2001年度に放送されたアニメ映画一覧 41

あにこれの全ユーザーが2001年度に放送されたアニメ映画を評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月10日の時点で一番の2001年度に放送されたアニメ映画は何なのでしょうか?
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年代別アニメ一覧

87.6 1 2001年度アニメランキング1位
千と千尋の神隠し(アニメ映画)

2001年7月20日
★★★★☆ 4.0 (1800)
12197人が棚に入れました
10歳の少女、荻野千尋(おぎの ちひろ)はごく普通の女の子。夏のある日、両親と千尋は引越し先の町に向かう途中で森の中に迷い込み、そこで奇妙なトンネルを見つける。嫌な予感がした千尋は両親に「帰ろう」と縋るが、両親は好奇心からトンネルの中へと足を進めてしまう。仕方なく後を追いかける千尋。

出口の先に広がっていたのは、広大な草原の丘だった。地平線の向こうには冷たい青空が広がり、地面には古い家が埋まっていて瓦屋根が並んでいる。先へ進むと、誰もいないひっそりとした町があり、そこには食欲をそそる匂いが漂っていた。匂いをたどった両親は店を見つけ、断りもなしに勝手にそこに並ぶ見たこともない料理を食べ始めてしまう。それらの料理は神々の食物であったために両親は呪いを掛けられ、豚になってしまう。一人残された千尋はこの世界で出会った謎の少年ハクの助けで、両親を助けようと決心する。

声優・キャラクター
柊瑠美、入野自由、夏木マリ、内藤剛志、沢口靖子、上條恒彦、小野武彦、我修院達也、はやし・こば、神木隆之介、菅原文太、玉井夕海、大泉洋
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

日本だからこそ!

ジブリ作品。

小学5年生の少女、千尋(ちひろ)と、その両親は、神々の住まう土地に迷い込む。
そこで両親のとった行動により神々の怒りを買ってしまう。
千尋は名前を奪われ、両親を人質に「油屋」という旅館で働かされることになる。
そんな千尋の成長物語。


正直言うと、ジブリの中ではあまり好きなアニメではありません。
{netabare}
すべてを奪われてしまった千尋が、自分の力で元の自分を取り戻し、さらに成長する。
それを追うように数々の主要キャラが再び走り出す。
{/netabare}
再出発への意識。
逆境から抜け出す力強さ。

そんなテーマ性は感じるものの、ちょっと物足りないんです。
また、ノスタルジーを感じるには年齢層が合わない気がしました。
少女の冒険記として見るには初期のジブリ作品のほうがはっきりしています。
どのように見ても中途半端な印象を受けちゃったんですよね。

しかし、ここまでは、個人的に合うか合わないかという問題です。


このアニメを見て、強く感じたことがひとつあります。
それは「舞台が日本だからこそ違和感も持たずに見られること」です。

西洋が舞台ならドラゴンやエルフが出てきても違和感がないように、日本では八百万の神々に違和感をいだきません。
数々の奇妙なキャラクターが出てきますが、自然に受け入れられます。

特にきわ立っていたのは、
{netabare}
ハクが名前を取り戻す場面。
千尋は「琥珀川(こはくがわ)」としか言ってないんですよね。
それなのに、ハクは自分の名前である「ニギハヤミコハクヌシ」という名前を取り戻しています。
その間には、おぼれたときのわずかな回想が入るだけです(→パッケージイラスト)。
{/netabare}
たったそれだけで「自然が人格を持っている」と視聴者は判断します。
そして、すんなり受け入れてしまいます。

日本人のアニミズムに対する意識は、こうも自然に根付いているモノなのかと、再認識させられるアニメでした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 95
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

いいなあ、愛の力だなぁ...

いまでも思い出す...夏の日のあの不思議な出来事...

それは目に見えない不思議な何かに導かれたように思えた...
トンネルの出口の光を目指してまっすぐ進む...
その先は眩さに包まれていて...
緑の草に覆われたどこまでも広がる草原だった...

「トンネルの向こうは、不思議の街でした」

このキャッチコピーに、まだ足を踏み入れたことがない向こう、遠い世界への憧れ、言葉では言い表せないワクワクする気持ちを思い起こします...

不思議の街へと足を踏み入れた千尋と両親。そこは異世界なのに、どこかひどく懐かしい雰囲気を感じる街並み。日本の和を強調させた独特の世界観に心惹かれます...

夜の訪れとともに赤い提灯(ちょうちん)が連なり、見る者を夢幻的世界に誘(いざな)うようです。
ノスタルジックな風景の中に在る赤は存在感が際立っています。赤い光に満ちた提灯が揺らぎ、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
映像の美しさのみではジブリ作品で首位だと思う程に素晴らしいです。

千尋から千(せん)へ...
親を失い、恐怖に脅え泣く千尋が数々の困難に立ち向かい、出会いや経験を重ねる度に強くなっていくのです。
この不思議な街で涙する度に大人の表情に変わっていく。そんな千尋が愛おしいですね。
{netabare}
ラスト直前で空に舞う千尋の涙があふれるシーン
他人を心から思いやって流した涙もあったね、けれど最後の千尋の涙は、自身の幸せがあふれた笑顔の涙。その表情と共に、どこまでもあたたかいんです...
{/netabare}
爽快さと感動に満ち、心からやさしい気持ちになれました...
素敵な作品でした。

「千と千尋の神隠し」以降、ジブリを熱く語れる作品に未だ出会えていません。
また、出会いたいですね・・

 {netabare}最後にタイトルですが「愛」というワードを発する釜爺の名言!愛をよく分かっているんですよね♡「わからんか。愛だ、愛」「いいなあ、愛の力だなあ..」 {/netabare}

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも心踊る 夢を見たい
かなしみは 数えきれないけど
その向こうできっと あなたに会える...

投稿 : 2024/06/08
♥ : 69

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

不思議な世界に迷い込んだ少女の話!

車で引っ越しの途中に山のなかに行き着いた千尋たち。千尋の両親が山のトンネルへと足を進めると千尋も恐れながらついていくがここから千尋は大変な世界に迷い込んでいく...

千尋の小さな胸の中に秘められた強い気持ちがよく見えていて良かった。
千尋が周りの人たちに好かれていく理由がしっかりとあり、旅館の人たちも最後はいい人ばかりになってくれて感動でした!

活気ある街とその裏側で起きている黒い部分との差がこの作品の見どころですが、出てくるキャラたちが人間臭くてこの設定がより活きているように感じました(^^)

物語の不思議な雰囲気やキャラの心理状況、料理の美味しそうに見える感じがとてもジブリらしく思えました(^∇^)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 65

80.7 2 2001年度アニメランキング2位
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(アニメ映画)

2001年4月21日
★★★★★ 4.1 (726)
4196人が棚に入れました
昔懐かしいテレビ番組や映画、暮らし等が再現された「20世紀博」というテーマパークが日本各地で開催されていた。毎日付き合わされていい加減辟易しているしんのすけら子供達を尻目に、ひろしやみさえら大人達は、懐かしさに触れて20世紀博を満喫する。街中でも昔の自動車やレコード、白黒テレビといった古いものが売れるようになり、帰宅しても大人達は昔の懐かしい特撮番組やアニメ番組に取り憑かれたかのように夢中になる。ある晩、テレビで『20世紀博』から「明日、お迎えにあがります」という放送があり、これを見た大人達は突然人が変わったようになり、すぐさま眠りについてしまった。


声優・キャラクター
矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ、真柴摩利、林玉緒、一龍斎貞友、佐藤智恵、津嘉山正種、小林愛、関根勤、小堺一機
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

芸術は爆発だ!!

クレしん劇場版第9弾。
原恵一監督作品、演出水島努。

シンボリックな大阪万博をモチーフに、
高度経済成長期の昭和を懐古する大人たち。
秘密結社を率いるケンとチャコが仕掛けた、
テーマパーク「20世紀博」では、
大人たちは現実の暮らしを投げ捨て、
童心に返りアトラクションを楽しんでいる。
希望に満ち溢れた20世紀のユートピアで、
懐かしさに夢中になり幼児退行していく。

押井守「ビューティフルドリーマー」からの、
原恵一「オトナ帝国」への一連の流れは、
ユートピアからの離脱と幻想への回帰を描き、
アニメを学問とする上においては必須の教材。

21世紀に希望が持てたのは今は昔で、
未来には食糧危機と大量のゴミの山しかない。
少しでも日常をマシなものに変えようと、
小さな私たちは日々を生きているわけで。
{netabare}懐古からの離脱に足の匂いを使ったのは粋な演出、
その人が歩んできた道こそ尊きものでしょう。
家族のあり方を説き、
大人になりたいと言ってみせた、
しんちゃんの言葉に胸が熱くなります。{/netabare}

夕焼けは人を振り返させる、
ゆえにオトナ帝国はいつも夕焼けの街並み。
いつもと違って見えるのでしょうか。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 56

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

オレの人生はつまらなくなんかない!

先日、クレしん映画20周年記念として、作品人気投票が実施されました。
栄えある第1位に選ばれたのが本作。子供も大人も楽しめる傑作映画です。

私は、本作で描かれる古き良き時代(60~70年代)を経験してはいませんし
野原ひろしのような妻子持ちでもありません。
ですが、世代じゃないのに懐かしく思える感覚は抱けたし、
ひろしの過去回想シーンはもう号泣でした。

今がどうしようもなく辛くて、ふと昔に戻りたいと思うこと。思い出に浸ること。
そんな経験、誰にでもあるでしょう。
だからこそ本作を見て懐かしいと思えるし、泣けるのかもしれません。
過去に思いを馳せる、その行為自体が重要なのだと思います。

本作の敵は、まさにその「昔の思い出」につけ込んでくる。なかなかの強敵です。
子供たちは立ち向かう。奪われた未来を取り戻すために。

終盤、しんのすけが何度も転び、鼻血を出しながら懸命にタワーを駆け上がるシーンが最高。
BGMがこれでもかってぐらい盛り上げます。作画にも勢いがあり、迫力を感じました。

もうね、しんちゃんが最高にカッコいい作品ですね。
言うまでもなくヒロシもカッコいい。というか、尊敬に値しますよ。
「オレの人生はつまらなくなんかない!」
そう胸を張って言える自分になりたいです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 1
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

過去を振り返りたくなったら見て欲しい

クレヨンしんちゃん9作目の映画。
「昔のニオイ」の懐かしさによって、大人たちが子どもへと戻ってしまう。
子ども時代へのあこがれと、親子の絆、どちらが強いのか。


子供向け映画と思って侮るなかれ。
大人も子供もそろって涙する、そんなテーマ性とストーリー。

「懐かしい」
「あの時はよかった」

誰もが一度は考えることでしょう。

たしかに、今よりいい時間はあったかもしれない。
それでも、今までの人生を否定して過去に戻ってしまったら、「今あるもの」を失ってしまう。

子供はいずれ大人になっていきます。
しかし、「大人になりたくてなる」のか、それとも「大人になってしまう」のか…。


前半はのらりくらり。
やたらとませた子供たち、クレヨンしんちゃんっぽさが出ていますね。
その辺は特筆すべきことはないかも。
ただ、設定やストーリーの流れは追いかける必要があるので視聴必須。


見所はクライマックス!
起承転結でいう「転」と「結」が飛び抜けています。

{netabare}
野原一家の絆と、懐かしさの戦い。
ひろしの回想シーンには涙が止まりませんでした……。

かつて見た父親の大きな背中。
しかし、今は自らの背中を見られている。
父親としての大きな背中を。

ひろしは、過去の懐かしい気持ちに負けず、今までの自分を否定せず、今つかんでいる幸せの象徴「家族」を選びました。

懐かしさを自ら捨てたひろしに、ケンが言い放ちます。

ケン「残念だよ、野原ひろし君。つまらない人生だったな」
ひろし「俺の人生はつまらなくなんかない!家族のいる幸せをお前たちに分けてやりたいぐらいだぜ!! 」
{/netabare}
これを名言と言わずして何と呼ぶ!
{netabare}
そして、野原一家は、未来を捨てようとするケンとチャコの二人を止めに走る。

この時の演出はすごい、勇敢なBGM。
家族の連係プレー。
そして、背景としんのすけの追いかけっこ。
未来へ向けて必死で走り続けようとする力強さが感じられます。

何度も倒れ、ぼろぼろになっても立ち上がるしんのすけを見つめる、過去にとらわれた大人たち。
それを見て、洗脳された大人たちも未来を生きようと考え始めます。

チャコ「どうして!現実の未来なんて醜いだけなのに!」

しんのすけ
「オラ、とうちゃんとかあちゃんとひまわりとシロと、もっと一緒にいたいから」
「怒っても、頭に来ることがあっても、オラ、みんなと一緒がいいから」
「それに、オラ、大人になりたいから!」
{/netabare}
しんのすけの言葉に、もう鳥肌が立ちっぱなしでした。

{netabare}
負けを悟ったケンとチャコ。
大人たちを解放し、ビルから飛び降りて自ら命を絶とうとします。

しんのすけ「ずるいぞ!!」

そして、ふいに飛び立つ鳩の家族。
二人は飛び降りるのに失敗します。

ケン「また、家族に邪魔されたな」
チャコ「死にたくない」

敵も味方もない。
{/netabare}
あるのはただ、今と過去とのせめぎあい。
それを目に見える形で表してくれます。

「……あの頃に戻れたらなぁ」

そんな後ろ向きの気持ちになったときにこそ、見て欲しいと思います。

「深いメッセージなんて、しんちゃんっぽくない」とか、「絵柄が子供だから」とかそんなこと言わず、ぜひそのテーマ性や演出に触れてみてください。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 43

77.4 3 2001年度アニメランキング3位
カウボーイビバップ 天国の扉(アニメ映画)

2001年9月1日
★★★★★ 4.1 (584)
3319人が棚に入れました
時は2071年。一向に減る気配のない犯罪者、太陽系全域にまで拡大した行動範囲に警察組織が対応しきれなくなったため、賞金首制度(通称:カウボーイ法)が制定された。スパイクとジェットの2人は賞金首を捕まえることで生計を立てる賞金稼ぎ、いわゆる「カウボーイ」であり、漁船を改造した宇宙船ビバップ号が彼らの移動手段兼住み処となっている。数百万ウーロンの大物を捕まえることもある一方、その荒っぽいやり方に巻き込んだ一般市民からの賠償請求も多い彼らに余裕はなく、日々賞金首を求めて太陽系を東奔西走していた。

声優・キャラクター
山寺宏一、石塚運昇、林原めぐみ、多田葵、磯部勉、小林愛、ミッキー・カーチス、石橋蓮司
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ランタンに祈りを託す

SF×探偵物語。
大人も楽しめる重厚な物語とお洒落な音楽。
演出に酔えますね、その意気込みや良し。

2071年、火星。
ハロウィンを目前にしたアルバシティで、
{netabare}正体不明の爆破テロ事件が起こる。
史上最高額の懸賞金が懸けられた犯人を追って、
ビバップ号の面々が動き始める。
不穏な動きを見せる陸軍部隊、{/netabare}
次第に浮かび上がる事件の真相、
これは哀しい過去を持つ亡霊の仕業なのか!?

