BLアニメ映画ランキング 4

あにこれの全ユーザーがアニメ映画のBL成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月21日の時点で一番のBLアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

65.3 1 BLアニメランキング1位
劇場版 世界一初恋 ~横澤隆史の場合~(アニメ映画)

2014年3月15日
★★★★☆ 3.9 (58)
492人が棚に入れました
原作:中村春菊、小説:藤崎都(角川ルビー文庫刊)、監督:今千秋、脚本:今千秋、キャラクターデザイン:菊地洋子/安田京弘、堀内賢雄、蒼月昇、堀江由衣、近藤隆、小西克幸、立花慎之介、中村悠一、岡本信彦、前野智昭、、、

声優・キャラクター
堀内賢雄、蒼月昇、堀江由衣、近藤隆、小西克幸、立花慎之介、中村悠一、岡本信彦、前野智昭

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

謎の新人声優、「蒼月昇」初のBLへ挑戦!?w

出版業界者が思わず“退く”、という出版業界を舞台にした中村春菊原作のBL作品『世界一初恋』シリーズ初の劇場版


シリーズの特徴は一つの出版社を舞台に多方面の視点で描かれる各々の恋物語がマンガ、小説など別々のメディアで展開するところです
群像劇をメディアミックス展開するシリーズってのは昨今珍しくはありませんが、ここまで同時多重に展開するのはBL作品としては唯一無二でしょう


アニメシリーズはバラバラに散った原作の視点を再びひとまとめに再構成、改めて群像劇として展開しています
が、今回の劇場版に関してはこれまで描かれなかったキャラクター、「横溝隆史」のエピソードに注力しています


























学生時代からの友人、高野政宗に片思いをしていた営業部の暴れ熊こと横溝隆史
しかし政宗に振られてしまい、自暴自棄になっているところを少年誌の編集長、桐嶋禅につかまってしまう
酒に酔いつぶれ一夜を共にした横溝は桐嶋に撮られたという“恥ずかしい写真”をネタに桐嶋に迫られる
さらに失恋を引きずったままの横溝は仕事でも大きなミスを犯し、桐嶋に借りを作ってしまったことで一人気まずくなる
しかしシングルファザーの桐嶋にとっての一人娘、日和に気に入られた横溝
自然と彼の家庭に馴染んでいくうち、失恋の傷も癒えていくかに思えた・・・かのように見えたが???


























大人の恋愛をテーマにしたBL作品です
今作に限ってはタイトルにあるような初恋でもなんでもなく“大人の恋愛”であることに集中しており、故に恋愛映画としては上手くまとまっていてシリーズファンならずとも楽しめる様に良く出来ています
主要スタッフはテレビシリーズからほとんど変更はありませんが監督の今千秋が初めて脚本も手掛けているのが気になるところ


キャストは堀内賢雄と蒼月昇の超ベテランコンビの絡みときたもんだから凄い
おおっとw蒼月昇さんは“謎の新人声優”ってことになってたっけか?www


さらに物語の鍵を握る小学生、桐嶋日和ちゃんには堀江由衣
可愛いwこの娘は反則過ぎるw可愛過ぎるw


エンドロールの後にはエピローグを含んだ書き下ろしシナリオの短編『バレンタイン編』が始まります
こちらはテレビシリーズと同じく群像劇風に4組のカップルが織り成す各々のバレンタイン模様が描かれ、原作ファンへ向けたサービスといったところに落ち着いています

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8

りおんぱん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「俺を押し倒そうなんて100年早い」

世界一初恋〜小野寺律の場合〜のスピンオフ
律と高野が一緒に出張へ出かけた辺りの時系列です

オトナの「初恋」は、こじらせると――キケン。
ずっと好きだった親友・高野政宗に振られ
やけ酒を呷った出版社・丸川書店営業部の横澤隆史
我に返ると知らないホテルのベッドの上
しかもシャワールームから出てきた男は、
丸川書店の看板少年誌「ジャプン」のカリスマ編集長・桐嶋禅だった


~感想~
原作未読

メイン本編では特に横澤に対しては恋敵!と思うほどで
ちょっと可哀そうな立ち回りに役だったので
今作で吹っ切れるので良かったです
嫌な奴!って思う人も多いけどそこまで嫌いではなかったです


