「忘却バッテリー(TVアニメ動画)」

総合得点
71.8
感想・評価
160
棚に入れた
449
ランキング
1277
★★★★☆ 3.7 (160)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

日本一の中学生バッテリーが弱小都立へ進学?

詳細は公式でも。

集英社『少年ジャンプ+』連載中の、みかわ絵子さん原作コミックのアニメ化作品です。制作はMAPPA。

シニアで全国に名を馳せた天才バッテリー、清峰葉流火・要 圭の2人。だが、なぜか有名私立校ではなく、野球部すらない弱小の都立小手指(小手指は埼玉っすけどね)に入学。

そこに集ったシニアで清峰、要バッテリーの心を折られて野球を諦めた少年たちが野球部を作り、成り上がっていく、いわゆる「下剋上球児」みたいな話のようです。

やー、さすがMAPPA。
野球って、かなりアニメにするの難しいと思うんですよね。結局「タッチ」だって野球シーンはイマイチな気がするし、「球詠」を観ればわかると思います。

それでも、そこはMAPPA。ピッチングシーンもキャッチングシーンも迫力あって、さすがMAPPAと思わされました。

そして、野球が好きな人なら誰しも空想する、弱小の公立高校が強豪私立に下剋上していくというストーリーも、王道中の王道だけど面白いに決まっているんですよね。

これは期待できますね。もちろん継続視聴決定です。

=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
いやあ、なんていうか、お話の作り方が上手だったなぁというのが感想の第一声です。

野球マンガというカテゴリにおいて、やっぱり野球ってのが軸になると思うんですね。「ドカベン」だって「Major」だって、やっぱり野球シーンを描くのが主になるわけです。唯一例外なのが「タッチ」のあだち充先生。人間関係の物語を主に置いているからこそ、あれだけ老若男女に受け入れられているわけです。

その意味では、かなりあだち充先生イズムを感じさせる作品。
もちろん、根底には野球というものがあって、そこを起点に話が広がっていくのは間違いないのですが、それを感じさせない話の転がし方が見事でした。

中学最強バッテリーと恐れられた清峰・要バッテリー。だけど、要の記憶喪失を機に、野球部のない公立高校に進学し、偶然にも2人に心を折られた元野球部員たちと同級生になり、大好きな野球を始めてしまうストーリー。

いいじゃないですか。
そして、それをシリアスタッチに描かないのもうまい。全体的に軽めなタッチで描きつつも、各々が抱えるトラウマなどの問題を、それぞれしっかりと掘り下げました。

なんだろう。うん、完璧な1クールだったんじゃないでしょうか。

要は本当に記憶喪失なのか、とか、清峰の掘り下げがなかったとか、2期への課題もたくさん残して終了。今んとこ2期制作の発表はないですが、これは続編も来るでしょうね。やっぱりMAPPAはすごいなと感じさせる1作でした。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/04
閲覧 : 129
サンキュー:

5

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