タック二階堂 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
良作の部類に入るとは思うが、最後のたたみ方が少し雑だったかな…
詳細は公式サイトでも。
アニメオリジナル作品です。制作は動画工房。
幼少期にクラゲの絵で高い評価を受け、脚光を浴びた光月まひる。しかし、友達からの心ない酷評を受け、筆を握れなくなり、今は量産型JKとなって目標も目的もなく生きている。
そんな折、自分が描いたクラゲのストリートアートの前で、地下アイドルがストリートライブをしているところに遭遇。イラッと来た刹那、金髪でマスク姿の少女・山ノ内花音が「私の好きな絵を汚すな」と一喝。
そんな2人のガール・ミーツ・ガール。花音は炎上によってアイドルを辞めさせられた過去を持つ。コラボしようという花音の提案に、まひるは世界が一変する予感がした。
といったお話。
素晴らしい出来の初回。いいときの動画工房の良作画に、ワクワクさせるようなストーリー。これは今後次第では名作になり得ると感じました。
今期を例えるなら、某高校吹奏楽部アニメがシンボリルドルフだとしたら、本作はビゼンニシキといった感じ。ビゼンニシキ知らない? お前ら大好きなウマ娘・ダイタクヘリオスのお父さんですよ。
まあ、ルドルフには及ばないけど、強い“万年2着”になるだけのポテンシャルはありそうな作品ですね。これは継続視聴です。
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
ここまでも作画よし、演技よし、物語よし、楽曲よし、とケチのつけようがない良作でしたが、今回の話はよかったなぁ。
永遠の17歳(おいおい)・地下アイドルのミー子から、楽曲制作の依頼がJELLYに。そのMV制作のため、密着取材をすることになりました。
でも、そこで明らかになったのは、ミー子は31歳バツイチ子持ちだったのです。
というお話。
初回でポスターを破られた地下アイドルのミー子が、ここに来て再登場という流れもよかったし、実は子供思いな良いお母さん。ちょっとヘンだけど、愛情たっぷりで、お母さんが大好きな娘のアリエル(亜璃絵瑠)。売れない地下アイドルの自宅では、溜まった洗い物、食費節約のためのリボベジ…
やー、こういう話には弱いよなぁ…
やっぱり初手の見立て通り、今期ぶっちぎりの2番手のポジションは変わらない感じです。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
う~ん、面白いんだけどね。モチーフもいいし、基本的な根底を流れるコンセプトは「ガルクラ」と同じだと思うんだけど…
あっちのほうが熱さで上回っているかな。
なんていうか、作品全体的に、なんかお上品にまとまっちゃっている嫌いがあるんですよね。こういうクリエイティブの原動力って、「ガルクラ」みたいな闇成分って必要だと思うんです。
そういう意味では、キウイちゃんの闇を打ち払ったシーンなんて良かったと思います。でもねえ、それはカタルシスを感じられるほどのものではなかったかなぁ。
好きな作品です。好きなだけに、もう一歩物足りなさを感じているのは、あの「川崎の狂犬」のインパクトのせいかもしれないですね。というわけで、ごめんなさい。ビゼンニシキを返上し、永遠の「ブロンズコレクター」ナイスネイチャですぅ、のポジに格下げです。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
まずは動画工房の作画が非常に良好でした。キャラデザも「月刊少女野崎くん」の方で、実績十分。可愛らしいキャラデザでした。
ストーリーに関しては、もう一つパンチが足りなかった印象。
もちろん高い水準でまとまっていたとは思いますが、モチーフが似通った「ガルクラ」との比較だと、どうしてもおとなしくて優等生だったなあと。
まあ、このぐらいの熱量がZ世代っぽいと言えば、そうなんですけどね。あっちは花田先生の色が出すぎていて暑苦しいといえば、それはそうなんで。
すごく共通する部分と対照的な部分があって、どちらも観ていると楽しかったですね。
ふだんのクールなら、じゅうぶん覇権だったポテンシャルを感じる作品。いかんせん、次元の違う吹奏楽部のアニメと、頭のイカれた川崎の狂犬が相手だと、さすがに厳しかったかもですね。でも、面白かったし、好きですよ。
{/netabare}