珍しいと思いますが如何でしょう…
少なくても私の身の回りにはいなかったので、少し羨ましさを感じてしまいましたけれど^^;

あと、見どころと言えば、ロイドの魔術に関する無双っぷりでしょうか。
結構それなりの相手が出来てているようでしたが、相手を「ばったばったと薙ぎ倒す」んですよね。
「変態」という表現が一番しっくりくるように思います。
ここで言う変態とは、魔術に対するのめり込み方と理解度・応用度が尋常じゃないことを指しますので。

物事を徹底的に突き詰める…
きっと社会人はそれぞれの道で誰もが普段から実践していることだと思うのですが、ここまで尖れる人って、きっと努力以外のギフトを貰っているのでしょうね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、樋口楓さんによる「キュンリアス」
エンディングテーマは、熊田茜音さんによる「ハッピーの秘訣」

1クール全12話の物語でした。
完走してwikiをチラ見して知ったこと…
この作品は第2期の制作が決定していたんですね。
私はこの作品をdアニメストアで視聴していたので全然気付きませんでした^^;

あ、この作品の続編なら見たいかも^^
続報、期待していますね♪

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

もう少し角を落して、整えて欲しい感はあったけど。

久々に転生モノをリレー視聴した気がする。

この前に視聴した「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」 が大分お好みで、琴線に触れるポイント多数、なんなら、うるうるしながら観ていた事もあり、シーズンのランキングでも割と近い順位にいる、こちらの作品も視聴してみようとの思い(勢い)での視聴でした。

視聴開始直後には、若干クセのあり絵柄に戸惑い、あれ?あれ?と言う感じでした。
ヘビーな開始直後の導入部からの、軽いノリ、そしてきらびやかなおねいさん達に囲まれスタートする主人公の転生後の人生。
一瞬、あちゃー、と思いましたw。

まぁ、それでも主人公ロイドのマッドサイエンティストならぬ、マッドウィザード、いやサイコパスウィザードかなw、っぷりを眺めていた訳なのですが・・・。
いや、他のレビュワーさんがショタだショタだとおっしゃっていたので、どんなもんかと思ったのですが、これは狙ってやっていますねぇ。
どんな理由があるのか、どの層を狙ってなのかは知らないですが、狙わないとこうはならないでしょう、私は少し苦手でしたけど。

流れ的にロイドのクレイジーっぷりと、折々に挟まれるデフォルメキャラ、そして各キャラとの掛け合いが面白くはあったのですが、デフォルメキャラの造形は実は私は苦手でした、ギャグ的な場面と通常時のギャップが上手くつながっていない印象を受け、違和感があり、これも少し苦手でした。
少し、子供っぽい作りなように感じたのもこれが影響しているかもしれません。
ああそうそう、アイキャッチ?ショート解説みたいなのが入るポイントは、よくある作品と違っていて、新鮮味がありましたかね。

何人かキャラ立ち、良い感じのキャラがいるのに惜しいな、と思い始めた頃、暗殺団のエピソードが始まりました。
このエピソードは結局、今作のエンディングまで続くエピソードとなるのですが、ここら辺からですかね、尻上がりに面白みが増していったのは。

少し、尺を使ったエピソード展開となりましたが、よく出来ていたのではないかと思います。
バトルシーンも、良いカットが何度かあり「おっ!」と思うところがありました。
また、キャラもさらにいい動き始めていました。
いい決めゼリフ、決めカットもあり、ストーリーも若干深みを増していきました。

個人的には、「どっかの転生したスライムのお話」や「帽子をかぶった海賊」なんかを彷彿とさせるシーンがあり、ニヤリとしました。

最後の落としどころも、個人的には、好きな展開でしたね。
今後の、これらのキャラクタ達との活躍を観てみたいと思いました。

あとは・・・気功?気術をつかうミニチャイナドレスキャラ、賑わしキャラとしてイイ感じだったのですが、あれ?ラストバトルにからんでねぇな・・・と思っていたら、案の定でしたw。


全体的に、キャラやストーリー、エピソードのつくりとして、作品自体の(対象)年齢のふり幅が整っておらず、アラもあり、「整い」が足りていないという印象は持ったのですが、流れを作ってからのラストエピソードで挽回した感じです。
トータルとしては、まずまずでしょうか。

あとは・・・そうですね、途中で出てきた敵役のキャラ造形は、もう少し何とかならんかったかなぁ・・・とは思いました。

今回のペースで他の王子王女が出てくるとすると、もう1シーズンぐらいは必要な感じですね。

機会があれば、見てみようかな、と思うレベルではあったと思います。
またの機会を待ちたいと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 16

65.4 6 王女アニメランキング6位
Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (170)
536人が棚に入れました
どんな壁だって、二人でなら乗り越えられる! 商人として日々働いていたバナザは、突然クライロード魔法国という見たことも聞いたこともない異世界に「勇者候補」として召喚される。 だが、Lv1の能力が一般市民並みだったことで勇者失格の烙印を押され、さらには国の手違いで元の世界に戻れなくなってしまう……。 王都から辺境へ追放されたバナザが、なんとか生き延びるべく森で襲い掛かってきたスライムを撃退、Lvを2に上げると彼のステータスは見慣れない「∞」の記号に変わっていて──!? これは、名前と姿を変えて異世界で生きることを選んだ「超越者」と、敵対する人種族に恋した「魔族」との波乱万丈な新婚ストーリー。 あらゆる種族を巻き込んで──目指せ、平和なスローライフ!

声優・キャラクター
フリオ:日野聡
フェンリース:釘宮理恵
バリロッサ:山根綺
ブロッサム:日野まり
ビレリー:広瀬ゆうき
ベラノ:稗田寧々
金髪勇者:村田太志
ツーヤ:高橋美佳子
第一王女:川澄綾子
サベア:井口裕香
ヒヤ:堀江由衣
ゴウル:前野智昭
ウリミナス:田村ゆかり
ダマリナッセ:伊藤静
ユイガード:楠大典
フフン:新井里美

ダリア さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

これを機に、アニメ化ガチャという概念をみんなで真剣に考えてみませんか

随分前にラノベ原作コミックおすすめスレに名前挙がってて購入したので、
コミカライズ1巻だけ既読です
本編の感想は特にありません、コミカライズと同じで演出も作画も声優も可もなく不可もないですが、逆に視聴を継続するような魅力が感じられなかったので2話のOPで切りました、ダサすぎて


☆釘宮病(令和)
令和になってまで釘宮理恵(45)を酷使するの、もう辞めませんか
キャストのここが旬の若手だったらな……と視聴中何度思ったことか
釘宮が令和に一線級の若手と張り合うのは流石にキツすぎる

ブルース・ウィリス、失語症で俳優引退しましたね
いや、俺もこんなこと言いたくないよ
水瀬伊織Pだったしさ
辞めろって言ってるわけじゃないです、
ただヒロインとかのメインキャストはもう厳しい
OPで嘘みたいにダサい萌え萌え(死語)キャラソン歌わされてて悲しかったよ俺は
年甲斐もなく彼氏に媚びている母親を目撃してしまった時の居た堪れなさに近い
オーシャンズ8 という洋画の吹き替えの釘宮理恵は最高に良い仕事してたので、主役の脇を固めるにはまだまだ素晴らしい声優だと思う
助演女優賞という道もあるじゃん


☆漫画家ガチャ
漫画家ガチャ、という言葉をたまに聞きます
原作者は(多分)コミカライズの担当漫画家を選べないわけですが、漫画って画力以外の実力も必要になる総合芸術なので、漫画家の実力が残酷なぐらい如実に出る

そして、あまり数字の話はしたくないけど、正直小説と漫画では市場規模の格が違う
2022年 出版科学研究所が公表してるデータだけでも電子出版売上の88%以上を電子コミックが占めている
単純計算すると、漫画は小説の8(~15)倍ぐらい売れるわけです
コミカライズした作品は普通はIPの収益の殆どを漫画が賄っている状態になるわけなので、担当漫画家の力量によって販路の拡張度合いが変わってくる

例えば転スラとかは大当たりの漫画家を引いたおかげでコミカライズが爆売れした結果、潤沢な予算で映像化してもらえたお陰で今日の地位を築いています
原作はかなり酷いよ


☆アニメ化ガチャ
新規層を開拓するためにも優秀な漫画家を当てる豪運が必要になることは前述の通り
じゃあ、仮にコミカライズが成功して映像化が決まったとしてそのクオリティも漫画と同じぐらい大切じゃないですか?
転スラが異世界はスマートフォンの中でと同じぐらいのカスみてえなアニメで終わってたらこんなに売れてなかったと思うよ俺は

勿論アニメ制作会社も馬鹿じゃないので、ここ十年ぐらいですっかりなろう原産アニメのノウハウが貯まってきたような感じがあって、限られた予算の中で、原作の世界観を尊重しながら初見で観ても普通に楽しめる良アニメ化をした作品もかなり増えてきてはいるんだけど
(例:真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました、黒の召喚士、ダンジョンの中の人など)
光あるところには影もあって、まあこういうアニメも出てきてしまうよな……という感想

最近はYoutubeにノンクレジットの動画が上がって、それを導線にアニメ本編を視聴するヲタクもいます
今やOP、EDはただのクレジットではなく、短時間で作品の世界観を梱包して提示する販促映像の役回りがあるわけです

そんな作品の自己紹介のようなOP映像で、毒にも薬にもならないゴミみてえなキャラソンを背景にcv釘宮理恵のヒロインが踊ってる映像を見て本当にそのアニメに興味を持てるか?って話をしてます
少なくとも俺はスタッフのセンスを信用できないから視聴できない

もうゼロの使い魔の頃から時代は変わったわけですよ
外資系サブスクサービスの品質向上によって合法的にいつでも誰でも深夜アニメが視聴できるこのご時世、深夜アニメはもうとっくにキモヲタだけの所有物ではなくなって久しい
あのOPで喜ぶのは、でっかいリュック背負って分厚い眼鏡を曇らせながら秋葉原で同人誌を買っていたキモヲタク君だけ
いつまでそんなガラパゴスな商売をしてるのか

データとか持ってないから憶測になっちゃうんだけど、転スラを買い支えてる消費者のボリューム層って多分普段深夜アニメとかあんまり観ないライト層なんじゃないですか?
そういう層に浅く広く訴求できたからビジネスとして成功したわけで、それに追従しろとまでは言わないけど、この時代に本当に一部のディープなキモヲタクの需要を満たすためだけのアニメを作るのはある意味で不誠実な気がする

☆制作陣のセンス
この作品、先述した真の仲間とかと予算感は大差ない気がするんだけど、
じゃあその真の仲間(OPもEDも世界観に寄り添った優しい楽曲と映像)とか黒の召喚士(普通に凝ったアニメだしOPがすげえお洒落 岸誠二作品っぽい)とかを制作したスタッフだったら、もっと原作の世界観を尊重したセンスの良いOPに仕上げてくれたんじゃないのかな、と思ってしまう
制作期間も予算感も似たようなアニメなのに明暗が分かれる要因、俺はアニメ制作スタッフの原作への理解度と愛だと思います
運が悪いよな、原作ファンには同情する

納期が定められている中で、職人たちのこだわり、なんていう一切お給料にならない厚意みたいな気持ちの有無によってアニメーションのクオリティが支えられている、という業界の歪つな現実にもっと向き合うべきなのかもしれない
俺も、今読んでいるお前も

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

典型的なバカなろう系… に見えて、ちゃんと作ったなろう系という感じ

1話 3.5 典型的なバカなろう系… と思いきや出来は案外悪くもないような? ちょっと見たい気も

かつてSF畑の人が、創作で安易に『光速』とか『絶対零度』とか使うとキレていた印象があります。
光速を達成するには無限のエネルギーが必要というのはそうなんですが、でも魔法のある世界ですから質量保存の法則とか成り立たないし、じゃあ光速度不変の法則も成り立たなくても良い気もするし。
すごく速いを比喩的に光速と言ったりもするし、そう目くじら立てなくてもいいじゃん、SF畑の連中はうるさいなぁ、と創作を擁護したいと思う方なんですが…。
そうやってうるさいことを言っていたからSFは滅んだんだよ、と。

でも、あえて同じことを言わせてもらいます。
安易に無限とか使わないでくれませんかね?

本当に無限の力があったら、使った瞬間宇宙が滅びませんかね?
せめて必要な力を上限なしで自在に発揮できるという意味で無限というなら良いかと思ったのですが、だとすると「魔力の1/3を消費する」が意味不明になる。いや無限の1/3ってなんだよ…。

∞なんて出しちゃうからLV-UPした時のステータス上昇とかも楽しめないし、なんでこんなことしたんですかね?

まあ『こういう問題に気付かない人、もしくは気にしない人だけが楽しめる作品です』という振り分けのために、あえてバカな設定を出したのかもしれませんが。

さて、では∞は「なんかよくわからん都合の良いチート」という意味として、気にせずに楽しめるかどうかですが…。

とりあえずアニメスタジオJCSTAFFですか。
JCといえば昔は質が低かったですが近年はすっかり質が上がった、という認識のあるところですが、本作は微妙ですね。低いというほど低くはないですが本気を出せばもっと綺麗に作れるはず。
まあ本気で作るほどの作品では無いのでしょうけれど…。

とはいえ、気が抜けた感じながら、さすがJC。崩れてはいないし女の子のキャラデザは可愛いので、充分ではあります。

そして内容は… とりあえず∞の問題さえ目を瞑れば、それ以外は不快感は少ないですね。
異世界から別の異世界への転移というのでわかりにくいですが、その世界の常識が無いから自分がチートであることに気づいていない、という展開が、今のところ不自然じゃない。
今後同じことを繰り返せば別ですが。

ヒロイン達は自分の常識に照らして主人公を否定していたが。立証されたらすぐ謝罪するなど、対応は普通。ちゃんと謝れるのは偉いですね。

王と勇者は失礼ですが、ざまぁされる立場なのでヘイトを溜めているだけでしょうし。

なんで魔物の森に行こうとしているのか、という理由が実は魔物だったから、と明かされるなど。
いや人間が入れる土地なら、住人が居ても別に不自然じゃないとは思いますが。
火山のすぐ近くで住んでいる人もいるわけで、危険なら絶対住まないはず、なんてことは無いんですよ。
でもまあ、意外性があるところは悪くはないです。

あれ、∞の問題さえ目をつむれれば、案外悪くないのかも?

これはどうも、ちゃんとわかっている人が、あえて知能指数を下げてバカが楽しめるように書いているかもしれませんね。
あっと口が悪かった。子供向け作品が書ける人は、素直に尊敬できるのに。
でも、なろう読者が喜ぶ作品を書けるのは、立派な技術ですね。

わかっている人の作品なら、ちょっと見てみたい気も。

ただ見るのに知能デバフが必要、ということは決して手放しに称賛できる作品ではないので… まあ見るかどうかは考えます。
本数の問題もありますし。

全話感想

いや、思ったより全然悪くなかったです。むしろ良かった。
ちゃんと作ったなろう系、という感じですね。
何がちゃんとしているか。
圧倒的チートを持った存在に対する周囲の扱いとかがちゃんとしています。

主人公は圧倒的なチートであるから魔王軍、人間側両陣営から味方になるように求めてくる。
両陣営とも、主人公と敵対しないように注意深く振る舞ったり。
主人公も自分が強いことは自覚しつつ、それをただ闇雲に振るうのではなくちゃんと自衛のためだけに使おうとしたり。

そんなに圧倒的に強くてどうするんだよ、という問題に対しても、ささやかな平和を求めるだけの小市民だからとか、隠棲する理由もちゃんとしていて、力を振るう時もヒロインが傷ついた時とか必要な時だけで。


なろう的チート存在が居たら、その世界の人々がどう振る舞うか。それがちゃんと作られているわけです。

…いや当たり前なんですけど!
それすらできていないなろう系が多すぎるんですよ…。
というわけで、本作はちゃんと作られたなろう系でした。

そして特筆すべきはヒロインの可愛さでしょうね。
釘宮理恵、まだまだ全然メインヒロイン行けるじゃないですか。
かつて一世を風靡しながら、最近はあまりメインヒロインはやっていない印象でしたが、いや全然いけますね。
フェンリース、可愛かったです。

オープニングの歌の得も言えぬ気恥ずかしさも良かったですね。

まあすごく高評価の傑作というわけでもないのですが、好きになれる良い作品でした。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

5話までの感想
ひょっとしたら面白いかも?ってか5話までは非常に楽しく観ています。
{netabare}1話がアレで辟易する内容だったけど、2話以降からはめきめきと面白くなる。
個人的に「序盤酷かったけど途中から面白い方向へ化けたなろう作品」としてスライム300やモブに厳しい~がありまして、これもその部類に入る…かも?
ってか1話、監督の岩崎良明って聞いたことあるけど何作ったか覚えてないなぁEDがラストピリオドっぽいなぁと眺めつつ、2話で初披露されたOPを見てようやく調べたら本当にラストピリオドで、正解した自分を誉めてもらいたい気分(名前で思い出せない段階でダメですやん)。
まぁ原作がどんなだかは知らないけど「原作がどうであれ、アニメスタッフ次第ではいくらでも面白く出来る」ってのを渇望してたので、これは本当に頑張って欲しいトコロ。
なにがどう面白いのか具体的な説明はし辛いんだけど、OPやEDだけでなく全体の雰囲気が非常にラストピリオド(アニメ版ね)っぽく、あれが好きだったって方は1話は無かったこととして2話から観てみるのもいいかも?

──と思ってたら5話で分岐点が。
厳密には次の回が良作かダメななろう系かの分水嶺になりそう…と思って慌てて感想書いた次第。

要は主人公がそれまでの行いを後悔するのかどうか。
いやぁ、その…ダメななろう作品ってのは、主人公が後悔しないorそもそも後悔するような失態をしない。
もっと言えば、画面に映ってない所で多大な迷惑を被ってる人が居る・主人公は恨まれて当然なのに、何故か作中世界では大絶賛される。
おっさんMMOにおける「こんなゲームすぐサ終だろ」とか、もふもふの「強制収容所かな?」とか、作品世界内にそういう声があって然るべきなのに写さなければ無い扱い。
メタ的な経緯としては「主人公が失敗(誤った選択)をしても後悔や反省をしないのはケシカラン」なのを「主人公が誤った選択を選ぶのはケシカラン」と誤解した?
(誰も「主人公は常に最適解を選らばなければならない」なんて言ってないのに、そう解釈する人がたまに居て話しにくいったらありゃしない)
これが進行して「どんなに悪手を打っても作中では成功扱い」になって、それをストレスフリーだと礼賛する始末で、こうなっちゃうと、もう…ね。

この作品だと「強大な影響力を持っていながら世界情勢に無頓着だったがために大切な人が不幸な目に遭う」が5話で起き、これを6話でちゃんと受けられるのかどうかがとても気になる。
同期に放送されてる出来損ない~が同じ展開で、そっちは思い切りアレで失意のドン底に落とされたので、こっちはマジでいいトコ見せて欲しい。
というかこっちまでアレだったら私の精神がもたんよ。{/netabare}

6話感想{netabare}
あちゃー、こうなっちゃったかー。
ま、まぁ、スタッフは手を尽くして「なろうの臭み消し」を頑張ったけどこれが限界ってことだろう。
決して手を抜いてるとは思えないのでそこまで酷くは言いたくない…落胆はあるけどね。

いま一度自分の5話までの感想を見返してなにを期待してたかというと「主人公がそれまでの行いを反省すること」な訳だけど、もっと具体的に言えば──
初代ルパン3世のEDで「この手の中に抱かれたものは全て消えゆく」ってあるじゃん?
要は惚れた女に限って死んでしまう、自分が危険な存在なので大切なモノを巻き込んでしまう。
その運命を呪うなり抗うなり、それをやってくれることを期待したんだよねぇ。
もしくは、そこから長じて「オレに関わると不幸になる」と言って別れる作りの作品も数多あるワケで…シティーハンターとか。
メタ的には、次のヒロインへ次のヒロインへと乗り換える体のいい言い訳ではあるけど、先人が築いた黄金パターンだけあって説得力はある。
それくらいのことはして欲しかったし、それ(女と別れる)が嫌だったら自分に降りかかる災いの根本に目を向けようよ。

まぁその、一番悪いのは「このまま放っておいたらお前の住む世界にも害が及ぶ」ってコトもない全くの部外者を召還(拉致)した王様で、金髪勇者ですらその被害者で「元の世界に返せよ、そうでないならこの国を滅ぼす」って態度であっても仕方ないとさえ私は思ってる。
なので金髪勇者はクズキャラには映ってないし、それよりものうのうと不問に終わらせた主人公の方がクズ人間でして…。
怒りをぶつける相手を間違えんなよと。

まだ途中だし、今後そっち方向への掘り下げとかやってくれるんだろうか…だったらいいんだけどなぁ。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

52.6 7 王女アニメランキング7位
出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.3 (138)
316人が棚に入れました
「ようやく探しに行くことができる。前世から待ち望んだ平穏な暮らしを。」 神の恩恵『ギフト』を得られず、出来損ないと呼ばれた少年・アレン。 しかし、彼の正体は――前世の記憶と力を持つ元英雄だった⁉ 実家である公爵家から追放されたのをいいことに、自由気ままな旅を始めようとするアレンだったが、 元婚約者の暗殺未遂に遭遇することになり......⁉ 今世こそのんびりしたい元英雄の、望まぬヒロイック・ファンタジー開幕!

声優・キャラクター
アレン:蒼井翔太
リーズ:栗坂南美
アンリエット:鬼頭明里
ノエル:雨宮天
ミレーヌ:愛美
ベアトリス:潘めぐみ
アキラ:伊瀬茉莉也
クレイグ:子安武人
ブレット:逢坂良太
カーティス:子安光樹

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

アレン君!凄いテンプレだよー!テンプレにもなっていない?

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.19

 いや〜面白かったです。さすが今期ワースト候補作!ブッチギリで1位です。

 前世から因縁のある、4人目のチョロイン、アンリエットを助けるのは良いのですが、アレンさん、いつも通り殺される寸前にならないと行動しません。

 蒼井翔太さんのCVもアレンに合っており、サイコパス感マシマシでとても良い感じです。ぬらりひょんかなんかなの?いつもの様にヌルっと登場します。

 ラスボスは、昔のゲゲゲの鬼太郎に出てきた強欲な人間が祟りで妖怪化したやつみたいなキャラで、フンスカ言いながらアンリエットを襲いますが、作画と動きの悪さのために、80年代のギャグアニメみたいになっています。ここ、笑うとこ?

 そして、いつもの様にアレンさんにワールドエンドを叩き込まれます。ワンパターンだなぁ…。しかも一応ラスボスなのにこんなに弱いのは良くないですね。

 ラスボス「神の如き力だな。お前は一体何なんだ?なぜ何者にもなろうとしない?」本当にそうですね。今回の人生でやりたいことは、複数の嫁をゲットしてウロツクだけなんですかね?

 何が言いたいか最期まで良く分からない、やっつけ仕事の本作品…。それでも総集編無しでワンクール放映出来るのだから、日本のアニメ制作技術は優秀ですね。なろう原作も大したものです。
………………………………………………………………………

 9話まで観ました。2024.05.30

 エルフの国の問題も、いつもの通りアレン君は仲間がピンチになるまで待ってから登場して助けて何となく解決しました。色々関係者にぶん投げただけですが…。

 前世のトラウマで全ての行動に腰が重いそうですが、何かなぁという感じです。前世の件必要か?

 結局、ハーレム作って色々な事に武力介入しないと物語が作れないのだから、実家を継げば良かった気がします。

 物語中の人達はアレンの前世の事など知らないのだから、現状、何がしたいのか分からない不気味な集団としか思われて無い気がします。

 この、凄い薄味の物語に何らかのオチはあるのでしょうか?疑問です。
………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2024.05.22

 実家は継がないよ〜!で、ハーレムヒロイン達と楽しく暮らすアレン君…。しかし、それでは話が終わってしまうので、ニューヒロイン登場からのいっちょカミでエルフの国へ…。

 全てがどうでも良い男、アレン君…。悪魔がどういう存在なのかをヒロインから聞いて、深刻な顔をしますが、仲間も含めてどうでも良いんだろ?

 家族にワールドエンドを容赦無く叩き込んで別に何のフォローもしない鬼畜に何かを期待してもな〜。

 何か、ポプテピピックのキャラが出て来ても大丈夫そうな虚無アニメですが、スマホ太郎の方がまだ面倒見が良い位、アレン君が人非人なので、これからどうなるのか凄く気になります。このまま、サイコパス街道を爆走して欲しいですね。

………………………………………………………………………

 6話まで観ました。2024.05.09

 今期の異世界なろう三銃士、ニューゲート、レベル2、出来損ない…ですが、毎週観ていると似たような内容なので印象が混ざってきます。

 本作品、出来損ない…は三銃士の中ではオリジナリティを出そうと頑張っている感じはします。しかし、圧倒的に作画と演出が悪いです。

 何でしょうね…。フェンリル戦、ゾンビ退治、オジサマ騎士の悲劇と、見せ場を作ろうとしますが、作画と演出が悪くてことごとくギャグみたいです。ガチの低品質さが何とも言えません。

 ゾンビ退治は酷かったなぁ…。往年のフラッシュアニメの方が迫力あるのでは?鷹の爪〜!

 今回でアレン君の因縁が片付きましたが、ワールドエンド!とクソダサ技を叫んで決着って…酷くね?

 敵味方の登場人物達が何をしたいのかイマイチ不明なままクールの後半へ…。人間性の欠如したアレン君に刮目せよ!
………………………………………………………………………

 初回視聴してのレビューです。2024.04.02

 転生チート、実家追放、スローライフを目指しての旅、美女戦士と婚約者の馬車がモンスターに襲われていたので助ける、美少女合流ハーレム、旅の途中でイキった奴らを懲らしめる…。

 観ていて、自分にも前世の記憶があるのか?それともデジャヴ?舞浜サーバでループしてる?いつの間にか死に戻った?と、不安になるほど既視感があります。コレはヤバい…。

 こんなにオリジナルティーの欠如した原作を良くアニメ化したなぁ〜と言うのが1話の感想です。

 タイムリープ感を味わいたい方にオススメです!寧ろ変なオリジナルティーを出さない方が良いかもしれません。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7

こま さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

1話視聴。スゲー!!ここまでのは久しぶりだ!!うぉぉぉぉぉぉ!!1話切り!!

2024年1月時点で電子版を含むシリーズ累計発行部数は90万部を突破している。
コレが売れてるとかマジか…。

出来損ないが!!ギフト持って無い雑魚なので追放だ!
自由だよ!やったね!平穏に生きたいな!
早速何時もの厄介ごときたー!ピンチだった女騎士とヒロイン来たー!

コードアカシック(全知の権能)天の瞳!ワールドエンド(剣の権能)!!百花繚乱!
実はすごい力を持っていたんですね!ドヤァ!
パラレルパラドックス(理の権能)魔導ヒーリングライト!×2
重症者と服を治したついでに馬車と馬も治したよやったね!

ヒロイン、実は幼い頃に友達だった王女だったよ!やったね!
なんで友達だったか分からなかったよ!やったね!
出来損ないが…出来損ないが…出来損ないが!以下ループ!

次の厄介ごと来たー!
最強のギフト!!ブレイバー!!持ち女の子?とドラゴン退治!
生贄要求喋るドラゴン!!
ドラゴン、小さい女の子を人質に!!くっ…攻撃出来ない…と思いきや勇者攻撃!!

勇者で最強?のギフト!ブレイバー!!
…ドラゴンに傷も付けられず負ける!!…最強とは?

そして何時もの主人公強ぇぇぇぇ展開来たー!

主人公に負けそうだ…そうだ!また人質を取ればいいんだ!!これなら攻撃出来まい!!
ヒロインと騎士を人質に取る最強?ドラゴン!
なんと!!神に近いとまで言われた赤竜王!だった!!
主人公、コイツは隔絶された力を持っている!…なんだと!?
主人公ヒロインの目を見てドラゴンにトドメ!ドラゴン死ぬ!
草。

厨二病が凄まじい上、主人公に都合が良すぎる展開!
なろうのヤバさてんこ盛りで気持ち悪い!…まあ百錬よりかはマシか?
そして素人目にしても作画がアレなのが分かるw
主人公も声優さんが合ってないのも。はめふらは良かったんだけどね、

ホント凄い!ここまでだと切りやすくて助かるw
1話切りだよ!!やったね!!


ちなみにマンガもアレとか聞いたので確認。
アニメとマンガの作画は似たような感じ。

マンガは騎士の腹が抉れてる。グロはしょうがないね。
王女は主人公の元婚約者。
モンスターの襲撃とドラゴンは裏から手を引いていた集団がいた。

ギフト無しだった主人公の追放について。
大司教のギフトランクが5。現在5以上のギフトは測定出来ない。
なので主人公のギフトランクは6以上の可能性。
コレに関しては前世の力なのでなんとも。

勇者と会いそのまま龍退治だが、マンガだと会った時点で手合わせしている。それも10回。
王国最強に一歩及ばすだったのでそれなりに強いのは確かなんだけどうーん。
龍との戦い。
堕ちろ雷帝…ブレイバー(勇者)魔法サンダーレイン!貫け天の雷!!
黒刃滅塵!滅魔の蒼電ファイナルストライク!ワールドエンド斬魔の太刀!極技・閃
必殺技が厨二病のそれw

人質の女の子。
アニメだと女の子はぼろぼろなだけ。
マンガはコレ生きてる?状態。てか絵が雑過ぎて生きてるかの判別は出来なかった。
手足の少なくとも3つは飛んでる。下半身もあるのかコレ…。


龍との戦いで勇者は聖剣(オートゥレール)抜いてる。
龍のレベルは52…レベル?レベルってギフトレベル?
判断基準が分からんけど主人公は強いとか言ってるので強いのだろう(弱かったけど)

ちなみにアニメは最後辺りで赤竜王とか言ってたけどマンガは赤竜王とか名乗ってない。
強さを強調したかった…じゃないねアレはw
龍の最後のセリフバカな、こんな事…奴らからは何も。コレもマンガのみ。
このセリフで何かと繋がってる事が分かった。
まあアニメでも匂わせしてたからここはいいか。

最後に人質の女の子。完治!!アレで生きてるってw
うん?聖女なら治せる?アレ?なら騎士さん治せたよね?
とか思ったけど事情があって話せない感じか。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

7話までの感想{netabare}
この作品に限った話じゃないが、「大いなる力には大いなる責任が伴う」って言葉がありまして、それに賛同するしない以前に、どうしてそんな考えが生まれるのかを作り手はちゃんと考えて欲しい。
特に大いなる力…今風にならチート能力になるけど、これを持つことのデメリットについて。

大いなる力=その力でしか助けられない状況、というものがあって、それを出し惜しみするということは見殺しにするということ。
「そんなこと言われても助ける義理はない、なんで滅私奉公しないといけないんだ」は正論だけど、であるなら同時に恨まれるのは覚悟しないといけない。
「お前が出動すれば助かったのに、そうしなかったらから家族は死んだ」みたいなね。
場合によっては「なんであと一日早く村に来てくれなかったんだ」と理不尽な理由で恨まれることもあるだろう。
これがチート持ちでないなら「オレに言われても…」と突っ返せるが、チート能力を持っててそれが周知されてるのなら避けられない。
なので、そういう面倒ごとに巻き込まれるのが嫌だから能力を隠したりするワケで…さもなくば恨まれても知ったことかと跳ね返す気概を見せる作品を先人達は書いてきたワケで。

ってことでこの作品、6話まで、上記のデメリットに気付かない主人公が、心が折れるレベルで“思い知らされる”展開なのかなぁと、色々と突っ込みどころもあるけど頑張って好意的解釈をしてたのに、7話冒頭、あれは何だ!?
いやマジで、6話まではかなり大らかな気持ちで見てました。
なのに7話、ギルドから「アレン殿にしか倒せない強力なモンスターがわんさか居て~」と言われても乗り気でなさそうだったり、あまつさえアクセサリー女が「そんなのどうでもいい」って…正気か?
1・2話の生贄少女みたいのがわんさか居るとは思わんの?
6話まで何を見させられたんだ??
6話までの「主人公の無責任な振る舞いによって悲劇が起きた」って展開そのものは別に構わないんだ。
問題は、それを主人公はどう受け止めるか、作者はちゃんと考えてるか・自覚してるかどうかで…その答えが7話ってことでいいのか?
「前世で英雄と奉られて大変な目に遭った」と言い訳がましいことを言ってるが、だったら6話で親父から怨嗟の言葉を吐かれても鼻で笑うことくらしろって、「ボクちゃん世界のために能力使うのイヤなんだ」ってさ。
別にピカレスクは否定してないんだから。
というかさ、そこに想像が働かないのは「これはお前にしかできない(だからやって)」ってことを言われた事のない、「イヤだったら辞めていいぞ、代わりはいくらでも居るから」としか言われた事のない、惨めな人間の惨めな妄想にしか見えなくて、見てるこっちまで惨めな気分になる。
暴漢に襲われてもひいぃと言って逃げ惑えよ、アンリエット家に居た執事から冷たい目で見られろよ。
主人公にはみっともないマネさせられないって下心が丸見えだし、悪魔の居ることが事実とされてる世界で「悪魔の証明」を語るのは…何なんだ?

バイトテロする人の倫理観、炎上するまでそれが何で悪いのか分からない、いや炎上しても何故なのか分からない。
コンビニのレジ打ちバイトしたら、自分が何十時間働いても手に入らない大金が目の前にポンとあって手を出さない理由が浮かばない、それどころか「こんなにお金あるのにボクにはちょっとだけしか払わない店長はボクに意地悪をしてる」と思っちゃうタイプ。
そういう人が居るのは分かるけど、そういう人の価値観を共感するのは私にはちょっと…。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

83.6 8 王女アニメランキング8位
GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1869)
10202人が棚に入れました
異世界戦争勃発!陸上自衛隊員達の運命は――?20XX年、突如として東京銀座に「異世界への門(ゲート)」が開かれた。中からあふれ出た「異世界」の軍勢と怪異達。陸上自衛隊はこれを撃退し、門の向こう側『特地』へと調査に赴く。第三偵察隊の指揮を任されたオタク自衛官の伊丹耀司二等陸尉は、巨大な炎龍に襲われる村人たちを助けたことで、エルフや魔導師、亜神ら異世界の美少女達と奇妙な交流を持つことになるが……

声優・キャラクター
諏訪部順一、金元寿子、東山奈央、種田梨沙、戸松遥、日笠陽子、内田真礼、安元洋貴、石川界人
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

開いた扉はすべてを変えていく

1話から2話を一気に観たら話にあっという間に惹き込まれました。
非常に面白い。
シンプルで分かり易いスト-リー。
テンポもとっても良い。

オープニング「GATE~それは暁のように~」
(作詞・作曲 - 岸田 / 編曲・歌 - 岸田教団&THE明星ロケッツ)が最高!
イントロとサビの部分が特にいい。
テンションがどんどん上がる。

原作未読でしたが
2話観た後は無性に読みたくなりました。
個人的に今期のダークホースか!?

<監督:京極尚彦(きょうごくたかひこ )さん>
近年の大ヒットシリーズ、『ラブライブ!』の監督さん。
今迄ノーマークでしたが、今作が注目のきっかけになりました。
ラブライブ!はまだ全く観てないので後で必ず観ようと思います。

<シリーズ構成・脚本:浦畑達彦さん>
『僕は友達が少ない』『境界線上のホライゾン』『咲-Saki-』など
評価高いシリーズ作品を数多く手掛けてらっしゃいますね。

<アニメーション制作:A-1 Pictures>
電波教師と同じ制作会社とはとうてい思えないほど作画はいい。


★第1話「自衛隊、異世界へ行く」
★第2話「二つの軍勢」{netabare}
<ゆりかもめに乗り損ねたばっかりに隊長になっちゃった主人公>
異世界に繋がるゲートが東京銀座六丁目に突然出現。
そこから現れたRPGの世界観まんまの軍隊やモンスターたち。
空には兵士乗るドラゴンが飛び交い、人族の兵士は馬を駆り
弓矢や剣で民間人を無差別大量殺戮。
ゴブリンやオークなど人外の兵士も多数。

非番中に同人誌即売会に行く途中の新橋で
その混乱に偶然居合わせた自衛官、
伊丹耀司(いたみようじ)(CV諏訪部順一)33歳。
あり得ぬ事態にも冷静に柔軟に対応。
機転を効かし民間人避難に多大な貢献をする。
そして、一躍ヒーローとして時の人となり昇進。

陸上自衛隊が出動後は、異世界の軍隊はあっという間に制圧。
防衛の任は果たされ、残されたゲートは自衛隊が奪取。
異世界は特地と呼ばれるようになる。

ゲートを使うのは今度は自衛隊。
伊丹は、交渉と情報収集の任を持つ特地派遣隊に配属される。
さらには、本人は望まぬのにとても重要な役割を担わされていく…。

<ファンタジーなのにリアリティ豊か>
自衛隊は専守防衛の立場で先に攻撃することは絶対しない。
しかし自衛隊が防戦すれば、圧倒的な戦力差で
敵側はあっと言う間に掃討されてしまう。

敵側の横暴さゆえの自業自得の結果なので
可哀そうと思う以上に観ててスカッとできます。

陸上自衛隊の兵器や戦闘シーンもリアリティを感じる。
ミリオタの受けも良さそう。

日本とA国、
そして異世界の最大国家の施政者たちの描き方も丁寧。

それぞれの国の立場や思惑もわかりやすく
今後の展開に目が離せなくなりました。

<魔法少女が好きで仕事より趣味優先で生きたい主人公>
昼行燈のおっさんキャラの典型。
仕事に対する情熱や、やる気は普段は全く見せない。
頭も良く、周りから給料泥棒と言われながらも
クビや左遷を回避する程度には職務には忠実。

マイペースでオタク。けど、成熟した大人の有能さも併せ持つ。
即断即決で、必要とあらば火中の栗も拾いに行ける勇猛心の持ち主。
根は正義感に溢れ優しく、やるべき時はやれる頼りになれる奴。

野心も欲心も少なめで老成した部分もあり、
見た目だけでは単純に推し量れない性格。

実は人望厚いとてもかっこいいキャラなのです。

自分がこの作品を気に入ったのは
こんな主人公のキャラが、どストライクだったのが大きい。

こういうキャラは冷静かつ柔軟性があり、能ある鷹タイプなので
いろんな困難や課題を飄々としながらも
いつの間にか乗り越えられると相場が決まってる。
だから落ち着いて見守れるし、
特にスカッとさせてくれる活躍を見せてくれるのが楽しい。

類似キャラとしては、
年長となるが「機動警察パトレイバー」の後藤隊長。
そして最近では、「バディ・コンプレックス」の倉光艦長あたり。

伊丹は、第3偵察隊隊長になって
次回からエルフのようなキャラとも交流するようで楽しみです。
彼の指揮下にある隊員たちの中でも
特に女性隊員2名は、OPから既にキャラ立っててかなり魅力的。
{/netabare}
★第3話「炎龍」{netabare}
<陸自の中から第3偵察隊のみをフォーカス>
1、2話から雰囲気がガラリと変わりました。
今迄は大局的に見た国家間な戦争の悲惨な現実をクローズアップ。
しかし3話でファンタジー色全開。
特地の人類と人外のキャラとの交流が始まった。

<主人公の味方側主要ヒロイン続々登場>
話のテンポの良さは今作の特筆すべき魅力です。
単調ではなく緩急巧みで飽きません。

今回、魅力あるキャラが一挙に3人も登場。
それぞれに既視感がある。
他作品の人気キャラからモデリングしてる印象。
独自性もありとてもいい。
今後の主人公モテモテのハーレム展開必至を暗示してました。
キャスティングも絶妙です。

(以下、本編ではまだ不明瞭な点はwikiを参照)

◎テュカ・ルナ・マルソー(CV金元寿子)…エルフ。
今回はまだ顔見せ程度ながら主要キャラの一員なのは間違いない。
エルフはファンタジーに必要不可欠といっても過言でないので
今後の描き方が楽しみ。

◎レレイ・ラ・レレーナ(CV東山奈央)…魔導師と呼ばれる魔法使い。
レレイという名から綾波レイをモデルにしてるのは明白。
そして長門有希も入ってる第一印象。
淡白な性格ながら少女の面影が強い15歳。
無表情ながら聡明さを感じるキャラが魅力。

東山奈央さんはナレーションも担当してて
思えば、初回からレレイの淡々としたキャラによる
主人公解説はいい味だしてました。

◎ロゥリィ・マーキュリー(CV種田梨沙)
…死と断罪の神エムロイに仕える不老不死の亜神(神に近い存在)。

個人的に最も注目したくなったキャラ。

見た目は「俺妹」の黒猫。
そして中身は「デート・ア・ライブ」の時崎狂三。
巨大なハルバード(斧槍)を武器として常時携行。
ゴスロリが神官の証。

見た目は12~13歳くらいの少女でも、戦闘力が半端無い。
笑顔で盗賊を容赦なく瞬殺する残忍さを持ちながらも
住民には神の使いと敬われる人望とのギャップがいい引きでした。
主人公の部隊に興味を持ったようで
初対面でもいきなり主人公の膝の上に座ってみたり、
小悪魔的な魅力も全開でグッド!

