J.C.STAFFで秘密なおすすめアニメランキング 9

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのJ.C.STAFFで秘密な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月30日の時点で一番のJ.C.STAFFで秘密なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.3 1 J.C.STAFFで秘密なアニメランキング1位
藍より青し(TVアニメ動画)

2002年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (378)
2231人が棚に入れました
『藍より青し』は文月晃原作の漫画作品。またこれをもとにした、テレビアニメ、小説、ゲームなども指す。略称は藍青。
【ストーリー】明立大学に籍を置く平凡な大学生・花菱薫は、花菱財閥総裁・花菱優二を父に持つ、花菱財閥次期当主となる人間だった。幼少の頃から花菱家当主になるために、限りなく虐待に近い「帝王教育」を施されるようになったために、薫はそんな花菱を嫌い大学入学を機に花菱との縁を切り花菱家を出て行った。
そんなある日の学校の帰り道、和服の少女・桜庭葵に出会う。彼女は、幼い頃から想い続けている許婚を探しており…。

声優・キャラクター
川澄綾子、保志総一朗、平松晶子、ゆきのさつき、水橋かおり、成田紗矢香、桃井はるこ

etBQv64956 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ストーリーは良いけど最後はしっかり決めて欲しかった

恋愛ハーレムアニメ
主人公とヒロインの関係が良かったけど
2期の最後ぐらいは結婚して結婚生活を見せて欲しかった
2期はネタ不足と分かるようなヒドイ内容だった
それなら1期の最後で主人公とヒロインが結婚して
2期からは結婚生活の内容にした方が良かった
サブヒロインのキャラクターは良かったけど
ティナの容姿からのコテコテの博多弁は
最後まで違和感があり慣れなかったし声も違和感があった
主人公とヒロインが一回もケンカしていないのがおかしい
最後はモヤモヤで終わったからその終わり方は違うと思った
無駄な2期だった

投稿 : 2025/01/25
♥ : 1

tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

幸せ過ぎて息が詰まるかも

主人公,花菱薫は,突然の和風着物姿での「許嫁」の
葵さん出現で,あたふたするものの,
基本路線は二人の「純愛もの」です。

(コメディの中心)ティナ・フォスターをはじめ,
ほかにもたくさんの女性が主人公を取り囲むものの
ヒロイン葵さんの方は,「大家」という立場を崩さず,

かつ「許嫁」としての
主張と行動を「陰ながら」貫きます。

ヒロイン葵さんが,「幼馴染」の主人公を,
三つ子の魂百までとばかりに,
見た目以上に気丈で強く,
一途に,主人公花菱薫を想っているのが,
このストーリーの良さを支えています。

主人公の花菱薫も,ハーレム状態にもかかわらず,
「人の好さ」から周りとの適当な距離を置きながら,
ヒロイン一筋で,好感が持てます。

花菱薫自身の,家柄の問題も乗り越え
父との確執にも心の整理をつけ,

花菱薫は,ヒロイン,葵さんの実家に,
まで乗り込んでいって,見合いを破断にさせるなど
勇気のある面を持ち合わせています。

自分だったら,あまりにも尽くされてしまうのは,
息が詰まるかもしれないなあ,
とぜいたくな悩みを持つかもしれません。

男性目線でも,女性目線でも見られて
ほのぼのとなる珍しい作品ですし,

純愛ラブコメとしては王道物なので,
ラブコメ好きな人には,ぜひお勧めします。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

青は藍より出でて藍より青し

この作品の原作は未読です。
あにこれ入会初期に視聴して放置しっ放しだった作品の一つです。
dアニメで視聴できることに気付き、再度視聴しました。


大学生・花菱薫は、和服姿の少女・桜庭葵と出会う。

その少女・葵は18年間想い続けてきた男性に会いにきたという。

一見して都会に不慣れな葵を放っておけず人探しを手伝う薫は、
彼女の想い人が自分だということに気付く。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

兎にも角にも和服の似合うヒロインである葵ちゃんの一途さを全集中で愛でる作品です。
と、今更私がそんなこと言わなくても周知の事実かと思っていましたが、2021年1月時点で、あにこれの総合得点67.8点、感想・評価357件、棚に入れた2121人、ランキング1687位と以外に低い数値にビックリ…

2002年に放送された作品なので、もっと評価されているとばかり思っていました。

ヒロインの葵ちゃんは、主人公で元許婚の花菱薫のことを幼いころからずっと想い続けてきました。
彼を心底愛しており、彼女が花嫁修業の研鑽を積み重ねるのも少しでも彼に相応しい妻になりたいから…
この想いと言動には微塵のブレもありませんでした。
葵ちゃんの一途さには清々しさを感じるくらいです。

そんな葵ちゃんのお相手である花菱薫は、花菱財閥の次期当主として育てられていた幼い頃に葵ちゃんに出会い、家同士が決めた婚約相手となりましたが、花菱家内での紆余曲折を経て薫は家を飛び出し勘当され、縁談も白紙になってしまったのでした。

形の上では縁談が破談になってしまったので、薫が葵ちゃんとの約束を違えたことになります。
でも、そう選択せざるを得ない理由があったのも事実です。
彼自身、流されやすく断れず押し切られる面も多々ありましたが、基本的に優しいんですよね。
それに寂しさを知っているから、相手にそれを感じさせないよう自然に振る舞うんです。
これがモテない訳ありませんよね。
だから、みんなで一緒に過ごす桜庭館は、半分薫のハーレム状態でしたから…

それと、あにこれ入会初期に視聴した時には気付きませんでしたが、キャストが素晴らしいんです。
ヒロインの桜庭葵ちゃんのCVは川澄綾子さん、元気いっぱいのティナ・フォスターのCVは、「フルメタル・パニック!」の千鳥かなめを演じた雪乃五月さん、桜庭館にハウスキーパーとして住み込んで暮らしている水無月妙子のCVは水橋かおりさんなんです。
いやぁ、2度目の視聴となる今回は耳が幸せで仕方ありませんでしたよ。

今の作品と比べると若干古さは感じられますし、画面も16:9ではありませんが、葵ちゃんの一途さには今でも十分キュンキュンできる作品でした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、石田燿子さんの「永遠の花」
エンディングテーマは、the Indigoさんの「名も知れぬ花」
私の中で「石田=ストパン」の図式が出来上がっていましたが、この作品の楽曲も歌われていたんですね。

2クール全24話の物語でした。
久々に視聴しましたが、内容を忘れている部分が多く、新たな発見がいくつもありました。
引き続き、第2期〜縁〜を視聴したいと思います。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 14

76.1 2 J.C.STAFFで秘密なアニメランキング2位
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (687)
3785人が棚に入れました
【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタイン。最強と名高い女剣士は今日も仲間たちと共に、広大な地下迷宮『ダンジョン』へと繰り出していく。様々な謎と脅威が襲いかかる深層域で、アイズが風を呼び、迷宮の闇へと一閃を刻む! 迷宮都市オラリオの地で、それぞれの物語が今、鮮烈に交差する! これは、強さを求め続ける少女と、その眷族の物語。

声優・キャラクター
大西沙織、木村珠莉、村川梨衣、高橋未奈美
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

『ダンまち』本編を見てからじゃないと面白くないかも?

原作未読。最終話まで視聴。
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のスピンオフ作品。
本編のアニメ『ダンまち』は視聴済み。

アイズとレフィーヤのダブルヒロインを中心に、ロキ・ファミリアの面々の成長を描いた作品。

本編の『ダンまち』では、ほとんど出番の無かったレフィーヤの主役抜擢は面白いと思った。
ただし、レフィーヤのアイズに対する百合感情が余計だったかな?
憧れの感情はアリだと思うけど、個人的に百合はちょっと苦手です・・・。
ちょっとウジウジした性格もマイナス要素でしたが、後半、しっかりと成長が描かれていて良かった。
本編の『ダンまち』もそうだけど、登場人物の成長を描くのが上手い作品だと思った。
単純な主人公最強系ではなく、主人公が成長して最強へ近付いていく系。

最終12話のバトルシーンは、皆それぞれに見せ場が用意されていて良かった。
{netabare}絶望的な状況から、団長の一言で全員が奮い立つ場面。
ガレスの身を挺した中央突破の場面。
そしてレフィーヤがアイズを救う場面。{/netabare}
やはり、個人的にバトルシーンは盛り上がる。

『本編のあの場面の裏側ではこんな事が・・・』的な楽しみ方が、この作品のもう一つの魅力。
たまに出てくるベルくんと紐神様に、なぜか癒される作品。

多分、『ダンまち』本編を見てからのほうが楽しめると思います。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 45

