2004年度に放送されたTVアニメ動画一覧 140

あにこれの全ユーザーが2004年度に放送されたTVアニメ動画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月27日の時点で一番の2004年度に放送されたTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

×

絞り込み

年代別アニメ一覧

63.2 51 2004年度アニメランキング51位
アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル(TVアニメ動画)

2004年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (32)
166人が棚に入れました
舞台は1930年代のイギリス。その首都ロンドンを拠点に活躍する探偵、エルキュール・ポワロ。ベルギー警察で活躍した彼は、引退後、その明晰(めいせき)な頭脳と洞察力を活かし、探偵業をしています。紳士の身だしなみと、自信にあふれたものごしで、難事件を次々と解決します。
もう1人の主人公、ジェーン・マープルは、ロンドン近郊に住む、上品でおしゃべり好きな老婦人。素人探偵ですが、豊富な人生経験と鋭い観察力で、真犯人を突きとめます。名探偵2人をつなぐオリジナルキャラクターの少女、メイベル・ウエスト。ミス・マープルの甥の娘にあたる彼女は、自分の未来を切りひらくため、ペットのアヒル、オリバーと一緒に、ポワロ探偵事務所のドアをたたくのです。

声優・キャラクター
里見浩太朗、八千草薫、折笠富美子、野島裕史、城雅子

63.1 52 2004年度アニメランキング52位
鉄人28号[2004年版](TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (24)
85人が棚に入れました
第二次世界大戦末期、大日本帝国陸軍は決定的な兵士不足に悩まされていた。そこで考えられたのが不死身の兵士鉄人を作り出す鉄人計画であった。鉄人計画には当時天才科学者と謳われていた金田博士が選ばれ、南方に在る陸軍秘密研究所で鉄人達を開発していたが、計画はかなり難航していた。そんな折、金田博士の息子である正太郎が東京大空襲で死んだという報せが入った。金田博士は悲しみのあまり28番目の機体に「正太郎」と名付け、我が子の様に大切に作り上げた。そして遂に大日本帝国の劣勢をたった一機で覆すほどの性能を秘めた人型最高兵器・鉄人28号が完成する。だが、アメリカ空軍が秘密研究所に空爆を仕掛け、金田博士は敷島に「この世には生まれてはならない物がある」と言い残し、鉄人と共に爆撃を受ける。敗戦後、敷島が日本に復員するとなんと金田正太郎が生きている事が判明する。

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いいも悪いもリモコン次第

鉄人28号の今川版リメイク。
鉄人は太陽の使者、FXと二度リメイクされておりこれが4度目のアニメ化という事になる。
過去のリメイクは子供向けに作り直した感じもあって、割とファンキー(いつの言葉だ!?)なデザインになっている。
少々の改良は良いが、FXなどはまったく鉄人の原型がないのでガックリきたものだ。
横光先生はアニメに口を出さない事で有名だが、名前を借りただけみたいな扱いだと流石に辟易してしまう。

そこであのGロボ監督をやってのけた今川泰宏の登場である。
原作クラッシャー? 何の事ですか?
この鉄人は最も原作に忠実なデザインに仕上がっている。余計なものを一切付け加えていない、シンプルなフォルム。完璧である。
キャラの作画も横山風で、時代設定は終戦直後の日本。これは間違いなく大人向け、いやシニア層向けと言っていい。
子供は眼中にないって程ではないだろうけど、メインのターゲットは間違いなくおっさん爺さんである。

キャラデザは凄く好きなのだが、予算はあまり取れなかったのだろう。
鉄人の派手なロボットバトルを期待していると肩透かしを食らうかもしれない。
予算の取れなかった今川監督は金棒を失った鬼のようなものだが、それでも戦後の日本を舞台に、荒れ果てた地を復興させる人々のドラマとその中を駆け巡る鉄人の戦いは十分に見ごたえがある内容だ。
基本フォーマットは「父と子」である。
Gロボもそうだが、今川監督はよっぽどこのテーマにこだわってるんだなと感じられます。

また、ロボットも武器も使う人次第で便利な道具から恐ろしい兵器になりうる。
〝いいも悪いもリモコン次第”このメッセージ性は、鉄人が操縦式だからこそだろう。
ロボットアニメは多々あれど、こういう事を視聴者に対してストレートに問いかけられる作品もあまりないのではないか。

原作もアニメ第一作もあまりに古い内容なのでフォローするまでには至っていませんし、話が暗いって言われても否定はできませんけど。
リメイク版の雰囲気はすごく好きだし、そのドラマ性は今見ても遜色ない内容だと感じました。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 8
ネタバレ

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

ダークヒーローとしての鉄人

ロボットアニメには珍しい、暗い情緒的なストーリー。
鉄人には平和な時代にとつぜん現れた戦時中の兵器といったダークな味つけがされていて、とてもかっこよい。

少年探偵金田正太郎が事件を解決していくというより、執着心の強い人たちが次々に現れて自滅していくのに巻き込まれているようにも見える。
事件が解決しても誰かが幸せになるわけではないが、一見不幸に見えるひとたちが単に不幸なわけでもない。
そういった描写がとてもよいです。

わたしは特に超人間ケリーの出てくる9~11話がすきでした。

{netabare}
また、終盤主人公ロボットらしく鉄人の真の力が明らかになるが、危険な動力のためにかえって封印されてしまう。
真のパワーを開放しての大活躍も明るい雰囲気や爽快感はなく、強力すぎる鉄人の恐ろしさが強調されている。
かっこよい。
{/netabare}

投稿 : 2025/01/25
♥ : 2

63.0 53 2004年度アニメランキング53位
MADLAX マドラックス(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (166)
1068人が棚に入れました
近代化を推し進める政府の国王派と、それに反発する反政府組織ガルザとの間で12年の長きに渡り内戦を続ける、ガザッソニカ王国。
そこでは、あるエージェントの存在が、政府軍兵士と反政府ゲリラ双方の間で知れ渡っていた。驚異的な戦闘能力を誇る美少女の名はマドラックス。
一方、先進国ナフレスに12年前の記憶をなくしたマーガレット・バートンという一人の美少女が、何不自由ない普通の生活を送っていた。
全く別々の場所で対照的な生活を送る、マドラックスとマーガレット。しかし、マーガレットが自宅で見つけた赤い本の秘密を探り始め、ヴァネッサが内戦の原因を探るためにガザッソニカに飛んだことで、隠されていた二人の接点が明らかになっていく…。

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

無敵BGMヤンマーニ

突然流れる無敵BGMのヤンマーニを聞きながら、素敵ドレスを着た
ミステリアス金髪美女を眺めながら「ふつくしい・・」をやるアニメ

銃を撃つポーズがこれほどに流麗で、頭の悪いアニメもそうねーし、
見たことねーなら一見の価値はあるんじゃねーかな

とりあえず、ネタバレ少し含むけどヤンマーニ

検索 MADLAX (nowhere)


良い女は主人公意外にもう1人いて軍人のリメルダ、こいつはちゃんと
銃構える。上の動画少し見りゃ分かるだろうけど。

主人公もやや電波だけど一桁上の電波な女いて、動画だと三つ編みの奴
自分の記憶じゃ能登だったけど調べたら桑島だった。
ストーリーとそいつの発言は相手にしなくて良いよ。時間の無駄


あと作品のほぼ全ての素敵シーン(こっちはニコ)

検索 MADLAX ヤンマーニ集

こんなに良い女なのに、なんでここじゃ人気ねーんだろ

投稿 : 2025/01/25
♥ : 6

nori さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

隠れた名作ハードボイルド系

2000年代の深夜アニメでは1番だと思ってます。当時リアルタイムでも観て
DVDでも見ました。
張り巡らされた伏線、世界観BGM 世界も国をまたいで2世界と異世界もあるし
マーガレット以外のキャラクターが狙いすぎの萌えみたいなのがないし
女キャラ多いけど、エロとか萌えとかで釣るような内容じゃなくキチンとリアル気味に描写されていてそれぞれ生きている感が伝わってくる感じ
内容自体は人を選ぶかなりハードな内容ですはっきり言って娯楽感は捨ててる内容です これぞ深夜って感じでした。
真下監督のEATMAN辺りが好きな人に完全にはまります。
リアル気味に描写されてるけど、戦闘自体はファンタジーっぽい感じもあります主人公の存在理由にかかわりますがあと戦闘はあっさりです、戦闘のアクション自体が見どころの作品ではない感じです。 イカにもガンアクションが好きな人にも向かないと思います ネットとかでキャラクター人気とかがいまいち出なかった理由もわかります、ハードすぎる話で見る視点によればつまらないと感じるでしょう、 人がいきる意味 自分探し的な要素 家族愛と戦争 憎しみ など テーマは重いですが見ごたえあります。マーガレットのキャラ絵で萌え系の軽い作品かなと思ってみるとなんじゃこりゃーとなりますのでご注意を。
EATMANもそうでしたが視聴後に考えさせられる作風です。鬱気味になるかもしれません。
 追記 今さらで古いですが BGMが相当良いので サントラ1と2
は聞いた方がいいです kalafinaになってからの梶浦より良いと思いました
MADLAXのサントラは定期的に番組とかで切り出されて使われてるようです。
マイナーな楽器チェンバロみたいな古楽器が使われてたりしてクオリティは高いです。 マスタリングは言うほどでもないので高給なオーディオで聞くと粗が見えますが、クラシック聞いてる人でも聞けます。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 4

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

真下3部作の中では一番哲学的

全26話、真下監督「美少女ガンアクションアニメ3部作」の2作目。

12年前に起きた事件がマドラックス、マーガレット2人の少女の数奇な運命の始まりとなります。
(ただし、終盤までこの事件の内容は明らかになりません)

哲学的な要素と物語の展開が他の2作品と大きく異なりました。
ガンアクションのシーンはカッコいいと言うべきか、つっこみを入れたくなると言うべきか・・・でもマドラックスカッコいい!
だって、機関銃の弾だってドレス着て華麗によけるんだぜ!

