TRIGGERでコミカルなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのTRIGGERでコミカルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月07日の時点で一番のTRIGGERでコミカルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.1 1 TRIGGERでコミカルなアニメランキング1位
リトルウィッチアカデミア(TVアニメ動画)

2017年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (718)
3332人が棚に入れました
幼い頃にシャイニィシャリオの魔法ショーを見て魔女になることを夢見たアッコはシャリオと同じ伝統ある魔女育成名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学する。新しい町、新たに始まる学校生活、そして新たに出会う友達。魔女学校の中でほうきの飛行授業や魔法にまつわる不思議な授業など、魔女学校ならではの授業の中でアッコやロッテ、スーシィたちが大騒動を巻き起こす! ルーナノヴァを巻き込んだアッコの魔女への第一歩が今から始まる―。

声優・キャラクター
潘めぐみ、折笠富美子、村瀬迪与、日笠陽子、志田有彩、村川梨衣、上田麗奈、日髙のり子
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

言の葉の力

言葉は本当大切。
それをあらためて教えてもらえる作品。

日本には古来より言霊(ことだま)という考え方があり、
良き言葉には良き霊力が、悪しき言葉には悪しき霊力が宿り
人の運勢にも大いなる影響をもたらすという。

確かに明るく前向きな言葉ばかりの人は運がいいし
周りの人々も明るくしてくれる。

今作の主役、アッコはその典型。
明るく前向き、積極的な言動で、
周りからどんなに馬鹿にされようと、
援軍無き孤独奮闘の状態なろうと
一旦決めたことは決して諦めない。

わがままな自己中、衝動的、押しつけがましいのが玉に傷で
物語の開始当初は、単なる痛いキャラに過ぎなかったのだが
徐々に彼女の魅力が発揮され遅くても15話の時点で、
自分の中では愛すべきキャラとしてすっかり定着してしまった。

彼女に巻き込まれたのは、物語の中の人々だけじゃなく
視聴者の多くもそうかもしれない。
この作品を愛する方のレビューを読むとそう感じる。

素直な感性を忘れない人には必ず届く
何らかのメッセージ性がある作品、
だから大人も子供も楽しめる作品だと思う。
決して幼稚ではないのが魅力。

これなら深夜に放送するより、
多くの子供たちが観れる時間帯に放送したほうがいいと思うが
なんらかの大人の事情でもあったんだうか。
そこはちょっともったいない。

2クールなので人物の掘り下げも丁寧。
個人的には15話でアーシュラ先生が
一番好きなキャラになった。
中の人、日高のり子さんの好演が光る。

日高さんは、最近では、カーナビ音声や
「PSYCHO-PASS」のドミネーターなど
機械系、無感情系の声のイメージが強かったが
今作は、人情味や母性豊かなキャラで新鮮。
演技の幅の広さは、さすがのベテランといったところ。

また、ここまでくるとアッコ役の潘めぐみさんは
すっかり役が染みついて顔までアッコに見える。

<シンプルで解かりやすい、親しみやすい物語>

いい感じに謎も残し、終盤に向けて盛り上げられるようにと、
よく練られたストーリー構成だと思う。

作画も頑張ってて、キャラの表情の豊かさと
動きの中にある説得力が素晴らしい。

コミカルでありながら、キャラの深い内面まで伝わる。
作品世界に確実に引き込む吸引力が半端ない。

スタッフの作品に対する愛情が伝わってくるようだ。

★ 第18話「空中大戦争スタンシップ」
{netabare}
今回、今までで一番笑えて
物語評価4.0→4.5、作画評価4.5→5.0に上げた。

特に今回の後半の演出の勢いは、
「未来少年コナン」の頃の宮崎駿氏を思い出させる。

ネタばれ抜きで何も考えないで観るが吉。

今回は、コンスタンツェとアッコ、
コミュ障無口×お騒がせおしゃべり、
器用な天才×破壊的不器用、
正反対のキャラが繰り広げるドタバタ劇。
二人組むと魔法が掛かってすさまじい化学反応を起こした。

よくできたシナリオに乗った
演出&作画スタッフたちの頑張りで
笑えるだけじゃなくちょっといい話にもなってるという
奇跡のハーモニーを奏でたと思う。

{/netabare}
★ 第19話「キャベンディッシュ」&第20話「知性と感性」
{netabare}
<アッコは妖怪「天然人たらし」>

ここしばらく、アッコの直感的な行動で問題解決、
人間関係の改善&深化の話が続く。

仲間の窮地を救い、人間攻略がなされ、
新たな言の葉ゲットという
目標達成も同時に描かれ一石二鳥。
効率がとても良い。

必要な攻略が完了して
固い絆の仲間たちが出来上がった暁には、
ラスボスと思われる某先生に、
皆で一丸となって立ち向かうという
今作のクライマックスが待っていそうな予感。

今回は、アッコとは、真逆の性格と才能と思われ、
水と油のようで難攻不落と思われたダイアナのターン。

1話分ではとうていそのプロセスを描き切れないと
脚本家は判断したんだろう。
2話掛けることで、無理のない自然な流れが生まれ、
そんなダイアナも遂に落とし信頼関係を築いた。

アンドリューまで登場させ、
その関係性の深化まで描いていることも非常に巧い。

しかもダイアナの慈愛溢れる本質まで判明。
彼女の人間的魅力も倍増した。

敵対するものも憎むべき存在として描いていないのも好印象。

とても後味が良く、微笑ましくホッコリ。

<印象的な19話でのロッテ&スーシィ>

アッコが無鉄砲にもダイアナを追いかけようとしたその時、
決して引き留めず、多くを語らず、必要なものをそっと差し出し、
信用して暖かく送り出す短いシーンがいい。
アッコの実力を認め、すっかり一番の理解者になってる様が微笑ましい。
{/netabare}
★ 第21話「ワガンディア」
{netabare}
<キャストの皆さんの、息も合った感情移入深い演技に魅了された>

今回で声優評価4.0⇒5.0に修正。

シリアスに話は進む。

シャリオとクロワの因縁の一端が明かされ
7つすべての言の葉の復活で得られるものをクロワが欲しているとわかる。

また、シャイニィロッドがアッコを選んだ理由もわかる気がした。

本質的には似た者同士のアッコとシャリオはソウルメイト。
世代を超えて固い絆で結ばれた二人は最終話で
何らかな奇跡を起こしてくれそうな予感がする。
ダイアナたちも大いに活躍しそう。
スーシィの「デレたか」の一言にクスッ。

7つ目、最後の言の葉の復活は過去においてシャリオは達成できなかった。
そのためにシャイニィシャリオであることを辞めて
名前まで変えて地味に目だない存在になってしまったのかもしれない。
そのあたりも今後どう描かれるのか。

シャリオが失敗したのなら、そう簡単にはいかなくて
アッコも相当苦労しそう。

課題、謎が明確なので次回も非常に楽しみだ。
{/netabare}
★ 第22話「シャリオとクロワ」
{netabare}
<アーシュラ先生の正体がばれる>

前回、アーシュラはアッコを庇い、
ワガンディアの花粉を浴びて空を飛べなくなってしまった。

しかし、アッコとアーシュラの試練はこれからが本番。

アーシュラは、本当はちゃんと伝えるつもりが思わぬ形で
シャリオ・デュノールであることがアッコにばれた。

それが結果的にアッコとの間に溝を生む。

<夢見る力を魔力に変える>

今までのアーシュラの正体ひた隠しの理由が明確に。

シャリオへの憧れだけが、
すべての活力の源だったアッコ。

クロワの、シャリオの真実の暴露のおかげで、
アッコの心は絶望に似た奈落の底まで突き落とされる。

当にヒロイン最大のピンチ!