いずち さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ロキ・ファミリア視点で見れるダンまち

だんまちと時間系列が全く一緒なので、ダンまちで5層までミノタウロスがやってきた経緯や、
マインドダウンで倒れてるベルを介抱してたアイズの服がボロボロだった理由がわかります。

わずかレベル1でミノタウロスを打ち破ったベルの姿に感化されたロキ・ファミリア一行が鼓舞し、
強敵に立ち向かっていく姿が印象的でした。

ダンまちがベルの成長記録なら本作はロキ・ファミリア全体(特にレフィーヤ)の成長記録ですね

投稿 : 2025/01/25
♥ : 3
ネタバレ

プクミン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

アイズ視点での話

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』はベルが主人公だったが、この外伝はその物語に出て来たアイズが主人公であり、彼女視点でどうなっていたかの話。

トップクラスの冒険者という事もあり、バトル内容は派手。
ベルがあんなことや、こんな事をしている間、アイズ達はこういう事をやっていたんだよ!?
武器だって結構壊れたりするんだよ?
というのが良く分かる内容。

無印との違いは、やはりパーティーで戦っているというところ。
あとは街やダンジョンで最近起こっている事件の真相を確かめようと、ロキファミリアが動いているところが目立っていた。
物語としても、内容面も、この外伝の方が個人的には好きになれました。

ただ、最後の方はアイズ達のパーティーの強さに合わせた敵が出て来て、ひたすらバトルで内容が薄れた印象。
それとアイズに付きまとう『レフィーヤ』というエルフの少女。
こんなの無印に出てたっけ?
以下、このキャラに対する個人的感想。
{netabare}
早く詠唱して魔法撃てよ~!!
役立たず!!どうしてこれでレベル3なの?
偉業とか何かやらないとレベルって上がらないのに、こんなんで良くレベル3になれたね?どうやってレベル3になったの?
妄想多すぎ、アイズの心配しすぎ、まずは自分の心配をしてくれ!!

それでも少しは成長し、最後の方ではみんなを守ったりもするが、あれだけ訓練やらアドバイスやら受けて、やっと一人でも詠唱して魔法が使えるようになったっ!おめでとう!!
何という半人前!!
{/netabare}
ファミリア同士にも敵対関係があったり、中立があったりと、無印では知りえなかった情報が盛りだくさん。
それでも謎がまだ残ってるけどね。

ここが謎い!!
{netabare}
・ダンジョンってこのオラトリアにしかないの?
・59階層まで潜って来たけど、何階層まであるの?
・神って強いの?死ぬの?
・レベル7の人が出て来たけど、レベル上限っていくつなの?
・真相を暴いて黒幕が分かったところで、黒幕が神ならその神をどうするの?神って裁けるの?
{/netabare}

取り合えず、無印と合わせてみると、色々補完出来る情報が多く2期も楽しみになりました。
無印が面白かった人にはオススメ。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 22

75.3 3 J.C.STAFFで秘密なアニメランキング3位
彼氏彼女の事情(TVアニメ動画)

1998年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (605)
3657人が棚に入れました
県内随一の進学校である県立北栄高校の一年生、宮沢雪野は自他共に認める成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗の優等生。しかし彼女の実態は虚栄心の塊で、賞賛を浴びる為だけに日々たゆまぬ努力をこなし優等生を演じていたのだった。ところが同級生の有馬総一郎は、雪野の念願だった新入生総代をさらったうえに美形で運動神経に優れ性格も良い、人に好かれるタイプだった。そんな総一郎に激しい対抗心を燃やす雪野だったが、ひょんなことから彼に自分の正体を知られてしまう。脅されていいように利用されるうち雪野は、総一郎もまた自らを演じていた事を知るのだった・・。

声優・キャラクター
榎本温子、鈴木千尋、野田順子、私市淳、新谷真弓、草尾毅、小山裕香、渡辺由紀、山本麻里安

shisune さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

His and Her Circumstances

私は小学校2年生のときに、年の離れた姉とリアルタイムでみていました。
低学年がみるようなアニメではありませんが(笑。

大学受験が終わって暇になったとき、ふと思い出して見直しました。
演出の仕方が特別で、実写の白黒写真をつなぎ合わせたり、
自分たちがよく見ている何気ないものの描写が多かったり、
このアニメが実際にあった話なんじゃないか、と思わせる演出は今でも忘れません。
あとEDも印象的です。

一括すると…ラブコメですかね。アニメはだいぶコメより。
夏休みに遊びに行く話は何回見てもおもしろいです。(友情!!)
少女マンガ原作ですから、心理の移り変わりが見所です。
自分の中のドロドロの部分に気づき、人との付き合い方を考える。
そうした各キャラクターの事情を、リアリティに感じさせる演出は、すばらしい。

悪い点は、完結してないこと。それと無駄に多い総集編だと思います。
監督がコロコロかわったのか、わかりませんが、何度もまとめを見せられても…。
私はいっぺんに見てしまったんでとても無駄に感じました。
最終話は、なんで?ってかんじでした。これから見る人はあんまし期待しない方がいいかも。

気になって、原作であるマンガを全部読んじゃいました。原作の最後はいい感じです。
後日談があるので、すごく私のタイプの終わり方でした。

なんといっても音楽は最高。エヴァでおなじみの庵野秀明、鷺巣詩郎の二人のタッグ。
小学2年と、小さいながらにもすごく記憶に残る、良曲ばかり。ヱヴァ破にも使われるほど。
テレビ番組でもよく使われてますし(特に報道番組)。
きっと庵野監督はカレカノの曲が好きなんだと思います。
暗中模索、天下泰平、主客転倒、だいすきです。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 7
ネタバレ

Zel さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

愛は広がっていくものだから・・・

1998年放映作品
2クール全26話

GAINAXが庵野監督で送り出した名作
原作が神なのに加えて制作陣も超A級とくれば面白くない訳がない
第一話からグッと惹きこまれる展開
コメディ部分は本気で大爆笑できる!ちょっとおもしろ過ぎて外での鑑賞は要注意です!
しかし本筋は繊細なテーマを扱っており、学園青春物としても最高級の仕上がりとなってます
笑いあり、感動ありで今観ても十分素晴らしい作品

個人的に印象に残るエピソードは、主人公雪野の父:洋之と幼馴染だった母:都香の小学校から中学にかけての過去のお話

※少しだけネタバレになるから一応隠します。でも本編に差支えは殆ど無いと思うので、作品の雰囲気掴みたい方はどうぞ。

{netabare} 幼い頃に両親を亡くした洋之にたくさんの愛情をかけて育ててくれた祖父が洋之が中学の卒業式に亡くなるシーン

泣き崩れる洋之
「年寄りと暮らすのはなにか切ない。
老いとともに、ただただどこまでも優しくなってゆくじいさんが切なくて。
いつの頃からか強く思うようになった。早く大人になりたいって。大人になって稼いでじいさんに恩返ししてあげたいって。
どうして間に合わなかったんだろう…ッ!
あんなに愛していたのに、なにもできなかった…ッ!!」

都香は微笑みながら洋之に応える
「おじいさんはとっても幸せだったよ。ヒロちゃんが、ただこの世に生まれてきてくれただけで、充分満たされるくらいに。きっと、愛はそれほど深いんだよ」{/netabare}


号泣できます
本当に台詞がひとつひとつ心に響く
キャラデザも作画も素晴らしい
そして声優陣が本当にいい仕事してます

後半庵野監督が監督を降りて少しカオスな展開になってしまったのが悔やまれてならない
最後までしっかりやって綺麗に完結させてくれれば伝説のアニメになったかも知れぬのに…
しかしそれを差し引いても観る価値120%あるので未視聴の方は是非観て見て欲しい作品です

余談ですが、この作品の劇中音楽が「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」にて使用されてます
初めて「破」を劇場で鑑賞した時思わずニヤリとしてしまいましたw


主人公の雪野と総一郎
雪野は榎本温子さん
総一郎は鈴木千尋さん

雪野の妹の2人月野と花野
月野は渡邊由紀さん
花野は山本麻里安さん

雪野の友達
つばさ役の新谷真弓さん
椿役の千葉紗子さん
りか役の福井裕佳梨さん

作品の中核を担う上記声優陣は全員「彼氏彼女の事情」がアニメ声優デビュー作品です
庵野監督の考えで大規模なオーディションを実施して募った
今では有名声優になっている人もたくさんいます!

投稿 : 2025/01/25
♥ : 29

コイコイ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

GAINAX + 少女マンガ = 神アニメ化!

