ツンデレでドタバタなおすすめアニメランキング 16

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早速見ていきましょう!

96.0 1 ツンデレでドタバタなアニメランキング1位
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 4.0 (1729)
7542人が棚に入れました
家柄も人柄も良し!!将来を期待された秀才が集う秀知院学園!!その生徒会で出会った、副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行は互いに惹かれているはずだが…何もないまま半年が経過!!プライドが高く素直になれない2人は、面倒臭いことに、"如何に相手に告白させるか"ばかりを考えるようになってしまった!? 恋愛は成就するまでが楽しい!!新感覚"頭脳戦"ラブコメ、開戦!!

声優・キャラクター
古賀葵、古川慎、小原好美、鈴木崚汰、花守ゆみり、青山穣
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

かぐやさん可愛いくてたまらない。

このアニメを見て原作を読みたくなった。かぐやさんのあまりの可愛さにキュンキュンしっぱなし。古賀葵の演技も役にぴったりで好き。心の機微が何とも言えない。所々、バカップルと化している。
お仕えしている早坂も好き。

続きもアニメ早く。

印象に残ったところをネタバレ込みの感想
{netabare}
最初はお互いに告白するというなら付き合ってやらないこともないみたいな感じだったけど、いつの間にか両想いに。
会長は子供が9人欲しいだなんて。
7話の石上君の彼女持ち運動部嫌いの話は凄く共感してしまった。
ちんちんで爆笑するという小学校低学年で経験することを高校生になって経験するかぐやさんはツンツンしつつも、面倒見も良い。
11話。駄菓子屋のじいちゃんに謝れ。
唐突に始まるグルメ。謎すぎるラーメン戦。豚骨とかバリカタとか福岡好きなの?ラーメン四天王濃い。
ずっとコメディできてたのに、急にかぐやの切ないエピソード。呼びつけておいて放置プレイする父親くそすぎて腹立つ。予定を変更してまで行こうとした花火大会に行くことを許されない。自転車を飛ばしてかぐやさんの元へ向かう白銀と早坂の協力を得て屋敷から脱出し、ラーメン四天王の運転するタクシーに乗るかぐやさん、行き違い。さらに、花火に間に合わず、泣いて悲しむかぐやさんの元に白銀が花火を見せてやると登場するとかかっこいい。ラーメン四天王の力を借りて千葉までぶっ飛ばす。かぐやさん惚れるに決まってる。気持ちは分からんでもないけど、格好良かったから後からそんなに恥ずかしがらなくても。かぐやさんの好き避けで余計に辛い。CROSSOVERからのアスタリスク、デルタ。良い雰囲気になったのに、最後をしっかりギャグで締めてくれて最高。痛いの意味が違う。そして、例のカップルうぜえ。
{/netabare}

OP
ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花 歌 鈴木雅之
アニソン界の大型新人。こんな凄い人が新人だなんて半端ないって。映像のキャラクターの動きが演出と相まって癖になる。千花の動きも良い。
ED
センチメンタルクライシス 歌 halca
チカっとチカ千花っ♡ 歌 藤原千花(小原好美)
ダンスが可愛いと少し話題に。一回しかEDで使われなかったのは残念。ドーンだYO♬



以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 映画に誘わせたい/かぐや様は止められたい/かぐや様はいただきたい
将来を期待された秀才が集う秀知院学園。その生徒会副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行は互いに惹かれているはずなのだが、プライドが高く素直になれない2人は、面倒臭いことに、“如何に相手に告白させるか”ばかりを考えるようになってしまう。何もないまま半年が経過したある日、書記の藤原千花が懸賞で当てた「男女で観に行くと結ばれるジンクスのある映画のペアチケット」をきっかけに、”恋愛頭脳戦”の火蓋が切って落とされる…。

2. かぐや様は交換したい/藤原ちゃんは出かけたい/白銀御行は隠したい
恋愛は百戦錬磨というイメージを付けられていた白銀は、交際経験がゼロなのにもかかわらず、ある男子生徒から恋の相談を受けてしまう。もしここでボロを出してしまったら、生徒会長としての威厳が保てない。焦った白銀は「恋愛のことなら俺に任せろ!」と無理を承知で引き受けてしまった。その様子を見ていたかぐやは、会長の恋愛観を探るチャンスを逃すまいと盗み聞きをするが、白銀のアドバイスはあまりに予想外で……。

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3. 白銀御行はまだしてない/かぐや様は当てられたい/かぐや様は歩きたい
校長が没収してきた不健全な雑誌をチラ見した藤原は「初体験はいつだったアンケート」のページを読んでしまい大慌て。なんと高校生の34%が経験済みだという。実際はそこまで高くないはずと藤原をなだめる白銀に対し、かぐやは「私は適切な割合だと思います」と言い放ち、自分はすでに経験済みだと告げる。恋愛をしたことがない白銀は突然の告白にショックを受けるが、その反応を好機と見たかぐやは「彼女居ないんですか?」と煽ってきた!

4. かぐや様は愛でたい/生徒会は言わせたい/かぐや様は送らせたい/白銀御行は話したい
パリの姉妹校との交流会に向けて、藤原のアイディアでなぜかコスプレをすることになってしまったかぐやと白銀。かぐやは内心くだらないと思いつつも、猫耳を付けて「にゃあ…」とポツリ。だが大の猫好きである白銀にとって、その姿がまさかの大ヒット。あまりのキュートさに平常心が保てなくなっていく。さらに白銀も猫耳を付けると、今度はかぐやが大興奮。可愛いという気持ちを隠しきれず、だんだん二人の様子がおかしくなっていき……。

5. かぐや様はこなしたい/白銀御行は見せつけたい/かぐや様は差されたい
勉学において右に出るものはいないものの運動センスは絶望的な白銀は、放課後の体育館でバレーボールの練習に励んでいた。しかしどうやっても成長の兆しすら見えない。バレーの授業は来週に迫っており、このままでは完璧な生徒会長というイメージが崩れてしまう。そう一人落ち込んでいたところに、藤原がやってきた。白銀は恥を忍んで教えを請い、藤原の熱血指導によるトレーニングの日々が始まった。果たして人並みのサーブを打てる日はやって来るのか?

6. 石上優は生き延びたい/藤原千花はテストしたい/かぐや様は気づかれたい
生徒会第4のメンバー・石上優は、1年生であるにもかかわらず白銀にスカウトされ、生徒会の会計を任された逸材である。根暗な性格ゆえに普段はあまり目立たないが、彼なしで生徒会は成り立たない。そんな石上が突然「生徒会を辞めたい」と白銀に話を持ちかけてきた。必死の説得にも応じず、彼の決意は固い。どうやら止むに止まれぬ事情があるようだ。そして石上は目に涙を浮かべながら、そのワケを語り始める。「僕、多分殺されると思うんです」と……。

7. 白銀御行は働きたい/かぐや様は入れたい/かぐや様は堪えたい
柏木の彼氏から、またしても恋愛相談を受けてしまった白銀と、またしても盗み聞きをしようとするかぐや。白銀のアドバイスのおかげで柏木と付き合うことはできたが、付き合って1ヶ月が経つのに、まだ手も繋いだことがないのだという。「どうやったら手を繋げますかね!?」という低レベルな質問にかぐやは呆れかえるが、白銀は交際経験がなくても答えられそうな悩みに一安心。だが白銀のアドバイスは今回も予想外の方向に……。

8. かぐや様は呼ばせたい/白銀御行は負けられない/そして石上優は目を閉じた
期末テストが迫った生徒会室では、いつも以上のプレッシャーの中で、かぐやと白銀の心理戦が繰り広げられていた。白銀に勉学では勝てないことにプライドを傷つけられた万能型の天才・かぐや。生徒会長として学年トップの座を誰にも譲るわけにはいかない努力型の天才・白銀。二人は相手を出し抜くために嘘を付き合い、権謀術数をめぐらせていく……。ついに訪れた期末テスト当日。勝利の女神は一体どちらに微笑むのか!?

9. かぐや様は送りたい/藤原千花は見舞いたい/四宮かぐやについて①
かぐやが風邪で学校を休んでしまい、白銀がプリントを届けることになったと話すと、藤原は「私が行きます!」と大興奮。藤原が言うには、風邪を引いたかぐやは「あまえんぼ」になってしまうそうだ。素直で可愛いかぐやの姿を妄想してドキドキの白銀だったが、生徒会メンバー全員で家に押しかけたら迷惑がかかる。そこで誰がお見舞いへ行くのか、神経衰弱で決めることに。石上も巻き込み、真剣バトルがスタートした!

10. かぐや様は許せない/かぐや様は許したい/白銀御行は出かけたい
お見舞い事件のせいでケンカをしたかぐやと白銀は、お互い素直になれず険悪なムードになってしまう。そんな中、かぐやは恋人がいる柏木に、友だちの話だと偽って恋愛相談をしてみることに。その一方、白銀もラブコメ好きの石上に、どうしたらケンカした異性と仲直りできるのかを相談してみたところ、石上のテンションがどんどんヒートアップしていく……。様々なアドバイスを聞いているうちに、かぐやと白銀は自分の本当の気持ちに気付き始める。

11. 早坂愛は浸かりたい/藤原千花は超食べたい/白銀御行は出会いたい/花火の音は聞こえない 前編
学校が夏休みに突入してから半月、生徒会がないため白銀と会うことができず、かぐやはもどかしい日々を過ごしていた。しかし夏休みの後半には、生徒会のメンバーと花火大会へ行く約束がある。財閥の令嬢として厳しく育てられたため、夏休みの思い出を作れてこなかったかぐやは、皆と一緒に遊べる日が来ることを心待ちにしていた。ついに花火大会当日、夏らしく浴衣を着て出かけようとしたかぐやのもとに、父の執事が現われ……。

12. 花火の音は聞こえない 後編/かぐや様は避けたくない
生徒会のメンバーと花火大会へ行く約束をキャンセルしてしまったかぐやは、暗い自室に一人閉じこもっていた。落ち込んだ様子を心配した侍女の早坂はかぐやを励まし、屋敷を抜け出す計画があることを告げる。執事たちの目をかいくぐって、何とか会場に辿りついたかぐやだったが、花火大会はすでに終わっていた……。皆と一緒に花火が見たかったと涙するかぐや。そこに「だったら俺が見せてやる」と懐かしい声が響く。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

満足のいくアニメ化でした!2期にも期待!

~・~・~・~・~・~・~・~放送前レビュー~・~・~・~・~・~・~・~
1~2話先行上映に行ってきました

ヤングジャンプ(以下YJ)連載中のギャグマンガ
もともとはミラクルジャンプつまりはYJの増刊号での連載でしたが
人気が出たのでYJ本誌へと栄転してきました

移籍後も高い人気は維持されており
これまでにも何度かアニメ化のうわさが流れ
そして今回ついに待望のアニメ化となりました

しかしYJ作品のアニメ化ですが
まず非常に打率が低い・・・
そして数少ない当たった作品も
原作がアニメ化以降急に失速したりと
まぁとにかくYJ作品にとってアニメ化は鬼門です

何度か他作品のレビューにも書いているので
現在連載中の作品に絞ってみましょう

キングダムのCGは伝説級のクソ
原作は今でも変わらず面白いですが
アニメが函谷関目前で終わって
続編の報が途絶えてしまったのは
明らかにあの同人レベルのCGのせいでしょう
今度実写映画もやるみたいですが・・・

ゴールデンカムイもはっきり低予算でした
しかしアニメだけ見ている人達にはそこそこ好評で
原作の売り上げもだいぶ上がったようなので
商業的には低コストな分だけ
コストパフォーマンスが上がっているとみることもできます
個人的にはだいぶ不満が残りますが
アニメ化自体は成功といっていいでしょう
しかし連載中の原作のロシア編が
どうしようもなくつまらないんですね
どうしてこうなった・・・

テラフォーマーズのアニメはよく知りませんが
原作がそもそも読む価値のないレベルの出オチ作品なので
あれをアニメ化してしまったこと自体が
YJの生み出した不幸の一つとしか言いようがありません

銀河英雄伝説に関してはYJからのアニメ化
と言うにはだいぶ語弊があるので
今回は評価対象外としておきます

とまぁネガティブな情報ばかりを並べましたが
かぐや様はいったいどんなひどい目に遭うのか?
もういっそYJ作品はアニメ化なんてしない方が幸せなんじゃないか?
なんて思いつつ観に行った先行上映会の感想は・・・

藤原書記がとてもかわいい!!!

もうこれだけでこのアニメは安泰ですねW
他の部分で何をどんなにやらかしても
これだけで十分アニメ化の価値はありましたd(・x・

という冗談はさておき
原作信者目線で気になった点を何点か

アニメ版は非常にテンポよく進みます
上映会はもともと1話の先行上映という触れ込みでしたが
サプライズで2話まで見せてもらいました
多少順番が前後はしているものの
アニメ1話2話どちらも
原作1巻から3話分ずつ抜き出してありました
基本的にギャグアニメなので
テンポがいいことは悪いことばかりではないのですが
話がサクサク進み過ぎて余韻が足りないイメージを受けました
あくまで原作ファンだからそういう印象になっただけで
アニメから入った場合は気にならないのかもしれません

もう一つはナレーション
登場人物たちの状況・心情などを
セリフを使わずコマの中で言葉で解説してあるものが
全部ナレーションという形で入るのですが
そのナレーションがオーバーアクションというか仰々しすぎる
イメージとしてはカイジですかね
あの作品も状況説明などを文で入れてあり
アニメではかなりアクの強いナレーションがつきました
あれはあれで慣れると癖になるというか
漫画を読んでいても勝手に脳内再生されるくらい
最終的には違和感が無くなったので
もしかしたらこの作品でも
しばらく見ていたらいつの間にか気にならなくなっている
あるいは原作未読なら最初から気にならない
という可能性はあるかもしれません

あと、スピンオフでYJに本家と一緒に連載されている
かぐや様を語りたい
の連中が今のところ顔見世程度ではあるものの
原作以上に出てきているので
あのスピンオフが嫌いな人は今後要注意かもしれませんね

最近になってOPは鈴木雅之が担当すると発表され
放送開始前から話題になっていますが
先行上映では1話はOP・ED無し
2話はOP無し・ED映像なし楽曲のみでした
2話ラストに真っ黒な背景にテロップだけの状態で流れていたのは
halcaのセンチメンタルクライシス
年末に新宿ReNYでのLiveにて初披露されていたのを
既に生で聞いていたのもあって
どうせならOPを聞いておきたかったところです

~・~・~・~・~・~・~・~舞台挨拶レポート~・~・~・~・~・~・~・~

先行上映の後は舞台挨拶もありました
{netabare}
四宮かぐや役
古賀葵

落ち着いたかぐやとは違いだいぶ天然系
話が要領を得ないのが笑いを誘うタイプ
残念ながらラジオ等と違い面白い部分だけを使えないので
舞台挨拶だとただの時間ドロボーに成り下がる
かぐや役と千花役が逆だったらすごく納得していたと思う

白銀御行役
古川慎

上映会は男女半々くらいでしたが
女性はだいたい彼のファンだった模様
YJ作品の読者層が男女半々なわけがないですよね
ツイッターフォロワー限定の無料イベントだったので
単純な抽選じゃなくてツイート内容から精査してるのでしょうね
そして女性を集めていったら
原作ファンではなく声優のファンが集まったと・・・

印象に残った回を聞かれて
バレーボールの特訓回と答えた際
会場の原作ファンから歓喜の声が上がってました
うん、特訓シリーズ面白いよねw
千花役の小原さんは
演じてるうちにイライラしてきて
素で切れてたら
「もう少し藤原に寄せてください」
とダメ出しをもらったそうな
これは放送が楽しみですね!

藤原千花役
小原好美

印象に残った回を聞かれてあげたのは
ラップパート
原作にもある千花のラップパートですが
台本には歌詞だけが載っており
メロディは演者が即興で作るという
とんでもない声優泣かせのトラップ
共演者の弁によると
初回の時よりも緊張してガチガチだった
のだそうな
何という無茶ぶり・・・

石上優役
鈴木崚汰

石上がでるのはまだ先のようで
今回はまったく出番がないのに
舞台挨拶だけ呼ばれたようです
メイドインアビスといい流行ってるのかな(--;
出番がないということは
当然アフレコにも参加していないということです
1話2話の映像に関してはジャンプフェスタで見せてもらったそうで
視聴者の目線で会話に加わりたいと思います!
と意欲は見せたものの
あまり見せ場を作れず終わりました
これまたなんという無茶ぶり・・・ {/netabare}

~・~・~・~・~・~・~・~1話見て~・~・~・~・~・~・~・~

なんですかね・・・
曲が悪いとまでは言いませんが
作品にマッチしているとも
強烈なインパクトがあるともいえない
ただ大御所連れてきました!ってだけですね

鈴木雅之はアニソンを担当するのは
今回が初めてだそうです
しかし、彼が活躍した時代を考えると
正直それで喜んでる世代の中に
このアニメの視聴者となる層がどれほど入っているんでしょう・・・
たぶんここに鈴木雅之を起用することが面白いと感じてしまう
そんな世間との感覚のずれが
YJアニメを屍の山にしてしまったような気がしてなりません

いろいろ不安要素はあるものの
普通に作れば十分に佳作となるはずなので
変な冒険せずに無難にアニメ化してほしいものです

~・~・~・~・~・~・~・~全話観て~・~・~・~・~・~・~・~

全体的によくできていました
石上は声がついて原作以上に味のあるキャラになりました
また、3話のEDは驚異のクオリティで話題になりましたが
逆にそこがピークなんて評価に落ち着いてしまった感もあります
終盤にもう一回くらい特殊EDを入れられれば
もう一段階ブーストできたかもしれません

全体的にラブ<コメディな作品ですが
終盤にシリアス回を持ってきたのは好みが分かれるところかもしれません
基本的にバカバカしいギャグ作品をやっている中で
ときどきがっつりシリアス展開をやるのはこの作品最大の魅力であり
そのギャップがそれぞれの良さをグッと引き立てていると思いますが
前情報なしに単純にコメディ路線だけを期待していると
終盤に肩透かしを食らって消化不良に終わりそうです

原作ファンからするとYJ作品には珍しい
非常に恵まれたアニメ化になったと思います
評判も上々のようなのでこのままぜひ2期へとつないでほしいですね!

仕事はできるが性格的にはかなりポンコツ揃いの生徒会ですが
2期になればあの中に混ぜても石上に並ぶレベルのポンコツ
会計監査伊井野ミコが登場します
個人的には作中ヒロインの中で一番(お)かわいいと思っているので
早く2期をやって動くミコの姿を拝ませてほしいですね

投稿 : 2024/11/02
♥ : 39

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

メガネの色

OP主題歌の鈴木雅之が、なんとも強烈だ。

現代的なアニメ絵の映像なのに、歌のパワーだけで視聴者の時間を90年代へ引き戻す。
いや、OP映像の終わり近くの、女子キャラの「チェキッ」ポーズも、ひょっとして『め組のひと』のオマージュなのだろうか。(わからない視聴者は、お父さんかお母さんに訊いてみよう)

劇番の中に『ラブストーリーは突然に』を思わせる曲が混じっているのも、90年代トレンディドラマを意識しているようだ。


頭脳戦、というキャッチコピーだが、展開されるのは、素直に好きだといえない高校生男女のすれ違いを描くラブコメディ。

思春期男女のよくある自意識のコジレが駆動するラブコメは、しょうもない、と苦笑しながらも(生)暖かく見守ってしまう。

全体に微笑ましく笑えるコメディだが、興味深いものを感じるのは、このコメディを視聴者に提出するための「舞台装置」の方だ。


フィクションは、何のメディアであれ、受け手=読者=視聴者の現実感覚に接続する「設定」を設けて、作中世界へと引き込まなくてはならない。

それこそ90年代のニューアカかぶれのテクスト主義者であれば、読者が解読する「正解」としての作者の「意図」などないと妄言を吐くのだろうが、妄言に過ぎない。

〈作者-読者〉間で、何らかの理解の共有がなければ、そもそも物語を語り=読み取る視聴体験など生じるはずがない。
物語を受け手に理解可能な形で提出する手段として、まず各種の「設定」が作者によって構築される。

本作では、自意識こじらせ男女のすれ違いを笑わせるために、すれ違いは、まず「頭脳戦」として設定されている。
「先に好きだと打ち明ける」ことは「負け」=将来的に「損」、という了解が、ラブコメを「頭脳戦」と規定する設定を生み出すのだが、なるほど「損得という考え方をしていれば『恋愛』なんてできるはずは無いよなあ」という視聴者の納得を喚起して、すれ違いの物語へ入り込む導入口の役割を巧妙に果たす。

いよいよ興味深いのは、この「頭脳戦」を導くものは、主人公たちが「天才」であるから、という理由付けであることだ。

作中の「天才」性の描写は、彼らが成績優秀者であると描写することに終始するが、いかにも偏差値教育的な偏見を感じさせる。

偏差値とは、言うまでもなく特定集団内での「順位」を示す指標だ。
「天才」を証拠立てる描写として、作中では一貫して成績の学内順位ばかりが描かれるが、しかし、集団全体の能力が低ければ、その集団内での順位=偏差値は、能力の高さを保証しない。
まして、「順位」を高めるための手段が他者の足を引っ張ることに終始するならば、なおさらだ。
「天才」という絶対値での「頭のよさ」を根拠づけるには、相対順位である「偏差値」はほとんど説得力がない。

ここで作者=製作者の設定が杜撰であると指摘したいわけではない。
読者=視聴者に「天才」と納得させるためには、偏差値=順位を持ち出せば有効だろうと作者=製作者は判断した、その判断が興味深いと感じたという事だ。
多くの視聴者=読者にとって、「頭がいい」とは「順位」が高いことなのだろうと作者=製作者は判断している、という事が。

「頭がいい」が「順位」という「上下」関係に規定されている、という設定は、「なぜ」ヒロインは「天才」なのかという理由付けが、「家柄がいい」からである、という設定へと進んでいく。
「上流」の、格「上」の家庭に生まれたことが、成績「上」位の天才である理由付けになる。

要するに「貴族」のように、生まれによって決定されているのだ。

いや、本物の貴族制では、貴族様と庶民は全く接点も相互理解もなく、互いに「そういう存在」としか認識されていない。
が、「家柄がいい」から「頭がいい」という理由付けは、「頭がいい」から支配する権利があるという循環論法として、「貴族」に支配される「庶民」が自分を納得させてしまうという点で、なお悪質と言えるかもしれない。

作中のナレーションではおざなりに否定されているが、そもそも舞台の学園が「良家」の子女が集まる「名門」校であり、ここでも「生まれ」によって特権を相続する新たな「貴族」階級が形成されている設定が貫かれている。

繰り返すが、作者や製作者による社会認識が前近代的であるとか言いたいわけではない。

21世紀の読者=視聴者は、「いい家柄」に「生まれついて」既得権や財産を継承する者は「頭のいい」天才であると思うはずだ、と作者=製作者によって判断されているという事が興味深いのだ。


自意識をこじらせたドタバタコメディを笑うには、コメディを乗せた舞台が「現実」と接点があると視聴者を錯覚させなければならない。
もしも原作マンガが人気を博し、アニメが好評であるとしたなら、この錯覚は成功しているという事になるだろう。

作中に登場する、コイバナに喰いつく「恋愛探偵」は、ピンクの色のついた色メガネでネタを探す。

「上流」の「いい家柄」では子供に既得権を引き継いでも当然であり、特権を引き継ぐ「から」頭のいい「天才」であっても当然であると設定を了解する視聴者は、どんな色のついた色メガネで社会を眺めているのだろうか。

それとも、作者=製作者の判断とは無関係に、別種のリアリティに支えられてコメディを笑っているのだろうか。

いずれにせよ、「頭脳」戦として「損得」を過剰に意識する「偏差値」の高い「天才」の「頭の良さ」は、「世襲」される「いい家柄」のハビトゥスと「既得権」に保証されているという設定を提出することは、作者=製作者が、読者=視聴者をどういう視線で捉えているかを暴露しているとはいえるだろう。

本作を視聴していて、時折『ブギーポップ』を想起した。
両作とも、製作者の目には90年代のままの視聴者が映っているようだ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

76.6 2 ツンデレでドタバタなアニメランキング2位
プリンセスコネクト!Re:Dive(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (403)
1352人が棚に入れました
穏やかな風が吹き抜ける美しき大地・アストライア大陸。その一角で記憶を失った少年・ユウキは目を覚ます。彼を世話する小さなガイド役・コッコロ。いつも腹ペコな美少女剣士・ペコリーヌ。ちょっとクールなネコ耳魔法少女のキャル。運命に導かれるまま、彼らが立ち上げたギルドの名は「美食殿」。今、ユウキと彼女たちの冒険の幕が開けるーー

声優・キャラクター
M・A・O、伊藤美来、立花理香、阿部敦、高橋李依、沢城みゆき、洲崎綾、日高里菜、諸星すみれ、小倉唯
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

スパイスが効いたオムライスみたいなアニメ(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
レビューでは、本作にちなんで料理に例えて書いていきます(笑)

ソシャゲ原作アニメ。原作というより、メディアミックスなのかな。

「このすば」の監督だけあり、可愛い子がなんかアホみたいにワチャワチャしている雰囲気は非常に楽しいです。

また、ソシャゲ原作だけあり、「金かかってんな~」と感じる部分もあり、非常にレベルの高い作品に仕上がっています。

ちなみに、私はリアルタイムではなく後追い視聴でした。その理由は、タイトルだけみて、「プリンセスコネクトというアニメの2期」と勘違いしたからです(笑)

私は、1期を観ずに2期を観始めることはほぼないので、意図的にスルーしましたが、あにこれのレビューから、勘違いに気付きました(笑) まあ、「プリンセスコネクト」というゲームの続編アニメ、ということで、当たらずも遠からずだったわけだけれども。

ということで、私のように勘違いしている人(いやいやいないってw)、安心してください、1期ですよ(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ギャグや会話のセンスは原作由来だから、「このすば」程ではない。でも、作品の織り成す雰囲気・空気感やテンポなどは監督の力なんだなと思った(つまり良かったということ)。

基本はとてもライトで楽しい作風。日常回が良い。美食殿的にイメージするなら、男なら女の子に作ってほしい料理の代表格、オムライスみたいなアニメ。

そこに、キャルという「裏切りのスパイス」が効く。

ペコリーヌの明るさはケチャップかな。ただ、「忘れられた王女」という「深みのあるケチャップ」。

コッコロの優しさは、もちろん「ふわふわ卵」。視聴者を癒してくれた。

これらが、あまり味のしない「白米」である主人公を「おいしくしている」。それが、このアニメかな(ちょっと無理矢理かもw)。

「このすば」と違い、主人公(ていうかキャラ全員w)がゲスくない時点で、コメディ全振りではなく、王道ファンタジーの要素を組み込んだのは良かったと思う。ふざけた感じで油断させといて、バトルはガチで格好良く仕上げる緩急の付け方は、「このすば」の監督だよな~と思った。

また、作品を彩るOP「Lost Princess」は、個人的には2020年で1番好きなアニソンになった。イントロからすでに、「ゲキテイじゃん」となったが、調べたら、サクラ大戦を手掛けた田中公平さんが「ゲキテイっぽい曲で」というオーダーを受けて制作したとのことで、納得した。私がサクラ大戦好きというのもあるが、可愛さと格好良さが同居した、ワクワクする楽曲になっていると思う。テンポを落としてバラード風にアレンジしてもちゃんと素敵だしね。流石だと思いました。

これから「本当の2期」を観るので、楽しみです(笑)
{/netabare}

【余談 ~プリコネをイメージしたスパイシーオムライスレシピを考えてみたw~ 】
{netabare}
わりと料理好きなんでちょっと考えてみました(笑)

レビューでも書きましたが、

白米(ユウキ)、ケチャップ(ペコリーヌ)、黒胡椒(キャル)、卵(コッコロ)のイメージですね。

材料
ご飯・卵・ベーコン・玉ねぎ・ピーマン・マッシュルーム・クミン・カルダモン・黒胡椒・チリソース・ケチャップ・コンソメ・生クリーム・有塩バター

下ごしらえ
ご飯は少し固めに炊きましょう。べちゃべちゃライスは全部を台無しにします。アニメだって、ユウキが女の子とイチャイチャしてたら台無しだったでしょ?(笑)

また、全ての材料をあらかじめ一口サイズに切っておくと楽です。

作り方
①ベーコンを炒めて油を出し、玉ねぎのみじん切りを炒めて、ピーマン、マッシュルームを加える。
(ベーコンはわりと燻製強めな方が個人的には好みです。野菜はお好みで良いと思います)

※よりプリコネ感を出したい人は、イナゴの佃煮でもみじん切りにして入れて下さい。責任はもちませんw

②ケチャップ・クミンパウダー・カルダモンパウダー・コンソメを入れ、やや水分を飛ばす。
(ご飯を入れる前にケチャップに火を通すと、酸味がやや飛び、味に深みが出ます。ペコリーヌは、深みがあるケチャップのイメージなのでw)。

③ご飯を入れ、炒める。最後に、ユルい作品に刺激を与え続けたキャルをイメージして、黒胡椒で味を引き締め、別皿に盛っておく。
(スパイス類で一番よく使う胡椒ですが、これだけは挽きたてに勝てませんので、ミル付きがオススメです)

④卵に生クリームを入れ、空気を含ませるようによく混ぜます(コッコロの優しさを出すなら、やはり生クリームとバターは使いたいですね)。

※よりプリコネ感を出したければ、ハチノコでも裏ごしして入れて下さい。クリーミーになるかもしれませんが、責任は取りませんw

⑤有塩バターを入れたフライパンで卵を焼きます。卵はケチらず、たっぷり使いましょう。スクランブルエッグみたいにしてかけても良いですし、別皿に入れといたチキンライスを戻して包んでも良いです。
(オムレツを作って乗せたい場合は、スクランブルエッグを1度ラップにあげ、包んで成形したあとフライパンで焼き直すと誰でも綺麗に作れます)

⑥最後にケチャップとチリソースを混ぜたものをかけて終了です。辛いのが苦手なら、ケチャップだけかけても良いと思います。ちなみに、私はハインツのケチャップを愛用しています。(スパイシー路線でいくなら、カレーピラフ作って、デミグラスソースかけても旨そうかなと思いましたが、プリコネの可愛い感じではなく、ちょっと大人になりすぎる気がしたので、見た目でも可愛いケチャップ系で考えてみましたw)

一応、昨日作って食べてみましたが、なかなか旨かったです。ヒマな人は作ってみて下さい(笑)
{/netabare}



【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ゲーム系? このすばみたいだな。すげぇ初期からの設定。最弱だな、本当に。作画はちゃんとしてるな。

2話目 ☆4
いや~、本当にサクラ大戦だな(笑)

3話目 ☆4
なんかワチャワチャしてて楽しいかな。

4話目 ☆4


5話目 ☆3


6話目 ☆4


7話目 ☆3


8話目 ☆4


9話目 ☆3


10話目 ☆4
プリン昇天(笑)

11話目 ☆4
頭突き(笑) バトルシーンはちゃんと格好良いんだよな(笑)

12話目 ☆5
佳境に向けての盛り上がりが素晴らしい。



{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「どう見せるか」がこの作品の魅力

『神撃のバハムート』『ウマ娘プリティーダービー』『ゾンビランドサガ』
 これらは Cygames が運営しているアプリゲームのアニメ化作品で、私がちゃんと全部見た3作品。
 そして、今回『プリンセスコネクト!Re:Dive』で4作品目になる。実際には Cygames からはほかにもいくつかアニメ化しているのだけれど、どれもちょっとみてやめてしまう。
 バハムートとゾンビランドサガは MAPPA ウマ娘は P.A.WORKS そして、このプリコネは CygamesPictures が製作を行っている。名前を読んで分かる通り、Cygames の子会社で2016年に設立されている。

 この Cygames の作品群はどれもクオリティーがグンバツに良く資金力があるのかなんなのか知らないけれど、映画並みのクオリティーに仕上げてくる。
 でも、その中でも見なかった作品もあってじゃあ、どう違うのよって話をしたいと思ったから今回はつまらない前置きからのスタートをしてみた。

 アプリゲームに限らず、原作のある作品をアニメ化するにあたり、一番のポイントはどもまでアニメ化するかである。
 どこまでかを決めたら、じゃあ12話だか24話だか分からないけれど、どこに山や谷を作っていくか決める。その次に、原作の内容に合わせて各話にどのエピソードを入れていくのかを考えていく、これがシリーズ構成ってやつ(たぶん)。
 つまり逆算してどの話を入れてどのキャラクターを登場させて、どうやって見せていくのかを考えていくんだと思われる。
 それが上手くいっていると、全体像が少し掴めてくる3話辺りから(12話の場合)物語として楽しく見れるようになってくる。そこまでに支離滅裂感が出ているとどうしても見るのをやめてしまう。
 特に、こういったアプリゲームでプレイしている人も楽しめる想定にすると、色々なキャラを出して話があっち行ったりこっち行ったりと、しっちゃかめっちゃかにしてしまうケースもたまみ見かける。
 しっかりこの辺りはシリーズ構成と脚本のがどれだけ頑張れるかによる所が大きい。今回のプリコネでは物語として、どこまでエピソードを入れるかが上手かった。
 例えばアプリが最長で10話あったとして、その全部をやろうとすると薄っぺらくなってしまう。丁度いいところが5話目位だったとしたら、今回は3話目位だ。そうなると、かなり厚くエピソードを入れる事ができるようになる。
 ただし、その分物語としての動きは少ないし、テンポも悪くなる。
 その問題解決能力がメチャクチャ高いのがこの作品。

 見せ方が素晴らしいのだ。キャラの魅力を前面に出しつつ、あえて主人公の存在を希薄にさせて、他のキャラにスポットを当てる。
 スマホゲームをアニメ化する際に問題点を見事にクリアしてみせた。
 この問題点というのはノベルゲームではプレイヤーと主人公が同じ視点をもっているものがあり、これらはアニメの中に登場するとプレイヤーの視点から離れてしまう。ゲームをやってる人からすると違和感が出てしまう。
 これを解消したのが原作のストーリーもあるけれど、うまくクリアした感じがする。

 敢えて日常系を取り入れる事で、キャラを存分に引き出し、スローテンポなストーリー展開に違和感を出さない脚本が良い。
 最終話に向かいちゃんと今までの日常会で築き上げた関係性を上手く絡めて物語に落とし込み感動させるテクニックまで盛り込んであるから素晴らしい。

 原画が美しく本当にこだわりを感じる。キャラの書き方が丁寧で、動画にしてもちゃんと崩れずにいるのもうれしい。
 最終回とかかなり良くて、表情の微妙な変化が内面の機微を読みとらせようとする意図が感じられ、ここまで書かれたら好きになるだろ。こだわりが詰まってる。

 監督は金﨑 貴臣『これはゾンビですか』『東京レイヴンズ』あたりから監督をやりはじめていて、名前を知っていたけれど『この素晴らしい世界に祝福を!』であー面白いの作るようになったなってなって。
 その系譜としてのプリコネだったのだと感じた。
 エヴァの時は動画担当だったみたいで、順調にキャリアアップしてるんだなーとか、あんまり関係ない事に感心してみたりする。
 今回はシリーズ構成と脚本、絵コンテと重要な部分を結構やっている監督なので色が強く出た感じするけれど、とっても良かった、2期もまた楽しみだ。
 さて、プリコネのデイリー消化しないとな、主初心者は大変だわ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

もう一度、キミとつながる物語

この作品の原作ゲームは未プレイですが、Cygamesさんの名前を見て視聴を楽しみにしていた作品です。
「プリンセスコネクト!Re:Dive」は「プリンセスコネクト!」の続編に位置する作品ですが、「プリンセスコネクト!」はアニメ化されていないので、この作品を隅々まで堪能されたい方はゲームをプレイするしかないようです。


穏やかな風が吹き抜ける美しき大地・アストライア大陸。
その一角で記憶を失った少年・ユウキは目を覚ます。

彼を世話する小さなガイド役・コッコロ。
いつも腹ペコな美少女剣士・ペコリーヌ。
ちょっとクールなネコ耳魔法少女のキャル。

運命に導かれるまま、彼らが立ち上げたギルドの名は「美食殿」。
今、ユウキと彼女たちの冒険の幕が開ける…


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走後に公式HPのキャラ紹介欄を見てビックリ…
登場人物が何と39人もいらっしゃったんです。
その登場人物の中には、食堂の常連さんのような所謂モブキャラは一人もいません。
勿論、第5話で千葉繁さんが演じられた、往年の名セリフと共に登場するブライも含まれていませんよ^^
流石原作ゲームだけのことはありますね。

そのキャラ紹介欄に記載されている、それぞれのキャラのイメージを定着させる一言と、声優さんがそのキャラの記憶を呼び戻す大きなきっかけになっていました。

例えば、あすみんが演じた「リノ」の一言は「ズルいですよ、お姉ちゃん! 抜け駆け禁止!!」と記載されています。
中盤以降に登場した「リノ」を思い出すには十分すぎる情報量だと思います。

ちゃんりな、すみれちゃんに唯ちゃんが演じていた、ギルドごっこをしながら遊んでいた「リトルリリカル」3人組は、物語の中で大冒険をしたのではっきりと記憶に残っていました。

キャラが多くても物語の中にしっかり溶け込んでいたので、キャラの多さによる圧迫感は感じなかったかな。
寧ろ、よく1クールの尺の中で圧迫感を感じさせず、これだけのキャラを登場させたと感心しちゃいました。

キャラデザも可愛いし、作画もしっかり動いていましたし、作画の乱れも殆ど感じられなかったのもどっぷり浸かって視聴できた要因だと思いますが、何といっても一番の功労者は主要キャラを演じられた声優さんたちです。

ペコリーヌを演じたM・A・Oさん…「やばいですね!」の破壊力、半端無いんですけど^^!
コッコロを演じたみっく…コッコロちゃんの魅力を最大限引き出されていましたね!
キャルを演じた立花理香さん…揺れ動くキャルの心情がバッチリ伝わってきましたよ!
今期の中で、相当堪能させて貰った部類に入る作品でした。
BEST10の作成が楽しみです。

一方、物語の方はラストの展開が駆け足だったと思いましたが、主要キャラの声優さんを思いきり満喫できただけで満足しちゃったみたいです^^;
でも、39人のキャラを目一杯引き立てるには1クールの尺はあまりに短すぎですよね。
より堪能したい方はゲームで…ということなのでしょうか^^;?

1クール全13話の物語でした。
思い返すと、監督に金崎貴臣さんを起用したのが、この作品の面白さを助長したのではないでしょうか。
金崎監督と言えば「このすば」…ノリと勢いが作風にピッタリでしたので^^
しっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

74.5 3 ツンデレでドタバタなアニメランキング3位
邪神ちゃんドロップキック(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (458)
1721人が棚に入れました
魔界の悪魔である「邪神ちゃん」は、ある日突然人間界に召喚されてしまう。邪神ちゃんを召喚したのは、ボロアパートで暮らす女子大生「花園ゆりね」。ゆりねは、邪神ちゃんを呼び出したものの魔界に帰す方法がわからない……。仕方なく一緒に暮らし始めた二人だが、邪神ちゃんいわく、「召喚者が死ねば魔界に帰れる」そう。そこで邪神ちゃんがとった行動とは……!?

