2019年春(4月~6月)に放送されたアニメ映画一覧 28

あにこれの全ユーザーが2019年春(4月~6月)に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月24日の時点で一番の2019年春(4月~6月)に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

88.1 1 2019年春(4月~6月)アニメランキング1位
青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(アニメ映画)

2019年6月15日
★★★★★ 4.1 (567)
2959人が棚に入れました
空と海が輝く街“藤沢"に暮らす梓川咲太は高校二年生。先輩で恋人の桜島麻衣と過ごす心躍る日常は、初恋の相手、牧ノ原翔子の出現により一変する。何故か翔子は「中学生」と「大人」がふたり存在しているのだ。やむなく翔子と一緒に住むことになった咲太は「大人翔子」に翻弄され、麻衣との関係がぎくしゃくしてしまう。そんな中、「中学生翔子」が重い病気を患っていることが判明し、咲太の傷跡が疼き始める――。

声優・キャラクター
石川界人、瀬戸麻沙美、水瀬いのり、東山奈央、種﨑敦美、内田真礼、久保ユリカ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

この映画無くして『青ブタ』は語れない_眠れない_トロイメライ_今作に携わった全ての人達に「ありがとう」「がんばったね」「大好き」を伝えたくて(おまけ追記)

まだ記憶にも新しい2018年秋期に全13話のテレビシリーズが放送された『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』(以下、『青ブタ』)
テレビシリーズの中では紐解かれなかった主人公、梓川咲太の胸の傷の謎と咲太の初恋の相手、牧之原翔子の秘密を軸に描かれるシリーズの完結篇となる89分の劇場作品
「思春期症候群」と呼ばれる不可思議現象を発端に描かれるSF青春ドラマです
基本的にテレビシリーズ全話で張られていた全伏線の全回収でありつつ、尺の都合であらすじ等も全てカットした上で矢継ぎ早に展開が進んでいくのでテレビシリーズを最初から最後まで把握していないとさっぱり着いていけないと思います


3年前、小学4年生の牧之原翔子ちゃんは将来のスケジュールという学校の課題を書けずに思い悩んでいた…
実は翔子ちゃんは心臓移植を受けないと治らない病に侵されており、中学の卒業を待たずしてこの世を去る運命にあるのだという
3年後の12月8日、花楓の人格と記憶が元に戻る騒動が落ち着いた梓川家に来訪者が現れる
それは梓川咲太の初恋の人であり、咲太に心の支えが必要なここぞという時に現れる大人の姿をした牧之原翔子さんだった
無理矢理に梓川家に居候する翔子さんと、それを良しとしない現・彼女の桜島麻衣さんの間で火花が散る
そんな修羅場も落ち着かないまま、咲太は病院で中学生の姿の牧之原翔子ちゃんと出くわす
翔子ちゃんから幼い頃から入退院を繰り返している事や心臓移植に関する話を打ち明けてもらった咲太は、翔子ちゃんと翔子さんが同時に存在するのは翔子ちゃんの未来への不安が起こした「思春期症候群」の一種だとして解決策を模索する
やがて翔子さんは移植手術を成功させた未来からやってきた事、そしてその心臓は咲太の心臓である事が明かされていく
翔子ちゃんを救う為、咲太は自分の命を捧げるべきなのか困惑する…


テレビシリーズのレビュでも書きましたが、このシリーズは【ゼロ年代ヲタク文学の総決算】です
○○の“パクリ”と見下すことは簡単なのですが、その一言では片付けられない高尚な、ヲタク文学への愛とリスペクト、そしてSFへの昇華が込められてる作品だと思うのです
その上で今作では2010年前後に隆盛を極めた作品の要素も補完する方向にシフトしています
具体的にオイラが思い浮かべたのは『Angel Beats!』『CLANNAD』『STEINS;GATE』『アスラクライン』辺りです


また、主題に“生命の選択”や“人は何の為に生きていくのか”という普遍的な内容を孕んでいる為、今後新たに世に出てくるであろう無数の作品達と今作を比較してみるのも面白いと感じました
つい昨日も『響けユーフォニアム~誓いのフィナーレ~』(「がんばったね」のくだりについて)や『ミュウツーの逆襲』や『トイストーリー4』や『ニノ国』(生命の選択や自己犠牲を美化するか否か)に絡めて『青ブタ』の方が上手く纏められてるのでは?とか、そんな話ばっかをぽ~か~さん達と話してましたw
アニメだと自己犠牲って美談として描かれがちですが、冷静に考えて17歳の少年が自分の命を捧げる、なんて事が良い話なわけがない
クライマックスまで観ていただければお解りの通り、今作は自己犠牲を否定する作品なんです


もちろん本編の全体の出来栄えがとにかく素晴らしい
ざっくり言って“お涙頂戴モノ”ですのでハッキリと苦手な人の方が多い内容だとは思います
でも面白くなかったらオイラだって計11回も劇場に足を運びませんからねw
人生で一番多くリピートした映画になりましたよ
テレビシリーズから順当に考えると今作は“翔子のお当番回”と考えたくなりますが、これまでもヒロイン達を救う為に必死になってきた咲太が、遂には翔子の為に自らの命を捧げなければいけない、とまでに追い詰められます
そしてこの絶体絶命の咲太の助けとなるのがテレビシリーズで咲太に助けられたヒロイン1人1人だというのがアツい
この辺のくだりは涙を誘う展開と熱量を感じる展開が交互に繰り返されて非常に滾るものがあります
そして広い意味で今作をもってしてシリーズ全体の“咲太の物語”に一区切りが着くことに気付くと思います
咲太を演じた石川界人さんは今作を持ってして完結とするのが一番幕引きに相応しいのでは?と、今後続篇があるとは思っていないようです


それにしてもこれほどの内容を89分に纏め上げた横谷さんの脚本力、それをテレビシリーズ終了から僅か5ヶ月弱で実現した増井監督率いるスタッフの手腕、そしてキャストによる渾身の演技、どれも大変素晴らしいです
先日、スタッフトークショーに参加してきましたが89分という尺は予算の都合上の絶対条件だったそうです、本当にお疲れ様でした
逆に濃密に内容が詰まったテンポ感こそ『青ブタ』だと思うのでこの選択は結果的に正解だと思いますb
最近、アニメ映画にタレントキャストは必要なのか?という話題を度々目にしますが、逆に考えればプロ声優の底力を感じる映画こそがこの『青ブタ』なんだとも思いますね
それにテレビシリーズからこんなにも早期に映画化の企画が為されたにも関わらず、キチンとした作品を完成させたことは本当に賞賛されるべきことだと感じます
完成が遅れて延期に次ぐ延期とか、そもそも企画された枠の中に納まらずお蔵入りとか、完成したものが極端に低クオリティ…とかいう作品も蔓延っているのが現代のアニメ業界の現実ですからね


唯一失敗と言える事を強いて挙げるのであれば、テレビシリーズ放送前から映画化が決まってたので作品人気の度合いが計り知れず、ファーストランの上映館が経ったの31館しか稼げなかった事でしょうか
おかげで連日満員、入場特典はおろかパンフすら瞬殺
あんなバズり方をするアニメ映画は至極久々です


ところで『青ブタ』の場合、テレビシリーズから一貫していた内容を短い尺に詰め込むことや、音を減らしてセリフを聴かせる、といった演出類が“映画だから”と奇をてらわずに実行されてるのが褒め称えたい
特にエンドロールでいつも通りのエンディングテーマ『不可思議のカルテ』で締め括るというのが感無量


オイラの一番お気に入りのシーケンスは12月31日の晩、ICUの前で寝てしまう咲太がこれまでの全ての出来事が走馬灯のように振り返えられていくフラッシュバックで時間が巻き戻る様を表現したカットですね
あの場面に合わせて作った、というfox capture planのBGMのピアノリバースがバッチリとハマっているのが気持ち良いです


正直いまは何の映画やアニメを観ても『青ブタ』との対比になってしまうwという我ながらメンドクサイ状態に陥っていますw
それほど今作を心の底から好きになれているのです
とにかくいま言いたいことを要約すると、今作に携わった全ての人達に
「ありがとう」
「がんばったね」
「大好き」
を伝えたい
これに尽きると思います


はなまる頂けましたかな?w


【おまけで追記】
双葉の髪型がポニーテールとナチュラルロングが日によって変わっていることに気付いた方もいると思います
何か法則があるのかと思い、テレビシリーズ含め"双葉の髪型のみ"を注視して鑑賞した結果を報告します
ずばり日付の末尾が奇数か偶数かで交代してることに気付きました!
…なんだそれだけかって?
基本的に日付の末尾が奇数だとナチュラルロング、偶数だとポニーテールになってました
これはテレビシリーズ8話で2人の双葉が融合した後の9月1日以降、両方の双葉がお互いを尊重し合っている、というメタファーなのでは?と受け取ってます
もちろん髪型以外の性格描写には変化は見受けられません
ちなみに映画劇中で咲太が「大人の梅ソーダ」を呑んだ際に一度リセットされ、奇数日がポニーテール、偶数日がナチュラルロングになってます
その後の大晦日から年明けに掛けて再リセットが起こり、ラストシークエンスの1月6日、つまり偶数日にはポニーテールに戻っています
何が言いたいのかって?
どっちも可愛いので両方交互に出て来てお得感凄い!制作スタッフGJ!って話がしたいだけですよw


【備忘録】
新宿バルト9で5回、川崎チネチッタLIVE ZOUNDで1回、川崎チネチッタ5番スクリーンで1回、ユナイテッドシネマアクアシティお台場で2回、EJアニメシアター新宿で2回、下北沢トリウッドで1回、立川シネマシティ シネマツーcスタ極上音響上映で1回
合計13回劇場で観て名実共に最も映画館でリピートしてる映画です
スタッフトークショーの増井監督、キャラデの田村さん、木田Pのサイン色紙持ってます

投稿 : 2024/11/23
♥ : 31
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

初日舞台挨拶にも行ってきました

~・~・~・~・~公開記念舞台挨拶に行ってきました~・~・~・~・~

第一希望の上映後舞台挨拶は落ちて
上映前舞台挨拶に行ってきました

上映前ということはつまり
これから見る人に向けたメッセージですから
原則ネタバレ無しということです

本当はネタバレありで面白い裏話をたくさん聞ける
上映後舞台挨拶の方が好きなのですが
まだ観ていない大多数の方にも
ネタバレなしでトークの内容をお伝えできる点は
いいかもしれませんね

原作は現在読んでいる途中で
まだ劇場版相当部分に辿り着いていませんが
映画の内容は原作の6巻と7巻にあたるようです
TVシリーズは
1巻バニーガール先輩
2巻プチデビル後輩
3巻ロジカルウィッチ
4巻シスコンアイドル
5巻おるすばん妹
までを中心に
最終話で6のエピソードを少し添える形で
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
という題名で放送していましたが

今回の劇場版は
6巻ゆめみる少女
7巻ハツコイ少女
の二つを
青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
というタイトルでアニメ化しています

1~5巻がそれぞれ
麻衣、朋絵、理央、のどか、かえでの話なので
舞台挨拶に行くまではゆめみる少女という題名から
翔子がメインの話だと思っていました
しかし舞台挨拶でこれから見る人たちに向けて監督から出た言葉は
「TVシリーズはそれぞれの女の子達の話でしたが
劇場版は咲太の話です」
というもの
そして実際翔子が重要な役割を担って入るものの
咲太が自身に起きている思春期症候群を解決するため奔走する話であり
TVシリーズで少しずつ蒔いてきた伏線を
がっつり回収する構成になっています

したがってTV版見てないよ!という方は
これを観る前にTV版を見てくるか
原作小説を5巻まで読む必要があります

逆にTV版を観たのであれば
ぜひ劇場版もセットで見るべきだと思います
TV版とは独立したエピソードというよりは
TV版の完結編とでも言うべき作品なので
(原作はそこで完結せずにそのまま続いていますが)
これを見ることでTV版の評価も変わるんじゃないかと思います

一般公開前ということもあり
内容に関してのより突っ込んだ話は控えることにして
一般公開後に原作読了状態で
再び劇場に足を運ぶ予定なので
そのあとでまたレビューしようと思います

おまけ:舞台挨拶雑感(ネタバレ無し)

{netabare}監督:増井壮一

4日前まで今日が何曜日かもわからないような
忙しい生活を続けていた
ふらふらと入ったコンビニで
ちょうど青ブタコラボをやっていて
コラボ商品をぼんやり眺めながら思ったのは
「へぇ・・・青ブタ映画やるんだなぁ」

あんたがボロボロ二なりながら作ってるやつだよ!

梓川咲太役:石川界人

作品の見どころを聞かれて

「人間の限界を越えようと頑張ったけど
実際には全然できてなかった
あれは山寺宏一さんにしかできないやつだと思う」

簡単に説明するとテンションの違う二人の掛け合いを
一人芝居でこなさなきゃいけないシーンがあるんですね
実際には無理だったということなので
おそらく2度に分けて録ったのだと思います

彼は山ちゃんにしか無理と言っていましたが
君嘘フィナーレにおける朗読劇では花江夏樹が
公生と黒猫の一人芝居を見事に生で演じきっていましたよ?(・x・;

桜島麻衣役:瀬戸麻沙美

水瀬「アフレコがだいたい・・・2月くらいだったと思うんですけど」
瀬戸「あれ?3月じゃなかった」
石川「いや4月だったような気も・・・」
瀬戸「それはないよ!4月じゃ昨日じゃん!」

いや・・・昨日ではないと思うよ?
というかそこはそんなに掘り下げ必要かなw?

牧之原翔子役:水瀬いのり

事前情報の無いサプライズ登壇でした
水瀬「この後でみんながツィッターとかにあげて
私のファンが悔しがるやつですよ(にやにや)」
石川「でも、絶対欠かせない役だし、水瀬さんのイベントスケジュール確認して、サプライズ目当てでここにきてるファンもいるかもしれませんよ?」
水瀬「・・・」
司会「今日水瀬さんが来るのを予想してここに来た人っていますか?」
ぱらぱらと手が上がったのを見て、心の底から嫌そうに
水瀬「怖っ!!」

ファンにそういう態度とってるとまた換金所のババァって言われちゃうよw

思春期症候群の話になって
それぞれどんな思春期を送っていたかという質問になりました

監督:増井壮一

「高校の時は勉強とか全然してなかった
数学の二階建ての公式が覚えられなくて
こんなもの覚えて俺の将来に何の役に立つのか?
と先生に訊いたけど
『とにかく覚えろ!』しか言わないから
それ以来勉強するのをやめた」

まぁ勉強なんかしなくてもほかの手段で食べていけるなら
それはそれでいいと思いますねw

梓川咲太役:石川界人

石川「高校生くらいの頃は・・・周りに誰もいませんでしたね」
司会「それはぼっちというやつでは?」
石川「人の傷をえぐらないでください(悲)」
石川「まぁ・・・人間が嫌いでしたからね・・・」

桜島麻衣役:瀬戸麻沙美

瀬戸「高校に入って知り合いが全然いない環境になったのをきっかけに
いわゆる高校デビューってやつで
クールな一匹狼キャラになろうと思った
そういうのがカッコいいと思ってた
でも入ってすぐにクラスの子に話しかけられて
すぐ仲良くなって部活とかにも入って
全然そういう感じにならなかったw」
石川「( ゚д゚)<・・・」

一匹狼がカッコいいとか言い出した時は
石川君のフォローしてあげるのかな?
とか思ったんですが最終的には
石川君のぼっちぶりが際立つ方向にw

牧之原翔子役:水瀬いのり

水瀬「高校生くらいの頃は
大人のどこがえらいのか?
ちょっと30㎝くらい大きいだけで
なんでそんなに偉そうなのか?
オーデションに行っても
お前ら私を評価するとか何様のつもりだよ!?
って思ってました」
瀬戸「評価してもらうために自分からオーディションにきて
評価されたくないって矛盾してますねw」
水瀬「ほんとその通りですよね
まぁそれでたくさん炎上したりもしました・・・」
瀬戸「自分からほじくり返さないでいいからw」

どうやら炎上の件を多少は気にしている模様w
{/netabare}

~・~・~・~・~公開記念舞台挨拶にも行ってきました~・~・~・~・~

原作をしっかり読んだうえで初日舞台挨拶に行き
その翌日に3回目をあにこれメンバーといってきました

これでもかというくらいぎゅうぎゅうに詰め込んだ作品なので
原作からはいろいろ削られてる部分があったり
地の分の説明が無くなってわかりにくくなっているところがあったり
原作で補完してから見た方がより引き込まれる作品でした

実際初見のときより原作読んでから見た2回目の方が
一人一人の細かい心情まではっきりとわかって倍くらい泣けた
というか上映時間の半分くらい泣いてた気がします(つдT)

おまけ:舞台挨拶雑感(ネタバレ込み)

{netabare}司会(天津向)

どうも!司会のムカイオサムでーす

へー・・・天津の向って下の名前おさむだったんだね
とか思ってたら

梓川咲太役:石川界人

石川「どうも梓川咲太役の向井理です」
向「それさっきダダ滑りだったから!
  傷口に塩塗り込まないで!
  大体やったらバカウケだよって煽ったの君らでしょ!」
石川「いやー・・・面白かったですよね?」

観客に同意を求めるもまばらな拍手

向「義理の拍手すら最低限じゃん!」
瀬戸「そろそろ挨拶してもいいかしら?」
向・石川「…」

初日の映画のヒットの話になって

石川「僕いつもエゴサしてるんですけど・・・」
周りがみんなかわいそうな目で見るのを受けて
石川「エゴサ位したっていいだろぉぉぉ」
周り「・・・」
石川「エゴサして全部のツイート読むようにしてるんですけど
  #青ブタがトレンド入りして
  読んでも読んでも読み切れなくなってる
  嬉しい悲鳴」
水瀬「皆さんこれ終わった後タグ付けてつぶやけば
  もれなく石川さんに読んでもらえますよ!」

たぶん客層的にいのすけに読んでほしいオタクの方が多いと思うんだw

桜島麻衣役:瀬戸麻沙美

「初日舞台挨拶ももう4回目
朝から初日舞台挨拶してきましたが
ようやく初日なんだなぁって実感がわいてきました!」

いやもう夕方だよ!
これ最後の舞台挨拶だよ!
初日の上映終わっちゃうよ!

