総集編おすすめアニメランキング 105

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月22日の時点で一番の総集編おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

79.4 1 総集編アニメランキング1位
劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(アニメ映画)

2013年8月31日
★★★★☆ 4.0 (1574)
9378人が棚に入れました
ある日、彼女は突然現れた。

いつも一緒にいた仲良し6人組。
あの頃の僕らは、何でもできると思っていた。
怖いものなんて無いって思っていた。

でも、それは起こってしまった。
何気なく言った言葉。
傷つけるつもりなんて無かった。
明日謝ればいい。そう思ってた。

でも…
その<明日>は永遠に来なかった……。

そして、時は流れ、ある夏の日。
奇跡が起こった。

子供時代の事故をきっかけに心を閉ざし離れてしまった仲良し6人組。
夏のある日、事故で死んでしまった彼女が彼らの前に現れる。
しかし、彼女は戻ってきた理由を覚えていなかった。

彼らはその<理由>を探すためにもう一度集まり、
止まっていた時間が少しずつ動き始める。
彼女は何故戻ってきたのか?

それは彼女が願った、ひと夏の奇跡―――

前を向けば、きっと会える。


声優・キャラクター
入野自由、茅野愛衣、戸松遥、櫻井孝宏、早見沙織、近藤孝行
ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

深化した夏

劇場版「あの花」は、作品としての正当な評価を受けずに来たように思う。
確かに、TV版の総集編として企画されたことは事実であり、
後日談やオリジナルエピソードなども追加されてはいるものの、それも
補足説明ないしおまけの趣向くらいにしか認知されていないのも無理はない。

抉るように尖鋭な心理ドラマが展開された本編とは対照的に、
嵐が過ぎた後の凪のような穏やかな印象で、本作は淡々と進行する。
めんまと再会した翌年の夏のある日、超平和バスターズの面々が
それぞれがめんまに宛てた手紙を持ち寄って秘密基地に集合する。
この手紙という媒体による構成がすでに婉曲なうえに、視点が各人に分散し、
そこに回想や近況報告が絡むことで、一層ダイジェスト感が強まるようだ。

だが、TV版を基準にしたこうした見方とは別の位置づけも可能だろう。
すでに「ここさけ」と「空青」について一渉り考えた経験を踏まえると、
秩父三部作を一貫する通有的なテーマを措定することによって
劇場版の自立したオリジナリティをさかのぼって捉えることができるように思う。
そのように見た場合、本作がもつTV版に対する補完的な面はむしろ、
十分な表出に至らなかった主題の深化を目指した「修正」なのではないか?
その中に新たな物語への発展の可能性が内包されているとすれば、本作の、
三部作の起点としての本質がそこに見出されるのではないだろうか?


Ⅰ ほんとうの願い

{netabare}TV版の問題点は最終話に集約される。要するに物語の核心であるはずの
めんまの願いから逸脱し、めんまが「のけもん」にされていることだ。
感情の昂るまま、めんまの成仏を妨げたものは自分たちのエゴだと決めつけ、
全員が自らのトラウマやコンプレックスを吐き出す集団懺悔は見せ場には違いないが、
情動を煽ろうとする余りの空回り感が激しく、むしろ興ざめしてしまう。
着実なストーリー展開を捨て、強引な勢いで押し切った背景には
全11話という話数の制約を演出によって補う意図があったのかも知れない。
その結果、「泣ける」アニメの代表格という定評は得たものの、
露骨過ぎる演出に違和感を抱く視聴者は、自分も含め少なくはないようである。

劇場版はまず、この難点の克服に向かう。
仔細に観くらべない限り見過ごされてしまうだろうが、実は
劇場版に挿入された再編集部分には、重要な未放送シーンが含まれている。
メンバーたちとの和解を成し遂げたじんたんがめんまを迎えに戻り、
すでに力尽きているめんまから、本当の「お願い」の内容が明かされる流れで、
彼が駆けこんでくる直前に、めんまの独白シーンが加えられている。
横たわっためんまが仏壇の方を向き、じんたんの母の写真に語りかける。

「おばさん、ありがとう。めんま、またみんなに逢えてすごくうれしかったの。
 最後にちゃんとバイバイしたかったけど・・・。」

憶測だが、これは元々TV版にあったシーンがカットされたものではないだろうか。
改めてTV版を観ると、ここが構成上の大きな欠落のように感じられるのだが、
これほど重要なシーンが省かれたことにはただ驚くほかない。
めんまと母が交わした約束が明かされる場面への布石として必要なばかりでなく、
ラストにかけて秘密基地で展開されるクライマックスの前提となるからだ。

秘密基地では、メンバーたちが見えなくなっためんまを探し回っている間、
めんまがただ一人、仲間たちへの手紙を書き続ける。この行為がずっと望んできた
大切な仲間たちとの「お別れ」の実現であることが表明されているのである。

「まだ、まだだよ・・・まだ・・・ちゃんとお別れしなきゃ・・・」

劇場版には、ペンをとって手紙を書き始める場面も追加されている。

「まだ・・・みんな、ちゃんと待っててくれたから・・・
 めんま・・・ちゃんと・・・」

そして、手紙が書きあげられると、

「間に合った・・・今度はちゃんとお別れできたよ・・・もう・・・」

「今度は」、つまり、「あの日」に果たせなかった別れが叶ったいま、
ようやく「もういいよ」が言えるタイミングになったところで、
訣別を前にした悲しみがこみ上げて最後まで言えなくなっているのだ。

めんまのセリフの中に織り込まれた「まだだよ」と「もう(いいよ)」は
ちゃんとお別れができるまでは消えたくない、という切実な願いが
これらの文句となってずっと、めんまの心の中で繰り返されていたものだ。
従ってラストのかくれんぼごっこは、このめんまの心の願いから理解されるべきで、
芝居じみた演出のようになってしまったのは、この心情が曖昧にされたためである。
仲間との告別に向かうめんまの内面をもっと濃やかにたどってゆけば、
彼女が一人一人に宛てて手紙を書くことも、ラストのかくれんぼごっこも、
すべてが内的に連関し、自然な高揚を伴いながら「めんま、見つけた」の瞬間で
頂点に達し、無上のカタルシスがもたらされたことだろう。

感情には感情の論理がある。本物の感動を呼び起こすものは
合理的なプロセスによって自然に喚起される、説得力あるリアリティーである。
劇場版にはおそらくこの反省に立ち、逸脱した部分を作品本来の形に復そうとする
リベンジとも言うべき方向性が認められるように思われる。すなわち、
TV版では後景に退いてしまった、めんまの願いをふたたび「前景化」し、
更新されためんま自身の願いによる、物語の本当の結末を提示すること。

めんまが秘密基地に書き残していった言葉、
「超平和バスターズはずっとなかよし」。
ここに物語の着地点が置かれることは、TV版のラストシーンでもじんたんの
「そうだ、俺たちはいつまでも、あの花の願いをかなえつづけてく。」
というセリフとともに映し出される点から明白なのだが、
劇場版ではかくれんぼの最中にじんたんがこの言葉を眺めながら呟く、

「きっと、これなんだよな。俺の母ちゃんの頼みじゃなくて、
 めんまだけの、めんまのお願いってさ・・・」

着地点は同じだが、更新されためんまの願いがはっきりと明示される意味は大きい。
この願いに収斂するプロセスにいわば上書きをするように全体の印象を操作し、
TV版が踏み外した軌道を微修正しようとする意図が感じられるからだ。
すなわち、物語の帰結となる超平和バスターズの和解が決して、
メンバーたちの個人的、一方的な自己批判や悔い改めによるものではなく、
めんまの願いを中心に全員の想いが一つに融合した結果、実現したものであること。
彼らの心の救済がめんまとともに過ごした時間から生まれた奇跡であること。
こうした方向に作品の本質をさらに深めて提示しようとする狙いが
ここに読み取られるような気がするのだ。{/netabare}



Ⅱ 共にある季節へ

{netabare}「超平和バスターズはずっとなかよし」。
これが本当の、「めんまだけの、めんまのお願い」だとすると、
物語の軸となる「お願い」の内容はいつしか更新されていたことになる。
再臨しためんまが経過した時間は、このひそやかな更新の過程であり、
そこにはめんま自身の再び生きられた時間が刻まれているのだ。
そのように見た時、特に山場のない散漫な劇場版の構成において
核心をなす部分は、めんまの内面が開示される秘密基地の場面だと言えるだろう。

別れの手紙を書きながら去来する回想が、メンバーたち一人一人との
再会の経験によって占められている点に注意したい。そこには
この願いが生まれ、強められてゆく過程がめんまの視点からたどられている。
さらにそれが、心の痛みに裏打ちされていることも劇場版は伝えようとしている。
めんまの死による喪失が周囲に引き起こした苦悩。家族の分裂。
そして立ち止まってしまった仲間たちを目の当たりにした時の驚きと悲しみ。

「めんまがいるとね、みんな、悲しい気分になっちゃうんじゃないか、って・・・。
 みんなが、めんまのことで悲しいのは、もう絶対にいやだって思ったの。」

この言葉には「あの日」突然、自分がいなくなって仲間たちを悲しませたことが
めんまの無垢な心に大きな痛みとなっていた事実がさりげなく語られている。
これらは補足というよりも多分、独自のコンセプトに即した掘り下げなのだ。
だから、このように言ってよいのではないか―、
劇場版が独自に追求するもの、それはめんまが生きた時間、
その再臨の夏の「深化」である、と。

あるいは劇場版それ自体が、めんまの「再臨」なのだとは言えないだろうか?
じんたんに背負われて秘密基地に向かうプロローグにはじまり、
導入部のパートはめんまのモノローグによって進行してゆく。
さらにエンディングの先にも、生まれ変わりを夢見るめんまが再登場する。
TV版には希薄だっためんまの視点が全編を包み込むように設定されることで
手紙の形で表明されていくメンバー一人一人の内面との間に
対話のような空気感が生まれる。この対話性、あるいは双方向性とも呼べるもの、
これこそが劇場版が獲得した新たな地平ではないだろうか。

そしてそれは、「かくれんぼ」をとおして物語のテーマの深化へと向かう。
劇場版は夏の日のかくれんぼにまつわるめんまの思い出にはじまり、
和解したメンバーたちがめんまを想い、また繰り返すかくれんぼで締め括られる。
冒頭ではめんまの視点から、最後は仲間たちの視点から、
今もそれがもつ深い意味、むしろ更新された意味を交互に語り交わすかのようだ。

めんまにとってそれは、じんたんへの想いと仲間たちへの信頼を象徴するもの。
一方、メンバーたちが再び興じるかくれんぼの意味はおそらく、
本編最終話のあの「お別れ」にさかのぼって、その中に求められるだろう。
一年前の夏、奇跡のように実現しためんまとの「お別れ」は、「あの日」、
止まってしまった時間が再び流れ出す決定的な契機となったのだった。
その時かくれんぼは、「あの日」に失われてしまった無垢で幸福な日々を
再現する作用によって、心の傷の治癒のプロセスを具現化する、
いわば「回帰」と「反復」による、再生の装置に他ならないのだ。

あるいはかくれんぼとは、見失われた自分を見つけ出そうとする、
内面的な営為の象徴でもあるだろう。その意味ではあのTV版の
集団カウンセリング風な自己批判にも一応の根拠は認められる。
ただし、ここが本質的な点なのだが、劇場版の軌道修正が目指す最終的な地点は
双方向性への転回によってこの自閉性を克服し、救済の位相を更新すること、
つまりテーマそのものにまで及ぶ深化を作品に遂げさせることだったと自分は考える。

秩父三部作を構成する作品群をトータルに見た場合、いずれもが自己の殻を破り、
他者との関係へと踏み出してゆく物語として総括できるものだとすれば、
劇場版で試みられた軌道修正にはこのベクトルが予見されているのではないだろうか。
めんまの願いに収斂させる方向性には、一つの想いを他者と共有することによって
実現する、関係性の深まりによる問題解決が表現されているようだ。
本作に続く第二作「ここさけ」は、この延長線上でテーマを顕在化させている。
原点=始まりへの回帰による救済という形で主人公二人の「再生」を描き、
さらにその中に萌している「共生」へのベクトルはミュージカルに具現され、
「再生」から「共生」へという、物語のテーマ的な深化が達成されるのである。
「あの花」のTV版から劇場版への深化は正しく、このプロセスを先取りするものだ。

「そしてめんまは俺を、夏の陽射しの下に強引に連れ出したんだ・・・」

再臨しためんまとともに甦った季節は、遠い夏の記憶と交錯しつつ、
めんま自身の「生きられた時間」を軸に、彼らの再生の日々が織り成されてゆく。
そして、じんたんが語る以下の言葉は、新たな季節とともに開かれた共生の地平に立ち、
そこに立ち現れてくる世界のすがたを見事に言い表している。

「おまえがもう隣にいなくても、ここにお前がいたって思うだけで、
 なんか、今までの景色が違って見えるんだ。
 ちょっとしたことが大切に思える。絶対に失えないものだって思える。いや・・・」

そして、しばらく間をおいて、この言葉が続く、

「失ったものなんて、何一つない。」

「あの花」の核心にあるモチーフは言うまでもなく「死」である。
そこで描かれた喪失としての「死」とは、不在でありながら
むしろそれ故に巨大な影を現実の上に投げかけるもう一つの現実だと言っていい。
そのような不在の実在を描こうとする、独特のオントロジーへの志向は
最終作の「空青」における「過去」の位相とも類比関係で結ぶことができそうだ。
その中で明確に提示されている思想は、喪失は錯覚に過ぎず、過去は取り返せる、
従って、生きられた時間にはすべて意味があるという、大胆な表明である。
この結論を先取りするように、秩父三部作を貫く力強い肯定が本作には宣言されている。
たとえ死であろうとも、共生の可能性をすべて奪うことはできない。
そのような「死とともに生きる」ことを肯定する「共生」の物語として
「あの花」は脱皮を遂げたのではないだろうか?

それは超平和バスターズの面々がめんまに宛てたそれぞれの手紙に
めんまとともに生きた時間を言葉に紡いでいく、劇場版の構成に端的に表れている。
さらにそこには、後続作品に結実してゆく本質的なモチーフがすでに予告されている。
「ここさけ」の「言葉」。「空青」の「時間」。
秩父三部作という集成はおそらく、このように定義できるのではないか―、
人間の生存にとって最も根源的な事象を中核的なモチーフとした心理劇、そして
それを通じて他者との関係性を追求し、肯定する作品群である、と。
その意味でもこの劇場版は、三部作の序章としての明確な個性を顕した作品なのである。{/netabare}



「死があたかも一つの季節を開いたかのようだった。・・・」
「あの花」で特権的に描かれた夏に触れて、ある小説の有名な導入が想起される。
同時にまた、死と季節をめぐる取り止めのない想念が沸き起こってくる…。

劇場版の枠組みとなる、めんまへの手紙を焚き上げるという着想には、
我々にも親しい夏という季節感を喚び覚まし、さらに印象を深める作用があるようだ。
魂に刷り込まれ、季節と響き合う日本古来の死者との共生のかたち、すなわち
親しい死者に仲介されながら、死というものに向き合ってきた死生観がそこにある。
あるいは「かくれんぼ」もまた、意識下で「かくりよ(幽世)」と結び合い、
往来の通路となるからなのだろうか、

「そうだ、かくれんぼしたら、見えるような・・・
 そこにいたのに私たちにはずっと見えなかっためんま・・・
 超平和バスターズのみんな一人一人に、
 そして、この場所にもう一度、めんまが帰ってくるような・・・」

・・・そんな気がするのだろうか。
日本人にとり、幽世と現世(うつしよ)の隔たりはさほど大きなものではなかった。
三部作の舞台となる秩父の風土にはきっと、民族感情の古層が今も息づいているのだろう。
これらの作品が湛えている懐かしさと安らかさの源は、ここにあるのかも知れない。


(初投稿 : 2021/12/12)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15
ネタバレ

ぴの@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

なにかすごく引き付けられる、小さい頃を思い出す作品(*´▽`*)  (軽く舞台挨拶のレビュー付)

興行収入結果(全64スクリーンにて公開)

初週末興行収入3位、動員16万1225人
初週末興収 1億9817万7700円
初週間興収 約3億4000万円
初週末1スクリーンあたりの興収 309万6527円
(週間1位)
深夜アニメ映画初動興収、歴代2位達成(2013.8当時のもの)
ぴあ満足度ランキング 第1位達成

2週目 週末興行収入 4位
2週目週末1スクリーンあたりの興収 168万6188円
(2週連続1位)
公開12日目 9月11日地点での
動員数 38万4329人
興収  5億497万3100円

3週目 週末興行収入 5位
3週目週末1スクリーンあたりの興収 114万4655円
(2位)
公開19日目での
動員数 49万8002人
興収 6億6056万8300円

4週目 週末興行収入 7位
動員数 57万3176人
興収 7億6459万4000円

5週目 週末興行収入 9位
累計動員数 63万348人
興収 8億4401万8600円

6週目 週末興行収入 9位
累計動員数 67万9153人
興収 9億821万600円

7週目 週末興行収入 9位
累計動員数 72万933人
興収 9億6455万9500円

8週目 週末興行収入 12位
興収 約9億8000万円

公開56日目(10月25日) 祝興収10億突破!!

9週目 週末興行収入 15位
累計動員数 75万4341人
興収 10億929万700円

最終興行収入(11月17日まで)
総動員数 77万2703人
総興収 10億3346万400円
2013年年間映画興行収入 第52位(全1117本中)
第17回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品
最終的に47都道府県126スクリーンにて公開
参考URL http://akiba-souken.com/article/anime/17572/ 
http://www.eiren.org/toukei/img/eiren_kosyu/data_2013.pdfなど

BDランキング
劇場版あの花 完全生産限定版BD 週間オリコン 総合首位
劇場版あの花 初回生産限定版BD 週間オリコン 総合17位
劇場版あの花 通常版BD 週間オリコン 総合28位

DVDランキング
劇場版あの花 完全生産限定版DVD 週間オリコン 総合5位 アニメ部門2位
劇場版あの花 通常版DVD 週間オリコン 総合16位

3月17日付 オリコンランキングより(3月2日〜3月9日の集計)



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文句のつけようがありません。
さすがです。もう、映画館で号泣必至ですww
何人も何人も泣いている人がいましたし、自分も泣いてしまいました。
映画が終わった後には、拍手喝采でした。
しっかりとアニメ版をベースにしながらの盛り上げ方、最高です。よく、続編をやりにくいあの花でこのような素晴らしいものを作ったなと思います。

下はストーリーです。かなり物語のネタバレが入っているので、くれぐれも注意してください。
{netabare} アニメではあまり深く描かれなかった幼少期の頃が描かれています。小説の方にはあった、めんまが小学生のころ外人でいじめられていたというストーリーなども映像になっています。
また、今回の物語の核となってすすむのは、めんまが成仏した1年後に手紙を書いて、届けようというものです。そこに、各キャラの1年分の変化とアニメ版では語られなかった心の中の思い、そして最終回のめんまが消えるところのめんまの思いが加わったストーリーがこの映画です。
でも、テレビ版の最終回の部分にめんまの思いが加わってさらに泣けるものとなっています。あと、そこでのsecret baseは、すごく良すぎてやっぱりあの花っていいなとおもわせるものでした。
ただ、1つだけ。
花火をあげるところのシーンが過去と現在の区別をつけるのがわかりずらかったかと…
でも、そこだけです。{/netabare}

音楽も文句なしの満点です。自分は8月24日に秩父に行ったときにガリレオさんの生声をはじめて聞きましたが、ほとんどCDとちがいなく歌っていて、とてもうまいなと感じました。ただ、その秩父のイベントライブで小学校でやるのはどうかとおもいましたが…

【舞台挨拶】
お台場の1回目のに行ってきました。超平和バスターズ6人の声優とスペシャルゲストとしてキャラデザの田中さんが来ました。その、田中さんのお話からですが、長井監督と田中さん、脚本の岡田さんがあの花映画化を知ったのは、2012年の超平和バスターズのお楽しみ会での発表のときだそうで… 世の中こわいですね。
えっと、舞台挨拶ですが、30分ほどキャストのみなさんにあの花が映画化決まった時どうだったかとか、映画の感想は?などの3、4つの質問を聞いて答えるものでした。
なかなか面白い解答もありました。
BDの発売のときの特典映像になってくれることを期待しましょう(*´▽`*)


長々と長文失礼いたしました。
でも、自分の中ではいままで見たアニメ映画で1、2を争う出来でした。
ぜひおすすめしたいです( ^)o(^ )

【追記】
この映画は何度か見ることによってより感情移入がしやすくなると思います。自分は、1度目より、2度目の方が泣いてしまいました。
あと、週末興行収入3位おめでとう(*´▽`*)

【さらに追記】
2014年3月5日にBD&DVDが発売決定!!
OPEDのCDやイベントのBD、劇場版パンフなどたくさんついています!
ホントにこれが最後らしく、めちゃくちゃ特典もとてもとても豪華です(;O;)

【おそらく最後の追記】
完全生産限定版BD買ってしまいました(≧∇≦)
もうやばいです!!!
めちゃくちゃいいです!!!♪───O(≧∇≦)O────♪
文句のつけようもございません!
イベントのBDがなんと4時間以上も入っているなんて…
イベントに行けなかった人たちにも臨場感を味合わせてくれるものとなってます!
まさしくこれがファンのためにつくられたものなんでしょうね( ^ω^ )
たいへん素晴らしい内容ですo(^▽^)o
この映画を作ってくれたすべてのスタッフの方々、支えてくださったファンの方々に感謝を込めて…
超平和バスターズは永遠だっ!!!
ありがとうございましたm(_ _)m




円盤売上表
○劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
巻数    初動       2週計      累計     発売日
   BD(DVD)     BD(DVD)    BD(DVD)
完限 24,546(*4,977) 26,700(*5,814) 28,580(*6,115) 14.03.05 ※合計 34,695枚
初限 *2,386(**,***) *2,778(**,***)  **,***(**,***)  14.03.05
通常 *1,353(*2,508) *1,669(*3,293)  **,***(*3,737)  14.03.05 ※合計 *5,406枚



【3年越しの追記】
2017年11月現在、深夜アニメ発の興行収入ランキングではまどマギ新編、ラブライブ、ガルパン、SAO、Fateに抜かれ7位となっています。とはいえ、半分総集編が10億超えてる時点で凄いことなんですけどねw
13年頃から深夜アニメの映画が段々と結果を出すことになったのはひとえに嬉しいことですし、これからもどんどん人気作が出ていってほしいと思う反面、ちょっと前にはこんな作品もあったんだなということを少しでも覚えていてほしいという想いもあります。

「いつだって、いつまでだって仲良しなんだ」
これはあの花のBDBOXが発売された時についてた帯の言葉です。きっと超平和バスターズのみんなは今でもたまに秘密基地で会ったり元気にしていることでしょう。それをふと思い出したときにあったかくなれるあの花という作品に感謝を。

(できたら放送10周年企画してなにかやってほしいなぁ…)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 98
ネタバレ

メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ひとことでいえば、超平和バスターズの<あの夏>を反芻する1年後の物語だった。3秒です。

ひとことでいえば、「あの夏」を反芻する物語だった。TV版11話をしっかりみた人には、ネタバレは基本的に存在しないストーリー。部分的なエピソードの新規挿入などはあったが基本的に同じ話で安心できる作品だった。

{netabare}メンマ視点での物語になるという話もあったがぜんぜんそんなことはなくて、むしろ超平和バスターズの気持ちの物語だった。(劇場タイトルではじめて、「めんまへの手紙」というサブタイトルがついていることを知った)。

心の中でぶつぶついいながらも、上映中何度涙しただろう。
{/netabare}

最初に頬に涙が流れるのに3秒掛からなかったかも。^-^; となりの女性も冒頭から泣いてたみたい。冒頭からというのは、TV版の情報があるわけで、平日だったこともあるけれども、多くの人がTV版に接していたのではと思った。

とはいえ、この劇場版は絶対的な名作にはなれないかもしれない。初見の人のことをあまり考えて作られていないと思うから。それが残念に思う。


※エンディングロールまで観て、席を立ちましょう。

以下余談、鑑賞前メモ{netabare}

http://eiga.com/movie/77353/video/1/ 予告編だとか。

「めんまの視点で紡がれる、あの夏の物語」。


今、僕らの前にある「らしい事実」は、これだけだ。オリジナル作品がじんたん視点中心であったことに対して、描かれなかったことで作品を昇華しきっった点がスポイルされないかと心配もある。

「あの夏」としたところが意味深なのか、キャッチの観点から付けられたのかもとても気になるところだ。

みごとなオリジナルに対して、どのようにアプローチしていっているのか興味深いがニュースのたぐいはあえて封印してみないようにしている。

このように少し不安もある反面、期待もそれ以上に大きい。希望的には商業的にも成功してほしい作品でもある。

最後にうがった見方なのだが、公開日、水の事故が終わる夏休みの終わりというのは、やはり何か考えたのか、競合との関係を考慮したのか。何度か考えこんでしまった。

夏休みの終わりが楽しみです。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 77

78.3 2 総集編アニメランキング2位
イヴの時間 劇場版(アニメ映画)

2010年3月6日
★★★★☆ 3.9 (1417)
7636人が棚に入れました
子どものころからアンドロイドを人間視することなく、便利な道具として利用してきた高校生のリクオは、ある日、自家用アンドロイド、サミィの行動ログに不審な文字列が刻まれていることに気づく。親友のマサキと共にログを頼りに喫茶店、イヴの時間を訪れたリクオは、人間とアンドロイドを区別しない店のルールに驚く。

声優・キャラクター
福山潤、野島健児、田中理恵、佐藤利奈、ゆかな、中尾みち雄、伊藤美紀、清川元夢、沢城みゆき、杉田智和、水谷優子、山口由里子、石塚運昇、榎本温子

Вистерия さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

Are you enjoying the time of EVE?

