リーダーで月刊少年マガジンなTVアニメ動画ランキング 2

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81.6 1 リーダーで月刊少年マガジンなアニメランキング1位
ボールルームへようこそ(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (607)
2464人が棚に入れました
やりたい事もなく、進路に悩む中学3年生・富士田多々良はある出来事をきっかけに現役のプロダンサー仙石要と出会う。

仙石に連れられ、小笠原ダンススタジオへ足を踏み入れた多々良は、初めて社交ダンスの世界に触れ、同級生の花岡雫の真摯な姿にショックを受ける。

煌びやかに踊るダンサー達の映像に魅せられた多々良は、再び小笠原ダンススタジオへ向かい…

声優・キャラクター
土屋神葉、佐倉綾音、岡本信彦、森川智之、富田健太郎、諸星すみれ
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

自分にはアイシールド21が近いと思える

原作の9巻ぶんはやり切った感じ。原作はちょっと見た程度だが、画力が高く、アニメでもそういった作画が反映されていた。原作者は体調が優れないようで、ストックが貯まりにくいみたいだが、結構面白いと感じたので、また、アニメ化してほしい。

踊りは作画があると静止画より分かりやすく、迫力がある。

個人的にはアイシールド21のように感じた。主人公の富士田多々良はヤンキーの標的になりやすい男。そこを長身プロダンサー仙石要に助けられる。花岡雫を仲間だと思って追いかけたために、ダンススタジオに来てしまっただけだったが、無理に勧誘されて嫌々競技を始めるけれど、才能を発揮する。周囲の注目の的になる。

作品の後半で競技会において、悠木碧の声がぴったりで千夏と中学生時代までのパートナーで千夏に恋愛感情に近いような感情を持っている甲本明、兵藤マリサの元でダンスを学ぶ社会人でかつて師事していた先生のオールドスタイルで勝てなかったことから自暴自棄になってトラックに跳ねられ、背骨を折りダンスから遠ざかっていたが復帰し、オールドスタイルを極めることに執着する釘宮方美とそのパートナー井戸川民絵の心理描写もしっかりされていた。その葛藤を描いていてよかった。

多々良のバイト先の喫茶店の娘であり、千夏とは小学一年からの付き合いで、中学生時代までのパートナー。カップル解消後、なにかと千夏を挑発するような振る舞いと嫌味な言動が目立つ。現在のリーダーは峰。
本心は千夏に強烈な憧憬と愛情を抱き、競技ダンスに積極性を見いだせなかった時に「明は頑張らなくてもいい」と言われたことがトラウマになっていた。以後、千夏に構われたい一心で挑発するような態度を取っていた。都知事杯でダンスを競ってから次第に素直に千夏に関わるようになっていく。

岩熊 善徳

女性キャラクターが魅力的で全員スタイルがよい。多々良と最初にパートナーを組んだ真子は素直で可愛いし、この娘で推しは決まりかなと思ったけど、次にパートナーを組んだ千夏もじゃじゃ馬ながら、ツンデレな感じが好き。雫は最初だけ怖いのかと思わされたが、基本的には優しい性格で、主人公に厳しく当たることは少なかったように思う。長身長髪の美女で仙石のパートナー本郷千鶴も暴力的な面もあるけど、まさにダンサー。

この作品を見て、競技ダンス良いなあと思うけれども、やっぱりしんどそう。金スマで世界大会に挑んでいる企画とかを時々見るけれども、練習も大会も過酷そのもの。よくそんなに踊れるなあと尊敬している。トップレベルになると年収3000万くらいらしいけど、衣装代で結構持っていかれるし、夫婦でペアを組んでいるところは競技を少しでも離れると上のクラスに戻るのが大変だから子作りは諦めることも多いとか。

男女でお互いのパーソナルスペースに入って競技を続けるわけだから、続けていれば好きになるのは必然かも。{netabare}真子は主人公のこと好きそうな雰囲気出していたし、千夏とは何度も衝突しながらも優勝決まった後は、キスしていたし。それだけではなく、仁保友親は番場可憐のことを牛とか罵っていたのに、抱き合っていた。{/netabare}

OP
10% roll, 10% romance 歌 UNISON SQUARE GARDEN
Invisible Sensation 歌 UNISON SQUARE GARDEN
ダンスの動きとアップテンポな音楽がよい。この方たちはよくアニソンを歌ってくださるので、聴く機会が多い。
ED
Maybe the next waltz 歌 小松未可子
Swing heart direction 歌 小松未可子
1曲目は多々良が色々と踊っている。2曲目は多々良と千夏の微妙な関係性を表していて、作品にぴったり。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
第1話(Heat.1):小笠原ダンススタジオへようこそ
やりたい事もなく、進路に悩む中学3年生・富士田多々良はある出来事をきっかけに現役のプロダンサー仙石要と出会う。仙石に連れられ、小笠原ダンススタジオへ足を踏み入れた多々良は、初めて社交ダンスの世界に触れ、同級生の花岡雫の真摯な姿にショックを受ける。煌びやかに踊るダンサー達の映像に魅せられた多々良は、再び小笠原ダンススタジオへ向かい…

第2話(Heat.2):兵藤清春
小笠原ダンススタジオでレッスンを受けることになった多々良。だが、覚えが悪く、上達するのはいつになるやら…。そんな中、初めて連れて行かれた試合の会場にて、多々良は雫と、彼女のリーダーである兵藤清春のダンスを目の当たりにする。その迫力に圧倒された多々良が、次の日、余韻に浸りながらスタジオに向かうと、なんと兵藤清春本人と遭遇。でも、そのイメージは試合の時とはどこか違っていて……。

第3話(Heat.3):ワルツを踊れ
仙石らに連れられて、三笠宮杯の会場へとやってきた多々良。兵藤・雫ペアの踊りに圧倒されながらも、未知なるダンスの世界に思いを馳せて心がうずく。そんな中、スタンダード2次予選を前に兵藤が姿を消してしまい--?

第4話(Heat.4):ダンサーズ・ハイ
姿を消した兵藤の代わりに、初めてフロアに立ち、何とか一曲を踊り切った多々良。その多々良と雫のダンスを目にして胸に火がついた兵藤は、仙石の制止を振り切り、次の種目に出場する。いつもと違い、凄まじい気迫で情熱のタンゴを踊る兵藤。その目は多々良を見据えていて--!?

第5話(Heat.5):パートナー
小笠原ダンススタジオに突然やってきた、赤城賀寿&真子の兄妹カップル。兄の賀寿は兵藤が出場停止となった隙をついて雫とペアを組もうとする。雫がOKの返事をしたことで、練習を始めた2人。一方、多々良は取り残されてしまった真子と一緒に…?

