2019年度の美しいTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2019年度の美しい成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月07日の時点で一番の2019年度の美しいTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

77.4 1 2019年度の美しいアニメランキング1位
ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (578)
2978人が棚に入れました
キリト、ユージオ、アリス。二人の修剣士と一人の整合騎士が最高司祭・アドミニストレータを打ち破ってから半年。戦いを終え、故郷ルーリッド村で暮らすアリス。その隣には、親友を失い、自らも腕と心を失ったキリトの姿があった。彼を献身的に支えるアリスに、以前のような騎士としての心は残っていない。「教えて、キリト……どうすればいいの……」しかし、アンダーワールド全土を悲劇へと誘う《最終負荷実験》へのカウントダウンは、容赦なく進む。それと呼応するように、《ダークテリトリー》の深奥で、暗黒神ベクタが復活した。闇の軍勢を率い、《光の巫女》を手に入れるべく、《人界》へと侵攻を開始する。《人界》軍を指揮する整合騎士ベルクーリらは、《ダークテリトリー》軍とのかつてない大戦争になることを決意する。だがその傍らに、いまだアリスは見当たらない。そして、《人界》を救った英雄二人の姿も――。『SAO』シリーズで最も長く、美しい戦い《アリシゼーション》編、その最終章がついに開幕!

声優・キャラクター
松岡禎丞、戸松遥、茅野愛衣
ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

流石の作画。最終クールに期待

世界観:8
ストーリー:6
リアリティ:6
キャラクター:7
情感:5
合計:32

<あらすじ>
キリト、ユージオ、アリス。
二人の修剣士と一人の整合騎士が最高司祭・アドミニストレータを打ち破ってから半年。
戦いを終え、故郷ルーリッド村で暮らすアリス。
その隣には、親友を失い、自らも腕と心を失ったキリトの姿があった。
彼を献身的に支えるアリスに、以前のような騎士としての心は残っていない。
「教えて、キリト……どうすればいいの……」
しかし、アンダーワールド全土を悲劇へと誘う《最終負荷実験》へのカウントダウンは、容赦なく進む。
それと呼応するように、《ダークテリトリー》の深奥で、暗黒神ベクタが復活した。
闇の軍勢を率い、《光の巫女》を手に入れるべく、《人界》へと侵攻を開始する。
『SAO』シリーズで最も長く、美しい戦い
《アリシゼーション》編、その最終章がついに開幕!
(公式サイトより抜粋)


待ちに待ったアリシゼーション編の後半です。最近、あにこれに感想投稿があまりできていないので、本作くらいは、小分けにすれば負担感も減るだろうという考えで、感想を随時書き足していきたいと思います。

SAOは評価が分かれる作品のようですが、私はツッコミも含めて楽しめている派。心を同じくする方は、ともにリアルタイム視聴を楽しんでいきましょう!

<1話>
{netabare}ユージオが幼いアリスの記憶とともに消え、キリトが現実世界のトラブルをきっかけにアンダーワールドで瞳に光を失い(廃人化)、アリスが主人公となって再開しました。
今回は3期前半時には敵だった整合騎士が味方になる模様。

今話において最も注目していたのはOPとED。OP「Resolution」は既に一部が動画公開されていたのですが、その動画を見ていたのに気が付かなかったです^^;
1話で2,3回聴いただけではまだしっくり来ない。戸松さんの歌はマザーズロザリオのOPは好みですが、本業が歌手の方と比べると弱い。少し前からSAO関連動画で、ASCAさんの「セルフロンティア」を聴いていて、これが3期後半のOPかと勘違いしていたので、若干まだ気持ちが乗れていません(SAOブレイディング(=ゲーム)の曲でしたが、今はゲームにも主題歌が付くんですね)。

3期前半の最終話にアスナもアンダーワールドに突入できたようなシーンがあったと思うのですが、アスナは登場せず。おそらくはアスナの活躍によって戸松さんがOP曲を歌う意味もわかるのでしょうから、今後に注目します。

廃人になってしまったとはいえ、アリスと一緒のベッドに入り、抱き付かれるキリトさん。このあたりがハーレム的甘々展開を思わるのですが、キリトを介護し続けてきたことを想像すれば泣きつきたくなる気持ちを理解できなくはない。着替えや沐浴(排泄も?)を対応していればもう家族みたいなものですよね。{/netabare}

<2話>
{netabare}1話時もでしたが、アリスと父親の関係が少々違和感。私情を見せず、終始ルーリット村の村長の立場で振る舞う父親は厳格な人間ですが、それだけこの世界の法(禁忌)が重い設定となっているということでしょうか。

格好良いアリスが見られる良回ですが、金木犀の剣のエンハンス・アーマメントによる金色の飛翔体がゴブリン等に突き刺さって血が吹き出るシーンは安易な表現(どんな血圧してるんだと)。

また、アリスが村から帰る時の飛竜にキリトを描いた意図が不明。飛竜が一回家に帰った時にキリトが乗ってきたってことでしょうが、必要か?

後半は現実世界側でした。最悪の状況の一歩手前(非活性化)となったキリトのことを知ったアスナが、キリトを助けるためにアンダーワールドに行く意志を固めるところまでが描かれました。

心配したOPでしたが、演奏してみた系の動画を見ていたら馴染んできました。

禁忌を破った被験者がアリスしかいないから、アリスの魂が狙われているということになるのでしょうから、ユージオが死んだのはストーリーに消された感がありますね。ユージオには何らかの方法で復活してほしいです。{/netabare}

<3話>
{netabare}今回は現実世界、オーシャンタートルの中で起きていた襲撃の話。
敵方の勢力や、今後のストーリー(War of Underworld)への展開を説明する内容で、落ち着いた回でした。
大枠を理解しただけで専門用語が飛び交っていたり、具体的な仕組みはふわっとした理解なんですけどね。
また、ダークテリトリー側はゴブリン等や獣人のようなモンスターばかりいる世界かと思いきや、文明ある人間が中枢におり、いきなり1組のカップルが結婚します。
和平の方向で意見をまとめようと考えていましたが、玉座の間に敵方2名が現れ、戦争は不可避でしょう。
カップルには暗い未来しか見えず、少々胸が苦しいです。{/netabare}

<5話>
{netabare}4話は、前回思った通りの暗鬱な回によりモチベーションが上がらなかったためレビューを割愛させていただきました。
ダークテリトリー側にはいくつか種族がおり、5万もの大勢力とのことですが、カップルが死亡した結果、ほとんどがモブキャラになってしまったように見えました。
(この、主要・脇役キャラとモブの差が激しいのがSAOの残念な所です)

5話はアリスや修剣士時代の後輩(ティーゼ、ロニエ)が登場したので楽しめました。
ツッコミ所として印象に残っているのは、戦えないキリトを後輩2人に預けたのに、迎撃のために動ける整合騎士が集まった大門の道にいるシーンですね。後ろのほうではありますが、「なんでそこに!?」と思ってしまいました。

アリスもすっかりキリトハーレムの一員となってしまったようで、そこはもう少しステイクールでいてほしかったのと、欲を言えばロニエがアリスとキリトの関係がどんなものなのか考えたり、ティーゼのショックをもっと丁寧に描いてほしかったところ。
アスナが合流した時にどんな展開になるのか楽しみですね。{/netabare}

<6話>
{netabare}大門前での防衛線が開始。右翼第1部隊長のデュソルバートのシ焔弓、爆発能力もあって最強と思いました。キリト・ユージオ戦ではあっさり負けてしまったように思いますが、この能力があれば圧倒できたのでは。

中央の第1部隊長ファナティオのエンハンス・アーマメントは高熱の光線。これも強力ですが、今回はライトキューブ?の異変か何かで一瞬動けなくなり、親しかった様子の護衛が犠牲に。

それらの堅陣に比べて、左翼は第1部隊長のエルドリエが山ゴブリンを迎え撃ちますが、ゴブリンが放ったけむり玉で混乱してしまい突破される勢い。左翼の第2部隊長であるレンリは逃亡。
ここで、あれだけたくさんの兵士たちに気付かれずに逃亡できるか!?ってツッコんでしまいました。

陣を敷く際に、弱いところをわざと作ってそこから攻め込ませて包囲することは戦術としてあり得ますし、キリトを目覚めさせるためのベルクーリの策略なのかもしれませんが、左翼の後方に補給部隊を置いているのでそれも違うか。

アリスの作る球体を元気玉と思ってしまったのは私だけ?
これが、アリスが最も神聖力を使えると言っていた技なのでしょう。{/netabare}

<7話>
{netabare} 前回、整合騎士として違和感のあったレンリが、臆病になってしまった理由等が説明され、力を取り戻す回でした。
しかし、刃が回転しながらブーメランのように戻ってくる武器は自身も傷付くおそれがあり(実際最後血を出していた)他の整合騎士の武装と比べて貧弱。
トラウマ回想についても、アリシゼーション編前半の時から思っていましたが、真剣で戦うことの意味を理解していなさすぎです。お互いに死ぬリスクがある、というか、相手を殺さなければ自分が殺されるくらいの切迫感があってしかるべきです。殺してしまったことが想定外みたいな理由付けはどうかなと思いました。

前回、ディソルバート最強と思いましたが違いましたね。アリスでした。
見たところアドミニストレータなしでも人界側の圧勝に見えますが、まだまだ山場はあるのでしょうか。そして引き続きアスナの登場が待ち遠しいです。{/netabare}

