騎士アニメ映画ランキング 9

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の騎士成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月30日の時点で一番の騎士アニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

65.6 1 騎士アニメランキング1位
ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略(アニメ映画)

2012年6月23日
★★★★☆ 3.8 (169)
803人が棚に入れました
グリフィスの夢に取り込まれる自分に気づき、対等の友となるため鷹の団を離れる決意をするガッツ。同時に、ミッドランド王国より鷹の団に、難攻不落のドルドレイ要塞の攻略を託される。ミッドランド王国正規軍として栄光を手に入れたかに見えた鷹の団。だが、全ては破滅への序章にすぎなかった……。

声優・キャラクター
岩永洋昭、櫻井孝宏、行成とあ、梶裕貴、寿美菜子、藤原貴弘、松本ヨシロウ、矢尾一樹、豊崎愛生、小山力也、三宅健太

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

キャッチコピーは「訣別もまた、宿命。」

劇場版の第2作目です。この作品の特徴として内様が段々過激になっていくらしく、1作目はG指定でしたが、この作品はPG12指定になっています。
確かに、物語の核心に近づけば近づくほど描写が過激になっていると思います。

でも人間だから・・・その核心だからこそ過激になるんだと思います。
我々は通常理性で感情や思考をコントロールしています。
普通に生活する上において、感情や思考をコントロールできなくなる事はまずありません。
そこまで切羽詰った状況じゃないからなんですが、人間の核心に迫り理性という箍が外れた先に何が待っているか・・・
きっとこれまで抑え続けてきた欲求の爆発や反射による考え無しの言動なんじゃないかと思います。
そしてそれらは一切がオブラートに包まれることはないのでしょう・・・
だから核心に迫れば迫るほど過激になっていく・・・人間として当然の摂理なのだと思います。
また描写の過激さが増すことで、リアリティも向上していると思います。

今回の物語は、タイトル通りドルドレイという難攻不落の居城を攻略が中心となっています。
これまで何人たりとも寄せ付けず、既に多くの軍勢と共に戦意を失いかけようとしている中、「鷹の団」が立ち上がります。
この難攻不落にグリフィスやガッツがどう挑んでいくのか・・・この作品の見どころだと思います。

これだけだったら、タイトルとキャッチコむしピーとの間に何の繋がりもありません。
居城の襲撃と訣別との因果関係・・・むしろこちらの方が大きく心が揺り動かされると共に、過激な描写への一翼を担っていると思います。

全ては上手くいっていたと思います・・・
キャスカに訪れる絶対絶命の大ピンチ・・・でもちゃんと守ってくれました
華やかな晴れ舞台・・・雰囲気も決して悪くありませんでした。

それでも踏み出さずにはいられない・・・
何がそんなにせき立てるのか・・・

すべてが上手く機能していた歯車に入った亀裂がもたらすモノとは・・・?
これまで何より優先してきたモノを見失うほど打ちのめされ、行き場の無くなったその男の足が向かったのは・・・?
これまでと変わらない日常を過ごしている・・・何も知らないから・・・
それでも変化が急速に足元まで迫ってくる・・・それに気づいた時にとるべき行動は・・・

物語の中盤以降・・・片時も画面から目が離せませんでした。

3部作のうち2作品の視聴を終えました。
物語のラストに描かれていた眼・・・何を見据えていたのでしょう・・・
次が怒濤のクライマックスになると思うと期待もひとしおです。
引き続き、3作目を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 18

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なんというRシネマっぷりwww

前作はユリウス暗殺後のガッツがグリフィスの語った「友とは対等な関係」という言葉を聞いて、彼の中の価値観が変化しかけたところまででした


今作では100年戦争の天王山となるドルトレイ要塞の戦いがメインに描かれます


特に見所となるのは鷹の団、唯一の女千人長たるキャスカの過去が明らかとなる場面
グリフィスとキャスカの出会い、グリフィスに拘るワケ・・・
さらに彼女がトラウマを乗り越えて成長、宿敵との決着を果たすまでが最大のカタルシス


てかキャスカってこんなに可愛かったか?w
(いや、千羽由利作画でみやむーvoiceのキャスカはくぁわいかったがw)
間違いなく今作のヒロインはキャスカ
彼女の魅力が存分に描かれた章だったと思います


さてさてw
前作でも大胆な殺戮シーンや全裸のシーンなど、多々大人向けな要素を惜しむことなく映像化してみせた「ベルセルク・サーガ プロジェクト」
今作のラストでは原作ファンの皆様ご存知、シャルロット姫との×××が超じっくり描かれますwww


そりゃもう^q^


もはやファンタジーがメインなのかこっちがメインなのかわからんwww
豊崎さんの演技もしゅごいwwwいや、しゅっごいwww


と、いうことでレーティングは【PG12】にこそなってますが、【絶対に子供に見せてはいけません】www


あと最近になって気付いたのは何気に舞踏会にセルピコとファルネーゼがいますね(笑)

投稿 : 2024/11/30
♥ : 16

Zel さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

訣別もまた、宿命。

2012年劇場公開作品

ただでさえ長編である黄金時代篇
劇場三部作、全部で4~5時間くらいに纏めるためにはカットするエピソードの選択やメインシーンに使う時間などかなり細かく計算しなければ原作の良さを出すのは大変だと思います

そのうえでなぜグリフィスとシャルロット姫のベッドシーン長時間使ったのか?
描写もあそこまで濃厚で赤裸々にする必要はあったのか?
個人的には必要性を感じず、それで興醒めしてしまった

このシーンに時間を取るなら他の戦闘シーンをクローズアップするなり、カットされたエピソードを映像化するなりして貰いたかった
グリフィスとガッツの一騎打ちなどは迫力があり素晴らしかっただけに残念だった

第一部、第二部と劇場で鑑賞したが今回の事を踏まえ第三部はDVDレンタルにします

シャルロット姫を演じるのは豊崎愛生さん
けいおんの唯や超電磁砲の初春など天然キャラが似合う声優さんです

投稿 : 2024/11/30
♥ : 12

64.6 2 騎士アニメランキング2位
コードギアス 亡国のアキト 第3章「輝くもの天より堕つ」(アニメ映画)

2015年5月2日
★★★★☆ 3.7 (260)
1795人が棚に入れました
『コードギアス 反逆のルルーシュ』と同じ時期のヨーロッパを舞台に、新たな主人公アキトが超大国・ブリタニア帝国に戦いを挑む姿を描くシリーズの第3弾。

キャラクター原案はCLAMP、キャラクターデザインには木村貴宏と、前作に引き続き人気タッグがキャラクターを担当。そして、『天空のエスカフローネ』などを手掛けた赤根和樹を監督に迎え、『コードギアス』は新たな局面へと進む。

声優・キャラクター
入野自由、坂本真綾、日野聡、松岡禎丞、日笠陽子、藤原啓治、甲斐田裕子、川田紳司、茅野愛衣、石塚運昇、森久保祥太郎、小松未可子、瀬戸麻沙美、東山奈央、早見沙織、高森奈津美、松風雅也、伊瀬茉莉也、寺島拓篤、島﨑信長、花江夏樹、井口祐一、小野友樹、石川界人、逢坂良太、室元気、菅生隆之、子安武人、武虎、宮田光、立木文彦、石原夏織、能登麻美子、櫻井孝宏、福山潤
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

佐々木小次郎もどきにルルーシュの代役は荷が重かった模様

コードギアス外伝「亡国のアキト」として、
2012年に第一章「翼竜は舞い降りた」
2013年に第二章「引き裂かれし翼竜」
が劇場公開された本シリーズは、
2015年に入って本作(第三章)「輝くもの天より堕つ」が5~6月に劇場公開されたあと、
7月現在は第四章「憎しみの記憶から」が公開中です。

で、劇場公開の終了したこの第三章が、早くもバンダイチャンネルに有料(1000円)で登録・宣伝されていたので視聴して見ました。

◆感想

{netabare}・「ギアス能力者-ギアスの呪いを掛けられた者」という、
(1) TV本編では、「ルルーシュ - スザク」の関係、に当てはまるものが
(2) この外伝では、「シン - アキト」の日本人兄弟の関係、になるのですが、

・スザクの代役のアキトはともかく、シン(※なぜか外見がFate/stay night のアサシン-佐々木小次郎-もどき)にルルーシュの代役(※ギアス能力を使って本国-神聖ブリタニア帝国-に服属するユーロ・ブリタニア(=現実世界のロシアに相当するエリア)を叛逆させること)が務まるはずもないことは第二章までで既に明らかであり、

・制作側もそれに気づいてか、この第三章では、ルルーシュの出番を大幅に増やしたようですが(全体の1/4くらいはルルーシュとスザク絡みのシーンでした)、

・その分なおさら、ギアス能力者=シンの魅せ場が薄くなってしまいました(シンの小物感が半端ではない)。

・併せて、本作の前半には、アキトたちとワルシャワ周辺に住むジプシー風の婆さんグループとの陳腐な出会いと別れの話がなぜか延々と続いてしまい、制作側の意図としては、ここで日常シーンを挟んでキャラに親近感を持たせたかったのかも知れませんが、その狙いは大外れと言わざるを得ません。
{/netabare}

◆本作をお勧めする人

・コードギアスTV本編が大好きで、ルルーシュやスザクが登場するのならばどんな話でも構わない、という人には嬉しい作品かも知れません。

・この第三章ではなく第二章までは、ナイトメアフレームというマシン同士の戦闘シーンは作画がよく動いてなかなか迫力があるので、そうしたシーンが好きな人にはお勧めできる作品かも知れません。

・なお、この第三章では{netabare}スザクがランスロットに機乗して戦闘するシーンがあるので、スザク・{/netabare}ファンを自認する人は一度鑑賞した方が良いかも知れません。

・また、本作には{netabare}C.C.が少しだけ登場して、オリキャラのヒロイン(アキトの上官レイラ・マルカル)と絡むので、C.C.{/netabare}ファンを自認する人も一度鑑賞したほうが良いかも知れません。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 29
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ワルシャワの日常、レイラたちの関係に変化が・・・

5章構成の第3章。
本章はユーロピアとブリタニアの直接的な対決はありません。
物語が小休止です。

ワルシャワの日常が微笑ましいですね。
レイラ一行5人の交流が描かれます。
{netabare}とくに、アヤノのはしゃぎようが初々しい。
レイラと完全に打ち解けてます。
また、アキトを意識する描写もあります。
リョウの情にもろい意外な一面も。
リョウはアキトを認め、ライバル視しています。
アキトとレイラの信頼関係も増大。
別の感情も生まれている感じです。
そんなこんなが死亡フラグに見えるのは私だけ?

