ラブコメで高校生なTVアニメ動画ランキング 144

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のラブコメで高校生な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月23日の時点で一番のラブコメで高校生なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.4 1 ラブコメで高校生なアニメランキング1位
負けヒロインが多すぎる!(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (280)
750人が棚に入れました
第15回 小学館ライトノベル大賞《ガガガ賞》受賞作、待望のTVアニメ化!想い人の恋人の座を勝ち取れなかった女の子——「負けヒロイン」。食いしん坊な幼なじみ系ヒロイン・八奈見杏菜。元気いっぱいのスポーツ系ヒロイン・焼塩檸檬。人見知りの小動物系ヒロイン・小鞠知花。ちょっと残念な負けヒロイン——マケインたちに絡まれる、新感覚・はちゃめちゃ敗走系青春ストーリーがここに幕を開ける!負けて輝け、マケインたち!
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

そういうとこだよ、温水君 by 八奈見杏菜

負けヒロインにスポットを当てた他愛もないアニメ。
負けヒロインは三人、八奈見杏菜、焼塩檸檬、小鞠知花。
どいつもこいつも個性的なキャラだ。
そして、勝ちヒロインも勝ちヒーローも変わってる。

しかし、端的に言ってモブヒーロー温水和彦が再重要キャラだ。
なぜならば、全方位にツッコミを入れる様はこのラブコメには欠かせない。
加えて、ストーカー妹、はちゃめちゃ先生、ゾンビ先輩など、変キャラには困らない。
果たして、これほど楽しい変わり種ラブコメがこれまであっただろうか。

キャラの魅力が半端ない作品の中で燦然と輝くのは、八奈見杏菜。
超かわいいにもかかわらず、超三枚目。
あんな女は見たことない。
{netabare}豊橋名物ちくわ{/netabare}を満面の笑みで食いちぎる様は、芸術的ともいえる。

女の子は二種類に分けられるの、{netabare}幼馴染か泥棒猫。{/netabare}
その自分勝手な杏菜格言は、まさに名言ともいえよう。
例えそれが負けヒロインの遠吠えとはいえ。

各負けヒロインにスポットが当たった素直なストーリー。
哀れさがコミカルさを醸し出し、シュールに突き抜ける。
そんな愛すべき負けヒロインの姿が生々しい。
あっさり、終了? それはないでしょう、たぶん。

舞台である豊橋は、名古屋在住時に良く仕事で通ったもの。
駅前や街並みが少々垢ぬけないのも愛すべきポイント。
路面電車のある風景は魅力的で、どこか懐かしい。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 21
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

マケインで 光輝け 豊橋市

恋愛ラブコメでメインヒロインに敗北する“負けヒロイン(マケイン)”を題材にした、
同名ライトノベル(未読)の連続アニメ化作品(全12話)

【物語 4.0点】
原作者の雨森 たきび氏は中々、異色の経歴のラノベ作家。
大学時代、ラノベ新人賞に数回応募するも1次選考敗退……。
その後、事務職に就職し、執筆活動からは離れていたが、
40代前半に入り、仕事にも余裕が出てきて。
体力や頭の回転があるうちに「今できることをやりたい」と、
応募再挑戦した内の一作である本原作で受賞してデビュー。
そして今回のアニメ化に至る(※1)

しばしば“ロスジェネ”と揶揄されたりもするこの世代。
敗北、喪失の経験と取り扱いならお手の物。
何者にもなれなかったと自嘲する声が多いのも同世代の特徴ですが。
この原作者エピソードを見ると、40代から大谷翔平選手を目指すのは流石に無理にしても、
敗北も含めた、これまでの人生を伏線にして、挑戦や再起を志せば、
何某かにはなれるのだなと考えさせられます。

本作は作者が数年前アニメで見かけた青髪の“負けヒロイン”が、
恋愛に負け続けながらも、自分の気持ちに向き合いながら、もがく姿に感動したことから着想を得ているとのことで(※2)

本作には青髪の八奈見さんを始め三人のメイン“マケイン”が登場しますが、
それぞれ三者三様の身の処し方、想いの伝え方で玉砕する見事な負けっぷりで、
心を揺さぶって来ます。

この“マケイン”たち、心残りがないように自分の想いを吐き出しているからか、
恋愛に負けても、経験をいかに糧にできるかという人生においては、
むしろ勝ってるのではと感じます。
逆に恋愛の勝者であるはずの一部“勝ちヒロイン”の方が、
刹那の恋愛勝ちポジションを失う不安を抱えて、思い詰めている感すらあります。

人生では負けより価値がない不戦敗ばかりの自分が言うのもおこがましいですが(苦笑)
原作者の来歴含めて、瞬間負けて強くなった人間こそが人生では勝つという教訓を意識させられたラブコメ作品でした。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・A-1 Pictures

舞台となった作者出身地の愛知県・豊橋市。
現在私が暮らす名古屋から日帰り出来るということで、
この夏、聖地巡礼に行って参りました。
(近いと言っても片道80キロはあります。
返す返す尾張と三河を同県にしたのって、まぁまぁ酔狂な廃藩置県です)

尾張・名古屋城、西三河・岡崎城などに比べて、
インバウンドまで見込める観光資源には乏しい印象だった東三河・豊橋市。
一応、豊橋にも吉田城の櫓くらいは残っていますが、観光地としては正直……。

それだけに路面を走るヤマサちくわのラッピング電車や、パン生菓子のボン.千賀など、
日常風景から魅力的な舞台を切り取って来るロケハンと、
それらを再現する背景美術の仕事には感銘を受け、
気が付けば、この夏もクソ暑かったのに自然と豊橋に足が向いていました。

作中でも巡礼でも特に心に残ったのは、主人公たち高校生の登下校シーンの舞台。
リアルでは愛知大学前駅のホーム。
キャンパスの森をバックにした通学シーンは最高に絵になります。


これらの舞台で躍動するキャラクターの作画も、
通常ワンパターンの影の付け方しかない所、場面に合わせて複数パターン使い分けて心情表現。

さらには、プロップデザイン担当者に「料理作監」を特命し描き込み、食いしん坊の八奈見さんの演出をサポート。

そして第九話。サブの勝ちヒロインのために特設された“姫宮華恋バストコーディネーター”による狂気のプルプル感w

作画コスト度返しで、クオリティを追求するこだわりが半端なかったです。


主人公たちが通う“県立時習館高校”の女子制服。
襟から縦に4つ連なったリボンも、キャラ個性出しに寄与していました。
メインの“マケイン”たちばかりでなく、
バックのモブの女生徒に至るまで一人ひとりちゃんとリボンカラーが異なっている辺りが、本作の妥協なき所。
この作品“マケイン”だけでなくモブキャラも輝いていました。

本作が初監督だという北村 翔太郎氏。今後の活動に注目です。


【キャラ 4.5点】
青髪の“プロ”幼馴染・八奈見杏菜。
褐色ショートヘアの陸上部・焼塩檸檬。
片目が隠れた小心文芸部の小鞠知花。

ビジュアルからして既に「戦う前から負けている」w“マケイン”たち。
焼塩檸檬に至っては名前からして、
平安貴族が藻塩焼いて袖を濡らす失恋歌でも詠みそうな凄まじい“マケイン”名。
私も思わずレビュタイ五七五にしちゃいましたがw


この夏アニメはラブコメが渋滞気味で、
本作も実は初回視聴は後回しになっていた私。

目が覚めたのが、初回放送後ネット界隈で出回った、
校舎屋上にて、やまさチクワをくわえる“マケイン” 八奈見さんの衝撃カット。

令和時代に獅志丸(『忍者ハットリくん』の伊賀忍犬。古くてスイマセンw)以来のちくわキャラ爆誕か!?
と色めき立ち視聴しだした次第。
(実際には、八奈見さん、ちくわ喰ってたの初回だけでしたが)

食いしん坊の八奈見さんが、お弁当などを持参して、
主人公男子の温水くんへの借りを返済していくネタも、
視聴動機を持続させる“連載ネタ”として有効でしたね。


“連載ネタ”と言えば、小鞠と温水の水道水談義。
私も小学生の頃、あの洗面台は端っこの上向き蛇口が一番冷えていて旨いと蛇口による味の違いを知る人間であった栄華?を思い出し懐かしくなりましたがw
流石に、時間帯や階層まで計算に入れて水分補給はしていませんでしたw

公式HPも“八奈見杏奈カロリーメーター”や“マケイン水道探索”を随時更新するなど、ノリノリでしたねw


温水くんと“マケイン”たちの今後については、
“正妻感”は圧倒的に八奈見さんで、肉体的に濃厚接触していたのは{netabare} 用具室の汗だく{/netabare} 檸檬ですが。
掛け合いに将来の夫婦感出ていたのは小鞠だった印象。
小鞠ちゃんの温水に対してだけ毒舌が先鋭化する姿はある意味アットホームでしたし。

ですが、これは結婚相手ではなく、1年以内に7割破局するという高校生カップル(なんて世知辛い初回冒頭ナレだw)
に至るかどうかの論点なんですよね。

やっぱり八奈見さん?と思い直しつつ、
もういっそ妹の佳樹に甘えて、お友だちいないんですねと憐れまれるモラトリアムに逃げ込みたい心境もw


【声優 4.0点】
八奈見杏菜役の遠野 ひかるさん、焼塩檸檬役の若山 詩音さん、
小鞠知花役の寺澤 百花さん。

“マケイン”たちの三者三様のボイスは目を瞑っていても判別できるレベルでキャラ立ち良好。

その中でも特に寺澤さんの陰キャ演技に感心させられました。
アニメ観ていると、相当、声を張り上げる元気キャラでも、セリフが聞き取れないシーンがあったりしますが、
小鞠の声に関しては、ボソボソ濁声でありながら、つぶやき一つに至るまで明瞭に聞き取れたのが凄いと思いました。

これは音響の調整による所も大きいのかもしれませんが。
寺澤 百花さん。昨年初レギュラーの新人ながら、中々侮れない声優さんです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は、うたたね 歌菜氏。
基本は多彩な音で会話劇を下支えするミニマル・ミュージックに徹する。
が、ピアノやストリングスのアレンジが盛られた際は、
宮廷ファンタジーBGM並みに優雅かつ繊細で、
いつの間にかキャラ心情を視聴者のハートに注入されている油断ならないお仕事ぶり。

が、“BGM”として何より優秀だと感じたのが蝉の声などのSE。
夏は前半で終わってしまう本作ですが、
私の中では巡礼も相まって、青空が眩しい夏アニメとして記憶されるのだと思います。

OP主題歌は、ぼっちぼろまる「つよがるガール feat. もっさ(ネクライトーキー)」
冒頭から“負け”を連発し、遊んでいると思わせておいて、
歌詞世界では負けて強くなる“マケイン”の本懐を捉える良作アニソン♪

ED主題歌。
八奈見杏菜「LOVE2000」(hitomi)
焼塩檸檬「CRAZY FOR YOU」(Kylee)
小鞠知花「feel my soul」(YUI)
“マケイン”たちによる平成懐メロリサイタル。

その中でも八奈見さんの「LOVE2000」のカバー。
実写の豊橋市の背景に、セルアニメ制作でキャラを重ねて、8mmフィルムで撮影処理したというED映像。
「2013年9月29日のサザエさん以来、10年9か月ぶり」だという新作セルアニメがいっそう平成ノスタルジーを醸す。


【参考文献】(※1、※2)東愛知新聞「東三河のサブカルチャー③ 豊橋出身のラノベ作家 雨森たきびさん」

投稿 : 2024/11/23
♥ : 23

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

食べ過ぎw

原作未読 全12話

高校生で好きな人に振られたヒロインたち八奈見杏菜(やなみ あんな)・焼塩檸檬(やきしお れもん)・小鞠知花(こまり ちか)の三者三様のラブコメ物語です。

モブのような水道水好きでオタクの高校生で主人公の温水和彦がそこに何故か関わってしまいます。

1話からテンポ良くお話が進んでいきますので、これは面白そうだと思って観ていきました。

主人公とまったく恋愛に発展しなかったので、その分それぞれのヒロインや振った方にもクローズアップしたのも良かったですね。

振られ方はそれぞれですが、振った方はみなさんお付き合いしていますねw

また、振った方も相手も身近な存在というのも共通点でした。

中には危ない子もいましたがwなんか振られたヒロインの心の中は傷ついているかもしれませんが、丸く収まった感じでしたね。

続きがあれば是非観て観たい作品でした。

OPはぼっちぼろまるさん、EDは負けヒロインの中の方、遠野ひかるさん、若山詩音さん、寺澤百花さんが歌っています。

最後に、温水君が八奈見さんを恋愛対象にならない理由は納得してしまいましたw

投稿 : 2024/11/23
♥ : 24

88.2 2 ラブコメで高校生なアニメランキング2位
中二病でも恋がしたい!(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (6220)
29103人が棚に入れました
高校1年生の富樫勇太は中学生時代、邪気眼系中二病を患っていた。
しかし、そんな黒歴史を中学とともに卒業し、高校ライフを満喫していた。勇太は周りには中二病だったことを隠していたがひょんなことからある日、クラスメイトで現役中二病患者の小鳥遊六花と半ば強制的に契約を結ぶことになってしまった。

声優・キャラクター
内田真礼、赤﨑千夏、浅倉杏美、上坂すみれ、天野由梨、福原香織、設楽麻美、保志総一朗、井上喜久子、仙台エリ
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「はじけろシナプス!」についての科学的考察に成功した!!

私はついに「はじけろシナプス!」についての科学的考察に成功しました!!


脳の中では、常に神経伝達物質がやりとりされています。
しかし、電気コードのように一本の線でつながっているわけではなく、シナプスと呼ばれる中継地点が存在します。
簡単に言えば、脳内にある「駅」です。

さて、「駅」と言っても、小さな無人駅から、新宿駅のような超巨大なものまで存在します。
どうして大きさが違うかはわかりますよね。

利用頻度に違いがあるからです。
使う人が多ければ多いほど、駅は大きくならざるを得ません。

例えば、何かを暗記する場合、繰り返し復習することで、シナプスが強化されていきます。
駅を大きくして、往来をスムーズにするのと同じです。

ここで「はじけろシナプス!」といって本当にシナプスがはじけた場合。
さて、いったいどうなるのでしょうか?


【物理的にはじけた場合】

今まで使用していた駅が爆発。
脳の神経伝達が完全にストップします。
つまり、即死です。

中二病患者が生きている描写を見るかぎり、物理的にはじけているわけではなさそうです。


【「活性化する」という意味で「はじける」という言葉を使っている場合】

この場合は、駅が大きくなることを意味します。
あなたの家の身近にある駅が、いきなり巨大化したと考えてください。

その駅が混雑することはなくなります。
ゆったりくつろげますので、イライラ防止に役立ちます。
イライラしない駅なら使おうと思うでしょう。
つまり、人の往来が自然と増え、神経伝達能力が上がります。

また、「はじけろ!」と命令形で強調しています。
かなりの規模で駅が大きくなっていると考えられます。
神経伝達物質が大幅に上昇。
ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン、γアミノ酪酸などの成分が活性化されます。
その結果、やる気が湧き、集中力が高まり、体温調整機能が上昇します。
ただし、アセチルコリンの分泌により運動障害も発生するため、実際の身体能力は抑えられてしまいます。

つまり、「脳内のやる気に体が追いつかない」状態になります。
結果、「自分では激しく動いているつもりでも、体は動いていない」状態。
いわゆる「妄想」になります。

この説なら、キャラの行動に説明がつくのです!!

結論:
「はじけろシナプス!」というセリフには「急激に妄想力を高める」という効果がある。

{netabare}
「自分は人とは違う、自分だけは気付いているから特別だ」

こんなレビューの書き方も、人が一生繰り返す自意識過剰という名の病、
……すなわち、「中二病」のなせる業なのでしょう。

ちょっと語義が広すぎないか?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 144
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

<最終回まで視聴完了> 自意識と自尊感情

<最終回を観終えて>

まず、中二病とはなんぞや?ということを考えると
勝手な思い込みから社会の規律に反した行動を引き起こすこともあるため、
早めのケアが必要とされている・・とかつて言われていた頃の定義とは違い
最近の青年&児童心理学で声を大に叫ばれるようになった「自尊感情」
のほうに近寄っている気がする。
おそらくこの作品もそちらを取り上げているのだろう。

自尊感情とは、いわゆる自尊心であり、自己に対する評価感情の1つで、
自分自身を基本的に価値あるものとする感覚のこと。
その感覚を自ら信じることによって、意欲的に何かに取り組んだり
満足感を得たり、自分に対しても他人に対しても受容的になれたりする・・
そういう意味で、思春期の成長において特に大切とされているものなのだ。

父親の死に際し、すぐに治って帰って来ると思い込んでいた六花にとって
死を受け入れられないとかそういうことじゃなく、
「大好きだった父が死に至るほどの病だったと気づけなかった自分への罪悪感」
そして「父へ最期の別れを告げられなかった悲しみと後悔」
この2つが当時の六花をどん底に叩き落したようだが
先に中二病になっていた勇太を見て真似することで救われ、
彼の本当の優しさにも触れることで、自尊心は慰められ、
憧れがやがて恋へと発展していくという自然な流れには
すごく納得できるものがあったし
恋をしたことで中二病の症状が緩和したのは当然のことなのだ。

なぜなら恋というものは、自尊感情と自意識を最大に活用するものであり、
相思相愛になれば、その感情と意識を育て合っていけるものだから。
それからいくと、何も思春期に限らず大人にだって多少は必要なものなので
最終話のラストのナレーションのような言葉が出てきたのだろうね。

終わってみれば、勇太の存在や過去の中二病、六花の家庭事情、2人の恋と
うまい具合に繋がっていて、とてもよくできたシナリオだったなと思う。

作画はもちろん、作中流れる音楽も素晴らしく感動的だった。
そして勇太と六花のやりとりにはどれもキュンキュンきた。
個人的には、くみん先輩や凸森のサイドストーリーも観たかったりするけれど
「あの頃」を懐かしく思える、充分楽しめた作品だった。
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<9話の感想>

今回は大いに笑い、大いに泣けたw
ちょっとだけ「とらドラ」思い出したけれども
ツンデレより、自分はこっちのほうが素直で好きだなぁ(笑)
ヒヤっとした場面にハラハラして観ていた僕も
つり橋効果で(?)すっかり心奪われてしまったようだ。
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<8話の感想>

お互いに気づいていそうで気づいていないこの感覚。
傍から見たら、とても微笑ましくいい雰囲気で。
さわやかで可愛いやりとりと、彼らそれぞれの心の内に
キュンキュンきてしまった。
勇太の口調や態度がすごく優しいのは、妹が2人いるという
元々の兄的性格からくる部分もありそうだけれど
電車の中やコンビニ帰りのベンチでのやりとりに
すごく懐かしさを覚え、じわっときてしまった。
六花も回を追うごとにどんどん可愛く感じるようになった。
今後どう展開していくのか、温かく見守りたい。
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<7話の感想>

6話は思い切り笑い転げたが、7話は涙をこらえて喉が痛くなった。
勇太のやさしさ、六花の現実。
初めて、姉の十花の本当の気持ちが見えた気がする。
なるほどね・・・
それにしても、森夏や凸守、なかなかいいコンビになりそうな予感。
ふわふわな先輩もいい感じで場の空気を和ませていて。
絶妙なキャスティングだね。
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<5話の感想>

中二病といっても、かわいい程度だよね確かに。
歳の離れた兄弟がいる小学生が、ダークヒーローものにハマって
仲間と一緒に楽しく遊んでるような感覚だし、それを卒業した男女が否定しつつも
捨てきれずって感じで。でもまさかこの調子で最終回までいくわけないから、
そろそろ恋の到来か?と思ったら、勇太と六花が
さわやかながらいいムードになってきた。かもw
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<4話の感想>

可笑しくて楽しそうでニヤニヤしてしまう。
なんだかんだ言っても懐かしいしw
少なからずみんなあるのかもね。多くの子が通る道。
でも、黒歴史に思えて誰にも知られたくないと感じるほど
恥ずかしいと思っていても
大人になってしまえば笑い話で終わるから。
相変わらず、妄想のアクションシーンがお見事w
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<3話の感想>

すっかり見慣れてしまって六花が可愛く見えるw
おかしいなぁ~ぜんぜん好みじゃないはずなのに(笑)
小柄なのは、すごくあのキャラにぴったりでいいよね。
真剣にやっててどこかがドジっていう設定は
ありふれてはいるものの需要があるから必ず出てくるし
実際、憎めなくて面白い。
ただ正直、 {netabare} 「また部活かよー」とは思った。{/netabare}
学校を舞台にしているのだから仕方ないのだろうけどね。
{netabare}今のところ盛り上がりはないものの、仲間も順調に増えて
今後の展開が楽しみ♪{/netabare}
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<2話の感想>

六花と勇太のナイスコンビネーションぶりがけっこうツボ。
六花の渇いたテンションで大真面目にやればやるほど面白い。
それに六花の部屋、なかなか良いじゃん。好きだよああいう感じw
勇太が思わず我を忘れてたのもわかるわかる(笑)
今回は派手なアクションの中の妄想と現実が楽しかったし
六花のお姉さんの気持ちも、けっこう今ならわかるので笑いっぱなしだった。
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ほとんどの人が書いているけれど、さすが京アニといった作画の美しさ。
手を抜いていないのがすごく伝わってきて良かった。

中二病を封印したはずの主人公と、中二病真っ只中のヒロインという
組み合わせが新鮮だし、掛け合いがなかなか面白い。
予想以上に大笑いしていた自分が何よりの証拠。
いやぁーしかし、中二病を過去のものにできている人から見たら
すごくゾワゾワするかもね(笑)
ここでこういうリアクションするだろうな~っていうところで
いちいちその通りになるのは、ある意味痛快ではあるけれど。

あと、主人公勇太の妹2人がなかなか可愛かった!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 134

minamini さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

なんだこれ、、つまんねぇ。。。と思ってる君は闇の炎に消されなくなる。

何か「電波女と青春男」と若干の「涼宮ハルヒの憂鬱」が適当に料理され、しかし登場人物はことごとく魅力のねー、至極どーでもいいアニメだなおい、、、と思って観てました。6話ぐらいまで。
何が面白いのかと、、、、何が、何が、何がって。。。。
それはもう突然に気がつくのですよ!
遠回りして、作品批判しながらギスギス見てたアニメはタイトル通り恋!!
恋がしたいって!
はじめから言ってたじゃん!!ってな!!
6話を境に一気にふにゃ~んってなります。。。。
それで私的にこのアニメはよく健闘した、、、、と思ってたら!!
そこがまた間違い!!
これまた中二病でも恋がしたい!中二病でもって!!
はじめから言ってたじゃーん!!と!
登場人物同士の中で展開される物語がいきなりズッドーン!!スクリーンの前の貴方にシンクロします。
正直いい歳して高校生主人公のアニメ観てる私も例外なく中二病患っており、また作り手も患っているのであろうし、後半キャラ間に織り成される言葉や叫びは直!心に突き刺さります。

泣きました。。

物語じゃなくて自分の人生に、、、


これはなかなかあるようでなかったアニメではないかと思います。ただメンタル的にきっついね。誰にでもお勧めできるアニメではないかもです。でもいいアニメだったと最後まで観て思えました。

注:このアニメにアイドル的素敵キャラはいないです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 29

84.5 3 ラブコメで高校生なアニメランキング3位
ReLIFE(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1368)
6964人が棚に入れました
海崎新太(27歳)は、新卒として入社した会社を3ヶ月で退職。
その後の就活もうまく行かず、親からの仕送りも打ち切られ田舎に戻ることを迫られる。
悩みを打ち明けられる友達も彼女もいない……
途方に暮れる海崎の前に謎の人物・夜明了が現れる。
夜明は海崎にニートを対象にした社会復帰プログラム「リライフ」への参加をもちかける。
その内容は、謎の秘薬で見た目だけ若返り、1年間高校生として高校に通うことだった――。

声優・キャラクター
小野賢章、茅野愛衣、木村良平、戸松遥、内田雄馬、上田麗奈
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

青春のやり直し、この物語は青春ものの名作と思います

2016夏期アニメ流行のやり直し、変えたい系のひとつです。原作等知らないので真っさらな状態で見れました。
作画もまずまずで期待大でした。何より…1話のEDが民生だったのが良い!!しかもイージューライダーじゃないか!! これだけで完走決定しましたた。

1話…始まり始まり
{netabare}就活してもニート扱い。ニートの定義は分からん。3ヶ月リタイアに対する現実突きつけているようだが、現実はどうなんだろう。にしても、27で仕送り打ちきり、当たり前と思ってしまう自分は年取ってる?
タバコに酒、そういや、高校ではダメなの当たり前だった…戸惑うのも無理はない。けっこう現実を見るような感じで考える作品かな。リライフの本当の目的とか、面白そうです。{/netabare}

2話…携帯の持ち込みは禁止
{netabare}いや待て、俺の時は携帯なんて無いし、ポケベルすら無いから…
ちょい大人と高校生の会話、良くできてます。そうだ、27のころに高校の問題解いたことあったが、まさに…何で大学まで行けたんだろうか?全くもって不思議。
海崎と千鶴の大人の会話、最後はみんなと別れるのでしょうけど、この二人の関係が気になっていています。{/netabare}

3話…27歳で体力落ちたとか言ってたらさ…
{netabare}俺はどうなるんだよ…と思った方、けっこういるのでは? はい、自分はその通りです!
体力測定をして、海崎がおのれの年齢を認識しするという回。肩が回らない、足がもつれる…あるよね~(泣)。1か月で高校生活に馴染んで、サンプルとしては上々のようです。
人間関係を構築してくなかで、合わないような人同士がどうなっていくのかというのも物語で面白い部分です。狩生と千鶴がどうなっていくのか見ものです。千鶴が狩生のこと分からなくなっているのは№001の伏線なのでしょうね。にしても、面白い。大笑いというより、くすくす笑えるところがいいです。大人のアニメという感じですね。{/netabare}

4話…その階段落ちで入れ替わったら…
{netabare}「転校生」だよね。あ、小林聡美と尾美としのりの方です、世代的に…。
千鶴の不可思議な笑顔が不幸を招くとは…。若い者の悩みは若い者同士で解決しないとね。自分は説教したら敗けだと思っている、普段から。アドバイスはいくらでもするけどね。狩生の闇なんて、闇じゃないんだけど、その世代だと、深いんですよね。スゴく理解できましたし、そこがうまく表現できていたと思います。{/netabare}

5話…友達になろう
{netabare}階段落ちした二人は保健室へ。海崎は狩生に説教。説教しながらも海崎はそれまでの現実に葛藤。
狩生は千鶴と正面から向き合うことに。狩生と千鶴は互いに思っていることを語り合う。そこで初めて千鶴の本当を知る。他人に全く興味がないこと、変えようとしてること、不器用なこと。そして友情の握手。
海崎は夜明と酒飲みながら語り合う(姿は高校生だった気が…)で終了。

狩生への説教は完全に大人目線だよね。悩んでいる若者見ると言いたくなるのはよく分かる気がする。でも、説教ではないです。アドバイスだと思う。けど、高校生にはオッサンの説教にしか聞こえないかもね。狩生の反発も高校生らしくて良いです。
千鶴の他人に全く興味がないまま生きてきたという設定も良いです。被験者1番が彼女なのが分かるように誘導してます。千鶴が海崎に意識し始めた描写があったので、千鶴の変化が今後の見処ですね。

3頭身転換の流れ、場面の作り方、心理描写、本当に上手です。{/netabare}

6話…メガネ女子がメガネを外すとき
{netabare}可愛いのがアニメである。これは譲れない(何が?)
大神と杏がのんびり休みを過ごしている海崎の家に押し掛けて勉強会。海崎はビール缶とタバコを隠して…。大神は良いヤツ過ぎだけど、鈍い。海崎と杏の大人のツッコミにも動じない。狩生の思いは届くのだろうか…。
杏は夜明の後輩でした。Jkでないのは分かりきっていたけどね。海崎に気があるのは間違いないんだろう。海崎と千鶴が良い感じになったらどうなるのか見ものです。
千鶴も海崎も互いに意識してきているのですが、互いに被験者と気づいたらどうなるかも見ものです。{/netabare}

7話…研究所も組織にかわりはない
{netabare}今回は海崎が被験者になる前の夜明の話です。被験者001がうまくいかなくて、夜明の立場がないような状態。上司からは詰められ、悩む夜明。そんな時に被験者候補の海崎をチェックして…。杏と夜明の関係とか、見ごたえある回でした。
そうか、研究所とはいえ、1組織にしかすぎませんね。嫌な上司もいるだろうし、うまくいかず悩むことだって有ります。海崎だけでなく、夜明の方まで描くとは思わなかった。心情が読み取れて面白いです。夜明も杏も意外とリライフを楽しんでいるのかもしれません。
しかし…フリーザ様と貝木が上司にいた気がする…。これが上司って、想像しただけで嫌だ…{/netabare}

8話…狩生が不憫すぎる…
{netabare}海崎はまたもや赤点いっぱいの追試モード…。本当に院まで進んだ人なんだろうか…。
そしてタマがやっぱり赤点追試。まさかのスポーツ推薦入学とは思ってなかった。無理してはダメです。その結果が狩生のケガに…。狩生を追い詰めるアニメだな…。タマはタマで、トラウマ抱えてた。言われたくない一言を親友に言われたら辛いよね。幼馴染みがなんとかせねば。でも3人の関係も微妙そう。青春ものだなと思う。
肝心の海崎と千鶴は、なんか良さげ。最近、千鶴の存在が薄いのでちょっと寂しい…。メインヒロインだよね?
良い感じで話が進んでいるけど、どう見ても夏で終るよね。早くも二期を期待してます。
にしても、モブ女子高生に水瀬さんの名前があったのは驚いた。先週の上司といい、隠れキャラみたいな感じで面白いです。
{/netabare}

9話…千鶴養分たっぷり
{netabare}狩生のケガはけっこうな重症。優しくする大神、話すことができないタマ、自分が嫌になる狩生…狩生の闇は深くなるばかり。
さすがの千鶴も雰囲気に気付いて相談しに海崎の家に(大胆なのか、鈍いのか)。二人の会話聞く杏と夜明。海崎はすこし前のできごとを思い出して…。

千鶴たっぷり。この子が先を考えているようです。{/netabare}

10話…先生…バス…バレーがしたいです…
{netabare}千鶴に告白した「試合がしたい…」はまさにあの有名なシーンのオマージュじゃなかったかと。

たまちゃんの思いにアドバイスする千鶴と海崎。そのなかで千鶴にの過去が明らかに。小学生の時は普通だったのに…。コミュ障害だったとは思えないくらい、きちんと話して、自然な笑顔で対応できてるじゃないか。何気に背中を押す海崎も男前。

話し聞いていた狩生、本当にめんどくさい。試合がしたいけど、行けない。最後に押したのはやはり千鶴。結局試合は負けたけど、たまちゃんと狩生が得たものは大きかったようで。二人の笑顔がその証拠。にしても、めんどくさい女子を演じたら戸松さんに敵う人いないんじゃないかな? 本当にめんどくさいんだもん。

やはり千鶴が被験者001なんでしょう。発言が大人だし、夜明の嬉しそうな感じで分かります。今回は青春ものの極みみたいな話で面白かったです。千鶴も大活躍だったし。{/netabare}

11話…大人になれ…ってどういう事よ?
{netabare}いまだに良くわかりません。我慢? それは違うと思う。ただただ人生積み重ねていくだけの事ではないかな。

重い回でした。海崎の人生を変えたであろう、会社の出来事が回想されました。面倒を見てくれた教育係の先輩は出来すぎな人で、周りからやっかみにあい、陰湿な嫌がらせを受けます。我慢できない海崎の気持ちが爆発、その結果、嫌がらせは加速、そして自殺…発見したのは海崎。社長は会社で自殺したのは会社愛があったからだと言い、反抗した海崎は会社を退職…で、今に至ると。
海崎が墓参りに訪れと見知らぬ若者が。聞けば海崎の後輩だという。海崎は後輩から伝説の社員と崇められているというところで次回へ。

なぜ海崎がリライフに至ったのかという核心の話でしたが、2~3話くらい使ってもいいような内容だったと思います。が、これでは短い。先輩の自殺が本当はなんだったのかは実はよくわかりません。また、腐っている会社の中身も分からないし、社員もこんな連中だけではないだろうし…って、それやったら実写ドラマになってしまうか。

この話し、夜明も自らリライフしているんですよね。自分の置かれている立場が海崎の過去と重なるようになって、会社やめた海崎を実は尊敬している節が見受けられます。

にしても、このアニメ、本当におもしろいな。もう終わりになるのか…もっともっと見たいです。{/netabare}

12話…君がいた夏は遠い夢の中♪…JITTERIN'JINNでしょ?
{netabare}えぇっ!!Whiteberry?…て、時代的にそうだよね~
長期休みのありがたさは卒業して初めて分かります…でも海崎には補習という変わらない日常が待っているわけで。
制服でビールかい、しかも経費でだと?なんて贅沢な。う、羨ましくなんか…羨ましい…。
にぶちん大神がとうとう気持ちもに気づいた。これを見守ったり、冷やかしたりするアラサーの面々。大神は告白を決意して、そして次週、最終回へ。
って、来週最終回かい!!面白いのに、なんて半端な…。{/netabare}

最終話…告白って、いろんなパターンあったんだよなぁ…
{netabare}夏祭りは心も盛り上がるよね~そうだったな~懐かしいなぁ~
とうとう大神が狩生に告白、狩生は狩生で告白を決意していたとは。ピュアだわ…見てる方が恥ずかしいわい。うまくいったね、当たり前だけどさ。
でも本当の主役は海崎と千鶴でした。千鶴が被験者だったことが回想されました。分かっていたけど、最終回で持ってきたね。二人とも同じ感情を持ってしまって、気持ちあるのに、忘れてしまうことが怖くて、言い出せない。切なくて、切なくて、それでも辛くしないのがこのアニメのいいところ。二期に繋げる終わり方でした。それにしても千鶴は可愛かった。{/netabare}

おもいっきり青春ものというところと、大人目線で見た青春、これにやり直しという設定も加わり、さらには社会の重さまで重なるという、ちょっと間違えたらグタグタになりそうなところをうまくまとめて、本当に面白い作品でした。
海崎、千鶴、夜明、杏の大人組、狩生、たま、大神の現役組、キャラも良くて、展開もすいすい進むし、ちょっと考えるところもあれど、難しくはありません。そこが良いのだと思いました。

作画はまずまず、デフォルメのシーンも無駄なものではなく話に溶け込んでかえって良かったなと思います。OPのボタンは今期一番好きな曲でした。EDはすべて歌ってました。久々にカラオケにも行きましたし。

二期あることを信じたいです。卒業は多分、泣くな…。来年4月にイベントあるということは…二期の発表で逢ってほしいです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 60
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「Re」物は満腹と思って未視聴の方におすすめ

世界観:6
ストーリー:8
リアリティ:5
キャラクター:8
情感:7
合計:34

<あらすじ>
海崎新太は、新卒で入社した会社を三カ月で退社。その後の就活もうまく行かず、田舎に戻ることを迫られる。途方に暮れる海崎の前に、夜明了と名乗る謎の男が現われ、ニートを対象にした社会復帰プログラム「リライフ」への参加を持ちかける。内容は謎の秘薬で見た目だけ若返り、一年間高校生として高校に通うことだった。
(公式サイトより)

社会人が高校生活を送りなおすという現実味のない設定で、あにこれ評価点は確か中の上くらいというのは記憶していましたが、私も今の生活から逃避したい欲求があったのか今回、選択してみることにしました。

冒頭では、やはり設定の緩さが気になりました。{netabare}見た目を若返らせられる薬を開発できるのであれば、それを売るだけで営利企業として十分であり、何でニートを更生させるなんて回りくどいことするのかと。しかも、被験者の生活保障までしてあげて。もし、割を合わせるとしたら、就職できた暁には100万単位の成功報酬をもらう契約じゃないと現実味ないです。1日中被験者をストーキングするとか、どんだけの人件費かけるんだという話。
夜明さんにかかるコスト、時給1200円として1日12時間(くらい拘束してるでしょ)、1年365日で525万円。小野屋もいる。このコストに見合う利益の源泉は何なのか。

研究が裏世界的なもので、実は若返りや老化に大きな副作用やリスクがあるとか? でも夜明さんも薬普通に飲んでいるし、夜明けさんも会社に使いつぶされているだけという可能性はあるかな。この薬が一般的に使用できるようになれば、これくらいのコストは元取れそうだし。なら、主人公が定期的に検査を受けるシーンを入れておけばOKという感じか(ないけど)。もしくは、お金持ちのマッドサイエンティストの道楽か?

しかし、戸籍などの関係から、高校生として入学させるのは結構大変なんじゃないか。更に、高校生活を送った人たちから記憶が消えるという。1人の記憶から、特定の人物の記憶を消す技術自体も超高度なものだが、それを、高校生や教師全体に行うって、どうやって? まあ、このあたりまで考えて、設定は気にしてはいけないタイプの作品なんだろうなと見切りをつけました笑(中盤には元の見た目に戻る薬も出てきて、簡単に変化できるし、佐伯さんの墓参りのエピソードで海崎のマークを去年からやっていたことも判明しますしね)。{/netabare}

しかし、視聴を続けていくと、ガバガバな設定の割に、登場人物たちの高校生らしい日常風景をコミカルに描きつつ、心理描写は意外と丁寧で面白い。{netabare}まずは、千円の畳み方(ターバン英世)に爆笑。ネットで検索したらほんとにあるし。日代の愛想笑いのシーンも笑えました。感情に訴えてくるシーンも複数あります。

被験者001がクラスにいるのだろうなというのは早めから気づきましたが、それが誰なのかというのもミステリー的に楽しめました(最初、小野屋が怪しく思いましたがスタッフだったということで、残った候補が最終話でそうですよねという結果に)。

あと、EDは奥田民生のイージュー・ライダーで渋い選曲と思いましたが、2話目でT.M.レボリューションが流れた拍子に笑いがw。毎回どんな懐メロが流れるか楽しみになりました。90年代後半頃を中心に、当時流行ったけど今は忘れられているような絶妙な選曲です。主人公は独身にする必要があり、かつ視聴者のターゲットを学生にもおいていることを踏まえて27歳に設定されていますが、大人になってから学生時代を想って視聴することができるという面で真のターゲットは30、40代かなと思いました。{/netabare}

今の学生のリアルとはズレがあるのかもしれないし、むしろ人間関係が煩わしく、早く大人になりたいと思っている学生もいるんでしょうけど、戻りたくとも戻れない社会人から伝えたい内容が随所に詰まっています。

勉強も大切ですけど、出会いと別れが繰り返される中で集団生活を送り、人間関係を築くという面のほうが、学生生活には重要というだということ、貴重な時間だったということが痛感されます。当時の自分には、大人へのレールに乗っているだけで主体的な取り組みをしようという自覚はなかったので。

当初設定でのツッコミ所はプラメモ以上ですが、最後には作品を愛せて、続きが楽しみになった作品です。放映の頃、Reゼロや僕だけがいない街を視聴していた上、設定が単純かつ同じシーズンのorangeに失敗した影響(rewriteもやっていた)等あって、「Re」物は満腹と思って視聴しなかったのですが、もっと早く見ておけば良かったと思いました。未視聴者(特にアラサー(後半)~アラフォー世代と、まだやり直しがきく中・高生)におすすめします。

<2019.1.25追記>
キャラクターの配点が高かったこと、相対的な評価も考慮して調整しました。未視聴の方におすすめします。

(参考評価推移:3話3.7→4話3.8→5話3.9→10話4.1→13話4.2→調整4.1)
(2018.1視聴、2019.1調整)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 56
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どらむろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

体は高校生!頭脳は27歳!独創的かつ秀逸な設定で、2010年代の世相に苦しむ大人に、深く刺さる傑作青春劇

漫画・小説配信アプリ「comico(コミコ)」の漫画が原作の青春劇です。
社会からドロップアウトした大人(27歳)の主人公が「高校生に戻れる薬」で再び高校生活をする…
同級生の若者たちを大人目線で微笑ましく見守ったり、戸惑ったり、交流して青春したり。
変則的な「タイムリープや時間巻き戻し系」の亜種なんですが、大人目線の高校生活と、瑞々しい青春劇が巧みに描かれている力作。

日本が失われた○○年、リーマンショック(2008年)等の厳しい世相を感じているであろう世代(20代30代あるいはそれ以上)の心情に強く訴えかける舞台設定とテーマ性が素晴らしい。
この時代ならではの世相を反映した、隠れた話題作かと。

{netabare}『物語』
前職を退職し無職(コンビニでアルバイトはしている)主人公・海崎新太(かいざき・あらた)27歳が、謎の組織の謎のプロジェクト「リライフ」の試験者として「精神は27歳のままで体(見た目だけ)が高校生に戻り、もう一度高校生活」する事に。
…諸設定はかなり力業なんですが、この舞台設定が実に面白い。
謎の薬で大人と高校生になったり、謎の権限?で入学通したり、謎の力で周囲の記憶操作したり、ご都合主義連発…が、徹底して舞台装置として機能している。
ここら辺の「物語の為の舞台装置」に無粋なツッコミは無用なのですが、本作は比較的強引に押し通す事に成功している感。

…結構重めの話に見えますが、学園ドラマの大半は楽し気な雰囲気なので、全般的には親しみやすいです。
リライフの秘密を共有する大人組同士の交流もコミカルかつ本作特有の持ち味(大人目線の高校生活)あり。
「2つの世代」それぞれ特有の感情の機微が巧みに交錯していく学園ドラマ。
これがコミカル面でもシリアス面でも終始面白かったです。
…27歳は私(アラフォー)から見るとまだ若いので、海崎新太君の思考も私からすると微笑ましいですw
(例えるなら、小学生高学年の男の子が低学年の女子に「ぼくはお兄ちゃんだからな!」みたいな)


シリアス面では、27歳海崎の人生ドラマと、メインヒロインの女子高生・日代千鶴(ひしろ・ちづる)中心の女子ドラマの2本の軸が交差。
海崎の話は「ブラック企業」に代表される忌まわしき現代社会の闇に翻弄される苦悩、まさに現代日本(2010年代)の暗い世相を根強く反映した題材であり、後味は悪いけれど、共感せずにはいられない…。
海崎新太は高いコミュ力を持つ優秀な人物(学業はダメだけど)な事が示されている事もあり「悪いのは社会の方」という風刺を感じる。(やや一面的ではあるも、概ね共感)
逆説的に、彼くらいコミュ力も人格面も問題の無い人物でも、理不尽にドロップアウト強いられる事もあり得る、今の日本やばくね?と。
…憧れの先輩を救えなかった過去に苦しむ海崎が、2度目の高校生活で年下の若者たちとの交流で変わっていく過程が、もうひとつの軸(女子高生組のドラマ)と交差していく。

女子高生たちのドラマはやや少女漫画的な印象(作者が女性な為か)
モブの悪意とか、唐突な辛いアクシデントなど、辛辣さを感じる展開がやや難。
それをドラマチックさや交流劇・成長劇に昇華する展開は良かったです。
バレーボールの話は青春劇としてかなりジーンと来た。
若さゆえの思い込みや誤解、すれ違い…
大人の海崎はハラハラしながら見守りつつも、過度な干渉は慎重になる等のアプローチの迷いが終始緊張感あった。
最終的に三人の女子高生たちが成長し良い関係になっていく。
…きらら的ゆるふわではないが、本作みたいな女子の友情もある意味百合物かも。

総じて、舞台設定が抜群に秀逸でした。
現在進行形で高校生世代にも人生の先輩からの後押しになるかもですが…
それ以上に大人(だけど老人世代からすると若造)世代に強烈に刺さる作品でしょう。
難を挙げるならば、やや陰湿な悪意が不快要素なのが気になりました。
あと、日代さんの正体も余計だったような。海崎と世代が違うからこその交流劇が、興醒めになりそう…
ただ、そこは続編もあれば評価は変わるかも?
…彼らの学園生活はまだ途中、これは是非続編が観たいです。

余談
「comico」由来のアニメは本作で3作目(全国放送のみで)、「ももくり」も私的に大好物、今後comico作品に期待していきたいです。
(ナンバカは…うーん…)


『作画』
キャラデザも背景も安定感あり。
やや安っぽい印象も。
それでも十分美男美少女揃い。

『声優』
小野賢章さん、木村良平さんなど安定感あり。
上田麗奈さんの小悪魔キャラも面白かった。
茅野愛衣さんのぎこちなさ、戸松遥さんのぶっきらぼうなどハマリ役。
注目は 玉来ほのか役の茜屋日海夏さん。プリパラのらぁらちゃんじゃないか!