第6話(Heat.6):ライン・オブ・ダンス
真子を放って兵藤のかわりに雫とカップルを組もうとする賀寿。そんな賀寿に真子を認めさせ元のカップルに戻すべく、多々良は勝負を挑む!! しかし、いざ真子と組んで練習を始めてみると問題続出で……!?

第7話(Heat.7):天平杯
多々良と賀寿の決戦の場、天平杯。初めてのエントリー試合に緊張を隠せない多々良だが、同じように緊張しながらも微笑みを浮かべる真子の姿に気合を入れ直し、フロアへの一歩を大きく踏み出す。一方、多々良たちの踊りを見て賀寿にも火が点いた!多々良たちは一次予選を勝ち抜くことはできるのか--!?

第8話(Heat.8):現実
天平杯準決勝。試合で4種目続けて踊ることが初めての多々良は、早くも体力の限界が近付いていた。その様子を見た仙石は、バリエーションを止めるようにと声をかける。他の選手達とのキャリアの差にショックを受ける多々良。そんな中、その場に現れた兵藤が多々良へ放った一言は…

第9話(Heat.9):花と額縁
いよいよ決勝戦。多々良は真子の「額縁」になる決意をもって、決勝のフロアに臨む。決勝最初の種目はワルツのソロ演技。真子を「花」とするために「額縁」に徹する多々良のダンスは、いつしか会場を魅了していき……。多々良が出した、「花」と「額縁」の答えとは--?

第10話(Heat.10):ボルテージ
多々良と真子の演技を目の当たりにした賀寿は、ダンスを始めた幼い日から今日までの出来事を思い出す。真子にせがまれて初めてダンス教室を訪れたこと。ジュニア大会の表彰式で、ある人物から嬉しい言葉をかけられたこと。やがて成長し、真子以外のパートナーと組むように勧められたこと--。そして今、雫とカップルを組む賀寿は、雫とのダンスに大きな手応えを感じていた。だが突然、集中の糸がプツンと切れて、上手くリードできなくなってしまい……!?

第11話(Heat.11):評価
決勝最終種目、クイック・ステップ。多々良は仙石から伝授された特別バリエーションで、天平杯のラストダンスに挑む。 しかし、体力の消耗と共に多々良の足は重くなっていき、初心者ゆえの技術不足が露呈してしまう。 それでもなお、多々良の一挙手一投足が審査員や観客たちの目を引きつけてやまない。 それは、純粋に「見てもらいたい」という一心で踊る多々良の感情が、見る者に伝播していたからだった…。 天平杯、ついに決着!

第12話(Heat.12):出会い
春。無事に高校生となった多々良だが、1日目から不良に絡まれてしまう。そこへ助けに入った上級生は、なんと賀寿だった。意外な形で再会を果たしたダンス仲間と共に幕を開けた多々良の新生活。当面の目標は、雫が留学を延期した1年以内に、また同じフロアに立つことだ。そして仙石を観に東京ダンスグランプリの会場に赴いた多々良が、偶然出会ったのは…!

第13話(Heat.13):お見合い
多々良は後楽園ホールでクラスメイトの女子にバッタリ出会う。教室では社交ダンスをダサいと言っていた彼女が、何故ダンスの競技会を見に来ていたのか? 次の日、意外にも彼女のほうから話しかけてきたが、ダンスではなく仙石組のルックスが好きなだけと言い放つ。さらに仙石組のサイン目当てで小笠原ダンススタジオまでついてきたという彼女=緋山千夏に、多々良は振り回されるばかりで……。

第14話(Heat.14):結成
パートナーがなかなか見つからない多々良は、千夏と踊ったことをきっかけに自分のリードへの自信を失いかける。そんななか多々良は、バイト先のカフェの娘・明も競技ダンスをしていることを知る。しかも明と千夏はジュニア時代に女子同士でペアを組んでいた仲だというのに、今はどうにも険悪な様子。なんと明への対抗心から、千夏は多々良とカップルを組むと宣言してしまい……。

第15話(Heat.15):じゃじゃ馬ならし
マリサにずるいと言われたことが頭から離れない多々良は、千夏とのカップル練を断ってまでマリサのスタジオを訪ねる。そこではノービス戦で優勝した釘宮達がレッスンを受けていた。多々良は釘宮と組んで踊ることになったのだが、まともなリードをすることができない。逆に釘宮の力強いリードには逆らえず、いいように振り回されてしまい……。

第16話(Heat.16):四本足
マリサに黙って、静岡で行われるグランプリにエントリーした多々良&千夏ペア。兵藤組や赤城組の不在を知り目的を見失いかける多々良だったが、むしろ兵藤たちがいないことで千夏とのダンスにより集中できるようになっていた。マリサの教えを反芻しながら踊る多々良と千夏。バランスを崩した千夏を支えようとした多々良は、ふと違和感を覚える。気持ち悪いような、心地いいような、その感覚の正体とは--?

第17話(Heat.17):表現者
東京都民ダンススポーツ大会A級戦。そこで優勝することをマリサに命じられた多々良と千夏。しかし、大会直前にも関わらずふたりの関係は最悪にこじれてしまう。そんな中、なんと兵藤が多々良たちのサポートをすることになった。兵藤は多々良が抱える“問題”を指摘。どうやら「踊り以前の問題」らしいのだが……。

第18話(Heat.18):背番号13
いよいよ都民大会に臨む多々良と千夏。「負ければカップルを解消する」という覚悟のもと、無名ながらも優勝をめざす二人の踊りは、徐々に審査員や観客たちの注目を集めるようになっていく。相変わらず踊るたびに口論を繰り返してばかりだが、本気でぶつかり合う多々良たちの様子を見守る兵藤と賀寿。そして兵藤には何か思うところがあるようで……。

第19話(Heat.19):敵(ライバル)
多々良&千夏組が二次予選でフルチェックを取る一方で、明たちの組はチェックをひとつ落としていた。私の今のライバルは多々良だからと、勝ち誇ったような顔を見せる千夏に明は苛立ちを覚える。リーダーの峰とも息が合わず、明の焦りは募るばかり……。全力でダンスに向き合っている千夏と「別にダンスが好きなわけじゃない」と言いながらもダンスを続けている明。対照的な二人の出会いは、小学生の頃にさかのぼる。

第20話(Heat.20):友達
千夏への複雑な思いを抱えながら、今日までダンスを続けてきた明。しかし、千夏と多々良がぶつかり合いながらも懸命に踊る姿を見て思い出す。「ダンスは心から楽しむものだ」という、かつての恩師から聞いた言葉を--。次の瞬間、フロアには心からの笑顔を見せて踊る明と峰の姿があった。一方、多々良はインターバル時に清春から「肩甲骨を剥がしてやろうか?」というアドバイスを受け…⁉