フランケンシュタイン・コンプレックスに基づいたロボット工学三原則を取り入れるという古典SF臭プンプンなアニメ作品の劇場版。
OVAは全6話。インディーズのネット配信から始まった珍しいパターンで、秒速5センチメートルの新海監督に続く自主制作からの成り上がりニューカマー吉浦康裕監督が脚本も演出もやっています。

内容はまぁいわゆる
人間の創りだした知能をもつ非生物であるロボットやサイボーグが
アイデンティティーの確立や人間との接し方などでジレンマを感じて苦悩するのと同時に
人間側もどう接していけばいいのか考えなければならないっていう
1950年代のアイザック・アシモフの鋼鉄都市やはだかの太陽の時代から脈々と受け継がれてきた近未来SFの王道をアニメでやってみようという試みですね。
ミステリ要素と倫理観の組み合わせというのもまさにそれでした。

実写映画や小説では何十年と繰り返されてきたテーマですが、
確かにアニメ作品でこういうテーマを扱った作品は少ないですね。盲点でした。
近年の作品でも攻殻機動隊SAC、ちょびっツ等ごく少数です。

しかし…王道故に難しいテーマである上に
イヴの時間という喫茶店を使った複数のワンシチュエーションドラマの連続として味付けしているにも関わらず、
物語の基盤になるストーリーがしっかり作用しているので齟齬や違和感もなく、
1本の映画の中にバラエティーに富んだストーリーが散りばめられていて
さらにその全てにふと考えさせられるようなメッセージ性を持たせられていることに感心しました。
観ていて飽きが来ない構成で、よく作られているなぁと。
当たり前のことかもしれませんがインディー会社のインディー監督がこのクオリティはすごいぞってことです。
これがまともに出来ない監督なんてやまほd(ry

元々分割6話であることが功を奏した面としてはそうですが
逆に
短い時間で視聴者を納得させなければならない短編の手法で書いたシナリオを長編に無理やり書きなおした為に
演出が露骨でくどくなってしまっている点が残念でした。


BGMやSEの使い方が独特で、音量バランスも異質だったため
音響面でとても新鮮さを感じました。
視覚的にも主人公の視線そのままの動きをするカメラワークが斬新で
カメラを固定して静止画にジェスチャーで動きをつける従来のアニメーションとは違った新しい感覚でしたね。


作品としてはこれで全体の物語の半分だそうなので続編が楽しみです。
恐らく2期で謎解き・過去編・倫理観への回答すべて収集するんだろうと思います。
っていうかそう信じてる。
劇場版エンディングで加筆されたナギさんの過去も是非詳しく。

最近ハズレを引くことが多かったので
久々にいい作品を観たという充実感をくれた作品でした。
目頭熱くなったよ…
因みに自分はサミィ派です。ポニーテールかわええ

投稿 : 2024/12/21
♥ : 47

にゃんた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

I enjoyed the time of EVE

作品についての感想は、既に素晴らしいレビューを書かれている方がいらっしゃるので・・・
三原則について、法律解釈論の視点から、
ちょっと思ったことをダラダラと書いてみる。

★ロボット工学三原則★

第一条:
ロボットは人間に危害を加えてはならない。
また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

第二条:ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。
ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

第三条:ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。


この有名な命題は、すべての事象をカバーできるわけではない。
それゆえ、そこに様々な苦悩やドラマが生まれる訳だが、この作品もその点を描いていたように思う。

★結局1条の問題に帰着★
2条ただし書や3条からは、1条の解釈にたどり着く仕組みになっている。
よって、1条の解釈が全てに影響を及ぼすことになる。

★1条の解釈で遊んでみた★
たとえば、
仮に、第一条でいう「危害」に、精神的なダメージも含むと解釈するならば・・・
人間が精神的ダメージを受ける「危険」があるかどうかを、ロボットに判断させることは困難だ。
また、ロボット自身の行動や発言によって、危害が生じてしまうおそれもある。
更に、そもそも1条後段は、危険の看過という不作為をも禁じているため、違反となる範囲が拡がり、判断はより困難となるだろう。

ロボットにこれを判断させるには、ロボットに「人間の心」についての学習をさせる必要が出てくる。
・・・そう考えると、やはり「ロボットに人間の心を理解させる」という、いかにもドラマが生まれそうな設定にたどり着く。

あの喫茶店でロボット達が人間の心について学んでいる(学びに来ている訳ではないが)という事実は、今後どのようなドラマを生んでいくのだろうか。
この作品が、精神的ダメージについて描くのかについては分からないが、是非、三原則の新しい解釈や問題点を絡めて描いて欲しいと思っている。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

未来のイヴ

吉浦康裕監督作品。

未来、たぶん日本、
アンドロイドが実用化されて間もない時代。
ロボット労働力の社会貢献で、
国内の食料自給率は8割を超える。

もはやSF世界の古典とも呼べるテーマ。
人とアンドロイドとの共生を描いた名作で、
オリジナルは全6話のオムニバス形式、
とても丁寧に作られたハートフルな作品です。
プロトタイプとされる「水のコトバ」と、
直接的な関係性を見つけられませんが、
私たちは他者をどう認識し、理解し、
異質な他者とどう向き合うのかでしょうか。

舞台はカフェ「イヴの時間」
{netabare}ここでは人とアンドロイドを区別をしない。{/netabare}
主人公リクオは、様々な出会いを経験し、
人として成長していく。

アンドロイドは人をどう思っているのか?
アンドロイドは相手を思いやれるのか?
{netabare}その優しさと苦悩を知り葛藤する、
願わくば双方向に思いやりを持とう、
主人公が奏でた美しいピアノの旋律に感動する。{/netabare}

こんな時代だからこそ心の交流を。
未来のイヴは温もりを持っています。

またのご来店をお持ちしております。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 77

65.4 3 総集編アニメランキング3位
劇場版「境界の彼方 I'LL BE HERE 」 過去篇(アニメ映画)

2015年3月14日
★★★★☆ 3.7 (354)
2632人が棚に入れました
人間に害をなす異形の存在“妖夢”。高校生の少女、栗山未来はそんな妖夢と戦う“異界士”だった。だが彼女の一族は、代々自らの血を武器とする特異な能力により、“呪われた血”と忌み嫌われていた。ある時、彼女は妖夢と人間のハーフである“半妖”の少年、神原秋人を討伐するため彼の通う高校に転校する。彼は自らの内に最凶の妖夢“境界の彼方”を宿していたのだ。だが、未来は日々の生活の中でいつしか秋人に惹かれていく。

声優・キャラクター
種田梨沙、KENN、茅原実里、鈴木達央、川澄綾子、松風雅也、渡辺明乃、進藤尚美、山岡ゆり、豊田萌絵

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【出会えて】彼と彼女の『未来』へ繋がる物語のために回帰する『過去』【よかったね】

「出会えてよかったね」ってのは伊波ちゃんが言う個人的に今作で一番好きな台詞ですb


近年稀に見る厨二by・・・いえいえwセカイ系大作の『境界の彼方』の劇場版2部作の前編です


人に害成す妖夢を討伐する異界士の力の中でも最も忌み嫌われる呪われた血を持つ少女
そして彼女が討伐の標的とする不死身の半妖として生まれた少年が世界の命運を握っちゃう系
実にセカイ系
韓国ではR15指定


この過去篇は2013年秋期に放送されたテレビシリーズを時系列順にまとめた総集編です
約120分
冒頭に“アレもん”を挟むのはもう京アニの映画ではお約束になってきた構成ですね(笑)


基本的に『未来篇』という新作に繋げる為に【未来と秋人の物語】に回帰させてます
まずエピソード0となる『東雲』から始まり、未来と秋人のショッキングな出会いの第1話へと導入
そんでもって虚ろな影以外の【ザコ妖夢との戦闘は全部カット】してます
大事なのは境界の彼方とは何か?ですからね
だからアニメオリジナルエピソードとなった伊波ちゃんと未来ちゃんの因縁とかも潔く【無かった事にしてます】


アレが無い、コレが無い、と嘆く方もいらっしゃるでしょうが【未来と秋人の物語】なのです、察してください
オイラとしては「お兄ちゃん!」がちゃんと聴けた事と秋人が『シゴフミ』を読むくだりがあればお腹一杯なので及第点です
最終決戦直前の挿入歌としてOP曲が流れてくる『TSR』の最終回みたいな演出も良いですよねb


さて、いい総集編だなぁ(´д`)とか思ってたけどエンドロール後にあった『未来篇』への伏線が・・・
まさかの超展開でいくらなんでも無理やり過ぎでしょwってことでせっかくの感動が半減ですよ
ガッカリでしたわw

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26

つきひちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

TV版の総集編です(未来編に続くための)

言うなればTV版の総集編です。

終わり方がかなり違うところを除いては、TVで見てたものをまとめたものという認識ですが、改めて見てみると気付いてなかった細かい部分もたくさんあってコッソリと感動したりはしました。

当然のことながら、
終わりかたが違う = 未来編の布石
です。

あんな終わりかたされてしまったら未来編も見るしかないですね。
\(゜ロ\)(/ロ゜)/

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

忘却の彼方

こんな内容でしたっけ?
TV版が忘却の彼方です。
記憶の断片をかき集めても思い出せません。
何故かな?
そうか、コメディーパートがないからだ。
コメディーの強い印象がこの原因です。

TV版の圧縮のため場面転換が唐突。
話の流れがぶちぶち切れて不愉快です。
原作かTV版を観てないと置いてきぼりですね。
てか、TV版を観てても置いてきぼりでした。
なにせ記憶が・・・

未来編で果たして納得の結末は用意されているのか?
ヒロインが栗山未来だから期待していいですか、京アニさん。
京アニの魅力が半減した過去編でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 21

75.7 4 総集編アニメランキング4位
機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編(アニメ映画)

1982年3月13日
★★★★☆ 4.0 (265)
1769人が棚に入れました
 劇場用作品三部作の完結編。ストーリーの本筋は戦争が終結に至るまでの過程だが、それよりも新人類“ニュータイプ”の誕生に焦点が当てられている。キャラクターデザイン及びアニメーション監督=安彦良和、監督=富野喜幸(現:富野由悠季)。主題歌の「めぐりあい」を井上大輔が歌った。ホワイトベースはジャブローを発ち、宇宙へと向かった。地球連邦の大がかりな作戦から、ジオン軍の目をそらす囮任務だった。途中、敵軍のキャメル艦隊との戦闘で機体を損傷したホワイトベースは、修理のためにサイド6に入港。そこで、アムロはサイド7で別れて以来会っていなかった父と再会する。だが、父は酸素欠乏症によって脳に障害を負い、まるで別人になってしまっていた。

声優・キャラクター
古谷徹、池田秀一、鈴置洋孝、鵜飼るみ子、白石冬美、井上瑤、古川登志夫、鈴木清信、戸田恵子、潘恵子、永井一郎

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

映画史に輝くロボットアニメの金字塔 俺がガンダムだ!

ならぬこれがガンダムなんだってw

TVの総集編、Ⅰ、Ⅱとはうってかわってほぼ新作の本作品。
なぜかって、これが作りたいから予算を浮かせてⅠ、Ⅱを作ったそうです。TV後半に安彦さんが抜けたせいもあります。やはり安彦作画じゃないとってね。なんせ富野監督がTVのときに意地でスケジュールとった方だそうですから・・・。
あとブームが最高潮のうちに一気にケリをつけたかったそうな。1年でたしか作ったんですよね。

前述のようにTVでは過労で病欠してしまった安彦氏が復帰、TV後半から参戦し始めた若き板野一郎氏もアムロの如く覚醒をはじめます。そのカットはいまでも伝説。
最近のガンダムは動きが軽いとかいうオッサンがいっぱいいます。
みれば分かりますが本来のガンダムは絶妙にトロい動きで重量感と迫力をあらわします。通称ガンダムⅢの速度。
それを意識しているのがUCの一話。
でもお金がかかるんそうですよ・・あれあのシーンだけで予算なくなったとか・・・と風の噂。まぁわかっててもやれないのが現実なんでしょうか。

TV劇中ではあまりはっきりしなかったNTに関しても深く追求、
ララァとの邂逅もなかば宗教的な美しさと共に描かれます。
TVはTVでいいんですが、やはりガンダムはこれ。ガンタンクも宇宙に出てMAもどきなんていわれないし。。マクベがダメ人間でもない。Gメカと合体もしない。玩具的な描写は徹底的にオミット。極上のSF(スペースファンタジー)映画に昇華されます。
逆にコアブロックシステムは・・・・そういえばそうだったというwあの使い方は天才。


初代ガンダムにおいてはアムロたちWBクルーの主人公が非常にニュートラルな立場です。
ストーリー上ザビ家の独裁が悪とは表現されてはいますが・・
大きな動機はみんなないんです。レビルにそそのかされあれよあれよ・・・。生きるために戦ってるそれだけ。抜けようとしても行きがかり上みんなを見捨てることもできない。
母の話やミハルの話なんか完全にそうですね。
だからカイの最終決戦前の冗談も、冗談に聞こえない。
どんなすごい新兵器もってても、彼らはあくまで巻き込まれただけの傍観者なんです。
そこが古今のロボット、戦闘ア二メにおいて革命的な描写だったと思います。

オープニングからエンディングまですばらしい演出、作画で目が離せません。

追記
観るなら劇場公開時のオリジナル版を絶対推奨ですwレンタルとか特別版置いてあったりするよね・・なにからなにまで改悪もいいとこ。あれマジでヤメテ・・。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1

お試しガンダムその3

機動戦士ガンダム劇場版第3作。
TV版終盤の総集編です。

劇場版はどうもTV版のエピソードを詰め込み過ぎているようで、重要と思われる場面が妙にあっさりしていると思われます。
それに多くの人物が細切れででてくるので全容が把握できません。

私にとって、劇場版ガンダムは、アニメ教養としてガンダム世界を覗く程度の内容だったと思われます。
TV版を見たら評価が変わるかもしれませんが、今のところ、見る予定はありません。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11

チョビ0314 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

偉い人にはそれが分からんのです

ついに機動戦士ガンダム三部作の最終作です。
この三作目でガンダムのテーマの一つである「ニュータイプ」の描写がぐっと増えました。
いままでの作品との違いを冒頭の戦闘で表現していて、宇宙に帰ってきたアムロの圧倒的な進化っぷりを見せ付けることにより、「今回はニュータイプのお話だよ」とイメージさせた感じです。

さてその「ニュータイプ」超人的な戦闘能力よりも重要なのが、一足飛びの回答へを導き出す直感力と理解力、そこから生じる精神調和でして。
その特殊な精神世界の表現方法が特に顕著なのがアムロVSララァの戦闘シーンです。
TV版の流用もありますが戦闘シーンの多くが描き直されていて、特に二人が精神内で探り合うシーン等は「2001年 宇宙の旅」を彷彿とさせてくれます。
宇宙の旅という映画はその難解さや優れた特撮技術を使った無重力描写等で、当時のクリエイターに多大な影響を与えた映画です。
ガンダムⅢで最も異彩を放つデザインをしている「ボール」(あくまで個人的な感想ですが)は明らかに宇宙の旅出てきた作業ポッドと酷似してるし、ガンダムのスタッフも影響をかなり受けていたみたいですね。

当時の日本映画界では映画に制作費を掛ける事が出来ず、お金の掛かる本格的なSF作品は作りたくても作れないのが現状でしたから、絵で表現出来るアニメーションという手法で実現しようとした方々も多かったと思います。
今でも湯水のように資金を使える訳ではないですが、昨今のシン・ゴジラの成功にも見える通り、特撮やSFやアニメに対しての認知度も上がっていますので今後の発展が楽しみですね。

さて、この作品の話に戻ります。
前の二作品と比べ格段に完成度が上がっていて、多くのシーンが描き直されました。
キャラクターもより安彦良和氏のデザインを忠実に再現し、表情豊かに描き直され感情の起伏を感じられます。
モビルスーツを始めとするメカ描写もリアルに描き直されましたし、音楽もTV版より格段に質が上がって臨場感がアップしています。
更にTV版では描かれなかった部分をプラスして補完。既存のシーンも上手に再構成されましたし、細かく新たなカットも多く描かれました。
そしてこの作品で描かれたラストシーンが、以後のガンダムシリーズへの布石となったのは間違いありません。

このめぐりあい宇宙編を含めた三部作は単なるTVアニメの映画化ではなく、大人の鑑賞にも耐えうるエンターテイメント作品に生まれ変わらせる事に成功したモデルケースとして、大変意義のある作品だと考えています。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

63.8 5 総集編アニメランキング5位
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ミラーズリポート(アニメ映画)

1998年8月1日
★★★★☆ 3.4 (116)
858人が棚に入れました
『機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ミラーズ・リポート』は、1998年に公開されたアニメーション映画。『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 特別編』との同時上映作品。
宇宙世紀0079―。ジオン群の秘密兵器アプサラスと接触した8小隊は善戦するも捕獲に失敗。シローは飛び去るアプサラスと応戦中、消息を絶つ…。無事帰還したシローだったが、その間の行動を不信に思った軍は、情報部の女性士官アリス・ミラーに調査を指示。ミラーの巧妙な質問に敵であるアイナへの想いをシローは語り始め、遂には審問会にかけられる。上層部に対し「敵でも分かり合える人間はいる」と主張するが、「君は敵を撃つことができるか?」との高官の問いには答えることができなかった。その答えを見出すべくシローは、仲間であるゲリラの村に潜入した敵との戦いに出撃する…。


声優・キャラクター
檜山修之、井上喜久子、優希比呂、小山茉美、玄田哲章、藤原啓治、藤本譲、高島雅羅

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

最初から本編を見た方が良いかと思います

第08MS小隊の劇場版です。
基本的には本編の総集編のようになっており、本作オリジナルのパッケージにある女性、アリス・ミラーによるシロー・アマダの監査報告のような形で纏められています。
また、本作はガンダムWの劇場版と同時上映ということもあり、総集編のような形を取りつつ、1話と、中ごろの内容をピックアップして再編集しており、ラストも"続く"という終わり方になっています。
最初から本編を見た方が良いかと思います。内容が中置半端なため、本作を見たことで、本編の概要がわかるというものでもなかったです。
加えて、本作のラストでシロー・アマダが言ったセリフが、この後本編で彼が取った行動を考えると、大変無責任な発言に思えてならないです。
ネタバレになりかねないので具体的には記載しませんが、本編視聴済みの自分としては、このシロー・アマダの発言はその場しのぎの言い逃れと思えてならないです。

面白いかというと微妙。
オリジナルキャラのアリス・ミラーも、行動に謎が多く、結局誰の思惑で動いているのかわからないまま急に感情的になるため、魅力を感じませんでした。
中途半端な総集編ではなく、本編のサイドストーリー的なものなら良かったのにと思いました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

76.0 6 総集編アニメランキング6位
劇場版総集編 メイドインアビス【後編】放浪する黄昏(アニメ映画)

2019年1月18日
★★★★☆ 4.0 (82)
594人が棚に入れました
 隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴「アビス」。深く巨大なその縦穴には奇怪な生物たちが無数に生息し、現在の人類には作ることのできない貴重な遺物が眠っている。
 偉大な探窟家だった母の後を追いアビスの奥へ旅立った少女リコとロボットの少年レグは、互いに支え合いながら様々な困難を乗り越え、深層へと進んでいく。
 やがて絶体絶命の危機に陥った2人の前に、長い耳を持つぬいぐるみのような不思議な生き物ナナチが現れ…

声優・キャラクター
富田美憂、伊瀬茉莉也、井澤詩織、大原さやか、豊崎愛生、田村睦心、沼倉愛美、塙愛美、村田太志、坂本真綾
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

こちらも舞台挨拶へ・・・

劇場版総集編2作のうち後編です

基本的にTV版の終盤をほぼそのまま使っている感じです
私はイベ被りで観に行けてないですが
最終話1時間SPは劇場で最速上映会があったので
そこでの映像にその前の部分をダイジェスト化して繋げた感じのようです

TV版を見ている
前編を見ている
原作漫画を読んだ

のどれかに当てはまらない人は
基本的にお勧めできません

前編は少年少女の冒険譚として
TV版から名シーンを切り取って
TV版の3倍ワクワクドキドキする作品でした

それに対して後編はTV版の3倍

痛い・・・
苦しい・・・
辛い・・・
哀しい・・・

前編の時は楽しく舞台挨拶まで見終えて
かぐや様の先行上映に向かったわけですが
日程がずれていて後編の後にかぐや様だったら
とてもギャグ作品を楽しめるような状態じゃなかったです・・・
もうその日一日上昇負荷で廃人になったような状態で
まさにハートフルぼっこファンタジー(伊瀬茉莉也命名)でした

娯楽作品としてはあまりにも上昇負荷がきつすぎるので
むしろそれこそこの作品の醍醐味なのは理解しつつも
物語の評価を4.5とすることにしました
観に行く際はその日一日何も手につかないのを覚悟のうえでどうぞ

さて、TV版になかった追加シーンとして
最後にボ卿が出てくるシーンで
プルシュカとの絡みが追加されています

こ・・・この声は!?
水瀬いのり!

この先彼女に待ち受ける過酷な運命を知らなければ
ただの仲睦まじい親子の姿にしか見えないシーンですが
なまじ先を知っているだけに
プルシュカの愛らしい姿と声に戦慄しました・・・

TV版は前半と後半で雰囲気に激しい落差があり
OP・EDは中盤以降の展開には
はっきり言って合ってない状態でしたが
今回のEDは当然ながら終盤の展開に合わせて作られており
作品の閉めに相応しい1曲でした

~・~・~・~・~・~・~・~舞台挨拶レポート~・~・~・~・~・~・~・~

上映後舞台挨拶にて・・・
{netabare}司会のおねーさん(カドカワのP)

司「皆さんおはようございまーす」
客「ぉ…はょぅ…ざ…」
司「あ、思ったより元気ですね♪」
お前は鬼か!

富田美憂

今回のアフレコでは
一か所だけセリフの録り直しがあったそうです
それはベニクチナワとの再戦シーン

あの辺は今回の総集編で
極限まで尺を削られてるので
削った絵に合わせて録り直す必要が出たんでしょうね

伊瀬茉莉也

本編の放送の時と総集編を見た時で
泣けるポイントが変化したと言って
劇場版で泣けるポイントとして挙げたのが
リコが目を覚ます直前のミーティとのシーンだそうです

後編は泣けるシーン目白押しですからねぇ

他に面白かったのは
試写会で監督と会話した時の話

EDまで観終わった監督が一言
「この音楽はずるいなぁ
いろいろ頑張って作ったのに
ED曲が全部持ってっちゃった」
確かにあのEDはきれいにハマってましたねぇ

なお、今回録り直しは
息遣いなど言葉以外の部分だけだったそうです

井澤詩織

登場しての挨拶

「んなぁ・・・
お前ら泣いてんのかよ
しょうがねぇなぁ
おいらがモフモフさせてやるよ」

あ・・・ありがとうございます(-人-

ラストシーンのプルシュカの話になって

井澤「すごいだろ!水瀬いのりだぞ!人気声優だぞ!」
伊瀬「あんたもだよ」
井澤「あ・・・ありがとう(///ω///)」

不意打ちに弱いしーたむw

今回録り直しは一切なかったそうです
つまり前後編あわせても取り直しなし
アフレコはシュークリーム差し入れただけだったそうです

なんてこったw
ギャラ発生する仕事舞台挨拶だけかよ!{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ナナチ加えて次の旅へ、大画面でリピート、リピート +

 マルルクの見送りから、さらに先へと始まる後編だったです。

 知られている展開ではあるけど、リコのピンチ到来、ナナチ登場は、見始めて意外と早かった印象です。

 TV放送も含めて何度見ても、ナナチとレグのやり取り、ナナチとミーティの衝撃の過去には、感慨深いものがあったです。

 キャラデザと世界観とギャップのありすぎるR12指定されたと思われるあのシーンは、仕方ないと言われればそうかもなのです。{netabare}上昇負荷や毒によるリコの損傷、腕の骨を折る場面その後、特にはミーティが慣れ果てに変わる場面、実験された無残なミーティの姿だったと思うです。{/netabare}TV放送で見たときも、深夜放送でなかったらと思ったです。

 にしてもナナチとの出会いが、これから先の冒険を大きく変えるだろうと思わせる、大きな起点になる必然だったと今でも思うです。

{netabare} 印象に残ったのは、TV放送でもお馴染み、永遠に生き続けなければならない呪いを受けたミーティとの別れだったのでは!です。
 ナナチがいなくなったとしても、生き続けなくてはならないミーティ。ミーティを苦しまず殺す方法を探していたナナチ。ではあったはずだけど、いざその時が訪れたときのナナチのためらいは、何か以上にやるせない悲しみがあったです。泣き崩れるナナチとレグの姿は、いたたまれなかったです。

 回復したリコに一緒に来てほしいと頼まれたナナチ、決断し今まで暮らしていた住み家を眺めた姿は、何を思うのか?だったです。{/netabare}

 リコ達の冒険支度場面は、私の記憶が確かならばTV放送となんか違う?気がしたです。音楽は違っていたと思うです。EDの音楽もどこか神秘的で序盤の方で「あああああ~」と女性が歌っているのか?うなっているのか?わからないけど良かったです。

{netabare} にしてもナナチとミーティを慣れ果てにした張本人ボンボルド、偽善をおよそい子供を実験台にしか考えない、正当化するどこか不気味な姿には、憤りがありすぎるです。最後の最後にでてきた、TV放送に登場しなかったボンボルドをパパと呼ぶ謎の少女プルシュカは、{/netabare}これからあろうメイドインアビスの続きにどうかかわるかみたいで、とにかく「私、気になります」です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

sekai さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

繊細な世界観と個性の強いキャラクター

「冒険に出てみたい」と思った事がある人は多いのではないだろうか?
現代でそれを叶えるのは一見難しいように思えるが、実際はそれほど難しい事ではない
幼少期に初めて行った公園を探索したことだって「冒険」だし、旅行で知らない景色を観る事だって充分「冒険」なのだ

しかし、「冒険」を物語として表現するのは大変難しい
なぜならば自分の体験した事がない事を、読み手に伝わるよう表現しなければいかないからだ
この作品の凄さは、「土の香り」や「その時食べた料理の味」、「出会った生き物の生態」などを細かく表現することで、自分が実際に冒険しているかの様な感覚を味わえる事だ

他にも、すべての登場人物が自分の目的に一生懸命であり、非常に好感が持てる
中でも一番気に入っているキャラクターが「ボンドルド」である
彼は非情な行いを幾度となく行ってはいるが、電気を発明したエジソンも顔負けであるほど、人類の発展に多大な貢献をもたらしている
また、歪んではいれど他者に対して彼なりの愛情を持っている事も好感が持てる理由の一つだ

本作品は未完であるため、続編を期待している

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

75.0 7 総集編アニメランキング7位
劇場版総集編 メイドインアビス【前編】旅立ちの夜明 (アニメ映画)

2019年1月4日
★★★★☆ 4.0 (81)
535人が棚に入れました
 隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。
「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』呼ばれるようになっていった。
 アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。そんなある日、リコはアビスを探窟中に、少年の姿をしたロボットを拾い、こっそり連れ帰るが…

声優・キャラクター
富田美憂、伊瀬茉莉也、井澤詩織、大原さやか、豊崎愛生、田村睦心、沼倉愛美、塙愛美、村田太志、坂本真綾
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

舞台挨拶に行ってきました

劇場版総集編2作のうち前編です

最近は総集編と言いつつ
新作カットがたっぷり入ってたり
今までの映像の使いまわしでありながら
ストーリー的にはほとんど新作
みたいな劇場版も多いのですが
これに関してはリコの両親がらみが
ちょっと追加されてる程度で
ほとんどTVアニメからそのままです

真新しいものがないなら
別に観なくてもいいかな!
なんて思った方には少し待ってほしい
確かにTVアニメからの追加分はほとんどありません
だからメイドインアビスにどっぷりハマってる方もしくは
TV版は観てないけどメイドインアビスが気になる方
以外にはあまり得るものが多くない作品のように見えます

しかしそれはこの作品を後々家庭で鑑賞する場合の話
メイドインアビスはTV版の時点で既に
劇場版かと見紛うようなクオリティの作品でした
それを映画館の大スクリーンと音響設備で観れる
というのはもうそれだけでお金を払う価値があると思います

私はTV版1話も先行上映会に観に行っていたのですが
1話ラストのアビス全景が映るシーンは
幻想的な音楽と圧倒的スペクタクルに鳥肌が立ちっぱなしでした
もちろん居間でのんびり寛ぎながら見るのも
それはそれで悪くない視聴環境ではあるのですが
メイドインアビスの世界をよりはっきりと肌で感じたいなら
やはり劇場まで足を運ぶしかないと感じました

今回の前編映画はTVアニメで言うと8話まででしたが
その中でもアビスの絶景に始まり
劇場を震わせる大音量の火葬砲
不気味な笑みを張り付かせたドアップの不動卿など
これは劇場に足を運ぶ価値があるなぁ
と思わせるだけの仕上がりになっていました

TVアニメを見て気に入った方ならば
劇場で振り返ってみるだけの価値はあるのではないでしょうか?
もちろんまったく作品に触れたことがない人でも
問題なく楽しめるつくりになっていますので
レビューを読んでみてちょっと興味がわいたよ
なんて方も是非どうぞ

~・~・~・~・~・~・~・~舞台挨拶レポート~・~・~・~・~・~・~・~

舞台挨拶の様子をざっくりと
{netabare}
富田美憂

TV版1話先行の時はまだ高校生でしたが
1年半ですっかり大人になった印象です
あの時は外見も中身もザ・クソガキってかんじで
まぁでもそのざっくばらんな感じが
リコ役にはうってつけなのかなぁ?
なんて思ったものですが
今回は容姿もトークも別人のように落ち着いてました
声優としてはどうかわからないですが
人間としてすごく成長した感じがしました
若いながらも社会人として立派に仕事をしているわけですから
自然と身についてきたものなのかもしれませんね

伊瀬茉莉也

今回の総集編では
新規に録ったボイスはそこまで多くなかったそうです
そんな中で自発的に録りなおしたセリフがあったそうな
ナットたちとの別れのシーンで
絵だけの状態で録ったため
後からついた強風のSEが
自分が思っていたよりも強く
この強風の中で出す声なら
もっと張り上げないと届かない!
ってオンエアを見て思ったそうです
周りの声優陣からも
OK出てるセリフに自分からリテイク要求する人初めて見た
と驚かれており
そのプロ意識の高さに感心させられました

井澤詩織

今回の劇場版前編はTV版8話まで
ラストにワンカットだけナナチが映りましたが
今回ナナチにセリフはありません!
つまりはしーたむ出てませんw
TV版1話先行の時同様
出てない作品の舞台挨拶に駆り出されるという
なんとも度し難い状態でしたw
当然アフレコにも参加してないわけですが
アフレコ現場に差し入れを持って行ったそうで
その話でキャスト勢と盛り上がってました
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

アビスの世界、リコとレグ、大画面でリピート

 総集編だけにTV放送の場面そのままが結構目立ったけど、劇場スクリーンならではの迫力、うまく話が初めて見る人にもわかるようにまとめられていたです。

 一番最初は、新作カットかなぁだったです。{netabare}ナレーションによるアビスの説明の見覚えがない場面、リコが生まれる前におけるリコを宿した母親ライザの登場がTV放送で、確か見覚えがなかったと思うです。夫のトーカも初めて見た気がするです。{/netabare}