<8話>
{netabare}今回は、闇の軍勢側が3,000名もの自軍の犠牲を払って、整合騎士の遊撃部隊に強力な魔法を打ち込み、エルドリエが死亡する話でした。

オーク族の部隊はほぼ全滅する形となったのでしょうが、10種族がいるのであれば、300ずつ出す等の議論ができなかったのか。この部隊、若干可愛さのある容姿だったのが初見時より気になっていましたが、このような伏線だったのですね。しかし族長のリルピリンはディーアイエルを恨むのかと思いきや、人間を恨む発言。皇帝は絶対の存在だとしても…。

また、攻撃を受けて天命値が0になったエルドリエの背中を押す手の描写があり、その手は誰の手かという疑問があったのですが、見直して、直前に青バラの剣が映されていることから(OPでもアリスの背を押す類似シーンあり)、ユージオと考えるのが妥当と思います。これによって、強力な魔法攻撃を相当なマイナス値分までエルドリエが受け止め、他の整合騎士たちを救うことができたようです。表舞台から消えたキリトとユージオですが、アリスたちを見守って助けているのですね。

ディーアイエルは味方を犠牲にして生き残ろうと醜態を晒していました。悪者はとことんクズに描くのがSAOの流儀です。{/netabare}

{netabare}整合騎士シェータ・シンセシス・トゥエルブとダークテリトリー側の拳闘士イスカーンが闘う回でした。
シェータは既に顔は何回か出てきていましたが、私はなぜか男性キャラという先入観を持ってしまっていたので女性だったのがまず新鮮な驚きでした。

問答での反応(テンポ遅め)や話し方、過去エピソードと武器にも特徴があり、初登場ながら結構気に入りました。
エンハンス・アーマメントを起動させるシーンがなかったと思うのですが、使えばもっと強くなるのでしょうか? 今後の登場を楽しみにしています。

最後のほうでアスナがようやく登場。しかし、ステイシアというこの世界の女神のような姿で、異世界に転移していきなり設定を理解して力を使う状況に若干違和感。敵方のNo.2が穴に落ちながらアスナの二つ名(閃光)を言ってましたが、SAOサバイバーなのか?と混乱しましたね。アリシゼーション編冒頭のGGOで会っていたからとの説明もできそうですが、閃光の名は知らないのではないかと思ったので。

いずれにしても、面白くなってきそうです。{/netabare}

<10話>
{netabare}ついにアスナがキリトに再会。そして現地妻と接触、いきなり戦闘となりました。アスナは人界の整合騎士らと会議をした後、キリトのいる建物に近づきますが、そこでもアリスに止められます(アスナはアリスがいることに気づくの遅すぎ)。
お互いにキリトとの関係を説明すると、自分の知らない時間のキリトを知りたいと思ったようで、ロニエとソルティリーナ先輩も加わり、キリトのことを話し合う女子会となりました。本人がいる場でというのがシュールで、この展開は自分には読めませんでした。一般的に女子は恋バナ好きだと思いますが、この展開を納得できるのでしょうか?(笑){/netabare}

<11~12話>
{netabare}
1週間お休みして、更新も遅くなりました。つくづく、楽しみにしていたアリスとアスナの出遭いが女子会であっさりと片付いて、仲間になってしまったのが残念。深夜の語らいもカットですからね~。アリスは、キリトを世話した時間が長いものの、キリト自身がそれを覚えていないと思われるので、今後の展開に悲哀を感じます。

最終回は、米国からPKを楽しみに来たプレイヤーたちが人界軍、ダークテリトリー軍見境なく攻撃し、ダークテリトリー軍のイスカーンとは共闘、アリスがガブリエル(皇帝ベクタ)に捕らえられ、南の出口へ向かうのをアスナらが追撃したものの、米国プレイヤーに包囲されてしまったところ、他の神アカウント?でやってきたシノンに助けられる話でした。ここで1クール中断が入ることになり、区切りとしてもあまり良くはなかったですね。それを踏まえて評価を下げています。

最終クールでは感動が味わえることを期待しつつ、待ちましょう。
{/netabare}

(参考評価推移:3話4.0~12話3.9)
(視聴2019.2)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

キリト君出番なし

前回、キリト君が乗った船が襲撃されたところで幕を閉じたわけだが、今回はその続き。羨ましいくらいの{netabare}介護生活。襲撃の影響かな。キリト君はアリスの甲斐甲斐しい介護によってなんとか生きている程度。完全に足手まとい。{/netabare}

ようやく、メインヒロイン降臨したし、{netabare}襲撃犯がゲーム内に侵入して{/netabare}かなり物語が動いていくこと間違いなし。続きが楽しみである。今作は流す感じでもいいのが残念だけども、それなりの楽しさではあった。

見所が少ない気もするけど、キリト君以外のキャラクターが活躍しているのが見られるぞ。

OP
Resolution 戸松遥
ED
unlasting LiSA
unlastingのバラード感溢れるの好き。LiSAがかなり調子いいのかな。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
キリト、ユージオ、アリス。二人の修剣士と一人の整合騎士が最高司祭・アドミニストレータを打ち破ってから半年が経った。戦いを終え、故郷ルーリッド村で暮らすアリス。その隣には、親友を失い、自らも腕と心を失ったキリトの姿があった。彼を献身的に支えるアリスに、以前のような騎士としての心は残っていない。「教えて、キリト……どうすればいいの……」しかし、アンダーワールド全土を悲劇へと誘う《最終負荷実験》へのカウントダウンは、容赦なく進む。それと呼応するように、《ダークテリトリー》の深奥で、暗黒神ベクタが復活した。闇の軍勢を率い、《光の巫女》を手に入れるべく、《人界》へと侵攻を開始する。《人界》軍を指揮する整合騎士ベルクーリらは、《ダークテリトリー》軍とのかつてない大戦争になることを決意する。だがその傍らに、いまだアリスは見当たらない。そして、《人界》を救った英雄二人の姿も--。

1. #01 北の地にて
アドミニストレータとの激闘から半年が過ぎた。右腕を失い、廃人のようになってしまったキリトを連れたアリスは、故郷であるルーリッド村のはずれで静かに暮らしていた。彼と共に守った世界を眺め、これまでを思い返すアリス。そんな彼女の前に、整合騎士の同僚であり、弟子でもあるエルドリエ・シンセシス・サーティワンが姿を見せる。

2. #02 襲撃
ダークテリトリーの軍勢がルーリッド村を襲撃した。飛竜《雨縁》に乗り、村に駆け付けるアリス。そこには、《禁忌目録》によって衛士長の命令に逆らえず、ゴブリンたちから逃げることができない村人たちがいた。戦う目的を見失っていたアリスは、自らの家族のため、キリトとユージオが守ろうとした人々のために、再び整合騎士の鎧を身にまとい、《金木犀の剣》を振るう!

3. #03 最終負荷実験
《オーシャン・タートル》を襲撃した謎の組織--それはアメリカ国家安全保障局の極秘任務を受けた特殊工作部隊だった。部隊を率いるリーダーのガブリエルは、過去にキリトやシノンと交戦したことがあり…。《ソウル・トランスレーション・テクノロジー》で造られた人工の魂《A.L.I.C.E》=アリス強奪を狙うガブリエルは、《アンダーワールド》内にいるアリスを探し出すため、ある秘策を試みる。

4. #04 ダークテリトリー
ダークテリトリーの暗黒騎士団を率いる騎士団長シャスターは、アドミニストレータが死んだことを機に、人界へ和平を持ち掛けようとしていた。しかしその試みは皇帝ベクタの暗黒界帰還によって打ち砕かれる。ベクタのアカウントを使って《アンダーワールド》にログインしたガブリエル。彼は《A.L.I.C.E》を見つけ出すため、闇の軍勢たちに向かって人界との全面戦争を指示する。

5. #05 開戦前夜
人界とダークテリトリーを隔てる《東の大門》。そのすぐそばまで、闇の軍勢が迫ってきた。人々のために戦うことを決意したアリスは、キリトを連れて人界軍に合流する。しかし圧倒的なダークテリトリー軍の兵力に比べ、人界軍で戦闘可能な整合騎士は、わずか十三人しかいなかった。絶対的劣勢の中、前線でも廃人同様のキリトを帯同するかどうか迷うアリスだったが……。

6. #06 騎士たちの戦い
《最終負荷実験》が始まり、《東の大門》がついに崩壊した。皇帝ベクタとなったガブリエルにたきつけられ、大規模な軍隊を形成した闇の軍勢は、人界へと進軍する。迎え撃つ少数精鋭の人界軍は、部隊を分けて迎え撃つ。絶望的な戦力差にもかかわらず、人界軍の整合騎士たちは一騎当千の凄まじい力で敵を打ち倒していく。だが闇の軍勢はその圧倒的な兵数で徐々に人界軍を蹴散らしていくのだった。

7. #07 失格者の烙印
整合騎士レンリ・シンセシス・トゥエニセブンは補給部隊の守備を任されるが、初めての戦いに怖気づき、逃げ出してしまった。その結果、キリトがいる補給部隊のテントにまで、闇の軍勢であるゴブリンたちの侵入を許してしまう。

8. #08 血と命
整合騎士アリスの放った強大な術式によって闇の軍勢は大損害を受け、起死回生の策は成功した。人界軍が勝利に沸く中、アリスは敵の敗残兵に遭遇、皇帝ベクタの目的が《光の巫女》を探し出すことであると知る。一方、《光の巫女》の存在を察知した皇帝ベクタことガブリエルは、自軍の犠牲を顧みない非情な作戦を展開する。

9. #09 剣と拳
《光の巫女》アリスの姿を捉えたガブリエルは彼女を捕らえるため、全軍突撃の命を下す。闇の軍勢の一角を担う精鋭・拳闘士軍は本隊に先行して、アリスたち遊撃隊を追う。心意による強固な肉体をもつ拳闘士軍を迎え撃つための作戦を考えるアリスとベルクーリ。そこに名乗りをあげたのは、これまで無言を貫いていた整合騎士シェータ・シンセシス・トゥエルブだった。

10. #10 創世神ステイシア
《創世神ステイシア》のスーパーアカウントを使い、《アンダーワールド》へとログインしたアスナ。彼女が放つ神聖術は、七色のオーロラを帯びる。《地形操作》の効果を持つその術を使う姿は、さながら女神の顕現のようだった。降臨後、ロニエとティーゼの案内でキリトと再会を果たしたアスナ。しかし、その場にアリスもやってきて、二人はキリトをめぐって一触即発状態となり……!

