2023年度に放送されたおすすめアニメ一覧 369

あにこれの全ユーザーが2023年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月22日の時点で一番の2023年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

70.3 74 2023年度アニメランキング74位
転生したらスライムだった件 コリウスの夢(未定)

★★★★☆ 3.7 (97)
383人が棚に入れました
イングラシア王国で子供たちを救い、教師としての残り少ない日々を過ごすリムル。そんなある日、自由組合のグランドマスター、ユウキからある依頼を聞かされる。その内容は、イングラシア王国と神聖法皇国ルベリオスに挟まれた「コリウス王国」で起こっている王位継承争いの内情を探って欲しいというものだった。リムルは〝サトル〟という名でコリウス王国に潜入捜査を開始。だが、事態は一国の王位継承争いに留まらず、悪魔や吸血鬼の思惑も絡み合い、混迷を極めていくーー!

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ルミナスとウルティマのキービジュアルで見てしまった…

 やはり転スラの名前が出ると見てしまうんですよね。特にキービジュアルがルミナスとウルティマだったので。ただ、やっぱりサイドストーリー的な本作もやっぱり面白くはないです…いや、中途半端な面白さという方が正確かな。話は普通にできています。でも、それだけと言う感じです。そもそもキャラの先取りをするくらいならとっとと本編進めろ、という気はします。矛盾も出てくる気がするし。

 それと、原初の悪魔の3人娘とルミナスですねえ…もうちょっと美しくしてほしいなあ。まあ、アニメのテイストがこういう感じなので精いっぱいだとは思いますが、1期始まった2018年ころには異世界転生ものならこれで満足できた作画レベルも「無職転生」とかあるだけに今見るとちょっと物足りないかなあ。

 話の内容は、サイドストーリーで考察とかネタバレしてまで語るような内容ではありません。上にあげた4人の女性キャラが見ものというだけです。とはいえ治療の対象となる女性のキャラはちょっと良かったので、まあまあ面白く見られると思います。

 ポテンシャルがある作品なので、もったいぶらずに大胆に本編進めて欲しい…いや、欲しかった…かなあ。もう見ないでいいかなあ、と思いつつ次が始まれば、また見てしまうんだろうなあ、と思います。

「転生したらスライムだった件」は1期は夢中になって、原作を確かその時点で十数巻一気買いして、読みました。そこまでは面白かったのですが、段々間延びしてくるようになって19巻で心が折れて20巻以降読んでません。数値化とか始まったし。

 2期になってアニメで転スラ日記を1、2クールで挟むやり方とか、原作で強さの数値化が始まったり尺伸ばしとも取れる感じが、メディアミックス全体で行われて心が離れた感じです。

 2期は酷評しましてもう見ないという感情だったんですけど、やっぱり東の帝国との戦争、3人娘とゼギオンの戦いだけは見たいんですよねえ、そこまでもっとスピーディーにアニメ化できませんか?

 なお、私「大賢者」って、風呂に沈めたコンピュータが転生したのだと思ってたら、30歳DTで魔法使いで、40になったら賢者になれるかな、という妄想が大賢者になったみたいですね。初めてWIKIを見て知りました。原作に書いてありましたっけ?

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

〇〇○サトルw

原作未読 全3話 Amazon Primeで視聴

転生したらスライムだった件の新作アニメです。レビュアーさんのレビューを読んで、私も一気に観てしまいましたw

閑話的な感じに3話で完結しているので、観やすいと思います。

2期の途中のお話ですね。無理やりw依頼されてある王国の内情を調査することになったリムルが活躍するお話です。

今回はテンペストのキャラも3名ほどしか出てきません。

また、他に本編に絡むキャラたちも出てきていますので、転スラが好きな方は是非観てくださいね。

本編の続きを早く観たいです。

OPは寺島 拓篤さん、EDはリムル役の岡咲 美保さんが歌っています。

最後に、今は配信だけですが、12月に地上波とBSでの放送が決まりました。日本テレビ・中京テレビ・BS11・日本テレビ系列で放送します。詳しくは公式HPでご確認くださいね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 13

hidehide さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

3話目のエンディング後まで!

学園で生徒を救い…
ヒゲの妹を助け…の後で、
魔王に覚醒する前…のエピソードです。

3話しかないのが惜しい程、面白かったですね。

魔王ルミナスが登場するのですが。
ルミナスの戦闘が見れます。

※『誰と?』かは、是非、見てのお楽しみで。

全力ではなく、遊んでる、程度なのでしょうが…
やはり、
魔王は強し、ルミナスは強し、ですね。

本作中では『まだ荷が重い』と思われていたリムル。

魔王達の集い、ワルプルギスの夜では、
魔王となったリムルの強さを知り、
『等しく敵だ!』宣言に加え、クレイマンを圧倒。

以後、
ルミナスはリムルに一目を置き、
手出しを控える様になる訳ですが…

さらなる愛らしさ、戦闘、各面々、と
転スラ、先が楽しみです

3話のED後まで、是非お見逃しなく!
『色々』出てきますので!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

69.9 77 2023年度アニメランキング77位
好きな子がめがねを忘れた(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (226)
675人が棚に入れました
ちょっぴり奥手な中学生男子の小村くんは、めがねをかけた隣の席の女の子、三重さんのことが好きである。 「その分厚いレンズ越しでいい。三重さんのきれいな目に見つめられてみたい。」 不思議な魅力を持つ三重さんに惹かれつつも、話しかけることさえできないまま日々を過ごしていた。 そんな三重さんはいつもめがねを忘れてしまうド天然女子。クラス替えから3日。 隣の席になった小村くんは、困っている三重さんをサポートしようと奮闘するが、そんな想いとは裏腹に一生懸命何かを見ようとする三重さんとの距離が近すぎてドキドキが止まらず・・!? Twitter投稿で数万バズを連発し、月刊「ガンガン JOKER」(スクウェア・エニックス刊)でも絶賛連載中の藤近小梅の大ヒット原作を実力派スタジオ GohandsがTVアニメ化! 近すぎるのに最高にピュアな二人の関係にドキドキニヤニヤ悶絶必死! 2023年夏、めがねを忘れた女の子と「ゼロ距離」から始まるムズキュン純真ラブコメディが始まる!

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

内容は薄いが、ときめきポイントは高く、癒し効果もあります。

 この作品、1話の初めのCGの密度が濃すぎなのと魚眼レンズ的な歪み、ヒロインの三重さんの髪の毛のボリュームというか線の数が多すぎて画面酔いしました。それとどっかのサイト限定でしたっけ?あと、23年は春アニメでラブコメラッシュだったせいもあって、いろんな要因で夏の本作は休んだと思います。

 ただ、今になって見てみると2話くらいから、髪の毛が見やすくなってCGも落ち着いて見やすくなったと思います。そうなると1話の出来の良さも分かるんですけど、とにかく初見の1話はきつかった。

 で、内容は「阿波連さん」「歩は」系統の距離感ぶっこわれラブコメです。つまり、内容の無さではトップクラスですが、その分ストレスがありません。多少主人公の悩みとかウジウジがありますが、単に中学生の初心さの範囲です。本作の見どころはキャラに萌えられるか、男の子に感情移入できるかどうかでしょう。

 で、本作の評価ですが、キャラは2人は初々しいので、胸をかきむしりたくなるような焦れったさがたまらないので、ときめきポイントは高い気はします。その点では「高木さん」的でもあります。また、画面と雰囲気に癒し効果がある気もします。

 ちょっと年齢層が中学3年生?はちょっと無理がないか?という気がしますけど。ココアが罰でもらえないかあ…小学生の方が合ってた気もしますが、今時の中学生はこんな感じかもしれません。また、思春期の方が乗っかりやすいのは分かります。

 メガネ忘れすぎ問題は、たまにちゃんとしていることがあるので、かえってもっと徹底して忘れても良かった気もします。それがどういうサインかを主人公が読み取れるか…いや、それをやると無垢じゃなくなりますね。ワザとじゃないからときめくのか。

 視聴の仕方は批判的でなく、すべてを受け入れる心で無心で見れば、なかなか入り込める気がします。批判をしだすとキリがないツッコミどころ満載ですが、そういう人はご退場いただいて結構です、という作品でしょうか。

 評価は、物語は一般的なラブコメで高い点はつけられませんが、雰囲気はいいので3.5。キャラが命の作品で上手いキャラ造形だと思いますので4。
 作画は技術的には高いのはわかります。5でいいかも…と思いながらも1話なあ…1話。あれは視聴のハードルを上げた気がします、4.5点…でもチャレンジングなのはいいか。やっぱり5点です。

 音楽と声優さんはまあ標準的で3.5ずつとします。

 以下、初回のレビューは2話途中断念なので消しておきます。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 12
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

👓超近視眼的な恋

原作漫画はTwitter版、コミック版共に未読状態でアニメ視聴。
視聴後、冒頭の数ツイート分や数ページ分だけ閲覧。

【物語 3.0点】
パターンアニメとして割り切った構成。

ヒロイン・三重さんは漫画みたいな(いや、漫画かw)超ド近眼なくせに、今日も今日とてめがねを忘れるし。
思春期少年主人公・小村くんは世話を焼いた三重さんがリアクションする度、すぐにキュン死しそうになるし。

毎度めがねを忘れる理由やら、そこから発生するドキドキのシチュエーションやら、
よく思い付くな~と感心しますが、展開としてはワンパターンですぐ飽きる人がいても致し方なし。


2人が恋心を自覚して徐々に惹かれて行く描写は丁寧でしたが、
本作はタイトルの通り、既にヒロインに惚れてしまっている少年のお話。
不合理なはずの恋愛に、好きになった理由という合理性が見い出せないと納得できないリアリストには前提から向かない作品。
ただし、三重さんが小村くんに惹かれる理由については、過去の掘り下げ含めて色々提供あり。


突如パターンを変えて驚かせる刺激が多い昨今のアニメの中で、
毎回変わらぬ優しい雰囲気で一息付けるスポットとして価値を見出した中盤までは、
私にとっては視聴断念か継続かの当落線上の作品でした。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・GoHands

安定した工程管理により表現したいことに注力して表現できている感。

背景の多くにCGを入れて、教室内に舞う埃も撮影処理でカバーし、
手描きの作画班は人物に集中。

校舎や街を走る車は模型みたいなCGで割り切って。
一方、量感溢れる三重さんのロングの柔髪の複雑な動きは、コマの繰り返しを挟まない、
妥協のない描き込みで、好きな子の輝きを象徴。
瞳の描写も勝負所ではガラス細工のように繊細化して来ます。

小村くんと三重さんの周辺を中心に歪み背景が多用されたのも特徴的。
好きな子ができた青春世界は主観的であることがよく伝わって来ます。


作画、CG、撮影の連携プレイが光ったのが冒頭。
今日も好きな子に会えると胸を高鳴らせながら教室へ向かう小村くんを、
回り込むカメラワークも交えた“長回し”のワンカットで表現した場面。
思えば私は最初のカットで本作の映像に一目惚れしてしまったのかもしれません。

シナリオ展開にワンパターンを感じつつも視聴継続できたのは、
毎回映像に見応えがあったからかと。


ただ、一点気になったのは、背景の雲が流れるの速すぎでは?ってことw
青春のひと時、光陰はあの雲の如く過ぎ去ってしまう物という事なのでしょうかw
小村少年。三重さんとクラスメイトでいられる貴重な時間なんて人生のほんの一瞬。
彼女の仕草に興奮ばかりしてないで、決める時は決めないとw


【キャラ 3.5点】
視聴者も小村くんと一緒にヒロイン・三重さんに惚れてしまえば、
パターンアニメでもハッピーになれるのは重々承知。

ただ三重さんも{netabare} 小村くんに迷惑をかけたと泣いてしまうような{/netabare} 心優しい良い子なのですが、惚れるにはドジっ娘萌えのスキルが必須でしょうし、かしこまると口調が武士になるしw
可愛い以上に変わった子だなとw

実際、三重さんは学校の誰からも憧れられるマドンナではなく、
{netabare} 全校集会で登壇する{/netabare} 場面では、いつもめがねを忘れる三重さんを目付きが悪い子と訝しむモブの声もあって、
変わった子だと思っているのは私だけじゃない?と安心してみたりw

率直に言うと私はレンズ越しの三重さんのクリっとした瞳をもっと見せて欲しかった。
三重さんがめがねを忘れ過ぎて、眼鏡っ娘萌え目当てが肩透かしされた感も残っていますw


私の場合は、惚れた子が何をやっても悶えてしまう小村くんを愛でる視点で、
距離を取って見守ると割り切ったら上手く折り合えました。
ド近眼の三重さん以上に、好きな子しか見えなくなる小村くん。
どっちが盲目なのやらって感じで可愛いらしいですw

この境地に至ると、小村くんが、三重さんとの今の関係上、どこまでが一線かも分からず狼狽える思春期少年の初々しさが美味しく頂けるようになります。
ただ流石に、{netabare} ブランコに乗った三重さんの背中を押すのは婚前にやっても良いことだと思うのでw{/netabare} ちょっと落ち着けよとは思いますがw


【声優 4.0点】
ヒロイン・三重さん役の若山 詩音さん。
主人公・小村くん役の伊藤 昌弘さん。

「ん゛~~」とか「あ゛~~」とかセリフ未満の掛け合いにより醸成されるユル~い空気が安心感をもたらしていました。
比較的低めにうめく若山さんより、ヒロインの一挙手一投足に反応する伊藤さんによる
声変わり前の思春期少年の悶え声の方が上ずっているのが毎度可笑しかったですw

若山さんによる、三重さんの動きに合わせた効果音兼任ボイスもあざとかったです。
彼女のロリ脳トロボイスの中毒性もまた私の視聴継続の原動力でした。


公式HPインタビューにて、メインお二人を人柄重視で選出したとのスタッフコメント。
演技力も然ることながら、ディレクションのコミュニケーションがスムーズに行くか、
和やかな制作現場の雰囲気を保てるかも重要視したというキャスティング。

現場の空気作りが、柔らかい作風として確かに伝わって来ただけに、
声優はまず演技力なのでは?と思っている私にとっては、考えさせられる一件でした。


【音楽 4.0点】
劇伴担当はジミーサムP。
メインテーマ「好きな子がめがねを忘れた」は優しいピアノの旋律で青春ノスタルジーを演出する癒やし系。
その他、刺激を抑えたミニマル・ミュージックで2人の掛け合いを和やかにアシスト。

OP主題歌はネット投稿で活躍する現役女子校生シンガー・綴(つづり)の「NAME」
OPアニメーションは、リズムに乗って疾走するキャラや、背景をアングル多彩なカメラワークで捉えることで青春の躍動感を好表現。

ED主題歌はめがねの凄腕アーティスト・オーイシマサヨシさんが、
三重さんと小村くんと共に、作品を捉えた歌詞で、めがねを忘れた日の喜びを高らかに歌い上げる。
小村くん役の伊藤 昌弘さんは音大出身のシンガーソングライターでもありますが、
レコーディングでは小村くんのキャラに合わせて、たどたどしく歌唱するよう要求されたのだとかw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 27

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

習作<46>

3話まで視聴。
発情しすぎてピヨピヨいってるだけのたわいもないネタをテンポ悪くやってくのが通常の型で、ネタと言っても特に笑いもなく。
背景や人物のCG処理の練習作と言った感じ。
風景が映り込むほとテカテカの下駄箱に人物は映ってなかったり、表現のための技術というより技術練習のための技術ですな。

メッガネェメッガネェ<49>
1話視聴。
背景・キャラ・カメラが3Dでグリングリンと無駄に動きまくってました。
内容が漫画のコマに色つけて口パク動かしときゃいいような感じなので、余計に実験作という印象が強い。
ポジティブに効いてたのは髪のモサモサ表現くらいかなぁ、あと眼鏡。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

69.8 78 2023年度アニメランキング78位
スパイ教室 2nd season(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (129)
480人が棚に入れました
MISSON《愛娘》の後に起きる-
もう一つの《秘密の任務(ものがたり)》

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

今回はやや極上か?

原作未読 全12話

スパイ教室の2クール目です。1クール目から観ることをオススメします。

某国で、スパイ養成所の落ちこぼれたちを集めた凄腕スパイ「クラウス」が率いるスパイチーム「灯」、共同生活をしながら訓練をして、実際に任務を遂行するところを描いています。

1クール目で紹介出来なかったキャラの深堀に関するエピソードを絡めた任務遂行とそれぞれのキャラを生かした内容となっています。

スパイ活動がより細かく描かれていましたので、1クール目より楽しめましたね。

幾つかのエピソード経てこれから本格活動というところで終わっています。

OPは1クール目と同じくnonocさん、EDはsajou no hanaさんがメインで話によってはキャラの中の方が歌っています。

最後に、スパイ活動という割にはかなり目立っていましたねw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

素材だけが極上

1クール目より話は少し面白くなったんですが、やっぱりはしょりすぎに思います。敵に囲まれてピンチになってたキャラが後に出てきて「何とか倒してきましたー」とか、トラップ発動させて敵を一網打尽も「実は事前に仕掛けて置いたんだよね」とか、戦闘シーンやスパイっぽい行動の描写をしないのは盛り上がらないですよね。あと1期の序盤では面白いと思った時系列イジリやりすぎです。原作知らないんで分かりませんが、それしか策がないのか?と疑うレベルです。普通に話進めたら良いのにと思いました。

相変わらずキャラ絵も良くて豪華声優陣。だから私の評価だと平均満足度は3点台になりますが、公平に評価するなら2点台です。キャラが多すぎて拾えてないから話が雑になってる印象で、もっと話も描写も丁寧に何期も続けるぐらいのスタンスでやれば大成功してそうなだけに残念です。いくらやウニなどの高級食材を鍋にぶち込んだような内容になった感じです。

2024年2月19日

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

シリーズ構成と全く相性が良くないので好きな順番で観ました

“影の戦争”と呼ばれる各国スパイ同士の暗闘が繰り広げられる世界。
“陽炎パレス”に集められた落ちこぼれのスパイ少女がチーム<灯(ともしび)>として共同生活し、
師事した天才スパイのクラウスこと燎火(かがりび)に認められるよう仕掛けてみたり、
選抜チームで“不可能任務”に挑んだりする同名ライトノベル(未読)の連続アニメ化作品(全24話)

分割2クールを総括したレビュー・感想。


【物語 3.0点】
シリーズ構成は複数話にわたり不可能任務に挑む“MISSION”と、
1話完結でメンバーキャラクターを掘り下げる“File”で成り立つ。

これが、MISSIONが一段落付いた後に、Fileで1話だけキャラをピックアップして、次のMISSIONへ……。
という構成なら私も付いていけたのですが、Fileが3回も4回も続くと、流石に早く次のMISSON行ってよ~。
1ヶ月近くキャラ掘り下げているけど、もういいわw
といった感じで1クール目6話で一旦視聴断念。

分割2クール目の放送が始まって、MISSON《忘我》が面白そうだとなり、そこから視聴再開。
復帰にあたり、私は、相性の悪いシリーズ構成とは無理に毎週付き合わず、
基本的にMISSIONのエピソードが完結までたまったら一気見する。
Fileについては、気になるキャラがいたら暇つぶしに見てみる。
俺様♪自分の見る順番は自分で決めます♪(アネット風w)という方針で全話視聴完了。

結果、私の視聴順は……
{netabare} 1話~3話「MISSION《花園》」、4話(エルナ回)、5話、6話(ジビア回)、視聴断念。

13話~16話「MISSION《忘我》」、19話(《忘我》の主役・アネット回)、
7話(サラ回。アネットを唯一理解しているキャラが気になって)

8話~11話「MISSION《愛娘》」最新MISSION話数がたまるまで未見のMISSIONを優先視聴。
17話(モニカ回)、12話(グレーテ回)《忘我》、《愛娘》通じて重要なキャラの理解を深める。

18話(ティア回)話数揃うの待ってるMISSION《夢語》で重要になりそうだから予習。
20話~23話「MISSION《夢語》」、24話(リリィ回){/netabare}

と、見事にバラバラな惨状にw
物語3.0点というのは、微妙評価と言うより、構成無視した視聴で参考外なので基準点に据え置いたと言った方が適切ですw


でも、この構成。実は、多くのアニメ視聴者の要望を汲んだ構成とも言えます。

3話までにヤマを作ってくれなきゃ視聴切るとのトレンドに応え、
時系列すっ飛ばして、{netabare} エルナ{/netabare} という地の文で嘘を付く禁じ手を犯してまでヤマを作る。
飛ばした時系列は1クール中盤にキャラ回として後から埋める。

1クールじゃキャラの掘り下げが足りない。2クール欲しい。
とならないように、分割2クールで主要全メンバーのキャラ回を実現する。

こうした要望は私も訴えたりしますが、いざ実現してみるとリズムが合わなかったりする。
キャラ掘り下げれば良いってわけじゃないんだな~と考えさせられました。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・feel.

作画で極上だと唸らされる場面は少ないものの、
20世紀前半の欧米風の背景美術に、スパイ道具を再現したプロップデザインと、
スパイたちが暗躍する世界を構築する一式は揃う。

銃撃戦、格闘戦や、少女たちの異能表現、ワイヤーによる人体解体などにもスパイアクションを感じましたが、
私がムードを一番感じたのは案外モニカのダーツだったり。

日常シーンではキャラの主線を太めに描画してコミカルな雰囲気を醸し出すなど、
緩急もまずまず。


【キャラ 4.0点】
スパイ要素を使った王道ラノベアニメとして志向されたキャラ作り。
落ちこぼれだけど一芸が光るスパイ少女たちの能力も、
スパイ任務よりも登場人物の個性を表現したり、
絡んだキャラの理解を深めるために活用される。

その傾向がよく現れていたのがMISSION《忘我》。
相手の目を3秒見つめただけで心が読めてしまうティアの能力でも読み切れないアネットの底知れなさ。
それが開示される戦慄。
スパイ能力が相互のキャラ解析に活用された本シリーズらしい連携プレイが光ったMISSIONだったと思います。


師匠の天才クラウス。
適当に、ぱぱっとなどと自らの技術を理屈で説明できないほど凄腕なため、教育が苦手w
ただ教え子のどんな歪んだ性格も長所として評価できる懐の深さ。
ただでさえ最強なのに、指導を通じて自らがさらに最強になっていく姿。
など良い先生の一面も。

ただ「極上だ」とのクラウスの決め台詞。
この種のラノベの口上は、多少ズレていても口数で押していくもの。
ですが、クラウスの極上は、私にとって良くてせいぜい上々くらいで、まぁまぁでも極上と濫用されている感ありw
こうやってツッコんでいる時点で、私もクラウスの術中にハマっているのでしょうかw


【声優 4.0点】
超豪華。

<灯>メンバー
雨宮 天、伊藤 美来、東山 奈央、悠木 碧、上坂 すみれ、
佐倉 綾音、楠木 ともり、そして{netabare} エルナ役の水瀬 いのり{/netabare} (以上敬称略)

{netabare} エルナ役いのりんの「不幸~」と「アネットがいじめるの~」{/netabare} など、
癖になるキャラ口調にも好対応する辺りは流石に実力者が揃っています。

ですが、この強力キャスト陣なら、キャラアニメだけではなく、
もっと本格スパイとして華麗に騙してとの欲も出てしまいます。

リリィ役の天ちゃんも文字通り毒を吐くポンコツリーダー属性だけじゃなくて、
巧みな毒舌も交えたスパイ合戦で魅せて欲しかったなと思ってみたり。

とは言えグレーテ役・伊藤 美来さんやアネット役あやねるの、
深層心理の吐露にはゾクゾクさせられました。

ただ個人的MVPは200%嫌われる!との意気込みで繰り出された
{netabare} マティルダ役・斎藤 千和さん{/netabare} の怪演。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は藤澤 慶昌氏。
定評のある明快なサウンドでスパイ、コメディを往復する作風を好演出。

OP主題歌はnonocが「楽園」で分割1クール目の「灯火」に引き続き担当。
ここまで堅実にアニソン歌手としてのキャリアを積んできているnonocさん。
返す返す思うのは彼女の硬質なボーカルはやはりラノベアニメ向きだなと。
川田 まみさんが引退し、黒崎 真音さんも去った今、彼女にはもっとラノベアニメを盛り上げて欲しいです。

ED主題歌はsajou no hana「ニューサンス」
ジャジーなピアノをアレンジして狂気を孕んだスパイ世界にマッチさせた上々のロックナンバー。
なんですが、FileではピックアップしたメンバーのキャラソンEDに差し替わるため、使われた話数は実質半分くらいw
この構成もまた作品の性格を象徴。


【感想】
スパイ要素を使ったキャラアニメとしては、2クールでひと通りキャラ掘り下げたし、
私は続編はもう良いかなと思うのですが。

本作は、本格スパイ物志向も捨て切れていないのが見切れない部分。
特にラストのMISSION《夢語》の、蟻か?ヒーローか?
明確な熱戦ではない混沌とした冷戦が続く中で、スパイの存在意義を問う内容は、
多くの現代スパイ映画も共有する王道葛藤テーマ。

〈焔(ほむら)〉の過去と合わせてスパイとは何か?を掘り下げるのならば、
続編は是非、構成通りの順番で観てみたいです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 16

69.8 78 2023年度アニメランキング78位
アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (41)
155人が棚に入れました
鉱石病——れは人々の体を徐々に結晶化させ、死に至らしめる不治の病。
製薬会社ロドス・アイランドはその治療法を研究し、病が引き起こすあらゆる問題を解決するための取り組みを行っている。
感染者救済を謳うテロ組織"レユニオン・ムーブメント"の暴動を食い止めるべく、
ロドスは炎国の都市である龍門と契約を交わし、活動を続けていた。
スカルシュレッダーとの戦いの後、アーミヤは、ミーシャを救えなかった事実を受け止めきれず、ひとり悲しみに暮れていた。
一方、龍門郊外に廃都市を発見したロドスは偵察隊を向かわせる。
そこで奇妙な現象が起きていることに気づくが——

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

戦争に正義はあるか?

戦争が中心のアニメの中ではかなりデキがいいのでオススメしたい作品の一つ

ゲーム未プレイなので話に入りづらいけどアニメのクオリティ高いし話も面白い
でもこの作品、ほとんど注目されてないのがもったいない・・・
複雑すぎてゲームやってないと話わかりづらいのと、ファンサービス回とかストーリーと関係ない掘り下げとかしないでひたすら戦っている硬派な作品だからかな?
戦争ということもあってキャラがかわいい割に全体的に暗いですが、雰囲気はよく出ています
1期ではあまり目立たなかったキャラが活躍していたので、より世界観に入り込めました

ストーリーもまだまだ続くようなので、3期に期待したいです

投稿 : 2024/11/16
♥ : 13

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

1期と違ってSF的ワクワク感が無い。作画以外は凡庸な作品。

 1期は非常にいいテンポで話が進み、SF的なワクワクする世界観が素晴らしいなあと思っていました。
 で、2期は…うん?フロストノヴァの自分語りで8話使っちゃいました?陰謀とかいろいろは裏で動いている雰囲気はあります。が、SF作品としては1期とは全然違う作品に見えてしまいました。
 後でじっくり見ようと寝かしていただけに、がっかり感は大きかったです。

 作画は相変わらず素晴らしいと思います。キャラのCGの使い方が2次元的な仕上がりが大変いいと思います。背景美術もかなりゴージャスですし。その点では高く評価できると思います。

 が、話が個人に集約されるとつまらないです。1期の終わりでパーソナルな話はあったと思います。あらためて彼女ら彼らの過酷な人生を見せられてもなあ、という気はしました。「鬼滅の刃」的に敵の個人の悲惨な過去の話になって行くのでしょうか?ヒューマンドラマも必要でしょうけど話の軸にするのはどうかなあ、と思います。

 ひょっとしたら本作のSF的伏線の種まきはあったのかもしれませんが、ずっとバトル的な展開で集中力が持ちませんでした。読み取れていない可能性はあります。が、第一印象での1次評価は作画以外はかなり低いです。OPEDの音楽もなんかこの雰囲気の作品にはこんな感じだよね?というレベルでした。

 ということで、正直見なければよかったというレベルでした。1期の評価が高かっただけに残念な作品だったと思います。SFなのでもう1回見るかもしれませんけど、気が重いです。

 評価です。上記の理由でストーリー1.5です。期待値からの落差です。キャラは2。作画は5でいいでしょう。音楽・声優は3でいいと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

制作変わった?と思うぐらいよくなった。

作画やストーリー展開は悪くないがゲームからの典型的アニメなので、タワーディフェンスということもあり予想通りキャラが増える増える。
しかし制作が変わったのかな?と思うくらい1期に比べると2期はゲームをしないと理解ない事も減り、1期に比べ主要キャラに深みも出てきて面白くなってくる。
ロゴスと協力関係のペンギンなんたらとか傭兵団?が居なくなり3勢力に限定したのは良かった。ほんと1期に比べるとだいぶ見やすくなった。
この系統でよくあるゲームプレーヤーがドクターなのだが自分は無個性の操作プレーヤー的主人公は要らない派で、個人的にはウマ娘みたいなのが好きで、艦これは微妙と思う方なのでアークナイツはいらんなぁと思う。

100点中75点

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

69.7 80 2023年度アニメランキング80位
事情を知らない転校生がグイグイくる。(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (165)
496人が棚に入れました
Twitterで話題となり、月刊「ガンガンJOKER」で連載開始。これまでの累計PV数は2億以上。 転校生の高田くんは知らない。 クラスメイトの西村さんが、何故かクラスの皆から「死神」と呼ばれていることを。 「死神」だなんて……なんてかっこいいあだななんだ! からかわれてる女の子。クスクス笑うクラスメイト。 転校生の高田くんは、そんなクラスの事情は知らない。 無知で、素直は、最強だ。 だからまっすぐ、彼女に届く。 そんな小学校の教室から始まる物語は、誰もがあの頃を思い出し、心にまっすぐ届いてくる。
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ともだち(最終話見ました)

[見終わって・・]※各話の感想は下にあります。
基本的にはコメディアニメなんでしょうね。
イジメられてる女の子に転校生がイジメのあだ名をかっこいいと思ってグイグイくるところをいじめっ子とのやりとりも交えながら面白く描いてて、確かにマジメにイジメ問題を描くと重くなりがちで、こういうアプローチもアリだとは思うけど、毎回あんな感じのやりとりが続くとちょっとくどく感じちゃいます。
4話がいい転機で、{netabare}高田くんが自分が言ってた言葉の意味に気づいてしまうんだけど、{/netabare}ここからもう少し関係が変わっても良かったのかなって思いました。
最終話の感想にも色々と書いたので、良かったら下の感想も見ていただけたら嬉しいです。
とはいえ、日野くんや安達さんや笠原さんなど、周りのキャラたちも魅力的で最後まで面白く見ることができました♪

[初回感想]
小学5年の西村茜(にしむらあかね)は「死神」となぜかみんなから呼ばれている。
転校生の高田太陽(たかだたいよう)はかっこいいあだ名だと思って西村さんと仲良くなりたいとグイグイくるお話。
原作はガンガンJOKER連載中みたいですが未読です。

自分の置かれた環境にどこか諦めた感じでいつも独りでいた西村さん。
そこに明るくて天然でとても元気な高田くんが現れて西村さんの生活が一変しちゃいます。

これ、普通に小学生でも見れる内容だと思うし日曜朝とかにやったらいいのになって。

高田くんのグイグイぶりが半端ないし、西村さんに臆面なくかわいいとか素敵だよとか仲良くなりたいとか普通に手をつないだり・・高田くんの天然ジゴロっぷりがすごいです。。
高田くんには「無邪気な暴君」という二つ名を与えたいw
でも高田くんも思春期に入ったら過去の言動思い出して恥ずかしさに身もだえしちゃうのかな。。

高田くんの親友の日野くんがさっぱりした男の子って感じで西村さんとも普通に接してるしいい子ですね♡
こういう子は普通にモテると思う。
あと北川くんの西村さんへのイジリの執着ぶり見てて、実はこの子西村さんが気になるのかなとかw

3話までは、いい話なんだけど高田くんのグイグイぶりがちょっとくどいかなぁと思いながら見てたんですけど、4話が良かったので、感想ちょっと書きたくなりました☀

以下、各話の印象に残ったシーンです。

1話「死神と転校生」
{netabare}ずっと感情を胸にしまい込んで淡々と過ごしてきた西村さんが、西村だって人間じゃないかと言われて思わず感情が表に出て泣いてしまったシーン。
学校で笑ったのも久しぶりだったんじゃないかな。{/netabare}

2話「給食当番と心霊写真とラブレター」
{netabare}西村さん「高田くんは無敵だもん。。」私もそう思うw
高田くん、西村さんと2時間も長電話もすごいけど、ずっとあんな感じで天然ジゴロな会話してたのかなw西村さんの心臓が破裂してないか心配ですw{/netabare}

3話「夏休みがはじまる」
{netabare}夏休みの予定が全然埋まらない西村さんに予定を一緒に合わせようと声をかける高田くん。
プールに行く水着を買いに行ったり、日野くんたちとラムネ一緒に飲んだり・・
普通に夏休みを楽しんでる西村さんにニマニマ。。{/netabare}

4話「おばあちゃんち」
{netabare}セミの鳴き声、涼しげな山の空気、冷やした大きなスイカ、畑でとれたトウモロコシを食べたり・・
いいなぁこの空気感。夏休みのおばあちゃんちって感じ。。
ヒグラシが鳴く中の夕暮れの雰囲気も好き。
西村さんのお母さんが亡くなったことを知って「死神」と呼んでたことを後悔して泣いてしまう高田くん。
蛍が舞う夜の中、二人で手をつないで帰るシーンが絵本の1シーンみたいで素敵でした。{/netabare}

5話「死神って呼んで」
{netabare}西村さんにとって死神って呼ぶ呼ばないってよりも以前みたいに高田くんと楽しく一緒にいたいから、だからいつもと同じように笑顔で死神って呼んでほしいんだよね。
遊ぶ約束すっぽかされたのに何事もなくお祭りに二人を誘う日野くん男前だわ。。
指輪を左手の薬指にはめたり、僕のとなりで笑ってほしいと言ったり、高田くんの天然っぷりは異世界おじさんも負けちゃうかも(-ω-){/netabare}

6話「席替えとクラス委員と新しいともだち」
{netabare}日野くんを好きな安達さんがあるきっかけに西村さんと友達になる話でした。
高田くんの西村さん専属ホストぶりも面白いけど、そろそろ違う展開もあるといいなぁと思ってたので、こういう展開は話が広がっていいですね。
なにより、西村さんに同性の友達ができたことが私も見てて西村さんと一緒に嬉しくなりました♡
もひとつ。笠原さんと西村さんが色々あってクラス委員になったのをきっかけに、二人がこれからどんな感じになっていくかも気になります。{/netabare}

7話「遠足と味玉の魔法」
{netabare}遠足からちょっと脱線して二人で買い食いする話、良かったです♡
友達がいなかった西村さんに仲のいい友達が出来て、一緒に写真をとったり、お父さんの味玉を交換したりしてる姿を見てるとじんわりきますね。
西村さんの、たぶんもう大丈夫だよって言葉とすごく楽しそうな笑顔が印象に残りました。{/netabare}

8話「浴衣とジャングルジムとギプス」
{netabare}遊具に登って二人で夕焼けの街を眺めながらプロポーズしてる高田くんw
もう結婚しなよって思いながら見てましたw
なによりかっこいいのは、自分が犠牲になって落ちた西村さんをかばって助けたことですね♡
高田くんのお母さんも息子に似てさっぱりしてて西村さんとも仲良くやれそう。{/netabare}

9話「走れ!叫べ!運動会」
{netabare}クラスの人たちから死神って呼ばれてイジメられてた西村さん。
高田くんたちのおかげで学校が楽しくなってきたのがきっかけではあるけど、クラスのために何かしたいって思って頑張れるってすごい。
イジメられてたのに、そんな風に考えて悪口言われてた笠原さんにお願いするとか高田くんじゃないけど西村さんマジ天使かも。。
今回のことで笠原さんも西村さんのイメージが変わったみたいで、今後の展開が楽しみです。{/netabare}

