2024年秋(10月~12月)に放送されたおすすめアニメ一覧 112

あにこれの全ユーザーが2024年秋(10月~12月)に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月25日の時点で一番の2024年秋(10月~12月)に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

75.9 1 2024年秋(10月~12月)アニメランキング1位
ロボット・ドリームズ(アニメ映画)

2024年11月8日
★★★★☆ 4.0 (10)
23人が棚に入れました
第96回アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネートされた、サラ・バロンのグラフィックノベルが原作の長編アニメーション。1980年代のニューヨークを舞台に、一人ぼっちで暮らす犬とロボットの友情をセリフやナレーションなしで描く。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

寂寥(せきりょう)感を抱き続ける人生を語った深イイ作品

独り身の寂しさに苛まれるドッグが、
購入した友達ロボットと、“二人”で過ごす日々の悲喜交交などを描いた、
サラ・バロン氏作の同名グラフィック・ノベル(マンガ形式のビジュアルブック。劇場鑑賞後にKindleセールで購読)
のスペイン・フランス合作による長編アニメ映画化作品(102分)


【物語 4.0点】
原作は約200ページ。これを原作同様セリフ、ナレーションなしのアニメーション作品にしても30分程度。
長尺化に当たって、相当なアニオリシーン、設定が追加される。

追加要素を通じて、テーマとして掘り下げられたのが、
人が抱く寂しさへの向き合い方について。

よく青春アニメ何かで、仲間に囲まれている“カースト上位”の“リア充”
“陰キャ”の“ぼっち”が羨望し、奮起して出会いを勝ち取り“リア充”にランクアップ。
このかけがえのない絆は永遠さ。
というテンプレがあって、私も、この種の作風で好きなアニメも多々ありますが。
それは未来が永遠と思える元気な若人だから成立する筋書き。

本作は大人になった擬人化アニマル・ニューヨーカーのドッグのお話。
ドッグを始めとした“ぼっち”は、家族や仲間とつるんでいる“リア充”を見かけては、
自分は何て孤独で寂しい奴なんだと、こじらせがちですが。

現実には永遠の友情だの、愛だの、まずないでしょう。
パートナーと過ごして幸せそうなあの人だって、出会って始まった瞬間から、いつか別れて終わる日を迎える宿命を抱えて生きています。
誰かといたって、いつか関係が霧散するのではとの焦燥で心が休まることはない。
結局、人はどうあがいても孤独なのです。
そして、離別で味わう寂しさと言うのは、“ぼっち”が独り身の孤独に耐えている時の寂寥感とは比較にならない痛みを伴います。

それでも、人が新たな出会いを求めて、誰かと共に何かをして過ごす日々を求め続けることには意味がある。
全編通じて、キチンと苦みも織り込んだ人生訓として価値ある逸品だと思いました。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・BTeam Pictures(西)&Wild Bunch(仏)

シンプル。だが力強い。

作画、背景美術共に、あまりゴチャゴチャと描き込まず、塗りも簡素な2Dアニメ。
が、それだけに、訴えたい心情が明快に伝わって来る作風。

スペインの実写映画監督パブロ・ベルヘル氏は本作がアニメ映画監督初挑戦だったそうですが、
アニメーションへの情熱は本物。

監督の“十戒”なる決意表明がパンフレットに記載されていますが、
2つ目の「この作品では、アニメーションが持つ無限の物語表現の可能性を探求したい。
アニメーションはすべてが可能であり、形式的な制限が存在しない媒体である」
との文言が激烈。

セリフなしの物語を作画で表現せねばならない上、
{netabare} 故障してビーチに取り残された{/netabare} ロボットが見る、現実離れしている夢の映像の実現など、
高ハードルな映像表現が必須な本作でしたが、
映画愛、アニメ愛に燃える監督にとっては望む所だったのかもしれません。


原作がアメリカであり、キャラデザの見てくれから、
オーバーアクション、ギャグ重視なアメコミ風との事前の印象を抱いていましたが、
実際には、むしろ繊細な瞳の動きで心情を訴える、ジャパニメーション寄り。
因みに監督の奥さんは日本人で、本作でもミュージックエディターを務める原見 夕子氏。


監督も実写映画畑を歩んで来たとあってか、アングルへのこだわりも半端なかったです。
“被写体”を多彩な“カメラワーク”で捉えるだけならまだ良作レベル。
本作ではドッグとロボットの周りで活動する動物たちの視点に“カメラ”の焦点を移しつつ、
アングルを切り替える手法が多用され、作品に、賑やかさとリズムを生み出していて。
こういうカットを見る度、私は上手いな~と唸らされました。



【キャラ 4.0点】
原作では舞台はアメリカのどっかの街。
映画化に際して、1980年代の大都会NYに設定を具体化。

主人公・ドッグ。
冒頭アニオリとなった、ドッグが孤独を噛みしめるカットが秀逸で、一気に引き込まれます。
80年代。ひとりの夜など、数チャンネルしかないテレビに面白い番組なければ一瞬で詰むし、
{netabare} 対戦ゲームの元祖『ポン』のひとりプレイなど寂しさをこじらせる悪手で
しかないw{/netabare}
そこへ、寂しいあなた、友達ロボット要りませんか?とCM入れば、そりゃ飛び付きます。

と、同時に、私は、あの80年代世界に、もしインターネットがあったらとの恐怖?も抱きました。
今の世界ってネットの仮想空間が広大過ぎて、独りで、いくらでも時間溶かせてしまうのですよね。
ドッグはロボ購入の他にも、{netabare} 友達づくりのためのスキー場ツアーでアリクイ型“リア充”にマウント取られたり、
凧揚げにチャレンジしてダッグと知り合ったり。{/netabare}
“ぼっち”の中でもかなり行動派。
ですが、こうしたドッグのリアルで出会いを求める勇気も、
ネットSNS上で欠けた心を補完されてしまったら、かき消されて物語が始まらない。
登場しなかったネットの存在の大きさを逆に痛感させられた劇場鑑賞でもありました。


パートナーの友達ロボット。
技術的な原理へのツッコミなど意に介さず、人間の心を深く理解できるロボ設定。
だが立場は所詮、人権もないロボ玩具扱い。
例え{netabare} 廃品回収{/netabare} されようと文句は言えない立場。
序盤、{netabare} ドッグとは違う家庭の友達ロボが、ガキから雑に扱われる様{/netabare} を見て、
察してしまうロボットの表情が切なかったです。

が、それでも本質的にこのロボットの性根が善性なのが救いでした。
{netabare} 動けなくなったビーチの春、ボディに巣を作った鳥たちとの交流{/netabare} にはホッコリさせられました。


アニオリNY設定により、原作からキャラデザもスタイリッシュなニューヨーカーにバーッジョンアップ。
特に凧揚げのダッグは、ただのアヒルさんから、イカしたバイク乗りのダッグへと華麗にイメチェンw


【声優 4.0点】
セリフ無しで字幕版、吹替版の区別すらない。
こんなアニメに声優・基準点3.0ではなく4.0点付けるのは正気の沙汰では無いことは分かっていますが。

アニメ映画制作エピソードで、アフレコ素人の俳優・タレントが、
声だけで演技する難しさ、特に息遣いだけで感情を表す困難性を吐露しているのを、よく見かけます。

その観点から、本作のドッグたちの、
この息遣いなら、もはや言葉は要らないと思わせる演技。
私は率直に巧いと感心してしまったんですよね。


【音楽 4.5点】
劇伴担当はアルフォンソ・デ・ヴィラロンガ氏(西)

クールジャズを多用して80年代NYの喧騒を好演出。
地下鉄で、即興でドラマーがパフォーマンスを披露する様も、
如何にもといった感じで良き。

作品通じてメインフレーズとなったのが、
アース・ウィンド&ファイアーによる往年のR&Bのヒット曲「セプテンバー」(1978)
(私にとっては巨人・阿部 慎之助監督の現役時代の入場曲という印象も強いですがw)
ドッグとロボットの楽しい思い出を繋ぐ。
音楽の記憶は、時に言葉以上に心情を表す好例を示す。


オマージュ、ノスタルジーには懐疑的な見方をしがちな私。
ですがアニメ映画版『スーパーマリオ』や本作などを観ていると、
洋画が世界を再び一つにできる鍵は80年代にあるのでは?
と懐古をこじらせてしまいます。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 12

75.5 2 2024年秋(10月~12月)アニメランキング2位
ダンダダン(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (250)
812人が棚に入れました
霊媒師の家系に生まれた女子高生・モモ<綾瀬桃>と、同級生でオカルトマニアのオカルン<高倉健>。 モモがクラスのいじめっ子からオカルンを助けたことをきっかけに話すようになった2人だったが、「幽霊は信じているが宇宙人否定派」のモモと、「宇宙人は信じているが幽霊否定派」のオカルンで口論に。 互いに否定する宇宙人と幽霊を信じさせるため、モモはUFOスポットの病院廃墟へ、オカルンは心霊スポットのトンネルへ。 そこで2人は、理解を超越した圧倒的怪奇に出会う。 窮地の中で秘めた力を覚醒させるモモと、呪いの力を手にしたオカルンが、迫りくる怪奇に挑む!運命の恋も始まる!? オカルティックバトル&青春物語、開幕!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

少年の憧れ「不思議と恋愛」を真正面から描いた古き良き系譜。

 とても面白かったです。テンポや演出などアニメのレベルの高さはあるでしょうけど、古き良きドタバタ劇を上手く今風にアレンジしたと思います。

 本作においてはUFOはSFというよりもオカルトとして展開しています。そのオカルトを題材としてゲスト妖怪・宇宙人が繰り広げるギャグとバトル、そして恋愛感情は「うる星やつら」を思い出します。ハーレムではない4人組みの関係性も同様です。

 リメイク版の「うる星やつら」が少々退屈だったのと比べて、キャラ付け、ストーリーの幹、オマージュなどで情報量の密度が3倍くらいになっていました。この情報量が現代的で一時たりとも退屈させなかった要因でしょう…とはいいますが、やはり最後の数話は若干間延びやマンネリが感じられたかもしれません。ほんのちょっとですけどね。

 そして、なんといっても「涼宮ハルヒ」の影響です。恐竜が出てきた回で学校に閉じ込められたシーンが朝倉涼子とのバトルシーンにそっくりで気が付きましたが、宇宙人、未来人、超能力者もしくは地底人のうち、宇宙人…はゲストですが、妖怪と超能力者がメンバーにいます。ジジなる少年は父が火山学者とのことですので、おそらく地底人なのでしょう。

 雑誌ムー(作中ではポー)という少年のころみた、オカルトへのあこがれというのは「涼宮ハルヒ」のテーマそのものです。「君の名は。」でも坊主の彼が持っていました。つまり、UFO,ネッシー、妖怪などはクリエータたちのあこがれだし、そういうあこがれを持ち続ける少年はどこにでもいます。

 オカルトが実在して不思議な仲間がいて、普通ではない学校生活を送れたらな、という少年の夢のようなものを感じました。この少年の夢と淡い恋愛にワクワクドキドキする高校生活というのが「うる星やつら」から「涼宮ハルヒ」を経由する日本のコミック・ラノベの一つの系譜だと思います。

 ただ、近年この系譜が「女子だけ部活もののきらら系」「ストーリーがない異世界転生もの」「コメディの弱いラブコメ」「中途半端なSF」「感動ポルノ」などに浸食され、20年30年たっても面白かったと語れるような作品が減っていると思います。

 つまり、視聴者が見たい要素が純化してニーズに応えすぎて物語やテーマが消失した抜け殻のような作品が量産されています。もちろん、それぞれのカテゴリーで優れた作品はありますがごく少数だし、優れた作品であっても時代の変化に耐えられるのか不安になる作品も多いです。

 そんな中で、本作ですね。正統派のラブコメであり、コミック・ラノベ的な不思議を真正面から扱っています。「うる星やつら」「涼宮ハルヒ」を彷彿とさせるボディのしっかりした作品が、2024年にコミック原作で登場したのは心強い限りです。この両作とて途中で失速しています。その意味で今後原作「ダンダダン」がどうなって行くかわかりませんが、この1期のアニメ「ダンダダン」は素晴らしい作品になったと思います。

 ただし、その本作をもってしても、2006年の「涼宮ハルヒ」2011年「まどかマギカ」などと同列で名前が後世に残る作品になれるかなあという気はしました。
 それはなぜかと言えば物語のスケール感が小さいからです。不思議は登場しますが、冒険や広がりがありません。ですのでカタルシスがこの両作に比べて弱い気がします。もちろん本作は完結していませんが、涼宮ハルヒは少なくとも1巻の結末をシャッフルという手法を使い、あるいは「サムデイインザレイン」というわけのわからない回で完結させました。
 今後、学校や街にとらわれない広がりがあるか、カタルシスを作れるか、ですね。そうでないと10年後には忘れ去られる気もします。

 一方でオカルトを「都市伝説」の名のもとで大量に消費し、不思議なものを信じるというより一種の話のタネになってしまった現状、この種の話に入り込めなくなっているという点では時代のせいとも言えます。1999年以降オカルトは急速に風化し、ネットの登場でオカルトが半分ギャグになってしまった現状からはもうカテゴリーとして成立しないジャンルになっているのかもしれません。だから、本作でもウルトラセブンのオマージュになってしまっており、そこに実存感がありません。ひょっとしたら自分にもという夢がオマージュによって薄れてしまっています。

 それと宇宙人やターボばばあをはじめ「性的なもの」のテーマ性が中途半端だったのも惜しいですね。そこが軸にならないと、テーマが見えなくなります。

 アニメとしての作画、美術、カメラ、構図、演出、エフェクト、色彩テンポどれをとっても素晴らしかったです。特に人物の表情が素晴らしかったと思います。

 評価はそうですね。テーマやカタルシスが弱いのと、続きがあり中途半端なのでストーリーだけ4にします。あとは5ですね。





1話 方向性はわかりませんが面白い。SARUのアニメ表現は最高だなあ

{netabare} サイエンスSARUは今のところハズレなしの印象です。独特なアーティーなアニメ表現がとても良いです。作画もいいですし。

 ダンダダンですか。名前はかねがねという感じです。こういう話だとは知りませんでしたが。初回はアニメに意識を持っていかれて話を確認するため2回見てしまいましたが、オカルトアクションボーイミーツガール?ホラーヰタセクスアリス?そんな感じでしょうか。

 はじめの格闘シーンで女の子が容赦なくボコられるのが、なるほど攻めた作品だという期待感になりました。その割にスカート鉄壁じゃん、さすがサイエンスSARU。机に座っているときもわざわざ椅子の背でスカートの部分を隠していたので性表現のデオドラントがすごいな、と思っていました。

 で、あのエロい拘束シーンですか。うーん、だったら格闘シーンで見えたほうが不自然じゃない作画だった気がしますが、そこは椅子も含めて演出なんでしょう。下着はシンプルなデザインですけど、肩紐が浮いていたりなかなかの作画でした。薄い本の展開っぽかったですね。性的な内容なのか?と思いましたが、アクションも派手でしたのでどの方向性かわかりません。

 処女を強調した以上、そこはテーマにしてほしいですけどね。これだけ性的な内容を入れたのだから。そこが軽いと単なる少年漫画どまりでしょう。ただ「ギャル」に対する視聴者(読者)への言い訳な気もしますけど。

 心情とか過去をセリフで説明しちゃうのが今どきの少年漫画的でそこでちょっと期待感が薄れましたが、初回のアニメのクオリティーはすごかったので継続視聴します。

 一番最後の「この作品は、実在の人物(○○○を含む)、団体とは一切関係ありません。」の〇〇〇に気づけた人はアニメを注意深く見ている人でしょうね。{/netabare}


2話 思ったよりエロくないいし、がっつりオカルトで少年向け感があります。

{netabare} 考えてみれば「イチモツがない」と言うことは「性的な作品ではない」という宣言なんでしょうか。1話を見るとセックスがテーマに含まれるかとおもいましたけど。
 2話を見ると微エロは見せますけど、むしろ孤独な主人公がヒロインと出会う、ボーイミーツガールなのか、友情物語なのか。何しろイチモツがないですから男女の友情が成立するということかな?そういう話は含まれるでしょう。  

 最後イチモツを取り戻したときにはどうなることか、その辺よくわかりません。去勢された男子=恋愛もセックスも出来ない草食系男子とも取れます。
 名前が話題になる話はそこが結論になるんでしょう。本名でオカルンが呼ばれる日はいつ来るんでしょう?そして、モモがオカルンを高倉健と呼ぶときはどんなときでしょうか。

 思ったより本格的なオカルトで行くんですね。というより変身ヒーローものの亜流の匂いもします。期待よりは少年向けテイストが強いですが、話、テンポ、演出、作画が高水準なので面白く見られています。後半の白黒+赤の画面でこれだけ魅せるのは大したものです。

 それとOPみると2人サブキャラがでそうですが、その辺どういう展開なんでしょうか。味方なのか敵なのか。 {/netabare}


3話 結構普通だったかも。頭を使わないで見られる系かな?面白いけど。

{netabare} 回を追うごとに普通の少年マンガになって行きます。面白いですが展開は一般的なボーイミーツガールものになりそうですね。もうちょっと何かあるのかと期待していましたが、そこは期待外れです。それとも何か仕込みがあるんでしょうか。

 それと、祖母があの若さなのは何かオカルト的なものがあるのでしょうか?「幽遊白書」の婆さんがたまに若くなっていた気がしますけどそれとは違いそうです。理屈では40歳ちょっとで高校生の祖母になれますけど。

 面白いのは否定しませんが、どんどん頭を使わなくなっています。レビューを継続する内容があるかどうかはもう数話見極めたいと思います。{/netabare}


4話 汚いセリフと表情が良かった。ターボババアの出自が今後活きるのか?

{netabare} 追いかけっこのシーンは迫力はありますが、こういう速いだけの作画というのはあまり好きではないです。ただ、汚いセリフのテンポが快感になります。ウイリアムテル序曲をベタに使いながらもセリフと効果音が効果的で耳的には非常によかったです。

 それとこの作品はむしろ止め絵の方が気に入っていて、人物の作画のカメラアングルと表情が非常にいいですね。この作品の特筆すべきところでしょう。

 追いかけっこで終わるのかな、と思っていたらターボババアは「理不尽な死」と言葉を選んでいましたが、凌辱され殺されたた少女の怨念ということですか。だから、イチモツを切り取る妖怪だったんですね。このターボババアの話が今後なにかあるんでしょうか。イチモツが戻ってもタマがないのかな?

