シュールで秋葉原なTVアニメ動画ランキング 4

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のシュールで秋葉原な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月23日の時点で一番のシュールで秋葉原なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.2 1 シュールで秋葉原なアニメランキング1位
アキバ冥途戦争(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (341)
990人が棚に入れました
1999年 春 かわいいメイドに憧れて、 ひとりの少女が秋葉原にやってくる。 世紀末の“アキバ”は、 多種多様なメイドさんでいっぱいいっぱい。 メイドカフェ「とんとことん」通称『ブタ小屋』は、 今日もブヒブヒ営業中! 一緒に入店した新人メイドは破天荒さんで、 ドッタンバッタン大慌て。 推しメイドや調教師、 秋葉外生命体も現れて、 赤バットはフルスイング! これは、 全てのご主人さまとお嬢さまに贈る、 渾身のメイドお仕事奮闘記。 「みなさまのお帰りをお待ちしてますブー」

nyaro さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8

追記 日本アニメの衰退のベクトルを加速させるような作品

追記 なぜ本作が気に入らないのか。それはストーリーを排除して、キャラ設定、作画、メイドという要素を昭和任侠というフレームに乗せて動かすという作り方をしています。
 これは日本のアニメの衰退のベクトルを早めるようなやり方だし、それを意図的にやっているからです。

「ストーリーの排除」というのはテーマやメッセージなどの思想性だけでなく、恋愛、冒険、戦い、旅、闘病などによる物語性も除外してしまっています。そういう「エピソード」はありますし、一見ストーリーがあるように見えますが、キャラ・世界観の背景(裏にある社会や歴史その設定が生まれた意味性)をすべて排除して「メイドが昭和任侠」を行うという表面に見える要素だけで作品を作ってしまっています。これは作品を貫く全体としての「なんの物語か」が無いと言う意味で、物語性がないということです。

 では文学性はあるかというと、私小説的な経験もないし自然主義的な人間も感じられません。目標や選択がないので実存主義も感じないし、説明がないので読み取るべき構造も感じられません。少女が金の為ならメイド=可愛いという象徴で何でもやるならまだ分かりますが、昭和任侠の皮をかぶせたのでアナロジーが成立していません。
 ヒロインに不条理性があるかもしれませんが、脱出可能な状況なのでそこも思想があるとは思えません。あるとすればポスト構造主義ですが意味のない脱構築は「滅茶苦茶」としか言いようがありません。

 なろうに見られるような欲望も見えません。人情の部分もペラペラな表面上の関係性を見せているだけで置換不可能な人間のつながりがないので、感動も意味性もありません。つまり本作は中が空洞で虚無な「ガワ」でしかない気がします。
 日本アニメが発展してきた大きな理由である高度な物語性に喧嘩を売っている気がしました。

 本作はマーケティングの結果とも言えますが、その迎合の仕方がクリエータとしては「やってはいけない領域」に手を付けた感があるからです。

 ですので、私は本作については非常に不快な気分になりました。日本のアニメが進んでほしくない方向を体現しているようなアニメだからです。劇場版SHIROBAKO、アクアトープ、本作とそのベクトルが強まっている気がしてなりません。



1回目レビュー
 馬鹿にしてる?作画とキャラ萌えだけで良いんだろってこと?

 途中断念しましたが、最終話を確認。あまりと言えばあまりの終わり方にちょっと苦言です。結局各話一応確認しましたが、いや、これは無いでしょう。

 テーマ性、思想性、文学性などはエンタメ系としてなくてもいいと思います。1話2話くらいの掴みはあったと思いますのでそこまでは理解します。

 ただ、メイドへの憧れとかメイドをやりたいというモチベーションや夢と、命のやり取りが全くリンクしません。人を喜ばせるあるいは自己承認または生活苦などの理由が全くないのに、命のやり取りをしています。
 アンダーグラウンドな場面もありましたしフィギアが資金源みたいな感じがありましたが、なんの象徴にもなっていません。売春やクスリのアナロジーにすらなっていません。

 最後の方の感動的っぽい感じも、単なる型でしかなかったですし…さらに、これが洒落やユーモアだと思うならセンスが狂ってます。ウイットが全然感じられません。

 つまり、エンタメ極振りだとしても、せめて世界観と舞台設定、登場人物の行動原理に何か理屈とか整合性を持たせないと訳がわかりません。不条理、エログロ作品ですら設定については筋を通すと思います。

 となったときに、作画が良くて、萌えキャラがいて、ちょっと変わった設定があれば話題になるだろう?面白いって言うだろう?的なマーケティング的な発想から作られて馬鹿にされている気がしました。

 アクアトープも似たような作風でしたけど、本作はもっと極端なキャラと作画だよりな気がします。うーん、監督のヒストリーを見てもそんなにひどい作品を作る監督ではないと思うのですが、社風で企画が監督に優先するのでしょうか?