と戯言はこの辺まで。
ただ、背景の設定やキャラが弱いところが展開に負けてしまうところが多かったように思えます。
特に最後もう少し作り込んでほしかったなあ。
綺麗に終わらせようとしたのかもしれないが、綺麗と軽いは違うのだ。

音楽は梶浦さんであの有名な「ヤンマーニ ヤンマーニ ヤンマーニ」が流れます^^

このアニメはBGMで助けられたかなあ。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 12

63.0 53 2004年度アニメランキング53位
十兵衛ちゃん2~シベリア柳生の逆襲~(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (41)
212人が棚に入れました
あれから1年、念願の普通の女の子に戻り、平凡で幸せな日々を送る自由。しかし運命の歯車は再び回りだす。シベリアからやってきた転校生フリーシャ。実は彼女は初代柳生十兵衛の忘れ形見。「自分こそが真の二代目柳生十兵衛であり、ラブリー眼帯を持つのは自分だ」との決意を持って自由に近づく。鯉之助の忘れ形見、鮎之助も現れ、300年前柳生にシベリアの地まで追いやられた「北柳生」の一族も絡み合い、柳生十兵衛になることをかたくなに拒み続ける自由は、つらい選択を余儀なくされる。

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ふたりは柳生十兵衛ラブリーハート。ケレン味と慈愛の大地監督。

 御影さんで100点

 鮎ノ助とフリージャで200点。

 そして藤原啓治さん演じるパパで300点な作品。


「すごいよマサルさん」と「フルーツバスケット」、全く水と油に思えるこの二作を見事に成功させた大地監督。ハイテンション過ぎてシュールの領域に達しているギャグセンスと、岡崎律子さんの音楽に象徴されるような繊細で女性的な悲しみと愛の物語。両方を成立させられる器のデカイ演出力を持たれた、「もっと評価されるべき監督」の一人、それが大地丙太郎である。


 本作ではその2つの要素がが一つの作品の中で活きているから見事!。物語の設定としては、荒唐無稽もいいところで臍で茶を沸かすような話なのに最後はもう号泣させられていた。


 痛烈にお馬鹿な番長ズのコメディーな部分と、アニメでしかあり得ないケレン味タップリなハイパー剣戟アクションがありつつ、悲しみと弱さを上回る慈愛という「フルーツバスケット」と同じ、切ない程に優しいメロディーが物語の底に流れている。


 美男美女の、はいはいって言いたくなるような使い古されている上にデオドラントされたよう「愛」なる物は大嫌いだが、己の弱さと悲しみを経たからこその絞り出されるような真心としての愛は、形が歪だろうが大衆ウケしなかろうが心の底から浄化の涙を湧き上がらせる。


 特に11話の啓治さんの長台詞のシーンは流石!としか言いようがない。啓治さんは、ヒロシに代表される弱さを抱えている大人をやると本当に上手い。ただ、駄目で諦めた大人ではなく、駄目さを自覚しつつそれを乗り越えて強さに変えようと足掻く大人は味のある尊敬できる大人だ。


 そして、ポイントで使われる反則な岡崎律子さんの曲!。岡崎さんだけでなく、まさか啓治さんまで夭折されてしまうとは思はなかったが、彼等の残してくれた物は今でも生きているし、残された私達が生かせ続けなければならない、それがせめてもの感謝でありたい。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 10

62.8 55 2004年度アニメランキング55位
恋風 - こいかぜ(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (120)
766人が棚に入れました
『恋風』(こいかぜ)は、吉田基已の漫画作品。講談社の漫画雑誌『イブニング』に連載。アニメ化もされ、2004年4月から6月までテレビ朝日・キッズステーションで放映された。
【ストーリー】耕四郎は、少年時代に両親が離婚。父に引き取られた耕四郎は、母方との交流を持たず、十数年たった。
ある日、見知らぬ女子高生と知り合い、心惹かれる。しかし、彼女は生き別れになった12歳年下の妹七夏だった。
七夏との再会に出だしを挫かれた耕四郎の心。その日から自己嫌悪と苛立ちの日々が始まったのである。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

妹萌えと言うよりむしろオッサン萌え

兄と妹という禁断の愛を描いた割と真面目な作品。
28歳の冴えないオッサンと15歳の純真無垢な女子校生の恋愛モノで、
禁断の愛に思い悩むオッサンを軸に話が進みます。
その細かな表情、しぐさ、間の取り方、声優のナチュラルな演技、等々心情描写がかなり良い。

オッサンの劣情に関して生理的に受け付けないという人も多々いるとは思われますが
あり得るかも知れないというぐらいに少し距離を置いて見れば、見れないことはないかもしれません。
普通はあり得ない驚くべき変態的行動の数々も、それなりには・・・ですが、説得力はあります。
揺れ動く心情を丁寧に描いているので、それはそれで非常に見応えはあります。

むしろ引っかかるのは清純すぎる妹の方で、世のオッサンの思い描く偶像にしか見えないものがある。
病的なまでに愛情に飢えた女子の「お兄ちゃん願望」が変質して愛情になる・・・
というような件も無くはないのかもしれないけど、この作品に関して言えばかなり「ご都合」に見えるし
意図的にオッサン受けを狙ったようなあざとさも見え隠れして、見るに耐えない部分も多々あり。
男性向けの作品なので決して間違いではないですが、リアリティは全くないとは思います。

ただ、90年代を舞台にしているわけですが、これがもっと時代設定が古ければ
おそらくそこまで違和感は感じないのではなかろうかと・・・
劣情を抱くどうしようもない男×純真無垢な娘なんて、やはり一昔前の人物設定ですからね。
つまり現代から離れた純愛ものとして見れば、極めて情緒的で良い作品ではあると思うわけです。

視聴者のスタンスによって随分と印象が変わるわけですが
雰囲気は落ち着いているし、内容に反して見やすく、ラストもじわじわと感傷に浸れます。
見る人を確実に選ぶものの、他のアニメにはないモノがあるということで・・・
良作なんじゃないでしょうか・・・

投稿 : 2025/01/25
♥ : 20

takekaiju さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

心理描写の演出が素晴らしい

28歳の冴えない会社員と12歳年下で高校生の妹との恋の物語。
両親の離婚で離れて暮らしていた妹が学校の都合で同居するところから物語は始まる。


本当の兄妹の恋愛をここまで緻密に描いた作品は他にないと思う。
兄妹の恋愛を描いた物語は決して珍しいものではなく、ライトノベル系の作品や韓国ドラマなどでも見受けられる。あだち充の漫画『みゆき』でも同居する一つ違いの兄妹の恋愛が描かれるが、合法的なハッピーエンドにするためにはどうしても「本当の兄妹」ではない設定になってしまう。ところが、この作品は禁断の恋を真っ向から扱い、その上で否定していないところが変わっている。

現実にはありえないシチュエーションでありながら惹きこまれてしまうのは、禁断の恋への葛藤やそれでも恋する想いなどの心理描写が丁寧で音楽や構図といった演出がうまい具合に二人への共感を醸し出しているから。特に大人として断るべき立場の兄がそれでも妹の愛情を受け入れてしまう状況をつくるために、罪悪感や嫉妬、自己嫌悪、愛情と妹への感情が変化していく様がうまく表現されている。

最初から愛情があったわけではない。
事実、二人の出会いは兄妹としてではなく、ただの大人と高校生としてだった。年の離れた妹へどう接すればいいのかわからない兄と兄との生活を夢見ていた妹。最初はぎこちない関係だった二人が一つずつ相手を許し認め合っていくなかで、ふと愛が芽生えていた。

言葉にすればありふれた物語になってしまうが、合間に入るモノローグとピアノのBGMや無音の間によってそれぞれの感情に真実味が帯びてくる。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 5

marcy さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

考えさせられるけど、ダメなものはやっぱりダメ。

絵柄的にファンタジーものかと一瞬思わされますが、中身は意外とドロドロというか、、まぁいわゆる近親間での恋愛について描かれてます。

兄弟ラブは結構多くの作品にありますが、実は兄弟じゃなかった、とかのオチがついたりしますが、ガチのマジ妹、マジ兄貴に恋をしてしまいます。過程はありますが。

見ていて考えさせられるような節もありますが、ガチ兄弟ってのはやっぱり、、ねぇ。。

妹萌えジャンルに恋してる人に一回見てもらいたい作品です。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 1

62.8 55 2004年度アニメランキング55位
新ゲッターロボ(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (30)
168人が棚に入れました
突如、人類に牙を剥いた者達がいた。その姿は古来から伝わる伝説の生き物「鬼」そのものであった。ゲッター線研究の第一人者、早乙女は鬼たちに対抗するべくゲッター線を動力とする巨大ロボット、ゲッターロボを開発するが、試作型のゲッターロボでは鬼に太刀打ち出来なかった為、新型のゲッターロボの開発とそれを乗りこなせるパイロットの選定を急ぐ事にした。

一方、東京・新宿で借金の取り立てを相手に喧嘩に明け暮れる一人の男がいた。彼の名は流竜馬。後に自分がゲッターロボのパイロットとして鬼との壮絶な戦いに巻き込まれる事になろうとは、この時、まだ知る由も無かった…
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

投げっぱなしに見えて実は生真面目〈漫画版読了&東映版視聴後追記〉

新作アニメ「ゲッターロボアーク」2021年夏公開決定を記念してYOUTUBEにて期間限定で配信していました。
以下の動画もコンパクトでわかりやすく、とても良かったです。25分程度なので興味ある方は是非。
「ゲッターロボ大検証 ―アークへの果てしない道―」永井豪、永井一巨、川越淳、寺田貴信 出演
https://www.youtube.com/watch?v=YMsAPMAAk1Q


【ゲッターロボシリーズについて】
{netabare}本作『新ゲッターロボ』は、(何故かあにこれだとTVアニメになってますが…)ゲッターOVAなどと呼ばれるシリーズの3作目。2004年夏より順次リリースされた全6巻のOVA作品、全13話です。

1974年より放送されたTVアニメ「ゲッターロボ」と石川賢による漫画版はメディアミックスで同時展開されたもので、漫画版はTVアニメの原作ではありません。(上記動画でも永井先生が仰ってます。)

しかしながら、1998年より展開されたゲッターOVA3作は石川賢先生の漫画版(97年の「真ゲッターロボ」以降)が元になっています。物語は原作準拠ではないそうですが、OVAでの「原作」表記は正しいということになります。デビルマンもそうだけどまあ複雑だよね‼{/netabare}

グロや下ネタ、バイオレンスもあるので苦手な人は注意してくださいね。


【物語】
キャラクターにテーマを背負わせる作劇であることを理解するとやろうとしていることに合点が行くのではないかと。
何よりもまずはキャラクター(主人公)を見る作品。
{netabare}
ゲッター(ゲッター線、ゲッターロボ、ゲッター線に見込まれた人類といった要素全て)に滅ぼされた鬼やゲッターを危惧する神々に襲われ、竜馬たちはゲッターを使って戦うが、そのままゲッターを受け入れて良いのか?というのが物語の骨子。
石川先生と川越監督の個性の違いも感じられて興味深いです。

石川先生の漫画を読んだことがないため色々と調べてはいるのですが、相当スケールの大きなSFであることくらいしかわからず(汗)。
「ゲッター線が何であるか」については原作者である石川賢先生が明確な答えを描いていないようですから、少なくともご存命であった本作制作当時にアニメ側で回答を用意することは避けたのではないかと推測しています。
加えて川越淳監督はキャラクターを描くことを優先するクリエイターですから、ゲッター線の核心に触れずに起承転結を作るために竜馬の物語となったのではないでしょうか。{/netabare}

【作画】
{netabare}力強く荒々しいタッチ、劇画を思わせるキャラクターデザイン、ビビッドな彩色、独特の動画など好みが分かれると思います。
この独特の作画はグロテスクな描写を緩和させるために選択したものと思われます。
アクションと画面作りもわかりやすく、絵コンテも毎回決まっていますから私はとても見やすかったです。{/netabare}

【音楽】
BGM好きです。和風の音作りも光る。
OP,EDももちろん好きです。OPのイントロに読経でアニメの固有名詞が流れていくのは有名な話。
挿入歌多めなのが良いと感じるか悪いと感じるかは好み次第でしょうか。

【声優】
皆さん素晴らしかったですね。
{netabare}低い声になってからの梁田清之さんのやんちゃな演技を見る機会はなかなか珍しいのでは?
ミチルさんや頼光といった女性キャラクターが異常に格好良かった。
特に朴さんはこの頃は青年役が多く、担当声優からは頼光が若武者なのか女性なのかがわからない面白さがありました。今見返すと、絶妙に女性的な声でお見事だなと思います。
梁田さんと朴さんのファンの方は必見。{/netabare}


【感情で描き出すキャラクター同士の距離感】
利害関係から始まる信頼関係と奇妙な仲間意識が好き。
竜馬、隼人、弁慶、ミチルは、次第に互いに情が移っていくのが何とも言えないです。