11. #11 非情の選択
アスナが《地形操作》で作り出した底なしの峡谷。人界軍が待つ向こう岸にわたるべく、荒縄を橋代わりにして向かおうとする暗黒騎士と拳闘士たち。これを好機と見たベルクーリは遊撃隊を率いて出撃する。一方、現実世界のラース内部では、ガブリエル率いる米工作隊の一人・クリッターによって、奇妙な新規VRMMOの時限βテストが告知され……。

12. #12 一筋の光
ガブリエルの策略によって、暗黒騎士のアカウントを与えられた、現実世界の米国プレイヤーたち。彼らは、次々と《アンダーワールド》にログイン、人界軍と闇の軍勢の見境なく《人工フラクトライト》たちを殺害していく。殺戮集団の彼らが現実世界からログインしてきたプレイヤーだと気づいたアスナは、必死に止めようとする。そして、それを対岸から見ていたイスカーンは、仲間の死に無関心な皇帝に怒りを覚え……。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

我が陸自のォ科学力はァ世界一ィィッ?

1 24話 2018年9月~2019年3月
2 12話 2019年9月~2019年12月
3 ??話 2020年4月~2020年6月?

全4クールと長丁場です。おおむね50話前後のボリュームをもって完結予定。
ホップステップジャンプでいうところの“ステップ”。3段跳びの選手に話を聞けば、このステップ部分が技術的には面白いらしく、語りも熱を帯びるところ。我々素人も見よう見まねで一度くらいチャレンジしたことあるでしょうに、イメージ通りには絶対いかない2歩目なわけであります。

要はわかりにくいんですよね。それにまだ途中ですし評価のしようがないとも言えます。私自身も同じような感覚ですので今回は脱線しときます。


最初の2クール分はずっぷり『UnderWorld(以下UW)』の説明に終始。9割がた仮想世界を舞台にしてました。それを受けて此度の1クールは仮想世界に介入してくる現実の勢力についても描かれます。
むしろUWのなんたるかをしっかり意識づけさせた上でFinal seasonで描かれるだろう現実世界への作用を通して、問題提起されるものがおぼろげながら見えてきたといったところでしょうか。


いったい何故今回の12話で繰り広げられる事態が起こったのでしょうか?
・キリトがアドミニストレーターをやっつけたから

ってその通りなんですけど、さらにそもそもってところを考えるといたって明白。


 パワーバランス(軍事)が崩れちゃうから


古今東西、軍事衝突が起こるとしたらこれ。おそらく未来のSAO世界でもアメリカが超大国なんでしょう。そこに待ったをかける、パワーバランスを崩す恐れのある技術を菊岡さん達は開発中なんです。“プロジェクト アリシゼーション”のことですね。

例えばこの前テヘランで発生したウクライナ機の撃墜(2020年1月現在)を例にして、地対空ミサイルに作中用語である“ボトムアップ型AI”であるアリスちゃん(の知性)が搭載されてたとします。発射後にアリスは①対象を分析、②誤射である可能性をシミュレートし、さらに③撃墜した時の事後の影響まで試算した上で、④回避行動を採る、というところまでできちゃうとします。

そのことがどれだけヤバいのかってのがピンと来なくても、少なくとも「これまでそんなことはできなかったよね」ができるようになってしまうことはわかるかと思います。

 そうすると何が起こるか?

最近の例だと、通信も軍事技術の範疇と考えれば次世代規格“5G”を巡ってChinaと米国がキナ臭くなっている事実はなによりも説得力のある話でしょう。パワーバランスが崩れると戦争がおきます。そうならんように!死力を尽くすのが我々の責務だったりするわけです。

そんな事情がありますから
{netabare}日本の自衛隊の中に内通者がいる、という作中の設定もリアルで寒気がしました。
パワーバランスを崩す力を日本が持ってしまうと太平洋戦争の悪夢が!だから日本は敗戦国のままでOK!という考えの方は実在します。個人的には残念なことだと思ってます。
戦力の均衡を崩し日本が一歩前に出ようとすると上記の理由で足を引っ張る、平たく言えば裏切る奴がわんさかいることは戦後史をかじった方であればピンとくるところでしょう。
よって、内通者の発生→侵入部隊のUWへの介入→UW内のドンパチ、、、は必然だったのです。
SAOのくせに(笑) 妙にリアルなわけであります。{/netabare}


今クールにUWで展開された事態の背景にはこんなことがあったと思えば受け入れやすいでしょう。
背景をおさえて全12話を堪能したら次のFinalの展望ですね。

なお、アスナはボトムアップ型AIの軍事転用については否定的な立場ですので、この新技術を無かったことにENDも可能性としてはありえます。米国にさらわれるEND、日本が死守するEND、いづれもけっこう大きなお話なので風呂敷を畳むのが大変な作業だと思います。物語の根っこではありますので、あまりにもご都合だったり、軍事合理性を悉く無視しちゃうような結末だと個人的にはドン引きするかもしれません。逆に見事に畳むことが出来たら拍手喝采ですね。


Finalの展望でいえばもう一点。

アリスやユージオを人格と認識するか?プログラムと認識するか?

これまでさんざんとUW内の人々の営みが描かれてるわけでして情も移ります。
先ほどの地対空ミサイルでいえば、旅客機撃墜の回避行動をとった後、⑤安全圏で自爆、でミッション完了。ミサイル一基欠損/AI:コードアリス消失・・・と定量的にカウントされておしまいとはならないでしょう。
それで済ましてしまうには、UWの住人たちと過ごす時間が長すぎました。プログラムではなく現実世界の一人格と見做してしまうでしょう。少なくともキリトは簡単に見捨てられないでしょうね。


人工知能に代表される科学技術がある特異点を超えてきた時の世界を描くことはこれまで数多のSF作品で繰り返されてきました。
どんなところに帰着するのか2020年4月から始まる“Final Season”が楽しみです。



■余談 安定安心のSAO

{netabare}キリトさんがほぼ植物状態だというのにその傍らで…{/netabare}

{netabare}アリスとアスナとでマウントの奪い合い。からのお弟子コンビ闖入。ひとつテントの下、女子4人でキリトの取り合い(笑) 伝統芸能はしっかり引き継がれてましたね。
なにげにアスナのアリスへの態度って人格者のそれでした。正妻の余裕という表面的なものに非ず、どこまでいってもアリス如き“プログラム”の1つと理解している故の余裕だとしたら、アスナが最もドライだと言えますね。直情型キリトの相方にはぴったりのパートナーです。{/netabare}



視聴時期:2019年10月~2019年12月 リアタイ視聴

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2020.08.01 追記

コロナ禍によって遅れること1クール。Final開始です。


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2021.08.04 追記

『ハーレム』『俺TUEEE』というより、技術の延長線『SF』に軸を置いた鑑賞をしてます。このシリーズに何を期待するかってのはシリーズ重ねてくにつれより重要になってきてる気がします。



2020.01.13 初稿
2020.08.01 追記
2021.08.04 追記

投稿 : 2024/11/02
♥ : 56

94.8 2 2019年度の美しいアニメランキング2位
鬼滅の刃(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1678)
7017人が棚に入れました
血風剣戟冒険譚、開幕。舞台は、大正日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変した。 唯一生き残ったが凶暴な鬼に変異した妹・禰豆子を元に戻す為、また家族を殺した鬼を討つ為、2人は旅立つ。鬼才が贈る、血風剣戟冒険譚!