『音楽』
本作の見所。EDに2000年前後のJ-POPのヒット曲を使用しており、本作の対象世代に刺さります…
OPも良い。楽曲面で印象的です。


『キャラ』
社会からドロップアウトしたとはいえ、海崎新太は非常に高いコミュ力と思いやりや配慮を持つ立派な大人でした。
学業はニガテだけど大学院生だったエリート、人間力の高さが光った。
高校生や、新人女性教師(25歳)相手に(内心)大人ぶるのは、むしろ微笑ましいですねぇ…。
稀有な逸材、彼でなければこの物語成立しなかった。

飄々とした夜明了も、学園物としても本作特有のリライフ関係者としても面白い男であった。
ドSの皮をかぶった苦労人、彼で一番精神年齢高かったかも。

大人と女子高生をあざとく使い分ける小野屋杏の小悪魔っぷりも可愛い。

メインヒロイン・日代さんは交流の仕方が分からないだけで根は良い子、ポンコツ可愛かった。
無理やりな笑顔がかわいいw

狩生さんは、少女漫画なら彼女こそ主人公張れる器。
(あるいは、日代さんかほのかちゃん主人公だとライバルボジか)
一番感情の機微が分かり易いので好感持てる子でした。

玉来ほのかちゃんはホンワカ系で一番萌える。
優しさも責任感もある良い子なんですが、空回りすることもある…

男子生徒も良キャラおり、学園物として層が厚かったです。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 54

83.1 4 ラブコメで高校生なアニメランキング4位
ゲーマーズ!(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1096)
5167人が棚に入れました
ゲーム好きで“ぼっち”な高校生・雨野景太、学園一の美少女でゲーム部の部長・天道花憐、景太と犬猿の仲の星ノ守千秋、“リア充”だが実はゲーム好きの一面もある上原裕ら個性的なゲーマーの青春を描いたラブコメディー。

声優・キャラクター
潘めぐみ、金元寿子、石見舞菜香、大久保瑠美、豊永利行

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

キャラ付けが実に上手いラブコメ。面白かったです。

原作のラノベは未読なんですが、アニメ3話までの時点でとても楽しく観ています。

タイトルの「ゲーマーズ」= gamers、つまり「ゲームをする人たち」ということで、それぞれのスタンスでゲームをする主人公の雨野くんを含めたメインキャラたちによるラブコメディーです。

各々の言動により誤解が誤解を呼び、すれ違いと混乱に彩られたグチャグチャな人間関係になっていくのを楽しむラブコメディーのようですね。

OPの背景アニメーションも、いろいろなテレビゲームの画面を元にしていてとても楽しいです。

ゲームに限らずオタク特有の「他の人から見るとどうでも良いこだわり」みたいなものを譲ろうとしないために話がこじれたり、特に意識することもなく性格の良さみたいなところから世話を焼いてしまったり、それを見かけて嫉妬したり、実にキャラクターが活きている感じがしてとても面白いです。

そんな物語を紡ぐメインキャラクター5人(第3話時点)は以下の通り。

雨野 景太(あまの けいた): 主人公。もちろんゲームをプレイする以上ある程度上手くはなりたいけれども、ゲームに全てを賭けるということでもなくゲームで遊ぶことを楽しみたいタイプ。ひとりゲームをプレイするためこれまで友達がいなかった。家庭用ゲーム機、アーケード、スマホのソーシャルゲームなどジャンルは問わずゲーム好き。

天道 花憐(てんどう かれん): 音吹高校のゲーム部立ち上げに奔走し、景太をゲーム部に勧誘するも、ゲーム部のゲーム上達に賭けるスタンスの違いから入部を断られる。ソシャゲはゲームと認めず、敵視している模様。スクールカーストでトップクラスの美人。

上原 祐(うえはら たすく): イケメン高身長ということでスクールカースト上位に位置するも、実は高校デビュー組で元々は地味なゲームオタク。ゲーム好きを隠そうとしない主人公を意気に感じ、友人関係に。たぶんメインキャラの中では一番の常識人。

亜玖璃(あぐり): 上原 佑の彼女。自身は特にゲーマーというわけではないが、佑がゲーマーたちとの付き合いのせいで自分と過ごす時間が減っていることに不満を持っている様子。

星ノ守 千秋(ほしのもり ちあき): ゲームに関して景太と非常によく似たスタンスで取り組むものの、ある一点に関してだけは正反対の意見を持っているため景太と話は合うはずなのになぜか大ゲンカになる。


こういう「ちゃんと人間が描けている」作品は、特にラブコメということでなくても大好物です。今後の展開も楽しみです。

2017.8.18追記:
第6話で、とうとう第1話冒頭場面につながりました。ですが、原作ではここからの展開がまた面白いんですよ。

7月末ぐらいなのですが、第1話視聴時には未読だった原作既刊分を読了してしまいました。原作もメチャメチャ面白いです。まだアニメに出てきていないキャラもいるのですが、それも含めてヒロイン勢で今のところ一番好きなのは千秋ですね。

アニメを観てなかったら原作に出会えていなかったかも。アニメ化ありがとう!

2017.9.1追記:
ということで第8話までで原作3巻を消化。ということで次回から原作4巻相当分に突入ですが、アニメでは4巻を全部使い切らずに終わるかもしれないですね。ちなみに原作は8巻まで刊行されています。

2017.9.29追記:
最終回視聴終了。アバンタイトルの三角くんエピソード、原作にもあるんだけど原作でも謎のままです。というか、まさかアニメで一部でも使われるとは思わなかったのですが(笑)。

本編のエピソードも、会話内容は原作準拠。ただし原作では放課後の教室で駄弁っていただけなのが、「ゲーム同好会の合宿で温泉旅館に宿泊」というシチュエーション変更。良改変だったと思います。

前回までの「事実上の本編」と比べると、最終回の入浴シーンの作画は力入ってたな…(笑)。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 64
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

もやもやするラブコメ

一言だけ言わせて欲しい…お前らちゃんとコミュニケーション取れw

勘違いから勘違いが生まれて、その勘違いから新たな疑惑が生まれるという
勘違いスパイラルアニメ

キャラはどれもいい人なのに、なぜか噛み合わない。
ほんとこれでもかってぐらいに。

むずむずしながら「あーなんでそうなるかなw」とツッコミながら見てました。
基本的には全員がボケのポジションなので視聴者がツッコミなのかも?

キャラは千秋が好き。声優の声・演技共にあってて「ですです」って言葉遣いが
すごく可愛かった。

続きはすごく気になるので2期があればぜひ見たい

2019.12.06 原作最終巻の読了!
最後まで、面白かったですー

以下、原作ネタバレ注意
{netabare}
中々良いまとめ方だったかな…と
(最近、読んでるラノベの中では)

しかし、光正に自覚があったのは驚いたw
(あったんかい!)って自分も突っ込んだっす。

さて、一応めでたくハッピーエンド?
になった訳ですが…
あの中で結婚するなら誰かを考えてみました。

■エントリーNo.1 天道花憐
きらっきらのブロンド美少女だけど
結婚するとなると、どうだろう?
なんかすっごい束縛系女子な気がする…
子供の躾とか家庭内ルールとかにはとことん拘って
煩そうなイメージ
でも金銭面では雑ゆるで家計を任せるには不安…w

■エントリーNo.2 星ノ守千秋
ワカメ系DeathDeath女子
結婚する…ん~中々イメージ難しい
家事全般ダメそうなイメージ(特に掃除!)
あとなんかずっとゲーム作ってそう…
自分にはお金使わなそうだけど
子供にはめっちゃ甘くて無駄なプレゼント買いそう

■エントリーNo.3 亜玖璃
高校デビューの根はマジメ系ギャル
なんか結婚するイメージは一番あるかも?
前二人のポンコツと比べたら家事出来そう
あと家計はやりくり上手なイメージ
だけどその分しっかり財布握られて小遣い制…
子供には時に優しく、特に厳しくで
良妻、良母になるイメージ

んで、おいら的に誰を選ぶかというと
…ドコドコドコ ジャン!{netabare}コノハさんです!
だってだって、{netabare}夜が{/netabare}凄そうじゃないですか
結婚生活長いからね。そういうの大事。
というか、最終巻で凄い可愛いなと
評価爆上げしたのコノハさんなんです~w
あとアニメの声も超かわいいしw
{/netabare}
って事になりましたw
{/netabare}

どたばたラブコメディ観たい人にはオススメ
あとアニメ気に入ったなら原作もオススメっす!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 42
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

葵せきな先生の作品のギャグはやっぱり面白いね!

1話の感想 ★★★★ 4.0
ゲーム部に入部?
{netabare}
まさか、断るとは!?
でも、ギャグは結構面白かった。
今後に期待。{/netabare}

2話の感想 ★★★★☆ 4.5
初のゲーセン
{netabare}
上原くん、イイヤツだな!
今回は個人的に結構な良回だった。
亜玖璃は見た目によらずめっちゃ純粋!{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
乾燥わかめ、現る
{netabare}
髪の毛切ってからの、可愛さの上がり幅が異常。
そんでやっぱり、このド定番のツッコミやら驚き方がツボだわ。{/netabare}

4話の感想 ★★★☆ 3.5
天道花憐の不調
{netabare}
最近の天道さんのポンコツぶり。
恋する乙女でもあそこまでポンコツになるかね。
主人公の雨野もそれに全く気づかないし。{/netabare}

5話の感想 ★★★★ 4.0
すれ違い
{netabare}
上原くんがとにかく面白い!
あーいう人好きやわ〜
ホント、この作品のキャラはイキイキしてる{/netabare}

6話の感想 ★★★★☆ 4.5
波乱の予感
{netabare}
亜玖璃、上原くん、千秋さんの内心が面白すぎやろ。
勘違いが勘違いを呼ぶ。
ふと、スケットダンスの生徒会長の恋愛予想を思い出した。{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
初デート!
{netabare}
ケイタって意外と肝が据わってるな。
多少しか緊張してないなんて。
今回はとにかく甘ったるい回でした。{/netabare}

8話の感想 ★★★★☆ 4.5
半生ゲーム
{netabare}
最初に碧陽学園が出てきてめっちゃびっくりした。
同じ作者だから出来ることだな。
今回のこういう話はすきだわ〜。
そして、毎度ながらの上原くんのリアクションが面白い。
上原くんと亜玖璃の誤解は溶けたっぽいけど、今度は千秋が…
彼女持ちの人に初恋とか辛すぎる。{/netabare}

9話の感想 ★★★ 3.0
正体がばれる!?
{netabare}
妹はケイタのこと好きじゃないのかな?
何か前にそんな雰囲気があったけど…
あと、またもや勘違いが。
拗れすぎだろ!{/netabare}

10話の感想 ★★★★ 4.0
関係を元に戻せるのか!?
{netabare}
天道さんにあそこまで思われるケイタは羨ましい…
それに加え、亜玖璃ともあんなに仲良く…
羨ましいぞ、ケイタァァ!!!{/netabare}

11話の感想 ★★★☆ 3.5
千秋の思い
{netabare}
千秋は本当に可愛そうだよね。
気づいた時には既に手遅れなんて…
今回の遊園地は話は良かった。
けど、なぜか作画がクソだった。
なぜ、11話目にしてここまでって感じ。
{/netabare}

12(最終)話の感想 ★★★★ 4.0
ゲーム談議
{netabare}
亜玖璃の言う通り、最近のゲームって楽しいし無駄って言われたら反論しにくいよね。
個人的には、ケイタの最後の説得で全然納得できなかった…
最終回としては、まぁまぁといった印象。
もう少し恋愛が発展しても良かったかなと思った。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 24

88.5 5 ラブコメで高校生なアニメランキング5位
さくら荘のペットな彼女(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (5370)
26133人が棚に入れました
学園の問題児の巣窟『さくら荘』に住む高校2年生の神田空太は、変人たちに振り回されながら、『脱・さくら荘!!』を誓う毎日。そんなある日、『さくら荘』に、可愛くて清楚で、しかも世界的な天才画家である椎名ましろが越してくる。彼女を寮の変人達から守らねば!と考える空太だったが、ましろにはとんでもない秘密があった。なんと彼女は外に出れば必ず道に迷い、部屋はめちゃくちゃ、ぱんつすら自分で選べないし、穿けない、生活破綻少女だったのだ!空太は寮生たちによってましろの“飼い主”に任命されてしまう。こうして凡人・空太と天才少女・ましろの“飼い主とペット”生活が幕を開け―?この物語は、変態と天才と凡人が織りなす青春学園ラブコメである。

声優・キャラクター
松岡禎丞、茅野愛衣、中津真莉子、高森奈津美、櫻井孝宏、堀江由衣、豊口めぐみ、浅野真澄、小倉唯
ネタバレ

ゼロスゥ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

それぞれの夢に向かって

俺は物語も作画も声優も音楽も全部良いと思ってますが、何よりも素晴らしいのがキャラですね。
あれだけ個性派なメンバーが揃っていておもしろくならないはずがないです(^_^)v
特に空太のツッコミが神すぎるw
些細なギャグでも爆笑に変えてくれます。

一番好きなキャラは七海です。
マジで可愛すぎる。
ちょっといじられるだけですぐ顔を真っ赤にしてあわててw
空太が絡むと特にそうなります。
でもって純情で努力家!
完全にメインヒロインでしょう((´∀`*))

以下各話レビューです

2話感想
{netabare}
ましろちゃんアウトオオオォォォ!
同学年の男子に何を聞いとるんじゃおのれは!?
だが可愛いから許す!!

あと、勝手に勘違いしてあわてる七海も可愛い。

でもってキャベツを食べてもらえなくて地味に落ち込む先輩も可愛い。

・・・あれ?俺可愛いしか言ってないねw{/netabare}

3話感想
{netabare}
仁さんもましろもかっこいいです。
こうして空太もまた成長したのだと、そんな風に思える話でした。
空太が仁さんを殴ろうとしてもろにカウンターをくらった瞬間はおもわず吹いてしまったw
てか、三咲先輩のテンションって、とらドラのみのりんみたいだな~って思ったのは僕だけですかね?
あんな明るくておもしろい先輩は最高ですね。{/netabare}

4話感想
{netabare}
神回だった!
空太も夢に向かって歩き出しましたね。
ましろもデビューすることが決まったし。

しかし、こうなると七海のことが気になってきますね。
七海が空太のことが好きっていうのは十中八九間違いなさそうですし、一般寮で一緒に暮らしたいでしょうから。
まぁ次回予告でましろが思わせぶりなことを言ってたから何となくこの先の想像は付きますがw

後、気になるのは仁さんと三咲先輩の関係ですね。
この2人もうくっついちゃえばいいのにw

そして赤坂・・・
あんたはいったい何者なんだ!?
そろそろ正体を明かしてくれませんかね。
ついでにメイドちゃんの中の人もw{/netabare}

5話感想
{netabare}
ついに七海もさくら荘に来ましたね。
これでより一層おもしろい展開が待ってると思います。

てか、ましろ天然すぎ!
空太が寝かしてくれないだの、下手なのに何度もするだの、挙句の果てに話の途中で寝るって何だ!?
空太のツッコミで爆笑したわ!!
でもってメロンパンの下りでも空太の話は全く聞いてないしさ(;゚∀゚)
まぁ可愛いは正義だから俺は別にいいんだけどさw{/netabare}

6話感想
{netabare}
七海が倒れてしまった!
でもさくら荘の人たちはいい人ばかりです。
その中でも仁さん!
なんかあの人は全てのことを見透かしているような気がしま
すねw
料理もうまいって万能すぎんだろ。(でも、何故サムゲタン?w)
今回は名言(迷言)も飛び出しましたしね。

仁さんに振り向いてもらえず落ち込む先輩も可愛い。
てか、普通に仁さんに「付き合ってください」って言えばいいんじゃないかな?

ましろは七海のことをしっかり理解している、七海は空太に弱さを見せることができた・・・
このアニメはホントに毎週が神回です。{/netabare}

7話感想
{netabare}
なんかもぉ色々とカオスすぎる(;゚∀゚)
超が付くほどのギャグ回ですw
前回のシリアス回とのギャップが半端ねぇ!
ほんとに同じアニメかこれ?
けど入浴シーンがあったからそれだけで万事OKだよねw

だだん♪だんだ♪だん!♪
妹ちゃんがさくら荘に来ました。
お兄ちゃんっ子ってのがいいね。
自分でも言ってるしw

ましろは今回初っ端から飛ばしすぎw
悪意があって言っているようにしか思えんわ。
だが、爆笑したから許す!

七海は純情すぎて可愛い。
ましろや妹ちゃんのぶっ飛び発言に過剰に反応して顔を赤らめる姿がヤバいです。
襲いたくなりましたw

先輩は今回出番が少なかったけどインパクトは抜群でしたね。
何か免許取ってたし、これからの話の伏線ですかね。{/netabare}

8話感想
{netabare}
前回の予告からして今回はみんなでてきとーにプールで遊んで終わりかと思いきや全然違った(;゚∀゚)

プレゼンは落ちてしまったか・・・
そんな時でもみんながいてくれれば大丈夫♪
かなり独特の励まし方だったけど空太が元気になったから万事OKだねw

あと、メガネの七海もかわいい。{/netabare}

9話感想
{netabare}
オープニングにすっげー可愛い子がいたから「誰なんだ?」と思いきやまさかの龍之介でしたw
あれが男とか初見でわかるまいよ(;゚∀゚)

あと外人枠としてリタがさくら荘に来ましたね。
イギリスでのましろ当番だったみたいだけどリタも結構常識外れな気がしますw

今回一番おもしろかったとこは、ましろが「空太のバカ・・・」と言い続けるとこですね。
メールのとこは盛大に吹きましたw{/netabare}

10話感想
{netabare}
赤坂がすげぇ良いキャラしてるね。
言いたいことはズバズバ言って、ついでに女嫌い。
今回のことは赤坂がいなかったなら解決しなかったよね。
最後リタと七海に挟まれて焦ってた赤坂を見てすごい和んだわw

てか、リタが赤坂に興味を持っちゃいましたか。
また新たなラブの予感がしますな・・・

どーでもいいけど美咲先輩のエレベーターが地味に進化してましたねw{/netabare}

11話感想
{netabare}
どのアニメでも文化祭ってのはいいもんだ。
EDでましろや先輩が着てた着ぐるみは文化祭のものだったんだね。
赤坂の女装姿を普通に可愛いと思ってしまった・・・
何かに目覚めそうだw
リタに嫉妬してるメイドちゃんも可愛かったですね。
てか、そろそろリタもOPとかEDに出してやれよ(;゚∀゚)
住人ではないけど一緒に住んでんだし。

そーいや先輩のお姉さんが出てきたね。

「美咲を傷つけたくないから私を抱いているんでしょ?」

仁さんはお姉さん付き合ってたらしいですけど、あの時の仁さんは正直よくわからなかったですね。
美咲先輩をより傷つけてるような気がするんだが・・・{/netabare}

12話感想
{netabare}
ましろのいるべき場所はさくら荘。
この辺は予想通りって感じでしたw

美咲先輩と仁さんの方も進展がありましたね。
仁さんも叫んだらよかったのにw
龍之介もリタに少し関心がでてきたみたいですし。{/netabare}

これで前半戦は終了かな。
物語も折り返しってとこですね。

13話感想
{netabare}
後半戦突入です!
2クール目に入ってOPとEDが変わりました。
ちゃんとリタも入れてくれてました
OPの方はすごく良かったんですが、EDの手抜き感が半端ないです(;゚∀゚)

物語が後半に入ったことでより恋愛の要素を強めてきました。
しかしギャグの手を抜いたりはしない素晴らしさ。
料理の件が特におもしろかったw
これから先の話がより楽しみになる良い展開です(^_^)v

空太とましろはまた変な感じになってしまいまして・・・
前も空太が落ちた時にこんな感じになったよね。
そんな中で七海とデートすることになるってなんじゃい!?そんなことをする暇があったら新しいゲームの企画を練りなさい。
そしてデートの権利を俺に譲りなさいw
美咲先輩も仁さんに勝負を仕掛けるためにイブに何か計画してましたね。

後半戦最初は女の子たちのアプローチ回でした。{/netabare}

14話感想
{netabare}
今回はめずらしく千尋先生が活躍したんじゃないか?
あの言葉があったからこそ空太とましろが元通りになれたと思うんだ。

だがしかし、報われないのが美咲先輩(T_T)
結局仁さんが何を言ってるのか俺も全然わかりませんでした
先輩立ち直れんのかな?

あと、空太がましろを好きだと言った時七海は何を思ったのだろう・・・
二人の前では明るく振舞っていたが、やっぱり内心スゲー泣きたい気持ちになったんじゃないだろうか。
でも空太のプレゼン資格ゲットによりそういった気持ちは全部吹きとんだようにも見えましたね。
がんばれななみん!
スカート姿も可愛かったぞ!!{/netabare}

15話感想
{netabare}
前回一人だけ報われなかった美咲先輩だがバッチリ復活してくれました。
やっぱり元気な先輩が一番いいですよね(^_^)v
よくやってくれたぞましろ!!あと妹ちゃんも!
仁さんは仁さんでちゃんと考えていてくれて安心しました。
何の意味もなく美咲先輩距離を置いた訳じゃなかったんだね。

空太に対するましろと七海の好感度もグングン上がっていきました。
それぞれ二人きりの時間のときに色々と見つけたものがあったみたいです。
七海の方は最後にましろが着ちゃったけどねw

あと空太のお父さんがおもしろすぎますw
見た目と裏腹に超ギャグ担当じゃないですか。
風呂での会話には爆笑しましたw
空太のツッコミスキルが妙に高いのは確実にこの人のせいですねw{/netabare}

16話感想
{netabare}
空太のプレゼンがついに通りました!!
千尋はなんだかんだでやっぱり良い先生だよね。

バレンタインが近づいてきてさくら荘の空気も何だかそわそわしてきましたね。
ましろや七海は一体どうするのだろうか?
そして空太のその答えは・・・{/netabare}

バレンタインってどこもかしこも恋愛ムード一色で、すごく楽しそうなイメージがあるけど、実際楽しいのはイケメンに限るよね(;゚∀゚)
俺みたいにアニメばっか見てるような残念な奴にはいつもとなんら変わりないつまらない一日が過ぎていくだけなんですよ。

だが、しかし!
今年の2月14日はいつもと違うのです。
さくら荘のゲームがPSPで発売されるので今年は一人でも寂しくないのさ!

・・・そうやって言ってる時点でなんかもう既に寂しいのです(T_T)

17話感想
{netabare}
話の内容自体はすごく良い・・・
良いんやけどあかん!!
このままやとななみん負け戦や(T_T)
自転車乗ってる時のセリフ練習でついに告白キタ━―━―━―(゚∀゚)━―━―━―!!とか一瞬思ったけど、まぁそういうわけにはいかんよねw
やっぱオーディションに受かってからじゃないと。

しかし、これでななみんルートに近づいた・・・かと思いきやましろとの屋上での出来事・・・
これはヤバい・・・
空太もうほぼ落ちてるわこれ(;゚∀゚)
結局空太はどっちを選ぶのだろうか?
頼むからななみんを泣かせんとってくれよ~(+_+)

ところで宮原くんのあの自転車の件は必要だったのかな?
何かちょっと不自然だったような気もするんですよね。
自転車だけ貸してくれて最初から空太一人の方がしっくりきたんじゃないかとw{/netabare}

18話
{netabare}
ようやく仁さんと美咲先輩が結ばれた感じですね。
空太と仁さんが殴りあった時はどうなるかと思いましたが、やっぱり自分の気持ちを思いっきりぶつけることは大切ですよね。(空太が一方的にボコられてただけな気がしないでもないがw)
仁さんには空太たちのような一生懸命になってくれる人がいれくれてホントに良かったです。
空太たちがいなければ二人が結ばれることはなかったでしょう。

まぁちょっと詰め込みすぎた感もあるんですけどね(;゚∀゚)
1話完結じゃなくて、2話ぐらいに分けた方が良かったんじゃないかと俺は思いました。

仁さんの話に目が行きがちですが、空太のゲーム制作の話も進んでいます。
優子の合格発表を見に行く時の三人の会話は見てておもしろかったですねw
ましろは嫉妬してるし、空太と七海は顔を真っ赤にして慌ててるし・・・
仁さんたちは無事ハッピーエンドだが、この三人の最後はいったいどうなるのだろう・・・{/netabare}

19話感想
{netabare}
さくら荘を取り壊すことが決まり、空太は初めてさくら荘に来た時のことを思い出していました。
空太が自分の部屋に入り、押し入れを開けたらそこには美咲先輩(宇宙人)が!

現在のシリアス展開とは打って変わっていきなりギャグをぶちかましてきましたw
美咲先輩とのコントはホントにおもしろいですね。
他にもさまざまな変人たちに翻弄され続けられたのも今では空太にとって良い思い出になっているのでしょう。

みんながどのような方法で取り壊しを阻止するのか楽しみです。
思い出のたくさん詰まったものをいきなりぶっ壊されるなんて納得がいくはずないですよね。

ただそれ以上に気になるのが、次回予告でのななみん・・・
おそらくオーディションの結果の話でしょうが、その結末やいかに・・・{/netabare}

20話感想
{netabare}
ななみん落ちちゃったのか・・・
それでも明るく振舞ってる姿が見てて辛いです(T_T)
ななみんが空太に伝えたいことがあるっていうのは一体どうなってしまうのだろう・・・
そこが一番気になるところです。

龍之介の過去にも色々あったんだね。
でも今は空太たち・・・さくら荘のメンバーがいてくれる
もう一人になることはないでしょう。{/netabare}

ところで最近の空太はやたらキレやすくないですか?(;゚∀゚)

21話感想
{netabare}
今回ヤバいなー。
ななみんが泣いてるところでガチ号泣してしまったよ(T_T)

努力しても報われない・・・
ほんとに世の中って理不尽です。

空太の方もタイトル審査に落選・・・
さくら荘取り壊しの署名も集まらず・・・
何もかもがうまくいかないという現実がそこにはありました。

暗い・・・話が暗すぎる・・・

そして責任を感じてさくら荘を出ていくましろ・・・
一体これからどうなってしまうでしょうか?{/netabare}

22話感想
{netabare}
神回でした・・・

さくら荘を出て行ったましろをみんなが必死に探します。
そして駅のホームでましろを見つけた空太・・・
ここでの二人の会話がヤバかったです。
ましろは「自分がいるからさくら荘が無くなってしまう」そう思っていました。
しかし、それは間違いでした。

「ましろがいるからさくら荘が無くなるのではなく、ましろがいなくなればさくら荘でなくなる・・・」

あのオンボロな建物がさくら荘ではなく、そこに住むみんながさくら荘そのものだということに気付かされました。

ここはホントに号泣・・・何か俺もう毎週泣いてる気がするよ(;゚∀゚)

七海は結局告白できずに終わってしまったみたいです。
ましろを探すためにかけていく空太を見送る七海がすごく切なかったです。
このシーン・・・「とらドラ」の「ジャイアントさらば」のとこを思い出しました。
{netabare}主人公が本当に好きな人のもとに行くのを恋に敗れたもう一人のヒロインが見送る{/netabare}ってとこがすごくシンクロしてた気がします。

千尋先生は物語が終焉に近づくにつれてカッコいいところを見せてくれますね。
何だかんだでさくら荘のみんなを信じているんですね。{/netabare}

23話感想
{netabare}
ついに卒業式が始まりました。
今回は「美咲先輩回」って感じでしたね。
さくら荘での様々な思い出を語ってくれて、空太や七海はもちろんのこと、千尋先生までもが泣いていました(T_T)
当然俺も泣きましたが何か?w

元生徒会長たちと仕組んでさくら荘の取り壊しも中止となり、大盛り上がりを見せました。
本当に良かったです。

すごく楽しんで見てた「さくら荘」も次回ついに最終回・・・
空太とましろ、そして七海の結末はいかに・・・{/netabare}

最終話感想

ついに終わってしまったかー・・・
一番楽しんで見てたアニメだけあって終わってしまった時の寂しさが半端じゃないですね・・・

でも原作はまだ続いているし、2期を期待しちゃってもいいんですよね?
だったら気持ちを切り替えていつも通り明るいレビューを書きましょう!
{netabare}
まずはななみん、お父さんとちゃんと話をすることができて良かったね。
これで堂々と声優になるという夢に向かって頑張り続けることができるし、まださくら荘に住むことができますね(^_^)v
ホントに良かったよ・・・
これでななみんだけ一人実家に帰らされるんじゃあまりに悲しすぎるもん。
こんどこそ声優になって、そして空太に・・・頑張れ!

仁さんも最後までカッコ良かったね。
駅でのプロポーズにはやられましたよw
・・・だから美咲先輩待ってあげようよ!
何一人で勝手に婚姻届だしちゃってるんですか!?
「二人で出しに行こう」って仁さん言ってたじゃん!!
あんなにカッコよく告白した仁さんがなんかかわいそうになってくるじゃないか(;゚∀゚)
これじゃあ帰って来た時もう苦笑いしかできないですよw

そして最後には新しいこーはい君たちも登場しました。
こんどはこのメンバーでどんなハチャメチャ騒動を起こしてくれるのでしょうか?w{/netabare}

俺はこの作品にどれほど笑わせてもらったのでしょう・・・
現実で悲しいことや辛いことがあってもこの「さくら荘」のおバカな日常を見てると自然と顔が笑っていました。

それと同時にこの作品一つで何回も泣かされました。
感動の涙もありましたし、悲しみ涙もありました。

たくさん笑わされて、たくさん泣かされて・・・
そして「夢を叶える」ための勇気をもらいました。
この作品に出合えたことに感謝です。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 138
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

24話鑑賞後。第1稿。採点も若干修正。

原作小説2巻途中、コミック4巻まで既読。

2クール、きっちり完走できて嬉しい限りです。
録画をミスることもなく、酷く溜め込むこともなく。

一通り観終わって・・・良い意味で泣かされたタイトルだったなぁと。特に終盤は毎週毎週ティッシュ箱を傍らに置き、涙を拭いつつの視聴でした。

総評は後日させて頂いて、とりあえず24話後の感想を。

{netabare}
24話鑑賞後---------
普段アニメの視聴は
『録画しておいて、翌日仕事から帰宅以降』
というスタンスなのですが。
最終話ということなのか、気合を入れて普段より早く起床して、観てから仕事にいきました(結果的に正解だったわけですが)w

冒頭寮生達が全て立ち去ってしまいそうないきなりな展開に「!?」と困惑したわけですが、仁・七海・リタの見送りだったということでホッと胸を撫で下ろした次第です。

とりあえずまずは・・・七海さん、お父さんから正式に許可を貰っての再チャレンジ、良かった。本当に。
このまま彼女が物語から脱落してしまうのは、どういう意味でも勿体無いといいますか、考えられない考えたくなかったので。

本意かどうかはともかく・・・龍之介&リタの関係も安泰なようで何よりです。大胆というか行動力があるというか・・・予想通りではありましたが、さすがリタ嬢w

美咲先輩は・・・まさかそう来るとはw というかどんだけ稼いでるでしょう、彼女。 しかも婚姻届提出済み!?w 早いよ、先輩w
以前1回だけ出てきた例の「ブツ」がここで生きてくるとは思ってもいませんでした。

結局、空太の気持ちはハッキリ示されることはありませんでしたね。何となく感じるレベルでは有ったように思えますが、言葉にはされておらず。
冒頭の看板を打ちつけるシーン。「何かデジャヴ」と思っていましたが、よくみると桜を意識したような模様になっている気がして、良かったと思います。

ましろは・・・無垢さは相変わらず、でも初回の時のような無感情無表情的な部分は無くなって、やはりこの娘も可愛いよな~と。

「はうはう」の弟君がさくら荘入りというのはともかく、トップで入試をパスした娘がというのは甚だ意外でした。
しかも一般寮を出るきっかけを作ったのが優子でw 普通追い出される(?)立場が逆だろう?とw というか合格しているとは全く思わず。
今後色々な意味で賑やか(騒がしく?)なりそうなさくら荘だな~と思いました。

終盤毎回クライマックス的な流れだった分、ラストの平坦さ(普通で考えればそうでもないですが)は意外でしたが、良かったと思います。

2期をやりたい意思の見える終わり方だったと思います。
個人的には是非続きを観たいタイトルになりました。
・・・といいますか、原作読みたいですw 限界です。
アニメとは異なるお話なのかもしれませんが、それでも。

余談ですが。
BD&DVD3巻のジャケットは美咲でしたが・・・メイン張ってる回では無かったようなw 収録話から選ぶなら・・・優子か龍之介かリタかw

23話鑑賞後---------
19話辺り以降、毎回ティッシュが手放せない展開が続いてますね~。今回もそうでした。

元生徒会長が答辞で何かやらかしてくれるかと思いきや、その役目自体を美咲に譲り渡す(上手い表現がみつかりません)という行動にw まさかそう来るとは、全く予期せぬ展開でした。

何処か大人らしい達観した立ち位置で、空太弄りにしか出てこなかったような印象の千尋先生ですが、ここ2話では特に重要な役割を演じていたように思います。
少なくとも、彼女なりのさくら荘への思い入れは有り。そして彼女がいなければ今話の3年生の企ては実行すら出来なかったわけですから。

龍之介&リタの桜のバッジ、3年生の企て。どちらも偶然それぞれが思いついたことなのでしょうけど、結果見事なまでに噛み合っていたな~という印象です。

これでさくら荘存続は確定ということで良いのでしょうか?
校長・理事長・オーナー辺りが汚く展開してくれなければ良いのですが・・・。

残りは・・・1話?2話? どちらにしても寂しい限りですが、何事にも節目、切れ目、出会い、別れはあるわけでして。
現状を円満解決するのには・・・。

22話鑑賞後---------
前回はましろがさくら荘を後にするところで終わっており、色々心配でしたが・・・なんとか戻ってきてくれたようで一安心です。
ただ、未ださくら荘の廃寮そのものは消えていないわけでして、しかも卒業式当日なわけで余談を緊迫した状態ではあるわけです。

七海さんは・・・本当に健気といいますか、自制の出来る娘といいますか。タイミングはちょっと微妙だったかもしれませんが・・・彼女自身の心の内を正直に吐き出してしまっても、僕的には責められたことではなかったように思います。
ただ・・・このことも彼女の判断や決めた事なわけで、これはこれで1つの形だと思います。

ましろへの想いを、表も裏も含めて初めて言葉にした空太だったわけですが・・・結局肝心なところは「七海とましろの友情」に持っていかれた感がw 元々ましろの感情は、偏ってはいても一つの形を示していたわけですから、ある程度の答えは見える気がしますがw

残る問題は今のところ、僕が考えられるだけで2つ。
・さくら荘の今後
・七海の今後

仁&美咲が元生徒会長カップルを巻き込んで何かやらかしてくれそうですが・・・今から次回が楽しみです。
正直・・・この2人は正式に答えを出せたら一歩下がった立ち位置になるかな?と予想していたのですが、意外と要所要所で表に出ていますね。

追記で。
藤沢さんの会社の行動については・・・千尋先生のおかげでちょっとは溜飲が下がった気分ではあります。
別チームの行動ということなら、いくら売れっ子クリエイターといえど会社の全体を把握し切ることは難しいとは思います。が・・・同じ会社・業界の人間としては批判は避けられないとも思います。

21話鑑賞後---------
前話では気丈に署名募集活動をしているような気がしていた七海さんですが・・・やっぱりそう簡単に割り切れませんよね。廃寮阻止に向けての彼女の気持ちは嘘偽りでは決して無いのでしょうが、そればかりなわけでもなく。
どんな形にしても、吐き出す機会は必要だったと思います。

逆に想いを抱え込むしか無かったのが空太なわけでして、タイミング悪かったな~と。気持ちの整理をつける時間も、七海における空太みたいな相手も無く・・・。
ましろを引き抜こう(上手い表現がみつからない)とする企業の姿勢を、「そう」感じてしまうのは無理からぬところだとは思えました。が・・・何事もこう考えるのは邪道ですが、色々タイミングが違っていたら、と思えなくもないですね。

そして何が一番の要因になるのかわからないですが、やはりさくら荘を後にしたましろ。彼女の生活と気持ちと想いが大丈夫なのか、かなり不安です。

20話鑑賞後---------
こう言っては何ですが・・・。
思ったより正攻法で廃寮に対して動いていて驚きました。
ご都合主義全開でやるならもっと超展開とか特殊スキルに訴えるとかあるでしょうに。そうせず署名活動などで地道に(?)動いている様は意外でした。(決して否定的な意味ではないです。)

しかし・・・学校としては「画家としてのましろ」に期待して編入をさせた(してもらったのが正解か?)わけで、その思惑に沿わず漫画家としてデビューまでされてしまったのは、到底認められる話ではないのでしょうが・・・。

だからと言って「耐久性」に託けて、その辺の軌道修正しようとする行為自体も認められるわけでもなく。クラッキングという手段で得た情報とは言え、学校側の言い分はどうしようもない物ですね。

ましろの両親はまだ登場してませんが、どういうスタンスなんでしょうね。画家としてのましろに肩入れするのか、漫画家としての娘に理解を示すのか。原作での展開を知らない身ではありますが、その辺考えると・・・学校側の行動はどっちにしても自らの首を絞めるものでしかないと思えています。

DVD2巻のジャケットを見て、最近改めて「七海も可愛いな~」と再認識したところなのですが・・・残念ながら最終オーディションは不合格だったようで・・・。正直思ったよりダメージ受けてます。
2クール目辺り(それ以前も込みで)からの七海さんの言動を改めて見てみると、結構切ない。この先の物語は知りませんが、以前見た時とは異なった感想・印象が湧いてきます。正直涙無しでは観られないです・・・。

都合の良すぎる展開を期待しているとは思いますが・・・3年生の卒業は避けられないとしても、2年生sは揃ってさくら荘にいて欲しいと思っている(20話観た今でも)ので・・・。

ましろの「わたしがさくら荘を守る」というセリフの意味が、一体何を指すのか少々不安ではあります。いざとなると、結構突拍子もない行動してるので・・・。

19話鑑賞後---------
前回ED明けにて、急展開を見せたわけですが・・・。

今回は、空太が猫を拾ってさくら荘に飛ばされた直後からのお話。

一番印象は・・・やはりゲームが古いという点でしょうかw
今回は「餓狼」もしくは「KOF」。あまり昔の格ゲー、詳しくなくてw ハードは・・・NEOGEOですかね~。

特にこれというポイントは無かったように思いますが、やはりどんな物語でも「ファーストコンタクト」というのは感慨深いものがありますね~。その作品が好きなら尚更でしょうか。

廃校・廃部みたいな流れの作品は(最近?)多々ありますが、このさくら荘は抗う方向でお話が進みそうですね。最終的にどんな決着が待っているとしても、「最後に一花」みたいなノリではない展開を期待しています。

18話鑑賞後---------
「宇宙人に初恋」というタイトルだけあって、やはり仁&美咲のエピソードでしたね。

仁が無事大阪の大学に合格して、報告・話進展かと思いきや・・・美咲がTELやメールをスルーという反応に。
どう解決するのかと思いましたが・・・。

仁の予想も見事に正解でしたが、今回ばかりは2年生トリオの絆が上回っていましたね。

空太と仁の殴り合いという構図になりましたが、結局はやはり仁自身がどう折り合うのか、どう納得するのか・・・そこが肝だったように思います。

仁と美咲の間が、1つの形を結べたことは良かったと思います。屋上での2人のやりとりは感動してしまいました。
といいますか、歳のせいか涙腺が緩くなっているんでしょうか、結構泣ける機会が増えたな~とw

ED明けに「さくら荘取り壊し」という衝撃の展開が・・・。
どの面々にとっても後の無い展開だなと。
七海にとっては、どうしても離れてしまいそうな。
ましろが独りで生活できるはずが無く。
龍之介も引き篭もっていられるわけでもなくなって。
空太は・・・。

16、17話鑑賞後---------
年末年始の帰省後のお話ですね。
この2話は緩急の差が激しいな・・・というのが、まず第一の感想です。「空太プレゼン」「優子受験」「14日」と1ヶ月ちょいの時間経過があるのですが、17話は実質14日のみのストーリーと、すごいバランス配分ですw

(16話)
空太君、プレゼン突破おめでとうございます。
ところでこういう「企画オーディション」は実在するのでしょうか?
あると仮定して、合否をこんな風にその場で決めてしまうものなのでしょうか?(これだと、合否待ちになった時点で不合格みたいなものに見えるので)
空太の参加は複数回目なわけで、今までのものも含めて判断されたということなのでしょうか?
原作ではどう描かれているのか、気になるところではあります。

神田父からの伝言「2人のどっちが本命?」ですが。
確かにそろそろ空太自身、胸の内に気がつくべき頃合かな?と。「七海が自制できる子」で「お互いに遠慮していない」から、この3人の関係が大荒れにならないのだと思いますが・・・普通の恋愛物だったら・・・。

16話のサブタイトルみて。
てっきり七海が告ってしまうのかと思いました。
なるほど、台本のセリフですか。焦った焦ったw

(17話)
2月14日。七海オーディション当日。バレンタイン。
各人、色々動きのあった回でした(現状はそれほどでもないですが)。
リタさん襲来とか、宮原君再登場とか。
ましろに急な仕事とか。

ましろへの仕事。表紙ですか。大役ですね~。
彼女自身既に仕事持ちなわけですが、やっぱり空太・七海が頑張っている部分ですから、こういう展開は欲しいですよね。後々に影響していくのか、今は知る由もありませんが。

リタさんは久々なのに・・・。
龍之介の女性嫌いは一体何が原因なのか。今後そのことに触れられるのでしょうか。
今回のは可哀想だったので。

七海のオーディションは順調に進むかと思いきや、事故で電車がストップ。大ピンチに。
ましろとの約束があっても助けに行こうとする空太。
どうするのか?と思いましたが・・・とりあえずましろを気にする余裕はあったようで安心しました。放置とかだったら洒落にならないので・・・。

オーディション会場までの道程でのやりとり、その後学校での出来事を見た限りで・・・。空太の心の内は、もう決まっているんじゃないかな?と思えました。本人が気付いているかはともかく。
まぁ・・・ましろの手作りチョコなんて、ありえませんよねw
ちょっと期待しちゃいました。

次回は・・・仁のエピソードでしょうか。

14、15話鑑賞後---------
他の新番組の方にかまけてレビューが滞っておりました。
色々思うところもありまして纏めてになったわけですが・・・上手く書けてるか大変不安です。

(14話)
ということでクリスマスのお話。
結局ましろの送迎の間に、七海とのプチデート?をするという展開に。13話の時は結構深刻なお誘いなのかと思っていましたが、美咲の為に一時的にさくら荘を空にする口実でもあったわけで・・・その辺上手いこと有耶無耶になった気がしないでもないですが。

仁は・・・美咲以外の方向には余計なくらい気が回っているんですが、彼女のことだと本当に・・・。考え過ぎなのか、空回っているというのか。
仁本人の中では「美咲とどうしたい」「どうありたい」と明確な理想像(?)があるようですが、それを彼女に伝えることもできず。「そのままで」という曖昧なことしか伝えられない。
言い方は悪いですが・・・「美咲を振り向かせたい」ではなく、詰まるところ、彼自身がどう自分に納得するか満足するか、だと思うんですよね。

さくら荘にきて以来のましろといえば、基本漫画に没頭していて、空太もその部分を目にすることが多かったわけですが・・・。
文化祭辺りのことで「ましろの中に重要な物が増えた」「新たな感情を知った」ことで、異なった一面を見せ始めたのだと思います。
何に向かっても真っ直ぐ。ましろそのものがブレてしまったわけではないのだと思います。

「まだ届けられない想い」。本当に七海さんはストイックですよね。とりわけ自分に対しては厳しすぎと思える程かと。空太は何のことかよく分かっていない様子ですが・・・。
個人的には、結果の成否に関わらず想いを届けて欲しいな、と思いますが・・・どうなるのでしょうか。

そんな意味でも空太君には、もう少し周りからの想いに気付いてあげて欲しいな、と。企画オーディションとか自らのことで精一杯かもしれませんが。
そして自分の想いの在り処にも。

このお話のタイムリミットは約2年後だと思っていましたが、実際はその半分なんですね。

(15話)
千尋先生のヴァカンスの為に、急遽帰省することになったお話。女の子3人連れてって、何てエロゲですか?とw そりゃ妹も驚きですよ。

仁さんの云わんとすることはわかりますが・・・もう少しはっきり応えてはあげられないものか?と思えてならないのですが・・・。

この回は全体的に感想書くのが難しいですね。
「美咲らしさ」・・・元々前向きな指向の彼女ですから、答えに辿り着ければ大丈夫だと思います。グルグル想いの迷宮を100周もしているだけでも大したものだと思いますけども。
「努力は報われると証明して欲しい」・・・そう思うのも分からないでもないですが、それは自分ですべきことかな?と。でないと、自分だけがダメだった場合、自分の結果を人の所為にすることにも繋がりかねないので。

