イタリアアニメ映画ランキング 7

あにこれの全ユーザーがアニメ映画のイタリア成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月22日の時点で一番のイタリアアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

86.6 1 イタリアアニメランキング1位
紅の豚(アニメ映画)

1992年7月18日
★★★★☆ 4.0 (1215)
8071人が棚に入れました
舞台は、空中海賊が暴れまわっていた第一次世界大戦中のアドリア海。空中海賊退治で活躍していたのが、紅の豚ことポルコ・ロッソでした。イタリア空軍の英雄だった彼は、ある理由で豚になり、社会に背を向けるようになったのでした。あるとき、二人の女性ジーナとフィオを巻き込み、彼女たちが見守る中、ポルコを倒すためにアメリカから来たカーチスと決闘をすることになりました。・・・・・

声優・キャラクター
森山周一郎、岡村明美、加藤登紀子、大塚明夫

あーるぐれい さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

いまさら説明不要(再

ダンディで、ハードボイルドで、キザな台詞がびしっ!と決まって、古き良き時代のノスタルジー。
洗練された大人の時間です。

迫力の空中戦も見所のひとつですが、
加藤登紀子演じるマダム・ジーナの色っぽさ、憎めないマンマユート団、ダンディなMrカーチスと、脇を固めるキャラがそれぞれ魅力的。

あえての「豚」だからこそ、きっと笑っちゃうくらいのカッコ良さも素直に受け入れられるのですね。
もし主役が人間だったら、きっとここまでキマらないでしょう。

もはや男の教科書です。
『カッコイイとはこういうことさ』

投稿 : 2024/11/16
♥ : 12
ネタバレ

CountZero さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

女性がかっこいい紅の豚

さて、押井守監督のスカイクロラのレビューを書いたので、飛行機つながりで紅の豚も書いてみたいと思います。

空への憧れと飛行機へのこだわりは、すでに宮崎駿監督のトレードマークになっていますが、この作品はそんな監督の趣味がたくさん詰め込まれた物語になっています。
なので、飛行機それも第一次大戦から第二次大戦終結までの間に最高潮へと達した、プロペラ機を愛する飛行機野郎たちにとって、紅の豚はマストなジブリ作品です。
{netabare}物語のラストでフィオがホテルアドリアーノへ飛んでくるシーンからもわかりますが、{/netabare} 大戦以降飛行機はジェットエンジンの時代に入るので、飛行機の趣がだいぶ変わってくることを考えると、この作品で描かれている1930年代前後は、飛行機乗りの古き良きロマンチシズムが残る最後の時代と言えるかもしれません。
それだけにこの作品はジブリ作品の中でもとりわけロマンあふれるセリフと描写がたっぷりです。
特に主人公のポルコ・ロッソは当然のようにかっこいいのですが、この作品では女性陣もとってもかっこいいのです(笑)

まず、若きヒロインのフィオ・ピッコロ。
17歳の設計担当で、ポルコの飛行機の新しい翼の設計を任されます。
若くて天真爛漫で優しく賢く積極的なところは、典型的な宮崎アニメのヒロインです。
{netabare}ストレートに「ポルコ大好き!」って言えるところとか、
若いのに「初めての仕事だからきちんとやりたいの」って芯が強いところとか、
同行を断ろうとするポルコに「私はポルコの人質になるの、それで工場のみんなは仕方なく協力したことにすれば、当局に言い訳がたつでしょう」なんて機転が利くところとか、
ポルコの飛行機からの眺めに「綺麗…世界って本当に綺麗」(ナウシカも同じこと言ってたような気もしますねー)って素直に言えちゃうとことか、
でも時には大勢の空賊相手に「意地も見栄もない男なんて最低よ!堂々と戦いなさい!」なんて啖呵切れる度胸もあったり、{/netabare}ううーん!眩しすぎます(笑)

そしてもう一人のヒロインのマダム・ジーナ。
ポルコの幼なじみなので、多分ジーナも30代の大人の女性ということになりますが、このジーナがまたかっこいいんです!
{netabare}「マルコ ありがとう。いつもそばにいてくれて。もう、あなただけになっちゃったわね、古い仲間は…」っていう、お互いのことをよく知っているからこそのしっとり重い感謝の言葉とか、
「マルコ、今にローストポークになっちゃうから。あたし嫌よ、そんなお葬式。」って言う品のいいジョークの効いた皮肉とか、
カーチスに求婚された時の「でもダメ。私がこの庭にいる時、その人が訪ねてきたら…今度こそ愛そうって賭けしてるの」「いけない? ここではあなたのお国より、人生がもうちょっと複雑なの」なんてクールすぎる返答とか、
ダウンしたポルコを奮起させるさせるために「マルコ!マルコ!聞いてる?あなたもう一人女の子を不幸にする気なの?」とか、
最後の「ずるいひと。いつもそうするのね」と不満を口にしつつも優しく許してあげちゃう包容力とか、もう最高です(笑)
ジーナだけがポルコを本名の「マルコ」って呼ぶところに幼なじみの気楽さや愛情も感じます。
{/netabare}あとジーナは仕草やファッションも本当に素敵です。

紅の豚というと「飛ばねえ豚は…」に代表されるポルコのセリフに注目されがちですが、実は女性陣もものすごく魅力的な作品です。
誰でも楽しめるスタジオジブリの名作なので、最近のジブリしか知らない若い方には是非観てほしいなあなんて、ジブリで育った私は心からお勧めします。

あと、個人的に飛行機乗りの物語に心惹かれるようになったきっかけになったのはこの作品でしたが、この紅の豚の中でも涙なしでは見れないポルコの回想シーンの元ネタにもなっている、ロアルド・ダールの「飛行士たちの話」や、飛行機乗りの物語の定番サン・テグジュペリの「夜間飛行」やフレデリック・フォーサイスの短編「シェパード」といった小説も素晴らしいので、合わせてお勧めです(笑)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 35