牧之原翔子役:水瀬いのり

「最初にタイトルを聞いたときに受けたイメージとは全然違ってすごく素敵な話だった
みんなが自分を犠牲にしてでも誰かを救いたいっていう
すごく優しい世界だった」

青ブタは本当にタイトルで損してる作品だと思う・・・

古賀 朋絵役:東山奈央

「キグルミの咲太はどういうつもりで飛び込んだのかすごく気になってます
結果的にはとってもいい結末を迎えたわけだけど
ああいう風になるって事前にはわからなかったわけじゃないですか
私の考えでは咲太はあの時代の咲太を助けて死んで
自分の心臓を翔子ちゃんにあげて
麻衣さん含めた全員を助けるつもりだったんじゃないか?
って思ってます」

なるほど・・・確かにあの結末は結果論で
最悪はねられた方の咲太に収束して
何一つ解決しない可能性もあったわけだなぁ

さすがインテリ声優目の付け所が違う!

双葉理央役:種﨑敦美

(見どころを聞かれて)
「全部が見どころ
見どころが思いつかないんじゃなくて
見どころしかないんです
私もう3回見てるんですけど
見るたびにどんどん序盤の何でもないようなシーンが好きになっていって
後半のいろんなシーンも含めて
全部が見どころだと思ってます」
・・・というようなことを
たどたどしく断片的に
あの独特の話し方でしゃべっていました
しかしそれだけ引っ張っても最後には
「踏切で最後に理央が小声で感情を吐き出すところ」
と無理やり見どころを吐かされていましたw{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 30
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

藤沢バタフライ・エフェクト

6月に本作を劇場鑑賞した帰り路……。

俺は長い間、自己責任論に蝕まれ、
自分がどうにか助かればそれで良いと言う人生を歩んで来たけれど、
このままじゃお前、いくらなんでも、もうダメだろう……。
との強烈な観念に襲われました。

寄付や募金なんて学校や職場の同調圧力に屈した時以外、
ほとんどろくに手を差し伸べてこなかった男が、
この映画をキッカケに俄に毎回少額ながらネットで寄付とかやり出している……。


本作の評価は?と聞かれれば、
劇場鑑賞後の時点だと、TVアニメ版からの流れを汲んだ良くできた続編映画。
原作未読組の私にとっては想定以上に内容の濃い展開が詰め込まれて、
一回観ただけだと、ちょっと理解が追い付かない&忙しいかも?……位の感想。

劇場鑑賞後の自分の心に起こった現象と作品との因果関係解明などの難題を前に、
長らく書きあぐねていた本作のレビューを年内投稿するため、
寒気強まる季節の威も借りて、先日、レンタル配信で再鑑賞しました。

二回目観て、限られた尺内に、複数の"思春期症候群”が絡まる複雑なシナリオを、
破綻なく成立させつつ、しっかりとキャラ総出演&見せ場あり。
相変わらず毒キツめの"青春ブタ野郎”ギャグ?(笑)も散りばめられた。

私の作品理解度も上昇し、素晴らしい続編映画に格上げされたものの、
やっぱり、TVアニメ版振り返りもOP主題歌も一切ないまま濃厚な本編に突入して行く、
事前予習必須のご新規さんお断り映画なんだよな……。
今年は単体の良作アニメ映画も豊富にある中で、
他の方に広く薦められるか?と言う観点からは優先順位は高くはならないよな……。
との感想は変わらず……。


けれど、私の人生に影響を与えた作品と言う意味では、
本作は今年ぶっちぎりのNo.1でした。

ほんの小さな心境の変化が世界に奇跡を起こすと信じることができた。
私の人生が切り替わるタイミングとかち合ったこと等を考慮しても、
本作のシナリオには、完成度に裏打ちされたパワーがあったのだと思います。


本シリーズの正ヒロイン・麻衣先輩は
TVアニメ版でもサブヒロイン回を経る度に"正妻力”が増していった印象ですが、
本劇場版のそれは極め付けと言って良いと思います。

レビュータイトルは2004年アメリカ映画『バタフライ・エフェクト』より。
「ブラジルで蝶が羽ばたくと、テキサスで竜巻が起こる」
小さな差異が大きな変化をもたらすカオス理論「バタフライ効果」をシナリオに取り込んだ、
野心的なSFスリラー映画。

私は主人公&ヒロインらのピンチを『バタフライ・エフェクト』の鑑賞記憶とも重ね合わせて、
ドキドキしながら本作を観ていましたが、
それだけに咲太&麻衣先輩の決断の凄まじさが倍増した感じ。


『バタフライ・エフェクト』では最後……(※重大なネタバレ)
{netabare} 主人公青年はヒロインと幸せになろうと過去をいじると、誰かが不幸になると悟る。
だからヒロインと親密になる過去をなかったことにして、皆を守る決断をする。
そして過去を改変する手段を処分し、ヒロインとは赤の他人として生きていく……。
と言う、運命を変えるリスクの重たさを思い知らされる、
かなり哀しい"ハッピーエンド”でした。{/netabare}


対して本作では最後……(※重大なネタバレ)
{netabare} 咲太は、翔子ちゃんの過去の心境を変えることで、
中学時代の咲太と翔子さんが出会わない未来を選択する。
これは『青ブタ』がここまで紡いできた物語を、
丸ごとリセットしてやり直すことを意味する。

決断前の未来も、咲太と麻衣先輩が二人でいられる割とマシな未来であったはずですが、
これを捨てて改変すれば、咲太と麻衣先輩が全く出会わない未来すらあり得る。
しかも、過去を変えた記憶は手段も含めてせいぜい夢で残り香として見る程度。
気に入らない未来だったからって、やり直しはまず出来ない。

それでも彼らは再び出会い、世界を善意で満たして、
正真正銘のハッピーエンドを掴み取ってみせました。

運命を変えると言う大きなリスクを取ってでも
咲太との未来を信じて決断した麻衣先輩マジ半端ないです。{/netabare}


麻衣先輩どんだけ咲太との運命の赤い糸に自信持ってるんですか!?
今後、"青春ブタ野郎”の眼前にどんな美少女が現れても
麻衣先輩にはまるで勝てる気がしませんw


6月の鑑賞時、夏を前に12月のシナリオなんて季節的にチョット……(苦笑)
と思ったのも事実w
けれどBD/DVD発売&配信レンタル等が始まったこの冬ならば、
おうちで聖夜のムード取り込みも含めて、季節の効果も見込めるはず。

私にとっては2010年代でも指折りの年末クリスマス映画としても、
心に残る作品になりそうです♪

投稿 : 2024/11/23
♥ : 45

87.5 2 2019年春(4月~6月)アニメランキング2位
劇場版 響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~(アニメ映画)

2019年4月19日
★★★★★ 4.3 (423)
1952人が棚に入れました
昨年度の全日本吹奏楽コンクールに出場を果たした北宇治高校吹奏楽部。2年生の黄前久美子は3年生の加部友恵と、4月から新しく入った1年生の指導にあたることになる。全国大会出場校ともあって、多くの1年生が入部するなか、低音パートへやって来たのは4名。一見すると何の問題もなさそうな久石奏。周囲と馴染もうとしない鈴木美玲。そんな美玲と仲良くしたい鈴木さつき。自身のことを語ろうとしない月永求。サンライズフェスティバル、オーディション、そしてコンクール。「全国大会金賞」を目標に掲げる吹奏楽部だけど、問題が次々と勃発して……!?北宇治高校吹奏楽部、波乱の日々がスタート!

声優・キャラクター
黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、石谷春貴、藤村鼓乃美、山岡ゆり、津田健次郎、小堀幸、雨宮天、七瀬彩夏、久野美咲、土屋神葉、寿美菜子、櫻井孝宏
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

京都アニメーションについて

はじめに注意書き

本稿は 劇場版 響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~ の要素をそれほど含みません。予めご留意くださいませ。


-------------

※本作に関する評価は評点にて

実は公開直後の2019年4月に本作品を劇場で鑑賞し、なにかしら書こうと思ってましたが筆が進みませんでした。

 「この続きの物語を早く観たい」

真っ先に沸き上がった感情がこれで、それ以上でも以下でもなかったことが理由です。

鑑賞後の感想が「続編早く観たい」だったので、その後の続編発表はなによりの朗報でした。無名の大学生の小説を発掘し素敵な物語に仕立て、数年かけて育ててきた魅力的なコンテンツ『響け!ユーフォニアム』。拙稿のTV版のレビュータイトルは1期2期を通じて “ モブはいない ” としております。
コンテンツの歩みは仕上げの工房から始まり、地方のハンデを乗り越えながら三十年以上かけて築きあげてきた実績と、一人一人輝きを見せるキャラクターたちは誰一人として欠けてはいけないクリエイター集団としての京都アニメーションという制作会社の実像とイメージを同じくするものでした。



2019年4月。
「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」の公開前後、京都府宇治市にある京アニショップの店頭ボードにはこのようなメッセージが添えられていました。


{netabare} 劇場作品を一本作り上げるには、すべてのスタッフが
一丸となって取り組まなければ乗り越えられません。
 クリエイターが、日々真摯に作品の制作に向き合うの
は勿論、制作を支えるスタッフも、クリエイターが自分たちの
作業に集中できるよう、最適な環境を整えてくれました。
 全てのセクションが毎日細かな情報まで共有し、遠く
離れたスタジオにいるスタッフでも、まるで隣の席にいるか
のように感じることができました。そして、時間との戦い
になっても、一人として諦めることはありませんでした。
 最後は、各スタジオのスタッフが一ヶ所に集まり、この作
品の完成を一心に目指しました。あの時の高揚感は忘
れることができません。一人として欠けては、この作品が
皆様のもとへ届くことはなかったでしょう。

 「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」には、
京都アニメーションとアニメーションDoの“いま”を余すこと
なく詰め込んでいます。映画を通して、私たちの想いを
感じていただければ幸いです。
 
 そして、ここから続いていく劇場作品もまた、同じように
大切な想いが詰まっていて、『京アニ映画year』はそうし
た想いが寄り集まって始まります。

 私たちの想いが、皆様に響きますように-----。

    京都アニメーション・アニメーションDo一同 ※原文ママ{/netabare}



届きました。響きました。


しかし、ここから続いていったであろう大切な想いが詰まった作品たちは現在足踏みまたはゆっくりと歩を進めている状況です。
「今暫く、時間をください。」「必死に戦っていきます。」公式コメントで誓われてる以上、我々は再起を信じて待つほかありません。


次は自分たちの番だと思ってます。


 『一人でも多くの人に京アニの作品を知ってもらいたい』


“ 夢に向かって一生懸命な人たちのプロの仕事を紹介する ” とのスタンスで普段はアニメを観ない層へ働きかけています。けっこうな方が実際の作品を観て感想を寄せてくれました。

『らき☆すた』『CLANNAD』『涼宮ハルヒの憂鬱』『けいおん!』『氷菓』『中二病でも恋がしたい!』『Free!』『響け!ユーフォニアム』『聾の形』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』etc
アニメに興味のない層はこれらのタイトルを知りませんから、技術的なことや内容よりもクリエイターのモノづくりへの想いに言及することで一般層の琴線に触れる場合が多いと感じております。


あにこれはレビューサイトです。
レビューを書くことは抽象的な映像作品を言語化するというやっかいな作業です。そのやっかいな作業を質量関係なくおこなった経験が皆さんにはおありです。
一介の在野レビュアーごときの世迷い言に少しばかりでも共感してくれて、どこかで思い出して行動に移していただけるのなら望外の喜びです。



願わくば、地上波のゴールデンタイムで京アニ作品が流れるその日まで。



世間の話題に挙がらなくなっても京アニの必死な戦いは続きます。
私たちも決して希望を捨てることなく、また、アニメファン一人びとりがこれからも長く心を寄せ、京アニ再興の道のりを見守り続けていきましょう。


令和元年九月七日 記


※本稿に関するサンキューには御礼メッセージを控えさせていただきます



-------------
2020.03.20追記

○周忌や月命日でもないなんともない日にあらためて更新です。
レンタルなり配信が開始されたのでしょう。レビュー新規投稿なりサンキューをいただく機会が増えました。劇場公開からそろそろ一年。

何かの折にコンテンツに触れられることはありがたいことです。
一方で、消費される宿命にあるのもコンテンツの事実。
忘れない。想い続ける。いざやろうと思っても四六時中というわけにはいきません。


さて、実績報告となります。
事件後、普段アニメを観ることのない4名の知人に京アニ作品を鑑賞していただきました。反応は様々でしたがそれでいいかなと。

引き続き、各々が現実世界で動いていく。
今後更新するかはまったくの未定です。


2019.09.07 初稿
2020.03.20 追記

投稿 : 2024/11/23
♥ : 75

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ただただ感無量

いやー凄く良かったです。
黄前ちゃんをはじめとして、麗奈、葉月、緑輝、などの懐かしい人達に会えることができました。
この短い映画の時間で、よく一年間をまとめられたものだと、製作スタッフの方々に感謝します。

最初に 「響け!ユーフォニアム」が聞こえてきたとき、
胸がジワーとこみ上げてきました。
あの名曲は、あすか先輩から黄前ちゃんに、しっかり受け継がれていました。

この映画では、黄前ちゃんは2年生。彼女はいつも、巻き込まれキャラです。
今回は、一年生の悩みにいろいろと巻き込まれます。

誰も悪い人はいないのに、悩み、涙を流す一年生たち。
そう、みんな一生懸命生きているからこそ、悩むのです。
奏ちゃんやさっちゃん、みっちゃん、それに求。
一人一人の悩みは違います。でも本人にとっては真剣な問題です。

そんなとき、黄前ちゃんみたいに、気軽に相談できる人がいたら、安心します。
話しを聞いてくれるだけでいいのです。それだけで、安心するのです。
自分は一人じゃなかった。そう感じて安心するのです。

でも、黄前ちゃんは、話しを聞いてくれるだけじゃなく、納得できるまで追いかけてきます。決して手を抜きません。
そして、ときには厳しいことを言って叱ります。
一見、人畜無害そうに見える黄前ちゃんに叱られると、誰もが驚いてしまいます。
でも、それは、相手を思いやって叱っていることに、すぐに気付きます。
だから、みんなは黄前ちゃんを好きになるのです。

ところで、今回も立派だと思ったのは、中川夏紀の行動です。
一見怖そうに見える彼女は、本当に立派な副部長です。
自分に不利になると分かっているのに、あえてみんなのために頑張っている。
一年前も彼女はそうでした。彼女の心は、とても清らかです。

こんな人たちがいる吹部は、素敵ですね。

最後に、あすかのお父さんがつくったあの名曲を、後輩の奏ちゃんも受け継いでほしいと思いました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 72
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

行列のできる!?黄前相談所

北宇治高校吹奏楽部二年 黄前 久美子。

前年度、下級生ながら、
心に思ったことが無意識に気だるげボイスとなって零れるマウスを武器に、
時に、よい子ちゃんの皮をペリペリ~っと剥がされる受難に遭いながらも、
数多の修羅場に寄り添い、難事件解決に助力してきた久美子。

新年度になっても、相変わらず複雑な人間関係が絡まり、
実に胃が痛い、面倒くさい、吹奏楽部の日常。

勇者・久美子の伝説が新一年生部員たちの間にも轟いているのだろうか?
それとも、一見、人畜無害と思しき顔立ちから醸し出される人徳なのだろうか?

