続編で軍隊なアニメ映画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の続編で軍隊な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月15日の時点で一番の続編で軍隊なアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

86.0 1 続編で軍隊なアニメランキング1位
劇場版「幼女戦記」(アニメ映画)

2019年2月8日
★★★★★ 4.1 (478)
2507人が棚に入れました
統一暦1926年。ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐率いる、帝国軍第二〇三航空魔導大隊は、南方大陸にて共和国軍残党を相手取る戦役を征す。凱旋休暇を期待していた彼らだが、本国で待ち受けていたのは、参謀本部の特命であった。曰く、『連邦国境付近にて、大規模動員の兆しあり』。新たな巨人の目覚めを前に、なりふり構わぬ帝国軍は、自ずと戦果を拡大してゆく……時を同じく、連邦内部に連合王国主導の多国籍義勇軍が足を踏み入れる。敵の敵は、親愛なる友。国家理性に導かれ、数奇な運命をたどる彼らの中には、一人の少女がいた。メアリー・スー准尉。父を殺した帝国に対する正義を求め、彼女は銃を取る。

声優・キャラクター
悠木碧、早見沙織、三木眞一郎、玄田哲章、大塚芳忠、飛田展男、濱野大輝、笠間淳、林大地、小林裕介、土師孝也、小柳良寛、高岡瓶々、森川智之、福島潤、田村睦心、戸松遥、チョー、稲垣隆史
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今さらタイトルで敬遠もなかろうて

原作未読 TV版視聴済み


“存在X”とか説明なしに語られてるためTV版を視聴済みであることはお作法といってよいでしょう。
あいかわらず主人公が幼女である意味がわからない『幼女戦記』の劇場版となります。

たいしたこと書いてないけどミリタリ的見解はTV版のレビューに載せとります。
俺たたENDなTV版の最後覚えてます?※一応隠しときます。

{netabare}砂漠みたいな南方戦線に飛ばされて「どうしてこうなったー!?」ENDでした。
存在Xに対峙するには、信仰にすがるのではなくあくまで合理性で勝負する路線を突き進むのかどうなのか?と続編の注目ポイントをわたくしレビューで書いてますね。このモノの見方はブレてないです。{/netabare}

続きが気になる終わり方だったのでおおむね劇場版に期待するのはこんなところ↓
Q
1.答え出るん?
2.戦闘は派手になる? ※そこはホラ、、、映画だし(^^)

ざっくり回答は↓
A
1.出ません。
2.派手になります。市街戦闘ではぬるぬる変態的な動きをしてます。

スタッフや声優を引き継いで制作してるので大外しはありえません。安定して面白かったです。
ついでに、“信仰心と合理性”なのか“感情と理性”なのか?
“存在X”とターニャが対峙しての二項対立のような図式に見えてたけっこう重要な部分。
ターニャの対立軸として、この“信仰心”ないし“感情”を体現する存在が登場したこともファインプレー。もちろん{netabare}ターニャとの死闘の末戦死したアンソニーの娘。メアリー・スー(CV戸松遥){/netabare}のことです。

これで見やすくなりました。神VS人間よりも対立する両極端な人間同士のほうが物語が破綻しにくい。
己が正義とのぶつかり合いになって譲れない争いになりますし、元はといえば存在Xという同じ親から生まれた相反する二つの概念であるという深みとコクも出てきます。

【作品テーマ】

 存在Xとの落とし前をどうつけるのか?

⇒これは道半ばです。

【劇場版の面白いとこ】

 ◎ ターニャ VS メアリー・スー
 ○ 市街戦闘

きわめて劇場版らしい。劇場版に期待するところを満たした『劇場版幼女戦記』でありました。



※ネタバレ(もある)雑感

■世界観の意図

既視感のある国・人・軍事パーツを素直に楽しめる一方で、WWⅠとⅡをごっちゃにして~の史実との乖離や魔導部隊なる設定。純歴ヲタだとアレルギー出そうなのもわからなくもない。なんせ空飛ぶ人間が銃剣で戦闘機の翼をたたっ斬ることができちゃう世界ですから。これには一家言あって、


 これ外国でも流すんですよね?


アニメ大好きフランス・イタリアやアメリカ。ドイツも例外ではありません。それらの国を配慮して…なんてアホなことは言いませんよ。

 {netabare}ガチ史実ベースの世界作ってアナザーストーリー{/netabare} 

それに欧米人が耐えられるか?って無理だからちょっと外した世界観なのだと劇場版観て思いました。

選挙で選び渦中は熱狂した事実に蓋をして全部ナチスに罪を被せて、ニュルンベルク裁判の前と後とで分断を図り逃げ切ったドイツ。
反省したドイツを見倣え!って彼ら反省なんて微塵もしてませんけどね。「我々とは別のナチスなるもの」を作っておっかぶせただけです。もちろん賠償には応じてません。

次にアメリカ。原爆投下を正当化するストーリーは皆さん耳タコでしょう。自らの罪に向き合ってない点ではドイツと一緒。

イデオロギーにしちゃうのはどうぞご自由に!彼らの意見に乗ろうがかまいませんが、少なくとも私は日本国籍を有する者なら「違うだろ」と指摘し続けることがお作法であるとの考えです。

何が言いたいかっていうと、彼らのン百倍は反省している、なんなら反省しなくてもいいことまで、それにおかわりで“俺たちの反省はこれからだ”の勢いで反省している我々からすれば、