「新世紀エヴァンゲリオン」でおなじみのGAINAX。
そのエヴァが終了後、次にテレビアニメとしてGAINAXが手掛けたのがこの「彼氏彼女の事情」なんです(^^)

監督はエヴァの時と同じく庵野秀明監督です!

なので、所々にエヴァを思わせる演出がありますw
エヴァファンの人が見たら思わずニヤニヤしてしまうかも(*^_^*)


内容を説明します。


ヒロインである「宮沢雪野」は、成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗という、いわゆるチョー優等生。



・・・が、実はそれは仮の姿。

彼女の本性は「見栄の塊」。周りの人たちから褒められたり尊敬されたいがために、自ら優等生を「演じて」いるのだ!

ちなみに自宅では、優等生の姿などカケラも感じないようなだらけっぷり。服装は常に赤ジャージといった感じ。



そんな雪野は高校進学時。

入学テストを優秀な成績で突破し、入学式で新入生代表として華々しい高校デビューをしようとたくらんでいた!・・・のだが。

そこに彼女の姿はなかった。

なぜなら新入生代表の座を「有馬総一郎」という男子生徒に取られてしまったからだ。
有馬もまた、成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗という完璧超人。
さらに人当たりもよく、雪野のような計算された優等生ではない本物の優等生だった。


雪野はそんな有馬に対抗心を燃やし、なにをやってもトップの有馬を、トップの座から蹴落とすために今まで以上に勉強やスポーツをがんばり始める。


そんな中、有馬からテストで一位の座を奪った雪野。
ついに雪野も優等生として高校デビューを果たす。

周りからの称賛を浴び、完全に有頂天になる雪野。


そしてある日の休日。
ちょっとした油断もあり、ひょんなことから家での赤ジャージにダラけ姿という優等生らしからぬ雪野の一面を、有馬に目撃されてしまう。


雪野の本当の姿を知ってしまった有馬は?
そして雪野の運命は?



というような内容となっております\(^o^)/


この後も様々な事件が二人の中で起きるのですが、そこまでいくとネタバレになりますし、書きませんw


実は途中、何話目かでいきなり総集編が始まったり、最後の2・3話がエヴァのときのようなグダグダ感MAXだったりという部分があるのですが・・・w

でも本編はホントに面白いです!ぜひ観てください!

投稿 : 2025/01/25
♥ : 6

61.0 4 J.C.STAFFで秘密なアニメランキング4位
タブー・タトゥー(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (384)
1976人が棚に入れました
強力な力を秘めた“呪紋”と呼ばれるタトゥーをめぐるバトルアクション。

ひょんなことから手のひらに呪紋を宿すことになった中学生男子・赤塚正義が、同じ力を操る者たちとの戦いに巻き込まれる様子を描く。

声優・キャラクター
古川慎、小松未可子、安済知佳、鬼頭明里、井澤詩織、津田健次郎、生天目仁美、喜多村英梨、森川智之、杉田智和、速水奨、玄田哲章

Fe さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

最初はよかった……(-_-;)

原作未読です
呪紋と呼ばれるタトゥーの刺青のようなものを巡って争われる能力系アクションアニメ

一話、二話なら素直に凄いと思った作品
戦闘が妙にリアルに描かれてるし、キャラもいい味出してる、そして曲がやたらいい感じ!

ただ、話数を重ねる度に場面の切り替えが速かったり、セリフがおかしな部分がたまに出てくるのが残念です
最終回はほとんど駆け足状態でしたねw

でも、おもしろかったのは確かですから(*´ω`*)

投稿 : 2025/01/25
♥ : 2

ちけた さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

今期のダークホース枠!

アニメのHPの絵が古臭くてノーマークだったのだけど、アニメ本編の絵はかなり好み。
キャラがかわいくて、ちゃんと動いている。特にバトル。
ストーリーはベタだけど、ベーシックさを抑えていてわかりやすい。
燃える展開が今後増えるなら……結構わくわくして見れそう。
ミーハーの逆を行く感じに、いぶし銀ながらスタイリッシュ(笑)さを感じる。

なんていうか、アニメってこういうんだ、という基本だな。
そんなのドラマCDか実写でやれ、みたいな雰囲気アニメよりも、よほど正統派。
チャラチャラしてない、中二病バトルを見たければ是非視聴してくださいませ!

追記
今週から声優がいい感じ!これは……30代以上は燃えるぞ

6話の時点での追記
ニコ生特番を見て、より好きになった。歌もいい……。
BGMはいまいちだけど、歌は格別。
歌とアクション重なると神

8話を観ての追記
まさか、こんな展開になるとは……。
一体どうなるんだろう。いや、見続けるしかない

投稿 : 2025/01/25
♥ : 8

62.8 5 J.C.STAFFで秘密なアニメランキング5位
かりん(TVアニメ動画)

2005年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (168)
1283人が棚に入れました
椎八場市に住む女子高生・真紅果林には人に言えない秘密があった。それは、自分が吸血鬼一家に生まれた事だ。幼い時から吸血鬼の何たるかを教えられて育ったが、なぜか血が増える増血鬼として覚醒してしまう。
吸血鬼の弱点全てが通用しない代わりに特殊能力が全く使えない為、「落ちこぼれ」として兄や妹に馬鹿にされる憂鬱な日々を送っていた。ある日、彼女が通う学校に雨水健太という少年が転校してきた。彼を一目見た途端、果林の胸が大きく脈打った…。

声優・キャラクター
矢作紗友里、小西克幸、いのくちゆか、諏訪部順一、松本大、篠原恵美、野島裕史、高橋美佳子、久川綾

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

×吸血鬼 ○増血鬼・・・って?

全24話で吸血鬼学園ラブコメ。

ですが、ヒロインのかりんちゃんは吸血鬼ならぬ増血鬼。
普通の吸血鬼とは違い、血が増える特異体質のバンパイヤ。
作中とにかく血が飛び散る、吹き出るの大盤振る舞い!

血が苦手な方は見ない方がよろしいかと・・・。
しかしストーリーはキチンとしております。
色んな愛情について描かれており、ラストに向け収束して行き結構楽しめました。
最終話はちょいとショッキングですが、やはりコメディでした(笑)

2クールに納めなければならなかったためか、原作とはちょっと異なるところが多かった。
(原作はちょいとシリアスで大人向けの展開)

しかしながら、見て損はない面白いアニメです。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 8

coldikaros さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ベタベタだけど単純すぎない

吸血鬼と人間との恋を描くラブコメです。
もうこれだけで大体ストーリーの想像は出来ると思います。
ただこの作品の凄い所が、キャラに無駄がないところです。
主要メンバーとして登場するキャラが非常にキャラとして定まっていて本当にブレがないです。
ハブられるようなこともありませんし、しっかりとストーリーに絡んできていて、皆なかなかいいキャラとして成り立っています。
終盤のシリアス展開もまいた種をしっかりと回収しているので、見苦しく思うところも見当たらないです。
キャラたちがいい働きをしてくれています^^;
ひとつ文句をつけるとしたら、ラストですかね。ちょっと強引だったかな、と思います。
個人的にはなかなか面白かったと思います。ラブコメの中ではなかなか上なんじゃないかと感じましたよ。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 2

71.4 6 J.C.STAFFで秘密なアニメランキング6位
プラネット・ウィズ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (275)
972人が棚に入れました
「おれは、おれが味方したい人達の味方だ。そんだけだ!」
過去の記憶を失いながらも、平穏に暮らしていた高校生・黒井宗矢。だがある日、
世界は謎の巨大兵器「ネビュラウェポン」に突如襲われる。
猫のような姿をした「先生」とゴスロリ姿の銀子と共に、宗矢は戦いに巻き込まれる
ことになったが_________なんと相手は人類を護る7人のヒーローの方だった!
宗矢の記憶に隠された戦う理由とは?

気鋭の漫画家・水上悟志が贈るオリジナルアニメーション、ここに開幕!

声優・キャラクター
阿部敦、原田彩楓、井澤詩織、小山力也、乃村健次、後藤沙緒里、梅原裕一郎、大和田仁美、渕上舞、菅原慎介、石上静香、興津和幸、清川元夢、若本規夫

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

オレはオレの助けたいと思ったやつの味方だ!

視聴理由 特になし

序盤 ヒーローものかな

中盤 コレは...

