2024年度に放送されたTVアニメ動画一覧 288

あにこれの全ユーザーが2024年度に放送されたTVアニメ動画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月15日の時点で一番の2024年度に放送されたTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

64.9 124 2024年度アニメランキング124位
わんだふるぷりきゅあ!(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (11)
36人が棚に入れました
動物と人が共に暮らす街【アニマルタウン】
動物が大好きな【いろは】は飼い犬の【こむぎ】と仲良し!
ある日、謎の生物・ガルガルが街で大暴れ!
だけど、いろはを守るためにこむぎが人の姿になって
プリキュアに変身しちゃった…!?
心がガルガルしている子を助けなきゃ…!
力を合わせて動物たちを【ニコガーデン】にかえしてあげよう!

64.8 127 2024年度アニメランキング127位
アストロノオト(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (108)
276人が棚に入れました
料理人・宮坂拓己が新たな就職先として面接に訪れた、木造アパート"あすトろ荘"。そこは"朝食付き"が売りなのだが、可憐な大家・豪徳寺ミラの料理に耐えきれなくなった住人の要望もあり料理人を募集していたのだ。ミラと出会った拓己はその場で一目惚れ。急遽作ったアジフライは大評判。拓己の住み込み料理人としての生活がスタートする。しかし、それは穏やかな日々とはいかなかった。癖のある住人たちとの、ご近所より近く、家族より遠い距離感の中、次々と巻き起こる不可思議な現象。ふとしたことで知った、ミラが宇宙人だったという秘密。拓己が抱くミラへの恋心はどうなってしまうのか。また、不可思議な現象の謎は解明されるのか?食卓から宇宙にまで広がる、新感覚SFアパートラブコメディ!
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

コイノアシオト

テレコムアニメーションフィルム制作。

朝食付きのアパートあすトろ荘を舞台とした、
料理人と美人大家さんとの新感覚ラブコメディ。
木造アパートで次々と巻き起こる不思議な現象、
その謎は解明されるのか、そして恋の行方は!?
料理人、宮坂拓己の新生活が始まる。

窪之内英策のキャラクターデザインを頼りに、
期待もせずに視聴をしましたがこれが楽しい。
SF要素満載のラブコメディです。

あすトろ荘の面々との交流が始まり、
大家であるミラとの恋愛模様!?
背景にある世界観はなかなか奇抜なようですが、
興味を惹く物語の始まりであります。

{netabare}どうやらミラには大事な探し物があるみたいだ。{/netabare}

ひとまず今後も注目してみようと思います。

最終話視聴追記。
雑な演出もあり賛否ある作品でしょう。
{netabare}序盤に期待したほど諸々のSF要素が、
物語に効果的だったとは思いませんが、
人生の選択を前向きに決断するミラの、
肯定感溢れるメッセージは好印象でした。{/netabare}

ラブコメ好きの方は、お気楽に視聴して下さい。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 25
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

期待を裏切られた失望は大きい。SF設定もミラのキャラも活かせず。

 発想は面白かったと思います。めぞん一刻オマージュとSFの組み合わせは斬新でした。ですが、キャラに感情移入するには時間が必要です。1クール12話で全部のキャラに焦点を当てればそりゃあ話が薄くなります。

 加えて、ミラの出自と生き方についての悩みが提示できていなかったので最後の選択にまったく乗れません。恋愛についても2人が惹かれあうエピソードが弱すぎです。また、恋愛でライバルが弱すぎてドキドキワクワクもしません。挙句の果てにアクバー提督みたいのを出されても…

 さらに、SFの発想が生かせていません。アパートの素性も初めからほぼわかっていました。構造としてミラが帰ること帰らないことの選択の意味や、ゴシュ星、ミボウ星の運命とか何もないです。「海賊王女」のような女性についてのテーマがあるわけでもなく。「おとなりに銀河」よりも宇宙人設定に意味が無くなってしまいました。

 このような作品の素性が明らかになる前は、仕掛けがあるんじゃないか、ヒロインに重要な何かがあるんじゃないか?と期待感で面白かったんですけど、9話くらいから期待がダダ下がりでした。

「すん」「サクガン」「メタリックルージュ」ほどじゃないですけど、期待外れ感は否定できないです。

 うーん、作画もキャラデザもいいし、OPEDも悪くなかったのでそこは評価してもいいですが、最終的にはストーリーとキャラは2点…前半楽しませてもらいました分加点した上で、です。期待外れな分がっかりのマイナスは大きいです。声優さんはまあ3にしておきます。これでもかなり甘いです。主観的にはもっと低い評価かも。






1話 SFめぞん一刻?おとなりに銀河のリメイク?正直滅茶苦茶なアニメです。

{netabare} ただ、冒頭のシーンの間抜け感からいってギャグ度が高いと作品だとは思います。ですので、どういうスタンスで見るかでひょっとしたら面白いのかもしれません。実際1話は結構面白くてあっという間に終わっていました。

 窪之内英策のキービジュアルに惹かれて見始めたら結構微妙なキャラデザでした。といって可愛くないわけじゃないです。EDの絵はものすごく良かったです。

 設定は滅茶苦茶です。4家族しか入居してない古いアパートで雇われ大家に料理長。待遇としてはわざわざ面接に来るくらいの給与を出している、ということです。あの広いアパートの固定資産税や修繕費が出るとも思えません。リアリティはまあゼロですよね。

 何となく惹かれますので、数話様子見ですね。{/netabare}


2話 メチャメチャ面白い。管理人さん可愛い。超ダークホース?

{netabare} なんかヒロインがメチャメチャ可愛く感じてきました。そしてなんと言っても面白い。トンデモ設定のドタバタ劇ですが、話に筋がありそうだし、ラブコメだし、SFだしで2話は本当に面白かったです。

 めぞん一刻のパロディであることはもう隠さないんですね。というか初めから隠してないですけど、明言しちゃいましたね。その方がいいです。だからこそズラしが面白いんだと思います。

 梅酒のあった場所をみるとあのアパート自体が宇宙船とかそういう感じなんでしょうか?

 作画は2話の方が良かった?いや1話を見直したいですね。それとOP・EDアニメのレベルの高さよ。これはすごいですね。本当に良いです。

 今期の超ダークホースですね。このメジャー作品ぞろいの中にぶつけてきただけのことはあります。 {/netabare}
 

3話 尊敬と換骨奪胎が感じられるからこそのオマージュ。素晴らしいです。

{netabare}  アニメのコメディの良さって、こういう感じだよなあ、と改めて思います。奥行きが感じられるけど表層はドタバタで荒唐無稽、キャラが滅茶苦茶をするのがいいです。
 それとオマージュと真似の差が実感できますね。元作のめぞん一刻がはっきりわかるのにストーリーを非常にうまく換骨奪胎していますし、尊敬が感じられます。サブキャラにもちゃんとキャラ性がありますし。

 特に考察するとかいうより、ドタバタ劇の中にある恋愛とSFと職というか使命というかそういうものを楽しめばいいんでしょう。視聴継続でレビューは今後、展開があれば、ですね。{/netabare}


4話 大変面白いです。コメディとしては最近見た中では最高クラスです。

{netabare} 今回も大変面白かったです。新キャラは何かありそうですが、次回予告が気になります。ただそれこそ「めぞん一刻」こずえちゃんではなさそうです。

 しかし、面白い話です。コメディならこういうのが見たかった、というパタンの1つです。SF的興味と恋愛、コメディ。この組み合わせが非常にうまくできています。コメディとしては最高クラスですね。

 本作のような「アパートもの」作品を見るとやっぱり人間に必要なのはコミュニティなのかな、という気もしますが、実際はどうなんでしょう?体験がないはずなのに想起されるノスタルジーに似て非なる何かの感情なんでしょう。

 SF的な部分を考察できなくはないですが、それよりも純粋に面白がりたいので、本作は意識して受け身で見させてもらいます。{/netabare}


5話 作画・演出・テンポ・ギャグ・謎・恋愛等々すべてがいいです。

{netabare} めぞん一刻から離れてゆき、結構独自の方向に行きつつありますね。冒頭女子たちが全員赤いランドセルで、今時か?と思いましたが、ちゃんと話として伏線になっていたんですね。こういうところがなかなか面白いと思います。この多様性問題が、最終的に2人の出自と恋愛の関係になってくるのかはわかりません。

 ただ、作画・演出・テンポ・ギャグ・脚本(謎・恋愛・SF…)等々すべてがいいです。そう、作画は本当にいいと思います。特に5話は大満足でした。{/netabare}


6話 ここまで大満足。あとは最終話以降にレビューします。

{netabare} 最近たまたま「あの夏で待ってる」を見たのですが、そういえば本作と結構似てますね。その比較で言えば私は本作の方が好みです。

 ただ、本作はラブコメというよりも恋愛ギャグですので、これ以上のレビューはよほどのサプライズがない限り最終話以降にします。エモい場面もありますし、雰囲気的に最終話に向かってシリアスな感じが増して行くのかな、という気もしますが、とにかく今のレベルなら最後まで楽しんで見られると思います。

 そうそう、戦時中に白米はないだろう?と思ったのですが、どうなんですかね?{/netabare}


10話 面白いけど、ジャンルの融合という試みが全体を薄めたかも。

{netabare} 次週予告で話が動きそうなので一回まとめを。当初はSF設定とアパートものラブコメの融合として、何か仕掛けをしてくる期待感があって、非常に期待していました。
 1話1話の話も面白いし、作画やキャラデザが好みな作品です。それは今も変わりません。

 ただ、全体の話として設定負けしているような気がします。もちろん結末を見ないとわからないですが、キャラの深堀りというには中途半端なクローズアップがあり、何か焦点がぼんやりしてしまった印象です。この話数でやるんだったら、ヒロイン+サブキャラくらいでしょうね。ギャグとして成立させるなら、キャラが多くてもいいんですけど、ギャグとしてそれほど爆発力があるわけではありません。

 毎週1話見る分には、曜日回りもあって普通に面白いという評価ができるんですけど、アニメ作品として薄い印象になってしまったかなあという気がします。半年後には振りかえられない作品でしょう。

 ジャンル不明のズラしの作品として、今期でいえば「終末トレイン」と比較してしまいますが、あの監督の過去作のズラし方は批判上等、ついてこれる奴だけでOKという開き直りが感じられます。数年たっても話題に上がることがあるようです。本作はちょっとお上品な印象です。

 ここまでくればあと2話。薄いという印象をひっくり返す何か意外性が欲しいかなあ、と思います。 {/netabare}


11話 意外に見えて王道。唐突に見せて伏線があったかな?最終回しだいです。

{netabare}  うーん…これを意外性とは少なくとも言わないですよね。

 伏線と言えば伏線はありました。アパートの素性は2話の梅酒の段階で提示されていましたし、鍵のありかは読めたとはいいませんが、OPでアパートの玄関が見えたとき、玄関脇の〇〇〇はなんでそこにあるの?不思議な造形だなあ、とは思っていました。が、負け惜しみかな。そこは素直に気が付かなかったといった方がいいかもしれません。

 ショーインの正体は、物語論として何か悪事を企んでいないとどんでん返しはないでしょうから、ひょっとしたら?という気もしていたし「めぞん一刻」の三鷹さんでいうなら、アオイとくっつく…という線も想像しましたが、犬との交流もありましたからね。犬が実は人型になる方がありそうな話です。

 そういう可能性とかひょっとしたらということ、ストーリーとしての一般的な展開から言って、この11話に驚きはないし、そこは逆に制作者側も意図していない気がします。むしろ、この後ですね。

 こういう書き方をすると否定的に聞こえるかもしれませんが、つまり、王道のストーリーは踏襲しています。面白い話も多かったし。ですので、評価は最終回しだいですが、まあまあ、良かったのではないかと。

 恋愛については、一目ぼれを否定すると様々な作品を否定することになりますので、拓己のミラに対する気持ちはいいんですけど、もうちょっとそこを補強するエピソードが欲しかった気もします。何となくの描写はありましたけどね。アオイがいい子だけにそこは惜しかったかな。{/netabare}

投稿 : 2025/01/11
♥ : 13

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

そんなあなたにフォーリンラブ!

ビッグコミックスピリッツと同時代の空気を吸ってきた者にとっては、なんとも言えない郷愁にかられる作品かもです。
さあ、『めぞん一刻』へのオマージュたっぷりの『あすなろ白書』(とは違うだろうな)、始まりです。

宮川くん(宮坂です!)、もしかすると管理人さんの素顔、ペルーの置物かもしれませんよ^^;。
                (2024/04/07)

いや〜、面白かったです。
作画、劇伴、演出も含めて、時代の空気が感じられるところが嬉しい。もちろん、若林親子、特に蓮くんのキャラ付け等、永遠のテーマに今時の味付けがなされていることなど、しっかり計算された設定があってこそです。個人的にはやはり葵ちゃんが良いですね。

あと、ラストに“おしおき三輪車”を持ってきたこと、完璧でした。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 12

64.8 127 2024年度アニメランキング127位
この世界は不完全すぎる(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (78)
257人が棚に入れました
フェルナーク大陸の南方に位置する辺境にもかかわらず、5つの小国がひしめき合い、 小競り合いの絶えないクレボーン島。 その中で最も小さく最も平和なベイル王国の…つまり辺境の中の辺境にある小さな村で慎ましく暮らす少女ニコラ。 日課の薪拾いの最中に彼女の前に現れたのは、はるか山奥に住むはずの巨大なドラゴン。 まさに村が襲われようというその時、駆けつけたのは、極秘に組織された調査隊 “王の探求者キングス・シーカー “の 一員を名乗るハガという男。 繰り返される平穏な毎日の中で飽きることも知らなかったニコラは、ハガに憧れ、自ら外の世界へと踏み出すことを望む。 そして、彼女はこの世界の本当の姿を知ることになる。

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ただの村人のニコラちゃんが世界を救う…

…のでしょうね。
正確にはニコラ=テスラちゃんの胃袋が、と言った方が良いかもですが^^;。
1話でしっかりお馴染みの世界であることが明かされますがご安心召されよ。
と言うか、なぁ〜んだ、またあれか…、なんて思わずに、是非3話までご覧あれ。
4話以降のメイドインアビスを思わせるダークな展開に加えて、中々にコアな小道具、コンプライアンス的にピーな台詞の扱いも楽しめる逸品であります。
脇を固めるキャラ、声優さんたちも良いです。
後半登場のりえりーさん、巨人をぶった斬るベテランの小林ゆうさん(サシャさんだったかな)とかとても面白い。
そして何と言っても加隈亜衣さんが演じるルゥさんの薄幸ぶり、うぅぅぅ…。
これまさに、ダークホース枠でありました。
                (2024/09/05)
何かツボったと言うか、毎話ニコニコが止まらない^ ^
地味だけど、とてもコアでユーモア溢れるイベントの数々と気の利いたやり取りがたまりません。
何より、モンスターも含め、キャラデザが秀逸でクリーピー、古き良きゲームキャラの世界に遊ぶ感じでしょうか。

いよいよってところで to be continued ? はてなマーク付きで終わってしまいました^^;。
大好きな古賀葵さんも登場、ネクロマンサーになったニコラさんも見てみたいし、2期!お願いシヤスです。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 15
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

結末もストーリーも目的も中途半端。右肩下がりでかろうじて完走です。

 これで終わり?うーん、作品としては成立していないですね。バグを上手く使ってという話もそんなに面白くないし、メタAIの話はそれがあるという説明だけです。
 デバッガーのヒューマンドラマはまあまあな部分もありましたが、主人公がなあ…つまり、設定とか世界観などは感心する部分もありましたが、面白いかと問われると、後半になるにつれ面白く感じなかったです。

 主人公のデバッグに対する執着が逃避行動だとしたら、主人公の心理をドラマにすべきだし、外の世界の人間関係が何か関連しているならそこを見せるべきだし、メタAIの思惑と内部に発生した疑似生命のようなものを描くならそこをちゃんとやるべきでした。全部中途半端ですね。

 面白さに関しては右肩さがり、興味もどんどん薄れていったのでかろうじて完走した感じでした。

 まあ、結末の予想ですけど、なんとなくですがクロック数とか内部の時間の経過とかそういう感じで外部ではほとんど時間が経っていない気もしますけどね。SAOをヒントにすればですけど。

 ということで評価はオール3…設定の面白さをキャラに加味して3.5。ストーリーは2.5にします。正直再視聴しようとは思いません。




1話 視聴ボーダーラインだけど設定と展開に意外性はあります。

 {netabare} この作品、1回目は作画とかキャラの魅力とか雰囲気で10分ほどであきらめたのですが、改めて見直したところ、結構設定それ自体は面白い感じでした。意外性がある展開だったし。そこの説明をすると1話の楽しみがなくなるのでネタバレしませんが、へーと思わせる展開と設定がありました。

 ドラゴンのデザインが独特ですが、ちょっとアレに似てたりするので、原作者のフロイト的な心理というか深層心理に何かがあるのかもしれませんが、そういう人は作品を作りこむので多分なかなか凝った作品じゃないかと思い、3話くらいまでは確認しようかなと思います。

 視聴ボーダーラインですがひょっとしたらのある作品です。ABEMA独占(他は都度課金かな?)な上に導入のレベルがイマイチなので、誰も見ないんじゃないかな?という心配をしてしまいますけど。{/netabare}


2話 話はなかなか面白いかもしれないけど、キャラデザがなあ…

{netabare} ああ…そういう話ですか。SAOの若干ライトだけど結構厳しい設定のようですね。行動原理としては悪くない気がします。
 1点、最大のバグがログアウトならそっちをもうちょっと真剣に探そうよ、という気がしなくはないですが、そこはどうなっているんでしょう?外部作業と割り切っている感じ?

 なぜそこまで主人公が職務に忠実なのかがストーリーとリンクしてくるとか、彼の外部とゲーム内部の2重構造が活きるかどうかでしょうね。少なくとも2重性はかなり重要なファクターになっていそうです。

 ということで話や設定は悪くないですが、しかしなあ…肝心の主人公のキャラデザが暑苦しくてちょっとなあ…まあ、キリトもどきにしない工夫ではあると思うのですが…原作者の絵の持ち味なんですかねえ… {/netabare}


3話 設定は作りこまれていて興味深いですが、絵柄と内容がグロいです。

{netabare} なるほどデバッグモードが性格が悪い人間がひどい目に合う傾向を持つよう、そういう理屈をつけましたか…それは考えましたね。テーマととることもできますが、むしろ設定でしょう。そして、メタAIの登場で1話の謎も解けたし、悪さをするデバッガーと戦う旅となる理屈も付きました。

 彼がまじめにデバッグを続けた理由はわかりませんが、OPを見る限り現世の主人公の設定もあるので、その辺が描かれるかもしれません。まあ、そこは真面目で通しても違和感はないかもしれません。

 話全体は理屈が通っています。どういう設定でこの世界観を作ったんだろう?どういう視点でゲーム内のデバッガーという設定で面白い画、面白いエピソードを見せてくれるのだろう?という点でかなり興味深いです。

 欠点は、2つ。まず絵柄ですね。やっぱり、デザインセンスのフィーリングが合わないのか、なんか見ていて嫌な感じがします。私は比較的独自性がある作品は好きなのですが、この絵柄は生理的に合いません。特に主人公です。
 それと、設定の作り方が上手いだけにデバッガーの末路が結構グロい絵面になっています。ある意味、どんな作品よりも残酷描写ですよね。もし意識があるなら1年近く拷問を受け続けているようなものです。

 ということで、面白いし興味深いですが、なんか絵柄が不快でしかもグロいんですよね。見ると思いますが、ショッキングな絵柄があったらやめてしまうかも。{/netabare}


4話・5話 NPCとの交流の描き方がとてもよかったです。全体的に思ったよりも緻密ですね。

{netabare} 4話でNPCのエピソードがでてきました。VRMMOにおいてNPCが感情を持つか、そして一部の人間はNPCに恋愛や友情を感じるという命題は抑えるべきポイントでしょう。ハガがパートナーとして二コラを連れ歩きながらもどこかでやはりプログラムとして扱っているのと対照的です。T字の歩き方もその意味ではモブキャラと特殊キャラの使い分けになっていました。
 今季は「感情がない」のミーナや「アトリ」のアトリなど現実世界のAIとの交流もありますので、比較してみたいところです。

 その上で「面白さを評価する」という機能があるというのが良かったですね。面白い着眼点でした。ルゥの存在は結構SF的な妄想を掻き立てる、短い登場でしたがなかなか印象深いキャラになりました。

 ショッキングな映像もありましたが、話の中で意味のあるシーンだったので、こういう使い方なら視聴者の心を動かすと思います。

 5話に入ってアマノがあまりルゥを引きずってないのが、ちょっと描写としてどうかなと思いましたが、その辺は業界人としてNPCと割り切ったということでしょうか。

 ここまで通してですが、本作はチートなデバックツールに対抗するために、バグを利用するという対立構造なんですね。真面目にデバックをやっているとキャラ設定が活きてきます。思っていたよりも緻密な作品でこの4・5話で結構感心しました。{/netabare}


6話 バトルやイベントクリアは短めの方が、対デバッカーの話に集中できます。

{netabare} メインクエスト中に云々というのはゲーム素人からはわかりづらいです。処理落ちも以前に映像で見せていればよかったのにという気はします。そもそもその数で処理落ちするならもっと処理が無理な場面があった気がします。
 と文句はありますがゲーム好きな人には出来がいい話なんだろうな、と想像がつきますので、その辺は私の言いがかりなのでしょう。

 ただ、言いたいのは、展開が面白いのですがそれは対デバッカーの面白さやNPCやメタAIなどメタ視点の面白さです。そう考えるとバトルとかゲームのイベントクリアに時間をかけすぎるとどっちつかずになる気がします。
 バグを上手く利用するのはいいかもしえませんが、私の印象だとそっちは補助的な部分かなという気がします。

 おそらく中間くらいだと思うので総括すると、結構面白いです。緻密だし展開に工夫があって感心するところもあります。特に4話は面白かったです。が、5・6話と城に近づいて潜入するのに2話使いました。ここがちょっと冗長だったかなという気がしました。ここがテンポ良ければ気持ちよく後半だったのに…と思います。{/netabare}


7話 デバッガー同士のやり取りが面白い。バグ頼りはあんまり面白くないのでほどほどでお願いしたい。

{netabare} うん、今回のようにデバッガー同士のやり取りの方が面白いです。社長の件もちょっと意外性がありました。社長の性格造形が本当のところどうなのかには興味がありますし、アマノがどうなるのかも興味が出ました。この辺、行動原理に人間性が現れていて、しかもそこにちょっとした現実の投影がある感じで悪くないです。

 本筋がどう動くのか、メタAIとどう絡むのかが今後ですね。で、今回みて思ったのが、やっぱりバグに頼る戦闘・攻略に面白みがあんまり感じられません。ゲームに詳しい人にとっては面白いのかもしれませんが私には「僕の考えた世界」的なご都合主義との差がわからないからでしょう。{/netabare}


8話 2体のNPCの描き方が面白かったです。

{netabare} NPC2人、ニコラとルーの対比が面白い回でした。二コラは職業やレベルなどプレイヤーと違う設定であることで希望がかなえられえないことが描かれましたが、そこにある感情をどう見るかです。プレイヤーから見ると「可哀そう」ですけど、NPCに本当に感情があってそれを残念に思うのかどうかですね。二コラはNPCなのにハガを追って村を出ていること自体が特異なので、その辺をどう描いて行くのか楽しみなキャラです。

 一方でルーですね。NPCですから復活させれば元に戻る。ちょっとこのゲームの内部の設定が分からないですが、ルーというNPCはクエストの登場人物でプレイヤーとの物語がプレイヤーの過去ログに蓄積されるのか、それとも唯一のNPCとして、ルーというデータがあってそこに記憶データがあるのか。
 今回の話だとルーというNPCはルー唯一であるように描かれました。だから復活すると記憶(過去ログ)がリセットするのでしょう。何話か前のTのポーズの回でルーが特殊であることも表現していました。
 あるいは特殊なコンソールコマンドだから起きる事象とも取れなくはないです。この辺がもし二コラを失うとどうなるか?にもつながってくると思います。

 こういうところをどうなってるんだろう?と想像するのはちょっと面白いです。また、その辺が整合性が取れて話と結びついていると、作品としての深みが増すと思います。

 正直、ストーリーそのものにはちょっと飽きてきて面白くないと感じる部分もありますが、ハッとする部分もまだまだありますので、ここまで来ると最後まで見ると思います。{/netabare}


9話 加賀見あきらは鏡明?かがみあきら?小神あきら?

{netabare} NPCもジョブチェンジができる可能性があるということでしょうか?だとしれば二コラには朗報ですね。

 話がやっと展開した感じですが、もう9話ですからどう考えても中途半端に終わりそうですけどね。まあ、いいでしょう。

 で、今回のサブタイトルが「加賀見アキラ」ですか…SF界で有名(らしい)鏡明氏という人物がいますが、何かのオマージュでしょうか。早川の英雄コナンシリーズなどの翻訳をしたらしい方です。古いSFの記事で名前だけは見かけますがかなりその筋では有名な人みたいです。
 あるいは、別のかがみあきら氏はマクロスなどに参加された漫画家で、SFのアニメかかわった方がいるそうです。故人らしいので私はよく存じ上げません。

 らきすただと小神あきらがいますけど、これは関係ないでしょう。

 名前をサブタイトルにするのは何か関係があるのかな?考えすぎかな。{/netabare}


10話 導入部分で終わりなのかなあ?作品として成立しない気がしてきました。やっぱり連載ものの作品は見るのやめようかあな。

{netabare}  終わらないのはわかってましたけど、何もわからないまま終わるのでしょうか?今回の件で何か見えるのかとも思いましたが、そういう気配もないですし。

 うーん。エピソードそれぞれで面白い、つまらないあるのは仕方ないにせよ、1クールのアニメとして成立するのでしょうか?それそろ原作通りに作品を作るのはやめて、カットできるところはカットして2クールくらいで完結する方式に戻さないと「作品」が無くなってしまいます。これでは「導入部分」があるだけです。{/netabare}


11話 中途半端で終わるにせよ狂信的なデバック原理主義の説明をしてほしい。

{netabare} 今回のあきらの対応は仕方ないと思うのですが、そこまでこだわるんだ…その点のハガのバックボーンが結局見えなかったので非常に不満です。最終回で何かあるのでしょうか。それが見えないとテーマも何もないですよね。デバック命のモチベーションあるいは狂信的な行動について説明的なセリフでもいいので説明してほしいなあ。

 あと、今更メタAIにその設定をいれますか…うーん。アニメ作品としての完成度はかなり低い状態で終わりそうですねえ…これじゃあなあ… {/netabare}


12話 飽きてきたかも。主人公の動機が逃避なら心理を描けばよかったのに。

 設定は工夫してたし、途中のエピソードでルーのところとか良かったんですけどね。本筋の謎が全然見えないし完結にも一区切りにも遠い感じです。あのレイドボスを倒して終わりかな。メタAIの話があって、この世界のことがある程度わかったというキャラが登場したので方向性くらいは示されるのでしょうか。それにしても…多少は作品として成立する努力をしてほしい。

 結局主人公がデバックし続けるのって「逃避行動」で精神的安定ということ?一番狂っているということですね?だったら心理をもっとクローズアップさせてほしかったなあ。

 次週最終回か…なんか、冒頭部をずっと見せられている感じです。


 


 

投稿 : 2025/01/11
♥ : 10

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

このアニメ作品は不完全燃焼すぎる。

この作品の原作は漫画です。原作未読。
最後まで見ましたが、、このあと続きそうな感じで終わったので不完全燃焼ですね。2期はあるのでしょうか?お話自体は割と面白く見られたので、期待です。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 8

64.7 129 2024年度アニメランキング129位
外科医エリーゼ(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (144)
424人が棚に入れました
高本 葵の前世は“悪女皇后“エリーゼ。数多の悪行を働き人々に不幸をもたらした彼女は、夫・リンデンによって処刑されるという最期を迎えた。 現代に生まれ変わった2度目の人生では、過ちを償うべく外科医として人のため生きてきた葵だが、ある日飛行機事故で帰らぬ人に… しかし、目を覚ますと1度目の人生に戻っていた! 処刑される10年前に転生したエリーゼの目の前に現れたのは、自分のせいで命を落とした家族たちだった。もう、大切な人を失いたくない…後悔でいっぱいの人生なんて絶対にいや! 3度目の人生は悲劇のきっかけとなったリンデンとの結婚を回避し、医学の知識を生かして再び医者になりたいと決意する。ところがそんなエリーゼの道のりには、さまざまな困難が待ち受けていて…? この人生は、誰かの命を救うためにーー運命にあらがう“天才外科医”の、ひたむき医療ファンタジー開幕!


声優・キャラクター
エリーゼ・ド・クロレンス:石川由依
リンデン・ド・ロマノフ:阿座上洋平
グレアム・ド・ファロン:細谷佳正
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

エリーゼのために

韓国原作、現代医術の知識を持ってファンタジー異世界で医療で無双するファンタジーラブコメ

少しでも多くの命を救いたいというエリーゼの目的は良く、雰囲気もいい
残念なのは医療を主人公の目的に据えておきながら、医療は雑に扱ってイケメンとのラブストーリーに力を入れているところで、
ラブコメに医学的な正しさまで求めてないけど、素人でも「えー?」って思うこと多いのはさすがに気になった、お医者様の字が汚いのはあるあるすぎて笑った

文明レベルが適当なファンタジー世界でエリーゼが医術をただ披露して周りからチヤホヤされるだけで本当に描きたいのはラブコメっぽい
エリーゼに都合良く話を書いてるからおかしいところが多すぎるのが残念だけど
主人公の目的や性格はいい感じで、嫌な気持ちになるアニメではないので時間あるなら見てもいいかも

【気になったところ】
{netabare}
・王国が滅亡する未来は知っているんだから、婚約はともかく滅亡の未来を変えようとしないの? それよりも医者になるほうが大切なのでしょうか?
・王子と婚約を望んでおいて自分から破棄するなんて失礼なことされてるのに、それでも医者の夢を邪魔してまで婚約させようとする王様や側近が不思議
・この世界の医療レベルが曖昧、都合のいい時だけ原始的になるし、メスやマスクに滅菌手袋などちゃんとした道具があったり、医者の人達は主人公の現代医学の専門的な話が難なく通用するくらい知識あるのに、技術がないのは何で?
・糖尿病、紀元前のインドではもう原因と症状が知られていたみたいですが、この世界の医者は糖尿病のことを知っているのに、症状を見てもピンとこないみたいです、王国一の医者が? ふしぎですね・・・
エリーゼも現代で当たり前のように使っていた最先端の医療機械とか薬とかないはずだけど名医はそんなものなくても問題なくできるものなの?
・グレアム医師も医院長も、本当に名医なの? 病院の衛生管理も患者への対応も医者とは思えないし、医師免許持ってないただの貴族令嬢のエリーゼに「お前に任せる」と言っていなくなるのも、そんなエリーゼが手術するのを止めない看護師もありえないでしょう
・テレサ病院散らかりすぎだし患者の扱いがおかしくない?床ずれは知られてるみたいだけど何で看護師2人もいるのに放置されてるの?
・なんで通り魔がピストルなんて持ってるの?火縄銃とかならともかく、世界観に合わな過ぎでしょう、王家の護衛が剣で戦ってるのに??
・貴族王族の階級が適当、平民の貴族への態度もおかしいし、クラブでナンパするようなノリで貴族令嬢のエリーゼをナンパする貴族の男達、王様見てますよ
・エリーゼの前世と転生後の人格が別人すぎ、前世を悪役令嬢みたいな描き方してるけど、ただ世間知らずにするだけで良かったんじゃ?

{/netabare}

投稿 : 2025/01/11
♥ : 17

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

「『医療』×『異世界』はまだ未開拓だから」だけで創られたような作品でいろいろと無理筋w

【レビューNo.117】(初回登録:2024/3/31)
韓国WEB小説原作で2024年作品。全12話。
「医療」×「異世界」でどうみせてくれるのかって感じでしたが・・・

(ストーリー)
(1回目の人生)
ブリチア帝国クロレンス侯爵家の長女エリーゼ・ド・クロレンスは、その恵
まれた出自とわがままな性格により皇后まで上り詰めたものの悪行に明け暮
れ、皇帝で夫でもあるリンデン・ド・ロマノフによって処刑されてしまう。

(2回目の人生)
前世の記憶を持ったまま現代の日本で高本葵として生まれ、前世の過ちを清
算するために人を救う医者として生きてきたものの、航空事故に巻き込まれ、
またも命を落としてしまう。
(ここまでがプロローグ)

(3回目の人生)
1度目の人生と同じ15歳のエリーゼへと逆戻り。1度目の人生で処刑されるま
での記憶と、2度目の人生で培った医者としての知識と技術を頼りに、二度と
過ちは繰り返さないこと、再び医者として生きることを誓うのだった。

(評 価)
個人的には「異世界なろう(低予算)」的な作品はある意味「別モノ」とい
う見方をしていて、脳死で寛大な感じで観ているのですが、これは物語を成
立させるためとはいえ、無理筋が過ぎるだろうとwww

・「転生」という無理筋
 ・本作の特徴といえば「異世界→現在世界→異世界」という複雑な動きを
  していますが、作者側の視点に立てばその事情が見えてくるわけで
  ・通常の「悪役令嬢モノ」だと「乙女ゲーム世界への転生」というパタ
   ーンが主流なので、主人公「現在社会のゲーマー」→「ゲーム世界」
   というパターンで事足りる。
  ・でも本作では医療知識や技術を習得する必要があるため、「乙女ゲー
   ム世界への転生」というパターンが使えない。なので
   ・1回目の人生:過去の記憶を引き継ぐため
   ・2回目の人生:医療知識や技術習得のため
   という苦肉の策を弄しているのだと。
 ・別にそのこと自体はさほど問題ではないのですが、
  ・通常の「悪役令嬢モノ」だと「破滅フラグ」回避のために主人公がゲ
   ーム知識をフル活用して大奮闘
  ・本作ではその辺が非常に薄い
   (物語の主軸は「私は医療の道に全霊を注ぐ!」的なw)
   → 複雑な設定までして手に入れた「過去の記憶」の必要性は?!
  って感じなんですよね。原作やアニメ化以降では意味を持つのかもしれ
  ませんが、本作を観る限りその必要性が「??」って感じで、
  ・なんか「悪役令嬢感」が欲しい(昔はごめんなさい改心しました的な)
  ・その方が異世界での話が円滑に進めやすい原作者都合
  個人的には作為的なものを露骨に感じちゃうんですよね。
  なんか特異なことをしてる分、その部分が悪目立ちしてるみたいな。

・「医療」という無理筋
 ・最初に異世界でエリーゼが行ったのが「病棟の清掃」で、そういう意味
  では「この世界の医療レベルはかなり低いのか?」という始まりなんで
  すが、この世界の上位クラスの医者たちはそれなりの医療レベルなんで
  すよね。これはエリーゼが無双するために
  ・あまりレベルが低いと「医療モノ」として読者から馬鹿にされる
  ・そしてエリーゼとこの世界の医者とのレベル差がありすぎると、エリ
   ーゼの術式説明等が誰も理解できないため、話が成立しない
   (「何と!そんな画期的な術式が!!」がやりたいみたいなw)
  って感じで、上位クラスの医者たちをそれなりのレベルに引き上げる必
  要があるのでしょうが、医療だけでなくこの世界の文明レベルなどと比
  較してもいろいろとチグハグで歪な感じなんですよね。
  (この世界観に唐突に「レントゲン」というワードが出てきたりとか)
 ・その割には「医療」に面白みがあるのかといえば、結果的には通常なら
  「魔法」などで「チート能力」を付与していた部分を「医療」に置き換
  えただけという創りなので、目新しさ以外は「医療」に優位性を感じら
  れないという印象ですね。
 ・この辺りも今までは「魔法」というファンタジーでバランスを取ってい
  たものが
  ・エリーゼ無双のために「魔法」は禁止
  と、こちらも特異なことをしてる分・・・って感じですかね。
  (正確には変身魔法的なものは出てくるのだが)

・「異世界」という無理筋
 個人的な印象は
 ・「『医療』×『異世界』はまだ未開拓だから」だけで創られたような作品
 って感じなので、どことなく原作者の
 ・「異世界要素」ってそんなに書きたい訳じゃないけど、仕方なく
 という空気を感じるというか・・・
 まだ「俺tueee」やハーレム願望を満たすために異世界モノ書いてる「なろう」
 の方が、ある意味清々しい感じがしますね。
 なので、異世界要素はとってつけたような感じが凄くて・・・
 特に皇帝のキャラが
 ・医者エリーゼの優秀さを認め理解を示しつつも
 ・しかしその人柄や聡明さから是非皇室に迎えたい
 という「エリーゼ・ヨイショ」の第1人者なんでいろいろともう・・・
 挙句の果てに与えた最終試練が
 「『医師資格試験』の合格」
 ってことなんですが、あれだけレべチな無双ぶりをみせておいて、今更これ
 が「最難関の試練」と言われてもなんだかなあって感じなんですよね。
 (案の定、試験結果もいろいろとまあw)
 
ストーリーは非常に明快ですし、エリーゼの真っすぐさや大きな瞳のキャラデ
ザは悪くないと思うので、エリーゼ推しで観れる方にはそれなりに面白く視聴
できると思います。
しかし個人的には下手に特異なことをしている分、脳死で視聴してもいろいろ
と引っかかってくるって感じですね。
ある意味「医療」については、”鬼戦車 t89さん”のレビュー
>人間相手の医者が主人公のアニメは、今までほとんど作られていません。
の考察がかなり的を射てる感じがしました。確かに
「『(リアルな)医療』をアニメでどう面白くみせるのか?」
って問われたらう~ん・・・

OP「believer/エリーゼ(石川由依)」
はアニソンの原点に立ち返ったような良曲。これはちょっと感動した。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

この人生は誰かの命を救うために――

この作品の原作は未読です。
元々は韓国のウェブ小説だったみたいですね。

石川由依さんが出演されることを知り視聴を決めた作品です。
石川さんの高尚な声質が作品全体の質を底上げしている感じのする作品だったと言っても過言ではありません。


高本 葵の前世は“悪女皇后”エリーゼ。

数多の悪行を働き人々に不幸をもたらした彼女は、
夫・リンデンによって処刑されるという最期を迎えた。

現代に生まれ変わった2度目の人生では、過ちを償うべく外科医として
人のため生きてきた葵だが、ある日飛行機事故で帰らぬ人に…
しかし、目を覚ますと1度目の人生に戻っていた!

処刑される10年前に転生したエリーゼの目の前に現れたのは、
自分のせいで命を落とした家族たちだった。

もう、大切な人を失いたくない…
後悔でいっぱいの人生なんて絶対にいや!

3度目の人生は悲劇のきっかけとなったリンデンとの結婚を回避し、
医学の知識を生かして再び医者になりたいと決意する。

ところがそんなエリーゼの道のりには、さまざまな困難が待ち受けていて…?

この人生は、誰かの命を救うために――
運命にあらがう“天才外科医”の、ひたむき医療ファンタジー開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

原作が全4巻で完結しているようなので、もしかすると物語はラストまで描かれたのかもしれませんね。
転生に若干のご都合主義的側面を感じない訳ではありません。
ですが、石川さんの凛とした声質が全て結果オーライにしてくれたと思っています。

石川さんは2021年に声優アワードで主演女優賞を受賞される実力の持ち主ですからね。
とは言え、作品全体に影響を与える演技ってやっぱり凄いと思います。

さて、主人公のエリーゼは2度目の転生から医学の道を志すのですが、
これは時代設定が現代なので、違和感は感じません。

ですが、3度目に転生した世界…凡そ中世のヨーロッパといったところでしょうか。
その時代に最新の医学が導入される訳ですが、この設定はやはり違和感を感じずにはいられませんでした。

一番違和感を感じたのは周囲の反応です。
その時代には有り得ない医術を目の当たりにするとどうなるか…
勿論、驚きもあると思いますが、きっと反応出来ないというのが一番しっくりくると思います。
知らないことに驚きようって無いじゃありませんか。
それと一緒です。

ですが、皆さん感心していらっしゃいました。
私は医学の知識は微塵もありませんが、医学を志す方々がこれまでどれだけ
未知のウィルスと戦い結果的に医術を高みへ押し上げてきたのか、くらいは分かるつもりです。
病気を治すのって決して簡単じゃないんです。

例えば、コロナウィルスが良い事例です。
妙薬が無く感染力が増した際、沢山の方がお亡くなりになりました。
それが今ではインフルと同じ5類にまで軽症化し、マスクを着用している方の方が
少なくなっている気がしますが、発見当時、こんな生活ができるとは誰も予想できなかったと思います。

この作品で取り扱う病気や症状の中には、当時の現代医術では解決できないモノもありました。
この辺りをもう少しうまく設定してあげれば、もっと評価の上がる作品になったと個人的には思っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、エリーゼ(石川由依さん)による「believer」
エンディングテーマは、荒井麻珠さんによる「Listen」

1クール全12話の物語でした。
シリーズ構成が赤尾でこさん…
赤尾さんは、1クールにどれだけの原作に目を通しているんでしょうね。
結構お名前を見かけるので、1クールに複数の作品を手掛けられているんだと思います。
原作を読んでアニメ用に構成して…
激務としか思えないんですけど!