声優・キャラクター
花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、櫻井孝宏、大塚芳忠、梶裕貴、加隈亜衣、岡本信彦、森川智之、悠木碧、井澤詩織、浪川大輔、山崎たくみ、緑川光、子安武人、坂本真綾、山下大輝、早見沙織、千葉繁、上田麗奈、日野聡、小西克幸、花澤香菜、河西健吾、杉田智和、鈴村健一、関智一、関俊彦、木村良平、福山潤、小松未可子、諏訪部順一、内山昂輝、小清水亜美、森久保祥太郎、白石涼子、稲田徹

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

流行にのってみた

流行にのって視聴。見終えてだいぶ時間が経過して今更のレビュー。

鬼に家族を殺され、妹を鬼にされた竈門炭治郎が妹を人間に戻して敵討ちをするために奮闘する物語。

設定は割とシンプルで見やすいとは思う。
話の分かりやすさと日常的に使いやすい全集中とか~柱(そんなに使いやすくもない?)とかも人気が出た要因の一つかなと思った。
あとはみんな大好き必殺技というか技の名前。
少年マンガにつきものの主人公の成長もあって、やっぱり成長見るの好き。

素直に面白いと思った。流行しただけはあるのでは?
見ていた人多かったから、初対面の人と話すときの話題に困ったときにもしかしたら使えるかもしれない。

何も考えずにボーっと見るのにも良い。

キャラクター達も個性的な設定にしてある。
上半身裸で猪の顔を被った伊之助なんか衝撃的。ご本人の顔とのギャップ。


OP
紅蓮華 LiSA
ED
from the edge FictionJunction feat. LiSA
挿入歌
竈門炭治郎のうた 椎名豪 featuring 中川奈美
紅蓮華やっぱし良いですね。紅白に出るだけのことはある。ずっと聴いていたい。そして、EDの溢れる梶浦由記感。
竈門炭治郎のうたも注目すべき楽曲のようだ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
時は大正、日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎は、ある日鬼に家族を皆殺しにされてしまう。さらに唯一生き残った妹の襧豆子は鬼に変貌してしまった。絶望的な現実に打ちのめされる炭治郎だったが、妹を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、“鬼狩り”の道を進む決意をする。人と鬼とが織りなす哀しき兄妹の物語が、今、始まる--!

1. 第一話 残酷
時は大正。竈門炭治郎は、家族とともに山でつつましくも幸せな日々をおくっていた。ある日、町で炭を売りに出かけた炭治郎が山に戻ると、家族は鬼に襲われ血だまりの中で絶命していた。唯一、一命をとりとめていた妹・襧豆子を救うべく、降りしきる雪の中背中に背負い必死に雪山を下りる炭治郎。その途中、襧豆子は突然唸り声を上げ、炭治郎に襲いかかる。

2. 第二話 育手・鱗滝左近次
炭治郎は冨岡義勇の導きにより、鬼になってしまった妹・禰豆子とともに狭霧山を目指す。夜の道中、炭治郎はお堂から血の匂いを嗅ぎつける。誰かが怪我をしているのかもしれないと駆け寄ると、なんとそこにいたのは、人を喰らう鬼。突如、鬼に襲われた炭治郎は、斧でなんとか応戦するが、鬼の圧倒的な力に、たちまち鬼に組み伏せられてしまう。鬼がとどめを刺そうとしたとき、助けに入ったのは--。

3. 第三話 錆兎と真菰
鬼殺隊--古より存在し、鬼を狩る組織。入隊のための試験「最終選別」に向けて、鱗滝左近次による炭治郎の訓練が始まった。様々な罠が張り巡らされた山下り、刀の素振り、滝修行、そして呼吸法……。狭霧山に来て一年、鱗滝は「もう教えることはない」と炭治郎へ言い放ち、巨大な岩の前で、最終選別へ行くための条件を突きつける-。

4. 第四話 最終選別
最終選別の合格条件は、鬼殺の剣士が捕らえた鬼たちが閉じ込められている藤襲山で七日間生き延びるということ。若き剣士と鬼の生き残りをかけた戦いが始まる。炭治郎は、鱗滝左近次のもとで身につけた呼吸法と型で着実に鬼を斬っていく。二年にわたる鍛錬は無駄ではなかった。しかし、そんな炭治郎の前に、藤襲山にはいるはずのない異形の鬼が現れる-。

5. 第五話 己の鋼
朝日が昇り、七日間の戦いの果てに生き残った剣士たちはたったの四名だった。生き抜いた炭治郎たちを出迎えた案内役からは、鬼殺隊についての説明が行われる。それぞれに鬼殺隊の隊服、伝令役となる鎹鴉が支給され、最後に、自身の日輪刀を造る玉鋼を選んだ。そして、鱗滝の家へと帰宅した炭治郎を待っていたのは-。

6. 第六話 鬼を連れた剣士
鬼殺隊の隊服に身を包んだ炭治郎。腰に日輪刀を携え、禰豆子が入った鱗滝特製の木箱を背負い、鬼殺隊の初任務として毎夜少女が失踪しているという北西の町に向かう。そこで炭治郎は、恋人をさらわれ、憔悴しきっている和巳と出会う。たしかに、近くに鬼の匂いを感じるが、鬼の姿はどこにも見えない。不穏な事件に鬼の影を疑う炭治郎は-。

7. 第七話 鬼舞辻無慘
三人に分裂した鬼が炭治郎を追い詰める。そのとき禰豆子が鬼に襲い掛かった。鬼になってしまった妹は守らなければいけないほど弱い存在ではない--。意を決した炭治郎は、分裂した鬼のひとりを追い、地面に広がる沼へ飛び込む。沼の中で待ち受けていたものは。

8. 第八話 幻惑の血の香り
次なる任務の舞台は東京・浅草の町。大正の華やかな都会の街並みに戸惑う炭治郎だったが、そこで鬼の匂いを嗅ぎつける。匂いを追った先で出逢ったのは鬼舞辻無惨だった。鬼舞辻を斬ろうとする炭治郎。だが、鬼舞辻は行きかう人間を鬼に変え、町を混乱に陥れる。必死に事態を収拾しようとする炭治郎の前に、 とある人物が姿を現す-。

9. 第九話 手毬鬼と矢印鬼
炭治郎を助けた者は、珠世と愈史郎という鬼だった。珠世は炭治郎たちを、”目隠し”の術を施した屋敷へといざなう。そこで炭治郎は、珠世との会話から、鬼を人に戻す方法についての活路を見出すのだった。そのとき--炭治郎を追うふたりの鬼が屋敷の場所をつきとめ、猛烈な攻撃を繰り出す-。

10. 第十話 ずっと一緒にいる
炭治郎の苦境は続く。矢琶羽が最期に繰り出した血鬼術”紅潔の矢”を、炭治郎は水の呼吸の型を駆使し、なんとかしのいでいた。一方で禰豆子と朱紗丸の戦いは続いており、状況を危惧した珠世は、自身の血鬼術を使い-。

11. 第十一話 鼓の屋敷
鎹鴉から告げられた次なる鬼退治の地は南南東--。その途上で炭治郎は、最終選別で生き残った同期の剣士・我妻善逸と出会う。炭治郎は、善逸の消極的な態度に手を焼きつつも山の奥地へ向かうと、屋敷の前で兄を連れ去られたふたりの子どもたちに出会う。そこで、善逸はどこからか鳴り響く鼓の音を聴くのだった……。

12. 第十二話 猪は牙を剥き 善逸は眠る
鼓を打つ度に、部屋が回転する不思議な屋敷の中で、炭治郎は善逸と離ればなれになってしまう。炭治郎と別れてしまった善逸は正一を連れ、恐怖に絶望していた。その頃、炭治郎は、屋敷の主である鼓を打つ鬼と、猪の頭をかぶった奇妙な姿の男に出会う。

13. 第十三話 命より大事なもの
屋敷の主・響凱が鼓を打つたびに部屋が回転し、炭治郎は苦戦を強いられる。前の戦いで骨折している炭治郎は弱気になる自身を鼓舞して、必死に立ち向かう。響凱が使う血鬼術による攻撃にも圧倒される炭治郎。果たして、無事に響凱の頸を討ち取ることができるのかー。

14. 第十四話 藤の花の家紋の家
死闘の末、響凱との戦いに勝った炭治郎。屋敷の外へ出ると、先に脱出していた善逸と出会う。だが、禰豆子の入った木箱を抱えボロボロになった善逸、そして二刃の日輪刀を抜いた猪頭を被った男が立ちはだかる異様な状況を目の前にする-。

15. 第十五話 那田蜘蛛山
次なる目的地は北北東。炭治郎と禰豆子は、善逸や伊之助とともに那田蜘蛛山へ向かう。その山は蜘蛛の巣が張りめぐらされ、無数の蜘蛛が蠢く山だった--。怯える善逸を残し、山に入った炭治郎と伊之助は、蜘蛛の糸に絡み取られた鬼殺隊員に遭遇する。

16. 第十六話 自分ではない誰かを前へ
蜘蛛の糸に囚われた鬼殺隊員と戦う炭治郎と伊之助。糸を斬り、蜘蛛の巣を破り、ふたりは山の奥へ。森を進むにつれ、蜘蛛の糸がだんだん太くなり、操られている者たちも人間には不可能な動きをしはじめる。操られた隊士たちを、傷つけずに動きを止める方法も困難になる中、炭治郎がとった行動とは--。

17. 第十七話 ひとつのことを極め抜け
ここには鬼舞辻無惨直属の配下・十二鬼月がいる--。那田蜘蛛山の母鬼を倒した炭治郎は、妹の禰豆子を人間に戻す手掛かりになる鬼が、この森にいることを知る。傷だらけの伊之助とともに、ふたりはさらに森の奥へ。一方、ひとり寂しく森を進む善逸の前に、人面蜘蛛が現れる。