終盤 正義とは何か

この話は普通の中学生に起こった非日常を描いた話
ジャンル的にはロボット・大戦
途中から宇宙に進出しちゃったり、なんか謎の原理で戦闘してたりするけど、キャラの信念とか考えとかは面白いから、4.5かな
決して主人公が圧倒的最強とかではないんだけど、やっぱここでも「信念」はカンケイあるんだよね

作画は普通。音楽も普通。
キャラの熱血度がわかるし結構好きだな

まぁ全体的に普通だけど熱血キャラとか好きな人は良いかもしれない

投稿 : 2025/01/25
♥ : 10

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

熱いSFアクションバトル&人間模様&「ニャ」なアニメ…隠れた名作と言うにはもったいない

1クール12話を綺麗にまとめた良い作品でした。

はじめは取っ付きにくい小難しいものかな?と思っていたのですが、登場人物の背後や関係性が明らかになるつれ、物語の深みにはまっていきました。話が進むごとに熱くなる展開も良しです。

とにかくこの作品の一番の良いところは登場人物たちが魅力的なところ。善悪という概念はこの作品にはありません。バトルはしますが、一見、味方と敵に見えて、その実、それぞれの正義や思いで戦い、勧善懲悪にならない戦いになります。こういう作品はややこしくなりがちで、物語が破綻しやすいのですが、これには全くそれがありませんでした。ストーリーがしっかりしていたからこそ、最後まで見逃せなくなり、終わりもすっきりしたのだと思います。

主人公の宗矢の真っ直ぐさ。メインヒロイン(だと思う)ののぞさんの母性。銀子の不思議さと優しさ。隆とこがねとグランドパラディンの個性、先生と閣下。登場人物たちがすべて物語に辛味、回が進むごとに厚みが増していきます。

出てくるロボット(?)がファンタジーっぽいのに、けっこうバトル描写が熱くて、飽きません。それと、声も絵も好き。大体にして、渋すぎる声の持ち主に「ニャ」と「ワン」をやらせるなんて、卑怯です(良い意味で)。

全体的に穴の少ない作品だったと思います。文中、絶賛ですが、これは視聴者の感覚次第で大きく意見が別れるところだと思います。とはいえ、1クールで作るストーリーとしては、十二分に楽しめる作品だと思います。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 32
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「おやおや?おもしろいぞ」

<2018/8/21初投稿>
観てる最中なので評価はデフォルトの3です。

アニメオリジナルなんですね。
今期タイトルチェックしていく中、観ようかどうか迷ってた作品です。
あるレビュアーさんから勧められて、それじゃと録画だけしてました。

いざ観ると
おもしろいですね、これ。


概略は、

主人公「黒井宗矢」はメイド姿の女の子「銀子」とでっかい猫の着ぐるみのような「先生」の三人で暮らす高校生。

ある日突然、謎の敵「ネビュラウェポン」が宗矢の住む町を襲い、これに立ち向かう七人の超能力戦士が現れ、宗矢は・・・

という感じです。
一応ロボもの。

ぱっと見キャラクターデザインは子供向け。
ポケモンとかなんかそんな感じの。

でも実際観てみるとちょっと、いやかなり変。
敵キャラのデザインとか夢で見た悪夢を子供に描かせたような造形。
「先生」なんてまんまヌイグルミ。それも地方のお土産物屋で売れ残ってそうな。
味方のロボもカッコいいんだかなんだか。
玩具売る気あるんだかないんだか。
でも一度見ると頭から離れない 笑

たまに挟んでくる小ボケも小気味よい
いや、そんなシリアスなとこでもボケるの?というところでも入れてきます。


そして白眉はストーリーですね。
一見、シンプルでありふれた入りですが、その実相当練られてて、キレよく展開されていきます。
変な意外性もあり見入ってしまう。
演出が良いせいもあるのでしょうが、ちょっとずつ次回が気になってしまう。

まだ途中なので油断はできませんが、起承転結がしっかりしてそうなのでたぶん期待できるんじゃないかと(今は「承」かな)

世界観は昨今のアニメとしてはかなり変わってるんじゃないでしょうか。
超能力 とか
シリウス人 とか
リゲル人 とか
精神性が高度に発達した宇宙人 とか
宇宙に存在する 高度に発達しすぎて精神体だけになった生命体 だとかがなんの衒いもなく出てきます。

涼宮ハルヒでも似たワード出てたような気がしますが、それよりも古典SFを思い出してしまいました。
例えばレンズマンとか。
日本アニメでは珍しくなった"がっつりSF"

癖のある絵が好きな人or気にならない人
コシのあるストーリーを楽しみたい人(まだ油断は禁物ですが)
古典SFの匂いを嗅ぎたい人

におすすめかも

<2018/9/29追記>
最終話まで見終えました。

物語は流れるようにきれいにまとまっていましたね。
振り返って見ると至極王道なストーリーです。

ただこの作品を観て感じたことがあります。
もしかしたら作者が伝えたかったことなのかもしれませんが、私の勝手な思い込みなのかもしれません。

この作品、結局{netabare} 誰も死なないん{/netabare} ですよね。
そして、「正義とは?」というここ30年くらいの間に陳腐化されたような問いかけが常に出てきます。

大昔の漫画やアニメ、ドラマ、映画では「勧善懲悪」をテーマとした作品が当たり前でした。
正義は完全に正義だし、悪は悪で揺るぎない。
マジンガーZなんかはまさにそれ。

それが1980年頃から変わってきます。
正義と悪はあくまで相対的なもの。
見る立場で正義も悪もコロコロ変わる。
アニメではファーストガンダムが大きな転機だったように思います。
このガンダムでは「正規と悪は相対的なもの」という前提のもと「人はなぜ争うのか?」を問いかけます。
そして「人が争うのは人同士が分かり合えないから」ということでその解決の糸口としてニュータイプなるものが出てきたりします。

さらに進んでエヴァンゲリオンでは「それならみんな意識を共有化して一つになってしまえばいいじゃないの?」という問いかけが出てきます。
ただし、これは善いコトとしては描かれていません。
自我や個性の否定として忌むべきものとして取り扱われます。

他にも多数、こうしたテーマを取り上げた作品はありますね。

で、この「プラネット・ウィズ」ではこれらの流れを振り返るように物語は紡がれていきます。

「正義とはなにか?」
「人はなぜ争うのか?」

この作品では{netabare} 何か新しい答えのようなものを提示したわけではありません。
一方的な正義感を否定し、かといって穏やかなだけの刺激のない世界も否定し、みんながみんなお互いに優しい。
でも「じゃあ理想の思想はなんなの?」というところの明示はされない。{/netabare}


人のメンタリティというのは時代と共に変化していきます。
一説には戦争を起点として人の心のありようは変わるのだとか。
戦時中、戦後というのは人の心は荒み猛々しいものとなっていて、正義と悪も明確です(そうじゃなきゃ殺し合いなんてできない)
戦争が終わり、時を経るにつれ人心は穏やかになる。
長いこと戦争から遠ざかっている今は心穏やかな時代とも言えます。
またインターネットの登場・普及は大きく、人と人との間の情報のやり取りや共有がこれほどスムーズな時代は有史以来初めてのこと。
人間社会の意識はこれまでになく速いスピードで変化しているようにも感じられます。

そんな今の時代に、あらためて
「正義と悪」とか「人の心のありよう」そして(このまま穏やかな時代が続いたとして)「この先、人のメンタリティはどのように変わっていくのか」
といった問いかけを投げた。

{netabare} 答えは視聴者の皆さんも一緒にお考えください。{/netabare}

クイズ番組か?

というのがこの「プラネット・ウィズ」という作品なのかなと勝手に妄想しています。。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 32

69.0 7 J.C.STAFFで秘密なアニメランキング7位
あまんちゅ!~あどばんす~(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (213)
831人が棚に入れました
 伊豆の町で生まれ育った小日向光と、東京から引っ越してきた大木双葉。ともに夢ヶ丘高校に入学した二人は、スキューバダイビングと日常の何気ない出来事の中に、たくさんの幸せを見つけてきた。かつては何事にも消極的だった双葉だが、明るく前向きな光のおかげで一歩前に踏み出す喜びをいくつも経験。さらに、双葉は念願だったオープンウォーター・ダイバーの実習にも合格し、次はアドバンスド・オープンウォーター・ダイバーを目指すことに。一度きりのかけがえのない高校生活は、まだまだこれからが本番。素敵な日々は終わらない、二人でともに歩む日々が続くかぎり、ずっと。

声優・キャラクター
鈴木絵理、茅野愛衣、大西沙織、梅原裕一郎、伊藤静、久保ユリカ、井上喜久子、山本亜衣、加隈亜衣、洲崎綾

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

日常、ときどきダイビング。(たまに、オカルト風味(笑)。)