 カニはちょっと「デビルマン」の「ジンメン」をオマージュしている感じでした。ところでなんでカニなんでしたっけ?意味がありそうですけど。
 カニが温泉で赤くなるのか?と思ってちょっと調べたら40度くらいからすこしずつ赤くなるみたいですね。固くなるのは60度からだとは思いますが。{/netabare}


5話 恥ずかしすぎる青春劇に悶えましたが、そこが良かったです。

{netabare} 青春劇が恥ずかしすぎて悶えてしまいます。ギャルとオタクはもはやテンプレですし、ギャルのパワーで恋愛描写を省略したり恥ずかしさを相対化する機能だと思っていましたが、本作は思いっきり内面を描いた恥ずかしい青春もの展開でした。
 だが、それがいい…という奴ですね。キャラの性格造形と立ち位置を深掘りしつつ、短い時間で面白く丁寧に描写しました。内面を自分で説明しているのでわかりやすすぎますが、テンポが良すぎるぐらい良いし、ギャグテイストでやっているので気になりませんでした。

 それにしても、日常パートの作画が本当に素晴らしい。前半の学校のシーンの2人の表情がたまらないですね。コミックとアニメのいいとこどりをしたような感じで、これこそがアニメ化の意味ですね。これは本当に良かった。「ダンジョン飯」とか本作とか見ると、日本のアニメはまだまだやれると思わせてくれます。

 それとあのピンク髪の娘はゲストではなく続くんですね。なかなか濃いキャラで期待が持てそうです。

 コミックスをポチリたいのを我慢しています。アニメをフレッシュな気持ちで見たい作品ですけど…読みたくてしょうがないです。 {/netabare}


6話 体感時間5分の圧倒的テンポ。1週間のロスがきつい。

{netabare} アイラが金の玉を拾ってポケットに入れるシーンのカメラワークのレベルの高さに魅了されてしまいました。もちろん、話も面白い、キャラ立ちがすごい、演出もいい、何よりテンポですよね。

 コミックのアニメ化はこの作品のテンポを見習ってほしい。コミックの段階からこのテンポだとしたら、削ることを知っている原作者なんだと思います。全部だらだら見せて、聞かせて、説明するのではなくとにかく怒涛のようにすすめる…それでいて話を見ていれば説明の必要がない過不足のない作りこみ。つまり推敲がきちんとできている考え抜かれた作品ということでしょう。

 ストーリー、演出、作画、カメラワーク、テンポ、声優あらゆる面で最高です。

 恋愛の部分もいいですね。可愛い事に気づくって…甘酸っぱすぎるでしょう。ボーイミーツガールにふさわしい展開です。それにモモの友達のギャル達がいい子すぎます。
 声優さんに金玉とかクソダラと言わせる光景もメタ的に想像して1粒で2度おいしいですね。

 という事で今週もさっき見始めたと思っていたら体感5分で終了です。1週間のロスがきついなあ…それにしてももう6話かあ…分割2クールであってほしい…いや、4クールでもいいですよ?{/netabare}


7話 シリアスさのチューニングに違和感があります。これがやりたいの?

{netabare} アニメ作品はきれいごとだけでは奥行が浅くなるので、つらい事や悲しい事、痛い事、ストレスがたまる事など必要があれば描くのは避けるべきではないと思います。

 ですが、どうでしょうね。この作品のチューニングとして今回の後半の回想をあそこまで丁寧に描く必要があったのか。主要キャラ2人とターボババアに同様の出来事があるんでしょうか?
 例えばターボババア発生の原因となったのか知りませんが過去犠牲になった女子学生たちのことを描いているなら今回の回想はわかります。しかし、実際にはこのレベルの悲惨さは他の主要キャラでは描いていません。

 そこの違和感はかなり強く感じました。つまり、妖怪退治で過去の悲惨な出来事を掘り起こす話になってしまうのでしょうか?そういうじめじめした部分を省略することで、深味とサラリとした部分を両立するのが良かったのにと思わなくはないです。この深掘りがやりたいのなら、主要キャラのどちらかで初めの内に見せておくべきでした。

 要するに今回の悲惨さとか女の辛さが主要なテーマであるとか、キャラたちの過去を深掘りするとか、アイラのキャラ描写に役立つならいうことはありません。ただ、何で突然この妖怪の深堀りだけするの?というのが本気でわかりません。
 そして、この7話が面白くないとはいいません。エピソードの出来が悪いとも思いません。ですが、チューニングというかバランスが非常に悪いなあと思いました。そして、ちょっと悲惨さがテンプレな気もしますので、その点でもっと短く描いても良かった気がします。

 はじめアイラの実の母だと勘違いしましたが、葬儀のシーンを見ると違う人みたいですね。その割に父親の淡々とした感じに違和感はあります。悲しみをこらえて虚無になっている感じでもないし。そこにまだ設定が残るのかな?アイラの母親も今回の妖怪と同じだという読みとり方も出来なくはないですが…

 ということで、本作の初の減点項目ですね。こういうシリアスがやりたいなら1~6話の導入がちょっと違う気がします。引き延ばしが始まらなければいいのですが。{/netabare}


8話 オカルトがメインというよりラブコメ?涼宮ハルヒの影響が強い?

{netabare} テーマというか視点をどこにもてばいいのかわからなかったですが、結局ラブコメということみたいですね。オカルトバトルは一つの話の要素であってテーマではないと見た方が面白く見られる気がします。

 ラブコメでもみんな主人公のあそこを狙っているということで、そこに意味性がある可能性もありますし、2人の肉食系女子に翻弄される草食系男子ですね。ここに性的なメタファがあると思うのですが、そこにまだまだ意味性は薄いですね。妖怪の原因というか被害者に女性性が関係はしてますけど。

 で、オカルトの視点で見ていたので気が付かなかったですけど、今回見て思ったのが「涼宮ハルヒ」の影響が大きい気がしてきました。妖怪や宇宙人、超能力者と来てますからね。ハルヒとキョンがいないハルヒの世界ですね。その意味では世界系の話になるのかな?

 そして、教室に閉じ込められるシーンは朝倉涼子とのバトルのときを嫌でも思い出します。OPを見る限りもう一人男子キャラが出てきそうですが、これで未来人か地底人がくれば完璧ですね。この男子が2人いる構造もハルヒですし。無理やりハルヒの影響を強弁するつもりはなく、なんとなくそう感じたという話です。


追記 女子のスカートの下の影が一直線になっていて、スパッツをはいているように見える作画がちょっと気になりました。光源が真上以外にああなることってあるのかなあ…と思ったりしました。 {/netabare}


9話 ラブコメバトル回。後半の作画とエンタメ度がすごかったです。

 作画がなんかすごいことになってました。特に13分以降の後半の水中戦です。動きだけでなく表情も良かったです。今回、内容は無いですが、ラブコメバトルとしてエンタメ度はすごいです。


11話 世界系=ハルヒ、うる星などの系譜か。分割2クールだよね?(願望)

 この状態、構成で数年の2期待ちはない気がするんですけど…この感じはひょっとして分割2クール?まあ、願望70%ですけどね。

 はじめにいろいろテーマがどこにあるのかを考えましたが、要するにラブコメですよね。現代のラブコメの構造としてオタク+ギャルというのは考えてみれば王道です。

 そこにサブカル好き、そして非常に強く感じるハルヒ臭。そう、この作品から非常に強く感じるのは「涼宮ハルヒの憂鬱」です。特にハルヒ=桃子の性格造形は非常に強く感じます。

 それと4人という構造的には「うる星やつら」もありますけどね。つまり、あたる、ラム、面堂、忍の関係性ですよね。「ハルヒ」が世界系と言われていますが、実は「うる星やつら」もラムとあたるの恋愛がそのまま世界の存続に繋がるという点で世界系です。

 ですが、世界系の本質はそこにはなく「日常の崩壊により少年が特別な存在になる=恋愛のスタート」というもともと思春期課題こそが世界系ではないかと思います。うる星は実は終わらない日常などと言われていますが、ラムの登場で日常が終わるところからスタートしています(それがビューティフルドリーマーの違和感の正体な気がします)。

 エヴァはもちろんですが、例えばガンダムにしたって、日常の崩壊とガンダムによって力を得るところから物語が始まります。つまり世界系作品は14歳から16歳の少年が主人公になるのは、自己拡張、日常の破壊というのは思春期のメタファになっているのでは?と思います。

 本作の「日常の終了の終わり」「力を得る」ことこそ思春期の始まりのメタファであり、その時恋愛が始まる。これこそだ世界系の本質ではないかと思いました。つまり、それは何百何千何万と作られた日本のラノベ、コミックの王道そのものです。それこそが、日本の正当派世界系少年コミック的SFラブコメです。だから本作は面白いのではないかと思いました。



 

投稿 : 2025/02/22
♥ : 18

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

単純におもしろい

<2024/10/4 初投稿>
原作はジャンプ+
見始めなので評価はデフォルトの3.0です

まず絵柄が好み。
キャラデザは石黒正数や村田蓮爾っぽくて好きです。

ノリはモブサイコ100っぽいところもあって、1話見た限りではかなりおもしろそう。

OP曲はCreepy Nuts
声優さんは主人公二人が若山詩音さんと花江夏樹さん
周辺のキャラが水樹奈々、田中真弓、中井和哉とか豪華というか実力派揃えてます

アニメーションの質も高いし失速しなければかなり楽しめそう

期待したい作品です。。

<2024/10/27 追記>
四話まで見ました。

なんかねー
1〜4話までで良質な一本の映画並みの密度とクオリティで大満足!
原作派の人に聞いたら「原作は1〜4話までの面白さが最新刊まで続くよ」というありがたいネタバレ

アニメーションスタジオSARUとの相性も抜群の様子

毎週が楽しみっす♪♪♪

<2024/11/17追記>
7話まで見ました
哀しかった
ターボ婆あの時から少し感じてましたが、モブサイコ100のようなやるせなさ。
いやもっとかな。
少し前に、笑いの中にどん底のような哀しみを感じる作品があったような。
とつらつら考えてみて思い当たりました。

「ハコヅメ」

笑と哀しみの振り幅にぐるんぐるん振り回される感じ

<2024/12/1 追記>
9話見ました。
ジェットコースターのような展開で楽しい。
ラストのヒキも、少し予想はしてたものの予想を上回る衝撃がありました笑

裸(ラ)で笑いをとるのは嫌いじゃない
別にエロくはないし、寧ろ変な緊迫感を煽る効果もあって良いと思います。
来週話どうなるのか、気になります。

オカルトバトルと、コントと、ラブコメ、せつない話がうまい具合に混ぜ合わさって素直におもしろい
これだけ毎週楽しみな作品は久しぶりです。

<2025/1/4 追記>
去年のうちに最終話まで見終えてました。
最後までおもしろかった。

花江夏樹さんは黒髪メガネ地味キャラやらせるとしっくりくるなぁと、君嘘好きな自分は思ったり。
若山詩音さんは、いかにもアニメな可愛いキャラでも有名ですが、本作のモモや、ハコヅメの川合とかクセのある役どころもぴったりはまりますね。演技力高いと言われる所以。

ちなみに作者は「チェンソーマン」「ルックバック」の藤本タツキさんのアシだったそうで。
どおりで物語やキャラの作り方、魅せ方、盛り上げ方が素晴らしいわけだと納得したり。

最終話はなんか不穏なところで、中途半端にもほどがあるところでバッツリ終わり。
2期は2025年7月からということで待ち遠しいですね。
新しい煽り方かもしれない

投稿 : 2025/02/22
♥ : 32

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

文句なし今期覇権アニメ

良い意味でバカやってるような感じの内容からの圧倒的映像クオリティーで今期覇権アニメといっても差し支えない仕上がりだったと思います。

モモとオカルンのコンビによる掛け合いもさることながら、ターボババアら周りも濃ゆいキャラばかりで賑やか。その賑やかさはモモと幼馴染?のジジが11話で加入した事により最高潮になった感。個人的にはジジが良いキャラしてるなという印象で、喋らなければ爽やかな好青年て感じなのに小学生のノリでモモやオカルンを煽るのが実に面白い。そんなジジの様子を星子さんが事あるごとに天才と言う訳わかんなさもなんか良いですね。

個人的にはハイスコアガール等で有名な押切先生のホラー漫画を思い出す面白さ。それゆえ怖いのが苦手な自分にも楽しめて笑える良いとこどりな作品でした。

2期が来年夏という事で今から待ち遠しいですね。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 13

75.2 3 2024年秋(10月~12月)アニメランキング3位
夏目友人帳 漆(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (82)
312人が棚に入れました
小さい頃から妖怪を見ることができた少年・夏目貴志は、祖母レイコの遺産「友人帳」を受け継ぎ、 自称用心棒のニャンコ先生と共に、そこに名を縛られた妖怪たちに名を返す日々を送る。 妖と、そこに関わる人との触れ合いを通して、自分の進むべき道を模索し始めた夏目は、想いを共有できる友人たちにも助けられながら、大切な日々を守るすべを見つけていこうとする。

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

しばらくだったな〜 帰ってきたぞ〜 なつめ!

原作未読 全12話

夏目友人帳の7期です。出来れば1期から観てみることをオススメします。

普通の人間には見えない妖を観ることができる友人張の所有者である夏目レイコの孫で同じ能力がある夏目貴志を中心に妖と人間との心暖まるエピソードを描かれている作品です。

劇場版から3年、テレビアニメシリーズから7年を経て待望の7期の放送でした。

心暖まるお話が中心ですが、災いをもたらす妖もでてきますね。

以前から出てきた妖や人間のキャラたちもみなさん出てきます。

今回も素敵なお話が色々とありましたが、レイコのお話とお庭のお話が好きでした。

ちょっとだけ進んだ夏目友人帳、また再会できることを楽しみに待っています。

OPは柏木ひなたさん、EDは近藤利樹さんが歌っています。

最後に、先生はあいかわらずでしたw

投稿 : 2025/02/22
♥ : 17

ひなぼたん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

やはり安定して面白い

久しぶりにアニメ化したから内容忘れてるのもあるが、以前と変わらず安定して面白かった。妖怪と人間の間のちょっとしたほっこりする話が毎回癒しになってた記憶がある。

これまでの夏目友人帳を批評するとするならば安定して面白いがその域を出ないといったところだと感じる。妖怪に名前を返していくという話は進んでいるのだが、終着点が見えないところと派手さがない為、毎回似たような感動話の連続で慣れてくるのが原因か?
あとこうゆう続編は時期が空くと新規も古参も戸惑うよね。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 2

hidehide さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

終わってしまった…

やはりいつ見ても、どの話しも
少しのシーンで " グッ " ときますね。
毎回思いますが、
言葉や単語のつかい方、言い回しが秀逸ですね

1期の笹田、もですが
西村、北本のエピソードが出てきました。

要は " 見えない彼ら " "知らない彼ら " が
あやかし、と関わる、的な。

心から自分を気遣う2人 (西村、北本)に、
隠し事をしなければならない…

知っても、
彼らは変わらず友でいてくれるのでしょうが
知れば、きっと更に心から気遣ってくれて
そして、危険も増す…
藤原夫妻に抱いている思いと同じでしょう。

その辺のもどかしさ、も
温かく、微笑ましくもあり、切なくもある…

この先、
親しい人に話せる機会は訪れるのでしょうか…

いっその事…
藤原夫妻と西村、北本の前で
ニャンコ先生が喋っちゃえば、
色々と丸く収まる気もしますがね(笑)

当然、全話良かったのですが、

やはり
話題に挙がるのは友人帳誕生にも繋がる11話が多いですね。
レイコさんの過去を
知りたい人、知りたくない人、様々な意見がありますが、

私は、単純に

11話の " ソラノメ " に
津田さんを起用した人に称賛を贈りたいですね。

アニメ夏目友人帳を見ているのだけど、

"レイコと蒼子の物語 "

これを朗読で聞いている様な…
しかし、当然、画も目にしているから
一面に咲くの青い(蒼い)花々が切ない程に美しく…

何とも不思議な回だなぁ、と。

レイコの
" 本当は蒼子に見せたかった感 "
"本当は一緒に見たかった感 "
これは、
やはり津田さんの声ありき、かな、と。

次、見れるのはいつなのだろうか…と思いつつ
又、1期1話〜見てみたいと思います

投稿 : 2025/02/22
♥ : 5

74.9 4 2024年秋(10月~12月)アニメランキング4位
劇場版 オーバーロード 聖王国編(アニメ映画)

2024年9月20日
★★★★★ 4.1 (38)
222人が棚に入れました
国土を長大な城壁に守られ平和な時代を謳歌してきた、聖王女カルカを元首とするローブル聖王国。だが突如現れた魔皇ヤルダバオトと亜人連合軍の侵攻により、その安寧はいともたやすく崩れ去ってしまう。聖騎士団長レメディオス、神官団長ケラルトをはじめ、聖王国は戦力を結集し迎え撃つも、ヤルダバオトとの圧倒的な力の差に為すすべもなく、国家は崩壊の危機に直面。そんななか、レメディオスはヤルダバオトに対抗しうる力を求め、自らの聖騎士団と従者ネイアを伴い、とある国へと助けを請いに向かう。その国の名はアインズ・ウール・ゴウン魔導国。そこは、聖王国の人々が忌み嫌うアンデッドが統べる異形の国家であった。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

心酔が最凶の正義を作り出す

引き続き原作未読でIMAXレーザー先行上映を鑑賞。

【物語 3.5点】
パターンは近作と同様。

アインズ様が世界征服等による名声獲得により存在を誇示し、
自身と同様、ワールドアイテムを有する元MMOプレイヤーとの交信を目論む。

その一環として、配下のデミウルゴスことヤルダバオトが書いた“台本”などに則って、
支配を目指す領域に自作自演も含めた壮大な“茶番劇”を仕掛け、
アインズ・ウール・ゴウン魔導国に積極的に屈服せざるを得ない状況を作り出す。

そして今回も、俎上(そじょう)に置かれたローブル聖王国の弱者が、
強者の理不尽に翻弄される。

すなわち(※核心的ネタバレ){netabare} 南北問題を抱える聖王国を分断し、自主的にアインズ様に救済と統治を求めざるを得ない状況を作り上げる{/netabare} のが此度の“台本”

またぞろ多くの犠牲者が出たにも関わらず、
他の元MMOプレイヤーの存在や、サービス終了したMMO「ユグドラシル」が異世界転生し存続した経緯など、
核心部分の進捗が乏しかった徒労感ゆえに、物語評点は3.5点にとどまりましたが、
興味深い視点も多いシナリオでもありました。