彼女の元には後輩から様々な本音や相談が寄せられ、
部内では「黄前相談所」と評判になっていると言う。

だが、これも何やら妙な流れだ。
確かに久美子は厄介事にイチイチ首を突っ込んでいく巻き込まれ体質ではあるが、
トラブルや相談の方から積極的に寄ってくるほどの引力まではなかったはずだ。

これは何者かの陰謀?そう考えるのは勘ぐり過ぎだろうか?

大体、ドサクサに恋の悩みとか相談されたらどうするつもりなのだろう?

いや……でも、待てよ……。



TVアニメ2期終了後、原作未読組から既読組になった私。

昨秋、本作が今春へと公開延期と聞いた時、
私はやっぱりな……と思うと同時に、
これはさらに前後編に分割まであるかもしれないと懸念していました。

『リズと青い鳥』にみぞれと希美の懸案を隔離しても尚、
原作小説のシナリオ濃度は相当な物だったのです。

だから残りのエピソードを全て一本にまとめるのは不可能だと分っていましたし、
久美子とその周辺に脚本を絞ったのは正解だったとは思います。

それでも、特にこれは未読組が観ると、展開に納得できない面も出てくるのだろうな……とか、
所々挿入された、スマホ動画撮影で吹部の日常を切り取る演出には、
ダイジェスト感をなだめる苦肉の策?……とか、思ったりもしました。


ただ、そんな諸々を吹き飛ばすくらい演奏シーンが素晴らしかったです。

因みに、気になるコンクール演奏シーンの尺は、自由曲の、
{netabare} 「リズと青い鳥」のフル演奏でした。しかも回想シーン等がほぼ挟まらない。
演奏再現純度100%の直球勝負。
演奏中、意外と多い、自分は楽器を演奏していない部分で、次の出番に向けて、
気持ちを高める部員の描写なんかも多数あって、手に汗を握らされました。{/netabare}
演奏シーンだけで200カットを費やしたと言う、圧巻のコンクール映像でした。
通常、作画カロリー削減のために宛がわれる3D技術も、
本作では多彩なカメラアングルによる会場の臨場感アップに費やされ好感しました。

思えば、本作で初めて、原作小説とアニメのコンクール曲が同一となり、
『リズと青い鳥』では、楽曲内世界が、奏者たちの揺れ動く青春の心ともリンクしてきた今回の自由曲。
しかも原作はその演奏を{netabare}“会場から割れんばかりの拍手の音が降り注いだ”{/netabare}云々と絶賛している。

『ユーフォ』と言うコンテンツは自身に課したハードルで棒高跳びでもするつもりなのかw
笑っちゃうくらい高い要求をスタッフさんたちは良く飛び越えてくれたと感謝致します。

例え、シナリオ等に多少疑問が生じたとしても、この演奏シーンは劇場で体感する価値があると思います。


感謝と言えば、キャスト面。久石 奏のCVに雨宮 天さんを起用して頂きありがとうと言いたいです。
正直、つい最近まで私も、原作読んで内容知ってるし、
公開初日に突撃するのも、流石に前のめり過ぎるだろう。
と言った感じでしたが、奏のキャストを知った瞬間から、にわかに浮き足立ちましたw
天さんなら、優等生の外面に隠しきれない奏の不穏な腹の一物まで繊細に表現してくれるに違いない。
その期待は見事に応えられました。
上品な声に多数の棘が含まれた小悪魔ボイスの数々……どうも、ごちそうさまでした。


そして、何より、新部長&副部長コンビが、楽し過ぎるし、愛おし過ぎます。
この人事を企てた先輩Aはやっぱり特別です。
久美子周辺を重視する構成上、新三年生組については、
部長&副部長より、久美子の近くにいた加部ちゃん先輩に焦点が当たっていて、そちらも良かったけど、
もっと、部長&副部長を観たかった……と言う感想も抱きはしました。
それでも名コンビぶりを映像で満喫できて嬉しかったです。


※尚、今回は、京アニ映画で時々ある、本編前のフォトセッションはありません。
安心してケータイ・スマホの電源を切って、
特に原作未読組にはサプライズになるであろう、冒頭およびエンディング後の衝撃に備えましょう♪

投稿 : 2024/11/23
♥ : 44

77.6 3 2019年春(4月~6月)アニメランキング3位
甲鉄城のカバネリ 海門決戦(アニメ映画)

2019年5月10日
★★★★☆ 3.9 (314)
1663人が棚に入れました
世界中に産業革命の波が押し寄せ、近世から近代に移り変わろうとした頃、突如として不死の怪物が現れた。鋼鉄の皮膜に覆われた心臓を撃ち抜かれない限り滅びず、それに噛まれた者も一度死んだ後に蘇り人を襲うという。後にカバネと呼ばれる事になるそれらは爆発的に増殖し、全世界を覆い尽くしていった。 極東の島国である日ノ本で、カバネの脅威に立ち向かい、前線をくぐり抜けている分厚い装甲に覆われた蒸気機関車(通称、駿城)の一つ甲鉄城で生き残った生駒たちは、カバネと人の攻防戦の地、日本海に面する廃坑駅「海門」で玄路、虎落、海門の民と「連合軍」を結成し、カバネ撃退の策を立てていた。そんな中、生駒は、海門の地のカバネたちは統制され、集団行動をとる特徴を持っていることに気づく。そのことを連合軍へ報告を行う生駒だったが、相手にされず、逆にカバネリであることから連合軍から虐げられてしまう。怒りに身を焦がし冷静さを失った生駒は単身で敵地へ乗り込むことを決意する。一方無名は、これまで自分を支えてくれた生駒に対してこれまでとは違う感情が芽生え始めていた。しかし、そこへ生駒が単身で敵地に乗り込むつもりであるという知らせが飛び込んでくるーー。新たなカバネとの戦い、そして、無名と生駒の運命はー!?

声優・キャラクター
畠中祐、千本木彩花、内田真礼、増田俊樹、沖佳苗、伊瀬茉莉也、逢坂良太、佐藤健輔、マックスウェル・パワーズ、三木眞一郎
ネタバレ

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

完結ありがとう

紆余曲折あったけどうつくしく完結しました!

このアニメのテレビ放送版、おもしろいのにな~~~からの急減速でおもしろいのになこのアニメ…と複雑なおもいを抱かされてました。

そんでこれ海門決戦おもしろいやん!!!!!ってなりまして。
{netabare}
なんといっても途中になっていた生駒と無名のおはなし。
これに決着がついたのがもっとも良いことです。
ほぼほぼご成婚おめでとうと言って良いでしょう。

そしてまた良いこと、また惜しいことはEDの意味するところです。
EDの踊り、いわゆるダンスEDというだけではなく、お祭りっぽい雰囲気です。
お祭りっぽい踊りといかにも平和~っという雰囲気の里を交互に映していくわけで、たぶんハッピーエンドを意味しているのだとおもいます。
このアニメはいわゆるポストアポカリプスというジャンルですが、ハッピーエンドを向いていたはずです。
パニックや緊迫感を主体に置く同ジャンル作品とは明らかに違っているようにおもえます。。
テレビ版中盤でも直接的にそのことを言うシーンがありますし、どのレベルのハッピーを目指していたのかわかりませんが(地上からカバネ消滅とか果たしてあったのか)、そういう世界観でこの作品のEDは、ハッピーエンドを迎えたという意味だと受け取ってよいのではないでしょうか。

惜しいのは、そうだとしてその道筋があいまいになってしまったことです。
伏線の張り方と今作の急ぎ足な部分などから、2クール目か、もしかしたらもっと長いスパンで説得力のあるハッピーエンドを目指すつもりだったのかもしれません。
それが見られればもっと良かったのは確かです。

メインストーリーはすこし地味ですが、単独のお話を持つ敵ではなく生駒のお話の延長としての敵だったので、「生駒と無名のおはなし」としてのカバネリにおさめるはピッタリだったように思えます。

{/netabare}
とにかく、生駒と無名の2人の話。
これを楽しく、よくまとめたのは素晴らしいことです。
雑なところも無いわけではありませんが、見せるべき部分と流す部分の選択肢は正しいものでした。
これが重要なことです。
2人が好きでこのアニメを見ていた人には満足できる作りになっているはずです。

ここまで見れてよかった。
ありがとう。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

その旅路の先に、新たな運命。

本作は、2016年の春アニメでTV放送された「甲鉄城のカバネリ」の続編となります。
TVアニメ放送後に総集編の前後編が上映されましたが、そちらは未視聴です。

劇場では2019年5月10日から2週間限定で上映されるようですが、私はNetflixで視聴しました。
劇場での上映と配信が同時に行われることってあるんですね。
最近、Netflixに入っていて良かったな…と思えることがちょくちょくあります。

一番嬉しいのはNetflixオリジナル作品のバリエーションが増えてきたことです。
それと最新のTVアニメも放送されているので、万が一、録画に失敗したとしても追いかけ視聴ができるのもメリットの一つだと思います。

カバネリ…といって真っ先に頭の中に浮かび上がるのが無名の存在です。
TV本編では色々と大変だった彼女でしたが、甲鉄城の旅はまだ終わっていなかったのです。
生まれ故郷を目指す一行が辿り着いたのは、日本海に面する「海門(うなと)」という廃坑駅でした。
ここでは海門を奪取すべく、人間とカバネの激しい抗争が繰り広げられていたんです。

ここを通らなきゃ故郷に帰れない…
甲鉄城に乗った菖蒲らは、カバネを撃退する連合軍に参戦することとなり…物語が動いていきます。

アニメーション制作が「WIT STUDIO」で監督が荒木哲郎さんといえば「進撃の巨人」と一緒ですよね。
カバネが人間を襲う様を見ていると、お互いの作品の共通点に成り得ると思いました。
そしてこの作品でも見惚れてしまうほど圧倒的なのが、戦闘シーンにおけるキャラの躍動感です。
本作品は劇場版で特に気合いが入っていたからでしょうか…
無名の…生駒の戦闘シーンの迫力は半端ありません。

きっと、何もかもがTV版の延長だったら、レビューで書けるのはきっとこのくらい…
でも、TV版とは大きく違っている点がこの劇場版にはしっかり用意されていたのです。

それは、ベタですが無名と生駒の関係です。
これまではお互い信頼関係にあって、カバネとの戦いにおいて背中を預けられる間柄でした。
でも、この劇場版ではもう数歩気持ちの面が進んでいるんです。

特に作中における無名と、炊事や子守りに精を出している鰍との会話シーンがあるのですが、見方によってはコイバナに見えちゃったり…
無名…戦闘スキルの高さとカバネに対する残忍さは相変わらずですが、こと生駒の話になると態度が急変するところも、彼女の可愛らしさに拍車をかけています。

そりゃそうだと思います…
あれだけの激戦と苦しい状況を切り抜けてきたのですから…
そんな気持ちの変化が戦闘や普段の言動にどの様な影響を及ぼすのか…
この作品の見どころの一つだと思います。

それと根っこの部分の共通点は忘れられません。
正直カバネリになって良いことなんてあったでしょうか…?
強くなったかもしれない…
でも所詮はどっちつかずの中途半端な存在である上、いつカバネ化するか分からないリスクだって孕んでいます。
それでも、無名と生駒の二人がカバネリだったから乗り越えられた局面だってありましたし、二人にしか感じられない世界を共有することだってできるんですから…

でも、そのくらいの恩恵はあって然るべきなのかも…
甲鉄城に乗っている時間が長くて忘れていましたが、カバネリって人から虐げられる存在だったんですよね。
様々なリスクを想定して進言してもまともに取り合って貰えないし、挙句の果てには諸悪の根源みたいな存在を受ける始末…
心が折れても仕方無い場面だってゼロではありませんでした。

ですが、軍人や民衆が二人をどの様に評価しても、これまで一緒に苦難を乗り越えてきた甲鉄城の仲間は、二人に対する疑念など一点の曇りもありません。
最初は彼らだって違ったのに…甲鉄城で過ごした時間と揺ぎ無い実績が、絶対的信頼に値することを彼らは知っていますから…

海門での決戦の行方…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
個人的には、その後の…無名の行動の方がよっぽど気になりましたけどね…^^
あんな真っ赤な顔の無名…きっとそうお目にかかれるモノではないと思いました。

主題歌は、EGOISTの「咲かせや咲かせ」
個人的に、この楽曲は結構感慨深かったです。
何故なら、この楽曲の背景で流れているのは、甲鉄城の乗組員…無名、菖蒲、鰍に生駒ら男性陣も加えたヨサコイなんです。
彼らの旅が終わったかどうか…私には分かりません。
ラストの風景に、それらしさも感じられましたが、日ノ本の殆どを覆い尽くしているカバネの影響はそう易々とは無くならない事でしょう…
それでも、笑顔でヨサコイが踊れるのは少なくても今は平和だから…にほかなりません。
束の間かもしれない…これからどんな試練が待っているかも分からない…
何せ伏線が回収しきれていませんから…
けれど、ここで見せて貰った笑顔は本物だったと思いました。

願わくば、みんなのその笑顔が少しでも長続きすることを…
みんながこれから手にするのは人殺しの道具ではなく、鳴子のような人々を笑顔にする道具でありますように・・・

投稿 : 2024/11/23
♥ : 27

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

完全新作、生駒たちの新たな戦い。

 産業革命によって時代が大きく変化しようとしていたころ、カバネと呼ばれる怪物が世界を支配する。
 極東の島国・日ノ本で装甲蒸気機関車・甲鉄城に乗り込んだ生駒たちは、激戦をくぐり抜け日本海に面したとりでの廃坑駅「海門」にたどり着く。
彼らはカバネと戦う民と手を組み、カバネ撃退の策を練る。(アニメ映画『甲鉄城のカバネリ 海門決戦』のwikipedia・公式サイト等参照)


和風なバイオハザードととも称される本作。
「死んでも生きろ」「貫け、鋼の心を」のキャッチコピーを
引っさげて完全新作の劇場版となって帰ってきました。

最近はアニメ→映画の流れが多くなりつつあり、
今年もユーフォ、ルルーシュ、サイコパスと
いろいろ見に行っておりますが、劇場版の評価は総じて高いようですね。
まとまりのある話をしっかりと期間をかけて映画として制作するからでしょうか。
今後もゆるキャン、ヴァイオレットエヴァーガーデン、バンドリのように映画化を発表する作品は多くなっていくのでしょう。


さて今回のストーリーは、日本海に面する人類の要所「海門駅」が舞台。
陽光の表現や、まるで某立体機動アニメの戦闘を見ているかのような
爽快で切れ味の良い戦闘シーンは劇場ならではの迫力があります。
無名のクイックな流れるようなカバネりとの戦いはお金を出してでも
見る価値があります。

生駒のウザさも劇場版ではマシになっており、80分という短い中で
多くのキャラにスポットがしっかり当てられていて、鼻呼吸を忘れて
しまうほど作品に見入ってしまいました。

「和」な雰囲気が好きな僕にとっては至福の映画でした。

雪で始まり雪で終わる。
雪解けのあとには桜の季節。
そこにかかるEGOISTの和テイストの主題歌。

生駒や無名たちの新たな幕開けをぜひ劇場で。


とはいうものの、劇場版は2週間限定公開のようですね。
(僕が見に行った映画館ではそうでした)
カバネりの良さを広めようと思ったのですが、広める頃には
公開が終了してしまっていそうで残念です。。

また、本編では無名と生駒とのカップリングを含め
主要キャラの様々な色恋?沙汰も描かれています。
今回の話的にそういった要素はあまり主眼にはなさそうですが、
いずれアニメ続編とかが決まった時に何かと進展していきそうですね。

戦闘シーンにアレンジしたカバネりEDをぶっ込んでくる
澤野弘之節に心震わせられました。(もう毎年映画やって欲しい)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 20

76.1 4 2019年春(4月~6月)アニメランキング4位
ガールズ&パンツァー 最終章 第2話(アニメ映画)

2019年6月15日
★★★★☆ 4.0 (160)
905人が棚に入れました
平和だった大洗女子学園に突如降って沸いた河嶋桃の留年騒動。AO入試で大学に入学できるよう、桃を隊長に据えて冬の大会「無限軌道杯」に挑む大洗女子チームだったが、初戦の相手・BC自由学園に思わぬ大苦戦!みほ達の、桃の未来は早くも閉ざされてしまうのか?果たして、勝利の行方は……!?