果たして彼女は再び信じる心を取り戻し
言の葉を蘇らせることができるのか。

魔法は皆を喜ばせるために使うもの、
という信念を貫き通すことが出来るのか。

シンプルでベタで王道の展開ながら
キャラの魅力と相まって非常に面白い。

全25話なので残りは3話。
ドラマティックな盛り上がりを期待したいな。
{/netabare}
★ 第23話「Yesterday」
{netabare}
<感情移入させるポイントを絶対に外さない構成と脚本の魅力>

今までのエピソードの積み重ねは、
当初ダメダメで皆から馬鹿にされてたアッコが
皆から愛され、かけがえのない友になった過程そのもの。

ここまでずっと欠かさず観続けた
この作品を愛する視聴者にとっては
ロッテ達と同じようにアッコを心配してしまうだろう。

慈愛と尊敬の言霊でアッコを救ったダイアナ。
そんなダイアナだって19話、20話があればこそ
自分に足りない、素晴らしいものを持ってるアッコに
素直に敬意をはらえるのだと思う。

<若きシャリオの挫折描写も感情移入のポイント高い>

アッコは、若かりしき頃のシャリオと同じ。
私心なく、一途に魔法で人々を幸せにしたいという
純真な価値観だけが行動原理だった。
だから、シャイニィロッドに選ばれたのだろう。
21話ではぼんやりと、今回で明確に伝わった。

アッコの挫折からの立ち直りを1話で済ませたことは好印象。
ラストに向けて無駄なく必要なピースをさくさく埋めていく制作の手腕が見事。
出来上がったパズルは、きっと素晴らしい絵柄となって記憶に刻まれそうだ。
{/netabare}
★ 第24話「アルクトゥルスへの道」
{netabare}
今回は次回の25話とセットで最終話と言ってもいいと思う。
これなら、問題解決後の余韻も存分に味わえるラストが描けよう。

<シャリオ、カッケー!アッコ、まじ天使!>

ここまで一途に慕われるシャリオは幸せ。
シャリオとアッコは、前世からの深い縁に違いない。
師弟関係極まる二人の抱擁に感動でウルっ。

ベタな展開がこんなに心地良いとは!

スタッフたちのアイディアは多岐に渡り、
シャリオ渾身の戦いを彩る。

飛べなくなった設定が存分に活かされ、
長い髪をなびかせ必死にジャンプするシャリオ。

その素晴らしい身体能力は、峰不二子、ナウシカ...
過去に出会ったアニメの複数のヒロインのイメージと被る。

今まで魔法に頼っていたのに
何故あれだけの身体能力があるのかというツッコミは野暮というもの。
ここは素直に話に乗ったもん勝ちだ。

スターウォーズへのリスペクトか。
ライトセーバーっぽい武器が画的にいいアクセントに。

アッコの純真な気持ちは
7つ目の言の葉復活の決め手として
十分な説得力を持っていた。

<クロワの敗北はあっけなく訪れたものの・・・>

昨今の世界情勢の不穏さと絶妙にリンクしてる感。
絵空事でない緊迫感もあってヤバかった。

クロワはテクノロジー依存の人々の象徴か。
クロワは悪人ではないが、人は等しくクロワになり得ると伝わった。

怒り、いらだちの負の感情がもたらした機器の暴走。
クロワもすでに制御不能。
最後の○○○○は非常に生々しい。
今の日本を取り巻く情勢のタイミングでこう来るとは...
制作陣の勇気に感服した。

魔法は人類を救うための神々の恵み足り得るのか?
最大の危機が訪れ最後は如何に?

アニメは、今作の魔法の立場と一緒で
人に夢を与えてくれるもの。

この作品に限ってバッドエンドはあり得ない。
ハッピーエンドは見え見えだがそこがまた好い!

OPや今回登場した地面のシンボルマークに共通する、
三つ巴に組んだ腕は、人と人が信頼し助け合うことで
奇跡を初めて得るということなのだろう。

大勢の学友とシャリオが信頼し、協力してこそ奇跡は生まれ得るのだ。
{/netabare}
★ 第25話「言の葉の樹」
{netabare}
人々の憎悪の感情が集まって生み出された魔獣はミサイルと一体となった。
世界中にさらなる憎しみを拡散させ、完全なる自己破壊を達成するために。

<9人の魔女が一丸となることが現状打開の唯一の方法となる>

世界はミサイル迎撃に万策尽きた。
しかし周りがどんなに絶望感に囚われても我らがアッコは相変わらずだ。
「出来るよ!私たちなら止められる!!」
空気を一瞬で前向きなものに変える言の葉の魔法がアッコの最大の強み。

後は、ジェットコースターのような怒涛の展開。
制作陣の沢山のアイディアが詰まった作画と演出に魅了されるのみ。
アクションは台詞無くて作画だけでも面白い。

<世界中に広がる笑顔...>

ベタだが爽やかで希望溢れるラスト。
最終話で、世界中の子供たちに発信したい作品になった。
仮に日本の売り上げがいまいちでも
海外の売り上げが良ければ、続編も期待できよう。
その時には、シャリオのワガンディアの呪いも解けるに違いない。

ずっと飛べなかったアッコが、力むと全くダメなのに
リラックスして能天気な状態になることで
飛べたというオチがまたアッコらしくて微笑ましい。

多くの、このサイトのレビュアーがこの最終話を絶賛し
本作を名作認定している。
当方も全くの同感だ。

最終話で物語評価は5.0他で、全体評価を4.4を4.8に上げて更新した。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 33
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

バカは時々、凄いことをする

[文量→大盛り 内容→考察系]

劇場版などは観ておらず、ここからの視聴です(が、充分に楽しめました♪)。

[2017冬 個人内ランキング 4位]

【総括】
心、洗われるアニメでした。絵本のページをめくるだけでドキドキしていた頃の気持ちを思い出しました。

忘れていたモノがたくさん詰まってる、古くて新しい素敵なアニメ♪

昭和のレトロ感が漂う映像にテンポ。落ちこぼれ魔法使いの奮闘と成長を描いた王道のストーリー。それらは意図的に懐古的に作られているものの、そのクオリティは高く、十分に新しいアニメと言えます。

パッと見、子供向けのようですが、小ネタなど笑える部分も多くてストーリーも良く、何気に深みがあるので大人にもオススメできます。というか、老若男女が楽しめるTHE・アニメですね♪ このアニメを日曜の朝に流してほしい!