売れていても売れなくてももっと売れと言われる営業職だけど
大柄で人相が悪いとうあくの強さは
「暴れ熊」なんて言われている横澤にあっていると思う
人当たりが良いとは言えないけども。笑


桐嶋はところどころセリフでドSっぷりを発揮させてくれて
子持ちの敏腕編集長だけあって余裕を感じさせる大人のドSかな
横澤にはお似合いな人だと思います

不器用さも手伝って「営業の暴れ熊」とみんなに恐れられる横澤も
桐嶋の手にかかれば子どもみたいにあしらわれて
調子が狂うのも仕方がないのかな?桐嶋の方が1枚も2枚も上手です


逃げずに高野さんへの想いを清算し
友達として精一杯の誠意を見せる場面での
「きっとこいつ以上に気のおけない相手には二度と会えない…」
ってセリフには切なさを感じましたが
またその後に桐嶋に会ってしまうのが
グッドタイミングなのかバッドタイミングなのか…
あまりにもタイムリーに耳の痛い話をされ
ついカッとなって叫んでしまう横澤だけど
桐嶋についてちゃんと考えるきっかけになってよかったと思う


「俺ならお前をまるごと受け止めてやるよ
あいつを好きな気持ちは忘れなくていい
ちゃんと大事にとっておけ。お前は何も変わる必要ないから。」
桐嶋の最後のセリフなんて
経験豊富な器の広い大人の男でないとなかなか言えないセリフです!

心から応援できるカップルでした

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

aroe さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

個人的には満足♪

世界一初恋は、アニメを全部見てて。
原作は未読。
ちなみに腐女子ではないんで、積極的にBLが好きってわけではないのですが。

純情ロマンチカと世界一初恋をテレビで見て、思いの外楽しく見れてしまったので。
ならば!と思い、映画も見に行っちゃいましたw

世界一初恋と純情ロマンチカは、どちらも、一応メインの主人公カップルってのはいるんですが、それ以外の脇役たちもみんな男同士で恋愛してまして(笑)
複数のカップルが出てくる物語なんです。

で、どのカップルが好みかってのが一番重要。

好きなカップルの話だと、やっぱりテンション上がる。
いや、ツボでなくても、まあ見てて普通には楽しめるんですけどね。
ツボだとでかい!

で、今回の映画は、TV版では出てこなかった、新しいカップルの物語。

原作既読の方はちゃんと分かって行くのでしょうが、私は知らないので、多少バクチな気持ちで見に行ったのですが…

良かったです!

好みでした(笑)

私、基本的に、報われなかった子が報われるってエピソードが好きなのですけど。
今回は、まさにそれ。
TV版で主人公にふられちゃったキャラが、新しい恋を見つける話で。

うんうん、良かったね、と。
微笑ましく見れちゃいましたよ。


で、この作品に興味ある方なら誰もが懸念されているであろう…声の件ですが。

ワタシ的には、大丈夫!アリでしたー(笑)

まあ、堀内さんの方はTV版でも聞いてたから慣れてたし。
蒼月さんがね。
もっと高い声かと思ったら、以外にそうでもなくて、演技もナチュラルで…(って、すごい大御所の方に失礼ですね…)

いや、友達の中には、イメージ違ったー!(原作既読者)って言ってる子もいるので。
ダメな方もいるかと思うのですが。
個人的には、むしろちょっと好きだったかも…。

正直古谷さんて、元々はそんなに好みの声質ってわけでもないんですよ。
アムロにしろ、星夜にしろ、タキシード仮面様にしろ。

な・ぜ・か。

ガンダムOOの、リボンズの声がすごい好きで。
で、今回のセカコイのキャラも好きで…

え、あれ?もしかして私、蒼月さんが好きなのかーーー(゚A゚;)!?

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

67.6 2 BLアニメランキング2位
同級生(アニメ映画)

2016年2月20日
★★★★☆ 3.9 (81)
478人が棚に入れました
メガネの優等生・佐条と、バンドマンのイマドキ高校生・草壁のラブストーリー。

声優・キャラクター
野島健児、神谷浩史、石川英郎
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ズゴックでなくて、ズコック??