一方のブリタ二ア側の動きが微妙。
シン兄とスザクが一戦を交えます。
シン兄が全権を掌握し、本国に反抗する方向へ。
スザクとルルーシュは・・・。
アキトとの因縁もあるので、シン兄にも死亡フラブが立ちつつあります。

あでやかなC.C.が登場。
魔女魔女していましたね。
幼少期のレイラと接触があり、レイラにギアスが与えられた模様。
このギアスが最後の鍵になりそうです。{/netabare}

第4章は両陣営が衝突し、物語が大きく動きそうです。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 16

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

全俺が泣いた!ナイトメアじゃなくてガイメレフだった!!『反逆のルルーシュ』ファンも『エスカフローネ』ファンも必見!!!

前章で遂にアキト達の前に姿を表した兄、シン・ヒュウガ・シャイング
さらにブリタニア本国から派遣されたジュリアス・キングスレイと名乗る軍師(通称、誰ーシュさん)と、彼を監視するナイト・オブ・セブンこと枢木スザク
そしてレイラの記憶の中に微かに残るC.C.の姿
多くの謎を残しながら再スタートした第3章が今作です


ミカエル騎士団との死闘から辛うじて生き延びたレイラ率いるワイヴァン隊でしたが、ワルシャワの補給基地で足止めを喰らってしまい帰還もままならない
一方のユーロ・ブリタニアでは、ブリタニア皇帝が直々に派遣したと言うジュリアス・キングスレイによる奇策が決行されることとなる・・・


これまで死と隣り合わせの場面の連続で張り詰めていた空気のワイヴァン隊でしたが、今回ワルシャワで出会った老婆たちとのコミカルでアットホームな交流を機に徐々に心を開いていく彼ら
アキトとレイラがお互いの過去を語る場面など、キャラの掘り下げが目立ちます
こういったサイドエピソードを合間合間に挟んでくる構成は『反逆のルルーシュ』譲りで良い取り込み方だと思います


しかしクライマックスに待ち構えるのがジュリアス・キングスレイを守らんとするスザクの活躍!
そう、遂にこの『亡国のアキト』で動くランスロットが拝めるのですよ!
スザク×ランスロットといえばシリーズ最強なワケでして、赤根監督や井野元さんも「最強である故に画面から恐怖心を匂わせる」ことに拘ったと言うだけあってその戦闘シークエンスは瞬きが勿体無くなるほど美しい


特に赤根監督作品では共通の拘りとして見られる「重いものはゆっくり動く」という重量感の演出が今作でも徹底されており、片手剣で西洋剣術を駆使するランスロットの姿は『エスカフローネ』のガイメレフそのもの!
ごく普通のアニメファンにはワカランかもしれませんが『エスカフローネ』の作画の凄さがご理解いただける方には今作のCGによる戦闘も是非チェックしていただきたいです!


さて、前章から1年半も間を空けてしまった反省なのか;全4章の予定を全5章と改め、2015年中に完結させる予定のようです
まあ、予定はあんまり信じてませんが(笑)物語も勢いに乗ってきたので率直に続きが気になるところですね!


それにしてもエンドロールを飾る「モアザンワーズ」は1章から3年近く時間が経過しているにも関わらず、全く色褪せない名曲ですな
毎度イントロで鳥肌がw

投稿 : 2024/11/30
♥ : 13

66.5 3 騎士アニメランキング3位
劇場版 Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロット 前編Wandering; Agateram(アニメ映画)

2020年12月5日
★★★★☆ 3.5 (50)
282人が棚に入れました
長く。長く、旅をしてきた―。遍歴の騎士に与えられた旅の終わり。西暦1273年エルサレム。かつての友と刃を交えようとも、遠き日の過ちと向き合うこととなっても、最後の忠節を果たすべく、ベディヴィエールは烈風吹き荒ぶ砂の大地を歩みだす。これは、ひとりの騎士の物語。

声優・キャラクター
宮野真守、島﨑信長、高橋李依、坂本真綾、川澄綾子、水島大宙、沢城みゆき、置鮎龍太郎、内山昂輝、安元洋貴、子安武人、田中美海、小松未可子、鶴岡聡、稲田徹、千本木彩花、鈴村健一

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

自分の世界に入ったり、呟く騎士

 何かの使命のために砂漠を放浪していたベデヴィェールが、聖都で藤丸、マシュ、ダ・ヴィンチと出会い、お互い騒動に巻き込まれ、行動を共にするお話だったです。
 「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」の続きでもないようで、関連性もないだったです。作画が、ややバビロニアよりキャラ設定など、落ちる感じがしたです。

 いつもの藤丸、マシュな感じだけど脇役っぱく、マシュの存在感がややあった感じです。最初からベデヴィェールの心の声、が目立ち、苦悩や過去の回想が多くを表していることが多かったです。

 出会った都で、訳の分からない正当化した難民の虐殺から、藤丸たちを巻き込み多くの砂漠の移動から、行くとこ行くとこ、師子王の従える円卓の騎士の襲撃にあう展開です。
 出会いがあり、犠牲がある中で、それらを目の当たりにしていったベデヴィェールの決意が、後編への伏線になると思うです。

 明らかに獅子王、配下である円卓の騎士の非道な行動に対する、反発、怒り、戦いの決意があるのは、わかるです。
 襲ってきては戦う、襲ってきては新キャラらも参戦して戦うの繰り返しで、見ていると目的が分かりづらくなる感じがしないでもなかったです。 

投稿 : 2024/11/30
♥ : 4

栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ゲーム知らないので難解→修正版があり?

テレビのバビロニアしか知らないので、見ていて退屈でしたし、冗長に感じました。ただ、イスラエル周辺の砂漠地帯のロードムービーとしては、現地の有様がリアルにアニメで描かれていて、そこは嘘が少なかったと思います。しかし設定が聖都というファンタジーものにあるような基地を、十字軍のアーサー王と円卓の騎士が作っているという話で、史実にはありえませんし、もうゲームがそういうものだからといって納得させられるしかありませんでした。

そういう無理やりな感じが画面全体にあって、作画は落ちてはいませんが、とても力が入っているというものではなかったです。シナリオや絵コンテのテンポが悪く、長々と砂漠を歩いている場面が続くので、作画としてもやりようがなかったのではと思います。ただ戦闘場面はいつものFateらしく、そこはよかったと思いました。エフェクトなどは綺麗でした。特に最後のトリスタン戦はよかったと思います。

しかしとにかく話が獅子王のアーサー王を、その最後の側近であったベルヴィエールが倒しに行くという話で、もうわかるように沈鬱な話であります。アーサー王はたぶんFateシリーズのセイバーだと思うのですが、獅子王である人物の声優さんはいつものセイバーの人ではないみたいで、なんか見ていてよくわからなかったです。しかしベルヴィエールの回想場面ではセイバーだったですからねぇ。マシュと立香もいることはいますが、バビロニアみたいに大活躍という感じではなくて、物語を先導する役回りだけです。脇キャラも地味だし、恋愛模様もまったくありません。いやベルヴィエールのセイバーへの思いがあるのですかね?しかしシナリオではまったくそれは読み取ることは私にはできませんでした。後編はもう少しそのあたり改善されるのでしょうか。円卓の騎士の敵たちも、まったく感情移入できないキャラたちばかりで、敵ながらあっぱれとかそういうものがほとんどありませんでした。とにかくFateのHeaven's feelやZeroのノリを期待したらだめです。

けれど見ていてよかったと思ったのは、特殊効果で、ベルヴィエールの回想場面で、昔の童話の挿絵みたいなタッチで人物が動いていたことです。そこは昔絵本でこういう絵を見たな、ということで懐かしかったですよ。円卓の騎士の話もありましたかね。そこだけは、作画点として加算させていただきます。

追記・2021/12/28

Youtubeでこの劇場版キャメロットのコマ切れ動画がたくさん昨日から出ていて、気になったので某所でこの前編の動画を見てみました。同じ動画かと思いきや、明らかに修正版です。話のシナリオの方もだいぶ変更されていると思います。ヴェルビエールとセイバーの回想場面が変更になっています。その他、数えきれないぐらい変更点がありました。某所についてはここで明言する事は避けますが、あるという事だけ書いておきます。

作画も全編にわたり修正が入っています。こうした例は以前フルメタルパニック3でも見た事がありましたが、本作でもやり直しをしたようです。修正版は本当に素晴らしく、私が以前指摘した問題の部分はすべて改善されていました。惜しむらくは、おそらくこの動画は劇場公開時には間に合わなかっただろうという事で、きっと製作が大変だったのでしょう。しかしこうしてファンの元へ、また改善版を届けることをしたスタッフの方々は、非常に良心的だと思います。

従いまして、点数の方も大幅にアップしておきました。後編はまたそのうち見られればいいと思います。この作品も他のFateシリーズのように、名作になればいいと思います。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 3

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

そして、この旅の終わりを知る

この作品の原作ゲームは未プレイですが、2016年から2018年まで大晦日に放送された特番や、2019年に放送された「絶対魔獣戦線バビロニア」は視聴済です。

そしてビックリなのは、dアニメストアで5/1~5/15までの期間限定で配信されたことです。
きっと後編の劇場公開がコロナ禍の影響で5/15に延期になったこともこの配信に関係があるのかもしれませんね。

