海で学園なおすすめアニメランキング 2

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早速見ていきましょう!

90.5 1 海で学園なアニメランキング1位
凪のあすから(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★★ 4.2 (6454)
25533人が棚に入れました
海と地上、そのどちらにも人が暮らす世界。中学が廃校になり、幼なじみと共に地上の学校へ通うことになった海村の少年・先島光が転校初日目撃したのは、大切に守ってきた少女まなかが、地上の少年と特別な出会いをした瞬間だった。

声優・キャラクター
花江夏樹、花澤香菜、茅野愛衣、逢坂良太、石川界人、小松未可子、石原夏織、名塚佳織、天田益男、間島淳司、清川元夢、鳥海浩輔
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

溢れ出る感情の波に幾度も心をかき乱されてしまう、感銘も感動も大きいが視聴に難儀する《名作》

(2019年3月) 制作情報等を追記

◆感情描写の濃度が桁外れに高い作品

私は、恋愛などの感情描写系アニメを視聴するときは、作品中に不意に差し込まれる微妙な心情変化を見逃さないようになるべく集中して視聴するようにしているのですが、本作の場合、多数の登場キャラたちのどんな目線の動きにも手足の仕草にも確りと意味が込められていて、そうした一つひとつの挙動に暗示される各キャラの感情推移を読み取るのに視聴中ずっと頭をフル回転させている状態が続きました。
そのため1話視聴する毎に物凄く疲れて、暫く頭を休ませてから次の話に行く、ということの繰り返しで、これまで本作を余裕を持って視聴できていなかったのですが、3周目を終えた時点で漸(ようや)く、そうした感情を読み取る作業を自分が納得いく程度に終えることができた感じを持てました。
そして念を入れて行った4周目の視聴で、やっと余裕をもって本作全体を楽しめ、かつ自然な感じで感動もできたように思ったので、それに合わせて本作の評価を ★ 4.3 → ★★ 4.7に大幅に引き上げました。
(※1~3周目も視聴中に感動はしていましたが、果たしてその自分の感動が辻褄の合った納得のいくものなのか確証がもてずに警戒しており、本作の総合評価を ★ 4.1~4.3と低めに据え置いていました)
だいぶ苦戦しましたが、頑張って繰り返し視聴して良かったと思いました。

◆起/承/転/結のはっきりしたシナリオ構成

本作は、純粋な日常系の恋愛作品ではなく、①ファンタジー設定と②セカイ系設定を上手く組み込んだ変則的な恋愛感情描写系作品ですが、よく見るとシナリオ構成の基本に忠実に、全26話を以下のように、【起】【承】【転】【結】に上手に振り分けていることが見て取れます(※詳しくは◆各話タイトル&評価へ)。

【起】第1~7話(計7話) {netabare}海村とウロコ様の存在というファンタジー設定が示される{/netabare}
【承】第8~13話(計6話){netabare}地上の異変と海村の冬眠・人の滅びの予告というセカイ系設定が示される{/netabare}
【転】第14~20話(計7話){netabare}5年後の世界に切り替わり海村の3人の冬眠からの目覚めが描かれる{/netabare}
【結】第21~26話(計6話){netabare}登場人物たちの錯綜した恋愛状況が世界の命運と連動しつつ収束していく{/netabare}

◆作品テーマ

ひとことでいえば、{netabare}恋愛感情をもつがゆえの苦悩とその最終的な肯定{/netabare}、を描き尽くすことにあると思います。
この作品テーマは、第5話(あのねウミウシ)での美海と光の会話によく現われます。
{netabare}
美海「もう、あんな悲しいお腹になるのは嫌だ。大好きにならなければ、あんなに苦しくならない。だから、だから美海・・・」
光「大好きにならなければ、好きにならなければ、辛くならない。確かに、そうかも知れねぇな。」
美海「え?」
光「なんか俺も人のこと言えねぇ。好きとか、なんないほうが、やっぱ楽なのかも知れねぇと、思う。だけどよ、誰かを好きになるの駄目だって、無駄だって思いたくねぇ。」{/netabare}

→この会話は最終話で見事に回収されます。

※なお、本作で最終的に肯定される「恋愛感情」とは具体的にどのようなものか?をさらに一歩踏み込んで考察すると本作を一層深く楽しめるようになるのではないか、と思います(※その点、◆本作品に描かれた恋心(恋愛心理)の整理へ)。


◆制作情報
{netabare}
原作         Project-118
監督         篠原俊哉
シリーズ構成     岡田麿里
脚本         岡田麿里(12)、横手美智子(4)、吉野弘幸(4)、和場明子(3)、根元歳三(2)、西村ジュンジ(1)
キャラクターデザイン ブリキ(原案)、石井百合子
音楽         出羽良彰
アニメーション制作  P.A.WORKS{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得のいかなかった疑問回