{netabare}
竜馬の心境の変化を追っていくと物語の全体がわかりやすいかな。
竜馬は彼なりの義侠心もあるにはあるけど、暴力には暴力で返す人物。不法滞在している外国人にも気さくだったりとか、私は実は結構好きなキャラです。
元々は無理矢理攫われて来てゲッターロボに乗せられますが、鬼との戦いから逃げるという選択肢は達人の死に立ち会った時から竜馬の心中には無くなっています。
竜馬は幻の中で見た巨大なゲッターには自分が乗っているのを見た時に、ゲッター線がどのようなものかをうっすらと理解し、自分がゲッターに見込まれていると知ってしまった。竜馬は自分のせいで破滅の未来が来るのを恐れて一度はゲッターロボを降りますが、新宿が壊滅する様を見て逃れられないと思い知ります。
だからゲッターロボごと自分が世界に存在しなくなることで、竜馬は世界を守る。無限の時間と空間の中で、永遠にゲッター線に抗い続ける道を選ぶのです。

最初のゲッターロボは3人のシンクロが重要とされていたにも関わらず、新炉心のゲッターロボは竜馬単独での搭乗時に異常な出力を記録します。それは竜馬がゲッター線に見込まれている証です。
しかし最終回の時のように竜馬だけならゲッター線に取り込まれかねない。ずっと3人でゲッターロボに乗り続け、仲間と感じていたからこそ、隼人と弁慶がストッパーになれた。自分が正気を保てたのは二人のお陰だと理解していても、竜馬は独りで戦いに赴きます。
竜馬は何かを背負おうとは考えてはおらず、ゲッター線が導く未来が心底気に入らないから、自分がそうなってしまうのが嫌だから抗う。竜馬の生来の気質から来た行動なんですよね。
最終回まで見て、3人でゲッターに乗ったことには意味があったと解るのがとても好きです。


早乙女一家の描写も好きでした。
写真から推測するに母親も研究者だったのでしょうが、ミチルの反発ぶりからして、お母さんもゲッター線研究のせいで命を落とした可能性もあるのでは?とか思ってしまいますね…。達人もまたパイロットとして殉職していますし。
第2話前半で、竜馬がミチルに「お前の兄貴の死を汚すんじゃねえ」というシーンが好きです。竜馬の人間性がわかるのも良いですし、ミチルが少しだけ竜馬に対しての認識を改めた様子も見える。そしてこの言葉に反発しなかったミチルの様子から、彼女が家族に対していかに複雑な感情を抱いているかがわかります。解剖実験中の鬼が蘇生して博士を襲った時も、ミチルはちゃんと父親の心配をしますし、博士も研究所を爆破するとなればミチルを逃がしているんですよね。
そもそもミチルが鬼を研究し始めたのだって、ゲッターロボで人類を守るという早乙女博士の行動が切っ掛けであった可能性もあると思っています。
ミチルさんホント好きだよ。隼人がミチルを庇うシーンも好き。あの性格でありながら実はちゃんとヒロインしてるんだよね(笑)。
{/netabare}

【雑感】
{netabare}最終回タイトルの「いく」が平仮名なのが良いですよね。
「行く」ならばそのままの意味。第1話のタイトルがこれ。
「逝く」ならば「死ぬ」。永遠の地獄へ旅立つ。
「往く」ならば「目的地へ向かう、行き交う」。様々な時間と空間を彷徨いながら、ゲッターに抗うことこそが竜馬が選択した道。
どれも当て嵌まる。格好良いなあ。

何年かぶりに見て、投げっぱなしのようでいて実は監督の生真面目さが滅茶苦茶出てるなって実感した(笑)。答えを出せない・出さないと決めた所は全てボカシて、漫画版のテイストを取り入れながら竜馬と周囲のキャラクターをしっかり描いたのは、アニメスタッフの全身全霊だったんじゃないかと感じます。
川越淳監督は基本的には予算とスケジュールをきちんと守りながら、自分のやりたいことも上手く織り込んでいく職人肌のクリエイターです。アクションを盛り込む際にも、その作品の対象年齢を考えて描写を工夫できる人。
理詰めで物語を書いてくれる脚本家を捕まえられれば、川越さんの熱い演出とマッチして安定した作品になるでしょう。映画なのかOVAなのかTVアニメなのかがわからないのが鬼門ですけれども…(苦笑)
川越監督のロボットアニメが待ち遠しかったので、来年のアーク公開を楽しみにしたいなと思います。{/netabare}
(2020.11.7)


再視聴したので以下各話感想です。
【各話感想】
{netabare}第1話
冒頭から世界観を描く。からの主人公登場。荒くれで学の無い粗忽者だけど気さくで人好きする竜馬の人柄がさらっと描かれるのが良い。
竜馬、外国人のお姉さんに「カワイイ~」って言われてるけど、かくいう私も新ゲ竜馬は気持ちの良いキャラだなあと思う。
神社でのアクションと手水でのどを潤す竜馬の不信心ぶり、早乙女博士の底の見えなさ。前半でここまでしっかり描写するの詰め方が上手い。
後半で達人と竜馬がちょっと仲良くなってるのが…。早乙女博士、達人の死でショック受けていても表情は絶対に見せない。空が泣くというお約束の演出も、この画面作りと作風だと人の感情はわかりにくくなるので、かえってバランスが取れてるように思う。
あとはロボットアクションの良さだよなあ…巨大な鬼の出現シーンでの背景の使い方とかホント好き。

第2話
ミチルさん美人。最初は竜馬に良い感情を持ってなかったのに「おめえの兄貴の死を汚すんじゃねえ」の一言で少し見る目が変わるのが良い…ミチルさんの父への複雑な感情とかよくわかる。後で家族写真出てくるけど仲良さそうなんだよ…ミチルさんは早乙女の娘であることを否定しないし。
鬼の研究をしてるってのも、早乙女博士の研究を否定しながら肯定してるようで何とも複雑。こういう家族描写好きだ。
で、隼人なんだけど…私は何も言わないぞ(笑)。知的好奇心とエネルギーを向ける先があれば暴れない男なんだきっと(適当)。内田さんの怪演よ…

戸部敦夫さんの絵柄とアクション大好き。90年代からずっと知っていたアニメーターさんなのでゲッターにいてくれるのが嬉しい。
この回のゲッター2良い。辛うじて研究所の前で止まったゲッター2と登ってくる朝日も良い。ラストカットの陽光を浴びるゲッター2も良い。あと暴走した時にぶん殴って止めるのはお約束。


第3話
冒頭から面白い。弁慶じつはモテるよね。弁慶の性格や背景が短い尺でも良くわかる。
根っこが甘えん坊でこのままだとゲッターには乗らないだろうけど、和尚や仲間の死で修羅道へと分け入っていく。竜馬もそうだったけど、それぞれゲッターに乗る理由(感情)もきちんと描く。
キャラクター心理は本当にわかりやすくて、続くミチルさんと早乙女博士のやりとりからもピリピリしながらもお互いを心配しているらしいのがわかる。バイオレンスも持ち味ではあるんだけど、感情表現に目を向けるとさらに楽しめる作品だということがもう少し認知されても良いのでは。
今更だけど頼光の刀、ゲッターから切り出したものなんだっけ。だから鬼が狙うんだな。
弁慶と竜馬のやり取りがまた良い。親切心から早乙女博士を助けようとしてゲッター3に無理やり乗せられちゃう弁慶やっぱり好き。視聴者に癒しと言わしめるだけはある。
この回の鬼のデザインと変形凄く好き。何気にUFO状態とかSFしてる。


第4話
4話にして2度目の研究所の危機。3人の諍いから戦う理由を描き出して、やっとチームになる。隼人と弁慶に対して竜馬はゲッターに乗る理由は何もないと言ってるけど、達人の死がかなり影響してると思う。竜馬なりの義侠心のようなものはあるはず。
最初は身勝手で一人で勝手するな、無茶するなと言われてるのが、最終回では竜馬なりに仲間のために一人で勝手するのが上手いよね…。ちゃんと全体の流れが決まっていたんだろうなあ。


第5話
アバンの雲の上の戦闘すごく好き。月しか見えない静謐な雰囲気とか、地上からは見えないであろう孤独感とか、何が起きても不思議じゃないと感じさせる。次のシーンで地上では雪が降っているのも好き。
戦国時代の地層から発掘される鬼にせよ地下で骸を晒すゲッター試作機にせよ、意味を持たせられるかは現在の人の行動や回答次第っていうのが共通する描写。
博士とミチルさんは研究者、ゲッターチームは実践者として答えを探すことになるけど、隼人は両方の側面を持ってるから損な役回りだ(苦笑)
そのあたり、ミチルさんはもっと活躍しても良かった気がする…というか私が好きなんで活躍して欲しかった。


第6話
冒頭、巨大な赤い月、陰影の強い作画、見応えのある殺陣で舞台が変わったことがすごくわかりやすくなってる。博士とミチルさんのシーンに比べ色彩が暗くなっているのもあってまるで切り絵のようでとても雰囲気が良い。黒平安京編良いよな全部良いけどな!
頼光と竜馬の殺陣がまた良くて、上座下座が入れ替わるのが優勢劣勢の入れ替わりを表してるみたいでホント好き。
あと監獄の竜馬の「出ちゃう、ぞっ!」がホント好き(笑)。石川さん若い演技が上手すぎる。竜馬さん、下郎って言葉の意味知ってるの…?
頼光の胸触って一度は離れるけど、覚悟が決まってるとわかれば容赦しないっぽい竜馬さん良いですな。
隼人と弁慶の再会シーン、状況の説明がわざとらしくないのが好き。隼人と弁慶は考えて動いてんのに竜馬は本能で清明からケンカを買って真相に近づいてて笑ってしまう。
私は状況を動かすのが典型的な主人公だと思ってるんだけど、竜馬は色んな意味で状況を動かす。ゲッター線に望まず見込まれているのも併せて。だから見ていて楽しい。隼人と弁慶は視聴者に対して物語の理解度を上げる働きをして、かつフォロー役って感じでこの回好きだなあ。

余談だけど、チェンゲのゴウはいないと状況が動かないキーパーソンタイプの主人公だと思ってる。動かす意志を見せるのが渓。で、渓も人間関係ではキーパーソン。そしてゲッターの中心に竜馬。それぞれ役割の違う主役で誰がいなくても成り立たない。そりゃ複雑になるわ、チェンゲ。


第7話
ゲッターロボと竜馬と晴明が揃い状況が動きだす。
さておき、この回初見で竜馬さん二人のこと仲間だと思ってたの!?と思った衝撃が忘れられない(笑)。各々の意図が時に対立しつつ共に行動することになる。確かに腐れ縁だけど、どうにも好きにならざるを得ない描き方するんだよなあ…ミチルさんや博士も含めて人間関係がすごい好きだよ、新ゲ。
弁慶の夜逃げに笑わされつつ、何気なく隼人が大事な話を整理してくれるのが有難い。焚き火に悪魔の顔が浮かび上がるのが良い…んだけどこれは鬼なのかゲッター線の暗喩なのか。弁慶が難しい話でも眠くならないの、よっぽど腑に落ちなかったことなんだろうなあ…
竜馬と酔った下っ端兵士の会話が素晴らしすぎる…。ホント好きだよこのシーン。戸部さんのすっきりした絵柄と表情付けが良くて。アクションも好き。三人が合流して絆が確かに感じられるの良いよね。
そういやずっと思ってるんだけど晴明は人間なの?鬼なの?


