タック二階堂 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
圧巻。
詳細は公式サイトでも見てください。あるいは1期、2期、劇場版をば。
宝島社『宝島社文庫』で刊行されている武田綾乃さん原作小説のアニメ化作品です。制作はもちろん京都アニメーション。
久美子3年生のエピソードです。部長に指名され、新入生を勧誘し、パート分けを行うまでの1話。
これはもうお手上げです。
完璧な初回。作画は言うまでもなく、展開や1年生など新キャラの人となりとか、すべての面で洗練された作品。さすが京アニと唸らされるほど見事でした。
これはもう減点の要素が見当たらないですね。今期、このアニメがあるだけで3ヶ月生き長らえることができそうですw
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
ここまで、まったく隙を見せないのはさすが京アニとしか言いようがないですね。そして、今回。
2期から本心の見えない求の苦悩と、その解決回になります。
内容はまあ、観ればわかるとして、とにかく演出面が神ががっていましたね。最後のサファイア川島とのコントラバス二重奏の特殊ED。鳥肌が立ちました。
ちょっとね、今期では別格ですね。
今期どころか、ここ10年単位でも本作以上の作品は見当たらないです。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
さすが京アニ。圧巻の完成度。圧倒的なクオリティ。文句なしの覇権でした。
紆余曲折ありましたが、久美子最終学年は有終の美を飾ることができました。
僕は基本的に、間を埋めるような回想シーンを使うアニメは評価しないのですが、本作の最終話、演奏に挿し込まれるすべての回想シーンが当時の気持ちまで含めてフラッシュバックしてくるぐらい、効果的で素晴らしい使い方でした。
積み重ねの美しさというものを、演奏曲「1年の詩」になぞらえて季節ごとの思い出で振り返る。見事な演出でした。
この3期では、悲願の全国金賞という表テーマがありつつ、裏のテーマとして進路に悩む久美子というものを匂わせてきました。そして、ひとつの結論として「音大には行かない」というものを見せてきました。
{netabare}
それを最後の最後のCパートで、「ああ、なるほど!」と納得させてくれました。久美子が選んだのは教育学部。そして、北宇治高校の教諭として戻ってきたんですね。いやあ、うまい! なるほど、そういうことね!
{/netabare}
「響け!ユーフォニアム」シリーズは、ここで完成を見たわけですが、これからも圧巻のクオリティを見せつけてくれるでしょう、京アニは。
ここまで素晴らしい作品を送り出してくれて、本当にありがとうございます。
{/netabare}