2021年度に放送されたおすすめアニメ一覧 394

あにこれの全ユーザーが2021年度に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月13日の時点で一番の2021年度に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

71.9 76 2021年度アニメランキング76位
月が導く異世界道中(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (327)
1087人が棚に入れました
平凡な高校生だった深澄 真は、とある事情により“勇者"として異世界へ召喚された。しかしその世界の女神に「顔が不細工」と罵られ、“勇者"の称号を即剥奪、最果ての荒野に飛ばされてしまう。荒野を彷徨う真が出会うのは、竜に蜘蛛、オークやドワーフ…様々な人ならざる種族。元の世界との環境の違いから、魔術や戦闘においては常識外な力を発揮する真は、様々な出会いを経て、この世界でどう生き抜くのか…… 神と人族から見捨てられた男の異世界世直しファンタジー開幕!

声優・キャラクター
花江夏樹、佐倉綾音、鬼頭明里

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

エマさん、有能!(← でも『水戸黄門』的な立ち位置は謎)

小説投稿サイト「小説家になろう」発祥の作品らしいですが、私が「なろう」をちょくちょく読むようになったのはここ数年の話なので、始まった当時の詳しい事情は知りません。また、現在はアルファポリスからの出版で商業ライトノベル作品として継続されており、「なろう」では掲載されていません。

同タイトルの原作ライトノベルは未読で、コミカライズは少し読んだ程度です。ストーリー的にはほぼ「アニメが初見」といって良い状態で観ていました。

主人公が中心となって人間以外で構成されるコミュニティを発展させるという類似性から、『転生したらスライムだった件』などと比較して語られることもあるようです。が、少なくとも私は両者が似ているとはあまり思わずに視聴することができました。

お話としては、女神に「勇者」として異世界に召喚されたはずの深済真(みすみ まこと)が、容姿が女神の意に添わず勇者の資格を剝奪されて人外魔境に放り出されるといったお話。

ただ、女神の加護とは別の力を得た真は、その異世界で至高の種族とされ女神に愛されるヒューマンではなく、ヒューマンから差別され女神からも忌み嫌われるる他の種族達との交流をより深め、亜空と呼ばれる異空間に隠れ里的な集落を作っていくといった感じです。

作中の台詞や音楽にはTVドラマ『水戸黄門』をモチーフとしている思われる点が随所にあり、放送回によっては『水戸黄門』の主題歌「ああ人生に涙あり」のキャストによるカバーがED主題歌として使われたりもしています。

「世直し行脚」などといった言葉も聞かれ、従者となる巴(ともえ)と澪(みお)はいわば「助さん・角さん」的なポジションとして描かれます。

そんな一行を支えるオーク族長の娘エマさんは、いわば「文官」的な意味で大変優秀なのですが、『水戸黄門』にはそんなポジションはありませんよね(笑)。といったわけで、レビュータイトルとした次第。


1クールしか観てない本作と4クールに渡ってアニメを観ており原作も結構読み進んだ「転スラ」とでは比較は難しいですが、個人的には「転スラ」の方が早い段階から「国家」というものを意識していたように思います。

本作でも話が進めばまた様相が違ってくるのかもしれませんが、女神に絡んだ本作の主人公設定からすると国家レベルの外交はなかなか本作のトピックにはならなそうな気がしています。

最終話が怒涛の勢いで進んでどうなることかと思いましたが、第2期の制作が決定しているそうで、そういうことなら納得はできる最終回ではありました。が、これから視聴するなら第2部の開始を待った方が良いかもしれませんね。

本作に関しては特に積極的に原作情報を入れることもしないつもりですが、続編が放送されれば観ると思います。

余談: そういえば真がちょくちょく川柳を詠む(5・7・5で喋る)のですが、あれはいったい何なのでしょう(笑)?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

すみません、パチモン(何の?)と思っていました・・・。

どうも、スミマセン。

何のかわからないですが、全く根拠なくパチモン臭を感じていました(個人の偏見ですw)。
が、あにこれのレビュワーさんの評価を拝見し観てみることにした作品です。
また、どうやら「どこぞのスライム~」よりも前に発表されていた作品との事で、似ている点もあるという評価もできないっぽいですね・・・。

さて、この作品。
私的には好きなタイプの作品でした。
まぁ、出だしが少々変わってはいましたが、俺TUEEE系と言う事であながち間違いではないでしょう。
善意の解釈をすれば、若干、毛色の違ったと評しても良いかもしれませんが。
好きな点としては、私の好きなパターン=即ち「仲間が増えていく系」だという事。
その仲間が割と好きなタイプだった事が大きいですねぇ。
ちなみに主人公の深澄真はあまり好きなタイプではなかったです。
が、最初に仲間と言うか、お供の者に巴と後に仲間になる澪たちが好みでした。
キャラとしての容姿の造形には若干スキも感じられるのですが、主人公とのカラミ方とかそれぞれの関係性、折々のギャグ、ツッコミっぷりが何となく好きです。
主人公の影響で和風にかぶれているのも面白かったです。

そうですねぇ、あとはおブタ顔のエマも声に負けて好きになりました。
某鬼滅の、あのお方が浮かんでしまって違和感爆発なのですがw。
あとは後ろの方で登場するエリスも好きですねぇ。
まぁ、アニオタ路線爆発って事でしょうか。

でも、この作品は声優さんが実に贅沢ですねぇ。
良くこれだけの皆様が集まっておられるものです。
それだけでも、ある程度の価値を見出せてしまいますなぁ。

物語はオーソドックスな仲間づくり、国造り。
そして、バックグラウンドには大筋テーマがある、って感じでしょうか。

この第1期は最終盤が少々駆け足気味でした。
もう少しゆとりを持っても良かった気がしましたねぇ。
なんなら、リッチ君が仲間になるくだり、無くても良かったなぁ(個人の感想ですwあまり魅力を感じるキャラでは無かった為)。

どうやら2期が決まっているそうです。
ほんのりと楽しみです。

あとは・・・。
そうですねぇ、OPちょっとうるさい感じで私のお好みでは無かったです。
反面EDは毎回、月のアップから始まる入りが割と好きでしたねぇ。
やかましさもそれほどでは無かったですし。


この1期分12話が割と軽く観られたことを思い返しますと、物語もそこまで複雑では無いですし(今のところは)、短く感じたって事は面白かった(楽しめた)んだと思います、多分。

「どこかの転生したスライム」みたいな話がお好きならば楽しめる気がしました。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

巴と澪に救われた作品。

異世界で町づくりをしていく、最近流行りの物語。

この作品の魅力は、主人公には従順だけど、自由奔放で突飛な言動の多い巴と澪の存在。
彼女たちに救われた作品だと言えるでしょう。

彼女たちの自由奔放活突飛な言動に振り回される主人公。

この構図が面白い作品。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22

71.9 76 2021年度アニメランキング76位
ワンダーエッグ・プライオリティ(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (314)
1005人が棚に入れました
「高校教師」「家なき子」「高嶺の花」ほか話題のドラマを多く世に送り出した、脚本家・野島伸司さんが初めてアニメ作品の原案・脚本を手掛けるオリジナルアニメーション。監督は「22/7 あの日の彼女たち」キャラクターPV、「僕はロボットごしの君に恋をする」アニメーションPVの監督他、数多くのアニメ作品に携わる気鋭の演出家・若林信さん、アニメーション制作は「空の青さを知る人よ」「約束のネバーランド」などのCloverWorksが手がける。2021年1月より日本テレビほかにて放送予定だ。

声優・キャラクター
相川奏多、楠木ともり、斉藤朱夏、矢野妃菜喜
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

卵をめぐる冒険

野島伸司原案・脚本。

学校で疎外される少女アイは、
深夜の散歩で出会った謎の声に導かれ、
不思議なエッグを手に入れる。
それはまた違う世界と繋がる鍵であった。

幾重にも謎が散りばめられているが、
その1つ1つをどう解釈するのか、
さすがは時代と格闘した作家でしょう。
思春期への問題意識や性の匂い、
社会的倫理への眼差しは健在である。

現実と非現実をファンタジーで繋ぎ、
キャラも美術も美しい描写が高水準で続く。
謎で牽引する物語への引きが抜群ですね。
{netabare}卵に書かれた数字の意味は!?
どのような条件で彫像化するのか!?{/netabare}

願わくば続々と才能ある方の、
アニメへの参入を奨励したいです。

最終話視聴追記。
もう語るべきものは語られている。
{netabare}死の誘惑にどう抗するかと言うことだ。
少女から大人への境界線上で、
脆くも躓く人たちに向けた優しい眼差しである。{/netabare}
繊細な題材を通して聖なるものを照射する、
相変わらず、ご健在で何よりです。

特別編視聴追記。
作家の問題提起に大いに共感が持てるが、
{netabare}その点に於いては達成されたものが、
安易に物語だけを語ると何も解決してはいない。
結末は少々、残念な印象ですが、{/netabare}
私としては肯定的な評価で終わりたい。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 51

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

脚本: 野島伸司は当然仕事してるけど、これはプロデューサーが頑張ってるのかもしれません?(6/29に「特別編」が放送されました)

脚本: 野島伸司と言われれば当然気になるわけで、視聴のきっかけは間違いなくこれです。で、第2話まで観ました。

ストーリーに関してはティーンエイジに向けられたいじめとか部活指導時のパワハラとかをテーマにした話で、とにもかくにも主人公の大戸アイが並行世界的な謎の空間に入り、ガチャで購入した「エッグ」から出てきた子が怪物に襲われないように助けるために戦うというフォーマットで進むみたいです。

が、全部観終わったら別かもしれませんが今レビューとして書きたいのはそこじゃないです。

ということで、以下の話です。

私はアニメの製作体制について人並みにしか知りませんが、多分テレビでシリーズ放映される深夜アニメ作品の場合は作品自体のコンセプトを決めてるのは「総監督」って肩書きの人がいればその人、そうじゃなければ特定の個人ではなくぼんやりと製作委員会みたいな感じだと思っています。

肩書きが「プロデューサー」っていう人はスポンサー集めや放送局への売り込み、マルチメディア展開時の窓口とかの事務屋さんのイメージで、クリエイター寄りの仕事をしないわけではないでしょうが、そっちがメインという感じはあまりしません。まあとにかく企画の大枠は先にあって、その企画のための調整役としてプロデューサーが付くものなんじゃないでしょうか。

一方、テレビドラマではそんなことはなくて、企画内容について一番力があるのは局プロデューサーでしょう。もちろんスポンサーの意向を無碍にはねつけたりはできないでしょうが、「どんなドラマにしたいか」を大雑把に決めるのは局プロデューサーの仕事と思われます。

で、本作を観ていて「脚本: 野島伸司」の起用も含めて何かグループ合議だけではなくドラマとかにありがちな強めのプロデュース力を感じました。

普通テレビアニメでそんなことは気にして観ていませんが、公式サイトの「STAFF&CAST」を見てみると企画プロデュースの欄に「植野浩之」という名前がありました。別に名前を知っているわけではないのでググってみたらこの方は映画プロデューサーなのですね。

今回は日本テレビ側の局プロデューサーとして参加されているようで名前の横にあるフキダシをつつくと企画に当たっての言葉みたいなのが読めるんですが、それを読んで私が感じていた「プロデュース力」みたいなものに納得がいった次第です。

ということで、『GREAT PRETENDER』なんかもそうでしたが今後は映画やテレビドラマを作っていた人材がもっとアニメに流れてくるかもしれないなと思いました。

作品としての評価、特にストーリーは典型的な「終わってみないとわからない」タイプの話だと思いますが、気にはなるので視聴はたぶん最終回まですると思います。その時に何かあったら追記しますが、たぶん途中の各話でのレビュー更新はしないと思います。
==

2021.3.10追記:
第9話まで視聴終了。上記の通りレビュー更新の予定は特にはなかったんですが、作中で「夢が記録できる」という話が出てきたので、日テレつながりですがだいぶん前に放送された『悪夢ちゃん』というドラマを連想しましたという記録です。

※『悪夢ちゃん』には「獏」という装置が出てきて、「夢札」という記録媒体に明晰夢を記録して後から夢の映像を見ることができるという設定がありました。

……でも、『悪夢ちゃん』の知名度は低そう(笑)。北川景子とか小日向文世とか優香とか、キャストはそこそこ豪華だった気はするんですが。

2021.3.31追記:
第12話まで視聴終了。「打ち切り」最終回みたいな形で終わりましたが、公式から6/29に「特別編」が放送されることがアナウンスされたので、事実上最終回を落としてしまい「特別編」が最終回ということになるんじゃないかと思われます。

ただあにこれの登録的にはそちらは別作品ということになりそうなので、本作の視聴状況としてはとりあえず「観終わった」となります。

ここまで面白かったんですが、「最終回」を観ないことには最終的なストーリーの評価はできないと考えるので、とりあえず評点は「3」にしておき、2021年冬作品1クール終了時の評価もここまでの視聴状況で付けようと思います。

2021.7.2追記:
特別編まで観終わりました。前半振り返り総集編+後半新作映像という2話分の時間を使った構成です。

アイは主人公だけどメインの4人の立場が比較的フラットなのかなとも思いがちでしたが、特別編前半の振り返りで「アイは特別」であること、そして特別編後半そんなアイにとって「ねいるは特別」であることが改めて示された感じでした。

でも本編だけでも「アイは特別」なのは描かれていたので、本編最終回は打ち切り最終回ではないし、特別編は本編の補強であっても新たな主張や問題の提示ではないんだなと思いました。
(たぶん本当の意味で「戦う力」を持ってたのは、アイと寿ちゃんだけ?)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 45
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ふわふわ ふりーるー

オリジナルアニメ

タイトルですが … TKプロデュースとかなんとかで忙しそうでしたけど無事卒業はできてたみたいですね、、、良かった良かったと今更ながらの90年代。

そのTKのちょっとばかり前。触れた時期が10代か?20代それ以上か?はたまた後追いか?
時代を飾るアイコンが放つ光はまぶしく、とりわけ〝若者の闇”を捉えて一世を風靡した脚本家野島伸司氏がヒット作を連発してた頃に自分は多感な10代だったことを告白します。懐かしのメロディー。

 え!?アニメの脚本すんの?
 ポップな画には騙されません

素直に驚いたので中身云々よりも名前買いでよろしいのでないでしょうか。

 巨匠の処女作

日本語ヘンですが作品を一言でまとめるとこんな感じ。

なお、レビュータイトルは本作で強烈な印象を残したキャラさんからでございまして
これがまたディープインパクトなわりには結局なんだったのかしら?と疑問が残りまして
真夜中寝落ちしながら視聴してたからかところどころ理解追いついてなくて
さらにフリルだけでなく

・{netabare}小糸ちゃんが自殺した理由ってあれ!?{/netabare}
・{netabare}アカも裏アカもあい母の恋人さんもあれ!?{/netabare}
・{netabare}ねいるもよくわからん。脳がショートしそう{/netabare}
・{netabare}なんだかんだフリルは良いキャラだったと思います{/netabare}

ふわふわもやもやしていてよくわかりませんでした。起承転と順調にきて“結”でつまずいた感じ。
裏を返せばそこまでは楽しめるし、もう少し私の理解が進んでいれば景色が違ったかも。作画は綺麗です。野島氏らしく思春期の危うさ/生々しさはしっかりと感じられる。

『GREAT PRETENDER』での古沢良太氏なんかもそうですが、実写のヒットメーカーがアニメにも表現の場を広げていっての化学反応を見てみたいです。実写だと演出によっては予算青天井だし、コンプラ云々の声がうるさかったりしそう。
媒体の違いを面白がってもらって、同時に苦労してもらって、そして両名ともアニメでは手放しの賞賛とは無縁なデビューだったところからの巻き返しをぜひ期待したい。

そのうち2作め3作めと続いてったら本作も再評価されるかもしれませんよ。



視聴時期:2021年1月~(ちょい残し)~2021年7月 リアタイ   

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2022.05.28 追記
やはり地上波(実写)のコンプラ圧力から逃れて新天地を求めたきらいがあるようですね。まだアニメは自由がきくってことなんでしょう。どうかそのまま。ツヨシが言うところの『どうかアメリカに溶けないでくれ』ってとこです。


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2021.07.03 初稿
2021.12.12 修正
2022.05.28 追記

投稿 : 2024/05/11
♥ : 45

71.9 76 2021年度アニメランキング76位
僕のヒーローアカデミア THE MOVIE3 ワールド ヒーローズ ミッション(アニメ映画)

2021年8月6日
★★★★☆ 3.8 (59)
357人が棚に入れました
世代を経るごとに深く混ざりあった“個性”が人類史を終焉に導くとする思想≪個性終末論≫を掲げ、“個性”を「病」と称しながら、世界中の“個性”保持者の殲滅を目論む謎の集団・ヒューマライズ。彼らが世界各国に仕掛けた、“個性”を強制的に暴走させ崩壊に導く爆弾<個性因子誘発爆弾(イディオトリガーボム)>から人々を救うため、全世界のプロヒーローと、その下でインターン中だった雄英高校ヒーロー科が招集され、世界選抜ヒーローチームが結成。各地で爆弾の回収任務にあたっていた。エンデヴァー事務所でインターン中だった出久・爆豪・轟の3人も、日本から遠く離れた国<オセオン>で作戦行動中、とある事件に巻き込まれた出久が、なんと全国指名手配されてしまう。そんな中、ヒューマライズからの犯行声明が全世界に届く―「タイムリミットは今から2時間」ヒロアカ史上最大の危機を前に、世界の、そしてヒーロー達の未来が、“彼ら”に託された―

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

劇場版ヒロアカ第3段!いつもと違う視点から描くロードムービー的作品

原作未読。アニメシリーズ全て視聴済み。
ヒロアカ劇場版3作目。オリジナルストーリー作品。時系列には、アニメ5期クラス対抗戦後、インターン中のお話。

〜あらすじ〜
世界中の個性保持者を殲滅しようとする謎の組織"ヒューマライズ"に立ち向かうため、世界各国へ選抜されたプロヒーロー達が派遣されることとなった。
エンデヴァー事務所でインターン中のデクたちは、日本から遠く離れた国"オセオン"へと向かう。
デクは、オセオンで出会った少年"ロディ"と共に大きな陰謀へと巻き込まれていく事になる。

今までの劇場版とはまた違った別角度からの視点で描かれていて、とても面白かったです。

今作は、劇場版の新キャラであるロディが、主人公としてストーリーが進んでいきますが、ロディが良いキャラ過ぎました。
一見大人びててひねくれてる感じだけど、とても家族思いの優しいキャラクターで好感持てました。特別強い訳じゃ無い所もとても良い。

中盤戦までは交戦シーンが少なく、逃げの一手なので割と穏やかにロードムービーのように物語は進んでいきます。
後半のラストスパートの戦闘シーンは、相変わらず作画がとても良かったです。カメラワークが素晴しく、迫力と勢いが凄まじかった。ヒロアカの戦闘シーンは、同じ技でもワンパターンにならず新しい演出で戦闘を描いていて、とても楽しいです。力入ってるなといつも思う。かっちゃんの飛びながらの戦闘シーンは特に好き。浮遊感ありました。

主題歌、劇中歌のアジカンの歌は、気だるげな歌い方が、大人びてしまった少年ロディの雰囲気と重なって聞こえてとても染みました。

敵のボスの個性に少し疑問が残った点や、デク・かっちゃん・轟くんの3人以外の雄英の生徒の活躍が少ないのは、ちょっと寂しかったです。

ロディの個性が可愛くて、愛しくて、この秘密を知ったらきっと見た人みんなロディ好きになると思います。
アニメシリーズ見てなくても、すんなり見れる今作品。ヒロアカ初心者にもオススメです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

hidehide さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

やや、無理矢理感

やはり、

ヒロアカ = 個性ありき となっている以上、

個性 = 奪う、消す、乗っ取る、を起点に
物語が作られるのは必然なのでしょうかね。

それらを狙う集団(敵)さえ作れば、映画はできる、
そんな感じで、
無理矢理作られたっぽい感はありました。
ゆえに、目新しさがないのが残念

とは言え、

…弟妹想いの兄と、
戦闘の迫力は劇場版ならでは、ですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

抹茶ラーメン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ストーリー以外は良い

映画3作目。

作画やオリジナルキャラはとても良い感じだったと思う。

けどストーリー自体は個人的にかなりつまらなかった。初めの前半の話の進むテンポが早すぎてついていけなかったり、後半の戦闘シーンはカッコいいけどなんかくどかった感じがした。
ちょっとしたギャグシーンは面白かったかな

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

71.9 76 2021年度アニメランキング76位
サマーゴースト(アニメ映画)

2021年11月12日
★★★★☆ 3.8 (64)
242人が棚に入れました
光溢れる世界を描き出す気鋭のイラストレーター loundraw(ラウンドロー) 初監督映画作品「サマーゴースト」2021年公開決定!
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

初期の新海監督作品を思い浮かべました

"サマーゴースト"と呼ばれる幽霊に会うためにSNSで知り合った高校生3人の、生と死を見つめなおす物語。約40分の短編です。

作品全体の雰囲気、劇中曲のピアノとか、見ていて初期の新海監督作品を思い浮かべました。

成績が良くて母親や教師にすごく期待されてるけど、実は他にやりたいことがあって悩む杉崎友也。
学校でいじめられてて、どこにも居場所がないと思っている春川あおい。
{netabare} 病気でもう長くはないことを聞かされて {/netabare}気持ちが揺れ動く小林涼。

それぞれの理由でサマーゴーストに会いたくて集まった3人。

悩んでるときって自分でも気づかないくらい視野が狭くなっていたりするものだけど、そんなときに何かを始めてみたり、新しい人と出会ったりすることで視野が広がり気づくことってあると思います。

世界は広いんだってことに。

最後のオチも良かったです。
パチパチと光る線香花火が綺麗でした。

私もあのハナビ欲しいなぁ・・
お話が終わってエンドロールをぼーっと見ながら、もう会えない人のことが浮かんできました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