18. 第十八話 偽物の絆
那田蜘蛛山の父鬼と対峙する炭治郎と伊之助。応戦する炭治郎だったが、父鬼の怪力に吹き飛ばされてしまう。川の近くに落下した炭治郎は、姉鬼を痛めつける鬼の少年・累と出会う。恐怖と憎悪で結ばれた関係を「家族の絆」と呼ぶ累に、炭治郎は激怒する。累と炭治郎の戦いが始まる。

19. 第十九話 ヒノカミ
鬼殺隊最強の剣士である柱が那田蜘蛛山に到着した。父鬼を一太刀で切り伏せる水柱・冨岡義勇。 その太刀筋を見た伊之助は己との格の違いに興奮し、戦いを申し込む。一方、全身に毒が回り、瀕死に陥っていた善逸の前にも、蟲柱・胡蝶しのぶの姿が--。

20. 第二十話 寄せ集めの家族
累より放たれた血鬼術により死を覚悟した炭治郎。走馬燈の中で亡き父が舞っていた神楽を思い出し、水の呼吸とは異なる新たな技を放つ。”ヒノカミ神楽・円舞”--、相打ち覚悟で繰り出したその技で、ついに累の頸を斬り落とす。満身創痍の中、傷つき倒れる禰豆子のもとに向かおうとする炭治郎の前に現れたのは--。

21. 第二十一話 隊律違反
倒れながらも禰豆子を庇おうとする炭治郎を見て、累の中で過去の記憶がよみがえる。かつて病弱だった彼は、鬼舞辻無惨に出会い、血を分けてもらうことで鬼になった。だが、鬼になった自分を、父と母は殺そうとする。そのときから彼は家族を探し続けてきた。どうしても手に入らない絆を求めて--。

22. 第二十二話 お館様
戦いを終えた炭治郎は、禰豆子とともに鬼殺隊本部へ連行される。そこでは鬼殺隊の当主・産屋敷と最強の剣士・柱たちによる「柱合会議」が行われることになっていた。鬼を庇うという鬼殺隊にあるまじき隊律違反をした炭治郎を、柱たちは糾弾する。そして風柱・不死川実弥は、禰豆子に刀を向けた--。

23. 第二十三話 柱合会議
鬼殺隊の当主・産屋敷が、ついに炭治郎の前に現れた。彼は、炭治郎と禰豆子の入隊を容認するという。だが、柱たちはその判断をすぐには飲み込めなかった。風柱の不死川実弥は自らの腕を傷つけ、禰豆子の前に血を晒して、鬼の本性を引き出そうとする。

24. 第二十四話 機能回復訓練
傷ついた炭治郎と善逸、伊之助は蟲柱・胡蝶しのぶの屋敷で治療を受けることになった。二週間後--炭治郎と伊之助は機能回復訓練を始める。だが、その訓練は過酷であり、炭治郎たちの心はへし折られてしまう。その厳しさも知らず、遅れて訓練に参加した善逸は、女の子を前にしてひと際やる気を見せるが--。

25. 第二十五話 継子・栗花落カナヲ
蝶屋敷で機能回復訓練中の炭治郎は、全集中の呼吸を一日中続けられるように修行に励む。最初は全く敵わなかった同期の剣士・カナヲとの訓練も少しずつ効果を上げるようになってきた。毎日修行を休まぬ炭治郎を見て、善逸と伊之助も訓練に復帰するが…

26. 第二十六話 新たなる任務
炭治郎たちが機能回復訓練に勤しむその裏で、鬼の絶対的支配者・鬼舞辻無惨により、十二鬼月の下弦が集められ、鬼側もあらたに動き出そうとしていた。訓練も終盤をむかえ、カナヲとの訓練も互角の勝負ができるようにまで成長した炭治郎のもとに、鎹鴉より新たな任務が伝えられるのだった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ヒット作を語らう時の心の姿勢

2020.04.12 追記

思うところがあっての大幅加筆。
視聴後に書いた作品レビューは後段に残しときます。
 ※ごく一部のアニヲタ批判も含んでるので気分害されちゃったらごめんね


作品の良し悪しについて各々語るのがレビューサイトの目的の一つですが、この作品は久々に普段アニメを観ない層を巻き込んで社会現象を起こしたということもあって、その観点で一言申し上げたく候。基本雑談です。


{netabare}とあるコーヒー屋にて見かけた風景。
「こんないいものなのになかなか理解されない」

自身が愛好しているものを理解してほしい。誤解を解きたい。なんなら広めたい。趣味人なら自然と沸き上がりそうな感覚です。少なくとも目の前で熱弁をふるってるこの人はそんなタイプの人。そしてその対象はアニメでした。
一緒にいる相手はそれほど興味のない層。よくありそうなシチュエーションです。
時は2016年。大ヒット中の映画『君の名は。』を映画館に出向き鑑賞し感動したと伝える非ヲタさん。話を合わせただけかもしれませんが、そんな会話のきっかけを全力で折りにいくアニヲタさんがいました。曰く、

「あーあれ話の辻褄全然合ってないんだよね」
「話が頭に入ってこないから全く泣けなかったわー」
「それよりも新海監督の前作がなんちゃらかんちゃら…」
「それよりも同時期の『聾の○』『この世界の何某に』のほうが凄かったけどね」
等々

前段でなかなか理解されないというやりとりを耳にしてたからなおさらかもしれません。

 「そりゃあんた理解しろというのが無理だわ」

単に巻き込みに失敗しただけでなく、むしろ遠ざける逆の効果を発揮するコミュニケーションでした。あほらし…
別にあにこれで同種のレビューを投稿するのは一向にかまわないと思います。同じヲタ同士で一定の土台を共有してますし、節度を保って思うところぶちまけてもらったほうがよいしそういう場です。
そのため「『君の名は。』つまんねーのにそう言っちゃだめなのかよ!」とか「思ってもいないこと(面白くないのに面白いと)言うほうが不誠実だと思うが?」という話では全くないので悪しからず。

せっかく興味のなかった人が興味を示してくれたのに。当のヲタさんだって仲間になりたそうにこちらを見ているのに。…全力でへし折りにいってませんか?です。

 「どこらへん面白かったの?」
 「アニメってどんなの想像してた?」

せめてこれくらいのワンクッション置いてから持論を展開してほしかったところ。
非ヲタさんはアニメを観にいちいち映画館に足を運ぶなんて滅多にないでしょうに。ここらへんの想像力がこのコーヒー屋で出会ったアニヲタさんには決定的に欠けてます。
もうなんというかオタクどうこうよりも単なるコミュニケーション下手かどうかの話のような気もしますが、やらかしがちなので自戒も含めて気を付けましょう。


というわけで何を言いたいかはもうお分かりですね。
4年ぶりに似たような局面がきてるわけですよ。クリスマスや誕生日のプレゼントに単行本をせがまれてみたり、芸能人がファンであることを公言して、なかには椿鬼奴さんみたいに番組内でネタにしてたりもする。LiSAさんが紅白に出場してたりもしましたね。

とはいっても、制作会社「ufotable」。声優「花江夏樹」「鬼頭明里」。一般人はまず知らない単語です。紅白出場したからといってアーティスト「LiSA」さん知らない人だって多いでしょう。今回で興味を持って動画を漁ったとしても客席サイリウムが乱舞してる光景を見たらそっ閉じしたくなるのが人情です。
余計なお世話でしょうが、同好の士を増やしたい私としましては非ヲタさんとのやりとりは「お手柔らかに」と願うところであります。

『鬼滅の刃』気に入ったのならこんなのもあるよ(^^)
そんな展開を夢見て以下、


■映像凄かったっす

作画に触れて制作会社「ufotable」を話の枕に『fate』『空の境界』をご紹介。劇伴も同じ梶浦由記さんだったりします。


■声優さん繋がりも

ベテラン・若手・中堅問わず実力のあるCVさんが多く起用されていた本作です。要は年間通して登板回数の多い人たち。
竈門家だけでも父:三木眞一郎、母:桑島法子、子供たち:大地葉、本渡楓、古賀葵、小原好美とかいう水準です。

 「その○○役やってた人だったら、今ちょうど△△ってアニメに出ているよ」

リアタイものだと「じゃあ明後日チェックしてみよう」と敷居が下がったりするものです。

それに各々代表作を持ってそうですから、そちらへの誘導もありですね。
花江夏樹さんなら『四月は君の嘘』。早見沙織さんなら『あのはな』。あたりは非ヲタ向け鉄板でしょう。「いやそれより『俺ガイル』が鉄板だ!」そのへんはどうぞご自由に(笑)

我妻善逸(CV下野紘)からの『ACCA』ジーン・オータス役。
嘴平伊之助(CV松岡禎丞)からの『SAO』キリト役。
本作での役どころとは違う顔を見せている作品も驚きがあっていいですよね。


自分もそうでしたが、声優さん、制作会社、劇伴担当、キャラデザインあたりの繋がりから広がっていったと思います。

まあそんな感じの世迷い言です。お付き合いいただきありがとうございました。
ちなみに私はこの作品を手放しで褒めておりません。{/netabare}




↓以前投稿した作品についての感想
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2019.10.04記
旧件名:良いほうの『少年JUMP』