第21話(Heat.21):扉(ドア)
兵藤からのアドバイス、もといストレッチを受けた多々良。体の可動域を増やすことで、釘宮の大きさに張り合える…はずだったのだが、多々良は動きすぎる自分の体をコントロールできない。フロアを見つめる明も、雫も、多々良のリードの変化に気づいて不満や不安を覚えるなか、兵藤は多々良の変化についていこうとする千夏の学習スピードに注目していた。

第22話(Heat.22):リーダーパートナー
兵藤に受けた筋膜リリースの影響で動きが大きくなりすぎている多々良に戸惑いながらも自分たちの形を探そうとする千夏。二人の踊りの変化は観客席や審査員の目を引きつけ、競技中、他の選手をいっさい視界に入れない釘宮の目にもはっきりと認識されるようになっていた。観客からの拍手を受ける多々良の急成長を前に釘宮は、恩師との出会い、そしてダンスに苦悩した日々を思い出すのだった。

第23話(Heat.23):伝統と進化
富士田組は準決勝4位で決勝に進出。結果を伝えようと千夏を探す多々良のもとに、なんと仙石から電話が...。そして、ついに迎えた決勝の舞台。仙石の言葉を胸に、カップル結成以来ぶつかってばかりだった千夏と手を取り合ってフロアへと足を踏み出した多々良は、ワルツを踊り始めたとたん、今までにない不思議な感覚に襲われていく--。 一方、ワルツから全開で飛ばしていく釘宮組。2組の勝敗の行方は!?

第24話(Heat.24):ボールルームへようこそ
決勝3種目めのヴィエニーズ・ワルツは、男女が交互にリードの役割を演じるという、富士田組に似合った種目。一方、4種目めのスロー・フォックス・トロットにおける優雅さの表現は釘宮組に分があった。片やダンスを始めて間もない新人、片や10年選手という2組の対決は、どちらが優勝してもおかしくないほどハイレベルな戦いになっていた。ついに迎える決勝最終種目、クイック・ステップ。多々良と千夏はどんな踊りを見せるのか?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「はじめの多々良」からの脱却

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
超王道なスポ根作品です。序盤は完全に「はじめの一歩」ですね。まあ、パクりじゃなく王道という事で(汗)

しかし、特に2クール目からは「ペア競技」「男女の関係性」など独自の色が出て来て、加速度的に面白くなっていきました。その辺が「はじめの多々良からの脱却」です。

競技(社交)ダンスという、あまり身近ではない題材を用いているので、初めて知ることは多く、導入系としても楽しめる良作です。

また、レビューでも触れましたが、特に2クール目のOPとEDは素晴らしい。OPには、2017秋の「ベストOP剣道部賞」を差し上げます(なんじゃそりゃ)w 映像と歌詞(フレーズ)の噛み合わせも良いし、基本的に、「UNISON SQUARE GARDEN」さんが好きなんでしょうね♪

(作中、「社交ダンス」ではなく「競技ダンス」という言葉を使うのは、多分、制作のこだわりなんだろうから、それに準じます)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
競技ダンスは、間違いなくアニメと相性の良い競技。流れる動きと音楽は、漫画にない要素だから。

1クール目は☆3.0、2クール目は☆5.0って感じでした。

まず1クール目ですが、まあまあの出来だったなと。作画は基本的に良いし、キャラデザをしっかりと原作に寄せている辺りは好印象でした。肝心のダンスは、悪くはないけどもっとやってほしかったな~。上半身は滑らかで良いんだけどね。(特に後半は)全身が入るシーンは止め絵が多くなったな~と思いました。同じダンス系で、「ユーリ!!! on ICE」レベルをイメージしてた私が悪いんだけどね。

11話は少しがっかりしました。天平杯入ってから(7~10話)は止め絵も多くなりましたが、そこは問題なかったです。「ユーリ」は逆に、予選から動かしすぎてマンネリ化しちゃったわけで、ポールルームはそこら辺分かってて、ラスト前の11話でガッチリ競技ダンス魅せるのかなぁと思っていたから。

ところが、11話も止め絵が、というか心理描写が多すぎて、熱さは多分にあったものの、ダンスという点ではもの足らなかったなと。まあ、原作読んでてストーリーとか知っちゃってる自分と、アニメから入った方では求めるものが違うだろうから、しょうがないんだけど。

けどやっぱり、連続心理描写の後に、1分くらいで良いから音楽とダンスだけ(台詞なし)でガッチリヌルヌルと魅せる場面があっても良かったと思います。せっかくのアニメーションですし(作画も力ある方々っぽかったし)。

良かったのはとにかく、真子ちゃんの可愛さですね~。それが1クール目の一番の印象でした。

さて、2クールですが、新ヒロインの「ちーちゃん」が出てきたことで、物語が大きく動きます。一部では、「タラシの多々良」と言われる多々良君wが、いよいよ本妻を定め、本格的に競技ダンスに向かい合っていきます。

この「ちーちゃん」が抜群に可愛く「なってきます」。最初は、(真子ちゃんがメチャクチャ可愛いかっただけに)「このヒロイン、何なん?」と、あえて反感を抱かせるようにしながら、(16話目あたりから)徐々にちーちゃんの魅力を引き出していく構成に感心。アニメには珍しいタイプの「勝ち気なメインヒロイン」。でも、弱い部分もちゃんとあって、自分的ヒロインランクでもかなり上位w 弱メンタル時のちーちゃん、可愛いよね♪ 最終話のほっぺにチューでヤられた男共は多いはずw

サブキャラも良かったです。釘宮さんのベテラン感というか、師弟関係は熱かったし、民絵さんの大人な感じも素敵。明の歪んだ感じも、ライバル時はウザかったけど、過去編を経てギャグ要員になってからは可愛く感じました。ある意味、兵藤くんと雫を温存したのは上手いよね、これからガッツリ絡むわけだし。

唯一の不満は、2クール目で真子ちゃんの影が薄くなったことだけど、ここは、今後に期待だね! いよいよデレ始めたちーちゃんと、タラシの多々良君の間に割って入って、恋愛面での(爽やかで可愛らしい)三角関係を期待したい! 真子ちゃんと明が共闘とかしたら楽しそうだね、利害が一致してるしw

肝心のダンスは、やはり絵で魅せるというより、心理描写が多く、もはや哲学にw やはり、「ユーリ!!! on ICE」は特殊な例だったのだなと。ほんと、最終話の2分で良いから、心理描写ナシの台詞少なめで、音楽と躍りだけで、競技ダンスの魅力をガッチリ伝えてほしかったです。

序盤こそ、「はじめの一歩」の完全なるオマージュだったけど、やはり、「男女ペア競技」という特性を生かした、恋愛要素や、ペアとの衝突や一体感など、「らしさ」を出し、完全に独自の世界を切り開いてくれましたね。素晴らしかったです♪