 {netabare}正当化だらけのお前らの豆腐メンタルじゃ受け止めるのは無理!{/netabare}

と思っちゃうんですよね。世界広しといえどもドイツ第三帝国を茶化せるくらいの表現の自由が認められてるのは我が国くらいなもんです。
ぶっちゃけ仮想ナ○スが活躍する作品なんてリアルに寄せすぎると×。これくらいのファンタジーっぷりでちょうどよいと思えるのです。そのうえでやや無理筋な作品設定については流れてる哲学が荒唐無稽でなければ無問題と考えます。


其の一:{netabare}「コミー(commie)」と共産主義者を忌避/軽蔑する単語をターニャ筆頭にガンガン発してます。

「なんでお前らソ連と組んでんねん?」みたいな。
日本に視点移せば、大日本帝国が必死でソ連食い止めてんのに何してくれてんだ?の心境です。レイトカマーのアメリカがアジア利権にちょっかい出すために日本を外そうとして失敗。中華人民共和国成立など共産国家の台頭を許し、朝鮮戦争からのベトナム戦争と余計な結果になったよな、と。
やや盛ってこれくらい言ったうえで、「でも今は仲いいよな」とするくらいでちょうどよいのです。{/netabare}


其の二:{netabare}義勇軍?メアリー・スーも狂気を帯びたちょっと危ない人設定です。

「正義を振りかざしてどんだけ無茶してきてん?」みたいな。
仮想連合国の象徴みたいな存在にメアリーを持ってきた意図。合わせ鏡と思いなさい!{/netabare}



■ドキッとくる至言

トンデモ設定もあるにはあるけど底流がしゃんとしてると私は思います。
たまにグサリとくる高速ストレートありませんでしたか?

・{netabare}「無能な働き者か…やっかいだな」

序盤。メアリー・スーの上官がメアリーを指しての一言。

 1.有能でやる気のある
 2.有能でやる気のない
 3.無能でやる気のある
 4.無能でやる気のない

リアルの現場でも3.が最も厄介であり、組織を破綻に導く存在として心にとどめて置かねばなりません。覚醒するまではひどかったですからね、彼女。{/netabare}


・{netabare}「まずもって勝つことが大事 正しく勝たねばなりません」
 「でなければいずれ歴史に笑われます」

参謀本部にて後方勤務の希望を伝えた時のターニャ。
勝ったほうが歴史を作るのはまさにまざまざと見せつけられているのが我々現代日本人でしょう。つまり転生前のおっさんターニャの知ってる歴史。賢者は歴史に学ぶ。よって、次は勝たねばなりません。
「思考放棄した俺の勝ちね」くらいの程度の低さを露わにしてるのが我が国です。軍事研究なぞしませんとドヤ顔で発表してる横で北朝鮮の核開発のために亡命する教授を輩出した某帝国大学とかなんのブラックジョークでしょう。「勝つために考えること」と「行使すること」は違います。

ガラスを拳で叩き息巻くお偉いさんに戦の収め方のプランはあるか?と問うたターニャさん。正しく勝たねばなりません。先述、日本を叩き潰したことでソ連の増長や朝鮮戦争ベトナム戦争へと発展した結果を見るにアメリカにとって正しい勝利だったのでしょうか?

リアルではこれがなかったのが大日本帝国の最大のやらかしです。正確には正しい勝利ならぬ正しい敗北のプランニング。戦闘で敗北しても戦争目的を果たす困難な作業をです。ぎりぎりで國體が守れたものの結果オーライ。次は結果オーライにならないように真剣に考えましょう。

でなければいずれ歴史に笑われます。
令和初頭の日本人が未来の日本史の教科書でどう書かれているかみものですね。{/netabare}



■(オマケ)主題歌について

{netabare}TV版の主題歌をアレンジ加えてもってくる演出にしびれます。
ターニャ役悠木さんが歌う「Los! Los! Los!」。このへん「トラ!トラ!トラ!」をなんかしら意識したのだろうと、“LOS”を調べてみましたが、スタジアムの名前だったりタイ王国の愛称だったりビンゴそうなのはなく、そのまま“LOST(喪失)”くらいの意味合いで受け取りました。

注)他のレビュアーさんからの指摘でLOSはドイツ語で別の意味があるらしいです。{/netabare}



これ2期ないと詐欺ですよ。待ってます!



視聴時期:2020年2月 

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2020.02.26 初稿
2020.09.21 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 59

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

戦争が無ければ誰からも愛されて皆に愛情を与えていた少女…

この劇場版は、テレビ版の続きです。
そして、この映画では深く考えさせられたことがあります。
それは…


今まではターニャの魔力に匹敵する敵はいませんでした。
そのため、面白みに欠けていましたが、今回は違います。
ついにターニャの力量に匹敵する好敵手(ライバル)が現れます。

その名はメアリー・スー。
彼女は、ターニャが倒したアンソン・スーの娘。
メアリーが父に贈った銃をターニャが持っていることから、ターニャを父の仇と確信します。

メアリーは信仰心が深く家族思いの優しい娘です。
戦争さえなければ、彼女は銃で人を撃つことも拳で相手を殴ることもなかったでしょう。
誰からも愛され、多くの人に愛情を与えていたはずです。

しかし、今の彼女の生きる目的は父の仇を討つこと。そのためならば彼女は何でもします。

市街地でメアリーはターニャを見つけます。するとメアリーはターニャを追いかけ、銃を連射します。
もちろんターニャは銃弾をよけるので、メアリーが放った銃弾は民家に当たり、民家が壊れます。延焼します。

当然のごとくメアリーの銃弾で多くの市民が家を失ったり傷を負ったり亡くなったりしているはずです。
だけどメアリーは気づきません。自分が不幸にしている人がいることを…
今のメアリーには、復讐心しかありませんでした。