TVシリーズ全26話を通じて、
数多くの人種が登場し多様な文化が描かれている。
ここでも情報収集にイスラムのスラムが登場、
この雑多でまとまりのない世界観が好きです。
音楽が馬鹿げた力を発揮していますね。
サントラは映画版に軍配を上げたい。
OPの「ASK DNA」最高でしょう。
この映画だけでも興味を持たれると幸いです。

古代ケルト人が秋の収穫を祝い、
悪霊を追い払う宗教的儀式だったハロウィン。
{netabare}黒装束の哀しい男が見たものは、
夢なのか、幻なのか、
収穫祭の始まり、燻り続ける火種の終幕。{/netabare}

ジャックオーランタンに祈りを託す。
唇を噛み締めています。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 48
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

カウボーイビバップ 天国の扉

Knockin’on heaven’s door
カウボーイビバップ22話-23話くらいのストーリー

ビパップ観てなくても見れそうだけど
いくつかアニメ見てからの方が更に楽しく見れます。
私は15話くらいまで観てから視聴しました。

劇場版なのでTVアニメよりアクションが多く
{netabare} スパイクがモップ使ったりほぼ殴り合いに近いけれどw {/netabare}
その部分だけ巻き戻して観たいくらい画面が華やかでした。

TVアニメ版のようなビバップ号クルーがクローズアップではなく
史上最高の3億ウーロンという巨額の懸賞金がかかった
劇場版の新キャラのヴィンセントや色んなキャラが出てきます。
もう一度スパイクの格好良い姿が観たい!という方にオススメです。

個人的にOPの「Ask DNA」がお気に入りで
これが聴きたいがために録画残していた程です。
Amazonで探してもデジタルミュージックストアに無い・・!
CDを買わないと・・と迷いました(笑)

ただの感想↓
{netabare} とにかくアクションシーンがなめらか(*´▽`*)
スパイクのかっこよさと気風の良さが見事に表現されていました。
ストーリーはちょっと物足りないというか長いけど
途中辺りから夢中になりました(*゚▽゚*)

ヴィンセントに捕まったフェイが縛り付けられて
特殊なウイルス的ガス(・・忘れちゃったw)が部屋に満ちて
死にそうなフェイに自分の免疫を渡そうと
ヴィンセントがキスするシーンが官能的すぎて
テーブルに思わずガンッと頭を打ちましたw
ヴィンセントさん色っぽいよ・・(〃ω〃)
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 39

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

いつもどおりのビバップ。

アニメーション制作:ボンズ
2001年9月に公開されたアニメ映画。

Session#22 - 23の間のストーリー。
舞台は2071年の火星。
ハロウィンを目の前にしてバイオテロ事件を起こそうとする謎の男。
そして、その首にかけられた史上最高3億ウーロンの懸賞金目当てに、
スパイクたちが調査し追跡するというお話。

ハードボイルドなセリフの数々。
事件の真相を探っていくストーリー。
明らかになる犯人の過去と事情。
ジークンドーを使ったカンフーアクション。
ガンアクション。
ドッグファイト。

本当に、いつもどおりのビバップ!
というよりかは様式美の領域ですね。

ストーリーについてはさておき、この映画で印象に残ったのが、
まるでアメリカ映画みたいな街並みと群衆。
通行人に黒人やらアラブ系が多くて、
日本で出歩いていてもなかなか味わえない感覚を、
この作品から味わったということでしょうか?

とりあえず、カッコいアニメを観たい人にはオススメ。
主演の山寺宏一さんの演技が良いです。
菅野よう子さんによるBGMも洋楽をイメージしてて、
ボーカルが多くて素晴らしい感じでした。


短いですが、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 33

73.2 4 2001年度アニメランキング4位
バンパイアハンターD(アニメ映画)

2001年4月21日
★★★★☆ 4.0 (168)
1072人が棚に入れました
菊池秀行の人気小説『吸血鬼ハンターD』を天野嘉孝キャラクター原案で映画化した劇場版アニメ。最終戦争後、人類の頭上には貴族“バンパイア”が君臨していた。そのバンパイアに対して戦いを挑むプロフェッショナルは、いつしかハンターと呼ばれるようになっていた。ある日、理想のハンターとして知られるダンピール――Dは、バンパイアに誘拐されたエルバーン家の娘・シャーロットを救出するよう依頼される。バンパイアの馬車を追うDのもとに現れたのは…。

声優・キャラクター
田中秀幸、永井一郎、山寺宏一、林原めぐみ、篠原恵美、屋良有作、大塚芳忠、関俊彦、大友龍三郎、大塚周夫、青野武、清川元夢、辻谷耕史、西凜太朗、沢海陽子、藤原啓治、鈴鹿千春、矢島晶子、小山力也、かないみか、石塚運昇、前田美波里
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

…飛んで!飛ぶのよ!!

川尻善昭監督作品。
登場人物たちは奇抜な能力を持っており、アクションが盛大ですが、人間くさいところも凄く良かったです。

かつて発売されていた竹谷隆之作のスタチューの出来が素晴らしく印象的でした。
アニメも雰囲気が良いのだろうな、クラシックな吸血鬼の雰囲気かな、酔えるんだろうな、いつか観よう、と思っていたのですが。もっと早く観てもよかった。


吸血鬼と人との間に生まれ、祝福されない宿命を背負った吸血鬼ハンターのD、どこか禍々しい能力を身につけて吸血鬼を追う出稼ぎハンター達、冷徹そうで美しい吸血鬼族達、吸血鬼に雇われた用心棒の怪物共…
その中で戦いぬき、時に気持ちが揺れ動く様子が見て取れた女戦士・レイラ姐さんが、ラストへ向けて力強く光っていました。

吸血鬼によって孤児にされ、復讐のために生きてきた姐さん。
彼女がたてまえや信条とは離れたところで受け入れたもの、励ましたもの、希望したもの、それらが多く語られることはないのだけれど。終盤のセリフと林原めぐみの演技から滲み出る発露に胸打たれ、ジワジワ泣けました。
「…飛んで!飛ぶのよ!!」って、忘れられないと思います。


ハンターの人間たちは、一体どうやったらそんな魑魅魍魎じみた身体になれるんだ?という、ジョジョやバジリスクのような特殊な能力をもった者ばかりです。
レイラ姐さんの仲間のグローヴ兄さんの能力が、切なかったですね。
平時は寝たきり状態の痩せ細ったグローヴ兄さん、戦闘時に薬物で霊体として出現すると、眩い後光を放出しながら滑るように浮遊し、吸血鬼達をなぎ倒してゆくのです。この時の解き放たれた恍惚の表情が、命の限りの向こうを匂わせる夢うつつの切なさです。


絵の動きは非常に細かく美しいです。天野喜孝キャラデザの幽玄さが生かされた独特の動きで、今風の作画とは異なりクドイと感じられる人もいるのだろうなと思います。
しかしこのねちっこいのが、よいですねぇ。植物の成長を早回しで視せられている時のようです。

何度も書きますが、レイラ姐さんがよかった…。
彼女の見せる吸血鬼への正義が、吸血鬼貴族の耽美でささやかなロマンスにぶち当たって振りかざされるシーンで最も生きていました。
{netabare}(吸血伯爵にさらわれた美女は、実は彼と純愛を貫こうとしており、伯爵は彼女の血を吸うことをはばかり、ただ二人が生きられる場所へ行こうとしていました。そうなると追手である者達のほうが不粋に見えてくるのですが、レイラはキレる。「それがなんだっていうの!関係のない者達がたくさん犠牲になったのよ!?」)
しかし、彼らの健気な寄り添いあいを視ているうちに、レイラ姐さんの中で何かが変化してゆきます。 {/netabare}
吸血鬼女カーミラの館で見せられる幻想の中で、幼子(自分の子供時代)の頑なな孤独を癒そうと抱きしめるシーンでも、懐深さが垣間見えてきます。
そこからラストの種としがらみを超えた励まし…。

事件から数十年後にDがふと見守ったものは、彼女の強さと優しさからもたらされた幸せの一端のようでした。

Dをかばう職人爺さんの存在もいい味でした。スジを通す仕事人、かっこいいです。この人も胸アツです。

Dももちろんかっこよいのですが、「つ、土に埋まらねば…」の所がちょっとオモシロかったです。私も砂風呂に憧れます。


クラシックな雰囲気の人間ドラマが好きな方、ぜひ観ていただきたいです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 28
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

吸血鬼と人間の間に生まれたダンピールの美しくも切ない物語

原作既読(小説)

吸血鬼ハンターシリーズはOVA含めて2本アニメ化されています。
OVAはちょっと可愛いデザインで、中々入り込めにくい作品ですが、この作品はDの世界をよく表現した作品ですね。
キャラクターデザインも原作の挿絵を担当している天野喜孝さんがキャラクター原案として参加しているところがあって、イメージが原作と重なり入り込めやすいです。

お話は、遥か未来の吸血鬼が支配する世界。不老不死、不死身の肉体、超人的な力、超常現象、異世界の魔物などを生み出して人間を奴隷扱いにしている各地の吸血鬼を倒すために旅をしている美しき青年”D”の物語です。ダークファンタジーですね。

とにかく吸血鬼やその他の魔物が細かく書かれていて怖いですね。

主人公であるDがかっこいいです。つばの長い帽子(旅人帽)をかぶり背中には長刀を背負い全身漆黒の格好、そして口数も少なく、馬(アンドロイド)に乗り走る姿は素敵でしたね。{netabare}(特に冒頭の月に照らされたシーン){/netabare}

2001年制作と思えないほど、背景や人物の作画が綺麗で今の作品と比べても全然違和感がありません。

バトルも非常に凝っていましたね。スピード感があり、色々な能力を持った魔物との戦いは面白いです。

お話も1時間40分の中にきちんと収まっています。オススメです。
{netabare}このシリーズの最後の見せ場であるDの微笑が観れて良かったですね^^{/netabare}

最後に、この作品はDの小説3番目”D妖殺行”を元となっていますので、もし気に入った方は是非原作も読んでみてくださいね。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 25
ネタバレ

るぅるぅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

天野嘉孝さんの絵が動いています! 度肝を抜かれた気分で参ったw

原作:菊地秀行
監督:川尻善昭
ブランド:マッドマウス
ジャンル;吸血鬼/伝奇モノ・103分
内容は”あにこれ”の粗筋で充分。

観た方の心に斬りつける正に映像美に尽きます。
キャラクター原案の天野嘉孝さんは、ロマサガやFFのキャラデザインでご存知の方も多くいると想います。人を惹きつける癖のあるタッチで妖艶かつ幻想的な雰囲気と描かれ一度観たら忘れないインパクトある絵。
あの独特の絵を描き起す再現力を観た瞬間、圧倒されました。
キャラだけではなく中世を彷彿させる街並み・荒廃した背景でも世界観を魅せてくれます。

また、主人公のDが寡黙で芯ある男らしい姿に痺れるんですよね。語りも重厚な世界観を潰さない静かな台詞回し、圧倒的な強さを描くバトルシーンから目が離せないです。
相乗効果として格調高いBGMが演出を高め、1シーンがクライマックスとさえ感じさせる絵の強さが伝って来るので、もっと見せろ! となりますw
絵とバトルだけ繰り返し観ているとゲーム感覚に近い爽快感に似た気持ちにもなりました。私だけかもしれませんね、すいませんw 

内容もシンプルでわかりやすくテンポも良いので映像美と音楽を壊さず、最後の結末も巧く素晴らしい余韻です。

不満は1つだけです。{netabare} カロリーヌ とのバトルをカットしすぎです! どんなバトル演出かと期待していたら一瞬で斬られたw{/netabare}

絵に抵抗なければ世界観・映像美に満足する作品です。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 24

69.4 5 2001年度アニメランキング5位
名探偵コナン 天国へのカウントダウン(アニメ映画)

2001年4月21日
★★★★☆ 3.7 (329)
2152人が棚に入れました
キャンプの帰り、西多摩市に新しくできたツインタワービルを訪れた少年探偵団。しかしそこにはジンの愛車ポルシェ356Aが待ち受けていた。奴らはいったい何をしに来たのか訝るコナンだが、タワーの建造にかかわった人物が相次いで殺害される事件が発生。

タワーオープンパーティに来ていたコナン達は、組織によって仕掛けられた爆発に遭遇する。コナンは蘭と辛くも脱出するも、少年探偵団がいなかった…。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、山口勝平、茶風林、緒方賢一、岩居由希子、高木渉、大谷育江、林原めぐみ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

歩美ちゃんが可愛い!

