パイロットで組織なTVアニメ動画ランキング 8

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のパイロットで組織な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月24日の時点で一番のパイロットで組織なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

62.3 1 パイロットで組織なアニメランキング1位
境界戦機(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (101)
318人が棚に入れました
西暦2061年、日本は支配された。4つの世界主要経済圏によって分割統治されるに至り、日本人は隷属国の人間として虐げられる日々を送っていた。日本は各経済圏が投入した人型特殊機動兵器 AMAIM が闊歩する世界の最前線となった。機械好きの少年、椎葉アモウは、ある日、自律思考型AI「ガイ」と出会う。これをきっかけに、アモウは日本を取り戻すための戦いに身を投じることになる。自ら組み上げた AMAIM「ケンブ」に乗って。

saitama さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

ネクストガンダムを探しているのかな…。設定の根本が大失敗している。

日本が分割統治されている…。
まあ、元ネタは第2次世界大戦時に実際に日本をドイツのように分割統治する案があった部分。
ブレイクスリー原則ってやつ。

これに基づくフィクション作品はたくさんある。

でも、この反戦思想というか、設定が完璧に時代遅れな気がする。
支配しているのが共産主義か独裁国家による占領なら理解できるが…。
そもそも分割統治するような植民地化した国に、いろいろなツールは与えない。

日本以外の想像上の設定国を作ったほうが良かった。
へんに日本を舞台にしたことでアニメとは関係ないところで色々今後面倒になりそう。

なんにせよ、ネクストガンダム探しの一環なのは間違いない。
最初からプラモ販売も同時進行なわけで。

ただ、本質は子供向けなんだろうな。
バディとなる自立型AIがいるし、昔ならコロコロコミックスあたりで連載、日曜朝のアニメ化路線のはず。

深夜なのは枠がそこしかないのと、配信でどうにでもなるという判断。

まあ、ネクストガンダムになるような、ストーリー自体に魅力的なネタが作品中に転がっているかどうか、そこに注目して観るのも面白いか…な。


■2話まで視聴

やはりガンダムや現実の日本とかに引っ張られずに、サクガンみたいに完全な別世界ベースで話を作った方が正解だったんじゃないだろうか。

既視感が酷いし、結局劣化版ガンダムになってしまっている。


■5話まで視聴

うーん、ここまでベタなストーリー展開じゃないと駄目なのかね?
人の心というか描写にガンダムのような共感はないな…。

ガンダムみたいに子供は単純に戦いを、
大人はそのストーリー自体から揺さぶられるような作品は、もうサンライズには無理なのか?

こんな単純かつベタな話路線なら、ブレイクスリーネタ必要ないだろうに。
宇宙人との戦いでも異世界人との戦いでもなんでも、そんなんでも変わらん。

人が亡くなってもマチルダさんやミハルのような感傷は一切感じられない。
それじゃあアニメ内とはいえ無駄死ににも程がある…。


■11話まで視聴

結局のところ、やはりブレイクスリー原則の日本をテーマにした時点ですべてが失敗だ。

モビルスーツサイズの機体を日本のような平地がほぼない糞狭い国土を分割した状態で、
レジスタンスな戦争が出来ている…わけがない。

昔、御巣鷹山に日航のジャンボ機が落ちた。
翌日には場所が特定された。

日本で、モビルスーツサイズを乗せるトラックが、
たとえキャタピラ仕様な悪路対応車両に仕立てたとしても、
果たして走行できる箇所はどれだけあるか…。

設定の全てが破綻している。
現実世界にしたいなら、北米の森林地帯とか、南米のジャングルとか、
ロシアのツンドラ地域とか、
モビルスーツサイズが小隊レベルでも
まあ、なかなか見つからないわな、という地理的広さが必要だろう…。

狭い日本を更に分割したなかで
レジスタンスな局地戦で、
モビルスーツサイズの武器を運用…。

ネクストガンダム考える前に、
子供だまし過ぎる机上の空論をどうにかすべきだった…。


■飛ばしつつ13話まで視聴

うーん、これ続くんだ…。
もはや何をテーマにしてるんだか…。
各種設定とストーリーとしてやっていることがチグハグ過ぎる。
セリフで臨界点とか言ってるけど、意味わかっているのだろうか…。

とにかくガンダムな路線を行くには出来が悪すぎる…。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 9
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

まるで20世紀みたいなことやってる

【紹介】
2061年、日本は4つの強大国家によって分割統治され隷属国となり、支配した国々に虐げられていた。
日本には人型特殊起動兵器がたくさん歩いていて、荒廃した日本を取り戻すため自立型AI搭載のロボに乗って戦う話。

【設定の疑問】
{netabare}
戦争で負けて占領されたのならともかく経済破綻した日本を分割統治する意味がわからないですね。
オセアニア連合、北米連合、ユーラシア連合、アジア連合でみんなまとまってるのになんで日本はどこにも入れてもらえず孤立していたのでしょうか?
あとオセアニア連合も今の国際関係だとちょっとあり得ないかなーって思います。

もちろん日本の支配権をめぐって超大国4つが戦争するというのが一番あり得ない話かなと思います。
そんな超大国同士で戦争してまで争うような領土でしょうか?
なんで大国が4つも島国に集合してこんなちまちま戦争しているんでしょうか?
なんでそんな危険地帯に人間を送り込むんでしょうか?

今から40年後の設定ならこんな形の戦争にはならないと思います。
少なくとも侵略する側は人間が戦場に行くことはなくなると思うんですよね。
AI兵器で敵を制圧したら、敵も人や国土に被害が出るまえに降伏すると思います。

それから、各連合が日本人に対する差別も変かな。
植民地だから何をしてもいいっていう発想かもしれないけど、しいたげた結果住民だってこうやって抵抗しているわけで
敵の超大国がいるのに住民にまで反乱されたら面倒ですよね?
せめて敵国を追い払うまでは親切なふりをするほうが賢い統治だと思いますけどね。

そんな感じで分割統治している4か国がすごく前時代的で、みんなトップが無能なのかな?って思ってしまいました。
{/netabare}
【作画】
作画は良いです、特に戦闘シーンの動きが良い。

【シナリオ】
話はつまらなくはなくて、それなりに面白いです。

対立組織が多いのでどこの国がどういう思惑で動いているのかわかりづらい。
それに各国の動きがリスクに対して得られるものが釣り合ってなさすぎて、何のためにこんなことしているのかわからないです。
分割統治でもいいけど、せめて2つで良かったような。
たぶん2クール目が放送される頃には敵陣営の関係性とか忘れています。

【キャラクター】
キャラクターは境遇が酷い割に性格が良くてストレスなく視聴できるのは良いことだけど、
それは悪いところでもあってキャラクターに重みがなくて、主人公は成長しないし敵に魅力がないのが勿体ない。
主人公と強敵の闘いというのはこういったアニメの面白い部分だと思うだけに残念。

AIの主張が思いのほか強くて人が乗る意味があまりないような気もするけど、何故か人が乗ると強くなるみたいでよくわからない設定ですね。
AIの計算速度に人間が勝てるわけないと思うんですが。

隷属国にされているのに結構恵まれているのであまり悲壮感がなくて、命がけで戦う意味があるのかな?
たしかに差別されて酷い扱い受けているけどこんな絶望的な状態で戦って何になるんでしょうか?
日本からすべて敵を追い払ったとしても日本の経済的・外交的な危機は変わらないと思う。

【総評】
コードギアスのようなものを作りたかった感がありますね。
名作には届かないけど全体的に悪くはない感じで、2クール目も視聴継続しようと思うくらいには面白かったです

投稿 : 2024/05/18
♥ : 19

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ロボは良い

分割1クール目、日本が4つの国に支配されている世界。そんなに日本魅力ある?盛りすぎだと思います。
それに支配する国が戦い、日本中が戦場と化し、焼け野原になっているはずですが、街並み綺麗なんですよね。日本人が偉そうに言われてる描写は少しあるが、結構普通に暮らしてる。1つの国に支配されてるで良かったて思いますね。あと、日本を取り戻す為に戦ってるはずなのに、関係無いのと戦ってる、まぁ、危険な存在ですけども。

作画は背景とか普通ですが、キャラ絵がポ○モンとかに出てきそうな感じ、子供向けっぽい。それは良いんですが、少し独特です。主人公が分かりやすいですが、目の主張が凄い、髪型が超独特、散髪屋に行って。主人公と同じ目は男女問わず他のキャラもいる。独特な髪型のキャラも結構います。私はかなり気になりました。対してロボは普通にカッコイイと思いました。それに戦闘シーン、ロボ良く動いてる、殴り合いもするし銃撃とか、剣、変わった武器、迫力あります。なので、キャラ絵は目をつぶって作画4.0にしました。

キャラの個性は薄いです、主人公すら個性が薄いし、仲間のロボに乗る女の子シオンが超薄い、あまり話さない。女の子キャラ少ないのにもったいないし、整備士のお姉さんの方が個性的でした(^^;

続きが気になる終わり方、2クール目が4月からあるので観ます。ロボは良いのでお勧めします、2クールで長いですけど。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 11

62.7 2 パイロットで組織なアニメランキング2位
境界戦機 第2部(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (50)
156人が棚に入れました
ゴーストと戦った隠岐の島戦から8ヶ月後。 日本を舞台にした戦乱はいまだ終わりを迎えていない。 他勢力に先んじて軍事用自律思考型AIの実用化に成功した北米同盟は、他3勢力との境界線を越え、支配領域を拡大させていった。 この日本人の存在を無視したパワーゲーム――に怒り、抗う者たちがいる。 レジスタンス組織『八咫烏(やたがらす)』は、ケンブを失った苦しい状況でありながら、いまも日本を取り戻すため戦い続けていた。
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

