2002年春(4月~6月)に放送されたTVアニメ動画一覧 29

あにこれの全ユーザーが2002年春(4月~6月)に放送されたTVアニメ動画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月02日の時点で一番の2002年春(4月~6月)に放送されたTVアニメ動画は何なのでしょうか?
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年代別アニメ一覧

88.2 1 2002年春(4月~6月)アニメランキング1位
十二国記(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1685)
9134人が棚に入れました
周囲に合わせるだけの日々を送ってきた平凡な女子高生・中嶋陽子。
ある日、ケイキと名乗る人物に連れられ、たどり着いた異世界。 そこは、十二人の王と十二頭の麒麟によって治められる十二の国々からなる不思議な世界だった。なぜ自分はここへ連れてこられたのか、ここはいったいどこなのか、異世界でケイキとはぐれてしまった陽子は疑問を抱えたまま、生き延びるために見知らぬ世界で生活することとなる…。

声優・キャラクター
久川綾、石津彩、うえだゆうじ、子安武人、相沢まさき、山口勝平、鈴村健一、岡野浩介、釘宮理恵、勝生真沙子、ゆかな、藤原啓治、進藤尚美、石田彰、若林直美、桑島法子、高山みなみ、山崎和佳奈、鈴木れい子、西村知道、平松晶子、川上とも子、千葉千恵巳、大川透、中田和宏、野島健児、西凜太朗、松本保典、大倉正章、家中宏
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

見紛う事なき傑作!

小野不由美原作の古代中国思想(周)を基盤にした
異世界ファンタジーアニメ。全45話。
文庫本の売り上げは、シリーズ累計750万部以上。
本作は原作の
月の影影の海 上下巻
風の海迷宮の岸 上下巻
書簡
風の万里黎明の空 上下巻
乗月
東の海神西の滄海
をアニメ化している。
乗月と東の海神西の滄海は、
アニメでの反響が予想以上に良かった為、
追加で製作された。
よって39話で視聴完了も可能(アニメ脚本集は40話までしかない)。

あらすじ

何処にでもいる平凡な女子高校生中嶋陽子は、
他人から嫌われることを恐れ、八方美人な優等生を演じていた。
常に周りに合わせ自己を抑圧する日々。
そんな彼女は寝るたびに恐ろしい気配に迫られ、日々その距離は縮まっていった。
ある日彼女の前に「ケイキ」と名乗る謎の男が現れる。
ケイキは彼女を主と呼んで跪き、一方的に謎の盟約を迫る。突然の出来事に戸惑う彼女を異形の獣が襲撃。
ケイキは陽子と友人二人を連れ、
月の影の向こう、地図に無い世界へと出発する。

以下のネタバレは世界観に関するものである。
未視聴で視聴意欲のある方は、是非既存知識無しで視聴いただきたい。
{netabare}
十二国記の舞台となるのは、山海経に登場するような神仙や妖魔の存在する世界である。その名のとおり、12の国が存在する。文化、政治形態は古代中国(特に周王朝)に類似しており、絶対的な王制である。しかし世襲制ではなく、12の国はそれぞれ神獣麒麟(きりん)が天意に従って選んだ王により統治されている。王は諸侯を封じ、政治をさせる。王や一部の高位の官は神仙として不老長寿(だが必ずしも不死ではなく、胴や首を冬器という特殊な武器により断たれれば死んでしまう)の身体を得て、天意に従う形で国を治めることを求められている。麒麟が失道の病にかかりそのまま死・禅譲するか、誰かに討たれない限り王は死なない。王とそれを選ぶ麒麟、そして天意とは何なのかという問いが、作品全体の主題となっている。
{/netabare}

全章概要(ネタバレなので視聴前は観ない事をお勧めしたい)

月の影影の海
{netabare}
日本で生まれ育った普通の女子高生・中嶋陽子は寝る度に恐ろしい気配に追われ、日を追う毎にその距離が縮まっていくという異様で怖い夢を見ていた。そんな陽子の前に、突如「ケイキ」と名乗る異装の男が現れる。ケイキは陽子を主と呼んで跪き、一方的に謎の盟約を迫る。突然の出来事に戸惑う陽子を異形の獣が襲撃、それを辛くも退けたケイキは、強引に陽子を月の影の向こうにある地図にない世界へと連れ去った。陽子はケイキから「決して剣と鞘を離さないように」と碧の玉が付いた鞘に収まった剣を渡され、「剣を振るえない」という陽子に自らのしもべの賓満・冗祐を憑依させ、陽子の意に反して陽子に襲い掛かる獣を体が勝手に動いて撃退するようにして、他のしもべに陽子を託して彼女を異世界に送り出した。

異形の獣の襲撃は月の影に入った後も続き、「敵の攻撃から目をつぶってはいけない」(賓満は憑依した者の目を借りて動くため)という警告を無視して目をつぶってしまったことがきっかけで陽子は、ケイキとそのしもべ達とはぐれ見知らぬ場所(巧州国、略称:巧国)にたどり着く。巧国では自分と同じように日本や中国からこの世界に流された人を徹底的に差別しており多くの場合は処刑されるため、陽子も役人に役所に護送される事になったが、その道中でまた異形の獣に襲われ、陽子は車の下敷きになった鞘から玉だけを切り外してその場を逃走する。全く事情が判らないまま縋る気持ちで現地の人間に助けを求めるも、“海客”として酷い仕打ちを受けたり、利用されそうになったりしたため、夢で見る元いた世界の幻で自分の周りにいた人達が自分の事を悪く言ったこと(実は剣が本当の事を見せていた)や青猿(その正体は陽子が無くした鞘に封じられていた妖魔。剣と鞘が離れたため封印が解けた)の讒言もあって陽子は徐々に人間不信に陥る。人目を避けつつ、なおも襲撃を続ける異形の獣(妖魔)と戦い続ける陽子は満身創痍となり、行き倒れたところを楽俊に救われる。楽俊は陽子を介抱し、さらには海客に対する保護体制が整っている雁国(雁州国)への道案内を買って出る。道中に妖魔と遭遇しそれを退ける陽子であったが、衛士に見つかるという恐怖から、倒れている楽俊を見捨ててしまう。後にそれを後悔する陽子であったが、同時に「口封じに楽俊を殺す」という選択肢を選ばなかった自分に安堵する。そして、「口封じにあのネズミを殺せばよかったのに」と言った青猿を殺すと、無くした鞘が現れた。楽俊との再会はかなわず、陽子は一人で雁国を目指す旅を続けるのであった。

雁国へたどり着いた陽子を待っていたのは楽俊であった。楽俊は先に雁国に渡り、港で働きながら情報を集め、陽子を待っていたのだという。再び二人旅となった陽子たちは、雁国で暮らす海客「壁落人」を訪ね、そこで陽子が胎果であることを知る。その後、陽子と楽俊の何気ない会話で楽俊が「台輔にお目通り願うか?」言った事から陽子がケイキとそのしもべのやり取りを思い出し、「台輔」(宰輔の敬称)という単語がきっかけでケイキとは慶東国(略称:慶国)の麒麟の「景麒」であり、景麒が「主」と呼ぶならば陽子は巧と雁に挟まれた国である慶国の王「景王」であると告げられる。陽子が神である王だと分かり距離を置こうとする楽俊に対し陽子は「私にとっては一歩の距離しかない」と楽俊に言い、それに楽俊は「おいらにとっては三歩だ」と返事をして今まで通りの接し方をしようとする。楽俊から慶王保護の延台輔宛ての書状を受け取り陽子らを妖魔の襲撃から助けた延王から「王は麒麟に跪かれた時点で人として死に、麒麟の霊力で神として生かされる」、「日本に戻ればお前は短い間しか生きられず、その上、慶国の民が大勢犠牲になる」と聞かされ、日本に戻るのか、景王になるのかの選択を迫られる陽子であったが、見るに見かねて「無きものとして振舞え」(陽子が体が勝手に動くのと冗祐の感触を嫌がったために下された命令)という主の命令を破った冗祐から言われた「玉座を望め。そうすれば道は開ける」という言葉に従い、延王の助力を受け、慶国に立った偽王・舒栄を討つことを決意する。
{/netabare}

風の海迷宮の岸
{netabare}
蓬山の捨身木に戴極国の麒麟の卵果・泰果が実り、母親代わりとなる女怪が生まれ、蓬山は麒麟の誕生を待っていた。しかし、突如襲来した蝕に巻き込まれ、泰果が流されてしまった。

それから10年後、泰麒は延麒によって蓬莱で発見され、廉麟の助けを受け、女怪の白汕子が泰麒を連れ戻すことに成功する。普通の人間として育った泰麒は、最初こそ戸惑うものの、程なく蓬山の生活に慣れ始める。だが、身の回りの世話をする女仙から「麒麟は人ではなく獣であり、獣の姿に転変する」、「麒麟は天啓を受けて自らの主である王を選定する」と知らされ、更に麒麟の能力を使えない泰麒を思い女仙の長・玉葉が招いた景麒から「麒麟は妖魔を折伏して使令にする」と知らされ、生まれたときから人間の姿で今も転変できない自分は「麒麟の出来そこない」ではないかと思い悩む。泰麒を泣かせたことで女仙から責められた景麒は、その後泰麒に麒麟の能力や役割を伝授していくが、結局この時は折伏は出来ず、自然に出来るようになる転変の仕方については教えることが出来なかった。

同じ麒麟として慕った景麒が慶国に戻り、麒麟としての自覚を持てないまま戴国に麒麟旗が掲げられる。泰果の失踪により長年王不在が続いていた戴国の民は喜び、昇山者が続々と先を競って蓬山に集ってくる。天啓が何なのか判らないながらも女仙に付き添われて昇山者と対面する泰麒は、騎獣をきっかけとして承州師将軍の李斎と知り合う。また、昇山者同士の喧嘩で出会った禁軍左軍将軍の驍宗には、恐怖に似たものを感じる。その後も度々李斎の下を訪れ、驍宗とも会話を交わすようになり、彼らが蓬山を去る間際には一緒に騎獣狩りに行くほどの仲になっていた。女仙の反対を押し切って同行した騎獣狩りの最中、李斎が見つけた洞窟に入った3人は、泰麒が嫌な胸騒ぎを感じた直後、内部に潜んでいた妖魔に襲撃される。李斎が囚われ、驍宗も弾き飛ばされ、泰麒は一人で強大な妖魔・饕餮と対峙することとなる。それまで一度も妖魔を折伏できずにいた泰麒であったが、初めて折伏に成功し饕餮を使令に下すのであった。

そして驍宗が蓬山を去る日が訪れる。王になれなかったら禁軍を辞め黄海に入ると驍宗から聞き、蓬山に昇山出来るのは一生に一度だけ、と女仙から聞いた泰麒は驍宗に感じる感覚に戸惑いながら、離れたくないと思う感情が抑えきれずに走り出す。泰麒の姿は、燐光を放って夜を駆け上がっていく漆黒の獣と化していた。

驍宗を王に選定した泰麒だったが、「驍宗の傍に居たいがために、天啓が無いのに偽者の王を選んでしまった」と思い悩み後悔し続けた。天勅を受ける儀式で罰を受けると思っていたが何事も無く、それが余計に泰麒を不安にさせ、泰麒の様子を伺いに載国の王宮を訪ねた景麒に「偽者の王を選んでしまった」事を打ち明ける。その事を知った景麒と驍宗は、誼がある延王を載国に呼び、泰麒に延王に対し叩頭礼をするよう命じる。言われるまま叩頭しようとしても体が動かない事で泰麒は「麒麟は自らの主以外に叩頭できない」という事を身を以って知り、景麒から彼が舒覚を王に選定した時も「この人は王になるべきではないと感じた」と聞かされ自分が運命に身がすくんでいたと言われる。
{/netabare}

書簡
{netabare}
陽子と楽俊、かつて共に旅をした2人は、全く違う生活を送り、鸞で現状を伝え合っていた。
陽子は楽俊に「官吏とも問題がなく」と伝えていたが、実際は問題が起こるほど意見も出来ていない状態であった。楽俊は「生徒も教師も皆よくしてくれる」と伝えていたが、実際は半獣であることから苦労が絶えない生活を強いられていた。そんな嘘は互いに理解しており、それでもなお励まし合う仲となっていた。
{/netabare}

風の万里黎明の空
{netabare}
陽子が景王となって1年、玉座にありながら冢宰の靖共ら官吏の顔色をうかがう自らの姿に苦悩を感じていた。特に皆がいつも自分に対して平伏する事については、自分が通りかかる度に相手の仕事の手が止まる不合理さに悩み、相手の顔が見えない事に少々不信と恐怖を感じていた。そんな中、太師に謀反の疑いが掛けられ、陽子は靖共の言うがまま謀反に関わったとされる人を処罰し、監督責任を怠ったとして靖共を太宰に降格、政治の実権を握らせるべきではないとされる景麒に「自分よりこの国のことが分かっているから」と次の冢宰が決まるまでの間として実権を握らせた。そして陽子は、この世界の理も、国情も知らない自分に憤りを感じ、自ら市井に降りることを決意する。景麒の勧めにより遠甫という老人のもとで理を学ぶこととなるが、和州で暴政が行われているという噂を確かめに和州に出かけた間に里家が襲われ遠甫がさらわれた事から虎嘯らと出会い、和州の乱へと繋がっていく。

大木鈴はその100年ほど前に蓬莱から流されてきた海客である。長く才国の飛仙・梨耀から執拗な虐めを受け続けていたが、決死の覚悟で采王に申し立て自由の身となった。女性・海客でありながら王となった景王に興味を持ち慶国を目指す道中で清秀と出会い、妖魔から受けた怪我で衰弱していく彼を支え共に慶国にたどり着くが、彼は慶国和州止水郷で郷長・昇紘の馬車に轢殺されてしまう。自暴自棄となり、郷長・昇紘を庇う者の最上位にある景王を暗殺しようと才国の遣いを装い王宮に入る鈴であったが、景王不在の為その機会さえなく王宮を去る。虎嘯らと出会い宥められ、打倒昇紘の郎党に加わることとなる。

祥瓊は先の芳国の公主であったが、謀反によりその地位を失い、里家での貧しい暮らしや恭国での屈辱的な仕打ちが耐えられず出奔する。自分と同じ年頃で王宮に入った景王を妬み、逆恨みし、簒奪してやろうと慶国を目指していたが、道中で楽俊と出会ったことで考えを改めた。慶国の実情を知り、桓魋たちと出会った祥瓊は、呀峰討伐、和州の乱に身を投じることとなる。

陽子・虎嘯・鈴らは打倒昇紘を掲げ郷城へと乗り込む。郷城への突入は成功したが、呀峰は昇紘を庇うため州師を派遣する。州師相手では圧倒的に勢力の劣る虎嘯らであったが、桓魋・祥瓊らの加勢により戦況は一転する。しかし、続いて派遣されたのは王直属の禁軍であった。呀峰もまた靖共に庇われていたのである。王師(王が指揮権を持つ禁軍と首都州師の総称)を目の当たりにして動揺する人々の中にあって陽子は鈴と祥瓊の話を聞き、王としての責任を確信すると共に、王として行動する決意を固める。王の命令がない限り王師が動けない事をいい事に、陽子は景麒の背に乗り反乱軍が王の意思である事を知らしめ、王師に遠甫の救助と、呀峰と靖共を捕らえるよう勅命を出す。王宮に戻った陽子は遠甫を三公(王の相談役。政治の実権はない)の筆頭・太師に、鈴と祥瓊を自分の身の回りの世話をさせる役職に就け、桓魋を禁軍左将軍に、桓魋の上司であり、官吏に言われるがまま追放を命じた後失踪(護送中に靖共一派に襲われたところを桓魋らに救助され、身を隠していた)していた麦州候・浩瀚を冢宰に命じ、靖共派だろうが松塾(靖共らが敵視して焼き討ちした義塾。遠甫はそこの閭胥のような事をしていた。)出身だろうが関係なく個人だけをみる、と大規模な人事改革を宣言。そして景麒の「下の人々から見くびられます」という悲鳴のような諌言を無視して初勅として「人は敬意を持つものに対しては自然に頭を下げる」と平時の伏礼を廃した。
{/netabare}

乗月
{netabare}
芳国恵州州侯の月渓は、諸侯を束ね峯王・仲韃を討った。次の峯王が立つまでの仮王として月渓を推す声は強かったが、当の月渓は頑なにそれを拒み、恵州城に戻ってしまった。
ある日、慶国から青辛と名乗る使いが、景王から恵侯宛の書状を届ける。しかし、国に宛てた書状を、一州侯に過ぎない自分が受け取るわけにはいかないとこれを拒む。仕方なく冢宰にこれを預け、次いで一通の恵侯宛の書状を差し出す。書状の差出人は慶国下官、名を孫昭、先の芳国公主であった。それを知ってもなお受け取りを拒む月渓であったが、青辛の諌言を受け、仮王となる決意を固め、書状を受け取るのであった。
{/netabare}

東の海神西の滄海
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延王・尚隆、延麒・六太は共に胎果であり、蓬莱で生まれ育った。六太は戦乱の中で親に捨てられた経緯から国を統治する者の存在を嫌い、蓬山に帰還した後も王を選べず、蓬莱へと戻ってしまう。その蓬莱で出会ったのが、滅亡に瀕した小松水軍を率いる小松三郎尚隆であった。会った瞬間に王気を感じた六太であったが、前述の理由により誓約を交わすことはなかった。しかし、尚隆の命を懸けて民を守ろうとする姿勢に自らの理想を重ね、絶体絶命の尚隆を助け、延王として十二国へと連れ帰った。

それから20年後、雁国は荒れた荒野から緑の大地へと復興を遂げていた。しかし、元州では治水の権限を王が奪ったままなのに梟王時代に破壊された漉水の堤が復旧されない事に州城の苛立ちが募り、謀反の動きがあるという情報があった。ある日、六太の古い親友である“駁更夜”と名乗る少年が玄英宮を訪れることから事態は進展する。更夜は六太を元州城へと連れ去り、元州の令尹・斡由は六太に「漉水の堤」を名目として、天網で禁じられている「上帝位の新設」を奏上した。権力者の存在に否定的な六太はこれを拒否し、牧伯の驪媚と共に元州城に監禁されてしまう。

尚隆のもとへも同様の要求が伝えられたがこれを拒否すると、成笙を元州に派遣し、道中で民を募って漉水の対岸に堤を築くよう指示する。雨の中で対岸にのみ堤を築かれることに危機を覚えた斡由は州師に対岸の堤を切るよう指示、州師と民の戦いとなり王師が民を守るという、「民のために堤を」を掲げる斡由にとっては皮肉な構図になってしまう。

一方、驪媚の決死の行動によって六太は自由の身となるが、地下迷宮に迷い込んでしまう。六太はそこで先の元州候・元魁と遭遇し、斡由の人となりを知り、斡由は民のためにならないと確信する。六太は斡由と対峙し自分の考えを伝えるが、斡由は非を家臣の白沢や更夜へ転嫁することを試みる。しかし、尚隆によって全てを断罪され、怒りから斡由は尚隆に斬りかかるが、最期は六太の使令によって瀕死の重傷を負い、尚隆に介錯され絶命する。
{/netabare}

感想

本作はホラーで有名な小野不由美が手がける異世界ファンタジーである。小野不由美独特の作風が大変好感である。
元々は「魔性の子」(泰麒が蓬莱に戻った時の話・ホラー)という小説の派生作品で、世界観の精巧さには感服するばかりである。世界観を把握する前に視聴する「月の影影の海」と、知った後での視聴は見方が180度変わる程である。
なので、事前知識無しで観ていただきたい作品である。

また、主人公を始めとした登場人物の成長物語であり、私達の人生観に大きな影響を与える作品である。
精神の糧になる話も多かった。
登場人物が皆、精一杯生きているのが十二分に伝わってくる作品だったと思う。キャラクターは大変魅力的。

私は本作が大変気に入り、原作を購読したのだが、アニメでは原作の設定をより視聴者に理解させ易くする為、
杉本と浅野を陽子と一緒に「あちらへ」連れて行っている。
この点は非常に評価すべきだと思う。
また、月の影影の海に原作ではあまり登場しない塙王が多く登場した点は高く評価している。
只、未完なのと地名・官職名などがやたら面倒なのが、たまに傷であるが・・・
未完なのは待つとして、(おそらく2014年頃に新作が出るはず)地名・官職名は何回か視聴すると覚えるので、2,3回の視聴をお薦めしたい。

39話の初勅のシーンは琴線に触れる素晴らしい出来である。
台詞を乗せると、(脚本集より)
{netabare}
「私は慶の民の誰もに、王になってもらいたい」
「地位でもって礼を強要し、他者を踏みにじることに慣れた者の末路は、昇絋、呀峰の例を見るまでもなく明らかだろう。そしてまた踏みにじられることを受け入れた人々がたどる道も」
「人は誰の奴隷でもない。そんなことのためにうまれるのじゃない」
「他者に虐げられても屈することのない心、災厄に襲われても挫けることのない心、不正であれば正すことを恐れず」
「獣(けだもの)に媚びず―私は慶の民にそんな不羈(ふき)の民になってほしい。己という領土を治める唯一無二の君主に」
「そのためにまず、他者の前で毅然と首(こうべ)を上げることから始めてほしい」
「諸官は私に、慶をどこへ導くのだと訊いた。これで答えになるだろうか。」
「その証として、伏礼を廃す―これをもって初勅とする」
{/netabare}

総評

独特の世界観と、他作品には見られない「名言」や、主人公を始めとした登場人物の成長が本作の魅力だ。
ファンタジーなのに魔法は使えず、日本での生活以上に苦汁を嘗めることになる世界観には感服である。
原作を読めば分かるが、この濃密な世界観に私は引き込まれてしまった。
アニメでは語られていないストーリーとして主なものに、「黄昏の岸暁の空」「魔性の子」が挙げられる。
この二作は風の万里黎明の空の直後の話で、
風の海迷宮の岸で語られた戴のその後の話である。
アニメでも2期を想定してか、杉本と高里を会わせて、魔性の子へ繋げようとしていた事が伺える。
また私の一番好きな作品として、恭州国の供王珠晶の登極に至るまでの話である「図南の翼」も是非読んで欲しい。
(他にも映像化されていない短編が7つ(漂舶を入れれば8つ)あるので其方も読んで欲しい。)
アニメ脚本集と云う本が講談社から出版されており、細かい設定なども記載されていて大変面白かった。興味の有る方は是非原作共々読んで欲しい。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 36
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

王になるまで(14話まで

原作未読。ハイ・ファンタジー。全45話。
『十二国記』(じゅうにこくき)は、小野不由美の一連の小説作品群の呼称である。古代中国思想を基盤にした異世界ファンタジー作品。2013年時点で未完。


■関連URL
NHKアニメワールド:十二国記
http://www3.nhk.or.jp/anime/12kokuki/
ビクターサイト
http://www.jvcmusic.co.jp/m-serve/tv/junikokki/
講談社サイト
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/books/junikokki/
新潮社サイト
http://www.shinchosha.co.jp/12kokuki/


ストーリー性のあるアニメだかの掲示板で紹介されていたので見始めました。


各話感想
{netabare}1話 「月の影 影の海 一章」
謎の夢?髪の毛の色は地毛で赤毛なのか。
天然記念物のガングロwまだいるのだろうか?
委員長なんだ。ショートカットの女の子無視しちゃっていいのか。杉本って言うのか。
中島は委員長続ける事になるのか。杉本嫌われてるのか?いじめ?
やっぱり中島が隣になったか。
夢のなかで杉本に殺される夢を見てたけど何かあるのかな?
浅野くん彼女いたのかな?ん?金髪だったのに黒髪?血の匂い?消えた…
夢に何かありそうだな。陰湿な女子校だな。
なんだ?白髮ロングは誰なんだ。追手が来る?何が起きた…
コチョウ?狼を召喚したのか?今度はカイコを召喚?
ケイキって名前だったのか。なんか色々召喚出来るんだな。
キョウキもしゃべれるのか。今度はジュウサクっていうゴリラか。
ジョウユウって水の化物みたいなのが体を操ってるのかな?
杉本wkwkしすぎだろwショック?あちらの世界へのゲートかな?
浅野と杉本どうなったんだろう。


2話「月の影 影の海 二章」
虚海。浅野と杉本も来てるのか。碧双珠。ゴーユ?また追手か。
剣落としちゃったのか… え!?怪物に変身?ってまた夢か。
剣もちゃんと握ってたか。杉本は誰を見ていたんだ。ケイキ?
渦巻きだらけの海…ってかいきなり孤立とかどうすんだこりゃ。
日本?いやいや怪しいだろ。人にも会ってないのに。
カイキャク?捕まっちゃった。杉本生きてたのか。
え?記憶が無いのか?中島じゃない?作画のせいか顔の違いがわからない。
色黒になったってことかな?
ジョウユウの力のせいで言葉がわかるのかな?
淺野は別のやつと動いてたのか。コチョウ強すぎる。ケイキもやられちゃったのか。
工国。海客って事かな?県庁?覚悟の付かない女だなぁ。
良くて幽閉?悪くて死刑って…やっぱり淺野かw
妖魔なのか…一体誰が妖魔を操ってるんだ?