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

何で? どうして? は置いてきた

ジブリ作品。
宮崎駿監督が引退するということで、掘り出して視聴しました。

舞台は20世紀前半のイタリア。
主人公のポルコ・ロッソは、空の海賊である「空賊」を狙った賞金稼ぎ。
彼はなぜか豚になってしまったのだが、そんなことなど意に介さず、我が道を行く。


戦争、世界恐慌、男尊女卑という時代を背景にしています。
言ってしまえば、だれがいつ死んでもおかしくない世界観です。
しかし、舞台を生かしつつも、裏にある暗さを感じさせません。
楽しげな雰囲気づくりに成功しています。


話の主軸は、空賊と賞金稼ぎのけんか。
対立構造を作ることで、はっきりとした起承転結がつけられています。
しかし、明確な悪役というものが存在しません。
むしろ、とらえようによっては悪 vs. 悪です。
ところが、両者ともにとてもおしゃれな姿が描かれています。

そう。
なんといってもキャラがカッコイイ。
出てくる女性はたくましく、男性はお茶目で渋いんです。
それを代表するのが、主人公のポルコ・ロッソと、女性技士のフィオ。
特にフィオは、男性顔負けの大胆不敵さと、女性特有のしおらしさを持ち合わせた良キャラ。
男性優位主義に真っ向から対する立ち位置にいます。
そんな、魅力あふれるキャラクターたちの絡みが見所の作品です。

やや早口で、テンポのいい会話劇も見逃せません。


ただし、細かいことは放置です。
なぜポルコ・ロッソは豚なのか?
飛行機はどういう理屈で飛んでいるのか?
後日談は?
まあ、いちいち気にしていたらキリがないです。
でも、設定に深みを求める人には向いていないのかも。


また、テーマ性がジブリ作品にしては薄いのも特徴ですね。
メリットは、難しいことは考えなくて済むことです。
デメリットは、余韻が少ないことでしょうか。


とにかくキャラの魅力で勝負しているアニメです。
見終わるとすがすがしい気持ちになります。
敵を倒すことでストレスから解放されるからではありません。
登場人物たちのすてきな未来を描いているからです。
したがって、勧善懲悪ものに飽きたときに見るのがいいのかもしれません。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 64

72.2 2 イタリアアニメランキング2位
茄子 アンダルシアの夏(アニメ映画)

2003年7月26日
★★★★☆ 3.9 (191)
947人が棚に入れました
『茄子 アンダルシアの夏』(なす アンダルシアのなつ)とは黒田硫黄の漫画『茄子』の短編『アンダルシアの夏』を原作として2003年に公開された上映時間47分のアニメーション映画。
【ストーリー】スペインの自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャを舞台に主人公ペペ・ベネンヘリが解雇の危機に直面しながらなおかつ、かつての恋人と兄の結婚という複雑な思いの中にあってもプロ自転車選手として「仕事」に取り組むさまを描く。

声優・キャラクター
大泉洋、小池栄子、平野稔、岡田吉弘、平田広明、坂口芳貞、羽鳥慎一、市川雅敏、筧利夫

あーるぐれい さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

茄子のアサディジョ漬け!

世界3大時自転車レースの一つである、"ブエルタ・ア・エスパーニャ"を舞台に、灼熱のアンダルシアを駆け抜ける、切なく熱い男の意地を描いた作品。
アコギで奏でるラテン音楽&フラメンコ、ワイン、小茄子の漬物など、太陽の国スペインを彩る小道具が効いてます。

ぶつけ所のない気持ちを胸に秘め、ただひたすらに前へ進むぺぺ・ペネンヘリの姿がとても印象的。イイ男です♪
スポーツアニメは数あれど、自転車ロードレースは珍しい題材ですね。
炎天下の駆け引き模様はもちろんですが、なによりレーサー達がペダルを漕ぐ息遣いの演技に、本気のレースの緊張感を感じずにはいられません。

一番の見どころはレース終盤。
市街地~ゴールまでのクライマックスの迫力はまさに圧巻!
思わずぎゅっと手を握ってしまいました。

アンダルシアの風を確かに感じる良作♪

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

アンダルシアの猫

アニメーション制作:マッドハウス、
監督・脚本・作画監督:高坂希太郎、
演出:前田敦史、音楽:本多俊之、
原作:黒田硫黄(『茄子』)

『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』で
作画監督を務めた高坂希太郎の初監督作品。
制作はマッドハウスだが、
原作漫画『茄子』の大ファンだった宮崎駿が
高坂監督に作品を薦めた経緯があるなど、
スタジオジブリに縁のある作品といえる。
高坂監督は、浦沢直樹作品とも縁が深く、
『YAWARA』や『MASTERキートン』のアニメ化では、
作画の中心的なポジションで活躍し、
『MONSTER』では浦沢直樹からの指名で
キャラクター原案を手掛けた。
ちなみに最近では『若女将は小学生』の監督も務める。

個人的には2003年の公開時から
作品を知っていて、何となく気にはなっていた。
dアニメストアでの配信が今月いっぱいで
終わることを知って、17年越しの視聴となった。

スペインで毎年9月に行われるブエルタ・ア・エスパーニャ。
ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアと併せて
グランツールと呼ばれている、
サイクルロードレース最大のイベントのひとつだ。
私はサイクルロードレースに関して全くの無知だが、
この作品を観て、レース描写に圧倒的なリアリティを感じた。
おそらくそれは、原作者はもちろん、
高坂監督自身がアニメ業界屈指のサイクリストとして
知られることも大きな要因だろう。

レースの駆け引き、チームとしての戦い、
横風が吹いたときの対応、
ヘルメットをかぶるタイミング、
水分補給の仕種、スプリント時の描写など、
真に迫ったものが感じられる。
これは「本物」が持つ何かという感じがする。