消化不良感

{netabare}
1期のダメな点がそのまま残ってた上に、ロボ戦も少なくなりほんとに見どころがなくなった感じ。

正直このアニメはかなり惰性で見てたせいで最後の方何やってるかあまり付いていけなかったので感想は適当。
本筋の話はさすがに分かるけど、裏で何の刺客が何のために動いてたのかとかはさっぱり。
見せ方が悪いのか自分が適当に見てたからなのかは知らないけど。

一期でも書いた気がするが、このアニメは結局全体を通しての軸がなくて何をやりたいのかがさっぱりわからない。
ギアスなら植民地からの解放という目的を元にそこに向かって話が展開されるが、このアニメはずっとその目標から一歩下がった地点をそのまま歩いているかのように話が展開されていて、設定から想起されるような内容とはずっと違うことばかりやっているようにしか見えない。
やることがずっと能動的ではなく受動的なので、植民地解放に向けて進展している感が全くない。
他の国が八咫烏殲滅のために動く話があっても良かった気がするが、そういうのもない。
基本的にどっかの保護区などがやばい状況でそれを八咫烏を守りに行くという構図で、これもなんというか八咫烏VS宗主国と言う感じがしなくて盛り上がりに欠けるなと。

で、後半やっと土地を取り戻す流れになるが、いきなり北米軍以外が北米軍打倒に向けて協力を申請してくるという何ともよくわからない構図。
主人公の組織一応立ち位置的にはテロ組織だった気がするが何で正式に元日本政府みたいな扱いを他の国から受けているのか。
その上、結局他の宗主国の手を借りて北米を追い出すという、何ともこれも宗主国の思惑の方が動いてそうで、受動的であまりすっきりしない。
と言うか正直この辺からそうだけど4国分割統治設定って必要だったか?と思う。
話が無駄にわかりにくくなるだけで...。
アジア、北米だけで良くなかったか...?
国家が印象に残ってないせいで北米が強いからと言われてもあまりしっくりこず、というか誰がどの国家に所属しているかなども全く印象に残ってない。

キャラも印象に残ってたのは主人公達3人だけ。
途中謎のキャラが死んでシリアス感出してたが、全く印象に残ってないせいで、作中キャラとの感情の乖離がすごかったw

OPとEDはかなりいい。
↓1話毎メモ
{netabare}
14話 ☆6
このアニメ叩かれてたけど嫌いではなかったよ。
2クールで扱いきれる国数じゃないよね。走って避難しろやw
まるで主人公機

15話 ☆6
まあゴーストは予想通りのオチ。結局こいつら誰の味方なの?
テロ組織に加担してた会社かブレンゾンって確か。
結局あの白髪の目的はアジア軍での地位の向上なの?
スパイだってこと?
内容全然覚えてないから割と置いてけぼり食らってる。
シンプルすぎんだろw あ、噛ませムーブ。知ってた。

16話 ☆5
また俺なんかやっちゃいました? かなり惰性で見てる。
なんだこのモルゲッソヨ このアニメ何がしたいのか。
支配からの解放を求めて戦う話ではなかったの。
ユーラシアと北米の戦いとか言う謎。

17話 ☆3
茶番アニメ。盛り上がりどころがない。
マジで何がしたいのこれ。植民地解放でもないし、そもそも戦闘もないし。何年別のとこおったし。
何で場所われたし。何で当たるw 草、ギャグかな。誰だよ。

18話 ☆3
今回はやっと見たい感じの話だけど保護区の救出レベルの話は1クール目の序盤にやれよって思う。
隙あらば日本上げ。劣化版ゴーストw
何がしたかったの今回w
てか相手もそろそろ主人公組織本気で壊しに来いよ。
これで終わりかよ。物足りねえ。

19話 ☆2
これで実は誕生日祝いでしたとかならは?ってなるぞ。
ほんとにこの落ちになりそう() あほくさ...。
組織がらみで何茶番に付き合ってんだよ。
ガバガバ組織やめろ。茶番。脚本滑ってますよ。
芸のことが。は? けど次回話進みそう。おせーよw

20話 ☆8
他国と協力してどっか一国を倒すのか? それ根本的解決になる?
ほんとぉ?
ここまで四国の話全くやってなかったからついていけない。
八咫烏ってそんな国から目を付けられるほど大勢力だったのか。
アジア軍と普通に会うなw 護衛をつけろ。
戦闘はギアスよりつまらんけど、勢力均衡の話が合ったり、政治的な面はギアスよりしっかりしてると思うな。
その点はギアスが酷すぎるだけだが。

21話 ☆8
あの赤髪か? よし、Twitterは使えるな。通信傍受されてそう。
絶対こいつらが中止目的でやっただろ。
いや本当にそうなんかよ、露骨。
いくらなんでも強すぎる。まあ面白かったよ。

22話 ☆5
予測を計測? この赤髪何がしたいし。
戦争開始の口実が欲しかった? いや誰だよ死んだ奴。
掘り下げがないから見てる側と作中キャラとで感情の乖離がすごい。

23話 ☆4
いやだから誰だよw てかほんとに誰が誰かわかんねえ。
何が起こってんだ。
すまん、このビル爆破した奴と誘拐してた奴、被害にあった奴は何者だ。
ブラッド側が爆破された? 解説読まんとわからんわこれ。
謎参拝。死亡フラグを立てていく。

24話 ☆6
死亡フラグか? まあ死なんだろうけど。顔草。
今回のロボ戦は結構面白いのでは。ガイ死ぬ流れ?w

25話 ☆5
謎の銃撃戦 あいつらコピーできるってチートすぎん。
こーいうお涙頂戴か。結局この赤髪大尉裏で何やってたの。
プログラムだからバックアップあるだろ。
その割には楽しそうに戦ってたな。ガイ消える流れ必要だった?
一期OP

曲評価(好み)
OP「Overload」☆8.5
ED「pARTs」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 6

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

コンパクトに収まってる

1期で風呂敷広げて大丈夫なのかと不安であったが最終的にはコンパクトに収まっていた。
後半はキャラの深みよりレジスタンス活動からの戦闘がメインとなっている。そのためかストーリー展開が平坦でキャラの厚みは増えなかった。
アモウが心を塞ぐ前半の山場はもう少しトラウマに残ることがあるのかと思っていたが、制作側はあれでよかったのだろうかという内容であった。
後半はゴースト関連はちゃんと幕引きで終り、ブラッドに関してだけはちゃんとストーリーがあって良かった。最終2話は決戦のロボット物展開で臨場感あるが、如何せん今まで積み上げてきた部分が薄い。
過去の作品と比べると24話も積み上げたのに何処か薄い作品になってしまってるのは何故なか疑問。

100点中65点

投稿 : 2024/05/18
♥ : 1

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

知らない誰かを守るために

この作品は、言わずもがな「境界戦機」の続編となっています。
物語の内容に繋がりがあるので、前作未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。


ゴーストと戦った隠岐の島戦から8ヶ月後。

日本を舞台にした戦乱はいまだ終わりを迎えていない。

他勢力に先んじて軍事用自律思考型AIの実用化に成功した北米同盟は、
他3勢力との境界線を越え、支配領域を拡大させていった。

この日本人の存在を無視したパワーゲーム――に怒り、抗う者たちがいる。

レジスタンス組織『八咫烏』は、ケンブを失った苦しい状況でありながら、
いまも日本を取り戻すため戦い続けていた。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

目の前が真っ暗になった状況で第1期が終わったのを否が応でも思い出すことになりました。
それほどにゴーストのポテンシャルは高く、ケンブ3機がかりでも中々倒すことができません。
そんな中、意を決して…なのか、戦局の中仕方なく…なのかは分かりません。

そして、僅かに訪れたチャンスを見逃す甘さは3人には微塵もありませんでした。
その結果、目の前が真っ暗になる事態に発展したんですけれど…

もしかすると、第2期は普通に始まるんじゃないかという淡い期待を持っていたのは事実です。
それこそ私の「甘さ」でしかありませんでしたけれど…
まぁ、これで終わりではありませんので^^;

そういえば、この作品はオリジナルアニメなんですよね。
wikiをチラ見した際に、絶対ネタバレすることない安心感…堪りません^^

第1期では、経済政策の失敗や少子高齢化によって破綻した日本に対し、経済援助や治安維持を目的として「北米同盟」「大ユーラシア連邦」「アジア自由貿易協商」「オセアニア連合」の4つの世界主要経済圏が介入しており、互いに均衡を取ろうとしていた節が感じられました。

しかし、この第2期ではその均衡が崩れる事態に物語が発展するんです。
思い返せば、第1期のラストに妙な布石が打たれていたような…
まさか、こんなところでその布石が発動するなんて…と思いたいところですが、終わってみると全てが予定調和だったような気がします。

でも、中々予定調和に辿り着かないのがこの作品の醍醐味と言えば良いのでしょうか。
だけど少しだけ思います。
予定調和に辿り着かなかったら、第1期のラストを彷彿させる絶望感を味わうことは無かったのではないでしょうか。
どうしてこの作品は一歩歩み出すための代償がこんなにも大きいんだろう…と思ってしまいます。

せめてもの救いは、次に繋がる兆しが感じられたことでしょうか。
でも、これは同時にもう今までの様な関係には絶対になれないことの裏返しなんですけどね。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、富金原佑菜さんによる「Overload」
エンディングテーマは、Natumi.さんによる「pARTs」
個人的にはオープニングに軍配でした。

1クール全12話の物語でした。
個人的には、市ノ瀬加那さんが出演してくれていたので満足…
そういえば、wikiに愛称が掲載されていました。
「ちゃんかな」 「いちかな」だそうです。
うーん、個人的には「いちかな」推しかな^^,?