◆炎龍…ガメラの世界のギャオスのような存在。
やはり自衛隊VSドラゴンの構図は怪獣映画をほうふつとする。
捕食対象として住民を襲撃。
この世界の住人にとっては最恐最悪の存在であり、
軍隊でも出会ったら逃げるしかない。

口から吐き出す炎が最大の武器。
頑強な体と空を自在に舞う機動性。
天下無敵。知恵が回り同じ手は二度と通用しない。

隊員「怪獣と戦うのは自衛隊の伝統」なんて台詞が飛び出す。
また、2話の最後で初登場時の隊員の台詞に
「首1本のキングギドラか!?」なんてのもありました。

地上に立った時の動作と顔のドアップはゴジラに激似で
狙っての怪獣寄せなキャラデザと演出。
それらが実に効果的で戦闘描写が実に見事。
緊迫感と恐怖感がよく伝わるシーンでした。

そんな天敵にも逃げ出さず住民を守るため果敢に挑む偵察隊。
苦戦の末、ロゥリィのサポートもあり片腕をもぎ取る。
炎龍の一時撤退にかろうじて成功。
隊員は無傷だったが多くの住民の命は失われた。

伊丹は、被災し行き場を失った民を
ゲート中心に展開した自衛隊駐屯地であるアルヌスの丘に
独断で連れ帰ることにする。
(上層部に報告したら受け入れ拒否かもしれないので)
通信が繋がらなかったことにした。)

ロゥリィは、救援してもらう必要性はないが
避難民を守護する神官としてのお目付け役として同行。
陸自の装備や武器、そして謎の異世界人の人柄や技術に
好奇心の塊となり、興味津々で楽しそうなのはレレイ以上。
仮に民がいなくても勝手に付いて来ると思う。

役者もかなり揃ったので次回も楽しみです。
{/netabare}
★第4話「見知らぬ地へ」{netabare}
3話視聴後に、とりあえずコミカライズ版の原作読みはじめました。

ますますこの作品が気に入り、本来の原作小説も読まずにはいられなくなった。
と同時に、アニメと原作と比べてどうのこうのという悪弊にも陥りそう。
早速、敵側の姫君ピニャがコミックよりマイルドなキャラで若干不満。
でもサブヒロインの位置付けで、
これからどう描かれるかとても楽しみの一人。

<今回は戦闘はゼロ>
その分、丁寧な人物紹介と人間関係の状況が描かれた。
伊丹と正反対な性格ゆえ対立も多いが、
これからサポート役となる必要不可欠のパートナー、
エリートの柳田が初登場。

また、日本で勃発中の自衛隊特地派遣の是非の問題、
日本の近隣C国の思惑まで描かれた。
今後はR国も登場すると思われる。
特地の利権問題がリアルで話が濃い。

これ、1クールじゃ到底描き切れない、と思ったら
どうやら分割2クールでの全24話予定のよう。
それで今回のペースダウンも納得。

<自衛隊の避難民救援施設のリアルな描写>
ここでの仮設浴場の入浴シーンはアニメオリジナル。
一見サービスシーンと見紛うが、露出は多くない。
サービスというより合理的なシーン。
話の流れを自然にすることに貢献。
のんびりとした裸の付き合いで、リラックスしたフランクな会話。
初対面の3人のヒロインの距離が一気に縮まる。
そして異世界の住人から見た日本が見える。

<3人の会話から三者三様のキャラが見えてくる>
レレイは、思った以上に社交性があり、地味ではあるが無口キャラではなかった。
勤勉で探究心旺盛。日本語の習得も人一倍熱心。

陸自の防御マスクと戦闘服を借りて避難所近辺の探索開始。
なんか可愛い。好感度急上昇。
早速、翼龍の鱗という市場で高価に取引される
避難民自活のための資金源を見つける。

テュカは、炎龍に父親を殺されたダメージが大きすぎて心が病んでるようだ。

ロゥリィは、相変わらず謎多いけど、子供の頭を洗ってあげたりと根が優しい。

<イタリカへ>
次回、伊丹の部隊は、特地での商取引の情報収集と
ヒロインたちの送迎と護衛の任で、とある領地に同行。、
彼女たちの目的は龍の鱗の換金目的のため。

伊丹は強運の持ち主。
だけどトラブルに巻き込まれる、という先天的な星を持つ。
ただでは済まない第二の冒険の行方は如何に。

<原作読むと描くべきことが多い>
完全なコメディリリーフに振り切ったおばかキャラもいないし、
完全ギャグ路線は、まず無いと思います。
まだ始まって間もない現時点では、断定するには早計ですが。

<伊丹は、口では軽そうにしてても異性に対しては意外と堅物>
多くのヒロインから慕われてハーレムっぽさはありだろう。
ただベタなハーレム物にしては、キャラデザが微妙。
オッサン臭さを排除してもっとかっこ良くしないとね。
人間ドラマ重視の物語と予測してます。

それにしても
モテ度で伊丹に敵わない柳田のほうが
キャラデザがスマート、というのが皮肉ww
{/netabare}
★第5話「イタリカ攻防戦」{netabare}
イタリカへ無事到着した伊丹一行に待ち受けていたものは
500~600名の敗残兵で組織された盗賊の度重なる襲撃に疲弊した街だった。
街の攻防の総指揮は、盗賊襲撃をてっきり自衛隊による襲撃と思い
街に先に駆けつけていた帝国の第三皇女ピニャが執っていた。

伊丹隊は成り行きで攻防に協力することにする。
ピニャは伊丹隊を最も突入確率の高い城門前に配備して囮にするつもりだった。
しかし、思惑が外れ敵は自らの戦力に集中。
危機的状況に陥る…。

<王道の冒険&ヒーローものの魅力全開>
毎回、脚本が丁寧で無駄が無く見事。
状況の説明、キャラの掘り下げを確実に織り込みながらも
きっちり緊張感と次回への期待感を募らせる。

頭打って、異世界の言葉があっという間に理解できるようになった伊丹は
ご都合主義もいいところだが、
まあそのほうがストーリーがスムースになるのでいいと思う。

レレイ、片言ながら日本語が話せるようになってきた。
方位磁石に好奇心一杯の彼女がとっても可愛い。

道中、黒川二等陸曹を意識するテュカはどうやら百合の気もありそう。

ロゥリィの仕える神は、闘いの神。
人を殺めることは否定しない。
でもそれだけに動機が重要。
偽りや欺きは魂を汚すとされ彼女のハルバードで断罪される。
戦う動機を正直に告げる伊丹を
本格的に気に入り協力関係が強固になる。

次回、伊丹たちに、陸自のヘリも加勢する一大攻防戦のクライマックス。
ロゥリィの神の使いとしての能力も全開か。
伊丹たちは街を守り、ピニャの信頼を得ることが出来るのか。
{/netabare}
★第6話「戦女神の騎行」{netabare}
<伊丹散々、主人公は誰?>
今回は、健軍俊也(けんぐんしゅんや)団長(CV小山力也)率いる
第4戦闘団(ヘリによる空中機動部隊)と
ロゥリィと脳筋娘の栗林二曹が主役だった。

小山力也さんの演技が流石。場面を引き締めてました。
原作に忠実な「地獄の黙示録」(1979年)のオマージュも見事。
陸自無双再び&近接戦闘の見せ場たっぷり。

ロゥリィの胸を触ってぶん殴られ、
金髪縦巻きロール、ベルばら娘のボーゼスたちに単独捕まり、
痛めつけられる羽目になる伊丹。

どうやら彼には女難の相あり。
生傷絶えない状況から脱却して、
オタク三昧な平穏な日々を満喫できることは当分なさそうで哀れw

<イタリカは盗賊から救われ自衛隊と協定締結>
一大攻防戦はAパートのみであっという間の決着。
自衛隊&ロゥリィの共闘で盗賊全滅、圧勝する。

鋼鉄の天馬と称した戦闘ヘリ、銃器の殺傷力…
ピニャは、異世界のとてつもない兵器の威力を目の当たりにして
自分が井の中の蛙であることを思い知る。
人道的という概念すらない帝国側の武人たちには
初めてのカルチャーショック。

<戦闘狂娘たちと伊丹たち>
伊丹は的確な判断力、実行力がある優れた指揮官として描かれた。

南門に待機していた伊丹隊の内、東門へ救援に向かったのは、
伊丹と富田二曹と栗林二曹、そしてロゥリィの4人。

ロゥリィ×栗林、アイコンタクトだけで分り合う無言のシーンがかっこいい。
仲間として息もびったり無双発揮。バッタバッタと敵を掃討。

共闘する中で、伊丹と富田はサポートに徹し、
彼女たちの背後を取ろうとする敵だけを射撃。
自然と役割分担が決まって見事なチームワークでした。

そしてハルバートによる人体切断は見せず、血しぶきも最小限。
血の海もなく死体の損傷具合も控えめ。
ロゥリィと栗林の戦闘シーンは、グロさを抑えることで、
まるで演舞や演武のような美しさがあり見事な演出でした。

<リアルな自衛行為>
イタリカの代表から派遣要請があり出動した第4戦闘団。
威嚇射撃など悠長な手順が、彼等に無いのは当たり前。
交渉、駆け引きは政治や警察の役目であり、
交渉の余地は無いという前提で彼らは出動して実力行使する。

1話の銀座事件も、2話の帝国同盟軍によるアルヌスの丘急襲も
自衛隊が応戦する先にあるのは、無差別大量殺戮の可能性しかない現実であり
一瞬の判断で死ぬか生きるか真っ二つ別れるリアルな戦場。
生存本能と闘争本能むき出しで、
使える武器はすべて使い全力で応戦するのが
自然な描写と言えましょう。

ただ、平和な社会に慣れきった日本人にとっては、
犯罪を取り締まる警察と
軍事行動で戦争の被害を最小限に食い止めようとする自衛隊を
混同して、立場の違いも理解しかねる方も多そう。
この一方的な無双の戦闘シーンに拒絶反応を起こす視聴者が数多くいても
無理もないと思います。

<調子に乗った、数では何倍もの敵軍勢>
元帝国側正規軍の盗賊は、臆病を嫌い、
戦場で全力で戦って死する勇猛を美学としている。
そんな彼らに、仮に威嚇射撃したとしても、
停戦はおろか、却って舐められ、
市民含め犠牲者の増加も食い止めようもないだろう。

異世界の軍隊は、近代兵器の威力にこの時点でも無知に等しい。
近代兵器の威力を知る者は、自衛隊との過去の戦闘体験済みの者に限られ
体験者は、死亡済か捕虜になってるかで、盗賊の首領は無知蒙昧な一人なのは明らか。
冷静な戦力分析などもできるわけもなく、
なまじ元軍属であるゆえ、降伏は末代に至る恥とばかり
名誉のためなら捨て身で立ち向かう輩と思われる。

<認めんぞ。こんなものが戦いであってたまるか…そうは思わんか?>
そして予測以上の戦力差に、自衛隊とロゥリィに、
一矢も報いることなく当然大敗した盗賊たち。
ロゥリィに問いかけた首領の台詞が空虚に響く。
問いかけには無言のまま首領の止めを刺すロゥリィ。
神の裁きは、戦闘の是非と人知を超越。
このシーンの意味するところは深い気がした。

<もし原作通りなら>
今後、平和な日本の世論で誤解される自衛隊も描かれることになるでしょう。
そこは、この作品の魅力の一つと思います。

6話まで観て、多少のアレンジはあっても丁寧な作りなので、
原作からの、不要な省略や改悪する心配はなさそうで、今後に期待します。

ただ、陸自無双の大規模対人実戦シーンは、
少なくても1クール分の残り6話の中ではもうないでしょう。
原作うんぬん抜きにしても、
ピニャという、間近で近代兵器の恐ろしさを知ることになった王族も現れ、
不用意な軍事行為は避けるのが当然の流れになると思われますし。

おそらく当面は、武力より交渉力、作戦立案力などの
頭脳戦が鍵になる新たな局面を迎え、
外交力がものを言う流れへ移行するのと思われる。

既存キャラの掘り下げと共に、
まだまだ重要な新キャラも増えていくはずです。

分割にせよ2クール目があれば、
炎龍との決着で陸自の武力の大きな見せ場もありそう。

<レレイの存在感がますますアップ>
レレイ、OPの壇上の彼女の演説シーンと
今回の通訳と商談における彼女の有能さが暗示しているように
今後は彼女の勤勉さと聡明さが物語上重要になりそうです。
レレイは今の所、一番のお気に入りキャラとなりました。

<バラだな!?…バラです!!>
今回は、ピニャの騎士団を発見したときの伊丹と倉田の会話が面白い。
オタク同士ならではの、短いキーワードで盛り上がり思わず二人が身を寄せるシーン。
コミックにはない描写でアニメオリジナルかな?(小説は未読なので)
阿吽の呼吸が伝わる、動画と声優によりキャラに命宿るアニメならでは楽しさでした。

アルヌスの丘を中心に、文化交流の活発化もどう描かれるのかも楽しみです。
{/netabare}
★第7話「皇女の決断」{netabare}
毎回、話の切り所が非常に上手い。
引きが絶妙なので、次回が非常に気になる。
今回も、見せ場となる次回へのインターバルとして上出来でした。

全体的に、いいテンポ感を生み出してると思います。

コミック版から、印象的な台詞はかなりカットされてるけど
自分はそれをマイナスには感じない。

例えば、伊丹がレンジャー資格を持ってると判るシーンは
贅肉を上手く削ぎ落としつつ、アニメ用に上手くアレンジできてる。

思えば、レンジャー資格持ちだからこそ、
1話で非常事態に遭遇しても動揺することなく敵を刺し殺したり、
状況を冷静に分析して最善の策を生み出す力があったのだと納得出来ました。

<「と」の一言だけでかわいさ伝わるレレイ>
レレイが橋渡しをしての自衛隊幹部とピニャたちの会話シーン。
会話上の通訳の省き方が、レレイの個性と上手くかみ合ってて、
クスッと笑えるほどいい感じでしたね。

<前回のギャグを上手く再活用>
今回も前回もAパートの終わりは、女性キャラに引っ叩かれ伊丹の情けない叫びで締めくくり。
諏訪部さんの演技力がいい感じに嵌ってます。
今回と前回は別な脚本家さんが執筆してますが、上手く連携できてますね。
今回は前回以上に漫画チックな伊丹の生傷とやられ具合も絶妙。
またまた女難再来のギャグが今回の一番のツボでした。
憐れな伊丹。前回はグーパンチ、今回は半殺しの上、平手打ちの締めとは…。
アニメならではの楽しい演出。
今後も原作をどうアレンジするか楽しみです。

<新登場の人外キャラも魅力的>
ウサ耳娘と猫耳娘がとっても可愛い!
新登場の中でも蛇髪メデューサは、モンスター娘属性ありますね。
同時期放映中の「モンスター娘のいる日常」は
キャラデザにドン引きして1話で挫折しましたが、
これくらい人間に近いときっと視聴継続出来たのに、と思います。

<今回で丁度コミックの2巻まで描かれた>
次回は久しぶりに日本が舞台に。
3人娘とピニャとボーゼス、初めての日本訪問編。

異世界のかわいい5人のキャラたちによる、
色々な不思議発見の旅の行方は如何に?
伊丹のスマホに大量に送られていたメールの主は一体何者なのか?

もしかすると省略されるかもと、少し心配したキャラも
ちゃんと日本編で登場してくれそうなので、次回も非常に楽しみです。
{/netabare}
★第8話「門の向こうのニホン」{netabare}
前回は、伊丹の女難再来の描き方やレレイの「と」の件など、
時にコミック版より面白い演出があり、
期待値ちょっと上がってたせいもありますが…
今回はコミック版の面白さにはいまひとつ届かないかな、といった印象。

話を詰め込みざるを得ないと思われ、緩急が不足して出来事の羅列に終わっていた感強し。
淡々と話が進み、笑える所のタメが足りずツボらなかった。

例えば、ロゥリィの質疑応答自体は、全体的にはいい感じでしたが、
ロゥリィの年齢が明かされる所は、コミック版に忠実に
伊丹の心の声や周りの反応をもう少し丁寧に取り入れたほうが
視聴者の好奇心を駆り立てられて好かったかも。
流れがあっさりでいまいちでした。

あと、国会での質問者の幸原野党議員のキャラデザに違和感強し。
オシャレすぎて国会議員というより女優やタレントのように見える。
自分としては、コミック版のように色気は極力排除して、
ショートヘアで男顔負けの切れ者感ある
いかにもお堅い感じの中年女性のデザインの方が
ギャフンとさせたときの痛快感があったのに、と思う。

<今回の、コミック版を超えてると思えた好かった点>
・地下鉄で、ロゥリィにツンデレ台詞を求める伊丹の描写。
・ピニャとボーゼス牛丼初体験時の、子供のような無邪気さで口元にご飯粒付けたまま食べるシーン。
・梨紗のキャラデザ。

コミック読んで、残念系のアラサー、梨紗は結構好きなキャラです。
で、アニメでの登場を密かに期待していました。
次回からの彼女の絡みが楽しみです。
もちろん、箱根温泉でのサービスシーンも期待してます(^.^)

それにしてもロゥリィのハルバート、
通常は一般人には持ち上げることすら不可能なほど重いよう。
しかし6話で、伊丹はハルバート持ったままのロゥリィをお姫様抱っこして走ってました。
ロゥリィが手に持つと重量制御出来て極端に軽くなる、といった設定なのかな???
まあ、神さまの武器兼法具ですから何でもありですねー。
{/netabare}
★第9話「箱根山中夜戦」{netabare}
前回も今回も、伊丹の人脈、影響力、修羅場に強い指揮官としての凄さが何気に滲み出てた回でしたね。
天才的な危機回避力と状況判断力で機先を制する智将の才覚あり。
さらには、旧知の中で同じ趣味を共有できる防衛大臣との意外な繋がり。
持って生まれた運の強さもあって彼自身も将来、防衛大臣になりそうな予感。

せっかくの入浴シーンなのにバスタオル巻いてたりと、
なんだかバラエティの温泉紹介番組みたいな残念な画もありました。

そして、全体的にコミックからは、かなりのシーンがカットされてました。
例えば伊丹の元嫁、梨紗宅でのやりとりで、ロゥリィにいきなり♡で飛び掛る梨紗とか、
梨紗の代わりに朝食を準備する伊丹とか…。
そもそも梨紗の家に転がり込んだのは、
本来の宿泊先である市ヶ谷会館が放火されたためなのですが、
言葉の説明不足で状況はわかりにくい。
(前回の最後に、梨紗のPCのモニターにそのネットニュースが映ってましたが)

特地に残されてる倉田と猫耳娘との件も丸ごとカット。
新キャラの嘉納防衛大臣と伊丹の絡みも随分アレンジされてました。

カットの結果、梨紗の腐女子ぶりもマイルドになってて少し残念。
でもその分、異世界ヒロインズにいい感じに尺を使って
バランス感覚が素晴らしい!

伝えるべき情報を上手く整理してポイントを絞り込むことに成功。
クスッと笑えるシーンが多く前回よりも楽しめた。

前回不満だったシーンのタメのなさも今回は全くなく、
例えば伊丹と富田の入浴中の会話の間とか絶妙だったし、
いきなりドアップのロゥリィそっくりのビスク・ドールでギョッとさせるなど
脚本だけでなく、絵コンテと演出も実に冴えてたと思います。

伊丹夫妻の離婚の経緯を入浴中の女子の会話に
コミック以上に丁寧に組み込んだのもグッド。
また、「荒野の少年イサム」ネタなど、
コミック版からそのままの印象的な台詞も
随分生かされてたので全体的には大満足です。

<FATE(フェイト) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり>
伊丹の過去に関しても、アニメではかなり省略されてる部分があり
箱根夜戦内でFateに因んだコードネームが使われたのは、
アニメだけだとわかりづらいですが、コミック読んでると納得。
伊丹が特戦群に所属していた時に、同僚にゲームやアニメを布教した結果を
さりげなくシャレに使ってるようでww

<殿下、ここは異世界です~そうだった!>
この台詞のパターンの繰り返しにはツボった。
ピニャとボーゼスの、日本の特殊な芸術にどんどん嵌っていく様が可笑しい。
とても皇女と優秀な部下とは思えないほど、少女に戻ってしまった二人。
前回の牛丼体験のシーンといい、今回の腐女子への道にまっしぐらの描き方といい、
二人はとても素直な女の子として描かれ可愛さアップ。
この二人の描き方はコミック版を超えてます。

<やっぱりレレイが一番>
今回はロゥリィ推し。それはそれでとても好かった。
コミック版以上の可愛さでしたね。
個人的には、発情モードで伊丹に迫る彼女より
朝日に向かって祈る神々しさ溢れるロゥリィ、
ファッションに開眼して原宿で白いドレスを自慢げに着こなすロゥリィがお気に入り。

しかし、今回は台詞も少なく地味な存在でしたがレレイがそれ以上に輝いてた。
台詞や動作少ないのに、画だけでもしっかり存在をアピール。
安心しきって子供の顔で伊丹に身を寄せて眠るレレイ、
湯船でじっと動かず、空中に浮かべたお湯の玉を注視しているレレイがとても可愛い。

肉(ロゥリィ)と野菜(レレイ)のバランスのとれた栄養価満点の出来でした。

次回はOPにもある浴衣のロゥリィの狂いの乱舞が観られそう。
そして、某国群の奸計を突破するための奇策発動なるか?

次回はどんな演出で魅せてくれるのか、自ずと期待が高まります。
{/netabare}
★第10話「絶望と希望」{netabare}
4話以来のシリーズ構成の浦畑さんの脚本、
1話以来の京極監督の絵コンテ&演出でした。
原作からの省略のさじ加減と、アニメ独自のキャラの描き方は
相変わらず絶妙で安心のクオリティ。

<皆さまぁ~こんな夜半にわざわざご足労さまぁ~♥>
A国の政治的駆け引きにより、特戦群の護衛が解除されて伊丹一行に危機がせまる。

工作員はA国だけじゃなかった。
C国もR国の工作員もターゲット近くにて意外なお見合い状態。
夜陰で状況もよく分らないまま工作員同士の乱戦。
しかし、本当の脅威は別にあった。

<エロのいいところで邪魔が入るのは、アニメでもドラマでもお約束>
案の定、突然の伊丹の携帯に太郎閣下の警告メール。
興をそがれたロゥリィの欲求不満の矛先は伊丹から工作員たちへ。
着物姿のロゥリィ、颯爽と登場。
彼女のハルバートが宙を舞う。
効果的なBGMと相まってコミック版よりグロさ抑えた分、
夢の中の世界のような幻想的なシーンに感じた。
(6話の対盗賊戦の時より、血しぶきはそれなりに描かれたけど)
もはや誰のコントロールも効かない情け無用の修羅の世界。
あっという間に、多くの魂がエムロイの神に召される…。

<今回もロゥリィ推し>
バトルの魅力と彼女のカリスマ性発揮。
網タイツ履くロゥリィのセクシーさに釘付け。
あっという間の30分。

しかし次回以降は、いままで一番目立たなかったテュカの物語になる予感。
彼女のメインの武器は、日本で購入したコンパウンドボウ(化合弓)になるよう。
エルフの彼女に相応しい武器ですね。

<殺傷せず、無力化が出来れば良い?>
出しゃばらず、さりげなくサポートするレレイ。
彼女は温和で、ロゥリィと対照的なのが
この作品のバランスを支えてると思う。
そして賢く有能。魔法の威力は要所で必ず活かされる。
日本でのお土産にノートPCをチョイスするとはさすが!

<誰が好み?…容姿はエルフ、性格は黒ゴス、保護欲そそられるのはプラチナブロンドの娘かなぁ>
アニメでは青い髪のレレイ。
梨紗の台詞は、原作と同じだけど違和感ありすぎ。
さすがにツッコミたくなりました。
しかし、伊丹と梨紗の絆の深さ感じるこのシーン、とても好い。
カットされず良かった。

そして、伊丹と梨紗の別れ際のシーン。
梨紗はいじらしくてとてもかわいい。
伊丹も梨紗のことをいまだ愛してるのが伝わってきたのがとても好い。
しかも、異世界3人娘による、銀座事件犠牲者慰霊の献花をネタに
大衆を大量動員して伊丹たちを逃がそうとする梨紗、中々やりおる。

前回腰やられ、登場早々退場した公安のコロンボ駒門、ちょっとだけ再登場。
グッジョブで工作員の奸計を封印。公安の面目を保つ。
「伊丹、露払いはしといたぜぇ」の一言が渋かっこいいい。

<栗林の銀座です>
今回特に、栗林妹のドジっ娘ぶり、いい味出してたなぁー。
身長と髪型が違うだけで、目鼻立ちはそっくりなキャラデザも好かった。
脳筋系と天然系。一見正反対な姉妹なようでも、
マイペースで不器用な所が似てるのが微笑ましい。
二人とも、打たれ強い逞しさを感じます。
姉はアナウンサーの妹のマイクを奪い公共の電波を私用w
結果的に二人の絡みは、工作員たちの抑止のひとつの要因となった。

ところでTV局の撮影クルーを全員女性にしたのはアニメオリジナル。
どういう意図なんだろう。
でもそのほうが好いので、まあ、いいっか(^.^)

<全24話なら残り2話で折り返し>
今回でコミック版第3巻の内容終了、次回から4巻の内容へ。

次回にてようやく、次のお話に繋がる重要キャラのお出まし。
CV日笠陽子さんの演技が楽しみです。

1クール目の締めも大方の予想がついてきました。
2クール目はいつからなんだろう。
むしろそっちのほうが気になります。
{/netabare}
★第11話「来訪者」{netabare}
日本と帝国が開戦して5か月が経った。
武力による争いは、イタリカ以来しばらく途絶。
帝国軍は軍備再編中で、一見平和な日々が続く。

そんな平時、ゲートを介しての人的、物的交流が盛んになるにつれ
アルヌスには、仕事を求める者、商人など、多数の異世界の住民(人族も異種族も)が多数集い、
難民キャンプの周辺に少しずつ町が出来て活気が出てきた。
そして避難民自立支援の組織が母体となる、アルヌス協同生活組合も生まれていた。

日本から帰国して多くを学んだピニャは、個人的趣味嗜好は一旦封印。
為政者らしく己を律し、和平のため不眠不休で有力者の根回しと交渉に尽力する。
日本からは外務官僚も特地に乗り込み、事態は水面下で行われる外交戦術へ移行、新たな局面へ。

今回、栗林の出番ゼロ、久しぶりの黒川登場。
そして、外務省官僚の菅原、ダークエルフのヤオなど新キャラ多数登場。
(ただ、EDのキャスト表記は、ミスで次回分のキャストが表示されてしまった模様。
公式HPのNEWSにて謝罪文載ってます。)

<綾波降臨!>
冒頭、いつもと違う聡明さの欠片もない、幼げで寝不足気味の寝起状態のレレイ登場。
物憂げな目元なんか、まんま綾波レイ。
演出の遊び心が楽しい。
原作コミックでは一コマしかないない描写を上手く拡大、絶対狙ってると思います。
そして今回、この後彼女は本編に一切絡まず。
しかしこのシーンと、レレイ役の東山さんのナレーションで存在感はバッチリ!
控えめなのがレレイの魅力だし、適度な緩さが彼女の持ち味。
的を射った演出に感謝です。

<主人公が30代に相応しい成熟度なのが、キラリと光るシーン>
ロゥリィは1000年近くもの長い間、星の数ほどの出会いと別れを繰り返した。
伊丹もたかが33年とは言え、人生いろいろあったんだろう。
黒川に対して「最後まで責任を持てないのなら何もするな」の一言がかっこいい。
伊丹とロゥリィが酒場で二人きりになってからの、
大人同士の落ち着いた会話も味わい深い。
しばし伊丹がオタクだということを忘れる。
今回で一番好きなシーンでした。

因みにコミックではプラスαで、ロゥリィの心情がよく伝わる
心の声の描写も盛り込まれ、より魅力的なシーンになってます。

<またまたロゥリィ推しの押し>
いつの間にか、伊丹じゃなくヨウジと、下の名前で呼ぶロゥリィ。
二人きりになると、すっかりお気に入りの伊丹に再度のアプローチ。
日本から戻っても諦めず、なんとしてでも「しっぽり」したいようだ。
お酒の席の自然な流れでちょっとだけいいムードへ。
でも、齢961らしい策略もまたしても邪魔が入り逃げられる。
日本から帰ってから、これで何回失敗したんだろうか?
登場早々の新キャラで今回の邪魔者、ダークエルフのヤオに
向けられた腹いせの一芝居が、当に神の悪戯となる。

<綾波の次はルパン降臨!!>
伊丹、いいこと言って、目がイケメンぽくなったなと思ったら、
ロゥリィの嫌がらせでヤオに誤解され危うく成敗されそうになる。
あらら、あっという間に三枚目に逆戻り。
しかし、ヤオの一瞬の隙に神出鬼没にも伊丹は消えていた。
逃げる緑の人、伊丹の後ろ姿は、まるで緑ジャケットのルパン三世。
イケメンモードの伊丹はカリオストロのルパン風。
これまた演出の遊び心が楽しい。

因みに伊丹が猛ダッシュで逃げるときの台詞、
アニメでは諏訪部さんのルパンの物まねで「あ~ばよ~」だけでしたが
コミックでは「あ~ばよ~ とっつあ~ん ツケといて~」ですww
これだと露骨過ぎるし、アニメだと一言だけでも物まねで伝わるので必要十分でしょう。

善意でしたことも裏目に出てしまうとは…。
ヤオはなんとも不憫なキャラ。
間が悪いというか、運がないというか、いろいろポンコツらしい。
なぜなら、彼女がアルヌスに訪れたのは、他ならぬ伊丹たちに炎龍退治を依頼にきたのだから。
知らぬこととは言え、伊丹に恐れられ、避けられてどうするw
彼女に比べたら、特殊な芸術に開眼したピニャのポンコツぶりなどかわいいもの。
ヤオ役の日笠さん、こういう役やらせると見事に嵌る。さすがです。

<F-4ファントム復権>
開戦5か月の間には、陸自のみならず空自も特地に派遣。
F-4は、かなりの旧世代機だけど、
戦闘機同士のバトルもないし、帝国軍への牽制なら十分過ぎ。
対炎龍としてはどうなのか、は今後のお楽しみ。

今回、作画かなり力入ってました。
二機のF-4の演習シーン、ヌルヌルの動きは3DCGで細部は手書きの作画らしい。
短いシーンながらなかなかでした。
演習を目撃したヤオが感動するのも納得のかっこよさ。
F-4はやっぱり名機だよなぁ…子供の頃にプラモ作った記憶が蘇る。

あと、ヤオの回想の中で出てきた炎龍にF-4同様の作画の拘りを感じた。
動きのヌルヌル感、確実にヴァージョンアップしてる印象。
この流れの感じから察するに、しばらく先とは思うけど、
本格的な再登場時への期待値高まる。

<語学研修も活発化してる様子とか町中の交流シーンに興味ある方は原作をどうぞ>
原作から端折るところは思いきり端折ってますが、かなり丁寧な進み方。
いかにも、2クール目がありますよ、という流れでしたね。

次回も非常に楽しみです。
{/netabare}
★第12話「伊丹なら」{netabare}
<1クールの最後の2話は、思った以上に原作の流れを尊重>
アニメ11話は、原作コミック4巻頭より、第25話「炎流の影」、第26話「褐色の使者」より、
12話は、第27話「ヤオの希望」第28話「絶望のヤオ」より。
原作2話分の話でアニメ1話を構成。丁度、4巻のど真ん中で区切られた。

<今回は、締めに相応しく脚本チームの総大将、浦畑達彦さんのシナリオ>
いわゆる、俺戦(おれたた)エンド(「SHIROBAKO」で一躍有名の業界用語)と言っていいかも。
原作を多少のアレンジはあれども下手なカットもなく好印象。
原作知らないと中途半端な区切りと捉えかねませんが、
物語の流れを知る自分にとっては、そつのない纏め方だと思います。

<見事じゃレレイ、さすがはわゎ………見事過ぎて言葉もない>
淡きこと水の如し。
カトー役のチョーさんの演技最高!
アニメオリジナルのギャグ。使い古されたベタさでしたが、
打たれ強い師匠と淡白キャラのレレイのコンビのおかげで大爆笑!!

<不幸を呼ぶ女、ヤオ>
どうやら彼女に関わるとロクなことが起きないようだ。
伊丹こそが彼女が求める英雄であったがすれ違い。
見た目美女でも、中身が不器用で武骨な彼女の願いは果たされるのか?

GATEはヒロインズのキャラの立て方が絶妙です。

<ピニャも今回、かなり可愛いい>
ちゃんと趣味と職務の両立も出来てる様子。
語学研修中の薔薇騎士団は彼女の命令により、
伊丹の実態調査もしてるようで抜け目がない。
キャラとしてどんどん面白味増してきて、
レレイ、ロゥリィに次いで好きなヒロインになりつつあり。

イタミハーレム絶賛拡大中か!?
来期乞うご期待!!

<小説版は単行本全10巻(本編5巻+外伝5巻)で完結済>
(文庫版では本編10巻+既刊の外伝は6巻迄となります)
アニメ1クール目は結果として、
原作小説の本編第1巻(文庫版では第2巻まで)「接触編」に該当してましたね。
来年1月開始決定の「炎龍編」(第2クール)が非常に楽しみです。
これは小説第2巻(コミック版では第4~7巻)相当となります。

はなから2クールでコミック7巻まで描くつもりだからこそ、
1クール目最後をコミック上の半分で区切ったのでしょう。
配分がしっかり決められてるようで、これなら無理なく7巻まで描き切り
ひとつの大きな達成感を味わえそうです。

小説版3巻以降(「動乱編」「総撃編」「冥門編」)のアニメ化は、
「炎龍編」終了後の反響次第でしょう。
せっかくなので、出来れば小説版5巻の最後まではアニメ化されて欲しい。
そのためにもこの「接触編」と次の「炎龍編」が商業的に成功することを祈ってます。
{/netabare}

<アニメ版第1クール「接触編」の総評>
今クールスタート作品の中では、一番面白く一番のお気に入り作品となりました。
伊丹という主人公が、自分にはツボでしたので初回から嵌れたし、
自衛隊に対する偏見も特にないので、自衛隊無双もエンタメとして単純に楽しめた。

リアルな戦争と外交と異世界ファンタジーのコラボが絶妙。
かつてこれほどまでにリアルとファンタジーが無理なく共存していたアニメに出会った記憶がありません。

ヒロインでは、ロゥリィも大好きですが、レレイが最高でした。
アニメでの彼女は、コミック以上に可愛かった。
過去観た全てのアニメの中でヒロインのマイベスト3には入ります。
「そこに居てくれるだけで癒されるヒロイン」ランキングなどあれば、ベスト1間違いなし!

<アニメのキャラデザに関して>
伊丹他オッサンキャラとメインの3人のヒロインと黒川はコミック版とそれほどは変化ない。
しかしそれ以外、女性キャラを中心に若々しくマイルドになってました。
男キャラでは、公安の駒門のアニメでのコロンボ化が面白かった。
女性では、特に栗林はスマートになり美人度がかなりアップ。
ピニャはコミックでは、髪型が全然違い年齢的にアニメより5歳以上年長に見えるし、
ヤオなんか、ボンテージファッションでもっとアグレッシブで野性的なイメージです。
梨沙もアラサー感、残念感がコミック版のほうが強い。
自分はどっちもありで気にならなかったけど、原作好きな方には賛否両論ありそう。

演出は全体的に外れが少く、コミックとは別の魅力があって好かったです。
シーンによっては、コミック版を超えていたと感じられた所もありました。
結論としてコミック、アニメ、どちらも一長一短があり両方とも好きです。

アニメ版「炎龍編」も大いに期待します。
コミック版は既刊分の7巻までは数回読み返しましたので、
これから待ってる間に、入手済で読み始めたばかりの小説版も全巻読破するつもりです。

<炎龍編開始直後の追記> (2016.1.12)

2クール目開始までに、小説版の本伝は読破しました。

非常に面白かったし、結末も好かったですが、
状況や背景の説明が長く、くどかったり、
筆者の価値観が出過ぎていたりして、
結果的に物語のテンポが悪く
意外なストレスを感じることがありました。

肝心な場面で舞台や時系列が、
あっちこっち飛ぶこともあり。

原作をこれから読もうかな、という方は
旨味成分のみで構成されたコミック版を
初めに読むことをおすすめします。

その上で、コミック版では描き切れていない部分に
興味が持てたら小説版を読むといいかもしれません。

また、2016年1月からスタートした2クール目は
あくまでも分割された全24話の残り12話です。
2クール目をアニコレでは別スレで炎龍編としていますが、
実際は動乱編までが描かれます。
誤解しがちですが、二期ではなく一期の一部として認識すべきと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 43
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

Operation Tomodachi(オペレーション・トモダチ)

リフジンな理由で特定の方々から嫌われている職業、
というものが世の中には存外あって、
その代表格とも呼べるのが、本作の主役『自衛隊』であります。

いまはもうだいぶニッキョ-ソなるものも弱体化しておりますが、
ふた昔ぐらい前のガッコ-には、
クラスのなかに自衛隊員のお子さんがいたりすると
  「〇〇くんのお父さんは人殺しですっ」
なんて教壇で断言しちゃうセンセイなんかもおられたそうです。

  サベツ、ダメ、絶対。

  ちなみに、言っておいた方がよいだろうから言いますが、
  僕自身は、リアル自衛隊肯定派であります。

  震災の折、大変お世話になりましたし、
  災害派遣で現地に赴かれた元陸自の方にいろいろお話を伺い、
  純粋にリスペクトいたしております。

  政経・国防論からも肯定・改憲賛成派なんですが、
  そっちはあにこれカンケ-ないので割愛。
  ここは、個人の政治シンジョ-を述べる場ではありませぬ。


さて本作は、そんな自衛隊が異世界で大活躍するおハナシです。
元自衛官の方の原作(未読です、ごめん)でして、
軍装や隊規についてはけっこう正確ではあるまいかと(たぶん、ですが)。

ただし、
関連法規いろいろぶっちぎっておりますので、
IFものとしての完成度は、それほど高いものではありません。

  原作者である柳内たくみさんが、
    エンタメ性重視で関連法規に目をつぶったのか、
    ほんとに現場のことしか知らんかったのか、
  は、本人のみぞ知るところ。    

  ただ、ドラゴンだの魔法使いだのが出てくるおハナシであり、
  現行法規どうこうというのはヤボに過ぎるので、
  あくまでも『エンタメ特化』作品として評価すべきと思っております。


この物語は、
銀座のど真ん中に突然、異世界と日本をつなぐ『門』が出現し、
六万人もの武装した中世ふうの軍勢が、
いきなり軍事侵攻してきたところから始まります。

  民間人への一方的な攻撃、虐殺、逃げ惑う人々。

すぐに陸自が出動し、これを鎮圧。
ただし『門』は消滅せず、謎の世界とつながったまま。
日本政府はこ門の先を『特地』と命名し、
調査および大規模テロの犯人逮捕という名目で、
自衛隊を派遣することにいたします。

で、門の向こうにあったのは、
剣あり魔法ありエルフありドラゴンありの冒険ファンタジー世界。
しかも、様々な鉱物資源が手つかずのままで、宝の山状態。

自衛隊は、特地を治める『帝国』との講和条約締結に向けて、
現地に駐屯地を設けます。

帝国も一枚岩ではなく『講和推進派』と『反対派』が混在する状態。
とある町の攻防戦で知り合った第三皇女を抱き込み、
反対派を懐柔するためにあれやこれや。
それに特地利権を狙うリアル世界の諸大国の思惑なんかが絡んできて、
なんかいろいろ大変だけどガンバロウ、
みたいなところでこの一期はおしまいになります。

  自衛隊と現地軍のド派手な交戦というのは、
  二話でほとんど終了。
  剣だの弓だので現代兵器にかなうはず、ありません。

  あと、大きめの戦いは、イタリカの野盗掃討戦ぐらいかしら。

  わりとジミめな政治的水面下の動きが多めに描かれており、
  異文化コミュニケーションみたいなのが、
  全体的にかなり大きくクローズアップされております。

  萌え成分もきっちりしっかり盛り込まれており、
  ガチのミリタリーアクション作品とは呼べない雰囲気かと。

  SF(空想科学小説)と称するのもけっこう気が引け、
  ミリタリー成分多めの異世界ファンタジー、
  ぐらいの位置づけと考えたらいいんじゃないかと思います。



ちなみにリアル自衛隊というのは、
ここまで自由に動けるものではなくガンジガラメなのですが、
そこは本筋と関係ないのでネタバレで。
{netabare}

本作では帝国による突然の銀座軍事侵攻に対し、
すぐに実弾フル装備した自衛隊が出動していますが、
リアルに考えると、これは大ウソ。

  そもそも初期段階では相手の武装も人数も目的も、
  何一つわかっていることがないわけです。
  せいぜい「武器を持ったヤバいやつが大勢暴れてる」ぐらいの情報量。

  そのぐらいの情報量で自衛隊に治安維持出動要請などできるわけもなく、
  初期対応としては、まず警察や機動隊が出動します。
  (警視庁だけでも四万六千人いますしね)
  たぶんSATを出す出さないだけでも情報が錯綜して、てんやわんや。

  で、もちろん警官や機動隊は重火器などもっておりんせん。
  六万もの殺意をもって武装した『軍隊』に、
  催涙ガスだの放水車だのがたいした抑止力になる道理もなく、
  瞬く間に弾を打ち尽くし、
  相当数の警官や機動隊員が殺戮の餌食に。

  神奈川県警なんかも駆り出されたりして時間をいたずらに浪費し、
  何千、ひょっとしたら何万という犠牲者を出した末に、
  ようやく『警察では対応できない・ムリ』という判断がなされ、
  都知事の要請~総理大臣の認可というプロセスを経て、
  遅まきながら自衛隊の治安出動が開始されるのがリアルなところかと。

    はあ?
    なにやってんだよ、なんのための自衛隊だよ。
    この税金ドロボーがぁ。

  そんな声も聞こえてきそうですが、
  それが『シビリアンコントロール』の実態なのであります。
  
  実際のハナシ、
  自衛隊って設立以来、一度も『治安出動』をしたことがないんですよね。
  ゴ〇ラみたいに見た瞬間『警察ではムリ』とわかる相手でない限り、
  スクランブル出動というのはマジでキビしいんです。
  (このあたりに興味のある方は、
   麻生幾さんの『宣戦布告』や
   有川ひろさんの『海の底』なんかをご一読あそばせ)

イタリカ攻防戦でも、
ピニャコラーダ(第三皇女)の治安維持協力要請を現場で受けちゃってますしね。
  ワ-グナ-鳴らすんかい、
と突っ込むまえに、そんなもん自衛隊が勝手に受けたらあかんのです。
それって内閣総理大臣の専権事項なんですから。

というか、そもそも論として、
門=GATEが日本にしか繋がっていないことだけを理由にして
  『門の向こうは日本であると考えることにした』
と言い切っちゃてるところがリッパな国際法違反ではあるまいかと。
(向こうには、帝国という『主権国家』があるわけでして)

  もちろん、そこに自衛隊を派遣するための緊急立法、
  本作でいう『特地法』も同じです。
  あんまり言いたくないけど、けっこうロコツな憲法9条違反。
  平和をアイするパヨクさんも、
  みんな大好きコクレンさんも黙っちゃいません。

というわけで、
良識派の方々の『ええんか』という問いの答えは『あかん』です。
ただ、どこまでいってもファンタジー作品、
魔法使いだのエルフだのドラゴンだのが出てくるおハナシですから、
そこのところはムリにでも飲んでおくんなまし。
{/netabare}


僕的なおすすめ度は、エンタメ視点で堂々のAランク。

単純な『自衛隊TSUEEE』ではなく。
アクション、萌え、プチ社会問題などがうまく配合され、
いろんな角度から楽しめる総合娯楽作品に仕上がっております。

もちろん自衛隊が主役のおハナシではあります。
いやほんとそうではあるんですが、
既述のとおり、いろんな意味でリアリティがありませんので、
厳格な考証を求めるディ-プなミリオタさんには軽すぎるかもです。
(拙ごときが見ても「はあ?」なカット多いですし)

むしろ『萌え要素のある異世界ファンタジー』好きの方、
それも、出尽くした感のあるモチーフにいささか食傷気味な方あたりに、
こんなんありますよ、とおすすめしたい的な感じかと。

主役の自衛隊員、伊丹耀司がマツリに熱狂するレベルのヲタ、
彼が指揮する第三偵察隊の倉田武雄もヲタ(てかケモナ-)という設定も、
視聴のハ-ドルをかなり下げてくれておりますし。


  ただ、自衛隊嫌いの方は、ご覧にならない方が賢明かと。

  自衛隊に限らず近代兵器ってたいがい『あんなもん』なんですが、
  火力で圧倒するシーン、イラッとする方いるかもです。
  (僕は『すっげえ迫力』と素直に感心したクチなんですが)

  他の方のレビューを拝読していると、
  剣や弓しかない相手に重火器砲弾を容赦なくたたき込み、
  何万人も死傷させたことを『虐殺』と解する方もおられるようです。
  他の戦争アニメで同じような感じ方をした経験のある方は、
  やっぱ、ムリして見ることはありません。  

  ここでちょっと、ムダ知識。
  {netabare}
  リアル世界の日本には『警察比例の原則』というのがあります。
  これは警察権を行使する際のキマリゴトで、
  相手の脅威度や、目的達成の必要性・難易度なんかを考え、
    必要以上にアレしちゃだめよ、
    相手のヤバさに比例した方法でナニしなさいね、というもの。

  おまわりさんが凶悪犯人に発砲した際、
  ぎゃあぎゃあ文句いう人たちは、これを拠り所にしています。

  この『警察比例の原則』は、自衛隊の治安出動にも適用されます。
  ですから、
    剣や弓だけの相手に重火器や戦車砲の使用はアレじゃね?
  という声は単なる『考え方の違い』ではなく、
  ちゃんとした論拠のあるご意見であり、カンタンに否定できないんです。
 
    そんなもんリチギに守ってたらこっちが死ぬわ

  という言い分は、ジンケン派の方々にはおそらく通用いたしません。
  原作者さんが本作をあまりリアルに寄せなかったのは、
  そういうめんどくさい事情を考慮したからかも知れませんね。
{/netabare}


お話は、二話のBパ-ト以降、
主人公の伊丹耀司率いる第三偵察隊の活動がメインになり、
けっこう、というかかなり、小ぢんまりしていきます。

この第三偵察隊、途中で魔法使い・エルフ・神官が合流しますので、
リアルなハードミリタリー感は、ほぼ皆無。
てか、どちらかというと萌え成分が、かなり多めではあるまいかと。

キャラ編成に合わせているのか、殺伐としたシーンも少なく、
むしろコミカルな演出やプロットが多用されていて、
一話二話で「うげ」と思った方も、次第に落ち着いてくる感じですね。

  ただし、イタリカ攻防戦はけっこうインパクトありますし、
  国会に呼ばれてリアル日本に戻ったりとか、
  いろいろとメリハリをつけたプロットが展開していくので、
  ストーリーが冗長という感じはいたしません。

  二期はけっこうグダグダになっていくのですが、
  少なくとも一期は、
  しっぽまでけっこう美味しく食べられます。


役者さんのお芝居は、ほとんどが高レベルで安定していてよき。

主人公の伊丹耀司を演じる諏訪部順一さんが、
まるでコンマスみたいに全体のトーンをうまく調整していて、
でこぼこのないまとまった世界観を構成しています。

  東山奈央さんの演った、レレイ・ラ・レレーナ
  種田梨沙さんの演った、ロゥリィ・マーキュリー

この二人は、ユニークなキャラ造形をしているので一聴の価値アリ。
あと、特別なお芝居は何もしていませんが、
内田姉弟のおねえさんである、

  内田真礼さんの演った、栗林志乃

が、拙個人として、とってもお気に入り。
脳筋な自衛隊のしたっぱ、という感じがよく出ていて楽しい演技でした、

  ちょっとだけ残念に思ったのが、
  日笠陽子さんが演じたヤオ・ハー・デュッシ。

  むか~しからある定番で無難なキャラに、
  むか~しからある定番で無難なお芝居をのせた感じで、
  登場と同時に物語のテンションがガクッと落ちた気がしました。

  もちろん、彼女のキャラ造形が好きな方を否定はいたしません。

  いたしませんが、拙的には、
  こういうフックが少ない昔ふうのキャラには、
  『安心・安全』ではなく『攻めたキャスティング』をした方が、
  物語の鮮度が維持できたように思うのであります。
  (日笠さんファンの方、ほんとごめんなさい)


作画は、さすがA-1 Picturesさんという感じで、
おおむね問題なし。てか、きれい。
加えてアルヌスの丘での夜戦表現などは『ど迫力』のひとこと。すげえそす。

  ほんと、ほとんど全編で高品質なのですが、
  なぜか時々「はあ?」というカットが混じっちゃうんですよね。
  イタリカ攻防戦なんか、
  作画チ-ムの『見せ場』のはずなのに、
  なんじゃこれ的なカットがいくつも差し込まれてだいなしに。

  あまりリアルに描くと残虐になる、という配慮かもしれませんが、
  ばっと見は、ただ『ヘタ』なだけ。
  あんたら、描いてなんぼのショーバイでしょうに。


音楽は、劇伴とEDは、まあまあよき。
で、あくまでも極私的な評価にすぎないんですが、
OP曲、岸田教団&THE明星ロケッツさんの『GATE〜それは暁のように〜』は、
好きくありません。
もっとはっきり言うと『きらい』です。

  曲そのもののよしあしというよりも、
  バンド名に『教団』とつけるセンスが好きくありません。
  あと、歌詞がおもいつかず『Wo』でごまかしたのもマイナス評価。
  (それやっていいの、寺山修司さんぐらいだと思います)

  曲自体は楽しくていい感じだと思うし、
  カット割りもていねいで世界観をよく表していてよき。
  ほんと、単に拙がヘンクツなだけのイチャモンなのであります。



いずれにいたしましても、
本作における自衛隊というのは『テーマ』ではなく『モチーフ』です。
あんまり難しいことをいってる作品ではありません。

ムカシ映画の『戦国自衛隊』にインスパイアされ、
自衛隊がファンタジー異世界行ったら反則級の無双状態になるんじゃね?
みたいなお気楽想像から生まれた娯楽作品かと。

かわぐちかいじさんの『ジパング』みたいな社会派アニメと違い、
楽しんでいただけたらそれでよし、
好きか嫌いかはジブンで判断してくださいね的な作風なのであります。

  なにかのプロパガンダみたいな要素はなく、
  政治的にうんちゃらかんちゃらもありませんので、
  安心してご賞味あれ。

    いやいやそうじゃないんだ、
    自衛隊を『正義』みたく書くこと自体がプロパガンダなんだ、
    キュ-ジョ-さえありゃ鉄砲なんかいらないんだ。

  そういう方のご意見も、当然尊重いたします。
  いたしますが、たかがアニメのことでもありますし、
  ここは穏便に収めてやってくださいまし。
  
  逃げんのかゴラァ、とか文句いわれましても、
  そのあたり拙の愚考するところは、
  レビュータイトルに全て込めさせていただいておりますです、はい。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 23
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

Domestic only

2022/01/23 投稿

まず,タイトルが微妙なのです
「GATE(ゲート) 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」
もう今更長さについてはあえて触れないとして・・・(まあ実際それほどは長くないですし)
でも・・・正直に言って読み方がよく分かりません・・・
GATEの方は丁寧に読み方が付いているけど,
「斯く」の方です(語彙力・・・というか漢字力?^^;)
まあなんとなく文脈的に「かく」かな?と読んでいたのですが微妙に自信なしw 「しばらく」もこんな字だったような(暫くでしたw)この文章を書くに当たって調べたら「かく」で当たってました。「しばらく」だったらかなりコメディー方向に振ったタイトルでそれはそれで良かったとは思うのですが・・・
とにかく,このタイトルで「なんて読むんだ?」なんて言っている自分のようなちょっと教養の無い輩にはこの時点で敷居が高かったりするのです。
なかなか人を選ぶタイトルです!!