声優・キャラクター
鈴木愛奈、大森日雅、久保田未夢、小坂井祐莉絵、小見川千明、佐々木李子、飯田里穂、原奈津子、荒浪和沙、寺田御子、山田麻莉奈、山下七海、田中美海、M・A・O、遊佐浩二
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

今観てる

1話感想{netabare}
ドロップアウトかと思ったらむろみさんで、むろみさんかと思ったら違ってた。
なんだっけ、この構図ってなんかあったハズなのに思い出せなくてモヤモヤする。
神だか悪魔だか召喚・使役してコキ使って、召喚された方は常に命を狙ってるんだけど悉く返り討ちに遭うヤツ…“うしおととら”じゃなくてもっとギャグ寄りので。
なんだっけなんだっけ…とアニコレの感想見てみたら同じく思い出せずに困惑されてる方が居て「あ、自分だけじゃないんだ」とひと安心。

内容の方だけど、幸か不幸か馴染みのあるフォーマットなので抵抗は無い。
ここから過去へ話が進むのか、このまんまギャグが続くのか、変なシリアスに傾くのか、1話だけではまだ分からない。
様子見ー。


追記
似た構図の作品、なんだったか必死に思い出そうとしても思い出せない。
ひょっとして「召喚・使役」じゃなくて「封印・使役」だったかも?と記憶を辿る範囲を広げたら西遊記まで行っちゃった…。
まぁ原典を辿ればそれ系ってことなんだろうけど…って思ったら自分が抵抗を感じなかった理由もなんとなく分かったり。{/netabare}

3話までの感想{netabare}
2話で「暑い~」「エアコンが~」言ってたのに予告でクリスマスって出て「ん?」って思って、実際3話見たら季節が冬まですっ飛んでて…あ、これ時系列シャッフルなのかな?
まぁ1話からいきなりキャラが出揃ってる状態からのスタートだったので、「どうやってこいつらが集まったのか」の説明回はあるのかな?とは思ってたので、これでその可能性はちょっとだけ上がった?
無くてもいいけどさ。

それにして、なーんかイマイチだなぁ。
邪神ちゃんは「邪悪だけどアホ」「悪だくみするけど最後は酷い目に遭う」って設定にしては可愛げか無い。
“ドロップアウト”のサターニャは可愛げがあったのに何が違うんだろ?って考えてみたのだけど…声優の力ってのはナシで以下の点かな?

・邪神ちゃんのアホ行動を見てクスクス笑ってる人が居ない、周囲に迷惑かけてるだけ
・計画性が無く直情的、その後どうなるかを考えて無さすぎ(邪悪なことを考えてもそれがどこかマヌケだと笑えるのだが)

この2つだけじゃなくて他にもある気がするが…とりあえず思い付いたのはこんな感じ。
で、1番目に関しては次回婦警さんが出て改善される、のか?
2番目はなぁ…3話を挙げると「しまった、ペコラに見せつけることに夢中になってユリネのカレーまで食べてしまった」って言わせるだけでも全然印象違うと思うのだが。
「後ろがガラ空き」の二連発もちょっといただけない、ってか肉弾戦しか能がない?

なんか文句ばかり書いてしまったけど次の婦警には期待。
ってかそれの扱いによって明暗が分かれそうな…。

追記
あーそっか、↑書いた後に思いついた、「煽てられると調子に乗る」「騙されやすい」ってのも無いんだ、“百錬の覇王”思い返してて気付いた(イヤな例だな)。
いつも問題起こすのは邪神ちゃん発で、これが変化乏しくて3話にしてマンネリ化感じる原因になってるのかも。
発端は邪神ちゃんであっても他の誰かによってエスカレートしちゃうって展開があってもいいんじゃ?
…。
やっぱ婦警なのか?そうなのか?{/netabare}

7話までの感想{netabare}
やまじゅんネタがほんっっっっっと寒くて。
そんなん“キディガーランド(2009年作品)”でやって総スカンだったじゃんって思うと何故今更!?で。
ってか“呂布子ちゃん(2008作品、監督もりやまゆうじ)”でもお寒い反応だったかと…もう10年前じゃねーか。
若い人にはむしろ新鮮に見えるのかねぇ?
もりやまゆうじ自身、今期“七星のスバル”のアクション監修で名前見たけどいかんせん横の繋がりってどうなってるかまでは自分知らん。
「そのネタ止めた方がいいッスよ」って言ってくれる人居なかったのかなぁ。
“音楽少女”に比べるとなんか生っちょろいんだよね。
バゴーンもさることながらABBA(2文字目のBは反転)もそうで。
対立煽りはしたくないのだけど、同期作品の“ちおちゃん~”の監督だったらそこは容赦なくBGM流しただろう、と思うとなんとも物足りない。
といいつつ、もしかしてABBAじゃなくて松任谷由実だったら自分評価違ったかも?と思ったが…いや無いな、タイトルいじってるだけだもの。
ってか↑で期待してた婦警も結局“受け手”で、常にといっていいくらい騒動の発端は邪神ちゃんに頼っててワンパターン。
6話でちょっと頑張った感じだったけど7話でまた戻っちゃった感じ。
パロも寒けりゃ展開もワンパターンってどうすりゃいいんだ。

余談
コミケ当日国際展示場前駅にポスター貼られる作品は糞な法則。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

邪神ちゃんの召喚エピソードからの開始ではなかった第1話。面白かったです。(最終11話目:「必殺のドロップキック」がまったく必殺でない件について…。)

同タイトルのコミック原作は未読で放送された第1話のみ観ましたが、ファーストインプレッションは「かなりグッド」でした。たぶん完走すると思いますが、特に何も書くことがなければレビューの更新は完走後にでも。

とりあえずOPのナレーションと主題歌の歌詞で、ここをきちんと観て聴くことで邪神ちゃんとゆりねのおおよその関係はわかります。

なぜかすき焼きパーティーで始まる第1話でした。

アニメの公式ホームページを見ると追加キャラはいるみたいですが、第1話Aパートのここでメインキャラクター(花園ゆりね、邪神ちゃん、メデューサ、ミノス、ぺこら)が概ね勢ぞろいといった感じでした。

メデューサやミノスという名前も神話としては比較的ポピュラーなギリシャ神話に由来するものでしょうから、メデューサの目を普通の人が直接見たら石化してしまうんじゃなかろうか、とかミノスはたぶんミノタウロスのように力持ちだろうなというのはなんとなく想像できますね。

ゆりねとぺこらがどんな奴なのかというのはストーリーの中でしかわかりませんが、それでも第1話として必要な要素は伝わってきたと思います。

一見ただの人間っぽい(ただし眼帯とかしててゴスロリ服)なゆりねがこのコミュニティの頂点に立てている明確な理由とか、邪神ちゃんの召喚の経緯についてはもしかしたら今後放送されるエピソードで具体的描写があるかもしれません。

とりあえず、邪神ちゃんの不死・再生能力がストーリーの要にあるのは間違いないです。これのおかげでどんなに容赦のない描写でも、ギャグで済ませてしまえる…(笑)。

わりと視聴者を信じた作りというか、合う合わないはけっこうありそうですね。人を選ぶとは思いますが私はとても面白いと思いました。

作画は良い意味で「漫画的」ですね。これも合う合わないがありそう。

2018/7/17追記:
第2話まで視聴。メデューサのポジションが何となくつかめましたね。あと、邪神ちゃんのポンコツ度合いが第1話以上でした。

余談:「医療用の瞬間接着剤」というものが実用化されています。基本的な成分は家庭用のものと同じです。

2018.7.19追記:
原作を一気読みしてしまいました。なるほど、これは1話登場だった各キャラの原作初出回をあえてやらないのは英断かも?

おそらく追加のキャラについては、原作も面白いからエピソードを拾っていくのではないでしょうか。

2018.8.8追記:
第5話まで視聴終了。原作でも作中でパロディー、オマージュネタが多く、アニメでもそれは引き継がれています。5話だと巨大カマキリ(刃牙)とか。

書泉グランデにおいて作中で作品アニメ化の広告が出ているという、メタな開幕でした。これまでも作中では多くの実在店舗が出てきていますし、作中での神保町や秋葉原の街並みの背景もわりと現実準拠ですね。

3話くらいから定常運転に入ったのか、原作をほぼなぞるエピソードが増えてきましたが、各キャラの初登場に関しては婦警の橘芽依や氷ちゃんなど一部のキャラを除いて、ほとんどのメインキャラでは原作改変するつもりのようです。

ただ、原作での設定維持を念頭に置いた改変のようであまり気にはなりません。しばらく前からペルセポネⅡ世、そして5話ではぽぽろんとぴののキャストがEDでクレジットされていましたが作中ではまだ一度も名前が呼ばれていません。これはこれで、面白い(笑)!

2018.8.15追記:
第6話: 邪神ちゃんのオヤジギャグとか駄洒落にはとても親近感が湧きます。今回だとモハメド・アリとか、私も時々言っていますし。

後は、「遊佐未森」と「焼そばBAGOOOON」が個人的には良かったですね。たぶん面白くない人には何も面白くないとは思いますが。

あと、別に面白くはないけど懐かしかったのは、タイガージェット・シン…。

2018.9.18追記:
第11話: 最終回でした。決まっても致命的でない技は、まったく「必殺」ではありません(笑)。回鍋肉の作画、妙に良かった気がします。そして、ムダ(?)に歌がうまい邪神ちゃん…。

アニメ公式ホームページのキャラクター紹介で、ペルセポネ2世が最終回までついにシルエットのままでした。キャラ紹介文もまったくアニメ本編の状態を反映していないのですが、これはOVA製作か2期目を期待しても良いのでしょうか…?
(あるいはBOX下巻に未放送の12話目が入って、そこで合流なのですかね…?)

人を選ぶ作品だったと思いますが、個人的にはとても楽しめました。ただ、ギャグのネタはいちいち古かったりマイナーだったりするものが多かった気がする…。

¡Hasta la vista! Baby!(じゃあな! ベイビー!)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 49

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

少女と悪魔が繰り広げるちょっと危険な同居生活

この作品の原作は未読です。
あにこれでこの作品の画像を見た時、邪神ちゃんしか映っていなかったので「モンスター娘のいる日常」みたいな作品なのかな…と思っていましたが、立ち位置含めて全然違っていましたね^^;

この作品に引っ張られたのはやはり声優さんでしょうか…
主人公の邪神ちゃん役は、ラブライブ!サンシャイン!!の小原鞠莉を演じた鈴木愛奈さん
邪神ちゃんを召喚した花園ゆりね役は、同じ夏アニメ作品「七星のスバル」の空閑旭姫を演じた大森日雅さん
邪神ちゃんの幼馴染にあたるミノス役は、ソウルイーターのマカ、花咲くいろはのみんちを演じた小見川千明さん
それにM・A・Oさんの名前も見かけたので…

物語の方ですが、魔界の悪魔である邪神ちゃんが、神保町でアパート暮らしの女子大生である花園ゆりねに召喚されるところから始まります。
そして、お約束ですがゆりねは魔界への帰し方が分かりません…
邪神ちゃんが魔界に帰る方法は一つ…召喚者が命を落とすこと。
こうしてゆりねの命を狙う邪神ちゃんとゆりねの同居生活の幕が開き、物語が動いていきます。

公式HPのキャラ紹介ではこう書かれていました(抜粋して掲載)。
邪神ちゃん:ゲスでかわいい魔界の悪魔
花園ゆりね:ちょっとブラックな女子大生
メデューサ:天使のような悪魔
ぺこら:天使は家なき子
ミノス:悪魔で隣人ですから!
ぽぽろん:腹黒天使

概ねキャラの紹介文としては正しいと思います。
但し、個人的には邪神ちゃんを除いて…になっちゃいますけど。

ゲス=下衆の意味を調べてみると、「品位が下劣であること」とあります。
「下劣」の意味を調べてみると、「人柄、物の考え方などが、下品でいやしいこと」或いは「人柄や態度が下品で、他人に対して守るべき節度を欠いていること。品性が卑しいこと」とあります。

邪神ちゃんは決して下品ではありません。
そこで下品な部分を取り除くと「人柄、物の考え方などがいやしく、他人に対して守るべき節度を欠いていること。」となります。
「人柄、物の考え方などがいやしい」は、邪神ちゃんそのもの。でも悪魔である彼女の本分なら、きっとこれは誉め言葉…
ですが「他人に対して守るべき節度を欠いていること。」は邪神ちゃんに当てはまるでしょうか?
私が気になったのは「欠いている」の部分です。

「欠いている」というのは、「足りない、手落ちや落ち度がある」という意味です。
つまりベース部分があり、そのベースに届いていない状態を指しているのだと思います。
果たして邪神ちゃんに欠けるべきベースとなる節度が合ったでしょうか…?

邪神ちゃんの節度…限りなくゼロに近かったのではないでしょうか?
特にメデューサに対する仕打ち…邪神ちゃんに甘々のメデューサもどうかと思いますが、散々だったとしか思えません。

だから過半は子供の情操教育上、決して良いとは思えませんでした。
思考もそうですが血もドバドバ出ますし…
でも、ほんの時折なんですけど、それだけじゃなかったのも事実です。
ご飯を作っている邪神ちゃんは素直に可愛かったと思います。

ただ、邪神ちゃんの行う「良い事」は普通の人がごく当たり前に行っていること…
だから普通の人では絶対評価されない範疇なのですが、邪神ちゃんが行うと物凄く良い事に見えるから不思議です。
こういうのをゲインロス効果と言うのでしょうか?
もしかして、邪神ちゃん…狙ってたのかな!?

一方、私が気になっていたのはぺこらの方でした。
分不相応な程の不幸体質の持ち主なんですよね。
そんな風に考えなくても…と思うことも度々ありましたが、根っからの天使だからでしょう。
何だかんだ言いながらホームレス生活と空腹に耐えながら日々を生きているので生命力は強いのかもしれません。
ですが、彼女には真っ当な仕事と暮らしをさせてあげたいです。

他にも個性的なキャラが登場してくる作品です。
序盤は、同じような展開の繰り返しで少し満腹感を感じましたが、中盤以降は持ち直し終盤からは拍車が掛かったような面白さだったと思います。
気になる方は、是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、邪神★ガールズの「あの娘にドロップキック」
エンディングテーマは、三浦祐太朗さんの「Home Sweet Home!」

1クール全11話の物語でした。
邪神ちゃんの言動に時折イラッとすることもありますが、頭を空っぽにして視聴できる作品だと思います。
何だかんだ言いながら結果的に楽しませて貰った作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

85.5 4 ツンデレでドタバタなアニメランキング4位
Charlotte [シャーロット](TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (3645)
16210人が棚に入れました
思春期の少年少女のごく一部に発症する特殊能力。
人知れず能力を駆使し、順風満帆な学園生活を送る乙坂有宇。
そんな彼の前に突如現れる少女、友利奈緒。
彼女との出会いにより、暴かれる特殊能力者の宿命。
それは麻枝准が描く、青春を駆け巡る能力者たちの物語――。

麻枝准、Na-Ga、P.A.WORKSによるオリジナルアニメ第2弾が始動!

声優・キャラクター
内山昂輝、佐倉綾音、水島大宙、内田真礼、麻倉もも
ネタバレ

かしろん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ザ麻枝准

【最終話を見て 総括 を追加】
オリジナルは勝手に色々考えれるから、楽しかったなぁ・・・

【1話見て 溢れ出る、既視感】
{netabare}主人公のウザさやツッコミ。
ヒロインキャラの暴力性。
メガネで知的そうなのにボケ担当。
語尾のオカシイ妹。

キャラ、物語の雰囲気、全てから溢れ出る既視感。

その全てが
「Keyの麻枝准アニメここにありっ!」
である。
更には
1話では流れなかったが、OPにLia。EDに多田葵。
アイドルやバンド好きというキャラ設定から、アニメ内楽曲をやる気満々な姿勢。
もう、まんま「Angel Beats!」だなっ!

これが
「麻枝アニメを見てる安定感安心感」
となるか
「引き出しの少ない寄せ集め作品」
となるかは、今後の面白さ次第。

なんだかんだで麻枝准楽曲は好きなので、楽しみにしてます。{/netabare}

【2話見て 手堅いスタート】
{netabare}1話でキャラ立て。
2話で世界説明と主人公に動機付け。
麻枝准らしさを出しながらも、展開は手堅い順調なスタート。
内容の強引さも麻枝准らしさか。
個々でユニークスキルなのに、
「潰れても代替品がいるからいいや」
ってオカシイだろうに。

妹なぁ・・・
天体観測、すべてトマト味、変な語尾。
天体観測:千里眼
すべてトマト味:血を求める吸血鬼
変な語尾:過去の重要人物が体内に潜在している
どんな特殊能力なんだろうねぇ。

OPED流れる。
両方共、「Angel Beats!」OPEDほどのインパクトはない。
内容が進むにつれ、好きになっていく、かな?{/netabare}

【気になる妹】
{netabare}と言っても、私はロリではない。
見ていて、なんとなく、ハルヒの鶴屋さんを思い出す妹。
どうにも、気持ちが悪いのだ。
 主人公がいる場面じゃないと出てこない。
 変な語尾。
 何故かピザソースにこだわる。
 入寮の時の警備員の警戒とカットインされる防犯カメラ。
 友利の妹への接し方。
 主人公の夢での3人の歩き方の不自然さ。普通は妹を挟んで
 両方の手を繋ぐのでは。
 何故か一緒に登校しない。
なーんか、キャラとしての居心地が悪い、というか。

折角の先が不明なオリジナルアニメなんだ。
楽しみ方のひとつとして、勝手に予想してみよう。

「我思う、故に”我”在り。」
で始まるから
「我思う、故に”妹”在り。」
が中オチ。

主人公が幼いころに、満天の星空を見ながら兄と会話。
「あ、流れ星!」
「流れ星に何をお願いする?」
「うーん・・・妹が欲しい!」
 (妹が星空や彗星に執着する理由)

兄が能力者と判明し、機関に連れて行かれることに。
主人公が寂しくないようにと、その願いを叶えることに。

が、中途半端な能力なので、
主人公が意識している時のみに存在出来る妹
として、歩未が誕生。
 (一緒に登校した場合、妹は中学に行くから別行動となり、
  主人公の意識から離れるので存在出来なくなる。)
が、どうにも気持ちが悪いので、父母離婚。叔父に親権を押し付けて逃亡。
主人公と妹、兄妹での生活が始まる。

その後、兄は機関から逃亡。
能力を活かして資産を築く。
その資産で能力者保護期間及び保護施設としての星ノ海学園を設立。
 (学園名が妹のために付けられたような名な理由。
  実は兄の主人公との思い出。)
友利の言う本当に信頼できる人=兄。

兄は主人公を探していたが、離婚、叔父に預けれで、苗字が変わり、手間取っていた。

歩未が料理の尽くにピザソースを使うのは、兄が
主人公の好きな味=ピザソース
と知っているから。
それが能力の賜である歩未に引き継がれている。
年月が経ち、主人公の好みが変わっても、
好きな味=ピザソース
で固定されている。

これらをまとめて、
「我思う、故に”妹”在り」
だから、妹から心が離れると、妹は存在出来なくなる。
友利と仲良くなり、主人公の中で友利の存在が大きくなればなるほど、妹の存在が小さくなっていく。
それに気付いた時に、
幻なのは兄ではなく妹のほうだった。
幻のような妹をとるか、
現実にいる友利をとるか、
が、中オチ。

「我思う、故に”友”在り」
「我思う、故に”恋人”在り」
「我思う、故に”我”在り」
こんな俺でもここにいていいんだ!
が最後のオチ。

先が読めないのがオリジナルアニメの面白さ。
勝手に想像して楽しむぜっ!{/netabare}

【OPの向きの話】
{netabare}画面作りにおいて、向き、というのには意味がある。

今年頭に世間を騒がせた岡田斗司夫が、以前、ニコニコで話していた。
あしたのジョーのラスト、矢吹ジョーは生きているのかどうか。
  BS漫画夜話のあしたのジョー回で、夏目房之介が説明しているんだが、
  「漫画における物語の進行方向は”右から左 ←”になる。
   ラストの矢吹ジョーは”左方向 ←”を向いている。
   漫画家の生理習性で、死や止まったものは”右方向 →”に書いてしまう。」

日本は、縦書き文化、漫画文化、だ。
だから、日本の作品では、画作りにおいて、進行方向が右から左になっていることが多い。
それを踏まえて、ロボット物では
敵(阻むもの) →← 味方(進むもの)
という構図で描かれることがお約束となっている。

この辺の詳しい解説は、renton000さんの書かれたTVエヴァのレビュー
http://www.anikore.jp/review/1191186/
が、非常に分かりやすいので、ご興味があれば、一読されるのが楽しいかと。

本作でもこの”向き”はしっかりしており、2話で分かりやすい場面だと
主人公 →← 友利、高城
パン ← 高城
写真買ったやつ →← 友利
念写弓道 →← 友利
矢 ← 高城
というふうな描かれ方をしている。

で、OP。
キャラクターの向きに注意してみると、
ほぼ ”正面” ”左方向 ←”
で描かれ続ける。
方向の理論で言えば、全員、進行方向を向いているので、「前向きな物語」と読める。
前向きだしね。

ところがである。
いくつか、”右方向 →”で描かれるシーンがある。
方向の理論で言えば、”右方向 →”を見る=逆行する、過去を振り返る。

授業中の主人公が、”右方向 →”を見る。
そして、そのシーンは画面奥に吸い込まれるようにフェードアウトし、真っ暗になる。

友利が人差し指を立てた腕を”右方向 →”に振る。
次のシーンは、イラスト風に描かれた主人公らしき人物が口からシャボン玉のような泡を出している。
水泡に帰す、など、泡は儚く脆いものの象徴。

謎の5人組がビルの屋上みたいなところで立っているシーン。
真ん中の男性が”右方向 →”から振り返り、不気味に光る両目で睨む。
次のシーンは、空から落下する友利。
象徴もクソもなく、落下、落ちる。

”右方向 →”の後は、嫌な感じのシーンが多い。
落下する友利と主人公が、何か叫びながら手を伸ばす。
このシーンだけは、”右方向 →”を向いてる主人公が、グルッと回って正面を向く、という、なんか良い感じだけど。

そして、”後ろ向き”。
OPにおいては、最初と最後、キャラクターが後ろ姿で描かれる。
最後に至っては、明るい夕焼けが、暗い夕闇に染まって終わっていく。

これらが何を指し示しているのか、を考えるのが楽しいんだけど、ちょい保留。{/netabare}

【3話見て メインキャラは揃ったのかな】
{netabare}西森柚咲、及び、美砂登場。
全体的に大味な話の内容。
美砂の死因が
原付き2ケツで事故死
って・・・
OPのピアノアレンジをBGMにされても泣けませんよ。

「いつまでも死人のことを引っ張るな。
 でないと、この先、幸せになれないぜ」
ですよねー。
いつまでもAngel Beats!のことを引っ張っちゃダメですよね~。

OP画に文字や図形などが挿入される演出が加わった。
そのうち、コマ送りで確認するか。{/netabare}

【4話見て 種まきは続く】
{netabare}麻枝准が
「スロースターターな作品だから6話まで見て」
と言っているが、
「分かってるなら、6話までを面白くする努力をしろよ」
と言いたい。

物語が動き出すまでの種まき期間とは分かってはいるが、3話に続き、単体エピソードとして非常に大味。
面白い何かがあるわけでもなし。
友利、嫌われてるね。
高城、ヒクね。ツバは回収しようね。
柚咲、素であのキャラなら頭おかしいね。
妹、やっぱ怪しいね。
くらいな感じ。

主人公が能力者に対して意識乗っ取りをかけた場合に何やらあるようだ。
なら、せめて、2話で念写弓道の意識乗っ取りをやった時点で、
友利が何やら違和感を感じ取る、
みたいな描写を入れようよ、と。{/netabare}

【5話見て 種まきはまだ続く】
{netabare}4話のちょっと勘違い。
主人公の乗り移り実験。
てっきり、
主人公が能力者に乗り移ると能力ゲット?
とか、つい主人公の変化を求めてしまっていたが、
会話をちゃんと聞くと
「被験者にいう言葉じゃないぞ」
「被験者は相手です。ご安心を」
つまり、何かしらの変化が起きるのは、乗っ取りを受けた側。
念動力を使ってた投手のほう。
思い込みはいかんなぁ・・・・

さて、5話でもまだ種まきは続いている。
公式が
6話まで見てね
と言っているから、6話Aパートくらいまでは種まきなんだろう。

さて、今週のの種まきは

友利の嫌われっぷりが酷い
 集団に呼び出されて、校舎裏で暴行。
 1vs1だと個対象インビジブルを使って無敵となるが、
 1vs多では何ともならんようだ。

高城の悟りっぷり
 友利が連れて行かれても「知らないほうが良い」。
 いくらなんでも友利に冷たい。むしろ、この仕返しを友利が受け入れてる?
 「5秒しか乗り移れない能力に何が」「それは貴方がっ」。
 何か言いかけた。何かしらの情報を握っているっぽい。

乙坂兄の能力
 フライング斉藤に乗り移ったときに浮遊の能力をコントロール出来た。
 能力者に乗り移った場合、その能力を、不慣れながらも、使うことが出来る。

妹に変化
 ピザソースを作るために外出しようとするも、警備員により止められた。
 突然、風邪の症状。


やっぱ、妹が気になるなぁ・・・

妹が存在してる場合
警備員により止められた
 妹が凄い能力の持ち主で、最重要人物指定されてる
風邪の症状
 能力の発現サイン

妹が存在してない場合(上記【気になる妹】の推測を絡めて)
警備員により止められた
 乙坂兄の意識下でしか存在できない妹との辻褄合わせ会話
風邪の症状
 主人公の意識が友利に行き始めたサイン
 ピザソースが兄との意識伝達の媒介?

6話で、どんな動き方をしますやら。{/netabare}

【6話見て 確かに、話は動き出した、よね】
{netabare}普通に、妹、存在してたか・・・というか、Web予告のお見舞いで分かっちゃいたんだが。

いままで、散々、主人公の一人称でやっておいて、
いきなり妹のクラスを出す三人称表現。
話が動き出す暗示をしておいてのBパート。
うん。確かに、話は動き出した、よね。
でも、一方的な思い込みの痴情のもつれからって・・・
まぁ、青春って言えば青春してんなぁ、なんだけど。
グッと持っていかれるような動き出しじゃ無かったなぁ。

主人公が高城に乗り移りを使おうとしたら、友利に強引に止められた。
4話での実験結果がまだ明らかになっていないが、使われた側に影響が出る推測をたてているようだ。
・能力保持期間が短くなる
・能力が弱まる
・能力が消える
など考えられるが、答えはまだ先か。

新キャラ 目時 登場。
先んじて行動してたり、
「間に合わなかったか」
という台詞から、主人公所属生徒会よりも、情報を握っているっぽい。
OP屋上の五人組の一番右の人っぽいが、はたして。

OP屋上の五人組
? 熊耳 乙坂兄 友利兄 目時
ぽいシルエット。
真ん中人物は杖持ち。
普通の杖?白杖?
白杖なら、
「ジエンドのボーカルは眼が見えないから云々」
という友利の説明と合致。
でも、友利兄はジエンドメンバーじゃないし、
友利兄の部屋に貼ってあったジエンドのポスターは長髪の女性ぽかった。
また、ジエンドっぽい曲が何度か流れているが、女性Vo。
ジエンド=屋上の五人組ではないか・・・{/netabare}

【7話見て 勝手な想像が、楽しい ※向きの話 光の話 を追記】
{netabare}妹死んで、
主人公引きこもって、
主人公グレて、
覚醒剤やめますか?それとも人間やめますか?なところを、対個人視覚遮断で主人公を見守ってた友利が止めて、
ひでんレシピのピザソース味オムライスを食って、
友利とちょっといい感じになって、
生徒会に戻ることになりました。

えー・・・
妹アッサリ死ぬし、
散々引っ張ったピザソースの扱いってこれだけのこと?
6話の新キャラも全く出てこないし、
主人公の一人称視点に戻るし。


正直、ストーリー見てるより、与えられた条件から今後の物語を勝手に想像してるほうが楽しい現状。

妹、生き返るかなぁ。
生き返らない気がするなぁ。
主人公、大暴れで科学者に目をつけられる。
で、科学者側に
 能力調査の結果、君の乗り移りの能力の対象を、過去の君自身にすることが出来る。
 乗り移り能力は5秒間ではなく、固定された時間だ。
 8/1の12:00:00に乗り移りをかけた場合、8/1の12:00:05に乗り移りが解除される。
 つまり、7/1の12:00:00の君に乗り移った場合、1ヶ月と5秒間乗り移れるということだ。
 妹を助けたまえ。
 かわりに、私達にその力を提供してもらう。
とか提案されて、ピザソースのお陰で近づいた友利との関係を断つかどうか悩む。
みたいな展開とかかなぁ。
でも、それだと、タイムリープした先での主人公と科学者側に意識の齟齬がおきるしなぁ。
それに、簡単に科学者信じないよなぁ。
妹失ったところに、科学者側として兄貴が出てきたら、肉親求めてコロッと落ちるかなぁ。
OP歌詞から、二択になるだろうし、
タイムリープで可逆になれば、万物の法則を越えたバケモノだろうしなぁ。
OPの向きの内容含んで考えると、過去を向いた途端に不幸だなぁ。

みたいな感じで。
想像するのもカッタルイほどにツマラナイことはないんだけどねぇ・・・

※追記 向きの話
【OPの向きの話】でも書いたが、方向の話。
終始、後ろ向きな話の7話。
尽くに→向きに話が進む。
全シーンとまでは言わないが、主人公がずっと→向きなのだ。
乗ってる電車の進む方向なども。
で、ラストにオムライスを食べるシーン。
ここで、しっかりと←向きで座り、ひでんピザソース味オムライスを食べ続け、友利と話をし、生徒会に戻る決意をする。
丁寧なお仕事っぷり。

※追記 光と影の話
いけないおクスリを友利に蹴飛ばされるシーン。
主人公には影、友利には光。
「どうしろってんだよっ」
と胸ぐらを掴みにかかる主人公は光の方へ。
思い出すのは、”響け!ユーフォニアム”で私が一番好きなシーンである
トランペットソロ対決直前の麗奈と久美子の会話シーン。
心がどうしようもないキャラに影がさし、それを救う存在に光があたり。
救済を欲するかのように光の当たるキャラへ向かう。
これも丁寧な仕事なんだけど、ユーフォのこのシーンが完璧すぎるから、ちょっち見劣りしちゃう。{/netabare}

【8話見て 顔を出さない演出は良かったけど】
{netabare}主人公、友利が、互いを救済しあい、互いを意識する話。
本来なら、ラストに向けての切っ掛けとなる良い話んだろうが、イマイチ。
ただ、Bパートで、一切、友利の顔を画面に出さなかった演出は良い。
ここは聴かせどころだけに、アヤネルには、もう半歩、頑張って欲しかったけど。

Aパートで印象に残るのは柚咲のPV。
あんなダラダラ見せられるとは思わなかった。
柚咲のキャラと合ってない曲で、あんなツマラナイPVをダラダラと流すな。
キャラCD売りたいんだろ?
PVではないが、京アニ作品のEDはPVっぽいことが多い。
あのくらいに気合を入れてつくってくれないと、ただただダルいだけだ。
プロモーションにならないよ。
CDの売り上げにマイナスになるよ、あんな内容だと。

そしてBパート。
歌の力で友利兄復活の兆し。
冷静に考えると、麻枝准作品は、曲や歌など、音楽頼りな部分が多いので、こういう
「音楽サイコー!楽曲の力はすごい!」
なネタにならざるを得ないのは仕方ないか。
ただ、既に兄には、
CDなどでZHIENDの曲を聞かせる、
くらいのことは試し済だろうから、
今回のような、
「生歌の力は凄い」
みたいな話だと、反語的にCDその他音源の力は・・・

サラ・シェーン登場。
ZHIENDのヴォーカルであるサラ・シェーンが出てきた。
彼女曰く
  視力を失ったのは懺悔、罪滅ぼし。
  バンドのフロントマンやりたかったが、
  唄もギターも実力の何もなく全く芽が出ず、
  周りが売れていくのを荒んで見てたが、
  ズルをすることで爆発的ヒットをし、
  日本でも流行って公演したりしたが、
  金廻りや周りの目が悪い方に変わり、
  弟がカネ目当てに誘拐されるなどし、
  それに嫌気が差し、
  地味なバンドのフロントマンとなり、
  最後は視力を引き渡してZHIENDとなった。
だそうな。
ズル=特殊能力、なのは間違いない。
じゃあ、何の能力だったのだろう。
声:何かしらの力を加えることで聞いてる人に影響を与える
くらいか。
一瞬、
「人生は一度きり」
「気付いた時には手遅れで、夢を叶えれなかった」
って台詞から
”タイムリープ”
も浮かんだが、気に食わなかったらタイムリープしまくればいいんだから違うか。ループしまくっても、ギターの腕が天才的にはならんだろうし。
これらを踏まえて、素直に彼女の言葉を受け取ると、
  バンドのフロントマンやりたかったが、
  ギター練習をするでも歌の練習するでもなく、
  周りを羨み、妬み、ただただ、時が過ぎていった。
  そんなある日、自分に”ズル”をする力があることに気づき、
  その”ズル”をすることで、ヴォーカリストとして成功した。
  だが、所詮は”ズル”による成功なので、
  分不相応な事態に彼女がついて行けず、
  その”ズル”を放棄することで事態を収めた後、
  ”ズル”をした代償として視力を奪われた。
  しかし、そのかわりに本当の力と夢を手に入れることが出来た
ということらしい。
特殊能力という力を手に入れた者は、その能力が消えると同時に何かを失うことになる。
祝福と呪いの物語。
この8話が、
主人公、友利が、互いを救済しあい、互いを意識する話、
となった以上、次に訪れるのは離別。
やっぱ、
  妹と友利。
  さぁDOTCH?
って展開になりそうな。{/netabare}

【9話メモ】
{netabare}乙坂隼翼 乙坂兄 タイムリープ
目時 オレンジ女 睡眠or気絶
七野 金髪 透過、壁すり抜け
前泊 運転手 記憶消去
熊耳 プー 特殊能力者発見(別能力かと思ったが、粉砕のリーゼントを云々言ってたから多分まんま)

盲目は乙坂兄とサラ。
特殊能力の影響か。
推測
特殊能力使用はMP制。
MP0になると、能力を失うと同時に、罰則として失明する。
年齢経過による特殊能力自然消滅の場合、MP0にならないので罰則無し。
主人公に特殊能力を略奪された場合、MP0にならないので罰則無し。
「略奪」というくらいだから、された側は特殊能力を失う。
念動力ピッチャーの実験は、念写アーチャーのアフターフォローにより、
”能力消滅&罰則無し”
を確認出来たので、実験として略奪させた?
乗り移り=自動略奪とすると、
「略奪」「念写」「念動力」「浮遊」
が、主人公の特殊能力。
友利が、高城に乗り移るのを妨害したのは、瞬間移動を略奪するのを防ぐため。
川の水浴びで高城が言いよどんだのは、主人公の能力が「乗り移り」ではなく「略奪」ってトンデモ能力で、自身が超重要人物なのを気付いてないことに苛立ったため。{/netabare}

【10話メモ】
{netabare}年齢
物語スタート
 兄 18
 主人公 16(高校1年)
 妹 14(中学2年)
兄、最初のリープ:捕まるのは3年後
 兄 12
 主人公 10
 妹 8
捕まる年齢:兄、15才誕生日
 兄 15
 主人公 13
 妹 11

兄、失明は能力の影響。
失明=能力の喪失ではないらしい。
今まで見てきたものを一気に見ながらタイムリープするために目を酷使するから、という説明。
なら、視力矯正として、メガネ掛けても意味が無いのでは?

兄貴5人衆の中で、七野だけいないのが気になる。
元々、乙坂兄妹に対して好意的な感じでは無い。
能力者を救う、
という目的から、
妹を救う、
という目的に変わったことで、離別した?
内野手だし、キープレイヤー?なんてな。

主人公リープで無くなった出来事。
 妹死亡。
 主人公グレる。
 白柳との再会。
 主人公からの被害者。
 友利による主人公救出。
 主人公とサラの出会い。
 サラの友利兄救出。
リープが妹死亡前日だから、サラのライブは確定済み事項。
サラが広島焼きを求めて彷徨くことも確定してるなら、待ちぶせ可能。能力のことを話せば友利兄関係はどうにかなりそう。
現時点での大きな変更点は
 友利が主人公に向ける気持ちが弱くなった
くらいか。{/netabare}

【11話見て 本末顛倒な印象】
{netabare}運転手は前泊じゃなかったか。
「喋らねーなぁ」とは思ってたが、まんまとミスリードに引っ掛かったわけか。
喋ったら、EDのスタッフリストでネタバレするしねぇ・・・

シャーロット=彗星の名前。
75年周期の彗星で、地球をかすめる時に未知の粒子をばらまいて、それの影響で能力者が出来るんだそうな。
えー・・・
そんなハレー彗星モドキがタイトルなの?
全く、伏線張れてないじゃん。
妹が天体好きで、長周期彗星を見るのが夢って言ってただけじゃん。
「彗星は英語でcometと言って、ギリシャ語の”長い髪をした”が語源でござるぅ」
「はいはい、本当に星が好きなんだな。
 いいから早く寝ろよ」
とかさぁ、そんな会話するだけで、こっちが受ける印象が全然違うじゃん。
しかも、長周期彗星って200年周期なんだろ(wiki曰く)。
なんなんだよ!

なんか、ここまで見てきて、色々と、本末顛倒に感じる。
まるで、
 こんな意味ありげな単語がいっぱい出てくるOP映像作りました。
 そして、あらすじを歌詞としてOP曲をつくりました。
 このOPを使って全13話の物語を完成させなさい。
みたいな問題の答えを見せられてる印象。
もう、どっちが先に出来てたんだよ、みたいな無理くりさ。

もうちょい、見れるシナリオ考えれる人だと思ってたんだけどなぁ、麻枝准。
と思って、前作「Angel Beats!」の自分の感想を読む。

 全体的な流れとして?な部分が多い。
 これを「なんなんだよ!」と突き放すか、
 「多分こうだよねー」と都合よく解釈して受け入れるかで受け止め方はかなり違う。

なんだ、なにも変わってないじゃん。
シナリオで伏線張れないからって、OPで単語出して誤魔化すのはやめようよ。
シナリオ構成がイマイチだからって、OP歌詞をあらすじにしてネタバレするのはやめようよ。
伏線とか、シナリオ構成とか、そういうのを期待しちゃダメだったんだな。
星ノ海学園、って名前にすら伏線張れないんだもんな。
ただのベイスターズってだけなんだろうなぁ。{/netabare}

【12話見て 歌詞・・・】
{netabare}いや、もう、散々書いてきているんだが・・・
OP歌詞まんまじゃん。
ヒクなっ!
・・・もうちょいひねろうよ、ねぇ。

前に進むのかここでやめるのか、とか
どれだけだって奪う、とか
神にも等しい、とか
帰ってやる、とか
その辺の歌詞から
あぁ、能力略奪旅行に行くんだろうな、
とは思ったよ。

でもさぁ、せめてさぁ、サラとか有効活用しようよ。
世界的アーチストなんだろ?
ズルして失明ってことは、何かしらの能力の結果なんだろ?
サラに能力のこと話して世界ツアーに同行する、とかさぁ、なんかあるじゃん。

それに、ループして、サラと友利兄会わせてないじゃん。
兄を救うシーンをもう一度やろうよ。
友利にあんな告白とかしても、友利は反応に困るだけだって。

11話でも書いたけど、色んな伏線を活かすシナリオが書けないからって、OP歌詞とか映像で誤魔化すのはやめようよ。
この辺は、Angel Beats!のほうがまだマシだったよ。


はぁ・・・・
歌詞の最後が
”帰ってやる”
か。
友利のもとに帰れたのか、帰れなかったのか。
ボカして、
「視聴者の人の想像にお任せします」
みたいな、逃げ口上を打つなよ、と思いながら、最終話を待つ。{/netabare}

【最終話まで見て Angel Beats!から学んだ失敗】
{netabare}また書くけど
「ほんっとーにOP曲”Bravely You”の歌詞そのまんまだなっ!」
と。
「youと有宇をカケてるのね、ハハン」
とか、どうでもいい話。
見ながら、
「あー、この場面は歌詞のこの部分だな・・・」
とか、思い浮かべながら見てた。

そして、結末。
考えうる中で、最も無難な着地。
前話感想で
「帰ってこれたかボカす逃げ口上はうつなよ」
と書いたが、ちゃんと帰ってこれたと明示した。
そこは評価したい。
けどね。
この結末じゃあ、何も語れないんだよ。
語りたいことがない。

前作、Angel Beats!のエンディング。
賛否両論、物議を醸す締め方だった。
私は、人間の弱さや俗っぽさを描いたあのラストは好きだよ。
あの締め方だったからこそ、良くも悪くも心に残る作品になったと思うし。
でも、麻枝准にとっては、あの締め方で受けた批判を大きく感じちゃったんだろう。

それで、とった締めが超無難。
「あー、終わったねぇ・・・」
程度にしか感じない。
本当に語りたいことがない締め方。
Angel Beats!をつくって、学んだことが、失敗に繋がっちゃってると思う。

語りたいことがないことを語りたい・・・
困ったことだ・・・{/netabare}

【総括 最大の欠点】
{netabare}もし、皆さんが誰かから
「シャーロットってアニメ、どういう話なの?」
と聞かれたら、どう答えますか?