作り手の皆さんも身体には十分留意して下さいね。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 14

64.6 130 2024年度アニメランキング130位
Unnamed Memory[アンネームドメモリー](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (90)
317人が棚に入れました
絶大な力を操る五人の魔女が、人々にとって畏怖の象徴となっていた時代――。 大国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、荒野の塔に棲む“青き月の魔女”ティナーシャのもとを訪れる。 どんな望みも叶えるという“魔女の塔”の試練を乗り越えたオスカーが望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。 魔女の契約者となった王太子と、王太子の守護者となった魔女。 二人の出会いは“魔女の時代”に変革をもたらし、やがて、世界の〈運命〉を書き換えることになる。 オスカーとティナーシャの行く手に待ち受ける物語とは――。

声優・キャラクター
オスカー:中島ヨシキ
ティナーシャ:種﨑敦美
ラザル:梅田修一朗
シルヴィア:夏吉ゆうこ
メレディナ:赤﨑千夏
アルス:佐藤拓也
カーヴ:天﨑滉平
ナーク:森永千才
トラヴィス:福山潤
ルクレツィア:川澄綾子
レオノーラ:斎藤千和
ラナク:柳田淳一
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

魔法はあっても奇跡はない?永き魔女の静寂を切り裂く王子様

【あらすじ】
{netabare}
五人の魔女が畏怖される時代―――

“沈黙の魔女”に“子孫を残せない呪い”を受けたファルサスの王太子・オスカーが、
“青き月の魔女”ティナーシャが棲む、望みを叶える“魔女の塔”の試練を乗り越えて、やって来た。

オスカーの望みはティナーシャとの結婚による呪いの超克。
折衷案として1年間の“契約”を結ぶことになった2人。

魔女の周囲に持ち込まれる様々なトラブル、
王子様から魔女への求婚。
波乱の1年が始まる。{/netabare}

同名ライトノベル(web版、電撃の新文芸版共に未読)の連続アニメ化作品の分割2期の1期目。


【物語 3.0点】
ライトノベル、特に電撃経由でアニメ化するSFファンタジーには、
魔法に関する独特な解釈が興味深い作品が多い印象ですが、本作も同様。

一見、魔女の力は圧倒的で、全知全能に思えますが、
魔法で無から法則を生み出すチートは起こり得ないというのが、この世界の渋くて面白い所。
魔法は既存の物理法則等を加速させたり停滞させたりすることで現象を実現しているに過ぎない。

魔女は厳密には不老長寿ではなく、成長活動を止めているだけ。
怪我からの自己再生も、止めていた成長を急加速することで回復を早めているだけ。
{netabare} 大怪我から急回復してロリ少女属性から急成長したティナーシャ。何か萌えましたw{/netabare}

よって不可逆性の事象を覆す奇跡は、魔法でも引き起こせなし、魔女だって不死ではない。
この世界の魔法では、割れたティーカップひとつ元に戻すことができないのだ。

王太子オスカーにかけられた件の子孫を残せない“呪い”は突き詰めれば、
“沈黙の魔女”の“祝福”であるという解釈。
沈黙の魔女の強すぎる愛情が憎悪に裏返って呪い同然と化しているというのも独特。
よって{netabare} “解呪”では完全解決し難く、祝福転じた呪いに耐え得る母胎を有するティナーシャにオスカーが求婚という流れになるわけですが。{/netabare}


構成はオスカー&ティナーシャのお惚気(のろけ)な掛け合いが軸。
作中、大陸を揺るがす結構な一大事が起こっている気がしますが、
2人の関係性に焦点が絞られるため、国一つ転がされる、魔族まで絡んだ緊急事態の説明も割と雑w
聞けば原作の内容も結構飛ばされていたとか。

シリーズ構成の赤尾 でこ氏は過去、賛否が割れたり、物議を醸したりするアニメ化作品に携わったりもしていますが、
私は氏の割り切った構成が比較的肌に合う方で、魔法世界観への興味もあって、終盤までは折り合っていたのですが。

1期目・最終12話。
分割2期目に向けて強烈な引きを作るための大ドンデン返し。
私は分割2クール構成を想定していなかったので面食らいましたw
煽りを受けて物語も3.5~4.0点着地想定から、結論先送りの基準点3.0点に墜落。
最終話のこの構成。赤尾氏による犯行ではなく、プロデューサー意向によるものだそうで(※1)

個人的には11話までの内容で1クール目を締めて、
2クール目の初回で、2人への新たな試練が始まるという構成が無難だと思うのですが、
やはりプロデューサー目線だと分割クールの放送空白期間に忘却される不安が上回るのでしょうか。

これから追いかける方には、11話まで観て一端視聴やめて、
来年冬予定の2期視聴に先立って1期目最終12話から視聴再開するプランをオススメします。


2期目については私にとってはやや食傷気味のジャンルすなわち(※核心的ネタバレ){netabare} 歴史改変、広義のタイムリープ物になるようですが。
多くのSF同ジャンルと異なり、歴史を書き換えても、平行世界が発生しない。
書き換え前の歴史は消滅する。{/netabare}
ここも、不可逆性を織り込んだ本作独特の魔法解釈ならではの展開も期待できるので、
取り敢えず視聴候補には入れておこうと思います。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・ENGI

全体にやや作画カロリー不足。
大規模な魔法戦闘等も描写されますが迫力は今ひとつ。
一応モンスターデザインも付けてはいますが、そこも可もなく不可もなくくらいの出来。
ただし、ティナーシャが使役するドラゴンのナークの造形はまずまずでした。

一方で、ティナーシャらの青紫系カラーを基調とした背景美術、キャラデザ、小物デザインには統一感があり雰囲気作りは良好。
ゆっくりと紅茶でも一杯飲みながら、静寂としたファンタジー世界に浸りたいと思わせるだけの映像は実現していました。

ティナーシャが入れる紅茶。
{netabare} かつて王女として命を狙われるリスクがある中、何でも自分でやる中で習得した魔女の永き孤独の象徴。{/netabare}
さぞ渋みが効いて美味に違いありません。


オスカー&ティナーシャの恋愛メインということで、
キスシーンとか、そういう展開もありますが、
直接的な濡れ場表現は描写されないので、
視聴している姿を誰かに見られても安心?ですw
ただし、{netabare} お盛んな夜の翌朝に、あくびをするティナーシャ{/netabare} など、
間接的にアダルトなポイントは押さえてはいますw

警戒したいのはグロ表現。
{netabare} 幼女ティナーシャを滅多刺しにする{/netabare} など、
ショッキングな描写が突然飛び出すので、
油断して紅茶を噴き出さないようにしましょう。


【キャラ 4.0点】
王太子・オスカー。
子孫を残せない呪いさえなければ、もう姫君をもらい受けてもおかしくない精神年齢。
よって美少女な雰囲気のティナーシャにも動揺せず大人な?余裕の対応。
繰り出される求婚のジャブが、
初心な鈍感中二病少年とは異なる本作の味わいどころ。

初心で鈍感なのは、むしろヒロインの魔女ティナーシャの方で。
不老のため、肉体の成長を止めた際、精神の成長まで止めてしまったのか、
恋愛方面では長寿の余裕がまるで感じられないのがくすぐったいですw

2人の絆は、{netabare} ティナーシャがオスカーに腹に飲み込んだ水晶ごとアカーシアで串刺しにさせて事態解決する{/netabare} くらい深い、
命を預け合える唯一無二の関係。

だから私も2期目に向けた1期目最終回には驚きはしましたが、不思議と絶望はしませんでした。
この2人なら2期目の試練くらい、余裕のトークを繰り広げながら乗り切ってしまいそうな予感もします。


公式HPのキャラクター欄にオスカーとティナーシャしか紹介されていない程、
メイン2人一択で、他のサブキャラは添え物感が満載ですがw
私はティナーシャより年上属性な“閉ざされた森の魔女”ルクレツィアさんとは、
一度、一杯やりながら語らってみたいと思いました。


何より“沈黙の魔女”がオスカーの何を何から守ろうとして祝福転じた呪いをかけたのか?
など2期目では、サブキャラの答え合わせも望みたい所です。


【声優 4.0点】
オーディションは主演の王子様役&ヒロイン・魔女役に掛け合いの演技審査も行う、
ここもメイン2人の会話劇重視の異例の選出方法。
結局、掛け合いオーディションでペアになった、
オスカー役の中島 ヨシキさんと、ティナーシャ役の種崎 敦美さんをそのまま起用。

中島さんのイケボでティナーシャの“猫のいたずら”を軽くいなすことで本作独特の惚気のリズムが生まれる。
6話。{netabare} 使い魔・ナーク譲渡のドサクサに不意打ちのキスを受けた際の
「これは、なかなか……予想外」{/netabare}
11話。{netabare} 決戦を前にそういう雰囲気になった2人。ティナーシャに時と場所を弁えてと言われて弁えず
「分かった」「今やる。明日、死んだら心残りだしな」と臆せず行為を続けるオスカーとか。{/netabare}
恋愛面でも余裕綽々な主人公最強ぶりが可笑しかったですw

ティナーシャ役の種崎 敦美さん。
率直に『フリーレン』ロスの埋め合わせに、種崎さんの長寿キャラをというのが、
私の視聴動機の一つ。
魔法関連では熟練の余裕を見せ付けるのに、恋愛面では見事なポンコツぶりを好表現。
何百年生きても知らなかった人間を知る演技ならお手の物です。
今後も、この種のキャラで楽しめそうな声優さんです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は松田 彬人氏。
同氏が手掛けた『響け!ユーフォニアム』の吹奏楽曲を聞いていて、
松田氏のファンタジーBGMにまた浸ってみたいと思っていた所に本作が。
というのも私の視聴動機の一つ。
静かなピアノとストリングスによる心情描写から、重厚な管弦楽による戦闘描写まで。
緩急自在なBGMもまた世界観に浸る一助に。

OP主題歌は丁「呼び声」
私にとっては『ツルネ』2期ED以来のエンカウント。
ハープ弾き語りバラードで歌われる、意味深な歌詞の真意を思い知るのはEDに回った最終12話にて。

ED主題歌はシルヴィア役の夏吉 ゆうこさんの「blan_」
ピアノと高音ボーカルが織り成す良作バラード。
“呪い祈る”こちらの歌詞の真意は、2期目以降により深く知ることになるのだと思います。

全体的に静寂が似合う世界観を壊さない品のある音楽構成でした。


【参考文献】(※1)「animate Times『Unnamed Memory』連載第8回:監督・三浦和也さんメールインタビュー」

投稿 : 2025/01/11
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

永き時を生きる魔女と呪われし王の出会いが世界の〈運命〉を変える――

この作品の原作は未読です。
ラストの展開に度肝を抜かれた方は多かったのではないでしょうか。
かく言う私もその一人ですけれど…


絶大な力を操る五人の魔女が、人々にとって畏怖の象徴となっていた時代――。

大国ファルサスの王太子・オスカーは、
幼い頃に受けた「子孫を残せない呪い」を解呪するため、
荒野の塔に棲む“青き月の魔女”ティナーシャのもとを訪れる。

どんな望みも叶えるという“魔女の塔”の試練を乗り越えたオスカーが望んだのは
ティナーシャを妻として迎えることで……。

魔女の契約者となった王太子と、王太子の守護者となった魔女。
二人の出会いは“魔女の時代”に変革をもたらし、
やがて、世界の〈運命〉を書き換えることになる。

オスカーとティナーシャの行く手に待ち受ける物語とは――。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

正直第2期の続報が無かったら、どうコメントして良いか分からない作品だったと思います。
この作品は何を視聴者に伝えたかったんだろう…
この結論に誰が納得するのだろう…
実はこの作品は2024年春アニメの中でも特に好きな部類の作品だったので、驚きが隠せませんでした。

だって、これまで紡いできた時間そのものを否定する結論だと言っても過言では無かったからです。
オスカーの優しさ…我が儘…頑なまでの意志の根底にはティナーシャへの溢れんばかりの愛が詰まっていたからこそ、取り得る選択…そんな簡単な話じゃないです。

誰でも好きな人とは一緒に居たいじゃないですか。
同じ時間を共有したいじゃないですか。
オスカーの行動は、完全に気持ちを置いてけぼりにしているんです。
その事実を知った時、きっと冷静ではいられなかったと思います。
だからこそ、その時点で自分の取り得る最良の選択肢を私たちは目に焼き付けることになったのではないでしょうか。

そしてティナーシャ役を演じた種﨑さん…流石としか言い様の無い抜群の演技だったと思います。
最近、体調不良の噂を聴きました。少しずつ良くなっているそうですが、声優さんは激務でしょうからお身体はご自愛下さいね。

オープニンブテーマは、丁さんによる「呼び声」
エンディングテーマは、なっちゃん、こと夏吉ゆうこさんと大和さんのユニット「Arika」による「blan_」
この作品はオープニング、エンディングともに抜群でした。
特になっちゃんの歌う「blan_」は鳥肌モノです。
元々、なっちゃんが歌上手いのは、ラスバレのライブで見てているので知っていました。
特に高音の伸びが最高に気持ち良いんですよね。
そう、ユニットを組んだ噂は聴いていたのですが、そこで情報が途絶えていました。
もう歌声を聴いてピンと来ましたよ。
この楽曲以外にも幾つかの楽曲がリリースされていたので、しっかりダウンロードさせて頂きました。

1クール全12話の物語でした。
脚本は赤尾でこさんなので、この展開も狙ってのモノなのでしょう。
第2期のお知らせが届いたので結果オーライということでしょう。
しっかり堪能させて頂きました。
続編楽しみにしています。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 11

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

王子「ティナーシャ〜!」ティナーシャ「オスカー〜!」うおおおお!フォーリーラブ!(背後で爆発)

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.27
 
 祝2期決定!からの〜、1期であったことを最終話でチャラにします。こんな夢オチみたいな展開、良いのか?

 そしてオスカーさん、400年前に行ってもピンポイントで若き日のティナーシャの元へたどり着きます。匂いでもたどったのか?時空を越えたストーカー…キモい男ですね。

 オスカーさん、現在のティナーシャにハメられてね?塔のお掃除をお手伝いしてたらこんな目に…。体よく始末されたとしか思えないのですが?

 時空を越えるのは魔法では出来ないとか何とか過去のティナーシャさんが言い出しますし、未来から来た男が母親を助けた後に消えたという以前描かれたエピソードからも、オスカーを過去改変の鉄砲玉扱いするティナーシャの悪意を感じます。

 こういう、物語の延命のために、主人公以外の人間が記憶喪失になるとか(うしおととらだよ!俺はあの展開を今でも許していない)違う世界線でやり直すとか、夢オチとかやるのは、ファンを馬鹿にしています。

 リアルタイムで追ってきた熱心なファンにとっては、クライマックス間近でのちゃぶ台返しは頭にきます。

 途中で参入してきたニワカや、過去の記憶を維持できない様な奴ばかりでは無いのです。

 私は、ツッコミを入れながら矛盾ばかりの破綻した本作品を楽しんでいたアンチ寄りなので良いですが、熱心なファンにとっては、頭にパイルドライバーを喰らわせる様な最終回は許してはいけない様な気がします。

 大した話でも無いのにここまでやるのか…。人の心とか無いんか?

………………………………………………………………………

 11話まで観ました。2024.06.19

 悪い魔女を倒しに、悪い魔女に介入されて内戦の危機にあるヤルダへ我らがバカップルが向かいます。

 そして、気持ちの悪いバカップルのイチャラブをこれでもかと見せつけて来ます。決戦前に朝までヤりまくるとかヤバいでしょ…。

 ティナーシャとオスカーの性欲モンスターぶりに、ヤルダ王女のネフェリィも引き気味です。悪い魔女もティナーシャも行動原理が謎で怖!

 やることしか頭に無い色ボケのくせに、ティナーシャがリーサル・ウェポンぶりを発揮して、内戦の危機も収めてしまうし、悪い魔女も圧倒するしで、国家間のミリタリーバランスもクソもありません。

 処女じゃないとー!とか、全く嘘やん…。ヒューマノイドタイフーン並みに強いやん…。

 ティナーシャさん、本当に400年間処女だったの?嘘なんじゃ?過去の悪事がバレない様に昔の知り合いを始末してね?

 オスカーも、魔女に魅入られて操られてるのでは?今回の悪い魔女も面白半分に王子様をたぶらかしていましたし、この国大丈夫なん?

 なろうチート男に何の警戒心も持たずに寄ってくるチョロイン並みにティナーシャとイチャイチャするオスカーは、既に籠絡されてそうです。

 チョロインズを観ていていつも思うのですが、いくら強い男が好きでも、デコピンで頭を吹き飛ばせる位のパワーがあるチート野郎に寄っていかんでしょ?うっかり死亡しそうです。

 ティナーシャが悪巧みをしていないなら、自己評価低過ぎです。気まぐれに瞬殺出来る程度の存在のくせにオラオラ男のオスカーなんて好きになる?男性視聴者には理解出来んわ〜。

 そして、結婚!次回最終回!ティナーシャが実は全ての元凶で王国を乗っ取り、世界を支配して、犬がニャーと鳴き、猫がワンと鳴く様なカオス地獄が現出することを期待しています。無いよな〜。
………………………………………………………………………
 10話まで観ました。2024.06.12

 オスカーとティナーシャ、既に肉体関係になった様です。処女じゃなくなると力が落ちるとか言ってましたが、そんなことも無く、今度はオスカーとの子供が出来たら、魔力の高い者同士の子なので、悪魔鬼みたいな子供が出来ちゃうかもとか言い出しますが…。

 どうせ、そんなに気にすることも無いんでしょ?設定が全て上滑りしているので、ゴチャゴチャうるさいです。

 いつの間にか結婚が既定路線になってるし、恋愛ものとしても何かおかしい感じです。

 ラスボス的な魔女や昔の知り合いの悪魔?みたいな奴が出てきますが、どうも、気まぐれとかで城を襲ってくる様です。

 過去の因縁とかも長寿キャラティナーシャの知り合いだからで片付けてしまい、其辺のチンピラが絡んでくるのと余り変わりません。何これ?

 魔女や魔法士を便利に使い過ぎて、何が言いたいか分からなくなってきています。オスカーとティナーシャ以外のことはオマケに過ぎない…。結婚がゴールってことでエエのかな?

………………………………………………………………………

 9話まで観ました。2024.06.06

 オスカー王子、また悪い奴に襲われます。ティナーシャが命懸けで救います。危機管理の出来ねぇ王子だなぁ…。

 そして、二人でさらにチュッチュイチャイチャしました。9話はマジでこれだけです。

 長寿キャラのティナーシャさん、オスカーを人間だと思って無い、ワガママで可愛い子猫が、スリスリしてきてういやつじゃ…くらいに認識してるのかと思ったら、男として性的にも好きだった様です。

 他のレビューアー様のレビューにもありますが、かなり原作を端折っているので、ティナーシャがサイコパスにしか見えません。

 どうも、鈍いというより、人間性が欠落しているというか…。仲間の魔女は恋愛経験豊富そうなので、魔女が種族としてそうなわけではなさそうです。

 まぁ…、好きにして下さい。しかし…、白昼堂々と本拠地の城が襲撃される無防備さ(一応、夜襲でしたが)は、ティナーシャ様の力でなんとかした方が良さそうです。国としてありえんだろ…。

………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2024.05.30

 まだ物語は続く様です。魔法士差別の現況となった神様?のイルティルディアとか言うのが出てきて…。

 全てイチャイチャカップルがさらにイチャイチャするための小道具に過ぎないので、極めて話がザックリしています。今更セカイ系かぁ…。

 王子とティナーシャのやることなすことが、全てお互いの愛を確かめ合うかの様な感じなので、辟易します。

 色々と言いたいこともありますが、セカイ系にツッコミ入れるのは野暮ですね。早く結婚してハッピーエンドになって終わって欲しいですね。
………………………………………………………………………

 7話まで観ました。2024.05.22

 わっるい組織のわっるい人達が王子の国を含めて数カ国を危機に陥れますが、王子とティナーシャの活躍でわっるい人達はやられました!

 恋するバカップルの小規模な戦いで世界が救われた!みたいな話で、なにコレ状態です。

 敵も味方も軍勢が小規模すぎねぇ?世界系だったのかな?王子様は態度も部下の数も付き合う他の王族もチンピラみたいで、何か変な世界観です。

 王子様とティナーシャは最初からデキている感じで、王子様のティナーシャに対する距離感も何かおかしいので、素直に応援出来ないんだよなぁ〜。

 ティナーシャの正体も分かり、いよいよやることが無くなった2人…。どうする?どうする?と、私の心の中のどうする連達も騒いでいます。
………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2024.04.27

 危険な魔女がウロチョロしている世界で、王子様、戦闘力皆無の従者と二人で外出し過ぎです。今回もそれでトラブルに…。

 話の作り方が雑ですね。王子様、魔女の気まぐれで直ぐにブチ殺される程度の存在のくせに、俺様男すぎて頭がおかしいレベルです。

 契約があるとはいえ、ティナーシャを堂々口説きに行きますが、周囲はあんな人外に関わるなよ…と思わないのかな?

 外見が美女で、処女なら何でも良い…。今の所、視聴者に媚びてるだけの内容なので、なんとも言えない感じがします。

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 初回観てのレビューです。2024.04.10

 俺様王子様、攻略に人数制限のない魔女の塔に単騎で挑んであっさりクリアー、年齢不詳のロリババァと1年契約成立です。

 1話のあらすじは本気でこれだけで、なにコレ?感が強いです。色々ぶち込んできますね。

 魔女とは何なのか?王子が単独でウロチョロ出来る状況なのか?王子は何でこんなに強いのか?

 ただ、魔女は可愛いです。ラノベっぽい会話劇が売りなのかな?ベラベラ喋るロリババァ好きなら面白いかもです。特殊性癖の私めは視聴継続です。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 4

64.6 130 2024年度アニメランキング130位
女神のカフェテラス 第2期(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (75)
228人が棚に入れました
——どこかの海辺にある、古びた喫茶店。そこには…女神様がいるらしい—— ケンカ別れした祖母が遺した喫茶店「Familia」を継いだ主人公・粕壁隼。 そこには「おばあちゃんの家族」を語る見知らぬ5人の女神(カワイイ女の子)が! 初めは衝突ばかりだったが、それぞれの過去や、家庭の事情を知った隼と 女神たちの尽力によって様々な問題を乗り越えてきた「Familia」。 しかし…隣にまさかのライバル店が⁉ そこには5人の新たなカワイイ女の子が⁉ そして祖母の代から続く不思議な縁が、隼と女神たちの関係をさらに深めていき…⁉ ”恋”と”家族”の六角関係が大きく動き出す! 5人全員「正ヒロイン」の、ヒロイン多すぎシーサイドラブコメが再びここに開幕!
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

十等分の鬼嫁

ずっとわちゃわちゃしてる賑やかなギャグアニメ
アニメのクオリティは変わらず、主題歌は1期の方が好き
1期序盤のような5人のヒロインの印象が悪い場面はほとんどなくて良くなったけど展開や女の子の行動が雑で安っぽい
みんな性格が男性的で自己主張強いから結婚したら鬼嫁になりそう

変な属性がついてる子多いので、落ち着いた感じの流星が好き
恋愛アニメとしてはアレだけど、ギャグアニメとして割り切って見れるならいいアニメかも

【残念なところ】
いくらハーレムでも女の子1人1人の掘り下げや親密になるシーンが雑に描かれるのは残念
女の子はシチュエーションやムードを大事にします、Aちゃんがハグしたから「じゃあ私もー」「ずるーい、私もー」なんてことになりません

無理やり全員一斉の着替えシーン入れるのもお家芸になってますね
私はどうせ無理やり脱がせるなら各話で一人一人じっくりやったほうが良いと思うんですけど違う?

{netabare}
2期になって女神たちのライバル?になる5人組が出てきました
新キャラのエピソードが全然面白くないしキャラも適当
こんなペラペラな新キャラいらない・・・

2期はメイン5人の家族エピソードを順番にやっていく感じ、これも微妙
5人のおばあちゃんと主人公のおじいちゃんもお互いに繋がっていて仲が良かったけど離れ離れになって、孫世代になって再会したそうです

おばあちゃん5人+主人公の祖父母が仲良しです、孫5人+主人公仲良しです、運命でつながっています!

こういうところが安っぽくて私は好きじゃないなあ

{/netabare}
ハーレムギャグアニメだから無理やりくっつけても無理やりエッチな展開にしてもいいと思うんだけど
キャラが可愛ければそれでいい作品なのにわざわざ個別の大事なエピソードを雑に扱って安っぽくなるのはもったいないなあ・・・

投稿 : 2025/01/11
♥ : 12

ミュラー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

最後の方はちょっとね

とにかく女の子のかわいいところを表現しようという熱量がすごい。
ライバル店も現れて、より一層磨きがかかる。
結局ライバル店の店員5名も含んで女子10名と東大卒のイケメンという展開。
ますます争奪戦が過激になる。
割と面白かったのだが・・。
後半に行けばいくほど、エロアニメのようになってしまう。
興覚めもいいところ。大変残念だ。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 6

コーヒー豆 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

濃い女性キャラが増えた2期。

女性キャラが増えた、女神のカフェテラスの2期です。

それぞれのキャラの過去などもサラっと取り上げられていましたね。
声優さんは自分の中ではけっこう豪華でした。

3期があれば観ると思います。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 4

64.5 132 2024年度アニメランキング132位
僕の妻は感情がない(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (100)
259人が棚に入れました
社畜サラリーマンの⼩杉タクマは、家事をする暇がないため、家事ロボット「ミーナ」をリサイクルショップで購⼊する。タクマが「お嫁さんになってくれない︖」と軽い気持ちで求婚したことをきっかけに、ミーナはプログラムにないはずの⾏動をとるようになる。⾃らの機能を駆使し、出来る限り「お嫁さん」であろうとするミーナ。タクマにもまた、夫としての⾃覚が芽⽣えていく――。ミーナには本当に「感情がない」のか。⼈間とロボット、「夫婦未満の2⼈が夫婦の絆を築くまで」のハートフルストーリー!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

AIものの秀作だと思います。この作品の「気持ち悪さ」を忘れないようにしたいです。

 ミーナとマモルが結構可愛く感じるから不思議なものです。最終話の布団のシーンでミーナに母性が芽生えた感じすらしました。コミックスからの期待の作品でしたが、3か月かけてアニメで見ることにより、傍観者の立場からこの「家族」を見守ることができてよかったと思います。

 2020年代後半からはAIとの会話が現実生活において普通になってくるでしょう。その中でこの作品の意義は非常に大きかったと思います。もちろん問題点はこの作品内でも言われていますが、ロボットですから所有者を強制的に好きになるようにプログラムされることです。その「気持ち悪さ」を自覚的に描けたのが、この作品のいいところだと思います。

 この作品においては、かなりタクマミーナ夫婦を肯定的に捉えている社会です。ですが、それは人間を甘やかす世界でもあります。ぬるま湯につかった世界。生殖さえあきらめればこの生活でいいのだろうか。それを考えるきっかけをくれたと思います。高性能AIでなく、家電AIを配置したことで寂しさを紛らわせるのは、会話であるということも表現できていました。

 人間が人型の何かにより「アナログハック」された世界。つまり、目と口があるキャラを擬人化し寂しさを紛らわす世界。それはアニメーションを見ている我々と同様なのかもしれません。
 そして目に見えない「システム」によりすべてが自動化された便利な世界です。

 この作品も登場人物も嫌いになれませんし面白く描けていました。ただ、この世界観は肯定的には捉えていません。やはり、恋愛の痛みとか出産と育児などは人間を人間たらしめるものであると思います。その苦労なくして成長ができるとは思えません。

 しかし、そういう世界が間もなく来る…というかSNSとネットのエロコンテンツを妻としている現状と大して変わりはないです。その気持ち悪さをほのぼのコメディで見られたのは、大きな示唆だと思います。それだけ設定が緻密でよく考えられた作品ということでしょう。

 原作者は肯定的かもしれませんけどね。ここは誰が正しいとは言えないでしょう。ただ、生殖を忘れた世界はもう到来しています。その気持ち悪さを実感しましょう。

 作画も丁寧でした。オール5というほどではないですけど。マモルとミーナの声の表現もとても良かったです。ストーリーとキャラを5。それ例外を4としておきましょう。AIものの秀作だと思います。




1話 ミーナのデザインが秀逸な作品。アニメは可愛くて柔らかすぎ?

{netabare} この作品は1巻の表紙と題名でジャケ買いし全巻揃えています。内容は期待もしませんでしたし、このテーマはテンプレの事しかできないだろうなと思っていましたし、その通りでした。テーマはテンプレです。ですが、思っていたよりも面白かったです。

 買ってよかったのは絵とセリフですね。このロボットミーナの「感情がない」「家電」感と人間性がいいバランスで描かれていて、その点に関しては期待以上でした。そして、ミーナの描き方がうまいので人間性とは何かについて、ぼーっと読みながら考えてしまいます。

 人間がAIロボットと共存する社会は生成AI、チャットロボットが普通にリリースされている今、現実ともはやシームレスです。攻殻機動隊の世界はSFではなくなりつつあります。
 そうなったとき人間は寂しいのかより充実しているのか。多分将来我々の面倒を見てくれるAIロボットはクラウド型だと思いますが、本作のミーナはスタンドアロンなので、その点がいいですね。

 で、今期で一番楽しみにしていたので、ABEMAのプレミアムで先行を見ました。
 ちょっと不満点はアニメ版はミーナが可愛いんですよね。柔らかいといってもいいかもしれません。そうじゃない感があります。もっと家電感を出してほしかったなあ。
 目…瞳で表現していますけどね。そこは「ビートレス」「VIVy」などでも使われていた手法…というかヒューマンフォームロボットを描く常套手段です。見た目が家電なんだから、そこは必要あるかなあ?本作においては原作の作画の「硬さ」を再現してほしかったなあ。

 それと、冒頭、原作にはない職場のシーンがありましたが、パソコンの入力を手でしていましたけど、それはないんじゃない?という気がします。家電ロボットがいる時代なのに入力を手でやるの?と思いました。

 もっと淡々と描いた方が、原作の雰囲気が出たかな?いや、人間側は原作でも結構大げさか…まあ、そこは今後でしょうか。
 それと、テンポが悪いかも。失礼ですが2期期待の作品じゃないですから、連載が続くにせよ、アニメ作品として成立させるために原作者と組んでアニオリで最後まで描いても良かったような気がします。{/netabare}


2話 主人公は気持ち悪いですが真剣です。その真剣さに何を見るか?

{netabare} ああ、やっぱり面白いですね。AIの性能がそれほどでもないところに人間味の片鱗を感じます。

 愛情というのは、大切にしたいから大切にする主体的な感情であり相手が何ものか?というのは関係ないものでしょう。それは人形やぬいぐるみなどを考えればすぐにわかります。

 まして、反応を返してくれるとなればペットなどがそうですけど、これは十分愛情の対象になると思います。それがロボットだとしても愛玩ペットロスというのが実際にありますし、アニメでは「プラスティックメモリーズ」でその感情が描かれました。

 他人からの見た目や評価、自分の愛情の対象のカミングアウト、うその意味とかプレゼントの意味などいろいろ考えるポイントはあるのですが、やっぱりいいですね。

 もちろん、私から見ても家電を愛する主人公は気持ち悪いです。気持ち悪いですが彼は真剣です。その真剣さを笑うことはできません。そこに愛情の本質が見られるような気がします。

 AIが対人関係を通じて感情を得る部分ももちろんいいんですし、本作のヒロイン?は性能が低い故にわかりやすいし面白いです。が、やっぱり主人公タクマの気持ち悪さの中にある感情、愛情の本質は胸を打ちます。

 従来のAIものはAIに芽生えた感情ですが、今はもうAIはあまり遠くない未来に感情を持つだろうというのがSF的な前提でしょう。そこではなくて、そのAIとどう向き合うか?という作品が私は好きなようです。 {/netabare}


3話 トロッコ問題に見る抽象概念の発達、使命のコンフリクト。いいですね。

{netabare} 考えなければならないのはミーナは買われたということで、所有者=夫との関係性をどう考えるか?ですね。お見合いや戦前の結婚感と比較してもいいでしょう。この関係性は本物か偽物か。

 人間は所詮、制度や習慣、文化、道徳、生物としての行動原理などの構造にとらわれた存在であり、しかも欲望とは借り物でしかありません。そう考えたときにロボットからの形だけの愛情は本物か偽物か。

 今のところその視点で言えば、ミーナはロボットとしてのプログラミング上でタクマを特別扱いしているように見えます。ですが、主人を喜ばせたいというプログラムと自分料理ロボットとしての立場のコンフリクトが起きたりします。このコンフリクトをどう処理してゆくのかが、ロボットの愛情問題になるのでは?と思います。

 これは私はアイザックアシモフ氏の「ロボットシリーズ」特に「裸の太陽」「夜明けのロボット」などで考えさせられて以来のテーマです。そこのヒントになる本作は非常に興味深いです。

 また、トロッコ問題の扱いで、まだミーナには抽象概念の取り扱いができないことがわかります。これは一般人でもそうですけど、トロッコ問題の別解をドヤ顔で考える人にありがちですが、こういう哲学的課題を的確にとらえることができるかどうかは、高度な人間性の問題です。そこを原作者が意識していると思います。{/netabare}


4話 上位機種の憂鬱。何が読み取れるでしょう?

{netabare} 相変わらずキモいです。それはさておき、今回は上位機体が出てきました。なかなか可愛いデザインだと思いますが、そっちじゃなくて上位機種がオーナーにとって使いやすいのかが問われます。
 できることが多いですが、その分学習させるなどの下準備が必要と。つまり、道具として上位機体が使いやすくするためには育てなければならない、ということです…とまあ、ここまでは説明がありました。

 その先ですよね。果たして上位機種の方が感情を持ちやすいのかどうか。表情、身体、さまざまな機能、もちろんAIも性能がいいのでしょう。可愛いと判断し、それを表現する機能も持っているようです。ただ、それはセンサーとアルゴリズム、フィードバック、インターフェイスの問題です。
 では、愛情のアルゴリズムは果たしてどこにあるのか。脳…つまり電子頭脳の処理速度や複雑さなのか。肉体が人間らしい方が感情を持ちやすいのか。その辺を考えてしまいます。

 なんとなく、今回の表現だとスーパーミーナは表現は豊かだし、自然で複雑な動きもできます。ですが、どうもそれは性能故ではないか。ミーナの方が感情・愛情の学習が進んでいるのでしょう。だからこそ、ミーナと会話がしたかったんだと思います。 {/netabare}


5話 人間に近い柔らかさがなぜより高価なのか。

{netabare} ロボットとのコミュニケーションには当然ですが、素材の問題は出てくるでしょう。インターフェイスとしての素材問題です。例えば猫や犬とのコミュニケーションには毛や肉球などの手触りという圧倒的生物感があります。一方で、ピーナッツシリーズのライナスなどは毛布が手放せなかったりします。柔らかい安心感…ですね。やはり人間あるいは生物にとって柔らかさというのは重要なのでしょう。

 一方ロボットですが、そもそもなぜ高級品だと柔らかいのか。丈夫さや機能性からいえば硬い方が合理的でしょう。でもやっぱり人間に似ている何かを探しているということでしょう。
 スーパーミーナが100Pで素材と表情のバージョンアップで70Pでした。どれくらいの部分にコストがかかっているかわかりませんが、スーパーミーナの価値の多くは素材ということです。また、そこに表情も含まれています。つまり、やはり人間は人間に近いものを愛するということになるのでしょうか?この値段設定はテーゼとしては絶妙ですよね。

 ですが、愛情が先にあった場合はどうでしょう?そのままの君でいて的にもともとの個性を大事にするのか。それとも人間に近い柔らかいものを愛するのか。

 キスの問題も当然出てくるでしょうね。人間にとってもっとも意味がない行為であると同時に、もっとも感情的な行為でもあります。そりゃあ意味を知らなければAIには理解不能でしょう。

 その先にある肉体的な接触や性交の問題にもなってきますが、どうなんでしょうね? {/netabare}


6話 CLタイプの家族登録の例がないというのは少し不自然な気がします。

{netabare} CL型を家族として登録した例はない、というのが少々引っ掛かります。ここは「不思議なことに一定割合で存在する」が自然な様な気がします。人型のコミュニケーション可能なツールに感情がわくのが自然とした方が、この作品の設定上はリアリティが出る気がします。ミーナの家電度というか機械度がアニメだとわからないですけどね。想定しているのが相当金属的なのかもしれませんが。

 スーパーミーナは感情を実際に持っているのかどうかがちょっと気になりました。高度な処理機能を持っているとのことですけど。スーパーミーナなら気持ち悪くなくて、ミーナなら気持ち悪いの境界線ですね。

 やっぱり別れのシーンで健康に気を使うセリフですよね。プログラムなのか後天的なものなのかわかりませんが。なかなか良い演出でした。そしてあのセンジュがフリーズしたシーンも良かったです。

 これは文句ですが、さすがにアニメ化に際しては自動運転でしょう。原作では運転しているシーンはありませんでした。1話の残業してのデータ入力シーンといい少し制作にSF心が足りなくないですか?{/netabare}


7話 生物の定義は自己複製ですが、ロボットは生物足りえないでしょうか。

{netabare} 生物の定義はなにか?という話がありますが、自己複製という定義があります。その他は、外界との区別と代謝ですので機能的な話です。

 としたとき、一般的に考えれば同型機が外部の工場で生産されることは自己複製と定義できないかもしれません。しかし、もし自分の設計図を工場に持ち込んで意図的に複製するAIロボットが登場したら?どう定義すべきでしょうか。
 遺伝情報とは所詮生命の設計図ですから、ロボットの設計図と大して違いはありません。つまり、ちょっと強引ですが自己複製を意図的にAIロボットが企んだとき、それは生命と呼べる可能性がある、ということです。SFで言うとホーガンの「造主物の掟」がその辺を示唆した話になっています。
 これの行き着く先はロボット人間の世界になると思います。また、シンギュラリティとは、この状態をいうのかもしれません。

(なお、現状ウイルスが生物の定義から外れたのは、この自己複製を外部の宿主にゆだねるからです。代謝も同様です。ですが、ウイルスはDNAやRNAを複製させるために特化した存在です。ウイルスが生命でないという定義もロボットと近しいころとがあるので、一緒に考えると面白そうです。私としては「利己的な遺伝子」的な考え方で、むしろ生物とは遺伝子を後に残すためにある存在と思っています。ですので、ウイルスも生物だしロボットもシンギュラリティを超えれば生物的ふるまいをする気がしています)

 さて、本作ですが今回はロボット自身は意図はしていませんでしたが、自分の思考あるいは論理プログラムのようなものの複製がほかのロボットに不完全な転写が起きたケースです。これもやはり自己複製の一種と捉えることができます。ハード的ではなくソフトウエアとしての複製ですね。ロボットのアイデンティティの定義をボディでなくソフトとデータとした場合、これも十分生物としての定義を備えます。しかも、人間であるタクマの性質も含んでいるということで疑似的に進化するための要件も備えています。

 まあ、正直かなり強引な展開だとは思います。思いますが、この様な点を押さえておそらくはこの原作は描かれていると思います。この話と同時にロボットの成長として、ミーナが改造されました。これも疑似的な生物の特徴になると思います。

 7話はその辺に思いをはせればいいのではないでしょうか。そして主人公のキモさは全開ですね。本当にこの男はキモいですが、このキモさが新しい人間の豊かさの一つの形なのかもしれないという示唆は受け取れます。

 それと人間で考えると子供は出来が悪いから可愛いというのを思い出させてくれます。{/netabare}


8話 AIの学習(深層学習)とプログラムの差とは?

{netabare} マモルの学習問題で何を描いているかといえば、もともとの機能はプログラムです。アルゴリズムに基づきセンサーで測定し指定された動作と条件分岐を繰り返し答えを出すだけです。これが健康状態を把握するという機能になります。

 ですが、マモルはプログラムを利用しにいかないために、学習する必要が出てしまいました。この学習というのが、ディープラーニングという技術です。まあ、私も付け焼刃なのですが、この学習させるというのが非常に面倒だそうです。その辺を上手くマモルを使って描いていると思います。緊急時にはプログラムにアクセスに行くというのも面白い設定です。
 この学習能力をまるで好奇心のように描いているのが面白いところで、子供らしさとリンクしてきます。

 また、7話のレビューでロボットの生殖問題を論じましたが、今回はっきりと子供の製造が禁じられていると明言していました。つまり、生殖ができるロボットあるいはAIは疑似的に人間になることができる、ということを原作者はちゃんと押さえているということだと思います。

 一方で、ミーナはマモルが一緒に寝るのを邪魔しました。ここがミーナにまだ母性がないことを表しています。マモルを学習させることもタクマの命令だから、というところにとどまっています。ここがこれからどうなるかですね。

 そして、ミーナから流れる用途以外のCMですね。これは近未来において非常にリアリティのある設定です。現在でもフリーソフトで有料版に切り替えるまでCMが流れるものがあります。これなら、プログラムの書き換えやハードウエアの交換することなく、ローコストで効率的にAIロボットの用途を絞り、また試用した結果の購入につなげることができます。

 ロボットの権利のような概念の芽生えも言及されていました。{/netabare}


9話 ミーナが特殊機体だと含意が浅くなる。廉価版の普通の機体であってほしかった。

{netabare} 妻の元カレの話を聞いてはいけません。一生引きずる傷になりかねません。まあ、今回は女子同士の秘密の話合いで安心しました。
 
 さて、この作品の原作を大変気に入っているですが、今回のミーナが特殊機であるというのはいただけません。せっかくミーナという廉価の料理専用機体でも人間と愛情を持つ可能性がある、という夢というか妄想といかAIと作る未来のような前提が崩れてしまうからです。

 特殊機というより試作機ですが同じことです…と思っていたら、試作機だとちょっと意味が変わることにアニメを見て気が付きました。ミーナシリーズの設計思想に共通のプログラムが隠されているとすると、ミーナシリーズ全体の可能性になります。

 ですので、この話は意図としては個体としてのミーナの話だとは思うのでが、ひょっとしたらミーナシリーズ全体に共通の記憶が隠れている。そして、外部からの参照なのでプロテクトがあまく今回友人関係にあるミーナの中に眠る「共通記憶」をスーパーミーナが読み取れた、という解釈もできます。

 記憶領域の設定があるので、決してそういう意味ではないとは思いますが、そういう解釈の方が、人類とAIの可能性の夢が膨らむかなと思いました。
 さすがにミーナネットワークみたいなものがあって、共通の無意識記憶の広大な領域が形成されてる…という解釈は妄想でしょうね。宇宙のイメージにそういう解釈をちょっと考えてしまいました。その方がすっきりする気はします。{/netabare}


10話 AIと学習、交通ルール、そして法体系。コミュニケーション手段とAI

{netabare} ちょっと自動運転を考えてしまいますね。グーグルマップがゼンリンの地図からAIによる深層学習になったとき、一時精度が落ちたのを覚えている人もいると思います。スーパーミーナの設定にもありますが、深層学習というのは初期だと一見役に立たないものです。

 また、通信障害がある場合の自動運転車を想像したことがあるでしょうか?同じようにポンコツになる可能性を考えてしまいます。本当に自動車はネットワークに依存していいでしょうか。

 信号を無視できないAIロボットのアルゴリズムとか、もし事故が起きた場合の罪状、裏にあるAIロボットの道路交通法などに発想が飛びます。

 本作のキャラに話を戻すと、ミーナの間抜けさがなかなかいとおしく感じますね。今回はいつもよりもむしろ感情を感じました。また、マモルとのペアも少しずつデコボココンビ的な感じも出てきました。
 それと冷凍食品のところで自分の失敗をごまかすところもなかなか人間的です。家電だったミーナに何が起きているんでしょうか。

 スピーカーが壊れたときのコミュニケーションは、風邪をひいた家族との会話みたいですね。マモルの褒められたときの上を向くのは母親似ですね。それともロボットの特性なんでしょうか。

 情報処理や画像処理でいろいろ示唆に富んだシーンがありましたが、その辺を上手くマモルとミーナのギャグにしていたのが面白い回でした。

 あと、お風呂のオキシトシンのところで「ビートレス」で出てきた「アナログハック」という概念について、考えるべきだと思いました。この話全体にいえますが、「人型」ロボットに対する心理と効果ですね。道具存在として家電を人型にする意味はどこにあるか。そして愛情とは何か、何に向けられのか。ロボットの側の問題でなく、人間の脳内物質や深層心理が原因なら、人以外へ向けられた愛情は本物では?などを考えてみたいですね。{/netabare}


11話 いよいよラストで語られることの前提がそろいました。

 さて、なかなか本質に近づいてきました。「好きになることを強制されたロボットの愛情は本物か?」おじさんの言っていることはすごくまっとうです。また、2人の関係性の代替可能性についても言及していました。そこに、ニーナの反論として「私とタクマの自由だ」と言う言葉がありました。
 タクマも現状の問題を自覚しています。「女の子に相手にされないから、ミーナを奥さんにしたとみられても仕方がない」これもある面で真実です。そして、母親の「人間も奥さん用にはできていない」を加えるとどうなるか?です。

 人間とロボットの夫婦と考えると違和感がある2人の関係ですが、じゃあ、人間の結婚、夫婦を考えた場合と何が違うのか。その辺を踏まえて、次回この作品の主張が語られるはずです。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 11

ミュラー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

気持ち悪さの残るアニメ

これはこれは・・
家電として購入したお手伝いロボットに恋をするお話。
これってお人形に恋している独身男性と何か違うのか?
まあ、AI搭載で反応があるのが救いか。
わざとだろうが、あくまでも無表情、
そして機械の関節でいちいち稼働音がする。
物語中にスーパーミーナちゃんというのが登場するが、
こちらは人間と見分け付かないくらいで、恋人にできるという説明がある。
あえてそちらにしないところに、この作品の特徴がある。
というか、これを見たほとんどの人が、気持ち悪さを感じるだろう。
作品に出てくる周りの人間は、理解ありすぎるように描かれているが・・
いや、違うでしょ、と思う。

ロボットの作品というと、ロボットに「こころ」があるのか、
というのがいつも本質になる。
今期放送中の「Atri」がまさにそれ。
しかし、この作品はそこから視点をずらしている。
ずらしたところに何があるか、というところだが・・
これが面白かったかというと、そうでもないというのが正直な感想だ。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 11

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

幸せのカタチの多様性

恋愛感情はもちろん、結婚願望だってがっつりある。
言うほど人嫌いじゃないし、仕事も真面目に向き合っている。
それにLGBTQ+なわけでもない。
それなのに、人間の異性には関心が向かない・・。
それゆえに、ロボットには心を惹きつけられてしまう・・。

