リメイクで戦いなおすすめアニメランキング 13

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのリメイクで戦いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月12日の時点で一番のリメイクで戦いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.7 1 リメイクで戦いなアニメランキング1位
SSSS.GRIDMAN(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (989)
3985人が棚に入れました
1993年から放送されたTVシリーズ「電光超人グリッドマン」。
まだパソコンが一般家庭に普及する前に制作された作品にも関わらず、 現代における「インターネット」「コンピューターウイルス」といった概念を先取りした内容で人気を集めた。

そして2018年秋「SSSS.GRIDMAN」が放送決定!
アニメーション制作は、2015年日本アニメ(ーター)見本市で公開された 「電光超人グリッドマン boys invent great hero」を制作したTRIGGERが担当する。
監督は、同作でも監督を務めた雨宮哲。
あの時の未来が現実になった2018年、グリッドマンがアニメーションの世界で蘇る――。

声優・キャラクター
広瀬裕也、緑川光、斉藤壮馬、宮本侑芽、上田麗奈、高橋良輔、小西克幸、悠木碧、松風雅也、鈴村健一、稲田徹、新谷真弓、三森すずこ、鬼頭明里
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

このシンウルトラマンがすごい

TRIGGER×円谷プロ制作。
特撮「電光超人グリッドマン」リメイク。

予想通り制作チーム抜群に相性が良い。
キャラクターもポップで女の子がかわいい。
敵役の子も味があって素晴らしいです。

旧型のパソコンから声がする、
ハイパーエージェントグリッドマン。
地球を怪獣の侵攻から救えと、
記憶喪失の主人公は、
グリッドマンに導かれるまま彼と融合する。

シンゴジラ第二形態の進撃、
迫力ある市街地戦、スペシウム光線炸裂。
記憶喪失の謎、世界の謎。
日常風景も多く青春しています。
世代なんて関係なく楽しいですね。
青春ヒーローものとしても秀逸でしょう。

最終話視聴追記。
優れたデザイン性もアクションも心が躍った。
{netabare}実写での幕切れは予想を超えましたが、
現実世界にバトンを繋いだように思う。
自閉世界からの解放とでも言おうか、
これからが日常との戦いなのだろう。{/netabare}

どこか爽快で希望の萌芽を感じる幕切れだ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 96
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

特撮好きでないマン in N.Y

2018.12.28記


「電光超人グリッドマン」未視聴


レビュータイトルはSTING往年の名曲から。

前評判が高く、放送中も事前の好評価そのままに走りきった感のある良作です。が、なんかしっくりこない。
1993~1994年に放送された「電光超人グリッドマン」という特撮ヒーローものを母体とした新作アニメで、“円谷プロ”“TRIGGER"“音楽:鷺巣詩郎”そしてあの“グリッドマン”か!のワードが期待を寄せる根拠となってました。
主人公響裕太がクラスメイト宝多六花の家の前で倒れて、目覚めたら記憶を失っていた、という冒頭。六花の家が営むジャンクショップに置いてある古いPCから「自分の使命を思いだせ」と呼びかける声。声の主はハイパーエージェント『グリッドマン』。ほどなくして、街に怪獣が現れて破壊の限りを尽くす。どうする?どうする?裕太くん、という導入でした。

そしてこの私。電光超人を未視聴もさることながら、そもそもウルトラマンや仮面ライダー、戦隊ものをわくわくしながら観た記憶がありません。宇宙刑事シリーズも観てました。嫌いなわけではなく、ただ“わくわくした記憶がない”だけです。
おそらくこのわくわくした経験の有無が本作を捉える上でのスタート位置の差となって表れちゃったんじゃないかという感覚があります。もちろんスタート位置が後ろでも追いつき追いぬいた方もいると思います。特撮好きマンはすーっと本作に入り込みやすかったでしょう。
ちょっと煮え切らない感じですが、これは、前評判に裏切られながらも、自分なりの結論を探し続ける男の取るに足らぬ感想、と思って以下読んでいただければ幸いです。


なお結論は、“とはいえおもしろい”です。
理由は明確、日常パートが魅力的だから。
Aパート、Bパートのくくりが正しいかは微妙ですが、だいたい1話のなかで前半の日常パートと後半の戦闘パートに別れており、この系統の作品の流儀を守ってますね。

作品評価に与える分岐点は2つあると思ってます。
1.特撮作品との相性
2.主に日常パートで展開される物語の解釈

1.特撮作品との相性
アニメなのに特撮? アニメ作品ながら特撮作品の演出技法が散見されます。この、アニメなのに?がポイントで、良く出来た作画と合わせて見どころになります。さらに、グリッドマンのみならず旧作名作のあれやこれやを彷彿させるシーンがさり気なく描かれているため、これもわかる人には胸アツでしょう。
スタッフの特撮作品に対する愛情を感じることができることは好感ですが、{netabare}物語の展開上、闘う目的があるようなないような{/netabare}戦闘シーンの連続は、私にとっての付加価値にはなりませんでした。

2.主に日常パートで展開される物語の解釈
良し悪し以前に、例えば戦隊ヒーローもので展開される日常パートはほぼ蛇足です。ウルトラセブン等の例外を除いては、特撮ヒーローものの前半にしょぼい印象しか持ってない私ですが、本作にはそのしょぼさがない。
裕太、六花、内海将の3人組に新条アカネら人間たちと、グリッドマンと4人のアシストウェポン(新世紀中学生)、そしてアンチくん、アレクシスの人外さんらが絡む物語は濃厚です。全体的に暗いというか“不穏”な雰囲気を醸し出しながら進行する展開は私好み。
ただ演出の妙が冴える考察好きにはたまらん展開のため、シンプルに観てると、なんだかよくわからんなぁ、になりそうな感じでした。

これ1.と2.の相乗効果で天井知らずになったかもわからんです。そういった意味では残念でしたね。私は1.が欠落してます。
日常シーンと戦闘シーンそれぞれ高いレベルにありつつも有機的に絡み合っているかは微妙。1個で2度美味しいになるか、水と油だなとなるか、私は後者です。
{netabare}・アカネにスイッチ入って怪獣作ってドーン!の前後に繋がりがあるようでない。
・必殺技や合体技はあくまで戦闘特化というか説明がないためこちらも繋がりが・・・
・となると作画と特撮オマージュを堪能するしかなさそう{/netabare}


OPはTHEヒーローものと呼べるワクワクする曲ですこぶる良いです。EDだって負けてない。イントロのギターリフが好きですね。
「これ、お前の母校が何回も破壊されるアニメだで」と、都立井草高校出身の知人へネタふりも可能(実話)。
充分満足する一品でしたが、周囲の熱狂とはちょっと引いた場所にいるかなーっていう良作でした。



■良く出来た物語
※視聴済みの方向け

{netabare}第一話アバン、新条アカネのカットで始まり、ラストは見ての通り。一貫してアカネの物語でした。その視点での二周目(特に9話)はやばいですね。
SSSS.ってなんの略? スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド(Superhuman Samurai Syber Squad)と聞いて、超平和バ○ターズばりのネーミングセンスだな、おいと思ってましたが、案の定“フリ”でしたね。
グリッドマンへのアクセスコード『Special Signature to Save a Soul』。そしてフィクサービーム!見事なタイトル回収でした。{/netabare}

{netabare}「私の先代が君にお世話になった」と少女怪獣さん(6話)
こういったところは元ネタ知ってたら楽しかったんだろうなーと思います。{/netabare}

{netabare}アカネのバランスが崩れ始める第7話は隠れた良回。
裕太と中華料理屋の中で「(ここの娘を)あたしが殺したの」と言うアカネ。遡ることAパート。アンチくんとの一悶着の際、スペシャルドッグを踏んでたアカネ。このへんの自己矛盾描写は秀逸。{/netabare}


それと物語がいま一つと感じた人が二周目行くことはないと思うものの、二周目が面白い作品でもあります。


■(オマケ)けっきょく設計主義って
ルールを設計してその通りにすれば万事OK!・・・って少しでも考えれば無理難題。人間には自我というものがあります。
無理してこれをやろうとしたのが、{netabare}新条アカネであり、{/netabare}大失敗に終わった20世紀の社会実験であるのでしょう。

{netabare}本作は、不完全なるもの(アンチくんやグリッドマン同盟のみんな)が不安定な神様を救う物語でもありました。{/netabare}
{netabare}子供じみた設計主義はとっとと捨てて、早く大人になりなさい。てゆーか外に出なさい。人を知りなさい。{/netabare}

完全とは理論や対物には求めてもいいとは思いますが、対人間、社会に求めたり、統治の仕組みとして取り入れるのは無理がある、を再確認した次第です。



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2019.06.12追記
《配点を修正》


その後、『電光超人グリッドマン』も飛び飛びながら視聴。地上波で再放送をやっていたのです。

SSSSのほうはロボ好き特撮好きでなくても日常パートが良いし、六花とアカネのWヒロインも魅力的で、私のような“特撮好きでないマン”でも楽しめましたが、たしかに原題の電光超人おさえてるとニヤっとできる場面多数。

本作SSSSを気に入ったのならこっちに手を出して良いと思います。


追伸
『色づく世界の明日から』のOPとED同様、こちらのOPとEDは秋から冬にかけてヘビーローテーションで聴いてました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 80

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『電光超人グリッドマン』は1993年当時には新しすぎた(笑)! (第12話: まごころを君に(笑))

※↓以下を書いた時点でアニメ作品は始まってもいないので、未見でした。視聴終了後追記あり。

「あらすじ」にある通り、『電光超人グリッドマン』という円谷プロ製作の特撮作品(以下、「原作」)がありまして、当時の情報科学・コンピュータ関連の研究者や業界人の間では有名な作品でした。

原作では敵であるカーンデジファーがコンピュータワールドに「怪獣」を送り込み、その怪獣の破壊行為が実行プログラムの破壊、不具合として顕現するというお話になっています。

そしてカーンデジファーを追ってきたハイパーエージェントが、少年少女たちがパーツから組み上げた自作コンピュータとそこで実行されるプログラムと一体化することによって「グリッドマン」として怪獣と戦うことで地球の平和が守られるというストーリーになっています。

そしてカーンデジファー側にも協力者の少年がいて、「悪意あるクラッカーと戦うハッカー」という構図が怪獣特撮物としてビジュアライズされているという異色の作品でした。

根っこの着想は映画『ウォー・ゲーム(WarGames)』(←こっちは背景に冷戦がある実世界でのお話でストーリー自体は全く違う)あたりから得たような気もしますけど、こんなん当時子供にウケると思って企画したやつアホやろ。(← 褒めている)

また「怪獣やグリッドマンは通信回線を通していろいろなコンピュータに入り込める」とか、「怪獣とグリッドマンの戦闘は手元のコンピュータでモニタ出来る」とか、「グリッドマンの支援メカ(?: プログラムというかデータなのですが…)も通信回線を通して送り込める」とかいった設定があって、当時の若めのコンピュータ関係者の心を(もしかしたら本来の視聴対象のはずの子供たちよりも)掴んだのでした。

また15年ほど前でしょうか、安価なコンピュータを多数高速ネットワークで接続して高速計算させる「グリッド・コンピューティング」という技術が業界トピックとなり、「グリッド」という言葉が本作を想起させることでリバイバル・ブーム的なものもありました。

なので今50~60代くらいのコンピュータ関係者の間では『電光超人グリッドマン』はそこそこの知名度があると思います。

というところで個人的にはこのアニメがどんな作品になるか期待大ではあるのですが、現代に需要があるのかとか何でいまさらグリッドマンなのかとかはさっぱりわかりません(笑)。

2018.10.7追記:
第1話、観ました! ジャンクやグリッドマンのデザインは旧作準拠。ジャンクへの過負荷時の演出なんかはアニメっぽいです。いきなり謎を残しての引きで、期待を持たせる1話目でした!

2018.10.14追記:
第2話を視聴終了。視聴を続けるかどうかを判断するで必要そうな世界観の説明は2話でだいたい片付きました。シリーズ構成、有能…。

2018.10.28追記:
第4話、「Arcadia」のグループとメンバー4人の名前が玩具メーカー由来で笑ってしまいました。

2018.11.12追記:
第6話を視聴終了。旧作を観ていた人にはわかる「先代」とイヤホンで聞かされていた旧作楽曲「夢のヒーロー」のアレンジバージョンの旧作ネタがありました。ということは、一応旧作『電光超人グリッドマン』とのつながりもあるってことなのかな?

2018.11.18追記:
第7話目まで視聴終了。「不安定な神様」(笑)。

UFOが糸で吊られていたのって、あれもしかして特撮メタネタ(昔は空中戦の撮影時には糸で模型を吊っていた)なの?

2018.12.23追記:
第12話(最終話)視聴終了。いや、TRIGGERがGAINAXの末裔だとして、何もあんな形で示さなくても…(笑)。

あれがアカネだなどとは絶対に認めん、だがという視聴者もわりといそうだが、案外あれは円谷プロサイドにはウケているかもしれない…。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 76

67.8 2 リメイクで戦いなアニメランキング2位
ゲゲゲの鬼太郎 [第6作-2018](TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (90)
324人が棚に入れました
アニメ化50周年を記念して制作される。

21世紀も20年近くが経ち人々が妖怪の存在を忘れた現代。
科学では解明が出来ない現象が頻発、流言飛語が飛び交い大人たちは右往左往するばかり。
そんな状況をなんとかしようと妖怪ポストに手紙を書いた13歳の少女・まなの前に
カランコロンと下駄の音を響かせてゲゲゲの鬼太郎がやってきた…。

声優・キャラクター
沢城みゆき、野沢雅子、古川登志夫、庄司宇芽香、藤井ゆきよ、田中真弓、島田敏、山口勝平
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

東京ゲゲゲイのYouTube動画「ゲゲゲイの鬼太郎」もオススメ

<2020/5/2 追記>
全話見終わりました。
丸②年!全97話!
かなり面白かったですよ。
勧善懲悪だったり、
人間社会へのアイロニーだったり、
愛だの恋だの平和だのだったり、
純粋に妖怪楽しむ話もあったり
飽きさせませんでした。
本シリーズは鬼太郎、目玉おやじ初めて声優を一新してましたが良い感じにハマってて気にならなかったし。
やはり鬼太郎は永遠。

ところで話は変わりますが、
ダンスグループ「東京ゲゲゲイ」のYouTube動画「ゲゲゲイの鬼太郎」というものがありまして。
鬼太郎好きの方には是非一度ご覧いただきたい。

そしてもしこの動画にハマったら椎名林檎「公然の秘密」PVもおすすめします。
後ろのダンサー二人が凄いです!
向かって右側が東京ゲゲゲイのリーダーなのですが、左側の女性ダンサーともどもごっついカッコイイです。

<2019/12/7 追記>
第84話「外国人労働者チンさん」
この南方妖怪チンさんがマッパで、本名が放送禁止用語?
ということで馬鹿馬鹿しいシモネタ回でした。
一応外国人労働者問題をチクリとはしてますが基本はシモネタ。

秀逸なのはこの「チンさん」の声優。
杉田智和!
まさかというかやっぱりというか笑
アフレコでチンさんの本名を連呼する杉田智和

<2019/9/29 追記>
第73話 ヤマタノオロチ回
子供の頃、この話がめちゃくちゃ怖かったんですが、その恐怖の根源の部分が6期バージョンではかなり軽くなってます。
これなら子供が見ても怖くない。
自分にとっては物足りないですが。

第74、75話 玉藻前≡九尾

白面の者というかナルトの中のアレです。
白面に比べると可愛らしいですけど。
白面先輩が怖すぎるだけかも。

お話はすっきりうまくまとまってました。
古谷徹を宿し旅に出る神谷浩史とかシュールだな、と思ったり。

これで長かった四大妖怪編も終わり、次回からはついにあの「知らんうちに人ん家に上がり込んで気がついたら一緒に飯食ってる『冴えない彼女の育て方の加藤恵』のような図々しさがウリのアイツがやってくるそうですよ。
多分、孫じゃない方だと思います。

<2019/9/8 追記>
第72話 妖怪いやみ

確かこの妖怪って原作や昔のアニメでも出てましたね。
鬼太郎の「じゅて〜む」はなんとなく覚えてます。

インパクト強いんですけど、今回はめちゃくちゃ面白かった。
6期の鬼太郎の中でも指折りじゃないでしょうか。

一年以上見ていて美形猫娘にも慣れたこともあり、猫娘がカッコ良いです。
心象風景の描写も◎。

鬼太郎に興味あって6期観てない方はこの話だけでもお勧めしますよ。

そして次回予告。
「ヤマタノオロチ」回ですか。
小さい頃、多分二期かな。
これ観てものすごく怖かったこと覚えてます。

<2019/6/8追記>
3週前の56話は吸血鬼エリート
先週の58話は半魚人とカマボコ

前者のエリート、私はアニメで見たのは初めてですが、原作で読んだ記憶があって、水木しげるキャラの中でもかなり個性的。
シティボーイズのきたろうさんにちょっと似てて本当にこういう人いそうな感じ。