 うちの近くの映画館でやるということもあり、劇場CNでも良く見ていたので、何となく見に行ったです。絵柄を見たときから、女性向きかとは予想はしていたけど、行くと女性客が多かったです。10代後半から年輩の方まで、幅広かったのには驚いたです。

 男子校での佐条、草壁を中心に少し原先が絡む展開のアニメだったです。物語が進むうち見せつけるシーンが多くなっていきました。これが私が学校に行っていた頃から聞いたことのあるBLというものなのでしょうか?です。
 女性の方が興奮するのかなぁ?な、男と女ではあるような見せつけるシーンが、佐条と草壁の仲が深まるうちに発展したと思うです。最初、歌の練習をする友人同士から進み、雰囲気に流されたのが、きっかけだったのに・・・。

 自意識過剰に見えた、桜Trickを思いだしますです。でも、自意識過剰というでもない、また違った男同士の恋の形なのでしょう?です。今、日本でも同性婚が、認められてきているのでそうなのだろうです。
 
 流れる曲とか良い感じだし、背景画など色彩も良くCGではない良さを引き出していて好きなほうでしたです。眼鏡の佐条、金髪の草壁、担任の原以外のキャラは、白目だったりのっぺらぼうだったり、点目だったりでしたけど・・・。このアニメでそれだけ、2人を強調したかったのでしょう。原作あるようですが、どうかは分からないけどアニメ色というより、色彩良くした漫画がそのまま動いたり、喋ったりに見えたです。

{netabare} 原先に佐条が迫られるのを見て、駆け付けた草壁がゲンコツを原先に加え佐城を奪還して、その後告白するところなんか、{/netabare}男と女とは違う形を見たです。{netabare}また、草壁のライブ見に行った後、やきもち??やいた佐条に追いかけた草壁が、砂場で寝ている所に飛び込むのも{/netabare}面白さあったです。

 誰かさんがやっているバンド名、ジャブローに出てきた水中用モビルスーツかと一瞬思ったです。

 仲が深まることは良いことばかりでもなく{netabare}、後半で進路を考えていない草壁にとって、佐条が進路を定めていることは分かれてしまうのでないかという辛さより、嫉妬だったというのは見ものでしたです。
 いったん距離を置いても、草壁がバイクで佐条を試験会場まで送るシーンは、良かったです(「あなた 待ってるわ~」とか)。今まで草壁が佐条詰め寄っていたのに、公衆の面前でも佐城の方から見せつけるようになるのは、驚きというより周囲も意識しない{/netabare}凄さを見たと思うです。

 これが、ゆっくり恋していくことなのだろうです。まぁ、これでいいのだです。
 

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

阿紫カービィ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

秘かな握手の記憶は 僕の言葉を話す君

皆さんは、『ボーイズラブ』に、どんな感情を持っていますか?

好き?嫌い?どうでもいい?

色々だと思いますが、

なんとなく感じるのは、変な線引きをしている人が多いのでは?ということ。

『BL』には様々なジャンルがあり、どんどん発展しています。

そして、1度はまると、抜け出せない中毒性もあります。

それに触れもせずに否定的なのは、ちょっともったいないかな…


それに
恋愛は「自由で在るべきだ」と、私は思うので。




この作品が、それを語ってくれています。


とことん造り込まれた美しい水彩画風の背景の中で、ゆっくり流れる2人の恋の物語。


一見、チャラそうな、表情豊かなバンドマンの草壁君は、
相手の気持ちを心底大切に想い、素直で優しい男の子。

一方のポーカーフェイスの左条君は、一見おとなしそうに見えるけれど、頑固で、結構怒りっぽい、焼きもちやき。


この2人はいつも光りに照らされています。
朝の光り、昼の光り、夜の月明かり…

そして
好きな人が悲しむと雨が降り、
好きな人が笑うと雨が止む。


これらの演出は、いかにこの2人が美しい恋をしているかを物語っているようです。


季節と共に変化していく2人の距離。
変わらないのは、相手を想う気持ち。


相手に『こうして欲しい、ああして欲しかった』と望むのではなく、


『ただ側に居る、それだけでいい。』


恋とは、愛とはこういうことでしょう?