声優・キャラクター
渕上舞、茅野愛衣、尾崎真実、中上育実、井口裕香、福圓美里、高橋美佳子、植田佳奈、菊地美香、吉岡麻耶、桐村まり、中村桜、仙台エリ、森谷里美、井上優佳、大橋歩夕、竹内仁美、中里望、小松未可子、多田このみ、山岡ゆり、秋奈、井澤詩織、山本希望、葉山いくみ、椎名へきる、原由実、津田美波、安済知佳、石上美帆

Acacia さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ガルパン劇場版初体験。舞台挨拶行ってきました。

ガルパンを初めて観たのが
Blu-ray Box なので
今更ながらガルパン劇場音響初体験です。

自分は映画館で観るのは
アニメか邦画が多いんですが。
やはり音の方向や反響、軽快さと重さ。
個体差はあれど、観客の体感を緻密に計算された
音響の拘りは驚く程で、久しぶりに劇場音響の
素晴らしさが体感できました。
というか、邦画より余程力入ってます。
大丈夫か日本の実写映画業界。

話を一つ。本日、ブルク7舞台挨拶で
みほ役の渕上舞さんがアフレコ時にスタッフから
「全てをバカにする様なニュアンスに聴こえる」※だったかな?
と指摘されたと仰られてたのが
妙にツボでした。自分もテレビシリーズから
みほに関しては何か異質で、周りとズレた
人物である様に見えていたので…。

本編は、ガルパンに魅力を
感じるなら、裏切られない素敵な
映像作品になっていると思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 17

KANO さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

やっぱりガルパンらしさ

4DXで1話2話を連続鑑賞
新しい大会での1回戦と2回戦の途中迄が描かれており前シリーズからのキャラや学校に加えて、新キャラや新しい学校も増え、更なる横拡がりを見せていますが協議後のコミュニケーションなどは、元来のガルパンらしさは変わらず、劇場版としての戦闘迫力は増しており、残り4話が楽しみです。

キャラ多数は致し方ないですが、やはり前シリーズ同様に楽しめる仕上がりになっています。なるべく早い続編を期待したいものですが、1話と比べての2話のクオリティの高さを考慮すれば、上映期間が空いたのは致し方ない事かと。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

冬の大会「無限軌道杯」に挑む大洗女子チーム…果たして勝負の行方は如何に!?

本作品は全6話で構成される最終章の第2章目になります。
第1章では「無限軌道杯」で対峙したBC自由に思わぬ苦戦を強いられた大洗女子チーム…
ここからどの様な逆転劇を演じるのか、とても視聴を楽しみにしていた作品でした。


平和だった大洗女子学園に突如降って沸いた河嶋 桃の留年騒動。
AO入試で大学に入学できるよう、桃を隊長に据えて
冬の大会「無限軌道杯」に挑む大洗女子チームだったが、
初戦の相手・BC自由学園に思わぬ大苦戦!

みほ達の、桃の未来は早くも閉ざされてしまうのか?
果たして、勝利の行方は……!?


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

本章も物語に引き込まれるのはあっという間でした。
まぁ、展開的にも続きの気になるところで終わっていましたから尚更なんですけどね。

第1試合目の対BC自由との試合は、仲間とかチームワークの大切さが感じられる展開だったと思います。
そして些細な声を見逃さないこと…

第1試合の最大の功労者は、個人的にはやのん演じる武部 沙織で決まりです。
相手を攻めあぐねていた時、「あれ? ねぇ、どうでもいいことなんだけどさぁ…」と武部 沙織が繰り出したのは、間違いなく起死回生の1手だったと思います。

仕事でも斬新な発想を求め異業種コミュニケーションなどが開催されていますが、「その事だけ」考えていても正解には辿り着けない場合が多々あることを物語っているんだと思います。
でも、ポロっと口から零れた思い付きの一言が試合の流れを決めるなんて…
きっと言い出しっぺの本人は最高に気持ちいいんでしょうね^^

大洗女子学園の第2戦目の相手は、突撃大好き「知波単学園」です。
wikiには「気炎万丈にして勇猛果敢」と記載されていましたが、少し飾り付けすぎなんじゃ…と思えなくもありません。
彼女たちを見ていると、特攻隊か何かに見えてくるんですよね。
確かに勇気はあると思います。
ですが、勇気だけで勝てる程、この「無限軌道杯」は甘くありません。

大洗女子学園だけじゃなく、黒森峰女学園、聖グロリアーナ女学院、サンダース大学付属高校、アンツィオ高校にプラウダ高校と強豪揃いなんですから…
強豪揃いというより、「オールキャスト」と言った方が合っているかもですが…^^;

それは知波単学園だって百も承知…
だから彼女たちは己を知り、全く新たな突撃を仕掛けてくるのです。
この全く新たな突撃の発想が実に面白い…
しかもバリエーションも多彩ですし…

大洗女子学園 vs 知波単学園の試合は最後まで描かれていないので、試合の結果は第3章に持ち越しとなりましたが、次の視聴が早くも楽しみで仕方ありません。

オープニングテーマは、佐咲紗花さんの「Grand symphony」
エンディングテーマは、あんこうチームによる「Enter Enter MISSION! 最終章ver.」
どちらも1期からの引き続きになります。
オープニングの「Grand symphony」の格好良さは格別です。
オープニングアニメと相まって音と映像が目に飛び込んできた瞬間、目頭が熱くなっちゃいましたよ^^;

第3章…いつ上映されるかは未定ですが、きっとコロナウイルスの影響も出るんでしょうね。
声優さんをはじめ、作り手の皆さまには、無理だけはして欲しくありません。
待つのも視聴者の醍醐味だと思うので…

投稿 : 2024/11/23
♥ : 19

73.7 5 2019年春(4月~6月)アニメランキング5位
プロメア(アニメ映画)

2019年5月24日
★★★★☆ 3.8 (219)
1064人が棚に入れました
世界大炎上――。全世界の半分が焼失したその未曽有の事態の引き金となったのは、突然変異で誕生した炎を操る人種<バーニッシュ>の出現だった。あれから30年―― 攻撃的な一部の面々が<マッドバーニッシュ>を名乗り、再び世界に襲いかかる。対バーニッシュ用の高機動救命消防隊<バーニングレスキュー>の燃える火消し魂を持つ新人隊員・ガロと<マッドバーニッシュ>のリーダー・リオ。熱き魂がぶつかりあう、二人の戦いの結末は ――。

声優・キャラクター
松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人、佐倉綾音、吉野裕行、稲田徹、新谷真弓、小山力也、小清水亜美、楠大典、檜山修之、小西克幸

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

Trails_fire_You_always_knew♪They_would_carry_me_on_They'd_lead_me_to_you♪

『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』を手掛けた今石洋之監督と中島かずき脚本のタッグで描く劇場用長篇オリジナルアニメ
キャラデザはコヤマシゲト、音楽は澤野弘之、制作はTRIGGER
主要キャストに松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人ら劇団☆新感線の経験者
その脇を固めるのは主に『キルラキル』に出演した本職の声優陣です


「バーニッシュフレア」と呼ばれる炎を操る新人類「バーニッシュ」が突然変異として出現した近未来
バーニッシュを危険視し、弾圧する人々とそれに反発したバーニッシュが衝突したことで引き起こされた未曾有の大災害、「世界同時大炎上」によって人類の半数が消失してから30年が経過
世界は一時的な平穏を得たかのように見えていた…
炎上テロを引き起こすバーニッシュの過激派「マッドバーニッシュ」に対抗すべく結成された高機動救命消防隊「バーニングレスキュー」の若き熱血漢、“ガロ・ティモス”はマッドバーニッシュのボスであり並外れたバーニッシュフレアの使い手である少年、“リオ・フォーティア”を激戦の末に逮捕することに成功する
街を救った英雄としてガロは司政官でありガロの恩人でもある“クレイ・フォーサイト”から勲章を授与される
しかしクレイは危険な疑惑と壮大な野望を隠していた…


一言で言ってしまうと【とにかくアツイ!】アクションエンターティメントなのですがソレで片付けてしまうのはモッタイナイ傑作です


主人公のガロは救命消防士なのに半裸って時点でただでさえツッコミモノなのに、「燃えていいのは魂だけだ!俺の燃える火消し魂の方がアツイんだよおおお!!!」とか啖呵切ってるのが無茶苦茶w
この中島かずき節を松山ケンイチがスーパー歌舞伎の要領でアツく、キレ良く演じきってくれるので本編のテンポの早さも相まって111分がとても短く感じるほどスピーディーに進むのが気持ち良い


バーニングレスキューのメカ達は勇者シリーズとかメタルヒーローを彷彿とさせ、これだけでもワクワクモノ
バーニングレスキューのメカの名前は全部『ワイルドスピード(Fast&Furious)』の邦題ですね
後半は旧ガイナックス作品を思い起こさせる壮大なスペースオペラとなるのも胸熱で、観終えた後の爽快感と感動は『トップ1・2合体劇場版』に似ています


とにかく一番に褒め称えたいのは絶え間なく続くアクションのカッコ良さです
何気ないカットの一つ一つ、全てがカッコイイので捨てる部分が全く無いんですね
本筋で無い脇役のアクションですらカッコイイ
ソレらを実現したのはトリガーの得意とする紙に鉛筆で描くアナログ作画、動画や色彩も含めてアニメタが管理するデジタル作画、そしてサンジゲンが主体となった3DCGの全てを見事違和感無くシームレスに調和させた技術力です


既にアメリカのソニーピクチャーズの『スパイダーバース』が先んじて2D的な表現を3DCGで成功させているのですが、『プロメア』は見事『スパイダーバース』に追いついた作品だと言えるでしょう、それも完全に
まさにこの『プロメア』こそが日本のアニメの最先端なのです
『スパイダーバース』にも共通しているのですが、あえてポリゴンを大雑把に、色数やグラデーションを減らしたカートゥーン調にするのが作画とCGを調和させるポイントの様です


特に2D作画の良さを取り入れつつ、2Dの弱点である回り込むようなカメラワークを3Dでスピーディーに描写しているのが美しい


アメリカのRoosterTeathの『RWBY』という3DCGアニメは、明らかにガイナックス作品やトリガー作品を意識したアクションを本編に取り入れている事が観受けられますが、本家本元のトリガーから3DCGの良いトコ取りをした作品が登場するとは飛んだ伏兵でしたね
逆を言えば、今後『RWBY』が目指すのは間違いなく『プロメア』のアクションでしょう


今作、『モンスト』でお馴染みのX FLAGから多大な予算を与えられるなどかなり好条件が揃った作品でこのような機会はめったに無いと思います
後にも先にも貴重な歴史的傑作になったのは明白です
澤野弘之の劇伴もsuperflyの劇中歌も鳥肌モノですので是非劇場で、特に川崎チネチッタ8番スクリーンLIVE ZOUNDでの鑑賞をオススメ致します


余談ですがガロのバイクはカワサキGPZ900R、アイナのバイクはKTM RC8ですね

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

TRIGGERが放った完全燃焼系エンタメ映画の勢いは未だ衰えず【4DX再燃レポ追記】

今月より始まっている4DX上映行って来ました♪

4Dも本作みたいに後付け4D企画ともなると、
ピンキリの差が激しく、冒頭の4DX導入映像が4D効果のピークだったw
何てことも珍しくはないのですが、本作はガチでした。
アクションシーンでは初戦から本気で振り落としに来ており、
尊氏も落馬寸前でしたよwほぼ滅殺されかけましたw

揺れも普通の地上戦なら、座席の動きもある程度予測が出来るので、
落ちる!なんて感覚は生じ得ないのですが、
本作の場合は元が、人間射出装置から始まり、
足場が傾き、壁が地面になる、オールレンジな空中戦。
4D座席も普段使ってない関節まで解放して、
鑑賞者をフルボッコして来る感じ。
これだけ運動性能を発揮して貰えれば4D施設も本望でしょう。

私の『プロメア』鑑賞は
前日譚付上映に続いて、今回の4DXが2回目と言うだけですが、
こういう特殊な上映企画にガチで取り組む姿勢には熱くなりますね。

『プロメア』は他にも爆音だの、絶叫応援だの、
色々やって来ているとのことですが、
きっと、どの企画でも完全燃焼しているのだと思います。

本作が半年近くに亘ってロングランしている秘訣の一端を垣間見た気がした、
企画力がある4Dでした♪



以下、2019/9/11 初回投稿レビュー。

長いので折りたたみw

{netabare}
5月末の公開当時は何となくスルーしていたオリジナル劇場アニメ。

スタッフ、キャスト陣からして熱い映画であることは分っていましたが、
ちょっと熱すぎて、これから夏本番、
夏バテ必至の私には受け止めきれないのでは?と言う懸念が先立ちましてw

逃げ回っていれば、本作もその内、鎮まって、
夏の終わりと共に上映終了していくのだろう……。

そう高をくくっていたところ、消え去るどころか、
8月下旬、公開も既に100日に迫る中、興行収入10億円突破を祝して、
入場者特典のweb配信短編だった前日譚の「リオ」編、「ガロ」編も付けて、追加上映するぞ!
との何とも暑苦しい一報が飛び込んで参りまして。

熱気に根負けした私も、この夏は色々とモヤモヤ燻っていたこともあり、
もういい加減、観念して熱源に飛び込むことにしました。

一回の鑑賞で3回制作会社のロゴとかを見るのって、
随分久しぶりだったのでソワソワしましたがw
リオ、ガロどちらが主人公でライバルかも分からない程度の
予備知識しか持ち合わせていなかった私にとっては、前日譚2本も良い予熱になりました。


内容は火花をぶつけ合う強敵(とも)の熱気が、
地球丸ごと巻き込んだラスボスとの最終決戦へと昇華していくお馴染みの超展開。

トリガー作品においては、この社会風刺や着眼点は、
テーマとして掘り下げれば、もっと深い作品ができるかもしれないのに、
そんな高級木材すらも、ファイナルバトルの薪としてくべるのは勿体ない……。
と感じることが時々ありますが、本作もまさにそんな感じの大狂宴でしたw

例えば{netabare}ストレス社会の極みが着火点となる“バーニング火災”、
行き過ぎた秩序は、社会の自由の“凍結”を招く。
こうした火と水の属性、消すか消されるかの対立軸を、
自由と秩序、それぞれの功罪と対比に重ね合わせる比喩表現とか。{/netabare}

前半は、結構、考えさせられる場面もありましたが、
後半は、頭真っ白になって燃え尽きていましたw

けど、それを敢えて望んで突撃した、その時の私にとっては、
満足度の高い劇場鑑賞となりました。


何より作画、特にスピード感溢れるバトルシーンの映像が圧巻でした。

“バーニング火災”の現場では江戸の町火消伝来の纏(まとい)やら
パワードスーツみたいな消火装備やら、
果ては{netabare}変身ヒーロー?や巨大ロボや、巨大宇宙船、
さらにはワームホールや{netabare}滅殺開墾ビーム(笑){/netabare}{/netabare}に至るまで、
あらゆる中二病バトル要素が、絶叫同然のセリフや打ち出されるテロップと共に、
続々と投入され、カオスな戦場と化していますがw

本作のバトル映像には、それらを世界に向けて正当化するだけのパワーがあります。
最近『シンカリオン』の供給を絶たれ、不完全燃焼だった私のロボット魂も含めて、
スッキリと完全燃焼できる、この夏もっとも熱い映画でした♪

中々、火が付かなかった湿気た私のハートまで、
異例のロングラン上映で、執念深く熱風を送ってくれたスタッフの方々や、
それを後押しした“強火”のファンの皆様には改めて感謝申し上げます♪{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 22

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

宇宙一火消しバカの活躍

 マッドバーニッシュと呼ばれる面々の起こす火災から、主人公ガロを始めとするバーニングレスキューが火を消して、街を守るお話になるです。と思いきや、そんな単純なだけの展開ではなかったです。

 上映初めから何が起こったのかという光景から、ガロ達の現在に至るです。

 独特なCG?を駆使した個性的な背景、江戸時代の火消しみたいなのをハイテクに作り替えたロボットアクションなどに、凄まじさを感じたです。
 ガロの火消し人としての熱い情熱は、全体を通して熱く見えるです。ガロ以外のキャラ達にも個性を感じられたです。