あと、前後期共に、OPの歌詞、メロディー、爽やかで前向きで好きです。EDもレトロ感があり、素敵♪

ちなみにレビュータイトルは、「のだめカンタービレ」で、「千秋真一」が「のだめ」を見て言った言葉です。「のだめ」にもピッタリだけど、アッコにもピッタリだと思いました♪ 「時々」というのがポイントですw

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
この作品には、アッコを中心とした、いくつかの対立軸が見える。

伝統を重んじるダイアナと、革新的な行動を繰り返すアッコ。その一方で、魔法(伝統技術)を愛するアッコと、科学(革新的な技術)を信じるクロワ。政治の(現実的な判断が求められる)世界に身を置くアンドリューと、魔法の(夢を追い求める)世界に身を置くアッコ。

一方で型に囚われない行動を占めすアッコが、一方では魔法に固執する。それは一見すればやや矛盾を孕むものの、多分アッコの中では筋が通っているのだろう。

先日、あるテレビ番組で、オリラジの中田さんが、「科学とは、解明された魔法である」と言っていた(テレパシー→電話・魔法の箒→飛行機 など)。それはそれで正しい認識だと思うけど、アッコの信念とは違う。

魔法が何かを為すための装置、道具に過ぎないのなら、それはいつか科学技術にとって変わられるのかもしれない。でも、「魔法そのものに価値を見出だすのなら、魔法が科学にとって変わられることはない」。

そんな強いメッセージが、優しく発せられている印象。少なくとも、アッコ自身はそう信じて突き進んでいる節があった。

多分アッコは、シャリオのショーと同じものを、ワイヤーやレーザー光線で再現しても、あそこまでは感動しなかったんじゃないかな。それは、魔法が、あくまで人の(内側からくる)力だから。

シャリオは確かにアッコから魔法の才能を奪ったが、もっと大きなもの、「夢みる力」「信じる力」を与えていた。そして、それこそが真の魔法であり、世界を変える力だった。

クロワが目指したのは、「世界(行動・環境)を変えることで、人(心・想い)を変えること」。シャリオやアッコが目指したのは、「人(心・想い)を変えることで、世界(行動・環境)を変えること」(若い日のシャリオは方法を間違えてしまうが)。

最終話。アッコとダイアナ。クロワとシャリオ。魔法と科学と政治。様々な対立が解消され、ひとつになった。正に大団円。あれ以上素敵なミサイル爆破シーンは知らない(笑)


「間抜けのアッコ」「不気味のスーシィ」「空気のロッテ」

現実の学校の教室でも、ともすれば隅に追いやられしまっているような少女達。しかし、周りがどんな目で見ようとも、彼女達自身は自分を信じ、互いを信じ合い、支え合っている(憎まれ口なんかも叩き合いながら♪)。そんな少女達が小さな力を出し合い、大きな事を成していこうとするのだから、心が踊る。

「何か成す者とは、歩み続ける愚者である。成せぬ者とは、歩みを止めた賢者である」

という言葉は、「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」の「セリカ=アルフォネア」の言葉だが、アッコ達にピッタリの言葉だと思う。

OPの爽やかな疾走感。安定した高レベルの作画(特にバトル)。熱さもギャグも感動も、ほどよくある1話完結ストーリー。落ちこぼれで視聴者の共感性が高い主人公。エロなし。なにより、夢に溢れる古典的な世界観。

魔法で何かをしたいのではなく、ただ魔法を使いたいだけだった女の子。それが徐々に自分のやりたいことを見つけていくという、実に王道な成長物語だった。

ホントに「誰にでも勧められる」良アニメ。なんか、「もう一度夢をみよう」と、思った。
{/netabare}

【余談(実は似ていると思う作品)】
{netabare}
この作品、私は「NARUTO」に似ていると感じました。NARUTOの初期~中期(ナルト少年時代)の感じ。

アッコは当然、ナルト(性格的にも、魔法の才能が吸われている点でも)。ダイアナは、サスケ。

シャリオはエロ仙人(アーシュラはイルカ先生)で、クロワは大蛇丸。スーシィはサクラでロッテはヒナタかな? 同室3人の関係性は「第3班」のようだったし、アマンダ・コンスタンツェ・ヤスミンカは、まるで「猪鹿蝶トリオ」のようw

ルーナノバは、この葉隠れのアカデミーって感じだしね。

いや、NARUTOをパクっているとかそんな無粋なことを言いたいのではないです。「ポイントを押さえた、実に王道な作品」だということです(両者とも)。

この作品にはどこか、少年漫画のような真っ直ぐさや熱血感、爽快さがありました。まあ、NARUTOに近ければ当然ですね♪
{/netabare}


【各話感想】
{netabare}
1話目
古くさい映像、好きですね、こういう作画。私は「リトルウィッチ」より先に「宇宙パトロールルルコ」を観ていたので、スーシィが出て来て嬉しかったw 主要キャラ3人の出会いと初めての冒険、なかなか盛りだくさんの初回でした。

2話目
ねるねるねるねw 展開が良いね。こっそりイタズラするスーシィが可愛い(笑) カードゲームにハマっていたから(初心者&劣等生でも)呪文を暗記していたというのは上手いな~と思った。

3話目
流星号、最後は自由になったんですね。爽やかな終わり方でした。

4話目
ロッテ回。アッコの逆ギレw アッコにとってのシャリオが、ロッテにとってのアナベルなんだね。ただのパロギャグ回かと思ったら、なかなか面白い展開に。スーシィ、キノコしか探してないw アッコとロッテの違い、なかなか深いな~と。

5話目
あれ、ドラゴンというよりワイバーンですな。なんだ? バトルも面白いじゃないか! 各キャラがちゃんと得意魔法使ってたし。ドラゴンが投資家w

6話目
崩れ落ちる通路を駆ける古典的シーン、久々に観た(笑) イケメン、マジ、イケメン(笑)

7話目
魔法の試験。試験範囲の意味も分からない(笑) パイシーズ先生、、、これ退学でもヌルイんじゃ(笑)

8話目
スーシィ回。なんか、テーマ性というか、メッセージ性が強い回だったな。これまでと、やや作風が違うかな。嫌いではない。

9話目
い、良い話しや。校長も良い味だしてる♪

10話目
惚れ薬(蜂)なんて、なんて古典的なw なんか、ラブコメの波動が(笑) あんな顔(ベルばら風)が、アンドリュー好みなのかなw この3人娘の恋ばなとか、なんか普通の中学生(いも)っぽくて良いね♪

11話目
いや~、スーシィの毒舌、いちいち好きだわw 熱いね。

12話目
アッコ達三人娘は、三人セットではなく、三者三様なのがまた良いね。なんか、すげぇ謂い話だった♪

13話目
現代魔法か。そういうジャンルもあるんだね。なんか、黒幕登場?

14話目
久々に全力バトル。ん? セカイ系に移行?

15話目
ネットw 遅い~ムリ~w シャールストレミングのパイかな? 相変わらずテンポが良いね。

16話目
サブキャラの使い方も上手いし、何気にバトル作画が良いよね、このアニメ。

17話目
アマンダ回。ここにきて、またサブキャラを活かしてくるか。

18話目
コンスタンツェ回。なんかこの、同期で同室の3人の通じあっている感じ、NARUTOっぽいな。まさかの巨大ロボw なんだ最後のコンスタンツェの笑顔、破壊力抜群か(笑)?

