国王で漫画原作なおすすめアニメランキング 12

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの国王で漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月13日の時点で一番の国王で漫画原作なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

78.8 1 国王で漫画原作なアニメランキング1位
ヴィンランド・サガ(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (418)
1626人が棚に入れました
千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。最強と謳われた戦士の息子トルフィンは、幼くして戦場を生き場所とし、幻の大陸"ヴィンランド"を目指す――激動の時代で巻き起こる、本当の戦士の物語(サガ)。

声優・キャラクター
石上静香、上村祐翔、松田健一郎、内田直哉、小野賢章、大塚明夫、安元洋貴
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

人生の地図を描くこと

原作幸村誠、WIT STUDIO制作。

風は雄弁に語り、鳥と戯れ、
ロングシップは新天地を求め航海を続ける、
彼の地の名はヴィンランド。

10世紀を前後して、
西欧諸国を恐怖に陥れたヴァイキングですが、
スカンジナビア半島の単なる略奪者ではなく、
新天地や交易を求める商人であったと、
最新の文献では伝えているみたいだ。
永久凍土の大地では農耕に適さない、
家畜の生産性もきっと上がらない、
生きるための必然的選択であったのでしょう。

Aimer、miletの楽曲が静かに心に響く。
壮大な歴史活劇に思いを寄せますね。

17話視聴追記。
{netabare}善悪を超えた場所に戦士としての矜持がある。
まずもって描くべきはその執念であろう。{/netabare}
まとめて観ると物語の見通しが良くなり、
感じることも増えて来ました。

最終話視聴追記。
怒涛の後半戦、お見事。
歴史大河は単話ごとでは評価できない。
{netabare}主人公の復讐劇としては説得力がないが、
アシェラッドの復讐劇、クヌートの変貌が、
序盤の目玉とすれば評価は上がりますね。{/netabare}

命を賭すまで人を動かすものとは、
そして私にはそれがあるのだろうか。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 70
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

2019年秋期マイベスト

原作未読 ※大作。まだ完結してないらしい


NHKでやる以上きっちり進行してくれそう。万策尽きるのを許されなさそう、と勝手に期待してます。
漫画原作。西暦1000年近辺のデーン人(北方ゲルマン人)をメインキャストとしてイングランド侵攻などを描いた歴史ファンタジー全24話。
北欧だからといって神話を絡めた異能バトルが展開されるということもなく、実在の人物や地名を登場させながら史実に寄せつつも創作に舵を切った物語です。

録り溜めていたのを観るにあたって最終話のサブタイが目に入ってきました。

{netabare}『END OF THE PROLOGUE』{/netabare}

心構えができたのでむしろ有り難かったです。

剣はあるが魔法は無い。神々が降臨することも妖精の力を借りることも萌え萌えきゅんもありません。


  歴史フィクション


『アンゴルモア 元寇合戦記』が近いかな。また『キングダム』『蒼天航路』『横山三国志』。男の子が好きそうな系譜です。あまり見かけない路線なのでせっかくなので堪能したい。
“サーガ”って中世アイスランドで成立した古ノルド語による散文作品群の総称らしいですね。こうした発見も面白い。

土地名、人物、年代やイベント。まっさらで臨むのも楽しい。
歴史にまつわる各人の知識との照らし合わせ作業も楽しい。この時代についてはせいぜい

【ふわっとイメージ】
・イングランド地方にヴァイキングが立てた王朝あったよな
・フランク王国ってまだあったっけ?
・ノルマンコンクエストってこの時期だったような

十字軍がイスラム世界からいろいろ持ってくるまで。大航海時代で富をヨーロッパに持ってくるまで。ヨーロッパ地域は地球儀見回しても後進地域。蛮族らが荒ぶってるイメージでした。アニメ作中で答え合わせしてもおおむねイメージ通りです。

【Wiki調べ】
・1016年デンマーク王クヌートによるデーン朝成立
・1066年ノルマンコンクエスト ※混み入るので各自調べて!
・フランク王国は9世紀には滅亡してたみたい


ん?クヌート?それは置いときます。
日本では紫式部が『源氏物語』、清少納言が『枕草子』を描きあげてる頃です。
世界史は縦と横で読み解くと面白いですが脱線が止まらなくなるためアニメに戻ります。



ほぼ馴染みのない時代とエリア。ふわっとした知識背景はあるもののほとんど知りません。

 まっさらで臨むのも楽しい

結果、めっちゃ楽しんでました。歴史ものが好きなら迷わず行けよ!
アニメ的にどうこうは他の方に譲りますが、一言で片付けると


 {netabare}濃ゆい{/netabare}


以上です。

後期OP「Dark Crow」イントロのバグパイプはとってつけた感ありだがMAN WITH A MISSIONはやはりかっこいい。
前期ED「Torches」Aimerさん好き。



2クール長丁場と思いきや、あくまでプロローグ。これで続編なければ詐欺ですよ。
最後に魅力と感じた点について触れておきます。


■死に方

濃い物語ではあるが深いのか浅いのか測りかねてることがひとつあります。

※ネタバレ閉じます

{netabare}トールズ(CV松田健一郎)とアシェラッド(CV内田直哉)の二人の男の死に様がよい。
「本当の戦士に剣などいらぬ」何故? 答えは私にもわかりませんが高潔な志は伝わってきます。
「母の地ウェールズ」執着なり生きる意味を故郷ウェールズに見出してます。
二人とも譲れないものがあって守りたいものがあります。

無駄死にはしません。譲れないものを守るための最善の策を導き出し即座に死ぬ覚悟を決めます。
トールズはアシェラッドに。
アシェラッドはクヌートに。
後続に託すに足る人物を見定め信頼します。トールズにとってアシェラッドは敵ですよ。数回のつばぜり合いと短い会話で相手の本質と意図を見極めてるから託せるのです。そして、アシェラッドが顔を見れば器が分かるとしたのは伏線です。クヌートの人相の変化をもって臣下として殉ずる覚悟をだいぶ前から持ってたのでしょう。

 常在戦場

ですね。二人とも守りたいものを守ることができました。{/netabare}


さてそうなると、釈然としないことがひとつ生じます。


■トルフィン(CV上村祐翔)

{netabare}“本当の戦士は剣を持たない”
この父トールズの教えを省みるシーンがただひとつもない。24話終わって未だ復讐の虜囚である。{/netabare}

{netabare}まだプロローグということで不問にしてますが、いつか向き合う日がやってくるんでしょうか?
最初の村でトールズは素手で短剣を握り血まみれになりながらトルフィンを諭そうとしましたが受け止めきれてなさそうでした。その短剣は父の形見として所持しつつも、父の教えが回想としても流れる場面はありませんでした。
命のやり取りをしたアシェラッドはトールズの意図を深い部分で理解してても不思議ではありませんし、トルフィンをあしらいながら、「お前、親父の気持ちわかってやれよ」の気持ちで接していそうな節もありましたが、明示するシーンはありませんでした。

『復讐からはなにも生まない。剣で生命を奪うのは戦士の務めに非ず。生かすんだ!』

みたいなありきたりでしょぼい結論にならないでほしいと思います。{/netabare}


1.{netabare}そもそも荷に隠れて航海についてきてしっかり足手纏いになった自覚ないだろう{/netabare}

2.{netabare}父をヘタレ戦士でないと確かめたくて戦場についてきたわけで前日夜の父の説教ガン無視じゃん{/netabare}

3.{netabare}青年期に至る長い期間で少しは考えなかったのかなぁ。彼を助けた母娘の悲劇とかに何も感じなかったのだろうか{/netabare}


今のところ致命的にオツムが不自由な男の子にしか思えないわけですが、それも自分が平和ボケして現代の感覚で彼を見てるか答えは出てません。
そしてしっかりサーガしてます。2期があるならきっと観ることでしょう。


占領した地での略奪・虐殺。そしてレ○プは常であったであろう時代の話。
直接描写は控えめなものの、エロとグロの後者の雰囲気は充分伝わってきました。前者はさすがにNHKじゃ無理だったのかもで皆無です。

下手に現代の価値観に寄せなくて成功した例ではないでしょうか。
おそらく原作がそうなんだと思います。
マイナーエリアのマイナー年代を題材にした良作です。



※オマケ

これくらいのキリスト教イジリは海外でもウケそうだが実際どうなんだ?



視聴時期:2019年7月~2019年12月   

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2020.02.08 初稿
2020.02.27 タイトル修正
2020.07.19 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 58
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

生きる意味

アニメーション制作:WIT STUDIO、
監督:籔田修平、シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
脚本:猪原健太、キャラクターデザイン:阿比留隆彦、
音楽:やまだ豊、原作:幸村誠

高校生のときに夢中になって
想像力を膨らませたのが世界史だった。
200万年前に誕生したヒトの元祖ともいえる猿人。
やがて、直接の祖先であるホモサピエンスが誕生し、
文明が生まれると、長い戦いの歴史が始まる。

私がいちばん魅かれたのは、
ゲルマン民族の大移動だった。
世界史における一大起点ともいえる出来事は、
ヨーロッパ中を席巻し、海岸に辿り着いた一派は
ヴァイキングとなって海を渡り、
アイスランドやグリーンランドに居を構え、
やがてはアメリカ大陸にも足を踏み入れた。
それはコロンブスがアメリカ大陸を発見した時代より
500年も前のことだった。
私は壮大なロマンに思いを馳せ、
このリアルな物語に夢中になった。

『グリーンランド人のサガ』と
『赤毛のエイリークのサガ』の2編の物語。
その総称である『ヴィンランド・サガ』については、
あらましだけは知っていた。
それを『プラネテス』の作者・幸村誠が漫画化し、
連載していることは、頭の片隅にはあったが、
色々な事情からまだ手に取ったことがなく、
アニメ化されるのは嬉しかった。

10世紀に実在したとされる
ソルフィン・ソルザリンが主人公トルフィンのモデル。
{netabare}レイフ・エリクソン、のっぽのトルケル、
スヴェン王、クヌート王などの
実在の人物たちが登場する。
そこにアーサー王の子孫という
架空の人物であるアシェラッドなどを加え、
壮大な歴史ロマンを紡いでいく。{/netabare}

物語の核となるのは、トルフィンの父・
トールズが説いた「本当の戦士」という言葉だろう。
「戦士に剣はいらない」というのが、トールズの境地。
それなら、一体戦士とは、どういう者なのか。
トルフィンは、本当の強さや戦士について、
長い旅のなかで考え続けることになる。

掠奪を繰り返すヴァイキングと行動をともにすることで、
多くの人々を殺めるトルフィン。
{netabare}デンマーク・スヴェン王の息子である
クヌートと出会い、国を統べることを通して
大切なことを学んでいくのだろうか。{/netabare}
24話を費やしたが、物語が今後どのように綴られるのかが、
まだ朧げにしか見えてこない。

トールズやアシェラッドは何のために生きたのか。
自らの想いや願いを別の誰かに託すことこそが
人の生きる意味なのだろうか。
(2020年4月12日初投稿)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 51

74.9 2 国王で漫画原作なアニメランキング2位
金の国 水の国(アニメ映画)