物語の方は…続編あるかな?
ちょうど良い区切りの様な気もするんですけど…
首を長くして続報を待つことにします。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 5

62.2 3 パイロットで組織なアニメランキング3位
ブルバスター(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (68)
138人が棚に入れました
若き技術者・沖野鉄郎は、自ら開発した新型ロボット・ブルバスターを携え、害獣駆除会社の波止工業に出向。田島が社長を務める波止が対峙しているのは“巨獣” と名付けられた謎の生物だった!
さらに万年金欠の零細企業とあって、波止には常に経済的な問題がつきまとう……。
ロボットの燃料費、パイロットの人件費、もちろん弾一発の無駄さえ許されない。巨獣を退治するという「理想」と、コストという「現実」の狭間で、波止に未来は訪れるのか!?

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

無能な企業、無能な従業員、無能な行政機関…。危機的状況に対応出来そうも無いのは現代日本のカリカチュアなの?意味不明です。

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.30

 巨獣の発生原因は分かりましたが、島で繁殖してましたって…。一体巨獣は何を食べているんでしょ?これ、海に進出して魚とか食べてますよね?

 もう、塩田化学が島を領有して巨獣ファームにしようとかそういうレベルを超えたバイオハザード進行中じゃん!どうするのよ?周辺住民既に何人か食われてるでしょ!?

 波止工業も、そんなに簡単に巨獣駆除出来んなら最初からやれよ!バカなの?

 結局、巨獣が脅威だけど金になるなら、塩田、波止、島民、行政が一丸となって対応しなきゃ駄目でしょ。もっと上手い方法がありそうです。

 後、ブルバスター要らんです。巨獣退治だけなら、トヨタのバンに重機関銃でも乗せた方が戦力になります。イスラムゲリラのお墨付きですよ!?信用と実績が…。

 何となく、零細企業の波止工業の勝利的な感じで終わりましたが、常に後手後手で不手際連発だったのに、島民の信頼を得られるの?島民の頭はお花畑ですね。

 警察とか自衛隊が出てきて業務終了でしょ。これから何をするんですか?これからも島のインフラメンテナンス独占出来ると思ってるの?

 なんか、根本的な部分が解決出来て無いんですが、無理矢理ハッピーエンドにした感じが強いです。

 制作は頑張っているようですが、物語がおかしいので、面白く無くなってしまったのがとても残念です。
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 10話まで観ました。2023.12.10

 いや…、そうはならんやろー!本社に吸収されそうなので、意趣返ししたれや〜!で、主人公達はSNSを活用します。

 今までの話は何だったんでしょう?公害の原因を隠している大企業の内幕を協力会社が正義感から暴露したみたいな流れになっていますが、巨獣と公害は違います。

 公害は、政府や大企業が原因を隠したりして、被害が拡大しますが、巨獣は取り敢えず討伐すれば、島民も帰還できます。原因は解明は後でよろし!

 そもそも論として、なんで波止工業が巨獣退治請け負ってんだって話に戻ります。ブルバスターはこの世界では一般的なロボらしいし、零細企業で大した技術も人材も無い会社ですよ!?

 細かいツッコミは「てぶくろ」さんのレビューに譲るとして、脚本のアタオカ振りにびっくりです。下倉バイオさんの脚本かな?違う様です。

 酷いオチになりそうですが、ここまで観たので、むしろワクワクします。東京24区並のヤバさを感じます。
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 7話まで観ました。2023.11.16

 新人の鉛さんが仲間として覚醒した7話でした。アル美とシロの別れなど、泣かせるエピソードモリモリで盛り上がってきました…。

 と、素直に言えないのが本作品です。何だか分からん巨獣相手に無能な人達が中途半端にか関わるから起こる悲喜劇です。

 パニック映画でキャラがやってはいかんことを敢えてしてピンチの連続になる様なイライラ感があります。

 危機管理が出来てない、戦う組織のクセに金も人員も足りない、無謀なカミカゼ攻撃で結構なんとかなるなど、大人がやってるお仕事物語とは思えません。

 ちいかわ達が、なんとかなれ〜!と、己の命と勇気を賭けて、でかこわと戦うのとは訳が違います。アホが何をやってもアホだな〜としか思えません。

 オチへ向けて、頑張って欲しいです。道化の主人公や経理のハゲより、アル美と鉛を活かした方が良い気はします。

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 6話まで観ました。2023.11.09

 新キャラの鉛さん、高学歴で頭が良いけど、空気を読ないで正論を吐くアスペみたないやつでしょ?(笑)として、制作側は登場させたのかも知れませんが、世界観を破壊しかねない真っ当な正論でツッコミを入れてきます。

 主人公達の会社自体が巨獣と真面目に戦う体勢の組織では無く、場当たり的なカミカゼ職場なので、鉛の正論が物語の急所を突いてきます。

 今回も謎の成分が入っているガスの中、生身でガスマスクだけつけて行動したりしますが、ボンベ付じゃない、吸収缶方式程度のマスクで、謎のガス防げるわけないだろ?化学舐めてるの?

 ブルバスター自体、有人機である必然性がありません。巨獣は島の生物由来らしいので、罠猟で取り敢えず生物を駆除してから活動すれば良いのでは?

 コストをかけてブルバスターを運用する意味が不明で、それを新キャラの鉛に指摘させてはいけません。

 馬鹿しか居ない世界に、ツッコミキャラを登場させる理由が不明です。破綻した物語の言い訳か?なにはともあれ新キャラ鉛氏の活躍に期待大です。

……………………………………………………………………… 
 5話まで観ました。2023.11.06

 新キャラ登場!野郎なので別に気にもなりません。これでキービジュアルのキャラは全部揃った様です。

 しかし…、ブルバスターの性能悪いですねぇ…。二足歩行する意味が問われる5話でした。

 今回巨獣が出てこなかったから良かったですが、相変わらず謎の有毒ガスの中、平気で活動します。自殺行為手当でも支給されてるのかな?。いつか死にますよ?

 もうちょい、登場人物達には危機感をもって行動してほしいものです。

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 4話まで観ました。2023.10.26

 今回は、主人公やロボも活躍し、巨獣の謎に迫る中々面白いお話でした。

 経理のハゲやピンク髪の二階堂アル美(ヒデー名だな!)も良い味出していました。

 ただ、やはり企業の在り方としては疑問を感じます。重要な作戦が従業員や他の会社の自腹やボランティア頼みだったりするのは、どう考えてもブラック企業の所業です。

 また、島民からの委託で巨獣退治をしているというのも、どうかと思います。

 熊や鹿だって泳いで他の地域に渡り、生息域を広げたりします。生態不明の巨獣も、泳げるのがいるという描写がありましたが、島から出て、他の地域で暴れたら誰が責任をとるんでしょう?

 島は謎の有毒ガスも出ている様ですが、主人公達は別に防護服とか着ないで軽装で活動しています。また、YouTuberや他の一般人も簡単に上陸してきます。この人達に被害があったらどうするの?

 結局、零細企業の手に負える案件じゃないんですよね。島から巨獣が逃げないようにしたり、一般人の上陸阻止とか、法的根拠と警備する人員が無ければ無理です。

 公的機関の権力や大学等の調査力無しで何をするんですか?無能企業が事態を悪化させているようにしか見えません。

 行政機関が出てこないのは、行政も無能なんでしょう。この世界、まともな組織が軍隊しかないという、後進国並に衰退した日本が舞台のブラックコメディなのかもしれません。

 何か観ていて、気分が落ち込みそうです。
………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2023.10.19

 世界観が何かおかしいです。巨獣について、公的な組織が出てくると島に住人が帰還出来なくなるから、民間会社が対応してるって…。

 正体も分からず、島民を容赦なく捕食する化け物ですよ?世間に公表して国家的に対応すべきでしょ。なんで、下請けで予算もないような会社がやってんの?

 主人公、親会社と島民の板挟みになったりします。会社の業務がイリーガルなので、経営に苦労しますが、当たり前じゃね?

 こんな業務でどうやって利潤出すの?巨獣の死体が金になるような、異世界ものなら分かりますが、ロボを動かすだけで赤字でしょう。

 何か、巨獣を殲滅すれば良い様な流れになっていますが、だったら島を絨毯爆撃でもしろよ…。クソみたいなロボで場当たり的に上陸して駆除出来るわけ無いだろ!

 リアルな会社モノっぽいのですが、根本的に世界観がおかしいので、色々空回りしています。そのうち、社員に死者が出そうです。
………………………………………………………………………

 1話観ました。2023.10.07

 土建屋風組織がモンスターと戦う話の様です。で、もって他のレビューアー様も書かれていますが、初っ端から演出が下手すぎます。

 この組織、ものすごく無能です。構成員も中卒っぽいガテン系しかいませんし、事務能力も低いです。武藤の資格、労務管理も出来ていません。

 こんな組織が対応しているようでは、モンスターの脅威も大したこと無さそうです。

 エブァンゲリオンのネルフは、正規軍もお手上げの人類の驚異に対応出来る、超スゴイ組織だ!という効果的な演出がありましたし、パトレイバーなら、特車二課は独立愚連隊っぽかったけど、実は有能で大活躍というカタルシスがありました。

 リアル寄りにしたつもりかも知れませんが、いきなり組織の官僚主義的非効率を見せつけられて、視聴者はどう反応すれば良いのですか?

 無能組織が危機に対応出来ずに末端の兵士や構成員が死でもって贖うなんて、歴史上にいくらでも実例がありますが、そういう系統のお話なの?