色彩と共に美しい、押尾コータローさんのギターの音色。

本当に
静かで、優しく美しい、恋の映画です。


『永遠』という言葉はあれど、『永遠』を信じきれないあたしは、

2人の中に永遠を見るのです。

2つの『光』に。



この映画を観て、
誰か一人の心が、開いてくれたら、嬉しいな、と思うのです。



どうか伝わりますように。

本当に、美しいから。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 29

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

BLと呼ぶのもおこがましい程に真摯で爽やかで丁寧な【ファンタジーではない恋物語】

『同級生』、と音だけ聞くとエロゲの方が真っ先に思い浮かぶタチです;
今作は中村明日美子が2006~7年頃にOPERAで連載していた漫画を内容ほぼそのまま60分の作品に映画化したものです
ジャンルは男子高校生同士が恋に落ちるというもので所謂BLなのですが、そう呼ぶと途端にファンタジーっぽく聞こえてしまうのでオイラとしては普通に恋愛モノとして受け止めたいです
鑑賞料金は特別興行の為に一律1500円
未成年が喫煙&飲酒するシークエンスがあるためレーティングはPG12


初監督となるアニメタ出身の中村章子に、キャラデザ林明美、美監は中村千恵子と超豪華スタッフが集結しました
アナログな絵柄の原作の雰囲気を、細い線と柔らかいタッチの作画、淡い色彩、温かみのある背景で見事にアニメートしており、今年観た全アニメの中で画作りはぶっちぎりの1位と言えます
馬越組やら北田勝彦さんやら錦織敦史さんらをはじめとした超一流のアニメタが集結しており、適度にデフォルメや金田的ポージングをコミカルに取り入れた作画だけでも必見の価値あり
さらに劇伴をアコギタリストの押尾コータローが手掛け、Galileo Galileiの尾崎雄貴をフィーチャーした主題歌が爽やかにエンドロールを飾るというこれ以上に無い完璧な布陣といえるスタッフ陣です


物語は男子高校2年の夏
金髪癖っ毛ちょい不良なバンドマンの草壁光
黒髪七三にメガネで優等生な佐条利人
一見して真逆の二人だったが、ある日に草壁は同じクラスで真面目一本木の優等生、佐条が合唱祭の練習で一人だけ歌わず口パクしていることに気付く
その日の放課後、偶然にも教室で一人歌をカゲ練する佐条を目撃した草壁が、彼に興味を持ったことから始まる・・・


全篇は【夏】【秋】【ばかと大馬鹿】【二度目の夏】の4篇で構成されており、基本的にモノローグがとても多いのが特徴
BL云々以前にこーゆー構成が苦手な人には意見が別れる作品だと思います
BL、と言いましたが前述した通りファンタジーっぽさは皆無
【等身大の男子高校生】の【等身大の恋愛】が描かれているのが今作の魅力です
ただそれが【男の子同士】だってことだけが普通でないだけで、男同士であるが故の恋路の障害なんかも描かれているから、これを単純に「BL」と一括りにしてしまうことにはオイラは抵抗があります
それぐらい恋、というものに真面目な作品です


と、言っても原作が短くまとまっていることを見ての通りそれほど重苦しい内容ではありません
サクッと観れるのがまた良い
それでも前半2篇は少し展開が早い様に感じてコミカルな部分以外ではちょっと物足りないように思いましたが、後半2篇は素直にトキメキを覚える清々しい内容だったので皆様に強くオススメ出来る一本に仕上がってると感じます
個人的にはクライマックスでチョロっと出て来るCB400スーパーボルドールの走行シーンがとても丁寧だったことにも拍手です(笑)


それにつけても四十路過ぎて高校生を演じれる神谷浩史ってホント素晴らしいですなb

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11

67.0 3 BLアニメランキング3位
KING OF PRISM by PrettyRhythm(アニメ映画)

2016年1月9日
★★★★☆ 3.9 (30)
223人が棚に入れました
舞台は4年に一度開かれる「プリズムキングカップ」
個性豊かな男の子たちが続々登場し、あなたの心をきらめかせます。
3人を待ち受けるさらなる試練とは一体何なのか!?

彼らの新しい物語が今、幕を開ける...

声優・キャラクター
柿原徹也、前野智昭、増田俊樹、寺島惇太、斉藤壮馬、畠中祐、八代拓、五十嵐雅、永塚拓馬、内田雄馬、浪川大輔、蒼井翔太、武内駿輔、関俊彦、森久保祥太郎、三木眞一郎

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

【キンプリはいいぞ】菱田×京極×乙部のオールスタースタッフ!『ラブライブ』の監督の本気!!みんなを笑顔にするステージを!!!【キンプリへようこそ】

『プリティーリズム・レインボーライブ』の正当な続編にしてシリーズの名脇役として活躍した男性キャラ達を主人公にしたスピンオフシリーズ第1弾の映画
上映時間は約60分