 その後、TV放送でも見たことのある進行になったです。うまくまとめられているため話は分かるようになっているけど、細かいいきさつは、TV放送の方が良いと思うです。

{netabare} やはり、火葬砲の凄さの披露、シーカーキャンプでの出来事がメインになっていたです。マルルク何か、可愛いです。{/netabare}見たことのある場面とはいえ、マルルクの見送りのシーンが印象深いです。

 OP、EDは劇場使用のようで、リコとレグの歌とは違った良い感じです。次回、再び見る知られているあのキャラの登場、ワクワクするです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

あこがれは止められない

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版は視聴済です。
第1話から第7話Aパートまでを再編集し、新規カットが追加された構成になっています。
1話23分と仮定すると、TVアニメ版の放送時間の合計は約150分です。この前編の上映時間は約120分であることを踏まえると、カットされているのは30分程度なので、ほぼ本編と同様と捉えても問題は無いかと思います。
ですが、もし最初に視聴するなら、やはりカットされていないTVアニメ版をお勧めします。

劇場版「メイドインアビス 深き魂の黎明」の視聴にあたり、TVアニメ本編を再マラソンしようと思いましたが、どうせ視聴するなら新規カットを加えた劇場版の方が良いと思い視聴に至っています。

TVアニメ版を視聴した際、第一印象はキャラデザは普通だと思いましたが、圧倒的に緻密で繊細な背景の作画と、独創的な音楽が強く印象に残っています。

TVアニメ版を視聴しているので、内容はほぼ覚えているつもりでしたが、それでも涙腺は緩んでしまいました^^;
この作品の特徴の一つとして、「人との出会いをとても大切にしている」ことが窺えると思います。
良い出会いだからこそ、別れが辛くなる…
しかも、リコとレグの旅は片道切符であることが余計に拍車をかけるんです。

序盤の孤児院のみんなとの別れのシーンもでしたが、あきちゃん演じるマルルクとの別れのシーンは何度見ても心にグッときます。

あと外せないのは、とみたんの演技だと思います。
私がとみたんを知ったのは2016年に放送された「アイカツスターズ!」の虹野ゆめを演じたときですが、本格的に推し始めたのは2017年から…
「ガヴリールドロップアウト」のガウちゃん、「ひなこのーと」の夏川くいな役を経て、この「メイドインアビス」のリコ役を演じたのですから、気になるのも仕方ないかと思います。

その他の感想は基本的にTVアニメ版と一緒なので、TVアニメ版のURLを貼り付けておきます。
https://www.anikore.jp/review/1726205/

物語のラストにチラッとナナチが映っていました。
これからリコとレグの旅は一層過酷さを増していきます。
そこにナナチの物語が絡んでくるのですから…
TVアニメ版ではナナチにたっぷり泣かされたのを覚えています。
今回はどうなるか…自分でも楽しみです。
引き続き後編を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16

65.0 8 総集編アニメランキング8位
∀-ターンエーガンダムⅠ 地球光(アニメ映画)

2002年2月9日
★★★★☆ 3.7 (62)
439人が棚に入れました
『地球光』はTVシリーズ27話までを再構成。ムーンレィスの少年ロランが、∀ガンダムでディアナ・カウンターと戦い、宇宙船ウィルゲムで月へ向かおうとするところまでを描く。『月光蝶』は38話以降を再構成。月の女王ディアナが黒歴史の封印を解き、ロランの∀ガンダムとギンガナムのターンXの対決へと物語が進む。

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これがターンAだとおもわれるのは遺憾である・・

ものすごいむちゃな要求の中作られた本作。
4クールを映画2本、しかも日替わりって・・・
少しばかし新作カットと手直しがあるだけ。
総集編にすらなってない。無理がある。
だから台詞もストーリーもTVと違う。カットを使って別の作品を作った感じ。物語のあらすじは同じ。
ほとんどのひとは2本観終わってどんな話だったのかわからないはず。スピードが速すぎて意味不明なままでしょう。
TV版みてればどうってことないんですが・・・
TV版のよさがまったく出ていない。
ターンエーはやはりTV版が至高すぎる。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

夜中の夜明けなどあってはならない。

19世紀のヨーロッパ風生活水準と
20世紀初頭アメリカ風文化と技術。

其処に超未来的な技術を持つ月の
人間達と土着の地球人との戦いを
描いていく。

所謂「黒歴史」の遺産ともいうべき
∀ガンダムの謎に迫り展開する。

何せ50話ある話を・・映画2本に
纏めるので・・強引な繋ぎもある。

序盤のシーンは可成り駆け足で・・
ダイジェスト風。

新作カットも含んでいるものの、
殆どTV版の抽出と再編集に感じた。
ギャバンの死までを描く。

世界的なデザイナーシド・ミードが
メカデザインを担当した独特のヒゲ
ガンダム。

正直TV版をじっくり視たほうが良い。

音は可成り良いし拘ってるので・・
分離が悪い音響環境だとセリフなど
聞き取りにくいかも?そういう方は
ヘッドフォンで試すと良いかも?

ユニヴァース!
腰が細いのが女の命♪

迷言も多い?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

倍速再生を見せられているように感じました

∀ガンダム劇場場作品1作目。
劇場版ガンダムではおなじみのテレビ版の総集編作品で、ロランたち先行潜入員の地球降下作戦からギャバン隊長の死までを再編集した内容になっています。

牧歌的な雰囲気のガンダムとはいえ、50話を劇場版2作品に収めているので、かなり駆け足な内容になっています。
見始めたときは序盤だから盛り上がるシーンまでスキップしているのかなと思っていたのですが、全編そんな感じで、とにかく巻きで巻きでというストーリー展開でした。
劇場版から入ると違和感感じないのかな。とにかくテレビ版視聴直後の劇場版だったため、倍速再生を見せられているように感じました。
ただ、Ζガンダム劇場版などに比べるとまだストーリーを大事にしていて、話のつながりが切れるようなことはなかったと思います。
また、いくつかストーリーのカットも行われているのですが、納得のシーンがカットされていて、不満はなかったです。
Ζ劇場版のダカール演説カットや、0083のヴァル・ヴァロ出撃全カットなど、「なぜそれをカットした」と思うようなことは、本作ではなく、ウィル・ゲイムの件や、アニス婆さんの話などがカットされています。テテス・ハレも出てこないです。
賛否が分かれると思いますが、個人的にはカットするならそこだと感じました。

一方で、劇場版に向けて新規のカットが入っています。
視聴時にはここがそうかなと思うところはありましたが、話のつなぎのためのみとおもれる箇所で、ストーリーを改変するような変更は加えられていないです。
ただ、一点音にだけ不満があり、普通にDVDをステレオサウンドで視聴したのですが、音楽が流れるシーンでセリフがよく聞こえず、話がよくわからなくなることが多かったように思えました。
サラウンド以上の環境で視聴するべきなのかもしれません。

あと重要なポイントとして、∀ガンダム序盤では裸体のシーンが多いのですが、劇場版ではことごとく服を着ています。
∀ガンダムに初めて乗り込むときのロランの際どいシーンでも安心の着衣なので、劇場でロランの股間の金魚を楽しみにしていた方もいたのではと思うと、その点、憤懣遣る方ない次第です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

70.8 9 総集編アニメランキング9位
劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ(アニメ映画)

2018年2月9日
★★★★☆ 3.9 (67)
383人が棚に入れました
人々を暴走させる謎の現象「ヴァール症候群」を歌で沈静化させる5人の歌姫による戦術音楽ユニット「ワルキューレ」と、彼女たちを補佐する可変戦闘機チーム「デルタ小隊」の活躍を描く。立ちはだかるのは新統合政府から独立のための戦いを開始する惑星ウィンダミアと「空中騎士団」。ヒロイン・フレイアはウィンダミア出身でありながらワルキューレとして戦争を止めるために歌っていく。

声優・キャラクター
鈴木みのり、小清水亜美、安野希世乃、西田望見、東山奈央、木村良平、石川界人、峰岸佳、KENN、内田雄馬、瀬戸麻沙美、川田紳司、内山昂輝、森川智之、石塚運昇、寺崎裕香

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

キャッチコピーは「いつか この声が果てる その日まで」

2019年冬アニメを視聴する傍ら、ずっと視聴したかった劇場版の作品を少しずつ見始めています。
この作品の本編は2016年の春に放送されましたが、特に印象に残っているのは戦術音楽ユニット「ワルキューレ」の痺れるほどの格好良さに尽きる気がします。
勿論、物語そのものだって嫌いじゃありませんし、台詞やカメラワークが歌のノリに合っているので、縦横無尽に駆け回るバルキリーは迫力満点です。

でも、この作品を見て確信したのは歌姫あってのマクロスなんだということです。
初代のリン・ミンメイ、フロンティアのシェリル・ノームとランカ・リーは、この作品の代名詞と言っても過言ではないと思います。
でも、あくまで彼女たちは物語の構成要素の一つであり、物語とバルキリーの魅力を最大限に引き出す立ち回りが課せられていたと思います。

これまでの歌姫とデルタにおけるワルキューレの違い…
これまではマクロスあっての歌姫…
でもこのデルタにおいては、ワルキューレあってのマクロスだということです。
言葉にすれば違いは些細ですが、その立場はまるで真逆…
歌姫を主役の座に付けたのがこの劇場版ではなかったのでしょうか。

本作品の完走後にwikiをチラ見して知ったのですが、
元々デルタの映画化の話は中々纏まらなかったのだそうです。
ワルキューレの横浜アリーナでの2DAYSライブが最後の活動になるかも…と、メンバーも思っていたそうですが、河森正治監督がライブに感動して「ここまでがんばったワルキューレをここで終わらせてはいけない。許されるならデルタを続けたい」と述べたのが、劇場版制作のきかっけとなったんだそうです。

そこまで人の心を動かすパワーがワルキューレにはあるの…?
と、ワルキューレを知らない方の中にはそう思う人がいらっしゃるかもしれません。
実際、私は相当鬼懸かったユニットだと思っています。

楽曲そのものが相当の熱量を持っていることもさることながら、やっぱりワルキューレのメンバーが半端ありません。

そんなワルキューレのメンバーとキャストは以下の通りです。

美雲・ギンヌメール(CV:小清水亜美さん、歌:JUNNAさん)
フレイア・ヴィオン(CV,歌:鈴木みのりさん)
カナメ・バッカニア(CV,歌:安野希世乃さん)
レイナ・プラウラー(CV,歌:奈央ぼう)
マキナ・中島(CV,歌:西田望見さん)

フレイア役は、歌姫オーディションに応募した8,000人の中から選出され、美雲の歌唱パートはマクロスシリーズ史上最年少歌手となる当時14歳のJUNNAさんが担当するなど、当初から話題性のあったユニットでしたが、フレイア役を目指して8,000人もの応募者が声優を…歌姫を目指している人がいたのは驚きです。
そしてその中から見事役をゲットした鈴木みのりさんは正に正真正銘のシンデレラ…

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通常のアイドルユニットは全員平等にユニゾンで歌うことが多いが、ワルキューレは「メインボーカル2人(美雲、フレイア)とバックボーカル3人(カナメ、レイナ、マキナ)に序列をつける」というコンセプトがあった。しかし、レコーディング中に声優たちの歌唱力が予想を上回っていたため、ポジションをある程度平等にした本格的な5声コーラスユニットへと方向転換していった。『マクロスΔ』の音楽を担当したフライングドッグの福田正夫プロデューサーは「コーラスで聞かせる史上初の声優ユニットが理想」と述べ、「正気の沙汰ではない」複雑なコーラスワークを録音している。ライブでは振り付けやフォーメーションが加わるため、歌い分けを簡略化する予定だったが、メンバーの希望によりCD音源の再現を目指している。
--------------------------------------------------------------------------------------------

上記の点線範囲内はワルキューレの音楽面に関するwikiの抜粋です。
元々は役どころに合わせて序列をつける予定が、彼女たちの歌唱力によって格的な5声コーラスユニットに進化を遂げたのがこの成功の根源にあるのでしょう。
音楽に素人の私でもワルキューレの重厚なコーラスは衝撃的でしたから…
でも凄いのはそれだけじゃありません。
ライブでも「正気の沙汰ではない」複雑なコーラスワークを彼女たちは演じ続けているんです。

作品を応援する思い…ワルキューレを演じるメンバーの思い…
全てを熱量に変えてフィルム化されたのがこの作品だと思います。
物語は、一部改変があるものの基本的にはテレビ放送版の焼き直し…ですが作品から迸る熱量は半端ありませんでした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

上映時間120分の作品です。
この作品ならではの熱量を感じたい方にはお勧めできる作品だと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

歌は元気!聞かせてもらった女神の歌を! +

  行った劇場最初の上映で、初日観たです。マクロスΔのTVシリーズと違った展開で、話が進む劇場版だったです。総集編にも思えるところがあるけど、設定が大分変わっていて、新作カットが多く劇場ならではのマクロスΔだったです。全体的に、ワルキューレの活躍が多くハヤテが霞み、主人公がフレイヤにしか見えなかったです。

 最初の出だしもフレイアから始まったスタートは、正に劇場なんだなぁです。

 TV放送でもお馴染みフレイアの目的は、ワルキューレのオーディションに合格して、憧れのワルキューレになることは変わってなかったです。ただ、密航の仕方が違っていたし、ハヤテとの出会いも違っていたです。{netabare}ハヤテは、最初からΔ小隊の一因だったです。その出会いによってここでは、フレイアがワルキューレになれたきっかけになったです。{/netabare}オーディションにおけるフレイアの落ちがあって、フレイアらしさを感じたです。

 フレイアのワルキューレデビューライブは、TVシリーズにもなかったCGによる振り付けで、これは見事だっと思うです。歌もTVシリーズのものもあったけど、放送終了後にリリースされたものだったり、劇場で初めて聞いた歌もあって良かったです。

 見たことあるワルキューレの経緯も、{netabare}女性ならではのフレイヤワルキューレ歓迎会で、{/netabare}さらっとあったのも良かったです。TV放送で知られる三雲の正体が、後半に明らかになるけど、その経緯が意外な展開で明らかになったです。

 ウィンダミアの宣戦布告{netabare}もやや違ってて、ハインツが初めから国王という設定だったです。{/netabare}ロイド、キースの設定は、まんまだと思ったです。

 フレイヤ、ハヤテ、ミラージュの恋愛模様は、ここではそれほど重要視されてなかった印象です。フレイヤ、ハヤテがいい雰囲気だったり、ミラージュが満更でもない態度したのは、少しあったけど・・・・。

 後半のメッサーのここでの活躍は、TV放送と違っていてキースとどうなってどういう最後だったかは、一つの見どころです。{netabare}そこから、ワルキューレにあわやの急展開となるです。ハヤテとミラージュもその時どうなった状態になるけど、一筋縄でなかったです。メッサーの最後は、エンドロール前におけるワルキューレの歌にも関与する場面になることので、見てのお楽しみです。{/netabare}

 いい意味でのTV放送のあべこべ感があったり、劇場新作カット、エピソード、特にワルキューレの歌が良かったです。ただ、話は繋げられていたと思ったけど、見たTV放送と比較してしまい、メッサーの活躍後の展開がやや急すぎたり、どこか出来すぎたような気もしたです。

 フレイアを中心に目立つワルキューレを見せてくれた、劇場版だったです。
                         2018.02.09 +


 また見に行ったです。

 やはり、全体的に戦闘中にしても何にしても、ワルキューレの歌が上映中、響き渡っていたです。

 歌や物語でフレイアが断トツ目立っていたです。歌では次に三雲、次にカナメてな感じ。物語では、次にカナメ、ハヤテ、メッサー、マキナ、レイナ、キース、ロイドミラージュ、の順に存在感があったと思ったです。

 歌では三雲だけど、カナメが物語的にワルキューレの引き立て役としても、メッサーに歌を響き渡らせた所にしても、フレイアの次に役回りが多かったと思ったです。

 全体的にもそうだけど、フレイア、カナメ、三雲、マキナ、レイナの歌に対する「飛べば、飛べる」が特に後半中に、冴えわたっているように再認識できたです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9
ネタバレ

pikotan さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

TV版よりも良くなった

個人的にはTV版よりも良かったですね。
TV版は盛り上がりに欠けたまま2クールだらだらと続いた感がありましたが、劇場版は上手く編集されていたと思います。
一部設定変更がされていますが、特に違和感も無く自然に観ることができました。
サブタイトルが「激情のワルキューレ」となっているとおり、本作ではワルキューレ中心に物語が再構成され歌のシーンが多いので、ワルキューレ好きの人なら楽しめるのではないかと思います。
ただ「激情の~」と謳ってはいますが、そんなに激情しているようには見えませんでした。
そもそもワルキューレのメンバーは、性格が激情タイプではないですから。それとも激情と劇場をかけたのでしょうか?
一方で、恋愛要素(三角関係)はTV版よりも更に薄くなった気がしますが、そこを入れると2時間で収まらなくなりそうなので仕方無いですね。

作中で特に印象に残ったのはメッサーの最期です。(ワルキューレの面々頑張っていたのにメッサーでご免なさい)
TV版視聴済の人なら、あのシーンに一瞬驚かされたのでは?
{netabare}私も「ああメッサーが死ぬ~!」「あっ避けた!!」「劇場版はメッサー死なないんだ、良かった。」と思ったのもつかの間、結局カナメの元でお亡くなりになるメッサー。
でも、最後にメッサーとカナメが会話できて良かったと思います。{/netabare}
これは良改変でした。

総じてTV版よりも満足度が高いですが敢えて不満をあげるなら、CGによるライブシーンかな。
そこだけ切り取って観れば悪くないですが、他のシーンと比べるとCG感が強く浮いた感じがしました。
もう少し画像加工してCG感を減らしてくれていれば最高でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

計測不能 10 総集編アニメランキング10位
劇場総集編 SSSS.GRIDMAN(アニメ映画)

2023年1月20日
★★★★★ 4.2 (5)
11人が棚に入れました
蝉の声が聞こえるツツジ台の穏やかな日常が、怪獣グールギラスの声によりたやすく崩れ去った。
高校1年生の響裕太(声:広瀬裕也)は内なる声に呼ばれ、ハイパーエージェント・グリッドマン(声:緑川光)と一体化、苦戦の末にグールギラスを倒すことができた。
裕太はグリッドマンの誕生に立ち会ったクラスメートの内海将(声:斉藤壮馬)、宝多六花(声:宮本侑芽)と共にグリッドマン同盟を結成。しかし翌日になると、人々から怪獣の記憶が消され、犠牲になった人々はそもそも存在しないことになっていた。裕太たちはグリッドマンと共に、この世界に迫りくる危機に立ち向かっていくことを決意する。

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

このままじゃ約束まで消えてしまう

2018年放映されたアニメ『SSSS.GRIDMAN』の再編集版。
『SSSS.DYNAZENON』とクロスオーバーした劇場版『グリッドマン ユニバース』の前の振り返りとして劇場公開されていた作品です。
劇場版が4年後しの公開となり、アニメ視聴済みでしたが内容がうろ覚えだったので、劇場版視聴前に本作で予習してみました。
なお、原作の特撮ドラマとの関わりやストーリーの感想は、本放映版で書いているのでそちらを参照です。

SSSS.GRIDMAN全12話を2時間ちょいに凝縮した内容で、再編集に伴い場面やセリフの追加は、覚えている範囲で行われていないように思いました。
そのため、展開は当然、かなり早足で、キャラクターへ感情移入する前にどんどんストーリーが流れていきます。
振り返り目的だったため、個人的にはちょうどよく、見ていてかなり思い出せました。
ただ、振り返りではなく、新規視聴を2時間で済まそうとする方にはおすすめできないです。
劇場版ガンダムでテレビ放映の総集編が良くありますが、そちらだとシーンのつなぎには不自然にならないように新規カットがあったり、場面カットをつなぐため若干のストーリー改変があったりします。
そういう意味での考慮はなく、とりあえずがんばって圧縮してみましたという感じが強いですね。

かなりの圧縮プラス駆け足になっていますが、怪獣は一通り登場します。
大抵の怪獣が瞬殺となりますが、相変わらず怪獣造形は素晴らしかった。
変形合体したパワードゼノンもかっこよく、バトルの熱さは総集編でも大事にされていたのが良かったです。
一方で、新庄あかねはエロかわいいのですが、六花と、特にはっすの太ももシーンが削られていたのが残念でした。
別で2時間はっすだけの『はっす総集編』が公開されたら話題にはなると思いますが、OVAか配信でお願いしたいところです。

最後、スタッフロール後に少しだけ新規カットがありましたが、本作のみでは意味がわからないです。
おそらくユニバースへつながるのだろうと思うので、劇場版視聴の期待高まります。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

77.3 11 総集編アニメランキング11位
ソードアート・オンライン Extra Edition(TVアニメ動画)

2014年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1735)
11809人が棚に入れました
クジラが見たいというユイのために《ALO》での水中クエストに挑むことになったキリトたち。しかしここで驚愕の事実が。意外にもリーファ……直葉は水が苦手だった。アスナたち女性陣は、現実世界のプールで直葉の水泳特訓をすることに。一方同じころ、キリトはある人物と対面していた――。

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

水着回なのに、水着回なのに... ...!!!!

SAO1期後に放映された特別番組。
1期の振り返りが主な内容で、いわゆる総集編となっています。
本作を見なくても続く2期を見ることに影響は無いので、1期を見返したいけど2クールは長いと感じる場合、見ても良いかと思います。

泳ぎが上手になりたい直葉に泳ぎを教えるため、直葉とアスナ、シリカ、リズベットが学校のプールに行く話。
キリトは総務省でSAO事件を担当していた職員「菊岡誠二郎」にSAO事件、及びALOの事件概要をヒアリングされるため別途学校に呼び出されており、そこで1期のダイジェストが語られます。
それはそれとして、プールでは女性陣がキリトとの出会いについてのトークをしていて、1期の概要がアウトサイドとインサイドから語られる内容となっています。

「SAOキャラの水着回だ!やったぜ!」と思ったのですが、なんだかんだで下着姿や裸体になるシーンが見られる本編の方がよっぽどサービスが多いので、そういう意味ではイマイチに感じました。
せっかくの水着なのにカメラさんがあまり仕事をしないんですよね。
加えて、せっかくシリカ、リズベットがいるのに、1期後半に引き続いて相変わらずモブ扱いされており、不満でした。
正妻のアスナさんにはキリトと一緒に話を聞かれる係にして、プールは直葉、セリカ、リズベットで、そしてカメラさんにめっちゃ張り切ってもらえればサービス満載で良かったのにと思いました。
個人的な趣味が入っていることは否めないですが。

総集編の後は少しだけオリジナルストーリーが入ります。
何か含みのある終わり方だった気がするのですが、これは後々何か回収があるのでしょうか。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

水着回+(意外と良くできた)1期目総集編

「フルダイブ」の落とし穴。ALO内でのクエストをクリアするためにゲーム内で海に入ることになったものの、現実に泳げないとゲームの中でもうまく泳げない(笑)。

直葉(すぐは)=リーファを特訓すべく水着でキャイキャイしている女性陣と並行して、菊岡誠二郎によるキリトからの事情聴取+レポート作成という名の1期目総集編が進行します。

終盤では実際にクエストに臨む場面も描かれました。

1期目作中での出来事に関するキリト主観による解釈や、菊岡との会話による検討などもあってただの総集編というよりは1期目の2週目視聴ガイドみたいなお話になっていて、意外と良くできています。

ただ、これを観なかったからといって2期目、3期目の視聴にあたって特に致命的なことは無かったはずです。もちろん、1期目を観ていなかったら事情聴取部分はかなり意味不明なはずです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 39

アシュコロン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

待望のソードアートオンラインⅡ!

総集編とオリジナルどちらもおもしろかった。
総集編と言ってもはしょり方が大幅で初めての人はついて行くのが大変だと思うので
初めてSAOを見る方は前作を先に見ることをおすすめします。

そしてついに満を持してSAOⅡが今年始まりますね^^
原作の5~6巻にあたる「ファントム・バレット」
ということですが、個人的にもこのシリーズは気に入っているので楽しみです!
シノン役の沢城みゆきさんにもどのように演じるのか
とても期待してます!

このExtra Editionを見て内容を頭の中で整理して準備した上で
待望のSAOⅡを視聴できたらと思います。

何にせよSAOの物語や雰囲気を改めて振り返るのにはちょうどもってこいの100分でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 62

78.0 12 総集編アニメランキング12位
劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語 [後編]永遠の物語(アニメ映画)

2012年10月6日
★★★★★ 4.1 (1074)
6275人が棚に入れました
アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の劇場版第1弾が12年秋に公開されることが1日、アニメイベント「アニメ コンテンツ エキスポ 2012」で発表された。全3作のうち、テレビアニメを再編集する2作のタイトルも決定。1作目は「劇場版魔法少女まどか☆マギカ(前編)-始まりの物語-」で2作目は「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ(後編)-永遠の物語-」となることが明らかになった。
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

私たちは、なぜ「まどマギ」にこうも感動してしまうのか(short version)

この大ヒットアニメには5人の魔法少女が登場するのですが、そのうち、魔法少女"契約"を受け容れる動機や願いと、その結末が、本人の感情推移と共に詳しく描き出されているのは、{netabare}美樹さやか、暁美ほむら、鹿目まどか{/netabare}、の3人でしょう。
ここでは、この3人について個別にそれぞれの役回りと見どころを検討していきます。

※なお、{netabare}序盤の華々しい活躍のあと突然退場してしまう先輩少女(巴マミ)と、少し遅れて登場し終盤手前で退場してしまう少女(佐倉杏子)の二人の先輩格の魔法少女の感情推移{/netabare}については、外伝マンガ『魔法少女まどか☆マギカ ~The different story~』に詳しく描かれています。
→これも、結末部分が若干ブレてしまっていますが作画・ストーリーとも傑作だと個人的には思っており、まどマギが気に入った人には特にお勧めです。

★美樹さやかへの《同情》 - 片想い少女の絶望の物語
{netabare}
美樹さやかは、主人公鹿目まどかの親友なのですが、映画前編(TV版第8話まで)では、本来の主人公である鹿目まどかではなく、この美樹さやかの方がいち早く魔法少女になる決断をし、魔法少女の実際の姿を知って苦悶し、そしてやがて絶望してしまう物語、と受け取る方が適切なほどの活躍ぶりを見せます。
美樹さやかは、この年代の少女に相応しく、身近な恋をしており、その片想いの少年のために自分のたった一回の奇跡のチャンスを捧げてしまうのですが、少年は彼女の献身に全く気付きもせず、残酷にも彼女の親友の告白を受け容れてしまいます。
もし『魔法少女まどか☆マギカ』が、この前編(TV版第8話まで)に描かれた美樹さやかの絶望の物語として完結してしまったとしても、私はそれだけで、総合評価4.0(=80点相当)以上を付けたことでしょう。
私たちが美樹さやかに抱く感情は、きっと、《同情》、すなわち、悲しい境遇にある他者に対する憐憫の感情(~は可哀想だ、という想い)でしょう。
良くも悪くも、美樹さやかは、その感情や行動の推移が、魔法少女というよりは等身大の中学生少女であり、その点で彼女は私達が自分と同じ目線で物語を追える存在でしょうし、男であれ女であれ、さやかと似たような片想い経験のある方は、彼女の物語にとりわけ深く共感することでしょう。
{/netabare}

★暁美ほむらへの《共鳴》 - 病弱少女の誠実の物語
{netabare}
前編が美樹さやかの失恋から絶望に至る感情推移を描いた物語だったのに対して、後編は、前編では殆ど謎だった暁美ほむらの行動動機と感情推移を描いた物語と見ることが出来るでしょう。
しかし、美樹さやかの物語が、おおよそ私達の想定範囲内(私たちの日常生活でも起こりそうな感情推移の範囲内)のものだったのに対して、暁美ほむらの物語は、私達の想定を超える大きな振幅で彼女の変貌を描いています。
美樹さやかは、鹿目まどかや志筑仁美という親友や上条恭介という身近な想い人のいる、普通に元気で快活な女子中学生として描かれているのですが、暁美ほむらの場合は、もともとは、心も体もか弱い、自分に自信が持てない臆病な少女、まどかの中学校に転校する直前まで心臓の病気で病院で寝たっきりの、これまで友達の一人も持った経験のない、まどかがいなければおそらく転校先のクラスでも浮いてしまう苛められっ子タイプの少女だったことが後編(TV版第10話)で明かされていきます。
しかし、その病弱で臆病な少女が、自分のたった一人の「友達」のために、あらん限りの気力を振り絞って何度も何度も奮闘する姿が、いつの間にか私たちの心を激しく揺さぶるに至ります。