 どちらにしても、敵がそもそも大したこと無いか、危機に対応出来なくて胸糞展開かご都合主義になるしかありません。

 1話から視聴者の興味を喪失させる演出に驚きを隠さません。多分つまらんでしょうが、クソアニメ成分高めなので気にはなります。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 6
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

20世紀の会社のような展開とキャラが馬鹿すぎて不快です。

6話 話のフレームは悪くないんですけど、肉付けが面白くない。キャラが馬鹿しかいない。演出も展開も20世紀の会社の感覚。

 SFの大きなフレーム、骨組みは悪くないです。島設定と動物が変化する、それを退治する民間企業という部分ですね。

 それ以上の経営に関する部分はなぜ民間なのか?に仕掛けがないんですよね。SF設定として民間企業であることに奥行がありません。つまり、設定のための設定です。貧乏人のロボット開発がしたかっただけ?

 キャラも同じで全員が物語の為のキャラではなく、作品の為のキャラという感じです。つまり馬鹿を配置して作品にしている感じです。主人公とアル美が特にそうですけど。まあ、この6話の馬鹿っぷりでちょっと我慢の限界かなあと。

 ついでに言っておくと、社長の禿頭ネタとか、終業時間がどうとか、露骨なセクハラとか、あらゆる肉付け部分がテンプレでしかありません。演出、展開、キャラの言動が2,3世代前の作品、20世紀の会社の感覚を引きずってないでしょうか。

 つまり、SF的な設定の結末をどうしたのか?以外は興味が持続しません…というか積極的に不快になります。ですので、視聴中止。

 キャラとストーリーは1.5にしておきます。





3話 描きたいことは垣間見えるが、ロボットものの悪いところが出ている。 窪之内英策氏の描くはかなげでしかし色気のある少女が好きなので、視聴しました。

{netabare} 島民が場所を追われるということから、福島県の原発のアナロジーなのかなあとも思いますが、現状では相手が人災ではないので分かりません。ガスの問題が出ているので今後は人災の事故か故意の可能性があります。

 水道事業の民営化などの行政サービスのあり方なども含まれている感じです。青年団の高齢化、成り手不足の問題もでてましたし、ネットへのマル秘情報の拡散と対応もありました。

 話の構造は「Deep Insanity THE LOST CHILD」と「サクガン」を合わせたような感じです。で、やっぱり思い出すのが「トライダーG7」かなあ、というアニメ作品です。

 本作を見て連想するのはヒグマです。ヒグマ退治で疑問に思った事はないでしょうか?なぜ自衛隊が出ないんだ?警察ではないの?ということです。
 実は獣害でも災害派遣は出来ます。ヒグマやトド退治で自衛隊が出動したことがあります。が、いずれも1960年代で現在は自衛隊に依頼されることはあまりありません。

 災害派遣要請というのは政治的な判断で、他の手段があるときには出しづらいのと、自衛隊が必ずしもベストな第一選択ではないからでしょう。猟友会のベテランの方がヒグマの生態が分かっている分、効率的とも言えます。
 なお、警察の発砲は威嚇に限定されているので無理でしょう。警官の狙撃部隊でも技術は対人向けですので、ヒグマ退治は無理だと思います。

 経営=金儲け…ではありますが、商売はニーズが無いとできません。そして「顧客満足」です。で、事業に対する地域の理解と地域に貢献する企業風土でしょう。

 そういったことを、比較的丁寧に描いていると思います。4話の予告を見るとペットの置き去り問題などもでていました。

 以上を考えると、真面目に考えている話だと思います。思いますが、肝心の主人公にリアリティがないのと、思い入れができないんですよね。

 彼はロボットを作ったらしいですが…パイロットと開発者が同一で、しかも単独の派遣でサポートも無し。何より考えが浅くドラマのために馬鹿になっています。馬鹿さ加減でリアリティが無くなっています。

 そう、これは主人公だけではないですが、キャラが馬鹿なんですよね。大衆=馬鹿のカリカチュアだとは思いますが、しかし、いくらなんでも馬鹿すぎるでしょう?この馬鹿の集合でドラマを作る手法は、今はアニメで見ると辛いですねえ。小説…それも連載小説なら勢いでいけるかもしれませんけど。

 ロボットものに必要なのは主人公の成長課題ですねえ。日本のアニメ…特にロボットものになぜティーンが主役なものが多いのか。それはティーンエイジャーの課題だし、大人になって成長云々というのが痛いからだし未熟さが許されないからです。

 アメリカのスーパーヒーローものが痛いのはいい歳したオッサンがコスプレして成長云々と言っているからです。日本のティーン主人公がリアリティがないとかいますが、成長課題を描くのにハイティーンがもっとも感情移入ができると思います。
 主人公はその点で行動や考え方がかなり幼いし、それがわざとらしいです。そして社会人の成長に対する感動のラインはこういう馬鹿がまともになるような話ではないです。

 ロボットに魅力がない。これは最近のロボットアニメに見られる不思議な現象です。ロボットは自己拡張ですし、憧れです。その為に重要なのが、ロボットに必然性があると思わせることです。ミノフスキー粒子とはいいませんが、パトレイバーくらいの設定は欲しいなあ。
 
 パイロットの魅力、成長課題と年齢設定、ロボットに対する憧れと必然性。馬鹿が集まってドラマを作る手法。これが最近の特にロボットアニメをつまらなくする原因です。それが全部そろってますねえ。ロボットものの要素として自己拡張があるかもしれませんが、そこはこれからでしょう。


 そして、アニメの出来も良くないです。窪之内英策氏の女性キャラの魅力は繊細な線ですので、それをベタ塗りのこういう感じで表現されても駄目ですね。害獣もひどいし。

 ということで、社会の何かを表現しようという試みは評価しますし、小説なら面白いかもしれませんが、アニメとしては、特にロボットアニメとしても経営ものとしても、出来はよろしくないです。

 切りたいのはやまやまですが、SFは最後まで確認したいし、レミノというサブスクの使い勝手も確認したいので、多分見ると思います。

 次のレビューは最終回後か切った時だと思います。{/netabare}


4話 1点だけ。ロボットとか船に乗ってないときの二階堂アル美は結構色っぽくて綺麗でした。乗り物に乗ってるときがだめかなあ。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 10
ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

日曜劇場みたいなことがやりたかったんだけどなぁ…

 キャラに魅力がない、世界観にワクワクしない、フィクションとリアルが上手に混ざり合っているわけでもない、毎話毎話 不愉快な展開が多い……こんなのがやりたかった事なのか?
 
 どうしてこうも主人公は自ら嫌われようとしているんでしょうね。
 ただでさえ、現状6話に来てもまだアル美さんや経理のハゲ相手に空回っているのに、高学歴研修生とも衝突するんだもんなぁ。
 明るいバカ ってだけなら親しみも持てるのに、学歴コンプレックスを持っていて隠そうともしないですし。

 会社のしがらみとか金の問題も、ただただ面倒くさいだけでプラスに働いていない。
 ここを面白く描けないなら、この作品をやる意味って何だろうと 考えてしまいます。

 第10話まで視聴しました。
 {netabare} とりあえず、第7話から第10話まで視聴して抱いた感想は、「あぁ、日曜劇場みたいなことがやりたかったのね」です。
 大企業相手に零細企業が頑張るぞ、的なやつですか、ですが残念ながらそれを目指すには話の厚みが欠けてしまっているように感じます。

 まず、第7話ですが これまでさんざん擦ってきたアル美さんの犬の話に決着がつきました。
 ケリがついたことに安堵しつつも、ここまで擦るような内容だったかなと首を捻りたくもなります。
 アル美さん、犬笛を頼りに単騎特攻って蛮勇が過ぎるぜ…。
 ていうか、あの研究所のおっさんはどういう扱いにしたいんでしょうね。
 携帯を拾おうとして、ネットにかかるってくだり必要でしたでしょうか? 別にあの巨獣が引きちぎるとかでもよくないか?
 鉛くんの正論パンチや四角四面すぎる行動に対して、主人公や武藤さんの肩を持ちたくもなりますが、正直この二人の心証が悪いので何とも言えない気持ちになります。
 で、その鉛くんはというと、1人で島民にアンケートとったりクラウドファンディングの準備をしていたようです。
 うん…まぁいいと思いますけど、資金繰りとかが大きいテーマとしてあるこの作品で、7話まできて今さらクラファンをドヤ顔で出されてもなという気がします。
 島民アンケートも、今まで守秘義務が諸々のネックだったのにアンケートとったら実は良かったですであっさり流してしまうのも釈然としません。

 研究所で巨獣から逃げるときのカット割りはすごい迫力があって良かったと思います。


 第8話は、冒頭の鉛くんの巨獣駆除の手腕や業務改善をくらった主人公が、そのモヤモヤを武藤さんを扱き下ろすことで発散しようとしています。
      マジでコイツなんなんだ…。
 オリジナルアニメは度々なんの魅力もない主人公が登場したりしてしまいますが、コイツはその中でもなかなか抜きん出ていますね。

 その後、武藤さんは武藤さんで粗暴な言動をしながら、巨獣駆除を脳筋的無茶をすることで視聴者からさらに嫌われに行きます。
 脳筋というだけならまだ好印象を持てるかもしれませんが、重役がいるとわかったら取り繕うとする卑しさも見せてしまったのが致命的ですね。
 しかもトドメとばかりにその後、酔って若者に絡むという姿も見せてくれます。
 ここでしっかりと嫌われると後に活躍したところで、マイナスが0になるだけなんですけどね。


 第9話は会社が塩田に吸収されることになり、その際武藤さんが現場を退けなければいけないことが分かります。
 このとき、なんか武藤さんが被害者みたいになっていますが、前話のことを踏まえると塩田の考えに納得しかありません。