2023年1月27日
★★★★☆ 4.0 (41)
159人が棚に入れました
100年断絶している2つの国。“金の国”の誰からも相手にされないおっとり王女サーラと“水の国”の家族思いの貧しい建築士ナランバヤル。敵国同士の身でありながら、国の思惑に巻き込まれ“偽りの夫婦”を演じることに。深刻な水不足によるサーラの未来を案じたナランバヤルは、戦争寸前の2つの国に国交を開かせようと決意する。お互いの想いを胸に秘めながら、真実を言い出せない不器用な2人の<やさしい嘘>は、国の未来を変えるのか―。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

数十年先も人生に示唆を与えてくれそうなジンワリ系

【あらすじ】
{netabare} 経済発展は目覚ましいが水資源等は乏しい“金の国”アルハミト。
自然豊かだが貧困に喘ぐ“水の国”バイカリ。
犬猫レベルの名目で戦争と国交断絶を繰り返してきた両国。
“金の国”のおっとり第93王女・サーラ。
“水の国”で持て余している設計技師・ナランバヤル。
二人が“偽りの夫婦”を演じることで両国関係が動き出す。{/netabare}

同名コミック(全1巻・未読)の劇場アニメ化作品(117分)

【物語 4.0点】
両国対立の理由が表面上は短絡的に見えて実は構造的。
そこから展開する物語も意外と長期視点。

よって本作は鮮やかな伏線回収等によるカタルシスでガツン!と来る感動系ではない。
温かい空気の中で、広い視野から家族観や文明観を語り、鑑賞者の人生観に引き出しを与える。
後になってジワジワと価値を噛みしめることができる良作。

恋愛や家族愛など様々な愛の形について。
{netabare} 理想の結婚相手について尋ねられ答える男性アニメ主人公{/netabare} とか中々いないかと。

文明や名声について。
{netabare} 今回の両国の開戦危機は、あと50年で水資源が枯渇し廃墟になってしまう“金の国”の中長期の課題が背景。
加えて“金の国”の開戦派の国王・ラスタバン3世には、“水の国”への弱腰外交で愚王の歴史評価を受けたラスタバン2世から継承した汚名を、戦勝で返上したいとの晩節の焦りがある。

さらにラスタバン3世は外交のため娘たちを砂漠の向こうの国々へ嫁がせた。
第一王女の反戦派・レオポルディーネとは内紛状態。
老父の寂しい親心を優しく包み込んだサーラ。おっとりしているけど凄い娘だと感心しました。{/netabare}

解決策もスケールが大きい。
{netabare} ナランバヤルが提唱した両国和平により水路を引き“金の国”へ水を供給する。
工期見積もりは50年なので即断が求められる。{/netabare}
今、現実世界に、これ程の国家大計を構想、実行できる傑物はいるのでしょうか?


総じて刺激的ではないが、深イイ話だったとの余韻が何時までも続きます。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・マッドハウス

“水の国”の風光明媚。“金の国”の荘厳美麗。
百聞より説得力のある一見を再現するだけの画力は十二分。

終盤、{netabare} かつて両国の親交を深めたラスタバン2世が腰抜け王ではなく、
平和をもたらし民から愛された名君だった。
肖像画の出来栄えがそれを物語っている。
と論述する{/netabare} 件がありますが、これも相応の画力があればこそのシーン。

“水の国”≒中国風。“金の国”≒中東風。
必然チベットやアラブ諸国等が主な参考資料に。
一方、意外な所では、“金の国”の栄華を象徴する“漕がなくても登れる川”の再現に、
富山県のパナマ運河式の「中島閘門(こうもん)」が参照されたこと。
これは思わぬ聖地。“金の国”は富山県にありますw


【キャラ 4.0点】
“水の国”の技師・ナランバヤルが開戦阻止のための盟友として接近した
“金の国”左大臣・サラディーン。
イケメン俳優から政界入り。反戦派の第一王女・レオポルディーネの愛人。
一見、お飾りのプレイボーイ大臣に見えますが、これが中々の曲者。
{netabare} 俳優として“金の国”で名を馳せる前は遊牧民。
水問題含めた“金の国”の隠された危機を、よくある定住国家の栄枯盛衰として、
良くも悪くもドライに捉えている。{/netabare}
世界観にいっそう深みを与える視点を持ったキーキャラクターでした。

こうした戦争阻止のシナリオは得てして勧善懲悪となりがち。
ですが本作は決して愚昧な開戦派を、賢明な反戦派が諭すだけの軽薄な人物相関ではありません。
一見、悪徳な祈祷師に思える“金の国”開戦派筆頭の右大臣・ピリパッパでさえも、
言動には国王を慕う故の理由がある。

複雑な人物像が絡み合うからこそ、ナランバヤル技師が暗殺含みの宮廷政治を綱渡りするのがスリリングですし、
野心と無縁なサーラ王女が彼の癒やしになり得るのです。


そんな伏魔殿を暗躍する正体不明の黒づくめ暗殺部隊・ライララが私のツボ。
キャストの沢城 みゆきさんいわく「1人だけ一筆書きで描けそう……!」
確かにこれなら私でも描けそうw
単純明快なデザインで忍ぶわ煙玉投げるわ。神出鬼没なライララさんオススメですw


【声優 3.5点】
主人公“水の国”ナランバヤル技師役の俳優・賀来 賢人さん。
飄々とした言い回しの中に強い意志を込める。
中々の難役でしたが、左大臣サラディーン役の神谷 浩史さんのアドバイスも良かったのか、まずまずの対応。

ヒロイン“金の国”サーラ王女役。こちらも、おっとりした中に芯もある声が求められる難役。
ナチュラルにフィットする声の選定は難航の末、俳優・浜辺 美波さんに落ち着く。
声はそれなりに合っていましたが、漫画的なリアクションを求められるシーンは正直苦しいかなと感じました。

ここは人工的でもボイスを作れる声優からキャスティングしても良かった気もします。
脇で戸田 恵子さんや、銀河 万丈さん、茶風林さんらベテラン勢が渋い演技を決めていたから余計に。
何なら、みゆきちがライララと王女を兼任しても良かったのですよw


アニメ『ラブライブ!』シリーズでアルパカ、ふくろうと多種多様な動物を全受けして来た動物声優・麦穂 あんなさん。
本作では両国の犬猫のじゃれ合いを一手に引き受け、架け橋となる貫禄を示す。


【音楽 4.0点】
担当はエバン・コール氏。
アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズ。
アニメ映画版『ジョゼと虎と魚たち』
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』
そして本作と連続エンカウント中の私。
今回も中華VS中東への対応力も求められましたが、
多彩な世界観を表現してきた氏のオーケストラならお手の物。

今回は琴音さんをボーカルに迎えて劇中歌も提供。
PVでも使用された「Brand New World」辺りは疾走感もある良曲。
ですが、どの歌も2分弱程度の劇中歌サイズというのが勿体ないです。
今後は是非フルサイズの挿入歌まで作曲して頂き、ヘビロテしたいです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

優しい気持ちになれた素敵な童話

アルハミドとヴァイカリという2つの国がありました。
1000年前につまらないことで争いが起こり、500年前に一度和解しようとするけどまたつまらないことで再び争いになり、いつしか2つの国の間には壁が作られてしまいました。
お互いの国は一番美しい娘と一番賢い男を相手の国の婿・嫁にするという500年前に結ばれた約束をもとに嫁と婿が贈られることになるけど・・で始まる物語。

原作は岩本ナオさんの漫画全1巻でこのマンガがすごいにも選ばれたみたいですが未読です。

絵は綺麗で、細かいところまでよく描かれていて好印象です。
中東っぽい文化の世界なところもいいですね。ヨーロッパ風な感じの作品が多いので。

おっとりして優しそうな感じだけど芯が強いサーラ王女と賢くて機転がきいて優しい建築士のナランバヤルの二人はお似合いだなぁって思いながら見てました。

サーラの姉のレオポルディーネに良い相手を選ぶにはどうしたら良いかと聞かれたナランバヤルの答えがすごくわかるなぁって。

きつそうに見えたレオポルディーネが{netabare}妹のサーラを気にかけていて、ナランバヤルが本当に賢い男でサーラにふさわしいか、わざと時計の部品を隠して試したり、自分の国をとても愛していて戦争に反対だったりといい人だったり、それから軽そうな感じの左大臣のサラディーンが意外としっかりしてたりと映画の短い時間ながらも人物に深みを感じるところもあったりして、{/netabare}そういうところも良かったです。

意外と好きだったのはレオポルディーネの配下のライララ。黒い布で顔を隠していて眼だけ出してるんだけど、ときおり見せる表情とか言葉でいい人なのが分かるし、なによりかっこいい!

ラスト。{netabare}それから10年後くらいの後日談があったのと、EDのスタッフロールの絵も含めてその後の様子が描かれていたのも満足でした。{/netabare}

感想も少ないみたいであまり知られていないみたいですけど、優しい感じの作品が見たい方におすすめします。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

"オトナを魅せる" 恋のお話。

このマンガがすごい! 2017 オンナ編 第1位(宝島社)。

以前から本屋さんに並んでいるのは知ってはいたんです。
なので、映像化されると耳にしてから、期待ばっかりが膨らんで、矢も楯もたまらず原作を読み耽りました。


読後の印象としては、「うーん、あんまり絵が動いていないなぁ。」という感じでした。
紙芝居といってはなんですが、アニメの「止め絵」的な表現を多用している感覚です。

これってアニメではセリフ重視でお話を進めていくときによく使う手法です。
なので、どんな演出で動きを仕上げていくのかが、わたし的ポイントになりました。


それから、描画がとても繊細で、すごく緻密な線で表現されているんです。
それって、風景全体が均質的に見えてしまって平べったい印象になってしまう弱点にもなるんですね。

ちょっと薄味というか、物足らないかなっていうか、そんなふうに思えるところもありました。
でも、そのぶんキャラクターの造形や所作に心を砕いてる様子がありありと窺えました。
心情の表現性にぐっと配点を寄せている感じです。

もとより共感性の高い作品なのは承知のところ。
だから、映像を早く観たくて仕方なかった、というのが本音です。
そそくさと封切初日に足を運んでしまいました。


~      ~      ~


まず驚いたのは、作画の動きも、風景の遠近も、色彩の豊かさも、全てが私の予想を超えて作り込まれてありました。
でも、もっともっとびっくりしたのは "声のアテ" だったんです。

主人公のナランバヤル役に賀来賢人さん、サーラ役に浜辺美波さん。
お二方の声が私のイメージをはるかに超えていて、それはもうとんでもなく良かったです。

実は、本を読みながら、いろんな声優・俳優さんの声を脳内アテレコしていたんですが、ドンピシャとはこのことか~とストンと腑に落ちました。

なので、漫画の魅力指数が瞬間的にポポーンと跳ね上がりました。
劇場での期待度数も開始数分でドドーンと膨れ上がりました。


~      ~      ~


物語の展開は、原作をきっちりと踏んでいますので安心して観ることができました。
意外だったのは、漫画のような止め絵がいくらもないのに、気持ちがどんどん温まっていくのです。

そのくせ声もいいものですから、主人公の心情を語れば抜群に響いてきますし、いっそう感情が解きほぐされ、やさしく揺さぶられます。

ほかのキャラクターの声も、皆さん十分にはまり役だったと思います。
大きな冒険はありませんが、大きな破綻もありませんでした。

なので、本当に安心して物語に没入できました。


~      ~     ~


"初見の方" へは、オフィシャルのイメージボードの通り、と申し上げておきます。

「国が、動いたー 2人だけの"小さな嘘"から。」

どんないきさつから?
どんなやりとりを?