 バーニングレスキューの結束力は、序盤から光るものがあったです。序盤でめでたしかと思いきや、味方の筈の別部隊の不可解な行動、敵に思われたバーニッシュは実はどういう存在か?、描かれるです。

 ガロとバーニッシュの接触から得られる真実、信じていた者の裏切り、再び対峙する敵??、そこから導かれる更なる真実、タイトルのプロメアとは何なのか?、真の脅威は何なのか?を知ることになるのです。

 真の脅威を前に立ち向かうガロ達、あまりにも演出が目立ちまくるです。どんな状況にも真っすぐなガロだったです。ガロの火消し人としての魂には、あきらめを知らない凄さ、ひたむきさが良かったです。

 驚きの展開で熱く終わった最後の先にもガロらしさというのか?個性が溢れていたです。終盤までも、ロボットアクションに斬新さが、あったです。
 

投稿 : 2024/11/23
♥ : 13

71.5 6 2019年春(4月~6月)アニメランキング6位
名探偵コナン 紺青の拳(アニメ映画)

2019年4月12日
★★★★☆ 3.7 (105)
655人が棚に入れました
19世紀末に海賊船と共にシンガポール近海に沈んだとされる、世界最大のブルーサファイア“紺青の拳"。現地の富豪が回収を目論み、表舞台にその姿を現した時、マリーナベイ・サンズにて殺人事件が発生。現場には、怪盗キッドの血塗られた予告状が残されていた──。一方、シンガポールで開催される空手トーナメントを観戦する為、蘭と園子は現地を訪れていた。パスポートを持っていないので海外渡航できないコナンは留守番のはずだったが、彼を利用しようとするキッドの奇術的な方法により、強制的にシンガポールへ連れてこられてしまう。キッドに従わなければ日本に帰ることすらできないコナンは、メガネ、腕時計、服などすべて奪われ変装することに。その正体に気付いていない蘭に名前を聞かれ、とっさにアーサー・ヒライ(!?)と名乗る。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平、山崎育三郎、河北麻友子
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

そ〜んな〜の〜ほ〜せ〜き〜 タッタタラリラ

 今年も大規模爆発必ず起こる推理、アクションアニメだったです。事件、キッド、コナン、京極を巻き込んだ展開だったです。

 作画もなかなかよく、シンガポールの背景だとか綺麗だったです。
 おなじみの声優さんの声、キャラが良かった{netabare}けど、声優ゲスト主演した人の女性キャラが、あってないように思えたです。出てきたどっか子供の声もわざとらしい声だったし、どっかの予備校教師の会話が、せっかくのコナンを少し以上台無しにしている気がしたです。 {/netabare}

 OP後、少しして早くもまたもや舞台はシンガポール、キッド登場?、アーサー平井??が出てくるです。なぜ、キッドが巻き込まれたのか?です。はじめから、悪いやつが明らかにわかるようだったです。それが、話がすすむうちに真相が明らかになっていくです。
 しかし、終盤それだけではないところが、やはり劇場版名探偵コナンだったです。

 京極と園子との距離感も見どころです。新一??欄もいい感じ?になるのか?お楽しみです。

 アーサー平井こと江戸川コナンと怪盗キッドとの夢のタッグも目が話せないです。

 なんと言ってもアクションが凄いです。京極の戦闘力は超人的で、全体的とくに終盤の活躍、カッコいいです。
 最後、新一???がどうなるのか?、いつもどおりに思える落ちがあるので、お楽しみにです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

テレビ版を一切見ていないけど

視聴理由 友人に誘われ

視聴前 テレビ版見てないけど大丈夫かな

視聴後 んんんん?

青山剛昌!それでいいのか!
この話はシンガポールで行われた「空手(という名の総合格闘)大会」の開催中に起こった事件の話
流石「コナンが歩けば事件に当たる」とはよく言ったものだ
まず友人には軽く私の知らないキャラについて見る前に紹介されたが…されてなかったら何が何だか
でも軽くで良かったっぽい。てか前にも戦ったことあるんかーい
そして内容的には…あれ?なんか薄く感じる…恋愛要素入ってんのかよ…いや恋愛要素っていうよりイチャイチャ要素か?
そしてやはり答えありきの推理!物理法則ガン無視のアクション!そして人間を辞めた人達!

正直期待はしてなかった周りの評判で良いものを聞かなかったからね(悪いのも聞かなかったけど)
それでもガッカリかなぁ

主題歌は登坂広臣さんの「blue sapphire」
作画は普通かな。戦闘シーンはちょっとすごかったけど

まぁ良いんじゃない?悪くは全然無いと思うよ
オススメはしないだけであって

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7
ネタバレ

イツキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

前作の期待を裏切らない出来

名探偵コナンシリーズ劇場版第23作。
なんとシリーズ初の海外・シンガポールが舞台。何者かの罠によって殺人事件の容疑者に仕立て上げられた怪盗キッド。大胆にも工藤新一に変装した彼に、謎解きの助っ人として半ば強引に連れてこられたコナン。キッドが恐れる数少ないライバル、襲撃の貴公子と恐れられる空手の達人・京極真。この三者が劇場の大スクリーンで再び集う。
これだけ長く続いてきたシリーズ作品でヒットを立て続けに狙うのは難しい。前作・零の執行人が想像以上の大ヒットだったため、正直本作にあまり期待していなかった筆者だが、その予想を容易く裏切ってきた。本作の見どころは、キッドとコナンのタッグ、恋人同士となった蘭と新一(に変装したキッド)の新たな距離間、など様々あるが、なんといっても一番の魅力は園子と京極の関係性。いつもはラブラブな二人だが、今回の試練は少しばかり厄介。それだけに、それを乗り越えた先の二人の笑顔はかけがえのないものがある。クライマックスの演出({netabare}タンカーがホテルに突っ込む直前、すべての音と時間が止まったかのように壮大なオーケストラの音でドビュッシーの「月の光」が演奏される{/netabare})はただただ圧巻。
毎回密かに楽しみにしている次回作予告にも注目。
(上映時間109分)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1

71.2 7 2019年春(4月~6月)アニメランキング7位
海獣の子供(アニメ映画)

2019年6月7日
★★★★☆ 3.7 (129)
537人が棚に入れました
光を放ちながら、地球の隅々から集う海の生物たち。巨大なザトウクジラは“ソング"を奏でながら海底へと消えていく。 <本番>に向けて、海のすべてが移動を始めた―――。 自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花は、夏休み初日に部活でチームメイトと問題を起こしてしまう。母親と距離を置いていた彼女は、長い夏の間、学校でも家でも自らの居場所を失うことに。そんな琉花が、父が働いている水族館へと足を運び、両親との思い出の詰まった大水槽に佇んでいた時、目の前で魚たちと一緒に泳ぐ不思議な少年“海"とその兄“空"と出会う。 琉花の父は言った――「彼等は、ジュゴンに育てられたんだ。」 明るく純真無垢な“海"と何もかも見透かしたような怖さを秘めた“空"。琉花は彼らに導かれるように、それまで見たことのなかった不思議な世界に触れていく。三人の出会いをきっかけに、地球上では様々な現象が起こり始める。夜空から光り輝く流星が海へと堕ちた後、海のすべての生き物たちが日本へ移動を始めた。そして、巨大なザトウクジラまでもが現れ、“ソング"とともに海の生き物たちに「祭りの<本番>が近い」ことを伝え始める。 “海と空"が超常現象と関係していると知り、彼等を利用しようとする者。そんな二人を守る海洋学者のジムやアングラード。それぞれの思惑が交錯する人間たちは、生命の謎を解き明かすことができるのか。 “海と空"はどこから来たのか、<本番>とは何か。 これは、琉花が触れた生命(いのち)の物語。

声優・キャラクター
芦田愛菜、石橋陽彩、窪塚愛流、稲垣吾郎、蒼井優、渡辺徹、富司純子
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

人新世の到達点

STUDIO4°C制作。

圧倒的画力で支持を受ける絵師、
五十嵐大介、彼もまた天才の系譜であろう。

多様な生命と自然界への畏敬を下地に、
14歳の少女琉花は不思議な兄弟に出逢う。
海と空に交わり導かれるままに、
琉花は水の中で身も心も自由になっていく。
色彩豊かに生命誕生の物語が動き始める。
素晴らしき海洋冒険譚であろう。

宇宙、そして広大な海の数式、
生命の躍動と神秘的な未知の世界。
サピエンスの偉大な旅、
そこには数々の螺旋状の記憶がある。

地質学では完新世から人新世へと、
観るものを圧倒する映像美と音楽、哲学。
素晴らしいアニメがまた1つ誕生した。
これは「鑑賞」ではなくもはや「体験」である。

生命はどのようにして誕生したのか。
原初の海はどのような形をしていたのか。
{netabare}パンスペルミア仮説を物語の背景とし、
隕石は精子、海は子宮、命の誕生祭が描かれる。{/netabare}

{netabare}大きく弧を描くザトウクジラの飛翔に、
生命の偉大さと美しさ、尊さを見る。
海の底で起ころうとしている奇跡に、
クジラたちのように声を合わせて歌おう。{/netabare}

美しく壮大な映像を前に、言葉はいつも足りない。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 68

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

言・語・道・断!

レビュータイトルの語意は、
近代、誤用が定着してしまったネガティブな慣用句としてではなく、
この熟語本来の意味と捉えていただきたい。
すなわち、
「言葉に、ならない」

そこにあったのは、
圧倒的映像体験。
これは鑑賞ではなく、祝祭なのだ。
哲学ですらなく、爆発する情動なのだ。
いや違うな。
凄まじい映像美に包み込まれ抱かれる、生命と神秘への賛歌・・・

これじゃ駄目だ、何を言っても、正しく言葉には出来ない。

ぜひ、劇場で。
体験していただきたい。

そうとしか、
言えない。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 28
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

空と海と風と

「私は…空を飛べる」

護岸の堤防を駆ける少女はまるで風のようである。名は“琉花(ルカ)”。
そんな彼女とジュゴンに育てられたとされる少年二名が織り成すファンタジー。
少年らの名は“海(ウミ)”と“空(ソラ)”という。


映画館で観たかった!ってその通りなんですけどちっこいモニターはモニターで味がある…かもしれません。ほぼ負け惜しみですが。
画面に引き込まれる感覚はそれほど大差ないでしょう。映画館を想像するに時計やスピーカーが目に入らなくなって、袖の幕すら気にならなくなるような感覚。できれば劇場の大画面と言わずプラネタリウムで観てみたいな、と無理難題が思いつく。そんな映画でした。


 映像凄いよー


2019年は劇場作品が元気で、そのやり取りの中で他のレビュアーさんからのご推薦があった作品です。
この際、地上波で見かけなくなったゴローちゃん目的でも、某『永遠の○』ヤーさん役の凄みで全俺の涙をさらった田中泯さんが目的でも構わないっす。劇場オリジナル作品の中でもなにかしら爪痕を残してくれそうなおとぎ話。

で、不肖このわたくし。さっぱりとまでは言わないまでもよく分かってません。
ただ母なる海とでもいうのでしょうか。生命の神秘みたいなのを感じるのであります。


 青 蒼 藍 碧


作品全編通して画面を支配する色。光の加減で顔を変える海の色彩。月明りに照らされることで漆黒の闇から開放された海岸。まるで東山魁夷の絵画のような色使いです。
そしてなにせジュゴンに育てられた少年らです。海と一体化したかのようなシーンはてんこ盛りでした。まるで『グラン・ブルー』のジャックマイヨールみたい。


そうまさに海に抱かれてα波出てるんじゃないかしら?な中盤まで。作品タイトルやキービジュアルから期待しちゃいそうなところは期待しちゃって良いと思いますよ。


一転して中盤からのイメージはときおり差し込む赤。

{netabare}「海が赤く見えるのは夕空のせいだけではない」
「夜になればわかる」

夕焼けで赤く染まる海を指してルカに何か嘯くソラくんです。海オンリーから宇宙にまで舞台が拡がっていくに従って重要な色合いとなってきました。{/netabare}

少しばかりスクラップ&ビルドな概念が思い浮かんで、ハイビスカスの花の色から、隕石衝突だったり、原初の炎だったり、闇を照らす火だったり、はたまたビッグバンのようなものを想像してしまう私。

なんか生命の神秘とかビッグバンとか何言っちゃってるんでしょうね?私。未見でこの感想読んでる方は「お薬増やしておきましたからねー」とつい言いたくなっちゃうんじゃないでしょうか。


 母なる海から宇宙まで


2時間くらいでこれらを提示するってこと自体すごいことなんだろうと今は納得しております。

壊して作って。斃れて起ち上がって。死んで生まれて。繋がって断ち切って。

α波出てると油断してたらいつのまにやら宇宙の神秘に両足突っ込んで戻ってこれない傑作です。



※余談中の余談

■これはどうでもよいのよ

『空と海と風と』
Wikiにも載ってないフュージョンバンド。ツアーのサポートメンバーや収録など縁の下の力持ちとしての歴のほうが長いかなぁ。
本作の主役名から真っ先に浮かんできたこのバンド。もしご存知でしたらある意味すごいです!

{netabare}そんな彼らとけっこうコラボしてたのが『SING LIKE TALKING』

本作のポイントとなる鯨の“うた”とは“語り”でもありました。
祭の始まりを告げる号砲は語りかけるように歌うその声です、というシンクロニティ。{/netabare}

{netabare}「私は…空を飛べる」
風のような少女は、終盤では植物の種子を遠くへと運ぶ風の役割をも担ってました。
作品は次第に母なる海から母なる地球を舞台へとスケールアップしていきます。少女はその象徴。
それと連なるように青味のあった世界に取って変わらんとする鮮烈な赤色。地球の風と炎です。

まさに『アースウィンド&ファイヤー』!!って悪ノリが止まりません。好きな人ごめんなさいね。
だって終盤の美術が『黙示録(邦題)』のジャケ絵みたいなんだもん。{/netabare}



視聴時期:2020年3月

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2020.05.14 初稿
2020.12.06 修正

投稿 : 2024/11/23
♥ : 45

70.8 8 2019年春(4月~6月)アニメランキング8位
パンドラとアクビ(アニメ映画)

2019年4月5日
★★★★☆ 3.8 (14)
61人が棚に入れました
【前編】 「荒野の銃撃戦」「ねぇ、本当にこの世界にあるの?」灼熱の太陽が照りつける荒野を進む《パンドラ》と《アクビ》。2人はあちこちに飛び散ってしまった、世界を滅ぼす力を持つといわれる“災いの欠片"を探すため、この世界に降り立った。一方、ギャングがはびこるスリーホークスタウンの保安官《三船 剛》は、日々、街の平和を守り続けている。子供の頃に抱いていたレーサーになる夢を捨てて働く彼だったが、そんな姿が、なじみの店のウェイトレスである《ルイーズ》には少し気がかりなようで…荒野を歩き疲れたパンドラはアクビに“お願い"し、魔法の力でスリーホークスタウンへひとっ飛び!そこで偶然出会った剛とルイーズに“災いの欠片" 探しの手伝いを依頼するのだった。【後編】 「精霊と怪獣の街」世界を滅ぼす力を持つといわれる“災いの欠片"を求め、新たな目的地を目指す《パンドラ》と《アクビ》。太陽が降り注ぐ荒野から一転、今度は吹雪が吹き荒れる極寒の大地をひた進む。だが、《ぜつぼうくん》はカチコチに凍り、アクビは寒さと疲労のあまり眠りに落ちてしまった。必死に彼らを起こそうとするパンドラも次第に睡魔に抗えなくなってきて、ウトウトとその場に倒れこんでしまう。そこに奇妙な影が近づいてきて…「か、怪獣ドラぁ!」ヘンテコな寝言とともに飛び起きたパンドラは、自分が見慣れない部屋にいることに気づく。そこは村一番のハンターである《カンタ》が住む山小屋であった。終わることのない冬に閉ざされてしまった世界を舞台に、再び“災いの欠片" 探しの旅が始まる。

声優・キャラクター
小倉唯、天城サリー、甲斐田裕子、吉野裕行、天田益男、田村睦心、江原正士、津田健次郎

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

3世代で楽しめる冒険ファンタジーロードムービーか?めちゃくちゃ可愛い『Infini-T Force』か?否、その両方だ!