3話「月の影 影の海 三章」
ケイキの手下だと?助けられたのは白い狼じゃなかったっけ?
杉本なんでそんなやる気満々なんだw
どうしても何もヨウコにしか使えないって言ってたじゃないかw
玉はもってくのにサヤ持って行かないのか…
子供は女の腹から生まれるのが当たり前じゃないのか…
杉本中二病すぎて適応力高いなwお?ケイキ生きてたか。
盗人に走ったか。まぁ懸命だな。杉本w
おばちゃんいい人すぎる…タッキっていうのか。
まぁ杉本正論だな。怪しいよなぁタッキ。
神様や仙人がいるだと?信仰心なのか本当にいるのかわからんな。
碧双珠べんりだなぁ。
ケイ国からの難民山ほどいるんだな。猿まわしとかいるんだな。
お芝居まであるのか。ケイ国の話なのか…恐ろしい国だな…
おいおいハグレるの速すぎるだろ。
夢のなかの奴は誰なんだ一体。


4話「月の影 影の海 四章」
夢の続きか。仮面。皆の本音か。タッキやっぱ怪しいのか。
なんだこの国でも髪の色駄目なのか。ってか分離させるとかますます怪しいな。
言葉の通じるじいさん?!
杉本警戒心強いけどまぁそっちのほうが正しいな。
体を売り払う気満々だったのか。杉本のほうが狙われてたか。
妖魔を呼び寄せた?もしくは召喚?追手か。
ケイキみたいな影がちらつくのはなんなんだ。
じいさんは仲間だったか。第二次世界大戦の頃の人だったのか。
取り乱しちゃったか。なんだじいさんまでも敵だったのかよ。
誰も信用出来ないなこの世界。
杉本は一々正論だな。淺野おいしい立場だなぁw
夢のなかの奴は剣の主かなんかか?どっかの国の女だったな。


5話「月の影 影の海 五章」
あぁ助けてくれた奴はこいつだったのか。選ばれた?杉本頭大丈夫かよw
私の物語w完全にぶっ飛んでるなw
ケイキがお帰りになられただと?ケイキ何してんだ…
背のちっちゃい奴強いな。淺野まるで危機感無いな…
学校の先生よく見てるな。
剣の主らしき人物は闇堕ちを薦めてるのか?
杉本は何処の国の使者になったんだろう。飴売りの子だったか。
生きていくのに辛い環境だな。流れがリアルすぎる。
淺野駄目男すぎる…wそういう事普通言わないでおくもんだろ。
淺野食われたか…
ジョエン様?ケイ国の王女様?
タイホって名前だったのか。ケイキ角を封じられてるのか。
コウリン?杉本…駄目だこりゃ完全にぶっ飛んじゃったw
コウリンは好戦的では無いのかな?鳥が煽り役か。
そろそろ腹減りとか体力限界っぽいな。


6話「月の影 影の海 六章」
ケイ国の内戦ってとこかな?
シュジョウは何処の国の人間だ?杉本どうなったんだ?
暮らすことは許されたが戦士を剥奪ってところかな?
今度はネズミが匿ってくれるのか…怪しいなぁ。
しかし三日も寝てたとかどうなんだろう。
ユウコだいぶ成長したな。楽俊。
コウオウ様は海客が国を滅ぼすと言っているが迷信なのか。
エンに行く事になったのか。
お母さんは人間…なのか?もいだ?あのもげなかった木の事か?
リボックって言うのか。あれから子供が生まれるのか…
カンキュウまで三月だと!?遠すぎる…
ネズミ頭いいのか。なるほど半獣ね。エンは差別が無い国なのね。
杉本凄い荒れた何も無い土地に置いてかれたな。
なんだ神様なんてやっぱいなかったのか…
神や妖魔もいる?あれ?どういう事wコチョウが三羽も…


7話「月の影 影の海 七章」
やめろってなんだよ。コチョウ倒さないと皆死ぬだろ。
うわっ街の門を閉めたのか…
ヨウコ色々変わっちまったな。ネズミ放置するのか。
ネズミを処分するのか…ちょっとずつ毒されていくな。
心の葛藤のイメージなのか剣の呪いなのか一体何がこんなに追い詰めているんだ。
「優しくしたいから優しくする。信じたいから信じる。」また1つ成長したな。
見返りを求めなくたっていいじゃない。
また飴売りの女の子か。淺野は諦めてネズミなのか…
神様がどうしてこの地を作ったか?って芝居をしてまわるのか。劇団員なのか。
劇団の用心棒になるのか。
なんだ杉本食べ物はあるんだな。監視付きだけど。
シュセイってなんだろ。旅人かな?
荒れ地に畑を作ったんじゃなくて畑が荒れ地になったのか。
杉本壊れてるなぁ… ユウコ芸で役人から逃れたか。
楽俊のおかげなのか?うーんなんか違う気がする。


8話「月の影 影の海 八章」
なんだ杉本復帰するのか。戦いに出したくないのか。
顔の改変したのか?男っぽくなったな。
あれ?この芝居はもしかしてユウコの劇団か。
中国の神話と違うとな。
杉本はユウコって気付いたのか?何故放置した?
劇団員皆でエンに往く事になったのか。ってかお兄ちゃん呼ばわりはどういう事w
あら?ユウコ何してんだ?コウテツさん…
売り飛ばす人はもっと親切な顔か。まぁそうだな。
コウテツさん妹死んじまったのか。これでシュセイの身分を得たわけか。
コウオウが出動?道を見失う事?最初にキリンが病にかかる?
ヨウコと杉本同じ船に乗ったのか。
半獣の反乱か。ヨウコは杉本に気づかないのかやっぱ。
ってか杉本なんでヨウコ放置なんだ?
やっぱ戦闘になるのか。ここは私の世界ってまだ言ってんのかこいつwどんだけ中二病なんだよw
コチョウどんだけ沸いてんだよ。船ごと沈める気か?
海竜みたいなの出てきたけどこれは…妖魔を食う妖魔だと!?一体なんだったんだ。
ヨウコは杉本を助けるのか…


9話「月の影 影の海 九章」
遂にエン到着か。杉本とまたPT組むんだろうか?
ネズミ生きてたのかよ。同じ船に乗ってたのか?先に来てたのか…
楽俊良い奴だった…のか?うーん。信用しづらいなぁ。
杉本とは別行動するのね。エンの難民は裕福なんだな。
強引だけどここの人はいい人ばっかなのか。
日本国の住所と電話番号だと!?日本語通じるのかよ。
日本と行き来があるのかもってどうなってんだ…
タイホは杉本にくっついてるのか。ってか日本語通じるのかこいつ。
一緒に浴びるってヨウコどんだけ貞操観念無いんだ…
髪の毛染めないのか…赤毛で捕まるフラグ。
タイカ?なんかまた新しい何かに。元々こっちの世界の人間だったのか。
言葉にふじゅうしないのはアヤカシだったのか。ケイ国のキリンだと?
ケイ国の王なのか。謎の女王がいたから反逆しないといけないわけか。
杉本やっぱクズだったか。
助太刀に入ったのは誰だ。エンの王だと!?タイホはエンの国の奴だったのか。


10話「月の影 影の海 十章」
コマツナオタカ。エンシュウ国王。シレイ?司令?
タイホウ?あら?なんか名前がわけわからんくなってきた。
フウカン様?500年続いてるのか。あら?剣が抜ける?サヤ死んでるのか。
水禺刀。水鏡となって心が見えるのか。幻を見せるのか。
猿を見せるのね。やっぱり剣の幻だったのか。
エンキ?ケイ女王?わけわからん。死靈?じゃないと妖魔は扱えないのか。
楽俊は身分で差別すると言うのか?ってより区別だな。
というかヨウコがあまりに自分の身分をわかっていないような感じだな。
カンキュウ山でかすぎ。階段長すぎるだろっと思ったけど魔法?呪?術?
空の上に海があるって雲海違いかよ…
楽俊は最初から男ってか雄だっただろうが。
この国には十二の国があり天帝が選びます。キリンだけが誰が王か知ることが出来て選ぶことが出来る。
名君にたる王を。名君とは民を虐げない王。名君でもその知性は永遠に続かない。王は神に据えられ不老不死になる。
世襲は許されず、キリンが次の王を選び天は王を監視し続ける。
キリンは世界の中心ホウザンに生まれる聖獣で正義と慈悲で出来ている。
キリンは王の言葉に絶対服従する。
王が道を誤るとキリンが病に。キリンが死ねば王も死ぬ。王が死んでもキリンは死なない。
王のいない国は水が枯れて妖魔が現れて荒れ果てると。
エン国は難民で困っててケイ国を助けるのか。ケイキも助けたいのかエンのキリンは。
杉本どんだけ中二病なんだwwわけがわからないよw自信過剰すぎんだろw
エン王もエンキもタイカなのね。
領地を失おうとしてる男。エン王の話かな?エンキの話かな?


11話「月の影 影の海 十一章」
500年前に京都が燃えたのか。タイホはその炎の中にいましたってそこで生まれたのか?
キリンだったのか。あれ?タイホ?エンキ?なんかよくわからなくなってきた。
ホウザンの主なのね。エン国の王なのか。
あれ?もしかしてくぎゅうの人かな?仙人になったのか?
飢え>子供って事か。
ショクを起こして和にって日本に来たって事か。3年もいたのか。
コマツサブロウナオタカ。エンを滅ぼす王?何故滅ぼす?良い殿様じゃないか。
根絶やしか…海賊の出だったんか。エンに戦を呼ぶかもしれない。だから滅ぼすって事なのかな。
民無くして国は成り立たずだな。良い民だな…と思ったらこれはひどい…
なる程そうしてエン王が…


12話「月の影 影の海 十二章」
前のケイ王は自殺したのか。ヨウ王?ヨウって名前なのか?
ギョウテンに女はいらぬ。これあの芝居の話が本当だったのか?恐ろしいBBAだ。
退位を申し出たのはケイキを救う為だったのか。
杉本またコウ王の元で働くのか。
タイキもタイカなのかってタイカってなんぞ。
タイ国のキリンもいないのか。タイ国は内乱中なのね。
なんか言葉が一々ややこしいなぁ…
まさかコウ王がエン王と会談するとは。ケイ国を支配する気なのか。
左翼革命かよ。杉本ご乱心…
人が見えないところではどんな浅ましいことでもやった。
見えるところでも浅ましい事してるじゃねぇか杉本。
ジョウユウやっと出てきたか。愚かな頼みとは?
ヨウコの刀はヨウコを挿しても死なないのか。
ケイのタイカを道連れにするだと…コウ王しょぼいな。
杉本やっと和解したか。


13話「月の影 影の海 終章」
コウリンはシュツドウの病にかかってたのか。コウ国はもうだめだな。
コウリンがかばっただと?血の中に沈んでいったがどうなったんだ…
キリンが死ねば1年と永らえる事は出来ないのか。
偽王?を倒すのかな?
ヨウコだいぶ変わったってかもはや別人だな。
「王になって締め付けられりゃあ早くましな人間になれる…」
「貧しい人間で貧しい人間関係しか作って来られなかった」
ネズミなんで全裸なんだよww前は服着てたじゃないかw
国を奪還する時がやってきたか。
そういやケイキは角を封印されてるんだったっけ。治せるのか。
ジョウユウの命が解けたか。これで自由に話せるのかな?
なんだそのまま変身すると裸なのかw
ヨウコもいよいよケイ王陛下になったか。
ジョエイは金波宮をのっとったけどあっけなく陥落とな。
ひと月で全土統一。ケイの国を統一したのか。
「どっちを選んでいいかわからない時はやるべき方を選ぶ」
ヨウコの物語か。杉本の物語もあるのか?淺野くんまだ生きてるのか?
杉本帰るのか…いやいや子供いっぱい生むとかまず相手見つけろよ。
ヨウコの親に何しに会いに来たんだよ。
タカサトカナメ?何者?


14話「月の影 影の海 転章」
玉座、国、国土。枝は筆になった。
国土とは民を、国とは法律を、筆は歴史を、玉座とは王の徳目である人道、すなわちキリン。
この世は十二の国に十二のキリンがいる。ヨウコのキリンがケイキ。
麒麟とは霊獣。麒麟だけがその国の王を選ぶことが出来る。王が道を外せば失道の病に倒れる。
雄の麒麟は麒(キ)。雌なら麟(リン)。
名君とは民を虐げない王。王は神に据えられ不老不死になる。この辺復習か。
麒麟が死ねば王は死ぬ。王が死んでも麒麟は死なない。
完全に復習回だな。
コウ王はタイカの王が誕生するのが許せなかったのか。ケイ国を乗っ取る気なのかと思ってた。
声を届けてくれる鳥。どういう仕組み何ですかーw


15話「迷宮の岸 一章」

{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 15
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

「異世界転移もの」の「古典」ともいうべき作品

『ゴーストハントシリーズ』などの小野不由美による原作小説は、現在は「新潮文庫」(新潮社)にて刊行中(既刊15巻、原作未読)。
アニメは、全45話(2002年)。監督は、『英國戀物語エマ 』などの小林常夫。制作は、『東京喰種トーキョーグール』、『キングダム』などのぴえろ。放送はNHK。
(2024.5.8投稿、5.30一部推敲)

本作は20年以上前の作品です(GW中に長い「古典作品」を見直しておこうと思って観始める)。
改めて見直してみると、画面サイズが4:3で作画の雰囲気も今と違うし、声優の演技も声優の起源である舞台俳優っぽさを残している感じがしました。
もっとも、一人の女子高生が大人として自立していく姿を描いた普遍性のある成長ストーリーなので、今でも色あせない魅力があり、異世界転移ものの「古典」といえるような作品です。

また、本作は、『薬屋のひとりごと』と同じ、いわゆる「中華風ファンタジー」なのですが、そこに留まらない独特な世界観をもった作品で、テンプレ的な異世界ではない様々な不思議と遭遇する楽しさもあります。

こんな感じで主人公の成長する姿と不思議な世界にまつわる秘密が気になり、一度観始めると先が知りたくなって止まらなくなる作品です。

さて、本作は、45話と長編なのですが、大きく分けると4章立てになっているので、章ごとにあらすじとその見処を書いていこうと思います。

【第1章「月の影 影の海」(第1話~14話)】
舞台は現代の日本。主人公の女子高生・中嶋陽子(CV.久川綾)は、学級委員長を務める「優等生」であったが、両親、先生、クラスメイトなど周囲の期待に応えることに息苦しさを感じ始めていた。そんなある日、薄い金の長い髪、中華風の黒い服を着た異様な男性(景麒(けいき):CV.子安武人)が突如として教室に入り、陽子の眼前に立って彼女を主と呼び一方的に主従の契約を交わそうとする。突然の出来事に戸惑う陽子であったが、異世界から来た怪鳥に襲われ、これを撃退する成り行きで、クラスメイトの杉本優香(CV.石津彩)、浅野郁也(CV.うえだゆうじ)と共に、「月の影」の向こう地図にない異世界へ連れ去さられる。しかし、異界へ行った後も陽子たちへの執拗な攻撃は続き、3人は景麒とはぐれてしまうのだった…

【1章の見処】
主人公の陽子は、ただ周囲の期待に応えようとしていただけなので、自分が何をしたいかがなかった。特に1章では、そんな受け身の主人公が過酷な環境の異世界に放り出されれば、状況を積極的に把握できず、ただ元の世界に帰りたいと泣き叫ぶだけの普通の女子高生がよくシミュレートされています。

加えて、陽子は世間知らずのいわゆる純粋培養の「お嬢様」なので、人を疑うことや争うことを好まない。
したがって、もはや約束された長編アニメでしか描くことが許されない、ダメダメな主人公が様々な失敗を経て大人になっていく過程を描いた成長ストーリーがメインになってます(久川さんのオドオドした序盤と自分に自信を持ち始めた終盤の演じ分けがすごい)。

一方、このグダグダな主人公と対照的に頼もしく見えるのが主人公と一緒に異世界に行くことになった杉本(3人の高校生の関係が「ただの友達」ではなく、実は互いに屈折しているのが重要になってくる。)。彼女は、高校で浮いていたため、この異世界こそが自分が本来いるべき世界なのだと思い込む。

正に、突然、異世界転移した高校生が「あなたは救国の英雄に選ばれました!」と王様に言われたにも関わらず、「あーよくラノベとかである異世界転移ってやつね」とあっさり受け入れてしまうアレ。

しかし、今まで周囲の期待に応えようとだけしてきた主人公と、王様に言われた使命にただ従うだけの杉本の二人は、一見対照的に見えて、結局のところ自分で自ら進むべき道を選んでいないという共通点をもつ。

さて、二人は、過酷な異世界で自らが進むべき道を自ら選ぶことができるようになるのか!?
特に陽子が異世界で過酷な扱いを受け人間不信に陥った後に、人とネズミの姿になれ人でも獣でもない半獣の楽俊(CV.鈴村健一)の優しさに触れ、これを素直に受け入れるべきかどうかで葛藤するところが見処の一つとなっています。


【第2章「風の海 迷宮の岸」(第15話~21話)】
本作では、そのタイトルの通り十二の国が存在する。その創造主は、十二国の王を選ぶ十二頭の幻獣・麒麟を誕生させた。その麒麟は「卵果」という木の実から生まれるのだが、卵果の状態であった戴極国の麒麟(泰麒:CV.釘宮理恵)は突如発生した異界とのゲートである「蝕」に巻き込まれ、我々の世界(蓬莱)に転移して普通の人間の子として育てられることに。
その十年後、泰麒は、蓬莱で発見され異世界に連れ戻される(蓬莱では神隠しにあったことに)。もっとも、泰麒は、他の麒麟と違う育ち方をしたため、人の姿から麒麟の姿に変化することができず、自分が「麒麟の出来そこない」ではないかと思い悩む。しかし、その悩みを他所に麒麟の使命である戴極国の王の選定が始まるのだった…

【2章の見処】
私がオススメする2章の見処は、その独特な異世界設定。

本作の世界観は、「天は己に成り代わって王朝に地上を治めさせるが、徳を失った現在の王朝に天が見切りをつけたとき、「革命(天命を革める)」が起きる」(引用:Wikipedia)とされる「易姓革命」という中国の思想を下敷きにしていると思われます。

ただ、「革命」のために王を選ぶという重大な使命を帯びている麒麟が十年もいなくなってしまうなど(しかも王がいない国は危険な妖魔が出て国が荒れてしまう。)、この創造主が作った世界が割とポンコツ(笑)。

でも、こういう完全じゃないところが人間的な神様が作った世界の魅力なのだと思います(逆に完全な世界はSF的な管理された機械的なイメージ)。

惜しむらくは、泰麒が現在は蓬莱に戻って高校生をしているという謎がアニメでは解明されていないところでしょうか(原作小説が2019年に再開されたようですが、アニメの続編も作って欲しいですね。)。


【第3章「風の万里 黎明の空」(第23話~39話)】
慶東国の王である景王に即位した陽子は、政治に無関心で異世界の世情に疎く、これまで慶東国を治めてきた王が政治を官僚任せにしてきたこともあり、実際の政治を動かしていた官僚たちに政治の実権を握られてしまう。
陽子は、王とは名ばかりで官僚の顔色ばかりをうかがう今の姿を過去の自分と重ね、このままではダメだと感じ、世情を知るため市井での暮らしを始めるのだった…

【3章の見処】
3章は、王となった陽子が官僚の権力闘争に巻き込まれ、一人の剣士として国情を査察して官僚の悪企みを暴き、これを懲らしめるという時代劇の「暴れん坊将軍」に近いお話。

そこに陽子の100年ほど前に蓬莱からきた大木鈴(CV.若林直美)と、過酷な法による処罰により民の反感を買って弑逆された芳極国の先王の娘・祥瓊(しょうけい:CV.桑島法子)という陽子と「見た目は同年代」の二人の女性が絡んでくる(※麒麟によって王に選ばれると不老になり、王の一部の家来・家族も仙人として不老となる。したがって、同じ王による治世が数百年続く場合がある。)

まあ、この鈴と祥瓊の二人が出始めの頃が特にムカつくんですよ(笑)。

鈴は自分の境遇を哀れむばかりで自ら何もしようとせず、祥瓊は自分は何も知らなかったので自分の父親である王による圧政の責任がないと、他人のせいにしてばかり。

3章は、この二人と陽子が、様々な人と出会い、色々な経験をしてさらに人として成長するというお話にもなっています。


【第4章「東の海神 西の滄海」(第41話~45話)】
雁州国の王である延王・尚隆(しょうりゅう:CV.相沢正輝)の話。尚隆は、戦国時代の瀬戸内水軍の国人領主・小松家に生まれ、戦で領地が滅ぼされたところを雁州国の麒麟である延麒(CV.山口勝平)により延王として連れ去られた過去を持つ。
その20年後、雁州国内の一州である元州で、尚隆の治水政策に対する不満を理由に謀反が起こるのだった…

【4章の見処】
4章も基本的には、延王・尚隆の「暴れん坊将軍」的なお話。

また、この延王、陽子が異世界にきた時には既に500年以上にわたって雁州国を治めていた名君なのですが、その名君たる由縁を紹介するエピソードでもあります。

「権力は腐敗する」という格言があるように、かつて名君と呼ばれた王であっても、権力欲にとりつかれ、いつの間にか堕落するなんてことは歴史上よくあること。

民のためといいながら自分のため(自己満足)になってはいないか、王として常に自問自答すべき、あるべき為政者の姿とは?


【国民一人一人がしっかりしなきゃダメ(感想)】
さて、本作を理想的な王様の話とまとめてもいいのですが、もう少し話を進めるなら、本作は、民主主義って各国民が主権をもって国を治める王様みたいなもんだから、国民一人一人がしっかりしなきゃダメなんですよということを中華風ファンタジーを用いて説教臭くなく説明した作品だと思うわけです。

私がそう思う理由は、有名な景王(陽子)による初勅(施政方針演説)のシーン(第39話)。

{netabare}「私は人に礼拝されたり、人の間に序列あることが好きではない。
相手の顔が見えないことが嫌だ。人から叩頭されることも、叩頭する人を見るのも不快だ。
これ以後、礼典・祭典・及び諸々の定めある儀式・他国からの賓客に対する場合を除き、伏礼を廃し、跪礼・立礼のみとする。
他者に頭を下げさせて、それで己の地位を確認しなければ安心できない者のことなど、私は知らない。
それよりも人に頭を下げるたび壊れていくものの方が問題だと私は思う。」
「人はね、景麒。真実相手に感謝し、心から尊敬の念を感じたときには、自然に頭が下がるものだ。
他者に対しては礼をもって接する。そんなことは当たり前のことだし、するもしないも本人の品性の問題で、それ以上のことではないだろうと言っているんだ。」
「私は慶の民の誰もに王になってもらいたい。地位でもって礼を強要し、他者を踏みにじることに慣れたものの末路は、昇紘、呀峰(謀反人)の例を見るまでもなく明らかだろう。
そしてまた、踏みにじられることを受け入れた人々が辿る道も。」
「人は誰の奴隷でもない。そんなことの為に生まれるのじゃない。
他者に虐げられても屈することない心、災厄に襲われても挫けることのない心。
不正があれば正すことを恐れず、獣に媚びず、私は慶の民に、そんな不羈(ふき)の民になって欲しい。己という領土を治める唯一無二の君主に。」
「そのためにまず他者の前で毅然と頭を上げることから始めて欲しい。」{/netabare}

この初勅では、「徳のある統治者がその持ち前の徳をもって人民を治めるべきである」(引用:Wikipedia)とした孔子の政治思想である「徳治主義」の影響を感じます。そして、「私は慶の民の誰もに王になってもらいたい。」、「己という領土を治める唯一無二の君主」という表現は、いってしまえば「民主主義」を目指すということでしょう。

その心は、民主主義って一人一人が国を治める王様みたいなもんだから、他人任せにすることなく、それぞれがしっかりしてなきゃ、いつかあるべき道を「失道」して、因果応報、世の中が乱れることになりますよってことだと思うわけです(文字にすると途端に説教臭くなりますね(笑))。

特に3章の鈴や祥瓊は、政治に対して文句をいうだけで何かするわけでもなく、また、自ら知ろうとする努力もせず自分は何も知らないから責任がないと言い逃れようとする現代的な大衆のメタファーともとれます。

まあ、そこまでの内容と捉えないとしても、特に一人の女性が自立するまでを描いた成長物語としても秀逸な作品だと思います。さすがNHKというべきか、是非、青少年に観て欲しい作品です。

ただ、いずれにせよ単なる娯楽作とは言い難い内容なので、昨今の異世界転移ものと同じように異世界で無双する冒険譚を期待しているなら、肩透かしを食らうかもしれません。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5

72.5 2 2002年春(4月~6月)アニメランキング2位
あずまんが大王(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (689)
3330人が棚に入れました
舞台は、とある高校。10歳だが優秀なので編入してきた美浜ちよ、元気が取り柄の滝野智、一見恐そうだが実は動物好きの榊、関西人というだけであだ名が決まった大阪こと春日歩や、恐らく登場人物中もっとも自己中心的で身勝手な担任のゆかり先生などなど、それぞれキャラクターの突出した登場人物達が繰り広げる、楽しくどこにでもありそうで、でもなさそうな日常。大仰なタイトルとは裏腹に、簡略化された線と抑え気味の演出で進行する。笑いのポイントを意図的にずらすこともよく行なわれ、ベタとシュールの間を行ったり来たりする独特の空気感があるアニメ。

声優・キャラクター
金田朋子、浅川悠、松岡由貴、田中理恵、樋口智恵子、桑島法子、野川さくら、平松晶子、久川綾、石井康嗣

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ありのままの自分で過ごせる気楽な仲間たち♪

あずまきよひこ先生により、
1999年から連載された漫画を原作とするアニメ。

この作品、有名だと思ってたけど、
原作は4巻までと意外と短いのですね。

特別な事件は何も起こらない、
平和でちょっと騒がしい高校生の日常。

全26話です。


● ストーリー
ある高校の1年生。

その学校の1年3組には小学校から高校へ飛び級で編入した
10歳の天才少女・美浜(みはま)ちよがいた。

ちよちゃんを初めとし、
個性豊かなメンバーがわいわいと過ごす高校生活。


教室での他愛のない話から
体育祭や文化祭などの行事まで、
仲良しメンバーによる学校生活がメインです。

原作が4コマ漫画だというのもあるからか、
正直30分は長くて辛かったです。笑

1年生、2年生、3年生…と時間は流れていくのですが、
行事も同じだし、メンバーも同じだし、
同じような流れが繰り返されていきますw

26話も長かったなー。
私は8話ぐらいで飽きてきていましたw

だけどこういう日常系作品の良さは、
時間が経てば経つほど彼女たちの生活に愛着のようなものがわくところ。

気が付けば彼女たちの似たような生活にも慣れていて、
何気ない会話や出来事を一緒に楽しめるようになっていました^^

1年生から卒業式まで、きちんと描くのがいいですね。
卒業式は、さすがにうるうるときました。


1話がいくつかの話で構成されていますが、
メインキャラがそろっていたり、誰かにスポットライトが当たっていたり、
パターンはいろいろです。

ギャグはそこまでおもしろくないですw
似たようなネタも多いです。

でも時々ツボに入るから、
油断はできませんw


● キャラクター
メインとなるキャラクターは、
ちよちゃんを含めて6人。

ちよちゃんだけ年下だけど、
精神年齢はみんな似たような感じで(笑)、
なんならちよちゃんが一番常識人な気もしますw

ロリっ子天才少女ちよちゃん、
マイペースすぎる大阪(おおさか)、
常に暴走している智(とも)ちゃん、
冷静で常識的でダイエットに悩む暦(こよみ)、
クールで運動神経抜群、かわいいものが大好きな榊(さかき)、
ボーイッシュな水泳部員の神楽(かぐら)。

こうして書き出してみると、
キャラの方向性がてんでバラバラだなww

よく仲良しチームとしてまとまってたもんだw

先生たちもちょっと普通じゃなくて、
とにかくにぎやかなキャラたちがボケまくりです。笑

私は大阪の天然発言に一番笑っていましたw

思いついた疑問を考えずに発する天然さも、
くだらないことを真剣に考える天然さも、好きw


● 音楽
私は動画配信サイトで視聴したためか、
OPとEDはカットされていました。

OP「空耳パンケーキ」を聴きましたが、
不思議な曲でした。

彼女達の個性をみーんなミックスしてみたら、
こんな曲ができました!というぐらい、安定しない不思議なメロディーww


● まとめ
高校生だけど大人びてなくて、
みんなフランクでいい子ばかり^^

だからみんな、
楽しい3年間を過ごせたのだろうなあ。

ありのままの自分で気楽に過ごせる、
いい仲間だと思いました^^

どちらかというと、
教師のほうがおかしな人が多かったかなw

木村先生の変態キャラも好きでしたw
自分の学校にはいてほしくないですけどw

そんなわけで、楽しいキャラのシュールな笑いを体験したい人には、
おすすめの作品です。笑

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17
ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

女子高生とか好きな方へ

制作はJ.C.STAFFで原作は漫画です。原作既読。
ジャンルは萌え・日常系です。


10歳ながら天才で飛び級した高校生、美浜ちよ。
彼女を中心に、入学から卒業までの三年間を描く。


本作と「よつばと!」で知られる、あずまきよひこ氏の漫画原作アニメ。
本作は日常系萌え四コマ漫画の走りと言われています。
作者曰く「主人公はいない」らしいですが、便宜上主人公はちよちゃんということで。


「あずまんが大王」というよく分からないタイトルですが、学園物の日常系。
日常系萌えアニメが苦手な方でも楽しめている方が多いようです。
この手の作品をいろいろ見た私感ですが、単に走りだから持て囃している感もありますけどねw
でも面白いことは面白い。

日常モノあるあるで、序盤は微妙、終盤は侘しくなるというパターンを強く感じる作品。
最終話できっちり完結するところが、日常系アニメ好き以外にも受けが良いところかな?
最終話とかね、ちよちゃんのせいで泣きそうになったよw
{netabare}「仰げば尊し」は最強ソングだということが分かりましたw {/netabare}


本作最大の強みはキャラの良さでしょう。

天才ロリのちよちゃん。
超ド天然の大阪。
暴走バカのトモ。
ツッコミ担当のヨミ。
寡黙少女趣味の榊。
根が真面目バカの神楽
榊マニアのかおりん。

どのキャラも可愛らしくて、ちゃんと女子高生やっています。
キャラの絡みに不思議な空気感を感じますね。
この手の作品にしては百合を感じることがないのも特徴(百合キャラはいるけど)。


加えて、アクの強い教師陣も見どころ。
教師としてあるまじきほどのインモラル、ゆかり先生。
{netabare}酔った勢いで夜の保健体育の授業{/netabare}を始める、みなも先生。
変態紳士の鑑、木村先生。


好き嫌いが最も分かれるのは“間”でしょうね。
個人的にはあまり“間”にハマらず。
尺の無駄使いに感じてしまいましたw
あと、序盤の猫推しが頂けないかな。


総括して、正統派日常系萌えアニメ。
この手の作品はいろいろありますが、スタンダードといってもいい作りだと思います。
でも個人的には原作漫画の方が好み。




どうでもいいですが、木村語録でも貼っておきますね。

○教師になった理由を尋ねられた際
→{netabare}「女子高生とか好きだから!」{/netabare}
○フォークダンスの際
→{netabare}「ようこそー!次は私ー!」{/netabare}
○水泳部の屋台を訪れた際
→{netabare}「水泳部のお店なのに、どうしてみんな水着じゃないのかな?」{/netabare}
○落とした写真に写る女性について尋ねられた際
→{netabare}「MY WIFE」{/netabare}
○「かおりんって呼ばないで!」に反論する際
→{netabare}「だってみんな言ってるじゃん!私の事もキムリンって言っていいよ?」{/netabare}
○学級委員長を決める際
→{netabare}「はい!かおりんがいいと思います!」{/netabare}
○お参りする際
→{netabare}「世界人類が平和でありますように」{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 33
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

元祖!天才少女ちよちゃん なのだ! 