{netabare}
艶やかな街の灯り
静謐な山間の雪景色

とにかく綺麗な作品です。
色使いが独特といいますか鮮やかな色の組み合わせが印象に残ります。
主人公炭治郎の羽織(緑と黒)はサムネでも確認できる組み合わせ。

その一方で、毎話冒頭サブタイトルコールの墨色を用いた水彩風の演出にも味わいがある。全体の色味が和風なんですよね。

そしてこれがぐねぐね動くのを目の当たりにすることになります。
バトルシーン。抜刀時の緊張感。連続した体動作の流麗な運び。対立する“鬼対人”の果てなき抗争の物語のためバトルシーンは多くあり、手を替え品を替えての演出に都度唸ることでしょう。


制作会社『ufotable』は、『劇場版 空の境界』でアニメビギナーだった私の心が鷲掴みにされたこともあって、本作『鬼滅の刃』は事前から楽しみにしていた作品でした。

『空の境界』は、和装のヒロインの殺陣がとにかく流れるようだったのとそれを活かすコマ割りで、これまでバトルを“迫力”という概念でしか見れてなかった自分に”美しさ”というものを教えてくれた忘れられない作品です。



さて『鬼滅の刃』に戻ります。
冒頭作画に触れたのは、この一点だけでも「買い」だと思ったから。なお原作は未読です。
週刊少年ジャンプは『ONE PIECE』が連載される前に卒業した私ですが、いかにもジャンプらしい作品と言えるのではないでしょうか。たしか

 “ 努力 友情 勝利 ”

でしたっけ?
その王道を行くかのような竈門炭治郎(CV花江夏樹)が主役の物語。鬼に親兄弟を惨殺され唯一生き残った妹も鬼と化してしまう。その妹竈門禰豆子(CV鬼頭明里)を人間に戻す手段を探るべく、人外なる鬼を討伐する組織へと身を投じていく流れとなってます。

良いですね。
炭治郎が素直で努力家で妹思いで諦めない強い意志を感じさせるいい奴なんです。私としてはこの主人公と冒頭述べた作画の2点推しです。
・・・以上なんですけど一応5項目整理しておきます。


▼物語

あらすじ読むと暗そうな話ですが、実際展開されたのはシビアな場面とギャグパートとのほどよい緩急。すっと肩の力を抜けるポイントが用意されてそこそこ笑えます。
それにインフレし過ぎない敵キャラ。鬼舞辻無惨(CV 関俊彦)を最終目標と定めてのブレない展開も好感。
炭治郎の鍛錬シーンに尺を取り強くなっていく過程を丁寧に描いたことは戦闘の重みや背負うものの大きさなどに説得力を持たせる効果がありました。また、鬼を一方的な悪として描かないこともお家芸とはいえ好きな設定。


▼声優

弱っちいけど芯のある人物を演じるには花江さんの選択は良かったかと。2018年初頭『グランクレスト戦記』『ラーメン大好き小泉さん』でその名を認知したのち、視聴作品が被ってなかった鬼頭明里さんのフルボイスを久々聞けたのは個人的に◎。
敵方の “ 十二鬼月 ” そして鬼殺隊エリートの “ 柱 ” 両陣営にも豪華声優陣を配置。 一部しか登場してないので今後の発展性の面でも楽しみが残ります。

{netabare}禰豆子を人間に戻すためのキーマン珠世を坂本真綾さんが演じられているのも耳に心地よい。もっと珠世を出しておくれ!{/netabare}


▼キャラ

我妻善逸(CV下野紘) 嘴平伊之助(CV 松岡禎丞)の位置づけが絶妙でした。
濃いっすね。途中からお笑い担当みたいになってましたが…
{netabare}協力プレイで敵を撃破!という印象がないのです。
意図したものなのか、兄と妹の絆に焦点あてていて友情プレイは控えめでした。今後の伸びしろを感じるところです。{/netabare}


▼作画

既述。
追加で、室内戦闘の描写もすさまじかったですね。
{netabare}ジャミロクワイの名曲『Virtual Insanity』のPVイメージで、そこの灯りを暗くして動きをめちゃくちゃ激しくしたような響凱(CV諏訪部順一)との戦闘も目を奪われました。鼓を打つ鬼とのバトルですね。{/netabare}


▼音楽

安定の梶浦案件。
地味に評価したいのが2クールの前後半通してOPEDが変更されなかったことでしょうか。昨今のお作法からみても異例な気もしますが不自然さは感じません。
{netabare}後半で曲を一新して、最終話クライマックスで前半OPどーん!演出って分かっていてもアガるんです。でもそれをしない勇気といいますか、作品の一貫性考えると変えないほうがいい気がします。{/netabare}




整理してみると、個別項目でのマイナスはあまりなかったです。
続きは劇場版でということでしょうが、まだ開けてない引き出しも豊富なので不安はないでしょう。

ただし、2クール後半でやたらキャラ増やしてお披露目パートみたいになってたのをどう見るか?
ちょっとイマイチでした。単に私が消化しきれなかっただけで、これも続きありきということなら仕方のないことなのかもしれません。

それに少年漫画らしいシンプルな面白さを追求した感があって、エンタメとして申し分ないわけですが、天井をぶち抜くような破壊力まではありませんでした。あくまで感覚的なものです。

きっと作画表現に度肝を抜かれたこともあって同等かそれ以上のレベル感で「深み(絶望)のある物語」を期待してしまったのではないかと思われます。


いや充分面白いんですよ。今期(2019年9月終了もの)TOP3に入るのは間違いありません。全方位でおすすめです。{/netabare}



視聴時期:2019年4月~9月 リアタイ視聴

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2019.10.04 初稿
2020.04.12 追記
2021.08.11 修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 105
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

♪強くなれる理由を知った♪~観終わった後の充実感ヤバです!

あらすじはあにこれを参照ください。

放送時間:2019年4月~

◎物語
冒頭から救いのない展開です

大正時代を舞台に家族を鬼に殺され 
唯一の生き残りの妹(禰豆子)も鬼にされ絶望の"炭治郎"が
"冨岡義勇"という剣士に出会い 物語は始まります。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇鬼殺隊入隊 1話~5話{netabare}
家族が殺され途方に暮れている"炭治郎"に対して"富岡義勇"が放つ一言

”生殺与奪の権を他人に握らせるな!

みじめったらしく蹲るのはやめろ 
そんなことが通用するならお前の家族は殺されていない!

奪うか奪われるかの時に主導権を握れない弱者が妹を治す?
仇を見つける?笑止千万!!

弱者には何の権利も選択肢もない 
ことごとく力で強者にねじ伏せられるのみ”

厳しいですが真っ直ぐな正論 しかし心の中では

”泣くな 絶望するな そんなのは今することじゃない

怒れ! 許せないという強く純粋な怒りは
手足を動かすための、揺るぎない原動力になる

脆弱な覚悟では 妹を守ることも治すことも
家族の仇を討つことも、出来ない!”

厳しいけど心に沁みるセリフです○o。. 

彼の人柄が見えると同時に 
厳しい世界観を考えさせられる場面でした。 

そして”判断がおそい”
厳しさの中に優しさや思いやりがある
"鱗滝さん"のもとで修業が始まるのですが渋くて格好良いです。

選別試験で現れた手鬼
"錆兎"と"真菰"たちを殺した憎い鬼も最初は人だったんですよね
少し複雑な思いです。

”よく生きて戻った”
"鱗滝さん"が二人を抱きしめるシーンは胸が熱くなりました。
{/netabare}
☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

〇鬼舞辻との邂逅 6話~10話{netabare}
”鬼舞辻無惨”の近い鬼から血を採取する!
医者の”珠世さんと”珠世さんラブが深すぎる"愈史郎"の登場で
”禰豆子”を治す方向性が明確になります。

最初に現れたのは 
16歳以上の女は醜いと食べてしまうアホな”沼鬼” 
しかも3体に分身するし歯ぎしりがすごい耳障りでウザ過ぎでした。

さっさと処理して次の目的地東京浅草へ 
薄々感じていましたが
やはり世間では鬼は認知されていなかったんですね

平和な日常を守るため 鬼を狩る鬼殺隊 まるで歴史の闇のようです

そして本来は蹴鞠が好きな小さい子供だったのに
呪いで死んだ"朱紗丸" 残酷だなって思うと同時に 

その人の意思関係なく勝手に鬼にして
蜜をやり操っていると思っていたら
都合が悪くなると殺してしまう ”鬼舞辻”ヤバすぎ許せないよ!

最後に"珠世さん"と"愈史郎"を人と思い守った”禰豆子”に
涙する"珠世さん"に思わず感動 心に響きました。{/netabare}

☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

〇仲間との出会い 11話~14話{netabare}
同じ鬼殺隊の”我妻善逸”と”嘴平伊之助”との出会い
そして元十二鬼月の”響凱”との戦いを描いています。

頼りなくて剣士らしくない”善逸”と
猪突猛進でナイスにデレるチョロ男子”伊之助”

10話まで結構シリアスだったからお笑い回かなって思っていたら
良い意味で裏切られました。

”善逸”の気を失ってからの本気! 度肝を抜かれました。
( 剣士らしくないとかいってごめんなさい )

そして骨折してる”炭治郎”が心の中で
”折れてる”炭治郎”もすごいんだというのを見せてやる!”
根性は凄いと認めますが 最近心の声が多くなってませんか?