======================= 凪のあすから(2013年10月-2014年3月) ====================

~~~~~~~~~~~~~~ OP「lull〜そして僕らは〜」、ED「アクアテラリウム」 ~~~~~~~~~~~~~~
     ※ まなか・ちさき・光・要・紡(中学2年)、美海・さゆ(小学3年)
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 【起】 第1~7話は、{netabare}海村の4人が陸村の中学に転入したことを切っ掛けとして、彼ら内部や彼らと陸村の人たちとの間に発生する心の揺れ動きを描出{/netabare}
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{netabare}第1話 海と大地のまんなかに ★ 海村の4人の転校初日、まなか・紡の出逢い
第2話 ひやっこい薄膜 ☆ 美海・光、さゆ・要の出逢い、あかりの恋愛事情
第3話 海のいいつたえ ☆ 海村の掟、あかりの男の事情、紡と海村の4人が打解ける
第4話 友達なんだから ★ お女子様の破損事件、さゆの要への思慕の始まり
第5話 あのねウミウシ ★★ ちさきの想いを知ってしまう紡・まなか、美海家出・光への思慕の始まり
第6話 巴日のむこう ★ 光・紡の水泳競争、ちさき・まなかの喧嘩~仲直り
第7話 おふねひきゆれて ☆ 海村と陸村の対立、あかり海村から離れ地上へ{/netabare}
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 【承】 第8~13話は、{netabare}地上の異変~海村の冬眠決定を契機とした海村の4人や陸村の人たちの決断・行動を描出{/netabare}
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{netabare}第8話 たゆたう想いのさき ☆ 美海・光・紡・まなか・ちさき町へ(プレゼント探し)
第9話 知らないぬくもり ★ 地上の異変、紡→ちさき「今のあんた嫌いじゃない」、廃校でハグ(光→まなか)
第10話 ぬくみ雪ふるふる ★★ 冬眠の準備、まなかの想いはウミウシへ、要の告白
第11話 変わりゆくとき ☆ お船引き決定~準備、あかりの決断(結婚・お女子様に)、ちさきの決断(光へ)
第12話 優しくなりたい ★★★ 廃校での告白(光→まなか、ちさき→光)、第1話のリフレイン(まなか・紡)
第13話 届かぬゆびさき ★★ 冬眠、お船引き、お女子様(あかり→まなか){/netabare}
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ OP「ebb and flow」、ED「三つ葉の結びめ」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ※ まなか・光・要・美海・さゆ(中学2年)、ちさき(看護学校1年)、紡(大学1年)
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 【転】 第14~20話は、{netabare}5年後の海村の3人の目覚め、彼らと地上に残された人たちの戸惑いを描出{/netabare}
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{netabare}第14話 約束の日 ★ 5年後の世界(主にちさき・美海の視点から)、光の目覚め
第15話 笑顔の守り人 ★ 光・ちさき再会、美海の光への思慕、紡→ちさきへの希望表明
第16話 遠い波のささやき ★★ 光とのデート(美海・さゆ喧嘩)、美海にエナ、要の目覚め
第17話 ビョーキなふたり ☆ 要・ちさと再会、さゆ・要再会、海村へ(美海・光・要) 
第18話 シオシシオ ☆ 冬眠中の海村の様子、まなか発見~救出
第19話 まいごの迷子の… ★ 大人になった事に気付くちさきと、紡・要の彼女への想い
第20話 ねむりひめ ★ まなかの目覚め(必死に手を尽くす光と揺れる美海の心){/netabare}
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 【結】 第21~26話は、{netabare}海神様とお女子様の伝承をリンクさせつつ、登場人物たちのそれぞれの想いの着地点を描出{/netabare}
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{netabare}第21話 水底よりの使い ☆ OP映像マイナー変更。まなかの異変、ちさきと光たちとの距離・紡との距離
第22話 失くしたもの ★ ウロコ様探し、まなかの失ったもの(人を好きになる心)
第23話 この気持ちは誰のもの ☆ ウミウシの石、紡・光の殴り合い、紡の想いがちさきに伝わる(紡にエナ、海村へ)
第24話 デトリタス ★★★ お船引き再び、ちさきの本心(要へ)、さゆ→要へ告白・完結
第25話 好きは、海と似ている。 ★★ まなかの本心(美海・紡へ)、紡・ちさき完結、美海失恋、お船ひき
第26話 海の色。大地の色。風の色。心の色。君の色。~Earth color of a calm~ ★ 美海の心を知る光・お女子様の心を知る海神様、光・まなか完結、ぬくみ雪やむ{/netabare}
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★★★(神回)2、★★(優秀回)5、★(良回)10、☆(並回)9、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.7


※このように本作は前半のラスト2話(第12-13話)・後半のラスト3話(第24-26話)にそれぞれクライマックスが来るように巧みに構成されていますが、その他の回も万遍なく楽しめる平均点の高い作品となっています。
(前半が詰らなくて後半がグンと面白くなく『とらドラ!』とは好対照)


◆本作品に描かれた恋心(恋愛心理)の整理

私たちがラブストーリーを批評する場合、「きゅんきゅんする」「甘酸っぱい」「純情」というのは常套句ですが、そうした感覚的で曖昧な表現だけでは、恋心(恋愛心理)の分類としては舌足らずであり不明確だと思うし、また本作に描かれた恋を「青臭い」の一言で切り捨てるのはいかにも粗雑な感想だと思います(※もし「青臭い」と断言するならば、どこがどう青臭くて、それとの対比で「青臭くない」恋とはどんなものなのか?が具体的に示されないと説得力に欠けます)。

そこで、ここでは本作に描かれた恋愛模様をより具体的に考察するために、以下の分類を用います。

{netabare}<1> 出逢い方による分類

①幼馴染型 → 海村の4人の場合(光・要×まなか・ちさきの関係)
②ボーイ・ミーツ・ガール型 → 陸村と海村の出身者の間の場合(紡とまなか・ちさきの関係)
③年上への憧れ型 → 陸村の小学生と海村出身の中学生の場合(美海・さゆ×光・要の関係)

<2> 恋の回数による分類

①初恋 → この作品の大部分の恋
②2回目以降の恋 → 無意識のうちに進行してしまうちさきの紡への恋
③その他(既婚者との恋など) → あかりの美海の父への恋

<3> 恋愛感情の内容による分類

①趣味的恋愛感情(※相手の好意の獲得を目的とした駆引き的な恋であり、恋に恋して恋を自覚的に楽しんでいる状態)
②虚栄的恋愛感情(※ブランド品を見せびらかすように恋人を持ちたがること、また人の恋路に嫉妬して燃え上がる恋)
③肉体的恋愛感情
④情熱的恋愛感情(※説明が難しいが、本作で描かれるほぼ全ての恋愛感情はこれに当てはまる){/netabare}

このように本作は、都会から遠いファンタジックな小村(海村も陸村も)で生まれ育ち、世の波風にまだ汚されていない中学2年(13~14歳)の少年少女の初恋という設定に基づき、全26話を通して、①~③の要素をほぼ排除して、④情熱的恋愛感情の描出一本槍で突っ走るという、ラブストーリーとしては些(いささ)か稀な作品となっています。

また、本作で描かれる心理関係のほとんどが、幼馴染の間か、さもなくば年上への憧れとして発生していることも、彼らの④情熱的な恋愛感情に説得力を持たせています。

《一般的な恋愛作品との違い》

これがもし高校生以上の関係で、かつボーイ・ミーツ・ガール型の出逢いだったなら、いきなりの④情熱的恋愛感情の発生には余り説得力がなかったことでしょう。
例えば、あにこれでも高評価の恋愛アニメの代表格『とらドラ!』は、
{netabare}
(1)序盤から中盤にかけて、ヒロイン大河の北村君への恋のときめきや躊躇いを繰り返し描き出していますが、そうした大河の恋心は、実は「駆引きを通して相手の好意を獲得することを目的とする恋」つまり①趣味的な恋愛感情であって、
(2)第16話(すみれさん乱闘事件)を機に大河は自分の恋心の浅はかさを悟らざるを得ず、そして、
(3)第19話で、大河はとうとう自分の本当の恋心は北村君ではなく竜児にあることを自覚するに至り、なおかつ、この自らの恋の成就を目指すのではなく、これを秘匿し押し殺して竜児の恋の成就を密かに支援する側に廻ることを決意する、
{/netabare}
・・・という流れになっていますが、このように大河の恋心が、①趣味的な恋愛感情から、④情熱的な恋愛感情に移行してしまうストーリー展開の巧みさに『とらドラ!』の凄みがあって、それがこの作品が高評価を取っている本当の理由と私は考えています。

この『とらドラ!』の例のように、優れた恋愛作品というのは、アニメ・実写あるいは小説といった表現媒体に関係なく、

(1)①趣味的な恋愛感情、②虚栄的な恋愛感情、あるいは、専ら④肉体的な恋愛感情からスタートした心理的関係が、
(2)いつの間にか、④情熱的な恋愛感情に転換してしまい、本人の意思では簡単に逃れられなくなっている様

・・・を説得力をもって描き出している作品であるのが一般的だと思います。

※因みに、そのような説得力を持ったアニメ作品は、実は結構少ないと私は思っており、例えば、あにこれで「恋愛タグ」に高いポイントがついている作品であっても、その内容をよく見ると、①趣味的恋愛や②虚栄的恋愛の範囲内で終始していて、④情熱恋愛への転換を描くに至っていないものが幾つもあると思います(例えば、『CLANNAD』、『初恋限定』)。

《本作視聴の難儀さの理由と魅力》

そうした一般的な恋愛作品との比較から、本作はやはり、
{netabare}
(1)海村という閉鎖的な環境で自然に芽生えた幼馴染同士の恋という設定、また、
(2)小学3年生の少女の5歳年上の少年への憧れと、少年の5年間の冬眠状態~解除により、本来は恋愛が成立しないはずの関係が“成立し得る関係”に転換してしまう、という現実世界では在り得ない特殊設定
{/netabare}
を巧みに用いて、序盤から終盤まで一貫して、④情熱的な恋愛感情の進行過程の描出だけでストーリーを展開している点で、恋愛作品として特殊であって、

(1)その④情熱恋愛一本槍という特徴から、本作に独特の息詰まるようなナーバスさが発生し(※注釈)、