10話「初めてのおもてなし」
{netabare}北川くんたちにからかわれる→高田くんが来て天然パワーで撃退
これ毎回あるんだけど、そろそろ無くても大丈夫かな。
もっと安達さんや笠原さんとのやりとりみたいのを増やしてくれると嬉しいです。
初めて友達を家に招待した西村さんのとても嬉しい気持ちが伝わってきてほっこり☀
風邪を引いてお見舞いに来てくれたのを夢と思いこんじゃったのも、元々夢みたいって思ってたから余計そう思っちゃったのかな。{/netabare}

11話「風神同盟と呪いの歌とクリスマス」
{netabare}西村さんと笠原さんのやりとり、なんかいいな。
この作品で好きなキャラ1位は日野くんだけど、笠原さんも好きです。根はいい子だし。
クリスマス。恋人たちのキスを見てしまいドキドキする二人。
いつもとちょっと違う感じで西村さんを意識しちゃう高田くんだけど・・
次回のタイトルが気になりますw{/netabare}

12話「クリスマスパーティーの告白」
{netabare}パーティーに笠原さんも参加しててなんだか嬉しい。
シャンメリーぐいぐい飲んで赤くなる笠原さんwいいキャラしてる。
あんな真剣な目で「キスしていいのかな」って迫られたら。。天然なだけに困っちゃうよね。
高田くんのいつものような言葉になんとなく意味を探してしまう西村さん。
次回で最終話だけど、どんな形で物語が終わるのかちょっと気になります。{/netabare}

13話「10年後も、今日も」
{netabare}今回もいつもと変わらない高田くんだったけど、好意だとしても死神とか呪いとか天然に言える時間はもうあまりないと思うし、もう少し大きくなった時、高田くんは過去の自分にどう向き合うんだろう、って最終話見ながらそんなことを考えてしまいました。
最終話のタイトルがこれなら、「死神でもない呪いパワーもなくても僕は西村さんが大好きだよ、きっと10年後もね」くらいのことを言って欲しかったかな。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 29
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

一気見は飽きるかと思ったら入り込んでしまった。その分イジメは辛く感じます。

 23年7月にリアルタイムでレビューしたときは、一気見すると飽きるのではないか、話が単調なのではないかと書きました。

 そんなことは無かったです。太陽のグイグイは単調かもしれませんが、西村さんの成長が素晴らしかったです。逆に笠原を初めイジメ組を結果的に許せる…と結論づけましあが、西村さんとその父親の気持ちや境遇を考えるとちょっと辛くなってしまいました。太陽が現れなかったらと思うと胸が苦しくなります。

 結果的に一気見の方が胸に来ました。なんか変なタイミングで涙がとまらなくなります。感動ポルノか?と言われるとわかりません。ただ、内容が伴っているし、自分に置き換えて加害者にはなるまい、自分の身内にもそんなことはさせまい、と思う気持ちはわきましたので、意味がある作品だと思います。

 また、イジメる側の滑稽さを強調したのはいいと思います。小学校高学年のイジメは本当に辛いテーマですが、太陽のような子が一人でも増えるといいと思います。安達海美と日野大地も良かったです。ああいう大人の子もいいですね。この2人あわせて、太陽と海と大地なんですね。今回初めて気が付きました。

 そして主題歌は「アルコルとポラリス」…つまりこぐま座と北極星です。中心にいるポラリスが太陽で、振り回される西村さんがアルコルということでしょう。

 うーん、4.2にしてましたけど、これは評価を上げなくてはストーリー、キャラを4.5から5にしようかなあ。作画も良かったので4から4.5。音楽も歌詞がなかなか…4を4.5で。

 いろいろベスト10作ってますが各種順位を上げたくなってきました。23年のラブコメは秀作が多かったなあ…



以下 リアルタイム視聴時のレビューです。

とても面白くて毎週楽しみでした。ですが最終話で冷静になると…

{netabare}  あー面白かった、と言う感想を素直に言える作品だと思います。この作品は1話の西村さんへのイジメが結構辛くて、嫌な気分というよりちょっとやるせない気分になりますが、それ以降はタイトル通りグイグイ来ました。

 単調かといえば単調ですが、友達が増えて行くということも併せてありました。特に笠原さんが良かったです。イジメていた人間を許せるか問題がありますが、本作では太陽を味方に付けてというよりも、西村さんが成長してイジメをはねのけられる強さがあると思いますので、私は許容も理解もできました。

 ただ、冷静になるとグイグイそれ自体はずっと同じなので、ひょっとしたら一気見したら、ここまで評価が高くないかもしれません。内容が非常に良かったのは間違いありませんが、ラブ、コメ、イジメ。すべてそこまで深いかといわれるとどうかなあと思います。もちろん、ストーリー、キャラが良いのでテーマをそこまで求める気も必要もないとは思いますが、極端には高い点数はつけ辛い気もします。

 本作は、アニメ配信が毎週日曜日22;30という丁度いい時間に更新されていて週1回欠かさずに見ることができたので、楽しみだったし、高評価だったと思います。その加点要素はあると思います。
 そこも作品だと言う事もできますが、今の印象と再視聴したときでは感想が違う気もします。

 過大評価を避けるなら…12話暫定4.6でしたが4.2でいい気がします。ストーリー、キャラは満点にしてましたが、やはり単調ということで満点はつかないかなあ。

 特に最終回がなんかずっこけてしまいました。12話が最終回で良かったんじゃないか、と思ったときにちょっと作品に対する距離感ができた気がします。12話のラブの部分をもう少し深掘りしたり、別のイジメ・友情の部分の総括が最終話であれば、もっと評価は高かったかもしれません。視聴後感でこれからも続く連続性が欲しかったのかもしれませんけど、私は少し最終話で醒めました。少しですけどね。 {/netabare}




以下 リアルタイム視聴時の感想です。 


1話はヒロインのモノローグが余りに辛いです。敏感な人は気を付けてください。

{netabare} 「死神」というあだ名がカッコイイ…というきっかけは「ん?」という気がしなくはないですが、それはきっかけですね。

 主人公…が誰かといえばヒロイン西村さんでしょうね。高田くんはどちらかと言えば人格のない…というか、今のところ無垢な善性でしかない気がします。ただ、その人格がないところが余計なノイズにならず上手い効果が出せているなあと思います。

 孤独に慣れる。自己否定をすることで自分を守る。親に友達がいると嘘をつく。そして、本当は孤独が嫌なことに気が付き更に孤独が増す。冷静に書いてますけどね。こういうところが本当に切なくて、胸が痛くなりました。西村さんの気持を考えると死にそうになるくらいです。

 小学生が主体なのってどうなの?と思わなくは無かったですが、この頃のイジメの残酷さは大人が思っている以上にひどいですからね。話を見るとこれでいいんだと思います。

 ということで、これはいいですね。「聲の形」や「コタローは一人暮らし」などと同系統の匂いがしつつも、そこまで重くない形で性の匂いのしない幼い初恋のラブコメになる感じがします。イジメられている古見さんという感じでしょうか。
 出落ちではあると思います。思いますけど本作はヒロイン西村さんのモノローグで暖かい気持ちになれればいいんだろうなあと思います。

 キャラデザは小学生向けのマンガ雑誌にあるパタンですが、ちょっとヒロインに「謎の彼女X」感があってそれほど違和感がありません。むしろ、髪のツヤが面白いですね。原作者の作風なんでしょうか? {/netabare}



4話 1週1話で見ましょう。それ以上の頻度で見るには向きません。

{netabare}  やはり出落ちでしたね。想像通りワンパターンはワンパターンです。ただ、だからといって作品が面白くないというわけではありません。一気見には向かないだけです。少しづつヒロイン西村さんのコミュニケーションの幅も広がってますし。

 グイグイに対して照れるヒロインを見て癒されます。夏休みに気になる異性を思い出して相手を思い浮かべる…中学生までの感覚でしょうか。高校は…うーん。忘れました。そういうのを疑似体験できます。ご都合主義もありますが、気になりません。

 欠点は光と影の作画がちょっと気になるのくらいですかね。

 追記 4話はちょっと感動がありました。2人の関係が進展しそうないいアクセントでしたね。{/netabare}


5話 イタリア男か!

{netabare}  前半は非常にいいアクセント回で、太陽が明るいだけではない部分を見せる反面、西村さんが逆に積極的になったのが良かったですね。必死さが切なくなります。普通に涙が…うーん。いい話でした。

 ただ、後半はいつも通りというかパワーアップというか…イタリア男か!といいたいですけど、日本人の若者よ、カレを見習おう、と思いました。{/netabare}


6話 今期NO1かなあ。人を素直に褒められる心は美しい。太陽カッコ良すぎです。

{netabare} 「正直」というのは時に悪意にもなりますが、しかし、他人のいいところを見つける…あるいは欠点より長所に先に気が付いて、そこを素直に褒められるという太陽少年に、人間としての美しさを感じます。人をほめるというのは、簡単そうで難しいものです。自分の心にやましさ、まやかし、何より「メシウマ」がある人には出来ないでしょう。

 他人の不幸やアラを探して貶めて劣等感を埋めるマインド「メシウマ」「隣の芝生は青い」「酸っぱい葡萄」とは真逆です。
 そして、こういうバカな悪意をもって他人を貶める人って、本当は少数派ですけど悪いことに目立つんですよね。ネットでもそうですけど。こういうマイナスの害悪をまき散らすバカ集団に小学生・中学生で苦しめられた子がいると思うと、太陽少年の無垢さが痛快です。

 1話の西村さんの悲惨な心情の描写があるからこそ、太陽に救われ自分を取り戻して行く西村さんが愛おしくなります。

 どんな年齢になっても太陽少年の人のいいところを見つけられる心と、それを表現する素直さを見習いたい、と今更ながら思わせる力のある作品だと思います。今期NO1です。 

 そして、女子の同調圧力を気にしない安達さん、いいですね。大人だし、自分に素直だし。

 で、このサブキャラの安達さんの声優の近藤玲奈さんがOPなんですね。歌が上手い…のか分かりませんが、声が非常にいいですね。ちょっと東山奈央さんに似た感じもあって癒されます。 {/netabare}


10話 やはり笠原さんも成長しました。

{netabare} 太陽の影響が西村さんを変えてますねえ。初めは無自覚系のコメディかなあと思いましたが、やはり登場人物の変化がちゃんと時間とともにある作品はいい。1話の西村さんの辛すぎる描写がここにきて活きています。

 日野や海美と友達になって、ついに笠原さんが堕ちたかあ。運動会の時にそうだろうなあ、と思いましたがやっぱりです。それが太陽の影響じゃなくて、西村さんのがんばりからですから最高です。

 まあ、今回の感じから言うと告白イベントはありそうですが、どうでしょうか?楽しみです。


 なお、ラブコメ作品対決だと「僕の心のやばいやつ」と本作が2強です。ちょっと離れて「スキップとローファー」さらに離れて「インソムニア(一旦脱落)」。

「おとなりに銀河」は切るほどではないですが、インソムニアと比べるとやっぱりちょっと堕ちますかねえ。 {/netabare}


11話 不純異性交遊…言葉遊びかと思いきや、急展開です。

{netabare} 笠原さんのツンデレがなかなかいい展開です。「聲の形」「長瀞さん」などで過去イジメをした事実は消せないという意見を見聞きしましたが、ですが、本人同士で和解して、新しい関係が築けるならいい気がします。少なくとも西村さんと笠原さんに関しては不快というよりも、暖かい感じがしました。

 ただ、逆に太陽の中盤の「呪いの歌」というところで、不思議な違和感がありました。まあ、そもそも太陽のキャラですから不自然ではないですが、ちょっと引っ掛かりました。それが設定ですし、西村さんが気にしてないのでいいんですけど、太陽に少しだけ考える成長が欲しいかも。

 そして不純異性交遊かあ。ラブコメのコメディ部分の言葉遊びかと思いきや…おい、小学生…そこまで行くのか?そっちの成長はあるのか?これは急展開だなあ…唇の作画が生々しすぎでしょう。次回予告のタイトルは…うーん、来週が気になります。{/netabare}


12話 「呪い」の意味が変わる瞬間。小学校5年生という年齢が絶妙です。思っていたよりも更に深いかも。恋愛談義回でした。

 あれ?最終回かと思ったら違うの?次回予告もあるし、Dアニも(全12話)が付かなかったので、13話あるのかあ。

 12話は恋愛談義を言葉でずっと続けていました。これは小学生設定じゃないと出来ないです。というのは、小学5年生・11歳って丁度抽象概念がどんどん発達しだすころです。気持ちとか感情を言葉で表しだして、言葉が感情を引っ張る年頃です。つまり初恋が始まるのは小学校4年~5年が多いのは、身体の成長もあるでしょうが恐らくこのせいでしょう。

 このダイレクトさを中学2年生でやるとちょっと間抜けな気がします。でも、小学生だからこそ、この議論が素直に受け入れられます。そして、忘れていた何かが取り戻せるような錯覚が、恥ずかしいですが心地良かったです。

 それが分かっていてこの年齢を設定したのだとしたら、大したものです。だから、消しゴムを渡すときに触れた指先で、恋愛感情を自覚する。いいですねえ。散々手をつないできた2人ですがキスの話題の後だけに、触れるという意味が変わった。つまり太陽の言っている「呪い」が「恋愛」に変わる瞬間ですね。太陽がグイグイいけなくなる。甘酸っぱすぎるでしょう。

 成長の話をすると男子は精通後はプラトニックラブをしようとしても、基本的には身体が許さなくなりますので、それも小学生にぴったりです。この辺は「ヤバい奴」との対比が非常に面白いです。

 まあ「恋愛の沼」が「呪い」という哲学まで入ってはいないでしょうけど。

 ということで、良いですねえ。イジメから始まって小学生レベルの救済で終わるのかと思ったら「初恋」という意味をちゃんととらえている気がします。

 それとやっぱり笠原さんが本当に良かったと思います。やけ酒も許してあげましょう。

 評価は暫定です。終わり方次第では満点かなあ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 17

イトルタラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

太陽は暗闇を照らしていく

いじめがテーマになってくるので、人によっては気分が悪いと思うこともありそうです。本作は死神の可愛さを太陽が照らしていく作品です。監督由来で各サブキャラ陣の仕草にも注目したいところです。特に日野くんは良いキャラをしているなと感じました。私が特に好きなキャラは笠原さんです。願わくば笠原さんの心情を表したキャラソンが出てほしいところです。本作は茜と太陽が結ばれるストーリーではありますが、いっそ笠原と太陽が結ばれるアナザーも観てみたいなと思ってしまいました。笠原さんは不器用ながらもここぞという時に行動力、判断力があり好感が持てます。
物語としてはやはり尊さをひしひしと感じます、死神と呼ばれていた西村さんが転校生の太陽くんが来てどれだけ救われたでしょう。封印してきた当たり前な感情が顕になってきて、実は死神と呼ばれている西村さんも普通の女の子という可愛さが引き出されるところが良いですね。太陽くん、無知で純粋ですが、かっこよすぎです。エピソードとしては一話と九話は特に印象に残りましたね。私が好きな笠原さんが太陽に興味を持つ分かりやすい伏線にもなっていますので。早くBlu-RayBoxのオーディオコメンタリーが聴きたいものです。この作品は悪い刺激がない分安心して観られて、とにかく和みます。これらの文章を総括すると、「尊い」の一言です。ここまで前回投稿分 6/18

ここから追記投稿分 7/16
人の噂も七十五日と言いますが、茜ちゃんはいつから噂されていたんでしょうね?最初から第一印象で死神だー!とか言われていたなら確かに酷ですが。決して私が茜ちゃんを気に入らないというわけではないですが、茜ちゃん自身少々棘のある(妙に大人びている)言い方をしているのが原因なのかなと。ただ、先生や親に言わず、不登校にならないのも迷惑を掛けたくないと思っての事だと感じるので何とも我慢強く達観した子なのだろうと思います。それに先生がそれを分かっていながらも介入した所で一時的な解決にしかならなくて裏でもっといじめがエスカレートする可能性もありますし、本当に太陽が転校生として来てくれてから変わらない(つまらない)日常がどんどん楽しくなってくるので救われているなと。
太陽が転校生として来てくれた影響で以前の閉鎖的な空間がどんどん開放的になりつつありますね、本当に先入観に塗れた世界というのは怖いのです。
ところで北川くんが何だか悪役扱いされていますが、実は寂しいだけなのでは?とも思ったりします。孤独は寂しいからこそいつも取り巻きと一緒に行動していて、すぐ調子に乗ってしまうようなある意味可哀想なキャラにも見えますが、太陽と関わっていくうちに人間関係において大切な事が少しずつ分かってきているのかなと私は僅かに感じました。仮に太陽が転校してこなかった世界線で茜が転校という流れは茜自身がまず嫌がると思いますし、私としてはどんな場所でもできることならそこで幸せになろうという行動に憧れています。茜の場合は割り切ってやり過ごそうとしていましたね。OPの邪悪な魔物(空気)を切り払っている太陽、EDの彷徨い続けた先に手を差し伸べているのもきっと太陽ですよね。太陽くんは一見何も考えておらず楽しんでいるように見えますが、実は本能的な部分で西村さんしか見えていないのだと思います、最初は気になる存在だっただけなのにグイグイ近付いていき、西村さんの本心を知っていくにつれてまたどんどん興味がわき好きになっていく、そしてそれはこの作品上ではブレることがないでしょう。そう、それは日野くんのどこまでもブレない性格と同様に真っ直ぐなのです。
太陽は性格的にただの猪突猛進型かと思いきや、バスの席決めで変な気の使い方をしたり、お墓参りの後に今までの行いを振り返り反省して泣いてしまったり、やはり太陽は純粋に茜が好きなのであります(それが男女の恋とは気付いていないようですが)。所々回想シーンが入ったり同じツッコミをする事も度々ありますが、大事なことなので2回言いました的な強調なのかなと…そこは分かりやすさを意識しての事だろうと思ったので私は特段気になりませんでした。むしろ子どもながらの真剣さが伝わってきました。各サブキャラ陣の変化も安達さんや笠原さん以外は微々たるものなので気付きにくいですが、そこがリアルに近い感じで良いですね。(一部一期の時点では変わらない者もいる。)サブキャラ陣も本編に上手く作用していて良いです。特にあの三人組を後半どう捉えるかでこの作品の世界はまた違って見えてくると思います。私的には物語としてはワンパターンな面はあるものの、テンポを良くさせるアニメーションの工夫があり全体的にはダレずに観られて、アイキャッチや随所キャラの表現の仕方、人情の機微が刺さったので楽しめました。続編が来てくれると嬉しいですね。最終回にアニオリ展開があったみたいですが、この作品に関してはもし二期が放映されるとしたらもっとアニオリ展開があっても良いなと思いました。
いつか、過去の過ちから学び、成長した登場人物みんながそれぞれの幸せを見つけた世界というのを見てみたいですね。余談で言うまでもないかもしれませんが、本作内のいじめについては作者がこういう解決方法があってもいいよねという想像であって、本筋は太陽と茜の尊いやり取りと周りの登場人物たちがそれぞれ成長していく物語…ただそれだけだと私は思っています。その影響か、精神的な攻撃ばかりで直接的な暴力描写が出てきません。本作へのいじめをどう受け止めるのかも評価に響いてきそうですね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8

69.7 80 2023年度アニメランキング80位
贄姫と獣の王(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (98)
292人が棚に入れました
99番目の生贄として魔族の王に捧げられた少女・サリフィ。しかし彼女は自分の運命を受け入れ、王を恐れず歩み寄ることを決めていた。新月の夜、サリフィは生贄の儀式へと向かうが、そこにいたのは魔族ではなく、人間の姿をした王であった。 サリフィを妃にすると決めた魔族の王は、彼女からレオンハートという名を与えられ、人間と魔族の共生を目指し共に歩み始める。

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

よいアニメだが・・・惜しい。いや、ここらが妥当なのか。

休日に私ご贔屓のアベマなTVで一気をやっていたのでのんびり視聴。

総じて、物語自体は色々なエッセンスを含み、エピソードも硬から軟まで多様。
言いたい事も、伝えたいメッセージも伝わってきて内容も視聴者によって様々に受け止められると思う。

ただ、この多様なメッセージを含むと言うところが、なかなかに厄介で。
メタなお話をすると、どの層に向けての作品なのかが、少し幅広過ぎてガバい感じ、印象を受けてしまう。

そして、作画についても、魔物ををはじめ動物系のキャラで構成されており、主人公のサリフィを際立たせる意味、多様な種族との関係性を描く意味があるとは思うのだが、作画がゆるい・・・。
 ただ、ここがレビュータイトルにある「ここらが妥当なのか・・・」に通じるのだけれども、リアル路線やカッチリ描く路線だとすると、だいぶ雰囲気が変わってしまうし、この日本むかしばなし西洋版みたいな雰囲気は出なくなってしまうだろう。
・・・なので、ここら辺が落としどころなのかなぁ・・・と。

 ただなぁ、いくつかのエピソードでのキャラの心理描写や関係性を見るとだいぶ大人っぽい描写もありました。
「低年齢にも受けそうな絵柄」と言う訳でもなさそうだし、ここら辺のギャップが少しノイズとして受け止められてしまった。
物語の内容と雰囲気に少しだけ統一感が無い感じがしたのです。

ここら辺は「王様ランキング」などにも共通の悩ましい点なのかもしれない。

声優さんは、しっかりと演技でキャラの「ゆるさ」(厳密にはゆるさと言う訳でもないと思うのですが)をカバーしておられました。
特に違和感や問題は感じられませんでしたね。

音楽は第一印象としては、前半後半とも、ほんの少しだけ作品イメージとギャップを感じました。
ただ、慣れる程度のものでしたが。
あくまでも第一印象という点に重きを置いての感想です。

キャラは、前述したように動物系キャラを、ゆるさというか、
少し幼い対象向けと受け止められかねないつくりになっているので、少し弱いというか、もしかしたら視聴意欲を回避させる方向に働く可能性があると思います。(動物系が悪い、と言う訳では無いです)
ただし、これは声優さんの力量でそれぞれの個性が逆にはっきりとしますし、判りやすい点もあると思います。
ここがウィークポイントと感じられて敬遠、回避される方が、もしもおられる様であれば、少しもったいないかもしれません。


2クール相当という事で見ごたえもありますし、キャラの感情や思いは丁寧に描写されている所が多いです。
私が「異文化理解系」が割と好きという事もあるのですが、こちらは、~理解系以上にサリフィを中心に、それぞれのキャラ関係の構築が進んでいくところがじれったくも楽しいです。
あと、王様の一本気なところ、弱さをも認めつつ前進していく様がすばらしいw。

時間、余裕のある機会に観てみてもよい作品の一つだと思います。
視聴者側に余裕が無いと、少しじれったくなってしまうかもしれませんね。
ゆっくりと観てみて欲しい作品です。

機会がありましたら、ぜひご覧くださいませ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 14

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

リアタイ時は何かと間が悪く0話切り →2023年アニメでもトップクラスの面白さ

【レビューNo.120】(初回登録:2024/4/21)
コミック原作で2023年作品。全24話。

(ストーリー)
決して人間を寄せつけない禁忌の世界、魔族の国「オズマルゴ」。
そんな魔族の国に、99人目の生贄として捧げられてしまった少女サリフィ。
しかし彼女は自分の運命を受け入れ、王を恐れず歩み寄ることを決めていた。
・(今までの生贄と違い)恐れ慄くことなく短気な王様を嗜める大胆な行動
・天啓の夜に知る王様の隠された真実
サリフィを妃にすると決めた魔族の王は、彼女から「レオンハート」という名
を与えられ、自らの理想とする国家を創設するために彼女と共に歩み始める。

(評 価)
・リアタイ時は何かと間が悪く見送っていた
 本作はホントいろいろと間が悪かったんだよな。
 ・キャラデザが(最初は)好みではなかった(中途半端みたいな)
 ・それに前期でやっていた「ノケモノたちの夜」の主要キャラ「マルバス」
  と魔族の王が「ライオンキャラ丸被りやんけ!!」で一気に萎えたw
 ・偶然観たのが、魔族の王の尻尾でサリフィが”もふもふ”してるシーンw
  「やっぱりそういう系の作品かよ!」でトドメを刺された
 で、もういいやとw
 でも交流あるレビュアーさんは軒並み高評価だったので、ずっと気にはなって
 いたんですよね。
 先日ABEMAで一気見配信をやっていたので、「ちょうどいいわ」で視聴し始め
 たら、あまりの面白さに止まらなくて(笑)
 正直「2クールってどうなのよ?!」って感じでしたが、
 ・1クール目にしっかり中締めしてきちんと面白さを提示しつつ、後半にも期
  待を抱かせる構成
 ・2クール目から1クール目に蒔いた種を芽吹かせ、中だるみすることなくラ
  ストに向けて一気に解放
 と、文句のつけどころがないですね。
 むしろ「2クールだからこそ、この作品には価値がある」って感じですね。
 キャラデザもちゃんと作品にマッチしていたと納得しましたし。

・王道展開を丁寧にサブキャラも魅力的に描いている
 ・本作の格子はシンプルで王道です。
  ・ヒロイン・サリフィと魔族の王とのピュアラブストーリー
  ・魔族の王が思い描く、愛に満ちた理想の国家創設のために邁進する姿と
   それを支えるサリフィの献身の物語
  ・差別扱いされている人間サリフィが、少しずつ周りに認められて人(?)
   の輪を築いていくサクセスストーリー
  そこを奇をてらわず、1話1話丁寧に創ってる感じが非常に好感が持てます。
 ・それに本作の一番の魅力はキャラ描写、特にサブキャラがしっかり魅力的
  に描かれている点ですかね。
  例えば「人間サリフィ=差別対象」は分かりやすい設定ですが、本作はこ
  こに「種族間の差別意識」といった世界観も盛り込み、キャラを深堀して
  いきます。これがスパイス的に機能してキャラへの思い入れがより深まる
  って感じですね。
  もちろんそれだけでなく、ベースの描写がしっかりしているのですが。
 ・また少女漫画っぽい
  ・爬虫類族のアミト姫
   サリフィの親友的ポジションで、自身も親衛隊隊長ヨルムンガンドに想
   いをよせる健気な乙女
  ・宰相アヌビス
   嫌われ役ポジションで、人間サリフィを快く思っておらず何かと無理難
   題をふっかけてくる
   (これも根底には、王への忠誠から国家の大局という観点で思慮を廻ら
    せているという描写がよかった)
  というキャラに加え、ヨルムンガンドやイスタン海軍といった男気ある、
  男性が共感しやすいキャラを配している点もポイント高いかなっと。
  個人的には、サブキャラの中でも重要度の低い「部隊長ケイリン」にすら
  「カッコいい」と心奪われるとは思わんかったわw
 ・少女漫画って結構
  ・ヒロインと王子様の2人の世界が至高
  ・サブキャラは2人を引き立てたり、エピソードを創るための駒扱い
  という感じの作品も多いですが、本作は
  ・物語を大きく俯瞰して全体像がしっかり創られている
   (また何気に細部も配慮されている)
  ・サブキャラをしっかり描いて、主人公との相乗効果を生みだしている
  こういうことがきちんと出来ている作品だと思いました。
  やはりサブキャラが活き活きと躍動している作品は、物語に厚みや深みが
  生まれて面白いなっと。
  (それに尺が十分割けるのも2クール作品の強みですね)

視聴前からの手のひら返しが凄いですが、これまで0話切りしてたのを後悔する
ほどに、2023年アニメの中でもトップクラスの面白さじゃないですかね。
まあ作画は覇権アニメクラスに比べると(予算が違うので)さすがに見劣りし
ますが、J.C.STAFFさんはやるべきことをきっちりやってるって感じですね。
そういう点も踏まえた上で、覇権アニメにも劣らないっていう個人的な評価で
大健闘といっていいのでは。
(少女漫画的なポイントを押さえつつも、男性でも十分楽しめるテイストに仕
 上がっている感じで、完結まで綺麗に描いてくれている点も高評価)

(追 記)
テナさんの
>ただ、この作品に関してはイッキに見るのがいいかも?
には同意ですかね。
ストーリーが王道で単純な分、リアタイだと毎回気持ちがリセットされ、少々
退屈感や2クールは長いと感じる部分はありそうなんですよね。
最初に感じた面白さのまま、勢いで一気見する方が向いているように思います。
そういう意味では間が悪くてよかったのか(笑)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 16

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

久しぶりに大団円の作品を観た気がしますが、長かったなぁ〜。

 最終話(24話)まで観ました。2023.09.28

 やっと終わりました。連続2クール長かったです。ラスト2、3話であれよあれよと話が展開してハッピーエンドで綺麗にまとまった感じです。今までじっくり描いていた物語が結実しました。

 見ごたえはあったと思いますが、ここまでじっくりやると、脱落してしまう視聴者が多い様な気もします。

 恋愛モノで、イチャコラを楽しむためのもので、お話をドキドキしながら観る系の話では無いので、1話の時点でオチは読めました。

 果たして、何人ついてこれたのか…。中々連続2クールの恋愛モノを作るのは勇気があるなぁ〜と思います。

 中盤中だるみしたので、フェンリル編とか、幼なじみ編とか切っても良かったかもしれません。タイパ的には1クールで良かったような…。

 まぁ、ノケモノ達の夜よりは面白かったことは確かです。キッチリ終わりましたしね!

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 19話まで観ました。2023.08.25

 フェンリル他、キービジュアルに出てくるキャラクターがやっと出揃った感じです。いやぁ長かった…。

 そして、フェンリルあっさり退場…。王様のロリコンパワーが勝利したようです。

 愛や絆よりも強い力、それが少女への性愛なのだ!ケモノ形態だから良いですが、イケメン形態だと凄く気持ち悪いデスネ!

 しかし…、王様もフェンリルも、主人公に手を出してきません。フェンリルはロリコンじゃないからかもしれませんが…。

 ビジュアル的に露骨な獣姦はちょっと引きそうですが、画面に映ってないところでもうやってるのかな?

 後少しなので、なんとしても完走したいです。盛り上がってきましたよ〜とは、ちょっと言えないのが寂しいです。
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 14話まで観ました。2023.07.16

 主人公、まだ王妃代理です。そして、宮廷内外の魔族達をたらし込めていきます。

 主人公に戦闘力等は無いので、優しさが武器です。何か…みんなチョロいです。

 魔王様は、主人公とマジで子供を作る気満々です。血の濃い種族の形質を受け継ぐので、あまり問題無いようです。

 魔族と人間の境界すら怪しい世界ですが、魔族は人間を食うんですよね。魔王の寵愛一本で渡り歩く主人公の肝の太さは大したもんです。

 2期に入っても別に特に盛り上がってませんが、ゆるりと観て行きたいと思います。特に宮廷内の陰謀とかも今の所ありません。

………………………………………………………………………

 4話まで観ました。2023.05.15

 4話まで我慢して観たかいがありました。

 他の花嫁候補のケモ姫様達が色々と主人公にちょっかいを出してきます。

 ロリコン王の気を引くのは大変です。しかし、女三界に家なし。部族の興廃もかかっており、みんな真剣です。

 特に女猫がエロくてよいです。主人公に、私の本気(マジ)を見せてやる!的な感じで挑んできます。

 グジグジしていた主人公 も王妃になる覚悟完了です。いや〜少女漫画全開の展開です。

 ドロドロした宮廷闘争に期待大です。

………………………………………………………………………

 1話観ました。2023.04.20

 肝のすわったヒロインが、獣の王と仲良くするお話のようです。ヒロインの胆力が半端無いです。

 前期にも同じ様な話を観たような気がしますが、良く覚えていません。

 少女漫画全開な感じですが、少し先が気になるので、視聴継続です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

69.7 80 2023年度アニメランキング80位
終末のワルキューレⅡ(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (38)
190人が棚に入れました
「月刊コミックゼノン」で連載中、累計発行部数1,000万部突破の大人気漫画の、アニメ第2期!!!!! 原作は「このマンガがすごい!2019」オトコ編、「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」、「第2回マンガ新聞大賞」など、数々の漫画賞に入賞する話題作!!!!! 迫力溢れる世界観をアニメ化するのは、『十二大戦』『HELLO WORLD』アニメーション制作、『無限の住人-IMMORTAL-』『プロメア』『ガールズ&パンツァー』の3DCGなどで、数々の激戦を描いてきたグラフィニカ。 人類の存亡をかけた、全世界の神代表 vs 人類代表の一対一<タイマン>の13番勝負が、再び幕を開ける!!!!! 血湧き肉躍る!互いの信念を貫いた、熱き戦いがここにある──!!!!!