当時国内外で人気を博した“あずまんが大王”全26話。
高校生の日常が柔らかな空気感で進行する、入学から卒業までの3年間を描くアニメ。

軸となるストーリーは無く主人公も居ません。
小学校から飛び級してきた10歳の少女「美浜ちよ」(ちよちゃん)や、
転校生の“大阪”(春日 歩)など、若干の狂言回しはいますがそれだけです。

Webアニメ、TVアニメは勿論のこと、ムックやサントラ、劇場短編にゲームなど、
メディア展開やそれに対する需要がすさまじいタイトルでした。

同作者の“よつばと”も、アニメ化が期待されているコミックス上位に常にいる人気作。
まさに2000年代初頭のオタクコンテンツ必修科目ともいえるタイトルだったのです。


まずはどんな作品なのか触れていきましょう。

月刊コミック電撃大王で連載されていた4コマ漫画。
巷で言われる“日常系”であり、本作以降のジャンル分けで“空気系”と呼称されている。

アニメでは学生の緩やかな日常を劇伴担当の、「栗コーダーポップスオーケストラ(栗コーダーカルテット)」が多彩な楽器によって演奏。リコーダーやピアニカに木琴、弦楽器など、オーケストラさながらの音が印象的。

OPの「空耳ケーキ」やED「Raspberry heaven(ラズベリー・ヘブン)」含め、
作中での空気感を決定する音楽が、この映像化の特筆すべき要素。


ほぼ原作通りにストーリーを展開するのですが、唯一19話だけがオリジナルストーリーとなっていて、原作で出番の少ないキャラクター中心で構成されており、作中のラジオで聞こえてくる曲を、実際の声優(浅川悠)を歌手としパーソナリティが紹介する、スタッフの遊び心が伺える場面も。
{netabare}
単行本が4巻ということもあり、26話で学生生活すべてを描ききります。

この4コマ漫画がアニメ化に向いていたのはショートショートでありながら時間の経過をちゃんと持っていたことも重要な点であると思っています。空気系,日常系と呼ばれるジャンルは軸となるストーリーがありません。アニメ化するときは起承転結がないものに、無理やり“結”を求めなくてはいけない。それが成功しているものも有れば、失敗している“オチ無し”と呼ばれるものも存在します。

ですがドラマをメイキングする為の「卒業」という明確なオチを付けられる事は、“何も起こらないだけのストーリー”を、ただ観たという事以外の、後味や余韻の類。本来、無味無臭であるアニメに対する強い印象が生まれるのでしょうね。

最近だと、未確認で進行形や月刊少女野崎くんはアニメオリジナルで見事なオチをつけていました。
日常4コマ漫画、アニメ化最大の見せ場であり、最大の難関でもありますね。
{/netabare}
近年は良い日常系がたくさん出てるので、今更あずまんが大王をオススメはしませんが、
当時は画期的でみんなハマっていたものです。 懐かしいですね。

もう15年前だって! はっやい!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 18

71.3 3 2002年春(4月~6月)アニメランキング3位
ちょびっツ(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (436)
3003人が棚に入れました
ヒト形の情報端末である、パソコンと呼ばれる機械の普及した東京。主人公の本須和秀樹(もとすわひでき)は大学受験に失敗した浪人生。北海道から上京した日、コンビニの帰り際に捨てられていたヒト形パソコンを拾い家まで持ち帰った。秀樹はそのパソコンに何を尋ねても「ちぃ」としか言わないので「ちぃ」と名づけることにした。その「ちぃ」はプログラムではなく感情に基づいて行動できる伝説のパソコン「Chobits」ではないかと言われる…。謎も多い「ちぃ」や、パソコンのことから勉強のことまで助けてくれる、予備校友だちの新保、その新保の元気のいい自作モバイルすももたちに囲まれて、本須和のにぎやかな浪人生活が始まる。

声優・キャラクター
田中理恵、杉田智和、関智一、くまいもとこ、桑島法子、折笠富美子、井上喜久子、柚木涼香、豊口めぐみ、うえだゆうじ、諏訪部順一、ゆかな、徳光由禾、千葉一伸
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

もしもPCが可愛い女の子だったら、、

この物語ご覧いただく上での決まり事というかお約束な世界観、それはパソコンの概念、主人公「本須和秀樹」の生きる世界でのパソコンは人型いわゆるアンドロイド型であるという事、と言っても近未来とかではなく作中走ってる車やブラウン管型TV等時代背景はおおよそ作品発表時2000年初期に準拠し、唯一パソコンという情報端末或いは電脳機器のみデスクトップとかノートとかではなく人型であるという設定、
自立自然運動制御二足歩行も一生懸命な現世において、いきなりアンドロイドヒューマノイドバイオノイドもないだろう?みたいな突っ込みはちょと置いといてとにかくそういうパラレルワールド的世界でのお話、
原作はCLAMP、漫画版は2000年9月から2002年10月まで『週刊ヤングマガジン』にて連載され、テレビアニメは2002年4月から同年9月まで TBS系列にて放送されたらしい(両者共私は知らなかった~残念)、
2002年というとwindowsではXP出たてぐらいかな、既にPC浸透率もNETもかなり一般化してた訳だけど、物語描かれる世界でもPC=アンドロイドという事で普及率も準拠してて、そこら中の街行く人々が男性型女性型子供型ポータブルサイズ(小人型?)なアンドロイド連れ回してたり、家電で売られてたり(一話で確認した処によると一台というか一体59万8千円くらい、、、安っ)そんな感じ。
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あらすじ↓
{netabare}
人型の情報端末である、パソコンと呼ばれる機械が普及した東京。主人公の本須和秀樹は大学受験に失敗した浪人生。北海道から上京し、予備校通いの日常の中、コンビニの帰り際に捨てられていた少女型のパソコンを拾い家まで持ち帰った。秀樹が何をたずねても「ちぃ」としか言わないそのパソコンは「ちぃ」と名づけられた。

機械に疎い秀樹はパソコンの使い方を調べようとするが、ちぃはどこのメーカーでも販売されていない機種であることが判明する。故障した場合に修理できなければ治すことができないという理由もあり、秀樹はちぃの素性を突き止めようとするが、その不可解な挙動や、匿名の何者かから送られてきた情報によってむしろ彼女の謎は増えていく。そうした出来事を通じ、「ちぃ」はプログラムではなく感情に基づいて行動できると言われる都市伝説上のパソコン「Chobits」ではないかという疑念が深まっていく。
「ちぃ」と秀樹の共同生活と、パソコンと人間との距離の取り方に悩む登場人物たちの苦悩を織り混ぜながら、物語は「ちぃ」に隠された秘密へと迫っていく。そこには、はたして機械と人間は恋愛をすることができるのか否かというパソコンシステムの創造主による問いと、その答えによっては現在のパソコンと人間の関係を一変させてしまうかも知れない、彼女に組み込まれた危険な機能が関係していた。~wikiより{/netabare}
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人造人間、人型ロボット(アンドロイド)と人間との関わりの物語については小説映画アニメ等幾多語られる素材だし名作感動作も多く、そう言えばピノキオ素材にしてAIって映画作られたのも同時期だったかな、ロボットの行きつく先、、心、魂、命等人間との関係や存在のあり方については根源的テーマとして語られる事も多くこの作品のテーマも例にもれず、
さてそんな本作の象徴的存在であるパソコンの「ちぃ」ちゃん、この娘が可愛い、女性型アンドロイド題材からして個人的にツボな上、中人(田中 理恵女史)含めキャラ設定が、喜びや寂しい時の行動表情等直情的でとても無垢な存在として描かれ、まあとにかく可愛いので観てしまう、
他の登場人物も例えば下宿舎の管理人さん(エプロンかけて箒持ってロン毛おまけに未亡人だけど名前は千歳で響子さんではない)、予備校女教師、バイト先女子高生、ケーキ屋イケメンご主人等が、とても優しい目線で描かれてるので好感持てる、
一方肝心の主人公、「秀樹」という人物についてだけど、これがかなり要領わるく各話エピソードで鈍かったりアホな言動が極度に目立つ、話作る上で意図的にそういう設定なんだろうとも想うが視聴上かなり忍耐が要った(この人物も浪人、妄想癖、バイトの半被等、、一刻館住民ちらつくけど要領の悪さはアレ以上)まあ主人公だし正直な奴なんだけどね、
物語としては主人公とアンドロイドのちぃちゃん二人の行く末というのが本作の根源的テーマであることは序盤から容易に想像できるし、物語上の設定であるアンドロイド社会の問題点?歪み等な話題も織り込みつつ各話展開される訳だけど、そうした本筋とは別にあまり関係ないエピソード、言ってしまえば日常的部分をどう見るか、全27話内総集編的意味合いの回が3話で実質24話だが、正直ワンクール程度であった方が視聴側もテーマに対し集中出来るという事で妥当と観る向きもおられるかも知れない、
後半各話散りばめられた伏線等収束しつつ物語の本質的部分に迫る事になり、其処が一番の見所なのだが、そこまで視聴側のテンションが保つか否か、要領わるくドジな主人公と可愛いちぃちゃんや主要登場人物其々の日常的エピソードをどう見るかにより本作の評価も変わってくるかもしれない、
{netabare}話数にして19話から管理人さんの正体含め本筋的物語が動き出す、、以降{/netabare}
ともあれ願わくば26話までは御視聴いただきたいものだ、ちぃちゃん応援~♪

アニメーション制作は「マッドハウス」、監督はNANA、ちはやふる等の浅香 守生氏で、同CLAMP作品のカードキャプターさくらも手掛ける、
2002年の作品だが当時ではまだ珍しかった16:9のハイビジョン画面サイズで制作されているし十数年前の作品なれど作画も良好な部類、
ただ目の描き方については独特で、瞳孔無く反射光も抑えられてて、一般的にこの様な描き方は洗脳や夢遊病的自意識欠如状態等でよく使われる、ただオープニングにてちぃちゃんの目のUPの際虹彩拡張瞳孔収縮後無機質化する表現もある訳で瞳孔の意味折込済だとすれば、アンドロイドとの差別化図るでもなく人間にも適応される事についても意図的という事かと想いつつ、
{netabare} 最終回にて全アンドロイドが一種覚醒する表現がありその際虹彩瞳孔らしきものが描かれるが、以降人間描写においても眼光少し増したようにも感じたのは単なる思い過ごしか?{/netabare}
人の優しさ穏やかさを表現する意図かもしれないと好意的に受け止めておこう実際それほど不快でもなかったし、
一方主人公の秀樹については黒目が極端に小さい、原作上の事かも知れないが主人公以外の主要登場人物がほぼ黒目がちなので対照的、

音楽について特に気に入ったのはオープニングで、ROUND TABLEの「Let Me Be With You」、現在でもTVのローカルエリア番組でよく流れてて、因みに福岡県民だと同アーチストの「1,2,3 for Jump」と共にけっこう親しまれている、フレーズ、メロディー、優しい歌声、とても印象的でちぃちゃんのイメージにもよく合うこの曲の選択について文句なし、センスを感じる、

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人は皆アレ(アンドロイド)と一緒、
アンドロイドと一緒の楽しい夢からずっと覚めない、
アンドロイドと一緒の時間は夢、
アンドロイドはどんな事でも叶えてくれる、
人がこうあって欲しいようにしてくれる、
アンドロイドは人じゃないから人の夢になれる、
でもアンドロイドにも一つだけ出来ないことがある、
アンドロイドは人にはなれない、
代わりにはなれても人にはなれない、
それは私(最も人に近ずいた存在)だからよく知っている、

私は今日も私だけの人を探す、
私が私だから好きになってくれる人、
私が夢を叶えられなくても好きでいてくれる人、
私が私であるだけで好きでいてくれる人、
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物語中ちぃちゃんに向け描かれた絵本の中のくだり、
アンドロイドが辿りつくであろう人との関わりについて書かれてる様でもあるが後半については人間同士の愛情の普遍的ありかたじゃないかな、
姿現状過去一切関係なくその人がその人であるという事のみで十分みたいな、
{netabare}
21話のケーキ屋のご主人(やさしくてとても良い人物)とアンドロイドのエピソードは泣けた、
{/netabare}
別にアンドロイドでなくとも大切にしている物に魂が宿る事は様々な意味においてあると想う、
乗り物ならば常日頃大事にしてればこそ小さな異常なり感知できるし危険回避で知らず命救われる場合もあるだろう、匠は道具大事にすると云われるけど商売道具にしても大事にすれば長持ちするし手に馴染む、大事にするという事自体その人だけの記憶、歴史の共有であるわけだし、
と言いつつ私自身パソコン何台お釈迦にした事か、、、、
人型で無くてよかった、、、のかな。。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 18
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ちぃ~ ヒデキ、いい人、いい人すぎていつも損する、でもあったかい、あったかい、いい作品、この作品でみんなが笑うとちぃも嬉しい^^

ずーとずーと探して、やっと出会えたね~

原作未読、全26話の作品。CLAMP原作の作品を本格的に観たのは初めてですね。

「恋に落ちた~の~♪トゥトゥトゥーヤー」とOPのキュートな歌声と曲が視聴のきっかけになったこの作品、福岡在住で昼間の時間にテレビを観ている人なら誰でも聞いたであろうOPのフレーズ、他の方のレビューを読んだ時からぜひ観たいと思った作品です。

実は福岡で放送されている10年近く続いている情報番組で、オーブンニングとCMの前のフレーズに使われているのがこのOP曲でした。この作品を知るまで、まさかアニメの曲とは知りませんでした。(今のオープニング曲は輪廻のラグランジェ「Hello!」でもCM前のフレーズはいまだにこの曲です)

それを知って、私のまわりにあるレンタルショップをくまなく探しても見つからず、購入に躊躇して、他の視聴を優先していて気持ちが少し離れていきました。

昨年から契約していたCS放送で最近やっと出会えることができました^^

最初OPを聞いて嬉しくて何故か涙が出てきました。涙するほどそんなに感動するようなOPではないのですが、思いが募っていたようでしばらく止まりませんでしたね^^

このお話は、北海道で東京の大学を入ることを夢見る青年、純情で、ドジで、独り言が多くて、世間知らずで、ひとりで色々なことに突っ走るw主人公 本須和 秀樹が、大学浪人となり東京で予備校に通うために出て来て、ゴミ捨て場に捨てられていた人型パソコン(作中ではパソコン)の「ちぃ」を拾って来たところからお話は始まります。

この世界のパソコンは人間とある部分以外はそっくりなので、今でいう擬人化に近いお話の一つですね。メールやインターネット、ソフトをインストールすると、その他身の回りのお世話や普通の仕事などもできます。感情もあるようなプログラムされています。学習機能もありますので万能すぎますねw

小さい妖精ぐらいの大きさのパソコンはモバイルと言っているのも面白い表現です。
例えると、役割が今のスマホの擬人化(某CMで俳優 渡○謙たちが行っている役)と思えば分かるのかなと思います。ただこのお話のパソコンはそのまま人間の形として残ります。

基本は主人公が予備校とバイトと「ちぃ」との生活がメインとなります。主人公がとまどうシーンもコミカルで面白いですねw
ちぃは拾われた当時何も知識もなく「ちぃ」しかしゃべらないのを色々な言葉を教えていく場面が楽しくて好きですね。ちぃの声優さんも良い演技してますw
ちぃが秀樹のマネするところも可愛いです^^

隣の住人のモバイルパソコンの「すもも」も可愛かったですね^^
他にも可愛いかったり、綺麗なパソコンが次々と登場します。
色々なパソコンの専門用語が出てきますね~(OSが入っていないと動かないとか、ソフトをインストールしないと色々使えないとか)
ちぃが言葉を覚えるとその言葉を連呼したり、動きをマネしたり可愛いですね^^
{netabare}
印象に残っているシーンや言葉はたくさんありましたが、ちぃが当分の生活費が入った財布を無くして食事ができない秀樹を気にかけた会話で
「ヒデキ、バイト代はちぃが使えって言った、だからヒデキのためにごはん作った、ヒデキ最近元気なかった、ヒデキが元気ないとちぃも元気なくなる。だからちぃ元気あげたい。ひできが笑うとちぃも嬉しい」こんなこと言われたら、パソコンと分かっていてもメロメロになっちゃいますよねw
{/netabare}
現在の世界と少し違う青春物語ようなお話ですが、単なるラブコメだけではなく序盤で散りばめられた伏線が中盤から後半になって少しずつ回収していきます。
OPが気になって観た作品ですが、ストーリーもしっかりしてしていて、テンポよくお話が進んでバランスも絶妙で、笑いあり感動もありと十分見応えのある作品です。

人間と人間そっくりなパソコンが深く関わりあうとどうなるのか?機械として割り切れるかどうか?人それぞれだと思いますが、ここまでそっくりで同じように生活すると感情移入してしまって、私には割り切れないような気がしますね~
{netabare}
実際にこの世界ではパソコン(この世界のパソコン)に依存している方が多いそうです。
劇中ではパソコンに依存して離婚したり、パソコンと結婚した方もいますね~。
{/netabare}
OPの曲のタイトル「Let me be with you」は、私は英語に詳しくないので色々ネットで調べてみて、このお話に一番しっくりくる訳は「あなたと一緒にいさせて」が一番合っていますね^^
この物語は「愛」それも「純愛」をテーマにしているようなイメージでした。{netabare}作中の絵本のお話やOPの歌詞の内容にもそれとなく含んでいますね。{/netabare}

OPの作画は古い感じがしますが、秀樹とちぃの関係をよく表したOPです。
{netabare}
手を握りそうで握らない、ちぃが「抱きしめたいの♪」というシーンやそして最後に秀樹が微笑んでから、やっとちぃも微笑むシーンなど、素敵なOPでした^^
{/netabare}
EDはクールごとに分かれています。両方ともちぃの声優さんで田中理恵さんが歌っています。後半はお話の展開を思わせる寂しい感じの曲です。

大好きな作品がまた一つ増えました。レンタル店になかなかないのはもったない作品だと思いましたね。もっともっと色々な方に観ていただきたい作品です。
もし何かの機会にこの作品に触れることができたら、このレビュー読んで少しでも興味をもたれた方は、ぜひぜひ観てくださいね。

調べたら放送当時、福岡では放送されていなかったようですね。そのため、まわりの人に聞かせても曲は知っていてもどんな作品で使われたか誰も知らなかったです^^;

原作はまた少し違うようなので、ぜひ読んでみたいと思います。
{netabare}
最後に合い言葉は「よろこんで~!」ですw
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 49
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

《アタシだけのヒト》を求める物語

原作マンガは名作だと思っています(※個人評価で ★★ 4.7 くらい)。
でも、アニメの方は原作がまだ序盤の段階で企画が持ち上がったせいか、全体のプロット自体は共通しているのですが、一つ一つのエピソードが原作に比べるとかなり情感薄いし適当な感じです。
(原作マンガでは、{netabare}絵本のサブストーリー{/netabare}にも一貫性があるのですが、アニメはそこが意味不明にしか見えない、原作は最後が確り決まっていて感動できるがアニメは割とあやふやな終わり方になっているetc.)。

アニメ制作・放送時期が2002年ということで、作画・演出もちょっと残念な出来です。
でも、OPのノリは割と好きなので個人的な評価点数は贔屓目に高く付けてしまいました。

アンドロイドものが好きな人は第一話だけ取りあえず見てはどうでしょう?(注意*ラッキースケベシーン多め)


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      CLAMP(『週刊ヤングマガジン』2000年第43号-2002年第48号連載)
監督         浅香守生、田中洋之(助監督)
脚本         大川七瀬(第1話のみ)、金子弦二郎、大久保智康、玉井☆豪、植竹須美男、花田十輝、堀井明子
キャラクターデザイン 阿部恒
音楽         高浪敬太郎
アニメーション制作  マッドハウス{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得のいかなかった疑問回

===================== ちょびっツ (2002年4月-9月) ==================

- - - - - - - - OP「Let Me Be With You」、ED「Raison d'être」 - - - - - -
{netabare}
第1話 ちぃ 目覚める ★ 本須和秀樹上京・下宿開始(千歳さん/新保君/すももとの出遭い)、パソコンを拾う、ちぃ起動
第2話 ちぃ 出かける ★ 自作パソコンの天才(国分寺稔・柚姫)への相談、伝説のパソコン?、稔の忠告
第3話 ちぃ おぼえる ☆ 予備校初日(多香子先生)、居酒屋「よろこんで」バイト開始(裕美との出遭い)
第4話 ちぃ おつかい ★ パンツお買い物回 ※面白いけど、ちょっとくどいかも?
第5話 ちぃ 見つける ★ ちぃに絵本を買ってあげる話 ※終盤シリアス展開への布石
第6話 ちぃ 弱る ★ ちぃが電気切れ寸前になる話
第7話 ちぃ 働く ★ ちぃのバイト志願、のぞき部屋ライブ配信 ※ラスト異変発生
第8話 ちぃ とまどう ★ ちぃ暴走・停止、ちぃ欧風菓子「チロル」でアルバイト開始
第9話 ちぃ 買う ★ ちぃからのプレゼント、ちぃに風呂の入り方を教える話、ちぃの写真?
第10話 ちぃ 出会う ★ 裕美と秀樹の初デート、もう一人のちぃ、国分寺の秘密(柚姫との関係)
第11話 ちぃ 確かめる ☆ 104号室の怪談 ※脚本がやや冗長は△
第12話 ちぃ 遊ぶ ☆ ちぃ達とネットゲームする話、ちぃのCPUはスパコン並み? ※同上
第13話 ちぃ 海いく ☆ 夏休み海辺バカンス回
第14話 ちぃ もてなす ☆ 多香子先生の不可解行動 ※展開が唐突過ぎる点は×{/netabare}

- - - - - -- - - - - OP(変わらず)、ED「ニンギョヒメ」 - - - - - - - - -
{netabare}
第15話 ちぃ 何もしない ☆ 新保と多香子先生の駆け落ち(パソコンに夢中になってしまった夫)
第16話 ちぃ まかなう ★★ 元気のない秀樹、予備校の模試、ちぃの手料理 ※秀樹の感情の発生が巧く描かれていて◎
第17話 ちぃ 手伝う ★ アパートの大掃除、ちぃの変化と千歳さんの謎行動、追跡者ジーマ&ディタ
第18話 ちぃ いなくなる ★ ちぃへの感情に戸惑う秀樹、ちぃ誘拐(天才ハッカー・ドラゴンフライ(小島良由起)、琴子登場)
第19話 ちぃ 待つ ☆ ちぃ捜索、チロル店長の過去話(パソコンとの結婚・故障) ※伏線が薄い点は残念△
第20話 ちぃ 求める ★★ ちぃのプロテクト解除操作(小島)、絵本の作者、ちぃの欲望が暴走、回復
第21話 ちぃ 答える ★ 国分寺家再訪、Chobits開発元データハッキング(柚姫)、国分寺と柚姫の絆、開発者・千歳
第22話 ちぃ 着てぬぐ ★ チロル店長と裕美のより戻し、迫る決断の時(ちぃ&秀樹) ※伏線不足でシナリオに無理多い点は△
第23話 ちぃ 決める ★ 続き、千歳の告白(フレイヤ&エルダ、フレイヤの恋と消滅、エルダ初期化)、ちぃの感情噴出 ※同上△ {/netabare}

- - - - - - -- - - - OP(変わらず)、ED「かたことの恋」 - - - - - - - - -
{netabare}
第24話 ちぃ だけの人 ★ ディタの干渉、ジーマの制止、フレイヤの告白、システム消去コマンド(千歳)、結ばれた二人 ※挿入歌「I hear you everywhere」{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)15、☆(並回)7、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1


================== ちょびっつ OVA&特別編 (2002年?) ================

OVA1 日比谷・琴子 語る  ※未視聴
OVA2 すもも・琴子 届ける ※未視聴

投稿 : 2025/02/01
♥ : 23

70.3 4 2002年春(4月~6月)アニメランキング4位
満月をさがして(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (203)
1334人が棚に入れました
主人公・神山満月は、最愛の人・桜井英知との約束で歌手を目指している12歳の少女。ところが喉の病気が原因で、彼女は声を捨てて命を永続させる方を取るか、このまま命日を待つかの選択を迫られることとなる。
そして彼女の前に「タクト」と「めろこ」という、彼女の死を阻止する者を満月に出会わせないようにする役目を仰せつかっている2人組の死神が現れる。

声優・キャラクター
myco、斎藤恭央、本多知恵子、小川輝晃、木村良平
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

健気さが光る正統派変身少女&アイドルもの

◆『りぼん』連載マンガ原作の「歌う」変身ヒロイン

本作はいわゆる変身少女ものですが、『美少女戦士セーラームーン』の大ヒット以降に隆盛した「美少女戦士/バトル系魔法少女」では全然なくて、古き良き正統派変身ヒロインもののイメージを良く保った良作であるように思いました。

簡単に内容を紹介すると、本作のヒロイン満月(みつき、小学6年生)は病弱な12歳の少女から健康な16歳の姿に変身できるだけ、というシンプル設定で、その点で、魔法が使えず特殊な身体能力もないけど歌だけは上手い『こばと。』のヒロインとちょっと似ています(*注1)。

この満月ちゃんは余命があと1年しかない薄幸の身の上なのですが、彼女を看取りに来た死神コンビが「彼女が思い残すことなく死んでくれるように」と彼女の夢であるアイドルのオーディションの受験資格のある16歳の姿に変身する秘術を与えてくれ、そのオーデションで彼女は、{netabare}病弱なせいで普段は余り出せない声をここぞとばかりに振り絞って熱唱して審査員達を驚かせ、{/netabare}急遽アイドル・デビューが決まってしまう・・・というのが先ず第1話の展開です。

その後は、全52話(ちょうど1年分)かけて、満月ちゃんと死神コンビの1年間をじっくり描き出していく実に分かりやすいストーリーとなっていて、とにかく本作は、奇をてらわないこの王道シナリオと、これまたワザとらしいキャラ立ての皆無な自然派ヒロインの健気さが光る作品と個人的には思っており、それを評価されてか、本サイトでも、レビュー数こそ多くないものの、「物語」項目は4.1と高めの点数となっている点がちょっと良いと思いました。

(*注1)満月は、本当に12歳から16歳の「容姿」に変身できる「だけ」で、頭の中は全くの12歳のままなので、{netabare}英単語を全然読めなかったり、ラジオのインタビューで好きな食べ物を問われて「給食の・・・」と答えてしまい周りから「え???」って顔をされたり{/netabare}して、その点が天然のコメディになっている点も、何となく世間ズレした『こばと。』と似ていて、好感度が高い気がしました。