しかもアニコレでは,評価が割と分かれているようなので気になります。
自分はどっち?たぶん,ダメなほうかな?w


とりあえず,見始めると随所に強烈な違和感を覚える(後述)のですが面白い!!
話のテンポや,次回が気になるような構成の力でしょうか?自分は割とチョロくどんどん話に引き込まれてしまいました。

キャラクターもなかなかに魅力的に感じました。
ハーレム構成員の女の子もですが
それ以上に,柳田(メガネの人)とか菅原(外務省の人)などがけっこういいと思いました。変な意味じゃ無く(笑)

20話の{netabare}シェリー救出とか24話のピニャ救出などはウルウル{/netabare}しちゃいました。

20話見終わった後などは,「あと4話で終わるの寂しいなぁ~」といった心境になっていました。
かなり,のめり込んで楽しめた作品だったと思います。




しかしこの作品,常に強い違和感を感じさせ,問題提起してきます。
まず1話冒頭
銀座に門が現れ,オーク,ゴブリン,コボルド,ドラゴンライダー,その他騎士などが攻め込んで来ます。指揮官がいてある程度陣形なども取っていることから明らかに軍事的な進行(侵攻?進攻?どれが正しいんだ?)と捉えられると思います。
そしてその中で,事件に巻き込まれた33才オタクの主人公が警官に襲いかかろうとした異世界の兵士の胸を剣で刺します。(ここはせめて民間人を助けるためにしてくれれば印象はちょっとは違ったかも・・・)
その後,銀座に到着した自衛隊によって,攻めてきた,オーク,ゴブリン,コボルド,ドラゴンライダー,その他騎士などは退けられ一応事件は収束します。

後に日本政府は門の向こう側を特別地域(特地)として日本国内と考え自衛隊を派遣します。自衛隊は門の向こう側のアルヌスの丘に陣を張り,現地の軍隊と交戦します。
2話の会話で成された内容によると,銀座とアルヌスの戦闘での異世界側の犠牲者は12万人と言われています。

12万人ってどの位か調べてみると
東日本大震災 約2万
新型コロナウィルス感染症 日本国内約2万
日清戦争の日清両国の総犠牲者(病死も含めて)約4万人
長崎の原爆 約7万4千人
関東大震災 約11万
広島の原爆 約14万人
日露戦争 日本軍約9万 ロシア軍約8万

こうやって並べてみると,関東大震災と広島の原爆の間です。
自衛隊が銀座とアルヌスの丘で殺した異世界人の数です。





とりあえず,日本国憲法の条文を貼っておきます。

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


戦争で勝った連合国軍は日本に再び戦争を起こさせないよう,このような憲法を作らせ軍隊も解体させました。

ところが冷戦が激しくなるとアメリカは日本に軍事的組織が必要であると考えるようになっていきました。なんせ日本の近隣にはソ連,中国,北朝鮮と日本の脅威になりかねない国々がひしめいています。敗戦国とは言え有力国である日本は西側陣営として守りたい。在日米軍のみではアメリカの負担も大きい。
そこで警察予備隊を経て自衛隊が設立されました。
日本に軍事的な組織を設立するに当たって,ネックとなるのが9条の②の条文です。
ここの解釈が,自衛隊の性格を決定づけることになるのですが。
②の条文には前提として「前項の目的を達するため」という文言があります。前項の目的とは①の「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」の部分に当たると考えられます。したがって国際紛争を解決する手段としてでなければ軍事力の保持は可能という解釈が成り立ちます。
では,具体的にどのようなケースか?
日本国憲法は国民に基本的人権を保障しています。
つまり日本国の政府は日本国民の基本的人権を守る義務を負っているという事になります。つまりは日本国民の生命や・安全・自由・財産などが脅かされた場合には守らなければならないという事です。そのための,つまり自衛のための最低限度の戦力の保持は可能であると。※ここら辺の解釈については諸説有ります。


そんなわけで,自衛隊法という法律を作り自衛隊を作りました。

以下自衛隊法から自衛隊の任務に関する部分引用

第一章 総則
第三条  自衛隊は、我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする。
2  自衛隊は、前項に規定するもののほか、同項の主たる任務の遂行に支障を生じない限度において、かつ、武力による威嚇又は武力の行使に当たらない範囲において、次に掲げる活動であつて、別に法律で定めるところにより自衛隊が実施することとされるものを行うことを任務とする。
一  我が国周辺の地域における我が国の平和及び安全に重要な影響を与える事態に対応して行う我が国の平和及び安全の確保に資する活動
二  国際連合を中心とした国際平和のための取組への寄与その他の国際協力の推進を通じて我が国を含む国際社会の平和及び安全の維持に資する活動
3  陸上自衛隊は主として陸において、海上自衛隊は主として海において、航空自衛隊は主として空においてそれぞれ行動することを任務とする。


銀座への出動は「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛すること」を目的とした出動と捉えていいかと思います。
とはいえ,敵側死者数6万という数は,国内世論的には相当数の異論が噴出する可能性もあり得ます。

一方,特地への自衛隊派遣については,特地を日本国内と考え派遣したという設定ですがこれにはかなり無理があるように思います。まあ門を介して日本に隣接はしているのですが,とりあえず領有に関しては,どこの国も領有していないのであれば言った者勝ちと言った側面もあるのですが,国際的に認められるには他国政府から承認される必要もあります。領有を一方的に宣言し自衛隊を派遣するのは,門のこちら側での紛争の火種になりかねません。
やるなら,自衛隊法第3条2の一  我が国周辺の地域における我が国の平和及び安全に重要な影響を与える事態に対応して行う我が国の平和及び安全の確保に資する活動としての派遣が適切でしょう。門周辺の警備に当たる的な?でもなぁ~でも相手側が攻めてきて6万の死者が出ちゃうんだから・・・
邦人救助の名目では?いやこれも自衛隊法上無理か

以下引用
(在外邦人等の保護措置)
第八十四条の三 防衛大臣は、外務大臣から外国における緊急事態に際して生命又は身体に危害が加えられるおそれがある邦人の警護、救出その他の当該邦人の生命又は身体の保護のための措置(輸送を含む。以下「保護措置」という。)を行うことの依頼があつた場合において、外務大臣と協議し、次の各号のいずれにも該当すると認めるときは、内閣総理大臣の承認を得て、部隊等に当該保護措置を行わせることができる。
一 当該外国の領域の当該保護措置を行う場所において、当該外国の権限ある当局が現に公共の安全と秩序の維持に当たつており、かつ、戦闘行為(国際的な武力紛争の一環として行われる人を殺傷し又は物を破壊する行為をいう。第九十五条の二第一項において同じ。)が行われることがないと認められること。
二 自衛隊が当該保護措置(武器の使用を含む。)を行うことについて、当該外国(国際連合の総会又は安全保障理事会の決議に従つて当該外国において施政を行う機関がある場合にあつては、当該機関)の同意があること。
三 予想される危険に対応して当該保護措置をできる限り円滑かつ安全に行うための部隊等と第一号に規定する当該外国の権限ある当局との間の連携及び協力が確保されると見込まれること。

一~三まで全て当てはまらないですね。


ここで気がついたのですが,このアニメの放映時期2015年って集団的自衛権に関するいわゆる「解釈改憲」なるモノが行われたりして,自衛隊を巡る状況が大きく変わった年でもあります。
それを踏まえると,おそらく作中でも解釈改憲が行われ,自衛隊を特地に派遣することを可能にしたとみるのが妥当という気がします。
つまり,安易に解釈改憲を重ねれば自衛隊が大量虐殺を行う未来もあり得ると言うメッセージと受け取ることもできるのでは無いでしょうか?というかそう思いたいw




この作品を見ていると楽しいのですが,「自衛隊とは斯くあるべきなのか?」との思いがチラチラ頭をよぎります。

有るランク付けでは自衛隊の軍事力は世界第5位だとか,予算的には世界第9位だとか実はGATE同様かなりの実力を持つ軍事的な組織だったりします。しかも,憲法上は曖昧な存在のまま・・・
一方で,銀座とは言わないまでも,北方領土や竹島は占領されたまま。尖閣諸島は中国の船舶が頻繁にやって来て,北朝鮮は日本海にミサイルをたびたび発射。日本周辺をロシアと中国の海軍が隊列を作って航行・・・「正義と秩序を基調とする国際平和」は大丈夫か?

憲法第9条は守るべき?改正すべき? 解釈改憲って有り?とりあえず玉虫色で触れない?どれが一番いいのだろうか?


そして作中では重ねて,自衛隊による大量殺戮が行われます。
そして,それを割と好意的に描いています。
なかなかの,問題提起ですね!

この作品を見て,自分は改めて自衛隊について考えたり調べてみたりしました。そういった問題提起的な側面からもこの作品の価値は高いように思います。



そして,自分に対しての違和感
この作品で自衛隊が人間を大量に殺すことには違和感があったのですが
ゴブリンやオーク,ジャイアントオーガなどなどイメージがモンスター寄りの一部のデミヒューマンが殺されることには全く抵抗を感じませんでした。
人間の指揮する軍勢を構成していると言うことは,知性を持ち言葉を理解する種族と捉えていいと思います。つまりは,人種的な違いですよね?
なのに人間以外の殺戮に違和感をもたない自分,おそらく人種差別の出発点はそこなのでは無いでしょうか?


ところで登場人物の名前で栗林ってふと気になりました。
栗林中将って聞いたことあるような・・・栗林忠道陸軍大将,硫黄島の指揮官だった人物でした。作中の栗林みたいなキャラに名前使っちゃっていいのだろうか?というか大日本帝国の軍人を連想させるような名字は極力避けるのが無難だったように思います。
ちなみに他の自衛隊関係のキャラクター何人か(全員じゃ無いですよ)検索してみたら検索したキャラの名字全て大日本帝国陸軍の人物に該当者有りでした,まあ珍しい名字とかでは無いので偶然かも知れませんが・・・
主人公の伊丹に関しては自衛隊法を眺めていて気がついたのですが,
最後の附則に方面総監部の所在地等が一覧表が記載されていて,
方面総監部所在地は札幌市,仙台市,東京都,伊丹市,熊本市となっていました。この中で最も名字として捉えやすく地名のイメージが薄いのは伊丹ですよね?


まとめると,予想に反してミリオタでもハーレム好きでも無い自分が見ても,すごく楽しめました。娯楽作品としてかなりお勧めです。
一方で自衛隊に関して,問題提起をしていてそういった意味でも存在価値が高いと思います。

ただし,短絡的に自衛隊による大量虐殺アニメと受け取られかねない恐れもあるので,国外への展開は控た方が無難な作品と言えるかと思います。


恐れ入りますが,法解釈等の論争はご容赦下さい。
事実誤認などのご指摘はアニコレのメールでしていただければ,こっそりと訂正させていただきます^^;

投稿 : 2025/02/01
♥ : 25

89.8 9 王女アニメランキング9位
彼方のアストラ(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (999)
3932人が棚に入れました
宇宙への往来が当たり前になった近未来で、9名の少年少女たちが惑星キャンプへと旅立つ。宇宙旅行に胸を躍らせながら出発した彼らを待ち受ける、予想外の事態とは……!?

声優・キャラクター
細谷佳正、水瀬いのり、武内駿輔、黒沢ともよ、木野日菜、松田利冴、内山昂輝、早見沙織、島﨑信長
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

SFサバイバルミステリーギャグアニメ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
なるほど確かに、「全話観た上で、評価を決めよう」という作品ですね。ネタバレなしでは、これ以外は、なんとも(笑)

評価としては、☆4(高評価)に違い、☆3(普通)です。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
五点負けてる九回裏に、満塁ホームランを打ち、そのまま、あと一歩のところで敗戦してしまったようなアニメでしたね。おしい、あと一押しあれば、☆4(高評価)でした。

終盤の畳み掛けるような伏線回収は素晴らしかったです。いろんな小さな要素がちゃんとストーリーに繋がる無駄の少なさ。特に、シャルスがカナタの右腕になるクダリは良かったですね。「王の為」以外に生きる意味を教えられなかった少年に、新たな生きる意味を与える(カナタの右腕として生きる)というのも、絶妙な暗さがあって良かったです。

9話(☆4評価)からの展開、特に、11話のクオリティについては、嫌みなく、素晴らしかったと思います(単体では☆5をつけてます)。

でもじゃあ、それまで費やした、8話分のマイナスを覆すだけの効果があったかと問われれば、流石にそこまでではないのかなと。

スベり続けたギャグ。リアリティのない展開。綺麗すぎる人の心。

例えば1話、みんなで手を繋ぐより、誰か推進材があるやつがワイヤーつけてキャッチしたら? 例えば2話、ドラゴンはどう考えても数トンあるわけだし、保存をちゃんとすれば(真空保存など)、食料問題は一気に解決じゃね? 例えば4話、解毒剤は発症してないと見つけられないなら、ユンファは、なぜ見つけられたの? 例えば9話、クローンなのに男女両性に出来るの? クローンじゃなけりゃ記憶移植できないのか、どうせ記憶移植するなら、自分が良いなという欲求なのか。後者なら、クローン作らなくても良いことになるし、大事な点の説明がない。

と、このような小さな失点(疑問点)を繰り返してきた部分が、どうにも気になりました。

それでも、もし12話で、もう一度世界をひっくり返すような、11話を超えるようなエピソードをぶちこんでこられたら、また違ったけど。まるで、アストラ号のように、波風たてない緩やかな着地(苦笑) 一時間もかけたわりに、物足りない最終話(まあ、爽やかで、後味が良くはあるんですが)。

これ多分、「漫画大賞」という先入観で、勝手にハードル上げまくった私が悪いんですね、ハイ。

本作は、「SF」と「サバイバル」と「ミステリー(デスゲーム)」と「ギャグ」いう、4つの要素を組み合わせたのが最大の見処であっものの、SF以外は中途半端になった印象。

特に、もっとサバイバルの部分がちゃんと面白くして、(序盤から中盤を)エンタメ作品として充分以上に楽しんでいるなかでの、急転直下のSF(終盤)にしていれば、なお良かったかな?

う~ん、勿体ない作品ですね。
{/netabare}



【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ギャグがさぶいな~。サバイバル系なんだろうけど、「ソウナンですか?」「Dr.STONE」など、ライバルも多いな。

いや、誰か推進材があるやつがワイヤーつけてキャッチしろや。

2話目 ☆2
まあ、作風なのは分かるけど、不真面目だな。せめて、毒かどうか試してから食おうよ。ドラゴン、さっさと食えよと。

この作風で、この世界での整合性がとれてないのは、キツいな。

つか、ドラゴン、どうみても数トン以上はあるし、1日に1キロ食ったとしても、(保存がちゃんとできれば)20日どころじゃなくもつよな。

3話目 ☆2
サバイバルだけでなく、デスゲームの要素もあるんかい。てか、そっちメインか? なぜ、和気藹々できる?

4話目 ☆1
団結が崩れる、、、だったら、情報開示するなや。その方が、尻尾つかめるだろ。偶然、解毒剤をゲットして、皆の役にって、超ご都合主義かい。発症してないと見つけられないなら、ユンファは、なぜ見つけられたの? そこで歌うのは、バカなのか?

なぜ、この作品が、漫画大賞に? 後半、追い上げるのか?

5話目 ☆2
俺なら、あそこで歌われたらキレるけどな(汗) まあ、自分の子供が死んで良いと思うような親なんだろうな。

そもそも、どの惑星にも、水も空気もあるというのがな。

ラブコメも入れてくる。欲張りだな。

6話目 ☆3
綺麗に決まりすぎた感もあるが、良い話かな。ウルガーに銃持たせるところとか。あと、ルカが自分をネタにしてるところは、良いな♪ あと、最後の嘘を見破る流れも、次話が気になる。

7話目 ☆3
なんだ結局良い話か。そこの号泣で茶化すって、どんな演出だよ(苦笑) タイムリープだったの? じゃあ、殺すためではなく、生かすために飛ばしたのか? 違う機体か? まあ、パーツを合体させて直すんだろう。

8話目 ☆3
助けに来たと思ったら、同じく遭難者。まあ、直さんと話終わるしな。つか、使える部品とか、全部積み込もうぜ。ここから、本ネタ? ザックとキトリーのギャグパートは、初めておもろかったw いやいやいや、IDタグごときに命かけるなや。最後の惑星? 同一人物、クローンか。

9話目 ☆4
全員クローン。まあ、なら宇宙にとばした理由も分かるか。思ったより、クソ親だったな。記憶の移植は同一人物じゃなけりゃできない? しかし、クローンなのに、男女両性に出来るの? ここ、ポイントだな。クローンじゃなけりゃ記憶移植できないのか、どうせ記憶移植するなら、自分が良いなという欲求なのか。

あと、性格とかも、遺伝的な特性もあれば、環境的な特性もあるわけで。だから、違わな過ぎないか?

は? だって可愛いだろw

これは、時代が変わってるか? 地球もクローンか?

10話目 ☆3
ここから面白くなりそうだな。違う時間軸の地球? 新しい惑星? 全員の記憶が作られたもの、つまり、「涼宮ハルヒ」+「進撃の巨人」みたいな話か? この作戦、分かりやすくウルガーが味方で、シャルスが犯人だな。。。だよな。

11話目 ☆5
ここで、アリエスの謎、回収。ここの伏線はなかなか良いな。子は親を選べない。環境や教育が人をつくるか、自分が自分をつくるか。右腕として、、、生きる意味の書き換えだな。

12話目 ☆3
綺麗だな~。綺麗すぎるくらい、良くも悪くも。予想以上ではなく、11話を超えられもせず。もうひとつ、世界をひっくり返して欲しかったかな。もし、12話が11話を越えられれば、☆4をつけても良かったけどな。さて、これで世界は、良くなるのか? 箱庭も、悪くはないけどな。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 43
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

判別可能なキャラ達と金太郎飴的な惑星群

原作未読

漫画の評判がいいから、が視聴動機。
全12話ただし初回と最終回が1時間枠だったので実質14話分のボリュームです。
序盤はもの珍しい細谷佳正さんのハイテンション演技を堪能することから。SF興味なくともこの一点で “ 買い ” かもしれません。2~3話経過してからはBパートの引きが良く毎話楽しみながらの完走です。

ざっとあらすじ:子供たちだけでどっかの惑星で5日間自活してこよう!スケール大きめの林間学校に意気揚々と出発したらトラブルに巻き込まれて帰ってこられなくなりました的なやつです。

キャストは多め。性格ははっきりとキャラ毎に別れており、キャラ回というよりキャラパートを設けてあまり尺を使わずにさらっと紹介。それでいて不思議と名前は覚えていられました。
{netabare}みんな多かれ少なかれ境遇は一緒だよ、との本作の特徴を活かしこのへんばっさり切りましたね。英断だと思います。{/netabare}


カナタ・ホシジマ(CV細谷佳正):リーダー 十種競技選手 アツい!
アリエス・スプリング(CV水瀬いのり):天然ドジっ子に見えて意外と有能
ザック・ウォーカー(CV武内駿輔):頭脳明晰鉄面皮 キトリーと幼馴染
キトリー・ラファエリ(CV黒沢ともよ):医者の娘 フニシアの姉 基本ガヤ
フニシア・ラファエリ(CV木野日菜):最年少 キトリーの妹 パペットマペット
ルカ・エスポジト(CV松田利冴):政治家の子 僕っ子亜種「オイラっ子」
シャルス・ラクロワ(CV島﨑信長):貴族出身 なんというかムツゴロウさん
ユンファ・ルー(CV(早見沙織):国民的歌手の娘 超内向的隠れ美人
ウルガー・ツヴァイク(CV内山昂輝):教頭の息子 本人はアウトロー志向

ポリーナ・リヴィンスカヤ(CV生天目仁美):ゲスト ポリ姉


途中経過時点ではおおむね今期多かった中間層上位 ( 自分比 ) の作品という見立て。完走は苦にならずそこそこ面白いが一皮むけてないといった「惜しい!」作品の一つ。
ただしそれは物語の全容が明らかになってくるまででした。起承転結の転から加速しきっちりまとめてゴールイン!一気に観るのがいいと思います。

引っ掛かったところ先に述べとくと、全12話のけっこうな部分を占める各惑星描写についてもっとエンタメに振り切って欲しかったな~ということですかね。


※各惑星の簡易説明

{netabare}惑星マクパ:当初目的地
惑星ヴィラヴァース:最初に訪れた惑星。肉食恐竜みたいなのとにょっきーん植物が脅威
惑星シャムーア:脅威のない草食動物。毒胞子まき散らすポールツリーが脅威
惑星アリスペード:リゾート惑星。地震と津波が脅威
惑星イクリス:自転してない過酷な環境。超獰猛な可動性植物が脅威
惑星ガレム:最後の惑星。わりと平和

一覧すると、植物らしきものが脅威だよというパターンが被りヴァリエーションに乏しい。{/netabare}

いきなり遠くの宇宙空間に放り出され、かくかくしかじかで食糧の備蓄量を見据えながら惑星を中継して帰還するという一大作戦決行中の若者たちです。

 未知の惑星にどんなものを持ってくるか?

これがいってみれば想定の範囲内。観てるこちら側の斜め上をいくようなタイプの惑星が登場してたら、

 本当に生還できるのか?

SFサバイブもののドキドキワクワク感はさらに増したことでしょう。
{netabare}そしてサバイバルパートが際立てば際立つほど第9話「全容見えてきました!」回との目線ずらしが奏功してたと思います。サバイバルと見せかけてサスペンスでしたの落差で評価は爆上がりしてたことでしょう。{/netabare}


この引っ掛かり以外は気にならず、中盤までゆるやかに右肩上がりで面白くなっていくストーリーだったと思います。サバイバルという題材と+αの謎{netabare}(「裏切者は誰だ?」){/netabare}を早々に提示してくれたおかげで、なにがなんだかよくわからないまま後半に種明かしみたいな不親切設計でもありませんでした。
起承転結の構成も手堅く、転からの終盤はオチも含めて意外性と納得感のある内容。このへん詳細は本編で!

ジャンプ連載だったわりには、下手に引っ張らず撒いた伏線を回収して短くスッキリと終わらせた構成にも好感を持ちました。良作です。



■物語の構成について ※ネタバレ

{netabare}出来過ぎなくらいハッピーエンドでしたね。それが嫌らしいと感じませんでした。
物語は以下の順で明らかになっていきます。

1.アストラ号メンバーの共通項
2.刺客はこやつ
3.この世界の秘密

序盤から2.は提示されていて視聴者の興味を引っ張る材料になってました。そして2.が明らかになれば当然「どうして?」がでてくるわけで、その説明が1.と思ったわけです。
これで1クールでも充分だったと思いますがおかわりがありました。3.です。期待値の一段上をいってました。{/netabare}


■優しい人たち

これは雑感です。人間の善意を信じようという作者の意図が根底にあったのだと思います。
{netabare}・ユンファのライブ会場に押し入ろうとしたキトリーと警備員とでひと悶着。直後、隣にいたアリエスのとある報告に控えめに拍手を送る警備員さん。さっきまでもめてたのにw
・アリエスの母ちゃんに連絡を取ろうとした時に、だれも疑わなかった。普段ならご都合とか平和ボケみたいに感じたろうにこの時はクルーの絆みたいなのをより強く感じました。不思議なもんだねぇ
・ピンポイントでしか覚えてなさそうなカナタが本を執筆できるわけなかろうもん。きっと隣にいた超絶記憶力の持ち主がサポートしながら書き上げたんだろうね、と妄想。{/netabare}




■(余談)カナタのアストラ

冒頭に戻るわけですがハイテンション細谷佳正さんが個人的にはイチオシです。
アツい!とにかく勢いがあるキャラでした。そして、彼は脳筋一歩手前の絶妙なバランスで好感度を保っていると思しき立ち居振る舞いをします。行動に根拠がある。よって知性も感じる。

モデルは武井壮?と思った人他にいないかしら。

なかやまきんに君でも春日でもないんだよなぁ 
武井壮なんだよなぁ



視聴時期:2019年7月~9月 リアタイ視聴

-------


2019.09.20 初稿
2020.04.07 修正

投稿 : 2025/02/01
♥ : 78
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

期待通りだった

それぞれに悩みや秘密を抱えているキャラクター達が漂流によって成長していくし、ミステリー要素もある作品。ところどころスケットダンスの作者らしいギャグもあってそれがいい感じのスパイスになってる。

後日談もあって登場人物たちのその後まで描いているところも後日談好きな僕は見終わって面白いと感じた。

アリエスの親{netabare}生みの親ではなくて育ての親ではあるが、{/netabare}からの愛が半端なくて泣きそうだった。アリエス可愛い。

最後はそうくるかという展開。{netabare}漂流は仕組まれたもので、漂流させられた彼らは違法なクローン人間だった。しかも地球の歴史が改竄されていた。漂流して冬眠していたポリーナのおかげで判明。{/netabare}

割と綺麗に完結しているし、裏切る奴がいても最後は呉越同舟ではなく、完全に和解して一致団結する姿も良いなあと。仲間のために自分の身を挺するカナタの存在が大きい。腕の機能面白いし。


OP
star*frost 歌 nonoc
ED
Glow at the Velocity of Light 歌 安月名莉子
挿入歌
Star of Hope
アストラ号の冒険 歌 ユンファ・ルー(早見沙織)
この作品でnonocと安月名莉子の歌が自分に刺さった。彼女達のさらなる活躍に期待。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
宇宙への往来が当たり前になった近未来で、9名の少年少女たちが惑星キャンプへと旅立つ。宇宙旅行に胸を躍らせながら出発した彼らを待ち受ける、予想外の事態とは……!?「マンガ大賞2019」大賞を受賞!『SKET DANCE』の篠原健太が描く大人気SFサバイバルストーリーが待望のTVアニメ化決定!


1. 第1話 前半 PLANET CAMP
生き残れ、宇宙の彼方で 宇宙旅行が当たり前になった時代。ケアード高校の生徒アリエス・スプリングは、初めての惑星キャンプに胸をときめかせていた。同じ班になったのは、宇宙港で顔を合わせたカナタ・ホシジマら計9名。一行は無事に惑星マクパに辿り着つくが……予期せぬ事態が発生する。

2. 第1話 後半 PLANET CAMP
生き残れ、宇宙の彼方で 宇宙旅行が当たり前になった時代。ケアード高校の生徒アリエス・スプリングは、初めての惑星キャンプに胸をときめかせていた。同じ班になったのは、宇宙港で顔を合わせたカナタ・ホシジマら計9名。一行は無事に惑星マクパに辿り着つくが……予期せぬ事態が発生する。

3. 第2話 WILDERNESS
20日分の食料と水を手に入れるため、惑星ヴィラヴァースに降り立ったカナタたち。特異な生態系に翻弄されながらも生存のために協力し、メンバーは少しずつ環境に順応していく。しかし、十分な食料と水が確保できるとわかった矢先、再び謎の球体が現れる!

4. 第3話 METEOR
通信機を壊した犯人がこの中にいる--。カナタはメンバー一人一人に疑いの眼差しを向けるが、証拠となるものは見当たらない。猜疑心に苛まれながら、ついにメンバーに事実を打ち明けるカナタ。誰もが混乱に陥り、疑心暗鬼になる中、アストラ号の壁が突然爆発する!

5. 第4話 STAR OF HOPE
墜落の危機を乗り越え、アストラ号は第2の惑星シャムーアに到着する。犯人を探すことをやめ、全員で生き抜くことを優先するカナタ。惑星探査は順調に進み、食料と水の見通しも立った。色めき立つカナタたちだが、ユンファだけはどこか表情が曇っていて……。

6. 第5話 PARADISE
B5班を救い、メンバーと打ち解けたユンファ。旅の楽しさを分かち合いながら、アストラ号は次なる惑星を目指そうとしていた。一方、ケアード高校にはカナタたちの親が集められ、行方不明の子どもたちを死亡扱いとする失踪宣告の手続きが始まろうとしていた!

7. 第6話 SECRET
ルカの父親マルコ・エスポジトは、ウルガーの仇だった。大切な兄を奪ったマルコに復讐するため、ウルガーは銃の腕を磨き、その機会をうかがっていた。ルカを殺せば、マルコに同じ苦しみを与えられる。その引き金に込められた憎悪に、ルカは……。

8. 第7話 PAST
惑星イクリス到着を前に、B5班に衝撃が走る。シャルスはもともとケアード高校の生徒ではなく、惑星キャンプの直前に転校してきたというのだ。なぜ、シャルスは転校生であることを不自然に隠していたのか? 今明かされるシャルスの出自に、カナタたちは……。

9. 第8話 LOST AND FOUND
アストラ号と同型の宇宙船を発見したカナタたちは、船内でコールドスリープ状態の生存者を確認する。彼女の名前はポリーナ・リヴィンスカヤ。この宇宙船、アーク6号の機関士だったという。さらに、アーク6号の発見によってアストラ号の修理にも一筋の光が差し込む。

10. 第9話 REVELATION
キトリーとフニシアはまったく同じDNAを持っていた。ザックから告げられた衝撃の事実に、カナタたちはとある仮説にたどりつく。そしてこれまでの全ての出来事がパズルのピースを埋めていくように仮説を裏付けしていく。

11. 第10話 CULPRIT
カナタたちの目指す惑星を見て驚愕するポリーナ。次々と判明する新事実に困惑しながらも、B5班とポリーナはお互いの知識、認識をすり合わせ、様々な仮説を立てていく。そして次なる惑星ガレムへの到着を前に、カナタは意を決しアリエスの部屋を訪れる。

12. 第11話 CONFESSION
刺客の正体が明らかになった……! 戸惑いを隠せないB5班のメンバーたち。旅の中で絆を深めてきた仲間が、なぜメンバーの一斉殺処分という使命を背負い続けるのか? 仲間の問いかけに、刺客はその出生の秘密と自身を突き動かすに至ったある事件の顛末を語り出す。

13. 第12話 前半 FRIEND-SHIP
【前半】右腕を失いながらも、誰も憎まず今まで通りを貫くカナタ。惑星ガレムを出発する準備も着々と進み、5012光年の旅はいよいよ終着点を迎えようとしていた。そして、故郷への帰還を前に世界の真実を知るカナタたち。果たして、この真実をどう受け止めるのか。

14. 第12話 後半 FRIEND-SHIP
【後半】右腕を失いながらも、誰も憎まず今まで通りを貫くカナタ。惑星ガレムを出発する準備も着々と進み、5012光年の旅はいよいよ終着点を迎えようとしていた。そして、故郷への帰還を前に世界の真実を知るカナタたち。果たして、この真実をどう受け止めるのか。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

71.2 10 王女アニメランキング10位
スレイヤーズNEXT[ネクスト](TVアニメ動画)

1996年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (208)
1121人が棚に入れました
テレビアニメ第2作目で、原作小説であるスレイヤーズ本編第2巻、第4巻、第7巻、第8巻を元に構成されている。本編第一部の残りのエピソードをアニメ化したが、6巻の内容のみ、構成や登場人物の都合上、ほぼ丸ごとカットされている。魔道の奥義が記された魔道書「クレアバイブル」を求めて旅に出たリナ達。千年前の降魔戦争以来、なりをひそめていたシャブラニグドゥ配下の魔族たちがなぜか彼女らの行く手を阻んでくるのだった…。
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

いやぁいつになっても面白い!

公式サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/contents/slayers/


シリーズ物第二弾、全26話。冒険ファンタジー。

■TVアニメ
スレイヤーズ
スレイヤーズNEXT    ←ここ
スレイヤーズTRY
スレイヤーズREVOLUTION
スレイヤーズEVOLUTION-R
■劇場版
スレイヤーズ(劇場版)
スレイヤーズRETURN
スレイヤーズぐれえと
スレイヤーズごぅじゃす
スレイヤーズぷれみあむ
■OVA
スレイヤーズすぺしゃる
スレイヤーズえくせれんと


サブタイトル

第25話までのサブタイトルはしりとりになっている。余談だがサブタイトルの1文字だけ赤文字になっている。


主題歌

オープニングテーマ「Give a reason」
歌 - 林原めぐみ、作詞 - 有森聡美、作曲 - 佐藤英敏、編曲 - 大平勉
エンディングテーマ「邪魔はさせない」
歌 - 奥井雅美、作詞 - 奥井雅美、作曲 - 奥井雅美・矢吹俊郎、編曲 - 矢吹俊郎
挿入歌「乙女の祈り」
歌 - 林原めぐみ&鈴木真仁、作詞 - 渡部高志、作曲 - 奥井雅美、編曲 - 矢吹俊郎

いやぁOPED共に神がかっていますね。大好きです。当時こればっかカラオケで歌ってましたよ。すっかり忘れてたのでまたカラオケ行った時は歌いたいと思います!


各話感想(14話以降~ 1話から書いておけばよかった…
{netabare}14話
緑川さんwwなんで歌ってるんですかw
ってかアイドルアニメになってるwリナとアメリア可愛いw
もうドラグスレイブのバーゲンセールw
15話
完全にコスプレ回w
ガウリィのクラゲが面白すぎるw
ちょくちょくリナが今までクラゲってツッコミ入れてたんだよな。
リナの足音がうるさいw
しりとりならぬ尻取りw完全に詰んだゼルww
16話
はいはい毎度毎度の飯テロ。なんでこんな食い物がうまそうなんだ。
ゼル女装やめいw
完全にタンゲw
何故かスポ根アニメにwまるでキャプ翼のような恐ろしさw
そしてクレアゲイブルという落ちw
17話
今度は女装回w
全員気持ち悪すぎるwゼルちゃんww
まさかのフェミ王国。
ルルwどっから出てきたんだよその名前wだが、男だ。
宝塚w結構パロ多かったんだなぁ。
Bパート始まりが完全にBLww
落ちは嘘発見器とみわがまさかの男w
ゾクゾク男の娘が暴露wひどい回だったww
神谷浩史がMOB出演!
18話
ここからが本番シリアス回が始まる。
はいはい出落ちゼロスw
マルチナ苦労してんなーwリナひっでぇw
石版多すぎwクレアバイブルとは一体なんだったのか…
完全なるコピーとはいえこれはひどいw
文字も点字みたいなもんじゃねぇか。
おばあちゃんにガウリーとの関係聞かれて赤くなるリナ可愛いw
リナとガウリーの焚き火シーンいいなぁ。
一生かって完全にプロポーズだろwって寝んな!w
黒い石版。

ギガ・スレイブ『不完全版』
闇よりもなお暗き存在(もの)、夜よりもなお深き存在(もの)混沌の海にたゆたいし、
金色なりし闇の王、我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、我らが前に立ち塞がりし
全ての愚かなるものに、我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを

ここメッチャシリアル。
いよいよ出ましたガーヴさん。


19話
あれだけ強かったゼロスが一瞬のうちにフルボッコ…
セイグラムまで。
ヘルマスターの目的は…秘密ですヽ(・ω・)/ズコー
ドラグスレイブがまったく効かないセイグラム。
絶体絶命ですね。この状況でマルチナ登場www
ばあちゃん強いな。水竜王=ゾアメルグスター
ばっちゃああああん!
今から真人間になるんですって職業じゃないんだからw
ズタボロのボコボコwwアメリアひでぇw
「人生って素晴らしい人生って素晴らしい」
いやいや勘弁して下さいよアメリアさんww
上から10皿ずつとかおまえは悟空か!w

20話
アクアおばあちゃんどうなったんだろうか。
可愛いショタだと思ったらまさかの盗人w
ゼル「リナに食われなくてよかったな」
えっとどういう意味ですか?なんか色んな妄想が膨らんじゃうんですがw
ゴールデンドラゴンとブラックドラゴン…
マルチナ駄目過ぎるw
降魔戦争?クラゲツッコミw
ゴールデンドラゴンまさかの擬人化!
しっかしまぁマルチナ良いキャラしてんなぁw
ガウリーの1012歳以上ツッコミヽ(・ω・)/ズコー
真のクレアバイブル。おいマルチナww

21話
いよいよ伝説の魔導書クレアバイブル解禁!?
のっけから完全にDBwヤムチャ視点w
ドラゴンジョークわらえねぇよ!w
ゼロス化物じゃねぇか…
アクアばあちゃん元気だったのか。
やっとクレアバイブルに辿り着いたか。
ロード・オブ・ナイトメアって響きがカッコイイ。
ロードオブロードって何かのゲームであったようななんだっけなぁ…
赤龍vs青龍再び…
正義の拳ww

ラグナ・ブレード『完全版』
悪夢の王の一欠けよ、天空(そら)の戒めとき離れたし凍れる黒き虚ろの刃よ、
我が力我が身となりて、共に滅びの道を歩まん、神々の魂すらも打ち砕き

ガーヴ強すぎ…

22話
ラグナブレード完全版の反動か…
ガウリーとゼルかっけぇー。
ラグナブレード連発して大丈夫なのかよ…
倒したかと思ったらラグナブレード効いてないのかよ。
ショタはヘルマスターだったのか。まぁ大体わかってたが。
ガウリィまじヒロイン…
まーたサイラーグのサイラーイ。

23話
ガウリィの回想…
ガウリィ犬扱いすんなw
涙がちょちょぎれる…(´;ω;`)ブワッ
やっとシルフィーきたか。
ガウリー売るってどういう事ww川に流すとかw
ガウリーの暗黒騎士化。
ドラグスレイブの吸収とか半端ない。
ナイスタイミングでのザングルス。
ラグナブレードのバーゲンですね。
まっまっまさかのガウリーだったのかー(迫真
こっこんな展開誰がわかるって言うんですかー(棒

24話
あっ操られてるだとー(棒
そしてまた拐われる…
マルチナ駄目すぎるw
何がどうして街が復活してるのやら…
お父様ああああ…生きていないだと?
フィブリゾの魔力で復活した仮初の命。
精神攻撃がひどい。
魔力増加版ラグナブレードでやっと侵入成功。

25話
フィブリゾが鬼畜すぎる。
アメリアがいちいち可愛いなぁもうゼルと結婚しちゃえよ。
マルチナの扱いが毎度毎度ひどいw
まさかのシルフィール版ドラグスレイブ。
アメリア…
死を操るものとかひどすぎる。
シルフィールもゼルもザングルス…
もうだめだこりゃ。全滅…

ギガ・スレイブ『完全版』
闇よりもなお暗き存在(もの)、夜よりもなお深き存在(もの)混沌の海、たゆたいし、
金色なりし闇の王、我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、我らが前に立ち塞がりし
全ての愚かなるものに、我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを

ロード・オブ・ナイトメア降臨キタ━(゚∀゚)━!
このストレスが溜まりに溜まった状態からの降臨はスカッとする。
もうメチャクチャかっこ良すぎる。
いつ見てもいいなぁ本当に最高だ。

26話
リナをおっかけてからの告白シーンは本当にいやぁ泣きましたよ(´;ω;`)ブワッ
そして戻ってきてからのギャグ落ちw
エピローグの結婚式で何故ザングルスとマルチナなんだよw
もうなんていうか色々理想的な最終回過ぎて素晴らしい出来だった。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

Zel さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悪夢の王の一欠けよ、天空の戒めとき離れたし凍れる黒き虚ろの刃よ

1996年放映作品
全5シリーズの内1stに続き2期にあたる
前作もファンタジーとして秀作と言える作品だったがこのNEXTはシリーズ最高峰と言われる名作

リナ ガウリイ アメリア ゼルガディス
という前作からのお馴染みのメンバーは健在
というかより一層個性を増している
ゼルなどcoolなキャラが崩壊しかけていて最高に笑えるw
それに加えて獣神官ゼロスが今作から一行と共に旅をする事になる
このゼロスがとても神秘的で惹きつけられる
温厚な人柄の奥に隠れる狡猾で残忍な眼差し
ゼロスの登場のおかげで物語は120%増しで面白くなっていると言っても過言ではないだろう

1st同様前半は一行が旅をしてる最中にトラブルに巻き込まれてそれを解決していくパターンだけど、様々なトラブルがやがて一つの謎に関わっていく
クライマックス数話の次々と魔族の大物が出てくる大迫力で息を呑む展開は圧巻
そして最後は感涙必須w

ちなみに3期にあたるTRYは翌年1997年放映
そこから11年の時を経て2008年に4期REVOLUTION
2009年に5期REVOLUTION-Rが放映されている
月日が空き過ぎた為4期以降は未鑑賞
いつか観たいと思ってます


主演リナを演じる林原めぐみさん
言わずとも知れている名優さんです
同時期に放映していたヱヴァの綾波レイと同一人物と知った時は驚きました

光の剣士ガウリィは松本保典さん
サザエさんのノリスケさんもやってます

残酷な魔法剣士ゼルガディスは緑川光さん
スラムダンクの流川楓などクールなキャラが多いです

セイルーン王位第一継承者の姫アメリア役の鈴木真仁さん
アメリアと言えばこの方です!まさにはまり役だと思います
最近は出演作品が少ないようですが好きな声優さんです

ゼロス役の石田彰さん
夏目友人帳の名取周一や男子高校生の日常の会長などいけしゃあしゃあとした役がよく似合う声優さんです

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

JBさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

リナ・インバース=Untouchable

1期に続き、2期でも第1話でドラグ・スレイブぶっ放し♪
ファンタジーコメディ街道まっしぐらかと思えば
ガウリィとリナが・・・つ・遂にラブコメ展開!!?
そして魔族に対抗しうる力を求めて、クレアバイブルを探す旅の過程で
魔族に関して知ると、より世界観が明確になり面白味を増しました。
最強呪文であるギガ・スレイブの力の源、ロード・オブ・ナイトメア
その全ての闇を統べ、全ての混沌の生みの親
その配下の事とか降魔戦争のファンタジーな歴史とか
いやぁ~面白い♪実に面白かった♪
それにしても、リナとガウリィの食いっぷりを見てたら
こっちまで腹減ってくるよねww
ではでは、前作のレビューでも書いたようにこっちにも呪文書きますかw
 
【召喚術】
天を翔る闇夜の星久を、大地を束ねる古の契約よ、
我が命に従いて彼の者を呼び寄せたまえ
 
【魔力増幅】
四界の闇を統べる王、汝ら欠片の縁に従い、
汝ら全ての力持て、我に更なる力を与えん
 
【ラグナ・ブレード】
世界の戒め解き放たれし、氷れる黒き虚無の刃よ、
我が力、我が身となりて、ともに滅びの道を歩まん、
神々の魂すらも打ち砕き。
ラグナ・ブレェェェド!!
 
【ラグナ・ブレード】(完全版)
悪夢の王のひと欠片よ、世界の戒め解き放たれし、
氷れる黒き虚無の刃よ、我が力、我が身となりて、
ともに滅びの道を歩まん、神々の魂すらも打ち砕き。
ラグナ・ブレェェェド!!
 

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

66.8 11 王女アニメランキング11位
キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (295)
1038人が棚に入れました
科学技術が高度に発達した機械仕掛けの理想郷「帝国」。超常の力を駆使し、“魔女の国"と恐れられる「ネビュリス皇庁」。百年にわたる戦争を続けてきた両国には、二人の英雄がいた。最年少にして帝国の最高戦力となったイスカ。ネビュリス皇庁の王女にして“氷禍の魔女"の異名を持つアリスリーゼ。戦場でめぐり逢った二人は、命を賭して戦う宿敵となった。国を、家族を、仲間を守るため、決して譲れない矜持と矜持をぶつけ合う。しかし、激闘の中で互いの素顔に触れた二人は、その生き方に、その理想に惹かれてしまう。ともに歩むことはできず、残酷な運命に翻弄されるとわかっていても。……そんな二人を嘲笑うかのように、世界の緊張はなおも高まり、大国の謀略が交錯しようとしていた。分断された世界、それでも少年と少女は想いを募らせていく―― 。

声優・キャラクター
小林裕介、雨宮天、石原夏織、白城なお、土岐隼一、花守ゆみり、和氣あず未、久川綾、笠間淳
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

2話までの感想{netabare}
2話まで見て…あれ?なにか忘れ物してるような…。
主人公イスカは捕虜を逃がした罪で「使徒聖」からの降格&懲役を食らってたが、敵につええヤツ(アリス)が居るのでそいつの討伐と引き換えに釈放された…って設定だよね?
完全に自由の身というよりは仮釈放というか、ターゲットのアリスを倒せなかったらor命令に背いたら牢屋に戻されるって立場じゃないのか、監視居ないの?
ロミジュリ展開をするにしても、思想警察とか懲罰部隊とか、そういう奴らの目をいかに欺くかが見所に…なるんじゃないのか。
なんか…自由過ぎ。
それこそ爆弾付きの首輪をハメられててもいい位だと思うのだが…。
囚人のイスカよりもアリスの方がメイドに監視されて息苦しい感じがするのがこれまた不思議。

チームの扱いも謎。
アリスの討伐はまだ叶ってないのに2話で「次の任務」とか言い出して…あれ?任務は継続中じゃないの?
アリス討伐を目的に再結成されたんじゃないのか。
まるでイスカが投獄中もチームは存続してて、任務をこなしてて、釈放後そこに編入したみたいなノリだけど…あれ?
と思ったら2話最後に上層部がイスカへの任務内容を、使途聖への昇格と引き換えにアリスを拘束することに変更して…懲役免除の話はどうなったん?
これは1話で引き分けに終わったことを評価したってこと?
と思って1話を見返したら仲間との会話でイスカは「どうもボクが釈放された理由が、その精霊使い(アリス)を捕まえるためらしくて」と言ってて、あれ?
いや、この段階での指令は「討伐」でしょ、でないと2話の最後が意味不明なものになってしまう。
あれ?
いつか裏切ることになる予定で、上層部の言うことは話半分にしか聞いてないってことを表現してる…のか?

まぁ今後ここら辺の違和感を解消させる展開があることを期待したいトコロだけど、戦争言ってる割に緊張感の薄さが半端ない。
そうそう、それとイスカがどうして「戦争を終わらせる」という思想に目覚めたのかもちゃんと描写あるよね?ね?
一応、昔実はアリスと出会ってたみたいなシーンがあったので、そこら辺が理由かな~とは思うけど。{/netabare}

3話感想{netabare}
わーお、2話までの感想でやや批判的な感想書いたけど、ちょっと評価変わったかも?
3話、2話で「復活するかも?」と匂わせてたラスボス的存在(アリスの先祖の双子の姉)がいきなり登場していきなり退場w
ノリとしては、もしこの作品が一年枠だったら早くても1クールかけるような内容を一気に片付けた感じ。
ぶっちゃけここまでの話を1クールやって「はい、アニメはここまで。続きは原作で」とやってもバチは当たらんような…それくらい急展開。

いい最終回だった

原作知らんけどめっちゃ内容詰め詰め?
「ここまでの展開をこんなに急ぎ足で処理したのは、この先見せたいモノがあるからだ」というのであるなら「2話までの感想」で指摘したようなことがおざなりでも…まぁ仕方ないかなぁ、と。
あくまで今後面白いって前提ですが。
逆に、こんな感じでダイジェスト調な話が続くようであるなら…疲れちゃうかなw、こっちが。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
なんか大事なことを忘れたまんま話が進んでる様な…?
3話で始祖が破れ、祭壇?から始祖が消えたことで女王様大パニックなのでは?と思ったのだが、女王が全然登場しない。
2話であった祭壇に祀られてた始祖と3話で出たのは別個体?(双子らしいし)と思おうにも、アリスに全く気にかける素振りが無いのはどうなんだろう。
また3話の中立都市でのドンパチの顛末も、「100年前の価値観(中立都市がまだ存在してない?)のまま暴れようとしたヤバい奴を止めた」として感謝されるのか、「中立都市で何やってんだ」と怒られるのかどっちだろう?と思ったら、どっちつかずの中途半端な扱い。
ミスミスの書いた報告書とやらもどこまで書かれてるのか分からない。

まぁそれを言ったら1話でイスカが逃がした捕虜、牢から出しただけなのでその後本国まで逃げられたのかすぐに捕まって連れ戻されたのかすら分からない。
あの子はその後どうなった?を気にしないイスカもどうなんだろう(公式サイトのキャラ紹介は見なかったこととする)。
また、皇庁側(アリスの耳)に史上最年少の使途聖であるイスカの情報や、それが帝国で魔女の逃亡を手伝ったというニュースが3話まで伝わってなかったことも不思議で…。
だけどこれは、皇庁が3家に分かれてそれぞれ牽制し合ってるそうなので、他の家が把握しつつも伝わらないように秘匿してた?と思えば納得…できなくもないかな?
こんな感じで後から納得できなくもない設定が明かされるのかな?と思って様子見してる部分も多いのだけど…それにしてもやっぱり、う~ん?って部分が。

4話、ボルテックスの説明が一応はされるのだけど、その説明が不親切というか言葉のチョイスが変。
リシャの説明で個人的には「マグマの噴出口みたいなものかな?」と漠然と解釈したら、その後ネームレスが確保するとか消滅させるとか、まるでトランクに詰めて持ち運びできる物質のような口ぶり。
極めつけは5話、それまで帝国に何年もスパイとして潜伏してたハズのシャノロッテが、どうでもいい、ホントど~~~~でもいいことで正体をバラす。
そもそもはボルテックスに近付く帝国の隊を、友軍のフリして後ろからコロコロするのが任務だったんじゃないの?「帝国の3隊が行方不明」「ネビュリスにやられたんだったら交戦の跡が無いのが変」って前の回で言ってたじゃん?
帝国の兵士を拉致するのが目的ならよりにもよって使途聖イスカの居る隊から拉致せんでも最初の3隊からでいいし、ミスミスがなにか特別な存在で最初から狙ってたとするなら作戦が大雑把すぎる、もっと計画練る時間はあったハズ。
可能な限りスパイを継続できるよう努めるモノじゃない?スパイであることを明かしてまでやる必要のある作戦だとはとても思えない。
せめてネームレスに勘付かれ始めてそろそろ潮時だと思ってたというシーンが一瞬でもあればなぁ…。
なによりスパイで長いこと潜入しといてネームレスの戦闘力を把握してなかったっぽいのが不思議で不思議で。
とりあえず「ミスミスはなにか特別な存在なんだろう」と解釈しようとしたら、6話でミスミス放っといてイスカを拉致する話になっちゃって…そっちかよw
あーでもこれも、ルゥ家が知らないだけでゾア家はなにか掴んでるってこと…なのか?そうなのか?