14話 お笑い回ですね 和みました○o。.。{/netabare}

☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

那多蜘蛛山に住む鬼の一家の討伐 15話~21話{netabare}
"炭治郎"と"善逸"そして"伊之助"が向かった先には十二鬼月がいた。
鬼殺隊の柱 "冨岡義勇"と"胡蝶しのぶ"も交えての乱戦が始まる。

そしてついに”累”と対峙する"炭治郎"と”禰豆子”
爆血からヒノカミ神楽への流れの場面から挿入歌エンディングの流れ
すごい!すごい!すごい! ここ何度も観返しました○o。.

その後"冨岡義勇"の凪 
ヒノカミ神楽が動とすればこちらは靜のようです 

美しい!と同時に美味しいところ全部持っていきましたね
嫌でも好感度上がるやつじゃん!

もう一人の柱”しのぶ”登場
黒目大きくて口調も軽やかで可愛いのに
”正しく罰を受けて生まれ変わるのです”
聖女の様な会話がいつのまにか気付けば他人を煽っている
やっぱり柱 一筋縄じゃないようです○o。.。{/netabare}

☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

〇柱合裁判 22話~23話{netabare}
"冨岡”や”しのぶ”を観ていて何となく感じてました
彼等人の話あんまり聞かないですよね・・・

期待したほかの柱も自由過ぎでしょ
この中だと”富岡”や”しのぶ”がまともに見えるから不思議
{/netabare}

☆゚・*:.。.☆゚・*:.。.☆☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆☆.。.:*・゚☆

〇蝶屋敷の機能回復訓練 23話~26話{netabare}
弱くてゴメンね あの元気な"伊之助"が弱って
女子との訓練にこわれる"善逸"(平常運転?)

選別試験以来同期の”カナヲ”や”玄弥”との再会 

"胡蝶しのぶ"と”カナヲ”の過去 
過去を知るまでは何か達観してるような感じにみえた
"胡蝶"と”カナヲ”でしたが 今は180度考え変わりました

最初嫌な奴かなって思わせて 実は・・・
鬼滅の刃ってこのパターン多くないですか?
毎回騙されてる気がする○o。.。
{/netabare}

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇キャラ
暗い内容に主人公たちの重い過去
それでも暗くならないのは個性的な彼らのおかげでしょう

幼いのになぜかお父さん目線の炭治郎や
女子大好きな善逸 そして単純な伊之助

そして普段のふわふわしてる態度からは想像できない戦いの顔
このギャップにやられます♪

◎作画
時代背景は大正時代
人物が太く描かれていてかつ背景が落ち着いた配色
凄く丁寧で特に自然現象の表現は綺麗って感じる作画です。

あと この作品で一番好きなのは
夜の闇の背景に華やかで色彩豊かな戦闘シーン!
まるで夜空に浮かぶ花火の様な迫力がある描写はとても優雅です♪

これまでもこういう関係の評価の高かった制作会社ufo
今作は表現に加えて人物の表情が豊かになって凄いと感じました。

〇音楽
OP曲 紅蓮華
ED曲 from the edge 共に歌うのはLiSA安定してますよね
”強くなれる 理由を知った”思わず口ずさみたくなるフレーズです。
{netabare}
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
強くなれる理由を知った 僕を連れて進め

泥だらけの走馬灯に酔う こわばる心
震える手は掴みたいものがある それだけさ
夜の匂いに空睨んでも
変わっていけるのは自分自身だけ それだけさ

強くなれる理由を知った 僕を連れて進め

どうしたって!
消せない夢も 止まれない今も
誰かのために強くなれるなら
ありがとう 悲しみよ
世界に打ちのめされて負ける意味を知った
紅蓮の華よ咲き誇れ! 運命を照らして

イナビカリの雑音が耳を刺す 戸惑う心
優しいだけじゃ守れないものがある? わかってるけど
水面下で絡まる善悪 透けて見える偽善に天罰
逸材の花より 挑み続け咲いた一輪が美しい

乱暴に敷き詰められた トゲだらけの道も
本気の僕だけに現れるから 乗り越えてみせるよ
簡単に片付けられた 守れなかった夢も
紅蓮の心臓に根を生やし この血に宿ってる

人知れず儚い 散りゆく結末
無情に破れた 悲鳴の風吹く
誰かの笑う影 誰かの泣き声
誰もが幸せを願ってる

どうしたって!
消せない夢も 止まれない今も
誰かのために強くなれるなら
ありがとう 悲しみよ
世界に打ちのめされて負ける意味を知った
紅蓮の華よ咲き誇れ! 運命を照らして
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
{/netabare}
挿入歌は中川奈美が歌う”竈門炭治郎のうた”
思わず鳥肌立ちました 何度も見直す場面です。
しかし題名のインパクト凄いですよね 何歌ってるか気になりますよね
{netabare}
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
我に課す 一択を
運命と覚悟する
泥を舐め 足掻いても
目に見えぬ細い糸

泣きたくなるような優しい音
どんなに悔しくても
前へ 前へ 向かえ
絶望を断ち

傷ついても 傷ついても
立ち上がるしかない
どんなに打ちのめされても
守るものがある
守るものがある
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
{/netabare}
映像ばかりに気を取られていたのですが
うん 結構男の子らしい歌詞なんですね○o。.。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇観終わって
”禰豆子”を元に戻すために鬼殺隊に入隊し鬼と戦う!
物語の目的しては非常にシンプルで◎

そして鬼との戦いも頭脳戦とか基本無く
力と技のせめぎ合いでこちらもシンプルでわたしは嬉しい。

映像も綺麗ですし流れるような表現の数々には思わず見入ちゃいました
その中でも お勧めしたいのは鬼との戦闘シーン○o。.

鬼殺隊の武器の刀を使った
様々な”呼吸法”による技の表現はまばたき忘れるくらい綺麗!

激しくて荒々しいのもあれば 華やかな中に清々しさがあったりして
背景の黒(鬼は夜しか活動しないので)に広がる鮮やかな色彩は最高!

そして戦闘シーンと日常風景のギャップ

戦いで鬼と対峙して必死に戦ってる彼らも
なんだかんだ言ってもまだ少年 
彼らの会話の掛け合いとても和みます○o。.

まだまだ書きたいことはありますが

映像以外でも声や音などアニメの特色を生かした演出
これらを上手に化学反応させたすばらしい作品だと感じます
どんな変化なのかはその目でお確かめください♪○o。.

原作がマンガで斬新さはあまり無いですが 
それよりも非常に丁寧な作りで観終わった後のこの充実感ヤバです!


そして続きは劇場版 今から楽しみに待っています♪

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。












  











 





 






 



 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34

75.9 3 2019年度の美しいアニメランキング3位
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (409)
1714人が棚に入れました
「Fate/Zero」において、征服王イスカンダルとともに第四次聖杯戦争を駆け抜けた少年ウェイバー・ベルベット。時を経て少年はロード・エルメロイの名を受け継ぎ、「ロード・エルメロイII世」として、魔術師たちの総本山・時計塔で魔術と神秘に満ちた様々な事件に立ち向かう―――。

声優・キャラクター
浪川大輔、上田麗奈、小野大輔、水瀬いのり、松岡禎丞、山下誠一郎、小林裕介、平川大輔、伊藤静
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

『やが君』の加藤誠監督が贈る、一味違った珠玉のFateシリーズ

やたら正式タイトル名の長い本作ですが、
原作は『Fate/stay night』のスピンオフ小説で、
作家は三田誠さんです。

とりあえず、原作の用い方がすごいです。
既刊10巻のうち、真ん中の4、5巻だけをアニメ化して、
前半分はオリジナルエピソードで世界観つなごうよって……。

それを言い出す監督の加藤誠さんもスゴいですが、
  まあ、別にいいっすけど
などとOKしちゃう三田さんも相当なアレです。
それですねることもなく、
オリジナルのアイディア出しを手伝ったり、脚本監修したり。

こんな人ばっかりだったら、業界、どんなに平和なことか。

おかげさまで、とっても素敵な作品に仕上がりました。
実を言うと僕的には、
スピンオフも含めたFateシリーズで最も好きな一本であります。

{netabare}

ストーリー・世界軸は『Fate/Zero』の正統な後日譚にあたります。
ですから、そっちを見ていない方は、
まるごと置いてけぼりにされることになります。

ちなみに僕は、同作に対して
  ランスロットのパーサ-カ-とか、ないわ
とか思って斜めに流しながら観ていたので、
慌てて見直す羽目になりました。


さて、この作品のいいところは、
あくまでも僕にとっては、という話なのですが、
『バトルに重きをおいていない』
という点に尽きるんじゃないかと思います。

バトルシーンは数話に一度ぐらいで、尺も三、四分程度。
さすがに大詰めの12話はBパ-トまるごとバトルですが、
それでも、一話全部バトルがあたりまえっぽいFateシリーズでは、
かなり少なめの配分なんじゃないでしょうか。

そして、そのバトルシーンがしょぼいのかと言うと、
これがしびれるほどカッコいい。

グレイの基礎造形のよさも、もちろんあるのですが、
ufotableあたりと比べても全然、まるっきり遜色ありません。
やるじゃないかTROYCA。

サ-バント達にがんがんバトって欲しい方は物足りないかも知れませんが、
人物描写重視の僕にとってはちょうどいい配分です。
もっとも僕は、
ウルトラマンが変身と同時にスペシウム光線ぶっ放しても文句ない人なので
あまり参考にならないかも知れませんが。