まずお伝えしたいのですがこの映画【歴史的傑作です!w】
『うたプリ』とか『美男高校』とかが苦手で無い方は絶対に観た方がいいです!
だって天地がひっくり返るぐらい面白いw
劇場の男女比は見事に5:5!
満員の観客は最初から最後まで腹抱えて笑い倒し!
昨今、男性人気か女性人気かのどちらかに極端に偏った作品が多く、あれだけ話題を呼んだ『ガルパン』ですら女性客はほとんど見受けられないというのが寂しい現状
ところが、この映画は男女両方のハートを鷲掴みにしたわけです
こんなアニメ映画、なかなか出会えるものではありませんから本当に凄い


『レインボーライブ』最終回に登場した男性3人組ユニット、「Over The Rainbow」のその後と、新たにエーデルローズに入寮した7人の新人スタァへの橋渡し的な物語、さらに暗躍するシュワルツローズと呼ばれるライバルの登場で今後の展開も予想される新シリーズのプロローグ的な映画となっています


「Over The Rainbow」やエーデルローズに関してはダイジェスト的な回想を含めて解説されるので『プリティーリズム』シリーズを全く観たことが無い!って方にもオススメします


また『レインボーライブ』から2年が経過しているようで、かつてプリズムスタァとして切磋琢磨していた少女達の現状もチラッと登場し、彼女達の成長した姿を拝めるというファンサプライズもあってプリズムエリートは観に行かない理由などありません
ちなみにエーデルローズ新人の中にはあの涼野ユウ(いとの弟)も成長した姿でいるからなんとも感慨深いんだこれがw


監督はお馴染み、『プリティーリズム』シリーズや『プリズムツアーズ』を手掛けた菱田正和
『プリズムツアーズ』のルート4、つまり男性アイドルをピックアップした上映回が好評だったことを自ら劇場に足を運んで実感し、温めていた今作の企画を実現させたそうな
菱田監督はホント天才でして、超低予算&超短期納品で今作を完成させています
60分作品にも関わらず、30分作品と同等までに2D動画の枚数を絞ったというのだから驚きです
なのに作画の粗雑さは全く持って感じませんでした
それどころか、2D作画でダンスするカットすらあるのだからタマゲた
ちなみに昨今のアニメ、特に劇場版ともなると作監が数人〜数十人という大所帯になることも珍しくないです
(個人的にはこの人海戦術ってのは嫌いです)
が、今作は原案、キャラデ、作監を全て松浦麻衣が1人でこなしてるのもポイントですね


それにしても『プリティーリズム』という2年も前に稼働終了したアーケードゲームのアニメを、再始動させることに水面下で尽力したavexには拍手
まあ、男性アニメアイドル的なものをすぐに始められるのはコレだ!って思ってたんでしょうな
そしてタカラトミーにとってはほとんど金にならない企画なのによくOKが出たものです
関係者には感謝しかない


そしてとにかく注目していただきたいのは、やはり(笑えるw)ライブシーン
キ○ガイ染みてるともいえる今作のライブを手掛けたのはプリズムエリートにとってはこれまたお馴染みの京極尚彦(演出)と乙部善弘(CGディレクター)


そう、京極さんといえばあの『ラブライブ』シリーズの監督
彼が『ラブライブ』のライブシーンに用いてる演出というのは『プリティーリズム』シリーズで培ったものなんです
当時『ラブライブ』が盛り上がってきた為に京極さんは『レインボーライブ』の演出をほとんど手掛けることが出来ませんでした
その鬱憤晴らしなのかw今作では狂気に満ち満ちた演出の数々を披露しています(笑)


【これが『ラブライブ』の監督の本気】と言わんばかりかの『E.T』パロ!マトリックスからの五郎丸!!未成年の主張!!!(言ってる意味が解らないでしょうがオイラにもワカリマセンでしたw)
なんてかあのひと頭オカシんじゃないでしょうかwww(褒め言葉です)


そんなオールスタースタッフが揃ったのだから低予算なんぞ跳ねのけるほどのパワーに溢れた映画となってます
文字通り、観に来た方を「笑顔にする」作品ですねb
2016年、マストなアニメの1本に入れておいて絶対に損は無いと確信しています!
是非その目で確かめてください
