もし『魔法少女まどか☆マギカ』が、この後編(TV版第10話まで)に描かれた暁美ほむらの過酷な運命への抵抗の物語として完結したとしても、私はその時点で、総合評価4.5(=90点相当)以上を付けたことでしょう。
そして、その場合、私たちが、暁美ほむらに抱く感情は、きっと、《共鳴》、すなわち、悲しい運命に懸命に立ち向かう他者に対して、心から応援する感情(~よ頑張れ、という想い)でしょう。
正直な話、私たちの多くは、『魔法少女まどか☆マギカ』を初めて鑑賞して、この暁美ほむらの誠実さに心を射抜かれて、この作品が大好きになってしまうのだと思います。
{/netabare}

★鹿目まどかへの《憧憬》 - 真打ちヒロインの降臨
{netabare}
しかし、この作品の本当の奥深さは、ここを更に超えた地点にあります。
私は、この作品を初見して、暁美ほむらの誠実さに感激して、TV版を5回以上おそらく10回近く通しで視聴し、それから劇場版が公開されると早速、前編・後編を毎週のように鑑賞しに出掛けたのですが、そうやって劇場通いをしているうちに、ふと、それまで余り深く読み取れてなかった鹿目まどかの決断に至る心情の描かれ方とその結末の見事さに魅了され始めて、改めてこの作品に感嘆の気持ちを強く持ちました。
それはきっと、ラスボス魔女(ワルプルギスの夜)を前にして、魔法少女となったまどかが、「もう良いんだよ。そんな姿になる前に、貴方の想いは全部わたしが受けとめてあげるから」と呼びかけて、劇場スクリーンいっぱいにズームアップされていく、あの神々しいシーンを目の前にした時のことだと思います。
私は別にキリスト教とか、その他何か特別な信仰をもっている、とかそういうことは別段ない人間ですが、もし神が降臨するとしたら、きっとこういう感じになるのかも知れない、と思わず《錯覚》してしまう、そんな不思議な魅力をこの作品から感じ取りました。
上に述べたように、『劇場版魔法少女まどか☆マギカ』の前編は、「美樹さやかの失恋と絶望の物語」、後編は、「暁美ほむらの誠実と奮闘の物語」、と受け取ることは勿論可能だと思うのですが、それでも、この映画を前・後編通しでじっくりと鑑賞すると、やはり、これは、「鹿目まどかによる魔法少女達の救済の物語」と受け取るのが一番しっくりくると思います。
(※因みにファンの間では、魔法少女に変身したまどかは「まど神様」と呼ばれています)

一見どこにでもいる平凡で普通の女子中学生と受け取られがちな鹿目まどかですが、注意して観察していくと、母親や父親、あるいは他の魔法少女たちとの関わり方のうちに、その非凡さの片鱗が確りと描き出されていることを見ることは可能です。
例えば、劇場版では残念ながら省かれていますが、TV版での父親の言葉によれば、まどかの母親は「何かを達成することが夢なのではなくて、何かを頑張っている、そうした生き方そのものが夢である」人であり、まどかもまた母親のそうした生き方の影響を知らず知らずのうちに強く受けていて、序盤で、特別な願い事もなく、あっさりと魔法少女になることを決めた理由を、「マミさんみたいな魔法少女になれたら、それで困っている人達を助けられたら、それだけで私の夢は叶ってしまうんです」と、述べてマミさんを感激させています。
そして、その母親によれば、まどかは「悪いことはしない、いつも正しくあろうと頑張っている、もう子供としては合格だ」と褒められる自慢の存在なのですが、そうした、まどかの「正しくあろうとする」姿勢は決して独り善がりのものではなくて、ちゃんと周りの人達全員の言い分や願いや想いを推し量って、「それが必要であるとしたら、躊躇わずに行動できてしまう」(続編映画『叛逆の物語』での暁美ほむらの言葉)強さと優しさを備えた特別のものなのです。

そういう意味では、美樹さやかが、心の強さ、という意味で一番平均的で等身大の存在、そして暁美ほむらは、平均よりもずっと脆弱な心を隠し持ちつつ無理に無理を重ねて奮闘している健気な存在であって、それぞれ私たちの琴線に直接に響く、分かりやすいキャラクターであるのに対して、鹿目まどかの場合は、平均よりもずっと心が強くて寛大な、特別な存在として、実は描かれていると思いますし、その特別さが、私たち視聴者に、なかなか鹿目まどかの魅力が理解されない原因となっている、と思います。

以上、先に述べたように、私たちが、美樹さやかに抱く感情が《同情》であり、暁美ほむらに抱く感情が《共鳴》という、それぞれ身近な感情であるのに対して、私たちが、鹿目まどかに抱く感情があるとしたら、それは、《憧憬》、すなわち「自分もこのように、強く優しい存在でありたい」という感情なのだろうと私は推測します。
{/netabare}

そして -これが肝要なのですが- この《憧憬》は、きっとこの作品の制作者が抱いた感情だったと思うのです。
結局のところ、制作者側(脚本家?)の想い描いた鹿目まどかのイメージがどこから来たのか、を考えると、やはり{netabare}《聖書》に描かれたメシア(救済者)のイメージ{/netabare}・・としか答えようがないように思います。
その辺の考察は、色々難しいのですが、「まどマギ」TV版レビューの後半にひと通りまとめました。
http://www.anikore.jp/review/734886/

★作品評価《まとめ》

暁美ほむらの誠実を描いた時点(TV版の第10話まで)で、私は、既にこの作品はアニメとしては出色の「名作」と呼ばれるに相応しいものとなっていたと思うのですが、その先にさらに、鹿目まどかの決断を描き出したことによって、私は、この作品が、アニメに限らず、文芸ジャンル全体の中でも、特別に高くまた深い「傑作」となった、と個人的には評価しています。

勿論、作品の評価は人それぞれのものであり、また、この作品の大ヒットには、製作者(制作者ではなく)側のマーケティングの巧みさも当然あったのでしょうけど、それでも、これ程までに私たちを魅了してくれる作品を、放送しばらく後、および上映当時に鑑賞できたことを私は素直に喜びたいと思いますし、この作品の成功をベンチマークとして、今後さらなる高みを目指した作品が制作されていくことを期待したいと思います。


★《未鑑賞者にはTV版と劇場版のどちらを薦めるべきか》

TV版には、劇場版(前編)では尺の関係で残念ながら省略されてしまったエピソードが幾つかあるため、本来ならばこれから「まどマギ」を鑑賞する方にもTV版の視聴を薦めたいところです。
しかし、色々な方々のレビューを読んでいると、せっかく「まどマギ」を鑑賞し始めたのに、このTV版では
①絵柄がどうしても苦手でついていけない
②ストーリーがなかなか面白くならない
・・・という理由で、途中で断念してしまう方が発生しているようです(多くは第1話か第2話で断念)。

その点、劇場版の方は、
①作画・音響・演出etc.がパワーアップしており、キャラデザが苦手な人でもTV版よりは作品に惹きこまれ易い、
②前編の視聴を始めれば、途中でスイッチを切らない限り自動的に魔法少女の裏設定が明かされるTV版第8話分までを鑑賞することになり、そのまま後編へと進み易い、
という利点があるので、これから初めて「まどマギ」を鑑賞する方、そしてTV版を断念してしまった方にも、この劇場版の方を薦めてみる価値は十分あると思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 70

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

2016年春視聴。

■劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語
大事な家族や親友たちに囲まれて、平和な日々を送る中学二年生の鹿目まどか。
ちょっと引っ込み思案なところもあるけれど、まどかの普通でかけがえのない日々は続いていた。
そんなある日、まどかの通うクラスに一人の転校生がやってくる。
暁美ほむらと名乗る黒髪の少女は、初めて出会ったはずのまどかに、意味深な言葉を投げかけるのだった。
少しずつ変わり始めた日常。
不思議な生き物キュゥべえは、「どんな願いでも叶えてあげる。だから僕と契約して、魔法少女になってよ。」とまどかに誘いかける。
何の取り柄もない自分だけど、もし誰かの役に立てるなら…。

2011年、数々の賞を獲得し話題を独占したTVアニメシリーズを、前後編に凝縮した劇場版。/それはまだ、誰も見たことのない、魔法少女の物語。

オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、喜多村英梨、水橋かおり

■劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語
普通でかけがえのない、そんな毎日を送っていた中学二年生の鹿目まどかは、運命の出会いをきっかけに魔法少女の宿命に巻き込まれていく。
不器用ながらも、人のためを願い魔法少女になったまどかの親友・美樹さやか。
彼女の願いが穢れに塗り潰された時、ソウルジェムは漆黒に染まり、魔法少女の真実と末路が明かされた。
それを見届けた魔法少女・佐倉杏子はまどかと共に、さやかを救おうと奔走する。
その中、魔法少女・暁美ほむらはただひとり、たったひとつの目的の為に戦い続けていた。
「約束するわ、絶対にあなたを救ってみせる」魔法少女たちの希望と絶望、そしてほむらの真実を知ったまどかが最後に出した答えとは―――。

TVアニメシリーズを前後編に再編集した劇場版、[新編]へと続く物語/絶えず繰り返される絶望の果て、少女の瞳は決意を宿す。

オーディオコメンタリー
悠木碧、斎藤千和、野中藍、加藤英美里

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ
コミックマーケット82限定前売券セット付属
◆録りおろしバラエティドラマCD「夏の魔法少女強化合宿!!」
出演:鹿目まどか(悠木碧)、暁美ほむら(斎藤千和)、巴マミ(水橋かおり)、美樹さやか(喜多村英梨)、佐倉杏子(野中藍)、キュゥべえ(加藤英美里)


シャフト『MADOGATARI展』に行けない人も! “まどマギ”×〈物語〉シリーズを無料でスマホにインストール
現在大阪で開催され、来年2月には札幌でも開催予定のシャフト40周年記念『MADOGATARI展』。『魔法少女まどか☆マギカ』と『〈物語〉シリーズ』をメインに、アニメ制作スタジオ・シャフトの歴史を振り返ることができる展覧会。

その『MADOGATARI展』と『楽天アプリ市場』のコラボキャンペーンが来年2016年2月29日までの期間限定で実施中。今回のイベントならではの“まどマギ”と『〈物語〉シリーズ』のキャラがコラボしたスペシャルなビジュアルを、無料でスマホに入れることができます!

●あなたのスマホを『MADOGATARI展』仕様に着せ替え!
スマホをMADOGATARI展仕様に着せ替えることができる“マドガタリきせかえ★LINEランチャー”を配信開始。

ひたぎ×まどかや、キュゥべえ×忍など、2作品がコラボした全6種のオリジナルデザインの壁紙の選択ができ、アイコンも可愛い斜めデザインに。

〈全6種デザイン詳細〉
・ひたぎ×まどか バージョン
・杏子×真宵 バージョン
・さやか×駿河 バージョン
・翼×ほむら バージョン
・マミ×撫子 バージョン
・キュゥべえ×忍 バージョン

『魔法少女まどか☆マギカ』×SuperGroupiesがコラボ! 5人の魔法少女たちの要素を取り込んだ腕時計が、あなたの手首を飾ります!
アニメ・漫画作品のアイテムを数々販売してきたSuperGroupiesと、『魔法少女まどか☆マギカ』がコラボレーション! 革ベルトとバングルタイプのベルト、ベゼルまで付け替えられるカスタマイズウォッチを販売します!
鹿目まどか、暁美ほむらほか、作中に登場する5人の魔法少女にあわせたカラーを5種類も用意! キャラクターの魅力をぎゅっとつめこんだ、可愛らしいデザインの腕時計です♪

■商品詳細
・鹿目まどかモデル リストウォッチ
・暁美ほむらモデル リストウォッチ
・巴マミモデル リストウォッチ
・美樹さやかモデル リストウォッチ
・佐倉杏子モデル リストウォッチ

キャラクターカラーの石が宝石箱のように埋め込まれたオリジナルの文字盤デザインで、リューズ部分には変身前のソウルジェムがさり気なくデザインされています。魔法少女たちのイメージカラーの革ベルトと、手首を華奢にみせてくれるバングルベルトの2タイプがセットになっています。

ラインストーンが敷き詰められたベゼルとシンプルなプレーンタイプ、カジュアルスタイルにも合わせやすいギザギザ模様のベゼルの3種類のベゼルがセットになっています。ロマンティックなピンクのオリジナルボックス入りで、ギフトにも最適です。その日気分で組み合わせを楽しんでください。

「魔法少女まどか☆マギカ」などの公式クリスマスケーキを販売! 「あにしゅがクリスマスフェスタ2015」が秋葉原で開催決定!
キャラクターケーキ専門店「あにしゅが」(運営:株式会社つかさ製菓)が12月19日(土)、20日(日)に秋葉原UDX 4F NEXT-3にてクリスマスイベントを開催! イベント会場では業界初(※当社調べ)となるクリスマスケーキの販売を行います。取り扱いケーキは15種類を越え、全てが限定商品です。

『MADOGATARI展』東京会場は、満員御礼にて開催終了! 開催6日間の来場者数はなんと……
「魔法少女まどか☆マギカ」や「〈物語〉シリーズ」など、数々のアニメーションの制作に携わってきたシャフトの40周年を記念して開催されている「~シャフト40周年記念~MADOGATARI展」。東京での開催は(会場:アーツ千代田3331)、12月2日(水)をもって大盛況のうちに開催終了。前売販売のみで入場券が完売となった東京会場は、開催期間6日間で15,000人が来場となりました!

この展覧会が初出となる「魔法少女まどか☆マギカ」の新作へとつながるコンセプトムービーの上映や劇団イヌカレープロデュースによる立体造形、「〈物語〉シリーズ」の西尾維新書き下ろし短編小説を元に制作した映像展示やプロジェクター3台を使用した特別映像上映、「魔法少女まどか☆マギカ」と「〈物語〉シリーズ」のキャラクターがコラボした会場限定オリジナルマナー映像、シャフト40年の歩みを体感できる原画や制作資料の展示、会場限定のイベントオリジナルグッズ販売など、「魔法少女まどか☆マギカ」ファンや「〈物語〉シリーズ」ファンはじめ、アニメファンを中心に多くの方にご好評を得ています。

◆会場の様子をご紹介!
会場入り口では「魔法少女まどか☆マギカ」と「〈物語〉シリーズ」のキャラクターによる会場限定オリジナルマナー映像を上映。展覧会場内でのマナーをおなじみのキャラクターたちがTVゲームの世界で楽しく解説。

東京と大阪のセガのお店で“魔法少女まどか☆マギカ”コラボキャンペーンを実施、オリジナルグッズが多数登場!!
セガ エンタテインメントは、東京と大阪のセガの対象各店舗において、アニメ“魔法少女まどか☆マギカ”とコラボレーションした“セガ☆限定 魔法少女まどか☆マギカキャンペーン”を実施する。

●“まどマギ”ファン垂涎のアイテムがズラリ!

セガ エンタテインメントは、東京と大阪のセガの対象各店舗において、アニメ“魔法少女まどか☆マギカ”とコラボレーションした“セガ☆限定 魔法少女まどか☆マギカキャンペーン”を実施する。

◆キャンぺーン概要

●キャンペーン名:セガ☆限定 魔法少女まどか☆マギカキャンペーン

●期間:
【東京エリア】2015 年11 月21 日(土)~2015 年12 月6 日(日)
【大阪エリア】2015 年12 月16 日(水)~2016 年1 月3 日(日)

●キャンペーン内容:
・対象施設におけるUFOキャッチャーのご利用金額に応じて「クリアファイル6枚セット(全1種)」や「プレミアムジャンボぬいぐるみ(アルティメットまどか、悪魔ほむら全2種のいずれか1つ)+オリジナルB1ポスター(全1種)」がもらえます。

新作の礎となるコンセプトムービーを公開! アニメスタジオ「シャフト」の40周年記念展にて
「魔法少女まどか☆マギカ」が新たな物語へつながる"コンセプトムービー"を公開する。

この短編映像は、「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズの原作を担当する"Magica Quartet"の新房昭之さん、蒼樹うめさん、虚淵玄さん(ニトロプラス)、シャフトによる新作の打ち合わせをもとに、新房さん自らが絵コンテを描いて制作したもの。劇場版の監督・宮本幸裕さんが演出を務めたほか、BGMは梶浦由紀さんが新たに制作。主演キャストによる新録ボイスも使用されるなど、新作のヒントとも呼べる要素がふんだんに盛り込まれている。

新感覚リアルタイムRPG『ユニゾンリーグ』と大人気アニメ『まどか☆マギカ』がコラボイベント開催!
全世界(一部地域を除く)累計200万DLを突破したスマートフォン向け新感覚リアルタイムRPG『ユニゾンリーグ』が大人気アニメ『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語/[後編] 永遠の物語』とのコラボキャンペーンを11月19日(木)より実施しますことをお知らせいたします。

11月19日(木)より『まどか☆マギカ』とのコラボキャンペーンを開催いたします。限定キャラクターのプレゼントやイベント専用クエストなどを期間限定で解放いたします。

“ノンベぇなキュウべぇ”に会える!? 「蒼樹うめ展」充実の内容をレポ!【まどマギ】
マンガ「ひだまりスケッチ」やアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」などで知られる人気漫画家(イラストレーター)・蒼樹うめの初個展「蒼樹うめ展」が、2015年10月3日から12日まで東京・上野の森美術館で開催されています。

数々の人気作品を抱えているだけに、どのような展示が行われるのか気になっているファンも多いと思います。私もです! 

そんなファンのみなさんに、プレス向けの内覧会が実施されましたので、登壇した蒼樹うめ先生のライブドローイングの様子なども含めて、レポートをお届けしますよ。

■うめ先生も想定外? 「ゆのっち&キュウべぇ」を描くライブドローイング
プレス内覧会では蒼樹うめ先生による初個展に対する想いやこだわったポイントなどの紹介・解説が行われ、「私はわたしなりに、あまり美術展ぽくないというか、肩肘張らずに楽しく、リラックスしながらニコニコと見ていただける展覧会」を目指したとのこと。

プレス向けの会見のあとは、「ひだまりスケッチ」ゆの、「魔法少女まどか☆マギカ」キュウべぇのコラボレーションイラストを描くライブドローイングが実施されました。あっという間に仕上がったイラストは、キュウべぇがちょっぴりノンベぇ(呑兵衛)な感じに。これはこれで面白くて良い感じです。

このライブドローイング企画は、開催期間中も実施される予定です。具体的なスケジュールは発表されていませんので、運良く居合わせた人は幸運を噛みしめましょう! 

また今回のために先生(うめ先生)の主成分である「焼きビーフン」の食品サンプル(うめ先生の手作り焼きビーフンの写真を元に再現)が作成されたことが紹介され、展示エリアで「蒼樹うめ流?  ふんわり焼きビーフン」として展示されていました。門外不出のレシピも配布されていましたよ。

■先生直筆のコメントも楽しめる全5章構成の展示エリア
気になる展示物は各作品ごとに章分けされており、第1章「蒼樹うめとは」、第2章「『ひだまりスケッチ』の世界」、第3章「原稿の部屋」、第4章「キャラクター原案『魔法少女まどか☆マギカ』」、第5章「蒼樹うめの仕事」という順番で、完成イラストから原画、ラフ画などをずらりと展示。

先述の焼きビーフンのほか、蒼樹うめ先生が子供のころに描いた絵が展示されていたりと、蒼樹うめ先生の現在を形作っている全てが集約されているといっても過言ではないですね。

展示はイラストや原画などを並べるだけでなく、各所に先生直筆のコメントが添えられており、これが「トリッキーな自撮りをした」という思い出や、「文字が多い! 」といったセルフツッコミなどが書かれており、これらをチェックしているだけでも「あぁ、なんかもう可愛いなチクショウ! (にんまり」といった気持ちにしてくれます。本当にありがとうございます。

展示作品ばかりに目がいきがちですが、壁やボードに配置されたコメントやミニイラストにも注目ですよ。

また「蒼樹うめ展」では蒼樹うめ作品と縁の深い人気声優・悠木碧さん、阿澄佳奈さんのふたりと、先生自らも参加している音声ガイド端末が用意されているので、より詳しく知りたい人はこちらもレンタル(700円)してみると良いでしょう。

会場を順路通りに進むと最後は物販コーナー。ここでは今回の個展で展示されたイラストなどが収録されている図録が販売されているので、ファンのみなさんはマストでゲットをオススメしておきます。

魔法少女まどか☆マギカ×LIZ LISAコラボで、“大人かわいい”ワンピースとスカート、カーディガンが発売決定に
大人気アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』と大人気ファッションブランド『LIZ LISA』のコラボレーションがついに実現! まどマギの世界観と、リズリサの世界観が交わって出来上がったのは、“大人かわいい”ワンピースとスカート、カーディガン。9月11日からは予約受付も開始! 早速ラインナップをご紹介しましょう♪

◆魔法少女まどか×マギカ×LIZLISAコラボアイテムを大紹介!

●ローズワンピース(ブラウン)/(ピンクベージュ)
★魔法少女5人のイメージカラーと一緒の“ピンク、ラベンダー、イエロー、スカイブルー、レッド”のオールドローズがちりばめられている中に、“まどかをイメージしたリボン、ほむらの左腕の盾、マミさんのティーカップ、さやかのヘアアクセサリーのフォルテッシモ、杏子が食べていたリンゴ”が詰め込まれた豪華なデザイン!

●クッキーリボンワンピース(ボルドー)/(ピンク)
★フロントの編み上げや肩レース&袖の切り返しが、バラ柄ワンピースとはまたひと味違った印象を与えます。こちらも背中のリボンは自分で結ぶスタイル。スタイル調整は自由自在!
カラーはボルドー×ピンクと、ピンク×ベージュの2種類。ノスタルジックでキュートな、LIZLISAらしいワンピースに仕上がっております!

●トップス&ジャンパースカートセット(ブラウン)/(ピンク)
★まどかイメージのピンクローズ&リボン、ほむらイメージのラベンターローズ&盾、マミさんイメージのイエローローズ&ティーカップ、さやかイメージのスカイブルーローズ×フォルテッシモ、杏子イメージのレッドローズ×りんごが散りばめられています。
シックなブラウンと可愛らしいピンクベージュの2色展開。それぞれ単体でもとっても可愛いので、毎日のワードローブにぜひ取り入れて!

●クッキーリボンスカート(ボルドー)/(ピンク)
★5人が魔法少女に変身した後のソウルジェムを、思い切ってアイシングクッキー風のモチーフに致しました!マミさんのケーキやティーカップもアイシングクッキー風のイラストにして取り入れています。裾をぐるりと囲むレースやリボンモチーフもとってもキュート。

●襟付きカーディガン(ピンク)/(オフホワイト)
★襟元にはまどかの武器でもある弓より、バラのモチーフを金糸の刺繍で取り入れました。
背面には「クラスのみんなには内緒だよ!」を英文で記載。袖の控えめなリボンや、大きめのエリもとってもキュート。シンプルな印象ですが、まどかの要素をさり気なく、かつふんだんに盛り込みました!

「まどか☆マギカ」や「<物語>シリーズ」の「シャフト」40周年を記念して、「MADOGATARI展」が開催決定
この度、「魔法少女まどか☆マギカ」や「シリーズ」などを手掛けるアニメーションスタジオ「シャフト」の40周年を記念したイベント「MADOGATARI展」の開催が決定しました!
2015年11月27日より東京会場、12月22日より大阪会場、そして2016年2月9日より札幌会場にて開催となります。

◆イベント概要
「魔法少女まどか☆マギカ」や「シリーズ」を手掛ける
アニメーションスタジオ シャフト40周年記念
「MADOGATARI展」
【開催日時】
 東京会場:2015年11月27日(金)~12月2日(水)
 大阪会場:2015年12月22日(火)~12月27日(日)
 札幌会場:2016年2月9日(火)~2月14日(日)
【主催】 MADOGATARI製作委員会

『まどマギ』の人気脚本家・虚淵玄が苦言!ネット評価は緩やかな言論統制の産物
脚本家・虚淵玄の勢いが止まらない。『魔法少女まどか☆マギカ』(2011)や『PSYCHO-PASS』(2012)など続々とヒット作を飛ばし、今月封切りの劇場映画『楽園追放』も上々の滑りだしだ。ファンの支持も熱狂的で、今や、アニメ・特撮業界では一脚本家を超えたカリスマ的存在になったといっていいだろう。

ところが、その虚淵氏が「月刊ニュータイプ」(KADOKAWA)2014年12月号のインタビューで、こうした動きに不快感を示している。

〈アニメはひとりでつくるものじゃないんですから、見ていて気持ちを揺さぶられた部分を全部「虚淵」の名前で消化されちゃったら、本当に心血注いでつくっている人の立場はどうなるの?って思いますね〉
〈矢面に立っているのは監督だという気がします。キャラ人気も自分のせいではないですよね。(中略)なぜ脚本家が注目されているのかという気がしますね。なんだかんだいって最後に責任を取るのは監督ですし、監督が描きたいもののために、いろんな策を提案していくのが脚本なんです〉

しかも、これらはたんに謙虚さから出た発言ではなさそうだ。虚淵氏は、脚本家の仕事がアニメ作品全体とイコールで結びつけられることへの疑問を表明している。

虚淵氏は、各脚本担当作品の“ネタ元”や“狙い”について触れているが、どれも斬新さやオリジナリティといった自己の作家性を否定する。

たとえば、虚淵氏を一躍有名脚本家に押し上げた『まどマギ』は、魔法少女たちの “バトルもの”で、かつ物語の序盤から主要キャラが惨死する “鬱展開”が今までにないものだ、と絶賛された。しかし、これもそうではないと虚淵氏は言うのである。

〈(女の子だけのバトルものは)「魔法少女リリカルなのは」もありましたから、決して「まどか」が新しかったわけではないと思います。魔法少女がひどい目に遭うなんて、それこそエロゲーの世界では手あかがつくほどのモチーフですし〉

曰く「地元の伝統料理を都会で出したら大人気になったみたいな作品」。たしかに『まどマギ』は、放送当初から“ニワカオタ”と“硬派オタ”の間で、作品の新奇性についての論争が巻き起こっていた。結局、当の虚淵氏はなにもかも織り込み済みだったというわけだ。この客観的な視座こそが、虚淵氏の特徴なのである。

そもそも脚本は視聴者の目に直接触れることはない。そのため、脚本家について評価することは本来であれば難しいはず。実際、「アニメの脚本とゲームのシナリオでは、書き方の違いはありますか?」と問われ、こう答えている。

〈歴然と違います。(中略)アニメの脚本は、要は監督と絵コンテの演出さんに見せるためのものなので、お客さんが読むものではないんですよ。しいて言うなら声優さんが読むわけですが、それも声優さんの演技を通して別ものに翻訳されていくので、しょせん設計図なんですよ〉

また、自作の『PSYCHO-PASS』について、“未来警察もの”として『攻殻機動隊』や『パトレイバー』といった同ジャンル作品との差別化のためにフィリップ・K・ディックを参考にしたと語っている。ここからも共同制作上での役割に自覚的であると同時に、ジャンルにおける自作の立ち位置にも非常に意識的に取り組んでいることが伺える。おそらくこうした作家性と切り離した冷静な視点こそが虚淵氏に成功をもたらしたのだろう。

しかし、こうした虚淵氏の思いとはまったく別に、ファンの間の虚淵評価は急激に高まっていった。それらはおもにネット、Twitterなどのソーシャルメディアの中で醸成されたものだ。

実は虚淵氏は同誌の『楽園追放』特集のなかで、こうしたネット言論についても言及している。この15年の情報環境の変化について聞かれた際、「世代的についネガティブになってしまいます」としたうえで、こんな感想をもらしている。

〈「これからはインターネットのおかげでみんなお友達になれるぞ」って。僕らの世代が社会人になったときのビジョンはバラ色だったので、まさかネットのおかげで友愛や相愛が理解されるよりも早く偏見や憎悪が分散されちゃうことになるなんて思いもしませんでしたし、悲しい結末ですよね〉

さらに、ちょうど『まどマギ』の時期に一気に普及したTwitterについてもこう話す。

〈いつの間にやら恐ろしいメディアになりましたけど。日に日に使い方が難しい代物だと思いますね。ネットのお祭り騒ぎがメインになってしまっていて、情報そのものを手に入れるための手段ではなくなっていますし。「たとえデマでも祭りになるならいいじゃない?」という恐ろしい空気を感じますよね〉
〈それが常識になってしまうと、うかつに口を開けなくなりますよ。何をネタにしていじられるのかわからない世界って、一種のゆるやかな言語統制のようなものですよね〉

サイバーパンクSFである『楽園追放』は、電脳世界「ディーヴァ」が物語の鍵を握る。もしかすると、そこには虚淵氏のネットへの失望が反映されているのだろうか。こんなことをいうと、あのクールな調子で「それはただの深読みです」と返されてしまうかもしれないが……。

『魔法少女まどか☆マギカ』240分で見れる社会現象アニメ
2012年10月23日、とある著名人の上記ツイートがネット上を駆け巡りました。
芸人という枠を飛び越えて声優や舞台の脚本・演出家として活躍している、ラサール石井さんのツイートです。

彼のSNSやブログを見る限りオタク文化に精通しているようには見えませんが、このような感想を持ち、約45,000人ものフォロワーに対してこのような感想を発信したというのは特筆すべき「事件」であると言えます。

話題の社会現象アニメ『 魔法少女まどか☆マギカ 』とは?
ふんわりした女の子の絵に、「魔法少女まどか☆マギカ」というタイトル。
「魔法少女もの」と言えば、おジャ魔女、プリキュアなど、女の子が変身して皆で強い敵を倒す…というようなアニメを思い浮かべるのではないでしょうか。
残念ながら、この作品はふんわり☆ファンシーに終わる作品ではありません。

少女たちが、自分の願いを一つ叶える代償として魔法少女となり、不気味な魔女たちと戦う…。
あらすじとしてはこれで間違っていないのですが、魔法少女として夜は戦いつつ、昼は学校で仲間たちとキャッキャウフフ…なんて優しい展開にはなりません。
なりません。

大事なことなので2回言いました。とにかく「裏切られ」ます!!!