なんかこう、必要な情報がすっぽ抜けてるのかワザと伏せてるのか判断がつかない。
今後伏せてる部分を明かしてく展開になるのだったらいいのだけど…どうなんかなー?
マスク卿にしたって、ミスミスが100人に一人の逸材だと知っててボルテックスに落としたのか、逃亡用の囮として落としただけでそんなことは全く知らないただの偶然だったのか、これだけでも今後の印象が全然違ってくる。
が、なーんか中途半端になあなあで話が進みそうな予感…。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 8
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「あるいは」という接続詞は合っているのだろうか?

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
ジャンルはファンタジー。バトル。

ラノベらしいラノベっていう作風。科学サイドと魔法サイドに分かれた、少年と少女。2人の特出した力が、やがて世界を革新していく! みたいな。もう大体、どんなアニメか分かったでしょうか?(笑)

レビューでは、このアニメを観ていて、言葉遣いの点で気になったことをいくつか。半分、文法の話です(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
レビュータイトルの件ですが、結論としては、「『あるいは』で合っている」が、「分かりにくい(誤解を招く)」というところですね。

「あるいは」は、「選択の接続詞」。つまり、「最後の戦場」か「世界が始まる聖戦」の一方だけが解であるということ。

私は、このアニメで言いたかったのは、「君と僕でこの戦争を終わらせよう」「そして、2人で新たな世界を作っていこう」ということなんじゃないかと思っていました。

だから、このアニメの中身的には、「さらに」とか「そして」という、「添加の接続詞」の方が適切な気がしていました。つまり、

『キミと僕の最後の戦場、そして世界が始まる聖戦』

「最後の戦場」であり「世界が始まる聖戦」でもあるという感じ。これの方がぴったりじゃないかと。

ところが、最終話にして自らの初歩的な勘違いに気付いて愕然。

アリス「私は、あなたと共闘したいんじゃなくて、決着をつけたいの!(的な発言)」

、、、「え? この二人(イスカとアリス)って、今まで対立していたつもりだったんだ、、、。」

つまり、私は、「君と僕の最後の戦場」を「君と僕(とが一緒に戦に戦う)の(が)最後」だと思っていたけど、「君と僕と(が争う)の(が)最後」だと、作者は描いていたことに気付いたんです。

つまり、格助詞「と」の用法として、「並立(海と空が青い)」「対象(佐藤さんと言い争う)」「異同(彼と私は違う人間だ)」「引用(元気ですかと手紙に書いてある)」などがありますが、私は、「並立」の「と」だと思っていましたが、「対象」の「と」だったわけですね、作者的には。

であれば、「君と僕は最後に争うのか」あるいは(それとも)「世界を始める聖戦を共に始めるのか」という選択の接続詞としての「あるいは」が成り立つので、一応筋は通ります。

では、なぜ私がこのような勘違いをしたのかというと、

「え? お前ら(イスカとアリス)戦う気ないやん。ベタ惚れやん。絶対に最後は協力するやん。新世界の王と王妃になるやん。ラブコメやん。」

と、最初から思っていたから。勘違いしていた私が悪いのですが、だったら、「イスカとアリスがガチで殺し合う未来の可能性も提示しといてほしいわ~。いけずやな~」と思ってしまう(苦笑)

そんな不信感からか、文学部的にどうも細かいことが気になった。例えば、10話であったアリス達の会話。

「単調で眠くなっちゃう、刺激が欲しいわ」
「刺激という名のスリルなら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」

って会話、変じゃない? 正しくは、

「スリルという名の刺激なら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」

だと思うけど。こういうとこ、文章扱うプロとして、どうなの?(原作者かアニメの脚本家かはわかりませんが)

まあ、そんなの別にどっちだっていいんだけど、小説
原作だけに言葉遣いが気になってしまって。アニメの内容に集中できませんでした。

中身としては、「いかにもラノベ」って感じで、懐かしさを感じた。安っぽいし痛い、使い古された台詞や展開のオンパレードだけど、そこまでの不快さはない。7話なんかそうだけど、ラブコメがそこそこ楽しいのと、最近こういう作品が少なくなってきたからかな。

とりあえず、銃がある世界で、剣で最強になるなら、弾丸より速く動けないとね~、最低でも(ちなみに、レーザーを視認して避けるのは物理的に不可能だそうです。レーザー、つまり光を視認している、目に届いているということは、同時に、眼球がレーザーで焼かれている瞬間だから)。

2期あったら、一応観るかなという感じです。学園ラブコメになっても良いですけどね、正直(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
科学VS魔術の構造? THE ラノベって感じだな。

2話目 ☆3
めっちゃいちゃついてるな(笑)

3話目 ☆


4話目 ☆3
敵も味方もキャラが増えてきたね。どちらも一枚岩ではない。

5話目 ☆3
裏切り。なんかバトルが色々? ヴォルテックス、落ちても転移するだけ?

6話目 ☆3
ミスマス隊長の魔女化か。

7話目 ☆4
幸せな捕虜生活(笑)  アリスのぽんこつっぷりが(笑)

8話目 ☆3
サリンジャーね。なぜ、銃をもっているのに、突撃?(笑) オーレルガンとか、ネーミングがいちいち(笑)

9話目 ☆3
ポップじゃん(笑) なんだよ、公認のライバルて(笑)

10話目 ☆2
すげぇ細かいけど、「単調で眠くなっちゃう、刺激が欲しいわ」「刺激という名のスリルなら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」って会話、変じゃない? 正しくは、「スリルという名の刺激なら、先日、十二分に味わっていたじゃありませんか」だと思うけど。こういうとこ、文章扱うプロとして、どうなの? 

11話目 ☆


12話目 ☆3
え? この二人対決したかったの?(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 25
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

絶妙に微妙。でも結構楽しかったんだ。

原作知らず。

「あー。またいつものよくある感じのやつだねぇ・・・」と思いながら、最後まで観てしまったし、結構楽しめた。。。気がします。

物語:
{netabare}それなり以上の科学技術立国と魔法(精霊)立国とが対立するファンタジー世界を舞台とした「(たぶん)どちらも死なないロミオとジュリエット」。ただし、主人公のみ「剣と魔法」の二刀流。ってな感じか。

よくある微妙なラノベ原作ものっぽい、思わせぶり・曰くありげ・裏ありげな雰囲気をほのめかす形で開幕し、最終話は諸々の「曰くや裏」を何一つ明かすことのないまま「俺たちの闘いとハーレムはこれからだEND」。なんだそれ。セリフも、なんて言うか、、、てんぷれ?

いろいろと「え?なんで?」な展開が続くが、なぜだか結構楽しかった?
自分に明確な理由はありません。強いて言うなら、「ハーレムはこれから」で物語が展開したこと(途中まで)、あまりに強引な二人の出会い、再会や展開が却って新鮮に感じたのかもしれません。いやほんと、なんでそうなる?{/netabare}

作画:
{netabare}静止画として上の下~中の上、動画として中の上という印象です。キャラデザインは、女性キャラに関しては好きな類いです。でも、主たる男性陣の線の細さが気になりました。別にマッチョ信仰ではありませんが「兵士」としては厳しい気がしました。虹彩があの形なのはなんでなんだろう。{/netabare}

声優:
{netabare}声優陣は豪華。声優さんに対してネガティブな印象はありません(お一人について、ちょっと思うところがありますが、それは後述)。発声の「あわせ」、さぞ大変だったろうと思います。どんなに実力のある声優さんでも、物語・本に書かれていないものを紡ぎ出すのは至難の業だと思います。{/netabare}

音楽:
{netabare}OP、ED、そして劇伴いずれもあまり印象に残っていません。戦闘シーンにおける勇壮というよりも壮麗な劇伴は、良かったかも?{/netabare}

キャラ:
{netabare}
ダブル主人公の男側、イスカがNeutral過ぎて物足りない感じがしました。ここまで無味無臭な主人公って珍しい気がします。

かたや、女側のアリスはというと、The Templateというに相応しい「ポンコツの令嬢」っぷりでした。キャストが雨宮さんという時点で想像できるポンコツっぷりをそのまま流した、という印象です。嫌いじゃないんですけどね、こういうポンコツ。アリスのお付き、燐も、その性格や言動に驚きを感じるようなことはありませんでした。テンプレに忠実、という感じでしょうか。

アリスの妹、シスベルは、、、第一話でイスカに脱獄させてもらった後、ちょっとのお金とスナックだけで、どうやって自国に帰れたのでしょうね。あんな、パジャマみたいな服装で監獄施設の外に出ても、その先どうにもならなさそうなのに(能力も含めて)。

部隊メンバー(音々とジン)は、僕個人としては完全な空気でした。

さて、主要な面子としては「ミスミス隊長」が残っているわけなのですが。。。
{netabare}作品での描かれ方があまりにテンプレ通りというがっかり感と同時に、ちょっとした驚きを感じました。キャストの白城さんは「球詠」の#10の方だと認識しています。ものすごく特徴のある、他にありそうで実はあまり聴かないタイプの声をお持ちの方、と思っています。正直に言って球詠でのこの方の演技は、おそらくは演出・編集の下手さも手伝ってかなりネガティブな印象を受けていました(一言で言って邪魔だった)。一方、今作での演技は、正直少々邪魔だなと思った場面もあるにはありましたが、それ以上に「嵌まった感」を感じました。

初登場時の第一声で、「がんばるけどダメな子」、「無能な子」であることを理解させてくれ、ほどよく苛つかせてくれました。その意味で、実にマッチしたキャスティングだったと思います。ものすごくネガティブなことを書いているように思われるかもしれませんが、そうではありません。雨宮さんがポンコツ美女に嵌まるのと同じように、白城さんの居所がみえた様に思いました。

それはそれとして、そこまで無能で「隊長」ってどういうことなんだろう。あとその名前、どうして?{/netabare}
{/netabare}

[2021/01/17 v1]

投稿 : 2025/02/01
♥ : 22

65.8 12 王女アニメランキング12位
幻魔大戦(アニメ映画)

1983年3月12日
★★★★☆ 3.6 (120)
570人が棚に入れました
 原作=平井和正、石ノ森章太郎、アニメキャラクターデザイン=大友克洋、音楽監督=キース・エマーソン、監督=りんたろうというそうそうたる顔ぶれで製作された、超能力バトル・アクション。角川映画劇場用アニメ第1回製作作品でもある。大宇宙の破壊者 “幻魔”が地球に接近しつつあった。宇宙の意識体“フロイ”のメッセージを受け取った、トランシルバニアの王女にしてエスパーの“ルナ”は、やはり幻魔と戦っているというサイボーグ兵“ベガ”と共に地球を守る戦いを開始する。ルナは全世界のサイオニクサー(超能力者)を集め、幻魔に対抗しようと考える。そのうちのひとり、高校生の東丈は自分の能力にまったく気付いていなかったが、ベガの挑発によって超能力を開花させる。しかし、精神的に幼い彼は、宇宙を守る戦いに参加するよう説得するルナに対して心を閉ざしてしまう。そんな彼の元にも敵は容赦なく現れ…。

声優・キャラクター
古谷徹、小山茉美、江守徹、池田昌子、美輪明宏、佐藤正治、穂積隆信、永井一郎、滝口順平、潘恵子、塩沢兼人、原田知世、槐柳二、田中秀幸、林泰文

kororin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

終わりのない戦いの始まり。

「斉木楠雄のψ難」を見ていたらOPで楠雄君が「幻魔大戦」に出てた東丈(あずまじょう)とまんま同じシーンを使ってたので、ふと思い出しました。

今日あるアニメの「基礎」が爆発的に出現していた1980年代。何か新しいモノを作ろうという雰囲気や意気込みがあった時代の作品です。

原作はどちらも故人となられた石ノ森章太郎先生と平井和正先生。幻魔大戦シリーズは後年、漫画版と小説版それぞれ違う展開をしていきますが、本作は1967年、少年マガジンに連載されてた漫画がベースになってます。

テレパス能力のあるトランシルヴァニアの王女プリンセス・ルナ。
宇宙の意思「フロイ」(ハルヒでいうところの長門有希の本体みたいなモノ?)の警告で
宇宙では「幻魔」による破壊と破滅の侵攻が進んでおり、地球にも間もなくその魔の手が伸びようとしているので防衛する準備をしなければならないという啓示を受け
唯一対抗できる力「超能力」を持つ戦士を探しつつ、幻魔の先兵として送られたザンビ・ザメディ・カフーと戦う物語。

集められた超能力者たち(呼び方はマチマチ。サイオニクス戦士とか、エスパーとか・・・)は、
ベガ:見た目がロボットみたいな全身サイボーグ。故郷も恋人も幻魔にやられて絶望し、精神的に内に籠っているところをルナに叱咤されて復活。重力コントロールで空を飛び強力な破壊銃を持つ。
東 丈:物語の中心的な悩み多き高校生。ベガによる「イヤボーンの法則」でサイコキネシス(念動力)に目覚める。
ソニー・リンクス:「SONY」のウォークマンを付けローラースケートを履いた年端もいかない黒人少年のストリートギャング。すでに使いこなしているテレポート(瞬間移動)で盗みなど犯罪に手を出していた。
そして尺の都合によりルナのテレパシーで一気に集められた、
ヨーギン:チベット修行僧の老人。
サラマンダー:ネイティブアメリカン。
タキ:チャイナのカンフー娘。中の人は当時の角川看板女優・原田知世。
アサンシ:モンゴルの遊牧民。

本作はとりあえず幻魔は撃退したけど次に何時来るかわからないというニュアンス。原作シリーズもそんな感じでいつも〆てたような。「そして果てしない戦いは続くのである・・・」って感じで。
幻魔大戦の世界感が、実は人間一人一人の内面宇宙の比喩に思えてきたのは年のせいかな・・・
幻魔=負の感情(傲慢・強欲・支配・怠惰・色欲etc)
サイオニクス戦士=正の感情(正義・友愛・調和・労りetc)どちらも偏り過ぎると自滅するので絶えずせめぎあっているのかも・・・

キャラデザ・原画は当時ヤンマガで落としながら「AKIRA」を連載されていた「大友克洋」先生。今までにない緻密でリアルな「漫画」を描かれて注目されてました。後にアニメーション作家になろうとは思いもよらなかったのですが・・・どちらが先かは定かではありませんが後の「AKIRA」で島鉄雄のおでこが広すぎるのは丈の影響かもせれません(あくまで噂です・・・)
背景は絵画みたいに重みのある絵を描かれる「椋尾篁(むくおたかむら)」さん。「未来警察ウラシマン」でキャラデザ・作監・絵コンテ等もされた「なかむらたかし」さんが原画に加わり、ラストのクライマックスは「金田飛び」とまで言われた独特のパース動画の故・金田伊功さんと注目されてたプロアニメーターの方が結構参加されてました。
キース・エマーソンのシンセ音楽も目新しい感じで良かったしローズマリー・バトラーの歌う主題歌「光の天使」は今聞いても鳥肌が立ちます(自分は)。

当時の興業収入は角川の過剰宣伝効果もあり同時期の「クラッシャージョウ」や「ヤマト完結篇」より良かったと聞きます。世紀末感のあるCMが興味をそそられたのかもしれません。
しかし知人の美麗崇拝アニメファンは「幻魔大戦?クラッシャージョウの方がオモロかったわ!」とほざいてました。「それを言うならクラッシャージョウだってストーリーに盛り上がりがアラヘンやん!」と言ってやりたかったのですがその時まだクラッシャージョウ見てなかったので反論できず悔しい思いをしました。
そんなわけでこの作品はアニメ・漫画・映画関係の仕事を目指して夢見る当時の青少年たちにとってイイ刺激になった映画だと思います。ですから一般の方々には退屈に思われる方もいらっしゃるようですね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

感想

原作未読
キッズステーションが懐かしい名作特集してくれるので楽しみに録画して観ました
最近のアニメを観てるとCGや映像綺麗だったり確かに楽しめるんですけれども、
昔の名作と聞くと好奇心がくすぐられるのと
まだ自分が生まれてない時代に思いを馳せてみたり、回顧したりしたいなぁって思っていたので嬉しいです

舞台が新宿や吉祥寺でよく背景に出てきますが昭和感が半端ないです
昔は繁華街や商店街も今と変わらず賑やかだろうなってふと思いました
作画はタイトルロゴから時代を感じたりとツッコミどころ多かったけれど、綺麗だと感じた。

キャラデザが凄くリアルだな・・と思ってよく見ると、
AKIRAで有名な大友克洋さんで、幻魔大戦の後に自身の漫画を映画化した「AKIRA」を監督したそうで、超能力の表現や大規模な都市破壊シーンなどに「幻魔大戦」の影響が見られる(Wikipediaさんから)と書いてありました。
以前AKIRAを観たのでなんとなく影響を感じた。

<感想 観ていて思ったことをよく考えずに書いています 
メモ的に残してるので飛ばしてOKです 予めご了承ください>
{netabare}原作を見ていないので何とも言えないですが、
映画版では主人公が良い意味で平凡。

ある日特殊能力(超能力)に突然目覚めたとして、善悪さえ曖昧な悩み多き思春期の男子高校生(東丈)は、その能力を正しく使えるのだろうか?

最初のシーンではその大いなる力をくだらない事に使ったりしていて
その力から逃げようとしていた。精神力が足りないからじゃないか?と思ったけれども果たして私もその力に目覚めたとして正しく使えるのだろうかと考えてしまった。
何より大切なお姉さんの存在(若干シスコンぽく描かれているけれども、このお姉さんが達観していて良く出来た人物だと思う)が道を付けてくれたように思う
NYに助けに行ってる間に姉が危機に面して特殊能力に目覚めるも逝ってしまうのがどれだけ丈にとって悔しかっただろうか
幻魔に追い詰められ服を破かれ必死にこの状況をどうにかしようとする姉の姿は不謹慎ながらも色気を感じてしまった

特に描写でお気に入りなのが涙の描き方と、能力を使ってる時に出る体の周りに光るオーラが凄くグッときてしまう
姉を亡くし絶望に落ちた丈は復讐に燃えるも周りに諭され、一人行動するシーンの森が燃える描写と動物が逃げるシーンが映画のバンビ感半端ない。

1つ思ったのが、大友先生動物のデザイン可愛すぎるよ・・
バンビ・・じゃなくて、鹿がたまらなく可愛い・・
幻魔が鹿を手にとって足から裂こうとした時は
「やめてーーーー!可愛い生き物をいじめないでーー」と本気で思った。そしてもう、声に出してた
主人公が動物を助けて動物に囲まれて孤独から脱出し、自分の進むべき道を見つけるシーンを観て自分の中の何かがハジけた
・・動物を連れてる男性に弱いのかもしれない!(←どうでもいい気づいたことw)
今まで平凡だなーと思ってた東丈が急に可愛く思えてきた。

ラストはあまりにもあっけなかったけど、原作では絶望的なシーンで物語の幕は閉じていたらしいので少しモヤモヤするけど良かったかも。
ところで・・中盤のルナ姫が映画版の作中に突然のイメチェンしていて別人になっていて混乱しちゃったけど、あれは一体・・{/netabare}

主題歌の「光の天使(CHILDREN OF THE LIGHT)」がとても良い曲です
壮大なメロディーにローズマリー・バトラーのパワフルな歌声に心動かされます。
今も聴きながら余韻に浸ってレビューを書いていました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 39

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

テーマ曲に魅了された B+

この作品が公開された当時は小学生で、劇場に見に行ったのを覚えています。

非常に感動して、余韻に浸りながら映画館を出たように記憶していたのですが、数年前にレンタルで借りて見たところ、当時の感動が蘇ってきません。

仲間を集めて、超能力バトルして、「うおー」ってな感じになって、ハイ終わりです。

こんな映画だったっけか~?と不思議にすら思えましたが、エンディングになってその理由が分かりました。
テーマ曲に完全に魅了されてしまっていたんです。

テーマ曲は、ローズマリー・バトラーの「光の天使(CHILDREN OF THE LIGHT)」。
全て英語の歌詞で、当時は「アニメなのに歌に日本語がない!」とまず衝撃を受けました(笑
独特の高揚感を持つメロディーで、摩訶不思議な音色が混じっていたのですが、当時はそれがシンセサイザーだとは知らずにいました。

このテーマ曲は、その後ラジオで流れていたのを録音し、何百回と聞き返すほど気に入りました。
そのうちに映画の曲としてではなく、単独の曲としてとらえるようになっていました。
ただ、あまりに聞きすぎたために、曲に対する感動も少しずつ冷めていき、曲の感動が映画の感動と結びついていたのをわすれていました。
それが、映画を見返して、「あー、この曲に感動していたのか!」と気付かされたのです。
皮肉なことですが(笑

まだ続きがあります。
この曲を作った人を最近知ってびっくりしました。
作曲は、キース・エマーソン。
エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)というプログレッシブロックバンドの大御所のメンバーです。
プログレには明るくない私でも名前を知っている、超が付くほどの有名人でした。

当時の私に本物を聞き分ける耳があったかどうか分かりませんが(無論今でも無いと思いますがw)、「良くぞこの曲を好きになった」と褒めてやりたい気持ちです。

アニソン好きの方だけでなく、広く音楽好きの方にお勧めできる曲ですので、機会があればぜひ聞いてみてください。

えーと、肝心の映画の中身ですが、最初に書いたとおりです(笑
古い作品だけに、映像的に見ると最近のアニメを見慣れた人にはちょっと厳しいかなと思います。
それでも、ストーリー的に面白ければお勧めするのですが、残念ですが余り惹きつけるものがありません。

それでも、当時の映画館ではスクリーンに釘付けになって見入ってしまったのは、当時は娯楽が少なかったからでしょうか。

殆ど曲に対する思い入れになってしまいました・・・。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 15

65.6 13 王女アニメランキング13位
くまクマ熊ベアーぱーんち!(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (131)
429人が棚に入れました
ひょんなことから、自称神様の手で異世界に送られた引きこもりゲーマー少女、ユナ。そんな彼女がどうなったかと言うと―― 最強アイテムのクマさん装備によるスーパークマパワーとスーパークマ魔法、現代世界の知識、頼れるパートナーのフィナ、そして異世界程度で揺るぎようがないクマメンタルのおかげで、すっかり馴染んでいた! 異世界で出来た友達と遊んだり、おいしいものを食べたり作ったり、ゴロゴロしたり、たまに冒険したりと、自由気ままな日々を送るユナ。 しかし、のんびりまったりだけじゃいられない。 友達のピンチ、魔物の襲撃、悪者たちの企みなどなど、様々なトラブルがユナを放っておかないから。 「OK、いくよ、くまゆる! くまきゅう!」 「「くぅ~ん!」」 「必殺! クマぱーんち!」 そんなわけで、全部まとめてユナにおまかせ! 必殺ぱーんちで片付けて、異世界ライフを楽しもう!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

緩さに振って1期より見やすかったです。毎週の楽しみでした。

 まったく頭を使わなくて済む毎週の楽しみでしたが、これ以上続けても変わり映えしないでしょうから、12話で終わるくらいでちょうどいいと思います。
 本作は、1期に比べてあまりに緩すぎな気もします。貧困、孤児院とかの少し重い設定がなくなって、俺TUEEE幼女ハーレムになってしまいました。

 ただ、画面でキャッキャと女の子たちが騒いでいればいいというアニメに振り切ったのが、癒し効果にはなったと思います。
 また、1期はコミックス版にくらべて演出が甘くてアニメ化のレベルが低い気がしていましたが、2期は雰囲気をゆるい方に振り切ったおかげで、そういう部分のアラが目立たなくなっていました。

 画面の三角や四角、六角形の光のエフェクトやドット柄、雲のデザインなど面白かったと思います。

 話のレベルとしては1期の方が高いですが、アニメのチューニング、完成度では2期でしょうか。結果として、頭を使う必要のない脳みそ停止系になったのが、アニメとしては良い方に振れたと思います。

 思いますが、それは再視聴する必要のないということでしょう。

 ということで、一期一会の作品ですね。ストーリーの評価は再視聴を重視するので高くなりませんが、キャラと作画は若干加点しておきます。楽しませてもらいました。


 

以下 視聴時のレビューです。

2話まで確認しました。背景とか雰囲気には好感。原作への愛と理解の不足を感じます。

{netabare} 原作というよりコミック版が結構面白いので漫画の既刊分は読了です。小説は読んでません。
 やっぱりキャラの演技というか面白みの拾い方というか…クマがハチミツを守っている、という設定は、当然ですけどヒロインのアイデンティと2匹の召喚クマの存在からいって、そこにドラマがあります。当然原作は2匹の召喚クマと普通のクマが会話したりするところに面白みがあるんですけど、なぜそこを削る?意味が分かりません。
 ハチミツだからクマという意味合いは残りますけど、釈然としません。クマ愛の物語なのになぜそうした?と思います。ヒロインの葛藤がバカみたいじゃないですか。この作品は感情の動きに特徴があるのにそこを全部捨ててませんか?

 一方で今回改めて思ったのが、背景美術ですね。1期からありましたが、少し大胆になっています。変なエフェクト…というよりオブジェが入っています。六角形とか三角とか丸いものです。光の表現であると同時に雰囲気も表しているのだと思うのですが、これはものすごく感心しました。雲の形もそうですけど、絵に関してのこだわりはアニメとしての自己主張です。写真トレスをのっけて精密に見せるのがアニメではありません。その点は「アニメ化」の意味を感じます。

 原作が好きだというのがあるので、アニメだけ勢とは当然評価は違います。私は正直アニメだけなら切っていたと思いますが、面白い部分も一方で拾えるので継続視聴はします。しかし、逆に言ってマイナス評価も厳しくなります。やっぱり、原作に対する愛情と理解が足りない気がします。

 もちろん原作も他の異世界転生ものの例にもれない、俺TUEEEで出落ち設定、ほとんどなんちゃって中世ヨーロッパで貴族の考証などないに等しいですけど、それは既にジャンルとして確立した部分です。そこを言ってもしょうがないでしょう。
 その設定の上に人間の生活とかキャラとかがちゃんと描いてあって、押しつけがましくない爽やかな感動を味わえる良作です。それが表現しきれてないかなあ。

 要するに最後まで見ますけどね。今作は無理でも今後のアニメ作りの時は原作のどこに魅力があるのかを正確にくみ取る努力は感じさせてほしいなあ。
(追記 ただ、コミカライズした漫画家の方の力量の可能性もあるので、今度なろうで小説版も確認したいと思います){/netabare}


 3話 少年の視点でうまくキャラが立ちまわっていてなかなか面白くできていました。いましたが…戦闘シーン…うーん。なんとかなりませんかねえ…この作品だからまああっているといえばあってますけど。



 6話 週一ゆるい癒し系アニメというジャンルの評価の仕方は難しい

{netabare}  この作品は7話公開されてますが、さっき気が付いたときに日曜日まで取っておくか…とか思ってちょっと楽しみにしている自分に気が付きました。

 本作はアニメのいろんな要素の出来はそれほど高く感じませんが、しかし、なぜか楽しみになっています。「金貨8万枚」とかもいつの間にかそうなっていたし「スライム300年」は再評価して、見方を間違っていたなあという反省をしました。

 難しいですね。週一で楽しみにして週末の夜~日曜日くらいにかけて見る癒し系アニメとしての作品の評価。

 3話くらいまでは気が付かないですし、作り手側も多少作品コンセプトは意図するでしょうけど、言語化も計算もできないですよね。あるとすれば「なろう」「カクヨム」などのレビューから読者コメントを分析するとか、ラノベ、コミックならアマゾンレビューとか。でしょうか。

 ただなあ、途中まではわからないですよね。琴線に引っかかるかですからね。なんとなく毎週ながらで眺めていたら、いつの間にか楽しみになっている感じです。3話の時点で戦闘シーンの作画の文句も言ってましたけど、今になるとあんまり気になりませんね。本作は追いつくために先週から今週に数話みましたけど、それも一気見では無かったです。

 本作はフィナちゃんがキャラとして立ってきたからかなあ、という気もします。1期の孤児院のようないい話が無くなって、ハチミツのところも深掘りできてないのは残念ですけど。

 私は薬屋系はだめかなあ…「新米錬金術師の店舗経営」とかは結果的に毎週みてました。ただ、この作品は2度目の視聴は考えないです。スライム300は結果的に3回くらい見ている気がします。

「幸腹グラフティ」とか「舞妓さんちのまかないさん」も同じように日曜日に見てましたから、どうもジャンルではないようです。「ゆるキャン△」「けものフレンズ」「異世界食堂」は平日でしたね。違いはなんでしょうか?よくわかりません。{/netabare}
 

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

お気に入りの作品なので・・・w

お気に入りというか、好きな作品なので評価は下駄を履いていると思います、悪しからず。

1期のレビューの最後で「2期どんとこい!」と書いていたとおり、何気に待っていた作品です。

物語は、くまの嬢ちゃんことユナが転生後の異世界でスーパー装備「クマぐるみ」を纏って活躍するという・・・。
いや、ちょっと違いますが、まぁ、何となくは合っているかもしれませんw。

物語はあるようで、無いようで・・・。
どちらかというと、ユナとゆかいな仲間たち的な日常モノに近いニュアンスはあるかもしれんせんね。
今のところは全体をとおしたような「物語」や目的、仕掛けは特に見受けられないかな。
1~数話で完結する、日常含むショートエピソードの集合体と言ったところでしょうか。

それでも、もともと好みの作品、という下駄を履かせている私にとっては、それで十分楽しんでしまいました。

1期でキャラクタも馴染んでしまっていますし、ちょっとしたヘイトを集めるキャラを登場させてからの、ありがちなカタルシス。
これも、よくあるパターンのものなのですが、ユナがクマ姿で活躍しているのを見て良きかな良きかなwって感じです。

周囲のキャラクタも割と丁寧に描かれていますし、かわいらしいキャラや美人さんも多いですし、馴染んだお貴族様たち(国王含むw)との関係も微笑ましい限りですw。

このレビューを書くにあたってHPのキャラクタ欄を観てみると・・・、意外と登場人物多いなwとビックリ。
39(+2)人も載っていますね。
ちょっと出のキャラもいますが、割としっかりと交通整理されているので混乱することもなく視聴出来ていたのは上手だと思いましたね。


私的にはユナの周囲に集まっているキャラクタ達との人間的つながりを面白く観ています。

私が良く言う「仲間感」が何となく伝わってくるのが好きなんですかねぇ。
とんでもないスペックをを持っているユナに対して「もう慣れた」「ユナだから仕方ない」的なあきらめと言いましょうかw、
「ユナだから~」という信頼感といいましょうか。

ま、「認めてもらっている感」かなぁ。
存在、居場所を認めてもらっているという承認感というか。

色々頼られて、信頼されているのは間違いないっぽいですしねぇ。


とにかく、そういった空気感の中で、お気に入りのキャラ達がわちゃわちゃしている所が好きみたいです。


若干、パターンニズムに陥りかけている気配もありますが、もう少し、観ていたいという気持ちもありますので、次も期待したいところではあるのですが、どうかな~。


くまクマ熊ベアー「ぱーんち!」の次は「ダブルぱーんち!!」かなぁ、それとも「きーっく!!」かなぁ、
なんなら「くまクマ熊ベアーぱーんち!もういっぱーっつ!!」かなぁなんてバカな事を考えながら、楽しみに待ちたいと考えているのですがw。
どうなりますやらw。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 16

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

広い心でクマさんを受け入れられる方なら面白いかも。

 最終話(12話)まで観ました。2023.06.19

 貴族間の対立を解決して終了!ユナさんは暴力を売りにして無事に異世界に居場所を見つけたようです。

 転生ならまだしも、転移ものはチート能力獲得の過程に納得がいかないので、どうも主人公が偉そうでいけません。

 今まで大したことの無い奴だったのに、いきなり異世界で大暴れっ!というのは観ていて痛いです。

 本作品は主人公が女性なのでまだ不快感が薄まっていますが、やっぱりイキっています。二期は特に人間相手なので余計そう感じます。

 原作は人気作のようですが、アニメで観るほどでは無いようです。

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 10話まで観ました。2023.06.06

 クマさん、あまり冒険しないでお貴族様とかと遊んでばっかりです。ファンタジーによくある貴族病かな?

 冒険活劇としても後退しているため、何が面白いのか…。戦うべき敵もいないし、変なマスコットキャラの日常系っぽい話になってきています。

 ここまできたら最後まで観ますが、ヤマもオチも無い話をなんで2期やるのか不思議です。

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 3話まで観てのレビューです。2023.04.18

 1期のことは良く覚えてませんが、全然問題ありません。2期から観ても全く大丈夫な親切設定アニメです。  

 異世界へ転移だか転生した現代人が、いつもの存在にいつものすげぇ能力的なものを貰って無双するいつもの奴です。

 ユナさんは、クマ装備のおかげで無双します。現地人に偉そうなことを言っていますが、クマ装備無しだと人並み以下のクソが何を言ってけつかる…。

 などと思ってはいけません。広い心で可愛いユナさんの活躍を愛でられる紳士淑女向けでございます。

 私、紳士でございますので、視聴継続です。変態紳士では無いので、シラフで観ていますョ?

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

64.7 14 王女アニメランキング14位
Unnamed Memory[アンネームドメモリー](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (91)
323人が棚に入れました
絶大な力を操る五人の魔女が、人々にとって畏怖の象徴となっていた時代――。 大国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、荒野の塔に棲む“青き月の魔女”ティナーシャのもとを訪れる。 どんな望みも叶えるという“魔女の塔”の試練を乗り越えたオスカーが望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。 魔女の契約者となった王太子と、王太子の守護者となった魔女。 二人の出会いは“魔女の時代”に変革をもたらし、やがて、世界の〈運命〉を書き換えることになる。 オスカーとティナーシャの行く手に待ち受ける物語とは――。

声優・キャラクター
オスカー:中島ヨシキ
ティナーシャ:種﨑敦美
ラザル:梅田修一朗
シルヴィア:夏吉ゆうこ
メレディナ:赤﨑千夏
アルス:佐藤拓也
カーヴ:天﨑滉平
ナーク:森永千才
トラヴィス:福山潤
ルクレツィア:川澄綾子
レオノーラ:斎藤千和
ラナク:柳田淳一
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

魔法はあっても奇跡はない?永き魔女の静寂を切り裂く王子様

【あらすじ】
{netabare}
五人の魔女が畏怖される時代―――

“沈黙の魔女”に“子孫を残せない呪い”を受けたファルサスの王太子・オスカーが、
“青き月の魔女”ティナーシャが棲む、望みを叶える“魔女の塔”の試練を乗り越えて、やって来た。

オスカーの望みはティナーシャとの結婚による呪いの超克。
折衷案として1年間の“契約”を結ぶことになった2人。

魔女の周囲に持ち込まれる様々なトラブル、
王子様から魔女への求婚。
波乱の1年が始まる。{/netabare}

同名ライトノベル(web版、電撃の新文芸版共に未読)の連続アニメ化作品の分割2期の1期目。


【物語 3.0点】
ライトノベル、特に電撃経由でアニメ化するSFファンタジーには、
魔法に関する独特な解釈が興味深い作品が多い印象ですが、本作も同様。

一見、魔女の力は圧倒的で、全知全能に思えますが、
魔法で無から法則を生み出すチートは起こり得ないというのが、この世界の渋くて面白い所。
魔法は既存の物理法則等を加速させたり停滞させたりすることで現象を実現しているに過ぎない。

魔女は厳密には不老長寿ではなく、成長活動を止めているだけ。
怪我からの自己再生も、止めていた成長を急加速することで回復を早めているだけ。
{netabare} 大怪我から急回復してロリ少女属性から急成長したティナーシャ。何か萌えましたw{/netabare}

よって不可逆性の事象を覆す奇跡は、魔法でも引き起こせなし、魔女だって不死ではない。
この世界の魔法では、割れたティーカップひとつ元に戻すことができないのだ。

王太子オスカーにかけられた件の子孫を残せない“呪い”は突き詰めれば、
“沈黙の魔女”の“祝福”であるという解釈。
沈黙の魔女の強すぎる愛情が憎悪に裏返って呪い同然と化しているというのも独特。
よって{netabare} “解呪”では完全解決し難く、祝福転じた呪いに耐え得る母胎を有するティナーシャにオスカーが求婚という流れになるわけですが。{/netabare}


構成はオスカー&ティナーシャのお惚気(のろけ)な掛け合いが軸。
作中、大陸を揺るがす結構な一大事が起こっている気がしますが、
2人の関係性に焦点が絞られるため、国一つ転がされる、魔族まで絡んだ緊急事態の説明も割と雑w
聞けば原作の内容も結構飛ばされていたとか。

シリーズ構成の赤尾 でこ氏は過去、賛否が割れたり、物議を醸したりするアニメ化作品に携わったりもしていますが、
私は氏の割り切った構成が比較的肌に合う方で、魔法世界観への興味もあって、終盤までは折り合っていたのですが。

1期目・最終12話。
分割2期目に向けて強烈な引きを作るための大ドンデン返し。
私は分割2クール構成を想定していなかったので面食らいましたw
煽りを受けて物語も3.5~4.0点着地想定から、結論先送りの基準点3.0点に墜落。
最終話のこの構成。赤尾氏による犯行ではなく、プロデューサー意向によるものだそうで(※1)

個人的には11話までの内容で1クール目を締めて、
2クール目の初回で、2人への新たな試練が始まるという構成が無難だと思うのですが、
やはりプロデューサー目線だと分割クールの放送空白期間に忘却される不安が上回るのでしょうか。

これから追いかける方には、11話まで観て一端視聴やめて、
来年冬予定の2期視聴に先立って1期目最終12話から視聴再開するプランをオススメします。


2期目については私にとってはやや食傷気味のジャンルすなわち(※核心的ネタバレ){netabare} 歴史改変、広義のタイムリープ物になるようですが。
多くのSF同ジャンルと異なり、歴史を書き換えても、平行世界が発生しない。
書き換え前の歴史は消滅する。{/netabare}
ここも、不可逆性を織り込んだ本作独特の魔法解釈ならではの展開も期待できるので、
取り敢えず視聴候補には入れておこうと思います。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・ENGI

全体にやや作画カロリー不足。
大規模な魔法戦闘等も描写されますが迫力は今ひとつ。
一応モンスターデザインも付けてはいますが、そこも可もなく不可もなくくらいの出来。
ただし、ティナーシャが使役するドラゴンのナークの造形はまずまずでした。

一方で、ティナーシャらの青紫系カラーを基調とした背景美術、キャラデザ、小物デザインには統一感があり雰囲気作りは良好。
ゆっくりと紅茶でも一杯飲みながら、静寂としたファンタジー世界に浸りたいと思わせるだけの映像は実現していました。

ティナーシャが入れる紅茶。
{netabare} かつて王女として命を狙われるリスクがある中、何でも自分でやる中で習得した魔女の永き孤独の象徴。{/netabare}
さぞ渋みが効いて美味に違いありません。


オスカー&ティナーシャの恋愛メインということで、
キスシーンとか、そういう展開もありますが、
直接的な濡れ場表現は描写されないので、
視聴している姿を誰かに見られても安心?ですw
ただし、{netabare} お盛んな夜の翌朝に、あくびをするティナーシャ{/netabare} など、
間接的にアダルトなポイントは押さえてはいますw

警戒したいのはグロ表現。
{netabare} 幼女ティナーシャを滅多刺しにする{/netabare} など、
ショッキングな描写が突然飛び出すので、
油断して紅茶を噴き出さないようにしましょう。


【キャラ 4.0点】
王太子・オスカー。
子孫を残せない呪いさえなければ、もう姫君をもらい受けてもおかしくない精神年齢。
よって美少女な雰囲気のティナーシャにも動揺せず大人な?余裕の対応。
繰り出される求婚のジャブが、
初心な鈍感中二病少年とは異なる本作の味わいどころ。

初心で鈍感なのは、むしろヒロインの魔女ティナーシャの方で。
不老のため、肉体の成長を止めた際、精神の成長まで止めてしまったのか、
恋愛方面では長寿の余裕がまるで感じられないのがくすぐったいですw

2人の絆は、{netabare} ティナーシャがオスカーに腹に飲み込んだ水晶ごとアカーシアで串刺しにさせて事態解決する{/netabare} くらい深い、
命を預け合える唯一無二の関係。

だから私も2期目に向けた1期目最終回には驚きはしましたが、不思議と絶望はしませんでした。
この2人なら2期目の試練くらい、余裕のトークを繰り広げながら乗り切ってしまいそうな予感もします。


公式HPのキャラクター欄にオスカーとティナーシャしか紹介されていない程、
メイン2人一択で、他のサブキャラは添え物感が満載ですがw
私はティナーシャより年上属性な“閉ざされた森の魔女”ルクレツィアさんとは、
一度、一杯やりながら語らってみたいと思いました。


何より“沈黙の魔女”がオスカーの何を何から守ろうとして祝福転じた呪いをかけたのか?
など2期目では、サブキャラの答え合わせも望みたい所です。


【声優 4.0点】
オーディションは主演の王子様役&ヒロイン・魔女役に掛け合いの演技審査も行う、
ここもメイン2人の会話劇重視の異例の選出方法。
結局、掛け合いオーディションでペアになった、
オスカー役の中島 ヨシキさんと、ティナーシャ役の種崎 敦美さんをそのまま起用。

中島さんのイケボでティナーシャの“猫のいたずら”を軽くいなすことで本作独特の惚気のリズムが生まれる。
6話。{netabare} 使い魔・ナーク譲渡のドサクサに不意打ちのキスを受けた際の
「これは、なかなか……予想外」{/netabare}
11話。{netabare} 決戦を前にそういう雰囲気になった2人。ティナーシャに時と場所を弁えてと言われて弁えず
「分かった」「今やる。明日、死んだら心残りだしな」と臆せず行為を続けるオスカーとか。{/netabare}
恋愛面でも余裕綽々な主人公最強ぶりが可笑しかったですw

ティナーシャ役の種崎 敦美さん。
率直に『フリーレン』ロスの埋め合わせに、種崎さんの長寿キャラをというのが、
私の視聴動機の一つ。
魔法関連では熟練の余裕を見せ付けるのに、恋愛面では見事なポンコツぶりを好表現。
何百年生きても知らなかった人間を知る演技ならお手の物です。
今後も、この種のキャラで楽しめそうな声優さんです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は松田 彬人氏。
同氏が手掛けた『響け!ユーフォニアム』の吹奏楽曲を聞いていて、
松田氏のファンタジーBGMにまた浸ってみたいと思っていた所に本作が。
というのも私の視聴動機の一つ。
静かなピアノとストリングスによる心情描写から、重厚な管弦楽による戦闘描写まで。
緩急自在なBGMもまた世界観に浸る一助に。

OP主題歌は丁「呼び声」
私にとっては『ツルネ』2期ED以来のエンカウント。
ハープ弾き語りバラードで歌われる、意味深な歌詞の真意を思い知るのはEDに回った最終12話にて。

ED主題歌はシルヴィア役の夏吉 ゆうこさんの「blan_」
ピアノと高音ボーカルが織り成す良作バラード。
“呪い祈る”こちらの歌詞の真意は、2期目以降により深く知ることになるのだと思います。

全体的に静寂が似合う世界観を壊さない品のある音楽構成でした。


【参考文献】(※1)「animate Times『Unnamed Memory』連載第8回:監督・三浦和也さんメールインタビュー」

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

王子「ティナーシャ〜!」ティナーシャ「オスカー〜!」うおおおお!フォーリーラブ!(背後で爆発)

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.27
 
 祝2期決定!からの〜、1期であったことを最終話でチャラにします。こんな夢オチみたいな展開、良いのか?

 そしてオスカーさん、400年前に行ってもピンポイントで若き日のティナーシャの元へたどり着きます。匂いでもたどったのか?時空を越えたストーカー…キモい男ですね。

 オスカーさん、現在のティナーシャにハメられてね?塔のお掃除をお手伝いしてたらこんな目に…。体よく始末されたとしか思えないのですが?

 時空を越えるのは魔法では出来ないとか何とか過去のティナーシャさんが言い出しますし、未来から来た男が母親を助けた後に消えたという以前描かれたエピソードからも、オスカーを過去改変の鉄砲玉扱いするティナーシャの悪意を感じます。

 こういう、物語の延命のために、主人公以外の人間が記憶喪失になるとか(うしおととらだよ!俺はあの展開を今でも許していない)違う世界線でやり直すとか、夢オチとかやるのは、ファンを馬鹿にしています。

 リアルタイムで追ってきた熱心なファンにとっては、クライマックス間近でのちゃぶ台返しは頭にきます。

 途中で参入してきたニワカや、過去の記憶を維持できない様な奴ばかりでは無いのです。

 私は、ツッコミを入れながら矛盾ばかりの破綻した本作品を楽しんでいたアンチ寄りなので良いですが、熱心なファンにとっては、頭にパイルドライバーを喰らわせる様な最終回は許してはいけない様な気がします。

 大した話でも無いのにここまでやるのか…。人の心とか無いんか?

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 11話まで観ました。2024.06.19

 悪い魔女を倒しに、悪い魔女に介入されて内戦の危機にあるヤルダへ我らがバカップルが向かいます。

 そして、気持ちの悪いバカップルのイチャラブをこれでもかと見せつけて来ます。決戦前に朝までヤりまくるとかヤバいでしょ…。

 ティナーシャとオスカーの性欲モンスターぶりに、ヤルダ王女のネフェリィも引き気味です。悪い魔女もティナーシャも行動原理が謎で怖!

 やることしか頭に無い色ボケのくせに、ティナーシャがリーサル・ウェポンぶりを発揮して、内戦の危機も収めてしまうし、悪い魔女も圧倒するしで、国家間のミリタリーバランスもクソもありません。

 処女じゃないとー!とか、全く嘘やん…。ヒューマノイドタイフーン並みに強いやん…。

 ティナーシャさん、本当に400年間処女だったの?嘘なんじゃ?過去の悪事がバレない様に昔の知り合いを始末してね?

 オスカーも、魔女に魅入られて操られてるのでは?今回の悪い魔女も面白半分に王子様をたぶらかしていましたし、この国大丈夫なん?

 なろうチート男に何の警戒心も持たずに寄ってくるチョロイン並みにティナーシャとイチャイチャするオスカーは、既に籠絡されてそうです。

 チョロインズを観ていていつも思うのですが、いくら強い男が好きでも、デコピンで頭を吹き飛ばせる位のパワーがあるチート野郎に寄っていかんでしょ?うっかり死亡しそうです。

 ティナーシャが悪巧みをしていないなら、自己評価低過ぎです。気まぐれに瞬殺出来る程度の存在のくせにオラオラ男のオスカーなんて好きになる?男性視聴者には理解出来んわ〜。

 そして、結婚!次回最終回!ティナーシャが実は全ての元凶で王国を乗っ取り、世界を支配して、犬がニャーと鳴き、猫がワンと鳴く様なカオス地獄が現出することを期待しています。無いよな〜。
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 10話まで観ました。2024.06.12

 オスカーとティナーシャ、既に肉体関係になった様です。処女じゃなくなると力が落ちるとか言ってましたが、そんなことも無く、今度はオスカーとの子供が出来たら、魔力の高い者同士の子なので、悪魔鬼みたいな子供が出来ちゃうかもとか言い出しますが…。

 どうせ、そんなに気にすることも無いんでしょ?設定が全て上滑りしているので、ゴチャゴチャうるさいです。

 いつの間にか結婚が既定路線になってるし、恋愛ものとしても何かおかしい感じです。

 ラスボス的な魔女や昔の知り合いの悪魔?みたいな奴が出てきますが、どうも、気まぐれとかで城を襲ってくる様です。

 過去の因縁とかも長寿キャラティナーシャの知り合いだからで片付けてしまい、其辺のチンピラが絡んでくるのと余り変わりません。何これ?