きっと原作ゲームをプレイ済の方にとっては堪らないご褒美的な作品なんだと思います。
私はアニメしか視聴していないので、そこまでご褒美的には受け止められませんでしたが、この作品の魅力の一つである「過去にアニメ化された作品」のキャラに再びお目見えできるのは個人的に嬉しかったり…


「私は今度こそ、この手で、我が王を殺すのだ――」

遍歴の騎士・ベディヴィエールとカルデア一行が足を踏み入れた特異点――
西暦1273年のエルサレム。
そこは民たちが住処を追われ、三つの勢力が対峙する不毛の地であった。

白亜の城を築き、民を殺戮する獅子王と「円卓の騎士」を討つべく、
ベディヴィエールらは「山の民」と協力し立ち向かう。
大切な仲間をも喪う死闘を終えた彼らは、
強大な力を持つ「太陽王・オジマンディアス」に同盟を持ち掛ける。
しかしオジマンディアスは獅子王の計画を明かし、
自らの民を守るためにその提案を一蹴する。

獅子王の真意を知り慄くベディヴィエールたちだったが、仲間たちとともに、その目的を阻止すべく、
聖都・キャメロットへの進撃を決意するのだった。

そしてついに、聖都決戦の日を迎える。

冷酷非道に成り果てた獅子王の真の狙いとは。
滅びの約束された世界で、人類を救済する方法とは。
赦されぬ罪を背負い続けたベディヴィエールの迎える結末とは。


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

この作品で描かれているのは、「第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット」のシナリオが基になっているそうです。
2019年に放送された「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」は、第七特異点を基にしています。
第六特異点の方が、第七特異点より先行した物語であると考えるのが一般的だと思うのですが、今回この作品を視聴に伴い、一般的な解釈だとちょっと辻褄の合わない点があることに気付きました。

物語を視聴したのは前編のみです。
従って、後編も視聴すると辻褄が合ってくるのかもしれませんけれど…
この作品を視聴する上で結構重要なキャラに関する辻褄なので、引き続きフォローしたいと思います。

アニメーション制作は、Production I.Gさん…
これまでfateシリーズはufotableさんによってアニメ化された作品が多いですが、2019年にテレビ放送された「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」はCloverWorksさんが制作されているんですよね。
ufotableさんとは作風の違いを感じましたが、CloverWorks制作の作品とは、殆ど違和感がありませんでした。

この「Grand Order」を一つの括りだと考えると、結果的には良かったんだと思います。
もっとも、Production I.Gさんのクオリティに文句の付けどころなんて、そもそも無いんですけどね^^;

一方物語の方ですが、作品のタイトルに「円卓の騎士」とある通り、アーサー王とアーサー王に仕えたとされる騎士の物語が描かれています。
円卓に座ることを許されたランスロット卿、ガウェイン卿、トリスタン卿やモードレッド卿など、著名な人物が登場するので視聴意欲も俄然湧いてきます。

藤丸立香や、マシュ・キリエライトが円卓の騎士と、どの様に関わりを持っていくのか…
そもそも第六特異点における歪みの元凶は何なのか…
見どころも盛りだくさんですよ!

主題歌は、坂本真綾さんの「独白」

上映時間が約1時間半程度の物語でした。
ゲームをプレイしていないので、理解度は浅いと思いますが、浅いなりに楽しませて貰えた作品になりました。
後編も絶対視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 3

79.0 4 騎士アニメランキング4位
シドニアの騎士 あいつむぐほし(アニメ映画)

2021年6月4日
★★★★★ 4.2 (112)
485人が棚に入れました
———— 身長差15メートルの恋未知の生命体・ガウナに地球を破壊され、かろうじて生き残った人類は巨大な宇宙船「シドニア」で旅を続けていたが、100年ぶりにガウナが現れた。再び 滅亡の危機に襲われた人類だったが、人とガウナから生み出された白羽衣つむぎや人型戦闘兵器・衛人(モリト)のエースパイロットである谷風長道の活躍により、ガウナをいったん撃退。なんとか勝利をおさめたのだった。あれから10年-。シドニアの人々は、つかの間の平和を楽しんでいた。つむぎも、今やシドニアの英雄となった長道に想いを寄せながら、穏やかな日々を過ごしている。だが、艦長・小林は分っていた。ガウナがいる限り、この平穏は長く続かないことを。そして、人類の存亡をかけ、最終決戦を決断する。愛する人を守るため、シドニア最後の戦いがついに始まった。

声優・キャラクター
逢坂良太、洲崎綾、豊崎愛生、金元寿子、櫻井孝宏、佐倉綾音、喜多村英梨、大原さやか、坪井智浩、子安武人、新井里美、田中敦子、本田貴子、鳥海浩輔、阪脩、佐藤利奈、能登麻美子、内田雄馬、上村祐翔、水瀬いのり、岡咲美保
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

人類お引っ越し前、最後の大掃除

数百年に亘る長き放浪の果て。
ようやく移住先となる惑星を発見した「播種船・シドニア」が
行く手を阻む「ガウナ」との最終決戦に挑むシリーズ完結編。

【物語 4.5点】
勝利のために人間やめますか。不完全な人体に拘る意味はあるのか。
愛する一人を守るために戦うのか。一人を犠牲にしてでも種を守るのか。その両立は。

内容はSF等で幾度も問われて来た王道テーマ。

本劇場版は、それらの葛藤を、主人公・谷風 長道(ながで)とヒロインらの世代だけでなく、
意志を受け継ぐ下の世代や、
ついに開示される上の世代{netabare}「不死の船員会」{/netabare}の過去と共鳴、合流させることで、深化、立体視。

怪物の如き野心に溺れた人間と、人間的な愛に目覚めた人外との対比も良好。

キャッチコピー“身長差15メートルの恋”も決してネタではなく、真剣な恋愛物語として秀逸。

敵だけでなく、登場人物各々が抱えた煩悩一掃をも図る集大成ぶりで、
ファンとしては上々の満足度が見込める。


人類の悲願達成を目指す最終作戦は一年の長期プランで
{netabare}恒星を決戦兵器「重力子放射線射出装置」のエネルギー源と企画する{/netabare}など大スケール。
(『BLAME!』も観ておいて良かった)

阻止せんとする「ガウナ」も{netabare}スパイ活動や「知性型ガウナ」による「掌位」連携プレイの再現{/netabare}などより狡猾に。

局地的な「ガウナ」の圧倒的物量、性能による絶望だけでなく、
中長期で徐々にプランが瓦解される切迫感がSF戦闘シナリオを重厚化。


永遠の命か、子孫に託す絆の蓄積かの問答の視覚化も骨太化に寄与。
クライマックスで{netabare}先祖伝来の人工カビの巨弾を「大シュガフ船」にぶち込む{/netabare}件など、
まさに人類の継承パワーの真骨頂。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・ポリゴン・ピクチュアズ

3DCGによる亜光速航行も含む、超高速戦闘シーンは相変わらず圧巻。
人型兵器「衛人(もりと)」のモニター等に敷き詰められた
視覚による戦況把握と、東亜重工フォントのレーダー、文字情報。
それに合理的な情報伝達を追求した専門用語による報告乱発が加わり、
多量の情報が脳に押し込められる多幸感は健在♪

人物描写もさらに洗練しCGによる違和感も軽減。皆さん、眉間に良い皺寄ってます。
あと、赤面する融合個体に触手。かわいかったです♪

「シドニア」船内の夜景もロマンチックに活用され恋愛劇の盛り上がりに貢献。


【キャラ 4.5点】
冷徹な指揮で「シドニア」を導いて来た小林艦長。
彼女が数百年ぶりに分厚い仮面を外すか否かも本作の重要ポイント。

ヒ山と落合の過去と合わせて、上の世代が人類数百年の宿願を強調。


下の世代では主人公・長道(ながて)の同期・山野栄子の弟・稲太郎が
因縁に決着を付けんと躍動。
{netabare}彼の最後の一撃もまた人類継承の力の一端。{/netabare}

同世代のエース・浜形 浬(かいり)。優秀だがお調子者なのがイマドキの若者感w


元祖・お調子者の弦打(つるうち)にも見せ場?あり。
美女と一緒に“光合成”する彼の悲願は叶うのでしょうかw


そして、1期&2期と余り良い所がない岐神海苔夫(くなとのりお)w
最後に最高の“海苔夫タイム”に乞うご期待♪
{netabare}実際、本作の海苔夫は凄く格好良かったです。{/netabare}


【声優 4.5点】
主役・谷風長道(ながて)役の逢坂 良太さん。
長道は英雄としてポジションアップもしたけれど、
あまり格好良くなり過ぎないようにとの微妙なディレクションにも対応。

ヒロイン・つむぎ役の洲崎 綾さん。
幼女の如き無邪気さも見せたかと思えば、自己犠牲をも厭わない達観ぶりも見せる。
人間・星白の残像との距離感も含めて、精神年齢の塩梅が難しい役をこなす。

共に本シリーズ1期放送年度末に声優アワード新人賞を受賞したお二人が、
この劇場版完結編にて、懐の深い演技で成長の証を見せる。


その他の声優陣も、抱えた業が滲む好演。
そんな中、クローン人間姉妹・仄(ほのか)シリーズには新個体が補強され、
CV.喜多村 英梨さんはさらに多役にw


そして、ラスボスはやはり{netabare}子安 武人さん。
“テラ子安”な完全生物の自己陶酔ボイスが思想面でも長道らを翻弄。{/netabare}


【音楽 4.0点】
劇伴担当はTeam-MAX・片山 修志氏に変更。
金管を前面に押し出した戦闘曲の攻撃力は健在♪

心情曲では監督要望により、長道(ながて)にオーボエを、つむぎにピアノ&ストリングスを、
“テーマ楽器”として設定し、アレンジ配分で、二人の距離感等を好演出。


挿入歌では{netabare}「シドニア」{/netabare}の投入もあり熱かったです。


ED主題歌はCAPSULE(カプセル)「ひかりのディスコ」
作品とのマッチ度よりも、本編終了後の解放感が強いエレクトロ・ポップ。
{netabare}新しい身体、早く慣れると良いですね♪{/netabare}