メアリーはターニャを追い詰めます。
拳で何度もターニャの頬を殴ります。ひと思いに殺せば良いのに、メアリーはそうしません。
散々殴った後、教会の礼拝堂へターニャを引きずります。
そこで恨みを言って殺すはずだった。

だけど、すぐに殺さなかったその甘さがメアリーの命とりでした。

おそらく、ターニャならば、相手が殺せるときを見つけたら、ためらいなく殺します。なぶり殺しにはしません。だって隙を見せることになるから…
それにターニャならば、そもそも仇を討つという発想すらありえません。

だってこれは戦争だから。国同士が認め合った人と人とが殺し合う戦いだから。
仇という概念を持つと、戦争は果てしなく永遠に続くことをターニャは知っています。
彼女の考えは、いつも合理的です。

家族思いで心の優しいメアリーと合理的で冷血なターニャ。
あなたは、どちらが多くの一般市民を殺傷していると思いますか?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 48

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

なんでこーなった!

原作未読 1時間45分

TV版の「幼女戦記」の続きです。先にTV版を観ることをオススメします。

次々と最前線の戦場を駆け巡る(駆け巡らされる)異世界から転生させられた少女ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐率いる帝国軍第二〇三航空魔導大隊のお話。

今回は、TV版で因縁が出来たある少女とのお話がメインとなっています。

TV版と同じく調子に乗ったところもあり、夢の後方勤務とはならず大部分が戦場でのお話でバトルシーン満載でした。

バトルシーンは大画面と音響で映画ならではの大迫力です。

ターニャの禍々しい顔芸も健在ですw 観ていると幼女という感じは全然しなくなりますねw

まだまだ続きがありそうです。次回があるのならばTVに戻ってほしいですね。

EDは、ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐役の悠木碧さんが歌う「Los! Los! Los!」とTV版のOPを歌うMYTH & ROIDさんの新曲でした。

最後に、TV版と同じで自業自得な面が多かったですねw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 41

68.1 2 続編で軍隊なアニメランキング2位
劇場版 図書館戦争 革命のつばさ(アニメ映画)

2012年6月16日
★★★★☆ 3.8 (467)
2438人が棚に入れました
日本を揺るがすテロ事件が勃発する中、デートの最中だった笠原郁と堂上篤に緊急招集がかかった。新たな任務は、小説家・当麻蔵人の身辺警護。テロの手口に小説の内容が酷似しているとして、メディア良化委員会は作家狩りを始めたのだ。法廷闘争が始まる中、郁たち図書特殊部隊は判決まで当麻を守りきらなければならない。図書隊と良化隊の衝突が激化する中、重傷を負ってしまう堂上。動揺する郁に、堂上は任務の遂行を託す。郁は、当麻を守り、表現の自由を守ることが出来るのか!? ――そして郁と堂上とのもどかしい恋の結末は!?

声優・キャラクター
井上麻里奈、前野智昭、イッセー尾形、石田彰、鈴木達央、沢城みゆき、鈴森勘司、潘めぐみ

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

『作家狩り』とは…恐ろしいわぁ(;´`)

図書館戦争の続編となる劇場版になります。
タイトル通り『革命』を主に描いた作品です。

この作品の世界観は独特なのでTVアニメを
先に視聴する事をオススメします。

今作のストーリーに大きく絡んでくるのが『作家狩り』。
1人の作家の身体を巡る激しい戦いが始まります。
自由に本が読めない上に、その本を書く著者にまで
手をかける……恐ろしい世界ですよね(´ー`;)
そんな事件を逆手に取り『革命』で自由を取り戻す
行動に出る関東図書隊の活躍を描いています。

『革命』と共に作品の核になるのが主人公・笠原 郁の恋愛。
TVアニメでは曖昧な関係で終わった彼女の恋ですが
この劇場版で恋の結末を迎えますので乞うご期待(ゝω・)
シリアスなシーンも多い作品の中で笠原 郁の不器用な恋愛模様は
良いアクセントになっていたと思います。

個人的には『革命』シリアスと『恋愛』ラブコメが
バランス良く描かれていたという印象です♪
どちらのお話も十分に楽しむことができました!

1つだけ解せないのがイッセー尾形の起用。
重要なポジションをなぜ彼に演じさせたのか…。
あの演技が味だとしたらおれには理解できませんわ(;´Д`)


評価の点数はあまり高くありませんが
満足のできる出来に仕上がっていると思います。
TVシリーズ視聴済の方にはぜひオススメです♪



《キャスト》
笠原 郁(CV.井上麻里奈)
堂上 篤(CV.前野智昭)
小牧 幹久(CV.石田彰)
手塚 光(CV.鈴木達央)
柴崎 麻子(CV.沢城みゆき)
玄田 竜助(CV.鈴森勘司)
稲嶺 和市(CV.佐藤晴男)
手塚 慧(CV.吉野裕行)
折口 マキ(CV.田中理恵)
児島 清花(CV.潘めぐみ)
当麻 蔵人(CV.イッセー尾形)


《主題歌》
『初恋』/Base Ball Bear

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

“今度こそ”スタートラインに立てた図書館戦争

前作のテレビシリーズは2008年の春アニメとしてノイタミナ枠で放送されましたが、肝心の『メディア良化法』と呼ばれる架空の法律から表現の自由を訴えかけるという内容もソコソコに、ラブコメ要素がメインのトレンディドラマ風味の作品になってしまっていました;


仕舞いには原作でも重要視される【中澤毬江にまつわるエピソード】が放送局の自主規制によりオミットされるという自体に陥り、【表現の自由を問う作品が表現規制された】ということに原作者は肩を落とし、多くの原作ファンが憤慨するという賛否両論を巻き起こした問題作になったわけです
(上記のエピソードはちゃんとアニメ化され、セル版DVD3巻、もしくはBD-BOXには収録されております)


今作を鑑賞した劇場で今年のアニメ映画の中では初めての出来事だったのですが、来場者の年齢層がかなり高いことに驚き
有川作品ファンの幅広さとアニメ版図書館戦争の知名度を思い知ることとなりました











さて、今作ではやっとこさ肝心要の『メディア良化法』に対して図書隊が踏み込んでいき、表現の自由を訴えかけるという待望の展開が描かれます!