それは "観てのお愉しみ" です。
私としては "大人の方にこそ観ていただきたい作品" って思います。

女性はもちろん、男性の皆さんのキモチも優しく包んでくれるといいかなって思っています。

だって・・・ボードの2人の笑顔。
ステキだと思いませんか?


~      ~      ~


さらりと書きましたが、色彩映像が本当に美しくて、いつまでも見惚れていたい、何回でも見初められたらと思いました。
(すでに2回、劇場に行ってしまっています・・・。)

特に、クライマックスシーンの色彩の豊かさが、ナランバヤルとサーラに愛らしい息吹を与え、揺るぎない国の未来図を楽し気に予感させています。

金の国 水の国

この物語があなたの心にどのような顛末を見せるのか、ぜひご鑑賞のあとでお確かめになってみてくださいね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

83.0 3 国王で漫画原作なアニメランキング3位
ACCA(アッカ)13区監察課(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (824)
3665人が棚に入れました
13の自治区に分かれた王国にあある、巨大統一組織"ACCA(アッカ)"。
かつてクーデターの危機により結成されたACCAは、国民の平和を守り続け100年が経とうとしていた。
ACCA本部の監察課副課長 ジーン・オータスは、「もらいタバコのジーン」の異名をもつ、組織きっての食えない男。
飄々とタバコを燻らせながら、13区を廻り不正がないか視察を行っている。
そんなジーンを見つめる視線、不穏な噂と――おやつの時間。
ジーンの平和な日常は、ゆっくりと世界の陰謀に巻き込まれていく!

声優・キャラクター
下野紘、津田健次郎、悠木碧、諏訪部順一、遊佐浩二、大川透、緑川光、安元洋貴、田中敦子、後藤ヒロキ、上田燿司、前野智昭、八代拓、宮野真守、上村祐翔、中尾隆聖、石塚運昇
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

この作品は名作だ!!

原作未読。最終話まで視聴。

まず、本作未視聴の方のために・・・。

この作品は見るべき価値のある作品、『名作』に属する作品だと思います。
何よりも、物語が良い。
最後まで全く予想のつかない展開を見せてくれます。
この作品は尻上がりに物語が面白味を増していきますので、早々と切らないで下さいね!

ここからは視聴済みの方のために・・・。
{netabare}
重度のネタバレが含まれますので、未視聴の方は、本当に見ない方が良いかもです。m(__)m
この作品はネタバレしてしまうと、面白味が半減しますから!
{netabare}
初めは、少しスタイリッシュな作風が気に入って視聴開始。
毎回登場する食べ物(お菓子やパンとか)が美味しそうに見えて、本当に『飯テロ』アニメだなぁ・・・と。

途中からスパイ物か、推理物かと思いつつ視聴継続。

ところが、7話で一気に急展開!
8話まで見終わった正直な感想は、『あれ?もしかして名作の予感!』

8話まで見終わった時点で2巡目視聴。1巡目とは違う物語を見ているように感じた。
きっと、ジーン目線からニーノ目線に変わったせいだと思った。

{netabare}3話。国王とロッタのシーン。
7話。国王とジーンのシーン。

1巡目は何気ないシーンだと感じていたが、2巡目は全く違って見える。

国王の「ありがとう」に対するニーノの受け答え。
ニーノの声が震えている。
前髪で隠れていて表情は見えないが、ニーノは泣いているんだと思った。

8話。事故で両親を亡くしたジーンにニーノが声をかけるシーン。
自分だって同じ事故で父親を亡くしているのに、そんな素振りは全く見せずに自身の役割をキッチリと果たすニーノ。{/netabare}

このあたりから、ジーンの言動が違ってくる。

そして最終話。
{netabare}クーデターの意外な結末。そして、ニーノの上司の正体。
全てが私の予想とはかけ離れていた。
しかし、実は万人が一番納得の行く結論だったと思う。
実に見事なストーリー。
感服しました。{/netabare}
{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 86
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

粋な革命

マッドハウス制作。

主題歌ほんとカッコいいですね。
作画は癖があり、人を選びますが、
洋風な街にこのキャラ絵はあってるのかも。
原作未読、登場人物は多いですが、
キャラ分けがきっちりしていて好印象。
{netabare}物語は水面下で行われている革命の話。{/netabare}
何やら不穏な噂が!?

異様な程のスイーツ推しです。
みんな甘いものばかり食べてる。
そしてもらいタバコのジーン。
タバコ吸いすぎ、大人向けの作品でしょうか。

最終話視聴追記。
{netabare}涼やかなラストでしたね。
最後まで主人公はクールで好感が持てます。
静かですが、粋な革命でしょうか。{/netabare}

ACCA13区のさらなる発展を願って。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 70

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

良いですね。地味だけど。→ 大変盛り上がってまいりました!→ 面白かった!

[2017年冬作品1クール視聴終了時ランキング] コメントより
==
ストーリーを地味に感じる人がいそうですが、良く練られた良ストーリーです。 『91DAYS』のような海外ドラマ風が好みの方にはおすすめ。 流血はないので、その点は安心。
==

同タイトルのマンガ原作は未読です。俄然原作が気になってきましたが、本編は終了しているらしいのでここは珍しく原作はアニメ終了後まで我慢する方向で。

舞台はヨーロッパ風な仮想の小国です。対外的には統一王国でありながら13の自治区に別れていて、クーデターの陰謀が水面下で進んでいるらしい。

ACCAは作中では「民間組織」って言っていますけど、事実上の警察組織ですよね。そんな組織の中の監察課っていう主人公ジーン・オータスの所属部署が、本作の魅力に繋がっていると思います。
→ どうやら警察も含む消防や鉄道など、社会インフラを一手に担っているらしい。

後、ストーリーとは関係ありませんがモーヴ本部長(女性)のビジュアルがめちゃめちゃどストライクです。アニメキャラで「可愛い」じゃなくて「美人」って感じなのは良いですね!

ジーンの妹ロッタちゃんと、監察課のヒラっぽい三人娘は可愛いです。登場人物の男女比はあまり偏ってなくて、それも個人的には好評価。

それからいつもパンやその他の食べ物がとても美味しそうに描かれます。成分「飯テロ」は、わりとそうかも…。

2017/2/22追記:
これ、メインキャラクターたちの立場や役職などの配置が絶妙ですね。結構人数がいるはずなのに誰が誰だかわからなくならない。

今更毎週観るのをやめたりはしませんが、ここまで観てない方にはまとめて一気に観るのをお勧めする感じかもしれません。

決着の仕方にもよりますが、「ストーリー」という意味では今期TOP3入りかも…。

2017.3.29追記:
終盤怒涛の盛り上がりで、大団円を迎えました。変な爆発力こそないものの、連続ドラマを観ているようで毎週楽しみで仕方がありませんでした。

これはおそらく原作の勝利なのでしょうが、作画も安定しておりストレスなく観られて良かったです。キャラクターデザインは好みが割れそうですが、私は好きでしたよ。

91DAYSみたいな暗い話にはならなかったのも、良かったですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 68

63.1 4 国王で漫画原作なアニメランキング4位
戦勇。(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (484)
2449人が棚に入れました
ある日突然、世界に穴が開いた。そして同時に魔物が現れた。
これははるか昔、世界を恐怖に陥れてきた禍々しき存在、魔王ルキメデスが、1000年前の勇者クレアシオンによる封印を破り、復活を果たした。なお魔界から魔力の高い12人が魔界からやってきている。
そう判断した国王は、かつてのような狂気と混沌による支配を恐れ、勇者の子孫を魔王討伐に向かわせる事にした。その人数75人。むしろ子孫が誰かなんてわからないから、それっぽい者を王宮に呼び寄せた。
「魔王を討った者に真の勇者の称号と莫大な富を与えよう。」
こうして勇者No.45アルバと王宮戦士ロスの魔王討伐の旅が始まる。

声優・キャラクター
下野紘、中村悠一、茅野愛衣、鈴村健一、中田譲治、加藤英美里

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

勇者をいじめるギャグアニメ

ストーリーは特になく
時間もないので
ホントにちょっと暇なときに
気まぐれでみるような作品ですかね

でもOPに力入れ過ぎだなw
声優も豪華だしw

総合するとそんなに
記憶に残ってないですが
暇つぶしには最適だと思いますよw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 53

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

1期2期まとめてレビュー

原作 漫画 未読

1期 全13話
2期 全13話

ジャンル:ギャグファンタジー

1話4分30秒(本編3分30秒)のショートアニメ

AT-Xで一気視聴
なので、まとめて感想書きます。


主人公は、アルバ (突っ込み役)
王様によって魔王討伐の声に75人の勇者の子孫?が集められた内の一人で、勇者ナンバー45番のへタレキャラ設定


1話1話が、ボケと突っ込みのショートコントを見てる感じ ^^
でも、ちゃんとストーリーがあって、段々キャラも増えていきます。
個人的には、ドMキャラが面白かったw

あと、魔王が幼女とかw 
茅野愛衣さんの声も合っていて可愛かったですw ^^

時々、シリアスな表情、展開もありで飽きる事なく面白かったです。

中田譲治さんがするナレーションにも笑わせてもらいました

くだらない面白ギャグに、時々 大爆笑もw ∑d(≧▽≦*)

あ、作画も時々 ワザと適当になります 
でも、シュールでこの作品の雰囲気に合っていていいんです^^


総評すると
お笑い好きならオススメ!

笑いたい時なんかには持って来いの作品かとw ^^



1期
OP:「THE MONSTERS」 歌 - JAM Project

ED:「Believe 〜永遠のLink〜」 歌 - JAM Project


2期
OP:「カナリヤ」 歌 - GRANRODEO

ED:「QUESTERS!」 歌 - アルバ(下野紘)

1期のEDは無駄にいい曲でしたw ^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ゆうしゃとまおうとせんしとそのたおおぜいがおくるごうかなしょーとあにめ

5分アニメ。 全13話

お話は、世界のどこかで穴が空き、そこから魔族が出て来て平和だった世界を脅かしていた。勇者の子孫して世界各地から呼び寄せた大多数の中で魔王討伐に向かう勇者アルバと戦士ロスのお話です。

と書くと一見真面目なお話のように見えますが、ギャグ作品です。

戦うというより、コントの1場面を観ている感じがしていました。

個性的なキャラとショートアニメとは思えない豪華な声優陣、そしてEDの素晴らしさと、何げにすごい作品でした。

勇者のお話で一番ギャップにやられましたね。

観ていない方は、このギャップをお楽しみください^^

2期もあるみたいなので、楽しみです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33

65.5 5 国王で漫画原作なアニメランキング5位
07-GHOST[セブンゴースト](TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (344)
2084人が棚に入れました
ラグス戦争終結から十数年後、バルスブルグ帝国の第1区で軍に入隊するためエリート生として過ごしていたテイトは、ある日、失われた記憶の一部を取り戻し、自分がラグス国王の息子であることを思い出す。
記憶を取り戻したテイトは軍を脱走し、第7区のバルスブルグ教会の司教たちに助けられた。しかし、彼の運命はすでに動き始めていた。

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

女性向けかも。でも、内容がイマイチなので女性にもオススメはできない...