第8話
前半はとにかくバトル。川越監督はゲッター1からゲッター3まで出来るだけ出そうとしてくれるのが好き。竜馬メインの物語なのでどうしてもゲッター1が露出多くなるけど。
頼光、貴重な女性キャラが…。竜馬が童子斬丸を墓標代わりに置いてくるの、男女関係なく武将への弔いとしてだと考えると、本人の生きざまを肯定しているようで好き。

黒平安京編、石川先生の作品へのリスペクトなのかな?新ゲの物語としては時空を超えていることがわかれば他の舞台でも成立はするけど、平安京を選んだのはパラレルワールドとわかりやすいから?そしてそこに生きる人々は同じ人間だと描く。ゲッターによって他の世界にも災難が降りかかると思わせ、最終話の竜馬の行動のヒーロー性を増すという狙いかな?と。
当の竜馬はわかって無さそうだけど(笑)


第9話
腹立てたからって研究所の設備一つ壊してる竜馬さすがすぎる…(笑)。ミチルさんのロングヘア好き。引きこもりの老人と言いながらこんな厄介な仕事引き受けてるミチルさんすごく不思議なんだよな。研究者の探求心か、娘として父が心配なのか…
竜馬、これだけ凄惨な世界を見てゲッターと自分自身の危険性をやっと認識するの、やっぱり頭良くないんだなあとか思ってしまう(苦笑)。
竜馬が研究所を去るのはゲッターを恐れたというよりも、自分自身がその未来を創る可能性があることを嫌悪したから。新ゲ竜馬こういう所好きだよ。
竜馬が出て行ったと聞いて弁慶が「何で止めなかったんだ!」って真っ先に言うの好き。隼人の言葉も好き。慣れ合わない独特の仲間意識が良い。

…清明ロボは何度見てもグロテスクですな…。OVAじゃなくTV放送だったらR15位かなあ(汗)


第10話
3年間の不在で帰る場所なくなってるのすごいしんどい…さらに新宿に大被害が出る。ネオゲは市街地戦が売りだったけど、新ゲだと人的被害に言及してるのが作風の違いだなと思う。
演出しかクレジットされてないけど多分絵コンテも川越監督だよね?竜馬の分岐点だもんな。
隼人、竜馬がゲッターに見込まれているのが気に入らないのに戻ってくるとちょっと嬉しそうなんだよなあ…複雑な所だけど。あとやっぱり弁慶は癒し。


第11話
清明の捨て台詞が不吉で好き。第1話での達人への「先に地獄で待ってやがれ」という言葉が悲しい。竜馬がゲッターに見込まれているのでおそらく普通に死ぬ未来はないのだろうから。
ロボットを作ったことで地下に何かが起こった、まではともかく理由はあったんだっけ?ゲッター線何でもありだな…
竜馬隼人弁慶それぞれに考え方があって対立し、どこまでも慣れ合わないのが良い。
弁慶が倫理観的にはストッパーなのが上手いと思う。新ゲは弁慶の役割が強く押し出されていて、破戒僧だけど外道ではないっていうのが好き。早乙女研究所にいる人達皆ゲッターのせいである意味道を外れてるもんなあ…


新ゲッターロボ第12話
ゲッターロボの最初の試作機が起動した時に地下に突然出現したゲッターエネルギー、これがある限り人類は鬼に狙われ続けるから消し去ってしまわないといけないわけだよね?だからもしかしたら博士は鬼以上の強大な敵が現れるのを待っていたのかな、と思わなくもない。早乙女博士、ゲッター線に取り込まれつつ人としての在り方を保持しているギリギリの段階だったんだろうか…
博士とミチルさんとのやり取りと、写真の演出好き。
隼人、竜馬に何を言いたかったんだろう。弁慶の気持ちのやり場をそらしてやる所、隼人もまたやり場のない気持ちを抱えてる感じする。
竜馬が人間離れしてきているのを弁慶の戸惑いと隼人の目線で表現するのが上手い。アニメキャラがどんだけ血みどろでも指摘されなければ視聴者は異常だとわからない。というか気にしないのがマナーだもんな(笑)


最終話
川越監督は最終話に色々詰め込み過ぎなんですよ好きですけど!

そういえば地獄の窯の底、スパロボNEOのラストステージなんだっけ…あの清く正しいNEOでえらいけったいな場所選んだなあ…

ゲッター線が進化を促すというのは結局出てきてない…よね。強さを求めるだけなら竜馬がいればいいけど、3人が乗り込むことに意味があると描いてくれたのが好き。
ゲッターの行きつく姿と言われて竜馬が覚悟決まった表情してるのが…。地獄変で見せられた光景を再来させないという決意なんだろうな。
序盤でやってた3人が心を合わせるのが大事っていうことを、ゲッター線に取り込まれないための楔としてラストに生かしているのが良く出来ている。
地獄の窯の蓋はまだ閉じていないなら、いつかの3人の再会も可能性はある。その時は敵の襲来もセットかもしれないけど。

川越監督のゲッターは巨大な宇宙の意志に対してそれでもと言い続けるドラマを一貫し、スケールの大きな物語と地に足が付いた人物描写が両方味わえるのが美味しいです。脚本の大西信介さんも13話分全てを一人で担当されていて、とても丁寧に書いてくれたと思う。バイオレンスを話題にされがちな作品だけど、根っこには結構ウェットな感性があるなと3度目の視聴で改めて感じました。
ゲッターロボアークにさらに期待が高まる。楽しみです。{/netabare}
(2021.6.27)


【原作読了&東映版視聴後追記】
今回は心理描写と演出に注目して見てみました。
あとは漫画版を読んだり東映版を見たこともあり、わかってきたことも多少。

漫画版(ゲッターロボサーガ)をコンパクトに再編したのが本作で、ゲッターチーム登場の見せ場は漫画版に寄せています。ただし漫画版よりもバイオレンスな味付けは強かったかも。
特徴的なのが武蔵坊弁慶の存在。名前からして武蔵と弁慶を統合していますが、サーガの全ての3号機パイロットの要素を詰め込んで作中での役割を強く明確に押し出した、特異かつ見事なキャラクターです。

東映版の影響もそこかしこに見えますね。ミチルは性格は全く違いますし恋愛要素はないものの、3人にとって守るべき仲間であるのは変わらない。ミチルが3人と早乙女博士のサポート役であること、十字架のネックレスを身に着けていることも東映版を踏襲しています。
ゲッターに滅ぼされた鬼達・鬼を操る清明・それを操る神が敵なのは、アンドロメダ流国をわかりやすく置き換えたのかなと感じますね。

石川賢先生の他の漫画作品からのオマージュも多いとのこと。それらの作品はまだ未開拓ですが、今気づいたことを取り急ぎ書き留めています。

【ツイッターでの雑多な感想】
{netabare}第1話から第4話
竜馬と隼人の登場はアレンジを加えて短縮しつつも大きな流れは漫画に近い。ミチルさんは漫画版とも東映版とも全く違う。弁慶が仏僧なのは敵が鬼となっている世界観に合わせて獏の要素を入れている。

新ゲのロボ戦は地上戦での演出が背景と連動してて好き
ロボ戦で電線が切れれば街灯が道なりに壊れたりとか、ゲッター1が墜落して衝撃で川が氾濫したりとか…90年代ロボアニメにはよくあったと記憶してるけどどうだったっけか
ネオゲ市街地戦に対して新ゲは地方の自然の中で戦ってるの好き

皆大好き新ゲ4話の地獄へのエレベーター、指揮を執ってるのが隼人・全体を後押しするのが竜馬でゲットマシンの並び順の通りなの、演出上もマッチしててゲッター線の導きって感じ…偶然のはずなのになあ
雲の上まで上がった時の月といい、敵をゲッタービームで蒸発させたシーンといい、新ゲ演出家は月が好きすぎるんですよ
私も好き

弁慶がお前の無茶に付き合ってたら命がいくつあっても足りないってセリフ、竜馬の大した命でもない癖にってセリフ…見返してみると全く素直じゃない…大西さんかコンテ演出かわからないけど台詞回しが一筋縄では行かない。
漫画版だと石川先生はちょっとひどいと思う台詞も親愛の表現として書いている節がある。

新ゲ5話
隼人が先人の死に意味があるのかと問うの、あなたそんなこと考える人でしたかってツッコミたくなるんだけど、最後まで見ると忽然と消え失せたものさえ捨て去れないというか意味を探さずにいられない性分なんだろうな…
G見たのでやっとわかるけど3系がネット使ってるのポセイドンが元ネタじゃんね…監督東映版好きなんだなあ。OPのゲットマシン発進シーンも東映版Gのオマージュ。
ちょっと次回予告格好良すぎですね
そして読経のクレジットに感謝ですね
どういうツテなんだろう本気で謎だ…

新ゲ6話
別のアニメ始まった!背景や空気感でここまで別世界ってわかりやすい演出するのはほんと親切だわ
赤い月が好きすぎるし月をバックに馬に乗った鎧武者とかスタッフ好き放題しすぎだし石川先生はきっと笑って許してくれたんだろうなって
あとアクション
何度も言うけどアクション演出いい

どこかで「新ゲはミチルさんがモブ」って感想見たことあるんだけど私は逆だと思うな。ミチルさんにせよ頼光にせよ女性陣への態度や気持ちを見せて男性キャラの行動や心理を明確にしてる。本筋に関わる活躍じゃなくて心理面で。
赤鬼の巻物、せっかくなら腰巻も黄色とか虎柄とかにして欲しかったなあ。新ゲッター1のパンツ黄色いから。
この回竜馬が鬼を迎撃するシーンからラストまでの畳みかけ方がめっちゃ好き。一気に事態が動き始める。

新ゲ7話
ほんと晴明って何者よ
まあ陰陽師って式神とか鬼とか使うからなんだろうな
この回のゲッター2好き。苦戦するシーンもトマホーク使うシーンも。
ロボ作画は若干荒いんだけどコンテ演出が神がかってる、チェーンのたわみ方とかも作画上手な人じゃないと出来ないし。
竜馬さんの仲間なら~、発言好き。3人が再会するところも。
7話はちょうど折り返し地点。人間関係と本筋の肝になる色々な事柄がかなり明確になってくる回で、全13話の構成がきちんと見える。

新ゲ8話
黒平安京では一般人との絡みもちょくちょくあるので、竜馬の性格の本質がわかりやすい。早乙女研究所の中だけで話が進んじゃうと狂犬っぽさが目立ってしまうけど。
いやそれなら近隣の街を守る展開とかにしろよって意見は認める。現代の話も見たかった…。
黒平安京でゲッターロボが戦うシーンで和風建築が対比になってるのが好き。津波とかも。

新ゲ9話
家族写真が…このシーン好き
東映版見たのでわかるけど、和子さんもかなりイメチェンしてるっぽくて気になる…。登場して欲しかったなあ
この回の隼人と竜馬のやり取りめっちゃ好き。(別に良いシーンでも優しいシーンでもないが)
あと漫画版読むまであまり思わなかったけど竜馬の垣間見た世界、かなりおぞましくなってる。竜馬が隼人と弁慶を意図せず殺す画は漫画版にはないからなあ。なんだかんだで容赦ないなあスタッフ…。
漫画版先に読んでた人の方がショッキングなんだな、これ。
ああ緑のゲッター烈火っぽいのいた…。ゲッター號に見えるようなのもいるし。
地獄変の世界の演出がどれも好きなんだけど。
ここまでで竜馬の本質がどんなかを描き、ゲッターについての問い掛けをしているので凄く響く。細かい所理解できなくても、竜馬の心理をきちんと追っていればなんとなくついて行けるっていう塩梅。

特典映像の「竜馬が斬る」で早乙女博士役の有本さんが鬼って何って話で「人の心の鬼」って言ってたの印象的だったな。
有本さんはまた違う意味で言ったと思うんだけど、ゲッターの意思にどうアプローチしていくかはキャラの心に委ねられているっていう意味では本質を突いた発言だったよなあと。人は心の在り方次第で鬼や悪魔にもなる。ゲッターロボを駆る者がどんな意思を持つかで希望が見えるかもしれず、他種族を全て滅ぼし進化のどん詰まりに行き着くかもしれない。

あれ…?じゃあ現代→恐竜帝国→未来→現代って変遷したアークと、現代→黒平安京→現代&地獄の窯の中って変遷した新ゲって流れが近い…!?
監督の御業か偶然か?