大人が見ても血の気が引くような展開は、見る人の心を鷲掴みにし、やがて渋谷マルイ・ジャムやLOFTとも大型コラボがされるような社会現象アニメとして人気を博しています。

「アニメは萌え絵がイヤだ!とにかく話が面白いアニメが見たい!」という方は、是非このアニメを見て「裏切られ」てください。

「魔法少女まどか☆マギカ」は2011年に放送されていた全12話のアニメですが、
本編をまとめた前後編(劇場版)が2012年に公開されています。

話題になったアニメを見て教養を深めたい、だけど時間をかけたくない!
という方は、ぜひ前後編あわせて240分の劇場版をオススメします。内容は全く変わらず、映像が綺麗になっているお得版です。

まどかやほむら、キュゥべえたちが登場!? 『グリモア』と『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』のコラボイベントがスタート!
株式会社アプリボットが運営するスマートフォン向け学園ライフアドベンチャーゲーム『グリモア~私立グリモワール魔法学園~』にて、大人気アニメ『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』とのコラボレーションイベントを2015年4月28日(火)より開催!

今回コラボレーションする、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』は、総監督:新房昭之、脚本:虚淵玄(ニトロプラス)、キャラクター原案:蒼樹うめ、アニメーション制作:シャフトが手掛ける大人気オリジナルアニメ作品。
本企画では、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクターである「鹿目まどか」、「暁美ほむら」や「キュゥべえ」がイベント内や限定カードとなって登場するほか、本コラボイベント限定のオリジナルストーリーも展開される。

■『グリモア~私立グリモワール魔法学園~』×『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』コラボレーション企画 概要
実施期間:2015年4月28日(火)~2015年5月14日(木)

ストーリー概要
いつの間にか不気味な空間に迷い込んだ『グリモア~私立グリモワール魔法学園~』のキャラクター「南智花」たち。さまよっている内に出会った少女、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクター「鹿目まどか」に連れられて空間を抜け出すと、そこは見たことも聞いたこともない街「見滝原」だった。学園へ戻るため、そして魔女を倒すため、「魔法少女」と「魔法使い」は互いの手を取り合う――。

まるで気分は魔法少女!? 『魔法少女まどか☆マギカ』から「暁美ほむら」をイメージしたルームウェアと傘が登場!
社会現象化したアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する「暁美ほむら」をイメージした、お部屋でもかわいく着られるルームウェアと、雨の日が待ち遠しくなる傘が登場! ルームウェアは「暁美ほむら」をイメージしたカラーリングで、ふわふわのマシュマロのような気持ちのいい肌触り♪ お尻がスッポリ隠れる長さは暖かくて安心の着丈です。傘は劇場版で登場した「悪魔ほむら」をイメージしたデザイン。晴雨兼用タイプで雨の日も晴れの日も、いつでも大活躍します!

■ほむらをイメージしたカラーリングがオシャレなルームウェア
暁美ほむらをイメージした、ラベンダー色が可愛いもこもこのロングパーカー。左袖にはほむらの左手を模したソウルジェムの刺繍が入っており、魔法少女になった気分。ジッパーの引き手はキラキラストーンが埋め込まれたダイヤ型。ヒップや太ももをあたたかくカバーする長めの着丈。パーカーの裾はほむらのタイツをイメージしたダイヤ柄になっています!

■ダーティながらも真っ赤なリボンがキュートな傘が登場
紫外線が強い時期はUV対策にもオススメの、悪魔ほむらをイメージした晴雨兼用傘。印象的なダイヤ柄を傘の周囲にプリントで表現されています。フチ取りの上品な黒レースがあしらわれた素敵なデザイン♪ 留め具部分は悪魔ほむらの赤いリボンをイメージしています。

スマホのホーム画面を「まどか」と「ほむら」で埋め尽くせ! 『まどか☆マギカ アイコンチェンジ』無料版のアイコン・壁紙セット配信中!
株式会社メディア・マジックは、2015年3月20日にスマートフォンアプリ『まどか☆マギカ アイコンチェンジ』を、「App Store」及び「Google play」において配信開始しました。価格はシンプルセットは無料。

本アプリは、スマートフォンにインストールされているアプリなどのショートカットアイコンを『魔法少女まどか☆マギカ』のデザインにカスタマイズすることができるアプリです。各セットは、アイコンと壁紙がセットとなっており、スマートフォンのホーム画面を『魔法少女まどか☆マギカ』の世界にカンタンにトータルコーディネートすることができます♪

初回配信では無料の「シンプルセット」をに加え、人気キャラクター「まどか」と「ほむら」の全3セットを配信中です。

各セットは、魔法少女のキャラクターをイメージしたデザインを使用し、気に入ったセットをアプリ内から追加購入いただくことで、アイコンと壁紙を組み合わせて自分だけのホーム画面を演出することができます。

また複数のセットのアイコンを組み合わせることもできる他、アイコンのみを利用してホーム画面にアクセントを加えるのも可能です。是非自分好みにカスタマイズしてください! 配信セットは、今後も随時追加予定です。

アニメーション映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』より、佐倉杏子が浴衣姿でフィギュア化され、「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受注がスタートしている。2015年6月発売予定で、価格は9,074円(税別)。

『佐倉杏子 浴衣Ver.』は、少し大人っぽい浴衣姿の杏子を1/8スケールで立体化。特徴的なポニーテルの髪の流れ、頬を薄っすら赤らめた表情なども細かく造形されている。手に持っているのはもちろんリンゴ飴で、発売済みの『暁美ほむら 浴衣Ver.』や『鹿目まどか 浴衣Ver.』、2015年4月発売予定の『巴マミ 浴衣Ver.』などと合わせてディスプレイしたいフィギュアに仕上がっている。全高は約200mm。

商品価格は9,074円(税別)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の受注締切は、2015年2月12日21:00。商品の発売および発送は、2015年6月を予定している。なお、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』浴衣シリーズのラストを飾る『美樹さやか 浴衣Ver.』も追って案内されるという。

『魔法少女まどか☆マギカ』マミさん、艶やかに華やかに浴衣でフィギュア化
アニメーション映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』より、巴マミが浴衣姿でフィギュア化され(FREEing)、「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受注がスタートしている。2015年4月発売予定で、価格は9,074円(税抜)。

『巴マミ 浴衣Ver.』は、鮮やかな浴衣におしとやかなポーズで、大人っぽい巴マミを1/8スケールで立体化。チャームポイントの「お菓子の魔女」お面は脱着可能となる。頬を薄っすら赤らめた巴マミの大人びた姿を繊細に表現しており、発売済みの『暁美ほむら 浴衣Ver.』や『鹿目まどか 浴衣Ver.』と共にディスプレイしたいフィギュアに仕上がっている。全高は約190mm。

商品価格は9,074円(税抜)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の受注締切は、1月21日21:00。商品の発売および発送は、2015年4月を予定している。なお、浴衣姿の「美樹さやか」「佐倉杏子」も鋭意製作中だという。

暁美ほむらの痛印ホルダーが2015年5月に発売!
ホビーメーカー株式会社壽屋から、痛印堂“紫高の痛印”のために描き下ろされたイラストをもとに、巫女服姿の暁美ほむらを立体化し、「暁美ほむら-巫女服-」のフィギュアとして2015年5月に発売される。

手に持った印鑑は取り外しが出来るため、すげかえることも可能。桔梗色の袴は高級感を感じさせるデザインとなっている。
印鑑を優しく抱え、穏やかになる優しい表情の暁美ほむらを、ぜひお手元に。

「劇場版まどマギ」主演声優6人のサイン入り台本が180万円で落札(2013年11月)
ヤフオク!で180万円という超高額落札が起きました。落札されたのは「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[後編]永遠の物語」のアフレコ台本。
これは芳文社の雑誌プレゼントで用意された1点物で、表紙には鹿目まどか役の悠木碧さんらメインキャラクター6人の担当声優たちのサインが入っており、まどマギファンなら誰もが欲しくなる超レアアイテムですね。
以前もまどマギ劇場版フィルムが108万円で落札されていましたが、まどマギの尋常じゃない人気の高さをあらためて感じさせられましたね。
オークションはその後、出品者都合によりキャンセルされています。

「希棒か、絶棒か」――「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ」とうまい棒がコラボ
10月26日公開の映画「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編]叛逆の物語」とうまい棒がコラボする。

またナムコか! 「魔法少女まどか☆マギカ」コラボで因果律を捻じ曲げすぎなPV公開
希棒か絶棒か“うまい棒”か……ってやかましいわ!

「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語 うまい棒(全2種)」をPRするためとはいえ、キャラ崩壊寸前まで攻める全力っぷりはさすがとしか言いようがないですね。

キュゥべえ「失礼、かんでもうた」 ナムコ×うまい棒×まどマギのコラボPV第2弾がまたやらかす
QBと八Q寺がニアミス。

第1弾ではまどマギの世界観とうまい棒の世界観をミックスし、まど神様もビックリの世界再構築を行いましたが……第2弾ではこれに加え、キュゥべえが「失礼、かんでもうた」と発言するなど、声優さんつながりで某“物語”とフュージョン。

願いを叶えた代償として「魔法少女」となり、人知れず人類の敵と戦うことになった少女たちに降りかかる過酷な運命を描いたテレビアニメ、『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場版3部作である。

3作は主人公の鹿目まどかが魔法少女となり、世界の理を変えるまで描いたテレビシリーズを再編集して前後編とした2作と、その後の物語を描いた完全新作で構成される。総集編の『[前編] 始まりの物語』と『[後編] 永遠の物語』は2012年10月6日(前編)、10月13日(後編)に公開され、『[新編] 叛逆の物語』は2013年10月26日に公開が予定されている。

テレビアニメ放送中の2011年1月の時点から本編の次の展開が検討されており、当初はテレビシリーズの第2期の製作が想定されていた。しかし、虚淵玄の用意したプロットは放送話数が1クールに満たない物であり、同時に本作を劇場版としてみたいというスタッフの意見もあったことから、総集編と合わせる形で完全新作の劇場版を作るというプロジェクトに切り替わった。

構成としては、前編がテレビシリーズの第8話までを、後編が第9話以降を元に再構成されている。このような分割をしたことについて、新房は「単純に考えると6話ずつになるだろうが、第6話や第7話で区切るのは違う。区切るのは第8話しかなく、その上で後編は第10話から初めて前編と同じシーンからスタートできればいい仕掛けになるのでは、と考えたが、第9話と第10話を入れ替えると第9話での情報や展開を元にしないと第10話が成立しない。第9話を前編に組み込むとバランスが悪くなるため現在の形になった」としている。

製作局である毎日放送では新編公開前日深夜(当日未明)に当たる2013年10月25日に、前後編の地上波初放送を記念した一挙放送特別番組『劇場版公開記念!「魔法少女まどか☆マギカ」朝まで4時間SP』が放送された。
TBSテレビでは2013年11月4日深夜に前編が、同年11月6日深夜に後編が放送されるほか、上記の毎日放送の特番に盛り込まれたトークパートの一部も放送される予定。また、テレビ東京では11月4日に公開記念番組『2時間でわかる! 魔法少女まどか☆マギカ』が放送される予定で、前後編を再編集して新編に至る内容を紹介するほか、公開を迎えた劇場からのリポートも予定されており、ナレーションをほむら役の斎藤千和が担当する。

前編
主題歌/オープニングテーマ「ルミナス」
エンディングテーマ「Magia [quattro]」

後編
オープニングテーマ「ルミナス」
主題歌/エンディングテーマ「ひかりふる」

主題歌は「[前編] 始まりの物語」をClariSによる「ルミナス」が、「[後編] 永遠の物語」をKalafinaによる「ひかりふる」が用いられているが、「ルミナス」は前後編共にオープニングテーマとして使用されている。また「ひかりふる」は劇中BGM「Sagitta luminis」に歌詞を加えた楽曲となっており、同様に劇中BGMである「Credens justitiam」にも日本語歌詞がつけられ「未来」という曲名でKalafinaが歌ったものが前編の挿入歌として用いられている。このほか、テレビシリーズの主題歌もアレンジされて使用されている。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 49
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

僕と契約して魔法症状にな・・・、かみまみたっ!/゚(>ω<)゚\

TV版は3話目から一気に見てしまいました。
やはり序盤でマミさんが {netabare}マミる{/netabare}シーンは衝撃でしたね。

それ以降、毎話毎話、続きが気になって
仕方ありませんでした^^

映画版はTV版と比べて{netabare}内容はほとんど同じですが、演出面がパワーアップしていたような気がします。{/netabare}


TV版で謎だったラストシーンですが、
映画版でも健在でした。

謎のラストシーンは、「叛逆の物語」で語られるのでしょうか??^^

楽しみです。

■Blue-ray生産限定版
{netabare}
「叛逆」の余韻にひたりつつ、Blue-rayの生産限定版を購入しました~♪
描き下ろしジャケットがとてもお気に入りです^^
見た瞬間、「これすごい!」ってなりました。

特製ブックレットには、新しく追加された
OPやほむほむの魔女の墓場シーンについてインタビューが掲載されてました。
絵コンテも観ていて面白いですね^^

オーディオコメンタリーとして、声優さんたちのコメントも
入っているので、本編を何度も楽しめそうです^^
{/netabare}

■化物語
年末の化物語シリーズ一挙放送を観ました~
いまさらながら、声優さんが結構かぶってたんですね。
{netabare}
「八九寺にQBを混ぜる勇気」で爆笑してました^^
ただのMADなのに、最後に「勇気」を付けることによって
あえてタブーを犯したみたいな、かっこいいニュアンスになってる・・・!!(笑)
{/netabare}

■杏子お祈りシーン
{netabare}
杏子が魔女さやかと戦った後の、お祈りシーンは
何度見ても泣けますね(ノ△・。)

このお祈りシーン・自爆シーン前後はTV版と比べて
大幅に加筆・修正されてます。

「ただ1つだけ、守りたいものを守ればいい」という
杏子のセリフシーンからのほむほむの表情や目線の動き

お祈りシーンの顔アップや背中からのアングルの追加

「独りぼっちはさびしいもんな」のシーンの魔女さやかの
剣の動き

自爆シーンでの魔女さやかのアップと菊田幸一さんの
筆ペン作画シーン

「【BD/DVD】魔法少女まどか☆マギカ 比較動画 Part15【劇場版比較】」で丁寧に比較されてます。。。

and I'm homeの杏さや一枚絵が自爆シーンに
挿入されてたなんて知らなかったです・・・。



話変わって・・・
杏子の中の人って、クラナドの風子と同じ人だったんですね。
涙の自爆シーンも風子の声に変えると・・・(笑)
「【まどか☆マギカ】杏子の声変えてみました(風子など)【杏まど】」のおまけのとこ。

{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 100

66.8 13 総集編アニメランキング13位
小鳥遊六花・改 ~劇場版 中二病でも恋がしたい!~(アニメ映画)

2013年9月14日
★★★★☆ 3.7 (647)
4037人が棚に入れました
結社でしばしの休息を取っていた「私」は「凸守」と「くみん」に促され、邪王真眼とダークフレイムマスターの邂逅の歴史を語る事になった。いいだろう--。私の代わりに最終決戦の地へと赴いているダークフレイムマスターが帰ってくるまでの間、絆の物語を語るのも悪くない…。だが、これは新たな戦いのプロローグでもあった…。

声優・キャラクター
内田真礼、福山潤、赤﨑千夏、浅倉杏美、上坂すみれ、保志総一朗、仙台エリ、井上喜久子、天野由梨、福原香織、設楽麻美

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ちょっとびっくり・・・“京アニ史上最低”の駄作やもしれん・・・

既にテレビシリーズ第2期の制作が決定している『中二病でも恋がしたい!』において第1期シリーズ全12話を振り返りつつ第2期シリーズを予告させるエピローグを挟んだ総集編


まずwebではお馴染みだった中二病Liteの新作と新EDが始まり、その後に【立花と勇太の結婚式】が描かれる新作パートが始まります
正直この新作パートが一番の見所であり、その後に立花の口から語れる“立花視点”で振り返る総集編パートはかなり粗雑


そもそもに“立花視点”というのが間違えています
立花と勇太の間柄に直接関係の無い誠とくみん先輩を巡る第6話のエピソードは完全にカット
さらには最終回で勇太を再起させるために二代目邪王真眼となったくみん先輩や凸守のフォローが入るシークエンスは無く、当然ながらくみん先輩の口から語られる邪王真眼誕生の経緯もありません
ですので物語の根幹にある、立花の心の奥底にある影の部分が描かれていないわけです
これは初見殺しはおろか、ファンムービーとしてもマズイです


各キャラの紹介エピソードとなる1~4話はまあよし
夏休み編となる7~8話も適度な選別
オイラが作中も最も【傑作回】だと感じている9話が入ってくるのは当然
10話の学園祭当日は告白シークエンスを除いてざっくりカットしつつも、11話で泣きじゃくる凸守を抱きしめる丹生谷は挿入されるってのは悪くなかったです
うん、くみん先輩と凸守の扱いは雑で誠においてはセリフすらほとんどありませんが丹生谷だけはちゃんと描かれていたと思います


ただ立花と勇太の距離が一歩縮まる5話においてなぜ「冒頭のプール清掃」を挟んでしまったのか・・・
あれは十分削れたと思います;


ラスト、第2期へ橋渡しとなるエピローグでもなぜ勇太と十花が行動を起こしているのに立花自身は何もしていないのか・・・
あれでは立花が中二病に戻ったというだけで“成長出来ていない”のと同じなんじゃないでしょうか?


ことごとく声優さんの熱演シークエンスを削ってやがりましたがあえて評価を甘めにつけたのは立花の母(本名不明、CV:岩男潤子)から語られる「立花という命名の意味」が良かったからです


第1期の興奮も、第2期への期待も、あまりの中途半端感に正直萎えますたわ


この映画で一番のサプライズだったのはむしろ上映前予告で【たまこまーけっとの新作制作が発表された】ことですよ、ホンマ

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23

ぴの@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

\(゜ロ\)(/ロ゜)/ まじか…

初週興収ランキング 9位
初週末動員数[3日間] 4万5873人
初週末興収[3日間] 6659万1700円
初週末1スクリーンあたりの興収 約208万円

2週目興収ランキング 11位 
9月25日現在 興収1億2777万700円

参考URL http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-18732.html


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正直な気持ち、とても残念です。
京アニ作品だったので、期待していたのですが…

上映時間97分のうち、8割以上が総集編です。
しかも、総集編のまとめ方がひどすぎます。
話はつながってないですし、何より手抜き感が出てしまっている作品になっているように感じました。

歌は、よかったですが、アニメ版のほうが自分は好きでした。

アニメ版はとても好きだったので、残念です(-_-;)
2期に期待しましょう\(^o^)/

投稿 : 2024/12/21
♥ : 46

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

これは映画ではなくPVです

本作の大まかな構成は
①勇太中二病全盛期の話
②夢オチ中二病バトル
③1期のダイジェスト
④2期の0話的な話

①は2期のLiteでもお馴染みの話ですね。
「Liteの方が本編」なんてよく揶揄されますが、
本作でもこの話が一番おもしろいという・・・

②は相変わらず戦闘シーンのクオリティは高いですけど、
ただそれだけの話なので正直なところ飛ばしても問題ない話でした。

③が問題です。この1期のダイジェスト以外は比較的短い話で、
本作はこのダイジェストがメインなのですが、これが最低の出来です。
「劇場版 魔法少女まどか★マギカ [前編]始まりの物語 [後編]永遠の物語」が
良いダイジェストだとすると、本作のは悪いダイジェストです。

六花の視点だかなんだか知りませんが、
評判が悪かったところだけ意図的にカットしたようなダイジェストで、
正直「あれ?こんな話だったっけ?」と思いました。
はっきり言って観るだけ時間の無駄でした。

④は2期が突拍子もない設定からのスタートだったので、
その経緯が分かるってだけの話です。

結論から言えば、別に観なくてもいいってことです。
「中二病でも恋がしたい!」の大ファンで
どうしても気になる方だけ観ればいいと思います。

本作を観てまっさきに思い浮かんだのは
2013年の大晦日に放送された「ソードアート・オンライン Extra Edition」です。
2時間のうちおまけ程度の新作エピソードが30分、そのほとんどがダイジェストという構成で
期待はずれだったという声をよく聞きますが、
TOKYO MXだけでなくBSやニコニコ動画でも放送したのですから
今思えば全然良心的だったと思います。

それに比べて・・・
これは京アニさんの資金調達の為に作られたんですか?と下衆の勘ぐりの一つもしたくなります。

これは映画ではなくPVです。
そう思えば納得の出来です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 39

70.9 14 総集編アニメランキング14位
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 Death and Rebirth(アニメ映画)

1998年3月7日
★★★★☆ 3.7 (520)
3751人が棚に入れました
西暦2015年。人類を襲う謎の兵器「使徒」に対抗するため、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンを完成させた特務機関ネルフは、14歳の少年少女達をパイロットにエヴァを実戦投入する。しかしその後ろでは同時に「人類補完計画」が進行していた……。95年10月よりTV放映され、大きな反響を呼んだアニメシリーズの劇場版。本作は多くの謎を残したまま終了したTV版の総集編と最終話という事だったが、制作が遅れに遅れ、その結末は本当の完結編、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)/Air/まごころを、君に」で描かれた。
ネタバレ

Tuna560 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

弦楽四重奏 JOHANN PACHELBEL Kanon/D-Dur

TV版のおさらい用の総集編です。
これ単体で観てもある程度把握は出来るけど、同じ場面でも語り手が変わっている箇所があるので、一度TV版を観てからの方をお勧めします。

碇シンジが渚カヲル=最後の使徒を殺す18か月前。
その日、シンジは長野県第2新東京市の中学校の講堂でチェロの調弦をしていた。弦楽四重奏の音合わせをやるためである。やがて他のメンバーが次々と顔を出す。
勝気な第2ヴァイオリンの少女、無口なヴィオラの少女、浮世離れな第1ヴァイオリンの少年―――
彼らはパッハベルの『カノン』を奏で出す。
シンジが迎えるであろう、苦悩に満ちた戦いの記録を曲に乗せて。

弦楽器の奏でる音楽と回想の内容にギャップがあり、不思議な感覚に陥ります。
普通の総集編と違い、単体でもとてもいい作品だと思います。


ここからは『エヴァQ』視聴後に再度視聴して気になった点を羅列していきます。
{netabare} カヲルとの対峙の「その18ヶ月前」、シンジは長野の中学校でチェロの練習を初めた。合奏するメンバーを待つためだ。他の3人は次々とやってきて、そろった所で合奏を開始する。

昔に観た時には気付かなかったが、下記の点が気になる。
1. 入ってきたメンバーはレイ、アスカ、カヲルなのか?
2. 何故この3人が18ヶ月も前に、シンジの故郷の学校で合奏をしているのか。

これは、上映当時の考察ではシト新生公開の1997年3月から18ヶ月前がテレビ版が放映開始した1995年10月にあたるという物で、「イメージ的なシーンと解釈すべき」と明言されている。

しかし、『Q』が公開された今、話は変わってくるんじゃないだろうか?

もしこの仲睦まじく楽器を演奏する4人がチルドレンなら、これ以上無いハッピーエンドの描写になるんじゃないだろうか?
「旧劇場版」との繋がりとは『シト新生』も含まれるのではないだろうか?

『新劇場版』ではシンジがチェロを弾く描写は無いため…繫がりとしては薄いですが、一つの考察として記します。{/netabare}
(11/20追記)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

atsushi さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

未完成

TV版(21~24話はビデオフォーマットで)、から「Air/まごころを、君に」を見れば、コレは見る必要がない。
劇場の公開日は決まってたのに、制作が間に合わなかったので出来た総集編と、とりあえず出来たとこだけ繋げたやつ。

コレだけで何かが分かるわけでもなく、TV版を見ずにコレを見ても意味が分からないと思う。
どうしても見るなら、こちらではなくDEATH(TRUE)2の方を。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

(前編)シンジはヘタレ?