中でも、今回、魔導国の支配領域拡大のために最重要視されたのが、
聖王国を精神的に支える聖王女信仰の解体だったという点に私は惹きつけられました。

信仰対象である聖王女への直接攻撃はもちろん、
ターゲットは、聖王女は民に一人の犠牲も出さないのだという高潔な理想にも及ぶ。
例えば、聖王国にけしかけた亜人連合に、“人間の盾”作戦を実行させ、
人質一人を見捨て、多数を救う冷徹な戦場の現実を突きつけることで、
皆を救う聖王女の理想論など、戦場では通用しない空論などと、
聖王女信仰を理念の上でもボロボロにしていく過程がえげつなかったです。

その末に、{netabare} 聖王女信仰の“対案”として用意された絶対的強者アインズ様への崇拝と共に、忘却されゆく聖王女信仰。{/netabare}
あれを目撃した瞬間、私の脳裏で、これまで問題を抱えつつも何とかまとまってきた、聖王国の精神的支柱がポキリと折れる音がした気がしました。

本作は部位欠損、ゴア表現など肉体的にハードな描写が目立つPG12指定ですが、
私には一連の国家への精神攻撃が何よりトラウマとなりました。

共同体を支える理念、伝統があるのであれば大事にせねばならない。
安易に手放せば、残るのは滅亡か服従のみと認識を新たにした一作でもありました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作は1期から続投中のマッドハウス。

TVアニメで続いて来た本シリーズ。できれば本エピソードも連続アニメで。
との願望も正直ありました。

が、3期終盤、大規模戦闘(鏖殺)シーンにて、同スタジオらしからぬ、
厳しいクオリティの作画を見せられて。
聖王国と亜人連合の戦争が繰り広げられる今回のようなシナリオは、
品質が担保される劇場版じゃないと難しいのかなとも感じていて。

実際、城壁に亜人の大群が押し寄せるカットなどにはTVアニメ版にない迫力がありました。
CGの軍勢に、もう少し、“揺らぎ”による個性出しは欲しかったとの要望は残りましたが。

ただ、IMAXレーザー追加料金払ってまで観る価値があった作画かというと……。
強いて言えば、黒、赤の濃淡が鮮明なIMAX規格だとゴア表現は詳細に観察できますよw
地上波では放送が難しそうな部位欠損も劇場なら遠慮なく出来ますし。


【キャラ 4.0点】
アインズと並ぶ、本エピソードのもう一人の主役と言ってよい聖騎士団従者・ネイア・バラハ。
重装甲冑剣士による正義の正面突撃ばかり重んじる聖騎士団にあって、
弓を得意とするネイアは、自身の本当の特技も発揮できない自己肯定感の低さも相まって、
隅の方で、騎士団の伝統に疑問を持ちつつも、思いやりを欠いた騎士団長らに恐縮してばかり。

が、そんなネイアがアインズと交流する中で、騎士団とは違う別の正義。
弱者に正義なし。だからと言って強ければ正義というわけでもない。
強さの中に思いやりの心も備えたアインズ様こそ正義。
などとアインズ様も預かり知らぬ内にw正義を見出して、
そこに希望を抱き、狂気もはらんだ前向き思考へと成長を遂げる。
ついには(※核心的ネタバレ){netabare} アインズ様崇拝を布教し、5万の信徒を獲得する伝道者となり、
聖王女信仰を“死体蹴り”し、魔導国による聖王国支配の礎となる。{/netabare}

聖王女を狂信する女騎士団長・レミディオス。
融通の効かない激情型の性格だが、崩れゆく聖王女信仰を最後まで貫き続ける“正義心”は強い最強騎士。
アインズも当初はレミディオスを改心させ魔導国に引き込むプランも画策していたようですが、
頑固すぎて早々に諦めて、ネイアに思い入れた模様w

ネイアとレミディオスの個人崇拝に立脚した正義への盲信ぶりを示すのが行方不明者情報に対する反応。
(※核心的ネタバレ){netabare} 聖王女カルカは胴体ちぎれ飛んで明らかに絶命しているのに、生存を信じ続けるレミディオス。
キレイな状態で遺体奪還できれば復活の見込みもまだあるとは言え、ちょっと諦めが悪すぎます。
一方で、レミディオス団長は、亜人領域へと落ちて行ったアインズの生存を信じるネイアに対しては、
アインズはもう助からないだろうと決めつける。{/netabare}
思い入れの強弱に左右され、客観的に見て、バグった生死判断のブレを披露してしまう。

正義に心酔する想いの強さは、時に事実認識をも捻じ曲げてしまう。
MMOゲームを異世界転生させたのは、こうした狂気に満ちた想いの力なのかもしれない。
原作未読組でアレコレ憶測しても仕方がないですが、
想いが事実を曲げる力についてはひとつ念頭に置いておこうと思いました。


レミディオス団長を始め、妹ケラルトに聖王女カルカらが絶望的なくらいの亜人の大群と対峙する。
所謂“くっころ”こそないものの、残虐な亜人首長たちの女戦士への罵詈雑言の口上や、それに対する団長の不屈の口撃もあって、
女騎士、女神官フェチにとっては劇場鑑賞はマストでしょうw


上記の通りデミウルゴス活躍回でもあります。
アインズが理解できない内にデミウルゴスの“台本”に乗せられて、
台本から脱線して、思わぬ副産物を獲得し、
デミウルゴスが流石アインズ様と感激しますます心酔する。
この光景もお約束です。

もっとも今回アインズ様のもう一つの目的である{netabare} ルーン武器販売ビジネス拡大{/netabare} の目論見は、
空振りに終わった模様ですが、ちゃんと失敗されると何だか私も安心しますw


【声優 4.5点】
従者・ネイア役の青山 吉能さん。
最初オドオドしていた声色が、アインズ様に正義を見出して、
狂信的な方向に自信を得ていく異様を好演。
この辺り『ぼざろ』の後藤ひとり役とはまた違ったベクトルでの覚醒演技でしたが、
改めて、よっぴー『ぼざろ』当たって良かったな~と思えたキャスティングでした。

レミディオス団長役の生天目(なばため)仁美さん。
亜人に屈しない強い女戦士が、拠り所にしていた聖王女信仰を圧し折られ発狂していく。
終盤、(※核心的ネタバレ){netabare} バラバラになった聖王女の亡骸をかき集めて号泣する{/netabare} 鬼気迫る演技。
私のトラウマも深めた怪演でした。

それにしても(※核心的ネタバレ){netabare} 女神官団長ケラルト役の戸松 遥さんに、
聖王女・カルカ役の早見 沙織さん{/netabare} と
ネームバリューのあるキャストを無下もなく退場させるの、
贅沢すぎて笑いますw


アインズ役の日野 聡さん。
引き続き表側の威厳ある王のボイスと、
裏側で本音を心中で吐露する可愛い系ボイスの使い分けが妙味。
ですが、今回は裏側の声があまり聞かれない構成。
従者・ネイア視点の外面のアインズ様を重視した演出なのだと思います。
まぁ、シリーズ観てきた方が聞けば、
あっ、今、アインズ様、虚勢を張って知ったかぶったとか、すぐに分かっちゃいますけどねw

アインズ様の可愛い心の声の代わりに癒やしとなったのが、
メイド悪魔・シズ役の瀬戸 麻沙美さんの感情希薄ボイス。
“妹分”を得てはしゃいでいる?演技も含めて「がんばりました」


【音楽 4.0点】
劇伴担当はお馴染みのTeam-MAX片山 修司氏。
私は1期劇場版総集編は未見だったので、
ギターとコーラスがこだまする氏のサウンドを劇場音響で浴びるのも鑑賞動機に。
魔法による隕石落下や爆発もあるので、SEも派手でした。

ED主題歌はOxT「WHEELER-DEALER 」
今回作曲はメンバーの大石 昌良氏やTom-H@ck氏ではなく、
4期主題歌で編曲を務めたeba氏が作編曲を担当。
より狂宴パーティー色が強いバラード曲で締めくくる。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 12
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

大いなる茶番

原作未読 135分

冒頭に「ぷれぷれぷれあです」キャラのアインズ・アルベド・デミウルゴスがらしい上映中の注意があって本編が始まりました。

第4期第7話と第8話の間に当たるエピソード「聖王国編」を描く作品です。この作品だけ観ても分かりにくいかと思いますので、事前に1〜4期を観ることをオススメします。
ローブル聖王国をアインズの部下であるデミウルゴス主導で攻略していくお話です。
デミウルゴスのもう一つ顔ヤルダバオトとして亜人たちとローブル聖王国に制圧しようとするところから物語が始まります。
そして、聖王国は太刀打ちできすアインズ率いる魔導国に救援を求め、アインズ自らヤルダバオトと対していきます。
もちろん、これはアインズの名声を高めて聖王国を属国にする茶番ですが、それをやられる聖王国は大変でしたね。

酷いシーンも結構ありました。流石PG12ですね。{netabare}(早見さんも戸松さんも冒頭で退場でしたねw){/netabare}
アインズはもちろん、デミウルゴスと聖王国の新キャラそしてプレアデスの一人が目立っていましたね。

アインズは相変わらず聞いていないよう〜みたいなシーンやとまどうシーンも結構ありました。

最後まで抜け目がないデミウルゴスでしたねw{netabare}(まさかのドッペルゲンガー登場w){/netabare}

主題歌はテレビ版と同じくOxTさんが歌っています。

最後に、観ているとスクリーン上に点(滲み?)みたいのがあってそれがゆっくりズレていくのが気になって何か作品の演出かと思いましたが、上映後係員の方から虫が進入してスクリーンか映写機に前にいたらしいですw 帰り際にお詫びで無料で観れる招待券をいただけました。ラッキーw

投稿 : 2025/02/22
♥ : 13

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

映画館を貸し切っての茶番劇

原作既読。

お話のざっくり概要

聖王国が魔王ヤルダバオトに攻め込まれる。
非常にピンチになって、魔導国に助けを求める。
流石、アインズ様!

だいたいそんな感じ。

大スクリーン&大音響で見るアインズ様の茶番。
それ以上の感想が出て来ない。

基本的に原作ファンや1期~4期のファンは楽しめる。
そうじゃない人には「何がなんだか…」だと思います。

戦闘が雑にカットされているのは、まぁTVアニメからそうなので良いのですが…
尺の都合か、細かい描写が少なくあっさりしているので、より茶番感がマシマシになっています。

なんというか劇場版にした事で、原作でもこれ以降は聖王国関連は出て来ないんだろうなーと予測がついてしまったのは残念。
伏線なげっぱなし放置にならなきゃいいなぁと思う今日この頃です。

うん、ほとんど感想でてこないな。
茶番でしたw

投稿 : 2025/02/22
♥ : 11

72.8 5 2024年秋(10月~12月)アニメランキング5位
ブルーロック VS. U-20 JAPAN(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (97)
348人が棚に入れました
──全てを賭けて挑め。 いくぞ、才能の原石共よ 時代を変えるのは俺たち“ブルーロック(青い監獄)”だ── 日本をW杯優勝に導く世界一のストライカーを育てるため、 日本フットボール連合は“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトを立ち上げる。 プロジェクトに招待されたのは300人の高校生。 しかも全員FW(フォワード)。 脱落すれば将来、サッカー日本代表へ入る資格を失うという極限状態の中、 選ばれし才能の原石たちは、ストライカーとしてのエゴを次々と覚醒させていく。 時に他人を蹴落とし、時に自らの進化を以て、過酷なセレクションを生き残ったのは35人。 エゴが渦巻く熱狂のサバイバルを乗り越えた彼らは、“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクトの存続を賭けて、U-20日本代表との史上最もイカれた大一番(ビッグマッチ)へと挑む! 今、己のエゴを世界に刻むため、自らの手で運命を変えるため、史上最もアツい戦い(試合)が始まる。
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

この辺がピーク!?選手の個性の魅せ方は相変わらず上手いが「イキリ芸」等限界も見えてきたような・・・

【レビューNo.169】(初回登録:2025/2/9)
コミック原作の2024年作品。全14話。
1期のレビューを書いたので引き続きということで。

(ストーリー)
”青い監獄プロジェクト”について否定的な見解を示している日本フットボール
連合に対し、その成果を示すべく
「ブルーロック VS. U-20 JAPAN」
の試合が組まれることになる。
負ければ「ブルーロックは消滅」と潔達の生き残りを賭けた戦いは続く。
この1戦に臨むにあたり、まずはブルーロック代表の座を賭けた(3次試験を突
破した)35名による選抜試験が開始される。
一方日本フットボール連合は糸師凛の兄で「新世代世界11傑」にも選出されて
いる糸師冴を招集したのだった。


(評 価)
・相変わらず「成功哲学」や「論理的思考」の入門書としてよく出来ている
 個人的には1期のレビューで書いたように「サッカーアニメ」というより、
 半分「成功哲学」の教科書という見方をしているんですよね。
 1期では
 ・ゼロベース思考
 ・再現性の方程式
 といった概念が提示されましたが、2期では
 ・FLOW(フロー)
 について語られます。

 FLOW(フロー)とは
 {netabare}・人間が自らの"最適経験"により獲得する精神の『没頭状態』である
  (一種の覚醒状態的な)
 と定義づけされ
 ・FLOW(フロー)に入るための条件 →それは挑戦的集中
 ・つまり自分にとって適度な難しさの目標に向かうコト
  (「挑戦」と「能力」のバランス)
 と解説されています。
 要は「自分の能力に相応しい挑戦をしよう!」ってことですが。{/netabare}

 若年層の方にはこういう部分もしっかり観て取り入れていってほしいですね。
 本作はそういった話を分かりやすく解説してくれているので。


・個人的には「ひおりん推し」w
 本作では潔たちとは別棟から勝ち残ってきた新キャラも続々と登場します。
 個人的には烏旅人と氷織羊(ひおりん)の関西ユースコンビが好みでしたね。

 特にひおりんは本作では珍しいおとなしい雰囲気のキャラで「大丈夫かいな」
 と心配でしたが、途中出場すると
 {netabare}「むき出しにするだけがエゴじゃないで」
 「ほな終わらせよかブルーロック」
 意外と「内面には熱いもの」を秘め、武器であるタメや精密なパスでしっか
 り試合を組み立てていくという「仕事人ぶり」にすっかり魅了されてしまい
 ました。
 個人的には「ひおりん推し」でいこうかとw

 「FWばかり集めたチームでDFどうすんねん?」
 という疑問もありましたが、選手の特性を生かしたコンバートは意外と説得
 力があり、二子のDFなんかはなかなか面白いなあって感じで観てましたね。

 FWの方はU-20DFにオリヴァ・愛空という強キャラがいるので、潔が
 ・愛空を出し抜くために常に思考を巡らせつつ
 ・味方内でも個性の食らい合い、出し抜き合い
 「むき出しのエゴ」といった本作の個性を失うことなく、アップデートして
 いく姿をしっかり描いていたと思いますし。
 特に潔のラストプレーは、「運のカラクリ」といった1期での敗北を糧に学
 んだことをここで活かすとか!!
 この終わり方も見事だったと思います。{/netabare}

 ただ他のレビュアーさんも指摘していますが、1期に比べ止め絵が多く紙芝
 居状態になっているのが・・・・
 しかし、優秀なアニメーターが不足していて、奪い合いになっているという
 業界事情なんかもあり、あまり過度な作画レベルを求めるのも一考の余地が
 ある段階にきている気もしますね。
 とはいえ、本作は「もう少し頑張れよ!」とは思いましたが。 


・「イキリ芸」は飽きてきた
 「『新世代世界11傑』にも選出されるほどの糸師冴って人格者なんやろなあ」
 と勝手に解釈してたのですが・・・よく考えると1期早々に
 ・国内チームでプレーする可能性を聞かれ「死んでも嫌っすね」と即答
 ・「俺は生まれる国を間違えただけです」と豪語
 コイツのっけからイキッてたわw
 案の定2期でも最初から
 「U20をチェックしたが一言でいうと”クソ”だ。特にFWは”ヘボ”を煮込んだ
  ”ゲロ”しかいない。」
 むしろコイツが一番イキッてるまであるやろwww

 試合中も「ヘボエース」だの「クソキャップ」だのそろそろこんな「イキリ
 芸」には飽きてきた感がありますね。
 しかも最初からラリッてた士道はともかく、最後は{netabare}凛までトリップするとか・・・{/netabare}

 とはいっても今更この芸風は変えられないでしょうが。


選手の個性の魅せ方は抜群に上手い作品ではありますので、そこは遺憾なく発
揮されていたように思います。
試合展開も熱かったと思いますし。

ただ「イキリ芸」は食傷気味になってきたし、FLOW(フロー)の概念は面白かっ
たですが、そのみせ方が(スーパーサイヤ人的な)インフレ暴走ギリギリにな
ってきて、今後この作品の魅力である「インテリジェスでサッカーを語る」と
いう部分とのバランスが上手くとれるのかという疑問を感じたのも確かですね。

”青い監獄プロジェクト”も次のステージに移行するようですが、
「振り返ればここがピークだったな」
とならなければいいですが・・・

投稿 : 2025/02/22
♥ : 13

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

大いに評価されている人気作の続編ですね。実に熱く素晴らしい

1話感想 4.1 大いに評価されている人気作の続編ですね。
原作既読ですが、前期も視聴しました。
普通にクオリティが高く視聴レベルを超えています。

前期は大いに人気も出た感じですね。
特に女性人気が高いかと思いますが、普通に男性が見て楽しめる良いスポーツものです。
まあ男が見て面白い作品じゃないと、女性にも人気は出ないんですよね。

今期も楽しませて頂きます。

全話感想
いや実に良かった。
原作も面白いですがアニメの出来が良くそれを大いに引き上げていますね。
実に素晴らしい。
非常に面白かったです。

原作はまだまだ続いていますし3期もやるでしょう。
今後もブルーロックという作品を楽しみにしていきます。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 1

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

蒼き監獄からの脱出

前半は代表決定トライアウト、後半はブルーロックから解き放たれてU-20との対戦、普通のサッカーアニメになりましたね
ブルーロックチームの新キャラは良い感じだけど、U-20は冴とキャプテン以外は微妙・・・
新キャラ増えても推しキャラは千切と凛で変わらず、劇場版で凪と玲王も好きになった
烏や雪宮や氷織はカッコいいんだけど、露骨に女子ウケ狙いなキャラ出してきたなー、この辺はまだあまり目立ってないのでこれからの覚醒に期待でしょうか?