 魔女や魔法士を便利に使い過ぎて、何が言いたいか分からなくなってきています。オスカーとティナーシャ以外のことはオマケに過ぎない…。結婚がゴールってことでエエのかな?

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 9話まで観ました。2024.06.06

 オスカー王子、また悪い奴に襲われます。ティナーシャが命懸けで救います。危機管理の出来ねぇ王子だなぁ…。

 そして、二人でさらにチュッチュイチャイチャしました。9話はマジでこれだけです。

 長寿キャラのティナーシャさん、オスカーを人間だと思って無い、ワガママで可愛い子猫が、スリスリしてきてういやつじゃ…くらいに認識してるのかと思ったら、男として性的にも好きだった様です。

 他のレビューアー様のレビューにもありますが、かなり原作を端折っているので、ティナーシャがサイコパスにしか見えません。

 どうも、鈍いというより、人間性が欠落しているというか…。仲間の魔女は恋愛経験豊富そうなので、魔女が種族としてそうなわけではなさそうです。

 まぁ…、好きにして下さい。しかし…、白昼堂々と本拠地の城が襲撃される無防備さ(一応、夜襲でしたが)は、ティナーシャ様の力でなんとかした方が良さそうです。国としてありえんだろ…。

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 8話まで観ました。2024.05.30

 まだ物語は続く様です。魔法士差別の現況となった神様?のイルティルディアとか言うのが出てきて…。

 全てイチャイチャカップルがさらにイチャイチャするための小道具に過ぎないので、極めて話がザックリしています。今更セカイ系かぁ…。

 王子とティナーシャのやることなすことが、全てお互いの愛を確かめ合うかの様な感じなので、辟易します。

 色々と言いたいこともありますが、セカイ系にツッコミ入れるのは野暮ですね。早く結婚してハッピーエンドになって終わって欲しいですね。
………………………………………………………………………

 7話まで観ました。2024.05.22

 わっるい組織のわっるい人達が王子の国を含めて数カ国を危機に陥れますが、王子とティナーシャの活躍でわっるい人達はやられました!

 恋するバカップルの小規模な戦いで世界が救われた!みたいな話で、なにコレ状態です。

 敵も味方も軍勢が小規模すぎねぇ?世界系だったのかな?王子様は態度も部下の数も付き合う他の王族もチンピラみたいで、何か変な世界観です。

 王子様とティナーシャは最初からデキている感じで、王子様のティナーシャに対する距離感も何かおかしいので、素直に応援出来ないんだよなぁ〜。

 ティナーシャの正体も分かり、いよいよやることが無くなった2人…。どうする?どうする?と、私の心の中のどうする連達も騒いでいます。
………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2024.04.27

 危険な魔女がウロチョロしている世界で、王子様、戦闘力皆無の従者と二人で外出し過ぎです。今回もそれでトラブルに…。

 話の作り方が雑ですね。王子様、魔女の気まぐれで直ぐにブチ殺される程度の存在のくせに、俺様男すぎて頭がおかしいレベルです。

 契約があるとはいえ、ティナーシャを堂々口説きに行きますが、周囲はあんな人外に関わるなよ…と思わないのかな?

 外見が美女で、処女なら何でも良い…。今の所、視聴者に媚びてるだけの内容なので、なんとも言えない感じがします。

………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.04.10

 俺様王子様、攻略に人数制限のない魔女の塔に単騎で挑んであっさりクリアー、年齢不詳のロリババァと1年契約成立です。

 1話のあらすじは本気でこれだけで、なにコレ?感が強いです。色々ぶち込んできますね。

 魔女とは何なのか?王子が単独でウロチョロ出来る状況なのか?王子は何でこんなに強いのか?

 ただ、魔女は可愛いです。ラノベっぽい会話劇が売りなのかな?ベラベラ喋るロリババァ好きなら面白いかもです。特殊性癖の私めは視聴継続です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

基本的にオスカーとティナーシャのイチャラブもの

古宮九時、chibi(イラスト)による原作小説は、「小説家になろう」から「電撃の新文芸」(KADOKAWA)で書籍化(全6巻、原作未読)。『このWeb小説がすごい!』全Web小説ベストランキング9位、『このライトノベルがすごい!』単行本・ノベルス部門2020年1位、2021年3位、第5回ラノベ好き書店員大賞で単行本部門第5位。
アニメ1期は全12話(2024年)。監督は、『旗揚!けものみち』、『宇崎ちゃんは遊びたい!』などの三浦和也。制作は、『究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら』、『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』などのENGI(KADOKAWAの子会社)。2025年1月から2期が放送予定。
(2024.7.29投稿)

【あらすじ】
長きにわたって絶大な魔力で大陸に君臨する5人の魔女がいる時代。
ファルサス王国の王太子オスカー(CV.中島ヨシキ)は、「沈黙の魔女」にかけられた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、塔を登りきれば願いを叶えてくれるという「青き月の魔女」ティナーシャ(CV.種崎敦美)が住む塔を訪れる。
塔の試練を乗り越えたオスカーであったが、ティナーシャでも解呪は難しいと告げられ、別の手段として「呪いに対抗できる魔力と魔力耐性を持った女性を探す」ことを提案される。
そこで、オスカーは、ティナーシャを妻にすることを逆提案するものの、ティナーシャが固辞するので、代案として「1年間自分の傍で暮らす」ことを提案し、ティナーシャは、これを渋々承諾するのだった…


【基本的にオスカーとティナーシャのイチャラブもの】
1期は、基本的に「ティナーシャが好きすぎることを隠そうともしないオスカー」と「恋愛に疎い鈍感ティナーシャ」がお互いに深い愛情を育んでいくまでが描かれています。

そして、この深い愛情を前提として、タイトルの“Unnamed Memory”(明かされない記憶)がどうして発生したのかが第12話で回収されるというのが大雑把な流れ。

なので、原作は「ミステリー要素」や「世界にまつわる謎」もあるみたいなんですが、おそらく尺の都合で二人の恋愛にテーマが絞られたため、それ以外のところをバッサリいかれてます。


もっとも、これ以上二人の恋愛について書くと核心的なネタバレになってしまうので、非常に説明しにくいのですが…

真の愛情と言われる「無償の愛」は、「見返りを求めず相手のためを思う気持ちや行動」(≒自己犠牲)をいいますが、その結果は、必ずしも相手を幸福にしないというのが1期の終着点。
近いのは、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」的な悲劇でしょうか。

もっとも、その辺を二人がどうやって克服するかが2期なんでしょうから、その準備段階が1期に当たるといった感じ。
なので、本作は1期と2期のセット販売です(笑)

こういった悲劇は結構好きそうな人が多そうで、原作が人気なのもわかるので、興味を持ったのなら2期が始まる前にまとめて観るといいかもしれません。おそらく1期だけだと消化不良になります(笑)


【第12話を整理(※ネタバレ有り)】
{netabare}前提として、タイムリープものでは、「祖父のパラドックス」というものがあります。
これは、「ある人が時間を遡って、血の繋がった祖父を祖母に出会う前に殺してしまったらどうなるか」というもの。
世界が1つしかないとすると、世界が分岐しないので、パラドックスが生じないように自分の祖父を殺した人は消滅することになります。これに対して、世界は1つではなく並行世界が存在するとすると、世界が分岐するので、パラドックスは生じず自分の祖父を殺しても殺した人は消滅しないことになります。
本作では、前者の設定を採用しているみたいです。

それで問題の第12話では、未来から来たオスカーが過去のティナーシャを助けないと、自分が愛するティナーシャがこれから悲惨な体験をすることがわかっている。もっとも、今助けてしまうと過去改変により、パラドックスが生じないように今の記憶を持った自分が消えてしまう。しかし、オスカーは、自分と出会う前のティナーシャであっても、自分が愛するティナーシャであることに変わりはなく、彼女が不幸になることをわかっていて見過ごすことができなかった。
そこで、オスカーは、過去のティナーシャを救って、ティナーシャとの幸せな記憶(これが“Unnamed Memory”なのかな?)を持つ自分を消滅させるという選択をする。

このオスカーの行動は、オスカーのティナーシャに対する「無償の愛」ゆえのものだとは思うのですが、原作を少し調べてみたところ、オスカーによって改変された歴史で、未来のオスカーに助けられた魔女にならないティナーシャが彼女を知らないオスカーと再会するという切ない流れになるようです。

さて、二人は2期で救われることになるのでしょうか。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

68.0 15 王女アニメランキング15位
劇場版 王室教師ハイネ(アニメ映画)

2019年2月16日
★★★★☆ 3.6 (19)
121人が棚に入れました
ランツライヒ王国の4人の王子たちは、次期国王を目指し、王室教師ハイネ・ヴィトゲンシュタインの指導のもと、様々な困難を乗り越え、時に迷いながらも、少しずつ成長していた。そんな彼らの前に現れたのは、ロマーノ王国からきたという双子の王子。この王子たち、可愛らしい見た目に反して、実は超ドS…!そんな前代未聞の危機に、ハイネと4王子たちが「教育的指導」!?

声優・キャラクター
植田圭輔、安里勇哉、安達勇人、廣瀬大介、蒼井翔太

ねるる さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

盛り上がりに欠ける劇場版。

原作未読。アニメシリーズ視聴レビュー済み。
ミュージカル版2作とも視聴済み。
劇場公開作品、上映時間60分。

~あらすじ~
アニメ最終回後が舞台。
隣国"ロマーノ王国"の双子の王子様が、グランツライヒにやって来て4王子と一緒に合同授業を受ける話。

劇場版の新キャラとして、隣国の双子の王子が登場します。この2人もメインの4王子と一緒で、最初はツンケンしてますが素直になれないだけのいい子なので平和なお話でした。
起承転結の転の部分が弱く、盛り上がりに欠けるなーという印象。アニメ版の際は盛り上がらなくても、1クールの中でゆっくりと生活を描いていたのでそれはそれで良かったのですが、劇場版となるとちょっと物足りなさを感じました。

作画は劇場版なだけあって美しさが上がっていたように感じます。ただ、たまに頭身に違和感を感じる場面もありました。

この作品の1番のネックポイントの声優ですが、新キャラ2人もミュージカル版を演じる舞台俳優が担当してるので、やはり少し違和感ありました。何よりキャラ絵と声の太さが合ってないのが気になりました。こーゆーの勿体なく感じる。

最後のエンディング、ハイネがヒロイン枠っぽくなってるのがちょっと気になったのと、初めて実写で踊るエンディングを見ましたが、苦手な人はドン引きするかもなインパクトある画でした...。絵柄もキャラ性も含めて、女性向け作品と思います。
キャラデザはいいのに、声優で伸び代にかける作品だなと改めて感じる作品でした。実写ありきで作品作る風潮やめて欲しい…。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

映画 王室教師ハイネ

2020.7.17 視聴完了。

ロマーノ王国の双子がグランツライヒ王国にやってきた。
両国の王子たちの交流を描いた物語。

内容的には可もなく不可もなくですね。
やはり目玉は歌で良かったです。

戦闘系アニメでささくれた心に沁みます。
目と耳の保養になりました(笑)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5

昔のアニメ好き さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

女性受けのアニメかと

思いますが男性から見ても面白い内容でした。これが王女なら男性受けかと思いますがありふれていたかもなので王子で良かったと思います。個人的にははめフラ並に好きな作品です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

57.7 16 王女アニメランキング16位
グレンダイザーU(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.8 (38)
77人が棚に入れました
砂漠に堕ちた男には、記憶がない。男は兜甲児に拾われ、大介と名付けられた。 夢のクリーンエネルギー光子力により成した財で、大富豪と正義の味方、2つの顔を持つ甲児は、どこか陰があるも非凡な才能を持つ大介に信頼を寄せて行く。 穏やかな日々が続くと思われていた中、未確認空中現象が世界中の大都市上空に出現する。 それは地球から遠く離れた星系より襲来したベガ星連合軍だった。 地球の兵器を遥かに凌駕するベガの前に蹂躙される人類。 プールの水を割って屹立する鉄の城マジンガーZ、地球最後の希望も異形の兵器円盤獣を前に苦戦を強いられる。 絶体絶命の中、砂塵を舞い上げ現れたのは、異星の魔神グレンダイザー。 乗っていたのは大介、彼は故郷フリード星を追われた王子デューク・フリードだったのだ―
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

8話 単純明快にするか大人向けにするかどっちかに寄せてほしかった。

1話 ロボット復権の難易度は相当高いのに、ロボットよりも女子の描写を頑張ってない?

{netabare} スーパーロボットものが廃れたのって、なぜでしょうね?敗戦のコンプレックスが無くなったからか、科学の進歩が信じられなくなったからか、宗教的なイメージとしての巨神像が茶番になったからか、強さにあこがれなくなったのか、実用性実現性が科学的に怪しくなったからか。

 有体に言えばガンダム…リアルロボット・敵が人間であること…という進化に対抗しえなかったのかもしれません。その後、ラーゼフォンやゼオライマーなどのエヴァ以降のスーパーロボットものが出てきましたが、後継者がいません。

 スーパーロボットが面白くない理由はやっぱり、ファンタジーを忘れて「リアル」に寄せようとしたからかな、と思います。スーパーロボットは存在それ自体にリアリティはまったくありません。スーパーロボットの魅力は巨大さ、必殺技、謎エネルギー、謎組織、少年の強さへのあこがれ、メカメカしさ…

 ところがアニメはそういう荒唐無稽な作品を許してくれません。少年がアニメを見る時代ではなくなってしまいました。「ブレイバーン」がやらかしてくれるかと思ったら、結局パロディの枠をでられませんでした。
 このジレンマをどう解決するのか?がロボットもの、特にスーパーロボットものが面白くなるかどうかでしょう。

特にガンダムのスタートを思い出せばわかりますが、リアルロボットは自己拡張です。もしかしたら自分もいつか強くなるかも…という部分が現実と地続きです。ところが、スーパーロボットはあこがれです。巨人大鵬卵焼きではないですが、美空ひばり、山口百恵、ピンクレディー、御三家などの「あこがれ」の延長線上にあるのが、スーパーロボットです。この差は大きいでしょう。スーパーロボットは視聴者の生活と感情移入という点で地続きではありません。

 そういうことを考えると多分リメイクするしかないでしょう。ですが本作、ちょっと無理にリアルよりにしすぎていないかが気になります。

 そしてちょっと気になったのが、ロボットをカッコ良く見せようとしているんでしょうか?むしろ女子の描写をがんばってませんか?私は嬉しいですけど、ちゃんとスーパーロボットを描こうとしていますか?{/netabare}


2話 スーパーロボットというよりヒューマンドラマ的にちょっと面白くなってきました。

{netabare} あれ?ちょっと面白い?映像も迫力があるし…1話はなんかゴチャゴチャしてよくわからんなあ、と思っていましたが…なるほどねえ。

 実はマジンガー、グレートまでは知っていたのですが、グレンダイザーはスーパーロボット大戦でしか知らないので旧作のストーリー知らないのですが、こんな重い話だったんですか?

 いわゆる「少年のあこがれ」としてのスーパーロボットから随分逸脱しているように思えますが…何となく人間ドラマとしてみると面白い…かもしれません。悪い奴が悪い…という面もありますが、それだけではない何かを感じます。
 まさかあのナイフが刺さる場所がそこだとは思いませんでした。見せちゃってるし。あれが映像として見せられるのは大したものです。

 都市の名前が中東ばっかりですね。見たい人が金を出したのだからそこは良いと思います。国会議事堂や東京タワーがメチャクチャにされて日本人が喜んでいる心理が共有できてうれしい限りです。

 さて、本当は2話で切るつもりでしたが、もうちょっと見たくなりました。1話も変な先入観を捨ててもう1回見ようかな…面白さが拾えていない気がしてきました。

 
1話を再視聴しました。

 なるほど…2話を見てから見ると1話の内容がスーッと入ってきますね。結構ちゃんと筋を追わないといけないタイプだったんですね。どうせなら初回1時間でやれば…は無理にしても、ちょっと構成で損したのかな?初回で敵方の人間が見えてこなかったからかもしれません。いや、私の見方が悪かったのでしょう。始めから集中してみれば面白さが拾えたかも。

 ちょっと期待できる気がしてきました。女子が可愛いし。{/netabare}


3話 ロボットの重量感と男キャラの作画に不満があります。

{netabare} いや、超ベガ砲があって味方無視が前提なら四の五の言わずぶっ放せばいいじゃんと、逐次投入が無駄なら量産型の武器じゃなくてグレンダイザーにどこまで近づけるかで兵器開発・生産すれば?そしてスクリュープレッシャー(クラッシャー?)パンチ、強すぎるだろう、と思わなくはないです…とは言いません。むしろ、そういうところはスーパーロボットものの表現を踏襲していただきたい。

 そっちじゃなくて、むしろCG故の重量感のなさが気になります。なかなかいいとは思うのですが、迫力は出ていたでしょうか?そして、旧作を見るとデュークフリードがかっこいいんですよね。なんであんなになよっとした少年にしたのでしょう?本作の人物の作画は女子の描写にはいいんですけど、男の描写があんまりなあ。

 もちろんOPEDの血沸き肉躍る感も旧作に負けています。これは旧作厨の視点かといえば、最近まで旧作見たことがなかった私が感じることです。また、公式ではないかもしれませんが、OPのMADCGでものすごく出来がいいのがありました。ちゃんと最近の技術でカッコよく描写できていました。

 グレンダイザー作ったの神様って…それは中東の宗教的には大丈夫なの?とちょっと思いました。

 ということでこの3話までで、キャラ説明・設定・世界観の説明が終わりました。本筋はこれからでしょう。4話5話が1つの正念場です。{/netabare}


4話 こういうエピソードもいいんですけど、やっぱり1度はグレンダイザーの活躍が見たい。

{netabare} うーん、4話ですがエピソードそのものは敢えてステレオタイプの展開にしたのでしょう。スーパーロボットものの1エピソードとして普通に見れました。突っ込みどころは山ほどありますが、それを列挙するのは野暮でしょう。ヒューマンドラマとしてやっと感情移入もできてきました。

 ただ、やっぱりスーパーロボットものである以上、1エピソードに1回はロボット出さないと。グレンダイザーが無敵すぎて物語にするのが難しいでしょうし、今回出してしまうと話が成立しないのはわかるんですけど、やっぱり満足度がなあ…{/netabare}


5話 すべてが中途半端で、スーパーロボットを見ている気になれない。

{netabare} グレンダイザーというフレームの中で現代的な作品に仕上げようとして、失敗したのかなあと思います。肝心の主人公ディユークフリードにちょっと乗れませんでした。

 1話1戦闘の原則も古くはありますが、それは毎話にカタルシスがあるということで、スーパーロボットの作劇としてはむしろ見習うべきフォーマットです。それなのに2話連続でグレンダイザーの活躍がないとはまったくいただけません。

 かと思えばマリマリという敵のUFOをマリアが奪うって…どういうセンスで話を進めているのかさっぱりわかりません。マリマリのデザインは良かったですけどね。

 せっかくのアラブマネーでのスーパーロボットリメイクなのであえて面白がって見てみようと思っても、ダメでした。面白さは話でなくても、断面図やすごいCGとかなんでも良かったんですけどね。すべてが中途半端で水準以下でした。{/netabare}


6話 バトルは良かった。話もまあまあでした。人物は動かしてほしい。

{netabare} 一旦中断しましたが、グレンダイザーの映像には興味があるのでチェック。後半のバトルシーンは良かったし、王女さま2人が登場して話も展開しましたね。
 ただ、これが4話くらいだったらなあ、と思わなくはないです。そしてやっぱりバトルシーンがないとなあ、あると華やかだなあと思いました。

 それとせっかくキャラデザが良いのだから、もっと動かしてほしい。金髪の子なんて立っているだけではないですか。首から上と手の演技だけでも動かせていれば同じドラマでも満足度が全然違ったと思います。

 中断のステータスでしたが、やっぱりチョロチョロと見そうなので、視聴継続中にしておきます。ただ、ストーリーは現状では決して面白いとはいいません。{/netabare}


8話 単純明快にするか大人向けにするかどっちかに寄せてほしかった。

 気になってチェックはしていたんですけど、やっぱり面白くないんですよね。デュークの過去と女性たちの思惑などの設定と流れは悪くない気もしましたが、もっと徹底的に大人のヒューマンドラマにするか、スーパーロボットものとして単純明快にするかの方が、私は見られた気がします。

 マリアのキャラデザは可愛かったですねえ。ですが、もうちょっとエフェクトとか工夫しないと、ノッペリしすぎて魅力が半減です。人物の作画が物足りなかったのも残念な理由でした。

 期待は最終話で、旧作の主題歌がかかることでしょうか。以前から知っていましたが、この作品のために旧作を再視聴したら、ものすごいカッコ良かったです。

 

投稿 : 2025/02/01
♥ : 6

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ミステリー・ヒストリー

レジェンド作家永井豪作品のリブート。
未だフランスでは根強い人気のマジンガーシリーズ第三弾。

豪華な布陣で贈るさいきょうのロボアニメ。

監督・ガンダムSEED
シリ構・コードギアス
キャラデザ・エヴァンゲリオン
メカデザ・AC4A
音楽・ガオガイガー

OP・GRAY
なぜ?謎。フランスで人気なの?スタッフか本人らがファンなのか。

ED・BANDーMAID
もうベテラン枠か。ワールドツアー多数で海外でも高く評価されてる実力派。
しかしこの曲はなんか微妙。

01
偉大な原作があるのでまっとうなロボアニメを期待

流石にリアタイではないしまともに観たこともないので楽しみな一作。ロボットアニメはおもちゃの販促企画でしかなかったが、スポンサーの横槍ゴリ押しケミストリーによるミラクルで図らずもエポックなタイトルになったのはガンダム同様。ガンダムも富野さんの独裁体制ならザクオンリーになってたのでヒットしなかったはず。監督の裁量が強すぎるとシンエヴァみたいな私小説になってしまうのでバランスが大事。

熱血バカ主人公ではない憂いを帯びた大人っぽい主人公。兵士の身内劇だけではない女性キャラ多めの多様な相関関係。当時流行りのUFOを取り入れた多彩な兵装。正義の反対は別の正義みたいな勧善懲悪ではない人間ドラマ。などなど当時はかなり斬新だったらしい。しかし今ではパクられまくっててそのままやってもベタベタなテンプレにしか見えないでしょう。

OP映像のコンテがいかにも昭和アニメで笑った。シルバー向けの配慮なのか。ラストカットのコテコテさが潔くてカッコいい。しかしキャラの作画にコスト掛けてないようにも見える。女性キャラは皆が皆巨乳ではなく頬も赤くテカテカしてない萌え度低めなデザイン。そのくせロボはしっかりとカッコよく活躍させて見せ場のアクションシーンにかなり多くの尺を割いている。真面目にロボアニメをやる気なんだと思う。

おもちゃを売るCMではなく萌えキャラを売るCMとして大成功したエヴァ。以降のロボアニメは美少女キャラが主体でロボはオマケなのが時代の要請。ガルガンティアはエイミーチャンアニメ、グリッドマンはふとももアニメ、水星はいわずもがなでブレイバーンは盛大にスベってた。正統派ロボアニメの復権の兆しとなるか否か。まあ国内では爆死確定っぽいので海外の反応次第かな。

最初のマジンガーみてCGもなんかイマイチだなあと思えば引き立て役の前座だったからか。グレンダイザーと比べるとあきらかに品質落としてるのでマジンガーファンは微妙な気持ちかも。圧倒的な戦力差がありながら獅子奮迅の活躍を見せ、撃退したかと思った束の間に現れた2体の挟撃になす術もなく破壊されたマジンガー。まさかの大ピンチ!地球はどうなってしまうのかァッ→かーらーのー、主役ロボが颯爽とドンッ!!と出現。超強え敵を首すらも動かさずに棒立ちで瞬殺。SUGEEE!!TUEEEE!!これぞロボアニメのカタルシス。

しかし今現在の常識ではロボアニメ=萌えアニメなのでキャラの魅力ガー!!!!でしかなく、どう考えても爆死する未来しか見えない。せっかく女性キャラ多いのだから素直に美少女アニメにした方がビジネスとしては成功したのでは。それはそれで本家ファンがブチ切れそうだけど。

金持ってるおじいちゃん視聴者が喜べばいいシルバーアニメ。KPIはシンプルがイチバンってか。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

スーパーロボットモノの悪い面があからさまなアニメ…。これじゃないない感が強いアニメでした。

 最終話(13話)まで観ました。2024.09.30

 戦争に対するリアルティーが欠如してないですか?人類がほとんど死滅させられたメガトン級ムサシ程では無いけれども、異星人の攻撃で何億人単位の死人が出ているのに、異星人の女と痴話喧嘩しながら物語が展開していくってどういうこと?ムサシでも思いましたが、登場人物の頭がお花畑すぎます。人的損害が何処かへ行ってしまうのは違和感を感じます。

 相手が全滅戦争を仕掛けてきているのに、何をホンワカしているのか?で、ラストは主人公がキレて敵を薙ぎ払う…。最初からやれば良くね?

 スーパーロボットモノの悪い面をぶち撒けた様なアニメでした。主人公とその周辺の人物の個人的感情でお話が進んでいくやつ…。セカイ系っぽいですね。令和の時代にまだやるのかと、呆れてしまいます。

 スーパーロボットは、オーバーテクノロジーの産物で、物語で設定されている社会構造から逸脱しがちのため、単独で暴走することが多いのですが、子供向けならともかく、深夜アニメでやられても、登場人物への感情移入を妨げてくるだけです。やはり、ある程度の社会的制約が無いと…。ハチャメチャにするならするで、工夫が足りず、すごく中途半端な印象を受けるアニメでした。

 キャラクターのデザインは、永井豪先生っぽさを残しつつも現代風にアレンジされており、中々期待を持たせるのですが、物語の展開が酷すぎました。もう少しなんとかならんかったのかなぁ…と、強く感じました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5

75.6 17 王女アニメランキング17位
To LOVEる -とらぶる-(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1186)
7750人が棚に入れました
高校生になったが恋愛に奥手な結城リトの元に、宇宙人のデビルーク星の王女ララがやって来た。この二人と周りの登場人物が織り成す、ちょっとHだが愉快痛快なドタバタラブコメディ。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

その災難、宇宙規模w

今日もことごとく美少 女絡みの災難に見舞われる主人公少年周囲のドタバタを描いた、
少年ジャンプ連載(2006~2009)の同名コミック(未読)の最初のアニメ化作品。

【物語 3.5点】
1話~数話完結で男子高校生の結城リト等がトラブルを突破する構成。
人間男子→人間女子の間に巨乳宇宙人女子が押しかけてくる三角関係が基軸で、
この1話に割と大真面目に地球の命運がかかっていたりする。
ラブコメの波動と軽んじていられないスケールw


原作から、色々と筋書きやキャラ設定を改変しているとのことで、
ラブコメ物なら通常はある程度、話が進んでから
起爆剤として逐次投入されるであろう地球内外のヒロインズが、
ほぼ前半1クールまでに各話ダイジェスト紹介風に
押し込められて襲撃して来る猛爆ぶりで、
折り返し地点で既に美少女だらけのハレンチ{netabare}体育祭{/netabare}が催されるハーレム状態w


【作画 3.5点】
アニメーション制作・XEBEC(ジーベック)

ジャンプの限界に挑戦したという
男の子以外にはオススメし辛い、えっちぃアニメw

とは言え、肌色率が高い割に
“謎の光”等が発光する一線を越えたシーンはそれ程多くはなく、
スカートの“防御力”も比較的高めで、
むしろ、えっちぃ目に遭う女子の仕草で魅せるタイプ。
ヒロイン作画もアングルでフェチズムを追求w

(物足りない方には『~ダークネス』に堕ちるという選択肢もありw)


ロボ、SFでも実績があるXEBEC。
その実力はトラブルばかりもたらすララの発明品や、
建屋倒壊、宇宙戦艦、宇宙植物の無茶振りにも対応する
引き出しの多さを発揮し、危機を演出。


幅広い芸当ができるスタジオの解散。返す返す惜しいです。


【キャラ 4.0点】
主人公の男子高校生・結城リト。

“ラッキースケベ”とはよく言った物ですが、
彼の場合はもはや女難w

主立った災難だけでも……
{netabare}人知を越えた宇宙料理を食す。
宇宙で一番ヤバイ殺し屋に命を狙われる。
地球滅亡を賭けてマラソンさせられる。{/netabare}
などなど命が幾つあっても足りませんw

リトが想いを寄せる春菜についても、
関係を進展、改善しようとする度に
えっちぃハプニングが発生し中々距離が詰められず。
アンラッキースケベ?な感じでチョット可哀相なくらい。

これだけ日々スケベに包囲されているのだから、
少しは耐性が付いて天狗になっても良さそうな所ですが、
スカートが捲れるだけで動揺する純情ぶりは
終始変わらず、何か憎めませんw


ハーレム主人公に対しては、つい爆発を願ってしまう私ですがw
背景には、リトくらいの試練を乗り越えてくれないと納得できない。
という悪感情もあるのだと思いますw
美少女やスケベとトラブルは等価交換なのですw


えっちぃ展開に拍車をかけているのが、彩南高校の校長。
己が性欲の赴くままに、女生徒にセクハラ目的のイベントを仕掛ける、
堕落教師ぶりで、たがも歯止めもあったもんじゃありませんw

トラブルで校舎が崩壊しても、自業自得としか言いようがないですw


【声優 4.0点】
ララ役の戸松 遥さんのとろける小悪魔宇宙人ボイス。
春菜役の矢作 紗友里さんの清楚美少女ボイス。
を主軸に、名塚 佳織さんの潔白風紀委員ボイス、
福園 美里さんの感情希薄系・宇宙暗殺者ボイス、
など魅惑の甘々ヒロインボイスが多数押し寄せて来る本作。

特に、とまっちゃんのララが「リト~~♪」
と絡んで来る、嫌な予感しかしない積極口撃が忘れられませんw


受ける主人公リト役は渡辺 明乃さん。
凜々しい女性役も多い声優さんですが、
ここでは純情少年ボイスを提供。
翻弄されるだけでなく、やる時はやる(やんなきゃ皆死ぬw)
女声でも芯は通して来る。


【音楽 3.5点】
劇伴は明るいキーボードの弾ける音色でトラブルにもポジティブ対応。
意外とマーチが流れたりするのも前向き?ですw


OPはTHYME「forever we can make it!」
“人の心に覗き穴が付いていたら どんなにいいだろう”
などと告白タイミングについて煮詰めた味のある歌詞も交えて、
ヒロインズがリトを狙い撃ちする良作ラブソング♪

ラブコメなら深イイ女性ボーカルのバンドソング等に巡り遭えるかもしれない。
そんな期待を抱くようになったのも本作辺り。


EDは前期がANNA(from Bon-Bon Blanco)「ラッキーチューン」
後期が同「kissの行方」
いずれも、一人の夜に想いを募らせる良作。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 29

yapix 塩麹塩美 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ラブコメだね、うんラブコメだ。

 えーと、ラブコメである。
 もう少し詳しく言うと、ハチャメチャエロラブコメである。
 端的に言い切ってしまうと、ハチャメチャエロラブコメfeaturing戸松遥である。
 以上!


 予定よりレビューが短くなったため、残りのスペースで「やぴっくすのごきげん♥キックキング」をお送りします。
 
 は~い!みんな!やぴっくすだお~。今日もみんなと「ごきげん♥」にクッキングしちゃお~!
 今日の料理は「激辛きんぴらごぼう」だお。
 まずは材料から、
 立派なごぼう 1本
 小ぶりな人参 1本
 鷹の爪  3~4本
 ごぼうと人参は良く洗って泥をしっかり落とすんだお。
 良く洗ったごぼうを包丁の背でこすってやるんだお。
 これでごぼうの皮がむけてしまうのだ。
 でも、あんまりこすり過ぎるとごぼうの風味が損なわれるからほどほどにするお。
 ごぼうの表面がおおむね白くなったら、ごぼうを切っていくお。
 ささがきするお。
 水を張ったボウルに鉛筆を削るような感じでごぼうを切って落としていくんだお。
 切り終わったごぼうはこのまま水にさらしてあく抜きするんだお。
 あっ、忘れてたお!
 みんな、ごきげん♥感を出すために鼻歌を歌いながら料理するんだお!
 ちなみにやぴっくすは最近のヘビーローテーションの「CLICK」だお!
 あく抜きしている間に人参を切るんだお。
 ごぼうの大きさと大体同じになるぐらいに切るといいお。
 火の通りと食感がよくなるんだお。
 人参が切り終わったら下準備完了だお。
 鍋にサラダ油をひいて、鷹の爪・ごぼう・人参をぶち込むんだお。
 ごぼうの水けを良く切っておくこと、油が跳ねて危ないお!
 鷹の爪は割って入れるのがオススメお!激辛度がグーンとアップするお!
 中火から弱火ぐらいで焦げないように混ぜて、しんなりするぐらいまで炒めるお。
 しんなりしてきたら、醤油・砂糖・みりんで甘辛い味にしていくお。
 このへんはもうテキトーなのだ!
 味をみながら好みの味付けにするといいお!
 全体に味がなじんだら出来上がりお!
 ご飯が進む~!
 食べ過ぎに注意するお!
 もう二度と出番はないだろうけど、楽しかったお!
 またいつか会える日を夢見て、アディオスだお!

 ここまでお付き合いしてくださった頭のおかしな、もとい、心の優しいあなたのために、特別特典として追加レビューをお届けします!

 この作品を因数分解して、成分の大きい順に並べてみます。
 ハチャメチャ・・・押しかけ女房を宇宙人にした時点で、何でもアリ!そら、ハチャメチャにもなるわ。
 エロ・・・・・・・メインヒロインのララの脱ぎっぷりが凄い!ほぼ毎話全裸になっている。その他のキャラも露出多め。
 コメ・・・・・・・シリアスなところはほとんどないので、全体的にコメディなのは間違いない。面白いかどうかは別にして。
 ラブ・・・・・・・あるよ。ラブコメだもの。

 
 戸松遥のファンなら観なさい。
 花澤香菜が主人公の妹です。ファンなら観てはどうですか。
 個人的には金色の闇と古手川唯が好みでした。
 こんなところですかね。
 
 
 

投稿 : 2025/02/01
♥ : 19

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ハレンチな!

漫画よりエロ控えめです
つかキャラクター可愛すぎだろ・・・jk

作画は良くも悪くも、ジャンプアニメクオリティ
制作はジーベック、作画が気になるところはかなりあります
それと、テンポ悪く、だいぶ眠たくなります
アニオリの23話とか、ギャグセンスもいまいちです

リwwwトwwwwwどう転んだらあぁなるんだよ、裏山
ま、ラブコメハーレムですよ
サービスカット、エロシチュエーションばっかしの
ただ、もっとパイオツが見たかったかな、OVAは良かった

ララ役の戸松遥は、戸松キャラベスト3に挙げられるくらいいい演技してます
そしてレギュラー声優はもちろんのこと、ゲスト声優に中田譲治さんや山口勝平さんが来てたりと、かなり豪華です
中でも注目したいのが大浦冬華さん、レンくんもルンちゃんもこの人がやってるんですが、別人と思うくらい演じ分け上手いです
正直言ってすごい好みのキャスティングです、もっと語りたい
矢作紗友里さんは、今作のキャラはそんなにですね
えむえむっのノアやアスラクのアニアみたいな、合ってる時は衝撃がすごいんですが・・・
福圓美里さんは、あぁ最高です
DTBの銀といい、ストパンの芳佳といい、今作の闇ちゃんといい、無限の可能性を感じます
花澤香菜さんは、あぁ最高です
今作の美柑は、ABの天使ちゃん、よいちのかごめと同じくらいの、花澤インパクトの持ち主です
OVA第五弾に出てきたララの妹二人は、レールガンコンビ、伊藤かな恵ちゃんと豊崎愛生さん
第四回声優アワード新人女優賞の二人とあって、とにかく萌えます

OP「forever we can make it!/THYME」、神OPです
私の大好きな背景溶け込み型クレジットで
映像も曲も、とにかく素晴らしい
もはや本編です

矢吹健太朗神がいかに偉大なのかが分かります
その点、アニメはも少し、うまく料理してもらいたかったですが
キャラクターは総じて可愛いです


2期はキャラ説明やらが一切ないので、2期見る人で、原作未読の方にとって、この1期は避けられない道です
頑張ってください(?)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 6

75.3 18 王女アニメランキング18位
プリンセスラバー!(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (1108)
7700人が棚に入れました
主人公の有馬哲平は、家族旅行の帰りに交通事故に遭い両親を亡くす。\nそんな彼の前に現れたのは、日本経済界屈指の実力者であり祖父でもある有馬一心。「わしの息子になり、有馬グループの後継者となれ!」という一言で、社交界にデビューすることに。\n一般庶民からいきなり超セレブに!とつぜん社交界にデビューすることとなった少年の、華々しい生活と素敵な少女たちとのゴージャスな恋物語…のハズが!?

声優・キャラクター
寺島拓篤、柚木涼香、豊口めぐみ、加藤英美里、松岡由貴、三宅華也、水原薫、ささきのぞみ、若本規夫、子安武人、秋元羊介、白石稔
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

エロゲ原作ですが、エロいですが、まあ普通に良ハーレムラブコメですね。

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
2009年の作品のわりには、絵も綺麗だし、ストーリーもしっかりしていて古くささを(ちょっとしか)感じませんでした。

シリアスもコメディもラブもあり、バランスのとれた作品でした。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ヒロインズはいずれも魅力的でしたが、シルヴィと聖華がツンデレ被りしていたこともあり、キャラとしては、シャルの天真爛漫でちょっと小悪魔的な様子と、優さんの従順でちょっと手厳しい様子が良かった印象です。

序盤はわりとシリアスな展開もあり、聖華と哲平の「若い世代での和解」など見処が多かった(⬅親父ギャグ言いたかっただけ)w

中盤は完全にラブコメ。デート回のシャルは可愛かったのですが、6話、7話はあまりにもギャグに寄りすぎ、アニメが変わったかと思うほどでした。キャラが良いんだから、普通に、聖華やシルヴィ、優さんとのデート回など、ラブコメを展開させても良かったと思います。

終盤のシリアスバトルは、まあ、ストーリーを完結させるためには仕方ないのだろうけど、なければなくて良かったかなと。一番のメインになると思っていた、哲平とロイエンターr、、,有馬一心wとの確執は、序盤でサラッと解決していたので、じゃあ気楽なハーレムラブコメで良かったんじゃないかな、とは思いました。2クールあるならまだしも、少し欲張りすぎた印象です(まあ、だからメインヒロインをシャルに一本化するなど工夫は見られましたが、サブヒロインも充分に魅力的だっただけに、勿体ないものがあったなと)。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
絵は流石に古いけど、普通に観られるな。なんか、悲劇の気配がする、平和な日常。有名声優さん、盛りだくさん。ロイエンタールw 子安さん出ると、黒幕なんじゃないかと思ってしまうw

2話目
選ぶのは自分自身、、、。つまり、「選択肢(ルート)を選べ」ってことですねw パンチラ祭り(汗) 10兆って、いくら何でも(汗) シャル、なかなか良いキャラですね。聖華も悪くない。シルヴィは、まあ普通。

3話目
フェンシングルールで剣道が勝てるわけないw 親の言うとおりにならないと、意固地になるのも違うもんね。お馬さんって、騎乗位やんw 武道の達人なら、頭の上に本のせて歩くくらいできるよ。社交部と主人公サイドに、胸の格差がw

4話目
「若い」世代での「和解」w

5話目
シャルのデート回。アホっぽくもあり、優しくもあり。可愛らしいですね。

6話目
温泉回。ギャグやにエロ。作風変わった?

7話目
ギャグにシフトだね。

8話目
銃弾を刀で弾く作風。ハルトマンが、黒幕?

9話目
ただのヒガミじゃねぇか(笑) (守って)死んだから好きになれるとか、ヒデェな、、、。やはり、ハルトマンが黒幕か。

10話目


11話目
シルヴィとの別れのシーン、格好良かったな、シルヴィが(笑) ツンデレツン、って感じ(笑)

12話目
「俺は数限りない選択肢を選び続けて、今ここにたっている」→エロゲってそういうもんでしょ(笑) 「それは、ひとつきりの奇跡。私たちの立っている場所に、もしはない」→いや、セーブすれば(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

何が嫌いかより何が好きかを語れよ!

序盤 そういう系ね

中盤 はぁ…

終盤 まぁそうなるでしょうね

この話は大富豪の祖父の養子となって富豪学園に通う話
ジャンルはハーレム・恋愛・メイド・王女
まぁハーレム恋愛です。お金持ちに急になり、メイドがついて、お金持ちだらけの学園に転校し、許嫁も用意されてて、仲良くなったのが王女で…
好待遇・高収入・幸運の三点セットですね(どや)

まぁ両親を失っているのでものすごく大きな対価を払ってしまっていることになるのですが。
結構びっくりします。一話の最初で死亡者が出るんですからシリアス系になると期待しがちですが、全然そんなことはありません。むしろ雑に扱われます。かわいそうに。

原作はR18ゲームだそうです。当然未プレイなので原作がどうかはわかりませんが、全員とHするんですかね。メインヒロインだけなんですかね。それともラッキースケベで終わりなんですかね。
ちょっとわかりませんが、本アニメでは原作のR18ゲーム感を感じませんでした。ラッキースケベはありましたが、そこまで過度な性的シーンが見受けられず、そんじょそこらのハーレムアニメと大差内容に感じました。

基本的に出てくるキャラの頭はお花畑です。お金は持ってても馬鹿なものは馬鹿なのでキャラが嫌いな方はいるかも知れません。どれかキャラが好きじゃないと本作は死ぬほどつまらないので、何も感じなかった方は切って良いと思います。
個人的にはメイドちゃんが好きなので、見続けることが出来ました。が、やはり恋愛モノである為メインヒロインの出番が多くなり、その他はその他として扱われてました。かわいそうに。

内容はほぼないです。とりあえず四人のヒロインが主人公に惚れる、という結末に至る茶番が永遠と続きます。コメディも入っているのでつまらないというわけではないのですが、それでも内容に着目すると、結構つまらないかもしれません。
終盤は長所であるコメディを殺してシリアス的な展開がメインとなります。うんつまらない。どうあがいても予測できてしまう雑展開に、アホ理論による愚行に、テキトーすぎる終わり方。悪い点をあげたらキリがない。
なので基本はキャラの可愛いとこだったり主人公のかっこいいとこを発見して楽しむことをおすすめします。

{netabare}隠す気のないタイトル逆に疑いません?
あと主人公の言いたいことは「何が嫌いかより何が好きかを語れよ!」てことですよね。うん。そうに違いない(({/netabare}

監督は金澤洪充さん。初監督だそう
シリーズ構成・脚本は中村誠さん。のらみみなどを担当された方ですね
キャラデザは鈴木信吾さん。テレビアニメ初キャラデザだそう
劇伴は菊谷知樹さんと南良樹さん。
アニメ制作はGoHandsさん。デビュー作らしい

作画は悔しいですが、良かったです。特に戦闘シーンの作画は良かったです。ラブコメアニメですけど。
opはあの畑亜貴さん作詞、虹音さん作編曲、橋本みゆきさん歌唱の「Princess Primp!」
edはダカーポの曲を多く担当したyozuca*さん作詞曲歌唱、黒須克彦さん編曲の「S.S.D!」

総合評価 内容ゼロのキャラアニメ

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

ichinana さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

エロゲとはまた一味違うエロスが・・・ごちです。

ア○顔を描かせたら天下一品!! Rictta×こもりけい氏の商業デビュー作!!!まぁ~原作PCはエロかった!!!! デビュー作とは思えないクオリティーでした。

アニメの作画も超ハイクオリティー。1話目アバンから、うおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!サービスシーンはよっ!!!!!!!!!!(ていうか哲平の母ちゃん美人すぎっ!!!)と胸高鳴らせましたが、・・・・・・・がはっ(吐血)!? なんじゃこの規制の嵐は!! これが地上波の限界か・・・コノヤロー!!BPOに訴えるぞ!!
本作ほどDVDの発売が待ち遠しいと感じたものはなかったです。

DVDの目玉は何といっても第3巻。温泉♫温泉♫♫温泉♫♫♫温泉回ですよ♫♫♫
ヒロインズの脱衣シーンから既にリビドー限界突破!!
そして待ちに待った乳浴・・・・
やった!!さすがDVD!!!!地上波に出来ないことを平然とやってのけるッ!!! あ○こがシビれる!!○○するゥ!!!!(←コイツまたやりやがった・・・)
お子様ランチから特盛まで豊富な品揃え!!!! あなたのも求める乳がきっとそこにある!!!周りに圧倒されていましたが聖華さん、十分すぎるくらいお美しいスタイルです。

と、煩悩・性欲丸出しはここまでにして、少しだけ真面目な感想を。

恋愛ADVのエロゲは性質状、アニメで一人のヒロインルートのみを描くことが困難です。しかしエロゲは、漫画やラノベと違ってongoingでないため、原作ファンには大体「推しメン」がいます。これが制作サイドの悩みの種であることは間違いありません。Fateのように確固たる人気を築ければ、ルートごとにアニメ化も出来るでしょうが、まず不可能です。
一方、本作の原作PCはヒロインの人気に極端な偏りが出ないように作られたことが奏功しました。アニメの方も哲平とヒロインズとの恋愛色を控えめにしつつ見せ場をバランスよく配置し、原作ファン離れが起こらないように工夫しています。終盤のアニメオリジナルストーリー(キャラクター)も小気味よく爽快でした。

ですので何時もなら・・・私の推しメンは!!となるのですが、本作は本当にどのヒロインも甲乙つけ難い。
中の人&エロス的にはシャル、見た目の好みはシルヴィ、性格的には聖華さま・・・うーーーーん、やっばり選べない・・・
でも色々なヒロインに目移りできることがギャルゲ・エロゲの醍醐味ですしね!!!!

最後に・・・
エロアニメの方もシャル編はやく~~~~~~~~~~~~~~~

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

77.2 19 王女アニメランキング19位
それでも世界は美しい(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (1162)
6502人が棚に入れました
雨を降らせる能力を持つ「雨の公国」の第四公女・ニケ・ルメルシエ(ニケ)。彼女は嫌々ながらも国のため、「晴れの大国」の太陽王・リヴィウス一世(リビ)に嫁ぐことに。しかも、即位して3年で世界を征服したと聞いたが、会った相手は、なんとまだ子供であった。さらに、くだらない理由で、雨を降らせろと要求され、反発するニケ。しかし、共に危機を乗り越え信頼を深め、ニケは、自らの意志でリビのそばに残ることを決意する。互いに愛し合い、支え合いながら、共に歩むニケとリビ。やがて、2人は正式な婚約者となり、運命の輪が回り始めるのだった。感動×愛×ファンタジー。太陽と雨が一つに合わさる、光と雨のディスティニーロマンス。

声優・キャラクター
前田玲奈、島﨑信長、杉田智和、伊瀬茉莉也、茅野愛衣、寺崎裕香、浪川大輔、横山智佐、潘恵子、櫻井孝宏、池田秀一、二又一成、富田耕生、青木瑠璃子、大塚みずえ、佐武宇綺、乃村健次
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

男子にヒーロー願望があるように、女子にはプリンセス願望がある。王道の少女漫画原作アニメ!