明滅するひとつの青い照明

FLAT STUDIO制作。

サマーゴーストは若い女性の幽霊で、
夏の時期、飛行場で花火をすると姿を現すと言う。
3人の少年と少女、彼らにはそれぞれ、
幽霊に会いたい理由があった。

短編作品ですので、語れることは少ない。
ただ繊細な絵と余韻を残す物語が印象的です。

静謐な夏の夕べと花火、青く透明な存在、
{netabare}死に触れようとするものだけに現れる幽霊、
その幽霊にもここに存在する理由があった。{/netabare}

ささやかに生きていくことも出来ず、
日常生活に息が詰まり、嫌気がさしては、
ただ漠然と死すら考えてしまう。
そう言った生き難さに直面しながら、
どうにか生きているのが現実である。

大切なことは心のずっと奥にある、
{netabare}ほんとの自分が望む未来に向け、
歩むべき道標を見つけることでしょう。
それがたとえ報われなくても。{/netabare}

せはしく明滅する電燈の青い照明、
自意識や自我をそんなふうに表現した、
偉大な作家が書き記した言葉を、
ただぼんやりと思い浮かべていました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

単館系で観る映画のような独特な余韻を味わえる作品

イラストがそのまま動いたような感じの作画がとても新鮮な作品でした。

■等身大のリアル

この作品は、単館系で観る映画のような独特な余韻を味わえる作品です。
ここで言う単館とは、下北沢にあるような50席ぐらいのシアターのことです。
上映作品は、だいたい支配人の意向で偏っている感じでしょうか。
それよりも、駆け出しの監督作品の公開の場と言う意味合いの方が大きいです。
それこそ家庭用機材で撮影した自主製作の延長線のような作品も上映されています。
そのため、上映作品は、粗削りのものが多いです。
しかし、この駆け出した頃の作品だからこそできた表現と言うのもあります。
それは、いろいろな表現技術が身についてくると、どことなく消えてしまう何かです。

この作品もそんな印象をうけました。
青臭い分、本当に表現したいことがにじみ出ているような、そんな感じです。
自分の置かれている状況に悩む高校生の気持ちを特に脚色をせず淡々と描いています。
それがむしろ等身大と言うかリアルに感じられた理由です。


■幽霊

この物語では、都市伝説で「サマーゴースト」と囁かれる女性の幽霊が登場します。
名前は、「絢音(あやね)」。
ネットで知り合った高校生の3人がこの幽霊と出会うことから話が展開します。

「ゴースト」には、「人が突然消える(いなくなる)」と言う意味もあります。
実は、絢音の母親にとっては、ある理由で絢音が突然消えたままの状態なのです。
娘の絢音にとっては、それが唯一の心残りとなっていました。
そんな絢音と3人の高校生が一緒に突然消えた理由をめぐる物語となっています。
そして、最後にキャッチコピーの「ありがとう、見つけてくれて」にたどりつきます。


■劇伴がいい

この物語は、そんな「生と死が交錯する夏の夜」の出来事を描きます。
これはもちろん生きている3人と死んでいる絢音の出会いと言う意味があります。
それと同時に、3人もまた、ある理由で死を意識しているからです。
このなんとも不思議なひと夏の出来事を劇伴が神秘的なものとして演出します。
そして、この劇伴のおかげで、最初から最後まで独特な雰囲気で物語が進行します。


■まとめ

観終わった後、どう表現していいか分からない、言葉にできない余韻が残ります。
逆に言えば、表現できないからこそ、それが余韻として残るのだと思います。
私は、こう言う余韻は大好きです。
それは、自分の中で必死に答えを探そうとしている証拠だからだと思うからです。
しかし、結局のところ、いつもしっくりくる言葉は見つかりません。
でも、心の中では、ちゃんと答えは見つかっているのだと思うのです。
なぜなら、なんとなく心が軽やかになったと感じるからです。

この物語でも主人公が空を浮遊することをきっかけにそれこそ心が軽くなり始めます。
それは、同時に自分の中にある問題に必死に向き合い答えを見つけ始めたからです。

主人公は、最初、「自分が生きているかどうか、時々分からなくなる」と言いました。
もし同じように思っている人がいたら、この作品を観てもらえたらなと思います。

私は、言葉にできるような明確な答えは、見つからなくてもいいと思っています。
でも、自分の「心の重さや軽さ」には、気を付けてみてほしいと思っています。
それが自分と向き合うと言うことだと思うからです。
もし、自分の心が少しでも軽くなったと感じたら、それは答えが見つかった証拠です。
そしたら、もう焦らなくてもいいのです。
なぜなら、自然とその答えに向かって行動ができるようになっていくからです。

この作品は、独特な浮遊感でその過程を表現していたのではないかと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

71.9 76 2021年度アニメランキング76位
EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(アニメ映画)

2021年11月26日
★★★★☆ 3.9 (38)
205人が棚に入れました
エウレカが作り上げたスカブコーラル(珊瑚状の情報生命体)の中の仮想世界。その崩壊とともに、仮想世界の人々がこの地球に姿を現して 10 年が経過した。この“大融合”の結果、仮想世界の人類は「グリーンアース」を、旧来の地球人類は「ブルーアース」を名乗り、水面下でさまざまな衝突を繰り返すことになった。そしてグリーンアース軍の高官デューイ・ノヴァクは、自分たちの尊厳を守るため、仲間とともに決起し、大規模なテロ計画をついに実行へと移す。混乱の元凶として世界中から憎まれるエウレカは、国連の独立師団無任所部隊 A.C.I.D.(アシッド)の上級戦闘員となっていた。この世界を平和に保つために生きる。それがエウレカの選んだ贖罪の道だった。そんなエウレカに、スカブコーラルを操る能力を持つ新たな“EUREKA”、少女アイリスを保護する命令が下る。最初は対立するばかりだった 2 人は、孤独な逃避行を通じて、次第に互いのことを理解していく。やがて世界が危機に直面した時、エウレカは極限まで自らの力を振り絞って戦う。「アイリスとこの世界を守りたい」。エウレカの願いの果てに待つ未来とは――

Acacia さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

さようなら、すべてのエウレカセブン。

舞台挨拶中継付きの鑑賞済みです。
まずは、ハイエボリューション初の全編新規作画で描かれた事は良い点でした。
キャラデザが異常に不安定でしたが…。
※PV観ただけでもお解りになると思います。終始あんな感じです。
ここら辺りはボンズ社長(南氏)の過去インタビュー
(人が常に同じ顔をしている訳がない云々)
を読んでると、どう受け取るべきか少し悩みどころでもあります。

物語は無難に置きに来たと言うか…。
大人と子供の古典的なロードムービーという所でしょうか。
作品毎に違う趣向を魅せてくれるのはファンとしては
嬉しくもありながら、

交響詩篇エウレカセブン(以下2005年版)って
「俺たちが過去作からオマージュしたハイセンスな現代のロボットアニメを創ってやるぜ」
みたいな意欲を感じ、それこそエウレカセブンが大勢の方に受けた
ブランド力なのではと思っていたので今作のあまりにも古典的な回帰に少し違和感。
ハイセンスが感じられませんでした。

今作をもって、エウレカセブンのシリーズは完結との事で、
2005年版から追いかけた身としては、義務感が終えて一安心。
ハイエボリューションに関してはANEMONEから惰性で観てました。

正直、ANEMONEからの「すべてのエウレカセブンを包括する」
というコンセプトも僕としては
「2005年版以外に大勢に認められる作品を創ってから言ってほしい」
としか思えません。エウレカセブンというブランドに夢を見て、
年月と共に醒めるも
感性を豊かにしてくれた事に感謝しつつ


「さようなら、すべてのエウレカセブン。」

投稿 : 2024/05/11
♥ : 10

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

最高の人生の見つけ方

正に“エウレカ・クロニクル”という展開が痛快(エイリアン2、ターミネーター2“愛”に溢れている^^)で、前作の“アネモネ”と続けて観ることが出来たことは、戸惑いの中で一作目に接した身としては、甚だ僥倖という他ない。

タイトルに使わせて頂いた「最高の人生の見つけ方」、原題は“The Bucket List”であり、そのものズバリ“棺桶(バケツ)リスト”。注)
ご存知『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナーの作品である。
要は「死ぬまでにやりたいリスト」のお話なのだが、何故か“アネモネ”の、そして“エウレカ”の、全てをさらけ出し我が道をゆく、その“男前な”生き様に、何よりその世界観に被ったのである。

“We live, we die. Wheels on the bus go round, and round.”

これである。
惚れ惚れするのである。
よく言われる“リブート”作品ではない。
世界観の中に包含された人間の意志の物語なのだ。
人類の代表である“アネモネ”とコーラリアンである“エウレカ”、二人の“人間”の物語が完結する。
父親の影に怯え、その尻拭いに終始した“かのお話”とは、また違った感動を覚えるはずだ。

あと、“アゲハ隊”と被る“スーサイド・スクワット”、“スーパー6”の面々にも惜しみない拍手を!


 注)kick the bucket について。

   首を吊って自殺する際に台にしたバケツを
   蹴ることから転じて、「死ぬ」という意味
   だそうで、アングロサクソン独特の皮肉が
   利いた言い回し。
   言外には、意思を持って死ぬこと、つまり
   は“生き抜く”という意味が込められている
   のは明らかではあるが、そうは言わない
   のが良い。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 8
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「オシマイ」(エウレカとレントンの声で)

2022/08/14 初投稿

おそらく,エウレカシリーズの最後なのでしょう。

どうでもいいので畳んでおきます。
{netabare}
調べてみると,
1.「交響詩篇エウレカセブン」2005年4月17日から2006年4月2日まで放映
以下日付省略で
2.「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」 2009年
3.「エウレカセブンAO」2012年
4.「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1」2017年
5.「ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション]」 2018年
6.「EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」 2021年
以上17年に及ぶ長期間,テレビシリーズ本編+派生5作品ついに完結です。
って勝手にそう思い込んでいるだけかも知れません。
ハイエボリューション3部作って聞いたようなきがします。
でもハイエボリューションシリーズ以後作らないとも聞いていないようにも思います。(エヴァンゲリオン新劇場版も序・破・急(Q)の3部作だと思っていたらシンが有ったという例もあるしわからんです・・・)
{/netabare}

雰囲気的には完結たと言って良いかと思います。
「ポケ虹」以降バラバラだった物語をこの作品では束ねました。
{netabare}レントンを失ったエウレカが何度も世界をやり直してたどり着いたのが本作の世界線。「ポケ虹」は,やり直した世界線の一つ,他作品についても概ね別世界線かこの世界線の過去という設定のようです。{/netabare}
「なるほど!そう,まとめられるな。」とは思った物のなんとなく,スッキリはしません。
自分はテレビシーリーズから見初めて,ここ2年弱の間に全作品を見たのですが。
配信という便利な視聴手段を得たせいでしょうか?物語の内容はあまり記憶に残っていないように感じます。例えるなら,各作品視聴終了時点でキャッシュクリアされている感じです。これも,いわゆるグーグル効果なのでしょうか?
記憶がぼんやりしているので「こうです!」って言われれば「ああ,なるほどね。」って思うけど「おお!そうなのかぁ~~~~っ!」ってはならないんですよね・・・


でも,おぼろげな記憶で違ったらすいません的な疑問
{netabare}
全てを関連づける最重要セリフがデューイによって語られるのは何故?彼が別世界線の「ポケ虹」の花のことを知っているはずが無いし,そもそも「ポケ虹」作中でその場にいたのはドミニクでデューイではなかったのでは?この世界線のデューイは神的な立ち位置なのかも・・・

エボ1の最後の予告「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション2 one world one future」 はどうなったんだろう?
「ハイエボ1」のあと「ANEMONE」,「EUREKA」と間に挟んだけど
実は次回作「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション2 one world one future」っていう落ちじゃ無いだろうな・・・
{/netabare}

評価に関しては
自分としては本作の評価☆3.5にしましたが
実は,エウレカシリーズという括りを外して映画単体で評価したら☆4くらい付けてもいいと思います。
ストーリーではエウレカとアイリスの擬似的な親子としての絆がいい感じに描かれていたと思いました。
作画面でも,完全新作で戦闘シーンも力が入っていました。ただし,「エウレカ」じゃ無く「エヴァンゲリオン」や「イデオン」,「ガンダム」などなど他作品っぽいシーンがいっぱいw最終的には地球への巨大落下物の阻止という鉄板展開(笑)パロディーやオマージュと言うよりは借り物感が拭えませんでした。


あと,視聴者が「エウレカ」に求める物ってなに?って考えると
まずは,「エウレカのビジュアル」これは10年後の乳房が膨らみ骨盤が広くなったリアル寄りのエウレカでは無くテレビシリーズのおでこが魅力的なスリムなエウレカでしょう!そもそもエウレカはほ乳類では無く人型コーラリアンなので・・・リアル方面はタルホの担当で良かったのでは?
次に求められるのは,「エウレカとレントンの甘酸っぱい感じ」では無いでしょうか?最後に一応申し訳程度に実現していますが(エウレカのみ成長状態で・・・)考えてみれば,ハイエボリューションシリーズを通して,レントンとエウレカの絡みがエボ1に少しあっただけのようなイメージです。

冷静に考えれば,市場から求められている物をまるっきり意識していなかった作品作りの気がします。適当に作った水着回や温泉回のOVAの方がしっかり市場のニーズに応えている件w

「ねだるな,つかみ取れ,さすれば与えられん」求められたことに答える気は無かったと言うことなのでしょうか?

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

71.9 76 2021年度アニメランキング76位
攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争(アニメ映画)

2021年11月12日
★★★★☆ 3.8 (23)
174人が棚に入れました
2045年。全ての国家を震撼させる経済災害「全世界同時デフォルト」の発生と、AIの爆発的な進化により、世界は計画的且つ持続可能な戦争“サスティナブル・ウォー”へと突入した。だが人々が、AIによる人類滅亡への危機を日常レベルで実感できるまでには衰退の進んでいない近未来――。内戦・紛争を渡り歩き、廃墟が横たわるアメリカ大陸西海岸において、傭兵部隊として腕を奮っている全身義体のサイボーグ・草薙素子とバトーたち元・公安9課のメンバー。電脳犯罪やテロに対する攻性の組織に所属し、卓越した電脳・戦闘スキルを誇っていた彼女らにとって、この時代はまさにこの世の春である。そんな草薙率いる部隊の前に、“ポスト・ヒューマン”と呼ばれる驚異的な知能と身体能力を持つ存在が突如として現れる。彼らは如何にして生まれ、その目的とは。大国間の謀略渦巻くなか、いま再び“攻殻機動隊”が組織される――。
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

超人部隊 VS 覚醒新人類??

 GHOST(ゴースト)という草薙素子を中心とした傭兵部隊が、任務をするうちに怪しい組織に同行されるです。ポスト・ヒューマンと呼ばれる人間離れした新人類?の巻き起こす事件に巻き込まれ、行方を追い立ち向かうお話です。

 個性的なキャラ、人間のように振舞うAIロボットが魅力的だったです。電脳世界にシンクロしている?場面もなんか凄いです。とある屋敷に潜入したときに出てきたおっさんが、 {netabare}前は見せないけど全裸で激しいアクションをしたのに度肝を抜かれたです。また、AI犬も{/netabare}凄かったです。

 GHOST以外でトグサが、行動するお話とシンクロし所々お話を盛り上げるです。面白くなってきたと思っていたら、話は完結せずいいところで終わってしまったです。続きがあってほしいと思うけど、この時点では分からなかったです。続きがなかったらもったいないです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

71.7 82 2021年度アニメランキング82位
ストライク・ザ・ブラッドⅣ OVA Vol.6(OVA)

2021年6月30日
★★★★☆ 3.8 (26)
171人が棚に入れました
最強の吸血鬼 第四真祖を四度、監視せよ―――!


物語の舞台は魔族特区“恩莱島"
記憶なき第四真祖の新たなる戦い!!
月明かりに照らされ、波打ち際で目を覚ました暁古城。
眼前には修道士のような衣服を身にまとった白髪の少女の姿が。
「ようやく見つけましたわ、暁古城。
わたくしの名前は香菅谷雫梨・カスティエラ――あなたの監視役ですわ」
東京の南方、三百三十キロ地点に浮かぶ日本で“唯一"の魔族特区“恩莱島"。
自らの名前以外の記憶を失い、第四真祖の眷獣を喚び出すこともできない古城。
絶海の孤島で新たな仲間達と挑む、過酷なミッションとは果たして!?

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

生きろ……! 俺のすべての力と引き換えにしてでも……! 【6枚目】

この作品は、OVA第4期の6枚目の円盤になります。
6枚目の円盤には、「十二眷獣と血の従者たち篇」の2話と3話に相当する
第11話と第12話が収録されています。

1クール分の尺をマルっと使って第四真祖を巡る物語の核心に迫る展開は、激アツ以外のナニモノでもありませんでした。

窮地を切り抜ける唯一無二と引き換えに背負った呪いを解く鍵までの道筋は、一本道だとずっと思っていました。
だって、ひーちゃん演じる“空隙の魔女”こと那月ちゃんだって、その一本道をなぞらえながら解決の糸口を辿っていましたので…

那月ちゃんが「白」と言えば、「白」なんだろうなぁ…という暗黙の了解じみた雰囲気も半端ありませんでし…

そして、結果的に道筋は一つだけじゃありませんでした。
振り返って思うのは、どうしようもなく危ない橋をみんなで渡ったということ…
少しでも筋書きが狂えば、古城の大切な人たちが二度と戻らないという状況を紙一重で回避していくんです。
いえ、全てが筋書き通りだった訳じゃありません。

決して誰一人として油断なんてしていませんでした。
けど僅かな綻びから一気に状況が破綻しそうになった時、真打ちが強引に状況を捻じ曲げるのですから堪りません。

あ、真打ちと言っても私が勝手に思っているだけなので…
でも重要なヒロインの一人であることは間違いないと思っています。

筋書きなんて狂って当たり前…
それを瞬時のどう修正するかが物語の勢いを左右する重要なポイントになる訳ですが、これ以上無い展開に、迸る熱量が半端ありませんでしたよ。
でも、これこそがストブラの真骨頂なんですよね。

そして、ラストまで視聴してOVA第5期シリーズ「ストライク・ザ・ブラッド FINAL」の制作が発表された理由が分かりました。
「1クール分の尺をマルっと使って第四真祖を巡る物語の核心に迫る…」と先述しましたが、核心には迫りましたけれど解決はしていないんです。

きっと規定路線だったとは思いますが、1クールの中に無理矢理物語を押し込めていたら、この6枚面の円盤の持つ意味合いが大きく変わったに違いありません。
ですが、物語の完結にこだわらず、古城や雪菜を始めとするヒロインたちの華麗な見せ場に多くの尺を使ってくれた作り手の皆さまには感謝の言葉しかありません。

今回視聴に至るまでだいぶ時間を要してしまいましたが、久々にこのストブラの世界観を満喫することができて本当に良かったと思っています。

オープニングテーマは、岸田教団&THE明星ロケッツさんによる「暁のカレイドブラッド」
エンディングテーマは、姫柊雪菜(種ちゃん)による「Dear My Hero」
円盤1枚目からの継続になります。

円盤6枚目に収録されている第11話と第12話を視聴しました。
今回もしっかり堪能させて貰いました。
現在、あにこれのランキングでは、TVアニメで放送された第1期が84.7点で235位となっていますが、個人的にはもっと人気があってもおかしくない作品だと思います。
色んなところから配信されているようなので、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

そしてOVA第5期の1枚目の円盤は2022.3.30に発売されるそうです。
現在、2枚目の円盤までの情報しか公式サイトに掲載されていないと思ったら、第5期は全2巻なんだそうです。

第4期で解決できなかった問題に立ち向かう展開のようですが、この物語でシリーズがFINALを迎えてしまうのは、やぱり少し寂しい気がします。
ですが、色々考える前にしっかりと第5期の作品も堪能させて頂きたいと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

71.6 83 2021年度アニメランキング83位
世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (416)
1326人が棚に入れました
世界一の暗殺者が、暗殺貴族の長男に転生した。彼が異世界で請け負ったミッションは只一つ。【人類に厄災をもたらすと予言された《勇者》を殺すこと】それこそが世界最高の暗殺者が、新たな人生で果たすべき使命であった。現代であらゆる暗殺を可能にした幅広い知識と経験、そして異世界最強と謳われた暗殺者一族の秘術と魔法。そのすべてが相乗効果をうみ、彼は史上並び立つものがいない暗殺者へと成長していく――。「面白い、まさか生まれ変わってもまた暗殺することになるとはね」転生した"伝説の暗殺者"が更なる高みへと駆け上がる!限界突破のアサシンズ・ファンタジー!!

声優・キャラクター
赤羽根健治、上田麗奈、高田憂希、下地紫野

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

思ったより作画が良くてビックリ! でも、原作で転生前ってこんなに詳しく書いてたっけ?