試合描写としては0点です、こんなのはサッカーじゃありません
まず舌を出してプレーするのは誰も得しないのでやめましょうね・・・

次は誰が覚醒する!?っていう覚醒アニメになりましたね
予想できたことだけど、ブルーロックチームはフォワードしかいないので相手チームはDFばかり目立って他のポジションが何やってるのかよくわかりません、なのでU-20の中心は糸師冴のはずなのにあまり目立ってなくて、ブルーロックチームが得点しそうになったり得点決めたりすると急に出現していいところだけ持っていくっていう謎の動き・・・

でも相手のDFがブルーロック阻んでるのはDFの仕事しているからいいんです
問題なのはポジションが滅茶苦茶なところ
糸師兄弟に対決させたいのはわかるけど、FWやMFがゴール前まで戻って敵のシュート防ぎに行ったりDFがシュートしに行くのはおかしいですよ、ブルーロックチームのDFとGKは捨てキャラなの?
フォワードとしての役割を奪ってまでDFに置いたなら、せめてそのポジションで活躍させてあげれば今後の展開にもつながるのに

でもここまでブルーロック見てきてキャラクターも好きなので楽しめました
サッカーの試合ももう少しちゃんと描いて欲しいです

投稿 : 2025/02/22
♥ : 11

72.3 6 2024年秋(10月~12月)アニメランキング6位
Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (125)
617人が棚に入れました
襲い来るエルザたちの猛攻を退け、大兎との戦いでベアトリスとの契約を果たした「聖域」の解放から1年が過ぎた。 王選に臨むエミリア陣営は一致団結、充実した日々を送っていたナツキ・スバルだったが、平穏は使者によって届けられた一枚の書状によって終わりを告げる。 それは王選候補者の一人、アナスタシアがエミリアへ宛てた ルグニカの五大都市に数えられる水門都市プリステラへの招待状だった。 招待を受け、プリステラへ向かうスバルたち一行を待っていたのは様々な再会。 一つは意外な、一つは意図せぬ、そして一つは来るべき。 水面下で蠢く悪意の胎動と降りかかる未曾有の危機。 少年は再び過酷な運命に立ち向かう。

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

2期とは全然違う

1話から面白いリゼロが戻ってきた
正直2期はかなりキツかったから驚いた
制作会社は同じだしなにが変わったんだろうか
シンプルに物語が面白くなるタイミングなのかと思ったけど、なんと言うか見せ方が良くなってるというか作画も良いのもあるけど表現のバランスが良いというか
フワフワしたキャラクターや世界観に突如やってくる強烈な狂気的猟奇的残虐性やグロテスク、この切り返しの見せ方が強烈に引き込まれた1期の時を思い出す
どの作品でもそうだけどこのギャップが強烈なほど人の心を掴むし画面に釘付けにさせると思う
2期ではネチネチと作者のズレた感性をキャラクター通して押し付けられて気持ち悪くイライラしたが今回はその心配なさそう。たぶん
相変わらずスバルとエミリアのやりとりは気持ち悪いが今回は期待出来そう

投稿 : 2025/02/22
♥ : 2

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ありがとう、ありがとう…

ごめんね!
“なろう”から、ラノベから、アニメから、そして楽しみに待っていた我々へ向けた感謝と謝罪に鳥肌が!

こちらの方こそ「ごめんね」、かもしれない。
こんなキャラいたかな?
それにしても、ここはアクアかジュラか直江津か?
少し思い出してきたけど、お顔や声、こんなんだったかな?
スバルはなぜ怒ってるのかな?
うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ等々、七味まみれの色んな関係…、復習せねばなるまいて。
あぁ、あぁ!ありがとう、ありがとう!!
リゼロはやっぱり素晴らしい!

投稿 : 2025/02/22
♥ : 5

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

1話から気合入ってるなぁ…

さて、1期2期と大いに楽しませて頂いた、大好きな作品です。
今期の楽しみですね。当然見ます。
他のアニメは録画視聴ですが、これはリアタイ予定です。1話もリアタイしました。

しかしまあ…
1話は1時間30分とは、めちゃくちゃ気合入っていますね。
この力の入れ方は凄い。

その1時間30分を一切飽きさせることなく、相変わらずの面白さですね。
クオリティは当然申し分なく、実に素晴らしい。
今期も楽しみにさせて頂きます。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 1

71.5 7 2024年秋(10月~12月)アニメランキング7位
チ。―地球の運動について―(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (80)
537人が棚に入れました
第26回手塚治虫文化賞のマンガ大賞ほか、数々の賞を席巻。 若き天才作家魚豊(うおと)が世に放つ、地動説を証明することに自らの信念と命を懸けた者たちの物語 15世紀のヨーロッパ某国。飛び級で大学への進学を認められた神童・ラファウ。 彼は周囲の期待に応え、当時最も重要とされていた神学を専攻すると宣言。 が、以前から熱心に打ち込んでいる天文への情熱は捨てられずにいた。 ある日、彼はフベルトという謎めいた学者と出会う。 異端思想に基づく禁忌に触れたため拷問を受け、投獄されていたというフベルト。 彼が研究していたのは、宇宙に関する衝撃的な「ある仮説」だった――。

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

3話までで名作。原作既読で飽きる気がします。酷評する前に撤退。

 3話まで見て 

 動きが求められる内容でもないので、原作既読勢にはアニメで見る意味が希薄です。したがって飽きて酷評するのも違う気がするのでここでやめておきます。

 この3話までの部分をしっかりと見ればこの作品の大きな部分は味わったことになると思います。そして、この3話までならかなりの名作だと思います。

 知的好奇心と科学への情熱、知識を後世に残そうとする意志と引き継いだ人の責任。知識は過去からの蓄積である。人の本質は性善説でも性悪説でもなく、単に知りたいと言う欲求ですよね。その知りたいという気持ちはときに命よりも上になります。そしてすごいのが、自分が死ぬことで真実を知ることができなくても、自分が知識の蓄積と伝承に寄与することで、後世の人がきっと真実を解き明かしてくれるだろうという気持ちですよね。その「科学とは何か」「科学する心」を十分に見せてくれています。

 そして宗教弾圧。血の歴史ですよね。C教そのものではなくC教の教会組織がなぜ歪んだのか。C教のせいで1000年科学が遅れたという考えもあります。人の認知と真実の差ですよね。そして、権力構造と既得権益、保守的な精神。そういうところを描いています。

 そういうところを描くのに8巻かける必要があったのか。この1巻(3話)まで…あるいはもう1つ、時代が離れたところの1エピソード描くので十分というか、もっと焦点が絞れた作品になったのではないか。その疑問が付きまとう作品でした。


追記 地動説弾圧がフィクションであるというネット上の言説について。

 これはある意味では正しいです。本作の設定の1400年代つまり15世紀のコペルニクス以前には科学に対する宗教からの火刑にいたるような弾圧はほとんどなかったそうです。ただし、コペルニクスが自分の身の安全のために死の間際まで地動説を発表できなかったことは記憶しておく必要があります。つまり歴史つまり記録になっていない何かはあった可能性が示唆されます。

 それに、16世紀から17世紀には異端審問とか魔女狩りの猛威があったのは事実です。つまり拷問という手段は宗教的な動機から発展したのは本当の話です。そして、科学に対してだけではないですが、原理主義的なC教の一つがいろいろやったそうです。宗教の話なので固有名詞はだしませんけど。それが収まるのがニュートンの登場あたりです。実際に地動説で火あぶりになったジョルダーノ=ブルーノなどがいます。

 そして何より、宗教の影響によって科学が1000年から2000年遅れたという事実があります。今もなお科学を否定する強い宗教的な情熱を持った人は大勢います。それをカリカチュアライズしたものとして、本作は事実・史実ではないけど科学と宗教の関係において真実を含む、という点は忘れてはいけないでしょう。





以下 1、2話視聴時のレビューです。

「知」の探究と後世にどうやって伝わっていったかの話です。知性とは何かの話です。そしてそれは宗教による弾圧の「血」の話です。地球は宇宙の中心ではない。「地」動説を追い求める人々の歴史です。原作は怪作であり快作です。ただ、傑作、名作というには少々エンタメ性が不足していました。
 途中から面白くはないです。語弊があるかもしれませんが、同じような展開が続きます。毎週読む連載なら良かったかもしれません。

 アニメ1話と2話。拷問と宇宙の描写で引き込まれるでしょう。真実を追い求める人々の苦難に感動があるかもしれません。C教の暗い歴史を正面から描いたことは素晴らしいです。ただ、それがずっと続きます。

 エピソードにバリエーションはあります。知識の説明もあります。女性の問題も出てきます。ただ、天文の歴史とか宗教弾圧に興味があるか、あるいはリョナ趣味じゃないとおそらく見続けるのが苦痛になると思います。それは血なまぐさいということではなく飽きると思います。

 1巻を読んだときは衝撃でしたが、読み方の調整ができるコミックスでさえそうでした。私は最後を見届けたいし、コペルニクスがカタルシスになるのかなと思い読みましたが、まあ、結末は言わないとしても、とにかく8巻読むのはつらかったです。3巻以降は1週間ちかくかけて読んだと思います。

 で、本作を2話まで見ましたが、これで1巻が終わっていません。1巻読むのに15分~20分くらいだと思います。アニメで今40分使いました。ただでさえかったるい話です。それを考えると、私は2話で1巻を終わらせて、あとは駆け足でもいいと思います。全10話でもいいくらいでしょう。

 なので、見るとは思いますが、途中であきる懸念はあります。

 そうそう、アメリカ人の約半数は地球が丸いということに疑いを持っているという話があります。我々が思っている以上に信仰心がある国でもあります。放映するのかなあ?

投稿 : 2025/02/22
♥ : 10

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「感動」に突き動かされる、それは狂気のようで愛にも似ている。蝋ではない翼のイカロスたれ。

 どこかで紹介されていた気になっていた作品だが、今時なぬるいなぁなぁな作品とは全然違う濃密さが籠もったものだってビンビンに伝わってきました!。最近多用され過ぎな気味のある津田健さんも、やはりこういう役だとハマりまくり。とにかく最初の3話は1セットとして見るべき作品です。


 フックをかけようと必死過ぎる最新の風潮に対して、本作はスタンダードにキャラや物語を積み上げて、節目となる地点で光り輝く展開がちゃんと作られている!。次のピークは8話あたりかな?。


 小賢しい合理性だけ、リスクヘッジの立ち回りだけ、それが人類の全てだったらここまで至ることは決してありえなかっただろう。名もある人もない人も、多くの「それでも」突き進み続けた人々の営みが、世界を切り開いてきた。それを支えてきたのはものは…。狂気のようで、それより遥かに静謐で澄んでいて同時に固く強固な様々な形の「愛」。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 11

さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

今期イチ

ネトフリでおすすめ一覧に出てくるなんのアニメなのかよーわからんタイトルで引いてんだろうけどわからなさすぎて放置してるランキング1位
見た目気になるんだけどなんの店かわからんから入れないのと同じ感じ
サブタイも小さすぎて見えてなかった
そんな人も多そうよね

こんな感じだから原作も知らず、ほんと見たいのないなーとなんとなく覗いてみるかって感じで視聴開始
ほんならまさかの地動説のチ
そこぉ!?アニメでそこぉ!?
14〜15世紀くらいの話しかな?
まだまだカトリックの影響が強い頃、ヨーロッパはこんな感じが“普通”だった。と言われればそうなのかもなって世界観
ザ宗教が支配してますみたいな
空=天界 天界は神の領域で数世紀前の常識をベースに書かれている聖書にとって地動説はあってならない。なぜなら聖書に書かれている内容が揺らぐ=キリスト教並び教会の信用が揺らぐ、つまり力の喪失と繋がるので偉いさんは火消しに躍起になる
けれども好奇心を基に真実に辿り着いた子らは止められないと。
それこそ人生を命をかけて心震わされた感動を追いかける強さに普段損得の天秤ばかり気にかけてる私の心は打たれた笑
主役が子供なのが尚更

命を燃やしているって形容がぴったりな生き方
憧れるんよなー

ここ最近で間違いなく1番面白い

投稿 : 2025/02/22
♥ : 4

71.4 8 2024年秋(10月~12月)アニメランキング8位
BLEACH 千年血戦篇-相剋譚-(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (43)
183人が棚に入れました
三界の存亡を賭けた戦いに、流れるのは血か涙か── 《見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)》の第二次侵攻により《影の領域(シャッテン・ベライヒ)》へと変貌した瀞霊廷で、死神と滅却師(クインシー)の戦いは続く。 奪われた卍解を取り戻し、反撃の狼煙を挙げた護廷十三隊は、次々と星十字騎士団(シュテルンリッター)の聖章騎士(ヴェルトリッヒ)たちを撃破していく。 そんな中、霊王宮での修業を終えて、新たな力を得た阿散井恋次、朽木ルキア、そして──黑崎一護が瀞霊廷に帰還する。 再びユーハバッハに挑まんとする一護の前に立ちはだかったのは石田雨竜。 引き絞った弓を向ける友の真意を問う一護に、雨竜が返したのは訣別の矢であった。 ユーハバッハは雨竜と親衛隊を引き連れて遮魂膜を突破。遂に戦いの舞台は、不可侵の神域・霊王宮へと移る。 不遜な侵入者を迎え撃つ王属特務・零番隊の五人。その驚異的な力の前に、ユーハバッハも親衛隊も敗れ去ったかに見えたが...... 真の戦い、真の絶望は今まさに始まらんとしていた。 死神と滅却師、一護と雨竜、信念と決意──決して相容れぬ光と影は、紺碧の天空に相剋する。

71.1 9 2024年秋(10月~12月)アニメランキング9位
らんま1/2(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (81)
235人が棚に入れました
早乙女乱馬と、天道道場三女の天道あかねは親が決めた許婚同士。

しかし乱馬にはある悩みが...。 中国での修行中、伝説の修行場「呪泉郷」に落ちてしまい、 水をかぶると女に、お湯をかぶると男に戻るという、不思議な体質になってしまっていた!? 乱馬とあかね、そして個性豊かなキャラクターたちが繰り広げるドタバタ格闘ラブコメディー、ここに開幕!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

千差万別我愛你

平成初期のアニメのリメイク、お話の舞台は80年代の東京だそうです
旧作は知りませんが有名な作品なので気になっていました。
EDテーマが好き、女乱馬とシャンプーがかわいい

乱馬とあかねを取り巻く周りのキャラクターは色んな愛の表現で好き好きいって迫ってきて大騒動に発展する騒々しいラブコメバトルアニメ
テンポの良い掛け合い、個性的な設定に面白そうなキャラ、声優は大御所ばっかりだし作画は良いし歌もいいしとてもいいアニメでした、どんどん面白いキャラ増えてきて、これ絶対もっと面白くなっていくやつじゃないですか
続きが早く見たい!

滅茶苦茶な設定をギャグみたいな展開と一緒に単純明快に説明しきった手法がすごい、1話で引き込まれて、次々と現れる奇人変人によって出来上がっていく極上の舞台にワクワクする

娘の部屋をノックもしないで急に入る父親にビックリ、許嫁っていうのも全然聞かないし、今のアニメではあまり見ない感じの暴力とかもあって昔のアニメなんだなーって思う

顔は変わってるっぽいけど、髪の毛の色も変わってる? アイラインいつの間に引いたんだろう? 
本人の身体が女に変化するんじゃなくて、別人の身体になってるのか変身なのかな?
父のパンダ化なんて道着とかメガネとかどこ行ったんだろ?衣装もセットなら乱馬は服そのままっぽいし、謎

{netabare}
旧作アニメがかなり長いことは知ってたので恋の進展もスローペースかな?って身構えてたけど、意外とあかねと乱馬が両想いっぽくなるの早かった、あかねが意外にも露骨にやきもち焼くから王道な恋のライバルキャラのリョウガとシャンプーですらつけ入る隙なさそうなので、二人の恋に割って入るキャラは出てこなさそうだけど、どこまでこの面白さを続けていけるのか注目してます

{/netabare}

投稿 : 2025/02/22
♥ : 17

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これだけの歴史的作品に、評価も何もって感じですが

原作既読。
懐かしいですね。
最初から最後までサンデーで読んだおっさんです。

まあこれだけ歴史的な作品になると、評価も何も…。
色々なジャンルの走りですからね。

TSものとしても相当走りの方であるのは有名ですが…。
まず「三姉妹が住んでいる家に主人公が同居する」部分から走りじゃないですかね。
今期も甘神さんちの縁結びとかありますが。
古典的だね、と言われる、まさにその古典ですからね。

古いヒット作は、現代の作品は過去を踏まえて進歩したわけで、今となっては陳腐に見えてしまうのはどうしようもないかと。
歴史の流れですね。

でもまあ、他人には出せない高橋留美子の世界観があって、それはそれで独自の面白さがあって、今でも面白く感じられる部分は確かにあると思いますが。

これだけ大御所なのに、今でも普通にサンデーで連載しているところは非常に素晴らしいと思います。
まあMAO自体は、別にそこまで評価していないのですが…。
でも大ベテランがなんか普通に活動していると、それだけで良くないですか。
私はチャンピオンを読んでたんで、手塚治虫の連載を普通に読んだことがあることが嬉しかったものです。
そういう位置づけの作家ですね。

クオリティは問題なしですね。古い作品のリメイクという流れは面白くはあると思います。

まあ常に新しい作品を見たいので、私は知っている作品はスルーしますが。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 0

tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

久し振りに懐かしいアニメに出会いました。

1989年版の「らんま1/2」は実はとっても見たかったんですが。

ちょうど就職して、一往復3時間をかけて通勤するようなところでしたし,今ではブラッグと言われる業種ですので。とても見る暇もなく,うる星やつらの印象も強くて。結局ほとんど見なくて見逃してしまいました。

ほぼ原作に忠実で。 1989年版とあまり変わらないという噂ですので。その分、評価が低いのかもしれません。しかし、私にとっては。何もかもが新鮮で。とても面白くおかしく見させてもらっています。

トランスジェンダーの話は?昨今のLGBTQの先駆でもあり。うる星やつらの龍之介の延長とも考えられますが。

それをさらに飛躍させて主人公に。男女の変化を持ってきたというところ、やっぱり当時としては,かなり斬新なアイディアだと思います。

うる星やつらの新作は,どちらかというと旧作に比べて,ずいぶんと変化して、少しばかりは違和感を感じましたが、新作のらんま1/2は?旧作に比べてもあんまり絵柄について違和感がありません。