サイクルロードレースの繊細な描写とともに
焦点が当たるのが、主人公・ペペと
兄のアンヘル、元恋人カルメンとの関係、
忘れたい故郷のスペイン南部・アンダルシアだ。

アンダルシアはスペイン南海岸を含む自治州で、
観光地として人気のある場所。
ある意味、バルセロナに次ぐ知名度を誇り、
闘牛やフラメンコは、この南部で盛んに行われる。
照り付ける陽光から一瞬だけ隠してくれる
闘牛の看板や結婚式でのフラメンコなどで
その一端を感じられる。
実際に行ったことはないので、偉そうなことは言えないが、
この地方のグラナダにあるイスラム建築の至宝・
アルハンブラ宮殿には一度は訪れてみたい。
まさに芸術品と呼ぶにふさわしい建造物だと思う。

しかし作品内には、そんな観光地は登場しない。
痩せた土地と鋭い陽光が照り付ける田舎町。
{netabare}ペペが生まれ育ち、自転車と女性を兄と取り合い、
兵役が運命を分けた苦い思い出の残る故郷。
レース当日は、兄と元恋人の結婚式が行われる。{/netabare}
ペペにとっては、レースで通り過ぎる場所に過ぎない。
名物の茄子のアサディジョ漬けも
最近は口にしていない。
(実際には茄子のアサディジョ漬けは
アンダルシアの名物ではなく、少し北にある
カスティーリャ=ラ・マンチャ州の名物のようだ)
そんな背景を思い出しつつ、
ペペはスポンサーの意向を汲みながら
チームとしての勝利を目指し、レースに挑むのだった。

キャラの背景や人物描写がしっかりしているため、
物語にすんなりと入っていける。
あくまでも中心はサイクルロードレースだが、
そこに主人公や周囲のやり取りが
小気味よく挟まれ、観ていて飽きない。
動きや心情表現は、ジブリからの影響を感じさせる。

何かを赦したり、マイナスの感情を
乗り越えたりするのは難しいものだ。
ひとつの出来事が単純に作用するとは限らず、
重層的に心に染み入っていき、
徐々に和らいでいくことが多いのではないだろうか。
それは時間の経過や劇的な環境の変化、
偶然が重なることもあるだろう。
ひと言では表現できないようなものが
ゆっくりと、しかし確実にもたらす状況。
この作品は、46分間という限られた時間のなかで
心の動きを上手く表現している。
ある1日の出来事に過ぎないが、
さまざまな感情が入り込んでくる。

人々の熱狂とアンダルシアの陽光のなか。
男の故郷への想いと未来の希望が溶けていく。
(2020年6月20日初投稿)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 45

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アンダルシアの熱い夏

冒頭シーンに登場する「茄子のアサディジョ漬け」
これ、最初聞いたときはてっきり
「茄子の浅塩漬け」って言ったように聞こえた。
で、調べたところ、アンダルシアにはこのような漬物、実際にはないらしい。

物語の舞台はスペインのアンダルシア。
スペインの自転車ロードレース、ブエルタ・ア・エスパーニャを中心に、
主人公 ペペのかつての恋人と自分の兄が結婚することへの複雑な想いや、
ロードレーサーとしてのプロの世界を描いている。

ロードレースには詳しくないのだけれど、
アンダルシアの風景や、主人公 ぺぺの明るくて面白いキャラをはじめ、
人情豊かな登場人物たちのおかげでけっこう楽しめた。

声の出演は、主要な役柄に俳優やタレント、
実際のアナウンサーや元ロードレーサーなど起用されているせいか、
賛否あるようだが、個人的には、アナウンサーを起用したのは正解だったかなと。
実写映画を観ているような感覚で、特に実況中継のシーンがすごくリアルだったし、
終盤のゴールのシーンはいつ見ても手に汗握ってしまう。

ちなみに、EDの「自転車ショー」という歌は
ご自身も自転車が趣味だったという忌野清志郎氏が歌っています。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 39

67.5 3 イタリアアニメランキング3位
LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(アニメ映画)

2014年6月21日
★★★★☆ 3.9 (156)
840人が棚に入れました
今回の主役は孤高のガンマン・次元大介。ターゲット奪取作戦、強敵との対決、そしてルパンと“相棒”になっていく男の生き様を、ハードボイルドかつダンディズム満載のアクションで描く。
秘宝「リトルコメット」を狙い東ドロアに潜入したルパン三世と次元。東ドロアは自国の歌手クイーン・マルタが、隣国・西ドロアで暗殺され、この事件を契機に、西ドロアと一触即発の緊張状態が続いていた。「リトルコメット」奪取に成功したルパンと次元。だが、逃走中に次元が狙撃されてしまう。次元を狙ったのは誰か?

声優・キャラクター
栗田貫一、小林清志、沢城みゆき、山寺宏一

すばる☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

タイトルなし

ルパンだけどルパンじゃない!?

峰不二子という女から続くシリアス系ルパンの第2作目。

五ェ衛門は残念ながら出ません。銭形は・・・ちょろっとしか。


内容としては或るお宝を盗みに行った際に、或る歌姫を狙っていた銃の腕に優れた殺し屋と出会い、やられてしまうルパンと次元。

その殺し屋が殺しの前に墓標を立てて自分の実力を誇る存在なのだと知った次元が、No.1ガンマンの座を賭けて勝負していくストーリーになる。

60分ほどの尺です。


主人公を次元にしているだけあって、ハードボイルドです。

その寡黙さと銃の腕にシビれてください。

いつものおちゃらけではない、大人向けのルパンです。

これはいいなぁ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

『~峰不二子という女』から『1stルパン』へ・・・新シリーズ幕開けの序章か!?

