恋愛で日常なおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの恋愛で日常な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月06日の時点で一番の恋愛で日常なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

81.2 1 恋愛で日常なアニメランキング1位
この美術部には問題がある!(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (1202)
6300人が棚に入れました
なんのへんてつもない普通の学び舎「月杜中学校」にある、普通の美術部。
そこには、絵の才能があるにも関わらず理想の「二次元嫁」を描くことに使命を燃やす内巻すばるくんと、そんなどーしようもない内巻くんのことが気になっちゃう宇佐美みずきさんがいた。
そして、2人を気にしていないようで気にしている寝てばかりの部長に、そこはかとなく気配だけしている謎の部員コレットさん。
そうした少し残念な人達が集まった美術部では、今日も何か問題が起きてーーー。

声優・キャラクター
小澤亜李、小林裕介、上坂すみれ、東山奈央、水樹奈々、利根健太朗、掛川裕彦、徳井青空、丸塚香奈、田中あいみ、小松未可子、佐倉綾音、しもがまちあき
ネタバレ

yuuuu さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

すごく微笑ましい美術部の日常(・ω・)

この美
ギャグのテンポも良く、作画も綺麗!!
この甘酸っぱい感じがすごくいいなぁ!(゚ω゚)

登場人物もキャラ濃いのばっかだし!
主人公可愛いし!めっちゃ!(*´∇`*)

各話ごとの感想!!
各話3パートくらいの構成でした
1話
さてさて、問題ありまくりの美術部{netabare}
部長絵を描かんし、内巻くんは二次元嫁ばっか描いてるし、宇佐美は可愛いし。

1話から急展開。内巻くんやめるってよ

早すぎでしょΣ(゚д゚lll)
やめんかったけど!分かってたけど!

こういうラブコメではあまり見ない(僕はですが、)女の子主人公の物語!

ラブコメの匂い…ぐへ、ぐへへへ( ´ ▽ ` )

凄く期待が持てそう(*´∇`*)
{/netabare}
2話{netabare}
大きいけど小山な小山先生まじ空気。

内巻くんがラブレターもらってそれを宇佐美に相談するのがツボ(*´∇`*)
鈍感主人公属性はいいねぇ
主人公宇佐美だけど(゚ω゚)

フラれた子も、なんか今後でてきそう。
妹と姉妹ぐるみで関わっちゃってた…
気の毒 笑

宇佐美ちゃん、前途多難だなぁ…(°_°)
{/netabare}
3話{netabare}
一つ目はコレットちゃんの初登場のお話。ちょっとおばかちゃんなキャラでした!
可愛かったです(*´∇`*)
二つ目はショートボブ。ショーとボブのはなし。
相変わらずの内巻くんの鈍感さで、宇佐美ちゃんが儚く散っていくところが可愛いですなぁ(*´∇`*)
三つ目のお話は、宇佐美の友達が美術部に遊びに来るって話。成り行きで来ることになったんだけど、成り行きで内巻くんと宇佐美が間接キスを…
ピュアだなぁ宇佐美ん
どうかそのまま成長してください(・ω・)
{/netabare}
4話{netabare}
ゆめこ先生の登場話(・ω・)
ちょっと天然っぽい感じな先生でした
コレットちゃんの勘違いは行きすぎやな笑

小山先生のお孫さん?も出てきた
宇佐美に似てた気がする
コレットちゃんの髪を下ろしたバージョンが見れたぜよ(・ω・)
元がいいとどっちも可愛いのね(°_°)

三つめは内巻くんが宇佐美家にやって来るお話
宇佐美ママが面白かったなぁ
みずきちゃんの内巻くん好きは公認なのか(・ω・)
{/netabare}
5話{netabare}
今回の一つめは、すっごい勘違いのお話
コレットちゃんが石膏像に落書きしたのが原因でみんなが勘違いの連鎖を…
微妙に話がつながってるのが面白い笑

今回の二つめは、プール掃除!ありきたりの展開で、先生がくじで当たってしまったってやつ。(・ω・)
プールにでっかい画を描いて、きえなくなっちゃう…
先生スク水入んなくてビキニにしてたし…
{/netabare}
6話{netabare}
伊万里ちゃん登場!
内巻くんと意気投合して、宇佐美ちゃんが妬いてて可愛い…(・ω・)
めっちゃ可愛い…

どうして美少女にモテる男の子は決まって鈍感なんでしょうか。面白いからいいけど。
{/netabare}
7話{netabare}
なんか、今回は内巻くんと宇佐美ちゃんいい感じだったなぁ
相変わらず進展はないけど…

ところであの人誰だったんだろ…

伊万里ちゃん中二病だけど、大人だなぁ(・ω・)

宇佐美先輩の一方通行〜〜〜〜!!
{/netabare}
8話{netabare}
内巻くんと密室で2人きりの宇佐美。
進展なしか…(´・_・`)

倉庫にあった宝の地図。
中身は…エロ本か笑
宇佐美んの反応の速さは尋常じゃなかったね(・ω・)
{/netabare}
9話{netabare}
今回の一つ目のお話は
エロ本を秘密裏に処理しようとする皆さん面白すぎです(・ω・)
結局見つかってたし…
平然とエロ本眺められるコレットさん、マジパネェッス!

二つ目の話、
あの人、またきたよ。あの、コンクールで勝負だの言ってたひと。宇佐美さんに惚れてったよ。めんどくさそう…(´・_・`)
てか誰

三つ目は小山先生のお孫さんが出てくる。
部長と仲良くやってました(・ω・)
小山先生モブから昇格しつつある。いや、モブだけど。
{/netabare}
10話{netabare}
宇佐美が生徒会に立候補させられそうになったのを、内巻くんがスマートに助けてて、なんないい感じ。
ところで、新聞にはなんで書かれてたんだろう…
2話目は宇佐美塾!
内巻くん、コレットちゃんを宇佐美が育てます。
うん、ほんと宇佐美可愛い(*´∇`*)
キスするかと思った(・ω・)

3話目はかおりが伊万里ちゃんを追いかけるけど、伊万里ちゃんいい子すぎて、うん。
ほんと、伊万里ちゃんいい子すぎ…
{/netabare}
11話{netabare}
文化祭に向けて準備を…

案の定、あの先生は空き缶を捨てちゃって、どうしたものか。

3日で200本売ってあの作業して完成って美術部つよいわぁ…笑

あーゆーのいいなぁ
学祭懐かしいなぁと思う1話でした(・ω・)
{/netabare}
12話{netabare}
なんか、日直の仕事がその範囲を超えてそうな学校…
かおりのお陰で相合傘できてよかったね、宇佐美ちゃん(・ω・)
内巻くんの顔赤かったのは気のせいかな?

伊万里ちゃんは風邪ひいたみたいだね…

相変わらずの進展ゼロ…
終わっちゃいましたぁぁぁああ

ま、でもそれはそれでいいかなって思えます(・ω・)

全話通して、ここまで割り切った鈍感無関心もなかなかないけど、それはそれですごくよかった!

もっとラブコメするのも好きだけど、これも好き!
{/netabare}
最終話のEDキャラソン!めっちゃよかったです!




主人公鈍感系って、決まってヒロインが超可愛いからいいよね!!!

この作品は、宇佐美が{netabare}内巻くんのことを好きだって自覚してるからこその{/netabare}面白さがあると思う!

だからこそ、安心して見れるし、時々ニヤニヤしちゃいます(*´∇`*)

あー、この心に残る後味はすごくいい感じです(・ω・)

そういえば、この子ら中学生なんだよね。
部長めっちゃおっさんやん!
ずっと高校生かと思って見てました笑

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
ネタバレ

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

この美術部の問題はほぼほぼ『コレちゃん』である(๑˃́ꇴ˂๑)ノ

原作コミック 全12話 原作未読

この美術部には問題がある!⇒通称「この美」


‘16年夏放送の隠れた名ラブコメ作品との声が名高い本作はそう!
コレがw 実に面白く見どころ満載の~

”初々(ういうい)” ”照れ照れ” ”バチコーン” 学園ラブコメ作品♡


美術部というままめずらしい題材を舞台に描かれ
画材とか、彫刻とか、キャンパスとか、ディーゼルとか
あと、○レットとか( ´艸`)w

繰り広げられるドタバタバカラブコメディなのですが⇒
コレがw私的にかなりツボって、笑えて面白かったので
ぜひぜひ皆さまにもご覧頂き楽しんで頂きたい作品です♪


誰かを好きになったり、恋に夢中になってしまうと
ついつい周りが見えなくなってしまいますね(✿´ ꒳ ` )

今作のヒロイン、恋する乙女『宇佐美さん』はというと…

顔を真っ赤にして、キャーキャー(*ゝェ艸)も~内巻くんのバカァ―♪キャー
と気持ちが全部表情に出まくっていて、見ているこっちが恥ずかしく
なっちゃうくらい、わかりやすくってかわいかったですネ♪


私、既に皆さまの本作レビューを何件か拝読させて頂きましたが

“宇佐美さんがかわいい” “ただただ宇佐美さんを愛でるアニメ♪”
“宇佐美さんの宇佐美さんによる宇佐美さんの為のアニメ★”

との意見が大半を占めていて、ぅんぅん๑•̀ω•́๑
そーですネ! それは間違いないぞ!
うさぎさんの髪どめ、かわいいしネ(・×・)ゥンゥン♪

だけど… だけどもだっけど~(*ゝェ艸)!!!!

いや、むしろ私が書きたいのはまわりの問題がある!
アホキャラ(←大絶賛♡)たちについてなんだけれどもφ(‘ω`∞フフーン♪

あ、あれ?! ひょっとして…
私が注視しているところってやっぱりちょっとおかしいのかなぁ、かなぁ

だって基本本作視聴時の態勢は
常に『コレちゃん』待機モードだったんですもの(*´Д`*)ハァハァ♡

わんさかいる問題児さんたちの中でも…
まずその筆頭が『コレットさん』こと『コレちゃん』でしたよネ!

毎回いろいろやらかしてくれますネ♪
はい、意味不ですね♪
それが、コレちゃんへの褒め言葉ですよ…_φ(゚∀゚ )アヒャ

ぴゅーーーーん◟꒰◍♡Д<◍꒱◞ ぉぉおおおーーー(๑˃́ꇴ˂๑)ノ
宇佐美せぇ~んぱいッ♪ ゆ~めせんせ~ヾ(o´∀`o)ノ ししょう~|♡Д<。)ノ!!!
クルックー♪ クルックー♪ クルックルックルックー♪ ε(*゚△゚*)з ♪

まぁ~とりあえず、すみぺさんが毛深すぎるんですよネ(*´Д`*)ハァハァ♡
ED「恋する図形(cubic futurismo)」最高です★ ぁのダンス♪ PV最高です♡
もちろんアニメの絵も面白くって大好きですよ♪

“何やら中二病でも恋がしたいの某凸キャラを彷彿させますが
その匂わせ具合も個人的にツボだったりします(*ノ∀`*

勘違いトレイン回”は特に秀逸でしたネ!
トラブルの起点は全てコレちゃんから始まるのでーす(∩`ω´)⊃)) しゅっしゅっ

{netabare}◟꒰◍´肉‵◍꒱◞ ٩(๑´肉`๑)۶ (♥ó肉ò)ノo(๑˃́肉˂๑)ノ♡{/netabare}

屋上の陽気に抗えず、思わぬ現場を目撃してしまう『部長先輩』と
コレが現場に戻る犯人の気分かぁと落込む『コレちゃん』の…、

2人の会話が…
まぁー噛みあわない噛みあわない(ヾノ・∀・`) 滅裂トークたちw

「ぇ、何の話´゚д゚`)?!」
最高に腹がよじれふきだました(*ノ∀<ฺ*)σww

とにかく、『コレちゃん』が
ぶっとんでて面白くってかわゆすぎです꒰◍´∀‵◍꒱o♡oコレマチガイナシ!!


問題児といえば
部をまとめる『部長先輩』も大問題でしたネ!

Yシャツのボタン全開でダボッとズボンに手をつっこみサンダル姿の
部長先輩は“美術部の活動”は寝ることの一択のみ♪

あとはひたすら、宇佐美さんと内巻くんにチャチャを
入れて楽しみ、しまいにはコレちゃんとバカをしだすというとんでもない始末。
ぐ~たら気ままなな優しいおじさん★ で良いキャラで好感でした!

というか、部長とコレちゃんは何を思って、何でまたw
美術部にいるのですかネ(*` 艸 ´)w

とにかく趣味⇒寝ること 
このキャラに悪い人はいませんネメモメモ_〆(・ω・`)≡(´・ω・)ノペタ■

それを強く感じられたのが” もえさんぽ回”でした♪

“ほのぼのゆる萌回”でこの話だけでもぁたし永遠に見ていられますネ♪
むしろ私、こーいう話をずーと観ていたい人なんです(✿´ ꒳ ` )

何を隠そう、萌香声が…!!!
まさかのう○る声優あてでキュン死するレベル(*´Д`*)ハァハァ♡

部長さんが萌香を抱きかかえるシーンが特にキュン♡ってなりすネ♪
とにかくコレさんぽ、もえさんぽは回は必見なのでまず見てください((人´Д゚))


□*■*まとめると□*■*

宇佐美さん(みずぅー)が可愛い♡ コレ間違いなし!!