19話目
あれだけ色々あったダイアナを、本気で迷いなく止めるアッコは、らしいですね。ダイアナもシャリオファンだったってのは、良い設定だ。

20話目
しきたりは、破るためにある(笑) スーシィの毒に比べれば(笑) 最後は壮大で感動的。流石のバランス。この2話だけで映画をつくれそう。

21話目
アッコの根本にある、幼さがマイナス方向に出た話。クロワも、シャリオを殺しい程憎んでいるわけではないのですね。皮肉にも、憧れのシャリオから空を奪ってしまったアッコ。でも、引き継いだのは思い。そんな話でしたね。

22話目
政治の世界の話、過激なナショナリズムが描かれはじめましたね。これは意外な展開。実はアッコから魔力を吸いとったのがシャリオだったなんて……。

23話目
う~ん、ドリームヒューエルスピリットを使わせたのがクロワか。単純にクロワが悪い感じだね。

24話目
スターウォーズ(笑) シャリオは確かにアッコから魔法の才能を奪ったけれと、もっと大きな力、信じる心を与えていたのですね。

25話目
良い最終回だった。それ以上の言葉が、必要ですか?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

私が個人的に最も苦手なタイプの魔法もの

私の個人的な感想を一言でいえば、
《①シナリオや、②キャラの心情推移を、丁寧に追っていこうとすると、馬鹿を見てしまう類の作品》
・・・ということになりました。
でも、まあ、そういうことってあるよね。

同じ魔法ものでいうと去年見た『終末のイゼッタ』、それから魔法ものではありませんが特殊なSF設定のある『電脳コイル』あたりが、個人的に本作と同じような感想になった記憶があります。
(序盤である程度の期待感を抱かせたくせに、中盤からシナリオ等がどんどん微妙になり、終盤は最早どうでもいい話になってしまってガッカリした点が共通)。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点の感想
ワザとらしい作画や展開が、個人的にかなり苦手な部類の作品である。
このような作風の作品を、無条件に『まどマギ』『なのは』『CCさくら』等の上に置いてしまう人がいることに少しイラつく。
但し完走して本作の内実を確り見極めたいとは思う。
・第2話視聴終了時点の感想
ヒロインの魅力のなさは相変わらずだが、魔法学院の生活ということで、『レディジュエルペット』みたいな展開(前半の少女たちの成長物語を踏み台にして、後半からセカイ系に発展)になるのか?少しだけ期待感を持つ。
・第10話視聴終了時点の感想
やはりヒロインの性格や行動の安直さからくる魅力のなさにゲンナリする。
(同様に魔法系学園での修行込みのコメディものの良作『レディジュエルペット』(※個人評価 ★ 4.2)のヒロイン(ももな)と比較しての感想)
・第14話視聴終了時点の感想
ヒロイン(アッコ)の性格や行動の厚かましさに閉口してしまう(とくに妖精労働者のストライキ扇動は、やり過ぎ)。
アッコの性格や行動が、『おジヤ魔女どれみ』のどれみに何となく似ているので、同作品を好きな人にはお勧めできる作品なのかも?
・第18話視聴終了時点の感想
こんなとこで場違いな合体ロボットを出してくるとか・・・下らないギャグ・アニメになっていいの?
・第20話視聴終了時点の感想
ダイアナの叔母一家が分かり易い悪人達で、第18話のロボット出現と併せて“作品の格”をだいぶ下げてしまった印象。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作         TRIGGER / 吉成曜
監督         吉成曜
シリーズ構成     島田満
脚本         大塚雅彦(無印他)、島田満(映画他)、うえのきみこ、樋口七海、佐藤裕
キャラクターデザイン 吉成曜(原案・劇場版)、半田修平(TV版)
音楽         大島ミチル
アニメーション制作  TRIGGER{/netabare}


◆作品別評価

(1) アニメミライ版   ☆ 3.9
(2) 劇場版       ☆ 3.6
(3) TVシリーズ    × 3.4
-------------------------------------
 総合          ☆ 3.5


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回


======== リトルウィッチアカデミア (アニメミライ版) (2013年3月) ========

全1話 ☆ 3.9 {netabare}シャイニー・アルク発見、ドラゴン退治{/netabare}※約25分、作画・演出はいいけど、これだけでは何とも・・・


=== 映画 リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード (2015年10月) ===

全1話 ☆ 3.6 ※約55分、だからどうしたの?位の感想にしかならない・・・

主題歌 「Magic Parade」
挿入歌 「ふたつの夜」


========== リトルウィッチアカデミア (TVシリーズ) (2017年1-6月) ========

 - - - - - - - - OP 「Shiny Ray」、ED 「星を辿れば」 - - - - - - - -
{netabare}
第1話 新たなるはじまり ☆ シャリオの魔法ショー、アルクトゥルスの森とシャリオの魔法の杖、魔法学校入学
第2話 パピリオディア ★ 魔法学校の授業と生活(仲間たち)、記念樹とパピリオディアの蝶
第3話 Don't stop me now ★ 伝説の箒(流星号)、箒リレー ※ディズニー/ジブリ風の演出が個人的に苦手× 
第4話 ナイトフォール ☆ ロッテの大好きな小説の作家(アナベル)、古道具の精霊
第5話 ルーナノヴァと白い龍 ☆ 魔導石紛失、学園の財政危機 ※微妙な展開・・・
第6話 ポラリスの泉 ☆ アンドリュー(ハンブリッジ伯爵長子)来校、シャリオの祈り、アッコの願い
第7話 オレンジサブマリナー ★ 問題児アッコ、退学の危機 ※ギャクのツボが自分と完全にズレてる点は× 
第8話 眠れる夢のスーシィ × ※同上(単に奇を衒ったお騒がせ話にしか思えない) 
第9話 ブライトンベリーアンデッド紀行 ☆ ミランダ・ホルブルック校長のパパのアンデッド ※コメディパートがクドい×
第10話 蜂騒ぎ ☆ ハンブリッジ伯爵家パーティ、惚れ蜂の悪戯 ※スーシィ安直な便利屋キャラになってて×
第11話 ブルームーン ☆ 10年間消息不明のシャリオ、洞窟の亡霊、第2の言の葉の蘇り ※動きのある回だが分かり辛さは×
第12話 What you will ☆ 魔法祭の準備、ポラリスの泉再び
第13話 サムハインの魔法 ★ 魔法祭、バハロアの呪い、第3の言の葉の蘇り{/netabare}

