潜水艦で仲間なおすすめアニメランキング 3

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月26日の時点で一番の潜水艦で仲間なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.0 1 潜水艦で仲間なアニメランキング1位
THE UNLIMITED -兵部京介-(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (557)
3240人が棚に入れました
風になびく美しい銀髪、何かを悼むかのようにその身にまとった漆黒の学ランを着た青年……彼の名は兵部京介。
エスパー犯罪組織パンドラを指揮し、超能力者の同胞たちのために革命を起こすまで、その黒い翼は闇の空を羽ばたき続ける。
椎名高志原作「絶対可憐チルドレン」に生まれた偽悪のヒーロー・兵部京介がオリジナルストーリーによるスピンオフ・アニメーションとなって登場!
刻(とき)の運命にあらがって、無限を解き放て…!

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

以前は椎名高志からギャグとエロを取ったら何も残らないと思っていましたが・・・

週刊少年サンデー連載中の椎名高志原作の漫画
絶対可憐チルドレンのスピンオフ作品です
私は原作こそ週刊連載を読んでいますが
数年前にアニメ化されたものは未視聴です
本作はどちらも全く知らなくても十分楽しめる作りにはなっていますが
チルドレン他バベルのメンツの紹介などは最小限な感じなので
どちらかに先に目を通してからのほうがいいかもしれませんね

椎名高志原作のアニメというと大分昔やっていたGS美神を思い出します
GS美神はギャグメインの作品の中にところどころシリアスな場面があって
そのギャップによってそれぞれを引き立たせるような手法でした
最近の作品だと空知英秋の銀魂なんかがそんな方向性ですね
その後の椎名作品にはあまり長く続かなかったものがいくつかありますが
基本路線は同じような感じでした

原作絶対可憐チルドレンも連載開始当初はそんな感じだったのですが
徐々にシリアス比率が高くなっていき
最近の本編はシリアスが中心で
その分不足しがちなギャグ要素を補うためか
「さぷりめんと」と題した4コマ漫画を
本編の扉絵代りに同時連載しています
ですから、今回椎名作品としては異例なくらいにシリアス路線ですが
今の原作の方向性からすれば必然だったかもしれません

話の中核になったのは大戦中の兵部と蕾を描いた原作の1エピソード
そこにアンディ・ヒノミヤと夕霧というアニメオリジナルキャラを投入しつつ
1クール分に見合うように話を膨らませた作品となっています
もともと好きなエピソードの一つでしたが
アニメ版はさらに深みが増してよくまとまっていました

最近本編の方ではショタ京介しか出てこない状態なので
久々に少佐が大暴れするシーンを見ることができたのは
色々と感慨深いものがありますね

オリジナルキャラの二人も良かったと思います
実質的に京介と同等レベルの扱いを受け
もう一人の主人公といっても過言ではないアンディ・ヒノミヤ
パンドラのあの濃すぎるメンツの中で
しっかりキャラが立っていたし格好良かったです
ただ視聴者に素性を明かすのがちょっと早かった気はしますね
もうちょっと引っ張っても面白かったんじゃないかなぁ

夕霧ちゃんはとにかくかわいかった!
クロワーゼの湯音といい東山奈央の幼女役は破壊力抜群ですね
もうこれは麻雀好きの女子高生とかスクールアイドルの妹とか
そんなのやらせてる暇があったらもっとょぅι゙ょ役を斡旋すべきだよ!

ちなみに原作の日本人キャラ達は皆
源氏物語由来の名前がついていまして
この二人もその命名規則に準拠して付けられています
夕霧は光源氏の子の名前ですし
ヒノミヤはおそらく輝く日の宮からでしょうね

この二人はぜひ本編にも登場・活躍させてほしいところです
アンディは既にサプリメントの方に出演を果たしていますし
そんなに望み薄でもないような気がしますがどうでしょうね?

単品のアニメとしてみても
スピンオフ作品としてみても
良くできた作品だったと思います

唯一の難点は声優に関して
もともと原作で持っていたイメージと
アニメで当てれらた声が合わないキャラが一人いたことです
まぁ好みの問題と言ってしまえばそれまでなんですけどね
それに今回のアニメでは大して出番も多くなかったので
それほど強くは気になりませんでした
とはいえ1期のアニメを観ようという気にはならないし
2期があっても観ないかもしれません
何しろ受け付けなかったのが主役(明石薫 - 平野綾)なんだもの・・・

投稿 : 2024/05/25
♥ : 12

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

かなりキてる♪無敵のパワー♪マジでいいカンジ♪ アニメ史に刻まれるであろう【ネ申作画】が繰り広げられたスタッフ渾身の第4話は必見!

