花言葉で学園祭なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの花言葉で学園祭な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月01日の時点で一番の花言葉で学園祭なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.8 1 花言葉で学園祭なアニメランキング1位
マリア様がみてる(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (351)
1887人が棚に入れました
憧れの小笠原祥子に身だしなみを整えてもらった事をきっかけに、福沢祐巳が薔薇の館を訪ねると、学園祭の劇について揉めていた。王子役として花寺学院の生徒会長が来る事を聞き、シンデレラ役の祥子が辞退を望んだ為である。
役から逃げる為に祥子は祐巳を妹にすると言うも、祐巳はその申し出を断る。話し合いの末、学園祭までに妹にできたら降りてもいいが、その代役は祐巳が務める事になる。
祐巳もその時に備えて練習に加わり、周りに溶け込んでいく。王子役の柏木が同性愛者である祥子の婚約者だと知った祐巳は、役を引き受けようとする。
しかし祥子は同情を嫌い、申し出を受けずに役を勤める決心をする。学園祭が終わり、もう祥子と会う事もないと黄昏れる祐巳に、祥子がスールの申し込みをした。そして祐巳は、その申し出を受け入れるのであった…。


声優・キャラクター
植田佳奈、伊藤美紀、池澤春菜、伊藤静、能登麻美子、豊口めぐみ、佐藤利奈、甲斐田裕子、斎藤千和、下屋則子、大原さやか、檜山修之、市来光弘

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

マリみて総論~女性が相手に好意を抱くということについて~

アニメ版は
第1期「マリア様がみてる」(全13話)
第2期「マリア様がみてる~春~」(全13話)
第3期「OVA マリア様がみてる 3rdシーズン」(全5話)*1話約60分。
第4期「マリア様がみてる 4thシーズン」(全13話)

これらを全部まとめてレビューしちゃいますw
とは言ってもネタバレはしません。大仰に言うと「マリみて総論」ですw

原作は今野緒雪先生の少女小説。
アニメ化のみならず、漫画化や実写映画化などのメディアミックスがされた作品で、
百合系アニメの金字塔とも言われている作品です。

さて、みなさんは「百合」と聞いてどんなことを想像しますか?
女性同士でイチャイチャしたり、せせせ・・接吻(キャッ)なんかしたり、
にににに・・・肉体的な関係(キャッ)を伴う
禁断の愛なんてのも想像したりすると思いますが、
百合作品の系統は3つに分けられると言われています。

①少女漫画系統とも言われていますが、
互いが互いを必要とするという、主に精神的な結びつきを強く描いた作品。
きめ細やかな女性の心模様が丁寧に描かれていて、
恋愛感情というよりも、場合によっては、それよりも深い結びつきですかね。

②肉体的接触をメインとした作品
要はガチレズ作品です。レロレロチュパチュパクチュクチュ。←通報!!
こういった作品では、禁断の愛であるが故の罪悪感や葛藤だったり、
一線を超える時の覚悟だったりが取りあげられることが多いですね。

③近年の作品に多く見られる萌え少女たちにライトな百合関係を取り入れた作品。
今更説明不要ですね。動物のような萌え少女たちの戯れを
「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」とひたすら愛でるような作品です。

①の要素を含んだ②の作品、②の要素を含んだ③の作品というのも存在しますが、
本作は言うまでもなく①に分類される作品です。
百合作品の大本である
エス(特に戦前の、日本の少女・女学生同士の強い絆を描いた文学、または現実の友好関係)
の系譜を受け継いでいる正統な百合作品であり、肉体的な接触はほぼ皆無です。
形而上的なレベルにまで高められた魂の共鳴こそが本作の眼目なのだと思います。

ちなみにですが私は①、②、③の百合作品全部いけます!(えへへ♪)


本作の舞台である私立リリアン女学園はカトリック系のミッションスクールであり、
多数の名家の令嬢が在籍する超お嬢様学校です。
そんな中、極々平凡なリリアン女学園1年の主人公の福沢祐巳(ふくざわゆみ)は、
ある日2年の小笠原祥子(おがさわらさちこ)と出会います。
小笠原祥子は高等部生徒会(山百合会)の幹部であり、この出会いをきっかけとして
福沢祐巳は山百合会を訪れることになります。

「極々平凡な人生を歩んできた私の前にある日突然王子様が現れて、
夢の様な非日常的なステージに導いてくれる」

こうしたシンデレラ願望は女性の潜在的な欲求として根強く残っていて、
特に少女漫画作品によく見られるフォーマットだと思います。
本作の場合、王子様は同性の女性だったということですねw

と、まぁここまでは有り体なんですけど、
本作において特徴的なのはスールという慣習です。
スールというのはフランス語で「姉妹」という意味です。
通常、上級生が身につけているロザリオを
下級生の首にかけることによってスール関係が成立します。
スール関係を結ぶというのは、その相手は自分にとっての特別な存在であり、
山百合会のメンバーにおいては妹=自分の後継者という意味合いを持ってきます。
山百合会のトップには
紅薔薇(ロサ・キネンシス)、白薔薇(ロサ・ギガンティア)、黄薔薇(ロサ・フェティダ)がいて、
2年生の小笠原祥子はロサ・キネンシスの妹(ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン)です。
こうした紅薔薇、白薔薇、黄薔薇のスール関係を中心とした群像劇というのが、
本作の概要と言えるでしょう。


さて、ここからは「恋愛感情と言い切れない女性の純粋な好意」について少々語りたいと思います。
これは、本作に限らず様々な百合作品、
特に①の百合作品においては肝となるところなんですけど、
我々は「好意=恋愛感情」と捉えがちです。
あらゆるジャンルから「恋愛の尊さや素晴らしさ」というのは発信されていますし、
ある種の恋愛至上主義に陥ってしまうのは無理からぬところでしょう。
ですが、一口に好意といっても尊敬、保護欲、友情等々、実に多岐に渡ります。
なので、百合作品=同性愛という等式は必ずしも成立するわけではないですし、
少なくとも本作においては成立しないと私は考えています。

女性が相手(男女)に好意を抱くメカニズムを考えていくと、
原始時代、男性は狩猟の為外に出ます。
一方で女性は集落で血族たちに囲まれ家を守るということをします。
そうした名残が現在でもあるのか、
女性のコミュニケーション能力は、男性よりも発達しているように思えます。
相手の僅かな所作の違いも見抜いてきます。
まぁそれで浮気がバレたという男性は数多くいるでしょうけどw
そして、家を守る為の円滑なコミュニケーションを望むということは、
自分や家族に危害が及ばない安全性の確保を強く望んでいるということかもしれません。
それ故に、女性はまず対象相手が
「自分の敵か味方なのか?」を明確に区別しようとする傾向があるように思えます。
男性同士の場合、ほとんどコミュニケーションを取らない相手というのは、
モブのようなもので、そこに敵意を抱くことも抱かれるということも
あまりないのですが、女性相手の場合だとそうでないことが非常に多いですw
こちら側からすれば特に敵意なんてないんですけど、
むこう側からは思いっきり敵意を抱かれてたりすることが往々にしてありますw
従って、これは私の処世術の1つなんですけど、
「私はあなたの敵ではないですよ!味方ですよ!」と強くアピールすることが多いですw
具体的に言うと、とにかく(面倒でも)積極的に話しかけるようにしていますw
ええ、もちろんあにこれでそういうことはしていませんw生粋の面倒くさがり屋なのでw
対象相手を自分の敵ではなく味方だと認識するというのが、
女性が相手に好意を抱く第一段階だと思います。

では次の段階はと言うと、対象相手に「どれだけ心を許せるか」でしょう。
何度かコミュニケーションを繰り返していくうちに徐々に対象相手に心を開いていきます。
これは別に男女共通のことなんですけど、
女性の場合だとこの段階で、相談事を持ちかけてくること多いです。
相談事=単なる愚痴だったりすることが多かったりしますがw
ここでのポイントは相手の言うことをひたすら肯定するってことなんですけど、
今回はその話はいいでしょうw
とにかく、女性が相談事を持ちかけてくるというのは、
その対象相手に心を許し始めている兆候だと私は思っています。
さらにそうしたコミュニケーションを重ねていくことによって、
その対象相手に相談事を聞いてもらうことが日常となり、
ひいては自らの心の平穏を保つ為に必要な行為になってくると、
関係が発展していきやすくなると思います。
ただ、対象相手が男性と仮定して、何のアクションも起こさなければ、
只の相談相手からまったく進展しない可能性も結構高いですw