長文で失礼をば致しました。

13話鑑賞後---------
年も明けて、物語もガラリと変わるのかな?と思いきや・・・意外にも空港シーンからでした。

今後は空太・ましろ・七海の3人の関係が厳しくなりそうですね・・・。方向はともかく、空太の思いの質は一体何なのか? ましろの自覚はどの程度なのか? 七海さんはまぁ本人も分かっての行動でしょうが・・・。

漫画を描くことよりも空太へのアクションに比重がいくという、ましろの姿は衝撃でした。空太の思いもわからなくは無いですが、主人公補正にしても鈍い・・・。
同時に七海からのアプローチもあったわけですが、そんな安請け合いして。思わず「いいのか~?」と口を出てしまいました。
この人間関係は果たして・・・。

ふと思ったこと。
やっぱ企画オーディション、そこにはしない方が・・・。他にもあるならそっちへ・・・。今回は一次でダメだったようですが、最悪、意図的に落とされている可能性すらありそうなので。空太なりの思い入れや憧れはあるでしょうけど。
と、本人にはそんなことを知る由も無く・・・。

12話鑑賞後---------
まず・・・年内に一区切り付けてもらえて何よりです。11話のままで越年とか、いろいろきつそうなのでw

物語としては大筋予想通りの展開でした。個人的には空太が、更にもう一歩踏み込んでくれるかな?と期待していましたが。ま~あと1クールありますので、そちらで期待しますw

叫ぶましろという構図は予想していなかった部分ではあります。と同時にcvの茅野さんの演技を意識して聴くの初めてなので、印象大でした。ガルパンとか他にも出演作品見てたようですが・・・。軒並み主演クラスは外してたようです。

「恋を教えて」というお願いに、これで1つ答えられたことになるようですね。主に「ドキドキ」させる方面。
それでもやはり、七海を意識したり、妹に張り合ってみたり、(これは異なるかもしれませんが)リタを助ける空太を敵認識してみたり・・・「恋」に近い感情は持っているように思えますよ?w

藤沢さん・・・。個人的にはあまり好きなキャラではないので、顔見ると少々イラっとしてしまうのですが・・・。
卒業生で千尋先生と知り合いで、おまけに元さくら荘住人となると、結構な立ち位置でしょう。う~む。
確かにプレゼン回見直したところ、履歴書?に住所まで書いてありましたね。

七海さん。一発勝負での、ヒロイン役兼進行役お見事でした。さすがというのかなるほどというのか、良かったと思います。

結局リタさんの思惑通りだったんでしょうか~?
一度彼女に、龍之介にこだわる理由を訊いてみたいですw

ミートボール。直訳すると肉球。今更気付きました。
猫好きな方は、食べるのためらったりするんでしょうか?w

11話まで鑑賞後-----
10話にて、リタさんにも何となくでも理解してもらって、ましろの味方になってくれるか~?と思いきや・・・「待つのは文化祭まで」「しかもましろ父の差し金(11話にて)」と、納得されていない模様。
う~ん、困ったものです。

ということで変わって11話。
というか文化祭パート長いですね。次で4話目。

七海さんのメイド姿がまずは・・・可愛いです。過去に美咲さんと比較して謙遜してますが、十分すぎるほどですよ、ホント。嫌味や情けとかじゃなく。
出展物作りにあまり手を貸せないと気にされているようですが、実際に発表の場で観客を扇動するというのも十分大役だと思いますよ。やり直しはきかないし、その場が全て彼女にかかっているんですから。

ましろの猫娘姿と聴いたとき、空太とほぼ同じ想像してました。どうせ裏切られるに決まってるのいるのにw
入り口で看板持って呼び込みしている着ぐるみ娘・・・「看板娘」では無いですよね?w あれはあれで可愛いのでアリですが、美咲さん話盛り過ぎでしょう。
しかも着ぐるみ内部はパンツのみて・・・。
いつもはパンツを信じてない様相ですが?w 最近信仰するようになったとか?w

森の作品展とかとか。
ましろによるケチャップ絵が、あまりにガチ過ぎる。似顔絵レベルじゃないw

龍之介&リタという組み合わせは不吉すぎですねw
「自動メール返信プログラム」のはずのメイドちゃん、結構独立して動けてる気がしますが・・・?w
この話での龍之介メイド仕様のおかげで、彼の性別がどっちなのか全く読めなくなってきました。ビジュアル的な問題だけではないのかもしれない、と深読みしてみたり。

藤沢さん再び。
卒業生だったんですね。
それでもやっぱり、アレは無いなと。

美咲さん、お姉ちゃんとホントそっくりですね。強いて違いを探すなら・・・総合的な輪郭でしょうか?
普段は結構お気楽(とはいえ行き過ぎている感はありますが)に対応できる仁さんですが、美咲さんが絡むと途端に余裕が無くなりますね。大阪に進学予定ですが、ダメージ受けるのは結構彼なのかもしれません。

仁さんとの関係に悩んだりで結構感情の起伏が激しい美咲さんですが、それでも持ち前の「前向きさ」はこのアニメでかなりの救いだと思います。本当は無理しているだけなのかもしれませんが、どちらも本当の彼女だと思います。
会いにいくのに気軽に「飛行機」「新幹線」と言える辺り、ブルジョワなのか愛が成せるわざなのかw

「ましろがイギリスへ」というのは、現段階では空太の思い込みという部分がありますよね? リタさんの言葉も真実では無いでしょうし。
それでも何か行動を起こそうとしている空太に期待したいです。何となくシナリオは読める気はしますが、ドキドキしてますw 2人の関係が良い方向に進みますように。

これで「恋を教えて」に繋がるのでしょうか?
多分・・・もう既に彼女の中には「恋」があると勝手に思っております。後は「周囲の人の」ではなく、自分の内に気付けるか、だと思います。

9話鑑賞後----------
先回のプレゼンシーンでの謎は・・・観返してみても、やはり意味不明。これについては友人とも同じ見解でした。
今のところでは「藤沢さんの何らかのコンプレックス、もしくは思い込み」にしか思えないですね。
これは原作を読んでみないと納得いかない点かもと思えたり。

で9話。
8話での次回予告がリタさんだったので、彼女メインの回かと思いきや・・・。
個人的には、龍之介君(?)に持って行かれてましたw
いえ物語の展開的にはリタさんが引っ掻き回した感が強いんです。

が・・・いかんせん、登場タイミングが・・・。
そもそも引きこもり設定キャラが急に現れたときの想定なんてありませんでしたw
ビジュアル的な部分については何処かで見かけていたので、それほどでもありませんでしたが。
メイドちゃんのcvがあえて(?)「???」になっていたのにはちょっと納得しました。いえ、先々の展開もある程度勝手に予想した上で、堀江さんの男子(?)役も「ありえる」とは思っていましたがw

リタさんの登場、イギリスに連れて帰る宣言から何となくお話はわかる気はしますが・・・リタさん&空太くんに一言。ありきたりな内容ですが・・・誰が何をするのか決めるのは、本人だよ、と。今のましろさんの判断や思いや方向性が将来正しいのか、そんなことは誰にも分からないでしょう。が、他人が決めることでも無い、とも思います。
言い方は悪いですが・・・ましてやリタさんは・・・。

8話鑑賞後----------
折角の「水着回」も、先週に比べたらその方面ではイマイチ威力に欠けると言いますかw

空太君の挑戦第1回は・・・良くも悪くも予想通りで。
いや・・・いくらさくら荘の面々が変人ばかりで、練習や修正を繰り返したと言えど、人生初プレゼンなんてそうは上手くできるはずもなく。
次に向けて、前向きに進んで欲しいです。
※この作品みて、自分以外に向けて「がんばれ」という言葉をかけることが、どれほど無責任なのか痛感した気がします。ましてや自分が出来ていないのならば、尚更ですね。

審査員(?)の中にいた藤沢さん(でしたっけ?)、プロフィールを見て急に思い立ったように質問をしていますが・・・どんな意図があったんでしょう。追々語られることとは思いますが・・・。個人的に関わりがあるのか、何なのか。
ただ・・・「そういう」質問はプレゼンが終わった後でも良かったんじゃないのか?と思いますが。
プレゼンを聴く必要がないと思えたなら、端から落とせば良い話ですし。
まだ1回観ただけなので、再度視聴~検証してみたいと思います。

7話鑑賞後----------
神田妹、登場~。
個人的にここまでテンション高めな小倉さんは初でしたので、何か新鮮でした。

進路相談(本人曰く建前とのことですが)の為に襲、訪問とのことでしたので、ちょっとはシリアス目な展開かな~?と思っておりましたが、それほどでも無く。
このエピソードが原作にあるのか分からないですが、あるようでしたら読んでみたいところです(現在アニメを追い越さないよう調整しつつ原作追従中)。

次回は水着回とのことですが、今回で既に結構肌色率高かった気がしますがw

妹vsましろも面白かったですが、七海さんが色々焦ってるのが特にツボでした。この娘も良いな~。

6話鑑賞後----------
今回は「FightingVipers」かw
ちょっとかじった程度ですが・・・でも懐かしいw

「8月10日」という日付には、もう1人の行動も含まれていたんですね。ましろデビュー、七海の中間発表会。それらに触発されてのエントリーだったのかもしれませんが。

「ましろ当番」という、ある意味七海さんには関係の薄い仕事に固執した理由は、果たして・・・。
純粋な「使命感」のようなものなのか。
(超)遠回りをした上での空太君への想いの欠片なのか。

結果的に体調不良に陥り、発表会に無理して出席して場を壊し・・・。それらの行動への評価は様々とは思いますが・・・僕としては悪くない選択だったかな?と。
そしてそれらの行動を後押ししたましろ。
あれも彼女なりの気遣いというか、気持ちの汲み方といいますか、そんな一面だったように思います。さくら荘の面々に頭を下げた手伝ったりしてる様は、また彼女の違った面が見られて良かったと思います。
この2人の関係はこれからどう動いていくのでしょう。楽しみです。

「ましろ」と名前を呼ばせるのは恋愛感情というより、「特別」という意味合いのが強いのかな?と感じた回でした。

仁さんの進路は・・・彼は彼の考えあってのことなんでしょうね。推薦蹴ってまで、というのは冗談ではないでしょうし。
そしてそれを察してしまう美咲さん。
・・・切ない。切な過ぎる。
そして色々な人間関係に接する空太君もつくづく絶妙な位置にいるな・・・と。

次回予告が意味不明すぎるw 空太の妹さんの出番なようですが。

例の変更点については・・・。
確かに・・・必要性はあったのか?よりによってこんなご時勢に?と疑問が無いわけでもないですが・・・。
過剰反応はいかがなものかと思います。

5話鑑賞後----------
七海さん、さくら荘へ~の回。
何より、途中の「サムスピ」?ぽい画が気になって気になってw いや~懐かしいなぁ。

先週読んだコミック3巻の後半部分からになると思うのですが・・・。(これでまたアド無しにw)
4話での次回予告とコミックを見比べて、ましろ追試前日辺りのお話は無しかな?と思っていたのですが・・・ありましたね。アニメでは色々軽めな扱いだったように思います。
個人的に前夜のやりとりは面白そうだったので。

それにしてもまぁ・・・ましろさんのスキルは反則でしょうw 詐欺とは言わないまでも、凶悪といいますか。漫画を描くため、テスト突破のために発揮される辺りが、嫌味にしない要因でしょうかw

そういえば・・・空太の家庭の話知らないな、と改めて。

七海さん、色々頑張り過ぎてる気がしますね。
この作品自体、何処かに「陰」と言いますか「裏側」と言いますか、そんなテーマが感じられるので、彼女のポイントの1つなんだろうな、と勝手に想像していたりします。

4話鑑賞後----------
個人的な未知数部分に突入しました。

そしてこの作品を観始めて、初めてましろさんに明確な表情が見えた回でもあったように思います。これまでは、あまり表情が伺えなかったように記憶していますので。
そして改めてましろさん可愛いなぁと。

4話を観て率直に思ったこと。
この作品に対するコメントが安定しないのは多分、登場人物達や物語に自分自身の心が激しく揺らされているからなんでは?と思えました。
方向性は異なりますが、TARITARI5~6話辺りを観た時似た感覚を覚えたような気がします。

来年発売予定?のゲームのCM観て。
七海さんもさくら荘に入るみたいですね~。次回予告の内容から、5話からでしょうか?

※11/3追記
コミック3巻の該当部分を読んでみて・・・。
漫画が原作通りであるならば、空太の心情が分かり易かったことが良かったですかね。アニメではその辺、急展開だった気がしないでもないので。
ただアニメの展開でも悪くはないと思います。

SAOもですが、原作が気になるタイトルです。
でもやはり時間が無い、とw

3話鑑賞後----------
ここまで観た時点で・・・コミックによるアドバンテージがほぼ消えました。 ここから先は殆ど展開も何も知らない状態になります。(注:一応コミック3巻買ってあります。元々読んでいたので。これ書いてる時点で未読です。)

ラブホ取材の件は、結構アッサリだったなと感じました。小説では分かりませんが、コミックでは結構ページが割かれていたように思いましたので。
たぶん・・・美咲さんのお姉さん(でしたっけ?)の話があまりされてなかった分、短く感じたのでしょうか(その話はもう少し後でしたっけ?)。

ましろさんの瞳(心と書いて良いのかな?)。
綺麗なことは変わらずですが・・・純粋でまっすぐで、心に刺さりますね。空太君にも悪意や邪気は無いのでしょうが、アレは結構効くでしょう・・・。

録れてる分を何度も観かえしていましたら、何となくましろさんの表情が分かったような気がしてきました。・・・気のせいな感じが否めないくらいの自信ですが。

2話鑑賞後----------
2話になりましたが・・・やっぱりなかなか纏まらずな感じで。
すみません。

今回までで、まず印象に残っているのは・・・ましろさんの瞳でしょうか。形とか輝き?とか。(意図的なのか)目で物を語っていないように感じるのでミステリアスと言いますか。

空太君絡みになると途端に表情がクルクル変わる青山さん。天才なのか変人なのかイマイチ本音を見せない美咲さん。
どの娘も魅力的ですね。

ましろさん、さくら荘の住人、たくさんの猫達に振り回される空太君・・・。いろいろ、がんばれw

1話鑑賞後----------
コメディっぽい感じが表に出てるように感じますが、コミック読む限りではそれだけでは全く済まないというのが印象なので・・・色々この先、一波乱も二波乱もありそうで。

・ましろさんがいい感じ。
・自動メール返信プログラムのメイドちゃんがw

今のところ書けそうなのはこれくらいです。
期待していた割に、こんなコメントしかできず・・・すみません。2話の時にはもう少し纏まった文章が書きたいと思います。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 55

どうでしょう さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

面白いんだけど…

 空太やましろ、七海なんかが目標に向かって突き進んでいって、それと並行して空太との三角関係っていうところが興味をそそられるし、ましろのボケな発言に対して、空太が突っ込みを入れる、そのあたりは笑えてめっちゃハッピーになった。

卒業式のシーンはめっちゃ泣ける

特にタイトル審査会を進んでいったのに、途中で他の音ゲーになってしまって、空太が目標を見失ってしまったときに、ましろに絵の依頼が来た時の2人の関係性を見ていくのはなかなかであった。キャラクターそれぞれ個性的でそれぞれが味を出している。


 私個人として、ここでの主題歌もなかなか好きだ。『夢の続き』や『DAYS OF DASH』は目標に向かって頑張っていくさくら荘メンバーにはピッタリな曲であった。



 ただ原作が好きな私にとっては、残念なポイントがいくつか存在する。その一つを紹介します。

学園祭のゲームでニャボロンに『愛を叫べ!』というところ
 ⇒原作にはないオリジナルストーリーなのだが、わざわざ無茶ぶりなこと  をして、ましろに叫ばせるというところを入れる必要があったのか。
 

これを見た瞬間、これまでの盛り上がりが崩れた。などなどオリジナルで失敗している点もあるのだ。なんだか2クールにしようと無理やり継ぎ足した見たいのが残念でした。
2期の放送がなかった原因の一つでしょう。


もし見るなら、原作と合わせて見て下さい。合わせて読めば本当のさくら荘が見えると思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1

88.0 6 ラブコメで高校生なアニメランキング6位
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (3089)
15758人が棚に入れました
青春は残酷だ!? ひねくれ男の妄言ラブコメ

孤独に負けず。

友達もなく、彼女もなく。青春を謳歌するクラスメイトを見れば「あいつらは嘘つきだ。欺瞞だ。爆発しろ」とつぶやき、将来の夢はと聞かれれば「働かないこと」とのたまう──

そんなひねくれ高校生・八幡が生活指導の先生に連れてこられたのは、学校一の美少女・雪乃が所属する「奉仕部」。

さえない僕がひょんなことから美少女と出会い……どう考えてもラブコメ展開!?  と思いきや、雪乃と八幡の残念な性格がどうしてもそれを許さない!

繰り広げられる間違いだらけの青春模様──俺の青春、どうしてこうなった!?

そんな大人気シリーズの第2期!!

声優・キャラクター
江口拓也、早見沙織、東山奈央、佐倉綾音、悠木碧、小松未可子、近藤隆、檜山修之、戸松遥、柚木涼香、中原麻衣
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

青臭さに身悶える青春ラブコメど真ん中

2018.11.18記


原作未読 1期は視聴済


1期から変わらぬ平塚静推し! ゆきのん、由比ヶ浜、いろはす、小町らに目もくれない少数派の戯言とあらかじめご承知おきくださいませ。

で、この作品、、、

「ありゃりゃ?ゆきのんお若いのに足腰弱いですね~」

からの、意外と強かったチャーリー由比ヶ浜さんが

「君たちがいて、俺ガイル」

と最後締めたお話。


大筋そんなこともあるかもしれませんがきっと間違っています。



1期とキャラデザインが変わりました。…が自分は全然気づきませんでした。
地上波再放送を機に1期を視聴。正直なところ後半パッとしなくて酷評気味に1期のレビューを書いたのですが、ここでの評価も、レビュアーさんの熱量も高めだったので、続けての地上波再放送2期も観ることにしました。エラそうにすんませんm(__)m
1期エピソードのプレイバック、撒かれた伏線の回収、キャラ描写の変化などなど、視聴にあたっては1期を観ておくことが条件になるかと思います。


キャラデザもそうですが、しばらく話数を追うと1期とだいぶ毛色が違うことに気づきます。
大きな変化は好意的に受け止められることもあれば反感とも裏返し。私は前者でした。
1期イマイチと感じた私のような人でも楽しめる余地は残されてます。逆もしかりで、1期良かったのに~なんでだよ~、もあるかもね。まずは変化した点などをざっと挙げてみます。

・キャラデザイン(しつこい)。これは好みでしょう。
・1期ではラブコメ低空飛行でしたが、2期はラブコメ全開です。
・それは八幡の捻くれた方法での問題解決という物語の見所が相対的に減ることを意味します。
・1期では八幡(ぼっち)、雪乃(氷の女王)、結衣(八方美人)と記号化されてたキャラが2期では違う一面を見せます。
 {netabare}例えば八幡の捻くれの影に純粋さを、雪乃の氷の仮面の裏側に弱さを、結衣の無邪気な笑顔の下に覗くしたかかさを。{/netabare}
 {netabare}まるでこれまでのイメージと相反する心情の発露。人のココロ表と裏。{/netabare}
・それはエンタメ的分かり易さの放棄である一方、心情描写が重層化したことでもあります。
・あわせてセリフ回しも具体的なものから抽象的な表現へとシフトしていきました。
・平塚先生と陽乃さんはあいかわらずかなぁ

コメディの体裁は保ちつつ、シリアス要素マシマシなので、“物語重視”タイプの方には合いそうです。
奉仕部の面々の掛け合いも分かり易いものから禅問答みたいなやりとりが増えてきますが、不思議と心地いいです。性に合うんでしょう。
“いろはす”は1期のノリを引き継ぐ存在。言い方アレですが1期のファンを置いてけぼりにしないための保険です。劇中挿入された1期の曲たちも継続視聴者の興味を担保するものかもしれません。



ここからが本題。本作どう見るか?ですね。

 『この年齢だからこそ成り立つ物語』

ただし、まばゆい輝きよりも痛みに焦点をあててます。

{netabare}青少年だからこその具体例。少なくとも海浜総合高校の意識高い系への大人の対応はこれ↓
ガキ「僕たちらしいイベントを…」 大人「定義しろ!行動に落とせ!」
ガキ「ディスカッションして…」  大人「期限設けろ!」
聞き慣れない横文字スルーして一喝です。その他諸々良かれ悪しかれ“出来ない”若者だからこそ成り立つ話だと見ると一々納得できました。{/netabare}


極めつけはこれ↓

 『本物って何ぞや?』 {netabare}※衝撃を受けた8話での八幡の独白ですね。{/netabare}

互いを出し切っても崩れることのない関係性といったところなのかしら?
自己の欲求を追求すると壊れてしまう関係。これすなわち偽り。
自分を偽って維持できる関係。これもすなわち偽り。
大人であればあるほど、『本物』は遥か遠く手の届かないものであることを痛感させられます。若者も直感的には気づいてる。それでも求めてやまない、やはりこの年代ならではの心情の吐露なんです。
「こんなレプリカはいらない 本物と呼べるものだけでいい」OPの歌詞がささります。結局、

“青春”ラブコメの看板に偽りなし!

全13話かけてタイトルをほぼ回収したという手の込んだ良作でした。




レビューここまで。以下、禅問答全開だった2期から紐解く八幡、雪乃、結衣の人物評。※思ったより長文になったのでお暇な方向け

★★人物評★★

■理性の化物?(ヒッキー)

「狂人とは、理性を失った人ではない。狂人とは理性以外のあらゆるものを失った人である」
それを裏付けるような
「人間とは感情の生き物である」
そりゃそうだ。

陽乃が八幡を「理性の化物」と評した時によぎりました。このままでは“狂人”確定なところを八幡はすかさず否定、陽乃も「じゃあ自意識の化物だね」と訂正します。
八幡にとっては“狂人”(寸前)と“人間”の狭間で懊悩し続けた2期でした。元からそうだったわけではなく、期待して傷つく経験(失恋)を経て、ひねくれぼっちな八幡像が固定化されていったわけです。そうトラウマ経験をするまでの八幡は元々人間だったのです。
※ここでいう“人間”“狂人”とはあくまでレトリック。八幡が基地外という意味ではありません。

~八幡に焦点絞ってダイジェスト~
{netabare}冒頭、葉山グループを助けた代償に奉仕部の人間関係に亀裂が入ります。
「君のやり方では本当に助けたい誰かに出会った時助けることはできないよ(3話)」(平塚先生)
実はこれまで“解決”と見なされていたものは、ただの“先送り”“回避”だと雪乃から指摘を受けます。
君のやり方は、生徒会長選挙で頓挫しました。自分を犠牲にするやり方が否定され、最悪の事態(雪乃と結衣が立候補)を迎えます。小町とのやり取りを経て“誰かのために”行動目的が加わったことで事態を乗り切ることができました。
八幡と小町の関係は限りなく“本物”に近いものでした。とはいえ家族だからこその関係性であると小町は喝破してましたね。
「私の大切な場所をちゃんと守ってくれた(5話)」(結衣)
ちゃんと守れなかった修学旅行と別の展開を見せたことは八幡にとっても大きな転換でした。
ただしそうそう人は変われない。次の問題は合同イベント。背中を押したのは平塚先生で、ピークは八幡の応援要請。ピークというかここから物語が流れ出した感じです。
「君は人の心理を読み取ることには長けてるな けれど感情は理解してない(8話)」
実のところ八幡は感情豊かな奴なんじゃないでしょうか。蓋をして考えないようにした“感情”。頭で考えれば考えるほど自分の中で整合性がつかないものに対してヒントをくれたのは平塚先生でした。教師の鏡です。 
「計算できずに残った答え。それが人の気持ちというものだよ」
「・・・なぜ傷つけたくないかを考えるべきなんだよ」
橋上で口に出す一言一言が無双の平塚先生でありました。
進まない合同イベント会議と奉仕部の近況。不安を纏ったまま現状維持に安穏としていては破錠してしまう点で両者は同じものでした。
八幡にしても自分を敵にして両校を結束させる、かつての手段はとりません。雪乃と結衣が不可逆的に離れていくことが分かってたからです。二人から大切な存在と思われていることの証左であり八幡も大切にしたいと自覚していたわけであります。結局、八幡一人ではどうしようもなく、三人集ってやっと解決しました。

生徒会長選挙の顛末も、二校合同イベントの結果も、修学旅行までの“先送り”“回避”ではない“解決”と言えるものでした。前者はいろはを翻意させるというやり方で、後者は身内(=いろは)のみ守るというやり方で。

そして葉山くんとその仲間達。八幡らと対極にある葉山らのグループはこの作品の象徴的な意味をもってそう。折り合いつけて、妥当な落としどころで立ち居ふるまう彼らは「剥がれ落ちたものをどう取り繕えばいいかを(6話)」理解した“本物ではない”役回りを演じてます。とことん未成熟な“若者”で構成された奉仕部の面々との良い比較対象になってました。

終盤。雪乃からラブいオーラが出れば出るほど戸惑う八幡は年相応の若者でした。しかし、三人の大切な空間のことも考えて動けない八幡はある意味優しい大人でもありました。{/netabare}


■雪乃と陽乃

自意識の化物とは逆に、自意識がない。2期で明らかになったのは雪乃の脆い心根でした。
1期9話で引っかかっていた陽乃から結衣へのこのセリフ。
「また、雪乃ちゃんは選ばれないんだ」
「昔から変わらないな~おそろいでおさがりで」
「みんな最初はそう言ってくれるんだよ。云々」

{netabare}家庭環境の影響で、自分を殺して周囲が求める偶像を演じ続けてきた雪乃さん。従順すぎる振る舞いと何考えてるかわからない様から親は雪乃と距離を置きます。そんな雪乃とは対照的に自分をもっている姉。親が外回りのご挨拶用などで選んだのは陽乃のほうでした。
自分がない故に姉のおさがりで表層部分は取り繕うことが出来る。ただしそれは上辺だけで中身はありません。
陽乃はそんな雪乃に対して、“面倒なことは姉に押し付けて”と疎んじる部分と、“言うことを聞く(言いなりになる)妹”そのままの雪乃を望むといった両面を見せます。
「そうやって誰かにやらせたり押し付けるのお母さんにそっくり あなたは何もやらなくていいんだもの いつも誰かがやってくれるもんね(4話)」
対する雪乃は陽乃に対しては、デスティニーランドで八幡に伝えたように“憧れ”を持ってました。一方で陽乃から逐一「雪乃ちゃんはどうするの?」と意思決定を迫られることを疎んじてましたね。雪乃にとっては“処理できない”からが理由だということが2期でわかりました。
他人をこき下ろす時も一切の感情を廃し、自分に関しても感情に入れず、氷の女王みたいな雪乃さん。生まれてこのかたですから年季が違います。

理性が突出していて感情を出さないということは八幡も雪乃も同類ですが、自意識の有無の一点において決定的な違いがありました。
そして八幡にとっての感情とは“蓋をしたもの”。雪乃にとっては“芽生えなかったもの”。
人間は感情の生き物である以上、その欠落はこれからの人生のどこかでつまずく要因となったでしょう。平塚先生はそこを見逃がさずこの二人を奉仕部に集め、常に気にかけてました。そして、同類ながら少しだけ隙のある八幡を突破口に二人を“人間”の世界に連れ戻そうとしていたのかもしれません。

平塚先生ももしかすると奉仕部の面々がぶつかった壁に若い頃直面した経験があったのかもしれません。彼女のすごいところは、二人の問題は高校卒業後にも解決する可能性があることを視野にいれつつ、教師として教え子の今に向き合ったこと。平塚先生に出会えて良かったと思います。

終盤。自身に芽生えた感情の処理の仕方が分からず、弱々しさを見せた雪乃。願わくば、「自分の未来を誰かに委ねるなんてあってはならない(最終話)」と八幡に諭されたことの意味を理解して、自分の幸せをつかんでほしいですね。
なお、物語としてはこのへんの結論が出てないことが、3期が望まれる多くの声になっているんではないかと思います。{/netabare}


■感情の化物?(ガハマさん)

八幡と雪乃だけでコミュニティは成り立ったか?答えは否です。
尖った個性は触媒なしでは輝けません。八幡と雪乃、そして彼彼女らと一般の生徒、これらを繋ぐ役割に結衣が果たした功績は多大なものがあります。
そもそも「結」が語源ともされるリアルの神奈川県由比ヶ浜の成り立ちを考えれば、このWヒロインのもう一方の名前の付け方からしてセンスを感じるものであります。

で、この由比ヶ浜結衣さん。1期では、八方美人で明るい、でもちょっと気弱なお馬鹿キャラ、とマスコット的な位置付けの女の子でした。一言でいうと性格良さそう。
もともと社交性が高かった彼女はスクールカースト最上位、葉山達のグループに属し、奉仕部入部後も交流は続いてたりします。知性VSコミュニケーション力の対比でWヒロイン双方の魅力を引き出していたのが1期の魅力でした。
対比といえば母子関係でこんなことも。「ママ!余計なこと言わなくていいから(13話)」冷たい印象、娘の友人など歯牙にもかけてない雪乃下ママとは対照的に、友達の話で盛り上がる由比ヶ浜家の和んだ空気が伝わってくるような話もありましたね。

ただしこの結衣ちゃん。友人関係が壊れないように八方美人に振る舞う自分に対して嫌悪感を抱いており、そのことは奉仕部入部のきっかけになったのを私達は覚えてます。

{netabare}実はその自分の弱さに向き合って一足早く成長したのが結衣ではないでしょうか?
「優美子!その話ならもう説明したじゃん。ホント偶然会ってそれだけだって(11話)」
葉山と付き合ってるんじゃないか疑惑を雪乃に向ける三浦に対してガツンと言い放ちますが、これ1期冒頭で同じことができたかと言われれば無理でしょう。奉仕部の面子でいち早く成長を遂げた結衣が最終話で三人デートに誘う流れは必然だったのかもしれません。

ラブコメ用語でいう“負けヒロイン”のフラグはばんばん立ってます。ランドで雪乃が八幡に「いつか、私を助けてね」文化祭の時には言えなかった一言にきゅんとした場面がありました。遡ること1期、結衣が八幡にこう伝えてます。
「ヒッキー。もし、ゆきのんが困っていたら、助けてあげてね」
由比ヶ浜結衣は理性や知性とは対極にある感情の化物です。人の気持ちがよくわかる。友情と恋愛感情を消化しきれず苦悩し続けたのが2期の由比ヶ浜結衣でした。
さり気ない気遣いが発揮された場面は数知れず。修学旅行の海老名への戸部くん告白シーン後でも、早々に立ち去る葉山グループや雪乃とは別に、傷ついているであろう八幡に
「こういうのもう なしね(2話)」
最後まで残って傍にいたのは結衣です。もうこれ以上傷ついてほしくない一心も当然ありました。それでも変わらぬ八幡についには溜めてた想いをぶつけます。
「人の気持ち もっと考えてよ!なんで色んなことが分かるのにそれが分からないの?」
奇しくも同じことを平塚先生に後日指摘されることになりますが、この件でも先の雪乃の件でも、意外と先回りしてたのは彼女だったんじゃなかろうかと思います。

負けヒロイン確定してはいないとはいえ、ここまでであまりにも Good loser 過ぎる立ち居振る舞いなのです。
「いいの 何かずるい気がするから」
終盤。八幡の見送りを断った時の結衣のセリフがこれ。いち早く成長したものの、友情と恋愛感情の狭間で揺れ動く彼女は最後まで変わらなかったとも言えます。{/netabare}




{netabare}三人デートは解釈いろいろ。ただ少なくとも由比ヶ浜主導ではありました。挿入歌がcv東山さんの歌(hallo alone)だったのが印象的です。八幡と雪乃の依頼とはなんだったんでしょうね。{/netabare}



ここまでつらつらと長文恐縮でした。
1期とだいぶ趣の変わった2期について、私は断然こちらのほうが好きでした。地上波再放送ホントありがとう!
ちょっと難しい部分もあるのは事実ですが、雰囲気だけでもだいぶイケます。試しに会話のやりとりの中で登場人物がハッと目を見開く場面がちょくちょくあるのですが、そのへん着目すると私の場合理解が進みました。

たまにはこういう頭使う作品もいいもんです。
青春ラブコメとして間違ってないどころか、この2期こそTHE青春ラブコメでした。
ただし王道です!ということであればきっとそれについては間違っている。
捻りを加えた味付けに仕上がっていることが評価の高さに繋がっているんでしょう。私も美味しくいただきました。ごちそうさまでした。



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2020.09.17追記

2020年4月~6月再放送。1期再放送と同タイミングでコロナの穴埋め。
3期“完”の手前でおさらいできました。



視聴時期:2018年8月~10月 地上波再放送

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2018.11.18 初稿
2019.04.26 修正
2020.09.17 追記
2021.08.01 修正

投稿 : 2024/11/23
♥ : 98
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

第2期は、恋愛心理劇の色合いがグンと高まる 

雪乃の心が、こんなにも脆(もろ)いなんて、予想だにしていませんでした。

 これが恋だとしたなら
 孤独という強さ失くしそうで  (ED"エブリデイワールド")

本シリーズ第1期のレビューでは、第2期に向けての伏線として、以下をそれぞれ推定しましたが、

結衣 → 嫉妬
比企谷→ 自己嫌悪
雪乃 → 恋の慄(おのの)き

・・・その検証も兼ねて、なるべく簡潔に本作の考察をまとめてみたいと思います。


◆制作情報
{netabare}
原作ラノベ      渡航(小学館『ガガガ文庫』2011年3月-未完)
監督         及川啓
シリーズ構成     菅正太郎
脚本         菅正太郎、大知慶一郎
キャラクターデザイン ぽんかん⑧(原案)、田中雄一
音楽         石濱翔、高橋邦幸
アニメーション制作  feel.{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に大きな疑問を感じた問題回

======= やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続 (2015年4-6月) ======
{netabare}
- - - - - - - - - - 高校2年の2学期(10月半ば~) - - - - - - - - - - -
---- 修学旅行編 ---------------------
第1話 何故、彼らが奉仕部に来たのか誰も知らない。 ☆ 依頼人=戸部&海老名
第2話 彼と彼女の告白は誰にも届かない。 ★

---- 生徒会選挙編 -------------------
第3話 静かに、雪ノ下雪乃は決意する。 ☆ 依頼人=いろは
第4話 そして、由比ヶ浜結衣は宣言する。 ★ 「だから、ユキノンに勝つよ」
第5話 その部屋には、紅茶の香りはもうしない。 ☆

---- クリスマス・イベント~正月編 -------
第6話 つつがなく、会議は踊り、されど進まず。 ★ 依頼人=いろは 
第7話 されど、その部屋は終わらぬ日常を演じ続ける。 ☆
第8話 それでも、比企谷八幡は。 ★★ 「それでも…俺は…本物が欲しい」
第9話 そして、雪ノ下雪乃は。 ★★ 「ねえ比企谷君。いつか、私を助けてね」
第10話 それぞれの、掌の中の灯が照らすものは。 ★

- - - - - - - - - - - - - 高校2年の3学期 - - - - - - - - - - - - - - -
---- 進路選択~バレンタイン・チョコ編 ---
第11話 いつでも、葉山隼人は期待に応えている。 ★ 依頼人=三浦
第12話 未だ、彼の求める答えには手が届かず、本物はまちがい続ける。 ☆ 依頼人=いろは&三浦&川崎  
第13話 春は、降り積もる雪の下にて結われ、芽吹き始める。 ★★ 依頼人=奉仕部の3人{/netabare}
-------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)5、☆(並回)5、×(疑問回)0 ※個人評価 ★★ 4.5


◆考察メモ

{netabare}
・第2話~第3話、比企谷は問題の「解決」ではなく「解消」ないし「回避」によって常に状況を切り抜けてきたが、雪乃からすればそれは「チート(ズル)」ないし「先延ばし」であり、彼女はそれが気に入らない。
→但し、彼女のこの比企谷に対する苛立ちの主因は実は別のところにある(これまで経験したことのない感情に対する彼女の心の葛藤のあらわれ)と見るべき。

・第3話でとうとう雪乃は比企谷と袂(たもと)を分かつことになるが、結局彼女が「解決」を目指そうとすれば、彼女自身が生徒会長に立候補するという「自己犠牲」を払わざるを得ない羽目に陥る(第4話)。
→そして、第1期での文化祭の件に続いて、またしても比企谷の水面下の貢献によって窮地を救われた雪乃は、自らの不明を恥じるとともに、おそらくは比企谷への「感嘆」の気持ち(・・・には叶わない、・・・を認めざるを得ない、という想い)を昂じさせてしまう(第5話→この後、急に雪乃がしおらしくなってしまう原因)。

・第4話、夏合宿の回想シーンで、戸部に想い人のイニシャルだけでも教えて欲しいとねだられた葉山が呟いたセリフは「Y・・・」
→葉山の幼い頃からの知り合いである雪乃のことと思われる
・同じく第4話、結衣の宣言「だから、ユキノンに勝つよ」
→結衣の本当の気持ちが、生徒会長選挙にかこつけて表出してしまった一瞬に見える
→以上から、葉山と結衣は、ともに比企谷と雪乃の間に生まれつつある恋に対して「横恋慕」し、「嫉妬」の感情を抱いてしまっていることが見て取れる
→校内の立場が明らかに比企谷より上のはずの葉山が「僕は君が嫌いだ」「自分が君に劣っていると思ってしまう」と比企谷に向かってときどき心情を吐露する原因

・同じく第4話、陽乃「比企谷君は何でもわかっちゃうんだね(だけど肝心のことは分からないんだ・・という含意)」
→人の心の裏側を見抜くことに長けているはずの比企谷は、自分を取り巻く恋情の渦(とくに雪乃の気持ち)にだけは無自覚である
→それ(恋情の渦)が確りと見えている陽乃・葉山の2人は、比企谷(と雪乃)がもどかしく、ついつい皮肉めいたことを彼らに仄めかしてしまう。
→また、普通に恋愛体質の(=恋について想像を巡らせることが日常になっている)結衣も、こうした比企谷(と雪乃)の弱点を冷静に見て取っていて、それが最終話の彼女の決断と行動に繋がってしまう。

・第5話、妹の小町のアドバイス
・第8話、平塚先生のアドバイス
→比企谷は「ぼっち」という自己認識にもかかわらず実は身近な理解者に恵まれており、私が第1期のレビューで指摘したような深刻な自己嫌悪には陥らなくて済んでいる。
→結局比企谷は、「今の自分はまだ偽物しか知らない。自分は、それが不可能に見えても、やはり本物が欲しい」というマイルドな自己嫌悪込みの渇望に苦しんでいるように見える。

・第9話、雪乃「ねえ比企谷君。いつか、私を助けてね」
→デスティニーランドの二人乗りコースターで滝壺に落ちる直前の不安な心理に重ね合わせる形で、雪乃が不意に比企谷の左手の裾を掴んで呟いたセリフ(彼女の無自覚な本音が表出した一瞬に見える)

・第11話、夕暮れの保健室で比企谷と雪乃の瞳が思いがけず出遭ってしまうシーン
→結衣や三浦やいろはと違って、恋への想像が日常生活の一部となっていない(=恋愛体質からかけ離れた地点にいる)この二人にとって、第1期(全13話)から数えて24話目での、ようやくのこの出逢いは、ベタだけれども決定的なワン・シーンに見える(とくに恋愛感情自体が未経験の雪乃にとって、おそらく不可逆的)。
{/netabare}


◆最終話(考察)

{netabare}
「私、ヒッキーが思っているほど、優しくないんだけどな・・・」

最終話、自分の恋心が横恋慕に過ぎないことを自覚している(=3人の感情が言葉になってしまえば全てが終わることを分かっている)結衣は、手作りチョコを比企谷に渡したくて、でも渡せなかった雪乃の恋心の脆(もろ)さに付け込む形で、トリプル・デートの後に勝負に出る。

結衣の決意に気圧(けお)された雪乃が、「ずっと、このままでいたい」という結衣の提案を、しどろもどろになって承諾させられる寸前、比企谷が遮(さえぎ)って、雪乃に助け舟を出す。
←第9話で雪乃が比企谷の裾をつかんで漏らした言葉「いつか、私を助けてね」がここで活きてきているよう私には見えました。

そして雪乃がようやく自分の"依頼"を語ろうとするシーンで本作終了。
{/netabare}

◆総評

第1期が、比企谷君の予想の斜め上を行く特異な問題"解消"の仕方("解決"ではなく)の痛快さに非常な面白さのあった本シリーズですが、この第2期では、こうした比企谷君のやり方そのものに周囲から疑念が突きつけられ、比企谷本人も、「(こうした偽物ではなくて)本物が欲しい」という苛立ちと渇望に囚われることになります。

そして、何よりも第2期では、第1期では伏流していた奉仕部の3人の恋愛感情、ことに視点人物(=比企谷)でも、また頻繁に感情表明があり読者目線に最も近い人物(=結衣)でもない、専ら推測に頼るしかない「氷の女王」(=雪乃)の感情が、水面下でおそらくは激しく揺れ動いているであろう様が、多くの視聴者の関心を刺激したのではないかと思います。

第1期のレビューでは、私は本作について、第2期の出来次第では、『とらドラ!』を上回る恋愛アニメの傑作と評価するに吝(やぶさ)かではない、と書きました。
というのも、『とらドラ!』の主要3キャラ(竜司・大河・実乃梨)が未だにマンガちっくなキャラクター造形の浅さを残していたのに比べると、本作の一人ひとりのキャラ造形は、明らかに従来のアニメ作品の枠を超えたものがあったからです。

結果として、この第2期は、『とらドラ!』の神回(第19話)に匹敵する、メイン・ヒロイン(雪乃)の明らかな感情表出が描かれる前に終了となってしまい、お楽しみはお預けとなってしまいましたが、それでも第1期と同じようにこの第2期も、繰り返しの視聴に耐えうる良さをもった名作と個人的に評価したいと思いますし、今後いつか始まるであろう第3期に向けて改めて本シリーズに期待したいと思います。


*(2018年1月29日) 制作情報等追加

投稿 : 2024/11/23
♥ : 105
ネタバレ

つつじ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

問題は問題にしなければ問題にはならない。

*感想
この2期では八幡、由比ヶ浜、雪ノ下の違いがそれぞれ出てきます。
いろはすいろはすいろはす♡
そして、ラブコメ要素も増大してきますね。
1クールの分見終わったら、「???」となると思います。
そんな方はぜひ原作の方をCHECK!
            それある\(^o^)/

*あらすじ
{netabare}
過去のトラウマと、独自のひねくれた思考回路によって「ぼっち生活」を謳歌しているように見える比企谷八幡は、ひょんなことから生活指導担当教師、平塚 静に連れられ「奉仕部」に入部する。同じ部に所属する息を呑むほどの完璧美少女・雪ノ下雪乃や、クラスの上位カーストに属するギャル・由比ヶ浜結衣とともに、クラスメイトの人間関係の問題の解決から文化祭実行委員の運営に至るまで、数々の案件をこなす毎日をすごしていた。季節は移ろい、秋。八幡ら2年生は修学旅行に行くことに。そんな中、奉仕部に持ち込まれた依頼とはいったい!?新登場の一色いろはも加わって、彼らの関係もさらに複雑さをみせ始める。――八幡のやさぐれた価値観も少しずつ変化せざるをえない、そんな経験を通し、果たしてこの先、彼の高校生活はどんな展開を迎えるのか!?
(wikipediaより){/netabare}

*各話タイトル
{netabare}
1話 何故、彼らが奉仕部に来たのか誰も知らない
2話 彼と彼女の告白は誰にも届かない
3話 静かに、雪ノ下雪乃は決意する。
4話 そして、由比ヶ浜結衣は宣言する
5話 その部屋には、紅茶の香りはもうしない。
6話 つつがなく、会議は踊り、されど進まず
7話 されど、その部屋は終わらぬ日常を演じ続ける
8話 それでも、比企谷八幡は
9話 そして、雪ノ下雪乃は
10話それぞれの、掌の中の灯が照らすものは
11話いつでも、葉山隼人の期待に応えている
12話未だ、彼の求める答えには手が届かず、本物はまちがい続ける
13話春は、降り積もる雪の下にて結われ、芽吹き始める{/netabare}

*声優
{netabare}
比企谷八幡:江口拓也
雪ノ下雪乃:早見沙織
由比ヶ浜結衣:東山奈央
戸塚彩加:小松未可子
材木座義輝:檜山修之
比企谷小町:悠木碧
平塚静:柚木涼香
雪ノ下陽乃:中原麻衣
葉山隼人:近藤隆
一色いろは:佐倉綾音
折本かおり:戸松遥{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5

82.1 7 ラブコメで高校生なアニメランキング7位
さんかれあ(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (2267)
12326人が棚に入れました
紫陽町に住んでいるゾンビ大好き高校生降谷千紘は、夜ごと怪しげな古文書を片手に、事故死した飼い猫ばーぶの蘇生を試みていた。ある夜、蘇生秘薬を作っていたいた千紘は、川向こうのお嬢様高校に通う美少女、散華礼弥が父に対する恥ずかしい不満を古井戸にぶちまけるところを目撃してしまう。千紘の実験に興味を持った礼弥は、千紘と共に紫陽花の毒を使った秘薬を作成、実験に成功するが、2人とも失敗したと思い、翌日にばーぶの葬儀をすると約束した。礼弥は夜中に出歩いていたことが父親に発覚し家に閉じ込められてしまう。悲嘆した礼弥は、密かに持ち出していた秘薬を「毒が含まれているから」と、蘇生と逆の効果を期待し、服薬してしまう。

翌朝、結局死ぬことができなかったと悲嘆にくれつつも、千紘との約束である「ばーぶの葬儀」に参加するため家を抜け出した礼弥は、その途中で父に遭遇。父の振るった鞭に打たれて崖から転落してしまう。その一部始終を目撃した千紘が駆け寄ると、砂ぼこりの中から礼弥はゾンビとなって起き上がった。ゾンビとなった礼弥は降谷千紘の家に居候し、千紘にとって憧れであったゾンビとの共同生活が始まったのであった。

声優・キャラクター
木村良平、内田真礼、矢作紗友里、井口裕香、荻野晴朗、斎藤志郎、石塚運昇、浅野まゆみ、林沙織、岩瀬周平、福圓美里
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ゾンビが苦手の私でも萌えられた、(個人的に)最高のゾンビアニメ♪

[文量→大盛り 内容→感想系]

※2期を完全に諦めたので、原作で完走しました。後半は原作の、ガッツリネタバレレビューなので、読みたくない方は読まない方が良いです♪

【総括】
ゾンビ萌えという稀有な性質をもつ主人公と、美しいゾンビ娘との純愛寄りのラブコメ。サブキャラが強いところも、本作の良さ。我慢できず原作読破しましたが、感動しました。絵も次第に上手くなってたし。満足の出来。だからこそ、本当に、2期作って欲しかった作品です(名作になり得たかも)。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(アニメ感想)】。
{netabare}
とりあえず、礼弥が可愛かったです♪ お嬢様&天然の黒髪キャラは鉄板ですね。しかも、礼弥の場合、そこにゾンビならではの「毒」があって、唯一無二のキャラでしたね。恋愛関係で照れることがあっても、「照れてなんかいません! ほら、心臓もドキドキして(動いて)ませんし!」とか言うのが良かった(笑)

脇を固める蘭子、萌路も良かった! 元気幼馴染&お姉さんキャラ、ジト目毒舌&しっかり妹キャラと、こちらも基本を押さえていましたね。特に蘭子は、少し「とらドラ」の「みのりん」を思いだし、それだけで、切な可愛くなりましたw 彼女にも幸せになって欲しいなー。

ちひろも、変態で色々屈折してますが、やる時はやる良主人公でした。この作品は、ちひろの「ゾンビ萌え」という、有り得ない属性が必須なので、必然的に変態になるわけですしね。

まあ、礼弥のお父様は…………ですが(笑)

さて、「さんかれあ」では、紫陽花の花が、重要なモチーフになっています。「儚くも美しく、毒をもつ花」……礼弥そのものですね。しかも、紫陽花が期間限定の花ということも、ちひろと礼弥の時間に具体的なタイムリミットがあることを暗示していて、上手かったですね。

キャラ&作画良し、ラブ良し、ギャグ良し、オリジナリティありと、基本的に誰にでも勧められるバランスのよいアニメですね。私、初めてゾンビアニメを誉めています(笑)
{/netabare}

【原作ネタバレにつき、注意】
{netabare}
原作では、この後、祖父の茹五郎がゾンビ研究の第一人者だということが分かり、その弟子が、アニメのラストに出てくる金髪少女(14歳・ツン・マッドサイエンティスト・でも最終的に良い奴・萌えポイント高し)です。

この後、礼弥が、次第に「ゾンビらしいゾンビ」へと変わっていきます。ゾンビは、時間が経つと食欲と性欲が結び付き、「最も愛するモノ」(ちひろ)を食べようとしたり、身近な人を襲うようになります。生きた鳥をバリバリ食べたり……そのことに気づき、涙しながら葛藤する礼弥が、切なかった。当然、ちひろはそれを(若干悦びつつもw)真剣に止めようとします。

原作後半は、思いっきりシリアス展開が続きます。

茹五郎とばーぶは、主人公並みの活躍をします。その分、日常回が減り、好きだった蘭子や萌路がほぼ空気になっていくのは残念でした。個人的には、この作品に限っては、あまりシリアスによらず、気軽な日常を観ていたかったなというのが、本音です。

でも、ゾンビをメインにするということは、「生と死」に向き合うということであり、そこを真摯にやった結果でした。ばーぶが真のゾンビになっていく過程とか、ほんとに涙が出そうになりました。

しかも、ネタでしかないと思っていた茹五郎のボケは、長年のゾンビ研究の際に、ゾンビ毒を受けすぎた故の副作用で、脳にダメージが出ているからだったり、ネタでしかないと思っていたちひろのゾンビ萌えは、幼い頃に母親を事故で無くし、その母親(自分の娘)を茹五郎がゾンビにすることで一時的に助けた故の、一種のトラウマ(無意識に母親を求めていた)だったり、伏線の生かし方が上手い作品でした。

ラストは、作者曰く、「ハッピーになりすぎないハッピーエンド」だそうです。ゾンビ化した礼弥が、ちひろの心臓を食べてしまい、(おそらく)永遠の命を得るという、衝撃の展開でした。死んだと思われていたちひろが、人工心臓→臓器移植で生きてたというのは、若干ムリがありますが、まあ、良い落とし処でしょうね。

原作漫画は、次第に作者の画力も上がり、巻頭にあるカラーページはかなり萌えます(笑) また、巻末にある萌路のオマケページも、結構笑えますw それ以外にも、息抜きのように、たまに挟まれる日常回も良くて、夢中で読める原作でした!