同ユニットは劇伴ソング「うつせみ」も提供。こちらは本編に食い込んだ高シンクロ曲。
{netabare}乙女が髪を解いて歌い上げたあの一曲は
長道に斎藤の面影を重ねていた彼女の決別と決意の表れか。{/netabare}


【感想】
原作未読のまま、2期の軽いラブコメのノリも続くのだろうと高をくくっていた私。
異種間恋愛の純粋さに思いがけず感動させられる等、
感極まるシーンも多い大満足の劇場鑑賞でした♪

私は平凡なシネコンでの鑑賞でしたが、
シリーズ特有の発砲、発進音、
触手つむぎのムギュムギュ音など音響へのこだわりは相当感じました。
本作はドルビーアトモスにも対応とのことなので、
今後、鑑賞される際は音響には妥協しないことをオススメします。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 21
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

思い、重なり

原作未読 109分

シドニアの騎士の劇場版です。テレビ版の1期・2期を観ることをオススメします。

脅威を受けてきた謎の生命体ガウナとの最終決戦に挑む谷風 長道たち人類との戦いを描く作品です。

そして、ポスターやサムネにもなっているように谷風 長道と白羽衣 つむぎの恋模様も描いています。

危機的で絶望的なことがたくさんありました。ガウナどんどん進化していきましたね。

バトルはテレビ版以上に凄かったですね。もう何が何だか分からないぐらいスピード感がありました。
{netabare}
つむぎちゃん可愛かったですね。

まさかのデート、そして水遊びw 仄たち大変でしたね。またいっぱい増えて全然分かりませんw

小林艦長の本音と涙、仮面の下にこれまで何度もそんな表情をしていたんでしょうね。

海苔夫は落合の支配が解けて、変わりましたね。居住区での山野弟ともに戦ったガウナ戦、カッコ良かったですね。

つむぎちゃんのみんなを守る心、そして長道を思う心、美しかったです。

最後、人間体になったつむぎちゃん、長道といつまでも幸せに^^

そしてもうひとつ、緑川が男子になったのは驚きましたw イザナと幸せに^^

シドニアの新天地への旅はまだまだ続きそうです。
{/netabare}
何度もウルウルさせてくれました。

たくさん見どころのある作品でした。詰め込んだ感じでしたが、違和感はなかったですね。

観終わった、難解なところもありましたがスッキリと爽快感がありました。観て良かった作品です。

主題歌はCAPSULEさん、ちょっとこの作品には軽い感じがしました。
{netabare}
長道と海苔夫が一緒に出撃するときに流れたテレビ版主題歌「シドニア」には震えましたね。隣いた友人とビクッと体が反応しましたw
{/netabare}
最後に、一度延長しましたが、この緊急事態宣言の中、上映ありがとうございました。今回初めてDolbyAtmoで観ましたが音が凄い迫力でしたね。映像と合わせて引き込まれました。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 18
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

原作未読だとより楽しめそう。。是非1期から。そして劇場へ!

 
わはーい!ようやく始まり。。
そして終わる、のか。。

自分としてはTVシリーズは最多の7周した、ツボ度◎で完成度◎な作品です。

 原作:月刊アフタヌーン(弐瓶勉)
 制作:ポリゴンピクチュアズ
 公開:1期 2014年4月(全12話)
    2期 2015年4月(全12話)
    本作 2021年6月
 視聴:2021年6月(イオンシネマ利府)

正直、アニメ続編は諦めていました。

1期、2期を観て、原作を読み同原作者漫画のBLAME!を読み・・はや、数年。

公開が決まってからもコロナウィルスの影響で延び延びになって・・ホントに待ちくたびれました。

ようやく、ようやくです。。

■作画
もう最高。
3Dでの動き、演出は美麗で迫力もあり圧巻。
宇宙の無限感も惑星やガウナの質感も艦内の空気感もしっかり感じられる。
キャラも、BLAME以降はのっぺり感なくて表情豊か。
一部のキャラデザは初め違和感ありましたが、まあ許容範囲内かな。

■キャラ
なにこのチャラいリーゼント。いけ好かんw
新人たちが原作にいたかどうかは記憶にありません・・orz
え、ナガテかっこいいw
~{netabare}
・イザナ
 cvそういえば豊崎さんだったんですよね。
 2期観終わった後しばらくして気付きました。
 けいおんの唯ちゃんと同じ声帯とは思えない。
 いやー、さすがです。
・小林艦長
 cv大原さんだったんですね。
 つい最近気づきましたw
 やっぱりさすが。
 後半の艶っぽさ、それもそのはず、
 ARIAのアリシアさんですからねぇw
・モズク
 cvあやねるも後になって知りました。
 当初は嫌いなキャラでしたが声は好きでした。
・半間乙希(若手メガネギャル)
 cv岡咲美保さん。
 転スラのリムルではイイ演技でした。
 今作ではチョイ役なのがちょっと惜しい。
・端根色葉(若手のカワイコちゃん)
 cvいのりん!ありがとう(何)
・不動産屋のお姉さん
 む!cvゆかちー・・今頃気づいたorz
・仄姉妹
 cvキタエリさん。一体何役?すごいの一言。
 ちゃんとEDに書いてくれたら「魔女の旅々」以上かもw
・星白/紅スズメ/つむぎ/のどか
 cv洲崎綾さん。
 映画化に合わせてか、一時期地上波クイズ番組に出てましたが公開が延びてしまって、なんだかなあ。。でしたねぃ。あ、洲崎さん、たまこだったんだ。。
{/netabare}~

■エピソードとかつっこみとか
ハラハラする展開で息をも持つかせぬバトルがあったかと思えば、定番のほっこりエピソードも。意外なあのカップルまで登場。
これぞシドニア。
~{netabare}
しかし原作ラストまでうまく入れ込みましたね。
無理やり感はなかったけど、入らなかったキャラがいたのはちょっと残念。
無理に詰め込まずに、某EVAの様に3編位に分けてもよかったのにw
でも、人間つむぎの登場はジーンとしました。。
そして、ちゃんと娘ののどかまで。。
これは、本当に続編を作る気はなさそうですね。。
 ~原作{netabare}
 たしか融合個体二号のカナタには固有の人格があり、ツムギとの絡みもあったはずだし、機械生命体テルルの話とかも面白かったのに。

 2期でつむぎはクナト(落合)をお父さんと呼んでたけど・・落合、てめーまさかエナ星白を。。あれ?紅スズメのエナ星白を母体としてカナタを作ったとしたら、自分の子供に乗り移ったワケ?ホント外道だ。。まあそもそも人道なんて通じないか。。

 ガウナさん、山根を擬態!?赤井や百瀬はしないのんな・・

 仄の妹シリーズ、原作でもチビっこだったかな・・
 まいった。このキャラデザはツボった・・
 もっと登場させて欲しかった。外伝希望w

 原作でナガテがつむぎを選んだのも驚きでしたが、
 イザナとユハタがくっつくいたのはさらに衝撃でしたw
 自分の中ではイザナが男性化したものと記憶してましたが。。
 まさかユハタが男性化だったとはw
 そうだったとしても、ユハタの場合、性転換だったような。。
 うーんどうだったかな。。
 今作ではあっさり過ぎて視聴者に伝わったのか疑問です。

 ララァが美形だったのは、確か原作通りだったと思います。

 艦長の歌は原作になかったような。。
 歌も大原さんかな?だとしたらARIAでも聴けなかった歌声は貴重。

 原作も、もっとエピソードや戦闘を盛り込むこともできたと思うんですが、弐瓶さんの潔さがむしろうらめしいw
 {/netabare}~
しかしデート回なんかは原作の再現性も押さえながらもすごく綺麗でした。

{/netabare}~
原作知らずに観れば、きっと、もっともっと感動したでしょうね。。
ま、こればっかりはしょーがない。。
また原作読もうかな。。

いずれにしても、また劇場に行って、今度は噛みしめながら観たいと思います。


 さあ あなたも あい つむぎに ・・・ 
 

投稿 : 2024/11/30
♥ : 15

67.4 5 騎士アニメランキング5位
劇場版 牙狼〈GARO〉‐DIVINE FLAME‐(アニメ映画)

2016年5月21日
★★★★☆ 3.9 (21)
149人が棚に入れました
ヴァリアンテ国で横行する大規模な「魔女狩り」。しかし処刑となるのは人々を影より救ってきた「守りし者」=魔戒騎士・魔戒法師たちだった…。ひとりの魔戒法師が火刑の中で赤児を産み落とす。赤児は父によって救われたが、母の胸に抱かれることはなかった。その赤児、レオン・ルイスこそ"運命の称号"を継ぐ者だった――。

声優・キャラクター
浪川大輔
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アクション好きには必見のアニメ映画です!

テレビアニメ「牙狼 炎の刻印」の4年後を舞台とした作品。

あらすじ
{netabare}多くの犠牲を出した戦いから月日が経ち、異母兄弟の弟&母と平和な暮らしをしていたレオンと、王子アルフォンソだったが、ガルムよりとある湖に厄介なホラーが住み着いている。しかも、先の戦いで破壊したはずのツィルケルの輪が何故か破壊されず残っていて、再び発動されようとしているから阻止してくれ、との任務を与えられる。過酷な任務になるからとガルムはサポーターを用意してくれたが、そのサポーターというのは、亡くなったレオンの父ヘルマンだった。旅に出たはずのエマ、そして新キャラのダリオンも加わり、炎の刻印に出てくる騎士総出の戦いが見所。{/netabare}

前作の炎の刻印を視聴していた人が多く無かったからか、平日の昼間の空いている時間に映画を観たからなのか分かりませんが、私が視聴した回、他に観ている人は5人程度と、中々の過疎っぷりでした。

しかし、この作品のアクションシーンはソウハイクオリティ!
ただ前作を観てないから、観に行っていない人がいるなら勿体無いので観に行くべきです。

勿論、観ているに越した事は無いのですが、公式サイトとwikiのキャラ紹介を見れば分かるほどに物語は単純であると感じました。
それこそ、ストーリーは戦いを見せる為の花です。メインはカメラを縦横無尽に動くキャラクター。超近距離からグルンっと回って遠くへ入っていく大胆なカメラワーク。効果音の入れ方も絶妙で速さだけでなく重厚感のある戦いを演出してくれます。高速過ぎてスピードに目が追いつかない所もあり、是非コマ送りで観てみたい作品です!