さて、女性が相手(男女)に好意を抱くメカニズムについていろいろと語ってきましたが、
まず対象相手を敵か味方かに識別し、
味方と認識した対象相手にどれだけ心を許せるかというのを土台として、
そこから友情に発展するのか、愛情に発展するのかということになってくると思いますが、
女性はこの過程を非常に重要視する傾向にあると思っています。
高校時代の友人に一目惚れしやすいA君というのがいました。
A君はろくに話したことすらない相手に告白を繰り返し連戦連敗していましたが、
そりゃ当然のことでしょうw
相手からすれば、いくら容姿端麗でも敵か味方かも認識できない相手と
付き合うなんて無理だと考えるのが普通でしょうw
私の経験則上、女性にモテる男性というのは、とにかくマメな人です。
頻繁にコミュニケーションを繰り返し、
女性から心を許される存在になる為の手順をしっかりと踏んできます。
ちょっと話が逸れましたねw

女性が対象相手に「どれだけ心を許せるか」ということを重要視するならば、
そのことを丁寧に描いた本作は、
むしろ、女性にこそ共感が得られるのではと思います。
そして、女性が相手に好意を抱くメカニズムを意識することによって、
女性が抱く好意=恋愛感情という単純なものでなく、
もっと複合的な要素が絡み合ったものであると認識できると思います。
そうすることによって、百合=同性愛という偏見から解放されるのです。
本作が、女性の繊細な心のやり取りを描いた作品ということに気付くことができるのです。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 30

シェリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

"スール"が見せてくれたもの

「リリアン」という女子校で静かな物音を立てて起こる群像劇。
主人公には祐美がいて、メインステージは「山百合会」と呼称される生徒会。
けれど派手で華々しいエピソードはなく、ささやかれる物語は常にとても個人的なものごとになる。
それは誰かと誰かのお話。

厳しい校則はなくとも淑女たる振る舞いを保ってきたリリアンの生徒たち。
それは上級生と下級生の結ぶ「スール(姉妹)」という関係が伝統として今も続いているから。
ある上級生は気に入ったある下級生を選び、選ばれた下級生も憧れの先輩の傘の下に入る。
親密な2人の間では当たり前のことを教え、たわいもないおしゃべりをし、また秘密を共有する。
先輩後輩の関係ではなく、友達でもなく、スールである彼女たちの間には誰も入っていけない絆がある。
容姿ゆえか、恋ゆえか、欠点ゆえか。彼女たちは強く、また深く、強烈な花の匂いに惹かれる蜂のように互いを求め合う。
そこには他人が踏み込んではいけない境界線をはっきりと感じ取ることができる。
互いに求め合ったその中に大事なものは隠されている。開けてはいけないパンドラの箱。人差し指を静かに唇にあてる。
スールである彼女たちは、こころの底から理解し合い、相手のために何かしたいと体が熱くなる。
半端ではないその関係にいささか驚かされるほどの愛をみるが、それは柔らかな光に包まれた、とてもあたたかいものだ。
依存のような危険性も、ヤマアラシのジレンマも皆無である。ただただ抱きしめ合うことができる唯一のもの。
それこそがこの物語の提示したい、世界のひとつの仮説である。


リリアン女学園で静かに起こる群像劇の本作「マリア様がみてる」。
目には見えない小さな傷も仄かな輝きも、決して見過ごすことのない彼女たちの真摯な姿勢、また他人に施す優しさと、スールに向ける愛の深さと誠実さはこの作品ならではの特徴である。
作品にはお嬢様学校で女子校という雰囲気もしっかりと出ている。口調や礼節、服装、身振りなど十二分にだ。
笑いをさそうコメディタッチの部分には迷走がみられるがさほど気にはならない。
作画についてももう少し頑張って欲しいという願いもあるが作品が良いだけに我慢して頷く他ない。
自分としてもそのように思うのは珍しいが、そういう部分では簡単に折れてもいいほどに夢中になれるのが本作品なのである。


個人的にこの作品のどこが良いのか、他ではあまり取り上げられないだろうところをピックアップしてみる。
それは、問題と態度にデフレがないことだ。その質は最後まで保たれ続けている。
どういうことかというと、例えば「名探偵コナン」ではFBI捜査官のジョディが出てくる。
しかし彼女はコナンと赤井を際立たせるためか登場のときよりも鈍感になり、簡単なことにさえ気づくことができなくなってしまう。
話を作る側も頭の良い人間のさらに頭の良い人間を作ることに苦労したのか、はたまた限界を感じたのか。
そうしてジョディのレヴェルを下げていくことで、あたかもコナンと赤井が1つ抜けた存在であることを示している。
至極淋しい表現である。

ではこの「マリア様がみてる」ではどうだろうか。
本作には、主人公の祐巳、そしてそのスールでありお姉様と呼ばれる祥子がいて、
祥子が祐巳から学ぶこともしばしばあるが、基本は上級生でもある祥子が祐巳にいろんなことを教える。
もちろん当たり前のことだが、祥子にもお姉様はいたし、作中で学年が上がることで祐巳にも下級生ができてだんだんと妹の存在が仄めかされていく。
しかし、「マリア様がみてる」ではジョディは作られない。
祥子のお姉様や他の生徒会のお姉様方もきちんと祥子に指摘するだけの能力と資格を持っていた。
そしてまた祐巳も下級生である瞳子や可南子にレヴェルを下げることなく、また奇をてらうことなく、祐巳自身の上級生としての自覚ある立場と振る舞いによって彼女たちを正しい方向に導いてあげることができているのだ。
この丁寧に、順番に段階を踏んでいく作りは作品全体にもそれぞれのスールの関係にも言える。
でも特別ここには感心しないわけにはいかない。人の成長をこれだけ素直に頷くことができるかたちに書き上げた物語には感謝の意さえ湧いてくる。救いと光に満ちている。作者の正直で、まっすぐな意志をしっかりと感じる。
だからこそ祐巳の等身大の成長には大きな感動がありました。「100数えなさい」の台詞を僕は忘れることができません。


「百合の火付け」として話題の本作ではあるが、僕はあまりそうは思わない。
なぜならそれ以上に描かれていることが素晴らしいからだ。
マイナージャンルを広めたのは確かなのかもしれないがその色眼鏡は必要ないほどに、百合であることをすっかりと忘れてしまうくらいに、この作品はあまりにも出来過ぎている。
わざわざそんな括りはを必要ともせず、「マリア様がみてる」は一作品として堂々としたアニメーション作品である。
むしろ「百合」という響きがかえって妨げてしまうことにもなりかねないのだ。


脆く、儚く、傷つきやすい十代の少女たちの葛藤と苦悩と幸せは、感じるには重く大きく、語るには恥ずかしく、振り返るとそれは思い出である。
「スール」という関係が生み出したこの作品の伝えたい大切なことは必ずこころに沁みてくるはずです。
誰もはこうはなれないけれど、せめて自分はこうなるように努めたいと、そんなことさえ思ってしまいます。

静謐で、たおやかで、あるときには地獄の火焔に焼き尽くされ、またあるときには頭から水をかけられる。
でもそこにはきっと、必ず手を差し伸べてくれる人がいる。
触れると眠った小さな動物のようにあたたかく、月の光のように私をみてくれる、あなたが。
もう薔薇の棘も痛くなんかない。