たぶんストーリー初見の視聴者にとっては、この第1話の第一印象と第2話以降のストーリーではだいぶんイメージが違うってことになりそうですね。

『回復術士のやり直し』と同じ、月夜涙先生のライトノベル原作です。こっちは幼少期からやるので最初のうちはそうでもなさそうだけど、そのうちそっち系(?)の場面も出てくるはず。いや、アニメは第1話しか観てないんで知らんけど…。

小説家になろう → スニーカー文庫 → コミカライズ(ヤングエースUP)という展開で、このたびアニメ化の運びとなりました、

まだなろう版は読めますが、スニーカー文庫版はそれよりもだいぶんストーリーが進んでいますし、内容もけっこう変わっています。

さて、以下はアニメ第1話の話です。

アバンタイトル無しで、第1話が普通にOP主題歌から始まるのって最近は意外と珍しい気もしますが、妙にカッコ良くてまずビックリ。

開幕で時系列冒頭よりも後の場面を見せて視聴者を掴みにいくのは今どき珍しい演出ではないと思うんですけど、何となく思っていた始まり方とは全く違ったので、これまたビックリ。

まあ、ヒロイン勢揃いで見せるのは異世界ハーレム物としてはわりと正しいのかもしれません。戦闘場面のアクションも、作画・演出ともになかなか良かったんじゃないでしょうか。

そしてさらにビックリしたのは、ゴルゴ13的な転生前のおっさんが最後に請け負った仕事の内容が詳細に語られたことです。原作ではけっこういきなり死ぬ場面で、生前の仕事ぶりは独白で簡単に説明されただけなはずなので、ここはアニメオリジナルで約15分くらいの尺の脚本が書かれたってことになりますね。まあ、これで生前のスキルについては二度と語られることはないということなのかも知れませんが…。

ということで私は一応本作は最終話まで観るつもりなんですが、「第1話で面白そうだと思ったのに!」って怒る人がいるかも知れないので、一応「たぶん第1話とその後とはイメージ違うと思うよ」とだけ書いておきます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

勇者を殺す、ただそれだけのために生きてきた。

【紹介】
世界一の暗殺者が暗殺貴族の長男に転生して、女神から「人類に厄災をもたらすと予言された勇者を殺す」というミッションを課せられ、転生前の知識を生かしながら勇者を暗殺するときのために18年がかりで準備を進めていく話。

【作画】
たまに気になるところはあったけど、作画はかなりいい。
特に美少女の作画とアクションシーンの作画が良いですね。

【キャラクター】
主人公がプロフェッショナルって感じでカッコいいのと、女の子たちがとても可愛い。
ただ、女の子達全員ちょろいので、すぐ主人公にべたべたするのは残念かも。

【シナリオ】
転生前の話がかなり面白くて、もっと見たかった。

暗殺者でも人間らしさを捨てずに生きていこうとするところは都合がいいなとは思いつつ、良いと思った。
ハーレムにするためなのか、無敵の勇者を暗殺するという壮大な目的に忠実なようで結構ぬるいことやってるとは思いましたけど、これはこれでいいかなって思いました。

テンポよく進むシナリオは良いですが、スピード感でまるめこんで雑な設定をごまかしているところはあって、暗殺の緻密さとかに期待しているとちょっと肩透かしかも。

それでも幼いころから準備して技能を磨いていくところや、頭を使って戦うところが面白くて、最後まで楽しめました。

【総評】
なろう系ハーレムアニメが嫌いじゃないなら、なろう系の中では話が面白いほうなので楽しめると思います。
本格的な暗殺とかスパイとか潜入とかに期待するのなら違う作品を見たほうがいいですね。

面白かったです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 33
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いつか刺されてほしい(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
異世界転生チートハーレム、いわゆる「なろう」の系譜。

転生した後が、勇者か冒険者か暗殺者かの違いだけで、あとは定番のノリですね。

シリアスな展開はありつつも、最後までわりと気軽に楽しめましたし、バトルには一定の緊張感や迫力があり、飽きずに楽しめました。

他の方の酷評レビューも読み、原作者が、あの悪名高き「回復術士のやり直し」の方だと知りました。ところが、私、「回復術士」の方も、そんなに酷評してないんですよねぇ~。もしかして私は、この原作者と気が合うのか? なんか、、、嫌だなぁ(笑) 

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
私は異世界転生モノを評価する際に、1つポイントにしているのは、「転生前(生前)がどのくらい活かされているか」なんですが、その部分で高評価です。

暗殺者のスキルや思考回路を活かすだけでなく、生前にやらなかった「自分で殺す相手を選ぶこと、その死を背負うこと」をやっていこうとする点、いわゆる主人公の成長を描く点は良かったと思います。

また、転生直後に、ランク別にスキルを選択できるのは面白かったです。しかも、ちゃんと根拠があって効果的な組み合わせでしたし。ただ、経験を積むと新魔法がパッと頭に浮かぶというのは、「ロマサガか」と笑ってしまいましたがw

あとは11話、12話のバトルは、なかなか戦術的で良かった。主人公はチートクラスに強いとはいえ、正面から戦えば、最強レベルには追い付いていないという事実が提示され、「暗殺」の意義も出てきたと思う。

とまあ、あんまり文句つけるところないんですが、、、なんでしょう? 理由は分からないけど、この主人公、どこかで女性陣にプスッと刺されて欲しいな~と(笑)

いや、別に彼女らのドロドロした争いとか、致命傷とかじゃなくて良いんです。彼女らがニコニコと笑ったまま、「プスッ」と可愛い感じで刺しといてほしいな~と。超軽傷で良いんで、、、この気持ち、分かるでしょうか?(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
一話冒頭からOPね。正義の暗殺者系ね。勇者を暗殺か。

2話目 ☆4
チートか微妙なライン。スキル選択は面白いな。16年の修行期間があるからな。

3話目 ☆3
ちょいエロいのは、不要かな。ロマサガ方式(笑) 魔法の方程式から、新たな魔法を生み出す。ラストはちょいグロ。

4話目 ☆3
仲間ね。それなりのレベルじゃないと邪魔じゃない? 暗殺なら。どんなエロ特訓(苦笑) それ、教えて強くするのと、その時間を自分の訓練に当てるのと、どっちが良いかな? 

5話目 ☆4
騎士の仲間。ナニを教わったのやら(笑)

6話目 ☆3
口紅の描写が、リアル。かなり重い話。この話を処理できる程、作品に深みがあるか、だな。

7話目 ☆3
雇うのは良いよな。魔法開発は任せる。有能な人は囲う。いつか刺されてほしいな(笑) 

8話目 ☆3
声を合わせるとか、ここまでくると、気持ち悪いな。トゥワハーデを継ぐ流れは良かったが。

9話目 ☆5
暗殺者であっても、僅かに、でも大きな違いがある。自分で殺す相手を選ぶこと、その死を背負うこと。この辺のストーリーはよい。

10話目 ☆3
なんかイチャツイテルナ。まあ、絶対に殺さないよな。

11話目 ☆4
やっぱり偽装か。忠誠心か、恋慕か、洗脳か。バトルも悪くはない。

12話目 ☆4
勇者、、、ではないんだろうけど、強者との対決。グングニル。自由落下ということは、対人用には難しい魔法だけど、うまく時間を稼いだな。まあ、放り投げた段階で気づかない相手も相手だな。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27

71.6 83 2021年度アニメランキング83位
幼女戦記『砂漠のパスタ大作戦』(OVA)

2021年6月27日
★★★★☆ 3.8 (65)
394人が棚に入れました
過酷な現場に食料面で少しでも配慮をしようと、レルゲン大佐が戦場に送付したのはなんと乾燥パスタで……。
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

パスタを美味しく食べるための大作戦

物語的には、このアニメはテレビ版と劇場版との間での出来事です。

軍から支給された大量のパスタ。
しかし、砂漠の真ん中にあるこの場所には、余分な水もなければ調味料もありません。
もちろんミートソースなど夢のまた夢。

生でパスタをボリボリかじっても、美味しくもありません。

このパスタをいかに美味しく食べるか。
その命題を、ターニャの部隊が考えます。
そして導き出した答が「砂漠のパスタ大作戦」でした。
具体的には、「敵の駐留地を急襲して水や調味料を奪う」といったシンプルなものです。

ですが…、 {netabare}敵側は「一見水や食料を奪っているようにみえるが、それは偽装であり狡猾な作戦だ」と勘違いするのです。{/netabare}

全体的にコメディタッチで描かれており、ターニャも可愛い表情を多く見せます。こんなターニャならば好きになれそうですね。

一話のみの物語ですので、箸休めとして、気軽に見てください。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

視座によって同じ行為がいろんな姿を見せる。後方の善意の間抜けさ。深い話だと思います。

 何かを見る視点を1段上げて俯瞰できるかは、頭の良さですね。これはデグレチャフにも言えるし、この脚本を書いた人にも言えます。

 一見ギャグ的な「パスタ作戦」ですが、戦争の一つの作戦として面を切り取って敵戦力や補給線を分断するという行為と、パスタの上に乗せるソースを強奪する、というのが同じことである。セレブリャコーフは気が付かず、デグレチャフはパスタソースをめぐるくだらない戯言から発想を得る。この展開は結構感心しました。

 敵も食料の缶詰をねらっているというように見えるけど、そんな単純なことではなく同盟との分断という認識でしたね。実際デグレチャフ以外は缶詰をねらっていたわけです。それで士気が上がるという効果がありました。ですが、視座を上げれば極めて有効な分断作戦だ、ということでした。

 つまり同じ行動でも視点の持ち方でどう見えるのか、というテーマだったという事でしょう。

 また、デグレチャフ自身も認識している通り、戦時における水不足や食料の質によるストレスは本当でしょう。おいしい食事によるストレスの軽減も実際あると思います。それも一石二鳥で狙ったということですね。


 その前段として水と乾燥パスタ。運びやすいものは渇いたもの。本当に現場で困っているのは食料の前に水であるということ。後方のお偉方の発想の間抜けさ。善意ではありましたが。
 そして、最後。自分たちが乾燥パスタを送ったから士気が高まって、戦果をあげているという勘違い。だからもっと乾燥パスタを送れば更に戦果があがるだろう。視聴者サイドから見れば間抜けな原因はわかりますが、当事者たる本部のおエライさんは、戦果の原因を理解できていないということです。これも戦争ものの皮肉として面白いです。本当に史実にありそうなエピソードです。

 1点だけ気になるのは、食料を強奪していると悟れれると毒を混入するなどの対策を取られそうですけど、電撃戦だからOKなのでしょうか。

 こういったいくつかの面白い視点をたった17分のアニメにまとめたのは本当にいい脚本だなあと思いました。それとも原作にあるんでしょうか。ショートアニメですが、面白い話でした。

 セレブリャコーフの制服とビビった表情が良かったです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

カミタマン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ファン向け! (水着や温泉はありませんw)

2021/09/05 投稿

徹底してファン向けです!

OVAという土俵で
限られた時間(製作時間と尺共に)と予算でファンが求めている物を確実に提供するべく作られています。
話の本筋には影響しないように。
作り手のやりたいことの暴走も押さえ込んで。
そういった意味では,ある意味プロの仕事です!

ただし,「幼女戦記」という作品の性格上,水着や温泉はありません。あったら気持ち悪い^^;(だなw)

自分はこのシリーズそれほどファンというわけでも無いので,評価は★3つです。17分弱という尺を考えれば,まあちょっとした時間つぶしとしては悪くはありませんでした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

71.6 83 2021年度アニメランキング83位
夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者(アニメ映画)

2021年1月16日
★★★★☆ 3.8 (66)
363人が棚に入れました
「石起こし」森の中で、小さな妖怪・ミツミと出会った夏目。岩鉄という神格の妖怪を、深い眠りから覚ます「石起こし」の役を任されているという。しかし褒美の酒をめぐり、ニャンコ先生や妖怪たちが、起こし役を横取りしようと画策をはじめる。ミツミを気にかけた夏目は、手助けをすることに――。「怪しき来訪者」田沼のもとに現れた、不思議な客人。毎日のように訪ねて来ては、少しだけ話をして帰っていく。その正体が妖怪であることを知った夏目は、田沼を心配するが、田沼は妖怪との交流を楽しむようになっていた。妖怪は悪さをするつもりはないらしいが、少しずつ田沼の体調が悪くなってしまう――。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、堀江一眞、黒田崇矢、岡村明美、チョー、松山鷹志、下崎紘史、金元寿子

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

人間も妖怪も同じ心があることがわかります

夏目友人帳が久しぶりに帰ってきました。
ファンにとっては、とても嬉しいことです。
夏目友人帳 陸が終了したのが2017年7月。その後、『劇場版 夏目友人帳 〜うつせみに結ぶ〜』が2018年9月に公開されて以来、およそ2年ぶりの劇場版です。
相変わらず、味わい深い内容でした。

この映画は2つの短編でできています。

■石起こし
岩鉄という強い妖怪を眠りから覚ます役目、それを『石起こし』と言います。
その役目は大変重要です。そしてその役目を遂行すると褒美がもらえます。
そして今回、その石起こしに選ばれたのが、超軟弱な妖怪のミツミです。

ミツミは見るからに弱弱しい妖怪です。役目を全うできるかどうか、誰もが不安に感じていました。
ひょんなことからミツミと知り合った夏目は、いつものお人好しな性格でミツミを手助けします。

岩鉄は、なぜ弱弱しいミツミに重要な仕事を与えたのでしょうか?
ミツミが岩鉄を起こすことができなければ、岩鉄はずっと眠ったままになるのに…
しかも、眠り続けている場所を敵に知られたら、襲われて岩鉄の命が危険なはずなのに…

この答は、見る人によって異なると思いますが、それを考えながら視聴されると、趣き深く感じられるでしょう。


■怪しき来訪者
今回登場する妖怪は、三篠(みすず)の友人です。
その妖怪は、どうやら三篠との楽しい思い出を忘れているようです。

きっと三篠は、友人に二人で行ったいろんな場所、いろんな出来事を思い出してほしかったのでしょう。

貴方も、友達との楽しい思い出を友達が忘れていたら、すごく悲しいですよね。
これは妖怪も人間も関係なく、誰もが将来起こりうる出来事なのかもしれません。


■最後に
今回は塔子さんが登場しませんでした。それが凄く残念です。
塔子さんはこのアニメの癒しの人です。年老いても塔子さんの声を聴くと心が癒されます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

真剣さの中にほっとするものを感じます。

いつもの夏目友人帳です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
構成としては、2話分。
癒しのBGMとともに安らかな気持ちなります。

ウイルスやら侵略やら地震やら。
何かと殺伐な心持ちになるご時世。
いつの間にかストレスが溜まります。
だから、心の平静を保つため夏目友人帳が観たくなりました。

妖には妖なりの、人には人なりの譲れないものがある。
それは矜持と言ってもいい。
互いの関わりの中で掛け替えのない充足感を得る。
まさしく、それは前に進む上で大切なものなのです。

それにしても、今回もにゃんこ先生はいい仕事をなさる。
欲望に忠実、でも一方では冷静かつ頼もしい。
妖はすべからく生きるのを楽しんでいるかのようです。
もちろん、人もそうあらねばとつくづく思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

宝探しみたいなの?と沼の主勝負?

 夏目とあやかしのやり取り2本立ての話だったです。

 夏目が出会ったあやかしと行動と共にするお話が一本目です。友人を気にかけて尋ねると怪しい男性と遭遇し、実はなお話が二本目だったです。

 どちらのお話も、あやかしの個人的な事情に、夏目が巻き込まれたみたいに見えたです。二話目は、特に友人だったかなぁです。
 どこか、不思議な感じがした語らいみたいな、おはなしな印象だったです。劇場のTV放送見たいに思えたです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

71.5 86 2021年度アニメランキング86位
劇場版 生徒会役員共2(アニメ映画)

2021年1月1日
★★★★☆ 3.7 (63)
395人が棚に入れました
二〇二〇年七月十日 全国発射―

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、日笠陽子、佐藤聡美、矢作紗友里、下田麻美、小林ゆう、小見川千明、新井里美、加藤英美里、田村睦心、椎名へきる、斎藤千和、岡咲美保、上坂すみれ、日野未歩、白石稔、安済知佳、利根健太朗
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

いつものテンション、桜才THE MOVIEとさくらたん +

 いつもみたいにOPから始まる、ノリノリ学園アニメだったです。タカトシ、シノ、アリア、スズを中心にタカトシが、振り回されるネタ印象に残ったです。共学なのに、女性が目立ち女子高みたいな感じにタカトシが混じっている感じです。あと2名少しだけ男性キャラは出ているけど・・・・です。

 また、シノ、特にアリアの下ネタ交じりのトークも要所要所に目立ってたです。横島先生もかなです。
 スズも相変わらずの頭の存在感と、本人も気にしているけど子供っぽさも面白いです。見せ場もあったです。

 カエデの早とちりからのおち、どことなく唐突な畑の行動、轟さん、ウオミーや森さん、新キャラも登場し、盛り上がりを見せるです。

 終盤で、{netabare}シノが真面目みたいに語っている近くで、ゆるキャラが縛られているシーン、罰ゲームみたいな光景が、面白いです。{/netabare}
 全体を通して、鈍感なところのあるタカトシが、モテているようにみえたです。
 にしても、テンションの高いトリプルブッキングの歌は、新曲EDも盛り上げたです。今作も結構、面白かったです。

 レビュが今頃になったけど、2021年令和3年最初に見た劇場アニメです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

OVAに少し話を足しただけ

正直、もうこれくらいの下ネタは面白くなくなってきている。

昨今のアニメや漫画は過激になっていくのが当たり前な風潮なので、かと言ってドラマが深いわけでもなく平凡な作品になっていると思う。

中学生くらいにはウケが良いかもしれないが、大の大人が見るには値しません。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

71.5 86 2021年度アニメランキング86位
アイドリッシュセブン Third BEAT! 第1クール(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (16)
89人が棚に入れました
TVアニメ『アイドリッシュセブン Third BEAT!』の放送時期が決定。第1クールは、2021年7月より放送開始となる。

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

白井悠介の演技が光る、応援したくなるアイドル達の物語。 第3期。

原作アプリプレイ済み。アニメシリーズ1期、2期視聴済み。
ハマった過去があるのでひいき目レビュー。

3期目の今作は、前半がIDOLiSH7のリーダーヤマさんの秘密について、後半がRe:valeの過去、そして芸能界を揺るがす新たなグループŹOOĻについて描かれる。

原作プレイした時も思ったけど、仲良くキラキラずっとしてて欲しいのに、平和な時間が少なすぎる。問題が起こりすぎるし、ずっと邪魔が入るしで、途中でリタイアする人が出てくるのも仕方ないよと思っちゃうストーリーと思いながら見ていました。

新キャラであるツクモプロの社長は、絵柄もキャラも尖りすぎてて嫌な奴でしかないし、ヘイトの塊でしかないので見ててしんどかった。
アプリより動きと表情あるから、尚更きつい。

一刻も早く仲良くアイドル活動してて欲しいんだけど、これから先のストーリーもまた辛いのよね…と考えるとちょっとげんなり。

今期は前半ヤマさんの話しがメインなので、よく喋るのですが、担当声優のしらいむの演技がすごく上手だなと思いました。
他の作品で見た時は、正直あまり印象には残ってませんでしたが、アイナナの二階堂大和を演じる白井悠介を見て、他の演技もみたいなと思いました。ハマり役とはこの事かと思いました。

楽曲は相変わらず最高。OPのIDOLiSH7が歌うアイドルっぽくない曲も良いし、EDのTRIGGERのしっとり哀愁漂う感じの曲も良かった。新規のアルバムもちゃんと聞こうと思いました。

3期まで見る人はアイドリッシュセブンが好きな人が大半だと思うけど、好きな人が見てもストーリーのストレス度は高いので、脱落者がでてもおかしくない作品と思います。
4期来たらTRIGGERとナギの話がメイン題材になり、ストレスがまた上がりますので、ラビチューブ皆で見ましょう。元気もらうためにアイドル見て苦しむなんて本末転倒…でも応援していたい…。アイドル罪深いですね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

pikotan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

迷いながらも結局観てしまう

1期を観たときは爽やかなアイドルアニメのイメージでした。
それが2期、3期と進むにつれ、業界内の熾烈な争いにより話がどんどん重くなってきて、それに比例して自分の好みでは無くなりつつあります。
でも何かしらのトラブルが発生しなければ話が続かないので、これはアイドルアニメの宿命ですね。
もう観るの止めようかなと毎話思いつつも、続きが気になり結局完走してしまいました。
たぶん、次も観ると思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2

71.5 86 2021年度アニメランキング86位
映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ(アニメ映画)

2021年11月1日
★★★★☆ 3.8 (15)
53人が棚に入れました
とある秋の日、キャンプに出かけて行ったすみっコたち。楽しい時間はあっというまに過ぎ、夜もふけてきた頃、ぺんぎん?は、ある伝説を思い出す。「5年に1度おとずれる、青い大満月の夜。魔法つかいたちが町にやってくる」すみっコたちが見上げた先には、大きなブルームーンが浮かんでいた!その夜、いつもの町にふしぎな魔法がかけられて...?

