ブリキ男 さんの感想・評価
4.2
笑う門には福来たる!
同人サークル「上海アリス幻樂団」によって製作された弾幕系シューティングゲームに登場するキャラクターが漫才で対決するアニメの第二弾(のリメイク作品)。
本編は「第1回東方M-1ぐらんぷりR」とほぼ同じ尺で、だいたい80分弱。同人作品としてはかなりのボリュームになっています。見応えたっぷり。
第二回大会の出演者は以下の通り(原作ゲーム知らない人にはあまり意味の無い情報なので畳んどきます。)
{netabare}
狂気と詐欺師「てゐレーセン」
因幡てゐ&鈴仙・優曇華院・イナバ
最強の式神「やくもチェン」
橙&八雲藍
蓬莱の民「蓬莱てるよ」
八意永琳&蓬莱山輝夜
紅魔館の頭脳「パチュみりん」
紅美鈴&パチュリー・ノーレッジのコンビ
恒例の敗者復活戦と乱入もありますので加えて2組+。ゲストについては見てのお楽しみという事で^^
{/netabare}
キャストは前回の第一回大会では、東方project製作STG6作品目「東方紅魔郷」からの出演者が多くを占めましたが、今大会ではその7作目と8作目に当たる「東方妖々夢」と「東方永夜抄」からの出演キャラが多数"というカタチ(第一回ネタ)"になっています(笑)
原作の性質上出演キャラの大半が女性なので、抵抗を持たれる方も(特に女性の方で)いらっしゃるかも知れませんが、司会進行およびツッコミ役を完璧にこなす男性キャラ、森近霖之助(CVらんてぃさん)の存在があるので、今大会もシリーズの例に漏れず、いつもながらに安定感抜群の内容に仕上がっています。
でも本作のあらゆるネタがザクザク刺さりまくるのは、たぶん30代~40代のファミコン~スーファミ世代。今期の「私能力値は平均でって言ったよね!」なんかも丸々そうでしたが(笑)、今にして思えば、本作品(ぶっちゃけシリーズ全般ですが)の作風は、時代の先取り感ありありの先進的スタイルだったとも評価できるかも知れません。
※無印からRになって改変された点と言えば、第一回と同じく過激ネタの修正が若干と、第3回からスタンダードとなったFlashアニメによる安定した作画表現、バックストーリー、CM的なもの(笑)優しくしんみりとした歌唱で締め括るエンディング、そしてオマケのもう一幕。そんなところ。
旧作と比較するとハートウォーミングな物語としての魅力も加わり、一個のアニメ作品としての完成度はすこぶるよくなったと言う印象です。
ついでに、ややカドは取れたものの、シリーズ恒例の著作権ギリギリ(アウト?)なヤバめなネタも今大会でも健在。言わずもがな地上波ではまず放送できない内容です^^;いや…、例外的に「銀魂」がありました(笑)
今年の大晦日も滞りなく第十四回大会の円盤が某同人会場で(もちろん有料で)配布されるそうで、東方シリーズの古くからのファンを自覚しているブリキ男としても、今年も年末年始のお楽しみとして大いに期待している次第です^^
ドラマ仕立てに直球漫才、ダンスにバトルも盛り込んで、てんやわんやの大騒ぎ。
クスクス笑いにシュールな笑い、ニヤニヤ笑いやほっこり笑い、苦笑いからの大爆笑! 回り回って、笑う門には福来たる!
楽しい事、嬉しい事、辛い事、悲しい事、皆さんも一年間あれこれとあった事でしょう。でも最後の最後は笑いに笑って、わっはっは!と締め括りましょう!(笑)
それでは皆さん、よいお年をお迎え下さい!