今や国民的アニメの名探偵コナンの劇場版第5作目。

物語としてはかなり面白いと思います。


劇場版に黒の組織が初登場します。ジンがかっこ悪いです。ターゲットと園子を間違えて狙撃しておいて『まさか!別人か?』って、こういうのはウォッカの役割だと思っていたけど・・・。

恒例の蘭ちゃんのアクションシーン。今回の蘭ちゃんはロープアクションに挑戦(?)します。蘭ちゃんの新一の対する想いも含めて、このシーンは何回見ても感動します。

あと少年探偵団が大活躍します。特にラストシーンは5人それぞれに活躍を見せ、見事に大脱出を成し遂げます。
特に歩美ちゃんは可愛さ全開です。
『吉田さんを泣かせたら、私許さないわよ』という哀ちゃんのセリフも頷けます。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 18

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

元太と光彦の10年後の姿に爆笑ww

劇場版コナンシリーズです。

今回はいつもの事件プラス黒の組織が絡んでいましたねえ。

少年探偵団も大活躍!

●あらすじ
少年探偵団+あがさ博士でキャンプに行く途中に見たツインタワービル。

キャンプの帰り道に寄ると,小五郎,蘭,園子と遭遇。

そしてみんなで見学。

しかし後日,ツインタワービルで殺人事件がおこり…。

そして怪しい行動をとる哀ちゃんは…?

ジンとウォッカの狙いは…?


●感想

安定のコナン。

事件の真相,ちっとも推理できませんでした(笑)

でもまあ,特に「おもしろかったー!」とも感じなかったかなー^^;

つまらないとも感じなかったけれど。

いつも通りという感じです。

いつもと違うのは爆破スケールの大きさかな?笑

脱出シーンは手に汗握るわくわくどきどきでした。

少年探偵団の活躍がよかったよ!

やりとりもおもしろいしww


蘭姉ちゃんといい,あゆみちゃんといい,恋する乙女は強いんだね!

あゆみちゃんにきゅんきゅんしてました。あーかわいい。

みんなの10年後の姿を写す写真があって,そのあゆみちゃんがまたかわいかったー。

元太と光彦の10年後は爆笑wwwwいるいるそういう高校生www

蘭姉ちゃんも撮ったのにどんな姿かは見せてくれずだったよね…?うーん,見たかった。


とまあ,つらつら書いてますがそんな感じ。

コナンが好きな人は普段通り楽しく見れると思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 15

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

劇場版コナン5作目。今回は爆弾事件と連続殺人。黒の組織も登場。

今回は黒の組織が登場します。またコナン、蘭、園子、小五郎はもちろん阿笠博士と少年探偵団+灰原も登場。西多摩市のツインタワービルのできたことをきっかけに事件が起こります。殺人事件を謎を解きつつ、今回は黒の組織の動向も描かれています。また今回もコナンたちが爆弾によってピンチになるので、それをどう切り抜けていくのかも見どころです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 14

68.7 6 2001年度アニメランキング6位
頭文字D Third Stage(アニメ映画)

2001年1月13日
★★★★☆ 3.8 (197)
1102人が棚に入れました
ハチロクパンダトレノで走り屋に目ざめた高校生・藤原拓海。テレビシリーズ第1作では夏、第2シリーズでは秋が描かれたが、劇場版の本作ではその後の冬、高校卒業までの数か月が描かれる。走り屋として周囲の街にもその名が知られるようになり、拓海は数々のカーバトルの挑戦を受けていく。同時にすれ違いのままだった同級生、なつきとのラブストーリーも展開、進路の問題といった高校生らしい物語。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

晩秋、路面に散らばる落ち葉を見ると日光いろは坂のバトルを思い出す……。

劇場版展開となったThird Stage。

前半戦は秋の栃木・日光いろは坂への遠征に挑む新生ハチロク&拓海のバトル中心。
後半戦は春に迫った高校卒業&“新チーム”への誘いを前に
進路、恋愛その他、色々な心の決着を付けていく人間ドラマ中心の構成。

『頭文字D』に関しては、初期の型遅れのハチロクが
秋名峠の下りでスーパーカーを負かしていた頃が一番面白かった。
との感想が散見され、私も正直そう思いますがw

私は本作の頃も十分面白いと思います。
リニューアルしたハチロクについても、まだ底を見せていない時期で、
敵地で繰り広げられる個性的なマシンとの激闘で
徐々に本性が明らかになっていく流れがシビれます。

モンスターエンジン、下に置くか?後ろに置くか?
ドライバーはもはや超人({netabare}鳥人{/netabare})ですがw
能力バトルみたいな超展開だけでなく、
ちゃんとマシン性能由来の論点もあって引き込まれます。

人間ドラマの面でも、四季の変化も取り込みつつ丹念に描写。
車は怪しげなルートから入れた諸々をちょちょい
積み込んで組み直せば数日で生まれ変る。
けれどマシンを操る生身の人間が抱える心の葛藤は、
季節を一つ、二つ経て、試行錯誤して“チューニング”しないと整わない。

落ち葉と共に過ぎ去った峠バトルから、
長い冬を越え、モヤモヤが晴れた心に光明が差していく……。
鈍色の秋空から、ラストの春にて本編とは異なる白を基調とした作画構成で、
眩しい新年度を表現したナイスパフォーマンスまで、
走馬灯のように一気に駆け抜けるドラマは劇場版ならではだと好感します。

そう言えばアニメ版は本作までで、原作は40巻辺りでリタイアしている私w
私が挫折したキッカケって、そう言えば、
{netabare}本作でもしのぎを削った小柏カイとの再戦で、
「藤原ゾーン」って何だよwって感じで私の読破エンジンが不調を来たし、
その内に作者の体調不良等による刊行ペースダウンが拍車をかけ、
気が付いたら途中下車していた……そんな記憶が残っていますw{/netabare}

シリーズも完結して、次世代が活躍する続編?コミックも始まっていることですし、
本作でも描かれた世代を超えて受け継がれる運命或いは因縁wに免じて、
私もいい加減、原作コミックくらいはゴールを目指してみようかなと思った……。
車にへばり付いた落ち葉を剥がして捨てた晩秋の朝……。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 14

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

流石に古さを隠しきれない、2000年当時の最先端3DCG

峠道で公道レースを行う現代の若者達の世界を、色々と美化した上で描くカーアクションシリーズの金字塔


3作目にして初の劇場版
スタッフは脚本以外ほぼ総入れ替え、制作スタジオはディーンに変更
そして・・・シリーズ中文句なしに最高傑作です


フルCGのバトルシーンにおいて、テレビシリーズでは背景となる峠道自体は平面上に描き起こしてカメラの角度で傾斜を再現して見せてたけど、今作はちゃんと丸々一個の【山】を形成し、背景としてます
そんな細かい仕事の一つ一つに手間がかかっているのは流石の劇場版


特にファンの間では永遠に語り継がれるであろう「空中に描くライン」のシーンは何度見ても笑ってしまいますw
下手なB級アクション映画やVシネを凌駕する演出の上手さでカッコよさ倍増


ただ日進月歩のCG作品の常で、当時の最先端も現代ではその古さを隠し切れないです


シナリオ自体は原作とは違うオリジナルの構成が楽しめ、当時シリーズ完結編として制作されただけにスタッフの本気が伺えます
てかぶっちゃけこれで終わりにしとけばよかったのに^q^

投稿 : 2024/06/08
♥ : 11
ネタバレ

いかろーす さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

アニメ映画ではかなりいい出来栄え

劇場版ということもありバトルシーンにすごい気合いが入っているように感じました。車の挙動なども手が込まれていましたね。原作組でも満足の行く作品だと思います。

初見さんには1期2期の続きなので先にそちらを観て欲しいですね。この3期は{netabare}1期での秋名無双編、2期での軽い遠征の後に、プロジェクトDへの誘いを受け拓海の心の葛藤を描いたものです。未来へ向けてどうすればよいのか分からない拓海がバトルを通して答えを探し求めます。{/netabare}

作画もCGっぽさがあまり出ていなく、進化したなとわかります。頭文字Dシリーズでは最高傑作ではないでしょうか。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 6

68.7 6 2001年度アニメランキング6位
映画 も〜っと! おジャ魔女どれみ カエル石のひみつ(アニメ映画)

2001年7月14日
★★★★☆ 4.0 (25)
233人が棚に入れました
 ほのぼのファンタジー人気アニメの劇場版第2弾。たかなししずえによる原作をもとに、「おジャ魔女どれみ♯」の栗山緑が脚本を担当。MAHO堂のメンバーは、どれみのおじいちゃんの家で夏休みを過ごすことになった。そこで彼女たちは、伝説の“カエル石”にまつわる魔女と人間の悲恋の物語を聞く。不帰山にあるというその石を探しに、山へ近づくなというおじいちゃんの言いつけを破って出かけるどれみたち。しかし不帰山で魔法が使えなくなってしまい大ピンチにおちいる。

魔女旅に出る さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

あいこ&お爺ちゃんの物語

この映画を観ようと思っている人はあいこの両親が離婚している事はご存じだと思います。そんなあいこにはトラウマがあります。それはお爺ちゃんが怖い。それは何故なのか…その続きは映画でお楽しみ下さい。時間は30分なのでサラッと観ることができます。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 2

67.9 8 2001年度アニメランキング8位
メトロポリス(アニメ映画)

2001年5月26日
★★★★☆ 3.8 (152)
1054人が棚に入れました
 手塚治虫の原作を大友克洋脚本、りんたろう監督で映画化したSFファンタジー・アニメーション。ロボットと人間が共生する巨大都市国家・メトロポリス。一見理想的な社会かに見えるこの国だが、発達したロボットによって大きな恩恵を受けた者がいる一方、そのロボットたちによって働き口を奪われた者、ロボットにも人権をと主張する団体など様々な確執が噴出し始めていた……。

てっく さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

人間の欲と情、争いと革命。そして、、、破滅。

手塚治虫氏の漫画をアニメーション化された作品。

物語は、人とロボットが共存する都市に主人公ケンイチと叔父の探偵ヒゲオヤジが生体を使用しロボット開発をしている国際指名手配中のロートン博士を探しにやって来た。
しかし、その都市の権力争いをしている大統領とレッド公との争いに巻き込まれることになる。
レッド公はロートン博士に今は亡き娘を模した人造人間の制作を依頼していたが、レッド公の息子(実子ではない)はその事実を知り破壊しようとする。
この争いに巻き込まれる形になったケンイチ達の物語。

一昔前の作品が原作という事もあり、キャラや風景などの描き方については、どこか懐かしさと寂しさのあるタッチ。
最近の煌びやかな描き方を白色LEDと表現するなら、この作品は温かみのある裸電球といったところでしょうか。

いつの日か近い将来、様々な制約や制限はあるものの、意思を持ったロボットと共存していく日が訪れた時、人類は上手に共存して行けるのだろうか?
はやり、争いは絶えないのだろうか?
そんな事をふと考えながら観させてもらいました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 10

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

人とアンドロイドのお話

なかなか好きな作品です。
絵も綺麗ですし、それに合わせて流れるジャズのメロディが
体を包み込み作品へと引き込んでいきました
セリフやカメラワークに無駄がなく、とっても楽しめました。
あの映像はここにしかないものでした。


合理性を掲げた高度資本主義社会の中で必然として生み出されてきた機械(アンドロイド)。
しかし、時の流れと技術革新により本来担い手であった人間を疎外していってしまう。
そこで当然人々は「権利」なるものを取り返そうとする。
人の勝手で生み出され、それにより壊されようとされるアンドロイドたち。
そこに新たに人造人間「ティマ」が現れる。中立的な立場として。

ティマは上に書いた仮想社会の問題点を具現化したような存在。
彼女はこの作品の中で周囲の人々から
「アンドロイド」と「人間」の両方の立場で扱われるのです。
彼女は初めに人間に会い、その見た目、他人から認められること、
意思の疎通ができることから自然に自分のことも彼と同じだと解釈します。
しかし、ある人たちからは自分のことはアンドロイドだと言われます。
そして彼女は人にもそして自分にも「わたしは誰なの?」と問い続けます。
人と寸分変わらない見た目をしたアンドロイドが
「人間」と同じように扱われるか、
それとも今までの通り「アンドロイド」のままなのか。
人は目の前に引かれた境界を跨ぎ、歩み寄ることができるのかということが
この「ティマ」を受け入れることひとつに集約されているのです。

この映画では答えは出されませんでした。
そこは非常に残念でしたが他の部分は、その過程などは良く描けていたと思います。


計算ミスをする電卓は「人間」ではない。
それはどこまで行ってもそれは機械である。

では人間を「人間」たらしめるものはいったいどこにあるのか?


そんなことを少し考えた作品でした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 8

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

さて、どう答えるだろうか・・・

12年前の手塚治虫原作のアニメです。

ストーリー的にはごく普通の人間とアンドロイドのお話です。

手塚治虫と言えば、鉄腕アトムが有名ですがさらに掘り下げたような内容になってます。

ちょびっツやイヴの時間、こわれかけのオルゴール等この手のアニメは結構多いですが、アンドロイドのティマが劇中何度も「私は誰?」と問いかけます。

自分は人間だと信じている彼女に、どう答えてあげられるだろう・・・。

彼女が流した黒い涙は、身勝手な私たち人間に対しての警告とも取れた。
(2013.9.23再評価)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 8

65.3 9 2001年度アニメランキング9位
デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲(アニメ映画)

2001年3月3日
★★★★☆ 3.7 (97)
777人が棚に入れました
太一達とネット上に現れた謎のデジモンの死闘から3年後の2003年3月25日。謎のメールを開くとクラモンが現実世界に現れる現象が各地で多発する。さらに太一とヤマトの名前・写真を大量にネット上に流され、それらの元凶が生き残っていたディアボロモンの仕業と発覚。ディアボロモンを倒すため、前作と今作の選ばれし子供達が総動員で撃退に挑む。

太一とヤマトは最強のデジモンオメガモンを生み出し、ネットで再びディアボロモンとの戦いを挑む。タケル、ヒカリの協力もありディアボロモンを倒すが、それはディアボロモンの真の逆襲の始まりに過ぎなかった。

そして戦いの舞台はネット世界から現実世界へ移っていく。

声優・キャラクター
木内レイコ、夏樹リオ、浦和めぐみ、荒木香恵
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あいつがまたやってきた!