私は答えれません。
何故なら、何の話なのか分からなかったからです。
恋の話?
兄妹愛の話?
友情の話?
中二病万歳な話?
タイムリープもの?

【気になる妹】で書きましたが、当初、私は”自己確立”の話かと予想しました。
友人は”中二病讃歌”だと思ったそうです。
結局、どっちでもありませんでした。
じゃあ、何の話だったのか。
歩未に拘る話でもない。
友利にこだわり続ける話でもない。
生徒会メンバーとの友情劇でもない。
タイムリープの苦難を打破する話でもない。

通して見終えた時に、この物語の主題が見えないのです。
そう、これが、この作品の最大の欠点です。
「これを見せたいんだ!」
「これを語りたいんだ!」
って話の根幹が全く見えません。

根幹が見えずにブレるので、枝葉末節もズタズタです。
物語の伏線もクソもありません。
当たり前ですよね。そういうのは幹がしっかりしてるからこそ、活きるのですから。

もし、
「シャーロットってアニメ、どういう話なの?」
という問いの答えを持っている人がいらっしゃったら、教えて頂けたら幸いです。{/netabare}

【ベイスターズ 11話分まで】
{netabare}他の方も書かれているし、
ネットで
”シャーロット 横浜”
と検索するとワンサカ出てくるんだが、
登場人物名がプロ野球の
横浜ベイスターズ
に関連するようだ。
で、ちょいとまとめてみた。

キャラ 性別 推測元ネタ ポジション 備考
となっている。


生徒会関係
乙坂兄 ♂ 乙坂智   外野
乙坂妹 ♀ 乙坂智   外野
友利  ♀ 友利結   投手  OB
高城  ♂ 高城俊人  捕手
西森  ♀ 西森将司  捕手
黒羽  ♀ 黒羽根利規 捕手

中学
梶谷  ♂ 梶谷隆幸  内外野
大沼  ♂ 大沼幸二  投手  OB

陽野森高校
白柳  ♀ 白柳和吉  投手  OB
三嶋  ♀ 三嶋一輝  投手
杉本  ♀ 杉本友   投手  OB
大村  ♂ 大村巌   外野  コーチのみ
内川  ♂ 内川聖一  内外野 現役OB
山本  ♀ 山本省吾  投手  OB

ナンバ高校
有働  ♂ 有働克也  投手  OB

西森取り巻き
ショウ ♂ 荒波翔   外野
コータ ♂ 須田幸太  投手

関内学園
福山  ♂ 福山博之  投手  現役OB
隆人  ♂ 河原隆一  投手  OB

山の中
斉藤  ♂ 斉藤隆   投手  現役OB

妹中学
野村  ♀ 野村弘樹  投手  OB
及川  ♂ 及川宣士  投手  OB
小西  ♀ 小西得郎  なし  監督OB

病院及び警察
小池  ♂ 小池正晃  内外野 OB
染田  ♂ 染田賢作  投手  OB

チンピラ
権藤  ♂ 権藤正利  投手  OB
      権藤博   投手  監督OB
細山田 ♂ 細山田武史 捕手  現役OB

お好み焼き屋
Ryuya ♂ 小関竜也  外野  OB読み仮名はたつやだから別?

ZHIEND
Sara Shane ♀ Shane Patrick Bowers 投手 OB

兄貴協力者5人組
熊耳  ♂ 熊耳武彦  捕手  OB
目時  ♀ 目時春雄  捕手  OB
七野  ♂ 七野智秀  内野  OB
前泊  ♂ 前泊哲明  投手  OB

科学者
堤内  ♂ 堤内健   投手  OB

兄貴組織
古木  ♂ 古木克明  内外野 OB

前作Angel Beats!でも、キャラ名に
{netabare}音無結弦:心臓提供者 立華かなで:心臓受容者{/netabare}
ちゃんと意味があったので、今回も何かしらの仕掛けが、と思ったのだ。

最初は、生徒会関係だけ見て
 乙坂:外野 外世界の住人。
 友利:投手OB 物語の動かし手。過去世界の住人。
 高城、西森/黒羽:捕手 現世界の守護者。
とか考えたんだが、他キャラも引用されてると見ると、これは無理筋。
男女でポジション分けされてる訳でもないし、OBにも意味は無さそう。

ひとつ気になるのは、純粋な 「内野手」 がいない。
成績掲示表に名前の出ている”内川””梶谷”が内野としての1軍成績も残しているが、
外野手としての出場が多いし、印象としてもそっちだ。
7話小池も同様。
名前に何かしらの意図がある場合、「内野手」が出てくる時が、鍵になりそうである。

と、思ってたら、
小西 選手経験なし 監督のみ
って。
私の調査不足かも・・・

更に、七野という内野専門者が登場。
話は確かに動き出したよ。
動き出した、けど、なんだろう、この腑に落ちない感は・・・

まさか、ねぇ。
特に何の意味もありません。
ちょっと拝借しただけです、ってことは、ないよ、ねぇ・・・{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

自分の中では”崩れて終わった作品”。

>放送直前特番まで視聴して
「Angel Beats!の放送開始前にも同じような特番があったな~」というのがまず第一声。

P.A.WORKSさまのプチメイキング映像と、堀川社長が出てきて話してくれるだけで
自分の中では”リアルSHIROBAKOの続編”的な満足感がどうしても高まってしまいます♪。
・・ということで本編終了後にもがっつりメイキング映像を特典映像として見せてほしいです!!。


・・で、肝心の本編なのですが
まだほとんど予備知識がない自分ですが、
・・ふむふむ。個人ごとの異能能力が中心に展開する作品のようですね。あと学園もの。

・・ってここまでの情報だけだと、単純に考えたらエロゲもしくはエロ系アニメになってしまいそうなのですが
ほんの少しだけ公開された未公開映像の部分を観る限りでは、その心配はあまりなさそうです。
セリフまわりあたりも、なかなか面白そうです!。

主人公のキャラデザインやPVを観ただけの段階では、主人公の印象はあまりよくなかったのですが
実際に動いてしゃべって魂が込められた状態での映像を観ると「そんなに悪くないかな?」って感じです。
(若干ルルーシュっぽく感じてしまう瞬間があるので、そっちには行かないでほしいな~というのはある)

あと気になるキャラとしては、絵面だけみるとどうみてもSHIROBAKOのりーちゃんや
Angel Beats!の高松っぽいのがいるなーって思ってたけど
放送直前特番で関口さんがハッキリ「高松です!」って言ったの観て吹いたww。
(麻枝さんからそう説明されていたからなのでしょうけれど)
ちょっと調べてみたら声もあの方らしいですね^^。

あと、本編で主人公達は何に立ち向かうのか?。どんな困難が降りかかるのか?。
といったことが気になりますが、ここはまだほとんど情報がないままでしたが
情報が現在限られている分、本編がより楽しみになりました!。

●余談:異能かあ。個人的にはマンガ版”ジョジョの奇妙な冒険”が「個人ごとの能力を駆使して戦闘する」
    という点だけでみれば最高峰だし、すでに出尽くしてる感もあるのですが、
    コードギアスのように単純な戦闘手段としてだけではなく戦略的・戦術的・外交的・その他もろもろ
    なかなか思いつけないような活用方法・頭脳戦といったところだったりする面白さも追求できそうだし
    自分が最も好きな作品STAR DRIVERの主人公のツナシ・タクト君のように本人すら自覚していなかった
    能力(第1フェーズ)のような無意識的なものもあるので
    本作ではどういった扱われ方がするのかとても楽しみであると同時に
    自分の中ではかなりハードルが上がってしまっていますww。

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(追記)
監督の浅井義之さんって今回が初監督作品となるようですね。失礼ながら名前を知りませんでした。
放送直前特番で「Angel Beats!で演出をされていた」というのを聞いて、興味がわきました。

・・で、その後偶然今日「STAR DRIVER~輝きのタクト~」第15話「封印の巫女」を見終えた時に
スタッフロールに浅井義之さんの名前が流れてきたのを見つけて驚きました!。
「STAR DRIVER~輝きのタクト~」第1話、第15話、第25話でも演出をされていたのですね!!。
どの回も好きな回ですが、特に第15話の演出は素晴らしいな~と以前から思っていたので
監督に対する期待値が一気にあがってきました^^。
他にも凪のあすから、TARI TARI、絶園のテンペスト、ソウルイーター、・・等々たくさんの作品で
演出や絵コンテ等されてるようですね。
・・あ、キャプテン・アース・・・(汗)。ここには触れないようにします;;。

----------------------------------------------------------------------------
>1話まで視聴して
事前情報でかなり自分の中でのハードルが上がっていましたが
そんなことをすっかり忘れてしまえる第1話でした。

「ダークヒーロー的な主人公になるのかな?」と事前情報で想像していましたが
蓋をあけてみたら、かなり庶民派主人公でした^^。

あと、作品全体の印象としては以下のとおりです
・テンポが良い
・グイグイ惹きこまれる
・押しつけがましくない
・ある意味表情芝居?、顔芸!?
・ギャグが意外にも笑える!??

ホントにあっという間の23分間でした。来週が待ち遠しいです!!。


※余談:
某雑誌の放送直前記事で麻枝さんが
「Angel Beats!での反省点を本作に生かした」とのことですが
そういうで麻枝さんの姿勢って素晴らしいなって思いました。

あと、ABではキャラクターが多くても成立できると思ってたけど
結果として(周りの評価等含めて)成立できてなかった・・
それを踏まえて今回はキャラクター数をしぼった(掘り下げ重視した)
・・といった感じの要約記事だったと思いますが
自分は「ABでのキャラクラー数でも完全に成立してた!」と断言します!!。
今回はキャラ数をしぼって掘り下げ重視みたいな感じの方向でいくようですが
それはそれで楽しみなのですが
しぼりこみすぎてこじんまりしてしまわないようにだけお願いしたいです(><)。

(・・あ、またキャプテン・アースでの人数少なすぎ感の記憶が戻ってきた・・
   監督さんつながりでついつい余計な心配をしてしまっています・・
   でも、浅井義之監督は「STAR DRIVER~輝きのタクト~」で既に”監督補佐”を
   されてたのですね。後で気付きました^^。・・だったら心配ないですよね。)


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>2話まで視聴して
まず、OPの映像と曲、それぞれがとてもよかった!。
宇宙(そら)に星が流れるシーンにグッときた。
PVでも、たしか一瞬流れ星が出てたような記憶があるし
星はかなり重要なキーの1つのようですね。

・・あれ?!!。
・・主人公と高松のこの仕草って・・
・・これって
”(<ゝω・)綺羅星ッ!☆” と、”ルルーシュのギアス”を掛け合わせたような感じに見れてしまうのは
・・気のせい??。これって自分だけ??。

他にも若干「既視感のある絵面」が・・。
なにか時間にまつわる転機を予感させる時計の描写は、最近リメイク発表されたYUNOを彷彿させるな~。
(自分はサターン版しかやったことないけど、思い入れ強い!。リメイクせず補完してほしい・・)
空中での2人の様は、若干マクロスっぽい?。いや、エウレカだったっけ?。
・・かなり記憶があいまいだけど、”かつて自分が他作品で爽快感を感じた描写”
のようなものを複数うまく本作で取り入れている感じがします。
・・単なる引用ではなくって一捻り入れた感じ・・というか。
Liaさんの歌もしっかり魂込められてますね。
かなり秀逸なOPで、個人的にかなりお気に入りです♪。
うーん、テンション上がります!!。


話の展開としては若干、某学園都市的な方向に振られたのかな?。
でも、それらもまだまだ序章の一部にしか感じられないところに、今後を期待させられます。

1話ではあまり気になってなかった”友利奈緒”が
2話を見て「どんな人物なのか?」と、興味がどんどん湧いてきました!。
とりあえず直情系な感じのところは今のところ好感度大です!。
まだまだ深く深く掘り下げてくれそうなのでこちらも見どころだと思います。


EDは、ABに引き続き多田さんの歌声が聴けて幸せです。
ABのように歌詞の中にネタバレが含まれていたりするのかな?。
ED中にも星空がしっかり描かれてますね。
まだまだ2話という序盤ですが、今後に期待が高まります!。

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>3話まで視聴して
やっと来ましたね!。内田真礼さん。
ABでいうとユイ的なポジションな役割なのかな?。

今回は麻枝さんの定番的な?というか真骨頂な?感動への導き方で
ある意味ベタに感じるんですが、でも話の持って行き方がウマいので
素直に感動できる回でしたね。(若干ギャグにもとれてしまうがw)

3話まで視聴してくると、本作の狙いである”描く人数を絞る”というのが
自分にはじわじわ効いてきてしまっています。

まんまと”友利奈緒”にハマってきてしまっています(OP映像との相乗効果も絶大)。
これには声優さんの演技も大きいと思います!!。
抑えている演技に見せかけて、要所ではグッと入っているって感じ^^。

とにかく、毎回毎回が素晴らしい作品だと思います。

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>9話まで視聴して
公式?で発表?されていたように6話で大きく話が動いてきましたね。
こういう展開になってくると、リアルタイムに4話・5話を視聴していた時に感じていた
「日常感いっぱいで特に変化の感じられない展開」が逆にすごく大切なものに思えてきます。

正直、4話野球回での野球シーンはほとんど不発?・・な感じでしたし
4話5話だけでなく最初から若干ちょっとクドく感じていた妹ちゃんの口調(ごめんなさい)が
愛おしく感じてきます。というか今現在では(いい意味で)若干中毒気味になっています♪。
某まとめサイト様で”妹ちゃんの語尾が統一していない”という記事が上がっていましたが
自分は「ござる♪」も「なのです♪」も、今ではどっちも大好きだし
使い分けてるというかその時の本人の気分しだいでかわるものだろうから
全く何の違和感もありませんでした。
でもこういう細かいところまで考察されている記事があがってくるとなんか嬉しいです^^。
「ああー、ちゃんとそんなところまで観てるんだ~♪」って。

9話での”話が一気に加速していく感じ”は、かなり良かったです!!。ちょっと鳥肌たった。
いろいろ組み合わせてる感・・は確かにありますが
まだまだ謎が絡み合って残ってる感・・が心地よいです♪。
まだまだ二転三転していきそうな雰囲気にワクワクさせられます!。

・・って今ここで本作って何クールだったっけ?って気になってきました。
まだまだもっと続けてほしいな~。

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>11話まで視聴して
視聴途中で何度も
「 工エエェェ(´д`)ェェエエ工工」って思ってしまったけど(悪い意味で)
案の定、まとめサイトさま方でも、いろんな意見がとびかってましたね・・。

なんか敵対するモノの描写のスケール感や、展開の説得力みたいなものが
ぐっと薄いものになってしまった気がします><。
この感覚は、自分の中では”キャプテンアースの時にも感じてたもの”と
非常に類似しています・・・。

「あー、でもその後でちゃんと納得させられるものがまってるだろうから
次回に期待しよう!」って気分を入れ替えようとしてた矢先に

ホントか嘘かハッキリしないのですが、麻枝さん?の”ガバガバ発言”記事!??。

うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。

いろんなことが製作裏側では起きているのでしょうが
せめて放送期間中は視聴者は物語にどっぷり浸っていろいろ考えをめぐらせたい
と思ってるので、こういうのが目に入ってしまうと一気に萎えてしまいます。。

できれば自分が見た記事は何かの誤解だったと信じたいところです。。


★の評価、若干下がりました><。

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>13話まで視聴して
あ~、どうしてこうなった・・。
もう突っ込みどころがありすぎて、あまり感想をまとめる気力もわいてきません。。

思い返せば、作品が崩れ始めたのは妹ちゃんが○○しちゃうあたりからですね。
まあ、その能力の名前どおりというか・・。
まだその時は、そんなに大きな傷口ではなかったのですが
その後の怒涛のガバガバ展開・・・;;。
(決定打は「海外の○○」ですね。)

いろいろと他作品(ギアスやシュタインズゲート等)をリスペクト?したり参考にするのは
良いかもしれませんが、それらを視聴者が納得させられる形で収束させられるかどうかは
それらの設定・シナリオ・演出等の構成を練るのに
膨大な時間と労力と知識+アイデア・愛情等が必要とされると思います。

安易にスパイス程度に”○○○すぎる能力”や”時間概念”を持ち出してしまったことによって
まったく収集つかないまま「なげっぱなし感いっぱいの〆」になってしまってるのでは
ないでしょうか?。

本作は可能性としての1つの”BAD END”だったのかな?・・と勝手に解釈して
とりあえず視聴を終えようと思っています。


SHIROBAKOでのりーちゃんの立場だったような”設定制作さん”っていたんだろうか?。
絶対必要だったと思います!。
その他のいろんなことについても、P.A.の堀川社長は現場でどのように判断したんだろう?。
いろいろ気になる・・。

SHIROBAKOでは”動画が溶けちゃう”ようなことが描かれたけど
本作では”設定&脚本が溶けちゃう”
「ぷる天」的な何かに共通するものがあったように思えます・・。


★の評価、かなり下がりました。。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 49
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

不完全なのは…

.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+

原作・脚本 - 麻枝准
原作協力 - 馬場隆博
監督 - 浅井義之
キャラクター原案 - Na-Ga
キャラクターデザイン - 関口可奈味
サブキャラクターデザイン - 吉田優子、大東百合絵
衣装デザイン - 大東百合絵
総作画監督 - 杉光登、関口可奈味
アクション作画監督 - 宮下雄次
美術監督 - 東地和生
美術設定 - 藤井裕太
色彩設定 - 菅原美佳
撮影監督 - 佐藤勝史
3D監督 - 小川耕平
特殊効果 - 村上正博
編集 - 高橋歩
音響監督 - 飯田里樹
音楽 - ANANT-GARDE EYES、麻枝准、光収容
音楽制作 - ビジュアルアーツ、1st PLACE
アニメーション制作 - P.A.WORKS
放送期間 - 2015年7月5日 -9月27日
話数 - 全13話

(以上Wikipediaより引用)

.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+

2015夏アニメの中でも楽しみにしていた作品。

麻枝准さん×P.A.WORKSさんと言えばやっぱり
「Angel Beats!」
今回も独特の世界観を醸し出していて、OPテーマ曲から
「あっ、麻枝さんだっ」ってわかる感じがいいですね。

お話としては思春期の時期だけ若者に発症する不完全な
特殊能力。(この不完全なという設定は面白かったです。)
ある事が原因で広がる特殊能力に纏わる問題を解決しよう
と闘う少年少女達の葛藤、友情、愛情、絶望、希望を
時にはギャグ、日常系のほっこりした感じを織り交ぜ
ながら日々の成長を描いた作品かな。

作画、キャラデは安定のP.AWORKSさんなので安心して
みれました。
音楽もOP、ED、劇中歌を含めてすんなり心に入る感じで
特に私は劇中歌の方が好きだったかもしれません。

私自身の評価はそれほど高くありませんが、それなりには
楽しめました。
(どっちなんだよって感じでゴメンなさい…)

全話視聴してみてこのお話の世界に入り込める人、そうで
無い人、凄く分かれる様な感じ。
私的には麻枝准さん×P.A.WORKSというビッグネーム
をご存知の方はハードルをちょっと低めに設定して気楽に
視聴された方がいいかもって感じです。


【mio's café】
視聴済みの方限定です。
あとかなりの酷評かもしれませんので
好きな方にはオススメできません。
{netabare}

視聴前によく目にした麻枝准さんの言葉が
「CharlotteはAngel Beats!での反省点を踏まえて
脚本を書いた」
という言葉でした。
そこまで言われるとすっごく期待しました。
正直。
あの作品に厚みが増したらどんなに楽しいんだろうって。

勿論、この作品楽しめた方も多数いらっしゃると思います
し、良いところもありますので全てを否定するつもりは
毛頭ございませんので誤解のない様にお願い致します。

人によっての楽しむ基準は違うので私の感想はにわか
アニメファンの1意見として捉えて下さいね。

一言で申し上げるならばそのにわかでさえ思う
安直な脚本。
風呂敷広げるならちゃんとたためる大きさにすれば
いいのにというか、本当に真面目に脚本書いてるの?
くらいのレベルに感じました。
プロの方にこの様な事を申し上げるのは大変失礼かと思い
ますが、素人目で見てもそう思わざるを得ない仕上がりに
感じました。
ABからの反省点って何?
どこに活かされているのかがさっぱり分かりません。
高評価の方でわかる方がいらしたら教えて欲しいです。
麻枝准×P.A.WORKSならこのくらいでも満足するんじゃ
ない?
って思われてるようで複雑な心境でした。

アニメって難しいですね。
製作者サイドと視聴者サイドの間の気持ちの隔たり
というか…
どういう意図でこの作品を作ったのかはわかりかねます
が、作品に込められたテーマが感じられないというか
伝わりにくいですね。
色んなものを欲しがって全て中途半端になってる感じ。
正直、軸の感じられない作品でした。

1つには主人公をできるだけ下衆に描いてのギャップで
このお話しにメリハリもしくは面白くする意図もあったの
でしょうが、下衆な描き方の度合いが酷くてそこからの
お涙頂戴的な話に持っていかれても涙どころか苦笑いさえ
浮かびました。

実際、私は最初の視聴の時、第1話の時点で視聴を断念して
います。
何故かと言うと能力を用いて女性を物の様に扱う主人公の
行動、目つきや口元といった表情に虫唾が走ったんです。
アニメだとわかっていても生理的に無理でしたから。
そしてその様な思考回路を持つ人間が自分の妹だけには
優しいというご都合設置が全く理解出来ませんでしたし、
そういう行動をお話を面白くする為の材料として使用する
麻枝准さんに対しても女性として不信感を覚えたからです。

実際あんな能力を持っちゃうと人間っていうのは
私利私欲、自己満足の為にあの様な使い方をするの
かもっていう妙なリアル感はありましたけれど…

でもこのままではいけない、嫌な所だけでは無い、
最後まで視聴すればもっと良い所も見えてくるかも…
と思い再チャレンジ。

でもお話が進むにつれて膨らんでいく作品に対しての
不安と不信。
でもいつかはと思いながら見続ける自分…

2クールならまだわかるけど1クールで本編の核心に全く
関係ない様なシーンの数々。
薄い伏線からの超展開…
突然のタイムリープ設定…
そしてふっと湧いた様なラブコメ展開…
とにかく主人公の自分勝手なご都合主義の描かれ方が
なんとも…
描かれているキャラが可哀想になっちきちゃいました。

これってシナリオのチェックとかって会議でちゃんと
やってたのかなぁ。
一度P.A.WORKSの堀川社長が脚本の途中でにダメ出し
みたいなのをして、麻枝准さんが後半は盛り上がります
からみたいな感じで書き上げてOKだったみたいなお話を
麻枝准さん本人がされていたので、今思うとなんだか制作
サイドでも色々あったのかなぁって思っちゃいます。
見切り発車って事は無いと思いますけれど…。

6Rまでは劣勢ながら何とかもちこたえるけれど、
7Rあたりから徐々に効き始めるジャブ。
8R、9Rで強烈な右フックとボディーブロー。
マウスピースが吹っ飛びました。
10Rは半ば意識朦朧となりながらもクリンチでなんとか
その場しのぎ。
11Rでは強烈なアッパーが入り初めてのダウン。
12Rとどめを刺しにくる相手に起死回生を狙った
一か八かのクロスカウンター!
見事に外れ、強烈な右ストレートでのノックダウン。
最終13Extra Roundを待たずして試合終了。
こんな感じでした。

私的にショックだったのが6話終了時点で雑誌の
インタビューか何かで麻枝准さんが
「私の設定はガバガバですから」
みたいな発言をされていた事でした。
納得と言えば納得なんですが、ちょっと残念で一気に
視聴意欲も萎えちゃいました。
真意の程はわかりかねますが、放送中にあの様な
発言をされるのは、楽しみにしていた視聴者を軽視して
いると思われても仕方ないと思います。
(一応、このあとあっと驚く様な展開が待っています。
みたいな事も仰ってましたが…)

アニメの多くはストーリーが現実離れしています。
しかし、だからと言ってダメということはありません。
それもアニメの醍醐味の一つ。
むしろそれだから楽しい。

そしてその作品の中だけで通用する設定というのがあって
それに沿っていれば現実的かどうかは関係無くアニメは
基本的に楽しめると思います。

だけれど基本的な設定が少なすぎるお話しなのに世界観
だけが大きくなっちゃうと、主人公が既にお話しの中で
示された設定だけでは困難や逆境に対処出来ないなんて
こともしばしば出てくると思います。
そこで苦し紛れに脚本家がストーリーを無理矢理進める為
「主人公自身も知らい秘密の能力が発動する!」
なんてその場しのぎのような後付け設定を何度もすると
自然と作品に対しての不信感みたいなのが芽生えます。

逆にそうならないために、基本設定をあらかじめよく考え
ずにむやみやたらに作っちゃうと、今度は内容に矛盾が
出てくる可能性があります。
この作品を視聴して凄く思った事でした。
難しいですね。

1クール13話というのは最初から分かっているはずなのに
急に2クールから1クールに変更になったと思わせる様な
無理矢理押し詰めた終盤。
恐らく何クールの作品であれ同じような作風になっていた
ことでしょう。
話数の問題では無いと思います。

作画はOPアニメーションから本編まで丁寧で終始安定して
いて安心して見れました。
音楽も麻枝准さんらしい心にすんなり入ってくる様な曲が
多く楽しめました。
声優さんも内山昂輝さん、佐倉綾音さん、内田真礼さん、
瀬戸麻沙美さん、花江夏樹さん、私的にうふふな小野大輔
さん、そしてなんと言っても沢城みゆきさんその他方々、
とても楽しめました。
特に佐倉綾音さん演じる奈緒ちゃんは終始私のお気に入り
でした。

私的に良かった所もいっぱいあったのでとても勿体なかっ
た様な感じですね。

素人風情が何をぬかすかっていう様なレビューになっちゃ
いましたけれど、正直思った気持ちなので。



【主要登場人物・出演者】

乙坂 有宇 - (CV:内山昂輝)
友利 奈緒 - (CV:佐倉綾音)
高城 丈士朗 - (CV:水島大宙)
西森 柚咲 - (CV:内田真礼)
黒羽 美砂 - (CV:内田真礼)
乙坂 歩未 - (CV:麻倉もも)
乙坂 隼翼 - (CV:小野大輔)
熊耳 - (CV:竹本英史)
目時 - (CV:瀬戸麻沙美)
前泊 - (CV:花江夏樹)
友利 一希 - (CV:興津和幸)
Sara Shane - (CV:沢城みゆき/歌 - marina)
白柳 弓 - (CV:中原麻衣)


【主題歌】

オープニングテーマ
「Bravely You」
(第2話 -第9話、第12話、第13話)

エンディングテーマ
「灼け落ちない翼」
(第2話、第5話、第7話 - 第12話)

「楽園まで」
(第3話、第4話)

「君の文字」
(第13話)

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 104

78.3 5 ツンデレでドタバタなアニメランキング5位
うちのメイドがウザすぎる!(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (583)
2276人が棚に入れました
ロシアの血を引く小学2年生・高梨ミーシャのもとへ、元自衛官にして筋金入りの幼女好きである鴨居つばめが新人家政婦としてやってきた。元自衛官のポテンシャルを存分に生かしてミーシャに接近しようとするつばめと、徹底抗戦の構えをとるミーシャとのホームコメディが幕を開ける。

声優・キャラクター
白石晴香、沼倉愛美、M・A・O、原田彩楓、井澤詩織、加藤将之
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

欲望剥き出しのいい年した女性

母を亡くし父と二人で暮らす小学生女子・ミーシャ。 そんな父子家庭にやってきた新人家政婦は、やたらマッチョな上に三度の飯より幼女が大好きで・・・!?闘うヘンタイ家政婦 VS ロシア系小学生のほっこりしない系?ホームコメディ

眼帯を付け、独眼の鴨居つばめ(28歳)は初潮以降は興味ないと語るロリコンなのに、他のロリコンは許さない。そして、元航空自衛隊で腹筋バッキバキ。あんだけ体脂肪率低かったら、生理止まってるやろうな。だから、ホルモンバランスが崩れておじさんっぽい性格なのかもしれない。筋肉と言えば、陸上自衛隊のイメージだった。航空自衛隊は陸上自衛隊ほど肉体的にハードなものは求められていないイメージ。

ミーシャが大きくなったら興味なくなるのだろうか。そうだったら酷いな。{netabare}ちゃんと初潮を迎えてもお仕えすると名言してた。一安心?{/netabare}あの手この手でミーシャのストーカー。身体能力凄すぎ。コスプレの違和感凄すぎ。小学生だけはさすがに無理ありすぎ。変態なエネルギーが興味のある対象に向いたときは半端ない。家事も運動も何でもこなせて、打たれ強いし、割とパーフェクトヒューマン。僕はつばめはミーシャと結婚するよりも康弘と偽装結婚するほうが、ミーシャとずっと合法的にいられると思うんだけど、ポリシーに反するんやろうな。

6話で登場する鴨居つばめの元同僚みどり(33歳)。ドMの超変態。つばめのことが大好き。{netabare}隊にいたとき犬の訓練をしていたようだが、つばめが来てから、犬に負けじとフリスビー取ったり、餌をもらおうとしたり奇妙な行動は笑えた。{/netabare}つばめがこいつと話すときだけ常識人になってしまうのは少し残念。そうでもないか。人畜無害だからか、ミーシャは割となついている。

11話の終わりと最終12話で {netabare}少ししんみりな展開。ミーシャ家に泊まりに来たわしわしとゆいが夜中トイレに行こうとして間違えて入ってはいけないミーシャ母の部屋に入ってしまうわけだが、つばめが自分が入ったと庇う。腹を立ててミーシャ母の部屋にミーシャは閉じこもるが、実は、部屋に勝手に入られても何も思わなかった自分自身に腹を立てていた。母親を忘れてまま、日々を過ごしていいのか葛藤。つばめは雪の日に庭で遊んでいたミーシャに単純に惚れていたが、幼い頃に大好きだった父を喪った自分と重なるところがあったのか、自らの過去を明かす。幼女好きになったのは人形をねだると可愛いのではなく、むきむきな人形を買ってきたり、筋トレを一緒にしたりする父への反動だとか、母が父は空の上にいると言ったことをきっかけにパイロット候補生になるも、視力を失って自衛隊を辞め、眼帯姿になったこととか。{/netabare}

途中は単調に進行していくが、沼倉愛美さんの演技力が突き抜けてた。見事にキャラクターを表現していた。そのためか、退屈さは感じにくかった。原作はまだ続くだろうし、期待している。

OPはウザウザ☆わおーっす! ハラショー。EDはときめき☆くらいまっくす。EDでメロディーに乗せてミーシャとつばめが掛け合う歌が面白かった。さらに、映像でトレーニングの強さも見物だった。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 「うちのメイドがウザすぎる!」
仕事を探している鴨居つばめは、職業安定所で理想が高すぎる(?)条件を提示し、あっさり断られます。失意の中、去年のお正月に帰省した際に見かけた、ロシア語を話す幼女の家の目の前にやってきました。庭を覗き込むと、以前とは違いすっかり荒れ果てて人の気配がありません。「あの雪の妖精は冬の日の幻だったのか?」とがっかりしていたつばめでしたが、ふと柵の近くに目をやると、そこには「家政婦さん急募!」の文字が・・・!

2. 「うちのメイドにさらわれた」
高梨家の家政婦になったつばめは、夏休みだというのに自宅でゲーム三昧のミーシャに友達がいない事が気がかりな様子。自らが友達になろうと思いあの手この手を使ってみても、ことごとく失敗してしまいます。諦めきれないつばめは、自宅で無意識に筋トレをしている際に、ふとミーシャがプレイしていたゲームを思い出しました。ノートPCを開き、そのゲームをプレイしようとしたつばめでしたが・・・。

3. 「うちのメイドが忍び寄る」
ミーシャのもとへ家政婦として通う事に幸せを感じ、意気揚々と出勤するつばめでしたが、ランドセルを背負う通学中の少女たちを見て、ふとミーシャは学校に通っているのか気になりました。おやつの合間に学校に行かないのかと聞いたつばめに対して、ミーシャは「ロシア人だから学校に行かなくてもいい」というのですが・・・。

4. 「うちのメイドは幼女が尊い」
今日は康弘が家に帰れず、土日は家政婦のつばめもやってこないため、久しぶりの自由を満喫しようとしていたミーシャでしたが、そこに突然つばめが現れます。康弘より、当分休日出勤と泊まり込みが続くので、土日も家政婦の仕事を依頼されていたのでした。つばめのおかげで、至れり尽くせりなものの心が休まらないと嘆いているミーシャは、宿題の作文が気がかりで・・・。

5. 「うちのメイドはどこにでもいる」
朝、教室ではおしゃれ命の女子小学生・森川ゆいが、同級生たちと談笑していました。そこへミーシャが登校してくると、他のクラスメイトは「本物の美少女」に見とれてしまい、ゆいはミーシャに対抗心を燃やします。後日、JSギャルの聖地にやってきたゆいは、ファッション雑誌にスナップ写真を撮られたいと何度も通りを往復していました。足が痛くなってきた頃、ついに声がかかるのですが・・・。

6. 「うちのメイドの昔のオンナ?」
学校帰り、わしわしと別れて帰宅途中のミーシャの前に突然立ちはだかったのは、ゴスロリファッションを纏った背の高い女性。ミーシャをマジマジと見つめ、肌や髪の毛、唇などの特徴をねっとりと語り始めました。ミーシャはすかさず防犯ブザーを鳴らし、やって来た警官に「不審者に声をかけられた」と伝えます。警官に連れて行かれたその女性は・・・。

7. 「うちのメイドがいない家」
みどりを新たに家政婦として雇ったミーシャは、つばめに対して突然クビを宣告しました。ところがつばめはあっさりと受け入れ、振り返りもせず家を出て行ってしまいます。少しの罪悪感に苛まれながらも、ミーシャはみどりに晩御飯を作るようお願いしました。しかし、出てきたのは吐瀉物のような見た目のカレー。ドMのみどりは、料理を美味しく作る事が出来ず・・・。

8. 「うちの元メイドはお嬢様」
しばらくの間、ミーシャの家で家政婦としてつばめと共に働く事になったみどり。仕事を終えて帰ろうとすると、家の者が車で迎えに来るという連絡がありました。みどりの実家は、超豪華なホテルを経営しているホテル王だったのです。それを聞いたミーシャは、みどりの家に泊まりたいと言い出します。康弘を説得し、皆でみどりの家に泊まりに行く事になったのですが・・・。

9. 「うちのメイドとあの日の出会い」
ある日、クマゴローがベッドの上でくつろいでいると、ミーシャから声を掛けられます。嬉しそうに部屋を出たクマゴローですが、ミーシャから「病院に行くぞ」と呼びかけられました。注射が怖いクマゴローは、思い切ってベランダから飛び出し、外に逃げてしまいます。しかし外は寒く、暖かい家に戻ろうかと悩んでいると、そこに現れたのは・・・。

10. 「うちのメイドとヤスヒロと」
ミーシャが家でくつろいでいると、康弘から「連休が取れたので温泉に行こう」と提案されました。「めんどくさい」と素っ気ないミーシャでしたが、テレビでも人気のカピバラと一緒に入れる温泉と聞いて大喜び。しかも康弘と二人きりの為、「久々につばめと離れられる!」とテンションが上がります。しかし下手に情報を漏らすと、つばめは追いかけて来そうです。そこで、わしわしの家に泊まっている事にして旅立ったのですが・。

11. 「うちのメイドと開かずの部屋」
これまで、ゲームやネットで一日を過ごし、好きな時に起きて食べて寝る放蕩三昧の生活を送っていたミーシャ。しかし最近は真面目に学校に通い、友達もできてリア充(?)生活を送るようになりました。そしてとうとう今日は、わしわしとの「お泊り会」の日。ミーシャは部屋でテンションが上がり、何をしようかと考えていると、当然のようにつばめが現れて・・・。

12. 「うちのメイドとこれからも」
入ってはいけないと言われていたミーシャにとって大切な部屋に入ってしまった、わしわしとゆい。誰かが侵入したと知り、激昂したミーシャの前でつばめは「自分が入った」と2人をかばいます。中から鍵をかけ、部屋に閉じこもってしまったミーシャ。そこへ、連絡を受けた康弘が帰ってきました。他人が部屋に入る事をミーシャが拒む理由は・・・。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

dbman さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

変態もドン引きの変態

原作未読/※最終話視聴にあたり総評は最下部に追記

キャッチコピーは『闘うヘンタイ家政婦 VS ロシア系小学生のほっこりしない系?ホームコメディ』。

登場人物はかなり少なめで、小学2年生の主人公・高梨ミーシャ(声:白石晴香)と、もうひとりの主人公でメイドの鴨居つばめ(声:沼倉愛美)のふたりがほぼメインで進行していきます。

第7話まで観た時点では、つばめの度が過ぎた変態っぷりに同じく変態の私でさえちょいちょいドン引きしてしまう場面もあったけれど、概ねミーシャの突っ込みにより笑えるものとはなっております。作品全体としても毎回一回以上は声に出して笑ってしまうシーンもあり、テンポも良いので楽しく見られるものとなっていました。

{netabare}ミーシャが学校へ登校するようになってから登場するクラスメイトのわしわしこと鷲崎みみか(声:原田彩楓)は、個性が強すぎる主人公ふたりに相対した温和なキャラで作品のバランスを取ってくれるので、もうちょっと出番を増やして欲しいかななんて思ったり。

同じくクラスメイトの森川ゆい(声:井澤詩織)はただの面倒くさいウザキャラかと思いきや、つばめを師匠と仰いだりと素直な性格をしているので、今後も期待しています。『ガヴリールドロップアウト』のサターニャを彷彿とさせるキャラなのでわりとお気に入り。

そして、強烈なドMキャラ・鵜飼みどり(声:M・A・O)ですが、そのドM発言をしつこいくらいに繰り出すのであまり笑えなかったけれど、初登場時のミーシャとわしわしからの2連発防犯ベルでは吹いてしまいました。みどりの場合、その行動が面白かったりするので、少しでいいからドM発言を自重して頂きたいw{/netabare}

エンディング『ときめき☆くらいまっくす』はつばめの激しいキャラが前面に押し出されているものとなっており、その中毒性から連続視聴中でも飛ばすことが出来なかったw


▼第8話
{netabare}この作品って細かいとこにも笑いのネタが置かれているというか、1回の視聴じゃ気づきにくいネタがあるので、2回連続で視聴するとより笑えてしまう。たとえば冒頭で、つばめがミーシャの成長を記録したと熱弁するカットではミーシャBDのジャケットなどが映っているんだけれどよく見ると「VOL.102(50GB)」とか、50GB分で102本ってオイw また、寝起きのミーシャを撮影するカメラ画面では地味に5.1chと表記してあったりとw てな感じで、出来るだけ見逃したくない次第。このシーンでのミーシャのセリフ「あんな奇行に走っておいてよく平然とメイドモードに戻れるな」も笑ったなあw