あらすじは他の方に任せて感想いきますw 全25話です。
一度は途中で切った作品ですが、なんとなく見直してみました。

世界観や設定はわりと好みだったんですが、
話の展開が遅くて見る気が無くなりました...

話を引っ張りすぎでテンポが悪かったです。頑張って最終話まで見てみたんですが、
最後も中途半端な終わり方だし、なんかイマイチって感じでした。

『友情の美しさ』とか、描きたかったのかな~とか思うのですが、
狙ってる感があからさまで、わざとらしくて少し気持ち悪かったです。

あまり共感できないし、なんか友情ごっこにしか見えなくて感動とかは皆無でした。
主人公が親友とか言葉にすればするほど、薄っぺらい台詞にしか聞こえない。
途中から見る気を無くしてたのでそう感じたのかもですが....

まぁタイトル通り、女性向けなのかな!?って感じの作品です。
格好良い男性がいっぱい出てくるし、BL要素もあります。
女性というかそういうのが好きな人向けですねw

自分は別にBL入ってるのが見れないって事はないのですが、
この作品はBL抜いても内容に飽きてしまってダメでした。

もう少し、サクサク進んでくれたら感想も変わっていたのかもですが、
個人的にはあまり楽しめなかった作品です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

柚稀 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

俺は、失ってばかりだった…けれど…。

全25話。
キャラ、イケメンわんさか(*゚▽゚)ノ   
描かれる、熱い友情☆
シスターに死神☆司教、カストル様!(ナイスメガネ☆)ラブラドールくん(可愛い♪)
そんでバトル、またバトル!!
これは、きっとおもしろい!!((o(>▽<)o))

…………………………!?!?!?Σ(゚д゚;)

ってあれ??www
こ、こんなはずでは…(´・ω・`)が25話観た感想。。。。。


スクラー(戦闘用奴隷という意味らしい)から、
軍隊へと入隊したテイトには生まれながらに課せられたおっきな運命があって、
紐解かれる記憶と復讐の思い、
そして親友であるミカゲの想い、を胸に戦う。
のですが…

…ですが。
前半というかはじめの数話の展開は、テンポよく、
いい感じにバタバタとしていて、観ていて気分良かったのだけれど、
それ以降のスロー、超スローな展開にはちょっと残念。。。。。

いつ攻め込んでくるんだ?どうなんだ?
と結構楽しみにしていた、テイトを追う軍側、アヤナミが率いる敵さん部隊の登場も少なめで、
5,6人いる敵さん達の名前もいまいち覚えられずw

能力もそれぞれ、使用する武器もそれぞれ、なので、
敵さん達の戦闘シーンも期待していたのですが、
思ったほど、さほど描かれることはなく。

僕の期待とは裏腹に物語は進んでいきましたとさwwwww

そんで25話終了後、気付いたのは…
これは今後の物語へ続く、プロローグにしか過ぎない。
ということでしたwww

…まだ、あるんすか?
あんたけスローだったんだから、何とか25話に収まらなかったのですか…??

モヤモヤとした問いかけだけが残りました(〃゚д゚;A

ただ、声フェチとしての目線wでいいましたら、
イケメンキャラ揃いだけに“いい声”がたくさんしました(*´∇`*)

福山潤・浪川大輔・入野自由・諏訪部順一・宮田幸季・岸尾だいすけ・朴璐美・斎賀みつきなどなど♪

特にテイトの声、斎賀みつきさんは“カナリヤ”という曲を聴いてから、男性ばりにかっこよすぎる歌声に惚れましたd(>_・ )グッ!ww

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

peko さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

緋色のカケラ~♪

原作で号泣してください!
アニメで主人公を見守ってください!
という作品です。

1話がちょっとドタバタ展開なのですが、数話すれば回想シーンも入り、落ち着くので安心してください。
25話ありますが、まだ主人公テイト=クラインが駆け出した1歩で、完結には程遠いですが、内容的には、笑いあり、バトルあり、涙ありでかなり楽しめます。
私もアニメから入って原作を買いだした人なので!
あと音楽にも注目して観て欲しいです。
迫力大・癒しの聖歌が素晴らしく、バトルの時のサントラには圧倒されます。

私が大好きな原作とアニメなので、ネタばれなしで書くとこんなけしか書けませんが、是非!観て欲しい作品です。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆追加◇◆◇
サントラをニコ動で聞きなおしてみました!
これは!!!!!!!!!
なななななんと!★

心洗われるようなサントラだと改めて思いました。
アヤナミ登場シーンでのサントラが緊迫しつつも美しい旋律、そして穏やかで悲しいものであるのに気付かされた今日この頃です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15

75.3 6 国王で漫画原作なアニメランキング6位
剣風伝奇ベルセルク-BERSERK-(TVアニメ動画)

1997年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (366)
1670人が棚に入れました
戦災孤児のガッツは、傭兵ガンビーノの気まぐれで拾われて育てられた。ガッツはガンビーノの役に立とうと懸命に剣の稽古をする。そして数年後ガンビーノは戦場で両足を失ってしまう。ガッツは一人前の傭兵になりガンビーノの面倒を見ていたが、当のガンビーノはガッツに養われるのは我慢ならなかった。酒におぼれ、ついには寝ているガッツに切りかかる。反応したガッツは、ついガンビーノを殺してしまう。育て親殺しとして追われる身となったガッツは、各地を転々として傭兵として生きていくのであった。身も心もすさんで行くガッツ。そんな時、連戦連勝の噂を持つ傭兵団「鷹の団」を率いるグリフィスと出会う。

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

どうも、原作ファンです。アニメの方も観てみようかと。

劇場版公開に伴い、その比較を兼ねてまず旧アニメ版の方を視聴しました。

こちらの方も、劇場版3部作と同じく黄金時代篇がメイン。
コミックス(原作)でいうと14巻あたりまでの内容となっております。

気になった内容・作画・声優・音楽について触れていきたいと思います。

内容の方で残念だった点↓

1.主人公「ガッツ」の幼年期のエピソードが軽くしか触れられていない。
なので、ガッツの持つ悲壮感が表現しきれていません。育ての親「ガンビーノ」のガッツに頬を切られてカッとなるシーンや、飼い犬を蹴るシーンが省略されたことで、ガンビーノの持つ複雑な心境も伝わり難くなっています。
肉体派オラオラ系で圧倒的な強さにより敵をなぎ倒してゆくキャラは巷に溢れかえっており、ガッツもその部類ですが、薄っぺらさがなくどこか魅力的に感じてしまうのは、過去に絶望を味わってることがその理由のひとつだと思うのです。
なので、ダークヒーロー・ガッツのキャラ付けとして幼年期の忠実な映像化は欠かせないと思います。
でも‘貫通シーン’はさすがに無理なのかな?w

2.「髑髏の騎士」が登場しなかったということ。
髑髏の騎士は、重要な見せ場である『蝕』のキーパーソンです。
彼が出てこなかったため、『蝕』が締まりのない中途半端な格好になってしまいました。
あの終り方は正直なんのオチにもなっていません。
どうせ伏線回収しきれないから、という理由からかも知れませんが。

その他の省略された部分はそれほど重要なシーンではなく(個人的な判断ですがw)、それで妥当かなといった感じ。むしろ、上の二点を除けば押さえるべきところはちゃんと押さえており、すごく出来は良いと思います。

作画の方について↓

古い作品なので今のアニメと比較するまでもないのですが、物語が進むにつれてどんどんレベルが上がっていきます。終盤には劇場作品(もちろん当時のレベルでw)と比べても遜色ないカットが増えてくるので興奮します。キャラの表情の描写が丁寧。グリフィスの狂気染みたときの表情が原作通り再現されていた。目の書き方とかもうバッチリ。
でも、戦闘シーンの迫力・疾走感は物足りないです。
昔の作品なので贅沢は言えませんが。ボリュームがあり、見応えは十分です。しかし血が飛び散る描写が多々あり、苦手な方は気持ち悪くなるかもしれないです。私も、コミックスだと全然平気だったのですが、映像で観ると案外気持ちの悪いものだなぁと思ってしまいました。
それでもエログロさは原作に比べると控えめ。てか、忠実に再現されると絶対オエッてなるw
映像化する際には、ある程度控えめにした方が観れる気がします。
なので、バランスは良かったと思います。

次に、声優さん↓

これに関しては、とにかくグリフィス役がすごくよかった!!
品のある二枚目なお声。高すぎず、低すぎず、ホント絶妙としか言いようがない。
グリフィスの中性的な美しさ、気高さ、強さ、脆さ、危うさ。その全てが声にしっかりとこもっている。
ここで声優さんに興味が湧きちょっと調べてみました。(一部、黒ペからのソースなので信用しないで見てねw)

グリフィス役の「森川 智之」さん→(出演作:純情ロマンチカ・世界一初恋…などなど)
って、どこかで聞いたことのある作品名だな…嫌な予感w(´・ω・`;)
と思ったらやっぱりBLの人なのねw しかも、アダ名がBL界の『帝王』だなんて、グリフィス顔負けの大物ぷりだなおいww 経歴見ると本気で大物でしたww 福山潤さんのボスなんですね。
恥ずかしながら、私はこのアニメで初めてその存在に気がつきました。
でも、意識してなかっただけでこの人の出演作品を結構観ていた(BLモノじゃない方ね)ことにも気がつきました。ホントいろんな作品に出てらっしゃるんですね!

そして、ガッツ役の「神奈 延年(のぶとし)」さん→(出演作:Fateのランサー役など)
兄貴声がすごく素敵。実はこの方も‘純情ロマンチカ’に出てらっしゃるんですよねwすごいww
(この方はリアルではないそうですが)
なにこれ、中の人面白すぎでしょーwww

ああっと、いけないベルセルクから話題がずれかけてるw
原作の方もガッツとグリフィス、二人の友情がBL臭く見えなくもないことから、
このキャスティングはキャラとの相性バッチリで、だからしっくりきたのだなと納得しちゃいました。
まあ、ベルセルクのアニメの方が古いので実際のところ関係はないと思いますがw

音楽の方は「平沢 進」さんが担当。脳が浸蝕されるような独特のエレクトロサウンドを展開する彼。
今作の劇中歌『BERSERK 〜Forces〜』でも、その片鱗をうかがうことができます。
平沢さんの曲が好きなので、視聴前から曲だけはよく聴いてました。
ベルセルクの世界観と相性バツグンです。
OPとEDは違う音楽グループによるものですが、力の抜けたダークな感じがなかなか良かったです。

長くなっちゃいましたね。スイマセン。
結局、この作品は原作ファンにとっては観て楽しめるものだと思いますが、原作から抜けてる部分が多いので、知らない人だと全然感情移入できず、つまらないのではないかと思います。
なので、ベルセルクに少しでも興味のある方は原作を読むことをおススメします!