(2)その結果、私たちは毎話のように視聴に難儀してしまう羽目に陥るのですが、
(3)そのナーバスさ・難儀さは私たちにとって、懐かしくまた切ない感覚を伴ったものでもあって、
(4)結局のところ本作の最大の魅力は、そうした感覚を私たちに思いがけず(かつ繰り返し)惹起させてしまう点にある、

・・・と私は結論づけたいと思います。

(※注釈)もし本作に、①趣味的・②虚栄的・③肉体的な恋愛感情が一定量混在していれば、他作品によくあるように、それらが適度に陽気な冗談や下ネタやおふざけを作品中に呼び込んでいたはずです。

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◆(参考)過去に書いた感想・レビュー

※前述のとおり、私は3周目までは「自分が安易に感動させられてしまうこと」への警戒から本作に対して相当に身構えていて、本作から自分が受ける感動の性質を慎重に見究めようという批判先行の視聴姿勢を取っていました。
以下はその当時の感想・レビューの一部です。

2015.3.10 三回目視聴を完了。
各話評価を追記。総合評価を4.1→4.3に改訂。
1クールに上手く圧縮されていたなら私も本作を名作(総合評価4.5以上)と評価していたと思います。
ですが、2クールはちょっとやり過ぎ感あり(稀に見る美酒も味わい過ぎると食傷気味になってしまう感じ)。
そういう意味では、かなり残念な作品でした。

2014.7.19 二回目視聴を完了。
全体に遊びとかギャグ要素が非常に少なく、重く沈鬱な印象。
この作品は毎話毎話、ほんの一瞬のカットに感情の微妙な変化や発露を盛り込んでくるので、安直な気分で流し見するわけにはいかず、全26話を通しで視聴するのに今回もかなり時間がかかってしまいました。

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※以下は第1回目視聴直後の感想・レビューです。

《岡田シナリオのメタ分析》

{netabare}★岡田シナリオの基本パターン

このアニメのシナリオ構成・脚本を担当した岡田磨理という方のシナリオは、表面的には色々ヴァリエーションを取りながらも、大雑把にいえば、

==========
A子はB男が心底好きだ。
だがB男は、A子の親友のC子の方に恋をしており、A子にはそのことがよくわかる。
A子も親友のC子が大好きで、彼女の美点を沢山知っている。



A子は、自分がB男に恋しているのと同じように、B男もC子に恋をする権利があると考える。
A子は、B男の恋心を捕らえている親友のC子を羨ましく思い、そしてそのようにC子に嫉妬している自分の心に気づいて、自分を浅ましく醜いと思う。
A子は、B男のC子への恋が実ることが、自分が恋をしているB男にとって一番幸福なことだと思い込む。
こうしてA子は、自分の恋心を押し殺して、B男のC子への恋を実らせるために密かに行動を始める。



ところがC子は、ずっと以前から親友のA子がB男に激しく恋していることを知っており、A子のB男への恋を実らせるために、B男に対して無関心を装うどころか、B男ではなく全然関係ないD男に恋している振りまでして、B男の自分への恋心を挫こうとしている。
実はC子も本当はB男を恋しているのだが、親友A子の恋心を犠牲にしてB男の恋心を受け入れようと時折考える自分の心を醜く浅ましく思い、許せないでいる。



一方、B男は・・・
また、D男は・・・
==========

という複数の男女の恋心が錯綜しループして、それぞれの善意と誤解から軋みと混乱と和解とが繰り返され、こうしたカオス的状況の中から次第に着地点が現われてくる、というパターンを、凡そ踏襲しているように見える。

この「凪のあすから」という作品も、これでもかと畳み掛けるような感じで、こうしたパターンが集積して出来上がっているように見える。

さすがにここまでくると、ちょっと食傷気味で、私の個人的評価は低くしてしまいましたが、でも、やっぱり実際視聴してみたら、相変わらず面白いんだよね、これが。

逆に言うと、なぜ岡田磨理さん以外のシナリオライターが、こうしたワンパターンながら安定的に私たちの心を揺さぶるようなシナリオ・脚本を書けないのか?ということの方が疑問なくらいです。

★岡田シナリオとその他の人のシナリオの違いとは何か?

一言でいえば、登場人物たちが、根本的な部分で、自分の恋心の成就を望むか否か、の違いではないか。

上にも書いたとおり、岡田シナリオの登場人物たちは、

①自分は誰かに激しく恋しながらも、
②自分の恋の対象者は、自分と同じくらいの強さで別の誰かを恋する権利を持っており、あるいは、
③自分とは別の誰かも、自分と同じくらい自分の恋の対象者に強く恋する権利を持っている、

ということに何時も気づいて、結局

④自分の恋心を押し殺して、自分の恋の対象者の恋を成就させることが正しい、という結論に達し、
⑤そのために密かな行動に出て、かつその行動を決して誰かに悟られまいとする、

という行動パターンを踏襲する(しかも一方ではなくほぼ全員が)。

要するに、岡田シナリオの登場人物たちは、他の、言ってみれば趣味的な恋愛感情のやり取りをしている作品の登場人物とは全然違って、アニメ作品でありながら、かなりリアルな情熱恋愛的な行動パターンを取っている、ということになり、そこから岡田シナリオの独特の迫力が生まれるのではないかと考えます。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 161
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

全てにおいて丁寧に描かれた、恋愛アニメの傑作

2013年10月より放送。
全26話。


【前置き】

冒頭部分を見ていた時は、まさか今現在のような高評価を出せる作品に発展するとは思いもしませんでした。
本作は、恐らく視聴した誰もが仰るでしょうが、後半からが本番と言わんばかりの尻上がりの面白さを見せる、大器晩成型のシナリオでしたので。


アニメーション制作は、安定と信頼のP.A.WORKS。
「true tears」から始まり、「Angel Beats!」「花咲くいろは」「Another」「TARI TARI」「有頂天家族」等、今現在では、またオリジナルで「グラスリップ」も放送されていますね。
ただ、特にオリジナルの作品に関しては「true tears」以降、個人的にいつもホームランを打つような感じではなく、どこか惜しい佳作止まりな感じがしていました。

しかし、本作は違いました。
ファンタジーを織り交ぜながらも、ラブコメとは全く違うガチの恋愛作品として、人気作「true tears」を越えたかも…とさえ思わせてくれる出来でした。



【あらすじ】

舞台は、かつて全ての人間達が海の中で普通に呼吸し、生活を営んでいた世界。
ただ、ある時を境に陸に上がって生きる人達が現れはじめ、やがて人は海と陸に分かれ深く関わることを避け生活するようになっていました。

物語は、汐鹿生(しおししお)と呼ばれる海底の村に住む4人の少年少女達が、その村の中学校の廃校をきっかけに地上の小さな港町の中学校に転入するところから始まります。

ただ1つ、その汐鹿生の村には破ってはいけない掟がありました。
それは、海の人間と陸の人間とが…恋をして結ばれること……。



【前半は、後半への壮大な前振り】
{netabare}
あらすじだけ聞くと、よく聞く可愛らしいお伽話のようにも聞こえます。
実際、当初は海中にある村の世界観やオープニングの雰囲気からも、ファンタジー要素を全面に押し出した作品に思えました。

しかし蓋を開ければ、その世界観を丁寧に説明しつつも、7人の少年少女のいじらしい恋愛模様を生々しく描いた作品でした。

冒頭は、話数に余裕があるが故のその丁寧な解説が少々退屈に感じる節もありましたが、今思えばそれは壮大な後半へ繋がる前振り。
今思えば、存分に描いて下さって本当に良かったと思っています。

ただ、オリジナル作品故にどうしても先を予見出来ず、この冒頭で切ってしまった人も放送当時はやっぱり多かったようですね…。
「3話程度では本筋がまだ見えてこない」という点は、本作の難点でもあるでしょう。


私的に、視聴を継続出来た理由として、その丁寧に描かれたシナリオ以上に丁寧に彩られた、安定と信頼のP.A.WORKS(←何度でも言いたい。)の、作画の存在が大きかったですね。

中でも、海底にあるの村の汐鹿生は綺麗でした。
塩が粉雪のように降り積もり細かくキラキラと輝いた町並みは、とても幻想的でした。

水面では泡の一つ一つから、海面では船の揺らぎ方一つ見ても、海の演出は特に目を見張るシーンが多かったです。
作画だけでも見たくなる、安定と信頼のP.A.WORKS。(←はい、だから何度でも言います。)



本作の前半最後の山場。
海の村の人は、いつ覚めるか分からない冬眠に入ってしまいます。

仲違いしていた地上と海の関係が少しずつ緩和され始めていた中の、突然の冬眠勧告。
その冬眠を受け入れられる人もいれば、受け入れられない人もいました。

この冬眠は、いつ覚めるかも全く分からないようでしたので、実際不安に感じるのも当然でしょうね。
特に、自分だけ目が覚めるのが遅かったら…。。
周りだけ成長している中、自分だけ起きた時取り残されていたら…。。


この『冬眠』という要素が放つシナリオの盛り上がり方は、作中でも随一でした。
想像したら、やっぱり恐ろしいですしね。

大好きな人が自分の知らない間に成長していて、自分だけ眠り続け取り残されるかもしれない恐怖。
……いや、そもそも…、もしかしたら一生目覚めないかもしれない。


当初は互いに歩み寄り始めた地上と海の展開から、「これ2クールもして後何するの?」なんて思っていましたが、こういうことだったんですね。

シナリオ構成は、「true tears」「とらドラ!」「あの花」も担当された、岡田麿里さん。
この御方は、やっぱり見せ方が上手ですね。
{/netabare}



【時を進めた者と、そうでない者】
{netabare}
そして、その本番の2クール目。
前半とは打って変わり、かなり切なげな雰囲気のモノローグも入る新オープニングは、まさに本番開始という感じがしました。

5年の歳月が流れた同舞台で、海中で冬眠についた者、地上で5年の時を過ごし成長した者の物語。
主人公を始め、冬眠から目覚めた者が少しずつ地上に姿を表し、再び止まっていた恋愛模様が動き出します。


後半冒頭では、海の人間でありながら冬眠に入ることが出来なかった、「比良平ちさき」のエピソードには胸が苦しくなりましたね。

5年前の、中学生だった自分はもういない。
大好きな相手はその中学生のまま地上に戻ってきたのに、自分は大人になってしまっている。

それでも、やっぱり会えば好きな気持ちは蘇ってきてしまいます。

「あの…私……、変わっちゃってゴメン…。」

そういうちさきに対し、その大好きな人は、見た目にとらわれず

「オマエ、全然変わんなくて安心した!!」

と言ってくれるんですよね。
ちさきは、嬉しくて涙しながら

「アンタに言われたくないわよ!」

っと、くいかかっていましたね。
……うん、コレはごもっとも。