早速冒頭からテロリストがヘリで原発に自爆テロを図って建屋に穴を開ける・・・
という衝撃ニュースが飛び交い“見慣れたあの光景”がテレビから映し出されるというショッキングな幕開け


そしてこのテロ組織の犯行の手口が、原発テロを題材にしたエンターティメント小説の内容に酷似しているものとみなし、図書隊の宿敵であるメディア良化委員会は小説の著者である当麻蔵人を拘束しようとする


これを許しておけば事態を皮切りに良化委員会は『作家狩り』をはじめるであろう、と判断した図書隊の面々
すぐさま当麻蔵人を保護し、法廷で正々堂々と良化委員会、延いてはメディア良化法の在り方そのものに踏み込んで戦うことを決意し、彼の身辺警護を始める


初めのうちは事件に巻き込まれたことを他人事のように疎ましく思っていた当麻蔵人
良化隊が行う『検閲』にも、上手く逃れながら作家業を続けることがプロの仕事であると考えていた彼を通して、これまで読み手側の都合がメインに描かれていたメディア良化法が、初めて書き手側の目線で語られます


彼もまた稲嶺元司令の過去(通称:日野の悪夢)を語り聞かされ、これまで自分が無視し続けてきた検閲の非道極まりない実態を知ります
さらに図書隊の面々と触れ合っていくうち、自分の本を命懸けで守る若者たちがいた、という事実にもやがて心を動かしていくのでした・・・











当初から破天荒な世界観が物議を醸し出していた作品ではありますが、今作はやたらロケハンに凝っていて、、、
JR立川駅前
都営新宿線市ヶ谷駅
中央道諏訪湖SA
大阪御堂筋
大阪北区
そして新宿三丁目の紀伊国屋書店(新宿本店がそのまま紀伊国屋として登場)
とまあ、この辺の背景描写があまりにも丁寧すぎて映画を観終わって劇場を後にすると、ソコにはさっきまで映画の中に広がっていた景色がある・・・という強烈なデジャヴを感じました(´q`)
最近流行の【ご当地アニメ】もこういった架空の設定が前提の作品ではちょっと考えものですよね・・・


あとアニメ版で柴崎と手塚ってあんなに仲良かったっけ・・・?
いつの間に進展してたの?w
(これについては記憶違いかもしれませんので観直して来ます^^;ようつべで公式にオンエア版全話が配信中ですよー)


あとこれはこまけぇことかもしれませんが、夕食を食べてる当麻蔵人先生
どう見ても小食っぽいインドアタイプなのにご飯を「おかわり」発言ェ・・・
だって“おかずの揚物に手が付いてないよ・・・”
ご飯だけめっさを早く食べたのか?wまさかのおかず2週目なのか?w
真相は闇の中へwww


天ぷら屋でキスが揚がってくる「キスでございます」のくだりもまさかのダジャレかよ!とw
一瞬凍りつくかと思ったぜwww


音楽はテレビシリーズに引き続きオイラの大好きな菅野祐悟さんだったのですが唯一に一点だけ!どうしても気に食わないのがOPアニメーションで流れてくるかなりキャッチーで激しいロック調のインストナンバーが図書館戦争の雰囲気とまるで合っていない・・・;
そこは高橋瞳を連れてくるトコだろぉがーっ!


作画の面はとにかく笠原に注目したいですね(笑)
喜怒哀楽の激しい彼女のコミカルな表情
そして後半では、もはや一介の成人女子とは思えないジャッキー・チェンばりのアクションを繰り広げてくれますw
ホント、名実共に笠原から目が離せない作品となってますよ^q^
オイラの勝手な憶測ですけど、たぶん『わすれなぐも』でロトスコをやってた新人さんが、もしかして来てる???


いやはや、それはさておき
実弾が飛び交う世界なのに相変わらずな【絶対に死人が出なさそうな中途半端な緊張感】がこのシリーズのイチバン残念なところ;
予告編からして『堂上教官がまるで死にそうにない』のが薫り伝ってくるのは流石に問題視すべきw
あと露骨なラブコメ路線から多少シリアスな路線に回帰したことで、ラブコメとの両立が上手くいってないのも解るのがちょっとぉ・・・











んでもまあ日野の悪夢、笠原と堂上の出会いといったテレビシリーズのダイジェスト的な組み込みを説明臭くなく自然に潜り込ませたのには拍手
極めつけは劇中で一瞬ではありますが中澤毬江ちゃんが映るかつてのスタッフの罪滅ぼし的なシークエンスもあるんで多少大目にみてこのぐらいが妥当な評価
何より大事なことは、この作品を観たアナタが【表現の自由】とはどうあるべきなのか?をこの物語から汲み取って、少しでも考えるキッカケになってくれることであるはず・・・なのでは?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29

watawata さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

劇場版だけのことはありますね^^

TV本編は物語の起伏に乏しく個人的にはイマイチだったのですが。
やはり劇場版は違いますね。アクションシーンが盛りだくさん。
要所要所に盛り上がりのポイントがバランス良く配置されてますね。
見ていて飽きが来ませんでした。
でも作品中にTV版の補足はあるもののちょいと、説明不足でしょうかね。
まずは前作を視聴することをオススメいたします。