とにかく作画が凄い
10話や11話の前半を除けばほぼ完璧
今期は作画が低調な作品が多かったため特にこの作品の作画には圧倒されましたね
特に1~5話、さらにその中でも中学生になった「ザ・チルドレン」と「パンドラ」との拮抗した超能力戦(PK戦)がスピーディーに描かれる第4話はきっとこれからも未来永劫アニメ史において語り継がれるであろう【ネ申作画回】でしたよ


そもそも『絶対可憐チルドレン』がアニメ化された際も、一部回でネ申作画のサプライズがあったのですが、当時若手ながら凄腕を振るったあの田中宏紀さんがこの4話でも再び降臨してるのが作ヲタにはアツい


肝心のお話の方は設定の追加や時系列の変更、オリジナルキャラクターの登場、徹底してシリアス路線・・・
とまあ、原作や前作とは無関係な完全オリジナルであるのですが、先述の通り「ザ・チルドレン」との直接対決などどちらかと言えば絶チルシリーズをよく知る人の方が楽しめると思います


前作とは一部キャストに変更があったものの、兵部京介が明石薫と重ねる幼少期の自分が同一キャスト(平野綾)であったりと、むしろ良い方向に修正されてるのが上手い

音楽や主題歌は絶チルシリーズではお馴染みの中川幸太郎の劇伴、六ツ見純代の作詞、eyelisの作曲という組み合わせが再度実現しているのも前作ファンには願ったり叶ったり


どーにもオリジナルキャラクターでキーマンのユウギリちゃん(まじ天使)のキャラデザが「ダリアン」に似てるとか、過去編の7,8話は9話の後にやった方が良かったんじゃないのか?とか実はツッコミどころもイッパイあるのですけどもw
悲しいことにオイラの周りで誰も観てなかったのでココは強めにプッシュしておきたい作品なのです

投稿 : 2024/05/25
♥ : 14

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

声優さんが渋くてかっこ良くて

原作未読。全12話

超能力者と超能力者を排除する(利用する)者達との戦いのですね。

とにかく主人公 兵部京介の能力が凄すぎますw通常でも凄いのにさらに凄くなります。

能力の出し方の描写も良かったですね。それぞれの能力の特徴がよく出ていました。

音楽が好きですね。各場面マッチしてます。

男性キャラが多く、声も結構合ってました。カッコいい声の方ばかりでいいですね^^

原作を観るとより面白さが分かる作品だとは思いますが、この作品だけ観ても大丈夫ですね。超能力バトルが好きな方はオススメです。

OP フレーズが耳に残る曲です。
ED 男性声優陣の方々が歌ってます。
どちらもカッコいい曲です^^

今の作品は、最初から強さMAXのお話が多いですね。少しずつ強くなる作品は流行らないのかとちょっと寂しさはあります^^

投稿 : 2024/05/25
♥ : 23

68.0 2 潜水艦で仲間なアニメランキング2位
海賊王女(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (218)
678人が棚に入れました
これは、ある少女の記憶から始まる物語。18世紀、大西洋。父と船旅へ出ていたフェナ・ハウトマンは海賊に襲われ、たった一人小型ボートで漂流し、命をつなぎ留める。フェナが漂着したのは、国家が黙認する娼婦・男娼の島<シャングリラ>だった。10年後──。雪のような肌と白銀に光る髪を持ち、美しく成長したフェナは、初めての“仕事”を目前に控えていた。だが、それを受け入れることはできず、幾度となく想像してきた島からの脱出を決心する。迫りくる追っ手に絶体絶命のフェナは、真っ赤な鎧に鹿の角の兜をまとった青年・雪丸に救われる。雪丸は、フェナを「見つけ出す」と約束した少年だった。そして2人の“再会”は、フェナ自身に眠っていた言葉を呼び起こす。炎に包まれ、沈みゆく船。「必ず俺が見つけ出す!」と約束した少年。そして最愛の父が叫んだ、あの言葉──。「<エデン>に向かえ!」フェナはその真意を知るべく、雪丸たちと共にの謎を解く船旅へ出る。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