劇場版ではどれだけ進化・改善されているのかとても楽しみです^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 29
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ダークファンタジーとはこういうものだ!

原作既読。

傭兵として戦場に現れてはひたすら剣を振る、一匹狼の主人公ガッツ。
しかし、グリフィスという人物との出会いで、居場所を得て、仲間を見つけ、夢を見いだしていく。

時代は大国同士の戦争のまっただ中。
大群同士がぶつかりあう迫力のある戦闘シーンは、大きな見所です。
また、大きな剣を高速で振り回し、延々と敵を斬り続けるガッツの殺陣は、まさに「ベルセルク」ですね。

そして、なんといってもサブキャラクターが立ちまくってます。
1度見たら名前を忘れない個性的な人物達。

それぞれがどんな想いを抱いて今この場所にいるのか。
何を望んでいるのか。

また、ガッツとグリフィスが、お互いに影響を与えていく様子が丁寧に描かれています。

ところが…物語は徐々にあらぬ方向に。
最後には{netabare}原作既読者にトラウマを植え付けた「蝕」{/netabare}が待っています。

シリアスな雰囲気の中で広がる人間ドラマ、不条理な世界観や事件、ダークファンタジーのお手本のような作品です。

原作よりストーリー重視になっており、出番を削られたキャラもいますが、それがこのアニメをより重厚にしています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

映画版よりも鋭く繊細です

原作準拠の映画版と比べて余計なシーンが少なく、中だるみ無しで一気に見れます。クライマックスに至るまでの過程については端折りすぎなのではという批評も散見しますが、私個人としては、当時原作を未読であった事もあり、違和感無く視聴出来ました。ただ、余りにも目まぐるしく変化していく展開には戦慄を覚えた記憶があります。

戦闘シーンに関しても描写が極めてスマートで、多くの場面でポリゴンモデルを用いている鈍重な映画版と比べ、スピーディーかつ繊細で無駄がありません。取り分けグリフィスが剣を抜く全てのシーンは華麗の極みです。また本作の特徴の一つでもある凄惨な描写も、取捨選択がきっちりしているのでダダ漏れ感が無く、冷たいナイフの様な鋭さで心をえぐられます。オープニング、エンディング、劇中音楽も軽薄さが無く、作品の世界観との高い親和性が感じられます。

最後に声優についてですが、これは今更この場を借りて評価するまでも無く、キャスティングは非の打ち所無し、演技に関しても超高水準という事で満場一致なのではないでしょうか?

総じて、原作の中途までしか描いていないアニメ作品としては非常に高級かつ完成度の高い作品だと言えます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

77.5 7 国王で漫画原作なアニメランキング7位
王様ランキング アニメ(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (461)
1455人が棚に入れました
国の豊かさ、抱えている強者どもの数、そして王様自身がいかに勇者のごとく強いか、それらを総合的にランキングしたもの、それが“王様ランキング"である。主人公のボッジは、王様ランキング7位のボッス王が統治する王国の第一王子として生まれた。ところがボッジは、生まれつき耳が聞こえず、まともに剣すら振れぬほど非力であり、家臣はもちろん民衆からも「とても王の器ではない」と蔑まれていた。そんなボッジにできた初めての友達、カゲ。カゲとの出会い、そして小さな勇気によって、ボッジの人生は大きく動きだす———— 。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

小さな足跡

WIT STUDIO制作。

ボッス王国の第一王子ボッジは、
生まれつき耳が聞こえず、言葉を話せない。
周りからは、王の器にないと蔑まれている。
そんなある日、カゲと友達になったことが、
彼の人生を大きく前進させることとなる。

王様を順位付けする価値観が存在する世界で、
ハンデを背負い、非力なボッジが、
どのようにして世界を変えていくのでしょう。

ボッジの夢は立派な王様になること。

とても良質なアニメの予感、
絵本のような絵柄とキャラクター、
KING GNUの主題歌も素晴らしい。

11話視聴追記。
それぞれに当然ながら過去があり、
{netabare}鏡の魔女=ミランジョとして、
彼女の闇もまた深そうだ、そして王との因縁。
冥府の罪人が、王国を襲撃する、
修業を終えたボッジは間に合うのか!? {/netabare}

最終話視聴追記。
誰もが幸せになる権利を有している。
{netabare}生きていく上で、恨むことより、許すこと。
その難しさと尊さが描かれている。
王の剣はきっと、その国に暮らす、
人々の苦しみを断ち切るのでしょう。{/netabare}

どうやらまだ、冒険は続きそうだ。
不思議な魅力を持つ作品だと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 47
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

お題の意味するものはなんでしょう?

原作未読

内容はひとまず置いといてリアタイ期にヘビロテしてたクセ強い宮野真守のCM

 アニぃメを見るなら プラ○ムヴィデオん↑

…の話題作品ラインナップちゃっかり入ってた印象が強いやつです。ノイタミナだし、萌え萌えに走っていないデザインなんかも興味を惹きます。それに

 王様のランキングって何だろう?

冷静になると理解不能っちゃ不能。どの尺度で順位付けするのか手段もわからなければ根本的なところでそれやる意味があるのか目的も不明です。裏を返せば何が出るのかお楽しみ。期待値は上がります。
主人公はボッス王国第一王子のボッジ(CV日向未南)。耳が聞こえないため言葉を発することができません。そしてとっても素直な子。なお、喋れないからか作画での感情表現頑張ってますね。表情豊か。

ボッジの弟第二王子ダイダ(CV梶裕貴)はボッジとは対照的な性格で序盤は王位継承争いやってるのでそのへんがランキング云々なのかなと思いましたがこれも違うようです。
{netabare}ダイダとボッジで“だいだらぼっち”日本の巨大妖怪を夢想してたら案の定巨人族が物語に登場。梶裕貴さんが巨人に絡むという伏線を見逃してた自分はまだまだ未熟です。{/netabare}


全23話。
『アルジャーノンに花束を』『フォレストガンプ』みたいに無垢な存在が周りに影響を及ぼしていく展開を期待しました。
おそらく賢王となるだろうホッジが帝王学を学んでいく過程みたいなのもあるかなとも思いました。
『王様ランキング』なんて順位付けある世界の秘密が明かされた時の驚きを楽しみにもしてました。

との事前期待がありました。結果は上から順に{netabare}“それなりに影響及ぼしてった”“それなりに帝王学会得してった”“ん!?ランキング意味あった?”{/netabare}です。
なんとなく良いお話で終わっているので結果オーライって感じですね。

■なんとなく…良い
きちんとお話の軸{netabare}、“先王とミランジョ(CV坂本真綾)の因縁”{/netabare}があって一本芯が通ってました。
ボッジとダイダだけではなく登場人物各々にある“光と影”を描きながら“難しい選択”を迫り決断させています。特に上に立つ者の心得/教訓めいたものはどこかの故事をなぞっているフシもありストンと腑に落ちるところがありました。

■なんとなく…悪い
一方で良き心得/教訓は寄せ集め感とでもいいますか首尾一貫したところがなく、数話前の同一キャラの行動原理と根の部分で違っていることもしばしばで全体感の把握を妨げました。
どういうことかというと、ABCの小ネタストックあるうちAはストーリー進行上正しいネタなのだけれど、そこのパート演者であるXがとる行動としては合わない!みたいなところに平気でぶっこんできているところ。こうなるとキャライメージが脳裏に定着しないんですよね。


光と影が交錯しながら最終的にはポジティブな幕の引き方をする。好意的に評価しつつも2クール費やしといて“ランキング”の意味するところ全く持って不明ってのは続編期待なのかもしれませんが不親切。総じて満足と物足りなさ半々といった佳作かと思います。



※雑感

■一言

・OPとED。前期も後期も良曲でした。
・坂本真綾さん。{netabare}近年、魔女役くらいでしかお会いしてない気がします。{/netabare}



視聴時期:2021年10月~2022年3月 リアタイ

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2022.03.27 初稿

投稿 : 2024/05/11
♥ : 42
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

子ども向け絵本を長編にしたような話

【感想】
途中までは見た目が児童向け絵本っぽいからと言って視聴しないのはもったいないくらい面白かった。
常に先が気になってワクワクさせてくれる作り。単純に話が面白いですね。

でも見た目だけでなくシナリオも良くも悪くも絵本みたいな作品で、絵本って話がコンパクトにまとまってて無駄がないから面白いけど
それを長々引き延ばすと飽きてしまうということが良くわかる作品でした。
正直、バトルの無駄な引き延ばしが他の面白さを台無しにしていると思う。

2クール終わったところで {netabare} 「王様ランキング」部分がまだ本格的に始まってない?感じでしたし
これから面白くなるのかどうかもよくわからないですが、バトル以外は結構好きな話なので視聴は継続するつもりです。

2クール通じて同じような調子が続いて飽きてきてるので、今後面白くなるかは「変化」が鍵になってくるでしょう。 {/netabare}

【バトル】
これが一番ダメなポイントで、とにかく長く引き伸ばし過ぎでくどい。
動きがスピーディーなのに展開を引き延ばすことが多くてスピード感が台無しでいつまでやってるの?って思う。
{netabare}
特にオウケン戦のくどさはバトルアニメの悪い見本で、このアニメの戦闘は長いだけで面白くないっていう印象にさせた元凶。
退場させるタイミングを完全に誤ったと思う。
これだけぐだぐだ戦って、実はこんな人だったって話をされても「もうオウケンはいいから早く退場して」って気持ちしかないから興味なんてない。

このオウケン戦の無駄な長さで視聴者を飽きさせてしまっているのが、この作品全体の評価の暴落の最大の原因だと思います。
{/netabare}
【作画・音楽】
ファンタジーな世界観によく合う児童向け絵本のような見た目と世界観がとても個性的ですね。

主題歌はとても好きです、OPもEDもいい曲ですね。

【シナリオ】
だいぶ重い話です。かわいい見た目に油断していると結構ショックでかい。
{netabare} でもそれは途中までの印象で、「悪い人が実は良い人だった」「戦っても誰も死なない優しい世界」というコンセプトが見えてしまってそれがずっと続いていくとくどいし無理があるところも出てきましたが、もう少し変化さえあれば許容できる範囲かな。
変化とか驚きは長い物語を見るうえで大事なことなので、どうせ最後はこうなるんだろ?は回避しなきゃいけないと思います。

ただ、最初のほうは本当に面白くて良かったので、序盤だけの印象の感想も書きます。

王道ファンタジーのシナリオで、それぞれのキャラクターの背景が複雑で目が離せなかった。
信じていた人が実は酷い人だったり、嫌な人が実はいい人だったり、人間関係がとても複雑だけどわかりやすくて、
誰を信じたらいいかわからないけれど、疑心暗鬼になるんじゃなくて誰を信じたいかで動くボッチ。
信じた結果裏切られることになるかもしれなくても、それでも信じたいって思うのが人間だから。
いい人ばかりじゃないけど、まっすぐ前を向いて頑張るボッチの勇敢さと強さに何度も勇気づけられました。

