2003年秋(10月~12月)に放送されたおすすめアニメ一覧 49

あにこれの全ユーザーが2003年秋(10月~12月)に放送されたおすすめアニメを評価したーデータを元にランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年05月10日の時点で一番の2003年秋(10月~12月)に放送されたおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

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年代別アニメ一覧

90.7 1 2003年秋(10月~12月)アニメランキング1位
プラネテス - ΠΛΑΝΗΤΕΣ(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (3115)
15536人が棚に入れました
時代は2070年代(2075年以降)。人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。火星には実験居住施設もあり、木星・土星への有人探査計画も進んでいる。
毎日、地上と宇宙とを結ぶ高々度旅客機は軌道上と宇宙とを往復し、宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をしている。しかし、長い宇宙開発の歴史の影で生まれたスペースデブリ(宇宙空間のゴミ。廃棄された人工衛星や、ロケットの残骸など)は軌道上にあふれ、実際にたびたび旅客機と衝突事故を起こすなど、社会問題となっていた。
主人公のハチマキは宇宙で働くサラリーマン。主な仕事は宇宙のゴミ「デブリ」の回収作業。いつか自分個人の宇宙船を所有することを夢みている。ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それとも夢を追い求めるか思い悩む。

声優・キャラクター
田中一成、ゆきのさつき、折笠愛、子安武人、岡田吉弘、後藤哲夫、伊藤舞子、加門良、渡辺久美子、檜山修之、倉田雅世、若本規夫、小林恭治

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

至高

傑作と言われるアニメはいっぱいある。
しかし、名作と言われるアニメはそう多くはない。
「風の谷のナウシカ」と同じ、原作とアニメ両方がSF界至高の「星雲賞」を獲得した本作は、
普段アニメを観ない人間や大人にも自信を持って薦めることが出来るもので、
「本当に良いアニメとは?」という問いの答えとしては、
これ以上ない素晴らしい内容の、まさに名作中の名作と言えるのではないかと思う。


本作は2003年にNHKとバンダイ、サンライズが協力して制作した漫画原作のアニメ化作品。
原作とは登場人物、キャラの描き方、オリジナルエピソード、
終盤の展開などかなり改変されている部分があるようだ。

2075年の宇宙が主な舞台となっているが、これは年代は別にしても実際に未来に起こりうるかもしれない、
と思えるリアリティがあるSFもの。

まず、自分が凄いなと思ったのが、宇宙&宇宙空間に関する設定と考証、考査。
これは宇宙に関する知識や造形が深くなければ、なかなか一朝一夕に出来ないなと思うほど感心した。
SFものの作品の場合においては、この設定&考証が甘いと特に命取りになってしまうことがあるが、
この作品は殆ど隙がなく、作品の世界に自然と引き込まれ、物語に集中することが出来た。


物語は宇宙開発が進み、その過程で出た宇宙ゴミが問題となった時代、
それを事業の一つとして回収する、テクノーラ社内部のデブリ課に属する主人公ハチマキを中心に展開するが、
このデブリ回収という仕事は、宇宙開発や人命を守る上でも非常に重要なものであるにも関わらず、
企業内では金にならない、お荷物部署的な扱いをされている。

これは舞台は宇宙であっても、現実の企業や会社、どんな仕事にでも通じるものだと思うし、
華やかな世界で脚光を浴びる人、利益に繋がるものを目に見える「数字」として残す人が居る一方、
それを支える地味で評価されにくい裏方の人間はどこにでも居る。
そのような人達の苦悩、葛藤、夢と現実は、
視聴者が主人公ハチマキに置き換えて見れるものなのではないかと思う。


展開としては、終盤までは基本的に1話で区切りがつくオムニバス的な構成になっているが、
これが本当に一話一話が濃く、ドラマに継ぐドラマの連続で、
それらのエピソード全てが結実する最終回は、見事としか言いようがない。
最終回が感動するのは言うまでもないのだが、
自分は中盤迎える頃からは、毎回エンディングが流れる際には、なんとも言えない感慨に浸っていた。


内容に関しては...観た人なら解ると思うけど、簡単に語れるようなもんじゃない。
この作品ではさまざまなテーマとメッセージが込められているし、
アニメという媒体でここまで深い内容を数多く取り扱っている作品は、
本当にいったいどれだけあるのだろう?

このように言うと、この作品がとっつきにくくお堅い作品なのかと思われるかもしれないけど、
導入部分の前半は特にユーモアに溢れており、恋愛の要素も前半から最終話まで続いているので、
大人だけでなくある程度の子供でも観ることが可能なのも、非常に評価したい点。
これは原作の改変とオリジナルエピソードが奏功しているのではないだろうか。
やはりどんなに高尚なテーマを扱ったものでも、面白くなければ視聴が続かない人も多いのだから。


登場人物は多いが、何ともバラエティに富んでいる点は、この作品の大きな魅力。
共感できる人間、そうでない人間でも、実際にこういう奴いる、と思うことはしばしば...
舞台は宇宙でも企業内の上下関係、人間関係などの描き方がリアルで、
大人にこそ共感できる部分が多いように思う。

そして、出てくる殆どのキャラに意味があり、ドラマがある。
例えば、6話で登場してきた忍者集団は、殆どコメディ要因としての存在かと思いきや、
まさか終盤あのような結末を迎えるとは...

回によっては脇役が主役に取って代わるほどに描かれていて、
物語上非常に重要な役割を果たしていることに加えて、各キャラの心情がしみじみと伝わってくる。
また、各キャラの台詞一つ一つが、要所々々で実に重みがあり、観る者に訴えかける。


声優の演技も素晴らしい。
アクの強いキャラが多いなか、みなさん見事に演じ切っていると思う。
至極当たり前のことではあるが、人気優先ではなく実力のある声優が選ばれ演じているのは、好感が持てる。
この辺りはNHKならではだろうか。


作画に関しては、いくらデジタル&CGが普及してからのものとは言え、
この作品が本当に2003年のものなのか?と思えるほど、今観ても殆ど違和感を感じない。
当時のTVアニメとしては最高水準に近いものかもしれない。
ガンダムで培ってきたものは伊達じゃないな、と実感した。
後にコードギアスを作ったスタッフ達によって制作されたとのことだが、納得のクオリティだと思う。

キャラデザインには一切の「萌え」がないことに不満な人も居るかもしれないが、
今作の持つ内容を鑑みると、それをこの作品に求めるのはお門違いだろう。
ただ、作中で可愛いとされてるタナベは、個人的にはちょっとオバハン臭い(笑)


音楽に関して、最初OPとEDを聴いた時はちょっとモサい曲やなぁ、と思ったけど、
物語が進むにつれて、歌詞のポジティブなメッセージがこの作品に本当によく合っていると実感し、
だんだんとこれじゃないとダメ、というくらい好きになっていった。特にEDの入りが毎回絶妙。
OP,EDはテレビサイズじゃなくフルで聴いてみると、より作品とリンクしているのがよく分かった。

そして、特に素晴らしいのが、最終回のEDで流れる黒石ひとみさんの歌う「プラネテス」
これはもう本当に涙無しに聴けない名曲、
歌詞も本当に素晴らしく、感動的なラストに持ってくるには、もはやズルすぎる。
ブルーレイBOXのPVにも使われてて本当に感動的だが、このPV観ただけで泣ける。。

作品中のBGMにはガンダムを思わせるものがあったり、
和楽器を多く用いた、雅楽的な曲が宇宙の世界観と意外にもハマっている。
しかもWikiによると、実際に生録音したものを使っているらしく、かなりの拘りを感じることが出来た。
(昨今の音源はサンプリングが多く、パソコンで作られてるものが多い)


アニメには色んなジャンルがあり、この作品より展開や演出に凝っているもの、
単純に面白いだけのものならいっぱいあるが、
観た後の人生において意味を持つ、考えるきっかけになるようなアニメは、本当に貴重な存在だ。

正直ここまで心に染みる、観て良かったと思えるアニメは、もはや自分の中では殿堂入りかも知れない。
このような素晴らしい作品を作ってくれた、原作者並びに製作陣には本当に感謝したい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 21
ネタバレ

ぽんちぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

【参考情報】感想書きかけ

NHKらしい万人向け良作。
最後に掛けて盛り上がり、感動できると思います。


宇宙開発によって生まれたスペースデブリ(宇宙ごみ)回収業者を主役とし、
あまり顧みられることのないスペースデブリ問題を描いたSF漫画のアニメ化

OPテーマ:「Dive in the Sky」歌 酒井ミキオ
EDテーマ :「Wonderful Life」歌 酒井ミキオ

■地上波で再放送時に視聴
2004年7月から2005年1月
3ch NHK教育 (木) 00:25~00:50(25分)

===================================
【参考情報】放送時番組情報
{netabare}

真空で漂うネジ1本すら宇宙では凶器に…。人気SFコミックをサンライズがアニメ化

宇宙に漂うゴミ(デブリ)を回収する、デブリ回収業に従事する宇宙飛行士たち。仕事に命を懸ける彼らは、同時にサラリーマンでもあった…。

■原作
【漫画】
作者:幸村誠
出版社:講談社
掲載誌:モーニング
発表期間:1999年 - 2004年 全4巻

■放送情報
初回放送:2003年10月4日〜2004年4月17日
NHK BS2でアニメ化された。2003年10月4日から2004年4月17日に放送。

■ストーリー
{netabare}時は西暦2075年。人類は宇宙開発を推し進め、巨大な宇宙ステーションや月面都市を建設するまでになっている。
地球、ステーション、月面の間には旅客機や貨物機が行き交うようになり、人々にとって宇宙は、遠い世界ではなく日常の世界になりつつある。
この時代、大きな問題となっているのは、宇宙開発にともなって発生するゴミ(デブリ)。
使われなくなった人工衛星、ステーション建造時に出た廃棄物などのデブリは、地球周回軌道上を高速でまわっている。
2068年に起きた高々度旅客機アルナイル8型とデブリの衝突事故は、多くの死傷者を出す惨事となり、デブリ問題が注目されるきっかけとなった。
主人公・星野八郎太(ハチマキ)は、宇宙産業の大手・テクノーラ社の社員。デブリ回収船トイボックスに乗り込み、仲間のフィーやユーリとともにデブリ回収の任にあたっている。
ハチマキを中心に、新入社員タナベの登場、宇宙開発に反対するテロ組織「宇宙防衛戦線」の暗躍、木星往還船フォン・ブラウン号の建造など、様々なドラマが描かれてゆく。

NHKが同時期に、現代により近い設定でロケット開発と宇宙飛行士養成を描いた『ふたつのスピカ』を制作・放送している。{/netabare}

■各話リスト
{netabare}第1話 「大気の外で」(初回放送:2003年10月4日)
第2話 「夢のような」 (初回放送:2003年10月11日)
第3話 「帰還軌道」 (初回放送:2003年10月18日)
第4話 「仕事として」 (初回放送:2003年10月25日)
第5話 「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」(初回放送:2003年11月1日
第6話 「月のムササビ」 (初回放送:2003年11月8日)
第7話 「地球外少女」 (初回放送:2003年11月15日)
第8話 「拠るべき場所」 (初回放送:2003年11月22日)
第9話 「心のこり」 (初回放送:2003年11月29日)
第10話 「屑星の空」 (初回放送:2003年12月6日)
第11話 「バウンダリー・ライン」(初回放送:2003年12月13日)
第12話 「ささやかなる願いを」 (初回放送:2003年12月20日)
第13話 「ロケットのある風景」 (初回放送:2003年1月10日)
第14話 「ターニング・ポイント」(初回放送:2004年1月17日)
第15話 「彼女の場合」 (初回放送:2004年1月24日)
第16話 「イグニッション」 (初回放送:2004年1月31日)
第17話 「それゆえの彼」 (初回放送:2004年2月7日)
第18話 「デブリ課、最期の日」 (初回放送:2004年2月14日)
第19話 「終わりは いつも…」 (初回放送:2004年2月21日)
第20話 「ためらいがちの」 (初回放送:2004年2月28日)
第21話 「タンデム・ミラー」 (初回放送:2004年3月6日)
第22話 「暴露」 (初回放送:2004年3月13日)
第23話 「デブリの群れ」 (初回放送:2004年3月20日)
第24話 「愛」 (初回放送:2004年4月3日)
第25話 「惑い人」 (初回放送:2004年4月10日)
第26話 「そして巡りあう日々[終]」(初回放送:2004年4月17日)
{/netabare}

<STAFF>
{netabare}原 作:幸村 誠
監 督:谷口悟朗
企 画:内田健二:上埜芳被:松本寿子
脚 本:大河内一楼
キャラクターデザイン:千羽由利子
コンセプトデザイン・設定考証:小倉信也
メカニカルデザイン:高倉武史:中谷誠一
美術監督:池田繁美
色彩設計:横山さよ子
撮影監督:大矢創太
編 集:森田清次
音響監督:浦上靖夫
音 楽:中川幸太郎
プロデューサー:河口佳高:湯川 淳:植原智幸
製 作:サンライズ:バンダイビジュアル:NHKエンタープライズ21
{/netabare}

<CAST>
{netabare}ハチマキ: 田中一成
タナベ: 雪野五月
フィー: 折笠 愛
ユーリ: 子安武人
課長: 緒方愛香
ラビィ: 後藤哲夫
エーデル: 伊藤舞子
ドルフ: 加門 良
クレア: 渡辺久美子
チェンシン: 檜山修之
リュシー: 倉田雅世
ギガルト: 若本規夫
ナレーション: 小林恭治{/netabare}

http://www.planet-es.net/
http://www9.nhk.or.jp/anime/planetes/
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

追記 なるほどアニオリ設定が人物造形が拠れている原因ですね。

追記 なるほど、コミックス版と設定が全然違うんですね。

 機会があってコミックスを読みました。

「ショムニ」みたいな地下に追いやられた出来損ない部署という設定がコミックス版だとそもそもないです。そこと後半の木星探査の選抜やらと整合性がないのは、アニオリ設定が上手く機能しなかったですね。

 アニメで宇宙開発上の問題として、デブリがあまり機能していないのはそもそもコミックスでそういう話だったからでした。
 落ちこぼれ=「ゴミ」という部署がデブリに立ち向かう、というところにアニメの前半は面白さを見出していたので、だから後半と感覚的に人物も話も拠れているんですね。

 コミックス版はハチマキが自分自身と向き合う話でした。恋愛については、タムラがちょっと不気味というか生物全般を含め、すべてを愛せる、という人格に、ハチマキへの愛情に疑問を持たせるような含みな気もします。一種のサイコパスにも見えたりと、アニメ版の猪突猛進よりも複雑な内面な気がします。

 コミックス版の方が宇宙と人間という対比がより鮮明で、ですのでエンタメは弱く、むしろ内省的になる話でした。アニメが中途半端で人物造形がよれている感じがする理由がわかりました。

 大河内脚本ですが、うまくいってない例だと思います。あとやっぱり月面育ちの少女の話はいいですね。これはアニメの方が良かったかも。



以下 1回目レビューです。

 デブリ問題も落ちこぼれ部署もどこか中途半端で、 最後は男の夢と恋愛?

 構造的にはショムニですよね。既視感はありますが、要ははみ出し者たちのヒューマンドラマと逆転劇です。米国っぽい企業の内部の人間模様はステレオタイプではありますが、死と隣り合わせの危険な世界ゆえのエピソードが新鮮でした。
 スペースコブラのラグボールとかクロスゲームのプレハブ組みとか、類例はいくらでもありますのでその点については類似性は作品の価値を落とすものではありません。

 主人公もヒロインも熱すぎて今の時代のキャラではないです。他人への働きかけが無作法を通り越してコンプライアンス違反や犯罪と同義になりつつある現代では、あまり考えられないキャラ造形です。

 途中までのテーマとしては、デブリ処理の重要性の割には企業の論理でひどい扱い、縁の下の力持ちは報われない…だけど分かっている人にはわかってる。職業に貴賤はないけど実際は…いろんな職業や立場の人とのアナロジーが想起されます。原発とか介護とかまあ、いろいろあるでしょう。

 ただ後半からははみ出し者、落ちこぼれ設定が主人公の夢に変わってしまっていました。冒頭から宇宙船云々で突然ではないですけど、視点がかわってしまいました。そのせいで、デブリはどうした?部署はどうなるの…あなた達デブリ課の価値とかプライドはどこへ?という部分があいまいになった気がします。途中からテロとの戦いにおけるドラマと木星への夢、そして恋愛とか…なんかそういう話になりました。

 遺書繋がりでエピソードの伏線回収はされましたけど…うーん、感動は薄かったなあ。なんとなく予想が付いたというのはありますけど…キャラの感情の起伏が表現されすぎて、かえって乗れなかったんですかねえ…

 ですので、通しで見るとちょっとテーマが定まらなくて、あれ、結局何が言いたかったの?になってしまいます。通しで見るにしても前半、後半で2回に分けたほうがいいかもしれません。あと恋愛に関してはそれなりに感動的ではありますが、うーん、身近ですませた?恋愛に関して葛藤があった?

 宇宙の新時代を舞台にしたエピソードの出来は悪くはない、悪くはないですけど…うーん。地味?いや、なんというか…良くできてますよね、以上の興奮と感動が少ないですね。

 テーマ性ですが、平和へのメッセージとか、命の問題とかそういう話はいろいろ入っています。ただ、企業の論理とかの部分が、事業部長が出てきたせいで相対化されてしまうんですよね。そのせいでデブリ課という部署やデブリを取り除く職=縁の下の力持ち的な要素がフェイドアウトしてしまいました。結局この手の話のテンプレで最後はみんな優秀で活躍するという結末でしたし。

 総評ですが、不思議なことに大好物のテーマだし、エピソードもストーリー全体も悪くないとはおもうんですけど、どこか面白くないんですよね。今回、ネット炎上の件で見直してみましたが、集中力が続かず、やっぱりぶつ切り、ながらになってしまいました。

 ふたつのスピカ、宇宙兄弟、ロケットガールズ…こうやって並べると…うーん。私的には一番退屈だったですね。

 その中で、SF的でかつエピソードとして秀逸なのは、7話の地球外少女ですね。2人の人間の対照的な人生が胸を打ちます。







 

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

87.7 2 2003年秋(10月~12月)アニメランキング2位
鋼の錬金術師(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1565)
10556人が棚に入れました
舞台は錬金術が科学として発達した世界にある軍事国家「アメストリス」。
幼き日に最愛の母親、トリシャ・エルリックを亡くしたエドワードとアルフォンスのエルリック兄弟は、母親を生き返らせようと、錬金術において最大の禁忌、人体錬成を行ったが、失敗し、兄・エドワード(エド)は左脚、唯一の家族である弟・アルフォンス(アル)は全身を失ってしまう。
エドは自身の右腕を代価として、アルの魂をかろうじて鎧に定着させたが、自分達の愚かさに気づく。その後エドは自ら失った右腕と左脚にオートメイル(機械鎧)を装着し、一時的に手足を取り戻す。
12歳となったエドは、国家錬金術師となり二つ名・「鋼」を授けられ、アルと共に元の体に戻る為、絶大な力をもつ賢者の石を探す旅に出る。しかし、旅には数々の試練がエルリック兄弟を待っていた。人ならざる人・ホムンクルスや、傷の男・スカーなど、迫りくる数多くの敵や苦難を乗り越え、エドとアルは本当の体を取り戻す事が出来るのか…。

声優・キャラクター
朴璐美、釘宮理恵、麻生美代子、豊口めぐみ、置鮎龍太郎、大川透、根谷美智子、内海賢二、藤原啓治、松本保典、志村知幸、白鳥哲、室園丈裕、永井誠、柴田秀勝、佐藤ゆうこ、高戸靖広、山口眞弓、三石琴乃、こおろぎさとみ、鷹森淑乃
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

原作準拠の前半は面白かったのですが、後半オリジナル展開は・・・かなり微妙

2003年、2009年と二度もアニメ化された2000年代を代表する人気作品。

このうち、原作マンガ連載のまだ序盤で制作が始まったために後半からオリジナル展開となった旧作(2003年版)は、TV放送(全51話)のあと、続編となる劇場版『シャンバラを征く者』が2005年に公開され、興行収入12.2億円の大ヒットとなった。

また、原作マンガ終盤に制作が始まり、原作と同時ENDとなった新作(2009年版)は、TV放送(全64話)のあと、やはり劇場版『嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』(但し続編ではなくTV放送分の途中でのサイド・ストーリー)が2011年に公開され興行収入6.5億円のヒットとなった。

・・・という事前情報に惹かれて、本サイトでも評判の良い本作について、TV放送分(旧・新)+劇場版2本を一気観してみました。


◆シリーズ別評価

旧作(2003年版)          ☆ 良 3.6 (72点相当)
劇場版『シャンバラを征く者』  ☆ 良 3.8 (76点相当)
新作(2009年版)         ★ 優 4.0 (80点相当)
劇場版『嘆きの丘の聖なる星』  ☆ 良 3.5 (70点相当)
----------------------------------------------
総合              ☆ 良 3.8 (76点相当)


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============ 鋼の錬金術師 (2003年10月-2004年10月) ===========

{netabare}- - - - - - OP「メリッサ」、ED「消せない罪」 - - - - - -

第1話 太陽に挑む者 ★ リオールの町(レト神教団)、賢者の石、人体練成の咎(とが)
第2話 禁忌の身体 ★ 続き、7つの大罪(ラスト(色欲)、グラトニー(暴食)、エンヴィー(嫉妬))登場
第3話 おかあさん…… ★ リゼンブール村、母の死・人体練成失敗・修行・旅立ち
第4話 愛の錬成 ☆ マジハールの魂の定着実験
第5話 疾走!機械鎧(オートメイル) ☆ セントラル行き列車ジャック事件
第6話 国家錬金術師資格試験 ☆ 綴命(ていめい)の錬金術師ショウ・タッカー、大総統登場
第7話 合成獣(キメラ)が哭く夜 ★★ タッカー(続き)、スカー登場、※胸糞悪い展開にビックリ
第8話 賢者の石 ☆ 切り裂き魔バリー事件(ウィンリー誘拐)、“鋼の錬金術師”誕生
第9話 軍の狗(いぬ)の銀時計 ☆ ユースウェル炭鉱(東端の町)、ヨキ中尉登場、※話が都合良過ぎで× 
第10話 怪盗サイレーン ☆ 観光地アクロイア(謎の女クララの話)
第11話 砂礫の大地(前編) ☆ 金産地ゼノタイム(偽エド兄弟に遭う話)
第12話 砂礫の大地(後編) ☆ 続き、偽者の賢者の石
第13話 焔 vs 鋼 ☆ 国家錬金術更新査定(マスタング中佐vs.エド)、イシュヴァール殲滅戦の記憶

- - OP「READY STEADY GO」、ED「扉の向こうへ」 - -

第14話 破壊の右手 ★ 結晶の錬金術師(マルコー)、スカー来襲、鉄血の錬金術師バスク・グラン准将敗死
第15話 イシュヴァール虐殺 ★ 13年前のアメストリス軍の蛮行、対スカー戦
第16話 失われたもの ☆ セントラルへの鉄道移動中の挿話
第17話 家族の待つ家 ★ 故郷リゼンブール村への立ち寄り、機械鎧の修理、※日常回
第18話 マルコー・ノート ★ スカーvs.ラスト&ブラットニー、 ※賢者の石の正体が胸糞悪い
第19話 真実の奥の奥 ☆ 第五研究所潜入、エドvs.№48(スライサー)、アルvs.№66(バリー)
第20話 守護者の魂 ★ 続き、バリーの言葉に動揺するアル

<----- 第20話までほぼ原作どおり、第21話以降はオリジナル展開 ---->

第21話 紅い輝き ★★ グリード(強欲)登場、紅蓮の錬金術師(キンブリー)登場、タッカー再登場、※かなり胸糞悪い展開
第22話 造られた人間 ★ ウィンディ来訪、アルのわだかまり 
第23話 鋼のこころ ☆ 
第24話 思い出の定着 ★ 兄弟の絆確認
第25話 別れの儀式 ★ スロウス(怠惰)登場、ヒューズ中佐殉職

- - - - - - - OP「UNDO」、ED「Motherland」 - - - - - -

第26話 彼女の理由 ☆ イズミ(エド&アルの師匠)登場、ラッシュバレー(機械鎧の町)
第27話 せんせい ☆ イズミ師匠との修行
第28話 一は全、全は一 ☆ 続き
第29話 汚れなき子ども ☆ 謎の少年(ラース)
第30話 南方司令部襲撃 ★ イズミ大活躍
第31話 罪 ★ ホムンクルスの真実、※意外な内容で面白いが、ストーリー自体は粗雑×
第32話 深い森のダンテ ☆ イズミの師匠ダンテに会いに行く話 
第33話 囚われたアル ☆ Devil's Nestの戦い 
第34話 強欲の理論 ★ グリード消滅
第35話 愚者の再会 ★ ラストの医師ルジョンとのエピソード ※これまでとかけ離れた回
第36話 我が内なる科人(トガビト) ☆ イシュヴァール人難民の話
第37話 焔の錬金術師/戦う少尉さん/第十三倉庫の怪 ☆ マスタング大佐の部下の話
第38話 川の流れに ☆ ジュリア・ダグラス(スロウス)の正体を探る話
第39話 東方内戦 ☆ リオールの町へ、ロゼ再登場
第40話 傷痕 ☆ スカーの過去
第41話 聖母 ★ 大総統の正体(プライド(傲慢))、スロウス練成の秘密

- - - - - - - - OP「リライト」、ED「I Will」 - - - - - - - -

第42話 彼の名を知らず ☆ キンブリー死亡、アル「賢者の石」化、スカー死亡
第43話 野良犬は逃げ出した ☆ ホーエンハイム登場、エリック兄弟追跡
第44話 光のホーエンハイム ☆ ライラの正体
第45話 心を劣化させるもの ☆ ライラの目的
第46話 人体錬成 ☆ 
第47話 ホムンクルス封印 × ラストの封印、※いろいろと話が唐突過ぎる
第48話 さようなら ☆ スロウスの封印
第49話 扉の向こうへ × セントラルの滅びた町、門の向こう側の世界、※この回も展開が唐突過ぎる
第50話 死 ☆ 
第51話 ミュンヘン1921 × ストーリーの整合性がいろいろとダメ{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)16、☆(並回)30、×(疑問回)3 ※個人評価 ☆ 3.6


========== 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 (2005年7月) =========

{netabare}全1話 ☆ 「門」の向こう側の世界の1923年のミュンヘンでの出来事 評価3.8{/netabare}


◆総評

上記のとおり、第20話までは原作に準拠した展開で、その後は次第にオリジナル度が上がっていき、第29話以降は完全にオリジナルな展開になっていきます。

個人的な感想としては、折り返し地点の第25話が面白さのピークで、それ以降はストーリーが散漫になってしまい、作品テーマを確り打ち出せないまま(※ここが2009年版と個人的評価が分かれた理由)、強引に終盤をまとめてしまった印象が強く残りました。

ただ、TV放送分の後日譚となる劇場版({netabare}1923年にミュンヘンで起きたビヤホール一揆を扱っている{/netabare})は、私が西洋史が凄く好きなこともあって、これはこれで観て良かった作品でした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 33
ネタバレ

アリス★彡 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本作はブラックコーヒー。「FULLMETAL ALCHEMIST」はカルピス。

少年ガンガンの看板作品として有名だった「鋼の錬金術師」
語らずとも知っている人も多いはず。
最初にアニメ化した本作は、原作とは違った内容になっています。

原作に忠実な展開の「FULLMETAL ALCHEMIST」と比べて、アニメオリジナルの部分が多々あり、そこが評価の分かれ目ですね。

少年漫画テイストな「FULLMETAL ALCHEMIST」と比べて、こちらはダークチックで、鉛のように重苦しい展開が多いです。まるで、精神まで病んでしまった病人の介護しているようなダークチックなシーンが多く、真剣に観ていると、視聴者の精神までやられてしまうのではないか、というくらい重苦しいです。ブラックコーヒーでも飲んでいるような感覚です。

「鋼の錬金術師」の着想のきっかけは、作者の荒川さんのリハビリセンターの交通整理のアルバイトをしていた時の経験が元になっています。そのため作中には、腕や足を無くしたエドのリアルな心情が描かれています。