黒平安京のラストもやたらとロケーション含めたバトル演出に手が込んでるんだよな…。和風建築とロボとの比率とかが見てて楽しくて、巨体感とか重量感好きなんで惚れ惚れする。逃げる人達との対比や津波も監督作品だとお約束。
どんだけ作画班に大変なことを毎回やらせるんですかね…

新ゲ10話
冒頭の竜馬と隼人の会話めっちゃ好き。演出も。基本思ったことは口に出す竜馬でも一切本当のことが言えてない。つらい…。
隼人もこれまで本音で話したことが無いから問いただしたくても煽るような言い方しかできない感じか…。
新ゲ隼人成人はしてると思うんだけど高校生の東映版よりさらに不器用だよね…。早乙女博士を問い詰める時も煽る言い方になってるし。

あっ新宿の目…東映版だと新宿の目の裏側に百鬼帝国の基地があった。
今も昔も象徴的なオブジェなんだなあ(田舎者の感想)

鏡面やガラス、刃物に写り込む演出は川越監督のコンテに散見される。勿論川越監督ばかりじゃなく色んな演出家がやっているけど、ベテランさんに多く見られる気がするな…私が見た限りだけど。

新ゲ11話
ああ、今見ると緑のクリスタル部分が光ってるのはゲッター線が荒ぶっているのか…。竜馬のかなり荒っぽいセリフも、ネット上で書き出されたのを見かける度に今一しっくりこないと思ってたけど、竜馬自身がゲッターに呑まれかけているからなんだな…。こわいこわい。
今回新宿を壊滅させたの、あの未来に至る可能性を竜馬に自覚させるためだしな…
竜馬の精神は確かにタフだし英雄的だけど、それでもあの決断に至らせるためにひたすら心を折りに来る。
竜馬は竜馬なりに新宿を気に入っていたし顔見知りも少なくなかった。3年経って自宅も失い知人も減って、竜馬自身が新宿を壊滅させてしまうのだからやるせない。

東映版武蔵と新ゲ弁慶は偉大だ…。竜馬と隼人がぶつかり合ったり反目しあっていると、その人間性で本音をさらけ出させる。
新ゲではなかなか本音を言わない二人の考えを、弁慶に対して話させることで吐き出させる。それを聞いた竜馬と隼人の関係も多少なりとも変わっている。竜馬の野生性、隼人の知性、弁慶の人間性が真っ向からぶつかり合うシーン。これがないと3人の心は一つになっていなかったと思う。

新ゲ12話
三匹の序盤のやり取りめっちゃ好き(これしか言ってないな…)
演出に言及できるような能力私には無いんだけど、それでも言いたくなるんですよね。
四天王と三匹が戦うシーンにミチルさんと博士が会話するシーンが重なっている。尺を詰めれば別々にも出来るだろうけど、意図的にこういう演出にしてあるんだろうな。全員が右手から左手の四天王に顔を向けていて、全員で四天王と戦っていると感じられるのが私は好き。
隼人とゲッター2が危機的状況に陥るのと合わせて早乙女博士の作戦しかないと思わせるのも上手いなあと思う。
ところでゲッター2状態から竜馬がオープンゲットしているのはもしかしてジャガー号の操作系がダメになってるんだろうか…。本当にヤバいな。

ミチルさんの十字架のネックレスが東映版と違ってシルバーなんですね。東映版、チェンゲ、新ゲの地獄変ではゴールド。
それで足元に十字架が転がるシーンで腑に落ちた。ああ、兄が死んでから登場する新ゲミチルさんの十字架は死者を悼むものなんだなと。
ゴールドの十字架のネックレスは隼人の母から息子へ、男性(隼人)から女性(ミチル)への愛情の象徴で良いと思うんだけど。
早乙女博士が達人さんに語り掛けながら窯の蓋を開くシーンと重なっているので、達人さんへの追悼、博士への追悼、他の全員が生き残ってほしいという祈り等色々な思いがこもっている。
同じゲッターシリーズで印象的なアイテムを別の意味合いで使う所が繊細だなと思う。

あっ…原画に川越監督が…

新ゲの早乙女博士の真理に辿り着いている感。
竜馬と隼人の出した結論、アニメアーク見た後だと凄く綺麗に頭に入って来る。新しい発見があるというか鮮明になっていくというか。
死者に意味を持たせられるのは生きている者たちだけってセリフがあったのもそう。
「愛する者のためにだけでも、戦い続ける価値はある」って新ゲでは言ってないけど、色んなシーンでその思いが通底しているのを感じる。{/netabare}
(2021.12.5)

投稿 : 2025/01/25
♥ : 5

62.6 57 2004年度アニメランキング57位
最遊記RELOAD GUNLOCK(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (84)
572人が棚に入れました
人間と妖怪が平和に暮らす桃源郷。しかし、そんな桃源郷に突如として暗雲が立ち込める。負の波動によって各地の妖怪たちの暴走が広がる。
そんな中、異変の元凶となっている牛魔王の蘇生実験を阻止するために三蔵一行は西へと向かっていた。
ある村を訪れた三蔵一行。彼らはそこで妖怪から村人たちを守り、多額のお布施を受ける住職の寺に滞在するが…。

声優・キャラクター
関俊彦、保志総一朗、平田広明、石田彰、草尾毅

62.6 57 2004年度アニメランキング57位
エリア88(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (73)
276人が棚に入れました
『エリア88』(エリアはちじゅうはち)は、新谷かおるによる漫画、およびそれを原作としたアニメ、ゲーム。
【ストーリー】大和航空のパイロット候補生・風間真は、社長令嬢である津雲涼子との結婚も決まり、その将来を嘱望されていた。だが、それを妬んだ親友・神崎の策略によって遠く中東の地、激しい内戦の続くアスラン王国の傭兵部隊へ送り込まれる。
ここは地獄の一丁目、最前線基地エリア88。 除隊するには高額の違約金を払うか、契約満了まで生き延びるかのみ。日本へ生還するのが目的とはいえ、戦闘機乗りとして敵戦闘機撃墜によって得られる報奨金を稼ぐ傭兵稼業に染まっていく矛盾。やがて、長い戦いとその中での出会いにより、真はさらに複雑な運命へと導かれることになる…。
かつての親友の陰謀により運命を翻弄されたひとりの男が、死と直結した運命に真っ向から挑む!

声優・キャラクター
子安武人、三木眞一郎、関智一、高橋広樹、広橋涼、大塚周夫、緑川光、ゆきのさつき、高塚正也、宗矢樹頼、小林沙苗

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

オーケストラの戦闘調

新谷かおるの代表作ですね。
昔、アニマックスつけるとやっていました。
原作は新谷氏の画風が嫌いで
見ていませんでした。

ただ、アニメは主題歌からして気に入っています。
【フーガ】なんですよね。
オーケストラの戦闘調。
淡いタッチの画風とは違い、ストーリーは
結構えぐいです。
1話完結なのですが、1話ごとにしっかりと味があって、、、
目的を持たずに見ていると【オッ】と
思わせられる作品。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 2

62.0 59 2004年度アニメランキング59位
tactics タクティクス(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (100)
691人が棚に入れました
表向きは売れない民俗学者、裏の世界では妖怪退治を営んでいる主人公と伝説の天狗が手を組み、様々な事件を解決していく様を描く。
時代はハイカラと呼ばれる明治後期の日本。幼い頃から妖怪が見える主人公・一ノ宮勘太郎は、表向きは売れない民俗学者、裏の世界では妖怪退治をしており、働き者の妖狐のヨーコにお世話になりながら一緒に暮らしている。
勘太郎は幼い頃からずっと伝説の鬼喰い天狗と友達になりたい、と憧れるも遂に場所を探し当て封印を解く事に成功。鬼喰い天狗の名は「鬼より遥かに強い」という由来から『春華』と名付けられた。
この3人を中心に、妖怪と人間の交流、春華の記憶や鬼喰い天狗本来の能力までもを失ってしまった謎、そしてなぜ勘太郎だけが封印を解けたのか?などを大きな軸に描かれている。

トナマク さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

思ってたより面白い!笑

このアニメは、主人公の一ノ宮勘太郎が黒天狗の春華や他のキャラと一緒に怪奇現象を解決していくという話です。

主人公が周りの人より妖怪が見えるというのと、妖怪と仲良くしようとしているところが少しだけ友人帳っぽいなと思いました。

やっぱり漫画原作なので、気になるところで終わってしまいますが、結構楽しめた作品でした。

一番謎が残るのは主人公のことで、昔のことや、年齢がとても気になります・・・。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 2

にゃんちゃこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

わりと古いアニメなんだけど〜予想外に面白かった!

妖怪退治の話しだから、描写がダーク系でグロかったら
リタイアするつもりでした。
でも観たら全然違ってたので観て良かったです!
描写も以外と好みだったし、出て来るキャラは
大体男女共美形で、妖怪もそんなグロイ感じもなく、
普通に観れてホットしました。
でも正体がわかる度にグロくないか
ドキドキして毎回セーフって感じでした。(フー)

想像とはかなり違い、結構コミカルで明るかったのが
逆に気に入りいりましたね(^^)
時にはシリアスで切ない場面や、やはりちょっとゾッと
しそうなところもあったり、だから25話と長い話数でも、
長く感じることなくスルスル観れてしまったのかもしれません。

毎回もう終わり?って感じでラストまでが早く感じました。
結果面白かったって事ですよね(^^)

天狗キャラの2人がイケメンなんですが
黒天狗(鬼喰い天狗)の春華(はるか)が特に素敵でした〜声優さんが
キャラピッタリの声なんですよね〜!

このアニメは、それぞれのキャラと声優さんが
ピッタリだったので、そこは高得点ですね〜!

もっとこういうアニメ無いかしら〜探してみなくては〜(^^)

投稿 : 2025/01/25
♥ : 2

62.0 59 2004年度アニメランキング59位
Get Ride!アムドライバー(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (40)
290人が棚に入れました
舞台は未来世界の地球、そこでは数年前より「バグシーン」と呼ばれる機械生命体の襲来を受けていた。バグシーンには如何なる兵器すら歯が立たず、ピープル(作中で言う一般市民の事)は怯え暮らしていた。
そんな時、人類は技術を駆使し、最新工学「アムテクノロジー」を完成させる。それを利用した強化服「アムジャケット」を纏う「アムドライバー」と呼ばれる戦士達は、バグシーンを次々と撃破しピープルの救世主となった。彼らが少年少女の憧れになるのにはさほど時間がかからず、ピープルの希望はアムドライバーの双肩にかかっているはずであった。
そんなある日、アムドライバーの存在価値を揺るがす一大スキャンダルが連邦政府議員のジャン・ピエール・ジノベゼによって暴露されるのだった…。

Prism_Ace さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

カゲキにオサレなぼくらの問題作

「かっこいいって何だ?本当にかっこいいアニメ、君は最近見たのか?」のキャッチコピーが相応しい作品だと思います。

【物語】序盤は退屈ですが、10話以降から怒涛の展開が待ち構えています。
【声優】松風雅也や小川輝晃など特撮出演経験者が特徴です。
【キャラ】やっちゃるジェナス、アロンジー!なラグナなど魅力的なキャラクターが揃っています。タフトさんがお気に入りです。キョウモゴハンガオイシイデスッ
【作画】基本アゴがとんがっています(アム作画)
【音楽】シーンのキャラソン「RIDE ON MIND」は遊佐浩二の歌唱曲の中で一番だと思っています。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 2

62.0 59 2004年度アニメランキング59位
ロックマンエグゼ ストリーム-Stream(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (19)
215人が棚に入れました
アニメ『ロックマンエグゼ』の第3シリーズ。ベースは『ロックマンエグゼ4』、『ロックマンエグゼ5』。基本的に前作と同じ設定を引き継いでいる。
危険な惑星の抹殺を使命とする地球外ナビ・デューオが現れる。前作の事件で、デューオは地球を危険な惑星だと判断した。
が、デューオは人間とネットナビが融合するクロスフュージョンに興味を持ち、人類の未来を見届けたいと考え、熱斗とロックマンに試練を課す。地球抹殺までの猶予を与え、それを回避したければ試練を乗り越えよと言う。熱斗とロックマン達の新たな戦いが始まる。

61.9 62 2004年度アニメランキング62位
天上天下(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (158)
982人が棚に入れました
百余年の歴史を持ち日本中の武道家の子弟が通う統道学園に最強のケンカ屋を目指す凪宗一郎とその相棒・ボブ牧原は入学する。
だが、気合や根性では太刀打ちできないツワモノたちの存在を知るのだった。凪とボブは柔剣部に入部し部長の棗真夜らと共に、学園を強大な力で支配する執行部に対し戦いを挑むのだった。
それはまた、数百年に渡り日本の武道界を裏で支配する謎のフィクサーとの時代を超えた因縁の対決の始まりでもあった。
血ぬられた宿命、叶わぬ想い、取り戻せぬ命。この戦いの最後の勝者とは…。

声優・キャラクター
保志総一朗、茅原実里、久川綾、三木眞一郎、関智一、森川智之、矢尾一樹

Britannia さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

全殺しだ!