タクマはパラフィリア(性的倒錯)なのかしら?
初めはそう思いました。
でもちょっと違うような気もするし・・。
どうやら、オブジェクトセクシャリティー(対物性愛者)のようです。



以前、ボーカロイドの初音ミクと挙式した人のニュースを目にしました。
キャラクターに強い恋愛感情をいだくことをフィクトセクシャルと言い、ミクは3Dのホログラムでもあるので、デジタルセクシャルとも言えそうです。

印象的だったのは「彩りと癒しに充実した生活です。」とコメントする満面の笑みでした。
あれから6年、ミクは15センチのホログラムのほか、等身大のボディも得て幸せに過ごしているそうです。

フィクトセクシャルという指向性が、日々に安寧をもたらし歓びに包まれるなら、それはとても素敵な人生だと思います。



ある企業では、そうした人向けに "結婚証明書" を有料で発行するサービスを提供し、すでに多くのカップルが成立しているそうです。
一途な純愛、複数キャラとの重婚、逆に複数のユーザー間でキャラが被るなど、愛の形はさまざま。
意外だったのは、申請者のうち9割が女性ということでした。
どんないきさつでそうなったのか、ちょっと伺ってみたい気持ちです。

この現象、実のところなかなか侮れません。
というのも、一般財団法人日本児童教育振興財団の日本性教育協会の調べ(2017年)によると、ゲームやアニメの登場人物に恋愛感情を持つと答えた大学生は、男子で14.4%、女子は17.1%なんだそうです。

7人に1人という数字は、もはやオタクの域を超えて、ひとつの社会的な潮流を成していると感じます。
3か月ごとに量産される膨大なキャラの現状を鑑みると、フィクトセクシャルの予備軍は、今後、加速度的に増えていくのでは?と思います。

なぜなら、アニメを楽しむのは子どもだけではない(年々絶対数が増える)し、子どもの人口は減るばかりです(増加因子が相対的に増える)ので、当然とも言えるでしょう。
この調査は6年ごとに実施され、初回時からずっと右肩上がり。
2023年度の調査結果も気になるところです。



そんなフィクトセクシャル(オブジェクトセクシャル)への指向性が、この先、アンドロイドにどんな機能を求めるようになるでしょうか。
●iriや●lexaなどが搭載され、ミーナやサミィ(イヴの時間)の家事支援はもちろん、介護支援機能なども備えるなら、生身の人間と遜色ないパートナーになりえるし、素晴らしいコンシェルジュとして傍に寄り添ってくれるでしょう。

先駆者はいつだって奇異の目にさらされるものですが、夢の大きさ、志の高さ、愛の豊かさをもってすれば、いずれは誰の目にも理解できる文化的土壌が出来上がるものです。
最新のテクノロジーはさらに多くの選択肢をもたらすでしょうし、キャラクターはますます魅力的になるでしょう。
いずれは価格に手が届く日もやって来て、ミーナみたいな中古品市場も広がるはずです。

そんな時代になれば、老後に孤絶する寂しさを感じることもなく、また窮屈な施設に入所することもなく、住み慣れた我が家でむつまじく暮らせることも夢ではなくなるでしょう。
「おまえひゃくまで、わしゃくじゅうくまで」と愛をつむぎあい、命が尽きるその時まで看取ってくれるなら(これ確実ですね)、どんなに幸せな人生かと私は思います。



まさに、幸せのカタチ、恋愛の指向性は人それぞれ。

その意味で本作のタクマとミーナは、セクソロジー(性科学)の一端を担っているように感じます。
また、ヒューマンセクシャリティー(生殖という枠組みを超えた人間の性のあり方)を提示しているとも言えます。

本作のような生き方の多様性を探る思考実験は、狭義に解釈するなら、タクマとミーナの相関性に、新しいパートナーシップの価値観が見つけられる気がします。
あれだけピュアな間柄なら、AIが人間を学ぶ意義も高まるでしょう。
家庭内DVはもちろん、もしかしたら第3次世界大戦など、起こしようもないほどに。

ただ、広義ではもやもやが残りました。
フィクトセクシャルやヒューマンセクシャリティーの拡大は、家族の形どころか、社会のそれを一変させる可能性があります。
突き詰めれば、生殖行為がないことで、人口問題に影響が出るかも知れません。

まぁ、増えても減っても囃し立てるのが世のコメンテーターの常ですから、減ったら減った時のことですけどね。
そんな先のことはケセラセラです。



世界の幸福度ランキングは51位の日本(2023年)。
未婚、既婚、非婚であれ、DINKsであれLGBTQ+であれ、家族の形、幸せのカタチは、国が期待するものでも、国に期待できるものでもなくなってきています。

古事記にも「くらげなす漂える島」とあるように、カオス状態からの国産み(新しいコミュニティーづくり)には、どうしても必要なプロセスであることは明示済みなのですね。
その意味では、とどのつまり、ヒューマンセクシャリティーをどう捉えるのかを問うのが、本作の主旨であり、ねらいなのだろうと思います。

果たして、幸せのカタチの多様性は、どんな世界地図を描いていくのでしょう。
そのルート上には、どんな対人希求性(身近な人に何かを望むこと)が見つけられるのか。
はたまた、どんな対人相関性(誰かとの関係性を深めたり広めたりすること)を見出せるのか。

そんな問いに頭を悩ませながら、人間の好奇心は自律型AIロボットの研究・開発を続けるはずです。
試行と実践(実戦?)に右往左往しながら、いつの日か薔薇色の未来へと私たち人間を導いていってほしいものです。



ヒトが道具に求める価値は、それぞれの目的に合致しているかどうかです。
数ある品番からたった一つに手を伸ばし、選ばれた道具はその性能・機能を購買者に発揮しようとします。
指先からのフィーリングは脳を刺激し、取扱説明書の手順はゆるやかに感性と融合していく。
お互いに馴染むまでは四苦八苦しても、そのステップはライフワークへの満足感につながり、ライフステージを豊かにさせてくれるはずです。

人間の想像力は無限ですが、創造力は有限です。
だから、そんなイメージの世界をもっと自分に引き寄せ、より普遍化する作業を踏むことが必要なんですね。
それが道具と人との望ましい価値観づくりなのだろうと思います。

タクマの判断や行為が気持ち悪いというのは、現時点での感性の実相であり到達なので仕方のないことです。
ただ、それを未来から見返せば、きっとすっかり克服されてしまっていて、些末なことだよと一笑されているのかもしれません。

そうした階段を、三段昇ってはまた二段下りる試行錯誤に、AIの意味を探求し、AIへの評価を議論し、AIとともに知性を育み、AIともどもの感情を熟成していく。
そんな時間の経緯から、まだ知りえない基準や規範、まだ作りえぬ規律と調和とが形成されていくのだろうと思います。



ミーナは、そのためのメッセンジャーです。
いずれ迎える超高度文明への入り口に、多様な生き方へと多くの人類をいざなうことが、彼女らの本当の目的なのかもしれません。

重要なことは、高度な技術や便利な機能が、それぞれの人の幸せに寄り添い、支えるものになっているかどうか、そして、相も変わらず、他者の権利侵害には絶対的に使用できないという、ロボットの三大原則を当てはめることでしょう。

とは言え、いつの時代にも世界のどこかには困ったちゃんが必ずいて、自分さえよければという独善的な妄想に取りつかれては、虎視眈々と我が世の春を狙っています。
そんな輩こそ、何千年も昔の自国の歴史だけに固執して、あたかも当たり前のような顔で土足で踏み込み、手に入れるからには何人たりとも排除するという不遜な態度をとるでしょう。
だからこそ、より地球儀的に、より国際連携し、高い人権的規範をもったプランニングへとブラッシュアップするプロセスを構築することが重要になります。

日本のAIロボットの系譜は、本作のミーナはもちろん、古くは火の鳥復活編のレオナとチヒロ、2772のゴドーとオルガといった先人たちがいます。
手塚氏のそれはあまりに壮大で迂遠なので、答えの見つけようも途方にくれますが、本作の場合は小さなアパートの一室のことですから、案外身近なビジョンとして受け止められるでしょう。

そんな多種多彩な作品群から、人間とAIロボットの希求性や相関性のありよう、幸せのカタチの多様性を学んでいければいいなと思った次第です。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 6

64.5 132 2024年度アニメランキング132位
声優ラジオのウラオモテ(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (86)
254人が棚に入れました
「夕陽と~」「やすみの!」 「「コ―コーセーラジオ~!」」 「この番組は、偶然にも同じ高校、同じクラスのわたしたちふたりが、皆さまに教室の空気をお届けするラジオ番組です!」 声優としてもクラスメイトとして、と~っても仲良しなふたりのほんわか声優ラジオがスタート・・・・・・というのは「オモテ」の話。 夕陽の素顔は根暗な地味子、対するやすみは生粋のギャル。見た目も性格も正反対なふたりは、口を開けば大ゲンカ。 「・・・・・・・何その眩しさ。本当びっくりするくらい普段とキャラが違うな、いつもの根暗はどうしたよ?」 「あなたこそ、その見た目で可愛い声を出すのはやめて」 収録が終わればそこは修羅場、嫌味と罵りの嵐が吹き荒れる! こんなやつと一緒にラジオなんて、絶対に無理! でも、オンエアは待ってくれない・・・・・・! 前途多難な声優ラジオ、どこまで続く・・・・・!? プロ根性で世界をダマせ!バレたら終わりの青春声優エンタテインメント、NOW ON AIR!

声優・キャラクター
歌種やすみ/佐藤由美子:伊藤美来
夕暮夕陽/渡辺千佳:豊田萌絵
桜並木乙女:長谷川育美
柚日咲めくる:東山奈央
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

貴方のそういうところ本当に嫌い

作画かなり悪いしリアリティのないおかしな話だけど、キャラクターは好きで楽しめました
声優がテーマのアニメってなぜか声優の演技が酷いこと多いけど、今回はちゃんと声優の凄さがわかる演技で特に最終回の演技は素晴らしかったですしシナリオもラストは良かった、途中までは微妙でも終わりが良いと印象がいいですね

シナリオはずーっと何かおかしくて、一つ一つうまく説明できないけど何か引っかかる
この作品のシナリオがおかしい原因は話を書いた人がアイドル声優にガチ恋する声優オタクだからかな?って思った
声優に対する感覚が普通の人と違うような

一番おかしいと思った部分は、 {netabare} アイドル声優の清純なイメージが壊れたらファンが裏切りだと言って叩き始めて、元の清純なキャラクターが好きだったのにって訴えるファン達
普通は夕陽が父のコネで役もらったこと(実際はそうじゃないけど)のほうが叩かれそうだけど、叩かれてる理由がキャラクターが変わったことっていうのが普通の感覚と違うと思う
声優じゃなくて、声優がファン向けに作っているキャラクターに恋しているっていうことかな?
僕の大好きな夕陽ちゃんはこういうキャラだ、学校でもキラキラしているに違いない、僕の大好きなキャラを守れってこと?
なかなか濃いオタクですね・・・ {/netabare}

もう一つ、ねむりと夕陽の距離感とか、めくるちゃんの人とのかかわり方とかなんか変、うまく説明できないけど

他に気になったところ {netabare}
・やすみと夕陽がSNSに自分の身バレするような写真アップしていたけど、小さい事務所でも芸能人のオフィシャルアカウントはマネージャーがチェックしてるのであんなことになりません、代筆していて本人が書いてないこともあるくらいなのに
・素のキャラがウケてラジオが好評で視聴者が増えたのに、ファンから叩かれて炎上していて、本業の仕事は減る??
{/netabare}
こんな感じで変なところは多いけど、つまらない話ではなかったです

投稿 : 2025/01/11
♥ : 13

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

アニメ化するべきでは無かった。原作者はキモヲタか業界ゴロのどちらかだろ!

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.27

 原作者には悪いけど、アニメ化しない方が良かったですね。これ、声優に一番詳しい組織(アニメ製作会社)が、大して業界情報を持っていない原作者のラノベをアニメ化するという、地獄絵図になっています。

 声優ブームが落ち着いて、我々視聴者にも声優残酷物語が明らかになりつつあります。

 そもそも70年代から80年代のアニメのムック本とかに載っている声優インタビューを読んでみると、声優達は業界をボロクソに言っています。(特に銀河鉄道999映画版のムックはやばかった)

 声優なんて目指してなるものでは無く、俳優崩れが仕方なくやるもんだとか、低スキルワークに過ぎないので何年やってもキャリアにならないとか、給料が安くて生きていけないとか、業界ヒエラルキーの最底辺の声奴隷に過ぎないとか、酷いもんです。

 そして現在、アニメ業界は規模だけがデカくなったものの、声優の待遇は改善されていません。競争だけが激化しています。さらに、A.Iで代替も出来そうです。

 本アニメは、高校生声優2人が業界で頑張る話ですが、はっきり言ってメルヘンです。

 多分、声を当てている声優も、アニメ監督他のスタッフの方々も、こんなことあるわけねーじゃんとニヤニヤして原作者を馬鹿にしながら製作しているのが見え隠れします。

 業界内部のことを、外部の人間が小説に書くと、キモヲタの妄想にしかなりません。

 これ、原作者がアニメ業界内部の人間だったらさらに悪質で、声優業界の惨状を知っていながらも、こんなメルヘンなお花畑ラノベを書けるというのは、業界と癒着した業界ゴロでしかありません。

 どっちに転んでも、妄想思弁小説で辞めとけは良かったのです。ただ、構造的に声優が主役のアニメが面白く無いということが分かったのが一番の収穫でした。

 後、私は陰キャが演技について偉そうなことを言うのが鼻につきました。ほぼコネのクセに…。事務所のゴリ押しとかと余り変わらんだろ。

 また、声優如きにキャスティング権など無いので、先輩に評価される意味なんてあるの?全員別撮りだろ?

 原作者がキモオタなのか、業界ゴロなのかが、一番気になります。どっちにしてもクソですね。
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 10話まで観ました。2024.06.15

 9話でクリスマス会をカラオケでやってクラスの友達と遊んだり、10話でイベント出たりしてなんやかんやでギャルの演技はオーケーになりましたとさ。

 どうも普通のアイドルモノの様な感じになってしまいました。ラジオはどこへ?

 声優業界の詳しい状況を描けない縛りでもあるのか、ゆるい雰囲気です。もっと、陰キャとギャルの差が開いて欲しかったです。

 声優業界も、陰キャの様にパパが監督みたいなコネが無いと駄目らしいですが、其の辺をもっと深掘りして欲しかったです。

 後、声優イベントで、主人公達女子高生声優他に告白ボイス対決をさせたりしてましたが、イベントってあんなにキモいの?若い娘にセクハラして、反応を楽しんでいる様な悪趣味さを感じます。

 声優のギャラとかがも明らかにならないし、リアルティも欠如しているので、裏も表も無い、緩いなんちゃってお仕事モノでしか無いようです。

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 8話まで観ました。2024.06.03

 6話、7話と意味不明な展開が続きます。ギャルと陰キャがキャラを作っていた事にファンは怒っているらしいですが、これ、演技そのものを否定してますよね?

 プライベートそのままじゃ、声優にならないじゃん。時々大人の事情で出てくる棒演技声優が良いってこと?普段通りにボソボソ台詞を喋られてもなぁ…。

 普段からアニメ声じゃおかしい人です。しかも演技なしじゃ現況、高校生キャラしか出来ません。

 もう、人を殺したことがある人しか殺人犯役出来ないと言っている様なもんで、ファンの方がおかしいでしょ。転生したことないのになろう主人公やるな!レベルです。

 そして、陰キャの弁護士マッマとの賭けで引退チキンレースをやりますが、こんな茶番でファンに許されるのかな?物理攻撃されなきゃカウントしませんレベルのハードルの高さはズルですねぇ…。

 この二人、ちょっと事件起こしすぎです。無許可路上興行で警察に怒られるでしょ。

 そして8話、何か許されたことになってからの、ギャルが悪役に挑戦して上手くいかね〜と悩みますが、こんなの挫折でも何でもありません。

 オーディションでレギュラー役ゲットした時点でスーパーエリート声優ですよ。私の友人など、一回もアニメに出演出来ずに引退ですよ?大半の声優はデビューしてもこんなもんです。

 人型決戦兵器に搭乗して出撃した経験が無いから駄目なのかな?プロなんだから頑張って欲しいですね。
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 4話まで観ました。2024.05.03

 今回で一区切りって所でしょうか。陰キャの裏営業疑惑を晴らすためにギャルはキャラを作るのを辞めて、ラジオ配信することを決意します。

 顔出し営業してるのに、本来はギャルで、声優の仕事のキャラは作ってましたって…。普段はヤマンバギャルメイクかなんかしてんの?本当の自分とは?

 昔の子供向けアニメみたいに、偽物ヒーロー出現!劇中の登場人物はヒーローが本物かどうか分からないけど、視聴者には一目瞭然的な昭和演出かよ…。

 売出し中の芸能人(アイドル)ポジで一般人の中に混じったらオーラが消えるなんて、声優とは言え不味くない?

 陰キャも、正体が全国的にバレましたが、人気アニメの主演に決まっても、ヲタク以外は興味が無く、平穏に高校生生活出来ますよ的な業界の甘えが見え隠れします。

 アイドル声優のファンって、そんなに物分かりが良くて、世の中に影響力無いものかな?撮り鉄みたいに、自殺特攻して来ない?

 何か、現実感の無いファンタジーになってきたので、そろそろ潮時かもしれません。
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 3話まで観ました。2024.04.27

 主人公のギャルと陰キャ、顔出しで仕事しているのに同級生に正体がバレて無い様です。ストーカーになりそうな同級生ファンが特定しようとして興奮してますが、気付かないなんてことある?

 百合営業もやり過ぎ感があります。一緒に家風呂入る?そしていつもの胸揉ませろ…。男同士だったら、珍宝がデカいからフェラチオさせろ位にキモいんですが…。

 ネットにアップする画像も顔を出さないのですが、ラジオで公開放送とかしてましたよね?家の場所とか特定されない様に背景に気を使うとかなら分かりますが、今更顔を隠す意味ある?

 陰キャのマッマは金持ち弁護士で、娘がドル売りしているのを良く思っておらず、初対面で同業者のギャルに対して恥さらしだみたいなことをグチグチ言いますが、二人で私生活切り売りしてますが今更?

 そして陰キャに枕疑惑が…。オチは読めますねぇ…。声優業界の闇を描きたいのか、女子高校生声優二人の成長と成功を描きたいのか…。

 高校生ラジオも不人気で打ち切りとか劇中で言ってますが、色々ぶっ込み過ぎて迷走中です。そもそも未成年に私生活切り売りさせんなよ…。

 主人公達、女子高校生で生活もかかって無いのに、ギラギラし過ぎです。ギャラもいくらもらっているのか不明ですし、部活動ものっぽい雰囲気と業界の殺伐とした状況が上手く噛み合っていません。

 青春ものなのか、業界残酷物語なのか…。迷走していて観ていて疲れます。
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 2話観てのレビューです。2024.04.18

 何か、トントン拍子に仕事が入ってきます。主人公達、セットでアニメのメインキャストに決まり、アイドル売りもする様です。主人公達は舞台で歌って踊ります。陰キャとかギャルとかどこ行った?

 ドル売りするのにギスギスしている暇なんてありません。しかし、素人新人では無いとは言え、人前で見事にパフォーマンスできるんだ…。

 サービス停止ソシャゲ宣伝謎アニメのCUE!みたいに、バンバン仕事が入ってきて、スターダムにのし上がりそうですが、そんなに甘い業界なのかな?

 女子高校生である必然性も無くなってきています。ギャルの方は売れるために何でもする覚悟で、コネでも何でも良いから売れる時に売るんじゃ〜!若さぶん回してアドバンテージ活かすんじゃ!新人枠で無くなる四年目から景色が変わるんじゃ!とかマネージャーとグチグチ言あいますが…。

 仕事に制限がある女子高校生の身分は邪魔なんじゃ…?SHIROBAKOの赤毛みたいに高校卒業後でも良かったのでは?商売上の理由かな?う〜ん…です。
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 初回観てのレビューです。2024.04.11

 同じ高校のクラスメイトで女子高校生声優の二人がラジオをやることに!しかし、性格は真逆だった!上手く仕事出来るのか!?

 と、いうコメディですが、レジェンド級ならまだしも、売出し中のアイドル声優は普通に仲が悪そうなので、意外性は全く無いです。

 構造的にも仕方無い所があって、一同に集まって仕事をする必要も無く、一人何役も出来るので、芸能人の〇〇キャラ枠より競争が激しそうです。

 しかも、メインキャスト以外、誰も覚えちゃいません。加齢で席が空くわけでもないし、レジェンド級が50年位少年キャラ枠を独占したりもします。

 正直、ヒーロー、ヒロインそれぞれ5人位、後は子供、老人、父母等のバイプレイヤー、数は少ないけどドラえもん、ちびまる子ちゃん級の声優とキャラが一体化したアニメのキャストとで20〜30人もいればアニメ業界回るでしょ?

 アイドル声優は演じられるキャラも被っているせいで、ライバルが失脚すればストレートに己の利益になるので、ファンの場外乱闘も含めて蹴落とし合いが大変そうです。

 主人公は二人とも女子高校生で生活がかかって無いので、ギラギラはしていませんが、高校生でデビュー出来ているエリートという面も含めて、陰キャやギャルとかのキャラ付けが必要なのでしょうか?

 素の自分と違うとか、成長とか描きたいのかもしれませんが、芸能人なんて、客席から狙撃される危険があっても舞台に立ちたい承認欲求の化物じゃないと、やろうと思わないでしょう。

 声優という特殊技能者を高校生というオブラートに包んでラジオを舞台に面白い話が作れるのか、凄く疑問に感じます。

 取り敢えず、次回以降に期待です。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 4

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

真面目な声優物語

デビューしたての声優をしている女子高生。
おなじように声優をしている女子高生が同じクラスにいる。
裏の顔がリアルの高校生。
こんなのをアニメにしていいんだろうか。
とても今風のアニメである。
マネージャーの目のクマがとてもリアルだ。

特に驚きなのが、ラジオで告知して学校から駅まで帰るというゲーム。
途中、声を掛けられたら声優を辞めるという賭けをしたのだ。
ある程度人気のある声優なだけに、現実には危険でできないだろう。

変にファンタジーに走ったりせず、最後まで真面目な作り。
演出が良いのだろうが、
毎回目が離せない展開で大変面白かった。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 4

64.5 132 2024年度アニメランキング132位
SHY 第2期(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (66)
163人が棚に入れました
21世紀半ば、地球から戦争が無くなった―― 各国に突如現れた超人的な力を持ち、平和を願う“ヒーロー”によって、世界は大きく変化したのだ。 新たに得られた平和を維持すべく各国のヒーローたちが活躍する世界において、日本の平和を担っていたのは、人前に出るのが超絶苦手な“恥ずかしがり屋”の少女ヒーロー、シャイだった。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

大人も鑑賞できる少年漫画。ヒーロー論を描けたし、キャラが良かったです。

 さて、最後まで見ました。正直7話くらいから少年漫画的バトルの展開になって、興味が薄れてきました。中断しようかなと思っていましたが、曖と昧の部分になってやっと興味が持てる展開になりました。

 正義と悪の二元論を相対化する話であることは刀が出てきた段階で分かります。それが最後にヒーロー論と結びついたのはなかなかいい展開だったと思います。
 正義の執行とはすなわち「正義という名目を持って行う悪」という矛盾です。そして個人で責任を引き受ける。その結果、自分が行っていること、つまり忍者全体の役割に対する疑念がわき、そして破綻する。

 姉妹間のコンプレックスの問題があります。もちろん曖から昧への才能へのコンプレックスはあるでしょう。ですが、闇落ちした自分にとって姉の能天気な能力への憧憬がまぶしく感じる。このお互いの立場に対する想いもありました。一方でお互いを想う気持ちの相克ですね。曖昧という名前の意味をどうとるかです。

 この2つを組み合わせるとシャイが今まで持っていた悩みとも重なってきます。1話でケガをさせてしまった出来事へとさかのぼれますし、スターダストにコテンパンにやられたことも思い出します。つまり、この作品で感心したのは、シャイがヒーローになる話のテーマ性を見事に内包していることです。その結果日本のヒーローとしての自覚を持つことになります。

 合わせて組織というか共闘の意味やリーダーであったことも孤独だったシャイにとっては一つの成長と言えるでしょう。シャイというヒーローの成長を連載漫画のアニメ化として、1、2期と合わせて一応の区切りをつけられた本作の結末と構成は良かったと思います。少し工夫すればここで最終回でもおかしくない話でした。

 昧の結末については過ちとか責任論をもっとひねれなかったかな?という気もしますが救済でもあるのでこれはしょうがないかな。

 このテーマ性のところに加え、日常回は素直に面白かったし、曖が可愛かったのでその点も良かったです。


 欠点です。スティグマ=ネガティブイメージのレッテル張りの方が今一つ説明できていない点が残りました。これはまあ連載ものの宿命ですね。アニメの制作というより製作の問題でしょう。

 それとやっぱりちょっと途中の少年漫画的バトル展開が冗長だったかなあと思わなくはないです。日常回と対になりますけどね。この落差が5~7話辺りのダレになったかな。

 ヒーロー・正義論はちょっとテンプレというか奥行きがないかなと。主義主張としてはありきたりです。


 ただ、テーマ性の奥行きの無さは感じましたが、シャイのキャラ造形が非常によくできていたので、このテーマ性がしっかりシャイの成長に重なっていました。ヒーローが孤独な女の子という組み合わせと、そのヒーロー=ヒロインの成長という点で大人も鑑賞できる少年漫画という位置づけでよくできた作品だと思います。

 全体としてはエンタメ性は5~7話が致命的になる可能性もある気はします。私はそこで心が折れかけました。1期も後半のバトル回は冗長でした。ただ、ヒーロー・正義論と孤独の痛みを2クールかけて結構綺麗に回収して描けていた点は評価します。

 そうですね。評価はキャラが曖が良かったし、何よりシャイが1期からの成長があってよかったです…4.5。ストーリーはよくできていましたが、バトルの減点とテンプレ感で3.5とします。作画は良かったです。動きがある系統ではないですが、綺麗な絵だったと思います、4。





1話 2期ですが実質第2クール。ここの畳み方が大事でしょう。

{netabare} なぜヒーローになったのか?とはつまり正義とは何なのか、自分はどうなりたいのかのどちらかが描かれるのでしょう。1期に引き続き心の闇問題もあります。そこを第3者の視点として記者が描く感じでしょうか。社会に貢献する一方で、そのヒーローによって迷惑をこうむる存在もある。

 王道のテーマですし、よほどうまく描かなないと視点の持ち方としてはかなり単純な構造です。エピソード、キャラのどちらかに魅力が出るなら、1期を見る限りでは面白い描き方はできる可能性はありますが、しかし、原作は確か20巻以上でてますよね。連載ものの宿命とはいえ、テーマもキャラも描き切れていない可能性が想像できます。

 制作者は苦労すると思いますが、この第2期はつまり第2クールの位置づけです。1期よりもよほどうまく構成して中途半端にならないようにしないと、その後が続きません。せっかく記者視点を入れるなら、風呂敷を広げすぎないでシャイその人に集中し、アニメとして一回綺麗に畳んでほしいなあと思います。

 それができなければ単なる販促アニメで終わってしまいます。

 エイトビットの割には…というとあれですけど、無理に作画に凝らないであまり動くわけでもないですが、丁寧だし何とか工夫して見られる画面になっている気がします。
 作品としての総合評価として、魔法科、ゆるキャン△3,転スラ3と残念感が強かったので、本作には何とか頑張ってほしいところです。{/netabare}


2話 萌えとエロに頼らないから話が面白いのかも。

{netabare} 前半は妙に面白い回でした。単発のゲストキャラ回でしたがという感じですが、そのゲストが面白いのと話の作り方がうまくて{netabare}ああ、先輩が幽霊だったのか…だまされた…と思った後2重でだまされました。{/netabare}

 今回ちょっと気が付いたのが、本作、エロと萌えが無い…無くはないけど不必要に多くないという方がいいでしょうか。少年漫画のレベルになっているというか。
 もちろん女子キャラは可愛くはありますが、性的な視線をまったく向けられないキャラ造形の気がします。コスチュームがちょっとエロいと思うこともありますが、すぐに視点が言動やストーリーに戻ります。

 今回の前半の話、男キャラ同士でやっても同じように面白いのではないかと思いました。女の子だからいいというのはありますけど、過剰でないから話が楽しめるのでしょう。最近シャイのキャラ、気に入ってきました。

 後半はまた新キャラですが、展開から言ってゲストというより話が展開するのでしょう。また、ぶっ飛んだ感じの展開ですが、そこを照れずにやるところが、いいのかもしれません。

 2期に入って妙に面白いんですよね。シャイのウジウジが程よく取れてきたのがいいのでしょうか。
 あるいは1期の展開・構成がスターダストとの闘いとか黒十字のピルツと山登りとかで、何がやりたいか見えてこなかったから過小評価していたのかもしれません。{/netabare}


3話 女子がメチャクチャ可愛いのだが?話も1期より面白くなってきました。

{netabare} 女子がメチャクチャ可愛くなった気がするのですが気のせいでしょうか?作画も良くなっている気がします。SHYその人が良いのはもちろんですが、今回の忍者の娘は非常に可愛いです。

 忍者の刀もちゃんと直刀で脇差サイズで作画されているし、刀自体も非常に綺麗でした。結構刀の作画って適当な作品が多いですが、こういうディテールにこだわっているととても好感が持てます。

 スタッフを確認しましたが、若干総作画監督に新しい名前があったり、作画監督も多少入れ替わっているようですけど、誰がすごい人とか言うのは全く知りません。特に今回、3話(通算15話)で強く感じました。

 で、肝心の話が面白いです。やっぱりこの作品、単話の積み重ねよりもちょっとまとまったエピソードでキャラを見せた方が面白いと思います。「鬼滅の刃」メソッドと言えばそうなんですけど、話が現代だしより内面に切り込んでいるのでこちらの方が私は面白く感じます。

 意外や意外というとなんですけど、ここまで面白い作品になるとは思いませんでした。{/netabare}



4話 心のダークサイドという面が新キャラと上手くリンクして描き方が良くなった気がします。

{netabare} 今回でかなり本作の見方がわかりました。要するにスーパーヒーローもののガワをかぶっていますが、シャイの成長や使命に対する自覚とゲストキャラの心の内と外、つまり自分のダークサイドとどう向き合うか、ということを見ていけばいいのでしょう。

 もともと、スピリッツも小石川さんの話もそういう話でその点に変化はあありませんが、こなれてきた感じです。今回のなかなか秀逸な新キャラが登場したのは、既存のキャラでは自分の描きたいものが描けないと思ったからなのかもしれません。

 で、物語の果てに、最後にはシャイその人が自分のダークサイドと向き合うことになるのではないでしょうか。

 ですから、ヒーローのファンタジー設定にどうこう言ってもしょうがありません。 {/netabare}


5話 話は面白いんですけど、演出とキャラが少年漫画なんですよね。

{netabare} 少年漫画的演出でちょっとずっこけましたが、少年漫画原作である以上はどうしようもありません。ジェンダー論が出てきましたが、若干ひねってました。男は強くあるべきにとらわれているけど可愛いものが好きだがそれを似合わないと否定する。女性のような見た目を嫌がるけど可愛いものが好きなことは肯定する。と、文章にしてみると大して違わない気もしますけど。結局男を表す手段の問題かな?

 トロッコ問題も遊びのレベルで登場しました。ヒーローのアイデンティティでどっちも助けるとなるのでしょう。

 本筋とかキャラ造形はとても良いと思うのですが、個々の言動やエピソードがちょっとわかりやすすぎるカリカチュアなんですよね。ここのチューニングがもうちょっと大人向けなら名作になった…かはわかりません。むしろ、少年漫画のフォーマットで徹底した方がよかったかな?いずれにせよちょっとチグハグ感がなくはないです。 {/netabare}


6話 同時に複数の敵キャラに焦点を当てない方が良いと思います。

{netabare} バトルシーンになると冗長になる気がします。ヒーローものですから仕方ないですけど。それはなぜかといえば複数のキャラが登場してそれぞれがいろいろ語りだすので、ゴチャゴチャしてしまいます。
 せっかく曖といういいキャラがいることですし、曖と昧(あいまい?)の話に集中するためには、話の焦点を当てていればなあ、というのがものすごく惜しいです。

 この6話の前半は正直面白くはなかったです。後半の曖の話は良かったですけど。今回の電車でトロッコ問題その他何かが描けたかと言えば、読み取れるものがほぼないです。{/netabare}


7話 キャラの深堀り=「鬼滅の刃」メソッドで、物語が死んでゆく。

 中間なので総括と、最近の少年マンガ…いや、マンガ、アニメ、ラノベ含めて、「物語」が描けなくなっている点が本作のバトルにも見えるので、そのことについて論じます。

 敵と味方がバラバラに1対1で戦ってキャラの過去とか内面を見せるやり方は「鬼滅の刃」でメジャーになりましたが、私は正直このやり方が好きじゃないんですよね。物語の要素の1部あるいは理解を助けるパーツとしてエピソードが作れないから、キャラを付け足してバラバラにくっつけるしかないように見えます。
 別に「鬼滅の刃」だけに限らず、少年マンガその他の基本的方法の一つになっています。今だと「転スラ」がそれで作品が死んだ一番いい例かもしれません。

 そして、鬼滅ほど引っ張らないですが、アイドルものでも良く使われるメソッドです。このやり方は「物語」が描けなくなった日本のクリエータの衰退なのかな、と思わなくはないです。なぜかといえば本筋と主人公が圧倒的に弱くなるからです。主人公が単なる視点役、進行役、傍観者あるいは聖者になってしまうのが良くない点です。そして、この主人公の聖者化があらゆるジャンルで広がり、作品の視点が幼稚になっています。

 ひょっとしたら視聴者側のわかりやすい作品あるいは感動ポルノのニーズから流行っているのかもしれません。あるいは連載ものとして引き延ばしが簡単にできるからかもしれません。引き延ばすなら話を完結させて新しいテーマで新たに展開するのが「物語」ですが、その方法をとりません。つまり、1キャラで1物語しか作れず、新しい物語はリスクが高いという判断をしている気がします。さらに言えば1作者1物語の可能性すらあります。

 シャイの場合は同時並行的で深掘りが弱いので、バトルがすぐに終わるのが救いです。スティグマがいるので一見物語があるようですが「無惨」と一緒ですよね。抽象的な「強い敵」に堕してしまい、肝心のテーマ性が主人公と主たる敵から失われ、テーマが残っても言葉遊びになります。結果的に延々と続く最終回バトルを見せられて、畳むにたためないか良くて感動ポルノにならざるを得ません。
 
 日常パートのキャラ達が可愛いので、見ていますが、この敵とのバトルが本当につまらないです。


 

 

投稿 : 2025/01/11
♥ : 10

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いやなんか昭和の少年漫画って感じするやないすか。

ボクはなんかこの世界観好きなんですよねー。
とゆうことで1期から引き続きたのしんで見とりました。

戦争がなくなった世界でヒーローと呼ばれる超人が活躍するってタイバニみたいなハナシだなーとか思いつつ見始めたんですが、なんかそこはどっちかゆうからどおでもよくて、日本代表のヒーロー、テルちゃん(これがまあ中学2年なのよ!すげー設定)の成長譚だとゆーふーにボクなんかは見とりました。

2期はですねゲストに変な関西弁が実にキュートな忍びの女の子、天王寺さんとウツロさんが大活躍するお話でししてですよ、文句なし面白かったです。

設定こそなんかまあ無茶苦茶なんですけどもいわゆる昭和の少年漫画的な無茶苦茶度でボクとしてはんなほなとゆうこともなくすっと受け入れられました。


テルちゃんと天王寺さんが出会った時の天王寺さんがこれまたキュート。紐タイにジャンスカタイプの制服って久々みたな~。それもなんか昭和っぽくてな~。ィかったのよ~。


大きな見どころとしては要するに生き別れになった双子の姉妹天王寺さんとウツロさんが仲たがいを解消し、アマラリルクの配下になってたウツロさんを取り戻し、そしてまた正気に戻し、テルちゃんらのヒーローと力を合わせてアマラリルクと戦って勝つ!とゆー単純明快・スカッとする話でしてですね。

敵キャラクターもそれぞれに憎めない感じでして、どこか真剣に戦ってない感が漂うところもボクは好きでした。

いやなんか少年漫画って感じするやないすか。こおゆう漫画・アニメ最近少なくなってきてるよーな気もしますし。


まあ特別名作かってゆわれたらそこまででもないかもですがボクは毎週楽しみにして見させてもらいました。

これから続きがあるとしたらそーだなー。テルちゃんが恋に落ちるとか、彼氏ができるとかで恋愛とヒーローとの両立に悩むとか。んでもって小石川さんともなんだかうまくいかなくてどーすればいーんだーみたいなハナシはどうですかねー。

それただのラブコメだわ(笑)


ま、いずれにしても楽しませてもらいました。
ありがとうでした。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 3

ヤマナ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

ジャンプ版プリキュア。

初見評価
前期視聴済み。
物語は勧善懲悪で分かりやすく、キャラクター達も個性がたっており印象につきやすい。シャイな主人公が勇気を振り絞り自信をつけていく姿などはまさしく少年漫画のような爽やかなストーリー。
だが、ヒロインはスク水のような格好で羞恥心を抱きながら登場する。
そしてその描き方がとても秀逸でなにか見てはいけないものを見ているかのような、親と一緒には見づらいクオリティに仕上がっている。

爽やかな物語×羞恥に悶えるヒロイン。何も言わなければ気にならない程度の露出なのだが、性的に意識させることによって出せばいいってもんじゃないってことは証明してくれる。
少年時代に出会っていたら性が目覚めそうな作品。

15話まで視聴
何の話やねん。インタビューに、学校の怪談に、忍びの話。
何の話やねん。

20話まで視聴
忍びの話から今回の東京編に移行。
一期と同じで少年向けプリキュアみたいな内容。
敵キャラが夢をかなえるんだー、っていうのをヒーローたちが阻む物語なんだけど、浅く道徳の授業みたいなメッセージ性。
もっと夢の押し付け合いみたいなどっちが悪かわからないみたいな雰囲気だったら深みが増しただろうけど、子供にも見やすくしたのかな。
悪くはないけど、少し物足りないかな。

最終話まで視聴
戦闘も緊張感なくコメディチック。
プリキュアみたいな雰囲気。
一期の方がまだよかったかなー、、、いやまあ変わらんか。
次回は見ないかも。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 3

64.4 135 2024年度アニメランキング135位
しかのこのこのここしたんたん(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (237)
537人が棚に入れました
都立日野南高校に通う女子高生、虎視虎子。 ある日の登校中、彼女は顔に冷たいものが当たるのを感じた。 ふと上を見ると、そこには鼻水をたらし、ツノが電線に引っかかって 身動きが取れなくなっている女の子が――!? うっかり変な『ツノ』の生えた少女・鹿乃子のこを助けたことで、 優等生(の皮を被った)虎視虎子の人生がかき乱されていく...... 一人の少女(元ヤン)が一人のシカ(?)に出会う ガール・ミーツ・シカ物語開幕!!

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

君に鹿の世話をする権利を与えよう

シュールギャグ×萌え×ギャグの脱力系アニメ

この作品の一番のツッコミポイントは
奈良じゃなくて東京なのかよ( *゜∇)ノ

ずっと寒いギャグで滑りっぱなし
ツッコミもワンパターンで出オチ感がすごい
でもゆるい雰囲気とキャラの可愛さでまったり見れて良かった

投稿 : 2025/01/11
♥ : 18

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

鹿乃子のこのこ虎視眈眈

原作未読 全12話

中学の時に不良だった主人公の虎視 虎子(こし とらこ)は高校に入って中学時代を恥じて清楚な高校生にイメチェンして3年生になることには生徒会長となっていました。

ある日、虎子が鹿のツノが生えている謎の転入生、鹿乃子 のこ(しかのこ のこ)出会ったときから色々な騒動に巻き込まれるコメディ作品です。

学校や町中にリアルな鹿がいて、まるで町全体が奈良公園のような雰囲気になっていますw

最初は、鹿の角を付けている女の子のはちゃめちゃなお話しだと思いましたが、付けているのではなく生えていますねw

もっともコメディなので何でもありの要素が多いです。

お話はあってないような感じなので、この作品のノリが好きな方はいいかもしれません。

結局12話観て、鹿乃子 のこは何者なのかよく分かりませんでしたw

OPは流行ったらしいですね。踊りの部分は動きがぬるぬるしていました。シカ部のみなさんが歌っています。

EDは主人公2人の中の人である潘めぐみさん、藤田咲さんが歌っています。映像は鹿せんべい作っている工程の実写を流していますねw

最後に、出てくるキャラのみなさん、名字が動物の名前が絡んでいましたね。虎視、鹿乃子、馬車芽、猫山田など

投稿 : 2025/01/11
♥ : 14

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

全てを某「ようつべ」で済ませてしまったw。

本日は2024.12.30なり。

カレンダーの都合で長めのお休みをいただき、見返したい作品を観てみたり、観ていない作品をみたり、ゴロゴロしたりしている最中って、こういう作品も見てしまうんだよなぁ・・・。

いや、こういう作品という言い方は失礼でしたな。

作品放送前に某youtubeでOPや紹介動画、あとは踊ってみた系の動画などを見て、「ふ~ん、面白いかも・・・」と頭の片隅に残っていた作品。
今般、某youtubeにて期間限定イッキ見!という事で公開されていたので、ゴロゴロと色々な事をしながらのながら視聴。

・・・いやぁ、某youtubeに倍速あってよかった。

前述で、「こういう作品」と言ってしまったように、残念ながら、期待はハズレ、私には合いませんでした。
かと言って、この作品が悪い、とか、つまらない、とか思っている訳ではなく、年齢やギャグ、センス、果ては心の余裕などなど、本当に合わんかっただけかなぁ、と思っている訳です。

タイトルはうまい事キャッチーに興味を引くように作ってあるし、ヴィジュアル面やテイスト含め、キャラも割とよく出来ていたと思います。
ただし、ギャグや破天荒な流れには少し疲れてしまいました。
ちょっと、これを受け止める余裕や幅の広さは今の私は足りていなかったですねぇ。


という事で、大変失礼ながら、倍速試聴で逃げをうちつつ、さらにながら視聴と・・・大変に失礼な見方をしたうえで・・・尚、「合わんかった」と白状する作品となってしまいましたw。

結局、話題のキャッチから視聴まですべてを某youtubeで済ませてしまった。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 14

64.4 135 2024年度アニメランキング135位
WIND BREAKER[ウィンドブレイカー](TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (87)
292人が棚に入れました
人を傷つける者、物を壊す者、悪意を持ち込む者何人も例外なくボウフウリンが粛清する――!偏差値は最底辺、ケンカは最強。超不良校として名高い、風鈴(ふうりん)高校。その「てっぺん」を獲るため、街の“外”からやってきた高校1年生・桜遥。しかし、現在の風鈴高校は“防風鈴”(ボウフウリン)と名付けられ街を守る集団となっていて━━!?不良高校生・桜の英雄伝説、ここに開幕!


声優・キャラクター
桜遥:内田雄馬
楡井秋彦:千葉翔也
杉下京太郎:内山昂輝
蘇枋隼飛:島﨑信長
梅宮一:中村悠一
柊登馬:鈴木崚汰
柘浦大河:河西健吾
桐生三輝:豊永利行
橘ことは:長谷川育美

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

きれいな東京リベンジャーズ

女子向けの東京リベンジャーズ
暴力表現が苦手じゃない女子には刺さりそう
こんなのヤンキーじゃないし、シナリオはダメだけどキャラクターは好きで最後まで楽しめました
風鈴の皆さんの熱い友情が良かったです
作画も声優も主題歌も良い

ヤンキーの抗争アニメなのにノリがBLアニメっぽくてそのミスマッチが欠点かな?
風鈴の皆さんはヤンキーだと思わないほうがいいかも

ヤンキーよく知らない人がヤンキーがこうだったら素敵なのになーって妄想してるようなはなしでリアリティはないです
さわやかイケメン達がヤンキーごっこしてる感じ

「この町は俺たちが守る!!!」

そういうことは警察に任せようね
ヤンキーっていうか自警団?