 だとしたら会社の体質です。本作はちょっと虚無を通り越して、視聴者を貶めるような考えが無かったか反省してほしいと思います。
 PAのオリジナルは2作連続だなあ…いや、神さまになった日とSHIROBAKO劇場版含めると4つ連続で似たような印象だなあ…うーん。かえって「天晴爛漫」の出来も確認したい気も…わかりません。どうしちゃたのかなあ…それが市場ってこと?
「シャーロット」は悪くなかったし「色づく世界」は最高だったのに…まあ、同社のお仕事系は正直出来が悪いと思ってますので、その流れかなあ…
 
 私が見逃した、作画やキャラデザ以外で、作品としての優れたポイントがあれば撤回しますが、しかしなあ…


 初回時のレビューは消します。6話断念でしたが、その時の感想は単なる昭和ヤクザ映画の女体擬人化でしかない、という感想でした。まあ、その通りなんですけど、昭和ヤクザ映画の事も、メイド喫茶で働く少女の事も、リスペクトしていない気がしました。

 

投稿 : 2025/01/18
♥ : 22
ネタバレ

アンデルエレーラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

君の膵臓を借りたい

1999年春、
1人の少女が秋葉原にやってくる…

ー1話ー
P.A.WORKSのお仕事アニメと聞いて観たのですが...
ヤバすぎる(良い意味で)。
カオスすぎて、まだ消化しきれませんが、次回が楽しみです。
今期のダークホースになる予感。

ー5話ー
正直2話を観た時は、面白いけど1話のインパクトが強すぎたかな~、
と思ってました…

それでも、3話・4話・5話と来て、確信!
この作品めちゃんこ好きです(笑)

ネタバレレビューを読む

OPとEDそして、ネタバレレビューを読むも良すぎる。
本当にこのまま突っ走って欲しい。

ー10話ー
ネタバレレビューを読む

ギャグ要素だけでなく、シリアス要素も入れてくる所は本当にさすが。
第1のターニングポイントが6話なら、第2のターニングポイントは9話でしょうか。
中盤から終盤に差し掛かる物語の見せ方が上手い!

それにしても10話は…ネタバレレビューを読む

ー11話ー
ネタバレレビューを読む

1週間どう過ごせば…
最終回どうなるのかな?

ー12話ー
ネタバレレビューを読む

最高にぶっ飛んだ最高のアニメでした。
久しぶりに毎週リアタイした作品が終わってしまうのは寂しいですが、
この時代にこんな狂った(←褒めてます)作品を観れたことに感謝です(笑)
またこういうオリジナル作品に出会いたいですね(^^)

投稿 : 2025/01/18
♥ : 16
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

とある科学の反社会砲(ハンドガン)

金曜夜九時、中野駅近くにある安い居酒屋のテーブル席にて。
三十代の男Aと、職場の後輩らしき二十代半ばに見える男B女Aが、
生ビールを飲みながら話をしている。
すでに何度かビールのおかわりをして、半分ぐらい出来上がっている感じ。