 その後、塩田が不穏な動きを匂わせていることがわかります。
 ですが、この辺り主人公が、ロボは俺のモンだ とかいう訳のわからん視点の話を持ってきてギャーギャー騒ぎそれを鉛さんにド正論で返されたりしているので非常にブレます。
 巨獣の発生理由にしても、社外秘だから取り戻せって言われたデータを興味深い内容だからみんなで見てみましょう、となったのには驚きました。いや見んなよ。
 主人公から被害妄想のバイアスがかかった考えでスパイ扱いされる鉛くんやまともな事を言っているのに邪魔者扱いされる専務が不憫でなりません。
 この作品はまともな人がひたすら可哀想なアニメですね。

  
 第10話はこの作品の大きな転換点であり、また私個人としては大きく道を外してしまったような話だと思っています。
 今話で社長は現状を世間に公表することで支援や公的な機関の協力について言及していましたが、正直この考えは視聴者からすると第1話の頃からずっと感じていたことです。
 何故そうしないのかは守秘義務があるからとのことでしたが、鉛くんのアンケートで実はそんなことなかったですとあっさり解決してしまいましたしね。
 しかも、事態が好転するかは賭けです、とか言われてはなんとも締まりません。

 一方、社員たちは業務を配信することで、塩田の闇を暴露し世論を味方にして収益化しようという、暴露系youtuberみたいな事をするそうです。
 クラファンとか配信とか、大学生が考えそうな企業改善案で非常に素敵ですね。
 先ほども書きましたが、ドヤ顔で出すようなもんじゃないでしょ。
 
 不条理に対して、時にルールを破る方法でもって現状を打破するというのは、漫画・アニメにおいて様式美だとは思うんですが、この作品では絶対にとってはいけなかった手段だと思います。
 この作品はイントロダクションや放映時の煽り文句でも、「現実」というものに言及し注力しているのがわかります。
 これまでも人件費や弾代などのコストの話、船舶免許を持っているかや会社のしがらみなどを描いてきました。
 現状、悪役である塩田は現実的な手法で波止を封殺してこようとしています。
 それを主人公陣営が、『こんなルールやら規則なんか関係あるかい!バーンっと世間に公表したったらええねや!もう10万人見とるわ!今さら止められるかい!巨獣ぶっ殺したるわヒャッハー!』という行き当たりばったりな手法をとってしまっては、もう理想と現実という根本のテーマからも逸脱してしまったように思います。
 
 さらに何とも残念な点とすれば、この作品はノリと勢いが重要視されているわけではなく、キチンと鉛くんのようなキャラがいたのにも関わらずこのような手法がとられたことです。
 基本的にド正論やマジレスに対しての返しが弱すぎるんだよなこの作品。
 
 残りの話数で挽回できるのか期待です。

 {/netabare}

 第11話視聴しました。
 {netabare} うーん…なんというか、順当に残念な方向へと向かっていますね。
 打ち切り漫画の最後のまとめ方というか、敗戦処理をしているというか…。
 
 序盤、湖の調査をしていたら巨獣が出て、取り敢えずな感じでアル美さんが怪我をしました。
 なんかもう最終話にてアル美さんが駆けつけるっていう感動を演出するためだけにこうしましたよね? 安いんだよなぁ…。
 

 その後病院にて自分たちの動画が炎上していることを知ります。

 うん、まぁ 塩田のやり方の汚さを演出したり、アンチコメ等に対する脚本の言いたいこととかはわかるんですが、これをそのまんま事務員の子に言わせてるのがなんだかなぁ…。 
 それだけ炎上について詳しいなら、今回の件がどういうことになるか事前に想像つきそうなもんですけどね。

 
 後半は、豪気な関西弁のおじさんがハゲネタを引っさげてビジネスの話をしに来てくれました。
 島の固有種のウミキノコには新発見の発毛成分があるんですって。

 研究所の人がやってきて、巨獣の新情報をくれます。巨獣には未知の神経伝達物質があるんですって。

 物語の最終盤になってから、こうして未知のなんたらとか言い出しているのを見ると、話の収拾のつけ方がもうどうにもならないんだな、としみじみと思い至ります。

 それでも最後はどう締めるのか楽しみです。
 {/netabare}

 最終話視聴しました。
 {netabare} 最終回ということもあって、画面が中々派手で盛り上がってる感じが演出できていて良かったと思います。

 ただ、まぁ内容についてはこれまで感じていた不安な部分をそのまま内包したまま、とりあえずなんとか気合いと熱血で誤魔化し乗り切った、そんな印象です。

 巨獣との戦闘は、良く言えば「テンポが良い」ですが、印象としてはピンチを演出した割にやけにサックリといった感じです。
 あの大型巨獣をがっつり終盤のメインに据えても良かったんじゃ?と思います。
 
 沖野くんの気合いのシーンは、ヒーローという単語から序盤との繋がりを感じられるものでしたが、沖野くん…後半はめちゃくちゃ空気でしたよね笑
 アル美さんについても、まだ犬のこと擦っていて笑いました。
 社長の熱い啖呵も良かったのですが、その後の典型的な「俺たた」endのことを考えると、波止を見くびるな!波止をナメるな!と言われても熱さしか残りません。


 まとめ
 
 こういう作品の作風、テーマで面白いもの良いものを作ろうとするならば、最も重要なのは事前段階で どれだけ設定を深堀れているか、どれだけ話を練れているかにかかっていると思います。
 
 本作品は「重機的なロボットが活躍する」というコンセプトの方が先に立ってしまい、ストーリーやテーマが疎かになってしまいました。
 この作品においてロボットとはあくまで表現方法のはずです。

 よく、オリジナルアニメではもっと尺があればな と思うことがありますが、この作品に限って言えば例え2クールあったところでたいしてオチは変わらなかったように思います。

 これは個人的妄想なんですが、鉛くんの登場は第1話からで良かったのではないかと思います。
 第1話の頃から沖野くんと鉛くんの関係性を深めれていれば、「理想」と「現実」の対比をもっと見応えのあるものにできたり、会社の人間関係も深めることができたのではと考えてしまいます。


       {/netabare}

投稿 : 2024/05/18
♥ : 3

66.7 4 パイロットで組織なアニメランキング4位
へヴィーオブジェクト(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (636)
3720人が棚に入れました
結局、戦争はなくならなかった。地球という惑星の隅々まで開発の手が及び、一部の権力者達が月面に別荘を建てるような時代になっても、人と人の心の隙間までは埋まらなかった。ただ変化はあった。くだらない殺し合いに夢中になる彼らにも、変化はあった。泥臭い兵隊達の運用は時代遅れとなり、各国の地球の支配権の奪い合いは、『クリーンな戦争』で決まる。そんな世界の、戦争の代名詞。それは――。

声優・キャラクター
花江夏樹、石川界人、鈴木絵理、伊藤静

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

なぜ面白いはずなのに面白くないか。

 このアニメ、ヘビーオブジェクトという兵器のSF設定といい、戦争のやり方が変わった世界観といい、ヒロインを初めとして登場キャラはなかなか魅力的で、結構ポテンシャルはあると思います。これだけ揃えられれば面白いはずなんです。

 実際1話1話のエピソードは面白いです。でも、全体として面白くないんですよね。なぜでしょうか。いくつか思い当たるポイントです。

 ワンパターン。日常場面、上官の無茶ぶりミッション、想定外の事象、戦闘、肉弾戦(たまに敵女性とのいろいろ)の繰り返しみたいな感じです。ゲストキャラはいますが、同じパターンです。

 エロさもまあ、ラノベ原作でうまいレベル感でギャグとして処理できる範囲なので良かったと思いますが、これもパターン化されてしまってます。パターン化が面白いこともあるんでしょうが、作画なのかキャラのせいなのかわかりませんが、エロさもギャグも中途半端で楽しみにするほどではなかったです。

 世界が進展しない。平和に向かうわけでもどこかと和平を結ぶわけでもない。解決すべき大きなテーマがない。主人公の成長とか人間関係の進展とかあれば、いいんですが、初めの話と最後以外はどの順番で見てもOKな感じです。

 バディものですが、2人の友情についてどうも感情移入できないというか共感がもてません。カッコつけすぎて上滑しているからでしょうか。エピソードで何の説明もないので、漫才コンビにしか見えません。

 ヒロインが人形。可愛くて主人公に惚れる戦闘人形です。都合のいい少女にしか見えません。愛情がストーリーの本題に絡まないということもあるでしょう。多少主人公が無茶をする動機にならなくはないですが、主人公は基本誰でも助けますので関係ありません。
 女上官も狂言回しなだけで、エロキャラ以外の役割がありません。

 初めの話は結構面白かったです。ヒロインの人間性の変化みたいなものがありました。これを継続したテーマにすればものすごく面白かったと思います。
 または本筋として進展する何かがあればなあと思います。解決すべき謎とか、最後は大きな敵を何か国かで叩きつぶすとか。または、ヘビーオブジェクトが否定される流れにしてもいいと思います。

 ラノベなら、数ヶ月に1度のお楽しみで進展しない話を読むのも楽しいでしょう。でもアニメでこのパターンだとちょっと辛いですね。おしい作品でした。
 
 前半のOPはなかなかカッコイイ映像でした。
 

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

サカゼルガ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

隠れた良作です

「とある魔術の禁書目録」の作者と同じ人の作品です。

内容はハリウッドさながら、
絶対に倒せないような強大な敵の巨大兵器を、
ほぼ知恵と機転のみ用いて、
基本的に2人の歩兵のみで打ち倒していきます。


「正直結構無理あるだろこれ」
みたいな、冷静に考えると結構無茶な設定もありますが、
そういう細かいところを気にするよりも、
基本的に出てくる敵の兵器がすべてラスボス級なので、
一見不可能にしか見えない敵を打ち倒していくのが、
見ていてマジで気持ちいいです。

しかも兵器なんで、基本的に倒したとき爆発します。
めっちゃスッキリします、
「すげーーー!!」って


そういう意味では、敵がほぼ無敵クラスばかりの
とある魔術1期に近いと思います。


感じとしては、「金色のガッシュベル」とか好きな人にオススメです!