興味ある方は、アニメはもう2期ないだろうし、ぜひ原作も読んでみてください♪
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 38

ともか さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

着目点によって、楽しくも暗くも感じられそうなラブコメ物語。

漫画原作(未読)、 1クール(全12話+TV未放送3話)、 2012年春放送。
TV未放送分は第0話、13話・14話があり、 0話と14話は未視聴。

幼少期からゾンビが好きな男子高校生の主人公と、
とある事件によってゾンビ化してしまう、元は女子高校に通っていたお嬢様、
この2人を中心とした物語のゾンビ系ラブコメ作品。

お金持ちの家のお嬢様として父から様々な縛りを受けながら育てられたヒロインは
普通の女の子として暮らすことを夢見ていたが、
死んだことで解放されて心底喜んでいる。
体の維持(ゾンビ化のペースを最低限に食い止める)と、
彼女の気持ち(普通の少女として活動したい)の両面に気を配る難しさに悩みながらも
全力を尽くしていく主人公が描かれています。


ストーリーラインが1本で難しい伏線などは無く単純な物語でした。
登場人物の立ち位置が分かりやすく、人数も少なめなので、
そこも観やすさのポイントだった気がします。
また、主人公たちを見ていて応援したくなった辺りでも、
個人的には楽しんで観られた作品だと思います。

あんまり考えずに話だけを追って観ていると面白いラブコメ、
人物の心情を察しながら観ると、シリアスで少し暗い物語に見えるのかもしれません。
(私は前者です)

幸福と不幸の背中合わせ、ソンビ化進行のタイムリミット等のシリアスも、
コメディ部分とも雰囲気の調和が取れていたと感じます。サクサク観ることができました。

惜しむらくは次期への伏線を作って、着地に失敗してしまった感じが拭えない点。
不完全燃焼な印象を受けました。


作画について、
拘った部分(紫陽花の絵など)では本物みたいにきれいでした。
背景とキャラ絵が溶け込めていない等、部分的には粗も見えたけれど、
総合的には良い部類に入る気がします。

音楽について、
OPは歌手の独特な歌声に疾走感のある曲、EDは静かな曲でした。
2曲とも、(暗い物語として見なければ)この作品の作風に合っていたと思います。
OP曲: 絵空事
ED曲: Above your hand


キャラについて、
ヒロインの父親だけ、娘への歪んだ愛情から起こしてしまう言動・行動が非常にウザかった。
登場頻度の比較的低めだったのが救いでした。
他は、ヒロインはゾンビ化しても、上品で少し天然な かわいいお嬢様であり続ける上に
主人公の妹、祖父、飼い猫(ゾンビ)辺りのキャラも面白く、魅力的だったので、
キャラ全体としてはかなり良かったと感じます。



人気作となった『これはゾンビですか?』の第2期と同期に放送されたことは、
この作品の評判にも何かしらの影響を与えている気がします。
同ジャンルとして扱われたことで名が広まったことが仇となってしまったような…
もう少し、少ない視聴者層から静かに評価されれば良かったのに、とも思えます。

DVD第6巻にはTV未放送分の第13話が収録されていて、それは観ることができました。
しかし、第0話と第14話を観ることは現時点で叶いそうになく、少し残念です。


紫陽花(=落葉樹)が葉を落とす季節になったらどう対処するのか、
この物語にもし続きがあれば是非とも観たいです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 33

ラ・メトリ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

面白いがそれ以上に悲しく切ない

さんかれあを面白くないと言って切る人は、恐らく情緒や悲哀といったものを理解できていない人なのではないかと思う。
題材が斬新だが、頭を空っぽにして幸せな気分に浸りながら萌え系アニメを楽しみたいという人には向かない作品だろう。
原作者曰く暗くなりすぎないようにしたと言っているが、思いっきり話の作り方を暗い方向に持って行って、ヒロインの葛藤や主人公の思いをより鮮明に描いていれば、文学作品としても通用するレベルの題材だったと思う。
商業漫画という枠に収めてしまったことが悔やまれる。
さんかれあの面白さは、普通のアニメの面白さではなく、心を揺すぶられる経験ができるという面白さである。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5

77.9 8 ラブコメで高校生なアニメランキング8位
這いよれ!ニャル子さんW(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1597)
9812人が棚に入れました
高校生の少年、八坂真尋の前に突然現れた銀髪碧眼の美少女は、自らをクトゥルー神話に登場する邪神・ニャルラトホテプと名乗り、しかも宇宙人であることを告白。
そこから始まるニャル子と真尋を中心とした、邪神(宇宙人)と地球人が入り乱れて巻き起こるトラブルだらけの日々…。
2012年、日本列島を揺るがした怒涛のハイテンション混沌ラブコメディが、よりカオティックになってカムバック!!
世界よ! これも日本のクトゥルーだ!

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

愛ある限り戦う・・・この命燃え尽きるまで!

2013年放送のテレビアニメ 全12話 ニャル子さん第二期
スタッフキャストは変わらず

放送前公式サイトの「奥様はニャルラトホテプ」をそのまま使った第一話。
これはすごすぎます。
使用されたネタは、他の話の3倍で目が眩みます。
ネットに「ニャル子さん元ネタwiki」と言うのがあるのですが、
ラブクラフトならともかく、ロバートブロックの小説から連発とか、
wiki制作者も分からないネタも多く、指摘されているみたいです。
タイトルのWは仮面ライダーWから取ったようです。
「宇宙のなまらすごい技術ですからね」←この作品の舞台は札幌。
第一話が凄すぎて、2話から低迷と感じたが、ニャル子さんの通常運行でした。

タイトルの「愛ある限り・・」は89年の特撮ドラマ美少女仮面ポワトリンのキメセリフです。
クー子のセリフですが。
で、クー子の普段着のダサいTシャツはやっぱり、「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」のジンタンのパロでした。

前作よりパワーアップしたネタ、ニャル子さんの愛もヒートアップ、
それ以外は変わらずですが、この作品、もはや「国宝級」です。
3期は無いのは確定ですが、何でもいいので継続してほしいところです。

日本人の教養アニメ。
絶対おすすめシリーズの第二弾なので、当然一期から視聴してください。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 36
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

這よる混沌 ニャルラトホテプ☆

安定したニャル子さんのかわいさ(*'ー'*)

■第3話
{netabare}
感想で書いていた「邪神様のメモ帳」が伏線だったとは…笑

アラオ猿、完全にサ○ヤ人でしたね(゚ー゚;A
{/netabare}

■第1話~第2話
{netabare}
色んなパロディがでてましたね

AKQとか放課後ティータイムとか

さりげなく「邪神様のメモ帳」とかありました(笑)

「昨今ではヒロインが妊娠してたり、全シリーズのヒロインの出産シーンが流れたりしているので、続編だからと言って~」がツボにはまりました^^

{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 49

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

声優 松来未祐を偲んで視聴。 松来未祐さん、心よりご冥福をお祈りします。

【アニメキャラの魅力】這い寄る混沌の天敵!炎を身にまとう邪神「クー子」の魅力とは?
主人公である「八坂真尋」を襲う謎の怪物。その怪物から真尋を救い出した這い寄る混沌を名乗る少女「ニャルラトホテプ(ニャル子)」を中心に繰り広げられる宇宙的動画(コズミックアニメ)、それが『這いよれ! ニャル子さん』です。

クー子はニャル子と同じく宇宙からやってきた宇宙人。ニャル子とは宇宙幼稚園、宇宙小学校で一緒でした。一時期は自宅警備員をしていたそうですが、なぜか真尋を狙う組織、ノーデンスに雇われており、組織との戦闘中に再会します。今回は、そんなクール系(?)美少女である「クー子」の魅力についてご紹介いたします。

■クトゥグア星人
ニャル子が「ニャルラトホテプ星人」であるならば、クー子は「クトゥグア星人」。燃え盛るような赤いツインテールが特徴で、基本的に口数や表情の変化が乏しく少し堅めな言葉遣いをします(好意を寄せているニャル子の前では例外。とても色っぽくなります)。とはいえ、人付き合いが苦手というわけでもなく、ノーデンスから抜けた後に親戚のおじさんにお願いして、ニャル子と同じ惑星保護機構に就職したり、無職時代に有名ケーキ店の店員とネトゲで知り合いになり、貴重なケーキを手に入れたりと、なかなか社交性も高く、きちんと社会にも順応出来ているようです。

後に真尋と同じ学校へ編入して来た時、自己紹介では『八坂クトゥグア(ですが何か?)と名乗りました。真尋のクラスメイトで「歩くスピーカー」と呼ばれている「暮井珠緒」いわく「燃えるような赤毛のツインテールにクールな瞳、マニア心をくすぐるAカップ。」との事。

■ニャル子の妻
自称「ニャル子の妻」ということで、常日頃からニャル子につきまとっては目をそらしたくなるような恥ずかしい求愛行動を繰り返します。しかし、ニャル子自身はクー子には興味が無いどころか、逆に苦手と思われているようで、まともに相手にされたことがありません・・・。ニャル子の事になるとスイッチが入り、自分の世界に入ってしまうクー子。例えニャル子に無視されて放置されようとも、都合の良い妄想を炸裂させながらひとりでストーリーを展開させます。その想像力のたくましさはある意味羨ましいほど。

■灼熱の強者
「生きている炎」とも呼ばれ、ニャル子らニャルラトホテプ星人とは犬猿の仲です。真尋を狙う組織「ノーデンス」との戦いでは、ただでさえニャルラトホテプ星人の天敵のクトゥグア星人が切り札として用意されていた上に、そのクトゥグアが「クー子」であったため、真尋に「勝てるのか?」と問われても、ニャル子は言葉を濁して答えられませんでした・・・。そんなニャル子の反応通り、クー子の実力はニャル子に劣らないほどの強者で、身体の一部にまとった炎を駆使して戦かい、小型の浮遊砲台を出現させレーザーで攻撃する宇宙CQC百式が非情に強力。しかも、昔は2つしか出せなかったそうですが現在は少なくとも6つまでは出せるようになっています。

■彼女が愛したハード
生粋のゲーマーで、同じくレトロゲーム愛好家の真尋の母、八坂頼子とも意気投合しました。株式会社クトゥルーが開発したゲーム機「Xoth(エックスオス)」の熱狂的なファンで、クトゥルーからは敬意を込めて「クイーン」と呼ばれています。クトゥルーの次世代ゲームとして開発していた「Xoth731」が危険であることが分かり、破壊しなければならなくなった時には、自ら名乗りでて手を下しました。愛したハードだからこそ、せめて自分の手で葬りたいと思ったのでしょう。

なかなかの変人っぷりが目立つ彼女ですが、ゲームに対する愛情や熱意は本物です(ニャル子に対しても)。ちなみに、ラスボスまでいけずに困っていた「イス香」に、クー子が攻略法を教えてあげているシーンが一番のお気に入りです。

遂にスクリーンへも這いよります! 『這いよれ!ニャル子さんF』5月30日より新宿バルト9ほかにてロードショー決定!
昨年末に制作が発表された『這いよれ!ニャル子さんF』。このたび、なんとOVA作品として劇場公開もされることが決定しました! それに伴い、先行カットも解禁! 

2015年5月30日(土)より、新宿バルト9ほかにてロードショーを予定している「這いよれ!ニャル子さんF」は、人気を博したテレビシリーズ『這いよれ!ニャル子さん』に続く、完全オリジナルOVA作品。気になるその内容の詳細は、まだ明らかになっていませんが、キービジュアルと共に、今回解禁となった先行カットで登場しているニャル子のウェディング姿から、遂にニャル子と真尋が結ばれるのかと、期待が高まります!

<INTRODUCTION>
私は、真尋さんのことが、大好きです――。
「うー!にゃー!」そして「SAN値ピンチ!」の印象的なフレーズとともに、日本列島をお騒がせした邪神・ニャルラトホテプが、三度あなたに這いよります!
八坂真尋の日常は、自宅に居座るニャル子、クー子、ハス太の3人(?)の邪神に囲まれて、毎日賑やか。
ある休日。真尋の元に、話題のアミューズメントスポットのチケットを手に入れた同級生の珠緒と余市が現れて…?
今度のニャル子さんは、ついに真尋とウェディング!?
怒涛のハイテンションラブ(クラフト)コメディ!堂々完結!!

『アニメ流行語大賞2013』投票結果はこうなった!
年間大賞金賞に輝いたのは「にゃんぱすー(のんのんびより)」である。登場キャラクター宮内れんげが使用する言葉。「にゃんぱすー」とダルそうに言うのが人気でたようだ。

銀賞に輝いたのは「駆逐してやる(進撃の巨人)」だ。これは『進撃の巨人』の登場キャラクター、エレン・イェーガーが放ったセリフ。正確には「あいつら……駆逐してやる!この世から……一匹残らず」である。

銅賞は「俺はフリーしか泳がない(Free!)」である。水泳アニメ『Free!』で七瀬遙が「俺はフリーしか泳がない」と言うセリフ。ある出来事がきっかけでフリーにこだわるようになり、頑なにフリーにこだわり続ける姿、無口なのに「俺はフリーしか泳がない」だけはハッキリ発言する事が話題に。

4位:\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!『這いよれ! ニャル子さんW』

2012年4月に第1期、翌年4月に第2期が放送されたテレビアニメ『這いよれ!ニャル子さん』の新作OVA制作が決定した。17日にディファ有明で開催されたスペシャルイベント『さらばニャル子 ファイナルカウントダウン』で発表された。

イベントの終盤、会場のスクリーンに“OVA「這いよれ!ニャル子さんF」制作決定”の文字が映し出された。詳細は明かされなかったものの、集結したファンから歓声が沸いた。
ニャル子役の阿澄佳奈は「ドラマCDの頃から、アニメ、イベントとここまでニャル子の輪が広がってきて本当にうれしい。次はOVAなのでさらにカオスな展開にも期待できる。これからもよろしくお願いいたします」と呼びかけた。
今回で3年連続となる同作のイベント。阿澄をはじめ、喜多村英梨、松来未祐、羽多野渉、大坪由佳、釘宮理恵、長澤剛監督が出演した。書き下ろしのオリジナル脚本で生アフレコを披露したほか、クイズコーナーなどが行われた。

2012年9月に公式サイト上で制作が発表された。2013年4月7日から6月30日までテレビ東京・AT-X他にて放送された。全12話。

W放映直前の2013年4月1日に公式サイトが「奥様はニャルラトホテプ」に更新され、第1話の冒頭にそのまま使われた。
またBlu-ray/DVD全巻購入特典『エイボンの書DVD』にはオリジナルアニメとイベント「邪神召喚祭」ダイジェストを収録。

2013年8月11日にZepp DiverCity(TOKYO)にて『這いよれ!ニャル子さん「邪神召喚祭」(昼の部)』と『這いよれ!ニャル子さん「邪神再誕祭」(夜の部)』が開催された。

オープニングテーマ
「恋は渾沌の隷也(こいはカオスのしもべなり)」
OVA版のみSEが付加されている。

エンディングテーマ
「よってS.O.S」(第1話、第2話、第6話、第11話、OVA)
「Wonderナンダ?片思い」(第3話、第8話)
「嫌いなワケLychee」(第4話、第7話)
「Sister, Friend,Lover」(第5話、第9話)
「愛クルセイダース†ストライバー」(第10話)
「キミのとなりで」(第12話)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 18

95.9 9 ラブコメで高校生なアニメランキング9位
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (1731)
7554人が棚に入れました
家柄も人柄も良し!!将来を期待された秀才が集う秀知院学園!!その生徒会で出会った、副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行は互いに惹かれているはずだが…何もないまま半年が経過!!プライドが高く素直になれない2人は、面倒臭いことに、"如何に相手に告白させるか"ばかりを考えるようになってしまった!? 恋愛は成就するまでが楽しい!!新感覚"頭脳戦"ラブコメ、開戦!!

声優・キャラクター
古賀葵、古川慎、小原好美、鈴木崚汰、花守ゆみり、青山穣
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

とっとと 御くっつきなさい

原作未読

原作はタイトルを知っていた程度。『惚れたら負け』をどう料理するのか興味がありまして。
いわゆる“惚れた者の弱み”とは、熱量のあるほうが気を揉んで焦る機会が多く往々にして上手くいかないことを指すと思うのですが、本作はそれが先鋭化していって、

・自分から誘うと「負け」
・自分から告白するともちろん「負け」

誘うと負けってww
ラブよりはギャグ色強めかと。どんなものでも先鋭化するとお笑い要素が出てきてその美味しいところを掬った感じです。
四宮かぐや(CV古賀葵)と白銀御行(CV古川慎)。両主人公のゴールは、『相手に告白させること』。前段として、『いかに相手に誘わせるか』に権謀術数張り巡らせるお話です。
{netabare}序盤こそは『天才たちの恋愛頭脳戦』でしたが、徐々に意地の張り合いになっていくのがなんとも微笑ましかったです。{/netabare}


2019年冬期で最も笑った作品でした。いいですね平和で (^^)


さっそくのOPは鈴木雅之feat.伊原六花。  ・・・出オチです。いきなりそう来たか!
組み合わせがバブル過ぎて、ハイここ笑うところですよ~の狙いかと思いきや、回を重ねるごとに病みつきになってく大人の味でした。このねっとり感は久々です。
{netabare}第4話。『渋谷で11時』 そう今から恋が始まるわけでもなく、土砂降りで会えずじまいというのもこの二人らしい。いつか二人でサボタージュできる日が来ると良いな~っておっさんしかわからん。{/netabare}
それに『ラブ・ストーリーは突然に』の有名すぎるカッティングもろパクリだろって劇伴があったり、そんな古臭ささえも心地よく、去り往く平成に思いをはせてみました。


※こう見てました、の3つのポイント

■頭脳戦?ちゃうやろ
『天才たちの恋愛頭脳戦』の看板はちょい違いますね。天才をヘタレに置き換えるとしっくりきます。

{netabare}向こうが好意を持っているのを薄々感じているのに確証を得られないから動けないだけのことで、主人公二人を高スペックのヘタレと見て楽しんでました。
まじめにラブとして観てしまうと、「早くくっついちゃいなよ」か「はーめんどくせー」と思ってしまいます。「お可愛いこと・・・」ってかぐや様は一度たりとも言ったことない、というのがポイントです。やはりヘタレてるのであります。
ではイラッとくるかというとそうではない。白銀は筋を通すいい奴でかぐやは別の理由なんですが二人とも応援したくなるようなキャラなんですよね。{/netabare}

{netabare}むしろ時折登場する柏木さんと柏木さんの彼氏だけが普通にラブしてました。付き合いたて女子は成績落とし男子は上げるあるある。藤原書記の助言で『頑張って』最終話のエンドクレジットでは仲睦まじそう。絶対こいつら夏休みになんかあったな。カップルとしてはこちらがまともですしよっぽどストーリーになってます。{/netabare}


■テンポがいいよね
オムニバスみたいな一週につき3エピソードのサ○エさんスタイル。テンポの良さと合わせて物語としてきっちり進行していました。{netabare}ラーメン四天王ネタさえ回収する脚本の繋がりはお見事です。{/netabare}
1エピソード7分弱の計算になります。R-1で3分、M-1で4分、キングオブコントで5分の持ち時間。こうみると10分超えるネタ見せってないんですね。前の出番の組のネタを拾って繋げるリレー漫才を堪能するようなもんでした。


■狂言回しが優秀
脇役みんな優秀過ぎませんか?

藤原千花(CV小原好美) 石上優(鈴木崚汰) 早坂愛(花守ゆみり)の3名。 

空気の読みあい化かしあいの白銀VSかぐやが膠着状態に陥らないように波風立てるのは藤原書記と石上の両名。空気は読むものではない。“作るもんだ”藤原と“壊すもんだ”石上がいてくれてよかった。二人とも空気は全く読めません。
{netabare}弓道部からの胸の話で墓穴を掘りまくる石上に腹抱えて笑いました。{/netabare}


なんだかんだイチャコラを楽しむ作品になるのですが、ラブ ↓ コメ ↑ でテンポの良さと脇役たちの突っ込み突っ込まれが楽しい作品でした。

あと、かぐや様の声はしばらく茅野愛衣さんだと思ってました。



視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴

-----
2019.09.19追記

実写版公開。つきあいで鑑賞。
アニメを観るようになってから、実写とアニメの歴然たる差に気づくようになった。普段良いアニメ作品に私が触れてるということですね。



2019.04.14 初稿
2019.09.19 追記
2021.03.13 修正

投稿 : 2024/11/23
♥ : 110
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

キャラ設定のしっかりとしたラブコメの秀作

原作未読。最終話まで視聴。

主人公2人は言うまでもなく、周囲の登場人物もキャラ設定がしっかりしていてとても面白かった。
味のあるナレーションも魅力です。

ショートストーリーが続く構成も、テンポの良さを生んでいて高評価です。

【天才たちの恋愛頭脳戦?】
{netabare}確かに序盤は、『いかに相手に告白させるか』という頭脳バトルが展開されていた気がするんだけど・・・。
途中から単なるツンデレというか、頭脳バトルとは違う展開になっている気がする(笑)。

だけど、この変化も含めて、コメディ色の強いラブコメとなっています。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 81

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

時が育てる想い、俺はお前のことが…。久々に現れたラブ「コメディー」の傑作。

最初はお前のことは虫が好かん奴だと思ってたよ…。今になって思えば、みんなに人気者で才色兼備なお前に対して天の邪鬼な態度に出ちまったな…。


 しかし、一年という時間を経てお前に再会してみて、自分でも驚くぐらい癒されてる自分に気付けたんだ。この間でお前がどれだけ多くの人を笑顔にしてきたかを知ることができた。そして、俺にとってどれだけお前が大きな存在だったか離れてみてようやく気付けたんだ…。だから、俺はお前のことが…


 というのが私の本作に対する想いです!。しかし、実写版、オメェーは駄目だ!。本当にうちに帰って反省しろよなマジに。俺のお前に対する想いは、新映画当たり屋のヨッシーさんが全て代弁してくれてるから、そっちも宜しくお願いします。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 46

86.7 10 ラブコメで高校生なアニメランキング10位
五等分の花嫁(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1098)
5113人が棚に入れました
貧乏な生活を送る高校2年生・上杉風太郎のもとに、好条件の家庭教師アルバイトの話が舞い込む。ところが教え子はなんと同級生!! しかも五つ子だった!! 全員美少女、だけど「落第寸前」「勉強嫌い」の問題児! 最初の課題は姉妹からの信頼を勝ち取ること…!? 毎日がお祭り騒ぎ! 中野家の五つ子が贈る、かわいさ500%の五人五色ラブコメ開演!!

声優・キャラクター
松岡禎丞、花澤香菜、竹達彩奈、伊藤美来、佐倉綾音、水瀬いのり

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

五等分の花嫁 レビュー

この作品の設定は、深夜向けというより一般ドラマ向けなんじゃないかと思うのですがどうでしょう。
視聴前の印象は、女性声優さん達が新人声優とは言いがたいけれども、若手声優さんの中では「売れっ子」な人達を集めて、おお、気合の入ったメンツだなあ、と感じましたね。
しかし、キャラクターデザインに少し古さを感じるところもあり、期待値的にはやや低めという感じでした。印象的なのは五つ子の髪色や服装の強めの配色や、2019年では少しシンプルな瞳のデザインなどでしょうか。
現時点では5つ子を一人ずつフォーカスしていく地道なラブコメディの展開ですが、1話冒頭及び原作でも提示されている、「主人公の花嫁は誰なのか?」という謎により、五つ子達の主人公への気持ちの傾き、恋心への変化を視聴者に敏感に感じとろうとなってしまう仕組みがにくい!

可憐で個性豊かな五つ子達によって描かれる日常とロマンスの魅力を紐解いていきましょう。

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Introduction(公式サイトより引用)
貧乏生活を送る高校2年生・上杉風太郎のもとに、
好条件の家庭教師アルバイトの話が舞い込む。
ところが教え子はなんと同級生!しかも五つ子だった!!
個性豊かな中野家の五つ子は全員美少女、だけど「落第寸前」「勉強嫌い」の問題児!
最初の課題は彼女たちからの信頼を勝ち取ること…!?
毎日がお祭り騒ぎ!中野家の五つ子たちが贈る、
かわいさ500%の五人五色ラブコメ開演!!

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さて、冒頭に書いたとおり、私としては、一般向けドラマ的印象がありますね、この作品。
どこにそんな要素があるのでしょうか?
まず、設定を整理しましょう。主人公である上杉君が貧乏で、教え子となる五つ子は美少女でお金持ち。そして上杉君は頭がよく、五つ子は勉強嫌い。
対照的ですね。
この対照設定が、その要素の一つだと思います。逆シンデレラストーリー。貧富の差を越えた恋物語はいつのでも大衆向けかもしれません。上杉君で一般的よりも少し貧しい生活を描き、五つ子達で華やかな高校生活を描く。こうして、どんどんと「差」を描くことで、対比が強くなっていくのかなと。
成立した時のシンデレラ感があるのかもしれないですね。最初は上杉君に対して五つ子は最初は仲が悪いですが、嫌いからの好きになるという関係の変化を描く恋物語展開はありがちですが素敵ですよね。
最初から上杉君と五つ子が一緒に行動しないというのが、この作品の重要な骨組みだと思います。上杉君が行動している間に、五つ子達は別の事をしている。または、上杉君に協調しない。
5人それぞれの個性を描いていますよね。それぞれが別の友達を持っていたり、別の趣味を持っていて、五つ子の個性が多彩だと感じました。
5人それぞれが多彩な個性を持っているので、コメディとしてのドタバタ感がよく引き出されています。最終的には、上杉君の家庭教師の場に全員集まるのが理想ですが、現状では皆が別々なことをしてしまっている。その別々なことを描くことによって、物事が予定通り進まない、ドタバタ、を描いているのだと感じます。それが少しずつ整理されていくのが、物語が進むに当たって気持ちがいい所かもしれません。


作品を語るにあたって、やはり登場人物の魅力には触れておかなければならないのですが、まだ五つ子全員のフォーカスは終わっておらず、核心的な魅力はつけないかもしれません。
4話まで終わり、三玖と二乃には触れられましたね。
私は元気で明るい子のほうが、恋愛で曇ると素敵に見えるので、四葉が好きです。これからの展開に期待ですね。

作品のEDについても触れておきたいです。
多分このED曲が「ドラマ」感が強い(笑)。
「Sign / 内田彩」ですね。日本コロムビア(株)のYouTube公式ページで試聴できます。「運命の恋の予感に胸のベルを高鳴らせる気持ちを切々と綴る」楽曲だそうです。
恋をストーリーのベースに、女性の心の繊細な変化や可憐さ、運命感のロマンチックな想いを歌いあげていますよね。
映像の方も、五つ子それぞれの個性、可愛らしさや意地悪っぽさ、いじらしさなどがよく出た表情をしていると思います。
薄いピンクのバラやマニキュア、リップなど、大人びた女性をイメージできたり、花嫁という華やいだ女性の美しさをイメージするのにピッタリだと思います。
運命の赤い糸が五つ子と絡まりながら、恋の関係性や女性としての変化を、グラスの水の変化やケーキ、マニキュアの形で表現しているのかもしれませんね。女性的な美しさや大人の女性らしさを物の鮮やかさによって表現した素晴らしいEDだと思います。

さて、いかがだったでしょうか。本編映像面で少し劣ることもあるかもしれませんが、楽曲や物語の大筋はとても魅力的になっていると思います。
ED詐欺?(ヾノ・∀・`)ナイナイ

投稿 : 2024/11/23
♥ : 34
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

普通に面白い、普通に萌える、普通に2期観たい(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ギャルゲみたいなハーレムアニメ。

良くも悪くもそれ以上ではなく、それ以下ではない、クラシカルで優秀な楽しいラブコメ。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
この作品の最大の問題点は、圧倒的にぶち抜けて断トツで、三玖がメインヒロインだということです(笑)

特に、三話目の「切腹」は、萌えた♪

作風的には、それこそファンが五等分されるような感じが理想でしょう。その上で、風太郎が誰を選ぶかを楽しむ。そういう作品なのに、、、

ちなみに、私が萌えた順番でいくと、三玖>>>>>一花>>>四葉>五月>二乃、ですかね。

もう、三玖以外がメインヒロインなら許さないぞというところまで来ています(まあでも、五月なのかな? 結局)。

なぜ、三玖ひとり勝ちみたいなアニメ化にしたんでしょう? (原作未読ですが)まあ、アニメスタッフが大の三玖好きで三玖の映える回ばかり選んだ可能性もありますが、多分、三玖は「序盤のメインヒロイン」で、この後、他の四姉妹も掘り下げていくんでしょうね。

この後(原作ラスト)は、4パターンでしょう。

①誰がメインヒロイン(結婚相手)かは、最後まで明かさずに終わる。→無難だけど納得いかない。

②このまま三玖がメインヒロイン。→個人的には嬉しいけど、無さそうかな。

③三玖以外の誰かがメインヒロインだが、結局、三玖が一番人気のまま。→これが一番のバッドエンド。

④三玖以外の四人全員が、この魅力的な三玖を更に超える萌えレベルまで上昇し、誰かがメインヒロインになる。→これが出来たら大したもの。

さあ、皆さん、どれだと思います?

私は①か③な気がしてます(苦笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
分かりやすいハーレム展開ながらも、テンポがよくて楽しめた。ラブコメにプラスして、先生要素がどこまで面白いかがポイントか。200円あるなら、握り飯なり弁当なり、自炊したら?とは思ったけど(どうせなら100円で良かった)。

2話目 ☆4
三玖回。歴女。なんかこう、可愛らしいな。声優さんもピタリと合っている気がする。

3話目 ☆5
二乃回。今のところ、五月とやや被ってるんだよな。安易に「1話一人攻略」にしないところが良いね。三玖の「切腹」が良かった♪

4話目 ☆3
らいは は良い妹キャラだな♪ そこで素直に宿題やる5人は、なんか違和感。萌え的には、やはり三玖の一人勝ちだな~今のところ。百歩譲って赤の他人(笑) 2話跨ぐの?

5話目 ☆4
パートナーだって、良いな。手持ち花火の幸せ。珍しいね、同じの選ぶなんて、の、萌え♪

6話目 ☆4
一応は3人、攻略? 真面目だが、馬鹿なだけだ(笑)
勘違いコント(笑) 三玖が1項目も当てはまらない(笑) 分かりやすくデレたw 三玖が自分の部屋に泊めるというのもな。定番(笑) ギャグのキレが良かったな♪

7話目 ☆


8話目 ☆


9話目 ☆4
肝だめしが怖いから、という理由は可愛い(笑)

10話目 ☆2
いつもの死んだ目に生気(笑) 二乃の萌え度、だだ下がりだな。普通にツンデレ貫いて、風太郎にデレてほしかったけど、それは五月の役目かな。まあ、二位は一花かな。

11話目 ☆4
なんで泣いちゃったかな~。って、良いな。ホントにギャルゲのイベントだな(笑) そして、かまくらイベント(笑)

12話目 ☆3
まあ、原作連載中だし、落とし処としては、こんなもんでしょうね。アニオリのラストなのかな?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 40
ネタバレ

kakelu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

あなたは誰を選ぶ?? 作画がもう少し良ければ神作品だった

1話の感想 ★★★★★ 5.0
転校生
{netabare}
まず、OPからやべー!!
バイノーラルみたいになってて、5人の声が近くから聞こえる!!
(イヤホンで視聴)
テレビ派の人も1回イヤホンで聞いてみて!
主人公はつぐつぐが声優か、ええな〜
おもろい!
ヒロインはみんな有名声優さんだしこれは観るわ。
最後に結婚するのはやっぱり五月?{/netabare}

2話の感想 ★★★★☆ 4.5
告白
{netabare}
いきなり告白イベントか!?
とも思わない。むしろ、ですよね〜って感じ。
おっぱい、ぽいんは胸熱だし、ストッキングの脱ぐシーンは制作陣の熱意を感じた。
三玖は超可愛かった。
{/netabare}

3話の感想 ★★★★ 4.0
邪魔をする
{netabare}
二乃……
好きくない……
でも、この後恐らくデレるんだろうなってのは分かった。
1番好きになったら夢中になりそうなキャラ。
ラストの方でそれぞれ問題を抱えてそうなフラグが…
一花はなんかドロドロしそうだし、四葉は泣くことになりそう……
悲しい展開だけは勘弁してな{/netabare}

4話の感想 ★★★★ 4.0
花火大会
{netabare}
妹ちゃん、可愛いね~
どうすればこんな純粋な妹が生まれるんだろうか…
永遠の謎。
花火も順調かと思いきや、一花がおっさんと密会してた。
本当にアダルティな関係じゃないだろうな。
一花ちゃん普通に好きだからいやだな~
三玖は今回も本当にかわいい。
もう、三玖と結ばれてくれて全然かまわん!{/netabare}

5話の感想 ★★★★☆ 4.5
一花の仕事
{netabare}
結局打ち上げ花火は全員では見れなかったね。
しかし、まぁ丸く収まったしよかったよかった。
三玖は上杉にガチ恋じゃん!
なんて羨ましい!!
三玖は可愛すぎる!!
そして、一花も上杉との壁1つ亡くなった感じだね。
まだ好きとは少し違いそうだけど……
膝枕、私もされたい……{/netabare}

6話の感想 ★★★★ 4.0
タイムリミット
{netabare}
三玖がかわいい〜
一花も分かっちゃってるから、めっちゃ弄るしね。
二乃と五月はまだ心を開いてないな〜
なにげに、四葉もまだ好意までは抱いて無さそう。
次回も楽しみだ〜〜{/netabare}

7話の感想 ★★★★ 4.0
中間試験
{netabare}
五月との仲直りは分かったが、なぜ二乃が止めたんだ?
二乃はあんなに辞めさせたかったのに…
他の姉妹たちのことを思って渋々?
そこの説明が少し甘いかな。
作画崩壊は引いた絵の時に少し感じたが支障が出るほどでは無かった。
アップではちゃんと可愛いしね。{/netabare}

8話の感想 ★★★★ 4.0
試験後
{netabare}
今までは前哨戦だったんだな。
それが分かる1話だった。
恐らく作者さんはここからの内容が書きたかったんだろう。
少しニセコイに似てるが、これがいいんよね!
しかし、あの5人は判別不可能だろう。
あれを一瞬で見抜ける猛者はいるのか?
結局、誰なんだろうか……
まぁ、五月だろうとは思うが私的には三玖が好きだから三玖に来て欲しい。
次点で一花!
四葉の告白はマジなのか?それとも、本当に嘘ななのか??
次話、はよはよ!!{/netabare}

9話の感想 ★★★★ 4.0
林間合宿にむけて
{netabare}
今のところ、一花と三玖がふーたろうに気があるって感じなのかな?
四葉は好きだけどLIKEって感じ?
この林間合宿で何かが起こる!!
予想では、二乃が過去のふーたろうに気づきそう。
次回予告的に。
次回が楽しみだ。{/netabare}

10話の感想 ★★★☆ 3.5
林間学校2日目
{netabare}
今回は流石に作画が酷かった。
あんまり作画には気にしなかったけど、今回のは目に付いた。
まぁ、最後の一花が涙を流すシーンは作画が綺麗だったからまだ許容できるが、作画崩壊ギリギリ。
一花ちゃんのすごいいいシーンだったのにちょっとがっかり。
{/netabare}

11話の感想 ★★★★☆ 4.5
林間学校3日目
{netabare}
今回はいつもと作画の描写が異なっていた。
水彩画チックな所があった。
すごいよかった!!!
ここで作画がよくなるのか〜
できるなら最初から気合い入れろよ!
カマクラのシーンは胸熱でした。{/netabare}

12(最終)話の感想 ★★★★☆ 4.5
キャンプファイヤー
{netabare}
風邪だったんだな〜
ここまでが上杉の好感度稼ぎで、こっから個々の胸キュンエピソードと過去の事が明らかになって行く感じなんだろうな。
アニメは残念ながらここで終わりだけど。
結局は五月と結ばれたのかな?
個人的には一花か三玖と結ばれて欲しいな。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 23

81.7 11 ラブコメで高校生なアニメランキング11位
りゅうおうのおしごと!(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (847)
3812人が棚に入れました
玄関を開けるとJSがいた―

「やくそくどおり、弟子にしてもらいにきました!」

16歳にして将棋界の最強タイトル保持者『竜王』となった九頭竜八一の自宅に押しかけてきたのは、小学三年生の雛鶴あい。九歳

「え?、・・・弟子?え?」

「・・・おぼえてません?」

覚えてなかったが始まってしまったJSとの同居生活。
ストレートなあいの情熱に、八一も失いかけていたモノを取り戻していくのだった。

声優・キャラクター
内田雄馬、日高里菜、佐倉綾音、金元寿子、茅野愛衣、久保ユリカ、橋本ちなみ、小倉唯

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

16歳の竜王なんて原作1巻の頃はただの絵空事と思っていたけれど…。(追記: 10歳の囲碁プロ棋士(女子小学生)誕生に寄せて)

== [下記は第1話視聴時レビューで以下、視聴前レビューと追記レビューが続きます] ==
第1話を観ました。アニメの1話目として構成するための時系列の整理などはあったものの、欠落して拾われなかったエピソードは今のところないと思います。

作画も良く、『りゅうおうのおしごと!』のアニメのツカミとしてはほぼほぼ満点かと思います。

1巻目で八一が対戦する神鍋歩夢(かんなべ あゆむ)の他、JS研の面々が喋っていたり、他の女流棋士が台詞はないものの八一とあいの横を通り過ぎて行ったりしていました。この辺りはアニメならではの演出ですね。

通常OPがEDに使われていましたが、夜叉神天衣(やしゃじん あい)や祭神雷(さいのかみ いか: 通称イカちゃん)、釈迦堂里奈(しゃかんど りな: 別名エターナルクイーン)なども出ていました。イカちゃんや釈迦堂さんも本編で出番があるのでしょうか。楽しみです。
== [第1話視聴時レビュー、ここまで] ==

== [以下、視聴前レビュー] ==
2017年冬アニメ本命候補作ということで、視聴前レビューです。

原作は同タイトルのライトノベル(GA文庫刊)で、作者は『のうりん』の作者として知られる白鳥士郎先生です。まだ原作は終了していませんが、おそらくアニメは区切り良く終われるものと思われます。

タイトルの「りゅうおう」は将棋の棋戦タイトル「竜王」のことです。主人公の九頭竜八一(くずりゅう やいち)は中学生でプロ棋士となり高校には進学しておらず、16歳4ヶ月で史上最速の竜王タイトル保持者となったという設定です。

この『3月のライオン』の桐山零よりも凄い経歴は1巻刊行当時は「まあフィクションだからね」と軽く流せたのですが、藤井四段の登場により絵空事とは言えなくなってきました。

まあ、それはさておき普通なら竜王とはいえ十代の男の子が容易に弟子などとるはずもないわけですが、あにこれのあらすじにもある通りそこに小学校3年生の雛鶴あい(ひなづる あい)が、弟子にしてくれと現れるところから物語は始まります。

本作の構成要素としては「将棋」、「ロリ成分」、「ラブコメ」が三本柱として挙げられると思います。加えて「成長物語」としての構造も持っています。

「将棋」については主人公の他、あいを始めとするヒロイン・サブヒロインがことごとく将棋関係者である点、「ロリ成分」についてはあいを始めとするヒロイン・サブヒロインを含めた女子小学生が多数出てくる点、「ラブコメ」についてはあえて「ヒロイン・サブヒロイン」という書き方をしている通り八一を男性主人公とするハーレムラブコメ的な構造がある点が該当します。

ヒロイン(と敢えて言ってしまう)の年代は小学生のあいと夜叉神天衣(やしゃじん あい)、中学生の空銀子(そら ぎんこ)、そして年上のおねえさんポジションの清滝桂香(きよたき けいか)と多岐にわたります。

そして少なくとも原作では加えて八一以外にも「ヒロイン」相当のキャラクターに関しては同時に「女性主人公」とも言える局面・エピソードがあり、各々の成長物語として読むことができます。

これら将棋/ロリ成分/ラブコメ/成長物語の4つのうちの2つ以上に乗っかることができれば、おそらく楽しく視聴できると思われます。

原作のの知名度や書籍売り上げ的にはもちろんですが、個人的には2018年冬アニメ本命候補の1つでお勧めです。
== [以上、第1話視聴前レビュー] ==

2018.1.16追記:
第2話目を観ました。ちゃんと八一と歩夢が対局している盤面が出ましたね。原作で具体的な盤面を想定していたか覚えていませんので後で読み直してみます。誰が監修しているんだろう?
→ アニメのホームページのスタッフのところに野月浩貴 八段がアニメ将棋監修としてクレジットされていました。にゃん^^さん、情報提供ありがとうございました。

2018.3.28追記:
全話視聴完了。序盤はキャラ萌え要素を強めに押し出して視聴者を掴もうと試みて、原作の「将棋に関する真剣勝負」的なシリアス成分は、ほぼ終盤の3話くらいに集めてきた感じのシリーズ構成でした。

1クールで原作5巻分は尺的にきつかったとは思うのですが、ここが話のひとつの切れ目でもありどうやら原作者の意向でも沿っていたようなので、こういうものだと思うことにします。

原作の知名度アップ、売り上げ増への貢献はたぶんそこそこ見込まれていてその目的は果たしたといえると思います。

改めて「原作は面白いですよ」と言っておきます。ただ、JS要素はだいぶん薄まってきている気がするのでそちらに期待の向きに対してはご期待には沿えないかもしれないのですが…。

あと、ご承知の通り現実の方が「原作殺し」にかかっていてそこは今後どうなるんでしょうね(笑)。

2019.1.31追記:
将棋と囲碁という違いはあるものの、つい先日10歳の少女である仲邑菫(なかむら すみれ)さんが4月からプロ棋士となることが決まりました。プロ棋士内定に際してや格上相手と目される対局に際しての記者会見がYouTubeで観られたりするのですが、この会見の様子などを観ていると雛鶴あいのキャラクター造形にはライトノベル特有の記号化を感じる一方、一面のリアリティも感じました。

仲邑さんは既に女流のトップ棋士や元世界最強棋士などと対戦しているのですが、「胸を借りる」などという様子は見せず普通に「負けて悔しい」、「もっと強くなりたい」と言い放つメンタルを備えています。

あいちゃん以外のヒロインやサブキャラクターの子供たちは「ライトノベル的に造られた」感じが濃厚ですが、あいちゃんの場合は何らかの道で天才と称されたり早くから第一人者として活躍する人に独特の雰囲気を湛えていて、常人の感覚からはかけ離れた部分があるのはある程度リアリティを原作者なりに検討した上でのものなのだろうなと思ったのでした。

原作は決着していないのですが、あいちゃんはラブコメ的な決着の如何によらず、きっと他の女性キャラとは一段違う八一と並ぶ「主人公」なんでしょうね。

……ということで、原作はけっこう面白いです(笑)!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 67
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scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

胸が熱くなる、熱血将棋アニメ(少々、ロリ系ラブコメ要素あり)

原作未読。最終話まで視聴。

最初の頃は『ロリ系ラブコメアニメか?』と思っていました。
しかし、3~4話辺りで、間違いに気付きました。

この作品は、かなり胸が熱くなる、熱血将棋アニメでした。
「3月のライオン」とは一味違う、熱血将棋アニメです。

盤上を見つめる真剣な眼差しに、心を鷲掴みにされます。

ただし、『ロリ系ラブコメ』要素も、かなり紛れていますけどね(笑)
”緊張”と”緩和”のバランスの取れた、かなり面白い作品でした。

【物語】
真剣な将棋モードとラブコメのバランスが良かった。
感動と笑いは相性が良いと再確認できました。

【作画】
非常に安定していたと思います。
特に、真剣モードの『目力』はとても良かった。

【声優・キャラ】
豪華な声優陣が、個性豊かなキャラを上手く演じていたと思います。

【音楽】
OPは曲も画も、とても良かった。
みんなの真剣な眼差しに、OPだけでも感動があった。
EDも、銀子ちゃんの恋心を描いた、いい感じのEDでした。


【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
{netabare}
【第1話】
主人公は、弱冠16歳で竜王のタイトルと取った若き天才・九頭竜八一。
小学3年生の雛鶴あいと再会し、あいを内弟子として育てることに・・・。

掴みは満点。今後の展開に期待。

【第2話】
JS研ですか?小1もいるんですか・・・?
ロリ王確定ですね(笑)
JS&JC絡みのハーレムラブコメか?