あと、このヒロインは、12歳のときの容姿が放送当時人気のあったミニモニの加護亜依に似せてデザインされたそうですが、16歳の変身後の容姿が、割と最近のアイドルものの人気作『デレマス』の島村卯月に似ていて、性格自体もどことなく島村に似ている気がするので、『デレマス』での卯月の描かれ方が物足りないと思っていた人はこちらの作品を試しに視聴してみると良いかも知れません。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
見やすい絵柄とテンポのよい脚本で掴みはOK。余命1年の12歳の少女が死神の秘術で外見だけ16歳に変身する(でも中身は12歳のまま)、という設定はなかなか面白いと思う。
・第2話視聴終了時点
16歳で12歳の女の子に「好きだよ」と告白する男子ってどうなの?というか、これ女の子の側の一方的な「告白された」思い込みにしか見えない気もするんだけど?
・第5話視聴終了時点
健気さが魅力の正統派ヒロインものと判明。これは侮り難い・・・
・第9話視聴終了時点
繊細な感情描写系と判明。これは拾い物の良作かも。
・第28話視聴終了時点
満月は小学6年生だったはずなのに、中学生っぽい環境に変化していてちょっと違和感あり(設定を途中で変更してる?・・・2nd OPの歌詞にも「High School Days」ってあるし???)
・第35話視聴終了時点
「来年の春から中学生」という同級生の発言があるので、やっぱり満月は小学6年生と確定。
・第36話視聴終了時点
ヒロインの健気さが光る回(本作初の★★(優秀)回)
・第50話視聴終了時点
ありがちの展開だけど、ちゃんと話を動かしてきたのは◎(本作2度目の★★(優秀)回)。
・第52話視聴終了時点
最終話を綺麗にまとめてきたので評価が更に上がる(本作3度目の★★(優秀)回)。
但し、欲を言えば、ここに来てようやく第2ヒロインに昇格した「めろこ」については、作品全体としてはもう少し早くからきめ細かくその《心の揺れ動き》を確り描き出して行って欲しかった気がする。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      種村有菜(『りぼん』2002年1月-2004年6月連載)
監督         加藤敏幸
シリーズ構成     まさきひろ
脚本         まさきひろ、田村竜、中瀬理香、吉村元希、広平虫、杉浦真夕
キャラクターデザイン 種村有菜(原案)、工藤裕加
アニメーション制作  スタジオディーン{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=========== 満月(フルムーン)をさがして (2002年4月-2003年3月) ========
 - - - - - - - - - - - - OP「I♥U」、ED「New Future」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第1話 それでも歌いたい ★ 死神との出遭い、満月変身、歌手オーディション
第2話 英知くんとの約束 ☆ 満月の憧れの人、二人の約束、満月のラッキーデー
第3話 マネージャーさんが来た ☆
第4話 詩(うた)にこめた想い ★ 満月の作詞(デビュー曲)
第5話 はじめてのお仕事 ★ 雑誌インタビュー&撮影会、「16歳の丘」のアカペラ
第6話 スタジオの長い日 ☆ 寂しがり屋の少女(七海){/netabare}

 - - - - - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Myself」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第7話 フルムーン、デビュー! ★ 初ライブ
第8話 ヒットって本当? ★ 満月の学園エピソード 
第9話 聞いてほしいのに ★ 若王子先生の授業参観・墓参り(満月の母・葉月&父)
第10話 芸能界の掟!? ★ 大御所演歌歌手(昆巻冬子)
第11話 危険なレンズ ☆ スクープ・カメラマン(三枝)
第12話 ねぎラーメンと聖者の石 ☆ 
第13話 ちっちゃなコンサート ★ 施設訪問、園児と交差する満月の想い
第14話 がんばれ!代理マネージャー ☆ 駄目マネージャー(秋葉さん)
第15話 ファースト・キス!? ★ 事故チュー回
第16話 ライバル登場! ★ 意地悪先輩アイドル(若松円)、シャンプーCMオーディション
第17話 すれ違う二人 ★ 
第18話 走れ!オーディションへ! ★ 交差点キス&エレベーター回
第19話 届かない歌声 ★ 逃避行、タクトの唄声、若王子先生・大重マネへの打ち明け
第20話 めろこ、ひとりぼっち ☆
第21話 新たな思い ☆ フルムーン芸能界復帰、円の意地悪再び
第22話 ワクワク!ソロライブ ★ 世界配信ライブ企画(ムーン&スターズ)、妨害、夜天ライブ
第23話 お引越しパニック × 大重マネvs.家政婦(田中さん) ※本筋に無関係な水増しエピソード
第24話 お父さんの歌 ★ ROUTE:Lの幻の名曲、円の横槍(高須プロデューサー)
第25話 若王子先生にお願い ★ 若王子のプロデューサー引き受け
第26話 伝えたいもの… ★ 満月の子供時代、母親(葉月)の写真とオルゴール{/netabare}

 - - - - OP「ROCK'N ROLL PRINCESS」、ED「ETERNAL SNOW」 - - - -
{netabare}
第27話 絶対に負けない ★ でっち上げスキャンダル、2人のレコーディング、何のために歌うのか
第28話 満月って恋の達人? ☆ 同級生の恋愛相談
第29話 新たな死神・いずみ&ジョナサン ★ 死神一のサディスト登場
第30話 英知くんを知る人 ★ 和美フランクリン(擁護施設の元先生)登場、英知君へのビデオ・レター、タクトの反対
第31話 学園祭の秋なんです ★ タクトの人間変身(ボディ・ガード)
第32話 素顔の円 ★ 落ち目アイドル若松円の立ち直り
第33話 忍び寄る病魔 ★ 満月の病状悪化、喉の手術の判断と満月の意思
第34話 ブランコのおじさん ★ 死神の見える人(真田さん)の魂の回収
第35話 英知くんからのメール!? ★ 満月の病状回復(英知君効果)、いずみの満月接近(死神の刻印)、新しい治療法
第36話 運命の新人賞 ★★ 2人の偽メール送り主、空港での謝罪、最優秀新人賞受賞
第37話 満月(フルムーン)からの贈り物 ☆ X'mas回、円の新曲リリース
第38話 おばあちゃんの過去 ☆ 満月の家出(アメリカへ)
第39話 太平洋を越えて ☆ アメリカ到着、英知君の思い出と募る想い
第40話 盗まれたペンダント ★ イーグル・ヴァレー観光、タクト告白
第41話 英知くんのいる街へ ★ 見つからない英知君、逆さ文字出現、桜井夫婦発見(タクト)
第42話 エターナルスノー ★ 事故死していた英知君、満月への手紙、雪の教会墓地{/netabare}

 - - - - - - - - OP(変わらず)、ED「Love Chronicle」 - - - - - - - - - -
{netabare}
第43話 もう二度と歌わない ☆ 帰国、変身しない満月、喉の手術拒否
第44話 共鳴する心 ★ フルムーン引退の噂、タクトの記憶、めろこの迷い
第45話 いずみの誘惑 ★ 永遠の月の世界への誘い、ROUTE:Lのキラ・タクト、病院屋上の夜
第46話 新月の夜に ★ タクト幽霊化のピンチ、満月立ち直り ※シナリオ自体は都合良過ぎて×
第47話 生きる希望 ☆ 運命を阻止する者
第48話 フルムーンになれない!? ★ 満月の変身が解ける、タクトが幽霊化しない方法 ※魔法少女のお約束のテーマがようやく・・・
第49話 満月の思い・めろこの思い ☆ 忘れ草(ミスティック・リリー)
第50話 どうしても言えない ★★ 満月の小学校卒業式、13歳の誕生日(4/4)、満月告白
第51話 運命の日 ★ フルムーン1周年記念ライブ、タクトの記憶消滅
第52話 満月(フルムーン)をさがして ★★ ※ED「New Future」{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)33、☆(並回)15、×(疑問回)1 ※個人評価 ★ 4.1

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

何だかんだで話が進む程にハマる♫

2002年4月6日 - 2003年3月29日TV放送された。全52話。
漫画とTVアニメが連動する形で制作されたTV放送用アニメ。

感想。

主人公の声優が素人過ぎる・・歌はアイドルというより・・
売れないロックシンガー・・声優の方が旨い人や声質の良い
適役が大勢いただろう・・序盤が明るめで軽いノリなので、
ぎりぎり堪えられる感じ。
タクト役は桜塚やっくん※スケバン恐子は元ジャニーズJr。

キャラデザは「りぼん」という感じ。イメージ的に「りぼん」
何故か「りぼん」としか言いようがない^^;

音楽は劇中歌も含めて視聴層や作風にあった解り易い曲。
これだ!というインパクトは感じないけど悪くもないかな。

1クール終わる頃には何となく全てが許容。
作風からいって、あまり細かい事は気にせずにという感じ。

2クール中盤には2クールで終わるのか?と思う部分も。
一応芸能界の裏側的エピソードも増えてくる。
こうなってくると耳も慣れて、新人アイドルっぽい雰囲気と
いえばそういう素人臭さもあり?ッて感じかな。

3クールに入ると明るい話も無いわけではないけど、徐々に
シリアスなエピソードも増えてくる。時々学園パートで制服を着てるので中学生と錯覚するけど小学校の修学旅行前w

涙が零れるシーンも多くなって何処までいくのか・・・・
子供向けなのだけど結構泣けるよ・・

残り10話くらいになるともう・・どうするのって・・
ストーリーは読めても、これは流石に台詞が予測できない。

主人公が小学生という事を考えるとラストもベストかなぁ~

設定だと死神は一定条件での死者なのだけど・・
「半人前」というのが解釈の自由かな。

それにしても・・めろこ・・一番成長したのかな><・・




神山 満月:myco
突然現れた死神に余命1年と宣告された、12歳の少女。
通常死に際にしか見えないはずの死神の姿が見える。
普段は純粋でおっとりとしたマイペースな性格。

タクト・キラ:斎藤恭央
死神部長の命令により満月の監視をしに来た死神コンビ。
「ねぎラーメン」の一人。ネコ耳の帽子をかぶっている。
鈴つきの赤い首輪をした白いネコに変身出来る。

めろこ・ユイ:本多知恵子
タクトとコンビを組む死神。うさぎ耳が特徴。
死神としてはベテランのため、うさぎ耳も羽も本物。
気が強い性格。反面満月を気遣うなど確りした面もある。

いずみ・リオ:緒方恵美
かつてのめろことコンビ「ミルメイク」を組んでいた。
サディストな死神。イヌ耳。めろこ同様にベテラン。
現在はジョナサンとコンビ「ヤミナベ」を組んでいる。

若王子 圭一:小川輝晃
嘗ては人気バンド「ROUTE:L」のキーボード担当。
当時のニックネームは王子。満月の主治医。30歳。

若松 円:太田衣美
フルムーンとライバル関係にあるアイドル歌手。
本名は暮林千暁。名のある家柄のお嬢様で婚約者もいた。

大重 正実:瀬尾智美
フルムーンのマネージャー。元アイドル「花飾結菜」
「ROUTE:L」の大ファンで、王子の追っかけをしていた。

今村 鈴:深見梨加
若松円のマネージャー。元アイドル「新山美紅」
大重正実とは犬猿の仲。大重よりは売れていたらしい。

古雅 葵:高橋広樹
満月の父。実は、文月の想い人であった清十郎の息子。
人気バンド「ROUTE:L」のギタリストでリーダーだった。

古雅 葉月:笠原弘子
満月の母。旧姓:神山。満月を産んですぐに亡くなる。

神山 文月:杉山佳寿子(若い頃:中尾有紀)
満月の祖母で、葉月の母。
昔は病弱な性質で学校も休みがちなお嬢様だった。

田中さん:赤土眞弓
神山家のお手伝いさんで下の名前は「よね」

高須 広平:郷田ほづみ
天才プロデューサー。

和美・フランクリン:冨永み〜な
満月がかつていた児童施設の先生。

七海:宍戸留美
フルムーンのファン第一号となった幼い少女。

桑原 薫子:杉田都子
文月の幼馴染。ピアノ教室の先生。

ジョナサン / シェルダン:森訓久
現在いずみとコンビを組んでいる死神。
死神部長・シェルダン。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5

ちぴちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ラストがすごい!隠れた名作!

原作の漫画を少し読んだことがあって、気になってアニメを見てみました^^
でも、見てみるとすごい!特にラストはすごく感動するので、おすすめです!

あらすじとして、
喉に病気を持った満月ちゃんが死神と出会い、余命を宣告される。その死神の力を借りて大好きな歌を歌う歌手になるお話です。


前半は、主に歌手デビューし、歌手としての活動について。
前半はうーん、まあまあかなという感じでした。なんだかんだのほほんとした感じが多くて、1話目はすごく面白かったけど、話が進まないのでちょーっと興味が薄れ始めてました!笑

でも!16話目のライバルの登場からどんどん面白くなります!(というか、そこまで多少飛ばしてみてしまいましたw^^;)
今までは病持ちの満月としてではなく、fullmoon(歌手名)としてでしか、マネージャーと接していなかったので、fullmoonの正体はマネージャーもしらずに進んでいました。でも、後にお医者さんの八王子先生やマネージャーにもちゃんと説明して、病持ちの満月ちゃんが歌手をすることを認めてもらえることになります。


後半では、主に主人公の死について。
急に満月は生きる目的がなくなり、自分を見失なってしまう。
でも、周りの人に元気づけてもらったりして、主人公は次第に前向きになり、死にたくない、まだ生きたいって気持ちに変わり、自分の余命の運命とあらがうことになります。

ラストは、
満月ちゃん死んじゃうのかな?って思ったけど、なんだかんだいってハッピーエンドで、うまくまとまってました!
最終回、ほんっと涙涙で、隣の部屋まで私がグズグズ泣いて見てるの聞こえるんじゃないかってくらい、泣きました笑

あと、EDもよかった!歌手としてFullmoonが歌ってる歌が流れるんだけど、歌詞とかストーリーにぴったりで、きいてると泣かずにはいれなくなります笑

全52話と、とっても長いですが、なかなかよかったです!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

68.3 5 2002年春(4月~6月)アニメランキング5位
藍より青し(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (378)
2231人が棚に入れました
『藍より青し』は文月晃原作の漫画作品。またこれをもとにした、テレビアニメ、小説、ゲームなども指す。略称は藍青。
【ストーリー】明立大学に籍を置く平凡な大学生・花菱薫は、花菱財閥総裁・花菱優二を父に持つ、花菱財閥次期当主となる人間だった。幼少の頃から花菱家当主になるために、限りなく虐待に近い「帝王教育」を施されるようになったために、薫はそんな花菱を嫌い大学入学を機に花菱との縁を切り花菱家を出て行った。
そんなある日の学校の帰り道、和服の少女・桜庭葵に出会う。彼女は、幼い頃から想い続けている許婚を探しており…。

声優・キャラクター
川澄綾子、保志総一朗、平松晶子、ゆきのさつき、水橋かおり、成田紗矢香、桃井はるこ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

想う。信じる。それが理想の夫婦へとつながる道程。

純愛ストーリーという印象があったこの作品。

確かに純愛ストーリーだったけれど、
それに加えていろんな温かさがあって、終始いい雰囲気でした^^

「純愛いいな~微笑ましいな~。」と思う人と、
「きーっ、幸せいっぱいでうらやましい!」「リア充め!」と思う人とで、

評価が変わりそうですねww

私は前者の立場で観ていましたが、
結婚についていろいろ考えて切なくなっちゃった(´・ω・`)笑

全24話です。


● ストーリー
桜庭葵(さくらば あおい)は幼少の頃に出会った
許嫁・花菱薫(はなびし かおる)を想い続けていた。

久しぶりに再会した薫は、普通の大学生活を送る男の子に成長していた。

昔と変わらず優しい薫に惹かれる葵。

心の傷を癒してくれる葵に惹かれる薫。

困難を抱えながらも、共に道を歩み始める。


≪え…そういう話なの?≫
最初の数話を観て抱いた感想が、これです。笑

純愛ものとは聞いていたけれど、序盤はエッチなシーンも多く、
葵ちゃんも清純そうに見えてなかなか大胆で。笑

純愛ものは好きだけれど、大人なラブストーリーは照れちゃうので、
「観る作品の選択を誤ったかしら…^^;」と戸惑っておりました(笑)

2人の気持ちが燃え上がるのはいいのですが、
現実味がなくて、なんだかなー…^^;と期待外れに思っていました。

この展開がずっと続かなくてほっとしたよ。笑


≪夫婦≫
これがこの作品の主軸。

一緒にいて安らげる人…。そんな人と心穏やかに日々を過ごしたい。

そんな願いがこのアニメを観ていると膨らんでしまいます。

結婚って自分の時間がなくなってしまうようで嫌だったけど、

葵と薫を見ていて、
こんな時間が手に入るなら夫婦もいいな…と思い始めたよ。

アニメの影響を受けやすい私ですww

あーあ、どこかに薫のような旦那さん、おっこちてないかしらww


そうそう、結婚するときにあにこれを引退するってことは決めてるから、

ようすが消えたら心の中で祝ってやってください♪笑
(いつまでも消えなかったら憐れんでやってください…。泣)


≪乙女の恋心≫
いろんなキャラが登場します。

薫のハーレム状態なので女の子ばかりなのですが。笑

葵と薫がラブラブなのは「ごちそうさま。」なんですけれど、
私は周りの女の子の恋心にうずうずしておりました。

元気いっぱいの博多弁アメリカ人のティナの恋する乙女な一面や、

好きな人への気持ちを前向きなパワーに変える妙ちゃんなど…。

恋する乙女大好きな私にはたまらなかったです(*´ω`*)


≪感想≫
最初は少し戸惑う展開からのスタートでしたが、
大きな事件や嫌な展開もなく、安心して観ていられる作品でした。

12話まで観た時「あと12話も必要か…?」とも思ったのですが、
なんだかんだ、あっという間に最終回まできてしまいました。

2人の恋愛話だけだと飽きてしまったかもしれないけれど、
他のキャラたちによる”家族愛”ストーリーが温かくてよかったです^^


● キャラクター
葵ちゃん。

幼少のころから薫を一途に慕い、想い続けてきた少女。

家事は完璧、優しくて美人な葵ちゃんはまさに理想の妻ですね。

愛する人にあれだけ尽くすことができるのは、すごい。

こんなふうに尽くしてくれる女の子が傍にいたら、
男の人はそりゃうれしいだろうなあ。


薫くん。

とても優しくていい男です。こちらは理想の旦那さんですね。

欠点といえば、モテすぎてしまうところかしらww

「~~だよ、葵ちゃん。」とすべての言葉に「葵ちゃん」がつくのは、
くどく感じました(笑)

まあ、それだけ葵ちゃんのことが好きだってことにしておこう。笑


● 音楽
【 OP「永遠の花」/石田燿子 】

前半は1番の歌詞、途中から2番の歌詞が使用されていました。

話数の多いアニメは途中で曲を変えることが多いですが、

歌詞だけを変えるのはその曲の味がより出ていいなあと思いました。

優しい雰囲気の曲で、石田さんの歌声がしみます。


● まとめ
2人の純愛+にぎやかなキャラたちによる家族愛。

いろんな温かな愛に包まれた作品でした^^

1期でストーリーはきれいに完結しています。

2期はどんな展開なのかな?楽しみです♪

投稿 : 2025/02/01
♥ : 23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

青は藍より出でて藍より青し

この作品の原作は未読です。
あにこれ入会初期に視聴して放置しっ放しだった作品の一つです。
dアニメで視聴できることに気付き、再度視聴しました。


大学生・花菱薫は、和服姿の少女・桜庭葵と出会う。

その少女・葵は18年間想い続けてきた男性に会いにきたという。

一見して都会に不慣れな葵を放っておけず人探しを手伝う薫は、
彼女の想い人が自分だということに気付く。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

兎にも角にも和服の似合うヒロインである葵ちゃんの一途さを全集中で愛でる作品です。
と、今更私がそんなこと言わなくても周知の事実かと思っていましたが、2021年1月時点で、あにこれの総合得点67.8点、感想・評価357件、棚に入れた2121人、ランキング1687位と以外に低い数値にビックリ…

2002年に放送された作品なので、もっと評価されているとばかり思っていました。

ヒロインの葵ちゃんは、主人公で元許婚の花菱薫のことを幼いころからずっと想い続けてきました。
彼を心底愛しており、彼女が花嫁修業の研鑽を積み重ねるのも少しでも彼に相応しい妻になりたいから…
この想いと言動には微塵のブレもありませんでした。
葵ちゃんの一途さには清々しさを感じるくらいです。

そんな葵ちゃんのお相手である花菱薫は、花菱財閥の次期当主として育てられていた幼い頃に葵ちゃんに出会い、家同士が決めた婚約相手となりましたが、花菱家内での紆余曲折を経て薫は家を飛び出し勘当され、縁談も白紙になってしまったのでした。

形の上では縁談が破談になってしまったので、薫が葵ちゃんとの約束を違えたことになります。
でも、そう選択せざるを得ない理由があったのも事実です。
彼自身、流されやすく断れず押し切られる面も多々ありましたが、基本的に優しいんですよね。
それに寂しさを知っているから、相手にそれを感じさせないよう自然に振る舞うんです。
これがモテない訳ありませんよね。
だから、みんなで一緒に過ごす桜庭館は、半分薫のハーレム状態でしたから…

それと、あにこれ入会初期に視聴した時には気付きませんでしたが、キャストが素晴らしいんです。
ヒロインの桜庭葵ちゃんのCVは川澄綾子さん、元気いっぱいのティナ・フォスターのCVは、「フルメタル・パニック!」の千鳥かなめを演じた雪乃五月さん、桜庭館にハウスキーパーとして住み込んで暮らしている水無月妙子のCVは水橋かおりさんなんです。
いやぁ、2度目の視聴となる今回は耳が幸せで仕方ありませんでしたよ。

今の作品と比べると若干古さは感じられますし、画面も16:9ではありませんが、葵ちゃんの一途さには今でも十分キュンキュンできる作品でした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、石田燿子さんの「永遠の花」
エンディングテーマは、the Indigoさんの「名も知れぬ花」
私の中で「石田=ストパン」の図式が出来上がっていましたが、この作品の楽曲も歌われていたんですね。

2クール全24話の物語でした。
久々に視聴しましたが、内容を忘れている部分が多く、新たな発見がいくつもありました。
引き続き、第2期〜縁〜を視聴したいと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 14

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

葵と薫の魅力 B+

この作品は何をおいてもまずヒロインです。
ヒロインは桜庭葵。
着物が似合い、おしとやか、多少世間知らずだけど家事万能、そして一途に一人の人を想い続けるひたむきな心。
世の男としては、こういう娘をお嫁さんにしたいと思わせるようなヒロインです。
私も今の嫁と別れて・・・いやいやとんでもないです!

対する主人公花菱薫は一見したところは、何の変哲もないごく普通の大学生です。
ヒロインが想いを寄せる人なのですが、当初、なぜこの主人公がここまでヒロインに想われているのか理解できませんでした。
それがこのアニメだからといえば実も蓋もありませんがww、とても優しく、一方で非常に芯が強いという性格の持ち主です。
同姓の私から見ても、不思議と嫌味に感じるところが全くない主人公でした。

主人公のこの性格に呼び寄せられるかのように、周りには個性豊かな女性が集まってきます。

博多弁を話す外国人ティナは、豪快で明朗な性格である一方、とても怖がりやであるという一面を持っています。
巨乳で眼鏡っ子の妙子は、不器用でドジっ子、でも何事にも一生懸命に取り組む頑張り屋さんです。
良家の子女である繭は、薫に会いたい一心で猛勉強し、飛び級で薫の大学に入学する程の娘です。
中学生のちかは妙子の従妹で、妙子と薫の関係を進展させようと何かと気を揉んでおり、自身も薫を兄のように慕っています。

以上を見て、「何だ、ハーレムアニメかよ!」と思った方、ちょっと待ってください。
確かに、そうした一面がない訳ではありませんが、このアニメでは主人公薫はヒロイン葵への想いが第一で、浮気心を起こすような男ではありません。
多分見ていて、こんなにモテるのに勿体無いじゃないか!と思うほど非常に真面目な、極言すると面白みのない男(言い過ぎww)、それが花菱薫なのです。

ヒロイン以外の女性が活躍するエピソードも勿論ありますが、最終的には薫と葵の想いが強く結びついていることが分かるようなストーリー展開をします。
それだけに、全体的に起伏が少ないといえるかもしれませんが、安心して見ることができる作品でもあります。

今となっては珍しい一途な恋愛アニメ、一度はご覧になってはいかがでしょうか。


ちなみに、回想シーンで幼い頃の葵が照れたときの表情は、むちゃくちゃ可愛いです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

66.1 6 2002年春(4月~6月)アニメランキング6位
アベノ橋魔法☆商店街(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (163)
886人が棚に入れました
『アベノ橋魔法☆商店街』(あべのばし まほう☆しょうてんがい)は、ガイナックスが制作したアニメ作品。
【ストーリー】夏休みのある日、大阪の下町、アベノ橋商店街に住むサッシと幼馴染のあるみ。
昔ながらの商店街は再開発で立退きの憂き目にあっており、風呂屋を営んでいたサッシの家も取り壊された。あるみ一家も北海道に引越しを考えてると聞き、愕然のサッシ。しかし頑固に反対するあるみの祖父。そんな中、二人はお互いの店に商店街の四方を護る四神獣が奉られていることを知る。
だがあるみの店のシンボルであり四神獣の最後の1つであった「ペリカン」が事故で壊れてしまう。いよいよ立ち退きが決まったその夜、奇怪な出来事が起こりはじめた。空を飛ぶドラゴン…そして、神社で体操していた人たちがキノコに…
必死で逃げるサッシとあるみ。だが、逃げる途中街は崩れていき、目の前には大きな城が建っていた。

声優・キャラクター
松岡由貴、サエキトモ、久川綾、小山力也、藤原啓治、青野武、金月真美、渡部猛、龍田直樹、氷上恭子、岡村明美、石井康嗣、小西克幸

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

商業になりきる前のジャパニメーションと、世相を映す鏡。

いつの頃からかテレビは大多数が観る最大公約数を求めた宣伝媒体でありそれ以上でもそれ以下でもないと
割り切る人も多くなったかも知れません。全部が全部当て嵌まりはしませんが確かに増えた気はします。

テレビアニメにもその波は年々迫ってきています。

現在もアニメを見続けている人間なので、ロートルぶった“昔のアニメはもっと面白かった”なんてセリフは
虫酸が走るほど嫌いなのですが、そんな恐らく1980~2000年代あたりのアニメ好きたちが“ぼやく”のも、
気持ちがわからなくは無いのです。アニメの進化や歴史というのは考えているよりもずっと短いもので、
最古に近い物でも人間の寿命とさして変わらない程。それがここ50年程度で目まぐるしい発展を遂げてきました。

何かのレビューでアニメは世相を映す物だと表した気がします。時代ごとの流行りや廃りが顕著にあるのです。

まだ若く新しいコンテンツの業界に夢を抱き新雪を踏むような気持ちで開拓していったクリエイター達は、
車が宙を舞い機械が意思を持つ数十年先の未来に思いを馳せ科学の発展を夢想し虚構の世界へと描き写しました。
安定成長期を経てバブル期から崩壊後には時代と同じようにパワーある作品が数多く生まれることとなります。
急速に発展する世の中への不安や畏れ、社会問題やアニメで扱わなかった他ジャンルを取り入れていきます。

音楽を聞くとふと記憶が思い起こされる‥、なんて事があって、あの時あの場所で聞いた曲の数々。
時代を経て場所が変われど色がつき鮮明に思い出す景色、青春の淡い想い出、楽しかったこと悲しかったこと。
アニメにも同じような郷愁を感じることがあります。ファンタジーだろうとSFであろうと一つ一つが時代の空気や
時間そのものを閉じ込めた、映像という名のタイムカプセルのようなものです。

時代を切り取ったようなアニメーションは、今でも時代に思いを馳せ懐かしむことが出来る追憶の欠片(照れ)

本作の舞台は大阪の下町。アベノ橋商店街が再開発により取り壊されるという時代感にノスタルジーを感じながら
パラレルワールドを渡り歩き、とある人物の記憶によりタイムスリップのような不思議な出来事も起こります。

ムック本の「まんがアベノ橋魔法☆商店街~アベノの街に祈りを込めて~」にはテレビシリーズの資料等と、
キャラクター原案を担当している鶴田謙二さんの漫画「アベノ橋魔法☆商店街」が掲載されていました。
完結してないものの、本編のギャグとは逆のシリアスな雰囲気でアベノ橋の世界が広がるような感覚です。

元々はオリジナル脚本を赤井孝美が考案しており、それをベースにコメディとして作り変えたものでした。
各話ごとに作画監督にデザインや演出を全て任せアニメーターが全力で個性を発揮できる場として提供され、
GAINAXスタッフの特色を濃く反映したレイアウトや作画の癖が強く出ました。後にスタジオカラーが企画した
アニメーター見本市なんて近く、大学時代から彼らや彼らの意志を継ぐ人達がやりたいことは変わっていません。
制作する人間の青春期は十数年前に遡るわけで、自分たちの好きな事をやると自ずと古くなっていきます。
この頃にでも懐かしいと思ったパロディの数々は今観るとどう映るのかは興味があれば視聴なさって下さい。