本作でもこのエリートさん、ギター弾くんですけど弾いてる絵面も曲も妙に頭に残ってクセになる。
お話はよく覚えてませんでしたが、アニメのストーリーはオリジナル要素が強いような気がします。
でも面白かったですよ。
中尾隆聖さんの声がぴったりハマってる。
さすがはフリーザ様。

後者のカマボコは、子供の頃、おそらくアニメ版第2期で見た記憶があります。
こちらはストーリーは大体覚えていて、6期のアニメも概ね同じかな。
あらすじが、
{netabare} 鬼太郎は半魚人に大王イカに変えられ、木っ端微塵に爆破され、大量のカマボコにされ、売り飛ばされます。目玉おやじたちはそのカマボコを買い集め鬼太郎を蘇生。{/netabare}
とシュール。
なぜこうなる?という超展開です。
ただ昔見たとき、なんか怖かったんですよね。
自分が幼かったからでしょうけど。
その怖がった自分を思い出しながら懐かしく楽しみました。

<2019/3/25追記>
48話観ました。
予想外にハード

レビュータイトルは嘘です。
いや、まんざら嘘でもないか。
これまでは爽やかだったり心あったまったりする話も多かったし。

ところがですよ。
最初の頃からネタ振りされ続けてきた「カオナシ」じゃなくて「名無し」さんが先週ぐらいから話の中心になってきてます。

で、これが重い。

あれ?今は深夜かな?
と錯覚するくらいには。

どう話が転がっていくのか来週が楽しみです。


なんだかんだでほぼ1年観てきました。
総論としては意外と面白い。
最初↓のレビューでも同じこと書いてましたね 笑

でも本当に面白いと思ってます。
だってなんだかんだで1年間毎週見てたもの。
録画だけど。

嫌味にならないくらいの、ちょっとしたスパイスという感じでダークさが振りかけられてます。

いろんな面で良い塩梅。

6期でこの面白さ。
やっぱ鬼太郎って永遠だな。

<2018/4/1初投稿>
※視聴中なので評価はデフォルトの3です

6作目なんですね。
ここ何作かはほとんど観てなくて興味もなかったのですが、たまたま今作の1話を見るともなしに見てしまいました。

意外と面白い。
日曜朝、ONE PIECEの前の時間なので純粋に子供向けかと思ったら案外そうでもない。

スマホが普及してたりユーチューバーが出てきたりの現代が舞台。

お話は昔の鬼太郎に寄せてる感じ。
もちろん墓場鬼太郎までは行かないけど、それでも少しだけダークな雰囲気が漂ってます。

絵は綺麗ながらも少し影があります。
キャラクターの造形も然り。

鬼太郎はヒーロー的に闘いますが、熱量は少なくクール。
目玉おやじが解説担当なのはいつものこととして。
ヒロインの女の子は必要なんかな?とか思いましたが、いないとたぶんこれからのお話に深みがなくなっちゃうんでしょうね、という感じ。

今回の鬼太郎の世界では人間には妖怪が見えない。
妖怪の存在を信じ始めると見えてくる。

鬼太郎に夏目友人帳や地獄少女とか少しまぶしたような印象を受けました。

これからネズミ男や猫娘、子泣き爺や砂かけ婆などの常連が出てきてどういう感じになるか、2話目以降が少し楽しみです。

最後にちょっとびっくりポイント
○目玉おやじが野沢雅子。感慨深いですね
○鬼太郎が霊ガンみたいのぶっ放してました

投稿 : 2024/05/11
♥ : 35

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ギャグ回から感動的な話まで緩急含めて楽しめる、ゲゲゲの鬼太郎アニメシリーズ第6作

原作漫画未読。アニメ初視聴。
アニメシリーズ第6作。全97話

劇場版ゲゲゲの謎にハマったことをきっかけに見始めましたが、想像よりもかなり楽しめました。昔からある作品ですが、舞台が現代になっておりSNSの普及やYouTubeの流行り、現代人の抱える問題や、人間社会の闇などを含めた、学びのある作品となっていました。

基本一話完結なのでサクサク見れるし、ギャグ回から感動的な話、欲深い人間の愚かさを表す回やゾッとするような話もあり、97話とかなり長編だけど緩急があって飽きがこない内容だったのがとても良かったです。
特に好きな回は、6話、20話、40話、72話。
すねこすりと妖花、さら小僧といやみの話は記憶に残ってます。

戦争を経験された原作者水木先生の、戦争に対する思いが含まれており、争うことに対するメッセージ性が強いのも特徴的。怖すぎずふざけすぎず、学習にもなるので、家族で見るのにオススメです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 13

37111 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

新しくても新しくないし、こんなもん?的な。

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:往年の名作にもIT化の波が(以下略
絵柄もだいぶ現代的になってきた。俺はこっちの方が好き。水木色が強いのはどうも気持ち悪くて。。。
期待度:★★★

きたろうってこんなに弱いの?なんかすぐやられるんだけど。。。
そのくせ偉そうだし。猫娘の方が強いんじゃね?
歴代のきたろうと作画キャラデザ比較するけどそういうのは別に気になりません。その時代時代に合ったものでいいと思います。
御年80のでぇべてらんが目玉。きたろうがみゆきち。時代ですよね。

結論としては話がやっぱりつまらないから。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8

73.9 3 リメイクで戦いなアニメランキング3位
魔法少女リリカルなのはThe MOVIE 1st(アニメ映画)

2010年1月23日
★★★★★ 4.2 (471)
2802人が棚に入れました
自称・平凡な小学3年生高町なのはは言葉を話すフェレットが負傷し倒れているところを発見、保護する。フェレットの正体は異世界ミッドチルダからやってきた少年ユーノ・スクライアだった。\n 彼がこの世界に来た理由。それは彼が発掘したロストロギア(異世界に存在した高度な魔法技術の遺産)「ジュエルシード」が散らばってしまったためであった。成り行きから事情を知ったなのはは、ユーノと共にジュエルシードを集め、封印することを決意した。

声優・キャラクター
田村ゆかり、水樹奈々、水橋かおり、桑谷夏子、高橋美佳子、五十嵐麗、浅野真澄、松岡由貴、久川綾

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

このアニメ、私、おススメします。

魔法少女リリカルなのは1期の劇場版。
新装オープン、コンパクト版総集編です。

TV版に比べ、以下の点が勝っています。
・作画が美しい。
・戦闘シーンがド迫力
・TV版の中だるみをざっくりと削除
・面白密度が濃い
・フェイトさんの過去話が充実
と言うことで、TV版は見なくても問題ないです。

温かい家族の中で何不自由なく育ったなのは。
悲しい生い立ちのため心を閉ざしたフェイトさん。
一方的にフェイトさんが仕掛けた戦いの中で、なのはの執拗な思いやり攻撃による二人の関係の変化は、このアニメの最大の見せ場かつ感動ポイントです。

この作品は、人に視聴を薦めない私が、珍しくおススメする熱血友情アニメです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「名前を呼んで」

制作はセブン・アークスで原作はゲームです。
ジャンルは魔法少女ファンタジーです。


普通の小学三年生、高町なのは。
一匹のフェレット、ユーノを拾ったことで、彼女の運命が変わり始める。
彼女は魔法少女となり、ユーノが探している「ジュエルシード」を集めることに協力していく。


2時間ちょいのほぼ総集編映画。
いやー、個人的にはいい映画だったw

まず私は一期を最初に見ているわけです。
一期でも結構感動しちゃったのですが、今作はそれの強化版といったところでしょうか。
日常のシーンをバッサリカットし、なのはとフェイトに焦点を置いた構成です。
話の大筋は一緒ですがところどころ違う点もあります。
戦闘場所や戦闘シーンもほぼ一新といってよいでしょう。

元々私が一期を評価している点は二人の描き方が上手だったからです。
直線的な正義vs悪ではなく、どちらも正義であり、それぞれの事情がある。
事情の描き方が上手かったから評価している節があります。
本作では短い時間ながらもそれが色濃く描かれていました。
普通にTVシリーズを見るよりも感情移入しやすいのではないでしょうか。


総括して、なのはシリーズを見ていても見ていなくても楽しめる内容だと思います。
現代人は時間がないので、興味があればサクッと見てみるのも良いかもしれません。
どうでもいいですが、安かったので中古BDをポチってしまったw

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33

チュウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

流石!!の一言に尽きる。

評価としては、タイトル通り「流石!!」の一言に尽きます。
原作から名作として呼び声の高い、この作品を素晴らしい映画にしてくれました!!

今作は、「魔法少女リリカルなのは」をベースにした完全新作のアニメ映画。
とは言え、基本的にテレビアニメ版に忠実な構造。
相違点は、なのはとフェイトのコスチュームが、テレビアニメ版とは若干違うこと。
テレビアニメ版には登場しなかった新キャラ、リニスが登場することが挙げられる。

アニメーションのクオリティは格段にアップ!!
そして、1クール分のアニメを上手く集約しつつ、リンディ・ハラオウンの過去について詳しく触れている点は評価できます!!

そして音楽の良さは圧巻!!
個人的にはinnocent starterは好きでしたが、今回もそれに匹敵する名曲ばかり!!
水樹奈々の歌うPHANTOM MINDSは流石ですね~♪
やはり、なのは作品には水樹の歌は必須!!なのはと言えば、水樹!!そんなことを思わせる名曲でした☆★
また、戦闘シーンの挿入歌Don't be longはアニメーションとマッチしていて素晴らしい!!これも評価できます!!

声優陣は言うまでも無いでしょう。そう、無敵です!!
田村ゆかり、水樹奈々の2トップは鉄板!!そこに、豪華声優陣を揃えていますからホントに無敵ですよww

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

67.1 4 リメイクで戦いなアニメランキング4位
うしおととら 第2期(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (269)
1338人が棚に入れました
白面の者との最終決戦が近づいていることに焦りや不安を感じる蒼月潮。毎日ある学校に自分を喰おうとする大妖怪・とらとの攻防、そして密かに想いを寄せる中村麻子とのケンカ──いつも通りの日常がいつまでも続く筈が無い。潮は自分の気持ちに正直になろうと麻子へのアプローチを試みる。しかし、その決意は一歩遅かった。一陣の風と共に潮の日常は唐突に終わりを迎える。
「……誰、あなた?」
麻子からの拒絶にも等しい一言を皮切りに、不可解な出来事が潮に襲い始める。もう人も妖怪も皆、潮ととらのことを覚えてはいない──。

声優・キャラクター
畠中祐、小山力也、小松未可子、安野希世乃、藤原啓治、牧野由依、浪川大輔、中村悠一、豊崎愛生、てらそままさき、清水理沙、三木眞一郎、梶裕貴、南里侑香、茅野愛衣、折笠富美子、坂本真綾、水樹奈々、細谷佳正、逢坂良太、高垣彩陽、永澤菜教、花澤香菜、宮野真守、潘めぐみ、飯塚昭三、江川央生、古川登志夫、諏訪部順一、林原めぐみ
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

見所はしっかりおさえていたと思う

2016年春アニメ。全3クールの3クール目13話分(27話~39話)。
まずはスタッフさんお疲れさまでした。
特に絵が細かい上にキャラクター数も多く動く作品ですから、作画スタッフには頭が下がりました。
全体的に見所はきちんとおさえていたと思いますが、描写に不足が出てしまった印象。展開に説得力を持たせるためには改変やフォローはもう少し必要だったと思います。

やっぱり潮役の畠中さんは最後まで素晴らしかったです!この声で本当に良かったと思います。
{netabare}
須磨子の真綾さんの演技とても好きでした。知らぬ間に若い設定とはいえお母さん役を違和感なくこなすようになってしまったんだなあ…w
うしとらの母親キャラは皆印象的ですね。斗和子といい須磨子といいかおりの母といい、素晴らしかったと思います。
特にかおりの母は朴さんで、とても魅力的な配役で驚きました。朴さんの大人の女性役とても好きです。鏢さんを看取るシーン本当に良かった。
それ以外のゲストキャラクターの配役も好きですね。

内容としてはカット部分はしかたないとして、、良くも悪くも原作準拠で不足部分を補うような改変がほとんどなく、展開に説得力が欠けていると感じる部分が出てしまったのは残念でした。
前半のラストで心配したキリオと麻子の件も、最後まで解消されず個人的には引っ掛かる部分ではありました。二人のエピソードをカットした分それ以外の部分でもう少し描写を増やして欲しかったですね。

ただ一点だけ、沖縄の海上で白面に追いすがる西と東の妖怪たちは改変されていました。
突撃しようとする西の長と止めようとする東の長は原作では逆です。西の妖怪たちと潮の初対面のエピソードがカットされていることが理由で、自然な展開にするという意味でここはとても良かったと思います。

最初から潮ととらの関係、潮と白面の因縁をしっかり拾って行く方向性でしたが、そこは最後まで一貫していて良かったと思います。
その意味で最終クールを全て対白面に使ったのは良かったですが、少し長すぎるようにも感じました。
ただ、しっかり尺を取ったことで白面の恐ろしさがとても伝わって来ましたし、絶望的な状況からの逆転劇も盛り上がりました。最初は違和感のあった白面の声も、倒される瞬間の独白まで見て女性声優で良かったと思えました。

須磨子と潮の再会や流や鏢さんの死に際は、演出、作画、演技も素晴らしかったです。人の業を見せるシーンにはとても力が入っていて、それは原作でも力を入れている部分を汲んでいたと思います。
{/netabare}

うしとらは実は心理描写が女性的…というか情緒を大切にする作品で、どのキャラクターにも悲哀を感じる部分があり、その部分はもう少し見たかった気はします。まあカットしたエピソードにそういうのがかなりあるので仕方ないかなあ。

レビュー書いていて思いましたが、既読組である自分の目が厳しくなりすぎていて冷静な評価ができてないかも知れないですね。
前期から評価は少し下げますが、良い所もたくさんありましたし、原作への入り口としては十分だと思います。(2016.07.13)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

全てを賭けて白面の者と対峙する「うしお」と「とら」・・・

この物語は前期2クールと今回1クールの計3クールの作品です。前期2クールと物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお薦めします。

最強最悪の大妖怪である「白面の者」は、自身の復活に向け着々と準備を進めてきました。
3クール目に相当する今期は、いきなり「白面の者」が世に放った悪災から物語が始まっていきます。

義理と書いて「うしお」と読む・・・と言っても過言では無いくらい、主人公である蒼月潮は義理堅く、実直な少年でした。彼にとって人間と妖怪の隔たりは小さい事・・・むしろ困っているのか、いないのかが彼の原動力の全てとなっていました。

そして常に全力で向かい絶対手を抜かない・・・
獣の槍を片手に先頭を突っ走るうしおの背中を人間と妖怪が目線を合わせてこれまでの困難に立ち向かい・・・勝利してきました。

蒼月潮と獣の槍とトラの存在・・・何より彼らを取り巻く人間と妖怪は、白面の者にとって邪魔者以外の何物でもありませんでした。
これまでも何度か白面の者は手を出してきましたが、ここに来てその攻撃が本格化するのです。

その攻撃・・・正直精神的ダメージが計り知れない内容でした。
妖怪も人間も・・・どちらも悪くありません。諸悪の根源は白面の者でそれも変わっていません。
ですが、うしおを戦いに駆り立てる幾つかあるうちの一つは、完全に壊されてしまったでしょう・・・
それでも一度動き出した歩みは、うしおにだって止められません・・・

私にとって、この3クール目は泣き処が満載でした。

そのぬくもりは・・・体が覚えています
一緒の時間・・・共に笑い、そして涙したこと・・・
ほら・・・目の前にあいつの顔が・・・
これは自分にしかできない事なんだ・・・
あの人だってきっと頑張っている・・・

人を思う気持ちが自分を・・・そして周りを巻き込む原動力になる・・・
誰が頼んだ訳でもありません・・・
もっと深い部分で繋がってる・・・そしてそこは何人たりとも侵す事のできない不可侵領域・・・
だから自然と同じ思いを持つ者同士が集まり、最後の望みに向けかって行動する・・・

自分の信じて進んだ道が呪縛を解き放つ鍵・・・
諦めなければ必ず取り返せる・・・

紆余曲折を経てうしおととらは、白面の者と対峙する事になります。
これまでの中で一番激しい戦いだったのではないでしょうか・・・?
獣の槍も・・・うしおもとらもボロボロです・・・
でも戦っているのはうしお達だけではありません・・・
皆んなが全力を賭して白面の者に挑んでるんです。

壮絶な戦いはやがて終焉を迎えます・・・
でも支払った代償はあまりに大き過ぎました。
あまりの展開に視聴が終わってもしばし呆然・・・
はぁ・・・最後の闘争は半端ありませんでした。

オープニングテーマは、筋肉少女帯さんの「週替わりの奇跡の神話」
エンディングテーマは、LUNKHEADさんの「決戦前夜」
どちらも迫力一杯の楽曲だったと思います。

1クール全13話の作品でした。全3クールを使ってうしおととらの出会いからラストまで、中だるみする事なく一気に駆け抜けた作品だったと思います。
この作品の様に物語のラストまでしっかりと描いてくれる作品は大好きです。
今後も中途半端な販促作品では無く、ラストまで主眼において制作される作品が増えると嬉しく思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