した人は勿論、端から見ている側さえも世界観を大きく変えてしまう「冬眠」の恐ろしさが描写される中で、ここは大好きなシーンでした。


そして、5年前に恋をしていながらも、年齢差があって想いを伝えられなかった、小学生の女の子2人組、「美海(みうな)」と「さゆ」。

彼女達の視点から言えば、当時大好きだった中学生の男の子が突然いなくなってしまったワケでしたが、自分達が同じ年齢の中学生になった今、当時の年齢のまま戻ってきたというワケですね。

前半は、ハッキリ言って

「この小学生達の恋愛模様、こんな念入りにいる?」

と思ってしまい、蛇足や尺稼ぎにすら思え、少々退屈だとさえ感じていました。
(いや勿論、小学生は最高だぜよ?)

しかし、こういうエピソードに発展する為の伏線だったんですね。
これまた上手いですね、やられました。


この後半は、毎回少しずつ冬眠から目覚めてくるキャラが出て恋愛模様が入り乱れていくので、全く退屈しないどころか非常に毎話盛り上がって楽しめました。
小出しにされる焦れったさは多少感じましたが、決して尺稼ぎ感はなく、それぞれ進展する恋愛模様を丁寧に描いてくれていました。
これもまた、全26話のという話数の強みですね。

小学生から中学生になった2人。
中学生から大学生になった2人。
そして、中学生のままの3人。

それぞれの視点から描かれる5年を経ての恋愛模様は、それぞれの昔のエピソードが序盤で丁寧に描かれていたからこそ、感情移入しちゃうんですよね。
正直な話、要所要所で私は泣かされっぱなしでした。
{/netabare}



【要君から見る、凪のあすから】
{netabare}
さてここからは、後半から個人的に一番好きになって注目していた、海の人間の中でも物静かで空気の読める大人っぽさが魅力の

『伊佐木 要(いさき かなめ)』

を通して、作中の魅力的なシーンを、熱く語っていきたいと思います。


当初から同じ海の人間の ちさきが大好きで、でも彼女の気持ちが自分に向いていないことに昔から勘付いているので、中学生ながら基本的に傍観者でいた男の子。

しかし冬眠前に、その先行きの不安もあり、ちさきの家族にも公表するカタチで堂々と、

『ボク、ちさきのことが好きなんだよね、かなり前から。』

と、いつもの笑顔で告白。
しかしちさきが地上に残ってしまった中…自分だけが冬眠に入ってしまい、目覚めたらその大好きな ちさきは大人になっていたワケですね。


世界が変わっても

「変わらないものもある。

 変わるわけ……ない。」

と、自身の ちさきへの想いを再確認する要。

ただ、これまでは同じ年齢同士なので、その達観した物言いや立ち振る舞いにも余裕があった(ように見えた)のですが、流石に本物の大人相手にはその余裕も通用しないんですよね。
しかもその恋敵は、ちさきと5年を共に過ごした…非の打ち所なしのこれまた超絶イケメン紡(つむぐ)なのですから。

「大人だね…、ちさきは…。」

そう言いながらも、精一杯に顔色を変えず立ち去り、「クソッ!」と襖越しに言うしかない要。

今までにない余裕の無さ、それ故の焦りがリアルに描写され人間味が出てきて、私は後半からグンと好感が湧いてきました。

「ちさきが光とうまくいかなくても、次は僕じゃなく紡だってわかってたから。」

と、昔からの友達とはいえ、大人を相手に精一杯達観して喋るその仕草は、もぅたまらないぐらい いじらしかったです。



結局、本人の言う通り勝ち目のない恋だったのかもしれません。

でも、そんな要のことをずっと好きでいてくれた…、自分と同じく5年経っても変わらない想いをブツけてくれた女の子、さゆがいたんですね。

前半では、小学生が憧れのお兄さんへ抱く淡い恋のように描かれていた、さゆの恋。
それが、遂に一つの形となり本人の元へ、『不器用ながらも』思いっきりブツけられたのでした。


『ずっと…ずっと見てたよ……。

 私、アンタのことずっと見てた、ずっと待ってたんだからっ!!

 アンタがいるから、だから頑張ろうって…。

 アンタに釣り合いが取れるように、アンタに子供扱いされないように、

 アンタにちゃんと…、女の子として見てもらえるようにっ!!

 アンタがいない間も、アンタはここ(心)にいた。
 
 ちゃんと…、この真ん中にいたっ!!!』


この告白で、これまでずっと大人ぶっていた要が、冬眠から覚めても家族がいなくて寂しかった本音を、初めて吐露しました。
誰も自分を待ってくれていなかったんじゃないか…、と。

ただ、ずっと想って待っていてくれた さゆの気持ちを知り、救われたかのような嬉し涙を見せるのでした。


要「これからちゃんと見てみる。ちっちゃな女の子じゃなくて、同じ年の一人の女の子として。」


さゆ「上から目線だよね。」


こういう憎まれ口も、さゆらしくて良いですね。
振り返れば、告白中も「アンタ」って7回も言ってるしww


「あの頃はさ、遠くから見てるだけだった。一緒にいるけど、すっごく遠くて……。」

5年前を振り返りそう言っていた さゆが、中学生になって見せた要への5年越しのド直球アタック。
ココは個人的に、作中でもクライマックス以上に大好きなシーンとなりました。



話はそれますが、さゆを演じた石原夏織さんは「あの夏で待ってる」の谷川柑菜や「変態王子と笑わない猫。」小豆梓などを始め、恋愛的に報われない負け確定ヒロインを演じることが多く、今回もそうなんだろうな…と勝手に思っていました。
いやはや思いの他、大健闘でしたね。

今作では、いつも以上に良い演技も見せてくれましたし。
上記のシーンの他にも、第22話で光とブツかった時の、あの可愛らしくもドスの利いた

「おいタコスケ!!、ゥルェディイ(レディー)を突き飛ばしといてそのままかよ!!!」

も、とても印象的でした…、あぁ…中学生ってコワイ…。。。
やっぱり、小学生は最k(ry

2014年は、あまりアニメ担当数はふるいませんが、好きな声なので今後の活躍に期待したいです。



最後は、全員が見事なカップリングとは行かずとも、良い着地点を見せてくれたかなと思います。
変に話をぼかしたり、続編を匂わす描写が無いのも良いですね。

ただ、7人というのは奇数なワケで……、やっぱりそういうことになりますからね…。
(ちょぉっとは救いの目も見えましたケド。)
最後にもう一捻り欲しかった気もしましたが、これは大好きな作品故の小さなクレームです。


エンディングでは、エンドテロップとともに最初のファンタジー色の強いオープニング「lull~そして僕らは~」の別バージョンを存分に流し、キャラクター達の最後が海と地上でぞれぞれ、最後まで丁寧に描かれておりました。
この世界観と主要キャラ皆に好感が湧いたからこそ、120%楽しめたエンディングでしたね。

見終えた時「とても良い作品を見たなぁ…。」と非常に後味も良かったので、今でもとても好感触な印象で記憶に残り続けているのでしょうね。
{/netabare}



【総評】

序盤で切ってしまうには非っ常に惜しい、是非とも後半の盛り上がりを見て判断して欲しい作品です。


短気ながらド直球な男らしさが光る、ひー君。

無邪気で屈託ない笑顔を見せてくれる、まなか。

団地妻のような妖艶な色気を見せる、ちさき。(昼下がりの、じゃないよ。)

大人びたクールガイながらイクところはイク、要。

「海」という一言で全てを伝えることが出来る水陸両用イケメン、紡。

一番女の子らしく いじらしい気持ちが描かれる、美海。

ちんちくりんだった小学生から一転し、最後は女を見せた。さゆ。


世界観も、このキャラクター達も、シナリオ展開も、そしてそれを彩る作画も含めて。
私は半年間(特に後半3ヶ月)、大いに楽しませてもらいました。

『海と大地のあいだで揺れる 青の御伽話(ファンタジー)』と題されていた本作。

それは、想像していたよりもずっと重く、そしてなにより全てが丁寧に描かれた傑作だと、私は感じました。

またひとつ、大好きな作品に出会えました。


長々と読んでいただき、ありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『伊佐木 要』声 - 逢坂良太さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『潮留 美海』声 - 小松未可子さん

※※※
以降は、視聴済の方向けに書かれた、ただの私の妄想なので〆ます。
{netabare}
さて、本作のように世界観や物語が魅力的な作品に出会うと誰しも、

「一度でいいから作品の中に入ってみたいっ!!」

と、妄想してしまいますよね?


………ねっ!!!


というわけで、もし

【「私」が、この世界の8人目として、同じ年齢で恋愛模様に加わっていた場合】

を想定して、この綺麗な物語の展開を、更に味付けしてみました。



■第0話■
ひー君達が後に転入するクラスの隅に、「私」登場。



■第1話■
ひー君達、汐鹿生の4人が転入。
「私」まなかの屈託の無い笑みを見て、「この子は俺に惚れている!!」と勘違いする。



■第9話■
クラス皆で、おじょし様を作っている際に「私」、小学生の美海を見かけ何かに目覚める。

以降、「俺には、まなか がいるのに…」という、不必要な葛藤が毎晩続く。



■第13話■
葛藤で睡眠不足ののまま迎えた、おふねひき当日。
「私」荒れた海の中、人知れず海に落ちる。
(当然、エナが発動することはない。)

汐鹿生の村人が冬眠に入る中、一人永眠に入る。



■第13話と第14話の間■
偶然にも、紡が海へ出していた定置網に、最早原型を留めていない「私」が引っかかる。

紡、顔色一つ変えず無言で、手荒に海に返す。



………というわけで。。


どう想像しても「私」は、後半に駒を進めることが出来ませんでした。

私がいれば、男4女4で綺麗に恋愛模様もまとまっていた(に違いない!!)でしょうに…。

ゴメンよ美海……。。。


こんな綺麗な世界に『どざえもん』を出してしまうことになり、誠に申し訳ありませんでした。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 76
ネタバレ

アリス★彡 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

懐かしい匂いがした

最初はただの絵本を手にする気分でした。
かなりファンタジーチックで最初は淡い恋愛感情を描く恋愛物だと思っており、そこまで期待はしてませんでした。
ですが、確かに絵本のようなおとぎ話だったものの、今まで読んできた絵本よりもとんでもなく素晴らしい絵本でした。

淡い恋愛物のふりをしたドロドロの恋愛物です。

人間が海の中に住んでいるというファンタジーな世界観。
この世界観を存分に活かした展開が本作品の魅力です。

キャラクターデザインは、
『僕は友達が少ない』や『電波女の青春男』の挿絵や表紙を手掛けたブリキさん。

シリーズ構成は、花咲いろはやとらドラの岡田麿里さん。

前半は淡い子供の恋愛物語、三角関係、海の人間と陸の人間の関係、などを中心にお話が進んでいきます。
ドロドロした人間関係を描いたお話で、とても岡田麿里さんらしいドラマチックな脚本でした。