投稿 : 2024/06/01
♥ : 19

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「私立リリアン女学園。ここは、乙女の園。」

百合作品だとか、名作だとか、
たくさん噂は耳にしていた作品。

4期まであるうちの、
まずは1期を見ました。

最初は、名作だというフィルターがあるから観れるかな…と
思っていましたが、次第にこの作品の空気感に引き込まれていました。

見ていると上品になれる気がしますw

全13話です。


● ストーリー
私立リリアン女学園高等部。
名家の令嬢が集う、正真正銘のお嬢様学校。

ここには“スール”と呼ばれる制度があり、
指導役となる上級生が下級生と姉妹になる。

1年生の福沢祐巳(ふくざわ ゆみ)は、
憧れの先輩・小笠原祥子(おがさわら さちこ)にスールに指名された。

嬉しい気持ちがある反面、
自分が指名されるはずがない…と揺れていた。

大好きな先輩だが、知れば知るほど、
自分から遠い存在であることを実感してしまう。


スールになると、下級生は上級生の事を“お姉さま”と呼び、
そばにいることができる。

ただの先輩後輩以上に親密な関係となります。

さて、本作品を見ていて、今さらながら
「“百合”の定義とは?」と気になったので、調べてみました。

↓↓↓ wikiより引用 ↓↓↓

『百合は、女性の同性愛のこと。
 また、それを題材とした各種作品。

 作品の場合、女性同士の恋愛だけでなく
 恋愛に近い友愛や広く友情を含んだ作品も百合と言うことが多い』


うーん、この作品は間違いなく、百合ですねw

女子校独特の雰囲気だとか、
スール制度によって特定のペアが密接な関係であることだとか、
お嬢様学校特有の「ごきげんよう。」などの言葉遣いだとか、

そういうものが百合らしい雰囲気を作り上げているのではと思いましたが、
後半からは結構がっつり恋愛描写も入ってきましたw

私は特別百合というジャンルに関心はありませんが、
(むしろ、あまりに行き過ぎると苦手です。)

この作品では、
嫌な感じはしませんでした。

なんというか、文学的なんですもの。
だからいやらしさは感じませんw


≪ 恋をすると… ≫

相手の気持ちがわからない時には不安になったり落ち込んだり、
通じ合えた時にはとても嬉しい気持ちになる。

そんな、揺れる恋心がたくさん描かれます。

スール(姉妹)という関係を越え、
まるで恋人同士のようですw

もちろん、
ただの姉妹のようなスールもいるのですけれど。

片思いに悩む生徒がいたりと、
そんな存在がまた、恋の話を盛り上げます。笑



● キャラクター
登場人物や相関図は慣れるまで理解に時間がかかりましたが、
自然とわかってきます。

名称が難しいので最初は苦しいですが、我慢ですw

生徒会である山百合会(やまゆりかい)の幹部、

紅薔薇(ロサ・キネンシス)、
白薔薇(ロサ・ギガンティア)、
黄薔薇(ロサ・フェティダ)の3人とその妹を押さえられれば、

かなり相関図が見えてきますので、
これから見る人は頑張ってください。笑

ちなみに祐巳は
ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン・プティ・スール
(紅薔薇のつぼみの妹)と呼ばれますw長いwww


祥子はロサ・キネンシスの妹であり、
主人公の祐巳は、ロサ・キネンシスの妹の妹にあたります。

お金持ちな家のお嬢様なオーラがプンプンする祥子と、
お嬢様学校の中では庶民に近そうな祐巳。

お似合いとは言い難いですが、
いいコンビだなとは思います♪

ちなみに私のお気に入りは、
1年生の由乃(よしの)です♪

しっかりはっきりしている由乃が、
わかりやすくやきもちを焼くのが可愛かった♪


● 音楽
【 OP「pastel pure」 】
【 ED「Sonata Blue」 】

どちらも音楽のみで、歌はありません。

OPの主旋律はフルートの音色が美しく、
EDの主旋律はサックスかな?

2曲ともとても優雅な気分になれる曲です(*´ω`*)


● まとめ
なんだかんだ、目が離せずに引き込まれました。

これはこの作品でしか味わえない空気ですね。

安全な鳥かごに囲まれた、
幸せな世界のように感じました。笑

真面目でシリアスな雰囲気の本編に対して、
真面目な口調でおふざけしている予告も見どころですよw
パンチがありますw

物語の行く末が気になるというよりも、
この空気にもう少し浸っていたいので、
2期も観ようと思います^^

投稿 : 2024/06/01
♥ : 27

66.6 2 花言葉で学園祭なアニメランキング2位
ハートキャッチプリキュア!(TVアニメ動画)

2010年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (195)
964人が棚に入れました
中学2年生の花咲つぼみは、こころの大樹が砂漠の使徒に襲われ、キュアムーンライトが敗れゆく夢を見ながら引越しのトラックに乗っていた。鎌倉から祖母のいる希望ヶ花市に移り住み、私立明堂学園に転校したつぼみは、それを期に内気な自分を変えようとしていた。しかし、強引でマイペースなクラスメイト・来海えりかに振り回されてしまう。新たな環境に戸惑う中、つぼみの前に、夢の中で見たこころの大樹の妖精・シプレとコフレが現れる。それと同時に砂漠の使徒の一人・サソリーナが彼らを追ってきて、えりかのこころの花を奪ってしまう。彼女を救うため、つぼみはプリキュアに変身することを決める。

声優・キャラクター
水樹奈々、水沢史絵、桑島法子、久川綾、川田妙子、くまいもとこ、菊池こころ
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ハートをキャッチされてしまった

通算7作目5代目プリキュア
歴代プリキュアシリーズの中でもかなりの人気を誇る作品。
水樹奈々様最高です。
人の心を題材にしている作品。キャッチされてまうやろ。

原点回帰を意識して初期メンバーのプリキュアを2人にしたらしい。
女児が好きなものということで花とファッションの要素を採用しているんだとか。作中に登場した花の花言葉を紹介するシーンもあり、見ているだけで心が豊かになりそう。
心のつぶやきが駄々洩れになるのも印象的。

1話目冒頭から敵キャラととあるプリキュアの戦いが描かれ、後にも先にもないような壮大な物語を予感させる工夫あり。

前作までのプリキュアシリーズでは主人公の性格は元気で積極的な性格で勉強苦手という設定だったが、本作では主人公の相棒がそういった性格に。一方で主人公は内気消極的な性格で勉強得意という性格。

攻撃を決めた後にくるくる武器を回すのがなんだかおもしろい。
決められた相手がほわわわーんってなるのが可愛い。こっちまで浄化されてまう。
ブロッサム・おしりパンチも印象的だったなあ。

どう見てもショッカーみたいなやついるし、
ブルースリー完全リスペクト黄色ジャージとヌンチャク。
いかにも昭和の番長かつ星飛雄馬リスペクト。中身は少女漫画を描き、母を想う花好きな優しき青年。
ちょくちょくオタク好みな描写があるような。
{netabare}ショッカーみたいなスナッキーという敵キャラは意外と作戦会議を待ってくれるし、同じような恰好したらバレないだろう作戦見事に成功するの笑った{/netabare}

変身は香水をかけて。なかなか可愛い変身である。

心の種はうんこかな?ぷりぷり

OP
Alright! ハートキャッチプリキュア! 歌 池田彩
ED
ハートキャッチ☆パラダイス 歌 工藤真由
Tomorrow Song 〜あしたのうた〜 歌 工藤真由
挿入歌
つ.ぼ.み〜Future Flower〜 歌 花咲つぼみ / キュアブロッサム(水樹奈々)
スペシャル*カラフル 歌 来海えりか / キュアマリン(水沢史絵)
MOON 〜月光〜ATTACK 歌 月影ゆり / キュアムーンライト(久川綾)
HEART GOES ON 歌 工藤真由、池田彩
Power of Shine 歌 明堂院いつき / キュアサンシャイン(桑島法子)
OPの明るい楽曲、EDは前半は明るく頭の中でヘビロテしたい。後半はコーラスあって壮大な楽曲。これまた良き。勿論ダンスも良い。
HEART GOES ONは工藤真由、池田彩が本人役で歌唱するシーンもあるし、最後ではないが終わりが近いときの戦いでも流れて印象的。