最後に、2期のOP、EDは共に素晴らしいものでした。音楽、映像、共に激しく情熱的なOPは、このアニメの競技面の魅力を。柔らかく温かいEDは、人間関係面の魅力を伝えているのでしょう。秀逸でしたね~。UNISON SQUARE GARDENさんは、聴かせたいフレーズを響かせるのが上手いですね~。

〔まとめ〕
△序盤の、「はじめの一歩」感
△ダンスシーンの止め絵の多さ
○競技ダンスを知れる
◎真子ちゃんが可愛い
◎ちーちゃんも可愛い
○釘宮さん渋い
△2クール目で真子ちゃん空気
◎OP、EDの良さ
{/netabare}

【余談1~ 社交ダンスといえば? ~】
{netabare}
私的には、競技(社交)ダンスといえば「ウリナリ社交ダンス部(TV番組)」ですね。あれで知識を得ました。私より上の世代なら、「Shall we ダンス?(映画)」でしょうか? 今は、金スマの、キンタロー。さんで少しブレイクしましたね。てな具合に、これまで何度か流行を作ってきた競技です。

んで本作。アニメというより、原作(漫画)がブームを作っていますね。漫画って裾野が広いから、これで競技人口が増えれば良いですね♪
{/netabare}

【余談2~ はじめの一歩との相似点 ~】
{netabare}
まあ、挙げればキリがないんで、アニメ内で特にあからさまなところだけ(以下、はじめの一歩のネタバレも含みます)。

①競技を始めた流れ。
一歩→弱気な主人公がいじめられたところを鷹村(日本チャンピオン)に助けられ、無茶な課題(葉っぱをジャブで10枚とる)を課せられ、根性で達成したから。

多々良→弱気な主人公がかつあげされたところを仙石(日本チャンピオン)に助けられ、無茶な課題(一晩中踊らせる)を課せられ、根性で達成したから。


②ライバルの存在
一歩→同じジムにいた同学年の宮田は、幼い頃からプロボクサーだった父を目指して、努力を重ねていた。周囲からは天才と呼ばれる。ある日一歩と試合をすることになり、素人である一歩の強打がアゴを揺らし、敗北し、心に火がつく。一歩をライバルと感じるようになるが、肝心の一歩は宮田を憧れの人と尊敬している。性格はクールで言葉は少ないが、実は熱い。イケメン。

多々良→同じスクールにいた同学年の兵藤は、幼い頃からプロダンサーだった母を目指して、努力を重ねていた。周囲からは天才と呼ばれる。ある日、兵藤の代わりに多々良が試合をすることになり、素人である多々良のダンスをみて心に火がつく。多々良を意識するようになるが、肝心の多々良は兵頭を憧れの人と尊敬している。性格はクールで言葉は少ないが、実は熱い。イケメン。


③実家の生活によって自然と培われた素養
一歩→幼い頃から実家の釣り船屋を手伝い、船に揺られてきたことで、ボクシングに必要な強靭な足腰や並外れたパワーが身に付いていた。

多々良→幼い頃から実家で、祖母に相撲実況をしていたたことで、ダンスに必要な観察眼や洞察力が身に付いていた。


④第2のライバルは熱血漢
一歩→大阪にいる千堂は、バリバリの関西弁とイケイケの性格の熱い男。一歩ばかりではく宮田にも噛みつく猛獣のような性格。

多々良→群馬にいる賀寿は、バリバリの上州弁とイケイケの性格の熱い男。多々良ばかりではく兵藤にも噛みつく猛獣のような性格。


⑤第3のライバルは暗黒系
一歩→「死神の鎌」とも言われる間柴了。性格的には、暗くて陰険で粗暴。長身を活かしたアウトボクサー。でも、実は良い人だったりする。

多々良→怪我から復帰した元一流選手の釘宮さん。性格的には、暗くて陰険でオラオラな感じ。長身を活かしたクラシカルなスタイル。でも、実は純粋にダンスに向き合っている。

⑥試合に臨む姿勢
一歩→基本的に、ボクシングが大好きで真面目で素直な性格。試合においては、会長から習ったことを全部出しきろうというのが基本スタンス。

多々良→基本的に、社交ダンスが大好きで真面目で素直な性格。試合においては、仙石に習ったことを全部出しきろうというのが基本スタンス。


、、、他にもまあ、試合中に飛び交う心の声と汗とか、山ほどあります。

私は個人的には「王道作品は基本的に似るもの」「仮に多少パクってても、おもしろければOK」というスタンスですか、流石にここまであからさまだと、、、ねぇ。同じマガジンだし、良い、、、のか?

まあ、レビューでも書いてますが、後半にいくに従って個性が出てきたから、結果的には良いんだけどね。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
始まりは完全に、はじめの一歩だな。ヒロインがいるかいないかの違いはあるけれど。

2話目
社交ダンス、折角の魅せ処、止め絵を多用するんかい(汗)

3話目
お婆ちゃんに対する相撲実況で、知らずにダンスに必要な眼を養ってきたとか、まんま、はじめの一歩(苦笑)

4話目
完全に宮田と一歩ですやん。そして千堂。若干やり過ぎな気が……。

5話目
この男女のニヤニヤは、はじめの一歩にはない部分だよね。多々良と真子のカップル好きなんだよね♪

6話目
真子ちゃんマジ天使w 皆が(多々良に)かまってくれるのは、圧倒的な天才だから(汗)

7話目
真子ちゃんマジ天使w ああやって、縦長テントで着替えるんですね、社交ダンスって。方言聞き取れんw 怒った真子ちゃんも、マジ天使w 教わったこと全部って、また、はじめの一歩。

8話目
もうこの二人がカップルでええやん。身長も近いし。

9話目
もうこの二人がカップルでええやん。兵藤倒せや、そのまんまw

10話目
サッカーじゃなく、キックベースw 止め絵ばかりで、作画力温存? 次で爆発させるなら、それでも良です。

11話目
ここがダンスの見せ処かと思ったけど、心理描写多すぎたな。心理描写の後で良いから、1分くらい、音楽と躍りなしで魅せてほしかった。

12話目
あ、2クールなんだ(アニメの事前情報は入れないので)。これ、原作ストック使いきるつもりだな。マコちゃんがブラをつけたってやつ、名シーンw メガネっ娘、良いよね~。

14話目
売り言葉に買い言葉w 正式カップル誕生やね♪

16話目
チーちゃん、キャラが良くなってきたね♪ 人間模様が良い感じになってきた。マコちゃんに、もっと恋愛面で積極的になって、ラブコメに参戦してほしいな~。

17話目
弱メンタルのチーちゃん、可愛いw しゃべりっぷりに下ネタが重なるw マコちゃん、強くなったな~。ダンス界のロジックに、タタラがどう対応するかだな。じゃじゃ馬チーちゃん(笑)