腹いっぱいになりました。ん~少年漫画してますね~。

妖怪大戦争も3クール目に入って佳境になってきましたよ!
1期は細部の粗い所にン~と感じたり、あまり安定していた感じではなかったのですが。
少年誌の名作という事もあって流石に終盤の盛り上げ方はすごく上手いと思いました。

34話まで見ました。
{netabare}ここに来て皆がうしおの事を思い出し、妖怪と人が手を取り合って白面に立ち向かうという構図は燃えますね~。
皆で力を合わせてラスボスと戦う~って言ってみればお馴染みのベタな流れですけどね。
敵の力が強大な上に、白面、槍、とら、その因縁深さも絡み合ってて燃えます。
ドラゴンボールのバーダック好きな私としては、サイヤ人達が結束してフリーザに立ち向かった場合のルートって感じにも見れてイイっすね~。{/netabare}
ここの感想の数が少ないので、追っかけられてる人があまりいなさそうなのは少し残念に思いますが。何にしても終盤、追い込み頑張って欲しいですね~。

最終話見ました。
{netabare}白面が獣の槍を探知できるのに槍が今まで狙われてなかったのは、とらに刺さってて探知できなかったからなんですね~。{/netabare}
色々と力技だなとは思うのですが、最終決戦になってから毎週毎週炸裂する藤田節にとことん楽しませていただきました。
ただ、他の方の感想や原作ファンの意見などを聞いてみるとカットされてるシーンがかなり多いみたいですね。
私は最終回でお腹いっぱいでしたが、カットされたところなども気になるので漫画版もいずれチェックしていきたいと思います。

からくりサーカスもアニメで見てみたいのですが、やっぱ厳しめですかね~。
映像化されたらうしとらよりハマりそうだけど、うしとら以上に長いしカットできるエピがかなり少ないですからね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 13

66.8 5 リメイクで戦いなアニメランキング5位
ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵(アニメ映画)

2012年2月4日
★★★★☆ 3.9 (228)
1075人が棚に入れました
孤独な剣士ガッツは、百年戦争に揺れる地を傭兵として渡り歩いていた。身の丈を超える長大な剣を自在に操り、強大な敵をいとも簡単に倒すガッツ。そんな彼に目をつけたのが、傭兵集団“鷹の団”を率いるグリフィス。美しい姿からは想像もつかない統率力を持ち、大いなる野望を秘めたグリフィスは、自らの夢を叶えるためにガッツを決闘で制し、鷹の団に引き入れる。数々の激戦を共にくぐり抜けるうちに、信頼で結ばれていく仲間たち。なかでもガッツとグリフィスの絆は、今や特別なものになっていた。やがて鷹の団はミッドランド王国の正規軍にのし上がるが、それはグリフィスの目指す頂点へのはじめの一歩に過ぎなかった。一方ガッツは、グリフィスの夢に取り込まれ剣を振り回すだけの人生に疑問を抱き始める……。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

合掌、すべては因果の流れの中に

原作三浦健太郎、STUDIO4℃制作。

己の才覚のみで戦場を渡り歩く傭兵ガッツ。
グリフィス率いる鷹の団、法王庁の貴族、
魔女の弟子、時には人外のものにも導かれ、
因果に贖い、彼の復讐の旅路は続いていく。

偉大なる作家の死を偲ぶ。

学生の頃、友人の勧めで原作を知った。
当時はまだ表現の自由も今ほど規制はなく、
世界の住人たちが鬱々しい展開の中、
領土と信仰を巡り、争いを続けている。
己の信念や正義に剣を持ち立ち上がり、
盲目的な信仰には徹底的に懐疑であり、
善なる者が必ずしも報われるとは限らない、
その世界観と物語の強さに夢中になった。

黄金時代篇ではガッツの生い立ちから、
{netabare}鷹の団での青春、そして蝕までが描かれる。
蝕とはベルセルクを象徴とする地獄絵図である。{/netabare}
原作では驚くほどの筆致で闇が描かれている。

髑髏の騎士と賢者ボイドとの因縁、
栄華を極めたミッドランドは、
神の御業により一夜にして壊滅したが、
誰がその時、蝕を誘発させたのか!?
{netabare}先代ゴッドハンドの登場と妖精王の真意、{/netabare}
…知りたいことがまだまだあった。

合掌、すべては因果の流れの中に。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ダークファンタジーの歴史は塗り替えられる たった今、この映画のもとに―――!!!

ベルセルクという漫画の作者であられる三浦建太郎先生は、オイラがヨチヨチ歩きの赤ん坊だった頃から漫画家をやっているらしい
だけど連載開始から20年以上経った今もこのベルセルクしか代表作が無い上に、未だに完結の兆しが見えてこないw
三浦健太郎という一人の男がその半生を掛けて描くという実に壮大な大河ダークファンタジー、それがベルセルクですw


さて今作はその一大ベルセルクサーガの礎となった【黄金時代篇】という部分をピックアップ
すでにテレビアニメになってましたがあっちとはスタッフもキャストも総入れ替え、あっちも良く出来てましたけどコッチは規制とかカンケーnothingなので、よりヤリタイ放題に(笑)


唯一に同じなのはタイトルバックに使われているテーマ曲がちゃんと平沢唯・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃ、なかったw平沢進さんだって事ぐらいw
いまびん監督といい、なんやかんやでアニメに引っ張りダコですよね、あのお方は


今回の黄金時代篇の3部作が上手くいった暁にはその後のシリーズも映画化するよぉたぶん~?とのことw
いやw日本人がスルーしても世界がほっとかないので安心しますよwええまあwww


んで、結論を言うと【めちゃくちゃ面白いですよ!】
いやなんかもう当たり前に面白すぎてw
血生臭いのとかマッパの女体とかに免疫の無い方以外は是非に見てやってください
満足感も次章への引き具合も素晴らしい限り


画面的にはもうなんかアップのカット以外は片っ端からCGなんですけど逆にそれがいいのよw
割り切った感じがね
でもでもー、細かく見ると鎧姿の体はCGなのに表情を作る顔だけは2D作画だったりして芸が細かい!


昨今横行する3DCGの映画たちとは一線を画す、日本のアニメタよってに培われてきた2D作画の魅力を融合させた【ハイブリットアニメーション】がしゅごい!(@∀@)
トゥーンシェードもここまでキタか!遂に!!


西洋剣術の師範代がモーションキャプチャーの指導を行うなど、戦闘シーンの剣さばきも漫画では絶対に味わえない映画ならではの迫力!


来週辺りドラゴンエイジとか見に行くつもりでしたけど、もうコレ見ちゃうとこの上は無いだろう?って気分になっちゃいやした^q^


説明不足?はてさて、続きや詳細が見たけりゃ次の章も、またその次の章も見て、ベルセルクサーガ盛り上げにゃか!


個人的に「一部例外を除けばアニメでファンタジーはハズレる」って勝手なジンクスがあるんですがw
もうその心配とか全然無いのね~
次章も楽しみです!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

キャッチコピーは「俺たちの絆は、誰にも斬れない。」

今年の夏アニメで本アニメの新作の放送が決定しました。新作が続編かは分かりませんが、過去作を視聴していた方がより新作を楽しめるのでは・・・と思い、今回の視聴に至りました。

この作品は、3本の劇場版として描かれた黄金時代編の第1作目となりますが、この作品の前身として1997年秋〜1998年冬にかけて「剣風伝奇ベルセルク」が放送されており、こちらは黄金時代編にオリジナルエピソードを加えた作品が制作・放送されたそうです。
2クールもの大作なので、時間が許せばこちらも視聴してみたいと思います。

この物語の舞台は中世のヨーロッパ・・・国同士の争いが絶えない中、主人公のガッツは傭兵として戦乱に身を投じ生きるための生活費を稼いでいました。
これまで決して群れをなさず一匹狼として傭兵生活を送ってきたガッツですが、乱世の中で誰にも寄りかからず一人で生き抜いてきただけあって、傭兵としての彼のセンスは目を見張るモノがありました。
ガッツは身の丈ほどもある剣を軽々と扱う怪力の持ち主である上、相手がどんな敵でも決して臆さず突っ込んでいくんです。
その姿はまるで鬼神のよう・・・

そんなガッツを味方に付けたいと思う輩は大勢いるものの、誰もガッツから相手にされない中、「鷹の団」の団長であるグリフィスが腕ずくでもガッツを我が物にしたいと名乗りを上げ・・・物語が動いていきます。

ガッツが豪快一直線の様な気質とすると、対するグリフィスはガッツとはまるで正反対・・・
パッと見女性の様な顔立ちと銀色の長髪と純白のマントを纏ったグリフィスですが、見た目によらず中々の強者・・・流石「鷹の団」の長に相応しい人柄の持ち主です。

もう一人忘れてはならないキャラはキャスカ・・・鷹の団の千人長の女性剣士で、副長的存在の彼女・・・気が強く口が悪いので、ガッツとは何度もぶつかり合いますが、根は素直で優しい女の子です。
そんなキャスカはグリフィスに淡い恋心を抱いているのですが、グリフィスのガッツへの入れ込み様に嫉妬したり・・・色々と忙しい彼女ですが、物語の中では紅一点らしい活躍を見せてくれます。

この第1作目は、戦いを重ねるごとに成長していく「鷹の団」を追っていく事となります。
もともと「鷹の団」は傭兵の集まりでしたが、連戦連勝を続けることで国王の信頼を少しずつ得ていき・・・グリフィスは王女からも慕われる存在へと成長していくのです。

物語は割と単調なのですが、作画はキャラデザ、背景とも綺麗で緻密・・・特に圧巻なのは戦闘において全体が広く見渡せるシーンが多用されているのですが、その中で動き回るキャラの緻密さは半端ありません・・・まるで実写の映画を見ているような感覚に陥りそうになるくらい動いているんです。

そしてメインキャラの戦いにおいては躍動感と臨場感が「これでもかっ!」と言わんばかりに押し寄せてくる感じがして・・・とにかく見ていて気持ちの熱くなる場面がたくさんありました。

でもここで注目したいのはキャラの心情です。
様々な思いが交錯しています・・・そう確かに交わりを感じます。その交わりには温かさが感じられます。
戦争の真っ只中、人の心も殺伐としている中におけるヒトの温かさはやっぱり大切に思えます。

グリフィスは何を目指しているのか・・・
ガッツは何を考えて行動しているのか・・・

この辺りが見どころだと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければ・・・と思います。

3部作のうちのまだ1作目を視聴したばかり・・・今後の展開に期待しつつ、第2作目を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

70.4 6 リメイクで戦いなアニメランキング6位
銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (280)
869人が棚に入れました
数千年後の未来、宇宙空間に進出した人類は、銀河帝国と、自由惑星同盟という“専制政治”と“民主主義”という2つの異なる政治体制を持つ二国に分かれた。 この二国家の抗争は実に150年に及び、際限なく広がる銀河を舞台に、絶えることなく戦闘を繰り返されてきた。長らく戦争を続ける両国家。銀河帝国は門閥貴族社会による腐敗が、自由惑星同盟では民主主義の弊害とも言える衆愚政治が両国家を蝕んでいた。そして、宇宙暦8世紀末、ふたりの天才の登場によって歴史は動く。「常勝の天才」ラインハルト・フォン・ローエングラムと、「不敗の魔術師」と呼ばれるヤン・ウェンリーである。ふたりは帝国軍と同盟軍を率い、何度となく激突する。(銀河英雄伝説公式ポータルサイトより)

声優・キャラクター
宮野真守、鈴村健一、梅原裕一郎、梶裕貴、諏訪部順一、小野大輔、中村悠一、川島得愛、三木眞一郎、石塚運昇、水内清光、藤原貴弘、楠見尚己、竹内良太、ふくまつ進紗、目黒光祐、櫻井トオル、畠中祐、小野友樹、下山吉光
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ファイエル!!

ProductionI.G制作、原作田中芳樹。
ファーストシーズン全12話、
セカンドシーズンは全3章劇場公開予定。

不朽のスペースオペラ。
短尺の制限の中で最大限のクオリティを維持し、
3DCGで描かれる宇宙での大迫力の攻防と権謀術数。
CGが上手に戦闘をナビゲートしてくれます。
美麗なブリュンヒルデ号に感激ですね。
主題歌は澤野弘之、荘厳なOPです。

西暦2801年。人類は広大な銀河に進出し、
アルデバラン系第二惑星テオリアに政治中枢を移す。
同年を宇宙歴元年とし、銀河連邦成立を宣言する。
やがて連邦は、強固な専制体制の独裁を生み、
貴族を中心とした銀河帝国軍と、
帝国の圧政に抵抗する自由同盟軍に分かれ衝突。
戦争は長きに渉り膠着するも、
2人の天才の登場で歴史は大きく動き始めます。

今ある技術で名作を観てみる。
熱狂的なファンの方は言いたいこともあるのでしょうが、
これで良いのではと思います。
新たな標準になってくれればと期待しています。

最終話視聴追記。
願わくば一気見を推奨します。
{netabare}シナリオもキャラクターも世界観も、
その方が容易に入ってくるでしょう。
同盟軍寄りの描写が多かった分、
私としてはそれなりに楽しめました。{/netabare}

長い尺で考える作品だろうなと感じます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 47

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

とある名作初体験者のつぶやき

2018.07.01記


原作未読 旧アニメ版未視聴

古典ですね。2018年春期は銀英伝はじめキャプテン翼、水野良原作グランクレスト戦記とおじさんホイホイなラインアップでした。銀英伝、現役当時は触れる機会がなかったので、せっかくだと思い視聴決定。

流麗なグラフィック、重厚な声優陣、軍事戦略と政治が絡むストーリー展開、1クールものとしてはそこそこ良かったと思います。
一方で1クールであった故の説明不足や、プロセスが端折られたと思われる場面も散見されるのでなんとも惜しい部分もありました。

総じて初見の私にとっては銀英伝の導入として楽しく鑑賞できる内容でした。


政治が軍事作戦に及ぼす影響の強さ
民衆心理の推移
戦地へ向かう者と残された者の物語
用兵術

ある程度納得感の得られる仕上がりになってます。
そして、どうして名作と呼ばれているかの匂いも感じとることができました。
なぜかと言うと、対立する両軍の将(参謀含めて)どちらも魅力的ですから。


これを機に原作や旧版に手を伸ばしてみようと思えるような佳作だったと思います。



-----
2018.12.01追記
《配点を修正》


銀英伝といえば小説版の印象が強い私(読んではいない)。「銀河英雄伝説」「グインサーガ」「アルスラーン戦記」のシリーズものが書店に並んでいましたが、手に取ることはありませんでした。当時中学生。だってどれも長いんだもん。

アニメもネット登場前の時代で地方在住となると、Newtypeやアニメージュで特集されてるタイトルのけっこうなものが「だって映んねーじゃん」、それが当たり前でした。

当時銀英伝が視聴可能な環境だったかどうかはとんと覚えてませんが、リメイクとはいえ若かりし頃に単語だけはインプットされて素通りしてしまったものにこうして触れられる期会があることは幸せですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 37
ネタバレ

NEOたちばな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

物足りないなぁー。これじゃプロージットできん!

祝!再アニメ化!