備忘録
{netabare}
中学2年生の花咲つぼみは希望ヶ花市に引っ越してくる車中で、こころの大樹が砂漠の使徒に襲われ、キュアムーンライトが敗れゆく夢を見ていた。つぼみは転校を機に内気な自分を変えようと決意したが、強引でマイペースなクラスメイト・来海えりかに振り回されてしまう。新たな環境に戸惑う中、つぼみの前に、夢の中で見たこころの大樹の妖精・シプレとコフレが現れる。シプレとコフレを追ってきた砂漠の使徒の幹部・サソリーナは、居合わせたえりかのこころの花を奪ってしまう。つぼみは妖精にプリキュアになる資格があると聴かされ、彼女を救うため、つぼみはシプレの力を借りてプリキュアに変身することを決意する。キュアブロッサムとなったつぼみに救われたえりかはコフレの力でキュアマリンになり、2人は砂漠の使徒であるサソリーナ、クモジャキー、コブラージャに立ち向かっていく。そしてつぼみとえりかに続いて、生徒会長・明堂院いつきもポプリが現れたことがきっかけでキュアサンシャインに変身し、高等部の月影ゆりもキュアムーンライトに変身する能力も取り戻し、4人でサバーク博士が率いる砂漠の使徒に立ち向かう。
第1話のアバンでキュアムーンライトが敗北し、変身能力を喪失する場面から物語が始まる。他のプリキュアでは見られない始まり方。

花咲つぼみ / キュアブロッサム 水樹奈々
大地に咲く一輪の花、キュアブロッサム!
私、堪忍袋の緒が切れました!
髪は暗いマゼンタ色のツインテールから鮮やかなマゼンタの巨大なポニーテールになり、それを濃いピンク色のリボンで結っている。瞳の色も髪の色同様、暗いマゼンタから明るいマゼンタに変化する。
第1話でプリキュアの身体能力を制御できずに自滅し、史上最弱のプリキュアと呼ばれてしまうが、話数が進むごとに技量も上がった。
キュアフラワーは彼女の祖母(花咲薫子)。
眼鏡をかけることがある
花言葉を覚えるほど花好き、将来の夢は植物学者であるが、最終話では宇宙飛行士。草も花もない宇宙に花を咲かせたい
えりかの強引な誘いでファッション部に副部長として入部するが、当初希望していた園芸部にも所属
両親は花屋のHANASAKIフラワーSHOPを営む。両親と祖母との4人暮らしだが、後に妹のふたばが誕生して5人家族。両親が開業する以前は祖母である薫子に世話をされていた。
両親も娘と過ごす時間を作るために自営業に切り替えている。そして夫婦仲良好で子供増えるのも納得。

来海えりか / キュアマリン 水沢史絵
海風に揺れる一輪の花、キュアマリン!
海より広いあたしの心も、ここらが我慢の限界よ!
髪は暗い青色から、ウェーブがかって左右に分かれた鮮やかなシアンのロングヘアーになり、頭頂部に青色のハートがついたリボンをつけている。瞳の色も髪の色同様、暗い青色から明るいシアンに変化する。
母と姉はモデルで高身長なのに対し、小柄。
つぼみと正反対の性格で、猪突猛進で元気かつお調子者。気さくで明るいマイペースな性格の持ち主でとても友好的。
カリスマモデルだった母の影響で、ファッションに興味。ファッション部の部長。
当初、姉であるももかの容姿にコンプレックスを持っており、サソリーナに付け込まれ、デザトリアンにされた。つぼみとの交流を経て姉妹関係も良好に。
将来の夢はファッションデザイナー兼スタイリストで、裁縫や服のデザインの腕前は高く、一目で相手のスリーサイズをあてることができる。
実家は母親が営むフェアリードロップというファッションショップを併設している。

明堂院いつき / キュアサンシャイン 桑島法子
陽の光浴びる一輪の花、キュアサンシャイン!
その心の闇、私の光で照らしてみせる!
髪は茶色のショートヘアーから鮮やかな黄金色のツインテールになり、それを橙色のリボンで結っている。瞳の色も髪の色同様、茶色から明るいイエローに変化する。ヘソ出しルック
変身後の一人称は僕から私に変わり、口調や声質も少女らしさを強調したものになり、変身前後で性格にも多少の変化。
実家は明堂院流古武道の道場で病弱な兄の代わりに明堂院流の跡継ぎになるため、修行の妨げになるという理由から女の子らしさを封印して学園生活では真夏でも男子用の学生服を着用。家族には両親と兄のほかに、祖父であり学園の理事長でもある厳太郎。
可愛いもの好き。文武両道で生徒会長。
祖父や兄の助言もあって自分に素直になり、第15話では好きな武道を続けながらファッション部に入部することを決める。
デューンとの戦いが終わったあとは髪が少し長くなっており、制服も女子生徒用のものに変えている。

月影ゆり / キュアムーンライト 久川綾
月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!
全ての心が満ちるまで、私は戦い続ける!
髪は暗い紫色から、淡い藤色のロングヘアーとなり、前髪の左側が三日月のように逆立った特徴的な髪型を持っており、頂頭部の左側に青いバラの花飾りを付けている。瞳の色は暗い青色から明るい青色に変化する。
キュアフラワーの次代のプリキュアにあたり、ハートキャッチミラージュを入手すべくプリキュアパレスへ試練を受けに赴くが、その途中でダークプリキュアに敗れ、物語開始時点では変身能力が失われていた。敗れる直前にココロパフュームをシプレとコフレに託し、自身もコッペの助けで生還できたが、同時にプリキュアの種とコロンを失う。その後、第33話にてココロポットの力によって再び変身できるように。
ダークブレスレットによって強化されたデザトリアンや三幹部を単独で圧倒し、ダークプリキュアとも互角に渡り合うなど、前出の3人をしのぐ戦闘能力。歴代最強?
眼鏡をかけた美少女。学業の成績はいつもトップ、聡明かつ物静かな性格。非常に大人びており、ミステリアスな雰囲気。ももかの数少ない友人であり、モデルの仕事で授業を欠席しがちな彼女を気遣っている。元々は明るい性格だったようだが。
父親で植物学者の月影博士は行方不明となっているため、母と団地で2人暮らし。
父の失踪後、間もなくプリキュアに選ばれ、自身と同じ重責を、だれにも背負わせたくないという思いから単身で砂漠の使徒と戦っていた。
変身前でも身体能力は高く、ダークプリキュアの打撃を腹部にうけても苦しむ程度で済み、大群のスナッキーを蹴散らしたり、砂漠の使徒との戦闘に巻き込まれた人々を守るために生身で戦うことにも躊躇がない。
コロンの仇であるサバーク博士が自身とダークプリキュアの父親であると知ったときにはショックで心を閉ざしかけたり、その父をデューンに殺された際には復讐心に満ちかけていたが、つぼみの説得で乗り越えている。

スーパーシルエット
プリキュア・ハートキャッチ・オーケストラを発動時に4人がハートキャッチミラージュの力を受けてパワーアップした姿。
鏡よ鏡、プリキュアに力を! 世界に輝く一面の花、ハートキャッチプリキュア! スーパーシルエット!!
全員のコスチュームが純白色メインで通常時と比べ鋭いシルエットとなり、背中にハートの形をした光る帯をつけ、ハートキャッチミラージュから射出されるハートをあしらったスーパーイヤリングかスーパーティアラを4人それぞれがつけている。
プリキュア・ハートキャッチ・オーケストラ
花よ咲き誇れ!の掛け声で4人が同時に放つ必殺技。ハートキャッチミラージュから純白の衣を纏った巨大な女神を召喚し、4人の掛け声で女神を操り、拳を叩きつけて地面を粉砕しつつ敵をその掌中に収める。最後は通常の必殺技と同様の動作で浄化。

元プリキュア
花咲薫子 / キュアフラワー 坂本千夏
つぼみの父方の祖母にして、著名な植物学者。ソバージュの髪型が特徴。
つぼみが通っている植物園の園長。最年少で全日本空手大会で優勝した経験をもつ。
つぼみが幼いころ、両親が忙しい間は彼女がつぼみの世話をしていた。
死別した夫との思い出が詰まったラベンダーが好きで、鎌倉在住時にはラベンダー畑を作るのを夢みていた。
若い頃にプリキュアとして砂漠の使徒と戦っており、シプレとコフレとも当初から面識があったが、現在は戦いからは一線を退き、「こころの大樹」の研究をしている。