アニメオリジナルの部分ですが、気にするほど悪くはない気がしました。ただ、「FULLMETAL ALCHEMIST」とはテイストも雰囲気も違っているので、原作との差異に耐えられない方にはおすすめしません。本作はブラックコーヒー、「FULLMETAL ALCHEMIST」がカルピス、というイメージです。


本作は、等価交換の原則を中心に描いています。
このテーマを描くために、反対意見や賛成意見を持ったキャラクターを登場させて、それを徹底的に掘り下げています。

例えば、「何かを賭けてもそれの努力が報われることはない、等価交換の原則は錬金術の中の法則でしかない」という意見が、{netabare}ダンテ{/netabare}視点から描かれています。

それに対して肯定側の意見も存在して、エドがそれに当てはまります。

↓ネタバレ 「ラストについて」
{netabare} 結局、等価交換の原則は、とても厳しいものなので、報われない場合もあると、ラストで描かれています。正直、あのラストは好きではありません。誰も報われないような苦味を感じるラスト。

現実は思っているほど甘くない、不可能な夢を追い続ける者はこうなるんだ、とでも言いたげそうなラスト。私は、このラストに吐き気がして受けつけませんでした。「FULLMETAL ALCHEMIST」は、ただ追い求めるのではなくて、こういう方法もあるんだよ、と別の方法を示してくれたおかげで、凄く救われた気分になりました。
しかし、本作は理不尽さを突きつけようなラストが、かなり癪に障り、何とも言えない焦燥感に襲われました。アルの体は手に入ったけれど、今までの旅の記憶を全部忘れて、エドは扉の中の世界に閉じ込められたままってなんですか?
等価交換の原則も破っていますよね。明らかに人の命一つと釣り合った結果ではないです。

鋼の錬金術師は、報われないエドとアルが、何を取り戻すために必死に努力している姿を観るのが良いのは分かります。だからといって、最後のシーンをああいう誰も報われないようなラストにするのは、何のカタルシスも感じず、モヤモヤとしたやり切れない感情だけしか残りません。{/netabare}

確かに、等価交換の原則は、報われないことがあるから、あのラストにするしか無かったのかもしれません。あくまで少年向けなのですから、「FULLMETAL ALCHEMIST」のようなスッキリとしたラストにして欲しかったです。

↓ネタバレ マスタング大佐について
{netabare} マスタング大佐が全く報われていない事が、アニメオリジナルのシナリオに穴のある証拠です。「FULLMETAL ALCHEMIST」では、それなりに報われていますが、本作では二度と大総統になれない立場になってしまいました。マスタング大佐は、大総統になる夢も捨てないけれど、仇討ちをするんじゃなかったですか。
「FULLMETAL ALCHEMIST」では、エド達に諭されて、涙を飲んで復讐するのをやめました。殺してしまったら、マスタング大佐が道を踏み外して、スカーのようになるから、止められたのでしょう?
あのラストでは、マスタング大佐は見事に道を踏み外してしまっているじゃないですか。だから、気に入らないですよね。
{/netabare}

↓ネタバレ ダンテの等価交換の原則について
{netabare}作中でダンテさんは、「子供が勉強したって、良い成績が出ることが無いこともある。生まれた子供が、必死に生きようとして、こうやって簡単に殺されることもある。等価交換の原則は存在しないこともある」という意見で、エドの等価交換の原則は存在する考え方を否定していますね。やっぱり、アニメオリジナルの展開は私には合わない部分があるようです。特に、このダンテさんの考え方ですが、ラストがああだったので、この意見が正しいことだと肯定したいのでしょうか。とっても強調されています。おかしいですよね。
だって、子供が勉強して手に入るのは良い成績ではなくて、知識であって、知識があるからテストで良い点数になる理屈にはなりません。テスト問題が、その子の知っていることから出題されないこともありますし、たまたま病気で本調子が出ないこともあります。
さらに、生まれた子供が生きる努力をしているのに、簡単に殺されてしまうのは、ダンテさんがその子を殺すという動作を行ったことによって、生まれた結果であって、それも等価交換の原則ですよね。動作から生み出された結果、つまり動作から結果が交換された、ということです。押し付けがましくて嫌になってしまいます。{/netabare}
やっぱり、本作はこういうところがあるので、「FULLMETAL ALCHEMIST」の方が好きです。少年向けアニメのやることじゃないですね。


仮に少年向けのアニメとして評価するなら、この三つは少し傷になります。
等価交換の原則のテーマ性はとても深いのですが、私とは意見が合わないようなので、あんまり好きじゃないです。「FULLMETAL ALCHEMIST」よりも深いシーンは多いものの、そもそもテーマが明らかに少年向けではなく、若年層に観せるのも、夢を無くしてしまいそうで怖いアニメです。



良いところは、{netabare} エドとグリードがちゃんと正面から対決してくれるところやマスタング大佐と大総統が対決してくれるところですね。「FULLMETAL ALCHEMIST」の組み合わせはあんまり好きじゃないです。

ラストの扱いがとても良かったのは、本作で評価したいところです。ラストがどういう人物だったかを描いた後に、「私は死にたかったんだ」という台詞を呟いて、死んでいきました。この台詞はグッと心に響きましたね。

散々、人を利用したダンテがグラトニーに食われるというところも、利用した者は誰かに食われるという教訓が秘められているような気がして、深いシーンでした。{/netabare}

ただ、エンターテイメントとしては、バトルシーンが本当につまらないところが多いので、あんまりおすすめできません。

バトルの勝ち方は頭を使って捻ったものが多いので、そこそこ面白いのですが、それまでの過程が駄目ですね。迫力がありませんし、だらだらとしすぎています。
あと、前半が冗長だという欠点もあります。この辺は人によって変わると思いますが、私は蛇足だったんじゃないかな、と思いました。


「FULLMETAL ALCHEMIST」よりもダークチックなストーリーを好む方におすすめします。


「FULLMETAL ALCHEMIST」に続く。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23
ネタバレ

ぽんちぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ファン層を飛躍的に拡大させた最初のアニメ化 [改]

★少し補足しました。
==================================
この作品のあらすじや、内容の詳細に関しては、記してしませんので、それらをご覧になりたい方は、別の方のレビューをご覧ください。

放送当時リアルタイムで観て、夕方の少年向けアニメを侮れないと思うようになったきっかけの作品でした。

まったくの予備知識なしだったので、偶然テレビで1話を観たときは、衝撃的でした。
とても子供向けのアニメと思えず、いい意味で驚愕しました。
とても重いテーマを扱っており、キャラクターも魅力的で、ストーリーも引き込まれるものでした。
以後、夢中になって欠かさず観ることになり、完全に嵌っちゃいました。

後で、第2作めのFA(FULLMETAL ALCHEMIST)が放送されると知ったとき、
続編かと思って観始めたら、まったく同じ最初話からで、なんで?と戸惑いました。
話が進むにつれ徐々に、微妙に違ってきて、同じキャラが違う設定で出てきたり、
わけが分からず頭が混乱しました。

もともと、原作の読者だった人にとっては、
原作に忠実な2作目のFA制作は、うれしいことだったと思いますが、
この1作目で始めて鋼錬を知って好きになった私は、
2作目をわざわざ作る事情がわからなくて戸惑いました。
そう思った人は、少なくないはず。
このアニメを観て新たに鋼錬のファンになった人は、相当多いと思うので。

後で、この1作目が作られた当時は、原作漫画がまだ継続中で結末が決まっていなかったと知り納得。

ちなみに原作者の荒川弘は、本作のアニメ化に当たっては、
「根っこの部分さえ取り違えなければ思い切りやっちゃってOK」
「原作と全く同じならアニメという別メディアに乗せる必要は無いと思うので」
と言ったそうです。

勝手な考察:
{netabare}それに、同じ結末で、微妙に違うとかえって気持ち悪いし、先にアニメで結末を見せてしまったら、
原作のネタバレになってしまうため、アニメオリジナルで、
原作の世界観を踏襲しつつも独立して楽しめる内容にする必要があったのだと思います。
だから謎がすべて解明されて、
(原作より気持ちの良い終わり方で)すっきり終わってはいけなかったのだと思います。それで、どうせなら全く違う方向での結末をと考えたのではないかと思います。 {/netabare}

その上で、ここまでのストーリーを組み立てて、まとめ上げたのは見事だと思います。

FAができて、その完成度も高いので、この1作目の影が薄くなりましたが、
それなりにどちらも好きです。

勝手な考察
{netabare}正直、原作に忠実なFAが1作目より出来が悪かったら、最悪で、だれもハッピーじゃないですよね。
だから、FAの評価が高くなるのは当然で、この1作目の目指したのはそこではないのだと思います。
本作の最後が、どこかすっきりしていない分、本作を観た人は絶対FAも観るでしょうし、
より高く評価すると容易に考えられます。
鋼錬のファン層を拡大し、FAにつなげるそんな役割も担っていたのではないかと、
そして十二分にその役目も果たしたのだと思います。 {/netabare}

平成16年度文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 審査委員会推薦作品
第9回アニメーション神戸 作品賞・テレビ部門
2004年東京国際アニメフェア ノミネート部門 テレビ部門 優秀作品賞
だったりもします。

ただ、私にとって、鋼錬との最初の出会いでもあり、強烈な衝撃を与えてくれたこの作品には、特別な思い入れはあります。
より退廃的でダークな感じも個人的に好みです。
キャラクターもFAよりちょっとクールでスマートな感じがします。

でも少年少女に勧めるなら、やはりFAをすすめます。

懐かしくて、余計にこの第1作目が観たくなっていたところ、再放送されてうれしいです。

ただ、FAを先に観てしまうと、別物として楽しめるかどうか、多少なりとも抵抗あるかも知れません。

★ちなみに、劇場版「鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」は、本作の続編になっていますので、続けて見られることをオススメします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26

84.2 3 2003年秋(10月~12月)アニメランキング3位
GUNSLINGER GIRL [ガンスリンガーガール](TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1142)
7491人が棚に入れました
舞台は現代(もしくは近未来)のヨーロッパ。イタリアの公益法人「社会福祉公社」は、政府の汚い仕事を代わりに行っている。その中でも作戦2課では現在表向きは障害を抱えた子供達を引き取って福祉事業に従事させることで社会参加の機会を与える、という身障者支援事業を推進する組織という名目で、集めた子供達を「義体」と呼ばれる強力な身体能力を持つ肉体に改造し、薬物による洗脳を施した上で、政府の非合法活動に従事させていた。
また、この社会福祉公社と敵対する反政府活動組織は五共和国派(通称パダーニャ)は、北部同盟党首ウンベルト・ボッシが提唱する、北部8州と中部3州をイタリア共和国から分離独立させて「パダーニャ共和国連邦(Repubblica Federale de Padana)」を樹立する、という構想を実現する為に武力闘争を行っている。

声優・キャラクター
南里侑香、木内秀信、三橋加奈子、宮本充、仙台エリ、江原正士、小清水亜美、堀内賢雄、寺門仁美、井上倫宏、家中宏、中川里江、岩崎征実
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

情熱の国イタリアを舞台としたドラマチック愛憎劇

♪たった一つの想い貫く/難しさの中で僕は/守り抜いてみせたいのさ/かけがえのないものの為に/果たしたい約束

・・・というKOKIAが歌う第2期のOPが物凄く印象的な本作。

あにこれでは第1期の方が評価が上ですが、個人的には第2期の方が更に見応えがあると思いました。
(1期と2期で制作会社も監督も変わってしまい、キャラデザも変更されたので視聴者が戸惑ってしまったのかも→見続ければ慣れますが)。

原作マンガは計15巻全100話で、そのうちアニメ化されたのは第1巻~第5巻の第29話まで(つまりまだ序盤の1/3だけ)なので、中盤以降もいつかアニメ化してほしい作品です。


◆視聴メモ

・イタリアの色々な観光地を作品舞台として取り込んでいる点はとくに高評価したい。
・第1期と第2期でキャラクターデザインが結構違う(個人的には浅香監督の第1期の方が好き)。
・第2期の第1話に言及のあるルイズ・アントワネット・ロール・ド・ベルニーは、フランス19世紀前半に活躍した文豪バルザックの憧れの夫人で、彼の代表作『谷間の百合』のヒロイン(モルソーフ夫人)のモデルとなった人物。
・第2期OP「たった1つの想い」は大変ドラマチックで印象的な名曲だけど、あの実写風の背景シーンはちょっとなあ・・・と思っていたら、さすがに第7話で映像を差し替えてきたね。よかった。よかった。
・とくに第2期に頻繁に言及のある言葉「パダーニャ」は「ポー平原」(北部イタリアを東西に貫流する大河ポー川の流域)という意味で、独立運動が盛んな北部イタリア地域の別称。
・フィレンツェ史の白眉であるサヴォナローラ焚刑のモチーフの回収がなかったのは残念。


◆シリーズ別評価

第1期(計13話) ★ 4.1
第2期(計13話) ★ 4.3
OVA (計2話) ★ 4.1
-----------------------------------------
総合 (全28話) ★ 4.2


◆制作情報 (第1期)
{netabare}
原作マンガ       相田裕(『月刊コミック電撃大王』2002年7月-2012年11月連載)
監督          浅香守生
助監督         川村賢一
シリーズ構成      武上純希
脚本          武上純希、植野慶子、筆安一幸、砂山蔵澄
キャラクターデザイン  相田裕(原案)、阿部恒
音楽          佐橋俊彦
制作          マッドハウス{/netabare}


◆各話タイトル&評価 (第1期)

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========= GUNSLINGER GIRL (第1期) (2003年10月-2004年2月) =======
{netabare}
第1話 兄妹- fratello - ★ 社会福祉公社の少女たち、ヘンリエッタ(担当官ジョゼ)暴走
第2話 天体観測- orione - ☆ 条件付けと義体 ※使い回しシーンが多い点は×
第3話 少年- ragazzo - ★ ヘンリエッタの同僚リコ(担当官ジャン)の哀しい仕事
第4話 人形- bambola - ☆ 孤児トリエラ(担当官ヒルシャー)の放浪者マリオ拿捕任務・X'masプレゼント(ナポリ)
第5話 約束- promessa - ☆ 出撃のない少女クラエス、担当官ラバロの死
第6話 報酬- gelato - ★ 元「赤い旅団」系極左テロリスト・エンリコ逮捕(ローマ)
第7話 守護- protezione - ★ ミラノからの逃亡者確保・護送任務(フィレンツェ) ※挿入歌 「Woke From Dreaming」
第8話 御伽噺- Il Principe del regno della pasta - ☆ 義体の試験体アンジェリカ(担当官マルコー)と公社の事業拡大
第9話 彼岸花- Lycoris radiata Herb - ★ 孤独な少女エルザ(担当官ラウーロ)の県警本部長射殺任務(シエナ)
第10話 熱病- amare - ★ エルザ&担当官の不審死、シチリア休暇旅行
第11話 恋慕- febbre alta - ★ 続き、作戦一課の追跡調査、不審死の真相
第12話 共生- simbiosi - ★ クラエスの囮人質任務、テロリスト山岳アジト強襲、アンジェリカ負傷
第13話 流星- stella cadente - ★ 流星雨の降る夜、アンジェリカの眠り{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)9、☆(並回)4、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

OP 「THE LIGHT BEFORE WE LAND」
ED 「DOPO IL SOGNO 〜夢のあとに〜」


◆制作情報 (第2期)
{netabare}
原作マンガ      相田裕(『月刊コミック電撃大王』2002年7月-2012年11月連載)
総監督        石踊宏
監督         真野玲
シリーズ構成     相田裕
シリーズ構成協力   浦畑達彦
脚本         相田裕、浦畑達彦
キャラクターデザイン 相田裕(原案)、杉光登、小関雅、川島勝
音楽         大谷幸
制作         アートランド{/netabare}


◆各話タイトル&評価 (第2期)

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


====== GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- (第2期) (2008年3-9月) =====
{netabare}
第1話 二人の距離 兄妹 ★ 五共和国派テロリスト掃討任務(ローマ)、ジョゼの不用意な贈り物 ※設定説明回
第2話 ピノッキオ ☆ ミラノの五共和国派、少年暗殺者と爆弾テロリスト達(トスカーナ州モンタルチーノ)
第3話 シミュラクラ ★ トリエラ&ヒルシャーのモンタルチーノ敵アジト強襲
第4話 アンジェリカの復帰 ★ テロリスト拿捕任務(ミラノ)、メッシーナ大橋開発阻止計画
第5話 泡沫(うたかた)と追憶 ★ マルコーの元恋人パトリチアの災難
第6話 チベタンテリアの引退 ★ フランカのワイン園、メッシーナ大橋開発公団理事長警護任務、爆弾テロリスト(ニノ)の離脱
第7話 カテリーナ 復讐の円環 ★ フランカの過去・本名と行動動機、フランカ拿捕~救出
第8話 クラエスの一日 ☆ 最高の被検体、ベアトリーチェ登場(担当官レオナルド) ※挿入歌「スカボロー・フェア」
第9話 賢い蛇 純真な鳩 ★★ ジョゼの妹エンリカの思い出、武器横流しトラック強襲、オペラ座の悲劇『トスカ』上演・ガニエ大佐暗殺(ローマ)
第10話 善意の花 ★★ ヒルシャーとトリエラの過去、トリエラのマリア護衛任務(ナポリ)
第11話 芽生える感情 ★ ミラノ派のクリスティアーノ切捨て、メッシーナ実験橋爆破計画
第12話 戦う人形 ★ 続き(爆破失敗)、クリスティアーノの山荘強襲
第13話 そしてピノッキオは人間に ★★ 続き、似た者同士の死闘 ※ED「human」{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)8、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3

OP 「たった1つの想い」
ED 「doll」


====== GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- (OVA) (2008年11月) =====
{netabare}
OVA1 ヴェネツィアの光、心の闇 ★ 担当官ジャン&リコのヴェネツィア派掃討 
OVA2 ファンタズマ ★★ リコ&ヘンリエッタのジャン&ジョゼ旧家訪問(タオルミナ)、エンリカの亡霊{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)1、☆(並回)0、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.1

※制作スタッフやOP&EDはTVシリーズ(第2期)と同じ


◆総評

やっぱり本作の面白さの源は「イタリアを作品舞台に設定した」ことに尽きると思う。
これがもし日本が舞台の作品だったら、第1期の{netabare}社会福祉公社の少女たち{/netabare}や第2期の{netabare}ピノキオ少年{/netabare}の心の動き・葛藤に余りリアリティを感じなかったと思う(流石は「ロミオとジュリエット」の国である。)。
逆にいうと、日本風の世界が舞台の作品だと、今放送中の「結城友奈は勇者である」のように「国を守る」という心情と葛藤にリアリティが出てきて、そこが見どころになるのですが、そういう意味でこういう種類の違うドラマチックさを持った作品を見比べることが出来たのは幸いでした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 26
ネタバレ

テロメア さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

機械としてか、少女としてか。

1〜11話視聴時の感想。
・・・・・・・・・・・・・・・
吐き気が止まらない。気持ちが悪い、下卑た嗜好が生み出した児童ポルノに等しい産物。
本作はどういう経緯で作られたのだろう。社会派の作品を、ということで作られたのかそれともただ単に「かわいらしい少女の悲劇」として作られたのだろうか。しかし


{netabare}ヘンリエッタの笑顔は、私にとって苦痛でしかなかった。{/netabare}


残り2話。嗚咽を堪えて見るとしよう。
(作品は違うけれどヘンゼルとグレーテルの時はこんな気持ちにならなかったのに。ロックはあの時このような気持ちになっていたのだろうか、いやきっとそうに違いない)

それでも、嗚呼。
やはり、もう見たくない。
・・・・・・・・・・・・・・・

と、このような感想を11話まで見てもったわけですが、最後まで見てみるとその嫌悪感が少し和らぎました。
単純に、少女の少女らしさに救われました。
少女の純真無垢な姿を見るとなんとも愛おしく思ってしまうのは大人の性ということでしょうか。(作中も何人かその"らしさ"に救われた大人がいましたね)
上っ面だけで簡単に揺らいでしまう、ダメな大人です。
(そして、結局1話からもう一度見直す始末。見たくないとか言ってたくせに。)
前置きはこれぐらいで。



⚫︎ストーリーやその感想。

さて、本作は人間機械論に近いものがテーマで、その対象があどけない「少女」というところに本作が良作、問題作たる所以がありそうです。

「擬体」の少女と大人の男が「フラテッロ」とよばれるコンビを組み、反政府組織に対抗するストーリー。
その大人の男たちの「少女には少女らしくあって欲しい」というエゴが、身勝手な考えが、鼻について仕方がありません。{netabare}ジョゼ、お前のことだ{/netabare}

また少女達になんら非はなく、ただ運が悪かっただけでこのような、疑問を持つことも許されない境遇に置かれてしまうのが非常に腹立たしいです。
担当官と少女とを愛で繋ぐのも外道すぎます。そんなことができる条件付けって一体。

また、条件付けの副作用による悲痛なシーンが、うまく描写されているのが、嫌なところ。
ヘンリエッタの{netabare}砂糖の件とか、金星の件とか{/netabare}。
もう見ていられない。

条件付けって怖いね。というセリフが作中でてきます。怖いですよね、何せ人格を破壊しているのですから。

当然このような非道を続けていると、それに異を唱えるものが現れます。そのエピソード視聴後ははなんとも言いようのない悲しい気持ちにさせられました。{netabare}交通事故で死ぬわけねぇだろうが・・・{/netabare}

そういった外道なストーリーとは裏腹に、ヘンリエッタを中心とした「擬体」の少女達はささやかな楽しみ、幸せな思い出を作っていきます。辛いこともあるけれど、それでも毎日生きている。

本作のキャッチコピーは
「少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ」
悲しみと喜び、絶望と希望がどちらもうまく描写出来ていたのではないでしょうか。



⚫︎それでは評価に移ります。

最終話でしっかりと幕を下ろしている所がとても好印象です。
1クールの作品の中でも、とてもうまく構成され、まとめられています。ストーリーの進度なども1.2話あたりで少し足踏みをした感じはありますが、全体通してみると、かなりいい出来だと感じます。



作画演出は1話の戦闘は素晴らしかったです。あの戦闘シーンである程度ヘンリエッタがどのような子かが伝わってきます。動きが気合入っていました。
opはどこか憂いをおびた作りで、訴えかけてくるものがあります。
音響は銃撃音が良く、BGMのセンスも良く特に不満がなく、満足でした。

キャラクターですが、
私はトリエラ、ヒルシャー組が1番好きです。不器用な親子みたいで。
トリエラいいお姉ちゃんしてますしね。
原作未読なので、この二人の行く末を是非読んでみたいとおもいます。



⚫︎最後に。
ストーリーは賛否両論ですが、視聴者の心象に深い傷、インパクトを残すという訴えかけてくる力はとても強い作品です。
そういう意味ではこれはなかなかの良作なのでしょう。

ですがキャラに萌えるとか、そういう感情はこの作品に限って持ってはいけないのではないか、とも思いました。あまりに背景が暗すぎる。


良作なのは確かです。
オススメ、したくないですけれど。




{netabare}

担当官の大人達はどうしても好きになれない。中途半端に罪を感じて、どこかで少女を愛そうとする。しかしそれはなんの救いにもなってはいない。しがらみは互いを破滅させるだけだ。

作中、ジャンだけはリコを道具として使うが、これは酷いようで筋が通っている。
それに対しジョゼとヒルシャーは言っていることとやっていることとが矛盾をはらんでいて全く共感できない。当然、少女は銃器ではない、だから苦悩する。
彼ら自身どうすれば良いのか答えを持ち合わせていないのだろう。またおかれた状況が答えを出させてはくれないのだろう。答えは明白で既知の二択。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 11

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

少女達が背負ったのは、銃の重みと大切な人のために人を殺す運命。

2012年まで連載されていた漫画が原作のアニメ。

あにこれでレビューを読んで、
「面白そう」と興味を持った作品でした。

全13話です。


● ストーリー
舞台はイタリア。
障害者への様々な支援を行うという名目で政府が設立した「社会福祉公社」。

しかしその実態は、
暗殺等の政府の闇の仕事を遂行する特殊部隊であった。

障害を持った肉体を改造され、
「条件付け」と呼ばれる洗脳をされた少女たちは、

銃撃等の訓練を受け、
担当官と共に任務にあたる。

銃を握り、人を殺すことに何の感情も抱かず、
己の担当官のために引き金を引くことが生きがいだとして…。


もとは重度の障害や重体だったが、
半人造人間的な感じで生まれ変わったのがこの組織にいる少女たち。

身よりはなく、
元の記憶もほとんど残っていない。

条件付けによるものなのか、
自身の担当官(少女一人につき担当官が一人ついている)のことが第一、

彼らの命令に従ってテロリストを暗殺したり、
銃を手に取り危険をかえりみずに突撃したりしていきます。

1期では6人の少女が登場し、
全員のことが1話程度かけて深く描かれています。

境遇も違えば、担当官からの扱いも違う。

素顔はただの少女だけれど、
それぞれの今の生き方や考え方、担当官との関係に違いがあり、
微笑ましいこともあれば、切なくなることもありました。

見ていて後味の良い作品とはあまり言えなかったな…。

雰囲気は暗く、
難しいと感じる話も多かったです。

でもそれが他の作品では味わえない、
この作品ならではの魅力でもありました。

後味は良くないのに、続きは観たいと思う、不思議な魅力。

彼女達の感覚はどこか壊れていて、
人を殺しても何も感じない。

それがたとえ顔見知りだとしても、
担当官の障害となるのなら、一切のためらいも後悔もない。

彼女達の感情が曇るのは、
担当官からの愛情が感じられない時。

担当官の義体に対する考え方の違いや、
条件付けの違いによって感じ方も異なるのですが、

担当官に認められたい、愛されたいと、
一生懸命になりながら、しかし空ぶってしまう少女の姿は、
見ていて、いたたまれない気持ちになりました。

少女たちに肉親はなく、
いわば担当官が唯一の肉親のような存在。

なので愛情を求めることも、
期待に応えたいと思うことも、
当然の感情。

これって実の親子でも同じことがありますよね。
子は親からの愛を感じられないと不安で、
頑張っても空回りして、さらに嫌われてしまうという悪循環…。

一方で、愛情を受けて、
その形は様々でも、それを感じている少女は幸せそうに見えます。


● キャラクター
少女たちは可愛く、
担当官はかっこいいなと思いました。

リコとジャンのような、仕事上のパートナーだと割り切っているペアのほうが見ていて安心しましたが、

ヘンリエッタとジョゼのような、一人の少女として大切にしたり、
一人の男性として慕っている関係も悪くありませんでした。

アンジェリカとマルコーのような、
本当は互いを想っているのにうまく伝わらない関係ももどかしい…。
でもその分、伝わった時の感動はひとしおなのですが(´;ω;`)

担当官はみんなどこか接し方が不器用ですね。笑

まあ、普通の少女ではないし、
ましてや仕事で殺人をさせるわけだから、
普通に接するほうが難しいわけですが…。

私のお気に入りは、
ヘンリエッタの担当官のジャンさんでした。

優しく語り掛ける心地よさ。
ジャンさんのような兄がいたら、
そりゃもうべったりしちゃうよね…。笑


● 音楽
【 ED「DOPO IL SOGNO 〜夢のあとに〜」/ op.(オーパス) 】

やるせない話の後に、
雨の降る背景と共によく合うEDでした。


● まとめ
愛する担当官のために戦い、人を殺し、
その素顔はただの少女と変わらない。

最終話は不思議な終わり方でしたが、
全話見た後は、なんだか切なくなりました。

かわいそうとは違う。
だってみんな笑顔なんだもん。

殺すことにためらいはない。担当官のためだから。
彼女たちは幸せなのだろう。自分を必要としてくれる担当官がいるから。

でもどうしても、もし彼女達が歩むのが普通の人生だったら…
という想像もしてしまう。

全話を見て、彼女達のことが大体わかった今、
もう一度見直すと、より味わい深いものがありそうです。

そしてこの作品の魅力に、
より深く触れられそう。

2期は話の続きになるのかな?
引き続き楽しみたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 23

77.9 4 2003年秋(10月~12月)アニメランキング4位
東京ゴッドファーザーズ(アニメ映画)