18話目
家族ネタ、面白かったw ちーちゃん、あれだけ家族に愛されてるのは、「良い子」の証w タタラの覚醒。

19話目
過去編。キャラに深みが出てきましたね♪ 女子の嫌な感じがグットです♪ 完全に、一歩からは脱却しましたね♪

20話目
明、面倒くさ過ぎだろw なんか、変顔が多い回やな。バナナ、アホガールの再現かな(笑) 兵藤のバスタオル、なぜ女子巻きw 明が良いキャラになってきましたね。

21話目
二人の心象世界。ドア蹴破りw

22話目
釘宮さんと国枝さんの師弟関係、良いね。派手な新世代に対抗する、クラシカルなベテラン。好きな立ち位置です。

23話目
真のユニゾンなんてない、だからこそ面白いってことね。なんかもう、スピリチュアルな世界だなw

24話目
また少し、一歩かな? でも、キッチリと競技ダンスの魅力に言及してましたね。「僕を見ろ!」に、魂を感じたな。ヤバイ、ちーちゃんのチューに、萌えたw
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 48
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

『ちはやふる』『ピンポン』等《実在競技もの》が好きな人にお薦め

本サイトで割りと評判が良かったので試しに視聴してみたところ、第1話から第11話まで、ほぼノンストップで見切れるほどの特筆すべき面白さでした。

内容的には、競技ダンスが題材ということで、同じく競技かるたを題材にした『ちはやふる』や、卓球を題材にした『ピンポン』が好きな方ならば、まず問題なく楽しめる作品と思います。

※因みにこの3作は、いずれも原作マンガ付きで、なおかつ競技中の選手の動作や感情が笑っちゃうほどゴテゴテとした過剰な演出で彩られる点が妙に共通しています(※この中でも『ピンポン』が一番過剰で本作はその次くらい)。

但し、本作の問題点は前半のシナリオが綺麗に完結した後の第12話から先の展開で、ここで主人公の少年が{netabare}高校に進学して新たなダンス競技のパートナーと出遭う{/netabare}のですが・・・何なの?この3番手ヒロイン???

前半を盛り上げた{netabare}1番手ヒロイン(雫)と2番手ヒロイン(真子)が、後半ではほとんど壁の花になってしまい、自己主張の強すぎる3番手ヒロイン(千夏)が無駄に暴れまわって{/netabare}、個人的にはすっかり本作の面白さを台無しにしてしまった気がしました。
そして、終盤の第19話以降にしつこく挟まれてくるシナリオの本筋とは余り関係ないサブキャラ達の過去回想シーンの嵐・・・

←こんなことをしてシナリオを散漫にしてしまうよりも、せっかく前半で盛り上がった、{netabare}雫×真子、多々良×清春(ないし賀寿)という4-5人の才能ある少年・少女たち{/netabare}のその後の技量の進歩と互いの関係性の変化を素直に描き出していけばよかったんじゃないの?

きっと、ここは原作マンガどおりの展開だったとは思いますが、個人的には本作は、前半と後半とで面白さが極端に上下した作品となってしまいました。

《まとめ》
原作者わかってないなあ。
面倒くさい第1ヒロイン(アスナ)や、最初からフラグ立たないことが確定してる第3ヒロイン(シノン)じゃなくて、もっと直葉(第2ヒロイン&妹キャラ)の出番を多くしてくれぇ!!!!
え?それ別のアニメ?失礼しました笑。


◆パート別評価

前半(第1-11話まで) ★ 4.4
後半(第12-24話まで) ☆ 3.6
--------------------------------
併せて        ★ 4.0


◆後半に出てくる“違和感”について、少しだけ考察

本作の後半で、主人公の少年(多々良)とパートナー(千夏)が、盛んに「違和感が~」と叫び合ってますが、これって

競技や学芸などで、ブレイクスルー(行き詰まりの突破)の予兆となる感覚の変調

・・・のことですね。
身体の感覚は明らかに今までとは異なった領域に突入しているのに、頭脳の方はそれを論理的に把握できていなくて困惑している状態が、途中までは割とよく描き出されていると思って見ていました。
一応、ここで競技者に関する一般論を述べると、

<1> 感覚的把握に優れる天才型 →コピー対象がいないと頭打ちになってしまうが、優れたコーチが付けば早く/大きく伸びる
<2> 理論的把握ができる秀才型 →競技者としては伸びるのが遅く苦労することが多いが優れたコーチとなり得る(とくに天才のブレークスルーを指導/誘導できることがある)

・・・で、本作の主人公(多々良)は{netabare}一度見ただけで先輩たちの演技をフル・コピーできてしまったり、「額縁になれ」というたった一言のアドバイスをそのまま完璧に実行に移せる辺り{/netabare}、明らかに《天才型》です。
そして、天才であるがゆえに、{netabare}身近なコピー対象のいない千夏とのコンビで初めての深刻な壁にぶつかってしまう(※釘宮&井戸川組も、赤城組も、清春&雫組もタイプが違うので参考にならない){/netabare}のですが、そこからのブレイクスルー(大飛躍)の過程を、余り工夫もなくグダグダと引っ張り、なおかつ突破できた理由も“何となく感覚が掴めた”程度の説明で終わってしまった点にガッカリ。

前半(第11話まで)を個人評点 ★ 4.4 くらいで見終えて、後半(第12話~)の期待値を高く上げてしまっていただけに、残念さが半端なくなってしまいました。

それでも、全体的に軽い印象で終わってしまった『ユーリ on ICE』(※こちらも実在競技もの)よりは個人的にずっと楽しめました。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
演出過剰気味な所がちょっと気になるけど、掴みは十分。
・第2話視聴終了時点
感覚的に対象の動きをコピー出来る才能←個人的にはかなり羨ましい。
・第7話視聴終了時点
清春ロシア系クォーター?だったんだ・・・
・第9話視聴終了時点
ここまでシナリオにほぼ緩みなし。初の★★(優秀)回。
・第11話視聴終了時点
前半の切りとしてなかなか上手い結末(2度目の★★回)。
・第16話視聴終了時点
違和感は競技者の技術的ブレイクスルーの兆し。
・第19話視聴終了時点
ここで明と千夏の幼少時からの関係をもって来たのはやや冗長でピンボケ×
・第22話視聴終了時点
ここでさらに釘宮の過去話で脇道に逸れるのはただの尺稼ぎにしか見えず×
・第23話視聴終了時点
釘宮のパートナー(井戸川)の過去話まで入れるのはピンボケもいいところ×{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作マンガ      竹内友(『月間少年マガジン』2011年12月-連載中)
監督         板津匡覧
シリーズ構成・脚本  末満健一
キャラクターデザイン 竹内友(原案)、岸田隆宏
音楽         林ゆうき
アニメーション制作  Production I.G{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============= ボールルームへようこそ (2017年7-12月) ===========