3年前に倒したはずのディアボロモンが生き残ったデータをよすがに再生し、再び太一たちの前に現れた。
現実世界を巻き込んだ激しいバトル!その強さは圧倒的。はたして勝てるのでしょうか。

前作同様「ボレロ」から入るOPが素晴らしい!鳥肌が立つくらいに!
他にも作中での音楽の使い方が非常に上手くて感情が乗りやすかったです。
肝心のお話の方はというと、展開の方はなかなか面白かったです。
しかし戦闘シーンは、それ自体はすごく良いのですが、ブツブツと切り過ぎ。
始まるか!と思ったら次のシーン。また次のシーン。ってな感じで落ち着いて観れません。
さらに戦闘シーンも短い過ぎる!せっかくかっこいいし、迫力もあるのにあっさりとしすぎです。これはもったない。
ラストなんてね。えっ、それで決まるの?ってな感じで。

おススメまではいかないけれど、興味があればぜひ。
面白いことには面白い映画です。短編映画好きの僕はちょっと好き。


{netabare}

それにしても「ブイモーン!」「ワームモン!」のところは観ていて体がむずむずしましたw
なんかかっこつけすぎですw いろんなところがかゆくなりましたw

ラストが惜しいです。
刺して終わりってあまりにも安易。
ちゃんと戦って欲しかったです。他の戦闘シーンはすごく良かった分(ホントに良かった!)、残念でした。
展開としては決して悪くなかったけど少し物足りなさが残りました。
そんなこと言いつつも当時小学生だった僕はインペリアルドラモン・パラディンモードの描かれたペンシルケースを買って喜んで使っていましたw
懐かしい。すごくかっこよかった思い出がある。


空が駆けつけたシーンは良かったなー。あそこ好き。
丈はいつも大変ですね、面白いw

なかなかに良い作品でした。

{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 5

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

作画はウォーゲーム並、話は普通。それが本作。

 併映のプログラムピクチャー作品なので30分しかない作品ですが、本作を飛行機で見たのが思えばデジモンとの最初の出会いでした。


 タイトルで全部書いちゃった感じですが、本当にそんな感じです。影なし作画の妙はウォーゲームと同じレベルで最高。全体から伝わる雰囲気まで他にはないものがある。


 しかし、キャラは増え話のスケールも大きくなって、かえって空虚になってしまったかな。別につまらくはないが、オリジナル性やユーモアをあまり感じない普通の話になっちゃったかな。


 それにしても、何故ソラはヤマトを選んだのか未だに謎だ。実は支えてあげたい男の方が好きなタイプなのかな?。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 4

64.9 10 2001年度アニメランキング10位
劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇(アニメ映画)

2001年7月7日
★★★★☆ 3.6 (134)
992人が棚に入れました
現代の40年前の世界。ハテノの森を訪れた少年・ユキナリは、森の中でハンターに追われていたポケモンに出会う。そのポケモンは「セレビィ」といい、時を超える力を持つと言われるポケモンだった。セレビィをハンターから守ろうとしたユキナリは、セレビィの力でセレビィと共に40年後の未来へタイムスリップしてしまう。

現代。旅の途中でハテノの森を訪れたサトシ一行は、セレビィが時を越える際に起こる「森の声」という現象に遭遇。程なくサトシ達は祠の前に倒れているユキナリを発見。ハテノ村の長老トワ達に介抱されたユキナリはセレビィがいないことに気付き、サトシ達と共にセレビィを探しに向かう。

声優・キャラクター
松本梨香、大谷育江、飯塚雅弓、うえだゆうじ、こおろぎさとみ、林原めぐみ、三木眞一郎、犬山イヌコ、遠藤久美子

SMTH・P さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

らしくなかった・・・

この作品は、今までの作品とはまた変わった作りになっていました。
新鮮でなかなかおもしろかったです。
皆さんも是非!

投稿 : 2024/06/08
♥ : 2

アニf さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

やはりサトシすごい

なんかあんまり覚えてないから、そんなに感想いっぱいかけないけど、サトシは目の前に困っているポケモンと仲良くすぐに慣れる。素晴らしい。僕が見たポケモンの中でトップ5に入ります。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 2

nagi さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

映画館でみました。

ストーリーが思い出せません。森の中を歩いていた気がします。ただポケモンの映画は非常に壮大な印象があります。映画のターゲットは子供のはずなのですが、同伴の保護者にも好印象を持ってもらうのが狙いなのでしょうか。子供向けならもう少し、テーマが簡単でもよいと思うのですが。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 1

64.4 11 2001年度アニメランキング11位
シュレック(アニメ映画)

2001年12月15日
★★★★☆ 3.6 (31)
249人が棚に入れました
近年でも希にみる盛況を誇った2001年春・夏期の全米映画界においてもダントツの興行成績を記録した大ヒット長編アニメーション。制作はドリームワークス。見かけは恐いが本当は心優しい怪物シュレックが囚われの身のお姫様を助け出す旅に出る、映画やおとぎばなしのパロディ満載の冒険ファンタジック・コメディ。 人里離れた森の中の沼のほとり。人の骨をすり潰しパンにして食べてしまうと怖れられる怪物がいた。怪物の名は“シュレック"。しかしこの怪物、本当は優しい心の持ち主。人々が怖れて近づかない森の奥でひとり気楽な毎日を送っていた。そんなある日、孤独を愛するシュレックの住む静かな森におとぎ話の登場人物たちが大挙して押し寄せてきた。彼らは、国を支配するファークアード卿によって無益な存在として追放されてしまったのだった。困ったシュレックは彼らを引き取るようファークアード卿に掛け合い、代わりに囚われの身のプリンセス・フィオナを助け出すことを約束する。

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ドリームワークス制作、美しい3DCGで描かれる優しい怪物とお姫様とのラブストーリー

口と見た目は悪いけど、心優しい寂しがり屋な怪物「シュレック」と彼と相棒になるおしゃべりなロバの「ドンキー」、そしてシュレックにあることから助け出されたお姫様の「フィオナ姫」とのアクションありラブストーリーあり涙あり笑いありの3DCGの長編アニメです。吹替版の浜田さん、山寺さん、藤原紀香さんの吹き替えも秀逸でした。途中でミュージカル風に歌うシーンも有り楽しめました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 8

ひろゆう さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

シュレックにレヴューがないだって!?

醜い怪物が姫を助けに行く話ですが、こういうテンプレの話をアレンジして、ドタバタといろんなことが起こると面白いなぁという映画

シュレックの映画はギャグが最高ですね(笑)

ブラックユーモアが童話などにふんだんに使用されており、ツボると危険です♪

子供から大人まで楽しめる作品ですねー^^

投稿 : 2024/06/08
♥ : 2

ootaki さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

不潔

ディズニー作品がこうゆう生理的に不快にさせる作品を作るとは思わなかったのですが、割と楽しめました。あくまで評価するとこうなりましたが。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 2

64.3 12 2001年度アニメランキング12位
映画 犬夜叉 時代(とき)を越える想い(アニメ映画)

2001年12月15日
★★★★☆ 3.6 (29)
331人が棚に入れました
高橋留美子の人気コミック(週刊少年サンデー連載)がTVアニメ化に続いて、ついに劇場映画化。戦国時代にタイムスリップした少女かごめと妖怪・犬夜叉のコンビが、大陸から攻めてくる妖怪軍団に立ち向かう。物語は原作を離れた完全オリジナル・ストーリーで、大陸妖怪軍団の首領・瑪瑙丸など新キャラクターも登場する。 15歳の誕生日に境内の井戸から戦国時代にタイムスリップした日暮かごめは、半妖怪・犬夜叉の封印を解いてしまう。こうして出会った二人は、妖力を秘めた“四魂の玉"のかけらをめぐって邪悪な妖怪たちとの戦いを繰り広げていく。だが新たに現れた大陸妖怪軍団の首領・瑪瑙丸の狙いは“四魂の玉"ではなく、犬夜叉が持つ鉄砕牙と呼ばれる剣だった。瑠璃と玻璃の美少女妖怪を従えた瑪瑙丸は、実はかつて犬夜叉の父と死闘の末に封印された過去を持っていたのだ。そして犬夜叉とかごめが出会った御神木にも隠された秘密が存在していた……。

くろゆき* さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

この世に迷いなき者 一点の汚れもなき者などいるのでしょうか。

最初は四魂の玉が砕け散るシーンから始まりました。何を今更と思っていたら、その砕け散った
破片のひとつが、ある薄暗い森の奥に落下します。と、大きな木から人型の妖怪がずるりと
落ちてきました。この四魂の玉のかけらが力を与え、眠っていたその妖怪を目覚めさせたようです。
それは言います。「封印を解くためには破滅の牙が必要だ」と。
と、そこからさらに二つの人影が矢のように尾を引きつつ夜空へ消えていきました。
 どうでもいいですが、ヤロウのはだかをドアップで映さないで下さい。かといって女ならいいと
言うものでもありませんが。

 とある田園を歩く殺生丸。そこに先ほどの影が飛び掛りますが、ほんの一払いで軽く撃退されて
しまいました。これが実はのちのち弥勒と珊瑚を苦しめた二人なのですが、それを大した苦労もせず
撃退するのですから、流石は殺生丸。よっ女殺し!(それは誉め言葉ではない)
 実は殺生丸の腰にさしていた剣が「破滅の牙」ではと思ったようなのですが、どうやら違うようです。
妖怪は影に命じます。
「これではない、別のところにある」

 画面は変わって現代。かごめちゃんが何と片手で卵をらくらく割っています。今時主婦でも卵の片手
割りはどうかというのに、伊藤家の裏技も使わずなんなく割ってます。そこまでうまいなら料理もうまかろ
うと思われるのですが、フライパンを熱しすぎて白い煙が立ち昇ったり、慌ててとき卵に砂糖を入れて
いたりと手順が悪いことこの上ありません。
 しかし驚くべきはその熱しすぎたフライパンで作った卵焼きがまったく焦げなかったことです。日暮
さんちのフライパンは今ハヤリのこげないフライパンを使っていると推測されます。しかしあれはフッ素
加工のため、白い煙が出るまで熱してしまうと毒ガスが発生するのですが、こんなところで死にそうな
目にあったら今回の敵の立つ瀬がなくなるのでそれは無視されたようです。

 さて、おいしそうなお弁当が出来上がり、じいちゃんが伸ばした手を撃退しつつかごめちゃんは戦国
時代へ向かいます。そんなに飛び跳ねたらお弁当の中身はグチャグチャだろうと思うのですが、真空
パックにでもしているのかまったく平気です。井戸を潜り抜けると、駅にチャリを置いている通学生の
ようにそこにあった自転車に乗って颯爽と走り出しました。

 一方犬夜叉達はというと、大きな妖怪と格闘の最中です。弥勒によると「大陸に生息するさそりという
妖怪」とのこと。素早く動き回る上に、ハサミと尾が彼らを狙い、大苦戦です。四魂のかけらを取り出し
さえすればいいのですが、そのありかがわかるかごめちゃんはのん気に自転車をこいでいる最中です
から、もう少し戦わなくてはなりません。というかかごめちゃんが戻ってくるまで井戸のあたりにいれば
いいと思うのですが、ここは本編の伏線となるところですから、大さそりもはりきって暴れまわっています。
 きららももちろん応戦しています。サソリの尾が前足を掠めたにも関わらず飛び掛っていきます。弥勒
はあまり役に立ちません(失礼)。落ちてきたさんごちゃんを抱きとめてお尻をなで、平手打ちをくらって
います。

 やっとかごめちゃんがやってきました。四魂のかけらが尾の先にあることを見抜きます。尾を切り落とす
犬夜叉。まってましたとばかりに弥勒が風穴に吸い込み、かけらも手に入れました。
 さあここでランチタイムです。かごめちゃんの作ったお弁当が広げられます。
 「かごめ様の作られたものでしたらどんなものでもありがたいことです」
 弥勒が余計なことを言って睨まれています。
 七宝ちゃん(一応今までも画面内にいました)がたこさんウィンナーをおいしそうに食べています。が、
何故今回に限って律儀に(犬夜叉含め)箸を使っているのでしょうか。
 やっぱり犬夜叉と、卵焼きを取り合うことになり、拳にものをいわせた犬夜叉にとられてしまいました。
「子供相手に大人気ない」となだめる弥勒ですが、たこさんウィンナーに箸を伸ばしたら七宝ちゃんとかち
合い、「何かを訴える子供のまなざし」攻撃(ばーいクレヨンしんちゃん)に、たこさんウィンナーを譲ることに
しました。
 かごめちゃんは自信作だった卵焼きの感想を犬夜叉に聞きますが、犬夜叉は「それよりもあれ、ねーのか」
と倦怠期を迎えた夫のごとく無視してリュックサックをごそごそ。カップラーメンを取り出します。
 お湯沸かそうぜという犬夜叉に対してかごめちゃんは、「おすわりおすわりおすわりおすわり…」と「ファン
カーゴ」のCMの人も真っ青な早口で唱えて立ち去ってしまいました。
 地面にめり込むどころか埋まってしまった犬夜叉を前に、弥勒は「今までで一番強烈なおすわりでしたな…」
とつぶやくのでした。