“美術部はかわいい女のコを書く部活”と公言し
三次元など全く興味ないと言い切る内巻くんも

中二病全開でコレちゃんを手なずけ、かの㊙秘伝、魔道書
“ネクロノミコ”を探しては、エロ本に顔を真っ赤にする伊万里ちゃんも

おっとりマイペース、おどおど、小心者で”{netabare}寝込みロックオン”{/netabare}なゆめ先生も

大問題だったのですが…

全てのハプニング、トラブルの根源は
全部コレちゃん、ほぼほぼコレちゃん♪ 絶対コレちゃんであって◟꒰◍´∀`◍꒱◞

I need love『コレちゃん♡』でした!! ぁ、たまに部長先輩もw


ゆる日常、ラボコメ好きな方!!

あと「中二病でも恋がしたい」や「干物妹うまるちゃん!!」などが
好みな方には合いそうな予感♬ ぜひご覧頂きたい作品です٩( ´ᆺ`)۶♫ ★

おススメです!! ぜひщ(゚д゚щ)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 62
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

こんな美術部アニメなら、何の問題もないw

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
タイトルには特徴ありますが、中身はいたってシンプルな良ラブコメです。ハーレムではなく、エロも露骨ではなく、わりと観やすいです。

個性豊かなサブキャラ達が乱発するボケに、常識的ヒロインが突っ込んでいくという作風。作画も安定してて良かったですね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
なんかこう、「好きになっちゃったんだから、しょうがないじゃん!」って感じのアニメでしたね。

キャラデザ的にも性格的にも、しっかりと「普通」を意識されて描かれている、ヒロインの宇佐美さんが、なかなかに可愛い。

ラブの面では、宇佐美さんと内巻くんの部分にしか要素がないので、安心して観られます。原作連載中とのことですが、今後は「まりあが、内巻君を好きになる」か、「内巻くんが、2次元と3次元の狭間で苦悩する」展開になるのかな?

コメでは、宇佐美さんと内巻くんの次元間ギャップがメインでしたが、個人的には、宇佐美さんの友達(特にかおり)が絡んでくる展開が好きでした。コレットのおバカ加減も丁度良かったです。

萌え面では、宇佐美さんの勘違い暴走っぷりと、あざとい微エロカットが見所でしょうか。

悪さの見つからない、良いラブコメですが、ラブもコメもそこまで突き抜けたものは感じられず、4と迷うけど、評価は3にしたいと思います。
{/netabare}

【余談 ~もはや美術部は一大勢力ですよ~】
{netabare}
自分の、ほぼ唯一と言える親友が中学の教員やっているので、呑んだ時とか、よく学校の話は聞きますが、今や美術部って、どの学校でもトップレベルの部員数らしいですね。そいつの学校では、野球部よりも多くて、40人くらいいると言っていました。

田舎の学校って文化部少なくて、吹奏楽部と美術部しかないってところが多い。でも、吹奏楽部は(響けユーフォ的な)ガチ文化部がほとんどだから、「運動したくない」「土日は休みたい」「てか何もしたくない」って人は、美術部に入る傾向みたいです。

だから美術部というより、「イラスト部」「マンガ(アニメ)部」「おしゃべり部」「不登校傾向受け入れ部」といった側面が大きいようだし、塾とかに行っている人が、幽霊部員的に所属していることも多いようです。本気で「美術」に取り組む、宇佐美さんみたいな人は1割もいないそうです。

時代だな~と思います。自分らの中学の時の美術部って、影で少人数がひっそり活動していたように思うけど、全然そんな感じじゃなくて、むしろ、学級の3分の1は文化部だったりするから、学級でも堂々とアニメの話をしているとか。

まあ、こんなサイトでバカみたいに長文レビュー書いてる自分に言えた義理はないけれど、日本の将来を、やや危惧しています。若いときは、体を動かそうよ(苦笑)

(あと、そいつもアニメ好きですが、「美術部にあんなイケメンや可愛い子や明るい奴は、今でもほとんどいない」とは言っていましたw)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
まあ、今の美術部は、半分、イラスト部だからね。なるほど、面白い。3次元ヒロインが2次元的な可愛さを会得することで、好きな男子が部に残ってくれ、同時に、好きな男子の中で2次元と3次元の境目が曖昧になっていくアニメになっていくのですね。

2話目
間が良いですね。殴ったシーンをいれず、絵の具での表現が良い。

3話目
サブキャラ(友達)の方が、ヒロインより濃いというw

4話目
立花先生、可愛らしいですね♪ おかあさんもナイスキャラ。

5話目
アンジャッシュさんの勘違いコントみたいだな。プールのシーンは、青春って感じだし、美術部アニメならでは!

6話目
まだ6話でイチャラブ。沈没する気配しかない(笑) やはり、ライバルかw

7話目
なんか、だんだん、夫婦漫才の安定感だな(笑) 宇佐美先輩、レベル5だったのかw

8話目
お宝がエロ本ってのは、まあ、予想通りw フィギアの目が光るところ、笑ったw

9話目
宇佐美さん、男殺しw 免疫ないと、勘違いしちゃうわなw

10話目
アニメ、週30本か、負けたw 宇佐美さん、エロモードw コレット、顔w 宇佐美さんの友達が絡んでくる回、好きだな~。

11話目
文化祭の思い出、何にもないな。特待生は来賓係だったから、ひたすらスリッパ並べたり、くつ袋を配ったり、案内したりしてたな(苦笑)。というか、空き缶アートって、基本的には元の色を活かして、モザイク画みたくやるんでない?

12話目
傘のクダリは笑ったw なるほど、そういう展開での、名前呼びは新しい。爽やかで、良い最終話ですね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 39

67.2 2 恋愛で日常なアニメランキング2位
デンキ街の本屋さん(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (860)
4384人が棚に入れました
「コミック専門書店 うまのほね」

そこではみんな何かのマニアだったり、コアなファンだったりと濃い目のキャラ多し。

新刊を並べたり、シュリンク掛けたり、女子力の低さに戦慄したり、エロ本大好き人間なのかと問い正したりと、真面目(?)に楽しく働きつつ、あだ名で呼び合う男子と女子の仲も急接近しちゃったり!?

イってるギャグと胸キュンな恋愛模様が止まらない、書店青春ラブコメ!

声優・キャラクター
高森奈津美、津田美波、竹達彩奈、相沢舞、佐藤聡美、小林ゆう、逢坂良太、松岡禎丞、富田貴洋
ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

特化型キャラ同士の日常ラブコメがいい感じ!テンポも程よい〜

こういう恋愛が入りつつも恋愛に偏りすぎない
フワフワした日常のようなお話が私好み^^*
パロディも多くて楽しい!!
職場の雰囲気がいいのも素敵なところです。
個人的にはカメ子ちゃんが一番好き♡
(鑑賞2度目)

❁⃘❁┈┈┈┈┈INTRODUCTION┈┈┈┈┈❁❁⃘
マンガを愛する書店員達の赤面青春★ラブコメディ!!
「コミック専門店 うまのほね」

そこではみんな何かのマニアだったり、
コアなファンだったりと濃い目のキャラ多し。
新刊を並べたり、シュリンク掛けたり、
女子力の低さに戦慄したり、
エロ本大好き人間なのかと問い正したりと、
真面目(?)に楽しく働きつつ、
あだ名で呼び合う男子と女子の仲も急接近しちゃったり!?
イってるギャグと胸キュンな恋愛模様が止まらない、
書店青春ラブコメ!(公式引用)
❁⃘❁┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❁❁⃘


◆1話
{netabare}
エロ本Gメンとか!
エロ本ソムリエとか!
私もソムリエによって自分に隠された何かを
ぜひ引き出されてみたいものですw

先生×海雄くんのフワフワした関係性、
このド定番な感じがむしろ良い。
{/netabare}


◆2話
{netabare}
ソムリエ君と腐ガールちゃん見守りたくなるー!
腐ガールのゾンビフェチがハイレベルすぎるし
海雄の顔に施したゾンビメイクは笑ったw

デンキ街で行われた大残暑見舞い大会の各競技が
一癖も二癖もあって楽しそう〜実在するなら参加したい!
ソムリエと腐ガールの "また合体しよう" は
意味深が激しくて恐ろしいwww
小学生ぽい腐ガールが高1って判明。
{/netabare}


◆3話
{netabare}
クリスマスに予定のない人(全員)はカントクの家に集まって
コスプレ必須のクリスマス会を朝まで行う。
こうした賑やかな職場メンバーを見ると本当に憧れます^^*

翌朝みんなが帰ったあとも
カントクの家で本読んだりゲームしたり当たり前のように
居座ってるひよたんが可愛すぎていいキャラしてる♡
この2人って進展あるのかなw

元旦の仕事終わりに2人で初詣へ行った
先生と海雄の進展もいかにして、、♡
{/netabare}


◆4話
{netabare}
各々でおすすめの棚作り。
カントクの魔法でひよたんがBLに染まりつつあるw

バレンタインに腐ガールがソムリエにチョコを渡せないまま
ソムリエは帰路を猛スピードで歩いていく。
カントクに気遣いで早上がりにしてもらった腐ガールは
それを追いかけるけど速すぎて結局家に到着し家に上がる。
チョコは渡せなかったけどもう1つの漫画の方と
いつものお礼は伝えることが出来た腐ガール♡

家まで追いかけてした時点でチョコ渡せる雰囲気なのに
勿体ないなぁー!でもそこがいいなぁー!くぅー!
って感じで観ちゃいましたw
腐ガールが帰ったあと漫画を天に掲げて涙するソムリエ、
ファン達からのチョコとは比べ物にならないくらい
腐ガールからの漫画は嬉しかったんだろうなぁ(*´ω`)
{/netabare}


◆5話
{netabare}
海雄「春は!!パンツの季節なのです!!!」
確かにパンチラシーンって春に多かった気がしてきたw

ある雨の日に上半身裸でびしょ濡れのソムリエが出勤。
その訳、、ソムリエと捨て猫の淡く切ない出会い良かった〜

うまのほね元従業員でカントクの元カノでもあるつもりんが
サイン会の挨拶で事務所に来ていて、
その後うまのほねのお手伝いもしてくれるけど
カントクの元カノと知ったひよたんはソワソワした様子。
気になってる人の元恋人と働くなんて
大抵の人はあまりいい気分しないよねぇ:(´◦ω◦`):
3話でクリスマス会の準備をカントクが本格的にしてた時
その理由を「こういうのが好きな人がいた」みたいに
言ってたの思い出したんだけどそれってつもりんの事かな。
ひよたんの心情はどうなるんだー!!
{/netabare}


◆6話
{netabare}
先生が新人連載を狙っているが締切に間に合いそうになく
うまのほねのみんなが力を貸してくれてギリギリセーフ!
個人の目標を応援するのは簡単だけど
そこに手まで貸してくれる職場って素晴らしすぎる。

後半は、原稿が出来上がるまで泊まり込みをしていた
先生のことをお店の監視カメラでチェックして女子力採点。
メガネを服で拭くのが減点だと知って落ち込む私www
{/netabare}


◆7話
{netabare}
夏コミの帰り、
うまのほねメンバーにつもりんを加えてみんなで銭湯へ!
ひよたんと先生と腐ガールが全裸大公開という
とんでもハプニング起こしましたね〜\(^o^)/
全ての銭湯や温泉が同じルールだとは限らないぞ
ということを深く学ばされましたw

カントクがひよたんといい雰囲気にしてるのを
見てしまったつもりんは飲んで飲んで飲んで酔っ払いに。
カントクと2人になったつもりんが昔に戻れないかと問うと
「好きな人がいる」と断ったカントク、、の後ろにいた
ひよたんがこの会話を聞いてしまったー!!!
つもりんそんなに好きじゃなかったけど
カントクの膝を涙で濡らすつもりんを見るのは辛かった。
昔から好きな人には
意地悪したり怒ったりするのがカントクなのかぁ〜

その後の仕事ではひよたんがより一層カントクを意識しだし
変なおっぱいの話をし始めるの可愛かったなw
ひよたんが飛び出してった後に
残されたカントクが顔を赤らめてるのも最高だった♡
{/netabare}


◆8話
{netabare}
前に送った先生の原稿は新人賞に選ばれなかったけど
見込みがあるという事で担当さんがついてくれて、
担当さんのすすめで漫画家のアシスタントをする事に。
両立が難しいからシフトは減ったけど
辞めることにはならなくて良かった^^*

先生は自然な流れでつい海雄を映画に誘ったものの
後にそれはデートだと気付いてしまう。
気合い入りすぎてるように見えないような
ラフな服を考えるも、、先生のラフさイメージが壊滅状態w
染みとか破くとかサンダル左右バラバラとか何事!!
ひよたんたちの助けも入るが、
最終的に何故か海雄が呼ばれどの先生が好きか選ばされる。
海雄としてはメガネが萌えポイントだから
メガネの先生には毎日萌えていると言い、原点に戻ったw
{/netabare}


◆9話
{netabare}
ひよたんが熱出してお休みしカントクが看病に来てくれる。
お決まりイベントで特に何も無かったかな〜

クリスマスお独り様対策を徹底するうまのほね書店。
今年はクリスマス会が開けないからと
その鬱憤をここに晴らすカントクw
外に並ぶお客様たちの対応をしている所に、
エロ本Gメンがサンタの格好をしてやって来た。
手に持った大きな袋には
役目を果たせず回収されただけのエロ本たち、
ここなら役に立てるのではないかと持ってきたそう。
お店の利益にはならないがカントクの判断でその大量の本を
配布する事にし、お客様たちは幸せそうに帰って行った。
お客様の中に子連れがいたのには笑ったw
{/netabare}


◆10話
{netabare}
バレンタインのチョコ作りを
うまのほね女子メンがつもりんから学ぼうとするものの
とてつもなく滅茶苦茶で楽しかったw

今回のバレンタインではカメ子が
カントクにチョコを渡すことができ、
ホワイトデーのお返しで亀のキーホルダーを貰って
それを "宝物" だと口にするカメ子可愛すぎたー!!!