見た目がこれだけ可愛らしいのに、結構えげつない出来事とか酷い境遇とかいっぱいあって
ボッチは何度も何度もつらい目に合うけど救われない話じゃなくて、ちゃんと支えになってくれる人がいるし
周りの助けだけでなんとかするんじゃなくて、ボッチ自身も一生懸命頑張って、周りの優しさを力に変えて困難に立ち向かうシナリオが熱い。
つい応援したくなっちゃう心温まる話ですね。

ボッチの味方をしてくれる人はもちろん、敵に回る人達にもちゃんとそれぞれの事情や生きてきた軌跡が描かれていて
なんでそんな意地悪なことをするのか、ただの嫌な人じゃないんです、
この人だって苦しんでいるんですっていうのがわかったりしていろんなキャラクターを好きになっていきますね。
ボッチに次々と困難が襲い掛かってくるので、もうダメだって思ったときの思いもよらない人からの助けが入ったりして
不意打ちですごいじーんときてしまう。 愛が深すぎる。
一生懸命生きているってこと、ちゃんとボッチのこと見てくれてる人がいて、ボッチの優しさがちゃんと相手に届いて
その優しさに優しさで答える人達。
お前はひとりじゃないよって言ってくれているようで良かった。

でも、それがずっと続くと話は変わってくる。
仲間がどれだけ傷つこうがピンチになろうが、敵が強大だろうがどうせ誰も死なない、どうせ改心するってのがわかってくると緊張感も興味も失っていきます。
結末を分かっている話を面白いと思うのは難しい。しかもそれが間延びしていたらなおさら。

最初に書いたけど、絵本って短くコンパクトに話がまとまってるから面白いんだと思う。
絵本のストーリーを引き延ばすとこうなるっていう悪い見本になってしまった。

ボッスとミランジョは私はそんなに嫌な印象はなかった。
もちろんやったことは許せないことだけど、何か事情があってやってるんだろうなってのは作品のコンセプトからわかっていたことなので。
ただ、ボッスのほうは嫌悪感はないけど共感はできなくて、しょうもないなあって思いましたけどね。

たぶんオウケン戦があんなにくどくなければ、せいぜい「ご都合主義だなあ」くらいで終わりだと思う。
{/netabare}
【キャラクター】
主人公がしゃべれないっていう設定は短い作品なら個性があって良かったけど、長くなってくるとデメリットが際立つようになってきますね。
しゃべらせないで視聴者の共感を集め続けるのって限界があると思う。

キャラクターの掘り下げを全然しないダメな作品は多いですが、これは逆で掘り下げをやり過ぎ。
登場人物や悪役一人一人を掘り下げる必要はないと思うんです。
{netabare} ただ悪意しかない邪悪なキャラクターだって、何も考えてないモブだって必要なキャラクターなので、全員を掘り下げていたら長くてくどいのは当たり前だと思う。

最初はキャラクターの印象はかなり良かった。
単純な話かと思ったら、それぞれのキャラクターの掘り下げが深くてついつい先が気になりました。
人の心の醜い部分、弱い部分、強い部分、優しい部分がバランスよく描かれていて
一人一人のキャラクターの生き方につい注目してしまいます。

ボッチがカッコいいのはもちろんのこと、わき役一人一人が本当に魅力的で素晴らしいと思っていた時もありました。
これも一緒で、母親のエピソードくらいで終わっていれば「面白かった」という評価で終わりだったんですが・・・。
なにごともほどほどが大事ですね。

続編があるのなら、こういうマンネリが変化することを期待します。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

65.1 8 国王で漫画原作なアニメランキング8位
マギ シンドバッドの冒険(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (229)
1393人が棚に入れました
マギ前章始動!!大人気コミック『マギ』に正当なる前章がここに!!後に七海の覇王とよばれるシンドバッドを主人公として物語はマギより30年前の時代から始まります。マギに出てくる様々なキャラクターの若き日がここに!!全く新しい魔導冒険譚いよいよスタート!!

声優・キャラクター
小野大輔、杉田智和、石田彰、茅野愛衣、小西克幸、日笠陽子、子安武人、東地宏樹、櫻井孝宏、藤原啓治、藤村歩
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

父の教え

原作未読 全13話

マギのスピンオフ作品なので、本編のマギを観るとより分かりやすいと思います。

マギに出てくる重要人物の一人であるシンドバッドが主人公のお話ですね。

序盤の幼少期は不幸なことが多いですが、成長していくと持ち前の明るさと信念で数々の問題を乗り切っていきます。

ダンジョン攻略によるバトルや本編マギのときに出てくるキャラとの出会いなどがテンポ良く描かれていました。

お話も重たくならずに結構コミカルに描いていますね。マギの時のシンドバットの性格が少し出ていましたw

原作も続いているようなので切りの良いところで終わっています。

冒険もまだまだ途中、できればマギに出てくるシンドバットになるところまで続きを観たいですね。

OP PENGUIN RESEARCHさん、EDはフジファブリックさんが歌っています。

最後に、終盤はコミカルすぎて緊張感が全くなかったですねw{netabare}(谷底で葉っぱ1枚で暮らして馴染んでいるところはあまりにもコミカルでしたねw){/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

えぇーっ・・・ここで終わっちゃうの^^;?

この作品の原作は未読ですが、放送の決まった時から視聴を決めていました。
2クール×2期=50話もの大作で本編であるマギは描かれていました。
その中でもマギ、アリババやモルさんの冒険において多大な影響を及ぼしたシンドリア王国の国王シンドバッドの成長譚なんです。

これまで圧倒的な強さを身に纏ってきたシンドバッドの過去が明らかになる・・・と聞いて気にならない訳がありません。

こうして放送が始まった訳ですが、物語はシンドバッドが生まれた瞬間からが描かれています。
マギ本編でお目にかかった懐かしい顔ぶれと天変を目にした後・・・奇跡の子であるシンドバッドが誕生します。
シンドバッドの過去を遡る・・・と言ってもまさか生まれた時から描かれるとは思っていなかったので、私にとっては嬉しい誤算でした。

奇跡の子・・・その片鱗は既にシンドバッドが物心付いた頃から発揮されていました。
それは時折親すらビックリさせるくらいでしたから・・・

でもシンドバッドの父親は・・・周りから非国民と罵られていたんです。
それは戦争を知り尽くしていたから・・・
戦争で傷付く事と大切な家族を守る事は同義ではないと知っていたから・・・
自分の信念を貫き通すシンドバッド一家に、1話から溢れ出す涙が止められませんでした。

そして旅立ちの時を迎え・・・シンドバッドは大海原に漕ぎ出し・・・物語が動いていきます。

時を同じくして世界各地にはダンジョンという遺跡が突如出現していました。
そのダンジョンの奥には「ジンの金属器」が眠っているとか・・・
ダンジョンの最新部まで到達し、ジンと契約を交わすことで金属器本来の力が使えるようになるのですが、これまで誰一人攻略できた者がおらず多くの尊い血が流されてきました。
逆に言うと、それほどその金属器に価値があるという事です。

シンドバッドもダンジョンの攻略に向かいました。
最終的にシンドバッドが幾つの金属器を手にしていたかは覚えていませんが、「七海の覇王」の異名を持つきっかけになった事は間違いありません。

ここから物語の中盤まではダンジョンに纏わる話が中心となりますが、旅の途中で出会うキーパーソンについてもしっかり描かれています。
特に北方の海で出会ったヒナホホ・・・彼は一人前の戦士として認めて貰うため、必死の想いで海に乗り出したところ、シンドバッドとの出会い・・・ヒナホホの思い描いていたシナリオから少しずつずれていくのを止められないヒナホホの心中は複雑だったと思います。
でもその変化は結果的にヒナホホにとってマイナスにはなりませんでしたけれど・・・^^

そしてシンドバッドの冒険の中で一番変化したのはジャーファルだったでしょう・・・
両親を手にかけ11歳にして暗殺集団の筆頭・・・彼は何度となくシンドバッドに刃を向けてきました。
それは「執拗」という言葉でも片付けられない程・・・
そんな生き方の果てで待ち構えているのは・・・大概は良い物ではありません。
事実、ジャーファルも絶対絶命のピンチを迎えるのですが、彼の命を救ったのがシンドバッドだったんです。

シンドバッドの旅は同時にジャーファルにとって進化の旅でした。
彼が自身の新たな道をどの様に切り開いていくのか・・・この物語の見どころだと思います。
そしてシンドバッドが商人としてどの様な采配を奮うのか・・・見どころ満載なこの物語・・・気になる方は是非本編をご覧下さい。

オープニングテーマは、PENGUIN RESEARCHさんの「スポットライト」
エンディングテーマは、フジファブリックさんの「ポラリス」

残念なのはここから・・・ここまできたらシンドリア王国設立まで描かれるとばかり思っていました。だから当然1クールでは終わらず続くとばかり思っていました。
でも・・・1クールで終わっちゃいましたね^^;
それだけが残念です。
いつか続きが描かれるのを期待しています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

朝霧麻衣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

本編では最初から最強だったシンドバッドさんの物語

マギ本編においてはアラジン・アリババ・モルジアナ達の良き理解者であり、師匠的な立場にいて最初から最強なシンドバッドさんが幼い頃のお話です。本編では最強的な立ち位置でもありギャグ要員でもあるというとても重要人物です。

【あらすじ】※大まかな設定に関してはマギ本編のレビューを参照願います
「ダンジョン」と呼ばれる迷宮が世界各地に現れ、最深部まで攻略すると絶大な力を手に入れることができるという。そこに初めて攻略者として名を挙げたのがシンドバッドだった。その力を使い、世界から争いを無くすための冒険へと旅立つ。

【ストーリー】
王道冒険ファンタジー作品です。次第に増える仲間たちとの冒険や、ダンジョンで手に入れた力によるバトルなどが主軸です。ここで主人公となるシンドバッドですが、本編ではかなりの女たらしという設定で幾多のトラブルを起こしたキャラでもあります。この作品ではまだ16歳のようですが、すでにその片鱗が垣間見れるようです(*^^*)
女性関連で引き起こすトラブルをネタにしたギャグが本編に比べると気合が入っていたように感じます。ストーリー自体も暗すぎず、こちらのほうが個人的には見やすいかなと感じました。

【作画】
終始バトルシーンを含め、作画はとても安定していたと思います。
ギャグシーンでは作者独特の簡略キャラ達が笑いを誘ってきます(*^-^*)

【まとめ】
本編ではすでにシンドバッドと盟約を交わしていたキャラ達の出会いが丁寧に描かれていましたので、もし本編で好きなキャラがいたらエピソードの補完的な意味でも面白い作品かと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

66.5 9 国王で漫画原作なアニメランキング9位
王室教師ハイネ(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (212)
1023人が棚に入れました
個性的な4人の王子の教育を任された家庭教師が奮闘する王室コメディアニメ第1巻。王族が住まう王宮にやって来た新しい王室教師・ハイネ。しかし、彼は受け持つ4人の王子から「王室教師とは認めない」と言われてしまう。