現代のアニメーションには巨大資本の元、メディアミックスや宣伝効果を狙った広告塔のようなアニメも
数多く存在します。アニメの数自体は増えましたが、頭ひとつ抜けて面白いと感じるようなアニメは一握り。
それでも技術自体は日進月歩で、職人である日本の主力アニメーターもそう何度も代替わりはしていません。
予算の都合や制作ペースは有りますが、昔のアニメに劣っている部分なんて探すほうが難しいと思っています。

アニメーションは世相を映すものだからこそ、閉塞気味な時代に不満を感じるし面白くないと辟易している。
青春にあった何かを切り拓くような力を感じるアニメと違い、現代の行き詰まった世間に癒やしや余裕を求め
消費することに慣れたコンテンツに変わった事が過去と比べ不満に思っている点の一つなんだと感じるのです。

レビュータイトルで商業になりきる前のアニメだと言っていますが、これは良い意味だけでは言ってません。
レオタードのようなピッチリスーツに身を包んだSFや、マスキュリズムを感じるラブコメディーに、
内輪ネタで盛り上がるマニアックな物だけを詰め込んだ作品。愚直にそれだけを続けていたのではアニメは
ここまで巨大なコンテンツになりませんでした。悪かったとは言わないし今の業界にも引き継がれている。

今まさに時代を切り取り進化を続けてるアニメーションはスタートから何も変わってはいないのでしょう。
変わったのは好きだった頃に比べて「今の時代そのものを好きでいられているか」それだけだと思うのです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ある意味、ガイナックスの自主制作アニメw ~いまだ、バカやろう!~

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞作。パロディ系のドタバタギャグが中心。オムニバス形式。あのガイナックスが全力で遊んだ作品。様々な深みは感じられ、流石にガイナックスと思える「部分」もちらほら。

ただ、やはり子供向けのギャグが中心だから、その様なアニメが好きな方以外にはあまりオススメはできません。でも、1話は絶品です。何かで無料視聴のチャンスがあれば、1話だけでも観る価値はあるアニメだと思います。

※だって、文化庁メディア芸術祭ですが、「審査員全員が観たのは1話だけで、2話から作風が大きく変わるため、1話のみに対する授賞とした」と発表してますし。

なんじゃそりゃ? てか、そんな感じで賞決めてるの? あにこれでいうと、1話だけ観てベスト10に入れてる感じ? 私達(素人)ですら、基本的には全話観てるのに、、、(いや、私自身は途中切りも多い方だけど)。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
この作品が批判されるとしたら、以下の2点でしょう。

① 1、7、13話以外のパロディ満載のドタバタコメディに飽きる。

② ラストの展開が納得いかない。

この2つに関して、実は繋がっていると思います。

この作品の舞台は「阿部野橋商店街」。昭和の古き良き雰囲気を残す商店街ですが、再開発により、とり壊しが決まっている商店街です。

そんな商店街を最後まで守ろうとするのが、ヒロイン「あるみ」の祖父である「雅じい」。

この作品において「雅じい」は「義理や人情など、昭和的な良さ」の象徴だと思います。

そんな雅じいの死をきっかけに、あるみ と サッシ は不思議な世界に旅立ちます。二人が巡るのは、サッシの心象世界、つまり「子供の妄想」の世界です。

それはどこか、「若かりし頃の」雅じいが自らの夢を具現化した「阿部野橋商店街」とかぶります。

沢山の世界を巡る中で、あるみは何度も「元の世界に戻ろう」と言います。「雅じい」も「昭和の良さは」も死んだ世界に。

それを拒否するサッシ。そして結末は、「雅じいも阿部野橋商店街もある世界の創造」という反則技。普通なら、現実を受け止めることでの、あるみ やサッシの成長を描くはずなんですよね。

ここに、メッセージ性を感じます。

それが「いまだ!バカ(を)やろう!」「いまだ!バカ野郎(でも良いじゃないか)!」というものです。

そこにはガイナックスの、「アニメって、いつからそんな高尚なものになったの?」という、現代の芸術的なアニメに対するアンチテーゼを感じます。アニメって本来(昭和の時代)、「子供達の」玩具、コミュニケーションツールだったはず。

1話目は、掛け値なしに良い出来でした。

あのまま、関西弁の楽しいテンポ、会話劇の中で人情話をやり、阿部野橋商店街の謎を解き明かしながら、商店街の再建(もしくは別れ)を丁寧に描いていれば、「誰もが」「称賛」するアニメになっていたと思います。そんなこと、(私ですら思うのだから)ガイナックスの面々が分からないわけありません。

あの(地味で芸術的な)1話目を作ったのは、「こんなんもつくる気になれば作れるで。まっ、つくらへんけどな」ていうガイナックスからのメッセージだと思いました(考えすぎかなw)。

アニメって、本来バカバカしいものだ。熱いものだ。楽しいものだ。な~~にが芸術だい! こちとら芸術なんてつくるつもりなんかないんじゃ、てやんでぇバカヤロウめぇ!

という、気概を感じた(妄想)。

そういう見方をすると、制作陣が子供の頃にハマっであろう(ちょい古めで)様々な創作物のパロディが散りばめられているのにも、何らかの意味はあるのかもしれない。(制作が趣味100%で、自分が好きだと思っているモノを、誰にも遠慮せず作っている感じが、ある意味で自主制作アニメって感じでした)

……あっ、そうそう。とはいえやっぱり(私もいい大人なので)あのギャグでは笑えなかったので、評価は3ですw 普通に、1話目の流れからの人情話が観たかったっす(称賛か批判かどっちだよ、というレビューですが)w
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 28

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

人間なんちゅうたかて達者が何よりや

どツボや・・・


アベノ橋商店街に住まう今宮聖志、朝比奈あるみはひょんなことがきっかけで次々に異世界に飛ばされてしまいます。
RGPのような世界、スペースオペラ、ダイナソー、学園もの、時代劇、様々な世界を渡り歩いて、二人はある事実に気づいていく、みたいな話です。
これがめっちゃ面白いです。
まず流れるような大阪弁、これは大阪弁の監修にあの吉本興業で台本作家もしていた田中哲弥さんが入ってるのもあって、とにかく出来が良いです。
そんでもって大阪弁って、聞いてるとなんか面白いですよね、イントネーションというか独特の雰囲気があって。
あるみが北海道に引っ越すことになった聖志が、"シャケが生まれて戻ってくるちゅう北海道かいな?"と間髪入れずに言うんですがね、そうそうー、大阪の人って流れるようなレスポンスをすらっと入れて来るよねー、という風に台詞回しは特に洗練されてます。
まず一つ会話劇が心地よい部分と、その次に基本的に1話完結のオムニバスで色んな時代背景の世界を楽しめるという部分ですね。
「ヤミと帽子と本の旅人」をさらに尖らせた感じで、なんかこういうの、いいですよね、1つのアニメで色んな世界が楽しめて。
それぞれの世界に行って順応性を高めていく聖志と馴染めないあるみが面白おかしく描かれていて、次はどんな世界に行くのだろう?と楽しみになってくるわけです。
登場人物達の掛け合いは面白く、世界観も得てして素晴らしい、まさにプロの技を見たといった具合です。
他にも物語の核心的部分に触れてしまう気がするので控えますが、まだまだ魅力はあって、百聞は一見にしかずといった感じで是非見て欲しいアニメです。

この作品、天下のGAINAXが企画していて、制作自体はマッドハウスと協同みたいなんですが、とにかく絵のクオリティはずば抜けています。
なんと文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞しています。
ただこの受賞、少々曰く付きで・・・

>なお、審査員が全員見たのは第一話であり、剣と魔法が活躍する第二話からの印象は大きく変わりそうなので、第一話のみに対する授賞とした。

とまぁ審査員を以てして1話しか見てないけど1話のクオリティが高かったから優秀賞をあげました、と言ってるのです。
いや、勿論1話の出来も素晴らしいんですが、全編を通して見えて来るものもあって1話だけじゃないだぞというのをここで言っておかないといけませんね。

主人公の今宮聖志役を演じるのはサエキトモさん、コテコテの大阪府出身です。
「ラジオアベノ橋魔法☆商店街」で披露された武勇伝は後に語り継がれることになったとか、ならなかったとか。
この方、病気の治療のため、長らく声優業を休業していたのですね、最近はちょいちょいアニメに出ているようですが。
ヒロインの朝比奈あるみ役は松岡由貴さん、生粋の大阪は阿倍野区の隣の東住吉区ご出身。
その他、久川綾さん、小山力也さんなど関西出身の方をメインを据えられて声優に関しては太鼓判です。

さてOP、EDともにアニソン界の大御所・林原めぐみさんが歌っています。
もはや何も言うことが御座いません。
OP「Treat or Goblins」はラップ調、ED「あなたの心に」は中山千夏さんのかの名曲のカバーとなっております。

さてキャラクターに関しては、さっきもちょっと述べちゃったんですが。
ちょい根暗でボケ担当の聖志と明るくてツッコミ担当のあるみの関係がすんごくいいです、掛け合いも面白い。
それから他にも行く先々の世界で共通して登場するキャラクターがままいますが、心に留めておいてくとよいでしょう。
最後に驚きの展開が待っていると思います。


このアニメ、ゼロ年代で最もクオリティが高いんじゃないかと思うくらいの作品です。
作り手の、作りたいものを作ってるんだ!って感じが伝わってきて、良い作品に巡り合えたものだと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5

65.1 7 2002年春(4月~6月)アニメランキング7位
天地無用!GXP(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (64)
455人が棚に入れました
『天地無用! GXP』は、「天地無用!」シリーズTVアニメ版の第3作目で2002年に日本テレビ系列で放映された、日本のテレビアニメ、小説、漫画である。

声優・キャラクター
茂木滋、鈴木麻里子、佐久間紅美、水谷優子、久川綾、熊谷ニーナ、玉川砂記子、水樹奈々

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

タイトルなし

天地無用!シリーズの作品の中で一番記憶に残っています。
ということは、シリーズ内では一番良かったということでしょうか……。
TVアニメ版設定の『In LOVE』2作も悪くありませんでした。

OVA版である『天地無用!魎皇鬼』とTVアニメ版『天地無用!』とは別物です。天地無用!シリーズを観る場合は注意が必要です。


天地無用!シリーズを整理すると以下の通り。

「OVA版設定」
『天地無用!魎皇鬼 第一期』
『天地無用!魎皇鬼 第二期』
『天地無用!魎皇鬼 第三期』
『天地無用!GXP』(主人公が変わる同一設定世界の数年後の話)


「TVアニメ版設定」
『天地無用!』
『天地無用!In LOVE』(劇場版)
『天地無用!In LOVE2遙かなる想い』(劇場版)


「分類できず」
『天地無用! 真夏のイヴ』(劇場版)
基本設定についてはOVA版に近いですが、第二期以降の話とは繋がらないので、OVA版第一期を基にした別ストーリー的なポジションです。
『新・天地無用!』
一応、天地無用!のTVアニメ版第二弾なのですが、登場人物が一緒なだけで、全くの別物。キャラ設定やストーリーなど他の作品と異なる別作品。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

coldikaros さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

天地スピンオフ

OVAシリーズからのスピンオフ作品になります。
うーん、面白かったかというと、笑えるって意味で面白かったですが、内容がちゃんとあるかというと・・・
なんとなく無責任艦長タイラーの形に似ていると思いますが、インパクトで確実に向こうに劣ります。
舞台がギャラクシーポリスなので多少堅い感じがしたのも、どうもダメでしたね^^;
笑えるって意味では本家より上なんですがね。
キャラの魅力も今一歩でしたし、全体的に今一歩でしたね^^;
ボロクソ言っちゃいましたけど、正直そのぐらいの作品だろうと思います。
おすすめできる作品ではないです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

負け猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ここまでつらぬくハーレムもすごい

天地無用シリーズ魎皇鬼のその後にあたる作品

ただし主人公が天地から近所に住むとにかく不幸な男の子へバトンタッチしている

なので前作のキャラが登場してニヤっとする以外、特に繋がりもないので単品で観れる

そして、シリーズお馴染みのハーレム状態なのでお好きな方にはたまらんでしょう

ギャグ要素に関してはどっかで見た事あるなーと思っていたら
出たよナベシンやっぱりアナタかwww

なので今までの天地シリーズとだいぶノリが変わっている部分もある

ていうかこれだけ美人なお姉さんに囲まれてる時点で不幸じゃないよね(ニッコリ

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

64.9 8 2002年春(4月~6月)アニメランキング8位
あたしンち(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (166)
971人が棚に入れました
平凡な庶民一家の日常を描いた“けらえいこ”原作の新聞連載漫画をもとにしたTVアニメシリーズ。声の出演は渡辺久美子、折笠富美子ほか。

声優・キャラクター
渡辺久美子、折笠富美子、阪口大助、緒方賢一、萩野志保子、的井香織、池澤春菜、沼田祐介、緑川光、大本眞基子、梶田夕貴、浅井晴美、森田樹優、田中理恵、倉田雅世、白鳥由里、太田真一郎、城山堅、山口勝平、大塚みずえ、小桜エツコ、氷上恭子、水田わさび、鉄炮塚葉子、上村典子、愛河里花子、玉川砂記子、山口奈々
ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この安定感は何歳になっても観れる心地よさ

あたしンちは学生の頃から15年以上
何度も何度も観返してる安定して好きな作品です。

1話完結だから作業しながらでも観やすいですし
真剣に観ても楽しめる程よいアニメです‪(*ˊᵕˋ* )


◆2話【 ビックリしないでね〜っ 】
{netabare}
みかんの友達が初めて母と対面する日。
母にあまり会わせたくないみかんは家に入る前に
「お母さんすっごいブスだからビックリしないでね!」
と念を押すんだけどブスって、、
ストレートすぎる表現につい笑ってしまいますw

実際に母を見た友達はキャッキャしながら
母のことを「ラブリー」と言っているのを聞いて、
ラブリーっていう表現を凄くいいなと思いました(*´`)

母がおもてなしで部屋に持ってきた飲み物が
茶色瓶のオロナミンCのようなだったのも母らしい。
高校生に栄養ドリンクってwww
一緒に持ってきたポテチは去り際に1枚頬張っていくし
家の中では人の目を気にしない母のキャラ最高です!!
{/netabare}


◆3話【 言うんじゃなかった 】
{netabare}
みかんと母の言い合いが多かった日の夜に夢を見たみかん。
それは言い合いの最中にみかんの突き飛ばした母が
そのまま死んでしまうという内容。
朝になって目を覚ましたみかんはトーストを用意してくれる
母の姿を見て涙を流し、夢の話を母にする。

私も家族が死んでしまう夢を見た日は目覚めてから
生きてる姿を確認すると泣いてしまうので
みかんの気持ちよく分かるなぁ〜( ᵕ ᵕ̩̩ )
{/netabare}


◆7話【 パンの耳などの食べ方 】
{netabare}
あたしンちの家族4人それぞれに食べ方の個性がある話で
ぶどう、焼き芋、食パン、スパゲティ、カニが出てくる。

私たちでも人と一緒に食べてる時に
違いを見つけると話題になったりして楽しいですよね♬︎

皮ごと食べる人、皮をむいて食べる人、
嫌いなところから食べる人、嫌いなところだけ残す人、
めんどくさい事はまとめて済ました後に食べる人 etc.....

あたしンちの家族で例えると
私は母とみかんの間くらいの食べ方してるな〜。
{/netabare}


◆20話【 ユズは納豆奉行 】
{netabare}
ユズが納豆の取り分け方にうるさいと
家族に言われ納豆奉行扱いされる。

これはユズに1票だな〜
みんなで使う納豆なら器の縁がベトベトしないように
取り出す時は自然と同じ箇所になるけど、、
常識は人それぞれですもんね( •́ㅿ•̀ )

後日PTAの集まりで母がユズの話をし、
母の手により、いや母の口によりユズは社会的に
抹消されかねない恥ずかしさを味わう。
年頃の男の子にはキツイよな〜w
{/netabare}


◆25話【 火事場の母ヂカラ 】
{netabare}
何事にも想像力を働かせて
火事場の馬鹿力ならぬ母ヂカラを発揮させる母。

母とみかんはデパートで大量の買い物をした帰り
電車に乗遅れそうになるけどゾウに追いかけられてると
想像して猛ダッシュした母だけは乗り込みに成功。

ホームを猛ダッシュしたり駆け込み乗車したりするのは
危険だから決して真似をしろとは言えないけど、
他の場面で考えた場合みかんの最初から諦めてる感じが
私はあまり好みじゃないから、ここでは母に好感をもてるw
{/netabare}


◆55話【 母の一石三鳥っ 】
{netabare}
一石二鳥ではなく三鳥を狙う母。
最後のはやかんのお湯を沸かすとき
中には卵を入れててゆで卵に、
部屋を加湿してインフルエンザ予防に、
そしてそのお湯でお茶を入れようとする。

ゆで卵とお茶が同じお湯は汚いと言うみかんに対し
母は沸騰させて雑菌はみんな死んだから大丈夫って、、

私ならキレイ汚い以前にいくら沸騰させてても
サルモネラ菌が怖いから絶対やらないなぁw
{/netabare}


◆66話【 ふしぎなあの子っ 】
{netabare}
ユズと同じクラスの石田が初登場!!

不思議な行動が多いけど周りが知らないだけで
自分ではちゃんと理由をもって動いてて、
変わり者だって周りに何か言われてたとしても
人の目を気にせず自分を貫いてる石田がすっごく好き♡

そんな石田とちゃんと会話をしたり
気にかけたりするユズも本当に好きだ〜‪(*ˊᵕˋ* )
{/netabare}


◆71話【 ユズ、ファンクラブ 】
{netabare}
ファンクラブまだ出来てなかったのか!!
ユズにファンクラブがあるの当たり前と思ってたから
つい最初からあるものだと思ってたな〜

バレンタインどうしようか盛り上がってる川島たちに
「バレンタインって苦しい。」とか
「同じクラスで告白して失敗したら逃げ場ない」とか
石田の何気ない話が聞こえてきて川島は怖気付いてしまう。

確かに怖いことだけど、
伝えなきゃ終わりはなくても始まりもないからね(*´`)
私は保育園児、小学生、中学生、高校生のとき全部
同じクラスの人に告白してたのを思い出しました。
今思えば考え無しというか猪突猛進というか、
とにかく当たって砕けるタイプだったな〜懐かしいwww
{/netabare}


◆76話【 サボテンは見ている 】
{netabare}
本屋さんにある数枚の張り紙に
〚わたしンち〛〚オレンち〛〚あちきンち〛
って書いてあるの見つけてクスッとしちゃう。
{/netabare}


◆95話【 しみちゃんダイエット 】
{netabare}
しみちゃん
「あなたは!食事の前にダイエット宣言できますか!?」
これはダイエットしようとする人に厳しい、
ギクギクーッΣ(°д°"ノ)ノ ってくる言葉ですねw
{/netabare}


U-NEXTで200話まででしたが、
それ以降は公式がYouTubeに更新していて
現時点で550話目なのでかなり楽しめます。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3
ネタバレ

はにょ~♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ハニョー♪

バナナしるこって美味しいの?


{netabare}各話の流れは原作に忠実だが、23コマを1話にしようとすると尺が余ってしまうので、アニメオリジナルの膨らませたエピソードやオチが用意されることが多い。また、原作のその話に登場するキャラクターがアニメ化の際キャラクターが増やされていたり、変更されていることが多い。一方、原作最初期のみ、みかんの部屋と学年が現在と異なっていたが、最初からそれ以降の高校2年生でユズヒコの部屋の隣という設定である。そのため、最初期の話がアニメ化されたときは、登場人物の行動に不自然な点がいくつか見られた。
大地丙太郎監督時代は原作に忠実に沿った展開で、キャラクターのセリフの間に長い間がたびたびあったり、背景も初期では一色で表現され細部は見られないことが多かった。本編中にアイキャッチも多く使われており、その多くは白の背景に七個の点が出る演出、本作のタイトルロゴが出現し、それを進行状況に合わせて異なる人物が一人で読み上げるというものであった。また、おまけの数も多かった 。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

ペチ14 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

Q質問 A解答 T突っ込み

Q1、このアニメを見てどう思った

A1、情熱の赤いバラ
そしてジェラシー
恋の花咲く
ラブアタック!!
ラブキック!!
たたかい~~~

真夏の視線は
要注意~~~

ときめきの白いバラ
そして ミラクル
愛の芽が出る
ラブパス!!
ラブキャッチ!!
おたけび~~~

危険なふたりは
昼休み~~~

T1、歌いだすなw

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

Q2、このアニメを見て気になったことはありますか?

A2、おもしろい。3D映画みろよ

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

Q3、最後にこのアニメはお勧めですか?

A3、A1の曲が何か気になるなら観よう

~3年後~

A、3年前の俺たちこんなレビュー書いてたんだなー

T、今と形式が全然違うな

Q、さばちゃん(たちばな母)も1日中寝てたから私も寝ます

TとA、(あれ受けねらったのか?)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

64.8 9 2002年春(4月~6月)アニメランキング9位
東京ミュウミュウ(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (112)
908人が棚に入れました
『東京ミュウミュウ』(とうきょうミュウミュウ)は、征海未亜による少女漫画作品、またそれを原作にしたテレビアニメ。
【ストーリー】桃宮いちごは同級生の青山君のことが好きな中学生。いちごは念願の青山君とのデート中に遭遇した地震の直後、数人の女の子と光に包まれ、ネコが自分の体に入るかのような感覚に襲われる。それ以降、眠気にいつも襲われたり、体が異様に身軽になったり、魚を見るとくわえてしまうようになってしまったいちご。その不思議さに悩むいちごを心配してくれた青山君に告白しようとしたら、今度は目の前に巨大なネズミが現れて襲い掛かる。そこに突然現れた青年に「たたかえ」と言われたいちごは、「ミュウミュウストロベリー メタモルフォーゼ!」と言って猫耳としっぽをつけた姿に変身してしまった。


声優・キャラクター
中島沙樹、かかずゆみ、佐久間紅美、望月久代、野田順子、緒方恵美、遠近孝一、緑川光、阪口大助
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

吉田玲子=原作シナリオのテンポの良い「変身(魔法)少女&戦隊もの」

この作品は未だ一回しか完走していない(※序盤だけ数回見ている)ので最終評価は保留ですが、『けいおん!』シリーズや『たまこ』シリーズといった京アニ制作アニメのシナリオを執筆して今や押しも押されぬ「日常系作品」のシナリオの第一人者となった感のある吉田玲子氏の手になる作品(※原作マンガの方、アニメは十川誠志氏がシリーズ構成)らしく、主役キャラ(ヒロイン=桃宮いちご)の性格の良さは確り伝わってくる印象でした。

逆に言うと、いちご以外のキャラはいまいち印象が薄かった気がするのと、全体シナリオは今一歩印象に残らなかった気がしますが。

でも、私個人は、やっぱり吉田玲子キャラが個人的なツボなので、どうしても本作は大甘の点数を付けたくなってしまいます(※同じ魔法少女ものだと、CCさくらには負けるがセラムン・キャラよりずっと良い)。

そのうち再視聴したら、もう少し厳密に点数評価しようと思いますが、とりあえず今は甘々の ★ 4.0 で良いかな?


◆視聴メモ
{netabare}
・作画や演出は制作年代相当ですが、明るい雰囲気で見やすい作品(特にOP/EDが秀逸)。
・ヒロイン(桃宮いちご、中学1年)の思い人(青山君)の声優が『カードキャプターさくら』の雪兎と同じ緒方恵美氏なので、いちごのキャラデザと併せて何となく既視感のあるキャラ配置となっている(※狙ってた?)。
・キッシュその他の敵役は『マクロス7』のプロトデビルン似の耳長キャラで、この時代のエイリアンのお約束のデザインだったのかも?
・全52話(4クール)で、1クール(13話)毎にシナリオに区切りを付けている印象。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ(シナリオ)吉田玲子、(作画)征海未亜 『なかよし』連載
監督         阿部記之
シリーズ構成     十川誠志
脚本         十川誠志、高橋ナツコ、田中哲生、大和屋暁、
キャラクターデザイン 北山真理
音楽         根岸貴幸
アニメーション制作  ぴえろ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得のいかなかった疑問回

============= 東京ミュウミュウ (2002年4月-2003年3月) ===========
{netabare}
第1話 ネコになる、正義の味方は恋する少女にゃん ★ 桃宮いちご(中1)ミュウイチゴになる ※トンデモ展開だが掴みはOK
第2話 新しい仲間、正義の味方は超お嬢様にゃん ☆ カフェ・ミュウミュウ、藍沢みんと(中1)ミュウミントになる
第3話 学校の怪談、お化けの正体見つけだすにゃん ☆ 碧川れたす(ミュウレタス、中2)との出遭い、悪戯者キッシュ(いちご初kiss)
第4話 涙のデート、青山くんにいえない秘密にゃん ★ 動物公園デート、3人組でのキメラアニマ撃退
第5話 嵐の新体操、ネコの舞で輝く星になるにゃん ★ いちご新体操部へ、初めての大会(青山君の応援)
第6話 心のピアノ、ときめきの舞踏会にゃん ☆ 白金とのダンス、人間のスピリッツのキメラアニマ化
第7話 歩鈴登場、耳とシッポも芸のうち ☆ 黄歩鈴(フォンプリン、小6)登場、ミュウプリン誕生
第8話 温泉へGO!神秘の山の愛の奇跡 ☆ 青山君そっくりさん登場
第9話 愛しのお兄様、思い出は写真の中に ☆ みんとの兄登場
第10話 最後の仲間、まぼろしの一匹狼 ★ みんとの憧れ(人気アイドル藤原ざくろ、中3)、不可解なミュウザクロの行動
第11話 信じる心、五人そろって東京ミュウミュウ ★ 続き、キッシュの策謀失敗、TV放送(正義の味方宣言)
第12話 バレちゃった、季節はずれの桜散る ★ 白金の状況説明、東京壊滅の危機・回避、いちご身ばれ 
第13話 すれ違う心、狙われた青山くん ★★ ※吉田さんらしいちょっと意外性のあるシナリオ 
第14話 赤坂の秘密、切ない恋の物語 ☆ タルト&パイの策謀、赤坂の元恋人(仁科麗)
第15話 小さな勇者、マシャ 命がけの友情 ☆ いちごのマスコットのピンチ
第16話 れたすの恋、一途な思いは図書館で ☆ 
第17話 蒼の騎士! おまえは俺が守る!! ★ 夏休み開始、いちごの夏風邪
第18話 真夏の恋!いちごのハートはゆらゆら ★
第19話 優しさの力、海の深くに願いよ届け ☆ れたすと泳げない少女
第20話 母の記憶、お姉ちゃんは大変なのだ ☆ ぷりんの病気
第21話 心の火花、いちごとみんとのすれ違い ☆
第22話 夏よさらば、いちごの一番長い日 ☆
第23話 恋は突然! 乙女のハートをうけとめて ☆
第24話 不思議な宝石、輝きはあなたの中に ☆
第25話 恋のハードル、いちごの恋は障害だらけ ☆
第26話 時よ止まれ! 胸にあふれる愛しい気持ち ★ 東京タワーの戦い、ミュウアクア出現
第27話 あなたが好き、青山くん衝撃の告白! ★ いちご子猫化 
第28話 ネコパニック、秘密のカギは乙女のくちびる ★ 続き
第29話 禁断の恋? ネコの言葉がわかるニャン ★ 
第30話 素直になって、水晶玉に秘めた片思い ☆
第31話 父の背中、いちごをかけた一本勝負! ★
第32話 お嬢さま対決、お金じゃ買えない正義の味方 ☆ みんと回
第33話 婚約者現わる 歩鈴、宿命の結婚?! ☆ ぷりん回
第34話 一番大切な事、誰かを信じる気持ち ☆ れたす回 ※シナリオ微妙
第35話 泣かないで、ひとりぼっちの小さなざくろ ☆ ざくろ回
第36話 白金の過去、ミュウミュウ誕生の秘密!! ☆ アルトの正体
第37話 輝きの涙、二人きりのクリスマス ★★ 恋心の深まり
第38話 聖夜の奇跡、秘密の消えた夜 ★ 秘密の打ち明け
第39話 盗まれた夢ラベンダーの甘い罠 ☆  
第40話 二人は友達?歩鈴、危機一髪!! ☆
第41話 幸せを運ぶ風、一途な祈り ☆
第42話 ざくろの迷い、四人になったミュウミュウ ☆
第43話 敵か味方か?戦ってお姉さま!! ☆
第44話 森になった街!いちごの笑顔を守るもの ★ 蒼の騎士の正体
第45話 解けた謎!蒼の騎士の真実 ☆
第46話 新しい戦力!地球を守る仲間 ☆
第47話 愛のパワー!青山君は私が守る!! ★
第48話 異次元の迷路!キッシュの賭け!! ☆
第49話 青の目覚め、もうひとつの姿! ★ ディープブルー覚醒
第50話 いちごの試練!あたしはミュウミュウ ★
第51話 最後の戦い!あなたの笑顔を信じてる ★
第52話 地球の未来に、ご奉仕するにゃん! ☆{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)19、☆(並回)31、×(疑問回)0 個人評価 ★ 4.0

OP 「my sweet heart」
ED 「恋はア・ラ・モード」

投稿 : 2025/02/01
♥ : 12
ネタバレ

愛花 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

斬新な設定

評価はそんなに高くないですが、なかなか名作だと思っております(^-^)
リアルタイムで観たのはいつのことだっけ…というくらい昔の作品ですね…
懐かしいです(^-^)

最後に観たのは(3周目)2,3年前なので、覚えてる範囲で書きますね!