 - - - OP「10% roll, 10% romance」、ED「Maybe the next waltz」 - - -
{netabare}
第1話 小笠原ダンススタジオへようこそ ★ 富士田多々良(中3)のダンス事始め
第2話 兵藤清春 ★ 東京中央ブロック大会見学(花岡雫&清春組)、清春のシャドウ目撃、多々良のシャドウ
第3話 ワルツを踊れ ★ 三笠宮杯(アマチュア日本一決定戦)、清春負傷、多々良の競技デビュー(替え玉出場、即興) ※展開の強引さは×
第4話 ダンサーズ・ハイ ★ 清春の怒りと本気(タンゴ)、清春ダウン・6ヶ月出場停止、清春来宅と多々良への託し事、ラスト赤城賀寿(高1)&真子(中2)登場
第5話 パートナー ★ 初のカップル練(真子)、真子のペア申し込み、新ペア成立(賀寿&雫、多々良&真子)
第6話 ライン・オブ・ダンス ★ 多々良の非公式戦勝負申し込み(対賀寿)、仙石の個人レッスン開始、真子からの電話、フロアを読む力開眼
第7話 天平杯 ★ 両組のデビュー戦(ワルツ、ダンス)、賀寿&雫組との実力差、フロアでの衝突、兄妹喧嘩、特別審査神・兵藤マリサ(準決勝開始)
第8話 現実 ★ 多々良の体力不足露呈、清春のアドバイス、決勝進出、雫の全力宣言、真子の額縁になる
第9話 花と額縁 ★★ 決勝開始、多々良&真子ソロ演技、真子開花
第10話 ボルテージ ★ 賀寿&雫組ソロ演技、賀寿のリードの乱れ、全員競技、雫の本気、最終演技(クイッックステップ)
第11話 評価 ★★ 多々良の実力不足・悪目立ち、感情の伝播、結果発表(7位、ボールルーム・クィーン真子) ※演出がややクドイい点は×{/netabare}

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 話の切れ目(主人公が高校進学) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 - - - - OP「Invisible Sensation」、ED「Swing heart direction」 - - - -
{netabare}
第12話 出会い ☆ 多々良の高校進学(千夏との出逢い、賀寿先輩(高3))、雫の期限付き多々良待ち発言、仙石&本郷千鶴組プロ演技観戦
第13話 お見合い ☆ 多々良&千夏のカップリング、兵藤の競技会復帰、グランプリ志望
第14話 結成 ★ 千夏のジュニア時代(リーダー)、多々良の喫茶店バイト始め(甲本明との出会い、千夏との鉢合わせ)、多々良&千夏組の初コンペ(従わないパートナー、準優勝(D級昇格))
第15話 じゃじゃ馬ならし ☆ 多々良と正反対のリーダー(釘宮)、兵藤マリサの忠告、ラテン世界チャンプ、兵藤ダンススタジオへの移籍、内緒のグランプリ・エントリー
第16話 四本足 ☆ 静岡グランプリ本戦出場・違和感・棄権、マリサ軽井沢別荘での特訓
第17話 表現者 ☆ ブラインドダンス・レッスン、二人の全力のぶつかり合い
第18話 背番号13 ☆ 東京都民ダンススポーツ大会A級出場、違和感の再来
第19話 敵(ライバル) ☆ 明の過去~現在までの千夏とダンスに対する感情推移
第20話 友達 ☆ 峰吾郎&甲本明組の好演、兵藤のストレッチ、準決勝
第21話 扉(ドア) ☆ 釘宮&井戸川組との対決、千夏の演技の変化
第22話 リーダーパートナー ☆ 多々良の演技の変化、二人の演技の調和
第23話 伝統と進化 ☆ 決勝進出、仙石からの励まし電話、釘宮組の立て直し
第24話 ボールルームへようこそ ☆ 多々良の1年間の成果、多々良&千夏組優勝{/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)10、☆(並回)12、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.0

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26

71.2 2 リーダーで月刊少年マガジンなアニメランキング2位
恋は世界征服のあとで(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (185)
578人が棚に入れました
説明しよう! 世界平和を目指すヒーロー戦隊「ジェラート5(ファイブ)」のリーダー・相川不動(あいかわふどう)と、世界征服を目論む秘密結社「ゲッコー」の戦闘員リーダー・「死神王女」こと禍原デス美(まがはらですみ)。 宿敵同士の彼らには、組織の壁を越えた深い因縁があったのだ・・・!! 実はこの二人・・・付き合っているのである! 世間や仲間に公表せずに内緒の交際を始めた二人。 でも、恋愛初心者のピュアな二人にはすべてが新しいことだらけ。 バレたらそこで試合終了な禁断のラブコメが、始まっているのである
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

そらジェラートは甘いよ

原作未読

戦隊レッド♂と悪の軍団リーダー♀のロミオとジュリエット的な恋物語。
…を想像してみたらちょい違います。敵対属性の禁断の恋と思いきやさわりだけのプロレスですね。
ゆるくなった分コメディ要素に振り切るかと思いきやそうでもない。設定や世界観がヘンなだけでキャラはまとも。ギャグを回すには役不足。
というわけでラブですねラブ。主役のカップル二人が第一話でソッコーくっつくのであとは周辺環境を適度なスパイスにして二人のイチャコラを楽しむ感じ。好感度高い二人で嫌な感じはしません。
立木文彦氏のナレーション。オーイシマサヨシ楽曲に田村ゆかり女史フィーチャリングとツボを押さえてる点も見逃せません。

月刊少年マガジン連載です。アニメ化したもの含め連載作品はまともなラブコメが多い。転じてぶっ飛んだ頭おかしいラブコメしかやらないのが週刊少年マガジン(偏見)。同じ講談社だし月マで週マみたいなのやってみたけど育ちの良さ(偏見)が隠せない。そんな印象の作品です。

キャラ分布。まずは正義の戦隊側から。

【正義のヒーロー戦隊“ジェラート5”】
 相川不動/レッドジェラート(CV小林裕介):主役。筋トレマニアでお察し。
 王子野隼人/ブルージェラート(CV興津和幸):イケメンナンパ師。
 神宮寺美咲/イエロージェラート(CV稗田寧々):唯一の成人。大人のお姉さん。
 有栖川ハル/ピンクジェラート(CV日高里菜):最年少ツインテロリ。序盤のキーマン。
 轟大吾/グリーンジェラート(CV間島淳司):寡黙。ガヤな面々の中でパランス取ってる感じ。