シプレ 川田妙子
新しいプリキュアを探しにやってきた妖精で、つぼみのパートナー。模様の色はペパーミントグリーン。耳が上に立っている。
首には銀色のハートのブローチが付いたピンク色の襟飾りをつけており、頭には薄いピンク色の六角星の飾りがついた濃いピンク色のリボンをつけている。語尾はですぅ!
コフレ くまいもとこ
シプレと共に新しいプリキュアを探しにやってきた妖精で、えりかのパートナー。耳は横に倒れている。
首には銀色のハートのブローチが付いた青色の襟飾りをつけており、頭には青色の宝玉を3個つけている。語尾はですっ!。
ポプリ 菊池こころ
第20話から登場。こころの大樹から生まれた赤ん坊で、いつきのパートナー。耳は離れている。
首には銀色のハートのブローチが付いた黄色のケープをまとっており、頭には羽の形をした黄色の耳飾りを付けている。また、ピンク色のポシェットも身につけており、その中に入っている種はプリキュアパレの扉を開く鍵になっている。語尾はでしゅ!
いつきのことが好きであり、行動をともにすることが多い。
コッペ
薫子がプリキュアだった時代に、彼女をサポートしていたパートナー。
身体は大柄でキョロっとした目と厚い唇、小さな耳と頭部の捻れた一本角をもつ。身体は緑色の厚い毛に覆われている。
胸にある大きなピンク色のハートマークは、シプレやコフレが中に隠れたり
現在は薫子の植物園に滞在しており、表向きは奇妙なぬいぐるみとして扱われている。
妖精たちにとっては憧れの存在
言葉を発することはなく、リアクションはほとんどない。目は大体上転している。
気配を消すための結界を張るなどの特殊能力をもつ。戦闘時は怪力によって敵をなぎ払う。
薫子を想ってつぼみの祖父・空に似た青年に変身し、プリキュアの危機を救う。変身前と同様に無口。眼鏡をかけ、書生服など前時代的な青年の服装。
ダークプリキュアの打撃を素手でいなすほどの戦闘力。
ハートキャッチミラージュを手に入れるための試練として、キュアフラワーの代理として現代のプリキュアと対決し、ブロックを落とす攻撃を仕掛けてきた。この対決に敗れたことで、つぼみたちがその正体を知ることとなった。
コロン 石田彰
かつてゆりのパートナーだった妖精。模様は藤紫色で、精悍な目つきをしている。耳は小さく尖っていて、左耳に銀色の大きな耳飾りを付けている。
過去の戦いでサバーク博士の光弾からキュアムーンライトをかばった際に、致命傷を受けて身体は塵となって消滅したが、精神はこころの大樹の中に留まり、ゆりを見守り続けている。
ココロポットの力で精神体としてゆりとの邂逅を果たした際は、助言を送ってキュアムーンライトの復活を後押しし、ゆりが立ち直ったのを見届けてから再度こころの大樹へと戻った。

砂漠の使徒
プリキュアの敵対勢力。砂漠の王であるデューンが率いる勢力で、元々は銀河系の遥か彼方からやってきた流浪の民であり、自分たちに最適な砂漠の環境を造るため、高い科学力を駆使して星の資源を吸い尽くす。
地球と人類のこころの砂漠化を目論み、人間がもつこころの花を枯らす形でこころの大樹にダメージを与えることを目的に掲げ、阻止しようとするプリキュアの打倒も兼務する。
約400年前から歴史の影で暗躍していたが、50年前にキュアフラワーに敗れたために一度は退けられる。だが、徐々に力を取り戻し、現代ではサバーク博士やダークプリキュアを擁してあらわれた。
砂漠の使徒の本部惑星城は木星のような姿にもなる。

デューン 緑川光
砂漠の使徒の王として君臨する青年で、サバーク博士に指示をしている黒幕。
表向きは物静かな人物として振る舞っているが、こころや愛という概念を徹底的に憎悪し、冷酷かつ非情。また、憎しみの力を原動としている。
今から50年前の地球に降臨し、地球を砂漠の星に変えるという自身の悲願を叶えるために暗躍するが、当時の地球を守護していたキュアフラワーと激しい攻防を繰り広げることになり、結果的には両者とも相討ちという結果に終わる。力を失ったことで宇宙へと逃亡するが、その後も自身の目的を諦めることはなく、キュアフラワーから奪われた力を取り戻そうと画策して現在に至る。
キュアフラワーとの激闘後、こころの大樹の研究に行き詰まっていた月影博士を唆し、彼に悪のこころと力を与える仮面を着けてサバーク博士に変え、以降は彼に地球での行動指揮を任せている。
第44話にて地球に再度降臨し、圧倒的な憎しみの力でプリキュアたちを窮地に追い込み、更には復活を果たしたキュアフラワーから自身の力を奪還した上、本来の強大な力でこころの大樹を枯らす。
第48話にて、洗脳が解けたサバーク博士を始末し、それに憤慨してスーパーシルエットとなったプリキュアたちと激闘。愛の力で戦うプリキュアたちのプリキュア・ハートキャッチオーケストラで浄化されかける。しかし、第49話では憎しみの感情を増幅させて巨大な最終形態へと変貌し、遂には地球を滅ぼそうとするが、無限シルエットに進化したプリキュアたちによるプリキュア・拳パンチを受けたことで完全に浄化され、最期は穏やかな表情を見せながら消滅した。

サバーク博士 楠大典
砂漠の使徒の総指揮官を務めている男性。銀色の長髪が特徴。
顔全体を仮面で隠し、黒色が基調のロングコートを着用。戦闘時は右手から光弾を放つ。
組織内では幹部たちを統率する地位。基本的には威厳ある人物として振る舞っているが、任務中でもマイペースな幹部たちを放任するなど、決して冷徹ではない。
元々は、ゆりの父親だったが、デューンに唆されてサバーク博士へと変貌した。以降は娘のキュアムーンライトを倒すべく、ゆりの身体の一部と研究の技術によってダークプリキュアを誕生させた。しかし、ダークプリキュアがキュアムーンライトに固執することを快く思わず、独断でゆりを襲撃した際には彼女を咎めている。
第47話ではキュアムーンライトとダークプリキュアの戦いに乱入し、その激闘の過程で自身の仮面が破れたことでデューンの洗脳から解放。第48話ではゆりたちに真相を明かし、ダークプリキュアの最期を父として見届けた後はデューンと対決し、敗北する。最後は妻である春菜をゆりに託すことを決意し、デューンの光弾からゆりをかばう形で死去した。

ダークプリキュア 高山みなみ
サバーク博士の側近を務めている漆黒のプリキュア。緑色のおかっぱ型の髪が特徴。
黒色のゴシックロリータ風のコスチュームを着用し、胸元には力の源である青色のブローチを飾り、左手に黒色の手袋をはめて、両足にはロングブーツを履いている。また、頭部の左側には赤色の尖った花飾りをつけている。
組織内では三幹部より格上の地位にいるが、三幹部からは不快に思われている。
サバーク博士の存在を心の支えとし、彼への想いからキュアムーンライトを倒し、自分が真のムーンライトとなるという意思をもつ。自分とキュアムーンライトを月の光と影に例え、影が光を飲み込むとして彼女を自分の手で倒そうとする。
右の瞳が金色、左の瞳が青色のオッドアイであり、普段閉じている右の目を開くと衝撃波を放ち、技の威力が増強される。背中の左側に、飛行能力と防御能力を備えた黒い片翼あり。
ダークタクトという闇のロッドを使用する。
月影ゆりの髪の一部とサバーク博士の研究の技術によって作り出された人造生命体。ゆりの妹ともいえる存在。
第34話にて、復活したキュアムーンライトとの激闘で戦闘不能になり、培養カプセルの中で回復するまで眠りにつく。目が両方金色となった完全体として復活し、強大な力を手に入れる。
第47話ではキュアムーンライトと死闘して敗北する。続く第48話では再び立ち上がって戦おうとしたが、月影博士が抱きしめられながら自分の娘だという言葉を聞きつつ消滅する。