ひよたんとカントクがコンビニへ行ってる間に
店長が戸締りをして帰ってしまい2人は書店に入れず
何だかんだでネカフェのカップル室で朝まで過ごす事に。
無防備なひよたんに迫る振りをしたカントクに
おおお!ついに我慢の限界か!?ってなったけど、
キャラじゃないことしてる本人は恥ずかしくないのか?
と思ったら直後に顔を赤らめててホッとした(*´`)
カントクは私の答えが出るまで待ってくれる人だから
というひよたんの言葉は強かったな〜
{/netabare}


◆11話
{netabare}
ソムリエとエロ本Gメンは小学生の頃
既に出会ってたんだ〜(^o^)
テーマはエロ本なのに2人の仲が感動的なの面白いw
エロ本Gメンが途中で転校することになって
2人が交換した本をまだお互い大事にしてるけど
現状、それぞれ相手をちゃんと認識できてるのかな?

腐ガールの石頭がソムリエの頭にぶつかって
ソムリエが倒れてしまう。
うなされるソムリエに付き添う腐ガール、
腫れたおでこを見てそのままチューしちゃった♡!
ソムリエは捨て猫に唇を舐められる夢を見てて
キスされたことには気づいていない様子。
{/netabare}


◆12話(最終話)
{netabare}
酔いつぶれて1つ前の駅で降りた先生は
海雄と一緒にそのまま海雄の家で休むことに。
とうとう大胆且つウハウハイベントかと思いきや、
膝枕や頭なでなでは2人にとって大胆なことだけど
進展としてはそうでもないこの少しづつな感じ良かった〜

お花見は綺麗にまとまったな〜
海雄に空気を読みすぎるとって言うカメ子、
本当はもっと仲間に入りたいのかもしれないし
いつの間にか撮影者としてのポジションを
気に入ってるのかもしれないし、
カメ子の本当の気持ちはわからないけど
自分を大事にすることを忘れないであげてほしい(>︿<。)

最後の店長の朝礼すごかったな〜
とにかく、すごかったな〜としか言いようがないw
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

本屋とラブコメ

秋葉原?の本屋で働く従業員と時々、客の話。
従業員同士のラブコメ展開多め。

印象に残ったキャラクターは腐ガールかな。文字通り?でゾンビ好き。腐女子ではない。
エロ本Gメンとソムリエ回も面白かった。

万人受けするかは置いといて、そこそこは楽しめるのではなかろうか。

OP
齧りかけの林檎 歌 竹達彩奈
ED
two-Dimension's Love 歌 denk!girls(高森奈津美、津田美波、竹達彩奈、相沢舞)


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. ラブ&エロス フォー オール/ナイトメア ビフォア カルナバル
本屋さんのお仕事、それはもちろん本を売るコト。自分の欲に正直な人々が集まるデンキ街では、エロ本だって大切な商品だ!名作から薄い本まで取り扱う「うまのほね」に、もの凄い速度でエロ本をチェックするエロ本大好き人間…じゃなかった、行き過ぎた表現を取り締まる通称エロ本Gメンが忍び寄る!ラブ&エロス・フォー・オール!エロを必要としない人間なんていない!!

2. Deep Deep Night/デンキ街は燃えているか
やたらと変なイベントが多いデンキ街。そのイベント四天王的な一角「大残暑見舞い大会!」 賞金で欲望を満たすために、燃えるうまのほねの面々。早くしろ貴様ら誰とニャンニャンしてたんだ、このビッチめが…、なにニャンニャンする相手がいないって?やかましいわー。嫁は二次元にいるだろ、いいかげんにしろ!わりとすぐにやってきた水着回!賞金のために小宇宙的なものを燃やすぜ!

3. Party Hard/ひおたんよ家に帰れ/エンドレス・カルナバル
クリスマス会(回)?いやコスプレ回だー!ミニスカサンタにはロマンがある!そしてマニアックなコスにも需要がある!でも「うまのほね」が売るのはギャルゲーだぁぁー!1年の時間を置いて発売された大人気ギャルゲーの続編。恋人と1年振りの再会に目を輝かせるお客さまたち。これはもう純愛といって差し支えない!全年齢版だし!ひおたんもおもわず涙する、メリークリスマスでありますです!

4. キングオブPOP/chocolate panic
バレンタイン!またの名を全国統一女子力テストセンター試験ファイナルアンサー決勝戦!女子力が足らず参加できない女子など、うまのほねにはいない!…いないよね?最大の女子イベントを前にフワフワまたはソワソワもしくはガーンガーン(落ち込む音)するうまのほねのオンナノコたち。恋する乙女の女子力ゲージはフルマックス!魅せろ超必殺テレ顔コンボ!

5. 春にパンチラ/I am Rain/ざわめき
パンツが嫌いな男子なんていません!(名言)もちろん海雄もパンツ大好き!(語弊はありません)そんな海雄に「パンツが見たいか…」と照れながら言う先生ちゃん。いったい二人に何が…? そしてついに「彼女」がやってくる!うまのほねの過去を知るミステリアスな女。そして他の追随を許さない圧倒的な女子力!しかもどんどん上がってるだと…?ちっ、こいつはスカウターの故障だぜ。

6. 宿はなし/Secret Paradise
先生ちゃんのトレードマークでもあるジャージが数日変わっていない…だと…。なぜなら、新人賞に投稿するマンガを描くためにうまのほねに泊まり込み、女子としてあるまじき「毎日同じ服」をやらかしてしまった先生ちゃん。かつてない程のデスマーチを乗り越えるために、うまのほねの面々が全面バックアップする!あと女子力の低下が酷いので、つもりんの女子力アップ大作戦、はっじまっるよー。

7. いざ銭湯へ…/胸がいっぱい
夏コミカ、それは会場内に雲ができるほどに暑いイベント!なので温泉回だー!!汗の流すためだから仕方ないね、温泉必要だね。うまのほねはお江戸温泉物語を応援しています!そして夏のせいなのか浴衣姿にあてられたのか、転がりだすカントク×ひおたん×つもりん×カメ子の複雑な恋模様。ドキドキが止まらない青春の行方は果たして…?って男1人に女子3人かよ!リア充爆発しろ!!!

8. 眠る人/I am Rain 2/ラフさりげなく
初デート…ぐはぁあああああ!!!やめて、先生ちゃんのライフはもうゼロよ!うっかり海雄とデートの約束をしてしまった先生ちゃん(本当にうっかり)何を着ていけば良いのかさえ分からず、ならばいっそラフでいいんじゃないか?…と、SAN値チェックもしないまま迷走してしまう。そんな甘酸っぱい出来事に精神が削られるなか手を差し伸べたのは…?ラフさが欲しいか、欲しいならくれてやる!!!

9. Koijanaino/やあ、調子はどうだい/雪の降る夜
ひおたんが風邪!?バイトを休んだひおたんを心配して看病にやってくるカントク。家に上がって雑炊まで作ったりと、普段とうって変わって優しいカントクにドキマギしてしまうひおたん。しかしラブコメの波動はどこへやら、朦朧としてひおたんが倒れてしまう急展開に!助け出すために扉を蹴破り、ひおたんを抱えて夜の街を走るカントク。そんなカントクに心が揺れるひおたんで…。

10. ワンダフル・チョコレート/chocolate philosophy/飴色の部屋/眠れぬ夜につかまえた
バレンタイン!4話でも同じことを叫んだ気がするよバレンタイン!リベンジとばかりに素人は決して手を出してはいけない超高難易度ミッション「手作りチョコレート」大作戦に挑む先生ちゃんだが、案の定手に負えず倒れる。無茶しやがって…。こんな時はやっぱりつもりんだ!つもりんを出せ!と、いう訳でつもりんのバレンタインデーお菓子教室、はっじまっるよー!?

11. 小さな頃から/暴かれた生活/唇のソレ
子供時代の想い出。それは美しく、儚く、ほろ苦く、そしていつまでも心に残り続ける。そう…、たとえその想い出がエロ本であっても! まさかのGメン幼女時代エピソード!そして突然、急展開を迎えるソムリエ×腐ガールの恋模様!これは応援せざるを得ない! 胸キュンラブコメの急加速が止まらない、てか止める気なんてなかった! がんばれ(ハート)がんばれ(ハート)、萌え尽きる準備はできてるぜ…?

12. 隠者の書庫/桜が咲いたら/Welcoming morning
桜が咲いたから花見をします。風に揺れる花びらのように心を揺らしながら…コスプレ大花見大会だぁぁぁ!! 海雄、先生ちゃん。カントク、ひおたん。ソムリエ、腐ガール、そしてカメ子。もちろんつもりんもGメンも参加だ!! 甘酸っぱい想いが交錯し、青春の日々はこれからも転がり続ける。胸キュン書店員ラブコメのキャッチコピーに偽りなし!デンキ街の本屋さん、大団円です!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

れのん。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「コミックうまのほね」を舞台とする日常系ギャグ&ラブコメ

 2014年10月 ~ 12月 放送(12話)
 原作 漫画 水あさと 「月刊コミックフラッパー」連載
 監督 佐藤まさふみ   シリーズ構成 ふでやすかずゆき
 制作 シンエイ動画

 原作未読

 知人がおもしろかったと言っていたので、何気なくみはじめました。
 ほんとにおもしろかったです。何回も笑いのツボにはまりました。気軽に観れるアニメです。自分は、漫画やサブカルにあまりくわしくないので、逆に楽しめました。

 秋葉原を連想させる電気街にある漫画専門店「コミックうまのほね」を舞台に、7人の個性的な店員たちの日常を描いた日常系ギャグ&ラブコメ。登場人物たちが、みんなあだ名で呼ばれているので、親しみやすい。

 舞台が舞台なので、えっちな話題&描写がけっこうあります。それがライトでなく直球だったりするので、人によっては難点かな? 苦手な人もいると思います。ただ、そういう話題&描写が、ギャグになっている場合も多く、自分はけっこう笑わせてもらいました。人によって、作品との相性はあると思いますが、男性だけでなく女性も楽しめる作品だと思います。 

 ストーリーがあるような、ないような作品です。設定を1話で把握したあとは、どの回からみても、とばしとばしみても楽しめると思います。日常系色が強いので、同じ回でもAパート・Bパート …… が、たいてい別のエピソードです。

 作中で三つのカップルのラブコメが微笑ましく進行します。ラブコメとしては、だんだんいいかんじにはなってきますが、最終話まで中途半端。しかし、こういう、どろどろのない、雰囲気を楽しむラブコメは、自分は好きですね。
 あと、昔の恋人への思いを捨てきれない つもりん や、ただ一人他のカップルをそっと見守る立場の カメこ の二人について、せつない想いもしっかり描かれていました。ギャグテイストの作品としては、ここらの心理描写はなかなかのもの。


 自分の一押しのキャラは、ひおたん(cv 高森奈津美さん)

 「ひおたん」は、オタクに詳しくないので非オタからきたあだ名。
 純情で、いつもカントクにイジられ、しかも無防備すぎる性格。たとえば、まだつきあってもいないカントクの家で二人きりになっても、まる一日、無邪気にくつろいで遊んでいたりする(3話)。微笑ましいけど、大人の女性としてどうなのよ?
 だいたい、ひおたんは、えっちな会話とか えろ本とかに 激しく赤面する性格なのに、がんばってみんなの会話についていこうとするから、ぶっとんだ発言で自爆しちゃうんですねぇ。