 ビッグジェラート博士(CV茶風林):役どころや立ち回りは説明不要ですよね。

なかなかの定番ぶりです。対する悪の組織はやや複雑。

【秘密結社ゲッコー】
 禍原デス美/死神王女(CV長谷川育美):主役。なんというか素直。そして天然で最強。
 魔島忌々/魔獣王女(CV花澤香菜):ガヤ。いろんな背景があって死ね死ね団的役回り。
 黒百合凶子/鋼鉄王女(CV金元寿子):黒髪ストレートメガネの優等生。…が乱れるところ見たい。
 乱乱/断罪王女(CV桃月なしこ):塩対応ショート。ゲッコーのロリ枠!?
 宝条闇奈/灼熱王女(CV佐倉綾音):ギャル。そして当然のようにデス美を偏愛。
 三途川鬼羅/鮮血王女(CV沢城みゆき):唯一の成人。大人のお姉さん。

 ボスラー大総統(CV杉田智和):他のキャラがキツイのでほぼモブ。

対する悪の組織は“○○王女”シリーズだけで一名多い。さらに“○○王女”の上位層“○○怪人”も合わせるとこっちのが多士済々。王女たちを中心にお話が回っていくのと通り名で呼び合うものですからデス美以外は本名覚えてません。そして両者とも高校生主体です。世界を救ったり征服したりする行為がバイト感覚だというゆるさが通底しているのはもちろんのこと学生生活も描かれるのでした。

ロミジュリ的な禁断の恋には遠く及ばず
ギャグで振り切るにはキャラのアクが弱い
普通のラブで見るには設定・世界観がおかしい

そんな中途半端さを越えたところで主役カップルのやり取りが微笑ましい一品。
■不動くん
“好き”な感情が素直に出てくる言動の数々。迷いなく相方を肯定する一言を放てるってなかなかできません。これ付き合ってる女子側からみたら有難い話です。「相手を駄目にする」ってことなくもないでしょうがこれに縛られた男子の多いことよ。女性は何をやっても許されるのです(持論)。そんな持論はともかく、彼女にとってもそれが必要なことであったとわりかしきちんと描かれていましたよ。
■デス美さん
良い出会い運命の出会いに近いもんだったかと。仕草や見た目がどうというのもありますが、これまで良くも悪くも周りの評価に沿った行動をしてきた彼女が自我に目覚めて取り戻す物語と見えなくもない。物語がシリアステイストではない分ドラマ性に欠けますけど共感を得やすいヒロインになってたと思います。かわいいに+αがありましたね。


総じて視点の置きどころに迷う短所はありますが、それでも離反しないのは二人に救われたとこ大いにあったからです。声優さんの配置も適材適所。作画も曲も頑張ってて見やすかったです。



※無駄話

■気になったとこ

1.ラスボス怪人
{netabare}田村ゆかりさんということでオープニング回収。初めての共同作業で恋路も回収。最終回だけ戦隊もの色強いのはもはやネタ。{/netabare}


2.筋トレマニア
{netabare}…設定のわりにはダンベルアームカールのみでそれだけじゃ上腕二頭筋しか鍛えてねーじゃんとつっこみ交じりで鑑賞。だがしかし断罪王女のレッド変体を見破ったデス美の一言。

 {netabare}「上腕二頭筋が一回り小さい」{/netabare}

ここに深い愛を感じたのは私だけでしょうか。{/netabare}


3.筋トレマニア2
{netabare}「○○香る△△の戦士」。枕詞の○○は各々、ストロベリー(レッド)、ソーダ(ブルー)、イエロー(レモン)、ピーチ(ピンク)、ピスタチオ(グリーン)でした。色に合わせてハメただけでしょうが、ブルーとグリーンには妥当なフルーツがなかったんでしょうね。グリーンを抹茶なんかにせず良質な脂質であるナッツ類ピスタチオと糖質制限する際の必須品目を持ってくるあたり芸が細かい。お茶は利尿作用大で体内の水分無くなりますからね。もう一つのブルーはトレーニング関係なく夏の風物詩だからって理由かしら。夏祭りの夜店や海の家でのブルーハワイやラムネは非日常感あり。誰がなんと言おうと夏はナ○パの季節だからキャラにも合う。{/netabare}


4.ラブで締め
{netabare}下の名前で呼ぶのに四苦八苦するラブコメ定番の逆を行き、最後の最後で「死神王女」「レッドジェラート」と通り名で呼び合う二人がなんか良かった。ヘンテコ設定・世界観のなかでわりと常道を進んでいたのを評価してましたけど最後にひとひねり。
イタリアのジェラテリアあたりだと好みのフレーバー選んだ後に一言「con panna」と申し添えると生クリーム追加してくれます。パンナコッタのパンナですね。最後に甘みの追加。ごちそうさまでした。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

序盤の特撮ギャグアニメ路線のほうが面白かった。

{netabare}
黒井津さんに続きまたも特撮系アニメ。
黒井津さん好きだったのでこれも期待してたんだが。
最初は同じようにこの作品もギャグアニメ寄りで面白かったのだが、途中からラブコメ重視の作品になりつまらなくなった。

まず、この世界における「ヒーロー」や「ゲッコー」の立ち位置が良くわからない。
正体バレしてはいけないという設定がある時点で茶番のごっこ遊びではない。
ただ見せ方としては、全く本気で対立してる感はなく、誰もゲッコーのことなんて気にかけている様子もない上これと言って悪事を働いている描写もないので、現実世界と同じくテレビ番組の中での対立組織のような茶番ごっこにしか見えない。
勿論黒井津さんのように完全にギャグアニメならこんな細かいこと一切気にならないが、この作品は恋愛要素強めで、ロミジュリ的な見せ方もあったのでその部分が引っかかった。
モンタギュー家とキャピュレット家が本気で対立してるかどうかわからないロミジュリなんて深刻さも微塵も伝わってこないわけで。
結局その部分が希薄になっているせいでロミジュリ的な設定が強調されている割に普通のラブコメのように見えてしまって面白みがない。

ゲッコーに入ったきっかけやゲッコーを目指す妹の話もあった気がするが、これもゲッコーをちゃんとした組織として描いていればこそ共感できる話になるはずで、こんな適当な設定だと。

最終回の共闘展開も、そこまでに対立している描写や、ばれないように工夫している描写があればこそ映える展開であり、本気で対立してない上、身内にばれまくりな本作では全く本来得られるはずのカタルシスも得られず。

普通に一話みたいな馬鹿馬鹿しいギャグアニメ路線でやっていれば面白かったのになと思う。
基本ギャグアニメでたまに恋愛要素を挟むぐらいのバランスだったらメインはギャグだからそんなに設定に引っかかることもなかったと思う。
後半特撮要素が薄くなってしまってキャラが独特なだけの普通のアニメになってしまったのも残念。
デス美の日常回的な回はギャグ強めだったが、基本的にゲッコーの仲間内だけでの絡みで言ってしまえばどうでもいい。
というか魔王幹部だったかな、あの辺のキャラやたら多いわりにギャグ要因と言うわけでもないので本当に何のために出したのか。
その部分もそうだけど、ヒーロー側、主人公すら含めて掘り下げが薄すぎた。デス美はともかく主人公が全く好きになれない。