ただし、地上波でやっているのにも関わらず、〇アニメストアでは,配信してないというのはとても不思議です。

このサイトは最近。幅を広げて、いろんなところに手を出すようになりました。元々はアニメ専門のサイトでしたので,それに専念してほしいです。

中国のアニメは見たくありませんし。動画配信サイトにお金を払っているのに、さらにその中に。製作者の意図でしょうが。レンタルで余計にお金を払わないと見られないなんて言うのはおかしいです。

らんま1/2をアニメ専門の動画配信サイトで見られないというは苦痛です。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 4

71.0 10 2024年秋(10月~12月)アニメランキング10位
がんばっていきまっしょい(アニメ映画)

2024年10月25日
★★★★☆ 3.7 (12)
38人が棚に入れました
敷村良子氏による同名私小説を題材にした劇場アニメ化作品となる。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

頑張るってなんですか?(CV.雨宮 天アンニュイモード)

愛媛県松山市。高校の女子ボート部5人+男子部員1人らの青春を描いた、
敷村 良子氏の同名原作小説(未読)の劇場アニメ化作品(95分)
実写映画、テレビドラマ版も未見。

【物語 3.5点】
淡々とした青春作品の佳作。

特に“泣ける”とか、カタルシスなどは狙わず、
後から振り返った時、心に大切な何かを残す志向の作品。
いわゆる“つまらない邦画”の良い部分が滲み出た渋い一本。

主人公“悦ネエ”は小学校の頃は発育で先行し、何でもトップ取れる、クラスのリーダー格として活躍。
が、中学以降は周囲に追いつき追い抜かれ、凡才化。
以後、何事に対しても諦め癖が付き、怠惰な高校生活を送っている。

そこへ埼玉から転校してきた同級生女子が立ち上げたボート部に、
巻き込まれるように入部し、ボートに打ち込む内に、
徐々に負けた時の悔しさとか、頑張る意義を思い出したり。
ちょっとした思い込みから、ボタンの掛け違いが生じて、仲間とのリズムが合わなくなったりして、
やっぱり自分はダメなんだと思い悩んだり。

主人公の葛藤がドラマチックというより等身大。
ヒロインの心情を我が事として糧にできる。
五人の心を一つにできなければボートが前に進まない「一艇ありて一人なし」の精神が好表現されている。
この辺りが、本原作及びメディアミックスが30年近く語り継がれている由縁なのだろうなとは思いました。

最初、伊予の青空や海を全面に強調したビジュアルから、
何で夏公開にしなかったのだろうと不思議に思いましたが、
結局、本作は感動の夏!というより、
じっくりと青春を味わう読書の秋といった風情の文芸作品なのだと感じました。


構成は1時間半の中に、復活したボート部女子5人+元々活動していた男子部員1人の約1年間を粛々と押し込む。
とは言え、序盤、{netabare} “ダッコ”と“イモッチ”が前触れもなく教室に押しかけて来て、{/netabare} 秒で部員集結イベが終了しちゃった時は、
えらいハイテンポだなと、吹き出してしまいましたw


【作画 4.5点】
アニメーション制作・萌&レイルズ共作による3DCG作品。

複雑な水の表現はCGならでは。
水面に映る艇と人物の揺らめき、艇のオールの動きに合わせた波紋の動きなどにリアリティがありました。

後は、伊予の海岸の夕暮れは綺麗でしたね。
“海の見える駅”梅津寺駅の踏切は絵になります。
ただ終盤の重要局面で、松山市駅の観覧車にまで乗っちゃうのは、
ちょっと聖地巡礼狙い過ぎな感もありましたがw

それ以上に私が評価したいのが人物の表情描写による心情の掘り下げ。
ボートに打ち込むに連れ、瞳の輝きのレベルから、
吹っ切れた良い表情になっていく悦ネエはベタですが心地良かったです。
私はライバル校のエース・寺尾 梅子の、こっちを気にしている感じの表情が好きでした。
で、やっぱり{netabare} 主人公が挫折した時、キッカケとなる忠言をもたらしてくれました。{/netabare}

最初はバラバラだったオールの動きが、どんどん一体になっていくなど、
映像から言葉以上に、ボート部員たちの成長の手応えを感じられる。
こういうアニメーションには、つい加点したくなってしまいます。


【キャラ 3.5点】
原作から“悦ネエ”などのニックネームは継承するものの、
姓名は一新しているという劇場アニメ版。

原作でも“悦ネエ”以外は掘り下げも少なく、
実写映画、テレビドラマ共に他のボート部員など
主人公以外は比較的自由に改変されて来たという本コンテンツ。

地元の有力企業の令嬢として設定された、兵頭 妙子こと“ダッコ”と井本 真優美こと“イモッチ”は、
仲良く喧嘩する、財力をバックに夏休みは合宿場所を提供するなど、
深夜アニメでもよく出没するカップリング造形。

顧問のじっちゃんにしても、ずっと黙ってボート部員の練習を見守り続けて、
終盤に決定的なアドバイスをする。で、{netabare} かつて国体チーム指導経験のあるスゲー奴だった。{/netabare}
という如何にもスポーツアニメ物でありがちなコーチキャラ。

そして美少女5人に囲まれる爆発必至なポジションにも関わらず、
ボート一筋で鈍感力全開な男子部員・二宮くんw

主人公こそ悩みを口に出して相談しない、
真意についても、表情から推し量る必要があるなど、
文芸作品ならではの繊細な乙女心を体現しますが。

キャラクター全体で見ると、部活アニメ物の一式揃ってますって感じで、
意外と私のような深夜アニメ脳でも付いていけました。

だからと言って、エロいシーンとか期待しちゃダメですw
本作は水着回も温泉回もない真面目な部活物ですから。

とは言え、『ラブライブ!』などの西田 亜沙子さんがデザインしたJKは、
やっぱり艶めかしいです。


【声優 4.5点】
三津東高校ボート部員
艇の先頭から順に、

コックス・佐伯姫“ヒメ”……伊藤 美来
ストローク・村上悦子“悦ネエ”……雨宮 天
3番・高橋梨衣奈“リー” ……高橋 李依
2番・兵頭 妙子“ダッコ” ……鬼頭 明里
バウ・井本 真優美“イモッチ”……長谷川 育美
(以上敬称略)

ナチュラルな演技もできる声優を追求してオーディション選出した結果、
結構な豪華声優陣に。

主演の雨宮 天さんの、心のモヤモヤを言葉にできない感じなども伝わって来ました。
クドいようですが私は、“ナチュラルな演技”くらい、俳優やタレントじゃなくても、今のアニメ声優ならばできると思うんですよね。

アフレコ初心者がよく躓くという、飲む息の中に心情を込める芸当も、この布陣ならば容易い。
それでいて“イモッチ”役・長谷川さんの語尾「~ですわ」のセレブな言葉遣いなど、
濃い目のキャラ作りにも対応する。
何より、コックス・ヒメ役・みっくの「キャッチ、ロー」などの掛け声。
声を張り慣れたキャストの指示は、部員にも心にも良く響きます。

拡大を続けるアニメと実写の中間領域においても、
演技面におけるアニメ声優の優位性が着実に高まっていることを実感する作品でした。

ただ、初日初回の劇場内、私含めて観客3人だけでしたがw
有名タレント起用して宣伝してもコケる。人気声優で固めてもコケる。
アニメ映画興行はごく一部の大ヒット作以外は閑古鳥な難しい企画です(苦笑)


【音楽 4.0点】
劇伴担当は林イグネル小百合氏。
ベースとなる北欧音楽の優しい音色を軸に、
時に女性ボーカルバラードも交えつつ、伊予の風情を演出。
一方でボート競技シーンでは疾走感のあるストリングスで押して来る、
攻守にバランスの取れたBGM。

意外性は「野球拳」のフレーズが随所に挿入されたこと。
私も本作で聴いて調べて初めて知りましたが、
そもそも「野球拳」とは愛媛県松山市の伝統芸能が本元の踊り芸とのことで。
お馴染みのメロディが流れても誰も脱いだりしませんのでご安心?下さいw


主題歌は、僕が見たかった青空「空色の水しぶき」
個人的にプロデュースするアイドルのメンバーがピチピチ(死語w)の10代の内は、
作詞の筆も走る印象の秋元 康氏。
本曲も、オールや“がんばっていきまっしょい”を歌詞に入れて来るなど作品解像度もまずまず。
そんなに宇宙的に歌詞を捻らなくても、ベタな言葉で良い青春曲は書けるという感じの佳作。

秋元氏は、眩しいJKの青春劇に、さらに興が乗ったというわけでもないでしょうが、
同グループによる挿入歌「マイフレンズ」も作詞提供。


ところで脱線しますが、乃木坂の“公式ライバル”として昨年デビューしたという僕青。
乃木坂がAKBの公式ライバルという設定は一体どこへw(別に無くなったわけでもなくライバル設定は共存しているらしいですが)
私も、2.5次元ばかりに入り浸ってないで、3次元アイドルの方も、そろそろアップデートしとかないとと、ほんのり危機感を覚えましたw

投稿 : 2025/02/22
♥ : 13

70.5 11 2024年秋(10月~12月)アニメランキング11位
オーイ!とんぼ 第2期(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (76)
159人が棚に入れました
島を出たとんぼの日常は目まぐるしく変化していく――。 高校生となり、熊本での生活をスタートさせたとんぼは、練習場のジュニア生たちとコースでラウンドすることに。トカラで培った自由奔放なゴルフでコースを攻略していくとんぼに対し、1つ年上の実力者・ひのきも決死で応戦。激しい対決を繰り広げる。 とんぼの潜在能力の高さに驚愕したコーチのハジメは、とんぼを5月の九州女子選手権に挑戦させることを決意する。 島で一緒にラウンドしたつぶらや、熊本で出会ったひのきなど、新たなライバルたちとのゴルフを通じて、とんぼがさらに大きく羽ばたいていく!

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

とんぼのゴルフは人の心を魅了する

これは第二期です。
第一期をまだ見ていない人は、第一期から見ることを強く強く強くお勧めします。

第二期の舞台は熊本です。
高校生になった大井とんぼが九州女子アマチュアゴルフ大会に出場し、活躍する内容が描かれています。

とんぼのゴルフは天真爛漫です。全く型にはまらないゴルフをします。
それは通常のゴルフ指導者が見ると異質であり、「基本ができていない」と言われるでしょう。
でも、とんぼのゴルフは魅力的です。思わず応援したくなります。
それに、とんぼのゴルフを見ると、いつの間にか心が清められるのです。

とんぼは、勝つためのゴルフをしません。
普通、優勝がかかった一打を打つときは、手堅く打とうとしますよね。
でも、とんぼは勝つことよりも、技術力を向上させる工夫を常にやり続けます。
とんぼは、未来を見つめてゴルフをしているのです。だから応援したくなるのです。
それにとんぼは、一緒にプレイする人の失敗を願ったりせず、いつも人の応援をします。
相手が困っていたら、懸命に助けるのです。
そんなとんぼを見ていたら、自分もとんぼみたいに清らかな心になりたいと思うのです。
とんぼのゴルフは多くの人の心を魅了します。


そして今回は、とんぼの活躍だけでなく、とんぼのライバルである3人の女性の活躍と彼女らの心の声も見逃せません。
特にとんぼの友達である安谷屋つぶらの心の声を聴くと、女子ゴルフは決して美しいゴルフではなく、なりふりなどかまってられないサバイバル競技であることが良くわかります。
また、とんぼの先輩である音羽ひのきの心の声は、人間誰もが持つ心の弱さに対する苦悩が描かれています。
今回彼女は、苦労の末にそれを克服しました。とんぼに出会ったことが彼女の成長につながったようです。
そして、エマ・クリス。大怪我を克服するための彼女の努力と執念は、すさまじいものがありました。
おそらく彼女がこの舞台に立っていることだけでも、信じられないほどの奇跡なのでしょう。

第三期を期待しています。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 23

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あの樹の向こうに何が見える?

オススメのゴルフアニメ
ゴルフは何回か誘われてそれなりにまともに飛ぶようになったくらいなので全然詳しくないけど、とても面白かった

フェードとかアイアンとかゴルフ用語がバンバン飛び交うので何言ってるかわかんないけど、ゴルフってすごく色々なことを考えながらやるスポーツで上手になったらめっちゃ面白そう!!!ってのは伝わってきました
必殺技とか力技とかなく、風とかラインとか専門的にコースを分析して攻略していく様子が地味だけど面白い
とんぼの「勝つためのゴルフ」じゃなくて「純粋に楽しむゴルフ」の魅力に周りのプレイヤーも感化されて成長していくドラマが良かった
大きな樹はゴルフでは障害物でしかないけど、とんぼは障害物とは見てなくて、その先に島のみんなの期待、綺麗なショットを打つ達成感、一緒に回っている仲間との喜びの分かち合い、そんなポジティブな未来を見ている気がします

将来を決める重要な大会を戦っているのに、とんぼの純粋さでゴルフ仲間とワイワイコースを回ってる感になっているのが気持ちいい、こういう子と一緒にやりたいですよね
反対に露骨にマナーの悪い観客や、ルールを誤魔化してしまって罪悪感に囚われるプレイヤーを描くなど「ただ楽しい一面だけを描く」にとどまらないところも良かった
派手さはないけど爽やかで真剣で、ゴルフの楽しさを上手に表現している良いスポーツアニメでした

投稿 : 2025/02/22
♥ : 20
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「インテリジェンス×競技ゴルフ」の見事な融合

【レビューNo.166】(初回登録:2025/1/19)
コミック原作で2024年作品。全12話
1期がよかったので、2期も楽しみにしていた作品ですね。


(ストーリー)
1期でプロゴルファーを目指して島を出る決心をしたとんぼ。
とんぼはイガイガの紹介で、熊本にある「武蔵塚ゴルフ練習場」のオーナーで
ある有働九五郎の家に下宿して、レッスンプロの長男・有働はじめのレッスン
を受けることになる。
そして初めての競技ゴルフ「九州女子選手権」に出場するのだった。


(評 価)
・「インテリジェンス×競技ゴルフ」の見事な融合
 1期のレビューで
 >インテリジェンスが高く、ゴルフの奥深さを提示しちゃんと面白い
 と書きましたが、1期は割と
 ・通称「3鉄」(父の形見の3番アイアン)1本であらゆる球を打ち分け
  → 何故打ち分け可能なのかというテクニカルな部分を解説
 が多かったのですが、2期では
 ・ゴルフとは18ホールをいかに少ない打数で上がるかのスポーツ
  → ではそのためにゴルファー達はどういう思考・方法で挑むのか
 というのを論理的にみせてくれるんですよね。

 とんぼのゴルフは
 ・よくも悪くも失敗を恐れない(失敗をリスクとして考えない)
 ・目の前の1打を”どうやって打ってやろうか”というワクワク感優先
 という「スコアメイキングという概念がない」ゴルフなんですが、本作では
 そこをライバルキャラを通じて面白く描いてくれています。
 ●エマ・クリス
  飛距離を武器とした加点を狙う積極的な攻めゴルフ
 ●音羽ひのき
  バランスに優れ、試合経験の豊富さに裏打ちされた強かさ
 ●安谷屋円
  確率論に根ざしたグレートワンパターンでの緻密な組み立て
 「その1打にどういった意図があるのか」ということをしっかり解説して、
 「競技ゴルフとはどういうものか」というのを視聴者にわかりやすく提示
 してくれるとともに、各プレイヤーの解像度の上げ、より各キャラを魅力
 的に描写してくれていたと思います。
 その辺の描写がしっかりしているから、対極に位置するとんぼの自由奔放
 なゴルフもより際立つって感じですね。

 そしてこんな感じで「1打1打の解説」を事細かに入れてきても、それがウ
 ザく感じずに面白さに繋がっているのは素直に凄いなっと。
 解説内容の適切さや演出や作画といったアニメとしての魅せ方など、原作
 者や制作陣の技量の高さを感じますね。


・王道的な展開もしっかり押さえゴルフに対する愛情も感じられる
 今作は「競技ゴルフメイン」ということで「優勝するのは誰か」といった
 王道展開で物語が進んでいきます。

 上述した1打1打の細やかさだけでなく「ゴルフには流れというものがある」
 という勝負の大局観や駆け引きなんかもきちんと盛り込まれていたので、
 そこはしっかり押さえているなっと。

 そして今回の一番のテーマが
 ・とんぼが体験する初めての”プレッシャー”
 であったりするわけで・・・・
 それを体験することで今までとは違う「本物のゴルフ」というものを知る
 ことができるわけですが、
 {netabare}・「確実」というセオリーに逃げずに、”プレッシャー”がかかっている
  ことを認めた上で全力で立ち向かう{/netabare}
 その辺もとんぼらしい描き方がよかったと思います。

 またメインはライバルたちとの優勝争いなんですが、初日に一緒に回った
 主婦ゴルファー・島道子も印象深かったですね。
 彼女は予選通過できるかどうかのゴルファーですが、皆優勝やプロを目指
 しているわけではなく、それでもゴルフが好きでそれぞれの思いを掲げて
 プレーをしていると、原作者のゴルフ愛を感じるエピソードでしたね。
 上述の論理的な解説といい、原作者の描きたいものをしっかり描いている
 という印象ですね。


「スポーツものはやはり真剣勝負してなんぼ!」
というのもありますが、プレイヤーの数を増やして
「ゴルフの面白さを(ウリのインテリジェンスで)より多角的に魅せる」
という広がりをみせたのはさすがでしたね。
そういう意味でも本作は1期以上に面白かったと思います。
他の要素もバランスよく描けていたと思いますし。

唯一難点を挙げるとすると、スコア表示が少なすぎる気がしました。
「バーディーだ!」と言われても、トータルスコアやライバル達との差とか
が分からない期間が長く、何かモヤモヤするんですよね。
もう少しスコア表示した方が、試合にも緊張感が出てより面白くなったので
は思います。
(まあこまめにスコア表示するのは展開を考えるのが面倒ってのがありそう
 ですが(笑))

また1期ではすっと一緒にいたイガイガとの関係性の変化の描写も興味深かっ
たですね。
1期ではゴルフの師匠や友達という感覚でしたが、離れてみてとんぼの心情に
変化が現れたようで、イガイガに父親像を求めているかのような描写が印象に
残りました。