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

続きです

同じタイトルで「終末のワルキューレⅡ」があるので分かりずらいと思うのだが。
こちらが「終末のワルキューレⅡ」の後編ということで。
前編が10話、後編が5話の構成でした。
といってもこの後編は釈迦と七福神の対決のみ。
紆余曲折ありましたが。
もはや伝統芸とも言える、いつもの寄り道しまくりのバトル描写。
それでも面白いと思わせるのはさすがと言うべきか。
いちいち毛筆の特大文字で技の名前を出すのはもう笑うしかない。

調べてみたら、原作もまだ終わっていないようだ。
かなりの人気作のようなので、このままアニメ化も進むんだろうか・・。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

オリジナル神が出てきたのがちょっと不思議でした

1話感想 3.8 続きなので特に追加コメントは不要かな。
続きなので今更追加コメントは必要ないかなと思います。
今まで見てきたので今回も見ます。

神に滅亡を言い渡された人間が抗うという、絶望的な状況に激しいバトルがなかなか楽しい作品です。

しかし神話とかの勉強にはならないですね。
全面的にオリジナル過ぎて…w
まあ別に良いのですが。

全話感想
今回は零福というオリジナル神が出てきたのが、ちょっと不思議でしたね。
元々神も偉人もオリジナル解釈しか無いのに、なぜオリキャラを入れる必要があるのか。
いや別に入れても良いんですけれど…。

七福神は日本ではおなじみの神様ですし、そんなに扱いを低くする必要も無いと思うのですが。

大黒天の元ネタはシヴァで、もう別に出てきているのはどうするのか、といった問題はありますが。

でもまあ元から神様の解釈もオリジナル満載なんで、だったら最初から神もオリジナルで良いのでは、となるのかもしれませんが…。
でも人類を見守っていた神から見捨てられたという絶望から始まっているので、誰も知らない神を出されても拍子抜けのように思いますね。
それ一つで全否定というわけではないですが、少し良くないと思いました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

求む!神アニメ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

慣れてきてなお面白い

第1期の1話目の疾走感に比べると、徐々にスピードに慣れてきたという感じ。
決してどちらかに肩入れしていない神vs人類の戦いが引き続き面白い。

バトルアニメにありがちな、劣勢に見えて実は優勢という駆け引きが多い。
ちょいちょい他のアニメに影響されてるのか?と感じるシーンが。
大技x大技、特殊能力x特殊能力のぶつかり合い。
引き続き各々の登場人物が背負う過去や思いといったドラマも楽しませてくれる。

作画の緩急というか、物語の緩急というか、一息付けると思ったらそうさせてくれない、見るのにそこそこ体力が必要なアニメだと思う。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

69.6 83 2023年度アニメランキング83位
MFゴースト(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (122)
351人が棚に入れました
『頭文字D』より未来、西暦202X年。車の自動運転が普及した日本。そんな時代に、公道の自動車レースが開催されていた。世界中で人気を集めるレースの名はMFG。ポルシェ、フェラーリ、ランボルギーニなど最速を誇るマシンが次々に参戦していた。一方、イギリスのレーシングスクールを卒業したドライバー、カナタ・リヴィントンは、ある目的を果たすため日本に帰国するのであったー。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

レースアニメではなくて自動車スノビズムアニメが見たかった。

 車が速さを競う時代から快適性、安全性、燃費になり今やEVの時代です。本作は、ある意味ガソリンエンジンに対するノスタルジーです。頭文字Dの時代にはこんな世界が来るとは思ってませんでした。

 ガソリンエンジンの速さの追求ということ自体がもうフィクションですが、その精神を引き継ぎ、富士山の火山活動を上手く設定に取り込んで作品に仕上げたなと言う印象です。

 ですが、作品の質はそれほど高いとは思えません。WHYの部分をもったいぶりすぎです。藤原拓海あるいは高橋涼介の名前に作品を頼りすぎています。
 そしてキャラが絞れていないし、エンゼルちゃんに意味もなく注目しすぎです。頭文字Dの時はそちらはそちらでちゃんとドラマがありましたけど、今作はお尻要員で終わってます。キャラで言えば主人公をハーフで日本語片言にしたので内面が見えないのも大きなマイナスです。

 アニメ化によってレースシーンが素晴らしいものになったので、かなり原作より見やすく面白くなっていると思います。
 が、本作で知りたいのは女子でもないし、他のドライバーでもないし、突き詰めればレースそのものでもないです。車の速さに関するスノビズムつまり「教養をひけらかす俗物根性」のマンガで「知識を得た気分」を堪能したいわけです。それがどれほど正確かはどうでもいいです。「自動車の速さを追及するとは?」をそれらしく見せて欲しかった。その点をDでは親父や高橋涼介をはじめとしたサブキャラが担ってました。本作はサブキャラが「いる」だけです。

 つまり頭文字Dはレースマンガではなく、自動車マンガだったということです。本作は今のところパワーウエイトレシオ云々で始まったのに、レースマンガになってしまっています。そこが面白くなりきれない理由でしょう。

 2期も決まったとの事ですが、展開が今と同じなら途中で飽きるかも。ですが、1期は最後まで毎週ある程度は楽しみに視られたのでそれなりに高い評価をします。レースシーンは良かったです。




以下 視聴時のレビューです。


1話 人気的には車でも描きたいのはJK。苦肉の策という感じ。

{netabare} たしか12、3巻くらいまで既読です。しげの秀一氏は「頭文字D」の最後ほうはモチベーションを失っていたので、その続編というのが不思議な感じです。
 「高嶺の花」「セーラーエース」などを連載しているところを見ると、この人は多分もともとは車、特に86が好きだったんでしょうけど、本当のところは女性を描きたいんだろうなあ、という気がします。「ドッピーカン」というのもありました。

 ただ、です。不幸なことにこの人圧倒的に女性を描くのが下手なんですよね。内面がないというか設定だけというか…頭文字Dの「茂木なつき」も拓海に感情移入したストーリーには乗れるんですけど、なつき本人に奥行がありません。単なる作者のNTR好きというか…軽井沢のコンビなども女かきたいから描いたという感じでキャラ描写は弱いです。

 ですから、女性主人公ものは皆短期で連載が終わっているみたいです。正直ほとんど読んでないです。

 本作はその折り合いをつけたんでしょうね。エンジェル7番ちゃんに視点を置いて、エロい恰好をさせてルッキズムとか絡めて何とかモチベーションにつなげたんでしょう。JKとの恋愛ものが描きたかったんでしょう。
 ただ、残念ながら長期休載をしていますので、その内心はどうなっているんでしょう?正直10巻を越えてくると絵がかなり荒れています。顔の輪郭や線、デフォルメ表情の比率がかなり高くなって、絵描くのも面倒なんでしょう。そしてなんかつまらなくなる感じです。

 過去作の名前借りというのもちょっと描くものに苦労した感じです。あだち充氏のMIXもそうですけど、熱が伝わってこないですよね。

 まあ、テーマとしてはガソリン車へのノスタルジー、あるいは未来のカーレースの在り方なんでしょうけど…頭文字Dでドライバーについてはやり切った感があります。やるとしたらテクノロジーとの融合…でしょうか?いや、この人はそっちにはいかないでしょうねえ。車と女と過去の人気作。晩節を汚さないで綺麗に終わらせられるのでしょうか?

 アニメ版でどうしてくるか。映像というのは強みですから、見守りたいと思います。 {/netabare}


2話 あーやっぱりレースものはアニメの映像がいいですねえ。排気音と音楽。そして尻。

{netabare} 続編だよりだとか、JKだよりだとか、いろんな批判を1話でしましたが、やっぱり排気音とエイベックス的音楽とがあって、レースシーンはアニメで魅せられると格別ですね。

 あの角刈りの男がうるせえとか、高橋涼介ってわかってんだからもったいぶらなくていいとか、いろいろありますけどね。
 そして、性癖を隠さない潔い尻がいいですねえ。レーシングカーに水着女性(正しくはレオタード?死語?)は今やご法度になってしまいましたが、やはりメカに水着美少女は画になります。現実でできないならアニメくらいは、と思ってしまいました。

 なお、グリップウェイトレシオって、今の解説だとパワーウエイトレシオが高い方が上りで有利ということで外車がいいということ?かなあ。マンガよんでるんですけど、そういう解説すっ飛ばして読んでました。
 素人考えですけどブレーキの効きと耐久性、サスペンションの問題、車体の剛性があるのでそれでも軽量化の意味はあると思うのですが…それがドライバーのテクを引きだす?

 ちょっと興味でてきました。アニメだとマンガよりかなり面白く感じます。ドローンのアイデアもいいですし。富士山の噴火も面白いですねえ。レース中のうるさい男だけいなければ最高です。{/netabare}


3話 レースは良いけど結果の理由が欲しい。JKラブポエムが恥ずかしい。

{netabare} レースは面白いし、結果もまあ、それがいいでしょう。長い作品なら負けから這い上がって行くパターンもありますが、天才肌の主人公ですし展開はいいです。
 ただ、なぜそういう結果なのか?の理由とか理屈が欲しいなあ…溝落としとか、グループAのエンジンとか。イニシャルDの時はそういう屁理屈が非常に魅力的でした。決勝までの流れで何か説明があるといいのですが。

 で、その代わりがJKのラブポエムですかあ…うーん。そうあって欲しい気持ちはわからなくはないですけど…まあ、いいでしょう。それが創作物です。かなり恥ずかしいですけど、それがマンガの良いところです。

 ということで、イニシャルDのような名作になる感じはあまりしませんが。テンポと盛り上がりが素晴らしいです。ドローンの最高時速とか押さえるべき設定はちゃんとおさえてました。

 アニメの背景は実写おこしのような感じですが、中にいるのが車という無機物なので調和が取れてます。そこは上手い処理でした。 {/netabare}


4話 技術的な視点と世界観の作り方が上手いんでしょうねえ。

{netabare} トラクションコントロールとかタイヤマネージメントとかそれっぽい話になってきました。やはり前作同様にドライバーの技量こそレースの本質と言う話になるのでしょう。こういうメカ的な解説はやはり男心をくすぐります。

 なぜ「頭文字D」とか本作は面白いのかと考えると、世界観かなあと思います。公道レース…本当にグンマ―のそれぞれの山にチームがいて夜な夜な走り屋たちがバトルを繰り広げているかどうか知りませんが、その世界観がストーリーを支えました。しかも、下りのスペシャリスト、ドリフト最強という発想。

 本作においてもEV化の中で、噴火が起きて無人になったらしい箱根・小田原の行動をレース場に見立て環境上等の大排気量のガソリン車が走る。近未来感がある設定は本当に上手い。ドローンを活用してレースを世界中で楽しむのもいいです。
 首都高でもレース場でもないところが他に類を見ません。そして「トヨタGR86」はやはり「頭文字D」の藤原とうふ店のパンダトレノがあったからこその人気で復活した名車だと思います。それが更に新しいマンガに登場するという実車と創作の相互関係も面白いです。
 今時のうるさいコンプラ警察にも対応した上手い設定だなあと思います。

 メカと半裸美少女ということで、女性からどう見られるかわかりませんが、やはり男心をくすぐります。

 まあ、この後の展開を読んでいるのに覚えていないということは、あまりストーリー性がないのかもしれませんが、しかし、アニメで見るとかなり面白いです。今後に期待できます。

(なお、環境上等と書きましたが、レースによって効率のいいエンジンやタイヤその他の部品は開発されます。環境負荷など考えるとEVよりも効率がいいガソリン車の方が優れている気もします){/netabare}


5話 Gの表現が凄い。面白い要素満載。尻。久しぶりにアニメで手に汗にぎりました。

{netabare} アニメのレース場面で車というのは一見固い塊です。だから、迫力を出すために音楽や効果線、実況をヒートアップさせます。でも大事なのはそれだけではありません。「G」つまり「加重」です。

 5話のレースシーンはそこが本当に素晴らしかった。左右のGだけでなく、ブレーキングや加速の時のサスペンションの動きの表現がとてつもないリアリティを持って迫ってきます。
 宮崎駿の…うーん例えば「カリオストロの城」のカーチェイスの加重も有名ですが、あれはアニメ的な動きとして優れていても、リアリティがありません。本作はその点で、車が生きているように表現されていました。

 マンガは止め画なのでその点でアニメで見る意味が多いにあります。

 また、外国車スーパーカーへの憧れ、非力な人間・車が上位勢に互して戦う。ワクワクする要素です。「判官びいき」は日本の伝統です。

 身バレですね。「一見非力っぽいけど、あ、あの…伝説の…」をやってくれました。このストーリーが非常に上手い。「頭文字D」と同じといえば同じですが、その「伝説」を逆手に取った続編の作りとして、王道ではありますが「実はスゲー奴ですけど何か?」的な異世界転生ものの主人公の設定を丁寧にやったような爽快さとカタルシスがあります。

 レースの他のメンバーの映し方。外の車が単なるモブではなく水準の高さが分かります。その高度なレースの中で主人公が活躍するという部分が自然に描けています。そして「じらし」です。早く主人公の抜くところを見せろ、というのが手に汗につながります。
 それぞれの考え方やスタンス、技量を見せる事でテーマを浮き彫りにしつつ、人間が競い合っているレースを表現していました。
 しかも、兄妹で通信することでいかに主人公が凄いのか、ぎりぎりの世界なのかまで表現していました。

 そして、やはり軽量とテクニックがタイヤマネジメントの問題につながりそうな感じです。トラクションコントロールを切るのと関係があるんでしょうね。
 これが技術的なスノッブ感です。マンガを読んでその分野がわかった様になる。この錯覚が大切です。
 そのアニメ・マンガ・小説が扱っている題材に対して、最近の作品はこの知識的なスノビズムのストーリーへの織り込みが足りないです。つまり、取材・知識不足です。この作品はそこが優れています。

 で、尻ですねえ。まあ、これはいいでしょう。

 5話は面白い要素が満載の上に、車のGの表現で優れたアニメ表現を見せてくれました。久しぶりにTVアニメで手に汗握りました。面白い。最高です。


追記 更に、こういう理屈をこねて頭を使わなくてもストーリーを見ているだけで、感覚的に感情を刺激してくるのが、上手いです。ひょっとしたら原作を過小評価していたかも。


再追記 なお、同時期のレースアニメ「オーバテイク」のレース場面ですが、難しいですよね。フォーミュラカーは性能が良すぎ、形状の関係でGがあまり外見ではわかりません。
 正直実写のF1レース場面でもスピード感が感じられませんし、止まっている様に見えることがあるくらいです。固定カメラで目の前を通り過ぎれば過ごいスピードなんでしょうけど、それだと影しか見せません。
 アニメCGで「優れた描写」をやってしまったから、かえって迫力がないという矛盾がある気がします。実写ではだからこそのオンボードカメラなんでしょう。その辺の表現はアニメならではを出すしかないでしょう。{/netabare}


6話 内容はちょっと小休止回。パンツのズレは生々しすぎてやりすぎかも。

{netabare} ちょっと疑問なんですがヤジキタ兄妹を抜く理由って何かあった?結局ヤジキタ兄妹は最速ラインで走っていて、途中86に抜かれた分のロスは少しはありますよね?
 で、カマボコストレートというところでカナタがスリップストリームに少し入りますが、ストレートは絶望的な86ですからヤジキタ兄妹が引っ張ってもらう意味もなく、一瞬で出てしまいます。

 この流れだと、抜くところからカマボコストレートまで兄妹に自由に走らせていた方が、タイヤにも優しいし良いのでは?というのは見方が間違ってるのかな???

 6話は話も進まず、レースもそう言うわけでポルシェその他の外野のバトルもあまり迫力はなかったですね。

 で、その代わり尻なわけですけど…うーん…うーん…ヒロインだけでいいんじゃね?と思わなくはないです。そっちをそんなに見たいアニメじゃないんで。あとアニメで生々しいパンツのズレとかあんまり見たいわけじゃないです。そっち関連は美しいアニメ表現か、記号化された爽やかなエロか、本格的なアダルトならいいですけど。やっぱり原作者がどうしても女の子描きたいのかなあ? {/netabare}


7話 テンポの悪さ、話の焦点が絞れてないのがここに来てネックになっている気がします。あだち充氏の「MIX」と同じ老いが感じられます。

{netabare} 原作を途中で止めた理由が分かった気がします。レースの駆け引きや車重、タイヤマネジメント、ドライバー、グリップウエイトレシオ等々を説明するために、いろんなドライバーに視線を移し過ぎですね。
 レース前半の盛り上がったところでそれを入れるのは、臨場感という意味では良かったんだと思いますが、しかし、主人公が気になってるのにちょっと焦れますね。

 それとヒロインは初めに尻だけちょっと映せばいいでしょう。途中の娘とのやり取りはいらないかなあ。レース場外は今まで説明のない17歳フェチだけでいいんじゃないかな、と思います。そのシーンも無駄に長いし。

 つまり、話のテンポがここに来て停滞気味なのと、何を見せたいかの絞り方が中途半端な気がします。

 となった時に、あだち充氏の「MIX」との類似性、その見せ方の氏とは思えない展開・テンポの悪さと重なってくるかなあ。大胆な時間的省略、話の取捨選択が持ち味だったのに、冗長になってきています。それは新しい話を産み出せない老いなのかなあ、という気がします。

 6話で停滞感があったのに、7話もこのテンポですからねえ…6,7話をまとめてもいいくらいでした。{/netabare}


8話 こういうのが見たいんだよ、ですね。

{netabare} 6,7話の停滞感が8話のカタルシスの為だったのかなあ、と思わなくはないですが、要するにレースアニメとして8話のようなのが見たかったということですね。

 今週原作を改めて読みましたが、圧倒的にアニメが見やすいし面白いです。原作は6~8話の対象部分は内容はほぼそのままなのですが、肝心の車の絵が荒れていて見てられませんでした。女子ばっかだった理由がわかるきがします。
 要するに7話が女子だらけだったのは、構成とか内容ではなく女子が描きたかっただけかもしれません。

 ということで、このレースの結末はその時知ったので内容については書きませんが、アニメ化が良かった意味は8話のような場面で強く感じました。

 変な言い方ですけど、水着の女子が最高の公道レースをやるマンガを描けばいいのでは?と思わなくはないです。しげの氏は女子のレーサーって負けキャラっぽいのしか描きませんよね?そこだけは男の世界っていうポリシーかな?{/netabare}


9話 レースシーンは素晴らしかったです。ただ、内容で言えば頭文字Dのドラマ性とか能書きとか緊張感とかワクワク感とか女子とかいろいろ落ちると思います。スピンオフという感じかな。

{netabare} 表題の通りです。レースシーンのCGは素晴らしいと思います。女子もそれなり以上に可愛く描けているし。ですが、画面のクオリティ以外では少々ドラマが退屈です。

 最終話まで見ると思いますが、原作も読んでしまったし、レビューはここまで。最終話でちょっとコメントをいれます。

 評価は作画は5でいいでしょう。ストーリーは3でキャラは3.5。音楽は3.5、声優は3.5かな。要するにオール3より少しいい面はありますが、作画以外はまあまあという作品だと思います。{/netabare}



10話 本来は今週のおっさんたちの話みたいのがもっと欲しかった。

 今週のオッサン2人が車の前で話しているようなのを、もっと入れて欲しかった。プラス車が実際に分解されていたりパーツを具体的に見せてくれればもっと良かった。ドライビングテクニックの方の説明が「藤原拓海」の名前に頼っているので、どういう技術が胆になってくるかの説明がそろそろ欲しいです。

 というわけで、1クールだとするともう終盤ですけど、ほとんど導入という雰囲気で終わってしまいましたね。実際は原作の巻数で言えば進んでいるみたいですので、原作が如何にかったるいかがわかると思います。

 アニメ作品としては面白いよりの普通、10段階評価で7か6か迷うかなという内容です。レースの迫力は評価します。

 という感じです。今期でいえば4番目か5番目かくらいの作品です。年間でベスト10は無理だけど20には入るかなあ…完走は余裕ですが、心には残らないし再視聴もしないかなあ…という感じです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 21

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

近未来の公道バトル

原作既読 全12話 頭文字D既読・アニメ未視聴

頭文字Dから近未来の世界、化石燃料車が製造中止となり電気自動車や燃料電池自動車が主流となった世界で、化石燃料を使った自動車でクローズされた公道でレースを行うカーレース「MFG」が開催されていました。

ある目的とレースに参戦するためイギリスから藤原拓海の弟子である主人公カナタ・・リヴィントン来日して両親の旧友である西園寺家に居候することになります。

「MFG」通して熱いレースをバトルを繰り広げる作品です。

また、西園寺家の一人娘、恋との恋物語でもあります。(今のところ恋の一方通行ですがw)

頭文字Dと繋がりがありますので、頭文字Dのキャラが出てきますね(みなさん老けていますねw)

バトルはCG使っています。ドローンが一台一台中継しているという設定なのでなかなかの迫力です。

頭文字Dのアニメ版を観ていないのですが、レースではユーロビート流れていてノリノリでしたw

お話はレースの途中で終わっていますが、2nd Seasonは2024年に放送予定となっていますので放送が楽しみです。

OPは芹澤優さん、EDは茜屋日海夏さん共にi☆Risのメンバーが歌っています。

最後に、原作者はしげの秀一さん、キャラデザに結構癖がありますので好き嫌い分かれるかもしれません。原作の方でバトルは相変わらず凄いのですが、キャラデザが結構酷いことになっていますw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

【1クール目レビュー】これが内燃機関エンジン車バトルへの鎮魂歌となるのか?

原作コミックは17巻まで購読中。

【物語 3.5点】
全体構成は原作以上にレース重視。
古風な恋愛要素などが邪魔に感じる方もいるでしょうが、
これでもレースに場面を集約したアニメ化になっています。

コミック1巻分の過半をレースなしで鎌倉散策デートしてましたという巻では、
いくら昭和のハチロクで平成のモンスターマシンを倒す懐古志向の『頭文字(イニシャル)D』の後継作だからって、
恋愛まで懐古じゃなくていいと評価が割れたりしていました。
なので、そのままアニメ化したらテンポ悪いかも?と私は憂慮していましたが杞憂でした。

TVアニメ版『イニD』1期の最初の本格公道レースバトル開始が5話からだったことを考えれば、
初回からMFG予選が始まる『MFゴースト』はかなり真面目にレースで魅せたアニメ化だと思います。


ただ1クール目は第2戦予選が終わるくらいという中途半端なところで終わり、
この春の2nd SEASONに持ち越し。

しげの 秀一先生原作アニメが1クールでキリが付くわけがないと原作勢は分かっていますが、
他でも言及したように、分割放送の構想があるなら事前告知するのが親切かと思います。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・FelixFilm

富士山大噴火により無人となったかつてのドライブエリア・箱根、湘南周辺を舞台に、
トヨタ86などの国産車が、外国産スーパーカーに挑んでいく。

シビれる好素材を、現地をトレースした背景美術と、
スピート感を演出する斜線をまとったCGによる車の描写で、
道中大きく崩れることなく無事に再現してみせた。

元請け経験が少ない同スタジオは懸念材料でしたが、
アニメ化に際し、望むハードルはクリアしてくれたので及第点は付けられる出来だと思います。


一方で人物作画は、元々、歪な悪材料だった原作の人物デザインを、
これでもかなり改善していて、私はちょっと感動した位でしたが、
冷静に見れば、やはり不自然さが残ります。

顔のデカさがコケシみたい。パーツが全体的に四角い。
この辺りはまだチューニングの余地があるのだと思います。


【キャラ 3.5点】
“新公道最速伝説”と銘打った本作。
元祖“公道最速伝説”『頭文字D』にて作者は、本当の速さとは何かを見せるとの趣旨の決意を述べました。
が、実際には“藤原ゾーン”などの理解し難い珍妙な曲芸走法で切り抜けたり、
決着が運ゲーだったり。

シナリオは完結した『頭文字D』ですが、公道最速理論というテーマは未完。
『MFゴースト』には公道最速理論の完成という使命を継承して欲しい(ま、どうせ完成しないでしょうがw)
というのが私の願望。

その観点から興味深いキャラがラスボスと目されるミハエル・ベッケンバウアー。
独国ポルシェ育成システムから輩出されたシミュレーター世代であるトップレーサー。

『MFゴースト』の基本設定では電気自動車(EV)普及等によるガソリン車の骨董化がありますが、
私がそれ以上に重要だと思うのが自動運転普及。
極論レースなんて超高性能AIにハイパワーな車を自動運転させれば最強でしょ?
というツマラナイ未来への途上にあるのが、コンピューターシミュレーション訓練が作り上げたベッケンバウアーなのだと思います。

公道最速理論とは、機械化、自動化が進む運転技術の中でも、
人間ならではの感性が入り込む余地がまだあるという主張なのだと私は捉えています。
その感性に長けた主人公カナタ・リヴィントンみたいなドライバーこそが、
一見貧弱に見えるマシンで最速を体現し、
MFGに退屈しつつある最強ベッケンバウアーら新世代を目覚めさせるというのが本作の肝かと。

昨今のEV自動運転化の流れはガソリン車バトルを描くには逆風ですが、
そのプレッシャーにより、作者がリョウ・タカハシが仕込んだレギュレーションなどを通じて描きたい公道最速理論は反論として語りやすくなる。
時代がテーマを浮き彫りにするという点では、EV自動運転化はむしろ追い風なのかもしれません。

数多くのドライバーが登場して覚えきれない本作ですが、
テーマを念頭に置いて整理すると、中々面白い設定が練られていると感じられます。


惚れっぽいからカナタに一目惚れしちゃった感が強いヒロイン・西園寺 恋。
女の子は恋に憧れ恋しちゃうもの。
キャラにも古風な恋愛観がにじむ本作。

ヒロイン以上に懐古なキャラが相葉瞬。
推しのMFGエンジェルスの“7番ちゃん”(恋ちゃんのことですが)のキスゲットを原動力に、GT-Rで発奮する。
男はカッコいい車に乗って女を求めるものという“若者の車離れ”など眼中にない令和の空気を読まないキャラ。

終盤、暗い部屋でひとり7番ちゃんの画像に鼻息を荒くする相葉の生態を、気色悪くて無理と思うか、阿呆で面白いwと思うか。
本シリーズについて行けるか否かの試金石だと思います。


【声優 4.0点】
主人公・カナタ役の内田 雄馬さん。
時折イングリッシュ風の発音も交えながら、英国系イケメンドライバーを構築し、
ヒロイン・恋役の佐倉 綾音さんの一目惚れ胸キュンボイスを引き出し、
ベタベタな恋愛劇を支える。
ファミレスで内田さんみたいなイケボで接客されたら男の私でもちょっと電流が走りますw

期待に応えてくれたのが、ここでもベッケンバウアー役の神谷 浩史さん。
{netabare} 「その走りには加齢臭が漂う」
「どうした踏め石神。そこで踏めないのか?ヨーロッパのレースなら10歳の子どもでもそこでアクセルを踏み抜くぜ」{/netabare}
などと同じポルシェ乗りの元・王者の石神風神(CV.安元 洋貴さん)を毒舌で酷評しながら追い詰めて行く。
今回アニメ化部分で一番決めて欲しかったカットをベテランが見事に表現してくれました。

上記の車内コックピットの独り言や、
86整備担当の緒方役の畠中 祐さんらによる関係者リアクションで盛り上げるのも、
『頭文字D』の峠バトルを想起させられ懐かしくて良き。

加えて熱かったのが、実況・田中 洋二役の光部 樹さん。
実況・解説席からの煽りは、レースショーとして企画されたMFGならでは。
今後、解説には色々と『イニD』縁の人物もゲストとして登場するので、
実況CV.光部さんのおもてなしにも期待したいです。


【音楽 4.0点】
レースバトルを彩ったのはTVアニメ『頭文字D』同様ユーロビートの楽曲の数々。
クラブ音楽界隈もトランス、EDMとトレンドが移り変わる中で、
懐メロ化しつつあるユーロビートですが、
エイベックスにより提供された本作BGMを通じて、ユーロビート魂の継承者が健在であると確認できて嬉しかったです。

個人的に良かったのが「MANIFOLD LOVE」「FACE DOWN」と、
明快な男性ボーカルによる明瞭なフレーズがアガるHOTBLADEの切れ味。


実車から収録したエンジン音も迫力がありました。
「たまんねぇぜレースってのはこうでなくっちゃな。EVのレースなんて眠くなっちまうぜ」
私も完全に同意します。


OP主題歌「JUNGLE FIRE feat. MOTSU」
北原 望役の芹澤 優さんが『頭文字D』シリーズで主題歌を務めたm.o.v.eのmotsuさんをラッパーに迎えたコラボシングル。
アレンジも往年のm.o.v.eを思わせる構成で、こちらも懐古仕様。
歌詞世界もラブソングをレースに絡めたお馴染みの内容で、
ヒロイン・恋とカナタの恋愛劇を後押し。

ED主題歌「Stereo Sunset (Prod. AmPm)」
Himika Akaneya(茜屋日海夏)さんによる、シンセ和音が心地よいラブバラード。
夕暮れの江の島をバックに疾走する86。本当に絵になります。


以下、放送前のフライング長文。長いので折りたたみ。

{netabare}
『頭文字D』の後継作として連載中の同名コミック(17巻まで購読中)の連続アニメ化作品。

EV自動運転化が実現した近未来。
富士山大噴火により無人となった箱根やその周辺の公道を舞台に開催される
世界唯一となった大排気量の化石燃料車によるモーターレースシリーズ“MFG”

英国からの留学生で『頭文字D』の“秋名のハチロク”のドライバー・藤原拓海に師事していたという、
主人公・片桐 夏向(かなた)ことカナタ・リヴィントンが真紅のトヨタ86で、
MFGにひしめくハイパワーの外国車等に挑んでいく。


原作は往年の人気シリーズの続き、車離れが進んでどうこう以上に著しく懐古な男性向けの内容だと思います。

カーボンニュートラルが国策として叫ばれる昨今、
温暖化ガスを大量に吐き散らす公道レースという基本設定だけでも既に骨董品みたいなもの。
(余談ですが、最近のエピソードでレース解説・須藤京一先生がEVは日本を貶める欧米の政略と大放言する件w
今回はそこまでアニメ化されないでしょうが、いちいち頷く点が多くて笑いますw)

加えて主人公に一目惚れするヒロイン・西園寺 恋。
その名に違わず惚れっぽ過ぎる美少女JKとカナタによる恋愛劇は、
昭和か?ってくらい素朴で古い。

またMFGには“MFGエンジェルス”と呼ばれるレースクイーンの美女たちが登場。
その衣装がブーツや天使の羽根でボディーラインを強調する実にけしからんデザインでしてw
しかもレーサーが表彰台に上がると、ご褒美に任意のエンジェルスの頬キスがプレゼントされるというオマケ付き。
で、ご想像の通り{netabare} ヒロイン恋はカナタがMFGに参加していると気づかぬまま、
MFGエンジェルスのナンバー7としてバイトする人気メンバー。ということは……。{/netabare}

レース放送中、エンジェルスメンバーに恋愛観などの質問をぶつけるコーナーがあって、
視聴者が反応したり、ツッコんだりするパターンがありますが、
時代の変化に戸惑う作者やオヤジたちの心理が投影されているようでくすぐったいですw

この辺りの発想からして、女子アナの水泳大会をゴールデンでTV放送していた旧世紀のノリ。
さらに作者、編集者は悪ノリして、MFGエンジェルスを実際のグラビアグループとして三次元化し、連載誌に写真を掲載w

本作はスーパーカーと美人のねーちゃんのボディーが一覧できる漫画誌を読み耽る
“青少年”のオッサンたちが青春の続きを楽しむ作品なのだと思いますw

アニメも盛り上がっては欲しいのですが、くれぐれもお気持ちで表現規制を叫ぶ一部のラディカル・フェミニストや、グラビアを弾圧する共産党員に目を付けられないようにしないとw


原作者・しげの 秀一氏も年を重ね病気がち。
本アニメ化自体も原作休載を経て予定より遅れての放送となります。

『頭文字D』では、早々に設定が枯渇し、作者と主人公が根性で限界突破して新境地を切り開くという連載漫画ならではの荒々しさもありました。
が、もはや氏にそんなパワーを望めないのか『MFゴースト』では、
舞台を『頭文字D』の数年後に設定することで、実はこの数年にこんな経験があったなどと、
後付けで無理なく主人公補正できる環境を整備。

レース場面についても、対向車を避けて1VS1の夜間の峠バトルがメインだった『頭文字D』から、
上記大災害によりステージを制約する要素を強制排除した上で、
決勝15台のレースバトルにすることで、カナタの展開が膠着したり、
主人公成長が道半ばでも、無理な能力インフレで設定を食い潰すことなく、
他車の状況にカメラを切り替えることで単調化も防止。

また原作のキャラデザが、リアルとデフォルメのバランスがトレンドを掴めていないのか、
多くの人にとって違和感を抱く造形なのがアニメ化に辺り懸念材料でしたが、
PV観る限り『閃光のハサウェイ』等の恩田 尚之氏が上手くデザイン調整している感。

大きな驚きはないけど、ファンならば破綻リスクなく無難に楽しめるアニメになると思われます。


キャストは主人公カナタ役の内田 雄馬さん、ヒロイン恋役の佐倉 綾音さん、
若手ホープ・沢渡 光輝役の逢坂 良太さんと、実力ある中堅どころがメイン。
一方で王者ミハイル・ベッケンバウワー役に神谷 浩史などベテラン起用もあり。

ベテランと言えば、MFGを主催する“リョウ・タカハシ”役の子安 武人さんなど、
『新劇場版 頭文字D』では若手に変更となった旧作のキャスト陣が復帰して出演するのも懐古向け。
因みに大排気量車が断然有利に見えるレギュレーションの裏に見え隠れするタカハシ氏の“公道最速理論”も旧作ファン向けのスパイス。

そして何よりBGMにユーロビートが戻って来る。

私も新鮮さより、あの頃を懐かしんで、
廃れつつある諸要素を鎮魂する心持ちで楽しみたいレースアニメです。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 24

69.5 84 2023年度アニメランキング84位
魔法使いの嫁 SEASON2(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (128)
547人が棚に入れました
すべてではない。けれど、エリアスを、自分を受け入れることができたチセ。 カルタフィルスがひとときの眠りにつき、日常を取り戻した彼女の元に届いたのは、魔術師たちの相互扶助組織『学院』への招待状だった――。 大英図書館の地下……今までとは違う魔術師達の社会。”人”との出会いと交わりが、新たな扉を開いてゆく。 これは、私(あなた)を救う為の物語。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

長期連載の弊害。「学園もの」は作品を駄目にする。

 どんな優れたストーリーも、学園編が始まるとああネタ切れだなあという印象を持ちます。初めの3話まではワクワク感があったので、褒めていましたが、正直その後は惰性です。
 本作もがんばっていますが、やはり1期のケルト的な豊かではない森と湖と霧、あるいはスコットランド的な白亜の崖とか海岸線のような雰囲気が醸し出す、生死の境目のような不思議な物語からはズレてしまいました。

 話それ自体は整合性もあって分かりやすいですが、この作品に求めるのはそういう部分ではないです。
 チセ&エリアスの心の接近があるのでキャラ萌え勢なら楽しめると思います。

 結論からいって、やはり1期で魔法使いの嫁の主要パートは終わって、本作は舞台を借りた別の話ですね。しかも、中途半端に終わってしまったし。
 1期のファンなのでダラダラとは見られましたが、多分本作の2度目は見ないし、続きは気になりません。

 日本が誇るマンガの週刊誌や月刊誌が豊かなマンガ文化を築き上げたのは否定しません。
 が、私の印象では連載ものですと5巻~10巻程度でちゃんと構想どおり終えられる作品は秀作になりますが、それ以上を無理に設定を考えてつなげると作品が死んで行く例が余りに多い気がします。
 本作も「学園もの」になって、正直レベルが2段くらい下がった気がします。長期連載で作品を殺してしまわないように切に願います。

 作画は良かったです。そしてキャラそれ自体はファンですのでいいすが、エリアスの言動が独特の不思議さが無くなって理屈になってしまった感じはあります。音楽はまあ、1期ほどの感動はありませんでした。





1話 学園もので1期の雰囲気は無理でしょう。スピンオフとして見ます。

{netabare}  本作はイングランド的な妖精と人間が共存しているような不思議で不気味な世界が舞台です。霧の森とか豊ではない崖ばかりの海岸線とかそんな感じですね。

 人間と自然の絶対的な相容れなさが虚無感と無力感を感じさせ、だからこそ人間の限界を素直に受け入れ、かえって自然の一部であることの達観のような、そういう雰囲気が上手く描けていたと思います。

 ただ、それが学園に行った場合どうなるか…ですね。閉じた世界で「既知の世界」です。いくら不思議でも人間の枠内ですからね。その意味では1期の雰囲気は出せないでしょう。

 そして、チセが余りに複雑な設定になりすぎ俺TUEEEの領域になりつつあります。そうなるとストーリー的には色んなキャラを登場させて、その問題の解決に主眼が行って、チセの存在が浮いてしまうというかストーリーテラーとか解決者としての振舞とかそうなってしまう気がします。

 ですので、作品としては1期と同じ話ではない、と思いながら見ることにします。1期の完成度が高くて、更に先というのは正直描くのは難しいと思います。ですので、学園ものスピンオフみたいな感覚で楽しむのが良さそうです。

 まあ、アニメですからいいですけど芋虫先生かあ。うーん、食欲が…
{/netabare}

3話 陰影の使いかたが雰囲気を作っている。背景美術が素晴らしい。

{netabare} 本作の重要な要素である雰囲気を色調と陰影で上手くだしています。特に2話の夕日が当たる廊下で立ち話をしているシーンの影の使いかたが良かったです。
 
 それと背景美術です。ゴージャスです。ここまでちゃんと描いてあるとアニメをみるのが楽しいです。
 妖精についても実体がありながらも実体が掴めないような雰囲気がいいです。

 話のほうは今のところ想像通り、チセが学園の中では存在が大きすぎて他の生徒に焦点を当ててストーリーを作って行く感じになりそうなので、話のスケール感とか生死の狭間のような雰囲気は1期に比べては落ちますけど、面白くないわけではないです。

 ちょっとリアルタイムより数週間遅れてしまってますが楽しんでいます。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 17

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

チセが「特攻」以外の戦い方を知る物語

1期目は連続2クールでしたが、この SEASON2 は分割2クールです。

内容的には新しい人間関係を構築していく形になるので1期目を観ていないとまったく意味不明ということにはならないとは思いますが、世界観やこれまで構築されている人間(人外キャラ含む)関係を押さえておくためにも1期目を観終わってからの視聴が無難だと思います。


1期目冒頭でのチセとエリアスの出会いはかなりショッキングかつ変わった物であったのですが、エリアスの「お嫁さん」兼「魔法使いとしての弟子」としてのチセの暮らしは、二人の住まいの家事一切を取り仕切る妖精「銀の君」シルキーも交えた幸せな物となっています。

でもそこに至るまでにときには誰かを助けるためであったりの理由も含めて、チセ自身はけっこう危険な目に遭っています。事を成すにあたって自分をないがしろにしがちだったチセが周囲からたしなめられ、問題に向き合っていく過程が描かれる2期目となります。


本作の世界では妖精・精霊といった人ならざる者と直接の交渉を持ち、その力を借りて力を行使する「魔法使い」と、魔法陣や呪符などによって体系化された力を行使する「魔術師」が存在しています。