『ARIA』で有名な天野こずえ先生作の漫画原作『あまんちゅ!』のアニメ化作品です。

伊豆の海にある海の家兼ダイビングサービスの「あまんちゅ屋」と静岡県立夢ヶ丘高校周辺を主な舞台とする「日常、ときどきダイビング」なお話です。

タイトルに「あどばんす」が付かない『あまんちゅ!』というのがアニメ化の1期目で、「あどばんす」は2期目ですね。1期目からのキャラの関係性の歴史の積み重ねを踏まえた上で2期目である本作を観た方が良いでしょう。

「日常、ときどきダイビング。」は原作についていたキャッチフレーズ的なもので、アニメでもダイビングの描写よりは日常パートに時間が割かれている気がします。それでもたぶん「あどばんす」の方が1期目よりはダイビング描写は増えたかも。

というのも1期目では主人公のてこ(本名: 大木双葉(おおき ふたば))がもう一人の主人公ぴかり(本名: 小日向光(こひなた ひかり))に誘われてダイビングに興味は持ってオープンウォーター・ダイバーの資格取得を目指す期間のお話であるため、取得に必要な実習の描写はあってもなかなかダイビング描写に尺が割かれない展開だったのに対して、「あどばんす」では初級ながらも一応「ダイバー」であったということが大きいと思います。

とはいえやはり多くの尺が日常描写、それもお祭り的なイベント事などに割かれて、またそれに係わって新キャラなども登場し、賑やかなお話になりました。

そんな中でてこの意外な能力(?)も披露され、ちょっとオカルト風味というか不思議体験的な出来事もあって、1期目以上に幻想的な要素のある作品になっています。

なお1期目同様にキャラのデフォルメ描写は健在で、私は気にならないのですが一部の不評を買っているのは相変わらずのようです。

「日常の全てが大切」みたいな、思春期特有の煌めきのようなものがまぶしく感じられる作品です。幸せな青春を過ごした人には共感を、過ごせなかった人には羨望をもたらすのではないかと思います。

合う人には合うと思いますが、退屈に感じる人もいるかも。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 29

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

新たな出会いの予感に満ちた再出発…さぁ、"素敵んぐ!ワールド"の続きを始めましょう。

この物語の原作は未読ですが、天野こずえ先生といえば「ARIA」
「ARIA」といえば、私のお気に入りの棚序列第1位の「ARIA The ORIGINATION」(第3期)
2012年に本格的にアニメの視聴を始めてから不動の1位に輝いている作品…

その先生の書かれた漫画のアニメですもん…「視聴しない」という選択肢がある筈がありません。
もっとも、今期は「あまんちゅ!」の続編に位置するので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

公式HPのイントロダクションを拝見しました。
「美しい伊豆の海と豊かな自然、そしてあたたかな仲間たちに見守られて、二人の少女の絆が紡ぐ"蒼の物語"が、新たに始まります…」

…もう興味しか湧いてこないんですけど!

かやのん演じる大木双葉…中学までは東京に住んでいましたが、高校に入ると同時に伊豆に引っ越してきました。
もともと恥ずかしがり屋で引っ込み思案な彼女でしたが、ぴかりと…そしてスキューバ・ダイビングとの出会いが彼女を大きく変え始めていました。

中学までの彼女の面影を今はもう見る事はできません。
何せ大木双葉…いいえ、でこはもう「楽しいの達人さま♪」なのですから…
伊豆に引っ越してきてまだ1年も経っていないというのに…

この作品を見ると出会いの大切さを痛感します。
良い出会いほど心を豊かにしてくれますし、良い意味で自分を変えることができます。
この作品のでこが良い例です。

でも、出会うだけじゃダメなんですよね。
一番大切なのは、どんな風に同じ時間を共有できるか…
どれだけ素直のありったけでいられるか…
そして相手のありったけにどれだけ浸れるか…

きっと当たり前のやり取りで良いんだと思います。
そこに自分らしさと相手を思う気持ちがあれば十分及第点なんだと思います。

でこは前期でスキューバ・ダイビングとの出会い、ぴかりと一緒に海に潜りたい理由から、バディと一緒にダイビングできる「PADIオープン・ウォーター・ダイバー・コース」の資格を取得しました。
そして今期はもう1ランク上の「PADIアドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コース」の資格取得を目指すことになります。

この作品の素晴らしいのは、言わずもがなですが温かいという単語が陳腐に思えるほどのアツアツの人間関係です。
でもこの作品はそれだけじゃないんです。
題材にしているスキューバダイビングの表現が堪らなく素敵なんです。

海から上がったあとのやり取りでこんなのがありました。
こ「あの、でこさん。」
で「なに?」
こ「やっぱり、怖かったですか?」
で「全然…全然だよ。ライトのおかげで地上と同じ色だから、魚も人も空を飛んでいるように見えるんだよ。」
こ「…。」
で「海の劇場にキラキラのスポットライト…その中で空を舞う水の妖精ウンディーネたち。まるで異世界ファンタジーだよ。」

この台詞だけでも情景が浮かんできそう…
でも、みんなの目の前には、本当に異世界ファンタジーが広がっているかのような神秘的な空間が広がっているんです。
だからこの作品は、きっとスキューバダイビングの魅力を専門誌とは切り口を変えながら余すことなく伝えてくれているのだと思います。

そして絶対に忘れてはいけない人が二人…
水無 茜と姫野 ちずるです。
CVがそれぞれ葉月絵理乃さんと、斎藤千和さん…
もうピンと来た方もいらっしゃると思います。

そう…水無 茜はARIAの主人公・水無灯里にそっくりで声優さんも一緒なんですよ。
苗字は一緒ですしね…
そして姫野 ちずるはARIAの藍華・S・グランチェスタと声優さんが一緒…
苗字の「姫」はARIAの「姫屋」にも通じているのでは…?

この二人のやり取りを聞いていると、いつか定番の台詞が飛んできそうな気がしてなりません。
姫「恥ずかしい台詞禁止!」
水「えー。」

個人的な勝手なお願いですが…葉月絵理乃さんの活躍がもっと見たいです。
きっと仕事にもペース配分があると思うので無茶は言えませんが、改めて葉月さんの台詞が耳に入ると、その次が聞きたくて堪らなくなるんですよね。

オープニングテーマは、鈴木みのりさんの「Crosswalk」
エンディングテーマは、坂本真綾さんの「ハロー、ハロー」
こ、これは甲乙付けられないです^^;

1クール全12話の物語でした。
今期も素晴らしかったです。もう何も言う事はありません。
ですが、個人的にはARIAの構成を踏まえてもう少し先までアニメ化されると嬉しいです。
原作未読なので、予想でしかありませんけれど…
この2期はもう1クール後編があって、ことりたち下級生の成長に目を向けつつ、卒業する姉ちゃん先輩らを送り出す感動のストーリーが2期の後半。
これでARIA2期の「The NATURAL」と構成が合いますよね。
そして集大成となる3期はでことぴかりの高校生活最後の年…
きっと楽しいの達人さま♪らの残り1年を全力全開で過ごしながらお互いの進む道を見つけるんだろうなぁ…
でもこれじゃ「The ORIGINATION」の焼き直しになってしまう…?
そんな事ありませんよね。
それでも涙腺は決壊、破壊、壊滅するんでしょうけど…^^;

投稿 : 2025/01/25
♥ : 17

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ぴかりの定理

天野こずえ先生は、元々ファンタジー漫画を描いていたようです。
道理で「ARIA」に唐突なファンタジー回があったわけです。

「あまんちゅ!」(1期)ではファンタジー要素が全くなかったので、
このシリーズはファンタジー無しなのかな?と思ったら違いました(笑)

っていうか、ファンタジー回があまりにも多すぎて、ダイビングは何処へ・・・と言いたくなるほど脱線しています。

学園祭×ファンタジーの定番「ビューティフルドリーマー」的な話があったり・・・あと「ARIA」でも思いましたが、先生は「魔女の宅急便」大好きですよね絶対。空からの風景、ほうき・・・さらにデッキブラシまで出てくるし(笑)



「ARIA」を見ていて最も疑問だったのが"藍華がアルに惚れた理由"でした。しかし、今作の岬こころの登場で納得しました・・・先生の趣味なのですね(笑)何とは言いませんが。



1期でも思っていたのですが、声優陣で最も存在感を示しているのは梅原裕一郎さんではないでしょうか。女性陣の黄色い声が響く中で、場を締める役割を果たしているような気がします。改めて好きになりました。



いわゆる"崩し顔"は、「ARIA」シリーズではそこまで有効な手段に感じていませんでした。しかし、今作の・・・特にぴかるの(⦿▽⦿)は最高でした。キャラクターグッズとしても最高のモチーフなのでは。



原作も続いているということは、3期も期待して良さそうですね。





P.S.「こころちゃん言うな~!」

投稿 : 2025/01/25
♥ : 5

70.3 8 J.C.STAFFで秘密なアニメランキング8位
少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録(アニメ映画)

1999年8月14日
★★★★☆ 3.9 (115)
610人が棚に入れました
その独特な世界観と音楽性で大人気を博したTVシリーズ「少女革命ウテナ」。本作品は'99年夏、全国東映洋画系にて公開された劇場版「少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録」。全寮制の名門鳳学園に転校してきた美少年、天上ウテナ。彼の正体は、ある事件をきっかけに、志高く生きる決心をし、その決意から男装するようになった少女だった。鳳学園でウテナはかつての恋人、桐生冬芽と再会する。彼の指には、薔薇の刻印の指輪が妖しく光っていた。それと同じ指輪を手に入れたことがきっかけで、ウテナは学園の生徒会副会長である西園寺と、決闘することになってしまい…。TVシリーズ同様、ミステリアスな展開は健在。ミッチーこと及川光博が声優に初挑戦したことでも話題を呼んだ。
ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

さぁ革命だ!