2012年春期に27年ぶりのテレビシリーズとして放送された『~峰不二子という女』でキャラデザを務めた小池健が監督
監督とは『REDLINE』でタッグを組んだジェイムス下地が音楽を担当


物語の7日前
緊張関係にある隣国に平和活動のため訪れていた歌姫、クイーン=マルタから個人的にボディガードを依頼されていた次元大介
だが彼女は凄腕の殺し屋、ヤエル奥崎によって狙撃され絶命してしまう
謎に包まれたプロフィール、やけにフォーマルで奇妙な出で立ち、サイコロで出た目に従って殺害までに使う弾数を決めるという銃の腕前
ヤエル奥崎がクイーン=マルタの次に標的したのは、なんと次元大介だった・・・


原作漫画や『~峰不二子という女』の作風を意識し、現代ではなく1970年代が舞台
お馴染みのテーマ曲は流れずハードボイルドなストーリー、アダルティな描写、グロテスクな描写が絶えず、とにかく人がバンバン死ぬアクションスリラー的な要素も含んでいます
みどころはガンマン同士の対決ってことでモチロン銃撃戦
アルファロメオGTVとマセラティ・ボーラのカーチェイス
それと【ぬるんぬるんのローションの中でもがく“全裸”の不二子ちゃん】(´∀`)b
ルパンシリーズというよりは『~峰不二子という女』がお好きだった方には特にオススメしたい1作です
かくいうオイラも前作がとても好きだったので今作には満足b


前作では本筋と並行してルパン一味の出会いが描かれていましたが、今作では「次元、死す」等と大袈裟なキャッチコピーを掲げておきながら、ルパンと次元が如何にして“相棒”となったのかが描かれるバディものとなっております
ちなみに五右ェ門は出ません


原作や初期シリーズに習って、表立って社会に報道されている“悪”の裏には必ず“真の悪”が潜んでいて、それらとルパンが対峙する・・・という単純なストーリー
オチが『007』的なガジェットってのは良い意味でも悪い意味でもルパンらしい
しかしながら25分×2の短い時間の中でよく魅せてくれたものだと拍手です
尚且つラストに待ち構える“ある男”の登場によって
『峰不二子という女』

『次元大介の墓標』

「初期ルパン作品」
という時間軸を成立させ、旧作シリーズファンへのサービスもこなしてみせました
(ココで言う「初期ルパン作品」とは監督が『1stルパン』と明言してますが、今後ありうるやもしれない旧作のリブートという意味でしょう)
今後は『VSコナン』のようなファミリー向け路線と並行して、こういったアダルティーな新生ルパン三世シリーズも展開していくと見受けられます


しかしまぁ、単館1週間限定上映ってのはいくらなんでもナメてる気がしましたけど;(延長はされましたが・・・)
これはOVAなのか?映画なのか?オイラにはワカリマセン┐(´~`)┌


最後に一番のお気に入りのシーン、寡黙で冷酷なヤエル奥崎がやたら美味そうにステーキを頬張る場面が好きですw
久々に画面の中の食べ物にヨダレがw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 22
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

あばよ、次元

小池健監督作品、原作モンキーパンチ。
ハードボイルドな大人のルパン。
キャッチコピー「あばよ、次元」

舞台はヨーロッパ、
東西に分断されているドロア。
秘宝「リトルコメット」を狙い、
東ドロアに潜入したルパンと次元。
歌姫クイーンマルタが西ドロア領内で暗殺され、
両国は一触即発の緊張状態が続いている。

ルパンと次元、まだ出会って間もない頃の話。
ハードボイルドへの原点回帰。
世界観が徹底されていて気持ち良い。
コントラストを強調した絵が素晴らしい。
シケモク、ボルサリーノ、コンバットマグナム。
粋なガンマンの浪漫が詰まった作品。

次元らしいセリフが聞けて嬉しい。

ラストはファンサービスでしょうか。
{netabare}有名なあのキャラ出て来ますよ。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 39

73.1 4 イタリアアニメランキング4位
ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow(アニメ映画)

2019年1月4日
★★★★☆ 3.9 (154)
593人が棚に入れました
浦の星女学院のスクールアイドルとして参加する最後の「ラブライブ!」で見事優勝を果たしたAqours。新たな学校への編入の準備を進める2年生、1年生の前に、想定外のトラブルが連発!?さらに、卒業旅行へ向かった3年生が行方不明に!?離れ離れになって初めて気づく、お互いの存在の大きさ。新しい一歩を踏み出すために、Aqoursが辿り着いた答えとは——?みんなで目指した輝きのその先へ!未来へはばたく全ての人に贈る、最高のライブエンターテインメント・ムービー!

声優・キャラクター
伊波杏樹、逢田梨香子、諏訪ななか、小宮有紗、斉藤朱夏、小林愛香、高槻かなこ、鈴木愛奈、降幡愛
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

1からその先の未来へ 新生Aqours降臨か?? +++++++

 2019年最初に見たアニメ映画は、『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over the Rainbow』に必然的になったです。初日、舞台挨拶付きライブビューイングで見たです。上映前、{netabare}スマホの電源要注意です。ユーフォ、中二病、Freeで毎回あった、京アニ映画によく{/netabare}ある展開になるのです。

 どこからのライブビューイングなのかは、言わずと知れたあの地のどっかの映画館のようだったです。上映が終わった数分後に見たです。{netabare}声優さん浦女制服姿、髪型もキャラに合わせて登場したです。和気あいあいだったです。{/netabare}

 2期の最後のあのシーンは、千歌の見た幻でなかったようです。物語は、そこから鞠莉、果南、ダイヤに託されたあることから進んでいくのです。μ'sとは、やっぱり違う選択をするんだなぁと思ったです。

 鞠莉たちは、卒業旅行と旅立ち、千歌たちの新しい毎日が始まるのです。陽に彼氏???登場その真相はいかに!です。Aqoursで、有終の美を飾って新しい学校生活が始まると思いきや、またもや千歌たちに試練が訪れるのです。何かこれ、いくら何でも展開だったです。

 Saint Snowも交え、海辺で悩める千歌たちの前に現れた人物とは!事態は急展開、舞台はイタリアに!です。
 鞠莉がらみにイタリアの有名そうな場所で、面白おかしくお話が進んだです。{netabare}鞠莉ママの声聞くと、ややかすれた野原しんのすけか?と思ったです。ヨハネアイや別なものに憑依?する善子が面白いです。{/netabare}鞠莉の家庭事情、大変だなぁです。

 この件が済むと最初の試練に対して千歌たちがどうするのか?{netabare}またSaint Snowの理亞は実はどうしているか?の話になってどこかシリアス??これらをどう解決するのかが、終盤に差し掛かるのです。それぞれの姉妹が、妹の姉離れともいうのか?も{/netabare}大きなポイントかもしれないです。