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
少女漫画×ファンタジー は、十二国記を筆頭に、名作、秀作が多いですね。

戦記モノ、大河的な要素を期待すると若干物足りないですが、恋愛モノとしては流石に優秀で安定感バツグン。所々に小ジャレた演出があり、感心する作品。あと、ガンダム好きは必見(笑)

ショタという要素だけで敬遠するには、勿体ない作品だと思いますよ♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
このアニメは多分、矛盾点とか突いたらいけないアニメなんだと思います。雨の降らない国なのに、あれだけの水や緑がある点(地下水?)。「ONE PIECE」の「ダンスパウダー」のくだりでも言っていましたが、人工的に雨を降らすということは、他の地方の雨を奪う行為だということ。

その辺りをいちいち突っ込んでいたら、このアニメの世界観が崩壊しますね。2話を観た段階でそう思ったので、アニメを楽しむ為にもそこは意図的に意識から排しましたw

12話でまとめる為にはしょうがないのでしょうけど、特に序盤は(黒かった)リビの過去をちゃんと描けていないので、ニケが来てからの変化(成長)を感じにくかったのが難点でしょうか。

途中に「語り」が入るけど、作風的には山崎バニラさんに読んで欲しかった気もする。贅沢言い過ぎかw

オールドタイプのお転婆ヒロインに、オールドタイプのオラオラ王子様。少女漫画におけるTHE王道といった感じ。目新しさはなかったものの、キャラの良さやテンポの良さで楽しく観られました♪

「雨」というと、「涙」や「悲しみ」の比喩として安易に用いられがちだけど、これだけ多彩なことを雨と絡めて表現できるのは素直に凄いな~と思いました。虹と切れた指環のとことか上手だったし、雨で二人を閉じ込めて話し合わせるとか、素敵でした。

肝心の恋愛要素ですが、これはTHE王道でしたね。所々に歯の浮くようなオシャレな台詞や行動があり、正直おっさんにはキツかったですがw、10代女子ならきっと良いんでしょう(笑) 恋のライバルと呼べるほどの人物は男女とも登場せず、終始一途な二人を安心して見守ることができました。三角、四角のドロドロがお好みの人には合わないかもしれませんがw

個人的な好みを言えば、リビの有能さをもっと観たかったです。あの年で大陸を統べるなんて並大抵のことじゃないし、相当な恨みも買ってるはず。国内外に起きる難問を鮮やかな手際で解決していく(5話のような)話をもっと観たかったですね。

ただ、そうするとやっぱり二人の恋愛面や精神的な成長の魅せ処が減るから、まあこれで良かったんでしょう。

兎にも角にも、このアニメを観て一番心に残ったのは、コレ。

『池田さん、悪ノリが過ぎるっすよwww』

恋愛よりもファンタジーよりも、正直印象が強すぎて(笑) あの三賢人はアニオリキャラのようなので、アニメスタッフの悪ノリですねw まあ、その後に原作にも登場(逆輸入?)したらしいので、原作者も悪ノリしてたのかも(笑) だとしたら、楽しい職場だ♪
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
小国の王女は風使い? テンポもよく、かなりストーリーが動いた初回。王道感がある。うん、なかなか面白い。

2話目
ガチで命狙うなら毒ぐらい塗っておけと。雨のシーンは壮大だった。

3話目
大使達に対する真っ正面からのリベンジ。うん、すっきりした! 雨を降らせる条件、緩そうに見えて一応の筋は通っているのですね。

4話目
リビのオラオラ(傲岸不遜)な感じは少女漫画の男性キャラらしいですね。ツンデレは、やはり男女共通の萌えポイントなのだろうかw

5話目
普段は強強がっているリビの、デレと本音と弱気の吐露。これはショタ好きにはたまりませんな(笑) 太陽にかかる丸い虹は「ハロ(日傘・日暈)」と呼ばれる現象で、レアではあるけど現実にある(一回観たことある)し説得力ありましたね。なんだあの切れた指環と虹のクダリ? オシャレか(笑)

6話目
雨を人工的に降らせるなんて、最大限の国益だと思うんだけど。ルナは良いキャラでしたね。なかなかの引き立て役でした。「あいつの前では誰もがただのリビウスになれる。雨が等しく誰にの元にも降るように」ってなんだそれ? オシャレか(笑) 恋敵の涙を隠す為に雨を降らすってなんだそれ? オシャレか(笑)

7話目
少女漫画でまさかのガンダムパロ、しかも池田さんがやるガチのやつで笑ってしまったwww 悪いリビきたな。思ったより早いタイミングだな。てことは母親のトラウマ克服がラストになるのかな。

8話目
バルドの再度の重用のシーンは、胸が熱くなった! だから池田さん、遊びすぎだってwwww

9話目
「それがお前を育てた一部なんだ。気に入るとか気に入らないではなく、感謝だな」って、オシャレか(笑)

10話目
相合い傘しといて「雨に閉じ込められて、世界にお前と二人だけみたいだ」って、オシャレか(笑) 宴っていうよりlive(笑) キトラ、男の嫉妬ですな~。第6話で女の嫉妬を爽やかに描いておき、男の嫉妬はドロドロっと描く。対照的ですな。

11話目
一件落着。リビとニケのイチャラブっぷりがハズいw イラハ登場。セーラーマーズだw キトラ、これはこれで人気でそうなキャラだな、少女漫画だと。リビが、バルドとの時にやってもらったことを返したわけだね。

12話目
結婚式での新婦の手紙みたいだな。ストーリーとか全然違うんだけど、リビを観ていると「銀河英雄伝説」の「ラインハルト」を思い出す。背負った悲しみと有能さ。危うさからかな。最後はギャグ&恋愛で締める、軽い演出にも好印象。ただ、ラストのスレ違いの日々から雨、白馬の王子様のクダリは、流石にあざとくて、そんな好きではないな~と。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 49
ネタバレ

雪だるま* さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

真に雫を届けるべくは、人の心の奥。そのまた奥。

◎放送時期:2014年4月~6月(全12話)
◎ジャンル:ファンタジー、恋愛

●原作:椎名橙(白泉社「花とゆめ」連載) ●監督:亀垣一
●シリーズ構成:藤田伸三 ●キャラクターデザイン:夘野一郎
●アニメーション制作:スタジオぴえろ


■あらすじ■
雨を降らせる能力を持つ「雨の公国」の第四公女ニケ・ルメルシエ。
ある日、彼女は自国のために「晴れの大国」の太陽王リヴィウス一世の元に嫁ぐことになる。


■感想■
※原作未読。

少女漫画らしくベタで捻りのない王道ラブストーリーではあるものの、
コメディ要素も含まれているので 女性だけではなく男性の方も楽しめる作品だと思います^^

今風ではないレトロな世界観もいい味を出していました。
(ニケの普段の服装がナウシカっぽいような気がするのは、私だけ?w)


嫁のニケが年上で夫のリビが年下(しかも11歳の子供)という凸凹夫婦。
初めてお目にかかるカップル設定でした^^
ショタ属性は無いので最初は微妙かなと思ってたんですが、そんな心配は最初だけでしたw


幼いながらに王位につき、たった3年で世界征服を遂げたリビ。
とても11歳とは思えない大人びた佇まいの少年でした。

しかし、そんな強さの裏側にあるのは 辛い過去の傷跡。
それゆえ表面は冷酷で、心はどこか脆くて儚くて危なっかしい。

そんなリビがニケと出会うことによって徐々に心の変化を遂げていきます。

ニケのリビを想うどこまでも一途な姿勢には毎回心打たれました。
それでいて人情に溢れており、真っ直ぐな心と強さを兼ね備えた勇ましくも優しいお姫様で、そんなニケにはとても好感が持てました^^

言葉遣いも態度もサバサバしてて気品がなく、おまけに力も男並みに強いといったお姫様らしくないお姫様ですが、その庶民的なところと
「守られる存在ではなく、守る存在」であろうとする面がニケの魅力だったと思います。


そして2人の相思相愛っぷりは観ていて恥ずかしくなるものの、
同時にとても微笑ましかったです^^

ときにはすれ違い ときには衝突しながらも、
間に訪れるさまざな障害を共に乗り越え、そしてその中で徐々に絆と愛を深めていく様子は正統派ストーリーであるからこその良さと美しさがありました。

毎回イチャイチャしてても何故か嫌味を感じなかったのは、2人のキャラクター性が良かったからかな^^
ていうか、もうむしろずっと見てたかったぐらいですw


脇キャラ達もなかなかに個性的。

中でもリビの秘書であるニールは、リビの良き理解者としてはもちろん、ニケとリビの2人を温かく見守っているポジションが良かったです。

CVをされている杉田智和さんの演技も相まって、
コメディ面でもとくに光っていたキャラだったと思いました^^


そして、この作品の最大の見所と言っていいのは音楽(とくに挿入歌)ですね。

●「アメフラシの歌〜Beautiful Rain〜」/ニケ・ルメルシエ(前田玲奈)

ニケが劇中で雨を呼ぶ際に使われている楽曲。

雨を求める者の想いと術者の想いを重ね、そしてその想いと歌を調合することによって雨を呼ぶことが出来ます。

ニケのCVをされている前田玲奈さんの伸びのある透き通った歌声が見事。

この声優さんはこの作品で初めて知ったのですが、初期の林原めぐみさんにどこか似た声質のような。結構好きな声質です(*´▽`*)
これからの活躍が楽しみな声優さんです。

{netabare}8話でリビとバルドを仲直りさせるために雨を呼んだ際、歌い疲れてグダグダになっているパターンも面白くて良かったですw{/netabare}

でも個人的には、もっと民謡チックな感じと異国の言葉を使ったものの方がアメフラシの儀式の雰囲気が出せたのではないか と思います><
良い曲なのには変わりないのですが、ちょっと今風すぎたような。

●「雨おくりの歌」/トハラ・ルメルシエ(横山智佐)

この曲の方が雰囲気が出ていて私は好きだったかな^^
横山智佐さんの歌声も耳にスッと入ってきて聴きやすかったです。
ただ、喋っている時と歌っているときの声のギャップが激しかったw

{netabare}最終話。
弟子であり孫であるニケを手放したくないがゆえに冷たい態度だったトハラ。

結局最後まで言葉を交わすことはなかったけど、精一杯見送ろうとする気持ち、
「不器用だけど温かい親心」がこの歌に乗せて伝わってきました^^

そんなトハラの気持ちを受け取ったニケが涙を流すシーンで私も涙でした( ;∀;){/netabare}


愛するモノの存在、大切に思えるモノの存在があることで、自分の存在も 住んでる世界も 大切で価値あるものだと実感できる。
そして目の前の景色が色づき始める。『世界は美しいんだ』と思える。

ニケとリビのように互いを常に見つめ合い、同じ歩幅で歩んでいける素敵なパートナー関係って憧れますね^^

ツッコミどころもあったけれど、最後も綺麗に締めていて全体的に満足な作品でした。
今読んでる漫画が読み終えたら、原作を手に取りたいと思います。


●OP:「BEAUTIFUL WORLD」/小池ジョアンナ
●ED:「PROMISE」/前田玲奈

OP、EDも共に良曲でした。

とくに映像の工夫が良かったです^^
OPは毎回ちょこちょこ絵に変化があるので間違い探しとしても楽しめるし、EDのキャスト表示がキャラ絵と一緒に出てくるので、誰がどの役を演っているのかが一目で分かって有難かったです。


■好きなキャラ■
ニケです^^
理由は主に前述したとおりですが、彼女は「女性が憧れる女性」な気がします。
私が男だったらリビと同じく、お嫁に欲しいくらいですw

投稿 : 2025/02/01
♥ : 35
ネタバレ

ホワイトマウス さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

9月28日11時にニコニコ動画で前田玲奈さんの生歌

 9月28日11時に花とゆめアニメ祭りがあって、ニケ役の前田玲奈さんの生歌と島崎信長さん、杉田智和さんが出演されました。また、ニコニコ動画でも生放送されました。

OPすぐにアメフラシの歌でした。前田玲奈さんはちょっとあがっていらっしゃったようでしたが、きれいな歌声でした。2番目からは突然男性の歌声が!島崎信長さんがステージに出てきて前田さんと一緒にデュエット、わー凄いスペシャル!!

トークでは出演者が選ぶBEST3などで、それセカの名シーンを振り返りながらアフレコでの楽しいお話などを聞くことができました。アフレコ時の前田玲奈さんは身を乗り出したりジャンプしたりとかなり動きのあるアフレコだったようですね。会場は大笑いでした。

杉田智和さんは終始、笑いをとっていました。杉田さんがニールの衣装を自前で準備されたとのことでした。杉田さんが登場して会場は盛り上がっていましたね。

最後は前田玲奈さんの曲 「PROMISE」で締めくくられました。

***********************
雨送りの歌、すてきな歌

ついに最終回を見てしまいました。もう、大泣きしてしまいました。

 前回の雨の公国編中盤では、{netabare}リビとトハラの争いが、見ていて胃がちぎれそうなお話でしたし、瀕死のリビを見たニケの泣き叫びながらの救命シーンはもう真に迫っていて、 {/netabare}前田玲奈さんの演技がすごすぎて、心が締めつけられそうでした。

 最終回は名言がたくさんあったと思います。{netabare}トハラに会えず落ち込んでいるニケにリビが背中を押すシーン、ニケのトハラへの別れのセリフ、そしてトハラの雨送りの歌中でのニケへの別れ。見ないとわからないですよね。ほんとうにとっても良かったんです。 {/netabare}

 トハラの雨送りの歌、とっても感動しました。素敵な歌だなあ、誰が歌っているのかなと思い、調べたら、トハラ役の横山智佐さんそのままだったので、とても驚きました。凄い!
 横山さんのお姉さんはオペラ歌手で、横山さん本人もとても歌が上手とのことでした。確かに良く聞くと声量が大きくて、ビブラートを聞かせた伸びのある歌はプロ級の技術だと思います。それセカでは前田玲奈さんの歌がとっても素敵で上手だなあと思っていましたが、横山さんの雨送りの歌も圧倒的でした。{netabare}この歌が、ニケのトハラとの思い出を描き、師匠として、そして恐らくは娘同様に可愛がってきた孫との別れを物悲しく奏でていました。
(トハラが風を起こして船を進ませるシーン、ニケも大泣きしていましたね。今まで見たことない別れのシーンです) {/netabare}

 雨送りの歌を調べた後で、最終回を見直したのですが、見るたびにもう大泣きしてしまいました。ニケ役の前田玲奈さん、本当に泣きの演技で、私も泣かされました。演技、素晴らしすぎです!

 サントラ版を買ったのですが、雨送りの歌は入っていなかったので、とっても残念です。

 ラストで、ニケもリビもお互いがいないともうだめになっちゃうくらいの関係になっていましたね。いいなあ♡

 それセカは毎回お話が安定していて、私にとっては今年のアニメでは最もお気に入りの作品でした。製作スタッフも原作とそのファンをとっても大事にしていたと思います。最後に原作者の椎名橙さんのテロップがその証拠かと思っています。
これだけの素敵な作品だったので、2期は見て見たいけど、この雨の公国編で感動をしまい込んでもいいかもしれません。


6話見ました。
「こんなのが公女だなんて、世界中のプリンセスに謝れって感じよ!」
【2014/06/04】 {netabare}
タイトルのセリフ、ルナ姫がニケに {netabare}放ったセリフです。もう大笑いでした。
とにかく6話は自称許嫁のルナ王女!ルナ姫が圧倒していて、ニケはもしかして本編最大の敵(^^;)に遭遇。~ {/netabare}
 リビの表情、太陽王になったばかりの頃は、ルルーシュの表情にそっくり。それが今はコナン君になってます。いろんな表情の変化がありますね。
 それとルナ姫、このキャラクター好きになりました。いじっぱりで。最後はウルウル来ました。

4話と5話見ました。「敵意」と「悪意」 {netabare}の大きな違い、ニケの危機。それを5話で日傘とこぶしで解決するなんて、ニケはかっこいい!
 ニケを失うことにおびえるリビ、もうかわいいです。ニケでなくても守ってあげたくなるかも。
 5話の演出も素敵です。昔の映画みたい!~ {/netabare}

2話のレビュー 
2014.05.11 雨の公女と太陽王

 まだ3話だけ視聴しただけですが、1話を見てとても印象に残って見続けています。
 ニケもリビも喧嘩ばかりしているけど、とてもお似合いで、緊張感漂う世界観の中で、2人がどのような愛を奏でるのか、とても楽しみです。
(太陽王って、フランスのルイ14世もそう言われていたそうですね)

 奏でるといえば、音楽や歌がとってもよくって・・・
 特に「アメフラシの歌」はニケのCVの前田玲奈さんが歌っているんですが、とても気持ちがこもっている歌だと思います。特に2話と3話でこの曲が流れてきただけで感動しました。
 このような素敵な歌は私にとって「Silver Sky」(nano)以来で、聞いただけでもう、涙が出てきます。

 作品的にも演出や絵がとても私好みです♪

 これからが楽しみですね(*^-^) ~ {/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 106

72.3 20 王女アニメランキング20位
魔弾の王と戦姫(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (1019)
6455人が棚に入れました
中央から遠く離れた辺境の若き領主であるティグルヴルムド=ヴォルンは、
ある日、国王の命によって隣国との戦争に出向く。
敵の総大将は竜より超常の武具を与えられし七戦姫の一人、
エレオノーラ=ヴィルターリア。
弓使いの少年と銀髪の美しき戦姫が出会うとき、
後世まで語り継がれる《英雄》の伝説が幕を開ける!

声優・キャラクター
石川界人、戸松遥、上坂すみれ、井口裕香、伊瀬茉莉也、茅野愛衣、小松未可子、小林ゆう、原田ひとみ、興津和幸、飯島肇、菅生隆之、木村良平、松本大、東地宏樹、小杉十郎太
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

13話まで鑑賞完了。総評らしき物と採点を更新。

コミックスは6巻まで既読。

原作は10巻まで。
つまりは追いついてしまいましたw
ブリューヌは?
ティグルと戦姫・ティッタ達との関係性は?
他の国は?
と気になってしまいまして。

採点と総評-----

●物語●
{netabare}
テンポは悪くないですが、逆に早すぎる印象が強いです。
ティグルと各戦姫やヒロイン候補との関係性は
もっと押し出して良いと思えます。

「登場順的」や「絡み具合」や「今後の出番」等もあるのでしょうが、
結構エレン・リムの扱いが雑だな~と。
カットされていたり、SDキャラ劇場に回されていたりと、
結構不遇な扱いだと思うのですが・・・。

そういう意味で、2クールでやって欲しかったですね。
ラッキースケベ的な意味でも、各キャラの心情を描く意味でも。
{/netabare}
●声優&キャラ●
{netabare}
『ティグルくんとヴァナディーちゅ』のせいで、リムが。
あの井口さんのインパクト大で、申し訳ないですが他の方々が霞んでますw
{/netabare}
●作画●
{netabare}
さすがに最終話は良かったと思いますが、
10話~11話辺りは少々不安になりました。

地形や地理的なところはともかく、
駒を使った戦場の解説はわかり易かったと思います。
{/netabare}
●音楽●
{netabare}
鈴木このみさんのOPが今クールでは上位かと思います。
{/netabare}

●総評らしき物と追記●
{netabare}
シナリオ面では
『必要最低限を、よく1クールに収めたな』と思いつつも
『やはり2クール使って丁寧に描いて欲しかった』とも思えて
矛盾した感想を持っております。

原作のダイジェスト的な印象が否めない出来だったとも思います。

敵対した人物達の背景・思惑や人間性を描いていたら、
もっと物語に対する理解や思い入れが出来ていたように思えました。

コメディやラノベ的な部分とシリアスな部分のバランスは、
絶妙な加減だったと思います。
配信されていたミニキャラ劇場のネタの中にも、
正直本編でやってほしかったな~という物もありました。
が・・・バランスや尺を考慮すると、大変なことになるのだろうな~とも。

2期があるのか不明ですが、可能なら作って欲しいな~と。
オルガ、エリザヴェータ、サーシャに出番をw
2章で終わられても、モヤモヤしてしまうのは間違いないですが・・・。


実際に原作を読んでみて、とても読み易く面白かったです。
先が気になる内容でダレることなく10巻まで行けました。

新たな人物や環境・展開はありますが、
無理に能力を盛ってみたり、キャラ一辺倒にしたりせず。
あまりに本格的な戦術描写はありませんが、
普通はスルーされる補給や資金的な問題が触れられていたのも新鮮でした。

ハーレム物と言われるのかもしれませんが、
主人公・ヒロイン達にそれぞれ立場がある為に安易な展開にならず。
個人的にはそれほどそう感じなかったです。
というかティグルの人望は男女お構いなしですからw
{/netabare}


12~13話の感想-----
{netabare}
12話-----
バートランが亡くなる回だと知って観ると、
前半後半の落差が結構激しいな~と。
アバンの水浴びシーンから随分と気前の良いサービスでw
ミラさん・ティッタさん・レギンさん・・・あまり気に病む必要は無いですよw
比較してる対象がおかしいだけですからw

相変わらず爆睡中のティグル。
正しい彼の起こし方、第・・・何弾?
というかティッタは普段どれだけ苦労して起こしてるのかw

レギンの身の証を立てる為、街外れの神殿から聖窟宮へ。

・・・他のアニメやゲームにもこういう仕掛けありますけど、
外側に鍵のような仕掛けがあるのは、実際どうなのか?と。
大抵こういう設備って『脱出用』ですよね?
『外側にスイッチ』とか『出口に巨大オブジェ』とか、
内側から動かすには困るような・・・。

エレンvsテナルディエ。凄いのは何なのか?
戦姫&竜具に互角の、テナルディエなのか。
謎の武具を相手に折れもしない彼の剣なのか。
重量や腕力の大差を物ともしないエレンなのか。

原作でも結構ヤバそうな雰囲気出ていたスティードさんですが、
アニメになってみたら、それはそれで怖かった。
ルーリックや流星軍兵を相手にしながらもティグルに迫り、
落盤の最中にでも命を狙いに来る。
結果的には彼を失ったことが、
テナルディエの敗因の1つになったとは思いますが・・・。

スティードの刃から身を挺してティグルを救ったのは、バートラン。
既に原作を読んで展開を知っていたわけですが、
改めてアニメで観て・・・泣きました。
原作読んだ時も、計り知れないショックを受けました。

13話-----
バートランを失い悲しむティグルに語られる、エレンの想い。
あまり長い描写ではありませんでしたが、
彼女の過去が描かれていたのは良かったかな?と。

ボードワンの訪問により、
改めてティグルは自らの正当性と今後を語るわけですが・・・。
『一領主→捕虜→第三勢力総指揮官』と立場を変えてきた彼ですが。
それでもアルサス第一で、自身がエレンの捕虜であることを忘れない、
誠実さは近年光る物があると思います。

まぁ・・・仮にも救国の英雄を捕虜待遇なんてことは、
ティグルの立場的にもエレンの心情的にも無いですよねw

最終決戦においてのレギンの鎧は・・・いろいろ心許無いw
総指揮官なわけで最前線に立つわけでもないですが。

ティグルvsテナルディエ。
テナルディエ自身、「息子の仇」という思いはあるわけですが、
この人の人となりを描かれていたら、
この戦いにもっと意味を持たせられたのでは?と思います。

ブリューヌ内戦も終結して・・・。
ガヌロンの今後の描写があったわけですが、
ここを描かれるとなると、やはり2期を期待してしまいますね。
そして逆にカットされた分が勿体無くも思えてきます。

ティグルの凱旋式。
元王子とは思えない程の、レギンの可愛らしさ。
レギンとティグルのやりとりに、不機嫌なティッタ。
馬車の後ろで行われる、いつもの正妻争いw
(エレン・リム・ミラ・ルーリックの、いつもより畏まった服装が印象的でした。)

正気を取り戻したブリューヌ王。
毒を盛られていただけあって、結構酷いありさま。
子安さんの演技と相まって、衰弱した様子が表現されていたと思います。

ティッタに懐くルーニエは、絵的に貴重かと。
{/netabare}

11話までの感想-----
{netabare}
1話残して年内終了とは・・・生殺し状態ですw

まず気になったのは作画系の粗でしょうか。
最終回に向けての追い込みなのか、締め切りなのか、
他の作品との兼ね合いなのか。
序盤と比べるとやはり・・・丁寧さに欠けるのが見えてtしまいます。
オルメア会戦の「踊るムオジネル兵」とか、あからさま過ぎるかな~と。

現段階で原作最新刊まで読んで、
その後の展開を知った上での視聴なわけですが・・・
テンポが早すぎる感は、やはり否めない。

9話&10話-----
戦姫の中では出番がある方だと思える、エリザヴェータ。
テナルディエかガヌロンの差し金でしょうが・・・やはり少ない。
他の2人と合わせて、2期で出番を差し上げて欲しい。

オルメア会戦では、ミラのカッコ良い所やデレた部分が見れて良かった。
最終的にはエレンと正妻争い(?)をするわけですが・・・
この戦いにおいては彼女の助力は大きかったと思います。
戦の後二人並んで眠ってしまうわけですが、
当初のミラの反応からは想像もできない絵だったように思います。

ティグルの人望というとまず戦姫達が浮かびますが、
ヒゲのオジサン方にも厚かったというのも印象的でした。

サーシャを助けブリューヌに戻ったエレンに、
「たくさんの兵を死なせてしまった」と頭を下げるティグル。
この辺が彼の器を現しているのでしょう。
それに対するエレンの返答も、「為政者」としての彼女なりの物なのかと。
おざなりにし過ぎても、こだわり過ぎても、どちらもダメなわけで。
月夜のこのシーン、化物語の「天文台デート」を連想した人も多いはずw

ムオジネルの指揮官・クレイシュも良いキャラしてましたね。
独特の存在感とでも言いましょうか。
見た目としゃべりは豪快さを良く表していたと思いますが、
その実、軍の運用や引き際など優秀さの見える人物でした。

11話-----
ヴァレンティナさんの出番が~と思ったわけですが・・・
やはり何処からともなく現れて、
寝ぼけたティグルに胸を揉まれて去っていく。
原作以上でも以下でも無いものでしたw

ムオジネルを退け、いよいよテナルディエとの決戦か?と思いきや・・・
そこに現れるのはレギン。
過去に「レグナス」と名乗り王子を演じていた「王女」。

原作読むまで、レグナスの姉妹(生き別れ込みで)と思ってましたが、
まさか性別を偽っていたとは・・・。
「リム並み」どころか「ミラ並み」でも正直無理でしょうw

レギンの身の証を立てる為、ガヌロン領へ進む両軍ですが・・・。
それに手を打つガヌロンのセリフと、テナルディエの竜についた鎖。
この2つを語るならば、やはり2章(とそれに付随する内容)は
あった方が良かったと思えます。
(『弓』という呼称、『デュランダル』の特殊性共々)
2章で綺麗に全てに片がつくわけではない(10巻で2章完)ですが、
2クールくらいで七戦姫、各国の思惑などを描いてしまった方が、
良かったのではないかな~?とも思えます。
(10巻でキリが付けれるか?と訊かれると・・・正直難しい)
{/netabare}

8話まで鑑賞後-----
{netabare}
正体不明とはいえ黒弓の力を得ることになったティグルですが・・・。
またティッタさんが大変なことに。二重の意味でw
巫女の家系ということが、今後重要になってくるのかな~?と。
期待しております。

一応コミックスでの知識はありましたが・・・
ロランさんの出番、やっぱり短い。アニメになって尚更でしょうか。
アニメでは鬼神みたいな強さをあまり描かれていなかったと思えます。
個人的には(コミックス読んだ時)、
ティグルの直接的な力になってくれると思っていたですが・・・。
彼の役目は『デュランダル』をティグルに渡すことにあったのかな?と。
それにしても・・・勿体無いし、退場の描写はかなり端折っていたな~と。

コミックス勢としてはムオジネル戦に入った所で止まってますので、
以降は未知の領域なわけですが・・・。

銀の流星軍のピンチに現れるリュドミラさま、カッコ良かったw
次回予告、可愛い(と思われる)シーンありそうなので期待してます。

そういえばOPにリュドミラとソフィーが加わってましたね~。
{/netabare}

6話まで鑑賞後-----
{netabare}
クールの折り返し地点でロランさんが出てるというのは・・・個人的にはもう少しスローで作って貰えてたらな~と感じますね。

何と言いますか・・・
・戦記物としては押さえるべきところを押さえていると思う
・コミカルやサービスは必要最低限(?)
・1人中ボスが飛ばされてる気が(コミックと比べて)
と、微妙に中途半端な気がしながら観ています。

公式HPで配信されている『ティグルくんとヴァナディーちゅ』でのネタを、本気で本編に入れて作ったら・・・確かにそこだけ浮くとは思います。が・・・熟慮を重ねた上での構成なのでしょうが、そういう部分も含めて「作品」なのだとも思えます。
(個人的には3話がお気に入り。あれはリムじゃなくて井口さんでしょ?w)

ティグルと各戦姫とのやりとりは、もうちょっと描写があっても良いのではないかな?と思います。原作の展開を知らない上でですが、何が無くともまずは「ティグルと戦姫」あってこその物語だと思うのです。
最低限のやりとりはある。でもエレンもミラも、どちらもやりとりが薄味な気がするのです。良くも悪くも、もっと他にもお互いに抱いてることがあるでしょう? 戦姫同士も同様。
{/netabare}

3話鑑賞後-----
{netabare}
前回予想した進み具合はハズレでした。
まさか、ザイアン倒すのに1話(というか2話?)かけてくるとは。
今のところ一番目立ってるのは彼のような気がしますw まぁ「今後」は無いでしょうが。

地竜も飛竜も、倒す際の描写はアッサリしていたと思いますし。
いや本当にティグルとエレンに見せ場をw
『レイ・アドモス』も思ったより地味・・・。
{/netabare}

2話鑑賞後-----
{netabare}
まさかのアルサス戦だけで1話使ってくるとか。
予想してませんでした。
原作小説での比率を知らない身ですのでどうかとも思いますが、漫画版と比較すると・・・1話が1巻丸々、2話が2巻最初から1/3。
ティッタをフィーチャーしたいのか、ザイアンの下種っぷりを描きたかったのか。
これから追々描かれるのかもしれませんが、これならティグルや戦姫様(というかエレン)の人となりを描く時間もあったんではなかろうか?と思えてなりません。
ちょっと緩急付けすぎな配分かな?と思いました。

え~と次は・・・vsドラゴンからですか。
で一度ジスタートへ、というところでしょうかね。
{/netabare}

1話鑑賞後-----
{netabare}
漫画版を読んで原作組を名乗る気は全くありません。
正直、結構期待しているタイトルです。

1話からして、色々削りすぎかな~と。
・ティグルの領地・地理・周囲の人物などの説明が大体無い。
・お約束ながら、用語がセリフにされるだけだと、理解し辛い。
・何故冒頭の戦場シーンになるのかも説明が無い。
・まさか1話でアルサスが攻められる話まで進むとは・・・。

漫画ですら「結構削られてますよ」とのことだったのに、アニメでこれは結構キツいんじゃないか?と心配になってしまう。尺とか時間配分とか苦労はあるのでしょうが・・・。

漫画で読んでみて、ちょいサービス(?)有りの、意外と結構硬派な戦記物だと思えていたのですが・・・それにしては説明・解説が無さ過ぎるかと。

エレンの水浴びシーンまではサービス要素無しで来たのに、そこは書くのかwと。それならティグルや他のキャラを描ける部分があるように思えたました。

専門用語や人物については追々説明があるものと期待してます。
一応最後まで観るでしょうけど、扱いについては今後次第というところでしょうか。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 22

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「魔弾の王と戦姫」というタイトルまでたどり着けなかったのではないでしょうか・・・^^;

この作品の原作は未読ですが、ヒロインを演じるのが戸松遥さんと知り、視聴を楽しみにしていた作品です^^

この物語の主人公は、ティグルヴルムド=ヴォルン伯爵(以下、ティグル)・・・彼はこれまで代々治めてきたブリューヌ王国北部の辺境アルサスの土地と民をとても大切に思っており、領民からも慕われています。

そんなティグルはブリューヌ王国の一員として参加したジスタート王国との戦争に破れ敗走している際、敵の七戦姫の一人でヒロインのエレオノーラ=ヴィルターリア(以下、エレン)に弓の技量を認められ捕虜となってしまうのです。

そんな最中、エレンの留守中にアルサスの土地を焼き払おうとする輩が現れ、物語は大きく動いていきます。

大きな戦争の流れは、正直良く分かりませんでいた^^;
でも、自分の故郷であるアルサスを守ろうと必死に奮闘するティグルは格好良いと思いましたし、それ以外の戦いでも目的をはっきりさせてから戦闘になるので、個々の戦はとても分かりやすかったと思いました。
また、戦の状況を原作を未読の視聴者にも理解して貰おうと、随所に工夫が盛り込んであります^^
そのため、大きな戦争の流れが十分頭に入っていなくても、十分楽しめる構成になっていたと思います。

それ以上に魅力的だったのが個性豊かな登場人物たちです。
特に主人公のティグルと七戦姫の活躍はもっと見ていたかったというのが本音です^^

主人公のティグル・・・何といっても弓の技量は半端ありません^^
正直弓って剣などと比べると動きのバリエーションが少ないので、どうかなぁ・・・と思っていましたが、弓には弓の良さがあるんですね^^
そして人柄は実直で優しく、まるで野心を持っていません・・・
あぁ、ティグルを中心としたハーレム展開になるのかな・・・ともチラッと思いましたが、一人のところに戦姫が全員集合する事も無いでしょうから、戦姫全員を・・・とまではいかないんでしょうけれど、付き人のティッタを含め今後はそっちの方面の戦いへも身を投じていく事になるんでしょうね^^;

そしてエレン・・・銀髪のスタイル抜群な美少女・・・
戸松さんが演じられるという事もあって、SAOのアスナ的キャラを勝手に想像していましたが、戦では自らが先人を切って馬を走らせるなどとても勇猛果敢な彼女でした^^
でも、これはこれで全然有りだと思います^^
一方、ティグル事が自分のお気に入りになっていくのが、見ているこちらにも手に取るように分かります^^
彼女の長所でもあると思うのですが、「好きなものは好き」という性格なんですよね^^
今後ティグルとの付き合いがどの様に発展していくのかが楽しみです^^

そしてリュドミラ=ルリエ(以下、ミラ)・・・真面目で聡明・・・そして義理を重んじる彼女・・・
最初は高慢な態度が気になりましたが、物語を重ねていくうちにどんどん魅力が増したように思います^^
もともと戸松さん目当てで視聴を始めたこの作品・・・終わってみるとミラに色々と持っていかれていました(//∇//)
あの悪戯な瞳と仕草・・・もう堪りません(//∇//)

ここでは2人の戦姫について記載しました・・・物語の中ではもう少し戦期も登場するのですが、出番は少なく、まったく登場しない戦姫もいたように思います。
そもそもタイトルにもなっている「魔弾の王」が誰なのか・・・それすら謎なんですよね^^;
1クール13話を使ってしっかりと物語は描かれていましたが、きっとまだ序章なんでしょうね^^;
原作の連載も続いているようですので、続編の制作を楽しみにしています^^

オープニングテーマ
「銀閃の風」歌 - 鈴木このみさん
エンディングテーマ
「Schwarzer Bogen」歌 - 原田ひとみさん
「竜星鎮魂歌」歌 - 鈴木このみさん
オープニング、エンディングともどっちも格好良い曲だと思います^^
もちろんお気に入りの曲です♪

投稿 : 2025/02/01
♥ : 39

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

大河「真田丸」のコーエー戦略画面ってそれなりに意味あったよな。

原作知らず。
dアニメのおすすめに出てきたのでためしに視聴。2日かけて通し視聴でした。全体としては結構楽しめました。ですが本作、いろんな要素を盛り込みすぎた感じがします。

中世・封建社会ライクなファンタジー世界を舞台にした、少年領主と戦女神たちのハーレム英雄戦記、ってなかんじ。おおよそのモデルとしては13~15世紀くらいのヨーロッパとその周辺、かつ、東西南北を縮小した感じかな(銃はない世界)。

ボーイ・ミーツ・ハーレムものとしては、なかなかの良作だとおもいます。女性陣は「こういう子、必要だよね」っていう子が過不足なく配置されています。いずれも内面・外面ともに魅力的です。青髪ヒロインの対主人公・対ライバルヒロイン戦闘力の高さは本作でも遺憾なく発揮されています。男の子向けサービスシーンもそこそこありますが、やり過ぎのない、ほどよい感じでおさまっていると思います(おおいに主観)。

僕はハーレムものの成否って、ヒロインよりも主人公が占めるウェイトの方が高いと考えているのですが、その点でもよかったと思います。それなり以上に有能で、何よりブレないところはたいへんよかったと思います。決断が早い点もよかった。少なくとも、僕には主人公を強く嫌う要素がありませんでした。
キャスト陣も(いまにしてみれば?)豪華ですし、声の演技もよかったと思います。

英雄譚としてみた本作は、「悪くない」という印象です。上述の通り主人公に特段の問題がないうえに、政権の簒奪を狙う敵を撃つという大枠の流れがつかみやすかったのがよかった点だと思います。また、主人公が作中では評価が低い(なぜか蔑まれる)弓の使い手という立ち位置で、そこからののしあがりというのもお話にいい味を付けてくれています。

他方、戦記ものとしてみた本作は不満の塊でした。これが非常に残念でした。

戦姫や一部将兵、竜などの突出した戦力の存在は確かにお話のバランスを崩していますが、これはそんなに気になりませんでした。三國無双、戦国無双みたいなもんだと呑み込める範囲にあったと思います。

僕にとって戦記ものとして著しく悪かった点は、「戦争の舞台がわからない」という点です。機械化歩兵や航空戦力が無い世界での戦闘では、なおのこと地勢的な要素が大きなウェイトを持つと考えています。が、本作、それが全くわからんのです。主人公の領地が舞台となっている世界全体のどこに位置するのか、国境線と山地・稜線はどこを走っているのか、軍が何処にいてどのようなルートでどこを目指しているのか、などが全くわかりませんでした。
作中、「それっぽい地図」やら「机上戦っぽいもの(チェスっぽいやつ)」が幾度となく提示されますが、それらの説明能力が皆無でした。なんていうか、意識他界系のプレゼンのごとく、雰囲気オンリーです。飾りの強すぎる文字、速すぎるスクロール、短すぎる説明のコンボで、理解するには無理がありすぎました。
これでは、例えば最終話に主人公とメインヒロインとの間で交わされた会話にでてくる「実利」を納得することができません(理解は可能だが、実感湧かず空虚に感じる)。これが本投稿の表題に繋がるわけですが、なんとも惜しいなと思う次第です。いっそ、あんなの出さなければ気にすることもなかったのに。。。

まだまだ先がありそうな終わらせ方でした。興味なくもないというところですが、それほど続きをみたいとも思えないなぁ、というのが正直な感想です。というのも、OPにでてくる(多分)戦姫がまだまだいるのですが、本作ではその一部しかメインストーリーに絡んでないのです。ってことは、です。この先があったとして、さらにハーレム肥大になりそうな気がするのです。個人的にはいまの面子でよい感じがするので、それは遠慮したいなということです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 23

67.3 21 王女アニメランキング21位
星刻の竜騎士(ドラグナー)(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (785)
5813人が棚に入れました
竜と契約を交わした者が通うアンサリヴァン騎竜学院の生徒アッシュは、契約の証「星刻」を持ちつつもパートナーの竜がいまだ誕生していないために肩身の狭い思いをしていた。
彼の身に宿っていた竜は、ある事件をきっかけに覚醒の時を迎えたが、現れたパートナーはほかの竜とは違って少女の姿をしていた。

声優・キャラクター
髙橋孝治、伊瀬茉莉也、佐倉綾音、井上麻里奈、下田麻美、榊原ゆい、前野智昭、室元気、生田善子、七緒はるひ、子安武人、大亀あすか、花澤香菜
ネタバレ

いっき さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

触手プレイはちょっと。。。

全12話、ドラゴンと人間が織りなす歴史とファンタジーと人間同士の関係性を描いたアニメ。

と概要を綺麗に描くとそういうことなのですが、視聴し終わって思ったことは、世界観は二の次の女性キャラのエロい触手プレイや手順が雑な脈絡のないいちゃいちゃ恋愛描写となんちゃって戦闘アニメが全話網羅している''見どころが見出せなかったアニメ''でした。

世界観と設定はよくあるファンタジーでその要素は良かったのですが、物語は単調で、見どころであろう箇所もありましたがどれもが中途半端かつ呆気なく終了してしまい、こちらが盛り上がることができないまま露骨ラブコメシーンなど、その見せ方全体が私の視聴欲をガリガリ削るものでした。

主人公ですが伝説的な存在とか女性キャラにモテモテとかよくある目立ち系ラブコメ主人公は好きなのですが、その主人公描写も見せ場で気を失ったり、恋愛描写も盛りの付いた犬以下の脈絡の見えないいちゃいちゃは見ていてマイナス要素しか残らない恋愛要素でも魅せれない見どころという重要要素が欠けた''残念モジモジ君主人公''でした。見どころのある盛りの付いた犬の主人公なら好きですけどね。

見どころであろう主人公描写が私的に壊滅でした。①

主人公も去ることながらキャラ全体にもこれは言えるものでした。兎に角見せ方が雑というか短絡的でどこにこのアニメの見どころがあるのか最終回まで見ても、それを振り返っても無かったので絵は綺麗なのに・・・と絵で選んで残念だった系のアニメです。

キャラ全体の描写が薄い。②

そして戦闘シーンもこのアニメでは重要だと思われますが、その戦闘シーンや竜騎士団の描写などの描写がなんちゃって戦闘そのものでした。模擬戦や合宿での特訓など、そこは一部でいいから真面目描写が欲しかったですが、一切なく、それで「今こそ合宿の成果を見せる時だ!」と言われても、こちらは当然盛り上がれず戦闘シーンもあっけなく終了の緊迫感のないものでした。

戦闘要素も、作画の見せ方の単調な描写+あっけなく終了の緊迫感ゼロ。③

①+②+③=残念要素満載のアニメ、でした。

笑いありのシュールな要素とか設定全般やキャラの本筋とか結構好きなのですが、作り手に恵まれなかったアニメという位置づけです。戦闘の作画は残念でしたが一部の竜に騎乗してる時とかの作画は良かったです。

{netabare}
こういう露骨な男性受けのラブコメを好きな人はどうぞという感じですが、私は触手プレイが苦手で女性キャラを弄ぶ感じがすごく嫌いですので、マイナス要素の塊でした。一部の電車での集団痴漢とかで快楽とかを感じる人とか好きそうですが、私はそういう男性は早く滅んでほしいと思います。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人と相棒である竜との繋がりを描いた作品です^^

ロートレアモン騎士国にある竜飼い人専門の教育期間である「アンサリヴァン騎竜学院」。
この作品の主人公はその学院に通っているアッシュ・ブレイクです。
彼には「どんな竜でも乗りこなすことができる」という特技を持っている反面、自分の相棒である竜がおらず、必要に応じて他人の竜を借りるという肩身の狭い思いをしてきました。
ところが、学校で行われているレースの最中、アッシュは崖下に転落するトラブルに巻き込まれてしまうのですが、その時、左腕の聖刻が輝くのです・・・
いよいよアッシュの竜が目覚め・・・と思ったら、目覚めたのは幼女の姿をした竜で・・・そして物語が動いていきます^^;


エーコと名付けられたアッシュの相棒ですが・・・人型の竜が目覚めるのは過去に例が無いことなのだそうですが、本人は典型的なツンデレちゃんでしたね^^
幼女・・・だからなのか、好物系のツンデレちゃんだったからなのかは分かりません。

けれども、物語の進展に伴って自分の気持ちに気付いていくこと・・・素直になることを覚えていくのですが、一挙手一投足がどれも可愛らしかったですね^^
でも、彼女がなぜ他の龍とは違う人型なのか・・・その辺りの伏線は回収しきれていないのが、少し残念ですけれど^^;


でも、私がこの作品で推していたのはシルヴィアでした(//∇//)
ロートレアモン騎士国の第四王女である彼女・・・普段は竜騎士としての誇りを持っているのですが、臆病な一面も併せ持っています。王女であるから何事にも強くなければいけない・・・という気持ちに身体がついていけないこともありました。
王女だからといって完璧である必要は無いと思うのですが・・・^^;

彼女は兄妹の確執など物語の中でたくさんの苦しみを味わいます。
けれど、しっかりと自分の苦手を克服していくところはこの作品の見どころだと思います。
何より彼女の立ち振る舞いには華やかさがありましたし・・・(//∇//)


1クール12話の作品でしたが、1クールではこの物語は収まりきれず途中で終わっています。
無理矢理1クールに詰め込んで説明不足になるよりは、ずっと良いと思います。
けれども、続編の有無・・・くらいは本編終了時に教えて貰えると、待つのも苦にならないのですけどね^^;
今後、アッシュやエーコがどの様に成長していくのか・・・はたまたシルヴィアの想いは・・・?
う〜ん・・・気になることだらけです^^;

投稿 : 2025/02/01
♥ : 22

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

how to dally with your dragon

竜族と竜騎士がペアになって戦うバトル味のエロアニメです。

作品世界には竜族が存在しますが、彼らが生きていくには星精路(アストラル・フロウ)から生命力を得る必要があり、竜騎士と呼ばれる人間と契約しなければ生きてはいけないようです。ロートレアモン騎士国では7才になると、アルビオンの森へ出向き、竜騎士になれる素質があるかを見極めるための「オーファンの儀」という儀式を受けなければいけません。素質を認められた者には、マザー・ドラゴンから竜の幼生を授けられ、星刻(せいこく)と呼ばれる紋章を通じて、相棒(パル)と呼ばれる自分が契約した竜に生命力を与えることで、その竜と共存していくことになります。

星刻を持つ者は、自分のパルが幼竜の間は竜飼い人(ブリーダー)と呼ばれますが、竜と共に成長して幼竜が聖竜になれば竜騎士(ドラグナー)、さらに聖竜が飼い主に心身を捧げ、聖騎甲(アーク)と呼ばれる固有の甲冑を製造できるようになれば、貴族の階級に属する聖天竜騎士(アーク・ドラグナー)への道が開けています。この物語はブリーダーの教育機関であるアンサリヴァン騎竜学院を舞台に、主人公のアッシュと、何故か人の姿で生まれてきたパルのエーコの成長を綴った物語...のつもりで視聴するとがっかりする作品です^^

竜騎士は自分が契約した竜にしか騎乗できませんが、アッシュだけはどんな竜でもOKですし、周囲の巨乳女性キャラからもてまくる主人公補正が極端な作品で、魅力を感じる女性キャラがいるなら、視聴を続ければサービスシーンに何度も遭遇できると思います。
序盤から、アッシュがレース中に進路妨害をする連中を排除して、負けてはいけない相手に道を空けてあげたり、襲撃者を庇って身代わりに崖から落ちてしまうなど、キャラの好感度を持ち上げるためのイベントのような描き方が鼻について、かえってシラけてしまいました。巨乳ばかりの女性キャラは、裸のシーンはともかく、触手のようなものに凌辱されるシーンは、個人的には気分が悪くなり、何度か視聴を中断させられました。
設定を生かせば、もっと楽しめる作品を作れたと思うのですが、どうしてこんなエロばかりの作品にしてしまったのか理解に苦しみます。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 25

88.5 22 王女アニメランキング22位
盾の勇者の成り上がり(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1184)
5570人が棚に入れました
図書館で出会った一冊の本。そこから勇者として異世界に召喚されてしまった主人公・岩谷尚文。盾を使う能力を持った彼は、陰謀と裏切りに会い、異世界ですべてを失ってしまう。どん底からの成り上がりを描いたヒロイック・ファンタジー!