 しかしそんな彼らを見つめる影がありました。よみがえった妖怪です。妖怪にはストーカー法は適用され
ないので、物陰から見放題です。
 どうでもいいですが、彼の風貌を見る限り蛾の妖怪のようですが、そこら中に蛾をはびこらせて、リンプンで
窒息死したりしないのでしょうか。それでなくとも蛾の一生は短いと思うのですが。これで最後火が弱点
だったりして、「飛んで火にいる夏の虫」というのがオチだったら笑えますが、これは落語ではないので
ちゃんと戦うと思います。

 一方かごめちゃんは、大さそりとの戦いでガタガタになったチャリに乗りつつ森へ。壊れた自転車はとても
危険なので乗ってはいけません。
 そこには、何かの気配を悟ってやってきた桔梗がいました。相変わらずこの人、職業「死人」のままのよう
です。
 あわてて隠れるかごめちゃん。ところが自転車を倒してしまったので隠れるも何もありません。この音が
聞こえないのは志村けん扮するひとみばあさんくらいです。
 かごめちゃんがそおっと顔をあげた時、桔梗の姿は消えていました。

 場面は切り替わって弥勒とさんごに。きららが先ほどのさそりの毒にやられたようです。と、突然きららが
さんごの腕から飛び降りてどこかへ走り去ってしまいました。慌てて探す二人。
 森の奥へ入って行くと何やら顔色の悪そうな今時コギャルでもやらないメイクのお姉さんが2人。きららを
その腕に抱いています。
 弥勒は近づいて言いました。「私の子を産んではくれまいか」
 さんごちゃんの飛来骨がものの見事に弥勒の脳天にヒットしました。よく考えたらこれで妖怪を簡単に
吹き飛ばしているのですから、弥勒の頭には鉄板が入っているに違いありません。
 2人は言います。「この子の手当てはしておいた」
 さんごちゃんはお礼を言ってきららを受け取ろうとしますが、きららの様子が変です。突然さんごちゃんに
牙をむきました。
 驚くさんごちゃん達に「きららは我々がもらう」と2人。その姿がさらにきっかいな衣装に変わりました。
 同時に、さんごちゃん達に木のつるがからみつきます。足元からはさそりが。
 
 そう、あの大さそりも元々この妖怪達がよこしたものでした。その毒に触れたものを仲間にしてしまうの
です。この妖怪達の名前は瑠璃(るり)と玻璃(はり)。大陸から来たそうですが、思い切り日本名なのは
どう解釈すればいいのか悩むところです。もちろん今回の敵であり、2人のボスである瑪瑙丸などは、
丸がつく限り日本の妖怪じゃないのかと突っ込みたくなるのですが、突っ込んだところで撃退できるわけ
でもないので静観することにします。
 さんごを助けようと弥勒は風穴を開きさそりを吸い込みはじめます。そこへ瑠璃が「この時を待っていた」
と、弥勒の風穴を自らの手に模写してしまうのです。
 早速瑠璃がその風穴でさんごちゃん達を吸い込もうとした時、1本の矢が彼女らを追い払います。
かえでばーちゃんでした。
 変な気配がしたからやってきた、と七宝ちゃんの変化した馬に乗ってきたようです。ばーちゃんは牛だと
思っていたようですが。

 さて犬夜叉は。
 かごめにガツンと言ってやらなければ気がすまないと言いつつ探しています。
 かごめちゃんはというと、桔梗が立ち去った場所そして今いる場所が、初めて犬夜叉と出会ったあの
ご神木の前であることに気がつきます。犬夜叉が刺さっていたその場所に手を当てているうち、矢の
めりこんでいた穴に何か光るものがあることに気がつきました。それを取ろうとして指を切ってしまうかごめ
ちゃん。
 そこに犬夜叉が飛んできました。かごめちゃんが手を切っているのに気がつくと、懐に入れていたかごめ
ちゃんのハンカチを裂いて指に巻いてあげます。行為自体はとても素晴らしいのですが、人のハンカチで
やってしまうのが犬夜叉らしいところです。
 そしてさんごちゃん達と合流しようと帰りかけた時。
 蛾のリンプンが降ってくるのに気がつきます。
 それとともに現れた瑪瑙丸。さしずめ、歩く公害といったところです。
 犬夜叉はかごめちゃんに「息をとめていろ!気を失うぞ」とムチャなことをいい、自分は戦いに。
 
 瑪瑙丸の構えがどうも変だと思ったら、冥加じーちゃんが「大陸の妖怪」と解説してくれました。元が
昔日本に攻め入ってきた時に、どさくさにまぎれてやってきた妖怪らしいです。元の戦いって、元寇つまり
カミカゼというヤツですか?なるほど、日本の歴史の勉強にももってこいですが、テストとかで元寇の戦いで
「何故元は敗北したのか」の問いに「日本の妖怪が大陸の妖怪を追い返すために戦っていたから」と
日本中で1人くらいは書くやつがいるに違いありません。
 ともかく、犬夜叉が使う日本の抜刀術と違い、向こうは刀も太刀でありそもそも拳法との合体技ですから
なかなか難しいところです。確か日本の抜刀術は刀の構えから死角が出来るため、そこをつかれたら
ひとたまりもありません。
 そしてとうとうかごめちゃんは我慢の限界に達し、息とともにりんぷんを吸い込んで倒れてしまいました。
犬夜叉も瑪瑙丸の一撃を食らい倒れました。
 ここまでは少年漫画映画の定番です。
 瑪瑙丸は、ある封印を解くために鉄砕牙が必要だったのでした。
 地面に刺さった鉄砕牙を抜こうとしますが、結界が張られていて掴むことすら出来ません。
 彼はかごめちゃんに目をとめ、彼女を連れ去ったのでした。

 犬夜叉が気がつくと、心配そうに七宝が覗き込んでいました。
 かごめがさらわれたことに気付き慌てる犬夜叉。手当てをしてくれた七宝に一言のお礼もなく、かごめ
を救い出しに向かいます。
 一方かごめちゃんは。
 木のつるでしばられ気を失っている彼女に、玻璃が瑪瑙丸からもらった四魂のかけらを埋め込んだ勾玉
を額に取り付け、体の中に潜ませます。
 目を覚ましたかごめちゃん。気丈に矢をつがえます。そこへさんごちゃんと弥勒が駆けつけてきました。
 せまい室内(というか木の中)は大変です。
 犬夜叉もやってきました。
 ここで何故か瑪瑙丸は余裕たっぷりの表情。

 単純オバカな犬夜叉は瑪瑙丸の挑発に乗って、鉄砕牙の一撃を放ちます。しかしそれは、瑪瑙丸の
狙い通り封印を解いたのでした。
 その封印とは。
 瑪瑙丸は「飛妖蛾(ひようが)」という一族であり、封印されていたのはかつて犬夜叉の父と戦った瑪瑙丸
の父の力。つまりそれを吸収しようとしていたのです。どうでもいいですが、映画中「ひょうが」「ひょうが」と
連呼されて、まるで私が悪のボスのようで困りました。
 天井が崩れ始め、慌てて逃げるかごめちゃん達。

 封印はぐんぐん小さくなり瑪瑙丸の体に吸収されていきます。やがて彼の体をギリギリとりまくだけに。
その力に吹き飛ばされて、かごめちゃん達はバラバラになってしまいました。かごめの体を庇う七宝ちゃん。
やがてそこから幾千万の蛾が飛び立っていきます。
 その蛾は村を襲い人々の魂を抜き出します。殺生丸の元にもやってきましたが珍しく邪見が追い払いま
した。殺生丸に「下がっていろ」と言われたりんは「殺生丸様すごーい!」と感心しています。
 邪見はいばろうとしましたが、大きな蛾が顔に張り付き大慌て。殺生丸の心無い見事な蹴りで何とか
助かりましたが、またもさっさと置いていかれてしまうのでした。
 一方かえでばーちゃんのいる村にも蛾の大群が。しかしこちらはばーちゃんの結界で大丈夫でした。
 そこへボロボロになったかごめが七宝ちゃんを抱いて現れました。彼女は倒れこみ、気を失ってしまいます。

 がけから様子を見ている桔梗。彼女には、瑪瑙丸が「時代樹」を大きくしていることに気がつきました。
時代樹とはご神木であり、今その時代時まったく別の時の中にいる木なのです。
 そこへ殺生丸が。しかし彼は興味を無くしたかのように立ち去ります。不思議そうに尋ねるりんに対して
「あれは死人だ」と言う殺生丸。
 魂は空を飛び、時代樹の元へ。再びそれはぐんぐん大きくなり始めます。同時に木は生い茂り始め、
あたりを覆い尽くします。

 さて。ある洞窟に結界を張って逃れていたさんごちゃんと弥勒。あのたんたんたぬきの家に逃げ込んだ
ようです。体勢を整え、迎撃に向かおうとする二人。とめるたぬき。
 もちろん2人がタダで行くはずはありませんでした。たぬきを見つめる2人の顔は、きっと三途の川に
いる脱衣ババはこんな感じに違いありません。

 時代樹が大きくなる間手持ち無沙汰な瑪瑙丸は、大分前に張った伏線を思い出します。余興余興、と
嬉しそうに葉っぱを口に当て、音を出す瑪瑙丸。きっと小さい頃は「俺草笛吹けるんだぜ」と言いながら
友達と帰っていたに違いありません。500年も前ですから羨ましがられますが、今だったら「バカじゃねぇ?」
の一言で終わりです。
 その音に立ち上がるかごめ。かえでばーちゃんの声が遠くに聞こえます。
 体が言うことをきかないと気がついた時には、妖しく伸びた爪を振り下ろしていました。

 何とかケガをした体をおしつつ、つり橋をやってきた犬夜叉。巫女の衣装に桔梗かと思いますが、それが
かごめであることに気がつき近寄ります。
 ところが。
 長く伸びた爪が犬夜叉の体を貫きました。
 驚く犬夜叉。
 かごめの指先から爪が飛びます。
 何かに操られているらしいと気がつきますが、攻撃するわけには行きません。
 逃げる犬夜叉。
 ご神木の前にたどり着きます。
 一方、意識はあるものの体が乗っ取られているかごめもそこへ。
 矢をつがえますが、それが500年前と同じ状況であることに気がつきました。
 桔梗が犬夜叉を射た時のように。
 「逃げて、犬夜叉!」
 その瞬間、瑪瑙丸がいる球体に飛来骨が。思わず彼は葉っぱを離します。
 ようやくさんごと弥勒が駆けつけてきたのでした。
 そこへ現れる瑠璃と玻璃。ときらら。
 リベンジの始まりです。

 一瞬呪縛の解けたかごめは、犬夜叉に「今のうちに逃げて」と言います。しかし、冥加じーちゃん
にも「逃げろ」と言われていい加減頭に来ていた犬夜叉は「どいつもこいつも逃げろ逃げろとうっせぇ」
と逆ギレ。今までこんなに逆ギレをかます主人公がいたでしょうか。
 再び瑪瑙丸の呪縛がかごめを襲います。
 矢をつがえて犬夜叉を狙うかごめ。
 「犬夜叉!」
 叫びもむなしく矢は犬夜叉の胸に突き刺さりました。
 同時に、かごめの額から四魂のかけらが落ち、犬夜叉に刺さったはずの矢は消滅。あわててかけ
よるかごめ。しかし、犬夜叉の意識はありません。
 人の気配に顔をあげるかごめ。桔梗がいました。
 男を巡って女同士の恐ろしい戦いの始まりです。
「所詮お前と犬夜叉は生きている時が違う」
 冷たく桔梗は言います。結婚相手が気に食わない小姑の口調です。
 桔梗は時代樹の説明をした後、井戸を指差し「あれももうひとつの時代樹、つまりご神木から出来て
おり、あの時代樹に反応している」と言います。その通り、井戸からは新しい枝や芽が出始めていま
した。
「時代樹は我々とは時代を異にするもの。今頃お前の時代にも影響を及ぼしているだろう。訪れた冬は
もう終わることはない」
 そう言って桔梗はかごめに元の時代に帰れと命令します。
「犬夜叉をおいて帰れない」というかごめに「その犬夜叉を傷付けたのはお前だ。お前と犬夜叉が
共に生きていけるはずがない」と叫ぶ桔梗。いやー、女って怖いですね。
 続いて一喝とともに桔梗はかごめを井戸に突き落とします。その上から枝が井戸をふさいでいきました。
しかし桔梗も「無論、死人の私もな…」とつぶやくのでした。

 現代に戻ってきたかごめ。
 茫然自失のまま外に出ると、雪があたりを覆っていました。出かける前はきれいに咲き誇っていた
ご神木の花も枯れ、じーちゃんが一生懸命祈りを捧げていました。
「もう犬夜叉に会えない…」
 かごめはその場に座り込んでしまいます。

 その頃、弥勒は瑠璃と戦っていました。風穴をコピーした瑠璃。風穴対決ですが、もっと吸い込んでやろう
と風穴を大きくしすぎた瑠璃は、制御できなくなりみずから吸い込まれてしまいました。
 犬夜叉は意識を失ったままです。
 現代ではじーちゃんが祈りを捧げていますが、まったく効き目はありません。
 お母さんが羽織るものを持ってきました。巫女姿で座り込んでいるかごめにもかけてやりますが、それでは
足りないと思い、コートを持ってこようとします。
「あなたはあなたのしたいようにすればいじゃない?」
 お母さんはかごめににっこり微笑んでみせました。
 