{netabare} その答えは舞台の中で非公開、AqoursとSaint Snowと関係者でのもしものラブライブへとつながり、これはなかなかだったです。千歌たち、理亞はそれから何を見つけ出すのか?注目です。

 最後、新生Aqours見れるのか?は、お楽しみです。私は見てみて結局9人だったようにしか見えなかったです。{/netabare}
 前半最初の作画どこか違和感があったです。それ過ぎてからは、作画良くなるんだけれどもです。

 花丸の眼鏡と洋服姿が、なんだか似合ってて良かったです。いろんなところで、バテるところやずらずら、突っ込みを入れてたのが面白いです。話が進んでいくうちにAqoursの髪型、陽とか変わっている気がしたです。

 Over the Rainbowなだけに{netabare}虹が出てくるです。ラブライブというと女性しか出てこないけど、これには沼津の地元の男性の方たちも声は出さないけど、少しところどころの登場も新鮮味があるです。{/netabare}
 なんだかんだ、μ'sのときのように何回も劇場に足を運ぶのかなぁと思うです。

2019.01.05 00:51


 7回見てきたです。

 一番最初に見た作画の違和感を確認したです。{netabare}最初の浦女体育館での陽、莉子、喜子、果南、ダイヤの顔のアングルの所為かもだけど、やや細い感じがしたです。ここを違和感にとらえてたです。これ過ぎた、明らかに沼津の紹介になった歌の場面からは、TV放送同様に良くなっていたです。

 小さな千歌と陽が、砂浜で紙飛行機を飛ばしたときに合った少女は、誰だかは分かるけど、最初見たときは理亜に似ていると思ったです。

 沼津紹介の場面で、いろいろな店や場所を歌に合わせて見せている中で、アーケードでAqours踊る背景に、一人実在する方なのか?おばさんが一瞬目立ってたです。

 鞠莉ママの名前って、ヘリコプターから名乗っていたけど、マリズマリ??と聞こえるけどそうなのかなぁ?です。

 渡辺 月の存在が、Aqoursをいざなっているようだったです。{/netabare}

 ミュージカル展開の多かった今作、私は好きです。

{netabare} 不思議に思うのは、歌う途中に服が衣装に突然代わる点、いつの間に用意してるのかなぁと思うです。(沼津駅周辺?場面や、、イタリアで3年生が歌う場面、一番最後のライブシーンで3年生が加わる所からなど)

 また音楽はあらゆるの場面で、どこからライブステージもないのに流しているのかなぁと素朴な疑問があるです。(沼津駅周辺?場面や、イタリアで3年生が歌う場面、イタリアの階段広場でAqoursが歌う場面、Saint Snowが洋館の前で歌う場面など)

 キャラの髪型が変わるなかで、印象に残るのは陽リボンを付け替えたり編んだりだたり、千歌の髪飾りが変わっていたりなかったり、ルビィ、ダイヤ、果南が結んだ中でルビィが目立ったと思うです。

 花丸の食事をする姿が、幸せそうだったです。

 パフォーマンスや歌は、{netabare}沼津駅周辺?場面、{/netabare}特に公開前の劇場CNやTVCNで一部流された、イタリアの階段広場、 {netabare}ラブライブ延長戦、ラストのライブステージなど{/netabare}私は良かったです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

もはや深夜のアイドルアニメというより『ラ・ラ・ランド』や『グレイテスト・ショーマン』の域に入ったとすら感じる音楽映画的傑作にしてアニメ表現の可能性の幅を示した意欲作

『ラブライブ』シリーズの2作目にして2016年夏期の第1期、2017年秋期の第2期テレビシリーズから地続きに繋がる劇場版


ラブライブ全国大会優勝を果たした浦の星女学院スクールアイドル部「Aqours(アクア)」だったが奮闘も虚しく浦の星女学院の廃校は決定した…
3年生メンバー3人の卒業を迎え、残る6人で新たな学校でのスクールアイドル活動を継続するも、部活に特に力を入れる編入先の静真高等学校の父兄からは元浦の星の生徒達は距離を置かれてしまう
沼津を訪れたSaintSnowの2人からも3年生を欠いたAqoursの弱さを指摘されてしまった
そんな最中に突如現れた鞠莉の母から、卒業旅行のイタリアで行方不明になった(笑)という3年生3人の捜索を依頼される


まずオイラはこの『ラブライブサンシャイン』(以下、『サンシャイン』)という作品を大変高く評価してます
とにかく絶賛される前シリーズ(以下、『無印』)の期待を遥か大きく上回っておきつつも、“同じことを繰り返さない”姿勢が大変素晴らしいと思うところです


冒頭、2期の最終話ラストシーケンスから地続きに始まるミュージカル風ライブシーケンス「僕らの走ってきた道は…」で聖地となる沼津や西浦の街並みに大量のモブキャラを含んだ複雑な構成、演出はこの時点でこれまでのどのライブシーケンスよりも難しいことをやっており、出し惜しみしない勢いを初っ端から感じさせ、映画の導入としては大変素晴らしいです
この自然な流れとその感動への引き込み方は深夜アニメのソレというより『ラ・ラ・ランド』とか『グレイテスト・ショーマン』に近いと思います


その後、静真高校との確執やSaintSnowの理亞ちゃんもまたAqoursと同じ悩みに苦しまされている、というシリアスで物語全体を引っ張る問題提起をしつつも、Aqoursのキャラ一人一人の際立った濃さで応酬される心地良いテンポの会話には幾度も幾度も笑わされてしまいます
特に善子ちゃんの空気の読めなさ(笑)に花丸ちゃんや梨子ちゃんが容赦なくツッコンでいくスタイルはμ'sには無いAqours独特の空気感だと思います
Aqoursの面白さって結構明白にメンバー間の格差、とまでは行かないまでも差別化、がされてるところなんですよね
鈴木愛奈、小林愛香、逢田梨香子の3人が“やたらと歌が上手い”ところとかも含めて、おまえらはなんでアイドルをやってるんだよwwwっていうのがね