また今回はみどり回だったともいえ、みどりの可愛さや面白さが際立ちまくっており、みどりに対しての評価が爆上げしてしまった。なかでも就寝シーンでの鼻血を垂れ流しながら「いや、大丈夫、イエーイ!!!」はクッソ笑った。ひとつひとつ記しておくことができないほど今回も終始笑いが止まらなかった回でした。また時折挟まれる、不穏なBGMも笑いのタネとして最高でしたw 今期のギャグ枠としては私の中でナンバー1候補筆頭となっております。{/netabare}

▼第9話
{netabare}クマゴロウを持ち帰ったゆいの妹を優しく諭すつばめが微笑ましかった。いつもは変態ながらもこういった素敵な人間性を垣間見せるからやっぱつばめは最高ですw そして、ミーシャちゃん幼女時に雪にはしゃぐ姿はまさかの家族サービスってw みどりはみどりで、ミーシャやご近所さんのために雪かきに勤しむ優しさw ほんとこいつら変態のクセに人間が出来すぎているから困る。さらに今回はわしわしも登場したけれど、こちらもまさかの肥満化w 後半の雪合戦では、ダイエットのために始めたのにも関わらず、わしわしそれ雪玉作りじゃ痩せないから~! ホント、この作品はたった一話のなかに毎回いろいろ詰め込んでくるから面白い。{/netabare}

▼第10話
{netabare}分かってはいたけれど、あの不穏なBGMとともに旅館の仲居として登場したつばめに声を出してクッソ笑わされてしまった。さらに違うアングルから3度繰り返す演出にしばらく笑いが止まりませんでした。そして入浴シーンで、ミーシャちゃんの幼児パンツに目を向けさせといてからの再度、不穏BGM&つばめの登場にまたもや爆笑w いきなり笑いっぱなしで、すこぶる体力をもってかれたかと思えば、後半では格好良すぎるつばめになったりと、振り幅が激しすぎて大変だw{/netabare}

▼第11話
{netabare}今回はわしわし&森川さんとのお泊り回で和み成分大目でした。そして登場からいきなりの笑いを提供してくれたみどりん。初登場時あたりは微妙だなんて記した気もするが、もはや彼女もこの作品にはいなくてはならないほど愛すべきキャラクターだ。ここにきて、つばめの変態っぷりにみどりんまで引かせてしまうとは、やはりつばめ恐るべし。終盤では、シリアス展開で来週への持ち越し。この様子だと次で最終回のようなので、終ってしまうのが寂しい次第である。{/netabare}

▼最終話&総評
{netabare}嗚呼、今季最高に笑わせてくれた「うざメイド」がついに終わってしまった…。最終話は、つばめの過去が語られ、ミーシャがつばめの手を引きつばめを部屋へ招き入れた瞬間に目から水が流れ始めたよ! いままで散々笑わせてくれたギャグアニメでありながら、最終話では感動的な展開に持っていくとは、先週までは思いも寄らなかった。原作はまだ連載中らしいけれど、このアニメ版は綺麗に幕を閉じれたものと思います。

ミーシャやつばめはもちろんのこと、わしわしや森川さん、そしてみどりん。彼女たちにどれだけ笑わされ、癒されたかわかりません。つばめ&みどりんのド変態っぷりにドン引きすることもあったけれど最高に面白い作品でした! 久しぶりに満点をつけさせてもらます。そしていつの日か第二期が観れることを願うばかり。{/netabare}


▼キャスト
高梨ミーシャ:白石晴香
鴨居つばめ:沼倉愛美
鵜飼みどり:M・A・O
鷲崎みみか:原田彩楓
森川ゆい:井澤詩織
高梨康弘:加藤将之

▼制作情報
アニメーション制作:動画工房
原作:中村カンコ/漫画:既刊4巻
監督:太田雅彦
副監督:大隈孝晴
キャラクターデザイン・総作画監督:山崎淳

▼主題歌
オープニングテーマ「ウザウザ☆わおーっす!」歌:高梨ミーシャ(白石晴香)&鴨居つばめ(沼倉愛美)
エンディングテーマ「ときめき☆くらいまっくす」歌 :鴨居つばめ(沼倉愛美)&高梨ミーシャ(白石晴香)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 39
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

00年代の良さも感じるような、良作ドタバタホームコメディ♪

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
百合要素があるホームコメディで、監督と構成が「ゆるゆり」「うまる」のコンビとくれば、安心感がありますね。

まあ、「少年メイド」と「ハヤテのごとく」を足して、変なモノをかけたみたいなアニメです(笑)

※2018秋ED 剣道部大賞(非公式)受賞w

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
レビューは酷評くさいけど、☆4、あくまで高評価です。色々惜しかったなと。

特に序盤は面白かったです。鴨井の飛び抜けた変態性も、ミーシャの辛辣なツッコミも。特に3話は秀逸で、+ミーシャの成長も描かれ、学びと深みのあるストーリー。この段階までは、今期の(個人的)覇権かと期待していたのですが。

まあ、ギャグアニメの宿命の、「マンネリ化」ですね。中盤はサブキャラを入れてマンネリを防ぐ意図は感じられましたが、ミドリにしても森川さんにしても、「ウザい」という点で鴨井と被っていたし。ワシワシの毒舌くらいかな、目立って良かったのは。

終盤は、感動路線。路線自体は好きなんだけど、ただのホームドラマをやるには、濃すぎるキャラクター達が邪魔をしていた印象。やはり、本作の場合はギャグと絡んでこその感動なんだけど、そのギャグが焼き直しばかりだからね。

最終話も綺麗にまとめてはいたものの、なんとなくとって付けた感が。鴨井の過去にしても、小出しにしていた情報から想像できる範囲内だったし、視力に関しては、ある意味予想外なほどドラマがなかった。ミーシャが鴨井を部屋に入れるクダリも、やや唐突というか、まだ早いというか(原作最終回でも良いくらい)。

まあ、とはいえずっとそこそこ面白かったけどね。しっかし、ロシアの小さい子とか、本当に可愛いよね(い、いや、変な意味じゃなくて)w
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
OP、一昔前のアニメみたいだな。ロシアの小さい子とか、ホントに可愛らしいもんな(変な意味ではなく)w 筋肉(笑) 朝っぱらからデリヘル(笑) 初潮過ぎたら興味ない(笑) う~ん、二人ともキャラが強いな(笑) ますますデリヘル(笑) なんとなく、「少年メイド」と「ハヤテのごとく」を足して、変な物をかけたみたいなアニメだな(笑)

2話目 ☆4
何気に、筋トレのフォームが正しい(笑) 恐ろしい世界w 絶対、ガチギレされるやろ(笑) ん? 意外と平和に解決? 地雷ワードを鮮やかに回避したな。料理のクオリティw 設定を小出しに。ミーシャ、楽しかったんだな♪ これは、可愛らしいツンデレ(笑)

3話目 ☆5
色々と、難しいよな。おやおや~w そりゃ、笹を期待するよな(笑) いや~、説得力あるな。変態忍者(笑) 変態プロファイリング(笑) 熊五郎、可愛いな~。繁殖w バラグライダーはやりすぎ(汗) ハムスターのことも、ちゃんと学びがあるし、学級に馴染むきっかけにもなっているし、良いシナリオ。

4話目 ☆3
熊五郎の心意気♪ 婚姻届けw 何気に有能なんだよな。んじゃ、月70万くらい稼いでるのかな。ぼっちスキルw 小2で同性で恥ずかしいもないだろ。

5話目 ☆3
女子の嫉妬。親友になるのかな? メイド、そこにいたんかい(笑) フリルの数だけ攻撃力が増すと思っていた時代(笑) ローアングルおじさん、逮捕w 同調圧力(笑) 親指だけ縛る、プロ仕様(笑) バルログかよ(笑)

6話目 ☆3
防犯ベル連打w なんで要求が上がっていくんだよ(笑) みどり、キャラ強いな(笑) ド、ドMじゃないか(笑) 「知りたくなかった」「小学生になんてことを」「国防とは」「どうでも良いし」wという連続塩ツッコミ(笑) 反面教師(笑) 妄想がサイコパス(笑)

7話目 ☆3
シリアスもなかなかに。まあ、間違いなく、この展開だとは思ったけど。素直なお嬢様は可愛らしい。やはり、Bパートのノリが好きだな。お嬢様人形、怖いな(笑)

8話目 ☆3
ミドリの実家、メチャ金持ちやな。なんか、いつもと違ってギャグが滑ってる感じ。昭和のつまらないギャグアニメみたいな感じ。

9話目 ☆4
ペットいなくなるのは、焦るよな。クマゴローは、マフラーじゃない!って、なんか良かった。なにをこの程度の雪で(笑) ユイちゃん、脊髄だけで生きてる(笑) 雪だるまが通りかかるか(笑) ワシワシ、ダイエットと見せかけて、実は雪の良い思い出を作るのが狙いとか、ニクいな♪

10話目 ☆4
義理の父って設定、はっきり出てたっけ? ストーカー力強すぎるだろ(笑) シリアス風だな。パンダ柄のヒグマ(笑) 娘とサラッとハッキリ言うのが良いね。

11話目 ☆3
血の涙、妄想が変態過ぎる(笑) ワシワシも結構言うよね(笑) 森川さんの顏w 33歳(笑) 風呂で眼鏡。鴨井、優秀だし、本当にお嬢様のことを思いやってるな。まあ、最終回の前フリって感じですね。

12話目 ☆3
妻の部屋って、そんなに溜めるかな? 父は空の上にいるって、そういうことか。怒らせると傷つけるの違い。関西弁、忘れてたw それでもいてほしい。何とも思わないことに、ショック。ミーシャ、潔癖だな。う~ん、光=ミーシャ ってのが、イマイチ結び付かないんだよな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 33

78.5 6 ツンデレでドタバタなアニメランキング6位
ふしぎの海のナディア(TVアニメ動画)

1990年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (582)
3140人が棚に入れました
西暦1889年、パリ万国博覧会中のエッフェル塔で、飛行機の発明を夢見るジャンは、サーカスの団員ナディアと、彼女の友達である赤子ライオン(キング)に出会う。彼女の持つ謎の宝石ブルーウォーターを狙うグランディス一味から逃げ、ナディアの故郷を目指す旅のなかで、悪の組織ネオアトラン(ネオアトランティス帝国)の首領ガーゴイルが占拠した島で生き残った少女マリーと出会う。しかし、マリー、キング、ナディアの3人は、ガーゴイルに連れ去られる。初めはブルーウォーターを狙っていたグランディス一味と共にナディア達を助けるうち、ジャンは万能潜水艦ノーチラス号のネモ船長とガーゴイルとの戦いに巻き込まれていく。

声優・キャラクター
鷹森淑乃、日髙のり子、水谷優子、滝沢久美子、堀内賢雄、桜井敏治、清川元夢、大塚明夫、井上喜久子
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ようやく見るに至る

再放送されていたのを見たことはあったが、追っていたわけではなく、話の内容はほとんど知らないも同然だった。
しかし、アマゾンプライムビデオにいつの間にかあったので、見ることができた。

何かと葛藤が多いし、割と人がばんばん死ぬんやなあ。思っていた以上にシリアス。潜水艦離脱からの中だるみしたのか無人島漂流。いつの間にかグランディス、サンソン、ハンソンが良い奴になってるし。キャラソン一挙放送みたいな謎回もあるし。ツッコミどころありすぎ。
さらに気づいたら、最終話に向けて一気にシリアス展開。僕の大好物である後日談も交えて、最終的にはしばらくロスに至る自分史に残る作品だと感じた。本当にずるいよ。庵野秀明。最後の脱出とか、あれだけで泣けてしまうよ。
{netabare}エレクトラがひっそりとネモとの間に子供まで作っているのはたまげた。サンソンはグランディスだと思っていたのに、まさかのマリーと結婚しているのもびっくりだわ。{/netabare}
褐色露出多めヒロインも当時も現在でも斬新でありですね。NHKも共同制作に入っているわりにはやりたい放題やっていたみたいね。なんにせよジャンとナディアがハッピーエンドを迎えられたのは良かった。

鷹森淑乃の声も良かったし、貞本義之のキャラクターたちみんな良かった。

人を殺すくらいなら殺されたほうがまし。とは言うけど、人殺しに自分だけで済むならまだしも、自分の大切な人が殺されても平気でいられるのだろうか?殺人は駄目なのは当たり前だけど、正当防衛というものがある。

23話には驚かされた。あれが例の嫉妬に狂った女エレクトラなのか!背筋がぞくぞくした。まじでとんでもないな。
{netabare}ナディアがネモの実の娘でそっちに愛を注がれるのは嫌だから殺そうとするなんて。清純で冷静沈着なお姉さんだと思ってたのに。挙句、自殺未遂ですよ。これじゃあ、単なるメンヘラですやん。ネモの圧倒的な漢気で全部解決。
嫉妬描写が多いグランディスのほうがやりそうなのに。あ、でも、グランディスのほうが気持ちいいほど分かりやすい性格しているから大丈夫やな。お嬢様育ちとは思えない。料理上手だしね。結婚詐欺の被害に会って、財産も勿論だが、ほぼ全てを失うという悲しい境遇を乗り越えているから強い。{/netabare}

ナディアが肉食を嫌う。科学、文明を嫌う。菜食主義って文明社会でないと達成できないよなあ。なのに、無人島に漂流したとき、自然と共に自分は生きていくだなんて矛盾を抱えている。食糧を盗むことでしか生活できないなら、自然と共生しているとはとても言えない。人間は自然の中では生活しきれないからこそ、文明を作りあげてきた。この便利さからは逃れられない。

子鹿を殺したことを責めるが、ライオンとかは子供を狙うじゃん。動物を殺すのは駄目でも植物は許されるのか?肉食動物が肉を食べることを知らないし、卵が動物の生まれる前の段階なのにそれは食べることができる。一見ヴィーガンのようだが、違う。そもそも僕はヴィーガンの思想自体理解しきれない。菜食主義でも肉を無理矢理食べると感動して菜食主義を辞めたくなるらしい。肉食には抗えない。人間も動物だからね。自分のポリシーとして貫くぶんには構わなくても、人に押し付けてはダメ。おいおい蚊は殺してもええんかーい!!過去のトラウマはそう拭えないもんだね。後日談でも断固として食べてないし。

ナディアは思春期特有かもしれないけれど、非常に面倒くさい。自分の過去を振り返ってもそう思う。なんでこんな面倒くさい思考回路してたんだろう?恥ずかしい。だからこそ、ナディアを見るとイライラしてしまうんだなあ。上手に描いているもんだ。腐った物を食べてお腹を壊したところを助けようとしたジャンに感動してしおらしくなったなあ。

ジャンもデリカシーがないなあ。女性の気持ちに鈍感。女性にキスを誰としたとか訊いたらまずいやろ。かくいう僕も女性の気持ち、ましてや人間の気持ちなんて分からない。努力はしているつもり。男子校生活は終わったはずなのに未だにおかわりしてるもんだから、なんだかんだジャンに共感できる。
キングがなんか可哀想。

そして、潜水艦から切り離されたあたりからシリアスからはほど遠いほのぼのとした生活。無人島とか部族とか。ナディアが浮気してしまえるほどの緩さ。いくらなんでもジャンが報われない。

マリーの声を聴くと水谷優子が忍ばれるなあ。

OP
ブルーウォーター 歌 森川美穂
ED
Yes, I will... 歌 森川美穂
この作品が放映されたとき僕は生まれていなかったけれども、曲は聞いたことがあって好きだった。どちらもいつまでもリピートできる気がする良曲。特にED。メッセージ性も強くて好きだな。
他にも大量のキャラソンやら挿入歌やらあるけど、見ている途中で僕もたるんできたので、あんまり印象に残ってない。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
時は、1889年。発明好きの少年・ジャンは、万国博覧会の会場で謎の少女・ナディアに出会う。ナディアに一目ぼれしたジャンは、ひょんなことからナディアとともに冒険へと旅立つことに―。


1. エッフェル塔の少女
パリの万国博覧会にやってきた発明好きの少年ジャンは、セーヌ川の岸辺で見かけた少女・ナディアに一目ぼれ。そこへ、ナディアの持つ宝石"ブルーウォーター"をねらう三人組があらわれる。

2. 小さな逃亡者
ジャンの活躍で三人組から逃れることができたナディアは、ル・アーブルにある彼の家で夜を明かす。ところが翌朝、三人組が万能戦車グラタンでふたたび襲ってきた。ナディアとジャンは、空を飛んで逃げることに。

3. 謎の大海獣
ジャンとナディアの乗った飛行機が故障し海に不時着。偶然パトロール中のアメリカの戦艦に発見され助けられた二人。しかしほっとしたのも束の間、今度は謎の大海獣が現れ、戦艦と激しい戦闘を始めてしまう。

4. 万能潜水艦ノーチラス号
謎の大海獣と戦艦の戦闘中に、海に投げ出され取り残されてしまったジャンとナディア。すると二人の前に最新の装備を持つ潜水艦が現れる。二人はエレクトラと名乗る女性から親切なもてなしを受ける。

5. マリーの島
ノーチラス号に別れを告げたジャンとナディアは、改良してもらった飛行機でフランスに向かう。ところが、突然攻撃を受け飛行機は近くの島に墜落、しかもその島は謎の侵略者たちによって占領されていた。

6. 孤島の要塞
侵略者にマリーが捕らえられてしまった。ジャンとナディアはマリーを救い出すため、島の中心にある秘密基地へ潜入する。二人はそこで、ノーチラス号と闘っていた潜水艦を目にする。

7. バベルの塔
ジャンをかばって囚われの身となったナディア。ネオ・アトランティスの首領ガーゴイルは、ナディアをなぜかプリンセスと呼び、マリーとキングを人質にして組織への協力を迫る。彼の狙いはいったい何なのか?

8. ナディア救出作戦
グランディスたち悪党三人組と再会したジャンは、ナディアを助け出すため力を合わせることに。ジャンと対面したガーゴイルは、ナディアたちの命と引き換えに、ブルー・ウォーターの在り処を聞き出そうとするが。

9. ネモの秘密
ネオ・アトランティスの基地が崩壊、グラタンで海へと逃げ出したジャンたちは、ノーチラス号に助けを求め、ネモの判断で救出されることに。そこで、初めてナディアに会ったネモは驚く。

10. グラタンの活躍
ネモの命令で部屋を分けられケンカをしてしまったジャンとナディア。一方、ノーチラス号はガーゴイルの飛行船カルカロドンを追撃するのだが、逆に地下水道で新型の浮遊機雷に囲まれてしまう。

11. ノーチラス号の新入生
ノーチラス号の窮地を救ったグラタンの活躍が認められ、グランディスたちは見習い乗組員として採用されることに。客員となったナディアも何か役に立とうと、船内の調理場でグランディスを手伝うのだが失敗ばかり。

12. グランディスの初恋
魚料理にあきて不満をもらすハンソンたちを見かねたネモは「狩りの日」をもうけ、ノーチラス号は無人島に上陸。次々島に繰り出す船員たち。その夜、無人島の浜辺でグランディスはナディアに自分の過去を語る。

13. 走れ!マリー
小鹿を狩ったことに激怒するナディアはジャンとケンカ、ほかの船員たちもみんな仕事が忙しく、かまってもらえないマリーはキングと島の探検に出かける。古い線路を見つけたマリーたちだが、迷子になってしまい。

14. ディニクチスの谷
ガーフィッシュを追い、再び海に出るノーチラス号。そんな時、マリーが灼熱病にかかってしまう。そしてナディアまでもが倒れてしまい、二人ともあと2日の命と診断される。病気を治すには特別な薬草が必要だった。

15. ノーチラス最大の危機
ノーチラス号の科学の力にますます感動するジャン、逆に反発するナディア。そんな折ノーチラス号は、ガーフィッシュとの戦闘の最中に損害を受けてしまった。修理をするため海上へ浮上すると、そこには。

16. 消えた大陸の秘密
全ての争いの元となっているブルーウォーターを持つ自らの運命に悩み苦しむナディア。一方、船体修理中に機関部で漏れた有毒ガスにより犠牲となったフェイトたちを埋葬するため、ノーチラス号は海底遺跡へ向かう。

17. ジャンの新発明
父の死を知りその敵を討つためノーチラス号の正式な乗組員を志願したジャンだったが、ネモに断られてしまう。すっかり落ち込むジャンに、ナディアは「またジャンの飛行機で飛んでみたいな」と、彼を元気付ける。

18. ノーチラス対ノーチラス号
度重なる戦闘補修によって資材が不足したノーチラス号は、補給のため南極にある秘密基地へ向かう。その途中、謎の物体に捕えられてしまう。それは何億年も前に生きていたとされる巨大なオーム貝・ノーチラスだった。

19. ネモの親友
南極大陸の地下に広がる秘密基地に到着したノーチラス号。ネモはジャンとナディアをつれてある場所へと向かう。その途中には遥か太古に絶滅した様々な生物たちが、氷で保存された氷の博物館があった。

20. ジャンの失敗
ガーゴイルは空中戦艦を建造し、ネモを倒すため再び動き始めていた。一方、ますます発明に没頭するジャンは、小型ジェット機を造り上げるが、実験に失敗し、その爆発によってガーフィッシュに見つかってしまう。

21. さよなら...ノーチラス号
ガーフィッシュの集中攻撃を受けたノーチラス号だが、逆にガーフィッシュを撃沈。ところが、空中戦艦からガーゴイルの新兵器・スーパーキャッチ光線が発射され、ノーチラス号は空中に引き揚げられてしまう。

22. 裏切りのエレクトラ
海底へと沈んでいくノーチラス号。ネモ船長は乗組員をメインブロックに集め、戦闘ブロックを切り離した。自爆した戦闘ブロックがガーフィッシュを全滅。ネモ船長は、船長室にナディアたちを呼び出し。

23. 小さな漂流者
ナディアたちを乗せた船長室は、ゆっくりと海中を進み、とある砂浜に漂着。しかし島はもう誰も住んでいない無人島。ナディアは、誰も、悪人もいない、この島で生きていこうと決心する。

24. リンカーン島
一夜明け、ナディアは島を"リンカーン島"、漂着した入江を"キャプテン湾"、砂浜を"ナマジャキビーチ"などと命名。科学文明と縁を切って生きていくと、森の中へと行ってしまった。

25. はじめてのキス
ジャンとナディアは、肉を食べるか食べないかで激しく言い争う。肉を食べない!と一方的に宣言し、意地を張るナディアはジャンに対して怒ってばかり。そして、腐ったホウレンソウの缶詰を食べ、寝込んでしまう。

26. ひとりぼっちのキング
人はひとりで生きていられないと感じ、ジャンにあらためて感謝し優しくなったナディア。その様子を見たキングは、激しく傷つき動揺。そして、仲良く寄り添いあうジャンとナディアを目撃し、ついに家出をしてしまう。

27. 魔女のいる島
リンカーン島を激しい台風が襲う。ジャンがせっかく作った小屋は吹き飛ばされ、発明した数々の装置も崩壊し、キングは強風に吹き飛ばされ行方が判らなくなる。台風が去った夜、見慣れない島が流されてきて。

28. 流され島
エアトンがおびえる「恐怖の大王」から逃げるナディアたち。重力異常でいつもより速く走り、高くジャンプすることが出来るのだが、やりすぎて島を一周してしまう。「恐怖の大王」の正体、それは。

29. キング対キング
新しい島での生活をはじめたジャンとナディアだが相変わらず言い争いが絶えず、グランディスはネモへの思いがつのるばかり。そんな中サンソンとハンソンはふとしたことから意見が対立、ケンカになってしまう。

30. 地底の迷路
グラタンの修理が完了する日が近づいていた。目指す場所はアフリカ東海岸だ。ところが蚊が大量発生し作業どころではなくなってしまう。一方ジャンとナディアは不思議な穴を発見する。その穴の中で目にしたものは?

31. さらば、レッドノア
地下にある遺跡で突然壁に吸い込まれたナディアは、島の中の大空洞に浮かんでいた。そこは衛星都市レッドノア――。そしてナディアの前に謎の巨人が現れ、アトランティス人の歴史を語り始める。

32. ナディアの初恋?
潜水をはじめた島からグラタンで避難したジャンやグランディスたち。だが途中でガーゴイルの空中戦艦に攻撃を受け、アフリカにある村に不時着する。ナディアはそこで出会った少年・ハマハマに一目ぼれする。

33. キング救助作戦
キングを捕らえて宝を要求してきたのは、グランディスの初恋の相手で、彼女から全財産を奪った男、ゴンザレスだった。その上、キングを助けに向かったグランディスとナディアまでもが捕われてしまう。

34. いとしのナディア(はーと)
ジャンはサンソンから、歌を作るようアドバイスされ、自分のすべての科学技術を投入して新しい発明に取り掛かる。ところが、発明に熱中しかまってくれないジャンにナディアは苛立ってしまう。

35. ブルーウォーターの秘密
グラタンが到着したナディアの故郷・タルテソス。何かに導かれるように大きな火山湖の中を進んでいくナディア。すると湖水が割れ、謎の地下遺跡が現れる。そこは古代アトランティス人の遺産「ブルーノア」だった。

36. 万能戦艦Ν(にゅー)-ノーチラス号
突如現れたネオ・アトランティスの空中戦艦。攻撃からジャンたちを守るため、ナディアは捕らわれの身となる。だがガーゴイルは約束を破り攻撃を開始する。ジャンたちは、間一髪のところを謎の小型艇に助けられ。

37. ネオ皇帝
ネオ・アトランティスの攻撃により消滅したと思われたN-ノーチラス号は、アフリカ大陸の地下トンネルを使って空中戦艦の攻撃を回避していた。一方、ネオ皇帝の力によりブルーウォーターが発動し。

38. 宇宙(そら)へ
パリ上空で、N-ノーチラス号とレッドノアの戦いの火蓋が切って落とされた。レッドノアの周囲には1億ボルトの電磁バリアが張られていて、内部に突入することができず苦戦を強いられる。

39. 星を継ぐ者
奇跡的に自らの意識を取り戻したネオは、命をかけてナディアを洗脳から解放する。ガーゴイルは見せしめに、エレクトラ、ジャンを次々手にかけ、悲しみに沈むナディアは、ここで最後の決断を迫られる。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

TAKARU1996 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

1度しかない人生、パーッと生きろ!! 良質な愛とJewelの冒険譚をあなたに…

最近、巷では特撮映画『シン・ゴジラ』が大変なブームとなっています。
ゴジラシリーズとしては通算29作目、2004年の『ゴジラ FINAL WARS』から実に12年ぶりに日本純正で作られた映画だそうで、新作を心待ちにしてた特撮ファンの間では久しぶりのゴジラに歓喜の声が多数
また、ここまで一気に知名度が上がった主な理由の1つとしては、スタッフの豪華さが挙げられている事でしょう。
総監督および脚本を務めるのは『新世紀エヴァンゲリオン』で一世を風靡した、トップクラスの人気を誇る庵野秀明氏
特技監督には庵野氏と親交の深い樋口真嗣氏、音楽は鷺巣詩郎氏が担当し、他にも摩砂雪氏、鶴巻和哉氏など庵野作品ではお馴染みの顔である人達の作品を久しぶりに拝見出来るというのも、従来のアニメファンを取り込んだ相乗効果として人気に繋がっているようです。
残念ながら私は特撮については全くと言っていい程、知識が無く、その為スタッフの偉大さについてもイマイチピンときません。
そういった方面には些か疎いので、名前を出されても「聞いた事がある」「○○に関わっている」位の印象でしかなく、「何が凄いのか」「どういったディテールに凝っているのか」など、あまり詳しい説明は偉そうに語れない身なのですが…
しかし、そんな私でも彼らが作り上げた作品の中で1番心に残っている物があります。
それこそ、今日ご紹介するアニメ『ふしぎの海のナディア』です。
こうして私がレビューを書いているという事は、期待していた通りの素晴らしい出来だったという証明と言えるのは間違いありません。
と言う訳で今回は『シン・ゴジラ』放映記念と称しまして、愛と夢の詰まった冒険譚をじっくり語って、盛大に褒めまくっていきます!!
まずは簡単なあらすじから…

汝は冒険者か?
危険と言う名の滝を潜り抜け、その奥に伝説の正体を求める者か?
ならば、我を求めよ……

時に西暦1889年
世界中の海では謎の船舶遭難事故が相次いで起こっていた。
人々は古来より海にすむ怪獣の仕業だと噂し、各国首脳は新兵器による攻撃だと互いに非難し合い、緊張が高まりつつあったその頃…
産業革命以来の急速な産業と科学の発達の中で列強各国は、アジアやアフリカの植民地をめぐって対立し、衝突を繰り返していた。
19世紀末、心ある人々は、迫りくる世界大戦の翳に脅えていたのである……

そんな科学万能主義が世間に良い意味でも悪い意味でも影響を与えていた繁栄期のフランス
そこでは、その「怪獣」とやらが起こした被害によって父親が消息不明になってしまったジャン・ロック・ラルティーグ少年が日々を発明に費やしていた。
彼はめげずに「人生をパーッと生きる」と言う叔父の言葉を胸に、父の生存を信じて今日も健やかに生きている。
さて、ジャンは発明の成果を試す絶好の機会である飛行機コンテストに参加する為、辺境の町ル・アーヴルから大都市パリで開かれている万国博覧会にやってきた。
しかし、コンテストに向けて機体を整備していた折に、彼は自転車でセーヌ川のほとりを滑走する褐色の少女に一目惚れしてしまう。
その少女…ナディアとの出会いこそ、ジャンが大空に、地底に、海中に、そして宇宙へと旅立つ大冒険の始まりだった!!
彼は彼女の持つ宝石…ブルーウォーターを胸に秘め、大切な仲間達と共に壮大な世界の第一歩を踏み出していく…
どんな困難が待ち受けようと、ナディアの手をしっかりと握りながら……


ではここからレビューに入っていきたいと思います。
今作には基になった小説が存在しておりまして、原案はジュール・ヴェルヌ作『海底二万マイル』『神秘の島』と言う有名作品です。
恐らく幼少期に読んだ事がある方も多いのではないでしょうか?
そう、ジュール・ヴェルヌと言えば、子供の頃に読書好きだった方にとっては1度は読んだ事があるであろう作品を数多く手がけた有名人、私のようなSFファンにとっては元祖、始原、神様の如き存在なんです(笑)
なぜなら、彼がいなければSFが生まれる事もなく、空想科学なんて代物が実を結ぶこともあり得なかったかもしれないから…
1つのジャンルの興隆に大いに貢献したとして、SFを語る上では外せないとてもとてもありがたいお方なのです。
しかし、その有名なヴェルヌ先生の名前とその作品名をお借りしておいて大変言いにくい話なのですが、このアニメ、ストーリー展開だけ見るならまるで別物です。
所々、小説に出てきた登場人物がアニメの中で名前として登場して活躍する位であり、キャラ設定や物語はまるで別物
これは狂信的なSFファンからしたら違う箇所のオンパレードで発狂してしまいそうな程の代物ですね(笑)
まあ、「原作」ではないので間違ってないから無問題(日本語って難しい…)
しかし、個人的に作中の織り成す全体的な雰囲気は原案の小説を読んだ時と概ね似ている感じが致しました。
『海底二万マイル』は近代科学、『神秘の島』は自然科学を根底に置いたSF冒険小説であって、どちらも科学技術啓蒙小説である事には変わりません。
読む前の期待感、読んでいる時のワクワク感、読み終わった時の爽快感は計り知れない物であり、したがって登場人物が一部以外違えど、その雰囲気は『ふしぎの海のナディア』でも充分に通じるかと思います。

さて、この物語の概要は既にあらすじで述べた通り、発明好きの少年ジャンがサーカスの少女ナディアと出会う事によって始まるボーイミーツガールストーリーです。
しかし、一般的なこの手のジャンルと一線を画している所がこの『ふしぎの海のナディア』と言う作品にはあります。
それは出会い、仲良くなり、困難に陥り、喧嘩し、仲直りし、また困難に陥り、喧嘩し、ずっと喧嘩し…と、とにかく主人公とヒロインの仲違いがやたらと多い所(主に悪いのはナディア)
私はボーイミーツガールと言うジャンルが堪らなく大好きで、その手の類の作品は良く拝見しているのですが、恐らくいがみ合いの数に関してはこのアニメが1番です。
そして、この作品を観てとにかく感じるのはジャンが凄く良い奴だという事ですかね…
私が彼と同じ立場だったなら、アフリカ編(32話、33話での出来事の総称)でこのヒロインは見限ります(笑)
いやあ、ジャン君、あそこまでやられて大した聖人ですよ、君は……
とまあ、私の反応からも分かる通り、余程の人格者か聖人か、逆に人間の底を知った性格破綻者か狂人でない限り、ましてや一般人なら絶対に彼女の事を性格が悪いと感じるでしょう(勿論、それ=嫌いという訳ではありませんよ!)
しかし、その性格の悪さが上手い方向に作用したのは幸か不幸か、ヒロイン以外のキャラクターも軒並み魅力的に映ってるのがこの作品の大きな特徴です。
主人公のジャンは基より、誰よりも精神年齢の高い幼女マリーや誰よりも人間らしいライオンのキング、グランディス一味のリーダーで恋多き女のグランディス姐御、力持ちの熱血漢で名言宝庫のサンソン兄貴に機械工学の天才でジャンと気の合うハンソン兄貴と、その他にも揃いも揃ってかっこいい、可愛い、美しい、楽しい、面白い登場人物ばかり
また、当の本人であるナディアも島編(23話~31話での出来事の総称。細かく言えばさらに分けられるがここでは割愛)まではおかしくなる事もあれど、気がちょっとばかし強すぎて、多彩な我儘態度を持っていて、少しばかり意地っ張りだけれども、根は寂しがり屋(笑)の女の子と感じられたので、そこまで不快感を感じずに笑いながら観る事が出来ました。
まあ、冗談はともかく、皆を助ける為、自ら囮になったり、死んだ人に向けた墓を命掛けで作ったりと本質は悪い娘ではありません。
なので、だからこそ、アフリカ編が堪らなく惜しく感じるというジレンマ
もしかしたら初見はあの話を観ない方が良いのではないかと個人的には感じてしまいます。(事実、後のストーリーには全く関係ないんです)
まあ、観ても後悔、観なくても後悔の八方塞がりのような物なので、これはもう各々の自己判断で宜しくお願いします。
「一体ナディアは、何を考えて生きているのでしょうか…」
全くもって同感です(笑)

さて、本作は「生と死」「様々な形の愛」「運命のあり方」「異種間同士に交流は成立するか?」など私達に伝えている事が数多くあるアニメです。
そして今作の根幹を成す最大のテーマとしては「科学至上主義は平和を導くか?」という近代から続く科学万能思想に警鐘を鳴らした物
こういった問題について思いを巡らせると、常々、私が最初にレビューした『鋼の錬金術師』と言うアニメを思い出してしまうのです。
あのアニメで軸となっていたテーマも「錬金術という科学が作り上げた魔法のまかり通る世界で、紡がれる科学的探究は果たして幸福へと繋がるのか?」という『ふしぎの海のナディア』と同様の類の産物
科学者の持つ、いや、人間全体が持っている知識の探究の果てにある業を上手くテーマに組み込み、後々にはSF設定と絡めて救われない現実、報われない感情、そしてその「罪」に値する「罰」について赤裸々に、臆することなく、見事に表現したのが『鋼の錬金術師』でした。
それに対して、この『ふしぎの海のナディア』は『鋼の錬金術師』よりも幾分、希望、救いを含めたアニメとなっています。
倫理と科学がいつもぶつかる理由は正に両方が相容れない物
人間が良い心と悪い心を両方持っている以上、科学にも善と悪とができてしまう。
それ自体が世界を跪かせる神の光となるか、世界を滅ぼす悪魔の光となるかは未来を知る者にしかわからない…
しかし、科学を扱っている者は悪魔でも、ましてや神でもない、ただの人間なのだ。
ちっぽけな存在で、間違いを犯す存在で、狂おしいまでに、病的なまでに何も出来ない無力な存在
しかし、だからこそ、科学だけじゃなくそれを創り出した人間自体を信じたい、信じる事しか出来ない…
このアニメは絶望的過程が待っていても「もう少し信じてみてもいいんじゃないか?」と使う人間其の者を「信頼」する勇気を与え、ある観点において、『鋼の錬金術師』とは逆の意味で前向きに捉える事の出来た物だったと思います。

では、存分に語った所で総括を…
私は「スチームパンク」というジャンルをこよなく愛しており、実はそれ関連の物語だと言う噂を聞いて観始めたのが今作へと至るきっかけでした。
しかし、全話観終わった結果、これは「スチームパンク」に収まる話ではないなと断言できてしまいます。
19世紀~20世紀の時代、産業革命以降のヨーロッパが舞台と背景的にはばったり合致
蒸気機関は全く出てきませんが、その代わりに超科学兵器や古代秘密兵器が目白押しに登場してきて、最終的には現代科学も凌駕する発明品ばかりが登場するオンパレード
ライト兄弟が開発する数年前に飛行機を作り上げたり、南極到達を一歩先に登場人物達が行っていたりと歴史改変要素も数多くあります。
だから、どちらかと言うと、このアニメはヴィクトリア朝時代の感覚で見たレトロフューチャーSF作品と捉えた方が上手く実像を捉えてると言えるでしょう。
SF冒険活劇としてはとてもワクワクする、まさしくこれぞ「ジャパニメーション」と呼ぶにふさわしい作品
これが25,26年前、現在から数えて四半世紀前に作られた物だと考えると、いやはや、驚嘆の色しか出てきません。

ただ、これはレビューを書こうと思ったきっかけとはなりません。
なぜなら、それはあくまで「面白い」という範疇に留まる作品であり、私の書く条件となる「心に訴えかけてくる」作品とは少し違うからです。
上記で語ったテーマなども確かに書く理由とはなりましたが、中盤の展開などもあってか、後一歩、後もう少しなのに…という印象がずっとまとわり続けていたのを覚えています。
しかし、最終回になってようやく…
私はこのアニメのレビューを書こうと決めるに値するきっかけを見つけられました。
詳細はネタバレになるので省きますが、要するに、このアニメ、最終回の破壊力が凄まじいのです。
今まで観てきた人なら絶対に損させない、最高のエンディングがあなたを待っています。
製作者の方達は最後、ああいう風に締める事を想定していたんでしょう…
いや、もう、最終回でようやく分かるあの演出の真意は一言でいえばもう、「ズルい」領域です(笑)
私の書いている文章の意味は最後まで見た方なら必ず分かる物
未視聴組の方々にとっては、恐らく喪失感が物凄い事になるかと思うので、観る際には注意してください…

さて、この作品を観ていた最中、私は毎週決まった時間、テレビに噛り付くように観ていた幼少期を自然と想起してしまいました。
誰にでもあった、何かに夢中になっていた時代
ただ、ひたむきに好きな物を追い続けていたあの頃
当時は「追い続ける」事に対して全員が胸を張って応えていたような気がします。
まあ、自分は精神が未だに餓鬼なので、あの頃と全く、何も変わってないような気がするのですが(笑)
しかし、最近は子供でさえ、そういった事に正直でいられない時勢のようにも感じてしまいます。
他人に流され、世間に流され、未来に流され、自らの気持ちに素直でいられない…
ただひたむきに前だけを見つめていた時代とは、少し情勢も変わってしまったのかもしれません……
しかし、だからこそ、こういった昔の情景を思い出させてくれる、とても有意義に楽しめる時間を与えてくれる作品と言うのは貴重であると私は思うのです。
これを観て「好き」を追い続ける事に感化されるも良し!
元には戻れない、過ぎ去りし過去に思いを馳せるも良し!!
ただ、純粋に物語を楽しんで視聴を終えるのも良いでしょう!!!
『ふしぎの海のナディア』を観て楽しんでくれるならば、それで充分。
そして、このように様々な意味の籠っているこの作品は現代だからこそ、是非とも未視聴組の方々にはお勧めしたい作品なのです。

1度しかない人生、純粋な「好き」をこのアニメで追い求めてみませんか?
ここまで読んで下さってありがとうございました。

PS.
この作品ですが、調べてみると実に色々な内部事情に溢れています。
これをレビュー内で書いてしまうのは則さないかな…と悩んだりもしたのですが、他サイトで詳しく説明している記事を見つけたので、URLだけここに記載しておきます。
興味のある方はどうぞご覧になって見て下さい。
もう1つの制作陣が考えていた最終回や、制作現場の裏事情話が垣間見れるので、これを見れば『ふしぎの海のナディア』の見方も変わるかも…!?
http://blog.freeex.jp/archives/51334289.html
http://blog.livedoor.jp/thx_2005/archives/51803823.html

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

褐色の肌をもつナディアが、どうみてもベンガリ顔な件

ここのところ熱いレビューが何本も挙げられて気になっていた本作、取り敢えず完走したのでレビューを挙げておきます。

◆総評

庵野監督は、『エヴァンゲリオン』『トップをねらえ!』が割と好きなので、本作もどちらかというと贔屓目に評価したいのですが・・・1990-91年の制作アニメということもあって、流石にこの作画とシナリオでは、放送当時の評判はともかく、今見ても十分に面白いか?感動できるか?というフラットな評点を付けることにしている私の評価方針では、どうしても低めの評点となってしまいます。

もっとも、本作と同じくNHK製作・放送アニメで、本作よりもさらに古い1978年の作品『未来少年コナン』(宮崎駿監督)に私は ★ 4.1 というかなり高い評点をつけているので、本作に関して、まずそちらとの比較をしてみます。

(1) 作品内容としては、両作とも典型的な“ボーイ・ミーツ・ガール”型のストーリーであり、
{netabare}
 ①割と平凡そうな少年が、ある日偶然出遭った謎の少女に惹かれて、
 ②彼女に振り回されながらも、何者かに追われている彼女を懸命に守ろうと奮闘し、
 ③やがて彼女の信頼を獲得するとともに、周囲に次第に仲間が増えていき、彼女の素性・秘密も明らかになっていく{/netabare}

・・・という展開を取る点も共通しています。

(2) 但し、両作の視聴後の感想として、一番違うのは、

 <1> 『未来少年コナン』には第8話(※{netabare}少女が少年を救うために初めて身を挺する回{/netabare})という圧倒的な ★★★回(=神回)があり、それを境に作品世界にグッと惹き込まれてしまったのに比べると、
 <2> 『ナディア』には(※あくまで私個人の評価ですが)神回どころか、★★回(=優秀回)すら一度もなく、結局シナリオに思わず引きずり込まれる、ということがなかった点です。

はっきりいえば、私は宮崎駿監督の特に後期の劇場作品は、幾ら世間的には名声が確立していようとも、個人的には実は余り高く評価していないのですが、その私であっても、『未来少年コナン』の第8話の思いがけない展開には感嘆せざるを得ませんでした。
それで、本作に関しても、放送当時あれだけ評判が良く、現在でもファンが多い有名作品ということで、きっと『コナン』のような凄い展開があるのではないか?と期待していた部分はあるのですが、結局全39話を完走してもそういった展開には出遭えませんでした。


◆それでも、ナディアはやっぱり青春のヒロインなのかも?