 - - - - - - OP 「MIND CONDUCTOR」、ED 「透明な翼」 - - - - - -
{netabare}
第14話 ニューエイジマジック × 現代魔法の使い手(クロワ)赴任、妖精ストライキ、クロワの策謀開始 ※脚本の酷い回
第15話 チャリオット・オブ・ファイア ★ クロワとシャリオの因縁、狙いは世界改変魔法、アーシュラ先生との会話
第16話 ポホヨラの試練 × 4番目の言の葉、緑人間病 ※脚本が酷い回
第17話 アマンダ・オニール・アンド・ホーリー・グレイル ☆ エイプルトンの伝説の聖杯、アンドリュー久々登場回
第18話 空中大戦争スタンシップ × ワイルドハント(ゴーストを狩る集団)、ゴースト暴走 ※合体ロボット登場はさすがに場違い過ぎ
第19話 キャベンディッシュ ☆ ダイアナの退学・継嗣騒動、彼女の背負うもの
第20話 知性と感性 ☆ 続き、アッコとアンドリューの貢献、当主継承儀式の未達、5つ目の言の葉 ※見所はあるが脚本は粗雑×
第21話 ワガンディア ★ 6つ目の言の葉 ※シャリオとクロワの因縁が明かされる回だが、展開が遅すぎる点、そしてキャラの心情推移に説得力が不足な点は× 
第22話 シャリオとクロワ ☆ シャリオ身ばれ、ドリーム・フューエル・スピリット ※謎回収の中身がショボ過ぎる×
第23話 Yesterday ☆ シャリオの過去、ダイアナの過去、ノワール・フューエル・スピリット ※設定矛盾が目立つ回
第24話 アルクトゥルスへの道 × 市民暴動の発生、魔力の消滅、機械の暴走、最後の言の葉、世界改変魔法 ※最早どうでもいい話に・・・ 
第25話 言の葉の樹 × 魔獣の取り付いたミサイル ※ED「星を辿れば」{/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)6、☆(並回)13、×(疑問回)6 ※個人評価 × 3.4

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

76.4 2 TRIGGERでコミカルなアニメランキング2位
異能バトルは日常系のなかで(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (1345)
8374人が棚に入れました
俺を含めた文芸部の五人は半年前、とてつもない能力に目覚めた。 そして壮大なる学園異能バトルの世界へ足を踏み入れ――なかった! ? 「なんも起きねえのかよ! 」 異能に覚醒してみたものの、日常は完全無欠に平和だ。 世界を滅ぼす秘密機関などない! 異能戦争もない! 勇者も魔王もいやしないっ! だから俺たちはこの超級異能を、「黒炎の龍にヒゲ生やせたーっ! ! 」 気軽に無駄遣いすることに決めた。 だが異能バトルに憧れ続けた俺だけは、真なる戦いの刻が近づきつつあることを確信していた――。
神スキルとたわむれる何気ない日常。 だが、それだけじゃ終わらない新・異能バトル&ラブコメ、開幕! !

声優・キャラクター
岡本信彦、山崎はるか、早見沙織、種田梨沙、山下七海、寺島拓篤、福原香織、細谷佳正、名塚佳織、加藤英美里、諸星すみれ、浅野真澄、藤村歩、井口祐一、芹澤優、竹内良太、高木美佑、村川梨衣、原紗友里
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

厨二病の説明書 ~名シーンをもつアニメ~

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
厨二的な要素をネタにした、日常系ラブコメ。バトルもするので、盛りだくさんというか、中途半端というか。

私はこの作品に出会うまで、正直、「厨二病」という言葉を、分かったような分からないような感覚で使っていました。私らオッサンが中学生の時にはなかった言葉なんで(汗) でもこの作品を観て、「なるほど~、厨二病ってこういう人達のことを言うのか~」と正式に学んだので、こんなレビュータイトルにしましたw

このアニメ、作品自体のクオリティはそこまで高くなく、個人的には評価3なんだけど、とある名シーンがあり、そのシーンだけで評価を+1査定しています。ある意味伝説的なシーンなんで、アニメ好きで未視聴の方は、今後(色々な)アニメを語る上でも、ぜひネタバレなしで視聴して欲しいっすね♪


【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
作品全体でいくと、前半は、おバカラブコメ要素が強く、後半はシリアスバトル要素が強い。個人的には、前半のノリが好きだった。

基本的にはハーレムものなので、どのヒロインも可愛らしく描かれ、活躍の場もそれなりにあるが、中でも幼馴染の鳩子は別格だった。

本作の主人公は、厨二病を全面に押し出した、ウザくてイタイ人物だが(なのになぜモテるのかは置いといて)、そんな主人公を正面から受け止め、なんとか理解しようとしているいじらしさは、幼馴染ならではの萌えポイント。と思わせ、実は我慢して付き合っていたというのは、なかなか無い設定だと思う。

7話もかけて、そういう「我慢」の伏線を張り、一気に爆発させた、厨二病に関しての本音。この台詞そのものが、このアニメに対するスタンスを良く表している(厨二を無条件に受け入れるわけではないという)。これは、アニメ史なんてものがあったら、確実に残る名台詞だと思う。シンプルに、一気に話す台詞としては知っている限りでは断トツで一番長いし。しかも、もの凄い正論で、「よくぞ言ってくれた!」って思った。

また、この台詞をきっかけに、これまで、「鳩子だけは無条件に自分のことを理解し、認めてくれている」と、安心しきってた、甘えていた主人公が、鳩子の本当の気持ちに気づき、動揺し、自分を振り返り、鳩子を一人の異性として捉えていくようになる過程には説得力があり、とても良かったと思う。

では、その名台詞を全文載せておきたいと思う(長いからたたみます)。これを一気に言い切った、早見さんに、拍手! (あ~、この文を教科書に載せて、現役の中学生二年生にも見せてやりたいw)

{netabare}
「分かんない…分っかんないよ、寿くんの言ってる事は一つも分かんないよ!寿くんがいいって言ってるもの何がいいのか分かんないよ!分かんない、私には分かんないの!ブラッティって何がカッコいいの?血なんてイヤだよ痛いだけだよ!黒のどこがカッコいいの?クレイジーのどこがいいのか分かんない!罪深いってなんなの?罪があるのの何がいいの?犯罪者がカッコいいの?そもそも混沌てなに?カオスだからなんなの?闇ってなに?砕ければいいの?正義と悪だとなんで悪がいいの?何で悪いほうがいいの?悪いから悪じゃない!右腕がうずくと何でカッコいいの?自分の力が制御できない感じがたまらないって、何それただの間抜けな人じゃん!ちゃんと制御できるほうがカッコいいよ!立派だよ!普段は力を隠していると何が凄いの?そんなのタダの手抜きだよ!隠したりせず全力で取り組む人の方がカッコいいよ!どうして二つ名とか異名とかいろいろをつけるの?いっぱい呼び名があったて分かりにくいだけじゃん!英語でも何でもカタカナつけないでよ!覚えられないんだよ!鎮魂歌と書いてレクイエムって呼ばないでよ!禁忌って書いてタブーって読まないでよ!聖戦って書いてジハード読まないでよ!ギリシャ神話だとか聖書とか北欧神話とか日本神話とかちょっと調べたくらいでそういう話しないでよ!内容もちゃんと教えてくれなきゃ意味がわかんないよ!教えるならちゃんと教えてよ!神話に出てくる武器の説明されても楽しくないよ!グングニルもロンギヌスもエクスカリバーもデュランダルも天叢雲剣も意味不明だよ!何がカッコいいのか全然分かんない、他の用語も謎なんだよ!原罪とか十戒とか創世記とか黙示録とかアルマゲドンとか名前がいいだろってどういうこと?雰囲気で感じろとか言われても無理だよ!相対性理論とかシュレディンガーの猫とかバイオリン族とかちょっとネットで調べただけで知ったかぶらないでよ!中途半端に説明されてもちっとも分からないんだよ!ニーチェとかゲーテの言葉引用しないでよ!知らない人の言葉使われても何が言いたいのか全然わかんないんだよ!自分の言葉で語ってよ!お願いだから私に分かる事話してよ!厨二ってなんなの?厨二ってどういうことなの?分かんない分かんない分かんない分かんない分かんなーい!!寿くんの言う事は昔から何一つこれっぽちも分かんないんだよ!!!」
{/netabare}
……これって、厨二病を全否定しているように見えて、それでも理解したかったっていう、鳩子の愛情と優しさと悲しみが土台にあるからこそ、我慢して努力してきた時間が長いからこそ、生きている台詞なんだよね。多分、これと同じ台詞を、1話でいきなり言われたり、村人A的なモブに言われたって、ちっとも良い台詞じゃないんだろう。久しぶりに全文読んでみて、改めて、良いわ~、使い方上手いわ~と思った。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