2003年11月8日
★★★★☆ 4.0 (666)
3439人が棚に入れました
自称・元競輪選手のギンちゃん、元ドラァグ・クイーンのハナちゃん、家出少女のミユキ、三人は新宿の公園でホームレス生活を送っていた。クリスマスの晩、ハナちゃんの提案でゴミ捨て場にクリスマス・プレゼントを探しに出かけた三人は、赤ちゃんを拾ってしまう。赤ちゃんに「清子」と名付け、自分で育てると言い張るハナちゃんを説得し、三人は清子の実の親探しに出かけるが、行く先々で騒動が巻き起こる。

声優・キャラクター
江守徹、梅垣義明、岡本綾、飯塚昭三、加藤精三、石丸博也、槐柳二、屋良有作、寺瀬今日子、大塚明夫、小山力也、こおろぎさとみ、柴田理恵、矢原加奈子、犬山イヌコ、山寺宏一
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

さて第九でも聞きますか

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。90分のハートフルコメディ。
 今敏監督作品は、千年女優→パプリカ→パーフェクトブルーに続く4作目になります。
 今敏監督の特徴である厚いシナリオそのままに、笑いあり涙ありの正統派ハートフルコメディに仕上がっていました。シナリオ面に関しては今敏監督作品の中で最も良かったのではないでしょうか。

 今敏監督作品は、映像表現を使って主題を隠すのが非常にうまいという印象を持っていたのですが、この作品では映像表現ではなく、セリフとコメディを使っていたようです。重要なセリフでは、「誰かが誰かに」の「誰かに」の部分が別の人であるのが基本となっていますし、主題となる部分はシリアスにならないように、その後のコメディシーンであっという間に打ち消されたりしますからね。「パーフェクトブルー」も「千年女優」も「パプリカ」も、テーマは前向きなものだと思うのですが、描き方は斜に構えたものでした。クサいことを正面切って言えない監督の照れみたいなものが、この作品ではセリフとコメディに出ていたんだと思います。
 ホームレスを主人公に置いているのに、悲壮感みたいなものがあまりなく、むしろ力強さを感じたりもしますから、あえて言うならそこが映像表現として隠された部分なのかもしれません。

 シナリオの良さ、つまりフラグ回収の巧みさは見れば分かるものですので、細かい部分は省略して、私が注目した部分を少しだけ述べておきます。


オープニングと奇跡:{netabare}
 シナリオの一つの特徴として、徹底したご都合主義があると思います。いわゆる「奇跡」の連続でストーリーが進んでいくのですが、これを許容させる基礎はオープニングにありました。
 オープニングでは劇中劇を使って、奇跡を起こすことが宣言されています。視聴者は、監督が用意した舞台に上がってくることをある意味強要されるわけです。こういう監督側からの主張というのは、個人的には結構好きです。そもそもパーフェクトブルーも千年女優も、劇中劇からスタートしていますし、パプリカは夢の世界からスタートしています。一つのステップを用意してから実際のストーリーに入っていくという「視聴者に対する段階的な意識付け」は、監督自身が狙っているところなのかもしれません。

 こういうオープニングの作り方は、ファンタジーやSFに近いと思います。
 ファンタジー等では、架空設定を視聴者に説明する必要があります。例えば、ラピュタでは「石が浮く」ことをオープニングで説明しているから「城が浮く」ことを受け入れられるわけです。
 一方、時代劇や現代劇などリアルを前提とした作品は、架空設定の説明が不要なため、オープニングでは時代や舞台、キャラクターの紹介が中心となることが多いです。風立ちぬみたいな作品ですね。
 これらに対して現代ファンタジーは、現実の中にファンタジー要素を押し込めるのが基本です。日常の描写の中に魔法の存在を描いている魔女の宅急便などがこれに当たります。

 この作品は、現代劇であるにも関わらず、劇中劇から入っています。つまり、作り方としては、現代劇よりもファンタジーに寄っていて、現代ファンタジーの枠内に入るものだと思います。オープニングを見逃したり、現代劇への先入観が強すぎたりすると、ご都合主義が鼻につくかもしれませんが、オープニングの作り方からすれば、キキが「空を飛ぶ」のと同じ感覚で、「奇跡が起こる」ことを許容出来るようになっていたと思います。あくまでもオープニングの作り方の問題で、この作品がファンタジーだと言っているわけではないですよ。
{/netabare}

ハナと家族観:{netabare}
 ストーリー展開上の重要キャラクターは、間違いなくオカマのハナだったと思います。母親役である彼女(?)がなぜオカマでなければならなかったのかという理由については、消極よりも積極のが多いように感じました。

 まずは、コメディ要因として。オカマというキャラクター自体が非常にコメディ要素が強く、失礼な話かもしれませんが、「いるだけで笑える」という部分は少なからずありました。前2作と異なり、コメディを追及する上でオカマの特異性に白羽の矢が立ったのだと思います。

 次に、ステレオタイプ化です。男性の女性化というのは、大きく分けて二つの方向性があるように思えます。一つ目が、現実の女性に近づく方向で、いわゆるニューハーフのような「綺麗な」タイプです。二つ目が、ステレオタイプ化された女性に近づく方向で、いわゆるオカマのような「汚い(←失礼)」タイプです。この作品では二つ目が採用されていました。
 オカマというのは、誰が見ても女性を目指していることを認識するわけですが、現実の女性にこのようなタイプの人を見たことはないはずです。つまり、オカマというのは、女性を目指していて、かつ女性をイメージしているにも関わらず、現実の女性からは乖離していった存在なのだと思います。ある意味ステレオタイプ化された有り得ない女性像を持っているわけです。
 この作品では、家族というのが、ハナ・ギン・ミユキというキャラクターによって偽装されたものとして登場します。彼らを見ると誰もが家族だと認識するにもかかわらず、実際には家族たり得ないという構造を持っていました。これも家族のステレオタイプの活用であり、ハナの概念と一致します。ハナというステレオタイプ化された存在によって、ステレオタイプ化された家族を演出するという二重構造を作り出したのではないでしょうか。

 最後に、ギンとの関係です。ハナはギンへの恋愛感情を否定しています。実際にどういう感情を持っていたかは分かりませんが、作中では偽装化された家族でなければならなかったというしがらみが確かにあったはずです。つまり、男と女が並んだ際に、恋愛要素が前面に出てきてしまっては、不都合があったはずです。恋人ではなく、あくまでも偽装された家族であり続けるために、現実の家族ではありえない夫(男)と妻(男)という構図が必要だったのだと思われます。

 実際に監督がどういう意図をもってこのキャラクターを採用したのかは分かりませんが、私は好意的に受け止めました。近敏監督のキャラクターは現実感が強すぎるために、突出したキャラクターは存在していなかったように思います。没個性に基づく現実感と言い換えてもいいかもしれません。この作品で初めて突出したキャラクターであるハナが登場したわけですし、描けるキャラクターの幅の広さは確かに感じました。
{/netabare}

ただいまとエンディング①家族関係の成立:{netabare}
 「ただいま」という挨拶は、家族ものにおいては重要なキーワードだと思います。「おはよう」のように誰に対してでも使えるものではなく、家などの「自分の帰る場所」に帰った時のみに使える、家族を象徴する挨拶であると考えられます。
 そんなわけで結構注目していたのですが、この作品で「ただいま」が使われるシーンは、二か所しかありませんでした。一つ目は中盤で、赤ん坊(キヨコ)の自宅である「べき」場所に全員で到着した「廃墟への到着シーン」です。そして二つ目は終盤で、「偽の」母であるサチコの手にキヨコが戻った「疑似母子成立シーン」です。
 いずれにも言えることは、超重要シーンだったということです。どちらのシーンも、「本来であればエンディング」という節目のシーンです。一つ目は廃墟になっていたため、二つ目は、偽の母であったために、念願叶わずでしたが、仮のエンディングという役割を持っていました。

 で、どちらのシーンがより重要かと聞かれれば、迷うことなく一つ目だと答えます。後述しますが、どちらも仮のエンディングであって、重要なのは変わりません。ただし、一つ目のシーンだけは、もう一つの意味を持っていたと思われます。それは4人の「家族関係の成立」です。
 家族関係の成立が描かれたシーンは、この前にもありました。ミユキの夢です。この夢のシーンの前では、言葉の通じない女性を前に、父親を刺したというミユキの告白が入ります。女性はやさしい母親像を持っていますから、母親への懺悔に等しいのものです。ミユキは言葉が通じないからこそ本音を言える環境にいました。このときミユキが見た夢が4人の家庭ですから、ミユキの深層心理上は確かに家族関係が成立していたのだと思います。しかし、あくまでもこれはミユキ個人のものですし、現実における家族としての儀式が不成立であり、片手落ちという状況でした。

 廃墟への到着シーンを整理してみます。4人で廃墟に到着し、ギンだけが家を出て、改めて鍵を使って家に入り、「ただいま」という流れです。ドアが壊れるコメディシーンでぼかされていますが、父親が家に帰ってきて「ただいま」ですから、この時点で、実質的な家族関係の成立を見るべきだと思います。ホームレスが家を獲得しているというメタファーもあります。
 夢のシーンでは、ミユキの心理上の家族関係の成立に過ぎなかったものが、廃墟の到着シーンによって、実質的な家族関係へと昇華されたのだと思います。この後には、ミユキが自宅に電話するシーンが待っており、これは疑似家族からの離脱フラグの訪れです。つまり、このタイミング以外に家族関係の成立を描けるシーンはありませんでした。

 ここで、ミユキの重要性を述べておきます。ストーリー上の重要キャラクターはハナだと思いますが、テーマ上の重要キャラクターはミユキです。
 ギンとハナは、やや短期的にフラグ回収がされていきますが、ミユキのフラグ管理は長期的です。なかなかストーリーが進まない割に、進む時にはかなり前進するのが特徴です。また、帰宅のフラグ成立が最も早いのもミユキです。エンディングもミユキのためのものですし、間違いなくテーマを背負ったキャラクターです。東京ゴッドファーザーズというタイトルからも察することが出来ます。主要キャラクターにも関わらず、ファーザー要素が皆無なミユキは、意味を持ったキャラクターであったはずです。

 で、先に述べた廃墟への到着シーンというのは、ミユキのストーリーが大きく前進する手前、つまり、フラグ的には最も拡散した段階にありました。それゆえに、この時点で家族関係が成立し、あとは徐々に疑似家族が解消していくという流れになるわけです。
{/netabare}

ただいまとエンディング②ミユキのエンディング:{netabare}
 ここで、前述の二つのシーンで「ただいま」を言っているキャラクターに注目してみます。
 「廃墟への到着シーン」はギンです。妻と娘の元に戻りたいギンが、ハナとミユキ(とキヨコ)という妻と娘に対して言っています。
 「疑似母子成立シーン」はハナです。出生(母子)を知らないハナが、キヨコとサチコという母子の間に立って言っています。
 ギンとハナは、この「ただいま」のシーンを通じて、ある意味本懐を遂げていることが分かります。だからこそ、この二つの「ただいま」のシーンが仮のエンディングだと言えるのです。実際、ギンは娘に、ハナはバーのママに再会出来ています。
 唯一言っていないし、再会出来ていないのはミユキだけです。帰宅のフラグが一番早く、受入先が確実にあるミユキだけが「ただいま」を温存したまま、エンディングを迎えてしまいます。
 そして、エンディングで描かれるのは、ミユキと父の再会です。あの後にミユキがどんなセリフを言うのか、描かれていないとしても想像に難くありません。

 ちなみにですが、ミユキの帰宅が確定するのはエンディングではありません。その前の、ビルの階段を駆け上がるシーンです。
 このシーンでは、手すりにコートをひっかけたミユキがそのコートを脱ぎ捨てています。その後は帽子を自分で投げ捨てています。これは、急いでいるという描写でもあるのですが、それより重要なのは、「偶然にホームレスの衣がはがれ」その後「自らの意志でホームレスの衣を捨てた」ことにあります。
 ミユキは常に受動的でした。ハナに引きずられ、事件に巻き込まれ、父親との電車での再会も偶然の産物です。能動的に起こした行動は電話くらいのものですが、予定通りに実行できませんでした。
 このミユキが、階段のシーンでは、受動態から能動態へと一瞬で変貌し、その後母子を救うまでに行動力を見せています。
 つまり、この階段のシーンでは、ミユキの問題が既に解決されていることが再度遡及され、自ら解決のために行動を起こせることが明示されているのです。エンディングにおいてミユキは偶然父に再会していますが、自分からあのセリフを言うだろう、という予測が、階段のシーンから成り立つのです。
{/netabare}


 この作品は、フラグが次々に立ち、次々に回収されるという性質上、他の今敏監督作品に比較すると、エンディングにおけるカタルシスというのは、非常に弱くなっています。最後のミユキのセリフはあった方が良かったんじゃないかなぁとは思うんですが、やはり説明しすぎるのを好まない監督なのかもしれません。とはいえ、そんな私の感想などどうでもいいくらい完成度の高い作品だと思います。
 特に次々に回収されるフラグの中で、回収されないフラグのみでエンディングを作る構成力は、他のどの作品に比べても特筆すべきものだと思います。

 最後に。過去作品とのオープニングの類似性を前述しましたけど、エンディングも前2作と同じ病院エンドですからね。なんかあるんですかね?たまたまだとは思うんですけど。ちょっと驚きましたw


対象年齢等;
 家族ものですし、10代からでいいと思います。奇跡をご都合主義よりはやや柔軟に受け止められる姿勢があれば、確実に楽しめると思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ドブネズミは美しかっただろうか?

劇場版オリジナル


それは年の暮れのこの物語と同様に全くの偶然でした。
・・・ともったいぶる必要はなく、年末に録り溜めてたものを観忘れていたのを思い出してついぞ最近観ましたというやつです。

私にとっての初“今敏”監督作品になります。
タイトルだけは記憶にあって、とはいえ氏の作品とは知らずにOPクレジットを見て気づいたくらい。
その氏についても早世したアニメ監督らしい、程度のニワカ全開、先入観なし状態で鑑賞突入です。

絵は独特。このタッチはけっこう好き。
ん?劇伴がたまに邪魔してセリフが聞き取りづらい。
声は職業声優さんではないのね。劇場版あるあるなのでそのへんはスルーしよう。


≪クリスマスの奇跡≫タイプの作品、と使い古されたモチーフながら、主人公がホームレスの三人という面白い組み合わせ。
ひょんなことから捨てられてた赤ん坊を拾った三人が、赤ん坊の親を探しにいく道中で、ハプニングが起こりすったもんだしながら、自身の過去にも向き合い、最後は≪クリスマスの奇跡≫タイプらしい、ちょっと心温まる終幕を迎えた良作でした。

おそらく監督も狙ってたのかもしれません。
多少のご都合主義は“クリスマスだしね”で私の場合納得しました。基本、ちょろいんです。
それで手に入れたのがテンポの良さ。92分あっという間です。すったもんだは一つや二つではありませんでしたが、ありえない都合の良さで見事に収束していきます。エンタメはこれくらいでいい。


そしてテンポの良さと相性がいいであろうドタバタコメディやアクションムービーといった方向にあまり舵を切らなかったのがこの監督のすごいところなのかもしれません。
ホームレス三人の主役たち。ギン(CV江守徹)、ハナ(CV梅垣義明)、ミユキ(CV岡本綾)の過去を掘り下げます。赤ん坊という家族の幸せの象徴みたいな存在を媒介にして、宿無しに身をやつした経緯とそれぞれの家族への思いが明かされていく中盤以降がなんとも心に沁みるのです。
本作とそれほど変わらない時期に公開されてる実写映画『ホテルビーナス』とも共鳴するような

{netabare}“社会の底辺から愛を叫ぶ”{/netabare}

心の繋がりを描いた物語でした。社会の繋がりの最小単位である“家族っていいよね”が根っこにあるので、クリスマス映画としての評価が高いのも頷けます。

{netabare}それぞれ三人に帰ることのできる場所を用意してあげたのもクリスマスらしくて良いですね。{/netabare}

なによりそれぞれの家族がいるのと同じいやそれ以上に、このギン、ハナ、ミユキの三人もひとつの家族でした。っていう家族愛をちょっと斜めから捉えた視点もけっこうお気に入り。

社会の最底辺から社会の最小単位を見つめた本作。
監督の他の作品にも興味をそそられますし、テーマや絵柄、そして先述のテンポの良さとクリスマスムービー的な立ち位置を鑑みると、非ヲタ一般人の敷居も低そうな作品です。



■この声あてなら不問
・その1 ハナちゃん
 梅ちゃんの起用は卑怯。そのまんまですやん。
 {netabare}「ろくでなし」熱唱。いつ鼻からピーナッツ飛ばすかワクワクしてたぞ!{/netabare}

・その2 ミユキ
 岡本綾さんがキャスト名に出てきてビックリ。
 当時めっちゃ好きでした。活動期間短かったのも「あの時期の人!」って感じがして懐かしさを誘う。


■日本のホームレス
諸外国と比較し恵まれてます。残飯にはありつけるしダンボールハウスを敷設できる材料や場所に事欠かず、共○党に頼めば党にほぼピンハネされますが生活保護にもありつけます。
ガチで底辺ではあるものの日本社会は優しいし、働けとは思いますが、それはそれでいいと思ってます。海外はそうはいきません。まぁ悲惨の一言です。
また、そういう環境からなのか文化の土壌の違いからなのか、私は後者の影響が強いと思うのですが、日本のホームレスは“良心”が残ってるほうでしょう。

この物語はホームレスが人として大事なものを失ってないよね、が土台となってる話になるので、そもそもその設定を受け入れられる背景がなければ成立しなかったんじゃないかなあ、と感じます。



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2019.08.03追記

視聴時期:2019年2月初頭
その後、今監督の作品を3作立て続けに観てどれも面白かったです。
そんな素敵な出会いのきっかけを与えてくれたのが本作でした。
ご都合主義なところはクリスマスが免罪符ってことで良いと思います。
今度は12月に観ることにしようかしら(^^)



2019.02.10 初稿
2019.08.03 追記

投稿 : 2024/05/04
♥ : 41
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

リアリティと奇跡

今敏監督ってこんな大衆的な作品も作られていたんですね

クリスマス、三人のホームレスがゴミ捨て場で赤ちゃんを拾ってから
正月、親元に戻すまでの壮絶な1週間がコミカルに描かれます。

日本の12月25日~1月1日と言う期間は、ホームレスにとっては厳しい寒さに堪える季節、一般の人も家族や親戚に会いに行こうかなと考える時期ですね。

人々の流れ、人々の動き、音楽の節々に日ごとの変化が読み取れ
ただの詰め込み過ぎとは違う濃厚な作品になっていたなと感じました。

どこをとってもホント最高の出来でどうにか表現できないかと思ったのですが、どんな言葉も薄っぺらいなと思ったので、

ざっくばらんにリアリティと奇跡という言葉を置いておきますね。

リアリティ(英訳reality)
説明するまでもありませんが、現実性、真実性、実在という意味ですね。
アニメですからもちろん演出として現実から離れた表現も行いますが、風景、背景、音楽、出来事どれをとっても現実的でありそうな範疇でありながらそれを突き詰めているのがこの作品のおもしろポイントです。
要はあるあるネタです。
あるあるネタは知っていた方が当然面白いですよ。
大衆的でありながら視聴者を試しているなんて挑戦的ですよね。

奇跡(英訳miracle / marvel / wonder)
この作品のテーマです。
ですが、この作品でホントにあり得ないことはちょっとした偶然が重なり続けたことと、最終局面{netabare}のビルから落ちて助かったこと{/netabare}だけなんじゃないかと思います。

起こったイベントを時系列でまとめてみました
{netabare}
25日
協会の配給を手に入れる
ゴミ捨て場にて赤ちゃんを拾う
ビルの屋上から落ちてきたペンキを回避する
交差点にて交通事故を回避する
赤ちゃんを清子と命名する

26日
母親を探す旅に出る。
母親が働いていたと思われるクラブの名詞と母親と思われる写真をを入手する
ミユキ、電車内で立ち往生中に別の電車に乗っていた父と遭遇し、逃げたところでミルクを落とす
墓場にてミルクとオムツを入手する
道で車に押しつぶされていたやくざのオッサンに出会う
母親と思われる写真の女性の名前が幸子と判明する
オッサンに連れてきてもらった結婚式場で発砲事件が発生、ミユキと清子が犯人に人質として連れ去られる
ハナとギンが喧嘩
発砲事件の犯人の奥さんが清子に母乳を与えてくれる
ギンが路上に倒れていたホームレスを介抱し手がかりを入手する
ギンがホームレス狩りに合う

27日
ハナがミユキを発見する
ギンが天使に助けられる
ハナが昔働いていた店でギンと再会する

28日
ファミレスで一夜を明かす

29日
泊まった空家が幸子の家の写真と一致する
現住所の手がかりが手に入る

30日
コンビニで酔っ払いのサラリーマンともめる
店を出たところで救急車が店に突っ込む
ハナが倒れる
運ばれた病院でギンと娘のキヨコが再開する

31日
幸子と清子が再開する
清子は幸子に連れ去られた子だと判明する

1日
初詣にてギンとハナ、ミユキが再開する
幸子の乗ったトラックが横転もけが人なし
幸子が清子を連れてビルの屋上から飛び降りようとする
落ちた清子を助けようとしたハナと、清子は風によってゆっくり降りてくる
ミユキが病院で父と再会する

クリスマス・大晦日・正月はちゃんとした描写があるので間違いないのですが、27日から30日は日が立つのが早かったのでもしかしたらずれがあるかも。

いかがでしょうか、銃撃と最後のトラック横転で死傷者が出なかったことと、ビルの屋上から落ちてハナさんが無傷だったことは、ちょっと盛りすぎたなと思いましたが、単体ならどれもあり得そうだとではありませんか。
{/netabare}


印象に残ったシーンは
{netabare}最初のミユキとギンのバトルロワイヤルシーン、連れ去られたミユキを取り戻すためにギンとハナが式場をかけるシーンです。{/netabare}地味なシーンなのに動きが良かったのでなおさら印象に残りました。
節々でも手を抜かない監督の力量を感じました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18

75.9 5 2003年秋(10月~12月)アニメランキング5位
Gungrave ガングレイヴ(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (429)
3159人が棚に入れました
権力への野心に心奪われた親友、ハリーの暴走を止めようとするも裏切りの銃弾に倒れたブランドン。皮肉にもハリーの勧めていた秘密研究により巨大な二挺拳銃と、武器を満載した棺桶を携えた人間兵器“ビヨンド・ザ・グレイヴ”として甦る。そしてまたハリーの暴走を止めるべく組織へ、そして親友へ一人戦いを挑む。

声優・キャラクター
関智一、浜田賢二、磯部勉、佐久間紅美、茶風林、子安武人、大友龍三郎、立木文彦、井上喜久子
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「あの日から 街が小さく見えるぜ…」

原作・内藤泰弘、監督・都留稔幸、脚本・黒田洋介

ひとりは寡黙で不器用な想いを抱え続ける腕の立つ青年、ひとりは上に登りつめる野心を磨き続ける切れ者の青年。うらぶれた街で戯れていた若い二人が、マフィアの世界に魅入られ…


初っ端、車でブーンとやって来た博士が大きな武器を放りつけて主人公を助けていたので (肉体改造風な整備をされていた様な割には、悪い奴らをのす時に丸腰で)、
この博士…毎回「アンパンマン」のジャムおじさんみたいにこんなお世話をするのかしら…と想像したのですが。

その後は長らく過去の話。
ブランドンと親友ハリーがマフィアの組織に入るまでと、入った後の回想譚。実写でやってもいいんじゃないのってくらい現実的な話が続く。仁義ものの様式美というか、物語の基盤がしっかりしているので、飽きずに浸ることができました。
重厚な人間ドラマを観たい方にはうってつけですね。


毎度、漬物石のようにひっそりとしたグレイヴの語りが添えられて、ジワジワ旨味が染み出します。
殺し屋 ときに 詩人…

「あの頃のオレに言ってやりたい…
守るということは 他人のために自分を顧みないこと
守り続けるとは 裏切らないことだと…」


「無口だな。無口な人は気持ちを溜め込んでるから 想いが強いって…オレの叔母が言ってた。本当なのか?」
コレははじめの頃のイイ上司のイイ台詞
イイ人は長生きしないんだろうなーって気がして、いつ死んじゃうんだろこの人 T^T と見守ってましたが、結構命拾いしてましたね。


戦争での最低最悪な命がけが忘れられねぇんだ…という二人組が出てきたあたりは、
{netabare}個人的に…
ベトナム戦争を扱った映画「ディア・ハンター」を観た後、オモチャでも銃の形をした物を見るのが気持ち悪くなって拒否反応起こしてた頃があったナァと思い出しました。
スレスレ感が忘れられずのロシアンルーレット… _| ̄|○ウゲーッ
本作ではそこまでディープな闇ではなく、青春の一コマのようになっていましたが。ロシアンルーレットよりハタ迷惑な生体実験、アニメっぽいですね。 {/netabare}

10話越えると自らをストイックな愛に囚人のように身を捧げ切って心を殺したがためか、漬物石みたいなシンミリした語りが無くなってきて、寂しいぞ。(´・_・`)

14話越えると人物の描き方が、やたら肩幅が四角くて、上にイチゴみたいに頭が乗っかってる風だけど、もはや作画は問題じゃないんだ…いいんだ…


「何でも奪い、何でも与えられる存在になる」はずの自分の中の嫉妬がもたらした決定的なわがままが、もう取り戻しようのない間違いを犯したんだと気づいた時のハリーの混乱が痛々しい…。焦るくらい人間臭く、胸を締め付けられましたが、その後は思い出すことも無く生きて来た様子がまた「ありそう」でした。
ハリーの声の人が交代して、年齢とともに声色が太く暗く変わっていましたが、違和感なくハッと時の経過を感じさせます。


マリアが選択した幸せは、至極普通で純粋なものだったんだなと、最期の状況を観てうるうると思い。叔父様迎えにきちゃうんだもん。(/ _ ; )もうここだけ昔の少女漫画。*・゜゚・*:.。..。.:*・
人外と少女の組み合わせは好きなんですが、本作のグレイヴとミカにはいまいちキュンと来ず。んー、なんでだろ。ブランドンを見守るビッグダディとマリア、かつての上司と同僚達の眼差しのほうがキュンとしましたよ。

ハリーは還りたい時代を思い出せて、空っぽじゃなくなれたのかな、と。



テーマソングやサントラがものすごく良いです。いいシーンには使いまわされていないいい曲がかかる。
音楽は「トライガン」や「はじめの一歩」のサントラを手がけられているギタリスト今堀恒雄。
トライガンの時より深みがあって、テーマの「ファミリィ」揺らぎのある音が耳触りよく、すごくカッコイイ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 28

ルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

レジェンド作品

ゲームを元に制作された作品。ゲームは未プレイ。


『スラム街でうだつが上がらないチンピラ生活を送る「無口で不器用なブランドン・ヒート」と「野心家のハリー・マクドゥエル」の親友の2人。喧嘩に明け暮れ自堕落な生活が続いていたある日こと、街に巨大マフォア組織「ミレニオン」のボス、通称「ビッグ・ダディ」が偶然訪れたことをきっかけに2人は「ミレニオン」に加わることになる。こうして名実共にマフォアの一員となった2人は、やがて組織の中で頭角を現し始め上へ上へと出世階段を昇り詰めていく。だが、2人は気づかなかった。固い友情の絆で結ばれていたはずの2人の間に、徐々に不穏な空気が漂い始めていた事を・・そして・・』という全26話の物語。 制作は、「マッドハウス」で、キャラクターデザインと原作は、「血界戦線」の「内藤泰弘さん」です。


実話、私はずっと前からこの作品が名作である事を知っていたんですよ。他の方のレビューも恐ろしいほど軒並み高評価ですしね。ただ、何せ26話もあるので時間が無くて指をくわえて放置していました。しかし今回は思い切って観てみました。で、観終えた率直な感想なんですけど、名作の名にふさわしい名作でしたね。途中からはアニメを観ているという感じが段々と無くなってきて、コッポラやタランティーノやリュック・ベッソンのクライム映画を観ているような感覚になりましたよ。観始めたら止まらない状態になってしまい、「あと1話だけ観てから寝る、あと1話だけ観てから絶対に寝る」の連続。こうして自分に負け続けた結果、とどのつまりの朝の5時。寝不足で死にそうになりましたよ。アホですよね~私は(笑)