■ジャンル
少年漫画らしい、学園バトル物

日本中の武道家の子弟が通う統道学園に最強のケンカ屋を目指し
保志さんと三木さんが入学。

数々の強者、シャアの池田さんを頭に
森川さん・矢尾さん等、ベテラン声優達とバトルします。

久川さんの色気と関さんのオチャメが魅力的な1本!

キャラ立ちがしっかりしていて面白いo(^▽^)o
こんなん好きなので高評価ナノdeath。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 14

P/AKEMI さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

Bomb A Head!

♪主題歌、オープニングテーマのBomb A Head!が大好きぃ♪
作詞・歌 - m.c.A・T / 作曲 - 富樫明生 / 編曲 - DJ FUMIYA

ジャンル的には、格闘漫画でいいのかなぁ?
女性漫画雑誌には無いストーリー展開と作画だけどぉ、これ好きぃ(^_-)-☆

陰なエロじゃなくぅ、陽なエロ(露出)なので、明るくて心地よいですねぇ!
ギャグ的要素も程よく笑えたし、バランスもいいんじゃないかなぁ?

ただぁ、鞘(さや)に収まった式刀零毀を持ってる時に、鞘(さや)ではなく
柄(つか)を持つのは、実際には有り得ないですねぇ・・・残念。。。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 2

61.9 62 2004年度アニメランキング62位
MEZZO メゾ(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (78)
415人が棚に入れました
現代からそう遠くない未来。街には人型のロボットが実用化され、治安は犯罪率の上昇とそれに反比例しての検挙率の低下により混沌としたそんな世の中。そこに、合法非合法を問わず危険な仕事の代行を生業とする危険代行業DSAの3人がいる。
今回の依頼は、プロ野球球団・ピーチツイスターズのオーナーで桃井グループのトップ・桃井桃吉の誘拐だったが、膨大な報酬と引き替えに請けてしまったことが運の尽き。迫り来るは、桃井の娘で血を見るのと殺人が大好きなサイコ女・桃井桃実。
果たして、DSAは無事に仕事を終わらせることが出来るのか。

61.9 62 2004年度アニメランキング62位
マーメイドメロディー ぴちぴちピッチピュア(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (48)
359人が棚に入れました
幾多の困難を乗り越え、ガイトから海を守ったるちあ達。そして強い絆で結ばれたるちあと海斗。
るちあは、平和を取り戻した海の世界に生きるのか、それとも人間の世界で生きるのか戸惑っていた。一方、海斗は、自分を見つめなおすために、ハワイへの留学を決意する。
そんな折にるちあ達に迫る不穏な影。そして、るちあが想いを寄せる海斗は記憶喪失に。マーメイドプリンセスの戦いと恋の行方は…?

61.8 65 2004年度アニメランキング65位
わがままフェアリーミルモでポン! わんだほう(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (19)
157人が棚に入れました
わがまま☆フェアリー ミルモでポン! 3ねんめ 1
中学生・楓と妖精・ミルモらがドタバタ劇を巻き起こすファンタジックコメディ第3期シリーズ。結城がピーマンが苦手なことを知った安純が、楓が嫌われるように嘘を教える…

61.7 66 2004年度アニメランキング66位
絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (80)
634人が棚に入れました
人の住まう土地で無い火星では、ほとんどの人は、広大な海の中の潜水艦で暮らす。その巨大な海を構成する火星の水は、エネルギー源である。その水を巡って地球を巻き込んだ銀河大戦が起こり、終わり、空前の大不況の真っ只中で物語は始まる。
うっかり火星海賊『夜明けの船』のクルーたちと行動を共にする事になったグラムリバーと、グラムと幼馴染で軍人のベスの戦いと愛の物語。

声優・キャラクター
関智一、桑島法子、山野井仁、山崎たくみ、一城みゆ希、阪口大助、折笠富美子、家中宏、中嶋聡彦、兵藤まこ、梁田清之、村田秋乃、堀江由衣、高島雅羅、長嶝高士、村井かずさ、藤原啓治、稲田徹、矢島晶子

こまたち さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シュールな海賊が織りなすコミカル冒険譚

2004年放送の王道冒険SFアニメ。
全26話

海賊を題材に主人公視点からの冒険譚を描いた手堅く王道的なSF作品。前回あらすじからストーリー、作画にいたるまできっちりと丁寧に作られていると感じた。良くも悪くも尖った部分がなく、少し硬派な印象を受けるがこれはこれで見事なもの。それもそのはずで制作会社はボンズ。いつものボンズ作品と言えば通じるかな?一昔前の日曜日の朝アニメのような感じの作品です。

地球の植民地である火星が舞台の今作。よくアニメにありがちな描き方だと体制派VS反体派の武力衝突を描くものであるが、この作品ではその大きな情勢も念頭におきつつ全く違う描き方がされている。海賊がお宝を巡ってわいわいがやがやと旅をしながら、ときには戦いときには喧嘩しながら成長していく、そんな姿が垣間見れる。王道ではあるがきっちりとした造り込みのおかげでとても面白味を感じられました。

また登場人物は敵味方問わず魅力的な人物が多い。掘り下げやバックボーンの設定は甘いが、それでも各々の人物の魅力が輝いて見える。アニメの中でキャラクターが生き生きとしている感じ。結構これが不思議なことではあるが、きっとボンズの技巧の高さ故なのでしょうね。ヤンデレヒロインに電波系少女、男前艦長に誇りの高い傭兵、それにミサイルを飛ばし空を飛び喋るイルカなど、非常にキャラが濃い。キャラが立ってるからやり取りも面白い。そしてそれが旅・冒険というテーマにマッチしてるので作品全体としてもとても楽しめる。本当に手堅いなぁ。

伏線の回収は綺麗だし、終わり方も納得できるものであるため特に残念な部分はないが、手堅くまとまりすぎているため傑作とは言えない。
主人公がそこまで成長するわけではないため共感や感情移入はあまりできないし、戦闘シーンが特段良いわけでもない。感動ポイントはそこまでなく、とりわけコメディ的というわけでもない。欠点ではなく難点としてはこれといった特徴がないこと、感情があまり大きく揺さぶられないこと、作品全体として小さくまとまりすぎていることが挙げられる。が、しかしそれを抜いても良作品であることは変わらない。非常に惜しい作品。

以上。

あにこれでの総合点よりも評価されて良い作品だと個人的には思っています。一応ロボットアニメではあるがSF作品としてみた方が楽しめます。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 3

61.5 67 2004年度アニメランキング67位
勇午-交渉人(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (37)
261人が棚に入れました
『勇午』(ゆうご)は、真刈信二原作、赤名修作画による漫画作品。 「月刊アフタヌーン」に1994年から2004年まで連載された後、「イブニング」に連載。「交渉人(ネゴシエーター)」の仕事を題材にした先駆的作品。
【ストーリー】「プロの交渉人(ネゴシエーター)と聞きました。父を助けてください。」
別府勇午の前に涙を浮かべた若い女性の姿。名前は岩瀬繭子。
・・・一人の日本人サラリーマンがパキスタンでダコイットとよばれる反政府ゲリラ集団に誘拐され、多額の身代金を要求する事件が起きていた。しかも1回目の交渉が失敗に終わり事態は最悪の様相を呈していた。
果たして勇午は繭子の思いとともに単身パキスタンへ向かう。ダコイットとパキスタン政府軍の思惑が絡む灼熱の大地で、勇午の交渉(ネゴシエーション)は成功するのか。

声優・キャラクター
萩野崇、千葉進歩、かかずゆみ、銀河万丈、家中宏、塚田正昭、堀内賢雄、富沢美智恵、岡村明美、甲斐田ゆき、唐沢潤、堀江由衣

61.3 68 2004年度アニメランキング68位
お伽草子(TVアニメ動画)

2004年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (61)
423人が棚に入れました
時は平安時代中期。飢饉と疫病が蔓延し、都はすっかり荒廃していた。しかしそんな状況に際してもなお、武士と陰陽師は未だ覇権争いの手を休める事はなく、下につく民に手を回すことは殆どなかった。
そんな状況を見かねた朝廷は、弓の名手である源頼光(みなもとのらいこう)に、都に平安をもたらす不思議な霊力を持つという伝説の勾玉を探し献上するように命じる。しかし頼光は疫病に倒れてしまい、源家の末娘、光の君(ひかるのきみ)が正体を隠して、兄に代わりに男装の令嬢として勾玉を探す旅に出ることになる。旅の共として光が信を置く渡辺綱(わたなべのつな)を従え、2人はかつて都より土蜘蛛族に奪われた勾玉を取りかえすために常陸国という地を訪れるが…
旅を通じてさまざまな人に出会い、そして困難にぶつかっていく光達。都の美青年の申楽師、万歳楽(まんさいらく)との淡い恋や、安倍晴明(あべのせいめい)の暴かれざる陰謀を胸に秘めつつ、光は共を従え都のために満身する。

声優・キャラクター
水沢史絵、三宅健太、杉山大、佐久間紅美、水田わさび

マッシー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ストーリーが面白い

知られていないが、大変すばらしい作品。
100作品以上色々なアニメを見てきたが、
その中でも上位5位以内に入る作品だと思う。
ラノベ原作で、どれも似たり寄ったりのストーリーなのに
面白いといわれている最近の作品よりは
確実に面白いと思う。

平安時代から現代へ登場人物を転生させる物語のながれが
見事である。
また、ラストの山手線を回って五芒星を完成させるという
発想がすばらしいと思った。
難をいうなら、主人公の現代での性格がうざったいこと
くらいであろうか。

ただ、自分は物語に出てくるある場所が地元で、
なぜか登場する地名もよく行く場所ばかりであり、
この場所でこんなことが起きてる設定なんだと感動したが、
東京の風景を知らない人がみると、別段よさを感じないアニメ
かもしれない。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 1