  男A「オレ思うんだけどさ~、メイド喫茶ってけっこうヤクザな商売だよな」
  男B「あ、自分それわかります、センパイ」
  女A「あたし、行ったことないからわかんない。そうなんですか?」
  男A「そうよ。素人バイトが作ったオムライスやらなんやらでバカっ高い値段とってさ」
  男B「まあ、ふつうの喫茶店として見たら、ほとんど崩壊してるっスよね」
  男A「おまえさ、ちょっとこの焼き鳥に『おいしくな~れ、もえもえきゅん』って言ってみ」
  女A「はい? (棒読み調に)おいしくなあれ、もえもえきゅん」
  男A「食ってみ」
  女A「はあ……。もぐもぐ」
  男A「美味くなったか?」
  女A「(口に含みながら)いいえ。……てか、なるわけないですよね」
  男A「だろ? なのに値段が三割り増しとか倍とかなんだぜ」
  男B「チェキとか、メイドさんと一緒に写真撮るだけで千円とかっスもんね」
  女A「それ、めっちゃぼられてんじゃん。ま、かわいい子多いなら仕方ないのか」
  男A「うんにゃ。ぜんぜん」
  男B「まあ、並みならアタリって感じっスかね」
  女A「え゛そうなの? ふへえ……。そんじゃ、みんな何しに行くんですか?」
  男A「世界観の……共有?」
  女A「いや、質問形で答えるのやめてくださいよ」
  男B「あ~でも、わかるっス。その場の空気にカネ払ってるつ~か」
  女A「なにそれ。水商売よりタチ悪いじゃん」
  男A「だからヤクザだ、つってんの。水商売じゃなくて空気商売」
  男B「オンナ慣れしてないヲタって、カネ巻き上げるのカンタンっスから」
  女A「あこぎだ……ガチもんのあこぎだ……」
  男A「だからさ、いっそ、全部ヤクザが経営してるって方がすっきりすると思うわけよ、オレは」
  男B「あ~、それいいっスね。抗争とかあったりして」
  男A「メイドもみんな構成員でさ。上納金あつめんのに四苦八苦してたりすんの」
  男B「対立してる店のメイド、パンしちゃったりするんスかね」
  男A「そりゃあるだろ、カチコミとかもふつうに」
  女A「あのお~、オタクの人たちって、そんな物騒な店行くんですか?」
  男A「いやほら、そこは表の顔と裏の顔ってやつでさ」
  男B「きゃぴ~んなんて言われて大ヨロコビしてる連中っスよ。騙すのなんかわけないっス」
  女A「ん~……そこはまあ、そうかなあ。あ、生チュ-おかわりください」
  男A「でさあ、男だけでなく女の子もたまに騙されるわけよ。メイドに憧れて上京したりさ」
  男B「そいで、タコ部屋にぶち込まれて抗争巻き込まれたりっスね」
  男A「そ~そ~。そいでも『あたしは暴力キラいです』ってツッパったり」
  男B「そのくせ、やたら戦闘能力高かったりするんスよ」
  男A「んで、ムショ帰りの姉さんメイドに背中で語られたりするわけだ」
  男B「そいで『極道』ならぬ『メイド道』に目覚めたりとかしちゃうんスよね」
  男A「わかってんじゃねえかおい。まあ飲め飲め」
  男B「飲むっス」
  女A「(ためいき)はあ~っ。ほんと、男の子ってこういう話好きよねえ」
  男B「好きっス。アニメ化して欲しいぐらいっス」
  男A「ん? ん~~……ひょっとして、これ、いけんじゃね? アニメ化」
  女A「はあっ?」
  男B「おおっ」
  男A「だって、男ってヤクザもん好きじゃん? メイドも好きじゃん? だったらいけんじゃん?」
  男B「マリアー~~ジュうっ!」
  女A「いやいやいやいや。そんなもん、誰が板買ってくれんですか」
  男A「舞台をアキバにして人気声優とか使ったら大丈夫だって」
  女A「いやいや、アキバって萌えの街なわけでしょ? ヤクザって似合わないじゃないですか」
  男A「うんにゃ。アキバが萌えに走ったのって、この二十年ぐらいだから」
  女A「マジで? 昭和の話とかではなく?」
  男A「そ。それまでは小汚い電気街でさ~。設定を1999年ぐらいにしたら、雰囲気とかバッチシだから」
  男B「そっちの方が、おっさんヲタが懐かしヨロコブんじゃないスか?」
  男A「だよな。つ~か、おっさんヲタの方がカネもってるもんな」
  女A「も~。またそうやって他人(ひと)のサイフ覗き込むようなマネを」
  男A「なに言ってんだ、マーケティングだよマーケティング」
  男B「そうっス。カネのあるトコロからかっぱぐのは正統なビジネスっス」
  女A「あ、かっぱぐ言った」
  男A「よっしゃあ、なんか燃えてきた。おいおまえ、企画書かけ」
  男B「書くっス」
  女A「マジですか~。やめましょうよ、通りませんって。また笑われるだけですよ」
  男A「だいじょうぶ。ウチの会社バカばっかだからゼッタイ通るって」
  男B「通るっス」
  男A「タイトルは『アキバ冥途戦争』。あ、メイドはカタカナじゃなくって漢字。極楽浄土の『冥途』な」
  男B「ぎゃはははは。サイコ-っス」
  女A「え~~……」


というような会話が実際にあったのかどうかはわかりませんが、
おそらくはそんなグダグダ話だったのが本当にアニメ化までされちゃったのが、
本作『アキバ冥途戦争』であります。

制作はみんな大好きP.A.WORKS。
お仕事アニメに飽きたのか疲れたのか新機軸を模索中で、
前作『パリピ孔明』同様、みごとな迷走っぷりです。

面白いかどうかは、本当に「人による」としか言いようがなく。
僕個人としては、こういう
  『アホなことを大真面目にやる』
という作風は大好きですし面白いとも思うのですが、
本当にパンしちゃったりしてるので苦手なひとは苦手かもです。
(というか、安倍元総理の事件の後でよくOAできたなあ、と)

基本的な構成は前フリ(長げ~よ)のように、
血で血を洗う抗争を繰り広げる1999年の秋葉メイドカフェ業界で、
そういう世界だとは知らずメイドに憧れて上京したヒロインが、
ガチやばい環境に巻き込まれつつ自分の道を模索していく感じです。
(まあ、広義のお仕事系アニメと言えなくもなく)

お話は、だいたいは1~2話完結式。
ただし、その都度状況が変わって物語がうまく転がっていくので、
惰性的なワンパタ感はありません。

物語の中心は主人公が勤務するさえないメイド喫茶で、
多店舗展開しているケダモノランドグル-プの最下層に位置する『とんとことん』。
対立するメイドカフェグル-プとの抗争だの合併だの、
15年前の抗争事件の仇討ちだのという泥臭い背景を抱えながら、
必死にあがいて生きていくメイドたちの群像劇的なアレになっております。