お気に入りの作品の一つなので、第二期製作希望です^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 25

66.1 3 続編で軍隊なアニメランキング3位
劇場版「艦これ」(アニメ映画)

2016年11月26日
★★★★☆ 3.7 (162)
791人が棚に入れました
海を蹂躙する謎の敵「深海棲艦」。
在りし日の艦艇の魂を胸に抱き、その脅威に唯一対抗できる「艦娘」たち。
艦娘たちの拠点「鎮守府」の存亡をかけ双方が激突した「MI作戦」では特型駆逐艦「吹雪」の括約もあり艦娘たちが勝利を収めたが、その激戦以降、彼女たちの戦いはますます熾烈なものとなっていった。

MI作戦の成功を足がかりに、鎮守府の戦力は南方の海域に進出。
敵泊地の攻略を続け、その戦域を少しずつ拡大していた。
その中で新たな前線基地に集結し、次の作戦に備える艦娘たち。
戦いを経て成長し、そして新たな戦力も加わり続けて作戦に成功を収め意気上がる彼女たちだったが、目標とする海域に重大な異変が発生していることが判明する。
そこで艦娘たちを待ち受けるものとは―――。

声優・キャラクター
上坂すみれ、藤田咲、井口裕香、佐倉綾音、竹達彩奈、東山奈央、野水伊織、日高里菜、谷邊由美、大坪由佳、中島愛、洲崎綾、ブリドカットセーラ恵美、堀江由衣、川澄綾子
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

邂逅…そして希望。

・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:

【作品DATA】

{netabare}
《Staff》
製作総指揮-井上伸一郎
原作-DMM.com POWERCHORD STUDIO /
「艦これ」運営鎮守府
原案/コンセプト-田中謙介
監督-草川啓造
脚本-花田十輝、田中謙介
キャラクターデザイン-井出直美、松本麻友子
メカニックデザイン-宮澤 努、諸石康太
音楽制作-フライングドッグ
主題歌-「帰還」西沢幸奏
アニメーション制作-ディオメディア
製作-「劇場版 艦これ」連合艦隊司令部
配給-KADOKAWA
公開-2016年11月26日
上映時間-90分

《Cast》
上坂すみれ-吹雪、蒼龍、飛龍
日高里菜-睦月、如月、龍驤
タニベユミ-夕立
竹達彩奈-大和
藤田咲-赤城、時津風
井口裕香-加賀、利根、筑摩、天龍、龍田
佐倉綾音-長門、陸奥、川内、神通、那珂、島風
野水伊織-翔鶴、瑞鶴
大坪由佳-古鷹、加古、北上、大井
東山奈央-金剛、比叡、榛名、霧島、鳥海、愛宕、高雄、綾波
洲崎綾-青葉、暁、響、雷、電
中島愛-衣笠
川澄綾子-大淀
小倉唯-天津風
ブリドカットセーラ恵美-鈴谷、熊野、夕張
種田梨沙-明石、妙高、那智、足柄、羽黒
堀江由衣-間宮
{/netabare}


【introduction〜公式HPより〜】

{netabare}
海を蹂躙する謎の敵「深海棲艦」。

在りし日の艦艇の魂を胸に抱き、その脅威に唯一対抗
できる「艦娘」たち。

艦娘たちの拠点「鎮守府」の存亡をかけ双方が激突した
「MI作戦」では特型駆逐艦「吹雪」の活躍もあり艦娘たち
が勝利を収めたが、その激戦以降、彼女たちの戦いはます
ます熾烈なものとなっていた。

MI作戦の成功を足がかりに、鎮守府の戦力は南方の海域に
進出。
敵泊地の攻略を続け、その戦域を少しずつ拡大していた。

その中で新たな前線基地に集結し、次の作戦に備える艦娘
たち。
戦いを経て成長し、そして新たな戦力も加わり続けて作戦
に成功を収め意気上がる彼女たちだったが、目標とする海
域に重大な異変が発生していることが判明する。

そこで艦娘たちを待ち受けるものとは――。

吹雪の、そして艦娘たちの物語は、今、新たな海域ヘ!

{/netabare}

・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:


【公開前のきもち】

{netabare}
TVアニメ版では賛否両論様々な意見が飛び交いました
「艦これ」。
今回の「劇場版 艦これ」
はっきりと申し上げまして、私、楽しみにしています♪
ある意味「聲の形」、「君の名は。」よりも楽しみにして
いた作品かもしれません。

「ある意味」ではですよ〜w

その「ある意味」の理由の半分以上は私自身が現役提督で
あり、自分の育てた艦娘達がスクリーンの中を縦横無尽に
駆け回る姿が見たい!
あのキャラの声優さんのセリフを劇場で聴きたい!
劇場であの主題歌を聴きたい!
迫力の戦闘シーンを劇場で観てみたい!
原作ゲームをやっていても意味のわからない設定の謎が
知りたい!
などなどありますが、一言で申し上げるならば、

「艦娘に逢いたい…」

これが半分です。
だって本当にみんな可愛いくて面白くてカッコイイん
ですもの♡

特に現役提督の方はこの気持ち分かって頂けると思います。
今まで殆どゲームとかやった事がなく、友人からの薦めで
何気に申し込んだら当選して始めた艦これ。
何日かやってみたもの中々成長しない艦娘に痺れを切らし
遂には1年近くの放置プレイ。
釣った魚に餌をやらない無責任な提督…。