異能バトルより日常系に軸足を置いた作品・・・という事ではないと思うんですけれど^^;

この作品の原作は未読ですが、キャスト発表ではやみんと種田さんが出演されると知った時から視聴を楽しみにしていた作品でした^^

物語ですが、泉光高校の文芸部に所属する5人が、ある日突然異能の力に目覚めてしまうのです。
果たして人が異能に突如目覚めるとどうなるのか・・・と切り込みたいところですが、異能を使わなければ皆んな普通の高校生・・・いつも通りの毎日なんですよね^^;
こうして異能の力を得たところから物語が動いていきます。

物語が動くといっても日常色が強く、どちらかというとキャラ重視の設定になっています。
そのため、文芸部に所属するキャラは個性派揃いです^^

まず、主人公でもある安藤 寿来(あんどう じゅらい)
wikiには「重度の厨二病を患っている」と書かれていましたが、まさにその通りだと思います^^;
でも、妙なところで1本筋が通っていて優しい性格の持ち主です・・・
物語の展開がハーレム系になるのも分かる気がしますし、それはそれで有りだと思うのですが・・・個人的には私の敵です(爆)
何故敵なのかは後述します。

二人目は神崎 灯代(かんざき ともよ)
自分が厨二病だった事を一生懸命隠しているのですが、安藤との対話を聞いていると、とても厨二病が過去系とは思えないほど知識が豊富なんですよね^^
安藤との何気ない対話でも、私には厨二病同士がのお互い知識を駆使して議論するとこうなるんだぁ・・・的に聞こえていました^^;
彼女は自分なりの目標を持ってその目標に向かって一生懸命に努力する姿勢を垣間見せてくれます。
だから嬉しい時にはしっかり喜ぶし、しっかり悔しがりもする・・・その姿はとても好印象でした。

三人目は櫛川 鳩子(くしかわ はとこ)
安藤の幼馴染ですが、厨二病は感染らなかったようです^^
ふんわりとした柔らかいイメージの彼女・・・この作品の中で私の一推しがこの鳩子ちゃんでした(//∇//)
なんといってもCVがはやみんというのが大きかったですね^^
はやみん演じる鳩子ちゃんが好きなのか・・・鳩子ちゃんを演じるはやみんが好きなのか・・・??
途中から完全に区別できなくなっていました(//∇//)
そんな鳩子ちゃんですが、一度だけ安藤に対してキレてしまうのです・・・
その前の二人のやり取りを見ていたらどう考えても安藤が無神経過ぎ・・・
でも鳩子ちゃん・・・キレながら泣いちゃうんです(;_;)
この鳩子ちゃんの涙に胸は痛むし・・・涙腺は全く抵抗できませんでした^^;
こんな良い娘・・・絶対泣かせちゃ駄目でしょ!
という事で、鳩子ちゃんを泣かせる安藤は私の敵です(//∇//)

四人目は高梨 彩弓(たかなし さゆみ)
文芸部の部長さんです。文武両道で常に冷静な彼女ですが、全体的に少し出番が少なかったような気が・・・^^;
CVが種田さんだっただけに期待していたのですが少し残念です^^;
もう少し彼女の気持ちの移り変わりを丁寧に描いて欲しかったですね^^

最後に姫木 千冬(ひめき ちふゆ)
小学生なのですが、放課後はいつも文芸部に入り浸っている彼女・・・
高校生の中に小学生がいるので、見た感じギャップがあるのですが、そのギャップがあるが故に彼女のキャラが際立っていたように思います^^
大切な思いに少しずつ気付いていく・・・小学生ならではの良さがあったと思います^^

この文芸部の5人は全員異能の持ち主・・・そして異能の持ち主は他にもいるようなのですが、全容は明らかになっていません。
原作が連載中だからだと思うのですが、バリバリの異能バトルが堪能できる・・・という訳ではありません。でも異能とバトルを直結させないこの作品の流れ・・・これはこれで有りなんだと思います

それと、アニメーション制作はTRIGGERさんです・・・最近の作品では「キルラキル」が記憶に新しいですけれど、そのキルラキルに登場していた満艦飾 マコちゃんが10話でチラッと登場してくれます^^
こういうちょっとしたサプライズって嬉しいですよね^^

1クール12話の作品でしたが、物語的には序章といったところなのdと思います。伏線が殆ど回収されていないので、続編の制作を期待しています♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 38
ネタバレ

プクミン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ヒロイン達がいい子達過ぎる

主人公は、よく中二病ごっこをやってますが、周りからは理解されません。そんなある日、突如、異能の力に目覚める。
という事から、物語が進みます。

原作見てないですが、アニメだけだとバトルシーンはほぼありません。異能の力もあまり使いません。
基本、文芸部にいる5人(小学生1名含む)を中心とした日常的な物語です。
ハーレムものと言ってもいいです。
主人公の良き理解者、幼馴染、先輩、後輩(小学生)と、視聴者の好みに合わせたヒロインが揃っています。

しかもみんな可愛いし、魅力的。
{netabare}
・神崎灯代
能力は時間を操る事で、止めたり遅くしたり早くしたりと、他の作品ならラスボスクラスの能力。
元厨二病で、現在は小説を書いていたりもする。元厨二病という事もあり、主人公の良き理解者であり、主人公に対して相談を持ち掛ける事もある。

・櫛川鳩子
能力は火、水、風、土、光(闇は無いよ)の属性を操る事が可能。外見とは裏腹に凄まじい火力の能力だっ!!
主人公の幼馴染で、途中のちょっとした回想シーンと会話から、主人公が助けられた的な事を言ってるけど詳細は不明。
ただ、厨二病の事を全く理解出来ず苦しんでいたり、主人公もそれが分かっているせいか、厨二病の話になると鳩子は蚊帳の外。

・高梨彩弓
能力は、本来あるべき姿に戻すという、小難しいもの。壊れた物を元に戻したり、人体の傷や怪我も元通り。
柔道と空手は黒帯で、勉強も出来るという、文武両道。
真面目な性格から、主人公との距離がヒロインの中では一番離れているが、他ヒロインが主人公との距離が近すぎるという感じもする。

・姫木千冬
貴重な小学生(ロリ枠)。
能力は何でも創り出せる。その為、部室内を別世界とも思えるような空間(広さも自在)に創り出したり、どこでもドアのようなものまで創り出せる。これまた他の作品ならラスボス級の能力。
小学生なので当然、文芸部の部員ではないが、良く(毎日?)文芸部に来る。時々謎めいた発言をするのも個性の1つ。
{/netabare}

で、こんな魅力的なヒロイン達から好意を寄せられてる主人公。

{netabare}
途中から、全く異能関係なく、恋愛パートに入るんだけど、見ていて思ったのが
「くそっ!こんな男のどこがいいんだよっ!」
これですっ!!