この作品は、ざっくり大きく分けて「過去篇」と「現在篇」の2つで構成されています。「過去篇」は2話~16話で、「現在篇」は残り全話です。あっ それから、第1話はとりあえず意味が分からないと思いますが、そこで切らずに我慢して2話を観てみて下さいね。2話からはいよいよ過去篇が始まりますので。そこからが本番なんです。マフォア組織に加わったブランドンとハリーがどんどん成り上がっていく姿は必見ですので心して下さいな兄貴。特に14話は神回ですぜ。


この作品は、2003年~2004年に放送されたのですが、キャラクターデザインにそれほど古さを感じませんでした。


声優陣が重鎮ばかりでキャラの魅力アップに華を添えてくれていました。中には亡くなられた声優さんもいます。私が個人的に好きなのは、哀愁を感じさせる渋い声「ビッグ・ダディ」役の「家弓 家正(かゆみ いえまさ)さん」と、イケボな低音でジンジン響いてくる、ヘッドホンで聴いているとやばい「ベア・ウォーケン」役の「大友 龍三郎さん」ですね。特にウォーケンは良かったなぁ~。ナイスミドルの魅力というやつです(*´⊥`*)ポッ


人を狂わせるものと言えば金・権力・女(男)など、大抵相場は決まっていますが、25話と最終話では何かを犠牲にしてそれら全てを手に入れた者の悲哀が描かれていました。見所満載ですよ。また、過去と現実が入り乱れる演出も見応えがありました。ちなみに私は最終話でブランドンに泣かされちゃいましたよ。つまり見事ブランドンに心を撃ち抜かれたわけです....。←カリオストロ風オチのパクリとか言う突っ込みは一切受け付けません。(笑)


注)徹夜でアニメを観るのはやめた方がいいです。これはホントの話。人に気付かれるくらいのクマを目の下に作る事になります。おまけに何者にもなれません。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 38

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

お前を撃つなんて、出来ないよ

うおおおおおおおおおおおお(雄叫び
熱い!熱すぎる!ハードボイルド!!!
男の友情、これより熱く厚いものなんて存在しないでしょう
ガンアクションが売りのゲーム原作でありますが、
むしろゲームの設定が足枷になってるような(ry
隠れた名作、見た後はオサレアニメ症候群に罹るも致し方なし


ストーリー重視型アニメです
構成がなかなか挑戦的な組立になっており
1話が視聴者をその世界に突如としてほっぽりだしたかの如く、何の説明もなくストーリーが始まります
その後、2話からは過去編が、そして17話になると、1話の時系列に戻ってきて、一気に最終章へと駆け上がります
1話の視聴者放置プレイを食らって切ってしまう人は人数いたと思われますが、大いに勿体ない
全体を通しての盛り上がりを演出する一つのファクターであり、事実過去編の中でほどけていく1話との繋がり、それからの展開も含め、満足のいく出来となってます
そして最終回、回想に入ってのあの締め方、もう最高です
ブランドン・・・ハリー・・・

制作はマッドハウス、シリーズ構成は黒田洋介氏
作画は崩れ気味です、映像自体が暗くて見にくいというのもありますが
チンピラ時分、ミレニオン下っ端時分、メガネスーツ時分、そしてスペリオール時分、様々な人物たちとの関わりの中で繰り広げられる時には熾烈な、時には心温まる人間模様
一切シリアス調、迫力ある演出は流石マッドハウス制作とも言うべきでしょうか、巧いものです

声優はハリーの声変わりすぎだろ、とは思いますが
まぁ物語を見れば納得するような、しないような
あとは文治さんスかね、立木文彦をして関智をアニキと呼ぶ作品はこれ以外ないでしょう
ボブコプター役の茶風林さんのビチクソォォォォッや
バラッドバードリー役の子安さんのヨクモデースや
色々すごい台詞がありましたね・・・

音楽について言及するならば、やっぱオサレ走り(ry
ED「茜色が燃えるとき/Scoobie Do」でしょうね、あのオサレ走り(ry
いまに!
OPもかっこいいです、歌はありませんが

ウィッジとゲーリーは良い奴らでした・・・


実写映画化が決定したわけですが、どうなるんでしょう・・・
確かに映像的に映えそうな部分は多々ありますが
実写か・・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 17

74.6 6 2003年秋(10月~12月)アニメランキング6位
カレイドスター 新たなる翼(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (157)
931人が棚に入れました
2003年10月4日から2004年3月27日まで、土曜日の朝(9時30分 - 10時00分)に放送時間を変更し、25回放送された。

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

人生観に大きな大きな影響を与えてくれました。

新章は前の幻の大技の後の話です。

レイラさんは引退して代わりに新しいキャラが入ってきて、カレイドステージも新しくなっていきます。
この新しいキャラ達に歯車を狂わされていくそらや他のメンバー達。
加えてそらは自分自身が本当はどのようなステージを創りたいのかなどいろいろと葛藤していきます!

レイラさんの居ない今、カレイドスターは一人しかいません。『そら 苗木野 』の真価が問われます。


『自分の夢』というものをこの作品は何回も訴えてきます!人から間違ってると言われても、こうと決めたらこう!そんなそらがとても輝いて見えます^ ^

1クールまるまる主人公が不振に陥るなんて今のアニメ界じゃできないことだと思います...
すごいです(^^)

最初の頃からのそらを思い出しながら、最終回でそらの目指したものを観たときは流石に感動を抑えきれませんでした...
最終話でこれほど鳥肌がたった作品はありません!

この作品視聴後は忘れていた何かを思い出したり、これからの自分を見つめたりと人生に大きな影響を与えてくれます。


特に力を入れて観ていたわけでもないのになぜが観終わった後の終った後の虚無感はとてつもないです。それだけ私が知らず知らずのうちにカレイドスターに惹かれていったのだと気付かされました^ ^
GONZOの奇跡は伊達じゃない!笑

過大評価じゃありません。観たらわかります。てか観ないとホントに損です。


結局耐えきれずにすぐ、OVAに手を出しました(^^
これからはおすすめアニメはこれを答えることが多々あると思います。

『約束の場所へ』米倉千尋
......これを聞いた瞬間にジーンです。


全て観終えてからも何回も最終回を観ている今日この頃です!

これからもみんなの名作であることは疑いの余地がありません^ ^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 43

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

燃え尽きぬ主人公。想いは決して絶えることなし。

カレイドスター第二期である。


本作は、最初の1クールはソラがどん底まで落ちて、夢を諦めるか?な所まで追い詰められる展開なので見てて辛い。


しかし、後半は落ちたところ飛翔して前回以上のクライマックスに上がるので最高である。


この構成自体が、古典的な映画のそれにちかいものになっていて、流石は王道のサトジュン監督である。


前回で登りつめた感のあるソラをどう更に成長させるか?という難しい課題を上手く処理している。


前回では、ソラの夢はレイラさんだったと言っても過言ではなかった。しかし、彼女がいなくなった時、自分で夢を突き詰めなければならなくなると…って展開は納得できる。


今回登場のライバルキャラのメイも、最初は嫌なやつだけど~なキャラ描写が見事。


自分が決してソラやレイラさんのような天才じゃないって、わかってる凡人の悲しさと、それに負けない根性がある。ロゼッタとコンビになる展開はグッドだよグッド!。


クライマックス、ソラは「幻の大技」を超える真のカレイドスターの境地に至る。それはもはや技を超えた世界。


ステージは、彼女に出会った多くの人々が参加する奇跡が起こる場所へ…。それぞれの夢が結実し、未来と続いてくのが示される。人間と、人間の遺志の力を信じる者にしか描けぬ感動のラスト。


そして、最後はレイラさんが締める!。やはりこの人の魂の名言なくしては終われない。


最後に、藤原啓次さんをはじめ本作に関わった方で亡くならてしまった人が多いのが実に悲しい。


私としては作品を通して彼等に接し続けて、彼等のことを忘れないようにするだけがせめてもの供養と考え、ずっと大切にし続けたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

dbman さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

やっぱり すごい おもしろい

オリジナルアニメ/放送期間:2003年10月-2004年3月(第2期)/全25話/アニメーション制作:GONZO DIGIMATION

第一期では、レイラさんに追いつくためにがむしゃらだったそら。第二期では、目標や夢を見失い葛藤するそらが描かれており、こちらも見どころバッチリの物語となっていました。

新たにライバルとして登場したメイ・ウォンはちょっと報われない立ち位置だったけれども言い方は悪いけれどそらを成長させてくれた当て馬としては申し分ない役割として存在感を発揮していたし、メイ自身の葛藤、そして成長物語も楽しませてもらいました。

そのほか、レオン、レイラ、ユーリ、マリオン、ロゼッタ、さらにはポリスのおっちゃんなどなどのエピソードも丁寧に描写されていたりと、登場したキャラクターすべてが感慨深いものばかり。どれもが印象深いエピソードなのでとてもすべてを綴ることは出来ません。深夜アニメでは決して観ることのできない素敵な作品として至福の時間を過ごさせていただきました。

みんな愛すべきキャラクターだらけで選ぶことが難しいけれど、マリオン&ジョナサンの癒しコンビとサラの能天気おばかキャラにはどれだけ癒しと笑いをもらったかw ちなみにオープニングでマリオンが水の中でブクブクいっているシーンが可愛すぎて、一度もOPを飛ばすことができなかったw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 27

70.5 7 2003年秋(10月~12月)アニメランキング7位
R.O.D THE TV[リードオアダイ](TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (375)
1975人が棚に入れました
本作は、OVA版R.O.Dから5年後の設定。\n作家菫川ねねね(すみれがわ ねねね)は、読子・リードマンが行方不明になってから作家活動をやめてしまっていた。日本ではほとんど忘れ去られたねねねは、作品が香港で映画化されることになったため現地でのサイン会に向かう。\nそこで彼女は紙を自在に操る「三姉妹探偵社」の長女ミシェール、次女マギー、三女アニタと出会う。身辺警護をすることになった三姉妹との日々の触れ合いの中でねねねは執筆意欲を取り戻す。だが、映画の完成を記念してねねね達が再び香港に渡った際、ねねねが読仙社に拉致されてしまう。三姉妹はねねね奪還のために読仙社のビルに侵入し読仙社の紙使いと死闘を繰り広げる。\n一方、同じビル内で大英図書館特殊工作部のジョーカーとウェンディが騒ぎをよそに悠々と秘密資料を持ち出し、恐るべき陰謀が実行されていたのだった…。
ネタバレ

いっき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

OVAから新要素大追加のTV版

主人公スポットは読子・リードマンからアニタ、マギー、ミシェールの三姉妹に変更。しかし読子ものちに登場、活躍する。

読子の親友にして大ベストセラー作家の菫川ねねね。そこから巻き起こる大英図書館の陰謀とそれに関連した読仙公司と三姉妹と元特殊工作員たちのお互いの''正義と世界''を賭けた勝負。

当時フジテレビ深夜放送で見た時はあまり入っていけなく、改めて見返してみました。

2クールとあってOVA全3話の前作と違い時間の余裕はあるが改めて見て展開の広げ方や説明回がちょっと中だるみ感というか沈黙回?葛藤回?の見せ方が退屈でした。

物語は先のOVAの物語とリンクした+αの要素が大きい話ですので結構壮大で物語要素は好きなのですが、話数をこう言ってはなんですが''無駄に消費した感''が否めませんでした。

それに少し風呂敷を広げすぎたような。。。アニタの学園要素は必要だったのか、とか。。。もちろん、あったからこそのこのTV版の展開なのですが。。。アニタとマギーとミシェールの過去も壮大な分、あまりちゃんと描けていない。。。ただでさえ、主軸の大英図書館の陰謀が壮大なので。。。少し雑に風呂敷を包んだ感が否めません。

最後の畳みかけの展開は見入るものがありましたが、全体的に惜しい作品という自分の位置づけです。

しかし近年あまり見ないアクション要素が主軸のアニメですので一回見て損はないと思います。斉藤千和さんの出だしのアニメでもありますで斉藤千和さんの演技も楽しめた作品でもありました。

特に、このアニメには面白いシーンもありますので、葛藤による鬱展開だけではありませんので見て面白いアニメでもあります。



{netabare}
中だるみ感を感じたのは読子の実家の埼玉のあたりの話でアニタが絶望する回から姉妹と自分の正体がわかる回のアニタの葛藤シーンです。

要素的に重要なのですが2~3話で十分じゃないかというくらい淡々とアニタの葛藤を見せられて退屈感が強くなってしまいました。

そしてこの回からアニタの暴走や身勝手な言動が見られるのですが、すみませんアニタにすこしイラッとしてしまいました。

中学生で事情があるにせよ、ちょっと身勝手感が強い描写だなと思ってしまいました。

元々読子に嫌悪感を抱いているにせよ、ねねねーマギミシェールが死んでしまったと思ったヘリ墜落の時の読子の当たり様にイラッ。

自分の正体が試験管ベビー、姉達が読仙公司が用意したものと分かった時の言動にイラッ。

最終作戦遂行時の身勝手な行動に言動にイラッ。

自分はあまり怒りを覚える体質ではないのですが、このアニタには感情移入できませんでした。

しかしこのアニメは話の要素が多くて。。。大英図書館の陰謀、読仙公司、クローン、洗脳、人間培養、風呂敷を広げすぎ感が半端なく終わりも強引でした。

アクション要素も断片的な話数でしか発揮していませんでしたのでアクションアニメというよりかは人間模様とそれを解決する物語アニメ要素が強いアニメかもしれません。

ちょっと叩きすぎたかもしれませんが、OVAからこのTV版を見て総じて楽しませてくれたアニメに間違いありません。見てよかったと思っています。

面白かったセリフのシーンは22話のナンシー

ナンシー「横でドレイクさんが寝てたから、起きてって蹴飛ばして」←www。そのシーンを見てみたいですw

和んだシーンは15話の読子とねねねの再会シーン。

お互い頬を赤らめた顔と沈黙の間が絶妙でその後の展開がほんわかしました。


新作アニメでまたこういうビバック系というかアクションアニメ(ぬるぬる動くやつ)を見たいです。
{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

ひな@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

世界はそういう風に出来ているんだから

失敗して落ち込んでいる時に誰かに「次頑張ろうよ」と励まされたり…
悩みを聞いてもらってる時に「苦しかったんだね」と慰めてもらったり…
一年に一度の特別な日に「誕生日おめでとう」と言ってくれたり…

声を掛けた人にとっては何気ないものでも、言われた方にとっては何にも代え難い”贈り物”が”言葉”なんじゃないかな??

その言葉次第で人は気分が良くなったり逆になったり
感情を大きく動かされたりすることがありますよねっ。

でも言葉だけじゃなくて、文字でも人は他人に想いを伝える事が出来るんです。

只の文字だけでは何の感動もないけれど、それが2つ3つ4つ5つと重なって
最終的にそれはその人だけの”言葉”になっていくから素敵ですよね。

1つの文章だけとってみても全く同じ感想を抱く人はいないですし。
極端な事を言えば「世界に1つだけの」ってフレーズがついちゃうくらいw

その感動が味わえる、色んな想いが自分の中で弾けていく…

だから、その文章が詰まった”本”はどの時代でも人を惹き付けてやまないものとして多くの人に長く愛されてきてるんだとそう思います。

♪このアニメはそんな本に魅せられた人達のお話です♪

日本を代表する人気若手小説家として活動しているけど今はある出来事がきっかけでスランプ状態になっている菫川ねねね。

ちょっと天然可愛い所があるけど何よりも本と妹が大好きな三姉妹の長女ミシェール。

体格の割に気が弱いけど実は三姉妹の中で一番バトルに強い次女のマギー。お姉ちゃんに負けず劣らず本大好き。

我侭だけどどこか憎めない元気印の三姉妹末っ子の弾丸娘アニタ。
この子も本が好き…と思いきや、この子は本が大嫌いなのです!

三姉妹の中で何故アニタちゃんだけ本が嫌いなのか??

それは…

見てのお楽しみデース(*^O^*)

私のレビューはとにかくネタバレなしでアニメを紹介して色んな人に興味を持ってもらいたいな、それで見て欲しいなって思ってもらう事が大前提なのでそこまで内容に踏み込んで詳しくは書きません!

でもですね。こういう人にはこのアニメ最後まで楽しんで見てもらえるかなって思うのでそこだけピンポイントで紹介します♪

皆さんはアニメを観ていて(…あ、今の台詞心に響くな)って思う事ないでしょか??

さっきも書きましたけど、このアニメは本がテーマです!

本の存在…文字と言葉が人に与える影響の大きさ。これが無限大の可能性って感じで物語の中ですごくすごく重要視されてます。

んでんでーその無限大の可能性を秘めていると考える根拠がさっき書いた「その人だけの特別な言葉になりえるから」って所ですね。

言葉・文字が与える影響って本当に大きいです!

今まで何とも思ってなかったものが、誰かのとても素敵な言葉・文章とかで興味を持っちゃったり好きになっちゃったりとかあると思います。

このアニメも言葉・文字というのを大切にして登場人物の台詞が1つ1つ丁寧に作られているのです。それはもちろんその重要性を知ってるから。

中にはギャグに走ったのもあるけど面白ければ全部オーケー!

音楽はメロディよりー歌詞派だ!
アニメはキャラよりストーリー派だ!
愛したいより愛されたい派だ!(それはあたしだ!w)

そんな言葉と文字とあたしの魅力に魅せられたダメ人間共に是非是非オススメしたいアニメです♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

読書狂の詩

<2019/11/3 初投稿>
確か本放送で観ました。
原作は多数のアニメ脚本・シリーズ構成と重度のオタクっぷりで有名な倉田英之御大(笑)のラノベ小説。
(ちなみに私は脚本・倉田英之と聞くとそれだけで少し安心します)

ちなみに本作視聴後に原作を5巻ぐらいまで読みましたが、原作とアニメはどうも違うようです。
アナザーストーリーなんすかね。

また2001年にOVAが出てまして、2003年放送の本作はOVAの続編に当たります。
ですがいきなり本作観ても大丈夫。
私がそうでしたから。

さてストーリー。

タイトルが「読まずに死ねるか!」の通り読書狂のお話。
異能の力を持つ読書狂達が紙を武器にバトルを繰り広げます。
なんだそれ?
と思った貴方は常識人。
まさに、なんだそれ?の世界です。

主人公は一般人の小説家・菫川ねねねと「紙使い」の三姉妹


「紙使い」とは紙でバトルできる異能な人たちのことです。
「紙」とは字書いたり、鼻かんだり、尻拭いたりするあれ。

作中、紙使いは敬意を込めて「The Paper」と呼ばれたりします。
直訳すると「紙」「新聞」
本作がアメリカで上映された際、「The Paper」って台詞のたびに「おいおい新聞屋かよ」って感じで笑いが巻き起こって困ったと倉田御大がオーディオコメンタリーで嘆いてました。

でも「紙使い」かっこいいんですよ。
よくある剣や魔法のバトルとは違う、よくこんなこと思いつくなーと感心するような紙の使い方。

紙がね、
カチーンってなったり、
シュッってなったり、
ペローンってなったり、
シュルシュルーってなったり、
ペペペペってなったり。
厨二心をこちょこちょとくすぐられます。
第一話のインパクトはかなりなもんです。


敵はなんと"あの"大英図書館の特殊工作部。
初めて見たとき笑っちゃった。
というのも当時少しだけ大英図書館と仕事のやりとりあって、それがいきなり悪の組織で出てきたもんだから。
「そっかー。あの人たちは悪の組織の人なのかー 笑」とか思って一人で笑ってました。

そういやシュタゲのSERNでも笑っちゃったな。

ついでに日本の国会図書館も出てきます。
なんでも製作にあたり国会図書館に取材に行って特別に地下8階まである書庫を見せてもらったのだとか。
そのせいか書庫の様子はめちゃくちゃリアルでしたね。

とまあこんな感じなんですが、
バックグラウンドには壮大で悠久な世界の秘密があり、
スパイものの要素もあり、
逃避行の要素もあり、
家族愛だったり、
途中、世に言う鬱展開もある

そんな異能アクションバトルです。

あ、そうそう。
OP、インストゥルメンタル曲なんですがカッコ良いですよ。
「カウボーイビバップ」や「ガン×ソード」と同じくらい好みでした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

69.8 8 2003年秋(10月~12月)アニメランキング8位
君が望む永遠(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (553)
2948人が棚に入れました
白陵大付属柊学園3年生の鳴海孝之は、受験生でありながら特に進路も決まらずにいた。
親友の「平慎二」と「速瀬水月」はそれぞれの目標に向かって頑張っていた。そんな2人を見て徐々に焦りを感じる孝之だったが、お互いの関係は、これまで大きな波風が立つこともなく上手くバランスがとれていた。\nそんな彼らの輪の中に、水月の親友で控えめな少女・涼宮遙が入ってきた。
某日、孝之は学校の裏の丘に水月に呼び出されるが、そこに待っていたのは遙だった。そこで孝之はいきなり遙に「好きです」と告白される。彼女を傷つけることを恐れた孝之は、その告白を受ける。
そして運命の歯車は回りはじめる…。

声優・キャラクター
谷山紀章、栗林みな実、石橋朋子、上原ともみ、青木誠、浅井清己、吉田恭子、窪田聡子、ひと美、尼子真理、小林まりこ、川津泰彦、金野恵子、崎山健三、宇和川恵美
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

いやぁ凄くリアルなアニメでした。

見たことない人はまずは二話まで見て欲しい。
最後まで見た人は絶対OVAまで見て欲しい。
それとは別にアカネマニアックスもお勧めです。
こちらは茜の話です。

各話の初見感想
{netabare}1話
いきなり告白しちゃうのか…いい最終回だった。
いきなり付き合っちゃうのかよもうアニメ終了じゃんw
好きじゃないけど取り敢えず好きって言ってくれたから付き合う感じか。
まぁよくあるよね。
あら?好きです?わけがわからないよ。

2話
OP無いアニメなのかこれ。
しかし妹はエロで積極的だなぁ。
祭りで待ってる彼女ほったらかしかよ。
もう食べちゃうのかよw
ハヤセのスカートなんなんだよタオル一枚巻いてるように見えるんだがw
いやいや彼女じゃないのに指輪はねぇだろw
ってええええええええええええ!?
メッチャ鳥肌たった。なんなのこのアニメ。

3話
ってあれ?高校生活終わったのか?
入社して3年目?どういう事?
あら?今度は唐突にこっちと付き合ってんのかよw
あっ妹か水泳部の子…え?面会?生きてるの?
は?どういう事?植物状態になっちゃったのか?
まさか寝とった系の話なのか?

4話
同棲キャンセルは後ろめたいからか。
うわーやっぱ植物状態か…
お!?おねぇちゃん復活か!?
電話…ねぇさん復活だとおおおおおお!?
うわぁ…病院行っても鬱…行かなくても鬱…
(´;ω;`)ブワッ
ん?記憶障害か?
まぁ妹は怒るよな…
でもなぁしょうがないよなぁ…何この誰もが不幸になる展開怖い。

5話
あれ?髪が長いという事は回想回だったのか…
この頃はまだ茜と仲良くしてたのか。
茜(´;ω;`) 水月完全に通い妻だな。
最近のアニメじゃこういうおせっかい世話焼き女子みないなぁ…
あれ?水族館デート?抱きつくとか…
茜のこと考えないのかよこいつ。うわー寝とる気マンマンか…
この頃はまだお見舞い行ってたのか。
なるみとち狂った…(´;ω;`)ヤバイ泣ける。
ミツキうぜえええ寝とるきまんまん過ぎてやべえええ。
うわーないわーこりゃだめだ。ミツキビッチすぎる。
ぎゃー茜のタイミングやべええええ

6話
茜が一番つらいなこれ…しかしまぁクズすぎる女だ。
両親の手のひら返し…まぁしょうがないな。
世界の中心で、愛をさけぶのドラマを思います…
ミツキは都合のいい女に出来るタイプだなぁこりゃ。
お?まだ好きじゃないのか。うーんやっぱ嘘かな。わからん。
おお茜良い事行った!そうだよな自分だけ楽になろうとしてるんだよな。
その通りだ。ミヅキマジ許さん。

7話
大丈夫だからってあれか。ちゃんと私たちのこと話してくれるってやつのあれか。
茜いちいち不幸だなぁ… 出た酔っぱらい悪女w焦り始めたかミツキ。
うわーミツキ…悪女っぷりすげぇ。辛いんだからっておまえがその道選んだんだろ。
いやいや勝手に一緒に住むとか決めんなしw駄目って言えるわけねぇだろうぜぇ。

8話
あっぶねぇ事すんなぁ熱い飲み物入れたカップ首に当てるとか。キチガイだ。
だいぶ正常になってきたかハルカ。昔…うっかりやべぇ。
だから茜いちいちタイミングが不幸すぎるってw
なんてふざけた女なんだミツキひでぇ。親友じゃなかったのかよ。
開き直った。どうにもならんなこの悪女。
店長…苦労してんだな。
まぁタカユキは悪くない。別に病院行ってないし。
職場までかけてくんなよ馬鹿かミツキは。
こりゃどんどん気持ち離れるわな。
キスしちゃうかぁ…まぁこうなるわな流れ的に。
ミツキわかれた方がいいだろこれ。別れなかったら主人公がクズに…

9話
タカユキ別れる理由待ちだなこれ。もう気持ちは離れまくってんな。
ミツキに死亡フラグが… もう末期のカップルだな。
ミキちゃんわざとだろこれw
なんだこの大空寺ってのwずっとうざかったが金持ちかよw
あれ?茜なんか随分変わったな。なんだ?
ミツキはシンジとくっつけばいいんだよ。

10話
いよいよハルカも思い出すのか。
茜なんか死亡フラグがたってないか…っておいいいいい
今度は妹が寝とるんかい!お?ミツキ遂に出て行ったか。
先輩イライラしてあたってるな。いやいや先輩そのアドバイスは…
ミツキの浮気フラグw3Pレイプフラグやべぇ。
なるほどシンジが現場に遭遇して助かる感じかな。
やっぱりw
まぁミツキはこうなる運命だったな。
ハルカ…遂に復帰したか。あああああああああああ
茜やめろおおおおおおおお
うわーシンジとくっついたやっぱ糞ビッチだった。
誰でもいいんだなこいつ。もうビッチコースまっしぐら確定ですね。
よくあるよね好きな人と別れたショックで何十人もやっちゃうって話。
こういう女の感覚マジわからん。まったくもって理解できん。
ってあっ別れてなかった…やべぇ…
もうなんか疲れてきたこのアニメ…

11話
茜も壊れてる。主人公も壊れてる。車を運転してたやつのせいだろ全ては。
なんというバタフライ効果。いや関係ないな。
ミツキに関してはどうせ変わらないだろうな事故無くても。
なんで止めてくれなかったのってミツキどんだけいかれてるんだこいつ。
うぜえええええええええ。え?シンジ君じゃなくてあの男ならバレないから帰れたの?
しれっと帰るつもりだったの?キチガイすぎてやばい。
あああああああもうマジ胸糞悪い女だ。浮気された経験者からすると辛いアニメだ。
だから事故起こした奴が悪いだろ。主人公じゃねぇよ。
茜はお兄ちゃんが欲しかったって事で受け取っていいんだよね?
まさかの寝取り願望があったなんて聞きたくない…
ミツキがクズすぎwwwもう風俗で働けよもしくは死んでくれ。
元気になったハルカと仲良くハッピーエンドになってくれ…