サソリーナ 高乃麗
スリムな体格と褐色の肌にサソリの尾のような髪型が特徴。中東風の衣装
よく変な人だと言われる。
第25話にて、キュアサンシャインの浄化技であるプリキュア・ゴールドフォルテバーストを受けた影響で心が徐々に浄化されていくが、第31話でサバーク博士が与えたダークブレスレットによって一度は悪に戻る。しかし、浄化作用が完全には消えておらず、次第には物思いにふけるようになる。
第40話にて、前述のことで危惧していた同僚たちから戦線撤退を進言され、最後のチャンスとしてダークブレスレットを3つ使用してプリキュアたちに挑む。しかし、自身の体が耐えきれなくなり、最終的にはプリキュアたちの浄化技であるプリキュア・ハートキャッチ・オーケストラを受けて完全に浄化され、同僚たちに感謝の言葉を告げながら、カタクリのこころの花を残して消滅した。
アニメ劇中では浄化後に明かされた正体は山奥の療養所で寝ていた女性として登場したのみで、えりかは彼女の仕事は保育士ではないかと考えていただけであった。
クモジャキー 竹本英史
片目を隠すほどに伸びた赤色の長髪が特徴。語尾にぜよ、じゃき。
第46話での最終決戦でキュアマリンに挑む際、力の強さだけに執着していたことを指摘され、人を守るこころが本当の強さと口説かれるが、後戻りはできないとして戦いを続ける。最期はキュアマリンの浄化技であるプリキュア・ブルーフォルテウェイブを受けて浄化され、自分の知らない強さを認めて、素体となったこころの花であるノコギリソウを残して消滅。
アニメ劇中では浄化後は病院で目覚めたあとに明堂院流の門下生になった熊本という人物であることが明かされたのみ。
コブラージャ 野島裕史
細身の体格に青色のウェーブロングヘアが特徴。
ナルシストな人物で、宇宙一美しい男を自称。
任務中でもスナッキーを使役して自分を美しく見せようとするが、部下の扇動に乗せられる単純な一面も。
キュアサンシャインの美しさを高く評価している。
名刺代わりに自身のブロマイドを相手に投げて渡すのが癖で武器にも使用
第46話での最終決戦ではキュアサンシャインに挑み、外見的な美しさだけではなく人を守るこころこそが本当の美しさとキュアサンシャインに口説かれるが、後戻りはしないとして戦いを続ける。最終的にキュアサンシャインの浄化技であるプリキュア・ゴールドフォルテバーストを受けて浄化され、満足した最期に微笑みつつ、素体となったこころの花であるハマナスを残して消滅した。
アニメ劇中では浄化後に明かされた正体は熊本とともに入院していた患者として回想に登場したのみで、えりかは彼の仕事をコーディネーターではないかと考えていただけだった。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/01
♥ : 3
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

シリーズ初完走記念!「心を受けとめる」プリキュア

いやあ、第1話冒頭、いきなり{netabare}片翼の戦士、その名も「ダーク・プリキュア」が登場してノーマルのプリキュアと死闘を繰り広げ{/netabare}、そして最終第49話では{netabare}「ハートキャッチプリキュア・無限シルエット」という最終形態が出現・・・これって「アルティメットまどか」の原型{/netabare}では?笑。

◆本作視聴までの経緯

私が個人的に一番評価しているアニメ作品『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場版『新編:叛逆の物語』(2013年秋)の序盤の魔法少女たちの描かれ方が、明らかに『プリキュア』を意識していることは前々から気になっていて、何とかこの有名シリーズを一作でも確り齧(かじ)ってみたいものだ・・・と思っていたのですが、何せ一作につき50近い話数があることから、これまで何回か幾つかのシリーズ作品を観始めては挫折を繰り返してきました。

(1)最初は、2014年頃、とにかくシリーズ第1作ということで『ふたりはプリキュア』を見始めたのですが、絵柄の古さとシナリオの微妙さに付いていけず最初の数話で挫折。
(2)その後、当時放送中だった『ハピネスチャージプリキュア!』さらに去年放送されていた『魔法つかいプリキュア』等をつまみ食いしてみるも、どれも続かず。
(3) そこで、今年に入って下記のように事前リサーチし、二次創作で人気が高い(=大人にも人気がある)と評判の『スマイルプリキュア』を見始め、その作画・演出の良さにはちょっと惹かれるものの、序盤の展開のマンネリさに飽きてきて、一旦視聴を中断。
(4) そしてやっと、あにこれで同シリーズ中唯一、総合 ★ 4.0 という高い評価をとっている本作に手を出したところ、これが第1話から想定外の面白さで、そのまま一気観してしまいました。

・・・ということで、もっと早く本作を見始めるべきでした。
私のように、これから初めてプリキュア・シリーズを観始めようと考えている人は、序盤の惹き付けの強い本作から手をつけるのが、一番挫折の恐れが少なくて賢明ではないかと思います。

なお、本作の完走後、その勢いで視聴を中断していた『スマイルプリキュア』の方も無事完走できました。
両作を比較すると、おそらく、

<1> 『スマイルプリキュア』は、王道展開の「美少女戦隊もの」(その分ちょっと退屈)。 ※個人評価 ☆ 3.7
<2> 『ハートキャッチプリキュア』は、展開に変化をつけたプリキュアシリーズの中の異端作品。 ※個人評価 ★ 4.1

ということになるのではないでしょうか。


◆(参考) 歴代プリキュア・シリーズ 事前リサーチ
{netabare}
№ 作品名 (期間) 話数 プリキュア数 Goods等売上高 あにこれ総合評価 レビュー数 お気に入り登録数
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1 ふたりはプリキュア      (04.2-05.1) 49話 2人 101億△ ☆ 3.6△ 122件◎ 703人◎ (優先:A)
2 ふたりはプリキュア Max Heart (05.2-06.1) 47話 3人 123億◎ ☆ 3.5  59件  429人△ (優先:B)
3 ふたりはプリキュア Splash Star(06.2-07.1) 49話 2人  60億  ☆ 3.6△ 61件  329人
4 Yes!プリキュア5       (07.2-08.1) 49話 5人  96億  ☆ 3.6△ 73件  395人 (優先:C)
5 Yes!プリキュア5GoGo!    (08.2-09.1) 48話 6人 101億△ ☆ 3.6△ 57件  326人 (優先:C)
6 フレッシュプリキュア!    (09.2-10.1) 50話 4人 115億◎ ☆ 3.6△ 80件  346人  (優先:B)
7 ハートキャッチプリキュア!  (10.2-11.1) 49話 4人 130億◎ ★ 4.0◎ 156件◎ 773人◎ (優先:A)
8 スイートプリキュア♪     (11.2-12.1) 48話 4人 103億△ ☆ 3.6△ 109件△ 472人△ (優先:B)
9 スマイルプリキュア!     (12.2-13.1) 48話 5人 108億△ ☆ 3.9◎ 215件◎ 952人◎ (優先:A)
10 ドキドキ!プリキュア     (13.2-14.1) 49話 5人  96億  ☆ 3.6△ 113件△ 533人△ (優先:C)
11 ハピネスチャージプリキュア! (14.2-15.1) 49話 4人  78億   × 3.2  76件  360人
12 Go!プリンセスプリキュア   (15.2-16.1) 50話 4人  64億  ☆ 3.6△ 46件  217人
13 魔法つかいプリキュア!    (16.2-17.1) 50話 3人  71億  ☆ 3.6△ 36件  183人
14 キラキラ☆プリキュアアラモード (17.2- )   -  5人  -
-----------------------------------------------
 ※右端の (優先:)は、視聴の個人的な優先順位(A・B・C・無印の順)
 ※今のところ、『スマプリ』『ハトプリ』のみ完走{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作         東堂いづみ(東映アニメーションの共同ペンネーム)
シリーズディレクター 長峯達也
シリーズ構成     山田隆司
キャラクターデザイン 馬越嘉彦
音楽         高梨康治
アニメーション制作  東映アニメーション{/netabare}


◆視聴メモ
{netabare}
・ダークプリキュアとプリキュアムーンライトが登場する回が圧倒的に面白い。
・逆に言うと、彼女らが出てこない回は若干マンネリ傾向あり。
・最終回のプリキュア「無限シルエット」が憎しみに満ちたラスボスを優しく包み込み浄化させてしまう展開(だから「ハートキャッチ(心を受けとめる)プリキュア」だったんですね)は、もはや日本アニメの様式美なのか?と思ってしまいました(オリジナルは一体どんな作品なのだろう?ちょっと気になります)。
・本作のターゲット層がシナリオの整合性には煩(うるさ)くない人達であることを反映して、全体シナリオは結構粗や矛盾が目立ち、その分『魔法少女まどか☆マギカ』等に比べて個人的評価点数を落としています(それでも ★ 4.1 と『天元突破グレンラガン』や『ラーゼフォン』と同水準の高評価)。{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========= ハートキャッチプリキュア! (2010年2月-2011年1月) ========
{netabare}
 - OP「Alright! ハートキャッチプリキュア!」、ED「ハートキャッチ☆パラダイス!」 -