TVアニメ版の艦これを視聴してから再びどこからともなく
現れたやる気スイッチ♪
えっ、何々、改二になると容姿も変わるしセリフも変わる
ではないか!
それに1年を通して色んなイベントもある!
なにこれ、面白いぞ!
こんな感じですw

恐らく他のゲームも似たような感じだとは思うのですが、
なにせ経験の少ない私には少しずつ成長していく彼女達が
日に日にとっても愛しい存在になっていったんです。

恐らくTVアニメ版の艦これは5周はしたと思います。
最初の1、2回では私自身楽しめた所もありましたけれど、
それなりに不満を覚える所もありました。
でも3回、4回って観ていくと意外とこれが細かい。
原作のゲームとしてのネタ、史実を交えたお話などなど。
焦点を絞るのが難しくて凄く作るのが難しい作品だったん
じゃないかって、私は思います。

特に史実に関して絡めたネタとか様々な御意見はあるかと
思いますが私は艦これを視聴した事でもっと深い歴史の
事実を知る事が出来ました。
この事だけでも私は感謝しています。

見れば見るほど色んな要素を絡め難しい作品の脚本を担当
された花田十輝さんはやっぱり…凄いかな…?
素人の意見ですが…。

でも今回の「劇場版艦これ」
1つの物語として語るなら最重要課題の一つでもあり、
私にとっても1番と言って良いほど興味のある「深海棲艦」
の謎にも深くツッコむみたいなので楽しみです。
本当かなぁ?
本当なのぉ?

半信半疑な私!どっか飛んでけ〜!
花田さんお願いします!
今は楽しみな気持ちでいっぱいなんですから。

そして主題歌「帰還」歌うのは西沢幸奏さん。
凄く素敵な曲ですね。
もうこれを劇場で聴くと私涙溢れちゃう自信があります!
あくまでも内容次第ですけれど…。
まだ半信半疑な私がいるw

そしてそして現役提督さんには更に楽しみなのが今回の
劇場版で初登場となる艦娘達も何人かいる事ですね♪

公式の本編予告でも登場してますけれど、あの娘とあの娘
とあの娘…。
「俺の嫁」的な提督さんには有頂天外!歓天喜地!
な作品になるかもしれませんね。
私もその1人かも…w

でも私が一番気になっているのがHPでのキービジュアル。
通常6人編成で1つの艦隊を組み戦いに挑む艦娘。
キービジュアルに映っているのは5人…。
何かのサインなのでしょうか…。
今作の舞台となるのは史実でも度重なる激戦が行われた
アイアンボトム・サウンド(鉄底海峡)。
不吉な事は考えないようにしよう。うんうん。

おそらく私にとっては今年最後となるアニメの劇場版。
トリを飾るのは「劇場版 艦これ」。

「気合い!入れて!行きます!」
{/netabare}


【ネタバレなし感想】

{netabare}
公開3日目。
なんとか時間を作って行って参りました劇場版「艦これ」
もちろん私的にお約束のレイトショー。
お値段もリーズナブルで何しろこの貸切状態に近いのが
大好き♡
300席くらいあってお客さんは15人くらい。
少なっ…まぁ月曜日ですからね。
しかも私以外は全て男性。おぉっ…。
ふむ、皆さん提督さんなのかしら…。
そんな事を考えつつ、お話はスタート。

って、いっぱいいっぱいお話ししたいんですけれど、
ネタバレなしででちょこっとだけ。

まず全体のイメージとしてはTV版アニメ艦これとは
かなり違うかも。
TVアニメ版で豊富にあったコミカル&萌え的な要素が
かなり削られています。
完全オリジナルストーリーで、一言で言うならばかなり
シリアスです。
そしてハラハラドキドキです。
そして泣けます…。私的に涙が出たシーンが2回、
胸にグッときたシーンが3回くらいありましたから。
(涙脆くてごめんなさい…。)

TV版のあのお話しはこの為の伏線だったんだとか、
艦娘の新たな秘密、深海棲艦の謎など約1時間30分の
上映時間の中にギュッと詰め込まれていると思います。

このストーリー、私的に大好きです。

そして劇場版で新たに登場する艦娘達。
これは特に現役提督さんには本当たまらないと思います。
登場した時、私も思わず声が出そうになりましたから♪

キャラデザはTV版と比べてちょこっと修正が入っている
感じかな?
いくつかのシーンであれっ?て思う作画の時もありました
けれど、やっぱり艦娘、可愛いですね♡何をしても可愛い
くてカッコいいです♪

そして艦これと言えばやっぱり声優さん。
今回も一人何役も頑張っています。
(これが見所の一つでもあるんですけどね♪)
私的には日高里菜さんと東山奈央さんの演技がとても印象的でした。

そんな艦娘達が大スクリーンの中を馳け廻るシーンを盛り
上げる迫力のBGMと音響。

TV版アニメでもそうでしたけれど戦闘シーンはかなり
クオリティが高かったと思います。
劇場版だけにさらに製作陣の力の入れようが伝わってきま
すね。
そんな力の入ったバトルシーンが全体の半分位はあるかな
っ?て感じです。
私も初見でそこまで確認は出来ませんでしたけれど、細か
い所にまで手が入っていて、後で見直しても色んな発見が
あったりして楽しめる作品だと思います。

主題歌【帰還】
優しくて力強い曲に切なくて胸が熱くなる歌詞。
劇場版艦これの世界観を見事に表現した楽曲が
西沢幸奏さんの素敵な歌声と共にこの作品を優しく包んで
くれます。