上に、本作は作画/シナリオとも今の水準からみると出来が不十分で、思わず惹き込まれる凄い展開も見当たらない・・・と書きましたが、それでも褐色の肌を持つヒロイン(ナディア)には他のアニメ作品に余り類例のない不思議な魅力がある気がしたのも確かです。
というより、私のナディアの第一印象って「あ、これベンガリの女の子だ!」というものでした。

※ベンガリ(Bengali)←インド東部の西ベンガル州&ビハール州等とバングラデシュ国(旧東ベンガル州)の主要部族(ベンガル族)の人。

本作でも最初のうちは主人公のジャン少年はナディアのことを「インド人の少女」と勘違いしていたのですが、そのうちに彼女の素性が判明して・・・。
←って、ここ、シナリオにケチを付けるのは野暮とは思いますが、アフリカ系とか大西洋・カリブ海系だと、同じ褐色の肌でも、ナディアみたいな顔立ちにはなかなかならないんだよなあ・・・やっぱりどうみても彼女はベンガリ顔ですよ(断言)、何で「{netabare}古代アトランティスの末裔{/netabare}」とか変な設定にするのかなぁ(意味不明)。

・・・ということで、本作に関しては個人的に残念感が強く、余り高い評点にはなりませんでしたが、ナディアは'90年代初期のアニメヒロインとしては例外的にかなり記憶に残る素敵なヒロインである、という点には大いに納得しました。

シナリオの散漫さは・・・制作年代を考えれば仕方ないです。
これから初めて本作を見る方は、ヒロインを見て楽しむ作品と思って諦めましょう。


◆制作情報
{netabare}
原案          ジュール・ヴェルヌ 『海底二万マイル』(海底二万里)
総監督         庵野秀明
監督          樋口真嗣(第23話 - 第39話)
シリーズ構成     大川久男
脚本           大川久男、梅野かおる
キャラクターデザイン 貞本義行
音楽           鷺巣詩郎
アニメーション制作  東宝・KORAD{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== ふしぎの海のナディア (1990年4月-1991年4月) ==========
{netabare}
第1話 エッフェル塔の少女 ★ 19世紀末のパリ、ジャンとナディアの出遭い、グランディス一味からのナディア救出
第2話 小さな逃亡者 ☆ ル・アーブルのジャン宅へ、ジャン自作飛行機発進・不時着
第3話 謎の大海獣 ☆ アメリカ軍艦エイブラハム号の2人と1匹救助、海獣捜しとナディアの猛反対、交戦・エイブラハム号大破、2人と1匹の再漂流
第4話 万能潜水艦ノーチラス号 ☆ 潜水艦の救助、水中の交戦、離艦(飛行再開)
第5話 マリーの島 ☆ 島への不時着、島への侵略者(ネオアトランティス(NA)仮面部隊)、マリーの父母の死・埋葬 
第6話 孤島の要塞 ☆ 仮面部隊のマリー誘拐、NA秘密基地潜入、ブルー・ウォーターの不意の反応、ナディア投降
第7話 バベルの塔 ☆ NA首領ガーゴイルの野望、殺人兵器「バベルの塔」発射実験
第8話 ナディア救出作戦 ☆ ジャンとグランディス一味の協力、潜水艦ノーチラス来援、ナディア救出・NA秘密基地壊滅
第9話 ネモの秘密 ☆ ノーチラス(NC)号船長ネモとの対面、二つのブルー・ウォーター(ナディア&ネモ)
第10話 グラタンの活躍 ☆ ノーチラス号への機雷攻撃、ガーゴイルからの入電、万能戦車グラタンの機雷排除成功  
第11話 ノーチラス号の新入生 ★ ノーチラス号のオーバーテクノロジー
第12話 グランディスの初恋 ☆ ノーチラス号の目的(NA討滅)、グランディスの過去話 ※空気読めないナディアが微妙・・・・
第13話 走れ!マリー ☆ ナディアとジャンの喧嘩、マリーのNA兵遭遇、ネモ船長のNA兵射殺 ※同上
第14話 ディニクチスの谷 ☆ マリー灼熱病発症、ナディア発症、進路反転(深海洞窟リーフ64へ、薬草採取)、発症者回復
第15話 ノーチラス最大の危機 ★ NA大型潜水艦ガーフィッシュとの海中戦、アメリカ連合艦隊&バラクーダ号の対潜攻撃、機関員フェイトの犠牲
第16話 消えた大陸の秘密 ☆ 海底のアトランティス廃墟、犠牲者の埋葬
第17話 ジャンの新発明 ★ 早く大人になりたいジャン、ヘリコプター開発成功、ナディアへの約束
第18話 ノーチラス対ノーチラス号 ☆ 南極大陸近海の海底の墓場、オウム貝撃退、巨大水中トンネル通過
第19話 ネモの親友 ★ 南極大陸地下大空洞へ、2万年前のアトラン人の超科学遺産、長寿クジラとナディアの対話(父・兄との再会の予言)
第20話 ジャンの失敗 ☆ ジャンとナディアの微妙な心模様、エレクトラへのやっかみ(ナディア)、エレクトラの復讐心
第21話 さよなら…ノーチラス号 ★ ガーゴイルの本格攻勢、エレクトラ副長の自爆具申・ネモ船長の躊躇、ノーチラス号轟沈の危機
第22話 裏切りのエレクトラ ★ 戦闘ブロック切り離し・爆破、ネオ皇帝登場 ※13年前の惨事と船長・副長・ナデイアの素性が明かされる注目回だが脚本・演出は年代相応に稚拙×
第23話 小さな漂流者 ☆ ナディア・ジャン・マリー・キングの孤島漂着
第24話 リンカーン島 ☆ 
第25話 はじめてのキス ☆ ※毒キノコにあてられたナディア
第26話 ひとりぼっちのキング ☆ 
第27話 魔女のいる島 ☆ 台風、エアトン伯爵との再会
第28話 流され島 ☆ グラディス一味との再会、ナディアの手料理
第29話 キング対キング ☆ 
第30話 地底の迷路 ☆ 万能戦車グラタン二号、孤島地下の秘密基地へ、ナディアの異変
第31話 さらば、レッドノア ★ M78星雲から来たアトランティス王家の血を継ぐ者(ナディア姫)、神聖大要塞レッドノア機動、ナディアの運命拒絶、タルテソスへの招待、流され島からの脱出
第32話 ナディアの初恋…? ☆ アフリカ大陸へ、ナディアの一目惚れ(村長の息子ハマハマ)、囚われたキング
第33話 キング救助作戦 ☆ グランディスの仇(悪党ゴンザレス)、ハルハルの許嫁(ナディア失恋)
第34話 いとしのナディア♥ ☆ ※これまでのナディア&ジャンの心情推移のまとめ
第35話 ブルー・ウォーターの秘密 ☆ ナディアの故郷(タルティソス)へ、ノアの箱舟、ナディアの真の力と自己嫌悪、ジャンと仲間たちの励まし
第36話 万能戦艦N-ノーチラス号 ☆ ガーゴイルへのナディア投降、エレクトラ副長・ネム船長との再会、N-ノーチラス号発進
第37話 ネオ皇帝 ☆ ネオ皇帝とナディアの対面、地球人の創造主、ネオの地球人への服従勧告、最終決戦へ
第38話 宇宙(そら)へ… ☆ パリ上空~宇宙空間の戦(レッドノアvs.N-ノーチラス号、グラタン号活躍、レッドノア突入、神前裁判の茶番劇)
第39話 星を継ぐ者… ☆ 続き(ネオの意識回復・犠牲、ナディアの意識回復、ジャン死亡・甦生、ブルーウォーターの力喪失、地球帰還とネモ船長の犠牲)、後日譚(12年後){/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)8、☆(並回)31、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.5

OP 「ブルーウォーター」
ED 「Yes, I will...」
挿入歌 「マーメイド・メモリー」

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

84.0 7 ツンデレでドタバタなアニメランキング7位
小林さんちのメイドラゴンS(第2期)(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (560)
2102人が棚に入れました
あのはちゃめちゃドラゴンメイドが再び!ひょんなことから小林さんちのメイドとして働くことになったドラゴン・トール。大好きな小林さんに時々(嘘。たくさん)迷惑を掛けながらも、なんとか人間社会に溶け込み立派に(嘘。そこそこに)メイド業をこなしていた。同じドラゴンのカンナ、ルコア、ファフニール、エルマたちも、それぞれ自分の居場所を見つけて、人間たちと異種間コミュニケーションを満喫していた。そんなまったり、たまに激動の日々を送っていた頃。小林さんに、新たなドラゴンの脅威が襲いかかる―。

声優・キャラクター
田村睦心、桑原由気、長縄まりあ、高田憂希、髙橋ミナミ、嶺内ともみ、小野大輔、中村悠一、加藤英美里、後藤邑子、石原夏織

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

さすがですわ

あれから4年以上経過しているとは。
なんだか色々忘れていた。

今作からイルルというロリ爆乳が登場。
なかなかがっつりな導入であった。

小林さんの懐の広さは安定。話の内容も安定。
気づけば見終わっていた。
体にすっと入って来る。個人的今期覇権アニメ。
それぞれのキャラクターの心理描写を丁寧にしていて素晴らしい。

ルコアさんの翔太君愛は相変わらずすごい。良い動きしてるわ。

小林さんのデレが可愛かった。浴衣着てくれても良かったかも。
ウエディングドレスは良かった。
オチが凄まじいな。ちょっとそれだけは疑問符。
そのほかはベタ褒めしかできん。


OP
愛のシュプリーム! fhána
ED
めいど・うぃず・どらごんず︎❤︎ スーパーちょろゴンず トール(桑原由気)、カンナ(長縄まりあ)、エルマ(高田憂希)、ルコア(髙橋ミナミ)、イルル(嶺内ともみ)
イシュカン♡リレーションシップ トール(桑原由気)
fhánaはいつも素敵な楽曲を提供してくれる。愛のシュプリーム!は今までのfhána楽曲と一味変わってる。ラップ?みたいな。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
あのはちゃめちゃドラゴンメイドが再び!ひょんなことから小林さんちのメイドとして働くことになったドラゴン・トール。大好きな小林さんに時々(嘘。たくさん)迷惑を掛けながらも、なんとか人間社会に溶け込み立派に(嘘。そこそこに)メイド業をこなしていた。同じドラゴンのカンナ、ルコア、ファフニール、エルマたちも、それぞれ自分の居場所を見つけて、人間たちと異種間コミュニケーションを満喫していた。そんなまったり、たまに激動の日々を送っていた頃。小林さんに、新たなドラゴンの脅威が襲いかかる-。


1. 第1話 新たなるドラゴン、イルル!(またよろしくお願いします)
自称究極のメイドであるトールは、今度オープンする新しいメイド喫茶にライバル心を燃やし殴り込みに行く。しかし戻ってきたトールは「なんか働くことになりました」と言い出した。そんな変わらない毎日を送っていたある日、ニュースで小林さんと出逢った山が何者かに破壊されていることを知る。

2. 第2話 イケメン、小林!(いろんな意味で)
イルルを退けた小林さんだったが、その代償に魔法で「アレ」を股間に付けられてしまう。すると普段は何とも思っていなかったトールやカンナが違って見え始め、次第に小林さんは悶々し始めていく。

3. 第3話 課外活動(もちろん普通じゃありません)
小林さんちに遊びに来た才川。しかし見知らぬ女の子(イルル)が……。一緒に遊ぼうと誘うも、イルルは冷たく避けていく。そこに偶然訪れたルコアは、避けようとするイルルの気持ちに気付き、助け船を出そうと計らう。

4. 第4話 郷に入りては郷に従え(合わせるって大変です)
美しいコード配列に感嘆する小林さんと滝谷。なんとそれを書いたのはエルマだった。ついに一人前の戦力になったと小林さんは大喜び。小林さんは会社の「柱」としてもっとたくさんの仕事を抱えているそうだ。しかしその話を聞いた途端、エルマは急に怒りだす。

5. 第5話 君と一緒に(まあ気が合えばですが)
商店街で会うなりいがみ合うトールとエルマ。いつもの光景に呆れ気味の小林さんだが、出会った当初はそうではなかったと言う。犬猿の仲の二人の出会いは、遡ること遥か昔。あちらの世界でトールが一人旅をしている時のことだった……。

6. 第6話 合縁奇縁(片方はドラゴンです)
毎日ルコアの奔放な接触アプローチに悩まされている翔太。本来なら自分が主人のはずなのに……。一人前の魔法使いを目指す身として、主導権を取り戻さなければ、と一念発起する。そこで翔太は、ルコアの弱点を探り始めるのだった。

7. 第7話 一般常識(みんなずれてます)
夜闇が支配する路地裏に、怪しい人物が2人。不穏な空気を醸し、何やら密談を交わしている。「なんだい?こんなところに呼び出して」--2本角の痴女が言う。「お前の力を貸せ」--執事服の陰鬱男が返す。最凶最悪のタッグが今、動き出す--。

8. 第8話 世界に一つだけの(好きな言葉を続けてください)
何やら部屋に籠り始める翔太。父の日のプレゼントとして魔術道具を制作するため、難しい魔術書を読み漁っていた。その難易度が高いため手伝おうと名乗り出るルコアだったが、自分一人の力でやり遂げたい、と断られてしまう。だがやはり制作は失敗続きで……。

9. 第9話 いろいろワケがありまして(エルマざんまいです)
待遇改善を要求する--!それはエルマの一言から始まった。小林さんたちの勤める会社は、極めて“黒”に近い。そこにエルマがようやくおかしいと気付き、旗を掲げたのだ。改善などどうせ無理だろうと高を括っていた小林さんだったが、ドラゴンのバイタリティは予想を遥か上回っていて……。

10. カンナの夏休み(二か国語放送です!?)
小林さんと喧嘩した勢いで家出をしてしまったカンナ。帰りたくないからと太陽のある明るい方向へと大海原を飛んでいく。その時、たまたま見つけた陸地へと降り立ったカンナだったが、なんとそこは決して眠らない街・ニューヨークだった。

11. プレミアムシート(特別料金はかかりません)
本格的に腰を痛めて来た小林さん。改善しようと健康グッズを買い漁るが、それらはほとんど使われないまま……。業を煮やしたトールがしっぽ肉を食べさせようとするも、あえなく拒絶。トールは、小林さんが求める「一般的な治療法」を探し始める。

12. 生生流転(でも立ち止まるのもありですかね)
いつも通りの朝。いつも通りのドラゴン娘たち。何一つ不満のない、かけがえのない平凡な日常。だが小林さんの中には、終焉帝の話を聞いてから、ほんの少しだけ重い何かが転がっていた。でもそれが何か判然としない。もやもやとする中、待ちに待った夏祭りが始まる--。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

肩の力を抜いて笑って観たい

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
「流石、京アニ」と言えるハイクオリティな日常系アニメ。

レビューでは、本作で好きだった部分と、本作が作られたことの意味を、自分なりに書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本シリーズは、「1つ深い日常系」の、とても素敵な作品である。

1期は☆5(神作)、2期は☆4(高評価)。1期よりやや評価を下げたのは、各キャラの掘り下げの要素が強くなり、深みがあるセリフ(トールと小林さんの関わり)がやや減ったからである。

例えば本作なら、

1話目「違いを楽しみ、楽しみが続けば種を好む、尊敬には信頼が加わり、絆を生み出していく」

7話目「眠りは同調圧力」

なんかが好きで、こういうのがたくさんあった方が、個人的にはより好みだった。

とはいえ、単純に楽しい話はいっぱいあって。

10話目の「カンナNY編」は☆5をつけた。たった1話にかけるほどの熱意や労力じゃないでしょと思えるクオリティに、「これぞ京アニクオリティ」と思った。

本作で最も良かったのは、エルマのキャラが深まったことだと思う。過去話や仕事話、仲直り含めて、実質、エルマが本作の主人公だと思う(カンナも主人公級の活躍でしたね。自由研究の話は可愛かったな~)。

まあ、シリーズ構成の大きな流れとして、2期でサブキャラを深めていくのは王道なので、「少し落ち着いた2期」というだけで、物語の面白さは減衰していないと思いたい。ラストは、もしかしたらアニオリかな?と思わせるような、ドタバタ大団円で、非常に読後感が良い。全話見終わって、楽しかった記憶しかない。

さて。

とはいえ本作を語る時、どうしてもあの痛ましい事件を考えなければなりません。

私も1アニメファンとして、心が痛み、今でも忘れられないし、忘れてはいけないことだと思っていますが、本作を通して、京アニも前に進んでいるのだから、自分自身もいつまでも暗い気持ちで作品を観ては失礼だとも思いました。

本作のOPは、事件の前に決まっていたらしいのですが、あの明るい曲をそのまま使ったことの意味、シリーズ監督のクレジット、又、あの事件後に作られた歌の後半部分の讃美歌からも、京アニの思いは伝わります(この辺はReiさんが思いのある素敵なレビューを書いてくれているので、そちらに)。

レビュータイトルを「肩の力を抜いて笑って観たい」としたのはその辺が理由で、本来はそういう作品を作っているわけだから、忘れちゃいけないけれど、囚われても良くないと思うので、そこは、京アニとファンが、時間をかけてでも一緒に乗り越えていかなければならないことなのかなと思います。

ということで、私としても色々な思いがあるし、頭では分かっていてもまだ簡単には割りきれませんが、レビューの中にあえてあの事件のことを書くのは、(それが正しいのか間違っているのかは分かりませんが)このレビューで終わりにしようかなと、今はそういう気持ちです。

最後に、あの事件でお亡くなりになられた全ての方のご冥福をお祈りし、現在なお戦っているご遺族の方やリハビリ中の方、制作に関わったスタッフ全ての方に対し、心からの応援を込めて、レビューを閉じさせて頂きたいと思います。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
燃え燃え(笑) 途中のCMのクオリティ、高いな~。もはやドラゴン語はスルー(笑) あんなに可愛くされたら(笑) 「違いを楽しみ、楽しみが続けば種を好む、尊敬には信頼が加わり、絆を生み出していく」。

2話目 ☆4
まあ、トールなら、そうくるだろうな(笑) チャンスを生かすトールです(笑) メイド服脱がれて冷める小林(笑) いやCM、やっぱすげえな。小林さんが防犯ブザー持ってる意外さ。私に騙される?って、イケメンか(笑) トールガチ切れ。キモ(笑) 繁殖、したい(笑)

3話目 ☆4
なるほど、コスプレがしたかっただけ。逆に深い気がする。カンナの趣味が可愛すぎる件(笑) ここで特殊ED。 

4話目 ☆4
調和勢、面倒くさい(笑) やたら哲学的な遊園地(笑)

5話目 ☆4
お互いの内面が分かる程近づき、認められない部分ではぶつかる。エルマも消す(笑) 

6話目 ☆3
ルコアとファフニールの話。才川、死んだ(笑) CG(笑)

7話目 ☆4
グラム88円(笑) 眠りは同調圧力。久々の哲学的な会話。本当に、CM良いよな。

8話目 ☆4
まあ、父親だよな、小林さんは(笑) 珍しく、小林さんのサービスシーン(笑) ネコバヤシ(笑)

9話目 ☆4
エルマ、良いキャラだよな。素敵な仲直り。

10話目 ☆5
NY編、間違いなく楽しいな。ただ、楽しいな。驚き方が、外人w 小林さんと同じことを。巻き戻したら、ホントに居たわ(笑) さりげないシーンの作画がめちゃくちゃ良いのが、流石京アニだよな。小さな美しい世界を丁寧に描く。 


11話目 ☆3
トールの過去話。最初は皆、個人の意思。

12話目 ☆4
納豆は、破壊と創造(笑) 小林さんのデレ(笑) 花火の煙までちゃんと表現するのがな、流石だよな。なんとなく、アニオリっぽいラスト? 今は死別することを考えなくて良いんじゃない? と同じ意味だよな。結婚式、、、小林すん、ウェディングドレス、似合わない(笑) ここで一期OP。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 37
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

1期と比べると落ちるかな

2017冬放送のメイドラの続編。

{netabare}
率直に言うと、メイドラってこんなにつまらなかったっけ?ってなってしまった。
星3.0を付けている通り、一期と比較しているだけで、一定以上の面白さがあるのは確かなんだが...

たぶん変なシリアスが多かったことが原因かな。
正直シリアス要素に限って言えば全部つまらなかった。
というか、メイドラで良かったシリアスが思い浮かばない、一期の最終話もかなり酷かった覚えがある。
シリアスになると、小林のキャラがきつく感じる。
謎に説教臭いし。
こういうコメディ系アニメに入るシリアス、好きな人もいるんだろうけど自分は嫌いかな。
少しぐらいならまだいいけど、これはあまりに多すぎたし無駄にギスギスだし。

まあ、最初にも書いた通り安定してコメディ要素は安定して面白いので決してつまらない作品ではないんですが。
特に10話のカンナ回は神回だった。ああいうのでいいんだよという感想。
自分は正直メイドラの面白さの7割はカンナだと思っているので。
アメリカのあの金髪の子の登場があれ以降なかったのはちょっと悲しかったけど。
2期要素で言うと、イルルと駄菓子屋の絡みが面白かった。
面白かっただけにあんまりあの駄菓子屋の人が出てこなかったのは残念。

作画も良かった。色々あって作画落ちないか心配だったけど、一期から落ちないどころか上がってるような気もして素晴らしかったと思う。
ただ、正直に言うと、作画はいいけど京アニは嫌い。
押しつけがましいというか、「俺ら作画すごいだろ?」って見せつけてきている感をかなり感じてしまう、例えば9話の戦闘はまさにそれ。

OPとEDは自分が特殊なのかもしれませんが、個人的にはかなり微妙でした。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 7/10
作画わかりやすくなったな。
OP微妙すぎる...。酷い、なんだこれ...
サビが微妙だったらミュートしてたかもしれない。
個性的ってレベルじゃないなw
削り取られたような(直球)
やっぱり一期の最終回のじじい正論だったじゃん
エルマちょろすぎるw
えw 謎展開。
ED一瞬ブレンドSかと思った。
いや、EDもかなり微妙だなぁ。

2話 8/10
謎展開すぎるw ちょっときつい。
いや、ドラゴン相手に何でそう簡単に逃げられる。
シャフト感ある演出。

3話 7/10
メイド服似合ってねえ。 謎に一期OP

4話 6/10
人柱かよ
何か2期シリアスよりになってる気がする
真面目な話とか本当に要らない。
ただ雰囲気壊してるだけで、シリアス展開全然いい話でもないし。
私服あってねえ。
遊園地は1話かけてやってほしかった。 

5話 6/10
トールが人間を見下してるところ見ても面白い風に感じない。
シリアスつまんねえ。
ほんとイキってるトール見ても面白く感じんわ。
コメディアニメなのにここぞとばかりに作画を見せつけてくる京アニの癖嫌い。
カンナが出てくれるだけでめっちゃ面白く感じる。
男との絡み面白い。
駄菓子パートはめっちゃ面白かった。
トールとイルマの過去話いらない。 

6話 5/10
どこから出てきたんだあの謎カメラ。
ほんとにつまらないシリアス多いなぁ。
才川のノリは正直きつい。
それでもカンナパートはやっぱりいい。

7話 8/10
バズるとかいう言葉使う小学生嫌だなw
やっぱメイドラの面白さの7割はカンナだな。

8話 4/10
こんなシリアス方向に走るアニメだったっけこれ。
何で住所もらえるんだよw 前半も後半もコメディ要素がすくないなぁ。
しかもそんないい話だとは思えない。

9話 5/10
今回は面白そう。結局この会社はブラックなのかよw
え、会社の話あれで終わり?
小学生が一人でレンタルってレベル高いなw
翔太君千里眼防げるの強い
いや、翔太君そんな魔法沢山使えるんかよw
???戦闘いらねえよ。
何で今更元の世界に帰るとかそういう話。
普通に仲良くしてるじゃん。
京アニほんと嫌いだわ。
変な描写無理やり挟んで作画見せつけたり「俺らイカしてるだろ??」感出してくるの、OPもそんな感じがしてきつい。
前半めっちゃ面白かったのに後半で冷めたわ。

10話 10/10
日本円分かってくれるのかw
金髪の子また登場してくれないかなぁ。
こういう話でいいんだよ。 

11話 6/10
意味わからん会話だなw
なんで父と仲良くなってるの?
このおっさん何しにきたんだ、ほんといらんわ。
カンナはかわいい。

12話 6/10
イルルと駄菓子屋の人の絡みもっと増やしてほしかったなぁ。
この大団円パート好き。
2期と違って1期のOPはいいな。
{/netabare}

曲20段階評価
OP「愛のシュプリーム!」1.5/10
ED「めいど・うぃず・どらごんず♡」4/10 
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

76.3 8 ツンデレでドタバタなアニメランキング8位
機動戦艦ナデシコ(TVアニメ動画)

1996年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (789)
3777人が棚に入れました
22世紀末。突如として木星方面より現れた謎の兵器群木星蜥蜴(もくせいとかげ)は、圧倒的な戦闘力で火星、月の裏側を次々に制圧。今や、地球各地にもチューリップと呼ばれる母艦を多数降下させるに至っていた。2196年。そんな中、木星蜥蜴の支配下に置かれた火星に残された人々を救うべく、民間企業ネルガル重工は「スキャパレリプロジェクト」を計画し、その要となる実験戦艦 ND-001 ナデシコの艤装を終了させていた。クルーには「能力が一流なら性格は問わない」と言う方針の下、一癖も二癖もある人物ばかりが揃えられた。ナデシコ発進の日、火星生まれの青年テンカワ・アキトは、偶然再会した幼なじみミスマル・ユリカを追って出港直前のナデシコに乗り込む。アキトはコックとしてナデシコのクルーに採用されるが、IFS処理をしていたため、人型機動兵器「エステバリス」のパイロットとしても戦っていくことになる。

声優・キャラクター
うえだゆうじ、桑島法子、伊藤健太郎、高野直子、岡本麻弥、南央美、飛田展男、関智一、小杉十郎太、小野健一、真殿光昭、一城みゆ希、田中信夫
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

シナリオには余り期待せず、ヒロインズのキャラ・アニメとして楽むのが正解かも?

「ナデシコ」と聞けば「大和撫子(やまとなでしこ)」という言葉がすぐに思い浮かびますが、ここで同じく、「戦艦」と聞くと「ヤマト」という言葉がすぐに思い浮かぶので、この『機動戦艦ナデシコ』というタイトルは、有名アニメ『宇宙戦艦ヤマト』のオマージュもしくはパロディとして付けられたものなのかも知れませんね?(ちょっと気になる・・・)

本作は、あの『新世紀エヴァンゲリオン』より少し遅れて制作・放送され、その後、続編となる劇場版も公開された90年代後半の人気作の一角ですが、終盤のシナリオが意味不明すぎて・・・色々と細かい設定があるので、資料集を読み込んで考えながら何度も見ていくと面白くなるのかも知れませんが、そこまでする気が余り起こらない作品でした(※そこが設定をどんどん調べたくなる『エヴァ』との差か)。

一般的にはホシノ・ルリ(愛称ルリルリ)が本作のヒロインズの中で一番人気ですが、個人的には「アキトは私のことが好き、好き、好き、大好き!」と満面の笑顔で口ずさむ艦長ミスマル・ユリカ嬢(20歳)が、かなり好印象でした。
主人公(テンカワ・アキト)もトラウマ持ちではあるものの『エヴァ』の碇シンジ君よりは前向きな性格で悪くない印象。
・・・ということで、シナリオには余り期待せずに、主人公とヒロインたちのキャラ・アニメとして楽しむのが正解の作品と思いました。

あと、OP「YOU GET TO BURNING」はやはり名曲だと思いました。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
コメディ調だけど展開が早くて掴みはOK
・第8話視聴終了時点
ボソンジャンプによって空間&時間が歪む現象がナデシコ・クルーにはっきりと自覚される回
・第9話視聴終了時点
強引な三角関係の進展はイマイチだけど、メイン・ヒロイン(ユリカ)のキャラが割と好感が持てて楽しめる感じで◎
・第14話視聴終了時点
1クール目の総集編と見せかけて、制作側の工夫が楽しめる注目回
・第16話視聴終了時点
木星蜥蜴の真実がようやく明かされる。
・第17話以降
シナリオが散漫で余りはっきりしない終わり方となってしまって残念。
但し、主人公とメイン・ヒロインの恋だけはそれなりの決着がついた点は◎
{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
監督           佐藤竜雄
助監督         桜井弘明(13話 - )
ストーリーエディター 會川昇
脚本           會川昇、荒川稔久、首藤剛志、あかほりさとる、川崎ヒロユキ、堺三保、佐藤竜雄
キャラクターデザイン 麻宮騎亜(原案)、後藤圭二
SF設定         堺三保
音楽           服部隆之
アニメーション制作  XEBEC{/netabare}


◆作品別評価

TVシリーズ  ☆ 3.5
劇場版    ☆ 3.9
---------------------------------
総合     ☆ 3.6


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== 機動戦艦ナデシコ (1996年10月-1997年3月) ===========
{netabare}
第1話 『男らしく』でいこう! ★ 西暦2195年火星壊滅(木星蜥蜴来襲)、1年後(ネルガル重工のクルー選抜、機動戦艦ナデシコ発進)
第2話 『緑の地球』は任せとけ ★ 連合軍のナデシコ拿捕作戦、火星への出発
第3話 早すぎる『さよなら』! ★ 地球防衛圏突破作戦、ジュンの挑戦、ダイゴウジ・ガイまさかの・・・
第4話 水色宇宙に『ときめき』 ★ 隕石コロニーからのパイロット3人娘、通信士メグミ&アキト進展
第5話 ルリちゃん『航海日誌』 ☆ 艦内放送「なぜなにナデシコ」、艦長の任務と心構え、火星空域突入
第6話 『運命の選択』みたいな ★ 火星基地到着、アキトの故郷、イネスとの出遭い、艦長の辛い決断
第7話 いつかお前が『歌う詩』 ★ 火星北極冠へ、護衛艦クロッカス自爆・フクベ提督自決?、ネルガル本社の思惑
第8話 温めの『冷たい方程式』 ★ 月周辺宙域へ、ナデシコ2番艦コスモス、新クルー(ナガレ、エリナ、ムネタケ新提督)、3人(明人・ユリカ・メグミ)の遭難の危機
第9話 奇跡の作戦『キスか?』 ★ 某国親善大使救出任務、3人のヴァーチャル・デート
第10話 『女らしく』がアブナイ ☆ 南の島の休日(迷惑な令嬢アクア・クリムゾン) ※リューコも加わって明人ハーレム化で笑
第11話 気がつけば『お約束』? ☆ クルスク木星蜥蜴拠点攻撃任務
第12話 あの『忘れえぬ日々』 ☆ ナデシコ中枢コンピューター「オモイカネ」の不具合&記憶修正 ※初のルリ注目回
第13話 『真実』は一つじゃない ★ X'mas、ヨコスカベイ入港、アキト退鑑命令、生体ボソンジャンプ実験、ゲキガンガー出現?、アキト時空転移(2週間前の月へ) ※脚本の分かりづらさは×
第14話 『熱血アニメ』でいこう ★ ※前半は総集編だが、途中から劇中劇(スーパーロボットアニメ「ゲキガンガー」)の世界とクロスオーバーする面白回
第15話 遠い星からきた『彼氏』 ★ 艦内侵入者(白鳥九十九)、月のアキト、木星連合の戦士、白鳥・メグミ・ミナト脱走、ナデシコ月へ
第16話 『僕達の戦争』が始まる ★ 100年前の秘密(木星蜥蜴の真実)、ナデシコYユニット搭載、アキトvs.白鳥
第17話 それは『遅すぎた再会』 ☆ ウリバタケの新機開発、ムネタケ提督暴走・自爆(第3話のエピソード回収) ※作画乱れの酷さは×
第18話 水の音は『私』の音 ☆ 天才オペレーター(ホシノ・ルリ)の過去、ルリの居場所
第19話 明日の『艦長』は君だ! ☆ 艦内アイドルコンテスト、エースパイロット(スバル・リョーコ)の夢(自分の一番星を見つけること)
第20話 深く静かに『戦闘』せよ ☆ 生体ボゾン・ジャンプ実験進展、和平か継戦か
第21話 いつか走った『草原』 × ポゾン砲実験成功、クルーの記憶混交 ※脚本が破綻している
第22話 『来訪者』を守り抜け? ★ 木連からの来訪者(白鳥ユキナ)の処遇、ネルガル会長の正体、天河夫妻死亡事件の真相 ※脚本の分かりづらさは×
第23話 『故郷』と呼べる場所 ☆ ナデシコ・クルー解散、ナデシコ奪還
第24話 どこにでもある『正義』 ★ 白鳥九十九来訪、明人&ユリカ進展、和平交渉決裂、白鳥九十九死亡
第25話 『私らしく』自分らしく × 機動戦艦カキツバタ&ナデシコ共同作戦の齟齬、火星遺跡を巡る戦い、ボゾンジャンプの説明
第26話 『いつか逢う貴女のために』 × イネスの過去(アイちゃんとの再会)、明人&ユリカの結末 ※脚本が残念、ED「いつか…信じて」{/netabare}
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)14、☆(並回)9、×(疑問回)3 ※個人評価 ☆ 3.5

OP 「YOU GET TO BURNING」
ED 「私らしく」

※西暦2201年(TVシリーズ完結から3年後)の物語


======== 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness- (1998年8月) ======

全1話 ☆ 3.9 {netabare}火星の叛乱、ナデシコ新クルー結集、ユリカ救出{/netabare} ※1時間20分

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

SFロボットアニメながらコメディ色を強く感じさせる…そして時々胸がキュンキュンする作品でした^^

この作品についてタイトルを知っているくらいの知識しかありませんでしたが、先日友人がソースを貸してくれたので視聴しました。
この作品が制作されたのが1996年…今から20年も前になります。
そのため作画に関しては現在における技術の進歩を感じましたが、内容については今でも十分面白さを感じる作品だったと思います。
それにキャラデザ…特にヒロイン達の可愛らしさは、今でも十分通用するレベルだと思います。

物語は「木星蜥蜴」と呼ばれる未知の敵と宇宙で戦っている真っ最中…しかし、戦局は芳しくなく敵の圧倒的戦力で火星と月が制圧されており、地球にも攻撃が仕掛けられ始めた…という状況です。

そんな中、火星に取り残された人々を救うべく民間企業であるネルガル重工が立ち上がり、「機動戦艦ナデシコ」を火星に向かわせることになるのです。
軍に属さなない民間企業の戦艦…ナデシコを発艦させる日に主人公である火星生まれのテンカワ・アキトは、ナデシコの艦長である幼馴染のミスマル・ユリカに出会い、テンカワ・アキトもナデシコのクルーの一員となって…物語が動いていきます。

完走後に振り返ってみると…幾つかのテーマに分類できる作品だった様に思います。

SFロボットアニメの部分は「正義とは何ぞや?」を描いていたと思います。
それは敵との攻防におけるセリフであったり、作品の中で何度も登場した熱血巨大ロボットアニメ「ゲキ・ガンガー3」の内容だったり、それに感化された登場人物の一挙手一投足そのもの…

でもこの作品のテーマってこれだけじゃないんですよね…
遺伝子操作によって生まれた11歳のホシノ・ルリ…表情を出すことが殆ど無く無口な少女…
そしてナデシコのメインコンピューターである「オモイカネ」の操作に長けている…
そんな電脳美少女が他のクルーの影響で少しずつ変化していく姿に彼女の成長が感じられる…

そして、何気に女性クルーから人気のある主人公のアキト…最初は幼馴染だけでしたが、少しずつ…だけど着実に包囲網が広がっていくのを目の当たりにする事になります。
今ではお約束ですけれど、鈍感な主人公には羨ましさを感じてしまう訳ですが…
それも愛の形の一つだと思いますが、本作で描かれている愛の形はそれだけではありません。
コメディ路線で進んでいたかと思えば、まさかの急転直下の展開…この世には戦争より正義より大切なモノがあるから人は必死になれる…そんな悲痛の叫びを目の当たりにした時には、私も痛みを感じずにはいられませんでした。