第1話 私、変わります! 変わってみせます!! ★ つぼみ&えりかの出遭い、キュアブロッサム誕生 ※掴みはOK
第2話 私って史上最弱のプリキュアですか?? ★ 砂漠の使途サソリーナ
第3話 2人目のプリキュアはやる気まんまんです! ★ キュアマリン誕生
第4話 早くもプリキュアコンビ解散ですか? ★ 砂漠の使途クモジャキー、「私たちは二人でプリキュア」、二人攻撃炸裂、親友 ※挿入歌「つ.ぼ.み 〜Future Flower〜」
第5話 拒否されたラーメン! 親子の絆なおします! ☆ 砂漠の使途コブラージャ
第6話 スクープ! プリキュアの正体ばれちゃいます!? ★ マリン石化、「心の種」初使用 
第7話 あこがれの生徒会長! 乙女心はかくせません!! ★ 明堂院兄妹、いつき生徒会長の本心
第8話 カリスマモデルのため息! って、なぜですか? ★ ももか(えりか姉)の本心、ゆり初登場 ※挿入歌「スペシャル*カラフル」
第9話 スカウトされたお父さん!お花屋さんをやめちゃいます!? ☆ 
第10話 最大のピンチ!ダークプリキュアが現れました! ★★ 強敵襲来、二人の戦う目的、謎の救援者(ゆり)
第11話 アチョー!!カンフーでパワーアップします!! ☆ 
第12話 ドッキドキです! プロポーズ大作戦!! ☆
第13話 真実が明かされます! キュアムーンライトの正体!! ★★ 強敵再襲来、欠けたプリキュアの種
第14話 涙の母の日! 家族の笑顔守ります!! ☆
第15話 なんと! 生徒会長がキュートな服着ちゃいます!! ★ 明堂院流道場破りの本心
第16話 ライバルはえりか! 演劇部からの挑戦状です!! ☆ 
第17話 認めてくださいっ! 私たちのプリキュア魂!! ★ 餅屋三代目の本心、頑なな心(ゆり)
第18話 最強伝説! 番長登場、ヨロシクです!! ★ 漫画家志望番長の本心
第19話 涙の嫁入り! 父の日の記念写真です!! ☆ ※挿入歌「スペシャル*カラフル」 
第20話 第3の妖精! ポプリはかわいい赤ちゃんです!! ☆ こころの大樹
第21話 妖精アドベンチャー! プリキュアスカウト作戦です! ☆
第22話 ついに見つけました!! 3人目のプリキュア!! ☆ 園芸部部長の本心
第23話 キュアサンシャイン誕生ですっ!! ★ 明堂院さつきの本心、いつき変身
第24話 こころの大樹の危機! プリキュア、飛びますっ!! ★ 続き、初飛行、ダークプリキュアvs.3人 ※挿入歌「つ.ぼ.み 〜Future Flower〜」

 - - - - OP (変わらず)、ED「Tomorrow Song 〜あしたのうた〜」 - - - -

第25話 海へゴーです! いつきウキウキ夏合宿! ☆ ファッション部合宿、砂漠の使徒との集団戦 ※挿入歌「つ.ぼ.み 〜Future Flower〜」
第26話 勇気を出して! 友達になるって素敵なんです!! ☆ 合宿続き、3人の実力向上
第27話 おじいちゃんはイケメンさん? キュアフラワーの初恋です! ☆ 薫子(かおるこ)さんの過去話(空さん)、オルゴールとラベンダー畑
第28話 サバーク史上最大の作戦! 夏休みの宿題おわりません!! ☆ 怠惰なえりか 
第29話 夏、ラストスパート! 私のドレスできました!! ☆ 自転車少年(林君)の嘘
第30話 ポプリが家出!いつき、ボロボロです!! ☆ ゆり久々の登場
第31話 悲しみの正体! それは、ゆりさんの妖精でした… ☆ ダークブレスレット初出
第32話 イケメンさんと対決? そんなの聞いてないです~!! ★ 砂漠の王デューン、プリキュアパレスの試練、ハートキャッチミラージュ
第33話 キュアムーンライト、ついに復活ですっ!! ★ ゆりの過去 ※復活できた経緯が安直×
第34話 すごいパワーです! キュアムーンライト!! ★ ダークプリキュア敗れる
第35話 ワクワク学園祭! ファッション部はバタバタです!! ☆ ※挿入歌「MOON 〜月光〜ATTACK」
第36話 みんなが主役! わたしたちのステージです!! ☆ ※挿入歌「HEART GOES ON」
第37話 強くなります! 試練はプリキュア対プリキュア!! ★ 再びプリキュアパレスへ、砂漠の種デザートデヴィル襲来
第38話 プリキュア、スーパーシルエットに変身ですっ!! ★ 続き ※挿入歌「HEART GOES ON」
第39話 えりかピンチ! マリンタクトが奪われました!! ☆ えりか&コフレの友情回 
第40話 さよならサソリーナ…砂漠にも咲くこころの花です! ★ サソリーヌ浄化 
第41話 妖精が変身!? プリキュア劇団はじめました!! ☆ 
第42話 とまどいのゆりさん! ラブレター見ちゃいました… ☆ ダークプリキュア復活
第43話 あたらしい家族! 私、お姉さんになります!! ☆ つぼみの母おめでた
第44話 クリスマスの奇跡!キュアフラワーに会えました! ★ 砂漠の王デューン出現
第45話 もうダメです…世界が砂漠になりました… ★ ※ここでセカイ系になる
第46話 クモジャキー! コブラージャ! あなたたちを忘れません!! ★ ※挿入歌「Power of Shine」
第47話 嘘だと言ってください! サバーク博士の正体!! ★ ※挿入歌「MOON 〜月光〜ATTACK」
第48話 地球のため! 夢のため! プリキュア最後の変身です! ★★ ※挿入歌「HEART GOES ON」
第49話 みんなの心をひとつに! 私は最強のプリキュア!! ★ ※最終回は何と「まどマギ」っぽい展開に!{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)23、☆(並回)23、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1


== 映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!? (2010年10月) ==

全1話 ※未視聴

主題歌 「Alright!ハートキャッチプリキュア! for the Movie」
    「Tomorrow Song〜あしたのうた〜for the Movie」

投稿 : 2024/06/01
♥ : 22
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

シリーズ異彩、異端、の存在

きっかけは知人が見ないと損すると持ってきた開幕1ヶ月の録画DVD。
当時、初めてプリキュアを通しで全部みた。危なく人生損するとこだった。ハマっちゃったのよ。。
どれみ好きだったし。
俺なにやってんだって思うの、みんな思うの、
再放送まで録画して、DVDまで借りて見直しちゃったりなんかたりして、でもそれでプリキュア、オタク業界回っちゃってるわけ。バカバカしいと思うだろう?。だったらもうやめようよ? 
いやいやいや・・・むしろ仕事中でも布教だ。『子供のプリキュア見てるんすけどなんかライダーキックしててかっこいいすね』なんて言ったら・・・


賛否分かれる、馬越キャラクターがかわいい、動きもくっそかっこいい。
馬越さんについてはもうググってとしかいえん。
稀代キャラデザ、アニメーター、作監さん。
よく笑って、動いて、よく泣きます。とても中学生には見えず、子供っぽい。だがそれがいい!!
なんだ?プリキュアもとい、ハトプリに文句があるなら、僕が聞くぜ  
ちなみに僕の着信音は『プリキュア!オープンマイハート!(変身BGM)』だ!!