61.2 69 2004年度アニメランキング69位
忘却の旋律(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (46)
250人が棚に入れました
旧世紀の人間とモンスターとの戦争も人々の記憶から消え去った新世紀。
普通の学生であるボッカ・セレナーデは、近所の橋の下に住み着いていたツナギじいさんこと武蔵野三郎の住処で黒船・バラードに出会う。黒船はモンスターのホルを追ってこの街に現れたメロスの戦士であった。また、同じくして黒船を慕って追いかけてきた月之森小夜子とも出会う。一方、街に現れたホルはボッカのガールフレンドであるエルを喰らうために彼女を拉致し、そこで黒船との戦闘となる。そして、そこに居合わせたボッカは、二人の闘いの最中にメロスの戦士として覚醒することになる。
ホルを追い払った後、ボッカはメロスの戦士としてモンスターと戦うことを決意し、とりあえず黒船の後を追うことにして小夜子とともに街を離れる。そして彼らは行く先々でモンスターやモンスターユニオンのエージェント(モンスターに忠誠を誓うことで人々を支配する人間)達との闘いを繰り広げていくことになる。

声優・キャラクター
桑島法子、浅野真澄、宮本充、能登麻美子、小林沙苗、田村ゆかり、保志総一朗、森久保祥太郎

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

左翼アニメ

モンスターとの戦争に人間は敗れ、モンスターに支配された世界。
主人公ポッカはメロスの戦士としてモンスターと戦うことを決意する・・・

戦後の日本が歩んだ鬱屈とした抑圧社会の隠喩。モンスターが支配する社会、子供が犠牲と成る社会。
メロスの戦士は子供が犠牲とならない世界、モンスターからの解放を目指すのですが
モンスターの支配を大半の人間が受け容れてしまっているので、
彼らは英雄ではなく、むしろ社会不適合者とされているので忌み嫌われております。
こういった世界観を見ると大変重そうなものではあるんですが、演出がカオスすぎるので全然シリアスにも見えないです(笑)ハマる人はハマるが、大半の人は意味が分からんという反応で終わると思います。

メロスの戦士を英雄視をすることもなく、モンスターキングを悪とする事もなかった。
社会への反抗のジレンマがそのままラストに現れていたように思います。
最後はちょっとポッカが大人になったように思えて感慨深いものがありました。
なんだかんだで最後まで見て良かったと思えた数少ないアニメの一つであった。

どうでもいい事ですが、出てくる女キャラがことごとくエロ可愛いです。
鳴り響け、私のメロス!と恍惚な表情を浮かべて矢を太ももに擦り当てる姿は脳裏から離れません。
ピンドラの原型がまぁこの作品にも存在するわけなので、その辺も見所の一つなのかな。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 13
ネタバレ

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ファンタジーアニメの曲芸

馬(の形をしたロボット)をかけ地を遍歴しモンスターを倒す、主人公たちメロスの戦士の姿は古典的な騎士道物語を継承した王道的ファンタジーの外形を持つ。

一方でパロディ的な方法でその外形を脚本的に解体したり、演出を効かせて揺さぶり、その外形を破壊しようとする。バンクを多用したり、舞台やカラオケセットやよくわからない比喩的な演出をおこなったりして、リアリズム的なものの意図的な無視を行う。まあそうしたところはフリクリやウテナの榎戸洋司らしさが出ている。

バンクや演出面では、エロティックな描写が多くそこは人を選ぶ部分でもあり魅力でもある。女性キャラはなぜか変身時や攻撃時に恍惚した表情を浮かべる。

ただ設定先行的でストーリーには支離滅裂な感じも受ける。終盤の展開は型破り風であるが、テーマや象徴性的な意味でそこまで面白い部分は感じない。14話くらい?で出ていた印象的な問い{netabare}「鍵をひらけばモンスターを全て消滅させられるが、そうすれば人間はみな猿人になってしまう」{/netabare}に対してもあまり解釈付は発展されず、{netabare}永遠の幻影としての忘却の旋律の方が実体よりも美しいのだという、永遠と刹那というアニメでは定番となる問いが登場するだけである。モンスターキングについては最後の一話でぽっと決闘をさせており、描写不足間が否めない。これは、スタードライバーでのラスボスとの対峙でも言えることであるが。{/netabare}
終盤印象的なことはせいぜい{netabare}モンスターキングを忘却の旋律が庇うも、霊体がゆえにすり抜けてしまうアイロニー{/netabare}が少し印象的なぐらいだろうか。

テーマがずしんとくるようなアニメではないが、全体としては榎戸洋司らしい魅力にあふれていて、彼の他のアニメ作品のファンなら見て損はないと思った。

また、{netabare}サヨコを地球に置いて行って戦いを展開させた意味もあまりよくわからなかった...。20話でストーリー上のクライマックスを置きたい、というだけだったのかもしれないが。{/netabare}

個人的に白眉は白夜岬編でこれは演出的にも優れているし、モンスターユニオンのエージェントの葛藤も美しく表現されていた。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 0

61.1 70 2004年度アニメランキング70位
冒険王ビィト(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (55)
417人が棚に入れました
舞台は「暗黒の世紀」と呼ばれる時代。魔物(モンスター)を操る魔人(ヴァンデル)によって、人々は苦しい生活を強いられていた。
主人公であるビィトは、魔人を退治する職業「ヴァンデルバスター」になり世界最強との噂も高い「ゼノン戦士団」に入ることを夢見る少年だった。
しかしある日、魔人ベルトーゼとゼノン戦士団との間で激闘が交わされる。その戦いを目撃したビィトはベルトーゼに命を奪われかけ、彼をかばったゼノン戦士団の5人も瀕死の状態になってしまう。ビィトを助ける為、戦士団の5人は才牙(サイガ)に残りわずかの生命力を込めてビィトに託し、最後の力でベルトーゼに立ち向かい、そして散っていった。
それから数年後、たくましく成長したビィトの「暗黒の世紀」を終わらせる冒険が始まる。

声優・キャラクター
木内レイコ、前田愛、久川綾、三浦祥朗、宍戸留美、環有希、緑川光、古川登志夫、千葉進歩、石塚運昇、中尾隆聖

61.0 71 2004年度アニメランキング71位
ごくせん(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (26)
179人が棚に入れました
ごくせん 壱 [DVD] 『ごくせん』は、森本梢子による日本の漫画作品、及び同作を原作としたテレビドラマならびにテレビアニメ。
【ストーリー】悪名高い白金学院高校にやってきた、実家がヤクザという破天荒な新任女教師の久美子。問題児ばかりが集まるクラスの担任となるが、早速騒動が起こり…。

声優・キャラクター
早水リサ、鈴村健一、松本梨香、若本規夫、徳永悦子、西村朋紘、佐藤晴男、増川洋一、魚建、平井啓二、鈴木千尋、大塚周夫、吉田裕秋、小西克幸、加藤精三

60.9 72 2004年度アニメランキング72位
超重神グラヴィオンツヴァイ(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (55)
363人が棚に入れました
西暦2041年。突如現れた、正体不明の敵「ゼラバイア」。次々と送り込まれる兵器が、太陽系の各惑星基地を襲い、地球へと迫る。
だが、ゼラバイアの地球侵攻を予見し、密かに対準備を進めていた謎の大富豪、クライン・サンドマン率いる武装戦隊「アース・ガルツ」は、人型ロボット・グランカイザーと戦闘機グランディーヴァ、そしてそれらが合体することで成り立つ巨大ロボット「ゴッドグラヴィオン」でゼラバイアに立ち向かう。
そして、その強大な力でゼラバイアを撃退する。だが…。
緊張感のない日々を送るグランナイツの前に、再びゼラバイアが襲来。サンドマン不在の彼らに立ち向かう力はあるのか。

60.6 73 2004年度アニメランキング73位
To Heart-Remember my memories-(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (68)
429人が棚に入れました
それは、時に優しく、時に激しく。時に冷たく…でもやがて、暖かく。めぐり来る季節は彩を重ね、オレたちもそれに包まれて、少しずつ変わりはじめていた。
3年生となり、高校生活最後の1年を迎えた浩之やあかり。そんな彼らの前に、再び家庭用メイドロボット・マルチが現れる。

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

1期同様とてもよかった~ ^^♪

全13話で1期の続きのような展開です。

キャラは同じですが、主人公のキャラちょいと性格変わってましたし、キャラデザと色使いも変わってます。
1期よりもストーリーに重点を置いており、次の回が気になりました。

主人公浩之とあかりちゃん、そしてメイドロボットHMX-12ことマルチちゃんの三角関係?がとてもシリアスに進みます。

人間とロボットと言うと「ちょびっつ」「イブの時間」「メトロポリス」「こわれかけのオルゴール」等多くのアニメがありますが、ロボットゆえの苦悩とそれを見守る人たちの心理描写はかなり丁寧に描かれておりました。

見ていて一番近かったのは「こわれかけのオルゴール」のふらわーちゃんだった。
健気なマルチちゃんには何度も涙腺刺激されました。

ちょっとまとまりの無いレビューになりましたが、上に書いたアニメで感動された人なら、楽しめるアニメだと思います。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 7

01oinaris さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

To Heart1期を題材に、HMX-12マルチを愛でる月9風恋愛ドラマ

ToHeart2ゲームのPS2発売を機に、1期と2期の橋渡し的な位置付けで放送された本作。
物語は前作の最終話から1年後。高校生活最後の年。
前作の登場人物が、少しだけ成長して、それぞれ自分の次の進路に悩みつつ、友に嫉妬しつつ、迷いながらも進路を決め、夢に向かって一歩を踏み出す。
友情と恋愛の間に挟まれ、もがき悩み苦しみ、成長していく高校生のストーリー。

前作のTo Heartは、各ヒロインのプロモーション的作風で、穏やかな日常・各登場人物の丁寧な描写でほっこり癒される作品だったのだが、本作は全く違う。
事件あり、ドラマあり、ケンカあり、三角関係あり…。
これはTo Heart1期のキャラクター人気にあやかって作った、全く別物のアニメと見るべきだろう。
前作では男が惚れる男として名高かった主人公・浩之はキャラも声も崩壊気味。マルチのことになると見境がなくなり、無駄に熱く空回りしている。
(でも本作のストーリー展開で、前作のようにぶっきら無愛想キャラだとドラマが回らない…このストーリーなら仕方ないのはわかるけど…ちょっと残念)
パーフェクト幼馴染・あかり:浩之のことは何でもわかっていたのに、素直で聞き分けの良さは鳴りを潜め…若干面倒臭い女に成り下がっている。
そして完璧妹キャラ・マルチは…もはや主役ヒロイン。めちゃかわいい。そして健気!
もはやマルチを愛でる番組と言っても過言ではない。

その他の登場人物も含め、前作とは異なる性格描写、前作の良さを否定するキャラ設定。
これをキャラ崩壊と見るか、それとも彼らの成長過程の1ページと見るか…
ここが本作を好きになるかどうかの分かれ目ですね。
恋愛ドラマとしては平凡なのだが、1期のほのぼのキャラに没入していると、彼らが感情を前面に出してぶつかり合う姿に切なさがこみ上げる。こういうのもまた青春だよなぁ。

残念な点としては…
1期の穏やかな日常を切り取る作風が好みの方は、本作のドロドロ恋愛ドラマ作風はお気に召さないかも。
逆にドロドロドラマ好きは前作の作風が合わず、その続編を謳う本作は視聴する気になれない。
というわけで、ToHeartのターゲット層を見誤っている気がする。

でも私にとっては、これはこれでいい。
To Heartキャラを使った月9風青春恋愛ドラマ、と割り切って見れば、意外と悪くない。
こういうドラマは好みの範疇なので。

ちなみにOP曲、毎回ED前の挿入歌としても使用していましたが、お気に入りです。
ちょっと90年代のZARDみたいなメロディーと歌声で、哀愁と甘酸っぱい青春をうまく表現できていました。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 2

60.5 74 2004年度アニメランキング74位
DearS-ディアーズ(TVアニメ動画)

2004年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (100)
641人が棚に入れました
地球に不時着したUFOから宇宙人が現れた!?
人々は故郷に帰ることが出来なくなった彼女らを「ディアーズ」と呼称して、市民権を与えて温かく迎え入れたのだった。
そんなある日、平凡な高校2年生・幾原武哉はバイト帰りに偶然出会った全裸の美少女ディアーズ・レンを介抱することに…。
そして、レンは居候として武哉のアパートに住むことになる。 が、本来ディアーズは奴隷として他人に尽くすために作られた種族で、さらにレンには大きな問題が…。

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

最初に見た深夜アニメだったな・・・印象深い・・・

あらすじ

宇宙からUFOが不時着した日本。
故郷に帰ることができなくなった宇宙人たちを
「ディアーズ」と呼んで市民権を与え
彼らをホームステイで迎えいれるようになる。

しかし本来ディアーズは他者に依存することで
種族の保存を図ってきた者たちであった…。
それから1年後、1人暮らしを満喫していた
高校生の幾原武哉はある日、ディアーズの少女と出会う。
地球の言語を話せず行き倒れていた少女を放っておけず
彼は少女を自室に連れて帰りレンと名付けて
しばらく面倒を見ることになる。

すると彼女は武哉を「ご主人様」と呼び、
そのまま彼の家に居候してしまう。
その上、手違いで彼と共に小春高校に通うこととなり、
それいらい彼の生活は一変する。
レンをライバル視するディアーズの正規留学生
ミゥも現れ、常に騒動の日々を送る羽目になる。

さらにレンには隠された秘密があって・・・
主人公の武哉とその周りのDearS達との
ちょっとエッチで騒がしい日々が始まっていく!