声優・キャラクター
植田圭輔、安里勇哉、安達勇人、廣瀬大介、蒼井翔太、浪川大輔、立花慎之介、森川智之、江口拓也
ネタバレ

おぼ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ショタ教師とイケメン王子達のほっこり日常になるはずだったが……?/続編の可能性追記(8.2)

原作未読/全12話

序盤のうちは楽しめたものの、後半失速(;´Д`)
そして最後に大きく失望しました。

※レビューにネタバレはほとんど含みません

( 'ω'o[総括レビュー]o
{netabare}
1話で「男でもいけるかも?」と思わせつつ、
2話、3話の丁寧なキャラ紹介で完全に引き込んでいくstyle。

ちょっと笑えて、ほっこりできる話が多く、
6話~8話ぐらいまでは確実に面白かったと思います。

ただ、そこから失速_(:3 ⌒゙)_
なんだろ……、面白さは変わってないんだけど
単純に話に飽きてきてきたかな?といった印象でした。

そして終盤の11話で失望。゚(⊃Д⊂゚)゚。
ハイネの正体に魅力を一切感じなかったです。

終わり方は無難で良かったですが、
[ストーリー]といった目線ではそこまで高い評価はつけられない作品だと感じました。

ただ、腐女子向けにしては男子でも楽しめたし、
及第点はあげたいです。

後ひとつだけ。


7話の実写ED。ダメ、絶対。{/netabare}

( 'ω'o[観点事のレビュー]
{netabare}
[物語]/3.0★★★☆☆
ほっこりできる話が多くて良かったが、
最後のハイネの正体で失望
あれはないでしょ……(;´Д`)

[作画]/3.0★★★☆☆
普通、終始安定してました。
幼女良かったです!

[声優]/1.5★‪✯‬☆☆☆
主要キャラのうち、4人が俳優。
なんで声優を起用しなかったのか……(;´Д`)

[音楽]/4.0★★★★☆
OPのしょっぱい涙が物凄く気に入りました!
それだけなら星5にしていたのですが、
EDの実写が((

[キャラ]4.0★★★★☆
ショタハイネがとても可愛かったです!
いや……_(:3 ⌒゙)_ショタコンじゃないですよ(*`・ω・´)
マスコット的な可愛さがあるんです。。゚(゚⊃Д⊂゚)゚。

[総評]/★3.1{/netabare}

簡易点数【60点】

[続編の可能性]
{netabare}
※上の方が優先度高めです
※あくまでも個人的な意見です
※オリジナルアニメの場合は原作ストックは評価対象に入りません

※総評星評価の基準
---------------- 8×キリトリセン ---------------- 
★★★★★/80%~100%
★★★★☆/50%~79%
★★★☆☆/30%~49%
★★☆☆☆/15%~29%
★☆☆☆☆/15%未満
---------------- 8×キリトリセン ---------------- 

[円盤売上]/★★★★☆
※1巻6532枚/平均6532枚(暫定)/全巻データ出揃ったら追記

[原作ストック]/評価不能
※アニメは原作改変展開+色々な話を繋げており、2期を作らないのが明白

[終わり方]/★☆☆☆☆
※原作でまだ明かされていないハイネの正体を明かしてしまっている時点で致命傷+原作と設定を色々改変している

[作品評価]/★★☆☆☆
※多数のサイトで微妙評価。
ただ、女性の評判はいい模様。

[制作会社]/★★★☆☆
※『ブリッジ』
みつどもえのみ続編を制作しています。
それ以降はなし。

[総評]/★★★☆☆
※原作改変+勝手な設定変更により、続編は不可能だと考えられます。

と、思っていましたが円盤が予想以上に売れた+普通に日常日常していたら問題なく作れるので、2期が発表される可能性はあると思います。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 47
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

王室教師と4人の王子の日常

原作未読。最終話まで視聴。

王室教師とは、王子を国王にふさわしい人物になるように教育する、専属家庭教師のこと。

国王は長男に万一のことがあってはと考え、4人の弟のための王室教師として主人公のハイネを呼び寄せる。
ところが4人の王子はそれぞれ一癖も二癖もあって・・・。

王室教師と4人の王子の日常ほのぼの系コメディ。

正直あまり期待していませんでしたが、4人の王子の個性が際立っていて、面白かったです。
最終話にしっかり感動要素もあったところは高評価。
やっぱり、ほのぼの系には多少の感動が無いと成立しませんから。

最後に少し苦情を・・・。
1.主役が台本棒読みなのはいただけない。やはり俳優ではなく声優を使うべきでは?
2.ハイネの容姿と声があっていないような気がした。最後まで違和感があった。
3.7話のEDの{netabare}実写版{/netabare}は、いらなかったかな?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

イケメンダラケノアッタカファミリードラマデスネ

[文量→中盛り 内容→感想系]

【総括】
あぁ、レビュータイトルが全てカタカナなのは、なんか「イケメン達への理由なき反抗」なだけで、特に悪意はないです(笑) 女子向けの中ではかなり楽しめたアニメでした!

主要キャラの声優陣はアニメでの演技経験の少ない(舞台)俳優さんを中心に組まれています。明らかに、演劇など2.5次元への展開を見据えているのでしょう。こういう作品は、アニメとしては失敗しているケースが多い印象です。

しかし、本作は(基本的には女子向けではあるものの)アニメとして充分に楽しめるものだったし、声もキャラに合っていると思いました(他の役を演じ分けれるかは分かりませんが)。

商売臭が強かろうと、このようにちゃんと作ってあれば無問題です。まあ、原作の良さも大きいのでしょうね。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
序盤は問題児(四人の王子)達が心を開き、ハイネとの絆を深めていく、個別のストーリーの連続。

中盤以降は、ハイネの正体とは? という展開。

最終回は、う~ん、綺麗な展開だけれども、綺麗事だけで貴族達を丸め込めちゃうのもな~。中学生の弁論大会じゃないんだから(と思うのは、やはり自分の心が汚れているからかな)。

なんかこう、(同じ王位継承モノなら)「城下町のダンデライオン」の最終回のように、{netabare}兄弟たちがそれぞれの能力、成長した部分を存分に生かして、連携して、貴族達を丸め込んで、ハイネの復帰を勝ち取って欲しかったな。例えば、リヒトが街で女性から情報を得て→カイが無言のプレッシャーで裏付けをとって→ブルーノが知識と弁舌で貴族を追い詰め→最後にレオンハルトが綺麗事を述べて情に訴える。とか。{/netabare}なんかそんなん観たかったです。

なんとなく、このアニメ(漫画)の最終回って、「兄弟仲良く国をまとめる」になりそう。

王様→アインス。防衛大臣→カイ。法務大臣→ブルーノ。厚生労働大臣→レオンハルト。大臣職には就かず、民の側にいる存在。まあ、特務機関的な→リヒト。

こんな感じで、国をまとめていってほしいな~。という妄想ができるくらいにはキャラも立っていたし、楽しんで観られましたよ♪ 2期あったら観ます!
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
BL? でもないか。タイトルよりは面白いかも。

2話目
主人公最強系ですね。頭脳ですが。陰謀的なことも見所になってくるのかな?

3話目
う~ん、ハイネを愛でるアニメ、なのかな?

4話目
定番の流れですが、平和で良いアニメ。

5話目
国王、なかなかの良キャラ。良い話やな~。

6話目
それを保険制度という国王が優秀。これ、理念と実利など、兄弟で助け合う結末か? つか、ブルーノが一番王様の適正があるんじゃないの? ED(笑)

7話目
これで、各王子の個別エピソードも一周したかな。

8話目
いよいよ核心かな。

9話目
作画、やけに悪いけど、どうした? ハイネ、努力とかそんなレベルではないのでは?

10話目
だんだんラストに展開してきたね。

11話目
ハイネの真実。ツッコミどころ多数ながら、結構好きでした。

12話目
いや~、微妙。なんかこう、綺麗すぎ。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 32

67.1 10 国王で漫画原作なアニメランキング10位
将国のアルタイル(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (188)
839人が棚に入れました
ここではない世界、いまではない時代。
将軍と呼ばれる為政者たちの治める草原と砂漠の国・トルキエ将国。
12年前、隣国・バルトライン帝国との戦争で母を失ったマフムートは、
平和な国にしたいと希い、トルキエ史上最年少で将軍となった。
しかし、交易で得た巨万の富をもって安寧を取り戻したトルキエに対して、再び帝国の侵略が始まる。
犬鷲・イスカンダルを相棒に国家間に渦巻く陰謀と策略を切り裂かんと動くマフムートは、
いかにして自分の国を平和へと導くのか?
―――理想と現実の狭間で彼のとる行動とは…?

声優・キャラクター
村瀬歩、古川慎、KENN、諏訪部順一、小西克幸、緒方賢一、津田健次郎、小林ゆう、櫻井孝宏、中井和哉、内山昂輝、茅野愛衣、島﨑信長、岡本信彦、佐藤拓也、日笠陽子

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

王道伝記ファンタジー

原作コミックは未読で視聴


感想

「アルスラーン戦記」に似た伝記ものですかね?
主人公のマフムートが頭の切れる軍師のようにいくつもの戦で活躍し、徐々に国をまとめていく様は観てて痛快。
敵味方双方とも魅力あるキャラが多く、少しずつ仲間を増やしていく展開も王道だけどそれがヤシャシーン!