『ハクション大魔王』の誕生から今年でちょうど50年
半世紀に渡って愛されるタツノコ作品を代表するキャラの一人であるアクビちゃんと『モンスターストライク』シリーズのパンドラをクロスオーバーさせた短篇2本立ての劇場版


開けてはならないと言われていた「災いの欠片」が詰まった禁断の箱を開けてしまった少女、パンドラ
災いの欠片集めに手を貸してくれたのは、あくびと共に壷から現れる気ままな魔人のアクビちゃん
災いの欠片が飛び散っていった幾多もの並行世界を旅していく二人
その行く先々で待っているのは数多のタツノコ作品の登場人物たちが混在する世界だった
災いの欠片が引き起こす事件にも巻き込まれながらも、ひたむきな姿勢のパンドラとアクビちゃんの魔法の力で旅は今日も続く…


今作、2019年最大のダークホースです;
プロジェクトが公式発表されたの2019年2月の中頃っすよ!?
こんなん始まるってもっと早く言って欲しかったですよ!
だってめちゃくちゃ面白そうで、結果としてやっぱ面白かった!
一言で言ってしまえば“超オシャレでめちゃくちゃ作画の良い『Infini-T Force』”


まずいきなりShiggy Jr.のポップでキャッチーなテーマソングと共にパステルカラーで彩られたオープニングアニメから始まるのが最高


そして陰影やハイライトを廃した、いわゆる“カゲなし絵”を貴重としたキャラデザも往年のタツノコっぽさを残した世界観構築に一役買っています
さらにそのキャラデザを逆手に取った作画クオリティも高い
何気ない芝居のシークエンスでも遠慮なく動くこと動くことw


ロードムービーらしく衣装が度々変わるのも可愛い


お話自体は小さいお子様も含めて老若男女の誰もが楽しめる心温まる内容
ですが、登場人物ののほどは歴代タツノコ作品のキャラが元ネタで、ヲタクであればあるほど画面の隅っこにいるキャラの存在に笑ってしまうこと間違いなし


さらにアクションシークエンスではアクビちゃんの魔法で『モンスト』モンスターを召喚…ではなく、歴代タツノコヒーローのコスチュームと能力を自分に憑依させて戦う、というアイデアも面白かったw
アクビちゃん万能過ぎでしょ


なによりパンドラちゃんとアクビちゃんの仲の良いこと良いことw
可愛い女の子二人が抱きしめ合っているカットが好きなヲタクは絶対に観た方が良いw
損はさせません!w


正直これほどハイクオリティな作品、さぞベテランのスタッフが手掛けているのかと思いきや正直聞いたことの無い名前ばかり…
著名アニメタの仮名なのか新人さんなのか、とにかく謎に包まれたスタッフ陣なのですがオイラはとにかく彼等を褒め称えたい!


そしてキャスト
パンドラ役はゲームシリーズや『モンストアニメ』から引き続き続いて小倉唯
アクビちゃん役は『22/7』の一員として活動してるアメリカ出身の天城サリーでこれが実質初主演作
新人ということで突出して芝居が上手い訳ではありませんが声は可愛いし、演技の基礎は出来てるし、なによりアクビちゃんのあっけらかんとした感じにはぴったり
いわゆるヘタウマ声優です、つまりオイラが好きなタイプですw
役幅次第では今後大きく伸びるやもしれない期待株ですね
脇を固めるのは吉野裕行、甲斐田裕子、天田益男、田村睦心、江原正士、津田健次郎…っていくらなんでも豪華過ぎでしょw
ツダケンに至っては同日公開された『某テニスのアニメ』よりも“自由な芝居”してて余計に笑いましたw


天下のX FLAG様のおかげでこんなにも“アニメの面白さの原初的体験”の確認が出来る作品が出来上がったことには感謝しかありませんw
こう、しみじみと「絵が動くことの面白さ」というものを再認識させられましたね
出来ることなら是非このクオリティでシリーズ化して欲しいと願っています

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

凸凸コンビが繰り広げるドタバタロードムービー、ここに誕生!

そういえば、モンスターストライクの3期が中々あにこれの棚に登録されていなかったので視聴から少し遠ざかっていましたが、こんな面白い企画が進行していたんですね^^


「モンスターストライク」から誕生した、好奇心旺盛で
ちょっとおっちょこちょいな女の子≪パンドラ≫と、
タツノコプロ制作による今年で放送50周年を迎える
TVアニメーション「ハクション大魔王」に登場する、
いたずら好きな大魔王の娘≪アクビ≫が夢のタッグを結成!

各地に散らばってしまった、世界を滅ぼす力を持つといわれる
"災いの欠片"を回収すべく、次元を飛び越え大活躍!!

この春2人の少女が暖かな希望を届けます。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この物語は、前編の「荒野の銃撃戦」と後編の「精霊と怪獣の街」に分かれています。

前半「荒野の銃撃戦」のStoryがこちら…


「ねぇ、本当にこの世界にあるの?」

灼熱の太陽が照りつける荒野を進む《パンドラ》と《アクビ》。
2人はあちこちに飛び散ってしまった、世界を滅ぼす力を持つといわれる
“災いの欠片”を探すため、この世界に降り立った。

一方、ギャングがはびこるスリーホークスタウンの
保安官《三船 剛》は、日々、街の平和を守り続けている。

子供の頃に抱いていたレーサーになる夢を捨てて働く彼だったが、
そんな姿が、なじみの店のウェイトレスである《ルイーズ》には少し気がかりなようで……
荒野を歩き疲れたパンドラは、アクビに“お願い”し、魔法の力でスリーホークスタウンへひとっ飛び!
そこで偶然出会った剛とルイーズに“災いの欠片”探しの手伝いを依頼するのだった。


そして後編の「精霊と怪獣の街」のStoryがこちら…


「か、怪獣ドラぁ!」

世界を滅ぼす力を持つといわれる“災いの欠片”を求め、 新たな目的地を目指す《パンドラ》と《アクビ》。
太陽が降り注ぐ荒野から一転、今度は吹雪が吹き荒れる極寒の大地をひた進む。

だが、《ぜつぼうくん》はカチコチに凍り、アクビは寒さと疲労のあまり眠りに落ちてしまった。
必死に彼らを起こそうとするパンドラも次第に睡魔に抗えなくなってきて、 ウトウトとその場に倒れこんでしまう。
そこに奇妙な影が近づいてきて・・・

「か、怪獣ドラぁ!」
ヘンテコな寝言とともに飛び起きたパンドラは、自分が見慣れない部屋にいることに気づく。
そこは村一番のハンターである《カンタ》が住む山小屋であった。
終わることのない冬に閉ざされてしまった世界を舞台に、再び“災いの欠片”探しの旅が始まる。


「XFLAG」と「タツノコプロ」がタッグを組んだこの作品…侮ると痛い目を見ることになると思います。

まず主要キャストですが、パンドラ役はモンスト本編から引き続き唯ちゃんが演じています。
そしてアクビちゃんを演じているのが、22/7(ナナニジ)で藤間桜を担当している天城サリーさんなんです。
途中からアクビちゃんが藤間桜にしか見えなくなりましたが、声質がアクビちゃんのイメージにピッタリ…

唯ちゃんとサリーさんのペアで視聴意欲が俄然盛り上がるのですが、この作品はそれだけじゃありません。
タツノコプロ往年の名キャラが、絶妙なタイミングで物語に絡んでくるんです。

そしてアクビちゃんの魔法で二人は変身するのですが、変身したキャラがまた渋い…
「すたこらさっさー」が遠くから聞こえてたような気がしたのは、きっと気のせいでしょうけれど^^;
もう唸ることしかできませんでしたよ。
幼いころ、テレビにかじりついて見ていたあの作品のキャラが…時を経て再び降臨するんです。
思わず年甲斐もなく興奮しちゃいましたよ^^;

視聴者の欲求をしっかり把握し、しっかり還元した夢のある作品だと思います。
きっと作り手の皆さんも、この作品を制作するのは楽しかったのではないでしょうか。

主題歌は「D.A.Y.S.」
エンディングは「B.U.R.N.」
どちらもShiggy Jr.さんが歌っています。

こんなワクワクが止まらない映画を見たのは久々かもしれません。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6

70.4 9 2019年春(4月~6月)アニメランキング9位
劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム(アニメ映画)

2019年6月14日
★★★★☆ 3.9 (20)
102人が棚に入れました
覚えていますか? あの言葉を。聴こえていますか? あの歌が。君と一緒にたどりついた夢の王国で、ST☆RISH、QUARTET NIGHT、HE★VENS の奇跡のライブが、いま始まります!

声優・キャラクター
寺島拓篤、鈴村健一、谷山紀章、宮野真守、諏訪部順一、下野紘、鳥海浩輔、森久保祥太郎、鈴木達央、蒼井翔太、前野智昭、緑川光、小野大輔、代永翼、内田雄馬、高橋英則、木村良平、山下大輝
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

正真正銘ライブ

 正に1000%2000%といったライブそのもののアニメだったです。王国をテーマに繰り広げられるライブは、ST☆RISH、QUARTET NIGHT、HE★VENSの一体となった競い合いのない夢のステージだったです。

 通常上映で見たです。そのほか、全く同じものと思われるを応援上映という形でも上映しているので、声を出したり、サイリウムかざしたい人達でも対応できる上映形態だったです。
 うたプリの歌、ステージをを楽しみたい人向きです。

 ST☆RISH、QUARTET NIGHT、HE★VENS、個別ステージ以外にもコラボと言えるキャラそれぞれ、見たこともない組み合わせのユニットによるショートステージも見所です。ステージの進行において、それぞれのキャラによる気持ちを語った進行は、なかなかです。
 音楽を楽しみたい、こうすると楽しんでもらえる、限られた時間の中で忘れられないステージにしたいというような、いろいろな思いが詰められていたです。

 ライブ、アイドルを歌ったアニメは、これまで多くありましたが、最初から終わりまでここまでライブという演出設定は、見たことなかったです。

{netabare} 春歌をはじめ他のキャラ達は出てこないけど、EDに静止画で登場するです。{/netabare}

 何から何までライブをしている設定だったので、これが物語として評価できるのか?迷ってしまうです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

70.3 10 2019年春(4月~6月)アニメランキング10位
LUPIN THE lllRD 峰不二子の嘘 (アニメ映画)

2019年5月31日
★★★★☆ 3.7 (49)
187人が棚に入れました
不二子は逃げていた。 父親が横領した5億ドルのカギを握る少年ジーンとともに。二人はジーンの父・ランディを襲った殺し屋ビンカムに命を狙われていた。呪いの力によって人の心を操るビンカムから一度は逃げ延びるが、拘束されてしまう不二子とジーン。ビンカムの鋭利な爪が今、不二子に襲い掛かる――!

声優・キャラクター
栗田貫一、小林清志、沢城みゆき

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

1カット1カットに「意味」がある。

これはすごい。

まあ、誰もが知っている「ルパン三世」シリーズなので一切手が抜けないというのもありますし、予算も段違いだとは思いますが。

TVアニメと劇場用アニメが何が違うのかと言えば、一重に「直接視聴者からお金をもらっているか否か」なんですが、

なので、TVアニメは原作の小説なり漫画なりを売るための「販促」であり「コマーシャル」なので、ある程度のクオリティが維持されていればどうにでもなるわけです。
しかし劇場用となれば話は別で、直接お客からお金をもらっているわけですから生半可には作れないのでクオリティが上がるのです。

今回の「ルパン三世 峰不二子の嘘」はそれ以上の計算し尽くされた脚本、演出、作画によって正味「1時間」という中編の内容にも関わらず、「3時間」くらいの濃密なアニメ映画になっています。

本作のアニメメゾットはハリウッド映画式の演出方法で、人物の役割や数秒の1カットに至るまで全てに「意味」があります。勿論、大人向けなので直接的なお色気シーン(今回は不二子のトップレスまで描かれている)がありますが、それすらにも映画的な「意味」やリアリティがあります。

なかでも今回主役の峰不二子の性的で肉体的なエロス(直接的な)にかなりこだわって描かれているので相当手間が掛かっているほか、作画スタッフがかなりクールなのがわかります。

エロティックなのにポルノではなく、人間の女性の生身の性的な魅力を表現しているので、他のアダルト向けのアニメから抜きん出ています。

凄いですね。ここまで意識が高いアニメ映画もそうそうありません。

業界のお手本だと思いました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 10
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

次元、五ェ門ときたら、不二子・・・・まさか次は銭形??だったりして・・・

 タイトルがタイトルなだけに峰不二子が、活躍するお話だったです。何嘘ついているかというと、最初の方と終わり近くを初めて見た時、分かるのです。

 ルパン、次元の合流は、不二子たちを狙う組織を知ろうとする中で、狭い世の中のような必然だったです。

 全体的に不二子らしさを、さらに引き立てているような今作だったと思うです。
 目的のためなら、お馴染みの自分の魅力や、甘い話術などが見れるです。それらが通用にないように見える敵の存在、思い通りにならない子供が絡むことで、不二子がどう行動していくのかが見物です。

 不二子たちを襲う敵、ビンカムは調教された猟犬のような感じで、呪?と言われる砂吐き能力が驚異的だったです。誰かさんも一時、術中にハマったのだからです。

 そんな敵と対峙していった不二子、いつも通りな感じでビンカムに接しても効果ないのにと思いきや、何も考えていない訳でなく冷静な判断をしていたということに見ていくと驚かされるです。

 ビンカムの呪いの正体や、不二子の狙い、見ている人も騙されたような真相に驚かされたです。ここまで実はだったことに、題名の意味を最後で知ることになるとだったです。戦いの駆け引きは、ルルーシュとも違う、策略家を思い浮かべたです。ただの男性を惑わす存在だけでない、様々な事象から真実を見抜く目の持ち主な不二子です。

 R12指定というのも想定通り{netabare}不二子絡みでしたけど、いつもみたいだったし自分としては、R12という気がしなかったです。「愛という名の毒」という言葉が出たですが、まさに不二子を象徴する{/netabare}ものでしたです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

うっそ~♪

この話は峰不二子のターン

石川五右衛門、次元大介と来たらもちろん峰不二子が来るわけで。
案の定、ルパンをよく知らないまま見ているので、これはあくまで「ルパンをよく知らない人の感想」として受け取ってほしいんですが

正直そこまで面白くないです

個人的には石川五右衛門のほうが好きでした。
物語的にというか内容的にはこちらのほうが内容が在るのですが、イチかニの差でしか無く、内容が薄い、ということには代わりはないにも関わらず、五右衛門のときのような過激な戦闘シーンもないため、なんか物足りない感覚に陥ります。石川五右衛門のときも、次元大介のときも物足りない感はありましたが、本作は特に物足りません。

まぁあくまで個人的意見です。ルパンを知っている人間からすればこのシリーズはめちゃくちゃおもしろいのかもしれませんので、石川五右衛門や次元大介のが好きだったら見ても良いかもしれませんが、特に何も思わなかったら見なくても良いでしょう。

{netabare}
とんでも額を奪った父とその子がいた。そのメイドは峰不二子だった。とんでも額を取り戻すために、社長が雇った殺し屋によって、爆破された父の仇を打ちたいと願う息子が、とんでも額を手に入れたいと動く不二子の行く手を阻む。殺されかけた不二子の誘惑に反応しまくった殺し屋が殺される。息子の依頼を受けたルパンたちは社長が殺し屋生産所を抱え込んでいることを知るも、謎の男によって社長は殺された

という話。結局は「殺し屋はエロを知らなかった」というだけの話。
傭兵とか裏社会とかじゃなく、ただの殺人マシンのくせに性欲に負けるという無様な敗北。勝負に且つ負ける以前の問題であまり鋤ではない展開です。全然死人でてないですし。
ここで性欲に惑わされ社長もろとも壊滅、とかまだ多少のドラマ性が残っていたのでしょうが、あれではね…
ま、次がルパンか銭形か知りませんが、面白くなることを期待しましょう。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1

69.6 11 2019年春(4月~6月)アニメランキング11位
映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン 〜失われたひろし〜(アニメ映画)

2019年4月19日
★★★★☆ 3.7 (19)
94人が棚に入れました
いまさら初の新婚旅行に出かけた野原一家。旅先は、オーストラリア♡しかし、そこで待っていたのは……モーレツデンジャラスな大冒険だった――!!!!到着早々、謎の仮面族にひろしがさらわれた!まさかの、“お宝のカギ=ひろし "だという。オーストラリアを舞台に、野原一家と、仮面族と、世界中から集まったトレジャーハンターたちによる、三つどもえの ≪お宝≒ひろし≫争奪戦が勃発!!“お宝のカギ"に隠された秘密とは一体!?はたして、しんのすけは、無事にとーちゃんを奪還し、無事に春日部に帰ることができるのか!??今、野原一家の絆が試される……!