  ふんっ、メイド+ヤクザなんて、
  どうせ中途半端なスラップスティックコメディなんでしょ、
  なんて思ってたら大マチガイ。

       毎回、人、死にます。ガチで。

  大真面目にメイドさんが任侠・極道やってるわけですよ。

  もちろんコメディ的な演出も随所にあり、
  なんでこんな街をケーサツが放置するかなとかツッコミどころも満載。
  おバカな設定をこれでもかとシリアスにやりきる、
  徹頭徹尾ブラック・ジョ-クに特化した、
  ちょっと類を見ない感じの『おバカ殺伐エンターテインメント』なのであります。
  ネタバレレビューを読む
  役者さんや制作者が口々に本作を『お仕事アニメ』と呼んでますが、
  それもまたブラック・ジョ-クで言ってるわけで、
  そこがわかんないとまるっきり楽しめない一本なのではあるまいかと。


僕的なおすすめ度は、
完全に『人による』という前提でAランク。

そもそもブラック・ジョ-クというのは、
アニメに限らず、基本的にあまり日本人ウケしないテイストなんですよね。

感性というか国民性というか、
『くまみこ』だってボコボコに批判されちゃうし、
天下の北野武監督だって、
ヴェネツィアで金獅子とるまでは国内で見向きもされなかったわけで。
(『ソナチネ』とか、めっちゃ面白かったんですが)

  ですから、たとえばバーホーベンの『スターシップ・トゥルーパーズ』あたりを
    こんなおバカな話にこんなカネかけて、ほっんとバカだね~
  などと(好意的に)笑いながら見ていられる方なんかにオススメの一本かなと。


ただし、ホントに類を見ない作風なので、世界観をつかむまでは一苦労。
エラそうに書いてる僕にしたって一話を見たときは

  えっと……なんじゃこれ?

とか思っちゃいましたし(一話切りした方、けっこう多いのでは)。

頭の上に『?』マ-クを浮かべながら2~3話ぐらいまで視聴して、
そうかそういうことかと腑に落ちてからは、
なんとなく目が離せなくなって、
4話あたりで自信が確信にかわった次第であります。


そう思って見てみると、キャスティングからしてブラックジョークそのもの。

主役である和平なごみ(近藤玲奈)さんを囲む『とんとことん』のメンバーは、
・万年嵐子(ムショ帰りで35歳の新人メイド)
  →佐藤利奈さん『とある科学の超電磁砲』御坂美琴役
・ゆめち(店のエースメイドにしてバクチ打ち)
  →田中美海さん『ハナヤマタ』ハナ・N・フォンテーンスタンド役
・しぃぽん(銃火器の扱いが得意なガングロメイド)
  →黒沢ともよさん『響け!ユーフォニアム』黄前久美子役
と、極道とは真逆の出世作もってる役者さんばっかだし。
いやほんと、アクセラレータもまっつぁおのベクトル変換であります。

その他の役者さんも、ゲストキャラに至るまで豪華そのもの。

  クライマックス直前、10話まで生き残っていたキャラでいうと、
  高垣彩陽さんでしょ、それと皆川純子さん、小林ゆうさん、
  さらにはパンダの中身が平野綾さんだったってのに思わずびっくり。
   ネタバレレビューを読む
  それまでにあえなく死んじゃったキャラも豪華ケンラン。

  諏訪部順一さん、内山昂輝さん、
  喜多村英梨さん、石見舞菜香さん、竹達彩奈さん、小松未可子さん、
  生天目仁美さん、小倉唯さん……ネタバレレビューを読む

  まあ、役者さんというのは基本的に
  こういう『おバカを真面目にやる』という芝居が大好きなので、
  みんな大喜びで演ってると思いますが。


映像は、1999年秋葉原の『小汚い感』がしっかり出ていてよき。
作画や動きは……まあ、こんなものかしら。
あと『パリピ孔明』でコレジャナイ感が強かったモブキャラですが、
メイドカフェの客層の『たいしたことなさ』が見事に表現されています。
やっぱP.A.WORKSさんはパリピじゃなくてこっちですね。

  あと、殺されちゃたけど、内山昂輝さんの演じた取り立て屋、
  キャラデがとってもナイスです。
  いやほんと、当時ってこんなやつばっかだったんですって。


音楽はOP・EDとも、映像との合わせ技で出色の出来。

OPは世界観をばっちり表現できてますし、
ただ歩いてるだけなのにガラ悪さが伝わってくる最初のカットが秀逸。
作画はもうちょい頑張れ。

  EDは、わかる人にはわかる、爆笑必至のド演歌になっております。
  歌詞もよくできているし、
  なごみが銃弾ポトリと落とすカットは拍手喝采もの。
  そしてなんと言っても、
  これを唄っているのがレールガンこと佐藤利奈さんなのがサイコ-です。
   (佐藤さん、楽しかったろうなあ)