このキャラの濃さってアニメが始まった頃にキャラを完成に近づけていった『無印』と違って、ある程度話作りやキャラ作りを計算して作り上げた『サンシャイン』の特徴だと思います
どのキャラも拾いこぼし無しに観どころを作った花田十輝先生には流石!と拍手です


その後イタリアのスペイン広場、という一大観光地でゲリラ的に繰り広げられる「Hop? Stop? Nonstop!」という楽曲のライブシーケンスですが、ここでも注目したいのは周辺に観光客がモブとして描かれていることです
https://youtu.be/6MtVoB9qhIs(←公式に無料公開されてるので是非チェックしながらお楽しみ下さい)
ライブシーケンスの作業量を減らす為にも、モブは描かない方が楽に決まっていますが、ゲリラライブってことでちゃんと観光客の姿が描かれているんです
しかも曲の冒頭では唖然としていたモブがサビになるとノリノリになっているのが細かい
それとこの曲は各々の私服でのパフォーマンスということでそれぞれの個性が良く出ているのも素晴らしい
普通はワンピースの女の子と革ジャンの女の子が一緒に踊ってるステージはありませんよねw


「Brightest Melody」という楽曲では曲の盛り上がりと同時に富士山と並んで沼津の象徴とも言える沼津アルプスの稜線から朝日が昇る、という普通に考えて現実では奇跡的な状況を演出します
これはアニメであって実写でもライブでも無いんだから何やっても良いんだよ、という表現方法を逆手に取った演出です
こーゆー演出は『無印』では「僕たちはひとつの光」ぐらいでしかやってませんが『サンシャイン』のライブシーケンスでは積極的に行っています
つまり、ずっと同じようなことをやっている様でも『サンシャイン』のライブシーケンスはだいぶ頭を捻ってよく考え出されているんですよ


そして「Believe again」や「Next SPARKLING!!」という2曲ともなると“もはや物理的にありえない”状況、心象風景などを映像化して演出に取り入れてきます
これは是非本編で確認頂きたいです!
なるほどそーきたか!と思わず唸ってしまいましたw
物理的な壁を取っ払えばクライマックスに相応しい凄まじく派手なステージを作れる…『プリパラ』の演出とかではよくあるんですけど
最初ではなくあえてクライマックスにこーゆー演出をするのが上手いですね
「Believe again」なんかCGに向かってプロジェクションマッピングを照射してますからね、すげぇ難しいことしてます;


それにライブ以外でも各々の衣装や髪型が頻繁に変わるのも可愛らしい
現実の女の子ならともかく、アニメで頻繁に衣装や髪型が変わるって設定の量が増えるので普通やらないんですけどね
それをやるんです!『サンシャイン』は!!
『アイカツスターズ』辺りからサンライズはこーゆーのやり始めましたよね
劇中でルビィちゃんが姉の手を離れ成長した姿を見せる盛り上がりどころがあるのですが、ここで決意を固めたルビィちゃんがいつもの子供らしいツーサイドアップから大人っぽいシニヨンになってたのが説得力を出す演出にも一役買ってました


一から十まで褒め称えたい今作ですが、実は結構課題も残しました;
封切りの1週間前になってやっと完パケしたという前代未聞に切迫した制作状況が室田さんのツイッターでは刻々と語られ、それに怒って暴徒と化したファンが酒井監督のリプ欄に誹謗中傷を投げつける等、とにかく制作状況の混迷さが酷かったようです
実際のところ本編は“普段なら作画で表現してる様なカットがCGのまま”だったりと恐らく今後の円盤化の際には修正が加えられると思しき箇所がいくつか観受けられました
もちろんそれらを踏まえた上で十分な完成度を誇っている、とオイラは評価しているのですがね
そもそも2期の完結から経った1年でこれだけ作業カロリーの高い劇場版を作るのは無理があるのは明白でした
作品を落とすことはとにかく最悪ですが、『ガルパン』や『このせか』が潔く公開を延期した様に、ここまで現場が修羅場になるぐらいならいっそ公開延期も視野に入れた方が良い、と製作者には英断をして欲しいと感じたのがこの作品でした

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

サンセットモードを発動したく候

スクフェスとは無縁


ここまで、μ’sのラブライブ1期2期劇場版とAqoursのサンシャイン1期2期を視聴済みです。
普段交流のあるレビュアーさんからは意外に思われるかもしれませんね。好んで観るやつではないのは確か。視聴動機は、

・紅白出たり世間騒がしてたよね
・当時の新卒くん(20代前半)のお薦め

てところですが、なにより深夜アニメに興味を持って観始めてから間もない時期。観るものすべてが新鮮。これまで馬鹿にしてたキモオタの嗜好物を覗いてしんぜよう!くらいの心持ちでした。
想像してみてください。これまでアニメと無縁のアラフォー既婚男。ドルオタ経験なし。十代の学生でもあるまいし、二次元アイドルグループのアニメを視聴すること自体どれだけハードルが高いものか?

結果、

 意外とみれる

なにより知らなかった世界の新鮮さが先行してましたし、μ’sのライブ映像で心から感動した私です。


あれから二年
アニメと知り合った頃は新鮮でした
一緒に居るだけでなんとなく幸せでした

あれから二年
ずらが口癖の娘からはズラかりたくなり
ヨハネにはもう用はね~となってしまったのです


賞味期限が切れました。ビギナーズなんとかの鮮度が落ちたことを実感します。ゲームしてなかったり声優さん達のライブをチェックしてないのも関係してるのかもしれません。
もともと1クールでの1期2期を経ての劇場版。1年生~3年生の構成を余儀なくされるためオリジナルメンバーでの活動は一年限定。シリーズをリセットしてメンバーを入れ替えれば継続可能でしょうがマンネリは避けられません。視聴歴を重ねていけば自ずと経験値も上がっていきます。
Aqoursに話を戻せばメンツ変われどμ’sと構造上一緒なわけで、推し感覚があれば別の展開も望めたでしょうが免疫のないおっさんにはつらいものがありました。至極当然の結果なんだと思います。