12話
浮気してスッキリして帰ってきた女の顔だなミツキww
こういう女って将来何か不安があった時に浮気するハードルが低くなるんだよなぁ一度ヤッちゃうと。
どんだけ尽くそうがどんだけいい女であろうがもう弁解する余地がない。
しっかし別れねぇな。
おっ浮気を告白したか…評価する。偉い!良くやった。
主人公悩むのやめろこれでいいんだって。あんな悪女に情をよせるでない。
前回目覚めた時の記憶が無いってどういう事!?
うわーシンジきたか。これは蹴りつける時がきたな。
シンジ頭おかしいだろwwwてめぇが浮気しといて馬鹿かよってお前が馬鹿かよw
キチガイだ。俺ならぶん殴るレベルじゃねぇ病院送りにするわ。
は?シンジキチガイだろ。
人の女と寝といてなんなんだこいつ。本気で殺人したくなるレベル。
まぁ尺の都合もあるんだろうけどもっと話さないといけない部分があっただろう。
ちょっと強引な展開すぎましたね。

13話
ハルカ… まぁやっと別れたもんな。
茜何悩んでるんだ?やっぱ惚れちゃったのか?
先輩一々優しすぎ。
ミツキ会いに来てんじゃねぇよ。うっぜええマジゴミクズ。自己分析よく出来てるなぁ。
え?何この逆ナンパ看護師wwゲームだとこいつのルートもあんのか?w
ハルカ…足動かねぇのかよ…
「誰にでも優しくするから駄目なんですよ」これ同じ事言われたことあるから辛い。


14話
いよいよ最終回。なんだかんだ文句ばっか書いてたけどこれすげぇリアルだよなぁ。
よく出来たアニメだ。
あれ?なんかAIRを思い出すな… 
まぁ男女の友情なんてのは続かないからなぁ。
誰かしら誰かに惚れたり流されたりってのは少なからずあるからね。
「俺はミツキが好きだ」はあああああああああ?
なんだこれおいおいおいおい。ないないない。
あーあ。あぁもう最悪だ。一番のゴミクズルートだった。
えええええええええええええ
うわあああああああああああああああ
なんだこれ。置き去りにしてんじゃねぇよ。
社員無かった事にっておまえ何を学んできたんだよ。
展開が強引な気がする。
「おまえを愛している」って完全に未練と情だけでそこに愛はねぇじゃねぇか。
ハルカも茜も不幸とか何このBADEND。
最後にこの二人が出る意味がわからん。完全にBADENDじゃねぇか。
ハッピーENDなら最後に主人公とミツキの結婚当たりが妥当だろうに。
まぁトゥルーエンド見たいならゲームやれって事か。
っと思ったらOVAがトゥルーエンドだったのね良かった良かった。{/netabare}

このアニメで面白いもしくは楽しめたりした方へのお勧め作品。
「School Days」「巌窟王」「ひぐらしのなく頃にシリーズ」

投稿 : 2024/05/04
♥ : 18
ネタバレ

しんばくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

私は孝之をヘタレと思わない。

物語:4.8 作画:3.7 声優:3.8 音楽:4.2 キャラ:4.5 【平均:4.2】                           (82.1)

ジャンル        :恋愛
話数          :全14話
原作          :アージュ(アダルトゲーム)
アニメーション製作 :スタジオ・ファンタジア
監督          :渡邊哲哉
シリーズ構成     :金巻兼一
脚本          :金巻兼一、高山カツヒコ
キャラデザイン    :菊地洋子
音楽          :渡来亜人、須藤賢一、南良樹
主人公声優      :谷山紀章
OP           :「Precious Memories」作詞・作曲 - 栗林みな実 / 編曲 - 飯塚昌明 / 歌 - 栗林みな実
ED           :「星空のワルツ」作詞・作曲 - 栗林みな実 / 編曲 - 岩崎琢 / 歌 - 栗林みな実

参照元        :Wikipedia「君が望む永遠」

【あらすじ】
 主人公・鳴海孝之は、白陵大付属柊学園3年生。卒業が間近に迫っても進路を決めることができず、漠然とした焦りを感じながらも日々を流されるままに生きていた。ある日、クラスメイトであり女友達でもある速瀬水月から、親友の平 慎二とともに夏祭りに誘われ、水月の親友である涼宮 遙を紹介される。後日、学園裏の丘に呼び出された孝之は、そこで待っていた遙に、好きだと告白される。内気な彼女の勇気を振り絞った一言に抗えず、流されるまま付き合い始めてしまう。 君が望む永遠~Latest Edition~「story」より抜粋

【特徴】
①三角関係
②湿っぽい雰囲気
③ドロドロした人間ドラマ
④アダルトゲーム原作

【長所】
①物語がキャラクター達を絶妙な関係へ導く
②先の読めない展開
③この上なく心苦しい

【短所】
①雰囲気にそぐわない個性の強いキャラクターが数名登場する。
②キャラのデザインは良くも悪くもアダルトゲーム向け。

【理由】
{netabare}[ 長所 ]
①三角関係物ではキャラクターの心理を読む事が見所の一つですが、本作は“絶妙”な関係になりました。因みに、絶妙とは曖昧な表現ですので実際に観て確かめて欲しいと思います。感心させられました。
②これもまた三角関係物を楽しむ上での醍醐味となる要素であると思っていますが、本作も読み難い展開でした。また、結末も予想し難いので次々に観たくなる作品であると思います。
③“この上なく”は誇張表現かもしれませんが、あまりにも心苦しい展開により、人によっては断念してしまうかもしれません。しかし、三角関係物作品において心苦しくない展開は無いに等しいので、そういった意味では申し分ない物語になっていました。要するにドギツイ物語を求めている方には満足の行く内容だと思います。

[ 短所 ]
①全体的に湿っぽい雰囲気です。個性の強いキャラクター達はアダルトゲームらしく、キャラ立ちが良くなるよう仕立て上げられたのでしょうが、シリアスな空気に全く合っていませんでした。また、別段本筋に深く係わる事も無かったので、登場させる必要を感じませんでした。推測ですが、原作を意識したファンサービスなのかもしれません。
②そのままの意味です。サムネイル画像の二人がメインヒロインですが、青髪や両側にリボンなど少々ニーズの狭いデザインです。元々一般受けを狙って作られている訳ではないと思うので問題無いのかもしれませんが、自然なデザインであればより多くの人が観たと思います。{/netabare} 

【総括】
 三角関係恋愛物作品です。雰囲気は【特徴】で挙げた通りです。物語は孝之が告白される所から始まります。また、物語~キャラまでの要素に致命的な落ち度は無く、とても良い作品だと感じました。一応念押しすると、心苦しく思える内容です。観ていて辛く感じた方は無理をする必要は無いと思います。尚、本作以外の三角関係恋愛作品を楽しめた方であれば満足の行く内容だと思います。オススメです。 



【思った事・蛇足】

主人公の孝之はとある界隈で
“三大ヘタレ主人公”のうちの一人として知られているようです。
けれど
見た限りではヘタレ具合がそれほど酷い様に感じませんでした。


寧ろその逆で
かなり頑張っていたので同情しました。
個人的に孝之は出来た人間だなぁと思えるほどでした。


因みにその他の二人
『School Days』の「伊藤誠」
『WHITE ALBUM』の「藤井冬弥」は
男の風上にもおけぬ人間だと思いました。


私は上で挙げた2作+『WHITE ALBUM2』を視聴済みだったので
大体の流れを予想していたのですが
実際に観てみると予想と大分異なり
驚かされてばかりでした。


そして
これら3作品はそれぞれ大きな特徴を持っていましたが
本作も大きな特徴がありました。


その特徴は何かというと…
という事はネタバレになるので書けませんが
観ていて脚本に感心しました。


しかしまぁ
毎度の事思うのですが
三角関係を実体験した方は観ていられないでしょうね。
当時の記憶が嫌でも蒸し返して来るでしょうし。
私はその様な経験が無いから大丈夫なのでしょうが
仮に経験していたとすれば何を感じたのだろうか。
案外うつ状態になったかもしれないなぁ。


最後です。
総括で述べた事と被りますが
三角関係恋愛作品を楽しめた事のある方であれば
新しい発見もあるでしょうし
オススメできる作品だと思っています。



●鬱の傾向
「湿っぽい」とか「辛気臭い」タイプです。



■追記
短所②の理由に書いた“自然なデザイン”で
且つ、同じ三角関係恋愛作品で人気を博した作品があります。
それは
作画レベルが高い事でお馴染みのP.A.WORKSが手掛けた『true tears』です。


同種のアダルトゲーム原作作品で後発の物も若干不自然な髪型ですが
クセのあるキャラデザインによって敬遠されているのかもしれないと思いました。
観られていない理由が一概にデザインだけが原因とは思っていませんが
実際
棚に入れた人数が圧倒的に違います。


描かれる物語の輪郭はtrue tearsと似たり寄ったりなのに
“観られていない”という事は
アダルトゲーム原作という事がデメリットでしかないような気もします。。。
勿体無い。


なので!
アダルトゲーム原作の三角関係恋愛作品も
“true tears”を楽しめた方であればオススメ出来ると思います。



●グラフ[物語の転機が分かってしまう可能性あり※ネタバレ注意]
http://shinbakuns.blog.fc2.com/blog-entry-33.html

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12
ネタバレ

ジャスティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

2話までは我慢すれば3話から次回が楽しみになってました。

{netabare}
|ストーリー
|本格的な恋愛アニメの感じがしました。後半からはいろいろとやばかったです。(鬱展開が多いです)

---------------------------------------------------------------
|作画
|この頃の作画には疎いのですいません。でも普通に安定はしていたと思います。キャラクターよりは、背景班が頑張っていた感じがしました。

---------------------------------------------------------------
|声優
|絶望するような声や演技には素晴らしい!!

---------------------------------------------------------------
ムービー
|
|OP ☆3.4
|明るいようなで暗いような演出が良かった

---------------------------------------------------------------
|
|ED ☆3.4
|歌詞を聞いてみると・・・(そういうことかあ・・・とはなりました。)

---------------------------------------------------------------
|キャラクター
|3年前に戻りたい気持ちがよく伝わってきた。
特に一番驚いたのは、茜ちゃんでした。
3年前の茜ちゃんは、妹成分が多かったですが・・・まさかあんなに人って変わってしまうのだと驚きました。
勿論、全員が3年で生活や人間関係の変化が起きました。

時間を大事にしようと思いました。
---------------------------------------------------------------
| +α
|
|OPED中毒度 ☆3.2
|久しぶりEDのほうが好きでした。恋愛アニメってだいたいEDの方がいい

---------------------------------------------------------------
|再視聴度  ☆3.8
|なかなかに楽しませてもらったので、これは再視聴する価値あり

---------------------------------------------------------------
{/netabare}

原作未読(未プレイ) あらすじも読まずにいつも視聴しているかせいか、いろいろと驚きがある作品でした。
この作品のいいところは、物語の運びが巧妙で、主人公がどのヒロインや選択肢を選ぶのか真剣に悩まされるなど、非常に気持ちの重くなるストーリーだと思いました。

リアル(3次元)の方でも、進路や就職先といった点で、自分はどこに進むべきか、どこに行けばいいのか?というで必ず悩んで決めるからこそこの作品で正解を導いてくれそうな作品だと感じがしました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

66.5 9 2003年秋(10月~12月)アニメランキング9位
ファインディング・ニモ(アニメ映画)

2003年12月6日
★★★★☆ 3.7 (83)
621人が棚に入れました
サンゴ礁の海を舞台に、“人間の世界"へさらわれた我が子を懸命に探す父親の大冒険を描いたファンタジー・アニメ。「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」を手掛けたピクサー社が、“リアルな水の表現"にこだわり、最新のCG技術を駆使して作り出したかつてない映像世界が展開する。全米ではアニメ史上最高となる驚異的な興収を記録する大ヒットとなった。 オーストラリア、グレートバリアリーフ。広大な海の中でカクレクマノミの400個の卵が孵化しようとしていた。しかし、無事に生まれたのは母親の命と引き換えに助かったたった1つだけ。父マーリンは、この子を“ニモ"と名付け、同じ悲劇を繰り返さないと誓い過保護なまでに大事に育てていく。そして6歳になったニモに、初めて学校へ行く日がやって来る。しかし、突然の悲劇がニモを襲う。彼は、人間のダイバーにさらわれてしまったのだ。打ちひしがれるマーリンだったが、陽気なナンヨウハギ、ドリーの助けを借りてニモを取り戻す旅へと出るのだった。

声優・キャラクター
アルバート・ブルックス、エレン・デジェネレス、アレクサンダー・グールド、ウィレム・デフォー、アンドリュー・スタントン、オースティン・ペンドルトン、ヴィッキー・ルイス、ボブ・ピーターソン、エリザベス・パーキンス

takarock さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ジョン・ラセター(ピクサー&ディズニー)と宮崎駿(スタジオジブリ) -前編-

ここ最近本作「ファインディング・ニモ」、「ベイマックス」、
そしてこの前地上波で放送された「アナと雪の女王」とディズニー漬けですw
そして、どの作品も非常に完成度が高く、
「爽快でおもしろかったです」としか言いようがないのであまり書くことがないw
「アナと雪の女王」(2013年)、「ベイマックス」(2014年)と最近の作品ならともかく、
「ファインディング・ニモ」なんて2003年の作品ですよ。
本作はピクサーがディズニーに買収される前の作品なので、
厳密に言えば、ディズニー作品でなく、ピクサー作品です。
まぁ買収後の作品もディズニー作品とピクサー作品は区別されていますけどね。
私はピクサー作品のレビューを書く度に
「ピクサー作品は名作の宝庫!是非視聴してみてください!」ということを
何度も訴えてきていますw 
それはなぜかと言えば、あにこれでのピクサー作品のレビュー数があまりに少ないからですw

さて、本作の監督はアンドリュー・スタントン氏とリー・アンクリッチ氏。
製作総指揮はジョン・ラセター氏です。
ちなみにジョン・ラセター氏は「アナと雪の女王」、「ベイマックス」の
製作総指揮も務めています。
一時期は低迷期を迎えていたディズニー映画を再び蘇らせたのは、
ジョン・ラセター氏の手腕と言っても過言ではないでしょう。
「アナと雪の女王」や「ベイマックス」の完成度の高さからもそのことは窺えるはずです。

本作の舞台はオーストラリアのグレート・バリア・リーフなんですけど、
ジョン・ラセター氏がまず関係者全員に告げたのは
「全員スキューバーの免許を取るように」ということですw
「実際に海の中を見ないで本作を作れるはずがない」ということですねw

ピクサーのアニメ制作は完全分業体制でシナリオにしても、
笑い担当、アクション担当と細分化されていて、
スタッフ同士納得のいくまで何度も何度もミーティングを繰り返し、
何度も何度もリテイクを繰り返し映像を作り上げていきます。
スタッフ1人1人のこだわりも半端なく
例えば、本作のニモやマーリンのモデルはクマノミという深海魚ですが、
1日中観察したり、スケッチしたり、写真を撮ったりと何ヶ月もそんなことをして
動きをつけていったと思います。
ピクサーの制作現場の映像は円盤の特典映像にもありますので、
併せて視聴することをお薦めします。

ストーリー自体は非常にシンプルです。
一言で言ってしまえば、「お魚さんたちの海の中の大冒険」ですからねw
要考察の複雑な日本アニメーションのストーリーに慣れている方からすると
ちょっと物足りないかもしれませんが、映像美だけでも充分に楽しめます。
さながら海の中をジェットコースターで駆け巡るような爽快感、まさに極上のアトラクション。
エンターテインメント性は極めて高いです。

本作の舞台はオーストラリアのグレート・バリア・リーフと書きましたが、
その景観が3DCGで忠実に再現されているのでしょうけど、
シーンによってかなり大胆に色合いを変えたり、明暗を調整したりしているのが印象的でした。
楽しいシーンは爽やかで明るい海に、悲しいシーンはおどろおどろしく暗い海にと
いくつもの海の顔を見せてくれて、これがとても幻想的で、
どこか宮崎駿ジブリ作品を観ている感覚を覚えました。
また、物忘れが激しいドリー、
普段は「魚は友達、餌じゃない」と陽気だが、血の臭いを嗅ぐと見境がなくなってしまう鮫のブルースと
強烈なキャラたち。
さらには、一瞬の空白の後、ドリーが物憂げな表情をするというような
何気ない間の使い方なんかもそうなんですが、
ここでもやはり宮崎駿ジブリ作品との通底性を感じました。
まぁ全然具体性のない話ですし、あまりに暴論、というか妄言なのは重々承知していますw

ただ、ジョン・ラセター氏は宮崎駿監督と懇意で、
来日した際には必ず宮崎駿監督のもとへ訪れるというのは、有名な話です。
「こんな映画を自分も作ってみたい」とジョン・ラセター氏に思わせた作品は、
「ルパン三世 カリオストロの城」ですし、
ピクサーではアイディアに煮詰まった時、宮崎駿ジブリ作品をスタッフ全員で視聴するそうです。
ピクサーは3DCGアニメーションで有名ですし、宮崎駿ジブリ作品とは表現方法は違えるのですが、
もしかしたら無意識的に宮崎駿ジブリ作品のイズムを継承しているのかもなんて思ったり。

「ジョン・ラセター氏は宮崎駿監督の後継者なのか?」
宮崎駿監督にこんな質問をしたら「そんな言い方はジョン・ラセターにあまりに失礼だ!!」と
きっと大激怒されると思いますw
宮崎駿監督にとってジョン・ラセター氏は映画監督の喜びや苦悩を共有できる友であり、
お互いに刺激を与え合う「対等な関係」なのでしょう。
「崖の上のポニョ」は本作から刺激をもらって、その着想を得たのはないか?
一視聴者としてそんな想像をしてしまいました。

最後に、ダチョウ倶楽部の寺門ジモンさんを題材にした
「ネイチャージモン」という漫画があるんですけど、
その中で寺門ジモンさんが焼肉屋についてこんなことを言います。
「ウーロン茶とキムチが美味しくない焼肉屋は肉も美味しくないと思っていい。
できあいのウーロン茶、できあいのキムチ、そんな店はタレもきっとできあいだから。
業務用のものでもなかなかの味のものもある。効率もいい・・・
だが・・・・そういう商売にならないようなところで妥協する人間は
きっとすべてにおいて妥協してしまう人間。そういう人間に感動は作れない!」
これはまさに至言だなと。
そしてウーロン茶やキムチも一切の手抜きがない焼肉屋が、
ピクサーだったり、スタジオ・ジブリなのでしょうね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

可愛いクマノミ、みつけました。

以前観た感想です。

妻とこれから生まれるはずだった卵たちを失ったクマノミのマーリンは、
たったひとつだけ残された卵にニモと名づけ、
もう失いたくない、という思いから過保護にたった一人の息子を育てていた。
そんな中、人間に捕らわれてしまったニモを取り戻すためマーリンは旅に出るというストーリー。
家族愛(親子愛)と絆、友情を描いたファミリーで安心して観れる作品です。

オーストラリア・グレートバリアリーフの海を舞台としているので
海の描写、映像、魚たちが色鮮やかで綺麗・・都心の人の多い海とは輝きが違いますね。

大人には物足りないかもしれないけれど、自分にもいつかニモのような存在が出来たらわかるような気がしました。自分の親も私が子供の頃は心配して少し過保護になったり、こんなふうに子供のことを想ってくれたのかと考えると胸がさっと熱くなります。

この作品を見て、小学生の時の教科書に「クマノミとイソギンチャク」の共生の話が乗っていたのを思い出しました。
クマノミで検索してると候補に「クマノミ 料理」と出てくるので
「えっ・・こんなに綺麗で可愛いクマノミ食べるの・・?(驚愕)」と思ったらその方の経験談では塩焼きにしたそうで金魚っぽいらしい・・(困惑)
そして、何故か隠れ小料理屋さんもヒット(逆に気になる・・)

他にもクマノミについて調べてみると、ファインディングニモが放映した時期は密かにクマノミブーム期で、
東南アジア等で漁師が青酸をサンゴに拭きかけ、瀕死のカクレクマノミをすくいとり、日本に出荷することもあったとか。
無理な取り方でイソギンチャクとサンゴが死に、お客様に買われたクマノミは数日で亡くなるという。これは悲しい・・。
今はどうかわからないけれど、安易な取り方はして欲しくないですね。

<ディズニーシー タートルトーク体験 >
映画とキャラが関連してますが、話はだいぶ変わります。
{netabare}2009年にディズニーシーでオープンしたアトラクション 「タートルトーク」
アメリカンウォーターフロントにあるS.S.コロンビア号の船尾にあります。

つい、アトラクションはライド系に走ってしまうので、
この日は始めてタワーオブテラーに乗りました。
写真を見たら他の人と比べなんか死にそうな表情をしていたので爆笑。
フリーフォール系は貧血で倒れるときの感覚に似てるからもう乗らないwwwと思いました。
そんな中、休むか!(笑)と思い、テレビでも以前特集してたし、待ち時間空いてるから30分だし行ってみよっかなーと軽い気持ちでした。

まずは、「レクチャールーム」でクジラ語(クジラを呼ぶ挨拶)の練習
\クージーラーさーんハローー/ ←後に使うよ
それと、待ってる間もキャストが説明を交えて盛り上げてくれる。

海底展望室の窓(スクリーン)には海の世界が広がって、椅子に座ります。
とりあえず、控えめに座ろうかとクマノミのように一番後ろに座りました。
(大きなガラス窓越しに、ウミガメのクラッシュとお話しすることができます。後半に自由に質問するチャンスが3回!当たったらラッキー)

(おおまかな流れ)
司会キャスト
「みんなでクラッシュを呼ぼう! おーいクラッシュー」
クラッシュ登場
 「お前たちー、最高だぜー!」「うぉー!!」のやり取り。そして練習。クラッシュから質問。
その後、我々のオフェンスタイム(40-60人くらいから3人くらい)がある。クラッシュが「なんでも質問していいぜ。大人も遠慮すんなよー。」と言っていてもここは夢の国。恥ずかしがらず自重した質問をしよう(矛盾)

(質疑応答)
Q「今、何歳なんですか?」
クラッシュ「150歳なんだ。だけど、まだ若いぜぇーその証拠に・・(腹側の甲羅を見せて)腹筋、6つに割れてるんだ!」
会場 (すげー かっけーー)(それ、甲羅のせいでしょ・・)

Q「どうしたらクラッシュさんみたいな亀さんになれる?」
クラッシュ「どうして亀になりたいんだ?」
Q「クラッシュさんをリスペクトしてるからです!」
クラッシュ「………………来いよ。」
会場(キャー クラッシュサンカッコイイー)

Q「今、アイドル活動していて・・」
会場  (ざわざわ・・・・)
Q「人気ランキングが落ちて・・」
会場  (それで・・?)
Q[アイドル辞めようか、真剣に悩んでいます」
会場  (重い・・これは重い質問だ・・・)

クラッシュ「・・がんばれ」
会場 (          )(゚д゚)
クラッシュ「君は本当はどうしたいの?」
Q「アイドル、続けたいです(泣)」
クラッシュ「他は気にせず、やりたい道を行くと良いよ」
(他にすっごい いい事言ってたのに忘れたw)
Q「ありがとうございます。頑張ります」
会場 (がんばれーーー)(応援してるぞ!)

そして、色々トークと演出あって終了。
クラッシュさんのアドリブ、切り返しの上手さに嫉妬するほどだった。
ディズニーマジックなのか、観客(会場)も優しさに満ちてた。
クラッシュさん、かっけーっす。尊敬!十分大人も楽しめました。

後は、他にも「ディズニーシーの爆笑王 クラッシュ」として(まるで芸能人みたいやな)
質疑応答を検索すると色々(クレイジーなのも)出てきました。
是非、ディズニーシーにお越しの際は体験してみてください。
質問コーナーで帽子とか目立つ小物、上着を着て恥ずかしがらず「俺を選んでくれ!!」オーラを出すと選ばれるかもしれません。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 34

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

息子を探して海の旅。親子の絆の物語。

2003年公開のピクサー長編アニメ。

たとえ映画を観ていなくても、クマノミを見れば
「あ、ニモだ!」と言ってしまうのが定番となっているほど、

とても馴染みの深い作品ですね。

専門家によると、
ニモはカクレクマノミではなく、
クラウン・アネモネフィッシュという種類のクマノミだそうです。

魚って難しい…。笑

いろいろ頑張っている主人公は父(マーリン)のはずなのに、
息子のニモの知名度の方がかなり高いww

私、お父さんの名前を
映画を観るまで知りませんでした。笑

やっぱりかわいいものの方が
世間には受けがいいのでしょうか…w

お父さん、とっても頑張っていたよ!

100分ほどの作品です。


● ストーリー
父と2人で暮らすニモは、
今日から学校へ。

過保護な父にうんざりしたニモは、
サンゴ礁を飛び出し、人間に捕まってしまう。

必死に追いかける父・マーリン。

残されたわずかな手がかりをヒントに、
ニモを探す旅が始まった。


開始5分から怒涛の展開。

一気に惹きつけられました。

舞台は海。
広い広い海。

小さなマーリンには
敵が多すぎる。

だけどそんな海を
果敢に冒険していく姿にドキドキ!

次から次へと、
海の生き物たちの様々な姿で楽しませてくれる。

人間じゃない生き物たちの
ありのままの姿を生き生きと描く。

そういう演出、
ディズニーは本当にうまいと思う。


≪ 父と息子の絆 ≫

子どもを守らなきゃという想いが強いあまり、
息子を信頼せずあれこれ口出ししてしまう父親。

父の気持ちを知らず、
自分は信頼されていないとむっとする息子。

そんな2人が離れて互いの冒険をすることで、
お互いが成長していく。

父親は、
息子の成長を信じ、耐えて見守ることの大切さを。

息子は、
命を落とすかもしれない恐怖と危機を乗り越えようとする勇気を。

ラストはボロボロ泣きました(´;ω;`)

子どもが観てももちろん楽しめるけれど、
これは親子で観るのがおすすめ!

特に父親と息子が一緒に見るには、
最高だね!

父親の参考書と言えるかもしれない。


● キャラクター
マーリンとニモは、
これといって挙げる特徴は特にない。

しかし、周りのキャラが個性豊かで楽しい♪

マーリンと一緒に旅をする、
物忘れが激しいドリー。

マーリンと同じく父親である
ウミガメのクラッシュ。

などなど…。

どのキャラも表情がとても豊か。

目など顔全体が細かく動いていて、
台詞以上に気持ちを伝えてくる。


サブ主人公的なキャラのドリーは、
この作品のムードメーカーといえます。

物忘れが激しいから、
大事なこともすぐに忘れちゃう。

観ている人にわかりやすく
「さっきこう言ってたのにー!」と
ハラハラさせたり、じれったく思わせたりと、
非常にうまい立ち位置です。

続編の「ファインディング・ドリー」も
楽しみになりました♪


● まとめ
ニモが有名すぎて、
ニモが冒険するのだと思い込んでいましたが、

冒険するのも主人公も、
父・マーリンでした(笑)

だからこの作品を真に楽しめるのも、
実は父親のほうかもしれませんね。

どきどきするし、笑いもあるし、しっかり感動もできる。

とても見ごたえがあって、
あっという間に時間が経った100分でした♪

投稿 : 2024/05/04
♥ : 22

66.2 10 2003年秋(10月~12月)アニメランキング10位
BPS バトルプログラマーシラセ(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (248)
1336人が棚に入れました
白瀬慧、天才的頭脳で超人的な演算処理能力を持つ彼は、ハッカーの間で知らない者のいない天才ハッカーである。
東京物理大学戦略ネットワーク研究室に「研究生」として在籍しながら、小さなソフトウェア会社でバイトをして、ダラダラと毎日を過ごす白瀬には、美紗緒も知らない裏の顔が…。
金銭では動かない彼を満足させるマニアックな報酬次第では、クライアントから依頼を受けて、得意のハッキング能力で様々な事件を解決しているのだった。
アメリカ王の熾烈なサイバー攻撃を潜り抜け、様々な困難な直面に遭遇しながらも、依頼内容を達成していく。

声優・キャラクター
中井和哉、福圓美里、高戸靖広、家中宏、飯島肇、永島由子、鈴木千尋、高橋広樹、折笠富美子、土師孝也、瀬那歩美、松島可奈、J/R桜島液、林宏樹、田中敦子、横尾まり、くじら、氷青、中嶋聡彦、松山鷹志

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

超法規的措置!!