 さんごはきららにのった玻璃に大苦戦しています。きららを傷付けるわけにも行かず、玻璃の攻撃も相当
なものです。
 玻璃はきららにトドメをさすように命じました。
 襲いかかってくるきららを前に、さんごは抵抗をやめました。
「苦しいのは私だけじゃない」
 弾き飛ばされるさんご。
 もう一撃、と玻璃はきららに命じますがきららの様子が変です。岩に頭をぶつけています。
 何をしているのかと問う玻璃にさんごは「きららも頑張っている」とつぶやきます。
 そしてきららの額から、勾玉が落ちました。
 やっと正気に戻ったのです。
 一気に形勢逆転するさんご。
 玻璃の体を真っ二つ。
「まだまだこれから!」と叫ぶ玻璃でしたが、魂を瑪瑙丸に吸い取られ落下していきました。

 一方かごめは、胸の四魂のかけらが光っていることに気付きます。急いでご神木に駆け寄るかごめ。
「かごめ、そこにいるのか!?」
 何と、犬夜叉の声が聞こえてきました。
「何だよ、逃げちまったのか」
 茶々を入れる犬夜叉に、否定しかけてかごめは「私、逃げてたのかも…」とつぶやきます。
「私、居ても何もしてあげられないから」
 と言うかごめ。
 犬夜叉はふと顔をあげてかごめの姿を見ました。優しくかごめを抱きしめる犬夜叉。
「俺にはお前が必要なんだ」
 二股かけている男が、どちらの女にもよく言うセリフです。
 
 かごめちゃんは戦国時代と切れたわけではないことに気がつき、井戸に向かいます。ところがそこ
からは木の根っこがうようよと出ていました。
 ご神木に向かって「犬夜叉、井戸に入れない!木がふさいでいる」とかごめちゃんは言います。
そこに「おねえちゃんが壊れた」と突っ込む弟。なかなかツボを心得ています。
「巫女の矢があるだろうとかえでが言ってる!」犬夜叉のアドバイスに、そんなもの…と言いかけて
かごめちゃんは、何かが埋まっていてそれを取ろうとして手をケガしたことを思い出します。
 じーちゃんから破魔矢を1本もらってそれをご神木に突っ込むかごめちゃん。
 抜いた時には矢じりがついていました。
 じーちゃんから弓矢を奪い取り、かごめは駆け出します。お母さんが「これ」とクリーニングした制服
を差し出してくれました。
 それに着替えてかごめちゃんは矢を井戸の底に向けます。
 放たれた矢はみるみるうちに根をボロボロにし、その後を追ってかごめちゃんも飛び込みました。

 犬夜叉は、戦国時代の方でも木が井戸を覆っているのを見て、鉄砕牙でそれを取り去ろうとします。
七宝に下がるように言い、刀を構えた瞬間!
 爆発とともにかごめちゃんが戻ってきました。七宝と会い、「犬夜叉は!?」と言うと、吹き飛ばされて
黒焦げになっていました。
「なにしやがんでぃ!」
「井戸がふさがっていたからあんたの言う通りにしてきたのよ!」
 さっそく痴話げんかです。
 止めねばかごめが帰ってしまう、という七宝に「大丈夫、いつもの2人じゃ」というかえでばーちゃん。

 時代樹の上にある魂の固まりはますます大きくなっていました。
 さんごちゃん、弥勒の元へ犬夜叉もやってきます。犬夜叉の鉄砕牙ではまったく役に立ちません。
その上力をすっかり吸収した瑪瑙丸は雑魚妖怪で襲わせます。かなりどうでもいいですが、巨大化した
瑪瑙丸は上半身裸にスカートを身にまとっています。ハッキリいってただの変態です。きっとスカートの
下もはいていないに違いありません。とんだセクハラ妖怪です。これでは年末の忘年会でも笑いを
とるどころか静まり返ってしまうでしょう。

 援護に回るさんごちゃんと弥勒。七宝ちゃんも追いかけられながら頑張っています。
 かごめちゃんが矢を抜いてかまえました。
「あんたなんか大っ嫌い!」
 矢が瑪瑙丸を掠めます。それが強大な力を持つことに気付いた瑪瑙丸。
 そしてかごめちゃんも、瑪瑙丸の額に力が集まっていることに気付きます。
 そこに向かって矢を放ち、出来た結界の隙間に犬夜叉が爆流波を放てば勝てるかもしれない。

 1本目は外れてしまいました。ところがそれが瑪瑙丸の左の羽をもぎ落としました。そのあまりの威力に
本気でビビるかごめちゃん。まるでちょっと脅しのつもりで壁を殴ったら、その壁がもろくてぽっかり穴が
あいてしまったのに驚く不良のようです。
「今度は絶対大丈夫だ!俺が必ず爆流波を叩き込んでやる。お前はいつものように睨んでろ」
 かなり失礼な言葉ですが、犬夜叉なりに励ましています。
 ムッとしながらも狙いを定めるかごめちゃん。しかし周囲の風に流されてなかなか狙いが定まりません。
「何やってる!早くしろ!」
 かごめちゃんも言い返しました。
「あたしのことだって信じなさいよね!矢が届かないかも知れないのよ」
 犬夜叉はニヤリと笑った後、「じゃあお前の矢を俺が爆流波で加速させるぞ」と言って鉄砕牙を
構えます。
 ついに放たれた矢が、空気を切り裂いて瑪瑙丸へ。爆流波が矢を押し、見事額を貫きます。
 そして瑪瑙丸は滅んだのでした。

 木も元に戻り、たんたんたぬきに乗って一同は村へ。
「よくぞ瑪瑙丸を倒されましたな、犬夜叉様!」
 冥加じーちゃんも嬉しそうです。
「やはりワシが教えた弱点を…」
「何にもしてねぇ」
 あわれじーちゃんは叩き潰されたのでした。


 ああ、またあらすじ説明かよ私…。
 最初の方でも言いましたけど、面白いなと思ったのは途中かごめちゃんが現代に無理矢理戻されて
しまうこと。それも敵の手によってではなく、恋敵の桔梗に。憎い演出ですよ。
 ただ残念だったのは、CMのカットがいくつか使われていなかったこと。
 さんごちゃんの「きらら、ごめんね…!」はなかったし、かごめちゃんがご神木を見上げて「もう犬夜叉
に会えない…」とつぶやくシーンもなかったです。どちらかというと茫然自失状態で言ってました。制服
ではなく巫女姿で。
 あと、CMのキメとなる「俺を信じろ!」と鉄砕牙を振るうシーンも違ってたな。残念。
 ま、出来上がる前からCMしてるわけですから仕方がないですね。
 だけどホントに面白かったです。
 ジャンプ映画を否定するわけではないけど、主役の前にかつてない強敵現る→主役コテンパンに
やられる→普段は敵の人間が助けてくれる→印籠的アイテムが出てくる→敵倒す、というパターンに
慣れていたので、ライバルが助けるどころか更に敵、アイテムなし、というのはなかなか新鮮で面白
かったです。
 ただひとつだけ難癖つけるなら、殺生丸が出てくる意味が「一応オールキャストで出しとこう」的な
立場でしか描かれていなかったこと。
 何かをするわけでもなく、ただ歩いているだけ。ちょっと残念でしたね。例えば七宝を助けて立ち去る
とか、何か「この為に出てきたのか!」という役割が欲しかったかな。
 あともうひとつあったや。「時代樹」というのが非常に分かりにくかった。上の感想でも大分おざなりに
なっていますが、映画の中で私が理解したとおりに書いてます。つまり、瑪瑙丸が眠っていたのが
時代樹という木で、妖しい力を持っているらしく、その中に力が封印されていたらしいです。よーわからん。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 2

64.3 12 2001年度アニメランキング12位
アリーテ姫(アニメ映画)

2001年7月21日
★★★★☆ 3.6 (37)
153人が棚に入れました
 自ら未来を切り拓いていく現代的な女性像で描かれるヒロインが主人公の冒険ファンタジー。監督は「魔女の宅急便」で演出補を務めるなどしてきた片渕須直で、これが劇場用長編アニメの監督デビューとなる。中世のとある城塞都市。その時代、姫君は城の高い塔の小部屋に閉じこもり、人前に出ることなく、やがて婿となる男性が現れるまでその身を清く守ることが求められていた。しかし、アリーテ姫は違った。彼女は秘密の抜け穴を探り当て、城を抜け出し、庶民の暮らす町へと飛び出すのだった……。

声優・キャラクター
桑島法子、小山剛志、高山みなみ、沼田祐介、こおろぎさとみ、佐々木優子

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

良い作品ではあると思うが・・・

セピアがかった落ち着いた色彩の作画や美しい音楽は素晴らしかったし、雰囲気は凄く良いのですが
ストーリーに全然動きが無く、なかなか眠気を誘う作品でした。なんせ魔法使いに攫われた後の展開が閉じこめられたまま、視聴者にぽつぽつと訴えかけるような作品ですので、娯楽性というものはなかなか見出せず。それでも共感出来れば良い作品と思えるのでは。

原作がフェミニズム童話とかいうものらしく、女性の自立を謳ったものなのかなと推察するのですが
少し改変されてるのだろうか?このアニメを見る限りでは若者の自立がテーマのように思えます。
人生に意味なんかあるのか?待ってるだけじゃ何も始まらないぜ!みたいなね・・・
眠気に襲われつつ見たのであれですが、道徳教育にはもってこいのアニメではなかろうか(笑)
非常に丁寧に作られていて、しっかりとしたテーマを持っているので好感はもてますが
なかなか見直そうという気にはならないのが本音である。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 12

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

エンターテインメントを排した魔女の宅急便

今回スクリーンで再観したのが正解、じっくり集中して観られ、以前観た時より更に感動しました。

端的にいうと宮崎駿作品からエンターテインメント性を排し、高畑勲作品の如く人物の内面に切り込んだ作品と申しましょうか。

ヒロイックファンタジーやエンターテインメント性を求めると、ちょっと物足りないかもしれません。

作画は派手さこそありませんが誇張も手抜きもせず、人物・背景共しっかり描かれています。

声優さんに問題なく音楽も良い、エンドからエンドロールへの繋がりも◎。

キャラは可愛い系では在りませんので好みの分かれるところでしょう、
現代風に上辺の娯楽を求めない片淵須直氏らしい。

ライトノベルやなろう系より所謂小説好きな方にお勧め出来ると思われる
素晴らしい作品です。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 11
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

庶民の生活に憧れる女の子!

 犬夜叉TV放送されてた頃だろうか?十何年前??になるですね。その時見なかったけど、何か上映あったなぁ程度に覚えているです。私が学校行ってたですねです。たまたま今回、公開されていたので見て来たです。

 結婚相手が見つかるまで塔に監禁されていた姫、アリーテ姫が国から外の世界に生きることになるアニメですかねです。外に触れると汚れるらしく、身を清めるためだそうです。

 そうといっても自ら抜け道使って、目を盗んで塔から街に出入りしてたです。あの時期に公開されたアニメにしては、古さを感じる作画みたいだったです。町の人たちの生活を見ている内に、自分もこうなりたいという憧れが強い少女だったです。

{netabare} 国を我が物にするため、塔をよじ登って言い寄る輩や、挙句の果てに胡散臭い魔法使いの爺さんまで登場。姫は催眠術みたいな魔法かけられるし・・・。
 王様までもが、こんな爺さんに言いくるめられ、自分の娘を簡単に手放してしまうことには驚いたです。

 結局結婚目的でもなく、姫を地下に幽閉??何やってんだか???魔法使いのアジトにおいて、私には長く感じたです。魔法使いが、暇して何やら八つ当たりしてたり、この姫なんか瞑想にふける所なんかで、{/netabare}私にはダラダラ感じられ、一瞬寝たりとしてしまったです。

{netabare} そこからが自力?で魔法を解き、抜け道探したり、魔法使いの巧みな言葉に塗るふりして脱出するところは、只者でなかったのかもしれないです。
 魔法使いとの対比あり、{/netabare}これまでアリーテ姫が今までいたところに流されることなく、自らの意思で外の世界に旅立ち生きていく姿を描いたように、私には受け取れたです。

 このアリーテ姫どことなく、姫というより普通過ぎて、正にこの世界の平民こそが、似合っているような少女だったです。主人公にしては、ぱっとしないキャラに見えたです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 6

63.3 14 2001年度アニメランキング14位
ワンピース映画 ねじまき島の冒険(アニメ映画)

2001年3月3日
★★★★☆ 3.5 (135)
743人が棚に入れました
とある島でバカンスを楽しんでいた麦わら海賊団一行。しかしそんな中ゴーイングメリー号が目の前で盗まれてしまった。途中で出会った泥棒兄弟から近辺の海域を荒らしているトランプ海賊団が犯人ではないかと指摘される。一行は彼らが根城にしているねじまき島に向かうが、ナミ、サンジ、ウソップ、ゾロと次々と仲間達がさらわれていき…。

声優・キャラクター
田中真弓、岡村明美、中井和哉、山口勝平、平田広明

★ほのぽん★ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

タイトルなし

ルフィ海賊団全員よかったです。

サンジが靴を履いた時の強さや

ゾロのセリフなどがよかったです。

敵の海賊団もそれぞれ

個性があってよかったです。

最後は感動しました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 3

AKIRA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

近年の作品と比べるとインパクトは弱いけど無難

初期ワンピースの設定からか結構ギャグ割合が高い印象でした。シリアスもあるけど要所だけといったかんじ。

バトルに関しては敵キャラ5人に対して麦わら側も5人と人数的にもバランスがとれていたし5人それぞれ個性が反映されていたと思います。

ドロドロの実?は明らかにボスより強かったと思うのですが…あれ自然系じゃないのかな?(笑)

投稿 : 2024/06/08
♥ : 2

62.0 15 2001年度アニメランキング15位
ドラえもん のび太と翼の勇者たち(アニメ映画)