*他の主要キャラ …… わりとピュアな人たちだが、みんな、ちょっとへん、、、、いや、だいぶへん。

 うみお(cv 逢坂良太さん)…… 漫画&ゲームを熱烈に語る主人公。
 カントク(cv 松岡禎丞さん)…… アルバイト店員たちを統率する正社員。好きな子はいじりたくなる。
 せんせいちゃん(cv 津田美波さん)…… 漫画家志望。その超絶的女子力不足が、くりかえしネタになる。
 カメこ(cv 相沢舞さん)…… いつもカメラを持っていて、店員たちの日常を記録している女性店員。
 ソムリエ(cv 富田貴洋さん)…… 驚異的な漫画知識を持つ、無口な男性店員。
 ふガール(cv 竹達彩奈さん)…… ゾンビが大好きな、16歳の女子高校生。

 つもりん(cv 佐藤聡美さん)…… ラノベ作家の元店員。酒癖がおそろしく悪い。

 店員たちはしょっちゅう残業したり、ずいぶんがんばって仕事している。きつい仕事だけど、漫画・サブカルを愛しているからこそ、続けていけるということでしょうね。最近3期が終わった某ファミレスの店員たちより、ずっと仕事しているよヘ(゚∀゚ヘ)

 日本の誇るオタク文化 & ヘンタイ道のどまん中で、一生懸命はたらいている様子が、コメディになっているんでしょうね。


 あとひとつ、作品紹介としては、自分が大事と思ったこと。
 
 全12話のうち、自分には、すごくおもしろかった(笑わせてもらった or 心理描写がすぐれていた)回と、それほどではない回があり、かなり差がありました。自分の好みとしては、2話のデンキ街運動会が、少々ムダに下品すぎたような気がします。しかし、ここで切るのはもったいないかも。

 自分の好みで、特によかったと思う回は、3話、5話、7話、9話、10話。

 12話(最終話)のCパートは、主要キャラの中の人ネタのコスプレ大花見大会と、店長による全店員対象のむちゃくちゃな朝礼。


 op曲の「囓りかけの林檎」(歌 竹達彩奈さん)とop のアニメーション、自分はとても好きです。
 また、作画は丁寧な印象はないかもですが、慣れるとこの作品らしいあじわいがあると思いました。

 とにかくときおり会話が絶妙で、いろいろ、笑わせてもらいました。何回か爆笑して笑いがとまらなくなり、呼吸が苦しくなって困りました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 24

82.9 3 恋愛で日常なアニメランキング3位
この世界の片隅に(アニメ映画)

2016年11月12日
★★★★★ 4.2 (699)
3097人が棚に入れました
18歳のすずさんに、突然縁談がもちあがる。
良いも悪いも決められないまま話は進み、1944(昭和19)年2月、すずさんは呉へとお嫁にやって来る。呉はそのころ日本海軍の一大拠点で、軍港の街として栄え、世界最大の戦艦と謳われた「大和」も呉を母港としていた。
見知らぬ土地で、海軍勤務の文官・北條周作の妻となったすずさんの日々が始まった。

夫の両親は優しく、義姉の径子は厳しく、その娘の晴美はおっとりしてかわいらしい。隣保班の知多さん、刈谷さん、堂本さんも個性的だ。
配給物資がだんだん減っていく中でも、すずさんは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。

ある時、道に迷い遊郭に迷い込んだすずさんは、遊女のリンと出会う。
またある時は、重巡洋艦「青葉」の水兵となった小学校の同級生・水原哲が現れ、すずさんも夫の周作も複雑な想いを抱える。

1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの数の艦載機による空襲にさらされ、すずさんが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。
そして、昭和20年の夏がやってくる――。

声優・キャラクター
のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ、牛山茂、新谷真弓、澁谷天外
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

日常のレトリックに覆われたアンビバレントな交錯

考察、専門用語あり。
難易度中。

本作は初回を劇場で鑑賞。
その後、マスコミで騒がれたからか、妻も観たいという要望がありiTunesストアでビデオを購入した。
つまり、いつでも鑑賞可能な状態にある。

☆制作情報

▼原作者:こうの史代
▼アニメーション制作:MAPPA

▼話数:劇場版129分
{netabare}▼監督:片渕須直
・実績
(監督)
『名犬ラッシー 』『BLACK LAGOON』『この星の上に』『アリーテ姫』ほか
▼脚本:片渕須直
▼キャラクターデザイン/作画監督:松原秀典
・実績
(キャラクターデザイン)
『サクラ大戦TV』『ああっ女神さまっシリーズ』『巌窟王』ほか
▼音楽関係
音楽:コトリンゴ
主題歌「みぎてのうた」(コトリンゴ)
オープニングテーマ「悲しくてやりきれない」(コトリンゴ)
エンディングテーマ「たんぽぽ」(コトリンゴ)
▼CAST(略)
北條すずcvのん
北條周作cv細谷佳正
水原哲cv小野大輔
黒村径子cv尾身美詞
黒村晴美cv稲葉菜月
浦野すみcv潘めぐみ
ほか{/netabare}

【物語】
《反戦とシナリオに潜む唯物史観》
本作はあにこれに限らず、既に多くの場所で様々な評価をがされているが、未だに「反戦」であるとか否かという論争もあるようだ。
本作において「反戦」をメッセージの一つとしていることは、鑑賞をすれば一目瞭然だろう。
メディア作品は「印象」が全てであり、多くの方々が「すず」に共感や同情をしつつも、けっして同じ時代で同じ境遇を送りたいとは思わないだろう。
そう思った時点で本作の「反戦」メッセージはあなたに届いているのだ。

本作が今までの反戦作品と異なっているのは、唯物史観(自虐史観)の教条に満ちたイデオロギーが過去作(はだしのゲンなど)と比して、プロットで日常バイアスをかけることで反戦メッセージの希釈化とエンタメ指向を高め、鑑賞者に対し導入のハードル下げる誘導を行うなど、独特の印象操作により「反戦」がレトリックされている点であろう。

私はここで本作が「反戦」であるか否かのロジックを立ててまで分析をする気はない。
既に左翼は本作を反戦作品と認めているからだ。
左翼ネットメディアの「LITERA(リテラ)」の記事が的を射た左翼の代弁をしているので紹介する。

『この世界の片隅に』に「反戦じゃないからいい」の評価はおかしい! “戦争”をめぐる価値観の転倒が
https://lite-ra.com/2016/11/post-2722_3.html
(引用)
>「反戦じゃないからいい」とうそぶいている人たちにも、この映画は、確実に戦争への恐怖を刻み込んでいるだろう。

私は理系であるゆえに帰納的に観測される他の方々のレビューに記述されている事後評価と「LITERA」の主張を照合することで、概ねその主張は実態に即していると結論している。

何も難しく考えることはない。
本作が「反戦」であれば、そのように素直に認めればいいのだ。
あとは鑑賞者が「戦争」をどう考えるのかに委ねればよい。
そこで表明された意見こそが、その人の思想の発露なのであり、その意味で本作はリトマス試験紙の役割も兼ねているのだ。

{netabare}まず、今まで我が国で製作された戦争関連のメディア作品は程度の差こそあれ、ほとんどは「反戦」と考えていい。
実際、1980年代まで監督クラスはマルクス第一世代であり、制作現場には戦争体験者が多くいた。
また、観客にも戦争体験者が多かった時代でもあり、実体験した戦争の正体(残虐、非人道的)をしっかり伝えないと共感が得られない時代でもあった。
おそらく、作り手も観客も戦争体験者であった時代は「思想」の問題ではなく「経験の共感」が大切であったのだろう。
しかし、現代は作り手も観客も大東亜戦争のことは知らない世代であり、戦争を伝えるにはどうしてもイデオロギーを用いざるを得ないのである。
そして、その当時の戦争作品に関する製作の土台が世代交代を経た現在においてもフォーマットとして生きていても不思議ではない。

我が国で製作される戦争映画は史的事実においても、どうしても「反戦」となる運命である。
また、戦時中に製作された『陸軍』(1944 火野葦平原作 木下惠介監督 松竹)でさえ一瞬反戦作品ではないかと紛うほど戦争賛美とはほど遠く、悲壮感を全面に押し出した作風であった。
どのような意図で脚本を書いても、ハリウッド作品のような記号性を強調し実在論に立脚した表現とは真逆な、隠喩、暗喩を多用し露骨な表現を避ける日本映画の様式美は「戦争賛美」とは相性が悪いのではなかろうか。

参考として、戦後、日米両軍をそれぞれの視点で初めて一つの作品とした『トラ・トラ・トラ!』(1970 日米合作 20th Century Fox)を観た当時の観客は熱狂した。
この群衆心理は更に深い考察が必要なのだが、今までの日本映画では見られない圧倒的な戦闘アクションと自虐に走る日本映画の鬱屈した描写に不満を抱いていた大衆が、真珠湾に停泊する米艦船を次々と撃破していくシーンに敗戦で失った自尊心を回復する爽快感に浸ったのではなかろうか。
好戦的作品でも否定をしない、日本人が戦争に想うセンシティブな感情がこの作品の評価に現れていると思う。

また、ハリウッドで米国が負ける作品が製作されたのもこの作品が最初だが、我が国で戦争賛美のメディア作品を製作すれば非難轟々だろうが、その後の『地獄の黙示録』(1980 ゾエトロープ F.コッポラ監督)を始め、米国では様々な価値観のメディア作品の製作がされる懐の深さに驚嘆したとともに、自由主義が地に着いている印象を受けたものだ。

ゆえに、戦時国策映画であっても戦争に懐疑的な姿勢を示す表現手法の伝統を踏まえれば、作品の反戦性を論う批判はさして建設的ではなく、寧ろイデオロギー的な反戦メッセージに無防備に引きずり込まれないよう受け手(鑑賞者)の思想的準備が重要なのである。
そこがしっかりとしていれば、以下で紹介する五味川作品であれ、日本映画の反戦作品としては最高傑作とも評される『軍旗はためく下に』(1972 結城昌治原作、深作欣二監督 東宝)であれメッセージにワンクッション置いて「反戦」とは何かの「哲学」の深化に至るプロセス過程で戦争と向かい合う姿勢が決まるのであろうと思う。
なお、『軍旗はためく下に』は精神的ブラクラを伴うカニバリズム作品でもあり、鑑賞には相当の覚悟を要する。

ここで戦史系の話題を振ればレビューは良い感じに埋まるのだが、今回は公開から時間が経過したこともあり、やめておこう。

さて、本作の場合、前述した『はだしのゲン』(1983 中沢啓治原作 真崎守監督 ゲンプロダクション マッドハウス)(1986 中沢啓治原作 平田敏夫監督 ゲンプロダクション マッドハウス)や『火垂るの墓』(1988 野坂昭如原作 高畑勲監督 スタジオジブリ)に代表される反戦アニメと比較するのは妥当ではない。
『はだしのゲン』は原作者自身が被爆体験者でもあり、原爆の地獄絵図を体験した方の訴求には大きな説得力がある反面、原作者が共産主義に傾倒した刹那、被爆体験から反戦反核《プロパガンダ》へと大きく変節をし、あまつさえ反日にさえ利用された顚末もある。
本作が中国や韓国での評価が芳しくないのは周知の事実であるので、国内の反日左翼のみならず、特アにも反日利用をされた『はだしのゲン』と同じ土俵には出来ない。

『火垂るの墓』は奇しくも左派の宮崎監督の「物足りない」批判が有名であるので批評は割愛するが、それ以前に設定が稚拙であり、精密な考証を為している本作と同じ土俵で論じるのは難がある。

右派の支持が高い『艦隊これくしょん』(TV版)について一言述べる。
左派からは歴史修正だの戦争賛美アニメとも批判されているが、思想以前に英霊を馬鹿にした戦争揶揄アニメと評した方が正確であろう。
この作品を企画した製作委員会の面々は、頭を丸めて靖国神社の社殿に向かって土下座をしろといいたい気持ちだ。

したがって、本作物語における比較対象は映画ないしはドラマとなる。

正直、本作なぜこれほどまで注目を浴びているのか私には理解が出来ない。
戦時中の日常や「すず」の生き方に共感を覚えるのはいいが、他に戦時中の日常を描写したドラマや映画、小説に出会ったことがないのか?とさえ思う。

実際、戦時中の日常と戦争を投射した映画、ドラマ作品は数多く存在する。
特に1970年代のNHK朝の連続テレビ小説でも多く取り上げられているテーマでもあり、現在放送中の『まんぷく』も戦時中の日常と戦争と向き合う作品だ。
かつての『藍より青く』(1972)『鳩子の海』(1974)が本作のコンセプションとかなり近い内容であるが、こういう作品を観てきた私にとって本作は、アニメーションでこれらを焼き直したに過ぎない感覚なのである。

