タマランチ会長 さんの感想・評価
4.4
花とアリスつながりで、日本映画専門チャンネルで観ました。
もろロトスコープで、動画がカクカク動きます。アニメを見慣れている人でなくても違和感を感じるでしょう。しかし、会話やセリフ回しが、もろ実写映画で実にリアルです。セリフ回しが洗練されていなくて無駄なことたくさん言っている感じでしょうか。リアルでもそうですものね。若者ならなおさらでしょう。会話のテンポは、紙ウサギロぺっぽい。これを実写で撮ってもただのCMになってしまうところでしょうが、美しく誌的な背景美術と、アニメ作品にはないリアルな会話で、若者の日常にあるちょっとした輝きを切り取ることに成功している感じ。
邦画大好きな私としては、常日頃からこういうアニメ作品あってもいいよなと思っていました。ロトスコープそのまんまじゃなくて、今のアニメのキャラで、カクカクしないようにちゃんと動画割も考えて、こういうリアルな日常を切り取ったような青春アニメってできないかな~と。惡の華じゃないよな~。とか考えていたら、一番近いかなと思い出したのが「グラスリップ」でした。(笑)
岩井俊二と、まともなアニメーターが組んだらすごく面白い作品ができるんじゃないだろうか。そういうの観てみたい。
ラ ム ネ さんの感想・評価
3.7
思い込みは経験によって書き換えられていく。憶測は憶測でしかないのだ。実際にやってみないと、実的には分からない。私たちは表向きの姿に見慣れているが、見慣れたものに実際まぎれてみると、主観世界はまったく違って見え始める。「表姿」という憶測に、「裏姿」という経験の前提ができるのだ。すると、世界を人よりちょっと深いところから見れるようになる。辺りにあふれるサービス、その多くは近代特有のもの、前時代にはなかった。ガソリンスタンドはグローバル化あってのことだし、コンビニは地域性がシステム化によって退廃した象徴のようなものだ。人口がふくれて流動していて、それに伴ってサービスが溢れるようだ。当たり前だと傍観していたけれど、当事者になってみると、みんな頑張ってるなぁと共感できる。…じゃあ、その「深いところ」にあるものって、なんだろう?やっぱりそれは成長だ。
表姿だけを見ていた傍観側は、裏姿を描かれることで、当事者意識に落とし込まれ、人物たちの小さな成長に、ちょっと勇気づけられる。そんな話しだ。
岩井俊二監督作品。実写の方が、演技次第では、伝わり易かっただろうとは思う。公式サイトにて公開されている。2016/4/30
chariot さんの感想・評価
3.0
スシニンジャ。
日本最強の食べ物と言えば「スシ」
日本最強の戦士と言えば「ニンジャ」
最強×最強、それが「スシニンジャ」だ!
・・・と公式に書いてあるのでそのまま書いてみた。
ショートアニメで3人のスシが冒険する話になるみたいですが・・・
CGアニメでノリは海外アニメっぽいし外国人が作ったのかと思ったら純国産っぽい・・・(笑)
CGはとても綺麗です。ネタがぷよぷよキラキラしてます!鮮度抜群!(笑)
この作品、多分それほど内容的には「うわーすげー」とはならないと思うのですが・・・
なんだか訳分からないぐらい無駄にキャストが豪華です。
イクラ:梶裕貴
マグロ:朴璐美
タマゴ:宮野真守
スシニンジャ:藤原啓治
姫:水樹奈々
更に主題歌は影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし
・・・なんでこんなに全力なの、この作品・・・。
「スシニンジャ」で検索して公式サイトで1話(約5分)が観られます。
視聴者の応募(新キャラとか設定とか)で話が進んで行くような参加型コンテンツのようなので公開スケジュールも全何話かもわかりませんが、気になる方はどうぞ(*^_^*)
2話が公開されていました。
結構待った割にあんまり進展していません・・・
完結までどれぐらいかける予定なんだろうか。。
3話が公開されていました。
{netabare}姫・・・
「予算内で終わるには時間がないのよ!」って・・・(笑)
意外と腹黒な姫の水樹さんは結構いいですね(笑) {/netabare}
あ、今回もそれほど話は進んでませんのであしからず。。
けみかけ さんの感想・評価
3.4
久々に単館公開のアニメ映画、ってか売り込むつもりが本当にあるのか怪しい謎映画(笑)
正直原作のこととか調べてみましたが実際視聴するまで内容が想像出来なかったです
スポチャン、とはスポーツチャンバラのこと