4回目。見る度に面白い。女性の生き方…自分の考えで選択せよ。

4回目視聴しました。ネトフリ休んでいるのでDアニ登録助かります。見る度に面白くなってゆく気がします。

 本作は、ラストが訳がわからないのではなく、ラストこそ描きたいことだと思いますので、できれば、アナロジーとかメタファとかを少し考察すると楽しめると思います。

 本作は選択の物語で、女性の生き方を描いているのだと思います。

 まず、フェナの髪に注目です。娼婦の時は花飾りをつけ美しくまとめていました。これがトロフィーワイフの選択つまり女性性を売りにして生きる生き方です。専業主婦とも取れます。
 次に髪をほどき少女になったあと、ベリーショート。中性になります。そのあと雪丸との交流でショートヘアで女を取り戻し、最後はロングヘア、こっちは成長後でしょう。その後黒髪…の意味が考察ポイントでしょう。

 乱雲と碧水、混乱を選ぶか平穏を選ぶかも、また選択の物語であることを示していました。透明なガラスの板です。これは初めは純潔性かと思いましたが、方向を指し示すものとして機能しますので、意思なんでしょうか。透明ということは何も染まっていないということで、成長前の心の象徴な気もします。
 
 無数の白い花びらは概念あるいは世界にいる女性たち…かなあ。フェナが女性代表で、決して一人の物語ではなくあなた方たちへのメッセージだよ、という意味が自然でしょうか。

 タイトルロゴの赤い花の意味はどうなんでしょう?青白の意味と合わせて、ここは意味性があるようなないような。

 最後の最後に {netabare}「選ばされていた」ということは、まさに女性の生き方です。これは古い考え方だけではなく、世間に情報として流布されている一般的な価値観を無批判に取り入れていることかな、と思います。

 一方で構造主義的に考えれば我々の意思は「構造の奴隷」ですので自由意思などない。だけど、その構造に捉われながらもその中でこそ主体性があることが意味を持ってくるんだよ、という風にも見えます。

 結果として、子供を産むかどうかに帰結しますのでこの女性の生き方というのは間違いではない気がします。が、ここで箱舟はむしろ2人の世界。専業主婦みたいに見えます。そして戦乱を取ったっ結果が中途半端といえば中途半端で職業を持ちながら子供を産む?
 と考えると、結果としてどうなるかより、自分で考えて選択せよ、という取り方がいい気もします。

 成長過程の意思を持たない段階で庇護されているイケメンを単純に好きになることは忘れない。自分でちゃんと生きられるようになったあと、男を選択しなさい、という意味な気がします。

 火あぶりになった母あるいはジャンヌダルクが象徴するのはなにか。母は子づくりを優先し愛を捨てて火あぶりになった。ここに何を見出すかです。ジャンヌダルクは正直分かりません。普通は当時の女性の生き方に逆らって男の戦闘に立った結果の火あぶりとも取れます。ですので、「選択の結果」についてのテーマ性ではなく「自分で選択する」ということかなあと。

 女海賊の首領は、野蛮な女性性の象徴でしょう。女性の性を使い、上手くいかないと男を攻撃する。男たちは彼女たちを相手にしていません。まあ、言い方は悪いですが、浅くて偽物のフェミニスト、あるいは肉食系女子の両方かなあと。

 無理に難しくとる必要はなく「自分で考えた上での主体的な選択の物語」と取るのが一番分かりやすいし、物語とも重なります。最後の最後の雪丸の「守ってやる」のセリフがあるのでぶれますけどね。ここは「一緒にいよう」の方がいいと思いますが、男の覚悟の物語でもあるのかなあ。 {/netabare}


 あまりに4回目ということでレビューが長くなったので、以前のは消します。1回目は断念、2回目は見直して、3回目でかなり褒めてます。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 32
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

中盤までは面白かった

【紹介】
18世紀の大西洋で幼いころ別れた父親の言葉の意味を探すため世界中の海を冒険する美少女の話。

【娼婦の島】
{netabare}
最後までシナリオを見て思ったのですが、最初の娼婦の島の設定はあの悪名高い島をモデルにしているんでしょうか?
現実のあの島は売春どころではない悪魔のような所業が行われているようですが、
この作品の終盤の展開から考えて、あの島をモデルにしているんだろうなって気はしました。
{/netabare}