2003年10月から放送されたAIC制作のアニメ。全5話。
TV放送は1話を15分に分割し全15話として放送された。

天地無用!シリーズスピンオフ魔法少女プリティサミー
のスピンオフキャラクター、「天野美紗緒」が登場する。

これは・・超法規的措置!!のギャグアニメ。
ギャグは鮮度が命なので・・今笑えるかは視聴者の視て
きたアニメの傾向や本数や好みに大きく差が出るかも?

長台詞やナンセンスな設定を淡々と消化するセンスが・・
個人的には大好きで笑えた。簡潔なので見易いアニメ♪

古き良き時代のアキバ臭さ?とネットとパソコンの世界
は・・アキバボーイの夢だったのかも?2003年作という
のが・・なんとも微妙ですけどw

最終回は一部完という如何にも二部があるリップサービス。
良くあるパターンですね^^;残念ですが・・二部は無い。

特化したギャグは・・他作品に吸収されやすい・・
この作品も多くの過去作を活かして一部を特化させている
ので・・逆も当然ある・・後発のアニメの1個のエッセンス
として取り入れられ洗練されたセンスで描かれると・・
単体では勝負が難しいよね・・特化アニメの性かな・・


あらすじ。

普段は駅前の小さなソフトウェア会社でアルバイトをして、
ダラダラと自堕落で無気力な毎日を過ごす飄々とした青年。

だが・・彼には「美紗緒」も知らない裏の性癖ゲホッ・・
だが・・彼には「美紗緒」も知らない裏の顔があったのだ!


突然すみません!私○☓△の秋月郁(かおる)ともうします!

あぁ ・・あぁ~・・これは・・○☓△な☓△○の△○☓!
まさかまさか、重要な仕事を依頼しようとしている相手が
こっのような「異常性癖」の持ち主だったとは・・

こ、子供相手に信じられん!!

俺なら断然巨乳の女!

映画女優で言うとイザベル・アジャぁ~~~ニ♡

しかし しかし こ の男以外にこの難事件を頼める相手が
いないのも確かだ・・

事件解決の為俺は「敢えて」敢えて・・
社会道徳をかなぐり捨て、見て見ぬフリをしなければ!!

そう、これは・・超法規的措置!!

俺はこの非常事態のため・・一人の不幸な少女の人生を
敢えて・・敢えて・・見て見ぬフリをするのだ・・

あぁ、最低だ最低だ・・・俺はなんて最低な○☓△だ。

故郷の両親よ、別れた女房よ、再婚した巨乳美人妻よ・・

この秋月郁(かおる)の魂の選択を、笑わば笑えぇぇ!!




そうだ・・・見なかったことにしよう!

アハハハハ(オーディエンスの笑い声(※天の声「笑いver」)


国際的な大企業どころか政府・・国家レベルの依頼が来る
天才的頭脳で超人的な演算処理能力を持つ「白瀬慧」 ・・

「バトルプログラマーシラセ」
ハッカー界でその名を知らぬ者はいない天才ハカーである。

金銭では動かず! 超マニアックな報酬次第でどのような
クライアントの如何なる困難な依頼も引き受け・・
得意のハッキング能力で様々な難事件も解決してしまう。


白瀬慧(中井和哉)天野美紗緒の大叔父。
「バトルプログラマーシラセ(BPS)」超人的ハッカー。
室町時代から続く香川県の名門、白瀬家の長男。28歳。
美紗緒のスカートを覗く等幼女好きの行動傾向がある。
金では動かず、PCやオタク関係のレアアイテムを要求。

天野美紗緒(福圓美里)母の天野琴恵と二人暮し。
慧の姉の孫娘。大習志野学園初等部5年3組の生徒。11歳。
近くに住む慧に思いを寄せ、遊びに行くことが多い。
次週予告を担当する。締めのセリフは「来週もまうまう」。

秋月郁(家中宏、桜川朝恵(子供)
各話に登場する同姓同名同姿の別人クライアント。
バツイチ子持ち女性の好みはイザベル・アジャーニ!
毎回、タイミングの悪い時に依頼の為に慧のところへ訪れ、状況を勘違いして一人の不幸な少女の人生を仕事のために
あえて見て見ぬふりをする男。

柚木頼子(折笠富美子)慧に興味を持ち休暇で日本に来る。
アメリカ情報海軍所属の情報技術将校中佐。年齢は10歳。
大習志野学園初等部に転校して天野美紗緒の友達になる。
情報潜行艦B-2UNITキャプテンでネットの海を監視してる。

尾瀬倫太郎(高戸靖広)通称アメリカ王。年齢は27歳。
鋭敏電子アメリカ研究所のシステムエンジニアをしている。
非合法で危険なコンピュータ関係の仕事を請け負う闇会社
の最高責任者。慧との熾烈な電子情報戦をで毎回撃沈。

斎藤英樹(高橋広樹)キャラテック社の社員。
尾瀬倫太郎の腹心。頼りないように見えて有能な部下。

白瀬美津子(横尾まり)天野美紗緒の母方の祖母。
名門白瀬家の現当主で白瀬慧の異母姉。天野琴恵の母。

天野琴恵(田中敦子)白瀬美津子の娘で慧の姪。
美紗緒の母でパッチワーク教室の先生。
子育てに熱心で美紗緒に様々な習い事をさせている。

天野繁樹(あまの しげき)
美紗緒の父で、貿易関係の仕事で海外に単身赴任中。作品の中では名前が紹介されるだけで登場しない。

川原砂姫(横手久美子)弟の丈と一緒に暮らしている。
糸町駅周辺のK&Kビルのパブ・ねこみみにみみずくの店員。

本木紗英(永島由子)大習志野学園の体育教師。年齢は26歳。
高校時代に慧に出逢い交友関係を深める。見合い相手。

川原丈(鈴木千尋)誠実な性格の美男子。
大習志野学園中等部1年でサッカー部に所属。

美咲(くじら)パブ・ねこみみにみみずくの店員。
筋肉質のオカマ。MPSの工作員。慧を拉致する画策をした。

三浦亨(松山鷹志)日本国籍。年齢は自称48歳。
MPSの校長でアメリカ財界の名門ミュラー家の出身らしい。

林教授(土師孝也)電子情報戦の権威。
東京物理大学戦略ネットワーク研究室教授。

坂本悦子(桜川朝恵)大習志野学園初等部5年3組。
藤本店長(中嶋聡彦)秋葉原にある電気店の店長。
ウェイトレス - 桜川朝恵、松島可奈
同人誌即売会みみけっと売り子 - J/R桜島液
客 - J/R桜島液、林宏樹
警備員 - 飯島肇
本木紗英のおばさん - くじら

ナレーション - 土師孝也

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

制作意図が分からない、ロリとパソコン=秋葉原時代のアニメです。

 いろんな文脈から語れる作品だと思いますが、最大の要素はオタクでしょうね。パソコン×ロリ=秋葉原という公式。電車男の時代前夜の雰囲気で、この頃はオタクとパソコンは切っても切り離せない時代ですね。

 日本のパソコンと通信環境は性的なコンテンツによって発展した時代がありました。それを象徴するのが秋葉原でした。ラジオ等の基盤・電子パーツ→自作パソコン(ハードウエア)と性的なロリ文化(ゲーム)→アニメ・フィギュアと発展した歴史がありました。今の秋葉原は見る影もないですけど。

 本作の主人公シラセは、上記のような秋葉界隈のオタクの頂点のような存在です。プログラミングに秀でており、かつハードウエアマニアでもある。部屋を見ればロリータコンテンツの数々。これが当時のオタク像です。現代の深夜アニメを見ればオタクというレベルではない、いわゆる第3世代オタクです。

 今の時代、オタクの文脈を振り返る一つの貴重な資料になりそうな感じです。ただ、オタク研究者によると、オタクにとってのロリータというのは画面の中の2次元として消費することに意味があるのであって、本作のシラセのような具体的な小学生に対する性欲は現実にはないと言われています。ここはオタク像をアニメの中で見ている側に対して作品としてデフォルメして表現している感じでしょうね。
 まあ、第4世代どころか、アニメを見る=オタクという今の時代からは想像もできない古の話です。萌えも語りたいのですが長くなるのでこれくらいにします。

 さて、アニメそのものですが、奇麗ですね。2003年当時の目が大きな萌え絵ですが、若干違和感を感じる程度です。

 ストーリーは毎話同じ構造の話を反復しています。この反復が一つのオタク的なギャグなんだと思います。内容はいかにシラセがすごいかという話と、ヒロインのロリ少女とのやり取りが話の中心ですが、別に繰り返し見せられている感じではなく、いろんなシチュエーションを解決しつつ人間ドラマがあります。ちゃんと毎回工夫して面白いストーリーになっています。

 スーパーハッカーがネットワークを通じて無敵の力を発揮する話は攻殻機動隊が1995年、レインが1998年ですので珍しくはないですが、このギャグテイストの中で携帯電話を使ってハッキングする(iモード…懐かしい)は、結構斬新だったと思います。

 しかし、不思議なアニメですよね。30分5話…アダルトでもないし…かといってトップをねらえみたいな気合いが入ったOVAというわけでもないし…ジャンルは全然違いますが、撲殺天使ドクロちゃんに匹敵する作成されたコンセプトがわからない作品でした。


 なお、豆知識ですが、OPに出てくる穴の開いたテープは、穿孔テープといって、紙のテープに記録されたデータあるいはプログラムです。あの穴の有無で0、1を表していてます。
 あの穴を開ける作業なので、キーボードを打つことをパンチ=穿孔といいます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

Seabream さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

あぁ まさかまさか、重要な仕事を依頼しようとしている相手がこのような異常性癖の持ち主だったとは こ、子供相手に信じられん!! 俺なら断然巨乳の女、映画女優で言うとイザベル=ア

思い立ってレビュー.

普段は冴えないオタク主人公がその天才的なハッキング能力を生かし依頼内容を解決していくお話.
内容はコメディです.
そしてBPSといえばロリ+シモネタとこのセリフ!


あぁ まさかまさか、重要な仕事を依頼しようとしている相手がこのような異常性癖の持ち主だったとは
こ、子供相手に信じられん!!
俺なら断然巨乳の女、映画女優で言うとイザベル=アッジャ~ニが良いのに
しかし この男以外にこの難事件を頼める相手が他にいないのも確かだ。
事件解決のため俺はあえてあえて社会道徳をかなぐり捨てて見て見ぬフリをしなければ!!
そう、これは超法規的措置!!
俺はこの非常事態のため一人の不幸な少女の人生を敢えて敢えて見て見ぬフリをするのだ。
あぁ、最低だ最低だ・・・、俺はなんて最低な(登場ごとに変わる職業名)だ。
ふるさとの両親よ、別れた女房よ、再婚した巨乳美人妻よ
この秋月郁(かおる)の魂の選択を、笑わば笑えぇぇ!!
・・・見なかったことにしよう!  '`,、'`,、'`,、('∀`) '`,、 '`,、'`,、

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

66.0 11 2003年秋(10月~12月)アニメランキング11位
聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編(OVA)

2003年10月24日
★★★★☆ 3.8 (56)
233人が棚に入れました
星矢たちのポセイドンとの戦いも終わり、平和が訪れた地上世界。しかしアテナが眠る聖域(サンクチュアリ)では、 今、まさに未曾有の危機が訪れようとしていた。アテナの仇敵であり地上の支配を目論む冥界の王、ハーデスと百八人の冥闘士(スペクター)が甦ろうとしているのだ。 そして、その予兆かのように聖域の十二宮の一つ白羊宮を護る牡羊座(アリエス)の黄金聖闘士(ゴールドセイント)、ムウの前にボロ布をまとった謎の男が出現。男は、男の正体に気づき跪くムウに、護るべき筈のアテナの首を12時間以内に持ってくるよう命じ、 ムウがその命令を承服できず躊躇っていると、かつて星矢たちと戦い死んでいった黄金聖闘士のデスマスクとアフロディーテが、アテナの首をとるためハーデスの冥闘士となって生き返り、ムウに戦いを挑むのであった...。新たな聖戦が再び始まろうしていた。

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アテナエクスクラメーション!!そしておひつじ座カーストの急上昇

当時砂場で修復しかできなかったおひつじ座歓喜。
エクスクラメーションも真似しましたね。いまは友人宅に高そうなのありますね・・。あれ専用で上半身別途にかわなきゃいけないの?

原作ではだれもが予想してた展開。満を持して始まったんだけど・・まぁ世代の人はわかるでしょう。

アニメ化されてたんです。Ωを叩くには必見だと思われ。
作画はTVスタッフなのかな。すげえかっこいいよ。ここまで作られてるとリメイクはやらんでいいとおもうの・・おっさんは・・どうせ売れないし。叩かれてるのは後の続編の声優交代なんでしょう。本作では引退、他界、予算、大人の駆け引きで黄金、シルバーが一部変更です。

主人公補正かかってなんかお話がいろいろ変ww原作と違うんです・・ムウが主人公のはずなんですけどね。そこはしかたない。
あとデスマスク・・・・・なんていいやつだ。

原作同様、ムウ、シャカの株が上昇。ギリシャ神話のくせに仏陀でしかもさまざまな神の声が聞けるシャカ様・・まさにグレーゾーン。なんとも日本人らしい漫画。実際にガチのインド人はキリストでもムハマドでもなんでも拝むからな。


最大にして唯一の問題はハーデス側にカチコミをかけられるのは結界のせいで聖矢たちだけという設定なんだけど・・描かれていない!普通の聖闘士だと小宇宙が1割しか燃やせないんだぞ・・。とんでもねえミスだ。
あやまれ!カチこんだゴールドセイントの皆さんにあやまれ!しし座の俺にもあやまれ!



投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

にゃんちゃこ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

構成がワンパターンなアニメなんですね!もっとストーリー性が欲しいです!

初めて聖闘士星矢のアニメを知ったのが2011年版の「LC」を観てでした。
作画もリメイクして今風だったし内容も星矢の前世と言うこと
で、初めて観るには良いと思ったのです。
そちらは中々面白くみれました。
それをきっかけに、聖闘士星矢の面白さを知ったので
このアニメは作画に妥協して観ることに…それでもリメイク版とか?
とにかく妥協して観たのですが、確かに声優さんも
新前なのかちょっとね〜という人もいました、
それは良いとしても、構成が殆ど同じで
ワンパターンなのにガッカリしました。
ストーリーに期待したのに妥協した意味がなかったです。
星矢に変わってもストーリーは対した変わった風もなく、
戦う構成も殆ど同じで、作画とキャラが多少かわっただけで、
ワンパターンな感じでつまらなかったです!
個人的には総合して見て2011年版の「LC」の
方が好きだし、面白しろいと思いました。

聖闘士星矢はあと観なくていいって感じです。


原作を知るとアニメが楽しめなくなるので
基本的に原作は読まないようにしています。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

だわさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

アテナエクスクラメーション!!

全13話くらい。

感想
テレビアニメ聖闘士星矢が終わった後に直結するこのOVA。星矢達は大した仕事を用意されておらず、基本的には黄金聖闘士メイン。原作漫画は10年くらい前に読んだだけで、あんまり覚えてないから、原作とけっこう違うらしいけど違いは全くわからなかった。
このハーデス十二宮編は完全に「俺たちの戦いはここからだ」だし、冥界編とわざわざ区別する必要は無いような気もするけど、やっぱ黄金聖闘士のバトルってなんかかっこいい…。しかし、アルデバランのあの扱いはひどいなwせめてバトルシーン用意してくれよwデスマスクとアフロディーテもいいとこなしだが。。それにしても、聖闘士星矢Ωとは違って黄金聖闘士の格式が高くて素晴らしいというのは間違いない。

十二宮編でくくってみると、熱いバトルが魅力というよりは、これまでの熱い戦いを繰り広げてきたキャラ集合的な魅力が大きい。今後の戦いのために、アテナの聖闘士とはなんなのかという意識固めをするパート。

個人的にはカノンとミロのくだりが熱くて涙が出た。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

65.5 12 2003年秋(10月~12月)アニメランキング12位
藍より青し 縁(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (231)
1375人が棚に入れました
『藍より青し ~縁~』は、前作から2年後を舞台にしている。花菱・桜庭の問題は前作のアニメでほぼ解決していたため、原作のような急展開にはならず、後半はティナを中心として描いていた。
【ストーリー】相変わらず賑やかな桜庭館において、それぞれが大人への第一歩を踏み出してゆく…。

声優・キャラクター
川澄綾子、保志総一朗、ゆきのさつき、水橋かおり、平松晶子、成田紗矢香、桃井はるこ、能登麻美子、こやまきみこ
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

この作品は和むけんよかね~だけん心が癒されるたい

タイトルをこの作品のキャラであるティナ風博多弁で表現してみましたw
一応訳は
「この作品は和むのでいいですね~だから心が癒されますね」(やわらかく訳しましたw)
一応私が知っている博多の方言です。正式な博多弁ではないので、そこはご容赦ください^^;

藍より青しの続編、つまり2期で全12話。

前回の1期から2年後のお話で、いつものメンバーで日常のお話ですね。
1期でほとんど問題は解決してますので、こちらではラブコメ中心です。

やたらとサービスシーンも多いです。

1期のレビューではキャラクターの紹介してませんでしたので、簡単な紹介です^^
カッコ内は中の人です。

真面目でやさしく一途な大学院生で舘の離れに住む 主人公 花菱薫(保志総一朗)
同じく真面目でやさしく一途な舘の大家さんでなでしこ ヒロイン 桜庭葵(川澄綾子)
元気で明るく酒好きな舘に住む、薫の大学の後輩 ティナ・フォスター(雪乃五月)
真面目で厳格で怒ると怖い、でも○○○や○○○の前ではデレてしまう舘の管理人 神楽崎雅(平松晶子)
ドジでいつも何かをやらかしている、舘で住み込みメイドのバイトで薫の大学の後輩 水無月妙子(水橋かおり)
お嬢様で主人公が大好きでティナといつも口ケンカしている 美幸繭(成田紗矢香)
元気で明るく気が利く妙子の従姉妹で高校生 水無月ちか(桃井はるこ)
ティナか連れてたペットでフェレット ウズメ(猪口有佳)
{netabare}
特にこのお話では薫と葵2人の将来について語られることが多いですね。
{/netabare}
やっぱり今回も注目は生粋のアメリカ人なのに博多弁で話すティナ・フォスターですw
2期になったので、方言も板についてきましたね~今回は特に目立ってました^^
ちかっぱい~、~ばい、だけん~、~だったい、ばり~、~なか、~けん、と博多弁全開ですw
{netabare}
11話のティナと薫がいる河川敷の夕日のシーンが印象的でした。
この話は良かったですね。この作品で一番好きなお話です^^
{/netabare}
OP/EDともに1期と同じ方が歌ってます。このお話に合ってますね〜

安心して観れる作品です。ただ日常の話がメインであまり起伏がなく、ドキドキワクワクすることがほとんどありません。ちょっと古めのラブコメを観たい方にはピッタリだと思います。もし観られる方は、ぜひ1期から視聴することをオススメします。

縁(えにし)いい言葉です。このお話もそうですが、あにこれで好きなアニメを語れる方々に出会えていい縁になりました。そんなことを思いながら最終話を観ていましたね^^

後で知りましたが、原作者は福岡出身なのですね~どうりでティナの博多弁の使い方がうまいと思って観てました^^

投稿 : 2024/05/04
♥ : 36

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あなたともう一度、縁(えにし)を結びたい…。

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版第1期は視聴済です。
2020年冬アニメのショート作品の視聴を勧めるか、少しだけ迷いましたが、圧倒的にこちらの方の視聴意欲が勝ったため、継続して視聴することに…。


物語の舞台は前作から2年後…。

桜庭館での共同生活は、高校生のちかも加わりより賑やかにより楽しく過ぎていた。

しかし、そんな平和な日々の中でも、葵、薫、そしてティナも、それぞれの試練に直面し、
悩み、決着をつけなければならない時がやってこようとしていた…。


公式HPのあらすじを引用させて頂きました。

物語としては、前作の延長線上で桜庭館での日常が描かれています。
葵ちゃんの薫への愛はより大きくなって、薫も自分の将来と真剣に向き合い始め、ティナの暴走っぷりも健在…

妙子ちゃんのドジっぷりとちかちゃんの元気いっぱいは相変わらずですが、繭ちゃんの薫への積極的なアプローチは少し影を潜めました…
まぁ、桜庭館は今日も平常運転中といったところでしょうか。

変化といえば、ちかちゃんの高校の友達2名が新たに加わったという点です。
しかも片方のCVは能登麻美子さんですから、私にとって前作以上に耳の幸せな作品でした。

ですが、丸っきり変化の無かった訳ではありません。
物語の終盤に焦点の当てられたティナのエピソードは大きな変化点でした。
優しいのは薫や葵ちゃんだけでは無かったというのが視聴を終えた直後の率直な印象です。

今期は少しサービスシーンが多かった印象がありました。
個人的にはそこまで無くてもよいので、物語を進めて欲しかった、というのが本音です。

何故なら完走後にwikiをチラ見したらネタバレ情報が目に飛び込んできて知ったのですが、第2期では物語のラストまでは描かれていませんでした。
この後、薫と葵には更なる試練が待ち受けているようですので…

でも、泥沼化する要素も多分に含まれているようなので、物語を綺麗に纏めようと思ったら、本作のような構成になるのかもしれません。
私的には薫と葵がどの様な道を歩いて行くかが気になりますけれど。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、石田燿子さんの「たからもの」
エンディングテーマは、the Indigoさんの「I Do!」
歌い手の皆さまは第1期からのスライドでしたね。

1クール全12話の物語でした。
葵ちゃんの一途さを全集中で愛でながら視聴できる作品でした。
しっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

めじな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

感想

全12話。ハーレム・ラブコメもの。

この作品の前に1期を先に観るほうが良いかもしれないです。

あらすじ
前作から一年後。桜庭館での共同生活は、
高校生のちかも加わりより賑やかにより楽しく過ぎていた。しかし、そんな平和な日々の中でも、葵、薫、そしてティナも、それぞれの試練に直面し、
悩み、決着をつけなければならない時がやってこようとしていた。

タイトルにもありますが、「縁」を題材にしていて、
これはハーレム化した桜庭館の住人達との「家族愛」をテーマにしています。
この住人達との友情も今作の見所かと思います。

その住人の一人であるティナをメインに描くエピソードが中心ですので、
1期でティナが良かった人には楽しめる内容かと思います。

前半~中盤までは1期と同じように、のんびりとした展開。
日常の話の中で後半へと続く伏線のエピソードや行動もありました。
後半はちょっと切ない展開に。
この辺りがこの作品の家族愛や友情を観て取れるかと思います。

1期よりもハーレム色が強くて、またコメディ要素もアップしています。
もう桜庭館の住人達が面白おかしくやってます。

私は薫と葵ちゃんメインのストーリーが良かったので、1期の方が好きですね。
話の進展もないですしマンネリ化してる感じがするので、
2期やる必要があったのか?というのが正直な感想です。
1期でそれなりの終わり方したのに。

ハーレムラブコメとしては楽しめる内容の作品ではないでしょうか。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 13

65.4 13 2003年秋(10月~12月)アニメランキング13位
魁!!クロマティ高校(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (144)
763人が棚に入れました
東京都立クロマティ高校、そこは選りすぐりの不良達が揃う、「ワルのメジャーリーグ」とも言われるほど恐れられている高校である。
主人公・神山高志は優等生ながらも、中学時代に助けてもらった親友と同じ高校に行くため引き算ができれば入学できる(しかも面接がない)というクロマティ高校を受験したのであったが、なんとその親友は不合格となってしまったため、結局神山1人が入学してしまう。それでも挫けず通っている内に、究極のバカ・林田慎二郎や影の薄い前田彰、茶筒型のロボット番長メカ沢新一や、高校生どころか日本人にすら見えないフレディ、それどころか明らかに本物のゴリラであるゴリラ(豪ヒロミ)、喧嘩は強いが乗り物に弱い竹之内豊、大財閥の息子・北斗武士と名前を名乗ろうにも必ず妨害が入るため名前を名乗れない子分など、クセの強い友人や仲間が増えてゆき、この異常な学校にも馴染んでいくのだった…。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、鈴木琢磨、稲田徹、若本規夫、内藤玲、風間勇刀、黒田崇矢、森訓久、陶山章央

kororin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「前略、[あにこれ]の前の視聴者様・・・

このアニメに出てくる奴らは【不良】です。だから決してこのアニメのマネはしないで下さい」(マネするな!バ〇になるぞ!)