【第3話】
あいの真剣勝負はなかなか目を見張るものがあった。
単純なハーレムラブコメではないのかも?

【第4話】
もう一人のあい(天衣)ちゃん登場。
やはり、将棋の時は真剣だ。
単純なロリ系ハーレムラブコメではないらしい。

【第5話】
うん!見誤っていた。
これは、ロリ系ハーレムラブコメなんかじゃない!
真面目な将棋アニメだ。
スポコン系だ!

ただ、主人公の周りが可愛い女の子だらけなのが少々気にはなる(笑)。

【第6話】
八一は苦手な相手の対策に勤しむ。
あいも新たな壁にぶち当たる。
相変わらず熱い物語。

【第7話】
桂香さん回。感動回。
研修会の年齢制限が近づいてきている桂香さん。
「20歳の私へ」~「10歳の私へ」
ありきたりな話かもしれないけど、感動した。

八一の姉弟子・銀子の「将棋星人」の話も良かった。
銀子の八一に対する本音。
普段はクールな銀子の熱い思いが伝わってくる。

順序が逆になったけど、八一の「諦めない将棋」も良い話だった。
弟子のあいから学んだ「あきらめない将棋」が窮地の八一を救い、八一は更なる高みへ更なる・・・。

相変わらず熱い物語。

【第8話】
女流棋界最大の棋戦「マイナビ女子オープン」
チャレンジマッチ(予選の予選)にあいと天衣、桂香が参加。
本戦で1勝すれば、研修会の成績とは関係なく、一気に女流棋士になれるので、桂香にとっては起死回生のチャンス。

【第9話】
マイナビ女子オープンの予選が始まる。
無事に1回戦を勝ち抜いたあいと天衣、桂香。
あいの2回戦の相手は女流帝位・祭神雷。
この日は8月1日。
あいにはどうしても負けられない理由が・・・。

あいが身を乗り出して「こう、こう、こう・・・」と呟きだすと、こちらも熱くなる。

後半、八一の竜王戦の相手が決まる。
現役最強の『名人』
タイトル100期・永世七冠を賭けて八一とのタイトル戦に駒を進めてきた最強の敵。
八一も最大の戦いが始まる。

【第10話】
竜王戦は7戦して先に4勝した方がタイトルに輝く。
現・竜王の八一は名人に圧倒され、3連敗。
後がなくなった八一は、余裕がなくなって・・・。

八一の絶望的な気持ちはよく分かる。
名人に今までの努力を否定されたようなものだから・・・。
小学生のあいちゃんに当たってしまったのも、理解出来なくもない。
それだけ八一は真剣だってことだし・・・。

『3連敗からの4連勝』この後の物語の展開は分かっている。(恐らくですけどネ)
大事なのは過程だと思う。
今後の展開から目が離せない!

【第11話】
マイナビ本戦開幕。(10話から)
あいは1回戦敗退。
天衣は1回戦突破。一足先に女流棋士の申請資格を得るが、とりあえず保留すると言う。

銀子は八一の元へ。
しかし、八一は「迷惑だ!」と言って追い返してしまう。

銀子からその話を聞いた桂香は・・・。

桂香のマイナビ1回戦の相手は「永遠の女王“エターナルクイーン”」釈迦堂。
起死回生で女流棋士を目指す桂香の最大の挑戦が始まる。
そして・・・。

今回も良い話でした。
言葉や態度で八一を励まそうとした、あいと銀子。
それに対して桂香は、{netabare}最強の敵との将棋で、八一を励ました。
「報われない努力はないんだ!」って。{/netabare}

ラストの前夜祭は、どう見ても{netabare}八一とあいの披露宴{/netabare}にしか見えないですよね・・・。
まあ、大人ばかりだから、誰も本気にはしていないんだろうけど(笑)
ただ、あいの両親のから見れば{netabare}嫁に出したようなものなのかも知れない{/netabare}、なんて思いながら見ていました。

しかし、銀子ちゃん。
なかなか苦労が報われないですねぇ・・・。

【第12話】
この作品の最大の魅力である、”緊張”と”緩和”のバランスが心地良い、とても良い最終回でした。

あいちゃん、可愛かった。
銀子ちゃん、可愛かった。
ただし、声を大にして言いたい!
私はロリコンになった覚えはありません!
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 66
ネタバレ

すがさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ろりろりん♪

あいくるしい女子小学生が出てくる将棋アニメ。

将棋部分はガチだが、将棋の知識が無い人でも気軽に楽しめるような作りになっていた。
ちょっと違うけど、イメージとしては『ロウきゅーぶ!』に近いかも。


\小 学 生 は 最 高 だ ぜ !/


さらに、登場人物に、実在する棋士の要素を入れていたり、
シナリオに、将棋界で実際にあったエピソードを織り混ぜていたり、
対局では、プロの実戦で現れたことのある展開が使われていたりと、
将棋ファンに向けた楽しみもきちんと用意されているので私もニッコリ。

私は以前、新潟から東京の将棋会館へ足を運んでいたほどには将棋バカで、
自宅の本棚にも、何十冊もの戦術本が並んでいる。

オタク特有の自分語りになるが、私の語彙は、それらの将棋本による影響をかなり受けていると思われ、
友人や先生から「可笑しい表現」を指摘されることもしばしば。
自分ではよくわからないけれど、あにこれでレビューを書く際にも、もしかしたらその癖が若干入っているかもしれない。



以下、知っているとドヤ顔できる(かもしれない)将棋界の小話など
↓↓↓
{netabare}
【「詰め将棋」について】
{netabare}
作中でも説明されているように、「詰め将棋」とは、将棋の基礎的な特訓である。
多くの「詰め将棋」を解いて暗記することで、
放っておくと王様が確実に詰まされてしまう状態["詰めろ"]にいち早く気付くことができるようになる。

勝てそうな場面なのに、詰まし切れずに逆転されてしまったり、相手のヤバイ攻めをうっかり放置してしまったせいで"頓死"したり…なんてことが減って、
逆に負けそうな場面では、相手をワンチャン"頓死"させるバリエーションが増える。
要するに、勝利の可能性が格段に広がるわけだ。

おそらくほとんどの日本人が知っているであろう有名な若きプロ棋士、藤井聡太さんは、
普通にプロ棋士も参加しているような大規模な「詰め将棋大会」で、なんと小学6年生の時に優勝している。

その藤井さんが、今なお快進撃を続けていることからもわかるように、
「詰め将棋」能力とは、定められた時間制限の中で闘う将棋対局において、とても大切な力なのである。


竜王タイトル所持者である「八一」に匹敵するほどの「詰め将棋」能力を持った「あい」ちゃんが、具体的にどうヤバイのか、

…おわかりいただけただろうか。{/netabare}



【人間の棋力と「将棋ソフト」について】
{netabare}
私が言うまでもなく、"物事を吸収する力"というのは、年齢が若いときほど大きく、
大人よりも高校生が、高校生よりも小学生が、小学生よりも幼稚園児の方が、成長スピードは速い。

高校3年生から将棋を学び始めたという「桂香」が、棋力に伸び悩んでいたのも至極当然のことで、
強い棋士というのは、幼少の頃から将棋に浸かっていた人が大半を締めているのだ。

八一闇落ち回で、八一が銀子に「奨励会員ごときが~」みたいな暴言を吐いてしまうシーンがあったが、
「奨励会員」というだけで、一般人とは次元が違うレベルの強さだし、
「奨励会」の下部組織に相当する「研修会」に入るだけでも、人生を懸けるだけの覚悟が必要となる。

そんな人たちの中で、最終的に結果を出すことのできた桂香のエピソードは、その努力量を想像すると感動せざるを得なかった。
これ、原作ラノベで読んだら号泣しそう。


話は変わるが、藤井聡太さんの強さの根幹は、幼い頃からの、将棋の学習方法にあると云われている。

それは、「将棋ソフト」を使った戦術研究である。

《人類と最強CPU、どっちが強い?》
なんてテーマの企画は、誰もが一度は聞いたことのあるものだと思うが、
CPUの性能は年々着実に成長していき、
数年前、「将棋ソフト」の棋力は、プロ棋士のそれを遥かに上回っていることが結論付けられた。

「最強CPU」は、腕自慢棋士の挑戦相手なんかではなく、今や現代将棋を塗り替えていくもの、
"人類が学ばせていただくためのコンテンツ"となったのだ。

人類が長年の研究により築き上げてきた戦術を無情にも覆していく「将棋ソフト」。
一手一手が好手なのか悪手なのか、ある場面での最善手は何だったのか、敗着はどの手だったのか、
これまで将棋の研究をしていく中で、いくら人間が考えてもはっきりとしなかった場面の形勢を、数値として親切に教えてくれる「将棋ソフト」。

もう、神様、仏様、ソフト様って感じ。

そして、そんなに頭の良い「将棋ソフト」が台頭し始めたのは、ほんの数年前のことである。
もちろん、それは、パソコンさえあれば誰でも自由に利用できるものなのだが、
現役のプロ棋士の幼少期には、そんな便利システムは存在しなかった。

それに対して藤井さんは、十代前半のフレッシュな脳で、「将棋ソフト」を使った濃密で非常に効率的な学習法によって、将棋の知識を取り込んできたというわけだ。

「大のベテランたちが、新人にやられ続けて情けない。」
とかいっても仕方がないのである。

だからといって、
「環境とタイミングに恵まれた藤井さんはズルい!強くて当たり前じゃん!」
というのも理不尽な話だが、
実際のところ、藤井さんの快進撃はこれからも続くだろうし、
そんな藤井さんを越えうる棋士が現れるとしたら、それは藤井さんよりも若い世代でしかありえないだろうな、というのが、私の考えである。

まあ、藤井さんがズルいっていうよりかは、ソフトがチートすぎる。こんなんチーターや!


チートすぎる「将棋ソフト」だが、それゆえに問題も抱えている。
レーティング性のネット将棋アプリなどで、ソフトに最善手を教えてもらいながら対局をするという《ソフト指し問題》だ。

リアルで向かい合って対局をする棋士には関係無いことなのだが、
私のように、スマホやタブレット、PCなどでネット将棋を楽しんでいるアマチュアの間で、そんなしょうもない行為が横行している。
(とはいえ、大体は指し手の時間間隔と手順のキモさで簡単にバレるから、即刻通報されて垢BANされる。)

「ソフト指し」、やられるとマジで勝てないから止めてほしい…。{/netabare}



【将棋対局における「棋譜」について】
{netabare}
この作品の対局は、元となる対局が存在しているのにも関わらず、盤上がほんの一部しか映らないなあと感じた人もいると思う。放送当時は、
「にわか作者」
「手抜き」
「もっと具体的な手順を見て戦術を勉強したかった!」
といった、辛辣な意見もあった。

これについて触れていこう。

「作者がにわかだから対局を鮮明に再現できない」ってのに関しては、この作品創作に日本将棋連盟の協力があることから的外れ。

あとの2つに関しては、そもそも、
「この作品の本質はソコじゃない。」
といってしまえばそれまでなのだが、もうひとつ大きな理由が考えられる。

それは、近年の将棋界で問題とされている、
《棋譜の著作権問題》だ。
これには、将棋連盟も頭を抱えているようである。


事の始まりは、とある将棋系人気YouTuberが、
とある棋戦(公式大会)で行われている対局の棋譜を、リアルタイムで並べて検討する、
という内容の配信をしていた時のこと。

その大会を運営?する会社がその配信者に、
「権利侵害」と、Twitterで警告をした。

ネットニュースになるくらいには大事になったが、実際に事件にはなっておらず、
配信者がその配信を止め、無難に謝罪するような形で、その出来事は解決した。
しかし、ここで大きな疑問が生まれる。

《何の権利が侵害されている?》

映像の二次配信をしていたのであれば明確な著作権違反であるが、本件では、放送番組そのものの映像や音声は流れていない。
ただ配信者が自らのPCを使って、駒を並べていたにすぎないのである。(※ただし、視聴者が吸いとられるので公式に"迷惑"はかかる。)

しかし、某社は配信者に、「権利侵害」と伝えた。

これまで、
《ボードゲームの棋譜に著作権は無い》
というのが通説であったのだが、
判例が無い以上、誰かが裁判を起こして確認するか、日本将棋連盟からの太鼓判を待つしかない。

どこまでが大丈夫で、どこからがアウトなのか、結局誰も回答を出せなかったから、
その出来事をきっかけとして、多くの配信者(やその視聴者)は、
公式戦の解説動画や、検証動画などで用いる棋譜について、非常にセンシティブに取り扱うようになった。


だから、本当にあった対局が用いられている『りゅうおうのおしごと』でも、
盤上を長時間映し続けることは、敏感な視聴者から批判の声を浴びるリスクがあるのだ。{/netabare}{/netabare}



最後に、この言葉を残してレビューを締め括りたいと思う。

{netabare}
姉 弟 子 L O V E ♥️{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 40

73.3 12 ラブコメで高校生なアニメランキング12位
クロムクロ(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (698)
3395人が棚に入れました
ダム建設時に偶然発見された謎の遺物、アーティファクトの研究を行うために設立された国際連合黒部研究所。
世界各国の頭脳が集う研究所員の子女が通う立山国際高校には、研究所の娘、白羽由希奈も通っていた。

時は2016年、夏。
ひとりのサムライが、ふたたび目を覚ます。

声優・キャラクター
阿座上洋平、M・A・O、上田麗奈、瀬戸麻沙美、石川界人、小林裕介、武内駿輔、杉平真奈美、麻倉もも、東條加那子、木村良平、植田ひかる、楠大典、小西克幸、Lynn、木村珠莉、巻島康一、手塚ヒロミチ、佐藤利奈、木内秀信、後藤哲夫
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

PAの15周年記念作品…お見事でした

ヒロインを見た瞬間にPAの作品と分かりますね。美海っぽいというか、どっかで見たキャラデザインですが、可愛いのは相変わらずなPAのヒロイン。

やっぱり舞台は北陸方面なんですね。記念作品だし、それはそうかと。でもやっぱりPAの作画は安定感あります。特に山の絵。キレイすぎて見とれました。どんなストーリーだったのか、それは懐かしいロボットアニメの雰囲気を醸しつつ、PA得意の青春群像っぽいところも交えて、面白かったです。

3話…おや?
{netabare}発掘?アーキなんとか?…自分の意思のように飛んでくる…2人乗り…どっかでそんな設定のアニメあったぞ…エウレカなんとか…。
ヒロインの家に居候ですか、やっとこさ物語が動き出すのかな?{/netabare}

4話…まだまだこれから
{netabare}日常パートがスタートしました。しばらくは伏線の話を挟みつつ進めていくのでしょうか。鬼の話、過去がちょっとずつ明らかになってきましたが、まだまだ謎だらけ。父親が後々鍵になりそうです。にしても、カレーの話は笑いましたが、あのカレーは美味しそうに見えなかった…(苦笑){/netabare}

6話…戦闘
{netabare}日常パート続くかと思ったら、1話丸々戦闘。PA、気合い入ってます。機械の動きはまずまずですが、背景は綺麗です。ダイナミックな感じ出てました。
とうとう敵の操縦士が登場しましたが、まだまだ謎だらけ…ゆっくり話は進んでます。{/netabare}

7話…やっぱり失踪は付き物
{netabare}前回の戦闘後の話でした。戦うことに戸惑い、悩み、親とのずれ違い、そして失踪…よくあるパターンですが、どう収拾させるのでしょうか。{/netabare}

8話…敵が現れた、動きだした
{netabare}失踪したヒロインが向かった先は城跡。そこに現れたアホな子の鬼に狙われ、さらにはヒロインを救う鬼が。
ようやく敵の本丸が出てきました。覆面して椅子に座って、なんだか昭和のロボットアニメみたいな敵の幹部だな…。チープだわさ。
でも、動きだした感じがして、おいらワクワクしてきぞ!!の回でした。
城は山城。中世の城ね。全体像見たいな。そう言えば、親友の部屋に掛かっていたタペストリー、凪あすの美海だったのような気が…つーか、PA作品を使ってたね{/netabare}

9話…「乗ってください」
{netabare}ヒロインを救ったのは誰か分からないまま。父親の変わり果てた姿か、意思を受け継いだものか…いずれにせよ、父親と関係しているのは間違いないでしょうね。
基地からの出動、パイロットスーツなどロボットものらしくなってきました。作画が綺麗で見やすいからなかなか迫力あります。それにしても、逃げたパイロットが再び乗るにおいて「乗ってください」を言わすのはけっこう衝撃的かも。普通なら

乗るのが嫌になる⇒上官にこっぴどくやられる(叱責される)⇒逃げる⇒葛藤(新たな出会いもある)⇒乗る理由を見つける⇒自らの意思で再び乗る

このパターンを無視どころか、「乗ってくだされ」と頭を下げさせるんですから。新たな発見です(笑{/netabare})

10話…過去が少しづつ明らかに
{netabare}1クールのクライマックスに近づき、シリアス展開が中心です。敵が捉えられ、尋問を受けながらも何かを企んでいる目、戦闘ものに有りがちな話です。主人公の過去と関わりがありそうな展開も有りがちな話です。でも、面白かった。
雪姫が生きているのは規定路線でしょう。消えたっていってるだけだし。450年前の真実、剣之介の素性は2クールに持ち越し。これは見ていかないと消化不良になります。1クールでは伏線張りまくりで終了かな?{/netabare}

11話…おにぎり、でかっ!!
{netabare}しかも中はカレーかよ!!中身が出てこない、その技術、知りたい。
宇宙人(?)は剣之介の回想に出てた侍でしたね。400年前の出来事、繋がり、鬼、クロムクロ、ユキナの父…すべての謎は2クール持ち越しのようです。見続けないと消化不良になりそう。でも、何となくこうなっていくかなという想像はできます。想像を越えたシナリオになっているか?
チャンバラシーンはいまいちかな。スピード感がないです。動きが重いです。ま、作画が安定しているのでいいのですが。{/netabare}

12話…特訓と日常
{netabare}体力向上等を目的とした特訓の回です。最後はユキナが逞しくなってました。ストーリーとは無縁な回ですが、始めと終わりに次回以降の流れをチラッと暗示する場面アリです。
敵(?)のピンク鉄仮面、姫か?
そういや、これまでクルーたちとの日常とかなかった。これはこれで面白かったです。2クールだからこそ、あってもいい回だったと思います。剣之助、姫が出てきたらユキナとどっち選ぶんだろう…{/netabare}

13話…この作品はラブコメだったっけ? そして彼女が現れた
{netabare}敵との交戦で始まって、そのままシリアス回かと思ったら、文化祭の回だった。青春のも全快、剣之介とユキナのいい雰囲気で進行する中、物語はラストに急展開。雪姫(?)が登場。なんと、剣之介を突き刺す…おぉ、このまま二期に突入みたい。
日常とシリアスのバランスは悪く感じないのは、作画良いのと、流れが良いからかもしれません。これで1クールが終わりだと思いますが、伏線張り巡らされすぎて、回収できるのでしょうか。今回は雪姫とユキナの関係もどうなっているのか謎できましたし。
それにしても、敵(?)の基地と装束は何度見ても昭和ロボットアニメそのもの。狙ってるとしか考えられない。{/netabare}

14話…二期開始、そういや、ロボットアニメだった!!
{netabare}剣之介が刺されたが、驚異的な回復でクロムクロに搭乗。剣之介はいったい何者なんだ!!そして刺されて瀕死の剣之介を守ったのは、なんと鬼!いったい鬼は何者なんだ! と、佳境に入って明かされるであろう謎をぶちこんで来ました。
いや、ロボットアニメだったんだよね、これ。けっこうわくわくしました。PAの絵が綺麗だからすごく見やすく、動きも良いです。
いろんな考察されているけど、やっぱり雪姫だと思うんだな。雪姫とユキナの関係もどう展開するのか。戦いの回でもシーンを邪魔することなく、女の子の心情をチラッと表現するのがPAの良いところ。ユキナの剣之介への複雑な表情するところがグッときます。
二期スタート、スゴくいい始まりです。最後まで面白いアニメでありますように祈ります。{/netabare}

15話…そんな薄い衣で成層圏突破出来ません!!
{netabare}んなもの、1stガンダム以来だぜ…
エフィドルグ襲来で、住民が次々疎開。学校も生徒が減っていく。ソフィも帰国かも…
剣之介はあれだけの重症なのにキズが治ってしまうという、もはや地球人とは思えない状況に。雪姫(と思える)エフィドルグが再び降下で来週へ。
どうも来週がひとつの山かもしれません。雪姫の事がはっきりするかも?{/netabare}

16話…自由とは何ぞや?
{netabare}剣之介とソフィの会話が良い回でした。ソフィは帰らない決断をします。剣之介を意識している描写はないけど、PAだからなぁ…どうなんでしょう。
雪姫(?)は剣之介を認識出来ず、最後に裏切られてダムへ落ちて行きました。一方で、同級生連中は撮影。とはいえ、壊れた街の風景が現実を突きつける感じです。
今回が山かと思ったら、全然です。姫が落ちて救われるのが来週っぽいので、そこからか?{/netabare}

17話…スクランダークロス!
{netabare}これ知ってるあなた、ふふふ…
刺されて落ちた媛は行方不明のまま。裏切ったヤツは味方からは軽い扱い。そんなもんだよね~
補強のために空輸してきた米軍がエフィドルグの空飛ぶタイプに襲われ、クロムクロが救います。そして通称ブルーバードとクロムクロの戦い。空中戦なんて想定外のクロムクロに助太刀したのは鬼(です)。鬼がクロムクロの翼となり、戦いが互角となったという話です。
地上対戦型ロボットに翼…ジェットスクランダー思い出します。レッドバロンもかっこよかったな…。あ、翼に人が乗っているとなると、最近(?)ではオーライザーかな? なんにせよ、ロボットに翼がドッキングは燃えるのです(世代的なものかな?)
謎、伏線がなかなか回収されませんが、最後に一気に来るのかな? 戦闘シーンだけで満足な回でした。{/netabare}

18話…日常回でした…と思わせておいて!!
{netabare}剣之介とユキナに給料が支払われ、何だかんだの流れでいつものメンバー+住職と妹で温泉に行くことに。住職と妹、後半初めて登場ですね。泊まりがけの小旅行で和気あいあい、剣之介のカレー作りに笑い、隠れ湯に行くという、日常回かなと思った矢先、隠れ湯には姫(仮)がいて、ユキナとバッタリ。姫(仮)が傷でふらふらのなか、剣之介が駆けつけたと。で、ユキナがエフィドルグに拐われるという、ラスト5分で一気に流れが変わりました。

もう物語も後半なのに日常回とは余裕だな…と思ったところで急展開。やりやがったなPA。確かに「湯けむりに消ゆ」だったけどさ。ユキナが拐われたと同時に姫(仮)が残ったんですよね。来週以降の展開が楽しみで仕方ありません。{/netabare}

19話…一気に佳境に入った!!
{netabare}これは面白い!!今までの伏線張りまくりを回収、終結へ向けて動きましたね。
ムエッタのDNAとユキナのDNAが一致で、血筋がはっきりし、ムエッタは姫であることが確定。変人科学者やるでないか。
アホの子はやはりアホの子。姫とユキナを間違えて連れていきました。まぁ、型で判断してるので仕方がないです。
鬼はソフィと接触。鬼は宇宙人であることがはっきりしました。ソフィは帰国させられるため待機命令出される展開。ソフィの離脱を引っ張ってきたのはここに繋ぐためだったとは…。
そして、剣之介はユキナを連れ戻すために姫をパートナーに宇宙へ。ユキナ母の導きに従って。

いや~一気に流れがシリアスな展開になりました。ご都合部分も結構あるけど、ここまでゆっくり伏線張っていたからこの急展開は面白いです。物語の作り方上手です。ここから最終回まで見逃せなくなりました。{/netabare}

20話…30分があっという間
{netabare}前回から一気に物語の中核に入り、今回はさらに伏線の回収+ラストに向けての流れ作りです。
捉えられたユキナはエフィドルグの母艦でエフィドルグのことをなにげに知り、メトロ星人と諸星ダンの対話状態だった鬼とソフィの会話でエフィドルグの目的がはっきりしました。そして、母艦に乗り込んだ剣之介と姫(やっぱり仮だった…)は母艦内で幹部と闘い、ユキナ奪還と姫(仮)の機体を奪って脱出。エフィドルグに邪魔されそうなところをジェットスクランダーの鬼に救われ…さらに母艦が地球に降下で次回へ…もっと細かいですが、これはぜひ見てもらいたいです。

もう怒濤な流れで見逃せないです。ただ、某key(嫌みではありません…)のように呆気に取られるような怒濤の流れではなく、これまでじっくり伏線張ってきたことへの回答みたいな感じなので、本当に面白く感じます。辻褄が合わなかったり、それはどうよ?という部分もありますが、話が面白くて、細けぇことはいいんだよ!!と思います。

それにしても、エフィドルグの話が壮大だった…
それと、姫の頭だけの部分。ムエッタは姫ではなく、姫のDNAだけを抽出してるということか?
あと、ユキナを救った場面、なぜかウルウルしてしまったんだが…。
とにかく、前回、今回は神回だと思います。{/netabare}

21話…セバスチャァァァァァン!!
{netabare}もはや過去の名作ロボアニメにも負けないくらいシリアス満点の流れ…もしかして名作か?

鬼がついにみんなの前に現れました。そして、姫の真実を語り、姫(仮)がクローンであることがはっきりしました。姫じゃなかった…そりゃそうだな…。

空から大軍が降下して、とうとう研究所は陥落…そりゃそうだ、大軍に対抗できるロボは指で数えるのみ。ガウスも必死に頑張るけど、無理…。そして、エフィドルグのアホの娘を道連れにセバスチャンが…自爆…。これでアホの娘が生きていたらセバスチャンが報われないよ…。そういや冒頭でフラグ立ててたもんな、セバスチャン…。

エフィドルグたちの支配は洗脳。洗脳のために何かを脳に埋め込む。研究所の職員も犠牲に。護送中の事故で瀕死のムエッタを救う赤城たち。初めて赤城がかっこいいところを見せた。で、ついにエフィドルグは石にたどり着きで次回へ。

いや~本当に面白いです。急展開ですが、前回も思った通り、伏線をゆっくり張っていたからこそ流れに乗れるし、キャラを見せてきたからこそ入れ込むことがでしたらできます。そしてPAの画。水から飛び出すシーン、紅葉の山、一切手抜きなし。見事です。{/netabare}

22話…白羽パパ~
{netabare}白羽パパは変わり者だった…。さすが白羽ママの夫であり、ユキナの父親である。でも、とても気さくで好い人。ゼルともすぐに心を通じ合う仲に。ゼルも真実を話し、結局白羽パパは亡き人…。
エフィドルグの目的は果たす寸前。エフィドルグのアホの娘が生きていた…セバスチャンの死は…。
ムエッタはもはやエフィドルグの考えには疑問を越え、信じられなくなっています。きっと仲間になるのでしょう。
話は進まなかったけど、伏線回収がまたなされたので30分があっという間。終結に向けてどんどん進んでいく感じです。あ、ゼルのフラグが立ったのが嫌だ…{/netabare}

23話…ムエッタが微笑んだぞ!!
{netabare}始まったと思って画面見たら、クロムクロじゃなかった…と勘違いてしまうくらい、ユルい始まり方。なんと、ここに来て日常回とは。
とはいえ、ここ数話、一気に進んだのでブレイクにはちょうど良いかもです。日常回と言っても実に中身のある話しでしたし。

学校に残った生徒はわずか…。そこにムエッタも転校生として入るという。周りはみんなムエッタが何者かを知っていて受け入れます。先生たちが実に先生らしい(初めてだと思う…)アドバイスを剣之介とムエッタに与えます。それでも悩むムエッタ。そして、映画作りをすることに。決戦前のひとときといった感じです。そして剣之介がムエッタに仲間になってほしいと告げ、ムエッタが心を開いて次回へ。やっぱりPAのヒロインは可愛くないと。

いよいよ次回から最終局面に向かうようです。どんな結末を迎える事やら…やっぱり剣之介はカレー職人になるのか?{/netabare}

24話…ボスロボは大きいのだ
{netabare}戦いは最終局面に突入。研究所の奪還と敵の阻止。そんな状況の中、剣ノ介がユキナに…キャーキャー!!そうか、そうきたか。良い良い。でもこれはフラグっぽくて嫌だ…。
作戦は決行、仲間たちを信じて突き進む。そして…セバスチャンが生きていた!おおぉ、敵はボスと片割れだけ。で、でかいのがキター!!それを打ち破り、本陣突入、ボスは意外な人物で…

と、かなり展開した回でした。ゼルの残したスティックの伏線回収、ボスがはっきりしたし、剣ノ介のユキナへの気持ちも分かったし、面白かったです。
それと、ボスのロボットはがとんでもなく大きいというところは懐かしい感覚でした。
あと2回か…なんかラストが嫌なフラグの言葉だった気が…剣ノ介、また冬眠しないよな…嫌だな…{/netabare}

25話…青春に別れはつきものだ
{netabare}エフィドルグを撃退した後の日常。高校生たちはそれぞれが先を見るようになりました。
ゼルによって450年前の出来事が明らかに。剣は奇跡的に生き残ったようです。そして、脳が死ななければ半永久的に生きられることも明らかに。
ムエッタは剣が最初に現れた時と同じ首に爆弾仕掛けられ…
剣はゼルの故郷に向かうことを決意して、ユキナと最後のデート…

PAの青春ものらしい、切ない展開を差し込むのね…
来週最終回なんだよね。幸せなラストになってほしいです。{/netabare}

最終回…大団円じゃないけど、なぜかすっきり
{netabare}主人公とヒロインが離ればなれになる最終回なのに、なんだかすっきりして柔らかい気持ちになる不思議な終わり方でした。
剣乃介はゼル、ムエッタとともにエフィドルグとの最後の対決に向かいます。ユキナは剣乃介と一緒に行くことを決意して、ソフィや仲間たちの助けを受けて、空へ向かいます。が、結局は離ればなれになり…
そして5年後、ゼルが残した情報から数百光年彼方へ向かうことも可能な技術を開発し、最初の飛行でユキナは剣乃介の元へ旅立って終わりでした。

最終回で驚きの話が…なんとユーチューバーがドクターと親子だった事が発覚!!これは伏線あったかな?考えてみたら二人とも何が起こってもぶれないのは血か?とも言えますけど…

なんだかこんな終わり方したロボットアニメあったような…でも、ピンク髪のオペさんが存命だったり!、それぞれが成長した姿見せたり、なにより剣乃助が生きている事が濃厚なまとめ方で気持ちよく終わった感じがしました。{/netabare}

全体的に面白かったです。二期、見事にまとめたと思います。前半は日常多くて話が進まず、どうかなと心配もしましたが、二期後半からの展開は見ごたえがありすぎて、毎週楽しみにしてました。
その前半も、いろんな伏線張っていて、綺麗に回収されていたので、見続けて良かったと思います。

キャラは徐々に掴めていったように思います。最後まで見て、高校生たちがどんな成長していったのかを知ることができます。剣乃介とユキナの恋模様もキャラに合わせた展開だったように思います。ほどよい両想いと切ない話。なにより、ぶれない二人の気持ちが見ていて良かったです。

PAが記念作品なのに青春ものでなく、ロボットものだったのが驚いたし、大丈夫かと思ったのですが、杞憂でした。内容的に、けっこう高い年齢層の人が見て楽しめるものだったように思います。敵は宇宙人、ロボットの乗組員は一癖も二癖もあり、基地があって、敵に好きな人が奪われ奪還しに行く等々、子どもの頃に見たアニメの感覚でした。ですので見やすく、溶け込みやすかったです。

作画はPAですのでもちろん問題なしです。山、雪景色、綺麗でした。また、クロムクロなどメカの動きも良かったです。

全巻揃ったらDVD一気見したいです。それと、特別編で良いので、剣乃介とユキナの再会、作ってくれないかな…続き見たいです。

とにかく二期全話、見て楽しめた作品でした。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 63

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

宇宙からの侵略者と富山県民が戦う 県立地球防衛SFロボアニメ

2016年放送のテレビアニメ 全26話 オリジナルアニメ

監督 岡村天斎 構成 檜垣亮 総作画監督 石井百合子 西畑あゆみ メカデザ 岡田有章
制作 P.A.WORKS

「P.A.WORKS 15周年記念アニメーション作品」

ロボットアニメではありますが、P.A.WORKSということで、あまり緊張感はありません。
Anotherや凪のあすからのキャラデザの石井百合子さんのキャラデザの印象が強く、
青春シリーズと考えてもよさそうな作風でした。

ただ、設定はかなり練りこんでいるようで科学的な破綻はあまり見当たらない、
本格SF作品の側面もあります。
過去のロボットアニメの研究の成果を出してはいますが、特徴はあまり感じられず、
ロボット、SF、青春、恋愛、富山、という総合で判断すべき作品のようです。

マジンガーZ、コンバトラーⅤ、トップをねらえ、エヴァンゲリオン、∀ガンダム、ゼーガペイン、
などの設定を取り入れ、バランスの良いSF青春劇になっています。
問題は全体を包むゆるさというか緊張感のなさですが、
これが女性向けロボットアニメとして非常に優れた作品となった理由だと思います。

まあ、とにかく次回予告に緊張感がない。
エヴァも無かっただろ、とか、それは分かっていませんよ。

舞台はほぼ富山県内だけ、たまに成層圏外という感じです。
総作画監督二人が女性ということで登場人物の作画はロボアニメとは思えないほど落ち着きがあります。
「花咲くいろは」や「TARI TARI」が好きだった女性ならロボットと避けずに観る価値があります。
SF設定だけではなく人間関係、人物描写も非常に優れた作品で、
物語も破綻はなく、P.Aにしてはわかりやすい流れでラストへ向かいます。

15周年記念にしては挑戦的な作風ではなく、こじんまりとした物語ですが、
わかりやすく、キャラに感情移入しやすい日常系ロボットアニメでした。

声優は若い人がほとんどで新しい時代を感じさせてくれます。

SFロボアニメとしては難しい単語も少なく、高校生活に重点を置いた、
ゼーガペインの前半を思い出させるような気楽な作品でした。
これは視点が主人公の女子高生であるからであって、おバカ作品というわけではないです。

ロボットアニメを敬遠していた方、特に女性におすすめするP.Aらしい繊細な作品です。
宇宙からの侵略者の謎も興味深く、最後まで楽しんで見れました。

侵略者の巨大宇宙船が常に富山県を狙っているというのは・・・
ギャグの一種として許してあげましょう。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 38

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「P.A.WORKS 15周年記念」2クール作品。すごく良かったです。← 個人の感想です

原作無しのオリジナルTVアニメ作品。

「P.A.WORKS 15周年記念」を看板に掲げるだけに、なかなか頑張っている印象。終盤までダレず、個人的には大変お気に入りの話になりました。(← たぶん少数派(笑))

で、気に入った要因を考えてみたのですが本作は「ロボットアニメ」というよりはSF作品として私は観ていた気がします。

本作のSF要素:
1)アーティファクトの発見
人知を超えた何かに遭遇するのは、古典SFの基本ですよね。

2)異星人との遭遇
本作では「侵略」という形をとりましたが、これも基本です。

3)オーバーテクノロジーの獲得
異星人の遺物から既存の技術では解決出来なかった課題(重力制御)を克服する。これも…。

4)異文化コミュニケーション
一部の異星人とは文化的な理解を深め合い、共闘したり和解したりする。

そしてこれはSF要素という訳ではありませんが本作では人間関係を描くためにいわゆる「日常パート」にかなりの尺を割いています。

…って、並べてて思ったのですがこれって初代マクロスから歌要素を除いたものですね。マクロスを「SF作品」として気に入っている私が本作を気に入るのはとても納得です。

物語: 敵であるエフィドルグの幹部の会議とかちょいちょい古臭い演出はあるものの、ストーリー的に大きな破綻はなく好印象。重力制御も含めてオーバーテクノロジー的なものは基本的に敵側の技術で、地球側は400年前の敵のものと思われる遺物や鹵獲機などから得ているっぽい設定も悪くないです。

由希奈と剣之介を中心とした日常パートはキャラの掘り下げになっていてすごく良いと思います。

中盤~後半に向けて明らかになってきた敵の正体や関連するエピソードもなかなか良いです。

作画: 人物は手描きでメカはCGという穏当な使い分け。基本的に人物作画は良いと言える。メカについても基本的には人型兵器であっても多腕だったり多脚だったり、関節の動きなどもスムーズでなかなか面白い。動きにも「重力制御」感があってよろしい。「あんなモッサリした動きの、どこが?」って思う方も多いかもしれませんが、個人的には「重力制御っぽさ」をとても感じました。グロングル、めっちゃカッコいい!

人物も年齢/性別による描き分けとかができているし、動くところはちゃんと動くしかなり満足しています。

声優: とりあえず全配役とも水準以上。「チェンジ!」って言いたくなるダメな配役は無いと思います。

音楽: OPがかのGLAY。普通にカッコ良い。EDも作品に合っていると思われ、特に問題なし。作中のBGMも気になるような変な使われ方はしていないと思うので、合格点。

キャラ: 少なくとも主人公(って由希奈だよね? 剣之介とダブル主人公?)サイドは学校の同級生も含めて好人物が多く、キャラも立っていると思う。エフィドルグ側で顔出ししてきた各キャラも個性があって良いです。ミラーサやムエッタは良いポンコツ具合で、本作を観ていた人にはそこそこ人気はあったみたいですね。

OVAとかで続編は作れる終わり方でしたがどうなんでしょう。個人的には観たい気もしますけど、人気的に難しいのかな…。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 57

87.0 13 ラブコメで高校生なアニメランキング13位
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (744)
3320人が棚に入れました
過去のトラウマと、独自のひねくれた思考回路によって「ぼっち生活」を謳歌しているように見える比企谷八幡は、ひょんなことから生活指導担当教師、平塚 静に連れられ「奉仕部」に入部する。同じ部に所属する息を呑むほどの完璧美少女・雪ノ下雪乃や、クラスの上位カーストに属するギャル・由比ヶ浜結衣とともに、クラスメイトの人間関係の問題の解決から生徒会の手伝いに至るまで、数々の案件をこなす毎日をすごしていた。季節は移ろい、春。雪乃から最後の依頼を受けた八幡と結衣。3月の卒業式を控えた中、いろはからブロムの協力を求められ…。― 本物を求めた八幡は3人の関係を変えていく。果たしてこの先、彼の高校生活はどんな結末を迎えるのか!?