以前『ZEPO』のレビューでも述べたことだが、明確な反戦(反核)プロパガンダでもない限り、テーマが反戦であるなり、発するメッセージがストレートでしっかり伝わる反戦作品については思想信条を問わず作品としてのレベルを評価する旨述べた。
しかし、本作は様々な賞を受賞している経緯もあり、いわゆるプロの評論家から【反戦】ではないとの声に相当捻じ曲げられてもおり、それが※外化して一般のレビュー評価のマクロ的な結果にも影響をしているようである。
※外部からの干渉を自己想念の結果であると錯覚する態様。(哲学・心理学)
※外化の手段はドグマである。

正直、外部評価と私の感覚にこれほどまでに差異が生じるのは珍しいことである。
その理由として考えられることを箇条書きとしてみる。

①私は戦記を含め戦前、戦時中に関する書籍や映像作品を大量に読み、観ていることから、一般の方よりも醒めた目で本作を捉えている。

②両親を含め私が子供の時分の周囲の大人には戦争体験者が多く存命をしており、戦時中の食料衣料の生活事情、艦砲射撃や空襲の恐怖をはじめ前線の武勇伝や玉砕の刹那と捕虜生活、大和特攻の坊ノ岬沖海戦の生き残り(乗務艦「雪風」)まで、相当数の体験談を意図せずともに聞いている。
特に広島の原爆関連は叔父と親交があり、当時、広島に司令部があった第2総軍で被爆した総軍参謀副長(元参謀本部第1部長[作戦]元陸軍省軍務局長)真田穣一郎少将の御遺族から手記やお話しを伺う機会があったが、大東亜戦争の実像を知る参謀本部、陸軍省の要職を経験している高級軍人視点の体験は『戦史叢書』と同等とも言える圧巻であった。
少将御自身が存命で直接語りを聞くことが叶えば、更に感慨が深かったであったろう。(伺った話しは御遺族の意向で一切公表出来ないが、近代史、戦争関連作品の評価には活かしている。)

③日常というバイアスをかけて、反戦メッセージを刷り込んでくるあざとさに抵抗を感じると同時に朝の連続テレビ小説のようなホームドラマ的軽薄さも感じる。

④反戦作品の大御所『人間の条件』(1959-1961 五味川純平原作 小林正樹監督 松竹)や『戦争と人間』(1970 五味川純平原作 山本薩夫監督 日活)から比べて世界観、テーマが稚拙であり中途半端である。
両作品とも群像劇の構成であるが、戦争により日常が破壊されていく描写は重厚かつ心の奥底を抉るプロフィットファクターに満ちており、残念ながら本作はまだ追いついていない。

#1史的唯物論とは
本作のレビューでは「史的唯物論」や「唯物史観」の表現を用いた内容が多いので簡単に説明する。
史的唯物論とは『ドイツ・イデオロギー』(1848 カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス共著)で著された共産主義の正当性を示す原理的な考え方だ。
「ダーウィンが生物界の発展法則を発見したように、マルクスは、人間の歴史の発展法則を発見した。・・・人間はなによりもまず飲み、食い、住み、着なければならないのっであって、しかるのちに政治や科学や芸術や宗教等々にたずさわることができるのだ。」(1983 マルクスの葬儀におけるエンゲルスの弔辞より)。

『若おかみは小学生!(劇場版)』で高坂監督の公式でコメントでも触れたが、エンゲルスの弔辞で示されているように、マルクスの世界観は「労働(生産活動≒経済活動)[下部構造]が政治、科学、芸術、宗教等の社会活動[上部構造]を規定する。」における二元世界観は発展的に進化する法則に支配されるとした考え方で、共産革命は進化の過程での必然とした【暴力革命】正当化の絶対的根拠である。

また、史的唯物論はマルクスの二元論的世界観と、進化論をイデオロギー化したダーウイニズムとで構成され、その立場で歴史を論じたものである。
古くは『資本論』から日共の活動方針、最近の新左翼や中国共産党の政治理論など、共産主義の全ての領域において基礎となる最重要理論である。
なお、よく勘違いされることだが、史的唯物論は唯物的弁証法で導いた結果ではない。
唯物的弁証法の理論体系は20世紀に入ってからレーニン語録と合わせてソ連で整理されたものであり、今日の学問の一つ社会科学の始祖ともなる。
つまり、史的唯物論に弁証法的根拠を付したのは後付けの理屈であり、共産主義が如何にいい加減で適当なものであるかはここでも分かる。

史的唯物論で重要なことは【革命の為の歴史観を構築】することにあり、全ては反革命的既存概念を「批判」で「倒置」して結論(規定)することにある。
さて『資本論』のサブタイトルは「経済学批判」であることに注目して頂きたい。
マルクスはアダム・スミスから連なる古典資本主義経済学を史的唯物論と弁証法を駆使した「批判的弁証」から「剰余価値説Δd」を導き出して資本主義の正体は「搾取」とし共産革命の必然並びに正当化と、資本主義の崩壊を著したものであるが、吟味をすれば元ネタである古典経済学を延々と屁理屈を並べたてて「倒置」しただけの内容でもある。
なお、史的唯物論をベースに弁証法で倒置するスタイルが、唯物的弁証法の基礎構造でもある。
※哲学における批判と一般で通用される批判は意味が異なるので注意。

上記を踏まえ、「自虐史観」ないしは「東京裁判史観」が「唯物史観」と評されるのは、倒置の元ネタが「皇国史観」であることに由来する。
「皇国史観」とは「天皇機関説」批判から生じた「國體明徴運動」を端とする国史の再定義により『國體の本義』(1937 文部省)で同定された国史解釈の俗称である。
戦前、国史の権威であった平泉澄文学博士を頂点とする国史学派により、他の歴史学派が在野に放逐された経緯がある。
終戦で平泉博士が失脚するとウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム(WGIP)におけるGHQの占領方針の下、反平泉派の左派歴史学者や日本共産党が中心となって皇国史観の全否定を行った際に用いられた手法が史的唯物論による倒置であり、これが史観としてイデオロギー化した経緯があることから【自虐史観、東京裁判史観=唯物史観】と評されている。

特ア(中国、韓国、北朝鮮)や左派、左翼が金切り声を上げて批判する「歴史修正主義」(左翼造語)とは「自虐、東京裁判史観」のイデオロギーからの脱却を目指す行為なのだが、そもそも「史観」とは史的事実の解釈であり、史的事実そのものは変更のしようがない。
特アや左派、左翼にとって日本国民が「自虐、東京裁判史観」に束縛されている方が都合が良いから「史観」の見直しを進める我々保守派に対しての警戒が、造語まで用いて連中を必死にさせるのであろう。

なお、史観歴史とは東南アジアの一部と東アジアで用いられる歴史教育だが、欧米では事実関係を重視した史学が一般的な歴史教育である。
自由主義国の我が国において、かつて日教組主導で進められた小学生からイデオロギーを刷り込む史観歴史教育は百害あって一理なしであり、政府は一刻も早く改めるべきだろう。

#2本作における唯物史観に関する考察
#1を踏まえ、五味川作品は唯物史観で描写される世界だが、本作も思想鑑別を進めれば「すず」という一つの観念体が戦争という一種の生産活動(唯物)へ概念の外化が図られ倒置的に描かれる世界観を構築している。
ゆえに、史的唯物論の応用であることが浮き出てくる
考察全文を掲載すると文字数オーバーのペナルティを受けるため、ポイントのみ記す。
本作での戦争=生産は呉軍港に停泊する各種軍艦の存在と「すず目線の観測」が唯物メタファーの一つとなる。
また、物議を醸している太極旗の描写だが、この話は長くなるのでメタファーの意味のみとする。
本作の太極旗は戦前日本が歩んできた道程(左派、左翼が主張するところの侵略)に対する批判メタファーと捉えられるだろう。
8月15日に実際に呉市内で太極旗が掲揚された事実はないようであり、原作者の想いから察するに太極旗=プロレタリアート(抑圧の対象)の解放のメタファーとして考える方が道筋として整合する。

戦争がある観念(本作の場合はすずの目を通した戦時中の日常とすずの思考傾向)と密接な関係にある場合、戦争(生産と支配層たるブルジョアジーの暗喩)と人間(被支配層、プロレタリアート的立ち位置)の関係を異状と正常のアシトノメタイジア(換称)に写像させて唯物と観念の二項対立の構図を連立することで、テーゼ(平和な日常)アンチテーゼ(戦争と破壊)ジンテーゼ(過去の過ちと再生)からなる弁証構造と、玉音は天皇陛下(左翼が認識するところのブルジョアジーの代表)を隠喩し、8月15日を境に太極旗を用いた弁証を繰り返すことで倒置させる【批判弁証】の流れが観測される。

大きな観測点として、時限爆弾で右腕と姪のを失った後、やさぐれて行く「すず」を克明に描写しつつ、玉音放送後の「すず」の豹変を導きくことでアウフヘーベンに到達する。
「すず」が自分の右手の歴史を自問自答描写こそが、平和な日常と戦争の悲惨を対話で定立する弁証過程である。
玉音放送された「大東亜戦争終結ノ詔書」(・・茲ニ忠良ナル爾臣民ニ告ク)は形式的には天皇大権に基づく臣民(国民)に対する命令である。
「すず」の怒りの心理描写は他のレビュアーさんが行っているのでお任せして、政治的な意味に着眼すると天皇陛下の命令に抗っている態度となる。
この表現を考察すると原作者(戦争を推進した)権力を妄信してはいけないと「すず」を通して訴えている政治的メッセージが読み取れるだろう。

物語は唯物化された戦争という大きなうねりのなかで「すず」の精神性が左右されるという構図であることからも、史的唯物論に立脚した弁証構造であることは明白である。
本作で展開される唯物的弁証は玉音放送から隠喩を導くことで、歴史の運動性が根底にあることも読解出来ることから、紛うことなく史的唯物論が基軸であると結論づけられる。
更に史的唯物論がセリフと視覚を通して外化し、唯物史観(イデオロギー)のドグマが形成されメッセージへと変幻する。
ゆえに、戦争が唯物とブルジョアジーの二重構造であり、プロレタリアート解放という階級闘争の動態とセットである五味川作品との比較対象を満足する。{/netabare}

《物語まとめ》
{netabare}五味川作品と本作の相違店
・五味川作品(20世紀の反戦作品の代表として)
→満洲、ノモンハンでソ連軍に敗北する帝国陸軍を象徴的に描写。
デストピア(戦前戦中の日本)→解放→ユートピア(共産主義社会)
・本作(21世紀の反戦作品)
→原爆投下、呉空襲など帝国海軍の衰退と非戦闘員にも及ぶ米軍の攻撃を象徴的に描写。
デストピア(戦中の日本)→解放→ユートピア(自虐、東京裁判史観を是とする現代の日本社会の維持)

20世紀の反戦作品は理想を共産主義に求めているが故に、1945年以前の日本を全否定しているが、共産主義(マルクス=レーニン主義)が廃れた21世紀の本作における否定の対象は戦中の日本(戦争状態)であり、理想はひたすら軍事を否定する9条を信じる現代日本とそれを支持する国民感情の維持である。
空襲で犠牲となるのは社会的弱者である子供(晴美)であることを強調、軍港内を模写した「すず」をスパイ行為であると咎めにきた憲兵からは戦中は自由が制限された暗黒の時代であるとのメッセージから9条の廃止、変更は戦中に戻るという左派、左翼の主張への同調が読み取れ、暗に憲法改正を牽制をしていることから社会風刺の目的も含まれる作品といえる。
※「すず」が憲兵に詰問された根拠法令は「要塞地帯法」及び「軍機保護法」であり、戦時平時を問わずに適用される。解説等の一部で「治安維持法」と錯誤しているケースが多いので明確にしておく。

在野では片渕監督の言質から反戦を炙りだそうとしている試みも散見されるが、作品において唯物史観が成立している以上その必要はないだろう。{/netabare}

以上、本作を手放しで評価はできない理由は上記に集約される。
反原発の『みつあみの神様』のように、反戦アニメでも是非私を唸らせる作品に巡り会いたいと思う。
映画で出来ることはアニメでも可能なはずだ。
したがって、評価の分母が時代とその背景をより精密に描写し、隙がない反戦メッセージを発している五味川作品であるので、低評価となることは悪く思わないでいただきたい。

なお、五味川作品も本作も敵視をしているのは「ある時代の日本」である点が共通である。
本作が従前の反戦作品のフレームに囚われず、自分達の生命を狙った「米国」を批判対象としたなら、最大限の賛辞を捧げたであろう。

『トラ・トラ・トラ!』でも述べたが映像メディアは政治ではないのだから自由なのだ。
言論、表現は旧弊や政治に囚われず自由闊達に行うべきであり、原爆も空襲も本来怒りをぶつける相手は「米国」ではなかろうか。