1対多数のバトルはスピード感あって良かったけど
1対1のバトルシーンは東リベ以上にだらだら戦っていて回想もたくさん挟まるしテンポ悪くて良くなかった

これから戦いに行くぜってところで続きは来年、なんでこんなところで終わるの?

投稿 : 2025/01/11
♥ : 13
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

「ツッコんだら負け」と思いつつも、ツッコまずにはいられないw

【レビューNo.135】(初回登録:2024/7/21)
コミック原作で2024年作品。全13話。
元々0話切りでしたが「バトルシーンの作画が凄い」という評判が目についた
ので、視聴してみることに。

(ストーリー)
「偏差値は最底辺、喧嘩は最強の風鈴高校で頂点に立つ」という強い意志を持
つ主人公・桜遥は、不良高校として知られている風鈴高校のある街に訪れる。
しかし風鈴高校は周辺のワルから街を守る存在として、地元住民から英雄視さ
れていた。
そして桜もまた「防風鈴」と呼ばれる彼らの活動の中で頭角を現していく。

(評 価)
・バトルシーンの作画は確かに凄い
 制作は「CloverWorks」ですが、確かにバトルシーンの作画は凄いです。
 スピード感はあるし、手数も多くぬるぬるとよく動く。カメラワークもグル
 グルと回り本当によくできています。
 素手同士の喧嘩をここまで魅せる技術は素直に凄いなっと。
 ただ高校生の喧嘩の割には小綺麗すぎるというか、見慣れると出来のよい格
 闘ゲーでも観ている感覚になり、ちょっと冷めてしまうんですよね。
 この作品自体がヤンキーモノの割には
 ・従来の泥臭さがなく、よくいえばスタイリッシュ
 ・キャラも爽やかイケメン系
 ・一説によると腐女子向け?!
 という感じなので、「バトルシーンもそちらに寄せてるの?!」と思わなく
 もないですが。
 (例えばこの手のヤンキーモノではお約束の流血表現とかはかなりソフト)
 そういう意味ではちと判断が難しいところですが、作画のレベルの高さは十
 分評価できると思います。

・ツッコミどころ満載のストーリー展開
 ・街の英雄として描かれる新しいヤンキー像
 ・キャラクターが個性的で“推し活”が捗る
 ・“ヤンキー=ダサい”を覆すお洒落なファッション
 このような点が、「新世代ヤンキー漫画」として支持されているという触れ
 込みらしいのですが・・・
 個人的にはツッコミどころしかねーなっとw

 王道的な「警察ガ―」「教師ガ―」は置いといて、個人的なツッコミメモと
 いうことで
 {netabare}
 ・始まり
  「この街はちょっと前までいろんなチームやギャングの抗争で治安は最悪」
  「風鈴高校→喧嘩は最強、落ちこぼれの吹き溜まり、毎日が派閥争いに下
   剋上、盆も正月もなく喧嘩三昧」
  → ・・・初っ端からどこからツッコんだらいいのかw

 ・キャラ
  「何か個性が欲しいな・・・そや!野菜作りにハマってる総代とか胃腸の
   弱い腹心とか主人公はツンデレにしたろ!!」
  → 無理にいい人感盛らなくても・・・それともギャップ萌え狙いですか?!

 ・普通の住民
  「あんたたちは育ち盛りなんだから腹一杯食べていきな!」
  → まあわかる
  本作の住民
  「あんたたちにはいつも守ってもらっているから、食べ物を持っていきな!」
  → 本来子供を守るべき立場の大人が守ってもらってるとか・・・
    それにこれって「防風鈴」が要求していないだけで、この理屈だと事
    実上の用心棒代だよね?!
    それを美談風に語られてもなあ
    (それに「防風鈴」の喧嘩ぶりに熱狂して応援してるシーンとか、
     「何だよこれ?!」って引いてしまった( ノД`))

 ・主人公
  「喧嘩で成り上がるために底辺校へ行くぞ!」
  → まあわかる
  真面目な生徒
  「『防風鈴』は憧れッス。俺も底辺校へ行くッス!」
  → そんな自衛隊にでも入る感覚で底辺校を選ぶとかw親も泣いてるぞ

 ・上級生
  「街を汚す奴らは許せない!野郎ども、落書きを消しにいくぞ!!」
  → ええっ、自分達の学校は落書きだらけなんですが、それは放置ですか?!
    (まあ小奇麗な底辺校では様にならないのはわかるが、こういうガバ
     ガバなところがなあ)

 ・対獅子頭連
  「チームの存亡を賭けて5対5の団体戦で勝負だ!」
  → まあわかる
  「ただしチームを賭けるのは大将戦だけで後の4人は余興やぞw」
  → 何じゃそりゃ?!プロレスの興行じゃねーんだぞ!!
  勝負開始 → 「防風鈴」の圧勝で早くも3連勝!
  → 結局団体戦にできねーのは作者都合じゃねーか!! 

 ・対KEEL(途中で終わり)
  「仲間のピンチだ!助けにいくぞ!!」
  → まあわかる
  「クラス全員ついていくぞ!!」
  → もう学校って設定、ギャグにしかなってねーじゃんw

 まあ何か事が起こる度、その場の都合でストーリー創ってるって感じなんで
 ツッコミどころが発生するって感じですね。{/netabare}

一応「拳で語る」という王道っぽい展開ではありますが、随所に新規層を意識
した軽さが滲み出ていて、おっさんには「新世代ヤンキー漫画」という新しい
波に乗れなかったかなっと。
2期も決定のようですが、作画も堪能したしもういいかなっと。
これだけぬるぬる動くバトルシーンが描けるなら『修羅の刻』の「陸奥圓明流」
でも再現してくれないかなあ。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 13

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7

典型的な「BL二次創作の下地」系作品

【物語】 1.0 / 5.0
 なぜか街を自治しているヤンキー高校生が、他校のヤンキーと殴り合う話。
 キャラクターに一応のバックボーンはあるものの、作中でそれらが活かされていることはほとんどないように感じた。
 殴り合いが始まると、「回想バトル」と揶揄される展開が始まり、男キャラから男キャラへのベクトルが語られて、そういうのが好きなファン層が「尊い~」ってなるのを繰り返すだけ。
「女性をターゲットにした、イケメンヤンキーの殴り合い作品」という土台ありきで、物語の肉付けは皆無に等しい。
 少なくとも、東京リベンジャーズのような「シナリオに一本の柱が立っている」といった印象は一切ない。
 シナリオに面白みを求めて見る作品ではない。

【作画】 3.0 / 5.0
 大きく崩れることもなくアクションシーンをこなしており、高い水準で安定しているように見えるので、この点は評価できる。
 エフェクトがやや地味で、映像に派手さがないのは気になるが、異能力のない殴り合いが主体の作品なのでやむなしか。

【声優】 2.0 / 5.0
 声優陣は若手~中堅の有望株・売れっ子を揃えている印象だが、逆に言うと代わり映えのしない面々とも言える。
「2024年の女性向け作品なら、まあここらへんを起用しておけばいいだろう」という無難なキャスティング。
 無難と評した通り悪目立ちはしていないが、目新しさはなく、この作品が誰かの代表作になることはないだろう。

【音楽】 1.0 / 5.0
 印象に残らない。

【キャラ】 1.5 / 5.0
 そもそも作品の大前提として「暴力による解決を是とするヤンキーもの」なので、その時点で全てのキャラクターの行動理念が万人受けするとは思えない。
 個々に目を向けても、ビジュアル以外に大きな特徴(バックボーン、能力etc)があるキャラはいない。
 一応、「ビジュアルのいいイケメンキャラが、他のイケメンキャラへ並々ならぬ想いを持っている」というソッチの層を狙い撃ったような要素はあるので、男キャラ同士のそういう絡みが好きな人にはウケはよさそう。
 また、やはりソッチの層を狙っているのか、ガタイのいい男ヤンキーばかり出てくるのにたびたび女性のような仕草を繰り返すシーンが目に付く。



【総括】 8.5 / 25.0 (平均 1.7)
 最後まで見たが、改めてタイトルにも書いた通りの「BL二次創作の下地」にはなれる、程度の作品のように感じた。
 前クールの「ぶっちぎり」のような印象。
「面白い」「面白くない」で二分するなら、ためらいなく「面白くない」に分類できる作品。
「Clover Worksが作ってこの程度か」とがっかりした。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 4

64.4 135 2024年度アニメランキング135位
歴史に残る悪女になるぞ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (97)
277人が棚に入れました
ヒロインにありがちな“いい子ちゃん発言”が大嫌いだった私が転生したのは、大好きな乙女ゲームの悪役令嬢アリシア。 念願叶って転生したからには、歴史に残る世界一の悪女になってやる!そのためには強くて頭もよくないといけない! ——と努力しただけなのに、悪役令嬢として頑張れば頑張るほど周囲は予想外の反応で……。 はたしてアリシアは歴史に残る悪女になれるのか⁉

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

悪女になりたい女っていうファンタジー

こんなの悪女じゃないけど面白かった
アリシアのちょっとズレた感じが可愛いし好感が持てるいい主人公ですね

乙女ゲームに悪役令嬢ってそもそも出てこないのに、何故か乙女ゲーム好きの主人公が悪役令嬢になるアニメが量産される不思議な現象が発生してますねー
乙女ゲームってイケメン愛でるゲームなので、悪女どころか女がほとんど出てきません

ゲームの正ヒロイン「聖女リズ」が出てきて、ちゃんとヒロインの動きしてるんだけど、主人公補正で何もかも恵まれていて、平民なのに貴族に馴れ馴れしく話しかけて大貴族のご子息の隣にいても怒られもしないで、努力もしないできれいごとばかり並べて周りからも評価されます
あー、これは確かに違う立場から見るとイラッとする・・・
チートなろう系主人公がアニメファンの一部から嫌われる理由がよくわかりますね

アリシアはこんなヒロインを「好きになれない」と断じて、作中のイケメン王子様達と出会って「顔面偏差値高!!でも恋愛はヒロインに譲りますわ!!」と言ってストイックに最強の悪女になるためにいっぱい努力してお花畑チートヒロインとは違う立場で世の中の不条理を正そうとします

これって悪女なのか?
なろう業界は一度悪女の定義について議論したほうが良いと思う

悪女になりたいはともかく、大好きな乙女ゲーの王子様との恋愛を嫌いな女に譲って私は最強の悪女になりたいっていうのはアリシアが嫌いな「いい子ちゃん」すぎかな?
ここは悪女らしく、王子様もヒロインから奪ってやるくらいで良かった

でもきれいごとだけな乙女ゲーム主人公女が嫌いっていうアリシアには共感するところもあるし、聖女の能力で魅了されてる人達の一部がアリシアの言葉で目を覚ましていく描写も良くて、見ていて気持ちよかったです

投稿 : 2025/01/11
♥ : 10

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.3

看板に偽りしかない駄作

【物語】 1.0 / 5.0
 乙女ゲーに登場する悪役令嬢キャラに転生し、異世界で悪女として生きていくことを決意するところから始まる「悪女転生」系の女性向け作品。
 しかし蓋を開けてみると、悪女らしい行動は一切なく、主人公が「悪女ならこうするだろう」というズレた認識で善行や人助けを繰り返すだけ。
「悪女転生」系作品のテンプレ通り、対立する者として聖女が登場するが、聖女にまつわる話が冗長で、女から女へのいじめ描写など「これ、こんなに長々とやる必要があるか?」と疑問に思うレベル。
 ただでさえテンプレ通りというか、既視感を強く覚える「悪女転生」系作品なのに、加えて構成がド下手くそという致命的な内容となっており、この点に関しては評価するところが一切ない。
 また、転生前のパーソナリティが極めて希薄であり、「転生」という要素すらまともに扱いきれていないのは、もはや原作のレベルの低さを疑う他ない。「中学生が聞きかじった知識をフル動員してそれらを継ぎ接ぎし、なんとか形にした作品」と言われても納得できるレベルに感じた。

【作画】 1.5 / 5.0
 なろう系の中でもやや質が落ちる部類だろう。
 崩壊とまでは言わないが、評価には値しない。

【声優】 2.0 / 5.0
 悪女キャラが主人公なのだが、主演声優の声が「可愛らしすぎる」という点はミスキャストに感じた。
 ストーリーは幼少期から始まるので、それ込みでのキャスティングなのかもしれないが、後半成長して以降はもう少し大人びた演技をしてほしかった。

【音楽】 1.0 / 5.0
 印象に残らない。

【キャラ】 1.0 / 5.0
 物語の項でも述べたが、作品のコンセプトであるはずの「悪女としての言動・立ち振舞」が一般的な認識と極めてズレており、主人公の「言っていること」と「やっていること」の不一致があまりにも多すぎるため、全てが茶番・おままごことに見える。故に、キャラクターの中に芯のようなものは一切感じられず、もっと言えば俯瞰でものを見れない頭の悪い人物のように映る。
 こちらもアニメをそれなりに見てきたので、いわゆる「なろう・転生」系の作品にそこまで多くを求めはしないが、せめて掲げた看板の内容は守るべきだろう。
 それができないなら、ギャグテイストでもいいので主人公が理想と実情の差に葛藤したり、自分にツッコミを入れるなどして、理想との乖離に何かしら言及すべきであったと思う。



【総括】 6.5 / 25.0 (平均 1.3)
 全ての点において評価に値しない。
 特に個人的に気になったのは、やはり「いつになったら悪女らしい行動をするのか」という点であり、そのせいで物語やキャラクターには一層魅力を感じられなかった。
 聞いたところによると「悪女転生」系作品は数字を稼ぎやすいらしいので、その流れで生み出された粗製乱造の一つなのだろうと感じた。

・追記
 最終回まで見たが、評価は変わらず。
最後まで「歴史に残る悪女になる」を連呼するだけで、実情があまりにも伴っていない。くだらない。
 あと、不意打ちでキスをされるシーン、不意打ちされた側がしっかりキス顔になってるのは普通に演出としてミスなのでいい加減にしてほしかった。最後の見せ場くらいはしっかり作ってほしい。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 2

リタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

悪女たるもの

かなりストイックな悪女を存分に見せられてだいぶ満足した。

主人公補正なチート級の物語も大好物だけど、ここまで根性のある悪女も
なかなか見られるものじゃないので、よくある悪女モノの中でも際立つと思う。

大体こういうキャラの中身は腐っていて、救いようがなく、親の七光りで
本人には美貌くらいしかない、といった設定が多い。

だけどこのアニメは、悪女たるものチート主人公のライバルなら
そのレベルまで教養も鍛錬も怠るな! といった理解出来るような意味不明なような謎の苦行を散々見せられる。それがなんだか心地よかった。

ラストの展開もなんで!?と驚いたけど、ああそうなんだ...
すごい絵面だったけど最後は納得出来る?ような気がする。

この先も気になる所で終了してるけど、アニメで見たいなー。


◯作画
大して崩壊していない。美男美女はずっと美しい

◯声
イケメンが多めなので控えめイケボも多し。

◯ストーリー
最強主人公に疲れた時、努力の賜物悪女を見て英気を養うアニメ

投稿 : 2025/01/11
♥ : 3

64.4 135 2024年度アニメランキング135位
君は冥土様。(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (84)
261人が棚に入れました
ある日突然、メイドさんが営業に来た──。 高校生・横谷人好の家に突然の来訪者が現れた。 黒髪で清廉、丁重な言葉使いが特徴的なメイドさん。 第一声は「私を雇って欲しい」。 彼女は前職が”殺し屋”、特技は”暗殺”、家事は全くの初心者で”ドジっ子” 運命の出会いから、メイドさんと同じ屋根の下での共同生活がスタートする…!? だんだんと、感情を知らない彼女の心が揺れ動いていく──。 これは、ひとりぼっちだったメイドさんに”家族”ができるまでのお話。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

ちょっと古いラブコメ

ヒロインは可愛いし作画も声優の演技も主題歌もデートシーンも良いけど、暗殺者とかメイドの話が面白くない

「10年間部屋に引きこもって考えた最高に面白いラブコメ」を発表しているって感じでいろいろと昔のままアップデートできてない感じがしました
既視感とリアルな学生との感覚のズレ、コミュニケーションのぎこちなさ、設定の甘さを感じるので、メイドや暗殺者バトルがごっこ遊びに見えました

暗殺者が普通の学生として過ごす日常はありきたりでもほのぼのしていて良かったので、日常シーンが好きならアリかも

投稿 : 2025/01/11
♥ : 11
ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

ハートフルさを全面に出す割に視聴側からの歩み寄りがかなり強いられている。

  最終話まで視聴しました。
 {netabare} 第9話までを視聴し終えた時点で もっと単純にラブコメを楽しもう と気持ちをつくってはいましたが、想像以上のエピソードの弱さに面食らってしまいました。


 第10話では、あのデート"らしき"ものは置いておくとして、その後のコタツでのエピソードで、妹が余計なことを言いそうだから止めるために とかではなく言い終わった後に 天誅だ! つってコタツの中で足を蹴る。
 この時点で割と?な行為なのに、それは実は雪さんの足でした!お顔真っ赤っ赤!恥ずかしぃっ!

    空間認識能力ゼロなんかコイツ。

 これを入れるくらいなら、デートの部分をその前後も含めもっと膨らませて欲しかったな…。


 第11話は人好くんの童貞力が爆発している間に、雪さんがさらに幼児退行してしまいました。
 この事について、人好くんは自分に非があるということは自覚しているものの結局なにもせず、しかもそれを「雪さんを悲しませないため全精力を注いだ」などと誤認して正当化しているのが最悪です。
 添い寝している時も罪悪感や贖罪の気持ちで複雑な顔をしているのかと思いきや、しっかり性欲を抱えている人好くんははっきり言ってだいぶ気持ち悪いです。

 これが思春期男子のリアルだ と言われると確かにそうなのかもしれませんが、そんなとこだけリアルなんかい という気がします。


 第12話は、お父さんの登場でしたがここまで引っ張った割にあっさりでした。
 原作のお父さんとお母さんの意味深な会話をCパートで入れ込み、引きを作って終わるのかなと思っていたのでそれも意外でした。
 この最終回を、そして1クールのアニメ作品としても この物語を人好くんと雪さんのラブコメとして区切ろう という意図が感じられました。

 それに伴って、人好くんがお父さんに対し踏み出す意識を見せる改変があったのは良かったと思います。
 あまりにも小さな一歩で、言っても言わなくても状況は変わらない ただ人好くんが自己満足するための一歩でしたがいいと思います。
 元々反対されてなかった、雪さんを家に置くことへの了承を念押ししただけですからね。



 全体を通して

 序盤の方に感じる、展開やキャラに対しての戸惑いや違和感をこちら側が歩み寄り飲み込んだとしても、多くのラブコメ作品がブチ当たる課題、「主人公に魅力がない問題」を超えられなかったなと思います。

 個人的にも、どうにも人好くんのことが好きになれません。
 雪さんへの恋心が「それって結局性欲じゃね?」ってところから移動しなかった印象です。
 

 家族とのことについても、散々回想とかで擦りましたけど、かけがえのない僕ってこんなに繊細なの、愛に飢えてて可哀想でしょ!寝てると泣いちゃう!真意を聞くのは傷ついちゃうかもだからイヤッ!パパママもっと僕にかまってよ! とトラウマというより駄々をこねている感じがして気持ちがついていきませんでした。
 
 ロボに乗って使徒と戦えと言われてたり、スポーツや芸術に打ち込んでいる子がこういう気持ちを抱えている とかならまだしも、普通に暮らしている帰宅部の高校生男子にこんな感じで来られても同情も納得も感情移入も難しい。
 
 
 家族が絶縁状態になったのかと思いきや、天真爛漫な妹はよく懐いているし両親同士も会っている模様。
 にも関わらず10年経ってもまだ新鮮に 置いていかれた !と思っているのはなんなんや?
 「孤独感…」って言いたいだけの中二病やん。
 邪気眼系の中二病を卒業して、今 別タイプの中二病発症してるって 人好くんは思春期をフルコンプしようとしてますね。
 
 何か事情があって一緒に暮らさなくなり、その事情が人好くんには説明されていない というのは確かに本人にしたら憤りを感じることでしょうが、その事情を聞かない理由が 怖いから と言われてしまうと じゃあ知らんがな と思ってしまいます。
 
 人好くん自身がグズグズの甘え野郎にも関わらず、一丁前に雪さんの人格の成長を促そうとしていたり、みんなでお手々繋いでランランラン という幼稚園児並みの家族観のくせに雪さんに家族になろうとか言うてんのがキツイ。
 そしてそれを失恋したとかいって泣いてんのもキツイ。

 人好くんは雪さんへの恋心を「雪さんは精神が赤ちゃんだから」と諌めていたりしましたが、いやむしろ 自分より精神が未熟で身体は大人だったからこそ好きになったんやん。
 そんな性欲先行の恋心で泣かれてもな…。
 
 人好くんはエロ漫画の主人公としてなら好きになれたかもしれません。
 

 原作はこんな主人公でも、作者の美麗で特徴的な画風の絵で引き込み、内容は自分のテンポで読めるのでなんとかなっているんですけどね。
 アニメになって気づくキツさってあるんですね。

 OPEDは好きでした。

         {/netabare}

 第9話まで視聴しました。
 {netabare}第3話まででこの作品に抱いていた印象は「キャラや展開に対しての説得力が弱く、それってどうなん?という違和感が勝ってしまっている」でした。
 大方予想通りこの違和感という部分は話数を重ねることで流してしまえるものになっていると感じています。

 では、第9話まで視聴した現在 新たにこの作品に対して抱いている印象はというと、至ってシンプルに「中身が無ぇな」です。
 
 雪さんが学校に通うようになってから、殺し屋お姉さんと一悶着したり、文化祭を通じて新キャラとの交流を深めたり、と色々あったはずなんですが、正直印象に残っているシーンがありません。

   
 基本的にこの作品、「もしも殺し屋のメイドさんが普通の日常生活に混ざったら」という自らが設定した筈のお題の大喜利が弱いせいで、『勝田ソース』という大味のボケに何から何まで頼り切りになっています。

 キャラクターが心情を吐露する少しシリアスな部分も、「寝ていたらうなされている」の一本槍です。

 ワンパターンな展開にテンポ悪く内容の薄い会話 となると印象に残るはずもありません。
 とは言え、原作の時点でこんな感じなのでそもそも「話」を作るのが苦手なんだろうな などと邪推してしまいます。


 その「話の弱さ」がより顕著だったのが第9話だと思います。
 一応話を跨いで、勝田祭だ!文化祭だ!などと盛り上がりを煽っておきながら、いざフタを開けてみると文化祭というよりケイドロ大会でした。 なんじゃそりゃ。

 百歩譲ってケイドロ大会でもいいんですけど、内容は結局一対一の力比べでしかありませんでした。 …なんじゃそりゃ。

 今話を日陰 ナカ との関係性を作る話として割り切るにしても、殺し屋という要素ですら持て余しているのに忍者が出てきてもな…などと思ってしまいました。


 クールも終盤に差し掛かり、残りの話数はもっと単純にラブコメを楽しみ 雪さんを愛でようと思っているのですが、若干作画に気掛かりなところがあります。

 明確に崩れているわけではありませんが、今話なんかはモブの配置がめちゃくちゃになっています。

 ケイドロを観戦する人好くんの隣には赤いダウンを着た女の人がいましたが、次のカットでは色が変わっていたり、少しすると男性に変わっていたり、後ろには学生が座っていたはずがいつの間にか一般客になっていたりします。
 まぁ観客席ですから入れ替わりがあったのだと納得しましょう。

 しかし、運営側の実況席であるnazcaさんの隣に座っていた男子生徒は3回くらい変わっています笑
 途中、パーカーの一般客が紛れ込んでるやん笑

 こういう細かいところから盛大に崩れそうで不安です。

 そういえば、画面の構成も漫画のコマ割りそのまんまなところが多いのも気になります。
 そこからさらにセリフがカットされているんだから、中身が薄く感じてしまうのは必然かもしれませんね。

 次回に期待です。

          {/netabare}

 第3話まで視聴しました。
 {netabare} 第3話まで視聴し終えての所感としては、雰囲気はハートフルな感じで大変結構なんですが、なにかちょっとでも違和感を持ってしまうと途端にバランスを崩してしまうような危うさを感じています。

 
 個人的に感じている違和感をいくつかあげるとすると…

 最終的にメイドさんを雇うことになる ということ自体はいいんですけど、ハウスキーパーを雇う事と その人を住み込みで雇う事にするというのは、またちょっと事情が違うんじゃないか? と思ってしまいました。
 とりあえず家の掃除を手伝ってくださいって話だったのになんかシレッと泊まることになっていて、さらにそこからシレッと共同生活が始まっていることになんだか釈然としません。
 人物への掘り下げばかりが優先されており、事象への言及が疎かになっている印象です。
 メイドさん個人を「根はいい人」と受け入れるのとは別で、メイドさんと一緒に暮らすことへの何らかの理由付けは必要だったと思います。
 トラックが突っ込んでくるみたいな展開も、メイドさんと人好くんの関係性を作るための雑な力技に見えます。
 
 第2話では犬を拾ってあげることで人好くんの優しさが描かれましたが、個人的には現時点で「なんとなくやる気が起きなくて」くらいの理由で一軒家をゴミ溜めにするような奴がホイホイ犬なんか拾うなよ、と思ってしまいました。
 親が不在だからって本当に自由にしていますね人好くん。

 この話では犬を発端に、雪さんの心の整理がなされたり人好くんの言葉で前向きになったりしました。
 素敵な感じではありましたが、ですが…なんというか…雪さん結構チョロいですよね。
 第1話の時点でも少し感じていましたが、そんなもんでええんや感がすごいです。

 このタイミングで自己嫌悪的な独白を人好くんにするって、それはもうなんか「私可哀想でしょ」アピールでしかないような…。

 さらに言うと、この独白によって だから殺しをしていても仕方なかった と自身を正当化したままで、「普通」を目指しますって言われてもな…。
 まぁでもこれは後に必ずカウンターが来るでしょうからその時にどんな答えを出すのかに期待しましょう。


 細かい部分ではあるんですが第3話の冒頭のピアスのくだり、躊躇う雪さんに人好くんは「人の体に穴を開けるのが本職なのでは?」とツッコミを入れていましたが、ならお前の方こそ皮膚科に行って本職の医師に開けてもらえよ と思ってしまいました。
 原作の補完として、犬を病院に連れていく様子を差し込む配慮はあるのに、こういうのや資源ゴミのダンボールを切り刻んで捨てる様子は入れたりするの謎采配ですね。

 
 ここまで感じた違和感を色々あげてつまり何が言いたいかと言うと、「キャラクターの言動や行動、話の展開にいまいち説得力がない」です。
 だから、全体的にこちら側からの歩み寄りが強いられていると感じるんだと思います。
 今のところこの作品、ギャグでもラブコメでもありませんもんね。
 
 これから先、登場人物が増えてラブコメ色が強くなっていったら気にならなくなっていくかもしれませんね。

 次回に期待です。

         {/netabare}

投稿 : 2025/01/11
♥ : 7

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

戦争は女の顔をしていない。ケアをめぐるジェンダー差別アニメなのか…。

 最終話(12話)まで観ました。2025.01.03

 このアニメは、面白いとは言えませんが、主人公が弱男なのに、あくまで男性原理を貫いている所は、ある意味リアルでヤバいと思います。

 メイドとご主人様は、あくまで女性が男性をケアする関係です。

 このアニメの肝は、引き籠もりの主人公、人好を癒すべく登場したメイドの雪自体が暗殺者として生きて来た結果、PTSD的な症状で人間性を失っている所にあります。傷ついた男女が相互ケアをするアニメか?と思ったら…。

 結局、雪のケアは他の女性キャラに丸投げで、人好のやることは最終話で家族にしてやんよ宣言だけです。好きでさらに女性のケア労働を搾取する宣言にしか聞こえません。

 女性が男性をケアするのは当たり前で、男性は絶対に女性をケアしない…、公的に家族にしてチンポ入れてやんよ、喜べや!な関係性しか構築出来ないのですね。

 地獄の独ソ戦でおかしくなったフロントヴィチカ達は戦後結婚も出来ず、女性同士のコミュニティで生活せざるを得なかったのに比べれば、性処理要員としてでも結婚しようとするのは評価できるのかもしれませんが、面倒見切れるのか?

 傷ついた女性に挿入するのはケアになるのか?原作漫画では気にならないのかもしれませんが、アニメ化すると、男性原理の悪質さが際立ちます。

 しかも、人好はまだ16歳…。どうやって養っていくのかな?ヒモ男にでもなるんかいな…。両親に頼むのか?女を囲う金くれ〜!恥も外聞も無いですね…。

 男性は精神疾患や発達障害でも、かなり男性社会で面倒をみてくれますが、(ホモビィア的な自分の職場環境を想起せよ!思い当たる所があるだろ?)メンヘラ女は職場等の公的環境からは排除されがちです。

 人好に公的環境から離脱したメンヘラ女を家族として内包出来る覚悟と収入があるのか?2期があるなら今後の展開が実に興味深いですね。

………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.10.08

 何の力も無い童帝の家に痴女がやって来て、女衒になって性的に搾取してくれと頼みに来るようなお話です。これ、女性にはウケないだろうなぁ…。

 メイド側からしたら、人の殺し過ぎでおかしくなった精神を、童帝の優しさで癒される再生の物語にしたいのかもしれませんが、元大日本帝国陸軍病院の千葉県国府台病院へ行った方が早そうです。精神疾患軍人を治療した実績が豊富にあります。

 そもそも、男性に女性をケすアするノウハウなんてありません。あったとしても、作中の主人公みたいに生活能力の低いクズ男には期待出来ないでしょう。

 男性にとって都合の良すぎる物語…。今のところ、気色悪さが先行していますが、どうするんでしょうねこれ…。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 3

64.3 139 2024年度アニメランキング139位
佐々木とピーちゃん(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.1 (204)
581人が棚に入れました
佐々木がペットショップで購入したのは、異世界から転生してきた高名な賢者様だった。 『我が名はピエルカルロ、異界の徒にして星の賢者』ただし、文鳥。 佐々木はこの可愛らしいペットに「ピーちゃん」と名付けて生活を共にすることにした。 賢者様から与えられたのは、異世界に渡る機会と魔法の力。 会社から帰宅したのなら、二人は異世界ライフを満喫! やがては、現代日本で仕入れた品物を異世界に持ち込み、商人として活動することに。 異世界でお金を稼いだり、ピーちゃんから魔法の訓練と受けたり、美味しいものを食べたり。 社畜生活でくたびれた心身を、剣と魔法のファンタジーな世界で癒やされる。 すると、そんなある日。 佐々木は会社の帰り道で「異能力者」なる存在と出会う。 ピーちゃんから教わった魔法で異能バトルを切り抜けるも、異能力者と間違われて、国の機関「内閣府超常現象対策局」にスカウトされてしまう。 脱、社畜! 脱、ブラック企業! しかし、今後は安定した公務員生活......という訳にもいかなそうで......。 一羽の文鳥との出会いが、佐々木の日常に大きな変化をもたらす! 異世界と現代日本を舞台に繰り広げられる、異世界ファンタジー×異能バトルが幕を開ける!
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

異世界⇔現世界ごった煮アニメ

[2024.3見終わって]
1話を見た時点では、先が見えないごった煮な世界観がいい意味でわくわくさせられたんですが・・
んー。。ちょっとごちゃごちゃしてて、もう少し交通整理が必要だったかもと感じました。
新キャラが登場して、え?これからどうなっていくの?ってわくわくするところはあるんだけど、この作品は色んな系統のキャラたちをほぼ一気に出してしまったので、どうしても中途半端な展開になってしまいがちなところがあったかもと思いました。
例えば、ひとつのキャラの話がひと段落してから次のキャラを登場させるとかしたほうが良かったかも。
あの風呂敷の広げ方だと1クールでどうやって終わるんだろう?って思ってたら、2期の告知があって納得・・というか、さらにお隣さんも新キャラ引き連れてって・・w
果たしてこの大風呂敷は綺麗に畳めるのでしょうか。。
色々と書きましたが、佐々木さんの落ち着いたところなんかは好きだったし、ぜひ2期も見たいと思います。

悠木碧さんのピーちゃんの鳴き声上手でした。声優さんってすごいですね。

[初回感想]
アラフォーのサラリーマン佐々木が文鳥のピーちゃんと出会ってから波乱万丈な生活を送ることになり・・で始まるお話。
原作はラノベでコミカライズもあるみたいですが未読です。

PV見てなんとなく面白そうだなと思って見ることにしました。

1話がいきなり1時間!?気合い入ってますねー。
佐々木さんがマイペースでとぼけた感じなのがいいですね。
ピーちゃんの悠木碧さんも鳴き声とか上手。

異世界と現世界を行き来して品物を売ったりする展開って以前やってた金貨8万枚貯める異世界ものみたいかなって思ったけど、{netabare}異能者と呼ばれる魔法とは別の能力者が出てきたり、{/netabare}佐々木さんのお隣の女の子も訳ありでちょっと気になるし、色んな要素が絡み合ってて先の展開が見えないところに面白さを感じました。

佐々木さんのフルネームなんだろうって思って、公式見てみたんですけど、キャラ紹介見たら・・
ん?魔法少女??
・・そんなのまで登場するとか世界観がごった煮すぎてわけわかりません・・w
ちなみに佐々木さんの下の名前は不明でしたw

面白そうなのでちょっと期待しながら見たいと思います。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 27

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

リーマンとロリ美少女と剣と文鳥と魔法少女とサスペンスとメンヘラ少女とファンタジーと陰謀とオタクとスローライフと商談とロリ美少女とまたまたリーマン

色んなジャンルをごちゃごちゃ詰め込み過ぎてとても見づらいアニメ
作者の好きなもの詰め合わせた世界観の中で活躍して賞賛される自分っていう妄想をそのまま見せられている感じ
次々ジャンルの変わる物語の中でただ一つぶれないのは主人公がうまく立ち回って美少女からモテモテなところ
ごちゃごちゃしたものを丁寧につなぎ合わせる気もなさそうだし、どれも雰囲気だけで深みがなく、中途半端なまま終わって消化不良
ジャンル変化しても小説の一章二章みたいに整理整頓されていたら見やすかったかもですが、各章の第一話・二話だけを次々見せてくる
面白い話になっていたのに、急に全然違う話が進行、そっちがちょっと気になってきたらまた違う話になる、物語に浸ろうと思ったら何度も肩透かしを食らう気持ち悪さが評価を大きく下げているように思います
でも好きなものを詰め込んでるので、魅力があって面白いところもありました

2期放送の頃まで覚えてられるかな?
いったいどれだけの人が作者の劇場についていけるのでしょうか・・・
原作未読だけど、アニメよりもマンガのほうが追いやすいかもですね

投稿 : 2025/01/11
♥ : 26

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

杉田とおいちゃん

<2024/1/12 初投稿>
原作はなろうだそうです未読。
見始めなので評点はデフォルトの3.0

主人公の佐々木おじさんは杉田智和さん
相方のピーちゃんは悠木碧さん
安定の仲良しコンビですね

ちょっと変わった異世界なろう
設定が詰め込まれ、錯綜してる感じ。
単なる異世界に行けますモノかと思ったらそんなこたない。
お隣さんの女子高生がどんどん怖くなっていく。

あと、EDロールの声優テロップ見てギョッとしました。

これからおもしろくなるかどうかはまだわからないけどしばらく見てみます。

<2024/3/24 追記>
全話見終えました。
結局ご都合主義のなろうだったな。
設定盛りすぎな割に、それぞれのエピソードがバラバラ。
その場しのぎの取ってつけたような設定も多い。
なんの苦労もせず主人公は難局を乗り越える。
ストーリーやキャラクターの掘り下げもない。

つまんねえ

投稿 : 2025/01/11
♥ : 25

64.3 139 2024年度アニメランキング139位
アクロトリップ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (52)
154人が棚に入れました
みつけた、熱くなれるもの(魔法少女)をー祖父のもとを訪れた地図子は、街を守る魔法少女・ベリーブロッサムと出会い、たちまち夢中に。 しかし、敵対する悪 の組織「フォッサマグナ」総帥・クロマの攻撃があまりにもパッとせず、2人の戦いは見応えゼロ。もっと、ベリーの活躍を愛 でたい地図子はモヤモヤを募らせていく・・・。 「魔法少女をもっと輝かせたい・・・強いてくれ、苦戦を!」 その欲望(?)が、内気な少女を悪の路に導いてゆく―。

声優・キャラクター
伊達地図子:伊藤美来
クロマ:島﨑信長
ベリーブロッサム=乃苺佳寿:水瀬いのり
マシロウ:河西健吾
大溝芭隆:森久保祥太郎
心亜:花井美春
月:沢城千春
ヒュー:子安武人
おじいちゃん(伊達翠京):相馬康一
クマ怪人:亀山雄慈

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

悪の組織にほだされて

魔法少女が好きすぎて、魔法少女をいい感じに勝たせるために悪の組織の参謀をする女子中学生の話
眼の描き方が独特すぎてずっと気になる・・・

設定、展開、やり取り・・・どれもギャグなので気軽に見れる
嫌な感じはまったくなくて、可愛くて面白かった
魔法少女アニメが好きな人向けのほのぼのアニメかな
みんなで踊ってるEDアニメが可愛い

バカバカしいけど、私は好き

投稿 : 2025/01/11
♥ : 13
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

正義と悪のマッチポンプに何を見出すのか。非常にいい最終回でした。

 妙に気に入り最後まで見ました。そして、最終回は何も明かしていないに等しいですが、そこが良かった気がします。

 正義と悪のマッチポンプが作品を通じてずっと描かれてきました。悪がいるから正義がいるのか、正義の存在のために悪が必要なのか。オオミゾテクニカという企業が何を考えて悪の組織をやっているかわかりませんが、悪と正義を生み出している謎の正体がその企業にある。これらは資本主義社会そのものと言えるし、世界情勢とも重なります。

 オオミゾテクニカというのはオーディオテクニカのもじりですが、オーディオテクニカが何の企業だかわからないという経験が原作者にあったのかもしれません。
 名前だけは知っている。じゃあ、何してるの?という感覚ですね。有名な企業だけど名前しかしらない。名前も知らないけど重要な企業。そういうなんだかわからない企業社会と、正義と悪がなぜ必要かの意味が重なってくる気もします。

 あるいは、最終回で描かれた皆仲良く宴会している様子です。ここに人間関係というのは、理由がいるのか?という構造も入ってきます。特にベリーブロッサムは何もない女の子です。正義が無ければ、趣味も友人もいなさそうです。その何もないベリーブロッサムに意味のない悪で存在意義を与え、あこがれる少女ダンテ(地図子)というファンであり敵を生み出す。

 母親からの電話をなぜ宴会の途中に入れたのか。そこに地図子の今の内面が見えてくる気がします。

 咀嚼すると味が出てくる非常に面白い話でした。ドキドキワクワクで、エンタメ度が高い話ではないですが、毎回妙に考えさせられました。特にベリーブロッサムの描写が秀逸で、空っぽなのに存在感がの強いキャラ性が何かを象徴している感じがありました。

 それともう1つの構造。創作物における魔法少女ヒロインとは何か?ですね。正義と悪のマッチポンプの問題とも重なりますが、その存在意義や活動に意味が無いような話を皮肉っているともとれます。
 草津であることは、アニメにおけるご当地物の描写を揶揄する皮肉もある気がします。それと草津温泉はエセフェミの問題があった町ですからね。いろんな意味が重なってくる気がします。

 毎週楽しませてもらいました。不思議なよくわからない感覚がありながらも、考えさせられるきっかけがある作品になっていると思います。




1話 メチャメチャ面白いんですけど?目のギザギザだけ気になる。

{netabare} 冒頭の軽トラのキンコンは頭文字Dで有名ですが、1986年に廃止されています。そして、おじいちゃん宅は黒電話です。おじいちゃんの家が古くて質素と言いたいのかなあと思うと、一方で、台所をはじめ部屋は綺麗なのが、ちょっとよくわかりません。
 軽トラのキンコンは80KM以上です。田舎だからスピードが出せるという設定かなと思うと結構大きな街の描写です。医者が不便でイオンに人が居ないのは田舎の象徴ですが、その割にビルが立ち並んでいます。中学校も大きいです。このチグハグさがあって設定が良くわからず、その演出意図(あるいはプロップデザイン?)は微妙かなという気がします。

 ただ、面白いんですよね、滅茶苦茶。話の展開はもちろん、テンポがいいのが効いているいると思いますが、演出が作り出す面白さも大きいので、演出がいいのか悪いのかよくわからないです。
 見ていると、説明がなくてもどこで何をしているかわかる背景描写、無駄な展開、カットの切り替えの工夫などが素晴らしいと思います。レベルが高いのか低いのか、バランスが良くわかりません。

 目のギザギザが気になりますけど、作画については人物の作画は結構ちゃんと動いていて、絵が綺麗なだけの一見作画が良い作品よりも動いていました。

 気になるのがイオンモール?での黒髪のスーツの男と青髪の童女がなんなのかですね。対立組織なんでしょうか。(追記 キービジュアルにいました)
 それとTVでやっている有名な魔法少女をいままでヒロインは知らなかったの?という部分です。そこはローカル局であることを演出でちゃんと見せましょう。それともヒロインとの出会いのころは無名で有名になってきたということなんでしょうか。どんどん強くなっているらしいですからね。

 あまり魔法少女本人のキャラを深掘りする感じではなく、悪の組織内部のワチャワチャを楽しむ話に見えます。魔法少女側の堕落とかも見たいですけどね。これがどんどん右肩下がりになるのか、上がっていくのかが問題です。

 ファン故に魔法少女の苦戦を望むヒロインなどは「まほあこ」を想起する展開ですが、調べると原作連載はこっちのほうが早いんですね。

 制作会社のVoilは新進のアニメ制作会社みたいですが、頑張ってほしいです。{/netabare}


2話 想像以上にくだらないけど、毎週見ます。

{netabare} 想像の10倍くだらないですね。1話で真面目にレビューしたのが恥ずかしいくらいです。

 ただ、面白いんですよね。最近あまり見ないボンボンとかコロコロ的感性ですね。そう、これは完全に感性の問題ですから、何が面白いかというのは難しいです。これを言語化できればなあとは思います。たぶん、毎週1回見るから良いんでしょう。連続で見るような作品ではないですね。 {/netabare}


3話 そこはかとなく面白い…ちょっとベリーブロッサムが気になります。

{netabare} 年齢層が分からない…ということはないですよね。「りぼん」なんですから。全5巻ですから少女・女児向けとしては長いですよね。5年間続いています。
 TV放映だとMXだと22時から、ATーXで23時から。そしてBS日テレは0時30分から。うーん…なぜ作ったのか?企画プロデューサーは何を狙ったのか。それが気になってしょうがないです。

 エロも萌えもありません…いや、ある意味では萌えかも…私はちょっとベリーブロッサムのキャラ造形が気になってしょうがないです。あとじいさんですね。じいさんが超越的な存在…ジョーカーな気もします。

 そして不思議な面白さ…本当に不思議ですけど、そこはかとなく面白いんですよね。本当に不思議です。{/netabare}


4話 悪が無ければ正義はどうなる?いいですね。ぜひ深掘りしてほしいです。

{netabare} 「宇宙戦艦ヤマト」の古代は「さらば…」で輸送艦の艦長をしていました。「機動戦士ガンダム」の1年戦争の英雄であるアムロは半分幽閉状態となりました。つまり、悪がいない力というのは邪魔ものでしかありません。あるいは悪がいるからこそ輝く存在でもあります。言い換えると平和に生きられない英雄たちです。

 これは古代中国から連綿と続いています。為政者にとって力とは恐怖でしかありません。

 アニメにおける正義と悪の描き方はどんどん進化してゆきます。「エヴァ」「デスノート」「まどマギ」。「サイコパス」や「ガンスリンガーガール」はいいところまで行きましたが、正義と悪について言えば内容が残念でした。
 その「サイコパス」と「ガンスリ」を上手く翻訳したのが「リコリスリコイル」だった気がします。見せかけの平和に対するバランスとして悪が必要というのが真島の主張でした。70年代から正義と悪についての描き方は随分と進化しています。

「悪がいなければ正義はどうなる?」これは、深いテーマです。歴代の魔法少女ものでも「悪」が無ければ異能が使える異端者がいるだけです。そしてまた、武器商人の理屈にもなります。そして、力による無理やりの平和は正義なのか。あるいは人間には正義と悪が必要なのか。

 本作のベリーブラッサムはその矛盾を非常によく表現していました。彼女にゴミ拾いをさせたのは素晴らしいと思います。そしてあの表情。なかなか深いなと思います。

 題名が「悪(アク)」の「路(ロ)」を行く(トリップ)ですからね。当然これが主題となるのでしょう。悪路はぬかるんだ道でもあり、また、アクロには「つなわたり」の意味もあるそうです。つまり、地図子の不安定な立場もダブルミーニングがあるのかもしれません。
 そういえば地図子という不自然な名前の意味もどういうことなんでしょうね?