チセやエリアスは魔法使いですが、今回舞台となる「学院(カレッジ)」は魔術師のための学校です。そんな学院にある経緯から魔法使いでありながら「聴講生」としてチセが学ぶことになるのが今回のお話ですね。

漫画原作は10巻からがいわゆる「学院(カレッジ)篇」ということになっており、この第1クールではおおよそ14巻までの内容がアニメ化されています。

19巻目まで刊行されており、内容としてはここで一区切りついていますので、このペースの原作消化だと2023年10月から放送が予定されている第2クールでこの19巻目の内容まで終わると思います。

そもそも「学校」的な場所で友人関係を構築することに不慣れなチセの成長、そして魔術師同士のしがらみやそこに進行する陰謀など、1期目とは違った切り口で描かれるファンタジックな世界をお楽しみください!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 26
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ナイまぜな心に枠をはめ直してみたり

引き続き原作未読で視聴。

【物語 4.0点】
「学院篇」のアニメ化となった2期前半1クール目(全12話)

普通、魔法の素質がある日本人少女が、一般社会や学校の枠からはみ出した末に、
西欧の魔法使いの世界で居場所を見つけたら、そのまま自由に生きるもの。

そう思っていた私にとっては、魔法使いの“嫁”となったチセが、
今更、魔術師たちの組織“学院”に通い直すという予告から衝撃的でソワソワしていた続編。
“学院”だからこそ観た2期でした。


チセは今や生物としても特級の研究対象になり得る、人の枠からもはみ出した存在。
“学院”からの招待を受諾した目的も自身の身体の扱い方を知ること。
ですが重要視されていたのは終始メンタル面だった印象。
これまでチセは利他の歯止めがかからず、自己犠牲を重ねて来た。
正体不明な自分自身に、“学院”という枠をはめ直し整理することで、
適度な自愛の心の確立を目指す、青春やり直しストーリーのように感じました。

チセは魔法や魔術に関しては教わることがあまり無さそう。
緊張感を持って挑むのはむしろ、空気の読み方という意味での教室への入り方とか、
ツンツンなルームメイト・ルーシーへの接し方とか。
繊細な青春やり直し描写に手応えを感じる前半クールでした。


「嫁」「弟子」「師匠」「友だち」……。
チセだけでなく、周りの魔法使い、魔術師たちは{netabare} 蛇だったり四本脚だったり実験で顔が消滅していたり{/netabare} と明らかに普通じゃないのに、
一般的な名詞で自分たちを縁取る酔狂を見せる。

世の中、言葉で表現できることの限界を指摘する作品の方が多数派かと思いますが、
まず言葉でラベリングして、人間という存在から離れ過ぎないように自身の安定化を図る。
言葉の有用性を再認識させる本作もまた一興だなと思いました。

最後の級友に手を出してんじゃねーよ風なチセたちのノリ。
ぎこちないですが悪くないです。


魔法使いは自然の精霊等と交流し力をお借りする奇跡の力。
魔術師は自然の理を支配し使役する科学の力。
両者の分別等による緻密な設定を土台とした世界観も健在。

魔術により合理的に目的遂行を目指す魔術師界隈から見れば、
学院は、はみ出し物が青春ごっこをしている伝統から外れた不合理な異物。
衝突、波乱は必然と思い知った所で前半折り返し地点。

まだ見えない学院の真意とも合わせて今秋からの分割2クール目での解答に期待大です。


【作画 4.5点】
アニメーション制作は1期・WIT STUDIOからスタジオカフカに変更。
同スタジオはOAD『魔法使いの嫁 西の少年と青嵐の騎士』(2021)制作を目的に新規設立された言わば『まほよめ』専用機。

深い作品理解に基づく魔法、魔術、怪物描写の迫力も良好ですが、
それ以上に日常のキャラの何気ない仕草まで手を抜かない姿勢が素晴らしく、
こちらも集中力を上げて挑まなければと背筋を伸ばされます。

キャラの言動の意味自体は、スローペースもあって理解はできます。
ですが、今の台詞の表情は、どんな立場を踏まえたものなのだろう?その真意は?
深読みし出すと私は固まってしまいますw
因みに私にとっては、本作がこの春アニメの巻き戻し、一時停止ボタン最多発動アニメでしたw

それ位、視聴者のこだわりをも引き出す意欲的な作画でした。


【キャラ 4.0点】
学院へ通い出した“嫁”チセを追って魔法の講師として教鞭をとるエリアス。
彼もまた人間を言葉から理解しようとする人外。
教師デビューにて骨頭でドン引きされないよう{netabare} 萌キャラ化?{/netabare} してみたり、
“嫁”のキャンプが心配で{netabare} 身体を二分割{/netabare} して遠隔監視してみたり。
人を想ってかえって形態変化が複雑化して人ならざる物になり果てていく様が微笑ましかったですw

ただ終盤“友だち”を傷つけるなというノリでエリアスが助太刀した辺りには成長を感じました。
まだ“友だち”の意味は分かっていても、友情の深い感覚までは理解していないのでしょうが、
着実に様になってきています。

また何故“嫁”としてチセを買ったのか、現在の心境を語り合うチセとエリアスの問答。味わい深かったです。


「ウェブスターの悲劇」の過去を背負った強面のルームメイト・ルーシー。
周りや家、いつも何かに怯えている風の内気な少女・フィロメラ。
チセらと共に訳あり過ぎスリートップを形成し、学院に波乱を引き込む導線に。

分かっていましたが、この学院、純粋に勉学目的で通っている生徒教員ほぼ皆無なようなw
大体、寮母からして猫だし、保健の先生ポジションのアレクサンドラさん芋虫だしw

最終話、{netabare} 殺しをした人間にしか見えない花{/netabare} が見えたチセ、フィロメラそして名家の優等生リアンという意外なメンツ。
学院と魔術師界隈の闇はまだまだ深そうです。


【声優 4.0点】
主人公・羽鳥チセ役の種崎 敦美さん。
引き続き感情を抑えた中でも葛藤を表現する渋い演技。
エリアス役の竹内 良太さんらと共に、学院に舞台が移っても変わらない掛け合いで、
シリーズの継続性を示す安心感。


魔術師の師匠・ミハイル・レンフレッド役の日野 聡さん。
その弟子・アリス・スウェーン役の田村 睦心さん。
腕を失くしたのはお前のせいじゃない、護り手だの弟子だの枠にはめたくない、弟子でいさせろなど、
学院内外で時に激情も交えて口論を繰り広げる熱演。
もの静かなチセ&エリアスとは対照的な師弟関係のケースを提示することで、
比較考察する好材料となる。


【音楽 4.5点】
劇伴は松本 淳一氏が続投。
ピアノ、ストリングスに電子音もアレンジした作風は変わらず。
本作では曲というより心象や現象に則した“音”を千切って投げつけたような音響がいっそう目立ちました。
「魔法の風圧・空気圧」などほぼSEw

前作と異なり挿入歌も少な目な地味な楽曲構成ですが、
曲にならない魔法、魔術、人の心の不思議をも取り扱っている感があり、私は好きです。


OP主題歌・JUNNA「Dear」
1期前半OPに引き続き、変拍子を駆使して諸々ナイまぜになったチセの感情等をぶつけた力作。

ED主題歌・edda「無伴奏」
伝書・書物といった意味を持つアーティスト名。
透明感のあるボーカルで“夫婦”2人の関係等を物語り各話を締めくくる良作バラード。

口数少ない作中のチセたち、グチャグチャと混ざりあった劇伴とは対照的に、
純粋で力強く雄弁な主題歌が作品を引き締める構図も相変わらず。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 19

69.4 85 2023年度アニメランキング85位
最果てのパラディン 鉄錆の山の王(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (114)
390人が棚に入れました
死者の街を出てから二年が経ち、ウィルは数えで17歳になっていた。領主として「灯火の河港」を発展させ、徐々に「獣の森」には人々の営みと笑顔が戻ってきた。しかし、季節外れの花が咲き乱れ、森の異常が発覚する。この問題を解決するべく森の奥に向かったウィルたちは、森の王から不吉な予言を受ける。「鉄錆の山脈に、“黒き災いの火"が起こる。火は燃え広がり、あるいは、この地の全てを焼きつくすであろう」滅びしドワーフの都である「鉄錆山脈」に眠る災いとは…!? 新たな出会いと共に再びウィルたちの冒険が始まる!
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

こういうのが見たかったんです!!

2024/01/21 初投稿

久しぶりに視聴を終えてすぐに、感想を書きたいと思うような作品でした!

感情の爆発や
わちゃわちゃ騒いだり、笑いの要素もありません
お色気(死語?w)要素は皆無です
むしろ2期を終えても相変わらずヒロインすら不在です

まあ、地味って言えば地味なのかも^^;

作品の大半は静かな会話や思考で進んでいた印象です
でもそれがいい
言葉一つ一つに深さや重み、登場人物の信念などが感じられます
しかも、鼻につくようなことも無く
ウィルは誠実で
自分の強さを鼻に掛けるでも無く
その力をみんなのために使おうとしていきます。

終盤もちろん強敵との戦闘があり山場となるのですが、流石にそこでは叫び声とかもありますが、戦闘自体が必要最低限必要以上に引っ張ったりせず必要最小限むしろあっけない位の印象もありました。
{netabare}ただし、一度倒したかと思ったけどやはり違ったって言うのは、1期でもあった二番煎じにも感じました^^;{/netabare}


ところでこれって原作「なろう」だとか
セリフの味わい深さとかむしろ純文学のイメージに近く感じます
「なろう系と一括りに侮ることなかれ」ですね!!

しかもこれってなろうの中でもテンプレ中のテンプレ異世界転生物ですよね?(2期ではほとんど転生の設定は生きていないような気もしますが・・・)

何故これほどの作品が異世界転生ものなのか?
やはり人間誰しも人生いくつもの後悔を抱えて
「あの時ああしておけば・・・」という思いがあり
人生をやり直すという設定が心の琴線に触れるのでしょうか?
ウィルも1期では前世の自分への後悔の思いを抱いている描写が時折描かれていたような記憶があります。

ところでウィルの設定17才と言うことで、それにしては人間できすぎているよなと若干嫉妬を覚えたりするのですが・・・
転生前の人生を含めると精神年齢はかなりプラスされるのでしょうね
そういった意味で、根底では転生の設定が生きているのかも知れません。

まとめると、
全体的に地味なので好き嫌いは分かれるでしょうが

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

丁寧な世界観が心地いいハイファンタジー

[12.28見終わって]
面白かったですよ♪
異世界ファンタジーが溢れてますけど、ファンタジー風味やなんちゃってファンタジーがほとんどで、こういう真面目にファンタジー世界を描いてくれてる作品は貴重なのかなと思いました。
世界観が丁寧でしっかりしてるところは高評価でした。
エルフやドワーフの性格の違いや、精霊を使うエルフの呪文、魔法を唱えるときにちゃんと字幕が出たり・・
キャラが話す言葉も独特の言い回しが多かったりして、字幕があったらいいなと思ったり。。でも雰囲気好きです。
ドワーフの王の末裔ルウの成長物語でもありましたね。最終話ではいい表情してました。
調べてみたら原作の第3部まで今回アニメ化されて、第4部もあるみたいですけど、後日談的なショート集みたいです。
機会があれば読んでみようかな。

[初回感想]
3人の不死者(アンデッド)に育てられたウィルが成長し旅立ち、最果てのパラディンと呼ばれる英雄になるお話。
これは2期になります。

世界観や人物相関の把握・理解のためにできれば1期からの視聴をおすすめしますが、2期から見ても楽しめると思いますので、試しに2期を見て気に入ったら1期を後追いで見てもいいと思います。

原作は小説家になろうで連載され文庫化されたライトノベルになります。
実は主人公は転生したみたいで、俗にいう異世界転生ものではあるんですが、同系統の他の作品よりもファンタジーの世界観がとても丁寧に描かれていて好感が持てます。

一方、世界観にこだわった結果、独特の言い回しがあったり雰囲気が地味だったりするところがあって苦手な人もいるかもしれません。

同時期にやってる葬送のフリーレンもハイファンタジーの良作ですけど、あれも結構落ち着いた雰囲気で好きなんですが、フリーレン好きな人にはぜひこちらも見ていただければなと思ったり。

個人的には良作だと思ってるんですがあまり人気がないみたいなので紹介も兼ねて感想を書こうと思いました。

1話「聖騎士と詩人」
{netabare}ウィルの声が変わりましたね。1期から2年たって声変わりしたそうです。私的にはこっちのほうが好みかな。
ウィルと吟遊詩人のビィのちょっとした冒険いいですね。
ビィの名もなき英雄の話、彼女が吟遊詩人になったきっかけ。いい話でした。ねーのよのしゃべり方もツボりましたw{/netabare}

2話「狂える森」
{netabare}デーモンや森の王のキャラデザいいですね。
相変わらず口が悪いバグリー神殿長wでも実はいい人なんですよね。
ハーフエルフのメネル。ウィルが亡くなった後も墓を守るって話、フリーレンを思い出しました。{/netabare}

3話「最後の王」
{netabare}くろがねの山に住んでいたドワーフたち。
デーモンとドラゴンに追われ、流浪の民となったドワーフの王の末裔ルウと最果てのパラディンの出会い。
ウィルの従者になるルウの決意の言葉とドワーフの老戦士ゲルレイズの若は死んだことと思うとの渋い言葉。
ん~。こういう真面目で渋い感じのファンタジー、いいと思います。{/netabare}

4話「勇気の意味」
{netabare}この作品、渋キャラ多いかも。
ドワーフのゲルレイズさんとか、寡黙な戦士レイストフさんとか。
レイストフさんの言葉も相変わらず渋くてかっこいい。
勇気とは何かと考えているうちはその答えは分からないだろうとか・・渋い。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 17

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

地味で硬派でマジメなちゃんとしたファンタジー

一期に引き続き、マジメなファンタジーアニメ、派手さはないけど普通に面白くて、私は好きです
でもとにかく地味で無骨で硬派でマジメすぎて、イマイチ人気出ないのもわかる
主人公は仏様?ってくらいいい人すぎるし

迫力のある戦闘、驚くような展開、変わった設定、イケメンに美少女、ラブロマンス、サービスシーンそういったわかりやすい魅力は何もありません
でもそこがいいんですよ、作りこまれたハイファンタジーな世界観とキャラクター一人一人にしっかりフォーカスした丁寧な作りが好き

投稿 : 2024/11/16
♥ : 17

69.3 86 2023年度アニメランキング86位
NieR:Automata Ver1.1a[ニーアオートマタ](TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (171)
631人が棚に入れました
西暦5012年。 突如地球へと飛来してきた<エイリアン>と、彼らが生み出した<機械生命体>により、人類は絶滅の危機に陥った。 月へと逃げのびた僅かな人類は、地球奪還のため、<アンドロイド>の兵士を用いた反攻作戦を開始。 しかし無限に増殖し続ける<機械生命体>を前に、戦いは膠着状態に陥る。 人類は最終兵器として、新型のアンドロイド<ヨルハ>部隊を地球へ派遣。 新たに地球へと派遣された<2B>は先行調査員の<9S>と合流し、任務にあたるが、その最中で、数々の不可解な現象に遭遇し……。 これは人類のために戦い続ける、命なき<アンドロイド>の物語――。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

キャラが良く動いて面白かったですが、SFとしては凡庸でした。

 途中中断があって、それ以前はまだ見返してない状態です。

 作画、画面、キャラデザは素晴らしかったと思います。CGの出来も良かったと思います。1話だけ雰囲気が違いすぎなのとゲームゲームしていて、嫌いな絵柄なのでどうなることかと思いました。

 2Bはやはり出色のキャラデザでした。リアルよりとはいえやはり日本のアニメ感がある美少女感は最高です。戦闘シーン迫力ありました。色気と言う点でも、レオタードっぽいのがスカートの下からチラチラするのが何とも言えず、絶対領域では「ライザのアトリエ」よりも格段に上だと思います。唇の下のホクロがあざとすぎですし。唯一、目が見えないのが物足りないですけど。
 声優さんは良いんですけど、声質のバリエーションが少ないのか他の作品のキャラとかぶりすぎるのが難点といえば難点でした。

 で、肝心のストーリーなんですけど…SFとして言うなら、単純すぎ?意外性が全然ないと言うか、ロボットの知能化とか宗教とか、人類会議の正体が怪しいとか、結構、過去何度も描かれてきたテーマですし、想像した通り過ぎな気がしました。
 話は展開してるんですけど、場所が途中から固定してしまったせいか、同じ場面を何度も見せられているような停滞感がありました。
 それと9S万能すぎと、いいところに現れすぎなので、ご都合主義感は強かったです。あとA2でしたっけ?彼女はどこ?
 
 ただ、アニメ作品としてのストーリー展開としては、キャラたちの魅力、特に2Bと9Sのコンビの話は良くできていました。それぞれのエピソードの見せ方、謎かけなどは良く機能していて楽しませてもらったと思います。

 ゲームやってないので何ともいないですけどね。ただ、視聴者というのはゲームを見てない人間も沢山いますので、その人間も含めて視聴するのがアニメです。したがって、アニメだけで評価すると、尻切れトンボとSFとしての凡庸さでの減点は大きいですね。
 再視聴したいと思うかといわれると、1話から見返すにはかなり気合がいると思いますので、ストーリーは3でしょう。

 ですがキャラの良さがありますので4.5、作画は1話のマイナスがあるので4.5です。音楽はまあ普通より少しいいかなで4。
 声優は皆さん迫力のある演技でしたが、ちょっと石川由衣さんの声が耳につきすぎて「聖女の力は…」の小鳥遊セイにしか聞こえなくなったのでマイナスして4とします。



1話 期待値の割には…既視感すごいし…ですが、最後でとどまりました。

{netabare} 普段見ている本作のコスプレやイラストのレベルが高いせいか、がんばったんでしょうけど、今回のアニメだとちょっと物足りないですね。拡張デバイスらしきものも3DCG臭いし、そのCGとアンドロイドがうまくなじんでいなかった気がします。

 全体的にゲームのプレイ動画というかそれの劣化版というか、ちょっと魅力という点では、画面に引き付けるものがありません。「不気味の谷」というより「レベルの谷」あるいは「無感動の谷」とでもいうんでしょうか。アニメ、3DCGのどちらから見ても、感じるものがありません。

 変形の時の許可申請に意味があるのか不明だし、そもそも言語での通信もアンドロイドっぽくないし、感情捨てろと言っている2Bが一番感情的だし、何がしたいんだろう?と思ってしまいます。
 どこかのアニメで見たような映像ばかりで、バルキリーみたいなものや工場が巨大ロボットになるなど、SF的造形は今のところ目新しい映像表現はなかったです。エフェクトも安っぽいし。ということでTVアニメの作画としてはかなりレベルは高いのでしょうが、期待値からいって拍子抜け感はありました。
 なお、最初の方で敵の機械兵が機械兵にオイルをかけているところが、SFを感じてここが唯一の見どころだったですね。このセンスで全体が描けるかでしょう。

 11945年3月10日といえば、1945年3月10日が東京大空襲ですから何か意味があるのでしょうか。

 で、まあSF好きとしては見るところは少ないかなあと思ってたら、最後の開き直ったマルチエンディング宣言ですね。これで世界観を明らかにするんですかね?ここの部分での工夫が楽しみです。

 最後のこの部分が無ければ断念でした。何パターンかみたいですね。ただ、目を映さないのは感情移入しずらいなあ。いつか見えるんでしょうか?{/netabare}


2話 これならちゃんと見られます。普通にSF世界観に興味がもてます。

{netabare}  実質これが1話目でしょう。1話目の戦闘シーンばっかりなのは最悪のスタートでしたが、ちゃんとストーリーがあるなら世界観とあいまって物語として見られます。

 1話目は掴みを狙ったんだとは思うんですけど、2話目がまともな話だけに作品の構成は失敗したのでは?正直、私は逆に先週ので視聴断念になるところでした。

 機械側のストーリーはありきたりではありますが、知識の集約が知性あるいは感情を生むような話でした。仲間の死との対比で生命に興味が出たのかもしれません。1話目で唯一引っ掛かった機械兵が機械兵に油をかけるシーンが活きてきます。
 アンドロイドVS機械兵ということで、アンドロイド側の非人間性との対比にはなりそうですね。こういうのがちゃんとできるなら最初からやろうよ、と言いたいです。

 作画の風合いがゲームの3DCG風なのと、地上に取り残された部隊の車両とかアニメ用の安っぽいのが混在していてもうちょっと何とかならないかとも思います。

 アンドロイドの知能・感情設定がまだ良くわかりませんけど、どうなんでしょう?人間が出ていないのがみそなんでしょうか。実は人間でした、人間の脳でした、人間のコピーでした、とかあるんでしょうか?あるいは人類は既に滅びていて、アンドロイド側も知性を獲得した機械の種族だった…とか?

 水がエネルギーというのはまあドラえもんのエネルギーがどら焼きみたいなものでしょう。

 2話の感じならちゃんと見続けます。普通に面白いです。{/netabare}

3話 1話の仕込みはそういうことですか。壮大なSF感が出てきました。

{netabare} 1話の戦闘で2Bと9Sは破壊されてそのデータが軌道上のステーションに送られて新しい個体になった。それを延々と繰り返して1話からかなり時間がたった、という世界観ですね。その間にロボットが更に進化したという設定ということでしょう。油をかけるシーンが活きています。

 2話の人類からの放送も同じデータの繰り返しなんでしょう。ということは月面の人類はもういないか既に文明を喪失しているか。AIか何かが司令を発し続けヨルハ部隊が動いているんでしょうか。

 3話で1話で破壊された巨大ロボットが遺跡にようになっています。これが良かったです。つまり時間経過ですね。かなりのオーダーの時間でしょう。

 最後のほうに出てきた進化したロボットとアンドロイドの合体版みたいのはなでしょうね。復活する様子からいって映像でしょうか。この世界そのものがAIの中のシミュレートの可能性もありますが、それだとありきたりです。ハッキングされた?できれば機械ロボットの進化は実際に起こったほうがSF的に面白いですけど。

 2話でロボットによる親殺しのような映像もありましたので、人間性の獲得でしょうけどどうもまともではない感じです。3話で人間の性行為を機械が真似ていました。人間のタナトスとエロス、破壊衝動と性衝動がゆがんだ形で機械に伝わったような雰囲気もあります。

 一旦原始的な王国が出現した感じです。あるいは宗教国家か。それが「いつか」「どこか」ですね。

 異星人からの影響の部分です。人類の進化を歪な形で機械が踏襲する。マルチエンドの人形劇で2Bたちが動物に乗るという話もあります。人類の発生の起源として類人猿も同じように異星人の影響だった。それと同じ影響が機械に起きたと考えればいいのでしょうか。いずれにせよ、どこかで人類の進化、機械の進化の問題が交錯してるのでしょう。

 SF的な仕込みが結構すごいですね。これは期待できます…が延期ですか。クオリティ落とさないためにはしょうがないでしょう。完パケ…は資金的に難しいのかなあ。{/netabare}


8話 SFをしっかりやろうとしているのがとても良いです。

 延期になって放置してましたが、いつの間に進んでたんですね。

 A2号の髪ってなんで伸びてるんだろう?とか、あの兄弟はどういう存在なのか?機械生命に見られる人間らしさとか、そもそもヨルハの組織とかいろんな仕掛けがあって、想像力をかき立てられる仕掛けが沢山あります。

 もちろん記憶の連続性とか身体の部品の交換などアイデンティティ問題とか2Bに関わる部分もテーマになっています。そして今後はあの兄弟と「知恵」のテーマの部分ですね。これと機械生命・ヨルハの関係が非常に気になるところです。

 初めは目が見えないので感情移入しづらかった2Bですけど、見ているうちに入り込んでいました。で、8話。目を見せる場面がありました。もともと造形はいいキャラなので一つの小さなカタルシスがありました。

 とにかく本格的にSFをやろうという重厚感がたまりません。「VIVY」以来の頭を使うハード系SFですね。間があいたので1話から多分見直すと思います。

 2号とA2の声優さん、ちゃんと同じ声優さんでしたね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

機械生命体は真夏の夜の「夢」を見るか?

●9話以降放送延期・・・

現状では今期№1作品が放送延期となったようです。

今期作品のランキング評価予想は難しかったわけですが
大本命である本作の戦線離脱は痛恨の一撃でございました。



●見ざる聞かざる言わざる

マトリックスと言えば映画のタイトルでありますが、どんな意味があるのか考えてみますと
{netabare}「マス目」であり、アンドロイド目線で考えたら視覚情報に関係あるもの
ということになるように思います。

細かいドットのマスが映像を作り出し、時には視覚を遮ったりもします。

2B曰く「ゴーグル」ということですがどう考えてもあれは目隠しであり、真実を覆い隠す
「ヴェール」であるようにしか見えません。

そして海辺で9sと2Bは目隠しを外します。

これは真実が見えるという暗示でありまして、同じように目隠しされている我々視聴にも
同じことが言えるのだということを意味するのでしょう。

2Bは目隠しを外しますが、髪型の都合で「片目」しか描写されません。
この片目が隠れる髪型もお約束パターンでありまして典型的な「ゲゲゲの鬼太郎」ヘア
ということになります。

他の作品でも探せば腐る程あるバカの一つ覚えのようにありふれたこの髪型ですが、
米須玄師氏もこれと同じ髪型なのを強調しておきましょう。

元ネタはもちろんみんな大好き!?【プロビデンスの目】であります。

花びら【5】枚の「月の涙」は「※願い事」が叶う花です。
なので【8】と【5】と【13】の法則が発動します。

機械生命体の新種である弟のイヴは「カウント」を数えながら本を読んでいますが
読み終えた時のカウントは「198013」であります。

0で区切られている左辺は=1+9+8=【18】であり、右辺は【13】であります。
【13】は「※願い事」を【18】は契約成立を意味しますから、
合わせて解釈すると「死亡フラグ」というようにも考えられます。

アジを食べると死亡するというのも死亡フラグに関係しているような気もいたします。

アダムとイヴの関係性からも導かれる「裏テーマ」の「家族」と死亡フラグが {/netabare}
次回以降の見どころとなるように思います。



●実存は本質に先立つ

草食動物も人類も燃費が悪い。つまり、このままでは{netabare}資源不足の今の社会は滅んでしまう。
これが「SDGs」が意図するものであります。

なので今の社会をぶっ壊し、人間は進化する必要があるという話でございます。

知恵ある者パスカルの両肩には【8】角形のパーツが備え付けられています。
【8】は【八芒星】【イナンナスター】を暗示する数字です。
【イナンナスター】は【金星】と【女神】そして「※願い事」を示すものであります。

機械生命体姉妹の妹が行方不明になり姉は妹の捜索を「※願う」という展開になります。
パスカルは2Bたちに捜索協力を要請し、姉に誓います。「絶対に妹さんは探し出して見せる」と
そのシーンでパスカルは左手を天に向かって指し示し、姉は手を合わせて天に願い祈ります。
何気ないシーンのように見えますが、重要なのが天から「光輪」がパスカルと姉に向かって
差し込んでいるところでございます。

光輪とは「星【❊】の輝き」を表現したもので、【八芒星】の8つのトンガリに相当します。

光輪は【金星】の【光】と【女神】と【願い】に繋がるというわけであります。
光輪が姉に差し込んだ時点で「※願い」は成就したと解釈できますが、代償が付いて回ります。

場面は変わり朽ち果てた先代の王様とその傍らに側近らしきものが佇み、
その手には記憶メディアが握られています。

その中身は「256」年前の記録であります。数字が出たので足してみます。
2+5+6=13

【13】は【8】と同じく、惑星の公転周期運動に関係する数字でありまして
【金星】と関係性が濃厚な数字であります。

【8】【5】【13】の法則といういつものパターンでありますが、
【5】はどこにあったかと言うと冒頭のオペレーターからの定期連絡で「花の画像データ」を
2Bに対して示したシーンであります。

2Bに似合いそうだとして示された「月の涙」という花の花びらの数は【5】枚でありました。
ついでい言うと「月」も【金星】同様に女神を暗示するものだったりしますので
おしゃれがどうだとか唐突で不自然な流れの中にも実は意味があったというわけであります。

王国建国の歴史の回想シーンでは背景に木々や大樹が聳え立っています。
この大樹は、前にも言及した通り【世界樹】=【ユグドラシル】を表しています。

【8】【5】【13】の法則同様、この【ユグドラシル】の表現も何度でも繰り返されます。
ちなみに機械生命体の王が朽ち果てているシーンは「天空の城ラピュタ」のロボット兵に
連動しているものと推測いたします。

今回は姉妹や家族についてクローズアップされております。
例の「アダムとエヴァ」の兄妹と合わせて考えてみると血縁関係に焦点を当てている
ということになるでしょう。

最終的には過去と現在と未来が一本の線で結ばれると思われますが、
ここで少々未来について考えてみることにいたします。

機械生命体の王国を滅ぼした「裏切り者のアンドロイド」は目隠しをしていませんでした。
恐らくは2Bもいずれは目隠しを外すことになるでしょう。

9sは2Bと一緒にデパートにTシャツを買いに行く提案をしましたが、その「※願い事」は
叶わないような気がいたします。
その代わりに2Bは彼のことを「ナインズ」と呼ぶようになるでしょう。

もしかしたらアンドロイドが「※願う」のは、その本質故に在り得るのでなく、
その実在{/netabare}故にそう在るものなのかもしれません。

●アンドロイドはヨルハ部隊の「夢」を見るか?

伏線は完全機能しており致命的欠陥も見受けられないので上方修正。
オール4の好印象評価であります。

伏線をばら撒き過ぎたことにより {netabare}辻褄が合わなくなってるような状況に見えるも
落としどころはやはりそこかという確証みたいなものが浮かび上がって参りました。

但し、状況証拠だけを提示してはっきりとした答えは敢えて描かないとかいう可能性もあり
もしもそうなるとしたら、はやりSF作品というのは【予測プログラミング】
でしかないという結論になるでしょう。

アンドロイドにしても機械生命体にしても「やり過ぎ表現」が多すぎるのは
「察しろ」というメッセージのようにも思えてくるわけであります。

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」というテーゼが答えそのものだと言われたら
答え合わせはそこで終わるというのにも一理ありではありますが、そうなると
古典的SFを知らない視聴者には大いに不満が残るという可能性も否定できません。

まだ物語が終わったわけではありませんが、原作がゲームであるというのは一つの注意点であり
ゲームファンは必ずしもSFファンでないことを考慮すべきなのかもしれません。

「スパイ教室」の花園の「リリィ」と同じく本作でも「リリィ」が登場しますが
「リコリコ」の「リリ【ベル】」との関係性も視野に入れ、その存在の意味するところに
ついては{/netabare}今後も徹底マークしたく思います。

●気になる木

この度9sが「気になるなぁ」という風にして {netabare} 「ご神体の木」が登場しますが
あれは「天空の城ラピュタ」や「リゼロ」にも描かれている【世界樹】であります。

【ユグドラシル】とも呼ばれるこの大樹はアニメではファンタジー作品を中心に
しばしば登場するものであります。

「大雪海のカイナ」の「起動樹」も似たようなものであると推測されます。

大樹には「丸形」の機械のような頭が埋め込まれておりまして、その「丸形」からして
恰も【プロビデンスの目】のように見えるのがみそであります。

【プロビデンスの目】同様【世界樹】もある種の知恵や叡智を暗示するものであり
実際9sがハッキング掛けた際にある種の「アカシックレコード」に接続したというのも
それを裏付ける状況証拠であると理解できるわけであります。

またアダムとエヴァを模倣したような「機械生命体」が登場しますが
2人が齧っていた【林檎】も【大樹】と同じく「知恵」と深い関係があるものであります。

アダムとエバを機械生命体がしかも♂×♂同士で再現するというのが、
ある種の「人類補完計画」であるとも考えられるわけですが
「トランスヒューマニズム」チックな思想傾向がゴリゴリな印象が
如何ともし難いものがあります。

見ようによっては「御神体」の頭はエヴァの使徒のようにも見え
「巨神兵」の再現というこのなのかもしれませんが、
【ユグドラシル】と【巨神兵】そして「アダムとエバ」と揃うなら
本作も「スチームパンク」{/netabare}作品と考えた方がいいのかもしれません。


●狂気の沙汰

やはりどう足搔いても落としどころは{netabare}古き良き時代のSF作品の踏襲
となるしかないのは宿命であるように思います。

伏線は完璧と言える程まで決めてきているような印象を受けます。

だからこそ、落としどころは鉄板ラインに収束していくしか
道が無いとも言えるのかもしれません。

考察し甲斐はあるように思いますが、その結末に視聴者が満足できるか否かは
別の話になるのかもしれません。

ヨルハ部隊の「目隠し」仕様は「ヴェール」を意味しているのだと予想されます。
恐らくは「ヴェール」に覆われた真実が見えていないという暗示なのでしょう。

そして彼女たちはエンディングパートの人形劇で示されている通り「マリオネット」
ということになるのだと思われます。

OPは「Aimer」であり、EDも似たようなタイプのシンガーを起用しており
「ヴェール」との対比を示しているのだと考えられます。

ハッキングが不得意な2Bがリスクを冒して断行するという判断はクールではないと言えますが
真実を暴くには、クールではない選択肢の方がむしろ正解なのでしょう。

今回出てきた特殊個体はなかなかに狂気じみていて、悪趣味かつ頭がおかしいレベルの表現
でしたが、元ネタは現実に存在した吸血鬼=「エリザベート・バートリー」であると思われます。

「血の伯爵夫人」と呼ばれる狂気の連続殺人鬼的人物を敢えてSF作品で扱うというのは、
斬新と言えなくもないですが、それ以上に悪趣味過ぎる表現には、
微妙なものを感じずにはいられません。

今にして思えば「攻殻機動隊」でも意外とグロ表現が多かったように思いますが
個人的にはブルータスの「二の舞い」 {/netabare}みたいなことをやる感覚にはついて行けません。


一見してSFあるいはサイバーパンク系であるようにも見えます。

初回からSF的な伏線が張り巡らされており、そういう意味では良質なSFを求める人には
お勧めできそうでありますが、一方であまりに使い古された古き良き時代の展開になりそうなのも
ある意味仕方がないことなのかもしれません。

伏線の展開も含め「ゾイドシリーズ」某作品を思い出してしまいましたが
「ゾイド」を含めて純粋無垢なSF作品と言うのは実は皆無に
等しいのかもと今になって改めて気づかされたように思います。

本作においても所々で【石】を想起させるような映像表現やデザインが目につき
しかも最後の最後で「黒い」あれですから、これはもう本作も
{netabare}スチームパンク{/netabare}を意識しているのだろうという結論に至ります。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

xokNW04341 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

一時停止推奨アニメ

人気ゲームの今更のアニメ化。
あまりの古臭さと陳腐さにびっくり。

物語・アニメだと設定の陳腐さがより際立つ
作画・単体ではいいが混ぜるとアウツ
声優・エンタープライズかな
音楽・MONACAに罪はないんだ
キャラ・アニメにするとクサいなあ

OP・あの歌い方なんなの

01・CG浮きまくりでツラい
02・演出がダサすぎてツラい
03・話が古臭すぎてツラい

2話になったら素直に見れる画面。2話からで良かったのでは?1話はアクションで掴みのつもりだったかもだが絵面も演出も酷すぎた。2話冒頭のセリフもモノローグもナレーションのない淡々とした構成は悪くないし嫌いではない。2001年ほどクドくもないし。ただ内容はクソダサい。失笑レベル。

2Bのデザインもゲームで動かす分には気にならないというかおっさん動かすよりは全然こっちのほうがいいのだが、アニメにそのまんま持ってくると気が散ってしょうがない。設定もあまりに陳腐すぎてびっくりした。昭和かな。ソシャゲの爆死続きからもスクエニはもう過去の遺産で食い繋ぐしかできない無能しか残ってないんでしょう。SF(笑)。というか厨二可哀想ポルノかな。

期待してたゆえにガッカリ感が半端ない。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

69.3 86 2023年度アニメランキング86位
ウマ娘 プリティーダービー Season 3(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (202)
562人が棚に入れました
これは別世界から受け継いだ輝かしい名前と魂を持つ“ウマ娘”の物語。 幼い頃にトウカイテイオーの奇跡を目に焼き付け、 自身もそのキラキラした光景に飛び込みたいと願うキタサンブラック。 そんな幼なじみの夢をすぐ傍で応援しながら、 己の使命を果たそうともがくサトノダイヤモンド。 強大なライバル、抗い難い運命などが立ちはだかる中、 信じる仲間の言葉や人々の声援を背に受け、 今、キタサンブラックは夢に向かって走り出す!
ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

覇権の自信は何処から...