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

感動する話じゃないけど大切な何かを感じ取れる作品

【紹介】
劇場版すみっコぐらし第二弾。
前回の劇場版が感動作品な作りでしたが、今回は教育アニメのような作りで子ども向けを意識している感じはしましたね。
大人でも楽しめる内容なので、ぜひお子さんと一緒に視聴してみてください。
癒されたい人には特にオススメしますよ。

【全体的なクオリティ】
相変わらず丁寧な作りをしていますね。

【キャラクター】
たくさんキャラクター出てきます。
今さら言うまでもないですがみんな可愛くて動いているのを見ているだけで幸せな気分になれますね。みんな可愛すぎでしょ。
新キャラであるふぁいぶ君も一生懸命で生きづらそうなところがすごく可愛かったです。

【シナリオ】
色々なキャラを出したいために、ちょっとメインとなる話が始まるまで長くてメインの話が説明不足気味ではありましたが問題はないと思います。
クスリと笑える要素もあり、頑張ってと応援したくなる要素もあり、シナリオはわかりやすいので大人も子どもも素直に楽しめる作品になっています。
前作で評価された感動的な話をやろうとせず、見ている人に伝えたいことを伝えようという意思が感じられ、教育アニメを意識した作りは個人的には高く評価したいと思いました。

【総評】
コロナ下でいろいろと暗いニュースばかりでなかなか光が見えないこの世の中だからこそ視聴して欲しい作品。
子ども向けだと色眼鏡で見ず、疲れているから癒されたいなくらいのモチベーションでいいので是非視聴してみてください。

なんやかんや言っても可愛ければそれで満足なアニメなので
期待通り可愛い姿が見れて癒されたのですごく良かったです。

特に子ども達にはこういう作品に触れてもらって、何かを感じ取って欲しいなと私は思います。

夢を持つことの大切さ、夢に向かって頑張ることの尊さが、多くの子ども達に伝わりますように。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 12

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ネッシーやETみたい + 癒やし系

 すみっコと呼ばれる生き物達の日常と魔法使い??が、絡む一時の叶えられた夢のお話だったです。
 ナレーションのお兄さんの語りが、ほのぼのとした平和な世界に誘うです。声をださないすみっコが、行動しぐさによって良いあじだしていたです。Eテレのような絵本をより良くしたかんじだったです。

 夢みる平和な毎日を送るすみっコ達が、満月になると現れる魔法使いの伝説を信じ会いに行ったです。何だかんだ遭遇し、魔法を見せてもらうです。末っ子のふぁいぶが、とり残されてしまうです。同情したとかげをはじめ、すみっコ達と過ごすことにです。ETを思い出すような要素に、独特な暖かい生活が入るように描いていたです。

 全体的に見てて落ち着き、心温まる、感動もしたりした展開が好きだったです。ふぁいぶが、ちゃんと帰れるので「これで、いいのだ!」です。子供むけも侮れないです。
 すみっしーというのは、名前が受けたです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

すみっコたちの夢で照らされたまほうの夜のおはなし

サンエックスのキャラクター"すみっコぐらし"のオリジナルアニメ映画第2弾。

夜空の上にある魔法使いたちが住む魔法の世界。
そこには5人の魔法使いが住んでいるのですが、その中で一番小さい末っ子の"ふぁいぶ"は勉強中で、まだ上手に魔法を使うことができませんでした。
一方で、すみっコたちはお気に入りの"喫茶すみっコ"で、キャンプの計画をしています。
秋の天気がいい日、買い出しを済ませたすみっコたちは、スミッシーが出るという湖・すみっ湖にやってきます。
その夜は5年に1度の青い大満月の夜、魔法使いたちがやってきて夢を叶えてくれる夜でした。
キャンプを楽しむすみっコたちの前に魔法使いたちが降り立ちます。
楽しい夜を過ごすすみっコと魔法使いたちですが、居眠りをしているふぁいぶを置いたまま、魔法使いたちは帰ってしまいます。
1人残されたふぁいぶに、すみっコのひとりとかげは、しばらく一緒に暮らすことを提案する、という展開です。

すみっコぐらしの劇場場は1作めが非常に評判がよく、私も「子供だましでしょ」となめて視聴して、まんまと感涙してしまった覚えがあります。
そんなわけで、ハードルが上がった2作目だったのですが、私的には、普通に良作だったと感じました。
前作のような感動作というほどではないのですが、前作に引きずられない、すみっコぐらしらしい内容だったと思います。
前作と同じレベルの感動を期待して視聴すると肩透かしを食う可能性はありますが、本作は本作で見れてよかった、素直に楽しい気持ちになれたと感じました。

登場するすみっコたちは、みんな夢があります。
シロクマは寒いのが苦手なので早く夏になってほしい、ペンギン?は自分がなんなのか知りたい、とんかつのはしっことエビフライのしっぽは誰かに食べてほしい、ネコは理想の姿になりたい、ざっそうはブーケになりたい、そしてとかげ、とかげの夢は、これは秘密なのですが、すみっコたちにも誰にでも、思い描く望みがあります。
でも、夢を叶えるためには努力が必要で、夢がかなわないことは悲しいことです。
じゃあ"夢"って何なの?必要なものなの?というテーマが内在されているように思いました。
ちゃんとかわいいのですが、しっかりと考えさせる部分があり、大人が見ても楽しめます。

前作とは違い、泣けはしませんでしたが、とても癒やされました。
ラストもすごくキレイで、ほっこりとできる作品だったと思います。
最初から最後まで急転直下して破裂して死ぬような展開になりそうに無いので、ドキドキしたくない方やお子様も安心できるアニメです。
3作目もあるといいなと思いながら、もう一周見ようと思います。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2

71.4 89 2021年度アニメランキング89位
古見さんは、コミュ症です。(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (278)
943人が棚に入れました
“コミュ症”とは──人付き合いを苦手とする症状。またはその症状を持つ人を指す。留意すべきは──苦手とするだけで、他人と係わりを持ちたくない、とは思っていないことだ。桜舞う高校1年、極度のコミュ症である古見さんが出会ったのは、“普通すぎる”クラスメイト・只野くん。人前で緊張してしまう古見さんの夢は、「友達を100人作る」こと。古見さんの「1人目の友達」になった只野くんは、残り99人の友達づくりを手伝ってくれることになりました。個性派ぞろいの高校で、古見さんの夢は叶うのでしょうか?伝えたい、でも伝えられない…そわそわ、どきどき、思わずにやにやでも時折、胸にチクリと突き刺さる?沈黙の美少女・古見さんのコミュ症コメディーです。

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

女子高生のファッションが気になる

【紹介】
話がしたいのにうまく話しかけられず、話しかけづらい雰囲気を出してしまっている美少女、古見さんと、古見さんの弱点をクラスで唯一知ってしまった只野君の学園日常系コメディ。

【女子高生のファッションについて】
女子のファッションがかなり奇妙ですね。

なじみの超ミニスカート+太ももまである超ハイソックスは、スカートとソックスと生足の境界線がちょうど一番太い部分になって足がかなり太く見えるから女子はそういうの嫌がるし、たぶんみんなから「ダサい」って一蹴されると思う。

それから気になるのはスカートの異常な短さ。あれ、常におさえてないと座ったり立ったり、ちょっと歩いただけでパンツ見えるでしょ。
作者は男性っぽいから仕方ないけど、普通の高校生はあんな短すぎるスカート履いて街歩くなんて恥ずかしくて無理だと思うよ。

この作品に限った話じゃないけど女子高生の靴下がハイソの子ばっかりで、連載開始の年代から考えてもちょっと古いかなって思いました。

今はさらに短くなっていて、妹が家に連れてくる友達は、みんな足首が見えるような短い靴下履いてますね。
私も短い靴下のほうが足がスラっと長く見えて可愛いと思う。

どんどん短くなってそのうち靴下が消滅する!?と思いきや、ルーズソックスとかいう変な靴下が最近ブームなのだとか、でも全然見かけませんね。
本当に流行ってるんでしょうか?
流行を追うって大変ですね。

【キャラクター】
キャラデザの癖がかなり強めな上に全体的にマンガチックな作りで好み分かれるかも。
古見さんがしゃべらないから文字の説明が多くなるので余計にマンガっぽい。

とても個性的で面白いキャラクターが多くてコメディアニメの要点を抑えていていいですね。
設定の不自然さはかなり感じるけど守ってあげたくなる感じはわかるかも。

【音楽】
青春!って感じのOPが良い感じ。

【シナリオ】
古見さんが無口で反応もうまく返せないから、周りが勝手に誤解して古見さんの意図とは関係なく勝手に独り歩きしていくギャグと、只野君がその誤解を解いて友達を増やそうとするというのが基本的な形。

只野君への理不尽な風当たりだけちょっと気になるけど古見さんのために一生懸命な主人公の人の良さと古見さんの一歩一歩頑張っていく感じが見ていて可愛らしくていいですね。

【気になるところ】
アニメだからいちいち不自然って指摘するのも野暮だと思うんですが

特に気になったのは現実なら古見さんが女子からも愛されているのがちょっとあり得ないかな。
嫌な話だけど、古見さんの設定だと主要グループの女子から変な嫉妬されて集団いじめにあいそう。
仲がいい子が一人でもいればリスクはだいぶ減るけど、古見さん孤立してるからね。

ただ、いくら無口でも美少女ってそもそも孤立しないと思うんですよね。
男子でも女子でも思惑はどうあれ美少女って注目されるから、男子なら誰かしら告白したり、女子なら仲良くなりたくて親身になって話聞いたりする子いると思うんだけど、只野君がはじめてみたいなリアクションだから、そんなことあり得るか?って思った。

みんなから嫌われているなら放置されているのもわかるんだけどね。

【総評】
全体的にマンガ感があって癖が強い作品ですが、だんだん古見さんが可愛く思えてきますね。
テンポ良く良質の日常系コメディだと思います。面白かった。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 28
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

古見さん、バイブレーション♪

“コミュ症”だが本当は友達100人作りたい美少女・古見 硝子と
変人だらけの私立伊旦高校の日々を描いた同名コメディ漫画(未読)のアニメ化作品第1期。


【物語 3.5点】
上品。

"コミュ障”ではなく"コミュ症"
人様のコンプレックスを底辺と見下して嘲り嗤う下品な"イジり”芸ではなく、
明快に性格をデフォルメされたキャラたちの掛け合いを通じてクスリと笑いを取りつつ、
対人関係あるあるを拾っていく繊細なタッチ。

ヒロインの古見さんもカースト下位でやさぐれているタイプとは異なり、
容姿端麗でルッキズムの視点に晒されても貶められることは無く、
むしろ、無口でも好意的に誤解され、"神"に祭り上げられる有様で、
いっそうコミュ困難になるのが基本のギャグパターン。

少しずつ人間関係が進展するため、構成はゆったり平坦。
けど古見さんがコミュ取って達成したかった当たり前の学生生活が実現する度に、
放たれる空気は確かに神々しく、後味は綺麗。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・OLM(TEAM KOJIMA)

高水準。

背景は桜並木などを描き込み季節を好表現。
人物も、例えば古見さんも、黒髪ロング&凛とした瞳というザ・サンデー美人って感じのリアルタッチから、
丸目が可愛いコミカルタッチまで崩さず描き分ける。
CGも隠し味に調整しながら、多数の人物が交錯しても映像の遠近感が保たれ、
工程の安定を感じる。


正直、漫画ならではの吹き出し文字表現等を流用する演出は、私はあまり好みではないです。
基本アニメーションは絵で魅せて欲しいと言いましょうか。
ただ、古見さんに限っては、喋れない彼女の心情を精一杯描いた上での
テロップ追加説明なので斟酌できます。


特筆したいのは、古見さんは、字も綺麗なのがステキです♪
憧れ、そして、習字をサボって来た、我が人生を悔いますw


【キャラ 4.0点】
"コミュ症"だから、古見 硝子(こみ しょうこ)
波風立てない凡人でいたいから、只野 仁人(ただの ひとひと)
みんなの幼馴染になれる位コミュ力お化けだから、長名(おさな) なじみ。

人物名の語呂合わせで外面を視聴者に覚え込ませた上で、
掘り下げて、意外な一面を見せて興味を繋ぐ、明快なキャラ構成。


この高校は変人度がキツイので、
仮に、私が入学したら速攻ロックマンの如く四散してゲームオーバーでしょうねw
山井 恋の{netabare}拉致監禁{/netabare}を伴う病みっぷりは言うに及ばず、
友ではなく{netabare}イヌ{/netabare}になり下がる上理 卑美子ですらアクが濃すぎてしんどいレベル。
友達100人も要らない。上の三人だけでいいw


古見さんの母親で自称永遠の17歳・秀子も美人さん。
父親も古の寡黙な親父の系譜を継ぎ、娘と会話したいけど中々できないシャイっぷりで、
古見さんの容姿、性格の遺伝に説得力を持たせる。
古見家・父娘による沈黙のコミュニケーション。昭和の親父はコミュ症ですw


それとコミュ症から顧客満足を勝ち取るカリスマに圧倒される新人美容師の新井さん。
カリスマへの道、陰ながら応援致しておりますw


【声優 4.5点】
古見さん役・古賀 葵さん。
喋らずに息遣いでリアクション&感情表現、自身の振動効果音?まで。
たまに出す声は凄く可愛い。しゃっくりも可愛い。という無茶振りに対応。

それ以上に、なじみ役・村川 梨衣さん。
声色だけで友達100人作れそうな人たらしボイス。
古見さん”サボウェイ”にパシらせたり、結構キツイことも言って、
そもそも性別どっちだよ?とツッコミどころも多いはずなのに、
あっと言う間に懐に入り込んでくるのはこの声質あってこそ。

その他、只野くん役・梶原 岳人さんの声から滲み出る優しさ&安心感とか。
声質で性格を体現する声優の力を実感。


ナレーションには日高 のり子さん。
『PSYCHO-PASS』ドミネーター役でもお馴染みの淡々とした執行ボイスで、
コミュ症が、他人と係わりを持ちたくない、とは思っていないことだ。
など留意事項を注意喚起。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は橋本 由香利氏。適宜ポップなサウンド等でコミカルな場面にも対応。
が、やはり印象的なのは古見さんがコミュの階段を昇って気持ちが高まる場面で、
ピアノ、ストリングス、アコースティックギターで優しく寄り添うメインフレーズ。

OP主題歌はサイダーガール「シンデレラ」
丁寧語で語りかける男性ボーカルが、只野くんの古見さんへの心情に重ねやすい良好なアニソン。
"気の利いたことは言えないけど”などと謙遜していますが、
“一緒に猫に会いにいきませんか”とか、こんな洒落たこと中々言えません。

ED主題歌はKitri「ヒカレイノチ」
女性ボーカルに柔和な音を幾重にもアレンジした、古見さんの心情を重ねやすい一曲。
Kitriのピアノ連弾シスターズとしてのアーティスト性がより現れた「シンパシー」
古見さんの最初の一歩を軽快なピアノサウンドで後押し。


【感想】
ドドドドドド……。

昨秋の視聴中、古見さんのコミュ力が限界値(初期値低め)が突破した際の、
心音&振動のコミカル演出が病みつきになった私。
その供給が絶たれたこの冬期。私は禁断症状が辛いので、
震える古見さんのLINEスタンプをスマホのロック画面に仕込み、ますます症状を悪化させましたw

春から始まる2期。震えて待ちます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 27
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

高校生になったぁ~ら♪

原作未読


美形とは小さい頃から声かけられまくるんだから対人感受性鍛える機会には恵まれてるもの(独言)


“○○な誰それ(♀)さん”系統の作品です。
“○○”にはその娘さんの気質といいますかコア行動を当てはめるわけでして、タイトル見ただけでヒロインがどんなか想像しやすい親切設計となってます。ただし諸刃の剣で“○○”縛りが制約となり一辺倒に陥ればソッコーで飽きるリスク含みだったり。
個人的には“○○”に全フリせざるを得ないキャラ設定が内面/心の動きの多様性を奪ってるように見えて一歩引くケースが大半。ギャグ枠といったところでしょうか。そのくせ悪い意味で欲しがるケースが多々ありまして、単発スキルに全振りした娘さんにキュン要素をはめこもうとする。現実味ない娘さんにはギャグを貫いてほしいのですがそれだと作品成立させるの難しいようですね。よって個人的な打率は低いものとご承知おきください。

さておき本作。…うーん半々。ややポジティブ寄り。
舞台は人とのコミュニケーションに難のある古見硝子(CV古賀葵)が高校に入学するところから。難どころかほぼ無言なので会話が成立しません。そうなんだけど友達を作りたいとのこと。なかなかスパイキーです。古見さんは美形のため周りも興味津々。そこに主人公只野仁人(CV梶原岳人)が通訳みたいな役回りを買って出て古見さんの世界を広げていくといったお話。

 人付き合いは苦手だけど人が嫌いなのではない

こういう後ろ向きでないところは良い印象でした。簡単に整理↓

■良かったとこ(ネタバレ無し)
 きちんとギャグ寄り。それと周辺キャラが優秀でした。長名なじみ(CV村川梨衣)と山井恋(CV日高里菜)の両名が抜きんでてまずが他も粒ぞろい。古見さんと只野くんに頼る構成だときつかったでしょう。周辺にクセの強い良キャラを配置して成功を収めた『かぐや様は告らせたい』に通ずるものがあります。 
 村川さんにしても日高さんにしても10年選手でしたね。振り幅大きいキャラに中堅どころを配置する手堅さに表れてるように、小道具含めた演出全般について作り手の目が届いているなと思える丁寧な仕上げをされてたと思います。

■悪かったとこ(ネタバレ無し)
 古見さんいろんな意味でかわいくありません。苦手な意思疎通を一生懸命試みる健気な姿を目にしてもこちらがときめく気配はございません。せめて挨拶くらいしなさいよと思わなくもなく。コインの表裏みたいなもので、脇役との応酬で両雄並び立つわけでもなく輝いてる脇役の完全に食われてるように見えました。主役に視点を置いて物語を追うと、言葉変えれば主役に引っ張ってって貰いたいと思うと期待値を上回らないかもしれません。 
 それに古見さん周囲が勝手に盛り上がる勘違い漫才の基本のパターンを逸脱せずに全12話進みますので馴染むか飽きるかのどちらです。キャラの途中投入で押し切った感あるのは致し方ないでしょう。


どうも自分には「友達100人作ろうと奮起するなら就学と同時によろ!」9年遅いよね~が頭から離れず乗り切れはしませんでした。
ただ丁寧な仕事には敬意を払いたいですね。仕事した上で好む好まざるがあるというのが健全な作品の在り方でしょうしこの作品がそれに該当するんだと思います。




※ネタバレ所感

■丁寧な仕事?
小道具が凝ってたり、そこ別に手を抜けばいーじゃんってなとこに異常に力入れてるの好きです。

例){netabare}『定点観測』BEEF OR CHICKEN
  それっぽいコード進行にとことんどうでもいい歌詞。サンドウィッチマン伊達ちゃんの『契り』を彷彿させる仕上がり。{/netabare}


■こういうのいらん
気持ちわからなくもないけど胡散臭くなるのよね。そんな善人顔しなくてよい。↓

 {netabare}『人付き合い、または
  コミュニケーションに
  たまに胸が締めつけられる
  全ての人に捧ぐ』{/netabare}

{netabare}とことんギャグで貫くには“コミュニケーション不全”ってやりにくい題材だったのかしら。配慮してますみたいな言い訳が必要なのかもしれません。
個人的には某『聾の〇』の西宮さんと同じ“硝子”の漢字を被せんでもいいのにとは思いました。{/netabare}


※備忘

{netabare}2期決定で制作中。1クール空けての2022年春クール目指す!ってただの分割ですやん。{/netabare}



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2022.01.23 初稿

投稿 : 2024/05/11
♥ : 26

71.4 89 2021年度アニメランキング89位
迷宮ブラックカンパニー(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (239)
881人が棚に入れました
働きたくない!その想いから努力を重ね、不労所得で「セレブプロニート」になった二ノ宮キンジ。死ぬまで怠惰に暮らす決意をした矢先……なんの因果か異世界転移!辿り着いたのは「迷宮が職場」の超ブラック企業だった。優雅な生活は一変し、かつて「ダンジョン」と呼ばれた鉱山でひたすら肉体労働させられ血の汗と涙を流す日々。過酷な現場、長時間労働、低賃金。さらには上司のパワハラ、洗脳、やりがい搾取。さんざん見下していた「社畜」ライフを送ることになってしまう。それでもキンジは諦めない! 最高のニート生活を取り戻すため、時に手段を選ばず、時に悪知恵を駆使してしぶとく成り上がろうとするのだが……!?これは、唯我独尊な超外道青年による不撓不屈の物語。「異世界迷宮」×「ブラック企業」の社畜的ファンタジー、開幕!

声優・キャラクター
小西克幸、久野美咲、下野紘

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

コメディとして面白い。

セレブニートの座を手に入れた主人公が、異世界転移してブラック企業で働くことに。
そんな中、再びセレブニートを目指して仲間を集めて、成り上がりを目指していく物語。

基本はコメディ。
序盤は、主人公の人生観に賛同できずに、冷ややかに視聴していましたけど、何度も挫折しながら・・・、という物語には惹かれました。

コメディとして普通に面白い作品でした。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

押さえつけられていないと本領発揮できないタイプ

【紹介】
異世界転生してブラック企業社畜という最底辺から成りあがるギャグアニメ。
非常に癖のある主人公があの手この手で絶望的な状況を変えようとします。
主人公が自分の野望のためなら手段を選ばないところがあるので、彼が好きか嫌いかで楽しめるかどうかわかれるでしょうね。

【総評】
もっと不条理ギャグ的なものを期待したが、意外とやることがまともで思っていたよりもキャラクターがマジメだったのが少し残念。
主人公以外のキャラがマジメなキャラばかりで主人公についていくだけな感じで存在感がないし、ヒロイン格の3人がどうにもネタっぽくてヒロイン的な魅力がないし、ネタ要員としても中途半端。
ワニが一番いい味だしていた。
さらに中盤が退屈でつまらなかった。

タイトル通り、この作品は社畜やっててこその面白さですね。


【音楽】
OPテーマもEDテーマもいい曲ですね。
特にEDのワールドイズマインが気に入りました。
前半のEDアニメのポップな感じも温かみがあっていいし、後半の可愛いダンスも良かったです。

【作画】
キャラデザはかなり癖が強いですが、作画自体は悪くないです。
キャラの顔作画は割と変わるのでちょっと気になりました。

【シナリオ】
{netabare}
ほぼご都合主義なのでシナリオに期待するアニメではないですが、前半はうまくいったり、しっぱいしたり、罵倒したり、罵倒されたり、復讐したり、復讐されたり、山あり谷ありでどうなるかわからない急展開の連続が面白くて、RPGのパロディも結構あってネタがわかるとさらに面白い。
中盤少し退屈な期間もありましたが、ワニ達が復帰してから少し盛り返しましたが、やはり初期のころが一番面白かった。
{/netabare}

【キャラクター】
{netabare}
主人公とワニが好き。

主人公は鬼畜の代名詞みたいな手段を選ばない男で、果てしなく大きな野心を持ち、どんな手を使ってでもなりあがってやるという不屈の精神が凄い。
頭も切れるし行動力もあって、人たらしの才能もあって、見ていて退屈しない人物ですが、その破天荒で横暴な生き方は、味方も多く作りますが、それ以上に多くの敵を作るでしょうね。ただ、案外常識人で、底辺にいるときには光るが、底辺から脱出すると途端にまっとうなことばかりしはじめて面白さがなくなる。押さえつけられていないと本領が発揮できないのでしょう。

相棒のワニは平凡な常識人キャラですが、滅茶苦茶なキャラが多い中で常識人ポジションの彼の存在がいい味出していましたね。
ランガとシアは面白くてキャラが立ってるのは良かったですが、キャラデザの癖の強さが気になってしまってマジメなことをしていてもネタに見えてしまい、ヒロイン的な魅力はあまり感じなかったです。
口元とか眉毛とかも気になったけど、特にシアの瞳に入っている十字架のような模様が気になって仕方なかった。しかも一話の中でもこの十字架の自己主張がやけに強い時と控えめな時があって、作画の雰囲気が変わったことが強調されて気になってしまった。
個人的な意見ですが、この瞳の十字架は、ないほうがいいと思う。
リムはキャラデザの癖が少ないので普通に可愛い。
癖のあるキャラクターしか作れないのかと思ったら、主人公の仲間以外は割と普通でまともなキャラも多かったし、主要キャラも自分がメインの回以外は割と大人しくて、持ち味が発揮されていなかった。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 22
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

最終話を観るために観るアニメ

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
現実世界で富を得た主人公が、異世界に転生され、ド底辺のブラック企業に務める、というストーリー。