まずOPの音楽がよかったです!
『It's show time!ドキドキさせてね?いつでもトキメキたいの いろんな私みせてあげる だから』
今でもshort ver.なら空で歌えます♪

それから設定が珍しかったと思います。
絶滅危惧種、地球温暖化、メイドと、幼い私に新しい知識が入りました(*^_^*)笑
前者2つは言われていたとしても、この時代メイドはまだ流行ってなかったのでは…?

このへんでざっとあらすじを。
{netabare}
絶滅危惧種の因子を持った5人の少女が変身して悪い奴らから地球を守る!という少女戦隊もの。
悪い奴らってのは地球外の惑星から来たエイリアン。
彼らは生物兵器キメラアニマを使って地球をめちゃくちゃにします。
それを東京ミュウミュウが追い払うって流れです。

しかしここからが深いところ(?)で、
エイリアンは地球をめちゃくちゃにしたいわけじゃなくって、ミュウアクアというものを探しています。
このミュウアクアを見つけて危機に瀕している自分たちの星に持ち帰り、みんなを救いたいというのがエイリアンの意思。
私たちはなんのために戦っているの?とミュウレタスが呟きます(確か。)

悪い奴が真っ黒っていうわけじゃなくて、彼らもミュウミュウ同様、守りたいものがあって戦っていたわけで。。
でもやっぱり、人を傷つけるやり方では何も守れないのだって考えさせられました。

最終的には、東京ミュウミュウ側の人間、青山くんが幾つか人格を持っていて
(正確に言うと、エイリアン側の人である人格の1つが青山くんで)
エイリアン側である彼が地球を滅亡に追いやろうとするのを東京ミュウミュウとエイリアンが協力して食い止めます。
なんとか青山くんを人間側に引き戻し地球を危機から救ったあと、
エイリアンたちは入手したほんの少しのミュウアクアを持って星に帰ります。

ここの、最後に味方が敵になっちゃうのも敵と味方だったもの同士が共闘するってのも、子供向け番組としては珍しいのではと思いました。

またエイリアンのリーダー格のキッシュという人がヒロインに好意を寄せていて、
ことあるごとに味方に引き入れたり連れ去ろうとしたりっていう設定もなかなかないのではないかと。
愛しすぎて殺そうとしたこともあった気が。(今でいうヤンデレですかね〜)

しかし幼い私は、子供のようで一途なキッシュが大好きでした。
私の友人にもキッシュが好きな子がいて、こういう子供向けアニメで、子供にウケるような敵を設定するのも多分あまりない気がします。

またエイリアンたちは作戦をミュウミュウによって阻まれた時、
ロケット団のごとくやなかんじ〜と飛ばされるわけではなく
あーあ、失敗しちゃった〜などといってフッと消えて撤退するのがまたカッコよかったです(笑)
(ロケット団のたとえは、当時私が他に見ていたアニメといえばポケモンでしたので(^-^))

ラスト、死んだヒロインが生き返った時、星に帰るロケットの中で
「やった、いちごが生きていた!」と喜び、
仲間に、戻らなくていいのか(ヒロインを連れ去らなくていいのか)と聞かれると
「いや、いいんだ、もう…」と微笑みながら呟くキッシュがイケメンすぎて。笑

{/netabare}

何から何まで、設定が斬新な作品だったと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ミュウミュウ メタモルフォーゼ!!

全52話。
長いですが面白いです。


ジャンルとしては魔法少女もの。恋愛もアリ。
共に戦い信頼しあい・・
友情、絆が試されるシーンもあったりして楽しいです。
小6~中3と、ちっちゃ可愛いメンバーで構成されています。
彼女たちがどのような成長を見せるのか。
注目です。


序盤はこのメンバー集めから。
出会いやらきっかけやらが面白い。



幼い女の子主人公に憧れの男子がいたりと、設定はありがちですが52話のなかで広がる物語は意外性に富んでおり、驚いたりツッコミを入れたり出来るので飽きませんでした。

ドキドキしたら猫耳と尻尾出現!
可愛いです。でも絶対すぐバレますって。みたいな。


変身→戦闘→勝利は、魔法少女ものの基本で、それに忠実な本作。
いかんせん話数が多いのでマンネリ化を感じたことも。
しかし、思わぬ苦戦を強いられたり、仲間同士のいがみ合いがあって上手くいかなかったりするなど、展開に波があったおかげで飽きなかったのかななんて思います。



どちらかというと、女の子向けの作品。
イケメンも多数登場。
魔法少女組織(ミュウミュウ)のリーダーの稜はいいキャラしてます。
他のイケメンもわりと抵抗なく見れました。


ストーリー構成はよく出来てますし、バトルはいくつもの技が飛び交いよく動くので、女の子向けとは言っても大人でも男子でも全然楽しめる出来です。
それに魔法少女を愛でるという最大の楽しみ方もありますしね。



10年以上も前の作品なので、キャラデザは古いですが魔法少女に変身した姿を見ると、けっこう萌え絵だったりします。
とても可愛らしい。
私、ピンク髪ショートには弱いのですよ。

それに、子猫や子猿などを模したコスチュームは魅力的でした。



OP「my sweet heart」 歌-小松里賀
ED「恋はア・ラ・モード」 歌-東京ミュウミュウ

OPは名曲になるのでは。
作品を象徴する曲でした。


--------------------------


やっぱ魔法少女って素晴らしい。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 26

64.8 9 2002年春(4月~6月)アニメランキング9位
天使な小生意気(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (116)
664人が棚に入れました
少年・天使恵(あまつか めぐみ)は、幼馴染の花華院美木(はなかいんみき)と遊んでいる最中、変な魔法使いの老人から変な本を貰う。その本から現れたものを悪魔とは知らずに恵は「男の中の男にしてくれ」と頼んでしまう。そして恵は「男の中の男」ではなく、「女の中の女」つまり超美少女になってしまった!?
それから約6年経ち、高校生になった恵と美木は本の手がかりを追って剣ヶ峰高校に入学。そこで蘇我源造(そが げんぞう)や藤木一郎(ふじき いちろう)、安田太助(やすだ たすけ)、小林一文字(こばやし ひともじ)らと出会う。
彼らの学園生活をコメディタッチで描写しつつ、様々な問題に立ち向かう様子、そして恵や恵に魅了された男達「めぐ団」の男らしい活躍と人間的成長が描かれていく。

声優・キャラクター
林原めぐみ、高木渉、大本眞基子、田中一成、うえだゆうじ、檜山修之

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

俺の王子様♡

2002年4月6日 - 2003年3月29日TV放送された。全50話。

1999年-2003年連載の漫画を元に制作されたアニメ。
「今日から俺は!!」の西森博之氏の代表作で最大ヒット作。

学園ラブコメ風アクションものにファンタジー要素を注入。


あらすじ。

9歳の男の子は、ある日魔法使いの格好した老人を助けた。
お礼に貰った「天の恵」という「魔本」から現れた"小悪魔"に、
「ひとつだけどんな願いも叶えてやる」と言われるが・・

「男の中の男にしてくれ」と頼む・・しかし「男の中の男」では
なく「女の中の女」にされてしまった。

男に戻れる日を夢見て、透視能力者の予言を頼みに「魔本」の
手掛りを追うが・・時は流れ、剣ヶ峰高校へ入学する事に。

主人公は、天真爛漫で正義感が強く文武両道に優れた、皆に
愛される天使の様な"絶世の美少女"になっていた。

そんな主人公が高校生活の中で、色々な人と出逢いや様々な
障害や事件に巻き込まれたり立ち向う様をコミカルに描く。


感想。

作画/演出/ギャグ等のセンスは古い感じがするけど面白い。
各キャラクター共にデザインも分かり易く親しみ易い感じ。
主人公が女性なので、ややソフト路線とも感じるけれども、
基本的に前作の「今日から俺は!!」を彷彿とさせる描写が
多く含まれている。コメディ路線なのも同じ。

男性の喧嘩中心の友情や好敵手云々+ラブコメ路線をソフト
にした感じで、ナンセンスに近いギャグなども多くなった。

富豪だの財閥だの御子息御令嬢等バブリーな設定や不良の
様な当時の時世や漫画の傾向が解りやすく盛り込まれてる。

人気が出たせいで真延ばしが施されてファンタジー要素は
滑り出しの切欠程度になって、やや方向が変わった感じ。

その結果作者が最も得意な前作の世界観の延長上に描かれ
たエピソードが中盤以降は増えていく感じ。

主人公が男か女かという部分は序盤にどうでも良い内容に
なっているので、最後のお楽しみ程度。小悪魔の性格から
いって序盤に露呈してるし。

正義・友情・努力・・あれ・・テーマだけ取り上げると・・
ドコゾの別雑誌風に・・種々の困難を仲間とともに乗り越え
成長していく様をギャグタッチにラブコメ風に描かれていて
ある程度の爽快感等が愉しめる。



天使恵:林原めぐみ
絶世の美少女。富豪の天使家の一人娘。一人称は「俺」。
正義感や責任感が非情に強いが・・言葉遣いや素行は粗野。
「危険に自ら首を突っ込むタイプ」で感情の起伏が激しい。
文武両道に優れ、成績優秀。人並外れた運動神経を持つ。

花華院美木:大本眞基子
恵の幼馴染。唯一、恵の性別が逆転した経緯を知る親友。
可也の美少女で、多数の男子生徒にモテている。
武家の家の娘らしく高LVで恵に負けず劣らずの才色兼備。
優しく穏やかだが、度胸と精神力が強く、護身術を嗜む。

めぐ団

蘇我源造:高木渉
めぐ団の1人。桁外れの強靭な体躯でタフ&怪力の喧嘩無双。
恵と出会い、恵のために無駄な喧嘩を辞める誓いを立た。
「男の中の男」を目指し、なり振り構わず捨て身で奮闘する。

藤木一郎:田中一成
めぐ団の1人。極々普通のキャラ。脱平凡を目指している。
秀でた者にコンプレックスが強いが何故か立ち直りが速い。
唯一ありふれた平凡な感覚を失わず、気苦労が耐えない。

安田太助:上田祐司
めぐ団の1人。モロよりギリギリに執着する変態キャラ。
膨大な知識量を誇り、そこから生まれる推理力も鋭い。
「なりは小さくても根性もん」「やるなら躊躇しない男」

小林一文字:檜山修之
めぐ団の1人。武術をかなり高い水準で修めている。
祖父に「現代を生きる最強の武士」として厳しく育てられた。
性格は正義感が強く、古風でストイックで浮世離れしてる。

剣ヶ峰高校の人々

木村六:西村朋紘
恵のクラスメート。恵の豪邸を見て現実を知り脱退した。
「めぐ団」の前身である「めぐちゃんを守る会」元メンバー。

田中桂子:松井菜桜子
富豪の娘で恵を敵対視する令嬢。恵の中学時代の同級生。
他人を見下し圧倒する迫力を持ち、異常に弁が立つ。
過去に手の込んだ嫌がらせで何度も恵を窮地に立たせた。

白鷺良美:倉田雅世
桂子を尊敬している令嬢。桂子から「よしみ」と呼ばれてる。
桂子の為になら何でも協力するが悪意はないようである。

直美:豊嶋真千子
恵のクラスメート。外見も性格も大人っぽい。

ちえ:桜川朝恵
恵のクラスメート。小林のファン。

校長:中嶋聡彦:剣ヶ峯高校の校長。


めぐ団を取り巻く大人たち

頼子:中島千里
恵みに心酔し傍に居る為に天使家のお手伝いさんとなる。
天使の家系で、ソルボンヌ大学に学んだ才媛のエリート。

流坂:今村直樹
天使家ガードマン。外見は任侠道風だが気さくな人柄。
実力は確かだが少々お調子者で間の抜けている事がある。

坂月:鳥海勝美
美木の護衛。花華院家を代々守ってきた武家の出身。
源造さえ怯む程の桁違いの実力を持つ武術の達人。

伴藤:大川透
桂子の教育係。桂子には振り回されてる事が多い。
一見強面で街の不良を怯ませる程の迫力がある。

三島:江川央生
田中家の使用人。恵を陥れるためのシナリオ班。

礼子:永島由子
泥棒。大阪で恵と知り合う。裏社会にも通じている。
超一流の泥棒のつもりだが、それ程の実力はない様子。

家族・親族

蘇我雪花:まるたまり
源造の姉。「かわいい妹の作り方」という変な本を所有。
源造と恵をくっつけて恵を自分の妹にしようとしている。

恵の父:銀河万丈
恵の父。名前が不明。恵を異常なまでに溺愛している。
恵の部屋に覗き用の隠し扉をこっそり作っている。

天使翼:浦和めぐみ
恵の母。厳格な性格で、恵の男関係を心配している。
仕事で海外を飛び回っているためあまり家にはいない。

花華院京一:仲木隆司
美木の祖父。日本の心・黒幕・花華院翁と言われる大人物。
グループ会社千社のトップ。一人娘を失っている。

小林祖父:辻親八
一文字の祖父。武士道の道場を開き、師範を務めている。
「現代の最強の武士」に育てる為に鍛錬と指導を怠らない。

藤木次郎:浦和めぐみ
一郎の弟。凡人の兄の事をやや小馬鹿にしている。
兄と同様に驚き顔が怖い。

安田勇助:渕崎ゆり子
太助の弟。やはり、安田の弟だけあり変態。

その他の登場人物[編集]

タカミ:伊倉一恵
中学時代の源造の元彼女。恵が心を開いた数少ない女性。

一君:豊嶋真千子:いじめられっこの小学生。

Mr.スミス:飛田展男
数々の難事件を解決してきた透視能力者。
美木のつてで魔本「天の恵」を探すのに助言する。

ピエール:草尾毅:オルリアン王国の第4王子。

×子:渡辺久美子:源造に10秒でふられた女子高生。

村上:桜井敏治:巨体の街の不良。徒名はジャンボ村上

めぐ団の敵

柳沢:松本保典
不良グループリーダー。ボクシングを使う。自己陶酔型。
策謀を絡めて目的のためには手段を選ばぬ冷酷な人物。

真根(兄)(弟)江川央生:渋谷茂
街一番のワル。最狂の男と言われていた。
源造に負けたと思われる。復讐の機会を窺っていた。

青田:私市淳:柳沢の手下。襲うなど凶悪な性格。

岳山隆雄:森久保祥太郎
美木の婚約者。「家業を持たぬ政略の家」名家岳山家跡取り。
陰湿で残酷で自己中で強欲で狡猾な野心家で武術に秀でる。
目的の為には手段を選ばず執着心が常軌を逸する程強い。

細井:松本保典
岳山隆雄の側近であり、岳山家に代々仕える影組のひとり。
目的のためなら手段を選ばない冷酷さを持っている。
隆雄ですら正体をつかめない謎の凶悪人物。

門田:鳥海勝美:岳山隆雄の手下。

「魔本」関係者

魔法使い:千葉一伸
子供達からいじめられているのを、恵に助けてもらった。
お礼に魔本「天の恵」をあげた人物。

河童:大竹宏:礼子が盗んできた魔本の悪魔。

小悪魔:梅津秀行
恵を女にした張本人。かなり気紛れな性格。
悪魔というだけあって色々な魔法が使えるよう。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

非常に面白い原作を丁寧にアニメ化。最後だけ違いますがOKです。

 「今日から俺は」の西森博之氏のコミックス原作です。「今日から俺は」は38巻、本作原作が20巻となっており、氏が一発屋だけでないことを証明した人気作です。「今日から俺は」よりも伏線が作り込まれており、後に小説家を目指した氏が、絵よりもストーリー指向であることがうかがえます。

 氏の作風は暴力が日常にあるような昭和的な世界観で、基本的に強さこそ正義の部分がありますが、本作はヒロインを「男からのTS」「超大金持ち」という設定にすることで、コメディ部分の他、謎解きや家の問題などを絡めて、20巻のコミックスはどこを読んでも面白い内容になってます。

 アニメはそのコミックスにほぼ準拠して進みます。絵柄に特徴がありますし、ヒロイン天使の可愛らしさと言動のギャップが胆ですが、原作に寄せた作画と声優に林原めぐみさんを起用することで上手に再現していました。

 50話とほぼ4クールの作品ですが、原作の面白さそのままに、ほぼダレることがありません。さすがに一気見はつらいかもしれませんけど。残念ながら、4クールで話が収まらなかったので、ラストの締めのエピソードだけ原作オリジナルです。ここで各キャラの成長が感動なのでちょっと残念ですが、しかし、まあアニメ版でもそんなに不満足感はないと思います。改変は最後の3巻なので、気になる方は最後の方だけ(18巻以降。念のため17巻以降。ワイド版なら9巻、10巻)買うとかでも綺麗にアニメとつながると思います。

 本作の優れたところは、初め「めぐ団」という天使恵のファンクラブが出来るのですが、ここのキャラ付けが出来なかった1人を早々に退場させたことが上手くいき、男4人女性2人の非常にバランスがとれて特徴のあるメンバーのキャラの構成になりました。

 金持ちキャラも万能設定にせず、家族関係、お手伝いさん、ボディーガードなどを絡めて面白いエピソードを積み重ねて行きます。
 そして、なんといっても魔法の本です。この設定がいいですねえ。天使恵が男にもどるには?という謎の部分に興味が行きます。天使は女の中の女の美少女キャラで中身は男というキャラですが、読者も心情的に天使には男に戻って欲しくない、という気持ちが生まれるからです。それでめぐ団に気持ちが乗っかって行きます。

 おしいのが、ラストエピソードを改変したため、せかっく張った伏線回収のシーンがもったいなかったのと、皆のカッコイイ活躍のところがカットされたこと、坂月というボディガードの活躍が見られませんでした。この男の強さの描き方がなかなか良かっただけに残念でした。

 と書きだすとキリがないくらい面白い作品でした。アニメも結末以外上手くアニメ化できています。と言っても酷い出来ではなくちゃんと畳んでいます。原作が素晴らしいのでもったいないですが。
 さっき何話か再視聴しましたが、前半と後半でちょっと作画の雰囲気が違っている気がしました。前半の方が人間がリアルに近く、後半のほうが少し漫画的な気もします。
 なお、原作の漫画は今でもたまに読んでます。それくらい面白いです。


 ということで、非常に面白いコミックスを丁寧にアニメ化した作品でした。2002年の作品ですので、作画にそれほど古さもありませんので今みても十分楽しめると思います。ただ、サブスクはないだろうなあ。



追記 一応ネタバレです。

{netabare} 天使恵は本人は元男だと思い込んでますが、本当はもともと女性でした。女性の非力に絶望して力を望んだ恵が魔本から出てきた悪魔に、男になりたいと願います。
 が、悪魔はひねくれていてあるいは作戦で寿命をだまし取ろうとして、もともと男性で女性にTSさせられたというニセの記憶を植え付けられます。

 要するに悪魔が出来ることは心の操作で、天使の望みをワザと曲解し、天使が自分は男と思いこむことをもって「男になった」としたわけです。
 そばにいた美木と天使の2人だけが、天使が男だったと思い込んでいたわけです。

 天使が力を望んだのは、美木がイジメたりさらわれそうになったのを助けようとしていましたが、自分の力の無さを痛感します。特に昔の源造に「女だから助けた」と言われてショックを受けていました。

 伏線として、他の魔本のエピソードや、魔法使いだと思いこまされた男の話などが出てきます。 {/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5
ネタバレ

シャンゼリゼN゜5 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

♀時々♂

私が少女だったころに見た作品だったのですが、機会あって改めて視聴。懐かしいな。

{netabare}9歳の頃、魔本を手にし、そこから現れた小悪魔によって、女の中の女にされてしまった少年、天使恵。高校生となり、その学校生活や本来の自分を取り戻すための騒動などを描いたお話。{/netabare}

ヒロインである、天使恵ちゃん。
何せ女の中の女なものだから、道行く人全てが振り返ってしまうほどの、圧倒的で他の追随を許さないくらいの美人。今となっては画に古臭さを感じてしまいますが、綺麗な髪の動き、艶っぽさが魅力的に映ったんですよね。今見ると、ちょっとヤンチャ系少女にしか見えなくもないけれど(悪い意味ではないですよ)。
でも、心は男だし、誰よりも勇敢で正義感が強いの。そのギャップがとても魅力的で、視聴当時は彼女にちょっと憧れました。中2病だ(笑)
また、男を主張しながらも、時折見せる女性的な脆さとか弱さもたまらなくかわいらしい、といいますか色っぽかったり。

そして、彼女をとりまく男子たち。彼女に惹かれ勝手に集まってきた自称騎士的存在。
通常だったら親しくなりえない、極悪ヤンキー、ど平凡、変態エロ、武士の組み合わせがなんとも面白い。だから意外な化学反応をしてくれちゃいます。
それぞれは信頼しているものの仲良しではなく、あくまで繋ぎとめているのはめぐちゃん(天使恵)という共通項というのが何気にシュール。
そして、なんていうのでしょ、ポイントの取り合いみたいな見苦しさと必死さ。当然、連携も悪くてワンマンプレイ、といった有様が滑稽だし、ギャグ要素いっぱいで笑えます。
そんな彼らを軽蔑したり、どん引きしたり、時に震えて恐がるといった、めぐちゃんの反応パターンが豊富でとってもかわいい。ギャグのセンスもなかなかのセンスだと思いますよ。

でも、彼らはやる時はやります。立派に騎士となっている時は、男らしくて頼もしかった。
好きな人の為に体をはれる。守ってくれる。強い弱いなんて問題ではないです。その行為が大切なのです。なんて、女性のエゴをいってみたり。

全50話と長いお話でしたが、キャラにしても展開にしても、ギャグと真剣でナイーブなメリハリが変幻自在であったので、飽きることなく楽しめたかな。
今更、この古いアニメを視聴する方は皆無だとは思いますが、私は印象に強く残っている好きな作品です。

OPやEDは、作品を見るほどに天使恵にシンクロしてくる、女性らしいの色気やか弱さを感じられる雰囲気が好きです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7

64.3 11 2002年春(4月~6月)アニメランキング11位
王ドロボウJING(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (98)
709人が棚に入れました
『王ドロボウJING』(おうドロボウ ジン)は熊倉裕一による日本の漫画作品。1995-1998年まで『コミックボンボン』(講談社)にて連載。アニメがNHKのBS2で全13話が放送され、その後OVAも製作された。また、ゲーム化もされている。“王ドロボウ”であるジンとその相棒キールが、目的のモノを盗むための冒険を描いた物語。

声優・キャラクター
斎賀みつき、中尾隆聖、三木眞一郎

夕永 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

王ドロボウJING

人にはギャップというものが必要不可欠である。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
------------------------------------------------
・声優がベテラン多し!安定してみれるのでは?
・主人公が子供の割りに大人びているそのギャップに惹かれた
・音楽がアニメにあってる→みやすい
------------------------------------------------
・ストーリーが煎じすぎるのかも^~^薄く感じた
・唐突すぎる気づいたらよくわからず終わってた
・物語に都合がよすぎる点が少しある…かな
・個人的に作画の書き方があまり好きではなかった
------------------------------------------------
◎名前に注目!