しかもこの作品、CGと手描き何方のアクションも楽しめる!
鎧をまとう前のキャラクターは手描き、鎧を身につけたキャラはCGで描かれます。
手描きの剣で戦うバトルシーンはよりキレがあり、奇想天外な動きを見せてくれる楽しさがあり、CGのバトルシーンは手描きでは再現の難しそうな速く細かい動きで楽しませてくれます。
CGの鎧の質感は残念ながら、炎の刻印の様なリアル寄りの金属感は表現されていませんが、その分鎧の馬もかなり作り込みがされ、増えた鎧をフルに使って画面の華やかさを演出しています。
{netabare}最後の羽生えた牙狼はパチスロを意識し過ぎているような気がして何だかなあ、と思ってしましましたが、それにしてもあのゴテゴテっぷりは凄いですね。手描きではまず再現出来ないだろうCGの良さが全面に出ていてとても参考になります。{/netabare}

もっと評価されて良い作品だと思いますので、アクションアニメが好きな方、是非観てみて下さい!

投稿 : 2024/11/30
♥ : 9

死屍累 生死郎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

濃厚な78分 劇場で見る価値あり

78分と短い時間で見る前は心配していたが、杞憂で終わりました。
めっちゃ熱かった!

アニメ 炎の刻印最終回から4年後のお話

シナリオは単純明快でテンポもかなりよかったです。
とにかくバトルシーンが多い!ひたすら戦っていたイメージ
戦闘シーンに手抜きはなく動く動く!「劇場版」にふさわしいド派手な戦闘シーンでした!

炎の刻印もそうですが「守りし者」のテーマの一貫性がすごい!
ここまできっちりテーマを一貫して守っている作品は少ない。
シリーズ構成の小林靖子さんの手腕なのだろうか・・・すごい

愛するものを守れなかった敵の魔戒騎士にその人だけを守るために犠牲をいとわない
考えに対し一喝。それじゃあホラーとなにもかわらねえ!
ラストバトルでレオンが「守りし者」の考え方について言及した時に
レオンがものすごく1期から成長したなとしみじみ感じた。俺が言いたいこと
すべていってくれたwその後の演出もすごいよかった!
欲を言えばゴテゴテのガロより英霊進軍がみたかった(´・ω・`)

劇場版でもぶれることはなく「守りし者」を貫き通してました。
終わり方的に今後の展開のアニメも作れそうですが、この2つの作品があげたハードルを
超えていく作品を作るのは大変そうw作っていただければ必ず見ますけどねw

製作スタッフの皆様に 感謝っ・・・!圧倒的感謝っ・・・!(萩原聖人並感

投稿 : 2024/11/30
♥ : 7

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

帰ってきたレオン!帰ってきたアルフォンソ!!帰ってきたヘルマン!!!

雨宮慶太監督の深夜特撮『牙狼<GARO>』を原点に、10年ものあいだ多方面に展開するシリーズのアニメ化第1作目である中世ヨーロッパを彷彿とさせる世界観を舞台にしたダークファンタジー、『牙狼<GARO>-炎の刻印-』の正当な続編となる78分の劇場版


メンドーサとの死闘から4年後
魔戒騎士として立派に成長したレオン、彼の従兄にしてヴァリアンテの王子アルフォンソ
二人は先の戦いで死んだヘルマンの遺児であるロベルトを一人前の魔戒騎士として育てるべく、稽古を手ほどきするなど平和で微笑ましい日々を送っていた
そんなある日、二人は番犬所に呼び出されガルムから「この世で最も美しいホラー【ニグラ・ヴェヌス】」の討伐を依頼される
男は幻惑して吸血し、女は顔を剥がすというそのホラーにガルムも手を焼いていた
さらにメンドーサが作り出した禁断の魔導具、【ツィケルの環】という危険な代物も絡んでる一件だという
渋々依頼を承諾した二人だったが、その矢先にロベルトが何者かにさらわれる事態が起きる
ロベルトを取り戻そうと後を追ったレオンは、ダリオという盲目の騎士に出会った
事情に詳しい素振りのダリオも同行し、さらに魔戒法師エマとも再会
そして一行は、向かった先でガルムが用意したという助っ人にも合流することとなる
ガルムの言う助っ人とは、死んだはずのレオンとロベルトの父、ヘルマンだったのだ・・・


林祐一郎監督、小林靖子脚本をはじめ、テレビシリーズのスタッフが再集結
OPはJAMだしEDは佐咲紗花
さらには『炎の刻印』きっての名キャラクターであるヘルマンが堀内賢雄の声と共に復活
やはり‟アニメの牙狼”はこうでなくては!という気持ちでいっぱいになる作品です


全体的にダークでシリアスな世界観、切なくて哀しいお話なんですがヘルマンがいるだけで一気に愉快になってしまうというかw
それが逆に心地良いとすら思う本当イイキャラしてますよねぇ、ヘルマンは


お話のポイントはレオン、ヘルマン、ダリオ、三人の魔戒騎士のそれぞれ‟守るべきもの”が異なる点
各々のベクトルは違うのに、‟守るべきものを守るのこそが魔戒騎士だ”という点では合致してるのが不思議なところなんですねぇ


そして騎士たるダリオが守る姫、サラとの究極的にプラトニックな愛の物語
『牙狼』というシリーズはどちらかというとアダルティックやエロティックな表現が目立つ作品なのに、ダリオとサラに関してはとても純粋で、だからこそ今回のお話には胸締め付けられる切なさを残します
これは‟レオンとララ”、或いは‟ヘルマンとヒメナ”など『炎の刻印』全体に共通したテーマだったと言えますね
(そして全員悲劇の末路を辿るというのも・・・)
ララそのものが映画の内容には関わらないので、映画単品としての面白さはかなり完成されてる作品だとは思いますが、ララの存在を知っているとこの映画のテーマがより味わい深く感じると思います


林祐一郎が監督、朴性厚が演出、というのだからアクションシークエンスには特に注目したいですね
というか、かなり長尺を割いてアクションだらけの作品になっていると思います
作画も背動もCGもフル活用、特にエマさんが『スパイダーマン』ばりに洞窟を駆け巡る様を背後から映したカットには度肝を抜かされました;
映像面では大満足の満点ですb
アクションに関してはこの1年ぐらいの全てのアニメにおいてトップクラスなのは間違いない
そもそもにこのシリーズってCGの魔戒騎士と作画のホラーが同じカットの中で戦ってるって10年前のアニメでは考え付かないぐらい驚天動地なこと平然とやっててヤバイですよねw


最後に出てくる‟天剣煌身ガロ”は格好イイとかワルイとかってよりもちょっと唐突に出て来すぎw
設定を読む限りツィケルの環が発動してることによって時空が歪んでるので、‟紡がれてきた永遠”=歴代の魔戒騎士達の力を統べたり、やがて未来のロベルトに引き継がれるであろう力を前借したことであーなるってことらしいですが、もう少し本編の中で伏線が欲しかったと思いましたかね


オイラは特撮の方の『牙狼』にはそれほど詳しくは無いのですが、そんなオイラでもこの『アニメ牙狼』はシリーズで独特の立ち位置にいる作品だと思ってます
『牙狼』であって、『牙狼』じゃない、みたいな
逆に『炎の刻印』の面白さを知ってる方なら今回の劇場版、観ない手はありませんよ

投稿 : 2024/11/30
♥ : 5

67.0 6 騎士アニメランキング6位
ファイブスター物語(アニメ映画)

1989年3月1日
★★★★☆ 3.7 (106)
409人が棚に入れました
クラウン大銀河に存在する4つの恒星系(イースター、ウェスタ、サザンド、ノウズ)と長大軌道を持つスタント遊星により構成されるジョーカー太陽星団が、この物語『ファイブスター物語』の主な舞台である。星団には極めて発達しつつも緩やかに衰退を始めている文明が存在している。4つの太陽系の幾つかの惑星に居住している人類は、無数の国家を形成し、国家は互いに勢力拡大を争っていた。その国家間紛争の切り札が、「モーターヘッド」(作中ではMHと略して表記することが多い)と呼ばれる人型の巨大ロボットであり、過去の超文明の血を受け継ぐことにより超人的な戦闘能力を持ち、MHを操ることができるヘッドライナーたち(人々には「騎士」と呼ばれる)であり、その両者の仲立ちをする人工生命体が「ファティマ」である。

ポロム さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キュベレイ

原作未読
キッズステーションで放送したのでノリで録画して観ました
1時間ほどで観れる、ファイブスター物語の序章らしいです
第1話をOVAとしたものらしいけれど、原作見ていないと理解がしづらい

前半の20分の妙な雰囲気に引き込まれ、後半になるにつれて「これ、後30分で綺麗に終わるの?」と思ってたら一応スッキリ終わった
「これは序章に過ぎないよ!原作見ようね!」みたいな雰囲気で今後起こることを淡々と予言したナレーションで締められた

作画はキャラデザや瞳の書き方など時代を感じて若干古く感じるものの、
書き込み量が半端じゃなくて、本当に昔の作品なのか・・と思うほどセル画が綺麗

主人公のソープが男性に見えないほど中性的な容姿で眉目麗しい
(本当に男性なのだろうかと疑いの目で見ていましたが、作中で突然のシャワーシーンがありました よくわかりませんが疑いが晴れました ありがとうございます)

1つ妙に気になったのが、ファティマスーツのデザイン
調べたらデカダン・スタイルと呼ぶらしいです
あの、当たったら痛そうな大きな肩パットにミニスカスタイルなのが何か世紀末感漂ってるお姿だと思って考えてみると、
機動戦士Ζガンダムに登場するモビルスーツのキュベレイにそっくりですね