声優・キャラクター
小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみ、木南晴夏、小島よしお、ぺこ・りゅうちぇる

やまじい。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

笑いあり~涙あり~

ひろしみさえの少し遅くなってしまったオーストラリアの新婚旅行の話。

今作からしんのすけの声が小林由美子さんになっております。(すごいしんちゃんだった!)

新婚旅行というだけあって主役はみさえとひろし。さらわれたひろしを取り返すという困難を乗り越え野原一家はまた躍進していきます。

いつまでも理想の家庭だ。愛が詰まってます・・。

EDのあいみょんの「ハルノヒ」はクレヨンしんちゃんのために書き下ろされた曲でイメージぴったりの本当に良い曲ですね♪

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1

メガマインド さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

新しいしんちゃん

しんちゃんの声が変わって、無理に声を寄せている感じが嫌で映画をみ

るのを敬遠してしまっていましたが、意外と楽しめた。

っていうか、最高でした!!


今回は新婚旅行=冒険というわけで、上手く話がかみ合っていたし、

ゲストの芸人さん達が変に邪魔してこなかったし、

メインであるひろしとみさえに初々しさがあり、良かった。

今年の映画は映画館で観たいと思わせる出来でしたね。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1

68.3 12 2019年春(4月~6月)アニメランキング12位
劇場版 トリニティセブン 天空図書館と真紅の魔王(アニメ映画)

2019年3月29日
★★★★☆ 3.6 (68)
443人が棚に入れました
世界を崩壊させるという“魔王因子"を持つ魔王候補・春日アラタはトリニティセブンの一人である浅見リリスらと共に遺跡調査を行っていた。アラタの力に反応した強い力により、辺りはまばゆい光に覆われ、気づけばそこは古より天空に存在する、全世界の英知を司る場所・「天空図書館」だった。すると突如、紅い稲光とともに、顔がアラタにそっくりなある男が現れる―。名は紅の魔王“アビィス・トリニティ"彼は、魔王を滅ぼすための魔王であり、街を一瞬で消し飛ばす強力な力の持ち主故、長く「天空図書館」に封印されていた。アラタの魔王因子に反応してその封印を解かれた彼は、魔王としての力を取り戻し、世界を、すべてを無に還すことを目論んでいた。そのカギとなるのが、彼の娘・リリス――――なんと、リリスは最強魔王の娘だったのだ……っ!アビィスの危険すぎる力により囚われたリリス。アラタたちは、リリスを救い、最強魔王を打ち倒すべく魔王兵器を探すことに……。しかし、それを使えば、人の心を失い、完全に魔王化してしまうというが……。

声優・キャラクター
松岡禎丞、原由実、内田彩、佐倉綾音、日笠陽子、柚木涼香、村川梨衣、東山奈央、洲崎綾、釘宮理恵、諏訪彩花、三木眞一郎、山下七海、福原綾香、赤﨑千夏、前野智昭、伊藤静

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

たとえ人の心を失ったとしても、オレはお前を取り戻す…。

こちらは、劇場版第1弾 「トリニティセブン -悠久図書館と錬金術少女-」に続く、劇場版第2弾の作品となります。
劇場版一作ずつでも物語の起承転結は成立していましたが、登場人物の心模様や立ち位置に対するいきさつなど、相応の予備知識が無いとこの作品を堪能し尽くせないと思います。

まぁ、魔王候補は7人の美少女魔導士を侍らせていて、徐々にその7人を侵食していくハーレム展開作品なので、現状に至る過程は物凄く大切な位置付けです。
そのため、劇場版を含め前作未視聴の方は、そちらからの視聴をお勧めします。

この作品を視聴して気付いたこと…
まず1点目…作品のサブタイトルですが、一切の捻りがなく混じりっ気無しのストレートであること…
「天空図書館と真紅の魔王」って「何処で、誰と、どうする」が分かってしまうではありませんか!
この手の作品は物語を積み重ねる度にラスボスが強くなっていくのは常套なので、もちろんアラタが勝利するかはラストまで視聴しないと分かりません。

だけど、原作の連載が続いている作品の単発映画で主人公が消え去ってしまうとも思えません。
だから、この作品が重きを置いているのはラストに至るまでのプロセスです。
トリニティセブンの皆さまが、アラタ思いの春日聖がピンチに陥った彼にどの様な手を差し延べるのか…
結論ではなく、過程を楽しもうと頭を切り替えて視聴すると、実はメチャクチャ面白かったり…^^

そして2点目…本編を視聴するまで公式HPの、特にSTORYの視聴は避けた方が良いと思います。
私は完走後に公式HPを拝見しましたが、「こんなネタバレ載せて大丈夫なの!?」と思えるくらい重要事項が満載でしたから…

ヒロインの数が多いので、この作品ではそれぞれのヒロインの立ち位置を明確にした上で、均等、均一という概念をバッサリ切り捨てています。
物語の展開に応じてスクリーンに映し出される割合に軽重を付けているので、特定のヒロイン目当てで視聴して、軽めだったらすこしガッカリ感があるかもしれませんが、60分という尺を考えると、この構成は正解だったと思います。

それに、しっかりアピールすべきキャラは、然るべきタイミングでしっかり持ち上げられているので、違和感はありませんでした。
あやねる演じるレヴィや、奈央ぼう演じるリーゼロッテなんかは、見惚れることしかできませんでしたし、リリスも物語の展開に一役買っていましたから…

でも今回何気に美味しいところを持っていったのは、春日聖と行動を共にしているルーグだったと思います。
彼女の1人称である「当機」を何度も耳にしましたし、何より彼女には様々な立ち位置でのミッションが課せられていましたから…(^o^)
まぁ、彼女の天然な一面が功を奏したと言えるのではないでしょうか。
実際ミッション中の彼女は格好良くもあり可愛らしくもあり…
結構ポイントの高い見どころだと思います。

アラタが仲間と一緒に真紅の魔王とどの様に対峙するのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は、ZAQさんの「Against The Abyss」

上映時間が約1時間程度の作品でした。
今回の一連の騒動を経て、アラタのハーレム指数はまた一段と上昇したと思います。
今でも相当良い感じなんですけど、きっとまだこんなモノじゃないんでしょうね。
アラタの築くハーレムは…
その行き末を含め、今後の展開を楽しみにしています。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

多分そこまで売れなかったんだろうねw

視聴理由 前作に続き

視聴前 まーたリリス先生がメインかな...

視聴後 あきお!?

この話は魔王の情報がある「天空図書館」にいったときの話

なんとこの話はあの「あきお」がメインヒロイン!
まぁ...リリス先生も重要な役割があんだけど...
映画で見たんだけど、もうアマゾンprimeであるんだよね...
多分そこまで売れなかったんだろうねw
前回の映画よりは良かったと思うんだけどなぁ

前回の映画でちょっと姿を現した少女あきおちゃんが今回かなり出てきます
本編で出てきた「荒地でずっと祈り続けてる少女」が関係してきます。ようやく伏線回収ですね!ほかにも伏線回収をたくさんしている(はず)ので進展は多少あります。ただ深く追求しちゃうと、多少突っ込みどころが出ちゃうのが難点だね。
それよりあきおちゃんがヒロインなのはうれしい
本編のレビューでも言ったけど「クールな感じ」って感じで一人だけ何かが違ったけど、これで君もデレニティセブンの仲間入りだね。
そして相変わらず新君はかっこいい。聖ちゃん可愛い。

音楽はZAQさん。作画は良いほう。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 3

68.2 13 2019年春(4月~6月)アニメランキング13位
蒼穹のファフナーThe Beyond(アニメ映画)

2019年5月17日
★★★★☆ 3.6 (32)
197人が棚に入れました
第一話「蒼穹作戦」: 人類とフェストゥムとの戦いは、さらに複雑さを増しながら続いていた。「第五次蒼穹作戦」の名の元、奪われた同胞を取り戻すため人型兵器ファフナーに乗り込んだ真壁一騎ら竜宮島部隊はフェストゥムとの激しい戦闘を繰り広げる。「誰かが生きるために誰かが犠牲になる。そんな世界を捨てて生きよう。」「お前を、居るべき場所へ還す」奪われたのは竜宮島の人々にとって、かけがえのない存在。だがそれは、拮抗するものたちにとっても同じこと。そして、人類にとっても……。終わりの見えない戦いが続く世界。そして、ここに今、また新たな物語が始まる――

“あなたは、そこにいますか?” 平和な孤島・竜宮島に突如襲来した未知の生命体“フェストゥム”から人々を守るため、少年少女が人型兵器“ファフナー”に乗りこみ命を賭して戦う姿を描く、オリジナルアニメーション「蒼穹のファフナー」シリーズ。2004年にTVシリーズ第1期「蒼穹のファフナー」の放送がスタートし、翌2005年、知られざる過去の戦いを紐解くTVスペシャル「蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT」が放送された。2010年、皆城総士の島への帰還を描いた劇場版「蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH」公開。2015年放送のTVシリーズ第2期「蒼穹のファフナー EXODUS」では、少年たちは更に複雑化した新たな戦いへと巻き込まれていった。そして、2019年――シリーズ15周年を迎える今、彼らの運命は再び動き出す。

声優・キャラクター
喜安浩平、松本まりか、木村良平、白石稔、島﨑信長、石川由依、土師孝也、鈴木達央、葛城七穂、世戸さおり、櫻井智、相川奈都姫、松田利冴、勝杏里、内田直哉、ゆかな、仲西環、岩崎諒太、石井真、入野自由、諸星すみれ、白石涼子、小野賢章、田中正彦、篠原恵美、浅倉杏美、高瀬右光、てらそままさき、遠藤綾、小松美智子、松田颯水、佐々木りお、斉藤壮馬、最上嗣生、石川静

65.9 14 2019年春(4月~6月)アニメランキング14位
劇場版 誰ガ為のアルケミスト(アニメ映画)

2019年6月14日
★★★★☆ 3.5 (16)
93人が棚に入れました
普通の女子高生・カスミに秘められた“本当の強さ"とは。自分に自信の持てない女子高生カスミは、ある日、不思議な声に導かれて異世界バベル大陸へと召喚される。そこは、伝説の存在・暗黒竜デストルークにより、錬金術も魔法も封じられ、“闇の魔人"が跋扈する世界だった。カスミは、彼女を召喚した魔法使いのリズ、ガンナーのエドガーと出会い行動を共にする。“闇の魔人"の魔の手はレジスタンスの村へと迫る。絶望を目前にしたカスミの脳裏に、意外なビジョンがふと浮かび上がる。それは、カスミの中に眠る彼女の“本当の強さ"が目覚めようとしている兆しだった―「お願い、届いて、私の中に力があるなら……」

声優・キャラクター
水瀬いのり、逢坂良太、降幡愛、花江夏樹、石川界人、堀江由衣、生天目仁美、内田雄馬、今井麻美、早見沙織、江口拓也、Lynn、福山潤
ネタバレ

pikotan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

もっと評価して欲しい作品

ゲーム未プレイです。そのため本作の世界観を全く知らない状態で視聴しました。
視聴後にググったところ、アニメ!アニメ!というサイトに河森監督と今泉プロデューサーの制作秘話が掲載されていたのですが、劇場版はゲーム本編その後の世界を舞台にした物語とのこと。
そのためゲームに登場しないカスミというオリジナルキャラを作り、異世界転生作品に仕上げたそうです。
本編後のオリジナルストーリーということで、ゲームプレイ組のみならず私のような初見組も普通の異世界転生物として、すんなり作品世界に入り込めました。

ストーリーは異世界転生物としては基本王道の流れです。
{netabare}ただし、転生と同時に凄い能力を手に入れて活躍し、すぐに現地の人々に歓迎されるといったなろう系でありがちな展開とは違います。
召喚されたカスミは初めは何の能力も持たないことからレジスタンスの人々に落胆され、また彼らは生活に窮していますから役に立たないカスミの存在を迷惑に思います。
勝手に召喚しておきながらそりゃ無いよって私なら不満をぶつけると思いますが、カスミは料理を作ったりして人々と打ち解けようと努力するんです。
そんなところに闇の魔人が襲ってきて、危機的状況に陥ったときにカスミの秘めた能力が覚醒し…とネタバレはこの辺にしておきますので、気になる方はご自身で確かめてください。{/netabare}
ちなみにこの後もスンナリ行くことはなく多少の紆余曲折があります。
まあ2時間しか枠がないのでそんなに遠回りすることはないですが。
それから恐らく誰も気に留めないと思うので書いておきますが、マスコットキャラ好きの私としては、カスミが召喚されたときに出会った「パタ」が可愛いので、パタの表情や仕草にも注目して欲しいです。

あにこれでは棚に入れた人が少なくて驚きましたが、この作品が劇場公開された2019年春はユーフォニアム、青ブタ、ガルパン、カバネリなど人気作の劇場版が目白押しだったので、埋もれてしまった感がありますね。
でも客観的に他の作品と比べて酷評されるような作品ではなく、普通に良作だと思います。
少なくともマクロスやアクエリオン、エスカフローネなど河森作品が好きな人にとっては、本作も河森ワールドが十二分に展開されているので満足できると思います。
ストーリーも感動的ですが作品冒頭と後半の戦闘シーンも見所です。
やはりサテライトのCG技術は素晴らしいです。
私が河森ファンなので評価が甘めなのかもしれませんが、多くの人に観てもらいたいし評価して欲しい作品です。
歴代河森作品の中で上位にランクされる作品だと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

65.6 15 2019年春(4月~6月)アニメランキング15位
LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-(アニメ映画)

2019年4月5日
★★★★☆ 3.4 (38)
148人が棚に入れました
京都に“逆"転生した勇者たちと魔王の、過酷な闘いが今、始まる・・・!?祖母の駄菓子屋を継ぐため、京都に引っ越してきた美大生・本天沼久美。だが、空き家だったはずの駄菓子屋には、ハラミ・K・舞の三人の少女と犬一匹が住み着いていた!なんと、ハラミたちは魔王を追って、剣と魔法の世界からこちらの世界へ転生してきた勇者達だったのだ!しかし、転生の影響で力を失った彼女たちは普通の人となり、しかもリーダーの姫騎士アーネリアは犬の姿に変わり果てていた・・・。身寄りも常識もない彼女たちを追いだすこともできず、久美はおかしな仲間たちと同居をすることに。元の世界での使命感からも開放され、平和な世界にも馴染みはじめ、それぞれが自由気ままに暮らしていたある日。力を失い、小学生となった、元魔王・らんが彼女たちの前に現れ、こう告げた。「私と一緒に、魔王の欠片を集めてもらえませんか?」

声優・キャラクター
日高里菜、茜屋日海夏、大地葉、内山夕実、長縄まりあ、花守ゆみり、藤田咲、福山潤、小西克幸

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

むかし勇者、いまニート だけど時々ホンキだす。

この作品は、「平成最後の劇場オリジナルアニメ」と称された作品なんだそうです。
ごちうさを輩出した橋本裕之監督、上江洲誠さんが脚本担当、アニメーション制作がStudio五組さんという、錚々たるメンバーが結集して制作されました。

加えて声優陣も半端ありません。
ちゃんりな、茜屋日海夏さん、大地葉さん、内山夕実さん、長縄まりあさんに、ゆみりん…
この顔ぶれを見て視聴意欲だって右肩上がりです。


京都に"逆"転生した勇者たちと魔王の、
過酷な戦い(生活)が今始まる…!?

祖母の駄菓子屋を継ぐため京都に引っ越してきた美大生・本天沼久美。
だが、空き家だったはずの駄菓子屋には、
ハラミ・K・舞の三人と犬一匹が住み着いていた!

なんと、ハラミたちは魔王を追って、
剣と魔法の世界からこちらの世界へ転生してきた勇者達だった!