ただーし、
TV版でもセイントスノー理亞とルビィのエピソードは大好きだったこともあり、彷彿とさせるエピソードがあってそこだけは俺得でした。
{netabare}※理亞の一番の理解者がルビーってところです。{/netabare}


たぶん興味ない方はノーマークなんでしょうが、アイドル系ジャンルの中では良い方なのでは?と想像してます。それほど本数こなしてないのであくまで想像。現実のライブ活動など展開していることが理由です。キャラソン作ってお終い!とは違う大きなお金が動くので雑すぎる仕事はお断りでしょう。一度は食べて判断したいジャンル。

小原鞠莉が作った煮込み料理みたいなもんかもしれませんね。曰く“シャイ煮”。
見た目アレでも一口めは美味い。おかわりしたいかは本人の嗜好ということでお願いします。なかなか貴重な経験ありがとうございました。



■イタリアン

{netabare}パック旅行なのかマリーがいるから安心という判断なのか。

高校卒業旅行でイタリアってふつうやるの?
ヴェニス→フィレンツェ→ローマの黄金ルートだけど危なくないかなぁ。

『ローマの休日』のヘップバーンばりにジェラート頬張りながらまったりしたいスペイン広場で、すでにジェラート売りが消えて久しいことは有名です。
そんな観光地ど真ん中を占拠して歌って踊れるかみたいなツッコミをする人はもはやいないでしょう。{/netabare}



■感想戦

μ’sか?Aqoursか?で喧々諤々するほどでもないですが、例の後輩クンとは振り返りました。
物語はμ’s、曲はAqours、だそうです。自分は逆でしたから面白いもんだと思いました。

{netabare}スペイン広場で踊って歌った「Hop? Stop? Nonstop!」

この映画でのキメの曲でライブでも盛り上がるのだろうことは想像がつく良曲でした。{/netabare}



ライブとセット。キャラないし声優さんの成長物語に身を委ねたもん勝ち。
そしてμ’sとはまた違う結論を出したAqoursの子らにも注目ですよ。



視聴時期:2020年3月 

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2020.03.06 初稿
2020.04.22 タイトル修正
2020.09.25 修正

投稿 : 2024/11/16
♥ : 32

59.0 5 イタリアアニメランキング5位
銀幕ヘタリア Axis Powers Paint it, White(白くぬれ!)(アニメ映画)

2010年6月5日
★★★★☆ 3.5 (43)
306人が棚に入れました
諸君、緊急事態だ!ある日、世界中で謎の怪事件が発生し、人類は滅亡の危機に直面した。アメリカは緊急の国際会議を開き「俺の指揮下で世界を救おう」と熱弁する。ところが、いつものように、会議にあつまったフランス、イギリス、ドイツ、日本、ロシア、イタリア、(カナダ)の足並みはそろわず、バラバラに動きだしてしまう。世界平和を望む気持ちは変わらない。しかし、怪事件の裏に動く強大な存在を前に、それぞれの力はあまりに小さく、無力だった。彼らの運命やいかに!そして、彼らは世界を救うことができるのか?

にゃにょ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

残念

アニメ放送シリーズが大好き(いつもほっこり笑わせてもらって癒されて…)だったので映画版も期待して観てしまいました。
物語…せっかくの映画版なのでもっとしっかり作って欲しかったです。
作画…せっかくの映画版なんだからもっと…。
アニメ放送シリーズからの使い回し多すぎます…。
大雑把すぎて何とも…。
繰り返しますが私ヘタリアの大ファンです。
だからこそとても残念に思いました。

※期待しすぎて観てしまったのが敗因だと思います^^;
映画館でお金を出して観たから後悔してしまいましたが、お家でまったり観る分にはいいかも?

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

ごはんちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

映画版ヘタリア

映画版ヘタリアです。
こちらのレヴューを書くのを忘れておりました。
すっかり全部書いたかと思ってました。

で、レヴューです。
追加有り、オリジナルも有りな感じです。
オリジナルは宇宙人が来てどうのこうの~といった内容で、
正直そんなに面白くはなかったです。
ちょっと期待していたので、残念ではありましたが、
キャラクター全員が大好きなので、見応えはありました。
この作品が大好きなら楽しめるかな。
あんまりの人は、オリジナル要素はちょろっとな感じなので飛ばしてもいいかもね。

やっぱり我が国の日本君はとっても誠実で、おちゃめでした。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

佐藤くん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ファン向け。ほぼ主要キャラのみ

もともとヘタリア好きしか見ない映画ではありますが、好きじゃなきゃ完走出来ない出来栄えでした。キャラ萌えが主軸なのでストーリーや作画に期待はしてませんでしたが、80分も尺があるなら変な宇宙人と戦うのではなく、第二次世界大戦をテーマにしたら良かったんじゃないかな、と。
 個人的に推しのポーランドが出てきたのは嬉しかったのですが、1分足らずで退場したのも何だかなぁ。いつものメンバーがメインになるのもまぁ当たり前なんですけど。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

67.8 6 イタリアアニメランキング6位
名探偵ホームズ 劇場版(アニメ映画)

1984年3月11日
★★★★☆ 3.7 (34)
196人が棚に入れました
1984年『風の谷のナウシカ』と同時上映された、宮崎駿監督による冒険活劇『名探偵ホームズ(劇場版)』。
ホームズをはじめ、ワトソンなど、すべてのキャラクターを犬に置き換え、ギャクあり笑いあり、スリルとサスペンスの詰まった作品。

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

コメディ系推理アニメの最高峰!