1番好きなアニメはもちろん銀河英雄伝説
1番好きなキャラはファーレンハイト
旧作に対する想いはいつまでたっても変わらない
再アニメ化でもっと色々な人に銀河英雄伝説を知ってもらえることが素直に嬉しい

-数話視聴してザックリ思ったこと-
単純に絵は綺麗、というか感動した
艦艇とか艦隊戦とかすごい!!!
物語も再アニメ化ということだから旧作と大きな差異はなさそうだし良かった
キャラデザは・・・
まぁ自分の持ってるキャラクター像とハマるかハマらないかだよね
旧作よりおじさんキャラ達がイケメン化されてるね、これはじわるw
声も問題なし!旧作で演じてた声優へのリスペクトを感じる

-各話感想-
1話-永遠の夜の中で-
{netabare}ファーレンハイトが無骨な武人って感じすぎるね、彼の華奢で優男風な容姿が好きだったから残念
声はファーレンハイト以外は意外と大丈夫かな、思ったよりしっくり来てる
特にキルヒアイスいいね、けどキャラデザはねぇー
キルヒアイスと言ったら赤毛の天パじゃないと笑
全体的にキャラデザは腐女子に寄せすぎか、黒子のバスケみたいだね
艦艇および艦隊戦のCGはめっちゃ綺麗、ブリュンヒルトの曲線は甘美そのもの
あと理屈倒れのシュターデンさん健在で安心した笑
そしてみんな大好き「ファイエル」が聞けたことに感動
{/netabare}
2話-アスターテ会戦-
{netabare}まず思ったのが、ヤンが想像以上にヤンだ!!!
パエッタ中将とかパストーレ中将(空気)が相変わらずの無能で逆に安心したw
幕僚のラオ少佐…旧作にもそんな人いたかな?
ブリッジ攻撃されたときのダメコン描写で「銀英伝が新しくなったんだなー」ってしみじみ
フィッシャーが微妙にイケメンになっててワロタw
全体的におじさんキャラがイケメン化してるよね笑
いつ反転迎撃からの轟沈でエルラッハ死ぬんだろうと思って楽しみ(不謹慎)にしてたんだけど死ななかったね!
こういう細々したシーンが楽しみだったりするんだけどね!
最後の最後にフリードリヒ4世が旧作より少し若返ってて笑った
※ガムンダさんよりラオ少佐の詳細を教えていただきました、ありがとうございます!
{/netabare}
3話-常勝の天才-
{netabare}今回はラインハルトとキルヒアイスの前日譚的な話ね
冒頭のナレーションが思ったよりいい感じだと改めて実感、下山さんいいよいいよ
フリードリヒ4世の声が軽すぎない?なんか若すぎるよー!個人的にはもっとヨボヨボでしゃがれた声が希望だね…
オーベルシュタインいいぃー!
レジェンド塩沢兼人さんを彷彿させるね諏訪部さん、ハマってるぅー!
そうだそうだ思い出した、これは「歪曲した」姉弟愛と「歪曲した」友情の物語だったね笑
血統主義なんてクソ食らえ!能力至上主義こそが絶対!ってのが銀英伝って感じするね
ただ、いざ自分のおかれてる状況にあてはめて考えてみると自分に能力があるかどうから甚だ疑わしい…かなしいなぁー
{/netabare}
4話-不敗の魔術師-
{netabare}今回はヤンの前日譚的な話ね
ジェシカのビジュアルが格段にアップしてる笑
模擬シュミレートのワイドボーン戦がめっちゃリアルで綺麗になってる!!!
旧作では座ってポチポチしてただけだったよね笑
たしかワイドボーンってラインハルトと戦って盛大に戦s…おっと失敬
きたきた、エルファシルの英雄!
えらいサクッとしてたね、こうゆうところで時短…!?
コーヒーより紅茶のシーンきたきた、将来のおよm…おっと失敬
{/netabare}
5話-第十三艦隊誕生-
{netabare}ユリアン…えらいイケメンなったなぁー。
トリューニヒト…お前は無駄にイケメンになったなぁー。あんたの如何にも胡散臭いペテン師っぽいツラが好きだったよ…
ふむふむ、順調に憂国騎士団が荒ぶってるねぇー。
でもさ、アスターテ会戦の慰霊祭ってこんな感じだっけ?
ヤンは慰霊祭に出席しなくて一人で荒ぶったジェシカをヤンとアッテンボローが助けに行って、そしてトリューニヒトとヤンが交渉するみたいな感じだったよね…?
ここの描写がないってことは後々にも結構な影響があるような気が・・・
あと、クリスチアン大佐が憂国騎士団でしかも慰霊祭にも登場するとはね…これは意外すぎる
旧作との意外な違いも楽しめますね!
{/netabare}
6話-イゼルローン攻略【前編】-
{netabare}もっさいユリアンをかえせー!
童貞感モロ出しのユリアンをかえせー!
で、なんやこのムライは!?!?!?
これがムライなのか…眼鏡やし髪の毛チリチリやしこれが「歩く小言」なのかよ
グリーンヒルはいかにもアニメキャラっぽくなってしまったのぉー、ムライよりグリーンヒルの方がコレジャナイ感が強いかな
シェーンコップは超絶イケメンやしビュッコクはめっちゃスリムやしアニメキャラって感じになっちゃった
密命を帯びた味方部隊って怪しさMAXやけど本当に味方だったら見殺しにすることになるし中々難しい判断だよね
{/netabare}
7話-イゼルローン攻略【後編】-
{netabare}イゼルローン要塞の液体金属の質感がすごいリアル!
帝国は刺青だめなんだ…危ない危ない
ボディーチェックのハイテク感よ、過剰なまでのハイテクぶりちゃう笑?
前作同様あっけなく司令室占拠しちゃったね
トールハンマーの発射描写めっちゃリアルで見応えあるぅー
ルビンスキーのモミアゲが思ったよりギザギザでワロタ
やっぱりオーベルシュタインはハマってる
{/netabare}
8話-カストロプ動乱-
{netabare}マクシミリアンさんすごい無能でボンボン感が漂う容姿してる…前作のカストロプ星系の人はほぼ裸だったよね笑?
おぉー、バルバロッサかっこいい!
ちゃんとビューローもベルゲングリューンもいる!
ちょっw
マクシミリアンさん部下ぶん殴りすぎやろw
前はアステミスの首飾りに頼ってたけど、今作は部下を掌握出来ずに反乱?みたくあっけなく終わったね
オーベルシュタインのピンチをチャンスにっていう考え方は好きよ
フリードリヒ4世は治世者としては暗愚だったかもしれないけど、結構大胆な考え持っちゃってるし物事を達観してるし中々の人物ですよね
{/netabare}
9話-それぞれの星-
{netabare}【悲報】ジョアン・レベロもホワン・ルイも完全に別人の件
うーん…トリューリヒトの没個性化がやっぱり残念
「戦争」というキラーフレーズに負けるのが政治屋だよね、どんな世界でも一緒だ
グリーンヒル大将「君が優等生のユリアン君か」→ユリアン「はい!はじめまして」って謙遜しろよユリアン!!!
ボルテックの謎の老化も気になるw
タイトルの「それぞれの星」…深いねぇーシミジミ
歴史は1人1人が創るもの
「history」はhis story=彼の物語
{/netabare}
10話-幕間狂言-
{netabare}「増長させておけばいいでしょう」なんと無責任な助言だ、それで納得する方も大概だがw
ロボス元帥の顔がいかにも昼寝しそうな顔になってる笑!
でたでたフォーク准将、なんかただのイケメン
そして迷言「高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に」
フォーク准将のマスタベーションはやっぱり(逆に)すごい
タイトルの「幕間狂言」が的確すぎてワロタ
負けると分かってて戦うのは嫌だね、それなら僕は負けると理解できない脳筋でありたい
{/netabare}
11話-死線【前編】-
{netabare}焦土作戦にまんまとハマった同盟軍
旧作にあった占領星の地主の娘と兵士との恋物語は丸々カットですかね?
きたきたプロージットからのグラスぱりーん、人生で1度はやってみたいことベスト3に入るね笑
ブリュンヒルトの出港シーンかっこいい!
躍動感が違うね、荘厳だぁー
{/netabare}
12話-死線【後編】-
{netabare}おぉー、ここにきて初の空中戦?というかドッグファイト
ビュッコックの的確な指示ステキヤン
疾風ウォルフきたー、相変わらずのそうr...おっと失敬
オイゲン久しぶりだなぁー、元気だった笑?
ウランフさんはミサイル全部発射できたかね…?
ロボスはなんちゅー顔で報告聞いとるんや{/netabare}

-見終わり後の総評-
{netabare}・物語:アムリッツァ星域会戦までのダイジェストみたいな感じで物足りなさを感じた
・作画:すごーい!めっちゃリアルやし、スピード感のある艦隊戦には感動した
・声優:いいんじゃないでしょうか(あんまり詳しくないし)
・キャラ:これはダメだ…
・音楽:いいんじゃない(適当){/netabare}

旧作を知ってる人は「こんなシーンあったねー」・「このキャラ懐かしいなー」って思いながら観れるから楽しいと思いますよ♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34

66.4 7 リメイクで戦いなアニメランキング7位
ドラゴンクエスト ダイの大冒険[DRAGON QUEST](TVアニメ動画)

1991年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (137)
645人が棚に入れました
かつて、勇者アバンとその仲間たちによって、世界を席巻した魔王ハドラーは打ち倒された。 平和を取り戻した地上において、魔王配下の怪物たちは邪悪な意志より解放され、人里から離れて暮らすようになった。そんな場所の一つ、南海に浮かぶ絶海の孤島デルムリン島に、たった一人の人間がいた。 十一年前、難破した船からこの島に流れ着き、かつての魔王の側近であった鬼面道士ブラスに育てられた、その少年の名はダイ。 友達のゴールデンメタルスライム、ゴメちゃんと共に、勇者に憧れる彼が、本当に世界を救うことになる未来を、そのときは、まだ、誰も知らなかった。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

勇者とは

ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの設定・世界観を元に、オリジナル冒険ストーリーで連載した
少年ジャンプの同名原作コミック(視聴後に全巻購読)のバラン戦までをアニメ化した作品。

【物語 4.0点】
『ドラクエ』の諸要素を友情・努力・勝利の少年ジャンプ三原則で再構築した王道冒険譚。

魔王軍幹部らとの死闘は常に薄氷の戦い。
互いに切り札を出し尽くしてからが本当の勝負。
倒れたと思ったキャラは大体死に損なっている。
といった複数話に跨がる長期戦の筋書きも典型的。

『ドラクエ』に“閃き”システムなどないはずだが、
死線で覚醒した能力や必殺技が起死回生の一手になる、如何にもな熱い展開。


ゲームよりジャンプらしいシナリオに傾斜する中、
地味にゲームらしいのが勇者パーティの成長度。

RPGをリアルな時系列に当てはめると、
スライムにすら苦戦していた少年少女たちが、
僅か数ヶ月の内にレベルアップして魔王を屠る
という恐るべき勇者伝説をロールプレイしていることになるが。

本原作もまた少年勇者たちが3ヶ月程の間に
大魔王とタメを張る驚異の成長物語を叩き付けてくる。

しかも、その短期間の内に“転職”までするメンバーもいるから凄まじい。
本作でも{netabare}マァムが“魔弾銃”を装備した僧侶戦士→武闘家に転身を決意。{/netabare}


だが、この爆発的な成長力こそ若者にしか出せない特権。
短期間で大きな可能性を見せる少年勇者たちのオーラを表現できているからこそ、
倒した強敵(とも)の共闘を始め、勇者に惹かれて行く者たちの言動にも説得力が出て来る。


【作画 3.5点】
力を抜くところはしっかり抜く。
装備のヒビ割れ、傷だらけの肉体など、バトルのズタボロ感を出す描写には注力する。
など、いつものジャンプ原作の東映アニメ。

紋章、オーラ、必殺剣、亀裂や傷口などを光らせる演出も相変わらずで、
出血多量、部位欠損など、ハードな描写も、容赦なく19時台のお茶の間にお届け。


デザインは大体、原作に忠実だが、
レオナ姫のヘアカラーが茶髪→金髪になったのが謎。
(まぁ、金髪美少女は俺得でしたがw
{netabare}氷漬けにされた姫……不謹慎ですが美しかったですw{/netabare})


【キャラ 4.0点】
12歳の少年勇者ダイ。
上述の常人離れした急成長を、{netabare}竜人{/netabare}という超人設定により根拠付けられる。

そのため、勇者として人間たちを救うことが正しいことなのか?
ことある事に思い悩み、それが作品の重要テーマにもなっている。


個人的に心に残っているのが第42話にて……
{netabare}ダイたちが、街を襲う竜を紋章の力で退けるシーン。
助けてあげた人間たちに竜人の力を恐怖され、狼狽える勇者に、
人間は勝手なやつらだよね~と“死神”キルバーンが煽って来る。{/netabare}

よくある強すぎる勇者の葛藤シーンですが、当時、子供心に凄く刺さりました。


マトリフ師匠もセクハラしたくなるwスタイル抜群なマァム、レオナ姫らヒロインズ。
個性的な魔王軍幹部の面々と、キャラは本来5.0点付けて良い所だが、
大魔王バーンの悪逆非道、ハドラーの男気。
そして何よりポップの凡人代表(←でもないがw)として共感できる言動の数々など、
放送打ち切りにより本領の半分も発揮できなかったキャラが多数いるので
ここは4.0点止まりとさせて頂きます。


【声優 4.0点】
ダイ役の藤田 淑子さん。積み上げて来た、
女性によるワンパク成分入りの少年ボイスのキャリアを遺憾なく発揮。

レオナ姫役には当時売り出し中の久川 綾さん。当たり前ですが声がお若い。

大魔王バーン役に内海 賢二さん。魔王ハドラー役に青野 武さん。
共に覇王、魔王慣れしたお二人が担う最強の魔王軍。
幹部にも経験豊富な渋い配役が成され、
声優陣も最強!……と行きたい所ですが。

惜しいのは、一人多役。
しかもポップ/ミストバーン役に難波 圭一さん。
アバン/キルバーン役に田中 秀幸さん。
など勇者&魔王両サイドの重要な役の掛け持ちがある。
実力十分とはいえ、これ放送打ち切られずに、
原作終盤までアニメ化が続いていたら相当無茶なことになりますw


【音楽 4.0点】
ゲーム音楽も手がけた、すぎやまこういち氏が担当。
劇伴にもゲームBGMが多数アレンジ投入され、
この熱血バトルが『ドラクエ』だったことを思い出させてくれます。

OP「勇者よいそげ!!」&ED「この道わが旅」。主題歌も、すぎやま氏が作曲。
EDは『ドラクエ2』EDの歌唱曲でもある。
OPはお馴染みのファンファーレから始まる合唱大会の曲みたいな勇壮さ。
EDは卒業式で歌われそうな懐かしさ。
普通のアニソンとは一線を画した、素朴な味わい。


【感想】
今年10月より、再アニメ化放送がスタートする『ダイの大冒険』。
PVで打ち出された、剣が刺さった石碑のビジュアルからは、
今度こそ、最後までアニメ化するというスタッフの決意を感じます。

一新された配役も私は今からとても楽しみ♪
勇者たちの旅路、しっかりと見届けたいと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 24

キリン  さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

アバンストラッシュが出来ない

「マヌケなテンポの歌だな~」
と思ってしまった主題歌
作曲誰よ?
すぎやまこういち大先生でした。
「あ、・・・・よく聴いたら、味わい深くて重厚なメロディ
それでいて静と動、戦いと平和を彷彿させる
表現の限界がまだ見えてこない、あぁ自然と涙が・・・」
という感じのOPとED

週刊少年ジャンプに連載していた
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』です。
こちらもアニメ『ドラゴンクエスト 勇者アベル伝説』同様
ファミコンソフト『ドラゴンクエストⅣ』の発売前に
連載がスタートしました。連載前の読切の時点で
ドラクエⅣのモンスターが登場してましたね。
要するに「これ読んでドラクエⅣ買えよ」ってことです。
アニメ化はその2年後くらいです。

勇者に憧れる主人公の少年『ダイ』は
かつての魔王ハドラーから解放された
心優しいモンスター達と島で暮らしていました。
しかしそんな平和を脅かす大きな存在が・・・

そんな感じのストーリーで
いちドラクエファンの私が気になるのが世界観。
なかなかの再現でした。
単純にそのままゲームの
ドラクエの世界では無く、
ドラクエを壊さないように
オリジナルの世界を広げていってます。

私が中学生のときの作品で、剣道部だった私は
『アバンストラッシュ』という
この作品の必殺技を極めようと
稽古中、先生の目を盗んで他の部員と頑張っていました。
全てを斬る『アバンストラッシュ』ですが
私の竹刀は籠手からすっぽ抜け(試合だと反則)
よりによって先生の背中に直撃しました。
先生は怒らず
竹刀は雑巾を絞るように持って
左手に力を入れて、右手は添えてるくらいだと
私に小学生剣士がまず教わる基本から
教えなおしてくれました。
とても『アバンストラッシュ』の練習をしていたなどと
言えるわけもなく封印です。

このように、子供はもちろん
思春期を向かえた男子生徒まで
ついマネしたくなるような
マネしやすいフォームの技なのです。

アニメは原作の途中までです。
『ダイの大冒険』ファンの方は
最後までやってほしかったのではないでしょうか。


以下ファミコンのドラクエⅢネタです。
お暇な方だけどうぞ☆


{netabare}当時、小学5年生だった私は
『ドラゴンクエストⅢ』の発売を今や遅しと
待ち侘びる少年の内の一人でした。

発売日は平日であるにもかかわらず長蛇の列が出来て、
社会現象にまでなり、買えなかった少年達による
恐喝や窃盗事件が後を絶たず当時のニュースになりました。

…と言う都会の状態とは打って変わって、ド田舎育ちの私は
本屋で『ドラクエⅢ』をあっさり購入。

そんな平和な中、
『黄金のツメ』を探せ!と言うのが
発売前から、言われてたんです。
キャンペーンみたいな感じで。

もちろんノーヒントです。
皆ゲームの本編を楽しみながらも頭の片隅に
『黄金のツメ』はいったい何処にあるんだろって感じで
プレイしていました。

ある日(たしか発売から2,3日後)
一人の少年A山くんが『黄金のツメ』を発見し、
一日にして学校中に広まり、
たちまちA山くんの株は急上昇
『神』にまで成り上がりました。

時を同じくして、その『黄金のツメ』の在処が発覚した日、学校を休んだN野くんがいました。
残酷な子供達は、いくら『風邪で熱出して休んだ』
と本人が言っても、
「絶対、家でドラクエやっとるわ」
と決め付け=卑怯者のレッテルが
N野くんに貼り付けられました。

次の日、N野くんは学校に来ました、
どうやら登校して早速『黄金のツメ』が見付かったという
噂を耳にしたみたいでしたが、
肝心の場所を教えてもらって無いみたいで、
私に在処を聞いてきました。
しかし卑怯者のN野くんに教える訳にもいかず、
学校中の男子が一丸となって堅く口を閉ざしました。
物凄い結束力です。