エアーソフト剣(←公式名称です)というゴムチューブと空気で出来た得物を使っていわゆる遊びとしての“チャンバラごっこ”を競技にまで発展させたスポーツです
顔を守るアクリル製のヘルメット以外には防具を必要とせず、老若男女誰でも出来るとして国内外問わず非常に裾野が広いのが特徴
ルールとしては相手の身体のどの部分でも良いので相手より先に刀身を当てれば勝ち
実に単純明快
得物と呼ばれる武具も長刀、小太刀、槍など非常に多彩で各々の部門毎に細分化しており、さらには“得物自由”なるフリースタイルもあるのが面白いです
この競技が剣道と最も異なる点なのが、今作の中でもポイントとなっている判定の仕方にあります
剣道の場合は有効打の判定に審判が必要不可欠ですがスポチャンは身体のどこに当たっても勝敗が決まります
空気入りの得物が当たると大きな音を出すため傍目に観戦していても決着が判りやすいです
さらに積極的に審判へ抗議をしたり、自己申告で自ら負けを認める、という選手自身の意思がとても尊重されるのです
実に素晴らしいスポーツマンシップ、武士道精神を養うに適した競技だと言えるでしょう
さて、スポチャンの話はここまでとし肝心の内容へ・・・
妖怪達の世界、妖怪界では古くから精霊妖怪と魔妖怪の二大勢力が争っていました
互いの封印が解かれた時、その決着を着ける術として殺しあうのではなく武道で勝敗を決するという取り決めがされていた両勢の妖怪達は大将となる人間の子を探していた
その一方で人間界
幼い頃いじめられっ子だった剣崎仁は逞しい親友の冴場京二と一緒にスポーツチャンバラを始める
やがて成長した二人の腕前は周囲の目を惹く程になったが、無二のライバル関係となった二人は幼い頃のように仲睦まじく会話することも無くなっていました
人間との共存を望む精霊妖怪側は、かつて妖怪達の争いを収めて武道による決着を教授した剣の達人、剣崎竜斎の末裔である仁を大将に、と彼に協力を求める
しかし仁が一度も勝てない相手である京二を、人間を服従させんとする魔妖怪側は利用するのでありました
二大妖怪勢力の争いが、二人の少年達の宿命を巻き込む形で始まる・・・
スポチャン普及のために製作された映画なのでしょうがまさか『妖怪大戦争』を絡めてしまうとはなんというカオスっぷり;
タイミングが良いのか悪いのか、巷はまさに妖怪ブーム
ですがスケール感の割りにちゃんとスポチャンで勝負するっていうすげぇ内容です(笑)
あっさりと勧善懲悪の物語にすると思いきや、この妖怪界の存在と二大勢力の構図の解説が複雑であんまし子供向けではない
その逆に作画はほとんど紙芝居でバトルも一撃瞬殺気味にスピーディー
もうちょっと凝った対決を見せて欲しかったのが本音です
狙っているのかそれともスタッフの趣味なのか、キャラクターデザインのショタへの気合入れっぷりは凄まじく、特に管狐はショタコンのオイラには【俺得】としか言いようがないわけです
声優は近年まれに見る豪華キャスティング
高垣彩陽
田村睦心
堀江由衣
能登麻美子
白石涼子
下田麻美子
黒田崇矢
中博史
関俊彦
てらそままさき
遠藤純一
浅野真澄
千葉進歩
納谷六朗
正直どうかしてる
なぜここまでキャストに金を掛けたし
こーゆーキャスティングは個人的にアレ(http://www.anikore.jp/anime/2003/)を思い出すのであまり良い気分ではありません
ファッションモデルの木村優がさらっと声優デビューを果たしているのにも驚き
主題歌もまさかのほっちゃんです
・・・うん、でもまあ能登さんの演じる針女の狂乱っぷりは聴き所
なのでそれだけも~って方には一見の価値アリ
さてこの映画の魅力がスポチャンの魅力を伝える、ってことにあるのならその役目はちゃんと果たせておるかと思われ
オイラも是非スポチャンやってみたくなりました
そんな日曜の昼下がりでしたよっ
まあ、マヤちゃんの“オチ”に関しては余韻台無し・・・ってことで評価は低めにしときます
褐色の猪 さんの感想・評価
3.5
どーも&チャロが不思議な少女と旅する“花は咲く 東北に咲く”~明日へ つなげよう『花は咲く』
https://www.youtube.com/watch?v=NeYYu0AOp_U
また、
監督:片渕須直、キャラ:こうの史代の「この世界の片隅に」タッグによるバージョンも有り。
鈴木梨央ちゃんが歌う アニメ“花は咲く”~明日へ つなげよう『花は咲く』
https://www.youtube.com/watch?v=NpX1yrG7TbQ
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