ワドルディ隊員 さんの感想・評価
3.6
任天堂のゲームを原作としたほのぼのオムニバス
この作品は、任天堂の人気ゲーム「ピクミン」を題材とした
CGアニメである。一時期、任天堂のアニメに関する調査を
行っていたのだが、他の作品より比較的話数が少なく、
上映時間も短めという理由から視聴した。
ゲームをしなくても、全く問題はないが、ピクミンをプレイする、
あるいはピクミンの知識を事前に入れておくとさらに楽しめる
のではないかと思われる。
ちなみに、2014年・第27回東京国際映画祭の特別上映作品
として公開された経緯を持つ。
内容を要約すると、キャプテンオリマーとそのピクミンの
日常を描いたショートムービーだ。
個人的な感想だが、ピクミンがかわいい。健気で癒される。
ピクミン達の嘘偽りない表情とその愛くるしい姿に
見とれてしまったのは言うまでもない。
まだ、ピクミンを実際にプレイしたことがないが、これを機に
ゲームに興味が湧いてきたのは事実。
(必ず買うとは言ってない)
他の作品を見ている時にも感じたのだが、なんで、任天堂に
出てくるキャラクターってこんなに可愛いのだろうか?
不思議だなー。これは私が彼らの魔術にかかっているという
解釈でいいのかな?
私が個人的に好きなエピソードは
真夜中のジュース>ビンの中のお宝>たいへんな一日の順番だ。
それぞれのエピソードについて個人的に感じたことを下記に示す。
真夜中のジュース
オリマーがジュースを作る姿を目撃したピクミンの話。いわば一発芸。
他のエピソードと比較しても相当短い上に、落ちもシンプル。
ホラー色がかなり強い作風になっているのも大きな特徴になっている。
個人的には一番好きな回だ。まあ、私が只のホラー映画好き
というのが一番の理由だろうが。
ビンの中のお宝
一匹のピクミンと空になったラムネ瓶の中にあるビー玉を巡った話。
途中ラムネ瓶の底に落ちてしまったピクミンを助けるために、
他のピクミン達が試行錯誤しながら救出案を考えるのだが、
ピクミンの品種によって救出方法が変わるのは面白かった。
それ以上に凄いのは、爆発物の衝撃を受けても全く傷がつかない
ラムネ瓶だが。これは宮本茂氏の
魂がラムネ瓶に宿ったという解釈でいいのかな?
たいへんな一日
キャプテンオリマーとピクミン達がショベルカーを解体していた
際に起きた話。キャプテンオリマーの指示に一切文句を
言わずに、忠実に仕事をこなすピクミン達に深く感動した。
また、道中でトラブルが起きても途中であきらめずに
懸命に対応する彼らを見て自然と応援したくなる自分がいた。
ぶっちゃけ、こういった非常事態が起きた時には、指揮官である
キャプテンオリマーが事前に察知しなければならないのでは
と一瞬思ったのだが、オリマーはあくまでも脇役、
主役はピクミンなのだと自分の心の中に言い聞かせることにした。
変にでしゃばると、ピクミン達の姿を見守る時間が減ってしまうからね☆
当初はあまり期待していなかったものの、想像以上にクオリティ
の高い作品だった。ピクミンについてもっと知りたいと感じた方は
一度見てみることをお勧めする。きっと、ピクミン
の愛くるしい姿に癒されるはずだ。個人的には良作だと思う。