  最終話だけ歌唱が近藤玲奈さんに変わっているところも、
  本編のシュ-ルなエンディングと合わせ、
  いやあ、芸が細かい。
   (近藤さん、時系列に合わせて歌と最後の台詞、声かえてますしね)  


というわけで、僕的には大ヨロコビの本作なのですが、
賛同していただける方はけっこう少ないだろうなあと思っております。
何度も言うけれど、日本向けの作風じゃないんだもの。

  ガイジンさんなら手を叩いて喜びそうだけど、
  これ、海外番販売れるか?
  大手はまずムリだからやっぱネット頼みしかないような……。

だからまあ「なんで作った?」という声はいつまでも続きそうだけど、
こういうチャレンジ精神は大事です。
よくやった、P.A.WORKS。

あと、MX、KBS京都、サンテレビと、
こんなヤバいアニメを地上波が三局も流してくれてるのというのは、
ほとんど奇跡みたいなものではあるまいかと。

まあ、KBS京都は地上波で唯一、
あの『異種族レビュアーズ』を定時枠で完走した局ですしね。
なんでもアリっちゃアリなのかも知れません。

  そういえば『異種族レビュアーズ』も本作と同様、
  誰得なのか皆目わからず、
  作ったり演ったりしている人間が一番楽しそうなアニメでしたね。

  まあでも、
  制作も役者も最初から匙を投げているような作品が多い昨今、
  こういうアニメは希少であります。

  出版社だの声ブタだのが喜んでいるだけで、
  制作者や演者はこれっぽっちも楽しくない、面白いとも思わない、
  そういうアニメを日々『プロ』として粛々と作っているわけですから、
  たまにはこういうご褒美、
  キワキワの作品があってもいいんじゃないかと拙は思うわけです。

    はあ? なに言ってんの。こっちゃカネ出してんだよ。
    いいから原作どおり作りゃいいんだよ、
    たかがアニメに芸術家みたいなこと言ってんじゃねえよ。

  なんて真顔で言うやつら、ほんとにけっこういますしね。

  ここだけの話、

               誰かパンしちゃってくれないかしら。    

投稿 : 2025/01/18
♥ : 26

74.8 2 シュールで秋葉原なアニメランキング2位
三ツ星カラーズ(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (444)
1671人が棚に入れました
上野の平和を守るため、朝から夕方まで街を駆け回る小学生3人娘・カラーズの活躍が描かれる。

声優・キャラクター
高田憂希、高野麻里佳、日岡なつみ、田丸篤志、玄田哲章、名塚佳織、朝井彩加、東城日沙子
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自由奔放は子供の特権!

原作未読。最終話まで視聴。

東京・上野を舞台に、小学生の少女3人組の日常を描いた、ほのぼのコメディ。
自由奔放に駆け回る少女たちと、周囲の大人たちの優しさが微笑ましい。

この作品の問題点は作画。
タイトルの通り、色使いもカラフルで、綺麗で見やすい絵だったとは思うんだけど・・・。
いかんせん静止画が多過ぎ。
『紙芝居か!』ってツッコミたくなることがしばしばある。
最終話。結衣が腕を振り回している”静止画”が!
『アニメなんだから動かせよ!』
という訳で、作画の評価は±0で☆3です(笑)

【以下は、各話レビュー的な「何か」です】(笑)
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/01/18
♥ : 35

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

何故ロリアニメを見るのか? そこに幼女がいるからだ

上野を舞台に3人の女子小学生たちの日常を描いた意欲作。

はっきり言えば物語的には大して面白くもなんともない。
あくまで日常系なんでカラーズ達の行動と街の住人たちとの微笑ましい交流を眺めてほっこりするのが正しい楽しみ方と言える。

しかし人によっては不快感を覚える場面も多々あるかもしれない。

それは何故か?

カラーズの行動が明らかに行き過ぎてる場面も決して少なくはないからだ。
まるで狂ったYOUTUBERのごとく正気を疑うような行為もあるのは否定出来ない。

子供のやることだからとニッコリ流せる人ならいいがそうでない人ならイライラ限界突破間違いなし。

そういう自分も寛容ぶってるわけでもないが実は前者の人間なのだが子供だから許せるというのとは少しばかり違う。

そう。(可愛い)幼女だから許せるのである。

これが仮に幼男・・・例えば野原しんのすけ辺りが同じことをしたとしたらおそらく時と場合によっては殺意の波動を抑えきれなくなってしまうかもしれない。

そして作品最大の美点。
それは今更言うまでもないが可愛い3人のカラーズたち。
3人とも見た目も性質も違うんでそれぞれ誰がお気に入りかというのは割れる部分かもしれないが個人的には1強状態だった。

誰だ?