ナデシコに搭載されているメインコンピューターの「オモイカネ」の立ち位置も重要でした。
普段の「オモイカネ」は茶目っ気たっぷりで、とてもコンピューターとは思えない反応を示してくれます。
何より、ナデシコの歴史そのものである自分を必死に守ろうとする様には感動すら覚えました。
だってナデシコの歴史は、乗組員みんなで紡いできた時間と記憶なのですから…

色んな設定のごった煮…だけどそれぞれのバランスが絶妙な作品…といえると思います。
登場するキャラが魅力的だったのも作品の面白さに拍車を掛けています。
私は推しのキャラを見つけて作品を視聴する事が多いのですが、この作品に限ってはイチオシのキャラを絞り込む事ができませんでした。
なぜならどのキャラもここぞという時に放つパワーが半端無かったから…

メインヒロインであるミスマル・ユリカは、CVが桑島法子さんである事も相まって言うに及ばず…
頬を赤らめるホシノ・ルリを見た時には、心を一気に持っていかれた気がしました。
大人の魅力溢れる美人さん…苦しみからも見事立ち直ったハルカ・ミナト…
積極的な性格の人が多い中、奥手で不器用な性格が可愛らしかったエステバリス隊隊長のスバル・リョーコ…

でも一目で心を鷲掴みにされたのはオープニングアニメの一コマ…
荒廃する前の花咲き乱れる火星の草原に二人の子供が座っています…
一人はテンカワ・アキト…バツの悪そうに正座している姿が特徴的です。
その彼の隣でもたれかかりながらチョコンと座っているのがミスマル・ユリカ…
花で編んだネックレスと冠に身を付けた彼女は目を瞑って静かな笑顔を浮かべています。
その表情…女の子は男の子に全幅の信頼を置いているのが手に取るように分かるその笑顔が堪らなく可愛いんです。
ホンの一瞬しか映らなかったのが唯一残念だと思った点でした。

オープニングは、松澤由実さんの「YOU GET TO BURNING」
エンディングは、桑島法子さんの「私らしく」

2クール全26話の作品なのですが、気が付いたら完走していた…そんな感じで一気見してしまいました。
2016年10月1日にBlu-ray BOXのアンコールプレスが決定したとの事です。

「2010年発売、期間限定版のために現在プレスが終了しているBlu-ray BOXを、ファンの皆様からの熱烈な要望を受けて、放送20周年のメモリアルイヤーにあたる今年2016年秋に、仕様等一切変えずにアンコールプレスすることが決定致しました!
発売日は第1話が放送された記念日10月1日!
これが最後のチャンスとなりますので、是非お見逃し無く!!」

…だそうです。
TV放送から20年…仕様を一切変えずにアンコールプレスされる…それだけ根強いファンに愛され続けている作品、という事なんですよね。
でもこの様な事態が発生するのも理解できるほど面白い作品だったと思います。

引き続き、劇場版を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

大和をかける撫でし子のように

花の名であります撫子は女子供を例えた「撫でし子」から来ていて、時には清楚な日本女性を「大和撫子」と
表したりと様々な意味合いを持つものでございます。和歌や雅語を昔は「大和言葉」と呼んだとか。
文脈や人の立場や感情にも左右される日本語の妙。つまり「込められた意味」は読み取るのが楽しいもんで。
――――――――――――――――――――――――
「目の上のたん瘤(こぶ)」1.あって邪魔なもの 2.非常にうっとうしいという意味だそう。
「目上」の方に対して使うことが多いでしょうか。
――――――――――――――――――――――――

テラフォーミングやワープ航行があるSF世界で問いかけられるのは「大人や社会の嘘」と、反抗する若い世代。

内容を表面的に点で捉えると本作はパロディとギャグ多めのロボットアニメにしか見えませんが、
時代を切り開いた先人に対するアンチテーゼとして考えるとカチリとハマる気がします。
SFを構築したアニメ界に対する、初脚本であった「佐藤竜雄」他、若いスタッフ達と重なるものでありました。

放送されていた1990年代中盤は時代の移り変わりとともに各々の人気シリーズが変化を求められていた時代で、
ガンダムシリーズ「機動武闘伝Gガンダム」、マクロスシリーズ「マクロス7」勇者シリーズ「黄金勇者ゴルドラン」
たまたまですが、ナデシコと同じ年1996年で戦隊シリーズに「激走戦隊カーレンジャー」というのもありますね。

共通するのが「ギャグ路線とパロディ」でした。

シリーズ化された人気作が若年層を取り込む意識と変化をつけて往年のファンも呼びこむ工夫だった訳です。
近い年に「新世紀エヴァンゲリオン」や「マクロスプラス」などシリアス路線な屈指の名作もあるため、
すべてがそうでないにしろ、今でもシリーズの異色作と謳われるタイトルは1990年代半ばに集中していました。
前時代からの脱却を図りながらも名作を踏襲しオマージュする形式はシリアスなタイトルにも共通点が有りますし、
歴代の名作アニメに憧れ業界入りした若いスタッフ達らしいカラーを出した結果、生まれた作品のように思います。

宇宙戦艦ヤマトと対になり(ヤマト・ナデシコ)女子供を乗せた異色の戦艦をナデシコ(撫でし子)と呼ぶような、
重なったいくつかの意味を持つ設定過多を全ては回収出来ず、スタッフさえも忘れた複雑な設定があり、
劇場版も良い出来だが小説版の補完ストーリーを見なければTV版から繋がらないという声もある。
あと何故モテるのかわからない主人公(一応、ヘビーな人生で背負った影と母性本能をくすぐられる事が理由)

賛否ありますが「自分に世界に酔える作品」とはまた違った明るさを持つ独特なシリアスさが魅力です。

若さや推進力をエネルギッシュに描く荒々しさと、
火星・木星・地球の社会構造と隠された謎。

作中でキーとなるスーパーロボットアニメ「ゲキガンガー3」は
作品内外で意味を持つ懐古的な作品で、前述したことを踏まえると作中の台詞が向かう先を納得できる気がします。

カッコつけてますが私らしく言えば、
人気キャラ、ホシノ・ルリの「あなたの一番になりたい」を何度もリピートした萌え豚(私)が当時ハマったアニメ。


90年代に輝くSFアニメの寵児、機動戦艦ナデシコ。大和を駆ける撫でし子は、今なおファンに愛され続けています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28

71.3 9 ツンデレでドタバタなアニメランキング9位
ゆらぎ荘の幽奈さん(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (316)
1573人が棚に入れました
肉体派霊能力者・冬空コガラシ。悪霊に取り憑かれて、大借金を背負わされた彼は家賃の安い部屋を求め、いわくつきの温泉宿・ゆらぎ荘へ下宿することに。そこにいたのは成仏できない女子高生地縛霊の幽奈さんをはじめ、常識では考えられない美少女ばかり。女性しかいないゆらぎ荘の住人から、入居を反対されるも、なんとか暮らし始めたコガラシだったが…。

声優・キャラクター
小野友樹、島袋美由利、鈴木絵理、高橋李依、加隈亜衣、小倉唯、原田彩楓、小松未可子、春野杏
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

巨●で明るいJK地縛霊がいる混浴露天風呂は我が国の善良な伝統風俗である(あれ?)

☆作品概要
●週刊少年ジャンプ連載(集英社)

●原作:ミウラタダヒロ

●アニメーション制作
XEBEC
{netabare}
監督:長澤剛
【代表作品】
・監督
這いよれ! ニャル子さんシリーズ
クロックワーク・プラネット


シリーズ構成:子安秀明
【代表作品】
・構成
GJ部シリーズ
ランス・アンド・マスクス
三者三葉


キャラクターデザイン/総作画監督:竹谷今日子(共同)

CAST
冬空コガラシ:小野友樹
湯ノ花幽奈:島袋美由利
宮崎千紗希:鈴木絵理
雨野狭霧:高橋李依
荒覇吐呑子:加隈亜衣
伏黒夜々:小倉 唯
仲居ちとせ:原田彩楓
神刀 朧:小松未可子
信楽こゆず:春野 杏
ナレーション:日笠陽子

OPテーマ:「桃色タイフーン」春奈るな
EDテーマ:「Happen~木枯らしに吹かれて~」湯ノ花幽奈(島袋美由利)・宮崎千紗希(鈴木絵理)・雨野狭霧(高橋李依)
{/netabare}

☆エピローグ☆

原作一部既読
リアルタイム視聴済

夏クールは秀逸なギャグアニメが多かったこともあり、レビューの基準も含めて概観してみる
ギャグ系作品には大きく二つの趨勢がある。
一つは、4コマ漫画のようなランダムストーリーで1話を短く構成しギャグを詰めている作品。
二つ目はある程度ストーリー性を保有しつつ、物語よりもギャグを優先させた笑劇性のある作品となる。
両者は更にファンタジー系と日常系に、ボケ、ツッコミキャラの固定、不固定(流動)に分類される。

前者日常系の代表としては『天才バカボン』(元祖含めて)『いじわるばあさん』(1970版)『ど根性ガエル』(古っ)・・『苺ましまろ』『WORKING!!』『あそびあそばせ』『ちおちゃんの通学路』『ゴクドルズ』などなどであるが、ギャグは同一作品でも内容で選り好みが分かれ易くテイストを機関銃のように多数ばら撒く方が一作品としての評価がし易いことからも現在でも構成の主流だ。
『おそ松くん』はどうしたという意見もあるかと思うが、1期(1966)はジャンルとしては「喜劇」より「ホームコメディ」である。

後者は、酷評の対象となるリスクが高く、ギャグセンスはもとより、視聴者を30分飽きさせないシナリオや演出の工夫に相当の自信がないと、制作し難いジャンルである。
それにしても、たまに見かける制作側の間違い勘違いで、本来ストーリーが基軸であるのに、何を思ってかギャグ風味をチョイスした結果滑る作品もある。特に、PA作品にその傾向が強い。(SFや群像劇に勘違いギャグを入れても…心当たりあるよな)
また、『デンキ街の本屋さん』のように、物語が主軸なのかギャグが主軸なのか作品の基軸がブレたような構成を視聴者に印象付けてしまった結果、損な評価を受けた作品もある。
私はこの作品をラブコメと捉えたが、秋葉原という設定やスク水JKキャラ(絵柄的にはロリに見えるw)がいたことから、放送当時のトレンドであった萌えギャグ作品として捉えていた視聴者が多いところをみると、基軸をぼかした構成と演出で中途半端感が出たのは否めない。
当時はまだドロドロした深夜アニメ独特のノウハウが未熟だったシンエイ動画だから無理は言えないがね。

長尺ギャグアニメの歴史を鑑みると、日常系とは言い難いが『ルパン三世』(1971)の成功に始まり『タイムボカン』(1975)で一応の「カタチ」の完成を見る。
実際『ルパン三世』で考えると、ギャグを取り除いたら、ただのハードボイルドサスペンスである。
サスペンス部分にも面白い内容があるにはあるが、ハードボイルドサスペンスには『ゴルゴ13』という大御所があり、それだけではこの作品は凡作で終わっただろう。
つまり、長尺ギャグ作品の成功の鍵は、ギャグを一気通貫する基軸にブレがないことが必要条件であり、十分条件としてボケとツッコミの妙技が必要。
更に、良作、秀作まで昇華させるのはギャグのセンスの他に「従」となる物語に共感が得られるか否か、それを反映させる脚本、演出(声優の演技力を含めて)能力となる。
ゆえに、ストーリー重視の作品を制作するよりもハードルが高い。

また、歴史的経緯からも『ルパン三世』は評価の際のベンチマークとなる。
これらの条件を相当数クリアした最近の作品が『このすば』と『ヒナまつり』だろう。
本作と同じ夏クールの『ぐらんぶる』もこの分類だが、これからレビューするのでここでの批評は保留する。
『このすば』はエロ、下ネタのナンセンス系、『ヒナまつり』はシュール系とギャグの質は異なるが、キャラ同士の掛け合いの妙技により笑いのツボを巧みに押さえた脚本、演出の妙が評価に繋がっている。

さて、本作は奇しくもジャンプ掲載作品であることから、往年のジャンプファン目線では正統派永井豪ギャグ作品の系統だ。
永井豪先生は『マジンガーZ』で有名だが、初の大人時間帯アニメ『キューティーハニー』や漫画では伝説のエロスと言われている下品ネタのオンパレード『ハレンチ学園』(週刊少年ジャンプ)の作者でもあり、この原作は「有害図書指定にせよっ!」とPTAが大騒ぎした程フリーダムな内容、もし現在、これがアニメ化されていれば顔を真っ赤にして怒るレビュアーさんが続出すると思われる。
(私が通学していた小学校でも『ハレンチ学園』と『ダメおやじ』(週刊少年サンデー)はPTAの広報プリントで読書制限の注意喚起がされていた記憶がある。)

私はこういう過激ナンセンスエロ漫画を読んでいた世代なので、本作程度のエロさではさして騒ぎたてるほどでもなく、本作を巡り創作上のラッキースケベがハラスメントだと大真面目で主張している方々こそ、現実とフィクションを分別出来ない可哀想な前頭葉の持ち主だと思う。
こういう19世紀頃の何か変な亡霊に憑依された連中に限って、自分達にとって都合が悪い政治家の発言や法制を突っついては差別だの弾圧だの軍国主義だのと騒ぐんだな。
「コガラシ」に除霊してもらえよw(この嫌み、分かる方には分かるはず。19世紀の亡霊→{netabare}『Manifest der Kommunistischen Partei』{/netabare})
個人的にはオムニバス構成でギャグ作品ではないがAVアニメと揶揄される『ヨスガノソラ』でさえも生ヌルイと感じる。

それにしても『ハレンチ学園』、実写化はされたがアニメ化されていないので、ここでレビューが書けないのが無念である。
{netabare}(実写ドラマは数年前にVHSビデオ版を視聴させてもらったことがあるが、現代のコードでは児ポ扱いになる微妙なカットが意外と多かったな…どうせDVDではカットされているのだろう){/netabare}
『ハレンチ学園』で思出したが、用務員役で出演していた「左卜全」の「老人と子供のポルカ」この曲は電波ソングの元祖と言える。
何回かカバーされているが、オリジナルを聴いたことがない方は一度聴いてみるといい。
左卜全の歌声を聴いたら1970年代にタイムリープ出来るかもw

かなり脱線したが、要は長尺ギャグ作品に妙な妥協を入れると必ず失速するということだ。
妥協するぐらいなら、最初から風呂敷を広げなければよい。
本作の基本設定は「ハーレム&エロ」なので、広く一般に勧めるのは気が引けるが、主人公のキャラに納得がいくのなら、ギャグのみならずストーリーもそれなりに面白いので楽しめると思う。

因みに、あにこれでは本作コミック付属OADのレビュー窓口がまだ用意されていないが、{netabare}OAD12巻は謎の光なんぞない乳首丸出しの無修正であり、これが本来この作品を楽しむ意義であるw{/netabare}

【物語・笑いのツボ・キャラ・声優・音楽】
{netabare}① 主人公の設定
まず、ハーレム作品の場合、主人公が視聴者に理解(共感ではない)を得られる設定であるか否かが一つのハードルだろう。
男性目線で見た場合、ハーレムとは理想郷であり、主人公がハーレムを積極的に楽しんでいるような設定では確実に妬まれ、嫌な野郎だ!となって『スクイズ』の「誠」のように叩きの対象となる。
また、嫌みがなく視聴出来るハーレム作品の特徴は主人公が意図せずエロ行為に巻き込まれる、または、女の子キャラから積極的に迫られて困惑する「女難系」も重要な要件だ。
しかし、全くエロに興味がない主人公では当然面白味がないので「むっつりスケベ」成分も必要である。
主人公はハーレム状態を否定しつつも、エロは消極的に肯定するM属性でなければいけない。
これらをバランスよく組み立てた主人公の性格設定であれば、まず視聴の障害となることはないが、支持を受けるまでステップアップするには、その性格が個性的かつナチュラルに発揮される演出、演技の工夫が必要となる。
散々ハーレムアニメを視聴した目の肥えた視聴者の前では、判で押したようなデジタル設定だけでは視聴者はシラケるのだ。
夏クールでは、本作の他『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』の主人公も類似の性格設定である。
本作主人公の「冬空コガラシ」は体育会系で強力な霊能力者であり、正義感も強い。
ハーレム主人公の条件はそこそこ満たしており、女性視聴者にも支持されやすいと思う。
地縛霊「幽奈」の部屋である204号室に住み、毎朝「幽奈」が「コガラシ」の横でおっぱいを晒して寝てしまっていることに気が付くたびに、赤面してポルターガイストで「コガラシ」を吹っ飛ばすのがお約束。

②シチュエーション
舞台はどことなく『妖怪アパートの幽雅な日常』と似ている、明るいお化け屋敷なのだが、ゆらぎ荘の住人は全て美少女と巨乳女性で、妖怪と鬼の末裔、それに地縛霊でそれぞれがとても個性的で濃いキャラだ。
そして、仲居で座敷童子の「ちとせ」以外料理は全くダメ。
面白いと思ったのがメインヒロイン「幽奈」のキャラデザ。天冠(頭の△)と頭の横の鬼火で幽霊ですよアピールをしている点。なかなか考えたものだw

感心したのは「やや」のキャラ描写。
猫神に憑かれているのだが「やや」の行動パターンも猫そのもの。
私の家には生まれた時から猫がおり、大学進学まで18年間好むと好まざるとも猫を弄ったり観察していたし(この猫は22歳まで生き、臨終の際には葬式をしたので、わざわざ実家まで帰郷したw)数年前までは自宅で猫を飼っていたので、猫には少しうるさい。
猫は習性上、協調性がなく社会性に乏しく警戒心も強いため飼い主以外にはそう簡単に懐かない。
また、飼い主にもランクがあり、猫が最も懐くのはエサをやる人物で、魚を調理した「コガラシ」がつきまとわれるのも無理はない。猫は朝腹が減るとエサやり係を起こしに来るからねw
それと、猫は濡れるのを極端に嫌う。「コガラシ」が「やや」にお湯をかけて猫パンチをくらったが、これも原作者はよく猫を観察している。私も子供の時分に悪戯で猫に水をかけたことがあるが、猫は執念深いのでコップを持って近づいたら猫パンチをくらったことがある。
猫に塩分が良くないのもその通り。猫は生理上腎臓への負担が大きいので塩分の取り過ぎは腎臓へ過大な負担をかけ最悪腎炎を引き起こす。
勉強シーンで「やや」だけ周囲の状況に無関心で自分の世界に没頭していたが、猫は犬のように社会的関心がないから、あの「やや」の態度も猫を知らないと描けないシーンだね。

人間ヒロインの「千紗希」には「幽奈」が見えないので「自動書記」と言われる文字でのコミュニケーションがとてもほのぼのとしていて良かったが、一緒に写真を撮ったら「幽奈」がもろ「心霊写真」になっていて吹いたw
しかし、同じ「自動書記」でも『コープスパーティー』では笑えないシーンなのだが。
「千紗希」が「幽奈」を触って「幽奈」の美形を確認しているシーンには百合要素を感じたね。
「千紗希」には「幽奈」が見えないから「コガラシ」との肉体(幽体?)関係を妄想するシーンも面白かった。
ナンセンスギャグが光っていたのは「朧」が真顔で卑猥なセリフを吐きながら「コガラシ」に迫るシーン。ゲラゲラ笑いながら視ていたよw
しかし、本作は何かにつけて裸体露出のシーンになるね。
黒い霧の妖怪シーンでは服が溶かされたといって何人ものモブの女の子が裸体になっていたな。
最後回、恋人同士が地縛霊であるゆえに、近くでお互いを認め合いながらも会えない悲劇のシリアス展開。
「コガラシ」が解決するのだが感動は一瞬で、すぐギャグ展開になるのが本作の魅力でもあるな。
最後、二人が成仏するシーンと花火の重ね合わせの演出は作画も含めて良かったと思う。
気になっているのは1話アバンの「幽奈」の成仏シーン。
最終回の意味深なシーンも合わせて考えると、二期をやって、その最終回の伏線なのかな?
原作ストックはあるし、「幽奈」が地縛霊になった経緯や、原作登場キャラも全部登場してはいないしね。円盤売り上げ成績次第かな?

サブの役割的には「狭霧」はツンデレ「ちとせ」は妹系ロリキャラ「こゆず」は小動物系ロリキャラ「呑子」はお姉系巨乳キャラという配置か。
「やや」はエロとは距離を置いているから、物語的には自分回でない限りモブ化している。
誅魔忍軍で「狭霧」の同級生「うらら」も登場が最後の方で本クールではエロも物語もエピソードらしいエピソードはほとんどなかった。
てか、「うらら」のCV、M・A・Oさん、大阪出身だけあってネイティブ関西弁だなぁw
本作のキャラは総じて立っていた。

③キャスト
キャストで特筆したいのは「幽奈」のCV島袋美由利さん。
活動は昨年からだが、今年になって、
音楽少女「具志堅シュープ」
はねバド!「荒垣なぎさ」
はるかなレシーブ「遠井成美」
と、準主役、メインキャストと目覚ましい活躍だ。
特に、「荒垣なぎさ」と「幽奈」はキャストのクレジット見ないと同一人物とは思えないほどの演技力。
将来、斎藤千和さんクラスの技巧派声優になるかもしれない。
次はナレーションの日笠陽子さん。
まったりと韻を踏まえた喋り方は、ギャグと物語のスイッチに緩急をつけ、本作の演出に大きく貢献している。『けいおん!』の「澪」時代からみると、だいぶん雰囲気が変わったな…。

④音楽
OP曲の「桃色タイフーン」(春奈るな)は本作の雰囲気に合っているし、曲もよい。


物語の評価基準は特に設けていないが、長尺ギャグの場合は『ルパン三世』(1971)『パタリロ』(1982)『うる星やつら』(1982)がベンチマークで個人的満足ライン。
参考までに、物語だけならばTV版では『エルフェンリート』『魔法少女まどか☆マギカ』が満点レベルの代表作である。{/netabare}

【作画】
背景、美術はそこそこ頑張っていたが、キャラデザが残念な気がする。
原作の女の子キャラはとても可愛いので、もう少し工夫をして欲しかった。
XEBECのキャラデザは線が太くてしなやかさに欠けるんだよな。うん。
『クロックワーク・プラネット』では可愛くキャラデザが出来ていたのにね。
キャラデザにも増して、キャラクターの作画が不安定過ぎる。
スケジュールが押して、作監が甘くなったのかな?
本作はいくらギャグ作品といっても、ハーレム、美少女設定の性質上キャラクター作画に手を抜くと作品自体の魅力も下がってしまう。


作画に関してはプロフ記載のとおり明確な基準を設けている。
『劇場版 響け! ユーフォニアム(シリーズ)』、TV版『進撃の巨人』(2013)劇場版も含むが「5」。左記作品並みか超える高水準でない限り「5」の評価はない。
以下、減点方式。
ただし、ギャグ作品は作画クオリティで内容があまり左右されないことと、画風としてわざと作画クオリティをギャグに活かしている作品もあるので、多少評価に幅がある。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 35
ネタバレ

01oinaris さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ジャンプToLoveる枠の正統後継者!お色気枠に万歳!!

今も昔も、週間少年ジャンプには「お色気枠」というものがある。

〜以下お色気漫画・アニメに対する超個人的考察〜
{netabare}
古くは永井豪の「ハレンチ学園」(1968-72年連載) に始まり、その過激なえっちい描写(スカートめくりなど)は当時の社会現象(社会問題)になっただけでなく、当時の漫画家、さらには後の漫画家に多大な影響を与えた。
(手塚治虫や高橋留美子など、ハレンチ学園に感銘を受けた代表的な漫画家)
その後も、ジャンプには概ね1作のお色気描写満載の作品があり、その伝統は綿々と受け継がれている。

(かくいう私は少年期にBastardを読んでドキドキし、電影少女・DNA2で思春期を過ごし、
少年ジャンプを無事卒業…そしていい歳してToLoveるにニンマリしているイタイケな中年…w)

お色気枠の伝統の中でも、明らかに新たな概念を生み出したのはToLoveる。
それまでのお色気が(スカートめくり)や(女風呂のぞき見)などの「積極的スケベ」だったのに対し、
「消極的スケベ」、いわゆる「ラッキースケベ」というジャンルを確立させ、さらにその限界描写に挑戦したという点で画期的だ(個人的見解)。
これは昨今の男子が草食化していることや、積極的なエロを描写するとPT▲やBP◯から
「青少年に悪影響を与える」とクレームが付き、自治体から有害図書扱いされかねないことと無縁ではあるまい。
積極的にエロを求めると問題になるのであれば、そういう破廉恥な行動を断固拒否する健全な男主人公が、意図しないトラブルや事故によって”偶然”に、
女風呂に飛ばされる、スカートに顔を突っ込む、胸を揉む、谷間に顔を埋める、パンツを掴む…
という描写にすることで、青少年の不埒な行動を助長することなく、えっちい絵を楽しむことができる…という妥協の産物が生み出した新ジャンルだろう。
{/netabare}

本作はToLoveるから続く、ジャンプお色気枠・ラッキースケベジャンルの正統後継者と呼ぶにふさわしい作品だ。
少年週刊誌お色気枠というだけあって、ハダカ女子出現率が高いものの、
そこにストーリー性などがあるわけでない。
いわゆる典型的な一話完結型の日常系ドタバタラブコメ。
多少の事件は起きるものの、少年誌だけにムテキ主人公によって解決。
主人公の少年がとりわけかっこよくて惹かれるというわけでもなく、
かと言って応援したくなるような弱キャラでもなく、
展開としてはごく平凡なラッキースケベ系裸乳堪能アニメ。

温泉付き下宿ってだけあって、毎回温泉回。
メインヒロイン・ゆうなの爆乳は毎回堪能できるけど、{netabare}ゆうなとコガラシ君のラブに大きな進展があるわけでもなく、一部回を除きストーリー性があるわけでもなく…{/netabare}
もう少しひねるというか、ToLOVEるダークネスのようにストーリー性を持たせるとか、
もっと限界までえっちい描写を追求するとか(それだと18禁?)しないと、
ToLOVEるの二番煎じ感は否めない。
ToLOVEるの後継には相応しい作品であるが、それ以上の作品を目指すならToLOVEるに無いものを加えなくては。
キャラは比較的可愛いし、毎回温泉サービス付き、良いコンテンツは持っていると思うので、
今後の発展に期待。
第二期あるとしたら…ToLoveるの壁を越えることができるのか?二番煎じに終わるのか?
期待して待っています。

〜〜以下、本作に対する過剰反応について思うこと〜〜
{netabare}
なお、原作漫画は(自称)有識者から目をつけられており、
「女の子の服がはだけ、目に涙を浮かべている。嫌がる女の子の服を脱がすような、こんな破廉恥な描写はけしからん!」
とクレームが付いているようです。
(じゃあはだけた女の子が喜んでいたらいいんかい!そっちの方こそ問題やないかっ!という中年の叫びは置いといて…)
この作品見て「子どもにジャンプは読まさぬ!」と息巻いている有識者さんの息子、たとえジャンプを買い与えなくてもゼッタイ友達から借りて読んでますよ、親には内緒で(笑)。
でも、それでいいんです。そうやって少年は大人になっていくんです。
「この手の漫画・アニメは人知れずこっそりと楽しまなければならない。」
「こういう作品は巷で堂々と見てはいけない。ましてや母親や姉妹、女子友達に見つかるのは御法度だ。」
ということさえ学べれば良いのですよ。だから有識者さん、大いに怒ってください。叫んでください。
本の隠し方が上手になるだけです。(それも重要なスキルとして、将来役に立ちますw)

積極的スケベの宝庫であったハレンチ学園が存在しなかったら、高橋留美子という漫画家も存在せず、萌え系アニメというジャンルも確立せず、アニオタと呼ばれる人々も現れず、Japan-Animationという世界的な文化もなかっただろう。
「過度な規制と束縛は思考の自由度を制限し、新たな文化の萌芽を阻害する」
ということを忘れてはならない。
ただし、「適度な規制と束縛は思考の柔軟性を醸成し、新たな文化の嚆矢ともなりうる」
ということも忘れてはならない。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ちょっとHな温泉×幽霊ラブコメディー!

この作品の原作は未読です…って「週刊少年ジャンプ」連載の作品だったんですね。
この程度の露出なら少年誌でも問題ない…ということなんですね。
…と思ったら、その手の論争が起こったとwikiに掲載されていました。
まぁ、色んな事を言う人が居る、ということですね。
でも「規制より教育が重要」という意見は一理あると思いましたけれど…

この物語の主人公は、肉体派霊能力者の冬空コガラシ…
彼は悪霊に取り憑かれて大借金を背負わされていたので、家賃の安い部屋を求めてゆらぎ荘に下宿することになりました。
家賃は食事もついて格安なのですが、下宿する部屋は所謂「いわく付きの部屋」で、湯ノ花 幽奈という女子高生の地縛霊が棲む部屋だったんです。
ゆらぎ荘には他にも個性豊かで常識では考えられない美少ばかり…
こうして冬空コガラシのゆらぎ荘での新たな生活が始まり、物語が動いていきます。

キャラデザは私好み…それに加えて美少女を演じる声優さんも凄いんですよ。

島袋美由利さん(湯ノ花 幽奈):「はねバド!」の荒垣なぎさ、「はるかなレシーブ」の遠井成美
原田彩楓さん(仲居 ちとせ):「月曜日のたわわ」のアイちゃん、「うらら迷路帖」の千矢
くまちゃん(荒覇吐 呑子):「ももくり」の栗原雪、「クロックワーク・プラネット」のリューズ
りえりー(雨野 狭霧):「このすば」のめぐみん、「リゼロ」のエミリア
唯ちゃん(伏黒 夜々):「ロウきゅーぶ!」の袴田ひなた、「ViVid Strike!」のリンネ・ベルリネッタ
大地葉さん(シラタマ):「プリンセス・プリンシパル」のドロシー、「ちおちゃんの通学路」の久志取まどか
春野杏さん(信楽 こゆず):「潔癖男子!青山くん」の後藤もか、「ブレンド・S」の星川麻冬
小松未可子さん(神刀 朧):「K」のネコ、「灰と幻想のグリムガル」のユメ、「にゃんこデイズ」のろー
鈴木絵理さん(宮崎 千紗希):「あまんちゅ!」の小日向光、「ふらいんぐうぃっち」の倉本千夏

作品は私の主観で抜粋していますが、私にとってどれも思い入れのある作品ばかりで、キャラも未だ頭の中に鮮明に残っています。
たまにこうして声優さんのこれまでの配役を振り返ると、作品の共通点が見出せたりするので個人的には楽しんでいます。

でもこんなキャラに囲まれたハーレムって…
全く…冬空 コガラシ…毎朝川に叩き込まれるのは流石に勘弁して欲しいですが、それ以外の日常生活はまさに天国そのものじゃありませんか…
と、思えるくらい登場する女の子たちが可愛いんです。

湯ノ花 幽奈:ゆらぎ荘の女子高校生地縛霊。恥ずかしがるとポルターガイストを発生する。
雨野 狭霧:妖怪を成敗する霊能忍者集団・誅魔忍軍所属。実はかなりの照れ屋。
荒覇吐 呑子:いっつもお酒を呑んでいるセクシーお姉さん。酒呑童子の末裔の鬼。
伏黒 夜々:いつも眠そうな猫系女子。猫神に愛されており猫耳やしっぽがある。
仲居 ちとせ:ゆらぎ荘の管理人で幼い見た目に反して、ゆらぎ荘最古参の座敷童子。
神刀 朧:龍雅家に仕える神刀。龍雅家のためにコガラシとの子作りを目論む。
信楽 こゆず:化け狸の少女。千紗希に憧れて、彼女のおっぱいを研究している。
宮崎 千紗希:コガラシの同級生でアイドル級の美少女。少しHな妄想癖がある。

こんな個性的な女の子たちと冬空コガラシによるバタバタ劇が繰り広げられるんです。
ハーレム系の作品が苦手な方にはお勧めできませんが、嫌いじゃなければポイントの高い作品なのではないでしょうか。
それも冬空コガラシの優しさが相まっての事なんですけどね…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、春奈るなさんの「桃色タイフーン」
エンディングテーマは、湯ノ花幽奈、宮崎千紗希、雨野狭霧による「Happen〜木枯らしに吹かれて〜」

1クール全12話の物語でした。
ラッキースケベ系ハーレム作品としては総じてレベルの高い作品だと思います。
ですが、幽奈が地縛霊になった理由や成仏できない理由など、まだまだ分からない点が多く残っている状況です。
続編、制作して頂けると嬉しいんですけどね…

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

71.9 10 ツンデレでドタバタなアニメランキング10位
みつどもえ(TVアニメ動画)

2010年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (925)
4736人が棚に入れました
人が苦しむ姿が好きなサドの長女みつば、おっぱいが大好きで小学生離れした運動能力を持つ次女ふたば、暗いオーラを出すガチレンジャー好きで愛読書はエロ本の三女ひとはといった三つ子と、個性豊かなクラスメイトや先生によって繰り広げられるドタバタストーリー。

声優・キャラクター
高垣彩陽、明坂聡美、戸松遥、下野紘、斎藤千和、豊崎愛生、大原桃子、葉山いくみ、三瓶由布子、山本和臣、茅原実里、内田彩、井口裕香、斎藤桃子、井上喜久子、天田益男

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

毎度お騒がせします。

アニメーション制作:ブリッジ
2010年7月 - 9月に放映された全13話+特別編1話のTVアニメ。

原作は、『週刊少年チャンピオン』から『別冊少年チャンピオン』に移籍して連載されている、
桜井のりおによる漫画作品。あと一回で原作は最終回です。
監督は太田雅彦。

【概要/あらすじ】

埼玉県上尾(あげお)市にあるという市立鴨橋小学校6年3組に在籍している、
日本一似ていない三つ子の姉妹が主役。

丸井みつば … 長女。女王様気取りでサディストだが弱キャラ。素直になれないツンデレ。あと、雌豚。

『グシャッってしたいグシャッって』
『ふふ…まだガキね 見られる悦びを知らないなんて…』
『なによ…』
『ありがたく思いなさいよ!!』

丸井ふたば … 次女。一人称は「小生」無邪気なオッパイマイスター。残念な頭脳に最強のフィジカル(人間凶器)

『反省の色よりパンツの色っス』
『おっぱいください!!』

丸井ひとは … 三女。クールな暗ガール。人見知りで表情が怨霊。エロ本愛読者。勉強は出来るが運動音痴。

『~なんて無意味だし不必要だよ』
『こ……この……泥棒猫…』

他には子どもたちからナメられっぱなしの担任の矢部智・23歳、変わり者揃いの6年3組の児童など。
そして、やはり変わり者な父兄たちも交えて織りなす、シモネタ成分が混入した変態学級コメディです。

【感想】

OPで登場人物全員がダンスしてるのを観て、昭和時代にそんなことやってたドラマがあったな?とタイトルに反映。
原作漫画は、ハタチそこそこの可愛いお姉さんが変態ロリコメディを描いてるってことで10年ほど前に話題に。
女児が、パ○ツとか○ラとか連呼してミニスカでM字開脚したりしていますのでイロモノであることは否めないですね。
大人がやったら露出狂やらセクハラや犯罪になることを子供キャラがやることでフリーダムなイメージ。
そのとばっちりで若干の大人キャラが酷い目にあっていますが。

作品そのものは会話の行き違いの誤解から生じる各キャラの反応の捻じれを楽しむ、
お笑いコンビ・アンジャッシュが得意とする勘違いコントが面白く、休載を挟んだものの11年間という長期作品に。
アニメ監督である水島努が、自分でやってみたかった作品の一つとしてカウントしています。(アニメ版も褒めている)

アニメ版は普通にハイテンションギャグとして面白いのですが、

・たたみかけるようなテンポが不足している。
・キャラデザが良くない。

の二点で不満を持っている原作ファンも存在しています。

確かに。原作より丸っこくて潰れているキャラデザに不満が持たれるのも理解できます。
アニメよりも原作のほうが三つ子が美少女なのは事実なのですが、
その原作も時期によって絵柄が変化していますので絶対視は出来ませんけどね。

このキャラデザの意図はなんなんでしょうね?
ネタがネタだけに真性のロ○コンが寄ってこないように、
少女の可愛さよりも元気っぱいな子供の健全エロスの強調が目的かもしれませんね。

原作初期は作者が大ファンである『浦安鉄筋家族』の影響が強くて、そこから自分のカラーを確立した感じ。
アニメの第2話は、その原作初期から拾っている下品すぎるネタで視聴続行のハードルになってる感じ。

アニメ化された第1巻~第5巻のなかで拾われてないエピソードが多く、
何故によりにもよって作中で一番汚いエピソード2つを使用したのか疑問。

敢えて第2話を無視すれば、面白い原作漫画を『みなみけ』のスタッフが手掛けたコメディアニメとして、
十分な満足感を得られるだけに、ちょっと惜しいなという気がしました。


これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28

らしたー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

汁気たっぷりの6年3組

--更新(7/22)--

連休を利用して原作コミックス(既刊12巻)を読んでみました。

アニメは脚本的には原作に非常に忠実。
キャラデザの方向性が賛否あるようだけれど、まあ、どっちも好きかなと。
みつばの雌豚度合いはアニメのほうが格段に上。下腹部的な意味で。
年頃の女の子があれだけ体重をネタにされて、
それでも女王たらんとする姿には感動すら覚える。
なんという愛されキャラ。

血とか汗とかよだれとかに対する愛着は原作もまったく同じ。
この作者はどうしてここまで人体的な汁気にこだわるのだろう。
個人的にはすごくシンパシーを感じてしまうけれど。。

なんだかんだで杉崎、吉岡、宮なんとかの3人が魅力的。
単純なサブキャラという以上の存在感を放っている。

そしてたぶん、これはリアクション芸を楽しむ作品なんだろうと。
そう確信した。

--更新ココマデ--


※二期にあたる『~増量中』までを含めた感想

原作者の桜井のりおが若い女性であるという事実。
しかも連載開始時は二十歳そこそこの若さだったはずである。

まずそのことに感動を覚えるし、同時に日本の二次元コンテンツ産業の骨太さの一端を垣間見たような、切なくも頼もしい気持ちになってしまうのである…。
こーいうのを描ける女性作家がちゃんといて、それを商業ベースで展開するだけの懐の深さをもつ日本という国が、なんだかたまらなく好きだ。

基本的にこう、よだれとか鼻水とか鼻血とか汗とかおしっことか、およそ体から分泌される液状のもの全般に対する、愛着が感じられる。もちろんいい意味で。
結局、「つけてる下着にこそ意味がある」という発想も、そういった身体的な汚れと密接な位置関係にあるからこそなんだろうなあ、とか、脱いだパンツが少し汚れてたりにおったりするほうが好きなんだろうなあ、とか、相当どうでもいいことを真面目に考えてしまった。

お下品なのは間違いないのだけれど、けして野卑な感じはせず、カラっと晴れた低俗さを貫けているのはすごいな、と。

個人的にはみつばと杉崎の、はてしなく徒労感の漂う掛け合いが好き。
杉崎にかぎらず、全般的にサブキャラたちの絶妙な立ち回りが三つ子姉妹の魅力をうまく引き出している面が強く、結果として6年3組という「学級」そのものを物語の主体として落とし込むことに成功しているように思う。

特定のキャラが汚れ役になるのではなく、エピソードに応じてどんな人物も容赦なく汚れ役をやらされるところは、なんか新しい。いつ誰が汚れ役に指名されてもおかしくない独特の緊張感が漂っている。

この、「単純ないい子ちゃん」を許さない作品態度の根底には、さらけ出したら人間いろんなものが出てくるよね的な、滑稽なまでにリアルな人間観あるような気がする。それこそ、アイドルだってオナラするんですよナニ夢見てるんですか、というミもフタもなさに通じる何かが。

そういう意味で、キャラ設定というものに過剰な潔癖さと夢想を求めがちな男性思考ではなかなか描けない世界なのかもしれない。それを小学校を舞台に表現しちゃうところも含めて、受容できる人とそうでない人がパッキリと分かれそうな作風ではある。

声を大にして傑作と呼ぶには、自分の中の良心めいたアレが邪魔をしちゃうのだけれども、意味不明なエネルギー感といい、ブレることのない低俗路線といい、いい感じに世の中をなめくさった軽快な何かに仕上がっている気はした。


たくさん恥をかいて成長すればいいと思います。子供も大人も。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

小学生の頃って自分もこんなだった?? …ナイナイw 乂(^_^;)

暴走する小学生3姉妹が面白い(らしい)という予備知識だけで視聴。
全13話+番外回1話。


丸井家の小6三つ子姉妹が繰り広げる、
単話形式の日常ドタバタコメディ。
「日本一似てない問題児三つ子姉妹」が主役となって
1話につき4本立て(くらい)でネタを連発してくれます。

テンポは良いのだけれど、
類似したネタが繰り返し出てくる点は少々マイナス点。


◆登場キャラの顔ぶれ(初登場が早い順)
みつば(長女):ちょっとおませなサドガール
ふたば(次女):ちょっとスケベなマッスルガール
ひとは(三女):ちょっと不思議な暗(あん)ガール

信也:…たぶん優等生…(のちに⇒優等生改め変態)
雄大:健康優良児
咲子:オカルト大好き少女
丸井草次郎:ちょっと不審な三つ子パパ
ゆき:争いごとがきらいで、恋話が好き。眉毛がトレードマーク
宮下:6年3組で唯一の常識人。面倒見の良さが後に災いする事を
   彼女はまだ知らない…。
みく:みつばのことが大嫌いなブルジョワ。

※他にも、ヘタレ教師やマヌケ教師等登場します。


こんなキャラたちのギャグの勢いが強烈で、
「やりすぎなくらいが良い!」と言う感じ^^;
ただ、わざとらしい汚ネタが多く(特に序盤)、
不快になる話があったのも否めない。

↓こんなくだらないネタでワイワイ騒いでいます。
・チクビ(ハムスターの名前)
・おしっこ
・パンツ
・おっぱい
・ブラジャー
・ゴキブリ
…etc.