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。90分くらいの学園ファンタジー。
 おすすめされたのをきっかけに視聴しました。テレビ版の続編ではないということでしたが、一応5話まで視聴しております。5話で切ったわけではなく、1・2話の段階でストーリーの外観がはっきりしていることと、5話までで序盤の安定期に入っていそうでしたので、映画にシフトしました。非常に面白かったので、テレビ版も継続的に視聴していこうとは思っています。映画版はまごう事なき傑作でした。

 この映画は、キャラクターに関してはわかりませんが、世界観に関してはテレビ版を踏襲しているようです。テレビ版のレビューで書いた説明は端折りますので、適宜テレビ版のレビューもご参照ください。

世界観の概要①(テレビレビューまとめ):{netabare}
 テレビ版で書いたこの作品の世界観をまとめます。

・この作品では、「絶対運命黙示録」、つまりメタフィクションをしたい。
・製作者は、このアニメを「学園モノ」、主人公を「王子様」に決めた。
・主人公は、創作の世界では絶対的な存在であり、創作の世界を自由に革命できる。
・登場人物は、この力を欲しがり、「王子様(主人公)」になりたがっている。

・主人公になっても、変えられないものがある。それはアニメの設定である。
・これを変えるためにはアニメの世界を壊し、現実の世界に行かなければならない。
・これこそが真の革命である。


 製作者が言っている「世界を革命する力」とは、「アニメの世界」を脱し、「現実の世界」へ到達することです。しかし、「アニメの世界」にいることを知らない登場人物たちは、主人公になり、アニメの中を自由に変えることだと思っています。

 つまり、この作品の革命者とは、
  ①主人公になり学園(アニメの世界)を支配する仮の革命者
  ②「アニメの世界」を脱し、「現実の世界」へ到達する真の革命者
という2種類の革命者がいるのです。

 また、製作者が言う革命を起こすためには、
  ①登場人物が「アニメの世界」にいることを「自覚」し、
   「アニメの世界」を壊そうと「決意」する「意識の革命」
  ②実際に「アニメの世界」を壊し「現実の世界」に到達する「構造の革命」
という次の二つの革命が必要となります。
 なお、映画では、「現実の世界」は「外の世界」と表現されていました。
{/netabare}

世界観の概要②(映画内での表現):{netabare}
 「構造の革命」に関する生徒会の革命宣言がなくなってしまいましたが、同じことを示したセリフが散在しています。まずはジュリのセリフから。
  ジュリ「この暗闇の奥は、世界の果てへと続いている。」
     「もうすぐ始まる。革命が。」
     「私は(私を縛り付ける)全てを断ち切るために、この力が欲しいんだ。」

 ジュリは、革命の力は、ジュリというキャラクターを縛り付ける全てのものを断ち切ることができる、と言っています。また、「アニメの世界」は「世界の果て」へ通じており、革命が始まることで「世界の果て」へ到達することを示しています。「世界の果て」を越えた先が「外の世界」です。ジュリ自体は革命の力を誤解していますが、どちらの革命であっても、ある程度「断ち切れる」のは事実です。

 トウガとアキオのセリフ。次のセリフは、「アニメの世界」を説明したものです。
  トウガ「全て王子様を中心に作られた場所なのに、生身の王子様だけがいない。」
  アキオ「生きながらに死んでいられる、あの閉じた世界」

 トウガの「全て王子様を中心に作られた場所」というのは、ここが「王子様」を主人公とした創作の世界であることを示唆したものです。実際、「王子様」決定戦である「決闘」をすることで、主人公の座の奪い合いが行われています。
 また、トウガは、「本物」と表現せずに「生身」の王子様がいないと言っています。「アニメの世界」だからこそ「生身」がないのです。「現実の世界」の生がないために、アキオの言う「生きながらに死んでいられる」世界なのです。テレビ版の「生まれているのに、生れずに死んでいく雛」という概念に対応するセリフです。
 そして、アンシー・トウガ・アキオという死者すらも生きていられる世界、これが「アニメの世界」です。「現実の世界」では有りえないことが、起こりうる世界です。

 アキオは「どうせ行き着く先は世界の果て」だと言っています。彼は、ハイウェイでお城をクリアしたその先から出てくる人物です。アンシー殺害シーン(車の鍵を探すシーン)でも、この世界がアニメであることを知っていることが明かされています。
 彼は、この世界が「アニメの世界」であると「自覚」していながら、革命を「決意」しなかった人物です。そして、「アニメの世界」にいることを選んだ「仮の革命者」なのです。

 彼に対してアンシーは「でも私たちの意志でそこに行ける」と言っています。これは「外の世界」へ行こうとする「意識の革命」の話です。アンシーも元々は「自覚」していながらも「決意」しなかった人物ですが、ウテナに感化されて「決意」をしたのです。
{/netabare}

終盤①ウテナの「自覚」:{netabare}
 終盤で描かれているのは、「意識の革命」がもたらした「構造の革命」です。まずはウテナが「車」に変わる直前から確認してみます。

 ウテナはトウガとの対話により、トウガが死者であることを思い出しました。この世界が、死者でも生きていられる「アニメの世界」であることを「自覚」したのです。

 このあとのアンシーのセリフです。
  「あなたは今、学園の王子様。
   どんな奇跡もどんな永遠もその手に掴める。この世界にいる限り。」
 「アニメの世界」にいるかぎり、主人公であれば、思いのままだと言っています。
 アンシーは、自分が死んでいることを知っています。つまり、この世界が「アニメの世界」であることを「自覚」しているのです。ですが、この世界を壊すことを「決意」せずに、仮の革命者を歓迎しているのです。
 ウテナはアンシーの申し出を断り、「外の世界」へと誘います。なぜ、アンシーを誘ったのか。
 アンシーに「バラの花嫁」というキャラクターを捨てさせることは、この「アニメの世界」にいては達成できないからです。つまり、二人ともが真の革命者にならなければいけなかったのです。ここから先の展開は、ウテナとアンシーの起こした革命です。
{/netabare}

終盤②二人の革命と車:{netabare}
 最初の革命者はウテナです。ウテナは製作者が用意した「王子様になりたい少女」というキャラクターを捨てました。これが「自覚」と「決意」に基づく「意識の革命」です。これにより「馬車を模した車」に変化します。

 ウテナがもたらした「構造の革命」は、非常にシンプルです。「車」になるということは、中世的かつファンタジックな世界を捨て、現代的かつ科学的な世界へシフトすることです。また、「車」が走ることで、「学園モノ」から脱し、ハイウェイに至りました。「車」が馬車を模しているのは、王子様のいる中世的な世界が現代に変わったことへのメタファーです。
 つまり、「中世的かつファンタジックな学園モノ」という「少女革命ウテナ」を作っている世界を、「現代的かつ科学的な現実の世界」へと「構造の革命」を起こしたのです。「少女革命ウテナ」という「アニメの世界」を「車」という存在のみで革命してみせたのが、この終盤の意義です。

 次の革命者はアンシーです。アンシーも少女というキャラクターを捨てました。「車」の運転というのは、男性的であり大人の象徴です。これがアンシーの「意識の革命」です。
 アンシーの革命は、ウテナの革命を押し進めるものです。アンシーの「意識の革命」により、「車」はF1マシンのような形態に変化しました。前輪にあった馬のモチーフが、後輪になりました。ウテナが作った現代的な世界を未来的な世界へとシフトさせたのです。ウテナを近代的として、アンシーを現代的でも構いません。いずれにせよ、もう一段階前進させる「構造の革命」を起こしたのです。