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 テレビ版の総集編に該当するのがこの『シト新生』ですね。ただ、見ればテレビ版の内容が分かるようなものではなく、テレビ版を見た人だけが分かる内容になっています。その点では、総集編としては特殊なものかもしれませんね。

 このレビューはもともと、旧劇場版のレビューとして書いていたものです。ですが、レビュー自体が思いのほか長くなってしまったので、導入部として書いた旧劇場版開始前までの内容、つまり、テレビ版第24話までの内容をここに分割掲載することにしました。(前編)となっているのはそのためです。(後編)が旧劇場版のレビューですね。
 ですから、このレビューでは『シト新生』を取り上げているわけではありません。テレビ版に掲載すべき内容なのかもしれませんが、あっちはあっちで別のことに使ってしまったので、そのしわ寄せとしてここを使っています。

 このレビューでは、ストーリーの細部までをフォーカスせずに、シンジが抱えるテーマだけを見ていきます。この(前編)では、「なぜシンジはあそこまでヘタレてしまったのか」というの明かすことを着地点にしています。ここを起点にして旧劇場版のレビューである(後編)に話をつなげます。


ざっくりした話から:{netabare}
 『エヴァ』がどんな話かをごく簡単に説明するのなら、「シンジの成長譚」ということになると思います。このテーマを全26話という長い期間を通じて描いていました。これを表現するためのツールとなっていたのが、「謎が解かれない謎解きロボットもの」というジャンルですね。

 で、このテーマとツールというのがどちらも曲者なんですよね。『エヴァ』は賛否両論ある作品ですが、テーマに連なる「シンジをどう見るか」で是非があって、ツールに連なる「謎解きや演出をどう見るか」で是非がある、というのが大まかな傾向なんだと思います。全く違う2つの事柄にそれぞれ賛否があるので、議論が拡散しちゃう。これが『エヴァ』を収拾のつかない作品にしている一つの要因なんだと思います。

 ただ、実際には賛否両論ではなくて、賛成多数だと思います。賛成派はわざわざ主張せず(サイレントマジョリティ)、反対派は大きな声を上げる(ノイジーマイノリティ)というのが世の常ですからね。賛否両論でバランスが取れているように見えたのなら、おそらく8割くらいが賛成派だと思います。各論反対であったとしてもね。

 私はツールの方も見るようには心掛けていますが、基本的にはテーマで作品の評価を決めています。もちろんテーマ自体に貴賤はないですから、その結論に至る論理性を見るってことですけどね。ですから、以下のレビューでは、「シンジの成長譚」としての論理性から『エヴァ』を見ていくことになります。謎解きに資するレビューにはならない、ということはあらかじめ断っておきますね。
{/netabare}

ストーリーの全体像:{netabare}
 ここはテレビ版で書いたレビューと大して変わりません。テーマだけで見ていきます。
 最終的な目標は、シンジの自立、「心の補完」です。この過程だけで24話も要しました。かなり丁寧にこれを積み上げています。そして結論で2話。非常にポジティブな形で終わります。シンジの自己実現の過程を見ていきます。

①とりあえずの居場所を確保する過程(第6話のヤシマ作戦まで)
 この世界に居場所のないシンジが、エヴァを取っ掛かりとして小さな自己実現をする過程です。勢いでパイロットになることを決めてしまったために、逃げては乗ってを繰り返します。目的意識がありませんから、日本中の電力を預かるという「周囲の期待」にも応えることができませんでした。これを乗り越えて、エヴァという初めての居場所ができました。

②とりあえずの居場所で成功体験を積み上げる過程(第7話から第16話の戦闘前まで)
 シンジが、エヴァによって勝利を積み重ね、他人に認められていく過程です。ゲンドウに認められることで、初めて自己実現欲求を自覚します。アスカとのキスがあるのもここですが、軸としてはあくまでもエヴァとゲンドウへの信頼です。シンジのエヴァに対する自信のピークは第16話の戦闘前ですね。第16話は「死に至る病、そして」の回です。

③とりあえずの居場所が崩壊し、自己喪失に陥る過程(第16話戦闘後から第24話まで)
 エヴァに乗って死にかけたという第16話、エヴァとゲンドウのせいでトウジを殺しかけたという第17・18話で、エヴァとゲンドウへの不信が高まります。カジのアドバイスで復帰しますが、その先に待っていたのは、エヴァに乗って自らの手でカヲルを殺してしまうという辛い結末でした。初めて得たエヴァという居場所が失われ、自己喪失に陥ります。これが第24話のあと、第25話の開始前の状況です。

④疑似的な自己実現ではなく、本質的な自己実現をする過程(第25・26話/旧劇場版)
 ①エヴァがないときはダメでした、②エヴァがあれば何とかなりました、③エヴァがあってもダメでした、から続くのがここ(④)です。シンジのダメさは、エヴァがあってもなくても同じだったんです。シンジが抱える問題は、周囲の環境にあるのではなく、シンジ個人にあるということ。
 最後の二話では、このシンジのダメな心を前向きに転換することと、環境のベースであるエヴァ(母親)とゲンドウ(父親)からの脱却が描かれました。そして、「おめでとう(自立)」となります。
 旧劇場版では、この後ろに「シンジとアスカ」というラストシーンが追加されました。それについては旧劇場版のレビューの最後で書きます。

 『エヴァ』のストーリーは、シンジにフォーカスすればシンプルな起承転結です。「①自信→②成長→③挫折→④再起」という形。でもこれがちょっと分かりづらい。『エヴァ』の問題点を一つだけ挙げるなら、「謎が解かれない謎解きロボットもの」というツールのせいで、テーマである「シンジの成長譚」が分かりづらいこと、だと思います。
 ですが、シンジの成長の過程で出てくる「エヴァがあってもなくても同じ」というのは、テーマに対するツールの立ち位置と同じですよね。ツールが面白いかどうかは作品の評価に大きく影響しますが、ツールだけだと中身のない作品だと非難されてしまいます。つまり、テーマあってのツール。テーマが読み難いのなら、ツールは無視してしまえばいいのです。
 次項からは、ツールを無視したときの『エヴァ』を見ていきます。
{/netabare}

ストーリーの具体化:{netabare}
 繰り返しになりますが、『エヴァ』は一人の少年の「①自信→②成長→③挫折→④再起」の話に過ぎないですよね。ここまでストーリーのプロットを単純化してしまえば、そこらにある少年マンガと何ら変わりません。
 ツールを無視してもテーマは読めるはずですから、『エヴァ』を別の形に具体化してみたいと思います。ここでは、野球マンガを例にします。野球のルールあんまり分からないけど…。①から④の記号はプロットに対応したものです。

①居場所の確保(ヤシマ作戦まで)
 自分に自信のない14歳の少年が、父親の勧めで野球を始めました。「どうして野球してんだろ」状態でしたが、ファインプレーがチームを救い、野球の楽しさを実感し始めました。チームにもなじめるようになりました。
②成功体験(勝利の積み重ね)
 試合での活躍が続き、晴れてエースになれました。「将来は野球選手になろう」と思えるほどになりました。
③-1 挫折(トウジ)
 調子に乗っていたら、チームメイトに怪我をさせ、彼の選手生命を奪ってしまいました。野球を辞めたくなりました。

 で、このあとに「再起」を描くのが通常の少年マンガのプロットですよね。
○少年マンガ的展開
 落ち込んでいたけど、励まされて「チームメイトの分まで頑張ろう」と思えるようになりました。そして大会優勝。

 でも、エヴァはちょっとだけ違うんです。挫折が二段階になっています。トウジの後にはカヲルがあるんです。
③-2 挫折(カヲル)
 落ち込んでいたけど、励まされて「チームメイトの分まで頑張ろう」と思えるようになりました。その矢先に、親友兼ライバルに死球を与えてしまい、命を奪ってしまってしまいました。

 つまり、「自信→成長→挫折→再起」の「挫折」部分はもうちょっと細分化されていて、「挫折→再起→挫折」で構成されているってことです。起承転結の転の部分が、一つの波ではなく、トウジとカヲルという二つの波で構成されているのが『エヴァ』の特徴ですね。そして、その二つの波の内容は、どちらも大きな挫折で共通しています。

 で、ここが第25・26話と旧劇場版のスタートですよね。そして、こんな感じにストーリーが展開します。
④-1「野球で生きていこうと思ってたんだ」「でも僕はもう野球やっちゃダメだ」「もう生きていけない」
④-2「野球だけがあなたの人生じゃないのよ」

 この野球の話って、エヴァと同じことやってるのに分かりやすいですよね(たぶん)。テーマを描くためのツールが野球だったら、「エヴァは分からん」なんて文句は出ていなかったと思います。
 エヴァって何?、使徒って何?、人類補完計画って何?、というツール自体の分かりづらさが、テーマをも分かりづらくしてるだけなんです。ツールばかりを見てるとテーマが分からなくなってしまうという好例ですよね。
 つまり、「謎が解かれない謎解きロボットもの」←大体こいつのせいなんですよ。ツールが分からないせいで、テーマへの共感が不十分になってしまう。ツールが気にならない人にとっては「分からないけど面白い」のに、ツールが気になる人にとっては「分からないからつまらない」という結論になっているんだと思います。

 次は、シンジが直面した「二つの大きな挫折」について考えていきます。
{/netabare}

テーマの一般化(二つの大きな挫折):{netabare}
 「なぜシンジはあそこまでヘタレてしまったのか」を解明するために、「大きな挫折とは何か」「それを二回繰り返すことにどんな意味があるのか」を探っていきます。今度は具体化ではなく一般化です。

 普通は挫折って、成長させるために描きますよね。成長のための必要悪として挫折がある。成長譚には、挫折は不可欠な要素なんです。その点では、小さな挫折も大きな挫折も変わりませんよね。
 でも、両者には明確な違いがあります。大きな挫折には「否定」と「喪失感」が付きまとうのです。

 野球でもエヴァでも、大きな挫折が起こると、まず「ツールの否定」が行われますよね。「野球をやりたくない」とか「エヴァに乗りたくない」とか。そして、そこで留まらないときに「自己否定」が起きてしまう。「野球をやってる自分はダメだ」とか「エヴァに乗ってる自分はダメだ」とか。「自己否定」をしてしまうから、自分の「存在意義」を見失うことになってしまい、「自分には何もない」という「喪失感」が出てきてしまうんです。「ツールの否定」が、巡り巡って「自己の喪失」として跳ね返ってくる。
 「そのツールが無ければ」「自分がそのツールを選ばなければ」「こんな思いはしなかったはずだ」という心の動き、つまり、ツール否定に自己否定が混じることが、自己喪失をもたらすのです。ツールに対する思い入れが大きいほど、「喪失感」も大きくなりますよね。「失敗しちゃった」程度の小さな挫折では、こんな「否定」や「喪失感」は生まれません。

 また、小さな挫折を繰り返すことと、大きな挫折を繰り返すことも全く違いますよね。
 小さな挫折の繰り返しは、ボトムアップとして人の成長を描くんです。乗り越えられることが前提としてあるから、いろいろな小さな挫折を乗り越えさせることで、人としての全体的な成長を描くことができる。
 でも、大きな挫折の繰り返しは違いますよね。乗り越えられるかどうかという瀬戸際に追い込んだ上で、更なる挫折で「絶望感」を与えるんです。こういう作品てあまり多くはありませんが、その代表格って『clannad』だと思います。{netabare}トモヤは愛妻のナギサを失っちゃうよね。この挫折で「自己喪失」に陥る。ナギサの分まで頑張ろうってなるけど、今度は愛娘のウシオを失ってしまう。トモヤがナギサという{/netabare}大きな挫折を通して成長できたとしても、同じような挫折が繰り返されると、更なる成長を考える前に「絶望感」を感じてしまうんです。主人公も、視聴者も。

 シンジが感じた挫折というのは、単なる「失敗しちゃった」程度のものではありませんよね。自分に存在意義を見出せない少年が、エヴァという存在意義を得た矢先に、そのせいで友人を失ってしまう。そんな大きな挫折なんです。このときの「エヴァの否定」と「自己否定」が、シンジに「喪失感」を与えてしまったのです。
 そして、その「喪失感」が、二度繰り返される「絶望感」なんです。「謎が解かれない謎解きロボットもの」のせいで読み難いけど、野球マンガや恋愛ものに具体化し、心情を一般化してしまえば、簡単に共感できると思います。

 次が(前編)の最後です。「シンジはヘタレなのか?」です。
{/netabare}

シンジはヘタレ?:{netabare}
 よく、シンジに対して「ヘタレ過ぎ」「ウザ過ぎ」という意見がありますけど、本当にそうでしょうか? 私にはすごく妥当な反応に思えるんですよ。ヘタレ「過ぎ」ではなく、「妥当な」ヘタレに見える。

 もし、14歳の私が将来の夢にしようと思えるほどに野球に打ち込んでいたとしても、チームメイトの選手生命を奪って、親友兼ライバルの命まで奪ってしまって、「それでも私は気にせず野球を続けよう!」なんて前向きに思えるのかなぁ、なんて考えてしまうんです。そんな友達に、「野球続けなよ!君には野球しかないよ!」なんて言えるかなぁ、と。
 きっと、私はヘタレてしまうし、励ます言葉もスラスラ出てこない。

 シンジがカヲルを殺すときに、なぜ葛藤しているのかを読めない人はいないと思います。カヲルが「使徒」というツールをまとっていても、「人類のために親友を殺せるか」という簡単なテーマだから読める。トウジのエピソードだって、単体で見たらシンジの心情は分かりますよね。テーマが読めてるときにはツールは邪魔にならないんです。

 シンジを否定的に見ている人がどれほどいるかは分かりませんが、シンジへの共感が不足しがちになってしまうのは、『エヴァ』がややこしいからなんです。全体を俯瞰しようにも26話もあってまとめ難いし、起承転結の転の部分が二段階構造になってるし、その中身は同じ大きな挫折が二回なんていう珍しいものになってる。
 それに加えて、ツールが「謎が解かれない謎解きロボットもの」だから、テーマへの理解を助けてくれない。挙句にこのツール自体が圧倒的に面白いから、テーマを忘れてのめり込んでしまう。
 結果としてシンジのヘタレている理由が未整理になってしまい、「なんだかよく分からないけど、ウザいから叩いとけ」となっているんだと思います。シンジの心情を読むのなら、まずは「謎が解かれない謎解きロボットもの」を無視した方がいいんです。テーマを読む時にツールが助けにならないのなら、ツールは無視した方が良いってことです。

 でも、万が一、心情を分かったうえで叩いているのなら、私にとってはちょっと恐ろしい。14歳の少年が、友人の選手生命を奪い、命まで奪い、その上で葛藤することを許さずに「さっさと野球しろよ」と言っているわけですよね。「俺なら野球続けるぜ」と。二度も愛する人を亡くした人に「さっさと次を見つけろよ」「俺なら次を見つけるぜ」と。これは私の理解の範疇を越えています。それゆえ恐ろしさを感じてしまう。
 そんな鋼の心を持った人なんていないと思いま…いるのかな? まさか私がヘタレ…?
{/netabare}

 というわけで、シンジはヘタレてるけどしょうがないよ編でした。
 続きは、旧劇場版のレビューになります。「三度目の挫折」「エンディング(シンジの救済)」「エンディング(シンジとアスカ)」の三本立てでお送りします。
 こんな長文に付き合わせた上でお願いするのも恐縮ですが、「三度目の挫折」だけはここの続きになっているので、できればそこまで読んでいただけると嬉しいです。エンディングは書かないとマズイかな、と思って書いただけなんで、実質おまけだから読まなくて大丈夫です。
 リンクは貼らないので、直接探しに行くか、私のレビュー歴からお願いしますね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

70.7 15 総集編アニメランキング15位
劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇(アニメ映画)

2009年4月25日
★★★★★ 4.1 (269)
2100人が棚に入れました
カミナの死を乗り越えたジーハ村のシモンは螺旋王ロージェノムと相対して、壮絶な一騎打ちの末にからくも勝利を収める。その激戦から7年後、地上を取り戻した人類は瞬く間に文明を築き上げ、繁栄を謳歌(おうか)していた。平和な世界が永遠に続くかと思われたが、宇宙にまで人類が進出をしようとしたとき、正体不明の敵が現われる。

声優・キャラクター
柿原徹也、小西克幸、井上麻里奈、福井裕佳梨、伊藤静、斎賀みつき、檜山修之

AKIRA さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

raw! raw! fight the power!(おうおうおう! それが戦うってことだろ!)

TV版のロージェノムとの戦いから最終決戦までの総集編な感じ

ロージェノムとの戦いはダイジェストでさっくり流し(笑)、終盤の最終決戦を多めに描いてますね。

最終決戦のくだりは今回大幅に変わっていて本編で大量に亡くなった仲間が一部しか亡くならなかったり、最後の新ロボットのオンパレードには流石に苦笑しましたがw

最終戦で挿入歌で流れますが「libera me from hell」 これは必聴でございます。特に歌詞を和訳すると深いですよ!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

ks さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

俺を、俺たちを、誰だと思っていやがる!!!!!!

この映画は、二部作の後半です。

この映画を見る前に前半の紅蓮編を見たほうが何倍も面白くなるので見てない方は是非!

前作から七年後のお話。そこには地上で何不自由なく暮らしている人々の姿があった…。

神アニメ。神映画の称号をあげても問題ないですね!

ものすごくおもしろく視聴中は凄いを連発してました!
いや、ほんんと凄い!

戦闘は熱くキャラクターたちもあつく、敵に立ち向かっていく姿はカッコよく、鳥肌がたちっぱなしです!

名言のフルコースでした!心打たれる言葉の数々、熱い展開。決してあきらめないあいつらは最高に輝いていました!

見て損はさせないので是非是非見てください!!!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

総集編のその先をいくドリル

前作紅蓮篇の続き。

ロージェノムとの戦いはあっさりとまとめ、すぐに青年期へ。
アンチスパイラルと宇宙規模の戦いに身を投じていくグレン団が描かれる。
{netabare}
前作はテレビシリーズを上手に編集して、さらに新しい風を吹かせた意欲的な総集編といった感じで、それでも十分楽しめたのだけど、本作はもはや総集編という次元ではなく、まさに完全版と言った方が良いレベルの作品。

全体的に説明が多いけど、作品としてまとめるためには仕方がないこと。
テレビ版とは大きく演出や展開が変わっているところがあって、その違いを楽しむのも一興。

ロシウの贖罪シーンはテレビ版の方が良かったかなぁと思う。
キタンのギガドリルブレイクはテレビ版でも劇場版でもすげー泣ける。
多元宇宙迷宮から抜け出すとことかもいちいち涙腺を刺激してくるし、、ラストバトルの盛り上がりも正直ここまでやるかってくらい振り切っている。

ニアとヨーコのあらぶる乳首も拝める、まさになんでもありのお祭り的な劇場完全版。
こんなにもなんでもありならば、ラストもニア救済ルートも用意してくれたらなお良かったなとも思った。

それでもここまでの作品を作ってくれたことに本当に感謝したい。常に進化を止めないシモンたちと同じようにアニメスタッフも進化したのでこういう作品を作れるんだろうなと思う。
こういう風に感じる作品って少ないので、これからも自分の中で大事にしていきたい作品。
自分も常に一歩一歩進化していきたいと思った。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

71.4 16 総集編アニメランキング16位
魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's(アニメ映画)

2012年7月14日
★★★★★ 4.2 (315)
1913人が棚に入れました
ある夜、八神はやてはトラックとの事故に遭ってしまうが、「闇の書」が起動することによって助かる。そして「守護騎士(ヴォルケンリッター)」と出会い、闇の書の主となる。はやてと触れ合う内、いつしか家族のような絆で結ばれるヴォルケンリッターであったが、闇の書の呪いによりはやての余命があとわずかであることを知った彼女達ははやてを救うため、はやてに禁じられた闇の書の蒐集を開始する。
ロストロギア「ジュエルシード」が発端となったプレシア・テスタロッサ事件から半年後、裁判が終わったフェイトとなのはの再会が果たされた。しかしその夜、ヴォルケンリッターの襲撃にあい敗北し、なのは達はリンカーコアを闇の書に蒐集されてしまう。
この闇の書の起動によって引き起こされる数多くの痛み・悲しみを終わらせるため、そして、大切な主であるはやてを救うため、戦うヴォルケンリッター、真相を知らず彼女達と対立するなのはとフェイトら時空管理局一同。二つの思いがぶつかる中、事件は思いがけない方向へと向かう。はたして、ヴォルケンリッターははやてを救うことができるのか?そして、なのはとフェイト達は闇の書の呪いを断ち切ることができるのか?

声優・キャラクター
田村ゆかり、水樹奈々、植田佳奈、清水香里、真田アサミ、柚木涼香、一条和矢、小林沙苗、水橋かおり、桑谷夏子、高橋美佳子、久川綾、大原さやか、松岡由貴、平井啓二、柿原徹也、阪田佳代、釘宮理恵、清水愛、佐久間紅美、五十嵐麗、浅野真澄

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

我を失う面白さ

なのは2期の総集編。
TV版のややこしい設定がなくなり、スッキリ。
枝葉を削ったスリムストーリーです。

冒頭よりなのはとフェイトさんは大の仲良し。
微笑ましいです。
新キャラグループ登場。
前作のフェイトさんの役割を担います。

ラストの最終決戦が充実の出来。
息をのむ迫力に、感動のクライマックスです。

この作品のおススメ度はMAXです。
見て損はさせませんです。ハイ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「強くなろう。悲しいことを見過ごさないで済むように。もう誰も、傷つけないで済むように。」

なのはシリーズ劇場版・第2作目。

テレビシリーズ第2期の物語をベースに作られた劇場版です。

総集編といえば総集編だけど、
展開や設定が変わっている部分もあるので、

テレビシリーズの内容を劇場版のために新たに作り直した、
と言う方が正確かな。

と言いながらも、2期視聴から時間が経っていて、
どこが同じでどこが変わっているかは、はっきりわかってないんだけど。笑

テレビシリーズを見ていなくても内容にはついていけますが、
せめて劇場版第1作目を見てからの視聴をお勧めします。

150分ほどの作品です。
長いから、休憩取りながら見るのがお勧めです。笑


● ストーリー
1期のジュエルシード事件から半年後。

高町なのは(たかまち なのは)は、
かつて戦った相手であり、今は大事な友人である
フェイト・テスタロッサと再会を果たした。

その夜、なのはとフェイトは、
魔導士の襲撃に遭い、敗北する。

彼女たちは“闇の書”の守護騎士(ヴォルケンリッター)。

闇の書の主・八神はやて(やがみ はやて)のために、
主には秘密で、闇の書の蒐集を行っていた。

事件を収束させたいなのは達と、
闇の書の蒐集を続ける守護騎士たちはぶつかり合う。


ストーリーはテレビシリーズ2期のものと
ほぼ同じだと思ってもらっていいでしょう。

なのはシリーズは、1期と2期が好きでしたが、
やっぱり2期は至高だったなと改めて思いました。

劇場版だと時間に限りがあるからか、
山場が詰め込まれたようになっていました。笑

中盤以降、なのははラスボスレベルの相手と
戦いっぱなしだったような…。

それだけテレビシリーズに見ごたえがあった、ということなのですが、

1つの作品の中で連続で観ていると、
同じテンションばかり続くので、さすがに疲れてしまいましたw

作画も演出も、すごく力を入れられていて、
見ごたえはあったのですけどね。

少しずつ区切って見返していると、
名シーンばかりで驚く!

1作目と同様、
大事なパートにはじっくり時間がかけられていて、
個人的には満足な構成でした^^


≪ 譲ることはできない戦い ≫

1期のフェイトもそうでしたが、
なのはと対立する相手にも譲れない事情があり、
視聴者的にはどちらも応援したい複雑な気持ちになります。

今回、対立することになる守護騎士たちも、
やむを得ない事情を抱えて、なのは達と戦います。

大好きで大切な主・はやてを守りたい。

そんな彼女たちの強くて優しい気持ちに、
共感できないはずがありません(´;ω;`)

さらに、守護騎士たちを大事に思う
はやての優しさにも、また…(´;ω;`)

むしろ彼女たちの邪魔をするなのは達の方が
邪魔なのでは…とさえ思ってしまいましたw

実際、作中でヴィータ(守護騎士の一人)が
立ちふさがるなのはに対して「悪魔…」とつぶやくシーンがあります。

はやてを守るために必死なヴィータたちにしてみれば、
それを阻むなのはは確かに悪魔だな、と納得してしまいましたw

別になのはというキャラを否定したいわけではなく、

主人公キャラが霞んでしまうくらい、
敵対するキャラが魅力的、ということなのです。

時間が短くなっても、
劇場版ではその辺りの事情や想いが、

大事にしっかりと描かれていたのがよかったです!


● キャラクター
先に少し書いてしまいましたが、

なのは達主人公陣営だけが魅力的ではないのが、
この作品の魅力!

今回のもう一組の陣営である、
八神はやてと守護騎士たちもまた、魅力的なのだなあ。

私はヴィータちゃんがお気に入り♪
子どもっぽくて恥ずかしがり屋な彼女がかわいすぎる♪

はやては2期の時が一番好きだな~。

テレビシリーズを見た時は、
「いい子過ぎて気持ち悪い」と思いましたが(笑)、

今では大好きよ^^


● 音楽
【 主題歌「BRIGHT STREAM」/ 水樹奈々(作中では、フェイト役) 】

終わりの余韻からのイントロの入りがよかった!

かっこよさの中にちょっと切ない感じも含まれている曲調が、
なのはシリーズにぴったりだなと思いました。

でも第1作目の主題歌の方が個人的には好きかな♪


【 挿入歌「Snow Rain」/ 植田佳奈(作中では、はやて役) 】

テレビシリーズでも使われていたこの曲。

今回改めて聴いてみて、
名曲だと気付きました。

流れるシーンがまたいいのよ…リインフォース…(´;ω;`)


山場のシーンが多かったからか、
挿入歌やBGMなど、音楽がとても多く感じました。

どれもアツくてよかったです!


● まとめ
初見の人も、なのはシリーズファンの人も、
どちらの立場でも楽しめる良作だと思います^^

ただの総集編ではないところに愛を感じます!

魔法少女ってこんなに激しく戦うのね。

魔法あり、必殺技あり、杖あり、
変身シーンあり、主人公は小学生の女の子…。

“魔法少女”としての王道がきっちりと詰め込まれた本作品、
まだ見たことがない方は、ぜひどうぞ♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

【追記】4Dד魔砲少女”の可能性

5/20(土)~二週間1st、6/3(土)~6/16(金)2ndと、
4DXリバイバル上映されている劇場版『なのは』
今回、私は乱戦が激しい2ndでAAA級空戦魔導師の戦闘を体感してきました♪
2ndには{netabare}ドリル付きの物騒な鈍器を振り回す守護騎士{/netabare}とかもいますしw

風や振動等の4D効果は、例えば主人公などの固定視点ではなく、
アトラクション要素のいいとこ取り。

戦闘シーンにて、敵に襲撃されれば座席が揺れますし、味方が反撃しても背中に衝撃が走る。
つまり鑑賞者は敵味方から4D効果付きの攻撃でフルボッコにされるわけですw
そして『なのは』の場合は敵からの打撃より、味方の砲撃の方が、
明らかに観客へのダメージが大きい(苦笑)

撃った本人は{netabare}「もっと頑張らなきゃだね」{/netabare}とか謙遜?していますが、
4D鑑賞者としては、これ以上、座席が揺れるとエラいことになるので、ご容赦願いたいですw


4Dと『なのは』における戦闘シーンの相性をより実感したのはミスト効果。
『なのは』と言えば伝統的に全力全開でぶつかりたいあいつとは、
海の上で決着を付けるのが空戦魔導師の流儀ですが、
水滴噴霧も絡めて4Dフルドライブで演出されたバトルには臨場感がありました♪


2ndと言えば、封切り当時、長い(笑)と評判になった変身シーンも特徴的。
変身ヒロインの醍醐味は変身シーンと思っている私にとっては、
本作の長いセットアップシーンは変身ヒロインアニメ史上でも五指に入る至福の一時ですが……。
こちらの4D効果はフラッシュくらいしか有効打がなく、今ひとつな印象でした。

折角の変身シーン。どうせなら、他の物語重視の感動シーン等と同様、
座席固定でじっくりと鑑賞したいものです。(「  ̄ー ̄)じっくりと……。


付記:昨日6月4日は{netabare} 八神はやて生誕祭ということで、
SNS上でも主の萌え絵やネタ画像やらがいっぱい拡散されていましたが……。
本作で記録を確認して改めて注目したのは、
闇の書が覚醒し、はやての元に守護騎士たちが現れたのは誕生日前日の夜。
翌日のバースデイより八神“一家”の日常が始まったということ。

転生前よりヴォルケンリッターとはやては深い縁で結ばれていたのでは?
そんな運命を感じました。

本作の事件は主に12月に展開するので、広義のクリスマスアニメとして
小さな願いの行方を見届けるのがオススメですが、
始まりの6月に因果を感じながら見るのもまた一興です。{/netabare}

初回投稿レビュー:時空管理局の心地よすぎる〝歴史改竄″

長いので折りたたみw
{netabare}
リメイクとしては極上の出来ではないでしょうか。
確かに尺の都合で削られた要素は多く、不満もないわけじゃない。
けれどそれ以上に取り上げて欲しかったドラマCDの内容だけでなく、
コミック版からもいいシーンを拾って映像化してくれた感謝の気持ちの方が大きいです。

大阪の某シアターでは上映後、拍手が沸き起こったというエピソードも伝わって来ました。
多くのファンが幸せになれた素晴らしい劇場版だったと思います。

さて、『なのは』劇場版には興味深い設定があります。
それは本作も同じくリメイクだった前作1stも
〝史実"(TVアニメ版)ではなく、時空管理局が後世、公式記録等に基づいて再現した
劇中劇であることが公に明言されているという点です。

以下、『なのは』シリーズの広範なネタバレを含む、
尊氏の妄想じみた時空管理局陰謀論w

{netabare}例えばなのはたちが最初に騎士たちに襲撃されたシーン。
騎士たちがなのはたちを打ち破りコアを蒐集した後、
敵をきちんと回復しておくという演出があります。
が、〝史実"(TVアニメ版)ではそんな描写はなく、
コア蒐集の仕方も結構エグイ(苦笑)

どうにも劇場版(管理局編纂映像)には事件を犯した側の人間の
情状を酌量する傾向があります。
これには後に事件の被告人だった人間を管理局の戦力に加え、
所持していた技術や知識を組織の強化に役立てた
管理局の体面を重んじる大人の事情も透けて見えてきます。

けれどそのことを糾弾する人はあまりいません。
むしろ〝史実"(TVアニメ版)ではあまり取り上げられなかった、
はやてと騎士たちの想いが伝わってよかったと賞賛される始末。
…うん♪私もそう思います♪(笑)

さらに極め付けは、〝史実"(TVアニメ版)にて、
管理局の幹部でありながら、局の方針とは異なる考え方で、
事件解決に向け独断専行を繰り返して現場の混乱に拍車をかけながら、
事件後は責任を問われることなく隠居生活を満喫した、
〝第三勢力”がキャラごと根こそぎ削除、改変されていることでしょう。

管理局の保身意識が滲み出た改竄ですが、このこともあまり糾弾する人はいません。
むしろキャラが整理され見やすくなった。よりストレートに感動できた。
などと好評が相次ぐ始末。
…うん♪うんうん♪私もそう思います♪(笑)

このあたりの本作と〝史実"の間については、
円盤に収録されたなのはたち元機動六課たちの面々によるコメンタリーにて、
ほのめかす証言もあり興味深いです。
けれどあまりあそこが違う、ここが違うと粗探しするムードになる前に、
魔法光占いなどで和んでしまい、結局こっちもそれで満足してしまいます(笑)

あぁ…こうやって勝者によって〝歴史”は書き換えられ、
万民に受け入れられていくのだなぁと麻痺した私の頭は思うのであります(笑){/netabare}

世の中、己の栄達のために歴史を書き換えて理不尽な要求を繰り返す連中が多くて香ばしい今日この頃。
けれど本作のような〝歴史改竄"なら嬉しいのでどんどんやって欲しいです♪(笑)

管理局が〝製作"すると想像される次作3rdではこれまであまり描かれてこなかった、
TVアニメ版2期と3期の間の時代が取り上げられるとのこと。
管理局がどんな姿勢で〝歴史"にアプローチするのか?
検証するのが楽しみでなりません。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 19

68.1 17 総集編アニメランキング17位
劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇(アニメ映画)

2008年9月6日
★★★★☆ 4.0 (240)
1818人が棚に入れました
劇場版第1弾。2008年9月6日公開。上映時間113分。第一部からシモン復活~四天王全員撃破までの内容を再構築した総集編となっており、シモンとカミナの男の友情と、シモンの成長を中心に描いた物語となっている

声優・キャラクター
柿原徹也、小西克幸、井上麻里奈、福井裕佳梨、伊藤静、斎賀みつき、檜山修之

ks さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

お前を信じるな。お前を信じる俺を信じろ!