ただ、考えてみると、
(程度はさておき)自分が小学生の頃も似たようなものだったのかも?
と、思えなくもないw^^;

そうだとしたら、周りの人たちに迷惑かけてたんだなぁ…って
今更ながら反省してみたり( 〃..)


あと、みんな凄まじい暴れっぷりだけど、
実は思いやりのある良い子たちですよ^^
と、付け加えておきます。


作画はかなり独特な感じで、
キャラは異常に丸顔、
人物・物の輪郭が黒の線でくっきり描かれます。

好みが分かれるところだと思うけれど、
個人的には好きじゃない。。

どこか古い感じがするキャラ作画でありながら、
動きは滑らかで、キャラが喋るとおりに口が動く等、
映像は新しい技術が使われているようです。


音楽はOP曲が印象的で、ED曲も悪くないです。
OP曲:「みっつ数えて大集合!」
ED曲:「夢色の恋」

9話特殊ED:某有名クラシック曲に、氷上を滑る次女の映像
最終13話特殊ED:「夢色の恋(弾き語り)」


番外の1話は本編と全く変わらない調子の話で、
特に「必見」というような変わったネタもありません。



暴走&汚いネタも気にならない、という方で、
頭を空っぽにして楽しめる、勢いだけで突っ走る作品を
お探しの方にオススメできると思います。

子供には見せないほうが良さそう。
リアルでこんな子供が増えたら困りますしねw^^;

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

63.3 11 ツンデレでドタバタなアニメランキング11位
フタコイ オルタナティブ(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (152)
1037人が棚に入れました
都心から電車で15分の小都市=二子魂川市。そこで小さな探偵事務所を営む『双葉恋太郎』と、その押しかけ助手である『白鐘姉妹』。とある秋の季節、彼らが送った平凡で、そして平凡だからこそほんのりとしあわせだった毎日。
双葉恋太郎は桜月組に拉致されていた。組長の大切なインコをあずかっていた恋太郎はインコをネコに食べられてしまうという失態を犯してしまったからだ。その頃、双樹は夕飯の買出しをし、沙羅は助けを求めて事務所にやって来た金を連れてマフィアから逃げ回っていた。責任を取るべく賭けボクシングの試合に無理やり出場させられてしまう恋太郎だが、予想を裏切り相手をノックアウトしてしまう。怒った桜月親分は、恋太郎拳銃で撃とうとするが・・・

声優・キャラクター
水橋かおり、門脇舞以、関智一、堀江由衣、小清水亜美、伊月ゆい、綱掛裕美、長谷川静香、長谷優里奈、吉住梢、桑谷夏子、たかはし智秋、三五美奈子
ネタバレ

lEFUg59761 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『読書家』にお勧めしたい、愛のある哲学作品

原作は双子のヒロインばかりがでてくるギャルゲー「双恋」。
主人公が学校生活を送る中、双子のヒロイン達と出会い愛を深めると言う、いかにもな作品です。
そんな単なるギャルゲーが何を思ったのか、ヒロインの「容姿と声」だけをそのままに設定を一新したのが、この「フタコイ オルタナティブ」です。
主人公はオリジナル、ヒロイン達の性格は崩壊、というか設定そのものが別物、
物語の舞台も、ただの駄洒落で決めたであろう「二子玉川("ふたこ"たまがわ)」。
発表された当時はバッシングの嵐だったのを良く覚えています。
放送終了後もぶっとんだ脚本に批判が集中し、あまり良作扱いをされておりません。
ですが、個人的には名だたる作品にも引けを取らない、不朽の名作であると思います。
以下、その理由を項目ごとに解説していきます。

■物語……5.0
この作品が「駄作」と言われている最大の理由、それが物語の脚本がぶっとんでいる、という点です。
ネタバレをしないよう何かに例えるならば、
「ドラえもんの世界に突然プレデターが出現し、それを静香ちゃんの応援によって超常的な力に覚醒したのび太が、ワンパンマンのごとく一撃で打ち倒す」
というストーリーです。意味が分からないですね。
ですが、実はこの荒唐無稽なストーリーからは深いテーマが読みとれ、それに気付けるかどうかが肝になってきます。
先ほどの例えで言うならば、プレデターは「のび太のコンプレックス」を、静香ちゃんの応援は「価値観を共にしてくれる存在」を、超常的な力は「社会からの解放」を意味しています。
{netabare}
見終わった方向けに説明すると、こんな感じです。
突然現れたイカ=一般社会の常識や価値観の象徴
2人を選んだ結末=エロス(性愛)を超える真の愛
巨大なイカ=社会から外れる者を修正する最後の砦である世間の目
アクロバット=世間から解放された身軽さ
探偵キック=自己の価値観を肯定する強い力
{/netabare}
つまりは、「自己を開放して価値観を共有することの大切さ」を描いたストーリーと言えるのです。
大事なのは、それを制作側が意図しているかどうかではありません。
その思考に至れるだけの素材であるということが、大切なのです。
深読みであることは百も承知ですが、哲学するに値する脚本であることは確かであり、それは間違いなく名作の物であると言えるでしょう。

■作画……4.0
作画を担当しているのは、今やFateシリーズでお馴染みのufotable。
当時はまだテイルズ作品等でしか見かけない名前で、無名のスタジオでした。
しかし、この時からその美麗さはすでに存在しており、止め絵も崩し絵も視聴意欲をグングン煽ってくれます。
ufotableとしては初めてシナリオから携わった半オリジナル作品とも言え、当時のスタッフがかける情熱が直接伝わってくる作画です。

■声優……4.5
コミカルなシーンが多い本作ですが実力派の声優さんが揃っており、テンポ感を一切損ねない演技は素晴らしいです。
特に、主演の関智一さんの演技は、それはもう尋常ではありません。
陽気でお調子者でコンプレックス持ちの面倒くさい青年を、見事に快演しています。
特に、主人公が困難の末に出した結論をモノクロで独白するシーンは、スッと心の中に入ってくるかのようなネイティブさがあります。
私は、この作品の『双葉恋太郎』というキャラクターは、数多くのキャラを演じている関智一さんの中でも、最高峰の演技が見られるキャラクターだと思います。

■音楽……4.5
テーマ音楽が本当に秀逸です。
暖かく、幸せで、どこか切ないメロディー。
それはこの作品全体の雰囲気を大きく作り出す重要な要素で、様々な場面でいい仕事をしてくれます。
他にも、音楽の演出がテレビ的というよりは映画的な使われ方をしているのも珍しい部分でしょう。
演出家や作曲者のこだわりが見られる、いいサウンドトラックだと思います。

■キャラ……3.5
元々がギャルゲーなので、味付けは濃い部類です。つまりは萌え萌えしてます。
そこが受け入れられるかどうかで、評価も変わってくるでしょう。
キャラクター像自体はありふれたものですが、分かりやすいのはいい事です。
ただし、主役級である3人だけが、難解で奥深いキャラ設定をなされており、その温度差が理解しにくい一面を作ってしまっているのは否めません。
バランスの難しい作品であることが、キャラクターからも伺えます。

台詞回しや動作の間、音響効果の使い方や明暗の切り替わりまで、至る所に細工が施されている本作。
基本はノスタルジックに、時にコミカル、時にシリアス、色々な一面を見せてくれるこの作品は、見ていて飽きを感じさせません。
個人的には、様々な作品の価値観やテーマを知っている『読書家』タイプの人なら、凝り固まらずに受け止められるのではと思います。
表面だけを見るのではなく、そこをかき分けて中身をじっくりと観察する。
その大切さを教えてくれるアニメです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

三人でいたいーー。

双恋の第二作目にあたる作品。
キャラは前作を引き継ぐ形となっていますが、
その立ち位置やその他の大部分の設定が一新されており、全くの別物とみて間違いないでしょう。
制作会社もテレコム・アニメーションフィルムからFateシリーズでおなじみのufotableに変わり、
なぜユーフォなのか納得できる内容になっていたと思います。


さて、ではその内容についてです。
この作品を観る前の前提条件として、
私は前作をあまり楽しめなかったことがあります。
すなわち期待値はかなり下降してました。
しかし、いざ蓋を開けてみればあらびっくり。

面白ェェェ!うっうっ。。

ブッ飛んだ世界観が心を踊らせる・・
脈絡のなさそうな展開や荒唐無稽で意味不明にみえる敵など、
普通ではゲンナリしそうな内容ですが、
この作品はそれを勢いと熱さと可愛さとそれだけでは語れない何かで、魅力的に仕上がっていました。
笑いあり涙ありの心に響く作品です。
(※評価点よりお気に入り。)



物語はとある経緯から探偵事務所の2代目となった主人公と一組の双子をメインに進みます。

その双子とは、前作においてサブ的な立ち位置だった白鐘姉妹(双樹&沙羅)。
この双子を主役に据えたこと。
その他の双子の出演が抑えられたこと。
これが個人的には評価したいポイントです。
白鐘姉妹にスポットが集中してるおかげでより魅力的な個性を覗くことが出来ました。
これですよこれ!私の求めていたものは。
双子の良さを上手く引き出してくれてます。
二人ともかぁいいよぉ~お持ち帰りィ~!


それと、前作より表情が豊かになりました。
顔も体もよく動く。
ここはユーフォの力ですかね?
ピョコピョコ動く双樹ちゃんたちを輝かせるロングスカートな制服も可愛らしい。

双樹ちゃんも沙羅ちゃんも主人公くんも面白可愛かった。
三人の日常会話が笑える萌えるで最高。
一見の価値アリです。
そうそう、主人公くんはけっこういいキャラしてて好きですね。


他の双子ちゃんもちょいキャラとしておまけ程度の登場でしたが、
彼女らも双樹ちゃんたちと比べて短い出演のなか、
存在感を示ししっかりと爪痕を残してくれました。
面白かったです。



OP「New World」 歌-ベ・ユミ
ED「ぼくらの時間」 歌-eufonius

OPの疾走感の凄さよ。
映像もよく動くしブッ飛んでるしw
これで心を掴まれたといっても過言ではない出来映え。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――



白鐘姉妹の声優強くね?
双樹ちゃん役を務めるのはイリヤなどで知られる門脇さん、そして沙羅ちゃん役がマミさんで有名な水橋さん。
元々、門脇さんは大好きなのですが水橋さんの演技が沙羅ちゃんにハマりすぎててヤバいです。
ほんと二人とも可愛い。


それと、舞台となる二子魂川は二子玉川がモデルのようですが、
二子玉川にはたまに行くのでここも何となく嬉しいポイントです。


物語の中身についてはほとんど触れずにごめんなさい。
でもこれは知らずに観たほうが良いのでは?と思ったためであり、
怠惰が招いた結果ではないことをご理解くださいましヽ(´ー` )ノ(ドキドキ・・)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

奈悠 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

設定演出がむちゃくちゃだよ?!だがそれがいい!!

全13話。最初からなんだこれは!?ってのが最初の印象。

しかし、しっかりとしたストーリーがその過剰な設定などでも十分生きてます。
何も考えずに本編楽しめばいいよ。いや本気で。

中盤あたりでどうしてこんな生活を送っているか回想シーン含め見応えあります。
沙羅&双樹との出会いのきっかけ。「私達を探してください」

終盤も本気だったのかこの設定って・・・。
だがそれがいい!!って本気で言えるような内容でした。

演出は細かな心理描写も含めかなり見応えがあります。
男らしく成長していく恋太郎もいいですね。

ドタバタラブコメっぽい始まりだったけど、ちょっと変わった3人のお話。
愛の物語を感じてください。

私的に“もっと評価されるべき”と思える作品です。


こんなお話
“――3人でいたい――”

原作はメディアワークス電撃G's magazineにて連載中の双恋。
双恋のプロジェクトとして同じ原作を2つの制作会社が全く違ったアプローチで作るとどうなるか?
という「双恋」ならではの企画で進んでいた作品です。2004年10月よりテレビ東京系にてO.Aしていた老舗の制作会社テレコム・アニメーションフィルムの「双恋」に対し、「フタコイ オルタナティブ」は新進気鋭の制作会社ユーフォーテーブル(ufotable)が担当!
「主人公と双子の3人が一緒にいることが、主人公視点による“嬉しい”じゃなく、視聴者視点で、それが彼等3人にとっていちばんの幸せであるように観てもらうためにはどうすればいいのか?と、ひたすら考え抜いて作っています。」
銭湯へ行ったとか、帰り道に肩を並べて歩いたとか。本当に日常の些細な幸せ・・・
フタコイが描くのはそんな幸せです。
(公式より引用)


OP「New World」 ベ・ユミ(1st Single)
ED「ぼくらの時間」 eufonius(上記Singleのc/w)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

73.8 12 ツンデレでドタバタなアニメランキング12位
邪神ちゃんドロップキック’(ダッシュ)(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (248)
922人が棚に入れました
魔界の悪魔、通称「邪神ちゃん」は、
ある日突然人間界に召喚されてしまう。
彼女を召喚したのは、神保町のボロアパートで暮らす
ちょっとブラックな心を持つ女子大生「花園ゆりね」。
「邪神ちゃん」を召還したものの
彼女?を魔界に帰す方法がわからない。
仕方なく一緒に暮らし始めた邪神ちゃんと「ゆりね」だが、
「邪神ちゃん」曰く、「召喚者が死ねば魔界に帰れる」。
そこで邪神ちゃんがとった行動とは……!? 
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

心地良い停滞

【物語 3.5点】
ぶっ飛んだ設定&バイオレンスのインパクトで先制した1期→
お約束がパターン化した2期の安定感?
という無難な続編ギャグアニメ。

ネット上の視聴者の反応はバッチリ見ているぞ!
と言わんばかりの“場外戦”ネタに各種オマージュ要素も多く、
強固なファン層である“邪教徒”の繋ぎ止めで、
命脈を保って来た本シリーズの性が表れている。

例えば一話冒頭の、{netabare}邪神ちゃんとゆりねの出会いの詳細を描いたエピソードは、
いやw2期で今更やるなら、1期一話でやらずに、
どうしていきなり肉パーティーやったんだよw{/netabare}
というファンのツッコミ待ちの導入w


【作画 3.5点】
奇妙に安定。

AmazonPrimeVideo独占一挙先行配信→TVでは一話ずつ放送。
という最近ちらほら目にするようになったオンエア形態。
クール途中でスケジュールが滞る心配もなく、
可も無く不可も無い作画が安定供給。

ギャグアニメにはしばしば、何でそこを無駄に描き込むのか(笑)
というパターンがあるが、本作はそれを数発仕掛けるだけのソースを確保。

例えば、{netabare}邪神ちゃんがパイ投げチャレンジする展開で、
巡った世界各国の背景を用意するとか。{/netabare}


私のツボ:毎度、堕落した邪神ちゃんをバラすことになる、
ゆりねの待ってました♪と言わんばかりの不適な笑みを湛えた表情。
何だかんだ拷問、楽しんでますよねw


【キャラ 4.0点】
邪神ちゃん、別に魔界に帰れなくてもいいんじゃない?
ドロップキック無理に決めなくても、
生活費つぎ込んだパチンコで負けて、
ゆりねに折檻される方が邪神ちゃんらしいよ。
(実際、ドロップキックしないことが自虐ギャグ?になる程w)

そんな感じで人間界が本来の居場所じゃないはずの
天界&魔界の各キャラが日常のぬるま湯に沈没w


2期では中国からキョンシー姉妹が漂着し、
もう一つの主要配信サイトである中国・ビリビリ動画の“邪教徒”にも訴求。
人間になりたかったり、パンダやめたかったりするらしいが、
大丈夫、邪神ちゃん界隈でダラけていれば、
そんな目的などすぐに形骸化するさw


さらには、人間界で暮らす羽目になった新たな天使も新規追加。
ただ、いくらなんでも……{netabare} 天使の輪は脆すぎるのでリコールすべきだと思うw{/netabare}


【声優 3.5点】
主要キャストが進捗を見せキャラに馴染んで行く中、
本作は引き続きゲスト声優でも制作費を無駄遣いw

アパート管理人に島本 須美さん演じる大物管理人?を招聘してみたり、
キャスト采配でもギャグ魂を見せるw


【音楽 3.5点】
劇伴は1期準拠。

音程外し気味のほのぼの日常系リコーダー曲を
敢えて邪神ちゃん解体シーンに起用する等、
音響の采配も相変わらずw

OPはhalcaさんの「時としてバイオレンス」
裏切りと拷問を繰り返す、邪神ちゃん&ゆりねの腐れ縁を表現した良曲。
(halcaさん、『かぐや様』2期じゃなく、どうしてここにw)
ただ、本作は、アニメEDばかり続いた彼女にとって、
悲願のアニメOP曲とのこと。祝福しましょう♪

EDはZAMB(ザム)「Love Satisfaction」
アニソンのヘビメタカバーを生業としてきたバンドが手がける初のオリジナルアニソン。

今後もパンチ力を磨いて、アニソンでスピードメタル、また、かまして欲しいです♪

ED映像も無駄に力入ってますw


その他、ぽぽろんは先輩とは段違いの天使の歌声を響かせ、
邪神ちゃんも、唐突に、歌謡曲(しかもフル歌唱w)で、のど自慢を披露w


【感想】
アマプラで全12話感想済。
先日、実質“本編”最終回である10話の放送が終了したとのことで。

この後、11話は、振り返りの“特別編”(“総集編”じゃないんだあくまでも)を挟んで、
12話のSP回は……{netabare}邪神ちゃん役・鈴木 愛奈さんの出身地・北海道千歳市の
“ふるさと納税”企画により実現した、観光誘致も兼ねた追加エピソード。
アマプラ配信開始当時は新型コロナ緊急事態の真っ只中で、
“聖地巡礼”効果も望めない惨状だっただけに、
日本の観光がピンチから脱却を図ろうとする{/netabare}
今こそアマプラ独占ではなくTVでも放送して欲しいエピソードなのですが……。

追記:……などと悶々としていた所、12話TVでも放送との情報を頂きました♪
ここまで視聴してきた方には、10話、11話で終わった?
と切らずに、是非、SP回まで完走して欲しいと願います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 33

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

帰ってきた邪神ちゃん!

まさかの2期ですの!じゃしドロ!←そんな風に略すのアンタだけよ。
何気に1期は大好きなアニメでした。
お世辞にもクオリティが高いとは言えないし、内容も人を選ぶ系だったけど、中毒性が半端なくて気づいたら邪神ちゃんロスになってた記憶。
アニメ続編はあり得ないと思ってら仰天の2期制作発表ですよ。
しかも見るからに作画の質が前期に比べて上がってます!

本作の2期制作には事情があって、1期終了後に制作側からファンに向けてクラウドファンディングで製作費用を募ったり、ふるさと納税を活用して1.8憶の寄付を達成したりと、様々な工夫を行って執念の2期制作にこぎつけたとのことで。
それだけアニメスタッフからもファンからも愛されたシリーズってことでしょう。
3期制作する予定があったら、またふるさと納税キャンペーンをやってほしいな。
本当はBlu-rayの購入が一番なんだろうけどやはり金銭的に円盤揃えるのはキツいです。

さて、内容にもちょっとは触れておきますと、1期の頃からシュールなバイオレンスギャグがツボでしたが、今期も同様の面白さがありました。
相変わらずパロネタは豊富ですが、元ネタが古かったり、マニアック過ぎだったり分からないことが多々ありましたが、この作品は勢いが全てだと思いますので冷静に考えちゃダメです。
深く考えると「え、そのネタどこが面白いの?」ってなるので、しょーもないこと言ってるな~くらいに受け入れるのが吉。

キャラは1期以上に増えますが、どの子も良いキャラしてるけど 居ても居なくても問題ないといった感じで…(ぺこらは不可欠なので除く)
「居ない方が良い」ではなく「居ても良い」というのがポイント。
基本的には主人公の邪神ちゃんと花園ゆりねが作品の魅力の大部分を占めております。
邪神ちゃんはパチンカスのイキリ悪魔だけど、ちゃんとしっぺ返しを食らうのが面白いですね。また、蛇の妖怪に似てると言われて長々と落ち込んだり、仲間が魔界に帰ってしまって寂しがったりする一面も好きです。
ゆりねは最初はクールなキャラだった気がするけれど2期になってから性格が少し変わったような…?前から邪神ちゃんの寒いギャグで吹き出すくらいは度々あったけど、今期はいつまでもゲラゲラツボってるのが可愛かったです。
怒ると邪神ちゃんを切り刻む癖も少なくなったかなと思ったけど、何話かで二枚おろしにしちゃってのには笑えました。真っ二つになる主人公なんて普通のアニメじゃあり得ません。このアニメくらいじゃね?
ゆりね役の声優さんは、何年も昔のアニメ"六畳間の侵略者"のレイボーゆりか(だっけ?)の印象が強くて、当時はこの変な声では生き残るの厳しいだろうなと感じていましたが、本作で当たり役を引けて良かったと思います。

終わりに1クール楽しい時間を提供してくれた邪神ちゃんアニメスタッフに感謝。
繰り返しになりますが確実に人を選ぶ作品であるとは思います。
自分はたまたまハマれましたが、万人受けではなく一定のファン向けアニメなことは1期放送時から相変わらずです。
余談ながら本作はAmazonのプライムビデオで春アニメ開始と同時に全話配信の形をとっていたため、一気見することも可能でしたが、このタイプのアニメは週間で視聴する方が適してると思ったのでテレビ放送で見ました。
願わくば1クールと言わず、このままずっと毎週視聴を続けたいものです。
邪神教徒の皆さま、3期制作のために今後も寄付を宜しくお願いします!笑

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

イキリアクマ!

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期は視聴済です。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。


ひとりの少女と悪魔「邪神ちゃん」が繰り広げる
ちょっと危険な同居生活コメディ!

魔界の悪魔、通称「邪神ちゃん」は、
ある日突然人間界に召喚されてしまう。
彼女を召喚したのは、神保町のボロアパートで暮らす
ちょっとブラックな心を持つ女子大生「花園ゆりね」。
「邪神ちゃん」を召還したものの
彼女?を魔界に帰す方法がわからない。
仕方なく一緒に暮らし始めた邪神ちゃんと「ゆりね」だが、
「邪神ちゃん」曰く、「召喚者が死ねば魔界に帰れる」。
そこで邪神ちゃんがとった行動とは……!? 


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

邪神ちゃんとゆりねの日常を描いた潔いほどオマージュ色丸出しの作品です。
私は原作未読なので分かりませんが、原作もこんな感じでオマ-ジュ満載なんでしょうか?

一方で情報量の多い作品だったとも言えると思います。
例えば、今期の放送を視聴しなかったら私は「邪神ちゃんねる」の存在には気付かなかったでしょう。

そして本編でもちょいちょい出てきましたが「邪神ちゃんが何回ドロップキックをしたか数えよう!」という企画も並行して開催されていましたよね。
正解者の中から抽選で5名さまにキャストサイン入り台本をプレゼントして貰えるんだそうです。

しかも「何度もチェックするためにAmazon Prime Videoをご活用下さい」ともニュースに書かれているので、これだけ見たら「数えようかな~」という気になりますよね。

ところがですよ…ポイントは本編映像に「千歳編」が含まれているところなんです。
千歳編とは、邪神ちゃん役の鈴木愛奈が北海道の千歳市出身であることから、千歳市が市のPRのために故郷納税を募集して制作が決まったテレビ未放送のスペシャルエピソードなんです。

ふるさと納税を調べてみると、30,000円からの納税で円盤が返礼品になるとの事でした。
「これじゃ見れないじゃない…」
と思ってAmazon Prime Videoをチェックしてみたら、12話として千歳編が視聴できるではありませんか!
まさか返礼品じゃない方法で視聴できるとは…!
これでドロップキックの回数を数えるのに死角は無くなりました。

そしてレビューを書く上で是非とも触れておきたいのが「この作品はタイトル詐欺かどうか?」という点です。
本編でも触れていましたがどうでしょう…
確かに本編では殆どドロップキック姿を見かけなかったような…
ですが、オープニングで毎回見ているので正直あまり気にならないんですよね^^;
もしかすると次の機会があるかもしれないので、そちらを楽しみにしていたいと思います。

オープニングテーマは、halcaさんの「時としてバイオレンス」
エンディングテーマは、ZAMBさんの「Love Satisfaction」
因みに千歳編のエンディングテーマは、邪神ちゃんとリエールによる「CHI☆TO☆SE愛歌」でした。
ノリノリのオープニングが個人的には大好きでした。

1クール全12話の物語でした。
頭を空っぽにして視聴できる貴重な作品だったと思います。
しっかり堪能させて頂きました!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

70.4 13 ツンデレでドタバタなアニメランキング13位
群れなせ!シートン学園(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (244)
854人が棚に入れました
ここは様々な動物が共に生活する、動物たちの学園。その名も「私立シートン学園」生徒たちが弱肉強食の精神を育むための神聖なる檻。各々の生存を懸け、絶えず異なる種族間での争いが日々巻き起こる。動物嫌いの"人間"間様 人(マザマ ジン)と独りぼっちの"オオカミ少女"大狼ランカ(オオカミ ランカ)1人と1匹の運命的な出会いによって、ハチャメチャ学園ライフが始まる―!姿形は違っても、ペロペロすれば群れなせる!「ペロペロしたら仲間!私の群れへようこそ!!」

声優・キャラクター
木野日菜、石谷春貴、宮本侑芽、久野美咲、小原好美、徳井青空、青山吉能、杉田智和、玄田哲章、津田健次郎
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

動物との濃厚接触はいろいろマズかった

原作未読


翻訳家内山賢次によって『シートン動物記』が日本に紹介されたのは昭和の初期。
その後原作/内山賢次名義でコミカライズされたのですが作画担当誰だと思います?
白土三平ですって。もう歴史の出来事かなんかみたいです。
その“シートン”案件と並び評される内山の代表作が『種の起源』なんだそうで。今期“ダーウィン”と“シートン”のアニメを同時投入し両方とも私が視聴に至るというのも必然だったのかもしれません(適当)。


本題。
ヒトとケモノ達が共存している世界らしく、男女共学のみならず異種族共学という建て付けの“シートン学園”を舞台にした物語。
幼少期のトラウマでケモノをケダモノと呼び忌み嫌うヒト科の♂、間様 人(まざま じん)が主人公の学園コメディ。並び替えると“人間様(ニンゲンサマ)”になります。そんなに嫌いならなんでこんな学校入ったんだ?と言うのは野暮ってやつですね。この清々しいまでの「深く考えたら負け」感は作品の至るところで徹底されてます。
見た目も独特。♂は獣人で動物顔。♀はケモミミ可愛娘ちゃん人間顔で切り分けがなされてます。Cygamesだし『ウマ娘』とごっちゃになりますな。
日々の学園生活の端々で動物の習性を活かしたトピックが挿入され、当然ながら人間の感覚とはギャップがあるんでそのズレを楽しむ作品です。とりあえずケモミミにしましただけな作品ではないので視聴にあたっては区別しといてください。


で、これが難しい。内容を理解することがじゃないですよ。
人間の体と顔を有した娘が唾液まみれのチューしたり、脱いだり、尻尾握られてキャンと鳴いたり、その他もろもろ。動物の習性なので仕方ないと言い訳しつつ家族には絶対見られたくないです。「パパなに見てるの?」と。

そんなわけで普段ならそっ閉じしますが、これが意外とイケてしまう。理由はこんなところ、


1.くだらない(褒め言葉)

やさぐれ熊の笑い方が
「ベアーハハハハハ!」
「グママママママ…残念だったな。ベァーォ!」
なんだろう、このセンス。そしてこんな熊役をツダケンさんが全力投球。


2.ナレーション玄田哲章

是非もなし


3.習性を活かしたセリフ

「君たちも絶滅したいかね」
絶滅経験者“ティラノサウルス”がこのセリフを言う説得力。



家庭内の信用失墜は嫌だけど、家族が寝た後こっそり観てもいいかなという位置付けです。


しかしながらですよ。せっかくの上記3つの利点が回を重ねるごとに消えていきます。台本なのか?それも含めた脚本なのか?セリフや行間が面白くなくなっていく。
これまた理由はこんなとこかしら?

・説明的になった
→唐突に見える行動が増え、哲章さんナレで動物雑学を挿入。手抜き台本みたい。

・萌えに走った
→入浴。その他脱衣。みたいはエロ方向へと展開。
→料理部にどんどこ女子が集まってったよね。


増えていく一方のキャラクターたちを処理しきれなかっただけなのかなと同情しつつ、コメディの台本が雑になっていったのはいただけなかったです。
ただしまあこれが難しいのかもしれませんね。私がマイナスと感じた点は観点を変えればプラスになりますもの。

・動物雑学希望→◎
・愛でる→人それぞれでしょうが成分は増えてった○


難しい顔して観るものでもなく気楽なのはたしか。動物の習性と人間の感性とのズレをゆるく楽しむ。
自分の感性とは徐々に合わなくなってった残念作品でした。合掌!



※余談

■ツンデレを男でやると?

主人公ジンくんみたいになるのかな。
滅びろ! って言ってるわりに動物に詳しいし、ヒロイン相当ランカにもなんだかんだ優しい。

どっかのサイトで、この男主人公がー!…要するに気に食わないみたいなのを見てなるほどね、と。
塩対応の言動セリフ。そこからのユルみ。一連の動きを追うとただのツンデレなんすけどね。性別が違うと受け取られ方も変わるもんだと興味深かったです。


■時節柄

タイミングもよろしくないですね。
野生も含めて動物との距離が近い。そっから動物保有のウィルス伝染ってさらに変異したものが人に伝染ってパンデ○ックの真っ只中です(2020年3月現在)。人対人フェイズに入って2~3カ月経とうとしてるんで皆さんお忘れかもでしょうけど、動物との濃厚接触が強く疑われている事案です。

それに国家にとことん甘やかされてるパンダ娘登場もやや興ざめ。※内容関係ないので閉じとく。
{netabare}パンダは100%レンタル。レンタル以外での出国を当局は許してません。日本国内で出生した子供の所有権を日本は持てない仕組みになってます。いる頭数の分だけ高額なレンタル料を某国に払い続けてます。その金が莫大であればあるほど商売のタネを手離すことはあり得ません。
そしてパンダの生息地は四川省(現在)。…となってますが露骨にいえばチベット人から奪った土地がほぼ全てを占めております。今から人権問題までには飛びませんけど、パンダ見たさで動物園に有り難がって見物しに行く感性は私にはありません。あくまで私はですけど、せめてパンダ見たらチベットを思い出してほしいですね。{/netabare}



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.03.29 初稿
2020.10.11 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 40
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

んばば んばんば めらっさ めらっさ(いや、それはパプワ君)w

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
動物と人間が共存する世界、というより、人間も動物の1種として暮らす設定はなかなかユニークで、動物の性質を生かした擬人化(キャラ作り)とギャグに関しては、様々なアニメの中でもかなりレベルが高い。

私はケモノ娘にはほぼ萌えないのだが、そっち方面もカバーしている、なかなかに優秀な作品だと思う。

てか、OPの出だし、完全にパプワ君やんか(笑)
気軽に観られるギャグアニメとしては、結構オススメできるかな。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
個人的に面白かったキャラとしては、パンダのメイメイかな。「パンダは国家ぐるみで甘やかされている」ってのは、その通りだなと(笑)

あと、ナマケモノのミユビ。よく死ぬよく死ぬ(笑) 途中からはマンネリ化したけど、最初は笑ったw

それから何気に、人間のヒトミ。24時間365日、それも何十年も交尾が可能(発情期)=エロいと、周りの獣たちから思われている設定が上手いと思う。

と、このように、「擬人化」が凄く上手いアニメだと思った。キャラデザ的にもよくまとまっていたし、「メスだけ人間の容姿」というのが潔い。視聴者は誰もオスの擬人化なんて望んでないし(笑)

しかも、あの工夫によって、「動物と暮らしている」というのが視覚的にも分かるし、良いことずくめだったように思う。

それから、間に挟まれる「動物雑学」が結構勉強になる。シンプルに笑えるものも多い(残念な生き物図鑑って感じ)。

最も好きな回は、第2話。コアラのユカリ登場回だったが、オチがウンコになる話としては、これまで観てきた全てのアニメでNo.1に綺麗に決まっていたと思う(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
動物キャラ学園モノ。動物を上手くキャラクターに生かしてるな。シマウマ、ロバなのか(笑) ED、なかなか特殊だな。

2話目 ☆5
やっぱり、OPがパプワくんにしか(笑) コアラ。最近、オーストラリアで大変だよな。母は擬人化で、父はコアラなの? ユーカリの毒をスルーしないのは、好印象(笑) 想い出の料理ネタ、「う○こ」がオチになるネタで、今までで一番綺麗に決まったかもしれん(笑) ミスメス、というパワーワード(笑)

3話目 ☆3
裸ネズミ、へ~。うまいキャラ設定だな。短小タテガミ(笑) キング、、、男前やん(笑) 発情期だったら良いんかい(笑) 服にモザイクかけよなや。ガンバw 順番に食べられる(笑)

4話目 ☆3
姉、キャラいまいち。ハイエナのそのネタ、異種族レビュアーズで見たぞ(笑)

5話目 ☆3
体育祭。ナマケモノ、残念な生き物だよな(笑) あ~、良い最終回だった(笑)

6話目 ☆4
パンダは国家ぐるみで甘やかされている(笑) そして、ドMが開花(笑) なんだらう? 共生、を感じる。ドMパンダとツンデレ猫は、相性良いのかも?

7話目 ☆3
キリン、そうなの?(笑) まあ、疑似交尾する動物は結構多いけど。

8話目 ☆3
う~ん、死ぬキャラ被りはな~。まあ、ミユビと仲良くなるなら良いか。ライオンの交尾の話は知ってた。服を着るという、斬新なサービスシーン(笑)

9話目 ☆3


10話目 ☆3
乳房の話は初めて知った(笑) 新キャラ、なんの動物だろうね? アウストラロピテクスとか?

11話目 ☆3
異種族レビュアーズ(笑) キャベツは、手を抜いても頑張りすぎてもダメだから難しいよな(笑) 文化祭で食い放題は、流行るかもな。ウンコの香りだ、の顏よ(笑) スーパーサイヤライオン(笑)

12話目 ☆3
マンモス、小さいんかい(笑) ネアンタール人だったか。共通の敵を作らなくても、仲間になれる。この作品のテーマ。良いものって、水着かい(笑) お前らは、絶滅すんなよ。2期、昆虫か。蟻とか体重の50倍持てたりするからね~。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

喰うか、喰われるか!

この作品の原作は未読です。
そしてこの作品の視聴は声優さんとCygamesが絡んでいることで決めました。
Cygamesといえば、「神撃のバハムート」や「グランブルーファンタジー」の様な重厚なファンタジー作品が頭に浮かびますが、この作品は2016年にリリースされた「サイコミ」に掲載されている点が繋がりなんだそうです。
ググってみると、「ゾンビランドサガ」もサイコミで連載されている作品の様です。

一方、声優さんの方は、物語の序盤に主要人物が集合する「料理部」が出来るのですが、その料理部に所属するオオカミのヒロイン役に木野日菜さん、人間のヒロイン役に宮本侑芽さんとヒロインは2人構成です。
そして料理部に所属する動物役にくのちゃん、ここちゃんこと小原好美さん、徳井青空さんに芹澤優さんという布陣…
滾る布陣だと思うのは、きっと私だけじゃ無い筈です。


ここは様々な動物が共に生活する、動物たちの学園。
その名も「シートン学園」
生徒たちが弱肉強食の精神を育むための神聖なる檻。

各々の生存を懸け、絶えず異なる種族間での争いが日々巻き起こる。
動物嫌いの"人間" 間様 人(マザマ ジン)と
独りぼっちの"オオカミ少女" 大狼ランカ(オオカミ ランカ)
1人と1匹の運命的な出会いによって、ハチャメチャ学園ライフが始まる…!

姿形は違っても、ペロペロすれば群れになる!
「ペロペロしたら仲間! 私の群れへようこそ!!」


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

Cygamesと聞いて少し身構えていましたが、重厚なファンタジーとは真逆の作品でした。
まぁ、気軽に視聴できる作品なんですが、動物に関するうんちく話がいたるところに散りばめられていて、これが結構面白いんです。

例えば、シマウマ…名前に「ウマ」が付いていますが、ウマよりロバの系統に近いんだそうですが、こういう雑学的情報が結構豊富なのが特徴で、これらの情報を面白おかしく物語の中で取り上げているのが面白く感じる理由なんだと思います。

そして取り上げられる動物が多岐に渡るのも、この作品の魅力…
沢山の動物が出るという事は、それだけ色んなうんちく話を知る事が出来るのと同義なので。

こんな妙な学校はシートン学園しかないと思っていました…
ですが、物語の終盤にそれが希望的観測でしかなかった事実が明らかになります。
そう、こういう妙な学校…実はシートン学園だけじゃなかったんです。
学校という枠を超えた新たな火種がどの様にこの物語りに火を付けていくのか…
結構な見どころだと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、料理部のみんなで歌う「学園壮観Zoo」
エンディングテーマは、大狼ランカ(木野日菜さん)による「オオカミブルース」
通勤時に聞いているのは主にエンディングテーマです。

1クール全12話の物語でした。
ラストは結構良い話で纏めたなぁ…と思っていたのですが、最後にとんでもないイタチっ屁を残していくなんて…
喩えるなら「魔王様、リトライ!」のラストテロップ「続けっ…!」くらいのインパクトがあったのではないでしょうか。

公式HPにも特別な記載は何もありません…
でも、続編があるなら絶対見なきゃですね。
それにキングのあの姿を見て、黙って指を咥えている訳にもいきませんしね。
今後の情報を楽しみに待っています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

66.6 14 ツンデレでドタバタなアニメランキング14位
モンスター娘のいる日常(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (729)
4354人が棚に入れました
人間以外の種族との交流が認められた日本が舞台となる。

主人公・来留主公人(くるす・きみひと)の家に、下半身が蛇のラミア族のミーア、鳥の翼と脚をもつハーピー族のパピ、下半身が馬のケンタウロス族のセントレアをはじめ、個性豊かなモンスター娘たちが続々と転がりこんで共同生活を送るストーリーとなっている。

声優・キャラクター
間島淳司、雨宮天、小澤亜李、相川奈都姫、野村真悠華、山崎はるか、中村桜、小林ゆう、麻倉もも、久保ユリカ、持月玲依、大西沙織、加隈亜衣、大津愛理、瀬戸麻沙美、種﨑敦美
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

えーい、みんなまとめて結婚しちゃえ!