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、日高里菜、松岡禎丞、高橋信、山谷祥生
ネタバレ

フィーロたんlove さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

大人向け名作童話 人間臭い主人公の魅力が光る

総評

バトルシーンを除けば大人向けの童話です。
本編「盾の勇者の成り上がり」、外伝「槍の勇者のやり直し」
を通して読むと、「モモ」、「星の王子様」、「百万回生きた猫」
などに通ずるものがあると感じました。

ただ、大人向けです
この作品は忍耐強さ、誠実さ、気高さ、美しさ、愚かさ、醜さなど
人間の有する善悪両面を真っ向から描いています。

ですのでストレス耐性が少なく、理解力が浅く物事を表層的にしか
捉えられない中学生以下(あくまで一般的基準です)の方にはお勧
めしません。

22話感想
{netabare}
ウェポンコピー、転移スキル、武器の強化方法
あと信じてみる事の必要性
ここに来て重要な情報がようやく一部開示されました
ラルク(でしたっけ?)登場でしたね
たぶん小説版から登場したのでよく知らないキャラです
人気が高いキャラのようなので期待しておきます
{/netabare}

21話感想

綺麗に収まったと思います 
これぞアニメ版というとこでしょうか
特に言うべきことはありません

あと先週の声優さんの特番見ました
ねんどろいど可愛いです
フィーロの出来が良ければ買おうかな

番組を見ていて声優さん、スタッフの方、監督さん、
スポンサーさんなど、この作品がたくさんの大人の
心を動かし、このアニメが出来たことが感じられ
ました




20話感想
雑魚ボス戦での無理やりな盛り上げ方が気になりますね
{netabare}
今回のバトルはアニメ版の最大の盛り上げ場所のつもりだった
のでしょう。

これでもかと味方の攻撃が繰り広げられてましたが
なろう版でもコミック版でもなかっただろう攻撃
アクションが多かったように思います

無理やり全員参加型のバトルにして盛り上げようとしたのも
まるでプリキュアをみているような恥ずかしさが感じられて
ちよっとなーという思いでした

一応最後は原作通りナオフミの捨て身のスキルで締めたので
何とかまとまった感はありました
意図はわかるのでまあやむなしというところでしょうか


主人公の魅力について

①精神的なタフさ

 アニメを見てると3バカ勇者のマヌケぶりが目立ちますが
実際自分に置き換えた時どうでしょうか?果たして彼らより
うまく立ちまわれるでしょうか?ネットでググることもでき
ず、知り合いもいない、誰が嘘をついてるかわからない中で
正しい判断ができるでしょうか?

 ナオフミと自分を置き換えた場合も同じです。状況を判断
する情報が不足する中で、不条理に迫害されても下向かず
頑張れますか?自分の決めた方針を貫けますか?

 彼は周囲の冷たい視線の中、いろいろ思うことはあるにせよ
愚直にやるべきことをやり続けて周囲の評価を覆していきます。
近年稀に見るなんとも男臭い、人間臭いヒーローだと思います。

②懐の深さ

アニメ版では見れないでしょうけど、なろう原作ではだいぶ先に
精神的にポンコツな他の3バカ勇者を見事にまっとうな勇者とし
て再生していきます。

この作品が真っ向から描こうとしているテーマの一つは人間の
愚かさ、醜さでしょう。愚かさも醜さも人間臭さの一つです。

そして愚かで醜い人間も努力や他者の助けで立ち直れることも
この作品は示唆しています。

{/netabare}

 

*********
19話感想
尺を合わせるためか残念な展開に
{netabare}
たぶん2クールでカルミラ島までやって終わるつもりなのでしょうか
尺合わせのため後半が間延びしてる感じが否めませんね
マンガでもなろう版でもこんなに長くなかったと思います
どうせなら亀までやって2クール終了にすればいいと思うんですけど。
三勇教との戦いで3回使うとは思いもよらなかったです。
他の勇者とのぐだぐたも相まってちよっと残念な展開になっています。
教皇なんて雑魚ボスなのに3回もつかうとは。
脚本も割と裁量あるみたいなので、すっとばせるところはすっとばして
もいいと思うんですが。
いままでが良かったので、最近の制作サイドの不作為には少し失望し
評価は下げます(とは言ってもすでに最終話まで作っているでしょうが)。

アニメ版の現在の残念な展開はともかく原作は素晴らしいと思っています
原作の素晴らしさの一つに伏線の巻き方と回収の仕方が秀逸ということが
あります。

たいていの小説には読んでいくと穴ぼこというか伏線があります
情報が欠けている、訳がわからない、意味があるとは思えない情報
などの違和感です。違和感が読者の想像力を刺激するわけです。

本作品で言えば、

「情報が欠けている」は例えば波とはそもそも何か?結論を言えば最後
の最後で明らかにされます。読者は違和感を持ちながら展開される物語
から想像を重ねますが、別の「訳が分からない」ことが出てきたりして
簡単に先読みできません。

「訳が分からないこと」は例えば、マイン(第1王女)は何故そこまで盾の
勇者を貶めようとするのか?他の四聖勇者が仲良くなることを邪魔する
のか?これも結論から言えば最後の方まで明らかにされません。

「意味があるとは思えない情報」は例えば3話でナオフミがラフタリアを
始めて食堂に連れて行った時のお子様ランチの旗です。これは度々ラフタ
リアの初心忘れるべからずの決意表明で引用されるアイテムになります。
旗についてはなろう版では記述が無かったのですが、アニメ版15話ではエクレアの父が自分の領地で亜人が自由に暮らすことを保証する象徴で、白骨化したリファナちゃんが最後まで握っていたという設定になっています。恐らくこれは作者か編集者が後で思いついた伏線の回収でしょう。お話の膨らまし方として上手いと思います。

 作者は穴ぼこ(違和感)はできるだけ大き目に空けて後から埋める、伏線
は多めにばらまいて自由に回収するスタイルをとっていると感じます。なので本編でも回収が進んだとは言えず、外伝の「槍の槍なおし」で回収しまくっています。

 先読みが出来て読む気が無くなるようなことはなく、読み続けるほどに、あーなるほどそういうことかと腑に落ちていきます。厳密に言えば論理破綻しているところもありますが、別に法律文書でもなく娯楽小説なのでおもしろければ問題ありません。なお「槍のやりなおし」ではリファナちゃんが活躍するリープ周もあります。

{/netabare}

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18話感想
{netabare}
ようやく黒幕登場。高等集団儀式「裁き」すごすぎるだろう
クレーターできちまったじゃないか。
今回はモトヤスの勇者としての一途さ熱さが垣間見れた回じゃ
ないでしょうか。今は騙されておまぬけお馬鹿キャラですが
実は勇者としての資質をちゃんと持ち合わせているんですね。
{/netabare}
かなりWEB(なろう)版と異なるので、コミックス13巻まで
読んでしまいました。読んでわかりましたが、アニメ版は
コミックス版とも若干異なるのですね。脚本演出の方がセリフ
や話をうまくまとめていることがわかりました。
本作品においてバトルはストーリーをうまく転がしていくため
の手段というかつなぎなので、今のようなあっさり目で丁度
よいと思います。あくまで本作品の魅力はストーリーと登場
人物なので。


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17話感想
{netabare}
展開的には停滞・一時停止です
いろいろ伏線を撒く回になりましたね 
この先の難敵には勇者が一人でも欠けてはならないこと
何回目かの波の後多くの命が奪われること
人間を救うことと世界を救うことが違うこと
過去の勇者が人間を救おうとしたこと、それが茨の道であること

物語の展開上核心的な部分なのですが
いまいち理解できてなかった部分です アニメ版だとどういう
説明になるんでしょうか まあ今クールではそこまでいかないと
思うので制作サイドもノーアイデアかもしれませんが

「やるだけやってみるさ 期待はしないでくれ」と言って、
ちゃんとやってしまうのが主人公です。期待しています。

予告で太い熱線みたいな魔術攻撃がレンとイツキ一行に降り
注いでました。例の団体の例の術だと思われますが、たぶん
イツキとレンは死なないと思います。これで決定的に理解し
たのだと思うので説得できるでしょう。それともフィトリア
から聖域から出すときに他の勇者のところに下すって言って
いたけど、まさかナオフミ一行が降ってきたのか?かなり
過激な下し方です。違うと思うけどね。問題は現段階では
一番お馬鹿なモトヤスですが、なんとか2クール内に説得できる
ことを祈ります。

フィトリアは昔のご主人様の事を思い出して幸せそうでした。
人間と寿命が違うので仕方がない事ですが 残されたフィトリア
は不憫ですね でもフィーロがいるから 茶飲み友達にはなれ
そうです
たぶん出てこないと思いますけどフィトリアのご主人様の時の
四聖勇者の外伝も見てみたい気はしています
{/netabare}
いろいろ重要な情報が開示された回でした

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16話感想
{netabare}
WEB版とだいぶ内容が変更されているんですね
フィトリアが想像より遥かに大きかったです
可愛いけどでかすぎる そして強すぎる

流れからすると勇者同士の協力が2クール内で
実現しちゃうのかな だいぶ早い気がするんですが
フィトリアは争うのはダメだけじゃなくて理由とか
どうしたら強くなれるのか教えてあげればいいんだけど
何せ鳥頭だから記憶力悪いのはしょうがないか

ナオフミも1国につき勇者一人で波に対抗できるという
ところから、本来この時点で勇者はもっと強くなっている
はず、何かが足りないんだと気づけば....
そういう展開になるんでしょうか?
勇者が目指すべき最終的強さがフィトリアレベルという
のは理解できたとは思うけどどうなんだろう

もうあれだねフィトリア先輩にレベリングしてもらって
後々出てくる〇〇や△△に負けないぐらいの最強になったら
各国に一人ずつ配置すればいいじゃん それで全部解決
フィトリア先輩「今日から私がお前ら四聖を鍛える」
イツキ(弓)「鳥なんかに教わることはありませんよ」
モトヤス(槍)「フィトリアちゃんがデートしてくれるなら」
レン(剣)「群れるのは嫌いだ」
ナオフミ「お前ら」
全員フィトリア先輩にボコられる
四聖「わかりました先輩」
こんな感じかな

{/netabare}
だいぶロリ色が強くなってきて、胃もたれ気味になってきましたが
最後まで視聴します
*********************************

15話感想
{netabare}
今回は神回でした。
リファナちゃんが不憫でなりません。
もしかしたらヒロイン候補だったリファナちゃんの
白骨まで見せられるとは思いませんでしたが
まあ流れからOKです
旗にはそういう過去があったのですね
「違う」「そうじゃない」「お前は間違ってない」
ナオフミは3回言い換えました 誠実さを感じます
やっぱりいい奴だわ 友達になりたい
他の方のコメントにもありましたが音楽がとてもあっていました
{/netabare}

改めて感じた本作品の美点は
①キャラが立ってる 
②伏線の撒き方と回収の仕方が天才的
③亜人、魔物が可愛い 動物好きには高評価
④OP(新しい方)が素晴らしい
  雨の中の物憂げな表情の登場人物達
  この時期のストーリー展開にぴったりです
  特にモトヤスの悲しげな表情にぐっときます
  ところで鎌をもってた人は誰だろう
  楽しみにしておきます
⑤挿入曲がすごくあっている
⑥作画が丁寧で素晴らしい
⑦ストーリー展開演出に手抜きがなくて嬉しい

全体的にスピーディーな展開や爽快感は少ないですが、じわじわ来る
叙述的展開がたまりません。違うと思うんですけど、作者は女性なの
かな。

まあ中二病主人公、お手軽俺最強主人公、暑苦しいまでの絆押し付け主人公の作品や、ハーレム作品、主人公はまあいいけど展開が単調な作品などゴミ作品が多い昨今では、希少な本格的なアニメだと思います。


*******************************************

物語設定、テーマ設定、キャラ設定だけで言えば最高傑作
進撃の巨人などのTOP作品よりも群を抜いていると思います

WEB版を通読した限りでは「モモ」とか「星の王子様」とか
「百万回生きた猫」とか童話、寓話に通じるものがあり一貫性を
感じますアニメ版を見ていまいちと感じる方は是非WEB版を通読し
てみることをお薦めします

主人公が逆境を乗り越えて成長していくというスタイルは程度の
差こそあれそこそこあります。しかしこの作品は迫害という程度の
強いものなのでストレス耐性があまり備わっていない若年層には
物語前半は苦痛になるかもしれませんね。そういう意味では大人
向けアニメかもしれません

アニメでもすでに憤怒の盾が出た時点で勇者の中では一番強くなって
しまったのでこれからは比較的楽に視聴できると思います。

ラフタリアとの関係は、「ゼロから始める異世界生活」のレムを
彷彿とさせますね リゼロも秀作だったと思います

槍のやりなおしを読んで、私もフィーロたんloveになってしまい
ましたですぞ

投稿 : 2025/02/01
♥ : 13
ネタバレ

とろろ昆布禿莉緒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

序盤期待したのに

『盾の勇者の成り上がり』を視聴した感想は面白い。
けど、もっと面白くなっただろうし勿体無い。

良い点
1.序盤の絶望感
{netabare}
主人公 尚文に対する悪意がすごい
▶︎召喚されてすぐに除け者
>他の3人は剣、槍、弓を持った勇者だが、尚文は盾

召喚され、持っている武器の時点で不遇な尚文。それに加えて、国王からは無視される。国から用意された冒険者がいたが、誰も尚文とは冒険したがらかず他の勇者に同行する。

▶︎自分の担当してる武器しか装備できない
>尚文の場合盾だが、盾は武器なのかと疑問に思う

▶︎他勇者と冒険をすると成長しない
>他の勇者が近くにいると経験値の取り合いが発生し、経験値が入らない

剣も槍も弓も、他ハンマーや斧、全てが装備できない。尚文の攻撃手段は盾で殴るか、素手で殴るか。絶望なのは目に見えてわかる。そして、他勇者も頼りにできない。

▶︎唯一の仲間マイン
>かなりめんこい女性で、尚文も唯一仲間になってくれた彼女に感謝し、気を許す

唯一、仲間になってくれたマインは、夜中に自作自演の強◯を決行。その濡れ衣を尚文に着せて、冤罪をふっかけ成功している。

▶︎金無し、仲間無し、攻撃武器無しの尚文の行動
>取引しないアイテム屋を密かに忍ばせておいたモンスターで脅し、アイテムを売ったお金で奴隷商へ

主人公とは思えない外道なやり方をし、お金を稼ぐ(強盗はしていないのでセーフ?)
そして、最安値で購入できる奴隷を攻撃役として取引、ラフタリアを購入。
あくまで理由は利用するため。とてもダークファンタジー感があり、ドンドンと続きを見たくなる気持ちが湧き出ました。
{/netabare}
2.尚文の戦い方
{netabare}
地味で姑息
▶︎盾スキルで攻撃
>本来防御に使うであろうスキルを敵に突進させ攻撃する

エアストシールドという、目の前に緑色のクリスタルの様な頑丈な盾を出現させ、防御するスキル。それを、敵に向けて突撃させたり、上向きに出した盾を足場代わりにする応用で機動力も高め。

▶︎少なくとも主人公がやる戦術ではない
>形式上は尚文の奴隷であるラフタリアをかけた、尚文vs元康が行われてる状況

槍の勇者元康の攻撃により、尚文は防戦一方だが、エアストシールドの突進により元康の隙を作る。
その瞬間、自身の防御力が高いことを利用してマントの中に忍ばせておいたモンスターを元康に投げつけ、すぐに剥がされないようにプリズンシールドでモンスターごと元康を中に閉じ込める。

かなり卑怯ではあるものの、攻撃手段がない尚文からすれば正攻法。まさにダークヒーロー。

▶︎植物モンスターにはアイテム
>やらかした元康の尻拭いのために、村の養分を吸い尽くそうとしてる植物モンスターと対峙

初めは苦戦するものの、除草剤を使い形勢逆転。地味ではあるものの、アイテムを使った倒し方はとても面白く、まるでRPGような攻略方法。
面白くないなろう系の大半は、ぶんっ!で敵が消えてますから。
{/netabare}
3.ラフタリアが可愛い
{netabare}
悪ふざけなしに、しっかりヒロインをしてる
▶︎出会いは過去最悪
>精神、身体共に病気持ちで、まともに食事できず、あと数ヶ月で死ぬような状態のラフタリア

尚文はもちろん、そんな奴隷を買いたくありませんが、お金もないので仕方なく購入。せめて、金額分は働くようにと言い聞かせ、訓練を始めます。

▶︎尚文の心情の変化
>一人で孤独。奴隷として酷い扱いを受けていたラフタリアに今の自分を重ねる

共に過ごしていく中で、父性愛に目覚め始めラフタリアに心を許しつつ情が湧きます。極め付けは、資金稼ぎに訪れた洞窟での戦闘。尚文はラフタリアを庇い、彼女に逃げるように指示を出しますが、ラフタリアはそれを拒否し共に戦います。
かなり入りは歪でしたが、順当なヒロインとして尚文の心の支えになる存在です。
{/netabare}

悪い点
1登場人物の知能指数が低い
{netabare}
全体的に頭が悪い人ばかりです。
▶︎オルトクレイ=メルロマルク(尚文達を召喚した国の国王)
・唯一波に対抗できる四人の勇者。その勇者全員を召喚する事にゴーサインを出す

>メリット
・波が終わった後の功績などを総取りできる
・大嫌いな盾の勇者を陥れることができる
・最強戦力を獲得

>デメリット
・各国から敵視される
・最悪な場合、各国に同盟を組まれてしまい戦争状態(勇者が最強戦力であるとは言え、序盤はレベルが低く普通に弱い)
・盾の勇者は戦力外(召喚前から陥れる前提があるため)

ここまでのメリット、デメリットを背負って行った勇者召喚。そんな中、オルトクレイが行った事は盾の勇者である尚文をあからさまに無視、全く会話をしない。資金援助を断つ。転職の妨害。マインの様な目立った行動はそこまでなく、色々バレて国王の座から降ろされる。

▶︎マルティ=S=メルロマルク(オルトクレイの娘で第一王女。マインとも呼ばれてる)
・自作自演の強◯で、尚文に濡れ衣を着せる
>尚文本人にその事を知らしめるように、舌を出し、ざまぁみろと挑発(他の勇者等にはバレないようにしている?)

隠した方が自分の目的達成が簡単になるだろうに。高い地位を持っていると思っているからか、信頼を失い切った尚文を警戒することを微塵も考えてません。

・何か色々と尚文に仕掛ける
>頭の悪いゴリ押し。他勇者にも本心バレバレのはずだが、周りも馬鹿なのと、拗らせてる尚文が他勇者と交流がないため助かってる

先程述べた通り、圧倒的な地位で、権力を使いたい放題な状態であると本気で思っており、後始末なのどについての考えはない。雑な突貫工事の粗が出て、全てがバレてしまい「ビッチ」、「アバズレ」と呼ばれるようになる。

▶︎剣の勇者 錬 槍の勇者 元康
・倒したドラゴンの死体を放置(剣)
>ドラゴンを倒せるほど強くなったはずなのに、モンスターの死体は残るという常識を知らない

尚文の助言があったものの、マインの暴走に関わる三勇教の暗躍に気づく力を持っている。にも関わらず、ドラゴンの死体を放置し、尚文に尻拭いをしてもらう結果になる。ほんの少しでも疑問に思う瞬間は冒険をしていれば何処かしらにあったはず。あまりにも不自然。

・股◯に脳があるとしか言えない(槍)
>マインにことごとく利用され、マインの悪事が全てバレた状態でも庇う素振りを見せる

無駄なイライラを助長させる張本人。マインに騙され、尚文の邪魔をするどころか殺そうとした。
そこまでは仕方ないで済む?が、誤解が解けた後に全く謝まらず、裏で糸を引いていた三勇教を倒した事で何事も無かった事にする。尚文も拗らせてるので、そんな態度を受け入れるはずもなく。
結局、勇者の中で1番輪を乱したのに断罪されないクズ。
(弓の勇者 樹は、剣の勇者 錬の金魚の糞で存在感がないため特に無し)
{/netabare}
2.アニメ中盤からのぬるい雰囲気
{netabare}
個人的にぬるいと思う展開が二つあります。
▶︎尚文覚醒シーン(カースシリーズ初披露)
・ドラゴンの死体で大騒ぎ
>剣の勇者 錬がドラゴンを倒して放置。その後死体からの異臭で、近くにある村の人達はほぼベッドの上

その状況を知った尚文は死体処理をしに山を登ります。そして、辿り着き死体処理を行おうとするがドラゴンがゾンビ化して復活する。

・ついに覚醒、きっかけはフィーロの死
>ドラゴンゾンビと交戦するも喰い殺されるフィーロ

ここまであっさりやられるなんて。こんな絶望を叩きつけてくる世界に対して尚文はどうするのか!?とワクワクしてました。

・覚醒後、圧倒するがラフタリアに大火傷を負わす
>力が制御できず、暴走するがラフタリアが止める。その際にラフタリアは大火傷を負う

フィーロが死んでしまい、ラフタリアもぐったり。やっとの思いで倒したにも関わらず、今まで築き上げてきたものが全て崩れ去る。これは、錬との対決か?

・戦闘終了後、ドラゴンの腹からまさかのフィーロ
>ドラゴンの口から出ていた赤い液体は血ではなく、フィーロが直前に食べていた赤い果実の汁。無傷な状態

……この後、カースシリーズはかなりの猛威を奮っており、他勇者からはチートだ!ズルいぞ!と言われるほど。ぬくぬく過ごしている勇者達の説得力はないが、カースシリーズが強すぎるのは全くもってその通り。

フィーロが大怪我をしてギリギリ生きてる状態で出てきたなら腑に落ちますが、「へ?大丈夫だよ?元気元気!あれ?また、私何かやっちゃった?」
そんな空気感で出てこられても拍子抜け。

確かに、反動として尚文は大ダメージを負い。そして、その場では大火傷で動けないラフタリア。代償としては十分ですが、あくまで口火を切ったのはフィーロの死。その本人が先ほどのような状態で生きてるのは、正直言ってぬるい。

▶︎国王オルトクレイ 王女マルティの断罪
・メルロマルクはそもそも女王国
>散々ヤンチャした二人だが、不在だった女王ミレリアの帰国で状況は一変

道中には刺客なども居たかもしれませんが、勇者一行と合流したミレリアはかなりの強者です。三勇教の大司教が多くの信者を使って作り出した大聖堂。勇者一行と戦い、司教が弱ってる状態だからとはいえ、外から大聖堂の中に魔力を通す程の力。生半可な相手じゃ返り討ちは当たり前。

国王とマインは、女王の力を知ってたはず。
それを知った上で、足止めなり暗殺なりしなかった(していたとしても、ほとんど意味がない)のは甘いというより、やはり頭が悪い。

・悪事が即バレ、奴隷紋により全てが明らかになる
>尚文目線はほとんど全ての悪事が目に見えてたので全く驚きはない

元々ミレリアは全ての悪行を把握している状態。ここまで20話近く使っているのに、かなりあっさりと悪事が公の場で判明。規模が大きいだけで、やっている内容は[母の不在をいい事に、普段食べたらダメと言われているお菓子を爆食いする父と娘が、帰宅した母に怒られる]。
国王とマインがやっていた事が、頭のいい行動とは思えないのでこの程度の話と捉えられてしまう。

・ギロチンの処刑台で正義執行?
>直前で尚文が乱入し、死刑じゃ物足りない。一生恥を晒して生かす方が面白いと提案(オルトクレイはクズ、マインは本名ビッチ、冒険者名はアバズレに改名させられる)

1番苦しめられた本人である尚文が出した答えに文句はありません。彼が2人を生かすことに決めたのなら、そうすべきでしょう。

問題は周りの反応。ウェェェイ!クズにビッチ?ピッタリな名前だせ!と歓喜の声を上げる。そのスタンスで居ていいのは尚文本人と、その仲間と呼べる者たちだけかと。
国民も少しは便乗していたとはいえ、クズ、ビッチと名付けられた2人は、この国を破滅させていた可能性がある事も考慮すると反応としておかしい。

手のひら返しが酷く民度が低すぎる。やはり、モブであっても登場人物の知能指数が低いのだと言えます。

・尚文の提案に皆が共感
>女王ミレリアも安堵の表情を浮かべる

後にミレリアは尚文に対し、あの時あなたが止めなければ、私の命を使って処刑を止めるつもりでした。とはっきり発言。
この国は終わりです。私なら確実に死刑を執行します。当然です。メルロマルクを終わらすどころか、世界の終末を迎える可能性が十分にある行動をしてしまった問題児を生かすなんてあり得ません。
これは償いのための断罪ではなく、これ以上の悪行をさせないための断罪の意味が強いはず。

家族の情なんて捨てなければならない立場なのにも関わらず、自分を人質に夫と娘の処刑をやめるように交渉しようとしていた。
ミレリアは知能指数が低いとは思いませんが、甘くぬる過ぎる考えを持っている。そもそもこんな彼女だからこそ、不在中にこんな惨事が起こったのではないだろうか。
{/netabare}
3.断罪後の数話
{netabare}
まさかの展開。他にも異世界があった。
▶︎別世界の存在
・波が始まり、異世界の勇者が現る
>正体は別の世界の勇者(扇の勇者 グラス筆頭)

・波を退けると他の異世界に影響が及ぶ。つまり、互いに爆弾を押し付けあってる状態
>グラスらは、爆弾を押し付けあってる相手が消えれば波に対抗する必要はないと考え、直接乗り込んだ。
(個人的な仮説)

2部の導入部分だなとはわかりますが、やはりクズとビッチの断罪が中途半端に終わったこともあり状況を受け入れ難い。20話に渡って、ストレスが蓄積されてきたわけですからそれ相応のスッキリ感がないと消化不良です。
{/netabare}

序盤でかなり期待しただけあって、本当に残念な作品です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

最高のリアルが向こうから会いに来ない

4話までの感想{netabare}
盾職が主人公の作品と言うと…“アブソリュートデュオ”と“ドルアーガの塔”くらいしか思い出せないや、それくらい珍しいケースだとは思う。
あとは「盾なのに○○」ではなく「盾だからこその○○」が描かれてたらいいなぁ~って感じで見てます。
ただねぇ、噂で耳に入ってくるのは芳しくない情報が多く、それに惑わされて色眼鏡で見るようなことはしないぞ、と自分に言い聞かせてはいるけどなかなか難しい。
その一方アニメの範囲は「つまらなくなる・馬脚を顕す」前までではなかろうかってのも聞いてて、あ、それだったら大丈夫かな?とも思ってたり。

内容は…まぁいいんじゃない?
主人公が謂われなき不遇に遭うけど、これで不快不快言う人は多分“世界名作劇場”を見れない。
最後いけ好かない連中の鼻をあかす展開になると思うので…もしならなかったらそれはそれで凄いけど。
むしろ主人公がそこまで性格捻くれるほど・味覚障害起こすほどの目に遭ったかなぁ?と思わなくもないけど、これは既に主人公が「異世界転生モノ」の作品を幾つも知ってて勝手に期待していてそれが裏切られたからだろう、と思って納得させてる。
それと召還された勇者が全員日本人って件。
日本人は日本人でも全員パラレル日本で、召還した時の座標が同じだったって思えばそこまで不自然でもないかな?

そんな感じでだらーっと見ながらの4話。
うっわ、分かりにくっ。
実際のラフタリアは大人になってるけど主人公視点では子供のまま。
味覚障害もそうだけど心を閉ざして外部の情報をマトモに受け付けられなくなってた(ラフタリアの説得をなかなか聞こうとしなかったのもそのせいだろう)って表現だと思うのだけど、テキトーに見てると時間が飛んでるかのような錯覚を覚える。
テキトーに見てた自分が悪いですね、ハイ。
とはいえ、剣と弓の勇者が不正を告発して、その件がどうなったかは有耶無耶になってる気がするのでやっぱり時間飛んでる感。
自分を笑ってた貴族は主人公の被害妄想が生んだ幻影?
「実際」と「主人公視点」が混ざり合っててなんかようワカラン。

以上は1回見ただけの感想なので、もう一度見返しての感想追記するかも。


追記
もう一回4話見直して来た。
↑と繰り返しになっちゃうけど「実際に起きてること」と「主人公が認識してること(主人公の視点)」には違いがあり、これを理解しないで見ても意味不明だと思う。
ラフタリアが大人か子供かで見分けは容易だけど、そもそも描き分けがされてることにも気付いてない人居そう、自分も危なかった。
具体的には主人公の認識では奴隷の呪いを解除されたラフタリアはなにか一言言ってプイと後ろを向いて立ち去ってしまったことになってる。
実際は槍の勇者にビンタかましてるんだけどね。
更にその後、裏切られたと思った主人公は「こんな世界は滅んじまえ」と言って「カースシリーズの条件が開放されました」って画面が出る。
その後言い寄るラフタリアを頑なに拒否したのは以前からの認識障害だけでなく、盾の効果も加わってた?
認識障害自体は味覚が無いことで表現されてはいたけど、気付かなかっただけで4話だけじゃなく3話もなにかトリック仕掛けてあったりして?
4話最後ではその認識障害も治ってメデタシメデタシで、今後はこの妙ちくりんな表現は無くなるのかな?
なんなんだろうね、心理表現をどうにかしようとしたらこんなんなっちゃったのかな?良い悪いはなんとも言えん。

ってよりも、ひょっとして…盾の勇者の真価を発揮させるには何個かある「ほにゃららシリーズ」の開放が必要で、そのために王様はワザと追い込む真似をした。
なーんてことは無いよ、ね?まさかね?
もしそうなら決闘の不正が有耶無耶になったのも納得できてしまうのがコワイところ。
あ、噂は聞いてるけど内容は全然知りません、念のため。{/netabare}

19話までの感想{netabare}
なんか4話がピークでそれ以降パっとしない話がダラダラ続いてるだけのような…それだけだったらまだ良いのだけど…。
個人的に「バイバイキ~ン」ないし「ヤなかんじ~」ってノリで空に飛ばされてキラーンってなるのってツラい。
ギャグならまだしも、普通のストーリーものだと「それが出来るならとっ捕まえて吐かせろよ」と思ってしまってホントツラい。
お前あかほりかよと、4クール作品かよと。
結局謎を引っ張るのにお手軽で都合のいいテクなだけで、真面目に話を考えてると思えなくなってしまう…からだと思う。

それでもボケーっと観てたら18話、黒幕と思しき教皇が再登場。
そしてご丁寧にも「ワタシが犯人です」と自供してくれました。
ぐへぇ、このパターンか!
今までダラダラやってきた出来事から証拠を繋ぎ合せて黒幕に到達するんじゃないのか。
こういうのって最近では“シリウス”でもあったけど、聞いてもないのにベラベラ喋るのはやっぱどうしてもう~んと言わざるを得ない。
これが一話完結モノで「その回のウチに陰謀を暴く」ってのならまだ分かるんだけどさ、時代劇でよくある「冥土の土産に教えてやろう」っての。
けど何話も引っ張ってコレってのはなぁ。
こういうパターンな場合は視聴者に伏せて引っ張るよりも、とっとと明かしてキャラクターは知らない体で話運んだ方が良いと思うのだが…。
しかも19話では後から駆けつけてきたレンとイツキがわざわざ敵の斜線上(クレーターの中)に集まる始末。
…。
どうしちゃったんだ?スタッフ力尽きた?原作からこうなの?{/netabare}

21話までの感想{netabare}
奴隷紋便利過ぎ!!
↑で書いた様に教皇が突如自供始めた段階でイヤな予感がして、21話の裁判もまぁ便利能力でお手軽に汚名を晴らせてしまいました。
やっぱ雑に感じるなぁ。
そりゃね、あんな世界だから平民の証言集めても意味が無いのかも知れないけど、個人的には自白剤使わずに証拠を集めて叩きつける展開にして欲しかった。
そうじゃないと5話以降の中身何だったんだよとなってしまう、退屈な話を見た甲斐が無くなってしまう…ってそれも↑で書いたか。
どうしても1話の段階で自白剤使えば良かったんじゃんってなるし、バイバイキ~ンしたのはやっぱり悪手だったということになるし(とっ捕まえて吐かせろよとずっと思ってた)、自白剤投与できるだけの「お膳立て」を揃えてくれたのも王女の鶴の一声にしか思えない。
それまでの主人公の努力が実を結んだって気がしなくてう~んう~ん…。{/netabare}

23話までの感想{netabare}
ん?あれ?
死刑を回避したことでまた厄介ごとが増えるのかと思ったらそうじゃない?
また、「なんで王様がそこまで盾の勇者を嫌ってたのか」の話をするのかと思ったらそれも無いっぽい。
相変わらずビッチは毒盛ったりして関係が改善もしなければ悪化もしない、変化が無いというのはどういうこっちゃ。
ってか情状酌量というか執行猶予というか…とりあえず再犯じゃん。
もう死刑は免れようが無いんじゃね?と思ったらどうもそうでもないっぽい。
…?
結局尚文の取った選択って、あんま言いたくないけど、良い悪いは置いといて戦争を知らない平和ボケした現代日本の価値観から「ギロチンコワイ」となっただけにしか思えない、良い悪いは置いといて(二度目)。
それに対してあの世界の価値観と摩擦を起こすことで問題提起する展開ならまだしも、23話まで見た限りそうじゃないっぽい。
…人が死んでるの沢山見てるんじゃなかったっけ?
どうしても死刑にできないのなら、再犯したら片腕落とすとかビッチは顔焼くくらい当たり前の世界だと思うんだがなぁ、罪人の刺青すら無いのん?
もっと言えば奴隷紋なんていう便利機能があるんだから心を入れ替えるまで鞭打ちとかすればいーじゃん、死ぬまで改心しなかったらそれは仕方ないってことで。
ってか思想警察居ないの?盾の勇者の誤った噂なんかしようものなら死刑でいいじゃん、もう、面倒臭いなぁ。

このアニメを大人向けだと評してるのを目にしたけど、個人的にはむしろキッズ向け、バイキンマン反省しないじゃん?
「人の話を聞かない」で間を持たせるのも1年以上放送するホビー系アニメじゃ日常茶飯事で、深夜アニメしか見てない人には新鮮に映るのかなぁ?と真剣に悩んでしまったり、煽りじゃなくて。

でもって23話、実在してないゲームのレベル上げだのアイテムだのモンスターの経験値だの設定の話をダラダラされても、その…ゲーム実況見たほうがマシな気が。
ってかそれをこのタイミングでやる!?
ここへ来て新キャラ登場もそうだけど、放送あと3年くらい続けるのかな?{/netabare}

25話までの感想{netabare}
なんか「おおおええああええ~」って歌いたくなる設定が飛び出してきて吹いた。
こんな終盤でソレ!?今のボクには理解できない(アニソーンアーニソーン)。
でもって他の勇者達と和解に向けた素振り・ヒント出しすら無いままエンド。
わぁい。
これ言うとどうせ老害とか言われるんだろうけど、こういう話(団結しないといけないのに足踏みが揃わない)って過去にいくらでもあってさぁ…。
えーっとマンガ版の幻魔大戦がこんなんじゃなかったっけかなぁ、超能力戦士が団結しなきゃいけないのにやってることは基本内ゲバ。
そんなの面白いワケもなく打ち切りでね、石森章太郎であっても。
ってかこの設定だったら勇者の一人が別世界のスパイやっててようやくイッパシの物語の体で…原作ではどうなってるか知らないけど、アニメそこまでやってくれないと「一つの作品」として至ってないというか…。
実は王様は向こうの世界の出身でもいいぞ、それくらいやってくれよと。{/netabare}

総評{netabare}
4話がピークでそれ以降は下降線。
“デジモンアドベンチャー02”のデジモンカイザー編だけ見せられた感じ。
話ブツ切りでもせめてカタルシスパート入れてくれよって気持ちだけど、それすら無い。
ってかこれ成り上がりじゃないよね?
本来勇者として相応の地位を与えられるところをなんやかんやで奪われて、それを取り戻しただけのような…。
成り上がりってのは元々無いものをもぎ取ることじゃない?
例えば皇位継承者が一度失脚して、返り咲いて即位したら成り上がりと言うか?というと、う~ん。
どこの馬の骨とも分からんヤツがあの手この手で玉座に就いたら「成り上がり」になるけどさ。
本来勇者に与えられる地位以上のものを手に入れたら成り上がりと言っても良いだろうけど…。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

80.8 23 王女アニメランキング23位
ロクでなし魔術講師と禁忌教典(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (939)
5108人が棚に入れました
魔術と科学が共に発展した世界――ルヴァフォース。
魔導大国・アルザーノ帝国の南部に位置する「アルザーノ帝国魔術学院」はこの世界で最先端の魔術を学べる最高峰の学び舎である。
およそ四百年の歴史を有するこの学院は魔術の道を志す全ての者の憧れであり、学院の講師や学生たちも自信がその輩であることに誇りを抱いている。

この由緒正しき学院に突如として赴任してきた非常勤講師、グレン=レーダス。
「お前らに、本当の魔術ってもんを教えてやるよ」
《ロクでなし》と呼ばれるこのオトコの破天荒な授業が、今はじまる。

声優・キャラクター
斉藤壮馬、藤田茜、宮本侑芽、小澤亜李、高橋広樹、喜多村英梨
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ワルブレ難民救…ならず

2話までの感想
{netabare}学校の制服が可哀想すぎて辛い、これ年頃の女子には拷問じゃなかろうか、ってのが第一印象。
主人公は教師を辞めたくて仕方ないので無気力なのはさもありなん。
それでいて褒められると悪い気分じゃないってのもさもありなん。
ってことで自分は不思議とイヤミを感じませんでした、ロクでなしと謳ってるのに。
ここら辺は気を使ってるのかねー?
まぁそんなことよりも、ですよ。
学園にテロリストですよ、奥さん。
もう笑いが止まらん…これ、結構面白いかも知れない。{/netabare}

8話までの感想
{netabare}学園にテロリストの次は競技大会!
ここまでテンプレで迫るとホント潔いっていうか…他の方も書かれてるけど、伝統芸能だか無形文化財だかで“やり続けることに意味がある”って作品なんじゃなかろうか。
やんごとなきお方がクラスメイトってのもテンプレよなー。
「なんで処刑するために木に縛り付けるの?」や「正体隠すためにお土産屋に扮してたのに店そのままに立ち去っていいの?」など、突っ込みドコロを入れてるのもワザとなのかも知れない。
でもってお次のテンプレ展開は…リィエル登場で、あ、コレ強化人間ネタか。
戦闘力は高いけど精神が未熟ってヤツ、なにかに依存しててそれ以外の価値観に揺さぶられるってヤツ。
いやぁよくここまでテンプレネタ引っ張ってくるもんだなぁと感心。
更には人口呼吸、笑い殺す気か!
ってかそのネタ入れるなら海水浴も兼ねた社会見学だったんだから普通にそこで溺れたにすればいいのに、この無理やり感はやっぱりワザとだと思う、ギャグとして。
もうグレンは剣刺さったまんまピンピンして動き回らせた方が良かったんじゃないかな?ブラヴォみたいに。{/netabare}

9話までの感想
{netabare}↑の感想で強化人間ネタと書いたが、自分が思い描いてた以上にプルツーしててビビった。
雑誌や公式の予告や原作のネタバレとか一切見てませんぞ?ホウトウデス。
スゲーよまじで、ここまでテンプレに徹するか。
あれ?でも前回人口呼吸がどうこうってのは引っ張ることなくアッサリスルー…今後そのことに触れるのかな?
というより、原作未読でありながらアニメは物凄く急ぎ足だと感じる。
強化人間ネタも本当はもっと時間をかけて心のうつろい様を描くべきだろうに…急展開過ぎて唐突感が否めない。
クローン姉妹を倒すシーンだって凄惨なBGM流してお涙頂戴な方向に持ってくこともできたハズ。
恐らくクライマックスには世界の存亡に関わる大事件を持ってくると思うので、そこまで話を進めなくてはならないとアニメは急いでるんじゃないかなー、と思ったり。
まぁそこら辺も「展開はえーw」「傷治るのはえーw」「あんな血まみれの部屋見て信じて待ちましょうってww」とギャグとして解釈できる逃げ道を用意してあるのはスタッフの手腕かと。
ここまでテンプレ全開で来ると次どんなテンプレが来るのか楽しみではあるのだけど、ちゃんと伏線を回収するのであれば生徒達が一丸となってグレンのピンチを救うってネタが来るハズだが、果たして…。{/netabare}

12話までの感想
{netabare}↑でも書いたように、最後は「世界の存亡に関わる大事件を解決」&「生徒一丸となってグレンのピンチを救う」を予想してましたが、最終回手前の11話でクラス対決を済ませてしまったのでそっち方向にはならないと悟りました。
おや?じゃあ最終回はどんなテンプレネタを突っ込んで来るんだろ?と思いつつ(テンプレネタ入れてくるのは確定扱い)12話を見たら…。

卒業ネタキター!!!!

くっそw思いつかなかった、終末~でヒント出てたのに。
婚約者ネタが出た時点で気付くべきだったか?まさか結婚式挙げるとは思わなかったよ。
それ以上に、その…今の時代「使い古されてそのネタをやるのは勇気が居る」系だと思います、卒業ネタって…ドラクエ8以降なんかあったっけ?
それをやる勇気、すっごいなぁこの作品…。
白猫の両親はどうしたとか突っ込み所を残してあるのはやっぱりワザとか。
というか、もしレオスが本物のままであるなら最大目標は名家?との結婚なので、参列者には国のご歴々を呼ぶハズ→実際はそうじゃなかったので式は急遽行われたもので、レオスも本物じゃないかも?
と匂わすシーンだと思うのだが、なんかアッサリ流しちゃって勿体ないような…尺のせいか?
他にも、グレンは対レオス用に隠し玉(有刺鉄線や菜箸)を準備しといたけど天使の塵中毒者を相手するため(予定外の出来事)に手の内を明かしてしまった!、ってのももうちょっと強調して描いた方が良かったかも?
前回からの“引き”に係わる部分だし、作中描写じゃグレンは勝機ナシで挑んだかのように見えちゃいそう…やっぱり尺なのか?

そんな「どうしてこんなに急ぎ足なのだろう?」という疑問も最終話で解決。
ああ、ワールドブレイク…じゃなくてアカシックレコードっでワードが出るところまで進めたかったのねー。
原作有りのアニメで出来の悪いのがあった場合、犯人は「原作」「アニメスタッフ」「アニメ化しようと決めたヤツ」のどれかに絞られるものだけど、これは…誰も悪くないね。
これを2クール枠でやるってのはまず無理だもんねぇ…やられてもこっちも困るし。
まぁでもラスボス逃走エンドってのは最悪のオチだったかな?ISUCA見てるのかと思った。
ここはアニオリ展開にしてでもスカっと一区切りできる終わり方にして欲しかった。{/netabare}

総評
{netabare}「次はどんなテンプレ展開が来るのだろう?」と予想したり「そのネタやっちゃう?」と驚いたりしながら見るのが楽しい作品でした。
使われたテンプレもラノベのあるあるネタから始まり、ラストは創作物全般にまたがるあるあるネタ(卒業)を突っ込み、原作からしてそうなのかアニメスタッフによるものなのかは不明だけど思い切りの良さは評価したい。
とはいえ、こういう作りって既存作品の知識に胡坐をかいて斜に構えたもの、というのも忘れてはならない…かと。
悪く言ってしまえば寄せ集めのパロディ作品だし、人によっては既存作品を揶揄ってると捉えかねない。
当然作ってる側もそれは承知してて、そこはギャグ寄りってことで「笑って許して」が適用されるようにしてるのは流石というべきか。
(シリアスぶったパロ作品は辛くて適わん)

ラノベテンプレを順手にとったギャグ作品としては“聖剣使いの禁呪詠唱(通称ワルブレ)”が思いつき(このすばは逆手※)、この作品はそれ系統かな?と思ったけど微妙に違いました。
ワルブレはテンプレもさることながら「思い出した→処刑用BGM」で勝利確定という天丼ネタを構築したのに対し、こっちは作品独自の天丼ネタは無し。
毎回ヒロインが攫われるってのを天丼にするのかな?と期待もしたのだけど…。
また、ワルブレはクライマックス用に「原作者も知らない竜」をアニオリで用意したのに対し、こっちはラスボス逃走というガッカリな幕引き。
面白さで言うとワルブレのほうに軍配が上がってしまいますね、あくまでアニメだけで評価した場合ね。
結論としては「惜しい」かと。
あ、それと女生徒の制服は最後まで慣れることができませんでした。
そうさなぁ、10話でルミアが攫われて電流?だか流されるシーン、あそこ電流じゃなくて紐をひたすらペチペチする拷問だったら良かったかも?


※順手と逆手
展開予想に対し「そう来ると思った?そう来ると思った?」→「ハイその通りです」ってのが順手。
「そう来ると思った?そう来ると思った?」→「違うんだなぁ」というのが逆手、かと。
お約束を守るのが順手、破る(皮肉る)のが逆手…って解釈してます。
あくまで個人的なものだし、どこまでを展開予想とするかも曖昧なのでこの場だけでの使い分けです。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

こうへい さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ろくでなし無免許講師です。テンポもオチも毎回良いです!テンプレ具合も満点です(笑)

あらすじ
アルザーノ帝国魔術学院に赴任した非常勤講師であるグレンは授業もせず居眠りばかりのロクでなし。
優等生のシスティーナはそんな彼に耐えきれず「まともな教鞭」を求めて決闘を申し込むことに・・・。


いやー、待ってたよ!久しぶりのコテコテのテンプレアニメ!
深夜アニメ黎明期のあかほりさとる先生の作品を彷彿とさせるなつかしい雰囲気です。
第1話から女子更衣室で百合展開や期待通りのお約束展開があったりと・・・。しかし言及してくるとは、ちょっぴり新しいですねww
ニートになれなかったので、しぶしぶ講師に就職を決意しました。(どっかのラノベタイトルみたいですね(笑))
非常勤講師になるまでの彼のかわいそうな過程も必見ですよ!
はたして2話はまともな講義が始まるのか?テンプレお約束でなぜかヒロインが主人公に落ちてたりするのでしょうか?
どこかの素晴らしい世界のクズマさんとも違うタイプのクズっぷり(笑)
主人公がショボイ!大事なところもしっかり押さえられていて丁寧なつくり!これは面白いです!!

何気に一番キャラが立ってる眼鏡君は毎回出てくるのでしょうか?そちらも期待したいです(笑)


第2話を視聴して、本を釘で打ち付けるところから開始です。
さすがはロクでなし講師ですねw今回もまじめに講義をするつもりはないようですww
魔術に対して良く思っていないグレン先生。彼は過去に魔術で故郷でも滅ぼされたのでしょうか?今のところ彼の過去について語られていないので、これから語られることを期待しましょう!

そして、第2話でもあの眼鏡君にセリフがありましたよwwいやぁ、彼には毎回出てきてほしいですねww
やっとPV詐欺をしていた箇所に今回でつながりました。三節の呪文が四節になるとどうなるか?A:右に曲がる
今回の呪文詠唱改変のくだりは、TVゲームの「ルドラの秘宝」を思い出しました。あのゲームでは自分で魔法を作ることができて魔法に名前を付けることで効果が異なるというものでした。
さて、話が横に反れましたが戻しましょう。
グレン先生曰く、魔術は深層意識の自己暗示とのこと。なんと適当な呪文でも魔術が発動するというものでした。しかし、威力は通常よりだいぶ劣る模様です。

第2話にしてロクでなしがロクでなしでなくなってる!?
なんか最近CMでよく見るリスニングの力が向上するCMを見ているかのような講義でしたw
グレン先生、本気を出すとちゃんと講義できるんですね。学生時代にこんな先生に出会いたかったですね。

そんな中、暗躍する影が・・・。
さあ、みんなお待ちかねのズドンさんの登場です!見た目はザコそのものなのですが、魔術使いとしてはある程度実力があるようです。なにせズドンなんていう適当な呪文にもかかわらずそれなりの威力を誇っていましたので。
そして、メインヒロインの今日付けている下着の色を教えてくれるだなんて、なんて良い人なんだww
そんなメインヒロインはズドンさんに落ちました。あれ?お約束で主人公に落ちるものと思っていたらそっち?ww
そうこうしている間にさっそうと登場するグレン先生。やっぱりチート持ちのようです。
ズドンさん、ありがとうございました。最大級の感謝を(`・ω・´)ゞ
なお、ズドンさんについては原作での立ち絵はなく、マンガ版の絵がそのままアニメに引き継がれたそうです。

ノリノリで講義したり、終盤のバトルもスカッとしてよかったですね。グレン先生のことをクズだと思っていましたが今回で人間くさいところも見れて好感度が上がりました。



「ズボンがドーン!」第3話はこれに収束されます(嘘です笑)
意外な人物が今回の騒動の黒幕でした。しかし、今回の騒動は一旦は解決したものの、あとに引きそうですね。
そして、OPが初解禁です!OPカッコよかったです!