我が国では「ポツダム宣言」に基づき戦争犯罪者を「平和に対する罪(A級戦犯)」(事後法遡及適用)、「通常の戦争犯罪(B級戦犯)」戦時国際法違反、「人道に対する罪(C級戦犯)」(事後法遡及適用)を処罰の対象とされた経緯がある。
なお、極東国際軍事裁判ではC級戦犯の訴追事実はない。
「人道に対する罪」はニュルンベルク裁判においてナチスによるユダヤ人絶滅(ジュノサイド)を裁く目的で設けられた事後法である。

大日本帝国時代をことさら悪のように強調する目的で朝日、毎日等の左派の報道そして日共のプロパガンダではBC級戦犯という表現を使用し、悪意あるミスリードで自虐史観の刷り込みを誘う作為的な誤りであり、C級戦犯判決の事実は存在しないことを強調しておく。
極東国際軍事裁判の話しをすれば長くなるので、ここでは必要なことだけを記す。

まず、裁かれたのは全て第二次世界大戦の敗戦国であり、裁いたのは戦勝国であることを再認識して頂きたい。
要するに、戦勝国の戦争犯罪は裁きたくても裁けない状況下にあったのである。
ここで問題にするのは、米軍による原爆投下を含む日本本土空襲である。
我が国が受けた空襲は全て軍事目標だけであったのだろうか。
否である。

1945年3月10日の下町一帯を目標とした東京空襲をはじめ、原爆投下を含めほとんどの空襲は軍事目標とはいえない地域を対象に行われた。
これは、大東亜戦争時に有効であった「ハーグ陸戦条約(陸戦の法規慣例に関する条約)」違反であり、米国も本来裁かれるべき行為であるのだ。
----------------------------------
条約附属書(陸戦の法規慣例に関する規則)
第二五条
防守セサル都市、村落、住宅又ハ建物ハ、如何ナル手段ニ依ルモ之ヲ攻撃又ハ砲撃スルコトヲ得ス
----------------------------------
我々はそのことをけっして忘れてはいけないし、戦争とは勝てば官軍であり、勝利者の論理が正義となる不条理な状況を生むのだ。
自虐史観は誰にとって都合が良いものなのか、賢明な閲覧者の皆様はここに答えを記述しなくても分かっていただけるだろう。

原爆死没者慰霊碑に刻まれている「安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬから」には主語がない。
「過ちを繰り返しませぬ」は「米国」に向けてのコンプライアンスでもあるのだ。

少し物足りないないが『俺は、君のためにこそ死ににいく』(2007 新城卓監督 東映)は大東亜戦争のもう一つの主役である名も無き兵士達が、特攻で死地に赴く際の本音から、間接的に米国批判を行っている稀有な作品であり、この作品のベクトルを担う作品こそがポスト反戦なのだろう。
そろそろ勝利者側の論理、東京裁判史観の自虐から脱皮し、本音をぶつける反戦作品が出て来ても良い頃ではなかろうか。

テーマとメッセージ
★★★★★☆☆☆☆☆2.5(五味川二作品を5とした場合の評価点)

※エンタメ性と表裏一体する参考評価
思想の刷り込みなどマインドコントロール技法
(評価が高いほど悪質である。)
★★★★★★☆☆☆☆3.0(五味川二作品を4.5とした場合の評価点)
5-3=2

プロパガンダ性
(評価が高いほど悪質である。)
★★☆☆☆☆☆☆☆☆1.0(五味川二作品を3.5とした場合の評価点)
5-1=4

エンタメ性
五味川二作品は重厚である分、エンタメ性には難がある。
その点本作は、前半部分では親しみ易い日常光景からキャラへの共感を誘導する。
{netabare}後半はしだいに戦争の牙が向いてくるシリアスな展開だが、キャラへの共感度が高ければ高いほど、戦争の悲惨さ不条理さが強調される巧みな構成となっている。
本作では人さらいのエピソードなど、展開に興味を抱かせる様々なメタファーがあるが、長くなるのでレビューでは割愛する。
次に特筆をすべきは、背景美術の精密描写と「すず」の天然なキャラ設定だ。
呉軍港の背景を時系列で見ると帝国海軍の衰退がよく分かる。
実に考えられた描写だ。
また、当時の生活の細かい描写など特筆すべき点はいくつもあるが、すべて観客に「観せる」ことを意識した心憎い演出といえよう。
広島の街の情景、戦時の平和な街から総力戦の戦場の街へに至る推移で艦載機による軍港攻撃、非人道的な時限爆弾の爆発、M69焼夷弾や12.7mmブローニング機銃掃射シーンなど、迫力ある効果音と相乗し{/netabare}高クオリティな描写を演出している。

★★★★★★★★☆☆4.0(五味川二作品を2とした場合の評価点)

(2.5+2+4+4)/4=3.125≒3.0(物語)

(★は一個0.5点)
物語★★★★★★☆☆☆☆3.0(評価点)
作画★★★★★★★★☆☆4.0(評価点)
声優★★★★★★★★★☆4.5(評価点)
音楽★★★★★★★☆☆☆3.5(評価点)
キャラ★★★★★★★★☆☆4.0(評価点)

平成30年(皇紀2678年)12月8日大詔奉戴日初稿

投稿 : 2024/11/02
♥ : 62
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

本作自体は良作と思いますが、本当に考えるべきことは別にあるのでは?

(2018.12.8 戦争名称と戦争原因について補足説明を追記)

登場人物の手が顔と同じくらいの大きさに描かれていて、明らかに作画ミスってると思われるシーン等、ちょくちょく作画・演出が乱れている箇所があった他は、概(おおむ)ね丁寧に作られていると思いました。
シナリオも、{netabare}玉音放送のあとヒロインが悔しい気持ちをぶちまけるシーン{/netabare}で思いがけない感動を覚えるなど、最初から最後まで飽きずに楽しめました。
ということで、まず良作認定しておきます。

・・・でも、個人的に本作を鑑賞していて改めて強く感じたのは、

戦争の悲惨さ残酷さを確り描き出して、視聴者に「二度と戦争を起こしてはならない」という"メッセージ"を繰り返し喚起するのは、それはそれで意味のあることなのだろうけれども、

責任ある大人が本当に考えるべきは、そういう戦争の「結果」の方ではなくて、

「そういう誰も望まないはずの戦争がなぜ起きてしまったのか?」
「なぜそういう悲惨で残酷な戦争に我が国が巻き込まれてしまったのか?」

という戦争の「原因」の方を、史実に即して冷静に見極めていく、ということなのではないか?ということでした。

とくにここで「巻き込まれてしまった」という私の受動表現に抵抗を感じてしまった方は要注意です。

・戦前の日本は暗愚で粗暴な軍国主義のファシズム国家だった。
・中国や朝鮮半島やアジア各地に醜い侵略を仕掛けた果てがあの悲惨な戦争だ。

↑みたいな話をNHK夏の恒例の「太平洋戦争(*3)」特集番組では今も延々とやってるそうですが(※これって終戦後にGHQ進駐軍にそういう番組を作るように命令されて以来ずっとやってるそうです)、こんな話を今でも信じ込んでいる人ってどれくらいいるのでしょうか?(まだまだ沢山いそうな気もしますけど)

但し、上に書いた「誰も望まないはずの戦争」という表現には例外があって、実は「日本とアメリカが全面戦争に突入し、その結果として、国力の大幅に劣る日本が壊滅的な敗戦を迎える」というシナリオを事前に描いて、そのシナリオが実現すべく画策した人々ないし組織が(日本側にもアメリカ側にも、そしてこの両国の外側にも)いた、という話は一度検証してみる価値があります。

◆戦争「原因」の一考察

社会科の教科書には、第一次世界大戦の混乱のさなかに誕生したソ連の指導者が、ソ連一国だけの革命ではなく“世界革命”を目指した、ということまでは書かれていますが、その“世界革命”が具体的には“敗戦革命”という戦略プランに基づいて、各国に思想的共鳴者や工作員を扶植・養成し、ことに政府部内や報道関係者に内通者・協力者を獲得ないし送り込むことにより、時間をかけて実際に着々と遂行されていった(*1)、ということまでは書かれていません(※なぜ書かれていないか?は(*4)へ)。

もう少し詳しく説明すると、この“敗戦革命”というのは、

(1) かってソ連が、帝政ロシアが第一次世界大戦でドイツに敗戦を重ねて国内に生じた混乱(既存支配層の権威失墜と国民各層の窮乏・社会不安の増大)に乗じて、まんまと革命を成功させ発足したこと、をモデルとして、
(2) 革命対象国を何らかの形で悲惨な敗戦に追い込み、その混乱に乗じて革命を成功させる、とする冷酷な戦略で、
(3) 具体例として、第二次世界大戦での枢軸国側の敗戦に乗じて枢軸参加国であったハンガリー・ルーマニア・ブルガリア・チェコ等で共産主義/社会主義政権が成立、敗戦国ドイツも東半分が共産化、また東アジアでは敗戦国日本に協力していた満州国や南モンゴルの自治政府が倒れ、また日本と戦って消耗していた蒋介石率いる国民党政府がその後の国共内戦に敗れて共産主義中国が成立、日本と合邦していた朝鮮半島でも北半分で労働党政権が成立しています。

そうした、日本の「誰も望んでいなかったはず」の戦争突入とその必然的な敗戦、そしてその結果としての戦後の東アジアの激変という状況証拠から見て、

<1> 戦前は「ソ連を盟主とする共産主義勢力の東アジア浸透の防波堤」になっていた日本をアメリカとの全面戦争に追い込み、
<2> この防共の防波堤を決壊させるとともに、あわよくば日本にまで“敗戦革命”を引き起こそう、と策動する勢力が、
<3> 我が国の内外に(※日本だけでなくアメリカや蒋介石の国民政府の側にも、また政治指導者だけでなくマスコミ・言論人にも)浸透していて、
<4> そうした策動に免疫のない我が国の政府や国民が相手の仕掛けに右往左往するうちに「誰も望んでいなかった戦争」にまんまと引きずりこまれていってしまった、

・・・と考えると色々と辻褄が合う所があります。

→つまり、先の戦争で結局誰が一番得をしたのか?という観点から逆算して、その原因を作った者を考える、という視点を持つ。
→あるいは、先の戦争の「成果」を現在、誰が一番固守しようとしているのか?という観点から逆算して、その黒幕を考える、という視点を持つ。

・・・ということで、この辺の話は興味があればネットや書籍で色々と調べて検討していただきたいのですが、要は、

「戦争は悲惨で残酷だ、二度と戦争を起こしてはならない」

とせっかく思うのならば、上で指摘したように

「では何故戦争が起きてしまったのか?」

というところまで、真剣に考えるのでないと片手落ちですよ、ということです。

※そうした視点の欠落を考慮して本作の評価点数を少し低く付けています。
※本作のような話は今までも色々と作られてきたと思うし、今後も作られてマスコミの陰/日向のバックアップ(*2)もあってヒットもすると思いますが、もうこういう「戦争は悲惨で残酷だ。二度と戦争はしてはいけない」と何となく思う段階で思考停止するのは止めませんか?

※レビュー本文ここまで。

///////////////////////////////////////////////////////////////
※以下、補足説明。
{netabare}
(*1)“世界革命“(※そして、その手段としての“敗戦革命”)を遂行するための謀略組織としてモスクワに「コミンテルン(共産主義インターナショナル)」が設置され、その指導下に日本/中国/イタリア/フランス等各国の支部組織(=各国の共産党)が設立された。

※なおコミンテルンの日本での具体的な活動成果として、日本の大東亜戦争突入直前に発覚した「ゾルゲ事件」(1941年9月発覚、ドイツ国籍のソ連工作員ゾルゲの逮捕を切っ掛けとする朝日新聞や近衛内閣周辺の工作員・協力者の検挙事件)が有名。

(*2)本作はクラウドファンデング(群衆の資金拠出)によって製作されたことを謳っていますが、実は某大手マスコミが色々とバックアップしているそうです(エンドクレジットにも登場)。

※参考→http://yaraon-blog.com/archives/96560

(*3)戦争名称について、ここでカッコ書きで「太平洋戦争」としているのは、それが実は、今でも決して日本政府の公式の用語ではないからです(※あくまで、マスコミおよび教科書執筆者が好んで使用する俗称でしかない、ということ)。
こう書くと驚かれる方も多いと思いますが、例えば、下記の

◎戦没者追悼式 天皇陛下のお言葉全文(2018/8/15)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34167800V10C18A8000000/

・・・を謹んで拝読すればわかるように、政府の公式の表現は「さきの大戦」で一貫しています。
なぜそうなるのか?
一番簡単な説明は「戦没者の方々は決して先の大戦のことを“太平洋戦争”などと呼ばれなかったから」になると思います(※戦没者の方々、また実際に当時の戦争を経験された方々は、先の戦争のことを、開戦直後に日本政府が命名した“大東亜戦争”と呼んでいたはず)。