しかし転生の影響で力を失った彼女たちは無一文で路頭に迷うこととなり、
しかもリーダーの姫騎士アーネリアは犬の姿に変わり果てていた……

身寄りも常識もない彼女たちを追い出すこともできず、
久美はおかしな仲間たちと同居をすることに。

元の世界での使命感からも開放され、平和な世界にも馴染み始め、
それぞれが自由気ままに暮らしていたが、
唯一、犬となったアーネリアだけが元の使命感を抱え心労が続いていた…
そんなある日、力を失い小学生となった、元魔王・らんが

彼女たちの前に現れ、こう告げた。
「私と一緒に魔王の欠片を集めてもらえませんか?」


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

異世界転生の逆輸入バージョンですね…
基の世界では解放軍として活躍した彼女たちですが、こちらは日々戦いに明け暮れる世界ではないため、これまでの輝かしいキャリアは1㎜も役に立つことはありません。

だから皆さん、こちらでの生活も、ニート、オタク、アイドルなど人それぞれ…
ですが、余生を一生グータラ生活している訳にはいかない理由がありました。

それは、彼女たちと一緒に敵である魔王もこちらに転生したのですが、転生の際、力の源である「魔王の欠片」が各地に散らばってしまい、その力に飲み込まれた輩がちょいちょい大惨事を引き起こそうとするからです。

だから普段は何気ない日常なのですが、ひとたびスイッチが入ると一気にバトルモードに…
この切り返しのテンポが実に気持ち良い作品でした。

それだけじゃありません。
魔王はこちらへの転生を失敗し、11歳の少女になってしまったのですが、その少女のCVは長縄さん…
お察しの通り、異世界で悪事の限り?を尽くしていた片鱗はどこにも見られません。
心優しいただの小学生の女の子です。
例えるなら「小林さんちのメイドラゴン」のカンナカムイ…という感じなんです。
だから、この元魔王…ヤバいくらい可愛いですよ。

主題歌は、「Precious Piece」
歌い手はキズナアイさん…こういうところでも活躍しているんですね。
仕事の幅の広さを感じます。

上映時間が60分なので、サクッと視聴できる作品です。
尺が短いながらも物語はしっかり纏まっていましたし、声優さんたちも良い仕事していましたし…
楽しく視聴させて貰えた作品でした。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7

64.5 16 2019年春(4月~6月)アニメランキング16位
バースデー・ワンダーランド(アニメ映画)

2019年4月26日
★★★★☆ 3.3 (53)
191人が棚に入れました
誕生日の前日、自分に自信がないアカネの目の前に突然現れたのは、謎めいた大錬金術師のヒポクラテスとその弟子のピポ――「私たちの世界を救って欲しいのです!」と必死でアカネに請う2人。そしてアカネが無理やり連れて行かれた世界は――骨董屋の地下室の扉の先から繋がっていた〈幸せな色に満ちたワンダーランド〉! ふしぎな動物や人が住む世界から、色が消えてしまう!その世界を守る救世主にされたアカネが大冒険の果てに下した、人生を変える決断とは?

声優・キャラクター
松岡茉優、杏、麻生久美子、東山奈央、藤原啓治、矢島晶子、市村正親
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

緑の風の女神の勇気

 平成最後に見ようと思っていたけど、令和元年初日になってみることになったです。

 仮病で学校を休んだ主人公のアカネが、叔母チィの店に自分の誕生日プレゼントを取りに行ったです。
 怪しい手形に手を入れてしまい手がハマってしまうことにです。
 すると床下から、怪しいヒゲのおじさんヒポクラテスと弟子の妖精ピポに、緑の風の女神として世界を救ってほしいと頼まれるです。
 チィも興味本位になり、ヒポクラテスの首飾りなどで、一緒に異世界に行って冒険するのです。
 いきなり、悪いやつみたいな2人組が、現れるです。この二人は、実はこの物語の真相に大きく関わる二人だということは、最後まで見てのお楽しみです。

 この世界の水が枯れ果てて、色がなくなりつつある自体とは?です。それを救う雫きりの儀式とは?も、最後までの注目です。

 冒険もアカネとチィの絡みが、面白いです。また、背景作画を通した世界観に、素晴らしさを感じたです。
{netabare}  ヒツジのコートもどこか可愛らしさと面白さを感じたり、この世界ならではの金魚に乗って水中を移動するところなども良かったです。{/netabare}

 この物語の真相が明らかになって、アカネがしずく切に立ち会ったときの行動も、いい見せ場だったと思うです。

 冒険を通してアカネが、今までの生活と冒険で気付かされた幸せというものについて、この世界そのものが、かけがいのないプレゼントだったということを示してくれたお話だったです。優しいアカネの母親も良かったです。「これでいいのだ!」です。

{netabare}  最初、アカネがハマった手形の前に佇むピポの後ろで、後ろ姿な野原しんのすけの置物が、なんか面白いです。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 9

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

はっぴいえんどに満足しない自分と戦う映画です

いやそれはまあウソですけども。

いずれにしてもこのハナシは例えば児童文学なんかで大人がけっこうハマるとゆうか感動するお話とゆうのんではありません。

いやまあ原作はほんまはどんなんか知らないですけどね。

ハナシも超わかりやすくて、演出は言うに及ばず、キャラも立ってて絵も芝居も音楽もサイコウなのですが、もうこれ以上ないってぐらいにはっぴぃえんどなんですな。

映画館でエンドロール見ながら『なんやえんえんと幸せやんけ』と思わずゆうてる自分がいてまして。


・・・焦りました。


だって人の幸せを見ても自分が幸せにならないって気付かされたわけですから。

なのでそおゆうゲスいやつはこの映画を見たらあきません。


人にやさしくできる思いやりのある人にお勧めです。


ボクももうちょっと進化した人間になったら改めてもう一回見ようと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 10

pikotan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

年代問わず楽しめるロードムービー

映画サイトを見ても評価が芳しくないので期待しないで視聴しましたが、私的にはとても面白い作品でした。
なぜ評価が低いのか不思議です。公開時期に強力なライバル作品が多数あったのも本作が低迷した一因かも知れませんね。

さて、私が気に入った点の一つは、引っ込み思案の主人公アカネと自由奔放で旅好きのアカネの叔母であるチイ、その二人を異世界に招いた錬金術師のヒポクラテスと弟子のピポ、この4人が異世界を救うまでの過程(旅路)が良かったですね。
チイとヒポクラテスのやり取りとか小さな笑いが結構ありました。

異世界の危機を救うタイプの作品は沢山ありますが、そういう作品の多くは敵を倒すことに比重が置かれたアクション系になると思います。
対して本作は主人公アカネが嫌々巻き込まれた冒険の中で少しづつ言動が変わっていく、成長していく様に比重が置かれていて、アクション系ではなくどちらかと言えばロードムービーなんですね。
なので意外とのんびりした雰囲気が漂っていたりします。
ネタバレになるので書きませんが、実はアカネの母ミドリも物語に深く関わっています。
鋭い人は序盤で気づくかも知れませんが、私は深く考えないで観ていたので最後に事実を知って驚きました。

二つ目のお気に入りはイリヤ・クブシノブさんのキャラクターデザインです。
これまで観てきた他のアニメ作品とは異なるデザインが新鮮でした。
特に眼が魅力的というか引き込まれる感じがします。

三つ目のお気に入りはmiletさんが歌うテーマソングです。
CMでも流れていたサビの部分は特にお気に入りです。
クライマックスのシーンで曲が流れたときは感動的でした。

本作に関しては特に不満な点は無いですね。
敢えて挙げるなら主人公の声が下手で初めは少し気になりましたが、途中で馴染んでしまって案外違和感なく観れました。

原作が80年代の児童書のため今となっては平凡なストーリーかも知れませんが、それ故に子供から大人まで年代問わず観られる良作だと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 9

63.8 17 2019年春(4月~6月)アニメランキング17位
絶望の怪物(アニメ映画)

2019年6月10日
★★★★☆ 3.2 (28)
88人が棚に入れました
アニメ制作スタッフとして働いた経験のある漫画家のコタニジュンヤが、完全個人制作で手がけた30分の短編アニメーション。ある日、中学生の星野アオイは、自分と家族が醜い宇宙人の怪物であることを知る。両親が隠していたため、彼女と弟のユウタは、その事実を知らずに育ってきた。彼らは薬を使って人間の姿に化けていたが、なぜかアオイにだけ、その薬が徐々に効かなくなり……。2019年6月10日から名古屋・大須シネマにて上映され、7月6日からは東京・下北沢トリウッドで公開。
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

たったの29分!!

2021/09/27 投稿

率直に言ってすごいと思いました。

29分間,テレビシリーズ1話分の長さです!

しかし,視聴後の満足感は高いです!

ストーリーは{netabare}タイトルや作品のキャッチコピーなどから容易に想像できます。完全にイメージ通りのストーリーと言えます。{/netabare}ツッコミどころもいっぱいありまが,あまり気になりません。

背景はきれいだと思いました。描き込まれた美しさでは無く,シンプルに描き色できれいに見せるといった感じでした。

キャラクターは絵が上手いとは感じませんでしたし,良く動いているわけでもありませんでしたが作品世界としてはこれでいいと思います。作品の成り立ちを考えれば,これが最適なのでしょう。

音楽はピアノの旋律が切なさを増幅します。
主題歌は,音程が安定せずにお世辞にも上手いと言えない歌唱力なのですが,逆にそれがよりいっそう切なさを感じさせます。
おそらく,この音楽の力が作品上大きく貢献していると思います。

結局何がすごいのか,そう感じさせるのか考えてみると,とにかく見せ方が上手いのだと思います。
余分な物を削ぎ落とした,引き算の美学とでも言うのでしょうか?歴史的に見ても日本人の琴線に触れるそんな作りの作品でした。

クレジットを見ると原作・脚本・絵コンテ・演出・作画・美術・着彩・撮影・編集・音響・監督・プロデューサー・他全般 コタニジュンヤとなっています。ほぼ一人で作り上げたという点は考慮せずに評価しています。

一方29分で完結している点は自分の中では,評価上大きなポイントになっています。

たった29分なので,見て損は無いと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 11

63.7 18 2019年春(4月~6月)アニメランキング18位
Fate/kaleid liner Prisma☆Illya プリズマ☆ファンタズム(アニメ映画)

2019年6月14日
★★★★☆ 3.3 (37)
213人が棚に入れました
プリズマ☆イリヤ オールキャスト総出演の ドタバタギャグコメディがここに開幕!
「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ」シリーズのキャラクターが平行世界の垣根を越えて大集合!

原作ひろやまひろし監修による完全新作オリジナルエピソード。
少女たちのもう一つの物語が描かれるー。

声優・キャラクター
門脇舞以、名塚佳織、斎藤千和、伊瀬茉莉也、加藤英美里、伊藤かな恵、佐藤聡美、高野直子、かかずゆみ、杉山紀彰、植田佳奈、伊藤静

計測不能 19 2019年春(4月~6月)アニメランキング19位
歎異抄をひらく(アニメ映画)

2019年5月24日
★★★★☆ 4.0 (5)
35人が棚に入れました
鎌倉時代、1200年代前半。貧しい農家に生まれながらも賢く利発な平次郎は、ある日、親鸞聖人と出会い、多くを学び成長していく。
やがて京に戻った親鸞聖人を追って故郷を離れた平次郎は、「唯円」という名を授かり、仲間たちとともに親鸞聖人のもとで仏教を学ぶ。そんな中、かつての友人が苦境に立たされていると知った唯円は、なにもできない自分への無力感にとらわれ苦悩する。なぜ、善人よりも悪人が救われるのか? 人は、なぜ生きるのか? 
「すべての人間が悪人であり、救われるために条件はない」という親鸞聖人の言葉の真意が、解き明かされていく――。

計測不能 19 2019年春(4月~6月)アニメランキング19位
レゴ (R) ムービー2(アニメ映画)

2019年3月29日
★★★★★ 4.4 (4)
20人が棚に入れました
自由で創造力あふれる映像と、尖りまくったギャグセンスで大人も子供も魅了した『レゴ®ムービー』(2014)! 『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督らが年間ベストに選出、トップクリエイターも絶賛するすべてがサイコー!! な映画として世界中を席捲。そして2019年春、さらにスケールアップしたレゴ®ワールドが日本に上陸する!

ブロックシティが襲われた事件から数年後、街の秩序が崩壊し荒んだ世界――。いつも明るくちょっぴりおバカなエメットの前に現れたのは、謎の宇宙人。ルーシーと仲間たちを、連れ去ってしまった!仲間と“フツー”の日常を取り戻すため、誰よりごく“フツー”なエメットは超フツーじゃない宇宙へ!? またもや“選ばれし者”になったエメットの戦いは、前代未聞の領域へ!ヤバいクイーンが支配する“すべてがミュージカル”な惑星で一体なにが起こるのか?アカデミー賞歌曲賞にノミネートされた“Everything Is AWESOME!!!”を超えるスペシャルな楽曲にも期待大。【すべてがもっとサイコー!】になったギャラクシー・アドベンチャーの襲来だ!

計測不能 19 2019年春(4月~6月)アニメランキング19位
えいが うちの3姉妹(アニメ映画)

2019年4月26日
★★★★★ 4.5 (3)
20人が棚に入れました
スーパー育児エッセイブログをアニメ化。キュートな3姉妹フー・スー・チーが、ママやパパとくり広げる“おっぺけぺー"な毎日は、おもしろいことがいっぱい♪ ほんわか気分で笑えちゃう「3姉妹ワールド」がクセになる!?

計測不能 19 2019年春(4月~6月)アニメランキング19位
ホフマニアダ ホフマンの物語(アニメ映画)

2019年4月2日
★★★★★ 4.1 (4)
19人が棚に入れました
エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンは今や大成した作家、作曲家であり芸術家です。自分の人生と作品を振り返り、過ぎ去った日々を思い起こします。そして若かりし頃の姿、すなわちドイツの小さな町で若き裁判官見習いとして働き、質素な家の屋根裏部屋を借りて音楽家を目指していた頃に自分を重ねていきます。日中は官庁で退屈な仕事をこなし、仕事の後は近所の居酒屋に足を向けます。そして夜には芸術的な創作活動に熱中するのです。

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

幻想と現実の交錯す物語、歌劇とは真し是枝成り

原題:Hoffmaniada
年度:2018年
製作:ロシア
監督:Stanislav Sokolov
時間:1時間12分

ノルシュテイン作品を支えたロシアトップレベルのアニメーションスタジオが15年の歳月を費やし作成したストップモーションアニメーション。

怠惰な現実像、夢見た若き日々、想いし蛇娘と麗しき女性達、幕が開く度に交錯す幻想と現実、叙々絡まし幻想空間に深く溺れる様、凄まじい歌劇。

webにてトレイラーが公開されてますのでぜひ御一見を、
映像は勿論、特出と言える声(といってもオペラ的な声では無く所謂おっさんの声ですが、低音階とロシア語?の発音が相まみえ震える渋さ)と通し流れる音楽の素晴らしさ、本編を余す事無く伝える様体感出来ます。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7

計測不能 19 2019年春(4月~6月)アニメランキング19位
映画 おしりたんてい カレーなる じけん(アニメ映画)

2019年4月26日
★★★★★ 4.2 (3)
15人が棚に入れました
見た目はおしり、推理はエクセレントな名探偵「おしりたんてい」が活躍する人気シリーズ。町に新しくオープンするお店のカレーに使う大事なスパイスがなくなった! どこへいったのかな? 事件を解決するおしりたんていに注目だ!

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

想像力を刺激する要素と発見する楽しさ

2019年4月26日公開の「東映まんがまつり」のトリを務めた作品。
だいたい20分くらいかな?

おしりたんていは初めて見たのですが、クオリティとエンターテイメント性を兼ね備えた良作でした。これが平常運転らしいので、人気の理由がわかろうというもの。
シンプルなメインのストーリーに加え、「○○をいくつ探してね!」っていう問題をいくつか入れています。
映画でこれは大人にも難しいのでは…?達成感は凄そうなんだけどもw


今回の東映まんがまつりの4作のうち3作に共通するのが一種の「視聴者参加型」であるということ。(あと「ちょっとの下ネタ」も共通してるw)

この作品はもとから「読者や視聴者が発見する楽しさ」が売りなのでしょう。
それに加えて、多彩で個性的なキャラクター、シンプルなストーリー、わかりやすく作り込まれた世界観が想像力を刺激してくれる。
とても良い子ども向け作品でした。
(2019.5.23)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5

計測不能 19 2019年春(4月~6月)アニメランキング19位
猫のダヤン「ダヤンとジタン」(アニメ映画)

2019年5月10日
★★★★☆ 3.9 (3)
14人が棚に入れました
わちふぃーるど創世の秘密を解く長編物語から「ダヤンとジタン」という、二匹の運命の猫たちの冒険とわちふぃーるどの仲間達との友情をテーマにしたストーリー。

計測不能 19 2019年春(4月~6月)アニメランキング19位
タマ&フレンズ「タマと不思議な石像」(アニメ映画)

2019年5月10日
★★★★☆ 3.7 (3)
11人が棚に入れました
3丁目の神社で見つけた猫の石像。その石像にふれたタマたちは、不思議な白猫に出会うのだが…。
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