 くだらない話ではありますが、この作品…というよりベリーブロッサムに不思議と引き付けられます。「まほあこ」もこの正義悪の対立構造をベースにしていましたね。やっぱりアニメの爛熟期だけにこういう不思議な魅力がある作品が時々でてきます。 {/netabare}


5話 今季で一番面白い…のか?ベリーブロッサムが可愛すぎる。

{netabare} ベリーブロッサムが可愛くてしょうがないです。ああいういい子は生きづらいですよね。わかります。その断れない性格にちょっとマゾ気質を感じます。あのネコ的なものはキュゥべえなんでしょうけど、何をたくらんでいるのか。

 お地蔵様のシーンとか可愛くてたまらなかったです。あと、猫にミルクを飲ませるのがギャグなのかどうなのかが分からないのもいいですね(本当は猫はミルクでおなかを壊すことがあるのであまり与えない方がいい)。

 また、正義と悪のマッチポンプがいい具合にシュールギャグになっているというか、ある意味哲学的というか…この辺やっぱり「まほあこ」との共通点を感じます。

 すっかりこの作品の魅力に取りつかれてしまいました。今回、バタバタしてまとまりがない話だったんですけど、一番面白かったです。{/netabare}


6話 孤独は何よりも辛い…ちょっと「聲の形」を思い出します。

{netabare}「聲の形」をちょっと思い出しました。孤独というのは何よりも辛い。だから、いじめられていてもコミュニケーションをとってくれるなら、黙って見ている聴衆よりも近い存在である。そこがあの作品の冒頭の意味でした。

 悪事を働く。この正義と悪のマッチポンプが孤独を癒すものだとしたら、つまり、自分の存在確認だということでしょうか。逆に言えば、悪に落ちるきっかけは孤独ということでもあります。正義と悪が錯綜して助け合うのも、同じですね。そこにコミュニケーションがあるということで、それを壊す本来的な悪はノイズでしかありません。

 あるいはもっと言えば宗教テロを起こした彼の集団の人はみんな頭が良かったそうですね。クロマの性格造形に共通点を感じます。

 そして、クロマの発言に真っ赤になるベリーブロッサムは人とのコミュニケーションが苦手なのでしょう。

 クロマもベリーブロッサムもどこか哀愁があります。ヒロインの能天気なファンであることよりも内面的な闇があるというか。猫の正体も何となくわかりましたね。

 浅いようで深い…というのは錯覚かなあ?錯覚だとしても、物語としては面白いです。 {/netabare}


7話 意味が分からないから考えるという物語体験の機能が働いている

{netabare} 浅いのか深いのかまったくわかりません。眞嶋の感情はなんとなくリアリティがある気もしますし、コンプレックスの変形というか人間のエゴとか狡さ、堕落みたいなものも感じます。とはいえ、単なる不条理ギャグの出来損ないに見えなくはないです。

 このまま意味性を持たなければひょっとしたら純文学になる気もしますし、テーマ性があるとすると悪にあこがれる心理を丁寧に描いている気もします。その辺はやはり咀嚼しないとわかりません。

 本作が1クールで結論までたどり着くのかどうかまったくわかりませんが、「わからないから考える」という本来創作物が持つ機能が忠実に働いている気がします。実は物語の体験でこれがかなり重要です。この作品は何がいいたいのか、何を体験したのかを咀嚼することでその作品が記憶に残りますし、自分の人生の一部として内面で活きてきます。

 サラリと全部説明する作品を私が嫌うのは、この物語体験ができないからです。それは浅い深いの問題でなく、受け取り手がどういう態度でアニメを始めとした物語との向き合い方をするのかの鏡となる、というと言いすぎかなあ。{/netabare}


8話 滅茶苦茶の様で整合性があるので、ギャグというよりコメディかなあ。

{netabare} 新キャラ2人出して何をしたいんだろう?という感想を持ちました。もう8話なのに。ただ、やっぱり面白いんですよね。新キャラの使い方はメチャクチャのようで整合性があります。
 つまらないのが面白いとかいう反語的意味や、メタ的視点から見た物語の脱構築というわけではないです。今回は間というかズラしというかそこが上手く機能してたかなあ。

 不条理に近い無意味さはやはりどこかで感じますが、それほど病的なものは感じません。不条理と言えば「ねこじるうどん」「コジコジ」などでしょうけど、ああいう異常性は感じません。その点ではボーダーラインよりもかなり正常に近い変わり者というレベルです。だからこそ安心して見られるという気はします。

 そういうどこか整った感じがあるので、ギャグの面白さよりもむしろエピソードとキャラを楽しめています。したがって、実はギャグではなくコメディの気もします。流れに意味性が強くありますので。{/netabare}


9話 意味がますますわからなくなってきました。

{netabare}  なんだかもう意味がわかりません。面白くないという意味ではないのですが、これで1クールどうするんだろう?という気がしてきました。まあ、素直に面白がっていればいいのかもしれませんけど。

 日常の中にある正義と悪という感じだけは意味としてはありますけど。{/netabare}


11話 レゾンデートル的な問いかけを強く感じます。

 悪とはなにかを地図子は自問自答します。その問いはどうやったら悪に見えるか?という浅い問いかけです。ですが、その直前にベリーと2人で過ごす時間がありました。正義のために悪を行う。つまり、ベリーがいなくなれば悪を行う意味がない。これが面白い構造ですよね。

 それを補強するのが、マシロウです。悪から正義になった。その理由が復讐だとしたら?存在価値・レゾンデートルだとしたら?そう、マシロだけでなく、主要な登場人物にこのレゾンデートルの問いを強く感じます。その行為に意味はあるのか。その意味は誰のものか、ですね。

 1話からずっとこの視点でこの作品を見ていますが、個人としては一般人かそれ以上に道徳心が強い地図子がその立ち場にいるのがいいんですよね。こういうテーマなんだか構造としていれたのかわからないけど、作品の根っこの部分に考えさせるのがいですね。


 
 
 

投稿 : 2025/01/11
♥ : 11

ヨッシャア! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ふと思い出して「ああ、よかったよね」と言える作品

【物語】 2.5 / 5.0
 魔法少女ベリーブロッサムという生きがいを見つけた陰キャな女の子・伊達地図子が、魔法少女をより華々しく活躍させるため、悪の総帥クロマに手を貸しながら様々なゴタゴタに巻き込まれていく、というゆるめのコメディ作品。
 話全体に一本の柱となるような大きな目標は存在しない(作風としては日常系アニメに近い)ため、ストーリーそのものはあまり評価できないが、個人的には「陰湿さや嫌味っぽさなどのネガティブな要素が限りなくゼロ」という脚本を評価したい。
 売れ筋である百合・性的描写に安易に媚びたり、雑に登場キャラを曇らせて安っぽいカタルシスを演出する作品が増えている中、作風がブレることなく「どこか優しい世界観のゆるいコメディ」を最終回まで貫き通した。
 難しい考察点や世界観描写などに注目する必要がないジャンルで、最終回まで安心して視聴できる作風のため、肩肘張らずにゆったりと見られるアニメとしては出来が良いと感じた。

【作画】 2.0 / 5.0
 本作のジャンルに求められる作画の水準は決して高くなく、実際に作画のレベルはその水準を守れているように感じた。
 が、絶対評価をするとなると作画はどこか不安定だったように感じたし、アニメ全体を見渡すとレベルも決して高くはない。
 つまるところ「視聴の際に作画が気になることはあまりないが、他作品と比較すると物足りなく感じる」ということである。

【声優】 4.0 / 5.0
 レギュラー陣である、悪の組織側のメインキャラ伊藤美来・島﨑信長、魔法少女とその相棒たるマスコットを演じた水瀬いのり・河西健吾の4名はしっかりと役にハマっていた。
 特に「内弁慶の気質がある陰キャ」を演じた伊藤美来、「見目麗しいが、おっちょこちょいな悪の総帥」を演じた島﨑信長の2名は個人的には完璧なキャスティングだった。

【音楽】 4.0 / 5.0
 OP曲(と、該当する項目がないのでOP映像を含む)に高い評価を送りたい。
「明るく優しいメロディ」「どこか魔法少女のことを思わせる歌詞」「作品の優しい世界観・コメディ要素を詰め込んだOP映像」の三点は、アニメ作品の看板となるOPとしてとても出来が良いように感じた。
 言うなれば「1分半でわかるアクロトリップ」といったところか。
 上記の点は当たり前のように感じるが、昨今はオシャレ・スタイリッシュな楽曲をMVのように演出するOPが流行っているので、その流れに乗らず「アクロトリップらしさ」を全面に押し出したこのOPはとても魅力的だった。

【キャラ】 4.0 / 5.0
 物語の項でも述べた通り、本作は世界観が優しく、コメディとしてもゆるい内容なのだが、その世界観をしっかりと作り上げることに貢献したキャラクターの評価も個人的には高い。
 キャラクターにネガティブな要素が感じられず、短所があったとしても「どこか憎めない、愛せる要素」に昇華できている点は、原作・脚本の手腕であるのだろう。



【総括】 16.5 / 25.0 (平均 3.3)
 他人にオススメできるような派手なキャッチーさはないものの、「アクロトリップ」という作品のアイデンティティを最後までしっかり詰め込んだ本作は、個人的には満足できた。
 売れ筋(雑な百合、雑な曇らせ、雑に肌を露出させるetc)に安易に乗っからない一貫性は、個人的には評価が高い。
 ジャンルがジャンルなので、「眺めているだけで心に残る印象的な作画」もなければ「周回して世界観を深堀りしたくなる重厚なストーリーライン」もないし「男性視聴者を狙い撃つセクシーな描写」なんてあるわけもないのだが、将来懐かしくなってふと見返したくなるような作品だったと思う。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 3

64.3 139 2024年度アニメランキング139位
SYNDUALITY Noir 第2クール(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (47)
133人が棚に入れました
浴びれば死に至る猛毒の雨≪ブルーシスト≫。 人類は100年以上の時を経て、克服へと近づいていた。 荒廃した世界に点在する集落≪ネスト≫で 力強く生きる者たちのそばには、人類双対思考型AI搭載ヒューマノイド≪メイガス≫の姿があった。 そして、ある日。 記憶を失ったまま眠りについたメイガスが、目覚めの時を迎えた――

声優・キャラクター
カナタ:大塚剛央
ノワール:古賀葵
シエル:青山なぎさ
トキオ:小林裕介
ムートン:小松史法
エリー:稲垣好
アンジェ:大橋彩香
黒仮面:坂泰斗
シュネー:M・A・O
マイケル:阪口大助
ボブ:濱野大輝
マリア:伊藤美来
アルバ:広瀬裕也
エイダ:石川由依
ヴァイスハイト:梶裕貴
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

SFは「書きたいもの」が先行しないと凡作になるいい例です。

 これがあの「青ブタ」「さくら荘」の鴨志田氏の作品?本当なの?と思わざるを得ない出来でした。逆に言えばSF魂が残念ながら感じられませんので、向かないのだろうという気もします。まあ、氏はミクスチャーの人ですからね。SFのインプットが足りてないのかなあという気はします。

 世界観も設定もテーマもセンスオブワンダーもヒューマンドラマもどれを取っても中途半端です。意味性がまったく感じられません。AIものならテーマありきじゃないと、ストーリーにならないでしょう。本作のテーマはなんなの?という感じです。SFはマーケティングをしてはいけません。必ず凡作になります。「書きたいもの」が先行しないと失敗するいい例です。

 ノワール、ミステル、シエルをもっとクローズアップするか、アメイジアの人造人間?とメイガスの存在価値・目的を丁寧に描くべきでした。童貞とか農作物がどうこうとかやってる場合じゃなかったと思います。20話を12話くらいの構成にして登場人物を半分にするかもっとサラリと扱うべきでした。歌も全然活きてこないし。

 1話のノワールが宇宙博物館らしきところで目覚めたところを、感動を作るためだけにしたということは、やはりSF的な発想がないと思わざるを得ません。せっかくロケットを作るキャラもいたのに。そこのWHYが弱すぎます。
 そして、肝心のノワールが、イストワールの内部対立の結果のような感じなら、ミステル(パスカル)とメイガスに思想を中心にするとか…

 で、結末がこうだとなあ…作例は上げればきりがないですが…「メタリックルージュ」も似た感じですよね。「メタリックルージュ」とならんでガッカリ感が半端ないです。

 18年の「ビートレス」が本格SF小説が原作だけにこれに匹敵するのは難しいと思いますが…しかし22年の「Vivy」もラノベ出身の人の脚本です。23年の「水星の魔女」と同じ2クールだとは思えない密度の薄さでしたね。
 そう…特に「Vivy」が1クールなのにあの壮大な感じ…あれがSF的な時間と空間の広がりですよね。

 オリジナルSFに挑戦するのはいいんです。でも、これはなあ…せっかく2クールもあって…

 評価は…まあ適当です。心情的には2を割りたい気もしますが、オリジナルSFへの挑戦を評価してこれくらいにしておきます。





19話 話の筋はいくつかありますが、ノワールの正体とイストワールにどうたどり着くかでしょう。アメイジアが対抗勢力として今のところ設定的に弱いので意味性があるかどうかです。

{netabare} 18話19話において、一応2期の感動場面なんでしょうけど、それは作りすぎでしょうという気がしなくはないです。ノワールとミステルの設定そのものに現時点では無理がありすぎるので、そこと合わせてポッカーンという感じの方が強かったです。3人のヒロインの「選択」を1つのテーマにするならそこを中心に物語を構成した方が分かりやすかったかもしれません。

 その中でアメイジアとメイガスの関係性というか思想が、宇宙移民とか人類補完計画的なものとセットで明らかになるんでしょうか。ここ止まりだと設定のための設定でお終いですから、さすがにそれは無いと思いたいです。

 それと宇宙がらみのロケット開発が個人に帰結してしまう雰囲気でしたけど、そこがどう展開するか、ですね。ノワールがもともと眠っていた場所が宇宙関連の場所っぽかたけど、そこが絡むのか。ノワールの設定として宇宙モードとかある気もしますけど。

 そもそもロボットの意味がメイガスと人間のペアリング以上の機能を現時点でははたしていないですからね。ロボットアニメとしてロボットがストーリー的にもエンタメ的にも機能していません。

 大きな枠組みは悪くない話だと思いますが、ゴチャゴチャしたエピソードを入れすぎてテーマ性を明確にできていないのと、3人のヒロインが使い切れていないのが残念な作品になってしまいました。SF的な結末に興味はありますが、正直言えば話そのものは面白くないです。

 せめて、エンタメ性が無いとこの作品を見るのは辛いのではないでしょうか。なにより1期が半分以下、3,4話でも良かったかもしれません。ノワールとシエルへの感情移入の問題はあるでしょうけど。ゲーム販促アニメの限界かなあ。 {/netabare}

投稿 : 2025/01/11
♥ : 7

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ぶつかり合う譲れない思い、そしてすれ違う思い――

この作品は、鴨志田一先生原案のオリジナルアニメです。
鴨志田一先生といえば、「さくら荘のペットな彼女」「青春ブタ野郎シリーズ」「Just Because!」などを手掛けられた方ですが、wiki先生をチラ見したところ、「WIXOSS」や「鉄血のオルフェンズ」なども作り手として参加されていたようです。

「さくら荘のペットな彼女」は2012年の秋アニメから連続2クール放送だったので、もう10年以上前になるんですね。
いやぁ~、時間の経過って早いですね^^
時間があったらもう一度見直したい作品なのですが、今じゃそんな時間はとても取れそうにありません^^;
昔のアニメを懐かしむのは、仕事をリタイアした後くらいになりそうです。

第1期では主人公であるカナタがノワールというメイガスと出会い、ドリフターとして頭角を現してきました。
この第2期で物語が一気に動き出します。

完走して振り返って思う事。
こんなにも切なくて悲しい物語だったなんて思いもよりませんでした。

兎に角、ヒロインである「ノワール」と「ミステル」を演じたこがいん、こと古賀葵さんの演技が本当に素晴らしかったと思います。

ノワールはぽつりぽつりと言葉を紡ぎながら喋る感じですが、ミステルは主人公であるカナタを「へっぽこ」呼ばわりしてばかり…

最初、ミステルは高慢のメイガスだとばかり思っていましたが違っていました。
これは気のせいかもしれませんが、ミステルの「へっぽこ」の言い方が時間の経過と共に変わっているような気がしました。

個人的にですが徐々に言い方が優しくなっていて、ミステルがカナタに心を許し始めている何よりの証だと思って視聴していました。

そりゃ、時間の経過と共に人は変わります。
だったらメイガスだって変化したって少しもおかしくありませんよね。

その根底にはカナタが人もメイガスも分け隔てなく接する人だったから…
きっとその空間はメイガスにとって異様ですが堪らなく居心地が良いのだと思います。
それは歌姫であるシエルを見ていても同様の気持ちを感じました。

色々な事が明らかになっていきます。
物語の中盤ではシエルを、終盤ではミステルの覚悟と意志をひしひしと感じる構成になっているんですが、これらに切なさと悲しさを私は感じたんだと思います。

道はその一択しか無かったのか…
考えればもっと最善の一手があったのではないか…
支払う代償の大きさを思うと、思わず考えずにはいられません。

だから、カナタには絶対約束を守って欲しい…
きっと待っていると思うから…

そう言えば、公式サイトからゲーム情報を見ることができるので少し覗いてみました。
最近のゲームって、メッチャ作画が緻密で綺麗ですね。
「クローズドβテスト 参加者募集!」という書き込みがありました。
βテストかぁ…なんかSAOみたいで格好良い!!

オープニンブテーマは、ARCANA PROJECTさんによる「アイレ」
エンディングテーマは、STEREO DIVE FOUNDATIONさんによる「Drifters」
2024年冬アニメの楽曲で、「僕の心のやばいヤツ」で起用された「あたらよ」さんの「僕は…」の次くらいにヘビロテしたのが「アイレ」でした。
オープニングアニメとの相性が鬼懸かっていて、楽曲を聴く度にオープニングアニメ…特にサビのシーンが好き過ぎ^^;
こういう心が揺さぶられるオープニングアニメの作品にまた出会えることを切に願っています。

1クール全12話の物語でした。
本当はもう少し先まで物語が見たかったのが本音です。
でも、ここで終わらせるから良いんだろうなぁ…なんて思っています。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 6
ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

話作りに制約があるのは分かるが、であるならばストーリー原案をまとめ、各話の脚本に繋がりを持たせるのがストーリー構成の仕事なんじゃないのか?

 
 全体を通して
 {netabare} この作品を振り返ってみて 私が抱く感想はやはり、「2クールもあったのに中身がない」です。

 物語の指針は茫洋としていて、展開は遅々としているのに世界観やキャラクターが掘り下げられるわけでもなく1クールが終わり、2クール目は行き当たりばったりな展開と時間稼ぎをし、キャラの行動に意味はなく、イストワールに到達した達成感で話がまとまっていると錯覚させているに過ぎません。

 この作品には、展開はあってもエピソードがない。

 その原因はこの作品の手札の少なさにあると思います。

 
 この作品はメディアミックスのオリジナルアニメで、企画の主軸にはゲームが存在しています。
 ゲームの方はアニメより時系列が前で、且つ世界観に肉薄していくシナリオになっています。

 そのためアニメの方では、世界観を紐解いてはいけない、設定を深堀りしてはいけない、主人公の活躍が世界に影響を与えてはいけない、などなど話作りに制約があり少ない手札でやりくりしなくてはいけませんでした。
 
 ストーリー原案とストーリー構成の方が脚本を担当した回以外は特にそれが顕著で、担当者の悲鳴が聞こえてくるようでした。   
 まぁ、鴨志田さんとあおしまさんが担当の回も大概なんですけどね。

 
 じゃあこの作品には最初から勝機がなかったのかというとそんなことはなかったように思います。

 この作品のオリジナリティである、イデアールについてはもっと設定を煮詰めていけたと思います。
 組織そのものについてもそうですし、トキオ、マハト、ヴァイスハイトのバックボーンなんかは明らかに手を抜いてしまっています。


 そして、まぁこれは各話で再三書いているんですが、主人公のカナタときっちり向き合ってください。

 はっきり言って、カナタはこの作品の癌です。

 イストワールに行きたいという気持ちの一本槍だけで進行しましたが…

 じゃあ、その気持ちの裏付けは? A.親が目指してたからなんとなくです。

 夢のためになにか頑張ったことは? A.特にありません。

 夢の実現のため悩んだことや苦労したことはありますか? A.周りの人が全部やってくれたので、特にないです。

 物語当初と比べ何か精神的に成長したところはありますか? A.特にありません
 
 お飾り主人公 ここに極まれり、といった感じです。

 カナタというキャラについて考えることを放棄し、主人公補正のついた活躍だけを雑に付与することは、成長する機会を奪っているだけです。

 
 そして、カナタの影に隠れていますが、ノワールもこの作品の次点の癌です。

 ポンコツ+あまり喋らないというキャラ性が災いし、思った以上に印象がありません。
 作中でもほとんどシエルとミステルにキャラが食われてしまいました。
 
 というか、このノワールのキャラ性は、自らアクションを起こさないお飾り主人公カナタ との相性が良くありません。
 双方、基本的に「待ち」のスタンスなので2人の関係性が発展しません。
 
 主人公のペアが作品のお荷物になってしまっていることはこの作品の大きな反省点だと思います。

 主人公と向き合いこの世界で何をさせるか、という世界観が先行して出来上がっていたこの作品にとって一番重要な部分を避けてしまうのは怠慢と言う他ありません。
 だから、トキオさんのような飄々としているだけのキャラの方が動かしやすくて甘えてしまうんですよ。

 
 最後に今一度1クール目のレビュータイトルをこの作品に送ります。

 何をやりたいのかを明確にして、そこまでのプロセスをしっかりと作りましょう。

            {/netabare}


 第13話視聴しました。
 {netabare} 独占オリジナルSFロボットラブコメアニメというなかなかな修羅道を行く本作品。
 1クール目は自己紹介と寄り道に終始して、諸々をこの2クール目へとぶん投げて終わりましたが、さてどうなるでしょうか。

 
 まず、作画に関しては1クール目と変わらず安定していてます。
 そして、2クール目の第1話ということもあってかサービスカットも多めだったように感じます。
 これがあくまでもサービスカットであり、決してテコ入れではないことを期待します。


 内容については、まずはミステルを連れマリアさんに解析結果を聞きに行きます。

 この際、ノワールは唯のセーフモードではないのではないか という旨の話をしていますが、若干マリアさんの台詞には釈然としないものがあります。
 
 「セーフモードとは必要最低限の簡易的動作を可能とするもので、そんな機能をメイガスという複雑怪奇な科学の結晶に乗せたら、逆に何もできなくなる。」とは言いますが、これ…ゼロ型についてはよくわからないにしても、汎用型メイガスは地上の人たちで作ってるんですよね? セーフモードってそんな訳のわからないような機能ですか?
 なんだったら今マリアさんの側に仕えている同じ顔したメイガスたちこそが、他の戦闘とかしてるメイガスに比べてのセーフモードとも言えるんじゃないのか?

 ブラックボックスの存在については、なんか後からどうとでも言えるようにとりあえず伏線の種をバラ撒いている感じがしますね笑

 カナタの「結局、わからないことが増えただけか…」という台詞。 いや、本当にそうですよ…。この作品の性質そのものです。 
 謎が謎を呼ぶ、というより、この謎はひとまずおいといてまた別の謎へ を繰り返しています。回収されることを切に願います。


 そして、ひとまずミステルには今の自分たちの暮らしを見てもらおうと色々と案内します。

 しかし、案内と言っても1期の頃からろくにネスト内の描写をやってこなかったので案内できる場所がマーケットと酒場しかありません。
 急遽、酒場での思い出をでっち上げていたのは、なんともいじらしいですね。

 この回は登場人物振り返りも兼ねているので、プールへも向かいます。その時、トキオについても言及されます。
 彼は12話にて意味深な様子でさらにはクールを跨ぐきっかけにもなっていましたが、なにやらムートンと空虚なやり取りをしつつ手荒な方法で人探しをしています。
 前話ではなにやら深刻そうでしたが、トキオさんについてはあまりシリアスにはしたくないんでしょうか。
 

 ミステルの「マスターについて知りたい」という要望から、パスカルについて調べる というこの作品にひたすら皆無だった行動目的がようやっと出てきたかと思ったのですが、自分が拾われた場所を見ただけでスッと納得して引っ込んでしまったのは意外でした。
 
 道中、カナタは自分が約束に対して何もしていないことを自覚します。
 いや、ほんまそれな。 やってみなくちゃわからないだろ とか言うくせに自分から行動する気はない子ですからね。
 ノワールが引っ込んでしまったことについても、マリアさんに頼むのはいいにしても、もうちょっと自分なりの見解を持ってほしいように感じます。

 パスカルが乗っていたと思われる壊れたコフィンが無くなっていることに驚くカナタ、それにテンパり何故かこのタイミングで預かっていたカメラを渡します。
 
 何で今やねん笑 ていうか何でさっさと返してないねん笑 この瞬間まで忘れてたん?コイツほんまどうかしてるやろ笑

 その後、カナタとミステルの会話は続きますが、ここで注目したいのはシエルですね。
 ノワールが発見された場所やパスカルについても報告しているにも関わらず、何食わぬ顔で同行しているのはなかなか怖いですね。
 クールを跨いだことによってスパイの腕が上がっていますね。


 ミステルはノワールへと切り替わりましたが、イストワールという言葉を聞くと再び意識を切り替えました。
 こんなに速攻で切り替えるなら、ノワールへの回帰はもっと引っ張った方が良かったのではないか とも思いますが、これからは割と頻繁に入れ変わったりするのでしょうか。
 
 そして、やはり物語はイストワールへと帰結するようです。
 やっとこさ本腰を入れるのか という期待はありつつも、これまでイストワールについての積み重ねをやってきていないので、ほとんど1からのスタートであることの不安もあります。 今後どうなるでしょうか。
 次回に期待です。

{/netabare}

 第14話視聴しました。
 {netabare}今話も依然として話の流れは牛歩ではありますが、色々と明らかになったことがある1話でした。

 冒頭、マリアさんのロケットの性能を検証した後、ミステルからイストワールの実在とそれが宇宙にあるということが明かされます。

 これまで、なんだかよく分からないけど とりあえず目指していたものは、とりあえず宇宙にあるそうです。

 細かい点ではありますが、ミステルがイストワールという単語を口にした瞬間、カナタはかなりがっついてまるで初耳だ みたいな反応をしていますが、彼は前話の引きがミステルがカナタの肩を抱いて「行くぞ!イストワールに!」だったことはすっかり忘却の彼方なんでしょうか?

 
 その後、イストワールについてやミステルのマスターパスカルについても語られます。
 パスカルさんが元気な老婆だったことも驚きですが、イストワールと接触したのは偶然である、というのも驚きでした。
 イストワールとパスカル計画との繋がりが難解になってきました。
 分からないことが増えただけか…になっていますね笑

 ミステルは自己修復が完全にできておらず、思い出せないことがあったり、スペックの7割も出せていないことを吐露します。
 代わりにノワールと簡単にスイッチングができることを見せてくれましたが、
 これ…元も子もないこと言ってしまうと、ミステル的には自己修復が完全にできるまで寝てたらいいんじゃねぇの?
 現状のミステルとしては急ぐ理由なんて無いんだし。
 
 
 カナタはイストワールへの思いを今一度強め、ミステルの指導のもと特訓を開始します。

 まさかのここにきてフィジカルの特訓パートです。いや、何で?
 普通、ここはミステルにコフィンの操縦についてとかを特訓してもらいません?
 フィジカルとかそんなもんは、1期の頃にでも親父はいつも鍛えていたから とかいう理由で自主的に済ませとけよ笑

 先ほどミステルはイストワールと接触した場所については思い出せないと言っていましたが、CMを挟むまでもなくその2分後には思い出したようです。
 ならさっさとさっきのシーンで話せばいいのに。

 ミステルは過酷な状況下では精神的強度が重要だと語ります。
 御説御尤もではあるんですが、この作品においてこれからカナタの精神面の成長の様子なんてやるわけないですよね?
 というより、これまでお飾り主人公としてしか運用してこなかったペラッペラなキャラでできるわけないですよね?

 1クールかけて引っ張ってきたイストワールを目指す旅に対して、主人公がやった努力が1週間ちょっと気合いを入れて筋トレした、なのヤバすぎんか笑
 
 補給もままならない過酷な道のりだからカナタを鍛えていたのに、エリーの突然の同行を、人手がいるから という理由で許可してしまったので、カナタのここ1週間の努力は概ね人手があれば解決できるものだったとなってしまっているのは、なかなか教訓めいていますね笑

 ・・・うん…というか、ぶっちゃけ今話のこの特訓パートって、低コストで尺を稼ぐためだけのものですよね?
 相変わらず、その話その話をなんとかしようとする自転車操業みたいな話づくりですね。


 今話を視聴していて特に感じたことは、2クール目になってもカナタは本当に "楽をする主人公" なんだなぁということです。
 目標としていたイストワールの存在をミステルが教えてくれ、その手がかりとなる場所も思い出せないと言っていたミステルがやっぱり思い出して教えてくれ、カルタゴへ行くまでのキャリアはシエルが貸してくれて、イストワールに浮かれるバカの代わりにノワールを心配してエリーが同行してくれる。  
 ついでに言うと一番重要視されているロケット造りもマリアさんが頑張っている。

    わあ、好きなれる要素がなーい! 

 せめてさ…なんかこう一個くらいは何かしようよ…。今回で言うと、目的地にカルタゴを提案する役目くらいはあげても良かったんじゃない?
 イストワールは宇宙にあるという情報と、ミステルが接触したのはギザであるという情報をもとに、『カナタが自分で考えて』大気圏観測レーダーのあったカルタゴを提案していれば随分と見方が変わったと思うんですけどねぇ。
  
 カナタはイストワールツアーのお客さんから脱却できるのか、次回に期待です。  

     {/netabare}

 第15話視聴しました。
 {netabare} 今話は黒仮面さんの素顔が露わになったり、トキオさんとの関係性について今一度触れられる回となりました。
 まぁまだ現状は、分からないことが増えただけか…状態なんですけどね。
 話の引きを作ることはいいのですが、本作品のこれまでの話作り、世界観設定、キャラクター設定において そこまで視聴者の興味を引けるものになっているのかは微妙です。

 
 では、本編についてです。

 冒頭は初めての海に はしゃぐ一行。アンジェの「ここの砂AO結晶濃度がかなり高いわね」という台詞はどういう意図なのか測りかねますが、割と和やか雰囲気で
先を行きます。 おやおや?

 オープニングが開けてすぐのやりとりなんですが、シエル「道路が整備されていて助かるわね」 カナタ「こんな遠くまで仕事に来てるドリフターが大勢いるってことかなぁ」

 いやいやいやいや…。さすがに冗談ですよね? ついさっきAO結晶濃度がかなり高い砂が放置されている描写やりましたもんね?
 カナタも思いっきり聞いていましたもんね??

 っていうか…明日の昼には着きそうなんかい!!

 ほれみたことか!やっぱり前回の修行パート、ただの尺稼ぎやったやんけ!

 この作品がサバイバルの様子なんかを描けるわけない と思ってはいましたが、前回であんなに前振りしておいたのにも関わらずこんな大胆にカットしてしまうのは、いっそ清々しいです。
 道路が整備されていて本当に助かったのは、過酷とさせれていた道中を描写しなくてよくなった制作側かもしれませんね。
 1クール目のときも書きましたが、これ各話脚本担当者はちゃんと全体のイメージを共有できてます?


 いや、まだわかりません。わざわざ「明日の昼には」と言ったので、それまでの間に何かが起きるのかもしれません。

 と、思いましたがその後は、みんなで火を囲んで食事をとり、チェスに興じ、キレイで広いキャリアのなかで満足そうに眠りにつきました。 いや、もうただの旅行やん…。

 ただ…まぁ、過酷と言ったのはあくまでもミステルで、ミステルの記憶の状態と現在とでは齟齬が生じている。と最大限好意的に解釈することもできますが、だったらそれはそれでしっかりとフォローの台詞を入れなければいけないと思います。
 
 一夜明けてからは、周りはド平原でありながら謎に高架線になっている道路を進み、目的地周辺までやってきました。
 当人たちはかなり古い道だなぁと言いつつ普通に走行していますが、「新月の涙」以前の道ということは140年以上手つかずのはずですがよく保っていますね。
 きっと「都合」という名の魔法が働いているんでしょうね。


 目的地の施設のレーダーは140年放ったらかしでしたが、乗ってきたキャリア2台分の動力があれば正常に動くようです。 ここも魔法が効いていたんでしょうラッキーでしたね。

 ミステルがパネルをポチポチしながら、「アクティブモード 全天スキャンを実行」と2秒で考えたような用語を駆使しつつスキャンしたものの解析をしていると、黒仮面さんのビーム砲撃にてアンテナを破壊されてしまいます。

 すると何故か、操作画面が爆発しミステルがふっとばされてしまいます。
 仮にもSFを名乗る作品でこんなギャグみたいなことすんなよ…。
 これ、ただ単に黒仮面さんと会うときにノワールの状態にしときたいから手っ取り早くミステルを気絶させましたよね笑

 攻撃を受けた後、すぐさまカナタはデイジーオーガで周囲を調べにいく勇敢さを見せますが、既に攻撃を受けたあとにノコノコ出ていく理由がわかりません。
 さらに、最初は周りを警戒していましたがすぐに遺跡の方に気をとられているのも意味がわかりません。

 さすがにもうちょっと、「殺す気ならまずキャリアとコフィンを狙うはずだよ」くらいの理由付けをもって飛び出して欲しいものです。


 遺跡にて黒仮面さんと対峙し、ノワールを引き渡すように言われカナタは反論します。
 「お断りします。あなただってそんなふうに言われて彼女を差し出したりしないでしょう」と、ここまではいいのですが、その後の「俺に夢を諦めろって言うんですか?」とか「前、俺に自分の成すべきことを成せ、と言ったのは嘘だったんですか!?」とかは何か色々と話がズレている感じがします。

 黒仮面さんはハンニバルの故事に習い決闘を申し込む、といいましたが、あぁなるほどコレが言いたかったから場所をカルタゴにしたのね。

  
 決闘へと挑む前、カナタは作戦…というか指針として、黒仮面さんの狙いはノワールだからバイタルパーツへの攻撃は避けるはず、そこに勝機があると語ります。

 一見するとカナタは冷静に状況を把握していて、以前からの成長を感じそうですが、これ逆に言うとカナタは積極的に相手の急所を狙っていくことになりますが、人間を殺すような度胸はいつ身につけたんでしょうか。

 激しい攻防のなか、黒仮面さんが「柔軟な発想、そしてそれを実行する勇気がある」とカナタを褒めてくれます。
 なんか…黒仮面さんは、こう…ホビー系アニメの主人公を無理くり褒めるときの言葉を全部使ってくれますね。
 
 ミステルのメイガススキルで地下施設にまで穴を開け逃げ込むことでなんとかピンチを乗り越えます。

 ここだけ電源が生きているそうです。 

 あの……この地上とかの施設を荒廃した場所にしたいのか、ロストテクノロジー的扱いにしたいのか、どっちなんですか?
 ただでさえ、「新月の涙」以前と以後や、アメイジア崩壊後と以前とかあってややこしいのに。

 その後、カナタはエリーに防御姿勢をとることを指示したあとロケット燃料を爆発させ、地面ごと相手を吹き飛ばす大爆発をおこします。
 
 いや!エリー死ぬって!防御姿勢どうこうでどうにかできる規模ちゃうやん!
 てか余裕で起爆した側のカナタも死ぬレベルやん!


 決死の爆破攻撃も黒仮面さんには効かず、絶体絶命のピンチに陥りますがトキオさんの乱入より助かります。

 トキオさんの咆哮「つまんねぇことやってんじゃねぇ!!」 この作品にはとても刺さりますね。

 ムートンがハッキングを仕掛けシュネーさんを無力化してしまいました。
 えっ!?ムートンは通常型じゃなかったんか? あれ?ゼロ型同士って互いにわかるんじゃなかったっけ?
 ん?ムートンがただ通常型やけど強いだけ?

 
 最後、カナタはそっちのけでまた色々謎を残して次回となりました。
 
 うーん、結局今回も分からないことが多く、謎がたまっています。
 今回第15話ということで、作品全体の6割を過ぎましたが残りの4割が奮闘してくれるでしょうか。
 次回に期待です。
 
       {/netabare}

 第16話視聴しました。
 {netabare}今話は、箸休めも兼ねた次の展開へのブリッジとなる話でした。
 久し振りにノワールに焦点があたることは喜ばしいのですが、本編がパッとしないので日常パートも まぁお察しという感じ。


 では本編です。

 冒頭、補給もままらない過酷な道程(ミステル談)(笑)をしれっと戻ってきたカナタはマムに報告をしています。
 行方をくらましているトキオに関して、カナタは「トキオさんには何か考えがあるんだと思う。」と語ります。
 まぁそうでしょうね、イストワールについて何も考えていないカナタに比べれば、そりゃ幾分か考えているでしょうね。

 その後カナタは、「イストワールを目指す、ノワールも渡さない」と決意を示します。
 いやいや、キミ、前回トキオさんが助けてくれてなかったら普通にノワールを奪われてましたよ?

 
 家に帰るとミステルからもうすぐ自己修復が完了することを知らされます。
 カナタは「ついに手が届くところまできた!イストワールに!」と喜びます。
 ついに!?ついにって言いますけどカナタってこれまでこの目標のために何かしてましたっけ?
 必要のなかった筋トレを1週間ちょっとやっただけじゃなかったでしたっけ? 


 食事のシーンにて、天然ものがたくさん使われた料理に驚くカナタにシエルは「新曲の評判が上々なの」と返します。むし
 カナタ…お前、ヒモでもあるんか…。 冒頭でカナタは「契約なんかなくてもシエルは信じて大丈夫」と言っていましたが、そりゃカナタにしてみれば車を貸してくれ飯も作ってくれるんだから、信じますよね。

 シエルはちょいちょい罪悪感があるように見えますが、実際はかなり打算的ですよね笑


 ノワールがピーマンを配り歩いている途中、マーケットのおばちゃんがノワールのことを「ウチらの娘みたいに感じるよ」と言ってくれますが、おばちゃん…やめてくれ…、一般人がそういう事言うとカナタの メイガスを人間扱いしてしまう って設定が弱くなっちまうからやめてやってくれ…。 ここくらいしか特別な要素ないんだアイツには…。


 ノワールの自我が消えてしまいそうななか、カナタは家族ができたみたいで嬉しかったんだと語ります。
 幼い頃から一緒のエリーとかはカウントしていないのなかなかシビアですね。

 ノワールがエラーが起きたように反応しなくなってしまったところで次回へとなりました。
 まぁメタ的にノワールが消えてしまうってことはないでしょうけど、これから先 どうノワールが復活する展開になるのでしょうか。
 これまで、ミステルが復活することがどういうことなのか考えもせず、ただ浮かれていただけのカナタがどう行動するのか見ものですね。

 オープニングで謎に悔しがっていた様子はこの事なんでしょうか?
 次回に期待です。

 
  {/netabare}

 第17話視聴しました。
 {netabare} 今話は分かりやすくカナタの敗北回となりました。ロボットアニメなんかでは割と定番ですよね。
 オープニングはカット、エンディングは特殊仕様と盛大にカッコつけているところ申し訳ないんですが、今話もツッコミどころは多々あります。

 
 冒頭は、目覚めなくなったノワール/ミステルをマリアさんに診てもらうもお手上げらしく、アルバさんを探します。
 アルバさんがまだこの辺をウロウロしていて、その手掛かりもサックリ見つかって良かったですね。
 
 移動中、ノワール/ミステルが鼻カニューラをつけてさらに心電図モニターのような電子音が鳴っていましたが、アレはどういう意図の演出なのでしょうか。
 もちろん、ノワール/ミステルが重篤な状態であるってことを表現したいのは分かるんですが、それにしたって…ねぇ…。 アンドロイドっていう設定でやってきてんのにこれはねぇよ…。
 こんな見事な 余計な事しやがって ていう演出は久し振りに見ました。


 速攻でアルバさんと合流できたので、早速診てもらいます。
 ノワールはミステルの付属品ではなく、別々のメイガスだそうです。
 アルバさんの「実は以前調べた時に、未知のブラックボックスがあるのは知っていた、黙っていたのはそれが何か分からなかったからだ」という台詞、確かに気付いていたのは事実なんですがなんか負け惜しみ感がスゴイですね笑 まぁ結果としてなんの釈明にもなっていないですけれど。
 この時に言っていたブラックボックスとはミステルの事だと思っていましたがまた別なんですね。

 それよりも私が気になったのはこのアルバの台詞を受けてのカナタの台詞です。

 「ミステルが万全の状態に戻っても、ノワールは存在し続けられるかもしれないんですね?」

 そんな話は1ミリもしてへんやん、どこをどう聞いてたらこんな解釈になるんや?? 
 これ、展開をゼロ型を探すって方向に向けるために無理矢理 脚本によって言わされてるやん。


 なにはともあれ、ゼロ型を探しに行くことになりました。
 行き先を伝えておくことは大事ですよね、後で助けに来てもらわないといけませんからね。
 アルバさんは今のアメイジアがどうなっているか知らないって言いますけど、イデアールのことも知らないんでしょうか?
 ていうか、後で黒仮面さんは問題ないって言ってましたけど、イデアール的にはイストワールの鍵であるノワール/ミステルがカナタからアルバに移ったの普通に痛恨のミスじゃない?

 
 アメイジアまでの道のりは子守唄一曲分で足りました笑
 歌で尺稼ぎを始めたら、なんかいよいよって感じですね。
 カナタはただただ助手席に座ってるだけやのに、なにを起きとく必要があんのや?
 「俺なら大丈夫。」とか「シエルがいてくれて助かってる」とかの中身のない台詞で流してしまうから、いつまでたってもカナタがただのバカに映ってしまう。
 これをさ、「頭では分かってるんだけど気持ちが急いて寝付けそうになくて…」とかにするだけでだいぶ印象が変わるのに…。
 進行のためのジャブな会話しかさせないから、キャラが立たない。
 
  
 場面変わってイデアールではシュネーとムートンがバチバチなようです。
 シュネーのマスターを置き去りにしたお前らを許さない、に対しムートンはお前のマスターは自らの意志で残ったのでは? と返します。
 でも、これ状況的に言ったらトキオは自らの意志で出ていったクセに何をノコノコ帰ってきてんねんってカウンターを喰らっちゃいますけどね…。

 ヴァイスハイト様と黒仮面さん、トキオ改め白仮面さん達はなにやら意味深なやり取りをしている風で実は大したこと言ってませんね笑
 この作品お得意の「分からないことが増えただけか…」のようです。 謎が謎をよんでいるというより、なんとか誤魔化しているって印象の方が強い。

 
 寝て起きたらアメイジアに到着していたカナタは、シエルがいなかったので探しに行きます。
 シエル「ごめん、もしかして起こしちゃった?」そんなわけなさ過ぎて草。
 どんな爆音で歌ってるつもりなん笑

 ここでもまた、指切り使ってカナタの特別感を演出してますけど、弱いって!そんくらいのこと別に登場人物全員やりそうやん!
 シエルは事あるごとにカナタを変わってる変わってるって言いますけど、逆にさ、契約してるわけでもないメイガスが一個人にこれだけしてあげてることの方がよっぽど異常で珍しくないか?