前半は正直キャラクターの精神年齢が子供だったりするので、キャラクターに共感出来ずに、だるくてつまらない印象を受けるかもしれません。
暴言や喧嘩、恋愛の考え方もかなり子供っぽいです。
前半も良い感じのラブコメで楽しめたという人もいるので、前半は評価が分かれます。

この作品は前半で張った伏線を一気に回収する中盤から見所で、後半に進むにつれ一気に面白くなります。
また、大人が共感出来るようなシーン{netabare}(例えばちさとと紡が大人になったり) {/netabare}もあるため、ここから一気に大衆向けの作品に化けます。

また子供っぽいと思ったキャラクターも徐々に成長していき、大人になっていきます。
これが本作の魅力です。キャラクターの子供の時代を描くことにより成長した時、さらに感情移入が出来るようにしています。

この後半の展開は前半に張った伏線が無ければ、描写が足りずに感情移入が出来にくかったでしょう。
前半の甘いラブコメがあるからこそ、後半の壮大な世界観を描けるのです。

終盤になるにつれて、世界観の壮大さが強調されていきます。前半は、小さな恋愛物語を使って若年層の共感を呼び、そのあと徐々に前半に張った伏線を回収しながら設定を活かした壮大な話を描く。

本当に計算されている作品だと思います。
説明しなくても分かるシーンは、視覚のみ情報で理解できます。また陸と海との関係で、感情的になるところは、対立は中々終わらないということの、少し説得力が増えて良かったかなぁっと思いました。
ネタバレ有りのところでも書きますが、勢い任せの展開は、視聴者の感情を高揚させるためのテクニックであり、テクニックに現実世界のような心理を求めるのは、的外れもいいところです。この作品は、とてもそれに優れていて、とにかく感情を高ぶる良いシーンが多いです。
なので、私は視聴者の感情を高揚させることが本当に計算されているな、と感じました。(どういう風に感じたかはネタバレ有りのレビューで語ります)


深いテーマ性も物語を楽しむ上での醍醐味なので、ぜひぜひ考えてください。


↓以下ネタバレの長文。かなり書いてます。。。すいません。


{netabare}

■まなかが紡のことを好きだと思わせるミスリード
前半は、まなかが紡のことを好きだと思わせる徹底的なミスリードが行われています。
まなかが紡に釣り上げられるシーン、まなかが赤面して教室から出て行くシーンや、紡がまなかを助けるシーンなどなど。
例を上げればキリがありません。

1話目で、
紡「綺麗だ」
まなか「え、あ、なんだ魚のことか・・・」
紡「あんたも」

なんて台詞を入れているんですから、まなかは紡と結ばれるのかな、と思っちゃったりしました(笑)
完全に製作者の意図に騙されましたね(笑)

最終的にまなかは紡ではなくて光が好きだということは分かります。
その展開を視聴者に読ませないために、わざわざあんなフラグを作ったんですね。


■海の人間と陸の人間の対立
学校のシーンやおふねひきの件で揉める件で強調されています。

学校のシーンでは、通ってきた中学が廃校になったため転校してきた光たちに対して、陸の子供たちは、からかったり馬鹿にしたりしました。
海の人間と陸の人間の関係について数話を使って、上手く描写していたなと感じます。

また中盤のシーンでもその対立は描かれています。
おふねひきの件で、光のお父さんを含んだ海の人間と陸の人間が口論から喧嘩に発展するシーン。

結局、どちらが悪いのか分からないですけど、とりあえず凄く対立しているんだな、ということが分かりました。


その対立も、海の人たちが冬眠することで、陸の人たちが海の人たちに支えられていることに気づいて、また海の人たちも冬眠する前はなんだか寂しげな表情をしていました。

お互い憎んでいたけれど、お互い支えあっていたり、お互いいなければ分からないことがあったと気づきました。

■要
告白するというのは自分を納得させるため。
要は、冬眠の前に、ちさきに告白したり、光に、まなかに告白するように迫ったり、突然理解できないような行動を取ります。

しかし、全て告白するというのは自分を納得させるためだ、という要の自論に基づく行動なら納得がいきます。


相手に気持ちを伝えないということは、自分の気持ちに嘘をついたまま過ごすということ。
例え、相手の事を大好きでも、自分の気持ちに嘘ついてしまっては、なんだか心の仲が落ち着かない感じになってしまうかもしれません。
だから自分を満足させるために告白するんだ、というのが要の自論です。


その考えは告白すると人間関係にひびが入るかもしれないから嫌だ、というちさきやまなかに否定されてしまうのですが...

まぁこのあたりの価値観の押し付け合いは、子供っぽいなぁと思わせるシーンでした。

■変わらないもの

冬眠から覚めた光は、変わった街を目にして、変わらない自分と比較してなんだか途方に暮れます。

「自分はつい前まで、おふねひきをしていたのに、いきなり街が変わって、美海も大きくなって、もう何がなんだか分からない。
これ以上、変わったものを見てしまったら、俺は耐えられないかもしれない。
だからちさきには会いたくない。
もっと変わったものを見ちまったら、もうおかしくなりそうで見たくない。」

そう思っていた矢先にたまたま成長したちさきに会います。


「あぁなんだ
変わらないものもあるんだ」


5年間という空白は大きかった。
けど、5年間立っても変わらないものはある。
どれだけ変わろうとも、変わらないものは絶対存在するんだ。

そういうことを思わせるシーンでした。


■変わるもの

光達が冬眠している間に、ちさきと紡は二人で三人が目覚めるまでゆっくり時間を過ごします。

ちさきは、もしも光達が帰ってきたら、自分が光を好きでなければ、光達がなんだか遠い存在になるような気がするので、光のことを想い続けます。
自分が光の気持ちを無くしてしまえば、戻ってきたみんなは自分の変化に気づき、複雑な心境になるからでしょうね。


光達が戻ってきてから、ちさきは徐々に自分の好きという気持ちが紡に移っている事に気づきます。

分かっていてても認めたくないちさき。
そう、それを認めてしまったら、みんなを複雑な心境にさせてしまうかもしれない。

だから、認めたくない。


元々、ちさきは変わるのが嫌だから、告白して自分自身を満足させている要の考えには同調していませんでした。
今の関係が壊れるのが嫌だから、光に告白しませんでしたし、要が告白したほうが良いと勧めても、拒否しました。

そういった考えだから五年立っても人間関係が壊れるのが嫌で、光の事を想い続けたままでいます。



要はそんなちさきを見て、おふねひきの事を思い出します。

あの時、自分が紡を救わなければ、自分はちさきと一緒に入れたのではないか。
そうしていれば、ちさきが今好きな相手は紡ではなく自分だったのかもしれない。

でも、自分が紡を救わなかったら、確実に紡が死んでいた。


けど、最初からちさきは紡の事を気になっていた。
自分が紡を救わなくて、誰かが紡が救っていたとしても、結局、ちさきは紡の事を好きになっていただろう。


だって 人の気持ちは変わるものだから


どれだけ変わらない事があっても人間関係は何年もすれば変わるもの。
人の気持ちは移り変わるもの。



ちさきは紡の事を好きだって認めたくない。


けど、人の気持ちが変わるという事を知る。


だから気持ちが変わるという事を受け入れて、紡のことを受け入れる。



やっぱり時間が変われば人間関係が変化するんものなのだなぁっというのを感じたシーンでした。






■美海
今思い返すと、光と美海を5歳差にしていたり、美海が光に助けられたシーンを描いたりしたのは、全てはラストのためだったんだなぁ、と感じます。

まなかさんも好きだけど、自分も光が好きだから、まなかさんとは恋敵になってしまう。
そういう複雑な状況になり、精神的に追い詰められます。

さらに、光と同い年になった事で、いつも遠くから見ていた光と傍で一緒に学校に行けるという事に喜びます。

ですが、その考えも光の「これ以上、変わったものを見たくない」という発言を受け、「私馬鹿だった」と自らの考えを否定しています。

良いことがあった、と思ったら、すぐ嫌なことがある。
美海の人間関係は複雑で嫌な感じですね(笑)

そんな美海の出した答えとは?


■好きになってもいいんだよ
これを伝えたかったのかな?
これだけドロドロした恋愛物語を見せられてきて、「好きにならなければいい」、と一瞬でも思えるシーンがありました。
しかし、それらのシーンは全てこのテーマを伝えるためだったのですかね。

美海の出した答えでもあります。


製作者の主観的なメッセージ。
もしも、相手を好きになったら、それなりに苦しいことや辛いことが待っています。
場合によっては相手と結ばれるのは、難しい場合もあります。
けれど、好きという気持ちを無くしてしまえば、そもそも好きから生まれる味わい深い感情を得られないので、多少損していることになります。
そういう寂しい人生は嫌だな、そういう好きを感じない人生は嫌だな、という少し子供っぽくもとれるメッセージ。

それを14歳の美海を使って、最終話で伝えています。
誰かを好きになるというのは、海神様とおじょしさまのエピソードのようにとても素晴らしいことなんだよ。
好きにならなきゃこういう感情を味わえないんだよ。
だから私は嫌だな。
誰かを好きになった気持ちを忘れたくはないな。
例え叶わない恋でも、この感情がただの感情になるのは嫌だな。
だから、好きになっていいんだよ。
光も海神様も。
もっと素直になっていいんだよ。

ということを、主観的なメッセージであるもののしっかり伝えています。






子供っぽくても、子供っぽいからこそ、枯れた心には良いメッセージになりました。

好きという感情がどれだけ味わい深い感情かを再認識させてくれる。

とても良い作品でした。


あ、あともう一つだけ。
好きな気持ちは人間を変えてしまうことがあります。


例えば、作中の中で、
光はまなかを救うために、何回も海の中に潜りましたし、
美海は光を庇いましたし、
人間を突然本気にさせたり感情的にさせたりします。


光は美海を別のベクトルでしたが好きでしたが、ベクトルは違えど、最後のシーンで必死で助け出そうとしました。






どういうことかというと、


人の強い想いは時にとんでもない奇跡を起こすことがある。




これだと思うんですよね。


好きだということは相手を強く思うこと。
強く思うというのは人間のやる気が湧く要因になるということ。
やる気というのは、人間が行動するというためのエネルギーになる。

行動するというのは、時にその行動する量により周りに影響を与えることがある。
周りに影響を与えるということは、大いなる流れを変える可能性がある。



一つの大きな想いが、大きな行動を生み出して、大きな流れを変える可能性があるということです。


明治維新であれ、フランス革命であれ、大きな想いが無ければ大きな行動は生み出せませんでした。


何か大きな行動を起こそうと思うとそれなりのやる気が必要です。

やる気の源になるのは感情です。強く思う事です。


好きだと強く願えば、その好きのエネルギーが世界を変える原動力になるかもしれません。