このアニメは毎回悪さをするモリアーティ教授とそれを阻止するホームズとの頭脳戦を子供に分かりやすい内容で描いていますね。なのに大人が観てもとても楽しめます。その理由の一つに毎回起きる事件の犯人であるモリアーティ教授の考える悪さのトリックがシンプルかつコミカルな事だと思います^ ^
人が死ぬような事件は一つもなくあらゆる箇所で笑ったりしてしまいます。
ただ嫌なやつなだけでないモリアーティ教授からの目線で見てもまた楽しめます(^∇^)

楽しい、賑やかなアニメであることに間違いはありませんが、稀に見せる心の優しさなどに子供にも大人であっても引きつけさせる力があります。


最近だとこのような推理アニメなのにシリアスではなく面白おかしく観れる作品が少なく感じます…
そんな中このアニメは昔ながらのアニメらしいアニメといった感じで人々の心に深く刻まれること間違いないでしょう(^∇^)
私自身この作品は本当に好きな作品であり、面白いので多くの人の目に触れて欲しいです!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 32

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

昔の子供向けアニメは贅沢でした。女性に宮崎駿の性癖が…

 宮崎駿ファン、アニメオタクならルパン2期の「死の翼アルバトロス」「さらば、愛しきルパンよ」と並んでチェックする作品でしょう。正直面白くはありません。が、アニメのクオリティの高さはすごいと思います。子供向けアニメがこういうクオリティで作られた時代の贅沢さ。素晴らしいです。

 ナウシカの同時上映作品って、ナウシカも2時間たっぷりありますからかなり長いです。間に休憩とかってあるんでしょうか。今は同時上映作品なんてほばないですからよくわかりませんが。

名探偵ホームズはTV版もあります。当時アニメといえば朝かゴールデンタイムだと思いますので、対象年齢層は小学生くらいでしょうか。中学生だともう辛いかもしれません(かいけつゾロリよりはちょっと上の年齢層でしょうか)。

 TV版の主題歌は優しい雰囲気のなかなかいい曲でした。1話がユーチューブでチェックできますので、興味があれば。声優も違いますし。

 本作について。恐竜型の飛行機や飛行船、クラッシックな車に、19世紀のイギリス海軍、潜水艦と宮崎駿が好きそうなメカ満載です。

 ストーリーはコナンドイルのシャーロックホームズを全部覚えているわけではないですが、本作のオリジナルでしょう。推理というより冒険です。
 そもそも本格推理を愛好する人はシャーロックホームズを推理だと思っている人はいないでしょう。ギャグにか見えません(「氷菓」の摩耶花の反応ですね)。ドラえもんでのび太が読んでいましたのでその程度です。だからまあ子供向けアニメの素材として丁度いいのかもしれません。シャーロキアンの反論はあるかもしれませんが。

 キャラです。犬にしたのも子供を意識したのでしょう。宮崎駿はケモナーではないと思います。
 男キャラは遠慮なく犬顔で色も多彩ですが、宮崎駿は普通に人間のロリコンですから女性キャラの描き方の顔は主要キャラになるほど人間に近く平らですね。髪も女性は人間のような生え方です。スタイルも普通に女性ですし。
 宝石の方で出てきたスリの少女とか。飛行船でワインを貰った女性とか。特にエリソン夫人はほぼ人間ですよね。鼻は申し訳程度に犬にしまいした、という感じでした。

「夫人」なので「エリソンさん」という旦那がいるはずなのですが、出てきませんね。未亡人とかなんでしょうか。それにしては明るいですが。結構年齢が…?ただ、25歳より上には見えませんが。
 TV版ではコナンドイル原作がクレジットされているのでハドソン夫人と原作準拠で、映画版は違うのでエリソン夫人なのでしょうか。別人…ではないと思います。(モロアッチ、モリアーティも同様です)

 ということで、今は宮崎駿史、アニメ史の一つとしての見方以外には難しい作品ですが、子供に見せる分にはかなりの良作です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

61.7 7 イタリアアニメランキング7位
ルパン三世 ベネチア超特急(アニメ映画)

1977年11月21日
★★★★☆ 3.4 (17)
108人が棚に入れました
ヨーロッパ横断超特急には犯罪組織のボス、ドン・マルチーノと盗み集めた名画や宝石が乗っている。これらを全て強奪しようと計画したルパンであったが、それを知った銭形警部も列車に乗り込んでくる。果たしてルパンはお宝を強奪できるのか?
ネタバレ

◎TARGET さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ルパン三世第2シリーズ第8話を見ればOK!

❏総評

 1978年の作品。

 ルパン三世第2シリーズの第8話を
 劇場用35ミリ版にブロー・アップ再編集したものなので、
 この35ミリ版をわざわざ探して見る必要はなし。

 TVの第2シリーズの第8話を見ればそれでOK。


{netabare}
 ほ~んと苦労するぜぇ~とっつぁんに化けるのも~
 何しろ二枚目が三枚目になんなくっちゃいけねぇ~んだからな~
 1枚余計に被ったりしてよw

 と言って銭形に変装したルパンが顔を剥がすシーンがちょっと笑える。
 その後の銭形のなりゆきも含め、銭形可哀想すぎwwwww
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

1978年度春の「東宝チャンピオンまつり」で併映した作品。

モンキー・パンチ原作の漫画を元にアニメシリーズ化した
「ルパン三世」のTV第2シリーズで1977年11月21日に第8話と
して放送されたものを劇場用35ミリ版フィルムにブロー・
アップ再編集して制作されたものである。

また、この作品はセガ製ゲーム「ルパン三世 THE SHOOTING」
の最初のステージとして登場する。

ヨーロッパ横断超特急には"ドン・マルチーノ"というボスが
率いる犯罪組織の盗み集めた名画や宝石が乗っている。
これらを全て強奪しようと計画したルパンであったが、それ
を知った銭形警部も列車に乗り込んでくる。果たしてルパン
はお宝を強奪できるのか?




キャスト
ルパン三世 - 山田康雄
次元大介 - 小林清志
峰不二子 - 増山江威子
石川五ェ門 - 井上真樹夫
銭形警部 - 納谷悟朗
ドン・マルチーノ - 島宇志夫
ドン・マルチーノの手下 - 沢りつお、石丸博也
その他 - 木原抄二郎、作間功

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0
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