口大変満足 口満足 ☑普通 口不満…"φ(・ェ・o)~カキカキ

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

林檎´ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ハートも奪うロマンチックなドロボウですね♥

王ドロボウJINGとカラスの相棒キールが様々なモノを盗んでいく物語。話は一話完結するタイプですね(前編後編に分けられてるものもあります)

主人公ジンはクールでカッコいい!相棒のキールはお調子者カラスのくせに人間の女性に恋をしてしまうほどの女好きw そんな彼らの息はぴったりで、様々な危機を回避して目的の物を盗む姿はカッコいいですね!OPとEDは、ともにクールな感じで良い。「次回のJINGガールは」というフレーズも個人的にすきですw

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

りおんぱん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

1話完結。泥棒のお話

1話完結なので特に大きな盛り上がりもなく…って感じ。笑
古い作品だけあって昔のアニメだなぁ~って思うストーリー。笑

ジンはクールな性格でキール(喋るカラス)はジンとは正反対。
キールがジンの右腕と合体して出す必殺技「キールロワイヤル」…
技これだけでびっくりひねりなし!笑

うん。まぁまぁでした(*^^*)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

63.8 12 2002年春(4月~6月)アニメランキング12位
わがままフェアリー ミルモでポン!(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (54)
488人が棚に入れました
ごく普通の中学2年生の南楓は同じクラスの結木摂に片想いをしていたが、話しかけることも出来なかった。
そんな中、楓の願う気持に妖精界から呼び出された恋の妖精ミルモが、魔法を使い、楓の恋を叶える為人間界に住むこととなった。
そして、結木にはミルモの婚約者に為る予定だったリルム、転校生で結木のことが好きな日高安純にはミルモのライバルであるヤシチ、楓に恋をした松竹香にはミルモの弟ムルモがパートナーとなり、妖精達はそれぞれの願いを叶える為に人間界に住むことに為る。

抹茶ラーメン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

幼稚園の頃、流行ってたやつ

主人公である片思い中の女の子が変なお店で見つけたマグカップで小さな妖精を召喚して…ってお話

4期まであり合計100話を余裕で超えるくらいの長編ラブコメアニメで、昔のアニメにしてはかなり画が綺麗でストーリーも意外とハマってて面白い

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

ゅず さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

マンガ通り

キャラクターの良さも引き立ってるし
声優に違和感なかった

内容も好きだし
一時期私の中ではハム太郎と同じくらい好きだったw

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

nNZTt68696 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

癒し系キャラ

癒し系キャラ

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

63.7 13 2002年春(4月~6月)アニメランキング13位
ぴたテン(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (61)
416人が棚に入れました
中学受験を控えた、ちょっぴりクールな小学6年生「樋口湖太郎」が、天界から彼の元にやって来た見習い天使「美紗」や、突然どこかから現れた謎の女性「紫亜」、同級生のテンちゃん、小星達と共に悩み、成長して行くストーリー。

声優・キャラクター
田村ゆかり、沢城みゆき、ゆかな、斎賀みつき、釘宮理恵、くまいもとこ、野川さくら、冬馬由美、岡村明美

パパどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

笑いあり、ほんわかあり、涙あり

母を亡くし、さめた小学生の「こたろう」に
ハチャメチャな落ちこぼれ見習い天使の「みさ」がまとわりこたろうの心の成長していく物語

回りの人達を騒動の渦に巻き込む黒い服を着た見習い天使「美紗」(田村ゆかり)と
家庭的で弱気な白い服を着た見習い悪魔「紫亜」(ゆかな)の立場とは反対の性格を持つ二人の設定がおもしろい

「湖太郎」のクラスメイト「小星」(釘宮理恵)の湖太郎への一途な思いが可愛いです。

心温まる作品です
一度見て作品評価を上げてください。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

美紗さんを受け入れられれば楽しめるでしょう

てぃひひなほわほわお姉さん天使を中心としたほのぼのアニメですね。美紗さんのキャラが鬱陶しく感じない人は十分楽しめると思いますよ。個人的には、金髪おちびの小星ちゃんがお気に入りです。湖太郎くんにぐいぐい接近する美紗さんとの間に必死に割って入ろうとする小星ちゃん。微笑ましくてとても可愛いです。小星ちゃんとゴールインすればいいなーと思いながら見てました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

ひなぼたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

古き良きアニメ

豪華声優陣の若かりし頃が見れて良かった。
くぎゅ、ゆかりんが頻繁に喋っているアニメが見たい人にお勧め。
主人公は沢城みゆきが演じる少年
古いアニメということで作画に抵抗があるという人がいると思うが、この時期のアニメとしては良い方だと思う。
なろう系とは少し違うがあまり深く考えずに見れる系で食事中、寝ながら視聴するのに26話あるので長い間楽しめた。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

62.7 14 2002年春(4月~6月)アニメランキング14位
デジモンフロンティア(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (111)
838人が棚に入れました
日常生活に退屈していた神原拓也は、弟・信也の誕生日の日に携帯電話に謎のメールを受け取り、その指示に従い同じメールを受け取った謎の少年と共に、渋谷駅の地下へ向かいトレイルモンに乗り込む。そして同乗していた織本泉、柴山純平、氷見友樹とともに未知の世界・デジタルワールドへとたどり着く。
だが到着した場所ではケルベロモンがデジコードを奪って暴れていた。その地に眠っていた炎のスピリットに選ばれ、拓也は炎の闘士・アグニモンへと進化、ケルベロモンを倒し、デジタマへ還した。
そこで出会ったボコモン&ネーモンとトレイルモンに同乗した3人、そして再会した謎の少年・源輝二と共にデジタルワールドを支配するケルビモンを倒すため、拓也達の冒険が始まった。

声優・キャラクター
竹内順子、神谷浩史、石毛佐和、四反田マイケル、渡辺久美子、杉山佳寿子、菊池正美

はふ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

充分に良作の部類

前三作には劣るが充分面白い作品
正直作品自体の出来よりも、好みの問題や自分の思うデジモンじゃないという理由で不当に過小評価されていると思う。

パートナーデジモンの不在などの設定や全体的に敗走気味な部分がシリーズ視聴者からすれば人を選ぶところかも。
負け続けでも粘り、やがて強敵と渡り合えるようになる地味な展開は逆にフロンティアの良い所だと個人的には思う。
他にもフロンティアなりの良い点はあるがやはり前三作には敵わない。及ばない。
それでも決して駄作などではない良作
あとシューツモンの進化バンクでの目つきがめちゃくちゃ良い。

というかデジモンらしさを残したままある程度深い内容を毎年連続でやるのは、フロンティアで限界ギリギリだと思う。ネタ的にも新鮮さ的にも
良くも悪くも視聴者のデジモンに求めるもののハードルが高すぎるゆえの世間一般の評価だと思う。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

Kちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

デジモン再視聴キャンペーン第4弾(映画除く)

3日くらいで一気に見てみた。50話長い…。
フロンティアまではリアルタイムで見ていたので、所々覚えていて懐かしみながら視聴することが出来た。
感想は…当時も、前3作に比べてアレっ?て内容だった気がするけれど、やはり間違っていなかったかな…。
最終回の別れがあっさりしすぎていて(パートナーデジモンが存在しないからというのもあるが)シリーズの最終回で唯一泣けなかったのが残念。
音楽はやっぱり素晴らしいと思う。「an endless tale」だけで☆5まである笑

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

映里 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

テイマーズの方が充分

デジモンアニメにおいては、02と本作が駄作でした。お話とかはスカスカで、キャラデザもダメ。
デジモンアニメであり得ないほど、駄目っぷりです。テイマーズと無印の方が面白いです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

62.5 15 2002年春(4月~6月)アニメランキング15位
.hack//SIGN[ドットハック サイン](TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (200)
1340人が棚に入れました
Project「.hack」の一環として製作されたTVアニメシリーズ第1弾。
2007年、人々はネットワークゲーム『The World』に熱狂していた。
その『The World』という仮想現実世界内の原因不明のトラブルによってゲームの世界からログアウト(退出)出来なくなった司は、自分の身に起きた異変を抱えたまま一人で彷徨っていた。
そんな折、正規には存在しないはずの外見を持つ猫型PC(マハ)との関係、そして謎のモンスター・ガーディアンとの関連を疑われ、プレイヤー有志によって構成される自治団「紅衣の騎士団」より『The World』を崩壊させる危険人物として見なされ、追われることとなる。
司はゲーム内で出会った仲間であるミミルやベア達と協力しながらログアウトの方法、そして『The World』に隠された謎について探索し、その過程で様々な事件に遭遇する。
(時系列順で参照する際は小説【.hack//AI buster】→アニメ【.hack//SIGN】→小説【.hack//ZERO】→第1期ゲーム【.hack】→漫画・アニメ【.hack//黄昏の腕輪伝説】→アニメ【.hack//Roots】→第2期ゲーム【.hack//G.U.】。)

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ゲームと現実の狭間で…

【総合評価☆☆☆】
 「ゲーム世界に閉じ込められる」というと、最近では夥しい類似作があって珍しくもないが、本作は2002年という比較的早い時期に制作された佳作。
 脚本家の伊藤和典は、1980年代、押井守らとゲームセンターに入り浸っていたというが、そのときの体験が作品として形をとったのが、2001年の実写映画『アヴァロン』(脚本・伊藤和典、監督・押井守)だろう。「ゲームに惑溺した末の精神崩壊」や「リアルとバーチャルの境界の曖昧化」などのテーマが提起されており、私は、『市民ケーン』や『2001: A Space Odyssey』に匹敵する傑作と評価する。
 『アヴァロン』の翌年に発表された『.hack://sign』は、伊藤がシリーズ構成と脚本の大半を担当し、こうしたテーマをテレビアニメの枠内に落とし込んだもの(本編25話+総集編1話、テレビ未放映の番外編2話は本編とほとんど無関係)。ゲームを中心とするメディアミックス企画「Project .hack」の一環という制約からか、『アヴァロン』ほど先鋭的ではないものの、真下耕一(監督)のミステリアスな演出と相まって、類似の設定を採用したテレビアニメの中では屈指の出来となった。特に、伊藤と(彼の弟子筋に当たる)横手美智子が共同で脚本を執筆した回は、人物像が奥深く描き出されており、アニメにおける脚本の重要性を実感させる。
 舞台は、不特定多数が参加できるオンラインRPG『The World』が大人気の近未来(と言っても、設定では2010年)。果たしてゲーム制作者が用意したイベントかもはっきりしない不可解な事件が多発し、なぜかログアウトできなくなったらしい司(つかさ)をはじめ、多くのゲーム内キャラが、ゲーム本来の冒険とは別の駆け引きを余儀なくされる。そうした中で、キャラとプレーヤーの間に横たわるある種の断絶が、少しずつ明らかになっていく。
 最近のアニメと比べるとアクションの描写はかなり地味で、派手なバトルの好きな人には勧められない。その一方で、登場人物の台詞一つ一つが意味深であり、プレーヤーがどんな思いでキャラに台詞を語らせているか想像すると、ゲームの背後にある現実の広がりが見えてくる。人生経験が豊富らしいベア(の中の人)の語りも興味深いが、私が好きなのは、内気そうな表情と戦斧を持つ姿がいかにもアンバランスな昴(すばる)。なぜ彼女がそんな状況に置かれているか考えると、いろんな推測が膨らんで楽しい。
 終盤の展開は、あまりに唐突で煮え切らないように感じる人がいるかもしれないが、この唐突さがゲーム世界に限定されたものであることに気づけば、なぜ伊藤和典がこんな終わり方を選んだかがわかるはずだ。
 梶浦由記による音楽は、テレビアニメの劇伴として最高度の水準にある。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 3

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ゲームとメディアミックスしたアニメです。もう、○部作には手を出さん!と決意した懐かしい作品です。

 粗大ごみの回収費用が爆上がりするとのことで、慌てて実家の大掃除をしてたら懐かしいのが出てきたよ!と、言うことでレビューしたいと思います。2023.09.11

 本作品は、プレイステーション2で発売された同名称の四部作のゲームとリンクしたアニメです。

 面白いのは、ゲームの内容をそのままアニメ化したわけでは無く、ゲームと内容がリンクしており、アニメを観てゲームをやると更に楽しいよ!というものでした。

 そのため、アニメだけでも物語が成立しています。しかし、これ…26話もあるのに、壮大なメディアミックスの序章にしか過ぎないのです。

 結局、アニメで物語の謎は明らかになりません。さらに、ゲーム四部作は全部やると100時間位かかる上に、本編をクリアしても、ゲームを買うとオマケについてくるDVDを観ても、四部作買うと貰える特典DVDを観ても謎は謎のままです。

 そのため、ゲームは値崩れして、四部作パック2980円で中古屋で投げ売りされていました。だから実家に埋まっていたんですね。

 その後も続編のゲームやアニメ等も作られましたが、なんだかんだで20年以上経っても物語が完結しません。

 流石に、いくらファンでも全部は付き合いきれません。しかも、ゲームとリンクすると、当時のゲーム機種を持って無いと再現性がありませんし、プレイ環境があったとしても、古いゲームを100時間もやるアホがいる?という疑問があります。

 過去作で、再評価される作品もありますが、それは現行のプレイヤーでもDVDなら再生出来ますし、ネット配信もあるからです。

 メディアミックスも小説やマンガとかとにしておけば良かったのに、ゲームも組み込んでいるため、新規ファンを獲得出来ません。

 当時の私は、もうメディアミックスには踊らない!何部作もあるようなゲームは2度とやらないと決意した懐かしい作品でした。

 ちなみに、何年か後にゼノサーガ三部作に手を出して再び痛い目を見ます。

 アニメとしての本作品の評価ですが、音楽は当時のアニメの中でもズバ抜けていました。
 当時一般化しつつあったネットゲームを題材にしたのも良かったと思いますが、儲けようとして欲張り過ぎたのが良くなかったのかなぁと残念に思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0
ネタバレ

くろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

G.U.までやって初めて面白いと思える…かもしれない

しょっちゅうかかってる(笑)挿入歌が地味に神ってます
.hack//というゲームの前日譚みたいなアニメ
しかしゲームにいるキャラがアニメで出てこないw


初見はゲームやってなかったのでさっぱり分からず即切して
その次回作G.U.(ゲーム)の前日譚であるRoot(アニメ)も見て
サッパリわからず即切りwww


特に何のイベントも起きないまま淡々ともだもだした時間が過ぎて
最初と最後だけ何か起こる…的な?(正直あまり覚えてない



ではなぜ見終わったかになってるのか
アニメじゃなくてゲームの方がお勧めという話を聞いて、
GUを実況で見てたらドハマリして購入
その後無印(このアニメの後日譚)のゲームも実況で見てたけど
そっちはさっぱりダメだった


エヴァが流行ってた時代に作られた作品だったと思うが
今作、そして.hackにもその影響が見られる(キャラデザもエヴァの人だったかと)



しかし…{netabare} 事態はG.U.の主人公であるハセヲが、実はこの作品で出てくる
面白可笑しいぶっとび変人キャラ(でもキレキャラという)、
楚良と同一人物であるという設定と知ってから見方が一転した
あの厨ニ病罹患者ハセヲさんが…( ゚д゚)昔あんなだったなんて
しかも中身小学生wwwww(所詮2次元の設定だから何とも言えるけど
ハセヲは楚良だった頃のことを覚えてないようだが
布団にもぐってぱたぱたしそう


なんか途端にSINGが面白くなった瞬間でした
あと楚良の表面上は面白いのに人を食ったような物言いと危うさに
もう…楚良のシーンだけ数回見た気がする…
いつも楽しそうな人って見てて楽しい{/netabare}


変な所で楽しさを見つけてしまった私のような人以外には楽しめないかもしれない。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

62.1 16 2002年春(4月~6月)アニメランキング16位
ホイッスル!(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (97)
502人が棚に入れました
『ホイッスル!』は、樋口大輔による少年漫画作品、および、それを原作としたアニメ作品。1998年から2002年まで週刊少年ジャンプ(集英社)で連載されていたサッカー漫画。
【ストーリー】主人公、風祭将は、サッカーが大好きな中学生。夢はJリーガーとなり、世界でプレーすること。元はサッカーの名門校である武蔵森学園に通っていたが、そこでは3軍の選手であった。
武蔵森のサッカーのやり方に不満を感じた風祭将は武蔵森を退学、楽しいサッカーをやりたい一心で桜上水中学に転校するが、武蔵森からエースが来たと誤解され、皆の前から姿を消す。
実は風祭将はサッカーがあまり上手くなく、小柄であったため、武蔵森では活躍できる場がなかったのだ。しかし、桜上水中学の水野やシゲ、不破といった仲間たちやライバルたちと戦うにつれ、次第にサッカー選手としても人間としても成長を遂げていく。

声優・キャラクター
小向美奈子、前田剛、木内秀信、喜安浩平、楠大典、鈴木真仁、長谷川静香、原元美紀、長瀬博高、又村奈緒美、石橋美佳、トニーヒロタ、高橋広樹、内藤玲、近藤孝行、石川正明、松本ヨシロウ、丸山彩智恵
ネタバレ

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

6月の勝利の歌を僕達は忘れない

日韓W杯を直前に控えた時期に放送され、サッカーを題材にしたアニメとして、当時はそこそこ話題になっていたような作品だと思います。只、主演の風祭役に当時アイドルだった小向美奈子を起用した事で、棒演技がかなり目立つ様になってしまいました。この点は原作ファンの間ではアニメは賛否が分かれる所です。私も当初は拒否反応を示しましたが、慣れてきてからは段々味のある演技だなと思うようになっていきましたw 小向さんの演技も僅かではありますが、当初よりは上手くなっていった印象がありますね。

主人公の風祭は体格も小さく、テクニックもあるわけでもないのですが、そこが作品の魅力ですね。明らかに下手な主人公が努力を積み重ねることで、ライバルと切磋琢磨していきながら、キャリアを積み重ねていくという展開は非常に良いです。

{netabare}桜上水とのメンバーと出会い、練習を重ねる事で自身の特性であるクイックネスを磨く事に成功し、ソウル選抜との試合ではフィジカルで勝る相手を一瞬のスピードで翻弄するというプレイスタイルを確立、欧米の選手に比べて、フィジカルで劣る日本人選手が世界でどう戦っていけばいいのかを暗に示したシーンでした。

急にリアルの話になりますが、近年韓国代表が低迷している理由はそこに原因があったりしますね。フィジカルで欧米に張り合うなどは多くのアジア人にとってはやはり難しいので、アジア人の強みである、持久力や瞬発力をサッカーに効果的に活かす事が重要です。後はオフ・ザ・ボールの動きかな?日本に比べ、韓国代表に大柄な選手が多いのはそのせいですね。若年の時から選別されているという事情も含めて、そういう育成をしてきたという事なんです。でも体格に恵まれているから、じゃあ勝てるか?強いのか?というとそういうわけでもないというのは、近年の日本代表の躍進、スペイン代表の悪魔的な強さを見ていただければ、分かると思います。そういう意味では先見の明を持った作品なのでは?とも思いますね。戦術面・技術面での描写もそこそこ多いですし。

同じくサッカーアニメとして有名であるキャプテン翼、蒼き伝説シュート!の様に常識外れなプレーで魅せるのではなく、ある程度現実味を持たせた世界観の中でサッカーという競技を描いたのは、かなり評価できるのではないかと私は思います。

ただ不満があるとすれば、途中で桜上水から東京選抜に風祭が移るので、話の中心も東京選抜にシフトしていくのですが、私としては桜上水のメンバーでサッカーをする話が好きだったのと、東京選抜の話が案外唐突だったせいもあってか、この展開があまり好きになれませんでした。まあ原作がそもそもそうなので、アニメに文句を言ってもしょうがないのですが。桜上水編が消化不良な点に終わってしまったのが、このアニメにとってもマイナスに見えたのは事実です。{/netabare}

キャプ翼のような派手な作品も嫌いではないですが、昔で言えば漫画ですが、ファンタジスタ。最近ではジャイアントキリング等、個人的にはサッカーを戦術面・技術面で細かく描写する方が好きなので、比較的地味なイメージが拭えない作品ではあると思いますが、私は結構好きなサッカーアニメですね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

MryvE15360 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

タイトルなし

精神論傾向やテンポの悪さに古さを感じますが、ストーリー的には心理描写が丁寧な良作だと思います。
原作はアニメ化したにも関わらず、打ちきりになり残念です。

ただ、アニメ版は主人公の声優が酷いです。
私は声優は詳しくありませんし、興味もありません。
せいぜい、『るろうに剣心(剣心)』『ガラスの仮面(マヤ)』の演技力や声量が凄い&好感をもったくらいの門外漢です。
色々言われているジブリなども全く気にしない人間ですが、この声優だけは無いです。
声優で断念した初めての作品になりました。
製作側が何を考えてオファー出したのかわかりませんが、本職を使って欲しいと切実に感じました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

michel614 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

爽やかすぎるわぁ~(^_^;)

一言で言うと、好き嫌いがあるかと思いますし・・・朝のアニメって感じ強いかなって感じです。

爽やかさ、直向きさ、OPとED曲もスポーツアニメ感たっぷりな感じで、少年少女向け感が強く。
原作は未読ですがアニメに関して言えば・・・ストーリ性は薄い、古い作品なので映像も綺麗とは言えず、主人公の声も個人的には違和感アリでした(^_^;)
(多分、競技のPR性が作品に盛り込まれてるからなのか・・・)

でも、OPは朝に見るならピッタリな感じがして個人的に好きです(#^.^#)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

61.0 17 2002年春(4月~6月)アニメランキング17位
魔王ダンテ(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (18)
63人が棚に入れました
「デビルマン」でお馴染みの漫画家・永井豪によるデビルマンの原点とも言えるダークヒーローアニメ。
18歳の宇津木涼は毎晩同じ夢にうなされていた。憎悪と怨念に満ちた血走った目が涼を見据えている、夢か現実か、涙する涼に何かが襲いかかり餌食とされる。
しかしそれに対する涼の怒りは凄まじく、逆にダンテの体を乗っ取ってしまう。平凡な生活に戻り、自身の存在に悩む涼だが、現代社会に隠れ住む悪魔を虐げる、神の教えを守る者たちへ疑問を持つようになる。

声優・キャラクター
千葉進歩、小林沙苗、石塚理恵

おなべ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

来い!魔王ダンテとともに

高校生・宇津木涼は登山中に氷に閉じ込められていた巨大な悪魔・魔王ダンテを復活させるがその餌食となる。しかし宇津木涼の意識は強く、魔王ダンテの身体を乗っ取ってしまう。平凡な生活に戻ったものの、自分の存在意義に悩む涼。現代社会に隠れ潜む悪魔を虐げ、神の教えを守る者たちへ疑問を持つようになる…。

永井豪原作、後の代表作となる「デビルマン」の原点となった作品。原作は未完となっているので、オリジナル展開も多めとなっております。


物語の見所は、永井豪の他作品にも見られる”神”と”悪魔”の構図が逆転していること。善と悪の価値観を覆す斬新な設定です。正義の為に、神の為に多くの犠牲を出し続けていく。そんな実態に自分が心から信じていた正義とは何なのか?神のやることは、本当に正しいのか?視聴者側にも問い掛けているようでした。
原作では冷徹無血だったサブキャラクター大柴壮介が己の立場に葛藤し、路頭に迷うキャラクターにしたのは良かったですね。

デビルマンを彷彿とさせる神と悪魔の構図はとても見応えがありましたが、消化不良の面も目立ちます。
主人公の葛藤が作中多く語られるのですが、それにしては最終回の〆方が…。この〆方は今までのことは一体なんだったのか、そうとも思えてしまう壮絶な終焉なので賛否両論でしょう。この最終話の受け止め方次第でかなり印象が変わってしまうかも。最終回に一気に説明台詞が出て来るのも余裕がなかったです。


他として、どうにも頂けないのは作中の音楽…でしょうか。ともかく、合っていない笑 軽過ぎて、世界覧に適していません。そして肝心の作画・作風が原作のイメージと大きく異なっています。デジタル作画のテカテカとした感じがおどろおどろしさ、重苦しさとかけ離れてしまっています。画面全体が明るいので、緊張感や恐怖がないんですね…。全体的に予算のかかってなさがどうにも感じてしまうのが残念でした。

OPに置いては…本当、どうにかならなかったのでしょうか笑
ある意味、マッチしてなさ過ぎて強く印象に残りました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

悪魔と神のハルマゲドン

視聴回数 全話5-10回くらい

永井豪作品の原点であるSFダークヒーローの物語。
マジンガーシリーズのベースとなる要素も含まれています。
この作品は原作を生かしきれてない残念な出来になっています。

AT-Xで放映されていた時期は何度も見ていましたが(ほぼ10-13話の部分だけ)、どうお世辞に言おうとしても突っ込みどころが多く目についていました。
レビュー数が少ないのも、その影響だと感じます。

大まかなストーリーの筋は原作に沿っているのですが、一番大事な主人公の苦悩、執念、怒り、悲しみの場面で、気持ちに訴えられるような描写が感じられない。そのかわり登場人物の設定は文句ありません。
低予算が伺えるような背景描写の手抜き具合(特に室内)。お金持ちそうなのに、食卓の食事がシチューだけだったりとか笑えるところもあります。
オープニング曲がチャラくて、本質のダーク感が台無し。その逆にエンディング曲は作品イメージを描写して、いい出来です。(どうして、こうなった感。。。)
絶対にDevilman Crybabyと比べてはいけません。←ここ重要

今後リメイクされることがあれば、きっちり仕上げた作品を見てみたい作品です。たぶん規制がかかって表現しづらいとは思いますが。。。

正義と悪、光と闇がテーマ。アルマゲドン(最終戦争)に興味あれば内容だけは楽しめる作品です。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

Arcieちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あまり知られて無い作品だけど。。。

これは普通のアニメではまずないと思われる終わり方をする衝撃アニメです。しかも内容も深く面白いです。是非見てみてください。って感じです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

59.3 18 2002年春(4月~6月)アニメランキング18位
りぜるまいん(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (95)
507人が棚に入れました
『りぜるまいん』はスギサキユキル(杉崎ゆきる)による漫画、およびそれを原作としたアニメ。
《ストーリー》中学3年生の少年岩城友紀は、自分の担任の教師に恋人になってもらおうとするが、その先生は婚約していた。そればかりか、友紀を「ダンナさま」と呼ぶ少女(人間ではない)りぜると、国家権力により無理やり結婚させられる。友紀は年下が嫌いであることをりぜるに明かし離れようとするが…。そしてその後のある事件で、忘れ去られていた友紀の幼い頃のりぜるとの本当の最初の出会い、そして過去を友紀は徐々に思い出した…!?

声優・キャラクター
釘宮理恵、山口勝平、浅野真澄、鈴木千尋、田中理恵、永島由子、飯島肇、清水敏孝、松山鷹志
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

はふはふはふ~ん♪甘々なラブコメディ

釘宮理恵さんは実にたくさんのアニメでヒロインを演じられ、どれも印象に残るキャラばかりな凄い声優さんです。
しかし!その中でも一際強烈なのがこの『りぜるまいん』の「りぜる」です!!
他に類を見ない個性派ヒロインな上、実に可愛らしい・・・一度見たら病み付きになること間違いなしです。


あらすじ↓
{netabare}
主人公の岩城友紀(いわきとものり)は担任の井端菜摘(いばたなつみ)に恋していた。しかし中学3年生のときついに告白しようと思った矢先、菜摘が婚約することを知る。

ショックで落ち込んでいた彼の前に突然りぜるという謎の少女が現れる。何故か国家権力によって強制的にりぜると婚約させられた友紀だが、彼は年上の女性が好みだと突っぱねる。

友紀に振り向いてもらうべく奮闘するりぜると、一向に相手にしようとしない友紀。二人の関係はこの先どうなるのか?
{/netabare}


前半はりぜるが友紀に振り向いてもらうよう頑張る奮闘記になります。

毎度ベタな展開とオチが続くので、序盤は単調に感じるかもしれません。その代りテンポがとても良くて、1話1話における満足度は高いです。一気見には向かない、ということです。

友紀にデレデレな彼女は、そっけない態度を取られても乱暴な目に遭っても全くめげずにアタックし続けます。

この部分はうる星やつらのオマージュになっているらしいです。OPもうる星をかなり意識した曲になっています。

ただ、この作品は勘違いではなく実際既に二人が婚約した仲となっており、りぜるは友紀との初めての共同作業を何でも好意的に捉える新妻らしさが面白いです。
(例)初投げられ~、初叱られ~、初縛られ~

それからラムちゃんは宇宙人ですが、りぜるは人工生命体(アンドロイド)であり、その点を活かしたユニークな動きも見所です。
(例)喜ぶと頭にある巨大な髪飾りがピコピコ動く。泣くと涙が地に落ちて爆発する。等

あとラムちゃんは「ダーリン♪」呼びなのに対し、りぜるは「だんなさまー♪」呼びなのも地味に持ち味になっています。


何も考えずにアタックし続けても相手にしてもらえないと分かったりぜるは、少しずつ友紀のことを理解しようと努め始めます。

そしてその努力を次第に認め、彼女に心を開き始める友紀。

この二人が互いに歩み寄っていく過程がとってもハートフルで良いです。


りぜると友紀のクラスメイトや友人も個性派ばかりで、中盤からこの関りが面白くなってきます。

その他キャラ↓
{netabare}
聖本あおいちゃんは友紀の幼なじみでありクラスメイト。一見地味なんですが、りぜるに親身に付き合ってくれる唯一の親友でもあります。

鳳凰院龍之介は同じ学校で金持ち・エリート・イケメンの三拍子揃った完璧超人。その外面にあおいちゃんは想いを寄せています。しかしその実重度のロリコンでりぜるに惚れこんでいる変態であります。

八千草響子は過去の出会いから友紀に恋している高校生。年上好きの友紀は彼女のアタックにふらつきます。普段はシャイで大人しいけれど、眼鏡を外すと強気で妖艶な性格に豹変します。
{/netabare}


りぜるはいつもニコニコ笑顔で甘い言葉を恥ずかしげもなく連発してくる・・・もう羨ましすぎるぐらい愛らしい女の子なんですが、対する友紀は生意気で仏頂面で粗雑で、もうダメすぎる!(笑)

でもちゃんと彼がそうした態度を取り続ける理由があって、記号的な(単なる朴念仁な)人間になっていないので、次第に友紀も可愛いと思えるようになりました。
その理由は...↓
{netabare}
友紀は年上の女性が好き。でもただ好きになっても振り向いてもらえない
ことに苦しみ、人前では男らしくカッコイイ人間を演じていたから。

子供のままでは大人の恋愛対象になれない。早く大人になりたい、大人扱いされたい。そうした感情からわざと(本人の中では)大人びた態度を取り続けていたのです。
{/netabare}


りぜるにはなんと三人のパパがいます。

特徴があまりないので、失礼ながら髪の量で並べると
パパA:やや少なめ(バーコード) 
パパB:ふさふさ
パパC:つるつる

全員サングラスでイカツい外見ですが、娘のりぜるには目に入れても痛くないくらい愛情をもって接しています。

最初りぜるはパパ達に頼り切りで友紀と上手くいくように色々手助けしてもらうのですが、次第に自分の力で友紀に振り向いてもらうよう頑張るようになります。


終盤の、独り立ちした娘を見守る父の姿、そして成長したりぜるの姿には思わず感動しました。


表面的に見れば、エッチな描写だったり暴力的な描写が多く苦手に思う人が多いかもしれません。

確実に見る人を選ぶアニメだとは分かっていますが、それでもやはり奥に 溢れるあったかさと優しさを感じてほしい・・・・そう思います。

イロモノに見られようが、絶対に名作だと言いたいです。


評価について
物語は、二期に続くという形で終了したので-0.5
作画は、10年前にしては綺麗な方ですが、回によっては荒れも見られたので-0.5
としました。

その他評価
{netabare}
主題歌
OP「はじめて♡しましょ!」・・・甘々なラブソングの歌詞に乗せて、釘宮さんの甘い歌声と癒し系の音楽が合わさった、まさしく最強の萌えアニソン。