その好きがやる気になって、世界を動かすやる気の一つになるかもしれません。


可能性が低くてもゼロではありません。


だから私は好きな気持ちは、時として人間を変えてしまうということがあり、その時に生まれた強い感情が世界を変えてしまうこともあるのだと考えます。


例え小さな変化だったとしても、その小さな変化が大きな流れを変えてしまうことがあるのだと考えます。








『海神様、まっこと面白いですなぁ人間と言うものは』


『傷ついて答えはなくても、それでもひたすら足掻き夢を見て』



『その想いが大いなる流れを変えるやもしれん』






『ぬくみ雪が止みましたな』


byうろこ様



{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 50

69.5 2 海で学園なアニメランキング2位
あまんちゅ!(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (507)
2335人が棚に入れました
魅力的で美しい世界観とキャラクターで人気だった『ARIA』の天野こずえさんが、アリアの次に書き始めた漫画作品がついにアニメ化!ダイビング部に所属する海が大好きな少女・小日向光と、都会から転校してきた内気な少女・大木双葉を中心に、日常をゆるく描いた学園ストーリー。

声優・キャラクター
鈴木絵理、茅野愛衣、大西沙織、梅原裕一郎、伊藤静、久保ユリカ、井上喜久子
ネタバレ

カボチャはんたー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

カボチャは日本史の資料集のにおいが好きですw

ってダイビング関係なタイトルですが
れっきとした日常ダイビングアニメです(*'ω'*)

1話{netabare}
最近はやりのダイビングを題材にしたアニメですかね(*’ω’*)
なんていうかゆったりしてて海に行きたくなる作品ですね
カボチャ海嫌いですけど…w
女子の制服ひらひらしてるなぁ

海と婆ちゃんのトン汁をこよなく愛する少女w
婆ちゃんイケメンだなぁ(笑)
黒髪美少女がスクーター乗ってるってなんか似合わなくて(・∀・)イイネ!!
携帯がスマホじゃないのが味があっていいよね
アニメ作品ならではの演出よね

もはや光は鰈とかヒラメと一緒w
どんだけ潜ってたいんだよ(笑)
まさか投げた先に人が潜ってるとは思わないだろうにw
海ってそこはかとない迫力と魅力あるよな

遠くに行かなきゃわからない世界もあるってものよな
海の中は最高らしい…カボチャも泳げたら…
光ってバカの気質w好きなものは武器よねw

知らない土地で知らない学校…緊張するよな、不安だよな
猫の口がケツなのはノータッチでw
光って独特な子だよなw田舎でもw無邪気かw
新しい生活って不安なものよ(*’ω’*)

手書きのクラス掲示(・∀・)イイネ!!
思ってたより高校立派だな
1年生いきなり4階なのねん
チョーク芸術素晴らしいな
めっちゃ確認する子だなぁ
なんていくか奇縁な関係になりそう

友達が向こうにもいるのね~
香取先生鎖骨らへんセクシーだな 
自己紹介ってハードル高いよなー
考えすぎてもしょうがないときは出たとこ勝負するしかないよね♪
双葉ちゃんはあがり症なのねww
めっちゃホイッスルかましてるな(笑)
ぶれないなw光www

なんていうか変わる機会はいつか来るよね(笑)
絶対勉強できなさそう光w落ち着かない子だなぁ
でも美少女なんだよな

あだ名テコに決まりwww自由だなぁwww大胆だなぁwww
先生適当にいい人だなぁ(*’ω’*)ノ遊べ遊べ!楽しいは最強で正義で無限大

{/netabare}

小日向 光(こひなた ひかり)
夢ヶ丘高校の一年生。スキューバダイビングが趣味で、高校入学後は当然のようにダイビング部に入部。マイペース、前向き、底抜けの明るさの三拍子揃った性格で、周囲を自分のペースに巻き込んでしまう。生まれ育った伊豆の町の情報にとても明るい。将来の夢は地元でプロのインストラクターになること。あだ名は「ぴかり」。

2話{netabare}
光の生活はダイビングから成り立ってるのね(=゚ω゚)ノチェックは大事よねw

笛を鳴らすJKは奇怪www
だけど通常時は美人なんだよな(=゚ω゚)ノ
双葉は前の学校の友達のこと気になってるけど
新しい土地の新しい友達も気になってたり?
光の後ろの席に座ってしまった先生のさりげない復讐(笑)

素敵ルートとかあるのね学校までの
なんていうかこの二人案外似たもの同士っていうか負けず嫌いw
友達のメール一つでその日のテンション変わったりするよなw

朝から光元気だなぁ
とか思ったら先生一枚上手w
先生のびっくり顔結構好きかもw
朝からジャイアントストライド(笑)
ダイバー仲間朝から邂逅wぴかり☆

部活とか見に行ったなぁ~
双葉ちゃんは帰宅部かー…それも悪くないんだけど
なんとなく目で追っちゃう小日向さんw
「てこ」が固定なのね(笑)てこ連れ去られるwww

ダイビング仲間を探しに…行動力凄まじいな(笑)
光が盛り上がってる声にw猫かいwww猫の顔ケツ?
「ちゃ」っていう名前の猫とも知り合いの光なのであった

ダイビングスーツ気になる双葉
ドライスーツとウエットスーツ
実践向きな光なのであったwww
後ろのチャックは宇宙服と一緒なのか!!
ペース乗せるのうまいなー

双葉ちゃん似合ってるな~(*’ω’*)
なんていうかこの行動力恐るべし
なんだろうダイビングについて詳しくなれそう
その差し伸べられた手は新たな世界への第一歩
心のワクワク上昇気流(・∀・)イイネ!!
めちゃくちゃキラキラしてるん光w
ダイビングに興味を持った双葉改めてこであった☆
早いなwww

{/netabare}

大木 双葉(おおき ふたば)
夢ヶ丘高校の一年生。中学卒業後、東京から縁もゆかりもない伊豆の町に引っ越してきた。マイナス思考に足を引っ張られて新たな一方を踏み出せない自分に悩みを抱えているが、クラスメイトになった光の影響でスキューバダイビングを始めることに。素敵なものを携帯のカメラで撮って保存しておくのが趣味。あだ名は「てこ」。

3話{netabare}
女子のグループを作る…最近は男の子もだぞーw
あーいうのって出鼻くじくと常にぼっち飯になってしまうぞよ…
光には感謝してるらしい…臆病な性格は治らないよな
変わってるけどいい友達だな

光は自分のことを言葉に変換できないタイプらしい(笑)
ホイッスルは何かと便利らしい
てこは毎日不安でいっぱい…それを聞いて
光のペースに乗せられるのも悪くないw
ホイッスルではまだ何を言ってるかわからないwww
今日幸せだと思える奴はどこにいっても幸せだと思える

仮入部期間スタートwもうダイビング部に入部するつもりまんまんな光w
出た先生!!部室に侵入した犯人→自白w
とりあえず全部光が悪いことにwww
もはや先生の居城だなw火鳥先生がダイビング部の顧問w

もっと砕けて呼びたいのねてこ☆
光ダイビングの知識はちゃんとあるのなー
先生からもてこなのねーw鼻をつまんで耳から空気出す
ダイビングの大きな鉄則…ダイビング中は呼吸を止めないことが大事
てこのドキドキで漲る光である(笑)青春かよ(笑)

お勉強回だったな!!

{/netabare}

火鳥 真斗(かとり まと)
光と双葉のクラス担任にしてダイビング部の顧問。「楽しいは無限大」をモットーに、高校生活では遊ぶことも勉強の一環という考えの持ち主。一見いい加減なようでいて、生徒のことを見る目は的確。授ける言葉にも気を配っているようで、いい言葉が出た後は自分で「先生、今いいこと言った」とアピールすることも忘れない。

4話{netabare}
最初はだれでも不安だからさっさと始めて初めてじゃなくしちゃおう
光の講義は半信半疑で聞かないとwww
自分でもてこって言うようになったのね
光と双葉とおばあちゃんw
久々のインストラクターとかすごいな~
将来の夢はこの海でインストラクターなのね(*’ω’*)

たわし君(笑)
てこに説明しながら光もバディーチェック
潜るときのチェックは真剣
双葉ずっと感動しっぱなしだなw
防寒フードが独特www

季節によって見せてくれる風景が違う海
なーんも見えない風景w難易度高いらしい
見えなくても楽しい世界
光のパンツが外に出てる件
光のあれで伝わるとかすごいな(笑)

パンツじゃなくて猿のフードだったw
慈悲深い目だったwwwwwwww

双葉のダイビング講習スタート
チェックは他人にしてもらうのが鉄則
ダイビングの装備は重いのだw
いきなりジャイアントストライドw

バディーっぽいの感動してるww
潜るの怖いよなwwwwちゃ顧問w
水になれるところから始めないとな~
最初は苦しいのかな?
不安になるよなー焦っちゃうよなーー
変に想像しちゃうよなーw

やればできる、やらなきゃ何もできない…突き刺さる言葉だな
怖い、やりたい、いやだ、吐露しちゃえばいい

バディーって(・∀・)イイネ!!
なんていうか深い作品だ
カボチャの胸にも突き刺さる

{/netabare}

5話{netabare}
双葉頭以外筋肉痛とかww
今日の部活は走り込みwまったりできませんw
やっぱり何するにも基礎体力大事(/・ω・)/

お!ついに新キャラ先輩登場か?
なんていうか気持ちの準備が必要らしい
元気だな~てこと光wてこと光気づいたらいないパターンのやつw

あーすごい一度言ってみたいセリフを光言えていいなw
もう一周サプライズ( ´艸`)笑
おさるの子( ´艸`)笑
ダイビング部存続の危機らしいw

なかなか先輩はハードな(笑)
光さん事情説明…
先輩のうきっと落差がw

拳という名の肉体言語ってヤンキーの会話だなw
なんていうか話通じる相手ではない(笑)
めちゃなめてるな犬wあれ猫?
走ったり隠れたりする訓練にはなるよな

潔い謝罪って人を冷静にするよねw
てこさんのジャージ半脱ぎっ子w
けられ続ける弟w
とりあえずダイビング部の面々はわかったよね♪

二年の教室に呼び出されるw
制服があんまし似合わないね(^-^)
なかなか足癖が悪い先輩である(/・ω・)/

先輩の(‘ω’)こういう顔好き♪
弟は姉の奴隷なのかもしれない(笑)

姉ちゃん先輩w
二宮愛と誠
いきなり変なあだ名つけられてるw

光の大物具合はすごいよな~(‘ω’)ノ
てこちんバックアップ体制はできたみたい♪
ダイバーの初歩オープンの資格を取ってもらうことに

てこ楽しそうだな( *´艸`)
オープンウォーターダイバー
光の感性は独特だなw
そして姉ちゃん先輩絵上手いな
なんか楽しそうw

弟君先輩www
こういうのもいいよね
てこのチョークの色彩センスぱねぇっす

あれ消すのもったいないやつ
黒板っていたずら書きしたくなるよな
ガラケーって味出すよな~アニメだと
現実世界だとあれだけどwwww

初めて潜る海は楽しい思い出に♪
{/netabare}

二宮 愛(ふたみや あい)
夢ヶ丘高校ダイビング部の部長を務める二年生。歯に衣着せる物言いや融通の効かない性格の一方、意外と世話好きで面倒見がいい。ただし気の置けない双子の弟・誠に対してはいつなんどきでも容赦がなく、何かにつけて足蹴にしてくる。自分にパワーを与えてくれるという理由から、何かを頑張っている人が好き。