2クールの全24話で見ごたえありました。
面白かったです。
個人的には、アルスラーンとこのアルタイルとでは甲乙付け難いです。
まだまだ話の途中でEDしてしまったので続きが気になりますね。
アルスラーンとともに2期あれば観たい作品でした。


主題歌は有名どころが唄ってて良かったです。
好きだったのは2曲のED
「たいようの哀悼歌(エレジー)」/ 歌 - Flower
「Windy」/ 歌 - CHEMISTRY
特に「たいようの哀悼歌(エレジー)」は、最近カラオケでよく唄います。^^


余談
あにこれのレビューが少ないと言われ放送局を調べてみたら
毎日放送、TBS,BS-TBS、新潟放送
配信がAmazonプライム・ビデオのみ という事で、視聴できなかった人が多くいたみたいですね。
ちょっと勿体なくて残念。
全国放送するのってお金もかかって難しいのかなぁ・・・

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

前半クールは「普通」って感じでしたが、後半クールに入ってから「わりと面白い」ですね。

同タイトルのマンガ原作は未読です。2017年7月から2クールの放送が予定されているようです。

これを書いている時点では、第17話まで視聴済みです。ここまで予算的に厳しい感じはあまりなく、作画などはわりと安定しているようです。

中世っぽい時代の地中海っぽい海域(作中でセントロと呼ばれる)とその周辺の地勢をベースにしている架空歴史ものですね。モデルはあっても史実とはかなり違うお話ですので、観ていても歴史の勉強にはあまりならない気がします。

主人公マフムートが属しているトルキエ将国は、名前や風俗はトルコ(オスマン帝国時代?)をベースにしているようですが、トルキエではイスラム教が信仰されている訳ではなく別の架空の宗教(「水の精霊ナバラト」信仰)が国教的なものになっているようです。

トルキエ将国は国王メフメトⅡ世を戴く王政の国家のようですが、パシャと呼ばれる重臣たちによる合議をベースにした政治を行っているようです。主人公のマフムートはパシャの一人ですが最年少で、他にたくさんいる年長のパシャや国王に対してトルキエ国内的にも才覚を示して説得していく形になっています。

敵対しているバルトライン帝国はヨーロッパっぽい大陸で一大勢力を誇る大帝国で、周辺国家を侵略しているようです。こちらは皇帝ゴルドバルト11世を戴く絶対王政のようですが、皇帝は基本的に帝国宰相であるルイ大臣に治世を一任している様子。

一応ストーリーとしては、「ルイ大臣主導によるバルトライン帝国の侵略に対抗するトルキエ将国の将軍・政治家としてパシャであるマフムートがどのように活躍するか」といった感じです。

「戦争嫌いのパシャ」として名を馳せるマフムートですが、決して戦闘指揮が苦手という訳ではありません。前半クールでは若輩のマフムートが失敗して左遷される中で経験と人脈を得ていく話が中心でしたが、変な青臭さと理想主義的な思考が垣間見えて、爽快感のないストーリーでした。

ただ、前半クールの終盤あたりから有能な仲間も見つかり、政治の現実のようなものに目覚めたのかマフムートの印象がだいぶん良くなりました。

トルキエ、バルトライン以外の国家(ポイニキア、ヴェネディック、ウラド、フローレンスなど)も出てきて各々の同盟や敵対にマフムートが絡むようになり、外交的な要素でけっこうおもしろい話になってきたと思います。

前半クールで切ってしまった人もいるかもしれない作品ですが、とりあえず後半クールでの伸びはこれからも期待できそうです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

後半にかけての盛り上がりはなかなかでした。

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:劣化アルスラーン。の世界観で。
期待度:★★★

最初は????とわけわからなかったけど、話が進むにつれてだんだんとその世界観に引き込まれていく。

鷹がとにかく最強で、いろいろ設定として納得できない部分はあるが反戦者が率先して戦争に巻き込まれていく様は良く描けている。

主人公は知略も単体武力もある所謂スーパーマン。若くして政界入りして一度は挫折するものの持ち前のステータスで再びのし上がっていく。

序盤我慢できれば良い作品。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

70.1 11 国王で漫画原作なアニメランキング11位
劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人(アニメ映画)

2018年8月18日
★★★★☆ 3.8 (53)
389人が棚に入れました
ここは妖精族や女神族や魔神族が存在する世界。魔神族の暗躍により、滅亡寸前だった大国・リオネス王国を救ったのは、大罪人であり伝説の騎士団〈七つの大罪〉と、ひとりの王女だった。そして、リオネス王国に平穏がもたらされてから少し時が流れたころ――。国王の誕生日を祝うため、幻の食材・天空魚を探しに辺境の地へやって来た〈七つの大罪〉たち。団長のメリオダスと、人の言葉を話す豚のホークは、天空魚を求めるうちに空高く、雲の上に存在する天空の世界“天空宮”へと飛ばされてしまう。天空宮には翼をもつ“天翼人”が暮らしている。メリオダスは掟を破った天翼人の少年と間違えられて牢屋へ入れられてしまう。天空宮では三千年間封印される凶悪な魔獣の解放を防ぐため、儀式の準備をしていた。だが封印を解こうと天翼人の命を狙う、“ベルリオン”率いる強靭な魔神族の集団〈黒の六騎士〉が姿を現す。残虐非道な彼らからみんなを守るため、メリオダスたちは〈黒の六騎士〉と激突する!

声優・キャラクター
梶裕貴、雨宮天、久野美咲、悠木碧、鈴木達央、福山潤、髙木裕平、坂本真綾、杉田智和

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「ヒーローアカデミア」とは違って盛大にコケた

恐らくほぼ同期でありライバルの集英社の「ヒーローアカデミア」が当たったのにも関わらず、こちらの方は盛大にコケてしまった。

「フェアリーテイル」もそうだが漫画はまずまずの好調なのにも限らず、少年ジャンプのようにアニメや劇場版にまで展開できないのは、少年ジャンプの二番煎じな売り方しか出来ていないからかもしれない。

マガジンはもともとドラマ化、実写化で名が売れてきた雑誌なのだから、もっとドラマ化できるような企画を増やして実写映画などで勝負をしたほうが良いのかもしれない。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

良くも悪くも王道バトル系

七つの大罪が勢揃いして、同じ方向を向いて戦っているってだけでも、贅沢な感じがしました。
いろんな意味で自由な人ばかりですからね(笑)。

王道バトル物として、充分に楽しめるレベルの作品でした。

ところで、『{netabare}息子と他人{/netabare}の区別がつかない父親って・・・?』。
この点だけは、最後まで引っかかっちゃいました。
この点だけが、マイナス評価です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

天空大決戦!! 世界を救う最強の罪人、集結!!

この作品の原作は未読ですが、これまでTV放送放送された第1期、聖戦の予兆、戒めの復活、神々の逆鱗は視聴済です。
2021年冬アニメとして「憤怒の審判」が放送されていますが、その前に未視聴だった劇場版を視聴しようと思い立ち、今に至っています。

個人的にはTVアニメのシリーズの中では第1期の「リオネス王国奪還篇」が一番好きです。
エリザベスの孤軍奮闘っぷりを見たエリオダスが七人の大罪を結集すべく舵を取りました。
色んなこと…悲しいこともたくさんありましたが、エリザベスの芯の強さや優しさが一番身近で感じられる内容だったと思っています。

十戒篇も嫌いじゃありません。
特にこの物語を語る上で、メリオダスとエリザベスの切っても切れない関係は、第1期では絶対に理解できなかったと思います。
そう考えると、必要な尺を積み重ねてきた作品であると言えると思います。


ここは妖精族や女神族や魔神族が存在する世界。
魔神族の暗躍により、滅亡寸前だった大国・リオネス王国を救ったのは、
大罪人であり伝説の騎士団〈七つの大罪〉と、ひとりの王女だった。

そして、リオネス王国に平穏がもたらされてから少し時が流れたころ――。

国王の誕生日を祝うため、幻の食材・天空魚を探しに辺境の地へやって来た〈七つの大罪〉たち。
団長のメリオダスと、人の言葉を話す豚のホークは、
天空魚を求めるうちに空高く、雲の上に存在する天空の世界“天空宮”へと飛ばされてしまう。

天空宮には翼をもつ “天翼人”が暮らしている。
メリオダスは掟を破った天翼人の少年と間違えられて牢屋へ入れられてしまう。
天空宮では三千年間封印される凶悪な魔獣の解放を防ぐため、儀式の準備をしていた。
だが封印を解こうと天翼人の命を狙う、“ベルリオン”率いる強靭な魔神族の集団〈黒の六騎士〉が姿を現す。
残虐非道な彼らからみんなを守るため、メリオダスたちは〈黒の六騎士〉と激突する!


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

エンディングのクレジットとwikiをチラ見して知ったのですが、ゲスト声優として出演していたお笑い芸人のよゐこさんは、本作の応援隊長を兼任していたんだそうです。
当時のコマーシャルで目にしていたかもしれませんが、残念ながら記憶には1㎜も残っていませんでした^^;

一方、劇場版のオリジナルキャラには高揚を覚えずにはいられませんでした。
黒の六騎士という敵キャラの一人を日笠さん、物語の舞台となる天空宮で暮らすヒロインをハルカスが演じているのですから…
声を聴いた瞬間からテンション上がりまくりでしたよ^^;
こういうサプライズは劇場版ならではなのではないでしょうか。

放送時期的にはTVアニメ版第2期の終わった直後に封切りされているようです。
エスカノールが七つの大罪に加わり、十戒の強さを目の当たりにした直後になるので、上映タイミングとしてもバッチリだったのではないでしょうか。

一方、物語の方は一本筋が通っています。
天空宮では代々守り続けてきた掟が全てで、掟から僅かでも道を外れることが絶対悪でした。
確かに掟やルールは守るためにあるものなので、遵守するのは全ての基本だと思います。

ですが、ずっとその掟にしがみ付き続けるのは、少し違うように思います。
何故なら、自分たちが不変であろうとしても、周りは時代の流れに合わせて変わっていくからです。
ルールを決めた当時はその辺りもきっと配慮されていたことでしょう。

旧態依然にこだわった結果が決して良く無かったことなんて、きっと山ほどあると思います。
その時、ルールに従った結果だから仕方ない…で何でもは済ませられないんですよね。
例えば、事故や災害が起こった場合、それをそんな結果で片付けることは絶対にできません。

きっと未来永劫同じモノなんてないんです。
だから、その時々の状況に合わせて臨機応変に追従するのは、悪いことではなく寧ろ是とすべきなのではないでしょうか。

考え方や目線を少し変えただけで、きっと違う世界が見えると思いますので。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は、乃木坂46さんの「空扉」
2次元じゃないアイドルソングを聞いたのは久しぶりかもしれません^^;

上映時間100分弱の作品でした。
本編と物語の繋がりは直接ありませんでしたが、視聴するならTVアニメ版第2期までを先行して視聴することをお勧めします。
戦闘シーンも迫力満点なので、時間を忘れてのめり込める作品だったと思いました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

62.3 12 国王で漫画原作なアニメランキング12位
バスタード [BASTARD](OVA)

1999年11月26日
★★★★☆ 3.3 (19)
126人が棚に入れました
かつて、人の力によって生み出された破壊神アンスラサクスと邪神群の手により文明は崩壊した。この災害「大破壊」を生き残ったわずかな者達は新たな文明の力、「魔法」を手にし、血と肉と鋼とそして魔力の時代を迎えた。それから四百年。絶大な力を持ち、配下に四天王や闇の軍団を率い大陸に征服戦争を仕掛けた爆炎の魔術師「ダークシュナイダー (以下D.S.)」は、多くのゴーレムを操り長きに渡り大国や五英雄達と争った末、伝説の竜戦士となった竜王子ラーズ・ウルと相打ちになり滅ぼされた(魔操兵戦争)。だがこの際、D.S.は密かに転生の秘術を用い赤子の身の内に転生する。しかし五英雄の一人ジオ・ノート・ソートによって覚醒する前に封印され、ジオの娘ヨーコと共にルーシェ・レンレンとして争いとは無縁の暮らしをすることになる。

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

俺たちの本当の戦いはこれからだ

少年ジャンプの10話縛りの部分はアニメ化してもこんなもんです
たぶん3話目からが本番 作者も3話と5話を見てくれと言ってた
突っ込んだら負け そんな作品です

掲載誌を移動してからが本番だけど、もしかしてコミック販促アニメ?
なら、仕方が無いです

1987年から書き始めたコミックを未だに不定期連載してるようです
「罪と罰編」(魔力の刻印編)だけでもアニメ化してくれないものですかねえ

確認のため見直してみたら、相当評価が下がりました

投稿 : 2024/05/11
♥ : 5
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