(バカ)真面目優等生・神山高志。中学時分、高校進学に悩む不良クラスメートを見かねて共に引き算さえ出来れば入れる「クロマティ高校」を受験しようと励ます。が、入れたのは神山1人(不良同級生は予想外のバカだった)。
喧嘩っ早い不良たちだらけのクロ校で神山高志の運命やいかに・・・

もう言わずともソコソコ知れたコメディの怪作。
・タイトルは、かつての日本プロ野球で助っ人として活躍した外人選手の名前と「魁!!男塾」を合わせたようなパロディー風に、
・キャストのネーミングも芸能人から「読み方そのまま・漢字は当て字&ひねり」という耳馴染みやすさ(覚えやすさ)、
・野中先生の「絵の下手さを忠実に再現」した作画、
(池〇遼〇先生と同じ手法で、或るアングル「だけ」の絵が上手く、それを映画みたくコマに組み合わせる方法。しかし池〇先生より女性と機械系等のデザインがお粗末な程下手糞)
・なので野郎しか出ませんが、皆未成年なのに恐ろしくオッサン顔。

そして場違いすぎる異色キャラの数々
・その漢気に誰もが一目置くが、どう見てもドラム缶ロボットにしか見えないのに誰もツッコミがいれられない「メカ沢新一」(声、優、はぁ、ぅわ~かもと、のぉ~りおぉでぇ~す)。
・ゴリラ。どう見ても「ゴリラ」。
・今なおCMとかにも使われる「QUEEN」の曲。そのボーカル、フレディ・マーキュリーにクリソツの謎の寡黙な男「フレディ」(オッサン?高校生?)
等々・・・

今はもう殆ど居ない強面学ランの不良たちが何気ない一言事で間違った解釈で話がドンドン膨らんでゆきトンデモないオチになるというパターン。
厳つい顔して真面目にバカをやる茶番劇がシニカルな笑いを起こさせて楽しくも思いますし昨今の「お笑い芸人」のコントに精通するものがあるようにも思えます。(笑いの基本は『真面目に非常識』!)
原作での喫煙シーンはアニメ規制により「変なモノ」で代用しているのも面白おかしいですネ。

原作がそんなに面白くなくても、アニメ化によりで小気味よいテンポの演出で面白くなった作品はジャンプ系の「ギャグマンガ日和」や「すごいよマサルさん」なんかもありますが、コレもそんな感じだと思います。

そういえば、実写映画版では「仮面ライダー龍騎」の須賀貴匡さんが神山高志役をやってたっけなぁ・・・「宇宙猿人ゴリ」をマンマ入れてたけどあんまり面白くない印象が・・・

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5
ネタバレ

文葉 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

シュールな上級者向けアニメ。クロマティ高校

選りすぐりの不良達が揃う、クロマティ高校は
「ワルのメジャーリーグ」又は
「毎日がワルのオリンピック」状態だった・・。
優等生の主人公神山高志が入学し{netabare}(第一話の鉛筆回から神山が一番のワルだって判明(笑)){/netabare}
沢山のワル達と出会い、生活していく上で学校での立場も向上し
奇抜な高校生活を満喫する・・みたいな話

上級者向けアニメ探してたら
このアニメが見つかったけれど、
勇気が(色んな意味で)出なかったので今まで疎遠でした(震え声)

原作未読なのでアニメ見る前に一応Wikipediaで調べて、
単行本第1巻に載っている「クロマティ高校沿革」をみて
特に1930年:初代総番長が「喧嘩相手が止まって見えた」との名言残した。
1987年:学校ごと入学式の日にち間違える。新入生大混乱。
そして何度も校舎が破壊される・・
等の部分などにカオスを感じて視聴決定しました。

あにこれのクロマティ高校のサムネがいかにも
QUEENのBohemian Rhapsodyっぽくてシュールですw
(実際にニコ動でBohemianのMADがあったので私と同じことを考えている人がいることに安心感を感じました)

高校生なのか日本語が通じるのかわからない
某シンガー↑にそっくりなフレディ初登場回や
ゴリラそっくりな(明らかに本物のゴリラ)の
豪ヒロミ(←絶対郷ひろみ本人に怒られるw)の登場回に爆笑しましたw

メカ沢くんがロボットなのに機械が苦手で
義理人情に厚く男らしい硬派キャラだから
作中の人気キャラクターの一人なのに作者から
否定され嫌われているのが謎・・(笑)

2005年に実写{netabare}
「魁!! クロマティ高校THE★MOVIE」が
原作ファンに人気なので(実写化で成功なのも珍しい)
アニメ視聴後に見たら、ほんとアニメそのままでシュールだった・・
第一話の鉛筆もろ食べてたし・・役者魂を感じた・・スゴイ!
特撮組が多くて女性一人も出なくて、まさにクロマティだった。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 33
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

メカラッタメカラッタメカラッタ

物語の評価は、爆笑レベルの評価と思ってください。
ナンセンスギャグばっかりでまとまな物語なんてありません。
ロック好きでクィーンの大ファンでもあるしサービスの満点。
画はあれですが、作品に相応しい。

コミックは未読。
この2003年のアニメ版の後に制作された、2005年公開の実写映画版観る機会あって
そこで初めて知ったタイトルです。

呆れるほど下らないけど、なんだか可笑しく、
意味不明だったり、わけわからんキャラのてんこ盛りだけど
それで逆に忘れられなくなっちゃてアニメも観ちゃいました。

これはこれでというか、映画以上に面白い!
予想不可能の展開で飽きません。

主題歌「純」(作詞・作曲・編曲・歌:吉田拓郎)が妙に嵌ってていい。

キャラでは他の方のレビューにもありますが、
メカ沢新一とcv若本規夫の組み合わせが最高。

1話15分で全26話なので総時間では長めの1クールアニメ分。
ほとんど笑いっぱなしになるので15分で区切ってくれて大正解。
{netabare}
99%野郎ばかりでまとまな奴は一人もいません。
一見優等生に見える主人公神山高志(cv櫻井孝宏)が実は一番のワル。
彼もバカですけど、それ以上のバカばっかで
バカのハーレムアニメと言っても過言ではありません。

端役を除き、唯一の女性キャラは前田母(cv林原めぐみ)
といってもアニメでは「ン」としか言わず見た目は前田。
なぜに林原さんを起用?勿体なさすぎ!
{/netabare}
人を選ぶ作品ですので迂闊には薦められない。
ただ、1話観れば相性判断出来ると思うのでお試しの価値はありますよ。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

65.1 14 2003年秋(10月~12月)アニメランキング14位
クロノクルセイド(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (175)
1238人が棚に入れました
第一次世界大戦終結後の1920年代。それはまだ現代よりも夜の闇が濃かった時代。
アメリカ合衆国は大戦による軍需景気に湧き、同国に生きる人間たちはその繁栄を謳歌しながら、自らの持つ「心の闇」に捕らわれていた。好景気と投資によるにわか成金。マフィア・カジノ・禁酒法…。その光と闇に狭間に乗じて、ヒトの心の弱さを突き、暗躍する者たちがいた。悪魔と呼ばれる人外たちである。
マグダラ修道会ニューヨーク支部に在籍する、悪魔祓い専門のシスターロゼット・クリストファは、かつて悪魔アイオーンによって連れ去られた弟ヨシュア・クリストファを取り戻す為、相棒であるクロノと共に激動と繁栄と闇に満ちた米国を駆け巡る。


声優・キャラクター
川上とも子、石田彰、千葉紗子、榊原良子、速水奨、皆川純子、桑谷夏子、井上和彦
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

修道女&悪魔少年コンビの魔術バトルものだが・・・かなり意外な結末に

「ゴンゾの奇跡」で有名なアニメ制作会社GONZOが2000年代前半から中頃にかけて制作したアニメ作品
「カレイドスター(2003年)」、「Solty Rei(2005年)」
を以前視聴してみたところ、序盤・中盤は少しグズついた展開で忍耐が必要だったものの、そこを何とか切り抜けてからの終盤、特にラスト近くの展開に、それぞれ非常に大きな感動を受けた経験があるので、同社の同時期の制作である本作にも手を伸ばしてみました。

【ジャンル】 修道女・修道士と悪魔入り乱れての魔術バトルもの
【放送期間】 2003年11月~2004年6月


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に大きな疑問を感じた失敗回

{netabare}
1 シスターロゼット / Pilot ☆
2 契約者 / The Covenant ☆
3 御使い / Apostles ★
4 罪人 / The Sinners ★
5 修道騎士 / Militia ☆
6 宝石の魔女 / jewelsummoner ☆
7 悪魔 / The Devil ☆
8 傀儡 / Falling rain ☆
9 ヨシュア / Joshua ☆
10 尖角 / Horn ★
11 けだもの / Gabriel Hound ☆
12 聖夜 / Holy night ☆
13 姉 / Marionette train ☆
14 祈り / Invocation ☆
15 追手 / The Pursuers ★
16 信仰者 / Believer ☆
17 共犯者たち / Accomplices ★ 
18 四人 / Photograph ☆
19 首 / Atonement ★
20 毒 / Temptation ★★
21 マグダレーナ / Mary Magdalene ★
22 さよなら / Sayonara ☆
23 ノイズ / The Noise ☆
24 クロノ / Chrno ☆
{/netabare}

◆総評

上記の通り、

(1) 序盤・中盤はさほど大きな動きがなく退屈気味の展開でしたが、そこはGONZO作品の常かと思って我慢して視聴を続けたところ、
(2) 終盤(第17話以降)に入って意外な展開が続いて、特に★★(星2つ)とした第20話では本作もこれでなかなか面白いのではないか、という期待を持ちましたが、
(3) ラスト3話の展開が、確かに引き続き意外ではあったもののの、結構淡白(ないし地味)で、第21話までの期待をはぐらかされてしまったような微妙な感想になってしまいました。

また、魔術バトルもの、という本作のジャンル上、どうしても以前に視聴した「灼眼のシャナ(2005年、2006年、2011年)」と比較しつつ観ていたので、余計に本作のバトルシーンの迫力不足や、個々のキャラクターの描き出し方や作品世界の作り込みの甘さを感じてしまったのかも知れません。

なお、本作の世界観やストーリー展開自体は、
(1) 「灼眼のシャナ」に匹敵するくらいのスケールの大きさを感じましたし、
(2) シャナにはなかった現実の歴史に起こった(とされる)出来事(例えば、{netabare}第一次世界大戦中のポルトガルで起こったとされる「ファティマの聖母出現と予言」や、一級の聖者に現われるとされる聖痕(stigma)や、迫りくる第二次世界大戦の足音{/netabare})の作品中への取り込みもあって、
その点に少し興味を惹かれもしたのですが、それも結局は中途半端に終わってしまっているように感じました。

最後に、本作の結末部分について、{netabare}主人公ないし重要登場人物が哀しい最期を迎えてしまい、周囲の人々がそれを悲しむ{/netabare}、という形で完結に向かう展開は、ギャグ多めの本作からはやはり意外で、ここで感動を受ける方々はきっと多いのだろう・・・と私も推測します。

ただし私自身は、例えば「CLANNAD」、「四月は君の嘘」といった、あにこれでも評判の非常に高い作品の結末についてさえイマイチ感動できなかった人であり、要するに本作のような結末のタイプからは感動のポイントがズレている人なので、その点で、同じGONZO制作アニメでも、前記の「カレイドスター」や「Solty Rei」(この2作は{netabare}ハッピーエンドです{/netabare})並の感動を受けることは、残念ながら今回は叶いませんでした。

従って、本作の個人的評価は、この「カレイドスター」(個人評価では総合4.2を付けています)や、翌年に放送が始まった同じ魔術バトルものの名作「灼眼のシャナ」(こちらも個人評価では総合4.2を付けています)との釣り合いを考慮して、さほど高い点数を付けることは出来ませんでしたが、それでも2000年代前半の同ジャンルの人気作として、やはりexperienceとしての視聴価値の十分あった作品と結論づけたいと思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 33

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ダレがないガッツリ作り込まれたアニメ。結末が有名かな?

 2000年代中盤くらいにレンタルDVDでアニメを結構見ていた時代の作品の中ではかなり印象深いものです。数年の時間をおいて2回見ていると思いますので、話はまあまあ記憶に残っており、今更全話を見返すつもりもないですが、今回レビューにあたりポチポチと確認しました。

 まず驚くのは、作画がいいですねえ。画面全体が非常に丁寧な造りです。キャラデザは当時のラノベ的な感じがしますが、実際はコミックスです。原作と違いがあるということでコミックスの一部を確認しましたが、アニメ以上に綺麗な絵(特にロゼットとアズマリア)で驚いた記憶があります。

 で、本作が印象に残っている一番大きい理由は結末ですが、その他のキャラたちのエピソードも結構救いがなかったと思います。

 宗教的なギミックが散りばめられいますが、宗教を深掘りするわけではありあません。修道女設定も雰囲気や設定にはマッチしますが、テーマは生み出していません。
 キリスト教の教義の堅苦しさに対する人間性としての欲望を求めるような、善悪の相対化を狙っているとは思いますがそこが成功しているかどうかはちょっと不明です。ただ、宗教が人の不幸を救ってくれないような世界の歴史の理不尽さについては感じることはできました。

 宗教的なテーマが機能しない理由は、登場キャラがいろんなマイナス要素を背負わされて、そのマイナスをどうして行くのかにストーリーの大半を取られているからです。そこにあるのが宗教的な理不尽さではなく運命論的なもので、主に兄弟姉妹の因縁が中心でした。

 同様に、アストラルラインとかパンデモニウムとかいろいろあり、物語としては奇麗に機能していますが、テーマ性やアナロジーとしてはあまり機能していなかった気がします。

 ただ、それが面白くないという意味ではありません。多少の遊び回はあるし、1クール12話の現在に比べれば緩いテンポの回もあるものの、結構無駄なく2クールでストーリーが進みます。
 先ほど言った通り、キャラの背景が説明されているので、次にどうなるかという興味が持続します。

 惜しいのが、ちょっと因縁というかストーリーの作り込みに力が入りすぎて、キャラが記号化した気もします。例えばロゼットの好物は?何が苦手?得意なのは?それはなぜ?みたいな作り込みが甘い気もしました。クロノとアイオーンも要するにロゼットの奪い合いでした。2人の思想的な葛藤が過去回想からもうちょっと描けてれば、と思います。

 そして、何といっても結末です。クロノの力を発揮するための代償として、ヒロインの命の時間という非情な設定が物語全体を貫いて、それがどうなるのか?という問題が一番大きいです。聖痕=マリアで非人間的な存在としてそれを上手く処理するのかなあ、などと思っていたら、そうきますか!!という最後で、かなりの衝撃を受けた記憶があります。

 ということで、エンタメとしてはガッツリと面白いし、かなり見ごたえがあるアニメだと思います。2クールですがダレはないと思います。ストーリーキャラはもちろんですが、作画が丁寧で色合いも良く「アニメを見た」という満足感が高いです。
 声優・音楽は今見るとそこそこですが当時のスタンダード以上だとは思います。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

coldikaros さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

これは・・・^^;

あれ?原作完結後のアニメだった気がするんだけどな・・・
原作のラストでは泣いた記憶があります。
このアニメ版のラストは、後味悪いの極みですね^^;
これは元々ですが、設定自体が結構えげつなく、初めからあまりハッピーなラストを想像できません。
敵方の策略や行動も尋常じゃなくえげつないものがありますので、心が抉られます。
バットエンドや絶望にこそ心ときめくって人にのみ一応おすすめできます。
ですが原作に比べると、どうしてもラストの演出の弱さが目立ち、これなら原作の漫画を見たほうが満足感を得られると思います。
うーん。本当にどうしてこのような方針になったのか、アニメ側にも原作側にも利益はないと思うのですが。
ラストが全体の評価を大きく下げてしまった残念な作品ですね。正直まったくおすすめできません^^;

投稿 : 2024/05/04
♥ : 3

64.9 15 2003年秋(10月~12月)アニメランキング15位
最遊記RELOAD(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (120)
901人が棚に入れました
人間と妖怪が平和に暮らす桃源郷。しかし、そんな桃源郷に突如として暗雲が立ち込める。負の波動によって各地の妖怪たちの暴走が広がる。
そんな中、異変の元凶となっている牛魔王の蘇生実験を阻止するために三蔵一行は西へと向かっていた。
ストーリーは『最遊記』から約半年後、旅に出てから一年が経った桃源郷が舞台。前作『最遊記』に引き続き、彼らが1人の"男"として大きくなった過去編も充実している。ヘイゼル=グロース・ガトという敵か味方か未だ分からない男たちも加わる。衣装も新たに、また彼らは強かに走り出す…。

声優・キャラクター
関俊彦、保志総一朗、平田広明、石田彰、草尾毅

coldikaros さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

なんかよくわからなくなった

一期は割と目的に沿った道を進み、それに沿った敵と戦っていましたが、後半これはちょっとズレました。
まぁキャラが全てといってもいいアニメなので、目的とかどうでもいいって感じも強いんですが、なんとなく今なにやってんだこれって感じがありました。
内容は、一期の続きもので、更に西遊記が元になっている作品なのでほとんど変わらずですが、上でも書いたようにちょっと意外な展開が訪れます。
後半は急な戦闘の激化はマンネリを防ぐためにはなかなかいい展開だとは思います。が、自分はあまりピンとこない話の流れでした。
全体的にキャラの単純なかっこよさをメインに話を作っているような感じなので、刺激の強い展開を好む人はこの二期が面白いと感じると思います。
アクションも演出もパワーアップしていて、後半の激化がかなりのものなのでそういう意味での面白さは上昇したと思います。
何にしても自分はあまりピンとはこなかったのでおすすめ出来ませんが、漫画からのファンや声優でアニメを見る人が見れば、なかなか興奮できるものだとは思うので、そのくらいには面白いとは言っておきます。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

gazetter さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

おまけが本編

幻想魔伝・ガンロックとある中で、このリロードが唯一最後まで観た最遊記。
ストーリーは構成自体は悪くはないが、展開にやや欠ける。
しかし、2クールなので不快にはならない。
作画は2003年にしてはすごく綺麗。原作のクオリティをそのまま再現している。
声優はメイン4人だけでも豪華なのに、他キャラもすごいメンツ。
音楽は好きではなかったが、悪くもなかった。
あと、本編の最後に「うら最」という2~3分のおまけがあるのだが、これが1番面白い。放送当時は本編よりこっちの方を楽しみにしてた。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

ちゃっぴー0913 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

古めですが絆が深まる旅物語

時代補正も入りますが基本キャラがカッコいいです
関さん 平田さん 石田彰の演技かっこいいです
1期最終話 50話辺りかな? 演出神ってます
20年位前の話ですが原作まだ続いてます 最後にアニメ化したのは2.3年前なのでそろそろ続編あるかもです まぁ早い話西遊記を元にした冒険物ですねw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

64.1 16 2003年秋(10月~12月)アニメランキング16位
おもいっきり科学アドベンチャーそーなんだ!(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (13)
104人が棚に入れました
オンラインゲームをしていたトモル、ミオ、ダイの3人は、遊んでいる最中に突然ゲームの中へと吸い込まれてしまう。そこは、ユリーカという未完成の仮想現実のゲーム世界だった。この世界でユリーカ・タワーから発せられるミッションをクリアしなければ現実世界に戻る事が出来ない事を知ったトモル達はミッションクリアに乗り出すが、ライバルのユキオ、スズカ、コータ達もユリーカへと吸い込まれてしまっていた事を知る。相手チームより先にミッションをクリアし、知識の石・ユリーカストーンを集めなければ6人は現実世界に戻れないばかりか、ユリーカが壊れてしまうとそれぞれ教えられたトモル達とユキオ達は、不思議なミッションに挑みユリーカストーンを集めて行くが…。果たして少年少女達は現実世界へ戻れるのだろうか?

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

そーなんだ!ほんとうにそーなんだ

知識としても教育にもなるかもなぁという印象
まあ、昔見たかったけど見れてなかったアニメを見たんで俄然評価が高くなる

最終回でのオチが
今の現代の技術からしても、有り得そうだったのがちょっと驚いたかな

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

63.9 17 2003年秋(10月~12月)アニメランキング17位
ロックマンエグゼ アクセス-AXESS(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (14)
200人が棚に入れました
アニメ『ロックマンエグゼ』の第2シリーズ。ベースは『バトルネットワーク ロックマンエグゼ3』『ロックマンエグゼ4』。
ダークロイドの手によりウイルスが現実世界で実体化する事件が起こる。熱斗とロックマンは融合=クロスフュージョンして、ネット社会の平和を守るネットセイバーとして様々な事件を解決してゆく。
クロスフュージョンの影響で、前作後半で大活躍した「スタイルチェンジ」の代わりに「ソウルユニゾン」の能力がロックマンに発現するのだった…。

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

クロスフュージョン

GBAソフト、ロックマンエグゼ3および4を基にシナリオが構成された。
今回のアニメの目玉は何と言っても、熱斗とロックマンが合体して現実世界で戦えるクロスフュージョンだろう。GBAソフトに逆輸入してもいいどころか、むしろしてほしいレベルの良設定だった。
OPは曲映像共に良かったし、SEが入っていたのも良かった。映像の最後で、メイルになかなかの勢いで抱き着かれる熱斗が羨ましい。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

63.8 18 2003年秋(10月~12月)アニメランキング18位
高橋留美子劇場 人魚の森(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (75)
377人が棚に入れました
現代より約500年前。漁師の湧太は仲間と共に浜に流れ着いた人魚の肉を面白半分に食べてしまう。すると仲間は次々に死んでいき、湧太だけが生き残った。それどころか、湧太は不老不死の体となってしまった。

不老不死の妙薬と呼ばれる人魚の肉。だがそれは力が強すぎるために、普通の人間にとっては猛毒であり、死ぬか、“なりそこない”と呼ばれる化け物に変わる。それに耐え切り不老不死を得ることができる者は、数百年に一人。湧太がその一人の人間であった。そのために湧太は、人と交われぬ永遠の孤独をその身に背負う事になる。親しいものは皆死に絶え、永遠の時を生きなければならない。いつしか湧太は元の人間に戻ることを切望するようになる。

声優・キャラクター
山寺宏一、高山みなみ

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

高橋留美子が人魚伝説をモチーフに、シリアス路線で描いた珠玉の短篇集

「うる星やつら」「めぞん一刻」「らんま1/2」「犬夜叉」「境界のRINNNE」など、
主な原作の殆どがアニメ化されている漫画家、高橋留美子が、
80年台から不定期で発表してきた短編を高橋留美子劇場の人魚シリーズとして、
2003年に放送された作品。全13話。

高橋留美子と言えば、個人的には「うる星やつら」や「めぞん一刻」のようなラブコメがすぐ思い浮かびますが、
本作はホラー&サスペンス要素を含む終始シリアスな路線で描かれており、
内容には一部過激な描写も含まれるなど、(12,13話はR15指定でDVDのみ収録)
その他の作品とは一線を画するものとなっています。

☆物語☆

人魚の肉を食べ、望まずも不老不死になってしまった主人公ユータが、
元の人間に戻るために人魚を探し、数百年の月日を経てようやく人魚の里へ辿り着くも、
元に戻る方法は無い事を知る..そこで、とある理由から不老不死にされてしまった少女マナを助け出し、
あてどもない旅を続ける事となる。

短篇集ということで殆ど1話か2話で完結するオムニバス形式となっていて、
少々強引と感じる場面もありますが、設定がユニークで興味深く、
どのエピソードも非常によく練られた濃いもので、
観ていて飽きさせない辺りは、やはり原作者の力量に依るものでしょうね。

全話通して悲しく重いものばかりですが、
人魚伝説に翻弄される人間の欲望、悲哀や苦悩がよく伝わってくる、
「命」「生きること」を考えさせられる、深みのある作品となっています。

☆声優☆

メインキャラの山寺宏一さん、高山みなみさんをはじめ、
今となっては実力派のベテラン&重鎮の声優が多く起用されており、
非常に豪華な顔ぶれと演技が堪能できます。

今ではベテランの域に入ってきた小林ゆうさん(デビュー当時)が、
ちょい役で幾つかのエピソードでクレジットされてたんですが、
これにはさっぱり気付きませんでした笑

☆キャラ☆

声優の演技力に依るところもあると思いますが、
各エピソードで出てくる人物達の感情、思いがよく伝わってきます。

☆作画☆

2003年の秋アニメということで、やや古さを感じる作画は致し方ないとは思いますが、
同時期の「プラネテス」と比べてしまうと、少々物足りない出来に思えます。
まぁ「プラネテス」が良すぎるというのもありますが。。

☆音楽☆

OPはアップテンポながらマイナー調の物悲しい楽曲で、本作との相性もとても良く、
EDは物語の余韻を感じさせる物憂げかつ穏やかでもので、どちらも秀逸。
作中BGMは現在に比べるとややバリエーションが少ないながらも、
繰り返し流れることで印象に残ります。


ラブコメ系のイメージの強い高橋留美子作品でしたが、良い意味で裏切られ、
また懐の深さを再認識できました。
シリアスで重く悲しい物語が好きな方には、是非オススメしたい作品です。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

猫は死んだら死んだままなの?

高橋留美子のアニメ化作品では希少なサスペンスホラー。
人魚に纏る伝記や伝承の様なダーク・ファンタジー作品。

日本各地に伝わる人魚伝説は恐ろしいものがほとんど。
ディズニー作品等の様な綺麗な「人魚姫」のイメージが
強く一般的だと思うけど・・実際には世界各国の人魚
も不吉な象徴や悲しい結末のものが多い。

この作品は日本古来の港町の伝記のようなダークな人魚
の不老長寿に纏る悲しい話を軸に展開してく。

人魚そのものは不老不死ではなく、人魚の肉を食べて
不老不死になった人間の肉を食べて若返るというもの。

人魚の肉は毒性が強く、耐性の強い者は極一部だけ。
大多数は死ぬか「成り損ない」として化け物になる。

人魚の灰は死体をゾンビ化する・・頭を打ち落とされ
なければ、身体に杭を打ち込まれ絶食状態でミイラの
ようになっても絶命しない等・・ドラキュラと似てる。


あらすじ

漁師の湧太は仲間と共に浜に流れ着いた人魚の肉を面白
半分に食べてしまう。
たった一人生き残った湧太は不老不死となってしまった。

親しい者・愛する者は皆死に絶え、永遠の時を生き続け
なけるが・・常に孤独に苛まれる・・人間に戻ることを
切望するようになり、人魚を探す旅を続ける・・

それから500年後・・ある日ついに人魚の里を見つけ出す。
そこで囚われの身の少女・真魚と出逢い助けだすが・・
その里の人魚に・・元の人間に戻る方法は無いと聞かされ
湧太と真魚は共に旅に出る。
その永遠の旅の中、彼らは「人魚の伝説」に翻弄される人々
の悲哀を見続ける。というもの・・

真魚と出逢う前の過去500年戦国、江戸、明治、大正、昭和
の湧太の過去回想等も混じえ悲哀要素など多く含んでいる。

真魚は囚われの身故俗世に疎く、猫を珍しがり慈しむが・・
湧太の「どうせすぐに死んじまうから放っておけ」という。
真魚は「猫は死んだら死んだままなのか?」と聞き直す・・
そうしたちょっとした会話にも悲しさがある・・

OPで雰囲気が良く出ている。EDも古さを感じさせない。
作画は少し古いけど可也作風にあった雰囲気で良い感じ。
※可也力の入った描写や綺麗な背景などもある。

第十二話・最終話は内容的に残酷な表現があり、TV未放送。
ソフトは最終話を含む巻のみR15指定を受けている。
※実際最近の深夜アニメの陰惨グロ映像の方が遥かに酷い。


4~5話人魚の森前後編 神無木登和(島本須美)
此処がひとつのピークかもしれない。



湧太 - 山寺宏一
真魚 - 高山みなみ
登和 - 土井美加
佐和 - 此島愛子
椎名 - 槐柳二
椎名(青年時代) - 田中和実
佐和(少女時代) - 山崎和佳奈

島本須美・桑島法子・折笠愛・佐久間レイ他各話にゲスト
キャラが登場する形式。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 5

おすぎまん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

ストーリーだけは秀逸

元々、原作は読んでましたし、高橋留美子は昔から短編集を出しており、ギャグあり、シュールあり、シリアスありという内容のものでいずれも秀逸なものが多いので、割とこういうのは真骨頂だと思っています。

という訳でストーリーは本当にいいです。
昔読んで懐かしいのと、イマイチ結末が思い出せない話もあったので、観ました。

不死をめぐる人間の醜さや、不死になってしまって周囲とかかわることの切なさは特に勇作の「俺は暮らすことはできない。ただ生きるだけだ」というセリフで胸に来るものがありました。

でも、作画がとにかくひどい。
あと規制のために、血が出るシーンなんかは、有名なゲロ隠しのようにキラキラしているし、なぜか人魚の肉を取り出すシーンも肉がドラえもんの秘密道具のようにキラキラしているとか、演出もひどい。

原作マニアの人が文句言っているなりそこないの指の本数は別にどうでもいいですwww
むしろそんなの覚えていて、そんなことに文句言っている人が気持ち悪いwww
ストーリーに出てくる醜悪なキャラそのものですw

あの作画じゃあここでの評価が低いのは当然でしょうね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

63.8 18 2003年秋(10月~12月)アニメランキング18位
映画 あたしンち(アニメ映画)

2003年12月6日
★★★★☆ 3.6 (15)
110人が棚に入れました
“母"の強烈なキャラクターと日常の些細な出来事を独自の視点で捉えた“あるある感"溢れる描写が評判を呼んでいるけらえいこ原作の同名漫画を、TVアニメ化に続いて映画化したアニメーション。映画版独自のオリジナル・ストーリーで、母とみかんが入れ替わってしまったタチバナ家の一大騒動を描く。 世間の常識とは無縁に生きるたくましい母の行動に振り回されっぱなしの、いつもと変わらぬタチバナ家。ところがある雨の日、歩道橋で足を滑らせたみかんと母が頭をぶつけてしまう。しかもその瞬間、雷が2人を直撃。すると、信じられないことにみかんの体と母の体が入れ替わってしまった。ユズヒコと父は呆然。とりあえず、みかんになった母はみかんの代わりに登校するが、案の定大暴走。一方、母になったみかんも母の体を持て余し、慣れない家事に右往左往。そしてこんなときに、よりによって高校生活最大のイベント、修学旅行がやって来た。

ootaki さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

?だけ

映画化自体がしなくてもよかった作品だと思います。人気がでたので映画にしたと思いますが、自分はこうゆう内容では見なきゃよかったと思うしかなかったですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

63.2 20 2003年秋(10月~12月)アニメランキング20位
わがままフェアリーミルモでポン! ごおるでん(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (17)
157人が棚に入れました
放送時間が夜のゴールデンタイムに移動して、タイトルに「ごおるでん」が付いたシリーズ第2弾。魔法のマグカップから呼び出されて妖精界からやってきた小さな妖精・ミルモと仲間たちの戦いを描く。原作は『ちゃお』連載の篠塚ひろむの同名マンガ。ダアクの封印に成功し、ほころび穴もすべてふさがり、再び平和を取り戻した人間界と妖精界。だが、ミルモたちは再び、さまざまなおかしな事件に巻き込まれていく。さらに、封印したはずのダアクが、ある場所に息を潜めて隠れていて…!?
ネタバレ

ゅず さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

アニメオリジナル

{netabare}
扉を開け続ける魔法で無理に魔法を使っていたから

魔法道具の楽器が壊れてしまい直す

ついでに楽器がパワーアップして
それぞれの得意な魔法を引き出し
さらに
セッション魔法っていう楽器同士でセッションし
より強力な魔法を使えるようになった

そんなお話
楽器のセッション
{/netabare}

マンガにはなかったけれど
話としてはアリだと思ったし
よかったと思う

投稿 : 2024/05/04
♥ : 8

62.9 21 2003年秋(10月~12月)アニメランキング21位
銀河鉄道物語(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (22)
121人が棚に入れました
銀河鉄道の安全を守る空間鉄道警備隊(SDF)を舞台に、SDFでの任務中に殉職した父、そして空間装甲擲弾兵(SPG)としてその任務中に殉職した兄、その二人の遺志を受け継ぎ、SDFに入隊した有紀学(ゆうき まなぶ)を中心として、彼が自分の運命を自らの手で切り開いていく。

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

さすがは松本先生

この作品は「銀河鉄道999への冒涜だ」とおっしゃる方が多いとよく耳にします。
しかし、私的にはその考えは間違っていると思います。
確かにこの作品は「日常パートは銀河鉄道999」+「戦闘パートは宇宙戦艦ヤマト」という世界感であり、列車で宇宙戦闘をするなんて設定に無理がありすぎます。
乗客を乗せる列車に警備の為武器が装備されているという設定ならまだわかりますが、戦闘用の列車に乗客を乗せる車両がついているのは無駄なスペースにほかならない。
普通に考えても敵の的になること間違いなし、即撃沈されてもおかしくないです。
でも・・・すごくカッコいいんですよね。


このアニメのメイン列車であるビッグワンの発進時は・・・
隊長「システムチェック!」
隊員A「システムチェック、スタンバイ!」
主人公「素粒子ワープ走行発生機関異常なし!」
隊員B「軌道通信レーダー異常なし」
オペレーター「ビッグワン、出場位置へ」
隊員A「上昇フロート固定確認、磁力バリアー発生機関正常値へ」
隊員C「エネルギー正常、ボイラー内圧力上昇、シリンダーへの閉鎖弁オープン」
隊長「メイン回路接続」
隊員C「接続!」
隊員A「システム、オールグリーン!」
隊長「ビッグワン!発進!」
そして汽笛を鳴らしながら現場へ・・・。
この発進シーンには痺れました。
戦闘シーンははっきりいって「宇宙戦艦ヤマト」そのものですけど、宇宙空間を走る列車は美しく憧れてしまいます。


また戦闘以外の日常パートでもさすがは松本先生といった感じで、感動あり切なさあり懐古ありで「銀河鉄道999」のシナリオ以上の展開を見せてくれます。


この作品に興味を抱いたなら、まず第1話だけでも見てもらいたいです。
この1話目からいきなり最終回のような衝撃展開で興奮してすぐに松本ワールドの世界に引き込まれてしまうと思います。
そして第21話目からは急展開を見せ、第24話ラストには最高の盛り上がり、この後最終回まで目が離せませんでした。


またこの作品で特に注目したいのが人の死についてです。
不謹慎な言い方になってしまうかもしれませんが、松本先生の描く人の死の美しさは他の作品と同様にこの作品でも私の心に衝撃を残してくれました。


それと松本先生の作品にかかせないのが「ささきいさお」の歌う曲。
OP曲の「銀河鉄道は遥かなり」はキリッと身が引き締まる気持ちになり、ED曲の「銀河の煌」はどことなくノスタルジックな気持ちにさせてくれる素晴らしい曲でした。


そうそう、松本先生の作品って他の作品とどこか繋がっているところがあるそうですね。
例えば作中では明確な描写はないものの、この作品の主人公である有紀学は「キャプテンハーロックの有紀螢」の弟という設定だとか、SDF隊員の一人が「宇宙戦艦ヤマト」のある人物と関連性がある?とか・・・。
他にもそういう設定がいくつか見られたのでそれを探してみるのも一興です

投稿 : 2024/05/04
♥ : 9

sMYVP12210 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

1期を今さらながら見終わり。いさおOPは3話から。

パチンコで好きになって、そのころは2期がTVで放送中でした。
ゴマキのエンディングのやつですね。
パチンコで大当たりで流れる ささきいさおの歌が2期では聞けなかったのですが、1期の3話から正式にOPで流れてくれましたw やっぱ最高のOPです!