投稿 : 2024/05/18
♥ : 1
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ボール超かっけえ!

オブジェクトカッコイイですね!
予想以上に女の子が可愛かったのもポイント。
お話はこの原作者さんならジャイアントキリングな内容なのかな。

2話
{netabare}

オブジェクト同士の戦闘がポジション取り、武器の撃ち合いと少し面白味にかけたかなあ、来週はあの敵を倒す話だと思うので期待してます。

{/netabare}
3話
{netabare}
正攻法で倒すわけではないことは分かってはいる・・・のですが、あまり展開としては燃える展開かな?と思いました。ただ援軍が来たシーンは良かったと思います。
今の時代でもアメリカ等にはスパイ機関があるわけですから、破壊工作を想定した防御が何もないというのはちょっと頂けないかなと思いましたね。

{/netabare}


15話
戦闘良し、エロ良し、映像良し、話もそれなりに良しの良回でした。

意外と面白いんですよね。以前ジャイアントキリング系ロボットアニメがありましたが、私が見たかったのはこういうアニメです。あまりにストーリーにとらわれすぎると、武装や倒す方法が限られていくのだなあと、ヘヴィーオブジェクトの3話完結方式が良いのを見て、感心しました。

16話
戦闘シーンは多分今までで一番良かったですね、ヘイヴィアが敵が放棄したオブジェクトを見上げるシーンや、姫様の出撃シーンのオブジェクトのかっこよさも良い!
そして、謎歌を突っ込んできた今回の話は最高でした!

やっぱり2クール目に入ってから大分面白くなってるなあ。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 33

64.1 5 パイロットで組織なアニメランキング5位
シュヴァルツェスマーケン(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (326)
1678人が棚に入れました
アージュの人気ゲーム『マブラヴ オルタネイティヴ』のスピンオフ作品。

1983年のヨーロッパを舞台に、東ドイツ軍の戦術機部隊“第666戦術機中隊”(通称:黒の宣告(シュヴァルツェスマーケン))に所属する青年・テオドールの物語が描かれる。

声優・キャラクター
鈴村健一、田中美海、山本希望、南條愛乃、安野希世乃、安済知佳、加藤英美里、村瀬迪与、三宅健太、田村ゆかり、成田剣、沼倉愛美

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「総員傾注。これよりBETA梯団光線級群へのレーザーヤークトを敢行する。光線級を掃討するぞ! 第666中隊、シュヴァルツェスマーケン出撃!」

この作品の原作は未読ですが、この作品自体が「マブラヴ オルタネイティヴ」のスピンオフとしての位置付けになっており、「マブラヴ オルタネイティヴ」が2012年に「トータル・イクリプス」という名称でアニメ化された作品の方は視聴済です。

この作品は、「トータル・イクリプス」から18年前の1983年のヨーロッパ・・・それも東西に分断されたドイツにおけるドイツ民主共和国(東ドイツ)側の視点で描かれた作品です。
「トータル・イクリプス」ではBETAは1997年に韓国から日本列島に侵攻してきました。
その間約14年もの間、ユーラシア大陸ではBETAとの激しい攻防が続いていたと考えると感慨深いモノがあります。

この物語における人類共通の敵はBETAと呼ばれる未知の人外生物なのですが、極めてやっかいな敵なんです。
BETAには「「レーザー級」「グップラー級」「デストロイヤー級」など異なる形態がお互いの弱点を補い合うかの様に徒党を組んで膨大な数で押し寄せてくるんです。
単体での能力では間違いなく人類側に分があると思います。
でも、一人の人間が一度に相手にできる数には限界があります。
BETAはその限界を上回る数で押し寄せ、人類から抵抗力を少しずつ削ぎ落としていくのですから、どうあがいても疲弊は免れません。

そして不幸は連鎖します・・・ヨーロッパ諸国の援助は得られたのですが、その代償となったのは東ドイツの国そのもの・・・東ドイツがBETA戦線の盾となる形になってしまったんです。
愛する祖国が戦場になる・・・何より東ドイツを愛してやまない国民を犠牲になんてできない・・・

でも彼らにも希望の光は途絶えていませんでした。
BETAとの激戦区であるが故、東ドイツ軍の中から最多の撃墜数を誇る部隊が誕生したんです。
その東ドイツ最強の戦術機部隊名は、アイリスディーナ・ベルンハルト大尉が率いる「第666戦術機中隊"黒の宣告"(シュヴァルツェスマーケン)」
この作品は彼らシュヴァルツェスマーケンの戦いの軌跡を描いた物語です。

「トータル・イクリプス」における敵は、国ごとに多少のイザコザはありましたがあくまでBETAです。
そのため物語的には勧善懲悪モノとして分かり易い展開でした。
ところが、この作品では東ドイツ国内におけるレジスタンスが並行して進められる事から、敵はBETAだけではないんです。
BETAによる東ドイツ存亡の危機なのに派遣争い・・・つくづく人間の持つ業にへ辟易してしまいますが、現実においてもきっとこれが実態なのだと思います。

でもレジスタンスに至る思考には激しく納得です。現行の東ドイツではお互いがお互いを監視し密告する・・・例えそれが身内であってもです。
そして一度捕まったら激しい拷問・・・中には生きて帰れない人もいる・・・
これが常態化した世の中・・・生きることに対する充足感なんて得られないと思います。
只でさえBETAは目の前まで来ているというのに・・・

そして現体制とレジスタンスの狭間で揺れる人達に対しても焦点が当てられましたが・・・正直辛いの一言です。
疑われたのは、666中隊に転属してきたたった一人の肉親・・・
幼い頃、一家総出で西ドイツへの亡命を試んで失敗し両親は死亡・・・行方不明だった妹が目の前に現れてくれた・・・兄としてこれほど嬉しいことはありません。
妹も・・・大好きなお兄ちゃんの傍に居たかった・・・ただそれだけなのに・・・

亡命する時・・・妹の手を離さなければこんな事にはならなかったのに・・・
でも軍という組織の規律が許してくれなくて・・・
この悲しい事の顛末は是非本編でご確認下さい。
私は涙無しには見れませんでした^^;

そして物語の終盤で壊滅しかけたレジスタンスに最後の希望が舞い降りて・・・
物語にドライブがかかったように激しく動いていきます。

完走して思ったのは、登場人物の死に対して容赦が全く無い事・・・
「トータル・イクリプス」もそうでしたが、いなくなって欲しくないキャラの生命をあっさりと奪っていくんです・・・
先に書いた兄妹もそうでしたが・・・物語のラストで訪れた死は半端なく辛かったです。
どこまでも実直で仲間を信じ、自分を貫き通したその雄姿・・・堪りませんでした。

オープニングテーマは、fripSideさんの「white forces」
エンディングテーマは、Zahreさんの「哀しみが時代を駆ける」
fripSideさんらしさが出ているオープニングと、メロディアスなエンディング・・・どちらも甲乙付け難い格好良い曲でした。

1クール12話の作品でした。BETA侵攻を軸だと捉えると物語は半ばとなりますが、レジスタンスや666中隊の人間模様と捉えると、12話でしっかりと纏まっていたと思います。
「トータル・イクリプス」が2クールだったので、こちらも2クールを期待しましたが・・・
もし2クールだったら、ラストの展開に至るまでの道筋にあるたくさんのドラマについても描けたのではないか・・・と思ってしまいますが、こればっかりは仕方ないのでしょう。

次に続く・・・という意味では「トータル・イクリプス」も次に繋がる展開の前で終わっちゃいましたし・・・
このBETAとの戦いの結末は見る事ができるんでしょうか・・・^^;?

投稿 : 2024/05/18
♥ : 19

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

トータルイクリプスより更につまらない

原作は人気のアダルトゲームらしく、「fate」シリーズと同じくらい息の長いシリーズだが、まったくもってつまらない。

一応ロボットアニメということで、ロボットデザインも設定も工夫はされているもののサンライズやサテライト作品と比べると天と地ほどの差が有りそっちのマニアにも訴求力が薄い。

あと、制作会社「ライデンフィルム」は大作「アルスラーン戦記」をそれなりにクオリティ高い完成度で成功させたものの、ライトノベル原作の「ロクでなし~」や本作の気の抜け方には驚かされる。キャラクターデザインや演出面を見ても本気になっているとは到底思えません。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

期待薄で入ったが

原作がエロゲのスピンオフ作品か…

期待薄で入ったが、あら?これってロボットというよりはミリタリーなんじゃね??
ライデンフィルムxサンジゲンというのもあって、面白いじゃん!!

東西分断されたドイツを舞台にしているというのもいいが、一匹狼揃いの東ドイツ軍小隊666は漢だな!!