2001年3月10日
★★★★☆ 3.5 (64)
366人が棚に入れました
のび太、しずか、ドラえもんたちが出会った鳥人の少年グースケ。鳥人の世界バードピアから人間界に迷い込んだのだ。
いっしょにスノーグース号を修理しグースケのテストフライトを見守っていたのび太たち。だが、グースケの墜落現場をソフトクリームを食べながら見ていたジャイアン、スネ夫がその時目撃する。2人はスノーグース号につかまり、そのまま謎の穴に入っていってしまった。
3人を追ってバードピアへやって来たのび太たちは、ドラえもんのひみつ道具「バードキャップ」で鳥人となり、人間界の鳥類を保護する「渡り鳥パトロール隊」の入隊テスト「イカロスレース」に挑むこととなる。グースケも自作の飛行機スノーグース号でレースに挑む。
だがその影では、人類を憎悪する鳥人たちが、人間界侵攻のために古代の怪物フェニキアを蘇らせようとしていた。

声優・キャラクター
大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、たてかべ和也、知念里奈

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

旧ドラ翼の勇者たち。鳥人間たちの暮らすバードピアでの冒険。

旧ドラの翼の勇者たちです。今回はのび太達が鳥人間たちの暮らしている、バードピアという世界で冒険します。
何故バードピアができたかというのは作中で明かされます。
バードピアの住人たちやバードピアの描写はとても素晴らしく、夢がありました。
今回はほとんどのゲストキャラが鳥人間でしたね。

今回のテーマは鳥と人間との共存で、ドラ映画は毎回色々テーマを提示しているので考えさせられました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 7

アリス★彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「イカロスレース」以外は...微妙かな....。

ドラえもんの映画としては、割と最近の作品に分類されるのでしょうか...。


視聴者の感想を聞くと、ドラえもんの映画としては「ありきたりだった」とか、「つまらなかった」とか、そういうのが多いです。

この作品の見所は、イカロスレースにあると言っても、過言でもありません。
私も、ここに惹かれましたし、逆にイカロスレースの出来が良くなければ、評価はもっと悪かったでしょう。
序盤で、ゲストキャラクターの負の部分を描いておいて、クライマックスで、ゲストキャラクターが活躍したのがとても良かったです。

なかなか壮大なファンタジーを描いてくれていますが、どうしても、説明不足が目立っています。結末は、いつもの未来人が全ての原因だった落ちで締め括ってしまいます。
そういう強引さが、視聴者に「ああ、またか」という既視感を与えているのでしょう。昔のドラえもんのように、凄く説得力のあって、極自然な説明が出来ていないのでしょうね。

それと、メインキャラクター(のび太達)があんまり活躍しなかったのが、評価が下がっている理由だと思います。特にジャイアンとスネ夫。
あとは、表現方法が単純だとか...。これは、最近のドラえもん映画全てに言えることなので、あまり触れませんが。

まとめると。
起承転結はよく出来ているのです。メインキャラクターがあまり活躍していないのと、超次元的な事象で、細かい設定まで補おうとしているところが、マイナスポイントになっている作品です。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 6

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

偉大としか言う他ない。

年に数回、小学校低学年より
下の年代を対象にして作られる劇場版。
そんなものをまさか、自分が見る羽目になるとは
思ってもいなかった。

昔の記憶で定かではないが、、
小学校2年でドラえもんを卒業。
そして、娘が出来て再びしかも
リワークなどではなく、完全な延長として
今尚続いている。
偉大としか言う他ない。

ちなみにリビューですが、、、
ドラえもんの映画はどれも「水戸黄門」なのです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 2

61.8 16 2001年度アニメランキング16位
劇場版ポケットモンスター/ピカチュウのドキドキかくれんぼ(アニメ映画)

2001年7月7日
★★★★☆ 3.5 (33)
193人が棚に入れました
劇場版「ポケットモンスター」の併映作として定着したポケモンだけの短編ムービー。今回の舞台は海辺の西洋風お屋敷。大きな庭には様々な花が咲き乱れており、ピカチュウとそこで出会ったポケモンたちはかくれんぼをして遊ぶことになった。だが仲間に入れないヨーギラスがふとした弾みで芝刈り機のスイッチを入れたことから事態は急展開。暴れ始めた芝刈り機に大慌てのポケモンたちは、この大騒動を止められるのか?
ネタバレ

ゅず さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

子どもとポケモンの視点は似ている

【一言紹介】
ポケモン映画のピカチュウ達がかくれんぼをするお話。

ピカチュウ系では一番好き。

ポケモンらしくて可愛らしい。
ポケモン達の目線が子どもにすごく近いところが好きです。

【大好きな曲なので歌詞】
テーマ曲の
かくれんぼ/whiteberry
{netabare}
どんなに遠くに離れても
どんなにかくれても
どんなに小さく静かでも、
キミを見つけだすよ
キミに会いに行くよ

オレンジ夕日帰ってく 歌いながら
電信柱のかげ踏んで
帰るふりをしていた。
とくいの道草して、もぅ一遊びして
公園貸し切り 『かくれんぼ』
帰らない 5時までは

鬼決めジャンケン!! のびてく影
赤い鬼になって
つぶった目、背中じゅうから
消えてく声 「もういいよ!!」

一番近くにいるキミに
一番かくしてた
一番早く見つけたくて
広いこの空の下
ちっちゃいムネの中で

神様だけは知ってた
テレくさかった
何より誰よりかくしてた
キミを好きな気持ち


すべり台の下の方 影が一つ
バレバレなのに 見えないふり
この気持ち恋心

昔はあんなに爪かんだり
指をならしてたり
今はもうキミの癖さえ
過去形でも「大好き!!」

どんなに遠くに離れても
どんなにかくれても
どんなに小さく静かでも
「かくれてる??」「かくしてる!!」
初恋の『かくれんぼ』

一番近くにいるキミに
一番かくしてた
一番早く見つけたくて
遠い・おさない・想い

どんなに遠くに離れても
どんなにかくれても
どんなに小さく静かでも
ずっと終わらないから
ずっと忘れないから
初恋の『かくれんぼ』
{/netabare}

かくれんぼと言えばこの曲だなぁと思い出したので
BUMPOFCHIKENもオススメしておきます

時空かくれんぼ
{netabare}
安心すると 不安になるね 例えば 今
だから今を 未来の外れに 置いて忘れよう
そう思った 過去 繰り返した 今

温かいものは 冷めるから それが怖くて 触れられない
貰わなければ 無くす事もない
もういいかい 過去 まぁだだよ 今

隠れる場所は どこであろうと 常に世界の中心だから
すぐ見つかって オニにされるよ ずっと探す側の かくれんぼ

君に会わなきゃ良かった 何も言わなきゃ良かった

輝くものは 照らすから それが怖くて 近寄れない
見つめなければ 見られたりしない
泣かなかった 過去 泣きそうな 今

絶望すると 楽になるね 例えば 今
だから今を 未来の果てまで 傘代わりにして
逃げてきた 過去 捕まった 今

隠れ上手な 自分であろうと 探す役目も自分だから
また見つかって オニにされたよ ずっと僕と僕との かくれんぼ

隠れた方が叫ぶ「もういいかい」何度目の事
探す方はお馴染み『まぁだだよ』
「なぁ、お前さ、」「二択問題なんだぜ」「時間制限あるんだぜ」
『そんなの解ってるよ』胸を張って 怖れないで 叫びたいよ

温かくて輝いている君を 怖がる僕を 見つける未来を
仕留めるために せーの!で叫ぶよ
もういいかい 過去『もういいよ』今

隠れる場所は いつであろうと 僕の心の中だったけど
君を見つけて 君に隠すよ ずっと探さなくてもいい かくれんぼ
君も怖いなら 僕に隠れて どこも探さなくてもいい ここにあるよ
すぐに行けるよ なぜなら僕は 君の心の中で かくれんぼ

君に会わなきゃ 今すぐ会いに行かなきゃ
急いで行かなきゃ もう一度 ちゃんと言わなきゃ

{/netabare}

太陽
{netabare}
二度と朝には出会わない 窓の無い部屋で 動物が一匹
ドアノブが壊れかけていて 触れたら最後 取れてしまいそうだ

このくらい寒い方がいい 本当の震えに気付かないで済む
不愉快も不自由も無い その逆も初めから無い

例えば笑ってみろよ こっちもひたすら笑えるさ
空のライトが照らしてくれた 僕には少し眩しすぎた
そして誰もが口を揃えて 「影しか見えない」と言った

二度と朝には出会わない 窓の無い部屋で 心臓がひとつ
目を閉じていても開いてみても 広がるのは 真っ黒な世界

例えば泣いてみろよ こっちはそれすら笑えるさ
君がライトで照らしてくれた 暖かくて 寒気がした
光の向こうの君の姿が 僕には見えないと知った

かくれんぼしてた 日が暮れてった
見つからないまま 暗くなっちゃった

皆帰ってった ルララルララ
かくれんぼしてた ずっと待ってた

例えば信じてくれよ こっちはなおさら疑うさ
それより触ってくれよ 影すら溶けていく世界で
影じゃない僕の形を

君のライトを壊してしまった 窓の無い部屋に来て欲しかった
それが過ちだと すぐに理解した
僕を探しに来てくれてた 光の向こうの君の姿が
永遠に見えなくなってしまった
それが見たかったんだと気付いた

かくれんぼしてた 日が暮れてった 見つからないまま ずっと待ってた
皆帰ってった ルララルララ かくれんぼしてた 君を待ってた
もう一度 朝と出会えるのなら 窓のない部屋に 人間が一人
ドアノブが壊れかけていて
取れたら最後 もう出られはしない
出れたら最後 もう戻れはしない
{/netabare}
【ゅずワールド】
{netabare}
もういいかい?
まーだだよ。
もーいいよ。

君を探しにいくよ
見つからないよ

見つけてよ
ここにいるよ


オレンジ色の空、
チャイムの音、
夕飯の匂い、
もう帰る時間。


もーいいよ。
見つからないほうがいいんだよ

まーだだよ。
見つけるよ

みーつけた。
ここにいたんだ

見つかっちゃった。
見つけないでよ

さぁ手を繋いで?
泣かないで?
一緒に帰ろう。。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/08
♥ : 17

ゅず さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

かわいくて、ピカチュウシリーズとしては1番好き

どんなーに遠くに離れても
どんなーに隠れても
どんなーに小さく静かでも
君を見つけ出すよ
君に会いに行くよ


歌が特にお気に入り。


キャラクターそれぞれの特性を活かしているし
内容としても

かくれんぼ

実物だけでなく

一緒に遊びたいという
友達の気持ちを見つける

ってテーマもあるんだと思う。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 8

60.7 17 2001年度アニメランキング17位
タッチ CROSS ROAD〜風のゆくえ〜(アニメ映画)

2001年2月9日
★★★★☆ 3.4 (30)
195人が棚に入れました
 野球漫画として、そして野球アニメとしても不朽の名作である『タッチ』の、コミックやテレビアニメシリーズのその後を描いた作品。単身渡米してマイナーリーグに挑戦する達也と、新体操を卒業してカメラマンの助手をはじめた南。アメリカと日本で、ふたりは離れ離れの日々を送っていた。全ては達也の「和也のことを誰も知らない場所で、自分の野球を見つける」という決意と、そんな達也に応えるために、「迷わない自分を探す」と南が決意したため。悩み苦しみ、戸惑いながらも、新たな一歩を模索し、踏み出そうとするふたりの姿が描かれている。

60.7 17 2001年度アニメランキング17位
劇場版 幻想魔伝最遊記 Requiem 選ばれざる者への鎮魂歌(アニメ映画)

2001年8月18日
★★★★☆ 3.4 (14)
70人が棚に入れました
遥か西の果てにある天竺国へと旅を続ける玄奘三蔵一行。彼らは旅の途中、空飛ぶ魔物に襲われていた朋蘭(ほうらん)という少女を助ける。助けてくれたお礼にと、彼女が仕える主人の屋敷に招待された三蔵たちは豪華な食事を前に不穏な空気を感じ取る。一方そうとも知らず、ひとりシャワーを浴びる悟浄。やがて剣を片手に忍び寄る影に気づいた悟浄は格闘の末、刺客の顔を見ると……。

60.5 19 2001年度アニメランキング19位
ドラミ&ドラえもんズ 宇宙(スペース)ランド危機イッパツ!(アニメ映画)

2001年3月10日
★★★★☆ 3.4 (10)
61人が棚に入れました
映画ドラえもんズの第6弾。本作ではドラミちゃんとドラリーニョのふたりがフィーチャーされている。ドラえもんズたちは、宇宙でも評判になるほどの巨大遊園地“宇宙(スペース)ランド"に出かけるが、園内の様子がおかしい。どうやら宇宙ランドはコンピューターウイルスに乗っ取られてしまったようだ。シャトルの事故でふたりきりになったドラミとドラリーニョ。彼らは迷い込んだ先のゲームセンターで機械に襲われてしまい、楽しいはずの旅行が大変なことに…。

59.8 20 2001年度アニメランキング20位
デジモンテイマーズ 冒険者たちの戦い(アニメ映画)

2001年7月17日
★★★★☆ 3.3 (34)
265人が棚に入れました
ある時、デジタルワールドの片隅でオメガモンは、アポカリモンのデータの残骸から生まれたメフィスモンを追って激しい戦闘を繰り返していた。しかし、あと一歩のところでメフィスモンを現実世界へ取り逃がしてしまう。

一方、現実世界は夏休みの真っ只中。家業で休みがとれない両親に代わって、啓人は沖縄まで墓参りに行くことになってしまう。その頃、世間では自律思考をもった電子ペット「Vペット」が大流行。一家のPC一台に必ず「Vペット」一匹がいるほどで、今やネットワーク中に「Vペット」が溢れている。