この主題歌が流れている間、色んな事を考えました。
というか、見た方々それぞれがこの作品から発せられる
メッセージに対して色んな解釈が出来る作品かなって思い
ます。
TV版アニメには無かったテーマ(ごめんなさい、もちろん
それなりにはあったと思うのですが…)がこの作品から
感じられます。
ディオメディアさんにとっても初めての劇場版アニメ。
原作がブラウザゲームで設定自体もアニメ化するのが
難しい作品だったと思います。
私もファンでありながら少なからずの不安がありました。

特にストーリーでね…

でもこの作品でTV版アニメではあやふやだった設定や
世界観が出来ていたのが何よりも本当に嬉しい。

敢えて言うならば、艦これ原作ブラウザゲームをやって、
色んな艦娘を覚えて、更に史実をそれなりに知ってから
この作品を見るといっぱい楽しめるのでしょうけれど、
アニメからだけ入った方にはストーリー的に多少分かりに
くい点もあるかと思います。
それでもTV版アニメよりもはっきりと設定を打ち立てて
いましたし、この続編となる二期に期待を持てる仕上がり
だったと私的には思います。

それなりにツッコミどころも多く、言い出せばきりのない
作品かもしれませんが、それでも私的には提督としての
プラス査定が入っているとしてもかなり楽しめた作品です。

現在、劇場版と同時進行で製作中のTVアニメ2期がまたま
た楽しみになりました。
行けるなら2回目、「気合い!入れて!行きます!」

また時間のある時、【mio's café】追記したいです♪
{/netabare}


【mio's café】
〜工事中〜


〜アイアンボトム・サウンドとは〜
興味のある方は見てね♪

{netabare}
【アイアンボトム・サウンド】
アイアンボトム・サウンド(英語: Ironbottom Sound)
は、ソロモン諸島のサボ島、フロリダ諸島の南方、ガダル
カナル島の北方に存在する海域(海峡)のことです。
太平洋戦争中、日米の大消耗戦となったガダルカナル島の
戦いにより多数の艦船、航空機がこの海域に沈み、海底を
鋼鉄の残骸が埋め尽くしていることから、
アイアンボトム・サウンド(鉄底海峡)と称されるように
なりました。
現在は、スキューバ・ダイビングの名所として有名に
なっています。


【太平洋戦争時この海域で行われた主な海戦】
{netabare}
・第一次ソロモン海戦(1942年8月9日)
・サボ島沖海戦(1942年10月11日 - 12日)
・第三次ソロモン海戦(1942年11月13日 - 15日)
・ルンガ沖夜戦(1942年11月30日)
・い号作戦・フロリダ沖海戦(1943年4月7日-15日)
・ルンガ沖航空戦(1943年6月7日-16日)

{/netabare}

【この海域に沈んでいる艦船】

《大日本帝国》
{netabare}
・暁 - 吹雪型駆逐艦。第三次ソロモン海戦で沈没。
・吾妻山丸 - 陸軍徴用軍隊輸送船。
第一次増援輸送船団(第2師団)で沈没。
・綾波 - 吹雪型駆逐艦。第三次ソロモン海戦で沈没。
・伊号第一潜水艦 (初代)
・伊号第三潜水艦
・鬼怒川丸 - 陸軍徴用軍隊輸送船。
第二次増援輸送船団(第38師団)で擱座。
・九州丸 - 陸軍徴用軍隊輸送船。
第一次増援輸送船団(第2師団)で擱座。
・霧島 - 金剛型戦艦。第三次ソロモン海戦で沈没。
・笹子丸 - 陸軍徴用軍隊輸送船。
第一次増援輸送船団(第2師団)で沈没。
・高波 - 夕雲型駆逐艦。ルンガ沖夜戦で沈没。
・照月 - 秋月型駆逐艦。
第四次輸送作戦(鼠輸送)で沈没。
・比叡 - 金剛型戦艦。第三次ソロモン海戦で沈没。(自沈)
・宏川丸 - 陸軍徴用軍隊輸送船。
第二次増援輸送船団(第38師団)で擱座。
・吹雪 - 吹雪型駆逐艦。サボ島沖海戦で沈没。
・古鷹 - 古鷹型重巡洋艦。サボ島沖海戦で沈没。
・巻雲 - 夕雲型駆逐艦。ケ号作戦で沈没。
・山浦丸 - 陸軍徴用軍隊輸送船。
第二次増援輸送船団(第38師団)で擱座。
・山月丸 - 陸軍徴用軍隊輸送船。
第二次増援輸送船団(第38師団)で擱座。
・夕立 - 白露型駆逐艦。第三次ソロモン海戦で沈没。
{/netabare}