自己中な厨二病で周りを振り回し、女心にも気づかず、デリカシーの無い数々の発言。

特に7話。
主人公宅の親が不在の為、
姉から鳩子に飯を作って貰おう→主人公頼んでみるか→鳩子あっさりOK。
そして、料理をしてる最中に灯代から小説(厨二病設定)の相談のやり取りをやっていたが、鳩子が気になって聞いて来るが、
主人公「どうせお前にはわかんねぇーだろ」
鳩子「…(ぶちぎれ)わかんないよっ!!わかんないよっ!!右手が疼くと何でかっこいいの?普段は力を隠していると何が凄いの?どうして二つ名とか異名とか――」(やめてー)
あーあ、鳩子ちゃん泣いて走って行っちゃったよ。
挙句、部員を巻き込んで探すが、ここで主人公が今更弱音を吐いて、灯代からビンタを頂いて(ありがとうございますっ!)
灯代「このヘタレ野郎!」
と説教される。

「そうだそうだー!!こんなヘタレ野郎なんてどうでもいいから、女の子同士でキャッキャウフフしようぜぇ~!!」
って思いました。
{/netabare}

全体的には、普通に面白い内容でした。
キャラ評価だけなら4.5なんですが、主人公の酷さをマイナスした結果、4.0にしました。
一風変わった日常系、一風変わった異能系といった感じです。
ストーリーは中途半端な感じに終わってるので、良く分かりません。
日常系+ラブコメ、という感じだと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

67.4 3 TRIGGERでコミカルなアニメランキング3位
リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード(アニメ映画)

2015年10月9日
★★★★☆ 3.9 (177)
1033人が棚に入れました
幼い頃に見た魔女・シャイニィシャリオのショーで魔法の魅力を知り、伝統ある魔女育成名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学したアッコ。
騒動ばかり起こしているアッコと、友人で世話役のロッテ、皮肉屋のスーシィの3人は、罰として魔女狩りの歴史を再現したパレードに参加させられることに!
同じく問題児グループのアマンダたち3人と一緒にパレードを成功させなければ、落第決定。
しかしどうせなら、シャイニィシャリオのショーのように思いっきりハッピーなものにしたい!!
街全体を巻き込んだ、アッコたちの魔法仕掛けのパレードが動き出す──。

声優・キャラクター
潘めぐみ、折笠富美子、村瀬迪与、日笠陽子、志田有彩、村川梨衣、上田麗奈、日髙のり子
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

“THE HAPPYTINE 計画”!魔法が素敵なものだって、みんなに知ってもらいたい♪

2013年に公開された“アニメミライ”の1つ、
「リトルウィッチアカデミア」。

その続編として、
2015年に公開されたのがこの作品です。

DVDには2作同時に収録されているので、
先に前作から観ることをおすすめします。

前作は30分、
本作は1時間ほどの作品です。

ちなみに、2017年のTVシリーズは本作の続編ではなく、
完全新作だそうです。(私はまだ観ていません。)


● ストーリー
魔法学校の生徒であるアッコ、ロッテ、スーシィ。

彼女たちは学校でよく騒ぎを起こしていた。

罰として、ふもとの街で行われるお祭りの、
魔女パレードを成功させるよう命じられる。

魔女パレードは魔女狩りを模したパレードで、
どう見ても楽しそうなものではない。

他の問題児3人が加わり、
パレードの計画を考え始めた。


標準的な映画と比べると短い時間ですが、
中身に関して物足りなく思うことはありませんでした。

テンポよく話が進むので、
むしろこの時間でよかったなと思います。


話のオチからエンドロールへ。

この時の気持ちって映画の感想に大きく影響すると思うのですが、
いやーとても清々しくて満足度の高い終わりでした。


≪ うまい!空気作り ≫

アッコは幼い頃に観た魔法への憧れが強く、
魔法に対して“かっこいい”という明るい印象を持っています。

そんなアッコのキャラが
とても大切にされているような気がします。

様々なハプニングが起こり、
ピンチに立たされることも。

しかし、
ピンチが嫌な緊張感になることは決してない。

なんかむしろ「もっとやれー!」な楽しさw

それはキャラたちが意図的に作った空気なのですが、
それがそのまま作品の空気になっちゃうんですね。

空気がいいから、
この作品に対して悪い印象を抱きにくい。

結構荒いんですけどねえ、脚本w
{netabare}
・街が破壊されているのに演出だと信じてうろたえない市民。
 演出だとしても相当派手に破壊されてますけど…。笑

・すごく難しいと言ってた高等魔法を、 あっさり使えてしまう3人。
 火事場の馬鹿力ってやつ?いやいや無理あるだろ。笑
{/netabare}

魔法っていいな~と純粋な気持ちで憧れちゃいます♪


≪ 物語を動かしていたのは悪ガキたちだった ≫

魔女をバカにしている街の悪ガキたち。

物語が展開するときにまず動くのが、
この悪ガキたちなのです。

メインキャラ以外のキャラが物語の舵を切ることで、
物語に意外性が生まれる。予想しなかった方向へ物語が動く。

この作品の楽しいところの一つに、
そういう“一筋縄でいかないところ”もあると思います^^


● キャラクター
私、どうもアッコが好きになれなくて。

自分がやりたいことしか考えてなくて、
それがすべて正義だと思っていて、
平気で周りを振り回す。

にぎやかで明るいキャラだけど、

周りの人たちの気持ちを何も考えず、
自分がやりたいことだけに一直線な姿には高い好感は持てない…。

夢は思い描く。しかし口だけで自分が努力をすることもない。

何か不都合があれば、
周りのせいにしたり、わかってくれない人を悪く言う。

…ほら、アッコ最低な主人公じゃない?笑


しかし、そんなアッコを私に見捨てさせない存在がありました。
2人の親友、ロッテとスーシィです。

特に終盤のロッテの台詞がすごくて。

アッコ:
「{netabare} ごめんね。いつも自分勝手で、ロッテの気持ち考えないで。 {/netabare}」

ロッテ:
「{netabare} いいの。だからアッコは、私ができないことができるの。前を向いてどんどんやりたい方に進んでいくの。それがアッコだよ。 {/netabare}」

アッコの悪いところを全部わかっていて、
それでも悪いところじゃなくて、よいところを大切にしているんだな~と、

なんて懐が深い人たちなんだと、感激しました。

ロッテのこの台詞が、
アッコというキャラをすべて表している。

「アッコが腹立つんだよね。」なんて思っていた自分は、
なんて歪んでいると思いました。反省。笑


● 音楽
【 主題歌「Magic Parade」/ 大原ゆい子 】

この主題歌好き♪

爽やかでキラキラしていて…
私の好みです^^


● まとめ
私の中では珍しく、
「キャラに好感は持てないが、物語は好き」な作品でした。

手描きのぬくもりが伝わってくる丁寧な作画も好きでした。

アッコの自分押し付けな行動は好きではないけど、
夢を恥じない一直線な姿は見習いたいな。

テレビシリーズも観たいと思います♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「忘れないで、信じる心があなたの魔法よ」