【作画と音楽】
すごくきれいでキャラデザも美しい、音楽もすごくいい!
世界観も綺麗で雰囲気がとても良く、好きです。

【キャラクター】
主人公は美少女という設定ですが、コメディな作りのせいかあまり美少女って感じはしないかも。
かなり個性的なキャラクターが多くて仲間内の雰囲気が好きでした。

雪丸が好きです。


【シナリオ】
{netabare}
設定は結構重いですが、全体的にコメディタッチで重さを感じさせないところが良いですね。

でもフェナと幸丸が結ばれて終わりっていうのは想像できてたし、それを期待してみていて、結果的にそうなったけど、最後の締めで余計なことして台無しに。
ハッピーエンド確かに期待してたけど、こんな終わり方を見たかったわけじゃない。

なんか急に物語を強引にたたみにかかったような印象の急展開についていけなかった。
世界を救うために自分のしあわせを捨てるか、自分のしあわせのために世界を捨てるか
急にこんなこと選択しろって言われても意味わかりません。

それで世界のために記憶失ってこんな救いのない自己犠牲を続けるために娘産んで、また娘も同じ選択を迫られて。
なんで私なの?ってフェナが言ってたけど、本当にその通りで、物語の中盤まで全くフェナがそんな特別な存在っていう様子なかったし

最初にフェナは見ず知らずの男のために自分の身体をささげる人生を拒否して逃げ出して、最愛の相手と信頼できる仲間を手に入れて幸せになったのに
記憶失って子ども産んで次世代に繋ぐための道具でしかない? それが嫌なら世界壊して自分がアダムとイブになれ?
せっかく逃げ出したのに、生まれた時から1話で彼女が拒否した人生が決定してて、しかも記憶なくして自分ですらなくなる。
つまり、フェナには最初から人生なんてなくて、子どもを産むためだけに存在する生贄ってことですよね?

第一話から最終話まで女性を便利な道具扱いするシナリオが酷い。
最初からそういうテーマだと示されていれば、そういう視点で見るので気にならないけど、終盤まで全くそんな感じじゃなかったので唐突に幸せな夢から悪夢に引きずり込まれたような不快感でした。

しかも、記憶なくして、そのあとなんで記憶戻ったの? その間に色々あったんでしょうけど、その「色々」を私は見たいのに全部カットしていきなりハッピーエンド。
記憶なくして取り戻してハッピーエンドというシナリオなら、幸丸や仲間たちが記憶取り戻させるために頑張る過程を見せるべきじゃないのでしょうか?

その過程を全部飛ばすなら、最初から記憶なくす必要ないと思う。あの選択はなんだったの?ってなる。
2クール予定だったのが、制作途中で1クールになってしまったんでしょうか?

{/netabare}

最後は本当に残念だったけど、それ以外は面白かったです。


【総評】
とても良質で、ディズニーアニメみたいな雰囲気のコミカルなファンタジー作品。
途中までは大人も子どもも楽しめるアニメだと思っていましたが、締めで失敗しましたね。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 37

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

解き明かされる石の謎。数奇なる運命の――終わりと、始まり。

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
アニメーション制作がProduction I.Gさんで、音楽を梶浦由記さんが監修されるとあっては気にならないはずがありません。
加えて、メインヒロインを「ちはやふる」の綾瀬千早を演じている瀬戸麻沙美さんが演じると言うんです。
この時点で私の中に「視聴しない」という選択肢はありませんでした。


18世紀、大西洋。

父と船旅へ出ていたフェナ・ハウトマンは海賊に襲われ、
たった一人小型ボートで漂流し、命をつなぎ留める。
フェナが漂着したのは、国家が黙認する娼婦・男娼の島<シャングリラ>だった。

10年後――。
雪のような肌と白銀に光る髪を持ち、
美しく成長したフェナは、初めての"仕事"を目前に控えていた。
だが、それを受け入れることはできず、
幾度となく想像してきた島からの脱出を決意する。

迫りくる追っ手に絶対絶命のフェナは、
真っ赤な鎧に鹿の角の兜をまとった青年・雪丸に救われる。
雪丸はフェナを「見つけ出す」と約束した少年だった。
そして2人の"再開"は、フェナ自身に眠っていた言葉<エデン>を呼び起こす。