基本的にギャグベースの作品で、結構ブラックなネタが多い。

1期ワンクールのわりには非常に展開が多く、ストーリーとしてはやや破綻している部分もありますし、途中、観るの止めようかと思うこともありましたが、最終話まで観て良かったなと思いました。

10話まで☆3にしてましたが、ラスト2話で☆4にした感じですね。

決して絶賛ではありませんし、好みも分かれる作風で、正直、世間的な評価は65点いけば良いかな?というところですが、個人的には、72点くらいつけたいです(あくまで感覚ですが、私的には70点以上が☆4。85点以上が☆5です)。

既視感はあまりない作品なので、たくさんアニメ観てきた人向けって感じですかね。

あとはまあ、「レッ○ブルに怒られろ」ですね(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
最後、当然のように二宮は財を失うと思っていた。もしくは、再び違う異世界に転生されてしまうか。

それを、すごく綺麗にまとめたことが意外で、1本取られた感じ。これまで、「ニートになり(楽して稼ぎ)たい」の一心で、ブラックな労働にも耐え、他者を欺き、のしあがろうと野心を滾らせてきた二宮がまさか、働くことにやりがいを見いだすなんてね。

仕事は楽しい。

努力して成功するのも、他人に勝って優越感に浸るのも、賃金を得て好きなことに使うのも、同僚と力を合わせて難局を乗り越えるのも、全部ひっくるめて、楽しい。

私自身は、「仕事=人生」という、(本作で言うなら)シアみたいな生き方をしていて、ブラックな職場ながら、めっちゃ仕事にやりがいを持っているが、そんな私からすると、「ようこそこちら側に」という感じがした(笑) 尤も、仕事や会社に対して自己を犠牲にして働くなんて、気持ち悪いとかバカのやることかと思われるかもしれないが、まあ、私は私の人生を歩んでいるだけなので、放っておいてくれよと。納税もしてるし、犯罪はしていないし、ちょっとアニメとアルコールと美少女が好きなだけなんだから(笑)

奇しくも、11話で二宮が言ったように、「初志貫徹。俺は俺の欲望に純粋なだけだ。そう、俺は他人を騙しても、自分を騙したことは1度もない」という感じです。いや、私は他人も騙さないようにしているが(笑)

私は、自分の意思を持たない人間が嫌いだ。いや、自分の意思を持たない人間なんてホントはいないから、厳密に言うと、自分の現状を周りのせいにして生きている人間が、かな。

私は別に、なんでも自分のしたいことをワガママ放題やる人間が好きだと言っているのではない。むしろそういう人間は嫌いだ。状況によって、場の空気やどうにもできない力によって、自らの望まぬ方向に流されることはあるだろう。私もよくある。

私が好きな人間は、流れに逆らって泳ぐ力や意志がある人間と、流されている状況を受け止め、それでもちゃんと自分の手と足で泳ぐ人間だ。つまり、前者は二宮であり、後者はワニベ。

逆らいきれない大きな流れに流されているなら、いっそ思いきって、下流に向かって全力でクロールをしろよと。そのカーブを上手く曲がるために、流されるルートくらいは自分で選べよと。

流れを変える根性もないくせに、流されてしまう自分の実力の無さを認めることもできず、ただ、不満や愚痴を垂れ流すだけで動こうとしない人間が、私は嫌いなのだ。

きっと、二宮も同じような価値観を持っているのだろう。だからこそ、ただ救済を望むだけの未来人(ザゼル)に見切りをつけ、ライザッハ鉱業の中から、(シアは身内だからノーカンとして)唯一、ベルザだけを迷宮ブラックカンパニーの重役にしたのだ。あれだけ自分を虐げてきたベルザだが、(やり方は否定しても)意思の強さや能力は、ちゃんと評価していたんだなと感動した。

もちろん、本作のラストに関して、否定側の意見も良く分かる。本作のテイストなら、権力を握った後の二宮が更に悪事を行い破滅していく流れの方が自然だし、二宮が無双する流れも、ご都合主義的で薄っぺらい部分はあるしね。だから、みんながみんな、好きになるアニメではないと思う。

私は毎クール、20本近くのアニメを観ていて、流石に疲れるし、最近は昔程のアニメ熱もないから、とりあえず録画だけして、評判が良かったアニメを数本だけ観るようなスタイルに変えようかと、ここ1年くらい思っているのだが、たまにこういう掘り出し物(世間の評価と自分の好みにズレがある作品)に出会うと、やっぱり自力で発掘するスタイルを続けようかなと思ってしまうな。ブラックな修羅の道だけれども(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ちゃんと稼いだからニートじゃないけどな。リム、可愛いな(笑) 二宮、クズ(笑)  

2話目 ☆3
なるほど、会社を作る流れか。それは面白そう。

3話目 ☆2
ん? また社員側に戻るの? 

4話目 ☆3
ドタバタコメディ。

5話目 ☆3
超展開? この展開は、グズ主人公系としては、結構好きかな

6話目 ☆3
漫喫の解釈(笑) 

7話目 ☆4
なるほど。だから日本じゃなくて過去を選択ね(笑)

8話目 ☆2


9話目 ☆4
中毒、、、レッドブルに怒られろ(笑)

10話目 ☆2
もうなんか、ストーリーがむちゃくちゃになってるよな。

11話目 ☆4
ここにきて、少し面白い展開。この展開がもっと早くても良かった。

12話目 ☆5
ニートを目指して頑張ってきたが、働くことのやりがいを感じた。どう考えても、ギャグで終わらせるための前フリだが(笑) と思ったら、なかなか綺麗な終わり方。個人的には、好きだな。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 21

71.4 89 2021年度アニメランキング89位
Fate/Grand Order -終局特異点 冠位時間神殿ソロモン-(アニメ映画)

2021年7月30日
★★★★☆ 3.8 (34)
223人が棚に入れました
七つの特異点の平定により、遂にソロモンの玉座へと続く道が開かれた。
それは同時に、ソロモンにカルデアの座標を把握されたことも意味する。カルデアごと特異点へと引き寄せられる中、ロマンは施設そのものを敵の領域へ接触させる作戦を立案。
ソロモンと対峙するために敵領域を破壊し、そして魔術王を打倒。
然る後、崩壊する領域を自力で脱出しなければ、カルデアに真の勝利は訪れない。

無限に誕生し立ちふさがる魔神柱。駆けつけるは数多の時代で縁結びし流星たち。
最後のグランドオーダーにて聖夜の奇跡が、運命の扉を今再び開け放つ。

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

丸々、最終回です展開

 TV放送された「Fate/Grand Order 絶対戦線バビロニア」の続きのお話しです。序盤から終わりまで、正に最終回ですという展開だったです。
 作画は、円卓領域キャメロットよりバビロニアに近く良くなってたです。

 カルデアの最終目的、魔術王ソロモンを倒し焼却された人類史を残す戦いを全体的に描いていたです。
 序盤から出てくる強力な敵と戦いが、いきなり話を盛り上げたです。ウルトラマンや昔の仮面ライダー映画みたいな展開は、お話を終盤まで象徴してたです。

 マシュの運命、対峙したソロモンの正体、終盤に明かされた誰かさんの真実が描かれたです。
 スケールは大きいようだけれども、いかにも最終回ですという感じが強く示しているようだったです。

 まぁ、HAPPY ENDじゃなかったら、話にならないですよねです。印象的だったのは、やはりマシュです。本当に、運命になるのか?見てのお楽しみでしす。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

思えばこれは、敗北から始まる戦いだった

スマホゲーム「Fate/Grand Order(FGO)」のアニメ化作品。
人類が絶滅するという研究結果に抗うべく人類史修復のため、観測不能領域"特異点"に霊視転移(レイシフト)行い、サーヴァントの力を借りて聖杯探索(グランドオーダー)を行ってきたカルデア一行の最後の特異点に関するストーリーです。

舞台は旧約聖書の舞台、古代イスラエルのソロモン、ではなく、魔術王ソロモンが鎮座する歴史上存在しない特異点となっています。
過去のグランドオーダーとは異なり、歴史上の変異を特定して対応するのではなく、ただ人理焼却を企むソロモン王を倒すという目的が最初から判明している展開となります。

ソロモンといえばダビデ王の後を継いでイスラエルの王となり、神より知恵を授かった魔術師ですね。
作中も偽典にあるミカエルより受け取ったソロモンの指輪が登場しますが、そのエピソードや、ミカエルやガブリエルなどがサーヴァントとして登場することもなく、内容はほぼバトルという印象があります。
正直なところ、過去の特異点での出来事もある程度伝承に沿った描かれ方をしているので、それに準じてソロモンを旅すると、どうしても解釈が生じてしまうので難しかったのかなと思いました。
ヤハウェだのユダヤだのを女体化してしまうとさすがにまずいだろうという忖度が働いたのではないかと思います。
72柱の悪魔はアニメ/マンガ/ゲームではおなじみの存在ですが、アモンやオセやアスモダイなどの悪魔は、サーヴァント化するにはあまりにもファンタジーすぎる気がしますしね。

ソロモン王は言うまでもなく悪魔を使役しエルサレムに大神殿を気づいた大魔術師で、その力は強大です。
そんな敵を相手にして藤丸立香の徒手空拳で渡り合えるはずもなく、本作でも多数のサーヴァントが登場します。
本作で新規のサーヴァントが登場するのではなく、過去に共に旅してきたサーヴァントが登場して総力戦を仕掛ける展開となるのですが、正直なところ、ゲーム未プレイ、アニメのみの私では登場したサーヴァントの半分もわかりませんでした。
アニメ化済みの第六、第七特異点のサーヴァントと、ApocryphaやLast Encoreに登場したサーヴァントはわかるのですが、藤丸とどんな出会いと別れをしてきたのかは知らず、悲しいことにそれほど入り込めなかったです。
多分、ゲームをプレイしてきた方にはすごく嬉しい展開だと思うんですが、知らないキャラが登場して見せ場を持って消えていくのを眺めるだけという状態となり、アニメFGOを追いかけてきましたがここに来て置いていかれることになりました。
後追いでも構わないので、第1から第5特異点もアニメ化を希望します。

まさかの悲しいことにはなりましたが、ストーリーは王道展開でわかりやすく、楽しい作品でした。
FGOゲームはやると長くなるし、他にやってるのがないがしろになりそうなんですよね。
せめてノベライズされていたら嬉しいのですが、出ないものでしょうか。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ようこそ諸君。早速だが死に給え

第7特異点の続き。第一章の幕を閉じる「終局特異点」
ついにアニメ化されましたね。いやぁ長かった。
第7特異点が来た時は「ワンチャンあるのでは?」と思っていましたが、やはり思うのは自由ですね

結果を言いますと。まぁなんでしょ。
またしても私の厄介オタク妄想が選考しすぎたというか。
{netabare}あの色々出てくるじゃないですか英霊が。ゲームではいちいちその場面で登場し、キャラが最低一言は喋る胸アツ展開だったわけですが、なんと本作。キャラがぜんっぜん喋りません。なんか笑顔でこっちを見て頷いたり、戦闘シーンがあったりしますが、ぜんっぜんです。登場キャラに対して参加した声優さんが少なすぎた…あ、駄洒落じゃないですからね{/netabare}
原作ストーリーを知っている方は是非見てください。戦闘シーンはやはり凄く特に{netabare}スカサハさんチートすぎます。あとナイチンゲール。医師の動きじゃないでしょあれ{/netabare}
ともかく推しが出てるなら喜んでみてください。原作の最終章には出ていない英霊や逆に本作に登場しなかった英霊も数多く存在するのでぜひ比較してください

原作知らない人はまずゲームを始めるか
https://youtube.com/playlist?list=PLDBPSxmslhiSHpUeGps_4sB7cOsgMnNQu
から始めましょう

{netabare}個人的にはゲーティアが人間の肉体を有した後で主人公と殴りあう場面、かなり好きです。良いですよねアレ。原作にない良さがあります。{/netabare}


「ソロモンを愛したのは誰だったか」ということで

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2

71.3 92 2021年度アニメランキング92位
弱キャラ友崎くん(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (399)
1304人が棚に入れました
友崎文也は、日本屈指のゲーマーながら現実ではぼっちな高校生。“人生はクソゲー"だと言い切る彼が出会ったのは、学園のパーフェクトヒロイン・日南葵だった。「この『人生』というゲームに、真剣に向き合いなさい!」人生ははたしてクソゲーか、神ゲーか?日南の指導のもと、弱キャラ高校生の人生攻略が幕を開ける!

声優・キャラクター
佐藤元、金元寿子、長谷川育美、茅野愛衣、前川涼子、稗田寧々、島﨑信長、岡本信彦、水野駿太郎
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

無自覚リア充友崎くんと万能超人日南さん。

【紹介】
ゲームオタクでコミュ障の学園カースト最底辺がリア充の協力を得てスクールカーストを駆け上がるコメディアニメ。

【シナリオ】
納得する部分と、いや、違うだろって思う部分とあって惜しいところが多いが、最底辺から努力してリア充を目指すというコンセプトは面白い。
また、タイトル詐欺もいいところで友崎にはあまり弱キャラらしいところがない。コミュ障なのが欠点なだけで、特にそのせいで苦労している様子がない。
ただ、弱キャラが主人公だと、いじめとか悪口のような陰湿な描写が多めになってとても不快なので、そういうアニメではないところは良いと思う。

主人公が弱キャラで成り上がるというのが話の核なのに要素として弱いので結果、割とありきたりなラブコメになってしまってはいるが、ラブコメとしては良質で面白いアニメだと思う。

【キャラクター】
好きなキャラは中島と泉と七海。良い友達になれそう。
色々と気になるところはあったが、全体としては良いラブコメだった。


【メインヒロインの日南はまったく好きになれなかった】
好きになれない理由を一言で書くなら天才特有の傲慢さかな。

{netabare}
・日南は、表情と姿勢と自信で誰でもリア充になれるみたいなこと言ってるけど、それだけじゃどうにもならない人はいくらでもいる。
友崎が言う通り日南は才能に恵まれすぎた強キャラなだけで、努力をしているようには見えない。

美少女でオシャレなスクールカースト上位グループでゲームの日本人ランキング2位、中学バスケ部で全国2位チームをワンマンチームとまで言われるほど一人で支えた超天才プレイヤー、生徒会長で運動も勉強も学年トップ。
どうみても努力でどうにかなるスペックをはるかに超えている。

強豪運動部で生徒会で学年トップの成績の時点でスケジュールが目いっぱいで全く余裕なんてないはずなんですよ。

これを努力で手に入れたと言うけど、それは一日が何十時間あれば足りるの?

凡人が血のにじむような努力をしても七海くらいのスペックが限界だと思う。七海でも勉強運動学年2位で十分すぎるくらい。

それだけの才能を持っておきながら下々を見下して「努力が足りない」だの「期待外れ」だのと、一つのことに絞って努力している人間を完全にバカにしてる。性格が悪すぎて好きになれない。
天才特有の傲慢な考え方で、できない人の気持ちが理解できないんだろうなと思って、そこが好きになれないいちばんの理由。

・日南はスクールカーストトップグループにしては、友崎に構う時間長すぎない? 
なんでこんなに友崎に構うのでしょうか。暇人なの?
・Wデートでの日南のアドバイスはかなり的外れ。本当に美味しいかどうかは重要じゃなくて、提案を受け入れさせるには美味しいかもと思わせることが重要って言ってるけど、それはただのその場しのぎで何度も使える手ではなく、違いの分かる人物の評価を下げかねない。違いの分からないやつから見せかけだけの評価を得られて満足?
適当なこと言うやつというレッテルを貼られて長期的に見たら発言力がなくなる。
水沢が選んだワックスは中村の好みじゃないわけで、適当な提案がマイナスになることを自ら証明してしまっているという矛盾。
提案を受け入れさせることが目的みたいになっている。目的と手段をはき違えてはいけない。
そんなその場しのぎのいい加減な提案ではなく、アドバイスをするのなら、しっかりした下調べと日ごろから情報のアップデートが不可欠、で良かったのではないか?
生徒会選挙でもそうだ。日南の印象はどんどん口先だけの詐欺師に見えてくる。
・リア充遊び人女子高生が格ゲーのランカーって言うのはさすがにゲーマーばかにしすぎでは?
{/netabare}


【友崎について思うこと】
{netabare}
・攻撃がうますぎて敵のコンボ抜けが練習できない、攻撃のうまいプレイヤーがランク上位独占しているとか言ってるけど、そんなんでランカーは無理。
敵の攻撃をすべて把握して、うまくかわすことがランカーの最低限のラインです。防御がうまくないプレイヤーは上位にはいません。

・9話で初めてのデートを意識して緊張する友崎。
今までさんざんクラスメイトの美少女と二人っきりで買い物したり遊んだりしていたのはデートではないの?私の感覚がおかしいの?

・なんで友崎の妹は普通のコミュ力ありそうな女子高生なのか?妹が割とイケてるのに、友崎はなんでああなった?

・クラスメイトにはコミュ障の天敵であるパリピ予備軍がぞろぞろいる恐ろしいクラスだが、別にいじめられているわけでも無視されているわけでもなく、話しかければちゃんと相手してもらえるし、このパリピ予備軍どもが見た目だけで大半は優しい連中なので、たぶん成績優秀な高校だと思う。友崎はかなり恵まれた環境にいる。
生徒の民度が高いし、学食や購買部とか図書室の絵から見てもかなり設備が充実していて、偏差値高めでお金持ちの私立高校という印象がある。
何故クーラーがないのか不思議で仕方ない。

・友崎は話下手なのはわかるけど、好きなわけでもないのに女子ってだけで緊張するのはよくわからなかった。彼の場合、男とか女とか関係ない気はする。

・友崎は自分のことを弱キャラって言うけど、いうほど弱キャラか? 
話下手以外はそれほど低いスペックには見えない。
・かなりいい部屋に住んでるし、高校生なのに1000円超えのランチを食べたり、マネキンのフルコーディネートを金額を意識することなくそのまま購入しようとするなど、高校生なのに経済力がかなりある。
ワックスとかお洒落にすごい金使ってそうな水沢もそうだけど、この子たち小遣いいくらもらってるの?

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 34
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

(陰キャとか)うっせぇ、(カースト下位とか)うっせぇ、(コミュ力低いとか)うっせぇわ、あなたが思うより健康です!

[文量→特盛り・内容→雑談系]

【総括】
ちょっとビックリしたことがあったんで、余談1に追記します(笑)

根暗なゲーマー男子が、リア充の女子の指導によって、リア充を目指す学園ドラマ。「野ブタをプロデュース」の男女を逆にしたような設定でしょうか。

このアニメは、「俺ガイルの逆」を狙ったように見せかけて、「結局、俺ガイル」になるという作品なのかなと。

恐らく、序盤~中盤の「俺ガイルの逆」状態でかなり視聴者が離れ、評価を落とします。そして、「俺ガイルの逆」が楽しめて、終盤まで生き残ってくれた視聴者は、「結局、俺ガイル」になることで、多分、評価を落とします(笑) 

私個人としては、終盤の展開好きですけどね、他作品に似ているとか、あまり気にする方じゃないので。前半でヒロインにイラッとし、主人公をケッって思った人、戻ってきて下さい。後半は結構楽しい(笑)

レビューでは、「陽キャラ、陰キャラ」「スクールカースト」についての私見を踏まえ、アニメの魅力や感想を。

更に、雑談1ではWikipediaの記事を引用しながら、上記テーマを掘り下げます。これが一番のメインです。

雑談2は蛇足。「人生はゲーム」という彼らの考えについての私見を書いていて、3つ合わせると、久々にかなりクソ長いレビューになります(笑)


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
このアニメで確信したことがあって、昨今の「陰キャラ・陽キャラ」というカテゴライズに何か違和感を感じていて、その正体です。それは、

「陽キャラ=スクールカースト上位」「陰キャラ=スクールカースト下位」という決めつけ。

私の解釈だと、

「スクールカースト上位=目立っている。場に対する影響力が強い。」

「スクールカースト下位=目立たない。場に影響力がない。」

です。いわゆる、支配階級かどうか。つまり、立場。んで、

「陽キャラ=明るい性格。ポジティブ思考。多数に人気がある」

「陰キャラ=暗い性格。ネガティブ思考。多数には人気がない」

です。つまり、個人としての特性。

「陽キャラ」「陰キャラ」は「性格」でしかないのに、それが立場にまで影響する違和感。これが、「能力」なら、立場に影響を与えるのも理解は出来るけど。

つまり、「陽キャラは正義」「陰キャラは悪」みたいな決めつけが気にくわないんですよね、根本的に。「陰キャラでも天下はとれるわ」みたいなことを、強く感じています。

私自身の学生時代を言えば、部活も県一とって、成績も良い方、小・中は(田舎の、全校生徒数十名の小さな学校ですが)生徒会長やってたから、客観的には「スクールカースト上位」だったんでしょう。学校に居場所がないと思ったことはなかったです。

ただ、気質的には「陰キャラ」でした(今もですがw)。だからなのか、同級生には人気はなかったです(笑) 友達も多くはない。ただ、「奴の言うことは聞いとこう、面倒くさいから」みたいな(笑) 独断専行の独裁者タイプですが、とりあえず結果は出すから表立って文句は出ないようなタイプ(嫌われているというより、疎まれていたって感じかな)。

仲が良いのは、大抵、陰キャラ。んで、その中には、ごく少数であってもちゃんと友達になってくれる人や好いてくれる人もいて。

これは昔からそうで、今も基本、世間からは陰キャラと呼ばれる人達の方が好きで、話も合う。好きになる女性もそういう人が多い。話してみれば考えも深いし、パリピな陽キャラ軍団よりもだいぶ楽しい。世の中の言葉ではく、自分の言葉をもっているから(だから空気読めないって言われるんだけどね)。

スクールカースト上位とか下位とか、陽キャラとか陰キャラとか、そんなん好みだし、自分の生き方の選択だから、余計なお世話だこんちきしょう、「うっせぇわ」みたいな(笑)

このアニメ、どうにも感情移入できなかったのが、「なぜ友崎は、陰キャラのままでスクールカースト上位を目指さなかったのか」という点。「俺ガイル」の「ヒッキー」は、自分という特質は変えずに、周囲に自分を認めさせることで、あんな美人な彼女も作ったのにね。友崎が、自分が陰キャラであることを否定し、陽キャラを目指すということは、世の中の陰キャラ達を全て否定するわけですしね。