{netabare}
放送前から史実では目立っている馬も多いし1クールじゃ2期より出来は劣るだろうなと不安があったが、自分の不安はまだ甘かったのであった。1期はコミカルなノリとスポ根のバランスが良い雰囲気でライバル達や(スズカ以外の)スピカメンバーのキャラ描写の不足という悪い部分はあったが、夢を追うウマ娘達の努力や友情を爽やかかつコミカルに描き、我々の見ることの出来なかった夢をも描いていた。2期は少し内容が重くなるが、幾度夢を絶たれようと諦めないトウカイテイオーや周りのウマ娘達の栄光を史実とうまく絡めて描いていた。悪い部分は終盤辺りで露骨な感動路線に走った事とラスボス的立ち位置のビワハヤヒデのキャラ描写不足、好みが別れるギャグシーンなど。だが、結果的に出来は良く、特に10話の構成は史実とストーリーのの絡ませ方がとても巧みで素晴らしいものとなっており、1話の出来はトップクラスである。どちらも最終回後にはポジティブで希望感があり、素直に面白かったと思えることができた。3期はストーリー前半は主にキタサンブラックがキャラ達と関わり努力し、後半キタサンが自身の衰えに抗い奮闘する姿が描かれる。主なストーリーは決して悪くはなく、11話からの展開は賛否あるが、個人的には10話のレース結果をうまく理由付けして展開自体もアニメウマ娘では目新しかったのである程度は評価したいと思っている。2話のネイチャが励ますスポ根展開も熱く、6話のサトイモ回は日常描写から掘り下げまで仕上がっており、レース描写も丁寧、1話分で綺麗にまとまっていてこの作品の中では1番面白く感じた回であった。10話前半の学園祭パートはボイスは少ないがアプリ内の様々なキャラを見ることができてウマ娘ファン的には盛り上がった。だが結果は1期と2期の悪い部分の詰め合わせに更に悪い部分を足した形となった。最終回後はまずまずの残念さと違和感が残り、自分なりに改善点を思案することだけであった。

まず良い点
①作画
作画はスタジオ櫂なだけあってクオリティが高く、日常パートは勿論、レースシーンはカメラワークが比較的キレが良く、アニメーター殺しの勝負服をしっかりと綺麗に動かしている。最終回のライブシーンは流石の出来栄えで最終回で唯一の美点であった。

②曲
個人的にはedが好きで、このコンテンツらしい明快で疾走感溢れる曲調とポジティブでポップな歌詞、そして色鮮やかで愉快なシーンとキャラ解像度の高い可愛らしいイラストに目と耳が癒された。


ダメな点

①キャラ描写 ()が多くて申し訳ないです...
→今作はキャラ描写の不足が多く、盛り上がるはずのシーンも盛り上がらなかった。サトノクラウンはほぼサトイモの付け合わせでまともに描かれもせず、サプライズで登場したドゥラメンテは放置気味、シュヴァルグランは姉妹に対するコンプレックスが描かれていおり、別のベクトルで来るかと思っていたら唐突に矛先をキタサンに向け、何故か掘り下げを活かさない。1期2期共にチームや主人公の為に奮闘し、テイオーの怪我を見抜いたりレースを解説したり、様々な活躍をしていたトレーナーも大した見せ場はなく、4話では何故か🍚とブルボンを登場させマネージャー役にしてしまう。解説も的外れ。おまけにスペちゃんはですねbotでサウンズオブアースはモブに成り果てる始末。キタサンと他キャラとの直接的な描写も基本的に乏しいため、発言や行動に違和感が生じることも多々(スペちゃんが分かりやすい例、商店街の人達じゃなくスピカメンバーとの絡みをやっとけばマシになったのでは)。
特にダメだったのは、主人公が好きになれないキャラだという点。失礼な発言(ゴルシに対する発言、誰!?など)やキャラ設定とアニメ内での描写が乖離している(設定: 明朗快活で明るい人情派ウマ娘 困っている人を見れば助け、悩んでいる人には話を聞き、たくさんの人に慕われる
実際:アニメだけでは明朗快活な印象はあまり残らない 発言や行動により人情派か怪しい 商店街の人達を一応助けてはいるが他人に頼る描写が多い 慕われているような描写がない)
こと、最後まで勝つ目的が曖昧、など。アプリストーリーも見ましたが、キャラ設定通りの良い子で少なくともこんな嫌味なキャラでは無いしアプリとアニメがどうにも自分の中では割り切れない、2期の頃のキタちゃんを返して。。
対してライバルのサトノダイヤモンドは勝つ目的がハッキリとしており、キャラ設定通りの魅力的なキャラで製作陣は主人公を選び間違えたのではないかと疑いたい。1期2期RTTT共に作品を楽しむことが出来た要因はメインのキャラに魅力があったことが大きいと気づいた。
↓キャラ設定の引用元
https://anime-umamusume.jp/character?i=satonodiamond

②史実描写
→アニメウマ娘での醍醐味といえば、史実をうまく絡めたストーリーだといえるが、今作は過去作ほどのものは観ることが出来なかった。まともに描いていたのは小ネタ程度でレースは勿論前作に劣り、史実ガン無視のピークアウト設定や天皇賞秋は言わずもがな、個人的にピークアウトはストーリー的には悪くはないと最初は思ったが後々ボロが出てしまう。

③センスを疑うレベルのギャグ
個人的な好みかもしれないが、基本ギャグがつまらない。また、2期でも気に触るようなギャグがあったが今作はそれをも遥かに超えてくるものが5話に。「誰ー!?」は酷すぎて流石にギャグセンを疑う。他にもシュヴァルグランのフォーク(食事シーン)、ネイチャのG1 0勝を無意味に擦るシーン。元ネタの馬に対するリスペクトが足りてないのが残念。

④ストーリー
局所的にスポ根として良い部分はあったが全体的にはスポ根物として昇華出来ておらず(キャラ描写不足含め)尺不足が目立つため史実云々抜きに鑑みても単純にあまり面白くない。史実ベースの部分は仕方ないとは思うが、目的が決まる回は早めにしておいた方が明らかに良かったし、よくアニメ内で話題に挙がっていた凱旋門賞を新聞で流したのは特に残念。最終話で無理に感動路線に入ってしまったのもダメだった(私は2期最終話でも露骨な感動路線に入り少し萎えました。露骨過ぎるのがダメです。この監督さんはもう感動路線をやめた方が良い)。レースシーンは前作ではあったはずのレース解説やレース中の心理描写はほぼないせいで見応えがなく、重要なレースをモブが勝つことがあるのがイマイチ締まらない。また、退学したモブ、ルービックキューブ等の伏線?も放置されている(リハビリ後のドゥラメンテはアプリであるのかな)。{/netabare}

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感想

1話
{netabare}キタちゃんの皐月賞時の反応が気になっただけで他は良いと思いました。最後の反応との対比をつけたかったのかな。それとドゥラメンテが来た!一期のブロワイエみたいにアニオリでもいいけどやっぱり実名で出てくるとテンション上がりますね(*^^*)レース中のカメラワークはキレが良く作画も相まって出来が良かったです。勝負服をしっかり動かしていたり、作画も二期に引き続き高クオリティ。モブの使い方だったりも良くも悪くもこの作品らしいなとも思います。それと小ネタが多いwドゥラメンテ勝利後の奇声は笑いました。ストーリーについて、話が皐月賞から始まるのは意外でした。2期と比較して鑑みるとまずはキタちゃん達メインキャラの日常風景でキャラやキタちゃんの現状を描いてから皐月賞となるはずだと思ったのでキタちゃんやサトイモ以外のキャラでも何かしらするのではないかと予想。皐月賞以前のキタちゃんの経緯は過去回想(あれば)か脳内補完かするしかないですね。日本ダービーでキタちゃんがドゥラメンテに追い抜かれるシーン、憧れているテイオーの様に追い抜かれされたから絶望したというように描かれていて良かったです。
追記 リアルスティールが実名で登場してないのは少し悲しかったです...ちゃんと実力ある競走馬だったし立ち位置も絶妙だと思うのでキャラ達と絡ませて欲しかった...{/netabare}

2話
{netabare}opとed公開しましたね。opは力強くて映像も面白くて、edは曲調が明快で良いですね。特にed映像は色使いがとても良くて好きです。話とリンクした演出も良かった。個人的に一期ed好きなのでその人が担当してるのは嬉しいです。twitterで見ましたがedの黒背景で黄色の星の前に立ってるキタちゃんの絵、史実ネタなの全く分からなかったです。op映像は色々と詰め込まれていて観ていて楽しかったです。新キャラみたいなのもいましたね。姉妹かな?話は変わりまして、内容はキタちゃんの掘り下げとネイチャがキタちゃんを応援する感じの話でした。二期は一期やOVAの内容やキャラ描写がそれほど関わっていなかったので、三期でネイチャが関わってくる展開は意表を突かれました。スポ根らしい展開良かったです。これから三期を見る場合、二期は必修ですね。史実ではキタちゃんは1話(日本ダービー)の後セントライト記念に出ますがカットでした。野暮なことを言うと、キタちゃんが菊花賞に出る前にセントライト記念勝ってるのに落ち込んでるのは個人的にはうーんこのといった感じ。菊花賞の史実ネタ要素はカットが多かった印象ですが尺的に無理なら仕方ないかと。ネイチャがアイキャッチでアプリの衣装着てるサプライズ嬉しかったです。内容にも沿ってるのも粋。{netabare}史実ではドゥラメンテはこの後海外の重賞と宝塚に出て引退してしまいますが、引退の後の展開はどうするかが見所だと思ってます。{/netabare}{/netabare}

3話
{netabare}レビューを書いたのが観てから三日後なのでうろ覚えですが。。3話はサトイモデビューとゴルシ引退の回だったと思います。冒頭、確かサトイモのデビュー&初勝利記念でパーティーしてたと思いますが、シュヴァルグランのキャラが(アプリと)違う!?となりましたw一応アプリはプレイしてますが、弱気なキャラな印象だったので。キタサンもなんだか性格悪い?wゴルシとの会話で生意気だったのが気になりました。二期でもそういうことありましたし、アニメの世界線はアプリのパラレルワールドだと考えれば問題ないでしょう。サトイモの場合はアプリでのトレーナーがいないのでキャラが違うのは必然的だと思ってます。サウンズオブアースはカノープスなのかと思いましたがよく考えなくともG1未勝利なので話に関わってくるとすればカノープスくらいしか思いつきませんね。有馬記念の途中、みなみとますおの隣に来た二人組は誰か全く分かりませんでした。個人的に3話で一番印象に残ってることはやはりオルフェーブルとジェンティルドンナの名前が出てきたことです。まだ3話なのにサプライズが多いですね(歓喜)オルフェーブルは初期設定があまり定まってない頃のPV https://youtube.com/watch?v=HYrVKLBhitE&si=vyt7cQnEGzW4Wk_I ではマスク付けているキャラデザでしたけど、7年ほど経っていると流石に変わりそう。そしてラストシーン、キャラ付けの為に持たせていたルービックキューブに意味を持たせていたのがすごく良かったです。ゴルシの最終直線のシーンが儚げで好きです。{/netabare}

4話
{netabare}修行回。ブルボンとライスが取締役で、2期の内容を活かしてちゃんと修行してたキャラを使うのは良かったけどトレーナーの役割が2期と比べて減っているのが気になるところ。レース前まであの練習続けるのはまずくないか?的なことをコメントでツッコまれてましたwサトイモの皐月賞、マカヒキ登場してなかったですね。許可取れてたら日本ダービーで登場するかなと予想。サトイモの日本ダービーを観ていて下さいの発言は当時、皐月賞よりも日本ダービーの方が本命だと考えられていたようなことから来たんでしょうか。キタちゃんは元気をもらったみたいでしたけど、そのシーンは個人的にあんまりよく分からなかったです。。ライスの朝食はパン派設定やパワートレーニング等アプリからの逆輸入もあり、温泉が馬用だったり史実ネタも健在で結構楽しめました。サトイモはやっぱり睡眠妨害されてるのかw{/netabare}

5話
{netabare}やっとドゥラメンテが喋った!想像通りの声で嬉しい。マカヒキ出ませんでしたね..ドゥラメンテ菊花賞見にきてたのにキタサン知らんのはおかしいやろ。マリアライトも、「誰!?」は流石にないな。登場してないのは尺的に無理があるというのは重々理解はしてますが...リバーライト、声可愛いw現時点でキタサンが宝塚なんで思ったよりもレース消化がスローペースで尺が心配になってました。この後もG1G2ばかりですし、他のキャラも描くとするとどれかのレースが雑になっちゃうかな。個人的には天皇賞春でシュヴァルグランとのライバル関係をしっかり描いて欲しいところ。ドゥラメンテがキタサンを認知してないのも無理があるような気もしますが(キタサンもマリアライトを誰扱いしてましたけど...)、ラストのシーンの土台としては良かったと、キャラとの関係等その辺りの作りはガッツリスポ根で流石だなと思います。欲を言えばサトイモの靴はもう少しボロボロに描いて欲しかったです。スズカさん、4話では少し見せ場あったのに今回そうねしか言ってない。。ここまでスイープトウショウ登場なし、まさか登場しない?
追記 つべで目にした「他ウマ娘を軽んじるキャラにして欲しくなかった」(多分キタサンとドゥラメンテに対して)というコメントがその通りだなと感じました。史実では素晴らしいドラマや輝かしい実績を持つ名馬が数多くいるわけで、その名馬でも尺等の都合上仕方なくモブ扱いにせざるを得ない馬がいるのは理解してはいますが、モブ扱いにした上での描き方も他により良いものがあったのではないかと思ってしまいます。元ネタが実在するからこそもう少し敬意を払って思慮深い描き方をして欲しかったです。{/netabare}

6話
{netabare} 木曜日にインフルにかかってしまったので観るのが遅くなりましたw肺炎になったりもするのでお気をつけて。
サトイモ良かったですね。現時点で1番楽しめた回だったと思います。今回はレースシーンが凄かったです。作画の書き込みも圧巻でモブがサトイモをマークしている所もしっかり描写していて、我々ファンが観たいのは熱いレースシーンなんだなと実感しました。前半はジンクス破りのくだりをコミカルに描いて、後半はサトイモの苦悩を掘り下げる、上手く1話でまとまっていて面白かったです(5話がそこそこ酷かったので尚更)。キタサンだけならまだしも他キャラも掘り下げるとなると本格的に尺が心配になってきました。4,5人ちゃんと掘り下げれるか?{/netabare}

7話
{netabare}ライバル回。2人のライバル描写が不足気味に感じたので次の天皇賞春回で描写作って存分に発揮してもらいたいけど、そうするとシュヴァルグランがどうなるか。。一応少なからず描写されてはいるからどう演出されるかわからないです。大阪杯はサラッと流されると予想。2期はキャラ描写の取捨選択が凄かったんだなあと改めて思いました。{/netabare}

8話
{netabare}キタサン目標決定回。なぜ走るのかという目標が決まったのは良いとして、それを序盤辺りでやれてたらなという感じです。目標も漠然としてながらG1三勝してるのがなんだかなぁ、となってしまうので。尺の心配はいつも通りとして(今回レースして無いんだよなぁ...)、今作は謎のネイチャ推しが目に余りますね。1シーン凄く可愛かったですけど、流石に今回の話はネイチャは必要無いんじゃないかなと思いました。キタサンのキャラもなんだか悪い方向に向かっていってるような...商店街のシーン、泣いてから他キャラを困惑させてから去っていくのがそうじゃ無いんだよなぁ、気の利いたセリフとか言って欲しかったのが本音。少し失礼なやつみたいに描かれてるのが不憫に思えてきます。
8話の話題からはそれますが、3期はEDが特に好きです。1期の方がデザインしてるのもあって色使いが鮮やかで3期の雰囲気に沿った愉快な映像で、キャラが並んでいるシーンもキャラの解像度が高い。スズカさんが少し照れて腕が控えめになっているのが好きです。{/netabare}

9話
{netabare}大阪杯は案の定サラッと流されましたが、今回の内容がすぐ入ってくるので悪くは無い冒頭ですかね。カレンダーに絶対見に行く!って書く商店街のおっちゃんが可愛かったです。前半日常描写、後半レースと綺麗に分かれた構成でしたが、今回キタサンがレコード勝ちするので個人的には前半は練習描写メインの方がしっくりきたと思います。風景は綺麗でしたけどね。キタサンとサトイモの関係が次第に友達→ライバルへと変化していく描写は良いと思いました。レース後に悔しがるシュヴァルグランがキャラ性がよく感じれて良いなと思った描写でした。あと3〜4話しかないですが、シュヴァルグランだけでもどうにか頑張って描いて欲しいものです(ジャパンカップでそろそろ?)。どうでもいいかもしれませんが、レース終わった後すぐ話すのじゃなくて別の場所で話して欲しいです。レース後の高揚感だったりの演出かもですが、2人だけでいる時の方が親密というかしっとり感があって好みです。今回は特殊edで曲がambitious worldでした。好きな曲ではあるので少し嬉しかったですけど、今のedも好きなので複雑ですw{/netabare}

10話
{netabare}学園祭パートではアプリではお馴染みのキャラが多く登場したり、スピカメンバーが執事喫茶してたりと特に楽しめました。アニメで見る別衣装もアプリのクオリティと遜色なく描かれていて満足でしたが、スイープトウショウが出てこなかったのが唯一残念でした。レースに何故負けたかは風邪など体調の乱れのように描かれてましたが、武豊騎手も分からないと言ったりしてたのでその辺りの理由付けは頑張っていたと感じました。次の回でも負けたこと引きずりそうな切り方だったのが気になりました。キタサンが学園祭の実行委員に決まってからすぐに学園祭当日まで描かれたり、いつのまにか風邪になっていたりと今回は少し駆け足だったような印象を受けました。11話で凱旋門賞(サトイモ)はほぼ確定だと思うので12話では天皇賞秋かジャパンカップ(シュヴァルグラン)かな?もし13話あるとしたら何とか収まりそうな感じですかね。制作陣の方々には頑張ってもらいたいです。{/netabare}

11話
{netabare}賛否両論になっているのは知ったうえでの感想としては、10話の展開を納得いかせる為に上手くやってたなという感じです。出遅れで天皇賞を勝った物凄いレースなのにも関わらず落ち込むというのは引っ掛かりますが、最終回の布石にしたいんでしょうね。作画も良かったですし、史実の原因がよく分からない9着をよく落とし込んだなと少し感心しました(忘れっぽくなってるのはやりすぎとも思いますが)。レースはいつものうおおおおでクラウンがここだ!といって内側に入るシーンはどうしてそうなったのかwwアニメだけだと理由が分からないんですよね。ですが作中でも言っていた凱旋門をサラッと流したのは残念でした。完全にキタサン中心で進むつもりなんでしょうね。サトイモ主人公の方が良かったんじゃと思ってますw(最後のレース負けちゃうけどスペちゃんみたいな後日談的な展開にしてとか)。史実ではピークは引退まで来てなかったんじゃないか?という疑問は浮かびましたし批評が出るのも納得ですが。個人的には史実はあくまでもベースであって大体はレース結果と史実ネタを正しく扱えばいいかなと思いました。ですが、1期2期はもっと当時の空気感だったりも忠実に描いていたのでその辺りは残念{/netabare}

12話
{netabare}シュヴァルグラン回、見せ所は思ったよりもスポ根らしくて良かったです。大好きは少しオーバーじゃないかと思いますが、それと勝った後の表情が好きでした。掘り下げも効いてましたが、姉妹に対するコンプレックス描写しかなかったので今回急に対象がキタサンに向いたのが少し気になった所、姉妹描写あんまり必要なかったような...他キャラ(今回はスペとサトノクラウン)の絡みの描写も薄いから泣いていたり引退寂しいと言っていると本当か?と少し思ってしまう。実際には2年くらい経ってはいますが。セリフや行動に至るまでの描写が足りてないんですよね。ピークが過ぎた設定も良くない方向に作用したかな、シュヴァルはキタサンに勝ったのだけどもピーク過ぎたキタサンだからといったようにでそれで良いのか?となるような。スちゃんはロイスアンドロイスということで、ここまで引っ張る意味はあったか謎ですが、声も合ってると思いますし解説?シーンも好きでした。ところで、アニメキタサンのナチュラル畜生描写は狙ってやってるのか?(今回だとバナナの箱のシーンが気になりました。){/netabare}

13話
感想書くのが面倒なので省略しますm(._.)m
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11月26日
今日のジャパンカップが凄かったのでここにきましたw一着はやっぱりか...でした。しっかり枠内(二着)に食い込んでくるリバティアイランドは流石ですね。パンサラッサの大逃げカッコよかったです、が他が強すぎました。住んでる地域が近かったら現地で観てみたかったです(田舎住み)。レース後にイクイノックスとリバティアイランドの騎手同士が握手し合うのが5話の内容と奇跡的にリンクしていたのも印象的でした。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ウマ娘の引き際

【物語 3.5点】
キタサンブラックの競争生活とその周辺を題材に描く。

1期スペシャルウィーク17戦、2期トウカイテイオー12戦、
3期キタサンブラック20戦。
アニメ『ウマ娘』にとって、この3期で大きかったのが、
キタサンのような出走回数の多いウマ娘も1クールで描き切れたこと。

かと思えば、4話構成でナリタトップロードらのクラシック戦線をピックアップしてみたり、
次は今春ジャングルポケットで劇場版ですか。
『ウマ娘』の構成は“脚質”展開自在で感心します。

私の次の関心事は、オグリキャップを描くコミック『~シンデレラグレイ』をいつどうアニメ化するかですが、
どんな構成で来るのか期待して待っています。


ただ構成、展開が違うということは、視聴者の折り合う推奨方法も違うということ。
競走馬キタサンブラックの特徴は雄大な馬格による逃げ先行、勝負根性、無事是名馬。
しぶとく伸びるとも言えるが、悪く言えばズブい。
キレのある脚本による明快な展開もやり辛いし、
怪我による挫折でピンチを演出するのも難しい。

結果、全体構成の中でジワジワと温めるようなシナリオ。
勝ちたい!群像を薪としてくべてジックリと温めキタサンの集大成につなげる。
1話1話ガツンと感動するというより、1クール全体を俯瞰してじんわりとこみ上げて来る作風に。

象徴的だったのが序盤のヤマ回・3話に{netabare} ゴルシの引退回{/netabare} を持って来たこと。
意外と私が一番泣けたのがこの3話で、ここで3期は序盤からの伏線を{netabare} キタサンの衰えと引き際{/netabare} として、じっくり回収する作品なのだなと手応えを掴めたので、満足度は高め。

ですが、これってつまり2ヶ月前に放送された内容を、視聴者側が覚えておいて、こちらから折り合う必要があるということ。
ジリジリしているけどいつ面白くなるの?と受け身で焦れる層を引き込むだけの牽引力はもう一つだった印象。


注文を付けるなら、キタサンの勝負根性を前面に押し出すならば、
萌えより燃え。メンタルよりフィジカル。
もっと露骨にスポ根でも良かったかなと思います。
{netabare} サトノのジンクス破りのために様々な験担ぎを試すダイヤちゃん{/netabare} とか、
{netabare} 本番前のキタサンとダイヤの小旅行{/netabare} もウマ娘間の絆とキャラ萌えを提供する意味ではアリなのでしょう。
が、私はベタなお約束でも4話みたいな秘密の猛特訓を多用して、もっと熱量を上げて欲しかったとの感想も残りました。

何よりこの3期、トレーナーが空気過ぎます。
{netabare} ミホノブルボン先輩{/netabare} に特訓任せている場合じゃありませんw


【作画 4.0点】
アニメーション制作は2期のスタジオKAIが続投。

逃げ粘るキタサンの脚質に合わせて、
レース中の表情描写も必死の形相が目立った3期。
萌えって何ですか?と狼狽える方もいらっしゃるかもしれませんが、
ジャンポケ劇場版予告PVの表情はもっとワイルドですし、
『~シンデレラグレイ』の領域(ゾーン)に入ったウマ娘の顔芸はもっと鬼の形相で凄まじいですw

私がキタサンブラックのレースで一番好きなのが、
{netabare} 5歳秋の天皇賞。
大雨で極悪不良馬場となった府中を2分8秒もかけて、
キタサン鞍上の武豊騎手まで泥まみれになりながら激走しG1を奪取した。{/netabare}
キタサンは泥臭い。だが、それが良いと確信させられた私にとっての伝説のレースなのですが、
表情だけでなく、服装、背景にまで高カロリーの仕事を求められる難レースを、
アニメでどう再現するかが私の3期最大の注目ポイントでした。
そこを見事クリアしてくれただけで、
私の視聴目的は半分以上達成されました。


【キャラ 3.5点】
脇のウマ娘を実名化し切れなかったのが想像以上にダメージがデカかったです。

初回サプライズでウマ娘化が難航している印象の社台系の{netabare} ドゥラメンテ{/netabare} を実名登場させ一矢は報いましたが、
他はオールハイユウ(ゴールドアクター)だのツウカア(マカヒキ)だの実名じゃないモブウマ娘が乱発。
ゲンジツスチールとか、もうリアルスティールで出せばええやんw
って感じで落合博満選手を“おみあい”、原辰徳選手を“はり”でお茶を濁していた初期の『ファミスタ』を思い出しながらツッコんでいましたw

特にサトノダイヤモンドのクラシック戦線に至っては周りのほぼ全員モブウマ娘が相手。
このモブはモデル誰だっけ?と戸惑っている内にレースが進み、私も折り合いを欠きました。

手持ちの実名ウマ娘の中でなんとか盛り上げようと、
世代の違うブロンズコレクター・ナイスネイチャさんを、
勝てないキタサンの励まし役として多用したりと苦心していましたが、
その役回りもペルーサ(当時のJRA最長間隔勝利・5年3ヶ月の記録保持者)とかに担わせてとの私の願望を払拭するには至らず。

解説役の山本昌さんなんて“やまもも”で十分ですからw
今後もウマ娘の実名化は推進して欲しいと願います。

むしろ3期実名版が出たら是非再見したいです。


【声優 4.0点】
主演キタサンブラック役の矢野 妃菜喜さん。
他のキャスト陣もそうなのですが、主役は特に、力の入る直線でとにかく叫びまくっていた印象。
『ニジガク』高咲侑役で、柔和な表情でピアノ弾いてるキャラと同じ中の人とはとても思えません。

終盤は{netabare} ピークアウトした自身の息切れ感、最終回に至っては叫ぶだけでは足りぬと、
「勝ちたい!」の絶叫連呼で{/netabare} さらに熱演。
声優って凄いなと思う一方で、脚本の牽引力がもう一つの中、
キャストが孤立無援に陥っていた印象も。
回想も交えて、皆の勝ちたい!気持ちをキタサンに集約するなど、
もう少し演出のやりようはあったのかなとも感じました。


脇では八百屋の女将役・八百屋 杏さんら“福永商店街”の人々の声援が温かかったです。
キタサンが苦しい時、いつも支えになってくれて。
故に{netabare} 凱旋門賞で海外遠征は諦めるけど、地元の人たちに勇姿を見せるとのキタサンの決断には一定の説得力がありました。{/netabare}

ただ、やはりこれだとトレーナーの出る幕がありませんw


【音楽 4.0点】
OP主題歌はキタサン世代のウマ娘たちによる「ソシテミンナノ」
イントロから「勝ちたい!」を連呼し、サビ前に「負けない」とキタサンがつぶやくド根性ナンバー。

ED主題歌はチームスピカのウマ娘たちによる「アコガレChallenge Dash!!」
ほぼ毎回G1レースで燃える中、
種々のコスプレ衣装等による目の保養も交えて、萌えて一息付ける良質な爽やかナンバー。

ただチームスピカも、特にチーム同士のライバル関係については、
シナリオ上は1期までで役割が一区切り付いているので、
私はこの辺りがチームの引き際かなとも思案しながらED眺めていました。


それにしても初回いきなりバラード曲「ロストシャイン」で締めるというのも、
華より泥が似合うキタサンらしい滑り出しでした。


【余談】
最近の競馬界。キタサン世代活躍が目覚ましいですね。
キタサンも世界最高レーティングを獲得したイクイノックス輩出したり、
ドゥラメンテ産駒もドゥレッツァの菊花賞なんか見てると今後どこまで凄い種牡馬になるのだろうと戦慄します。
この双璧に、サトノ家の子孫たちがどう対抗していくのか。

2期からやや間隔が空いての放送となりましたが、
リアルタイムの競馬からキタサン世代産駒のライバル対決で熱量を補給しながらアニメ視聴できた。
結果的には良いタイミングで視聴完走できました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 19

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

心配してたのが当たりそう…。

 大好きなウマ娘シリーズですが、正直今回は不安…。何故ならここまでドラマティックなウマ生を送ってきた二人をすでにやっちゃってて、キタサンはハッキリ言って見劣りするかなぁ…。


 前作の二人は周りも凄いキャラで人気ウマ娘としてみんなに充分好かれてる状態からのスタートだった。例えるなら映画「アヴェンジャーズ」みたいに準備が整った状態からのスタートと、まだキャラが充分認知される前にスタートしちゃった「ジャスティス・リーグ」くらい差がある。


個人的には沢山いるウマ娘たちのドラマティックなところを何話かでやるシリーズを沢山作ってくれた方が嬉しい。チームスピカだけでもウオッカとダスカ、ゴルシみんな最高やん。1クール一人中心じゃなくてもオムニバス的に何人かの話を2クールでもいいし。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

69.3 86 2023年度アニメランキング86位
劇場版 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(アニメ映画)

2023年12月8日
★★★★☆ 3.7 (21)
103人が棚に入れました
前世でプレイしていた乙女ゲーム“FORTUNE LOVER”の世界に悪役令嬢として転生してしまったカタリナ・クラエス。幾多の破滅フラグを見事回避したカタリナは、魔法学園を卒業し春からの魔法省勤務までの平和な日々を送っていた。そんなある日、遠く離れた異国から商人の一行がやってくる。きらびやかなショーや踊り子たちに興味津々のカタリナは、そこで謎めいた少年と知り合う。どこか見覚えのあるその少年との出会いにより、カタリナの身にかつてない大事件が―― !?

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

カタリナの魅力が1期で出尽くした故に続編は無理でしたね。

 1期の奇跡ともよべる出来の良さにくらべ、やはり寂しい感じがする出来栄えでした。1期の面白さはどこにあるかといえば、カタリナのキャラクター性によるところが大きかったと思います。
 ゲームでバッドエンド回避の葛藤とか新キャラとのエピソードが良かったとも言えますが、それは視聴者サイドと同じ目線でカタリナというキャラに魅了されて行くプロセスとも言えます。

 つまり、カタリナのキャラ性の魅力が出尽くした以上、そのあとはすべて蛇足とも言えます。あるいは1期以降構造的に作品が成立しない作りとも言えます。もちろんゲームの続き=2期の舞台という構造もなくはないですが、1期のカタリナのキャラに魅了されることによる面白さは繰り返しになるのでもう使えません。

 1期がライトな感じでテーマ性を持たなかった故に続編を作り出す難易度が高まりましたね。カタリナの成長物語や目標を持つなら2期も成立したかもしれませんが、キャラとしては完成してしまっていました。
 リアリティラインがかなり低い故に、職業婦人としての成長を描こうとしても無理でしょう。だから、似たような話…しかも根幹のカタリナの魅力の表現に乏しい話になるだけでした。

 結果として残念ながら2期のストーリーは凡庸の一言です。もし、この作品の続きが描けるとすれば、あっちゃんという昔の友人との絡みを使うしかなかったと思います。2期の終わりで劇場版に期待したのはそこでした。

 劇場版ですが、今後話に絡まないだろうゲストキャラを使って、カタリナとは関係ない国の話を解決しただけです。「聖女の力は万能です」でも他国の王子の話がありましたが、やはりそれまでよりかなり面白さのレベルが落ちました。つまり付け足しのテンプレでしかありません。まったく同じ…いや、ゲーム世界とキャラの魅力という作品の根幹から考えて、もっと手ひどい失敗になっています。

 1期がかなりの秀作だった故に、続編も人気があるようです。原作勢が楽しみに買い続けていればカタリナが出るだけでうれしいのもわかります。しかし、アニメだけ勢、必ずしも原作ファンじゃない人間から見ると、右肩下がりとしかいいようがありませんでした。

 作画は1期のレベルが高くなかったので同一性に苦労したと思いますが、できる範囲でゴージャスにはなっていました。しかし、それは無駄になった気がします。だったら、脚本をもっと凝った方が良かったですね。厳しいようですが、ストーリーの評価はかなり低いです。

 2.8の評価に結果的になりましたが、主観的にはもっと悪いです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9

69.2 89 2023年度アニメランキング89位
盾の勇者の成り上がり Season3(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (191)
696人が棚に入れました
四聖獣「霊亀」を討伐した盾の勇者・岩谷尚文は、別の異世界で霊亀復活の元凶であるキョウを打ち倒し、メルロマルクへ帰還する。 復活間近の新たな四聖獣「鳳凰」との戦いに備えようとするが、霊亀騒動で失態を演じた三勇者は行方不明、尚文の持つ領地も戦力に不安が残る状況だった。 今後の戦いに備えて、散り散りになった旧ルロロナ村の住民を取り戻そうと考えた尚文は、住民が奴隷として売られたというゼルトブルを訪れ、救出の足がかりとして、ラフタリア、フィーロと共に地下賭博闘技場に参加する。 救いを求める亜人たち、心砕けた三勇者、そして暗躍するヴィッチことマイン。 それぞれの思惑が交錯する中、尚文は自らの信じる道を突き進めるのか――。

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いやぁ、一気見してしまったなぁ。

もはや、だいぶ大作感も出てきた頃合いですかねぇ。

1期が放送される頃、某アベマなTVで、めちゃめちゃな頻度で歌付きのCMが流れまくっていて、「うっるさぁ、ぜってぇ観ねえわ!!」と思っていた頃が懐かしいw。

それが見続けてSeason3ですかぁ・・・。

ま、最初の印象のせいで見始めるのがだいぶ遅かったんですけどねw。

もうキャラもだいぶ頭に入っているしで、一気見してしまいました。
今作は安定の面白さって感じでしたかねぇ。

相変わらずのク○女ビッ○ことアバズレのムカつき具合も健在。
そして序盤~中盤の3バカ勇者も健在と。

多少、この3バカ勇者の振る舞いには「ん!?」と思うところもないことは無いのですが、まぁ、共闘できる形にまでなったのはよかったんでしょうかねぇ。

そう言えば、今作ではだいぶ新キャラさんも登場してきましたね。
主に盾側のキャラクタ達なので、今後も登場してくるのでしょうが、少しキャラインフレが心配になってきました。
まだまだ、大丈夫ですけどね。

今回は、サディナのシャチ形態がお気に入りになりましたw。
なんかずんぐりして可愛らしいです。
人間形態は実はそれほど刺さってもいないのですがw。


次回はラフタリア絡みでひと悶着起きそうな気配ですね。
3期後半になるのか、4期になるのかよくわからないのですが、多分、4期って事になるのでしょうね。
お気に入りのキャラなので楽しみに待ちたいと思います。


あと・・・アバズレ。
そろそろ、もう一回痛い目見てもらってもいい頃合いじゃないんでしょうかw。
登場するたびに、イライラしますなw。

ま、ある意味それだけ強い印象を与えるキャラっていう事は別の魅力があるんでしょうな。
これはこれで貴重キャラという事なんでしょう。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 17

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

原作のいい加減さがついに炸裂!アニメは悪くありません!原作が悪いのです。

 12話(最終話)まで観ました。2023.12.23

 1期から観てきましが、ついに原作ファンからも離脱者が出始める部分まで来てしまいました。

 霊亀編も大概でしたが、原作のいい加減さが我慢ならなくなってきました。原作ファンの友人の話だと、これから加速度的に詰まらなくなるそうです。

 小説やコミック版ならまだ何とかレベルですが、映像で観ると無理矢理感がキツイです。

 最終話でイキナリ、ラフタリア関連の新しい展開がありますが、世界の破滅を賭けた戦いをしているのに、別の世界の勇者とかなら分かりますが、同一の世界の他勢力が刺客を送り込んでくるなんて、どんな舐めプよ?