《連合国》
{netabare}
・アーロン・ワード - グリーブス級駆逐艦。
い号作戦で沈没。
・アストリア - ニューオーリンズ級重巡洋艦。
第一次ソロモン海戦で沈没。
・アトランタ - アトランタ級軽巡洋艦。
第三次ソロモン海戦で沈没。
・バートン - ベンソン級駆逐艦。
第三次ソロモン海戦で沈没。
・ブルー - バッグレイ級駆逐艦。
1942年8月23日、駆逐艦江風の雷撃により沈没。
・キャンベラ - ケント級重巡洋艦。
第一次ソロモン海戦で沈没。
・コルホーン - ウィックス級駆逐艦。
1942年8月30日、日本機の攻撃により沈没。
・カッシング - マハン級駆逐艦。
第三次ソロモン海戦で沈没。
・ド・ヘイヴン - フレッチャー級駆逐艦。
1943年2月1日、日本機の攻撃により沈没。
・ダンカン - グリーブス級駆逐艦。サボ島沖海戦で沈没。
・ジョージ・F・エリオット - 輸送船。
・グレゴリー - ウィックス級駆逐艦。
1942年9月5日、駆逐艦夕立の雷撃により沈没。
・ジャービス - バッグレイ級駆逐艦。
1942年8月9日、日本機の攻撃により沈没。
・ジョン・ペン - 輸送船。
・カナワ - 給油艦。
1943年4月8日、日本機の攻撃により沈没。
・ラフィー - ベンソン級駆逐艦。
第三次ソロモン海戦で沈没。
・リトル - ウィックス級駆逐艦。
1942年9月5日、駆逐艦夕立の雷撃により沈没。
・モア - 掃海艇。
1943年4月7日、日本機の攻撃により沈没。
・モンセン - グリーブス級駆逐艦。
第三次ソロモン海戦で沈没。
・ノーザンプトン - ノーザンプトン級重巡洋艦。
ルンガ沖夜戦で沈没。
・プレストン - マハン級駆逐艦。
第三次ソロモン海戦で沈没。
・PTボート5隻-PT-37,PT-44,PT-111,PT-112,PT-123
・クインシー - ニューオーリンズ級重巡洋艦。
第一次ソロモン海戦で沈没。
・セミノール - タグボート。
・サーペンス - リバティ船。
・ヴィンセンス - ニューオーリンズ級重巡洋艦。
第一次ソロモン海戦で沈没。
・ウォーク - シムス級駆逐艦。
第三次ソロモン海戦で沈没。
{/netabare}
この作品に限らずミリタリー系の要素を萌え要素と絡め
ゲーム、漫画、アニメ等様々なコンテンツが溢れかえる
現代の日本。
その手段に対しては様々な意見や見解があるかと思います。

だからと言って決して身構えて観なくてもいいし、単純に
アニメとして楽しんで、そして1人でも多くの方がこの歴史
を知り、感じて頂けるきっかけになれば良いと私は思いま
す。

繰り返してはいけない悲劇。

アイアンボトム・サウンド。
海底の奥深くで…。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 40
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

日高里菜さんをはじめ、声優さんの熱演に感激!

原作未読。ゲーム未プレイ。TV版は全話視聴済み。

TV版の続編にあたる作品。
TV版では一切説明の無かった、{netabare}「艦娘」と「深海棲艦」の出自について・・・、{/netabare}の補完にあたる作品か?
ともあれ、TV版を視聴してからじゃないと楽しめないかも。

TV版はコメディパートとシリアスパートがあったが、本作はシリアスな展開のみで構成される。

個人的にはコメディパートが好きだったので少し残念。
{netabare}大井は大人しいし、金剛もまともなことしか言わないし、島風に至っては姿がチラッと見えただけ・・・。{/netabare}う~ん、残念!
その分、おチビキャラの健気な姿には、ほっこりさせて戴きました。

ラストのバトルシーンは、見ごたえ十分で良かった。
作画は綺麗だし、動きはすごく滑らか。
さすが、劇場版!

Cパートで{netabare}如月のもとにお弁当を届ける睦月。
復活したかと思えば、深海棲艦化したり、消滅したかと思ったら、完全復活・・・。{/netabare}
いろんな意味で{netabare}「如月」{/netabare}が大活躍する作品。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ミステリー仕立ての劇場版は、志(こころざし)高く秀麗な「象徴主義」の香り

先日、「この世界の片隅に」とダブルヘッダーで観てきました。

上映時間の関係でたまたま「このせか」の方を先に鑑賞したのですが、これが・・・{netabare}呉鎮守府とか戦艦大和とか重巡洋艦青葉とか{/netabare}色々出て来て・・・お前、狙ってたな!?というレベルで、観ていて、{netabare}呉軍港が繰り返し米軍の空襲を受ける{/netabare}シーンとダブって「劇場版艦これ」が「このせか」に狙い撃ちされて大破着底させられてしまう悪夢を見ているような憂鬱さを感じてしまい、これは観る順番を間違えてしまったかも?とちょっと後悔してしまいました。

で、そういうナーバスな気分を引きずったまま本作を鑑賞し始めたのですが、見始めすぐに「あれ?これやっぱり面白い?」となって、見終わった頃には、やはり大きな満足感と、また早く観に来たいという気持ちが残りました。


◆ミステリー仕立ての「象徴主義(*)」アニメ

本作の内容については、一度鑑賞しただけではまだまだ消化不足で、再度の鑑賞後にまた考えていこうと思いますが、見終えた直後の印象は、

まるで19世紀末のイギリスやオーストリアで興った象徴主義 Symbolism 絵画(ラファエル前派などが有名)をイメージさせる、秀麗で神秘的(ミステリアス)な、スピリチュアルな暗示に満ちたアニメ作品

・・・というものでした。

まあ最後の「スピリチュアルな暗示に満ちた」という部分が大切なのですけどね(※ここで「鎮魂の祈りに満ちた」とはっきり書くのは私には役不足でしょう、きっと)。

(*)象徴主義は、19世紀後半に隆盛を極めた写実主義/自然主義の美術・芸術潮流に反旗を翻し「目にみえない人間の魂を象徴的に描き出す」ことを目指した文芸運動。

確かに本作は、観客動員数や話題性など、目に見える部分で「このせか」に"してやられた"格好になっていますが、個人的には事前の期待値を超えて楽しめた印象的な作品となりそうです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 23
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