4DX応援上映観てきました!
座席のモーションや振動は『ガルパン』ほど激しいモノではないしそもそも60分と短い時間なので4DXの「動き」が苦手な方でもなんとか観れる丁度いい尺だと思います
モーションは主にプリズムショーの動きに合わせてなのであたかも踊ってるかのような気分になります
カヅキとアレクのレビテーションの風が心地よかったw
フラッシュ演出も効果的に入ってました
が、何より驚いたのがシャボン玉演出ですよw
プリズムショーの度にシャボン玉が降ってくるので上映終わった後に床が石鹸でデロンデロンのトゥルントゥルンになってて危なかったですw
ただでさえ面白いキンプリがさらに面白くなってしまった
ありがとうキンプリ
ありがとう4DX

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

笠希々さんオススメで見てみたが…。

全然、女性向けアニメは見ないのだが、好きなアニメレビュアーさんの笠さんが推してた作品なので見てみたが、やはりキツイ…。


女性に媚び媚びでセクシーアピールな部分はやはりキツイのだ。


男性向けの作品の女性キャラって媚びてるとはいえ、可愛い小動物系で癒される感じ露骨に恋愛や性に繋がらない感じだけど、女性向けってなんでこんなに露骨なのか?。


格好つけ過ぎて滑稽、或は気持ち悪くなっちゃってる部分は受け入れがたい。


ライブ中に突如、自転車二人乗りデート妄想みたいなのが始まってキメキメな後に、二人乗りはダメ絶対!みたいな交通安全のポスターか!みたいなギャグになってる部分は爆笑だったが。


キャラの描写も、仕方ないっちゃ仕方ないが薄すぎて、いかに狂った展開をやられても、そのジェットコースターに私は乗れてないからなぁ…な虚無感が。

ぶっ飛んだ展開や描写に関しても、ウテナやGガンを通ってきた人間としては、それだけじゃそんなに衝撃は受けぬ。だって、前述の二つのがもっと半端ないもん!。


ただ、この物語どうなるのか気になったし、キャラが掘り下げられるだろうと思って続編のテレビ版を見てみたら、こっちは面白いのでキッカケを作ってくれたのには感謝したい。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

キンプリって何ですか

通常上映2回、4DX上映1回行ったのにまだ≪KING OF PRISM by PrettyRhythm≫のKING OF PRISMの部分しか知らないのはこれいかに。
これはプリティリズム・レインボーライブを観てない言い訳にしか聞こえないしれない。しかし、キンプリが奥の深い作品であることは変わりないのだ。

そもそも、プリティーリズムを知らない私がキンプリを知ったきっかけは、全裸の男の子達が前売り券を飾っている攻めたアニメがあるとの噂を得たことがきっかけだったと思う。

だから第一印象は絶対ヤバいアニメじゃん(面白そうだ)と思った。

では、見に行こうと決めて、スマホで上映情報を調べていると、【応援上映】と【通常上映】、二種類の上映があった。そもそも応援上映とは何だ?キャストやスタッフの祭壇イベント系か?と考えを巡らすが当然答えが出るはずもなく、グーグル先生に頼ることにする。

応援上映とは、応援による発声や吹き替え、ペンライトを振ることが許可された上映のこと。
イメージは全くつかめなかったが、掻い摘んでこのようなことができるらしかった。

私は、通常上映を観ることにした。
遅い時間に出かけたので、応援上映は間に合いそうになかったし、なにより未知でヤバそうなアニメを最初から応援上映という特殊な形態で観る勇気は私にはなかった。

さて、このヤバそうなアニメという印象は、開始後すぐに頭のオカシイアニメという印象に切り替わる。

プリズムショーはスケートをモチーフにしているけれど、ライブ演出が異次元というか、全裸で分身したキャラクターが無限ハグ…ハグ…ハグとエコー効かせながら飛んでくるし、吹き替えのためだけに用意された音声のついてないシーンが存在するし、{netabare}二人乗りしてる自転車を勢いよく漕いで、車体が宙に浮き、着地した後で、「公道での二人乗りは禁止だよ」のセリフはごく全うなように感じて、そもそもなぜ自転車をこのタイミングで漕いだのだろうかとか{/netabare}考えるとわからないことだらけで全く理解に追いつかなかった。
そしてあっという間にクライマックスが近づく。
カリスマ的アイドルユニットの解散に嘆くファン、そこに新たな希望の星として輝こうとする少年。