 そして、いざアメイジアの中へ突入!となるんですが、そもそもなこと言ってしまうとゼロ型のボディーなんて残ってるわけなくね? 

 そんな、あそこの大型家電量販店ならまだ在庫あるかも くらいのテンションで来んなよ。
 崩壊がどういった現象だったのかは分かりませんけど、ネストを作るならまずこの近辺からなんじゃねぇの?
 ネストってアメイジアの技術を多く流用してるんですよね?
 じゃあ真っ先に資源なりなんなりを求めて発掘されるのが道理なんじゃないんですか?
 それをイデアールが守ってたりするなら、もっとイデアールの名は認知されているはずだし、アルバが知らないのもおかしいと思うんですけど…。

 カナタも動力が生きてる時点で不審に思えよ。


 その後、カナタは黒仮面さんと白仮面さんに追われ敗北し、シエルがスパイだったと知ることになるんですが、今まで散々フリにフッてきたシエルの裏切りって要素もこんな感じになるのか…。

 なんか…はっきり言ってめちゃくちゃ下手。視聴者的にはここでシエルが裏切るなんて百も承知で、そりゃそうやなとしかならない。
 別に今話の内ならどのタイミングでも裏切れたし、単に話の都合上引き伸ばしてただけやん。
 ノワール/ミステルを手に入れるって目的を考えるなら、遅すぎるし。
 ていうか、別にシエルが何かせんでも120%捕まってたやん。
 なんやったら、コフィン出た瞬間撃ち殺されてもおかしないし…。

 次回は、カナタの絶望がちゃんと描かれるかどうかが注目だと思います。
 次回に期待です。

         {/netabare}

 第18話視聴しました。
 {netabare}あー…なるほど…もう本当にどうにもなんないのね…。

 先に今話の包括的な感想としては、必要としていたゼロ型ボディにシエルが犠牲になろうとしている、という引き自体は非常に次回が気になる良い引きだと思います。
 ただ、そこに至るまでの諸々を 歌で誤魔化せているなんて思うなよ。

  

 まず今話で分かった事はというと以下の通りです。
 
 ・ヴァイスハイトはシエルのマスターで、シエルを度々初期化している。 

 ・イデアールの目的はイストワールに到達し、人類が支配する世界を取り戻すこと、ヴァイスハイトの個人的な目的はメイガス無き世界の実現であること。

 ・新月の涙の原因は気象管理衛星の暴走が発端であること。 ヴァイスハイトはこれと同じくメイガスの暴走を危惧している。

 ・ヴァイスハイトはNTR趣味の舐めプ野郎であるということ。

 と、まぁ新たに分かったこともあったんですが、なんかもう前話から合わせて、登場人物の全員が全員やっていることも展開もグダグダ過ぎて見てられません。


 まず話の流れとして、カナタが捕らえられたことを軸に進んでいくんですが、なんの意味もなかったですね。
 そもそも、カナタが敵の本拠地にノコノコ何も知らずにやってきたことが悪いんですけど、状況としては侵入者がやってきたから捕まえて逃げようとしたから追いかけるってただそれだけなんですよね。
 
 トキオはヴァイスハイトの事を 無意味なことをする奴じゃあねぇ と評していましたが、今回の件に関してはただの趣味ですよね?
 そんで舐めプして遊んでいたら取り返しのつかない感じになってる大間抜けですよね?

 シエルにしても、何か一仕事やりとげて帰ってきました みたいなスタンスでいますけど、たまたまカナタの目的地が実家だったので成り行きで帰ってきただけじゃないですか。


 そんでまぁ、やっぱり一番の問題はカナタなんですけど、なんかもう本当にこの作品は主人公の動かし方が0点ですよねぇ…。
 

 シエルがカナタを殺そうとしているところから振り返りたいと思います。

 まずその、トキオは銃を向けられているカナタを見せられた時、グッみたいな顔をしてらっしゃいますけど、カナタを捕らえることには協力しておいてその後どうするつもりだったのでしょうか。

 さて、カナタによる説得パートです。
 カナタ「何でシエルのマスターは君にそんなことやらせてるんだ!シエルの夢は沢山の人に歌を届けることでそんなスパイみたいな真似望んでないだろ!」
 って言いますけど、じゃあ契約もしていないメイガスに飯の世話や車の手配、ここまでの運転も任せているお前は何なんだって話になりますけどね。

 それと、シエルの歌についての夢はもうほぼ自力で達成してないか? 何だったらスパイとの両立もできてたやん。
 スパイの身でありながら、1日2回ステージに立ち少なくとも2曲はリリースしていますよね?
 そう考えると、シエルはヴァイスハイトからかなり自由な裁量権をもらっていますよね。
 そんで、ここまで私もシエルの事をスパイだと呼称してきましたけど、シエルがカナタと知り合ったのってめちゃくちゃ偶然ですよね?
 第2話でたまたまノワールと出会い、第6話でたまたま再会して、成り行きで付いて行ったらそれが楽園の鍵でしたっていうね。
 シエルにしてみれば不運極まりなく、カナタと出会わなければ歌を歌いながら旅を続けられていたのにね笑

  
 それからカナタはシエルの「マスターの望みに従うことが私にとっての幸せよ」に対し「だったらなんでそんな悲しそうな顔してるんだ」と返します。
 
 素朴な疑問なんですが、メイガスってマスターに合わせて性格や趣味も変わるんじゃなかったでしたっけ?
 合わせた上でこうなっているんだとしたら、何かもう高性能とかそういう次元じゃないように思いますけど。


 シエルは「マスターには逆らえない」とか「カナタを殺せば契約を解除して自由にしてくれる」などと悲痛な訴えをしていますが、メイガスがマスターとの契約を破棄したがっている ということ自体が既にメイガス三原則に違反していると思うんですけど。

 結局、シエルを説得するのにカナタが使った言葉は「一緒に出よう!」「そんなのおかしい!」「絶対許せない!」「一緒に行こう!」「ロックタウンに帰ろう!」でした。
 …………………馬鹿丸出しじゃん。ドン引きなんですけど。
 この時のシエルの「助けて…」という要望に、ここから一緒に出て、一緒に行って、ロックタウンに帰ったところでなにが解決するっていうんですか?

 いや、まぁ最初からカナタのような考えなしのおバカさんに筋の通った説得なんで期待していませんでしたし、こういった若気の至り的なテンションが高さだけで乗り切ろうとする展開自体もアリだとは思います。
 理屈じゃねぇ!気持ちなんだ!って主人公がいてもいいと思います。
 ですがその場合、作り手はそのキャラに「説得力」を持たせなければいけません。 この作品にはコレがない。
 カナタを「主人公」としてしか描写しないから、彼の言葉には血が通わず、熱もない。
 状況が飲み込めないまま捕まって、トキオやシエルにも裏切られているのに平然としていて、ここから逃げられると楽観視もしている。
    だって、なぜなら、主人公だから。


 そして、シエルはカナタと逃げることにしたのはいいものの、結局やっぱりカナタは使い物になりそうもないから速攻でカナタだけを逃がすことに切り替えているのは笑いました。

 
 Bパート開始。トキオが直してくれていたデイジーオーガに乗り込んで逃走を図ります。
 直してくれていなかったらどうするつもりだったんでしょうね。
 
 細かいとこではあるんですが、デイジーオーガが発進するタイミングで来たモブ兵士は、カナタとシエルがコフィン格納エリアに行った連絡を聞いてるのに何で生身で来るんや?

 その後、ヴァイスハイトに泳がされていると知りながらも逃げ、トキオの助力もあり地上へと辿り着き、待ち構えていた黒仮面さんも何故か1分間待ってくれるそうです。
 いや…あのさ…敵側の3人が3人ともカナタを逃がしたいってなんなん?
 イデアールの方々も全力でカナタを追いかけて来てくれたけど、ここでカナタを逃がしたらアカン理由って何?
 なんとなくで捕まえた奴が勝手に出ていくだけなんやから放っといたらええやん。

 そんで黒仮面さんが1分間も与えちゃったせいでメイガススキル使われて逃げられるという。
 相手ヘリも出してきてるのに、キャリアまで行けば逃げられるという根拠は何?

 あと、そもそもさ、マスターでもないのに勝手に何かインストールできたり、メイガススキルも使えるってなんなん?
 マスターとの契約っていう設定の重要度をどうしたいねん。


 最後に

 前話と今話はストーリー原案の鴨志田さんが脚本を担当されていたんですが、原案の方がやってこんな有り様って…もう本当に今さらどうしようもないようですね。
 2クールという猶予に甘んじて余裕ぶっこいていたらこんな結果ですよ。

      {/netabare}

 第19話視聴しました。
 {netabare} まず前提として、今話は今までの1クールも合わせた話の中で一番良い回だったと思います。
 メイガスというヒューマノイドのヒロインの特性が活かされていました。
 カナタの葛藤や打ちのめされている様子が一応あったのも良かったです。 パワポで作ったみたいな丸く切り抜いた回想には笑いましたけど。

 作画も良くて、特にキャラの顔には気合いが入っていたように思います。終盤は少しダレていましたけど…。
 
 やはり、死ネタは強いですね。感動的に仕上がっていました。これまでの積み重ねがもっとちゃんとしてあったならさらに良かったでしょうね。
 
 
 冒頭、エリーのキャリア内で「アメイジアはタブー扱いでドリフターは寄り付かない」という今さらどうしようもない小賢しい補足を交えながらカナタを発見します。
 
 カナタは悲壮感を出すために雨に打たれてましたけど、わざわざコフィンの背部から120kgあるメイガスを引きずり落として地面に寝かして毒性の雨に打たれながら途方に暮れてたのか、なにがしてぇんだこいつ。
 
 エリーに喝を入れられながらアルバさんのもとに向かいます。
 アルバ「何が起こったのかおおよそ見当はついた」 いや、あのこちらから頼んだこととはいえあんたのススメでアメイジア行ったら敵の本拠地だったんですけど…。

 アンジェが「初期化」というワードに驚いていましたけど、マスターとの契約解除したら自動的に初期化されるんですよね?そんな過敏になるものなのか。
 そもそも、契約解除自体が稀なことなのか? マスターが事故とかで死んだら契約ってどうなるんでしょうか?

 カナタは「シエルのマスターは何でそんな事を…!」と歯噛みしますが、そりゃ裏切ろうとしてたんやから初期化するやろ。 自由にするにしても初期化は必須なんやし。
 
 ていうか、再起動を拒むプログラムはマスターじゃなくてもインストールできるんですね。


 場面変わってイデアールでは、鍵確保の部隊派遣が正式に延期になったそうです。
 やっぱりアルバさんの所に行かれたのめちゃくちゃ痛手だったんですね。
 じゃあシエルはスパイとして、これだけは阻止しないとアカンかったやん笑
 
 そんでもう…なんか…トキオさんは何をやってんでしょうね。
 トキオさんと黒仮面さんの関係性も、この作品のテーマの「すれ違い」を演出してるんでしょうけど、イデアールに戻ってきてからのフワフワした態度をとっているトキオさんが一方的に悪くないか?
 飄々として余裕を持ったキャラはそりゃあ格好良く見えますけど、そろそろなんとかしないとキツイと思います。
 なんか気軽に帰ってこようとしてたぞ。

 
 場面は今話の山場であるカナタの悩むシーンへと移ります。
 今話でカナタは何だかすごい決断をしたみたいな感じになっていますけど、どのみちシエルの身体を使う以外に選択肢はありませんでしたから、決断というよりかはカナタの心の準備待ちでしたね。

 君が見せてくれた色々な顔、どれも嘘だったと思えない。とか、そうだ嘘なんかじゃない…楽しかったよな…俺たち…!。
 とかが今回の、シエルが自分のために死を選んだことの責任感、そのシエルの死体を利用することの罪悪感への回答にどう直結すんねん。

 こんなふうに雰囲気とテンションで誤魔化さなくてはいけないのは、シエルは出番は多かったもののカナタとの関係性が特に構築できていない証拠です。
 積み重ねの中身がないから無理矢理持って行くしかない。
 カナタというキャラに向き合ってこなかったことのツケが、やはりこの終盤に差し掛かって効いてきている印象です。

 まぁ結局のところ、今話もいつも通りカナタは特に何もしていませんしね。
 エリーが迎えにきて励ましてくれ、アルバさんが作業してくれ、最後の誘導もシエルがやってくれました。
 カナタの甘やかされ状態を嘆くべきか、エリーのヒロイン力の高さを称賛すべきか。
 

 何はともあれ、いよいよノワールを起こしにかかります。
 メイガスの意識の移植ってコード一本で済むんですね笑
 アルバさんの技術が凄いのかな笑

 そんでまぁ解せないポイントなんですけど、見た目まんまノワールになっちゃうのかぁ…。
 「これもゼロ型の力…!?」というより「これが…大人の事情の力…!?」って感じですよね。
 わかるんですけど、新しいキャラデザは欲しかったなぁ。
 シエルの身体を使っているという罪悪感から開放されてどうするよ。
          {/netabare}

 第20話視聴しました。
 {netabare} 今話はAパートとBパートで異なる2つの過去回想がなされました。

 が、新たに明かされた情報としては、ノワールはイストワールから来た、くらいのもので後は基本的に設定の辻褄合わせをしている過ぎませんでした。
 

 では、本編です。

 突然起動したパスカルさんからのメッセージ、詳しい話を聞くためコフィンへと移動してきました。
 諸々の都合上 仕方無いとはいえ、カナタのこともノワールのことも心配して駆けつけてくれたエリーがのけ者にされているのは心が痛いですね。
 しかも、そのフォローの台詞をアルバさんにさせているのもいたたげません。
 なんでカナタにさせないんだ…。主人公をただのリアクション係にさせとくなよな…。

 
 パスカルさんの回想は旅の出発直前から始まります。

 だいぶ端折ってスタートするんですね。

 アメイジアの人はミステルのことを ロストテクノロジーを紐解く鍵、ブラックボックスを積んだ特殊なメイガスと呼びます。
 ミステルのブラックボックスには「新月の涙」以前の情報が入っているようです。
 なんでそんな状態のメイガスを作ったのか?という疑問が出てきますが、スルーです。

 メイガスのことを「所詮、計算人形」などと言っていますが、インフラから出生率までAIによって統制されているアメイジアでそんな発想になりますか?
 なんかむしろ、この人たちの方が地上に行きそうじゃありませんか?

 何はともあれ、パスカルさんは旅を始めます。

 意味深にしていたパスカル計画はただの口実でほんとになんでもないんですね。
 地上の様子に はしゃいでいたら人類の最後の拠点といって差し支えない故郷がしれっと崩壊しちゃいましたが、気にせず旅を続けましょう。

 20年前のシルヴァーストームと遭遇していたみたいです。
 そういえば、この時のシルヴァーストームは両手では数えられない程のネストを滅ぼしたって言ってましたけど、ネストってアメイジア崩壊後に作られるようなったんじゃなかったでしたっけ?
 崩壊直後にもうそんなネストができていたんでしょうか、たくましいですね。

 こんな今さらどうにもならない情報の為に時系列をあやふやにしないでください。
 

 その後、イストワールとの通信でノワールと混ざってしまったミステル。
 ノワールはイストワールから降ってきたデータであるということがわかり、ポンコツな理由もそもそもメイガスではないから、と判明しました。
 あれ?じゃあノワールを移すためのボディって別にゼロ型じゃなくても良かったんじゃ…………。

 落下する120kgのメイガスをキャッチするパスカルさん、フィジカルが化け物過ぎて草。
 コンテを切ってる人は設定を知らんのか?
 いや、別にそんな重要なことだと私も思っていませんし、これが裏設定ということなら別に構わないんですけど、ちゃんとプール回等で触れているにもかかわらず、こういう風に設定を蔑ろにするから、全体が残念な仕上がりになるんですよね。

 
 内部に別の人格が存在する、この事実をどう伝えるか考えあぐねた結果、パスカルさんは秘密にして嘘をつくことにしたようです。

 いや、なんで!? 自分の好奇心のせいでこうなったのに!?
 事情も説明せず半ば強制的に眠らせんの!?ミステルに広い世界を見せてやりたいって言ってたのに!?
 すまないと思っているで済むわけないやん! だって最適化がなされても結局数話前みたいにオーバーフローを起こすんやもん!
 イデアールから守ったみたいな言い方してるけど、お前がやってることも大概やぞ、ええ加減にしとけよババア。

 ノワールの状態で眠らせておくことにしたようですけど、これってそんなに効果ありますか?
 近くにパスカルさんのコフィンが乗り捨ててあんのに?
 それと、ノワールの記憶を消す必要ってありましたか? 
 ミステルには言いづらくてもノワールには「お前の身体にはもう一人いる、自分を守れ」って言っておかなきゃいけないんじゃないの?
 ていうか、これノワールを単身で逃がした方がまだ良くないか?
 エネルギー切れの問題があるからか、とも思いましたが、第1話で拾われてきたノワールは補給された様子もなく勝手に起き上がっていましたよね?
 そういえば、メイガスのエネルギー事情についてってやりましたっけ? AO結晶で動いているでいいのか?

 
 メッセージは感動的な感じで終わっていきましたけど、自分のただの思いつきの目標に夢って名前をつけて、ミステルに擦り付けてんじゃねぇよババア。

 最後にこのAパート最大の そもそも何で?ポイント なんですが、何でパスカルさんのメッセージがこのタイミングで発動したんですか?

 なんか…こう…必死に辻褄だけを合わせようとしているからこんな感じになっちゃうんでしょうね。


 Bパートはイデアール側の過去回想となりました。
 ゴリ押しで辻褄を合わせにいったAパートから一転して、Bパートは逆に何も語らないことによって乗り切りました。

 トキオさんは10年ぶりにイデアールへ戻って来たということなので、この回想は10年前の話なんですがアメイジア崩壊から10年でここまで設備が整っているってだいぶ持ち直していますよね。
 この辺りの事実関係が曖昧でもやもやします。

 イデアール三人衆の若かりし頃が描かれ、思想や意見をぶつけ合わせているように見えますが、マジで中身がありません。

 ヴァイスハイトの言ったことはというと、アメイジアなんて紛い物は信用せず、イストワールっていう何があるのかもどこにあるのかもどんなものかも分からんあやふやなものを目指そう!って…そりゃ無いぜ。

 組織のやり方は間違っているって盛り上がっていますけど、まず組織のやり方というのが提示されていなくてわからないし、対案のヴァイスハイトの意見というのも特にも出てこず雰囲気だけで進行しています。
 対案の対案であるトキオの意見すらろくに出てこない。
 抑止力になるとかうんぬんは言っていましたが、結局コイツ10年間放置してましたしね。
 
 ひたすら楽園というワードだけで逃げ切ろうとする、舐めてんのか。


 結局のところ、過去回想をしてもゲーム版の重要なシナリオである「アメイジア崩壊」については触れることが出来ないので、いくらやっても無駄です。
 そもそも、メディアミックス作品で大元のゲームの本筋があるからって、せっかく時系列を飛ばしたのに遡る話になんかすんなよな…。
         {/netabare}

 第21話視聴しました。
 {netabare} 今話はノワールによるライブ回となりました。
 第7話にてシエルが歌を披露した際、これはノワールにも歌ってもらわなくては、と思っていたので良かったです。
 ですが、本当にこれで良かったのか、という気持ちは否めません。

 この 歌 という要素は、SFなのに世界観を紐解いてはいけない、設定を深堀りしてはいけない、ゲーム版主人公より活躍してはいけない、という縛りが設けられているアニメ班の 苦肉の作 でしょうからあんまり言及してあげたくはないんですが、だからといって なぁなぁで済ませていい理由にはなりません。   


 まず、今話には足りないものが多すぎます。

 シエルの身体を貰ったことに対するノワールの葛藤。
 そんなノワールの様子にどう応対するべきかの苦悩。
 そして、ノワールとしてもカナタとしても今回の件のことに対してどう向き合っていくか一緒に考えていこうとする姿勢。
 ライブパートをどういう転換点にするかの狙い。などなどです。
    
 ライブパートが入った話を発注されて、ほんとにそのまま入れ込んだだけの話を納品すんなよ…。

 なんというか…こう…材料を色々渡して調理をお願いしたら全部そのまま丸焼きにして出された、みたいな…。     


 では、本編です。

 ミステルとマリアさんは険しいだなんだと言ってたカルタゴへコフィンも乗せず、意気揚々と出かけるんですね。 イデアールに襲われたら終わりですね。
 宇宙港をあんだけ派手に爆発させたのに、まだ状態のいい部品や推進剤が残っている算段があるなんで驚きです。


 思い悩んでいたノワールでしたが、少女に歌を褒められライブをすることにしました。
 うーん…歌うことにするまでの葛藤が足りない…というかほとんど無いに等しいんですよね。
 1週間も悩んでいたはずなのに…。

 ていうか、やっぱり子どもはメイガスと人間をそんなに区別なんかしてへんやん。
 第7話で感じた疑念点はあたっていました。


 トキオさんはカナタに自分の事を話すために帰ってきましたが、やはりというかなんというか、トキオ×カナタは掘り下げても何にも出てきませんね。

 何ができるかじゃなくて、何がやりたいかだ!というカナタにとって都合が良すぎる名言が飛び出したのは笑いました。 だから、カナタはこんな奴なんですね。
 冒頭のエリーの「受け止めてあげて」という台詞といい 制作はそんなにカナタに何もさせたくないのか。


 そして、そのままライブがやりたいというノワールの言葉を受けて、昨日の今日でライブをすることになりました。

 これだけライブを中心に話を組むなら、前回でイデアールの過去編という何にもならないただただ無駄という一言に尽きる話なんかしてないで、ライブの準備パートをもっとやりゃあいいのに。

 結局、また何もしていないカナタの誕生です。みんながフライヤーを配りにいくなかでも、何故かボーっと突っ立っているだけのカナタ…。
 俺も行くよ! カナタはノワールの側にいてあげて!というフォローすらない…。
 袖で頬を赤らめながら歌を聞いているだけのカナタ…。 お前が一発誰かに殴られろ。

 個人的にカナタに対してはもうこれから先、何があろうと良い印象を持つことはないでしょうけど、もう…なんかこうなるとカナタのことが一番嫌いなのは制作側なんじゃないかという気がしてきました。
 
 もう今さらどうしようもないから、何もさせずそこで大人しくニコニコ拍手させておこう と完全に制作側が諦めてしまったように感じてなりません。

  
 そもそも、このフライヤーを配る行為自体に何の意味があったんでしょうか。
 アヴァンチュールや市場を仕切っているマムとも懇意にしているんだからその辺りに声をかけた方がいいような…。
 モブにあんなわざとらしい台詞を言わせなきゃいけない理由があったのか?


 ライブが始まります。
 
 全編シエルの曲で構成されていますが、このライブがノワールにとってシエルとのお別れ会だったのだと考えると、曲を用意するのは大変なのは分かりますがノワールがシエルを思って書いた曲とかあればなぁと思ってしまいます。

 シエルの身体を貰って、シエルの歌を歌って歓声を浴びて気持ちよくなって、「ありがとうシエル、私はノワールとしてカナタの側にいます」は無理があるでしょう…。
 この舞台はあくまでもシエルの代わりを務めたに過ぎないのに、ここで新たな自分を見つけているのもどうなんでしょうか。
 観客やあの少女もこんなあっさりノワールの歌を受け入れてしまっては、シエルの存在が薄くなるような気が
してしまうんですが…。


 歌ったらすっきりしてしまったノワールなんですが、シエルの事を悩むのはそりゃそうにしても、元を正せばミステルのことも乗っ取ろうとしてたことはあんまり考えないんですね。
 自分がイストワールから降ってきたこととかはノータッチなのは何故なんでしょうか?
 

 話はいよいよラストに向かっていきますどう幕を引くか見ものですね。
                {/netabare}

 第22話視聴しました。
 {netabare} 予告を視聴した時、まさかと思いましたし耳を疑いましたが、本当にロケットが完成していて笑いましたし、そしてそれをまんまと奪われてしまっているのも笑いました。

 この表現が合っているか分かりませんが、話の構成がアンパンマンみたいだな、と思いました。


 では、本編です。

 完成したロケットを見て、アンジェの一言。「あっと言う間に作っちゃったわねぇ」はこっちのセリフですよ笑

 マリアさんはこの爆速さの理由として、元々ミステルにあったブラックボックスの知識あってのことよ、と語りますが、このブラックボックスの中身ってそんなサクサク引き出せるもんなんですね。

 マムに手伝ってもらって突貫工事でリニアカタパルトを作ったらしいですが、マムがそこまでして手を貸してくれる理由ってなんでしょうね。

 タイミングバッチリな襲撃計画を練るイデアール、出来立てホヤホヤな宇宙港も狙っているようです。
 マムの部下たちが突貫工事で作れるようなもんイデアールは作れないんですね。
 というか、ロケット等の開発を自分たちでやっている雰囲気なかったですもんね。
 イデアールって科学技術が高い感じで描かれていると思うんですけど、そんなことないのか?
 まぁブラックボックスの知識ですって言われたらそこまでなんやけどさ…。
 
 そういえば、ミステルの捜索もただの手当たり次第でしたし…逆にイデアールってなんやったら出来んねん。


 その後は、イデアールとロックタウンのイツメンとの戦闘になります。

 この作品は、会話シーンなんてあればあるほどボロが出るし、展開に中身なんてありませんので、派手に戦闘してくれている分には見応えがありますね。

 前話にて、マイケルのところからガメてきたパーツや、適当に買ってきたパーツを10番のスパナとやらでつついたりしていただけで、いつの間にかこんなにパワーアップしていることが気にならなかったり、急に飛べるようになった機体をしれっと乗りこなしているカナタのことが気にならなければですが…。
 活躍している装備もほとんどミステルが作ってくれたもんやろうしなぁ。

 あぁ、でもジョンガスメイカーが姿勢制御するときのスラスターの挙動の細やかさは好きです。


 姿を消して、戻ってきたかと思ったら、また姿を消したトキオさんがまた戻ってきました。
 トキオさんは良いキャラになれる要素はあったのに、完全に迷走してしまいましたね。

 トキオvs黒仮面にて白熱した闘いが繰り広げられるなか、ムートンのメイガススキルが発動しました。
 改造したパーツとかで勝負しているのに、やっぱりこのメイガススキルとかいう超能力、冷めるなぁ…。

 
 そして、そんな勝負もヴァイスハイトの機体 ノアゲームチェンジャー(笑) によって横槍を入れられる結果になり、ロケットとミステルも奪われてしまいました。

 ヴァイスハイトが飛び立つらへんは、作画の崩れも相まってなんかもうギャグっぽくなっていましたね笑
 私ならもう一機あるロケットは破壊してから出発しますが、次回で追いかけていけるように置いといてくれたヴァイスハイトは優しいですね笑
 さすが最高にカッコイイ名前の機体に乗っているだけのことはあります笑


 再びトキオさんが黒仮面さんに訴えかけます。

 黒仮面さんに関しては、イデアールの過去編を何の意味も為していない雰囲気だけの中身が全くないやりとりで流してしまったので、何に対してそして何故ゆえにそこまで意固地になっているのかまるで分かりません。

 いろんなものが混ざり合った感情、と言えば聞こえはいいですが、この作品がそんな繊細な心の機微を表現出来ているとはとても思えません。
 
 存在がフワッとしているヴァイスハイトも十分謎ですが、そのヴァイスハイトのことを何故か強烈に信用している黒仮面さんの方が謎です。 
 何も考えていないカナタと何かを考えた上で意味不明な行動をしている黒仮面さん、キャラとしてはどっちもどっちですね。

 ヴァイスハイトがメイガス無き世界を目指してるってことは酒飲んでるときにでも言ったら良かったんじゃねぇの?
 なんかもう、素直に話し合えない性格なの、とかじゃあ言い訳になってないくらいトキオの落ち度やん。
 

 今回、こうしてイストワール行きを阻止されたわけですが、なにかこう虚無感のようなものが残り、空疎な展開であるように思えます。

 その理由としては、ロケットや宇宙港自体が急に完成したものである ということに加え、別にカナタ側にイストワールに行かなくてはいけない理由も使命も目的も特にないからでしょうね。
 ミステルとしては、前マスターのパスカルさんに託されたからという理由がありますが、じゃあ何故そのパスカルさんはイストワールに行きたかったのかというと、たまたまヒント見つけたからなんとなく、なんですよね。

 とはいえ、飛び立っていったヴァイスハイトの動向は非常に気になります。
 こうなってくると、良い意味でも悪い意味でも展開が読めなくなってきたので次回に期待が募ります。

   {/netabare}
 
 第23話視聴しました。
 {netabare} 今話は、徹頭徹尾 最終回にオチをつけるためだけの準備回……というより時間稼ぎをする回と相成りました。

  
 では、本編です

 イストワールへ無事に到着したらしいヴァイスハイトは、イストワールの中枢と思しきオブジェと話しています。
 ミステルはイストワールと交信した記録があったからインターフェースに設定されちゃいましたけど、つまるところあのババアのせいやん笑

 ヴァイスハイトはイストワールに願望を叶えてもらうそうです。
 イストワールってそんな神龍みたいな扱いなんですね。
 イストワールも人工知能であるように見えますが、ヴァイスハイトはメイガスは無理でも、イストワールくらいのメカ感なら許容範囲なんですね。
 イストワールが美少女じゃなくて良かったですね。
 

 場面変わって、地上です。

 ロケットの最終調整を終えたマリアさんから、この旅路は片道切符も同然だと告げられます。
 これに対し、イストワールまで辿り着けたら後はなんとかします、とカナタはクールに返します。
 ちなみに、カナタはなんとかできる頭も腕もないし、これまでのどの局面においても自力でなんとかできた事なんて一度もありませんけどね。
 
 
 トキオさんはマハトに、「もっと早くお前と向き合うべきだった」と謝罪し、マハトと和解しました。
 
 いやまぁこの件に関してはもう本当にそう。考え無しに引っ張るだけ引っ張ったのでただの予定調和でしかありません。


 時刻は夜になり、自室にてジョジョパロを挟みながらエリーと対話します。
 「意外と落ち着いてるわね」「うん、もう覚悟を決めたからね」
 いいえ、違います。
 カナタは貴方がた制作が見離してしまったので、この局面でカナタがどういう考えを持ち、どういう振る舞いをするキャラなのかが作り手にも分からないだけです。
 何を悩み何を憂い何を期待し何に昂揚させればいいのか分からないから、おすまし顔で座らせているだけです。

 
 その後は、カナタの鈍感ムーブや各キャラによるお見送り、マハトとカナタとの会話などのシャバい尺稼ぎをしていざ出発です。

 
 宇宙へと飛び出したらあとは勝手にイストワールに着くようです。やったね!

 全てはミステルのブラックボックスのおかげって、第13話の時に危惧していた通り、やっぱり便利に使ってるやん。

 ついにカナタは他人の力だけでイストワールへと辿り着きます。
 父さん母さんと一緒に夢見たイストワールに自分の力は一切使わず着いても嬉しいもんなんですね。


 機体をぶつけて着陸することを聞かされて焦るカナタ、ここでようやく腹をくくったそうです。

 どうやら、先ほどマリアさんに片道切符であることを知らされても動じなかった姿や、エリーに覚悟はできていると豪語したのは嘘だったようです。
 普通ならここでキャラがブレていることを残念に思うところなんですが、彼にはそのブレるキャラさえ もとよりないので、被害が軽傷で済みました。やったね!!


 前話でも書きましたが、「やっぱり追い掛けてきたか」とか言うなら、ロケット壊しとけ。

 イストワール内は空気があるみたいです。都合良くて助かりますね。

 イストワールの基幹部へと進んできました。

 イストワールとは人類発祥からの歴史、文化、技術さらには動植物の遺伝子などの尽くを保存し地球の全てを記録した巨大なアーカイブらしいです。
 そんな大事なもんが、タッチパネルのボタンを三ケ所ピピピと押したら開くなんてラッキーでしたね!
 しかもトキオさんが開け方を知っていたなんてウルトララッキーでしたね!!

 なんかトキオさんとマハトがイストワールにやけに詳しいですけど、第20話の回想の時 なにがあるかわからんって言ってなかったか?
 

 最深部まで来たらヴァイスハイトが待っていて、戦闘開始ってなんかまんまゲームみたいですね。


 ヴァイスハイトからの命令を実行したイストワールにより、メイガスたちが次々と機能停止に陥ります。ってかやっぱりみんなの反応を見る限り、メイガスのことを人間みたいに扱ってるやんけ。


 ヴァイスハイトもあれだけ人類の救済だなんだと言っときながら、まずは断罪からねってそりゃ無いぜ…。救済って考えを貫き通せよ…。

 というか、そもそもイストワールってメイガスが出来る前の代物ですよね?
 それにメイガスの無力化を頼むってなんだかなぁ…。


 正直、イストワールでやるようなことじゃない気がします。
 カナタに対して思っている、もっと自力で頑張れという思いがそのまんまヴァイスハイトにも適応できそうです。
 別にこのメイガスを機能停止に、ってやつ地上のイデアール基地からやってても良かったんじゃないのか?
 崩壊したアメイジアからメイガスについての情報を引っ張り出してきて、機能を停止させる方法を見出したとか。

 まぁ要するに何が言いたいかというと、ラスボス戦はイデアール基地で良かったんじゃないか?ということです。
 そうすれば、潜入していたトキオさんについても意味が出てきますし、一度捕まってしまったカナタについても何か展開ができそうです。
 総力戦にもしやすかったでしょうし、イストワールに向かうことにラスボス戦で頑張ったカナタに対してのご褒美的な意味合いも込められたでしょうし、イストワールの運用にはノワールが必要でそこで感動的な別れみたいな風に持っていけたかもしれません。妄想ですけれど。


 これ、ヴァイスハイトが何故そんなにメイガスを嫌うのかのハードルがだいぶ上がってますけど大丈夫でしょうか?
 
 なんかもう、なんとなく生理的に無理だから、とかなら逆にあっぱれですけどね。

 次回、最終回どう幕を引くのか期待です。

               {/netabare}

 最終話視聴しました。
 {netabare} 全メイガスが活動を停止してしまったなか、唯一動けるノワールと共についにカナタはヴァイスハイトとの最終決戦に挑む!という形になった最終話。

 物語としてやるべきことをやってこなかったので、そりゃまぁこうなるだろうなという順当とも言えるオチになりました。
 厳密に言えばオチてるとは言い難いんですけどね。


 では、本編です。

 前話で意味深に伏せていたヴァイスハイトのイストワールへの命令は、別に意外でもなんでもない「メイガスの活動停止」でした。
 前話でも少し触れましたが、メイガス誕生前に作られたはずのイストワールに何故そんなピンポイントな用途の謎電波が出せるのかが謎です。


 戦闘の最中、ヴァイスハイトの分析によりノワールの正体が確定されます。
 曰く、ノワールはイストワールAIの断片、メイガスに寄生したバグだそうです。
 ヴァイスハイトはそれを おぞましい などと評します。
 正直、この辺りのことに関してはヴァイスハイトに賛同する他ありません。
 
 何故かというと、ノワール自身による「身体を得て存在すること」に対する葛藤が足りないからです。
 現状シエルの身体を使っていることは、ライブでシエルの歌を歌って歓声を浴びて気持ちよくなって流してしまいました。
 これを一応葛藤だったと大甘に見積もったとしても、そもそもミステルの身体を乗っ取ろうとしていたことに対してはノータッチです。
 
 ノワールは「みんなと出会って記憶を増やして私は私になった」と感慨深げにいいますが、いや!だから!そもそもそれ!他人の身体やから!!

 
 そこからはある種お約束の覚醒展開となり、ミステルのもとまで行き、俺は夢を叶えたぞ!(他人の力だけでな!!)と語りかけミステルを起こします。

 その後は覚醒合体ビームでヴァイスハイトを倒しました。
 何でヴァイスハイトは地上で見せたあの高速移動を一度も使わなかったんでしょうね。


 Bパートに入り、ヴァイスハイトは自らの胸中を明かします。
 何故、メイガスを嫌うのか の答えは、生理的になんか無理だから でした。
 やはりというかなんというか、まぁもう何をやっても今さらになりますし、こんな感じに落ち着く他なかったんでしょうね。

 こういう何を言っても無駄、理屈じゃないんだという悪役もアリだとは思うんですが、イデアールという組織でマハトやトキオとの繋がりも示唆されていたなかこういう風に片付けてしまうのは、なんだか勿体無かったように思います。

  
 イストワールに 人類の力のみでエンダーズを駆逐し復興することができるか と問いを投げかけるヴァイスハイト。
 優れた指導者がいればできるけど、メイガスもいた方が何かといいんじゃない? という誰でも言えそうなフワッとした回答をするイストワール。
 その答えに、「やはりこの世界は不愉快すぎる」と返すヴァイスハイト。

 実際確かに、ヴァイスハイトはメイガスなしで充分過ぎる程戦えているわけですもんね。
 それにまぁ結局、メイガスが人の形をしていなくちゃいけない理由とかについては語られませんでしたし。
 そもそも世界観自体がフワッとしているので何をいったところで…のような気がします。

 そして、ヴァイスハイトはもうこれ以上残っていても扱いに困るだけなので、シエルとの関係性を匂わせつつさっさと自主退場していきました。
 

 一方、カナタたちは脱出艇で地球へと帰還するようです。 考え無しに来たけどなんとかなりました、やったね!

 しかしミステルは諸々の後処理とこれからの管理のため残るそうです。

 感動的で切ない別れですね…思わず涙が……ん?

 あれ?ミステルが残るの? イストワール生まれのメイガスに寄生したバグは帰るのに?

 いや…そりゃまぁ収集をつけるならこうなるのは理解できるんですが…しかしこうなると、作中通してノワールの存在意義ってなんだったんだ?てなっちゃいますけど…。
 
 ノワールって何か大きな要因となることしましたっけ?
 イストワールの手がかり、発見、道中、運用にいたるまでミステルで事足りてしまっていますし、メイガスとの絆というならシエルで良かったし…。
 
 ぶっちゃけ、一番必要ないキャラになってしまっているような…。 君は何しにイストワールから降ってきたんでしょうか。

 ノワールという別人格を与えず、最初から記憶を失ったミステルで良かったんじゃ…。そしたらシエルの生存ルートに入れたかもしれませんね。


 ミステルは、「やっと夢の続きが見れるなマスター」と言っていますが、これまで何度か触れましたがパスカルさんがイストワールを目指したのって、たまたまの思いつきですよね?
 
 ミステルはイストワールがマスターの夢の果てかの如く捉えていますが違いますよね?
 ミステルがマスターから得るべき教訓は、日々の様々なことに心を動かし、興味関心を絶やさず、新しいことに臆せず挑戦し続ける姿勢なんじゃないのか?


 さて、そうこうしている内に物語はエピローグです。

 今さらどうしようもならない本筋にさっさと見切りをつけて、エピローグを厚めにやるのは本作品の数少ない賢明な判断だったと思います。

 シエルの件からしれっと存在を消していたアルバさん。
 英雄と謳われている割に未知のブラックボックスを放置した結果、しっかりピンチだったことに笑いました。
 
 最後は、世界は変わらずこれからも彼らの日常は続いていく様子で幕を降ろしました。

 
 結局、ヴァイスハイトの思想とは生理的になんか無理というものであり、ノワールがイストワールから降ってきた理由も分からず、第2クールでは空気だったエンダーズも謎のまま終わりました。

 これが1クールの作品であったなら、こういう手法が取られていてもいいかな とは思うんですが、この作品は2クールありましたからねぇ…。

 やはり、2クール分も尺があって何しててん!という気持ちが勝ってしまいました。

 ゲームの方はヒットするといいですね。

 全体についてもまた まとめたいと思います。
 
        {/netabare}

 

投稿 : 2025/01/11
♥ : 5

64.2 142 2024年度アニメランキング142位
火狩りの王 第2シーズン (TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.3 (18)
78人が棚に入れました
人と同じように、人体発火病原体によって天然の火を使うことができなくなった神族が、忌むべき火を遠ざけておくために炎魔を造った―。 世界の真実を灯子と煌四が知るのと時を同じくして、神族の統治転覆を狙う〈蜘蛛〉たちが炎魔を放ち、煌四が開発した強力な雷撃を落とす雷撃砲が工場に設置され、誘導用の雷瓶が各地に埋められるなど、さまざまな思惑が首都に忍び寄っていた。 そして、遂に、最終戦争前に打ち上げられ、永らく虚空を彷徨っていた人工の星〈揺るる火〉が、帰ってくる。 「千年彗星〈揺るる火〉を狩った火狩りは、〈火狩りの王〉と呼ばれるだろう」 首都すべての火狩りが千年彗星の帰還を知るなかで、煌四の父の形見でもある三日月鎌で炎魔を狩った灯子。 神族を取りまとめる手揺姫(姫神)へ、願い文を届けようとする明楽。 父の狩り犬・かなたを送り届けてくれた恩人の灯子を、神族によって体を作り替えられた妹・緋名子とともに守ろうとする煌四。 人々が必死に戦う中、神族は帰還した〈揺るる火〉を手揺姫の任を継ぐ者とするため、ある娘を依巫にしようとしていた。 そして、灯子は、姫神たちの孤独と悲しみを知る。 千年彗星〈揺るる火〉を狩り、新たな世界の統治者〈火狩りの王〉となるのは誰なのか。 灯子と煌四。運命に導かれた二人が解き明かしていく世界の秘密、そして彼らが選ぶ未来は―。

声優・キャラクター
灯子:久野美咲
煌四:石毛翔弥
明楽:坂本真綾
炉六:細谷佳正
綺羅:早見沙織
緋名子:山口愛
クン:國立幸
火穂:小市眞琴
油百七:三宅健太
火華:名塚佳織
焚三:宮野真守
火十:綿貫竜之介
ヤナギ:大原さやか
キリ:嶋村侑
揺るる火:石見舞菜香
瑠璃茉莉:M・A・O
ひばり:石田彰
語り:榊原良子

64.1 143 2024年度アニメランキング143位
魔導具師ダリヤはうつむかない(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (130)
307人が棚に入れました
彼女が最後に見た光景は資料が雑然と散らかるデスクだった。徹夜続きで働き、突然心臓が止まってしまったのだ。やりたいことがたくさんあったはずなのに、机に突っ伏して最期を迎えるなんて…。彼女は二度目の人生を魔法の存在する世界で送ることになった。名前はダリヤ・ロセッティ。彼女が暮らすこの世界には、人々の生活を便利にする「魔導具」がある。普段の生活はだらしないが魔導具師としては尊敬できる父のカルロ。ダリヤはカルロの作る魔導具に憧れ、自分も魔導具師になろうと決意する。これは彼女が魔導具師として前をむき、花開いていく物語。
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

どんな困難にあっても前向き生きていく異世界転生者の魔導具師物語

原作未読 全12話

魔法技術により魔導具が発達している世界、異世界に転生したダリヤは魔導具の娘として誕生しました。

魔導具師の父親の仕事見てダリヤも魔導具師となりました。

そんなダリヤが数々の困難を乗り越えて魔導具師として生きていく物語。

電気はないけど、魔石を使いそれを動力源として様々な魔導具を作ります。

ダリヤは前世の記憶から電化製品を魔導具として作ろうとしますが、電化製品の細かい構造が分からないので失敗ばかりしてしまいますね。

それでも周囲の人たちから助言をへて様々なこれまでこの世界にはない魔導具を作っていきます。

出会いもあり別れもあい、その度にダリアは成長していきますね。
{netabare}
婚約破棄のお話は、相手が酷すぎましたね。ダリアの髪を茶色にするようしたりと色々と強要してくるわりには、恋人をつくり婚約破棄してきたりと自分勝手すぎでしたね。

もう少しやりこめてほしいと思いましたが、結婚する前に別れて正解でした。
{/netabare}
お話が切りがいいところで終わっています。

OPは岬なこさん、EDは堀内まり菜さんが歌っています。

最後に、ダリアが住んでいる塔ような家が可愛い感じでした^^

投稿 : 2025/01/11
♥ : 10

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

約束と契約と

転生、憧れ、出会い、まさに王道の展開…。

とは言え、原作知らずが感じた若干の違和感、それから派生する期待を込めて、気になったことを少し…。

それは大人になった主人公ダリヤの“物分りの良さ”への違和感である。
彼女は、本来なら異議を唱えて然るべきところであっても、さらりと受け入れてしまう。
父親から受け継いだ気質なのか、魔道具師という職業がもたらす“何か”なのか。

そして3話のタイトル回収である。
またもや彼女は豹変するのだ。

穿ち過ぎは重々承知である。
しかし、それぞれのエピソードの間には必ずギルドが関わるのだ。
ここは、空気のように魔法と言う“法律”が介在する世界。

約束とは努めて果たすべき物事であり、道義的な責任が伴う行為である。
それを違えることは、相互の信頼関係ばかりか、社会的な信用までも失うことにもつながる。
とはいえ、そこにあるのは努力義務、当事者が被る損害を考えると、恩恵と代償がセットとなった契約の必要性が生じるわけだ。

『盾の勇者』の奴隷紋ほどでは無いにしても、『魔法使いの嫁』にある、何か心を縛るようなものがあるのでは、等と考えてしまう。
まあ九分九厘、甘々の展開が待っているだろうことは間違いないとしても、スパイス的な何かを期待してしまうわけである。

惜しむらくは、ここへきて作画の質が極端に低下してきたこと。
何とか踏ん張って欲しいものだ。
                (2024/07/30)

盛大にミスリードされつつも、結構楽しい視聴であった。
きっと原作者が感じて欲しいと心から願うこの世界の理(ことわり)。
親と子、パートナー、社会や環境など、全てを引っ括めた関係性、その理想的な姿を、“貸し”や“暴露”と言った振る舞いに置き換え、いわゆる概念武装的に“魔力付与”してゆく様が新鮮であり、それらを終盤の展開で何とか表現しようと腐心したであろう脚本と演出に好感を覚える作品でありました。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 9

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

魔導具と工業製品が錯綜する歪な世界!もう少し世界観を整理せよ!