 ウテナとアンシーは、真の革命者となることで、互いにないものを補完しました。
 革命前のウテナは、男性的な振る舞いという特徴を持っていました。
 革命前のアンシーは、人間ではなく所有物であると自ら認識しています。
 革命により、ウテナは物へと変化し、アンシーは男性的な振る舞いを獲得しました。互いに不足している部分を補完し、真の革命者として同質化されたのだと思います。

 なお、「車」の鍵はバラの刻印でした。トウガは「これが俺をここに導いた」と言っています。バラの刻印は、製作者がキャラクターに送った主要人物の証であり、「絶対運命黙示録」の一部なわけですが、それは「外の世界」と「アニメの世界」をつなぐものでもあるのです。
{/netabare}

終盤③革命の結末:{netabare}
 このウテナとアンシーの革命の結果は描かれていません。その答えは明らかです。「絶対運命黙示録」が革命されたからです。革命がもたらしたのは、「アニメの世界」からの離脱と「現実の世界」への到達です。
 「アニメの世界」を描かないのは、ウテナとアンシーがいなくなるです。
 「現実の世界」を描かないのは、私たちの世界(実写の世界)だから描く必要がないのです。

 荒野を走るウテナとアンシーのセリフを引用します。
  ウテナ「これから僕たちの行くところは、道のない世界なんだ」
  アンシー「私たちはもともと、その外の世界で生まれたんだわ」
 「現実の世界」は、「アニメの世界」のような設定もなく、未来も分からない道なき世界です。でも、彼女たちキャラクターを産むことができたのも、この「現実の世界」だけなのです。
{/netabare}

エンディングのキスシーン①アドゥレセンス黙示録:{netabare}
 エンディングは、ウテナとアンシーのキスシーンです。これは「アドゥレセンス黙示録」に関する事柄です。

 「アドゥレセンス黙示録」、カタカナだと分かりにくいのですが、おそらく「adolescence黙示録」です。テレビ版は分かりませんが、少なくとも映画版では、「思春期の恋愛を示す」ことが重要な要素として加わってきているのが分かります。

 この映画で描かれている恋愛模様は、全て異常なものです。サイオンジとアンシーは、人間と所有物。ウテナとトウガは、生者と死者。アキオとアンシーは、兄と妹、などなど。ここに並列されるのが、ウテナとアンシーの女と女、です。
 最も異常性の低いものは、ジュリとミキの女性が年上、でしょうか。現代の価値観ではあまり異常性は感じませんが、「姉さん女房」という「女房が年下であることを前提とした言葉」があるわけですから、やはり異常なものの枠内に入れるべきなのでしょう。少なくとも、ごく一般的な普通の恋愛は皆無だったと思います。なぜ普通の恋愛が描かれなかったかというと、「アドゥレセンス」を革命するためです。
{/netabare}

エンディングのキスシーン②アドゥレセンス黙示録の意義:{netabare}
 「アドゥレセンス黙示録」の革命が意味するところを理解するために、もう一度、「絶対運命黙示録」の革命をおさらいしてみます。
 ◆今の世界が、「アニメの世界」であることを「自覚」して、
  まとったキャラクターを捨てる「決意」をすることで、
  「アニメの世界」を壊し、「現実の世界」に到達しよう、です。

 これを一般化してみます。
 ◆今の世界が、普通の世界ではないことを「自覚」して、
  固定観念を捨てる「決意」をすることで、
  今の世界を壊し、新たな世界を創造しよう、となります。

 これを「アドゥレセンス黙示録」の革命で言い換えます。
 ◆普通の恋愛に基づく世界が、普通の世界ではないことを「自覚」して、
  普通の恋愛を捨てる「決意」をすることで、
  普通の恋愛に基づく世界を壊し、新たな恋愛に基づく世界を創造しよう、となります。
 普通の恋愛を捨てる「決意」を見せるために、異常な恋愛を描き続けたのです。

 製作者は、「アドゥレセンス黙示録」、つまり、この世界は普通の恋愛により成り立っているんだ、と示した上で、「あなた達が思っている普通の恋愛に基づく世界って、本当に普通なんですか?」という問題提起をしているのです。その「決意」を先に見せることで、アニメのキャラクターではなく、私たちに「無自覚を自覚しろ」と言っているのです。
{/netabare}

エンディングのキスシーン③アドゥレセンス黙示録の結末:{netabare}
 恋愛は精神面の問題ですから、「意識の革命」に属するものです。
 この映画では、革命が起こった先は描かれておりません。なぜなら、「意識の革命」とそれによる「構造の革命」が起こってしまうと、「現実の世界」に至る、つまり私たちの問題になってしまうからです。

 このような異常な恋愛がまかり通る恋愛革命が起き、そのような思春期が一般化されると、「構造の革命」は起こるのでしょうか。おそらく「起こる」というべきでしょう。

 少なくとも現代社会においては、LGBTの認知度が上がるにつれ、性転換や同性婚が許容される世界になり、いくつかの国では法制化も進んでいます。その可否はともかくとして、恋愛革命は確かに社会の構造を革命しているのです。そして、構造の革命が起こると、革命前の異常を正当化させる力を持ち、批判を許しません。

 これは今だからこそ「起こった」と言えるものです。当時の製作者がどこまでこれを予期していたかは分かりませんが、少なくとも預言(予言じゃないよ)ではあったのでしょう。「アドゥレセンス黙示録」の先見性は、非常に高いものでした。
 ウテナとアンシーは、異常性愛であるレズを現実の世界へ持ち込むことで、私たちの世界を革命してみせたのです。「アドゥレセンス」の革命を、「絶対運命」の革命により現実化したのです。
{/netabare}

ウテナ・女性像・男性像について。随分長文になってしまったので、駆け足で。

まずはウテナから:{netabare}
 映画のウテナは、その性別に対するニュートラルさが強調されていました。オープニングのトウガとの再会シーンでは、十字架に絡みついたバラが描かれています。これは「女性の死」を描いたものです。男性側にシフトするかと思いきや、サイオンジとのバトルでは「男だと行った覚えはないぜ!」ですから、男と女の両方を否定しています。
 バトル中では、剣を抜くとともに、髪の毛が伸びます。男性の象徴を手にすると同時に女性化しますから、やはり性別に対して中立さを維持し続けます。
 女性側へのシフトのきっかけは、トウガだと思われますが、確定するのは「車」が壊れたあとの長髪全裸のウテナです。王子様のコスチュームを脱ぎ去り、誰が見ても女性になりました。女性ウテナが女性アンシーとキスをして、「アドゥレセンス黙示録」の革命となりました。
{/netabare}

続いて女性像:{netabare}
 この作品の女性像は二つだけです。お姫様と魔女です。お姫様は男性に守ってもらうもの、魔女は男性をたぶらかすものです。
 もちろんウテナはどちらにも該当しません。そもそも女性を否定していますし、サイオンジとのバトルでは露骨にホウキ(魔女の象徴物)を壊しています。
 ウテナが両方を否定しているせいで、両方を背負ったのがアンシーです。バラの花嫁の正体は、お姫様兼魔女で、全ての女性像を内包したものです。男性は当然求めますし、女性は否定したくともこの魅力に贖えません。その反面、象徴化が過ぎるためモノ化してしまい、所有物になってしまいました。この傾向は、アンシーが「車」に乗るまで続きます。自我を持って物から人間になり、女性を捨て男性化することで、バラの花嫁ではなくなりました。
{/netabare}

最後に男性像:{netabare}
 男性像は王子様だけです。本物の王子様と偽物の王子様。
 本物の王子様は、個人的なものであって、一般的なものではないというのが結論のようです。王子様を自称する人は、演じているだけで、偽物の王子様だとされていました。

 偽物の王子様の最たるものはアキオでした。このサイトのレビューを見る限り、アキオの声優である及川光博さんへの風当たりは相当強いようです。私は加点対象にしたんですが…(涙)。
 上手いか下手かと言われると、下手です。超下手です。どれくらい下手かと言うと、聞いているこっちが恥ずかしくなるくらい下手でした。でも、これが良かったんです。

 ほかの声優さんが「声優」を全うしている中、一人だけ「声優」をやっていないんです。現実の声なんです。異様な現実感を生んでいるんです。ハイウェイのシーンで、この現実感を見せられてしまうと、「外の世界」つまり「現実の世界」が確かにこの先にあるような強い説得感を持っていました。
 アンシー殺害シーンもとても良かったです。このシーンは、一般的な王子様なんていないんだ、そんなことを言っているやつは偽物の王子様なんだ、と暴かれるシーンです。この時のヘタレっぷりというか、偽物っぷりが輝いていました。
 「現実の偽の王子様」である及川光博さんが、「少女革命ウテナ」の世界でも「現実の偽の王子様」を存分に発揮してくれました。文句なしの偽物の王子様でした(←褒めてます)。
{/netabare}