題名はある偉大な男の言葉です!本当に偉大でした。…。


さて、この映画は友達に見てみろと言われて見ただけで知識はないまま見たのですが、大当たりでした!

ロボアニメで、弱気な少年が兄貴分の青年と共に地下深くに埋もれてたロボを見つけたときからこの物語ははじまります。

戦闘はあつく、手に汗にぎる暑いバトルで見てて退屈しませんし、ギャグもいい!

そして中盤で衝撃の展開が待ち受けており、最期までその勢いのまま突っ走ります!!

いや~凄かったです!衝撃的すぎてヤバイです。少し欝になっちゃうかも?

そしてラガン編へ…。続きが気になってすぐに続きをかりてきてしまいましたwwいい忘れてましたが、この映画は二部作で紅蓮編とラガン編があります。

この紅蓮編を見た方ならきっとラガン編が見たくなって仕方なくなります!ほんと、面白かったので見てない方は是非!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

AKIRA さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

お前を信じろ!!お前を信じるオレでもない、オレが信じるお前でもない。お前が信じる、お前を信じろ!!

やや追加はありますが基本的にはTVシリーズの前半部分の総集編ですね

てっきりロージェノムの対決までやると思ったら四天王まででした。尺の都合もあると思いますが…
流石に四天王のうち後半の3人をまとめてやるのはちょっと…

まぁメインともいえるシモンの成長部分だけは描けていたので良し。初めて見ると多分世界設定とかわからないと思うけど

個人的には作画力が上がっていたのと主題歌が相変わらず良かった点ですね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7
ネタバレ

daruma さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

改良

大体が総集編ですが、新作カットもいくつかありました。

何度見てもシモンがアニキの死を乗り越えて復活するシーンは泣けます。

{netabare}この作品のラストバトルが大きく改変されていて、四天王の三人とヴィラルと同時に戦います。最後は合体までしたりして、TV版違った戦いが見れて満足です。{/netabare}

TV版で展開が遅くて飽きてしまった部分がまとめられていたので、気分が途切れることなく観終えることができました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

72.2 18 総集編アニメランキング18位
劇場版 響け!ユーフォニアム ~ 北宇治高校吹奏楽部へようこそ ~(アニメ映画)

2016年4月23日
★★★★★ 4.1 (317)
1728人が棚に入れました
高校1年生の春。中学時代に吹奏楽部だった黄前久美子(おうまえくみこ)は、クラスメイトの加藤葉月(かとうはづき)、川島緑輝(かわしまさふぁいあ)とともに吹奏楽部の見学に行く。そこで久美子は、かつての同級生・高坂麗奈(こうさかれいな)の姿を見かける。葉月と緑輝は吹奏楽部への入部を決めたようだったが、まだ踏み切れない久美子。思い出すのは、中学の吹奏楽コンクールでの麗奈との出来事だった。吹奏楽部での活動を通して見つけていく、かけがえのないものたち。これは、本気でぶつかる少女たちの、青春の物語。

声優・キャラクター
黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、石谷春貴、櫻井孝宏
ネタバレ

らいむぐりーん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

至高のポニテ先輩大好き!の俺が、総集編を観に行くと、爆死したことは黙っといてくれ

自分は、
「高坂麗奈が好きです。
でも、ポニテ先輩の方がもぉ~っと好きです。」
キリンさんでもゾウさんでもない、このアツいポニテへの思い。

劇場で、京アニの神作画が拝めるなら、たとえ総集編だろうが
黙って行っちゃろうやないの( 一一)


さっそく福岡県内で公開されている劇場を検索
....って一つしかないやんかコラ(。-∀-)
なんたる惨状! ぐぬぬ...予算のバカヤロー!
福岡のみなさん。悲報です。
今現在、中洲大洋*1 でのみ!北宇治高校のみなさんに会える模様。
ロングラン公開は期待薄です...
中二病の総集編で大炎上した京アニの闇歴史が、
今になって悪影響を及ぼしとる...かも??
(あくまで個人的見解)

*1 大型映画館が主流の福岡の中でも、少数派の地域密着型の老舗映画館(駐車場なし)


本編が始まり、圧倒的な大画面にすぐ引き込まれました。
1期の約24分×13話を103分に閉じ込めるということで、
どんな編集がされるのか、ワクワクしてました。
目当てのポニテ先輩の存在感はいかほどか!?
きっと大画面に何度も出てきてくれるんやろうなー( *´艸`)と、
くぅぅ~楽しみすぎる~~......

(以下、脳内台詞)
......おや?......おやや?

......久美子と麗奈ばっかやん。つかポニテ先輩、おる?

.......サファイアも葉月も切られまくっとる。てかサブキャラほぼやん。

........ポニテぱいせ~~ん!!!!( ̄д ̄)泣



そうなんです。開始20分で気づいたんです。これは俺にとって負け戦だと。
{netabare}
>ストーリーのフォーカスは北宇治高校のサクセスストーリーに集中。
>久美子と麗奈のかけあいにスポットライト
>楽器の説明、マーチングの歩幅ネタなど、あるあるネタは一切カット。
>サブキャラの切られ方がえげつないw 切り捨て御免!
>チューバくんの存在感が皆無...
>キャラ別に発生する愛でるシーンもほぼカット。(のちに説明します)
>部内の疑心暗鬼で滝先生が怒声をあげるシーンカット(滝先生美化疑惑浮上)
>まさかのデカリボン先輩。尺多め。なんでー?
>ポニテ先輩がただの超絶カワイイモブへとJOBチェンジ。
{/netabare}



ポニテ先輩始めサファイアや葉月や副部長らという
まわりの部員の存在感がなさすぎでした。
久美子と麗奈ばっかりです。おなかいっぱい出てきます。
2人が好きな方にはたまらん神編集なハズです( *´艸`)
夜景のシーンに磨きが掛かっているので、絶対持っていかれますw


1期の時は、大人数いる吹奏楽部でも、一人一人の性格や弱いトコが
丁寧に描かれていて、多くのキャラに目がいく作品だったですが、
吹奏楽部のサクセスストーリーに重点を置くために、上記の部分が
綺麗さっぱり削ぎ落とされてます。
それにもかかわらず、葉月はしっかり振られる。

ぐぬぬ...これが劇場版というやつか...


でもご安心を。

サンフェスのライディーンや京都府大会での三日月の舞など

{netabare}
演奏シーンがフルパートへと、大ボリューム化されてます!バリ綺麗!
音響も劇場ということあって、腹に響くほどの低音パート。
耳をつんざく高音パート。どれも規格外の迫力。
音響チームの本気が伝わってきます。
尺自体が伸びてるので、1期で描かれなかったまわりの部員たちも
ここぞと余すことなく出てきます(^^)/
こんなかわいい子おったっけー?ってなりましたね。うん。
この演奏パートだけでも、十分劇場で観る価値ありです。
是非、足を運んでみて下さい!圧倒されます!{/netabare}

.....家に映画館があるやつは知らん


「切られてて、悲しかったシーン」

{netabare}
>川辺で久美子と秀一に怒鳴ってしまった麗奈が反省し、裏庭(?)で久美子に麗奈が謝るシーン 
綺麗にさっぱりカッティングランデブーでした...

>久美子がオーディションに受かり、ポニテ先輩にファストフード店で会合するシーン。ポニテ先輩の魅力が爆発するとこね。
これ切っちゃったかー。久美子の過去の先輩とのトラウマが払拭されて、ポニテ先輩の優しさに触れる名シーンなんやけどな...残念{/netabare}



ちくしょーー
まだまだありますが、書き始めたらキリがないのでここらでお愛想お願いします。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 62
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

響け!総集編。感動の復習です。<追記;再視聴>

響け!ユーフォニアム1期のまるっと総集編です。
TV版を1/3に編集してあるので、当然の如く説明が足りていません。
恋愛要素を削除し、百合的友情要素を増量してほしいです。
また、前年の事件の詳細描写や2年生内のドラマも欲しい所。
なんだかんだ言ってたら、3時間ぐらいの超大作になっちゃいますね。
いけないいけない。

{netabare}クライマックスの祭日登山。
やっぱりこのシーンは素晴らしい。
久美子と麗奈のやりとりは静かに笑えます。
そして、夜景をバックにした麗奈の表情。
芸術的な夜のしじまです。
その中で響き渡るユーフォニアムとトランペット。
感動の場面です。{/netabare}

本総集編は、やはり劇場で観るべきです。
映像美と大迫力の演奏風景。
たぶん、身震いしますよ。

ユーフォニアムは高音と低音を繋ぐ楽器のよう。
この楽器の響きが吹奏楽のクオリティーを左右するらしいです。
それだけ重要なユーフォニアム!
この語感も言うことなし。
やっぱりこの作品、「響け!ユーフォニアム」で間違いありません。

<追記;再視聴>
{netabare}TV版を含めて再視聴しました。
葵先輩の退部騒動が完全削除です。
今後の久美子の吹奏楽部に対する考え方に影響を与えた事件。
TV版での確認が必要です。

冒頭の中学時のシーン。
視聴当時は軽く流していました。
でも、この出来事が久美子の原点なのです。
高校時代の久美子の葛藤を考えると感動ものでした。

本劇場版の最大の見所は、再オーデションです。
今視聴時には、優子先輩の号泣にいたく共感しました。
前年に発生した集団退部事件での優子先輩や香織先輩の苦悩。
それを考えると優子先輩の取った行動も納得できます。
その後、優子先輩は麗奈を受け入れています。
この年の全国大会出場は、優子先輩のおかげだったのかもしれません。

当初の刺々しい優子先輩と後の凛々しい優子部長。
この作品の中でもっとも印象の変わった人物です。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 38
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ご新規の皆さん!北宇治吹部へようこそ!

2018.11.17記


1期2期視聴済


鑑賞の動機はいたって不純。

『私がいたく感動したこの作品を我が子供たちにもお裾分けしたい』

のっけから私事で申し訳ないのですが、自身が楽しむよりも奉仕の心で向き合ったユーフォ。そんな入りでの劇場版「響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~」でした。


内容は、1期13話を103分にまとめた総集編の性格が色濃いもの。
TV版の完成度の高い作品の場合、尺に合わせて削ぎ落とす作業は至難の業だったと思います。序盤の描写が後半に効いて、というものが複数あり、下手に削ると物語全体の整合性が取れずつぎはぎ感が増してしまうためです。
お気に入りシーンの削除は当たり前。さらに自宅の視聴環境では、本作の特色でもある素晴らしい演奏シーンの迫力もだいぶスポイルされることでしょう。


{netabare}「ほんとに、感動すると思ってたの?」{/netabare}


どこかの主人公のように、傷つかないように予防線を張ってから視聴を開始いたしました。


結果、、、なかなかどうして面白かったです。案の定、お気に入りシーンがばっさりと切り落とされてたものの、懸念してたつぎはぎ感は皆無だったように思えます。
群像劇から黄前久美子を軸とした物語へ。尺を考えれば製作陣は当然の選択をしたまでです。それでいてきちんと繋がってますので、新規客でもとっつきやすく「間口を広げてお待ちしてます」といった仕上がりでした。ユーフォ好きの方で、知人に勧める際には劇場版からの入りでも差し支えないかと思います。

一方、既存客に対してはどうだったでしょうか?
新規のカットがそれほど追加されなかったこの劇場版において、演奏シーンはコマを大幅増量し、TV版と比較してそうとう磨きがかかっておりました。2期の前半を彩る某キャラ{netabare}(要は鎧塚みぞれなのだが場面で絡むのが吉川優子というのが心憎い){/netabare}にもきちんと尺を用意してます。こういった部分を楽しんでしまえば良いでしょう。


1期視聴済みの方が部屋で一人観る!というシチュエーションでは敢えて挑戦する必要が無い気もしますが、誰かと一緒に観るとか、TV版だと視聴ハードルが上がる知人へのオススメ次善策としては充分な機能を発揮しそうです。



翻って我が家の子供たちですが・・・

{netabare}途中飽きちゃって、別のことやりだす始末 (ー_ー)!!{/netabare}
{netabare}上手くなりたい橋の感動シーンもけたけた笑ってたし (゜o゜){/netabare}

き、きっとまだ高校生になってないからだ。ちょっと難しかったかな!?きっとそうだ。うん。
こうしてまた予防線を張ってしまうのでございます。


-----
2019.02.14追記
《配点を修正》
※下方修正。劇場で観ての付加価値分をマイナス。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 57

70.1 19 総集編アニメランキング19位
機動戦士ガンダムⅠ(アニメ映画)

1981年3月14日
★★★★☆ 3.8 (239)
1541人が棚に入れました
地球連邦とジオン公国との1年戦争を縦軸に、自らの意志に反して過酷な戦争に巻き込まれていく少年・少女たちの人間ドラマを横軸に描いた、初代「機動戦士ガンダム」三部作の第1弾。再放送で高視聴率をマークしたTVシリーズを再編集した。キャラクターデザイン及びアニメーション監督=安彦良和、監督=富野喜幸(現:富野由悠季)。主題歌「砂の十字架」をやしきたかじんが歌った。宇宙世紀0079。スペースコロニー・サイド3は“ジオン公国”を名乗り、地球連邦政府に対して独立戦争を起こす。彼らの攻撃の要は、“ザク”と呼ばれるモビルスーツ。それに対抗するため、地球連邦側も極秘にモビルスーツを開発し、サイド7で性能テストを行っていた。だが、情報を察知したジオン公国は、サイド7に“赤い彗星”と呼ばれるシャア・アズナブル少佐率いるスパイを送り込む。突然のザクの襲撃を受け、サイド7は瞬く間に戦場へと変わってしまう。サイド7に住むコンピュータ・マニアの内気な少年、アムロ・レイは、避難中に偶然、モビルスーツ“ガンダム”の機体と説明書を見つけてしまう。混乱の中、ガンダムを起動させるアムロ。彼は苦戦しながらもなんとかガンダムを操縦し、敵を退ける。兵士たちが戦死したため、アムロはその後もガンダムのパイロットを続けることになるが…。

声優・キャラクター
古谷徹、池田秀一、鈴置洋孝、鵜飼るみ子、白石冬美、井上瑤、古川登志夫、鈴木清信、戸田恵子、潘恵子、永井一郎

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ガンダムって何なのだろうか…

 ガンダムシリーズは今ひとつノレないのだけれども、1stガンダムをこの総集編で見てしまったのが問題なんだろうか…自分。
 やっぱり、本編を見るべきでしょうか?…2012年現在でも…。

■下記、ガンダムの感想関係ない感想

 ちなみに、ガンダムというと、むかし某女子から恋愛相談をうけたときのことを思い出します。

 某女子「職場の年下くんから、告白されたんだよねー。いやー、どうしようかと思って。その子、噂によると恋愛経験がないらしくってさー。目を見て話せない以外は、まあ普通っぽい。」

わたし「ほうほう」

某女子「でね」

ときて、だいぶためて

某女子「ガンダムとかのオタクなんだって、人から聞いたハナシw」

わたし(「ああー、それは別に濃くもなんともなくどこにでもいる標準的なオタクだよ…」と…思ったけれど、オタであることを公表していないので、思っただけ)

わたし 「ガンダムかーw」(オタ友どもよ、すまん。ここはノリを合わせたオレがいます)

で、そこまできて、「オタクきもい」的な感じになるのかな、と思ったら、

某女子 「んで純粋な感じがして、傷つけるのが怖い」

…と、言われ、わたしはなんとも言えない気分になりました。ガンダムオタは、別にそんなに純粋じゃないとは思うが、世間の視線って何なんだろう…みたいな気分になりました。
 このエピソードがなんなのか、と言われたら、自分にも今ひとつ何ともいいかねるところがあるのですが、何か、心に残っているなんとも言えなさが未だに残るエピソードになっております。
 ちなみに、某女子はなかなか、頭の良くて胆力もある御仁で、ネット上で「スイーツ(笑)」と笑われるようなタイプの典型とは程遠い人でした。映画の話では気のあう人でした。
 いい方だとおもうのですが、なんとも言えぬ文化の乖離を感じた一幕でありました…。この2年後に、わたしのクライアントだった某大企業にお勤めの女子が、
「うちの課長の○○さん、アニメ好きらしいよ…w!」とか言うとるのを聞いて、何かと思って、聞いてみたら課長の○○さんが好きなアニメは結局『攻殻機動隊』だというのを聞き、椅子オチ。
 うーん…、まあ、外から見るとぜんぶ一緒なんですね。わかります…。
(ちなみに、○○課長とその後はなしをしたら、ごくベタに神山健治ファンであることがわかり、友達になりました。)



 なんか、こう、高学歴女子からの視線は、コテコテの「きもい」的な差別意識とは違うのだけれども、ちょっとよくわからないものになっているのだな、という気がするここ数年です。
 わたしがオタクであることを知られていない状況下で、そういう女子と話す機会はそれほどないのですが、まあ、なんなんでしょうね…。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

劇場版第一弾 ただの総集編だけど・・・

さすが富野監督だ、まとめかたがうまいぜ。
ボトルショーも補給艦をたたけ、イセリナの話、以外はだいたい回収しています。多少前後しています。
締め方もうまい。
なんでこんなことしたかってのを読みましたが映画会社側の戦略らしいです。アニメ映画と馬鹿にしないでまじめに対応してくれたとか。でまぁ人気があるうちに一気に燃料をぶっこもうと。。1年間で勝負をかけます。
総集編で茶をにごして肝心のラストで勝負をかける。
総集編でもただの総集編にしないのが天才達ゆえの所業。
大当たりでしたね。

ぜったいに外せなかった『再会、母よ』、大好きな星山さんの名作。
久しぶりの再会を果たした母子の救いようがないお話。会話がまったく成立しないという。当時から言われてきてますが、
マジで神脚本です。
本人が1話と13話だけは必須みたいなこと昔読んだ気がする。TVかな。監督もいまだに1話以上のものは存在しないともいう。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

ガンダム入門。

機動戦士ガンダムの記念すべき劇場版第1作目でありますが、
何の事はない、TV版1~14話を再編集して微妙にシナリオを調整した。
ただ、それだけのものです。
当然のことながら作画はTV版のままですし、映画館で観るレベルには達していません。
TV版そのままといってもガンダムの3年後に放映されたマクロスが、
良作画(海外丸投げ回は最悪でしたが)だっただけに、
やっぱりガンダムの作画に、やや寂しい物を感じます。

とりあえず。本当にTV版そのままで目新しい物はありませんので、

A.TV版は観たこと無いけどファーストガンダムの世界を知りたい。
B.ガンダムは何回見ても面白いという生粋のガノタ。

この2種類の人以外にはあまりオススメできないかな?と思いました。

平成ガンダムと違って、美少年・美少女は出てきませんので、
そういうの好きな人には、ますますオススメできませんね!

私はTV版を2周してますので、新鮮さもなく楽しめませんでした。
アムロとブライト艦長のギスギスした関係とか、子が親を見捨てる話とか、
富野節が今の私の欲するものでは無いということもあります。

でも、富野監督の作品ならなんでも好き!という人には、
最高のごちそうなのかもしれませんね!

これにて感想を終わります。読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 45

73.3 20 総集編アニメランキング20位
機動戦士ガンダムII 哀・戦士編(アニメ映画)

1981年7月11日
★★★★☆ 3.8 (230)
1479人が棚に入れました
宇宙世紀0079年。地球総人口の半数が宇宙を故郷にして五十年。サイド3というスペースコロニーがジオン公国を名乗って地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。建設途上にあったスペースコロニー・サイド7に住むアムロを初めとする少年少女たちは、ジオン軍の攻撃の中、連邦軍の新型強襲揚陸艦ホワイトベースを駆ってサイド7を離れ、地球にある連邦軍本部シャブローへ向った。彼らの背後を、ジオン軍の“青い巨星"ランパ・ラル率いる独立部隊が追う。少年たちは疲労し、アムロは指揮官ブライトと対立、ガンダムと共に艦を降りた。しかし、ラルの攻撃に再び船に戻るアムロ。凄絶な戦いでラルは自爆した。ジオン軍の攻撃は続き、リュウ、マチルダが戦死、少年たちは悲しみに沈む。戦いは連邦軍の優勢で進み、ホワイトベースはヨーロッパ基地へ辿り着き、そこで修理することになった。少年たちの一人カイは街でジオンの女スパイ、ミハルと恋に陥た。修復なったホワイトベースは、シャブローへ向けて飛び立ったが、艦内にはミハルが潜入していた。しかし、ミハルは自分の妹弟と同年齢の少年たちの姿に非を悟り、ジオンの攻撃に立ち向かうが、不幸にもその身を大西洋に沈めた。なんとかシャブローにホワイトベースは到着した。その頃、地球連邦軍本部は宇宙戦略を急ぐことを決定、囮としてホワイトベースが地球を飛び立った。それを追う、シャア。少年たちは、本部の決定にもはや逆らうことも許されず、激化の一途をたどる戦争に以前にも増して深くかかわっていく。

声優・キャラクター
古谷徹、池田秀一、鈴置洋孝、鵜飼るみ子、白石冬美、井上瑤、古川登志夫、鈴木清信、戸田恵子、潘恵子、永井一郎

オパマ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

名作をパクった名作。

過去の作品から影響を受けていない作品は存在しないと思うが、名作中の名作、ガンダムもまたパクリ要素が多い。

気付く人は多いだろうが、スターウォーズなどの影響が如実に表れている。

例)
●ビームサーベル・・・ライトセーバー。

●ニュータイプ能力・・・フォースの力。

●ライバルが仮面をかぶってる・・・ダースベイダーのメットと形が近い。

●敵軍のデザインがドイツ風。

●敵軍のメカが曲線デザインで味方は角張っている。

●ハロ・・・R2D2

●MSのモノアイ・・・宇宙空母ギャラクティカの敵ロボットから。

パッと思い付くのはこんなところか。

別にパクリが悪いと言いたいワケではない。
スターウォーズだって黒沢映画の影響が大きいんだから。

スターウォーズ要素以外にもヤマトやサンライズ過去作品、果ては当時の宇宙開発、SF考証もふんだんに取り入れ、オリジナル作品としてきちんと味付けされている。

優良な作品とは他作品の影響を受けつつも、それらをどのように組み合わせ、味付けするかによって生み出されるものかと思う。
ガンダムはそのお手本と言える。

ちなみに「アムロ・レイ」のネーミングって「霊安室」から来てると思うのは私だけだろうか。
|д゚)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

もどきゅ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

戦場での死別がテーマ

名曲 哀・戦士がメインテーマな
ガンダムTVシリーズの総集編2作目。

民間人、軍人、老若男女関わらず、
戦場に立つことで、誰にでも死の可能性がある。

メインキャラクターのうちの一人も倒れ、
有名なサブキャラクターたちも
不意な一撃や、不注意から命を散らしていきます。

アムロたちは、泥臭い地上の戦場で、
それを感じ、そして気持ちの整理を
各々でつけながら、また戦場へと赴いていく。

ガンダムが名作たりえた部分の
ほとんどの部分がこの哀・戦士には詰まっています。

まだ、見たことのない方は是非。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

チョビ0314 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ルパンと次元はネタバレじゃないよね

機動戦士ガンダム三部作の二作目です。
前作からの続きですが、時間的に多少出来た余裕からか前作よりも多くのシーンが描き直されていますね。
そして新たに魅力的な好敵手が登場したり新型のモビルスーツが多数登場しますし、戦闘状況もホワイトベースを主に描く小規模な局地戦から大隊クラスの部隊と共に行われる大規模戦闘へとシフトして行きます。

Ⅰが巻き込まれていくという不条理な状況に置かれた一般人たちの心境を中心に描いていたのに対して、Ⅱは各々に芽生え始めた兵士としての自覚や葛藤等が描かれていきます。
中でもカイ・シデンの描かれ方が僕には非常に魅力的に映りました。
彼は登場人物の中でも非常にまともな神経を持っている人間で、当たり前に嫌がり、疑い、恐れ、思考し、そして不条理に対して怒ります。
特に軍隊という存在に対して人一倍疑念と嫌悪感を持っている様に描かれています。

カイはなし崩しの状況ながら自分と居場所を守る為に戦い続け、大事な人を失って傷つき、そして自分なりに戦う理由を見つけます。
自らは決して望まない「戦場」という不条理な状況において、常に当たり前の思考をした彼こそが哀・戦士であり、この機動戦士ガンダムⅡの主人公だと感じました。
ちなみにカイの想い人ミハル・ラトキエの弟と妹の未来が本当に哀しいのですが、それはまた別の話…

最後に有名な事なのでご存じの方も多いと思いますが、この頃のアニメにありがちな隠れキャラが哀・戦士にも存在しています。
最後の方にルパンと次元が居ますので、未見の方は探してみるのも一興ですよ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

78.4 21 総集編アニメランキング21位
劇場版 響け!ユーフォニアム ~届けたいメロディ~(アニメ映画)

2017年9月30日
★★★★★ 4.2 (269)
1452人が棚に入れました
私は、先輩のことが――。吹奏楽コンクール全国大会出場を控えた、私たち北宇治高校吹奏楽部。うだるような夏の暑さが去り、秋の涼しげな気配が近づいたころ。先輩が退部するかもしれない……。私たちを襲った衝撃は大きく、不安をそう簡単に拭うことができなかった。美人でカリスマ性があって、ユーフォが上手くて、みんなから頼りにされている「特別」な先輩。でも、ふとした瞬間に見せる氷のように冷たい表情、他人を突き放すような瞳、誰にも本当の自分を見せない先輩。「全国に出たい」誰よりもそう思っているのに、ただの高校生のくせに無理に大人ぶろうとする先輩。そんな先輩が私は苦手で……、もしかしたら嫌いだったかもしれない。だけど私は――。あなたと一緒に響かせたい。あのあたたかいメロディーを。だって、私は先輩のことが大好きだから――。

声優・キャラクター
黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、石谷春貴、沼倉愛美、櫻井孝宏
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

一人一人の届けたいメロディ

2018.12.04記


1期2期視聴済


公式にもありますし、キービジュアルからも想像できるように久美子とあすかの物語。
2期第5話以降から最終話までを切り出し、ごっそり削って再構築した印象。TV版の要所は押さえつつ、総集編という単語ではくくれない全くの新作と言ってもよいでしょう。それこそうまいことリフォームしたな、という構成になってます。


『全く別の作品のように見えてTV版の本筋との差異はない ※1』
  ※1 一部TV版と時系列が違う描写があります。


総集編かと高をくくっていた私の全編観終わっての率直な感想です。


以下両者ともイケそうです。
①TV版観てない人
②TV版2期まで観た人

私は②。おそらくこのレビューをご覧の多くの方がそうでしょう。TV版では前後関係を基に想像で補ったりしてた箇所の大部分が補完されており、従来ファンも納得の内容です。いや納得どころか非常に満足する一品でした。
さらに①のご新規さんにとっても許容範囲ではないでしょうか。それは、TV版のみならず、最初の劇場版~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~を観てない人も含みます。もちろん②が望ましいところですが、お時間ない方や興味薄い方には一考の価値があると思います。
全くさらの状態、、、冒頭からあすかと久美子、とりわけあすかについてだいぶ尺を取って取り上げており、この二人の物語であることがわかりやすく提示されます。そこに、あすかとあすか父の関係、久美子と麻美子の姉妹関係が絡むTV版の屋台骨はそのまま。あたる焦点が限定的なため焦点がぼやけず、初見さんにも優しいとするのはこういったところが理由になります。


副題の~届けたいメロディ~。
あすかから久美子へ、久美子からあすかへ、あすかからあすか父へ、久美子から麻美子へ、北宇治の音を全国でという部の動向と並行するかたちで、各々の届けたいメロディが奏でられてることがわかると思います。見方によっては、あすか父からあすかへ、麻美子から久美子へ、も含まれますね。これはお見事な編集だったと言えるんじゃないでしょうか。

{netabare}「プロヴァンスの風フルVer」「三日月の舞全国大会Ver」「長尺の駅ビルコンサート」「あすかのちびっこ時代」{/netabare}
この劇場版で追加されたカットは数多くあります。劇場版に合わせてなのか演奏シーンの追加はうれしいところ。曲の盛り上がりどころで一段ボリューム上がるなど作画のみならず音響面の演出にも工夫がみられました。