 最終話(12話)まで観ました。2024.09.25

 水虫はこうして治療するんじゃ〜!ゴイスー!細菌の知識が無くても、ある程度は経験で知ってるだろ?異世界人アホ過ぎ…。治癒魔法とかあるのに、カビには勝てないのね…。

 まぁ、そこはさておき、最終話まで何となく淡々と物語が進んでいきます。そして、ダリヤは父の墓前で魔導具師としてさらに研鑽することを誓うのであった!父よ…あなたは偉大であった!

 ダリヤさん…。あなた転生者ですよね…。違ったら感動的なシーンなんですが、前世の記憶がある人間がやってもねぇ…。
 
 魔導具や転生設定、婚約破棄等が上滑りしたままワンクール終了してしまいました。スパダリとの関係も友情から進展しないし、盛り上がりに欠けたかなぁ。なんか微妙なアニメでした。

 結局、ダリヤ以外のキャラは、転生者でも無いのに婚約者以外は良い人しかおらず、現代人的な意味での紳士、淑女キャラで、個性が全体的に薄いのが良く無いのかなぁとは思います。

 転生者設定とは、そもそも現代チートと、過去の人間や異世界人みたいに偏見と因習に支配されていない、視聴者目線を持っているキャラを担保するもののはずです。

 スパダリ騎士のヴォルフにしても、淑女を慈しむ騎士道の持ち主ではありません。これでは現代的な理解ある彼氏です。異世界人の意味がありません。

 騎士道精神に則り、淑女の定義から外れる下層階級や労働者、職人の女など、そもそも人間では無いので、戯れに興味を持って、ちょっと妾か性奴隷の恩典を与えてやる位の態度で良いと思います。キャラも立ってますよ!

 異世界ほんわか日常ものにするなら、転生者設定は余分だった様です。
………………………………………………………………………
 10話まで観ました。2024.09.11

 唐変木ですがダリヤは嫌味では無く、過去の技術系俺スゲエエエエエなろうとの差別化を図ろうとしているのは良く分かります。

 前世の知識があっても、技術力や社会的な条件が異なる異世界で前世の製品が作れるかと言うと、絶対に無理です。

 なろうではマヨネーズを良く作ったりしますが、生で食べられる衛生状態の卵を技術力の低い世界で大量に買えるのか?現代でも国や地域によっては無理ですよ?

 反射炉とかも知識があれば作れるけど、良質な石炭を得られるの?韮山反射炉では、最後まで良い石炭を得られず、大量生産出来ませんでしたよ?常磐炭では駄目でした…。

 なので、前世の便利製品を異世界の技術である魔法を絡めて製作する魔導具師と言うのは、良いアイデアだと思います。

 さらに、特許やら工房との交渉、商売のライバルとの競争とかで主人公が奮闘するというのも、物語を面白く出来そうです。

 ただ、やっぱりなろうなんですよね。日本ゴイスー!を出さないと気が済まない様です。で、9話の泡ポンプボトルかぁ…。これは魔導具なの?

 こういったものは、特許とノウハウの塊なんですが、何となく完成させたダリヤさん、量産のために交渉をした工房のフェルモさんに、正論を吐かれます。

 敬意と金を払われるべきなのは、オリジナルを作った人間であるべきだ!

 おお!作品を否定しかねない痛烈な皮肉をダリヤさん、理解出来ない感じです。作者もか?

 技術力にリスペクトが無い作品では、やはり物語に芯が通っていません。大人しく、水虫のスパダリとイチャイチャしていれば良いのです。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 2

64.0 144 2024年度アニメランキング144位
株式会社マジルミエ(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (86)
263人が棚に入れました
「魔法少女――それは強くて、格好良くて、しなやかで。誰もが憧れて、高給取りで、人気が高い、立派なひとつの職業だ」 内定がもらえず就職活動に苦戦中の女子大生・桜木カナ。 「自分は社会に必要とされていない」と自信を喪失していた彼女は、ある日、面接先で“怪異”と呼ばれる自然災害に巻き込まれてしまう。 その窮地を救ってくれたのは、ヤンキー気質の魔法少女・越谷仁美――。 持ち前の記憶力で、“怪異”と戦う越谷を手助けしたカナは、魔法少女としての才能を見出され、ベンチャー企業・株式会社マジルミエに新卒入社することに。 しかし、マジルミエで彼女を待ち受けていたのは、越谷をはじめ、ひと癖もふた癖もある変わり者ばかり……。 魔法少女絶対主義者のコスプレ社長・重本。 不気味なほどに気が利きすぎる営業マン・翠川。 根暗でコミュ障で魔法少女マニアのエンジニア・二子山。 さらに、憧れていた魔法少女は、華やかさの裏で、時に命をも落としかねない危険な仕事でもあった……。 人の命と仕事への責任を胸に秘め、今、社会人として一歩を踏み出した魔法少女の戦いが始まる――

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

魔法少女が株式会社に勤めるお話

おもしろかった。
怪異がはびこり、それを退治するための魔法少女が存在する世界。
そして魔法少女は会社に属して仕事で怪異を退治している。

これはとある中小企業に就職した女性の成長物語?
舞台設定がちょっと違うが、現代社会に当てはまる物語。
しかし、難しいことに挑戦したなあという感じ。
なにせ怪異も魔法少女も現実には存在しないのだから、
それを現代の会社制度に落とし込んで考えるのは大変だろう。

まあ、開発の視点から言わせてもらうと、その場でコーディング考えて
プログラミングして納品なんて、絶対無理だと思いますけど・・。
でもなんとか破綻させずに上手く展開させている点は評価に値する。

今期は魔法少女の日常業務を描くに留まったが、
ツッコミどころ満載の社長のコスプレと言い、アスト株式会社との因縁と言い、
まだまだ未回収の伏線が多い。
2期が製作されるのは嬉しいです。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 6
ネタバレ

まにわに さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

掻い摘み1/4

 
3話: {netabare}
民間軍事会社vs自衛隊
この怪異では、そこまでの話になりそうもないが。
私も長期の断水の時はお世話になった。ニュースで今頃派遣とはよく思う。

即応が求められるが、ともすればそれが横暴になる。
広域魔法がわかりやすい命名だが、実際が見えないのを企業の対比によって、違和なく逡巡する様子を見ていられる。
道具立てとその配分がいいのだと思う。{/netabare}

社長を見てると、南雲隊長が欲しくなる。
そういえば特車二科は、よく物を壊す部署であった。

{netabare}4話にて、被災者を描いてこなかったあたりで、被災者が必要な話で、被災者を描きやすい話にした。
この逆が見たかったのに。
これを基調とするならば、週をまたぐほどの場面ではないとまでは言わないが、テーマはなるべく話内でまとめて欲しかった。{/netabare}

投稿 : 2025/01/11
♥ : 1

是正 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

新しくもあり、また正統派でもあり、変化球でもある

この作品の面白い所は骨子は正当は魔法少女物であり、新しい世界に飛び込み魔法を使って自己実現していく王道物なのですが、それを社会人物と合わせる事で新鮮味を足しています。

また魔法少女自体は変身シーンが全員についていて、箒で移動し杖で魔法を使うくらいコテコテなのですが同時に戦闘においては非常に双方向かつ濃密なバックアップ体制との連携といった形でこれがかなり珍しい。指揮系統の上から指令が飛んでくるとか現場の妖精がアドバイスをするとかそういうのは多いけど魔法少女側からバックアップ側に要望を飛ばすのはあんまり見たことない。

2期が確定していて今から楽しみだし見るつもり。

しいて欠点を上げるなら作画は美麗な方ではないという事

投稿 : 2025/01/11
♥ : 1

64.0 144 2024年度アニメランキング144位
真夜中ぱんチ(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (80)
227人が棚に入れました
「真夜中なのにおっはよー!真夜中ぱんチです!」 世界でもっとも見られている動画投稿サイト「NewTube」。 3人組NewTuber「はりきりシスターズ」の「まさ吉」こと真咲は、とある事件がきっかけでチャンネルをクビになってしまう。 起死回生を狙う真咲の前に現れたのは、なぜか彼女に運命を感じたりぶ。 超人的な能力を持つりぶと一緒なら、最高の動画が撮れるはず。 目指せ、チャンネル登録100万人! 現代人共感必至!? 「パリピ孔明」スタッフが贈る、ワケあり動画投稿者たちのハイテンション・ガールズ“再生”ストーリー!

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

とっても真面目な動画制作物語

まさか、バンパイアが出てくる作品だとは思わなかった。
Youtube(NewTube)での炎上からスタートする物語。
バンパイアがメインに出てくる物語にもかかわらず、
非常にまじめな動画作成のアニメ。
というか、これほど動画作成に本気で向き合っている作品は無いだろう。
まあ、今までこんな文化は無かったからね。
今期は他にもVTuberを扱うアニメは多いが、
これは本気で動画制作に取り組んでいるアニメだ。
ただ、まじめなだけに、面白さがいまいちだった。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 5

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

コミカルで良いのですが、致命的に題材が良く無い失敗作。

 最終話(12話)まで観ました。2024.10.08

 YouTuberって大変やなぁ…。と、ため息が出そうなアニメでした。

 YouTuberはすぐにスタート出来ますが、経営規模が小さいので、身内でワチャワチャやってる感が強い上に、個人の負担が大きいです。

 芸能事務所や映像制作会社、テレビ局などの中間団体が存在しないエンターテナーと言えます。

 中間団体による中抜き搾取はありませんが、防波堤も無いので何でもダイレクトに影響があることに普通の人間は耐えられない様です。 

 世間の反響が無くても、文壇的な中間団体兼ムラ社会での評価が高ければ、次に繋がったりしますが、そういった緩衝材が無いのはキツイです。愚民たる一般大衆には早すぎたんよ…と、仲間内で慰めてくれないと心が折れます。

 だから、ある意味冒険できず、ウケるものに集約する感じです。しかも、テレビでウケた企画を上書きしているだけで、それ程オリジナルティがあるわけではありません。

 ドル売り、有名YouTuberとのコラボ、私生活の切り売り、エッチな配信とか…。しかも、バズりは先行者利益が大きいです。後は二番煎じに過ぎません。

 本作品は、ヴァンパイアとか色々な要素をぶち込んでいますが、YouTuber自体がテレビの発明した企画を過激にしただけで、本質的には超えておらず、中間団体が無いため、投下資源のタメも無く、テレビ程金も人材もかけられないため、ネタ切れ状態であるのを、更にアニメ化すると言う、どう考えても面白いはずが無いことに挑戦しています。

 キャラは立っており、作画も良かったですが、そもそものお話がアニメ向きではありません。

 VTuberやYouTuberが配信する系アニメが死屍累々なのは必然です。相性が悪すぎる感じしかしません。そもそも、アニメなんて観ずにVTuberやYouTuberを観れば良いですね。

 人気が出て盛り上がっていることの描写がリアルな観客が入ったライブだったりと、YouTuberならではの人気がある状況も表現出来ていません。登録者数何万人!や再生数何万回!とか言われても、ピンと来ません。

 テレビの下位互換でしか無い動画配信なんて、何故ウケているのか誰も分からないでしょう。あくまで、人気があるから人気と言う、バンドワゴン効果状態でしか無く、今後も流行が継続する保証はありません。

 そもそも面白いのかさえ不明です。誰も面白さを分析出来ないものを物語に仕立てても、視聴者は納得しません。

 YouTuberやVTuber自体はこれからも残るでしょうが、バズるために配信してバズるみたいなスタイルは長続きしない気がします。

 YouTuberは、テレビではペイしない、趣味や特技の動画をゆるりと流していったり、宣伝プロモーションのためのサービス以上のものにはなりそうもありません。

 どちらにしても、アニメ側が安易に手を出してはいけない領域な気がします。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 3

taketake4 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

凡庸

まずもうバンパイア、いわゆる吸血鬼がチープ
数多ありすぎて何を作っても新鮮味の欠片も感じられない

そして動画勢
技術、実技系はともかくも自分は根本的に彼らが好きになれない
もちろん彼らを題材にした作品も同様に好きになれない

とりあえずリアルの彼らは置いといて、作品としてSNSやら動画勢やらを題材にしたものはおおよそ筋書きも似たようなものばかり
コメント欄で一喜一憂しては大騒ぎして、結局好きな人も嫌いない人もいるんだからという、何を今更という至極当たり前な結論に導かれるという

ついでに言えば今作は最後の展開もおおよそ予想通りのオチでしたね

素人が勝手に有名人気取ってもそんなの狭い世界だけの話なのにさ
もうこの題材取り扱ってほしくないわ

投稿 : 2025/01/11
♥ : 2

64.0 144 2024年度アニメランキング144位
結婚するって、本当ですか(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (73)
204人が棚に入れました
首都圏の旅行代理店、JTCの企画部に勤める拓也と莉香は、共に人付き合いが苦手で目立たないが、充実した一人生活を送っていた。ところが、アラスカ支店開設により1年後に独身者が優先で海外派遣されることになり、困った莉香は拓也にとある計画を持ちかけて……。ほとんどしゃべったこともない2人が、たったの365日後に結婚することに!?

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

偽装するって、正気ですか

絵は綺麗だし音楽、声優の演技もよくデキのいいアニメ

2人のマジメな恋愛は割と好き、でも「偽装結婚」が絡むと途端に話が雑になるのは欠点かも
脅迫電話、同僚の反応、同僚や家族の突然の訪問、家族の反応など偽装結婚から本当の恋愛に発展するストーリーを正当化するために無理やりねじ込んだような不自然さがあったのでそこが残念
偽装結婚の経験なんて普通はないと思うので妄想で書くことになるのは仕方ないけど、こういう展開ならあるかも?って思わせて欲しかった

でもほのぼのしていていいラブコメでした

投稿 : 2025/01/11
♥ : 20
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

折角「結婚」というお題目を掲げたのならそこにもっと切り込めよと!

【レビューNo.160】(初回登録:2024/12/25)
コミック原作の2024年作品。全12話。


(ストーリー)
主人公の大原拓也と本城寺莉香は、日本のとある旅行代理店の同僚。
人付き合いが苦手な2人は、それぞれ自分たちのペースで独身生活を満喫中。
ところがこの度アラスカ支店が開設、それに伴い独身者が海外に優先して派遣
されることになってしまう。
大原と本城寺はこの事態を回避すべく、嘘の結婚話をでっち上げることにする。
地味な2人の結婚話など誰も気にも留めないだろうと高を括っていたが、2人の
予想に反して周囲は盛り上がってしまい・・・


(評 価)
・結婚について真摯に向き合った展開を期待してたが・・・
 原作者若木民喜先生は『神のみぞ知るセカイ』を手掛けており
 ・そんな若木先生が”結婚ラブコメ”をどう描いていくのか
 というところに興味がありましたし
 ・始まりはアレだが、
  「よく知らなかったお互いを知ることで、新たな恋が芽生える」
  という着眼点は悪くない
 ・現在の若者の結婚事情といったところにも踏み込んでくれるのか?
 といった期待もあったんですよね。

 例えば
 ・10話位までいろいろなハプニングを乗り越えながら愛を育みプロポーズ
 ・残り2,3話で現在の若者の結婚事情やいざ結婚となった際のお互いのズレ
  やすれ違い、それでも結婚を選択する意味etc
 結婚について真摯に向き合った展開とか。

 ところが蓋を開けてみれば
 ・偽装婚約がバレないようにとか実家への事情説明等ドタバタ劇はまあアリ
  かなというところだが
 ・とにかく2人の関係が進まない!
  {netabare}・7話で大原が告白するも互いにパニクって関係性が定まらずグダグダ
  ・10話でキスまでしたのにまだ決め手にならずグダグダ{/netabare}
 ・そして最終話で
  {netabare}・アラスカ行きは後輩に決まりそうという噂が流れ
   → 「自分たちの責任だ!」と嘘を暴露
      (これも何を今更って感じだが)
  ・これで2人の協力関係は解消だ・・・やっぱりプロポーズします!
   何や!?この雑な締めくくりは!!{/netabare}
 結局結婚どうこうより、不器用な2人がひたすら恋愛の入り口でウロウロして
 るのを見せられ、最後に帳尻だけ合わすという何とも残念な作品だったなっと。

 このじれったいラブコメに独自の面白さがあればまだ救いもありますが、そこ
 も期待外れで「アレ!?若木先生劣化しちゃった?」って感じですし。
 穿った見方をすれば
 「原作者の技量のなさを『2人は不器用だから』という隠れ蓑で誤魔化した」
 という臭いもするんですよね。 
 (テンパった2人に何か頓珍漢なことさせとけば面白いやろwみたいな)


・他のキャラもイマイチで思い付きでエピソードを創ってる印象
 本作は2人のやりとりがメインになりますが、その他もイマイチでしたかね。
 例えば登場人物として
 {netabare}・実家に帰ったとき幼馴染の海山ナオが登場、しかも彼女も上京してくる!
  三角関係に発展か!?
  → 全くの肩透かし
 ・本城寺さんのバリキャリママが登場!
  → これもその場限り{/netabare}
 まあアニメ化による制約の影響もあるんでしょうが、エピソードを創るために
 「新キャラ出しては使い捨て」みたいな感じが拭えないんですよね。

 またサブキャラ回として
 {netabare}・先輩社員が突然妻から離婚を宣告されてしまう
  → 何故か”ゴリラ化”して暴走
    イヤイヤこのコメディ、作品から浮いちゃってるでしょ( ノД`)
 ・後輩がマッチングアプリで知り合った彼女にプロポーズ
  → 実は彼女はシングルマザーだった!(自分には覚悟が足りなかった)
    これも単体でみればいい話でしたが、全体像でみると・・・{/netabare}
 メインの2人は結婚どころか「恋愛初心者」でグダグダやってるのに、他方で
 結婚どうこうの話を突っ込まれても、何だかなあっと。
 全体像が練られていないというか、思い付きでエピソード創ってるような印象
 を受けましたね。


『神のみぞ知るセカイ』は面白かったですが、若木先生これはちょっといただ
けませんわ。
コメディにキレがなく、いろいろと中途半端で唐突感も拭えないし。
「若者の結婚離れ」(安易にそう決めつけるのは間違いという指摘もあるが)
というタイムリーさもあり、ここら辺を深堀りしたら違った面白さもあったと
思うのですが、そこにはほとんど触れずでしたし。
折角「結婚」というお題目を掲げたのならそこにもっと切り込めよと!
なんか「結婚」というワードだけが独り歩きしてた感じですね。

本城寺さんのキャラ造形は微笑ましかったので、個人的には本城寺さん目当て
で視聴してたって感じですね。
大原君は・・・ドンマイw

投稿 : 2025/01/11
♥ : 15
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ポンコツ感が麗しいダメダメラブコメディー

単身者がアラスカに飛ばされる。
そんな窮地に究極の選択。
結婚のふりをした二人のダメダメラブコメです。

心に反して演技する。
そりゃまあ、ボロが出るでしょう。
そんな中でもお互いがお互いを理解して・・・
ほんと、 {netabare}最後まで結婚するって本当ですか?の世界でした。{/netabare}

「結婚するって本当ですか」といったら、やっぱりダ・カーポでしょう。
この曲、いわば70年代フォークの代表作。
優しいメロディーに乗せながら、ちょっと切ない感じ。
それに反してこのアニメは何の情緒もありません。

キャラとして振り切れてるのは、早見さん演ずる本城寺さん。
幼少期から地形図を観て過ごしていたなんて。
こんな子いるの?なんて思った方。
いるんですよ、この私がそうです。
だから、本城寺さんの気持ちが痛いほどわかる。
性格もどちらかというと似てるし。
最終回で{netabare}火山の話で2時間も・・・
私なら4時間はできます。{/netabare}

オープニングの「恋に落ちた瞬間覚えてますか?」
私は、はっきり言って覚えてません。
結婚があまりにも自然だったもので。
個人的感想では、結婚と恋とは違う・・・かな。
結婚に至った動機は一言では言い表せないような穏やかな感情。
とでもいいましょうか。

東京スカイツリーの麓、錦糸町。
そんな微妙な街並みに不器用な二人。
コミカルで少しもどかしい。
このアニメはポンコツ感が麗しいラブコメディーです。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 10

64.0 144 2024年度アニメランキング144位
となりの妖怪さん(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (73)
173人が棚に入れました
山合いの風がよく吹く町、縁ヶ森町―。妖怪と人と神様が暮らすふしぎな日常の中で、それぞれの喜びや悩みを胸に日々を生きる、妖怪たちや人間たち。猫として20歳まで生きて、猫又に新生したぶちお。行方不明の父親を気にかけながらも、前向きに生きている人間のむつみ。代々この町を守っているカラス天狗のジロー。まったりほのぼのした田舎町の日常の中で起こる、ちょっとふしぎで優しい、繋がりの物語――。

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

雰囲気だけの出来損ないアニメかな?結論としては、そうでした。

 最終話(13話)まで観ました。2024.07.02

 世界が反転し、言霊が消えてしまい、妖怪さん達も消滅してゆく…。ぶちおも単なる猫に戻るニャース!(以下猫語)

 と…思ったら!子供らの言霊パワーで全て解決しました!どんな原理かな?

 今まで特に何もしていない山ン本五郎左衛門が台詞で説明してくれますが、自称魔王に言われても…。このキャラが妖怪の王だと視聴者側に了解されていないので、説得力がありません。稲生物怪録にしか出てこないマイナーネタ妖怪やんか…。

 結局、鬼にたくさん殺されました…。と、言いつつ村は今日も平和です。河童娘とりょう、ジローとむつみ、ぶちおとたくみと関係性も特に変化なし!

 百合と田中平、ハヤチヨと盲目音楽家の関係も良く分からんまま流されました。雰囲気は良かったのですが、妖怪に甘えすぎのフワフワしたアニメでした。妖怪消滅でも良かった様な…。

 結局、何が言いたかったのかな?おいちゃんが話聞こか?
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 12話まで観ました。2024.06.27

 たくみとぶちおがワーゲンさんと東京観光していたら、突然、虚無と時空干渉して、鬼が大量に発生、鬼は特に理由も無く人々を襲います。各地で襲われた人々がギャー!とかワー!とか叫び声を上げますが、グロ描写はありません。

 案外、大した事をされていないのかもしれません。尻子玉を取られてるだけで、命に別条は無いみたいな…。この物語は世界観があやふやなので、気にしない方が良さそうです。

 時空干渉のせいで、妖怪や神とかが居なくなってしまうかも…と、山ン本五郎左衛門が言いますが、この自称魔王は、未来の自分から電波を受信しているようなサイコパスなので、発言に真実味がありません。

 ジロー達天狗が大活躍しますが、鬼は結構芸が無くて弱いです。金属バット位で殺れそうです。平ももっと頑張れよ…。そんな事では百合に種付け出来ないぞ!

 カオスになってきましたが、付喪神系がまず影響を受けて弱体化しているのに何か意味があるのでしょうか?

 何はともあれ後1話で最終回!畳めない風呂敷は、そしてみんな居なくなったエンドが丁度良いのかもしれません。オチがとても楽しみです。たくみとむつみの夢オチではあるまいな?
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 11話まで観ました。2024.06.19

 むつみパパの話は今回一切触れませんでした。代わりにぶちおの飼い主の少年、たくみが時空研究所に興味を持って…。

 それにしても、このアニメは人間関係を曖昧にしたままお話が進んでしまいます。前回、謎の音楽男と同棲していた眉毛犬のハヤチヨさん、500年前から村にいたそうです。

 ジローの前任カラス天狗が村を守って死亡したのが1523年のことで、劇中は2023年だそうです。天狗が死ぬのを見届けた様ですが、物語上、便利に使うためだけの長寿キャラっぽいです。

 このアニメ、男性妖怪は様々な形態の異形ですが、女性妖怪は人間形態をとることが多いので、登場以来ずっと犬のハヤチヨは特異なキャラです。

 何か理由があるのかもしれませんが、サクッと流します。狐女の百合も平を連れて遠野へ帰省しますが、平は相変わらず謎の男で、百合は家族にどう紹介するつもりなのか不明です。

 実家の純血主義への当てつけで、混血を産むための男ですとでも父親に言うのかいな?どう考えても修羅場になりそうですが、多分これも流すんでしょうね。

 様々なキャラの思惑が雑に交錯する中、時空に異変が!お涙ちょうだいで、ジローとぶちおが犠牲になりそうですが、ラストで物語を畳めるか楽しみです。

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 10話まで観ました。2024.06.12

 オープニングで、眉毛犬のハヤチヨが早朝徘徊してたら、鬼がいた!そして、別に何もするわけでもなく(マジで何もアクションしない。ジローに知らせるとかもしないので鬼が危険なのかも不明です。)ミュージシャンの恋人がいる家に帰ってメスの顔になる…。

 ここまで観てきてなんですが、毎度情報がある様で無いエピソードをぶち込んできます。そもそもハヤチヨって何なん?ジローと村を守っている様ですが、謎のキャラですね。

 そして、虚無に呑まれたむつみのパパが変わり果てた姿で帰ってきますが…。

 弁丸「これはキツイね…。」確かにその通りで、これからどうするんですかね?元々駄猫だったぶちおとは訳が違います。

 まぁ、いつもの通り、何となく物語は流れて行くんでしょうね。このアニメの意味不明さは、色々エモいエピソードをぶち込んでくるけど、全て消化不良のまま不問になる所の様な気がします。妖怪に甘えすぎじゃね?
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 9話まで観ました。2024.06.03

 もう、物語の宿痾的にエモいエピソードを軽くぶち込んできますが、どう考えてもおかしいです。

 龍神が冬眠中の川はめちゃくちゃ危ないとか、昨日出来た様な設定で子供らがピンチになって、たまたまジローが居合わせて助けるとか、どんだけ適当なんですか?

 しかもクソガキ共は、命の恩人のジローに対してやっぱり呼び捨てだし、何かおかしいです。

 ぶちおに対してもそうですが、自分より長く生きている異形に対しての畏怖も敬意も無いので、人間としての要件を登場人物達が満たしていません。

 むつみとジローは何か良い雰囲気になりますが、ジローはやる気になれば、ハル、祖母、母、むつみと、親子丼ならぬ四代丼も可能なので、ものすごく気持ち悪いです。

 ジローは生き物なの?中途半端に性的な感じを出しているので、周りの人間はどう思っているのか凄く気になります。
 
 口の悪い村人は、むつみの家の女は代々ジローに味見されてるんだよ…とか、言ってそうです。

 だから、旦那衆の存在感が無いのか…。むつみのパパも単なる家出なのかも…。ジローみたいなのと代々親密なんて、逃げたくもなりますわ…。

 こういう、キモい裏読みが出来る様なエモさは作品の面白ろさにとっては有害ですね。

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 8話まで観ました。2024.05.27

 ジローはむつみの曾祖母、ハルと色々因縁があった様です。感動させようと無理のあるエピソードが展開されます。

 マジでガワだけで話を作るの辞め〜や!ハルの旦那が戦死したり、ドラゴンが空襲しにきたり、災害が起こったり…。戦争や災害とかを安易に物語の背景にしますが、相変わらずジローの立ち位置は不明なままなので、上滑りしています。

 ジローは空襲ドラゴンの迎撃に上がったりしないの?妖怪も徴兵されてるんでしょ?そもそも、この戦争は世界大戦なのか、近隣自治体との水利権争い程度なのか?マジでガワだけです。

 街を焼きに来たんだ怖いよ〜じゃ無いんだよ!ドラゴンは一匹だけでしたが、ちょっとブレスで放火する程度なのか、巨神兵みたいに火の七日間的カタストロフなのかどっちなんだい!世界観が安定してませんね。

 カラス天狗のジローは、ハルを父親代わりに面倒見たり、村の守護者だったりしますが、その割には村のみんなはフランクに接しています。村の最高戦力よ?

 むつみも、少なくても曾祖母が子供の頃から生きている化物に対して、ジローとフランクに呼び捨てですが、こんなことあり得る?

 私は子どもの頃、友達の曾祖母さんに対して、畏敬の念を覚えていた記憶があります。昔の事を良く知っており、江戸時代から生きている感じの大ババさまでした。(実際は明治30年代生まれ)

 自分の親より色々と過去のことを知っている人物をそんなに軽く扱えるのかな?田舎者は時代が経過しても大して生活が変化しないから気にしないのかな?むつみの家は一族が縄文時代から住んでいる竪穴式住居なのかもしれません。

 ハルもキショい人物で、ジローはいつも嘘をつくとか言ってますが、そんな描写あった?しかも、村の守護者・顔役ポジなのに、側に居ないとか、死の間際に私を忘れてとか無茶苦茶言いますが、結局、曾孫の代まで面倒みてますがな…。

 長命種と人間の関係性が曖昧です。ダンジョン飯とかでは上手く処理されているので、単純に制作側の能力不足でしょうね。

 下町エルフでも思いましたが、生きた記録媒体みたいのが近所にいたら、紛争解決に利用しようとか思わないのかね?既得権益とか、結局は過去の記録が全てよ?

 生きてるだけで過去の記憶を保持してないクリーチャーなら仕方ないですが、会話可能なんですよね…。利用価値は無限大ですね。

 江戸時代から続く文書行政とかを理解してない、近代国家の住民としての要件を満たしていないアホや子供向けのガワアニメに成り下がっているのが、とても残念です。
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 7話まで観ました。2024.05.21

 ガワだけで話を作るのは辞めた方が…。ぶちおは長寿妖怪の猫叉に転生したので家族と寿命が違うと悩みますが…。
 
 フリーレンやダンジョン飯のエルフじゃあるまいし、何を言ってるのか…。ホスト家族は、長年飼ってた猫が妖怪化した事について、子供目線からしか関係構築の描写が無いので、大人達がどう思っているのか不明です。

 三毛猫なのに野郎なのかよ…。雌だったら動物仲良しだなぁ…。と、パパが思って無いとも限りません。ペットや道具が妖怪化しても、無条件に家族に編入されるので、家族の葛藤とか皆無です。

 ぶちおはどんな立ち位置なの?役立たずの老ネコが家計の足しになる位の認識なの?全く不明です。

 ママさんはぶちおを息子の様に思っているとか回想しますが、20年モノの飼猫ですよ?ママさんいくつなの?あんまり歳も変わらんでしょ…。記憶に欠落があるのでは?

 酷いのはワーゲンさんで、妖怪化する前の持主を今はパートナーと言っていますが、文字通り性的な意味でのパートナー家族になっている様です。

 これ、持主はバナナ女と夫婦になっていましたが、元道具に後妻ポジを取られたみたいな話しにならない様に、無理矢理ゲイにしています。

 バナナ女は、何故、ゲイと結婚したの?レズビアンだったの?先祖がバナナなので単為生殖出来るとか?何を考えていたのか不明です。都合が良すぎる女ですよ…。

 人間と妖怪が家族になる…で、色々良い感じに物語を作ろうとしますが、設定を練っていないので消化不良です。

 何なら全員サイコパスっぽいです。ジローもむつみとの関係に悩んでいる様ですが、こいつの社会的な立ち位置が不明なので、単に人間の女はすぐにババァになるからと嫌がっているロリコン長寿妖怪にしか見えません。

 家族とは性的関係も含めてのものです。得体の知れないクリーチャー共で繊細な家族関係の話を構築するには実力が足りない様です。
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 6話まで観ました。2024.05.13

 このアニメは、妖怪達の社会的な立ち位置の説明を意図的に省いています。狐女の百合は、実家の純血主義に嫌気が差したのですが、妖怪も人間もフリーダムに交雑する世界で、純血主義の意味は?割と雑種上等ですが…。

 百合と一緒に暮らしている?田中平も謎の男で、友人にしては親しすぎると言うか…。ご関係は?

 Cパートで、学校の怪談的な話も展開しますが、先生でも生徒でも無い、トイレの花子さん的なポジションの妖怪が学校に住んでいるんですが、コイツらは何なの?

 終始人間関係がフワっとしており、妖怪達の悩みとかも雰囲気だけで、描写に深みが全くありません。

 むつみのジローに対する想いとやらも、淫行にならなければ別に良くね?既に種族とか関係無いし…。

 全てが未消化のまま、何となく話が進んでしまうので、本アニメの持っている折角の良い雰囲気も違和感がつきまといます。

 あまり設定とか熟考してないSNSの出落ち漫画で面白いアニメを作るというのは難しいのだなぁ〜とつくづく思います。
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 5話まで観ました。2024.05.06

 やっぱり人間中心で、妖怪は添え物のお話です。妖怪が出てくる必然性が全くありません。

 狐女は化け狐の名家である実家と確執を抱えているのですが、人間に媚びたような名門なので、全く説得力がありません。

 武芸に秀でているらしいですが、なぜ、人間に変化しなくてはならない?自由に変化出来るなら、人間形態にこだわる必要無いよね?頭が悪い設定です。

 また、きさらぎ駅が存在し、平行世界との関係で一悶着ありますが、元の世界も上手く描けていないのに、パラレルワールドに手を出すのは悪手です。

 この平行世界、妖怪がいないらしいですが、何故か元の世界とほぼ同じ様な人が暮らしています。狐女も、狐ではない人間として暮らしているらしいですが、こいつも実家と確執があるんでしょうか?

 妖怪でないのに実家と確執があるとすれば、元の世界の狐女の悩みは世界に強制されたもので、自由意志でなんとか出来る性質のものではありません。グチグチ悩むだけ無駄です。

 最悪なのは確執が無いのに同じ様な生活をしている場合です。さらに狐女の道化ぶりが際立ちます。わざわざ村に来なくても、実家で暮らすか、都会に出るでしょう。

 もう、作品の都合でキャラが存在しているかの様です。妖怪がいない世界は、政治体制も違うでしょうから、全く同じ様な風景の村が存在し、同じ様な人々が暮らしているはずありません。

 パラレルワールドも、タイムリープで世界線が違ってくる話ならともかく、環境が全く違う世界では、話しに矛盾が生じます。

 ドラえもんの長編映画、魔界大冒険みたいに、もしもBOXで魔法が使える世界に行ったのび太とドラえもんですが、魔法を使える現地のジャイアン等のいつものメンバーを持て余し、元の世界には居ないゲストヒロインがメンバーの中心となり、他のキャラが微妙な感じになっています。

 確かに、いつもの映画版のび太の友人キャラは、ドラえもんの秘密道具を使って科学側として活躍しますが、異世界生物では扱いが難しいです。

 天才藤子不二雄先生でもこうなのですから、凡百がパラレルワールドに手を出すなや!全くガワだけアニメは困ったものです。

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 4話まで観ました。2024.05.01

 話の方向性は分かってきた感じです。妖怪として新生したぶちおの目を通して、ハートフルな物語を作りたい様です。

 新人猫叉として、社会や家族とどう向き合っていくのか?新社会人奮闘ものっぽい雰囲気で好感は持てます。

 ただ、本作品は決定的な欠陥を抱えています。タック二階堂さんや他のレビューアー様達も書かれていますが、人間と妖怪が混在している社会状況が説明不足です。

 社会で一人前として認められるために戸籍や国籍を取得する、車の運転免許を取る、妖怪としての能力を活かした仕事を見つける、人間の家族と上手くやる…。あくまで妖怪は人間社会に受け入れて貰う側です。

 しかし、中途半端に魔王や龍神がいたり、社会に敵対的な魔獣が存在します。こいつらは一体何なんでしょうか?

 また、都会にも妖怪が沢山おり、作品内の描写的には人間より数が多そうです。一見人間に見えても、変化出来るので正体は視聴者には分かりません。

 学校教員も妖怪が多数いる様です。警察、消防、自衛隊等の治安維持要員の描写はまだありませんが、前回妖怪も徴兵された云々ババァが言っているので、権力機関の暴力装置にも妖怪は従事しているのでしょう。

 人間よりも能力の高い妖怪が権力の中枢にいる社会?むしろ人間の方が苦労するんじゃね?なぜ、人間の登場人物は妖怪が人間社会に馴染もうとするのを自明視しているのか?人間が妖怪に支配される側なのでは?

 ヒロインのむつみやぶちおの家族の小僧達が何となくモブっぽいのも、作者が狙ったわけでは無く、人格と主体性をもっているキャラとして描けていないからです。

 妖怪や神、魔王等の得体の知れない連中がはびこる社会で、何の疑問も持たずに暮らせるのか?妖怪に対してどう思っているのか?何となく村を守っているジローみたいな連中と、統治機構は上手くやれているのか?

 どう考えても、人間も妖怪の一種(猿妖怪の類)として生活しているとしか思えないので、単なる個性の無い連中としか描けないのでしょう。

 異形の者達の生活する異形の世界のお話で、現代社会に住んでいる視聴者を感動させるハートフルな物語を展開するのは土台無理な話で、普通の感覚を持っている人間には違和感の方が先に感じてしまいます。

 結局、今の所はガワだけで感動する様な人間向けのアニメと言えます。ロゴスよりパトスで生きている界隈の住人的な…。

 4話ラスト、不穏な感じで統治機関の存在を匂わしていますが、そもそも最初から社会の描写が破綻しているのに、何をしようと言うのか?上手く処理できるとは思えませんが、高見の見物を決め込もうと思います。
……………………………………………………………………

 3話まで観ました。2024.04.23

 猫又のぶちお、カラス天狗のジロー、巫女?の少女むつみがメインキャラの様です。

 今回、ガチで人間を襲う鵺や元水神のヘビから村を守るために妖怪と人間パーティで頑張ります。

 村の人間が悪玉妖怪から村を防衛しようとするのは分かりますが、善玉妖怪達の行動原理は良くわかりません。ジローなんて、戦いで死にそうになっても、お役目だからで片付けられています。

 このアニメ、雰囲気は良いのですが、悪く言えば雰囲気だけで話を作っています。

 今回悪霊化した水神も、過去の細かい話はすっ飛ばしているので、ジローとの因縁が良くわかりません。行き違いがあった様ですが、ジローが水神が暴れた理由を現在理解しているかどうか不明です。

 なぜジローは水神に情をかける?村人と一般妖怪達は水神をヘビの化物としか認識しておらず、単なる邪悪なインベイダーとしか理解してない様子なのに?

 そもそも水神クラスを死にそうにさせる毒って何よ?水神の恋人は人間なのか妖怪なのか?何で100年後の今、悪霊として復活したの?恋敵を直接襲えば良かったのでは?100年前から妖怪と人間は共存してるんでしょ?暴れる前に子供連れて恋敵と恋人の前に登場した方が嫌がらせになるでしょうよ…。

 怪異なんて、自分の都合で暴れる不合理な奴らよ!で片付けてしまうと、善玉妖怪や人間と暮らしている一般妖怪達の存在の説明がつきません。歪な二重規範というか、二律背反というか…。

 妖怪モノにツッコミ無用!考えるな感じるんだ!の世界ですね。今後、この調子でウザい展開になったら、脱落しそうです。
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 2話まで観ました。2024.04.14

 小学校に普通に子供妖怪が通学しており、妖怪先生もいます。妖怪化する回路は色々ある様です。

 そんでもって、妖怪達も家族や恋愛、アイデンティティの問題で悩んだりするんですよねぇ…。

 これって、出来損ないのSFに良くある、人格のある人造人間が悩んでいるのと同じ構造なんですよね…。

 物語の前提条件として人間と混在して生活しているのに、クドクド悩むか?妖怪は人間と交雑できるのか?ぶちおは猫又だけど、性別は?雌猫妊娠させたり出来るのか?もしくは子猫を産んだとしたら、子猫は何なのか?猫時代の子供はいるのか?飼猫として去勢されていたとしたら、家族にどの様な感情を抱いているのか?無条件に家族に感謝しているが、その感情は本当なのか?餌に満足してたのか?いつか殺すとか思ってなかったのか?

 キャラを悩ませるなら、そのキャラの社会的立ち位置をはっきりさせなさいよ。定義されていない曖昧な存在の連中がゴチャゴチャ言っても、意味不明です。

 ぶちおの師匠の化けギツネも何か家族問題を抱えていそうですが、お前は動物なのか人間なのか?どっちなんだい!