 キャベツ畑とか、蝿の王とか、たくさんの黒い車とか、藁人形とか、まだまだ言いたいことはたくさんあるんですが、そちらは皆さんにお任せします。

対象年齢等:
 女性はまず大丈夫でしょう。芸術性が高いので男性も問題なし。年齢的には少し高めの方がいいですかね。性表現ではなく、象徴物の処理の難易度の高さゆえです。
 象徴物が多いからというか、象徴物と暗喩でしか語らないから難しいという作品です。逆に、打開策が見えると芋づる式、という感じもありますけどね。お腹いっぱい。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

TVアニメ版からたった2年…ですがキャラデザはかなり良くなっていると思います。

この作品は、少女革命ウテナの完全新作の長編アニメーション映画です。
完全新作ではありますが、TVアニメ版を視聴してからの方が物語の世界観を含め入り込み易いと思います。そのため、39話ありますがTVアニメ版を未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

・ウテナが転校生
・生徒会長である桐生冬芽とは幼馴染
・姫宮アンシーは眼鏡をかけておらず、髪もストレートのロングヘア
この様にTVアニメ版とは若干設定が異なりますが、登場人物の立ち位置や薔薇の花嫁を廻る決闘は変わらないので、すんなり物語の中に入ることができます。

物語の序盤…TVアニメ版のウテナに慣れ親しんできたせいか、ウテナの姿にはちょっとビックリしました。黒の学生服に赤のスパッツ…ピンクのロングヘアが彼女の特徴でしたが、劇場版では学生服が白と黒…これはまだ許容範囲でしたが、一番ビックリだったのは髪の毛がショートカットになっていたことです。あのピンクのロングヘア…綺麗で魅力的だったのに…と思いましたが、ショートカットのウテナも捨て難いのは事実です。

でもデュエリストの姿に変身すると髪の毛はTVアニメ版の様なロングヘアに戻ります。
変身に伴って髪の毛の長さも変わるのかな…と思って視聴していましたが、レビューを書くためにwikiをチラ見したところ、普段はロングヘアをショートカットに編み込んでいたのだそうです。
プリキュアだって変身したら髪の毛の長さが変わるんです…ウテナが変わっても違和感は無いと個人的には思っていましたが…^^;

一方物語の方ですが「革命が再び訪れる…」という表現がピッタリだと思います。
TVアニメ版でも革命は起きました。それについては理解も納得もしています…
けれど、情報が断片的だった事から消化不良感が否めないのも事実です。

でもこの劇場版では、しっかり尺をとって「革命」について描いています。
そのため、TVアニメ版のラストが分かりづらいと思った方もこの劇場版を視聴する事で腑に落ちる事もあるかと思います。

革命を起こすのは決して簡単な事じゃない…
革命は誰かが起こしてくれるものじゃない…だから雛鳥は卵の殻を割らなくちゃいけない…
革命は起こして終わりではなく、むしろそれが出発点にしかすぎない…
革命には決まった形は無い…だから革命の形は十人十色…
これからの道は決して平坦ではなく、荒れた険しい道が続いている…
一人では乗り越えられない壁が待ち受けているかもしれない…
でも…

ウテナは革命のカードを切ります…
それがどんなカードだったのか、気になる方は是非本編でご確認下さい。
「革命に携わった者の大いなる意思…」が感じられる展開だったと思います。

劇中で使われた挿入歌で印象に残ったのは、やはりTVアニメ版のオープニングでもあった「輪舞-revolution」です。やっぱりこの曲…恰好良いです。

約90分弱の作品ですが中身は濃厚で時間が過ぎるのがあっという間でした。
TVアニメ版を視聴された方は一見の価値のある作品だと思います。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 11

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

アニメ史上に残る美しいキスシーン。ウテナが〇〇〇になるんだよ!という頭おかしい最高なシーン。

 人生の一本を選ぶとしたらみんなが大好きな完璧に近い作品も良いが、スキがあっても自分の魂に決定的に刺さる作品を選ぶ方がより自分の一本といえるのではないだろうか?。


 テレビシリーズの「ウテナ」もまさにそんな作品だったが、それを濃縮した劇場版はより自分には決定的な作品であった。奇々怪々な物語は濃縮されたから、テレビシリーズを見ていなければ間違いなくサッパリわからないだろう。さらにミッチーの起用は正直…な印象である。しかし、美しい物語としての「ウテナ」の要素も濃縮されているので、その感性が刺さる人にはずば抜けた作品です。


 キャラクターデザインはアニメ版より進化し、ウテナの白黒の学ランに短帽というよりとんがった衣装や、メガネ無しのより色っぽいアンシーなど全場面でキャラ絵の美しさだけでもうっとりする程に気合いが入っている。


 そのキャラクターたちが活躍する物語や舞台もまた美しい。最初の決闘シーン、薔薇の舞、鏡越しの別れ、ウテナカー誕生、世界の果てを超える二人、全ての場面がウテナが培ってきたアバンギャルドでありながら他には絶対ない美意識に支配されている。


 特にラストシーンの二人のキスシーンは、恐らくアニメ史上に残る美しいキスシーンだろう。単に美しいだけでなく二人が絡み合って一つの機体となり、偽りの平穏な世界から脱出するというシーンは、テレビシリーズと同じく性を超越した対等な掛け替えのない二人を象徴していてまさにシリーズの終わりに相応しい。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 14

65.3 9 J.C.STAFFで秘密なアニメランキング9位
エクセルサーガへっぽこ実験アニメーション (TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (68)
483人が棚に入れました
F県F市の地下。世界征服のために市街征服を目指す秘密結社アクロスに、二人の美少女構成員・エクセルとハイアットがいた。二人は総帥イルパラッツォの元で市街征服の事業をこなしつつ、安アパートに暮らしてバイトで生活費を稼ぐという貧困生活に喘ぐ。一方、彼らの陰謀を察知した市政の黒幕(?)蒲腐博士は…。

うぃず さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

侵略、おふくろ様

一言でいえば「カオス」。

無秩序
無責任
無慈悲
無節操
無鉄砲

まさに悪夢の五重奏です。
ただし「クソアニメ」って訳じゃないんですよ。
だって「あいまいみー」を初めて観た時にも近似した印象を持ったし。笑
とはいえ、今では絶対にO.A.出来ない内容かと思います。
最初で最後の「へっぽこ実験アニメ」ですね。

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え、声優の無駄遣い?

エクセル(CV:三石琴乃さん)
ハイアット(CV:南央美さん)
イルパラッツォ(CV:子安武人さん)

と軽くメインを挙げただけでもお判り頂けたかと....。笑

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「ちょっと観るの躊躇しちゃうな....でも..でも」

そんな恐れを知らぬ貴方には某動画サイトにて次回予告をまとめた動画がありますのでちょこっと検索してみましょ。思いがけず「声優の本気」(主に三石琴乃さんの)に触れる事が出来ます。いっそ「予告が本編」って事にしちゃいましょうよ。(暴論)

本編は「面白い」のベクトルが未だ見ぬ果ての方向を指しているので、
正直なところお薦めはしません。
不条理の宝石箱。

寧ろ時間のムd....ううん、なんでもない。


だから絶対に観ちゃダメ。
絶対だからね。
絶対。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 13

yuuga072 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

わはは。

「エクセル・サーガ」なんて聞くとファンタジー系な冒険物?と思うかもしれませんが、思いっきりギャグアニメです。

「この世は間違ってる」だから正しく作り変える為、世界征服しよう。まずは地域征服だ!という地下組織「アクロス」
そこの諜報員2名が主人公。

毎回いろいろな「実験」をします。ただし実験がストーリーではなく、ストーリーが「実験」だったりします。
意味不明ですね。
えぇ、このアニメ自体が意味不明なのでおkですw

王道とは逆方向に突っ走った笑いです。
主人公のエクセルが合わなければ楽しめないです。

10年以上前のアニメですがキャラデザや作画はいいほうですよ。
OPも一度聞いたら忘れられない。
お勧めできないけど、お勧めしたい作品です。



気に入ったら、スピンオフのOVA
「ぷにぷにぽえみぃ」
も見てください。カオス具合に拍車がかかってます。

投稿 : 2025/01/25
♥ : 10
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