第4話にて、「魔術競技祭」が始まることに。学園ものではおなじみのお祭り会ですね。
今週の解説であるメガネくんやるきないぞー(´・ω・`)それでもメガネくん好きです(笑)

金欠で給料の前借って、やっぱりロクでなしですね(笑)
でもグレン先生はそんなにお金を使うようなイメージがないのですけど何に使ってるんでしょうか?

「自業自得だ。自分の力でなんとかしろ」
「学院長聞きました!?セリカのやつこれだから困るんすよ!」
「なんで私が悪いことになってるんだ?」
「頭潰れる~!助けて~!ママ~!」

富士見ファンタジア文庫でママというと例の全体攻撃を2回攻撃してきそうなママ(CV:茅野愛衣)が思い出されます(笑)
このネタどれだけの人がわかるだろうかww

システィの未来が不安です。グレン先生とのやりとりにおいて勘違いが・・・w

それにしても、ルミアちゃんの過去に何があったのでしょうか?
今回、途中で回想がありましたが・・・。ここまでの流れでなんとなくあの人が関わってることはわかるのですが・・・。
しかし、グレン先生、必殺の固有魔術ムーンサルトジャンピング土下座で・・・ってwあなた毎回土下座ネタを入れないと気が済まないのかww

そして、前シーズンのタイトルとは裏腹に高いレベルの変態指数を叩きだした主人公がいましたが、本作品でもいましたよ!あれとは違うレベルの高さを持った変態がwwww
舌の動きが変態紳士過ぎますwww舌でレロレロしてる様がキモすぎますwww
学園長、グレン先生より彼のほうをクビにしたほうがよいのでは?
漢ジャイルくんもいいキャラでしたね。彼も今後再登場してもらいたいですね。彼はどっかの学戦都市のレスラーさんに似た雰囲気を感じました。

第4話にして、初めてEDが流れました。PVでは少し聞いていたものの、やっぱりかわいい曲ですね♪
そして、OPには登場している気になるあの子も初登場!彼女がグレン先生にどう関わっていくのか楽しみですね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

あれ…そういえば禁忌経典って…?

この作品の原作は未読ですが、早くから視聴を決めていました。
藤田茜さんや小澤亜李さんといったお気に入りの声優さんが出演されるのも決め手の一つでしたが、ラノベ原作で実は大いなる力を宿しているとは思えない一見普通っぽい主人公が複数のヒロインに囲まれて、というお約束の設定が好きだからなんだと思います。
似たような設定の作品…これまでたくさん視聴してきましたが、飽きもせず毎回結構楽しんで視聴しているのが何より「好き」の証拠だと思います。

この物語の主人公は、グレン=レーダス…アルザーノ帝国魔術学院2年2組の担当講師になる前は、ずっと引きこもりのニート生活を送ってきた人物です。
引きこもりのニート生活が一変して学校の先生…そのギャップは大きく直ぐに順応できないのは理解できますが、正直着任早々のグレンの生成としての態度は教師としてあるまじき振る舞いでしかありませんでした。
だから生徒の中でも本気で勉強したい人に先生の態度は耐えられなかったと思います。

物語の進展に合わせていい加減だったグレンの態度の理由も明らかになっていきますが、隙あらば引きこもりのニート生活に戻りたい…という欲求は本物だったと思います。

でも世の中ってそんな簡単に楽ができないような仕組みになっているのでしょうか…
結果的に面倒くさい出来事に巻き込まれ始めて…この作品の面白さが加速していくのですが、同時に輝きを増していくのが3人のヒロイン達です。

システィーナ=フィーベル(CV:藤田茜さん)
この作品のメインヒロインに位置する彼女は、グレンの受け持つ2年2組の生徒…
真面目な性格の持ち主で、一生懸命勉学に励んでいるのはどうしても叶えたい夢があるから…
だから中途半端を許さない彼女の振る舞いは、個人的にグッとくるモノがありました。
でもグレンとの事になると途端に色々と面倒な女の子に早変わり…
そこが彼女の魅力でもあるんですけどね…
CVの藤田茜さんは今期大活躍ですね。

ルミア=ティンジェル(CV:宮本侑芽さん)
システィの家に同居している彼女はシスティのクラスメイトであり良き友人です。
何をするにもシスティと一緒…
優しさで出来ている様な彼女ですが、ここぞという時の彼女の芯の強さは折り紙付きです。
そして…システィが持っていないものをルミアは持っている事から時折嫉妬されるのはお約束…
でも完走して振り返ってみるとルミアが物語のキーパーソンだった…と言っても過言ではないと思います。
もちろん自分がキーパーソンである事を彼女が望んでいた訳ではありません。
それで人一倍苦しい思いを積み重ねてきたのですから…
そんな彼女は私にとって目の離せない存在でした。

リィエル=レイフォード(CV:小澤亜李さん)
リィエルもグレンの教え子でしたが、彼女だけ引きこもる前のグレンを知っている存在…
だから彼女だけ他の二人とはちょっと経歴が異なっています。
彼女も辛い十字架を背負って生きてきた一人でした。
一人で背負うのは重過ぎる十字架…グレンや他の二人ならリィエルの背中を支えてあげた事でしょう…
けれど、真っ先に彼女に手を伸ばしたのはグレン達とは真逆の考えの持ち主で、それらは彼女の心の折り方もちゃんと心得ていました…
一番見ていて心の痛んだ存在でした。

この作品のタイトルは「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」
「ろくでなし魔術講師」については、それなりに回収できていたと思いますが、「禁忌教典」については、殆ど触れていないのではないでしょうか。
だから作品としては結構楽しみながら視聴できましたが、タイトルがしっかり回収されなかったところに少々物足りなさを感じてしまいました。

オープニングテーマは、鈴木このみさんの「Blow out」
エンディングテーマは、ヒロイン3人組が歌う「Precious You☆」
どちらも通勤途中に聞いている曲です。
個人的には勢いのあるオープニングの方が好み…
可愛らしいエンディングも捨て難いんですけどね…

1クール12話の物語でした。
現在オリジナル版は8巻まで発刊されているうち、5巻までを使ってアニメ化されたようです。
続編はもう少し原作のストックが貯まらないと難しいかもですが、続編の可能性はどうなんでしょう…
これで終わってしまったら販促作品…でもそうなるのが勿体ない作品だと思いました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 24

79.3 24 王女アニメランキング24位
天鏡のアルデラミン(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (907)
5030人が棚に入れました
隣接するキオカ共和国と戦争状態にある大国、カトヴァーナ帝国。その片隅で一人の青年が戦乱に巻き込まれようとしていた。名はイクタ・ソローク。戦争嫌いの怠け者で女好きという、およそ軍人とはかけ離れた人物だ。幼馴染であるヤトリシノ・イグセムとともに高等士官試験を受けた彼は、二次試験への送迎船で、看護学校出身のハローマ・ベッケル、旧軍閥名家のマシュー・テトジリチ、そしてヤトリと同じく忠義の御三家の一角、レミオン家のトルウェイ・レミオンと出会うこととなる。道中、彼らと賑やかな時間を過ごしていたその時、突如船が座礁する。総員退艦となり脱出する5人……だが、そこで一人の少女が船から海へ落ちる姿が目に入る。ためらわず、大荒れの海に飛び込むイクタ。そして、彼は少女の小さな手を握った。時に帝歴905年。それが後に常怠常勝の智将と呼ばれた男と、帝国最後の皇女と呼ばれた女の初めての邂逅。“約束された敗北"へと向かう、物語の発端である――。

声優・キャラクター
岡本信彦、種田梨沙、水瀬いのり、金本涼輔、間島淳司、千菅春香
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

内容の詰まった戦記物でキャラクターを見るのも楽しい

2016年夏アニメ。ライトノベル原作、全13話の戦記物です。
原作は2巻途中まで読了。ペースとしては原作3巻までのアニメ化のようですね。
原作より全体的に地味な印象に作られたアニメというのも珍しいかも。

キャラ物と戦記物のバランスの良さが良いですね。これは原作の良さでもあり、きちんとアニメにも反映されていると思います。
原作からのカットや短縮が沢山あるだろうと思っていたのですが、原作の内容もかなり詰まっているのであまりカットしていませんね。全13話でストーリーをキリの良い所まで進めるためにどうしても詰め込み気味になってしまった印象。
カトヴァーナ帝国の斜陽ぶりがわかりにくくなっていることと精霊の活躍が少なくなっていること、軍事関係のシーンが少なめになっているのも勿体無い点ですが、原作の進み具合からしてここしか切りようがなかったと思われます。
必要な情報を言葉での説明に頼らない(あるいは尺のために削らざるを得ない)ため、繰り返し視聴する人向きだと思います。

キャラクターは全体的に個性がわかりやすくイクタ以外のメインキャラクターが皆常識的なので、かなり見やすいと思います。人間関係もさっぱりしていてとても印象がいいです。
イクタは女たらしだったりと癖のある性格で、何話か進まないと良い所がはっきりと出てこないので苦手な人は苦手だったようですが、私はとても好きですね。{netabare}「人材の適材適所」という考えがイクタ本人にあるため、汚れ役を引き受けることが多くて痛々しいシーンもあるのですが、そこが良いバランスになっています。{/netabare}

キャラクターの配置も上手で、完璧系キャラと成長型キャラの両方が味方におり、それぞれに抱える問題・はっきりした美点欠点が設定されているため、誰にも感情移入できるし、好みのキャラクターは見つけやすいと思われます。

精霊も可愛くて好きですね!
見た目はちょっと癖がありますが動きや仕草が可愛らしく、主人に対する献身が健気ですし、物語に必要な存在として大切に描写されマスコット然としていないのが好印象です。……ねじまき要素は原作でも大分後にならないと出てこないという話。それはちょっと残念です。

キャラクターデザインに原作イラストよりずっと地味な絵柄を選択したのはチャレンジだったと思います。
でも堅実な世界観を作るという明確な意図が感じられて面白いですし、それぞれ良し悪しはありますが、個人的にはマシューのキャラクターがしっかり嵌っているのはアニメ版の絵柄だと思います。

戦闘シーンに作画全力投球というのが徹底していて素晴らしいです。接近戦に力が入るのは勿論ですが、長距離狙撃のシーンも本当に丁寧な作画ですし。
他の部分も常にきちんとしていて、コンテ演出も常に安定していて映像面で違和感は全くありませんでした。

OPは絵と歌詞の意味が物語が進むにつれ分かって行く作りで、最後まで見るととても感慨深かったです。じわじわ嵌って行きました。

{netabare}
第5話で子ども時代のイクタのヤトリに対する「君がいないと僕怪物に食べられちゃう」の台詞が色々想像させられますね…怪物とは狼の群れなのか、他の何かなのか。
むしろ人間を襲撃したものの返り討ちにあい、群れを崩壊させられた狼達のほうが喰われた側という描写なのが意味深です。
狼たちも幼少のイクタとヤトリも、戦った理由は生き残るため。弱肉強食ならぬ弱肉弱食とでもいうべき構図がやりきれない。
(※「弱肉弱食」という言葉は何年も前にどなたかのブログで見かけました。ブロガーさんのことも内容のことも今ではうろ覚えなのですが、酷く象徴的なこの言葉が忘れられません。)

人間もまた、正常な感性を持ち泥を被ってでも誰かを守ろうとする人(リカン中将、トァック少佐、カンナ、デインクーン)ほど腐った国に、あるいは周囲の大きな意思に喰われ飲み込まれていきました。
主人公であるイクタでさえ相手を納得させる言葉を用意することで自分の意志に他人を巻き込んでいくのですが、そこに理性と誠意があるからやりきれないものにはならずに済む。
他者と関わり合いながら生きていく上で人は「喰らわずにいられない存在」なのかも知れませんが、喰うか喰われるかの関係にならずに済む方法も、イクタの生き方によって明示されているのが良いなと思います。

第9話「ささやかな面目の行方」での食堂のシーンは正直その時は笑って見ていたんですが、「戦士」「勇者」にさらには「騎士」と次話で「ケダモノ」という言葉が飛び出したことで、人間のサガと理性、第5話で示された喰うものと喰われるもの、第8話「いつか、三度目に」から繋がる守りたいものと守れないもの、と明確にテーマ性が纏まっていく興味深い構成になっていると感じました。
……まさか伏線なんて思わなかったよ、あの猥談シーンw 考えてみれば尺がカツカツなんだから無意味なシーン入れるわけ無いですねw

「戦士」と「勇者」を飾らない自分だとすれば、「騎士」は他者にいかに誠実に向き合うかという理想を自分自身に課す在り方なのではないかと思います。
そして「ケダモノ」は自分のために他者を食い荒らすことに抵抗感を持たない存在。それは仔のために人間を襲った狼にさえ劣る在り方です。

シャミーユが願う国の在り方は、国を人に見立てるならば「騎士」に近いものなのでしょうね。しかし、シャミーユは自身の目的のためにイクタを喰らい飲み込もうとしています。敗戦国の軍事最高責任者なんて、正しく“すり減らされて捨てられる英雄”であるのは間違いないのですから。
イクタにとっては大事な存在(ヤトリ)を喰われないために逃げ出すか、人を喰らうばかりでない国を作るかという二択になるわけですが、どちらにせよ、仲間や身近な人が喰らわれる可能性は非常に高い酷な選択です。

イクタとヤトリの信頼関係を象徴する演出として二人の背中合わせの構図が一貫して強調されてきましたが、向かい合うシャミーユとイクタは全く正反対の関係性なのですよね。喰うか喰われるかという緊張状態にさえ見えてしまう。
第1話からずっと見て来たこのOP、本当によく出来ているなと思います。
{/netabare}

他の人の感想にもあるとおり、先がすごく気になる作品になってしまいましたが、本作単品でも十分に楽しめるようにはなっています。
色んな理由で1クールでの構成が難しい作品だったと思われますが、ヤスカワショウゴさんのシリーズ構成凄く良かったです。
物語の入り口という形にはなってしまいますが、気になる人にはオススメします。(2016.11.17)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 20

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

あれ…ねじ巻きはどこに行っちゃったの…!?

この作品の原作は未読ですが、種田さん、水瀬さんが出演する事を知って視聴を決めた作品ですが、序盤の視聴ですっかりこの作品の魅力にハマってしまいました。

この物語の主人公は、17歳のイクタ・ソローク…彼は軍の名門イグセム家の令嬢であり幼馴染でもあるヤトリシノ・イグセムと高等士官試験に臨むため船出するところから始まります。

その船には、狙撃手のトルウェイ、旧軍閥のテトジリチ家の長男であるマシュー、衛生兵のハローマ…そしてなぜか帝国第三皇女シャミーユも乗船していたのですが、船が嵐によって沈没してしまうのです…

一行は地上に流れ着き一命を取り留めるのですが、流れ着いた先は帝国と戦争状態にある隣国のキオカ共和国だったんです。
彼らの選択肢は二つ…自国の領土まで逃げ延びるか、捕虜となって捕まるか…
紛争中の国境近くでもあるこの場所は敵の見張りの目も厳しく、簡単に逃げられる場所ではない事を認識させられるイクタ達…
きっと帝国第三皇女であるシャミーユ殿下は恰好の交渉材料となるでしょう…
でもそれは一つ間違うと戦局の大きく影響の出る可能性を秘めている…
こんな困難の中から物語が動いていきます。

この作品で第一に感じるのは、主人公であるイクタと幼馴染であるヤトリシノとの関係です。
ヤトリシノのCVが種田さんである事も相まって、彼女に流れるイグセムの血を重んじ、騎士として凛とあろうとする姿は堪らないくらいに魅力的…
でも、彼女が凛としていられるのは、傍らに必ずイクタがいるからにほかなりません。

このイクタ…「食わせ者」とは、正に彼の事を指す言葉といっても過言ではありません。
常日頃からいかに怠けるかを考えており、「怠ける時は怠けるが、怠けるための努力は惜しまない」が彼のモットー。
でもその実態はイクタが師と仰ぐ科学者アナライ・カーンの弟子一人で、彼が口にする「怠ける」とは「効率が良い」事と同義なんです。

例えば1日かかる仕事をやり方を工夫する事で半日しかかからなかった…
余った残りの時間は自分で好きなように使う…これがイクタの言う「怠ける」です。
人は面倒くさい事が嫌いで「安心・安全・安泰」が大好き…というのは本当だと思いますし、文明の発達もこの発想に基づいた部分が多いと思います。

でもイクタが怠ける事を追い求めた結果、彼に待っていたのは彼の人生における3重苦でした。
ただイクタにとっての3重苦が世の中全ての3重苦とはならない事を彼は知っており、軍人としての道を歩き始まるのです。
でも、イクタが軍人として歩むようになってからが面白さの本領が発揮された作品だったと思います。

それとこの作品の登場人物として重要なのが「精霊」の存在です。
火・水・風・光の4種類に分けられた精霊は手のひらサイズで、人間一人につき一体の精霊をパートナーとする事ができるんです。
精霊は武器の動力として使用できるだけでなく、人間に忠を尽くす存在なので一部では神から遣わされた存在として崇められています。

実はこの作品のタイトルを一目見た時から気になっていた事があります。
「ねじ巻き精霊戦記」です。精霊とねじ巻きって、アンマッチ過ぎ…だから物語の中でどの様な関わりを持っていくのかが楽しみで仕方ありませんでした。
でもそれは結局作品の中で触れる事はありませんでした…原作は10巻まで発行され、さらに連載も続いていますが今回アニメ化されたのは原作の3巻まで…つまりまだまだ序盤という事なので、そのうち制作されるであろう続編の中で明らかにされるのかもしれません。

イクタの前に広がるのは、見方の圧倒的不利な状況ばかり…
後に「常怠常勝の智将」と呼ばれるイクタでも味方の犠牲を一人も出さずに…という訳にはいきません。
それに智将よ呼ばれる人物は、この世でイクタ一人…という訳でもありません。
どんなに最善を尽くしても守りきれなかった命は一つや二つではありません。

自らの判断が…命の優先順位が間違っていると罵られた事もありました。
きっと普通に諭すことができるなら…そんな状況が許されるなら罵られる事もなかったでしょう…
でも戦争がそんな言い訳すら許してはくれないんです。
誰もがイクタの様に状況を俯瞰できる訳じゃない…
少しでも味方の犠牲を減らしたいだけなのに…
身に付けていたモノだけが淋しげに残されている…そんな状況を見たくないだけなのに…
気になる方は是非本編でご確認下さい。
私にとってダークホース的存在の作品でした。

この作品の続編は是非とも見たいところですが、乗り越えなければいけない壁があるのも事実だと思います。
最大の壁は声優さんの復活だと思っています。
この作品には、ヒロインのヤトリシノ・イグセム役に種田梨沙さん、そして藤原啓治さんも出演されていますが、お二人とも現在療養中です。
幾つかの索引では代役も決まったようですが、既に世に出回っている作品の出演者が変わるのは淋しい限りですし、ヤトリシノ役は種田さん以外は考えられないと思っています。

でも…wikiで彼女の出演した作品を見ると病気になるのも仕方ないような気がします。
出演される殆どの作品はメインキャラで、テレビアニメ、OVA、WEBアニメ、劇場アニメ、ゲームにドラマCD…それに吹き替えやラジオにまで出演しているんです。
それだけ彼女のニーズがあるからなんですけれど…
これだけ忙しかったら、自分の出演した作品もまともに見れていないのでは…と思ってしまいます。
絶対元気な姿をもう一度見たい…そう願っています。

オープニングテーマは、岸田教団&THE明星ロケッツさんの「天鏡のアルデラミン」
エンディングテーマは、鹿乃さんの「nameless」
相変わらず歌い辛いですが、岸田教団&THE明星ロケッツさんのオープニングは恰好良いの一言です。
しっとりとしたエンディングも好きでした。

1クール計13話の作品でした。物語的にも見どころがあり出演している声優さんも豪華…しっかり堪能させて頂きました。気になる続編…の前に療養されている声優さんの復帰を祈念しています。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 26
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

YOUTUBE「実は面白いマイナーアニメ」 →なるほど、言い得て妙かも

【レビューNo.151】(初回登録:2024/11/4)
ラノベ原作で2017年作品。全13話。
YOUTUBEで「実は面白いマイナーアニメ」と紹介されていたのと、お付き合い
ある青龍さんが同じようなタイミングでレビューを書かれていたので非常に
気になっていたんですよね。
まあそこから半年位放置してたんですが(笑)


(ストーリー)
火・水・風・光の四大精霊が実体として存在し、人間のパートナーとして共に
生きる世界――
カトヴァーナ帝国は国力が衰え、政治は腐敗して国としての寿命が尽きかけよ
うとしており、内政の失敗を戦争で購おうとしていた。
そして帝国一の科学者アナライの弟子少年イクタ・ソロークは、優れた才を持
ちながらも昼寝と女漁りに精を出し、日々怠惰に過ごしていた。
イクタは軍部の名門出身の昔馴染みの少女ヤトリシノと、高等士官試験に臨む
道中船が嵐によって沈没し、ヤトリや同じ受験生たち
・狙撃が得意な好青年トルウェイ
・上昇志向が強く小太りの突撃兵マシュー
・失言の多い衛生兵ハローマ、
・まだ幼き帝国第三皇女シャミーユ
と共に、帝国と戦争状態にある隣国のキオカ共和国の領土に流れ着いてしまう。
イクタの機知により帝国に無事帰還した彼らは「帝国騎士」の称号とともに、
士官学校に入学することになる。


(評 価)
・2人の関係性や他のキャラもしっかり描かれている
 本作は
 ・戦争嫌いの怠け者だがずば抜けた戦略・戦術眼をもつイクタ
 ・武芸に秀で比類なき実力を誇るヤトリ
 この2人の波乱に満ちた運命を描いたファンタジー戦記作品となります。
 平時は軽口を叩き合いながらも、一度戦場に出てばお互いの才を信頼し
 背中を預け合える、そんな2人の絶対的な関係性が実に尊い。
 イクタは女好きですが、そこには恋愛感情はないものの
 「イクタにとってヤトリは大事な人」
 という様が、彼の言動から伺えますね。
 それを象徴しているのが、物語の最初に語られるイクタのセリフ
 {netabare}「(中略~)何故僕がここにいるのか――
  君をさらいに来たんだヤトリ、未来のないこの国から。」{/netabare}
 なんとも意味深な言葉ですね。

 そしてこの2人の脇を固めるのがトルウェイ、マシュー、ハローマの
 士官学校の仲間達です。
 2人の天才に比べ、彼らがしばし凡人として悩む描写がみられますが、
 イクタはそんな彼らのウィークポイントは実は長所だと考えており、
 時にはムチャ振り(?)をすることも。
 そんな中で苦難を乗り越えていく、彼らの成長譚も見どころの一つに
 なっています。

 また戦記モノなので、交流を経て魅力的に描かれた軍人たちとの死別
 も避けては通れないわけで、本作でも
 {netabare}「自らの指揮による輝かしい勝利と自らの選択による苦々しい結末」{/netabare}
 といった言葉でその無情さが語られています。


・ーこれは”約束された敗北”へと向かう戦いの物語ー
 上述はPVの冒頭に現れる言葉ですが、本作では
 ・北域動乱の鎮圧終結のタイミングを見計らって敵国兵が進軍 
 ・消耗しきった帝国軍にはそれを正面から迎え撃つ戦力はなく
 ・撤退戦が最善の策
 ということで、イクタたちが殿を務め帝国軍の命運を握ることになり
 ます。
 まあ早い話が「約束された敗北」の尻ぬぐいってことでw
 しかも敵軍はイクタに比肩する『不眠(ねむらず)の輝将』の異名を
 もつジャン・アルキネクスが指揮を執るという。
 物語最大の山場となりますが、2人の知略戦は非常に見応えがあります。
 そして圧倒的不利な状況でイクタが放った勝負手とは――
 幾分ご都合主義かなというところではありますが、善意的に解釈すれば
 「天才は天才を知る」
 ということなんでしょう。

 しかし物語はこれで終わらない。
 帰還したイクタに第三皇女シャミーユが語る衝撃の計画とは?
 ーこれは”約束された敗北”へと向かう戦いの物語ー
 「なるほど!最後はそうきたか!!」
 という余韻を残して物語が終わるという。


1クール作品ながらも、「何のための戦いか」から始まり戦争や軍人という
ものをかなり地道かつ実直に扱っているという印象ですね。
また平時のイクタの軽口は滑り気味ではありますが、戦場での彼の言葉選
びのセンスには目を見張るものがあります。
これは他の軍人の言葉にもハッとさせられるものがあり、この辺が原作者
の真骨頂なのかなっと感じますね。

ただ難点をいうと導入の5話位まではテンポが悪く展開もぬるいので、上述
「実は面白い”マイナー”アニメ」
で留まっている原因かなっと。
あと「精霊」という要素も(原作では上手く活用されているかもですが)
本作では面白さに繋がっていないという印象ですね。
(そもそもの『ねじ巻き精霊戦記』が「??」って感じなんですよね)

とはいえ高いレベルでまとまったファンタジー戦記作品であったので、
視聴してよかったと思います。
2期があったら是非観てみたいと思いますし。
(望み薄でしょうが)

最後に背中を押して頂いた青龍さんには感謝ですね。
アザ━━━(*゚∀゚*)ゞ━━━ス!!


OP『天鏡のアルデラミン/岸田教団&THE明星ロケッツ』
・『GATE』を彷彿させるような出だしから「岸田教団」感がビシバシと。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

71.3 25 王女アニメランキング25位
最弱無敗の神装機竜《バハムート》(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (824)
4912人が棚に入れました
遺跡から発掘された、古代兵器・機竜。亡国の王子、ルクスは何故か、機竜使い育成の女学園に入学することに……!? 王立士官学園の貴族子女たちに囲まれた、"最強"の学園ファンタジーバトルがはじまる!

声優・キャラクター
田村睦心、Lynn、藤井ゆきよ、久保ユリカ、種田梨沙、小澤亜李

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

現からちょっとはみ出して笑うきみを ヒトリボッチにはしたくなくて なりたくなくて・・・

この作品の原作は未読ですが・・・私の好みであるキャラデザの綺麗なラノベテンプレ系なので、タイトルを見た瞬間に視聴を決めた作品です^^;
その後種田さん、小澤さん、石上さん、高橋さんらが出演される事を知り、放送を待ちわびた作品の一つです。

この手の作品を視聴するとき・・・どうしても主人公目線で見てしまいます。
かつで一度は憧れたヒーロー、大勢の敵の中に単騎で突っ込んでいく・・・現実の自分とは真逆の強さ、そして知らぬ間に過ぎ去ったモテ期・・・きっと、遠い昔に見た夢が形を変えて画面の中で再現され気分は正に主人公・・・そんな気持ちを味わえるのが、このラノベテンプレ系作品の魅力じゃないかと個人的に思っています^^

物語のアティスマータ新王国・・・ここは、かつて圧政の限りを尽くした旧アーカディア帝国が滅ぼされ、新たに設立された王国の王立士官学園が舞台になっています。
物語の主人公は、ルクス・アーカディア・・・旧アーカディア帝国の生き残りで、新王国と国民のあらゆる雑用を引き受け、旧帝国の借金を返済する契約を結んでいます。
そんな彼は戦闘機竜による公式模擬戦の結果から「無敗の最弱」という二つ名が付けられるほど、守りに徹する戦闘スタイルをこれまで貫いてきました。
そしてルクスが王立士官学園に転入し・・・物語が動いていきます。

戦闘機竜ですが、姿かたちはISと似ています・・・というか、ほぼISです^^;
違いは、戦闘機竜には汎用機竜と神装機竜の2種類があり、神葬機竜にはそれぞれの機竜特有の特殊能力が備わっている点でしょうか・・・
それと機竜は女性の方が装者に適していますが、男性が装備できない訳ではありません。
ISの一夏は完全にイレギュラーでしたので、この点は大きな違いかと思います^^;

話が横道に逸れてしまいました^^;
完走して振り返ってみるとヒロインに萌えながら、主人公の無双っぷりを堪能するこの作品・・・完全なキャラ推し作品でした。

主人公のルクス・・・ルックスが良く律儀な少年で、雑用王子として日々走り回っています。
彼の長所でもあり短所でもある点は、良くも悪くも頼みを断らないこと・・・例えそれがどんなに無謀な事でもです。
確かに彼は旧アーカディア帝国の王子・・・でも実際に政治に携わっていた訳ではなく、小さい頃に宮廷を追い出され決して恵まれた境遇では無い日々を過ごしてきたんです。
だから、彼には何の罪も無いのに・・・誰かが汚れ役にならなければならないとなったら、真っ先に我が身を差し出す彼の言動で妹をどれだけ心配させたことか・・・
そんな彼は皆んなにとある事実を隠匿しています。
物語の進展と共に少しずつ明らかになっていく隠匿した事実は、この物語の鍵になっています。
その度に心配する妹さんが不憫で仕方ありませんでしたけれど・・・^^;

でも、その妹さんの言動がルクスの行動に意味を持たせ・・・魅力的に輝かせたんだと思います。
そんな妹さんの名前はアイリ・アーカディア・・・銀髪ボブカットで可憐、そして「にいさん」の呼び方と、どこをとっても超王道の妹なのですが、可愛いんです(//∇//)
この世でたった二人しか残っていない血の繋がりだからか、本当に兄思いの妹なんです。
CVが小澤さんである事も大きかったと思います。
こんな妹だったら今からでも欲しいくらいです^^

それでもこの作品には、この妹に真正面から太刀打ちできるほど魅力的なヒロインがたくさん登場します。
本当にこの手の作品はヒロインが魅力的だから・・・止められません(//∇//)

リーズシャルテ・アティスマータ(CV:Lynnさん)
アティスマータ新王国の第一王女でこの作品のメインヒロインです。
金髪ロングで愛らしい顔立ち・・・キャラ的にはツンデレでしたが、物語が終盤に向かうに連れデレっぱなし・・・でもそのデレた言動も可愛らしさに溢れています。
物語の中で、自分の過去に消せない傷を抱える彼女が受ける残酷な仕打ちは、人間の尊厳に対する冒涜そのもの・・・
誰にだって、他人に触られたくない部分ってあって・・・そこはそっとしておかなきゃいけないのに・・・
でもリーシャの過去を受け入れ前に進もうとする強さは素晴らしいと思いますが、まだ弱く風が吹けばとんでいきそうなほど脆い強さ・・・これからしっかりと育めると良いですね^^

クルルシファー・エインフォルク(CV:藤井ゆきよさん)
伯爵家のご令嬢で才色兼備・・・その中でも神装機竜の扱いに秀でている彼女ですが・・・彼女も心に深い闇を抱えていました。
幼い頃の彼女の選択は「頑張って認めてもらう」事だけ・・・だからがむしゃらに頑張ってきました。
じゃないと、彼女には「諦める」という選択肢しか残らなかったから・・・
そしてこの学園でルクスとの出会いが一筋の光となって彼女を照らします。
最後まで約束を貫き通す背中を見て彼女が選んだ選択肢は・・・もうドキドキでしたよ^^

フィルフィ・アイングラム(CV:久保ユリカさん)
ルクスとは幼馴染で「フィーちゃん」「ルーちゃん」と呼び合う間柄。
普段はぼーっとした天然系ですが、この作品一のグラマーだと思います。
ルクスに対する彼女の仕草と言動は優しさに満ち溢れていて、一緒にいるとどこか安心できる・・・そんな存在なのですが、彼女もまた消えない傷を宿していました。
彼女の傷に対してできる唯一の事は抗うこと・・・だからこれまで全力で拒んできました。
天然系の彼女ですが、その抵抗は並大抵のモノではないんです。
それは決意の表れ・・・?

セリスティア・ラルグリス(CV:種田梨沙さん)
金髪ふわふわロングでスタイル抜群な彼女は、学園最強の機竜使いで男嫌い・・・^^;
男嫌いってルクスとのフラグでしかありませんでしたが、事の真相はだいぶねじ曲がっていたみたいでしたね^^;
学園最強のレッテル・・・聞こえは良いですが、実際になっていみると以外に寂しいモノだったりするんですよね。
そして彼女も・・・負い目を感じる過去を背負ってきました。
彼女が示せるのは正しさと責任感だと自分に言い聞かせてこれまで生きてきましたが、それは最早呪縛・・・
正義感を持つ事は大切な事だと思います・・・でも何事もし過ぎては逆効果・・・
そんな彼女の笑顔はとても魅力的だったと思います。

切姫 夜架(きりひめ よるか)(CV:石上静香さん)
これまで登場してきたヒロインとは一線を画す雰囲気の持ち主です。
物語の終盤に登場したので出番がホンの少ししかなかったのが残念で仕方ありません。
正直見た目一発でKOされたキャラでした^^;
オッドアイである事を除けば、私の愛してやまない「機巧少女は傷つかない」の夜々に瓜二つなんですもん^^;
これまで登場したキャラも十分過ぎるほど魅力的なんですが、最後に全部かっさらっていったのが彼女でした(//∇//)
そして・・・あんな風に耳元で囁かれたりなんかしたら・・・間違いなくネジの2,3本はブッ飛んでしまいそうです^^

そして忘れちゃいけないのが「Yesの人(CV:高橋李依さん)」です^^
いつもアイリの傍でフォローを忘れない優しいキャラです。
時々めぐみんでしたけれど・・・でも可愛いから良いんです^^
何といっても「可愛いは正義」ですから・・・^^;

オープニングテーマは、TRUEさんの「飛竜の騎士」
エンディングテーマは、nano.RIPEさんの「ライムツリー」(第2話 - )
どちらも良い曲ですが、特にエンディングには痺れました。
個性的なギターサウンドとメロディが個人的にツボに入りました。
このエンディングは今期アニソンBEST10に入ると思います。

1クール12話の作品でした・・・毎日の様な多くの作品が放送される中、視聴優先順位のかなり高い作品でした。
けれど、物語的には思い切り伏線を残して終わりましたよね^^;
ここからがラノベテンプレ系唯一の残念なところ・・・中々続編が制作されないんですよね^^;
「続きは小説で・・・」が本流かもしれませんが、アニメから作品に入ると続きもアニメで見たくなるんですよね・・・
やはり販促が目的だと1クールが精一杯なのでしょうか・・・^^;?

投稿 : 2025/02/01
♥ : 18
ネタバレ

keylove さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

テンプレ主人公なんとかの学園ハーレムバトルファンタジー・・・ですが

この手のテンプレがいくつか続いたのがちょっと不思議です。
観てない人はよくわからないかもですけど

同じ時期に
{netabare}
落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)と
学戦都市アスタリスク
があったんですよね。

この三つが比べられるっていうのは仕方ないのかなと。

先にそういうことから書いておきますと
個人的にはこのバハムートが一番落ちます。
{/netabare}

他の二つと圧倒的に違うのは、結局何がしたいのか。
最終目的は何か。
ってことですね。
目的はあるんですよ、ちゃんと
でも学園バトルファンタジーじゃなくてもいいじゃん!
っていう感じがしたので。

ちょっと書いておきます。
{netabare}
主人公最強で、戦いとともに仲間(ヒロイン)が増えていくってだけならそれでいいんだけど、この作品はちょっとシリアスな面が多くて、それでいてどこか設定が甘いというか、ちゃちい感じがしました。
出てくる敵キャラとか、ふざけてる?
って思うぐらいに場違い感ありましたしね。

キャバルリィは「七星剣武祭」っていう騎士の大会があって、それを一つの目的としてるところがあるし、アスタリスクは「星武祭」というやっぱり各学園規模の大会があって、それぞれにとても学園らしいイベントを軸としていますよね。
それによって、ヒロインの可愛らしさや主人公の強さが際立ってるんです。

でもこのバハムートは学園の物語かと思いきや、国の存亡がかかっていて、それが主人公たちに起因するところが多いという、別にそこまで望んでないよ、的な蛇足感を持たずにはいられなかったんです。
{/netabare}

だから、この作品だけ明らかに路線が違うし、観ていても単純にかっこいいとか頑張れとかって思えない節がありましたね。


まあ比べてばかりなのもなんなんで、この作品を純粋に評価します。

※ここから訂正しておきます。

作画が良くないって書いたけど、なんとなくぶれてるところがあるように思えたっていうことであって、キャラが可愛くないとかそういうことじゃないです。
それぞれに可愛らしいし魅力はありますよ。


フィルフィ推しです!
めちゃ可愛いフィルフィ推しです!

と、いきなり評価を変えてごめんなさい。
なんとなく思い違いのように思えて気になっていたので。

※ここまで


これは完全にハーレムものなので、基本的に主人公以外の登場人物は女の子ばかりですね。
そして戦いの時には遺跡から発掘された古代兵器なるものを身にまといます。
僕の見た感じでは、自分が常に装備している剣でそのバトルスーツを召還しているって感じでした。
その辺は気にすることでもないと思うので突っ込まないでくださいね。

このバトルスーツを身にまとい、そして超ハーレム設定っていうのは
IS(インフィニットストラトス)そのもののような気もしましたね。

そしてこのテンプレに欠かせないのは、メインヒロインがお嬢様もしくはもっと限定すればお姫さまであることですね。

どこかのお国の第○皇女っていう。。。
そして必ずツンデレで、学園においての実力はトップクラスであり何年に一人の逸材的な少女で髪の色はレッド、イメージカラーもレッド。
だいたいそうです、はい。

そして妹がいて、一見おしとやかだけどけっこう強くて、髪の色はブルー系でイメージカラーもブルー系。

そして幼馴染が・・・ピンクでおっとりで天然系の可愛い女の子で
これはこれだけだけど・・・
はい

それで女子の生徒会長がいて、だいたい学園最強。
髪はロングで金髪で、なぜか人間的に不器用でちょっと可愛いところあり。
そしてイメージカラーはイエロー。

もうこれ、なんとかレンジャーシリーズのまんま!ってイメージあります。


そういうテンプレを観てる人は概ね共感していただけると思いますけど。


でもそのテンプレがなぜかやめられない。
おそらく70%以上展開がわかってるのに観てしまう。

そういうなんかしらの中毒性のようなものを持ってる気がしますね。

だから僕は嫌いじゃないです。

しかしこのバハムートに関してはそういう要素こそ満たしているものの、もう少し根底のテーマを魅力的にしてほしかったです。

{netabare}ひとことで言えば、暗くて重いんですよね。
{/netabare}


ではキャラ紹介しておきますが、今までは気にせず書いてましたけどそれを見るのもネタばれに感じる人がいるかもなので伏せておきます。


{netabare}
ルクス・アーカディア-田村睦心さん
本作の主人公で滅亡したアーカディア帝国の王子。
バハムートの使い手であり、最弱無敗という異名を持ちます。
まあ無敗なんだから最強ってことですよね。
cvの田村睦心さんは、境界線上のホライゾン、咲-Saki- 全国編、学戦都市アスタリスク、などで活躍されている女性です。


リーズシャルテ・アティスマータ-Lynnさん
本作のメインヒロインであり、新王国の第一王女。
校内では無敗を誇っていた神装機竜の使い手。
ほんとにメインヒロイン?っていう扱いでしたね。
cvのLynnさんは、さばげぶっ!、ではメインで活躍されてますけど、あとはパッとしない感じかもです。


クルルシファー・エインフォルク-藤井ゆきよさん
本作のヒロインの一人で留学生の神装機竜の使い手。
謎な部分が解き明かされた時はちょっと驚きです。
大人の魅力を持った少女。
ほんとにヒロインですよね。
cvの藤井ゆきよさんは、ほとんどメインでは出てません。


フィルフィ・アイングラム-久保ユリカさん
本作のヒロインの一人で、主人公の幼馴染。
いつもお腹を空かせてる天然少女で神装機竜の使い手。
ぼーっとしててつかみどころのない性格ながら頑固で自分の意見を通すことが多い、他のヒロインからは脅威の存在。
cvの久保ユリカさんは、ガッチャマン クラウズ、琴浦さん、ラブライブ!など多数で活躍されていますね。


セリスティア・ラルグリス-種田梨沙さん
本作のヒロインの一人で生徒会長で学園最強の機竜使い。
常に自分がみんなを守らなければならない、強い存在でいないといけないという気持ちから、周りからは怖いという目でみられることが多い少女。
男性嫌いと言われているが、実は男性に興味を持ち、尊敬し、頼りたがっている子。
不器用なのが面白かったですね。
cvの種田梨沙さんは、新世界より、きんいろモザイク、四月は君の嘘、など多数で大活躍のトップ声優さんです。


切姫 夜架(きりひめ よるか)-石上静香さん
本作のヒロインの一人で最強の機竜使い。
学園とは関係のない存在で、幼い頃から人を躊躇なく殺せることなどが大きな才能とされるが、それゆえに人から忌避されてきた。
この子の変わりようがまたすごいですね。
cvの石上静香さんは、食戟のソーマ、ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか、落第騎士の英雄譚、などで活躍されています。


そのほかに、日笠陽子さん、内山夕実さん、中原麻衣さん、松岡禎丞さん、
浅沼晋太郎さん、M・A・Oさん、逢坂良太など豪華声優陣となっています。



ただ、この作品はメインヒロインの扱いが酷いというか、誰が本当のヒロインなんだかわからないところがありますね。
ハーレム設定でもひどすぎるかも。
{/netabare}


エンディングテーマ「ライムツリー」
作詞 - きみコ / 作曲 - 佐々木淳 / 編曲・歌 - nano.RIPE

はかなり良かったと思います。


ハーレムバトルファンタジーが好きなら見ておいて損はないですよ。


ここまで読んでくれてありがとうございます。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 22
ネタバレ

境界線の観測者 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

バランスのとれていないテンプレハーレム

オタク初心者が通る初心者用の出来の悪い
単純明快なわかりやすい中高生向けのハーレムアニメ。

草食朴念仁主人公最強系チョロインがテンプレを突き進むだけ。
オリジナリティが欠片もない、キャラクターがハマれば見れる。

凡作 下の中。

お手軽ハーレムだけどキャラクターの抱える過去は重い。
で、それを解決、理解、向き合ってくれる主人公に魅かれるというテンプレもの。

タイトルの【最弱】は目を引くためだけの要素。
のし上がっていくとか、様々は手段で勝つなどの展開は期待してはいけない。

作画、アニメーション、キャラクターデザインは良い。
ただ、敵側の魅力が欠片もない使い捨ての舞台装置だったのはいただけない。

ストーリーは破城はしていないものの先が読めることは当たり前で展開も退屈すぎる。

設定、世界観の説明不足なのはアニメ化に当たり削減しているからだろう。

ハーレムとシリアスのバランスが悪い上に
ハーレム要素を挟むタイミングが「へた」すぎてテンポ悪すぎる。

キャラクターがハマらなければ魅力的な
かわりのアニメはいくらでもあるのでこだわる必要もないだろう。


自分用メモ

6話 女装回 7話 水着回

episode 01 朱の戦姫
{netabare}
OPから漂う駄目アニメ臭

開幕 どうしてこうなったんだっけ これはクソアニメ臭がすごい

機竜使い は 女性の方が適性が高い 男はレア 戦争で少なく

「だったら私と勝負しろ」 姫様 立場的に痴漢は牢獄でいいのでは?

「無敗の最弱」 ⇒ 誰だこんなセンスの無い二つ名を付けたのは?

ヒロインが勝手に暴走して騒いでるだけなんだよなぁ 
⇒ 全面的に信用するぞ
⇒ まだ教えられない は?

わかりやすいくらいラノベ産教科書通りのテンプレ一話
{/netabare}
episode 02 最弱の機竜使い
{netabare}
雑用係 ⇒ 専属契約

ラッキーおっぱい

シリアスモード

最弱?ねぇ、最弱って言った?
{/netabare}
episode 03 北の令嬢の婚約事情
{netabare}
クルルシファー編

あれ?前回の戦闘の感想なし?
あれだけぶっ殺しておいてなにもないのか?

歓迎回

グレンラガンのドリルがあるぞおい

裸を見られるのはダメ ⇒ パンツは見せる ⇒ キスは子供が……

あれ、この話次週に続けるほどの話か?
{/netabare}
episode 04 第六遺跡-箱庭-
{netabare}
クルルシファー編

くそみたいなサービス展開だけやってればいいものを
謎シリアスをいれるからテンポが悪いことこの上ない

預けちゃだめだろ 旧帝国の元王子だぞ 他にいるだろ

部外者が参加しちゃだめだろ 射線に味方がいるのに打つなよ

遺跡人? 異世界人!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
{/netabare}
episode 05 少女の願い
{netabare}
クルルシファー編

「女の弱音を本気で受け取らない事」

「なんの成果も得られませんでしたぁ!!」

あるてりーぜ 「あぁっ!!」 そんな簡単に

子づくり(ヒロイン視点)を目撃するってなかなかだよね
{/netabare}
episode 06 最強の帰還
{netabare}
セリスティア回
女装回

えっ、まだキャラクター追加するの?

「許可します」 何だこの話し方?

すぐ決闘だよ それしか解決方法ないのか

EDが変わっている ほんと作りは丁寧だな(呆れ)
{/netabare}
episode 07 少女の真実
{netabare}
セリスティア回

「お前、妹にまで、ドエロ!!」

新王国の戦力の壊滅!!

決闘 ⇒ 乱入 ⇒ チョロイン
{/netabare}
episode 08 幻神獣の目覚め
{netabare}
フィー ポンコツロイド 回

目の付け所がへんたいなんだよなぁ
{/netabare}
episode 09 約束
{netabare}
フィー回

数日で確実に死ぬ まぁそうなるよな

フィー メインヒロインの風格

金髪どもはもはや戦闘要員

解除コード送信に一分とか設計ミスってるよね?
{/netabare}
episode 10 少女たちの報酬
{netabare}
ハーレ設定はまぁいいけど
その他取り巻きの女の子も侍らす必要ないんだよなぁ

オーバーリミットの反動 ⇒ 寝込む程度

「なんでこんなにピリピリしているのかな?」

デート ⇒ 最強金髪 キス魔 正妻(フィー) 
      整備士はヒロインレースから脱落です

一応、主人公からキスしようするくらい意識してるのはキス魔

「んっ、いまなんでもするって?」
いずれは帝国を亡ぼし 
 ⇒ いやだ 
 ⇒ 風が出てきましたね 
 ⇒ 金髪ストーカー
{/netabare}
episode 11 帝国の凶刃
{netabare}
勝っちゃったよ 大会で もはや「無敗の最弱」ですらなくなったよ

道化だと!?結構じゃないか、暴虐の限りを尽くせる
 ⇒こんな小物が相手でいいのか、盛り上がらないぞ

最後は巨大な敵、お決まりですよね
{/netabare}
episode 12 少女の本懐
{netabare}
固定砲台をあそこまで持っていって負けるなよ

主人公が女のケツしか追っかけないので盛り上がりに欠ける
物語に熱さが「乗ってこない」

最大の危機 ⇒ あっさり解決
テンポとはこういったことではないのだ 適当っていうんだよ

政治的に色々と思惑がありそうだけど
暴力がモノを言わせる世界だから問題ないのよね
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
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