ところが、進駐軍は“東亜を解放する”という戦争当時日本が掲げた大義を連想させるこの用語を使用禁止とし、代わりに自分たちの用語である、“Pacific War”をそのまま翻訳した“太平洋戦争”という用語を使用するよう、日本政府・マスコミ・教育界に強要し、この方針に従わない者は職を解く(※いわゆる「公職追放」「教職追放」)という強硬手段に出たため、選挙の洗礼を受ける政治家はともかく、マスコミ・教育界の方は、その当時保身のため、あるいは自分の主義として積極的に進駐軍の方針を受け入れた“太平洋戦争派(つまり“東京裁判肯定派”=“自虐史観派”)”が今でも強く、頑なにこの用語を使い続けているのが実情です。

私個人の意見を言えば、上に書いたように“先の大戦”は、敗戦革命を目論む旧ソ連&コミンテルン(国際共産党)の各国(日・米・中華民国)・各方面(政界・官界・言論界)の策動に、我が国の政府や国民がまんまと嵌められてしまった(※我が国だけでなく、F.D.ルーズベルト政権下の米国や蒋介石執政下の中華民国も同様)結果として勃発した“愚行”であって、これを当時の政府が後付けで“大東亜聖戦”(※英米列強の支配する東亜植民地を解放するための聖戦)と壮語して、その真の勃発原因を糊塗してしまったことは評価したくないし、かといって、自虐に塗(まみ)れた“太平洋戦争”という用語も極力使いたくないので、結局、日本政府ではありませんが、“先の大戦”と表現するのが一番無難かと思っています。
但し、それでは私のスタンスがはっきりしない、という場合は、前記の“東亜解放の聖戦”というイデオロギー的含意を外して、専ら戦争範囲の地理的名称を明確に示す用語として“大東亜戦争”という用語を使用する方が、より妥当だと思っています(※米軍は専ら太平洋で戦ったので“Pacific War”が適切。一方、我が軍は太平洋だけでなくインド洋・支那大陸・満州・南モンゴル・東南アジア各地・さらにインパール作戦では英領インド領内まで戦闘を行ったので、それらを地理的に包含する名称として、“大東亜戦争”の語がより適切という意味)。

因みに以上の用語(戦争名称)の区別は、政治家・言論人・その他様々な立場の人たちの“先の大戦”に関する意識を推測するのに非常に有効です(※マスコミの報道にとらわれず、本人の直接の発言内容やTwitter/Blogなどでの発信内容を確認すれば、その人の意識がほぼ確実に推測できる、ということ)。

(*4)“敗戦革命”がなぜ社会科教科書には書かれないのか?
ひと言でいえば、執筆者の側が、かってそれを目指した(今も目指している?)側の立場だから。
上記のように、進駐軍の占領政策の結果、マスコミ・教育界に“太平洋戦争派”が強固な根を張ってしまい、それが今に至るまで続いている。
たまにそれに反発して『新しい教科書を作る会』のような組織が出てきても、ギルド化した既存の教科書執筆者/選定者の壁を打ち破れない。

※因みに、下記の動画にある「近衛上奏文」(※ゾルゲ指導下の工作員である尾崎秀実やその影響下にあった昭和研究会を政策ブレインとして重用し日本が対米戦争に引き釣り込まれるに至る最大の引責者となった近衛元首相が、戦争末期の1945年2月に昭和天皇に上奏した戦争原因と国内情勢を分析した文章)には“敗戦革命”が割と分かりやすく説明されています(※音楽が扇情的な点が鼻に付きますが)。

https://www.youtube.com/watch?v=73T4WDDkWfE

◎近衛上奏文(解説)

近衛上奏文(このえじょうそうぶん)とは、太平洋戦争末期の1945年(昭和20年)2月14日に、近衛文麿が昭和天皇に対して出した上奏文である。
近衛は昭和天皇に対して、「敗戦は遺憾ながら最早必至なりと存候」で始まる「近衛上奏文」を奏上し、英米の世論は天皇制廃止にまでは至っていないとの情勢判断の下、いわゆる「国体護持」には敗戦それ自体よりも敗戦の混乱に伴う共産革命を恐れるべきであるとの問題意識を示した。

1. 「大東亜戦争」(太平洋戦争)は日本の革新を目的とする軍の一味の計画によるものであること、
2. 一味の目的は共産革命とは断言できないが、共産革命を目的とした官僚や民間有志がこれを支援していること、
3. 「一億玉砕」はレーニンの「敗戦革命論」のための詞(ことば)であること、
4. 米英撃滅の論が出てきている反面、一部の陸軍将校にはソ連軍や中国共産党と手を組むことを考えるものもでてきていること、

近衛は陸軍内に共産主義者が存在し、敗戦を利用して共産革命を行おうとしている旨を述べた。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 55
ネタバレ

Seven_7G3A さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

リアルバトルは日常系のなかで

観終わった直後の感想
「やばい。かなり良かった。涙が止まらなかった。胸が痛かった、まるでナイフで刺されたように。
動物に人間が作ったどんな綺麗な服を着せても、どこか野暮ったくなってしまうように、この作品を野暮にならずに語る言葉が見つからない。只々作品世界に飲み込まれてしまい、心地よさと切なさが入り混じる何とも言えない想いをお土産としてもらった、そんな感じです。」

正直、この作品は非常に前評判が良かったが、戦争モノという事で視聴後感がどうしても物悲しく暗くなってしまうと予測できてしまうので、避けていました。
まぁ、わざわざ視聴後にどんよりした気持ちになるために見たくはなかったのです。評判良くても。
しかし、機会があったので視聴してみると、暗く重苦しく切迫した空気を予測していた自分の考えを裏切るように、朗らかで明るくて優しい世界が迎え入れてくれました。舞台が戦時下であるのに、です。 
この物語は、主人公の女性の幼女時代から青年期までの日常を描いた「日常系物語」で、その主人公の女性の人柄がその優しい世界の源で、のんびり屋でおおらかなで働きものな性格の彼女の幼女時代、結婚、嫁入り、婿家族との2世帯同居生活を追いかけていきます。戦時下という環境ではあるが、そんな事を忘れさせてくれるような暖かい空気感で、「ノスタルジックな生活もの(恋愛もの?)」を見ているような印象を受けました。
特に、ますます配給が少なくなり、{netabare}工夫してレシピを考えたり、楠木正成公が籠城の時に工夫した楠公飯を作ったりする辺りの表現は最高でした。(食後の出勤時に婿と義父はしょんぼりしながら出社する[笑]){/netabare}
そして、そのおっとりはしているが強かに朗らかに生きていく姿の主人公に深く感情移入している自分がそこにいました。そして、その後はその感情が乗っている主人公やその周辺の優しい人々に降りかかる出来事に心揺さぶられっぱなしでした。

本当に良かったです。第二次大戦が描かれる作品の中でもトップクラスに良かったです。「火垂るの墓」は絶望感にどんよりしますが、本作は前向きになれる作品です。老若男女、特に女性にはおススメできる作品です。


◆◇◆以降は、良作に多弁になってしまう悪癖です◆◇◆
◆◇◆視聴後の方でお暇な方はどうぞ...◆◇◆

視聴時に気になった点{netabare}
①嫁入り時の「傘」の描写
②水原哲を家に泊めるのに、あえて嫁をあてがう
③玉音放送後の畑での号泣
④戦後、物々交換後の帰宅時に水原哲に声を掛けなかった
⑤「ばけもの」は、なにもの?

以下は、原作をじっくり読んでの個人的見解です。まぁ、こんな意見・解釈もあるのか、程度にお読みください。
①「傘」:これはまぁ「脚」の隠喩でしょう。「股」というと直接的ですが分かりやすいかも。つまり、男:傘を持ってきましたか?(問答スタート)→女:新しいのを(まだ未経験のを)→男:開いてみてもいいですか?(脚[股]を開いてもいいですか?=性交渉してもいいですか?)→女:良いですよ。
つまり、新婚初夜のぎこちない男女の、性交渉へのきっかけ作りの為の伝統的会話なのでしょうね。たぶん...。

②「嫁をあてがう」。これには2つの要素があるように思います。ですが、先に前提条件。周作はすずを愛していて大事に思っている。(これは前後の表現からでも良く見て取れる。)
そして、2人で街に出た時、同級生の水兵さんの話をすずから聞いている。(無自覚な淡い恋心があった事を匂わせる。)
という事を踏まえて、なぜあてがったのか? (1)お国の為に前線で戦っている、いつ死んでもおかしくない兵士がわざわざ同郷の女を探して来た(娼館ではなく)=恋しい、死ぬ前に会いたい、という意思表示。すずが以前話していた水兵はこの人で間違いない。そして、自分には見せない遠慮のない親密なやり取りを見せられる=同郷という事もあるがお互いに心が通っている。すずは、自分が嫁入りに来てほしいと願い、結婚までほとんど会った事も言葉を交わしたこともないのに嫁に来させている(本人の意思ではなく親からの返答で決まっている)。その事に対する負い目もある。つまり、この二人を引き裂いたのは自分の求婚の申し出。それが無ければ二人はたぶん...。  時代背景的にも終戦に近く、戦局的にお国の為に前線でいつ死んでもわからない、我々国民の為に命を投げうって戦ってくれている兵士、わざわざ会いに来るぐらい慕っている、自分が2人にしてやれる恩返しであり罪滅ぼしはこれぐらい→あてがう。という心理的な流れなんじゃないかと。
(2)原作を読まなきゃ分からないいのですが、周作さんには遊女のリンさんと結婚話までいった過去があります。周囲の反対により頓挫しますが、この事への負い目も(1)に加算されているように思います。
いずれにせよ、「旦那以外の男と寝る」ことは、鍵閉めてますから、家族が起きる前にこっそり戻る事はできないので、まぁ周作家族にもバレます。でも、周作が説明したら十分納得のいく理由があってこそだと思います。「前線の兵隊さんだし、強引に来てもらってるし、まぁ、一度ぐらい仕方ないよね。」が、着地点のように思います。切ないね~。

③「玉音放送後」 これは原作読まなきゃ本当の意味は分からないと思います。セリフを改変されてますし。
このセリフはたぶん政治色(左翼)が出てしまうのを抑えたかったのかなー、と思いますが、原作の方が解釈しやすいです。
「この国から正義が飛び去って行く」太極旗「暴力で従えとったいうことか」「じゃけえ暴力に屈するという事かね」「それがこの国の正体かね」
まぁ、左翼的表現ですね。でもこの方が分かりやすい。何故号泣したのか? 私の解釈では、こうです。
「正義ゆえの行動」としての戦争が「軍事力を背景にした利己的行動」としての戦争であったと気付かされてしまったから。
「軍事力を背景にした利己的行動」は、歴史的に見てどこにでもあり、大航海時代以降、黒人奴隷、米大陸の支配・植民地化などヨーロッパ列強を中心に世界を巻き込んで当たり前に行われてきた。そして、その魔の手はアジアにも及んできた。その魔の手に対抗すべく開国し、富国強兵のスローガンの下、軍事力強化を行い、欧米列強に支配されていた(支配されそうになっている)アジア諸国を守るという「正義ゆえの行動」として、戦争を開戦した、と国民は思いこまされていた。その正義の為に、尊く戦う。そう国は決意した。だから、一億玉砕の覚悟で国民総動員で戦っていた。正義の為に、親兄弟が戦死し、晴海が死に、右腕が無くなった。そして、正義の為に耐えてきた。
でも、たった2発の新型爆弾とソ連参戦で、あっさり敗戦を受けれた。つまり正義・信念を曲げたのである。何故曲げたの?「軍事力を背景にした利己的行動」では、負けると判断したら、降参するのが利己的行動であるから。それはつまり憎むべき相手とされていた欧米列強と同じ行動を日本も行っていた事に他ならず、「正義ゆえの行動」としての戦争では無かったことの証明だったのです。なので、太極旗→「(正義ではなく)暴力で従えとったいうことか(=軍事力を背景にした利己的行動=欧米列強と同じ)」「(利己的行動)じゃけえ(利己的判断で)暴力に屈するという事かね(正義の為に最後の一人になるまで誇り高く戦うんじゃなかったのか?そのために晴海や右腕を失ったのでは?)」「それがこの国の正体かね」

「うちも知らんまま死にたかったなぁ...」
玉音放送前までは、正義の為に誇り高く戦っていると国民みんながそう信じていた。自分も誇り高いと錯覚したまま死にたかった...。
と、解釈しています。

④「戦後の水原無視」これは②の「嫁をあてがう」の時の水原とすずの会話で、原作にしか出て来ない表現がキーになっている。
簡単に言うと「自分に対しての他者の対応が普通じゃない」。勤務時は「わら」のように理不尽に踏みつけられ、陸に上がれば「神様」のようにうやうやしく接してくれる。でもすずは以前と変わらず普通に生活している。そして、俺が死んでも英霊(神様的)としてではなく、(普通の幼馴染として)笑って思い出してくれ。そうじゃなかったら忘れてくれ。と言っていた。
しかし、玉音放送後、この国の正体に気付き失望していたが、水原には正義を信じて戦っていた人(英霊)として美しい思い出でいてほしかった(実際、「嫁をあてがう」の時はそうだった)、失望したくなかったので、声を掛けず、美しい思い出のまま、正義に満ちた笑顔の水原、いつも笑っていた晴海の、笑顔の入れ物になろうと思った。