尤も、それは序盤~中盤までで、終盤は陰キャラの肯定に走ったから、好感度は上がりましたが、逆に、あまりにも俺ガイルになってしまいそうで、(オリジナリティという)評価的には下がるという、微妙な展開に。

師弟関係が逆転する最後の流れとしては、なかなか面白く、2期があったら観たいという意欲に繋がった。

そういうことで、作品自体のクオリティは悪くない作品でした。好きなところもあります。

「みみみ」とか好きなキャラでしたし、「菊池さん」はシンプルに可愛かった。

みみみの劣等感との向き合い方はなかなかくるものがあった。菊池さんが「たまに話しにくい」としたのは、陽キャラの友崎の方で、「すごく話しやすい」のは陰キャラの友崎っていうのも良い。日南が本心を隠しすぎる、ある種の「コミュ障」という、逆転の展開も面白かった。

序盤~中盤は☆2が続きましたが、終盤にかけて☆4が増え、面白くなっていきました。今後の展開が楽しみ。

まあ、現状、印象悪い日南が、友崎との関わりにおいて次第にデレ(本当にやりたいことを見つけ)ていくことでヒロイン力を上げ、そんな日南の変化と、友崎が日南に寄せる想いに気づいた菊池さんが、泣きながら「友崎くん、ありがとう。私が初めて好きになった人」とか言いながら自ら身を引き、友崎にアタファミで勝った日南が友崎と付き合うという、どこの俺ガイルかな?というのが最終的な結末なんでしょうけど。

だからこそ、友崎が日南に告られてもフリ、菊池さんと付き合うくらいのことしてくれたら、めっちゃ評価を上げるんだけどね(まあ、ないだろうけどw)。
{/netabare}

【余談 ~コミュ力って、世界を制す力なの?~】
{netabare}
スクールカースト。

一言で言えば、嫌な言葉ですね。

日本で初めてスクールカーストが紹介されたのは、2006年頃ですが、実際にはかなり前から言われていることであり、欧米では90年代初期から意識されていたとか(アメリカではcliqueと言われているとか)。

Wikipediaの記事が久々に面白かったので、【 】で引用します。

【スクールカーストでは、上位層・中位層・下位層をそれぞれ「一軍・二軍・三軍」「A・B・C」などと表現する。

一般的なイメージとしては、以下のようになる。

恋愛・性愛経験 - 豊富なほど上位
容姿 - 恵まれているほど上位
ファッションセンス - 優れているほど上位
場の空気 - 読めたり支配できたりするほど上位
趣味・文化圏 - ヤンキー・ギャル系(繁華街で遊び慣れているなど)は上位、オタク系は下位
部活 -サッカー、野球、バスケ等の花形部活のレギュラーはカーストトップ、文化部は下位、卓球部は運動部ながら下位になることも多い。
自己像 - 自分探し系は上位、引きこもり系は下位】

だそうです。てか、なぜ卓球部だけピンポイントで(笑) 

追記→というのが放送当時書いたレビューですが、今、他のレビューで使いたくて再度wikiを開いたらびっくり。「部活 -サッカー、野球、バスケ等の花形部活のレギュラーはカーストトップ、文化部は下位、卓球部は運動部ながら下位になることも多い。」の部分が削除されてたんですけど(笑)

これがたまたまか、私のレビュー見て誰かが削除したのか分かりませんが、もし後者なら、申し訳ないことしたな~と。個人的には、卓球部のとこがツボで、好きな記事だったんですけどね(汗)。

wikiって、ちょいちょい変わってるのは知ってましたが、これはちょっと驚いたな~ということで、追記でした(笑)

さて、このスクールカーストがどう決まるかというと、

【スクールカースト上での位置決定に影響する最大の特性はコミュニケーション能力である。クラス内でのステータスの上下関係自体は以前からあったものの、それは運動神経や学力が大きく関係したものであり、そうではなく判断基準がほとんどコミュニケーション能力に依存している点が近年のスクールカーストの新しい点であるといえる。

ここでいうコミュニケーション能力とは、具体的には「自己主張力(リーダーシップを得るために必要な能力)」「共感力(人望を得るために必要な能力)」そして「同調力(場の空気に適応するために必要な能力)」の3つを指す。

コミュニケーション能力の有無に偏重したスクールカーストという序列が発生した背景には、学業成績の相対評価を廃止するなど生徒に対する序列付け自体を否定するような過剰な平等主義があり、「学業成績」「運動能力」といった(努力で挽回可能な)特性によるアイデンティティを失った子供たちは「人気(コミュニケーション能力)」という(努力で挽回不可能な)特性に依存した序列付けを発生させてしまったのだという】

とまとめている。この辺、「コミュ力は努力で向上できる」とする日南の意見とは異なる認識ですね。まあ、このWikipediaの記事も(人気は挽回不可能と断言するのは)片寄ってはいるとは思いますよ。

さて、続きを。

【スクールカーストとコミュニケーション能力の関係について、「自分の意見を押し通す」能力とスクールカーストの高低には相関関係があるものの、「友達の意見に合わせる」能力とスクールカーストの高低にはあまり相関がみられないという統計に注目している。

この事実からは、コミュニケーション能力が高いとカースト上位になるのではなく、カースト上位という立場を利用してクラスメイトに自分の意見を強引に押し付けることができる(恐怖政治)ようになり、(実際にはコミュニケーション能力が他生徒とさほど変わらなくても)コミュニケーション能力が高いと周りから判断されるという解釈も可能となる】

という指摘は、納得してしまった。

実際、スクールカーストの上位にいるからと言って、正しい意味でのコミュ力が高いとは限らないと思う(会社でも、飲み会でのコミュ力高いくせに、絶対に謝れなかったり、ホウレンソウができない新人がいるが、あれは正しい意味でのコミュ力が低いと思う)。

また、学生時代の「強い」や「弱い」は、「恐い(酷いことが平気で言える)」か「優しい(相手の気持ちを考えられる)」かに置き換えられることも多く、「あの人はクラスで強い」は、「あの人はいじめとか平気で出来ちゃう怖い人だから逆らえないよね」だったりするケースもある。

Wikipediaではこの後も、スクールカーストといじめの問題、テレビ番組とキャラ作りなどについて書かれており、読みごたえがあって面白かった。

Wikipediaの記事のなかで特に印象的だったのは、「コミュニケーション力が異常に評価され、重用される学生時代では」という趣旨の指摘だ。

これは、社会人になった人なら多分共感してくれると思うけど、仕事をする上でもコミュ力は確かに重要だけど、それだけが全てではないと思う。

事務処理能力、発想力、忍耐力、課題発見力、計画力、行動力、発信力、、、社会人として活躍するためには、色んな力が必要になる。コミュ力は、その中のいち要素にしか過ぎない(多岐に渡る能力を1人で有している優秀な人もいるけど、足りない部分をチームで補うのはアリだよね)。

ていうか、事務処理能力とか計画力、行動力とかが低いのに、コミュ力だけ異常に高い奴とか、その逆よりむしろ嫌われるって(笑)

実際、同窓会に行くと、中高ではあんなに調子良かった奴だったのに、めっちゃ落ちぶれてたり、全然イメージない奴がすげぇ立派になっているなんて、ざらにあることだし(勿論、学生時代のままスゲェ奴も、ダメな奴もいるけどね)。

ちなみに、この場合の「ダメ」や「立派」の基準は、本人が自分の人生を楽しみ、満足している=キラキラしている、ということであり、容姿や学歴、収入などを言っているわけではないです。同窓会で、愚痴や不満ばっかり言う奴は、「ダメ」です。

さて、何を言いたいかというと、学生時代、(世間的な定義での)コミュ力が低いだけでスクールカーストの下位になってしまい、「自分なんて」と思っている子供がいたら、知って欲しいということです。

人生、それだけじゃないって。

学校だけが、社会じゃないって。

コミュ力だけが、あなたの全てじゃないって。

だからこそ、殊更にコミュニケーション力を持ち上げ、それが世界の全てを支配するように描かれるこのアニメ(日南の理論)を、私は楽しめなかったのかなと思います。
{/netabare}

【余談~第二レビュー(笑)~】
{netabare}
実は、最初はこれがレビューだったのですが、書いているうちに、段々と自分が書きたいことが変わってきたので、レビュー書き直しました(たまにあります)w

ただ、せっかく書いたのにただ消すのも忍びないので、こちらに転記します。

以下、本文。


なんかこう、片寄った意見ばかりで好感が持てないな~という印象。

「人生はクソゲー、なぜならキャラの初期設定が違うから」

「人生は神ゲー、なぜなら努力次第でなんとでもなるから」

う~ん、どちらも極端だよな~と思う。

まず、人生において、キャラの初期設定が違うってのは正しいと思います。人間は決して平等ではない。遺伝子レベルの違いは間違いなくあるし、環境の違いも残念ながらある。

例えば、「人生は努力次第でどうにでもなる」って、紛争地帯で親もなく生まれた子供、生まれつきハンディを抱えた人、整形したとしてもどうにもならない容姿に生まれた人に、同じことを言えるのかな?

(大学の時に受けた講義で、日本LD学会の会長が、「LD(学習障害)の子供に、頑張れば勉強ができると言うのは、地雷で足を失った人に、頑張れば速く走れる、なんで走れないんだ、お前の努力が足りないんじゃないかと言うのと同じことです、って言ってたな~」)

まず、日南が努力家ってムリがある。表情や化粧をどれだけ頑張っても、誰でも学校1の美女になれるわけじゃないし、努力して成績1位になってる奴が、ゲームで日本ランキング2位になり、放課後や休日はリア充として遊ぶて、物理的にムリやろ、才能ない奴には。てか、あの身長でバスケ全国2位のレギュラーというだけでもエゲツナイのに、ましてやワンマンチームて、バスケを舐めるなと。それを、「努力すれば出来る」って、バスケだけに死ぬほど集中して努力している全国のバスケ少女達をバカにしてるんじゃないかと思う(しかもあっさりバスケ辞めてるし)。

ヒガミでもナンでもなく、「努力すれば何でも出来る」というのは、励ましの言葉ではなく、人を見下す言葉のようにも感じられる。だから、日南の印象が悪いんだと思う。

とはいえ、「努力次第である程度まではいける」というのは、そうだとも思う。自分の持っている能力を100%発揮する努力は必要で、友崎がそれを放棄して僻んでるだけってのは、確かにそう。

要は、評価の基準をどこに持ってくるか、じゃないかと思った。

「相対評価」「絶対評価」「個人内評価」という考え方があるけど、相対評価なら「他人と比べて勝っているか」で計り、絶対評価なら「目標への到達度」で計る。個人内評価なら「過去の自分との比較」で計る。

日南は、「相対評価」(他人との比較)の中で生きているが、友崎に与えた課題は「絶対評価」的(目標を達成すること)であり、「努力すれば成長できる」という信念は、「個人内評価」の(他人どうこうではなく、昨日の自分より勝っていれば良いと考える)世界での真実である。

この辺のズレに本人(日南)が気づいていない限り、やはり、「持つ者の理屈」と一笑に付されても仕方がないだろう。

私としては、

①他人(社会)が自分を評価する時は「相対評価」の中で評価されることを理解し、

②自分の生き方としては「絶対評価」的な感覚を持たねばならず、

③家族や友人など身近な人は「個人内評価」をしてあげれば良いと思っている。

まあ、綺麗事と言えばそうですけどね。

とりあえず、友崎が容姿や能力として最下層にいて、と言うわけではなく、磨けば光る程度には下地があったわけだから、あんまりこの作品のテーマとは合致しなかったようにも思います。

そもそも、例えゲームであれ、一応ちゃんと高校生やりながら、日本一になれるんだったら、能力低くないって。強キャラ友崎君ですよ。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆2
学生時代のリア充が、そのまま社会人になってもリア充とは限らないけどな。たまたま強キャラに生まれ、イージーモードで無双って、ずいぶん片寄った(笑) 身だしなみも礼儀の一部。顔はどうにもならんが、勉強と運動は平均くらいまでなら何とかなると思う。容姿はなんとかなるて、本当のブサイクに言えるかな? そして、やたら主人公に都合の良い展開。

2話目 ☆2
なんかこう、シンプルに面白くないアニメだな。

3話目 ☆2


4話目 ☆2
めっちゃ切れる。これを、格好良いとは、、、思えないよな~。

5話目 ☆2
徐々に陽キャラ化。ここでも試される、コミュ力。LINEグループって、自分等が「裏で」「潜在的に」やってたことを、「表で」「顕在化させる」ツールだよな。

6話目 ☆2
大した演説ではないと思うけど。だって、対立候補のマニュフェストを丸飲みでしょ? しかも後出しジャンケンで。冷静な人なら、「政策論争に負けた」ことも分かるし、人物としての薄っぺらさを感じるはず。また、教師を敵にしていたが、それするとますます要求通らないでしょ。現実の生徒会に、アニメのような影響力はないし。まあ、政策丸かぶりさせれば、人気の差で自分が勝つという強かさは感じるけど。

7話目 ☆4
むしろ、みみみに好感。

8話目 ☆4
ていうか、日南がメインヒロインだよな、目立たないけど(苦笑) いやいや、全中準優勝のバスケ部のエース(ワンマンチーム)が、バスケ辞めてる場合じゃないし、どこかへ特待生でいこうよ。みみみが関わる話は、良いな。

9話目 ☆4
まあ、日本一位と日本二位の対決だからな。これ、このまま日南と付き合わず、菊池さんと最後まで付き合ったら、作品の評価を上げるな~。菊池さんに本質を突かれる(笑) これ多分、陽キャラ友崎がしゃべりにくいんだろな。完全に正ヒロイン(笑)

10話目 ☆2
猫をかぶってて、疲れるんだ。リア充イベント、楽しくない(笑)

11話目 ☆4
そこで、告白しないのかよ、友崎。それを誠実というか、何なんだろう。むしろ、本当の自分を好いてくれる菊池さんに惚れろよ、友崎。

12話目 ☆3
リア充に憧れることとの葛藤。菊池さん、深すぎるよ(笑) これで菊池さん選ばないとか、友崎鬼畜過ぎるだろ。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 29

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

何かを極められる人は「弱キャラ」でありません。

原作はガガガ文庫のライトノベルらしいですが、未読です。

作中で出てくるゲーム「アタファミ」はスマブラ(任天堂『大乱闘スマッシュブラザーズ』)がモデルっぽいゲームです。

主人公の友崎くんは少なくともストーリー開始時期にはアタファミ特化のNo.1プレイヤー、対してメインヒロイン(?)の日南は最近で言うところの「スクールカースト」の最上位におり勉強も運動も、そしてアタファミも上手いオールラウンダーです。

「アタファミのNo.1プレイヤー」に興味を持ちそして勝手にガッカリした日南によって友崎くんの改造計画的な物が始まるわけですが、ここで日南の振りかざす持論がいかにも高校生らしく、世の中を舐めた物なのがこの作品の面白いところのひとつだと思います。

世の中にはいろいろと小器用にこなしてしまう人が少なからずいる一方で、何かの分野で「これはこの人にはとうてい敵わない」という人はそうそう多くはいません。

そしてこの「とうてい敵わない」レベルの人はもちろんその分野に対して才能もあり努力もしているのですが、必要に迫られて他のことをやったりするとこれが案外優秀だったりするのです。

人生経験上、何かを極められる人の方が人としてのポテンシャルは高いんじゃないかと思います。たぶん友崎くんもそんな中のひとりであって、決して「弱キャラ」ではないんじゃないでしょうか。

ということでお話はこれからというところでアニメは最終回を迎えてしまいましたが、原作には興味が出てきました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

71.3 92 2021年度アニメランキング92位
takt op.Destiny タクトオーパスデスティニー(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (321)
909人が棚に入れました
「苦悩を突き抜けて、歓喜に至れ――L.V.ベートーヴェン」音楽は人の心を照らす光――突如として、その『光』が世界から奪われる。空から黒い隕石『黒夜隕鉄』が降った夜、世界は様変わりした。黒い隕石から生み出された異形の怪物『D2』が、大地と人々を蹂躙し始める。D2は人の奏でる旋律に惹かれ、やがて『音楽』そのものが禁忌とされた。だが、その怪物に抗う者達が現れる。音楽を力とする少女達――『ムジカート』彼女達は、人類史に残る偉大な歌劇、楽曲の楽譜(スコア)を身に宿し、D2を撃ち破る力とした。そして、彼女達を指揮し、導く『コンダクター』2047年。D2との抗争によって荒廃したアメリカ。コンダクターの『タクト』は、ムジカート『運命』と共にニューヨークを目指して旅していた。音楽が失われた世界で、音楽を渇望する『タクト』D2の殲滅を望むムジカート『運命』二人の少年と少女が生み出す旋律は、歓喜かそれとも絶望か――
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

タクト ‎Oops!

メディアミックスもの ゲーム展開されてます


音楽をモチーフに遊んでみた!みたいな作品。
コンダクター(そのまんま指揮者の意)がムジカートと呼ばれる有名楽曲を擬人化した娘さんと二人三脚で怪物とくんずほぐれつするバトルものです。ゲームに映える設定。“MUSIC”と“ART”でムジカートって意味なんですかね? クラシック曲にちなんで年季の入ったコクみたいなのを味わえたらいいなぁと思いましたがそうはいきませんでした。

・似たようなコード進行の曲をを連荘で聴かされて辟易してたまふまふさんを再評価。これはよい
・中島美嘉さんはまあよいよね 
・動くし武器のデザインも凝ってるのか派手というのか人目をひく

コクどころか片手間で視聴可能な程度でしょうか。選ぶキャラとバトルが面白ければOK!なゲーム設定の範疇を超えません。せっかくの定番曲すら曲に絡むエピソード薄めなのでなぜ“指揮者&曲(擬人)”なる設定にしたのか根っこの部分で理由をイマイチ捉えきれないんですよね。だいたい複数の楽器が奏でる音ををいい感じでまとめてくことが生業の指揮者なのにタクトふる対象は擬人化娘一人って時点で本質外してる気がします。アンサンブルなんて関係なくドローンを操縦するのと何が違うんだって話になるかと。
ということで御不満理由は“音楽”がストーリーにあまりにも絡んでこないことでした。
{netabare}有名指揮者の息子だとか劇伴で流すとかは設定と演出のことで誰でもできるので、これをもってストーリーに絡んでるとはちょっと言い難い。{/netabare}


アニメ序盤はゲーム原作にありがちなありきたり展開ゆえに、設定に信憑性を持たせてくれたら良かったのにねといったところなんでしょう。
なお最後まで鑑賞すると一通りまとまりのあるストーリーになってます。全11話と1クールものでも短く物語とキャラの心の動きともども説明不足は否めないところですが、差し引いても手に取りやすい作品になってることを評価したいですね。



※閑話休題

■どうもノリきれなかった2つの理由

①指揮者は凄い
 有名どころはもちろん、プロ指揮者の知人おりまして事前の準備から指揮ひとつで変わる演奏などなどのお話を伺ってたりするともう少しその深淵の片隅くらい見せてくれたら良かったのに、とは期待の裏返しだったかもです。
先述した通りでドローンの操縦と変わらないのよね。とは言いつつも古くは金田正太郎くんと鉄人28号にまで遡る定番の関係性だけに、このへん気にしなければ違和感を持たないことでしょう。


②広井王子
 最近は『ソラとウミのアイダ』でお馴染みの氏が本作でもいっちょかみしてます。前作は奇抜な設定が有機的に絡んでない印象でしたので似たようなもんかと思える出だしにギアを一段下げました。


①指揮者は凄い②広井王子…あくまで個人的な予備知識や先入観によるもの。気にしなきゃよかよ!