・・・・その日の学級会

議長「今日の議題はN野くんから
『黄金のツメについて』です」

先生「ちょっと待て、N野なんじゃこりゃ?」

N野「はい、みんなが~
『黄金のツメ』の場所を~
教えてくれないので~
そういう仲間はずれは~
ダメだと思います」

恐らく先生はよく解からないままだったと思いまが
議長は話を続けました。

先生「なんで、みんな教えてやらんのじゃ?」

    シ~~~~ン

先生「キリン、なんで教えてやらんのじゃ?」

キリン「…だって~
『黄金のツメ』を見つけて場所を書いて『ファミコン神拳』に送ったら、景品が貰えるから、
N野くんに教えるとその当たる確率が下がるからです。」

ファミコン神拳とは、当時の『週刊少年ジャンプ』で
不定期に掲載されていた袋とじで、
『黄金のツメ』を探せ!
のキャンペーンをやっていたのです。

もちろん本当はただの意地悪で教えないだけです。

先生「・・・・そりゃあ・・・・N野・・・・仕方ないのぉ」

N野「・・・・・・・」

先生「まあ、ゲームなんじゃけぇ」

N野「・・・・・・・」

先生「我慢せぇや。なっ」

N野「うぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(号泣)」

そしてN野くんは自分の椅子を持ち上げ
泣き叫びながら投げ飛ばしました。

先生「N野っ!!!!!!(怒)」

こうして、N野くんは、教えてもらえないうえに
先生からこっぴどく怒られました。

N野くんゴメンね☆
しょーがないから、教えてやるよ。
イシスのピラミッドの地下を
隈なくしらべてごらんよ。


君は♪
いじめた~♪
ヤツに♪
手をさ~しのべ~♪
許す~だ~ろ~う♪

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

相手によって出したり引っ込めたりするのは本当の「勇気」ではない。

タイトルの言葉は格言だと思います。しかも、この言葉をいうのが、盗賊でろくでなしの魔法使いが言うのでなかなか胸に響きます。

最近のファンタジーはダークでアダルトな内容なのが多いですが「芯」がないんですよね。主人公の動機に

なぜヒーローはヒーローたりうるのか。

超能力があるからヒーローなのか。金持ちだからヒーローなのか。

違うでしょうと。

「勇者」や「スーパーヒーロー」は一般人にはできない決断や行動ができるから特別であって。

周囲の状況や私利私欲で動く人間は一般人と変わらないんですよね。

そういうことだと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 20

72.1 8 リメイクで戦いなアニメランキング8位
無限の住人 IMMORTAL(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (137)
598人が棚に入れました
武士というものがまだ存在していた江戸の世——。百人斬りと呼ばれた【不死身】の男がいた。その男の名は「万次」。万次は、父母を殺され復讐を誓う少女「凜」と出会う。凜は万次に、復讐の旅の用心棒になってくれないかと言う。初めは断る万次だが、凜に亡くした妹の面影を見た。一人では危うい凜の姿に、仕方なく手を貸すことに決める。しかし凜の仇は、剣の道を極めんとする集団——逸刀流。それは、不死身の万次すら追いつめる凄絶な死闘の始まりを意味していた。

声優・キャラクター
津田健次郎、佐倉綾音、佐々木望、鈴木達央、花輪英司、咲野俊介、桑島法子、ふくまつ進紗、秋元羊介、小原雅人、中田譲治、林真里花、白熊寛嗣、奈良徹、小林親弘、関智一、真山亜子
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

MUGE・ん…異能っぽい

原作未読 Netflixもの

なんですけどなんとなく

 なんかタイトル知ってる~

三池崇史監督でキムタクの実写版が遠くない過去にやってましたね。それでみたいです。マンガそのものは1993年から20年ほど連載し完結。これはきっとブックオフで見かけてますね。実物に触れるのはこのアニメが初です。


 限り無き世界の住まい人


のお話。八百比丘尼より不死を授かったおっさんを主役に据えた時代劇全24話。ちなみに終始物騒なアニメ作品ですよ。痛快さとはほど遠く『カムイ伝(白戸三平)』『どろろ(手塚治虫)』の世界観に寄せたような感じがします。自分は無条件で好きなタイプな作品なので抵抗はなくそのまま完走。おそらく第1話からして雰囲気はばんばん伝わってくることでしょう。

まあけっこう身も蓋もないのがいいんですよね。生命は限りなく重くそして軽い。

 {netabare}『この奥方は好きにしていい。ただし娘の方には構うな』

平気でこんなこと言っちゃってる世界だったりします。{/netabare}

エロ・グロ注意表現がテロップで流れますので推して知るべし。主役のおっさんを津田健次郎さんが演じられてるわけですが、朝ドラでツダケンを知って「あら、アニメもやられてるのね?」とうっかり迷い込んだ奥さまが卒倒するグロレベルではあると思います。
声優さんに触れておくともちろん名の知れた方もいるわけですが、そんなこと以上に、セリフの多い主要どころに無名な声優さんがけっこう配置されてるのが特筆すべき点でしょうか。“代表作無し:主役級無し”な声優さんがわんさかいます。それがいいです。人知れず生まれ人知れず死んでいく儚さをキャストから感じたのは私だけでしょうか。

そして理不尽な理由で生命を落とすなんてことはザラな物語です。それを具現する尸良(CV奈良徹)みたいなキャラもおりますが、その点でなによりウケたのはOP曲by清春ですかね。傍若無人なエピソードに事欠かないアーティストさん。その頃SNSがあったら日々炎上しまくってただろう方のお声を冒頭に聴けるのは幸せでした。あれ!?よくわかんないですか!?僕だけに響いてる感じでしょうか。 くすんだ色調のアニメの中で鮮やかにここだけ色づいてましたね。
なおEDはものすごく好きです。毎度変わるというのも良いのですが、作品世界を見事に表現してるといっていいでしょう。贔屓の引き倒しみたいになってきた(・_・;)


少しだけ具体的なところも。
ヒロインは浅野凜(CV佐倉綾音)。町道場の師範の娘だった彼女は目の前で父を惨殺され、母を凌辱された末に行方不明という憂き目にあう。犯人は勢力拡大中の一門“逸刀流(いっとうりゅう)”で面も割れてるところでヒロインが仇討ちを誓いスタート。道中「用心棒が必要じゃろうて」との婆(八百比丘尼)の助言から、万次(CV津田健次郎)と接触し助けを乞うみたいな導入です。そこに万次の不老不死という設定が絡んでくるわけです。
だいたいこういうのも暗黙の境界線みたいなのがあって、

【仇討ちもの】
 並:仕留めたぞ!ヒャッハー
 上:憎しみを超えたなにか
 下:{netabare}憎しみを超えたなにかに挑戦した似非ヒューマニズム{/netabare}

【不老不死もの】
 並:ゲットしてハッピー
 上:そう良いことばかりではない。むしろ…
 下: …

シンプルに夢見てウヒャウヒャする“並”は場合によっては清々しさが際立つ良作だったりします。そんな物事は単純じゃないのよってのを巧みに見せてくれると“上”。さらに「そうきたか!」と驚きのようなものがあると“特上”になるんだと思います。“下”は書くつもりありませんでしたが、“上”に挑戦したもののツメが甘くてうすら寒い作品の山が横たわってる現状を憂い一応書いときました。本作でもヒロインが正義感溢れる一本気気質だったので一歩間違ったらドン引きする展開が待ってたと思いますよ。でもまあそうはなりませんでした。ちなみに不老不死ものはあまりハズレを引いたことがない気がするので“下”相当は該当なしとしてます。

 ・死ねないことの苦しみ哀しみ
 ・寿命差で生じる死に別れの悲哀

あたりがお約束でしょうか。本作は“上”を狙って“上”を獲得した作品だったといえます。雰囲気や見た目もしっかりと世界観に合わせながら、変化していく仇討ちの意義を見つけようと凛が迷い悩み答えを出していく過程は納得感を得られます。不死である万次の諦観みたいなものには“もののあはれ”すら感じた私です。
難点は少しばかり雰囲気勝負だったところ。けっこうな登場人物数を回しきれたかも微妙なところ。おそらく詰め込んだ部分もあるのだろうと思われます。それでも破綻したとはならないのは、物語のエッセンスをきちんと抽出し省略せずに我々に提示してたからだと思います。しっかりと堪能しました。



※ネタバレ所感

■万次さんのここが良い

強くないところです。万次さんいつも殺されてるのに自信満々なんですよね。それが強がりだとわかってくると深みとコクが増してきます。

{netabare}どこだったかで「こんな(身体)になる前に100人斬ってんだぞ」と言ってたような。不死身の肉体なんて妖(あやかし)ないし化け物扱いです。だから無敵なんだよという目を向けられたのに反して出た万次の一言。人間の頃から強かったんだぞ!と叫んだわけです。
正しくは不死身ではなく死ぬこともある万次さんの肉体に本人はとうに嫌気がさしている。でもどうしようもない。自嘲気味ながら自分の体を呪う手前みたいなスタンスで己に向き合ってたかと思います。そんな諦観めいたある種の達観した境地までいったおっさんのように見えて実はそうでなくて「人間の頃の良かった自分」への憧憬めいた感覚が残っているところが面白い。{/netabare}

{netabare}剣術も最強ではない。おそらく“町(村)レベルで強い!”くらいなもんだったんでしょう。
手練れがわんさか登場する時代劇です。熟練の剣客同士の手に汗握る熱戦を主人公を主語にして展開されればわかりやすかったのかもしれません。
同時に流れるような達人の剣技を作画で魅せてくれれば拍手喝采だったでしょう。

だがそうではありません。最初私はそこが不満でした。気持ちよくない。
しかしながら、そこらへんにいる腕自慢のおっさんがひょんなことから不死を得てしまった悲哀を表わすにはベストな選択だったような気がします。最強剣士が不死になる設定なら不老不死の意義や意味なり目的がわりとはっきり見えやすいとなるはずのところをそうではなくしてるわけです。
死んだと油断させといて不意打ちするみたいなとこあるので、バトルとして見たら消化不良もいいとこですがこれはこれで良し。流麗な剣技は他の人に任せてるところあるのでそっちで満たしましょう。{/netabare}


■日本の風景

欧州を舞台にした作品だと100年前200年前と遡っても街の景色がそう変わらないことは多々あります。橋だったり教会だったり平気で築400年とかあって、この前観たルネサンス期を描いた作品では舞台のフィレンツェの観光名所ともなってる有名な橋がそのまま描かれてたりもしました。

 石造と木造の違い

日本とヨーロッパの違いです。日本は戦争で主要都市が焼け野原になったこともあり、文明開化や大正浪漫はたまた戦時を描いた作品での街の風景は今と異なり当時の建造物はほぼ残ってません。またそのことを特に違和感なく当たり前のことと受け止めてきました。

 切り取った時間軸で風景は変わる

{netabare}それが何話だったかの“白川郷”。江戸を抜けて金沢へ向かう道中ということで道程も合致する。作品で描かれた白川郷がそれこそ観光で訪れた景色そのまんまでいたく感動しました。なにせ時代劇において今現在見てる景色そのまんまという経験がなかったもので。歴史の縦の糸が繋がったかのような稀有な体験でした。{/netabare}


■いっとうりゅう

最終話でサラッと…

{netabare}時が流れてましたね。

「土佐で魚釣ってたらアメリカ船に連れてかれ」
「萩で牢に入れられ」
「京都で久々にいっとうりゅうの名を聞く」

ってそのまんま竜馬さんじゃないですか(笑) 投獄されたかは知らんけど萩行ってますしね。吉田松陰に会ったり新撰組連中と親交があったことを伺わせる最終回です。なんか歴史の影に万次あり!みたいな。これ個人的には微妙でした。歴史の本流にはかすりもしないところで徒花のように生きた人達の物語だと思ってたところがあったのでなんとなく腑に落ちなかったです。
※注)ジョン万次郎説もあるとのご指摘あり{/netabare}



万次と凛の仲の描き方もあれで良かった。
ごちゃごちゃ言わんでも目と目で通じ合うくらいの信頼関係はできてたんだと思います。実写版でキムタクを起用したのはそういうメタファーなんですよ(嘘)。



視聴時期:2020年4月~9月 リアタイ

-----

2020.09.16 初稿
2020.10.30 修正
2021.06.11 修正

投稿 : 2024/05/11
♥ : 40
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

忘れ雪ほどろに

沙村広明原作、制作ライデンフィルム。

己の大義を掲げ全国に覇を轟かす、
影久率いる剣客集団逸刀流の精鋭たち。
彼らに両親を殺害された少女凜は、
不死の肉体を持つ万次に用心棒を依頼する。
復讐を誓う少女と男の旅路を描く時代活劇。

歴史の表には記されない壮絶な記録だ。
剣客たちの息吹までこちらに伝わる。
僕の知る沙村広明はここにあって、
彼のサディスティックな画集は、
常軌の際で書かれたものに違いないだろう。

それぞれが悲しい宿命を背負い、
人の業と血脈に縛られ死闘に明け暮れる。
無念への慟哭が刃を研ぎ澄ませる。
華やかな江戸の文化の影で、
こういった怨恨の世界があったに違いない。

素晴らしいのは長期連載に関わらず、
剣客の力量が僅差であることだ。
ゆえに剣技を極めたもの同士の死闘に、
勝敗の行方が分からず緊迫感が生まれる。

罪を償うと決めた万次の決心。
{netabare}すべてを見届ける凜の胸中。
滅びゆく逸刀流と剣の高みを目指した影久。
そして槇絵と百琳、凶戴人。
そうだ、純粋なものから滅びていくのだ。{/netabare}
泣けてくるよ。

時代に取り残されたものたちの宴は、
ほんのわずかでも何かを変えたのだろうか。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 37
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

滅びゆくものたち

アニメーション制作:ライデンフィルム、
監督:浜崎博嗣、シリーズ構成:深見真
キャラクターデザイン:小木曽伸吾
音楽:石橋英子、原作:沙村広明

単行本が発売されて間もない頃から
20年ほど追いかけてきた。
初めて読んだときは、常識を覆す
大胆なストーリー、仇討ちと剣術に対する
哲学的思考、そして筆を用いたことによる
血なまぐささを感じさせるような
独特なタッチの絵柄に夢中になった。

『波よ聞いてくれ』を観た人なら分かると思うが、
沙村広明の作品は、キャラクターの魅力が秀でている。
主人公の万次はもちろん、天津影久や黒衣鯖人、
凶戴斗、乙橘槇絵、川上新夜、百琳など、
序盤に登場する面子と出会うだけでも気持ちが高ぶる。
カッコ良いし、奥深さを湛えているのだ。
それに加え、尸良や山田浅右衛門吉寛のような
狂気の人物が、読者を心の底から嫌な気持ちにさせる。
それも、また作者の特徴のひとつだ。

作品でいちばん惹かれたのは仇討ちに対して
主人公の浅野凜が何度もその正しさと
どうしようもない恨みの感情によって苦悩するところだった。
映画ファンだった私にとって、
仇討ちは西部劇やカンフーものの影響で常識的な思考。
ところが凜は、その正しさについてずっと自問自答する。
仇討ちを目指すのが万次ではなく、
女性である凛であるからこそ行き着いた
とてもよく分かるストーリー展開だった。
それが明確に表れているのが6幕の川上新夜の話。
敵討ちの連鎖を断ち切るために凜が苦悩するさまは
とても心に残り、普通にはない時代劇を感じさせてくれた。
この頃の物語の繊細さは、藤沢周平が思い浮かぶ。

凜が仇討ちをしようとする相手は逸刀流のメンバー。
彼らにも大義といえる理屈がある。
個人の想いと武術に対する志。
敵も人間であって、自らの信じる道を歩んでいるのだ。

型にこだわらず、本質にのみにこだわる。
それが逸刀流の美学。
武術の重要性が薄れつつある江戸時代において
真の力を追い求める者たちの究極の考え方。
それは人の命よりも重い。
「強さ」以外の理由で後継ぎになれなかった
父を見てきた影久の無念と恨みが滲み出てくる。

信じた道を突き進む天津影久は逸刀流を結成し、
江戸における道場破りを繰り返し、力を誇示していく。
しかし、それによって恨みが連鎖する。
所詮は烏合の衆である者たちゆえに起こる
下衆の行動と蹂躙によって、
被害を受けた者たちは怒りに燃える。
そのひとりが凜なのだが、
自分の追っている逸刀流の危機を目にするたび、
そして党主の天津影久という男を知っていくたび、
凜の心は揺れ動き、自分のやるべきことに
ためらいを感じるのだった。
また凜と話をすることで天津の心にも変化が生じる。

凜に手を貸すのが不死の運命を背負った万次。
旗本の不正を許せなかったことが原因で
100人斬りとして知られるようになった男は、
1000人の悪党を葬ることで罪滅ぼしを目指す。
その思考はとてもシンプルなものだった。

アニメのストーリー展開としては、
{netabare}1~12幕…凜の仇討ち、天津影久との2度目の出会いまで
13~19幕…万次捕縛&不死虐殺実験&救出まで
20~終幕…逸刀流vs. 吐鉤群の六鬼団と
分けることができる。{/netabare}

単行本のことを思い返して、改めてアニメを観た感想としては、
個人的には1~12幕が断然好きだ。
剣士としての矜持や生き様を感じさせてくれる。
しかし、それ以降はただの殺し合いになっていく。
好みの問題なので、そこが好きな人も多いと思うが、
私としては引き延ばしの感があった。

特にいちばんうんざりしたのが、
途中から作者が尸良に思い入れすぎて、
誰のための物語か、焦点がぶれてしまっていること。
また尸良の凄惨な過去がほとんど語られないため、
ただの殺人鬼が好き放題に暴れまわる
展開になっているのが少し残念。
これをやるのなら、尸良の過去をもっと
深く掘り下げ、しっかりと描かなければならない。
また、それは吐鉤群についても同様で、
幕臣である彼が剣士を排して、
平和を求めていたようには感じられない。
何を考えていたのかは、ほとんど見えてこない。

作画については崩れることもあり、
特に瞳阿の絵は安定していなかった印象。
この作品のなかではあまり重視されていなかった。
また最も重要と思われる斬り合いのシーンに
迫力がなかったのもマイナスポイント。
漫画のほうは、かなりこだわっていた部分なので、
そこも物足りなく思えた。
ただ、物語の構成は30巻分もある原作を
2クールでとても上手くまとめていた。
全体のバランス感覚が素晴らしかった。

ほとんどの侍が死滅した世界。
{netabare}万次だけは、江戸時代が終わっても生き永らえている。
滅びゆくものたちを間近で見ていた万次。{/netabare}
その目に映る世界は美しかっただろうか。
(2020年10月24日初投稿)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 36

72.3 9 リメイクで戦いなアニメランキング9位
ドラゴンクエスト ダイの大冒険(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (171)
548人が棚に入れました
かつて、魔王ハドラーにより苦しめられていた世界は、「勇者」と呼ばれた一人の剣士とその仲間たちの手により平和を取り戻した―― 時は流れ…。魔王から解放されたモンスターたちが暮らす南海の孤島・デルムリン島。島唯一の人間であり、勇者に憧れる少年「ダイ」は、モンスターたちと平和に暮らしていた。だが、その暮らしも、魔王ハドラーの復活により一変する。師との約束、仲間との出会い、逃れられぬ宿命…再び危機が訪れた世界を救うため、勇者を目指す少年・ダイの冒険が始まるー!