気色悪いデザインの異生物の圧倒的な戦力に力及ばず散っていく東ドイツ軍部隊…
フラグ立てるから解るんだけど、辛いっすね…

人類が劣勢になっていくのに、政治的な陰謀や人間関係のドロドロもありで、そんなことやってる場合じゃね〜だが、そういうのも含めて見応えがあった。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 3

69.8 6 パイロットで組織なアニメランキング6位
荒野のコトブキ飛行隊(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (321)
1048人が棚に入れました
一面に広がる荒れ果てた大地で、人々は物流・交易を行い、助け合いながら生きていた。雇われ用心棒の“コトブキ飛行隊"は、厳しいが美しい女社長、頼りない現場の指揮官、職人気質の整備班長など個性的な仲間とともに、空賊相手に大立ち回り!今日も“コトブキ飛行隊"は隼のエンジン音を響かせて、大空へと翔けてゆく――。

声優・キャラクター
鈴代紗弓、幸村恵理、仲谷明香、瀬戸麻沙美、山村響、富田美憂、矢島晶子、藤原啓治、吉岡美咲、岡咲美保、島袋美由利、古賀葵、川井田夏海
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

キャラ分布にみられるドーナツ化現象

ゲームちょっと興味出てきた


「競馬の騎手とレイバー乗りは、ちっこい奴に限るってね」
そんな後藤隊長の至言から早30年余。戦闘機乗りにも女性進出でびっくらこいた私。他のは知らん。

視聴理由はレシプロ機(プロペラ機)の響きに惹かれて。
プロペラ機は零戦が有名ですが作中の隼、紫電改も心躍る機体名です。第二次大戦時の主力で、ソ連がジェット機を開発するまで戦闘機の主役でした。
つくづく硫黄島陥落前に橘花が実戦投入されていれば・・・と脱線が止まりませんのでこれくらいで。。。はい。


女性ばかりのコトブキ飛行隊6名がいわゆる主役級。全員が“隼一型 一式戦闘機”に搭乗してます。EDクレジットには“隼”の継承会社であろう立飛ホールディングス㈱の文字。本格的ですね。
砂漠を背景に口笛から始まるOP。これでウェスタンハットでも被って馬に跨れば立派な西部劇の出来上がりですがそうならないのは上記の通り。
海もないし、隼は陸軍機でもあるし、発艦するのは空母からではなく飛行船からという斬新さ。既視感はあまりございません。
もう一つ、水島努監督が手掛ける空戦ものということですが、ガルパン未視聴の私にとってはそのへんの事情は不案内なので語らず。いつか観よう!ガルパン!


全12話。フルCGで毎話空戦が繰り広げられます。
物語らしきものもありますが本格化するのは少し先で、基本的には各話のイベントをこなしていくスタイル。
この空戦、ドッグファイトってやつですね。音なり回旋具合なりカメラワークなり雰囲気が良いのです。本作でなにか挙げろと言われれば外すことは出来ない見どころでしょう。

毎度繰り広げられる空戦もそればかりでは賞味期限を早々に迎えてしまいます。
別の魅力。物語なりキャラなりで引っ張ってほしかったところですが、このコトブキ飛行隊の構成メンバー6人の魅力ってほぼ皆無?顔と名前が一致しない。
一番印象に残ったのがキリエ役のCV鈴代紗弓さんが「おー喋ってるー!」という ww
 ※声優さんが声出してるのに驚くとはこれ如何に?(『ハイスコアガール』参照)

ますます空戦を面白く感じないと厳しい作品であるとの思いを強くします。
むしろお姉さま方、コトブキの元締めマダム・ルゥルゥとその幼馴染みの議員ユーリアのほうがインパクトありました。
逃げられジョニーや雇われ副船長サネアツはもとよりイサオ市長も強烈な個性を発揮。キャラ分布図で言えば中心部、主役たちよりも周辺のキャラがとてつもなく魅力的というドーナツ化現象が起きてます。
これ作品としてどうなんでしょうね?好意的に捉えると “主役を食う勢いの脇役が勢ぞろい” ってとこでしょうか。


物語はわりと早め{netabare}(第6話のキリエ回想回){/netabare}に、ん?と感じるところから徐々に動き出し、{netabare}私たちの現実世界との相関も匂わせながら、{/netabare}綺麗に収めてくれました。
空戦に気を取られながら軸の物語も陰で進行し集約させる着地のさせ方が好感の佳作です。空戦もラストバウトは{netabare}これまでの味気ない砂漠ではなく舞台を市街に移して{/netabare}見ための迫力もスケールアップしてました。ぜひここは観ていただきたいところです。



■エンマ様かっけーっす
{netabare}イサオのラスボス感が堪らない本作において、エンマ(CV幸村恵理)のイサオらに向けた一言がシビれました。

{netabare}「世界のためにみんなのために自由のために って言葉わたくし信用しませんの!」{/netabare}
よくぞ言った!もう充分です(*´▽`*){/netabare}


■声優矢島晶子のお仕事
昨年(2018年)惜しまれつつも27年間演じられてきた“のはらしんのすけ”の役を降板されたのは一般ニュースになるくらい大きな出来事でした。
降板にあたってのメッセージの一部 ↓

 「しんのすけ」というキャラクターとは離れますが、声の仕事には関わっていきます。
  また別の機会に他のキャラクターでの私の演技を受け取って頂けましたら幸いです。」

本作で久々の再会です。
マダム・ルゥルゥ(CV矢島晶子)とやり手の女社長役での出演でした。ダメダメな羽衣丸の雇われ副船長サネアツ(CV藤原啓治)との掛け合いも笑わせてもらいました。

 ん? 藤原さん?

そうです。奇しくもかつての野原家面々の軽妙なやりとりを見てニヤッとできるのもポイントです(^^)



リアタイとしては同クールの『ガーリーエアフォース』と同カテゴリーの比較対象がありましたね。
ハイレベルのライバル対決とは言い切れず、どんぐりの背比べという印象ではあるものの、アプローチの仕方が両作品とも違っていてわりと楽しめましたよ。


{netabare}サブジーって坂井三郎爺さん? 技術者って触れ込みだけど・・・{/netabare}



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2019.09.10追記
《配点を修正》 -0.1


視聴時期:2018年1月~3月 リアタイ視聴



2019.04.04 初稿
2019.09.10 追記/配点修正

投稿 : 2024/05/18
♥ : 57
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

パリ、テキサス

水島努監督×構成横手美智子。

荒野を舞台にレシプロ戦闘機を駆る、
用心棒集団「コトブキ飛行隊」女子の活躍。

20世紀初頭の時代設定でしょう。
街は空路による交易で賑わっている。
そこに現れる空賊との戦闘の数々、
空戦の近景は臨場感があり合格点でしょうが、
空戦の遠景はどこかぎこちない印象です。
音楽と音響効果はさすがの素晴らしさです。

少し気になる点としては、
{netabare}ここまで物語が同じ構造になっていること。
納品依頼→空襲・戦闘→撃退(敗北)です。{/netabare}
ここから先、どれぐらい物語を、
この構造から上手く逸脱できるのか期待しています。

7話視聴追記。
世界設定は砂漠の交易都市のようで、
パルミラやシバーム城塞都市のような雰囲気。
{netabare}物語のグランドデザインが語られ、
少しづつ目的が、見え始め楽しくなる。{/netabare}

最終話視聴追記。
{netabare}うーん…あまり強く印象に残らない物語でした。
この制作チームを考慮すれば、
大きな企画前の助走なのかと勘ぐったり。{/netabare}
世界観は秀逸だと思います。

お時間ある方はぜひ挑戦して下さい。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 63

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

西部劇+戦闘機+少女+[?]=!?(第11話: うお~、震電!)

== [下記は第1話視聴時レビュー: 以下、追記あり。] ==
第1話を観たら、面白かった(少数意見)……ではなくて(笑)。

オリジナルTVアニメ作品ですね。放送前から西部劇・戦闘機・少女の要素についてはPVや各種メディアなどでも明らかでしたが、第1話終了時点でもまだ明確でない[?]な要素がありそうです。

作中世界は現代の我々の知る歴史とは過去的にも未来的にも何かしらの断絶がありそうです。

そういう意味での「世界観」は謎なのですが、とりあえずアメリカ西部開拓時代みたいな空気感で、でも飛行船やレシプロ機はあって、空賊=無法者・味方の飛行隊=用心棒といった役割でいわゆる「西部劇」的な筋立てのストーリーが進んでいくようです。

飛行機に関しては第二次世界大戦当時の実在機体がベースであるらしく、味方の飛行隊に関しては日本の陸軍機体である隼、紫電などに搭乗していました。

本作のウリの一つであろうドッグファイト(空戦)の描写に関しては、空中カメラ視点の他パイロット視点の映像がなかなかダイナミックな感じで良かったです。

[?]要素はさておき他の3つは水島監督他、制作スタッフの趣味が色濃く反映されているような気がします。特に問題になりそうなのが西部劇要素で、これは現在の主な深夜アニメ視聴者層には馴染みがないしウケないんじゃないでしょうか?

まあ、戦争映画要素が上手く活きたガルパンの例もあるので断言はできませんが、明らかに不安要素ですよね…(笑)。

余談: 撃墜数ですが、気になって『大空のサムライ』の著作で知られる坂井三郎氏について調べてみたところ敵方のアメリカ側での公式認定が28機だそうです。本作とは直接比較は難しいですし本作では自己申告や僚機の認定なので数は大目になっているでしょうが、それでも40機台は相当な数だろうと思われます。
== [第1話視聴時レビュー、ここまで。] ==

2019.2.18追記:
第6話を視聴終了。ほぼ、クロエ回想回。第1話に出てた墓碑っぽい石の主が判明。…何、「ユーハング」だと!?

きっと我々の良く知る場所のことですよね。我々の現実世界との繋がりを仄めかし、ようやく作品世界の核心が少しずつ見えてきました…。

2019.2.25追記:
第7話まで視聴終了。陰謀の臭いとスパイの影が見えてきましたね。キリエとケイトのコンビでの活躍は見ものでした!