■ラストについて

{netabare}利他的な行為といいますかどうも滅びの美学みたいなのには弱いので心動かされちゃうのよね。{/netabare}



視聴時期:2021年10月~12月 地上波リアタイ

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2021.12.25 初稿

投稿 : 2024/05/11
♥ : 46
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

オン・ザ・ロード

MAPPA×MADHOUSE制作。

異形の怪物D2によって荒廃したアメリカ。
その怪物に抗うものたちが現れる、
戦闘少女ムジカートと指揮官コンダクターである。
音楽が禁忌とされた世界で音楽を渇望する、
コンダクター、タクトはNYを目指し旅をする。

旅の途中で起こる様々な出来事が、
物語の軸となり展開するのでしょう。
ロードムービーは好みの世界観である。

ソシャゲありきでは心配も大きいが、
絵も音楽もキャラクターも雰囲気は良い感じ。

最終話視聴追記。
望みの冒険譚とはいきませんでしたが、
{netabare}先の見えない暗闇の世界に音楽で希望を伝える。
儚くも消えた、運命に喝采を送ろうと、
最後は少なからず余韻があったと思います。
まずまずは楽しめました。{/netabare}

アクション満載ですので、
続けて観ると良いかも知れませんね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 41
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最初は面白くないが、いつの間にか大好きになった物語

この物語は、音楽が失われた世界で、コンダクター(指揮者)のタクトとムジカード(戦士)の運命の成長と活躍を描いた物語です。
正直言って最初は訳が分からないことが多くて面白くありません。
Openingも、最初は全然感動しませんでした。

でも、視聴を続けていると、物語の内容が少しずつ理解できて、感動するようになります。
そしてOpeningの歌と描写を見ただけで、悲しくて悲しくて泣けてきそうになります。
このOpeningには、深い哀愁が込められています。

Endingも、7話までと8話以降とでは、挿し絵が微妙に違っています。その違いの意味するものをつきとめると、複雑な思いが交差して心がこみ上げてくるでしょう。


主人公のタクトは、有名な指揮者を父に持つ卓越したピアニストです。
しかし、この世界では音楽は禁止されています。
歌ったり演奏したりすると、D2という異形の生物がやってきて町を破壊し人間を殺すためです。

コゼットはタクトの演奏するピアノ曲が大好きな明るい少女。
彼女の明るい笑顔にタクトはいつも癒されていました。
そのコゼットが{netabare} 亡くなり、彼女の体は、{/netabare}ムジカードの運命へと変わります。
ムジカードは、有名な楽曲の力を宿しており、D2を倒すことができる戦士のことを指します。

運命は、最初の頃は何も知らないので、非常識な行動をしてみんなを悩ませます。
しかし、運命は少しずつ心が成長していきます。
{netabare} 自分はコゼットという少女の体をもとにつくられたことを理解し、
コゼットの姉の深い悲しみを知り、タクトがいかにコゼットを大切にしていたかを知り…
でも、自分はコゼットではない。姿かたちはコゼットだが、自分はコゼットにはなれない。だから悩み、悩み…。{/netabare}
その心の成長が、とても感動します。
もしかして主人公はタクトではなく運命なのでは?と、思ったりします。
そして、いつの間にか運命が魅力的に感じるようになりました。

Openingは「タクト」、複数の人たちが歌っています。
Endingは「SYMPHONIA」、中島美嘉さんが歌っています。Openingとは趣が異なった美しい歌声です。


どんなに絶望な状況でも、音楽は希望をもたらしてくれます。
音楽は心を救ってくれます。
この物語の最後は、絶望ではなく希望への道なのでしょうね。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 41

71.2 94 2021年度アニメランキング94位
月とライカと吸血姫(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (249)
739人が棚に入れました
世界大戦の終結後、世界を二分する超大国、東のツィルニトラ共和国連邦、西のアーナック連合王国は、その領土的野心を宇宙へと向けた。両国は熾烈な開発競争を繰り広げ、そして今――東歴1960年。共和国連邦最高指導者ゲルギエフは、成功すれば人類初の快挙となる有人宇宙飛行計画『ミェチタ(夢)計画』を発令する。そんな折、宇宙飛行士候補生の補欠、レフ・レプスは、ある極秘任務を命じられる。『ノスフェラトゥ計画』――有人飛行に先立つ実験として吸血鬼を飛ばす計画――その実験体、イリナ・ルミネスク を24時間監視し、訓練で鍛えろというのだ。レフとイリナ、人間と吸血鬼、監視役と実験体――種族の壁や国家のエゴに翻弄されながらも、宇宙への純粋な想いを共有し、2人は共に宇宙を目指すこととなる。

声優・キャラクター
林原めぐみ、内山昂輝、日野聡、小松未可子、木野日菜
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

偉業の陰に異形在り

原作未読


20世紀初頭は宇宙に行くなんぞ狂気の沙汰だった…とは作品の中のとあるキャラのセリフです。
それからおよそ半世紀。米ソの宇宙開発競争をモデルに疑似ソ連“共和国”視点で人類初の宇宙飛行を実現すべく奮闘するお話です。タイトルにある“ライカ”とは実在した犬の名前であり、人間を大気圏外に飛ばす前に先遣隊として飛び立ち散華されたというある意味シンボリックな存在とのこと。

 『“彼女”に対する国家ぐるみの追悼は罪の意識を軽くするための虚しい努力にほかならない』
  by ライカの世話をする生物学者、アドリア・コトフスカヤ氏(1956年11月9日)

犬とはいえ“同士”と見立てその尊い犠牲を顕彰するみたいなノリをお世話役がチクリと釘刺したように、ちょっと個人の倫理観へなにかしら訴えてきそうな内容です。タイトルにて“月”“ライカ”“吸血姫”と並行表記されてる吸血種族「ノスフェラトゥ」の少女イリナ・ルミネスク(CV林原めぐみ)が主人公とありますので、実験犬ライカの写し合わせとなるべき存在であることが類推しやすい安心設計でした。

お目付け役レフ・レプス(CV内山昂輝)と吸血姫の交流を軸にしてのタイトルを裏切らない展開の全12話を好意的に受け止めてます。面白かったですね。

どうみてもフルシチョフにしか見えないあの人だったり作り手はよく研究されてたかと思います。訓練風景もそうなんですがドのつくフィクションにもかかわらず現実味ありそうな佇まいでした。
そのフルシチョフ時代にガガーリンが人類初宇宙へ…となるわけですが、もしかするとそんな偉業の裏で異形さんが活躍されてたかもねと想像の翼を広げるのが楽しい作品です。




■声優林原めぐみのお仕事

エヴァンゲリヲンの綾波レイでも
ちはやふるの桜沢先生でもありません

{netabare}林原めぐみさんの原体験はらんま1/2の女らんまなんです、私。そんなのを彷彿とさせる本作でのアクトっぷりに大興奮だったことは内緒です。
これで山口勝平さんがキャスティングされてたらと思ったんですがさすがにそれはありませんでした。{netabare}…がしかし、かすみお姉ちゃんがいらっしゃったので個人的にニヤリとできて充分でございます。{/netabare}{/netabare}


■吸血鬼を設定に組み入れたこと

我々が想像する吸血鬼成分よりだいぶ薄めでした。ほぼ人間と変わりがありません。なにゆえ?

 特定の人種や民族 → 確実にめんどくさい
 犬などの愛玩動物 → これはこれで愛護団体がめんどくさい

想像上の生き物に保護団体などついてませんので民族問題を含む描写を扱うに適した素材だったのではないかなぁと愚考してます。

{netabare}つまり苦情を避ける仕掛けがなされていたということです。だからこそもっと踏み込んでもらって良かったのですがその点は個人的に消化不良でした。
“吸血鬼も同じ○○”みたいな紋切り型な着地は悪くはありませんが、安全運転過ぎた気もします。
昨今は日本列島でも北と南であえて分断を作ろうとする動きがそれこそ旧ソ連残滓みたいな連中主導で展開されておりますが、基本的に日本人に『民族問題』は馴染みがありません。

 {netabare}架空というか消滅した国家と架空の被差別民族{/netabare}

某ベラ○ーシなり某ユ○ヤとか実在のなにかを出すわけではないから、も少し制作者(原作者!?)の主張ないしエゴを見たかったです。ちょっと苦情避けなのかなんなのか腰が引けてるように見えました。
史実とのオーバーラップや小道具などこだわりを見せてたので、終盤に向けて期待値上げてたわりにはね…って感じです。{/netabare}



20世紀初頭。荒唐無稽と言われた構想は足掛け半世紀後に実現したという物語でした。
ひとつ前の東京オリンピックの頃合いです。たぶんその頃に宇宙行きを“金”で解決できると思ってた人はどれくらいいたのでしょうか?
さらに半世紀経過した現在地にいる私たちは次の半世紀後に向けてどんな夢を見るのかちょっと夢想するのも楽しそうです。


冒頭実在のコトフスカヤ博士が感じたやるせなさ。ライカならぬイリヤのお目付け役アーニャ・シモニャン(CV木野日菜)研究員が博士と同じような経験をするかどうかは見てのお楽しみです。



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2022.01.19 初稿

投稿 : 2024/05/11
♥ : 38

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

共産趣味宣言!

== [下記は第1話視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
私が「共産趣味」という言葉を知ったのは、声優の上坂すみれさんがそれについて語っていたのを聞いたのがきっかけです。

作中の共和国の政治体制やメカなどがソ連的なノスタルジーを誘う物だったので、レビュータイトルは「共産趣味宣言!」としました。

本作のモチーフは史実でいうと主に1950~1960年代に行われた米ソの宇宙開発競争です。米国サイドに立った有名な『ライトスタッフ(The Right Stuff)』という映画がありますが、本作は「共産趣味」とは切り離せないソ連サイドに立った作品です。

ただし、作中の国名(ツィルニトラ共和国連邦とアーナック連合王国)やロケットや人工衛星などのの機体名は架空の物に置き換えられています。

クドリャフカにあたると思われるライカ犬も出てきますし、たぶんガガーリンやテレシコワに相当しそうな宇宙飛行士候補生も出てきます。

両大国はどちらも人類初の有人飛行を目指して競争しています。そこで人間に先立ち動物実験としてソ連はライカ犬を打ち上げています。史実では人間の直前には霊長類などが打ち上げられていますが、本作では「吸血鬼を打ち上げよう」というなかなかに荒唐無稽な話になっています。

どうやら吸血鬼のイリナは人間扱いされていないようなのですが、外見的にほぼ人間ですし言葉によるコミュニケーションも可能です。イリナの世話係に任命されたレフの心情やいかに、といった感じのお話になるんでしょうか?

余談: 本作の原作はガガガ文庫刊行のライトノベルらしいのですが、内容的にはかつての朝日ソノラマ文庫みたいな雰囲気の懐かしさを感じます。まあ、単なる気のせいかもしれません。
== [第1話視聴終了時のレビュー: ここまで。] ==

2021.10.13追記:
第2話で、旧ソ連で流行ったと噂された物をモデルにした、炭酸水の自動販売機が出てきましたね。普通の飲料水に、購入時に炭酸ガスとシロップを混入する仕組みらしいです。

宇宙飛行士訓練施設を含めた旧ソ連の「星の街」をモデルにしていると思われる街並みや訓練装置の描写も良く描き込まれていると思います。

2022.2.2追記:
アニメは爽やかに終わったけど、原作はこれ以降の話があるみたいだからこの先はまた何やら闇はあるんじゃないかという気はしますよね。(未読)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 36
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

月とライカと吸血鬼

舞台はアメリカとソ連の冷戦時代の1950~1960年代によく似た世界。
ソ連に良く似た、共和国連邦が、アメリカに似た連合王国に先駆けて有人宇宙飛行を成功させようと躍起になっている頃。

タイトルのライカは、ソ連で有人宇宙飛行実験のために打ち上げられた宇宙船に乗せられた犬の種類の名前で、そのライカ犬は地球に戻ることはありませんでした。

共和国連邦はさらに人間に近い吸血鬼を実験体として宇宙に打ち上げる計画を立ち上げます。
これはその実験体として選ばれた、吸血鬼のイリナと、イリナの補佐役になった宇宙飛行士候補生のレフの物語です。

この作品は人それぞれで見るポイントが違うのかもしれません。

宇宙への挑戦にワクワクしながら見たり、イリナとレフの淡い恋物語にじんわりしたり・・

どちらかというと、私は吸血鬼として虐げられ生きているイリナがどんな思いで訓練を受けているんだろうと思いながら見ていました。

人は未知のものに対して恐れを抱き、勝手なイメージを作り上げます。
吸血鬼に対しても、実際とはまったく違う、人を襲い血をすする怪物として認知されていたり。

イリナもどこかあきらめたような感じだけど拒否せずに黙々と訓練を受けていて、何が彼女をそうさせているのかが分からなくて。

飛行機で大空を飛んだ時、「自由を感じてくれたら」とイリナに話すレフ。
でも山の向こうの故郷の近くまで行く提案を断ったイリナ。
イリナにとって自由って、宇宙に行く意味って何なんだろうって。

イリナは{netabare}自分から志願して実験体になった{/netabare}とレフに話します。
{netabare}人間よりも先に宇宙に行って、人間に汚されていない月を見たい・・
その言葉に他の誰よりも強く宇宙に行きたいと願う深い想いを感じて。{/netabare}
イリナの本当の気持ちはたぶん、レフにも私にもわからないんだと思う。

最初は{netabare}一般的な吸血鬼のイメージでイリナを見ていたレフもイリナと接するうちにだんだんイリナの気持ちに寄り添うようになって。
イリナの本当の気持ちがわからなくても、彼女に寄り添おうとしてるレフは素敵だなって。
イリナがレフの血を吸うシーンはなぜかドキドキ。。{/netabare}

イリナが{netabare}宇宙から見た景色の中に月が見えたとき、{/netabare}イリナの気持ちを考えたらちょっとうるっときちゃいました。

終盤の展開は{netabare}ちょっと出来すぎな気も。
あんなことしたら、事故死とかで消されそうだけど、プロパガンダとしてうまく利用されたということなのかな。
ラストの締め方が明るい未来が待ってる的な感じでしたけど、当時の人たちはそんな未来を夢見てたんでしょうか。{/netabare}

静かに始まるEDは好きかも。寒々とした夜の針葉樹林の道をバイクで静かに走っている情景が浮かびました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31

71.2 94 2021年度アニメランキング94位
銀魂 THE FINAL(アニメ映画)

2021年1月8日
★★★★☆ 3.8 (51)
341人が棚に入れました
俺の護りたかったもんは魂<ここ>にある――。地球滅亡のカウントダウンが迫る中、かつての盟友である銀時、高杉、桂はそれぞれの想いを胸にひた走る。だが彼らの前に立ちはだかったのは、あまりにも哀しい絆を持つ人物……銀時たちを教え導いた師匠・吉田松陽とは別の人格、虚(うつろ)だった――。銀時たちを援護するため、新八、神楽、真選組、かぶき町の面々、かつてのライバルたちまでもが参戦する! 巨大化してゆく虚の力。己の命をかけて対峙する高杉。ぼろぼろになった銀時が最後に見たものとは…! 銀時は果たして、すべてを取り戻すことができるのか…!


声優・キャラクター
杉田智和、阪口大助、釘宮理恵、石田彰、子安武人、千葉進歩、中井和哉、鈴村健一、山寺宏一

老倉育 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ほんとにほんとにラスト!

長年続いた銀魂の完結編

物語:最初から最後まで銀魂らしく、笑いあり、涙ありで熱く、ラストにふさわしかった。
作画:今までの銀魂で一番綺麗だったと思う(今までも綺麗だったけど)
声優:もう安定で安心。
音楽:銀魂の主題歌を多く務めてきたSPYAIRさんとDOESさんが今回も主題歌。歌詞が泣けます。とにかく泣けます。
「僕らの轍はひとつになって 道草の日々が果てない地図へ 涙していたって苦しくたって 離れていたって忘れないで いつになったってどこにいたって 独りきりじゃない」
「最後の最後のバカ騒ぎ」
この溢れ出るラスト感、、、。終わる終わる詐欺ではなくガチっぽいぞ、、、
他にも歌詞の部分にいろんな言葉が隠れているそうです。(銀、魂とか)
キャラ:やはりメインの万事屋組(銀時、新八、神楽)と松下村塾組(銀時、高杉、桂)が沢山出ているけど、今までのキャラクターほぼ全員出てくるのであなたの推しも出てくるでしょう。

推しの桂さんがとても沢山出ていて満足でした!!かっこよかったし、舞台挨拶で石田さんがおっしゃっていた「しつこさ」がたまらなかったですねぇ

投稿 : 2024/05/11
♥ : 4

プラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

いよいよ、完結。

虚(うつろ)という、宇宙までも滅ぼしかねない強大な敵を倒すために、古き良きライバルや江戸の住人とともに立ち上がるストーリー。いよいよ、完結である。

前回の銀魂を見てからだいぶ時間が経ってしまって、詳しい内容は忘れていたものの、江戸の街に何位が起こっていたかは映画の冒頭で説明してくれた。

良い意味(笑)でも悪い意味(笑)でも、銀魂らしさがあふれていた。物語の壮大さは最終章としてふさわしかったと思う。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 3

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

シンプルに破天荒だった銀魂が好きだった。小ネタでごちゃごちゃし始めていることに気が付いて一時は離れたものの、見れば純粋に楽しんでしまう作品だった。ふり幅の大きいコメディとアクションとSFを最後までよく両立させたものだ。

納得がいかないのは作画の振れ幅も大きかったこと。
2年経ってるにしても顔違くない?~から、
えっ!ここどうしてこんなに作画いいの?まであった。
最後なんだからもうちょっと頑張って欲しかった。

10年前は作者が亡くなるまで続く気がしていたけど、こち亀も終わったし銀魂も終わってしまった。
制作者への労い、祝いたい気持ち、寂しさなどが混ざり合ったよく分からない気分だ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2

71.2 94 2021年度アニメランキング94位
NOMAD メガロボクス2(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (93)
314人が棚に入れました
もう一度、夢を生きる―― 肉体とギア・テクノロジーを融合させた究極の格闘技“メガロボクス"。その頂点を決めるトーナメント“メガロニア"に、ギアを着けず生身の体で挑んだボクサー“ギアレス・ジョー"。最下層の地下リングからたった三か月で頂点へと駆け上がり、奇跡の優勝を遂げた伝説のチャンピオンの姿に人々は熱狂し夢を見た。しかし、それから7年後、“ギアレス・ジョー"は再び地下のリングに立っていた。傷だらけの体にギアを装着し、自ら“ノマド"と名を変えて……。

声優・キャラクター
細谷佳正、斎藤志郎、村瀬迪与、安元洋貴、宮内敦士、小林親弘、森なな子、鈴木達央、田村真、落合福嗣、れいみ、観世智顕、種市桃子、神戸光歩、内藤有海
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

高クオリティの蛇足

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
ボクシング漫画の金字塔、「あしたのジョー」が「原案」となったシリーズの第2期。

「原作」ではなく「原案」てのがポイントで、原作組なら、原作と重ね合わせながら観ることができ、原作を知らなくても、新しい作品として楽しめると思います。

作画クオリティは間違いないです。雰囲気的には、「男くさい」アニメで、個人的には好きな感じ。

ただ、、、ということで、レビューでは本作を誉めつつも、思ったことを素直に書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず大前提として、「本作はかなり面白かった」です。

原作漫画、BOOK・OFFで全巻買っちゃいました(笑) ただ、まだ読んでいないので、ニワカの知識でごめんなさい(間違いあったら指摘して下さい)

まず、このアニメは、1期までが力石戦までのオマージュで、この2期は、ホセ・メンドーサ戦までのオマージュなのでしょう。

まあ、アニメしか観ていない自分には、その辺は関係ないとして。

1期と2期。共に素晴らしいクオリティであることに違いはないが、大きく「テーマ」が変わっていた。

1期は、「人間の力の証明」。己の拳ひとつに懸けるボクサーの、不器用な生きざま。昭和のヒット作を、「普遍的な面白さ」と捉え、現代のクオリティで焼き直した時、イマの人々の心を撃つのか。そんな、実験的な野心を感じた。

2期は、「戦う理由」。ボクサーは、身体に痛みをため、苦しい減量と厳しいトレーニングを経てリングに立つ。一部の選手を除き、莫大なファイトマネーがあるわけではなく、正直、様々なスポーツの中で最も「割りが合わない」。つまり、それぞれに「戦う理由」が必要だということ。

本作においてジョーは、「戦う理由」を探していた。

そして、紆余曲折を経て見つけた「戦う理由」は、「思いを引き継ぐ」ため。過去から現在へ、現在から未来へ。

ジョーはラストに、チーフのギアを付けることを決断する。それは、「身一つで戦いたい」という己のプライドより、「チーフの思いを引き継ぐ」ことが大きいということの証明だ。

1期がギアを脱ぐ物語なら、2期はギアをつける物語。凄く綺麗に物語が流れている、、、気はするのだが、それでも、私は言いたい。

「1期で終わっておけば良かったのに」

前作は個人的に凄く好きで、終わり方もキレイだったと思う。「あしたのジョー」のキャラ設定と美学だけを生かした、オリジナルストーリー。リメイクアニメの新たな可能性を見た。

本作のやりたいことはよく分かるけれど、まず、「ギアが必須ではない」。1期は「人間の力」の対比として、「ギアの力」が必須であり、同時に、昭和と現代対比にもなっていた。

が、「思いを引き継ぐ」は、ギアであっても出来るけれど、ギアがなくても追求できるテーマだ。だからこそ、「なぜ戦うのか」を自問するマックやジョーを観ながら、「なぜ(2期を)作るのか」を考えてしまった。

意図したかは不明だが、2期が1期を否定する展開だったことも大きい。過去の否定は成長を表す手段が、その過去自体を好きな立場からすると、否定されても困るよな、と。

どうやら私は、本作について大きく勘違いしていたようだ。

本シリーズの分岐点となった、「南部氏の死去と、それに伴うジョーの試合」だが、「ジョーはなぜ試合を受けたか」ということについて、11話で「おっさんが死んでも、何も変わらないという希望の灯火を、番外地に灯したかった」という趣旨のことが、ジョー本人から語られた。

私はてっきり、「ただ最期にもう1度、おっさんと戦いたかった」だけなんだと思っていた。つまり、ジョーのワガママ。南部のおっさんが死ぬことを認めたくなかったし、南部のおっさんにも戦ってほしかった。

私はジョーを、もっと純粋な子供として捉えていたが、どうやら、打算、とまでは言わないが、子供達の未来を守る計画を練ることができる大人に成長していたらしい。それが、嬉しいような、寂しいような。それに、前回のハッピーエンドのまま、終わって欲しかった気持ちもあります。

これで、本作が物語として破綻していれば、容赦なく酷評して評価下げるんですが、悔しいことに、本作は本作でちゃんと面白いし、成立しているんですよね。

本作のもう一つのテーマ「帰る場所」。

昔ある記者が、(歴史上最も偉大なF1レーサーの1人である)アイルトン・セナに「最強のレーサーは誰か」と質問したら、セナは、「それは君達だ。速く走るのはエキサイティングだが、デンジャラスだ。人生という長いレースを完走できる真の勝利者は、走らないもの達だ」と言ったらしい。そしてその2年後、実際にレース中に命を落とした。

本作は、ジョーがボクシンググローブを置くための物語。「明日のジョー」では真っ白な灰になるまで戦ったジョーが、健康な身体と心のままリングを降りる。

命つきるまで、燃え尽きるまで戦うことが正しいのか。次の人生のために潮時を感じ、余裕をもって戦いを終えるのが正しいのか。

それは誰にも分からない。いや、どちらにせよ、「戦った漢の選択」だ。それを周りは尊重すべきだと思う。

レビューの中盤で私は、「ジョーは戦う理由」を探していたと書いたが、全話を見終えた今、「ジョーは戦いをやめる理由」を探していたのだと気づいた。

そう考えると、原作との違いを打ち出した、本作にも大きな意味はあるのだろう。

とはいえ、やっぱり「メガロ」である必要なんてなくて。マックが主人公なら「メガロ」の意味はあるけれど、ジョーは最後までギアレスで良かった気がするし、無理矢理ギアを着けている感しかなかったかな。

ということで、負け惜しみを込めては「高クオリティの蛇足」というレビュタイをつけてみました(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆


2話目 ☆


3話目 ☆


4話目 ☆4
あら? 評価消えてるな。チーフ、やはり死んだか。ハチドリ、クリキンディを思い出す。

5話目 ☆3
難しいとこだよな。死に際って。でも、南部さんなら、一緒に戦いたそうだけどな。

6話目 ☆4
勝敗云々ではなく、ただ、オッサンと一緒に戦いたかっただけ。

7話目 ☆4
男のためのアニメ(笑)