作画はプリキュア等のサガらしいですが業界用語で夏ダレというらしく、後半になると映画との兼ね合いがあったりして乱れ始めます。なんとかがんばったほうらしいです。
わたしは夏休み前は販促タイムがおおいなぁwwって思っただけで気にならず。
アクションもサンシャインあたりとか・・あれれれって感じね。
登場時の空手、カンフーアクション、裡門頂肘みたいなことはすっかりやらない方向へ。ただのバリア要員。
まぁ馬越さんのときだけやればいいさね。
ただクレームでヒップアタックを子供が真似するから禁止って・・かなしい世の中。子供が『オシリパンチ』するのかわいいのになぁ。プリプリプリリリンに関しては弁明の余地はないが、茶色い汁が消えただけだったね。お汁より『ハッ!ウッ!』って感じの腹が痛くなる描写がいけないんだとおもうが・・。

『ぜんぶパンチ』はハガー、ザンゲ、ヒューゴみたいなパワー系、垂直落下式ヘンタイ飛びだけじゃなくて、ミルマスカラスばりに華麗なポーズと横ベクトルも混ぜて蹴散らすバージョンも欲しかった。
運動神経が悪いって表現なんだろうけど。
もしくは成層圏から落ちて来い。




ストーリーは『ファッション部』という珍妙な部活を発足、活動させるという一連の部活ドラマになってたりする。
それはいいのだが、子供置いてけぼりのへヴィなもの、大人しかわからないマジな悩み、皮肉のきいたギャグが多数。
某日テレ裏番組に喧嘩うったときはなんというか・・オトナ気ないのか男気があるのかwとんでもねえことすんなと。


タキシード仮面的なのイケメン助っ人キャラは出さないのがシリーズのポリシーなんですが本作にかぎってはいるんです。
通称絶望先生。
なぜタブーなのかって?・・それはセーラームーンがゴニョゴニョ・・だからだろう。


最後の最強の雑魚敵も、ゲストキャラの心が折れることから生まれるのがお約束なのに、まさかの『クリスマスに彼女がいない』という、関係ない大友の視聴者たち、ではないが、モブのにーちゃんのしょーもない絶望・・・
そんなもんにヒッポリト星人みたいな目にあわされる、なんだそれ・・・。


しかしこのプリキュア、日曜の朝っぱらからへこまされる、クソシリアスな展開なんです。
{netabare}
最強のプリキュア、ムーンライトのマスコット(妖精)が死んでいる。(敵性の)プリキュア、メインキャラの父が最終回近辺で死ぬというw
しかもブロッサムが、嘆き、怒り狂う先輩の高見沢・・じゃなくてムーンライトを、本名呼び捨てで怒鳴りつける。

いやいや・・宿敵が自分のクローンの妹、失踪中の父が幹部だった上にラスボスに殺されたんだぞ、ダークさんは救済されたがゆりさんはまったく報われてない、最悪だ。
キレるだろ?絶望するだろ普通。。これなんのアニメだよw
スタッフドSや!本当に鬼やで。。。。

だがしかし、これシークエンスがトップをねらえなんです。
すべてはパロディのための壮大な布石だったというw
ツッコミ入れた人も多いはず。
ホロっと来た人残念!やっぱりハトプリはネタアニメでした!
と・・・。
製作側が話が臭くないように茶化してるんだと思いますけど。
でもやりたかったんだろうな。

ネタ元と同じタイミングで挿入歌、合体するはガンバスターではなくムーンライトの欠けていた変身アイテム。もちろん変身しまするは、完全主役状態の我が幼少よりの憧れ、久川ムーンライト綾様。。。。とブロッサム。
そのあとはトドメとばかりに、『今、万感の思いを込めて!~』って・・・そっちはアカン!そりゃ東映だけどマッキーになるw

これらを鑑みても、ムーンライトさんって私たち元子供だったオトナのメタファーらしいんすよね。
たしかに昭和臭すぎ、17歳といえば永遠、でどう考えてもキャシャーン×仮面ライダーブラック×セーラー戦士。
大人が子供に救済される話だと受け止めればいいのか・・。

彼女の復活劇も第1話からラストまで続く本筋ストーリー。
孤独に戦い、傷ついたオンナ、若き戦友と愛の力を手に入れて、朋友の復讐劇。まさに難波節節カツオ節。
愛っていってもコンビニで買えるほうじゃなくて、ためらわないほう。肉弾戦からビームになるだけ。



最近の子供アニメは地震でどうのこうの言われてますが、震災前後関係なく良くやれたもんだと、後にも先にもありえないことばかり。プリキュア以前の問題。
汚い言い方すれば『開幕から売り上げが良かったから』『キャラの子供ウケがすごかった』しかないだろう。
実際に、サバークの正体を途中でゆりパパに変えたって書いてあったしな。これぞやったモン勝ち・・。


このいろいろ話題の尽きない作品のラスト、お涙頂戴すぎ、子供向けじゃない、プリキュアじゃないなど賛否両論らしいんですけど、自分にプリキュアという固定概念や愛着がなかったせいか、えらいロックというか、パンクなのか、宇宙規模でのバカ演出、
くらえこの愛wな荒唐無稽な一連の顛末を観ながら拍手、大笑い。
お涙頂戴目当てならワザとらしく予告とかでネタバレしない、もっと尺とって盛り上げるし、人死に対して相当ドライな扱い方。
親父と妹が死んだ?そんなことより変身だ!!っていう。
明らかに前面に出してるのは馬越作監のド派手な戦闘。どこかシュールでアツくるしいセリフ。

しかしこれもキャラクターが超絶秀逸だからできること。
1話から延々と、お約束の修行でメンタルが成長しようとも、人類が滅びかけであろうとも、1ミクロンもキャラの芯がブレることがなかったヒロイン、えりかちゃんwマジでシビれる、憧れる。
まさに、あの人は軸がぶれてない。素敵!

ブロッサムも終始ソロプレイは再弱でありつづけたのも良かった。だけど心は一番強くなったんだよと・・。
どうあがこうがムーンライトしかダークプリに対抗できないってのも斬新でした。
世の中『気合だー』じゃどうにもなんねえってこともあるって言いたいのだろうか。
死んだ妖精は生き返りそうでそうならないし、どれみ以上に奇跡も魔法もあるわけないってはハッキリ子供に向かって提示しちゃってる。
でも弱さは強さ、ウザさも強さ。主人公、友情補正もちゃんとございます。
{/netabare}



もうひとつのこの作品の特徴ですが、
{netabare}
花がテーマなせいか、世代交代というものを取り上げております。咲いて枯れてまた咲くみたいな。
むしろこっちが奇跡で魔法だといいたのかと。
前述のようにゆりの妖精が死にますが、新しい妖精が生まれます。彼女の妹も死にますがつぼみに妹が生まれます。
そして前代未聞、祖母と孫、家族でプリキュアなんです。
エピローグは14歳離れたつぼみの妹が跡目を継ぐような描写。
姉は少なくとも20代、プリキュアやってるわけがないんです。
ばーちゃんが変身すんだからやってるかもしれんが。
中の人もブロッサム&マリンへの変身をライブでやったらしいしな。そんな二人はキュアアラサー。
{/netabare}

あの悟空ですら死んでもw失敗して、挙句子供にもどされたwそんな子供向けヒーローが持つ宿命へ、せめてものアンチテーゼなのか。ハトプリワールドはフィルムの中の箱庭ではなく、あくまで時が流れる世界であれ!と言ったのか。
DX商法への・・・苦言?でも馬越DX見てみたいなぁww絶対ないだろうけど・・・・区別がつかなくなるからな。

マンネリ化を打破するために、新しい風を送り込みたかったというのは間違いない。
従来のプリキュアとはなんだか違う異色作。


商業的な視点でも、どこらへんからどんな層が食いついてくれて、どこまでなら許されて、どの規模のビジネスになるのか。
そんな試金石、名詞代わりで作られた気もする。
セーフの線引きすること自体がスタッフの一番の楽しみだったのかもしれない。

実際にその個性的な作風、人気からたくさんの置き土産を残してくれたハトプリ。プリキュアシリーズのテコ入れ以外にも聖矢Ω、どれみのコラボ、復活疑惑、京騒戯画、などなど、そしてもう腐ってんじゃねのっていう心の花に最終回で強烈な『拳パンチ』をくらった某魔法少女の脚本家、書き終わる前に食らいたかったと語っていた。その願いが叶い、はたして映画でどんなエンディングを見せてくれるのか。。。


賛否あれども、お父さん、お母さん、すべての世代がドハマりするかもしれない要素を兼ね備えています。

投稿 : 2024/06/01
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