声優・キャラクター
種﨑敦美、豊永利行、小松未可子、早見沙織、櫻井孝宏、梶裕貴、緒方賢一、降幡愛、関智一、前野智昭、奈良徹、子安武人、岩田光央、速水奨、土師孝也
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

🏅全100話。勇者伝説の金字塔、堂々完結。

原作漫画は旧作アニメ版視聴後、完結までのアニメ化はないと諦めて購読。

【物語 5.0点】
あらすじは、勇者が大魔王を倒す。以上。

陳腐と思われる方もいるでしょうが、私はむしろ逆。
世の中、魔王は倒したけれど云々、魔王倒すの飽きたから云々……。
傍流シナリオばかりでウンザリしていた所へ始まったこの企画は待望。
あの『ダイの大冒険』が誰も歩まなくなった王道を再び驀進してくれる。
放送前キービジュアルで石碑に刺さった剣のビジュアルからは、
旧作アニメではなし得なかった完結を本気で決意してくれている。

私は放送前から終了まで興奮しっぱなし。
2年間、楽しい週末を過ごさせて頂き、本当に感謝しかありません。


全体構成はほぼ息継ぎなく大魔王軍との連戦が続く(作中時間でわずか数ヶ月)
特に全100話の内、3分の1はラストダンジョンでの最終決戦(作中時間で最後の1日)
最後の1クール超は大魔王バーン戦という極端なバトル偏重。

では、バトルばかりで内容がないのか?といえばそんなことは全く無く、
人間は勇者が守るに値するのか?人間の愛は奇跡を起こすのか?
バトルで突っ走りつつ、作品愛溢れるスタッフが、
原作全体を俯瞰する中で、重要な伏線となるシーンは演出を強化して王道テーマを補強していく。
数十話かけて積み重ねてきた主題がぶつけられるファイナルバトルは物語としても圧巻でした。

王道を語るには、相応の長尺と熱量が必須。納得の全100話でした。


中盤、ダイが竜騎士として覚醒後は、空中肉弾戦も増え、
『ドラクエ』というより『ドラゴンボール』かよ(笑)って感じでしたが、
終盤、多段階に変身するラスボスとの長時間の連戦、
ラスボスあるあるな、同一ターン複数回行動を体現した{netabare}“天地魔闘の構え”{/netabare}
バロメーターを補強する(※核心的ネタバレ){netabare}LUC値上昇レアアイテムとしてのゴメちゃん{/netabare}
など、終わってみれば割りとRPGだったなとの余韻も残りました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・東映アニメーション

往年の同スタジオのジャンプ原作バトルアニメと言えば、
戦闘で手描き作画が完全燃焼→後は野となれ山となれ。大乱調が定番でしたがw
キャラの高速移動や、崩落或いは攻撃してくるダンジョン、巨大ボスなど、
適宜CGで下支えすることで2年100話のマラソンを完走。
そりゃ手描きで表現してくれるに越したことはありませんが、
人物が原型を留めなくなる位だったら、平凡でもCGの方がマシです。

近年は作品間のCGソース、環境共有も進んでいるのでしょうか?
作品の安定のためには良い傾向だと思います。
だからこそ放送延期をもたらしたランサムウェア等、ウイルス対策は厳重にお願い致します。
(勇者の快進撃を止めたのは大魔王ではなくハッカーだったとかシャレになりません)


表現自粛ムードがはびこる昨今のトレンドにもれず、
本作もまた原作からのエロ、リョナ自主規制もありました。
ただ私は原作コミック読んでいる際、テーマの核心部分に踏み込むタイミングで、
エロにかき消される面も感じていてw
例えば、上記でも述べた終盤の(※核心的ネタバレ){netabare}ゴメちゃんの正体についても、
あの奇跡も“神の涙”によるものだったのか!との感動より、レオナ姫の乳首ばかりが気になってw{/netabare}
適度にエロを隠すことにより、テーマに集中できたという面では良かったと思います。

それでもマァムの生脚を黒タイツで隠すなんて邪道との異論があることは認めますw
ただ、私は、10年後、このアニメで黒タイツフェチに目覚めました
と思い出を語る元・青少年たちが多数出現することを予言しておきますw


【キャラ 5.0点】
漫画編集者から戦力外通告される程の“凡人”→勇者の名コンビに大化けしたポップ。
脇が甘い&セコい元・魔王→熱い魂を持った漢の中の漢に覚醒したハドラー。
両鼻垂れキャラの急成長という『ダイ大』の核心を表現し切った時点で高得点。

死んだはずのアイツが復活!もバトル物の典型ですが、扱いを誤れば茶番に転落する諸刃の剣。
そこを勇者に出逢った人々は皆その熱に押されて、勇敢な仲間になるという熱量で押し切る。

ダイとレオナ姫のボーイミーツガールだけでなく、
ポップ、マァム、ヒュンケルの三角関係を軸にした恋愛模様も愛の奇跡を彩る良いスパイス。
私は{netabare}先の魔王戦から続くフローラ姫とアバン{/netabare}かな。
勇者は目を離すと何処でも行ってしまうので、もう離さないように。


【声優 4.5点】
脇に至るまで高ランクなキャストを配する声優業界総力戦。

噛ませ犬ポジションで北の勇者・ノヴァ役の岡本 信彦さんを一話で消費する豪華さ。
(但しノヴァは終盤カッコいいところを見せてくれましたが)
ハドラー親衛騎団も、ヒム役・三木 眞一郎さん、アルビナス役・田村ゆかりさんなど、
断じてチェスの捨て駒じゃない力の入ったキャスティングで勇者たちと対峙。
{netabare}ブロック役の川島 得愛さん{/netabare}に至っては本当に一言しかセリフがありませんでしたw

ラスボス役には私の期待&予想通り{netabare}ミストバーン役の子安 武人さんを、真・大魔王バーン役にスライドさせて来ました。
魔界一と称される実力と長寿故の傲慢なテラ子安ぶり。これもまた伝説です。{/netabare}


勇者ダイ役を演じた2年間、他作品での充実ぶりも著しい種崎 敦美さん。
その他、ポップ役の豊永 利行さんらは、
放送前から、他の現場に行くと、周りの声優さんから、
『ダイの大冒険』やるのか?といった感じで激励されたのだとか。
声優業界にとっても本作は待望であり、
悲願成就のために選ばれたキャスト陣が熱演したことが伝わるエピソードです。


【音楽 4.5点】
劇伴担当の林 ゆうき氏。
明快なシンフォニック・ロックで伝説を盛り上げる。
「竜の騎士」と「勇者たちの力」の両バトルBGMがメインフレーズの双璧を成しましたが、
私が評価したいのは全99回を完投した「次回予告」
アバン役の櫻井 孝宏さんを起用した分かっているナレーションと合わせて冒険心を持続させた。
これもまた100話マラソン完走の原動力でした。

若手男性アーティストフェスの様相を呈した主題歌群。
ここも安直なタイアップではなく、
監督オーダーにより、放送部分のテーマを汲んだ歌詞世界が展開。

劣等感を振り払い立ち上がるXIIX(テントゥエンティ)の2ndED「アカシ」
ラストバトル前に花開いた恋愛要素を斟酌したハンブレッダーズの3rdED「名前」
達観した勇者の境地に寄り添い作品を締めくくったミテイノハナシの4thED「飛ぶ鳥は」
など歌もまた愛をもって作品に寄り添い続けてくれました。




【32話迄の評価・感想】抜群の手応え♪このまま勇者と人間を問い続けて突き抜けて欲しいです。

{netabare}
節目のバラン戦を終えて。

【物語 4.5点】
物語最終盤のテーマ完遂を視野に、熱の籠もったシナリオを展開。

数千年生きる大魔王や魔族に比して人間は矮小な生き物。
心の弱さから悪事を働いたり、卑屈に長い物に巻かれたりもする。
そんな人間など果たして助ける価値があるのか?
いや、それでも人間の心には奇跡を起こす可能性が秘められている。
俺は人間を信じる。

作品愛溢れるスタッフたちが、
原作連載を通じて完成されていった人間と勇者に関するテーマを咀嚼した上で、
物語を再構成しているという手応えが、序盤から場面ごとにヒシヒシと感じられる。


既に完結済コミックの再アニメ化とあって、原作ストックを気にせず、
テンポは旧作比約1.5倍とペースアップ。

そのため序盤のコミカルシーン等を中心に飛ばされた描写もあるが、
それ以上に原作を理解してくれているという感謝の方が大きいです。

{netabare}一部に例えばマトリフ師匠のセクハラがマイルドになった等の批判もあるそうですが、
私はマァムへのおさわりを自重したことを悔恨するより、
かつて世界を救ってくれた勇者たちを掌返して冷遇する
人間への恨み言を押えてくれた事を評価したいです。{/netabare}


【作画 4.0点】
アニメーション制作・東映アニメーション

魔法や必殺技のエフェクト、一部人物作画だけでなく背景等にもCGを交え、
決してソースが無尽蔵ではない手描き部分を下支えし、
長期放送マラソンでも底割れしない安定度を確保。

もっと手描き感が欲しいとの要望は残るが、
CGならではの高速カメラワークを生かした、
フィールドを広く使ったバトル動画の熱量の方が上回る。

バラン戦など『ドラゴンクエスト』というより、むしろ『ドラゴンボール』かw
って位の超絶空中肉弾戦だが、
吹き飛ぶ大地も含めて、東映アニメが追求して来た
バトルシーンにおける手描きとCG融合の一つの到達点。


【キャラ 4.5点】
「男子三日会わざれば刮目して見よ」

大魔王戦まで{netabare}僅か3ヶ月余り{/netabare}の超短期間で劇的な成長を遂げていく勇者たち。

勇者ダイも出自に関する過酷な現実等を知りつつも、人間を守る信念を貫く、
驚異的な成長曲線を見せる。

そして、やはりポップの敵前逃亡するヘタレぶり→命懸けで仲間を守る。
底入れからの上昇カーブは期待通りの熱さ。


{netabare}クロコダイン、ヒュンケル{/netabare}と、
ダイを台風の目に、悪ですら改心して仲間が増える王道パターンも良好♪

魔王こと魔軍司令ハドラーもここまでは、
アバンに虚を突かれ、大魔王バーン様にドヤされるハナ垂れ三流魔王ぶりですがw
ポンコツからの上昇という意味ではポップと双璧を成すカッコいいキャラなので、
今後の再現に期待したいです♪


それにしてもバーン様が本格始動しない段階で既にこの熱さ。
ヤバいな……。


【声優 4.5点】
主人公ダイ役の種﨑 敦美さん。
私にとっては熱血少年ボイスの印象は少なかった方でしたが、
「主人公役はその作品をいちばん愛していないといけない」
との作品愛高めのスタッフ・キャスト陣の中でも、
さらに突出した信念で勇者を熱演♪

マァム役の小松 未可子さん。男勝り⇔母性愛
レオナ姫役の早見 沙織さん。オテンバ姫⇔カリスマ性
ポップ役の豊永 利行さんと合わせて、
主要キャストも振れ幅が大きい役柄を好演。

あまり間を取らない脚本で、キャストの感情表現に寄る場面も多々あるが、
作品理解に基づいた、切り替えもお見事。


対する魔王軍もクロコダイン役の前野 智昭さん、ヒュンケル役の梶 裕貴さん、
フレイザード役の奈良 徹さん、バラン役の速水 奨さん……。
と幹部を一役一役、錚々たるキャストが演じる重厚さ。

特に前野さんのクロコダインは発声原理不明な唸り声が獣王の生き様にマッチ。
先日の{netabare}「ギガブレイクでこい……!!」{/netabare}もシビれました♪


その他、バラン配下の陸戦騎ラーハルト役に石田 彰さん。
占い師少女メルル役に小原 好美さん。
と脇に至るまで一線級を起用する業界総力戦の様相。


今後、面白そうなのはミストバーン役に子安 武人さんが配されていること。
滅多に喋らない設定の魔王軍幹部に子安さんとか、
後々、テラ子安で独演させる気満々でしょwって感じでソワソワします。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は林 ゆうき氏。
テンポ重視の流れで作品を熱くするには、
BGMも前面に出張って感情を揺さぶる瞬発力が求められるが、
オーケストラに、軽快なドラムを融合させた音楽は攻撃力抜群♪
特に作曲者自身もお気に入りだと言う「竜の騎士」は、
私も反撃の狼煙を上げる際にチョイスする逸品♪


OP主題歌がマカロニえんぴつ「生きるをする」
同バンドは1stEDの「mother」も担当。
2ndEDはXIIX(テントゥエンティ)「アカシ」
いずれも歌詞に散りばめられた挫折と成長の要素が、
冒険が進むに連れ、徐々に染み込んで、温まってくる佳作。{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ありがとう。再び見れただけで感激です

このアニメは約30年ぶりのリメイクです。
この物語を再び見ることができ、感謝します。

原作は少年ジャンプ。当時は凄い人気でした。
そして以前に作成されたアニメと違い、今回は原作を忠実に再現しています。


物語は、主人公のダイが、仲間と共に幾多の苦難を乗り越えて魔王を倒す物語です。
でも、私が大好きだったのは、ダイの相棒ポップの成長。

ポップは最初の頃は、とても情けない魔法使いでした。
強い敵に出会ったら真っ先に逃げてしまうのに、みんなの前では強がりばかり言ったりして…
でも、物語が進むにつれて、ポップは信じられないほどに成長します。

この物語は、ダイの成長物語であるとともに、ポップの成長物語でもあるのです。
どうしようもない落ちこぼれのポップが、頑張って頑張って頑張りぬいて…
最後はみんなから命を預けられて厚い信頼を得るほどまでに成長するのです。

ちなみに、少年ジャンプでの連載初期では、編集部から「ポップは不要なので、早く殺すように」と、指示されたそうです。
そのとき、原作者の三条陸さんは、「ポップは、これから結構頑張るんです。だから殺すなんて言わないでほしい」とポップを庇い、編集部を必死に説得されたそうです。
当時の三条さんは若手の漫画家で、編集部に逆うと干される可能性がある弱い存在でした。
それでも編集部の意見に従わなかったのは、きっと三条さんは自分自身をポップに置き換えていたのかもしれません。

ポップを見ていると、「自分も成長できる、頑張れる」と、前向きになれます。


ちなみに私は、主人公のダイも大好きです。
特にダイが戦いの中で必殺技のアバンストラッシュを会得するところは、何度も何度も原作を読み返しました。

大地を切り、海を切り、空を切る。
そして、いま…すべてを切る。

物語終盤にポップの決死のサポートでダイが放ったアバンストラッシュ。
あれには皆の希望が込められていました。


このアニメをつくられた皆様方、多くの感動を甦らせていただき、ありがとうございました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

勇気のありか

【紹介】
全100話の大作アニメ
旧作も原作も見たことも聞いたこともなくて、最初はリメイクってことも知らずに見てました
90年代アニメのリメイクだそうですが、旧作は話が途中で終わっていたみたいなので完結まで描くのは初ということでしょうか?