お話については、松本先生のはどれも似た展開なのですが、惑星ごとにお話しが展開していくオムニバスで、全体のテーマはあまり重要視されていないので、どっぷり見入るというより、毎回楽しみな感じで見させて頂きました。
おもしろかったですというのが素直なところですが、本音は「作画が・・・」ですね。これは2期もひどかったので、もうそういう画風なんでしょうw
ただ、気合の入った止め絵とか シーンはあるのでそこはキレイですね。
神作画でもし新作作ってくれたら本当にうれしいのですがねー

26話ありますが、うまいこと納めてきたなって感じでした。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

Moji さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

メーテルも鉄郎も登場しない。

良くも悪くも、松本零士らしい正義感にあふれた作品である。
あの「銀河鉄道999」の銀河鉄道管理局・空間鉄道警備隊(SDF)の話であるが、「銀河鉄道999」とは切り離して観たほうが良いだろう。
「もっと評価されるべき」までは推さないが、現時点の棚人数の少なさは残念に思う。
作品の出来としては中の上くらいだとは思う。
第2期やOVAへの伏線はないので、ここでやめることも可能である。
OP/EDについて、松本アニメには「ささきいさお」が良く似合う。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

62.8 22 2003年秋(10月~12月)アニメランキング22位
PEACE MAKER[ピースメーカー] 鐵(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (79)
550人が棚に入れました
時は幕末。京都では名高い新撰組に一人の少年が門を叩く。彼の名は市村鉄之助。
何者かに殺された両親の仇を討つために新撰組へ入隊する。そこで彼を待っていたのは今まで経験した事のない非日常の世界だったが、局長・近藤勇の力強い言葉、一番隊隊長・沖田総司の優しさ、友人である監察方の山崎烝の檄、そして“鬼”と恐れられる副長・土方歳三の導きと兄・辰之助の存在に支えられ、人として隊士として成長していく。
ネタバレ

千秋 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

幕末の史実や人や団体名を借りた完全なるフィクション作品。

設定は、ワンパク少年+幕末+ちょっとコメディ要素+微妙に陰陽師(と言ったら陰陽師に失礼かも)

10話目までが恐ろしく地味!!主人公も絵柄もキャラも展開も。
ちょっとコミカル要素は入ってるのだけど幕末でこの地味さは逆に先が気になった。
少年がどのような展開を迎えていくのかと。
11話目からコメディ色も少し濃くなり面白くなって来たけど、アニメだし改変は別に良いとは思いますが、新撰組の話が主体ではないからその辺りの作りが非常に中途半端で、新撰組じゃないと思うこれ。非常にサラッと史実を準えてるような、、まさにタイトル道理の印象でした。完全なるフィクションだってテロップでも流れてたけど。

新撰組だから豚って…。
マスコットなデザインの子豚がイメージにそぐわなすぎてコミカルバランスが悪かった。
グロについては時代劇なら普通程度。
むしろ、肝心な残酷なところは省かれて描かれている所が多くソフトな表現。

ピースメーカーは平和を作り出す人になれ!って事だったけど、それならもっと坂本龍馬と絡んでく所があるならその辺もアニメにしてほしかった。ピースメーカーにはもう一個理由があるらしいけど謎のまま。原作は続きがあるらしく、そちらでは明かされたり更なる展開もあるのでしょう。

あらすじは…
{netabare} 主人公、市村鉄之助は15歳のわんぱく少年で目の前で父母が殺された事により深いトラウマを抱えている。無念を晴らすため兄と共に新鮮組に入隊し強くなろうとする。
(実際に兄弟で新撰組に入隊していた人物で設定同様、土方の小姓もした。)
幕末頃の15歳と言えばもう少し中身が大人な気がするけど、見た目共に幼くワンパクってだけで他は普通の少年だ。{/netabare}

結局こんな話…
{netabare} 彼の強くなりたかった理由は復讐の為ではなく、守れなかった自分が憎かったと気づく。そして体の成長がとまるほどのトラウマを克服できるまでの少年の物語でした。{/netabare}

投稿 : 2024/05/04
♥ : 7

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

大目にみてあげよう

原作が女性漫画家なのでイケメンだったり、時代にあっていないキャラもいるし、アニメはアニメでオリジナルストーリーもあり、はぁ?で、池田屋までというのも消化不良気味なんだけど、GONZO贔屓だから大目にみてあげよう。

18、19話のアユ姉は辛いっす号泣っす・・・

ドラマにしろアニメにしろ幕末物をみると、普段眠っている長州憎しがふつふつと・・・
それはどうしようもないな。
俺の先祖の敵っすから(笑)

幕末最強は庄内藩だ!!

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

AKIRA さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

途中から鬱なかんじに

途中まではまぁ見れると思います

21,22あたりは結構グロイです

終盤が意味不明なのと暗くなるのが残念なかんじでした

投稿 : 2024/05/04
♥ : 1

62.0 23 2003年秋(10月~12月)アニメランキング23位
京極夏彦 巷説百物語(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (79)
514人が棚に入れました
妖怪小説の大家、京極夏彦作品初のアニメ化。
時は幕末、「百物語」の開板を目指す物書き志望の若者、山岡百介は、旅の道中で、又市、おぎん、長耳という妖しげな3人組に出会う。
彼らは、さまざまな罪を犯した者たちをその手で裁く『闇の仕掛け人』だった…。

声優・キャラクター
中尾隆聖、小林沙苗、若本規夫、関俊彦

じぇりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

何せ画面に占める「黒」の割合が多い

作画が独特で、墨で塗りつぶしたかの如く画面に黒色が占める割合が多く、本作品のおどろおどろしい雰囲気を十分すぎるほど表してくれているが、それだけに…

コントラストのある「赤」が出てきたときに感じる、恐怖感。

グロ注意。赤の割合も黒の次くらいに多い。ザ・グロ注意。

有体に言えば、妖怪退治の話なのだけれども、先述のとおり作画が独特で、人間のモブキャラが、ひょうたんみたいな顔をしていたり、鼻が無かったり、耳が尖っていたり、目が一本線だったり…と、既に妖怪のような風貌なので、もう何が何やら・どいつが妖怪なのか…な感じである。

ある意味、世界観にはマッチしているのかもしれないが、紛らわしいのも事実。
「妖怪とは人の心に棲まう者」…と考えれば、この妖怪然とした人間たちの描写も理解できなくはないが…逆に言えば、ちゃんと「人」の姿をしているキャラクターが各話のキーパーソンの可能性が高いと類推できてしまうので、若干台無しな感じもする。

グロい妖怪ものが好きな方にはお勧めできるが、そうでもない限り、描写に気を取られ過ぎてあまり物語は頭に入ってこないと思う。

ジャズシンガーであるケイコ・リーさんの歌うOP/EDは、時代モノと一見マッチしていないように思えて、逆に大人の雰囲気漂う、ミステリアスかつムードある楽曲なので、これは非常に良いと思った。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2

もちすい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

つるりとした白面の男

人間の業、心の闇を怪異に見立てて裁く、必殺仕事人風の怪談ものです。

原作とはかなり内容が違っちゃってますが、別物と考えれば、これはこれでありだと思います。
結構好きなアニメで、自分でもその良さを把握しきれてないのですが、とても雰囲気がよく、この雰囲気作りにはスタッフの美学を感じます。

ホラーや怪談といった、この手の物語とアニメって、すごく相性がいいと思うのです。
アニメというメディアが苦手とする細やかな心理描写というものは、怪談の怖さを演出する上では、そこまで弱点になりませんし、逆に利点である自由な色調や構図などは、ものすごく効果的に生かせるのではないでしょうか。
スタッフは、そのことをよく熟知した演出をしているように思えます。

そのように、とにかく心理描写が少なめで説明も断片的な上にテンポが結構早いので、内容がすごくわかりづらいです。
物語を論理的に把握して、じっくり感情移入するという観方には向かないと思われます。

かなり人を選ぶ作品だとは思いますが、独特の雰囲気がありますし、もう少しメジャーになってもいいような気がします。

しかし、最終話までの3話分は、ひどいです。
無理して山場作ってまとめようとしてるので雰囲気ぶち壊しで残念です。。。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 10
ネタバレ

★☆零華☆★ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

去年観たのに印象に残っていないホラー作品

ホラーベスト10作るのに、いざレビュー書こうと思ったら、全然内容覚えてなくて困った。。。


悪い事をした人間に対して、3人組みの妖怪?が成敗を下すお話だった気がします。
ほんとにうる覚え。笑
そして、3度の飯より怪奇現象の話が大好きという変わり者の
山岡百介(主人公)が、視聴者視点で話に混ざって絡み合う感じです。


{netabare}この作品は妖怪や幽霊の仕業に見えるけど、人の心の闇が妖怪や幽霊の仕業に見える様になっているだけで
実際は幻影みたいなものです。{/netabare}


一つだけ印象に残っている話を挙げれば、柳の木で全身真っ二つのシーンかな?
話というよりシーンでしたね。笑


オープニング、エンディングなどの楽曲が良いわけでもなく、キャラクターも地味。
仕舞いには物語も地味でうる覚えなので、お勧めしないホラー作品ですね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 14

61.9 24 2003年秋(10月~12月)アニメランキング24位
ヤミと帽子と本の旅人(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (98)
571人が棚に入れました
ヤミ・ヤーマ図書館の管理人であるイブは、図書館の管理人の仕事を姉のリリスに任せ、自分は本の世界で遊び始めた。だが、本の世界にイブは16歳の誕生日までしか居ることが出来ず、また話すことも出来なくなる。そして、周辺の人間がイブのことを自然と愛してしまうという弊害も持っていた。
ある本の世界…イブは高校生の初美として転生していた。一方、同性かつ姉である初美を激しく愛するようになっていた妹の葉月は、初美の16歳の誕生日に彼女を襲おうと、その寝室に忍び込む。しかし、初美は葉月の目前で消えてしまい、代わりにケンちゃんと名乗る鳥が現われる。
葉月が初美の行方を執拗に聞く為、ケンちゃんはやむなく葉月をリリスの所へ。一目で葉月を気に入ったリリスは、葉月と二人でイブを求め、様々な本の世界への旅へと出発する…。


声優・キャラクター
能登麻美子、神田理江、小林沙苗、三木眞一郎、清水愛、井上喜久子、大原さやか、笠原弘子、高木礼子、山本麻里安、福山潤、松来未祐、氷上恭子、嘉陽愛子

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

本の旅

2003年10月 - 2004年1月TV放送されたアニメ。全13話。
2002年12月20日発売されたギャルゲを元に制作された作品。

簡潔?に言うと・・本(物語)を其の侭ひとつの世界として、
図書館を無数の本=無数のパラレルワールドとした設定で、
行方不明になった義姉の初美を探して「図書館の世界」に入り
様々な本(物語)の世界を旅する主人公を描いた物語。

一応 "東 葉月" を主人公とすると上記のような物語。

この手の作品は破綻するものが多いので過度の期待は厳禁?
実際に時系列がぐちゃぐちゃに過去回想と進行中の話などが
入り乱れてミステリアスな雰囲気を作り出し、"世界観"での
方向性が見え難く、意味不明に感じる部分もあり・・その後
の上位の世界等の伏線も破綻?放棄したのかな?等と感じる
諸設定の煩雑さや説明不足感がある。今見るとどうか?・・

世界観やキャラの雰囲気で興味を持ち見たもののギャルゲ?
とは驚き(視た当時)女性キャラメインの物語だったので・・
ふぅ~ん?シスコンの百合萌え恋愛もの?とか思ってた。
良くあるアリスの難解verだとか迷宮もの?に似た雰囲気の
作品かな?とか漠然と不思議な世界を旅してる感じでした。

色々な話のパロ?オマージュ風の連続の冒険譚だとツバサ
みたいな雰囲気だけど・・似て非なる・・かな?微妙・・


東 葉月(声 - 能登麻美子)
初美の妹で僕っ娘の美少女。初美の事以外は眼中にない。
可也長いストレートの髪と凛々しい外見で女の子にモテる。

イブ(声 - 清水愛)
ヤミ・ヤーマ図書館の管理人で、リリスの妹。
大人しい少女を演じてるが、根は小悪魔的な女の子である。

リリス(声 - 小林沙苗)
ヤミ・ヤーマ図書館の管理人で、イブの姉。言動は子供。
仕事を押し付けたイブの行方をケンちゃんを使い探す。
自分達を創造したヤミ・ヤーマに似ている葉月に惚れる。

ガルガンチュア(声 - 三木眞一郎)(孤児院時代 - 朴璐美)
錬金術師。孤児院に居た頃はガルと呼ばれていた。
愛情に飢えた子供で、ジルの愛情を独占しようとした。

リツコ(声 - 井上喜久子)
ガルガンチュアの幼馴染で女錬金術師。
ガルガンチュアと共に不老不死の身体となった。

ケンちゃん(声 - 高木礼子)
リリスがイブの行方を追わせている鳥。関西弁を話す。
リリスらによって度々危険な目に遭わされる。

マリエル(声 - 笠原弘子)
ある王国の姫君だったが、ガルガンチュアに誘惑された。

玉藻の前(声 - 氷上恭子)
宇宙庭園の女主人。一日中飲んだくれている。

アーヤ(声 - 福山潤)
本の世界の案内人。読者(視聴者)を象徴した人物。
度々姿を現しては、その本の世界の事情を説明したりする。

皇 蓉子(声 - 大原さやか)
夜行列車の世界の住人。男装の麗人。

サイガ(声 - 田中秀幸)
夜行列車の世界の住人。「シベリアの虎」の異名を持つ。

ナンブ(声 - 吉野裕行)

クイル(声 - 山本麻里安) 原始創世の世界の少女。
その世界で唯一、リリスや葉月と言葉を交わす事が可能。

ミルカ(声 - 松来未祐)
ある時を境に、身も心も成長を止めてしまった少女。

セイレン(声 - 神田理江)

朱雀(声 - 渡辺明乃) 藤姫を狙うくノ一軍団の団長。

不知火 烈堂(声 - 市川治)くノ一軍団を配下に置く老頭領。

レイラ・マーズ(声 - 嘉陽愛子※アイドル歌手?)
移民宇宙船の世界に登場する少女。

ラムロ・ライン(声 - 野田順子)
移民宇宙船の世界に登場する少年。

ララ(声 - ゆかな)
レイラ達を導く宇宙移民船で稼動を続けるコンピュータ。
大人が居なくなった船内で、彼女達の親代わりをしてる。

コゲちび(声 - 清水愛)


参考までに・・
第3話Bパート+第4話+第5話Aパート+第9話Bパート(錬金術世界)
第7話Bパート+第1話Aパート(現代世界)
第3話Aパート(ヤミの図書館)
第6話+第7話Aパート(孤島の世界)
第5話Bパート(原始創世の世界)
第8話+第9話Aパート(アルカディアの世界)
第1話Bパート+第2話(夜行列車の世界)
第10話Bパート+第11話Aパート(移民宇宙船の世界)
第10話Aパート+第11話Bパート+第12話(宇宙庭園の世界)
第13話(現代世界・ヤミの図書館〔エピローグ〕)
私は放送順にしか視ていないので・・時系列視聴効果は不明。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 0

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

次の本をちょっと覗いて見よっと♪

図書館に管理されている本の中にある様々な世界を行き繋いで旅してくストーリーなんですが
見終わって私なりにこの作品のメッセージを考えてみると、、、
それぞれ独立し、相容れることのない世界を有する本と本を繋げるのは人が本を読むことなんだと、頭の中で本の世界が共生するんだと
なるほど、これは良い読書推進アニメだ。。。


まず一番の魅力は世界観です
「現代世界」「夜行列車の世界」「錬金術の世界」「原始創世の世界」「孤島の世界」「竹取物語の世界」「移民宇宙船の世界」「宇宙庭園の世界」そしてこれらを繋ぐ「図書館世界」
一粒で何度もおいしいを地で行くこの世界観
しかもそのどの世界もが、一作品として十分世に送り出せるクラスの物語背景
これぞまさしくアニメの集大成です
ただ放送順がバッカーノ以上に時系列がシャッフルされており、ちょっとわかりづらいかも

制作はスタジオディーン、作画もブレもなく丁寧に作られてます
キャラもかなり可愛く描けてますしね、カーネリアンキャラ
まぁエロゲ原作ということもあってか、当時にしてはかなり過激なシーンがあったことで話題に上りました
7話の「現代世界」での葉月のノトニーシーンは、むしろ作品より有名になってるのではないでしょうか
放送当時最速放送域であったtvkがこの話を放送中止に
憶測が飛び交う中、週を跨いで何事もなかったように7話は放送され、収束しましたが・・・
まぁ今や露出は当たり前、過激なエロスも有難味が薄れるくらいに多いご時世でして
当時のチンピク具合と比較して、感覚が麻痺していると自覚せざるを得ないなぁ・・・

能登かわいいよ能登
いやぁ能登さんのこういうボーイッシュな声はかなりツボっす
「初美を殺してボクも死ぬ!」とか演技も冴え渡ってました
このアニメの声優陣はやけに豪華でしたね、使い回しに立木さんや長嶝さんが入ってるし
三木眞さん演じるガルガンチュアとかかなりインパクトあります
ケンちゃん役の高木礼子さんとかもいい味を出してます
「夜になるとおもむろに・・・おもむろに・・・」

OPEDもBGMも良好です
OP「瞳の中の迷宮/嘉陽愛子」は紛うことなき神曲です
歌手の嘉陽愛子さんはレイラ役でアニメにも出てます
ED「永遠の祈りを捧げて」はリリス役の小林沙苗さんが歌ってるのですが、作中のキャラとのギャップがすごいです、これが声優の本気か・・・
予告編がEDのアウトロで地続きになってます
またこの演出が良くって、続きが無性に見たくなる仕様になってます

概ね私にとって好評の作品なのですが、物語のキーパーソンであるイブについては頷きかねます
アニメを見ただけでは話をごった返すだけのある種の愉快犯としか性格が取れませんでした


ハマる人には結構ハマるかも
ヤミと帽子と本の旅人、次の物語もお楽しみください

投稿 : 2024/05/04
♥ : 6

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

まさか能登さんがあんなシーンを・・・

最近声優の「能登麻美子」が気になり始めてネットで何かないかと探していたら・・・この作品に衝撃シーンがあるという情報を入手。
その衝撃シーンを目当てに・・・いえいえ、とんでもない!
「能登麻美子」の初期の頃の作品を見たいと思い視聴してみました(笑)。


この作品の概要は・・・
「能登麻美子」演じる主人公がいなくなった姉を探しに、ある図書館の管理人の魔女っ子や変な鳥?と一緒に、図書館の中にあるいろいろな本の中の世界に行くというお話であります。


見どころは・・・
やはり「能登麻美子」の演技でございます。
この作品の主人公はお尻まで長いストレートの黒髪で、セーラー服で刀を振り回すクールな女の子。
自分の事を「僕」と呼び、ボーイッシュなしゃべり方をする演技が見られました。
しかし無口なキャラでもあった為に会話が少ない点や、主人公よりもむしろ他のキャラの方が目立っていたのが残念なところ。
ストーリーが「本の世界に行く」という設定は非常にメルヘンで興味が持てましたが、実際見てみると私的にはイマイチの内容・・・。
とはいえ様々なメルヘンチックのキャラが登場するので人によっては楽しめるのでは?と思います。
中には「コードギアスのゼロ」がナルシスト化したみたいなキャラも・・・。


そしてこの作品の最大の特徴が・・・
エピソードがバラバラに進むという点にあります。
「涼宮ハルヒの憂鬱1期」の展開と言えばおわかりになられるかと思います。
なのでストーリーの繋がりにかなり困惑しました。
そこで制作会社の意図には反しますが、ウィキぺディアにエピソードが時系列に並べてあった記述があったので、私はそれを参考に時系列順に視聴しました。


さて肝心の「能登麻美子」演じる衝撃シーンは・・・
能登ファンなら「生唾ゴクリ」で見たいと思われるこのシーンは、第7話に収録されていました。
このシーン、放送中止になりかけたらしいですが、放送局側から「熱でうなされていただけ」という説明で放送されたらしいですが、あれはどう見ても・・・。
あっ、でも過度な期待はしないでくださいね。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 12

61.3 25 2003年秋(10月~12月)アニメランキング25位
瓶詰妖精(TVアニメ動画)

2003年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (49)
244人が棚に入れました
プリンが大好きな、非常にテンションが高い妖精くるる、辛いモノが大好きな、とても頭の保護を大事にしている妖精ちりり、イモヨーカンが大好きな、武士道を重んじる妖精さらら、たまごドーフが大好きな、何を考えているか分からない妖精ほろろは、せんせいさんの家に居候する4人の妖精。
妖精たちは立派な人間になるため、人間界について、毎日いろいろなことを頑張って学んでいます。

声優・キャラクター
水樹奈々、堀江由衣、名塚佳織、野中藍、谷山紀章、桃井はるこ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

【ぷきぷきぱよ】by黒田洋介 【「ドジッ娘萌え」ってなんですか?】byUNDER17 お遊戯感覚の15分ゆるカワシチュエーションコメディ!

当時オイラがどんなアニメよりも楽しみにしていたのはこの作品と【BPS】がセットになった15分×2の【動画大陸】というスターチャイルド主導の放送枠でした^q^


1話15分×13話
【マジキュー】という月刊誌で連載されていた読者参加型企画が原作
人間の世界へやってきた手のひらサイズの4人の妖精が『りっぱなにんげんさん』になるべく人間の世界を必死に勉強していきます
が、なぜかいつも面白おかしい方向に転がっていってしまうw
そんなお話です


毎話出てくる小学生“たまちゃん”も同じマジキューの企画から生まれたキャラ


1話から順番に4月、5月、6月、、、といった具合に季節を順々に巡っていきます
13話だけに関しては再放送されなかったり、単巻DVDには収録されてなかったりとワケワカメな諸事情で現在ではちょっと観るのが困難な状況なのが残念;
そんなこともあろうかとDVD-BOXちゃんと持ってますけどね(キリッ
“土星ちゃん”(当時はこう呼ばれていましたw)の活躍が観れるのはこの13話だけ
なので観れた方はラッキーw


監督はゼロ年代アニメの筆頭、岩崎良明
オイラはこの作品が岩崎監督の最高傑作だと思ってますwww


各話の脚本には、オイラが敬愛するスタジオオルフェの黒田洋介さんの愛弟子たちである白根秀樹、木村暢、上江洲誠、河合貴史といったアニメ界の今をときめくシナリオライターが揃い踏み
黒田さん自身も主題歌の作詞という形で参加されています


でっ?
『ぷきぷきぱよ』ってなんぞwww


声優陣は水樹奈々、名塚香織、堀江由衣、野中藍、桃井はることいった具合に今では考えられない『超!超!!超豪華キャスティング!!!』
少なくとも当時ほっちゃん以外はほぼ無名であり、売り出し中の若手だったからこそ可能であったのでしょうw
EDも季節ごとに歌い手と歌詞が変わって全4パターン+1あり


古い作品ですがゆるめなコントモノコメディがお好きな方は是非チェックしていただきたいですね!b
“せんせいさん”という言葉を生んだのは、何を隠そうこの作品ですw

投稿 : 2024/05/04
♥ : 16

にゃんだば〜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

声優が超豪華

名塚佳織さん、水樹奈々さん、桃井はるこさん、、堀江由衣さん、野中藍さんと言う、異常なまでに豪華なキャストを使って居たにも関わらず。

1話辺りが僅か10分程度で終わる為、知名度的に超マイナーという色々勿体無いアニメ。

内容的には、人間の暦の上での行事を妖精たちが想像して楽しむ内容だけなのだけど、ストーリーも何も考えずにほのぼのと見ていられる今時貴重なアニメ。

DVD-BOXも稀少だけど、1万ちょっとで買えて非常にお得なので見つけたら、手に取って見る事をオススメします。

投稿 : 2024/05/04
♥ : 4

ペチ14 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

Q質問 A解答 T突っ込み

A,物語 3
ギャグだね~
まあつまらなくもなく面白くもないアニメだったね

声優 5
今からみればかなりの豪華キャストです
奈々様がいる時点で評価5でしょう

キャラ 3,5
皆良い人なんじゃない~
少し調子乗ってるけどw

作画 2,5 
ちょっと子供っぽいかな
親友はあの動物みたいなのが可愛いって言ってたけど

音楽 2,5
これも子供っぽいかな

投稿 : 2024/05/04
♥ : 2
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