6話{netabare}
せっかくの日なのにあいにくの雨
てこのぐるぐる目はすきw
先生とワンツーマンでプール講習(/・ω・)/

私だけついていけてない気持ち…
ただこれさえ切り抜けられれば海…
ぴかりがいなくても頑張るてこw
でもちゃんといるのね(笑)
まぁこればっかりは応援しかできないよね

セッティング完了(/・ω・)/
いざ水中へ~☆彡
マスククリアが鬼門みたいね
先生スパルタだなw

最後の仕上げに…水着のみで100㍍泳いだ後…浮かぶのだが
泳げませんwwwてこ泣かないで~(笑)
てここと大木双葉行きますw
先生の驚愕の顔( ´艸`)wwwwwww

海までの道のりはまだまだ長そうだな~てこ
てこと光のバディ記念ドライブ☆彡うぴょ
常識的な範囲で行きたいところ…あいちゃん?

ポコテン3号くんw
先生自分の車に名前を付けるタイプの人wっていうか乗り回したかっただけw
てこ…色々な意味で一歩踏み出せたんじゃなかったかな?
すごい告白してるみたいだなw
照れるぴかりさんwかわいいw照れ隠しで逃走w

ものすごく恥ずかしいのが青春☆彡
クッキーシュー食べたひ、小さいやついいな

願いがなくても問題ない…なんとなくでも誰かに言われたことでもいいじゃないか
動けば何かに変わるし何かに出会える
てこの今の願いはみんなで海に潜ることだけど…
まぁこういうのは直近の願いを込めるのがいいよね☆彡
{/netabare}

7話{netabare}
うぴょーっwwwww
せんせいかわいいマグカップ使ってるな~(‘ω’)ノ
すごい顔で校内さまよってるなてこ( ´艸`)

部長さんくせっ毛だから…おっと弟くんまでw
通り雨ならぬ通り姉wwwwwめちゃくちゃなピンの数だなwww
ひかりは傘似合ってるな~☆彡

ひかりを追いかける先生(‘ω’)ノ
駅まで追いかけてるよ先生w
夏服かわいい制服だな
ペット連れ込みありなのね電車w
てこ漂えてるな~

先生見つかって連れてかれる(笑)
まもなく…何が見えるの?アジサイ?奇麗だな(‘ω’)ノ
一瞬の風景なのに超鮮明
先生乙女の顔してるぞwwwww
ペットの曲芸は大丈夫なのねこの電車
ひかりのポジティブさすごいな(*´▽`*)
先生の呆れ顔結構好きなんだよねwww
先生主観の話もたまにはいいな♪

梅雨も明けるときも…
梅雨の合間の晴れってくそ熱いよな~
アジサイタイムのピークはふぁんふぁんふぁんふぁん過ぎてしまったー
日差しの感触ね~
そりゃ熱いわけだ~

いきなりだるまさんが転んだ始まるwwwwww
テスト勉強サボってた罰ってwwwwwwwww
ぴかりはじっとしてられない性質

てこの一歩一歩ずつな
弟の姉を捕まえたときの顔なw
姉負けるの嫌なのねw
どんなだるまさんが転んだにも動じない精神力の持ち主てこ
問題は常に発生してそれをクリアしていく
遊びこそ最良の勉強か
先生も一緒に遊んでるなw先生さすがだわw
{/netabare}

二宮 誠(ふたみや まこと)
夢ヶ丘高校の二年生で、ダイビング部ではただ一人の男子部員。双子の姉・愛とは対照的に性格はのんびり穏やか。後輩たちをいつも優しく見守ってくれてる。足癖の悪い姉に振り回されてばかりの毎日だが、反抗するどころかそんな姉の将来を憂う健気っぷり。モノを捨てられない体質のため、部屋の片づけを苦手にしている

8話{netabare}
お姉ちゃんは美人なのかw
美人ではあるが(*´▽`*)双子の姉は黙ってれば美人なあれなのである
弟は蹴られる運命www足癖wwwwww
双子回ですかね?やっとwww

弟くんの姉との鉢合わせすごいな~w
姉さんにラブレター?すごい勢いで去っていったけどww
まぁなんだかんだでシスコンなのかもしれないw
めちゃくちゃ姉さん早いなw

手紙の差出人は野球部の…
おっふ…下駄箱に手紙の意味を理解していない姉さんだったがw
とても純情なのであるwww顔真っ赤にしてwwwwwwww
恥じらう乙女の反応に困る弟である٩( ‘’ω’’ )و
サポート大変だなぁw弟ってw
いい青春びよりです☆彡

姉さんの顔が…ともったらまた走り出して…おっふ勘違いパターン…
姉さん…でも落ち込むことはあるのかもしれないと思ったら
よかったのか?調子くるう弟である٩( ‘’ω’’ )و
姉さんいい人だなぁ、そしてかっこいい(*‘ω‘ *)♪
弟主観おわり

次は姉主観(*´▽`*)
片付けする姉(*´▽`*)
姉も姉だし、弟も弟だな(‘ω’)ノ

ぴかり主観(*´▽`*)
たしかにてこは黒髪美人さんだよな~☆彡
凛としてるしお嬢様だよなぁww
てこの一人でのおびえ具合な(笑)

踏み台昇降で緊張するてこさんですw
ご主人様を見つけたわんこかよw
大勢の人が苦手なてこさんだがぴかりがいるとなかなか☆彡
ダメ山ダメ子ってww
身体測定とか懐かしいな~(笑)
てこはやればちゃんとできる子だが…諦め癖があるのかな?
1000㍍走ってやだなー
いやなことはいやだもんな~

逃げ方は早く終わらせることだと思うのだが(*´▽`*)
スタートは最後尾からおまじないの言葉はゆっくり
用はやり方と考え方ね♪
たまにはグラウンドに倒れるくらい疲れ果てたい
あれはあれで気分いいよな

てこは負けず嫌いさんでした(‘ω’)ノ
色んなてこを見れて☆彡

どんなに仲いい人でも知らないこともある
{/netabare}

9話{netabare}
てこ中学の時もあんな感じなのねw
一人が好きだと思われてたてこさん
あれだね…教室で本を読むのはうん☆彡

くそ熱い中で弁当とかドMかよw
写真撮るのが好きなのねてこ
思い出に浸るのが好きなのね(^-^)
姉には逆らえない弟wwww
てこの携帯の容量がいっぱいに…
消さなくちゃ移動しなくちゃ…思い出はデータ…
そこ割り切れないのがてこなのである。

データかもしれないけれど…それは大切なものなのである☆彡
すごい小説読んでるみたいな回だな
心が締め付けられそうになるな

てこのために何かやる気まんまんなぴかり
簡単なことだけど全部大切な思い出だから移せないし消せないよな

先生車出してくれるとかいい人w
先生どんだけ車乗りたいんだよww
結局またスタート地点から
そしてまたぴかりのおばあちゃん(*´▽`*)

スクーター美少女ってのも悪くない
なんか呼ばれたてこwww
足湯いいなぁ
部長はぴかりにも容赦ない(笑)

姉さんもばかりも迂闊だなぁwww
デジタルフォトフレーム
今のてこには嬉しい品だな

なんか9話神回かもしれない
葛藤を乗り越える回ですな
こっちも泣きそう(*´▽`*)いい回でした☆彡
{/netabare}

10話{netabare}
ぴかりってうぴょしなきゃ美人だよな~(*゚▽゚*)

姉さんも美人だなヽ(・∀・)ノ
髪下ろしてたほうが大人っぽい
姉ちゃん先輩は低血圧
今日は蹴る相手がいナッシングw
何かしよう何かしようと思ってると結局何もしなくなるやつなw

てこ泳げるようになったのか( *´艸`)
いよいよ二人でダイビングできるときが…
ぴかりはもうばかりなのねw
水着バーゲンコーナー…誘惑に負けそうな姉ちゃん先輩w
そして迷ったのならレッツらごーwww
買い物満喫してるな3人
ぼーんっと出血大サービスw

海に来ちゃった~(●´ω`●)ノ
ピカリの思い付きすごいなぁw
おばあちゃんの豚汁は美味しいのね

そろそろ春濁りの季節も終わり
一緒に潜れると(・∀・)イイネ!!
迷うのはいいことなのかもしれないね

てこのめちゃくちゃ得意で特異な泳ぎ方らっこ泳ぎww
おめでとうてこ(*´▽`*)次は海
青春やなぁ~
{/netabare}

小日向 きの(こひなた きの)
伊豆の海の家「海女人屋」を経営している光の祖母。店ではダイビングサービスを行っており、孫の光もときどきインストラクターとして手伝っている。その言葉は含蓄に富んだお言葉にあふれ、光のみならず引っ越してきたばかりの双葉にまで影響を与えたほど。ダイビングのあとに振舞ってくれる手作りのトン汁は絶品。

11話{netabare}
海洋実習はいよいよ終末
ドキドキワクワクが止まらないぜ♪

てこ緊張が止まらないwww
寝不足は美容とダイビングの敵w
ちゃ顧問って神出鬼没だなぁwww
ちゃんと横断歩道の仕組みを理解してるだと…
初めて歩く道ってドキドキするよなぁ

初めてのどきどき…あれ緊張する派なんだよなぁw
子猫すごいなぁwww
あれなお母さんだと思っちゃうやつなぁ

子猫とか放置できないよなぁ(*´▽`*)
チュパリング機能てw
子猫用ミルクとかあるのな
里親を探そう!!

先生はちゃんと見てるなぁw
なかなか難しいよなぁ…
生き物を飼うっていうのは簡単なことじゃない

出会いを大切に
校長先生すごいインパクトw
ちゃ顧問アリアって名前なのなw
今の自分にできることか
お姫ちゃんって名前☆彡
ようやくEDの子猫登場なw
{/netabare}

ちゃ顧問
校長の飼い猫。ダイビング部の部室によく姿を見せるため、部のマスコット的存在となっている。耳としっぽが茶色いことから、あだ名をつけるのが好きな光に「ちゃ顧問」と名付けられた。性格は温厚かつ人にいじられるのを喜ぶM気質。

12話{netabare}
お姫ちんに懐かれてるなてこw
いよいよダイビング~(‘ω’)ノ
初心者ダイバーの聖地小瀬崎

他の先生も来てるのな~
初めてのどきどき…不安とワクワクのミクスチャー

海に吸い込まれそうになってもバディがいるから大丈夫
なんていうかFF10とかクロノクロスとか思い出した
ありゃりゃフィンが片方www
偶然と奇跡の産物☆彡
ゆっくりとゆっくりと知らない世界へ
海の楽しみ方は人それぞれww

海の中の世界素敵
中世浮力はまだまだな模様w
マグネットボードって海の中が一番活躍するよなw

てこの携帯打つ速さなw
海洋実習の結果発表~
てこも晴れてオープンウォーターダイバーに♪

青春してるなぁ~
もう一回言うよ!青春してるなぁ~w
一歩踏み出せば見える景色も変わってくる
ありがとう…いい作品でした(‘ω’)ノ
{/netabare}

踏み出す一歩をありがとう
ダイビングしてみたくなりますね(^-^)

投稿 : 2024/05/04
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

正統派のガールミーツガール

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ジャンルとしては非常に珍しい、ダイビングアニメ。場所は伊豆。ダイビング入門としてはやや物足りなさは感じるが、雰囲気や音楽で癒されるアニメとしては及第点以上♪ 今期(2016夏)は、癒し系アニメの水準が高かったと思う。「甘々と稲妻」や「NEW GAME」とか。その一角として、十分に見ごたえのあるアニメでした。

2期あったら観たいと思います♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了】
{netabare}
うん、青春だな(笑) 名言を言っては照れてる感じが良かった。たまに、ホントに良いこと言うし(7話目の「友達が+の時間を過ごしているのに、自分が寂しがったら±0」とか良かった)。

トゲはなく、安心して観られる作風。日常回をはさみつつ、ゴール地点に向かって少しずつ前進していくストーリー展開で、意外と飽きがこなかった。