声優・キャラクター
江口拓也、早見沙織、東山奈央、佐倉綾音、悠木碧、小松未可子、近藤隆、檜山修之、柚木涼香、中原麻衣、井上麻里奈、ささきのぞみ、小清水亜美、堀井茶渡
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

正三角形の三角関係

原作未読


うむ終わった。3期相当『俺ガイル・完』は全12話。1期からの続きもんで足掛け計38話で完結です。
ラノベはやたら長いタイトルが跋扈していて『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』例外なく長いやつです。たいていはツカミだけのタイトルで中身は別物ですが、本作は看板に偽りなし。

2期で 「お~青春ラブコメだね~」
3期で 「う~んまちがっているね~」

となることはお約束できますのでうっかり1期2期未視聴の方はぜひ振出しに戻ってここまで楽しみながら歩いてきてくださいね。
ラブコメが大きく動き出した2期最終話を受けての3期はこれまでの群像劇っぽいところからより主人公ら個々人の関係性にフォーカスされます。もう奉仕部+αで三角関係しかやらない勢いですね。
人となりは2期までで明らかになりました。ざっと、理性と感情の化け物が揃っていて理性カテゴリに八幡と雪乃。感情カテゴリに結衣となります。理性の化け物二人の緩衝材としてガハマさんは機能しており、彼女がいなければ早晩奉仕部は崩壊していたことでしょう。では似たもの同士八幡と雪乃の決定的な違いは自意識の有無。面白いのは結衣で1期の頃から成長して自分というのを持てるようになった。自意識それあるーカテゴリでは2期終わる頃には八幡と結衣が入ることになります。
ちなみにこの組み分けは陽乃の「理性の化け物」あらため「自意識の化け物」だね、と八幡を評したことに由来します。

    理性   感情   自意識   {netabare}気持ちを言葉にすること{/netabare}
八幡   ◎    ×     ◎    {netabare}  下手{/netabare}
雪乃   ◎    ×     ×    {netabare}  下手{/netabare}
結衣   ×    ◎    △→○   {netabare}  下手{/netabare}

中庸の△や○が無いといいますか、スキルチャートを作れば歪な五角形ができそうな三人組とみてよさそうです。だからこその面白さが本作の持ち味です。
登場人物もめんどくさいですけど抽象的な会話劇は同じかそれ以上にめんどくさい。自分は物語を紐解くのに登場人物相関図を頭に描きながら楽しむクセがあるんですがこの物語ではこんな感じ。合ってるかどうかはわからんです。違ってたらごめんなさい。

もう一つ。言ってることがわけわかんない時は言ってることよりもやってることを重視してます。言動より行動ってやつ。見当違いも多いですけどね。
{netabare}※漫画喫茶!?では隣同士肩にもたれかかる距離感だったのが、後日公園のブランコでは距離を取って座ってる…みたいなそういうとこ。{/netabare}

さらにもう一つ。概念として面白かった“本物を知りたい”について。
互いを出し切っても崩れることのない関係性みたいなものでした。
自己の欲求を追求すると壊れてしまう関係。これすなわち偽りの関係。
自分を偽って維持できる関係。これもすなわち偽りの関係。
大人であればあるほど、『本物』は遥か遠く手の届かないものであることを痛感させられます。若者も直感的には気づいてる。それでも求めてやまない、やはりこの年代ならではの心情の吐露なんです。

こちらを希求して止まないのが主人公比企谷八幡でした。どうやら折り合いをつけそれっぽいものを手に入れそうなところまで来ています。
同じく希求して止まない(…のだと思う)のがおそらく雪ノ下姉の陽乃。なんとなくこじらせたまんま大学生になっちゃった感ありでこれまで同様にちょっかいを出してきます。


まーあくまで一解釈ではありますが軽くおさらいでもしてから楽しんじゃいましょうという作品。
終わってみて思ったのが八幡、雪乃、結衣の関係って各自二方向に等分のきれいな好意の矢印が出ている正三角形のかたちをした三角関係だというのに気づきました。だいたい矢印は片方だったり短かったりするものを三角関係だと思ってきた人生だったのでこういう関係もあるんだなあと思った次第です。

もしかすると『本物』の関係ってこういうことなのかもしれない。
そんな錯覚を覚える青春ラブコメの秀作です。
別の作品でめんどくさい女性は魅力的だが男性の場合はただただめんどくさいみたいなこと書いて今の今も基本的な考え方は変わりませんが、男女ともにめんどくさくても面白いと思わせてくれた作品でもありました。


なお作中頻繁に出てきた3期のキーワード{netabare}“共依存”{/netabare}は結果的に無視しとります。

{netabare}「うがった見方をすればそう受け取ることもできなくはないくらいの話だ」
「君も雪ノ下も由比ヶ浜もそんな関係性ではないよ。共依存なんて簡単な言葉で括るなよ。君の気持ちは言葉一つで済むようなものか?」

絶好のタイミングでその時に1番欲しい言葉をピンポイントで投下する平塚先生についていけばよし。{/netabare}




※軽めの余談

■平塚センセから浮気しそうになりました

いろはすを凌駕するほどあざとかったのが作り手さんだった気がします。

あざとい?:{netabare}ガハマさんに肩入れしてしまう仕様{/netabare}
CASE1:{netabare}表情の作画カロリー消費っぷりは登場キャラ屈指{/netabare}
CASE2:{netabare}モノローグの度に締めつけられましたよ{/netabare}
CASE3:{netabare}ヒッキーとのデートする時間長かったよね{/netabare}
CASE4:{netabare}CMでまで白無垢着させた上に「わたし今が一番幸せだよ」とか言わせちゃダメ{/netabare}


■めんどくさかったです(褒め言葉)

1.{netabare}1期:「どうせ何を言っても伝わらないし関わらない」と卑屈さが全開
 2期:何を言っても壊れないor何も言わなくても通じ合う関係こそ本物だと信じる
 3期:ごちゃごちゃ言ってないで“伝える”“関わる”努力をする

 こんな若者の成長をこねくり回しながら描いたシリーズといえましょう。{/netabare}

2.{netabare}いろはすの「○○です。ごめんなさい」が段々YES寄りに。周囲の人たちも充分めんどくさい。{/netabare}

3.{netabare}結局「スキ」と言ってたのは我らが平塚静先生だけだったぞ。あーめんどくさ。{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 

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2020.10.01 初稿
2021.08.01 修正

投稿 : 2024/11/23
♥ : 65
ネタバレ

tag さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

比企谷君、本物は見つかったかな?+裏バージョンレビュー

1期、2期のレビューを更新するうち、3期には裏バージョン(ネタバレ本音バージョン)のレビューが必要と思い。加筆、評価替えしました。
見ていない方は絶対開かないでください。

ここから裏バージョンレビュー
{netabare}
3期通しで見ると、雪乃と八幡の間の関係は、そのセリフ通りに受け取れず、見た目と実態がかけ離れているのではないかと思える部分が多々あります。
見た目は最後にやっと恋人同士ということですが、これも、実質的には婿養子決定と取れなくもないです。以下の1-3期通して二人の関係変化ポイントと“本当の”状態を考察したものです。

1期1話の奉仕部での初対面会話が弾む(見た目は弾んでいないが)時点:
⇒友達承認(セリフは速攻却下だが)
1期、普通は男子と一緒に絶対行かない雪乃が自ら誘って八幡とモールに買い物に行くシーン
⇒友達以上の存在であることを承認(ただ買い物しただけににしか見えないが、一緒に買ったエプロンはずっと使い続ける)
1期12話で再び奉仕部で友達承認を求める八幡を拒否るがウインクで返す雪乃時点:
⇒好意(好き)の表現(再び友達承認さえ拒否ったように見えるが、雪乃のウインクは相当な勇気が必要)
2期設定ディズニーランドのスプラッシュマウンテンの降下ポイントで袖を指で摘まんだ時点:
⇒雪乃からの恋人認定(単に恐怖から摘まんだようにしか見えないが、その写真は枕元にずっとしまっている)
3期10話でプロム後片付けから帰る八幡の袖を“握って”離さなく、ウルウルした瞳で見つめる時点:
⇒雪乃からのプロポーズ(言葉では別のことを言わんとしているように見えますが、行動は真逆の意思を示している)しかし八幡は優しく立ち去る
3期11話で八幡の5分間告白を受諾時点:
⇒八幡からのプロポーズ受諾(これは言葉と行動にしているので明白)
3期12話のほぼ無双している雪乃
⇒婚約・結婚式(八幡の婿養子入り)と新婚状態(雪乃を束縛する問題は全て解け、素の彼女が出ている、言葉と行動の乖離は消失)

これらは、ハッピーエンドに向かう、ポジティブ面を中心にシナリオを追ったものです。この見た目と本音の乖離が物語を面白くしているのですが、同時に難しくしている面もあります。その難しさの源泉がこの乖離でもあり、ネガティブ面のシナリオです。それを解く鍵が雪乃と陽乃の心理状況にあります。

・雪乃はなぜ、こんなに分かりづらい(面倒くさい)のか?
多分、これが、この物語の最大プロットであり、面白さの源泉です。その割には暗く、苦しいプロットではあります。
家族との関係性に問題があることは陽乃や平塚先生の会話などに1-2期にも表れますが、雪乃の口(特に海浜公園からの帰り道)から語られるのは3期になってです。また、陽乃の口からも語られます(海浜公園の夜、八幡を待ち伏せて)。ここから雪ノ下家の家庭環境、そこから来る、雪乃の心の問題が見えてきます。

・家業は姉が継ぐとなっており、自分はほったらかしで、重要視されていない、期待されていない(と思っている)
・期待されていない人生を過ごしていたので、強い承認欲求があり、期待される姉を後ろ姿を追っていた。
・自分は父の職業に興味を持っている。でも、家族に言ったことはないか、言っても取り合ってもらえなかった(しかし、これも承認欲求から来るもので、ほんとに姉、父と同じ方向に行きたいか微妙)
・結局、子供のころからの、ある意味“ネグレクト”で、普通持っているべき最低限の、「家族からの承認、信頼と安心」をもらっていない。心のよりどころがないため、自我が、とても弱く、攻撃されないための鎧をかぶっている。
・姉のコピーを目指すことでしか「自我の鎧=アイデンティ」を保てなかった。それでも満たされることはなく、常に自分(自ら納得したアイデンティティ)を探している。承認不足から自信がなく、これまで作りえなかった。
・これが、対人恐怖や、恐怖から逃れる(自分を守る)ために心とは裏腹の言葉(論理的、攻撃的ストレートトーク)でしか話せなくなった。
・軽度の解離性同一性障害ともいえる。「言葉として出る対人恐怖からの防御をつかさどる」人格1と心の中の本音としての「強く承認、信頼、安心を求める」人格2が同時に存在している。
・本来は一つになって(最終話の雪乃)、感情と言葉が一致し、強固な承認、信頼、安心に基づいてアイデンティティ作りを始める必要がある。最終話の段階でのアイデンティティはまだ形成されていないが、二人で作ってゆく準備はできている。
・そのため、雪乃の反応が劇中で非常に分かりづらい。言葉と心情が別なので、見たまま、聞いたままで理解すると、本音を見誤ることになる。
・一方、正直でストレートな対人関係(=本物)を探し続ける八幡にとってはとてもフィットし、最初の会話で好きになっていた。しかし、だんだんと、雪乃の心の喪失を知り、恋ゆえに、それを埋めて、助けたいと思うようになった。
・初めての相手からの好意を受け取った雪乃は、人格1だけで普段は過ごすのですが、八幡との間では人格2が出て来るようになります。「それが楽しかった。生まれて初めてだった」と3期で述べます。一方、乖離現象が明確になり、これがこの物語の理解を難しくします。3期の乖離は激しく、かつ分かりづらい。
・この乖離現象が端的にでるのは3期最初のプロムの終了後、帰ろうとする八幡を雪乃が追い、袖を掴んで止めるシーンに現れます。言葉では、「だから。。(わたしたちの関係を絶って、結衣の願いをかなえて、自分は大丈夫だかから)」と言うのですが、心の反映である手は、八幡の袖を掴んで放しません。八幡に腕を触られてはっと気づくのですが、それでも放しません。八幡はこの段階ではまだ、自分を何をすれば、雪乃を救えるのか分からないのでそっと指をほぐし、振りほどきます。八幡にゆっくりほどかれた腕を抱えて呆然と立ち尽くす雪乃。もう少しで人格2だけで言葉が出そうでしたが、それでも無理でした。八幡は問題の根深さを強く再認識し、最終章へと向かいます。
・結局、人格が統合されることは八幡の告白までないのですが、人格2を八幡には出せるが故に、返って言葉と心の乖離が頻発するシーンがこの物語には多い。それが2期で関係がどん底まで下がった時に雪乃の言葉「(自分を)分かってくれていると思っていた」に集約されます。人格2が出ているのに、信頼する八幡には理解されていない、やはり自分の心の喪失は埋めてもらえない。しかし、この後も八幡に期待し続けます。このような関係修復と関係破綻を繰り返しが物語を作り出します。
・八幡にとって、雪乃との単なる関係のみが本物ではなく、雪乃の心の喪失を埋め、助け、助けられる関係になることまでが、彼の求める本物であることに、周囲の助けもあり徐々に気づき、ラストの告白へとつながるということを、観衆に伝えたかったのではないかと思います。
・本来、家族が普通に埋めているはずの心の基盤となる承認、信頼、安心を彼が埋めなきゃいけないので、彼は「全部やる」と告白する必要があった。つまり、雪乃の家族になる覚悟を見せる必要があった。
・そして合同プロム終了後の「好き」発言は、八幡の長い長い告白により、雪乃の基本的承認、信頼、安心が満たされ、人格が統合され本当の雪乃になれたことを意味します。

陽乃“も”、なぜ、こんなにめんどくさいのか? ~平塚先生の最終講義、八幡の告白内容の理由へ続く~
・既に分かるかと思いますが、アイデンティティを強固に持っているように見える陽乃もそれは母親から強制されたモノで、自分のモノではありません。そのようにした母親を憎んでいます。
・「いろんな事を諦め、大人になる」と自分に言い聞かせ、雪乃ほど解離性同一性障害にはなっていないように見えますが、症状は同じです。
・葉山との会話で葉山が「そんなに(母親)を憎んでいるの?」と問い「いえ、大好きよ」と言い返します。言葉と心が乖離していることを陽乃は認識しているのでしょうが、一致させられません。
・1-2期では、雪乃に自己・自我の形成の問題を指摘し続ける嫌な存在です。3期では共依存に基づく八幡との関係を絶ち、自己・自我を作りなさいと脅迫します。これらは全て母親との関係における陽乃自身へのメッセージです。八幡を母親と言い換えればよいだけです。妹は自分と同じになってほしくないと思いながら、結局、自分と同じなるよう強要し続けます。ですが彼女も解離性同一性障害です、言葉と本音は違うはずです。
・そんな陽乃を平塚先生は高校時代から知っていて、お互い強い信頼があるようです。海浜公園の夜、タバコを吸う誰かと深酒していますが、これは平塚先生だと推測されます。平塚先生は雪乃と同様に陽乃も救いたいと思っています。劇中でほぼ描かれませんが。平塚先生と飲んだその夜、八幡との会話ではお姉さんとして、「雪乃の考えを尊重してほしい」と言います。同時に「八幡のようなお兄ちゃんが欲しかった」ととも言います。「君は私と同じで酔えない」とも言います。平塚先生との深酒により、いつになく本音をしゃべっています。
・この三つの陽乃の言葉は、「雪乃の心の喪失を埋めようとしているのを理解してほしい。」「自分も同様に喪失している」「君なら私同様、この状況を理解できるよね」と読み替えることができます。
・この後、陽乃はいつもの調子に戻り、「共依存から逃避を辞めるため八幡との関係を絶つべき」と言う論調に戻ります。しかし、最初のプロムの終了後の八幡との会話では、「本物の関係になるため、共依存を乗り越えろ、それが人を傷つけることでも」と言うトーンに変わります。そして最後の言葉は「本物なんて、ほんとにあるのかな?(私も本物が欲しかったな)」です。やっと陽乃の言葉と心情は一致し八幡にメッセージを伝えます。辛うじて、陽乃の本音は「自分みたいな共依存の中でいろんなものを諦め、偽物になっちゃいけないよ」だと取れます。
・この直後、平塚先生による八幡を告白へと誘う最終講義がバッティングセンターであります。八幡は共依存を乗り越える言葉(「全部やる」ことで雪乃の基本的承認、信頼、安心を作る=家族になる)を紡ぐことになります。長い長い告白ですが、言葉のほとんどは、雪乃の心の喪失を埋めるため、自分の全てをささげると、何度も何度も繰り返します。ひたすら“渡す”ことだけです。普通に考えれば、恋愛や家族関係は渡し/渡される関係にも関わらず。それは満たされてからでよいと八幡は思っています。雪乃は普通の「好き」と言う言葉を求めているように見えますが、八幡はしません。何が必要なのか、100%分かっていたのだと思いますし、それには覚悟を見せる必要(何度も繰り返し、雪乃に自分の本心であると安心させる)があることも理解していました。
・劇中では、分かりにくいですが、陽乃と平塚先生の連携プレイです。二人はこの事を事前に話していたのだと思います。

言葉と心の乖離がこの物語のメインプロットであり、それが故に、観衆は、なんで、そう言っていたじゃん?と混乱する。なんとなく、だんだんに素直になってきたねと喜び、最後の八幡の告白と雪乃の幸せそうな笑顔で救わるのですが、背景を深堀すると、中々に重たいものがあることが分かり、物語の理解を深め、また別の面白みを感じることができます。
{/netabare}
”裏”終わり、表バージョンレビュー開始

随分と、時間差で見てしまいました。1期、2期が中々に心に残り、3期は少し嫌な予感というか、2期の感想でも書いたのだけど、完結編は、ただのラブコメかもと思ったと言うのもあります。

結論から言うと、3期はただのラブコメではなく、”表題通り”のエンドロールのような、でもこの物語の主題に忠実なラブストーリーでしたね。悪い意味ではなく。

「本物が欲しい」と告白した主人公。1期、2期にわたる逆説的主人公の動機と行動という伏線があるからこそ、観衆の心に響きます。別に高校生だからでもなく、どの年齢でも、その”本物とは?”と言う問いは人生において、様々な場面で引きずり続けるから。

この完結編では、一気に登場人物たちの恋愛関係に焦点が移ります。ただ二人、この”本物”というものに強く引っかかる、主人公とヒロインたちの中の一人を除いて。

既にオジサン真っ只中の私も、少しの家族のことを考えました。物語中「共依存」というキーワードが出てきます。この共依存、Wikiによると。「アルコール依存症患者とその面倒を見る近親者との、相手がいなければ生きてゆけない、自分が必要とされている事の証、アルコール中毒という病でさえ、その状況を作り出してくれた必要なこと」と言った良くない事として説明されます。例えがアルコール依存症を題材にしているのでこうなるのですが、そうでは無いポジティブな事柄だったらどうでしょう?「共依存」と「恋愛、家族、夫婦、深い友人の間の関係」との違いは実は曖昧です。実際、Wikiでも精神的な病とは述べておらず、そう言う言葉・状況があると、それだけです。自分と家族の関係も「共依存」と呼べばそうだが、そんなに悪いものかねと、自問自答した次第です。(まあ、このワードも逆説的な引っ掛けではあるんですが)

主人公とヒロインの一人は「本物」と言うことを劇中、最も純粋に捉えようとします。なので、「共依存」という言葉にも強く反応してしまう。本物であるためには共依存から脱しなければならないと。

主人公が頬を自分で引っ叩くシーンがあります。そこで彼は、自分の本物の感情を吐露します。この感情は共依存といった”ラベル”を付けて納得する事じゃないと。(このきっかけを作ったのが、劇中、他のキャラから投げかけられた共依存という言葉なのですが。逆説的だな、これがまた。)

「言葉では伝わらない、言葉にしても伝わらない」と言う言葉が劇中頻出するのですが、一方、言葉は人の意識を支配する道具でもあります。「共依存」と言う”ラベル”を貼れば、そして最もらしい傍証が揃っていれば、本当はそうでなくても「共依存」であると信じてしまいます。知識と知恵があるからこその誤解です。今回は、こうした誤解を逆に活用、「ラベルを剥がす」という行為により主人公を一皮むけさせます。彼らしくない、言葉を尽くして、自分の感情を語らせる原動力とします。

さあ、ラベルをはがした主人公は、ヒロインの一人に向き合います。

実は、その前の回のシーンに、ヒロインは、主人公に図らずも接触してしまいます。その時、言葉ではこれまで通り、「関係を終わりにしよう」と言おうとするのですが、(実際は具体的なことは言ってなくて、「だから・・・」と止めている。両義的に取れるのですが。これまた面倒くさいですが脚本と演出の妙技でもあります。)実際のところ、彼女は、行動と表情で「本心=本物」を表してしまうシーン(作画、妙に気合入ってました。まさに両義的な顔をしてました。)があり、主人公は、多分、表情や行動で本心を分かっていて、それでも、その時は優しく拒絶します(この演出も中々!)。これまた、純粋に本物を追求し、ロジカルモンスターならではの反応(共依存を断ち切ることが、彼女のためである。自分は実のところ納得していなくても)で、非常に興味深いシーンです。

さて、ラベルを剥がした主人公のターンです。今度は、主人公がそのヒロインがやったシーンを上書き(これまた憎い演出です)します。しかし、今度はちゃんと言葉にして。でも「共依存」というラベルワードではなく、彼らしい、不器用で、何故かロジカルな言葉を尽くして(都合5分に及ぶ告白シーン)。ヒロインはちゃんと、ラベルワード(共依存ではないですよ。お互い共依存と言う呪縛を解いたからこそ効果を発揮する別のラベルワードです)を言ってと頼むのですが、本質追求&ロジカルモンスターの彼は言いません、いや、言えませんでした。彼には、このラベルワードを使うことに強い抵抗があります。自分の想いはラベルワードでは語れないと。まあ、ここはヒロインが折れるのですが、ヒロインはヒロインで負けず劣らずのパワフルな言葉で返します。

表題通りのエンドロールと申しましたが、物語はその主題に忠実です。主人公の彼らしい、とても誠意を尽くした告白でした。いやはや、自分(私のことです)の時はここまで言葉を尽くしたかな?主人公に負けず劣らずめんどくさい性格と自負していたのですが、反省しきりでした。でも、この物語らしい、「本物の告白」でした。

{netabare}
まあ、告白は、ほとんどプロポーズみたいでしたが、本物追求主義者の彼からすれば、そうなるのは避けられないかなと。そしてそれに返したヒロインもプロポーズ受諾でした。まあ、本物の告白って、やっぱりこれですかね。

追伸:
比企谷君、雪ノ下さんは、ちゃんと「好き」とラベルワードを言ったのだがら、やっぱ、君も、ラベルワードが嫌いでも、ちゃんと言わんとね!
{/netabare}

世の中がコロナですさんだ感じになっている今、ハッピーエンドの物語は良いもんです。

最終話のヒロインのその一人の”破壊力”が凄まじく、もう既にOver50ですが、かなり心と自らの切ない記憶を揺さぶられました(笑い)。思わず、再視聴。少し加筆し、評点を上げた次第です。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 27
ネタバレ

lumy さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

めんどくさい。でも、そこがいい。

原作未読、1期&2期視聴済みです。
アニメは、7年の時間をかけて完結しました。
しかし本作は、本当に理解するのが難しい。
ぼんやり見ていると何となく良い作品で
終わってしますのですが、
ぜひ知恵熱が出るまでかみ砕いてほしい。
そのためには、1期から3期までの一気見が
おすすめですよ。


【賛否両論】
俺ガイルに対する皆さんのレビューは、
サイコー派とワカラン派で分かれているようです。
特に3期は、少なくとも1期・2期の視聴は当たり前で、
原作を読んでいることが強く推奨されているように
思います。

ワカラン派の主張はごもっともで、
とにかく視聴者に解釈を強要する内容となっていて、
特にセリフ中の主語・目的語の省略がハンパないです。
たださえ、ほとんどの登場人物が普通の考え方をする
JKではないのに、セリフ省略に加えて行間読みの
スキルまで求められると、おそらくただの暗い作品で
終わってしまうと思います。


【おすすめ解釈法】
というわけで、私も当初はワカラン派だったのですが、
たまたま以下の考察サイトを見つけて考え方が変わりました。

サイト名:やはり俺の俺ガイル考察はまちがっている
U R L:https://mythoughtsonimguileiswrong.web.app/

まず先に言っておきますが、この考察サイトを見終わるまでに
5時間以上かかりますw
しかし、このサイトの素晴らしいところは、
原作の該当箇所を引用しながら、
先ほど言ったセリフ中の主語と目的語を明らかにし、
語られない行間を提示してくれるという仕様になっており、
原作未読でもアニメだけで俺ガイルのことを理解できるように
なります。


【私の考える俺ガイルのサイコーなところ】
上記の考察サイトを見ていただくと分かるのですが、
俺ガイルの登場人物は、1巻から14巻まで、
一貫した意思をもったキャラクターであることがよく分かります。

俺ガイルは、名前がいかにもラノベちっくであったり、
画像検索するとイロモノ画像がいろいろと出てきたりして、
誤解されやすい作品かもしれませんが、
これほどキャラクターメイクが初期の段階から完結しており、
最後までキャラクターがぶれない作品は
他に類を見ないと思います。

そんな彼ら(彼女たち)が紡ぐストーリーは、
やっぱり回りくどくて、めんどくさくて、少し辛い部分も
ありますが、彼らならそのように行動することが、
ちゃんと納得できる形で提示されているように私は感じました。


【最終話で渡航さんが伝えたかったこと】
実質的な最終話は11話ですが、
その後の12話の評価が特に割れているようです。

特にBパートにおける物語の締めくくり方は、
なんというか、やっぱりモヤモヤするんですよね。
いや、すごい良い終わり方なんですよ。
たとえば、{netabare}1期の1話の伏線を回収していたり、{/netabare}
また、{netabare}小町が加入した新奉仕部が誕生したり、 {/netabare}
俺ガイルの世界は、「完」が終わっても続いていくという
ことがきちんと分かるんですね。


【でも、俺はそれを納得していないんだわ】
そう、俺ガイルの設定はすごいので、
どうしてもまだ裏設定があるのではと勘ぐってしまうんです。

たとえば、{netabare}なぜ雪乃が家業の承継を唐突に依頼したかとか{/netabare}
どうして、{netabare}比企谷母だけ登場していないのかとか(ちなみに、もし登場するならCVは田中敦子さんだと勝手に思っているw)。{/netabare}

そして、日本の青春群像作品であれば、
やっぱり卒業はきちんと描くべきだと思う。
じゃないと、私が俺ガイルから卒業できませんw

ということで、ヒッキーの本物探しの旅を
もう少し紡いでもらえませんか、渡先生!!


【追記】
今さらですが、OPを担当したやなぎなぎさんの歌詞も
良くできています。
というか、これこそ俺ガイルダイジェストじゃね、という感じ。

ちなみに、それぞれ以下のとおり。
1期OP「ユキトキ」 :{netabare}雪乃 {/netabare}目線
2期OP「春擬き」  :{netabare}ヒッキー{/netabare}目線
3期OP「芽ぐみの雨」:{netabare}結衣{/netabare}目線

というか、けっこう歌詞でネタバレしてるよねw

投稿 : 2024/11/23
♥ : 42

77.1 14 ラブコメで高校生なアニメランキング14位
ぼくたちは勉強ができない(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (496)
2341人が棚に入れました
苦学の高校3年生・唯我成幸は、大学の学費が免除される「特別VIP推薦」を得るために、受験勉強に苦戦する同級生たちの教育係となることに。指導する相手は「文学の森の眠り姫」古橋文乃、「機械仕掛けの親指姫」緒方理珠といった学園きっての天才美少女たち! 完全無欠の学力と思われた彼女たちだが、苦手教科に関してはとことんポンコツだった…!? 個性的な「できない娘」たちに振り回されつつ、成幸は彼女たちの入試合格のために奔走! 勉強も恋も「できない」天才たちのラブコメディ、ここに開幕!!

声優・キャラクター
逢坂良太、白石晴香、富田美憂、鈴代紗弓、Lynn、朝日奈丸佳

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

文系/理系/体育会系、ある意味「裏『人生』」!?

しかし、作中でヒロインたちの得意分野はあまり活かされないので「凸凹解決せんせーしょん」という訳には行かないのです…。

第2話まで観終わった時点で、このレビューを書いています。週刊少年ジャンプに連載の同タイトルの原作マンガは、最新巻が11巻です。

アニメ化範囲でもストーリーが進むと増えるかもしれませんが、とりあえず主な登場人物は下記の5人です。

ちなみにタイトルが『ぼくたちは勉強ができない』なのですが、開始時点ですら全く勉強ができないのはうるかだけです。

唯我成幸(ゆいが なりゆき): 主人公。母子家庭で育ち、経済的な理由から大学へのVIP推薦なる枠での進学を目指すが、その条件として女子生徒3人の「教育係」に任命される。学業的にはどの科目もわりと成績が良いオールラウンダーだが、文系科目/理系科目のいずれも校内1位にはなれない。運動は苦手。

古橋文乃(ふるはし ふみの): ヒロイン枠。国語(現代文・古文・漢文)が得意科目だが、ある思い入れから理系の進学を目指す。しかし、数学を筆頭に理系科目の成績は壊滅的で、成幸に勉強を教わることになる。

緒方理珠(おがた りず): ヒロイン枠。数学と物理が得意科目だが、趣味がきっかけで文系の進学を目指す。しかし、気持ちを読み取ったり小論文を書いたりするのは苦手で、国語を筆頭に文系科目の成績が良くない。やはり成幸に勉強を教わることになる。

武元うるか(たけもと うるか): ヒロイン枠。水泳部で好成績を残すスポーツ少女。志望の大学にはスポーツ推薦で進学できると思っていたため勉強をしてこなかったが、推薦時に英語の試験成績を問われることが急きょ決まり、成幸に勉強を教わることになる。

桐須真冬(きりす まふゆ): ヒロイン枠(?)。世界史を担当する教師。文乃と理珠の初代教育係。才能がある分野に進まないのは無駄なことだという考えがあり、二人にも得意分野に沿った進学を強く勧めるが反発され、教育係を断念する。サブタイトルなどで「前任者」と出てくる場合は桐須先生のことを指す。

成幸が女子3人に勉強を教えることでいわゆる「ハーレム物」の構図になっているのですが、本作のフックとして機能しているのが桐須先生の存在です。

当初は成幸の「ライバル」として配されたと思われる先生ですが、おそらくアニメの中盤くらいから「ヒロイン」として機能しだしてからが本作の「本番」だと思いますので、お楽しみに!

2017.7.1追記:
第13話まで視聴終了。分割2クールということで、2019年10月からの2クール目の放送予定の予告がありました。

終盤でのあしゅみー(小美浪あすみ)先輩の登場で、主な登場キャラクターは出揃った感じですので第2クールでは各ヒロイン達の肉親たちの出場機会などもありつつ、お当番回的な物が回っていく感じになると思います。

原作では真冬センセー、先生とは思えないくらいに活躍してますがアニメではどうなることでしょうか。楽しみです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 47

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ユイガ君がマッチョじゃないから、ハーレムっぽくても楽しめました(^^)

ユイガ君、天才でもないし、ルックスも平凡だけど、凄くステキだと、思います!

私、マッチョっぽい感じのハーレム系アニメって、わりと苦手なんですけど、こういうのなら大丈夫です。

ギャグアニメのジャンルとして、
ラブコメがあって、
そのバリエーションにハーレム系があるんだと思いますけど、
ハーレムの頂点に立つ主人公男子が、なんでそんなので女子からモテまくるのか、私には理解出来ない感じの「女の子の気持ち解ってないキャラ」なこと、多いと思うんです。
なんか喧嘩が強くてとか、女の子に対する態度が無遠慮とか、発言が思いやり足りなくてとかで、イラッとさせられちゃう、そんな主人公男子が、ちょっとした一言や何気ない仕草ひとつで、それまで嫌ってた女の子にいきなり恋をされちゃう、みたいな展開。
そういうのって、女の子を根本的にはモノとしてしか見てないし、女の子の気持ちの繊細な部分を無視しちゃってると、思うんです。

前置きが長くなっちゃいましたけど、
ぼく勉のユイガ君って、そういう、ありがちなハーレムの頂点に君臨するキャラとは全然違うと思うんです。
女の子・・・っていうより、人と接する時の、
基本的な姿勢がしっかりしてる。
ちゃんと相手がどう考えて行動してるのか、よく考えて相手の気持ちを尊重しながら対応してくれる。
それに、もともと天才でなんか全然なくて、努力で勉強を出来るようになった、言うなれば普通の才能しか持たない人で、
しかも家は母子家庭で貧乏で、幼い兄弟の面倒も見なくちゃいけなくて、ヒロイン女子たちの教育係を引き受けたのも、家計のために特別VIP推薦での大学進学を考えてのことって、格差社会のせいだとはいえ、健気すぎです。ついでに言っちゃうと、キャラ造形も、とてもモテそうにはない、垢抜けないというか平凡な感じで、ああ、この男の子は、真面目に頑張って生きて行くしか人生を成功する方法は無いよねって感じです。
でも、だからこそ、人に勉強を教えることに、真面目に取り組めるし、工夫も出来るし、一生懸命になれる。
自分が、勉強を頑張って、努力して成績を上げてきたから、他人の苦手科目克服を手助けするのにも長けている。
なんかすごく、教育係に適役な、素敵な人ですよね!!

そんなユイガ君だから、
学校内でも有名な、
特定の科目に特化してる天才タイプの女子3人が信頼を寄せてくれるの、とてもよく解ります。
それぞれ、得意科目はズバ抜けてるのに、苦手な科目ではとことんポンコツな訳だけど、
それでも苦手を克服して、自分の希望する学部に進みたいという意志と理由を持ってるから、
ユイガ君と出会ったおかげで、少しずつ苦手科目の成績を上げられるようになるのが、いいお話だって思います。


ただもちろん、これはハーレム系ラブコメなんで、
信頼や感謝の気持ちが、徐々に恋心に昇華してっちゃう訳で。
もともとユイガ君を好きだったうるかちゃんは、英語とスポーツを頑張りながら、うまくユイガ君に気持ち伝えられるといいなって思うし、
まだ自分のユイガ君への恋心を自分でもよく解ってない緒方さんには自分の気持ちを理解出来るようになって欲しいし、
ユイガ君の相談相手みたいなポジションになっちゃってる文乃ちゃんは、どういう風にユイガ君を意識するようになってしまうのか興味津々です。

そしてもう一人、桐須先生!
ユイガ君の前任の、天才ポンコツ女子教育係にして、才能優先主義のこの人が、苦手科目を習得させるのが上手なユイガ君とこれからどういう風に絡むのか、凄く、気になります!!
桐須先生って冷徹クールな教師を装ってるけど、実は生徒思いの優しい性格なのをユイガ君には見破られてるし、
掃除や片付けが極端に苦手な汚ギャル系なんだけど、掃除とか片付けとかいった生活能力って、
そうなんです!ユイガ君の最も得意な領域なんですね!
これはこの二人の関係が、今後どういう風に展開していくのか、桐須先生までもがユイガ君にデレるときが来るのか、大注目です(≧▽≦)



・・・・・・・・・・^○^・・・・・・・・・

観終わりました(^^)

うるかちゃんスゴイ可愛い!
でも気持ちをちゃんと伝えられないまま・・・(><)
ちょっと可哀想、かなー。
りずちゃんは、自分の気持ちをわかったのはいいんだけど、
まだまだ幼いなー。
これで心理学を専攻したいって、ちょっと無理あるなー。
もっと小説とか読んでがんばって。

で、文乃ちゃん!
女子ふたりの恋の相談役 兼、ユイガ君の女心のお勉強の師匠だったのが、
最終回で、ようやく大事件!
これから三つどもえのハーレム展開?
桐須先生やあすみ先輩とはどうなるの?

いいところで終わっちゃったよー(≧△≦)

つづき、待ってます~(*^,^*)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 38
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

オーソドックスなラブコメ①

原作既読。最終話まで視聴。

週刊少年ジャンプは40年近い愛読書です(笑)。
そういえば、今週発売の33号で、第2回キャラ人気投票の結果が載ってましたね。
{netabare}第1位 桐須真冬  14,598票
第2位 古橋文乃   3,259票
第3位 竹本うるか  2,980票
第4位 緒方理珠   1,803票
第5位 小美波あすみ 1,488票

真冬先生、ダントツぶっちぎりで2連覇達成でした。
ちなみに、主人公の唯我成幸136票で第9位・・・。{/netabare}

分割2クールの第1期。

ハチャメチャな初期設定さえ受け入れられれば楽しめるラブコメだと思います。
個性豊かな女性陣が、揃って好キャラ揃いですからね。

分割2クールの第2期も楽しみにしています。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 42

61.9 15 ラブコメで高校生なアニメランキング15位
俺が好きなのは妹だけど妹じゃない(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★☆☆ 2.7 (410)
1440人が棚に入れました
「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」は主人公の永見祐が、美少女で成績優秀、生徒会長も務める妹の永見涼花が”兄を溺愛する妹の小説”を書いてラノベ大賞を受賞したことから、ラノベを知らない妹の代わりに作家デビューすることになるラブコメディ。

声優・キャラクター
畠中祐、近藤玲奈、小倉唯、赤﨑千夏、荒浪和沙

とろとろとろろ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

平成最後の神アニメ

あらかじめ先に言っておくと、このアニメは聖剣使いの禁呪詠唱と同じく、
ニコニコ動画で視聴することが前提で作られている。
ニコ動のコメントが付いて初めて楽しめる作品なのだ。
つーかそのコメントを抜きにするとオール1の評価になってしまうんだな。

個人的にこれほどの神作画を見たのは俺ツイ以来だろうか。
ストーリーも噛めば噛むほど味が出る.......と思って噛み続けていたら、
味を感じる前に無くなってしまったみたいな。
最初からの構成だったのか途中で打ち切られたのかは知らんけど、10話で
終わってしまったのは残念でならない。
次は劇場版に期待しよう。
絶対に見に行かないけど。

まぁこれを作った制作スタジオは近い内に廃業するだろうな(笑

投稿 : 2024/11/23
♥ : 7

68.2 16 ラブコメで高校生なアニメランキング16位
なんでここに先生が!?(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (289)
1213人が棚に入れました
なんでここに先生が!?――いろいろな場所で巻き起こる、大人の魅力にあふれた先生と男子高校生によるギリギリ感満載のエッチなハプニングの連続。先生たちの普段は見せない意外な素顔を、知れば知るほど好きになる!過激なシチュエーションで描かれる『あまあま』で『たゆたゆ』なかわいい先生たちとのハイスクールライフ!

声優・キャラクター
上坂すみれ、鈴木崚汰、後藤邑子、増田俊樹、石上静香、山本和臣、山本希望、小林裕介

郷音 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

かわいい先生たちとの“あまあま”で“たゆたゆ”なハイスクールラブコメ♡

2019年放送アニメ。

個性豊かな先生たちが教え子たちとあんなことやこんなことになってしまいますよ

通常版ともっとたゆたゆverがあります

自分は通常版のみの視聴でしたが十分アウトだよw

なぜ年齢制限を設けないのか!?というくらいギリギリアウトです

しかしニコ動で再生数稼げるのはさすがエロは地球を救う。

EDは4先生それぞれのバージョンがあります

OP全部いいよほんと。隠しきれないエロスが。

そして、原作者はバカだよ(誉め言葉)

原作はさらに先生追加されてるので2期も間近かな!?

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

馬鹿っぽいのが好きなんです

女性教師と男子高校生によるラブコメ。
児嶋加奈可愛すぎるんじゃあ。普段怖いからこそのギャップ萌え。
あとは可愛いゴトゥーザの声。久しぶりに聞いた。
立花千鶴も普段は無表情キャラだけど、段々可愛く思えてきた。{netabare}不器用すぎて告白を断った後のフォローが出来なかったのは残念だけど、最後ハッピーだったからめでたし。{/netabare}

兎に角なにそのTOLOVEるが続出。
一番は男子トイレに先生が入ってたことかな。まじ意味分からん。
馬鹿っぽいけれども、時折キュンとするし、好き。ハーレムじゃなくて1対1なのも良い。


OP
ボン♡キュッ♡ボンは彼のモノ♡ 歌 上坂すみれ
ED
第12話ではエンディング位置で使用。
りんご色メモリーズ
歌 児嶋加奈(上坂すみれ、第1話 - 第4話)
歌 松風真由(後藤邑子、第5話、第6話、第9話)
歌 葉桜ひかり(石上静香、第7話 - 第9話)
歌 立花千鶴(山本希望、第10話 - 第11話)
焦点が当てられた先生の絵になるわけだが、可愛かった。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
なんでここに先生が!?--いろいろな場所で巻き起こる、大人の魅力にあふれた先生と男子高校生によるギリギリ感満載のエッチなハプニングの連続。先生たちの普段は見せない意外な素顔を、知れば知るほど好きになる!過激なシチュエーションで描かれる『あまあま』で『たゆたゆ』なかわいい先生たちとのハイスクールライフ!

1時限目
ある日、普通の高校生・佐藤一郎が男子トイレの個室に入ると、そこにはなぜか「鬼の児嶋」こと児嶋先生(♀)が!? 鍵が壊れてしまい、個室に閉じ込められた二人の、尿意との戦いが始まった!あくる日、保健室でも二人は遭遇!熱に浮かされた児嶋先生を看病するため、薬をさがす佐藤だったが…。

2時限目
夕立に見舞われた佐藤がコインランドリーに駆け込むと、そこには雨に濡れた児嶋先生が!?意外にも雷が苦手な児嶋先生と、落雷で落ちたブレーカーを復旧させようとするが…。夏休み、佐藤の実家に児嶋先生がやってきて、一緒に妹の詩緒の子守りをすることに。

3時限目
なぜか佐藤の部屋にやってきた児嶋先生。児嶋が持ってきたアルバムを一緒に見ると、そこには高校時代の児嶋と一緒に写る小学生の佐藤の姿が。二人の意外な接点とは!?しかも佐藤の母・咲に酔わされた児嶋の暴走が止まらなくなって・・・!?

4時限目
知人の結婚式にでるため、南の島にやってきた佐藤一家。しかしなぜかそこにも児嶋先生が!?式までの間、二人は海で遊びながら待つことになったが、児嶋が海で足をつってしまったうえ、何かにかまれてしまったかも…!? 佐藤は大好きな先生を救えるのか!?

5時限目
強面のため友達ができず、今日も一人でお昼を食べる男子高校生・鈴木凛。そこに「聖母」と呼ばれ、生徒から人気を博している松風先生が、一緒に食べようと声をかけてくる。お弁当を食べている最中、鈴木は池に落ちそうになった松風先生を助けようとするが…。

6時限目
ハンバーガーショップにおもちゃ付きセットを買いに来た鈴木。妹たちに頼まれたとはいえ、男子高校生がひとりで買う恥ずかしさにとまどっていると、そこに同じくおもちゃ付きセットを買いに来た松風先生とバッタリ。突如降り出した雨の中、傘を届けてくれた鈴木の妹たちと帰宅する道中、松風先生をおもちゃが襲う!?

7時限目
「川沼祭」の打ち合わせのため、松風先生と鈴木を出迎える川沼東高校生徒会会計の高橋隆。そんな中、顧問の葉桜先生は幼馴染の高橋をからかってばかり。打ち合わせが終わり、松風先生と葉桜先生の差にため息混じりで高橋が帰宅すると、なぜか自室のベットに葉桜先生が!?

8時限目
課外授業で山登りに来た高橋たち。先日の一件以来、葉桜先生を意識してしまう高橋は、道中の葉桜先生とやりとりの最中、足を滑らしてしまう。助けようと手をつかんだ葉桜先生ともども川に落ちてしまった高橋は、一旦洞窟の中で濡れた服をかわかそうとするのだが…。

9時限目
川沼祭夜の部の目玉企画「お化け屋敷」。会場となった旧校舎の見回りをする高橋と松風先生の妹で川沼西高校生徒会のさや。さやと一緒でまんざらでもなさそうな高橋の反応が面白くない葉桜先生は、ふたりをおどかしてやろうと先回りをするのだが、いたんだ床を踏み抜いてしまい!?

10時限目
レストランでアルバイト中の田中甲のもとに、中学時代の友人である佐藤と鈴木が遊びに来た。ふたりから彼女ができたと告げられ、高校最後の3か月で彼女を作ることを宣言する田中だったが、不注意でぶつかったお客の衣服を汚してしまう。その相手は冷たすぎる言動から「絶対零度の立花」とあだ名されている高校の保健の先生だった!

11時限目
お正月の福引でペア旅行券が当たり、一緒に岩垣島に旅をすることになった田中と立花先生。先生とふたりきりで旅行ということに戸惑う田中だったが、そんな田中をよそに立花先生は率先して田中を海へ誘う。そこで二人を待ち受けていたのはヤドカリ!? 旅の中で次第に立花先生に惹かれていく田中だったが・・・。

12時限目
バレンタインデーに立花先生からのチョコレートを期待する田中。でも放課後になっても先生は現れない。しょんぼり帰宅しようとした田中だったが、校庭で雪に埋もれた立花先生を発見。しかも折からの大雪で学校に閉じ込められてしまう。花先生が用意していたチョコレートの秘密とは? そして田中の想いは先生に届くのか!?