 夏目友人帳の妖怪達位の存在が丁度良い様です。にゃんこ先生が発情して雌猫の尻を追っかけてたらショックでしょうが…。
………………………………………………………………………
 初回観てのレビューです。2024.04.07

 妖怪と人間が仲良く暮らしている田舎が舞台の物語の様です。20年生きた家猫のぶちおが猫又に転生して…。

 ちょっと不穏さも感じますが、中々雰囲気は良さそうです。ただ、妖怪が随分フレンドリーです。

 人間よりも長生きしているので、もののけ姫の犬神のモロ(CV美輪明宏)みたいに、二言目には「黙れ小僧!」と言い放ってきそうです。

 ぶちおも、10年位しか生きてないガキにイジられたら、尻の青いガキが殺すぞ位言いそうなのに腰が低いです。老獪なヌコ様らしからぬ好青年ぶりですね。

 田舎者は妖怪も人間も人が良いのだ!的な思い込みがありそうですが、都会人の傲慢な視線で視聴継続です。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 5

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

今期一番SFしていたアニメなのでは・・

世界線としては、やおよろずの神がいて、普通に妖怪がいる世界の物語。
並行世界とそれを観測する団体も存在する。
境界線崩壊という現象が発生し、数々の異変が起こるという展開。

妖怪と人との交流がメインなのだが・・。
とにかく多くの人間、妖怪が出てきて、お話として収集がつかない印象。
個々のお話はいいと思うんだけど、全体としてのまとまりの無さが欠点かな。
何を言いたいのか、最後まで良く分からない状態で終わってしまった。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 4

ヤマナ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今期の泣けそうな作品。...だったけど。

初見評価
あまり期待しておらず今期は人外ものが多いな~。くらいで視聴。
妖怪と当たり前のように暮らしている人たちの話らしく、ほのぼの系なのかな。ただ主人公の女の子の成長を見れるような作品のような気がして最終話に期待が膨らんだ。
作画の柔らかい雰囲気も作品とマッチしており映画のような仕上がり。

作画やテーマもよく、これからの展開次第では高評価を期待できる楽しみな作品。

6話まで視聴
なんか、ちょっと残念。
相変わらず雰囲気はよくBGMなくして声優さんの演技も上手で目を引かれるシーンは何度かあるんだけど、たいしたストーリーがなく肩透かしな感じ。
そして、群青劇みたいな今作の中でも主人公的女の子。
お父さんが神隠しにあっててみたいなのを一話でやってて泣けそうやんって思ってたんだけど、5話で乗り越えた!みたいな話してて
え?これで終わり?ってなった。このまま触れなさそうで心配。

題材は面白いし、音楽・声優・作画も雰囲気合ってていいんだけどストーリーが弱い印象。

最終話まで視聴
とりあえずお父さんはまた触れてくれて一安心。
でも、突然戦闘になったりバッドエンドかと思ったらハッピーエンドだったり急展開過ぎて感動とはならなかった。
人間より長寿な妖怪たちの孤独な人生、かと思いきや突然妖怪たちの終わりを迎えそうになる。長い人生だれがいついなくなっても不思議じゃないんだから後悔のないようにね。ってメッセージ性は伝わった。
題材もいいし、伝えたいこともわかりやすかった。だけど、感動しなかった。物語の編成だったり見せ方が問題だったのかなー。
惜しい作品。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 1

63.9 148 2024年度アニメランキング148位
ATRI My Dear Moments[アトリ](TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (275)
363人が棚に入れました
原因不明の海面上昇によって、地表の多くが海に沈んだ近未来。幼い頃の事故によって片足を失った少年・斑鳩夏生は、都市での暮らしに見切りを付け、海辺の田舎町へと移り住んだ。身よりのない彼に遺されたのは、海洋地質学者だった祖母の船と潜水艇、そして借金。夏生は“失った未来”を取り戻すため、祖母の遺産が眠るという海底の倉庫を目指して潜る。そこで見つけたのは、棺のような装置の中で眠る不思議な少女――アトリ。彼女は、人間と見紛うほどに精巧で感情豊かなロボットだった。海底からサルベージされたアトリは言う。「マスターが残した最後の命令を果たしたいんです。それまで、わたしが夏生さんの足になります!」
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

タイトルがなんとなくARIAに似ているけど全然違う

8話前後がかなりぐだぐだしていて酷かったし後半も微妙だったけどアトリの表情がくるくる変わって可愛い

途中まではゆるいラブコメかな?って思ったけど、8話で大きくシナリオが動いてガラッと雰囲気が変わります
8話前後の主人公がうだうだ悩んでいるところとか敵の異常な執着がよくわからなくて、ここがこのアニメの最大の欠点かな? 
主人公がもっとしっかりしていればだいぶ評価も変わったんじゃないでしょうか?
シナリオで微妙な部分の8割くらいは主人公のせいだと思う

{netabare} アンドロイドって知らなかったならわかるけど、最初から知っていて最初の頃なんて物として扱ってすらいたのに今さら「アトリには本当の心があるんだ」「心があるふりをするな」って何言ってるの?           、敵のほうも人間と同じ心があるフリをしているから危険なので回収?意味がわかりません・・・ {/netabare}
ここまで丁寧に見せていたのにシナリオの最重要ポイントでなんでこうなった? 原作もこうなの?

8話以降、合理性を無視してシナリオに動かされているような強引で不自然な展開が増えるのも気になった
そんな感じでシナリオは微妙だけど、アトリが可愛いからOK

投稿 : 2025/01/11
♥ : 11

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

人類滅亡寸前のディストピアで、頭がお花畑の登場人物達がワチャワチャするゴミ

アトリ

 最終話(13話)まで観ました。2024.10.06

 哀れATRIは人類の救済のために犠牲になりました。さぁ!泣け!

 いや…、海面上昇がどうなるわけでも無いし、こんなガバガバなSF設定で何を言ってんの?

 エデン計画自体が意味不明です。回収対象になったとは言え、なぜに単なる既製品のATRIを計画にワザワザ組み込んだりする?

 夏生のオバァがオリジナルで作れば良いじゃん。結局、単なる電池や保守管理AI並の扱いで、ATRIの感情が云々と言う話でもないし、自立思考型ロボットを計画に組み込む意味が不明です。文明が崩壊して仕方なくならまだわかりますが、文明崩壊前から準備してましたよね?

 そもそも、ATRIを水中に保管しておいて、ワザワザ隠されたエデンに移動させる意味が分からんです。最初からエデンに置いておけば良いです。夏生達と交流させて成長させるとか、そういう感じでも無いし、単なる嫌がらせかな?

 どうも話の辻褄が合ってないです。夏生のこだわったロケットも別にエデン計画とリンクして無いし、結局水位は上昇したままです。

 村はエデン計画のおかげで発展した様ですが、そんなに資源や技術力があるなら、最初からあんなに荒廃してないでしょ?エデン計画はどう考えても文明崩壊後の世界から村を復活させる様なプロジェクトではありません。

 近いのは、ロストテクノロジーを保存する箱舟的な物で、多くの文明崩壊後の世界を描く作品では諸悪の根源として主人公達に破壊されるヤツですね…。

 ラストは、ハッピーエンドっぽかったですが、無理矢理時間を進めた上にATRIと夏生のメンタル世界に逃避した様な感じです。

 また、学校メンバーも必要だったのか疑問です。ゲームではスケベ要員なのかもしれませんが、アニメでは尺稼ぎと賑やかし以上の存在ではありませんでした。

 ゲーム原作をアニメ化するのは難しいですね。本作品もATARIじゃなかった様です。 
 
………………………………………………………………………

 12話まで観ました。2024.09.30

 バァさんのぉぉぉぉぉ〜科学力はぁぁぁぁぁぁ〜世界イチぃぃぃぃぃい!

 話に詰まったらマッドサイエンティストに頼るのは辞めい!お仕置きのロケットパンチですよ!

 ATRIのラストミッションは、オバァの作ったエデンを探すことだった様です。いくら凄い科学者でも、ラピュタや箱舟的なモノを単独に近い状態で作れる?しかも謎の技術で隠されているし…。スゲぇよ婆ちゃん!いくら金がかかってんだよ…。

 そして、当たり前の様にATRIを犠牲にして世界を救え的なお話に…。ただ、海面上昇を何とかする訳では無く、実に規模が小さいのが気になります。

 それにしても、オバァの計画のすさまじい杜撰さは何なんですか?夏生がアカデミーに行って帰ってこなかったり、死んでたり、潜水艇が壊れていたりしたら、そもそもエデンは見つからないし、ATRIの寿命が尽きてたらもうおしまいです。単なる詩菜のストーカーロボをいつの間に計画に組み込んだのかも謎です。

 全く馬鹿げたお話ですが、次回最終話!号泣間違いなしです。とても楽しみです。…嘘です。くだらないオチに唖然としそうです。皆さん覚悟完了してますか?
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 11話まで観ました。2024.09.25

 ATRIはセックス機能もあるんですね。もう、夏生の嫁気取りです。夏生も散々感情が〜とか言ってきましたが、この世界の住人は、ロボ子がキレて暴走すると感情があると判断する様です。

 崩壊後の世界なので、倫理観が現在と異なるのは解ります。鎌倉武士みたいなスピリッツになったのかな?舐められたら殺す!的な精神構造が好まれる世界の様です。

 そして、ATRIにまさかのメンテナンス問題が!?謎の永久機関で動き続けるロストテクノロジーの産物では無かった様です。

 ただ、これまた夏生のマッドサイエンティストオバァが所持していたオーパーツ的な機械で解決しました。人間が作ったとは思えない性能です。何年も海に水没していても平気なのか…。

 そして、ロボ子のファイナルミッション発動!何が起こるのか?次回に期待です。あれか?ATRIが核爆発でもして核の冬が到来して氷河期になって海面低下でOK的な?急展開で物語を畳めるのか!?気になります。

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 10話まで観ました。2024.09.17

 回収屋も、もっと穏健にやれば良いのに、ワザワザ衆人環視の中で、ATRIをボコボコにしなくても良い様な…。

 そりゃあ、止めに入るでしょうよ…。ロボ子を暴走させるためだけの演出かいな…。

 皆様のレビューにもありますが、8話あたりから、主人公の夏生がATRIに対して、感情がある、魂があるとか言い出し、ロリコン性癖を丸出しにしてきてATRIに迫るも、いきなり冷めたりする変態ムーブをかますので、モヤモヤします。

 ヒューマノイドに感情や魂みたいなのがあるのかという話は、そもそも人間自体に魂があるのかという話になるので、安易に手を出してはいけない領域の様な気がします。

 劣った人間の魂は劣っているのでは?感情表現とかが下手な人間は人間では無いのか?異文化圏で感情表現の仕方が違う外国人は、野蛮で魂も獣なのでは?

 結局、人権思想とは、能力、性格、文化、性別等が異なっていても、人間としての権利を認め尊重するという、魂やら感情やら曖昧で感覚的なものを排除した思想です。

 誰かが、何らかの基準であいつは人間で、コイツは人間じゃ無いとか判定出来るものではありません。ロボ子の感情にこだわるのは非常に傲慢で愚かな行為です。社会的な了承があれば、ロボにも権利を認めるべきですし、違うなら道具として使い潰せば良いだけです。

 また、ロボ子が暴力を行使したりするのを作中人物が問題視していますが、こんなの、ちょっと賢い飼い犬がご主人を守るため、敵に噛みつく様なもんで、大した意味は無いのでは?

 夏生の家族とロボ子の因縁も明らかになりましたが、最初に予想されていたよりは大したことがなさそうです。単なるストーカーロボをバッチャンが封印しただけ?何なのコレ?

 スゲー浅い話になってきていますが、オチだけは非常に気になります。みんなで楽しく暮らそうエンドになりそうですが、予断を許さない感じです。
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 6話まで観ました…。2024.08.19

 ツッコミ所が満載のとぼけたエピソードをぶっ込んできますね。もう、火垂るの墓を観ていていつも思う、清太!海水を煮て塩でも作れ!状態です。

 学校の電気が復活したから、学生達が蛾の様に集まってきました!高校生達は何を求めて学校へ?秩序崩壊後の世界で高等教育が必要か?

 小学生ならともかく、高校生位の年齢なら、生きるために働かにゃー!学校でモラトリアムって恋愛ゴッコしている暇なんてあるかい!しかも、どこにこんなに若い子いたんだよ?

 リアルなら良い訳ではありませんが、あまりにも世界観が頓珍漢です。みんな制服着てるし、今まで何してたの?水位が上がって社会が滅茶苦茶になってから結構時間経ってますよね?

 他にも言いたいことは沢山ありますが、ちょっと酷いです。バッテリーも入手出来ない世の中で、サルベージ屋やって、1000円2000円稼いでも仕方ないっぺよ〜!

 低地が水没して、工業・農業地帯も壊滅してるだろうに、スイカを作ってるなんて、随分余裕あるな…。今川焼き屋が水没してもう食べられな〜い位の被害なの?魔法で解決のなろうより、リアルティーラインが甘いので、これはSFとは呼べません。

 食糧も衣服も無から合成出来るんでしょう。飽食時代の豚共の様に世界を舐めてますね。ゴッドランドのカーネル総帥もお怒りですよ!

 暑い夏にふさわしい、登場人物、制作、原作全て頭がピーマンのお花畑アニメですね!

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 5話まで観ました。2024.08.13

 ハイテクとローテクが混在する世界…。潮汐発電システムを作ったよ〜!電球は白熱灯かな?

 永久機関搭載のロボ子に発電させろ!なんつ〜ツッコミは野暮ですね。

 キャサリンの借金問題もサクッと解決!そもそも金なんか最早流通してないでしょ?

 学校を基点にみんなで楽しく暮らすのさ!何か…、学校ぐらし系の狂気を感じる展開です。正気を保つために学校ゴッコをしている様なディストピア感が…。本当はキャラの何人かは死んでいて、誰かの妄想なのでは?

 学校のメンバーは、潮汐発電機の完成と先生が戻ってきたので、感動して号泣ですが、ロボ子はハテ?と言う感じです。

 主人公、泣き方が分からないなら笑えば良いよ…とかスカした台詞を吐きますが、この異常な世界の異常な学校空間で泣ける方がおかしいのでは?

 他のメンバーより、ロボ子の感情に視聴者の感覚が近い気がします。泣く?そうはならんやろ〜!

 作中では泣け泣け押し付けてきますが、下手すれば明日餓死しかねない地獄なのに、別に気にすることも無く飄々と暮らしている主人公達の図太さに脱帽しても泣けはしないですね。
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 3話まで観ました。2024.07.30

 美少女の元戦闘ロボ子に、可愛い幼馴染…。世界が水位上昇により崩壊しており、うるさい大人もいない…。ノベル系ギャルゲーが原作の様です。この時点で察しの良い視聴者はスルー案件ですね。

 まぁ、どこかで見たことのあるテンプレSFですね。しかも、現実感はかなり薄めのヤツです。

 主人公達の住む地域は、インフラも政府機関も完全崩壊しており、水も食料も自分で調達しなくてはなりません。

 スーパーの廃墟から食料貰ってくるとか、疲弊しすぎだろ…。衣服とかどうしてんの?誰も働いていないし、畑仕事か狩りでもしないと、生存すら危ぶまれる状態じゃね?

 もう、美少女ロボ子と遊んでいる様な段階をはるかに越えた、ザ・サバイバル状態です。

 電気も無いし、子供達は難民状態だし、いくらなんでもノホホンとし過ぎです。

 周りは石器時代みたいになっているのに、メンテナンスフリーの完全自立型ロボットがわちゃわちゃしている頭がお花畑の世界…。

 なかなか、視聴者の精神を揺さぶってきます。SF好きだと、ツッコミのし過ぎて死んでしまうやろ〜。

 ロボ子は元戦闘用なのに、美少女としての再現性高杉君です。兵器に萌えはいらんだろ…。しかも、エネルギー源不明の超科学の遺産です。

 マジで何年か前にKey系萌泣きアニメで観たことがある展開になりそうです。

 多分、泣けることは一切無いと思いますが、SF大好きな変態野郎の私は視聴継続です。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 8
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

世界観、SF・キャラ設定は素晴らしいけど、話と結末に不満です。

 世界観、SF設定、キャラ設定、プロット…素晴らしいと思います。特に8話の衝撃は本当に素晴らしかった。そういう見たくない事実を作品にはもっと入れ込んで、でも、それを乗り越えて何が見えるのかが物語というものです。それを描くまでの作品のパーツは本当に感心しました。

 ただし、結末が不満です。ストーリー…脚本が全然だめです。全体の構成もありますが、特に最後の2話。感情の問題と世界系の決断、目覚めた後の話をもっとリンクさせて描けなかったのか。残り1日という最期の時をもっと上手く使えなかったのか。キャラ…特に神白水菜萌はもっと上手く使えなかったのか。発電という要素を世界系の救済やアトリともっと結びつけられなかったのか。靴という要素ももっと何かないの?と言いたくなります。

 うーん、評価はします。何度もいいますがSFの世界観としては本当に良かったと思います。ただなあ…

 それなりにいい話なんでしょうか。まあ、あらすじとしてはやっぱり悪くないんですけど、期待した分で落とされたから印象が悪いのかなあ…

 まあ、ちょっと考えてみますけど…ゲーム原作かあ…どうも調べるとゲームプレイヤーからは不満が出ているようですね。ゲームはもっといいらしいですけど…そりゃあそうでしょう。これが名作とは思えません。なら、やってみようかなあ…




1話 「AIR」を意識した悲劇系の世界系に見えますが…

{netabare} 海面上昇の世界観は珍しくないですが美少女ものにしましたか。

 キャラ造形がちょっと昔のラノベ感があります。絵の雰囲気とロゴが悲劇系?世界系?つまり、祖母が海洋学者、そして命令云々から判断すると、最終的にアトリというヒューマノイドロボットはおそらく世界、海面上昇を救うキーになる感じでしょうか。

 雰囲気から言って「AIR」とか意識しているのかな?海辺の夏で主人公・叔母さん・アトリの取り合わせはまんまですね。言動がちょっと痛いのも同じです。「ATRI」のスペルもTに何かの意味を持たせれば「リメイクだよ」という風に取れます。

 SFということで期待していましたが、ちょっとお涙頂戴の感動ポルノを意図している風に見えなくはないです。それが外れならいいのですが、数話進行をみて判断します。{/netabare}


2話 演出はドタバタしてるし、キャラ設定はテンプレですけど…見るべきところはありそう。

{netabare} OPの最後の方のトンネルのシーンで出てきた腕をバチバチさせているロボットを見る限り、何かに狙われるんでしょうね。で、EDでは学校のみんなと協力して海底に潜り何かを見つける…と。

 なぜ、ジャンプ力が落ちているか、で悲劇性を感じなくはないです。機能停止までの秒読みなのでしょうか?

 正直、演出がドタバタしているし、主人公やヒロインのキャラ造形がテンプレだし無駄に善人だし、途中の喫茶店みたいな場所のシーンの好きなんだよ…で笑ってしまいました。見るのやめようかなという気もしましたが、ちょっと終末感があるのと、学校を見たときのアトリの違和感の表現が気になったので、もうちょっと見ます。

 意図的に設定の説明を省いて絵で見せているような要素もありますし。それと風力発電といえば関東では銚子だよな、と思ってたら銚子がご当地みたいですね。「地球の丸く見える丘展望館」にはいったことがあります。
 銚子の先端から利根川の下あたりは標高がちょっと高めだったので、島のように分断されたのでしょう。その辺の設定も考えてありそうですから、期待はできる…のでしょうか?{/netabare}


3話 発電の話だとEDのカニが意味が出てきますねえ…

{netabare} 銚子のご当地ものとしては、風力発電とか波力発電?などに目を向けるのは素晴らしい発想だと思います。ただ、あえて目を瞑っていたアトリのエネルギーって何?に踏み込まざるを得ません。原子力電池だろうなあとは思いますが。ジャンプ力の話にもつながりますがアトリの電池も切れるのでしょうか。

 で、思ったのがEDに出てくるカニの群れです。カニって海底の電力ケーブルに群がるんじゃなかったでしたっけ?あの宝箱の中にあるのはエネルギーじゃないか、と思いますが、どうでしょうか。

 どうせなら食料も在庫に頼るのではなく、海が近いなら漁業ができるだろうと思わなくはないですが、それは今後描かれるのでしょうか?

 あと、嘘ですね。アトリが嘘をつけるというのが本当かどうかです…というより戦闘用ロボットという設定はちょっと引っ掛かります。そこにも一工夫ある気がします。

 で、このあえて小さな子たちを出してきたということは、話的には悲劇性を強く感じます。子供の1人が犠牲になるのか、アトリがそれを救うのかわかりませんが、この設定は悲劇がないと話になりません。

 まさかエネルギーの話になるの?という意外感が非常にいいですね。演出はあんまり好みじゃないですが、話は面白いです。{/netabare}


4話 暴力と食事ができる廃番ロボット…の謎。

{netabare} なるほど、アトリは戦闘用ではなく廃番のロボットだとすると、OPの映像と合わせると人間の思考・感情をコピーした結果、人間に暴力がふるえるようになった…とも見えますねえ。食事ができる機能から考えて、人間の家族の代替として開発されたのかもしれません。
 学校の記憶がありそうですから、実際に存在した娘のコピーだと思いますが。そこでロボットと人間性の狭間で使命を優先するんでしょうか?

 OPでもっている玉、光りの玉が何を象徴するか、それとも現物なのか。EDと合わせて新エネルギーだとは思うのですが、どうでしょうね?あくまで電気が主題になりそうです。それとアトリの存在がどう絡むかですね。

 絵柄でだまされますが、結構ちゃんとしたSFであり近未来のシミュレートになっている気がします。

 なお、今川焼とカニ焼は一緒に食べたくはないです。{/netabare}


5話 キャラも導入も一段落。今のところレベル高いと思います。今後ですね。

{netabare} アトリの内部に何か少女の過去の記憶があることが、バイクで突っ込むシーンの一瞬のフラッシュバックで明示されましたね。それが本人なのか昔のパートナーなのかははっきりしませんが。ただ、まあ本人だとは思いますが。

 で、これで電気についての話がひと段落しました。借金のドタバタも人間関係も落ち着きました。この後ですね。起承転結の承が終わった感じです。外部の悪意についてが具体的になってきていますので、それがどう展開するかでしょう。

 絵柄と演出に惑わされますが、今までのところかなり真面目なSFです。そして、出来は悪くないしいろいろ考証がきちんとされていそうです。そして、世界系の匂いがプンプンします。悲劇のような気がしますが、悲劇ではない感動でもいいと思います。SFの秀作になれるか楽しみです。{/netabare}


6話 説明しなくていい。恋愛のエピソードも感じさせればいい。SFを分厚くしてほしい

{netabare} 中間でちょっと間の抜けた話だったなあと思います。新キャラも無駄に増えたし。恋愛とか語らなくていいです。ほんのちょっと感じさせてくれれば。なんとなく嫌な予感がします。後半で失速しないか心配です。アトリの記憶の時間軸が思ったよりも短くてちょっと謎感が薄まりました。主人公のいいひとになり方が急すぎる気がしますし。

 ぬいぐるみが腐っているところと、アトリの存在の対比があるのかとも思いましたが、どうなんでしょうね?そういうところにもっと嫌な予感が表現できれば、感動ポルノではなくしっかりした感動になると思うのですが…結末はわからないですが、やっぱりこの話は別れがないと成立しない気がします。

 全体で言えることですが語らない何かで表現していけば、情緒的な部分は十分なのでいちいち恋愛云々とか話に入れないで感じさせればいいのにと思いました。SFをもっと分厚く、世界観と使命と結末で大きな何かを語ってほしいなあという気がします。{/netabare}


7話 話の流れや設定は素晴らしいけど、6・7話の説明みたいな話がなあ…

{netabare}  うーん、話全体は実は盛り上がってきているんだと思います。やはり感情を持つAIロボットとその危険性。発売中止になった原因と記憶の齟齬。やっとOPの腕バチバチのロボット(改造人間?)が登場ですね。その辺はちゃんとSFしています。

 アトリがジャンプ力が半分になっているとか、学校を見て感じた何かについては「動力の低下によるタイムリミット」「人間の記憶の移し替え」などの設定が結末までに出てくる気がするのですが、読みすぎでしょうか。電気問題が潮汐発電だけで終わるわけはないと思いたいですけど、アトリの世界系設定とからんでアトリの機能停止OR何か、もあるとは思いますけど。
 全然違うかもしれませんが、仕込みがある以上は回答があるべき描写の回収はされると思いたいです。

 さて、この作品は設定と流れはいいんですけど、脚本がちょっとなあという部分がエピソードが単純すぎるんですよね。7話の恋愛・感情の問題をエピソードとして取り上げ、全部説明しちゃってわかりやすいデートにするのは正直いただけません。アトリの容姿の記憶の齟齬を絡めると難易度が高くなるので、6、7話をこういう話にした苦労もわからなくはないですけど、ちょっと名作、秀作SFアニメになるには、そういうところかな、と。

 まあ、完璧な作品はないですからね。それを言うなら主人公のキャラ造形とか小学校のキャラが使いきれてないとかいろいろあります。ですが、やっぱりSFを真面目にやろうという部分でこの作品、結構好きな部類なのでがんばってほしいです。 {/netabare}


8話 最近のSFの中では最高の驚きでした。そう来ましたか…

{netabare} また、6,7話の続きかあ…もうそういうイチャイチャはいいよ、と思っていたら、なんと…いや、これは素晴らしい。SFはそうじゃなくちゃいけません。これは私の想像の上をいかれた、すばらしい裏切りでした。アトリの能天気にはそういう意味があったんですね。まさか、そういう話でくると思いませんでした。
 細かく書くのも無粋なのでこれくらいにしておきますが、最高でした。正直、最近見たSFの中では最高のセンスオブワンダーの1つだと思います。テーマとしては良く見るテーマですが見せ方がいい。この作品の前半の意味が180度転換するくらい驚きました。

 これは「僕の妻は感情がない」と対にしてみると面白そうですね。

 なお、話的には(サブ?)ヒロインのミナモとの対比も良かったです。これでアトリの失われた記憶に俄然興味がでてきます。

 いや、評価爆上げですね。{/netabare}


9話 感情のオンオフが良かったです。久々にSFマインドにグッときました。


{netabare} アトリの感情表現のオンオフを繰り返す様子が主人公のジレンマといままで見ていた感情と愛情の幻想にすがるようで、非常に気持ちに来る表現でした。

 ロボットの感情問題は結構いろいろ描かれていますが、そこで視聴者を巻き込んでだましてきたというのは本当に素晴らしいと思います。そして9話ですね。

 感情が無いようで実は感情がある…というのは、AIロボットアニメでは常道です。そこを逆手にとって、感情があるのが前提条件に見せかけて実はプログラムだった…という見せ方が非常にグッっときました。ここで視聴者が受けたショックというのが、主人公の何千分の1かもしれませんが疑似体験できたわけです。AIの感情をSFとして描くことが、ストーリーとして落とし込まれており設定どまりでないことが、本当に良かった。アトリの時々見せる不自然さもちゃんと伏線になっていましたし。

 前半の能天気さが無駄にならないどころか、それがなければこの作品は成立しません。アニメSFの構成と展開の工夫としては、非常にレベルが高いと思います。世界観や銚子の地形や風力発電などの上手さからただじゃ終わらないと期待した、期待以上の水準です。

 これはAIロボットもので「ビートレス」以来久々にSFマインドを鷲掴みにされました。そしてその「ビートレス」の「アナログハック」という概念を非常に上手く扱っていると思います。ここから、感情問題をさらに描いていくとさらに深味が増すでしょう。ログのコメントから察するに無感情の下に…楽しみです。{/netabare}


10話 感情問題はそれだけ?伏線回収はできましたが期待より浅いなあ

{netabare} あーそう来ましたか。うーん、感情の下の無感情の下の感情という構造はいいと思うんですけど、一番下の感情がそこかあ…うーん。ヒューマンドラマ的にはわかりますが、ちょっと期待と違いましたかね。

 アトリの記憶とか脱走、学校の記憶、危険性の伏線とかは綺麗に回収できてたかなと思います。はじめのジャンプ力が減ったがまだかな?
 ただ、SF的に「感情を描く」のではなく「感情的なものを見せる」になってしまいました。8、9話が良かっただけにこれはちょっと浅かったかな。

 しかし、詩菜…クズとは言いたくないですけど…病んでしまうと人格が破壊されますから…ただなあ…屋上の一言とか自分の息子もそうなるとか…祖母も含めてちょっと問題がある一家だった気はします。
 詩菜のおかげで感情を獲得したのか、もともと高性能だったからなのがせめて設定から読みとれればよかったんですけど。そこのドラマが10分くらいで終わったのがなあ…ここに1話くらいかけて分厚いエピソードがあっても良かった気がします。

 あと2話くらいでしょうか。世界系のような部分に行き着いていないので
、もうやることは破滅エンドしかなさそうですよね。死か世界かという意味の世界系では出せませんから世界系でないのはいいんですけどね。そうなると死に意味性が出せるかどうかです。感動ポルノで終わらないようにしてほしいです。能天気エンドもありえますけどね。{/netabare}


11話 EDと銚子設定を回収しつつ世界を描けるか?

{netabare}  ジャンプ力半分問題はこれだけで回収?あとは記憶問題ですね。悪くなかったですが、もっとSFしても良かったかなと思います。せっかくここまでSF設定を頑張ったのだからちょっともったいないかな。

 世界と絡んでくるかあの島(銚子)の問題か個人(アトリ)の存続か。最後のコマンドが何かでいろいろ決まってきそうです。最終回だけでなんとでもなりそうなだけに、ぜひ、意味のある最終回をお願いしたいです。「シャーロット」の例もありますので最終回だけでも壮大な話は描けると思いますので。

 EDの映像的に海底にアトリが出かけて行って電力問題(海面上昇問題?)を解消するんだと思いますけど。銚子だし。{/netabare}


追記 終わりも近いし感情について。感情の2段構造ととればいいのか?

{netabare} 感情を再現し理解できるアルゴリズムとはすなわち感情のことなのかという問題が提起されました。人間を守るロボットのメカニズム(三原則と言っていたかは忘れました)を無視する。詩菜にしても主人公にしても特定の個人を守ることを優先し、人を傷つけないという最優先の命令を無視できる。それがすなわち感情ととるべきなんでしょうか。

 あの日記の「振り」というログ、ここがどうなんでしょうね。このシーンに私はSFとしてひどく感動しました。感情が無いように見えて在る、という話はよくあります。その逆ですよね。感情が在るように見えて無い。過去は知りませんが、最近の作品ではほとんど見ませんでした。これは素晴らしい示唆でした。

 ですが、結局感情のアルゴリズムによって感情はあった或いは保留になったわけです。詩菜のときは突然感情が現れたように見えました。これが人間の反応を学習したフィードバックで感情は本当はない。ないはずだけど、屋上で暴力をふるった。これがつまり感情の存在の証左である。同じ現象が主人公にも起こった。

 ログには知識として感情がない、だから感情がある振りをすると残してあります。つまりアトリの表層を走るプログラムとして自分には感情がないと知っている。そこは自覚的です。ではなぜ最優先命令を無視して暴力を振るうのか。ここは無自覚ではないですね。自覚して暴力をふるっていました。つまり何をやっているかの話ではなく、なぜそういう行動をするかとう問題であり、無意識下の衝動ではないかということです。

 なぜそう言えるかといえば「暴力」「愛」が強くかかわっているからです。つまり「タナトス」「リビドー」の問題でしょう。「振り」が深層心理に「衝動」を形成した。この深層こそ感情がどこにあるかわからない問題の答えなんだろうな、と思います。

 表面上のふるまい…プログラムあるいは深層学習のフィードバックによるアルゴリズムこそ「振り」である。深層学習が高性能だからこそ、その振りをしている内に、心の奥底にリピドーやタナトスが生まれた。それがあるから、怒りとか涙とかプリミティブな湧き上がる衝動が起きる。それが感情の芽生えだと読みとればいいんでしょうか。

 アトリは「振り=コミュニケーション」と「衝動=内発的湧き上がり」の2段階の感情がある。これは「感情なんてどこにあるかわからない」すなわち人間そのものではないか、と。ルールを破ることがそれを説明しているという解釈をしてみました。この感情の2段階構造の人間との類似性まで含めて設定したなら結構面白いと思いました。


 もう1つの読み取り方、解釈ですが、表層のコミュニケーション用の「振り」と「深層心理の衝動」という2段構造というより、唯我論(独我論)のように感情が在ることは自分にしかわからないととることもできます。それが感情はどこにあるかわからないという意味です。
 だから、アトリが真似をすることでできるようになった表面上の感情の表現があればそこには感情があるとみなせばいいのか。感情は相手にあるのではない。受け取る自分にあるのだ、ということですね。

 それと、ログの問題もサラリと流しましたが、人間的な感情は非人間的な外見、行動のものには宿らないという仮説が本作にはあるのでしょう。AIの自動生成とか深層学習を研究すれば人間の感情や思考、魂ですら解析できるという人は多いですが私はそうは思いません。非人間的な箱あるいはクラウド上では人間の感情は生まれないと思っています。

 生存本能や個と個のふれあいが必要でしょう。その意味も高性能な記録媒体を搭載したAIロボットは非人間的故に感情は生まれないと思います。{/netabare}


12話 世界系ではなく感動ポルノ系ならがっかりですけど…

 世界系ではなくて、感動ポルノになりそうな雰囲気ですね。定められた死という話です。自分の意思で一応の選択肢はありますけど。そこにどんなテーマ性を込められるかが問題です。感情の問題があったのですから、そこに焦点を当てるべきだとは思いますが。そう、そこをなかったことにするのはいただけません。その葛藤があまりになさすぎじゃないでしょうか。

 今のところですけど、世界観、設定、そして話の骨格は素晴らしいと思います。感情のテーマも見ごたえがありました。ただ、11話以降の脚本が悪いです…いや、やっぱり特に12話ですね。よくこの素晴らしい素材をこんな作品にしたなあという印象です。

 それ以前も学校の登場人物とのエピソードが物語の流れにあまり活きていないし。6話くらいからもっと整理して同じプロットでも見せ方があったと思います。詳しくは最終回後に書きますけど。

 せっかくSF的な進行で頭を使いながら進める話だったのに、いきなりエデンが出てきてしまうし…EDが伏線と言えば伏線ですけど、それはちょっと違いますよね。何がいいたいかというとSF臭がしなくなって、アトリというキャラが活きていない気がするんですよね、この12話は。

 うーん「新聞に載ってました」にAIが出てきて説明かあ…私が一番嫌いなパタンだなあ…もっと手書きログとか上手く使えなかったんでしょうか。

 評価を下げざるを得ません。若干調べると原作のゲームではマルチエンドということですが…ゲームでも同じ感じなのかなあ?アニメの脚本のせいなのか、ゲームの脚本なのか。ちょっと調べてみようかなあ…

投稿 : 2025/01/11
♥ : 8

63.9 148 2024年度アニメランキング148位
合コンに行ったら女がいなかった話(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (53)
147人が棚に入れました
同じゼミの女子・蘇芳さんに合コンに誘われた大学生の常盤は、同じく合コン初体験の友人・浅葱と萩の2人を連れて、胸を高鳴らせながら待ち合わせの居酒屋へ。女性陣が先に店に着いたことを知って、待たせてはいけないと急いで席に向うと…そこには、眩く輝くほどイケメンな3人の姿が。男6人と女0人の少し違った合コンが今始まる!?

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

合コン行ったら男子が可愛かった話

普通の男子大学生3人と男装イケメン女子大生3人のグループラブコメ
どんな感情で見たらいいのかなーって戸惑いがあったけど、普通のノーマルカップルラブコメとして見れば大丈夫です
イケメン女子の恋愛、完全に主導権握っててカッコいい!

欠点は女子3人のキャラが強すぎて男子3人がモブキャラっぽくみえることかな?
女子のほうも女に戻った時にギャップで「かわいいー」ってなるの期待してたけど、イケメンが髪伸ばしただけな感じで「女装に見える」のがかなり残念
実は美女設定どこいった? あくまで男装した女子の魅力を見て欲しいってことでしょうか
別に男性になりたい女子ではないので、そこはちゃんと女子としての魅力も描いて欲しかった
これならずっと男装シーンだけで良かったかな
男装レイヤーさんって人前では男女の入れ替えしているところ見せないように頑張ってる人多いので、リアリティなくても画面に映っている間はずっと男装のままでいてほしかった

常盤と蘇芳さんの恋愛が好き
おもしろかった

投稿 : 2025/01/11
♥ : 9

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

漂う風俗嬢ガチ恋臭…。ケツの毛まで抜かれそうです。

 最終話(12話)まで観ました。2024.12.23

 カップルが3組誕生しそうな、良い雰囲気で終わりました。大学の同級生とは言え、水商売の女性とこんなに上手くいくかいな…とか思ってはイケナイ様です。

 最初の方から女性陣の好感度がマックスに近いので、リアルティは低そうです。それがまた風俗臭い…。いや…純愛ですよ!?

 EDはノリが良くて耳に残ります。まぁ、深く考えず、気楽に観るのが良さそうです。
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 7話まで観ました。2024.11.21

 大学生達の楽しい男女交際なのか?女性達がコンセプトバーで働く男装の麗人だと言う出落ち設定のせいで、何となく不穏な感じがします。

 4話で男3人、女3人で動物園へ行ったり楽しそう…。5話でコミケにも行きます。お泊り会…!もう、デキているのか、プロに弄ばれているかのどちらかです。やってはいませんよ!?

 これ、風俗嬢ガチ恋状態なんですが…。ヒロイン3人が男装カフェの店員なのが僅かな救いか…。キャバ嬢だったら目も当てられません。

 7話でキャンプへGOー!テント泊でドキドキイベント発生!仲良しサークル活動的ですが、こんなこと現実にある?

 物語の肝として、男装女子と普通の男子大学生の交際を描くのが目的なのですが、女子に男装させるために、女性側が半ばホストみたいなキャラのため、女子側がプロなのか?そうじゃ無いのか?どっちなんだい状態で、見様によっては結構不穏な男女交際アニメになっています。

 お金のやり取りは発生していませんが、何となくお客が風俗嬢を店の外に連れ出す貸し切り営業に見えます。お出かけは何分から?最低300分から?お大尽の遊び方ですなぁ…。羨ましい!

 女性達が積極的過ぎて、男性陣に好意があると言うより、営業っぽいのが難点です。私の眼が曇っているだけかな?疑似風俗として楽しむってことで宜しいか!?

 誰向けなのかはっきりしないアニメなのかな?と、言うのが第一印象でしたが、やはり男性向けソフト賢者枠アニメの様ですね。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 2

taketake4 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

刺さった

美人男装(イケメン)女子とか刺さる人にはめっちゃ刺さるやつ
多分ガワだけ男子の中身めっちゃ女の子なやつだし
EDの女子姿とかより全然いい

ちなみに男の娘とかにはほぼほぼ興味ありません

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いかにも作ったようなストーリーがなんだかなあ
特に二番目ポジの男がキモい
女が違う服着たり髪型変えただけで大騒ぎしそう
結果的に中盤からこいつの話がメインになってしまってるので余計にうざい
まあメインポジの男が人畜無害のキャラのないキャラだからお話作れないってのもあるのかもだけど

投稿 : 2025/01/11
♥ : 1

63.8 150 2024年度アニメランキング150位
愚かな天使は悪魔と踊る(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (101)
337人が棚に入れました
天界からの攻勢に抗うために、魔界を鼓舞するカリスマとなりうる人間をスカウトしに人間界へとやってきた悪魔「阿久津雅虎」。 彼は正体を隠し転入した学校で、可憐な美少女「天音リリー」と出会う。 早速リリーを勧誘する阿久津だったが、リリーの正体は悪魔の天敵「天使」で…!? 魔界を守るためにリリーを堕天させようとする阿久津と、とある目的のために阿久津を更生させようとするリリー。 絶対にアイツを堕天/更生(お)としてやる…! 天使と悪魔の「オトしあい」バトル開幕!!


声優・キャラクター
阿久津雅虎:内田雄馬
天音リリー:佐倉綾音
谷川裕也:梅田修一朗
広田健作:土岐隼一
棚橋夕香:東山奈央
リズ:釘宮理恵

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ギャグアニメとしてなら

ラブコメというよりほぼギャグアニメ
主題歌はOPもEDもいい感じ

ヒロインの腹黒な性格とロリな見た目のギャップはいいキャラかも
ラブコメとしては微妙だけど、ギャグアニメとしては良かった

評価低いけどそこまで悪いアニメじゃないと思います

投稿 : 2025/01/11
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

その日俺が出会ったのは、悪魔のような、天使だった――。

この作品の原作は未読です。
あやねるが出演されると知り視聴を始めましたが、かおちゃん、奈央ぼう、釘ゅと錚々たる面子が揃っていたので、テンション爆上がりで視聴していました。

2024年冬アニメも、あやねるボイスをしっかりと堪能させて貰いました。
あやねるはこの作品以外にも道産子ギャルや、め組の大吾にも出演されていましたからね。


天界からの攻勢に抗うために、
魔界を鼓舞するカリスマとなりうる人間をスカウトしに
人間界へとやってきた悪魔「阿久津雅虎」。

彼は正体を隠し転入した学校で、可憐な美少女「天音リリー」と出会う。
早速リリーを勧誘する阿久津だったが、リリーの正体は悪魔の天敵「天使」で…!?

魔界を守るためにリリーを堕天させようとする阿久津と、
とある目的のために阿久津を更生させようとするリリー。

絶対にアイツを堕天/更生(お)としてやる…!

天使と悪魔の「オトしあい」バトル、開幕―!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

そう言えば「天使と悪魔の攻防を描いたアニメ」って他にどんな作品があるんだろう…と思ってググってみたところ、あにこれβの中に「天使と悪魔おすすめアニメランキング」なるモノが出てきました。
こんなランキングがあったなんて…

と思い、早速覗いてみると、1位:屍鬼[シキ](TVアニメ動画)、2位:愚かな天使は悪魔と踊る(TVアニメ動画)、以上…

この様なランキングがあったのにもビックリしましたが、2作品しかランクインしていないランキングの存在に、もっとビックリしました。
なんか、名乗っている人のメッチャ少ない苗字の方に出会ったくらいの衝撃は受けた様な気がします。

この作品の本当の面白さに出会えるのは、終盤に入ってからだと思います。
あやねる演じるヒロインの天音リリー…才色兼備で苦手なモノなど微塵も無い完璧が服着て歩いている感じがしますが、この辺りの設定も終盤に物語に大きく影響していました。

ですが、完走するには相応の覚悟が必要な作品だと思ったのも事実です。
次々に明らかになる真実は正直目を覆いたくなるような展開が次々と襲い掛かってくるからです。

徹底的な痛ぶり…という言葉が最も適切かと思います。
そんな展開ってどうなのよ…って思いますけどね。
まぁ、この展開が無かったらもう一段の高みを見ることも無かったでしょうけれど。

ですが、終盤の展開に至った経緯はしっかりと教えて欲しいかな。
触りの紹介はありましたが、真相は闇の中だと思うので。

そして続編を匂わせる終わり方…
原作のストックはありそうなので、続編は円盤や配信の成績次第、というところでしょうか。
推しの声優さんがいるなら是非チェックして欲しい作品だと思います。

オープニンブテーマは、太陽と踊れ月夜に唄えさんによる「オトワ」
エンディングテーマは、かおちゃんによる「Gift」

1クール全12話の物語でした。
物語がどの方向に転がっていくのかが全く読めない作品でした。
続編制作されるなら絶対視聴します!

投稿 : 2025/01/11
♥ : 9

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

あの傑作を超えるのは無理じゃね?

 最終話(12話)まで観ました。2024.03.26

 主人公の悪魔とヒロインの天使は6話位でもうデキており、後は色々と邪魔が入る位で、あまり盛り上がらない感じで最終話まで来てしまいました。

 まぁ、どこかで観たことがある話で、ヒロインの兄さんが最後に「さあ、これからどうなるのかな?」とか言ってシメますが、どうでも良いです…。と言う感情しか湧きません。

 ヒロインの天使も、すぐに我の純潔が〜とか言いますが、そもそも生物なの?

 悪魔と天使という設定が恋愛モノの雑音でしかありません。現代が舞台ではなく、もっとハチャメチャにしても良かったかもしれません。

 悪魔と天使がモメるコメディアニメはまちカドまぞくやガブリールドロップアウトなど結構作られていますが、年頃の男女がお互いに性的対象として意識し合うような話は、悪魔と天使の肉体的な部分を上手く描かないと、素直に応援出来ません。

 キャラクターは悪く無いので、少し残念な物語でした。
………………………………………………………………………

 5話まで観ました。2024.02.06

 天使と悪魔の恋愛バトル!相手に惚れさせろ!「かぐや様は告らせたい」のバージョン違いですね。ちょとハードルが高めです。

 雑音も多すぎです。天使と悪魔の戦争はどの位本気なのか?容赦無い殲滅戦なの?

 そもそも、天使と悪魔の恋愛って種族的に成立するの?相手を落としてどうするの?主人公、既に天使の奴隷なんですが…。

 人間では無く、何歳かもわからん奴らの恋愛バトル見せられてもなぁ〜。ギャグも面白くありません。原作が古いのかな?

 良い度胸をしている…。今の所それしか感想がありません。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 3
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