2019.3.25追記:
第10話の富嶽に続いて、第11話で震電キター(笑)!
さすがにジェットエンジン搭載モデルではなかったけど…。

そしてサブじいが何者かが、ついに語られましたね。

2019.4.1追記:
第12話(最終回)まで視聴終了。全体を通して、とても面白かったです。この最終回だと続編は作れなくもないですが、とりあえずは4月からアプリおよびYouTubeでの公開がアナウンスされたスピンオフ作品が気になっています。

第12話個別の話では、F-86Dセイバードッグ(F-86セイバーの改良機体)が出てきてビックリしました。機銃はなく、ロケット弾しか武装がないトンデモ機体(笑)。レシプロ機同士での機銃でのドッグファイトしか想定していない中で、ジェット機で近接信管付きロケット弾を撃ってくるのはかなりのチートですよね。

出撃前にコトブキ飛行隊の面々がいろいろなものを食べていましたが、キリエが食べていたミニパンケーキの缶詰みたいなのはキリエのパンケーキ好きのブレなさを感じさせて良かったです。

ところで「死の間際に記憶が走馬灯のようによぎる」というのが良く出てきますが、あれは生存の危機にあるときに、過去の経験の中から生き残りへのヒントをさがしているのだという説があるそうです。今回キリエが見聞きしたのはそういう物だったのかもしれませんね。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 47

72.6 7 パイロットで組織なアニメランキング7位
地球防衛企業ダイガード(TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (110)
568人が棚に入れました
西暦2018年、突如日本に出現した謎の物体「ヘテロダイン」。ヘテロダインに対しては軍による総攻撃も意味を成さず、最終的にOE兵器の使用という惨事をもたらして、事件は終結した。それを撃退する為に国連安全保障軍(安保軍)が建造したスーパーロボット「ダイ・ガード」は、事件後に制定された『界震災害関連法』に基づき、安保軍の対ヘテロダイン部隊が民営化され同軍が筆頭株主であり対ヘテロダイン対策を主目的とする民間の警備会社「21世紀警備保障」に移管されたが、その後 12年間ヘテロダインが現れなかった事から「無用の長物」と化し、ダイ・ガードの維持管理も総務部の「広報2課」が広報活動の一環として行っていた。西暦2030年のとある秋の日、熱海に突如としてヘテロダインが出現。現場に居合わせたダイ・ガードのパイロットにして21世紀警備保障の社員である赤木は、避難命令を無視してダイ・ガードを動かし、災害支援に出動する。

声優・キャラクター
伊藤健太郎、平松晶子、三木眞一郎、小野健一、広瀬正志、土師孝也、鈴鹿千春、新谷真弓、優希比呂、カシワクラツトム、大野まりな、根谷美智子、田村ゆかり

マジ天使 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

サラリーマンだって、平和を守れるんだ!

設定が面白く、謎の物体「ヘテロダイン」という敵と戦うのですが、パイロットは「サラリーマン」 ロボットは「会社持ち」 敵と戦うのにも「経費」と「承認」が必要ってロボアニメとしては異色の作品。
次回予告にもあるが「サラリーマンだって、平和を守れるんだ!」はこの作品の象徴。掛け値なしに平和を維持する意欲をキャラクター全員から感じ取れます。

会社の中でどうにもならない理不尽、組織として動く個人、働く理由など、ロボットアニメでは考えられない内容ですがこの作品ではきれいに纏められています。
言うなればこれも立派なファンタジーなのでしょうか。
「現実はこうじゃない」といわず「現実もこうあったらいいな」と共感するフィクションとして楽しめる作品だと思いました。

本作品は社会人を経験してから観ると、とても心に染みる名作だと思います。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 3

ふもふも さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

祝・スパロボ参戦!

現実味あふれるロボットものです。地球防衛も民営化する時代。今続編を作ったらきっと事業仕分けで・・・・。

ロボットもの、人間ドラマ、二つの要素がぎっちり詰まっています。戦闘は「くらえ!必殺!!○けっとぱーんち!」みたいなノリではなく、EVAに近いかもしれません。綿密な分析・情報収集、それにともなった作戦立案、そしてそれを無視する主人公!(アレ?)あんな熱い大人になりたいものです・・・。

シナリオ・音楽etcレベルが高い名作です。なにかロボット物を見たいという方・スパロボで知った方には是非ともお勧めしたい逸品です。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 0

ぶっかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

警備会社だけど、なんか文句あっか?

ロボット一機動かすのに、どんだけコスト掛かると思ってんのよ、ドカーン!バキーン!「はい壊れました」って、直すの只じゃないんだよ?その辺わかりる?
まぁ、そう言うお話
パイロットはあくまで会社員で、それが故のジレンマを、国防を任される自衛隊さんらとの軋轢など踏まえて、シニカルに描く
架空の存在である『戦うロボット』にこんな設定はどうでしょうか?と新たな提案をした異色作だが、いささか詰めが甘い
会社を舞台とした政治的な面は、多少突っ込ん描いてあるが、ロボットにまつわる、整備、新戦力の投入などが「ジャーン!できました♪」な感じで、雑なのが残念
『リアルっぽく描く』が作品のテーマなのだろうから、この辺りはもう少し丁寧にやった方が良かったんじゃないかと思うが…
全体的に嫌いじゃないけど、もうひと頑張り欲しかったかな


投稿 : 2024/05/18
♥ : 8

57.3 8 パイロットで組織なアニメランキング8位
闘神機ジーズフレーム(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★☆☆ 2.8 (36)
91人が棚に入れました
21世紀の終わり。
人類は新たなエネルギー『DG(ディバイングレイス)エネルギー』を手に入れ、目覚ましい経済発展とともに宇宙開発に乗り出した。
冥王星圏まで開拓の手を広げていた時、突如、未確認生命体”ネルガル”の襲撃により、開拓団は壊滅した。
地球連合軍はネルガルに対抗するため、世界中の遺跡から発掘された古代ロボット兵器”G’s フレーム”と、その操縦が可能な特別なバリアントを持つ少女たち”エンシエントガールズ”からなる『AG部隊』を結成した。

人類にとって初となる古代ロボットと少女による対ネルガル戦ーー
地球を護るために飛び立った第1次AG部隊は、木星トロヤ群戦役において多くの死者を出し、4号機アセナのパイロット南宮 麗雨(みなみや れいう)はMIA(戦闘中行方不明)となる。

時は流れ、主人公”南宮 麗香(みなみや れいか)”は、姉の麗雨を探すためAG部隊に志願する。

仲間たちとの友情、古代ロボット兵器と交わす絆、ネルガルとの決死の戦い。
少女たちは多くの涙を乗り越え、人として、そしてパイロットとして、大きく成長していく━━━━。

『運命なんて変えてやる!
ーー地球が飲みこまれる前に』

mimories さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

制作陣の気概が見えない

 
1話からつまらなかったが4話で脱落。

作画は不安定さがあるものの特に悪いわけではない。中国企業制作ながら良くも悪くも日本アニメっぽい。デザイン関連に日本人が並ぶので当然なんだけど。

問題は作画ではなく内容のほう。上っ面だけの軽い作品に感じる。
主に宇宙が舞台のようだがスケールを感じず、重めの話が軽くて響かず、キャラの印象は弱く関係性も分かりにくい。ぜんぜん楽しくないし次の展開に興味が持てなかった。

まあ、もっと頑張ったほうがよいかと。
とは言え、シリーズ構成/脚本あたりに並んでる日本人スタッフを見ると頑張ったところで厳しいかな…。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 3

taketake4 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

日本アニメに憧れた結果

中華制作のアニメなわけだが、まずOPでビックリ
OPで多数出るクレジットの大半が金勘定関連という
製作メインスタッフが出る日本のアニメとは全く違って、ある意味あちらの凄さを思い知らされます

内容的にはどこかで見たようなシーンのオンパレード
悪く言えばパクリなんですが、前述の中華アニメということを考えると、彼らが好きな日本アニメのシーンを入れるように指示されたのかなと
そのシーンを入れるためだけに話し作ってる感があって、全体にまとまりがない
まるで1話1話がぜんぜん別のアニメのようにも見えてしまいます

石原夏織はああいう役やるには演技が稚拙でちょっと威厳がなさすぎですね

投稿 : 2024/05/18
♥ : 2

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

シナリオが良ければ

【紹介】
中国製のロボットアニメで美少女達がロボに乗ってエイリアンと戦う話。
いろいろ違和感が多いですが、シナリオ以外は悪くない感じ。

【ロボ】
あまり好きなデザインじゃないのと、動きが軽すぎてオモチャっぽい感じがしますね。
動きがあまりにも機敏すぎると思います。

CGの技術は高くないけど作画は良い感じで演出も良く、クオリティは高め。
ロボは微妙だけど人間キャラクターのデザインは良いですね。

【キャラクター】
キャラデザは良い感じですね。
キャラクターの行動や考え方はちょっと変わってるなとは思いました。

主人公は建物をたくさん破壊していますが、中に人がいるとか考えてなさそうなのが気になる。

何かのパクりを想像させるような安直なネーミングは良くない。
こういう細かいところが、こだわりがないのかなという印象につながります。

【シナリオ】
色々な名作を見てきたファンが名作の好きなところを詰め合わせたようなシナリオ。
一つ一つのエピソードを見ると良い話なんですが、「クリエイターの伝えたいこと」、「作品の軸」がないように思います。

感動的な場面を作るために無理やりキャラクターを動かしている不自然があって
こういうシナリオにすればウケるだろうっていう安直さを感じます。

【総評】
日本文化のことをあまり知らない外国人が日本風のアニメを作ることの限界を感じさせる作品。
日本風なのに文字とか食事とか細かいところに中国っぽさが残っており、
中国の文化と日本の文化が不自然な形でミックスされているので色々なところに違和感があります。
中途半端に日本風にするよりも、中国舞台にすれば良いと思いますよ。

相手の文化へのリスペクトがないのに、表面上だけとりつくろっても評価されるわけないのです。日本のアニメにも言えることですけどね。

クオリティは高いけど、こだわりが感じられない作品で、何も響きませんでした。

投稿 : 2024/05/18
♥ : 16
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