投稿 : 2024/11/23
♥ : 11

65.2 17 ラブコメで高校生なアニメランキング17位
愛してるぜベイベ★★(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (202)
1074人が棚に入れました
高校生・片倉結平が、従妹の幼稚園児・坂下ゆずゆの保護者役となり、蒸発してしまった母・都の代わりに面倒をみていく。そこに恋愛が入り混じったホーム&ラブドラマ。主に心とゆずゆにある苦悩を結平が解決していく。

声優・キャラクター
黒葛原未有、藤田大助、遠藤久美子、鈴木真仁、尾小平志津香、木内秀信、原史奈、緒乃冬華、齊藤真紀、川瀬晶子、植木誠、鈴木達央、本城雄太郎、悠木碧、平野智恵
ネタバレ

ダークのび太 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

「愛してるぜベイベ★★」みたいなアニメ

{netabare}
【キャラクター】
●坂下ゆずゆ
→幼稚園児・幼女(4~6才)のヒロイン(小学生含まない)
「よつばと」
「パパのいうことを聞きなさい!」
「うさぎドロップ」
「アニマル横町」
「はなまる幼稚園」
「崖の上のポニョ」
「となりのトトロ」
「火垂るの墓」
「こばと」

●片倉結平
→リア充・モテる・女遊び癖がある主人公
「Phantom」
「ハチミツとクローバー」
「好きっていいなよ。」
「妖狐×僕SS」


【展開】
→子ども・幼女を育てるストーリー(以下の作品で恋愛関係に発展するものはありませんでした)
「よつばと」
「パパのいうことを聞きなさい!」
「うさぎドロップ」
「異国迷路のクロワーゼ The Animation」
「CLANNAD」
「犬夜叉」

【作風】
→心情がよく描かれた恋愛ストーリー
「ゼロの使い魔 一期」
「とらドラ!」
「true tears」
「ef」
「文学少女 劇場版」

{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

笑い男アオイ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

きっぺーおにいちゃん お前のことオレも好きだぜ!!

愛してるぜべいべ☆☆

いわゆる…………名作です。
絵が少女漫画の絵の為敬遠した諸君 (#`皿´)gm 損してるぜべいべ☆☆

これは、学校の道徳の時間に授業として放送するに
適してると私は思う程素晴らしい作品だと思います。

小さなゆずゆちゃんと優しいきっぺーお兄ちゃんね
ハートフルな話です。

一生懸命するだけでも駄目なんだ 、いい子だけでも駄目なんだ
お互い理解し合える関係を築くのって大変だけど嬉しいんだ

そんな風に感じられるように、きっとしてくれる作品だと思います。

私もリアルタイムでは見てなかったですけど
この作品に出逢って良かったと思える作品です。

あなたにも 早く出逢って欲しいと想いを込めてレビュー書きました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4

R子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ほっこりでも、描写がリアル

作画が荒いなぁ、と思いつつ、少女漫画原作にありがちなのでそこはあえてスルーで観てみた。

親戚の家に預けられた子を一家で見守り育てるというお話。

ほのぼのとしたストーリーかと思いきや、ゆずゆ(主人公の女の子)が預けられた経緯や、幼稚園に通う子どもの家庭事情の描写がリアルで色々と考えながら見てしまった。

5歳の子が自分の感情のままにではなく、時には本音も押し殺して我慢している姿を見ると泣けてきてしまう。
ストーリーの力と、声優の力もあったと思う。
大人が変に子どもの声を出しているわけではなく、プロっぽくないところが逆に良かった。

しかし、もう一人の主人公・きっぺいと、ヒロイン・こころの声はストーリーとは切り離して「そういうものだ」と思いながら観ないと、クセが強くてストーリーが入ってこない恐れがある。

きっぺいの姉の声は遠藤久美子が演じており、こちらは後ほど知ったくらい違和感がなかった。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4

68.3 18 ラブコメで高校生なアニメランキング18位
継母の連れ子が元カノだった(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (216)
679人が棚に入れました
まだお互いに、好き同士。そんな元カップルが――親の再婚できょうだいに!? 第3回カクヨムWeb小説コンテスト大賞受賞の人気ノベルをコミカライズ! 一つ屋根の下で繰り広げられる、ひたすらに甘くて焦れったい悶絶ラブコメ!
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

12話まで観て、予想より良かったと感じたので。

原作小説については未読。
コミックは1巻だけ読んだ記憶があります(多分)。

総評と採点-----
●物語●
●キャラ●
{netabare}
『一組のカップルが、別れた直後に、
親同士の再婚で義理の兄妹?姉弟?に』
まぁ・・・まず無いだろうとは思ってしまう設定ですが、
諸々アクセントになっていたと思いますし、
やはり意味があったんだな~と感じております。
(まぁ中学3年の二人を見てると、
普通に自然消滅的な流れで別れそうな物ですが・・・)

メイン二人が揃って捻くれていて、基本テンションの起伏が激しく無く。
その分、サブキャラがかなり振り切れていて。
そのギャップで物語の起伏が作られていたようにも思います。


原作でもそうなのかは分かりませんが、
今のの二人を描きつつ、
ちょいちょい過去の二人を回想しつつ、
また今の二人が進んでいく。

視聴途中には「何回も回想する意味あるのか?」と
若干面倒臭さを感じていたりしましたが、
最後まで観てみて「あぁ、ここがこう繋がるのか」と
腑に落ちたのは、個人的に気持ち良かったです。
当時の二人が何を考えて、どう感じていたのか、
結構丁寧に描かれていたと感じました。


いさなさんは・・・
二人に一石を投じる役目が必要だったとはいえ、
フラれる前後共に、あの距離感を保つというのは・・・
可哀想というか、メンタル強いというか。
いや、普通に良い娘ですよね・・・。


二人の関係性の変化を含めて、
『無駄な』重い要素が無かったのも良かったのかな?と。


アニメにした部分でプロローグといいますか、
リスタートといいますか。
続きが気になるので、2期アニメ作って欲しいと思います。
もしくは・・・原作に手を出してみるか・・・?
{/netabare}
●作画●
{netabare}
終盤に若干不安になる部分がありましたが、
総合的には綺麗な作画だったと思います。

結女もいさなも可愛かったですし。
{/netabare}
●声優●
{netabare}
1話で初めて水斗のボイスを聴いたときは
「・・・これって誰?・・・下野さん?」と
少々不安気な予想をしてました(まぁ正解だったわけですが)。
下野さんのキャラをいろいろ観てきましたが、
この方も演技の幅広いな~と(縦にも横にも)。

個人的に、落ち着いた日高さんというのは
あまりなじみが無いものでして、新鮮に聴いてました。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

そういうところが、嫌いなんだよ…

この作品の原作は未読ですが、ちゃんりな、長谷川育美さんと、とみたんが出演するのを知り視聴を決めました。
でも、実は私の中にはもう一つの理由がありました。

それは、アニメーション制作が「project No.9」さんだったことです。
project No.9さんといえば、「ネトゲの嫁」「りゅうおうのおしごと!」「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!」「弱キャラ友崎くん」といった、超私好みのキャラデザの作品を多数制作してくれている会社なんです。

これらの作品にはある共通点があるんですよ。
それは、キャラクターデザイン、総作画監督が、矢野茜さんということです。
矢野さんのキャラデザは「ネトゲの嫁」から気になっていて、「りゅうおうのおしごと!」ではヒロインの雛鶴あいのフィギィアをポチるほど溺愛しています(*ノωノ)

因みに、project No.9さんは上記以外の作品も制作していますが、矢野さんは上記の作品以外のキャラデザは担当されていないようです。よく見ると、柳伸亮監督の作品のキャラデザに矢野さんが起用されるという構図があったようです。

だから、今回も柳伸亮監督なのでキャラデザは矢野さんかとばかり思っていましたが、今回は違っていました。
Twitterのタイムラインにちょいちょい流れてくるから気付いてはいましたが、今期、矢野さんは「プリマドール」のキャラクターデザインと総作画監督を務められていたので…
二足の草鞋を履けない職業だということを痛切に感じた気がします。


ある中学校である男女が恋人となり、
イチャイチャして、些細なことですれ違い、
ときめくことより苛立つことのほうが多くなって……
卒業を機に別れた。

そして高校入学を目前に二人は――
伊理戸水斗と綾井結女は、思いがけない形で再会する。


「僕が兄に決まってるだろ」
「私が姉に決まってるでしょ?」


親の再婚相手の連れ子が、別れたばかりの元恋人だった!?

両親に気を遣った元カップルは、
『異性と意識したら負け』という
“きょうだいルール”を取り決めるが――
お風呂上がりの遭遇に、二人っきりの登下校……

あの頃の思い出と一つ屋根の下という状況から、
どうしてもお互いを意識してしまい!?


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

キャラデザが矢野さんじゃありませんでしたが、今回の作品も十分過ぎるくらい作画が綺麗…
個人的にはヒロインである結女ちゃんのCVはちゃんりながハマり役。
長谷川さん演じる南 暁月や、とみたん演じる東頭 いさなも雰囲気はバッチリだったと思います。

最近、とみたんの出演数が爆上がりではないでしょうか。
この夏アニメでショート作品を除き、少なくても5作品の主要キャラを演じられています。
体調を崩さなければ良いのですが…

話を戻して、次に主人公である伊理戸 水斗のCVは下野紘さん…
下野さんの声質がマッチしていたかは個人的に微妙でしたが、他にマッチしそうな方もいないので、こちらも結果オーライなんでしょう。

一方、物語の方は公式HPのINTRODUCTIONに掲載されている概要通りです。
ですが、INTRODUCTIONには書かれていないこの作品最大の見どころである登場人物の心模様がとても繊細に描かれており、心底見応えが感じられる作品でした。

特に結女ちゃんの心情は、作り手の見さまが特に力をいれていたのでしょう。
ちゃんりなの演技がキャラの魅力を何倍にも増幅しているのも相まって、終盤の結女ちゃんとか、ヤバいくらい入ってくる感情にしっかり感動させて貰いましたよ。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、DIALOGUE+さんによる「デネブとスピカ」
エンディングテーマは、harmoeさんによる「ふたりピノキオ」
個人的には、最近harmoeさんが気になるユニットです。

harmoeは、はるちゃんこと岩田陽葵さんと小泉萌香さんによるユニットです。
はるちゃんは、「アサルトリリィ BOUQUET」で吉村・Thi・梅役を演じており、その他、アサルトリリィのライブや舞台を見ても吉村・Thi・梅役は本当に適役だと思います。
今後もアサルトリリィのコンテンツで活躍して欲しい声優さんの一人です。

1クール全12話の物語でした。
作画が綺麗だったので、とても見易く内容的にも私好みの作品だったのでしっかり堪能させて貰いました。
結女ちゃんの願いが叶うことを期待しつつ、続編の情報を待ちたいと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 9
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

たしかにデネブとスピカだった。

いやー、ツンデレ同士のラブコメか。
始めて観ました。

最初からギスギスって考えものです。
だって、ストレスがたまるんですもの。
でも、過去の経緯を考えたらね。
そりゃそうなります。

思春期の恋人同士にありがちなすれ違い。
自然の成り行きで別れたものの、親が結婚って。
手探りで新たな関係を模索する二人。

{netabare}素で接するようになって、しだいに誤解が理解へ。
今のナチュラルないがみ合いが心地いい。
なんだかんだ言いながら、たぶんこれから・・・。{/netabare}

このアニメ、脇役が個性的です。
特に、いさなの登場で一気に楽しくなった感じ。
素直ないさなが主人公カップルに一石を投じる。
そんな展開は色んな意味でニヤニヤできます。

主題歌の「デネブとスピカ」はテンポ感のある良曲です。
双方とも一等星だけど、デネブは1500光年、スピカは300光年くらいだったかな。
星座は夏と春の代表的なものだし、12星座であったりなかったり。
夏の夕暮れに天頂と西の空低く、一緒に見れたりね。
微妙な距離感を有している当たりがこのアニメの二人と重なります。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 14

69.1 19 ラブコメで高校生なアニメランキング19位
イジらないで、長瀞さん 2nd Attack(TVアニメ動画)

2023年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (149)
466人が棚に入れました
「後輩の女子に泣かされた……!!」 ある日の放課後、たまに立ち寄る図書室で、 スーパー“ドS”な後輩に目をつけられた! 先輩を、イジって、ナジって、はしゃぐ彼女の名前は── 『長瀞さん』! 憎たらしいけど愛おしい。苦しいのに傍にいたい。 あなたの中の何かが目覚める、“Sデレ少女”の物語。

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ご都合主義でも甘さ控えめで。一緒に前に進もう長瀞さん。

 凄く期待できないが、気軽で安心した美味しさの町中華的な作品。適度なエロさもウザさも良いし、意外に攻められたら弱かったり嫉妬したりするのも「オタクに優しいギャル問題」ばかりのアニメゲーム界ですっごく爽やかな存在だ。友達があんま可愛くないけど、実は良い子なのもキャラ作りにちゃんと愛を感じる。


本作の良いところは、「同質だから良い」じゃない点。恋愛では特に違う「他者」が結びつくからこそ今まで見えなかったことが見えてくるとこにある。同質を求めるのは変形したナルシシズムに近い。入口はそれで良くても、違うことを面白がれなきゃアカン。そういえば長瀞もだけど、八重歯を普通に描かないで口の一部が歪んでるように描く表現って名前あるのかな?。


 中盤少し中弛みしたけど、長瀞がまた柔道に打ち込む展開になってからはベリーグッド!。やはり二人とも成長する展開は良い。11話の挿入歌がガーンなシーンには思わずガッツポーズ!。駄目な二人が少し前に進むことにジーンとくることが出来て大満足。


 ただ、先輩が眼鏡じゃなくてコンタクトになったのは「Mrインクレディブル」のバイオレットちゃんのラストに近い嫌な味がしなくもない。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 9
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

キャラ描写がいい。〇〇さん系お隣さん系非処女ビッチ系の分化前という感じです。

1話 こういうストーリーは絶対的な出来不出来はなく、フィーリングだと思います。

{netabare}高木さん、式守さん、阿波連さん、宇崎ちゃん、古見さん、上野さん、琴浦さん、トモちゃん、青ちゃん、いろいろありますけど。私は、〇〇さんものの中ではこれが一番合うかなあ。ギャグとして面白いし。

 2期もいつも通りだなあと思ってたら最後にやられました。白子とタラコかあ。その発想はなかった。想像の下を行く下品さでした。この感じがいいんですけどね。 {/netabare}


3話 マンネリ化はしてますがギャグ度アップ。長瀞さんのギャルビッチ感も良い。

{netabare}  なんとなく「なんちゃってギャル」「ビッチっぽいだけ」かなあと思ってた長瀞さんがちゃんとビッチでギャルっぽくて良いです。キャラは最高ですね。こういうキャラのデレは18禁のカテゴリーですが、その辺のドキドキ感をうまい頃合で調整してきました。
 ちょっとパターン化はしてますが、先輩の距離感がいい感じに長瀞さんが気になる感じですし、ギャグも面白いし。このクールはこの感じでいいのでは?{/netabare}


 1期にあったSっ気はツンデレのデレ要素として消化したので、1期のような不快な感覚はほぼゼロといっていいでしょう。長瀞さんのキャラとしてのスパイスの部分が消えてしまったのが、もともとの本作のコンセプトを考えると物足りない部分ですが、時間経過による恋愛の進展と人間的な成長を感じさせるいい変化だと思います。

 本作はこのラブコメと主人公の成長というストーリー性とテーマ性が明確にあるので作品として飽きないし面白みが継続できたと思います。
 長瀞さんが作られたキャラっぽい部分もありましたが、病気回以降柔道などの描写もありキャラが描けたのも良かったと思います。その結果、どちらか一方の依存ではなく相互の成長が描けました。

 それにしてもデレすぎだろうと言うくらい長瀞さんデレてましたね。「キモ」という言葉の意味が変容して照れ隠しになっていました。きつい言葉で使うのが難しいと思いますが、じっくり1期から本作を見ていれば「キモ」に込められた気持ちを感じるのが本作の見方ともいえます。

 恋愛漫画を見ているとツンデレ→ギャル系→非処女ビッチ系と進化してきています。恐らくNTRがはやっていること、DT比率の増加に関連していると思いますが、どうも最近の視聴者・読者は積極的にグイグイ来てほしいという願望がどこかあるのでしょうか。長瀞さんはどうもこの系譜の走りだった気がしてきました。

「お隣さん系」の流行とも無関係でない気がします。とにかく自分からはいかないで迫って来て欲しいというニーズが多いんでしょうね。イジメられて耐えているMマインドとあいまって、非処女ビッチ系と処女お隣さん系に進化しているのでしょう。

「〇〇さん」「お隣さん」「非処女ビッチ」今ラブコメはこの3系統に別れそうですね。本作「長瀞さん」に関しては、この3系統に分化してゆく前の混とんとした状態な感じです。逆にいえば要素が絡み合った結果、面白さにつながったのでしょう。

 なおアニメの出来ですが、バイクのデザインとか描写とか酷かったですが、しかし人物に限るとなかなか良かったと思います。キャラは主人公と長瀞さんの内面描写が上手かった点と成長している点を評価しています。
 OP曲はOPアニメとあいまって不思議な中毒性がありました。飛ばさずに毎回聞けました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 13

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これは長瀞さんの純愛物語であるとともに八王子先輩の純愛物語

これは2期ですので、1期を見ていない方は1期から見ることをお勧めします。

主人公の長瀞 早瀬(ながとろ はやせ)が大好きな先輩に示す愛情表現は、先輩をいじり続けること。
まるで小学生のガキ大将が好きな女の子にするような幼い行動です。
でも、2期ではそれ以上に、八王子先輩のことが大好きなんだなぁとわかる行動やしぐさが多く、八王子先輩に優しくふるまうシーンも沢山あるので、意外と暖かい物語になっています。

かたや八王子先輩。孤独に慣れ親しみ、全ての人に無関心だった彼ですが、長瀞さんにだけは関心があるようです。
その関心は、長瀞さんのことが大好きだから。
ようやく彼は、長瀞さんのことが大好きだと自覚するようになったのです。

だから2期では、ヘタレだった八王子先輩が少しだけ勇気を見せる機会が多くなります。今までの彼の行動からすると、それは大きな前進です。
その勇気は、すべて長瀞さんのため。長瀞さんを手放したくないためです。
恋愛を成就させるには、自分から行動しないといけないことに気づいたようです。


二人で動物園や水族館に行ったり、クリスマスにプレゼント交換したり、初詣したりと、周りの人から見るとうらやましいほどに、二人は青春を謳歌しています。

それに2期では、長瀞さんの過去も少し見えてきて、彼女が過去に味わった挫折もわかりました。
ですが八王子先輩の勇気のおかげで、その挫折も克服できました。

これからの二人には、輝かしい未来が待っているんでしょうね。
これからも、二人を見守っていきたいです。3期放送を望みます。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 17

62.7 20 ラブコメで高校生なアニメランキング20位
夢見る男子は現実主義者(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (154)
460人が棚に入れました
同じクラスの美少女・夏川愛華に恋い焦がれる佐城渉は、彼女との両想いを夢見て、めげずにアプローチを続けていた。 しかし、ある日突然、夢は醒める。愛華と自分は釣り合わないという現実を見て、適切な距離を取ろうとする渉。一方の愛華はその態度に呆然。 「もしかして、私、嫌われたの……?」 “両片想い”のすれ違い青春ラブコメが開幕!

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

エンディングしか印象に残っていません。

ひたすら好きで美少女に告白しまくっていた男子がふと我に返り、一歩引いた目で見るようになる。
それでも男子は美少女のことが好き、なのに表面上は冷たい態度で接するようになる。
つまりは夢見る男子が現実主義者になったって話です。

互いに好き同士なのに、なにかちぐはぐです。
ラブコメなのにラブコメらしくない、印象に残らないアニメかな。
モブキャラも顔がないし。
まあ、当たり障りない平凡な作品ってことです。

それよりもエンディング映像が気になりました。
なんと、我が愛する静岡県が舞台ではありませんか。
美しい浜松の風景に毎度毎度見惚れていました。
アニメと思えないような並木道、弁天島に浜名大橋、舘山寺に天竜浜名湖鉄道。
懐かしいので写真でも許します。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 9

リタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

久々に見た恋愛ものだからか

すごくしっくりすんなり楽しめた!

ベタベタえろえろやハーレム全開みたいな描写が控えめで
主人公が案外サラっとしている所が良かったのかも。

思ったよりまわりの評価は低いけど、自分的には一連の流れで一気に見ても
すごく自然に心に入ってきて清々しい気持ちで最後まで見ることが出来た。

押したり引いたりに共感したのかな?
客観的に楽しむ場合、この構図がもどかしくて可愛くて良いのかもしれない。
あとはキャラ達の演技がすごく上手かったのかもしれない。
距離感も良い。深すぎず、浅すぎず、関係ないようで関わっていたり
そういうのが全体的にバランスよく組み込まれていて心地よく感じられた。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1

90.9 21 ラブコメで高校生なアニメランキング21位
とらドラ!(TVアニメ動画)

2008年秋アニメ
★★★★★ 4.2 (17930)
53256人が棚に入れました
その目つきの鋭さ故、不良に見られてしまうことを気にしている高須竜児は高校2年に進級し、以前から好意を寄せていた櫛枝実乃梨と同じクラスになることができた。一方で、新しいクラスメイトの間にはびこる「高須は不良」と言う誤解をまた最初から解かなくてはならなくなるのかと憂鬱であったが、「手乗りタイガー」こと逢坂大河との邂逅により意外に早くその誤解は解かれることとなる。
ある放課後、大河は想い人の北村祐作にラブレターを出そうとするがそれを間違って竜児のカバンにいれてしまう。ラブレターを送ったことを知られたと思った大河は、竜児に闇討ちを決行する。その夜のやりとりがきっかけで一人暮らしである大河の家事の面倒も見るようになって大河は竜児の家に入り浸るようになり、お互いがお互いの親友との恋を応援する共同戦線を張るようになる。

声優・キャラクター
釘宮理恵、間島淳司、堀江由衣、野島裕史、喜多村英梨、大原さやか、田中理恵、吉野裕行、興津和幸、野中藍、石川桃子、後藤沙緒里
ネタバレ

dakiramk3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

青春はかくありたし……マジかよ

 思春期ならではの青臭さはあるけど、展開の盛り上がり方が自然で、こんな青春を送ってみたかったという気持ちが素直に出てきたた。きっと当時は安心して観られたのだと思う……ちょっと前の作品なので自信がないが。


当時の総括
{netabare}さて、総括なんですけど……原作既読者からすれば、描写の足りないところも多々あったのだろうけど、少なくとも主要人物学生五人に限って言えば、そこまで不足ということはなかったかなと。亜美と実乃梨に関してはもう少し欲しいところだったけど、あくまで竜児と大河を描く上ではこれくらいが想像/考察し甲斐があって良いのかも?え?お前考察なんかしてたっけですって?スミマセンスミマセン。怒られる前に謝っておくのが俺のジャスティス。

 そういえば……竜児の目つきが悪くて恐れられてる設定ってどうでも良いのかな?ただ単に刺身のツマなのか?これでスピンオフとかでちょこっと竜児が恐れられてたりしたら楽しい。
 スピンオフといえば、阿澄さん声の子が出てたけど、この子がスピンオフの主人公クラスなんだろうかね。名前まで付いてたから多分そうなんだろう。スピンオフの方も作る気満々なんだろうか。

 まあ……とにかく楽しませてもらいました。最後まで興味を失わずに感想を挙げたのもこの作品くらいだしなぁ。とにかく、ラブコメ作品のアニメ化としては相当なもんじゃないかと思う。

 個人的にさらなる満足を生んだのは……
 ラストシーンの大河がセーラー服ニーソだったことかな。だからどんだけニーソ好きなんだ俺は(ボーダー柄除く)。 


 追記:それにしても良いキスシーンだったなぁ。何よりも爽やかだったし、そして何故だかエロかったし(えー)!……で、その後はどうしたんだろう、まさか最後まで……どうでもいいか。
 とりあえず、こういう物を観ると、俺の惨めな高校時代を呪ってみたくなるから勘弁してくれ。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 11

チヒロ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最近とらドラ!の評価があまりにも高いので観直したら泣いた。

以前観て、感動した記憶があり、名作だと思っていたのですが、それから多少時間が経っていたので、印象がうすれていたんでしょうね。


あにこれであまりにもみんなの評価が高いので、(まぁ、私の評価も高いのですがw)、若干懐疑的になり、そんなにおもしろかったのかもう一度観直しました。

結論から言うと、


疑って本当にすいませんでした。
感動するし余韻のこるし、文句のつけようがありません。


という感じでしたw



あぁ、これ名作だわー。どうして忘れてたんだろう。

昔のレビューに書いてある事を読んで、納得しちゃいましたw


夏休み、学園祭、クリスマス、、etc


これぞ高校生活って感じで、とても楽しく、またうらやましく思いました。


もう一度高校生に戻れるなら、こんな学園生活を送りたいなぁと思いました。


すごくアニメっぽいシーンがたくさんあるのに、
なぜかそんなにアニメっぽい印象をうけないんですよね。


それがきっと後半のシリアス展開なんでしょうが、
とらドラを観ていると、

現実でもこういう事があるかもしれないとか、
あったらいいなとか、不思議と思えてくる。


なんと言うか、高校生活がもう終わってしまった僕にはとてもまぶしい作品だと思いました。


誰もが認める不屈の名作ですね。




--------------------以下、更新前の最初のレビュー-----

見るまでは、萌え系の代名詞だと思っていた作品でした。しかし、知人から、「感動するよ」とすすめられ、萌え系で感動?と思い、見てみたのがキッカケでした。

出だしは確かにアニメらしい入りですが、キャラ設定や人間関係が細かく描かれており、序盤はのどかに、それが後半へ向かってシリアスになっていくところは見ていて引き込まれます。

個人的に終わり方が好きでないので物語は3.5としましたが、それ以外はおもしろい。

アニメは心理描写を表現するのに向いていると感じさせてくれた作品でした。

(/ω\)イヤン

投稿 : 2024/11/23
♥ : 107
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

「とらドラ!」が5文字で良かった

原作未読。


主人公の貧乏学生、高須竜児(たかすりゅうじ)。
ヒロインのツンデレお嬢様、逢坂大河(あいさかたいが)。
ふたりは、家がお隣さん同士。
竜児は、大河の親友である櫛枝実乃梨(くしえだみのり)に。
大河は、竜児の親友である北村祐作(きたむらゆうさく)に。
それぞれの親友に恋をしている。
竜児と大河が結託して、それぞれの恋を成就させようと奔走するラブコメディ。

まず、大河のキャラが強烈です。
たどたどしいのにトゲのあるしゃべり方。
ふいにやってくる、甘い言動。
ツンデレ黄金比と言われる「ツン9:デレ1」を守っている気がします。
とりあえず見ているだけで飽きません。
{netabare}ステージでのウィンクにはやられたよ……キュンって……。{/netabare}

そしてニヤニヤさせられる展開。

1.お約束のギャグでニヤニヤ
2.今後を予感させる意味深な発言でニヤニヤ
3.想い人の前でデレてるシーンにニヤニヤ
4.大河と竜児の掛け合いでニヤニヤ

ずっとニヤニヤしていたので、表情筋が鍛えられました。

そんなラブコメ展開がしばらく続きますが、それだけで終わらないのがこの作品の魅力。
さりげなくこめられた伏線が忘れたころに回収されていきます。
{netabare}
特に感心したのが、
・冒頭の「何だ?ちっさい体。人形みてえ」
→人形のように、自分の力で立ち上がることをしてこなかったことの表れ
・最後の「ちょっとでかくなったんじゃないの?」
→自分の力で問題に対処し、帰ってきたことに対する言葉

あやうく聞き逃すところでしたが、細かい部分にも隠されたメッセージがあるんですよね。
{/netabare}

複雑な恋愛関係を描いた作品なのですが、嫌な気持ちにはなりません。
それは、コメディタッチに描いているからというわけではないんです。
シリアスなシーンは徹底してシリアスです。

しかし、嫉妬心でドロドロになるのではなく、親友のことを思っての言動。
そして、ぶつかり合うときは徹底的にぶつかり合う。
そんなみんなの優しさや素直さからくる恋愛関係だからこそ、不快にならずに見ていられるのだと思います。


終盤には感動シーンの連発です。

ゆっくりゆっくり近づいていたからこその、キャラクターへの感情移入。
ためにためた言葉。
「やっと言えたね」って声をかけてあげたくなります。

ツンツンしてた人がデレたら、普通はニヤけるのがお約束。
でも、このアニメでは涙が出てきます。
{netabare}
・大河「みのりんをパーティーに行かせるのが、私からあんたへの本当のプレゼントなんだから」
・大河「この気持ち、全部消して……私を強くしてって。だめだよ全然。……どうしたって……竜児のことが、好きなんだもん」
・大河「寒いし、もう一度。……もう一度……もう一度……」

全部泣いたシーンです。
{/netabare}


テーマは「ツンデレ」!

……といいたいところですが、隠されたテーマは「理解」と「エゴイズム」だと思います。

「相手のためになることをする」
これは、常に正しいのか?

相手の気持ちは、目に見えません。
本人ですら、自分の気持ちがわからないものです。
それに加え、本心を隠すことだってしょっちゅうあります。
そんな他人の心を、本当の意味で「理解」するなんてことは不可能です。

たしかに、相手のことを思いやるのはいいことです。
だからといって、それを行動に移すのが正しいとは限りません。
逆効果になってしまうこともあります。

結果に対して責任を取るがつもりもない。
それなのに、理解したつもりになって相手に接する。
そして、失敗したら逃げ出す。
それは「優しさの押し付け」、つまりエゴともいえるのではないか。

登場キャラクターは、最初から誰も相手を傷つけるつもりはないんです。
みんないい人ばかりなんですよね。
ところが、人のためになると思って、突っ走ってしまった結果、心が傷ついていく。

そんな中、素の自分を出してヒールに徹し、みんなにそのことを気付かせた{netabare}亜美{/netabare}。
彼女は、一番大事な人間だったと思います。
主要人物を4人ではなく5人にした、配役の妙ですね!
「とらドラ!」の「!」がポイント、5文字で良かったです。


複雑な人間関係と、コメディのバランスが見事。
次の回への引っぱりもうまく、1話見たら止まらなくなります。
そして、キャラクター、声優、BGM、演出の絶妙なハーモニー。
全話通して笑えて、最後には泣ける。
突出したところもありませんが、欠点らしい欠点もない、優等生。

そういうふうにできている作品です。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 214

69.9 22 ラブコメで高校生なアニメランキング22位
Classroom☆Crisis(クラスルームクライシス)(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (609)
3306人が棚に入れました
火星に作られた日本の新たな都道府県のひとつ、「第4東京都」。この都市の経済特区である「霧科市」に、
航空宇宙事業で名をあげた超一流企業、「霧科コーポレーション」があった。
この会社は様々なジャンルにシェアを広げつつ、「霧科科学技術学園」という私立学校も運営していた。
これだけでも特殊なのだが、さらに異彩を放つクラスが学園内にある。
昼は学園で生徒として勉学に勤しみ、放課後は社員として会社に出社し発展型試作ロケットの開発という重要なプロジェクトに携わっているのだ。
それが「霧科コーポレーション先行技術開発部 教育開発室」――通称「A-TEC」である。

この部署の室長を務める若き天才エンジニア瀬良カイトは、学園に通うA-TECの生徒達の
担任教師でもあり、熱血ロケット先生と呼ばれ親しまれて(?)いた。

物語はこのA-TECに転校生・霧羽ナギサがやってくることから始まる。
創業者一族の名を冠するこの男は、先行技術開発部部長に就任するやいなや、A-TECがこのまま高コストのお荷物部署であり続けるようならばメンバーをリストラし、部署を解散させると宣告する。
それを防ぐには今まで湯水のように使ってきた予算を節約し、開発コストを大幅に削減しなければならない……。
今まで目を逸らし続けていた現実をつきつけられたカイトは、果たしてA-TECの危機を乗り切ることができるのか。
そして霧羽ナギサの真の目的とは――。

声優・キャラクター
森久保祥太郎、雨宮天、小澤亜李、洲崎綾、夏川椎菜、津田美波、豊永利行、南條愛乃、近藤孝行、堀江由衣、阿澄佳奈

神撃のニャンコ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

5.5話を観なかったら 評価するの忘れてたw

一話を見て 今後このクラスの行く末を観たいと思いました
面白いかは 最後迄見る事が出来たとき改めてコメントします

とりあえず 面白そうな気がしたので 観て観ようかな~

※その後の追記
 最終話を見終えた後 評価にいたるまで だいぶ時が経ってしまいました
 5.5話が放送を観た時 改めて あぁ~ 面白かったな~って思い
 
 なんか かなり贔屓目な ☆になってしまったかもです
 其処は、私の気紛れで 減点するかもです

投稿 : 2024/11/23
♥ : 3
ネタバレ

るるかん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最初の1~3話からは想像できない面白いシナリオです。

十分楽しめる作品です。最初の印象とは全然違う話になっていき、1話目からは全く想像できない最終話でした。私は今夏の作品の中で一番好きな内容でした♪

最終話{netabare}
霧羽ナギサ救出作戦とA-tecの新エンジン公開プレゼンを同時にやってのけ、霧科コーポレーションから独立宣言をするカイトとナギサ。爽快な終わり方で良かったと思う。ただ、続きがあるんじゃないかな・・・?と思わせるエンディングで2期があったらいいなぁ…とも思うが、これはこれで、完結ということでも十分に楽しめたシナリオでした。{/netabare}人間関係とビジネス感の融合度合いが非常にいい割合で、一定の距離感がある人間関係の構図がうまく描けていたと思う。グダグダでドロドロな人間関係に陥らず、常に前向きな方向へ動こうとするカイトとA-tecの仲間たちの爽快さが観てて気持ち良かった。淡白な人間関係に見えて芯では結びついている信頼関係の描写はしっかりと受け止めることができました。
12話{netabare}
ユウジに囚われの身になったナギサの救出のために、ハナコ達はユウジのアジトを突き止めるが、ナギサは救出できず、ナギサは超高性能なロケットエンジンを積んだ宇宙船でコールドウッドへ飛ばされ、7時間後にはそのまま爆死ということになるのだろう。ハナコはユウジに銃で撃たれるし、緊迫の展開でした。来週はどうなるんだろうか・・・。本物の科宮ナギサ(イリス)は守れたわけだが、コールドウッドへ向かったナギサ(霧羽)を救えるのはA-tecの再生計画のプレゼンで使うジェットだけじゃないかな?カイトはその腹づもりみたいだし、来週も緊迫した内容になりそうだ。ハナコは生きてて欲しい!!{/netabare}
11話{netabare}
ナギサを中心に目まぐるしく変わる状況の推移が非常に分かり易く紐解かれてきました。自分が守ろうとしたA-tecをカズヒサの策略から守りきれないと一度はあきらめるが、ミズキのひたむきなエンジニアとしての生き方に触れ、ナギサはカイトと共にA-tec再建計画を図ろうと動き出し始めた矢先に・・・なんと、ユウジに刺されてしまう。
また、イリスは幼き頃のナギサとのいきさつの記憶を徐々に取り戻し、ナギサに話そうとするが、ミズキとナギサの抱擁・キスシーンを目の当たりにし走り去ってしまう。記憶を失くす前のイリスはナギサを好きだったんだろうな・・・と思わせる描写に見えたが・・・。
しっかりと考えられた展開で、事件と人間模様が絡み合っていて、よくできたシナリオだと思います。今夏NO.1といえる内容じゃないかな?次週、ナギサとイリスがどうなるのか・・・また、A-tecは存続できるのか、興味は尽きない緊迫感のある状況となります。{/netabare}
10話{netabare}
常務取締役に昇格したナギサは役員会でA-tecの存続を訴えつつ、カズヒサの解散政策に批判的なプレゼンをするが、ナギサ以外の全員が反対に回り、権力構造の中の裏切り・策略の罠にはまった感じがする。一方、A-tecでは新型のロケットを開発し、イリスがテスト飛行に出るが、アクシデントに見舞われ、過去の記憶が呼び覚まされていく。イリスは自分が科宮ナギサであることを思い出す。会社で窮地に追いやられた霧羽ナギサとパイロットのイリス(科宮ナギサ)との関連性はかなり明確になったが、A-tecc存続のために霧羽ナギサがこれからどのように奔走していくのか、色々と興味は尽きない。見続けてよかった♪どんどん面白くなっていきます。{/netabare}
9話{netabare}
ナギサはA-tecを踏み台にしてユウジとカズヒサへの復讐を仕掛ける。まずはユウジを蹴落とすことには成功。カズヒサとの抗争が見物です。
しかし、A-tecを見捨てるような今回の行動は当然カイトを怒らせた。
今後はカズヒサとの抗争がメインになるのか・・・。
しかし、ナギサとイリスとの関係が曖昧だし、イリスの記憶に関しても未だ謎。A-tecのロケット開発の話がここで流れるような感じでもないので、A-tecと霧科コーポ抗争をどう絡めていくのかが非常に興味深い。なかなか面白いです!!{/netabare}

8話{netabare}
A-tecの予算を不正流用していることが判明し、霧羽ユウジをどう追い込んでいくのかが今後のみどころの一つです。ユウジの不正を暴けば、A-tecの開発予算も作れそうだし、霧科コーポレーションも大きく変わりそうです。
宇宙開発費用を捻出するために、やはり政治家やスポンサー会社が必要で、それを悪用する人をどう成敗してくれるのか・・・ナギサ君の手腕が試されるとこだね。{/netabare}

7話{netabare}
話が複雑になってきていますが、最初の頃よりもずっと面白くなってきています。霧科コーポにおける覇権抗争もありそうで、A-tecのメンバーがどのようにナギサの心を動かしていくのか、物凄く興味深い感じに深まっていきそうです。アンジェリーナ先生強い~~!!カッコ良かった!!
{/netabare}

5・6話{netabare}
霧科コーポレーションの内部事情は込入っているけど、話の辻褄は合っていると思う。ナギサの本心はどうなのか・・・?
ストーリーの焦点はどこにあてられているのか明確ではないけど、これから面白味が増しそうな予感もするし、学園青春ものに落ち着いていくような危惧もある。{/netabare}
 
4話
ようやくこの作品の面白い部分が見えてきた感じです。イメージとしては学園の予算を確保するための{netabare}半沢直樹的な感じの話になるのかな?エンジニアの資金確保の難しさを通して、アニメ制作における資金集めの大変さがメタファーとしてあるのかもね?
お仕事アニメのカテゴリーに突入していくようなら、{/netabare}それはそれで面白さがある。興味深くなってきました!!
 
3話{netabare}
3話でアンジェリーナという経理のプロが登場し、ごもっともな経費論を盾にAtecの杜撰な現状を戒めにかかる。当然のことではあるが、ビジネスにはコスト意識が必要だ。ただ単純に夢だけ追い求める若者や教師の話で終わらないのなら、もっと視聴しようと思う。社会の薄汚い一面も影に隠れていそうだし、展開次第ではもっと面白くなりそうな気がします。
先生が、自分の思い通りにいかなくてホッピー飲んで騒いで酔い潰れるシーンは同情もできないし、逆にこんなやつが過去の栄光を背負って教師面してんなよ・・・とも思ったが、この先生も含めて、残った生徒達の奮闘も今後の楽しみな点です。
論理的なアンジェリーナは色ボケしなければ、個人的にはとても好きなキャラだったのだが・・・。
{/netabare}

1・2話
正直パッとしないお話で始まりましたが、キャラは嫌いじゃないし、ただの学園ものでもなさそうなので、一応継続視聴してみます。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 26

しるまりる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

おもわぬところで名作に出会った

この作品はタイトルで損しているかなと。
このタイトルだと、教室で起きる危機的状況から大きく逸脱するような展開は想像しにくいです。が、実際は物語は教室にとどまらず、会社組織における暗闘あり、政界の手練手管あり、宇宙をロケットで駆け抜けるシーンありと広がりを見せます。

僕は評価の点数をつけるときに滅多に5.0はつけないのだけど、この作品は「物語の評価」に5.0つけちゃいました。
後半の怒涛の展開と思わぬ伏線回収には涙を流さずにはいられませんでした。
第1話と最終話の対になる物語構成もすばらしいですね。

主人公2人のギミックが面白く、片方が上司で生徒、片方が部下で先生という関係性なので、物語の場面場面で立場の強弱が変わります。
部下が稟議書を上司に止められたかと思えば、生徒が先生に赤点で補修にされるなど、ころころ目まぐるしくて面白い関係が物語を通して描かれ、非常にいいスパイスになっています。僕の見てきたたくさんのアニメでも、こういうギミックはなかったはず。

ヒロイン2人の設定もよく、それぞれが主人公の片方を好きになる理由に筋が通っていて、見ていて気持ちがよく、応援したくなります。ハーレムアニメの、謎の好きになる理由とは一味違います。

主人公ズとヒロインズ以外の登場キャラクターもみな魅力的。物語のためだけに存在するかわいそうなキャラは見当たらなかったですね。みんな生きています。

さらに、べたに水着/温泉回も備えていて隙なし。

このアニメは奇麗に完結しているうえに次回作を出す余地が残されているので、次回作がもし出るなら絶対観たいですね。

髪の毛のロングで両側にリボン結んだ子がかわいいです!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 14

85.8 23 ラブコメで高校生なアニメランキング23位
その着せ替え人形は恋をする(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (759)
2615人が棚に入れました
雛人形の顔を作る、「頭師(かしらし)」を目指す男子高校生・五条新菜(わかな)。 真面目で雛人形作りに一途な反面、同世代の流行には疎く、中々クラスに馴染めずにいる。 そんな新菜にとって、いつもクラスの輪の中心にいる人気者・喜多川海夢(まりん)はまるで別世界の住人。 けれどある日、思わぬことをきっかけに、海夢と秘密を共有することになって……!? 決して交わるはずのなかった2人の世界が、動き出す――! 『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて連載中・福田晋一による大人気原作を、CloverWorksが待望のアニメ化! 豪華スタッフが贈る、コスキュン? ストーリー!

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

高レベルのギャル系ラブコメ…ラブよりギャグ要素高めですけど。

 多分4回見たと思いますが、4回目は10話に入ったところで止めています。10話以降の出来が今一つな気がします。

 やはり本作は1~5話が一番面白いです。というのはやはりコスプレのノウハウと海夢が五条君に惹かれてくところがダブルで入っているうえに、おじいちゃんとか「行動力」とかギャグも非常に冴えていました。エロももちろん五条君ギャグになる適度な感じだったと思います。
 綺麗という言葉を使った演出で海夢が堕ちるのもまた、良かったと思います。

 1点だけちょっとなあというのが、五条君が試験とおじいちゃんの腰の件とコスプレが重なっていて無理をしているところで、最後海夢が泣くところですね。あれ、海夢は多分本気で反省しているんでしょうけど、無意識的に自動的にあれが出来てしまう女性のあざとさも透けて見えました。

 6話~9話のジュジュ様もノウハウと言う点では前半に劣らず感心したし、ジュジュ様のキャラも面白かったと思います。ただ、海夢が五条君好きと言葉だけになってしまった感がありました。オムライスは良かったですけど。ギャル系の女子として押し倒しに行くのか、ギャルなのに純情になってしまうのか、その辺の動きが欲しかったかなあと思います。

 この中間パートは話もいいですけど、演出と作画で魅せました。

 6話の演出は、海夢が電車に乗っている場面、ガラス窓に映った表情と学習塾のポスターの男女の演出良かったですね。
 そして8話後半の作画が非常に良かったですね。前半の止め絵も実はかなり手が込んでいましたが、後半の不思議なヌルヌル感が砂浜の解放感とセットになって、非常に見ごたえがある画面になっていました。青春を全力でアニメにした感じでした。

 で、10話以降なんですけど、なんとなくつないだだけ…の印象でした。ここでせっかくエロと純情のどっち?が出来ると思ったのになんか中途半端でしたし、コスプレノウハウもあまりなかったと思います。エッチコスプレがメインなんでしょうか?
 だったら、衣装と恋愛の進捗がシンクロした方が面白くなったのでは?と思います。


 OPEDは非常に凝っていてセンスが光っていました。

 全体的に気に入らないのは、写真をそのままアニメに加工したような背景美術です。また、それとは逆に気の抜けたようなのっぺりした背景も時々ありました。いずれにせよ人物が浮いてしまいます。アニメを見ている醍醐味が…


 本作は、テーマ性というよりも、ストーリーとキャラ、ギャグ、微エロを楽しむエンタメ作品ではありますが、ラブ要素とコスプレ要素が上手く絡み合ってレベルの高い作品になっていると思います。
 面白さでいうなら、この数年のアニメの中では再視聴に耐えうるかなりの水準だと思います。

 なお、原作は9巻まで既読で海夢の男装回が最高なので楽しみです。楽しみですけど、ダラダラ行くのだけはやめて欲しい。2期できっぱり結論を。



 現在、リアルタイムで視聴しながら書いた各話ごとのレビューや追記など、ごちゃごちゃしている作品をまとめ中です。主旨はほぼ変えていませんが、その後気が付いたところを書き加えています。
 
 22年12月までに書いた内容を23年7月にまとめ・追記しました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 45
ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

今期のダークホース

ガッチガチに枠組み固められているけど
(制作アニプレックス傘下、OP/EDソニー・ミュージックアーティスツ)

引っ込み思案&コミュ障だけど、雛人形職人を目指す五条と、
美人で気さくな喜多川(趣味コスプレ)が織りなすラブコメ。
原作面白いので期待大。

12話
{netabare}
花火大会END

個人的に今期の覇権アニメだったかな。
{/netabare}

11話
{netabare}
五条君、マンガ喫茶とラブホを体験する回。
文化祭は2期?かな。
{/netabare}

10話
{netabare}
Aパート
合わせ終了後の話。

Bパート
新コスと五条君の服を買いに行くぞ回。
喜多川さんの行動力っ!
{/netabare}

9話
{netabare}
合わせの撮影終了でOK?