【感想】
最高に面白かったです!
長いけど最初から最後まで高クオリティで無駄なシーンとかなくて、デザインは古いのに戦闘シーンや名言名場面の演出がいちいちすごくカッコよくて
原作旧作知らなくても製作スタッフの「最高の作品を作るぞ」っていう熱い気持ちが伝わってきました
素晴らしい作品をありがとうございました!!

旅先で出会う町の人々も敵の幹部もいらないキャラクターなんていなくて、みんなが勇者の物語に必要なキャラクターでした
魔王と戦う力がない人でもそれぞれが自分にできることをやろうとする姿が単純だけどいいなと思って
仲間がどれだけ多くなっても結局一人で戦ってるイメージが強いバトルアニメが多いなか、一人じゃなくてみんなが同じ方向を向いて戦ってる感じが好き

長くて見るのたいへんですが前向きな熱い気持ちにさせてくれる良いアニメです

【作画と声優】 {netabare}
戦闘シーンも日常シーンも全体的にクオリティ高かったけど、特にバラン戦の気合の入った作画が凄かったですし
特に敵役の豪華声優陣の名演も光りました
{/netabare}
【シナリオ】 {netabare}
強大な魔王軍にたった一人で立ち向かう伝説の勇者の物語じゃなくて
大事な仲間達や冒険の途中でお世話になった人たちなど人々の力をすべて結集させて魔王軍と人類の総力戦をしていく展開が熱い

ダイとポップの友情や宿敵との共闘、使命を果たすために命がけで困難に立ち向かうダイの姿と、
ぽんこつ魔法使い見習いから世界を救う大魔導士に成長していくポップという二人の主人公の物語がとても良かった
{/netabare}
【ぽんこつ魔法使いポップの冒険】 {netabare}
ポップはずっと賢者に憧れていて、賢者と呼ばれることが彼の目標だったけど修行はさぼるし怖いことや困難なことから逃げ出すぽんこつ魔法使いでした
でも師匠マトリフは賢者っていう響きが偉そうで好きじゃないので大魔導士と名乗っていて、他の賢者とは違って大魔導士という呼称にこだわっていました

それが味方のピンチの場面で普通の魔法使いには使えない回復呪文を使います
攻撃呪文と回復呪文の両方を使える者を「賢者」と呼ぶそうで、回復呪文を使う姿を見た敵が
「君はまさか、賢者?!」と驚くと
「俺は賢者じゃない! 俺を呼ぶなら大魔導士とでも呼んでくれ」と否定したポップ

師匠の技(呪文)だけでなくその意思を受け継ぐっていう強い意志が表れていてポップの成長を象徴する言葉でとても感動しました
もう手を伸ばしても届かない「憧れ」じゃなくて自分の中に根付いた「使命」
それを自覚したからこその覚醒で、回復呪文を使えるようになった

賢者は他にもいるけど、大魔導士はこの世で2人しかいない
師匠マトリフと、その弟子ポップ・・・
勇者ダイを全力で支えるというこの世で自分にしかできない使命を果たすと強く決意したからこその「大魔導士」なのだと思います

とてもいいエピソードでした
{/netabare}
【名言】 {netabare}
何度も絶望しては仲間の力強い言葉に励まされることが多いので印象に残る力強い言葉がいっぱいでてきます
ちょっとくどくて説教臭くて暑苦しいとこあるけど、こういう熱いノリ好きです
好きな言葉多いですが特に好きな言葉はダイでもポップでもなく、一般人代表のまぞっほの言葉でした

「勇者とは勇気ある者!そして真の勇気とは打算なきもの!!
相手の強さによって出したり引っ込めたりするのは本当の勇気じゃない!!
早く行け、胸に勇気のかけらが一粒でも残っているうちに!!」

最終回か!!?

こんなの、最終決戦前にライバルが瀕死の重傷負いながら主人公の背中押すために言うセリフじゃない?

ぽんこつ魔法使いのくせにずるい

でも挫折を味わった弱い人だからこそ、その言葉に重みがあって共感できるのかも
強い人間には、弱い人間の気持ちなんてわからないですから
まぞっほがいなければ、ポップはそのまま逃げてしまって世界は救えなかったかもしれません
{/netabare}
【モンスターがいっぱいでてきてかわいい】 {netabare}
モンスターが大集結しているシーンの絵すごく好き
こんなにモンスターがバリエーション豊かなアニメ初めて見たかも

スライムや動物系モンスターの可愛さは癒し!
凶悪なモンスターでもどこか親しみがわくデザインで、さすが鳥山先生って思いました
{/netabare}
【キャラクター】 {netabare}
特に好きなキャラクターはダイ、ポップ、レオナ、ヒュンケル、クロコダイン、アバン先生

ポップはダイやマァムから勇気もらってだんだん良い男になっていく第二の主人公
ちょっと騒々しいけど、恐れを知らないダイより人間味があって好き

一番好きなのはヒュンケル、最初からカッコいいキャラクターだったけどどんどん好きになりました
ダイの大冒険の説教臭くて熱いセリフが一番語っててカッコいいと思うのはヒュンケルでした
冷酷な感じだったのに、ダイ達に感化されて熱いセリフを語るようになると、やっと分かり合えた感じがして嬉しかった
直接話してるときは冷たいんだけど、本人が聞いてないときに恥ずかしくなるようなセリフ言ってて見事なツンデレっぷりにやられました!

レオナは普通の女の子らしい感覚にダイの役に立ちたくて陰で努力するところ、民を信じ民を守りたいと願う王族らしい誇り高さ、物怖じせずに言いたいことをストレートに言える強さが魅力的!
頑張るお姫様がけなげでずっと応援していました

最初は頼りないところも多かったダイや仲間達が頼もしくなっていきました
ダイの心の強さが際立っているけど、彼は一人では戦えなくて、ダイが色々な人に助けてもらうたびに胸が熱くなる
苦楽を共にした仲間の言葉、かつて死闘を繰り広げたライバルの背中が心強くて、仲間の言葉に背中を押されて命がけで戦うダイが勇者って感じでとてもよかった
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

66.0 10 リメイクで戦いなアニメランキング10位
サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER(TVアニメ動画)

2001年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (76)
478人が棚に入れました
1964年に『少年キング』で連載をスタートした石ノ森章太郎(当時は石森章太郎)による人気漫画「サイボーグ009」は、1968年にはTVアニメ化され、バラエティーに富んだサイボーグ達の活躍で人気を博した。また、当時としては画期的な社会派作品としても注目を集めた。そして2001年、この名作が新作アニメとして復活。2001年10月からテレビ東京ほかにて放送され、最新技術を駆使したクオリティの高いアニメーション、小室哲哉の書き下ろしによる音楽、globeによるOP&EDなど豪華な内容で話題となった。
見覚えのない部屋で目を覚ました少年・島村ジョーに、突如謎の敵が襲い掛かってきた。しかし、ジョーは簡単に敵を倒してしまう。自分の能力に驚愕するジョーに、何者かがテレパシーで語りかけてきて…。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、植田佳奈、森久保祥太郎、ゆきのさつき、飛田展男、大塚明夫、茶風林、チョー、岩田光央、麦人

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

戦いだけでなくサイボーグ戦士たちの心を描いている

この物語はサイボーグ戦士たちが悪の組織ブラックゴーストと戦う物語ですが、一つ一つの戦いの中で、人間とは何かということを、結構深く考えさせられます。

原作は石ノ森章太郎さんです。1964年に漫画を描かれてから、もう60年近くになります。


主人公は島村ジョー。彼は崖から転落後に意識不明となったところをブラックゴーストに体を改造されてサイボーグ戦士009となるのですが、仲間のサイボーグ戦士たちと一緒にブラックゴーストから逃げ出します。

ブラックゴーストは戦争を生業(なりわい)とする悪の組織。決して裏切り者を許しません。
次々と刺客を送ってきて009たちを抹殺しようとします。

刺客の0010は、決して手と手を触れ合うことができないように改造された兄と弟。触れ合えば、お互いの電流がショートして二人とも死んでしまいます。

刺客の0011は脳以外は全て機械でできた体。彼は生身の体に戻してもらうことを条件に009たちの抹殺を引き受けます。彼の目的は、生身の体に戻り家族のもとへ帰ること。ただそれだけでした。

刺客の0013は発達障害だった少年。サイボーグとなり、障害のない優秀な頭脳になりますが、昔いつもジョーから助けられていたため、どうしても009を抹殺することができません。

それ以外に、全身を動物の体に改造されたサイボーグや、決して死ぬことができず数千年も孤独なままでいるサイボーグ(?)など、戦い以前に深く深く考えさせられてしまいます。

そして009の仲間のサイボーグ、001から008のみんなも、それぞれ悩みを抱えています。
でも彼らは、悩みながらも前向きに生きています。

全話は51話ですが、48話迄が本編であり、残りの3話はおまけと思った方が良いでしょう。

オープニングは小室哲哉さんが作曲した「What's the justice?」とても美しい曲です。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 18

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

体 が 溶け出 す この奇 跡を 待ってた――――――――――――

原作はご存知、オイラが日本の最強漫画家の一人と疑わない石ノ森章太郎先生のライフワークとも呼ぶべき代表作
それぞれが悲運を背負いながらも悪と戦う、9人のサイボーグが繰り広げる『SF異能力チームアクション』の元祖


コレはいわゆる第3期テレビアニメ版、或いは平成版といわれてるヤツでつ
全48話+非ソフト化の総集編1話+完結編2話+未放映話1話(サーセン;←コレはいまだに見たことがないんです)
もはや伝説の第2期(吹きすさぶ風が~♪)の方にはなんの思い入れもないので、ゆとり世代よろしくオイラはコチラを紹介させていただきます


関東では裏番組に日本最高視聴率を誇るのアニメ番組である『サザエさん』が控える日曜夕方6:30枠に構えるという妙に強気で挑んだ意欲作


視聴率こそ惨敗でしたが、再現度の高いキャラデザや過去作より当然のごとく進歩した技術力を用いての戦闘シーンの描写(特に加速装置がサイコーですね^^)が国内外の石ノ森ファンからの賛辞、ひいてはオイラのような新規ファンの獲得に至ったわけです


これで『スカルマン』ぐらい作画が良かったら本当に傑作だったんですけどねー
そこは水準が低めだったゼロ年代初期のアニメ界事情と安定感重視の通年モノの宿命でもありました;


スタッフ&キャストは当時の若手ばかりに一新
音楽はavexがスポンサーだった関係で「俺たちのTK」こと小室哲哉が、主題歌はglobeが担当でした
コレが昨今横行する無理繰りなタイアップと言うわけでもなく、今作に合わせたOPの演出や一部歌詞の変更など細けぇところにも拘るイイ仕事をしてくれましたT_Tナケルゼ!
OPのゼロゼロナンバーのカウントアップは実際の音源には無い演出なんです
くぅ~!>_<アツイっす!!!


お話の構成自体は原作に忠実、48話で彼らの宿敵ブラックゴーストを倒すところまでです
ただ当時で原作から35年余りの時を経ての映像化ということで激変した世界事情などを考慮し001~004までは過去の戦時下に作られ凍結されていた初期サイボーグという設定に切り替えられました


で!凄いのはやはり幻の完結編を最終回に持ってきたところ!
石ノ森先生自身が009をメタフィクション宣言してしまうところから始まるショッキングな内容です・・・実質これが先生の遺稿なので、アニメ化されただけでもファンには胸アツ!

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

丁寧に作られていて良かった

2001年版アニメサイボーグ009です。
リアルタイムで一部見て楽しんでいて、今回改めて全話視聴しました。
原作は読んでいないのですが、このアニメだけでも楽しめました。

皆さん書かれてますが、OP私もすごく好きですね。
音源もよく考えて使われていて、絵コンテや演出も素晴らしいです。
序盤で使われていた第一話の編集版もシーン選択が良く、もともと作画も力が入っていてこちらも好きです。個人的には甲乙つけがたいですね。

ストーリーのフォーマットは勧善懲悪ですが、敵の設定がしっかりしていて背景を想像しやすく、かつ葛藤や苦悩も描かれます。逆に非道で残忍な敵もおり、その対比も作品のテーマによくはまっていたと思います。
00ナンバーたちの成長・変化に、仲間や普通の人々との交流だけでなく敵との出会いも影響していることもしっかり描かれていました。

{netabare}
また本筋ではない単品の回も良い話が多かったです。
原作にもとからあったエピソードも多いようですね。コミカルな回にも心暖まる要素があったり、重い話にも希望が感じられたり、多面的に楽しめました。
尺の調整や演出など、無理なくアニメに落とし込めていたのではないかと。
「張張湖飯店繁盛記」「青いけもの」「結晶時間」「星祭りの夜」が特に好きです。


キャラクターは、原作からよくできていることもあって、キャラかぶりすることもなく描写に(フランソワーズ意外は)ブレもなく、全体的に良かったと思います。
ただ、いくつか詰められていない部分があるとも感じました。

まず、ピュンマの掘り下げが足りないこと。
ピュンマのメイン回はあと2話くらいあっても良かったなあ。つらい過去を背負いながらも冷静で穏やかで、時に縁の下の力持ちのような役回り、珍しい中東のキャラクターなのですごく惜しいです。
レギュラーキャラでもゲストキャラでも、色んなキャラとの絡みが見たかったです。「なぞの無人島」や「凍る大地」のような珍しい組み合わせの話、ピュンマにもあればなあ、と。(あと、アドリブ少ない岩田さんてあまり見たことなかったし、もっと聞きたかったなあ…笑)
キャラはしっかり立ってますが、アニメオリジナルで一話くらい作っても良かったと思います。

それから、フランソワーズの描写です。
フランソワーズは序盤では、女性らしく繊細ながらも気の強さや意思の強さも感じられ、00ナンバーサイボーグらしいヒーロー性も見え隠れしていたと思います。
ですが、回によってはただのヒロインになってしまったり、ジョーへの恋心が良くない方に描写されてしまったり、すごくもったいなく感じました。
とくにミュートス編とヨミ編は良くなかった…(wikiの情報が正しければ、同じ脚本家の方ですね…)
ジョーのロマンス要素の多さがさらに良くなかったです。
ジョーもフランソワーズに惹かれている描写があるにも関わらず、わずか1エピソードのみのゲストキャラとの関係が簡単に恋愛に発展しているように見え、必然的にフランソワーズのヤキモチは増えてしまうのですよね…

脚本家全員がキャラクターを一貫して描くのはすごく大変なのでしょうが、紅一点でとても目立つだけに、もっと気を使って欲しかったです。


とはいえ、それ以外は好きな要素がたくさんあってなかなか楽しかったです。
そしてラストに完結編の序章を入れたことは、本当に思いきった選択だと思います。私はこういう思い切り、好きですね。
物語には終わりがあってこそだと常々思ってはいますが、原作を忠実に、となれば外せなかったというのは納得できますし、この作品ばかりは未完であることが、不思議と収まり良くも感じます。ヨミ編で終わるとジョーとジェットが行方不明になっちゃいますし。
{/netabare}

リアルタイムでも今回見直しても、やっぱり魅了された第一話ですが、監督の演出で作画にも力が入っていて、かつ掴みの良い素晴らしい回でした。
そこから一年という長丁場、視聴者に対してごまかしたり媚びたりすることなく、真摯に作られた作品だと感じています。
今秋イベント上映される新作アニメ、同じ川越淳監督ということで、今度もこういう真摯な作品であることを願いつつ、楽しみにしていたいと思います。(2016.3)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

53.8 11 リメイクで戦いなアニメランキング11位
新・宇宙戦艦ヤマト・復活篇(アニメ映画)

2009年12月12日
★★★★☆ 3.1 (22)
108人が棚に入れました
宇宙戦艦ヤマトが回遊惑星アクエリアスの水柱を自爆により断ち切り、その海の中に自沈して17年が経過した西暦2220年。移動性ブラックホールが発見され、これが太陽系に接近して地球を飲み込むことが明らかになった。人類は、2万7000光年離れたサイラム恒星系惑星アマールの月への移民を計画。3億人ずつの移民を乗せた移民船団を第1次、第2次と出発させるが、それらはいずれも航海中に謎の敵から攻撃され、消息を絶ってしまった。第1次移民船団には古代進の妻、雪も搭乗していた。\nヤマトは、アクエリアス内に建設されたドックで修復・強化改装を受けて氷塊の中から甦り、第3次移民船団の護衛艦隊旗艦となった。宇宙の辺境で貨物船の船長に就いていた古代は地球の危機に際して帰還し、第3次移民船団の司令かつ新生ヤマトの艦長に着任する。

takato さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0

最弱

こやつはヤマトの中でも最弱。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 9

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

映画館で見たかった

映像のクオリティが驚くほど綺麗で技術の進歩にビックリしました。
ヤマトの外観や内装、敵勢力の戦艦や都市のデザインなどが非常にカッコよく、神秘的な宇宙の描写はとても綺麗で魅力的でした。
そして映像美が素晴らしいこのアニメの戦闘シーンは迫力満載です。
ストーリーもそれなりに面白く、ヤマトが戦闘に出る時のワクワク感がたまらない。
しかし欠点もたくさんありました。
ヤマトの新しいクルーには魅力が感じられず、またキャラデザに違和感を感じまくり。
ヤマトファンとしては、この作品の森雪の扱いに納得ができず、デスラーも登場しない。
敵の正体も微妙。
エンディング後に「第1部完」と表示されたので、次回作が非常に楽しみです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

オパマ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

もう、そっとしておいてあげたい。

ヤマトは沈んだ。

何度も何度も何度も・・・・・・既に終わった名作。

いくら金をかけてリメイクしても初期の作品の枠組みは逸脱できないし、超えられない。

この作品世界に発展性はない。

ヤマトはもう、海底で静かに眠らせてあげるべきではないのか?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

58.9 12 リメイクで戦いなアニメランキング12位
MUTEKING THE Dancing HERO(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★☆☆ 2.9 (46)
101人が棚に入れました
舞台は、自由で陽気な海沿いの街、ネオ・サンフランシスコ。この街に引っ越して来た心優しきムテキは、『自称DJ』のDJと出逢い、ダンシングヒーロー・ムテキングへと変身させられる。突如、出現したモンスターから街を救うべく、歌とダンスで立ち向かうムテキとDJだったが、その裏には想像を絶する人類の危機が迫っていたー。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

レトロの魅力は伝わらず

【紹介】
アメリカ西海岸のサンフランシスコに引っ越してきた主人公がDJのような人と出会ってダンシングヒーロー・ムテキングに変身して町を守るためモンスターと歌とダンスで戦う話。

【作画】
作画は悪くないです。
アメリカチックな雰囲気はいいと思いましたけど、
昭和のまま未来になったような感じのレトロフューチャーなデザインや世界観に魅力を感じるかどうか。
なんか作品全体が、流行とは無縁の辺境で21世紀になってもいつまでもレトロ感が残ってるような場末感がありますね。
これはこれでレトロな魅力があっていいんじゃないでしょうか?
キャラクターの表情変化も乏しいですが、わざとやっているんでしょうか?