炎に包まれ、沈みゆく船。
「必ず俺が見つけ出す!」と約束した少年。
そして最愛の父が叫んだ、あの言葉――。

「<エデン>に向かえ!」

フェナはその真意を知るべく、
雪丸たちと共に<エデン>の謎を解く船旅へ出る。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

この作品はオリジナルなんですよね…
よくこういう設定が頭に思い浮かぶと感心してしまいます。
原作を手掛けられたのは、監督の中澤一登さんですが、アニメーターと物書きって全くジャンルの違う仕事だと思うんです。
「二足の草鞋を履く」とはこのような方を指すのでしょうか。

キャラの描き方も繊細ですし、キャラもぬるぬる動きまくっています。
この辺りは流石Production I.Gさんといったところでしょうか。

この様に総じて作品自体のクオリティは高いのですが、物語の展開はもう少し説明と工夫が欲しいと思いました。

例えば、中盤に登場したアベル…
この作品ではアベルをどの様な立ち位置に据えたかったのでしょう。
本懐を遂げるのが目的なら、アベルが執拗にやっていること自体の動機が弱く意味を見失います。
そもそもアベルに救いが必要だったのかは、正直今でも分かりません。

するとヘレナの登場した意味合いは完全にフェナのため…なら理解もできますが、そのあとの展開はこの作品からすると完全に蛇足だったように思います。

それと物語のラストの展開…もう少し説明が欲しいと思ったのは私だけでしょうか。
またラストシーンも、より鮮明に記憶に焼き付けておくためにも、もう少し台詞や仕草があれば良かったのに…と思いました。
だからラストを俯瞰すると少し曖昧さが残ったような気がしてなりません。

素材自体はどれも一級品ばかりが集まっているのが十分に理解できます。
料理の仕方や味付けで印象が大きく変わるとは、きっとこういうことを言うんでしょうね。
もう一度見返してみると評価や完走が変わるかもしれませんけれど…

オープニングテーマは、JUNNAさんによる「海と真珠」
エンディングテーマは、鈴木みのりさんによる「サイハテ」
個人的にはオープニングが大好きで、ずっと通勤中にヘビロテしていた楽曲です。

1クール全12話の物語でした。
ラストで若干失速した感が否めません。
中盤までは今期トップクラスの作品かもと思っていましたが…
でも、元々の素材が良いので高いレベルで鑑賞できた索引だったと思いました。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 26

63.9 3 潜水艦で仲間なアニメランキング3位
DTエイトロン(TVアニメ動画)

1998年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (23)
141人が棚に入れました
2187年、強い紫外線が降り注ぎ荒廃した地上。ドーム都市データニアでは、子供達が感情を制御され巨大建造物「パイル」での作業に従事させられていた。そのうちの一人、主人公の少年シュウは海への憧れから脱走し、アンドロイド「エイトロン」をあやつる少年たちと出会う。彼らは、データニアの子供たちを解放しようとするレジスタンス、「リターナー」だった。シュウは彼らととも、にユートピアといわれるもうひとつのドーム都市「アモーロート」を探して旅発つ。一方、シュウ達が高い環境適応能力を持つ「DT(データトランスフォーム)保有者」である事を知ったデータニアは、捕獲のための部隊を送り出す。

声優・キャラクター
保志総一朗、夏樹リオ、矢島晶子、諏訪部順一、川澄綾子、山口勝平、神奈延年、辻谷耕史、遊佐浩二
ネタバレ

lZQnV50529 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

雰囲気を味わうアニメ

これを、SFの面白さを追求という観点から見たらつまらないでしょうね。これは完璧に雰囲気を味わうアニメ。たとえば、第15話のラブソング。 {netabare} 輸送手段を失って歩いて移動していた一行が、風力発電を見つけ、人が住んでいる村を見つけますが、この村は、世界の人々が歌を歌う習慣がなくなったので、歌を皆で歌って世界に歌を流している村だったというお話です。人々が練習のために歌う歌をBGMにして、お話が進んでいくところはさすがだと思いました。 {/netabare}
深夜放送時間帯で、ちょっと仕事に疲れてぱっとテレビをつけたらとてもよかったという感じのお話が多かったと思います。OPの歌はとても好きな歌詞で、お話の展開とも符合しています。幸せな時代に生まれたことを感謝して生きていきたい。

投稿 : 2024/05/25
♥ : 3
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