ジュジュ様妹の男装コスに喜多川さんは分かるけど、
ジュジュ様も興奮とか、2人とも自重よろー
{/netabare}

7話~8話
{netabare}
ジュジュ様姉妹との顔合わせからの合わせからの
ロケハン+試験も終わったし、そうだ海に行こう!回。

喜多川さんの行動力!!
{/netabare}

6話
{netabare}
五条君に新たなコス衣装の依頼。
依頼相手は、喜多川さん憧れのジュジュ様。

五条君の見つけ方が、コス会場からのストーキングとかダメ絶対!
憧れのジュジュ様にも臆せず切り込んでいく喜多川さん流石。

従妹の姉ちゃん、男子高校生は、女性用ストッキング普通に持っては
いないと思うよw
{/netabare}

5話
{netabare}
人間力高すぎ喜多川さんが見れる回。

五条君、喜多川さんを見習って行こう!
{/netabare}

4話
{netabare}
喜多川さん、報連相大事ー!
五条君、相談大事ー!

無事、雫たんコス完成おめでとう!
{/netabare}

3話
{netabare}
五条君、自意識過剰過ぎ。

喜多川さんの友達たちも、理解度高いから、
五条、すんなり受け入れていていい人たちだなと。

逆に、喜多川さんと五条君が釣り合わないとこそこそ言ってた外野、
派手な美人=派手なイケメンと付き合うとは限らないゾ!
{/netabare}

2話
{netabare}
喜多川さん、人の懐に入るのが巧い!
そしてブレない!
さり気なく、手土産持ってくるのはいいけど、
ググって、五条家特定とか怖いよw
{/netabare}

1話
{netabare}
五条君のトラウマ過去と喜多川さんとの出会い。

まさか、喜多川さんがいきなり脱ぐとは…
その後、コスプレ衣装に着替えるけど、制作は魅せ方狙っている感があるよね。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 12

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

その着せ替え人形は恋をしてしまった

ひな人形を作成する男子高校生とアニメのキャラクターになりきりたい女子高校生。この二人は全く違った世界を生きていますが、思わぬ接点で出会った二人の物語です。

物語には高校生らしい若さと輝きがあります。
そして二人のそれぞれの夢が描かれており、未来への希望が感じられます。
ヒロインの性格がとても気持ちよく、最後まで楽しませていただきました。


主人公は高校一年の五条 新菜(ごじょう わかな)。彼の家はひな人形の製作をしており、新菜は雛人形の顔を作る職人「頭師(かしらし)」を目指して日々努力しています。
但し、彼はクラスの人たちと趣味が異なるため、クラスには馴染めていません。いつも一人で学生生活を過ごしています。

そんな新菜がまぶしく感じるクラスメートがヒロインの喜多川 海夢(きたがわ まりん)。彼女は美人で明るく、いつも多くの友達に囲まれています。

新菜はいつもクラスメイトから掃除当番を押しつけられていますが、自分では頼りにされていると勘違いしています。
そんな新菜に海夢は、「頼られているのじゃなくパシられているだけ!」と真実を伝え、「自分の気持ちは自分のために言わなければ」と諭します。
海夢は自分の気持ちに嘘がつけない女性。きっと海夢はいつもパシられている新菜を助けたかったのでしょう。

私達は、たとえ正しいことでも相手に嫌われたくないので、悪い点を指摘するのにためらいます。でも、それは結局、相手よりも自分を大切にしているためです。
きっと海夢は、自分と同じように友達も大切にしているのでしょうね。
だから海夢はいつも友達から慕われているのだと思います。


そして更に海夢は、新菜が大事にしているひな人形の顔を見て、「奇麗」と言ってくれました。
その言葉は新菜にとって何よりも嬉しい言葉でした。自分が奇麗だと感じているものを認めてくれたからです。

趣味は人によって違います。人の趣味を馬鹿にするのは、その人を馬鹿にするのと同じです。
コスプレの趣味がある海夢は自分の趣味を馬鹿にされたくないし、人の好きなものを決して馬鹿にしない女性でした。

私も、いい年をしてアニメが趣味です。
この趣味は小学生の頃から長い長い期間ずっと続いています。
「いい年をしてアニメなんか…」という人も確かにいます。
でも、自分の趣味は自分のためのものです。決して相手のためのものではありません。
人の趣味を馬鹿にする人は、結局は、物事の道理を理解できていない人なのです。


ある日の放課後、海夢と新菜が家庭科室で偶然出会います。そして新菜に服をつくる技術があることを知った海夢は、コスプレ衣装の制作を依頼します。
そこから二人の関係が進展していくのです。

新菜にとって海夢は憧れの存在です。「自分なんかが恋人になれるわけが無い」と、最初から諦めています。
でも、コスプレ衣装の制作を通じて海夢は、いつの間にか新菜に恋をしてしまいます。
男の魅力は顔やスタイルではありません。新菜には卓越した特技があります。
おそらく海夢は、その特技と新菜の真面目さや優しさに魅かれたようです。


この物語では、コスプレ衣装を着る人たちの気持ちが凄くわかりやすく表現されていました。
今やアニメのコスプレ衣装を着る人たちは世界中に沢山います。
イベントのたびに海外から日本へやってくる人たちもかなりいます。
コロナの影響で中止が相次いだイベントですが、今年は多くの人たちが参加できることを期待します。

オープニングはスピラ・スピカが歌う「燦々デイズ」。とても活発で明るい歌です。
エンディングはあかせあかりが歌う「「恋ノ行方」。とっても楽しく心が和む歌です。
このエンディングは見ていても心が大変癒されますよ。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 62

80.2 24 ラブコメで高校生なアニメランキング24位
スキップとローファー(TVアニメ動画)

2023年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (400)
1184人が棚に入れました
地方の小さな中学校から、 東京の高偏差値高校に首席入学した岩倉美津未。 カンペキな生涯設計を胸に、ひとり上京してきた田舎の神童は、勉強はできるけれど距離感が独特でちょっとズレてる。 だから失敗することもあるけれど、その天然っぷりにクラスメイトたちはやわらかに感化されて、十人十色の個性はいつしか重なっていく。 知り合って、だんだんわかって、気づけば互いに通じ合う。だれもが経験する心のもやもや、チリチリした気持ち。わかりあえるきっかけをくれるのは、かけがえのない友達。 ときどき不協和音スレスレ、だけどいつのまにかハッピーなスクールライフ・コメディ!
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ほんわか学園ストーリーのお気に入り☆

[見終わって・・]※最終話感想は一番下です。
ほんわかした雰囲気、ミツミのキャラに毎回和まされてました☀
能登の方言とかミツミの実家の雰囲気もほんわかしてて好きでした♡私もあそこでお昼寝したい。。
それから、出てくる子たちが悩んだり励まされたり前向きな気持ちになったりしてる姿がとても素敵で、毎回楽しみで仕方ありませんでした(^^♪
OPもEDもすごく良かったし、OPのダンスもEDのミツミが歩く姿やミツミネコも可愛かった。
人気も出たし、2期ありそうかなって思ってますけど・・
これからの展開はちょっと雰囲気変わったりするけど泣けるシーンもあるのでぜひぜひお願いしたいです。

[初回感想]
石川県から東京の高偏差値校に進学した岩倉美津未(いわくらみつみ)とクラスメートたちのほんわか学園ストーリー・・かな。(あえてラブコメとは言わない。。)

原作は月刊アフタヌーン連載中でコミックスは8巻まで既刊。原作既読です。
原作読んで「これ好きだわぁ。。」って思ってアニメ化をすごく楽しみにしてました☆

一応ラブコメ・・ではあるんだけど、私が感じたこの作品の魅力は他のところにあって。

主人公のミツミのまっすぐで天然なところにも和まされたし、周りのクラスメイトたちもそれぞれいろんなタイプの子がいるんだけど、{netabare} タイプの違う子たちがミツミを中心に仲良くなっていく{/netabare}ところもすごく好き♡
あー私も高校生に戻ってこんな風にミツミたちと友達になって学園生活したいなぁ・・なんて妄想しながら読んでましたw

で、期待ハードルを上げつつアニメ視聴!!
1話見た感じだと作画はやわらかい感じで綺麗で好印象☆
なかなか良い感じで、なんとなく久々に毎話感想書きたくなりました(^^♪

1話「ピカピカ」
{netabare} 石川の方言に癒される(´-ω-`)方言ってなんであんなにほんわかして癒されるんだろね。
イケメンに気に入られて友達になる展開はよくある展開ではあるんだけど、後ろの子とも素直に友達になってるところとか、ミツミいい子だな(*'ω'*)
遅刻しそうで思わず裸足で走ったり自己紹介まじめに考えて寝れなかったりとか、和むわ~。{/netabare}

2話「そわそわ うろうろ」
{netabare}人と人との距離感って難しいよね。
でもカンペキな正解なんてないし、ミツミみたいに考えすぎないで自然体でいくのが一番いいんだと思う。それで合わないんであればそれはそれだし。
志摩くんのこと、間違ってサトちゃんって呼んだとこ、私も中学生の時、音楽の先生がなんとなく母に似てて、間違って呼んでしまいすごく恥ずかしかったことを思い出しましたw{/netabare}

3話「フワフワ バチバチ」
{netabare}よく知らないから、見た目とかでその人を判断しちゃったり・・
この人私とはちょっとタイプ違うかなぁとか。
実際はちゃんと話してみたりすると印象が変わる人も結構多かったりするんだけどね・・
でも誠(まこっちゃん)みたいになかなか気軽に入っていけない気持ちとか、結月(ゆづ)みたいにタイプ違うって決めつけられたりする寂しさもなんかわかる。
だからまこっちゃんがスタバでみんなで撮った写真に嬉しくなって背伸びしちゃう気持ちも、メールもらってすごく嬉しいゆづの気持ちもわかるなぁ。
この作品のこういうとこ、すごく好きです♡{/netabare}

4話「ピリピリ カツカツ」
{netabare}兼近先輩に強引に頼まれたことを先輩なりに部活のために必死なんだと思う、と言ったりとか高嶺先輩のストイックなところに素直にすごいなってあこがれたり。
そんな、他人のいいところを自然と見るようにしてるミツミを見てると和みます☀
高嶺先輩も自分のスタイルに固執しないで、ミツミのマイペースなところに学んだりしてるとこもいいな。
この作品のおかげで毎週土曜朝はわたしの和みタイムになっちゃってます♡{/netabare}

5話「チクチク いそいそ」
{netabare}この話、原作読んだときから好きでした☀
心の許さじノートのシーン笑った。。
私がムカツク奴の名前を2つ覚える間に岩倉さんは親切にしてくれた人の名前を1つ覚えるんだ・・
このシーンも良かったけど
その後ミツミがミカに言った言葉がすごく良かった。人格的にはほめてないよもw
ゆづとまこっちゃんが何気ないしぐさとかで仲良くなってるのがわかるのもいいな。
みんなに浅漬け作ってくるというミツミのチョイス和むわ~{/netabare}

6話「シトシト チカチカ」
{netabare}シマくんが学校休んで心配するミツミだけど、他の女子の勝手な噂にちょっと気持ちが揺れて。
微妙にすれ違う二人の気持ち。
でもこういうのあるあるだよね。
本当の気持ちがちゃんと相手に伝わらないもどかしさというか。
ミツミがあらためてちゃんと自分の気持ちをシマくんに話して、お互いに気持ちが通じあって。
これって簡単なようでなかなかできないものだけど、ミツミらしいまっすぐさがちょっと眩しい。
逢いたいのに逃げたい
話したいのに言葉につまる
フミから聞いたそんな恋の気持ちと同じ気持ちになって動揺しちゃうとこ、かわいくて好き♡
あと、ミツミのはい゛とかおはよう゛とかの低音ボイスに笑っちゃいました。。{/netabare}

7話「パタパタ モテモテ」
{netabare}冒頭に流れるほんわかする音楽ですでに和まされちゃってるわたし。
努力して頑張ってる姿は誰かがちゃんと見てくれているものだ、ってよく聞くし、私もそうは思うけど、でもそれが報われることってなかったりすることも多いですよね。
兼近先輩の自分をさらけ出して他人を慰めようとするところ、かっこいいです♡
高嶺先輩のメモ帳、らしいなぁって思いながらも、自分をいい方に変えようってすごく努力してたりしてて、生徒会長からも学ぼうとするところも素敵だなって。
ほんと、この作品に出てくる子たちって精神的に大人な出来た子が多くて、いいオトナの私が毎回気づかされてます。。
あと、石川県産トモダチ100%にクスっと笑っちゃいました。
それから「のきゃ」にも和みました(^^♪{/netabare}

8話「ムワムワ いろいろ」
{netabare}女子4人のお泊り会🌙
4人それぞれの個性というか味が出てるところが見てて面白いし和む。。
変わりたいって頑張ってるけど自信が持てなくて傷つきたくない・・
昔の自分を懐かしく思い出しながら、ミカの背中を優しく押してあげるナオちゃんがカッコ良くて好き♡
4人で見てるホラー映画。まこっちゃんだけ平然としてるのに笑っちゃいました(^^♪{/netabare}

9話「トロトロ ルンルン」
{netabare}能登に帰省したミツミ。
空港からの懐かしい風景を見たミツミの表情。こういう細かいところも描いてるとこ好きです。
ミツミからもらったキーホルダーをさっそく付けてるお父さんとかも。
実家に帰ってお昼寝する気持ちよさ、わかる☀なんか落ち着くんだよね。
懐かしい同級生たちと方言で会話しながら花火したり。。和むわぁ。
嬉しいことをシマくんに無性に話したくなる気持ち・・それはもう恋ですね♡
シマくんの呟いた言葉からOPの眩しくて・・を思い浮かべました。{/netabare}

10話「バタバタ ポロポロ」
{netabare}文化祭!!
ミュージカルをやることになって準備に大忙しのみんな。
ミツミもあの調子で頑張りすぎてちょっと空回り。。
あーこの感じ、私も経験あるのでわかる・・
役のヨハンと自分を重ねてしまうシマくん。
ミツミの、まだ引き返せるって言葉に、起き上がるのムチャクチャ得意なんだからって言葉に勇気づけられて。
二人の即興ミュージカルすごく可愛かった♡{/netabare}

11話「ワイワイ ザワザワ」
{netabare}文化祭って昔の知り合いが見に来たりすることあるよね。
知り合いにゆづのことフォローしてるまこっちゃん見ててちょっと泣けた。。
「まだ半年って感じしないよね、私たち」ってゆづが嬉しそうに言うとこ、そしてそれを聞いたミツミがスキップするシーン、好きです。
「脚本のこととか考えていない自分が想像できない」って兼近先輩のセリフ、何気にかっこいいしうらやましい。
シマくんの弟くん、しっかりハキハキしてるように見えたのは周りに気を使ってたから。
でも身内の姿を見て安心して泣いちゃう気持ちはわかるなぁ。
とうとう次回は最終話。。{/netabare}

12話「キラキラ」
{netabare}コアリクイの威嚇ポーズ笑った。。
幼馴染って深くていいなって素直に思えるミツミがいい子で眩しい・・
文化祭が終わった後の達成感と高揚感と寂寥感と。。
それぞれの子たちの思い、悔しい気持ちも含めていい思い出になるんだろな。
ちょっぴりココロの鎧が取れて、ミツミからはいつもより子供っぽく見えたシマくん。
1期としてはいい終わり方だったと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 48
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

【最終】モブ顔に騙された! →意外としっかり人物描写された青春群像劇

【レビューNo.66】((最終レビュー)初回登録:2023/6/21)
コミック原作で2023年作品。全12話。
正直1話の段階では切るか迷ったが、お付き合いあるレビュアーさんの勧めもあり
「癒し枠」位で保留の予定でしたが、2話で評価が一転。これは侮れない作品かも。

(ストーリー)
岩倉美津未は中学卒業を機に、石川県のはしっこから東京の高偏差値高校へ進学した。
(高校を首席入学する位成績は優秀)
理想に燃えて鼻息も荒く、胸躍らせて初日の登校を迎えるも、いきなり都会の洗礼を
受け道に迷う事態に。そこで同じ学校のイケメン男子・志摩聡介に出会い、無事ピン
チを切り抜ける。美津未の周りには聡介をはじめ、個性的な仲間が集まりだして・・・

(評 価)
・第1-2話:意外としっかりした青春群像劇の予感?!
 {netabare}・結構衝撃的なモブ顔の主人公
  率直な最初の感想がコレ。のちに美少女改変され、詐欺とまで言われた伝説のモブ
  顔「神のみ/小阪ちひろ」の再来かとwwwそんな容姿に加え、
  ・妙に気合が入っているが、どこか空回っている
  ・田舎育ちで純朴、天然なところがある
  ってことで、1話の段階ではこの美津未のドジぶりを愛でるような「緩い日常系癒し
  アニメ」かと思ったですが・・・

 ・意外としっかりした青春群像劇の予感?!
  ところが2話になって、美津未の周りの人間模様が急にきな臭くなってきました。
  OP映像を見た感じでは、美津未の他には聡介をはじめ6人位が物語の中心になりそ
  うですが、今回気になった人物をピックアップ。
  ●江頭ミカ
   実は1話で気になっていたのですが、後ろの席で美津未が話かけても無視だったの
   に、美津未が聡介とIDを交換した途端、急にすり寄ってきたんだよな。
   やはりあれは伏線だったようで、2話では露骨に聡介狙いで、聡介と妙に親しい美
   津未が気に入らないらしく、妨害工作や美津未をダシに聡介に近づこうしたりと、
   嫌なキャラが目に付く。(当初は「誰も傷つかない優しい世界」をイメージしてた
   だけに個人的には意外な存在)
  ●村重結月
   クールビューティ系で近寄りがたい雰囲気があるが、純朴な美津未のことは放って
   おけないのか、ミカのことなどフォローはしていた。根はいい子っぽい。
   ただ他の人とはまだ壁がありそうで・・・
  ●志摩聡介
   草食系イケメン男子で人当りはよい。初っ端からいろいろやらかしている美津未に
   自分にはない(あるいは失った)何かを感じているようで、美津未には好意的。
   でも触れられたくない過去がある描写がラストになされて・・・
  各キャラとも何かしら心に葛藤を抱えているような感じで、これらのキャラ達が純朴
  で真っすぐな美津未と関わることで、お互いが成長していく「青春群像劇」っぽい物
  語になっていきそうな予感?!
  (個人的には「特殊設定と熱量を抜いた『ReLIFE』」的なものをイメージ?!)

 個人的には2話で評価が一転、俄然面白くなってきたという印象ですね。 
 正直今の段階ではなんとも言えないですが、ミカのようなキャラだったり、聡介が最後
 に見せた厳しい態度だったり、単に「緩い」とか「爽やか」だけでは終わらない感じで
 すね。意外と厳しい「インコース攻め」とかもあるかも。
 これは来週も楽しみです。{/netabare}

・第3話:作品の輪郭が見えてきたかな
 {netabare}・「ReLIFE」とは少し異なる青春群像劇
  やはり本作は、美津未と関わることで、お互いが成長していく「青春群像劇」とい
  うのが基本路線のように思いました。ただ前回
  >「特殊設定と熱量を抜いた『ReLIFE』」的ものをイメージ?!
  と書きましたが、少しアプローチは異なるようですね。
  ・ReLIFE:主人公たちが状況改善のために動いたりして、直接的にぶつかり合って
       お互いを理解し合いながら、成長していく。
  ・本作:美津未の純朴で真っすぐな部分に触れ、自分の心のわだかまり等に気づき
      内面と向き合いながら、第一歩を踏み出していく。
     (美津未がわかりやすい形で動くわけではない?!)
  まあ当然、全くぶつかり合いもなく全てが丸く収まるとか、そんなご都合主義の人
  間関係だけではないでしょうが、両作のキャラの魅力からすると、やはり方向性等
  は異なるんだろうなっと。

 ・今回も気になった人物をピックアップ 
  ●村重結月
   >ただ他の人とはまだ壁がありそうで・・・
   意外にもグループ内で上手くやっており、その辺りの空気を読んだコミュはきちん
   取れる模様。ただ自分のようなタイプを嫌う一定層がいることも理解している感じ
   で、やはり心に影がありそう。
  ●久留米誠
   今回の新キャラ。自分に陰キャという強い思い込みがあるようで、陽キャに対しコ
   ンプレックスを抱いている模様(結月や聡介は苦手なタイプ)。ただそういう自分
   を変えたいという思いも持っているようで・・・
  ●江頭ミカ
   美津未や誠に対し「引き立て役」と優越感に浸ったり、結月に「劣等感」を抱いた
   りと常に他人との比較に苛まれていたり、計算高さ等が垣間見れる。やはり作中で
   は、今のところ嫌なキャラ描写が目に付く。
   しかし彼女のもつ毒が、この作品の「緩さ」を上手く引き締めている感がある。

  終盤には、美津未に影響された誠が結月に「歩み寄りたい」という意思を表示、結月
  もそれに応える様が描写され、今後どういう関係になっていくのか楽しみですね。
  こうなるとやはり気になるのがミカ。一癖あるキャラだけに、美津未とどう近づいて
  いくのかが、今後の見どころになりそうですね。
  まだ3話ですが、予想以上に人物描写がしっかりしており、更に作品に対する好感度が
  上がりましたね。{/netabare}

・第4話:美津未はアインズ様?! なんか「オバロ」の”お約束”を観ている感覚
 {netabare}・前回から少し気になっていたんだが、
  ・久留米誠
   ・美津未:塩味とキャラメル味のポップコーンをほおばる。
    → 食わず嫌いで人の1面しか見ていない自分に気づく。多様性を認めることの
      大切さを理解する。
  ・高嶺先輩(生徒会のストイックなキャラ)
   ・美津未:バスの時間を気にせずマイペースな振る舞い
    → スケジュールに追われ周りを見ていなかったことに気づく。もっと心に余裕
      を持つことの大切さを理解する。
  なんかこの構図って「オバロ」の”お約束”
  ・アインズ:その場しのぎ等特に深い意味のない言動
  ・側近たち:「さすが、アインズ様。これにはこういう狙いがあるのですね!」
  ・アインズ:(えっそうなの?!)
  を見ているような感覚なのは私だけ?!
  よくいえば「美津未の飾らない自然体の振る舞いが、周りに好影響を与える」ってこと
  なんだけど、やってることがポップコーンを食べるとか、猫を拾ってくるとか、ホント
  くだらないことなんだよなあwww。むしろそこから学びを得る周りのキャラの方が、
  「お前らどんだけ優秀やねん!」って感じなんだがw
 ・高嶺先輩との絡みは、美津未の「先輩への一片の曇りのない尊敬の念」が彼女らしくて
  とても微笑ましく、また「正反対のキャラを組み合せることで起こる笑い」は王道なが
  らも丁寧に描いていたので楽しませてもらいました。

 正直思っていたものと違ってきたので「??」ってところはありますが、作品としては微
 笑ましく観れているので、今後の展開に注目ですね。{/netabare}

・第5話:ようやく王道展開、ミカ目線から美津未の人間性を語る演出は〇
 {netabare}・>やはり気になるのがミカ。一癖あるキャラだけに、美津未とどう近づいていくのか
  懸案だった「美津未×ミカ」回きましたね。
  ・美津未の方からミカにバレーボールの指導をお願い
   → ミカ「どうして村重さんじゃなく、私に頼んだの?」
     美津未「今まで嘘はいってないし、江頭さんの方が忌憚ない意見をいってくれそう。」
  だから、これが本来のあるべき姿でしょ。前回までの
  ・美津未:ポップコーンをほおばる →誠「私変わらなきゃ!」
  ・美津未:猫を拾ってくる →高嶺先輩「私変わらなきゃ!」
  って、一体何なんだよwww
  それと最後の「人格的にはそんなに褒めてないよ」はオチとして秀逸で、美津未の意外
  な一面も見れて面白かったなとw
 ・今回ミカのモノローグ等が多かったですが
  「私が嫌な人の名前を2つ覚える間に、彼女は親切にしてくれた人の名を1つ覚えるのだろう」
  「メンタル強!結局あの選択ができるんだから羨ましいよ。」
  「志摩君にないものは、ああいう子が持ってたりっするのかなって。」
  ミカ目線から美津未の人間性を語る演出はかなりよかったですね。
 ・ミカは「浮かないように周りに合わせていた自分」にコンプレックスがあったようで、
  それとは正反対の「素のままで周りに受け入れてもらえる」美津未に嫉妬や嫌悪感の
  ようなものを抱いていたようです。
  今後2人の距離がどこまで縮まっていくのかに注目ですね。
 ・あと「美津未×聡介」も流されるままに聡介の善意に頼っていた今の関係を見つめ直す
  描写もあり、こちらも美津未の今後の動向が気になりますね。

 正直3.4話の「アインズ様」展開は「??」な感じだったのですが、今回は「美津未×ミカ」
 「美津未×聡介」で正統な青春像群像劇っぽい感じはよかったかなっと。{/netabare}

・第6-7話:第1部(?)終了、新たなる展開の中盤へ
 {netabare}5話で「美津未×ミカ」を描いたことで、美津未との関わりが不透明だったキャラが一旦
 整理され、6話からは中盤に入ったのかなって印象ですね。
 やはり「ReLIFE」のような「熱さ」ではなく、日常系のような緩さやほっこり感もあるが、
 それでいて、この作品らしくしっかりとこの年頃の「葛藤」や「成長」を描いていくって
 感じの青春群像劇なのかなっと。

 ●×聡介
  ・美津未は「恋愛ビギナー?」らしく、聡介への気持ちが「恋なのか別のものなのか」
   混乱している模様。でも少なくても友達の一人として大切だと認識しているのは確か。
   一方の聡介も、「美津未は今までの女友達とは違う特別な存在」と認識しているが、
   それは「恋愛感情」かは不明です。
  ・あえていうなら「名前のない感情」みたいな?!
   でもそれがこの作品らくしていいのかなっと。最近の学園モノは「恋愛至上主義」的
   な作品ばかりな感じなので、こういう「恋か友情か曖昧ながらも、まずは『お互いに
   大切な存在』として、その気持ちに素直に従う」という関係性はある意味心地よさを
   感じますね。無理に恋愛を前面に押し出さず、「青春の1コマ」として自然体で扱う。
   そんな感じが、この作品にはちょうどいいのかなっと。
 ●×ミカ、×結月
  ・ミカは前回のモノローグで、美津未に対するわがたまりは大分氷解したように感じま
   した。ただ作中では、
   ・皆と打ち解けて仲良くしているようで、「夏休みの女子会予定」に自分も入っている
    ことに戸惑い(?)を見せる。
   ・6話で「聡介×美津未」を応援する描写をしながら、7話で2人で動物園に行く話を
    聞いて面白くないような描写もある。
   まだ複雑な心模様を見せています。ある意味ミカのキャラをよく表しているといえば、
   そのようにも感じられるところですね。
   美津未の相談に(いい意味で)少し毒を含んだアドバイスを返すなど、この「優しい
   世界」の中では少し異質なところが、個人的には嫌いではないですね。
  ・一方結月は始めから美津未に好意的だった分、ほとんど掘り下げされていないんです
   よね。(彼女だけが美津未に関するモノローグがない)
   でも前述した通り、「自分に一定数のアンチが存在する」ことを理解しているフシが
   あるので、今後その辺りからの掘り下げがあるかもしれません。
 ●×生徒会
  ・美津未は生徒会・書記に任命されたようで、活動も本格化した模様。
   生徒会といえば高嶺先輩ですが、生徒会長選挙で敗れたことにショックを受けている
   感じ( 現在副会長)。
   ただそこから彼女なりに立ち直り、(先輩への一片の曇りのない尊敬の念の)美津未
   の態度は相変わらずで、結構いいコンビですね。
  ・一方生徒会長の座に就いたのが、風上先輩。
   ・イケメンで陽キャなので、他生徒からの人気が高い。
   ・生徒会長になったのは「点数稼ぎ」と友達には話してた。(なので本心は不明)
   今後の生徒会活動の中でその辺りの掘り下げがあるのか、尺の都合でほぼ今回だけの
   キャラなのか。正直個人的には、どう受け止めたらいいのかわからんキャラですねw

 7話のラストで、聡介の知り合いのモデル梨々華が登場したり(何か一波乱あるのか?)、
 物語は夏休みに入るのでプライベートでの友達とのイベントや(石川への)帰省も予定し
 ているようで、今後の展開が楽しみな半面、(この辺でどの位尺を使うかによりますが)
 上記で中盤といいましたが、意外とキツキツな状況かもと少し気になるところですね。
 (「ReLIFE」は夏休みENDでしたが、夏休みENDにするにはちとエピソードが足りない
  感じがするので、2学期入りするのかなあ?そうなると尺がどうなのかと・・・){/netabare}

・第8-9話:予想に反し、あっという間に夏休み終わったな
 {netabare}>そうなると尺がどうなのかと・・・
 前回尺が心配と書いたのだが
 (8話)
  ・動物園
  ・女子会
  ・聡介×梨々華
 (9話)
  ・石川への帰省
  と一気にイベントを消化したので、いい感じの尺配分になったという印象ですね。

 ●美津未×聡介
  2人で動物園ですが、行く前はラブコメ展開を匂わせながらも、いざ始まってみるとな
  んか恋愛より友達モードって感じでしたね。まあそこが本作の良さでもあるのですが。
  ・途中で帰ることに申し訳なさを感じる美津未
   → 聡介「またくればいいじゃん」
  ・帰り際に聡介の弟のことで、複雑な家庭環境を思わせる描写(お土産を渡しづらい)
   → 美津未「志摩君からもらうから嬉しんだよ!」
  今は友達として、お互いを思いやる関係が心地いい感じですね。

 ●ナオちゃん(美津未の叔父(?)で東京での保護者的存在)×ミカ
  動物園尾行や女子会等、ミカは自分の感情が上手くコントロール出来ていない行動が目
  につきましたが、ナオちゃんが大人の目線からいろいろとアドバイスするという新しい
  名コンビが誕生した感じですね。
  たしかにナオちゃんのアドバイスは、美津未らには出来ない内容ですし、ここでナオち
  ゃんが美津未以外のキャラと絡むのは、物語の幅を広げる上でもいい展開だと思います。
  今後も「ナオちゃん×ミカ」の絡みがあると面白いかな。まあ直接会えなくても、スマ
  ホでやりとりなんかでもいいですし。

 ●×結月、×誠
  女子会でついに結月の掘り下げきましたね。でも意外とあっさり終わった印象。やはり
  その容姿等から恋愛のイザコザに巻き込まれる等があり、中学では空気を読んでばかり
  だったようで、その反省から高校では肩に力が入り、少し近づきにくい雰囲気はそれに
  起因していたようです。なので今の友達関係が心地いいと。
  それにしても誠は、マイペースで意外と強心臓だな。女子3人がおしゃれの話をしてても
  、興味なしで会話に入る素振りすらなかったしな。一番この友達関係を謳歌してるのは
  意外とか彼女かもw
  (それにここ2話は「僕ヤバ・山田」ばりに、やたらお菓子を食ってた印象w)

 ●聡介×梨々華
  子役の頃から付き合いがあり、その頃梨々華が大きく炎上する事件が起こったのだが、
  その原因を作ったのが聡介であると、梨々華はずっと根に持っており、聡介もどこか負
  い目を感じている描写がみられます。
  この辺りも今期のうちに何か好転する流れになるのでしょうか。

 ●×帰省・2学期
  帰るとやっぱ方言が出るようですね。家族に会って、文乃をはじめ中学の同級生に会っ
  てと思ったら、半分で夏休みは終わり、早くも2学期開始ですか。でも視聴して納得。
  2学期は頭から文化祭一色。そして美津未のクラスは演劇に決まり、戸惑う聡介・・・
  この引きに合わせて構成した感じですね。

 ということで、残りで聡介の「過去との決別」的なものを描いて、綺麗に1クールで纏
 まりそうな感じですね。
 美津未の純朴で真っすぐな振る舞いが「聡介×梨々華」にどんな形で影響していくのか。
 最後にいつまでもウジウジしてる都会っ子どもに「石川県産・天然モノ」(本人は自称
 シティガールだがw)の眩しさをバシッとかましてやってもらいたいものです。

 (2023/6/2追記)
 個人的には、「聡介×梨々華」は夏休み中に決着するのかな、予想してたので・・・
 でもたしかに、文化祭の演劇に絡め、1期ラストの見せ場の構成の方がずっと面白いですね。
 なるほど、これはやられました。(まだ確定じゃないけどねw)
 これでラストが一気に楽しみになりましたね。{/netabare} 

・第10-11話:文化祭という舞台装置の中で、それぞれの心理を巧みに描写 
 {netabare}文化祭準備〜当日ということで
 ●美津未×聡介
  ・文化祭準備で空回る美津未をそっとフォローする聡介。彼は彼女に傷ついて欲しくな
   いと願うのですが・・・
   「私は多少ド派手に転ぶ人間だけど、その分起き上がるのもめちゃくちゃ得意」     
   そんな彼女を見て、「美津未ちゃんは美津未ちゃんだ」と思い直す聡介。
   また聡介はモノローグで「君がいて高校生活がちょっと楽しくなった」と語っており、
   やはり美津未は特別な存在のようです。

 ●誠×結月
  ・文化祭に来てくれた誠の友達を結月に紹介するも、友達は結月が苦手そう。以前自分
   がそうだったことを思い出し、友達に必死に結月のことをフォローする誠。そして結
   月にも友達のことをフォローして・・・
   最近お菓子を食ってる印象しかなかった誠でしたが、半年で人間的に大きく成長した
   様が伺えるいい演出でしたね。

 ●聡介×弟
  ・聡介の弟の迷子騒動。気丈に振舞っていた弟ですが、聡介の顔を見た途端張り詰めて
   いたものが切れたように泣き出して・・・
   聡介のもうひとつの問題「家庭環境」ですが、どうも再婚だったようで、自分の立ち
   位置が分からず、塾や友達の家に逃げ場を求めていたようです。そして弟との距離間
   も掴めずという感じでしたが、それは弟も同様だったようです。
   山田曰く「兄弟だと分かるわー、『気遣いい』良くも悪くもw」
   弟にとってはこの迷子のことだけでなく、今まで溜まっていたものを全て吐き出した
   という面があるのかも。
   本音を見せた弟との関係が一歩進みそうな、こちらもいい終わり方でした。
   全体的に文化祭を上手く使いつつ、それそれの心理を巧みに描写していた印象ですね。
   
 女子たちは美津未に影響を受け、好転していく描写が見られる中で、聡介だけが今だいろ
 いろなものに囚われて変われずにいるという・・・
 聡介は他の人に比べ、子供の頃からいろいろな体験をしすぎて(ある意味自分を守るため
 に)良くも悪くも一足先に大人びてしまってる印象がありますね。
 しかし、家庭の問題も好転の兆しが見えてきました。次は子役時代の過去との因縁ですが、
 梨々華も現れ役者はそろいました。どういう展開をみせてくれるのか、また美津未がどう
 関わることになるのか、来週も楽しみですね。

 あと個人的にツボだったのは演劇部の兼近先輩ですかね。自ら「借金取りのチンピラ役」
 で主演とか、高校生で何ちゅう脚本書いてんだよwwwしかも「後半の伏線回収が凄い」
 (友人評)とかどんな話か気になるじゃねーかw(原作ではどうなってるんでしょうね){/netabare}

・第12話:皆が少しずつでも前を向いて歩き出せそうな、成長を感じさせるラスト
 {netabare}●聡介×梨々華
  ・聡介は梨々華に対し
   ・破滅的なことはやりたくないが、前向きになることなら何でも協力する。
   ・今は学校が楽しい。
   ・梨々華「自分だけ幸せになりたいから、許して欲しいといっての?」
    → 肯定
   という、過去との決別を宣言します。
  ・それに対し梨々華は、
   ・「好きにしろ、その代わり2度と顔を見せないで!」といいつつも
   ・本当は「聡介だけが悪いのではない」ということも分かっている。
  今までは負の連鎖で、過去のしがらみから抜け出せずにいた2人ですが、聡介が第1歩を
  踏み出したことで、聡介だけでなく、梨々華もいずれ前を向いて進めそうなそんなエピ
  ソードでしたね。
   
 ●風上先輩×高嶺先輩
  これまで自分のことを語ることがなかった風上先輩ですが、
  ・エリートの家系に生まれ、部活も2年までと決められていた
   → 怪我で退部することに
  ・でも高校生らしいことを何かしたいと思った
  それで生徒会長に立候補したようで、またそれで高嶺先輩が生徒会長になれなかった
  ことに多少の負い目を感じていたようです。(彼女の強い思いを知っていた模様)
  彼もいろいろと思うところがあったようですね。

 ●美津未×聡介
  聡介には「スマートで大人っぽい男の子」というイメージを持っていた美津未でしたが、
  今日の聡介はなんだか子供もみたいで、それがちょっと嬉しく感じられて・・・
  前回書きましたが、やはり聡介はどこか大人の仮面を被っていたようで、それを脱ぎ捨
  てたことで、彼もようやく素顔が出せるようになったのでしょうか。
  そのきっかけを作ったのは、他でもない美津未なのですが・・・
 
 万事綺麗に解決したわけじゃないですが、それでも皆が少しずつでも前を向いて歩き出せ
 そうな、成長を感じさせるラストだっとと思います。{/netabare}

(最 終)
上述の通り、衝撃のモブ顔(笑)から一転、意外としっかりと人物描写された青春群像劇
だったなと。
前半は女子たちの心に抱えた葛藤と美津未との交わりにより変化していく様を描きつつ、
終盤は美津未に何かを感じながらも、なかなか一歩が踏み出せない聡介のドラマを魅せて
いくという、1クールの構成もよかったと思います。
それに「恋愛至上主義」の作品が多い中で、そこを下手に堀り下げなかった点も〇。
個人的には青春群像劇というとやはり「ReLIFE」と比較してしまうのですが、本作を観て
「『ReLIFE』って意外と『理』で描かれた作品だったんだな」
と、改めて気づいた次第ですね。
逆にいうと、本作は結構「感性優先」で描かれているのかなっと。
そういう意味では、本作は原作者なりの「人物描写」が見どころだと言えるのかも。

ただ個人的な好みの問題で、観ているときはそれなりに面白かったが「後日見返したい」
と思えるレベルではなかったかなっと。
何というか、少し深みが足りていないという印象ですかね。
(あと、ちょっと「優しい世界」すぎたかなっと) 

投稿 : 2024/11/23
♥ : 33
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

美津未とミカ

アニメーション制作:P.A.WORKS、
監督・シリーズ構成:出合小都美、副監督:阿部ゆり子、
キャラクターデザイン・総作画監督:梅下麻奈未、
総作画監督:井川麗奈、音楽:若林タカツグ、
原作:高松美咲(講談社「月刊アフタヌーン」連載)

第1話から心を掴まれた。
最初から期待値の大きさで高揚感を覚えたのは、
よりもいの1話以来だったかもしれない。

「スキップとローファー」というタイトルが良い。
青春真っただ中というイメージがあるし、
深読みすれば、ローファーでスキップするのは、
ちょっとやりづらい(私だけかもしれないが)。
楽し気にスキップしようとしても、
よほど足にフィットしていないと踵が抜けてしまう。
つまり、ちょっとそぐわない組み合わせ、
少しくらい、性格の違う関係性でも、
一緒にスキップすれば、より学園生活を楽しめる。
という意味で私は捉えていた。
実際は、作者によると「スキップ」と「ローファー」の
どちらも青春にふさわしいものだったので、
組み合わせたということだったそうだ。

でも、「少しのズレがあっても、
ポジティブな思考がみんなを元気にする」というのは、
この作品の大きなテーマなので、
このタイトルは、とても内容に合っているイメージだった。

主人公の岩倉美津未は、石川県の過疎の町から
東京の進学校に主席で合格してやって来た優秀な女の子。
入学式の日、電車を乗り間違えて、途方に暮れていたところを
遅刻して登校しようとしていた志摩聡介から声をかけられる。
一緒に学校まで走って何とか遅刻からは逃れたことから、
仲の良い友だちになる。
志摩聡介は、イケメンでクラスから注目の存在ということもあり、
美津未の周りには多くの人が集まるようになるのだった。

美津未は天然で真っ直ぐな女の子だが、
他人の行動にも思いを馳せることができる。
他者の立場を想像し、慮れる。
他者をフラットな視線で見つめ、
良い部分を発見することに長けていた。
しかし、そんなふるまいや考え方は、
長年やってこなかった人にとって、眩しすぎる。
嫉妬心と憧憬。
そのあたりの機微を上手く見せているのが「江頭ミカ」という
キャラクターだった。

ミカはごく普通の女性の感覚を掬い取ったような存在。
「村重結月、こういうあからさまな美人は誘いたくなかったな」
「ラッキーだったね、岩倉さん。そのまんま受け入れてもらえて。
私みたいに食べたいもの我慢して、キラキラした部活に入って、
キラキラしたグループに入って、
そんな努力しなくても良かったんだもんね」
「飛び切りの美人でもなければ、純粋で真っ直ぐにもなれない。
私を一体…誰が選ぶ?」

幼い頃は肥満児で周りから馬鹿にされていたミカは、
自分を良く見せるために多くの努力を積み重ねてきた。
食事を制限する。キラキラした生活を送るために、
部活にバレーボールを選び、必死になって練習した。
ファッションのことも勉強し、隙のない着こなしができるようになった。
人の顔色も女性特有の男子にまつわる嫉妬や妬みも敏感に察知して、
対処できるようになった。
ある意味、ミカも高嶺副委員長と同じように、
全てのことに愚直に取り組む人間なのだった。

しかし、ミカの場合、これまでの経験によって
出発点で「他者は信用できないから、
つけこまれないようにしなければならない」という考えが、
人間的な根幹になっている。
そして、作者にとって「典型的な女子」という位置づけで
捉えられているのではないだろうか。
群像劇として描かれているこの作品だが、
結月や誠とは、心情の捉え方の深みが
一段階違うように感じる。
それだけ重要なキャラクターということだろう。

{netabare}5話では美津未とミカのふたりが、
1年生が使用日となっていた昼休みの体育館で、
上級生から理不尽な扱いを受ける。
ミカはルールを守らない上級生の苗字を
「心の許さじノート」に刻み付けるが、
美津未は助けてくれた上級生の名前を覚えていた。
そのことに気づいたミカは、自分の思考を反省する。{/netabare}

他者との関わり合いには、すれ違いも「悪意」も必ずある。
そのことを踏まえた上で「いかに私たちは真っ直ぐに生きられるか」と
いうことを問いかけているようにも思える。
ここが、おそらく大切なテーマのひとつなのだろう。
美津未と志摩の淡い恋心を描きつつ、
美津未とミカを徹底的に対比している。

とはいえ、ミカ以外のキャラクターの描き方も丁寧だ。
結月の美術の展示での想い。
誠の偏見と友達に対する考え。
高嶺副院長の学園生活における理想。
志摩の他者との距離感や母親との関係、達観した思考。
どのキャラにもしっかりとしたバックボーンがあり、
そういう意味でもとても好感が持てる。

美津未という理想的な生き方。
失敗ですらプラスに変えていくしなやかさを見ていると、
心が浄化されていくように感じる。

P.A.WORKSの演出も好感だった。
スイカを食べる音でのどかな時間の流れを表現したり、
キャラの心情の見せ方も良かった。
そして、多くの人が指摘している
OPの美津未&志摩のダンスシーン。
初めて観たときから釘付けになったほど、
可愛くてセンスのある動きで、作り手の才能を感じた。
(2023年8月6日初投稿)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 46

68.6 25 ラブコメで高校生なアニメランキング25位
宇崎ちゃんは遊びたい!ωダブル(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (183)
717人が棚に入れました
大学3年生の桜井真一は、ウザ絡みしてくる後輩“宇崎ちゃん”こと宇崎花に振り回されながらも、何だかんだ退屈する事のない夏休みを過ごしたが……宇崎ちゃんはまだまだ遊び足りない! 秋は学園祭、冬にはクリスマスとイベントが盛りだくさん! さらに今度は、愉快な宇崎ちゃん一家も加わってますます賑やかに……!? 見守られたり、もてあそばれたり、背中を押されたり。“ただの先輩と後輩”な2人の日常に少しずつ変化のきざしが見え始める!? ウザさもカワいさもωな“ウザカワ系”後輩との青春ドタバタラブコメ、再びスタート!


声優・キャラクター
大空直美、赤羽根健治
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