ED「ほんきパワーのだっしゅ!」・・・OPとは打って変わった情熱的なラブソング。恋する乙女のパワーを表現した、こちらもかなり素晴らしいアニソンです。インストがカッコよすぎる。

音楽
主題歌の作曲同様、佐橋俊彦さんが手がけています。決して萌え~な感じの緩いBGMでなく、疾走感ある感じがアニメのテンポの良さに貢献していたと思います。

好きなエピソード
1話「突然!幼な妻!?」:突然の登場、いきなり婚約?ロリロリな新妻。
→非常にサクサク進むので思わず引き込まれてしまいました。

3話「めざせ!2人でおふとんイン!?」:男くさくなるための特訓?匂い?口調?服?男臭さってどこ?
→りぜるの懸命な努力、可愛いですが笑えます。

5話「やったね!一緒にイッちゃった!?」:りぜるの好意をふいにして自己嫌悪する友紀。最後は仲良く仲直り。
→ラブコメによくある、トラブルからの不仲と感動的な仲直り。ほっこりします。

6話「SOS!あぶない放課後!?」:あおいの策略通り、りぜるが危ないと知ると急いで助けに来る友紀。
→友紀のツンデレが見られて微笑ましい瞬間です。

9話「初体験?あたしが抱いちゃった!?」:恋人と上手く行かずふさぎ込む菜摘。そしてそれを慰めようとする友紀。傷心の隙に乗じて菜摘に想いを伝えようとした友紀だったがまたもや空回り。りぜるに慰められる。
→じーんとくる良い回でした。ここでやっと友紀の素直さも見られます。

10話「ラブレターパニック!恋の板挟み!?」:あおいと龍之介をくっ付けようとするりぜる。りぜるは龍之介に好きなのに振り向いてもらえないあおいの気持ちを訴えるが、龍之介も自分のりぜるへの気持ちを訴えた。
→揺れ動く少年少女の心、青春です。この回のやり取り良いですねー。

12話「オトナへの扉!初めてのC!?」:接吻岩の願いごとを各々信じてやってきた一行。パパの力を頼らずに奮闘するりぜる、接吻岩の上でキスする二人。
→りぜるの覚悟と愛が素晴らしい。まさに神回でした。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

新聞のテレビ欄と友達の友達から聞いた話と洋子の話は信じるな

私が萌豚デビューした頃はまだまだ深夜アニメの数は少ないものでございました。当時一介の学生がパソコンを誰もが個人で持てる・自由に使えるわけではありませんでした。今のように簡単にアニメの放映日時が判明したわけでもなく、新聞のテレビ欄と超絶ニラめっこをしまして、アニメの新番組はないか!新番組はないか!!それっぽいのねーか!悪い子はいねーがー!いう風に、何かまるで親の敵を探すかのような、家族も普通に引くテンションで探していたのを覚えています。今の様に沢山のアニメを厳選して見る、というのも当時では贅沢だったのです。深夜にアニメがやっている。それだけでもう有り難かったのです。今冷静に思い返せばどんなにクソつまんねえアニメでも当時は何故か面白く感じました。懐古厨乙と言われるかもしれませんが、そういう時代だったのです。

さて、そんな中で、本作は私の様な萌豚をズッキュンバッキュンしてくれるストレートに萌えを表現してくれた作品でした。今でこそ釘宮さんの声はもうバッチこいやー!!!って感じですけど、初めて聞いた時の衝撃たるや忘れられません。OPの初めてしましょ♪というフレーズは私の心を盗んでいったのです。

しかしそれ以上に驚いたのは友紀の声が山口勝平さんだった事ですね。声優の知識がないとはいえ、山口さんの声質は随分特徴あるものでございますし、流石に有名な方です。らんま1/2や、犬夜叉のアニメを見ていた人間としては、深夜帯の、しかもすげードマイナーなアニメに山口さんが出ている事に衝撃を受けました。

話としてはりぜるが押しかけ女房として、突然やってきて友紀と無理矢理結婚する事になる~というラブコメです。りぜるちゃん最初は押しが強くて結構ウザキャラなんですが、それ以上に友紀がちょっとりぜるちゃんが可哀想になるくらい、拒絶反応を示したりしますので、りぜるちゃんが段々愛らしく見えてくるんですよ。ラブコメといっても、私には笑えるツボみたいなのはほとんどありませんでしたね。やり過ぎで引くパターンが大半を占めていましたので。15分枠で逆に良かったと思います。20分強これをやられたら、視聴者は恐らく持ちませんw

どんなに無碍にされても、健気に旦那様(友紀の事をりぜるはそう呼んでいます)と慕い続けるりぜるちゃんと友紀の関係の変化を楽しむアニメだと私は思いますね。友紀も素直になれない性格なのと、年上の女が好きという男子でそれゆえに恋愛面で傷ついているという設定のキャラだったので、どう考えてもロリっ子体型のりぜるに対して受け入れられないみたいなのがあったんだと思います。終盤は意外な展開になっていて、終わり方も私的には結構良かったので、過程の時点で、もうちょっと流れの工夫をして欲しかったと、そこが残念ですね。

先程、15分枠と書きましたがそうです。実はこの後にタイトルである『鋼鉄天使くるみpure』というのをやっていました。このタイトルから皆さんどういう想像をされるでしょうか?

予想される反応としては

アニメのタイトルだよな?(それっぽいですねー)
萌え系のアニメ?(タイトルはそれっぽいですね)
愛天使の親戚じゃね?(ウェディングピーチは関係ねーよ)
あ、分かった!まさかのグロ作品(虚淵じゃねーんだからよ)
なっるたる!なっるたる!!(ノーコメントでフィニッシュ)

答えはこれ実写なんですよ。

今でこそね。数年前に『魔法先生ネギま!』のまさかのドラマ化というちょっとした伝説があるせいで、ふ~んという反応になるかもしれません。ですが、ふっつーにですね。新作萌えアニメとして期待してみた、当時の私の反応は!一言で言うと!

くぁwせdrftgyふじこlp

でした!

いや、しかし待て。とりあえず素数を落ち着いて数えるんだ。
その昔、天才てれび君で見た『ジーンダイバー』という作品があってだな。実写とアニメを見事に両立させた名作があったではないですか。これも最初は実写オンリーと見せかけて、アニメパートもなんだかんだで結構用意しちゃってる感じじゃないですか~。どうですか!解説の松木さん!

なんなんすか、なんなんすかこれ
最初から最後までふっつーに実写じゃないですか!
この枠を楽しみにしていた私の時間を返してくださいよ!
ふざけたロスタイムですよ!ふざロスですよ!

とまあ、あきれるくらいに実写だったわけで。
前枠のりぜるまいんも含めて、この30分枠を当時アニメコンプレックスと呼んでいたんですよ。確かにアニメを原作にした実写ドラマではありますが、普通に新作アニメを2本放送してくれると思っていた、当時の飢えた私には、痛すぎる社会勉強でした。しかもこの後は本命だった『円盤皇女わるきゅーれ』があったし、当時は録画も出来ない環境だったので、早く寝るという事も出来ず、なんだかんでりぜると合わせて見てはいましたね。悔しい事に結構楽しめたので、後年のネギま!のドラマ視聴の際も、これのおかげで、なんだかんだで楽しむツボをその時は既に心得ていました。

以上で、私のアニメコンプレックスな雑談を終了します。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 19

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

国家権力!

同タイトルの漫画を原作としたアニメ。
全24話(第1期:12話/第2期:12話)※1話約12分程度。


中学生の男の子が年上の女性に憧れる。良くある事。
身近な年上の女性・・学校の先生に恋をするとか・・

主人公岩城友紀は、そういう大人の魅力に憧れる少年。

ところが・・憧れの先生には既に恋人がいて婚約まで
していた・・不幸というのは重なるもので・・失意を
癒やす間もなく・・主人公を「ダンナさま」と呼ぶ謎の
少女「りぜる」が現れ・・国家権力により無理やり結婚
させられてしまう。

主人公「友紀」は「年下が嫌い」である事を「りぜる」に
明かし何とか離れようとするが……。


完全なギャグアニメ。パロも多いよう。
キャラデザはデフォルメがキツメ。
基本「釘宮理恵さん」の声が好きな人為のアニメ。

オープニングテーマ
「はじめて♡しましょ!」歌 - 釘宮理恵※元はあの曲・・

エンディングテーマ
「ほんきパワーのだっしゅ!」 歌 - 釘宮理恵
「ダンナさまへ♡」 歌 - 釘宮理恵

キャスト

りぜる - 釘宮理恵 謎の幼女。見た目10歳位。
泣かせると国家を震撼させる程の危険がある。

岩城友紀 - 山口勝平 中学生。15歳。
年上の女性に憧れる少年。ツンデレボーイ。

岩城真理子 - 斎藤恵理 友紀の母
岩城憲司 - 小泉豊 友紀の父

パパA-飯島肇/パパB-清水敏孝/パパC-松山鷹志
国家権力者。りぜる大切に思っているパパ。

ママA-利田優子/ママB-岩城由奈/ママC-斎藤恵理
国家権力者。りぜるのママ

聖本あおい - 浅野真澄
鳳凰院龍之介 - 鈴木千尋
八千草響子 - 田中理恵
井端菜摘 - 永島由子
はるか - 佐藤美佳子
胡桃 - 清水愛
舞子 - 青山桐子
犬吉 / 元気 - 栗山浩一
翔 - 中村俊洋
るくす/ろべりあ/らんらん/れいちぇら-釘宮理恵

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

59.3 18 2002年春(4月~6月)アニメランキング18位
HAPPY★LESSON THE TV (TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (37)
300人が棚に入れました
ゲーム美少女キャラクター専門誌「電撃G'sマガジン」に連載されていた読者参加企画を元にアドベンチャーノベルとしてゲーム化された人気作品の、オリジナルビデオアニメ版に続いて製作されたTV版。
天涯孤独の主人公チトセと突然同居することになった5人の先生は、校内でも評判の美人教師。
それぞれとっても個性的で魅力的なその5人が、家に帰ってくるとママとしてあれやこれや世話を焼いてくれるからもう大変。でも一緒に暮らしてることはもちろんみんなには内緒の話。
なお、アニメ版のWEBページでは、HAPPY☆LESSONと記述されていた。連載開始前に掲載された予告編での仮題は「流行少女通信」であった。略称はハピレス。
ネタバレ

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ごにんの びじんままが あらわれた!

シスプリに代表される電撃G'sマガジンの読者参加型企画から生まれたラブコメ作品のテレビアニメ化。天涯孤独の主人公仁歳チトセの前に、突然5人の先生が現われて、チトセの母親として世話をしていくという、真面目に考えても、考えなくてもツッコミせざるを得ない急展開から始まるラブコメ作品。ちなみにテレビアニメ1話はOVA版1話とほとんど一緒で手抜きなんじゃないかなと思うのはここだけの秘密だったりなかったりする。ブレイク前の水樹奈々もチトセの義妹の六祭みなづき役で登場したりもしていた。

ちなみに主要登場人物は

一文字むつき
二ノ舞きさらぎ
三世院やよい
四天王うづき
五箇条さつき
六祭みなづき
七転ふみつき
八桜はづき

と数字を模した苗字と名前に旧暦が入っているのが特徴。私のぞっこんはパイオツカイデー巫女装束17歳ボイスのさつき先生であり、他の先生はアウトオブ眼中だった。当時、古典文学を学んでいたイチ高校生の僕はこれのおかげで日本の旧暦の呼び方を完全にマスターし、小テストで満点を取れた思い出がある。古典の旧暦が覚えられない人には是非ともこのアニメで好成績を修めて欲しい。

{netabare}前半はママ先生のキャラを掘り下げていき、後半は先生との同居を疑う七転ふみつきと仁歳チトセを軸として話が展開していく。{/netabare}典型的なラブコメ作品なので、キャラ萌えをしつつ、鑑賞していくのが本作を楽しむコツだ。キャラデザをしたささきむつみさんのファンだった事と基本的に年上好きの僕には中々楽しめるアニメだちた。OPとEDも雰囲気に合っていて、意外に良曲である事も忘れてはいけない。テレビシリーズのみならずHAPPY★LESSONシリーズは歌は全部良いのが多いけど。

古い作品だが、ラブコメに飢えている人には自信を持ってオススメしたい。作画が酷いとか話がつまらないとかそういうマイナスを気にする人には辛いだろうが、キャラが魅力的だと感じられるようになれば、最後まで鑑賞に耐えうる作品には仕上がっていると思う。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

浩平 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「かつての怪物アニメ(比喩的表現)シスタープリンセスに唯一、対抗馬と為しえた作品」

原作は電撃G'sマガジン連載の読者参加企画である。
内容としては、天涯孤独の身である主人公と5人の先生(当初は2人)との同居生活を、読者がハガキで投稿しストーリーを進めて行くという企画である。
同じく「シスター・プリンセス」も同様の企画から始まり、様々なメディアミックス展開を行いヒットを重ねた。


あらすじ
幼い頃に両親を亡くした高校3年の主人公は、天涯孤独であり唯一残された家も一人で暮らすには大きすぎた。
彼は学校にてクラス担任の一文字むつきをはじめ、5人の女性教師と出会った。
主人公の身の上を知った彼女たちは、それぞれの理由で主人公のママになることを決意する。
そして誰も待っていない我が家に帰った主人公は目を丸くすることになる。
なぜならば、そこには学校で出会った女性教師5人が待っていたのだから・・・。


ストーリーとしては、本作であるTV版の前にOVAシリーズ5巻があります。
しかし、TVで放送するにあたってOVAを観ていない視聴者にも配慮してOVA1巻の内容を再編集してTV版の第1話を放送しました。

主要な登場人物であるママ先生5人と血のつながりのない姉と妹、そしてクラスの委員長については、名前に旧暦の暦が入っているため旧暦の暦を覚えることができました(笑)

5人のママ先生に萌えるもよし。たとえ血のつながりがなくとも、家族の絆は確かにあるのだということを知った作品でした。
この作品は私の人生観を変える出会いでしたね。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 6

saccho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

感想

両親を亡くし,施設で育った男子高校生が主人公。立派な大人にするため,主人公が通う高校の女性教師5人が母親がわりになるべく,主人公と同居するというお話です。親子の愛とか家族の絆とかメインテーマになりますので,ラブコメ度は低いです。感動的なエピソードもありますが,それが完全にふっとんでしまうくらいにドタバタしてます。とにかくドタバタ感が半端なく,話のテンポもお世辞にもいいとは言えませんので,万人受けする作品ではありません。ただ,5人の先生はみな個性的で,魅力的ではあります。気に入ればそれなりに楽しめるかもしれません。興味のある方は是非。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

58.8 20 2002年春(4月~6月)アニメランキング20位
東京アンダーグラウンド(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (86)
566人が棚に入れました
『東京アンダーグラウンド』(とうきょうアンダーグラウンド)は、有楽彰展による月刊少年ガンガン連載の漫画作品。
【ストーリー】
無敵のケンカ王と呼ばれる高校生、浅葱留美奈(あさぎるみな)はある日、「公司(カンパニー)」と呼ばれる地下社会から脱走し地上にやってきた二人の少女、「生命の巫女」であるルリ・サラサと、その護衛役のチェルシー・ローレックと出逢った。
留美奈は公司からルリとチェルシーに向けられる刺客と戦うことになるが、敵に追いつめられ、ルリはまたアンダーグラウンドへと連れ戻されてしまう。留美奈達はルリを救うべく地下に乗り込むが…。

声優・キャラクター
関智一、茂呂田かおる、七緒はるひ、保志総一朗、てらそままさき、三木眞一郎、大谷育江、宗矢樹頼、笹島かほる、牛山茂、野田順子、森久保祥太郎

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

つまらなーいヨ^^ ハイパーOP詐欺バトルアニメ

多感な厨二期のオイラが一番ハマってたマンガの一本


ボーイミーツガールな展開から始まる1話で主人公がアッサリ敵に殺されてしまいますが、ヒロインの異能力で蘇生
その反動で風の異能力に目覚めた主人公が敵を撃退するも、その後ヒロインはすぐ地下世界からやってきた新たな敵に連れ去られてしまう
ヒロインを救うべく、地下世界へ旅が始まる・・・
という少年漫画誌にはお約束のローファンタジー&異能力バトルコミック
ぶっちゃけ手から炎とか水とか出すタイプのアレですw


待望のアニメ化、でしたがいざ実際にアニメが始まるとOPはめちゃくちゃ動くのに(現在のナルトの主要スタッフです)本編の方はこの一流スタッフがまるで皆無
作画はほぼ全てが中国スタジオへの外注、作監だけが一人超頑張ってるって感じで萎え萎え


バトルアニメなのに引いた目線の止め絵からアップのカットインで誤魔化す紙芝居状態が酷い;
さらに間延びしたテンポ感
一番最悪なのは作監すらもヤル気の無い回でつ;
とりわけ捻りの効いたお話じゃないことだけは自覚してたので『作画が悪い』のは致命的でした><
(しかしまあ、この監督ってこの頃からしょーもない尺伸ばしが得意だったんですね;)


原作に追いついたと思ったらすぐ終わらせやがったし(実際、原作も似たような終わり方でしたがw)
オイラの厨二熱は急速に冷めていきました;
この作品のあまりの不出来さに
「アニメって沢山の人間が関わり過ぎてるからダメになんだよ・・・漫画家の方が絶対に凄いよ・・・」
っていう『だからみんな死ねばいいのに』状態になり一時期は『アニヲタやめよう・・・』宣言してました^q^
あーオイラってなんて若いwww


キャラは美少女多め
瓶底メガネを取ると実はイケメンが若干1名
声優陣が無駄に豪華だったりと掴みは良かっただけに(ただし厨二のヲタに)騙された感が酷かったですね


そんかわり自分で言うのもナンですがめっちゃ詳しいッすよ!w
DVDも持ってるしw
基本的に京アニが作った回は全部良好回w
で、最強はやっぱり今も昔も変わらずの実力を持つ実原登さんの作監回で、特に22話とか素晴らしいですね!(キリッ
(もちろん、この作品の水準自体が低過ぎるからだがw)


一番好きなキャラはロールパンことシャルマさんでしたねーw
なぜ地下世界の住民で外国人っぽいのに“関西弁を喋るのか”最後まで明かされないままだったしw


とりま2本あるOPだけはカコイイので見てあげてください^^;
あとEDはアンビエントな雰囲気漂う新居昭乃さん、コチラは今も全く色褪せてない名曲ですので音楽ファンは必聴ですぜ ビシッΣd^^

投稿 : 2025/02/01
♥ : 11

coaf さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

僕が大きくなって初めて見たアニメ

小学生の頃に夕方に放送してしたこのアニメを見ていた。
その時はとても楽しく視聴していた。毎週放送が待ち遠しかった覚えがある。
中学生を境に夕方アニメを見なくなってしまった。
大学受験のために宅浪をしていた時、毎日があまりに退屈で何か楽しいことはないか、何か趣味になるようなものはないかと探していた。当時の僕はオタクを軽蔑しているような人間で、自分がオタクになるなどとは露程も思っていなかった。アニメに対してもさしたる興味もなかった。
しかし、当時の僕はその無関心を乗り越えるほどにこの懐かしいアニメを見たいと思ったのだ。おそらく、ストレスで傷ついていた僕は無意識に何も考えずに楽しく生きていた小学生の頃に戻りたいと思ったのだろう。そうして僕はこのアニメを見返すことにした。
一度見始めると止まらなかった。ストーリーが面白かった。当時は萌えがまだ主流ではなかったのだろう。萌え要素はほとんど存在せず、とにかく熱い燃えるバトルアクション物だった。明確なゴールが存在していたので、ストーリーが分かりやすかった。
最後の方は尻切れトンボで残念な感が否めないが、全体としてみれば充分に楽しめる作品だったと言えるだろう。
本作品が契機となって、次に涼宮ハルヒの憂鬱を見始めたことからもわかるように、僕はアニメオタクの道を歩むことになった。それから4年経った今でも僕はアニメを見続けている。アニメに出会えてよかった。最初に見たアニメが東京アンダーグラウンドでよかった。僕に趣味ができた。趣味ができたおかげで人生が楽しくなった。この作品には感謝してもしきれない。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 4

吉田 優子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

OP詐欺アニメ(作画面で) 原作がそもそも微妙 無理してアニメ化する必要なかったのでは?

OPとEDの作画、曲、声優さんのキャスティングは割とよい
だが、本編の作画がとても酷く 世界観もめちゃくちゃでキャラも魅力が無くストーリーもつまらない
特に第五話は『家庭教師ヒットマンREBORN!』の 所謂『五話寺』レベルの作画
他の方も仰っているが OPの作画スタッフが殆ど本編の作画にタッチしていない(もりやまゆうじさんや鈴木博文さんなどの一流どころのアニメーター)
OP詐欺、と言われてもやむなしだと思います

あと、チェルシーが居候のくせに態度がデカい
居候ならもっと謙虚に振る舞うべき

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

58.6 21 2002年春(4月~6月)アニメランキング21位
GUN FRONTIER-ガンフロンティア(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (11)
61人が棚に入れました
トチローとハーロック、そしてシヌノラのいつ果てるとも知れない旅は続く。トチローとハーロックはアメリカに漂着した日本人の子供であり、幼い頃に白人によりイエロークリークの集落を追われちりぢりになった同胞を探すために旅を続けていた。方々で日本人にコンタクトを試みるが接触はままならず、様々な妨害を受ける。その一方でシヌノラの真の目的が日本民族の抹殺と知るも、トチロー達は豪放にも3人旅を続けるのだった。旅先で出会った子供達の死を目の当たりとし、生き残った同胞が日本への向かった事を知ったトチローは日本への旅を決意する。シヌノラの体に己の子を託し、ハーロック達とニコヤカに笑いながら別れ、トチローは単身ガンフロンティアを船出するのだった。
ネタバレ

ANK2gou さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

タイトルなし

あにこれのあらすじはかなり違う。
{netabare}
ハーロックがハーフだと分かる描写はなく、イエロークリークとは無関係。
シヌノラは謎の組織の一員としてダークマイスターの事を調べていて、子供は身籠らない。
トチローは日本に行かない。

散り散りになった仲間と妹を探すトチローと仲良くなったハーロックの2人が、アメリカ西部劇時代風の街から街へと旅し、行き着いた街ごとの色々変わった規則を知らず、問題を起こしたり、事件に巻き込まれる。途中から加わった謎の美女シヌノラとも仲間の絆は深まっていく。

見どころは、男2人のコミカルなところ位しかない。
西部劇風でハーロックは銃の名手との設定をしてるのにガンアクションがショボく、トチローの象徴である刀も目立たたず殺陣もダメ。エロも第9話で処刑された美女のティクビ開放をしたのに、何度も裸されたシヌノラは微エロ止まり。

『街から街へ』『街ごとに変わった規則』は銀河鉄道999なら『星から星へ』『星ごとの特色』と置き換えられる。だとすると銀鉄のスケールダウン版と言うべきかも。

『希望に満ちた風終わり』になってるが、妹以外の仲間は皆死んでしまうし、妹は連れ去られるしで、3人の絆が強まった以外は殆ど何も進展してない、とんでも結末。
トチローはどう刀を身に着けているのか?、都合のいい時だけ出てくるのが謎。
トチローと妹似てなさ過ぎ。妹が美人で良かったけどw
OP曲は結構良い。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

テングタケ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ハーロックとトチローが出てくる西部劇

主役はトチロー。二人とも、元の作品より3枚目っぽく描写されている。
ハーロックと言えば井上真樹夫、トチローは富山敬が私の中では鉄板だけど、本作の二人も悪くない。
松本零士らしく、「どうだ、これが男のカッコ良さだ」としつこく描写されるけど、現代の目で見ると時代錯誤感が漂っている。男尊女卑の空気が常に流れているのも前時代的。女性キャラはみんなコピペだし、脱ぎ用員のヒロインもどうにもバービー人形みたいで色気不足。
ストーリーはまあ悪くはないけど、凄い敵組織とか仮面の首領とか要らなかったのでは?
まるで詰まらないということはないけど、なにか突き抜けた魅力が欲しかったところです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

Moji さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

SFなしの松本零士の冒険ファンタジー

銃の名手のハーロック。
剣の名手のド近眼のトチロー。
謎の美女シヌノラ。
そんな三人の旅する西部劇。
シヌノラのエロシーンがある割には、トチローもハーロックもオクテで何もできない。
今頃流行りではないが、松本零士らしい男の作品。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

56.8 22 2002年春(4月~6月)アニメランキング22位
ヴァイスクロイツ グリーエン(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (17)
116人が棚に入れました
様々な手段を使い、法の手から逃れる犯罪者を独断で処刑する闇の組織「Weis(ヴァイス)」。そこに所属する4人の男達。彼らは皆、過去に大きな傷を負っていた。自分の過去と向き合い、そして「人殺し」としての運命に翻弄されながら、やがて彼らはエスツェットとよばれる組織との戦いに巻き込まれていくのだった。

アン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

正直に言いますが・・・

面白くなかったです。
絵が、私好みだったので見始めましたが、途中、何がしたいのかさっぱりわからなくなりました。
1期?の続きだと思うのですが、1期の方は、古くて見ませんでした。
最後なんて、どうしてこんな最後なのか、見たことを、後悔しました。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

よると さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

暗い感じの話な気が

かなり重い話が多かったです。

もう10年以上前だから忘れましたが、アヤたちヴァイスがかっこいいです!!!

近頃、ヴァイスなんとかっていうカードゲームが出ていますが、この作品のことも思い出してくださいorz

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

★ほのぽん★ さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

やっぱだめ・・・

前のシリーズと一緒で絵が全然駄目だった。
瞬時に見る気失せた。。。。。。。。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

計測不能 23 2002年春(4月~6月)アニメランキング23位
電光超特急ヒカリアン(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (4)
89人が棚に入れました
 ヒカリアン・ブラッチャー両軍が地球を去って数年。ブラッチャーの襲撃がもはや無い事と判断され、JHRも閉鎖される事となった。そんな折、ブラッチャーが再び地球に襲来。今度の彼らの狙いは人間を不幸にする事で、地球人をヒカリアンの先祖である「前向きで強い心を持つ人間」から自分達ブラッチャーの先祖である「不満ばかりで弱い心を持つ人間」にする事だった。ブラッチャー達はさっそく地球人の小学生、聖橋ケンタを言いくるめて悪事に協力させるが、そんな中、ケンタは誤って500系新幹線に轢かれそうになる。その時、宇宙から光エネルギーが飛来。間一髪500系と合体し、ヒカリアン・ライトニング ウエストに変形。ヒカリアンとブラッチャーの、新たな戦いが始まった。

声優・キャラクター
木村亜希子、松本さち、千葉繁、伊東みやこ、檜山修之

計測不能 23 2002年春(4月~6月)アニメランキング23位
ベイベーばぁちゃん(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (4)
59人が棚に入れました
神宮寺亜美歌(じんぐうじ あみか)は、アイドルを目指す小学5年生。ある日、おばあちゃんの神宮寺ウメが亡くなったという知らせを聞く。おばあちゃんは礼儀に厳しい人で亜美歌は時に反発していたが、「もう少し優しくしてやれば良かったかなあ?」と後悔する。数日後、亜美歌に待望の妹、小梅が生まれる。が! その小梅に死んだはずのおばあちゃんが憑依してしまった。おばあちゃんはどうやら、亜美歌に「THE PERFECT JINGUJIコンテスト」に出場し、優勝して自分の財産を継いでもらいたいために、戻ってきたというのだ。しかし亜美歌はアイドルになりたいので、コンテストに興味はない。結局、亜美歌は物語終盤まで、コンテストに出場する気はなかったのだが……。

計測不能 23 2002年春(4月~6月)アニメランキング23位
爆闘宣言ダイガンダー(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (5)
54人が棚に入れました
「バトロボ」同士を双方のコマンダーが行動を指示し戦わせる「バトロボマッチ」。主人公の少年・曙アキラは、リューグを始めとするチームメイトのバトロボたちと絆を深め合いながら、バトロボマッチのチャンピオンに贈られる伝説の称号「タイタンクラウザー」の獲得を目指す。

声優・キャラクター
瀧本富士子、甲斐田ゆき、麻生智久、梁田清之、小野坂昌也
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