(追 記)
個人的に驚いたのは、とんぼの”自由奔放”なゴルフをコーチが矯正しようと
する展開(VS それに抗うとんぼみたいな)が真っ先に描かれるものだと思って
いましたが、それが全くなかった点ですね。
やはり普通のスポコンものとは違うんだなっと。
原作者の中で描きたいものは明確なんだなっと感じましたね。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 14

70.0 12 2024年秋(10月~12月)アニメランキング12位
MFゴースト 2nd Season(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (81)
223人が棚に入れました
『MFゴースト』は、しげの秀一原作にて、2017年より「ヤングマガジン」(講談社)で連載中の漫画作品。単行本の累計発行部数は580万部を突破。同じく「ヤングマガジン」にて1995年から2013年まで連載され“公道最速伝説”を描いた『頭文字D』の近未来の世界観設定にて、実在する公道でのカーレースバトルを描いている。

声優・キャラクター
片桐夏向(カナタ・リヴィントン):内田雄馬
西園寺恋:佐倉綾音
相葉瞬:小野大輔
ミハイル・ベッケンバウアー:神谷浩史
大石代吾:浪川大輔
赤羽海人:諏訪部順一
石神風神:安元洋貴
沢渡光輝:逢坂良太
八潮翔:田邊幸輔
北原望:芹澤優
坂本雄大:櫻井トオル
大谷洋介:石川界人
ジャクソン・テイラー:中村悠一
前園和宏:宮園拓夢
柳田拓也:坂田将吾
E.ハンニネン:三宅健太
緒方:畠中祐
諸星瀬名:八代拓
リョウ・タカハシ:子安武人
高橋啓介:関智一
上有史浩:細井治
秋山渉:松本保典
武内樹:岩田光央
池谷浩一郎:矢尾一樹
健二:高木渉
奥山広也:阪口周平
小柏カイ:神奈延年
田中洋二(実況):光部樹
京子:飯田友子
真美:林鼓子
ナレーション:三木眞一郎
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

面白かったが、キャラの活躍とスノビズムに不足感。

 頭文字Dからの視聴者・読者ならドリフト走行に嫌でも胸が熱くならざるを得ません。NAではなくなってしまいましたが、非力の国産FRスポーツカーでハイパワー車と戦い、性能ではなく使う人間の技術と能力で勝つ。日本人好みの展開です。レースシーンは非常によくできていました。特に霧?ガス?でホワイトアウトする場面でのレース描写は非常に楽しませてもらいました。

 女子のポエムも1期よりは若干少なめになったのも良かったと思います。それでもやはりノイズにはなっていました。それとライバルたちに注目する視点がバラバラなので、2人ぐらいに絞れないかなと思います。ポルシェの彼ともう1人でいいんじゃないでしょうか。

 全体的に1期より車やレースの理屈もちゃんと説明があったし、レース展開も上位に食い込んだし見ごたえがありました。ただ、面白いわりに余韻がないんですよね。頭文字Dはコミック30巻くらいまではのめり込んで何度も読み返しました。アニメも1期2期は何度か見ています。本作にそういう熱意は感じません。

 理由は2点。キャラとスノビズムでしょう。まず、キャラそれぞれが面白かったんですよね。タクミはもちろん、文太、池谷、イツキ、ナツキ、高橋兄弟…皆魅力的でした。内面まではどうかわかりませんが、ストーリー上でコミカルにもシリアスにも上手に動いていました。それが本作は足りないかな。主人公に欠点も欲望も怒りもないのがダメですね。それと彼女も同じです。頭文字Dのナツキは伝説級です。あの娘は本当に良かった。こちらの作品はそういう隠したい何かが無いんですよね。

 それとやはり文太とかガソリンスタンドの親父、それぞれのライバルのテクニックやメカニカルな解説のスノッブなこと。この場合のスノビズムとは「マンガを通じてお前らにすごい世界を見せてやるよ」という上から目線の知識です。これが良かった。話が面白いので素直に頭を垂れて拝聴させてもらいました。スノッブとはいえ、ちゃんと取材して裏付けのある知識なので非常にこちらの知識欲をくすぐりました。本作はその部分が足りません。

 この2つの点から本作にはそれほどのめりこめませんでした。面白いですけどね。評価点は高いですが、主観的には劣化頭文字Dにとどまったかなあ。




1話 オッサンが良い作品なのに女の子を描きたい原作者のミスマッチ

{netabare} この作品で面白いのって、非力な車で強力なマシンにテクニックで勝つという大きな幹があります。そして、その面白さを引き出すシーンはもちろんレースシーンですが、ヒロインのポエムではダメです。オッサンたちの玄人ならでは解説です。その点で第13(1)話のレースシーンは素晴らしかった。ドリフトのシーンが良かったです。非力NAと注目選手の設定などでその辺を上手く表現していました。

 これを見る限りMFゴーストは頭文字Dと車の哲学(非力、ダウンヒル、NA、ドライバーテクニック、チューニング)に関しては同じですが、決定的に違うのがヒューマンドラマが全然面白くないんですよね。
 頭文字Dでは前半のNTRという面白要素がたまらなかったし、高橋兄弟とかランサーの奴らとか、もちろん親父とガソリンスタンドの経営者が十分いろいろ語ってくれました。あとは驚き役としてイツキと先輩、ゲストキャラ等ですね。

 この人間の描写と物語が圧倒的に弱い気がします。レースシーンが主人公以外面白くないのは、この人間が描けていないのでその語りとか考え方に興味が持てないからだと思います。

 たぶん、原作者のしげの秀一氏は女の子を描きたいんだと思いますが、残念ながら車オタクのオッサンの描写とキャラ造形に優れた人なんだと思います。描きたいものと才能の差の悲劇なのかもしれません。{/netabare}


2話 面白いけど、レースへのモチベが前提だし、頭文字Dでやったことの繰り返し

{netabare} 雨で滑る。だから軽量NAでドリフトができる車が有利。それは頭文字Dで見た話です。馬力のレギュレーション、タイヤマネージメント、最新の車が当時とどう違うかなど入れてくるのかも知れませんけど、やっていることは同じです。

 レースに関しては面白いし、単純に順位の話がついてくるので盛り上がるでしょうけど、頭文字Dのときのドキドキワクワク感は無いかなあ。いきなり主人公がトップに来ないところに面白みがあるとは思いますが。レースへのモチベーションは前提なので物語が弱いです。拓海はレース自体に興味がないところがストーリーになっていたので。

 ミニライブを省略する分別があるのは何よりでした。 {/netabare}


3話 せっかくのドリフトなのでカナタにもっと集中してほしい。

{netabare} カナタの順位というか立ち位置が中途半端で、何がしたいのかわかりづらかったですが、火山灰、雨という滑る要素で順位を上げてきました。こうやって少しずつトップグループに絡むのでしょう。頭文字Dからの流れでトラクション云々とか、タイヤに負担をかけるとかそういう解説がとてもいいです。

 ドリフトの挙動が作画的にちょっとGを感じないというか急な気もしますが、その辺は素人なので正しいのか違和感があるのかわかりません。そこがちょっと作り物めいている気はしました。

 で、やっぱり頭文字Dと何が違うか。それは1対1のバトルではないということでしょう。レースに入れば2人の世界だった頭文字Dとくらべ15台ですか。視点の切り替えが邪魔です。いずれ絡むだろうトップのポルシェの人との対比だけでいいんじゃないでしょうか。

 あとは兄妹をどう描くかですけど、2人でトップに上がってくるなら注目すればいいし、そうでないならもういいんじゃないでしょうか。せっかくのドリフトが出てきたのでそこに集中してほしかったな、と思います。{/netabare}


4話 ドリフトと公道最速理論がいいですね。1期よりも面白いかも。

{netabare} おっさんのレース解説良かったですね。ドリフトと合わせて頭文字Dから続く公道最速理論の輪郭が見えますね。馬力は300から350というのが何とも言えません。アウトバーンのドイツ車と比べて山国日本ならではの理屈でしょう。

 今回みたいのが数話、準備に数話を繰り返しながら、このレースの全容が明らかになるのなら面白いですね。やっぱり途中で出てくる女性たちのポエムは邪魔ですけど。何がやりたいのかわからなかった1期に比べて2期はテーマが明確に見えてきました。
 コミックスで読んだ範囲を超えてきましたけど、こんなに面白かったっけ?という感じです。アニメだからでしょうか?{/netabare}


5話 視点が分散して面白くない回でした。

{netabare} せっかく4話まで面白く展開したのに…という感じです。女子たちのインタビューに興味ないし、レースも視点がいろんな人に分散してました。こういう高いレベルの中のレースだよ、と見せるための仕掛けなんでしょうか。あるいはFR最速理論を説明するためにポルシェを多用している?4WDとミッドシップのペナが大きいみたいなので、そこの説明のための布石かもしれません。

 結果としてFR中馬力の86とドライバーのテクニックを駆使し、グイグイと順位を上げるカナタを描きたいのかもしれません。が、あまり周辺の描写が多すぎるのはニーズとあっているのかな?という気がします。{/netabare}


6話 レース展開と描写に大満足。最高に面白かったです。

{netabare} 最高に面白かったです。アニメなのに手に汗握ってしまいました。女子たちのポエムも最小限だったし、やっぱりこの手の作品は俺TUEEEがどこかでは欲しいところです。しかも、理屈がちゃんとある俺TUEEEなので、背中がゾクゾクするような快感がありました。池田の解説もいいし、過去作の回想がちょっとだけ入るのもいい味付けでした。

 ここにきて絶頂でしたね。大変満足しました。{/netabare}


7話 前回は最高に面白かったのに今回はかったるかったです。

 200馬力というウィークポイントを見せる見せ方はいいですね。追いつかれるような追いつかれないような。話数的にもう1レースありそうですから、頭文字Dでレガシィに乗ったみたいに何かあるんでしょうか。

 ただ、7話は妙にかったるいというか冗長な感じでした。テンポ、メリハリ…女子のパート云々もありますけど、レース自体にも間延び感がある気がします。全体的に面白いときと面白くないときの差が激しいですね。1クール目からもっと削りこんだ展開にすればかなり秀作になった気がします。


 

投稿 : 2025/02/22
♥ : 11

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

公道バトル中盤

原作既読 全12話 頭文字D既読・アニメ未視聴

頭文字Dから近未来の世界、化石燃料車が製造中止となり電気自動車や燃料電池自動車が主流となった世界で、化石燃料を使った自動車でクローズされた公道でレースを行うカーレース「MFG」が開催されていました。

ある目的とレースに参戦するためイギリスから藤原拓海の弟子である主人公カナタ・リヴィントン来日して両親の旧友である西園寺家に居候することになります。

「MFG」通して熱いレースをバトルを繰り広げる作品です。

1期でも書きましたが、キャラデザは原作よりこちらの方が好きですね〜「原作はギャク寄りのキャラの目が四角でちょっと苦手ですねw」

「MFG」も中盤、レースメインの作品ですが、今回は日常よりレースばかりでしたね。前回も途中で終わりましたので、今回はそのまま続きでした。

圧倒的不利なマシンで、公道レースで起こる様々条件を駆使して疾走する「86」を観ると「頑張れ〜」という感じで応援してしまいます。

次のレースの予選から「86」にある変化が起こります。しかし、カナタにもある負の変化がおこり、レースにかなり影響しますので、今後どうなるのか楽しみです。

でも今回もレース途中で終わりましたね。3期が決定していますので早く続きを観たいですね。

OP/EDは、1期と同じく芹澤優さん、Himika Akaneyaさんが歌っています。

最後に、友人がドリフトシーンで、まだまだ迫力ないと言われましたw 確かにその場面を注視するとカメラワークの問題もあるかもしれませんが、綺麗にドラフトしていて迫力という点ではインパクトがない感じがします。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 11

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

これぞレースアニメという迫力、スピード感

まあ普通に前期の続きで始まりましたね。
まあ前期も見たので今期も当然見ます。

しかし、これぞレースアニメという迫力、スピード感がありますね。
さすがです。

予選で1台でしか走っていないので、追い越しは文字表記しかない。
にもかかわらず、非常に早く感じさせる演出。
作画、そして解説のレベルの高さですね。

なんかどこかに非常にのっぺりした軽い挙動で、レースらしくないレースアニメがあったもので、つい…。

見た後で車を運転するのは控えた方が良いですね。スピードを出しすぎてしまわないように。

全話感想
とても楽しめました。3期はやる気まんまんのようで良かったです。
全然途中で先が気になるところですしね。
次はあまり待たせず再開して欲しいものです。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 1

69.3 13 2024年秋(10月~12月)アニメランキング13位
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅤ 豊穣の女神篇(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (55)
398人が棚に入れました
女神祭。迷宮都市オラリオが活況に包まれる、実りの祝祭。豊穣を象徴する女神たちは祭壇に奉られ、その中にはあの『美の女神』の姿も。ダンジョン深層という死地から生還を果たし、日常を取り戻したベル・クラネルもまた、女神祭の賑わいを楽しむはずだった……――とある酒場の娘から一通の手紙が届くまでは。『ベルさんへ 今度の女神祭、二人だけでデートしてください。 シルより』都市の片隅、小さな酒場で固まった、少女のたったひとつの決意が、少年と迷宮都市を狂わせていく。そして、『最強』を標榜する『強靭な勇士(エインヘリヤル)』達が今、動き出す。これは、少年が歩み、少女が望む――【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ああっ?女神さまっ!?

というわけで、オープニング曲から盛大に身バレしている訳でして、ネタバレも何もあったものではない?
どちらにしても原作知らずなので、“お忍び町娘”か、自作自演の“複垢”案件かは知らんけど、ベルくんと共に目一杯、女神様に振り回される今期となりそうです。
さあ、いつもの小コント(ヴァレン何某君のキャラ崩壊w)に騙されそうになりながらも、一気にきな臭くなってきましたね。
迷惑この上もないファミリー抗争ならぬ場(ダンジョン)外乱闘に発展しそうです。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 10

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

今期一番楽しんでいる作品

今期の始まりは町娘のシルがベル君をデートに誘う事から始まります。
しかし、そこには深~~い意味が潜んでいるのです。
できれば今までの作品を観る方が良いですね。
ネタバレギリギリで言えば今回は恋の話です。
他の作品と違いを感じるのは最近のアニメ作品にはない心情の奥深さを表現する作品と思っています。
最近の作品は1クールで結論を出す為に忙しい作品ばかり。
本作は時間を掛けて心情を魅せる作品となっています。
タイムリーに見直ししたいと思ったのは本当久しぶりです。
(絵がきれいですし、恋をしているシルを素敵に描いております)
8話まで見ても、これからどうなってゆくのか非常に楽しみな作品です。
今期イチオシです。次回が待ち遠しい。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 12

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

好きな作品ですから5期も嬉しいです

5期まで続くアニメというのはあまり多くなく、立派なヒット作ですね。

毎回楽しませて頂いています。
序盤は弱くてややストレスだったベル君ですが、随分強くなってきて、もちろんステージが上がった分やっぱり苦戦もしているのですが、英雄的な活躍が増えて後半になるほど見ごたえが増してきました。

そして今回は恋愛要素も強そうですね。
ずっとアピールしてきた割にイマイチ目立たずリューさんに良いところを全部持っていかれてしまったシルの番と。
なんとなくは明かされていますが彼女が一体なんなのか。

今期も楽しみにさせて頂きます。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 2

68.4 14 2024年秋(10月~12月)アニメランキング14位
魔王2099(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (102)
328人が棚に入れました
未来すらも支配せよ 己が魔王であるために 統合暦 2099 年――新宿市。究極の発展を遂げた未来都市に、伝説の魔王・ベルトールは再臨した。巨大都市国家の輝かしい繁栄と......その裏に隠された凄惨な“闇”。新たな世界を支配すべく、魔王は未来を躍動する!第 33 回ファンタジア大賞――異次元の《大賞》受賞作、遂にアニメ化決定!

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

異世界系のアニメとしては大変面白い

なろう系というと、転生して別世界といのが典型だが、これは地続きの物語。
魔王の世界から、現代日本の世界が融合してしまったらしい。
雰囲気的には、マジメというよりはギャグより。
とにかく強い魔王が無双する展開。

それでも魅力的なキャラクターデザインと、
洗練されたセリフ回しのおかげで大変面白い。
アクションシーンも見ごたえがあって、素晴らしかった。
冒頭にはホロライブのトワ様が出演するなど、話題優先の面もあったが、
内容的にも良かったと思います。

続編の情報は無いけど、どうなんでしょう。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 5

tutti- さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

現代社会を捉えた世界設計と視聴者に希望を与えてくれる主人公

今季の隠された名作。見つけた人はとてもラッキー。
なぜか注目を集めていないが、現実社会を捉えた世界設計と起承転結が素晴らしく
1クールで2度の結を迎えており、満足度が他アニメの2倍ほどある。

だというのにストーリーや背景の理解が追い付かないということもなくとてもバランスの良いアニメ。

キャラクターデザインもよく、特に主人公が現代社会を風刺したものいいをするのには、現在の日本に通ずる点が多数あり、現代社会を生きる一個人として気づかされる点が多い。

現代社会を生きるあなたや現代人たちは認知できていないことが多いが、
情報が溢れ、それを個人が取捨選択をうまくできず、結果的に集団心理から多数の意見に迎合して、その癖に世の中に文句を言うという自業自得な価値観が蔓延る現代をうまく捉えられている。

作者は現代社会を俯瞰してみることができている、その辺のなろう小説家とは一線を引く人なのだと感じた。

そういった視点で主人公が在るからこそ、主人公の生き方には希望や勇気をもらえる点が、その辺のジャンキーでインスタントな異世界アニメなんかよりよっぽど素晴らしい。

かつ、萌え要素なども抑えているのでこういったアニメを見る人たちもある程度は満足できるだろう。

ただし、予算の関係か一部の回で作画が気になる方もいると思う。
その胸に手をあてて考えてほしい。作画が良くてもストーリーがつまらなくて視聴をやめたアニメが沢山あっただろう。
低コストでも流行ったアニメがあっただろう。

映像作品においては、ストーリーや脚本のがよっぽど重要なのだ。
真の品質を求める人ならば、このアニメを高評価するのだ。

そうでない方は、ジャンクフード食べ過ぎで肥満している。
一度、エロやら萌えやらをデトックスして、自省し
自分が変わる努力をすることだ。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 1

レタスの人 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

古き良きラノベの形式と昨今のなろう系の面白い部分をしっかり併せ持った正当進化した良作

要素的には虐げられた後の下剋上だったり、チートによる爽快だったり、転生ものだったりとなろう系の面白い要素が入っているが、なろう系特有のネタレベルのクソみたいな部分をしっかり排除している

全体的には古い正統派ラノベの様なノリで構成されており、昔と今の面白い要素をしっかり抽出した様な作品だった


ラノベは20年前くらいに卒業しているが、この作品ならまた買って読みたいなと思うくらいには面白かった

超感動する大作とかそういう作品ではなく、本当に古のラノベの様な負担の無い丁度いい感じでかつ最大限の楽しさ、ワクワクを提供してくれた

昨今の量産されるゴミ作品で辟易していたので(そんなに基準高いつもりではないのだが、ネタ抜きで中学生時代に作りあった黒歴史ノートレベルをプロの手でマスタリングしてそれらしくしただけの物がマジで商業作品に乱立しているので)殊更に評価したい

投稿 : 2025/02/22
♥ : 1

68.0 15 2024年秋(10月~12月)アニメランキング15位
嘆きの亡霊は引退したい(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (138)
392人が棚に入れました
トレジャーハンターになろうぜ 目指すはただひとつ、世界最強の英雄だ かつてそんな誓いを交わした六人の中でひとりだけ圧倒的に才能がなかった少年がいた。 ある日挫折を口にした彼に、幼馴染は言った。「クライ、お前、特に役割ないんだからリーダーやれよ」 才能があり過ぎる怪物達(=幼馴染達)で結成されたパーティ《嘆きの亡霊(ストレンジ・グリーフ)》は数年にしてその名を帝都中に轟かせ、そのてっぺんに据えられた彼はあれよあれよという間に最強パーティのリーダーとして祭り上げられた。 跳ね上がる周囲からの期待により彼の言動はいつだって勘違いされ、事態は予想もしない展開に…。 これは、最強パーティのリーダーにして最強のクランマスターとして名を馳せるクライ・アンドリヒの栄光と苦悩に満ちた英雄譚である!

とろとろとろろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

太ももと尻

そしてファイルーズあいwww

・最終回まで
後半からは伝説の腐れホストと貢ぎまくるマッド女の話になってて草。
この腐れホストの言動を受け流せるかどうかで視聴可否が決まる気もする。
俺的には今期イチオシのクズキャラだった(笑
このすばのカズマさんのように得体の知れない芯があるわけでもなし。
ただひたすら無気力な借金まみれのクズというのが斬新。
2期以降も欲しいけど肝心の海外配信ではあまり人気を得ていないんだとか。
原作ストックは十分だし書籍販売部数も文句なしなんだけどね。
作画も中華丸投げ回とかあり不安定な場面もチラホラ。
低予算にも関わらず全ては監督の力量で押し切った感じ。
いや~この監督さんはエンタメの塊だと思うわ。
なんでもこの先クズさ加減に磨きがかかって尻上がりに面白くなるらしい。
つーことで頼んますよキルキルくん!

・第2クール制作決定
ありがとうキルキルくん!!!!!!!!!w

投稿 : 2025/02/22
♥ : 0

しろにゃま さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

かんとくは神っ!!【2024秋ダークホース】

原作知らず、アニメ勢。

しかも見始めたのはもう終盤12月に入ってからだった。
YOUTUBEの特番LIVEに久保田未夢、古賀葵、白石晴香、芹澤優の名前があったから。そう私はi☆RisのFANでもある。
しかし番組中物語の内容はよくわからなかったが、出演は小原好美、上田麗奈、ファイルーズあいまでもラインナップされている。
こんなん観るしかないじゃない。忙しくて2024秋アニメは殆ど観てなかったけど、豪華声優陣で内容もほどんど知らないアニメを10話ほど一気に見られる幸福感。
結果、残り3話(全13話)を子供時代のように毎週楽しみにしてしまった。
配信されたら即観る!これをしたのは陰実2、フリーレン、以来だ。



感想 ------------
楽しい!ティノかわ!
全く破綻していない導入、世界説明、キャラ紹介、ストーリー。(だいたい杉田の所為)
私はサブスク系で観てるので話についていけなくなったら巻き戻す。がそれが無い。
巻き戻し確認したのは、「これ?ここちゃん?」こんなしっぽりした艶っぽい声も出せるのかというシトリーの声確認くらい。

OPも熱い。サビ部分だけを巧く浮き立たせ、しかもそれを追い打ち掛けるかの如く繰り返すワクワクする演出、これは見事すぎてOP飛ばすどころか繰り返し見するレベル。

各キャラへの魅力的な演出も素敵だ。
メインとなるパーティーメンバーはあんま出てこない。
でもそれ以外のサブキャラ達がちゃんと動く/話す/過去回想され/キャラが立ってる。
私のお気に入りは木村良平さんのスヴェン、強くカッコよく登場人物が増え、話が入り組んでくるなかストーリーを導く彼らしいイイ奴な役だ。名前だけはよく出るアーク(福山潤)が剣を抜く演出とかまさに勇者で、そんな彼らが主人公クライ(小野賢章)の正当性を解くことで主人公最強は発展する。


作画は良いとは言えない。でもそんなに動くわけじゃないけど破綻なく充分楽しめる。
予算が厳しいんだろうなと思うが、キャラの表情だけを動かし身振り手振りは抑える。戦闘シーンもあるけどそこは見せ場ではない。動かない絵で声優で充分に語らせ作画を抑える。フェチな視聴者サービスも実は動てない絵を使っている。巧い配分だと思う。
そして詳しく書かないが、うえしゃまを使ってまでのミスリードはホントにやられた。
原作勢ではないのでどれくらいアニオリが盛られているのか分からないけど、これは脚本、コマワリ、演出の勝利だろう、、、

ゆえに"かんとくは神!"

そしてキャスティングに予算をかけた分を円盤のオーディオコメンタリーで稼ぐw

一部サブクスのほうが放送が2日も早いということで、SNS系が面白いことになっていた。2期を渇望したサブスク民が最終話放送後にその告知が無かったことで(私も)絶望を上げていた。が地上波放送では放送後に2期報告があって喜びを上げ、なんかSNSが混乱してたねw

是非あまり間を空けずに2期放送をお願いしたい。
OPは変えなくてOK!
補足として、上記のオーディオコメンタリー版も一部サブスクでは楽しめる。これを2期までの糧としよう

初投稿:20250126(これと下記投稿日がずれていたら追記や修正してるということ)

投稿 : 2025/02/22
♥ : 0

hidehide さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

全員揃わない!がいい

結局、
本来の " 幼馴染みメンバー "が
全員揃って『どやさ!』って回は無かったですね。

逆に、『揃わないで終わるんだ』と斬新でした。
2期、あったら流石に揃うでしょうけど。

言葉が足らないクライちゃん…ですが

仲間が凄すぎる事と、レベルだけは高い事で
言葉足らずな事が逆に幅を広げ、
周囲には意味深になるのでしょうかね。

『あなたのおとうさんはしんでいませんね』の様に

『死んで』 この世にいないという意味、と
『死んでは』いない、という、どちらにも解釈できる的な。

…っぽく言えば、どうにでも解釈可能な…

にしても、
『陰じつ』でもそうでしたが
ファイルーズさんはこういうキャラは本当に上手いですね
ファンとしては、それだけで見た甲斐はありました

2期、あっても全然見たいと思える作品でした

投稿 : 2025/02/22
♥ : 1

67.7 16 2024年秋(10月~12月)アニメランキング16位
機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (26)
115人が棚に入れました
宇宙世紀0079年、ジオン公国は地球連邦政府からの独立を宣言し戦争状態に突入した。新兵器モビルスーツの活躍により序盤こそ優位を保ったジオン軍だったが、地球の全面制圧を行う戦力はなく戦況は膠着する。そして開戦から11ヶ月後、東欧のジオン軍占領下にある基地の一つが連邦軍に奪取される。その奪還に向かう混成大隊の中に、宇宙から降りてきたばかりのモビルスーツ小隊、ソラリたちレッド・ウルフ隊の姿もあった――

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ガンダム敵にまわすと怖ぇ〜だけともいえるが、このレベルのリアリティーで見れるとは…。

 正直話しとかストーリーはそれほどでもない。しかし、とにかく映像のレベルが桁違い。ガンダムといっても宇宙でニュータイプが変顔口喧嘩バトルを繰り広げるタイプ(愛ゆえの軽口です)ではなく、30分6話という構成も含めて地上でミリタリーをやっていたovaガンダムタイプで好みでした。この海外CGレベルで怖いガンダムの大暴れが見れただけで見た甲斐あり。


 あとは、ポケ戦みたいなストーリー性が揃えば、ガンダムかどうかは置いといてミリタリーの新たな傑作誕生へと繋がるかも。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 7

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

Good Hunting!

原作(無印)への愛、決して安易なリメイクに走らず、しかしそれぞれのエピソードに込められたオマージュの数々と、“白い悪魔”であるガンダム、何より“ニュータイプ”をどのように描いてゆくか、「めぐりあい宇宙(そら)」ならぬ「めぐりあい地球(テラ)」の顛末や如何に!
全6話、3時間にも満たぬ、しかし濃密な人間ドラマである。
一つ一つのスイッチやメータ、地球の、それも中部ヨーロッパの環境によってまとうであろうDusty で Rusty な汚れ、素材感へのこだわり。
傷つき失われてゆくモビルスーツが、それでももがき、足掻き戦い続ける姿、そのメカニカル的蓋然性を担保するリアリティを突き詰めてゆく製作陣の熱量と作画エンジンの進歩。
オタク監督、脚本家、その造詣の深さに感嘆するのである。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 11

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

インヴェイダーズ・ナイトメア

ネトフリ製ジオン視点のガンダム各話35分全6話

世界観こそ完璧なまでのガンダムワールドだが、お話的には戦場を舞台にしたパニックホラースラッシャームービーと言っていい。ジオン陣営を軽々と蹂躙していくガンダムがマジで怖い。ジオンは侵攻側なので乏しい資源をやりくりしつつ頑張ってるが、連邦の白い悪魔はひょいっと単騎でやってきては無双アンド無双。目の前で展開される無慈悲な虐殺ショーになすすべもないジオン兵。

撃たれる前にかわす超反応。瞬時に距離を詰める超機動。射程外から貫通するビームライフル。サクサクと機体を刻むビームサーベル。ええい!連邦の〜とか言ってる場合じゃない。一般兵は見たら死ぬ。まさに悪魔。

リアル寄りのCGだがメインキャラはわかりやすいデザイン。軽口を叩く兵士たちによる超人のいない世界観は一般的な戦争映画っぽいノリ。しかし途中で出てくるいかにもマンガっぽいやつがマンガっぽい作戦を指示するのでやや興醒め。クズ上司はずっとクズなのでカタルシスも弱め。ネタバレは控えるがアメリカ戦争映画のラストのように男女がキスしてUSA!USA!にはならないので安心してください。

モビルスーツがカッコよければ良かろうなのだ!

最新機のちょうつよいガンダムに劣勢ながらも現地即席改修機体で足掻くロマンとカタルシス。みんなだいすきグフカスちょーかっけえ。やたらと異次元なガンダムを除いて、ザクやグフはゲームみたいにピョンピョンし過ぎず、かといってアクションを楽しめる程度には鈍重過ぎない調整で画面映えするファンタジーバランス。そもそも兵器が人型である必要ガーなひとはこんなの観てはいけない。

ミリタリー萌えの御仁にはご褒美でしかない映像美。マゼラアタックやザクタンクやガンタンクなどのモビルアーマーはもちろん、AFVは当然としてトラックや輸送車なんかの軍用車両もいちいちカッコいい。眼福。しかし人物のCGは正直もっと頑張って欲しかった。不意に出てきたモロ実写の手で笑う。

幽白は絶望的だがこれは続編作って欲しい。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 3

67.6 17 2024年秋(10月~12月)アニメランキング17位
ふれる。(アニメ映画)

2024年10月4日
★★★★☆ 3.5 (16)
59人が棚に入れました
同じ島で育った幼なじみの秋と諒と優太は、東京の高田馬場で共同生活を始め、20歳になっても親友同士。それは趣味も個性も違う彼らを、島から連れてきた不思議な生き物「ふれる」がテレパシーのような力で結びつけていたから。彼らは身体に触れてお互いの心の声を聴いていたが、ある事件をきっかけに聴こえなくなる。「ふれる」に隠されたもう一つの力が徐々に明らかになり、3人の友情は大きく揺れ動く。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

私にとっては地味にフィフスインパクト

【物語 4.0点】
監督・長井 龍雪氏、脚本・岡田 麿里氏、
キャラクターデザイン・総作画監督・田中 将賀氏。

『あの花』など秩父を舞台にした青春三部作を終えた同チームが、
次に挑んだのは、東京の古民家でルームシェアする20歳の男女5人が織り成す人間ドラマ。

孤島の不思議生物“ふれる”の力により、互いの心が読めるようになった男子3人。

不思議生物“ふれる”はSNSをキャラクター化した側面もあるでしょうか。
心の声を波風立てないように取捨選択して、わざわざ口に出して、相手の腹を探る。
リアルの面倒なコミュニケーションの手順をすっ飛ばして、
男子3人が心の声で繋がって友情を育めてしまう。

しかも“ふれる”は(※核心的ネタバレ){netabare} 生活が逼迫した孤島でのギスギスしがちな人間関係の円滑化のため、心の声から火種になりそうな要素を自動的に除去する能力を有する。
“ふれる”を介した人間同士は真っ白な信頼の置ける存在と安心できてしまう。
いわば自動ミュート&ブロック機能付きの{/netabare} 超高性能&余計なお世話なSNS媒体。

“ふれる”が便利過ぎて、男子3人は、狭いフィルターバブルの中に閉じこもりがち。
本作に登場する3人以外の他者は、平気で猫を被るし嘘も付く、目的のためなら打算で他人を利用する。
腹の内では何考えているか分からない。一般社会における“普通の人間”たち。
リアルの人間関係の怖さの好表現により、“ふれる”に依存していたい男子3人の尻込みに説得力を持たせています。

そんな男子3人の元に、“ふれる”なんかに頼らずに友情を築いて来た幼馴染の女子2人、秋の空の女心が来訪。
年頃の男女が、ひとつ屋根の下で、混ざり合うことで、恋の予感も醸される中、
“ふれる”を介した3人の関係性にも変化が、便利な“ふれる”に頼り続けて来たしっぺ返しが訪れる。


終盤には“ふれる”の機能の核心に迫るファンタジー展開もありますが、
主軸はリアルで他者と関わる憂鬱さを描いた、
胃もたれしそうな人間ドラマ。

展開は地味だったはずなのに、私は結構惹き込まれました。


【作画 4.5点】
アニメーション制作は『空青』からこの座組と関わっているCloverWorksが続投。

メインの男子3人の表面上の関係性は“ふれる”を介して明快に説明される。
が、それ以外の人間関係については、例えば意味深な表情から、読み解く労力を、
鑑賞者の側も要求されます。

本音を示唆する表情描写という要求にも同スタジオは流石の解答。
取り扱いに難儀するリアルの他者の気持ち悪さが作画でも詳述されており、私も冷や汗をかきました。

料理の作画、プロップデザインを通じたルームシェアの生活感の変化も味でした。
女子2人が加わると、洗面所に歯ブラシが増え、台所に従来レパートリーになかった新たな調味料が加わる。
その過程が何かエロかったですw

この感度で、小物や、男女の生活ルールにまつわるシチュエーションの変化なども捉えると、
説明セリフなど無くとも、恋愛の進展なんかが、ちゃんとアンテナに引っかかって来る。
終始とても読み解きがいのある背景、作画でした。


不思議生物“ふれる”。
トゲをワサワサと震わせながら、動き回る“ふれる”の挙動には、
セリフがない生物とは思えないほどの存在感はありました。
恋愛の波動を媒介したら赤面する様子も愛らしかったです。

ただ、田中 将賀氏が最初に書いた一発で、制作チームの内輪であっさり決まったと言う、
黄色いハリネズミみたいな“ふれる”のキャラデザ。
私はもっと各方面と突き合わせて試行錯誤して、
“ふれる”自体が鑑賞動機になり得る位のマスコット性を追求して欲しかったかなと、
売れ残った“ふれる”ピンズセットを眺めて思いました。


【キャラ 4.0点】
小野田 秋
BARでアルバイトする長身男子。よく鴨居に頭をぶつけている。
両親不仲な家庭環境のギスギスから、口に出して伝えることに徒労感を覚える生い立ち。
他者と仲良くなりたいと思っていても、口より先に手が出てしまう典型的なヘッジホッグジレンマ。
喋りたくないけど繋がりたい。その想いが“ふれる”を呼び寄せる。

祖父江 諒
体育会系な不動産屋で叱り飛ばされる新人サラリーマン。
何とかなるさという感じで3人の関係性を見守る兄貴分なムードメーカーだが、
その軽さがクレームや人間関係トラブルを招くことも。

井ノ原 優太
デザイナー志望の専門学校生。
口に出して伝えるのも面倒だが、手も出せずに卑屈になってしまう。
秋とは違ったタイプのこじらせボッチ気質。

以上のメイン3人に、
姉御肌の樹里さんと、八方美人なトラブル引き寄せ気質の奈南(なな)さんが、関わってトライアングルなどを絡めて来る構図。


“ふれる”バブル内の人間以外は腹の底が読めないのは上述の通りですが、
それ以上に読めないのは人々を媒介してきた“ふれる”の真意。
登場人物の本音は、言葉にすることで概ね解答されますが、
“ふれる”は無口なので、行動については、最後まで鑑賞者の想像に委ねられる形。

ここでどれだけ“ふれる”含めて感情移入できるかが、終盤ファンタジー局面での感動度を左右しますが、
私は少しは言ってくれなきゃ分からないのでイマイチ感動できず。
この辺りが、人間のみならキャラ4.5点だった評点が4.0点に落ち着いた理由です。


【声優 3.5点】
主演・小野田 秋役・キンプリ・永瀬 廉さん。
祖父江 諒役・俳優・坂東 龍汰さん。
井ノ原 優太役・俳優・前田 拳太郎さん。

メイン男子3人のキャストは若手俳優、タレントをオーディション選出。
永瀬さんは映画『ドラえもん のび太と空の理想郷』でアフレコ経験もあり。
近年、若手俳優らを選りすぐると、自分は声優にも憧れていました、
秩父三部作も観てましたとアニメに理解がある才能が集うので確率が高い。