ご新規さんも既存ファンもウェルカム!
少なくとも既存ファンは必見の劇場版でしょう。控えめにいってオススメです。



■劇場版ユーフォって
「北宇治高校吹奏楽部へようこそ」「届けたいメロディ」「リズと青い鳥」(2018年12月現在)、どれも既存客にも新規客にも遡及できる作りになってるように思えます。
3作とも群像劇の色を極力減らし、ごく限られた少人数に絞って一対一関係を浮き立たせる仕様でした。前二作は編集の妙に唸りました。TV版製作にあたりキャラ設定を練りこんだからこそできたことだと今は思ってます。リズに至っては、TV版主人公黄前久美子はその他扱いでしたが、裏を返せば脇を固めるキャラが魅力的であることの証左と言えるでしょう。
群像劇といった特長を捨てても物語を構築できるTV版ユーフォの懐の深さを再認識するとともに、焦点絞ったことで生じる“わかりやすさ”は、あくまで他の総集編的な劇場版と比較して、という前提はあるものの、一見さんを置いてけぼりにしないことに繋がっているのでは?と思いもします。

切り取り方もテーマがあって好感です。

「北宇治高校吹奏楽部へようこそ」
構成:1期全般
特色:やや総集編の色合い強め。総花的な内容のため新規取り込みにやや軸足を置いてる印象。スポコン色強めのTV版を反映した内容。

「届けたいメロディ」
構成:2期後半部分
特色:やや再構築の色合い強め。前作より抽出する話数が少ないことで新規カットを盛り既存客向けにやや軸足を置いてる印象。人間ドラマ色強めのTV版を反映した内容。

「リズと青い鳥」
構成:2期前半部分を起点としたスピンオフ
特色:完全新作。TV版で丁寧に描かれた人気キャラ二人に絞った山田監督の意欲作。ユーフォの冠がないので、新規も既存もいらっしゃいな内容。



これは私自身の願望もありますが、これまで3作ともに単独での鑑賞に堪えうる作品になっているとの前提に立てば、これはもう「いくらでも続編作れますよ」と。キャラ設定の緻密さや安易な総集編を作らないスタッフであれば可能なことと思います。
“ポニテ先輩と優子先輩”“あすか・中世古・小笠原の三年組”“後藤夫妻”“立華高校の面々”主要キャラならどこ切り取ってもそれなりのを作れる気がします。事実、小説では番外編が出てますからね。
主要どころでなくても“パーカス一同”“希美たちが1年生だった頃の話”“滝先生の学生時代”。夢は膨らみます。



再構築された物語を堪能しつつ、いつまでもユーフォを堪能し続けたいなぁと思わされる秀作でした。


-----
2019.02.14追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/12/21
♥ : 63
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ユーフォ観た人の見たかった場面がしっかりあります。

あにこれの方のレビュー観て興味が湧きましたので行ってきました。
これはいいです!!
ユーフォ観た人は是非視聴をおすすめします!
表題の通り、ユーフォ観た人の「あの見たかった場面」がしっかりあります。
焦点は 主人公の黄前ちゃん 主役のあすか先輩で進んで行きます。
2期で省かれた演奏はしっかりやってますし
ほとんど新規で作っているのではないかと思うくらい補填された内容が充実しています。
各演奏終了後には思わず観客として拍手してしまいそうな位、映像と演奏の一体感が素晴らしい出来です。
またまた京都アニメーションさんの凄さによって感動させていただきました。
因みに {netabare}滝先生及び麗奈の恋愛要素は0%でした。この切りっぷりもすばらしい!(笑){/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 76

変態王 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

いい加減さの肯定と正しさの留保

進路、人生設計、親子関係。大人になること、「正しい」選択肢。これらに宙釣られるあすか先輩や黄前姉に、今「響い」ちゃっていいんじゃないと久美子が彼女らに語りかけ、また旋律にのせて鑑賞者にそれを届かせる。その「響け!」の部分に確信や理屈はない、なくてもいいじゃないか、と久美子の愚直さがそれを教えてくれる。キッズでいることの肯定、いい加減であることの肯定、その為なら「正しさ」さえも一旦留保してしまえることの肯定。

もともと彼女らは一旦選んだ「正しさ」によって絶望の現前をみる。「正しさ」だけでは人の想いを響かせることも届けることもできない。久美子が「みんな戻ってきてほしい」と部の一部員として振舞った正しさが副部長の絶望的な一言をつくってしまったように。「だって高校生じゃないですか!」という久美子の叫びが、想いがあすか先輩をその「正しさ」から解放する。

思えば劇中の久美子が麗奈に「麗奈は大人っぽい」と茶化したことに対して麗奈が「なんか、ムカつく」と答えたシークエンスはこの作品のテーマを象徴している。なぜなら彼女達は高校生なのだから!正しさを留保し、自らの欲望の運動によって生起した想いを響かせ、届けることの許されるキッズなのだから!さて、キッズは彼女達だけなのだろうか。私達視聴者にそのいい加減さを許してくれる者はいないのか。その問いに対しては、黄前姉が答えてくれている。人の思いや生き方の「いい加減さ」を肯定してくれる作品。今自由自在に、響け!
自分もそんないい加減さを肯定し続けられる人生を生きたいと思った。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

64.5 22 総集編アニメランキング22位
劇場版 蒼き鋼のアルペジオ –アルス・ノヴァ- DC(アニメ映画)

2015年1月31日
★★★★☆ 3.8 (245)
1249人が棚に入れました
21世紀中盤、温暖化に伴う海面上昇により、人類は地上での版図を大きく失った。その混乱に呼応するかのように世界各地に現れた【霧の艦隊】にすべての海域を封鎖され、人類は疲弊の一途を辿っていた 。横須賀・海洋総合学院の士官候補生・千早群像の前に現れた霧の艦隊の潜水艦【イ401】。敵であるはずのイ401、そのメンタルモデル・イオナは群像に囁く。「千早群像、私に、乗って。」閉塞した現状を打破するため、学院の同級生らと共にイ401に乗り込み、艦長として指揮を執る群像のもとに、日本政府高官である上陰龍二郎から極秘の依頼が届く。「人類の切り札を、アメリカに届けて欲しい」。日本が開発した対「霧」最終兵器・【振動弾頭】のサンプルを、量産のために米軍に届けるのだ。上陰の依頼を受け、アメリカを目指すイ401の前に立ちはだかるのは、大戦艦コンゴウを旗艦とする霧の東洋方面第一巡航艦隊。重巡洋艦タカオ、マヤ、大戦艦ハルナ、キリシマ――次々に襲いかかる霧の艦船との戦いの中、イオナは成長していく。人類と霧のメンタルモデル、それを隔てるものは何か。コンゴウとの壮絶な決戦を経て、サンディエゴに「人類の切り札」を届けた群像たちの次なる目的は?そして新たに立ちはだかる影は――――

声優・キャラクター
興津和幸、渕上舞、沼倉愛美、山村響、ゆかな、MAKO、藤田咲、内山夕実、日高里菜、山本希望、松本忍、宮下栄治、津田美波、東山奈央、M・A・O、福原綾香、三森すずこ、佐藤聡美、五十嵐裕美

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

キャッチコピーは「出航せよ。この閉塞した世界に風穴を開けるために」。

この作品は2013年に放送された「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-」の再編集版に、新しいカットが加えられたモノです。

劇場版は前後編の2本立ててとなっており、前編が再編集版+新規カット、後編は完全新作という構成になるようです。
2013年に双方された本編は「お気に入りの棚」に入れているほどの大好きな作品なので、この劇場版の視聴も楽しみにしていました。
そして監督は岸誠二さん・・・今私の中で最もホットな監督さんです^^

そして完走した訳ですが感想は月並み・・・^^;

再編集部分ですが、見どころを繋ぎ合わせたディレクターズカット版として見ると良くできていると思いますし、感動もできると思います。ですが、個人的に本編が大好きなので、抜けているカットが見られないのが残念に思ってしまいました^^
それに、シーンによっては本編でテンポまで含めて大好きだった場面の展開が早かったり、本編ではしっかり描かれていたメンタルモデルの揺れ動く気持ちや抑えきれない衝動などもテンポが早い分だけ感情移入する前に過ぎ去ってしまうんですよね^^;

再編集版だけあって仕方無いのですが、じっくり本作品を堪能したい方は劇場版より本編を視聴する事をお薦めしたいと思います。

それでは、本編を視聴すればこの劇場版は視聴しなくても良いのか・・・となると、答えはNoだと思います。
この劇場版には新規カット分が追加になっていて、これが完全新作である後編の繋ぎになっていると思われるからです(まだ後編劇場版上映前なので、あくまで予想です)。
新規カットを劇場版後編の伏線と捉えると、話のスケールは相当大きそう・・・劇場版だけではとても収まりそうにないスケール感を感じると共に、少し不安感も芽生えてしまいました^^;

劇場版の上映枠に無理やり収めたが故に、物語の進行がやたら早くなって置いてきぼりにされてしまう不安感・・・

劇場版後編で収まりきらず、続編の発表・・・までは良いのですが、その後方針がコロコロ変わり作品の出来に影響を及ぼすような結果に陥る不安感・・・

どちらの不安もこれまで体験した出来事だけに、気になってしまいます。
それに自分が大好きな作品なら尚更です。
この作品ではそういう事が起こらない事を切に願っています。

主題歌は、ナノさんの「Rock On.」
オープニングテーマは、Tridentさんの「Blue Snow」
主題歌は本編に引き続きナノさんの曲でしたが、相変わらず格好良いです^^

約1時間45分程度の作品で、うち30分位が新規カットになっています。
本編視聴済の方も未視聴の方でも、どちらでも堪能できる作品になっていると思います。
後編の上映は2015年秋・・・視聴するのが楽しみです♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 20

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

【世界など】3DCGの中に確かに感じる『命』の息吹【認識したくはなかった!】

2013年秋に日本のアニメ界を震撼させた3DCGテレビシリーズ『蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-』の劇場版2部作の前編


実はオイラ、このシリーズ大好きなんです
“「俺たちの戦いはこれからだ」的END”が氾濫する昨今の日本のアニメ
それを怒涛のオリジナル展開で打破し、尚且つほぼ全編3DCGという挑戦的姿勢
とても素晴らしい作品だと思っています


前半約60分がテレビシリーズの総集編パート
後半約40分がテレビシリーズのその後が描かれる新作パート
この体裁は『Persona4 the ANIMATION-The Factor of Hope-』とほぼ同じですね
音響関連は全て5.1chに再編集


総集編パートは群像とイオナが横須賀の慰霊碑を訪れるシークエンスが少し大きめにフューチャーされた点以外はほぼ戦闘記録のダイジェストって感じですね
世界観、人物像、コメディ要素、さらには細かな戦術描写などもガンガン削っており、細かい部分はナレーションで補完というかなりお粗末な作り
『エヴァ』で例えるなら『DEATH (TRUE)2』、いやそれ以下か;
この映画だけで『アルペジオ』の魅力を伝えるのはいくらなんでも無理です!ってことで初見さんはお断り


ちなみにオイラは先にも言ったとおりこの作品にイカれちゃってるのでwこの雑な総集編でもマジ泣きしてシマウマ
メインテーマをバックに群像とイオナの前に浮上するイ-401で鳥肌
「壊れちゃう・・・よ・・・わたしたち」「ハルナ、私はまだ・・・死にたくない!」で一泣き
マヤがbot(笑)だと判明し友達を無くして落胆するコンゴウさんで二泣き
「群像、嫌、群像、一人は嫌、私を一人にしないで!」→「私が入り込む隙間なんて、どこにも無いじゃない・・・」→アルス・ノヴァモード発動で三泣き
「おまえに・・・生き延びて欲しかった・・・」「なぜ・・・謝るのです」で四泣き
そして「変化など、必要無い!理解など、して欲しくない!私は一人でいたかった!世界など!認識したくは無かったっ!!!」であぁ~ゆかなさんマジネ申っす、と震え泣き
もう駄目wオイラ目が赤いよw
この作品、主要人物はほとんど死んでないのに凄く命のやり取りに重みを感じるんですよね、キャラがよく出来ているからだと思います


そしていよいよ新作パート
テレビシリーズの最終回のその後・・・振動弾頭を手にしたことで霧の艦隊に対して優位に立った人類
しかしコンゴウに変わって蒼き鋼を追撃する新たな霧の戦艦、金剛型戦艦2番艦の「大戦艦ヒエイ」が群像たちの前に立ちはだかります
このヒエイとの戦闘がシリーズ屈指の名勝負
いままでのようなバカスカした撃ち合いではなくちゃんと艦隊戦っぽいというか、ちゃんとしたドッグファイトが描かれたのがgoodですよ


そして物語は後編である完全新作映画『Cadenza』へと続くわけなんですが、これがまたよく考えましたよ
原作との折り合いでオリジナル展開にした結果として、「大和」を出すことは無理ぽなことはもはや察しがついていたところ
おぉ、まさかそう来たか!と感服ですb


映画を〆るナノの「Rock On」もエンドロールの心地よい余韻に浸らせてくれ満足
次回新作への期待が膨らみますb

投稿 : 2024/12/21
♥ : 28
ネタバレ

ホワイトマウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

アルペジオDC、見てきました

見てきました。アルペジオDC。

やっぱり劇場は男性が多かったです。ちょっと場違いなところに来てしまった感じ(^^;)

色紙はコンゴウ様を頂きました。タカオが欲しかったけど、コンゴウ様も嬉しい。

内容についてはほかの方がとても詳しくレビューされていらっしゃるので、私は感想だけにしますね。

{netabare}
OPで401が横須賀に静かに入港するシーンでのTridentの曲Blue Snow、とっても素敵。OPが全体の流れを引き締めていたと思います。
音も臨場感がありました。

時間の制約で仕方ないんですけど、ハルナと蒔絵のシーン、もう少し丁寧に作ってほしいと思いました。あのシーンって、とても大事だと思ってたので。
でも、それ以外はとても良かったと思います。それと、nanoのSilver Skyが奏でるタカオのシーン、ほぼTV版通りでとっても嬉しい! それに最終回のコンゴウ様の物語も丁寧に編集されていたと思います。驚きだったのは400と402のシーン。TV版よりも感動!音楽が変わるだけでTV版と全然違うものになるんですね。

新作パートでは、ハルナ、蒔絵、キリシマは余裕で逃亡!蒔絵はいろんな世界を渡り歩いて自由を満喫していると思います。刑部博士、きっと喜んでいるかもしれないですね。

それと、タカオは新作パートは水着だけ!新作パートでTV版と違うファッションを見られると思ったのに~~~

ヒュウガはさすがですね。あれ? 卵が2つあったけど、あそこからメンタルモデルが出て来るのかな? 次回の映画の布石?

イオナ、とっても成長していて、ヒエイを説得する姿はとっても今までのイオナとは雰囲気が違っていました。もうすっかり人間です。

新作パートでのヒエイが、凜!としている感じがすてきでした! 好きになりそう。ヒエイについてきょうへい君がコンゴウよりもやっかいだと言っていたけど、私はコンゴウ様よりも柔軟なような気がしました。気のせい?


それと群像さまのお父さん、ちょっと怖そう。あと、女の子が、お父様って言ってたけどあの子は娘? 群像さまの妹なの??
~ {/netabare}

EDのnanoのRock On、とってもかっこいい曲でした。帰りはこの曲を聴きながら家に帰還。この曲はEDですけど、本当は10月の新作の”のろし”なのかもしれませんね。

10月の映画、今からとても楽しみです。



前回のレビューです。

{netabare}
2015.01.27 19:40
蒼き鋼のアルペジオDC、とっても楽しみ♪ ・・だったのに (>_<。。)

上映までもう1週間を切りました。私も準備ok! 初日に行こう!と思ってたんですけど・・・会社から、当日と日曜日のお仕事の指示が:・(≧∇≦)・:

・・・んもう、急なんだから!

残念ながら週末、行けなくなりました。

初日に行かれる方、楽しんできてくださいね。
(なんか、音響がすごいという評判を聞きました。)
~ {/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 47

68.5 23 総集編アニメランキング23位
機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光(アニメ映画)

1992年8月29日
★★★★☆ 3.7 (164)
1178人が棚に入れました
ロボットアニメの一大ブームを巻きおこした「機動戦士ガンダム」のアナザーストーリー。OVAシリーズ「機動戦士ガンダム スターダストメモリー」を再構成し、新作映像も追加している。ジオンと地球連邦の1年戦争が終結して3年。突如としてデラーズ・フリートと名乗る組織が地球連邦に宣戦布告してきた。目的はジオンの復興、そして連邦の滅亡だ。彼らは星の屑作戦を敢行するため、モビルスーツのテストパイロット、コウ・ウラキの目の前で、ガンダムの試作機を奪取する。

声優・キャラクター
堀川りょう、佐久間レイ、大塚明夫、山田義晴、伊倉一恵、真柴摩利、大塚周夫、小林清志

おふとん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

最終戦だけ観るならOVAより劇場版かと。

物語の解説は『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のレビューを参照してください。
ちなみに私の書いたものは偏りすぎで参考にならないので、他のレビュアーさんのを読むのが吉。


全13話の本編OVAを120分に纏めた、92年公開の劇場作品。
本編前半のエピソードが容赦なくカットされて、終盤の宇宙戦に特化した構成になっています。

特に最終戦には尺の4割以上を割いているので、本編に遜色ないレベルで描かれていますし、
BGMの使い方がより効果的で、引き締まった緊迫感のある戦闘シーンが楽しめました。

キャラの台詞回しは全般的に劇場版のほうが力が入っていて、
例のガトーの名言はOVAより遥かに魂こもってます。微妙な違いですがそう感じます。
ガノタ以外にとってはどうでもいいこの一言が聴けるだけでも、劇場版に価値ありだと
勝手に思っています。 ガトーCVの大塚明夫さん、本当にありがとうございました。

身震いする程嫌いだった本編のラストシーンがカットされているのも良かった。
この結末の方がガンダムらしくていいと思いますが、
あまりにも救いのない終幕となったので、この辺は評価のわかれるところでしょうか。


劇中で適時ナレーション入れてくれるので、本編を観ていなくても置いてきぼりにはならないですが、
総集編と呼ぶには編集のバランスが悪いと思いますので、やはり本編OVAを観た方が無難。

中途半端に終わらせてしまうエピソードや、いつの間にか消えてるキャラもいたりして、
バランスが悪いだけでなく、編集そのものも上手とは言えません。
「最終戦だけ観るなら」という条件付きでしかお薦めできないのが残念。

個人的には幾つかOVAより良い点を見い出せたので、これはこれで手放せない作品ではあります。


以下余談

VHS版での感想なので、台詞やBGMに関してDVD・BD版はどうなっているかはわかりません。
主観ですが、宇宙世紀シリーズをDVD・BD化する際の音源リテイクは、
BGMもSEも台詞回しもとかく悪い方向へ行く事が多いようなので、本作もかなり心配です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

ザンギエフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

なぜか

個人的には一番好きなガンダム作品です

なぜかこのサイトにはOVA版の「機動戦士ガンダム0083Stardust Memory」の項目がないんですがもともとはOVAです
(追記:発見しました。自分が馬鹿なだけでした…orz)


OVA全13話を120分にまとめているのでかなりの部分をはしょっています
OVA版は物語の評価は☆5を与えたいほどの内容です
他の方も書かれていますが観るなら是非OVA版を御覧ください

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

最も好きなガンダムの一つ

OVA版は10年近く前に視聴したのですが、劇場版は初見でした。

非常に好きな作品ということもあって、内容はかなり覚えていました。劇場版特有のモノローグや省略は、仕方がないですね。

しかし改めて見ても、ニナとは恐ろしいキャラクターですね(笑)。僕は佐久間レイさんの声が大好きなはずなのに、その声がものすごく耳障りに感じられるくらいでした。その辺りは佐久間さんの演技力の賜物なのでしょう。

そして僕がガンダムシリーズのキャラクターの中で一番好きな(笑)シーマ様は、思ってた以上に笑っちゃうくらい悪役でした。やっぱり大好きです。

人間ドラマにおいて省かれている場面も多いので、やはり最初はOVA版の視聴をオススメします。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

65.7 24 総集編アニメランキング24位
DEATH NOTE-デスノート リライト2 Lを継ぐ者(アニメ映画)

2008年8月22日
★★★★☆ 3.8 (156)
1155人が棚に入れました
「そのノートに名前を書かれた人間は死ぬ」という力を持つ、死神が落とした恐るべきノート・デスノート。
天才的な頭脳を持ち、退屈を持て余していた高校生・夜神月(ヤガミ・ライト)がそれを拾った時から、すべては始まった。デスノートを使って、世の中に溢れる犯罪者たちに次々と死の制裁を下していく月(ライト)は、いつしか「キラ」と呼ばれるようになる。
果たして月=キラは、世界を救う救世主なのか。それとも独裁的な殺人者なのか。
キラを崇拝する者、その行為を否定する者。世界は大きく揺れ動いていく…。
ネタバレ

ゅず さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ゲームを始めようか。

【一言紹介】
ノートを使いこなす頭脳がないと
話にならない。

【評価的なもの】

面白いとも思うけど、
好きとは違うから評価しずらいので
こんな感じ。

【ゅずわーるど特別編】
【頭を使うゲームの紹介】
{netabare}
【あらすじ】
ある家族が国境を超えるために
ボートを使って
川を渡らなければいけません。
家族みんなで
国境を超えてください。

【ルール】
・ボートは父、母、執事しか動かすことができません。
・ボートは操縦者いれて2人しか乗れません。犬も一人として数えます。
・ボートは操縦者が乗って行ったり来たりしないといけません。
・誰一人として死なせてはいけません。

【家族構成】
父→ボート運転できる。母がいないと娘2人を殺害します。
母→ボート運転できる。父がいないと息子2人を殺害します。

息子2人
娘2人

犬→執事がいないと家族に噛みつき、家族を殺害します。
執事→ボート運転できる。

【やり方】
紙を○に切って家族の名前を書いて
動くように。
鉛筆を横向きにおき、境界線を作る
って実際にやると
わかりやすいです。


○◻︎

========
☆ ▲ oo 00

って感じで



【答え合わせ】
{netabare}
①執事と犬で渡る→犬を置いて執事戻る
②執事と息子または娘一人で渡る→犬と執事が戻る

③②で息子を連れていった場合は父が息子2人目、娘の場合は母が娘2人目で渡る→渡った父または母が戻る

④母と父で渡る→向こう岸に息子2人なら父を置いて母戻る、娘2人なら母を置いて父戻る

⑤執事と犬で渡る→④で向こう岸にいる母または父戻る

⑥⑤で父なら息子、母なら娘と渡る→執事と犬戻る

⑦執事と息子、娘の2人目が渡る→執事戻る

⑧執事と犬が渡る

でハッピーエンド☆
こんな家族は嫌だけどね。
昔、教えてもらった頭を使うゲームでした

{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

※)注意 あくまで総集編です。

前編後編2部構成。
後編にまとめて感想を書きます。

TV版37話の総集編です。
決してリライト(書き換え)ではありません。
再編集です。
その辺、お間違えなく。

新作カットもわずかに存在します。
特に冒頭とラスト。
後編冒頭の前回のあらすじはなかなか楽しいものがありました。
エルがかわいいのでこれは必見です。

さて、本編レビューは変則だったのでここで正当レビューを。

名前を書くと死んじゃうノート。
つまりはデスノート。
死神の持つこのノートを人間が利用すると・・・
普通は私利私欲で使うのに、主人公ライトは理想に燃えて使用します。

「新世界の神になる。」
{netabare}その思いあがった考えがどのような結末を招くか容易に想像がつきますね。{/netabare}
とてつもなくシリアスな完全懲悪頭脳合戦エル対ライト。
それがこのアニメの本質でしょう。

だから、次々に起こる事象にハラハラドキドキ。
BGMのおどろおどろしさと相まって、緊迫のストーリーです。
ちょいと勝手な展開もあるにしろ、するすると観ることができます。
ただし、私的には殺伐としたアニメは好みじゃないので、このあたりの評価です。

この後にはきっとコメディーアニメが見たくなる。
そんな毒をもった作品です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

76.2 25 総集編アニメランキング25位
コードギアス 反逆のルルーシュⅢ 皇道(アニメ映画)

2018年5月26日
★★★★☆ 4.0 (140)
1109人が棚に入れました
ついに世界最大の国家・神聖ブリタニア帝国と黒の騎士団が激突する。それはルルーシュ=仮面の男ゼロの計略通りであった。だが唯一の計算外がルルーシュを惑わせる。それは妹のナナリー。一方、第2皇子シュナイゼルは、黒の騎士団に接触。彼らの統制を揺るがすゼロの秘密を扇や藤堂たちに明かす。戦乱は一層激しくなり、あらゆる人々の怒りや悲しみ、執着や願いを飲み込んでいく。未来のために今、なすべきことは何か。それはゼロ・レクイエム。憎しみで塗り込められた旧時代を葬り去り、新たな時代を拓くための祈り。ルルーシュとスザクの物語は衝撃の明日を迎える。

声優・キャラクター
福山潤、櫻井孝宏、ゆかな、小清水亜美、名塚佳織、折笠富美子、大原さやか、杉山紀彰、千葉紗子、若本規夫、井上倫宏、白鳥哲、井上喜久子、皆川純子、南央美、梁田清之、幸野善之、成田剣、渡辺明乃、中田譲治、真殿光昭、檜山修之

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

このケレン味についてこれるか

新作の劇場版が来週公開になり、先に谷口監督によるコメンタリーを聞いてみると、やはり海外興行を視野に入れてサンライズは今後制作体制に移行するようだ。よりグローバルな展開を目指すとのことでその視野は広い。

コードギアスという作品を改めて観ると、この作品の根幹にあるのはお約束演技による「歌舞伎」であることがよく解る。

実はダークヒーローものでありシニカルなピカレスクロマンではあるものの、世の中の空虚さや危うさを提示するような「脱構築」ではなく、非常に万人が理解できるようなストーリー展開であり、かぶいているのだ。

いわば、リアルロボットアニメというよりはシェイクスピアの演劇を観ているような気分と言ったらわかりやすいかも知れない。声優の演技しかり、舞台装置しかり、キャラクターの演出しかり。。全てが大仰で、それが本当のリアルロボットアニメを観てきた世代には異様に映るに違いない。

そう。これは劇場で公演される演劇なのだと確信した。

個人的にそこがイマイチこの作品に気分が乗れない理由でもある。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ギアス 世界の明日のために

 R2の内容の縮小?に新作カットを加えて、「コードギアス 反逆のルルーシュ」を初めて見る人にも理解できるようにした内容の終わりだったですねです。

 殆どR2で知られた内容だったけど、少し違う点は気づいたかなぁです。
改めて、フレイヤ発射、マリアンヌの死の真相や、ルルーシュとナナリーが追放された経緯を見れたことは、自分的には面白かったです。

 ゼロ・レクイエムとは?、その先の展開、知っているとは言え衝撃の結末も何年かぶりに劇場スクリーンで見れたことに、TVとはやはり違う迫力だったと思ったです。

 先に述べた少し違う点というと{netabare}私の記憶が確かならば、ルルの事を思い出したクラスメートの誰かさんが、ロロに殺された展開がR2にあったです。そのキャラはこの皇道において、その展開がなく最後まで生きていたところだったです。
 他にも何かあったかもしれないけど・・・・です。

 EDの新作カットは、英語で続くという文字が出て来て、何やら続きを思わせるあの光景が{/netabare}気になる所だったです。

 こうして見てみると、叛道以上にルルーシュとスザクの対比や、二人が選んだ未来を見せてくれた「コードギアス 反逆のルルーシュ」だったです。

 まだ見てない人は、興道、叛道、皇道をBlu-rayなどで、続けてみたほうが分かりやすいと思うです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 5
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

祈り

TV版コードギアスを観てからもう8年。
当時、レンタル店でなかなか借りられなかった記憶が。
観てびっくり、これだけ巧みなストーリーは初めてでした。
とにかく、次が気になります。

けど、それだけじゃない。
様々な示唆に富んだ作品です。
それは、アニメを観て各人で深く考えて欲しい。
なお、観終わったあと不眠症になるかもしれません。

劇場版はTV版を濃縮しているせいなのか。
一瞬たりとも目が離せない。
それに濃厚。
まるで、ジェットコースターに繰り返し乗ってる感じです。

劇場版でもっとも気になったのが、{netabare}シャーリー{/netabare}の扱い。
{netabare}TV版の運命とは異なります。
これではルルーシュを想い続ける健気なただの少女です。{/netabare}
まあ、尺の関係で仕方ないのか。

ギアスは祈り。
今回、劇場版を改めて観た結論です。
それはある意味、宗教に似ているのかなあ。
たぶん、人の根幹にかかわることなんでしょう。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15
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