琴葉しかいないだろう。

実はこの子の場合1話だかで人の頭を踏みつけてた場面から心を鷲づかみにされていたのだ。
あのルックスにクールを装った愛くるしい性格に毒舌。
完璧すぎて怖い。
そんな子に踏みつけて欲しいなんて願望はM男なら誰しもが思う健全なモノではないだろうか。

それ以来OPから含めて本編でも我の視界の中心には常に琴葉がいた。
やばいストーカーのように琴葉の姿を追い続けたのだ。
千と千尋の顔なしと今なら分かり合えて友になれそうな。そんな気がした。

赤と黄色の2人も可愛いのは間違いないのだが琴葉の前では霞んでしまう。

本来なら黄色のような子は見た目も含めて好みなのだがこの子の場合致命的な欠点がそんな思いを破壊する。

それは何?

品が無さ過ぎる。

うんこうんこ言いすぎやねん。

自分は女の子には一定の気品がないと萌えない性質なんで例え小学生でも譲れないのだ。
気品は大事。すごく大事。

別アニメの話になるがいくら見た目が良くてもはいてないと分かった時点で瞬時に萎えてしまうのだ。
いや穿けよ・・と。
単純に下着描くのが面相なだけではないのかと。

萌えと羞恥心と気品について話すとこれまでの2倍以上の長さになりそうなんで話をカラーズに戻す。

戻してはみたがもう作品について特別語ることもないことに気づいた。

結局は最初の2行~4行目に書いたことがほぼすべてだろう。

萌えなさい さすれば道は開かれん。

そう言えばロリアニメの割りに唐突なシャワーシーンだの事あるごとに映し出されるお尻や太もものアップ等が比較的控えめだったのは良かった。

幼女でそういうのは割りと引く。

「豚ども これで満足か!? ゼハハハハ! ロリの夢は!終わらねえ!」とか言われてるようでなんだかなあ。

投稿 : 2025/01/18
♥ : 38
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

楽しいことしか楽しめなくなった、大人達へ

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
女子小学生が、「上野を救う」という名目のもと、上野でただひたすらにイタズラをしまくるという、日常系アニメ。

この辺は、多分好みが分かれるところで、ダラーズ、、、じゃなくてw、カラーズのJS3人衆を、「可愛らしい」と思うか、「憎たらしい」と思うかで、評価は真っ二つだと思う。

「みなみけ」の「南夏奈」や、「苺ましまろ」の「松岡美羽」を愛でられるなら、楽しめるアニメだと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
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【余談~ もしもカラーズがデュラララにいたらw ~】
ネタバレレビューを読む


【各話感想(自分用メモ)】
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投稿 : 2025/01/18
♥ : 29

69.8 3 シュールで秋葉原なアニメランキング3位
Back Street Girls -ゴクドルズ-(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (262)
937人が棚に入れました
極道渡世に身も心も捧げた生粋の極道3人が、性転換&全身整形してアイドルデビューすることに!
仁義なきアイドル渡世コメディ!

かわゆいアイドルに姿かたちは変われども、身にしみついた極道の生き方が行く先々で嵐を巻き起こす!?

「ヤングマガジン」(講談社)連載の『Back Street Girls -ゴクドルズ-』(ジャスミン・ギュ著)がまさかのアニメ化!

声優・キャラクター
小野大輔、日野聡、興津和幸、貫井柚佳、前田佳織里、赤尾ひかる、藤原啓治
ネタバレ

東アジア親日武装戦線 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

昭和の香りが漂う経済ヤクザを揶揄した異色ギャグw

作品概要
●原作:週刊ヤングマガジン(講談社)

●原作者:ジャスミン・ギュ

●アニメーション制作
J.C.STAFF
ネタバレレビューを読む

原作一部既読

エピローグ
たまに、本作が掲載されている『ヤングマガジン』を、食堂や喫茶でしか読んだことがない程度の原作認識だが、いやいや、まさかこれがアニメ化されるとは思わなかったw
暴対法施行以前、ヤクザが肩で風を切っていた時代を知っている、アラフォー以上の世代にはネタ的にツボかもしれない。
芸能興行とヤクザ、以前は密接な関係があったことを踏まえると笑えない話しでもあるな。
それにして、極道をネタにしたギャグなんて、あまりにもコア過ぎるし、ファン層も限られると思うのだが、『ひぐらし』の今監督、流石巧く料理した。これは、お見事というしかない!
私、メッセージ性やストーリー性の強い作品の考察レビューは得意なんだが、ギャグの評価は苦手分野。
しかし、2018アニメはギャグの名作が多く、そうも言ってられんからレビューする罠。

ツボをついたギャグなら物語で高評価する。

原作に合わせてワザと劣化させた作画演出もさすがJCスッタフ!これも見事だ。
全体的に低クオリティに見えるのは、昭和チックな演出を意図してのことだろう
下手な者が描いて下手になるのは当たり前だが、上手な者が下手に描くのは【技】なんだよ。
あと、2018夏季のアニメは『あそびあそばせ』や『ぐらんぶる』のように【顔芸】がトレンドになったね。
本作も、ゴクドルズ三人の可愛い女の子の表情と、ゴツイヤクザのオカマの表情を切り替える作画演出が見事だった。