 今まで放って置いたくせに、王位継承争いとかおかしいだろ。このまま行くと世界が波で破滅するんじゃないの?波と異世界との戦いが最優先事項じゃないの?そんな戦力あるならさっさと出せよ!波とか茶番だってこと?

 なろうに限らず、人気が出るとラノベは露骨に延命を企てて世界観が崩壊し、ファンが逃亡、誰もラストを知らない状態で終わるかフェードアウトするのを繰り返してきましたが、盾の勇者よお前もか!と、いう感じです。

 傷が浅いうちに、僕の中で盾の勇者は死んだですぅと、見切りをつけた方が良いかもしれません。損切り大事よ?これ真理!と友人も言ってました…。

 原作はもう死んでいる…。どんな会社がアニメ化しても、もうダメだなぁと感じたSeason3でした。どんだけファンから搾り取る気だよ!٩(๑òωó๑)۶

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

waon.n さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

もう少し何とかならなかったものか…

【First】

 もうすこし何とかならなかったものか…

 タイトルと同じ事をついつい書きたくもなります。
 1期がなかなか面白くて続きの2期もワクワクしたり困惑したりしつつも面白く見させてもらっていました。

 今回も1話、2話は良かったです。
 望遠鏡をのぞいた時の汚れを表現するとか力入ってるなって感心していましたし、戦闘もなかなか頑張ってる印象でした。それでも『呪術廻戦」には負けてしまうレベルですが。
 3話観るまでは分からないを悪い意味で体現しちゃったのが今回ですね。

 まず脚本が悪すぎる。←(これに尽きる気がする)
 次いで、演出も作画も良くない。

 たまたまこの話数が悪かったのかもしれないですが、残念ながらもう続きはいいかなってなっちゃいました。

 OPがメチャクチャカッコいいのでもったいない事をしているな…とは思います。


 レビューで見かけて気になったら続きを見るかもしれない感じです。
 では、よしなに。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

69.2 89 2023年度アニメランキング89位
政宗くんのリベンジR(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (149)
587人が棚に入れました
8年前、デブで冴えなかった真壁政宗はかつて自身をこっぴどく振った残虐姫こと安達垣愛姫に復讐するため、激ヤセし名字を変え、イケメンに変身して帰って来た。すべては惚れさせてから振るという、最高の復讐のために。 愛姫に熱烈なアプローチを重ね、少しずつ彼女の心を開いていく。そして季節は巡り、開催された文化祭では様々なハプニングに見舞われ、最後は政宗と愛姫のキスで幕を下ろした。 さらに月日は流れ……復讐の舞台は修学旅行先のフランスへ!ロマンチックなパリの雰囲気にあてられ胸が高鳴る政宗。一方、愛姫は意味深な言葉を口にする……。「ずっと考えてたの、一度あなたとゆっくり話をするべきだって」予想外の言葉に動揺する政宗。 さらに漫画家志望のフランス人少女、ミュリエル・ベッソンとの出会いが2人の関係に変化をもたらす!? 豚足と呼ばれた元デブ男のリベンジラブコメ、リターン!!

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

久しぶりの二期楽しみ。あれ、作画こんなだっけ…? 内容は良いラブコメでした

1話感想 3.5

なかなかデレないヒロインと面白い主人公のラブコメですね。
1期は楽しく見られました。

長く時間が空いての二期ですね… 結構忘れているかも。
前期再放送をしていたので、見ればよかったですかね。でも新アニメも多数ある中で、再放送に時間を使うのも…。
まあ見たら結構思い出してきましたが。

1期は楽しんだので、2期も楽しく見るつもりです。
しかし… あれ、作画、こんなものでしたっけ?
ちょっと崩れているような…

まあ監督もスタジオも同じですし… 絵柄的には同じですからね。
ま、こんなものだったのでしょう。

五年で周りのレベルが上って、相対的に低く見えるだけかもしれません。
でもまあ、1期を見た以上は付き合う気しかありません。

今期も楽しませてくれれば良いですね。

全話感想
無事ストーリー完結まで描写してくれましたね。
まだ続編があるようですが… 何をやっているんだろう。

内容は良かったと思います。良いラブコメでした。
最後の最後まで、あれ、もしかして? と思わせてくれるほどサブヒロインが魅力的で。
もちろんメインヒロインも魅力的でしたよ。

作画はなんか変でしたが、まあ良いんじゃないですかね。
CMの原作者の絵が良かったので…。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3
ネタバレ

たくすけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

勝手な意見です。

内容の感想になってないので隠しときます。

{netabare}
6年振りの2期という事だが、正直言ってほとんど覚えてない。
主人公が花江夏樹だという事すら忘れてたレベルです。
6年も空いてるのにこっちが覚えている体で普通に始められてもついていけない。
いきなり新キャラ出てこられても…
師匠って呼ばれてるキャラ居たけど何で師匠なんだっけ?
もう全然わかりませんでした。

1期の総集編番組をやってくれても良かったのではないか。
冒頭の数分でいいから1期のあらすじを説明してくれても良かったのではないか。
と思いました。
6年も空いたのだから配慮してくれても良かったのになぁ。
スマホ太郎みたいな薄っぺらいアニメならおさらいしなくてもいいけど、そうじゃないんだから。
性格が捻くれてるので1話で置いてけぼりくらって拗ねちゃいました(笑)
いや、予習してないのが悪いという気持ちもありますけどね。
いやいや、アニメって自発的に予習しなきゃいけないものなのか?と思ってる部分もあります。
2期で1期の事教えてくれるだろって思うのは甘えでしょうかね(笑)
わざわざ予習してまで2話以降を見ていこうという気にはならなかったので1話で終了です。評価はしません。

再放送見てないのが悪い、wikiとかで予習すらしてないあんたが悪いんだろと気を悪くしたら申し訳ないです。

大橋彩香のOPは良い曲だと思うけど1期のワガママMIRROR HEARTには勝てないなぁ。
あっちが良すぎた。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

とある初恋の一方通行

リベンジしたほうがいいのは政宗君じゃなくて作画でしょう
直前に1期を見ていますが、作画がかなりひどくなっていて別人になっていますね

話は面白いし愛姫は可愛いけど、応援したくならないラブコメです
みんな独りよがりなことが目立つので、一方通行な恋しかしたことないのかな?って思った

政宗の惚れさせて告白されてフるっていうしょうもない目的と根に持ちやすいところ
愛姫は可愛いけど告白してきた男を振るのにわざわざ下調べまでして悪口言うし、吉乃への態度など性格あんまりよくない

寧子の嘘つきも微妙ですし、ノーパン設定が気持ち悪すぎて引いた
男性向けの萌えアニメでよくこういう設定あるけど、男作者には女がそんな生活できないってコトがわからないのでしょうね、スカート履いてやってみたらいいのに

吉乃も{netabare} 愛姫のふりして政宗に悪口を言ったことが極悪すぎるし、ずっと豚足、豚足言ってるけど政宗クンが抱えてるトラウマ考えるとずっと悪口言ってるんですよね
そんなひどい性格しているのに気弱でいい子風を出してるのが引っかかる

メインキャラはみんな行動がネガティブだし自分のこと優先して大事な人を傷つけるような酷いことしてるので魅力的には見えませんでした

シナリオも愛姫と付き合うのはいいけど、別れて吉乃に譲る展開に共感できません、吉乃が好きになれないし
復讐することにこだわっていた政宗もそうだけど、その程度の気持ちしかなかったのかな?って
吉乃も政宗と愛姫に酷いことをした後悔はどこへ行ったのでしょう?背中押すのは愛姫じゃなくて吉乃の役目じゃないの?{/netabare}
ずっと感じていたのは、みんな本当に相手のこと好きなの? 自分が大好きなだけじゃないの?って
そこが一番微妙に思うところでした

投稿 : 2024/11/16
♥ : 16

69.1 91 2023年度アニメランキング91位
イジらないで、長瀞さん 2nd Attack(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (149)
466人が棚に入れました
「後輩の女子に泣かされた……!!」 ある日の放課後、たまに立ち寄る図書室で、 スーパー“ドS”な後輩に目をつけられた! 先輩を、イジって、ナジって、はしゃぐ彼女の名前は── 『長瀞さん』! 憎たらしいけど愛おしい。苦しいのに傍にいたい。 あなたの中の何かが目覚める、“Sデレ少女”の物語。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

高木さん、長瀞さん、宇崎ちゃん

話がマンネリ気味なので評価わかれそうだけど、私は長瀞さんのキャラが好きなので楽しめました
期待通り、面白かったです

高木さんや宇崎ちゃんと一緒で、二人の関係をずっと見ていたいって思えるなら2期も3期も楽しめるけど、なかなか関係が進展しないので、話の中身とか求めると2期で飽きるかな?

私の好み
主役の女子は長瀞さん>高木さん>>>宇崎ちゃん
主役の男子は宇崎ちゃん>>>高木さん>長瀞さん
サブキャラは高木さん>>>宇崎ちゃん>長瀞さん
恋愛描写は高木さん>>>長瀞さん>宇崎ちゃん

高木さんはあまり癖が強くないから話のバリエーションがあるけど、他の二人は癖が強いので、場所やシチュエーションが変わってもだいたい似たような展開になるのがつらいところかな?

投稿 : 2024/11/16
♥ : 21

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ご都合主義でも甘さ控えめで。一緒に前に進もう長瀞さん。

 凄く期待できないが、気軽で安心した美味しさの町中華的な作品。適度なエロさもウザさも良いし、意外に攻められたら弱かったり嫉妬したりするのも「オタクに優しいギャル問題」ばかりのアニメゲーム界ですっごく爽やかな存在だ。友達があんま可愛くないけど、実は良い子なのもキャラ作りにちゃんと愛を感じる。


本作の良いところは、「同質だから良い」じゃない点。恋愛では特に違う「他者」が結びつくからこそ今まで見えなかったことが見えてくるとこにある。同質を求めるのは変形したナルシシズムに近い。入口はそれで良くても、違うことを面白がれなきゃアカン。そういえば長瀞もだけど、八重歯を普通に描かないで口の一部が歪んでるように描く表現って名前あるのかな?。


 中盤少し中弛みしたけど、長瀞がまた柔道に打ち込む展開になってからはベリーグッド!。やはり二人とも成長する展開は良い。11話の挿入歌がガーンなシーンには思わずガッツポーズ!。駄目な二人が少し前に進むことにジーンとくることが出来て大満足。


 ただ、先輩が眼鏡じゃなくてコンタクトになったのは「Mrインクレディブル」のバイオレットちゃんのラストに近い嫌な味がしなくもない。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

キャラ描写がいい。〇〇さん系お隣さん系非処女ビッチ系の分化前という感じです。

1話 こういうストーリーは絶対的な出来不出来はなく、フィーリングだと思います。

{netabare}高木さん、式守さん、阿波連さん、宇崎ちゃん、古見さん、上野さん、琴浦さん、トモちゃん、青ちゃん、いろいろありますけど。私は、〇〇さんものの中ではこれが一番合うかなあ。ギャグとして面白いし。

 2期もいつも通りだなあと思ってたら最後にやられました。白子とタラコかあ。その発想はなかった。想像の下を行く下品さでした。この感じがいいんですけどね。 {/netabare}


3話 マンネリ化はしてますがギャグ度アップ。長瀞さんのギャルビッチ感も良い。

{netabare}  なんとなく「なんちゃってギャル」「ビッチっぽいだけ」かなあと思ってた長瀞さんがちゃんとビッチでギャルっぽくて良いです。キャラは最高ですね。こういうキャラのデレは18禁のカテゴリーですが、その辺のドキドキ感をうまい頃合で調整してきました。
 ちょっとパターン化はしてますが、先輩の距離感がいい感じに長瀞さんが気になる感じですし、ギャグも面白いし。このクールはこの感じでいいのでは?{/netabare}


 1期にあったSっ気はツンデレのデレ要素として消化したので、1期のような不快な感覚はほぼゼロといっていいでしょう。長瀞さんのキャラとしてのスパイスの部分が消えてしまったのが、もともとの本作のコンセプトを考えると物足りない部分ですが、時間経過による恋愛の進展と人間的な成長を感じさせるいい変化だと思います。

 本作はこのラブコメと主人公の成長というストーリー性とテーマ性が明確にあるので作品として飽きないし面白みが継続できたと思います。
 長瀞さんが作られたキャラっぽい部分もありましたが、病気回以降柔道などの描写もありキャラが描けたのも良かったと思います。その結果、どちらか一方の依存ではなく相互の成長が描けました。

 それにしてもデレすぎだろうと言うくらい長瀞さんデレてましたね。「キモ」という言葉の意味が変容して照れ隠しになっていました。きつい言葉で使うのが難しいと思いますが、じっくり1期から本作を見ていれば「キモ」に込められた気持ちを感じるのが本作の見方ともいえます。

 恋愛漫画を見ているとツンデレ→ギャル系→非処女ビッチ系と進化してきています。恐らくNTRがはやっていること、DT比率の増加に関連していると思いますが、どうも最近の視聴者・読者は積極的にグイグイ来てほしいという願望がどこかあるのでしょうか。長瀞さんはどうもこの系譜の走りだった気がしてきました。

「お隣さん系」の流行とも無関係でない気がします。とにかく自分からはいかないで迫って来て欲しいというニーズが多いんでしょうね。イジメられて耐えているMマインドとあいまって、非処女ビッチ系と処女お隣さん系に進化しているのでしょう。

「〇〇さん」「お隣さん」「非処女ビッチ」今ラブコメはこの3系統に別れそうですね。本作「長瀞さん」に関しては、この3系統に分化してゆく前の混とんとした状態な感じです。逆にいえば要素が絡み合った結果、面白さにつながったのでしょう。

 なおアニメの出来ですが、バイクのデザインとか描写とか酷かったですが、しかし人物に限るとなかなか良かったと思います。キャラは主人公と長瀞さんの内面描写が上手かった点と成長している点を評価しています。
 OP曲はOPアニメとあいまって不思議な中毒性がありました。飛ばさずに毎回聞けました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 13

69.0 92 2023年度アニメランキング92位
Lv1魔王とワンルーム勇者(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (172)
565人が棚に入れました
かつて魔王を倒した英雄にも関わらず、人間社会の繁栄に埋もれて腐ってしまった勇者マックスと、マックスを倒すために蘇った魔王の交流を描く現代風異世界ファンタジー

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

弱体化した魔王と落ち込んでいる勇者の同居生活

原作未読 全12話

10年前に勇者一行に倒された魔王が復活したが、以前の魔王とは見る影もない弱体化した姿であった。また、勇者も10年ほどで色々あって自堕落な生活をしていました。その魔王と勇者の不思議な同居生活が始まることになります。

勇者などが出てくる世界は中世ヨーロッパ風な感じが多いですが、この作品は現代でしたね。ちょっと違和感がありましたw

ギャグ作品なので鬼気迫るような展開はありませんが、終盤のバトルはなかなかの迫力がありましたね。

キャラもそれぞれ特徴がありましたし、まだまだお話の続きがありそうなので続きがあれば観てみたいです。

OPはMADKIDさん、EDはねんねさんが歌っています。

最後に、性別がよく分からない魔王役は大空直美さん、言動など観ているとジャヒー様っぽい感じですねw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 15

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

で、出来る(いろいろ)・・・じゃひー・・・さま・・・?。

いや、失礼。

つぶれあんまん。。。

いやいや、失礼、失礼。



なんというか、フツーに(いやぁ、実は思ったよりも)面白かったなぁ。
こっち系のコメディ含みなら、こういうのでいいんだよぅって感じ。

魔王と勇者が敵対関係以外で絡み始めるという物語も、そんなに珍しくなくなった昨今ですが、個人的感想としては好きになる作品が多い印象があります。
今まで、一番好きな作品だったのは、まだレビューは書いていないけれども『まおゆう魔王勇者』。
「まおゆう」は魔王が美人さんで、知性や品の良さ、優しさを感じられるキャラでチャーミングだったので本当に好きなタイプでしたが・・・。

今作の魔王様は・・・真の中身はいかつい系?普段使いは、むちむちの潰れアンマン系(肉感がどこかのパ○リロみたい)、そしてこじゃれた感を出すときは痴女系の女子校生(アダルトな方のじょしこうせい)。
三つ目ですし。
まぁ、目が一個多い分表情は豊かなんですかねw。

・・・あんまり容姿をいじると、怒られそうな昨今ですが、キャラクタとしては元気があって、優しみも感じられ、楽しいキャラクタでしたね。

そして、魔王の秘書官:ゼニア。
こちらも、なかなかに面白おかしい。
私は愛嬌があって好きなキャラだったんですが、役に立つようでポンコツな感じが楽しかったです。

勇者:マックスもいろいろな苦労があったようでw、しっかりとダメンズ化。
とは言え、魔王とのカラミは観ていて微笑ましいものでした。


コメディ含みの作品としては「こういうのでいいんじゃね」枠にきっちりと納まっていたと思います。
作品後半では、少し雰囲気が変わり背負っている国とか組織とか思いをベースに勇者チームでのトラブルに発展しますが、こちらも魔王と勇者マックスほかの活躍で丸く収まりました。

カタルシスを感じる点は少なかったですが、勇者チームのトラブルを、私欲の為に使い、戦いを俯瞰していたキャラも退場していきました。

総じて、フツーに面白かったと言える内容でした。
キャラの魅力もそれなりにあったと思います。


どうしても、観なければ、観てという作品でもないかもしれないのですが、お暇なときに一通り視聴してみるにはいい作品だと思います。

マックスの部屋にとりついていた貞子的なキャラの回収が終わっていないのと、勇者チーム絡みでもうひとドタバタ起こせそうなのと、国のマネジメント幹部の中でも何かありそうなこと、そして、このキャラクタ達でもう一エピソード観てみたいという気持ちもありますので、機会があれば続くシリーズも観てみたとは思いました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

キャラクターたちが気持ち悪い。そこを乗り越えれば面白いかも。

 最終話(12話)まで観ました。2023.10.03

 何やかんだで丸く治まりました。魔王様が元勇者達のキャラの濃さにやられてフェードアウト気味だったのは少し残念でした。

 世界観もいい加減で、ナーロッパと現代日本が混じった感じなのは、好き嫌いが分かれそうです。

 ただ、作画に勢いがあり、何となく説得力がありました。私的には、今季好きな作品の一つでした。

………………………………………………………………………

 6話まで観ました。2023.08.08

 魔王様以下、キャラクター達は相変わらず気持ちが悪いですが、慣れてくると面白く感じてきます。

 王国に反抗するガンマ共和国とか出てきて、大分話が進んできました。人や魔族を殺さないのも良いですね。

 これからどうなるのか、とても楽しみです。

………………………………………………………………………
 1話観てのレビューです。2023.07.04

 なんか…、性別不詳のロリ魔王様も、スク水っぽいのを着ている側近も、不潔なおっさん勇者もみんなキモいです。

 キャラのキモさが気にならなければコメディとして面白いのでは?と、少し思います。設定のカバさはコメディだから気にするな!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

69.0 92 2023年度アニメランキング92位
君のことが大大大大大好きな100人の彼女(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (175)
544人が棚に入れました
中学で失恋100回を達成した愛城恋太郎は、高校でこそ彼女を!と願い訪れた神社で、現れた恋の神様から「高校で出会う運命の人は100人いる」と告げられる。 しかし神様いわく、運命の人と出会った人間は、その相手と愛し合って幸せになれなければ死んでしまうという……。 次々に待ち受ける運命の人との出会いーーどうする恋太郎? どうなる100人の彼女!?
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

大大大大大嫌いなシナリオだけど、いいところは多い

ギャグはたまに面白いけど、この作品は嫌い
本当は1点にしたいけど、アニメの出来はいいので・・・
男向けの暴走ハーレムギャグアニメ

嫌いだけど良いところは多い
ギャグがどんどん過激になっていき、振り切れてブレーキの壊れた暴走列車のような狂気と遠慮のないツッコミのキレが鋭く、面白い
ギャグに勢いがあるしテンポが良くて会話のキレがあるのでギャグのセンスが合う人には良さそう

【このアニメが嫌いな理由】 {netabare}
「運命の人」と言いながら強制的に恋太郎のことしか見えない恋愛脳に変えられる、洗脳か呪いのたぐいです
女子高生の人生を何だと思っているんですかね?(女子高生じゃない人も餌食になりますが)
彼女たちは何股されても幸せそうなので、洗脳でも幸せならそれでいいじゃんって思えるならいいのかな? 私はそうは思わないけど

高校生の女子100人、半分くらいは彼氏いるでしょうし、好きな人もいるでしょう
好きな人いるのに勝手に気持ちを改変するのだったら絶対許せないけど
でも今のところヒロイン達に好きな人も彼氏もいなさそうで、そんな都合いいことないでしょ

恋太郎と幸せになれなかった女子は死んでしまうから救いたいっていう主人公の姿勢は、ちゃんと主人公していて素晴らしいと思うけど
恋太郎は中学で100回告白して100回フラれたイケてない男子、人から嫌われる何かがあるとおもう
たった3年で100人好きになって告白するのも軽すぎてふざけてます
そんな男を神様の手違いで「運命の人」にされて、強制的に好きにさせられる人権侵害が酷い

女の子達は可愛いけど運命の人補正で脳が狂っているので恋太郎のハーレムに都合がいい思考に少しずつ変わっていって、恋は盲目を体現したようなキモい女に・・・
元から残念な女だった可能性もあるけど、まるで怪しい宗教みたいに正気を失った女達がすごく気持ち悪い
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 17

猫好き さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

君のことが大大大嫌いな私が思う、、見てるのが苦痛でしかない

タイトルからして男の向けハーレム物のアニメと分かりやすい

まぁ、男女ともにハーレム妄想ってのはあって、それ自体はいいわ。私だって、腐女子向けゲーム/BL漫画にハマったことはある。ざまぁ系悪役令嬢物だって密かにかなり楽しんで読んでるw

だけどさぁ、これはいくら何でも酷すぎない?目が合ってビビッと来たら彼女はもうあなたのことが大好きで仕方ない、ハーレムに新しい彼女を連れてきても今までの女の子たちは全然オッケー。そんな馬鹿なことやってもまだまだ全員があなたのこと大好き!

もうなんか、このアニメが好きな人、自分がロックスターにでもなった妄想を抱いているの?これって自分が馬鹿にされているんだって分からないの?この手のアニメって、そんな妄想を満たすためだけに存在するものであって、あなたの現実では絶対に起こり得ない

もちろん、そんなあり得ないことを妄想するためのお話って言われればそれまでだし、それを楽しむのもまたアニメ見る楽しみって言われたら返す言葉も無いけど、、、、このアニメを好きで見てるんなら、あまりに情けなさすぎるよ

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2
ネタバレ

こま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

3期部分まで読んだけどボーボボ感は無し。マンガ31話以降も読んでみるかな。

2023年7月時点で単行本の累計発行部数が140万部を突破している大人気作品。

どこ見てもボーボボ、「ラブコメはもういいかな」とか言ってるのに対してもコレはラブコメ版ボーボボだから観てみてとコメントが。
ただ、その中に1期じゃボーボボは観れないだろうから2期やって欲しいのコメもいくつかあった。
アニメを観て漫画を読んだがカットはされていない。アニメ1話はマンガ1話分だった。
「ボーボボは2期から」は分からなくはない。
個人的に少なくとも1期ではそれを感じられなかったのは確か。

1話感想。
{netabare}ボーボボに似ているとか言われている作品。
出会った瞬間から好感度MAXはかなり微妙。
毎回言うが徐々にが個人的には良い。

物語前半部分は笑ったw1部微妙なとこはあったけど。

誠実に2人と付き合うって一夫多妻が認められた世界なら良いが、リアルと同じ感じならただの二股。どっちか選んで!とか言ってるとこ見ると…。
コレが最終的に100股になるって言うのもなぁ。
死ぬって事を考えるとしょうがないとは言え、女の子はその事を知らないし言ったところで信じるわけもないので言えないのがまた…。
そして誰か1人もしくはそれ以上と女の子と関係を持ってしまった場合、どこかの誠みたいになるんだが大丈夫かコレ。
果たして男の本能に抗えるのか?
ただ、ボーボボって言われてるくらいだから流石に無いか?

東京グールのくだりもラピュタも分かりずらいんだが…。
あんなんで分かるか!
ラピュタはギリギリ、初めてバルスを見ての100点は見終わってから気付いた。東京グールは何が?まったく分からないんだけど。
ちょっと調べてみた。
とりあえず東京グールのくだりは分かった…。
運命の人→うんめぇ人→美味しい人(肉的な意味で)→グール…。
ちょっと何言ってるのか分からない()

マンガの他作品の似たようなの読んだ事あるけど、1話だけ読んでやめたからこれ系は抵抗ある。
ただボーボボだからなぁ。観てみたいが2話が結構ハードル高そうなのでマンガを読んでみた。マンガなら読み飛ばせるから楽。

マンガ読んだ感想なのでかなりネタバレ含みます。無料分14話までの感想。
追記。マンガ1話分がアニメ1話分なので1クール分くらいの量です。

{netabare}まずボーボボでは無かった。
あの作品は読んだ事がある人なら分かると思うが、かなりカオスなので少なくとも14話まではボーボボ感は無い。
個人的には異世界ハーレムものと大差が無い。
最近ならスマホに似ているが分かりやすいか。

それとマンガ2話以降はクラスメイトに何か言われるとかのシーンが無かったので見やすいとは思った。

4人目でちょっと思った。運命と言っているがアレ見ると、たぶん洗脳に近いと言えなくもない。
強制的に恋愛状態にさせてる感がある。
全員がどんな事されても受け入れるよ!みたいな事になっている。

ギスギス感は最初だけ。
次々と彼女が増えていくが次第に彼女達はしょうがないと諦めはじめる、むしろ好きな人がモテるのは良いとさえ思ってる節が。
新しく入った子もこの人達は何!?とかも無く、すんなり受け入れてるの違和感凄いんだけどね。これも見やすいと言える部分ではある。

付き合っているんだからもちろんこれはある。
キスをする、してくる、体をくっ付ける、胸を触らせる、揉ませる、人工呼吸をしようとするがただのキスになっているなどなど。
キスは主人公からもあったがそれ以外は女の子からしかしてない。

訂正。主人公からのキスも抱きしめるもあったよそう言えば。
とにかくキスが多い。
確かに誠実…うーんコレ誠実か?
いくつかコレ誠実な主人公的にどうなんだろう?的なセリフがあった気がする。
ちなみに男女では無いが舌入れベロチューがある。
個人的にアレはネギまが近いか?

主人公に関して。
主人公の頭というか考え方は大分おかしいw
主人公の頭のネジは外れてる気がする。

個人的に1番気になっていた部分。
14話現在邪魔をしてきたのは1組だけ。
邪魔をしてくるキャラは水着回まで出て来ない上に「二の腕の柔らかさは胸と同じと言われている」とモノローグが入って触ろうとしてくる時点で察した。
主人公に2人がキスしたシーンでもハレンチ女とか捨て台詞を吐いて逃げるが最初のセリフとのギャップが凄い。
そう言えば水着回はエロいのが確定しているのでオススメw

他だとギャグがとにかく分かりにくい。
ああそう言う事か!にちょっと時間がいるのが多過ぎる。
まったく分からないのもあったのがまた…。

他の人の感想みると彼女達は頭のネジが外れているとか言われてた。
彼女になるキャラは頭がおかしいと言えなくもないが、恋愛で頭がおかしくなってるようにも見える。明らかに頭がおかしいのが1人はいるがw {/netabare}

マンガ15話〜30話までの個人的に気になったネタバレ含む感想。
{netabare}個人的にカオスな感じが出てくるのは15話から。
ここからがこの作品のやばい片鱗が見えて来る。コレなんかおかしい…?とか思ったw

この回で母親が正論を言い放つ。「〇股する男に娘はやれない。」それはそうw
家に閉じ込められているヒロインを助ける為に家に侵入するが…。
主人公のヤバさがここで発揮される!
そして彼女が増えた…!?ちなみに30話までにもう2人追加される。

ここから個人的に気になったやつ。
1前々前世回、2薬で赤ちゃん回、3メイドさん開眼回。
1は大体の人が知ってそう。2はそのまま。
3は輪廻眼。メイドさんのは個人的にアニメで観てみたい(多分3期辺り)

30話まで読んだ感じ、確かにカオスではあるんだけどまだボーボボでは無かった。
「20話近く読んだけどボーボボ感は無かった」とコメを書いた事があったが「まだ先だよ?」とか言われた。

そしてこの話数以降でも個人的に水着回と同じく、濡れスケワイシャツ?でアレが透けてるエロいシーンがあったw気になる方はヤンジャンアプリで無料で一気読み出来るのでオススメ。{/netabare}

最後に。
個人的にはこれも何処かで見たようなラブコメにしか見えなかったが、マンガ15話以降はかなり笑えたし、ボーボボと言われてなければ普通にカオスなラブコメとして楽しめる作品だと思った。
少なくとも1期では見れないけど2期があればボーボボ見れるからで良かったと思う。

無料分の最後まで読んだらまた更新します。
果たしてボーボボ回はあるのか?

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

69.0 92 2023年度アニメランキング92位
東京リベンジャーズ 聖夜決戦編(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (121)
450人が棚に入れました
人生どん底のダメフリーター花垣武道(タケミチ)。中学時代に付き合っていた人生唯一の恋人・橘日向(ヒナタ)が、最凶最悪の悪党連合”東京卍會”に殺されたことを知る。事件を知った翌日、駅のホームにいたタケミチは何者かに背中を押され線路に転落し死を覚悟したが、目を開けると何故か12年前にタイムリープしていた。人生のピークだった12年前の中学時代にタイムリープし、恋人を救うため、逃げ続けた自分を変えるため、人生のリベンジを開始する!

声優・キャラクター
花垣武道(タケミチ):新祐樹
橘 日向(ヒナタ・ヒナ):和氣あず未
橘 直人(ナオト):逢坂良太
佐野万次郎(マイキー):林勇
龍宮寺 堅(ドラケン):福西勝也
松野 千冬:狩野翔
三ツ谷 隆:松岡禎丞
柴 八戒:畠中祐
場地 圭介:水中雅章
林田春樹(パーちん):木村昴
林 良平(ぺーやん):野津山幸宏
河田ナホヤ(スマイリー):河西健吾
武藤泰宏(ムーチョ):小野大輔
羽宮 一虎:土岐隼一
千堂 敦(アッくん):寺島拓篤
山本タクヤ:広瀬裕也
鈴木マコト:武内駿輔
山岸一司:葉山翔太
エマ:内山夕実
稀咲 鉄太:森久保祥太郎
半間 修二:江口拓也
乾 青宗:榎木淳弥
九井 一:花江夏樹
柴大寿:杉田智和
柴柚葉:小松未可子
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

え?なんで??の連続だけど面白い

え?なんで???って思うことばっかりだけどなんか不思議な魅力があって、なんやかんやで最後までしっかり楽しめる作品
相変わらずタイムリープの取り扱いは適当だし、シナリオも後付けな感じするけど何故か強く惹かれるものがあっていいですね

今回の範囲では三ツ谷君と千冬が好き

シナリオにはいろいろ残念というかもったいないところも多いので悪いことばかり書いちゃってます

{netabare}
今回の残念な点は力の差がありすぎる一方的な暴力シーンが目立つこと
タケミチ達弱いキャラが強い相手に必死に立ち向かうシーンはこの作品の熱い部分なのはわかるんですが、マイキー君とかドラケン君が活躍するシーンを見たいファンも多いと思うんですよね、強いキャラクター同士のガチなバトル、見たいですよね?わたしは見たいです。
対等な力を持ったキャラ同士のバトルがあっさりしすぎていて、強いキャラが弱いキャラ達を一方的に暴力振るっているイメージがより強くなってしまったのが残念でした

それから、過去を変えたから未来も変わったかと思いきや、今まで全く目立たなかったし名前すら出てこなかった人が出てきてその人達が原因って言われても後付けな感じがする
一期からずっとそんな感じで、実はこうだった、実はこうだったの繰り返し

もう一つ、一期の時も書いたけど、稀咲が悪役として魅力なさすぎませんか?
重要キャラだけど、絶対ファンから人気ないと思うんですよ
悪役だから、じゃなくて何が凄いのかよくわかんないから

もうだいぶ前から黒幕って判明しちゃってて、喧嘩も弱いこともわかってて底が見えてるのに、聖夜決戦編では小さい頃は勉強だけが取り柄の気弱な子でタケミチの勇気に憧れてたってことが分かったけど、このエピソードで黒幕としての脅威感まったくなくなっちゃったし、あんな気弱な子がヤンキーたちを恐怖で支配するようになれるとは思えないし、好感度も高くならないし・・・未来でマイキー君に殺されました、過去に戻ったら東卍クビになって今度はよくわかんない新しい組の幹部になりました・・・もう退場でよくないですか? 
なんでいつまでも魅力のないキャラを引っ張ってるのかわかりません
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8
ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

物語は良いがキャラクターが弱い

原作は読んでいない。

状況やキャラの行動にちょっと不自然なところはあるけど、物語として矛盾はしない程度。
物語は、キャラの目的とか全体の流れがわかりやすく作られていて、次が気になる展開

ただ、キャラクターの個性や人格の作り込みは弱い気がする。
他の作品なら、例えばこんな状況ならこのキャラはこんなことを言うだろう、こんな行動をとるだろうというのが想像できるが、この作品ではそれが想像できるキャラがいない

ストーリー進行重視でキャラ作りを放棄しているのか、単にキャラ作りが苦手なのかは不明。3クール分も見てきて、おもしろいけど好きなキャラは特にいない作品ってなかなかない

物語の進行と矛盾するわけではないが、ちょっと不自然さが際立つ場面があった。
{netabare}26、27話では白昼の住宅街で喧嘩していたが、付近住民にすぐ通報されるだろう。
32話のトイレの電気には笑った。
34話ではキャラが紋付き袴や振袖で初詣に行っていたが、中学生でそんなことある?
最終話では、昼間の駅で大乱闘…。すぐ警察来ると思う{/netabare}

話の展開は、次が気になるので、続編も見る予定

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

エンタメ性に関しては完璧

{netabare}
話題作のはず...が、結構空気枠だった気がする。
あにこれの評価数の低さもそれを物語ってるような。
ディズニー独占の影響か単に旬が過ぎたのか。
それは置いといて内容はここまでで今回の章が一番面白かったと思う。

1期に比べてグダグダ感はなく目的に向かって一直線にサクサク進んでいたかな。先の展開が読めなくて純粋な面白さがあった。
特に稀咲と組んだあたりはかなり。
ただ、1期同様突っ込みどころに関してはかなり多い。
・大寿と和解するよりも殺された後をどうするかを考えた方がいいのでは。
・ブラックドラゴンさん、マイキーとドラケン二人で壊滅できるレベルならもっと前に倒せたのでは。
・柚葉が大寿を最終的に許す理由が分からない。
・直人はフィリピンのどこで銃を手に入れたのか、勝手に発砲していいのか。
他にも色々あるけど、この四つに関してはかなり引っかかったかな...。
あと、相変わらず仕事を放棄している警察さん。
まあ、この作品はもうガバとか気にしちゃいけないんだろうけど。
ガバがあれど少なくともエンタメ性という点においては確か。
実際突っ込みどころが気にならないぐらいには楽しめたし。

キャラ魅力で持ってる作品だなぁとは感じる。
実際今回の章のどこが良かったかと言われると、キャラ魅力での良さが真っ先に出てくる。
特に千冬に自分の秘密を打ち明けるシーンは印象的。
1期の最初からずっと黙っていたことだったのもあって。
秘密を共有している仲間で、尚且つそれなりに戦う力を持ってるから、千冬が仲間になる以前となってからだとかなり行動範囲が広がった気がする。
同じ目的のために信頼し合って協力し合う良きパートナー。
マイキーも相変わらずのかっこよさ。
強さがファンタジーの域になってしまっているのは少し残念でもあるけど、いるだけで安心感がすごい。
現代での姿は何があってのことなのか。
他にも八戒や三ツ谷等仲間意識の強いキャラ達ばかりで、少なくとも味方陣営は全員好印象かな。

あと、2期は稀咲への印象も結構変わってくる内容だった。
ここまでミステリアスさを醸し出してたけど、マイキーに破門されたときの本気の動揺だったり、東卍メンバー全滅の未来で自身も殺されていたり、初めて稀咲にも都合が悪いことが起こった様子。
稀咲もループしているというオチなのかと思ってただけに意外だった。
それでも次の章では天竺の幹部として君臨するあたり、やはりラスボス的ポジションではあるのかなと思うけど、他に黒幕がいる可能性もあり得そう。

天竺編も楽しみだけど、原作の最終回のオチが酷いと聞いたから少し心配な面はある。
酷すぎるならアニオリやってもいいと思うなぁ。

Cry Babyはあまりはまらなかったけど、今回のホワイトノイズは冬のアニソンで2番目ぐらいに好き。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
面白いのは確かだけど良くは無いアニメ。ホワイトノイズ流して。
一虎誰だっけ。いい不良ってなんなんだよ。
いや、稀咲の傀儡じゃねーの? 一虎有能すぎんだろ。クソカメラ。
動画消しとけよ。脅されてあっくんに日向を殺させた?
現地行って実況しかしないからだろw
目的がしっかりしてるところまではいいんだがなぁ。誰?
OP髭男のアニソンで一番好きだわ。

2話 ☆8
ヤクザの時点で悪いヤツだろ。どう考えてもBlack Dragonだろw
入ってきただけでなんもしてないのに。ヤクザってこんなんなの?w
これ前にしてビビらないのは凄い。警察来るだろ。ツユ好き。

3話 ☆10
女にも平気で手出すの珍しい。警察仕事しろ。
そうに決まってんだろ気づくのおせーよw
中学生不良とは格が違うガチヤクザって感じだな。
ばらすんか。マイキーにばらせよ。
千冬たけみっちコンビ好き。たけみっち弱すぎ問題も攻めろ。
千冬有能。急にギャグやめろ。有能じゃないやん。

4話 ☆10
無事に帰れるんか? 柚葉を守るために使ってしまうのか?
大寿が約束守るわけねえだろ。千冬タケミッチに比べて頭いい。
けど不良だよね笑 八戒の立場は辛いな。
ぶっ潰す前に殺されたらどうすんねん。きさき好き。
警察呼ばれるぞ。あいつが神に祈ってる絵面面白い。
けどなんで稀咲は何で殺人をとめたいんだ?