コスプレとして堂々と仲良くする展開は上手いと思った。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
黒井津さん難民救済? ラブコメ寄りなのね。黒井津さんの方が好きだな。これで勝ったと思うなよー。

2話 ☆8
ドキドキしてんなぁw ガチで帰ってて草。結構面白いな。

3話 ☆8
目暮警部!? 爆破オチなんてサイテー! あるある設定。
追いかけられ取るやんけ。意外とロリな死神。
他のメンバーレッド探してやれや。あっ 

4話 ☆7
こぶしで語る。普通にばれてて草。世界観どうなってんすかw

5話 ☆5
こいつら恋しすぎだろ...。もうやめちまえ カプ厨ピンク。
レッド撃破成功? 母さん初登場。これ今期のまあまあ枠代表だな。
美人とは。

6話 ☆5
ゴリラw シリアスなのにゴリラの単語で笑ってしまう。
ブルーも恋愛するのか?w 無能博士。
いよいよほぼ全員にばれそう

7話 ☆4
NTR展開くるか? なんかそこまで面白くないんだよな。ギャグが

8話 ☆3
もうこれ特撮じゃなくてもいいよね。
特撮としての面白さがないなら普通に別の設定でいいんだよね。
百合が始まる? ママに叱られる...。いやヒミツって何?
これの正体?

9話 ☆2
これ結局くそつまらんな。
バカアニメ設定なのにこんな大学云々の話いるか?
男→女へのいじめって普通ないよな。
このアニメ特撮要素の立ち位置がわからん。
現実路線のテレビ番組の中の存在と言う見せ方と実際に存在する組織としての見せ方が混在してる。
いきなりナンパといきなり陰キャ煽りが全く持ってリアリティがない。
結局何で姉の現状を認めたんだ?
古見さん並みに退屈なアニメになってきた。

10話 ☆4
ノリが古臭い。何が退屈なんだろうなこれ
最後のオチはなるほどなぁって思った。設定も活かせてるし。
そんなガチで争ってるように見えないのが致命的

11話 ☆2
SE付きOP。黒井津さんでもあったな。
SEが結構自然で違和感がなくていい感じだ。
もう絵面が完全に普通のコメディアニメなんだよな。
てかまず、この有象無象の幹部たちにあまり印象がないせいで面白くないというのもある。急に下ネタ寄りの話 赤ちゃんプレイ。

12話 ☆2
結局特撮要素 召喚した奴にやられるというあるある。
今更こういうことしてもな。
共闘展開ってここまで争ってる描写があればこそカタルシスがあると思うんだけど。

曲評価(好み)
OP「恋はエクスプロージョン」☆4
ED「恋は世界定理と共に」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

説明しよう! これは禁断の恋路を歩き始めた正義の味方と悪の組織の戦闘員の物語である!!

この作品の原作は未読です。
事前情報は何一つなく、視聴を継続するかは第1話を見て判断しようと思っていましたが、ヒロインの禍原デス美を、「弱キャラ友崎くん」で七海みなみを演じた長谷川育美さんが演じると知り、視聴継続を決めた作品です。


桜舞う、ある春の日のこと。野原に肩を並べて座る初々しいカップルがいた。
彼らの名は相川不動と禍原デス美。

しかしこのカップルの正体は、氷結戦隊ジェラート5のリーダー・「レッドジェラート」と、
悪の秘密結社ゲッコーの戦闘員・「死神王女」なのである!

本来敵同士である二人が付き合っていることは、
世間には絶対に知られてはならない。

戦いの合間に、人目を忍んで会うしかないのだ。
この日も幸せを満喫する二人のすぐ側で、激しい戦闘の爆炎が立ち上る!!

これは、なんとか世間に見つからないようイチャイチャする、
正義のヒーローと悪の戦闘員の物語である!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

正義のヒーローと悪の組織の幹部が付き合うという展開は斬新な設定で良いと思います。
これまで考えもしなかった設定…と言っても過言では無いのではないでしょうか。

思い返すと、私たちは物心ついたころから勧善懲悪モノにおいて、両者が寄り添う展開など皆無であると刷り込まれながら育ってきました。
ですが、仮面を取ったらお互い人間なんですから…
そこに恋心が目覚めてもおかしくはないと思います。

しかもデス美は普通に可愛いですし…スタイルも抜群ですし…
不憫なのはデス美という似つかわしくない名前を一生背負って生きることです。

さて、この絶対秘密の関係というのは一体いつまで続けるんでしょうね。
一般の戦闘員なら定年退職がありそうな雰囲気でしたが、幹部候補にもなると能力の低下に伴い引退を覚悟するのでしょうか。
それとも魔法少女やウィッチの様に、年齢を重ねるごとに魔力が弱くなるとか…?

基本的に皆さん肉弾戦ばかりなので、例えば筋肉の衰えとか?
でもそれなら暫くはこの関係を続ける必要がありそうですね^^;

でも最前線で戦えるほど、人間はタフじゃないと思うんですけどね…。
まぁ、これは私たちの仕事でも同じことが言えると思いますけれど。

この作品の中でもう一つ記述しておく必要があること…
それは、声優陣が超が付くほど半端無いということです。

相川不動/ レッドジェラート(主人公):小林裕介さん
禍原デス美/ 死神王女(ヒロイン):長谷川育美さん

ジェラート5には、ちゃんりなや稗田寧々さんが…
それより秘密結社ゲッコーの配役…特に王女シリーズがヤバいです。

魔島忌々/ 魔獣王女:香菜ちゃん
黒百合凶子/ 鋼鉄王女:ひーちゃん
乱乱/ 断罪王女:桃月なしこさん
宝条闇奈/ 灼熱王女:あやねる
三途川鬼羅/ 鮮血王女:みゆきち

桃月さんはコスプレイヤーらしいですが、その他の声優さんの顔ぶれ…
どうしてこの作品にここまでの声優さんが起用できたのかが正直不思議で仕方ありませんでしたよ。

他にも市ノ瀬加那さん、ゆかりん、M・A・Oさんなど…
男性陣も含めるとヤバさが倍化する感じです。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、オーイシマサヨシさんによる「恋はエクスプロージョン(feat.田村ゆかり)」
エンディングテーマは、DIALOGUE+さんによる「恋は世界定理と共に」
どちらも甲乙付け難いですが、ゆかりんの声が耳に馴染むオープニングがお気に入りだったかな。

1クール全12話の物語でした。
斬新な設定と、豪華声優陣によりしっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
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