この作品は、2015年10月に劇場公開された作品ですが、実はこの作品には前日譚に位置付けられる作品があるんです。
2013年の「アニメミライ2013」で公開され、2014年の1月からレンタルが開始されている「リトルウィッチアカデミア」という作品です。
収録時間は26分なので普通にアニメ作品1話分に相当する尺となっていますが、作品自体が登録されていないので、合わせてレビューを記載したいと思います。

この物語の主人公は、日本人のアッコ…彼女は幼い頃に魔女シャイニィシャリオの煌びやかな魔法に憧れて、魔法家系でもないのにヨーロッパの魔法学校に入学した女の子です。
でも魔法使いを目指す者の多くは魔女の血筋を持つ者が圧倒的に多く、一般家庭育ちのアッコは言わば落ちこぼれ組…
それでも憧れの魔女に近づくため希望を持ち続ける…そんな女の子です。

「リトルウィッチアカデミア」では地下迷宮探索の実習中に、アッコはシャイニィシャリオの杖…シャイニィロッドを見つけるのです…本来そのロッドは2度と輝きを取り戻せないと言われていましたが、アッコがそのロッドを手にした途端にロッドが輝きだしたんです。
でもその実習では、同時に古のドラゴンの封印が解かれていました。
ドラゴンが地下迷宮から地上に出てきた事で学校は大混乱…
ですが、これまでろくに魔法の使えなかったアッコがシャイニィロッドを手に魔法使いの片鱗を見せてくれる…
こんな物語が描かれています。

一方、本作ではアッコ、ロッテ、スーシィの仲良し3人組は、仲が良すぎる反面、自由気ままな授業態度がそのままみんなの迷惑になっていて、その態度は一向に改善されません。
そんな3人に痺れを切らせた先生は、アッコを含めた問題児6人にこの街の伝統行事である「魔女パレード」への参加を命じるのです。
でもその魔女パレードとは名ばかりで、実質的には昔行使されていた魔女狩りを、学校の生徒を魔女に見立てて再現したお祭りだったんです。

「どうせパレードを見てもらうなら、見に来てくれた人が笑顔になれるようなパレードにしたい」
アッコらはこう考えて物語が動いていきます。

作風は、一目見てTRIGGERさんだと分かるくらい、キャラの勢いや躍動感など表現の特徴がしっかり捉えられています。
「お客様を喜ばせたい」
シャイニィシャリオに憧れるアッコなら当然の発想だと思います。

でも何故、魔女狩りを再現したお祭りが街の伝統行事として今でも続いているのか…
学校の外では魔法使用に限界があり、学校の中の様にうまく魔法を使えない事も後押しして事はそんなに単純には運ばないんです。
結果的に実現不可能な議論を堂々巡りさせた成れの果てで待っているのは亀裂しかありませんでした。

でもアッコは諦めません。
何故なら、ここで自分が諦めたらもう「狩られる」事しか選択できなくなるから…
彼女のありったけの知恵と時間を絞り出した「彼女らしさ」は迫力満点です。

それとこの作品の魅力は豊かな表情を持ち合わせたキャラデザだと思います。
TRIGGERさんのキャラは喜怒哀楽が全身で表現されていますが、それがまた作風にピッタリなんですよね…
それに所狭しとキャラが画面一杯使って動き回るのも見ていて楽しいと思います。
「綺麗」とか「汚い」という尺度で測れないこの作品のキャラも十分魅力的だったと思います。

完走して言える事…それは2017年冬アニメで放送予定の「リトルウィッチアカデミア」には十分期待できる、といったところでしょうか…
「キルラキル」でも同じ事を感じましたが、この作品も躍動感が半端ありません。
90分弱の作品なのですが、タイトルに相応しい内容だったと思います。

もし、現在放送中の作品を見て過去作が気になった方は、視聴をお勧めできる作品だと思いました。
引き続き、2017年冬アニメの放送を視聴します。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

【これがTRIGGERの本気!】アッコに勇気付けられ、ロッテに泣かされ、スーシィに爆笑させられる【超豪華スタッフによるネ申作画と新しいアニメの作り方!】

2013年度アニメミライに採用されたTRIGGERの短編作品『リトルウィッチアカデミア』の続編で長篇作品です


舞台は魔女を養成する名門、ルーナノヴァ魔法学校
幼い頃に観た魔法ショーへの憧れが忘れられず魔女を目指す問題児、アッコとその友達たちが巻きこすドタバタファンタジー
街で開かれるお祭りのパレードに参加することになったアッコとその友達たち
しかしパレードは魔女狩りを再現した陰険なもので、ルーナノヴァでは忌み嫌われていて問題児達へのペナルティ的な側面が強すぎた
アッコは魔女の悪いイメージを払拭すべく、ハッピータイム計画なる明るく楽しいパレードを企てるが友達たちとの折り合いが付かず一人空回りしていく・・・


上映前に30分の前作が流れ、その後に60分の本作が流れるので全くの予備知識無しでもオーケーb
魔女っ子ファンタジー、歯に衣着せぬキレたギャグ、ドタバタマジックアクションがお好きな方は是非チェックしていただきたい!
新たに加わった新キャラも魅力的でしたが、折笠富美子さんの歌声が久々に聴けたのには思わずホロっときちゃいましたね


監督は超天才アニメーター、弟成こと吉成曜
前作は新人の育成が主目的でしたが(と、いっても凄い新人さんたちでしたがw)今作では現在のTRIGGERを代表する夢のような作画メンバーが一堂に集結
だから作画クオリティはめちゃくちゃ高いです!
『キルラキル』とか好きな人にもオススメします


実は今作が制作されるまでの経緯が特に面白いんです


アニメミライ2013のプロジェクト終了後、YouTubeで公開され大きな反響を呼んだ前作
すぐさま続編が企画されましたが、続編制作を成立するための資金調達としてクラウドファンディングで15万ドルも集めなくてはいけなかったんです
記憶が確かなら、日本のアニメがクラウドファンディングで制作費を調達するのは初めての試みだったはず
YouTubeでの英語字幕付きの公開も助けになり、特に海外からの熱いエールと応募があって目標を遥かに超す62万5518ドルが集まりました


丸2年の歳月を経て完成した本作の先行上映は、あえてアメリカ最大のアニメファンイベント、AnimeExipo2015で行われ4000人の観衆からスタンディングオベーションが巻き起こったそうです
そんなこんなで満を持しての国内凱旋ってわけ


これは本当に凄いことです
【日本のアニメをお金を払ってでも観たい】という海外の方々が本当に沢山いるんだってことをこの作品が証明してみせたわけですよ
と同時に、一見して無謀なオリジナルアニメ企画にもクラウドファンディングという形でなら直接消費者から制作者へエールを送れる、という可能性を示したのです


ずばりアニメの新しい制作スタイルを確立した歴史的一作と言えるでしょうb

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
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