5話 ☆9
ダブルブッキングw 陰キャやん。小6のことぐらい覚えとけ。
格上に挑む勇気はこの頃からか。何故みんな金髪に染めたがるのか。
そりゃ娘が不良と付き合ってるとかわな。
断り方もっとあるだろ。女にまでボコられる主人公ww
こいつその隙に大寿と契約結ばんか心配だわ。

6話 ☆7
いきなり何言い出すw
ここで稀咲が大寿側に裏切りそうな気がしなくもない。
むしろ稀咲が殺すまでありそう。なお将来間接的に日向を殺す模様。
外何やっとるんや。ただの愉快犯かよこいつらw
いつものたけみっち虐。教会で罰当たりなw
いや、お前八戒の邪魔してたやろ。結局邪魔しかしてなくて草。
男女平等パンチ。
これ大寿殺すのを阻止するんじゃなくて、大寿は殺してもらってその後をどうにかした方が絶対に得策だろ。
こいつが生きてたら絶対にもっと酷い状況になる。

7話 ☆6
確かに、稀咲の指示だから逆らえなくなるのか。体格差がありすぎる。
いや、柚葉先に殴るなっていう規定先に破ってるの大寿じゃんw
お前ら加勢しろw 死ぬだろw 稀咲九井ともコネ持ってたんか。
この会話を待ってくれてるブラックドラゴン。バール持ちだぞ。
いつもの悪あがき。他の2人何やってんの?
このアニメ準備段階はいいけど、争い出すとガバガバになってくるよね。

8話 ☆7
とりあえずたけみっちを殴らせとけばいいと思ってないこのアニメ?
まずパンチを避けることを考えろw 横の2人なにやってんの。
口元に傷あるじゃん。八戒クソヘタレやんw 大寿声低すぎて草。
草警察動けやw 仏教じゃん。稀咲の指示大雑把すぎるw
マイキーの安心感すごい。

9話 ☆8
兄貴や馬地が死んだのがマイキーが頭おかしくなった原因か?
負けてて草。イキってるけど中三じゃんw
タイマン最強が格上にやられて着いていく展開多いな。
頭もいいのかこいつw 人間の域超えてるじゃん。ざっこww
仲間100人呼んでる時点で大寿がマイキーに勝てないこと認めてるみたいなもんだが。
1人で100人はさすがに無理だろw 超次元不良漫画と化してるな。
2人で倒せるならもっと前に倒しとけやw
これで勝利宣言できるレベルなんだろ?w
ユズハが大寿を愛する要素がどこにあった?

10話 ☆7
実際父の言うことは正論だろ。ここから最終回まで何も無いんだろうか。
小学生がキャバクラw 家族を大事にする不良ってなんだよw
たけみっちが変えたんだな。

11話 ☆9
また軍門に下るのか。こいつガチだったんかよw 追放系主人公。
あのギャグ回かw 未成年運転。いや、てかお前中身は社会人だろ。
また地獄絵図になってそう。三ツ谷って見えてるやん。

12話 ☆10
サマータイムレンダ感w 成人のくせして道端で叫ぶガイジ。
毎回最悪更新されてるな。なんでたけみっちは生きてるの?
黒髪のマイキーもかっこいいな。直人にキレてどうすんねんアホ。
稀咲も殺されてるってことはあいつが黒幕って訳では無いんかな。
直ぐにフィリピン行ってくれるのテンポよくていいわ。俺を殺してくれ!
もう拳で戦わんのか。日本の警察がフィリピンで人殺していいんか。

13話 ☆5
確かに今回は倒すべき敵とか居ないしな…。三日坊主じゃんかw
横浜VS渋谷? 駅員仕事しろや。さすがに警察仕事しろ。

曲評価(好み)
OP「ホワイトノイズ」☆10
ED「傷つけど、愛してる」☆8.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

69.0 92 2023年度アニメランキング92位
君たちはどう生きるか(アニメ映画)

2023年7月14日
★★★★☆ 3.6 (62)
305人が棚に入れました
宮崎駿監督が「風立ちぬ」以来10年ぶりに手がける長編アニメーション作品。
宮崎監督が原作・脚本も務めたオリジナルストーリーとなり、タイトルは、宮崎監督が少年時代に読み、感動したという吉野源三郎の著書「君たちはどう生きるか」から借りたものとなっている。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

考察は無力。エロスとタナトスについて感じればいいと思います。

 この作品、ネタバレ禁止、イメージ禁止でしたが、これは戦略というより苦肉の策でしょう。だって、紹介の仕様がないですこんな話。別に悪いというわけでは無いです。まあ、どういう意味かは見た人ならわかると思います。

 1回しか見てないです。それで思ったのはこの作品の考察はすべて役に立たないと思った方がいいです。解答を欲しがっては駄目です。自分で考えるから意味が出ると感じました。なので、これから書くのはたわごとだと思って下さい。

 さて、本作の1つ目にして最大のひっかかりポイントは、ここまで露骨なプライベートなストーリーが映画作品として許されるかどうかという問題です。
 少年が疎開する、父親が飛行機工場を経営しているというのは宮崎駿の子供時代そのままでであることから彼を投影している作品というのはわかります。

 が、あまりにも露骨に散りばめられたジブリ作品要素が沢山あります。王蟲の風防から始まって、トトロの森のトンネル、もののけのコダマ、ナウシカの菌糸、紅の豚の飛行機(船)の列とか庭園のガゼボ、最後の方のカリオストロなどです。多分全作品分あるのでしょう。それはデータベース的な楽しみとして私は嫌いですけどいいとします。が、 {netabare}13の積み木は駄目{/netabare}でしょう。自分の業績をたたえているだけ。本物は俺の作品しかない、と言っているように見えます。

 これは私小説ですらない何かなのではないか?と思ってしまいます。私小説は体験をそのまま描くにしても、少なくとも作品世界の登場人物として描く必要があると思うのです。
 が、本作のこの部分、過去作を連想させる要素は、ジブリ作品を見ていること、宮崎駿という人間を知っていることを強要しているように感じました。もし本作を視聴するのに、外面的な宮崎駿像を知っていないと読み取れないものがあるとすれば、まともな映画作品ではないと思います。
 本人が私小説と言っているわけではないですが、じゃあ、この部分について我々は何を見せられているんだ?という話です。

 これが「宮崎駿物語」とかいう題名で、露骨にそういう話だよと言われているなら分かりますが、本当にこれが劇場用アニメとして許されるのか?という疑問がわきました。

 そして、鳥ですね。どういう文脈でつかわれているか、というと、やはり目だと思います。なにを考えているかわからない不気味な目です。インコが顕著でしたが、インコ=大衆あるいはインコ=ジブリ社員とも見えました。あの塔はどう考えてもジブリを表現していると思います。

 本が沢山あった意味は何かです。ジブリがアーカイブ化したということでしょうか。アオサギは鈴木敏夫氏にしか見えません。少年と最後の老人は両方とも宮崎駿かなあと思いました。


 2つ目。継母と実母の描き方です。これはすごかったですね。テーマとしてはこちらの方が優れていましたが、これが宮崎駿の内面なのかは分かりません。
 冒頭の主人公が寝てしまったときの継母が見せた表情はぞっとしました。あの和洋折衷の屋敷の不思議な感じと描写の美しさ。7人の小人=老婆=妖精のようなイメージ。すべてが高レベルでした。

 夜の自分の知らない両親の顔。妊娠や寝顔や作りものの肉体など、継母から感じるエロスはものすごかったです。手塚のケモナーに対応するのは宮崎氏はロリコンだと思ってましたが、継母=近親相姦的な想いもあったのでしょうか?
 実母と同行した老婆についてです。{netabare}あの老婆が若返った姿などもひどくパワフルな描写でした。あのよぼよぼの老婆の昔を知る意味。実母についてはエロスというより、実母にも若くて可愛い時期があったという、人間の時間経過の不思議な感覚が良く描けていました。その母と胎盤のアナロジーである石室に入るのはエロいですけど。つまり、人間の生まれてから死ぬまでについて、特に家族の年齢について感じる不思議さ、エロさがイメージされました。{/netabare}

 この点をしっかり描けていたので、私小説的な不満が気にならなくなるわけではないですが、ここはさすがジブリという描写でした。もちろん冒頭の火災のシーンはすごかったですが、ちょっと風立ちぬの震災のシーンの焼き直しに感じました。


 3つめ。エロスとタナトス。海のイメージと弱肉強食的な生命の循環、昇天=成仏=生まれ変わりのイメージ。魚の解体と内臓。巨石の墓、地下世界という黄泉的な映像。船は言語的には女性のイメージでもあります。弱ったペリカンに対する視点の切り替えなども印象的でした。
 
 一つ一つの意味性を考察するより、こういったエロスとタナトスを象徴するイメージが見事に描かれていました。これは良かったですね。恐らく神話とか美術作品などから引用したと思われる映像が沢山ありました。私は全部ひろいきれませんでしたが、ここで見せた生死観は素晴らしかったです。

 不思議の国のアリスのようなワンダーランド的な冒険譚と、あの世を旅する神話のようなイメージが見事に融合していました。


 で、最後にタイトルですけど、これはまあ訳わからないですね。別に解説も聞く必要もないです。「君たちはどう生きるか」と宮崎駿が問いかけられて、ジブリを作る=映画に人生を捧げてきた。それが自分にとっての真実だったという話かな、と思っています。正解じゃなくて全然かまいません。

 多分もう1回見れば、それっぽい事を沢山かけると思いますが、やっぱり1回に留めて、上の2番目と3番目のポイントを感じてモヤモヤするのが大事かなと思います。ただ、うーん。もう1回…迷いどころですねえ…

 しかし、この作品は考察すればするほど意味性が出てきてしまい、その分作品を見た意味が希薄になる気がします。

 ただ、そうか。レビューを書いてて気が付きましたが「君たちはどう生きるか」は、「君たちは」ですから人から答えを貰うんじゃなくて自分の体験や感性で考えろ、かもしれません。つまり、宮崎駿氏としては「どう生きるか」は自分で考え続ける事だから、この作品がどういう作品かはそれぞれが感じてくださいという意味かもしれません。
 つまり「どう生きるか」とは考察で教えてもらうな=視点や解答を外部に求めるな、ということかもしれません。

 うん。やっぱり宮崎氏の生い立ちや経歴・家族なんかを分解したり、アニメーターとしての影響とか、過去作その他がどこに反映しているかを見つけても、意味はなさそうです。逆にそれらは反映しているでしょうがそれは宮崎氏の「サイン」でしかない気がします。私小説と取られて仕方がないとは思いますが。

 作画はものすごいですけど、そっちの印象よりストーリーというか視点の切り替えが早いので、そちらに気を取られてどこが凄いのかははっきり覚えていません。

 なお、2週間以上前に見てすぐに書いた他の映画サイトのレビューにはかなり低い点数つけました。が、こうやって時間がたってから考えると印象も変わるし不思議な余韻があるので、文学的な味わいでは優れていたと思います。

 ただ、総合点は2点で十分と思えば、それも正しい気もします。




 

投稿 : 2024/11/16
♥ : 14
ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

宮崎駿氏の天命か、ジブリからの報奨か

冒頭、久しぶりのトトロの絵に、時代の流れを感じました。
そして、心なし、佇まいがしゃんとなる自分が可笑しく思えました。

10年ぶりを噛みしめるのは、捉えどころのない官能感です。
120分の長座ですが、満喫も堪能も、一期一会として欲張りました。

~  ~  ~

官能というと、何やら妖しげです。

言うなら、根源的な生命の営みに "ブルルッ" と震えてみたり、奇遇な縁に "カヘヘッ" と歓んでみたり。

五感の昂ぶりに浮き沈みする記憶の疼きだったり。
甘やかな陶酔感だったり、色さえ失う極致感だったり。

宮崎氏のペンタッチは、いつだって逞しい想像力と類を見ない表現力で踊っています。
彼の絵コンテは、どんな風にもファンタジーのフィルムに花と宝石をちりばめています。

2013年9月、氏は引退宣言をします。
でも、アニマを形にせずにはいられない職人でもあります。

その10年もの筆まめが本作品です。
ついに日の目に適うクオリティーに仕上げられたということでしょう。

その集大成という触れ込みです。
一見の価値、一考の余地が十二分にあるはずと、居ても立っても居られませんでした。

~  ~  ~

さて、感想です。

「アニメーションにはアニメーションで返したい。」
そう声に出るほどの強い思いに当てられました。

羨望に応えてくれたのは、底なしの想像へのアプローチでした。
憧憬に見てとれるのは、底ぬけの創作へのトリビュートでした。

ここまで求めてこれた・・。
ここから始めていければ・・。

その非凡さで、宮崎氏は地球儀を回していく。
のぼる朝日に刮目し、沈む夕日に目尻を細めるのです。

~  ~  ~

驚いたのは、時空の縛りに囚われないクリエイターとしての気迫と、一期一会にまみえる商才とのイニシアチブコンフリクトが見られたことです。

端的に申し上げれば、10年余の時計の巡りに問いかける宮崎氏のリアリズムに対して、なんの手間もかけない告知と番宣に工夫を入れた鈴木氏のスピリットの衝突です。

この話題性は巷を盛り上げましたね。
衆口一致の第一歩は、うまく踏み出しているように感じました。

とは言え、正直なところ、お二人の歩調に合わせるのは、かなりの骨折りでした。
でも、両者のバトンワークの "妙" は、胸に沁みこむような "種" にもなりました。

~  ~  ~

ストーリーを追うのなら、参考に足る本がいくつかあります。
ただ、私はそれらを読んでいないので、あからさまな情報弱者です。

君たちはどう生きるか?
この問いかけは、わたしは何のために生まれ、何を成し遂げるのか?に反射されます。

ナウシカ、シータ。
あなたたちは、どんな風に乗っていたのでしょう?

さつき、千尋、雫。
あなたたちの瞳には、何が映っていたのでしょう?

生と死、光と影。
大人と子ども、個人と社会。

その構造にうかがえるビジョンは、内心に矛盾を満たしながら、外界との衝突は否めないものです。
もしも、前後左右を見回すのなら、大地に居場所を定め、風に帆を立てねばならないでしょう。

目にそびえ立つ障壁を、どう乗り越えるか。
耳をざわめかせる喧噪と、どう折り合うのか。

主人公たちの気構えに心を寄せながら、愛を打つ試金石に自分を重ねるような小旅行でした。

~  ~  ~

主人公の少年・牧眞人は、宮崎駿氏の生き方をトレースしているようでもあるし、高畑勲氏の生きざまを映しているようにも感じます。

だから、既存の作品を手元に引き寄せながら、一つひとつの演出を論じるもよいでしょう。
あるいは、新境地と割り切って、いわく言い難い思惑やもと酔いしれるスタンスも良きです。

お二人が、畑を深くたがやし、丹念に水を蒔き、たわわに実らせてきた果実の結晶です。
次代につなぐリュックに詰め込んで、さぁ君たちの番だとエールを送っているようです。

~  ~  ~

鳥たちは不思議な存在です。

クリエイティビティに躍動し、自己と集団とをぐいぐいと主張しています。
生きるために蜜を求め、華やかな社交場や煌びやかな勲をずかずかと欲しています。

閉じられた門を開こうとし、高い空へと羽ばたこうともし、逸る気持ちにそれぞれのオープニングを飾ろうとしています。

ついにその塔は形を失せ、力を失ってしまいますが、それでもジブリのマジックを存分に受け取れとばかりのオーラを放ち続けるのでしょう。

鳥たちの羅針盤になり、置き土産となり、止まり木ともなるのならという祈りを、その残滓に潜ませてあるように感じました。



~  ~  ~

過去を省み、未来を鑑み、さて、今日のわたしはどのように過ごしていきましょうか。

斬新なインスピレーションにハミングを楽しんだり、軽やかなミームに囲まれて暮らしを彩ったり。


生きろ。
生きねば。
生きていく。


素晴らしいアニメーションには、素晴らしいアニメーターたちがお返しをしてほしい。

今は、ただそう願うばかりの私です。



おまけ
{netabare}
パンフレットを販売初日に買い求めました。

一読して・・・? 再読して・・・?? 

再々読して・・・???

アニメ本体にも勝る衝撃!!!


絵コンテから始まるという宮崎氏の "原石" なのか
マーケティングにかけるジブリの "新境地" なのか。

とにかく何かものすごい秘密を覗き見たようで、思わずのけぞりました。


今では、その報奨にすっかり畏まっています。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 17
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

流石にこれで最後だと思った宮崎駿監督の集大成

(※内容は先日某所で投稿した内容とほぼ同じになります)

私は、あらすじ程度は踏まえないと何も語れないでしょ?との方針の元、
“ネタバレなし”レビューを核心部分はタグで隠した上で投稿しています。

ですが本作は、あらすじはおろか、キャストや、ジャンル等、公開前に事前情報がほとんど伏せられた作品なので、
本レビューは全面的にタグで隠させて頂きます。


レビュー前に、劇場鑑賞した雑感だけ

面白いの?……良作。劇場鑑賞するだけの価値は十分あったと思います。特に作画、音響面。

傑作なの?……自分の中では良作止まり。2023年マイベストアニメ映画も今後、良作公開が続けば本作はベスト10に入れるか微妙な位。
マイベストジブリ映画という観点でも、ほぼ良作以上しかないジブリ作品の中では本作は下位グループ。

オススメなの?……宮崎 駿監督作品が好きならオススメ。が、“国民的アニメ映画”になり得るかは不透明。近作の『ポニョ』や『風立ちぬ』から何かを感じられる方じゃないと厳しいかと。

ここまで事前情報隠した意味あるの?……ある。事前公開設定で苦手かもと“ゼロ話切り”する風潮下では、ジャンルどうなるのか?というワクワク感も貴重なエンタメ体験ではないかと。


以下レビュー。
{netabare}
【物語 4.0点】
一応のジャンルは異世界転生物。神隠し物。
生きづらさを抱える少年・眞人(まひと)が冒険を経て、現世で生きる糧を得る典型的なジュブナイル。

『千と千尋~』ではこっちの世界の場面など数分でしたが、
本作では現世に当たる戦時中の日本での悶々とした少年の葛藤の描写にも多くの尺が取られ、
現実世界で数多く張られた伏線が、ファンタジー世界の動向を左右する際に回収されるプロット構造。
現世と異世界を行き来するカットもあります。

疎開先のお屋敷での淡々とした日常描写が続き退屈する可能性もありますが、
公開前にジャンルなどの基本情報も伏せたことで、どこでファンタジーに転換するのか?
という期待が鑑賞の集中力の源になった面も大いにあり、
その点では「情報がないことがエンタテイメントになる」との鈴木プロデューサーの目論見は外れてはいないと感じました。

事前公開ビジュアルをアオサギに絞ったのも上策。
あの鳥人間?は何者?と誰もが気にしているアオサギに、
ファンタジーへの予兆を集中させるプロデューサーと監督のタッグによる誘導も機能していました。


現実とファンタジーにまたがる世界観には、過去作を思わせる要素も詰っており、
これまでの宮崎駿監督作品の中でも一際、集大成感がある作品でもありました。

ただ、私は嬉しさより、これで本当に最後になるのだろうなとの寂しさの方が上回りました。
作品メッセージも私には、要は本の世界やファンタジーにこもってないで、
現実世界でちゃんと生きなきゃダメだよという既視の説教の再生産にも感じました。

次世代の作り手たちが発信してきた内容と同様のテーマを、
企画段階で同時期に構想しても、6年以上の制作期間を費やす内に、トレンドからは乗り遅れた感。

新しい作品を生み出す役割は、次世代に託されたのだなと思いました。


この種のジュブナイルやテーマが好物であるはずの私が、
鑑賞後モヤモヤしてしまった心理を自己分析すると大体こんな感じでしょうか?

ま、正直、『ポニョ』を越える考察難度に私の頭が付いていけなかったという説が有力
なんですけどねw


【作画 5.0点】
IMAXレーザーにて劇場鑑賞。

作画は手描き重視。
CGはおびただしい数の鳥の大群の処理など補助的に用いられる程度。
(アオサギだけじゃなく、ペリカン、インコと鳥超特盛りですwヒッチコック級のトラウマですw)

日常のちょっとした場面での人体の動きへの宮崎 駿監督の飽くなき探究心は健在。
精密に設計した機械や建物を構築しては壊す趣味も相変わらず。
今回は(※核心的ネタバレ){netabare} 「下の世界」を丸ごと{/netabare} 壊してしまったので、スケール面では過去最大ですね。
これを実現するため背景にまで作画を入れる人員や労力は厭いません。
(原画陣に米林 宏昌監督らが入ってるってどんだけ戦力豪華なのかとw)

ジブリが内部保持し続けた大量の手描きマンパワーは、
近年の新海誠監督作品など、作画カロリー大量消費プロジェクトを回す支援部隊としても重宝してきましたが、
宮崎 駿&高畑 勲両監督がアニメを作るため設立したスタジオジブリが役割を終えた後、
この人的資源を今後も継承活用するのか、新たな技術等で代替するのか、
次代のアニメ業界の割と大きな焦点です。


【キャラ 4.0点】
主人公少年・眞人(まひと)
良家のボンボンですが、怪鳥?を狙撃するため弓矢を自作したり、
女を助けるため弦をつたって壁面をよじ登ったりと、
アシタカ、パズー級の逞しさも垣間見せる少年。

ただメンタル面は梅雨入り真っ只中。
眞人は実母・久子を空襲で亡くした過去を消化しきれず、
新たに義母となる久子の妹・ナツコとも折り合いが付かない。

時は喰えるか、生きられるかの戦時中。
相対的に贅沢なお坊っちゃまの悩みを抱えて、
自分だけ苦しいみたいな面をぶら下げて國民学校に登校しても上手くいくはずもなく。

義母や学校から逃避するように、眞人は、
{netabare} 同学との喧嘩で負った傷の上に、自ら石で側頭部を殴りつけ大怪我をする{/netabare}
という悪意ある自演により部屋と自分の心の扉を閉ざそうとする。

眞人の自己嫌悪の原因にもなっている自身の悪意や嘘。
もはや眞人の傷心に寄り添えるのは実母が遺した『君たちはどう生きるか』などの本の世界くらいしかないのか?

現世と乖離しつつある眞人の心理状態は、
{netabare} かつて本の世界に吸い込まれるように「下の世界」に誘われ、
今は「下の世界」の調律者となっている大叔父様にとっては、
「下の世界」の役割を託せる逸材に映る。{/netabare}

主人公を始め、現実とファンタジーを橋渡す人物像は練り込まれています。


{netabare} 「上の世界」では女中の老婆陣の一人、「下の世界」では命の源“わらわら”を世話する逞しい女性である、{/netabare}
キリコなど、女性や老人が元気なのも如何にも宮崎 駿監督作品。


【声優 3.5点】
主人公・眞人役で初主演を務める18歳の若手俳優・山時 聡真さんを始め、
キャスト陣は俳優・タレント・歌手・モデルで固める。

集大成として、木村 拓哉さんを特別出演させるなど、過去作のキャストの名も見られますが、
過去のジブリ出演声優も含めて、アニメ声優をメインから外す近年の方針は徹底して変わらず。

出演タレントのTV番組での宣伝など、事前の話題作りをやらなかった本作でこのキャスティング。
晩年の宮崎 駿監督の声優軽視を越えた声優無視の意図が私にはサッパリ分かりません。

この辺りを少し追記すると、
宮崎駿監督自身は木村 拓哉さんの演技を純粋に必要として起用したのでしょうが、
私には過去作のキャストも起用して大団円の流れだと思ったのに、
声優はあくまで外すなんて、キムタク出すなら田中 真弓さんや高山 みなみさんも出せよムキー!となった感じ。
独りよがりな要望でしたね。スンマセン。

ただ、例えばナウシカ役の島本 須美さんにナツコを演じさせたら、
俗世は汚れているけど、私は汚れた世界で生きていくといった感じで、
コミック版『ナウシカ』とシンクロして粋なキャスティングになったのでは?
と欲が出たりします。



主演の山時さんなど発声は卒がなかった印象。
怪鳥?アオサギ役を怪演した菅田 将暉さんの濁声には独特の味わいがありました。

ただ炎の魔法少女・ヒミちゃんには歌手・あいみょんではなく、
“ちゃんとした声優”で萌えたかったですw


【音楽 4.5点】
劇伴担当は久石 譲氏が定番のピアノとストリングスを提供。

ですが「下の世界」へ旅立つ前の日常シーン等ではBGMは多用せず、
時に無音の中で、異音を鳴らして、ファンタジー世界へ誘う違和感を演出。
IMAXの恩恵は、作画だけでなく音響、特に効果音の面で強く実感しました。


ED主題歌は米津 玄師さんの「地球儀」
4年前にスタッフ側から打診され、監督からコンテを渡されて練り上げたバラード。
節々に、作品を捉えたワードは感じましたが、
何分、事前情報が少なすぎたので、私は作品も本曲もまだ咀嚼し切れていません。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 12

68.8 96 2023年度アニメランキング96位
東京リベンジャーズ 天竺編(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (85)
321人が棚に入れました
突如目覚めたタイムリープ能力で12年前に戻り、過去に起きた東京卍會の危機を救ってきた花垣武道(タケミチ)。芭流覇羅との抗争を終えて現代に帰ってくると、自分が東京卍會の最高幹部になっていることを知る。 しかし喜びも束の間、現代の東京卍會は変わらず諸悪の根源・稀咲鉄太に支配され、事態は一向に解決していなかった。人生唯一の恋人・橘日向(ヒナタ)を救うため、逃げ続けた自分を変えるため、人生のリベンジは終わらない!

らん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

相変わらず作画が酷い。

第44話の作画は特に酷かった…。
聖夜決戦編はまだマシな回もあったけど、天竺編は作画崩壊が目立つ気がします。
特に戦闘シーンは臨場感がなく、止まっているみたいにみえる…少ない静止画を荒く繋ぎ合わせたような感じで全然入り込めないです。
原作やキャラクターへの愛情が感じられず非常に残念。
実力派の声優陣にかなり助けられている作品だと思います。
制作会社を変えてseason1からやり直して欲しいな…。
竜胆の声優は下野紘を選んでくれて本当に感謝しかないです!イメージぴったりでかわいい。
天竺メンバーもほぼ全員イメージ通りの声でとても素敵です。
ただ、個人的には蘭ちゃんのコレジャナイ感がすごくて耳が拒否反応を示します。
オーディションしたのかな?
推しなのに登場する度モヤっとします。
season1でわかってたことだけど、やっぱりガッカリ感が強いです。
好みの問題なので納得してる人もいるんだろうけど…。
慣れるしかないか〜。
とりあえず最後まで観てみようと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

泣き虫の弱者の成り上がり

東卍のみんなが好きだから見てます、作画時々気になるけど、今回のエピソードとても良かった
相変わらず東卍の幹部達は漢気があってカッコいいですね!
今回で目立っていたのはスマイリーとアングリー兄弟、イザナも良かったです
あとOPのホワイトノイズ最高!

でも稀咲は相変わらずモヤる
{netabare} 最初からずっとダサいなあと思っていましたが、これだけ長く引っ張ってるのに敵としての魅力を描けていなくて、退場するタイミングを逃した感じ
やっと動機が語られたけど、思っていた以上にしょうもなかったし、肝心の「マイキー君も他の総長もなんでこんな口だけの男を重用してるの?」がわからないまま

敵役だから極悪な性格なのはいいんだけど、失敗して組を鞍替えするたびにどんどん小者感が強くなっていって今回が一番ダサいし、最期もトラックにあっさり轢かれて消化不良な感じ・・・

相変わらずみんな稀咲を恐れてるし、過去も未来も大きな権力持ってるし
何度も裏工作に失敗している信用できない新参なのにどの組織の幹部からも歓迎されるのがミステリー
敵も味方も魅力的なキャラいっぱいいるのに、一番長く出てくる敵が魅力なくてダサいっていうのがもったいない {/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6

オカルトマン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

感想

1期は、武道の猪突猛進ぶりに、「ありえない・・・」
と、あまり面白くなかったけど、2期とこの3期はめちゃくちゃ面白かった。

ただ、画作が時々崩壊してるところが少し気になった。
武道の殴られても殴られても、いつまでもたっているところ、
スマイリーのようなチビが、スーパーサイヤ人の如く、大男を次々倒していくところは不自然さがあった。
黒川イザナが、昔の方が身長大きいような気がするけど、そういうところも変だと思った。

でも、内容はめちゃくちゃ面白かった。これに尽きる。
評価5

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

68.8 96 2023年度アニメランキング96位
BanG Dream! It's MyGO!!!!!(バンドリ! マイゴ)(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (152)
274人が棚に入れました
キャラクターとライヴがリンクする次世代ガールズ・バンド・プロジェクト、"BanG Dream!(バンドリ!)"から生まれる"現実(リアル)"と"仮想(キャラクター)"が同期するバンド"MyGO!!!!!"(読み:マイゴ)の活動がスタートする。
"迷子でもいい、前へ進め。"をキャッチコピーに燈(Vo)、愛音(Gt)、楽奈(Gt)、そよ(Ba)、立希(Dr)の5人で構成されている。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最高に面倒くさいガールズバンドアニメ

【物語 4.5点】
私がいわゆる“2.5次元”コンテンツのアニメに関して、しばしばもどかしさを感じるのは、
コンテンツの中核で、偶像(アイドル)であるキャラを傷つけまいと躊躇する余り、
青春描写の踏み込みが浅くなりがちなこと。

物語の中で人物を息づかせるために必要な挫折や醜さを晒す脚本を書くと、
推しを傷付けられたとすぐに炎上する風潮。
それを気にしてか脚本が無難に萌えるネタに迷走したりする。
相当な青春作品の名手でも2.5次元だとカオス脚本を書いてしまう背景かと思われます。


その点、本作はとことんシリアス路線を志向し、序盤からキャラを偶像視せず、
人物同士が全力で傷つき傷つけ合っています。

プロットも最後キラキラなステージで大団円などゴールから逆算する帰納法ではなく、
その都度、このキャラならリアルでどう反応するかを重視してシナリオを紡いでいく演繹法で構築。

キャラにこんなこと言わせたら場が壊れてしまうのではないか?
というセリフもこの人物が言って不自然じゃなければ言わせる。
リアルを突き詰めた結果、最悪物語が崩壊しても構わない。
とにかく視聴者を疲れさせるとの監督の鬼方針w¹

ストレスを9話まで溜めに溜めて10話のライブ回で一気に解放する極端な構成。
煽りを受け11話でバンド名考案、ステージ衣装、新曲と普通の2.5次元アニメなら、
複数回に分けてエモさを醸すチェックポイントとして大事にするイベントを、
たった1回分にすし詰めにし、迷子たちのバンドを象徴する贄に捧げて、12話で慌ただしくバンド結成ライブする忙しなさは演繹法ならではの生々しい感覚。

そして、ライブ後の13話もただでは終わらない。
{netabare} 新バンドAve Mujicaの誕生。{/netabare}
ラストの凡そガールズバンドアニメとは思えないキラキラ感皆無なセリフが心に穴を穿つ重たい衝撃。
MyGO!!!!!はギスギスばかりだったけど、それでも青春していたんだなぁと、
逆説的に思い知らされました。


間違いなく人を選びますし、全然キラキラしてなくて楽しくないし(まぁ、私は終始“ギスドリ”満喫させて頂きましたがw)
嫌悪感を覚える方がいても仕方がない内容。
ですが、私は2.5次元アニメ脚本の自縄自縛を思い切り振り払った本作の挑戦を高く評価したいです。


【作画 4.5点】
サンジゲンによる3DCGアニメーションが軸。
ですが10話の燈から愛音への{netabare} 「一緒に迷子になろう」{/netabare} との殺し文句など、
心を揺さぶる場面では手描き重視で映像を構成することも。

{netabare} 10話ライブシーン{/netabare} のCGを見ていて感慨を覚えたのは泣き顔の進化。
演出の力もあるのでしょうが、各々が違う想いを抱えて、異なる泣き方をする。
この泣きの描き分けがCGでできていることに驚愕しました。
あのシーン。私は泣き顔見るために何度も観てしまいます。

カメラワークについて。10話ライブシーンのように自在にアングルを動かして臨場感を出す演出は相変わらずCGならではだなと思います。

が、それ以上に今回私が興味深いと思ったのが7話の楽屋、舞台裏のシーン。
カメラを敢えて防犯カメラみたいなポジションに固定して、
本番前後のバンドメンバーの落ち着きのない全容を“長回し”で定点観測したカメラワーク演出。

あっちでボーカルが不安で落ち着きをなくしたり、あっちで“野良猫”が気まぐれに動き回ったり。
迷子が迷子のままライブに雪崩込んで、ハプニングだったり、アドリブだったり、修羅場だったりw
俯瞰で体感することで、迷子のバンドのそわそわ感を共有できました。