音楽は流石のクオリティだが、坂本真綾さんの力が大きいかな。

ダイビングアニメなのに、水中の作画が思ったほど良くなかったのが、この作品の最大の弱点(むしろ陸上の方ががんばってた印象)。まあ、京アニとかP.A.WORKSを基準にしてはダメ(期待しすぎ)か。でもそれ以外はこれといった欠点も見られず、良アニメの部類に入ると思う。

ただ、序盤からピカリのキャラ頼みになってしまい、終盤は正直ダレた。もう少し序盤から、先輩方を生かすか、より一層、ダイビングを見せても良かったかも。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
第1話
キャラデザは好み分かれそう。絵は、期待したほどではない。なんか、音楽とかアリアっぽすぎて、むしろファンほど怒るんじゃ? それとも喜ぶのか? まだまだ様子見だけど、多分このペースで進むんだろうね。とりあえず、光はナイスキャラ♪

第2話
やはり、スカートのデザインが気になる。普通(にミニとか)の方が良くない? 「走りにくそう」とか考えちゃうw ガールミーツガールのストーリー。今のところ、光のキャラで成り立ってますね。ちなみに、卒業式や入学式に桜が咲くのは、関東以南の方の感覚で、岩手では、4月だって下手すれば雪降りますよ(笑) 桜はGWに楽しむものです(笑)

第3話
光は「ただの明るいバカ」じゃないんですね。さらに良い感じ♪ なんかこう、私の中では、部活=「インターハイを目指す」という熱血路線なので、こういう、趣味の延長線上のような、「楽しむ部活」って昔から、「憧れと侮蔑」という、相反する複雑な感情を抱いてしまいます。いや、ただの嫉妬ですな~(苦笑)

第4話
新しい出会いや、新しいことに挑戦するって、大事だね。ついつい日常に甘んじてるけど、自分さえその気になれば、色んなことができるんだと感じた。ダイビングだってしたことないけど、その気にさえなれば、明日にだって出来る。自分が知らない世界って、世の中にまだまだある。意外と純情なピカリ、可愛い♪

第5話
白いジャージって洗濯しにくいから、普通ないよねw ブルマって、昭和か(笑) ピカリのキャラって初めてのパターンで、かなり好き! チョークであのクオリティ……美術部なの?w つーか、携帯の形とか含め、時代設定は現在ではなく、10年くらい前にしてるのかな? なんの意味が……?

第6話
ここまでは基本的に、ピカリがリードし、てこが成長する、という展開ですが、そろそろ逆を観たいですね。こういう作風に「マンネリ」と言うのは不粋だけれど、やはりそれを感じる。

第7話
モラトリアム全開やなw なかなか哲学的な回でしたね。「友達が+の時間を過ごしているのに、自分が寂しがったら±0」という台詞はかなり素敵でした。「雨の日には雨の中を。風の日には風の中を。 byみつを」w

第8話
そだね、ここまでピカリ頼りだったから、そろそろサブキャラにも光を当てないとね♪ 姉さんが恥じらう乙女になった時の弟君の描写は、斬新やった(笑) 弟は弟なりに姉を心配し、語り手が替わって、姉は姉なりに弟を心配する。良い♪ どうせなら、Bパートまるごと使って、姉さん目線の弟君の話をしても良かったとは思います。握力33㎏は、大したことないよ、剣道部の女子なんで、全国レベルなら50㎏とか普通にあるしw

第9話
中学生てこ♪ ちゃんと「少し」幼く描けてますね♪ てこが冒頭で感じた「むなしさ」は、すごくよく分かる。私は、旅行とか行くと、むしろ絶対に写真なんて撮りたくない。アインシュタインが「学校で習った全てのことを忘れた後に、それでも残っているのが真の教育だ」と述べていた。それに近い感覚。写真に残さないと忘れちゃう程度の思い出ならいらないというか、そうじゃない思い出だけを残しておきたいというか。(誰かの為に撮る写真は好きなんだけど、自分の為に撮る写真は嫌いなんだよね、伝わらないなw)。その解決法は、正直予想の範囲内。にしても、ピカリは良い子だな~♪

第10話
ピカリの髪型が変わってたけど、アップも似合うね♪ 今回は「女子会(回)」ですね(笑) ちなみに、水着選びで迷ったことは、生涯ない(笑) てか、てこ、ワンピは体型に自信ないと着られない水着らしいっすよw 女子会らしく、歯に衣着せぬ女子トーク、ナイス! 「迷うはチャンス」……今日の名言、来たね! 明石家さんまさんが、「緊張しなくなったら、芸人終わり」って言ってました。緊張=失敗したくない=向上心 とのこと。似てる気がする。

第11話
手乗り子猫可愛すぎでしょ(笑) 最終話1話前にして、ダイビング関係なくなってるやん(笑) そして、ここにきてのアリアのオマージュか、ファンサービス回だね♪ まあ、次話はガチでダイビングするんだろうし、これでも良いんじゃないかな。

第12話
いよいよメインの海洋実習。パブリックビューとオウンビューを使い分けながら、ダイビングの様子をしっかり伝えようって感じでした。ただ、水中の作画がカクカクしてたのが気になりました。ラストのピカリの告白も良かったです。確かに、ピカリのような子を「ウザイ」って思う人もいるだろうね。ああいう、前向きで強引に見えて、ちゃんと繊細で微妙に暗い影があるのがまた、ピカリの良さですね!
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 41
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あ。。これ好きなやつだ 

そう、OPを観て思った。

  柔らかい空気感・・

  心地よく透き通るような歌声。

  マーヤさん歌うまっ

  EDもまたイイ。

■設定/ストーリー
 伊豆を舞台にしたダイビングをベースにした日常・青春もの。

 自分は比較的海に近いところで育ったこともあり小さい頃から海に行けば泳ぐより潜るのが好きでした。スキューバダイビングの経験も若干あるので、とても内容に興味を持ちました。

(以下、あまり作品に関係ないので畳んでおきます)
~ダイビング経験について{netabare}
 当たり前だけど、海の果てはずっと遠く、海外にまで続いています。
 そして下は海底まで続いています。
 海に入ると見通せる距離はたかが知れていて、その先はただただ暗い空間があるだけです。
 前、左右、横、下にはどんな生き物がいるか・・
 それがいつ目の前に現れてもおかしくはありません。

 そんなことを考えると、あたかも広大な宇宙に放り出されたようで、心細さを感じる場合があります。人にもよりますが、場合によってはそれも唐突に感じます。
 また逆に水圧を全身で感じるので圧迫感があり、とても狭い空間に閉じ込めれた感覚に陥る場合もあります。このため閉所恐怖症の人には向かないと言われます。

 プール講習では余裕をこいていた自分も、海に出てみると全く事情が異なりパニックになりかけました。この作品を観ていてその時の気持ちを思い出しました。海中ではなによりパニックが一番怖い。
{/netabare}~
 海中の光景は現実の方がいいかもだけど、こういった自分の経験もあって、登場キャラの経験に強く共感できました。

■キャラ
 正直キャラデザは好みではない、かな・・
 けど、キライではない。
 なるほど・・「ARIA The CREPUSCOLO」のキャラデザはこれに寄ってるぽいですね。。
 しかし海中に潜る作品のキャラって目が大きいと思うのは気のせいかな・・ 凪あすとか、海獣の子供とか。

■キャスト(ほぼ自分用)
~{netabare}
大木 双葉(おおき ふたば)
 主観視点のコミュ障主人公。
 君に届け?
 cv茅野愛衣
小日向 光(こひなた ひかり)
 もう一人の主人公。通称「ぴかり」。
 cv鈴木絵理
 ゆらぎ荘では宮崎千紗希さんでしたね。
小日向 きの(こひなた きの)
 光の祖母。
 cv井上喜久子
 エメラルダスやベルダンディー、
 古河早苗、マクロファージとは
 思えません。
 まさに息の長い声優さん。

火鳥 真斗(かとり まと)
 担任教師でダイビング部顧問。
 cv伊藤静
二宮 愛(にのみや あい)
 ダイビング部の部長で2年生。
 cv大西沙織
二宮 誠(にのみや まこと)
 愛の双子の弟。同じくダイビング部。
 cv梅原裕一郎
 赤髪の白雪姫ではミツヒデ、
 ゴブスレでは主人公でしたね。

ちゃ顧問
 校長の飼いネコ。
 本名ありあw
 cv久保ユリカ
 少女終末旅行ではユーリ、
 青ブタでは、妹かえででした。
お姫
 光と双葉が拾ったメスの子猫。
 cv洲崎綾
 つむぎ・・・

岬 ことり(みさき ことり)
 こだまの中学時代からの友人。
 cv加隈亜衣
 ブレイブのひかり・・
水無 茜(みずなし あかね)
 双葉の中学時代の親友。
 第9話で登場。
 cv葉月絵理乃
 ARIAでは水無灯里・・
姫野 ちずる(ひめの ちずる)
 双葉の中学時代の親友。
 第13話で茜とともに登場。
 cv斎藤千和
 ARIAの藍華。姫野って・・w
  ちづる:「ノロ助禁止~」
  あかね:「はひ~~」
 尊い・・癒される・・涙でる。

 第13話は、二人の登場でARIAのテイストも感じたし、引っ越しエピソードではたまゆらのテイストも感じました。。
{/netabare}~
 転校経験のある自分にとってはちょっと、こそばゆいやら、イガイガするやら、うらやますいやら。

■個人的な名言集(ネタバレ)
~{netabare}
・楽しいは最強!楽しいは正義!
・今日を不幸だと思う奴はいつでもどこでも不幸になっちゃう奴だ
・今日を幸せだと思える奴はいつでもどこでも幸せになれちゃう奴だ
・動けば何かが変わる。動けばかならず何かに出逢えるんだ
・人は過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられるんだ。
・てこの願いが叶いますように
・プレゼントはもらう方よりもあげる方が嬉しい
・迷ったのならレッツラゴー!
{/netabare}~
「恥ずかしいセリフ、禁止!」のツッコミが恋しいw


 原作:天野こずえの漫画
 制作:J.C.STAFF
 総監督:佐藤順一
 監督:カサヰケンイチ
 キャラデザ: 伊東葉子
 OP:「Million Clouds」
    (作詞・歌:坂本真綾)
    名曲、名歌唱かと
 ED:「ふたり少女」
    (歌 - 茅野愛衣&鈴木絵理)
 放送:第1期 2016年7月 - 9月(全13話)
    第2期:2018年4月 - 6月(全12話)
 視聴:2021年3月(dアニメ)

■まとめ
 部活の楽しさあり、新しい事へチャレンジするワクワク感あり。
 ダイビングの楽しさやノウハウもあり。
 日常というより部活系かな。

ちなみに・・
       原作   アニメ
 ARIA   2001年~ 2005年~
 たまゆら  -    2011年~
 あまんちゅ 2009年~ 2016年~

たまゆらより、あまんちゅの方が新しいんですね・・
 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 19
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