最後登場する赤いドレスの頭の帽子の△三角具合と肩パッドに思わず
「・・・烏賊みたいだな」と呟いてしまいました

投稿 : 2024/11/30
♥ : 27

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

原作を読んでない人の感想。

女性のような容姿のイケメンが美少女ヒロインを狙う変態ハゲジジイを成敗するお話。
一行で物語を要約すればこうなりますね。

私は原作を読んでなく作品に思い入れがありませんので
主人公が耽美なシャワーシーンで視聴者サービスをしていたり
なんか、敵が北斗の拳の悪党っぽいなあ
稲でも刈るように首や腕が切断されて飛んだり血が噴き出たりで
敵の兵士の死に方が南斗水鳥拳っぽいなあ
と笑いながら観てました。
観る前はもうちょっと幻想的なお話をイメージしてたのですが
結構少年漫画チック。

作画は当時の基準を考えたらとても美麗でしたが
ストーリーには特に感動も興奮もしませんでした。

劇場公開当時のリアル世代で
原作者・永野護先生の世界のファンには
とてもいい作品であるかもしれませんけどね。

かくもこんな評価になってしまったのは
かつて永野護先生がデザイナーとして参加した黒歴史RPG
『エアーズアドベンチャー』を私がプレイ済みであるのが
関係してるのかもしれませんね。

ということで一度観た感想を終わります。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 18

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

不条理な世界で王子様の迎えを待つお姫様とロボットのお話、それと超作画のファンタジーアニメ

『ゴティックメード』公開ということで永野護原作の今作を直接関係無いとも知りつつ予習しますた
(でもこの予習は無駄ではなかったよー)
永野さんといえば独特のセンスが光った『エルガイム』のキャラデやメカデが有名
今作は永野さんのライフワーク的マンガ作品らしいですが原作のどの辺をアニメ化したのかは読んでないので知らんっす;


まず目を引くのが永野さんのただでさえ繊細な絵柄をものの見事にアニメ化しているところっす
『うる星3』や『ぼくの地球を守って』のやまざきかずお監督に『エスカフローネ』や『劇場版X』の結城信輝さんキャラデというタッグはまさに時代が成した技といったところでしょうかw
髪や瞳など、とにかく線の量がハンパなく多くて何気ない立ち絵一つ取っても描き込み量ヤバイっす
原画もそうですけど、こーゆのってとにかく動画殺しですよねwww
だから好きよ結城信輝さん^q^


で!お話の方はかなりひでぇ話www
“モーターヘッド”と呼ばれるロボットを操作するために必要な“ファティマ”と呼ばれる女性の体を改造して作られるサポートユニットをめぐっての陰謀渦巻く政治抗争に主人公とヒロインが巻き込まれていくってお話・・・
はい!^^;
もうこれ倫理的に色々アウトっすねw


ってか世界観の設定は実際に見てもらうのがイチバンっすね
専門用語が多いけど全然難解じゃないです
だいぶナレーションと説明ゼリフで解説されてるんで原作未読だろうが関係なしの内容っす
それとSFでありながら王政や騎士道精神といったキーワードが随所に登場し、西洋ファンタジーめいた雰囲気も醸し出してます


主人公のレディオス・ソープが美女と見紛う程の美青年、ヒロインのラキシスもソープを強く慕っていて麗しい美貌を持つ
という【美男と美女がイッパイ】というポイントがイチバンの見どころだと思います
そーゆーの重要よね


大していい話だとは思いませんでしたが;永野さんのマンガをアニメ化しようぜ!って心意気は確かだったと感じます
だってゴティックメードの省エネっぷりっていくらなんでもおま(ry;
80年代の作風がお好きな方は是非チェックしてみてください、ホント凄い作画ですよ!

投稿 : 2024/11/30
♥ : 13

70.4 7 騎士アニメランキング7位
劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 後編Paladin; Agateram(アニメ映画)

2021年4月23日
★★★★☆ 3.8 (27)
193人が棚に入れました
『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット-』の後編

声優・キャラクター
宮野真守、島﨑信長、高橋李依
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

嘆きの騎士、感無量というのかな?

 前編で山の民もろとも巨大な光の塊で、殺されかけられるもアーラシュの捨て身の犠牲によって、ピンチを免れたベディ(ベディヴィエール)、藤丸、マシュだったです。
 今回は、獅子王を倒すため、山の民とともに後から、太陽王も参戦して生徒キャメロットに攻め入るお話だったです。

 許されない罪を犯したと悩むベディがやたらと嘆き、藤丸とマシュに励まされたりしてたです。
 そこで明かされたみたいなマシュの英霊とは?だったです。その答え{netabare}は、太陽王の御前で円卓の騎士ランスロットと戦うことになって、明らかになったです。ランスロットと関係があり、{/netabare}今までにないマシュの本質というのかを見たです。
 この場面に限らずマシュは、、全体を通して今まで以上に活躍した今作です。

{netabare} 太陽王オジマンディアスにより明かされる聖槍、聖都キャメロットの秘密がこの時代背景にあわない最新のテクノロジーみたいで、人類補完計画??を思わせる恐るべき計画だったです。{/netabare}
 オジマンディアスの神殿、聖槍などのデザインは、最終決戦においてデザイン、スケールもしかり、大きな役割を果たしていたです。

 ついに攻め入る聖都、次々と立ちはだかる円卓の騎士との闘いも、迫力があったです。とある戦いに割って入る山の翁の存在感もベディにとっても相手にとっても重要な役割のようだったです。

 ついに対峙する獅子王に藤丸、マシュそしてベディどう決着をつけるのか?注目になるのです。{netabare}ここまでくるとベディと獅子王の世界になり、ベディの贖罪が何なのか?目的も分かるです。「これで、いいのか?」な衝撃の結末の行方は?です。

 何だか、藤丸とマシュ、ダヴィンチちゃんだけが生き残ったように思える光景で、聖槍に取り込まれた人々はどうなったのか?全滅してしまったようでよくわからなかったです。
 最後の最後、円卓の騎士の誰かさんの信念を描いていたのか?ベディでなくこのキャラ?なぜ出すか?わかりずらいです。{/netabare}

投稿 : 2024/11/30
♥ : 3

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

不忠の果て、たどり着いた旅の終わり

スマホゲーム「Fate/Grand Order(FGO)」の第六特異点を元にした劇場版アニメの後編。
前作ラストでロンゴミニアドを打ち破った続きからとなります。

劇場公開はコロナのため、予定を延期となりました。
ただ、それによって間は狭まり、前編から約半年を空けた後の上映となります。
前後編ではありますが、各編の間で時間的な隔たり等もなく、前編の続きから始まります。
前編までのあらすじや振り返りはなく、また、もはや当然のことながら、FGOの設定や世界観の説明もないため、FGOを知らない方が後編から見てもさっぱり意味がわからないと思います。
「キャメロット後編が最初に触れるFGOです」なんて方はまずいないと思いますが、視聴前にはFGOの設定を理解し、かつ、前編を視聴済みである必要があります。

前作ラストで宝具を発動したアーラシュが消え去り、カルデア一行は獅子王を倒す決心を新たにします。
獅子王の元へ行くにしても駒が足りないため協力者を募り、強力な力を得てキャメロットに突撃、バトルを繰り広げる展開です。
前篇ではキャメロット編の登場キャラクター紹介、状況説明が主でしたが、後編はほぼバトルで、ラストに向けた進撃が中核です。
全体的に元がゲームシナリオのためか、展開がやや強引でご都合主義がひどく、運や気まぐれによったストーリーと思いました。
マシュに宿ったサーヴァントが明かされるタイミングや、それによる展開の仕方は見事でしたが、個人的には少しあっさりしすぎていないか?と感じました。
一方で、私自身アーサー王伝説にそれほど詳しくないのですが、多分、一般的ではない知識を持ち出して"実は"をやっているので、マシュのサーヴァントの真名を知って衝撃を受ける方はそれほどいないと思われるため、仕方ないのかなとも思います。

また、明確な敵として登場するものの、面識もないはずサーヴァント同士が、自分の想いを叫びまくりながら殺し合います。
熱いシーンですが、ほぼ初対面なのに昔からの戦友みたいな戦闘をするのにも違和感を感じました。
サーヴァントたちがカルデア一行に助力する理由が希薄で、90分の前後編では尺が短すぎたのではと思います。

アーサー王の王国"キャメロット"編、最終回ということで、本作ではストーリーにアーサー王伝説ががっつり絡みます。
アーサー王伝説はFateシリーズを追っているとちょくちょく登場するのですが、本作は特にアーサー王伝説がメインのシナリオになっていることもあって、一通り予習しておいた方がいいかもしれないと思うレベルでした。
私自身、アーサー王伝説に詳しければもっと楽しめたように感じました。

ストーリー展開は微妙でしたが、バトルの作画はしっかりしていて、なかなかの高クオリティだったと思います。
キャラクターも立っていて、各キャラクターが円卓の騎士とぶつかる場面はかなり燃えました。
私的には、バトルの熱さにより、前後編あわせてよかったと良い作品だったと思いました。
良作でしたが、バビロニアの牛若ちゃんのようなHENTAIキャラもおらず、もう少しサービスカットが欲しかったですね。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 2
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

責務と贖罪

視聴前 さてどうしたものか

視聴後 内山昂輝さんすきいいい

後編です
前編の内容は一応記憶していますし、なんなら原作(ゲームストーリー)も大体は把握しています。前編同様流石に原作を見返す気にはならなかったので曖昧な記憶のまま視聴。
見終わって最初に見終わったこと。
「あれってこんなことやってたんだ」
正直キャメロットの終盤は{netabare}静謐ちゃんと呪腕が捨て身でトリスタンと戦って、3人とも超かっこよかった{/netabare}ことぐらいしか把握(記憶)してませんでしたので、本作が全く新しいものに感じました。
もしかしたら私の記憶の欠如ではなく、物語の調整によるものなのかもしれません。そこら辺は他の方を確認してください。
まぁでもノリと勢いで解決してる節があるので、全然知らなくてもなんとかなるかもしれません。