⑤「ばけもの」はお兄さんの可能性大です。しかも霊体。もしかしたらあの橋にしか現れる事はできないのかも。
(1)原作の鬼いちゃん冒険記にワニと結婚して食料調達に行く姿がまさにばけもの。映画ではワニの嫁さんも出てくる。
(2)最初のおつかいの場面で、周作と出会わせる→死後、ぼんやりな妹の為。
(3)どこにでも出現できるなら、両親とすみちゃんも、すずの右腕も守れたはず。何かあの場所に特別な因縁が...。
まぁ、完全な憶測です。

◆上記のシーン以外で個人的に印象的だったシーン
①配給が少なくなって節約飯のレシピをあれこれ工夫するシーン
  主人公や作品の魅力が詰まったシーン。
②初の本土空襲で現実感が無く、水彩画的に描かれるシーン
  目の前の光景に現実感が持てない心情描写を本当に巧く表現している。 
③B29からの無差別爆撃をB29側から描いてるシーン
  戦争映像などで良く見るB29からの空爆シーン。しかし、その先には...。(涙)
④腕を失ってから夫も徴兵され、家に空襲で焼夷弾が落とされ、「この家が無くなったら、自由に避難できる...」と考えるが「夫が兵役から帰ってくるのはこの家だ、夫と再び会うためにはこの家を守らねば!」と必死で火を消すシーン。
  逃避による自身の安全より、夫との再会を選んだシーン。(涙)
⑤義姉の径子に心から受け入れられた、と実感できたシーン

他にも名シーンがいっぱいありました。
個人的な名セリフも沢山ありました。

のんさんの声も違和感なかったです。ていうかピッタリ!

2018年12月公開の30分増しバージョンも期待感があります。

この世界の片隅で、この作品に出合えた幸せに感謝します。
{/netabare}

◆◆追記◆◆
すず、周作(臭素)、哲(鉄)、リン、径子(ケイ素)、晴海(アルミ)、すみ(炭素)、浦野(ウラン)、北条(ホウ素)、サン(酸素)、要一(ヨウ素)などなど

◆◆追記◆◆同じ原作者作「夕凪の街 桜の国」を読みました。
「この世界の片隅に」が、あまりに良かったので読んでみました。
同じく広島が舞台ですが、戦後10年目と現代での物語です。原作者初の戦争ものだそうで、本作があって「この世界の..」につながる意味深い作品です。個人的には「この世界の...」の方が好きです。これは明らかです。ですが、「夕凪の...」も、「この世界の..」の時間軸的に後の話なので、広島原爆に関わった人の後日談的な物語として非常に興味深く見させて頂きました。

もっと「こうの史代」の世界に浸りたい方にはオススメです〜。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

65.2 4 恋愛で日常なアニメランキング4位
兄に付ける薬はない!(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (104)
456人が棚に入れました
中国の人気Webマンガ「快把我哥帯走」を原作としたアニメ。バイオレンスな妹がおバカな兄を殴る蹴る!兄弟愛!恋!グルメ…?など全部入りの学園コメディ。監督・脚本は「やわらか戦車」「アグレッシブ烈子」「英国一家、日本を食べる」など数多くのアニメ作品を手がけているラレコが担当。

声優・キャラクター
中村悠一、雨宮天、小野賢章

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

中国国内での合計閲覧数が5億回を超える作品…

この作品の原作は未読です。
タイトルにも記載しましたが、中国国内での合計閲覧数が5億回を超えているとか…
確かに絶対数は凄いと思いますが、中国は人口の母数そのものが多いので、回数と人気度の関係は日本と一緒じゃないでしょうから、この数字の持つ意味は正直良く分かりません。
この作品に食いついた理由はただ一つ…天ちゃんが出演されたからです。

天ちゃん…1週間フレンズ。の藤宮香織で初ヒロインを演じられたのがちょうど3年前…
まだ3年…?
もう3年…?
と考えると、きっと前者の感覚の方が強い気がします。
その間、7つの大罪のエリザベス、プラメモのアイラ、モン娘のミーア、このすばのアクアなど魅力的なヒロインをたくさん見せて貰いました。
エリザベスとアイラには前が見えなくなるほど号泣しましたし、ミーアとアクアには何度も爆笑させて貰いました。
2014年以降の出演作品は、ほぼ主要キャラである事からも彼女の人気が伺えると思います。
私の中でかなり推している天ちゃんが出演されるのであれば、私に見ないという選択肢はありません。
こうして視聴に臨んだ訳ですが…

作画はお世辞にも綺麗とは言えないと思います。
それでも完走できたのは、出演された声優さんの力量にほかなりません。
2人の兄妹の日常を描いた作品で、しょうもない事をする兄を妹が暴力で粛清するある意味お決まりの展開…
天ちゃんは妹役で兄が中村悠一さん、兄の友人として小野賢章さんと花江夏樹さんが出演されています。
中国の作品で5分枠のショート作品にも関わらずこの配役…正直かなりレベルが高いと思います。
実際に声優さんの演技は相当レベルが高かったですけど…

特に天ちゃんの演じた時秒(シーミョ)のはじけっぷりは半端ありませんでした。
普段兄には暴力的な一面ばかりを見せていますが、時折物凄くしおらしくなる事があって、そのギャップが彼女の魅力になっているのですが、それを見事に演じ切っていたと思います。

でもここまで暴力的なキャラって初めての配役だったのではないでしょうか…?
あ、WWW.WORKING!!の鎌倉志保もそうだったかな…?
でも志保はラストの方で頭にお花が咲いていましたからね…
そう考えると、「超」が付くほどのツンデレキャラを演じるのが抜群に上手いのかもしれませんね。

1クール12話の物語でした。
完走して振り返ってみると、天ちゃんの魅力溢れる作品…という気がします。
中国版では違う声優さんが演じているようですが、きっと作品から受ける印象はだいぶ違うんだと思います。
彼女のファンなら視聴して損をする事は無いと思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

TAMA さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

ラレコのお陰かな?

監督・脚本がラレコだからかな。『ガ◯活』みたいで入りやすかった。中国アニメはことごとく低評価が多い中やっと観れるのが来たかな?と思います。
声優さんの中村悠一さんや雨宮天さんのチカラもありますね。『京◯』と『アク◯』か。

残念な部分はやはり中国主体になってるので風潮やお金なども中国では当たり前を使ってるのでそこら辺は分かりづらいかな。『元』と『円』は相場が分かってないと2話の所の面白さは感じ辛いかな。

中国アニメは『知ってて当たり前』や『後半(早ければ中盤)失速』が多いので様子見ですかね。どれかに当てはまったら切ると思います。

中村悠一さん、やはり兄役合うな~…おっと(・・;)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

プクミン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

大体兄が悪い

主人公の兄とヒロインの妹が繰り広げる学園日常アニメ(ショート)。
「長いアニメ見るの面倒なんだよね」
という人には、こういうショートアニメって良いですよね。

ちなみに中国産という事で、タイトルやOPとか名前が不明という事で、ここで好みが一気に分かれそうです。

肝心の内容はというと、普通に面白かったです。
・何か問題が起きる→大体兄が原因
・何かしようとする→大体兄がややこしくする
大雑把に言うと、こんな感じです。

あくまでショートアニメとして、暇潰しとして見る分には面白いと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

67.4 5 恋愛で日常なアニメランキング5位
兄に付ける薬はない!2(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (57)
259人が棚に入れました
学園ライフをコミカルに描き、中国では累計約30億回の再生回数を誇る人気WEB漫画「快把我哥帯走」が原作。1期は、2017年春より日中両国で放送・配信。第1期と同様、イマジニアが、アニメーション制作、及び、日本でのTV放送までのコーディネート業務を担当。アニメーション制作は「アキンド星のリトル・ペソ」(プロデュース イマジニア株式会社)「がんばれ!ルルロロ」等のファンワークスが共に進行しております。脚本、監督は「やわらか戦車」、「英国一家、日本を食べる」、現在「アグレッシブ烈子」がNetflixで配信され海外を中心に話題沸騰中のラレコが担当。ファンワークスがアニメーション制作を担当する。2018年7月より放送・配信。

声優・キャラクター
中村悠一、雨宮天、小野賢章、花江夏樹

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

仲良し兄妹(!?)の「時分(シーフン)」「時秒(シーミョ)」が送る、日常コメディ☆

この作品の原作は未読です。
もともと中国のWEB漫画として発表され、中国国内では5億回の再生数を誇る作品です。
でもこの作品はこれだけじゃないんです。
日本の少年ジャンプ+でも配信されているんです。
つまり日本でも認められた作品、ということになるんです。

その兆候は理解できない訳ではありません。
アニメ第1期は、2017年の春アニメで1クール…
ところが今回のアニメ第2期は堂々の2クール作品になりましたから…

アニメ第1クールは、天ちゃん演じる時秒のお陰で完走できたと思っていました。
でも今回この作品を視聴して思ったのは、天ちゃんだけではなく、兄の時分や開心など時秒を取り巻くキャラ全般的に面白いから完走できた事を改めて感じました。

でもとりわけ面白いのが時分と時秒の掛け合いです。
兄の時分は、結構だらしない感じ…時間とか、お金とか…
自分で散々食い散らかしておいて、いざという時の考えが浅はかなんですよね^^;
他力本願な部分も大いにありますし…
だからこの作品の中で一番空回りしているのが時分だと思います。

そして兄のとばっちりを受けるのが妹の時秒…という構図なんです。
そりゃ、兄に対して鉄拳制裁を加えたくなるのも理解できます。
でも、時々「あぁ、やっぱり兄妹なんだなぁ…」と思うこともあるんです。
例えば恋愛に対する態度や姿勢とか…

兄妹による日常ドタバタ系が嫌いじゃなかったらきっと楽しめる作品だと思います。
天ちゃんの魅力もたくさん感じられますし…

まぁ百聞は一見に如かずと言いますから、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

2クール全24話の物語でした。
続編が制作されるなら絶対に視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

TAMA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

この兄に付ける薬を!!

1期途中から出てきたキャラも2期は結構活躍してました。中国作品ですが脚本・監督がラレコさんがやってるのでギャグ物として結構楽しめました。


原作・未読。
アニメ・全話視聴。(全24話・5分アニメ)


他作品(日本の)ではありますが『ガ○活!』みたいなノリですね。簡単に例えると。
この作品を観るにあたり大きな欠点は中国の風習や学校の行事や授業など色々と日本とは違うとこがあるので理解出来ない部分があるかもしれません。
ただそこをクリア、若しくは気にしない方でギャグ物が好きな方には楽しめる作品だと思います。
中国アニメはハズレが多いと感じてますがこの作品は中々楽しめました。


んー…簡単に作品の説明をすると中国学園物?(日本で言うと兄は高校あたりで妹は中学あたり)でギャグ作品。
兄『時分←シーフン』は学力なし、根性なし、妹おもいだが考えが浅くあくどい行為を色々やるのでいつも妹にボコボコに…。
妹『時秒←シーミョ』は格闘技が得意。なので兄はいつも…って兄が余計な事をするからだが(笑)
妹は兄の同級生の『開心←カイシン』に恋心を持っておりたまに盲目的になってしまう。
と、この兄妹と周りの人間を巻き込んだギャグ作品です。
…後半で兄と委員長のとこは中々カッコ良かったかな。フフッ、鼻毛。
そして『腐』もあるでよ!


ギャグや間のとり方などは問題なし。同級生達の悪ふざけや恋愛観なども学生ノリとしては問題なく視聴出来ると思います。
とりあえず授業中に居眠りして先生からさされたら「SAM」と答えてれば良いのかな(笑)
気になる方は本編でどうぞ!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

pooki さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

<60> 現代中国人兄妹の暴力的ショート ギャグ二期。リアル妹。

現代中国人兄妹の暴力的ショート ギャグ二期。
原作こそ中国だけど、実質的にはラレコかな。ネタは力押し。国産に比べてガサツで荒々しい。
新キャラやラブコメ要素が増えた二期。個人的にはリアル妹を拡張した感じが好きだったんで、妹の出番が減ったのは不満。でもまぁ絵柄も含めて好きな作品。

<60> 現代中国人兄妹の暴力的ショート ギャグ二期。リアル妹。
1 話視聴。
現代中国人兄妹の暴力的ショート ギャグ二期。
原作こそ中国だけど、実質的にはラレコかな。ネタは力押しで、国産に比べてガサツで荒々しい。もうちょいチャイナぽくてもええんやで。
感覚的に合わない人も居ると思うけど、リアル妹を拡張した感じが好き。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
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