【音楽】
OPはオレンジレンジの「ラビリンス」
オレンジレンジにしてはテンション低めですが、オシャレな感じでいいテーマソングですね。
ダンスシーンの音楽なども良好ですね。

【キャラクター】
服装や装飾品のセンスがすごくダサいので、カッコいい動きをやってもダサく見える。見た目って大事ですね。
ヒーローのデザインも敵のデザインもなんか狙ってやってるのかと思うくらい絶妙にダサいですね。なんか弱そう。
キャラクターの性格もなんか冴えない感じ。
若さが足りないというか、覇気がないというか。

【戦闘シーン】
なんで踊っただけで敵が倒れていくのでしょうか?謎です。
まあそれはいいとしても、見た目がカッコ良くないし、かと言ってギャグで笑えるわけでもないし踊りも最初だけ新鮮だったけど、すぐ飽きる。
戦闘シーンが退屈ですね。

【シナリオ】
展開が結構急で強引。
不合理な感じでわけわかんないことだらけでつらい。
あまり深く考える必要のない話なんでしょうけど、映像的な魅力はそれほどあるわけでもないし、この作品の魅力が見つからなかったです。

【総評】
子ども向けっぽい見た目や表現と、昭和アニメ世代向けの世界観やセンスの相性が悪いと思いました。レトロでいくなら、子どもウケは捨てて大人向けにターゲットを絞ったほうがいいと思います。
私はそのどちらの世代でもないので、わたしには合わない作品ということでしょう。

それから、レトロなセンスなのに無理に若者向けっぽいものを作ろうとしている感じがします。
昔の作品のリメイクは良いことだと思うので、今後も頑張って欲しいとは思います。

5話まで視聴しましたが、私はこのへんで視聴終了しようと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

カラフルでポップなのはいいけれど

とっても色彩豊かで見ているだけで楽しくなる。
昔のムテキングを知っている人からすると、バトルシーンで流れる
かつての主題歌は良い思い出なのでは。
しかし変身すると途端にダサくなる。これは中年のオッサンなのか?
昔のスタイルそのまま持ってきてる感じだけど、
もう少し今風にできなかったのかねえ。
それにしてもダンスだけで敵を倒せるものか?
というか敵は誰なんだ?
だいぶ後半になって、異星人が侵略のためにやっていることが判明。
いや、遅くない?物語前半はただ踊っているだけ。
ムテキとアイダさんとの恋の行方だけが興味あったでしょう。
ムテキングの変身の説明も最終12話でようやく出てくるとは。
この製作スタッフは、謎を解明する気は一切無いらしい。
視聴者置いてきぼりだね。
極めつけは、ラストのエンディング後、さらに謎の演出。
このクリームソーダのくだりは必要なの?
絵柄が全く違うのは別の世界線なの?
それでも全体的なポップな感じとダンスモーションは期待以上の出来。
それだけに、もう少し丁寧な作りをしてもらえればなあ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

朝アニメみたいなノリ

今期ワーストに推す人が多い印象の作品だけど言うほどひどくないと思う。

{netabare}
このアニメは最初から最後まで朝アニメみたいなノリで細かいことや理屈は気にするなって言わんばかりに最後まで突っ切っていく系のアニメだった。
実際、雰囲気だけは良くて最後の方は超展開の連続だけどしっかりと盛り上がっていた印象。
ほんとに設定とかが滅茶苦茶だけど、ある意味その滅茶苦茶さを楽しむ作品だった。序盤にお約束のように入ってたダンス?シーンは面白かったし、何回流れても飽きなかった。
で、そのお約束のダンスシーンがなくなってからが本番。
そこまでは正直あんまりだったが、そこからはDJとの関係に亀裂が入ったり、ストーリーもしっかりしていて良かったと思う。
一つ不満があるとすれば、アイダさんと主人公が結局最終回の後どうなったのかがよくわからなかったことか。あそこの展開をちゃんとぼかさずに描いてほしかった。CEOとの決着に関しては大団円で、最後のダンスシーン含め面白かったんだが...

最初はOPがめっちゃ微妙だなと思ったけど、聞くうちにめっちゃはまってくるスルメ曲だった。
↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆4
意識高そう、一話切り候補。なんだこのOP
思ったより面白い。なんかよくわからんな

2話 ☆2
ムテキーステキーミリョクテキー 離婚してるのか。
結局何アニメ? DJ、人の恋をばらそうとするとか不快だな
謎ダンス好き いやほんとに何アニメ。

3話 ☆3
うまい!って言え。スルメ曲OP。このおかっぱ黒幕っぽい。
客が回るのかよw
ムテキングとステキングいるならミリョクテキングもいるんすかね。
曲はいいんだが。
この人らが寿司の原料になってるのかな?
ほんとにいったい何が起こってるんだよ。

4話 ☆3
DJ好きになれん。ほんと意味不明だな。
このおかっぱの目的は何なんだw あの子なんかあるの?

5話 ☆7
たまにねーよw ええ負けるのかw
やっと展開が動いた、いつものパターンじゃなくていい。

6話 ☆6
お前生きとったんか。NTR また負けたのかよ。
浮気現場目撃。
これあのバトルって普通に曲人気の比喩とかなのか?

7話 ☆6
あの高さ死ぬだろw
We will rock youみたいなドラムだな。
ヴィヴィ姉なのか。心のキャッチボール(物理)
手のひらクルクルw 顔ばれ 

8話 ☆7
斜面が急すぎる。使いまわし。BBAじゃねーか。
いよいよ付き合うのかw

9話 ☆7
ホモ? ぞんぞんしてる ラスボスの小物感。
いやめっちゃ破壊されてるじゃんw
ドラえもんかよ。闇落ちw 勢いで面白いわw 

10話 ☆7
NTR AIなんか

11話 ☆8
ジークンドーw ロボット化こわ。戻して。
チープな(自虐) お前も歌うんか?w
ノリが朝アニメだこれ。

12話 ☆7
最終回でそれ説明すんなw 
いや何でそのミラーボールをケガしてる部分に押し込むという考えに至った。そうはならんやろ
カオス系アニメみたいなノリだな今回w
最後王道って感じでいいやん。
アイダさんの話が雑なのとラスボスの今後の描写がないのは残念

曲評価(好み)
OP「ラビリンス」☆9.5
ED「希望の唄」☆6
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 5

61.2 13 リメイクで戦いなアニメランキング13位
鉄人28号 白昼の残月(TVアニメ動画)

2007年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (11)
50人が棚に入れました
太平洋戦争の終戦から十年。動物園で発見された不発弾を狙って怪ロボットが出現した。 少年探偵金田正太郎は鉄人28号で迎撃するが、苦戦してしまう。 そこに一人の青年が現れた。彼の名はショウタロウ、彼は自分こそが鉄人の操縦者であると名乗り、怪ロボットを撃破する。 二人の正太郎は実の兄弟のように絆を深め合っていくが、不発弾の正体は非生物だけを破壊する大量破壊兵器、廃墟弾である事が発覚。その開発者は二人の父、金田博士であった。
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

大鉄人は今川監督らしいな~と思いました

今川鉄人リメイクの映画版で、本編とは微妙に設定の食い違うパラレル作品です。
設定の細かい変更は、竜作の兄貴が生きていたり高見沢さんが村雨一派に属していたりとありますが、基本的には今川鉄人と同じですね。
大きな違いが、正太郎に同じ名前の兄が存在したという事。
特攻崩れの彼は戦時中、「兵器」として鉄人を操る訓練を受けていた。対して正太郎はあくまで「道具」として鉄人を使った。
これはTV版の正太郎に対するアンチテーゼという事で、いいも悪いもリモコン次第というテーマに対するもう一つのアプローチのように感じました。

正太郎をつけ狙う謎の人物の存在や、廃墟弾を撤去する鉄人の不審な動き……など。
謎をばらまきながら臨場感のあるレトロテイストな作画で盛り上げていきます。
この辺は好みにもよるでしょう。戦闘よりもミステリーで引っ張っているのでエンタメ性には欠けるかもしれませんが、TV版も人間ドラマが主体ですしそこは気になりませんでした。

ここからはネタバレなので伏せます。
{netabare}真相も、犯人が歪んだ理由ももう一人のショウタロウに鉄人という存在意義を渡したくて……という事で大体は納得できました。
正太郎兄と女将さんとの最初の会話なんて、もう一度見直してみるといいシーンだなと思えますしね。種明かしとしては満足できました。

ただ、あの大鉄人は……インパクト重視で登場させたんでしょうね。
このダイナミックさはGガンやGロボを作っていた頃の今川監督で流石は原作クラッシャーと言いたい所ですが、あんなのを開発してたなら流石に戦中何らかの形で実用化していたと思います。
見た目のインパクトを重視したものの、それ故につじつまが合わなかった感はあると思います。良い所も多いのですが、そこは少し残念に思いましたね。

それから本作の魅力は登場人物にこそあると思うのですが、村雨健二がGRの鉄牛(最初の方のね)みたいにカッコ悪くなってた点もまた不満ですね。
本編は高見沢→村雨なのに映画は高見沢←村雨になってるのって、意図的なのかしらん?
でもその代わりに竜作の兄貴に見せ場があったのはよかったです。彼は本編であっという間に退場してたのでそのフォローって事なんでしょうね。
ショウタロウと竜作、特攻崩れの二人の、刀を振るう相手もいなくなった男達の戦い。そしてその散り様は、正に白昼に浮かぶ残月のようにいいシーンだったと思います。
ちなみに同名の十傑集の人とは、燃え尽きる日を見た後だと微妙につながってるのかなと感じました。キャラのビジュアルは全然違うんですけどね~w{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 5

かかのん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

今川監督の限界を見せつけられた作品。

今川監督の作品は好きだ!

「Gガンダム」も「ミスター味っ子」も「ジャイアントロボ」も大好きだ!

しかし期待してみたTV版の「鉄人28号」の平板の演出を見た後に
期待が杞憂にかわる…


「もしかして監督は群像劇が苦手なんじゃないの?」


そしてこの「鉄人28号 白昼の残月」である!上映までに何年も掛って一時は
お蔵入りの噂まで流れたこの作品だが2007年に無事に劇場公開されました。

当初予定されていた配給先では無いのですが素直に世に出て事には喜んでいました。ですが!当時劇場で見た友人や先輩の感想が思わしく無く当時忙しさにかまけ短い上演期間もあって見ることはありませんでした。

で!とうとう見た訳ですが…これは酷い!確かに不評な訳だとw


この映画、一つ一つのパーツは良く出来ていて、作画も頑張っているので「出来のいいアニメ」に見えなくもないのですが、映画が好きで年間に10本以上劇場で見ている様な人がみると「あれ?コレ?たるくね?眠くね?」と言われてしまう典型的作品なのです。


実はGガンダムの当時から私が薄々思っていた今川演出の問題点が今作で綺麗に露呈しています。

今川作品の特徴はダイナミックな活劇とケレン味のあるセンテンスに集約される訳ですがそれを封印した演出になるとTV版「鉄人28号」でも一部露呈していましたが「淡々としたフィルム」になってしまうと言う点です。

その原因として挙げられるのが

「イベントの数は出ているのにテーマに寄り添ってない!」
「そもそもテーマへの焦点がぼけていて解りづらい!」
「言いたいことありきで進めてしまい、演出で無理やりねじ伏せる!」

というこの三つの悪癖が如実に出てしまっています。


冒頭では、鉄人と主人公の活躍と関係性、そこに危機が訪れて突如見知らぬ兄が現れるシチュエーションはどうしてもやらなければならないプロップですし、そのアクションシーンで復興目覚ましい東京をパノラマで描き、メインの登場人物の全ての紹介をしなければなりません。

敵ロボットとの戦いの中で「赤い目の鉄人」になりその途中の破壊で不発弾を露呈させ、主人公が危機の時に兄がさっそうと操縦して「僕も正太郎なんだ!」で「起」にしてもいいのですが…

映画だと言うのにその全部を言葉で表現してしまうチープな出だし!

そしてシナリオもいただけません。

「廃墟弾の謎」
「正太郎をつけ狙らう「残月」の謎」
「主人公と兄の出生の謎」

この「三つのテーマ」が劇中のイベントに効果的に絡んでいません。

「桜の木」
「共潤会アパート」
「関東大震災と東京空襲、廃墟弾の被害の対比」
「兄弟二人の両親への思い」
「戦争を忘れて復興に向かう東京の光と影」
「再占領を企むアメリカの影」

単品のネタにしてもこれだけ揃えているのに、劇中ではキャラクター達がこれらのネタを使って「三つのテーマ」を効果的に表現していない…

綺麗に整形された寿司の様なモノが回る、回転寿司を見ている様な印象を強く受けましたね。

同監督の「ジャイアントロボ」の脚本にも、この傾向はありましたが演出やケレンによって、そのいびつさは覆いかくされていました。しかし今回はキャストをプロット通りに動かして順に謎を提示した為、この悪癖が露わになってしまっています。

破壊と復興を繰り返しながら成長していく大都会東京を縦軸に、父親、母親、イビツナ兄弟を横軸にして、人間の隠し持つ持つ「負の側面」を描きたかったのでしょうが決定的に欠けていたのは、監督の持つ街や人間や歴史に対するこだわりや執念だったのでは無いでしょうか?

幾ら派手にロボットを動かし、おとみさんを踊らせ、古い街並みを見せた所で「表現したいモノへの執念が弱い」という致命的な悪癖は隠しきれる物ではありません。

「祭りの偽復員兵」「列車内のシベリア抑留兵」「特攻くずれの話」今川監督なりの戦後史観をフィルムに焼きこみたかったのでしょうが、どこか書割で出来の悪いRPGにイメージが重なります。

演出としても群集は描かれているんですが、宮崎監督の「風立ちぬ」に比べると演出の差がありすぎて余りにもチープです、これは決して画力や予算の差ではなく必要なカットなのか?どうなのか?という問題です。

劇中には同潤会に似せた大きなアパートが登場するんですが、この建物に住むのは兄と管理人婦人だけ。せめてこのアパートに住む住民を使って、過去の東京と今の東京の失われた時間を描いてくれればと思うと口惜しいですね。

劇中で廃墟弾が爆発しても、東京の生き生きした生活が描かれてないので書割の映画セットが壊れた程度の印象しか受けません。昔見た「ど根性ガエル」も細かく街を描いてはいませんが、ちゃんとキャラクター達の生活が描かれていたので、「この騒がしい下町が舞台なんだ!」と見る側は理解をして見ることができましたが、この作品にはそれがありません。

横山光輝の作品をモチーフに、戦中戦後の日本の象徴である東京を踏まえながら、監督独自の美学から換骨奪胎を狙っているようですが、この映画は過度な監督個人の憧憬が、本当に描きたかった戦中戦後の東京の表現を陳腐化させてしまった様に思います。

明るい未来、暗い過去、それを照らす鉄人と「光と影の正太郎」この三つの要素だけに焦点を絞った、シンプルで力強い「鉄人28号」が見たかったのですが…

素の今川監督には荷が重かったようですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

鉄人アート作品

エアコンの無かった昭和の陽の暑さを感じさせる映像です。全体の雰囲気は好きです。
本編もとても暗い話でしたが、こっちは暗さに加えて解りづらい展開でして。しかも超巨大な鉄人まで出てきてしまってシュールですw
本編の黒部の底に沈む鉄人同様、印象的ではありましたが・・・

頭が悪くて話の筋を見いだせない私が悪いのでございましょう。
正直、何度か見返そうとまでは思わなかったです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3
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