さて原作を知らない人からすると難しい内容かもしれません。かく言う私も完全なストーリー説明を出来るか、と問われたら唸るしかありません。感覚的な内容と辻褄の合った推測でしか本作を説明出来ません。アーサー王のの伝説の大体の概要を把握した上で、FGO世界の仕組みをある程度理解した上での本作で、ようやく感覚的ですからね。結構難しいでしょう。
しかし、おそらくアーサー王を知らなくとも、魔術を知らなくとも、結末は把握出来ると思います。必要最低限の情報は作中でくれるので、心配はいりません。
が、アーサー王の伝説の概要くらいは知っといた方がいいかもしれませんね

作画は4.5にしたかったのですが、一部作画崩壊なのかそういう表現なのかはわかりませんが、なんか微妙なシーンがありました。他は良かったんですがね…

監督は末澤慧さん。原画マンだそう。単独監督は初だそうです
脚本は小太刀右京さん。ロード・エルメロイのさn方ですね
キャラデザは細居美恵子さんと黄瀬和哉さんと温泉中也さん。
劇伴は芳賀敬太さんと深澤秀行さん。
アニメ制作はプロダクションIGさん。前編は制作でしたが今回はアニメ制作として関わっています

主題歌はjin nakamuraさん作詞作編曲、宮野真守さん歌唱の「透明」

総合評価 内山昂輝さんを愛している

投稿 : 2024/11/30
♥ : 2

66.4 8 騎士アニメランキング8位
ベルセルク 黄金時代篇III 降臨(アニメ映画)

2013年2月1日
★★★★☆ 3.9 (157)
817人が棚に入れました
戦乱の時代、孤高の剣士ガッツは、長年共に戦ってきたグリフィス率いる傭兵(ようへい)軍「鷹の団」と一度はたもとを分かつことを決意する。
だが、その後、グリフィスが反逆罪で投獄されたと知ったガッツはかつての仲間たちと共に彼を牢(ろう)から救い出すことに。
ところが舌を抜かれ、両手足の腱を切られてひどい状態のグリフィスは、生きる気力を失っており……。

声優・キャラクター
岩永洋昭、櫻井孝宏、行成とあ、梶裕貴、寿美菜子、藤原貴弘、松本ヨシロウ、矢尾一樹、豊崎愛生、小山力也、三宅健太、中村悠一、竹達彩奈、大塚明夫

ISSA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ガッツの過ごした青春時代、鷹の団の栄光と血肉

原作は全世界でコミック累計4000万部発行誇る最強ダークファンタジー

原作、黄金時代編(3~14刊)部分で1997年放送の剣風伝奇ベルセルクのダイジェスト盤

Blu-ray盤で見たこともあり剣風伝奇ベルセルクの頃より作画は良くなってます。
ダイジェスト盤なので原作ファンには物足り無さも。

ベルセルクの特徴でもある、重くおどろおどろしさとエログロさが引き込まれ感十分。
黄金時代編では他に類の無い、超展開が楽しめるのもこの作品ですね。
最初は傭兵集団、鷹の団の栄光だけ描いた普通の戦記物なのでラストの鷹の団結末は唐突で…初見だと唖然となるの間違いなし。

但し、視聴者は明らかに選びます今作は15未満の年齢制限掛かってますが子供や女性には向いてない。
グロの血肉とエロが長過ぎ…

昨年から放送開始のベルセルク断罪編、千年帝国の鷹編のおさらいなら視聴お勧めかもです。

余談ですが、ベルセルク…BERSERKは北欧神話の狂戦士からです、バーサーカーの方が皆さんに馴染みがあるかも。

ベルセルクやキングダムのような大人気大作はアニメ化すると、原作のの迫力が出せないのは何故かな…。



原作者の三浦建太郎さんお亡くなりになられたのが本当に残念…
他に類をみない圧倒的なスケールと序盤の急展開…
原作者の方の才能を感じた作品だった。

追記
ガッツほど人間臭い、決してヒーローで無いけど愛されるキャラクターを産み出した三浦建太郎さんに感謝。
原作漫画を読んで衝撃を受けたのがデビルマンであり、このベルセルクでした。
故人の御冥福お祈り申し上げます。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 23

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「原作通りの映像化」の言葉に嘘偽りなし!エログロアニメはココに極まる!で、次回作のご予定は・・・?σ(^^;)

ユーアー蝕っであります(爆
今思えば『剣風伝奇』は悪い作品じゃなかったわけですが(むしろもっと評価されるべきなのだが)あん時にあーしてほしいこーしてほしいってのが今作では遂に実現したんだと思います・・・


さて、三部作として予定されていた「ベルセルク・サーガ プロジェクト」遂に完結編
前作はシャルロット姫姦通の容疑でグリフィスが捕らえられるトコロまで
今回も特に前作を振り返るダイジェストのようなものはありませんのでご注意下さい


ガッツと鷹の団との合流~鷹の団再結成に向けてのグリフィス救出~そして蝕の発動
というベルセルクという作品の知名度を一気に押し上げたであろう名場面が描かれております


特に鷹の団を追い詰める暗殺者シラットとの戦闘や、グリフィス救出の際の脱出劇はCGアニメらしいスピーディーなカメラの回り込み等あって見どころでしょう


そしてなんといっても「蝕」です
思わず目を覆いたくなるような奇怪な世界観、おぞましい怪物、残酷で惨たらしい光景、、、前2作を耐え切った方なればとは思いますが改めて言っておきますが「グロ注意」です;
(ちなみにゴッドハンドが一人、ユービックだけは恐らくシリーズ中唯一キャストが剣風伝奇から変更されてない茶風林さんだったり)


オイラが前2作から注目していたCGに手書き作画を被せていくハイブリットアニメーションも今作でいよいよ完成形の域に迫り、特に鬼気迫ったガッツの怒りの表情など圧巻ですね


しかしまあ映倫は今まで何をしてきたのかw
第1作目のレーティングはG、過激な描写が多かった2作目はPG12ときて、ようやく今作で名誉(不名誉?)の【R18指定】を授かりました(笑)
特にエロ描写に関しては流石の映倫も目を瞑れなかったようです^^;
では前2作を観てきた若年ファンは今作を観れないのか?
ご安心下さい、制作側はその辺りを配慮し【R15指定】のバージョンを編集で作成し、ほとんどの劇場での公開はそちらの方がメインになっています
たぶん公開がズレ込んだのはコレを作っていたせい(笑)


【R18+】
・一部劇場の夜間のみの公開
・当初作成されたオリジナルバージョン
・エンドロール、エピローグの後には特に何もなし


【R15+】
・ほとんどの劇場ではコチラのみの公開
・内容やセリフの変更は一切なし
・カット数も全く同じで差し替えや足し引きもない
・一部過激なエロ描写のカットの明るさやコントラストを調整することでのみ対応
・一部BGMの変更(たぶん『クチュ音』がマズかったんだと思われw)
・エンドロール、エピローグの後に川畑要によるエンディングテーマに合わせて3部作のダイジェストが流れるテレビアニメのエンディング風の映像が挿入されるオマケ付き


最後のエンディングテーマに関してはほんとオマケなんであっても無くてもどーでもwって感じですが、R15+への対応を求められ画面の明るさを再調整した件については両方チェックしたオイラの目には「プラスになった」と映りました
と、言うのも全体がやや薄暗くなったことで世界観そのものに漂う暗い雰囲気を助長する演出効果、さらにはCGと手描き作画の境目を調和して“より物語に入り込み易い仕様”になっていると感じたからです
ですので劇場の都合やR18版への期待に関わらず『まずはR15版からご覧になっていただくこと』を強くオススメします


無事3部作とも完結することが出来たこのシリーズ
唯一に残念なのは普通に次回作のアナウンスがされるのかと思いきや未だ今後の展開の音沙汰は無しってこと;
いやいやwこれって結局ベルセルクって作品のプロローグ部分だけっすからねw
『剣風伝奇』の頃にもやられましたが思わずポカーンですよw
でもタダでは終わりません、今回の映画にはオイラのイチオシ『髑髏の騎士』が登場してます!
もうホントカッケーっすwあれだけ胸アツっすよw
原作ファンの方も是非チェックして下さいませ(`・ω・´)b

投稿 : 2024/11/30
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

キャッチコピーは「すべては、因果の流れの中に──」

3部作のラストを飾る作品です。第2作目がPG12指定でしたが、この3作目はR15+指定となっています。
それだけ表現が過激になっているか・・・というと、ほぼ第2作目と変わらないと思います。

物語の内容については、分かりやすかった前2作とは異なり混沌が前面に押し出されていて、世界観を把握するのが少し難解です。
台詞は少なめ・・・映像と音響で状況や展開を理解する必要がありましたから・・・
きっとこの辺りは原作機読者や2クールのTVアニメ版を視聴済の方の中でも好みが分かれそうな作品だったと思います。

それだけでR15+指定の作品になる筈がありません。
混沌を描いた作品・・・或いは理解を要する作品はこれまで山ほど制作されており、それらはなんの規制も無く放送されていますから・・・

個人的私見ですが、3作目になって規制範囲が広がった最大の理由は、物語の展開上、決して避けては通れない「痛み」を感じるからだと思います。

視覚、聴覚を通して流れてくる情報・・・台詞だったり、時には息遣いだったりする訳ですが、それら全部が痛みを背負っているんです。

そしてこの「痛み」は、主眼を誰において視聴するかで「痛み方」の変わる作品だったと思います。

私も一巡目ではガッツに引っ張られて素直に激情しました・・・
何もかもが突然変わってしまって・・・世界はどうなっちゃったの?
え、なんでこうなっちゃうの・・・?
目の前で繰り広げられるのは、この世で最も見たくなかったモノ・・・
その無表情な眼差しは何処を見つめているの・・・?
そもそも何で受け入れたの・・・?
頭の中は???で一杯でしたが、胸の抉られるような痛みを伴う展開は留まることを知りません。
記憶に残る鮮烈なシーンだったと思います。