今季、奇しくも『ひぐらし』を制作した「ディーン」が正統派アイドルアニメを制作し、今監督が別会社でギャグアイドルアニメの監督をやったシンクロニシティ的な偶然も面白いね。

しかし、世が世なら本作関係者はコンクリート詰めにされて、どこかの湾に沈められてたかもよ(笑)

本作、Netflixが配信をしているが、製作に出資、関与しているのかな。
まぁ外資も善し悪しだが、反社会団体にスポットを当てた、この手の作品をアニメ化するのは国内企業なら引くな。

☆極道、サムライ
これ、現役や元現役が現役を呼称する単語。
☆ヤクザ
社会的な表現。
☆暴力団
法律、マスコミの公的用語。
まぁ、どれも同じこと。

☆任侠、仁義
ヤクザが守るべき道徳律。

【笑いのツボ】
ネタバレレビューを読む
基本、一話完結のギャグアニメだから内容によっては好き嫌いは出てくるし、アイドル役三人のキャラ設定にもう一捻り工夫が欲しかったかな?

更に春アニメ『ヒナまつり』はインテリヤクザ「新田」の描写不足で消化不良感があったが、本作でスッキリしたという、意図せず偶然に作品同士が連携したことも本作の評価を上げた点かもしれない。

【蛇足な雑感】(ここ読まなくても全然構いません。)
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/01/18
♥ : 34

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

何でもするとは言いましたけど・・・

原作未読。最終話まで視聴。

究極のパワハラ系コメディ。
正直、滅茶苦茶な設定で、出オチ感が半端ないですけど、なかなかどうして、最終話までかなり笑えました。

1話5分程度のショートコメディの詰め合わせ。
テンポが良さが際立ちます。

画は驚くほど動きません。

ただし、それを補って余りあるほどの声優陣の勢いのあるツッコミが、個人的なツボです。


あと、第7話のOPが、とても良かったです(笑)。

投稿 : 2025/01/18
♥ : 26
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

今回は冷めたレビューでお送りします

<2024/5/26 追記>
自分の中で評点の基準を変えたので、修正レビューです。
(2.4→2.0 100点満点換算で25点)
レビュー読み返すとやはり気持ち悪さというかなんか嫌な気分が思い起こされ
なので点数下げました

<2018/9/1追記>
3話の途中でリタイアしてしまいました。
いくらコメディとは言え、ネタバレレビューを読む と言う設定が受け付けられず。

これが例えばネタバレレビューを読む とかだったらまだしも。

というわけで低評価です。

<2018/7/4初投稿>
見始めなので評価はデフォルトの3.0です。

原作あるのかわからず。
予備知識ゼロで見始めました。

何から書けばいいんだろう。

うーん。

とりあえず今期のヤクザ枠でアイドルもの。
アイドルものは苦手でまともに見たことないんですが、これはとりあえず1話は見れました。

以下、あらましの極々軽微なネタバレです。
興味がある人は開いてご覧ください。
ネタバレレビューを読む 三人はアイドルの道を歩み始めます
ネタバレレビューを読む 1年間の辛い修行を経た三人はアイドルデビューします。

ナンセンス・シチュエーション・ギャグなんだろうか。
面白いかと言われると微妙。
組み合わせが変すぎてうまく頭に入ってこない。

まあでもですよ。
興行から発展した芸能界なんて昔からその筋の人とは切っても切れないご縁があるというし。
かの○○Bチェーンも、その立ち上げに携わり、その三文字の真ん中に名前の頭文字を残す人はモロその筋の人だという尤もらしい噂もありますし。
あながちアンマッチでもないのかもね。

当然その三人は楽屋ではタバコ吸ったり酒飲んでクダ巻いたり極めてガラ悪いんですが、実際のアイドルも似たような人いるのかもしれませんしね。

みんな幸せならそれでいいんじゃないでしょうか。


組長はできれば若本御大が良かったな。

投稿 : 2025/01/18
♥ : 25

64.7 4 シュールで秋葉原なアニメランキング4位
デ・ジ・キャラット(TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (97)
517人が棚に入れました
『Di Gi Charat』(デ・ジ・キャラット)は、ブロッコリーが展開するキャラクター企画『デ・ジ・キャラット』を元に、TBS系深夜番組「ワンダフル」内で放送された『デ・ジ・キャラット』シリーズにおける初のアニメ作品。

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

見終わったにょ!