しかし、まさかそれが、ある者の恐ろしい企みの一端とは誰も知る由も無く、啓人はしぶしぶ(ギルモンと共に)沖縄へ向かうのであった。

声優・キャラクター
金田朋子、多田葵、千葉千恵巳、松岡由貴、秋谷智子、宍戸留美、宮原永海、三石琴乃、サエキトモ、津久井教生

59.1 21 2001年度アニメランキング21位
アトランティス/失われた帝国(アニメ映画)

2001年12月8日
★★★★☆ 3.3 (10)
73人が棚に入れました
ウォルト・ディズニー生誕100周年を記念して制作された長編アニメーション。一人の青年が伝説の大陸“アトランティス"を求めて壮大な冒険の旅に出て、その隠された秘密に迫り、さらには背後に蠢く巨大な陰謀に立ち向かうアドベンチャー・ロマン。主人公はじめ登場するキャラクターはディズニーとしてはこれまでになく人間味あふれるものとなっている。 1914年。地図制作者にして言語学者のマイロ・サッチ。彼は亡き祖父の意志を継ぎ、遥か太古の昔、卓越した文明を持ちながらわずか一昼夜にして海底深くに沈んだと言われる謎の帝国“アトランティス"発見を夢みて研究を続けていた。そんなある日、マイロは祖父の知人という大富豪ウィットモアからアトランティス探検隊への参加を要請される。一行はハイテク潜水艦に乗り込みアトランティス目指して旅立った。やがて、一行はついにアトランティスを発見するが、なんとそこは未だに人々が暮らす平和な海底都市だった。しかし、この海底都市にかつてない危機が訪れようとしていた……。

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

観ることの楽しさ

「アトランティスは必ずある!」
根拠と夢を持った人たちが海の底へと未開の地を目指します。

「爽快なファンタジー」という使い古された言葉がありますがこの作品を表わすには申し分のない一言です。
巨大生物に、入り組んだ海底洞窟、見たこともない世界がこの作品に広がっています。
ドキドキとわくわくで胸がいっぱいになります。
お話の構成は『アバター』にそっくりです。まあこういうお話はよくあるお話です。
未開の地に赴き、その景観と伝統に深い敬意を感じた探検家チームが最後には営利目的のゴミと戦うやつです。

魅力としてはとにかく画面に出てくるものたちに好奇心を刺激され目で追いながらその臨場感を体に感じられることです。。
ひっそりとした深海の移動や、アトランティスの神秘性にはグッと引きつける強さがありました。
それぞれの動きもやはりディズニーは素晴らしい!「ああ!危ない!」と声が出てしまいそう。
お話に難しいことなんてなく、ただ単純に観ることを楽しむために作られた最高のファンタジックストーリーです。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 4

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

大山鳴動してなんとやら

「失われた帝国」を探しにいくという壮大な設定のわりには、それが見つかるまでの過程があまりにあっさりしていてつまらない。ストーリーの展開がありきたりすぎ。どこに力を入れたかったのでしょうか。また、おそらくラピュタなどを意識して作られたことが随所にうかがわれるのですが、影響を受けた作品を超えようという姿勢が見られないと思います。期待していただけにちょっと残念でした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 3

54.5 22 2001年度アニメランキング22位
ファイナルファンタジー(アニメ映画)

2001年9月15日
★★★☆☆ 3.0 (46)
234人が棚に入れました
西暦2065年の地球。かつて隕石とともに現れた謎の侵略者ファントムの襲来を受け、人類に未曾有の危機が訪れていた。どんな物質も透過して進み、あらゆる武器が効かず、触れただけで命を奪う無敵の存在達に、残った人類はバリアシティーに暮らしながら、生命力を兵器に転用し、わずかな抵抗を続けていた。そんな中、老科学者のシドと女性科学者アキはファントムを無力化させる融和波動を発見、これをもつ8つの生命体を探して人類を救おうとしていた。一方で政府は最終兵器を用い、ファントムの本拠、隕石を叩いて一気に戦争を終結させ地球を守ろうと計画を進めていた。やがて知る驚くべきファントムの正体と生命波動の関係。果たして地球の運命は……。

ソーカー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

150億円かけて作ったゴミ

2001年に公開された世界初、フルCGによるSF映画。
その映像は当時としては驚異的な出来だ。
巨額な制作費を惜しみなくつぎ込んで革新的なCG技術を使った。
だが、興行的に大失敗しスクウェアの黒歴史となってしまった。

内容はハリウッドのB級SF映画の典型なので、説明は割愛する
まぁ実際ところはそこまで酷評される出来ではない
だが、結局どこにターゲット層をおいているのかが曖昧だった
本格SFとしてはB級臭くてとてもじゃないけど評価出来ない
娯楽作品としてもあまりにも中途半端な出来。

なによりこの作品に「ファイナルファンタジー」と名付けたことが一番の失敗だ
ファイナルファンタジーを見るつもりで見たら、確実に落胆する

一言で言おう「150億円かけて作ったゴミ」であると。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 12

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

B級好きを自負する人には超絶プッシュ

 「やっちゃったな…」としかコメントのしようがない。
 CGの製作技術としてだけは公開当時最先端をいっていたのはまちがいないと思う。10分ぐらいの映像として、技術のデモンストレーションだと思ってみせるような映画にしていればよかったのにな…とベタに言えばおもった。

 ただ、一方で、このだめすぎる内容は、B級好きを自負するだめなオトナたちの欲望を刺激する、もうほんと、ツッコミどころ多すぎのオンパレードのだめだめくん。

 B級好きの友達とあつまって、わいのわいのと、DVDのコメンタリーモードを見るのはおすすめです。決して、本編を、期待してみては、いけません。
 人間はこんなバカな投資の仕方ができるのか…ということに感動します。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 9
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

2001年の作品にしてはなかなか

世界初のフルCG作品という謳い文句をみて、へえそうだったんだーと感心したのですが、良く考えると、トイストーリーが1995年にすでに初のフルCG作品を作っているんですよねー
実写の括りで世界初をつけたかったのでしょうか。

グラフィックに対して
2001年の作品としては、驚きのクオリティになっていると思います。
その後に公開されたアップルシードαやキャプテンハーロックと比較しても遜色ありません。

モデリング→FF>=CH>ACα
現在にも通用するレベルの作り込み。現在の進化したCG技術の元でも全く遜色がありません。全体的に整った高いクオリティで安心してみることができます。

質感→ACα>=CH>FF
質感はまだちょっとテクスチャを割り当てただけのツルテン感が否めませんね。
服の質感もプログラムで処理してあまり手が加わっていなかったような。
時代を加味すると仕方ないと思いますが。デザインがシンプルな分、ちょっとした違和感が目立ちます。

表情の動き→ACα>CH>FF
ここで、一つ言っておかなければならないのは、ACαとCHがフェイシャルキャプチャを使っているのに対し、FFは(たぶん全て)アニメーションをつけているということです。
表情の豊かさはフェイシャルキャプチャーシステムを使った方が綺麗に見えるのですが、同程度のアニメーションを手付けで再現していると言うことは相当な手間がかかっていますよ。驚きです。


続いて物語
FFじゃなくても良かったよね?と四方から言われていますね。
私はFFシリーズを良く知らないので、違和感はありませんでした。
ですが…

面白く無い

{netabare}起承転結はしっかりしているのですが、緊張感のあるシーンが殆どなく、単調なため退屈でした。

それから敵になった将軍がちょっと頭弱すぎます。
バリアを解除して敵ファントムを侵入させ、打ち取れば英雄になれるぞ!と部下をけしかけ、想定外の侵入に手が負えなくなり一人離脱。
最終兵器を機動、エネルギー砲を連発、オーバーフローしてもなお撃ち続けるのだ!とか訳のわからないことを言い始め、自分で安全装置を解除し放射して基地ともども自爆…

なんでこんな頭の悪いやつが将軍の地位なのかはなはだ疑問であります。
あの世界では、親の地位や金品で地位を獲得できるものなのでしょうか。

そして、オペレーター達は何故最後まで将軍を制することをしなかったのでしょうか。アホとしか言いようがありませんでした。{/netabare}

元々、FFのグラフィック進化の歴史を追うために観たようなものなので、ストーリーには期待していませんでした。だから、まあこんなものか。と言う印象です。

ストーリーは面白くありませんでしたが、グラフィックが凄かったのと、レンタルDVDに付属されていた特典映像のFF~FFXまでの展開、CG解説が参考になったので、満足感はありました。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 8

計測不能 23 2001年度アニメランキング23位
がんばれ!ジャイアン!!(アニメ映画)

2001年3月10日
★★★★★ 4.3 (9)
52人が棚に入れました
原作「ドラえもん」の中でもおなじみのジャイアンと、その妹・ジャイ子にスポットを当てた作品。ジャイ子の趣味は少女マンガを描くこと。ある日彼女は、同人誌の編集者・茂手もて夫から同人誌に作品を発表するよう誘われる。その申し出を喜び、頑張ってマンガを描くジャイ子。そんな彼女の姿をみて、ジャイアンは妹の恋も一緒に成就させようとするが、おせっかいが仇となってジャイ子を傷つけてしまう。そこで反省したジャイアンがとった行動とは…。

ざんば さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ついにあいつが主人公?!

2001年に『ドラえもん のび太と翼の勇者たち』と同時上映された作品。
時間は30分ほど。
原作は40巻の「泣くなジャイ子よ」と44巻の「ジャイ子の新作まんが」

今回の主役はみんなのガキ大将、ジャイアン!
可愛い妹、ジャイ子の夢や恋を叶えるため
走り回り奮闘する物語です。

「ジャイアンは映画になるとかっこよくなる」なんて言われてますが
そんなカッコいいジャイアンをたっぷりと味わえる作品となっています。

ジャイアンの不器用だけど誰にも負けない妹への熱い想い、
そしてどこまでもまっすぐな男気。
そんなジャイアンに快く協力するのび太たち。

とても温かくそして熱く燃えますね!!

そして大きな声でこう叫びたい。
『がんばれ!ジャイアン!!』


EDのダ・カーポさんによる「さよならとは言わないで」も
聴いているだけで涙が溢れてくる名曲中の名曲。

今作も時折観返したくなる大好きな作品のひとつです♪

投稿 : 2024/06/08
♥ : 22

ウィスタリア さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

号泣です。

ジャイアンがお兄ちゃんだったら、全力で守ったり応援したりしてくれるんだろうな、と思いました。ジャイアンがガキ大将であるゆえんだと思います。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 2

計測不能 23 2001年度アニメランキング23位
劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムランド大冒険(アニメ映画)

2001年12月15日
★★★★☆ 3.5 (5)
42人が棚に入れました
ハムスター人気の火付け役とも言える河井リツ子のイラストストーリーが、TVアニメ化に続いて遂に劇場映画化。ハムスターのハム太郎とその仲間たちが、夢の国ハムハムランドを舞台に大冒険を繰り広げる。監督は巨匠・出崎統。ミニモニ。が新キャラクター“ミニハムず"として歌と声を担当するのも話題になっている。 ロコちゃんに飼われているハムスターのハム太郎。いつものように仲間の“ハムちゃんず"と遊んでると、タイショーくんが掘っていた地下道から不思議な世界に迷いこんでしまう。そこはハムスターばかりが住む夢の国“ハムハムランド"。なんとその国には、食べると人間と話が出来るようになる不思議なヒマワリのタネがあるという。自分の想いをロコちゃんに伝えたいとずっと考えていたハム太郎は、タネを手に入れるため冒険の旅に出発するのだが、行く手にはタネを横取りしようと企む魔王ハムが待ちかまえていた……。

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

出崎色はよくわからず

野ネズミの活躍を描いた「ガンバの冒険」のレビューで、ハム太郎の映画版も同じ出崎統が監督しているらしいので観てみる、と書いたのです。で、観てみたのでした。

…子供向け連続アニメの劇場版て、普段の展開から切り離したアミューズメント的なお話にすることがありますね。
せっかくの劇場だから特別なことを、ということなのか、そういったはっちゃけたファンタジーの中に埋没したお話でした。

普段の連続アニメでのハム太郎作品の面白さは、人間の暮らしの裏でハムスター達が借りぐらしの冒険を繰り広げる日常の部分だと思うのです。もしも小さなペットがこんな冒険をしていたら…という想像力。
子供達に気づかれないように暗躍して何事もなかったように帰ってきて寝ている。
そういった点がこの作品では生きてなくて、非日常的な遊園地でした。

女の子が好むだろうという賑やかな楽しさ。
モーニング娘?ミニモニ?だか流行った頃なので、そんなアイドルがハムスターに扮して歌うシーンが盛り込まれており、そんなノリで客を呼んだ作品なのでしょうね。

出崎統ネームの特色はとくに感じられませんが、女の子たちのためにがんばって作ったのかなー?という感じでした。

劇場版によくある調整なのか、音が、やけに音楽が急に壮大に響いたり、セリフが聴き取りずらかったりして不便でした。

投稿 : 2024/06/08
♥ : 20

計測不能 23 2001年度アニメランキング23位
ラマになった王様(アニメ映画)

2001年7月14日
★★★★★ 4.6 (4)
32人が棚に入れました
“ラマ"に変えられてしまった若き国王と、心優しき農夫によるファンタジックな冒険を描いたディズニー・アニメ。南米のジャングルに君臨する若き国王クスコ。才能と美貌を兼ね備えた国王ではあったが、ワガママでイジワルで傲慢なその性格から民からの信望はまったくなかった。ついには魔女からの恨みまでも買ってしまい国王はラマの姿に変えられてしまう。城からも追い出されてしまったクスコは、偶然拾われた農夫パチャの助けを借りて元の姿に戻るため城を目指すのだったが……。
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