「まともなエロコメディが見たい!」というわけで「モンスター娘のいる日常」です。エロコメディ自体まともじゃないんですけどね。

当初は割と引いてたのに、見直してみるとなかなか皆カワイイですね。(この愛でる気持ちは人間不信の人しか判らないのでは?)
昨今のテンプレアニメのベタで下手なラッキースケベやエロハプニングよりもマシな気がしますし絵もキレイですしアングルもイイです。
放送規制の「白い線」も少なめで裸の胸元はロングヘアーで自然に「先」が隠れているのが多く好感です。
下ネタを連想・妄想させる演出もgood! エロコメ演出のキレもダラダラしてなくてテンポも良かったと思います。
でもエロ耐性のない方々には不快だったでしょうね。

まだ「人」の形をしている人外モノとして妖怪・宇宙人・エルフ・ケモ耳などが多い中、需要が少ないファンタジー系モンスター・半人半獣(妖)モノヒロインというのは初めての試みかな?

どんな経緯で異文化と接触できたのか判らずじまいでしたけど、政府せいさく政策で異文化交流の為ホームステイが行われている現代社会。
手違いとはいえホストファミリーの家に選ばれた来留主公人(くるすきみと)君の家庭は両親が海外赴任で一人暮らしという、ラノベご都合主義を見事に体現している環境。
やってきたのはラミア族の女の子ミーア。それからあれよあれよとやって来るモンスター少女達。一見羨ましいハーレム状態と思いきや彼女たちとの生活は思いのほか命がけ・・・
{netabare}
【来留主公人】
異業種を見ても物怖じしない態度にモンスター少女達が次々と虜に。面倒みがよくて専業主夫。普通顔があるのに劇中ではコメディ用の「丸目」顔がほとんどなのが残念に思います。
ミーアと一緒に居るところを声高々に異業種を蔑視嘲笑するガングロチャラカップルにジャッキー映画ばりに3カット程使ってブン殴るところはイイ「漢気」を見せてくれました。

【ミーア】ラミア(半人半蛇) 公人への愛称→ダーリン
最初に来留主家にやって来た下半身大蛇の少女。見知らぬ土地で不安なのに公人の気心に惹かれてゾッコンに。熱烈にアプローチをするも料理下手が玉にきず。
夢中に恋する姿は可愛いけど、愛情表現としてのハグはもはや「死の抱擁」。大蛇のような下半身で巻つかれば普通は骨折して窒息死しそうなもの。なんとか無事でいられるのはサスガ主人公。

【パピ】ハーピー(鳥人間) 公人への愛称→ご主人
手足が鳥類の女の子。体形も精神年齢も低い人懐っこい妹キャラ。近所の子供たちには人気者だが鳥頭が玉にきず。
猛禽類のような足で公人を掴んで空を飛び回るけど、しょっちゅう落とすことに。普通、高所から落ちると死にます。なんとか無事でいられるのはサスガ主人公。

【セレア(セントレア・シアヌス)】ケンタウロス(半人半馬) 公人への愛称→主殿(あるじどの)
騎士道を重んじる誇り高い家系のお固いお嬢様。仕える運命の主を探すため伝統のシチュエーション「曲がり角クラッシュ」で公人と出会う。けしからん巨乳が走る度に爆揺れするのが玉にきず。
一途に思う気持ちはミーアといい勝負。色恋に不慣れの為、恥じらいでよく公人を蹴とばしたりしますが、馬の蹴りは当たり所が悪いと普通死んでしまいます。なんとか無事でいられるのはサスガ主人公。

【スー】スライム 公人への愛称→マスター
スライムを女の子にするという無茶ぶりキャラ。知能は低いけど素直なイイ娘です。後付け設定なのか、色んな特技を持ち合わせています(擬態・読心術・水の吸収具合でナイスバディにetc)。
よく公人を体にめり込ませ窒息しかけたりしますが、なんとか無事でいられるのはサスガ主人公。

【メロ(メロウヌ・ローレライ)】人魚 公人への愛称→旦那様
気品のある人魚の国のお姫さま。人間社会にも影響力も大きく水族館ではVIP待遇。報われない愛に憧れる「悲恋マニア」で、公人に対しては「正妻」よりも「愛人」の立ち位置を望んでいる。
愛欲渦巻く来留主家に来たのはその為。悲恋の最終手段である「心中」にならないように祈ります。

【ラク姉さん(ラクネラ・アラクネラ)】アラクネ(半人半蜘蛛) 公人への愛称→ハニー
自分の姿が人間にとって奇異で生理的不快に思われているのを理解しているので社会生活の上で人間不信に。公人に対しても当初警戒してたものの、怖気づかない態度や公人の「脚フェチ」が気に入り6番目の入居者に。
ツッコミ役のSっ気お姉さん。自分の糸でSM緊縛したがるのが玉にきず。スーだけが縛れないのでヤヤ苦手。OPではラクネラ自身が緊縛悶絶しているカットがあったのに、本編ではなかったのが残念でした。

その他、中二病デュラハンのララ、ドルイドのキー、MONメンバー・モノアイのマナコ、オーガのティオ、ゾンビのゾンビーナと公人はフラグ立てまくり。{/netabare}
わかっちゃいるけどラッキースケベも外さなくて良かったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

どの娘を推して見るか・・・真面目に考えたら結構悩んでしまいました^^;

この作品の原作は未読で内容も全く分からないまま視聴を始めてしまいました。
視聴の決め手は雨宮さん、小澤さんが出演されるということ、のみでした(//∇//)
やっぱり好きな声優さんが出演される作品は見ておきたい、と思いますよね^^;
こうして当期内で視聴する作品が膨れ上がっていくのは認識していますが、こればっかりはどうしようもありません^^;
結果的に殆どの作品で楽しめているので問題無いんですけれどね^^;

物語は、人以外の種族との交流に関する法律「他種族間交流法」に基づき、人以外の人種が地球で暮らせるようになった世界が舞台になっています。
そしてこの物語の主人公は、他種族間交流のホストファミリーとして任命された来留主 公人(くるす きみひと)。
他種族は地球上ではこのホストファミリーの家で生活する事になっています。

こうして1話目からモン娘とご対面するわけですが・・・最初は大きさにビックリしましたが、それはすぐに慣れて・・・慣れるとモン娘が可愛く見えてきました^^
人間とは異なる体型をしていますが、喜怒哀楽を全身で表現するのは、人間も他種族も一緒です。
それにそれぞれの特徴を良く捉えているので、生傷の絶えない主人公には申し訳無いと思いますがしっかり堪能させて貰いました^^

この作品では、以下のモン娘が主人公の家で同居する事になります(wikiより)。
・ミーア(CV:雨宮天さん):ラミアの少女。
・パピ(CV:小澤亜李さん):ハーピーの少女。
・セントレア(CV:相川奈都姫さん):ケンタウロスの少女。
・スー(CV:野村真悠華さん):少女の形をしたスライム。
・メロウヌ(CV:山崎はるかさん):人魚の少女。
・ラクネラ(CV:中村桜さん):アラクネの女性。
・ララ(CV:加隈亜衣さん):デュラハンの少女。

また、主人公の家にモン娘を送り込んでいるコーディネーターの墨須さんの部下にもモン娘が存在します。
・マナコ(CV:麻倉ももさん):単眼種(モノアイ)の少女。
・ティオニシア(CV:久保ユリカさん):鬼人(オーガ)の少女。
・ゾンビーナ(CV:持月玲依さん):リビングデッドの少女。
・ドッペル(CV:大西沙織さん):影人(ドッペルゲンガー)の少女。

沢山のキャラが登場するため、一人一人のモン娘に当たるスポットライトは序盤から登場しているミーア、スー、セントレアなどと他のキャラを比べると差が生じてしまうのは仕方の無いことだと思います。
それでもキャラ単独で登場するシーンが多くないので、沢山のキャラが登場する作品にありがちな「最初に登場したキャラはどこへ行ったのやら・・・」という事を感じる事が少なかったと思います。
その分制作サイドは大変だったと思いますが・・・^^;

私は普段作品を視聴する際、推しキャラを決めてそのキャラ中心に見る事が多いので、今回も推しキャラを決めようと思いましたが、誰を推すか今回は結構悩んでしまいました^^;
爬虫類、鳥類、哺乳類、魚類などとありとあらゆる種族が入り乱れている中で誰を推すか・・・
皆んなちょっとずれているところもありますが、役に立ちたいとか、格好良いところを見て欲しいとか、根が素直で一生懸命なので見ていて微笑ましいんですよね^^

結局雨宮さん演じるミーアを一推し、小澤さん演じるパピを二推しで視聴していました(//∇//)
その他のキャラが嫌いなわけではありません。
ケンタウロス族の誇りを必死に守ろうとするセントレア、何気に皆んなのピンチを救っているスー、殺伐とした雰囲気の多い中、おっとりとした感じのメロウヌ、お姉さん的立ち回りで推しの候補に入れようか最後まで迷ったラクネラ、終盤に登場したララの恥じらいの顔も気になりましたが、序盤から何度も見て来た一生懸命の回数が決定要因になったようです^^;

オープニングテーマは、ミーア、パピ、セントレア、スー、メロ、ラクネラの「最高速 Fall in Love」
エンディングテーマは、墨須 with MONの「Hey!スミス!!」
オープニングはヒゲドライバーさんが作曲されています。それを知って速攻でゲットしちゃいました^^;
どちらも車の中で聴いています^^

1クール12話の作品でした。冒頭にも記載しましたが、モン娘達の可愛らしさと一生懸命をしっかりと堪能させて貰いました。
この作品で一番気になっているのが今後の動きです。
最終話16分15秒くらいの場面でとあるお店の看板が映し出されているのですが、何やら書いてあるんですよね^^
これに関する事実関係は不明ですが・・・もう期待しちゃっているのが本音です^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28

うち. さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

モンスター娘のいる日常に私は行きたい(切実)

ヒロインが「モンスター娘」の珍しい(?)アニメです。
よくある主人公がモテモテで女の子にチヤホヤされる展開ですが、ヒロインは全員人間ではなく外見がモンスターなのが特徴。
下半身が蛇とか馬とかのヒロインが出てきますので人を選ぶでしょうね、気にしない方はハーレムラブコメとして認識すると思います。

二話感想
今回はハーピー、ケンタウロスが出てきましたね
ハーピーは比較的馴染み深い存在だと思います、主にカードゲームやテレビゲームによく出てきますからね。
ケンタウロスはハリーポッターに出てきたかな?(曖昧)
パピは漫画より可愛さが増していた、やはり動くと違いますね…声優効果もあります。
セントレアは動くたびに「パカッ」と馬特有の音が聞こえるのが面白いですね。
主人公が料理(家事)を手伝って欲しいと言っていましたがミーアとセントレア以外の料理の腕は判明していません。

五話感想
 人魚のメロが参戦しました。
名前の由来はおそらくメロドロマから。
人魚は極めてポピュラーな存在だと思われます童話「人魚姫」やディズニー映画「リトルマーメイド(実は観たことが無い)」等です。日本のアニメでも「むろみさん」とか「瀬戸の花嫁(観たことが無い)」等あります。
 人魚…セイレーンの類もまた人に害をなすモンスターとして登場したりしますが、主に船に乗っている人を歌で魅了し海に落とし…といったとんでもないことをする種族です。
 人魚は魅力たっぷりな存在なので是非調べてみてください。
・SIREN2
PS2のソフト、人魚っぽいキャラが出てくる。一部の物語は人魚姫をモチーフにしている。
・ウィッチャー3
PC,PS4のゲーム。敵としてセイレーンが出てくる。泳ぐ上に空も飛ぶ。敵としてモンスター娘も登場する(生かす選択も出来る)
・ハリーポッターと炎のゴブレット
映画。セイレーン(人魚?)が出てくる、怖い。
・陰陽師(一作目)
映画。人魚の肉を食べた女性役に小泉今日子さんが出演してます。

…人魚が好意的な待遇の作品ってアニメくらいしかない?

六話感想
ミーアの脱皮回とパピの産卵回でした、遂にヒロインが脱皮とか産卵する時代がやってきたのですね…

七話感想
遂にMONが出てきました。
抜け穴だらけの他種族交流法を補う為に他種族のみで結成された部隊です。

 マナコ…銃撃を外したのは夜目が効かないからだそうです。
モノアイ族で視力が凄く良い。妖怪か何か?いやめっちゃ可愛いキャラですよ?
 ゾンビーナ…ゾンビです(知ってる)おそらく世界で一番有名なモンスター属性。
 ティオニシア…オーガ族、バストサイズはなんとPカップ!良い子はGoogle画像検索しちゃダメだぞ!良い子はオーガ 姫騎士とか間違っても検索しちゃダメだぞ!
 あんまりオーガ族というのは良いイメージが無いですね…ティオは可愛いよ!
 ドッペル…ドッペルゲンガー、正確にはシェイプスター(変身能力者)なのですが結局のところ本当の正体は不明。

八話感想
スーの声真似と動作真似が良かったですね。
あそこはアニメだからこそ栄えました。
物真似と言えば「ほぼ毎日◯◯!生っぽい動画」でドッペルが全ヒロイン(MON含む)の物真似をしましたがあれはびっくりしました…脳が混乱しました。

しかしあのDQN(常識を弁えない連中の指すネットスラング)のカップルは瓜二つの他人なんでしょうか、彼らもドッペルの可能性が…?

 最終回まで観た感想
 ヒロイン全員モンスター娘という異色のハーレムアニメでした。
やたら作画が良くてキャラデザも高品質でエロスも完備している良作だったのではないでしょうか。

 一話の時点で人を選ぶと思います、蛇とか蜘蛛が本当に生理的に無理な人は果たして視聴出来るのかが疑問です。そういった面ではこの作品は視聴者にとっては狭き門なのでしょう…
 やはり私にも苦手なキャラというかキャラの特徴があるのですが、メロの鰓が苦手で理由は「めくったらグロそう」というアホの理由です。でも好きなキャラですよ?

 エロい時はとことんエロく可愛い時はとことん可愛く描写されていたアニメだと確信しています。

WEB漫画時代からアニメ化するとは夢にも思いませんでした、スタッフに賛辞の言葉を贈りたいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

71.2 15 ツンデレでドタバタなアニメランキング15位
スレイヤーズ(TVアニメ動画)

1995年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (296)
1819人が棚に入れました
天才魔道士リナ=インバースはひょんなことから、剣士ガウリィとアトラス・シティに向かう旅に出た。二人をつけ狙うゼルガディスの目的は、魔王シャブラニグドゥの復活にあるらしい。魔王とは一体、何者なのか?その企みは?

声優・キャラクター
林原めぐみ、松本保典、緑川光、鈴木真仁、子安武人、石川悦子

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

最高の冒険ファンタジー!

シリーズ物第一弾、全26話。男向け魔法少女物

■TVアニメ
スレイヤーズ     ←ここ
スレイヤーズNEXT
スレイヤーズTRY
スレイヤーズREVOLUTION
スレイヤーズEVOLUTION-R
■劇場版
スレイヤーズ(劇場版)
スレイヤーズRETURN
スレイヤーズぐれえと
スレイヤーズごぅじゃす
スレイヤーズぷれみあむ
■OVA
スレイヤーズすぺしゃる
スレイヤーズえくせれんと


当時メッチャはまっていましたよこのアニメ。
好きな声優が出ていたのには今更ながらに驚いた。林原めぐみとか緑川光とか石田彰とか…
一昨日からニコ生で一挙放送やっていますよね!見ていない人必見いますぐにニコ生行って来るべきだ!

暴れるモンスターあれば、とことんぶちのめし。
輝くお宝あれば無理やり独り占め。
大胆不敵!電光石火!勝利は私のためにある!

主題歌
オープニングテーマ「Get along」
歌 - 林原めぐみ・奥井雅美、作詞 - 有森聡美、作曲 - 佐藤英敏、編曲 - 大平勉
エンディングテーマ「KUJIKENAIKARA!」
歌 - 林原めぐみ・奥井雅美、作詞 - 有森聡美、作曲 - 奥井雅美、編曲 - 矢吹俊郎

どっちも最高に好きでした。いやぁもう音楽聞いただけで懐かしさのあまり涙が出てきますよ。゚(゚´Д`゚)゚。


当時何度も何度も繰り返し見て覚えた黒魔法↓
「黄昏よりも暗き存在(もの)、血の流れよりも赤き存在(もの)
時間(とき)の流れに埋もれし偉大なる汝の名において、
我ここに闇に誓わん、我らが前に立ち塞がりし
全ての愚かなるものに、我と汝が力もて、等しく滅びを与えんことを
ドラグスレーーーーーーーーーーーーーーーーイヴ!!!」

いやぁもう本当にハマりましたよハマリまくってましたよ。
ドラゴンボールよりハマってたかもしれない位ハマってましたよ。
いい歳して呪文詠唱したら魔法が出せるんじゃないかと思っていたりいなかったりw
一々魔法の詠唱の言葉が中二病心に火を付けたんでしょうねぇ。片っ端から魔法の詠唱覚えていましたよ。
友人とどっちが覚えられるか的な競いあいになっていたっけ。


魔法少女モノと聞くとプリキュアとかセーラームーンが思い浮かぶと思いますが、このアニメはRPG的な感じですね。
FFとかドラクエみたいな。なので完全に男向けなアニメです。
カッコイイ魔法を使ったり、剣士や白魔道士やら等が仲間になっていき、ドラゴンを倒したり怪物を倒したり街を守ったり、世界を救ったりともうまさに王道のRPGみたいな感じです。

このアニメの面白いところは単純にカッコイイ話だけではないのです。ギャグ要素満載ですっとぼけた話が中心なので実に気軽に見れる面白い作りになっています。が、それでいてカッコイイ所はキッチリしめるというこの抜群の切り替えの良さ!
昨今のアニメは見習うべきだ。

もうねぇシリーズ物どんだけ出ているんだって位超長編アニメなんですが、実に面白い。個人的にはドラゴンボールより好きだったりしますね。思い出補正があるのかも…やっぱりDBの方が好きかも…w
これ以上に面白いRPG系冒険ファンタジーものって現代だと無いんじゃないかと。伝勇伝はかなり面白かったが続編出なかったのが凄く残念。あれが続いていれば個人的にこのアニメを超えていたかもしれない。

もしアニメを見てハマった人がいれば全シリーズ見て欲しいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

ぽぽたん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ファンタジーコメディの源流。 チート主人公に必要なモノは何だろう

転んでもタダではおきない守銭奴
ドラゴンも跨いで通る乱暴者

銀河英雄伝説・ロードス島戦記など硬派とされるラノベに
一切興味がなかったじぶんが食いついたのが
スレイヤーズでした。表紙絵が可愛かったですし

上の2作品を買うようになっても外出用であって
家で読むのはスレイヤーズですね(笑)

今でこそ、堅苦しくないファンタジーの方が多いですが
当時は堅苦しくて重たい世界観が主流だったと思います


・はじめに
まずキャラが可愛いってことは一番大切ですよね
可愛くなきゃそこでお別れです

そして、主人公が普通な少女じゃ、トラブルに巻き込まれることはできても
自分がトラブルの種にはなれません。

自称普通の主人公もたいてい普通じゃないですよね?
それなら初めから特別ってすりゃいいのに


・愛されるチート主人公
主人公リナは世界トップクラスの実力がある魔道士で、
その気になれば世界の大英雄になれますし
人類どころか魔族までその名がとどろく有名人です。
しかし、名声に全く興味をしめさず
力を誇ることもありません
彼女の仲間たちも同様です。

自分を美少女天才魔道士といっていますが嫌味じゃない
リナは俗っぽいです。。
小銭に汚い!生活力がありすぎます。
誰よりも力を持ちながら、あっけらかんと
日々旅する生活を愛していて
きままな風来坊といった少女なんです

そんな主人公ですから巻き起こす物語は
愉快でアニメも痛快娯楽劇といった
コメディー作品に仕上がっています。

チート主人公に求められる個性は
力や名声を誇示しない、
俗っぽさと愛嬌を持っている
こういった個性ではないでしょうか

主人公に求められることは
共感できるか
もしくは憧れられるかでしょう。
リナの生き方には憧れることができます。


・さいごに
作画には古さを感じますしギャグシーンのリアクションも
オーバーで古典的です。。
しかしながらキャラクターとストーリーに魅力がある作品は
時代を超えて楽しめるものだと思います。
また世界観がもともと軽いのでチープに感じる作画は
リナの破天荒なキャラクター性を引きたてるように思います。

主人公が名声や力、明確な目標をもっている作品も良いですが
そんなのクダラナイと吐き捨てて颯爽とするヒロインは
痛快であり、カッコよく、そして可愛らしいです。


長々とおつきあい頂き誠にありがとうございました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

JBさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

これぞファンタジー! 呪文も書いてみるw

ファンタジーと言えば、このタイトルを挙げない人はいないのではないでしょうか。
また同様に、林原めぐみの代表作としても挙げられるタイトルだと思います。
今回、あにこれでレビューを書くという事がなければ
観直す機会はなかったかもしれないので、改めて観直しましたが、
今観ても、やはり素晴らしかったです!
世界観や各種設定が実に完成度が高く、深く練りこまれています。
特にファンタジーにはつき物の魔法に関しては、結構な種類があり
それらの呪文となる難し気な言葉も、よく考えついたなと感心せざるを得ません。
ファンの方は、この呪文を覚えようとした経験があるのではないでしょうかw
特に代表格であるドラグ・スレイブの呪文はね♪
て、ことで!下記にちょっとだけ呪文を書いてみますかw
ちなみに「存在」は「もの」と読んで下さい。
 
【ドラグ・スレイブ】
黄昏よりも暗き存在、血の流れよりも紅き存在
時の流れに埋もれし、偉大なる汝の名において
我、今ここに闇に誓わん、我が前に立ち塞がりし
全ての愚かなる者に、我と汝が地から持て
等しく滅びを与えんことを。
ドラグ・スレィィィィィブ!!
 
【ギガ・スレイブ】
闇よりもなお暗き存在、夜よりもなお深き存在、
混沌の海にたゆたいし、金色なりし闇の王。
我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、
我が前に立ち塞がりし全ての愚かなる者に、
我と汝の力もて等しく滅びを与えんことを。
ギガ・スレィィィィィブ!!
 
【ギガ・スレイブ】(完全版)
闇よりもなお暗き存在、夜よりもなお深き存在、
混沌の海よ、たゆたいし存在、金色なりし闇の王。
我ここに汝に願う、我ここに汝に誓う、
我が前に立ち塞がりし全ての愚かなる者に、
我と汝の力もて等しく滅びを与えんことを。
ギガ・スレィィィィィブ!!
 
【ラ・ティルト】
永久と無限をたゆとうし、全ての心の源よ、
尽きること無き蒼き炎よ、我が魂の内に眠りしその力、
無限より来たりて裁きを今ここに。
ラ・ティルト!!
 
【リカバリィ】
聖なる癒しの御手よ、母なる大地の息吹よ、
願わくば我が前に横たわりしこの者を、
その大いなる慈悲にて救いたまえ。
リカバリィィィ!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

73.1 16 ツンデレでドタバタなアニメランキング16位
古見さんは、コミュ症です。 2期(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (186)
710人が棚に入れました
2022年4月予定
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

合わないと分かりきってたのに見てしまった

{netabare}
独占配信だとこの機会逃したら見る機会ないなと思って合わない作品でも見てしまうという病気。
感想がほぼ一期と同じになってしまう気がする。

何といってもつまらないのがキャラ。
このキャラはこういうことをする、あのキャラはああいうことをするというのが予め決まっていてその通りにしか行動しないせいで、基本的にサブキャラ全員、何なら古見さん含め全く人間味がない。
キャラ一人一人で持ちネタが決まっていて、舞台がどう変わろうと結局その持ちネタしかしないし、キャラの掘り下げ的な展開もろくにないからさすがに飽きる。キャラがbotみたい。
だから、例えばガタイくんの登場回は新鮮で面白かったけど、同じネタしかないせいですぐにまた飽きるんだよね。
各キャラに個性を持たせるのではなく、1つの記号的性格しかないキャラを大量に出してワチャワチャさせることで、キャラの薄さを補っている感がある。
とりあえずネタが切れたら追加で変なキャラを出して変なことをさせておけみたいな作品。

ここまでキャラが記号的な作品も珍しいから、この作品を楽しめる人はむしろその部分をこの作品の個性として捉えて楽しんでるのかもしれないけど、少なくとも自分は楽しめない。

後安定して古見さん持ち上げが気持ち悪い。喋れないキャラのどこに魅力があるんだと言いたくなる。
このアニメ好きなキャラが0人で、嫌いなキャラは大量に要るという...こんな作品本当にこれぐらいかもしれない。
特に山井とか本当に気持ち悪すぎだし、安定して中二病や米谷とかいうキャラは滑ってる。

話としてもコミュ症と言うものに本気で向き合おうとする話も減ったなぁという印象です。喋ろうとする努力や改善しようとする努力の描写もなくなってしまった。なんかたまに主人公には普通に話せるようになってるけど、過程が雑だしやっぱりジャンルとしては完全にギャグアニメだなと。
とにかくキャラが微妙だからラブコメとしてもそんなに楽しめず。
お互い意識してる描写もラブコメ要素強めの回ぐらいにしかなく、丁寧さが足りないせいでラブコメとしての出来も高くない。
古見さん→只野はともかく、只野→古見さんは友達の空気感だし、あまり恋愛的感情は感じとれない。

作画は一期より落ちたというか露骨に微妙な回もあったけど、自分的にはこれぐらいの方が落ち着いていて見やすかったかな。
一期みたいな過剰な漫画風演出も少なくなってその点でも見やすかった。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
クソアニメの時間。まさかのガラケー。え、OPこれ?
1クール目に比べると肩透かし。
このガタイとかいう奴はちょっとおもろいな。あれ意外と面白い?
間を開けたら面白く感じるタイプのアニメだった?
あかんわ、いつもの古見さんに戻った。シャーペンやろ普通。横覗くな。
最近この歌手よくEDに起用されてんな。クッソ微妙なED
一期はOPもEDもめっちゃ良かったのに。

2話 ☆2
OP下手すぎる。阿波連さんに比べると面白く感じる。
普通にもうしゃべれるのねw キャラがぶっ飛んでるのがな。あかん眠いわ。
OPは下手なだけだけど、EDはほんと聞くに堪えん。

3話 ☆1
つまんねえ。小学生なら楽しめそう。
ツラ貸せよとか普通に生活してたら使わんだろ。
穴があったら入りたい。ホモかな? これ浮気だろ。
古見さんのどこに惚れる要素が。ED不協和音だな。

4話 ☆1
OP微妙すぎる。伊藤美来の唄って何で人気なのか本気で分からん。
ゲームとしてもキスは悪乗りが過ぎるわ。つまんね。
古見さんもつれてくるな。古見さん持ち上げが気持ち悪い。
毎回の一人プレゼンの流れが死ぬほどつまらん。

5話 ☆2
退屈。古見さんとかいうゴミ。白髪の子かわいいな。
こいこいの説明いる? 雨四光揃ってて草。価値やろ。古見さんに甘い世界。
あの白髪の子の出番が増えたらこのアニメ推す。

6話 ☆2
何してるんだよ神社で。ガタイ君の方が真のコミュ障感ある。
古見さん空気。

7話 ☆2
大したことないやろ。どっちにしろ言い訳してる感w
成瀬君少し面白いのでは。米谷が糞寒い。なんだこの茶髪。
ほんと古見さん信者キモ。
この中学の感じが本来のコミュ障だよな。
で、何で今はこの頃に比べて成長できたの?
なんで中学の頃はできなかった友達が今はこんなにいるの?
古見さんがマジで好きになれん。

8話 ☆2
この古見さんの取り合いの流れ何回やるんだよ。
クソつまらん。スイーツ(笑) ほんと古見さん持ち上げが気持ち悪すぎる。
バスガイドの話はまあまあ。
きっしょ。気持ち悪いキャラしかいない。

9話 ☆6
キャラに人間味がない。
ヨーヨーの流れ面白かった。二期で初めて面白いと思えたギャグ。
まるで将棋だな。
唐突に将棋アニメが始まった。ED映像の演出はマジでいいと思った。

10話 ☆4
つまんねえ。バレンタインって実際そんな盛り上がらないよね。
いちいち漫画風の吹き出しで見てる側からすれば分かり切った心情を表現するのが嫌い。誰だよこいつら。もうそうだった。
片井くんはコミュ症ですでやれ。やっぱりホモじゃないか。もらえねーよ。
男からもらったという事実だけが残るのなんかやだなw

11話 ☆1
ほんとキモいキャラしかいない。
また扱えもしないのにキャラ増やすのか。
ほんと話の作り方下手。出して仲良くなったで以降は有象無象化
それ以降はメインを張ることもなく。また新キャラかよ。盤面写せ。

12話 ☆3
何やってんの。ひよってるヤツいる?
とりあえず変なキャラに変なことさせとけばいいみたいな安直な。
米谷とか言うやつのノリほんときもい。
おっそうだな。何だかんだ独占だからという理由で最後まで見てしまった。

曲評価(好み)
OP2「青100色」☆3.5
ED2「小喋日和」☆2.5
{/netabare}
{/netabare}
7/5 訂正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「1cmずつ 恋に落ちる」

【物語 3.0点】
1期から中1クールで放送された2期。話数も1期から継続。
実質分割2クールで1年生編を完走。

内容はごくごく平凡な学園生活・歳時記の再生産。
古見さん&只野君の関係等も、
OP主題歌から拝借したレビュータイトルの通り、
互いに遠慮しながら、ゆっく~りと亀の歩み。

“コミュ症”視点から、もしくは変人だらけのクラス構成から、
一年間、普通の青春がつつがなく完遂される価値を再認識し、
当たり前が幸せとホッコリできるか否かが折り合いポイント。
よって一定以上のキャラ理解や共感は不可欠。

私は古見さんが振動している姿を見ているだけで癒されるので、
本作は毎回脱力して楽しめる安全スポットでした。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・OLMが引き続き、光を反射する埃まで捉える高水準を維持。

歪ませた背景に回想を映し出すなど、作画と一体となって演出された映像美も健在。
{netabare}愛しの古見さんのストッキングを奪取して頭に被り逃走する山井さん。{/netabare}
など良く動くカメラワークにも妙な迫力がありw

顔の各パーツを少しずつ赤らめながら、距離を測って測って詰めないw古見さんなど、
心情表現も繊細で拾ってみるとキュンキュンできます。

それだけに漫画らしい心情説明の吹き出しテロップ。
説明文のツッコミがギャグの中核と理解しつつも、
私はやはり蛇足に感じることも……。
一度、一話限定で良いので、テロップも解説ナレーションも只野君の補足もなしで、
古見さんの心情解析に視聴者がチャレンジする回も欲しいと思ってみたり。


【キャラ 4.0点】
新たな強面“コミュ症”片居誠が登場し、古見さんに弟子入り(本人非公認)し、
相互誤解に基づいたギャグが多様化するなど、
ともだち100人に向けて“古見友人帳”は微増傾向。

そんな中、私の印象に残ったのは今回も大人。
{netabare}修学旅行のバスガイドさん。変人サファリパークの1年1組相手に、
ほとんど誰も聞いてない観光説明などで懸命に場を作ろうと奮闘。{/netabare}
行事が滞りなく進行するのって快挙だなw
と普通のかけがえのなさをここでも痛感。
1組担任みたいにもっとテキトーで良いのにと思いつつも、
その不器用な努力を応援したくなります。

14話からは三バカトリオが“クラスの女子 付き合うなら誰?”などと妄想を開始w
私も1組は意外と魅力的な女子が多いと錯覚w
私は、帰宅時、家にいたら安心できるという観点で言えば
尾根峰さんか尾鶏さんかな?(※あくまで妄想上の話w)

只野君が鈍感キャラではなく、
{netabare}バレンタインデーにチョコもらえなくて落ち込む{/netabare}わりと普通に青い男子だったのが胸キュンポイント。
そんな兄のドギマギを同室二段ベッドの特等席から観察する妹・瞳は共感度高し。
(というより普通に女子力高めで可愛い。リアルに付き合うなら瞳が本命まである←いい加減、妄想やめいw)

長名なじみのコミュ力もちょっとウザいかもと思い始めた2期。
ですが23話、{netabare}古見さんと只野君が詰将棋でギクシャクした際、
「いつの間に 喧嘩するほど仲良くなったの?」とサラリと一言で氷塊させてしまう。{/netabare}
“全校生徒の幼馴染”は伊達じゃないと脱帽しました。


【声優 4.0点】
古見さんの弟・笑介役の榎木 淳弥さん。
古見 硝子役の古賀 葵さんと合わせて、
喋ってナンボの声優さんの中でも、さらに巧みな喋りが人気のお二人が、
息遣いだけで掛け合いを展開する贅沢さが相変わらず笑点w
たまに喋ったらイケボなのもまたジワジワ来ますw
古賀さんも綺麗な声で一生懸命伝える場面が少しずつ増えては来ましたが……。
19話で絞り出した{netabare}修学旅行{/netabare}への想いグッと来ました。

寡黙なコミュニケーションも深まりナレーション・日高 のり子さんも
“執行ボイス”による心情判定に大忙しw
中盤には照れ隠しな手紙の代読までカバーする活躍ぶり。

2期ではさらに成瀬 詩守斗(しすと)の行動解説役などとして、
米谷 忠釈役の鵜澤 正太郎さんが淡々と茶々入れ。

声に出せない想いが積み重なるクラスとは対照的に“解説席”はにぎやか。


【音楽 4.0点】
ほとんど喋らない古見さんの反動なのか主題歌は饒舌。

OP主題歌は伊藤 美来さんの「青100色」
サビの終わりにかけて、喋り足りない胸の高鳴りを早口で畳み掛けて行くこの構成。
どこかで……と思っていたら、楽曲提供に川本 真琴さんの名がありビックリ。
四半世紀ほど前にアニメ版『るろ剣』OPなどで一世を風靡したシンガーの曲調に再会できるとは。
この点からも本作は古き良き青春アニメ志向。

ED主題歌はFantasticYouth「小喋日和」(こしゃべりびより)
こちらは想いがポエトリーにまで溢れ出す系。
EDアニメーション。表情のないキャラのシルエットが動き回るクラスの日常風景。
説明解説なしでも誰が何してるか分かってしまうキャラの濃さ。
上記の通りテロップアレルギー気味の私にとってはED眺めるのが、
毎回、何気に一番ウキウキする時間だったり。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

古見が通り過ぎたあとに

原作未読

“○○な誰それ(♀)さん”系統作品の2期扱いですが、2021秋の初登場から1コ跳び程度と分割2クールみたいなもんかと。登場人物もやることもそう変わらず、良い方向で少しばかり調整してますね。

 人付き合いは苦手だけど人が嫌いなのではない

毎度繰り返されるフレーズはどこまでもコミュニケーション下手への優しい目線を崩しません。
わりと整理されてるので基本評価は1期レビューご参照。良い方向に傾いた理由/差分をまとめます。


■良かったとこ(ネタバレ無し)
 高校入学当初から美人な古見さんに興味津々なクラスメイトで真っ先に距離を詰めることに成功した只野君。彼が通訳役として次々投入される変キャラを媒介してた1期でした。個人的には古見⇔只野間の比重高めだったらきつかったろうなぁと思ってたので周囲を強キャラで固めてくれて見やすかったです。
 2期では通訳の役回りはやや後退。長名くん山井さんその他面々が好き勝手やってました。

 いつもの分かりにくい例えをすると…
 ヒロイン古見さんに期待するポジションは点取り屋ストライカーではなくボランチということになるんだと思います。自らゴールを決める強烈な個性を彼女に求めると物足りない。下がり目のポジションにいて必ずボールが経由する位置取りですね。なんせ喋らないですから。派手な活躍を期待せず、古見さんとのボール交換で周りが輝く、みたいな視点で俯瞰したらけっこう楽しめました。
 友達100人欲しくて人付き合い苦手な私でもどっこい今日も元気です!みたいなコミュ障讃歌展開だったら秒で切ってたと思います。

 とかく映像表現の評価が高かった1期と比較し内容“も”安定していたと思います。

■悪かったとこ(ネタバレ無し)
 OPは曲作った人{netabare}(川本真琴さん){/netabare}がそのまま歌えばよかったのでは? 


1期を受けて安定感の増した2期と言えましょう。コメディ方面でキャラ立ちした面々の動物園的な楽しみ方のできる佳作でした。
コメディ色強めてときおりほっこりさせる。少年誌らしいアプローチだったと思います。
なおラブは要らんと思ってます。現実味ないファンタジックなキャラ付けの子たちが愛を語ることは空疎ですもの。仮に古見さんリアルにいたら確実に持て余す自信があります。…なんだけどこれラブコメカテゴリーでしたっけ?肌に合うのか合わないのかよくわからんとです。



※ネタバレ所感

■コミュ症とコミュお化け
お化けとはなじみくんのことではありません。古見さんのママでもありません。
{netabare}週刊少年サンデー連載。ナレーションが日髙のり子さん。
その昔。大事なことは語らず匂わせまくって登場人物はこぶ平(現正蔵師匠)以外は察する術に長けたコミュニケーションお化けだらけの双子の野球アニメがありましたけど、本作品のナレーションに日高さん起用で思い出し個人的にツボでした。
そういえば双子弟がアレしたあまりにも有名なシーンで『幻想即興曲』流れてましたよね。こちらでは古見さんパパ登場で同じショパンの『革命のエチュード』流れてましたよ。
ただどうやら制作会社がもともと『タッチ』関連のお仕事でご一緒だった面々らしいです。その絡みかしら?いつもの邪推です。{/netabare}


■顔のないエンディング
好みではないOPと対照的にお気に入りのED。曲はもちろんアニメーションもインパクト強めでした。

{netabare}2パターンの下校シーン。前半は独り、後半は只野君と一緒に教室を出ていく古見さんでした。前半は窓の外が桜色だったので入学当初で、マフラー巻いてる後半は冬ってことなんでしょう。一年間のクラスの歩みが凝縮されてました。

それとなんでキャラの顔消してのっぺらぼうにしたんですかね?
歌詞とリンクしてるのもありますが、こちらあえて顔がないことで私たち視聴者が経験した高校時代のクラス風景と置き換えてみてね?との作り手からのメッセージではないかと思うのです。アニメほどじゃなくても同窓会で話題になりそうな濃いキャラの1~2人はいたし、狭い箱の中でのイチャコラはありました。当然1年間での変化もある。
卒業して年月が経ってなお繋がってる人は限られるし顔も忘れてたり。でも「こういうやついたよな~」は不思議と覚えてたり。のっぺらぼうに顔を描き足すなら案外身近な人になるのかもしれません。{/netabare}


そういえば王様ゲーで躊躇なくキス命令ぶち込む古見さんママだったり、「結婚しろよ」至極真っ当なツッコミをするバスガイドさんだったり、迷いのない大人がまぶしかったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27
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