8話目 ☆


9話目 ☆3
意識が飛ぶと、機械に意識をのっとられる的なやつかな。

10話目 ☆3
しかし、戦わないよな(苦笑)

11話目 ☆3
戦った理由、そっちだったか。

12話目 ☆3


13話目 ☆4
帰るための戦い。余裕のあるタオルで終わるボクシングか。

{/netabare}

投稿 : 2024/05/11
♥ : 17

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

架空世界だけど「アメリカ」とヒスパニック系移民は意識しているっぽいです。

『あしたのジョー』が原作であると謳いつつ、1期目ほど『あしたのジョー』をなぞったストーリーではなく、ほぼオリジナルに近いTVアニメ作品です。

2期目は1期目とそれほど関係は無い風に始まりますが、第5話まで観て回想なども交えられ、登場するジョー以外のキャラクターも1期目から引き継ぐ風の展開になっているので1期目は観てから本作を観る方が良さそうです。
(dアニメストアやAmazon Prime Videoなどで1期目は観られます。)

前作では河原を占拠したような感じの「番外地」で南部のおっちゃんやジョーがトレーニングをするなど、旧作の丹下拳闘倶楽部を彷彿とさせる要素が盛り沢山でしたが、本作ではジムや仲間たちも含めて何もかもを失ったジョーが様々なものを取り戻し(あるいは新たに得て?)復活を果たそうとするお話であるように見えます。

ただ、中盤の今では何者でもないNOMAD(流浪民)であるジョーが、ようやく過去の自分と向き合い始めたところのようです。

ストーリーの中で、前作では特に言及のなかったスペイン語を母語にする移民とその差別問題が語られますが、ここら辺は海外配信も強く意識したストーリーなんでしょうか。

派手な展開は一切ない硬派作品だと思うので視聴者は選びそうですが、ハマればけっこう面白いんじゃないでしょうか。

2021.7.1追記:
最終話まで視聴終了してましたが、レビュー更新が遅れていました。

冒頭に書いた通り1期目はほぼ『あしたのジョー』翻案という感じでしたが、この2期目はアニメでいうと『あしたのジョー2』にあたるストーリーとはかけ離れた、ほぼオリジナルといって良いお話でした。

1期目の元浮浪児たちは育ってビジュアル変わりすぎ(笑)。

ヒスパニック系っぽい新キャラが移民ないしはその子孫という位置づけなのは明らかでしたが、そう考えると日本人っぽい名前の1期目からのメインキャラたちを含めてあの世界の歴史とか人種構成とかは謎。

まあ、架空の世界のお話のようだしそこはあんまり気にしてもしょうがないところですね。わりと面白かったです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 16
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

光が見えるまで(第1話感想)

2021年春アニメ。2018年春放送の「メガロボクス」の2期です。
原案となった「あしたのジョー」は未視聴です。

星評価は暫定。物語は完走するまで星3で固定。

クオリティの高さは折り紙付き。1期第1話に比べて作画枚数が減ったように感じるくらいでしょうか?
1期で完成した世界観や培った作画・コンテ演出のノウハウを継承しているのがとても良いですね。さらに暗くした色彩と音楽性の変化によって2期の方向性を明確にしています。
EDの歌詞が素晴らしいんですが!

{netabare}
主人公はジョーの名を捨ててノマドと名乗り地下リングに上がって、苛立ちや葛藤を相手ボクサーにぶつけているような印象。帰る場所も失い酒と鎮痛剤に心も体も蝕まれているというのが1期ラストを知っていると胸が痛む。「あれから五年」と言いますが、贋作さんはどうなったのでしょうね…。

ジャンクドッグであった頃にバイクで崖から飛び降りては賭け試合の苛立ちを発散していたけれど、今回は野犬を轢く直前に回避するシーンがあって。野犬はノマドのイメージに重なるのですが、転倒してまで回避するのはジョーの根の優しさを感じる場面でもあります。わざわざ墓を作ってやるのもですけど。

1期第1話の放送当時も渋いな~とは思ってましたが、コミカルでポップな部分もありましたしED「かかってこいよ」は高みへ登っていくイメージの曲でしたから、どんな内容でも不安感を抱かずに次週を待つことが出来ました。
…が、今期は暗く渋く胸の痛くなるような作風でそうもいかなさそうですね…。

1期はハードボイルドに見せ掛けてその実優しいヒューマンドラマで、今作でも本編ラストに「hasta ver la luz」…スペイン語で「光が見えるまで」とありますからその点は変わらないかなと期待しています。{/netabare}
(2021.4.10)

投稿 : 2024/05/11
♥ : 14

71.2 94 2021年度アニメランキング94位
ストライク・ザ・ブラッドⅣ OVA Vol.5(OVA)

2021年3月26日
★★★★☆ 3.8 (23)
142人が棚に入れました
最強の吸血鬼 第四真祖を四度、監視せよ―――!

≪あらすじ≫
物語の舞台は魔族特区“恩莱島”
記憶なき第四真祖の新たなる戦い!!

月明かりに照らされ、
波打ち際で目を覚ました暁古城。

眼前には修道士のような衣服を
身にまとった白髪の少女の姿が。

「ようやく見つけましたわ、暁古城。
わたくしの名前は香菅谷雫梨・カスティエラ
――あなたの監視役ですわ」

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

生きろ……! 俺のすべての力と引き換えにしてでも……! 【5枚目】

この作品は、OVA第4期の5枚目の円盤になります。
5枚目の円盤には、「再会の吸血姫篇」の3話と「十二眷獣と血の従者たち篇」の1話に相当する第9話と第10話が収録されています。

4枚目の円盤を視聴した際に、「「起承転結」の「転」に物語が入った気配がビンビンに感じられる」と記載しましたが、「転」の真打ちはこの5枚目の円盤でした。
4枚目でしっかり転換点に入ったと思っていましたが、この5枚目を視聴してしまうと4枚目で感じた気配が希薄に感じられる…

そう言っても過言ではないほど、トンデモ展開が私たちを待ち受けていたのですから…
結果的に、4枚目のレビューを書く前にこの円盤を視聴しなくて良かったと思いました。
この5枚目に全部もっていかれそうなくらい、今回のインパクトは強烈でした。

円盤も残り1枚…
クライマックスが近づいているので、最大の見せ場まで物語がぐっと引き付けられたような気がします。
この作品の真のクライマックスは、物語の終盤での決まり文句「ここから先は、第四真祖(オレ)の戦争(ケンカ)だ!」「いいえ、先輩。私達の聖戦(ケンカ)です!」から始まる一連のバトルシーンであることは分かっているので、あとは、そこまで物語をどの様に持っていくかが最大のポイントになる訳ですが…
今のところは順調だと思いますよ。

古城の身に降りかかるトンデモ展開…
そして窮地を切り抜ける唯一無二の方法と引き換えに、古城はとんでもない代償を背負わされることになります。
代償に歪む古城…その呪いとも言える代償を支払うために古城…そして雪菜たちは何を選択するのか…
全ては次の第6巻で完結すると思うと、視聴を進めたい気持ちと視聴の終わってしまう寂しさが何とも言えないバランスで心の中がモヤってます^^;

もう後には引き返せない古城たち…
全てを乗り越え、無事本懐を遂げることができるのか…
次回、「十二眷獣と血の従者たち篇」を乞うご期待っ!
という感じで胸が一杯なんですけど…
全然期待しちゃってマスよ^^;

オープニングテーマは、岸田教団&THE明星ロケッツさんによる「暁のカレイドブラッド」
エンディングテーマは、姫柊雪菜(種ちゃん)による「Dear My Hero」
円盤1枚目からの継続になります。

円盤5枚目に収録されている第9話と第10話を視聴しました。
そういえば、原作は完結したみたいですね。
2020年の8月に完結しているようなので、もう1年以上前の出来事になるみたいですけど。

そして、原作最終巻のアニメ化となるOVA第5期シリーズ「ストライク・ザ・ブラッド FINAL」の制作が発表されました。
次がいよいよ最後かと思うと、やっぱり寂しさを感じてしまいます。
第5期の公式サイトのトップページには、背を向け合った古城と雪菜の間にこう書かれてありました。

「最後までちゃんと監視していますから」

どんな結末を迎えるかは全然想像できませんが、このサイトを見ていると二人の微妙な距離感に胸が熱くなりそうです。

第5期には、この第4期から登場したキャラも出てくるようなので、どんな物語が紡ぎ出されるのか…
もう期待値MAXで待ちたいと思います。

その前に円盤の第6巻ですよね…
今から視聴したいと思います^^

投稿 : 2024/05/11
♥ : 2

71.2 94 2021年度アニメランキング94位
ラーヤと龍の王国(アニメ映画)

2021年3月5日
★★★★☆ 3.9 (11)
41人が棚に入れました
その昔、この王国は聖なる龍たちに守られ人々は平和に暮らしていた邪悪な魔物に襲われた時龍たちは自らを犠牲にして王国を守ったが残された人々は信じる心を失っていった…500年もの時が流れ信じる心を失った王国は、再び魔物に襲われる聖なる龍の力が宿るという<龍の石>──その守護者の一族の娘、ラーヤの旅が始まる。遠い昔に姿を消した “最後の龍"の力を蘇らせ再び王国に平和を取り戻すために…

声優・キャラクター
吉川愛

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

おいおい、まじかよベイビー

編集(というより全体の構成)が良くなかった!
多分、シナリオのボリュームが多すぎたんだと思う。カットされすぎてて良くわかんない感じになってる&回想長すぎ&説明多すぎ。

アニメーションが最高だった!
最早上手いかどうかのレベルではなくなっている。
アニメーション一つでここまで感情が動かされるものかと驚いた。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 7
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

互いに信じる者は、家族と国を救う

 またもや美しい夢のCGアニメを見せてくれたディズニーだったです。吹替版を見たです。
 守護していた龍の石が、裏切りを通して5つに分かれてしまった直後、煙怪物ドルーンが復活しラーやの父親を含む国の人々が、石にされてしまうです。
 数年後、父を救うために立ち上がったラーヤが、ダンゴムシだかアルマジロだかのトゥクトゥクともに旅をし、最後の龍シスーを召喚してともに別れた龍の石を求めて冒険するお話だったです。

 どこに石があるのか?がわかっているため、スムーズに話は進むです。
 行く先々に出会う、仲間が個性的で面白いです。{netabare} 特に赤ちゃん詐欺師のノイが、見た目と裏腹に動き回るところなどが凄かったです。
 シスーが人を疑うことを知らない純真さと天真爛漫なところもいい感じです。{/netabare}シスーの性格、信じることの大切さを教える姿勢は、良かったです。

 元友人のナマーリもひねくれた悪いやつだと思ってきたです。終盤でも、とても悪いやつだとしか思えなかったです。
{netabare}  ナマーリに、堪忍袋の緒が切れたラーヤもあったです。そんなナマーリに対して、命を落とす局面であっても、シスーを思い出し大切さに気づき、歩み寄った姿勢より、他の仲間も信用させた勇気は良かったです。

 奇跡が起きた瞬間、非現実的な考えることもできない光景は、見事なような美しさを見せてくれたです。
 ラーヤも父親も心に描いていた世界を{/netabare}最後に見たとき、感動したです。話としてはやや単調なような気がしたけど、キャラ、背景などが紡ぐ演出がいいです。
 吹替のシスーの声が、おばさんっぽい声だけど、ふざけたり、優しくなったりするキャラの個性に合っていたと思うです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 6

Mi-24 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

クメール王朝(カンボジア)のアンコール・ワット

「みんな相手の事を信頼して仲良くしよう!」
テーマはいいのだが、なんだか退屈で詰まらない作品。

「少女が巨大ダンゴムシに乗って世界を巡る大冒険!」
良さそうな感じはしたのに、全然ワクワクしないし、面白くも無かった。
少女と龍のコンビの掛け合いも、面白くない。各地で仲間にするキャラもいまいちで、全部ダメだった。


一部バイキングが混じっていたが、登場人物は東南アジアの人達かな?

他者からの好意や信頼を、いつも裏切りで返す敵キャラ。
つり目な彼女は韓国人だろうか。イメージにピッタリだ。


この作品の登場人物逹は基本「みんなで仲良く暮らしましょう」という考え方をしている。
排他的で不寛容、相手を暴力で支配する事しか考えない白人キリスト教徒が居ない、優しい世界で良かった。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 1

71.0 99 2021年度アニメランキング99位
魔入りました!入間くん(第2シリーズ)(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (104)
425人が棚に入れました
アニメ「魔入りました!入間くん」は、「週刊少年チャンピオン」(秋田書店/西 修 著)にて、2017年3月より連載中のコミックスで累計発行部数120万部を突破する人気作品。本作は、ひょんなことから魔界の大悪魔・サリバンの孫になったお人好しの少年・鈴木入間(CV:村瀬歩)が、数々の魅力的な悪魔たちと織り成す、楽しく愉快な魔界スクールライフコメディ。週刊少年チャンピオン50周年を迎えるタイミングで待望のアニメ化が決定、2019年に第1期が放送された。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

普通に少年向けアニメ(← 良い意味で)

最初のシリーズが2クールあって、それを受けての2期目。1期目終了時点で映像付きの2期目の予告はされていたので、2期目制作自体は1期目の時点で決定していたんじゃないかと思われます。

2021年1月開始予定が新型コロナ禍の影響なのかずれてしまい、4月開始となっています。

1期目も毎回観ていましたが、この2期目もこれを書いている時点で第13話まで欠かさず観ています。

突発的に観る視聴者も想定して冒頭にはただの人間であるはずの入間くんが魔界にいる経緯、悪魔学校バビルスについて、そして最近の話数でのエピソードのダイジェストが毎回入る親切設計になっています。
(ただし「入間くんは両親によって悪魔サリバンに売り飛ばされた」という件は、2期目の冒頭ダイジェストでは繰り返されません。さすがにちょっとヒドいという判断が働いたのか…?)


週刊少年チャンピオンを定期的に読まなくなって久しいので原作は読んでいませんが、誌名に「少年」と入っているわりには想定読者年齢は高めを想定していそうなチャンピオン連載陣の中にあって、小学生が観てもちゃんと楽しめそうな感じがします。

主人公の入間くんも14歳で、中学生相当ということで高校生主人公も多い少年漫画の中では、年齢は低めかも。

絵柄的にはコロコロコミックとかに載っていても違和感がなさそうな、子供向けギャグマンガ風のポップでカワイイ感じです。

土曜の夕方にNHK Eテレで放送されるだけのことはあって映像面も含めて内容はわりと穏当で、肌色成分はほぼ皆無です。

内容的には入間くんを中心として、アブノーマルクラスを含むバビルスの生徒による青春+ライトなラブコメといった趣で、入間くん自身の成長も描かれています。

ギャグ風味ですが、わりと王道を行く少年向け作品という感じですね。作画面ではこの作品なりの基準みたいなものは常にクリアしていて、そこへの不安感はありません。

ビジュアル面についてはこういうキャラクターデザインは好みではないという人もけっこういそうですが、アメリ会長やクララなどの女性キャラクターを始めとして、メインのキャラクター達はビジュアル面というよりは性格的にけっこう魅力的に描かれていると思います。

追加キャラのアリさんの今後の活躍にも期待しています。

そして、相変わらず入間くんやサリバン理事長に振り回されているカルエゴ先生が不憫だ…(笑)。

2021.9.16追記:
最終回まで試聴終了。バトルあり、デート回ありで終始楽しませてもらいました。3期目の制作も決定したそうで、おめでとうございます。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 23

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

楽しかったです!入間くん

原作未読 全21話

両親から悪魔に売られた主人公 鈴木入間(すずき いるま)、その悪魔と養子になり、人間と知られないように悪魔の学校へ通うこととなるが、様々なトラブルも乗り越えて後に嫌々ながらも注目を浴びる存在となり、交友も増えて一緒に成長していくコメディ作品の2期。

今回は、新キャラも増えて今回も大変賑やかな内容となっています。

入間くんとアメリさんの変化は今回のお話の核になっていますね。

2人がどんな変化を遂げたのか、観ていて楽しかったです。

また、新キャラも色々と物凄いインパクトありましたw(特にカルエゴさんw)

終盤は、グッとくるところもあり、メリハリがあって楽しかったですね。

興味を持たれた方は1期から観ることをオススメします^^

OPはDA PUMPさん、作曲はm.c.A・Tさんということでノリノリでした。EDは天月さんが歌っています。

最後に、3期制作決定しました。楽しみです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 13

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

大人から子供まで楽しめる、安心安全・人畜無害な作品の第2期

原作未読。最終話まで視聴。

さすが、NHK夕方枠の作品だけあって、大人から子供まで楽しめる、安心安全・人畜無害な作品でした。

コメディとしてかなりレベルの高い作品。
第3期も楽しみにしています。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 11

71.0 99 2021年度アニメランキング99位
サイダーのように言葉が湧き上がる(アニメ映画)

2021年7月22日
★★★★☆ 3.7 (74)
270人が棚に入れました
17回目の夏、地方都市⸺。コミュニケーションが苦手で、人から話しかけられないよう、いつもヘッドホンを着用している少年・チェリー。彼は口に出せない気持ちを趣味の俳句に乗せていた。矯正中の大きな前歯を隠すため、いつもマスクをしている少女・スマイル。人気動画主の彼女は、“カワイイ"を見つけては動画を配信していた。俳句以外では思ったことをなかなか口に出せないチェリーと、見た目のコンプレックスをどうしても克服できないスマイルが、ショッピングモールで出会い、やがてSNSを通じて少しずつ言葉を交わしていく。ある日ふたりは、バイト先で出会った老人・フジヤマが失くしてしまった想い出のレコードを探しまわる理由にふれる。ふたりはそれを自分たちで見つけようと決意。フジヤマの願いを叶えるため一緒にレコードを探すうちに、チェリーとスマイルの距離は急速に縮まっていく。だが、ある出来事をきっかけに、ふたりの想いはすれ違って⸺。物語のクライマックス、チェリーのまっすぐで爆発的なメッセージは心の奥深くまで届き、あざやかな閃光となってひと夏の想い出に記憶される。

声優・キャラクター
市川染五郎、杉咲花、潘めぐみ、花江夏樹、梅原裕一郎、中島愛、諸星すみれ、神谷浩史、坂本真綾、山寺宏一、井上喜久子
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

眩しい泡沫

SIGNAL-MD制作。

郊外のショッピングモールを舞台に、
コミュニケーションが苦手な少年と、
コンプレックスをマスクで隠す少女が、
織りなす、ひと夏の青春グラフィティ。

田園風景とショッピングモール、
俳句とSNS、団地とネット空間、
現代のものと、ひと昔前からあるもの、
時代の移り変わりを題材にしながら、
かつてあったポップカルチャーのように、
前向きな物語設定として構成されている。

過去は乗り越えていくだけのものではなく、
そこに素敵な想い出が溢れていることでしょう。

色鮮やかな風景と老人の記憶、
{netabare}探しもののレコードをきっかけに、
少年と少女は次第に心を通わせていく。
どうやら初々しい恋心は見つけたようだ。{/netabare}

眩しい泡沫、なんか良い感じ。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 31

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

言葉にすることで

俳句少年と歯矯正少女の出会いの物語。
舞台はショッピングモール、季節は盛夏。
眩いばかりの風景と色とりどりの構造物。
サイダーのように甘くて爽やかな作品です。

出会いは、突発的。
スマホが吹っ飛ぶ、
口元から矯正器がキラリン。
コミカルな衝撃です。

少年はチェリー、少女はスマイル。
チェリーは静、スマイルは動。
俳句とネット配信と興味は対照的。
NとSが引き合うようなものなのでしょう。

レコードに隠された過去。
50年前のフジヤマさんの思い出がシンクロ。
ヤマザクラにそんな意味があるなんて。
「葉」と「歯」かあ、考えたものです。

終盤に向かって、ちょっとした事件により行き違います。
しかし、「ヤマザクラ」の奇跡に再び二人の気持ちは・・・
まるで、サイダーを振ったかのように・・・
青春期の衝動的な恋心が、夢のように気恥ずかしいです。

全く前情報なしに観た作品です。
テンポが良く、目が離せませんでした。
それに、素直な気持ちを読み込んだ俳句が要所を締めています。
俳句ってホントいいものですね。

夕暮れの フライングめく 夏ともし
「めく」が可愛い。
私も瞬時に思いました。
言葉には不思議な表情があるのです。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 19

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

サイダーの 泡ひかる夏 17歳

ひととき "夏の涼" を楽しむなら、本作はぴったりだと思います。

物語は、俳句少年とSNS少女の "ナチュラルな恋バナ" です。

女の子は、スマイル(星野さん)。
男の子は、チェリー(佐倉くん)。

ふたりとも、生来の性質が、性格にちょっぴり影を落としています。
それが土台になって、趣味の志向性は全然好みが違うわけなんです。

ところが、ほんの偶然のことで、お互いの間を詰めあっていくようになっていきます。
そして、必然の帰結のように、お互いに別れを受け入れていくのですが・・・。

そこには一つのエピソードが盛り込まれてあって、誠実に向き合うふたりに、甘酸っぱさをキュッと強めていくんです。

徒労感や失態を共有しながらも、まるでレモンスカッシュのビタミンCが効いたような爽快さで事が運んでいくのです。

う~ん、これはもう二人の相性が良すぎるのか、それとも周りのサブキャラたちの絶妙な手合いなのか、ちょっと分からないです(笑)。

なので、ここで一推ししておきますね。
キャラ映えさせるグラフィックデザインのワークセンスが、ほんとうに卓抜しています。

あ、音楽もまちがいなく素晴らしいです。
今どきの青春も、昔日の青春も、どちらも美味しく、快く感じさせてくれると思います。


観終わったあとに、ちょっと奮発してパンフレットを購入しました。
それが、店頭に表示されているものとは違うものなんです。

「あれれ?・・・え、そうきたか!これはやられた~。」

なんとも言えない可笑しさ、微笑ましさに、心が "シュワ~" ってなりました。

投稿 : 2024/05/11
♥ : 15
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