ライブ演出の意味不明さや、脱ぎたがりな面を除けばなんやかんや良い話で収束した。
それどころか、そのライブ演出の意味不明さや脱ぎたがりな一面は、ギャグとして昇華できるものであったので、家族や友人にネタ話としてはもってこいだった。

その後、私は話題の流れで再び見に行くことになる。
今度は家族と共に鑑賞に来た。上映タイプは再び通常上映だ。
うん、何度見ても意味の分からない演出だ。
しかし、1回目と違ったのは、このカオスな空間を時々心地よく感じるということだった。

私はもう一度見に行こうと決心した。
それからというもの、ことあるごとに、キンプリをもう一度見に行きたいという欲にかられるようになった。
そこまで面白いというほどの映画ではなかったはずなのだが、ここまで本能に訴えかけられる作品になるとは、以外だ。

そのチャンスがめぐってきたのはそれから2か月後のこと。4DX上映が公開されるという情報が入ったのだ。
私はこの時点で、推しのユキノジョウのグッズを漁るようになっていて、見に行かないという選択肢は既になかった。

この4DXは応援上映でもあったから、初めての応援上映でもあった。
久しぶりのキンプリは4DX+応援上映の効果も相まって想像以上に楽しい空間であった。
ただ一つ、心残りとなったのは、恥ずかしくて声援があまりかけられなかったということだった。今まで映画館でこんなにも自分が無力だと思ったことは無かった。リベンジしたかったのだが、結局その後、もう一度見に行くことはしなかった。
4DXでやりきったという感想を抱いてしまったこと、
手練れ達に交じって応援を送ることは自分には出来ないと足がすくんでしまったことが原因であった。

その後3か月はチャンスがあったのだ。今思えば本当に勿体ないことをしたなと思う。作品自体は、DVDで再び視聴できるが、ライブ感を味わえるのは劇場の特権だ。たった1600円、たった数時間の上映、もう後悔はしたくない。次回作のキンプラではその辺納得がいくまで堪能しようと心に決めている。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6

71.9 4 BLアニメランキング4位
囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather(アニメ映画)

2020年2月15日
★★★★☆ 3.8 (13)
98人が棚に入れました
被虐趣味で好色な一面をもつ真誠会若頭、矢代。彼の元にやってきた百目鬼。彼等は次第に惹かれあっていく。自己矛盾を抱えて生きる矢代と、愚直なまでに矢代に従う百目鬼。運命に翻弄され“欠落"を補い合う二人の行き着く先は─。

声優・キャラクター
新垣樽助、羽多野渉、興津和幸、小野友樹、安元洋貴、三宅健太、高瀬右光、佐藤拓也、三宅貴大、大川透

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

囀る鳥は、百目鬼のことだと思う

 劇場CMで宣伝されていたこともあって見に行ってみたです。やたら、お姉さんやおばさんが来てたことに???だったです。

 会社風のビルを事務所に隠れ蓑に佇む暴力団だかヤクザの若頭、矢代のお話だったです。
 矢代のもとに来ることになった、無表情な百目鬼(どうめき)との絡みなどを異様というのか?百目鬼以外も合わせて、性遍歴、これをBLと呼ぶのか?私には理解しにくい展開だったです。
 R18の対象の場面、言葉の目立つ内容であることは、間違えないです。

 以前にも異性との関係が、女性同士、男性同士において、各々において一方が男らしく女らしさを見ることがありましたが、これはどちらにもそぐわないものを見たと思うです。

 自分にとってのある意味の恐ろしさ、価値観の違いを露骨に表現されたというのか?気分がいいように見えなかった印象です。逆に女性同士でこのお話の展開だったとしても、同じ印象を受けたと思うです。特殊な人間関係を全面的に出したか?のようだったです。

 人を好きに対する考え方、矢代、百目鬼の人間性、魅力と呼べるのか?まさに人間十人十色という言葉に当てはまるのか?その視点ならば、よくできたお話なのかもしれませんです。

 「う~ん?」こういう世界観、暴力団、ヤクザ、こういう同性愛者が、現実にいたとしたら、理解に苦しみましたです。
 自分にとって、異性にしても特に同性に対して、こういう考え行動はできないし、考え付かない感じです。それを乗り越えられたことが、「人を好きになる孤独を知った」という言葉なのだろうか???です。
 見ていた女性の皆さんだとして、素晴らしいと感じられたのか?知るよしもないです。難しいです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6
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