これが手描きだと掛け合い終わったキャラは描くの面倒だから、とっとと画面から消えて欲しいとなるのでしょうがw
一旦モデル構築してしまえば何時までも映しておける。
これもCGならではの固定カメラ演出だったと思います。


【キャラ 4.0点】
MyGO!!!!!メンバー各人詳細については初回レビューで記したので割愛。

2.5次元では、しばしば、メンバー同士の仲睦まじいカットを多様して、
カップリングが尊い!とファンの忠誠心を上げるビジネスモデルがありますが、
本作はそこも無視。

バンドは上手くいかないもの。絆ではなく打算で結ばれたリアルな関係性の追求。
などの方針の元、脚本がメンバーを和気あいあいとカップリングしそうになると、
仲悪くして!と監督の鬼司令が飛んだそうでw

ただ安易に馴れ合わない女子同士には何とも言えない味わいが滲み出るもの。
私は愛音とそよさんの、どうせ私はこんなだよ、だから何?って感じの“カップリング”が好物ですw


視聴中『バンドリ』が新展開する正体不明の謎の覆面バンドAve Mujicaメンバーが作中で暗躍している。
との噂を耳にして情報を物色。

MyGO!!!!!もポエトミー多用して人を選ぶ面倒くさいバンドですが、
Ave Mujicaに至っては選ばれし者だけが招待される闇の儀式といった感じで、面倒を通り越してもはやアブナイですw

それだけに、どうしてあんな清楚そうなお嬢様方が黒いレースのパン……いやwマスクを付けて、
死と再誕を叫ぶに至ったのか?
何よりCRYCHIC解散の真相は?
制作中だという続編での解答を切望します。


【声優 3.5点】
MyGO!!!!!キャスト各人詳細については初回レビューで記したので割愛。

燈役の羊宮 妃那さん、立希役の林 鼓子さんは声優としてのキャリアもあって安定。

新人の方では愛音役の立石凛さんは、
逃げてる自分を煙に巻く掴みどころのないキャラボイス設定もあってか、
また御本人も初回収録時緊張したと語られていた通り、ややたどたどしい感じ。

それでも5話の愛音の過去掘り下げ回では、
慣れない感じの英語自己紹介も含めて奮闘していました。
ただ、やっぱり私には、愛音のボイスからは中学時代に生徒会長やっていたというイメージは沸いてきません。

一方、そよ役の小日向 美香さんは振れ幅の大きい役柄もあってか見せ場十分。
今後はバンドリだけに留まらず、
悪役令嬢役やメンヘラ女子役から声優としての地歩を固めていって欲しいです。

楽奈役の青木 陽奈さんは……セリフが短くてよく分かりませんでしたw


そんな中、芸能界でも筋金入りの2.5次元アイドル好きとして知られる
宮田 俊哉さん(Kis-My-Ft2)が燈の父役として出演。
先日は総集編ナレーションでも本作の魅力を熱く語っていました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当はElements Gardenの藤田 淳平氏と藤間 仁氏。
キラキラ成分控え目。ピアノ等による静かな心情曲が目立つ。
時に無音も選択し、キャラ同士のギスギスした会話に視聴者を集中させる。


MyGO!!!!!のバンド曲は、キーボードを廃し、ギターを二本置く構成で、
メロディック・ハードコアを追求。
会話を交わすだけでは表現困難な心情を時にポエトリーも交えてぶつける歌詞も痛切な青春パンク。

初回レビューにて私はボーカル役・羊宮さんの役者としての力を引き出す“台本”を用意できるかが鍵との趣旨の見通しを語らせて頂きましたが、
10話のライブ曲は彼女が熱演するに値する素晴らしい“台本”でした。

コンテンツ中で“MyGO!!!!!結成秘話”と位置づけられる本アニメ。
アニメ以前にリリースされた楽曲群も視聴前はもうひと押しかな?と思っていましたが、
“前日譚”である本作を観ていく中で、メンバーの積み重ねて来た想いが語られた曲として愛着が沸いて来ました。
その流れで{netabare} 12話で披露された1stシングル「迷星叫」(まよいうた)のライブシーン{/netabare} は嬉しかったです。


【参考文献】¹『メガミマガジン2023年10月号』「BanG Dream! It`s MyGO!!!!!特集」ライブ・イズ・ワンダフル 迷子たちの悔悟と覚悟 (柿本広大監督インタビュー)より。



【10話感想】ここまでの鬱積した想いを詩(うた)に乗せて解き放った凄まじいライブ回
{netabare}
第10話。概略はこじれた諸々を歌の力で解決する音楽アニメの定番回。

この回の凄い所は、音楽の力を最大火力で放つため、
これまでの9話分を使って、前のバンド解散のトラウマ等を引きずるメンバーたちの抱えた迷いやら、汚さやら、自己嫌悪やらを、
キャラクター価値を毀損する勢いで、全力でえぐり出す鬱展開にひたすら費やして、
10話に向けて鬱屈したエネルギーを溜めに溜めて来た所。

9話でバンドが修復不可能な所までドン底まで落として屈んだ上で、
もう歌うしかないと主人公にも視聴者にも腹をくくらせる。
そして、歌で決めると覚悟してからはグズグズと次回に持ち越したりせず、
この第10話一回で一気に決めた所。

{netabare} 再び一人ぼっちになったボーカルが詩の朗読から始め、
おもしれー女だとギターが戻り、ドラムが戻り、
サイドギターが戻り、バンドにトドメの致命傷を与えたと思われたベースも戻る。
そしてポエトリーから蘇るバンドソング。
最後は心を曝け出した不器用な連中が泣きながらライブパフォーマンス。
(ただし“野良猫”は終始楽しげ){/netabare}

このバンドがなぜポエトリーを多用するのか。
OPアニメでなぜ円を囲んで演奏しているのか。
謎の氷解と手応えと共にMyGO!!!!!の完成がいよいよ近づいて参りました。

私も音楽アニメを見続けていると、こういう展開には多々遭遇しますが、
瞬間最大風速という点では過去最大級の感動回でした。


ここまで正直、ギスギスMAXな展開に心が折れそうになることもありました。
(と言いつつここ数話は、{netabare} 闇堕ちしたそよさんの狂気がIt`s そよtime!って感じで、とても楽しませて頂きましたがw{/netabare} )
キャスト陣がインタビュー等で口々に「10話は絶対見て下さい」と懇願するのを信じてついてきて本当に良かったです。{/netabare}


【1~3話までのレビュー】ボーカル・CV.羊宮 妃那、ドラム・CV.林 鼓子に釣られて飛び込んだ『バンドリ!』スピンオフ

長いので折りたたみ

{netabare}
声優が実際にバンド演奏したりする『BanG Dream!』(バンドリ)
新たな五人組バンド「MyGO!!!!!」(マイゴ)を描いたスピンオフアニメ。
初回は#1~#3の90分一挙放送。

【物語 3.5点】
暗い、重い、面倒くさい。
でも、やさぐれてなければロックじゃないとか痛いこと思っている私w
面倒くさいバンドは嫌いじゃないので望む所。

中心人物となる奥手なVo.燈(ともり)らは、中学時代にバンド崩壊という過去を抱えている。
#1~#2にて、事情を知らない外面陽キャ転校生のGt.愛音(あのん)視点で、トラウマの残る人間関係に外側から踏み込んでいく。

#3にて、ようやく燈の一人称視点にて、過去のバンド結成から崩壊までの内情を語るも、
{netabare} バンド活動が終わった本当の原因は明らかにならず持ち越し。
トラウマは解消せず、MyGO!!!!!結成すらされず。{/netabare}
むしろ鬱が深まって初回放送が終わる。

早い展開を求める昨今の風潮では、1話だけの放送だと、地味だと切られかねない。
よって3話まで一気は英断でしたが、それでも好みは分かれそう。
私は3話までに勝負曲披露すべく諸々飛ばしてでもアピールを急ぐ2.5次元が多い中、
中々気骨があるバンドアニメだなと好感しましたが。
初回で、そんなにキラキラした話じゃないよ?と方向性を示したことはある意味、親切ではあります。


【作画 4.0点】
サンジゲンによる3DCG作品。

本音を言葉にするのが不得手な子が多いため、表情描写も果敢。
帰宅して「表情筋死んだ~」ってなる愛音。伝わって来ますw

顔面だけでは語りきれない心情を反映しようと、風景や小物も駆り出される。
収集癖がある燈がペンギン絆創膏コレクションに秘めた、
過去を取り戻せるかもしれない期待と、やっぱり無理かもとの落胆。
繊細でした。

空間を構築してしまえば、視点変更やカメラワークが容易なのもCGの利点。
三人称と一人称の切り替えもスムーズでした。


【キャラ 3.5点】
メインバンドとなるMyGO!!!!!

迷子とマイゴをかけて「迷子でもいい、前へ進め!」とか言い出すし。
歌詞も“うじうじ しくしく”などとこじらせているし。
イメージカラーもブルーだし、曲名の総画数多いし。
キーボードを置かないギター2人体制だし。
捻くれた私はホント良い感じで面倒くさいな~とニヤニヤしてしまいますw

メンバー
Vo.高松燈(ともり)……高等部1年。“羽丘女子学園の不思議ちゃん”。周囲と折り合えないネガティブ思考などをノートにしたためる内に、作詞の才能も開花。

Gt.千早愛音(あのん)……高等部1年。羽丘女子学園に転校後、軽い気持ちで燈をバンドに誘い地雷を踏んづける。ギター&ボーカル志望だが、演奏はご無沙汰なのか今ひとつな模様。

Gt.要楽奈(らーな)……通学先など謎が多いオッドアイ。初回では{netabare} 超絶ギターソロを披露して去っていった{/netabare} のみだが、リードギターになる片鱗は示した。燈がぼっちだとしたら、楽奈はマイペースを守るひとり好きといった印象。

Ba.長崎そよ……月ノ森女子学園。面倒見の良い、優しいお姉さんといった印象だが燈らと同じ高校1年。大人しい子の世話を焼いて、気持ちを決めつけたり、伝書鳩にしたり……。個人的には、そよが一番警戒すべき人物だと身構えています。

Dr.椎名立希(たき)……花咲川女子学園高等部1年。ライブハウスでバイトする目付きが怖い一匹狼。接客態度も極悪wですが個人的には一番デレると萌えるキャラクターだと期待していますw

その他、燈らと中学時代、CRYCHICで同じバンドメンバーだった女子も絡み複数校にまたがる地雷原を形成。


【声優 3.5点】
MyGO!!!!!は2022年4月の結成後は暫くキャスト名を伏せて活動していたそうですが、
アニメ放送を控えた今年4月にキャストが発表。

Vo.燈(CV.羊宮 妃那さん)
最近『僕ヤバ』ヒロイン役で私がますます深みにハマっている声優さん。
2.5次元については私は『セレプロ』八木野土香役でも歌声を耳にしているはずですが、
声量で押すタイプではないこともあってか、あまり印象に残らず(むしろ、よく食べる道産子のイメージの方が強いw)

MyGO!!!!!においても歌唱しているというより、歌詞を台詞に見立てて演じている感じ。
今後の同バンドの浮沈は、作詞・作曲担当が彼女の演技力を引き出す“台本”を用意できるかにかかっているかと。
これまでのリリース曲も、時にポエトミー(曲が始まっても歌わずポエム喋るやつ)も交えて、ささくれていて良い感じですが、私はもっと攻めても良いと思っています。

Dr.椎名立希(CV.林 鼓子さん)
今年解散した声優ユニット「Run Girls, Run!」メンバー。
最近では『ニジガク』の2代目・優木せつ菜役も務める。
鼓子だけに実は鼓も叩いていたという発表は衝撃でした。
歌って踊って生徒会長も勤めてバンドもやるなんてパワフルですね♪
(二次元と三次元どころかコンテンツの区別もついていないw)

2人のキャスト発表が私がMyGO!!!!!沼に迷い込んだキッカケ。


Gt.千早愛音(CV.立石 凛さん)
「S・響・エースクルー合同オーディション2020」合格から響に所属する新人。
アコースティックギターは弾いたことあるが、エレキギターはMyGO!!!!!で初挑戦。
#1~#2ではモノローグ含めてシナリオを引っ張る役柄でしたが、正直まだ固さがある印象。
愛音も色々事情がありそうなキャラ。深掘りと共に新人声優が一皮剥ける様を見るのも2.5次元の醍醐味。

Gt.要楽奈(CV.青木 陽菜さん)
立石さんと同じオーディション合格から響に所属する新人その2。
キャラ同様、ギター経験は彼女の方が豊富な模様。
バンド組みたい願望がMyGO!!!!!で叶う。
『レヴュスタ』中等部で経験済の2.5次元舞台のスキル発揮にも期待。

Ba.長崎そよ(CV.小日向 美香さん)
『バンドリ!』がキッカケでベースを始めた新人声優がMyGO!!!!!でベースを弾く。
コンテンツも8年続くとこうした事例も出てきます。
初回では、そよの含みのある人当たりの良さを好表現。中々侮れない新人です。


【音楽 4.0点】
MyGO!!!!!が歌う主題歌。
OP「壱雫空」(ひとしずく)、ED「栞」共に痛切な歌詞世界ですが、
同バンドの中では叫びも控えめで、光明が差すだけまだ優しい部類。
あとは梅雨明け前にフライング気味に放送開始して良かったなとも感じました。


作中ドビュッシーなどピアノ定番曲が流れるのも、青春劇の割れ物注意感に拍車をかける。
ピアノ演奏する豊川祥子役に配された声優界最強のピアノガチ勢・高尾 奏音さんの激情はいつ爆発するのか?
震えて待ちたいです。


【感想】
私はアプリ『ガルパ』は未プレイ。アニメも1期3話の「きらきら星」の演出が合わずに挫折した口。
今、振り返れば「Poppin'Party」は、私にはキラキラして眩しすぎたのかもしれません。

ただ『バンドリ!』への興味は持続していて、アンテナ張っていた時に目に留まったのが本作でした。

同じ世界観でPoppin'Partyを軸に横へ広がる展開が目立つ印象だったアニメ本編。
最近は下の世代への縦展開もさかんなのでしょうか?
本作なら予習必須の過去作との関連も少な目で、脱落者の私でも何とか復帰して付いていけそうです。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 23

たナか さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ブルー・アーカイヴ

青春グラフィティというより実写ドラマかのような愛憎劇。
ブシロの本気を感じるチャレンジングなバンドリ新シリーズ。

バンドリタイトルで損してるがシリーズ初見でも大丈夫。元バンドマンで小説家のシリーズ原案中村航の熱量が濃縮された濃ゆい逸品。やってることは中学生日記だが実写のような生々しさがないので不快にならない程度に青春ドラマを楽しめる。年齢相応に愚かで未熟で不器用な全方向ディスコミュニケーションの嵐。これぞ青春。

これ続編あるのか。まさかアニメごとムジカの前座だったとは。

13
最後の最後で台無しにするブシロの伝統芸が今作も炸裂。

D4DJでも最後の最後に続編匂わせ謎カットブチ込んで余韻台無しにしやがったのにまたしても。水星の魔女や推しの子みたいなインパクト出してナンボってな安易なクリフハンガーもしくはクリックベイト。あれは人気作ゆえの勝ち馬イナゴがいるから成立するのであってだね。

祥子をお嬢様と見せかけつつも行動範囲は庶民レベルだし豪遊成金ムーブもないので「ん?」と引っ掛かりを作って謎を引っ張りつつ、今回で「あー金にモノを言わせてデカい会場埋めたのね」と思わせといて「電車で帰る」「は?電車?」かーらーのーダブスタならぬストレートクソ親父でFIN。「これでバズる!」と思ったのでしょうが、やはりどこかズレてるのもブシロらしい。売りたいのはむしろアベムジカのほうだったのね。

解散の理由も明かされないまま、さらに謎を積み増しして続編へ…。ブシロはこのへんほんとうに下手なまま。どうみても悪手。ただブシロアニメならいつものこと。でもせっかく最後まで見てくれた新規勢には「は?」でしょう。自分は「またかよwww」で笑ってみれたけど。今作はちょこちょこチラ見せしてきてるし最終回にいきなり新キャラを強引にブチ込むマネしないだけ一応学習はしてるが反省して欲しい。

アベムジカのファンには長尺舞台とフルサイズのライブでたまんないでしょう。ファン以外にはいきなり始まるイタい寸劇にポカーンでしかないか。楽曲も激し過ぎずPOP過ぎずでいいバランスとなるか中途半端となるかは受け手次第。ロゼリアよりは厨二感を増してるが楽曲はややPOPになった感。

もともとバンドリの楽曲はほぼ刺さらないが、覆面バンドやるくらいならもっとはっちゃけた楽曲をやって欲しかった。個人的にはこの手の厨二ソングならSHOW BY ROCKのBUD VIRGIN LOGICか、ラピスリライツのIV KLOREの方が好み。でも流石にボーカルはムジカの方が別格に上手い。

ベースの子はとてもこんなバンドするキャラには見えんかったが、そこらへんは次作で語られるのでしょう。わざわざゲームの紙芝居なんか読みたくないので早めに頼む。

パンツ脱ぎっぱなしで剥き出しのマイゴに対してパンツを被ったムジカ。メンバーたちと祥子では明らかに仮面を被る理由が違う。かつてのバンドメンバーを裏切ってまで、華やかなメンツをスケープゴートにしてまで、祥子には目を背けなければならない闇がある。マイゴメンバーにしてはいい迷惑でしかないが。ブッ飛んだキャラしかいない中で、最後まで愛音は一般人なのも良かった。言うてかなりのハイスペなんですが。

最後の最後でやらかすブシロらしさにウケたのでヨシ!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

ふみゅう さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

人を物扱いにする言葉選び、民放パラエティ企画並の構成

メンバー勧誘すれば、【この人いらない】
想定外のメンバー加入では【別にいらない】等
人を物扱いにする言葉選びで、ばっさり切り捨てる。
気が合わないとか、別に誰でも良かったとか
言い回し方はあった筈。
そう言う言い回しなら
愛音だって【別に私じゃなくてもいいでしょ】とか
燈も【愛音ちゃんじゃないと、ダメ】とか
台詞も差し替えられたと思う。
人に対して【いらない】って言うのは
下衆な大人が、言う台詞であって
女子高校生が言う台詞としては
相応しくないと思った。
泣ける描写もあるのだろうけど
クライシック解散から、マイゴー結成迄の流れは、まるで
【昔の民放パラエティ企画】の
やらせ構成みたいな演出で
組み込まれてる様な印象で正直何も感じなかった

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

68.8 96 2023年度アニメランキング96位
キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (12)
43人が棚に入れました
南葛中と東邦学園の同時優勝で幕を閉じた全国中学生サッカー大会。大会後、フランス・パリで開催される国際ジュニアユース大会に向け、日本ジュニアユース代表が選出されることとなった。世界への飛躍を誓う翼に加え、日向、若島津、そして若林、岬の海外組ら最強の布陣。一方、日本を実力で上回る世界のサッカー大国も動き出していた。 ドイツのシュナイダー、フランスのピエール、アルゼンチンのディアス、イタリアのヘルナンデスら、新たなライバルたちもまた世界一の座を手中に収めるべくパリに集結。夢と誇りを懸けた激闘が今、始まるのだった!!
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

特別感のある『ジュニアユース編』

【レビューNo.133】(初回登録:2024/7/7)
コミック原作で2024年作品。全39話。

(ストーリー/評 価)
・これで4度目のアニメ化
 『キャプテン翼』いえば、私だとまさに少年時代ど真ん中って感じで、ジャ
 ンプにアニメにって友達も皆熱中していましたね。アニメの方は
 ・第1作:1983年~1986年放送
 ・第2作:1994年~1995年放送
 ・第3作:2001年~2002年放送
 ・第4作:(1期)2018年~2019年放送
      (2期)2023年~2024年放送←本作
 って感じで、これで4度目のアニメ化になるようです。
 私は少年時代第1作と、アニメにハマってから第4作:1期を懐かしさでつ
 まむように観てた感じですね。
 第1作では『ジュニアユース編』はアニメ化されなかったので、素直に嬉し
 かったですね。

・特別感のある『ジュニアユース編』
 『ジュニアユース編』ってシリーズの中でも結構特別感があるんですよね。
 ・ライバルが今度は味方に! →日本代表チーム
  『ジュニアユース編』は「第1回フランス国際ジュニアユース大会」に出
  場するために、『中学生編』で翼と激闘を繰り広げた日向君や松山君らが
  今度は同じ「日本代表チーム」して世界一を目指すワクワク展開なんです
  よね。
  誰がスタメンに名を連ねるのか・・・
  個人的にここでの一番の見どころは
  {netabare}怪我で療養中の翼の復帰を見越した、松山君のMF→DFへのコンバートですね。{/netabare}
  これは高橋先生の大ファインプレーだったと思います。

 ・岬君、若林君の合流
  岬君、若林君は『小学生編』の翼のチームメイトでしたが、親の仕事やサッ
  カー留学で2人はヨーロッパに渡るので、『中学生編』には登場しなかった
  んですよね。
  そんな2人と3年ぶりの再会です。
  特に「翼・岬のゴールデンコンビ復活」はこの作品の目玉ともいえるかも。

 ・ワールドクラスのライバルたち
  今度は世界が相手なので
  ・ドイツ:シュナイダー(FW)
  ・フランス:ピエール(MF)
  ・アルゼンチン:ディアス(MF)
  ・イタリア:へルナンデス(GK)
  といったワールドクラスの新キャラが目白押しとなるので、この辺も特別感
  が凄いんですよね。

  個人的に一番好きなシーンは
  {netabare}三杉君の代表戦デビューですね。
  ・翼に引けを取らない実力を持ちながらも
  ・心臓病を抱えるため、代表チームにはコーチ的ポジションとして参加
  ・しかし一応選手登録もされていて・・・
  後半残り時間わずかな場面で登場し、華麗なるプレーを披露して
  「日本にはまだこんな凄いプレイヤーがいたのか!」
  と世界に知らしめるところが最高にかっこいいー!!{/netabare}

サッカー作品も『キャプテン翼』の時代からいろいろ進化して、最近だと『ア
オアシ』や『ブルーロック』辺りは、優れたプレイを作画やセリフを駆使して、
ロジカルに語る描写が主流となっていますが、本作の描写イメージだと
「なんかアイツ鬼ヤバ~」(←語彙力w)
みたいなwww
でもそれでいいんです!!
本作は少年ジャンプ3原則「友情・努力・勝利」の申し子のような作品なので
インテリジェンスがなくても、わかりやすく熱い展開をみせてくれれば。
・ブルーロック:絵心
 「世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれない!」
 → 本作「ボールは友だち!チームワークを乱れすな!!」
という世界観なんでw

私のような『キャプテン翼』世代が当時を懐かしむのもよし、若い世代がサッ
カー作品の歴史に触れるのもアリなんじゃないですかね。
いうても『アオアシ』や『ブルーロック』等の原作者も『キャプテン翼』から
何かしらの影響を受けているはずなので。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

なにィ

中学生編まで敵チームだったライバル達が集結したオールスターチーム
ライバルと一緒のチームで世界と戦うって展開だけでもうワクワクしますねー
少年漫画らしい熱い展開が多くて面白いです!

日本人とヨーロッパの人が普通に会話してるけど言葉の壁は?
この作品はそういう細かい?ことはだいたい無視です、便利ですねー

面白いけど、やっぱりサッカーの描写が実際のサッカーの試合と全然違うのが惜しい、あと翼、岬、若林の3人はレジェンドみたいでこの3人を超人にしすぎなのも気になるとこです

蹴り方とボールの軌道全然違くない?とか細かいこと挙げるとキリがないけど
特にジュニアユースになっても小学生編と同じでフォーメーションとか戦術はほぼなくて、みんな真正面から突っ込んでばっかりだし、何をするにも個人技なので、似たようなシーンが何度も出てくる
「なにィ」

相手にしてやられた時のリアクションいつも一緒
「なにィ」

顔のパターン少ないからほぼ同じ顔の選手が何人も出てくる
「なにィ」

全員で真正面から突っ込んでいって、あっさりかわされて、GKの前にはDFが誰もいない、そんなシーンが試合の中で何回も・・・
「なにィ」って言いたいのはGKでしょう、実際のサッカーだったらDF全員クビです

そしてサッカーボールを片手で握りつぶして破裂させるシュナイダー
「な・・・なにィ!!」
ゴリラなの?

調べたら漫画だと「ぃ」だけカタカナなんだそうです、面白い
サッカー描写が気になるけど、やっぱり面白い!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 12

68.8 96 2023年度アニメランキング96位
おでかけ子ザメ(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (12)
40人が棚に入れました
「今日はどこにおでかけしようかな」 夏の日のサイダーにチューチューアイス、映画館にお祭りの屋台、そしてお友達とのとっておきの場所。 子ザメちゃんの小さな大冒険が始まる! 2023年夏、アニメにおでかけ決定!! 優しくてどこか懐かしい、子ザメちゃんの世界。 初公開となる、動く子ザメちゃんの姿をお楽しみください!

68.7 100 2023年度アニメランキング100位
Helck(ヘルク)(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (165)
452人が棚に入れました
魔界のとある国。一人の勇者の手によって魔王が倒され、新魔王の座をかけた競技会が開かれることとなった。 大会責任者の帝国四天王ヴァミリオは、敵であるはずの人間の勇者ヘルクの参加に激怒する。 決勝戦を前に魔王ウルムの城が陥落した一報を受け、ヴァミリオはヘルクを含む決勝に残った選手たちと共にウルム城奪還へと旅立った。 笑顔で「人間を滅ぼそう」と語るヘルク。 果たしてその言葉は本心か? 笑顔に隠された真実とは……

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

2クールは長い…。しかも完結しないのかよ!

 最終話(24話)まで観ました。2023.12.20

 原作コミックは完結しているそうです。アニメでも最後までやるのかなぁと思っていたら…。!?…まだ続きがあるとは…。3クール目以降の制作はかなり難しい気がします。

 物語の謎はほぼ明らかになります。後は王の正体とか、人間を覚醒させる謎の力とかが何なのかが分かれば、伏線回収としては完璧です。

 原材どおりなのかも知れませんが、2クールで終わらせて欲しかったです。ヘルクとヴァミリオがあんまりストーリーラインに関係なく旅するエピソード、必要だったかな?

 色々な世界を旅したので、何となく魔族と人間の対立構造が薄くなりました。

 しかもヘルクは徹頭徹尾最強のリーサル・ウェポンなので、2クール使って一部魔族と交流を深める話の必要性あったのか疑問に感じます。

 「虎はなぜ強いか知ってるか?元から強いからよ!by前田慶次」的な成長もヘッタクレも無いキャラのヘルクが旅をする意味って…。ヴァミリオ的には意味はあったと思いますが…。

 魔族は基本的に良い連中で、特に四天王のアズドラとか、超知恵者設定キャラなので、ヘルクが事情を話せばかなり分かってくれそうな気がします。最初から共闘すれば良いのに。

 原作コミックにありがちな引き延ばしにアニメが付き合う必要な無かったかなぁ〜と、残念に思います。

 完結していればもっと人気がでるアニメ作品だったと思います。少し残念です。
………………………………………………………………………

 1話観てのレビューです。2023.07.14

 ギャグテイストで、中々面白いです。主人公の目的はこれから明らかになっていきそうです。

 魔族と人間が戦争中で、後半何か不穏な展開になってきますが、これからどうなるか楽しみです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ギャグとシリアスのバランスがいいファンタジー

[12.27見終わって]
各話感想をちょっとさぼっちゃいましたけど、後半の過去編もシリアス展開ながらもヘルクの笑顔の陰に隠された苦悩と「人間滅ぼそう」の意味が分かったりしましたし、相変わらずのヴァミリオやピウイなどのキャラも良くて最後まで楽しく見ることができました。
最終話のヴァミリオの決意で締める構成も、1話の頃と比較するとじんわりくるものがありました。
・・と楽しめたんですが・・
色々と伏線回収できてないし、そもそも敵との戦いが続いてる中での終わりはびっくり。
2期前提なのかなって色々と調べたけど何も情報なし。。
何かの形で続編があることを信じて待ちたいと思います。

[9.17追記]
後半クールのPVが公開されてました。
https://www.youtube.com/watch?v=M8Qq-pltl6Y&t=1s
これ見るかぎり、結構シリアス展開になっていくみたいですね。

[初回感想]※各話感想は下にあります。
勇者によって魔王の一人が倒され、魔界では次の魔王を選ぶトーナメントが開催されていた。
大会の責任者である四天王のヴァミリオは、参加者の中に人間の勇者ヘルクがいることに激怒して・・
で始まる物語。
原作はサンデー系のWebコミックで完結。全12巻みたいですが未読です。

調べてみたらアニメは連続2クールで全24話予定なので、原作すべてアニメ化される・・のかな。

夏アニメ選定の時からなぜか気になってたこの作品。
勇者が人間滅ぼそう!と笑顔で言ってるPVとか、ギャグっぽいんだけどその中に漂うシリアスな空気とか。
あとイケメンじゃない主人公とかw

でもあんまりハードル上げないようにしながら視聴開始。

怒りまくる四天王ヴァミリオと冷静な大会副責任者ホンのコントみたいなやりとりが面白いw
声優さんが上手なのもあるのかな。ホンの「あっつ!!」は可笑しくて笑っちゃいました。

その中で時々挟まれる人間の国の謎がいいアクセントになってて先が気になる感じも好きかも。

面白そうなのでほどほどに期待しながら見ていきたいです。

1話「勇者ヘルク」
{netabare}料理対決のパフェ食べてるヴァミリオの顔、なんとなく異世界おじさんのエルフみたいw
魔王を倒したのはヘルクじゃなくて弟で、ヘルクは弟殺しの大罪人とか、攻め込んだ翼の戦士たちとか
謎が多くて先が気になります。次回が楽しみです。{/netabare}

2話「運営スタッフのアン」
{netabare}ほらやっぱりきたー!!ってヴァミリオ、ヘルクのこと結構認めてますよね。
決勝は翼の兵士たちからウルム城を奪還することになり、ヴァミリオが運営のアンとして同行することに。
ヘルクと対面したヴァミリオのすごく嫌そうな顔としつこく握手を求めるヘルクが可笑しかった。
今回もギャグ風味な展開でしたけど、次回からシリアスな展開が待ってるのでしょうか。
ED結構いいですね。ヘルクとヴァミリオはいい友達になりそうな気がします。{/netabare}

3話「未知の敵」
{netabare}大地の毒を制御するために魔族がいるの?
そもそも毒ってなんであるんだろう。大昔事件があったとか?
新世界生物って何?などなど謎が多いですけど今後解明されていくのでしょうか。
そんな謎も気になるけど、キャラたちの掛け合いが面白くて。
身軽なケンロスやチョコ好きドルーシのボケに冷静なツッコミをするヒュラ、キレ芸が面白いヴァミリオなどなど、見てて楽しいです(^^♪
ホンのいつまでですか~!にも笑った。。
そんな中、ヴァミリオがヘルクにつぶやいた「戦え・・」にじんわり。
ヘルクの本心を疑いながらも信じたいヴァミリオの気持ちがわかる言葉でした。
次回が気になる引きも良いですし、これ結構良作かもしれないです。{/netabare}

4話「衝撃」
{netabare}翼の戦士って何かドーピング的なもので人間を改造したもの?
大地の毒や新世界生物と何か関係ありそうな・・でもよくわからないです。
やっとドルーシが活躍したと思ったら。。ヒュラのツッコミいいですねw
ヴァミリオと助けようとしたヘルクがどこかへ飛ばされて・・
この展開、無職転生を思い出しました。
ヴァミリオとヘルクの2人旅になるのかな?変な鳥も気になりますw{/netabare}

5話「孤島の村」
{netabare}知らない島に飛ばされてしまった二人。
この話で一番印象的だったのは・・あの鳥!!
かわいいへんてこな鳥ピウイが面白くて。。声も好き。
ヴァミリオのばかぁー!も定番になってきましたねw
海に沈む遺跡とかまたまた謎が深まったけど、実は結構壮大な話だったりする?{/netabare}

6話「襲来」
{netabare}ヘルクの悲しみみたいなものが少しだけど語られましたね。
ヴァミリオとヘルクの夕食でのお互いまっすぐな会話がいい。
翼の兵士になると人格も変わってしまうみたいだけど、なぜヘルクだけ逃れられたんだろう。そして弟の死の謎も。
アズドラ様、ギャグ要因かと思ってたら意外とカッコ良くて強い!
魔界の強さって、四天王>魔王みたいですね。
各地方に城が複数あって、そこの城主が魔王で、四天王は帝国ですごく強い人たちのことかな。{/netabare}

7話「人間の王」
{netabare}人間の王って不気味な感じだけど本当に人間?
北で魔族が戦ってる魔物って新世界生物?
なんとなくだけど、人間の王って新世界生物じゃないかなって。
ヘルクとヴァミリオのやりとりにほっこり。もう仲良しですね。
最後、ピウイにまたまた笑わせていただきましたw
ほんと、謎鳥いいキャラしてる。{/netabare}

8話「大陸へ」
{netabare}魔女に会えたヴァミリオとヘルクたち。
ヴァミリオによく似た魔女とピウイに似てる大きな鳥・・これって!?
ヘルクを危険な存在だと注意を促す魔女だけど、実は色々と知ってるような気がします。
島を出た二人・・こっそりピウイがついてきてやったーって嬉しくなるわたしw
帰れって言われて不服そうな顔しながらピーって鳴くピウイかわいい♡{/netabare}

9話「蛮族トースマン」
10話「地図を求めて」
{netabare}ギャグとシリアスのバランスがほどほどにいいかもって思うけど、できればもうちょっと世界観にこだわりがあるともっと面白くなると思う。
例えばトースマンの王を倒して元に戻ったのはいいんだけど、お姫さまだけ人間みたいなキャラデザだとちょっと違和感あるので、ちゃんとかわいい猪のお姫さまにして欲しかったかな。
吟遊詩人の女性がちょっと気になります。{/netabare}

11話「吟遊詩人の唄」
12話「信じる心」
{netabare}闇の戦士の不気味な力。
何度でも蘇る翼の戦士やトースマン王と何か関係あるのでしょうか。
それよりもいつもニコニコしていたヘルクの怒りに満ちた顔が闇が深そうな感じがして。
ピウイを見てると、森〇チョコボールを思い出すのは私だけかなw
次回から後半クール。PV見るとこれからシリアス展開になっていくのでしょうか。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 29

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ビィビィ ビィビィビィ ビィービィビィ

原作未読 全24話

魔王が勇者に倒されたので、魔界では新しい魔王を決めるための大会を開きました。

その中で圧倒的な戦闘力を誇る人間のヘルクが参加していました。

魔界の四天王であるヴァミリオは、ヘルクに様々な魔王にならないため妨害をしていくお話(前半)です。

後半はガラリと変わります。

前半は、どんなときでもニコニコしながら余裕でクリアしていくヘルクと、色々と妨害してツッコミを入れるヴァミリオ(小松未可子)と感じでコミカルなシーンが多くギャク作品かと思いました。

中盤あたりから人間たちと絡みだすと様相がガラリと変わります。

今作品は、全体的に語り部のようなヴァミリオの視点が多いのですが、後半はヘルク視点が多くなり、サムネにもあるように何故ヘルクが「人間を滅ぼそう」と言っているのがよく分かる過去のシーンが沢山あります。

人間や魔界の住人以外も色々な種族がいて、ヴァミリオとヘルクが色々と絡んでいきます。

ただ、これから面白くなりそうなところで終わりますね。

原作が続いているような感じなので仕方がないでしょうが、長く苦しいお話が多かったのでスッキリしたかったです。

続きが観たい作品です。

OPは七海ひろきさん、愛美さん、EDはsajiさん、カノエラナさんが歌っています。

最後に、ヴァミリオ役は小松未可子さん、タイトルを「小松未可子劇場」にしようか迷いましたw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 17
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