感想

最初に見た深夜アニメということもあり
印象深くて好きな作品なんだが
正直結構思い出補正されてるとは思うな~w

まず最初に何と言っても
キャラデザインが可愛く
超好みでしたね~♪
ときどきSD化するキャラも可愛くて好きですね!

エロい場面なんかも
結構あってそうゆう方向で
楽しみたい人も楽しめる作品ですね!

ただエロが嫌いとか要らないとか
思う人はいるかもしれないから
そこは好みが分かれるね


それに声優陣が
今見ると何と言ってもすごい豪華!
演技もキャラにそれぞれ合っていて良かったです!
特にレンのしゃべり方とか可愛くて好きだったな~

ギャグやセリフ回しひとつとっても、
光るものがあるし部分部分みればなかなか好きな部類である。

ありきたりな美少女コメディではありますが、
主人公とヒロインがラブラブな関係では無く
ヒロインから主人公への一方通行って所は気に入ってます

あとはOPやEDなんかも
何気にかなり好きで
当時から何回も再生してたな~♪
今でも聞いてますw


でもストーリーは
設定が特殊なこと以外は
結構平凡だったと思うな

昔はそれで十分楽しめていたが
今見ると少し物足りないな~

あと原作とは
構成なんかが違うらしく
原作のファンはがっかりした人が
多いらしいですね

作画崩壊とかも言われてましたが
自分は気にならなかったな~
ラストが少し消化不良気味で終わったので
矛盾というか謎が解明されなかったのは残念だったな

多分2期を想定していたんだと思うが
結局来なかったな…
2期楽しみに待ってたんですが…


まぁやっぱり
好き嫌いが分かれるというか・・・
苦手な人が多いのかな?

周りの評価と知名度は低いですが
個人的にはかなり好きな作品でしたね

ちょっとでも興味持った人は
見てほしい作品ですね!

投稿 : 2025/01/25
♥ : 30

チョコ太郎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

不純異星(異性)交友なSFラブコメ^^

地球にやってきた宇宙人はディアーズと呼ばれて迎え入れてもらうのだが、実はディアーズは奴隷として他人に奉仕する種族。高校生の主人公は、ディアーズの一人 レンと同居することになり・・・。

基本はドタバタラブコメですが、露骨なエロ表現や主人と奴隷という設定が嫌いな方には非常に苦痛な作品かと思います^^;

原作が好きで観ていましたが、本作品では途中までのストーリーで終わっている為、物語としてきちんと完結していないところが非常に残念です^^;(原作の終わり方もどうかと思いますが^^;)

PEACH-PITさんの描くキャラは、ほんとにかわいいキャラが多くて大好きです^^

投稿 : 2025/01/25
♥ : 6

おおがみ そうま さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ドタバタで、楽しい作品です

面白く、楽しい作品です。
ラブコメが好きな人はどうぞ。
あと、DearSはみんな超美形です。
これぞ、Peach-Pitさんのキャラという感じですね。

美少女宇宙人と同棲とか、いかにもという王道ストーリーです。
この時代の作品にもれず、作画面が良いとは言えません。
作画を気にせず、キャラとストーリーを楽しんでください。

ちなみに、原作の漫画もすごく良いですよ。
おすすめです。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 1

60.5 74 2004年度アニメランキング74位
うた∽かた(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (85)
577人が棚に入れました
神奈川県の鎌倉に住む中学2年生の少女「一夏(いちか)」は一学期の最後の日、学校の大掃除の途中、藤堂誓唯から貰ったお守りのついた携帯電話を落としてしまう。下校途中にそれに気づいた一夏は夕暮れの学校に戻るが、不思議なことに携帯は鏡の中に入り込んでしまっていた。そこに不思議な少女舞夏が現れ、携帯を返す条件として『神精霊(ジン)』の力を使い、その感想文を代わりに書くことを要求してくる。こうしてあの想い出の夏が始まった…。

声優・キャラクター
本多陽子、浅野真澄、川上とも子、長谷優里奈、田村ゆかり、飛田展男、神奈延年、川村万梨阿
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

あの夏の日

鎌倉を舞台に、中学2年生思春期真っ盛りの少女達の一夏を綴った青春アニメ。
主人公一夏ちゃんが鏡から出て来た謎の少女舞夏ちゃんと出会い、お守りに宿った「神精霊-ジン-」の視る力を使っていきます。
このジンが12種類あり、力を使う度にコスチュームも変わります。毎回デザインが違うのも、作品の見所の一つでしょう。


しかし、このアニメで主体になるのは、思春期の少女たちの心理描写。どこかで落とした物を探す、悪天候を晴天にする等、日常で巻き起こる些細な事件でジンの力を使います。そして、ジンの力を使ったからといって、必ずしも物事が万事解決せず、かえって嫌なものを視てしまうこともあります。真面目で今まで他人を疑った事もなかった主人公は、人のネチネチとしたネガティブな面を見て行き、段々身も心も弱っていくのです。
一夏ちゃんは病んでいくし…人間関係もギスギスしていくし…見ていて気持ちの良いもんじゃないです。鬱アニメの一例として挙げられるのは、このような気疲れしてしまうドロドロ要素が強いからでしょう。


何だと…世界征服を企む輩の野望を阻止する為にジンを使う魔法少女ものじゃなかったのか!?
当時視聴していた中坊の私は、イメージと違っていて、多いに期待を裏切られました。
中坊の頃は、明るい作品じゃないし、主人公死にそうだし、何だかあんま面白くないなーと思っていました。話が反れると、「うたかた」が始めて見た深夜アニメで、対象年齢高めのアニメは、皆こんな感じに暗くて、人間関係が複雑なのかなあ…、よく考えられててすごいなあ…、そうしみじみ感じていました(実際はそーでもないのも多いけど)。

しかし多少、年を重ねた今見返してみたら、SUGEEEEEE丁寧に作られていてビックリしました。見れば見るほど味が出て来る、スルメのようなアニメだなーと改めて考え直しました。


この作品には毎話多くの伏線が見え隠れします。初見だと意味有りげな台詞でよーわからんのですが、二回見ると「ああ、これはこういう意味だったのか…」「だからあんなこと言ったのか…」とわかる描写が多くて面白い。
逆に、伏線で溢れまくっている上、回収されるのが最終話なので、わかるまでは非常にヤキモキしてしまいます。どうしても若干台詞がテンポ悪く聞こえてしまいますね。最終話もやや強引な部分もありますし、結局触れられなかった設定もあります。

また、14歳の多感な時期である一夏の心境の変化を、繊細に描写しているのが良かったです。そんな一夏の心の変化に、ハラハラしながら見守っている舞夏も好いポジションです。この2人の友情は本当に美しい。まさにベストパートナーです(百合だって?百合でいいじゃないか、何が悪い!)。
私は実写映画にしろアニメにしろ、「キャラクターが自分の思っている事をべらべらと口にする」作品は好ましく思わないのですが、うたかたは演出で魅せてくれたのが非常に好印象でした。
例として挙げると
{netabare} 6話でセイとサヤが会話しているのを見た後、フェンスにネックレスが引っ掛かる場面。覗き見なんて悪い…と頭でわかっていても見ている一夏の考えが形になって出ていました。Bパート後半で、想像上でセイに全裸で追及するシーンも一見「!?」ですが、自分をさらけ出したい、セイさんのことで頭が一杯な心境がよく表現出来ていました。{/netabare}

中坊の頃でも強烈に印象的だったのは8話
{netabare} 記憶障害の患者に贈ったドライフラワーを、「こんなゴミみたいなの、花なんかじゃない!」なんて言われながら滅茶苦茶にされる場面。ドライフラワーを一生懸命に作った回想シーンも入れられ、「ゴミなんかじゃ、ありません…」と言う一夏ちゃんがもう、不憫で仕方がなかったです…。あんなこと目の前でされたらそりゃ心病みますわ。でも学校も患者の都合は配慮しなきゃならんかったなあ、と余計なこともしばらく考えてしまいました。 {/netabare}



また、作品を彩る音楽、背景描写がとても美しい。OP、EDもうたかたの世界覧にマッチしていて見事な選曲でした。シャボン玉みたいに丸っこいフォントも素敵です。


少女たちの生々しいガラスのハートのように繊細な心境や、トゲトゲとした裏のある台詞の掛け合いは胸に来るものがあります。キャラクター、特に一夏を好きになれないと感情移入しにくく、作品も楽しみくいでしょう。鬱々しい雰囲気にどんどんなっていくので、好き嫌いも別れそうです。


しかし、もう二度と来ることのない、たった一度きりの夏の思い出を甘酸っぱく、切なく感じられる世界覧は必見です。
"夏"を重点に置いた作品は多々ありますが、私にとって夏アニメと言えば「うたかた」です。未だに「一夏」といえば「IS-インフィニットストラトス-」よりも、「うたかた」を連想してしまいますね。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 15

k-papa さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

鎌倉と可愛い女の子・・・素晴らしい。

後藤圭二さんと門之園恵美さんのクリエータご夫妻が作り上げた鎌倉美少女アニメ。

背景の作り込みや鎌倉への思い入れが感じられて美しいです。
神秘感も混ざって不可思議な感じが良いですね。

神を開放していく姿はなんとなくカードキャプターさくら
みたいな所もありますが、それはそれで良いです。

綺麗な話だけではなく暗い所が明らかになって、
謎も明らかになってくるとまさかあの人が・・とか
いうこともあります。

鎌倉が舞台のアニメ作品も結構多いですが、
この作品はその中でもとても優れた方にはいると思いますよ。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 9

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

思い出の作品。

実はこの作品を見たのは中学生の時で私がアニメにハマるキッカケとなったルーツ的な作品です。
この作品の1話の夕焼けのシーンを見て当時アニメーションはこんなに絵が綺麗なんだ!と感激して見始めた作品です。
大まかな話は主人公が太陽や雨などの力を借り様々な目線から世界を見て最後に重大な選択をする的な話しだったと思います。
見れば見る程惹かれて行く作品で全部見て最終回を見ると当時は色々考えさせられたり感動したりしたのを覚えています。
まだ、未視聴な方は是非みてみてください^ ^

投稿 : 2025/01/25
♥ : 5
123456
ページの先頭へ