演技はややたどたどしい面もありましたが、
前向きな姿勢が3人の掛け合いからも伝わって来たのでそこは好感しました。

もっともタレント俳優キャスト陣の中で一番良い味出していたのは、
メイン3人の小学校時代の担任・脇田役の皆川 猿時さんの呑んだくれ演技でしたが。


一方で、樹里役には白石 晴香さん、奈南役には石見 舞菜香さん。
男子3人と交錯する女子2人には実力者声優を配する。
普段なら実力差が引っかかる所ですが、
本作は男子より女子の方が一枚上手なので不思議と違和感は少なめでした。

脇で最近もP王国・異端審問官として活躍されている津田 健次郎さんも登場。
お馴染みのネットリボイスで(※核心的ネタバレ){netabare} ビ◯チ{/netabare} とか言わせちゃイケマセンw(一応褒め言葉のつもりですw)


人気タレント俳優陣をメインキャストにすることで、
朝の情報番組でも取り上げられ、まずまずの上映館数と、
私が行った映画館では1番スクリーンもおさえることができた本作。
が、公開初週日曜の席はガラガラ……。

こんなことならキャスト全員アニメ声優でも変わらなかったのでは?
ちょっと親しげにおしゃべりできたからって樹里さんも、奈南さんも
すぐに次の段階に進める程、人間関係は単純ではありませんし、
イケメンアイドルや俳優でホイホイ客が釣れるほど興行は簡単ではありません。
女子はそんなに甘くないと思います。

やはりこのキャスト布陣はベストではないとの私の邪念は消えずこの評点。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は横山 克氏とTeddyLoid氏。
最近の横山氏はピアノ、ストリングス、エレクトロの中でも、
エレクトロ成分アレンジへの傾倒が目立つ印象ですが本作でも同様。
今回は電子サウンドを得意とするTeddyLoid氏と再び絡み、
渋い人間ドラマとは裏腹に、サウンドは意外と気分爽快。

EDはYOASOBI「モノトーン」で初の劇場アニメ主題歌を担当。
今回も脚本・岡田麿里氏書き下ろしの“原作小説”「ふれる。の、前夜」から
歌詞を書き起こしているため作品解像度は上々。

この原作小説、HPでボイスドラマ配信されているので、
本編ではダイジェストされた学生時代の男子3人、
優太が急激に太って、また元に戻った経緯などを知りたい方は、
一聴されてみてはいかがでしょうか。


【余談】
20歳の男子3人メインのビジュアルに今ひとつ鑑賞欲求が湧いてこなかった俺氏。
引っかかったのが“ふれる”の刺々しいデザイン。
これTVアニメ版『エヴァンゲリオン』でも登場したヘッジホッグジレンマ(ハリネズミのジレンマ)を具現化したような風貌だな。
それで気になって劇場に足を運んだ次第。

『エヴァ』は数次に亘るインパクトの末、
大人になったシンジ君が他者との関係に向き合う覚悟が決まっていくお話でしたが。
大人になり切れない自分にはシンジ君に取り残された感も抱えていまして(苦笑)

そんな私にとって完全に分かり合えない他者の気持ち悪さや、
他者との心の境界が無くなる恐怖などに、改めて向き合った本作は、
東京の一角、相当、小規模ながらフィフスインパクトだったのかなとも感じました。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 10

あと さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人は1人では生きていけない、それでも1人で生きていく

 「超平和バスターズ」最新作。今まで思春期の男女関係の衝突やすれ違いを描いてきた岡田麿里さんが描く青年期に変化する人間関係と心の触れ合いのヒューマンドラマ。主人公秋くんが察しの悪いコミュ障で人に触れ合うことが苦手ながら寂しさを嫌う、という現代の若者らしい設定。されどイケメン。タイトルにもあるふれる。という可愛い謎生物によって秘密を共有しながら相手に自分の心を伝えられる能力で男3人組の仲を強固にし、田舎の島から上京し新生活を始め、環境や人間関係、やりたいことが変わってくる変化の過程が丁寧に描かれる。ファンタジーを生かした設定や生々しい会話をするキャラクターたち、コミュ障故になかなか表現もままならず言いたいことも伝えられず、何をやっても上手くいかない生活が続き衝突の末、絶望的な状況にまで陥る。ここまでストレスを溜めるのも今までないが、あくまでこの主人公たちの衝突はふれる。により起こるものというのも面白い。
 作品自体は田中将賀さんのいつものキャラクターデザインで非常に見覚えがある絵なのだが、キャラに魅力がないというか、可愛いキャラがいないのは女性向けなのかとも思うが、それであっても女性キャラの性格が悪い意味でいい感じ(見ればわかります)なのはちょっとキツいんじゃないのか。終盤にかける盛り上がりは新海誠風味なんだけど、あくまでローファンタジーでエンタメ映画にはならないところはあった。岡田麿里さんの脚本は100点。これまた素晴らしい人間関係の衝突にどうにもならない苦悩。まとめ方もメッセージ性も上手く畳んだ印象だった。
 総評としては抜群に面白い映画では無いけど何か世界の見方が変わる映画だった。良作ではあるけど、まあおすすめはできないし、何度も見れるような映画でもない…。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 3

67.4 18 2024年秋(10月~12月)アニメランキング18位
五等分の花嫁*(おはな)(アニメ映画)

2024年9月20日
★★★★☆ 3.6 (20)
92人が棚に入れました
春場ねぎの同名漫画を原作にしたテレビアニメ「五等分の花嫁」シリーズ放送5周年を記念して製作されたスペシャル版を、テレビ放送に先駆けて劇場上映。
アルバイト家庭教師として、勉強嫌いで落第寸前だった五つ子姉妹を高校卒業まで導いた上杉風太郎。それぞれの道を歩み、大人になった五つ子は夢を叶えたが、なにか悩みを抱えていた。そんななか、風太郎と五つ子はハネムーンを兼ねたハワイ旅行を計画する。準備は順調に進んでいたが、ある事件が発覚し大騒動になり、ハワイでもトラブルに巻き込まれてしまう。

U-yan さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

劇場版まで観てから観ましょう。

ついにファイナル。五つ子ちゃんとの新婚旅行編です。新婚旅行だもん。劇場版を観てからじゃないとね。しかし新婚旅行だっつうのに他の4人も可愛い・・・w高校卒業から5年経っても何かと問題ありの五つ子が、旅行中に遭遇したある出来事のおかげでさらに成長するって感じかな。というか原作では旅行の内容までは描かれてなかったみたいなので、オリジナルストーリーって事になるんでしょうかね。とにかく可愛い五つ子にまた会えて嬉しかったです。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 1

67.3 19 2024年秋(10月~12月)アニメランキング19位
村井の恋(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (42)
137人が棚に入れました
様子のおかしい男子高校生・村井は担任の田中先生に恋をしている。 しかし一方の田中は乙女ゲームの推しキャラクター「春夏秋冬(ヒトトセ)」に恋をしている。 そんなことはつゆ知らず、田中に告白をする村井だったが、「黒髪ロン毛は恋愛対象外」と一蹴されてしまうーーところが翌日、髪型を一新して現れた村井は田中の”推しキャラ”そのものの姿となっていた。 激しく動揺する田中と猛烈にアプローチをし続ける村井、果たしてこのおかしな恋の行方はどうなっていくのか...!? 「次にくるマンガ大賞2019」Webマンガ部門で2位に輝いたエクストリーム胸きゅんラブコメ「村井の恋」が待望のアニメ化!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

村井の恋愛講座

モブサイコを彷彿とさせる作画とシュールでキレのいいギャグ、低予算っぽい作画だけど、この作品にはこの作画がベスト!!ってくらい合ってる、あえて狙った低予算風作画がセンス良い
美麗作画でやったら面白さ半減するとおもう
ギャグみたいなシナリオに小気味いいボケとツッコミの応酬、キャラクターの掛け合いがホント面白い

好きなキャラは圧倒的に村井
{netabare}
田中先生が惚れてるB級乙女ゲームのキャラクターに対する村井のコメントにグッときました
「僕は田中先生の好きな人の前で取り乱したくないからね、それに架空の人物といえど、彼は僕のライバルだから真剣に向き合いたい、そして何かを学ぶんだ、負けられないんだよ」
ネタみたいなシナリオ展開の乙女ゲームなのに好きな人が好きになった人だからって真剣に向き合うところイイ!
好きな女のことをちゃんと知ろうとする男はモテる
{/netabare}

面白かった

投稿 : 2025/02/22
♥ : 14

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

素晴らしい傑作アニメ。もっと多くの人に見て欲しい。

作画は雑だが、勢いがすごい。
田中先生と村井とのやり取りもそうだが、セリフ回しや表現が面白い。
アニメとしての表現も大変面白い。
原作も面白いのだろうが、これだけ笑えるアニメも久しぶりだ。
声優の演技もさることながら、間の取り方、タイミング等が完璧だ。
よほど計算して作ったのではないだろうか。
アニメ化難しそうな原作なのに、ここまで面白くできるのは素晴らしい。
そして全体のストーリーとしても感動を誘うような素晴らしい展開。
初見では完全に油断してしまう見た目なのだが、これは大変な傑作アニメだよ。

配信も独占らしいのだが、これだけの作品が埋もれるのはもったいない。

投稿 : 2025/02/22
♥ : 9

タイガー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

『諦める才能がなくてすいません』

乙女ゲームのキャラに恋する女教師とその教師に猛アタックする男子生徒のドタバタラブコメ

実写も視聴してて面白かったけど、アニメゎアニメで絵の感じとかテンポが良くてとても高評価です

op.edもインパクト大で頭から離れないw

村井の恋なのか田中の恋なのか
山門の恋か。。

ツッコミどころ満載だし、いい奴等の集まりでみんな愛おしいし、
青春だな

ちょっと全体的にうるさいけどwそれが楽しい作品

投稿 : 2025/02/22
♥ : 1

67.1 20 2024年秋(10月~12月)アニメランキング20位
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (25)
183人が棚に入れました
コミックスがシリーズ累計7,200万部、実写映画はシリーズ累計興行収入193億円と全世界・全世代からの支持を受ける伝説の名作『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』。2023年に、スタッフ・キャストを一新し新作TVアニメシリーズとして、2023年7月に第一期全二十四話を放送し、そして、2024年10月より第二期『京都動乱』を放送する。 和月伸宏による原作は1994年「週刊少年ジャンプ」にて連載開始、1996年には初のTVアニメ化。以降もOVAや劇場映画など数々の展開を経て、現在は『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』が「ジャンプSQ.」にて連載中。 第二期の制作にあたっては、より熾烈な戦いを描くべく、監督・駒田由貴(『無限の住人-IMMORTAL-/助監督』)を起用。シリーズ構成は引き続き倉田英之(『メイドインアビス』)が務める。 連載開始から30周年の節目を迎える「るろうに剣心」。 色褪せることのない、王道にして普遍的な物語、 登場人物たちの苛烈な信念を、今再び鮮烈に映し出す――

66.9 21 2024年秋(10月~12月)アニメランキング21位
百妖譜 第2期(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (12)
44人が棚に入れました
はるか昔の中国。 妖怪専門の医者・桃夭は、失った「百妖譜」を探すため、小坊主の磨牙、灰狐のグングン、貴人(実は大蛇)の柳公子と旅をしながら、各地で妖を救っていた。 彼女は手首の金の鈴を響かせ、患者の心の声を聴きながら治療を行っていく。 そこに垣間見えたのは、「生きていたい」「誰かと共にいたい」という純粋かつ切実な願いだった。 出会いと別れを繰り返しながら霊医・桃夭は彼らの傷を癒していく。 百の妖怪と、百の心を知るための旅が、再び始まるー

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

中国版日本昔話

クオリティ高いのに全く日本でバズる気がしない、バズらせる気もない中国アニメ
テンポはかなり遅いけど、丁寧に作られていて話も面白いんだけどなあ

インパクトのある展開とか視聴者を引き付けるための過剰な演出とか、派手なエフェクトとか、視聴者サービスとかそういった遊びはなくて、ずっとマジメに静かに話が進行していくので退屈に思う人は多そう
真剣に見てると面白いんだけど、真剣に見ないといけないのが欠点かな?
中国では人気みたいだから続きは期待できるかも

投稿 : 2025/02/22
♥ : 7

66.8 22 2024年秋(10月~12月)アニメランキング22位
転生貴族、鑑定スキルで成り上がる 第2期(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (129)
402人が棚に入れました
異世界に転生した主人公アルス・ローベントは、小さな領地を持つ弱小貴族の子として生きることになった。 アルスには特別な知力や武力はないが、生まれながらにして他人の能力・ステータスを見抜く“鑑定スキル”を手にしていた。 そのスキルを活かして世に隠れた「逸材」を発掘し、弱小領地から最強の領地へと変貌させていく。 心優しいアルスと、個性豊かな逸材たちの出会いと成長を描く異世界統一記が今、始まる!
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いくさの中で

原作未読 全12話

転生貴族、鑑定スキルで成り上がるの2期です。関係性から1期からの視聴をオススメします。

今回は、戦がメインで、鑑定スキルで登用した部下たちの活躍を中心にお話が進んでいきます。

交渉での駆け引きや敵の意図を見破り、逆手にとって攻略したりと大活躍でしたね。

戦死者の家族に1件、1件手紙を出したり、故郷に帰ったときは戦死者の家族にお詫びして一緒に泣いたり、優しさが滲み出るシーンが何度もありました。

こういったシーンは他の作品ではあまり見たことがありません。

戦も一段落して、 {netabare}戦の功績から出世してアルスは故郷に帰ってきます。そしてアルスはリシアと結婚して正式に夫婦となります。

かけがえのない伴侶が出来て {/netabare}守るものが多くなったアルス、まだまだ戦は終わっていません。

3期も決定していますので続きが楽しみです。

OPはPassCodeさん、EDは田中有紀さんが歌っています。

最後に、主人公のアルスは鑑定のスキルの能力を持っていますが、人を引きつける能力も持っていますねw

投稿 : 2025/02/22
♥ : 12

66.8 22 2024年秋(10月~12月)アニメランキング22位
放課後少年花子くん(続編)(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (12)
55人が棚に入れました
「ねえ知ってる?この学園の七不思議にまつわる奇妙な噂」 旧校舎3階女子トイレの3番目には『トイレの花子さん』がいて、大切なものと引き替えに願いを叶えてくれるという。 かもめ学園の七不思議・トイレの花子くんと、その助手になったオカルト少女・八尋寧々。 怪異事件ばかりが起こるこの学園で、彼らは平和な日をどう過ごしているのか。 これは本編では描かれない、ゆる~い放課後のひととき。

66.6 24 2024年秋(10月~12月)アニメランキング24位
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (124)
440人が棚に入れました
突如アナウンスされた新たなチーム対抗デスマッチ大会に、レン、エム、フカ次郎、ピトフーイの最強チーム《LPFM》が参戦する。 優勝候補筆頭と目される彼らを待ち受けるのは、“時間経過とともに海へ沈むフィールド“ “MAP中央に潜む【UNKNOWN】エリア“ “無名チームの結託” という過酷な状況だった。 さらに、全プレイヤーに驚愕の特別ルールが告げられる――

声優・キャラクター
レン:楠木ともり
ピトフーイ:日笠陽子
エム:興津和幸
フカ次郎:赤﨑千夏

猫好き さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

作画良し、ぴとさんの狂い具合良し

この作品、ソードアートオンラインのスピンオフ。SAOシリーズを何となく全部見てるのでその関連で見始めた。

私はガンマニアでもミリオタでも無い。そのためその系列の物を好んで見るわけでは無い。特に武器自体にうんちくが多い作品は苦手なんだけど、GGOはその点はライトでいい。

それで、セカンドシーズンのキモはぴとさんのヤバ女子具合。いい感じで狂ってる。ぴとさんにつられてれんちゃんもいい感じで壊れていく。声優さんの仕事にはあまりピンとこない方なんだけど、この演技はいいと思った。

作画もA-1Picturesだし丁寧に作ってあるんだけど、日本と海外ともに評価は今一つっぽい。確かにお話は前回の続きで目新しいところはどこにもなく女の子が銃を持って走り回ってるだけなんだけど、個人的にはぴとさんの狂い具合だけで許せた。

ただ、万人向けでは無いのは確か。でも私は気に入ったので押します~

投稿 : 2025/02/22
♥ : 2

66.5 25 2024年秋(10月~12月)アニメランキング25位
精霊幻想記2(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (83)
270人が棚に入れました
前世と現世が交錯する――異世界転生ファンタジー新章開幕!! 幼い頃に母を殺され、スラム街の孤児となった少年リオ。七歳のある日、彼の中で不慮の事故で死んだ日本の大学生《天川春人の記憶》が甦り、同時に《膨大な魔力》が覚醒した。 それから様々な出会いと別れを経験したリオは、両親の故郷で母を殺した宿敵への復讐を胸に誓う。 数年の旅を経てシュトラール地方へと舞い戻ったリオは、望まぬ政略結婚を強いられていた恩師セリアを救出。だが、その直後、突如として出現した光の柱に導かれるようにして、彼は己が前世である天川春人の初恋の少女・綾瀬美春と衝撃的な再会を果たす――

声優・キャラクター
リオ:松岡禎丞
セリア=クレール:藤田茜
アイシア:桑原由気
ラティーファ:楠木ともり
綾瀬美春:原田彩楓
千堂亜紀:高野麻里佳
千堂雅人:大西亜玖璃
フローラ=ベルトラム:本渡楓
ギュスターヴ=ユグノー:荻野晴朗
リーゼロッテ=クレティア:東山奈央
アリア=ガヴァネス:高垣彩陽
坂田弘明:吉野裕行
皇沙月:戸松遥
サラ:新田ひより
オーフィア:首藤志奈
アルマ:西明日香
レイス=ヴォルフ:遊佐浩二
ルシウス=オルグィーユ:鳥海浩輔

U-yan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

3期を熱望致します‼️

1期から時間が経ちましたが放送を楽しみにしていました!何と言っても私好み(1番すきかも?)のキャラデザ♡可愛い娘しかいませんw1期のレビューでも書きましたがもっと動いていたら作画は4.5でも良いくらいキャラデザ最高です!そして声優さんも推しが多くて良い!
これから転生者達がどう絡んでいくのか・・・。そして主人公の真の秘密を他の転生者達が知る事があるのか・・・。
テンポがゆっくりではあるが続編があるなら問題なし!だから続編制作お願いしますw

投稿 : 2025/02/22
♥ : 4
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