TBSの深夜番組「ワンダフル」の一枠を使って放映されたことから、
「ワンダフル版」とも呼ばれているそうです。
1回あたりOP含めて4分弱、全16話のショートアニメです。

宇宙人の、でじことぷちこが秋葉原にあるアニメショップ・ゲーマーズでアルバイトをしている日常不条理コメディで、
真田アサミさん(でじこ役)と沢城みゆきさん(ぷちこ役)がメインを演じたデビュー作でもあります。

昨夜に見終わったのですが、正直つらかったですw
毎回毎回が意味不明過ぎる展開…波長が合えば面白いんでしょうけど…。
作画が酷い!ギャグアニメに潤沢な予算なんて求めてないし省エネ作画にもある程度は理解あるつもりですが、
それを通り越して毎回崩れすぎてて『プルンプルン天国』状態?持ち味とか言ってるレベルじゃありません!
でじことぷちこの声が非常に似合っているのですが、
今でこそ名優の沢城さんですが当時は新人の中学生だけあって、ただのロリ声声優ですし、
全体でも南央美さんや置鮎龍太郎さんなど声優さんの名前の割には、いざ聴くと、ぱっとしないキャスティングでした。
主題歌は、奥井雅美さん。作中のBGMは可も不可もなくってところでしょうか?
キャラの評価…不条理とシュールさが売りなんですけどツボに入りませんでした。

暇つぶしにはなりますが、お金を払ってまで見る作品じゃないですね。無い無い尽くしの環境で頑張ったんでしょうけど。
ファンの方には本当に申し訳ないですが、正直言って長所を見いだせない作品でした。

投稿 : 2025/01/18
♥ : 25

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

秋葉原を形成したといえる伝説の人物

『でじこ』ビルから出来てから秋葉原が秋葉と呼ばれる現在のようになったような気がするがたぶんあってる。
いまの秋葉とはまた少し違う。でじこの登場後、今から数年前までが秋葉原の全盛期だろう。大企業が介入してきた現在の秋葉を憂うものは多い。

作品は『また今夜~』な深夜番組で『マサルさん』『浦安』とかの枠で放送されてたショートアニメ。
勘違いしてほしくないのは萌えはまったくない。一切無い。1ミクロンもない。
もしあるならば当時ぷちこデビューの現役JCだった沢城みゆきだけじゃないか。
貧乏なゲマズのバイトでじこを中心にしたカオスなギャグアニメが繰り広げられる。
当時の業界への痛烈な風刺もあり爆笑もの。いまではわからないかも。

なんといっても『うさだひかる』は迷キャラ。ネーミングセンスも駄洒落なんだけどなんか素敵w。

当時、なぜ、一般人に、でじこ=キモオタのイメージがまとわりついたのが謎だったが、秋葉でぶつかったオタクが『にょ』といったのですべてを理解した。

投稿 : 2025/01/18
♥ : 13

お茶 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

意味不明な世界をどう解釈するか。

あずまんが大王が日常系の起源だとすると
こちらは萌えの起源だそうなw詳細は不明ですが。
萌えのトレンドを意識させた意味で起源かもしれません。

本作は実在するお店、秋葉原のゲーマーズのマスコットキャラとして戦略販売していたアニメだそうで、オタクの生態を描きながら萌えというワードをメインに展開されているのだが、内容はかなりカオス。5分だか3分だか忘れましたが、OP曲に役半分の時間を使いしかも凝っているという謎配分。

萌えるのかと聞かれたら萌えないこともない、萌のトレンドを前面に打ち出しながら、終始意味不明な新世界に連れてってくれる。先日あいまいみーっていうこれまた新世界アニメ(仮)を視聴していつも感じることは、日常系でたまにある新世界系(仮)にたまにでくわす楽しさときたら、アニメやめらんねーと心底感じさせてくれる。

新しいものを見たときの自分はこれをどう理解すればいいかとか?どこに面白みを見出すのかとか?タネを明かすように観るのも面白いし。いわゆる何だこれは!と見るのも一つだと感じる。

現代美術を目の前にして、よく分からないんだけど何かを感じとったり。例えば一見1次元に見える絵が三次元に見える角度があったり、影に見えるところが、光に見えたりするメタファー(隠喩)を汲み取るまなざしって大事な気がします。

明らかに世界が壊れているんだけど、これを意図して作っているモノだと捉え、壊れた整合性のない黄金比みたいなものをどう自分は解釈するのか、ここに美学を感じます。アニオタになる前は萌えとかが、異様に感じたように、理解出来ないものをどう解釈するかって、案外怖い事かも知れない。でもオタクになったからには、本作のような作品の周波数もキャッチしようとすること自体が本作の楽しみ方なのかもしれないと私は感じます。

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萌えの起源なんてもっと昔からあるハズ。本作が特異なのはオタクの生態を過剰なまでに描き切り、でじこというキャラクターを通して萌え文化を知らしめたのではないでしょうか。

でじこは、猫耳、尻尾など当時の萌えアイテムを全装備させたようなキャラなのでwとある方に伺った所グッズなど、アニメ単体より、ゲーマーズのマスコットとしてグッズなり、なんなりで流行っていたらしいです。

投稿 : 2025/01/18
♥ : 36
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