視聴後に物凄く胸がもやもやしたので、続けて2巡目を視聴した時に、ようやく「痛み方」の違いに気が付きました。

生きていたら誰かに寄りかかりたくなる時があるのは当然です。
緊張の糸だってずっと張り詰めたままじゃ切れてしまいます。
きっと切れる事で精神的なバランスが取れるのだと思います。

これまでは何もかもが上手くいっていた・・・
でもそれは一瞬にして崩れ去り・・・全ては過去の栄光に成り下がってしまった・・・
もう全ては変わってしまっている事を知っている筈なのに・・・
瞬間見えた幻が原因である事も分かっているのに・・・
でも・・・ずっと憧れだったんです。
ずっと手を伸ばしても届かなかったんです・・・
出来たのは嘆願だけ・・・
勿論、これが何を意味するのかは、支払った代償の大きさが教えてくれます。

もしかすると一番楽な選択をしたのかもしれません。
でもそう考えると自分の心に浅ましさを感じるので、額面通りの解釈をしておこうと思います。

でも、ここまでの事態を引き起こした張本人・・・絶対許されないでしょう。
その仮面の奥底はどんな顔をしているの・・・?
何を考えているの・・・?
本当の望みは何なの・・・?
その選択と言動に至る経緯が正直全く理解できませんでした。
いえ・・・理解したくなかったのかもしれません。

そして・・・再び立ち上がるところで物語は終幕を迎えます。

3部作の完結編・・・との事でしたが、物語的には全然完結していません。
2016年夏アニメの「新作」でこの続きが描かれる事になるんだと勝手に思い、勝手に楽しみにしていますが、このままじゃ終われないでしょう・・・
ガッツが目的を成就させない限り、この物語を終わらせられないでしょう・・・

劇場版3作の視聴を終えましたが・・・TV放送版「剣風伝奇ベルセルク」が気になってきました。
劇場版3作目の内容がどう考えても駆け足だったと思えたからです。
もう少し色々説明して欲しかった・・・様な気がします。
ただ、心の中がグチャグチャな状況でどこまで頭に入るかは疑問ですけれど・・・。

物語の世界観は好みでしたので一気見してしまいましたが、完走して思うのはこのモヤモヤを新作でしっかりガッツに解消して欲しいという事です。
今度はガッツが本懐を遂げられるように願っています。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 17

92.3 9 騎士アニメランキング9位
涼宮ハルヒの消失(アニメ映画)

2010年2月6日
★★★★★ 4.2 (5209)
23062人が棚に入れました
クリスマスを間近に控え、嬉々としてクリスマスパーティーの準備を進めるハルヒと、彼女に引きずられるキョン。彼が過ごしていたそんな日常は、ある日突然終わりを告げる。クラスメートと話が合わない。教室の様子が昨日までと明らかに違う。なにより、後ろの席にハルヒがいない。それどころか、その席に座っていたのはキョンを殺そうとして長門に消滅させられた朝倉だった。キョンは他のSOS団員を探しに教室を飛び出したが…。

声優・キャラクター
平野綾、杉田智和、茅原実里、後藤邑子、小野大輔、桑谷夏子、松岡由貴、白石稔、松元惠、あおきさやか
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

偉業、魔法、そして追悼

京都アニメーション制作。

クリスマスを目前に控えた寒い朝、
ハルヒの消失をめぐり世界は改変されていく。
それはもうひとつの可能性であり、
あり得たかもしれない現実である。

シリーズのターニングポイントだ。
{netabare}何者かによって改変された世界は、
宇宙人も未来人も存在しないありふれた日常。{/netabare}
キョンは平和な日常に心惑わされながら、
彼は初めて自らの意志で、
非日常の痕跡を求めて街を彷徨う。

これはキョンの決心の物語であり、
{netabare}情緒豊かに感情が生まれ始める、
情報統合思念体である長門有希の物語である。
それはノイズではなく、尊いものだ。
粉雪舞う病院の屋上で熱く語るキョンの胸中、
そして長門の想いに心が震える。 {/netabare}

これはアニメではない、
1つの偉大な「映画」である。

<<追記>>
偉業、魔法、そして追悼。

私たちは語り継ぐだろう。
そこにハルヒがいた長門がいた。
偉大なアニメは日常に魔法をかける。
ある時は苦難の人生に何らかの糧をくれる。
芸術・文化はこうして脈々と受け継がれるのだ。
職人たちの絶え間ない努力が結晶し、
この偉大なフィルムを比類なきものにしている。
語り継がねばならない、芸術は不滅である。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 134
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

すごい!おみごと!すばらしい!

原作未読。
涼宮ハルヒの憂鬱1期、2期視聴済みです。

1期レビュー→http://www.anikore.jp/review/437378/
2期レビュー→http://www.anikore.jp/review/437388/

2期を全て視聴した甲斐がありました。
シナリオが非常によく出来ています。
この映画のために2期があったのではないか、と思わせる展開。
実際そうなのでしょう。

2期の中でさりげなく仕込まれていた伏線が、これでもかと言わんばかりに回収されていきます。
心を動かし感動するアニメが絵画だとすれば、このアニメは設計図のようにきっちりとした印象です。


「涼宮ハルヒの憂鬱」と「涼宮ハルヒの消失」。
通してのテーマは「非日常的な日常」とでもいいましょうか。
「涼宮ハルヒの憂鬱」で貫かれてきた日常系のノリ。
しかし、それは普通に考えれば、非日常。

ドラマチックが日常化したらどうなってしまうのか。
そしてそれが失われるとどうなるのか。
そんな思考実験を、見事なストーリーとして仕上げています。


演出も素晴らしいですね。
何気ないシーンにも何らかのメッセージが含まれています。
{netabare}
たとえば、パソコンのエンターキーを押したときに出た、上向きの矢印と「許さないわよ」の言葉。
これは後で出てくるの朝倉涼子の言葉です。
キョンが時間逆行していることを、今後の展開の伏線にしつつも表現するという、二重の演出になっています。
{/netabare}
背景にまぎれた細かいメッセージにもこだわりがあります。
{netabare}
黒板に書かれていた「徒然草」の序段。
「つれづれなるままに、日ぐらし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそ物狂ほしけれ」

現代語訳すると、

「気が滅入るほど退屈でたまらなくて、硯に向かって、心に流れ込む感情をひたすら書き続けていくと、妙に気が狂ったような気分になってくる」

これは、涼宮ハルヒの考えにもとれるし、改変された世界に取り残されたキョンの気持ちにもとれるし、感情の芽生えた長門有希の気持ちにも取れる、うまい引用の仕方です。

また、校庭に植えられた何かの種、おそらくチューリップです。
ハルヒに出会う前に立っていた花屋に「チューリップの球根入荷」の文字とともに絵が描かれているのでわかります。
これは、本来あるべき場所ではなく、誰かの手によって運び込まれて埋められる。
そこではきちんと育っていくだろうが、それは本人の意志ではなく、ムリヤリ連れてこられたもの。

キョンのおかれている状況を表していると考えられます。
{/netabare}

そして何よりも、キャラクターのしぐさが見所です。
キャラクターの細かい感情が、自然な動きとして表現されています。
{netabare}
キョンが入部届を返すとき、何度もためらうような動きを見せた長門有希。
入部届の用紙をつかもうとしても、つかみきれない。
せっかく芽生えた「感情」を手放したくない、そんな気持ちの表れだったのでしょう。

そして、ハイペリオンに挟まっていたしおりを、劇中で何度も何度も確認するキョン。
望んでいたはずの普通の日常、それを失ってしまうことに対する葛藤がよく表れていると思います。
{/netabare}
こういった要素が、計算された設計図のような物語に、感情に訴える「色」を加えてくれます。

{netabare}
……ちなみに「ハイペリオン」は実在する本で、「物語の中の登場人物が物語を語る」という入れ子の手法をとっているSF小説です。

この作品も同様です。

「涼宮ハルヒの憂鬱」で語られた一つのエピソード、たとえば、2期8話の「笹の葉ラプソディ」は、それで完結した一つの物語。

しかし、そのエピソード自体は、ある意味、登場人物の涼宮ハルヒによって描かれたものです。
どんな事件を起こすのも、それを後から別の展開に書き換えるのも自由。

登場人物がエピソードを作成・改編することが可能なため、非常に応用が利きやすいです。
それが「涼宮ハルヒシリーズ」という大枠の物語のパーツになっており、伏線として利用できるわけです。

エンドクレジットにもハイペリオンの作者の名前があります。
作者がハルヒシリーズを作るにあたって、大いに参考にしたという感謝の表れだと思います。
{/netabare}

さて、160分以上もあるかなり長い映画ですが、全く飽きが来ません。
映画自体の起承転結のうまさ、持続する緊張感、伏線回収のカタルシス、そういったものが時間を忘れさせてくれます。

(S)すごい!(O)おみごと!(S)すばらしい!
よくできたシナリオだけではなく、演出にも力が入った、納得の作品です。

未見の方は、ぜひ「涼宮ハルヒの憂鬱2期」と合わせてご覧下さい。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 97

ねこmm。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「何が起こってるんだ!?」  【ねこ's満足度:96pts】

『なぜなら俺は、SOS団の団員その一だからだ』

『わたしはあなたに会ったことがある』

この映画のキャッチコピーです。
この作品を一言で表せと言われたら、この二つしかないでしょう。
それほど見事なキャッチコピーだと思います。

そう、この物語には二つの大きなテーマが存在しました。
『主人公キョンの二つの決意』と『宇宙人長門有希の想い』。

この二つのテーマが、150分を超える上映時間を全く感じさせない見事な演出と、
目を見張るほどの映像美によって綴られていきます。まさに京アニの真骨頂。
今までの物語はこの「消失」の為のものと言っても過言ではありません。
まさにアニメ版ハルヒの集大成といえる大作です。

ちなみにこの作品で長門人気が急上昇したとか。
わたしはメガネない方が好きなんだけど・・・(笑)。
というよりも長髪ハルヒが可愛すぎました。大好きです。

あと最後に、杉田さん本当にお疲れ様でしたm(__)m

投稿 : 2024/11/30
♥ : 93
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