1986年から発売されたアメリカの玩具会社colecoのフィギュア/メカシリーズ「STARCOM THE U.S. SPACE FORCE」をベースとする宇宙冒険アニメ。現地では1987年に放映されたもので、この日本語版は原語版の第3話を第1話として放送するなど、順番に多少の異同はあるが、全13話すべてがオンエアされた。人類が宇宙に進出を果たした未来。ガニメデ第3衛星に拠点を置く人類組織「スターカム」はブリックリー提督のもと、宇宙各地に混乱を引き起こすダーク皇帝率いるシャドウ軍の悪事に日夜目を光らせている。その主力となるのはスターウイングチームの凄腕パイロットであるダッシュ大佐、宇宙潜水兵(スペースマリーン)の一員にして軽い性格のクローバー大佐、そしてスターベースコマンド所属で規律にうるさいスリム大佐の3人だ。彼らは中型高速艇スターマックスと小型戦闘機スターウルフを駆り、シャドウ軍のロボットドローン(兵士)たちを相手に戦う。本作の実制作は『ガジェット警部』などのDICが担当。勇壮な劇伴の作曲は後に「POWER RANGERS」シリーズのプロデューサーを手がけて不動の地位を確立したHAIM SAVANとSHUKI LEVYの名コンビによるもの。
環境問題など地球規模の危機意識を視聴者に訴えるため、CNNの創設者でもあるテッド・ターナーが制作したスーパーヒーロー番組。原題は『CAPTAIN PLANET AND THE PLANETEERS』。地球の危機に際し、長い眠りから目覚めた女神ガイアは5人の正しい心を持った少年少女に神秘のパワーを宿した指輪を授ける。大地のパワー「アース」を得たアフリカの少年クアミ、炎のパワー「ファイヤー」を持つ北アメリカの少年ウィラー、風のパワー「ウィンド」を授けられたソビエトの少女リンカ、水のパワー「ウォーター」を抱くアジアの少女ギーそして心のパワー「ハーツ」を託された南アメリカの少年マティ。航行機ジオクルーザーや潜水艇エコサブマリンを駆る彼ら5人は、放射能を好むデューク・ニューカムや有毒廃棄物を撒き散らすスライ・スラッジら様々な悪人たちを相手に地球各地で大活躍。そんな5人の力が一つに合わさった時、スーパーヒーロー=キャプテン・プラネットが出現するのだ……!本作はDICとターナー・ブロード・キャスティング・サービスなどが制作し、実制作には日本のスタジオ古留美などが参加。原語版は全6シーズン分作られたうち、日本版は1991年夏季に第1シーズンを放送後、翌1992年の夏季にも第2シーズンがほぼそのままのキャスト/日本語版スタッフでオンエアされた。
イタリア国営放送RAIと日本の東京ムービー新社(TMS)が制作したTVアニメシリーズ。他社と異なりTMSが携わった海外向け作品は日本側のキャラクターデザインを活かすことが特徴の一つだが、本作も名アニメーターである杉野昭夫のものが採用された。時は第一次世界大戦後の1920年代。フランスの新聞社「LA VOIX DE PARIS」で働く一人の活発な美人記者がいた。その名はアントワネット・プラトゥ。トニーの愛称で親しまれる彼女は、相棒のカメラマンである青年アラン、チーフのシャイヨ、その秘書で星占い好きの女性ウラリア、さらにトニーの愛猫フィリッポたちとともに様々な事件を日夜追う。オフの時はマークたち多くの仲間が集まった音楽グループ「パリ・ブルース」でサックスを奏でるトニーだが、フランスだけでなくヨーロッパ各地に出没する女賊マダム・ラパンとその部下イゴーの悪事は決して見逃さない。持ち前の行動力をふるい、トニーとアランはマダム・ラパンの犯罪計画に挑むが。本作はTMSの作品らしくハーモニー方式を用いた画面も散見。作画にはビーボオーら日本のアニメスタジオも参加している。