バトルに重きがないということは、
タイトルどおり謎解きとかトリックが中心なんですか、
と問われると、その答えは全力で『NO』です。

そもそもこの作品の『謎』は、考えるだけムダにできています。
誰にも解けません。

だって「××は○○の象徴である」とか「△△と◇◇は照応してる」とか、
そんなキテレツな理屈、誰も知らんがな。

魔眼列車の真犯人なんか、
身バレしてから初登場するわけですから、
ノックスもへったくれもあったもんじゃないです。まじで、ムリ。

ハウダニットとかホワイダニットとか、
それっぽい用語並べて「考えればわかる」みたく見せかけてますが、
真に受けて必死で考えた人、ご愁傷様でしたとしか言えません。
中二病的な事件の真相なんか、
ウェーバ-に勝手にしゃべらせとけばいいんです。
{/netabare}

つまるところ本作の魅力というのは、
裏切り上等、人殺し上等、
陰謀・策謀うごめく魔術師の世界に生きる人々を描いた、
一種の群像劇として成立しているところにあります。

{netabare}
かつて参加した聖杯戦争の残像、
征服王イスカンダルの背中を追い続けている、
ピーターパン症候群まるだしの主人公、ウェーバ-。

ア-サ-王の似姿に改造された田舎の墓守、
長年自分のアイデンティティを確立できずに孤立していて、
ウェーバ-に拾われたヒロイン、グレイ。

物語は、この闘争心に欠けた二人を中心に展開していきます。


ちなみに取り巻く仲間は
二人とは対照的に、メンタル強いやつばっかです。

ウェーバ-の義妹にしてエルメロイ家の次期当主。
若くして魔術師界のどろどろした策謀と対等以上にわたりあう、
どS気質のライネス・エルメロイ。

ウェーバ-の生徒にして才能は一級品なれど、
お気楽気質のフラットとスヴィン。

同じくウェーバ-の生徒なれど実はスパイ。
ハイテンション娘にしてエルメロイの愛人志望を公言する、
したたかさ満開のイヴェット・レーマン。

同じくウェーバ-の生徒にしてお金持ちの宝石魔術師。
本作では探偵の助手役を務める、
見かけと真逆のプロレス技使い、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト。

『Fate/Zero』ではモードレットのマスタ-として登場、
ひょうひょうとしたオヤジハ-ドボイルダ-、獅子劫界離。

自称、ウェーバ-の親友にして大富豪。
自分が面白いと思うことにはお金に糸目をつけない、
血を吐く調律師、メルヴィン・ウェインズ。

どいつもこいつも、
生き馬の目を抜くようなおどろおどろしい魔術師界にいながら、
一筋の悲愴感もうかがわせません。
それどころか、
それなりのものを背負わされているにも係わらず、
どこか人生を楽しんでいるかのようにさえ、見えます。


かたや、事件で登場したり魔眼列車に乗ったりしてる連中は、
いかにもな重さ・暗さであったり、
ハラにいちもつ抱えているような胡散臭さを漂わせたりしています。

この対比が実に素晴らしい。てか面白い。

周りがそれぞれの思惑で黒く策動しているぶん、
  ひたすらイスカンダルの背中を追いかけるウェーバ-
  そのウェーバ-の背中をひたすら追いかけるグレイ
という純朴さが、あぶり出しのように浮かび上がってきます。

両極端な陣営にウェーバ-とグレイが引っ張り回され、
時にはコミカルに、そして時にはシリアスに、
アクションも交えながら様々な事件と対峙していく様は、
もどかしくもあり、爽快でもあり、
観る者を飽きさせない第一級のエンターテインメントに仕上がっています。


ちなみに、加藤誠監督とトロイカと言えば、
あの『やがて君になる』で繊細な心情を描いた組み合わせです。
Fateシリーズというまるで畑違い、
缶みかんと津軽三味線ぐらい縁遠い本作品においても、
そのポテンシャルは遺憾なく発揮されています。

ほんの一瞬の表情、目の動き。
それで複雑な心情を語り尽くす高度な技法と表現力は、
この手の作品ではなかなか見ることができません。

最終話まるっとエピローグに費やすという大胆な構成も、
1ク-ルものではなかなか見られないものです。
ここに加藤誠監督の、
  自分が本当に描きたかったのは謎やバトルじゃないんだよ、
という強い意志をうかがい知ることができます。

最後の最後、夢の中でウェーバ-がイスカンダルと邂逅するシ-ンは、
思わずほろっとさせられるとともに、
この作品のテ-マが見事に凝縮されています。
{/netabare}

おすすめ度としては、文句なしのAランクです。

Fate的などつきあいを期待している方や
コナンくん的な謎解きを期待している方は肩すかしになりますが、
魔術師界という特殊な世界を、
そしてそこで懸命に生きる人々を描いた作品として、
ぐいぐい惹き込まれる魅力にあふれています。

とりわけ、グレイとライネスのキャラ立ちがすごい。
上田麗奈さんと水瀬いのりさん、
このお二人の芝居を追いかけるだけでも視聴の価値アリです。
出番はあまり多くありませんが、
イヴェット役、岡咲美保さんの振り切った芝居も聞き逃せません。


なお『Fate/Zero』を見ていないと、正直、きついです。
かなり好き嫌いの分かれる作品ですし、
2ク-ルもので話数も多く、
僕はどっちかというと苦手にしている部類なのですが、
未視聴の方、余力があれば……自己判断でどうぞ。


ちなみに、音楽は劇伴も含めてすべて梶浦由記さんです。
OPは珍しくインストゥルメンタルだったのですが、
僕は音楽の評価にはじめて、
そして全く迷うことなく『5』をつけました。

この作品の影のMVPは、間違いなく梶浦さんです。
僕ごときにはおそれ多すぎて、
ちょっとこれ以上の賛辞が思い浮かばないかも。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ロード・エルメロイII世として「ウェイバー・ベルベット」の戦いが再び始まる…

この作品の原作は未読ですが、FateシリーズのTVアニメは視聴済です。
ウェイバー・ベルベットは、「Fate/Zero」において弱冠19歳の若者ながらライダーのマスターとして聖杯戦争に参戦した人物です。
ライダーとウェイバーの人として線の太さが真逆だったのが印象的ですが、まさか一つの物語の主人公として甦ってくるとは思ってもいませんでした。

レビューの前に、この作品を視聴して強く感じたことがあります。
「Fate」という作品と、緻密な作品を作り出すTROYCAさん…
なんてヤバいくらい相性が良いんでしょう。
特に「青色」の色彩の使い方については、右に出る者はいないんじゃないでしょうか。
一口に「青色」といっても、TROYCAさんの表現する青色は一つとして同じ色はありません。
青色に無限の広がりが感じられるのです。
北野武監督の青みがかった色彩「キタノブルー」にも遜色を感じない色使い…
個人的にはこの作品の制作がTROYCAさんで本当に良かったと思っています。
こんなにもクオリティの高い作品に仕上げてくれたのですから…

物語の舞台は、冬木市にて行われた第四次聖杯戦争から10年後のイギリス…
ウェイバーは見違えるほど成長していました。
10年前はライダーの背中を追うばかりで目立った活躍は無かったと記憶しています。
それが今では魔術協会の一角である時計塔の講師を務めているんです。

この10年間、ウェイバーが何を思い日々を積み重ねてきたんでしょう。
目を閉じると、まるで昨日の事のように鮮やかに蘇る聖杯戦争…
中でもライダーと過ごした時間はかけがえの無い思い出に昇華していることでしょう。
だからウェイバーの成長は必然だったのかもしれません。
ですが、彼は自分という人間をしっかりわきまえており、現状で満足することはありません。
それに今の彼の辞書にはきっと驕りや謙遜といった類の単語は無いのでしょう。
この点が彼の成長を一番に感じる部分でした。

そしてこの作品を語る上で欠かせないのが、ウェイバーの内弟子であること以外が神秘のヴェールで包まれていた上田麗奈さん演じるグレイです。
少し内向的な女の子なんでしょうか…
それでも、師匠がピンチに陥ると彼女の存在感が一変します。
グレイの一族に代々受け継がれてきた「アッド」という魔術礼装を駆使した一級品の戦闘技術を次々と繰り出すのです。

正直ウェイバーとグレイの関係が等価だとは思えません。
これが彼女のウェイバーに対する信頼の証なんでしょう…

そしてもう1つ…この名前を見てピンと来た方も多いのではないでしょうか。
「ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト」
「獅子劫界離」
ルヴィアは宝石魔術師としてプリヤで大活躍でしたし、獅子劫界離はFate/Apocryphaで赤のセイバーのマスターでしたからね。
別の作品でそのキャラの活躍が見られるのはFateシリーズの醍醐味だと思いますし、何よりこのシリーズの視聴を続けてきた人たちの特権なのではないでしょうか。

こうして物語は「魔眼蒐集列車」編に入り、ウェイバーの探偵としての推理を堪能することになるのですが、この推理は正直かなり難解でした。
次々と発生する事件そのものが予想の遥か斜め上なのですが、
動機、手口共に未知の領域から突然降ってくるのですから…
この推理がウェイバーの著しい成長が感じられた点なのかもしれません。

ウェイバー…確かに彼は成長しました。
唯一気になったのは彼がヘビースモーカーであることくらい…
周りの人への副流煙の影響は気にならないのでしょうか。
って、吸っている人には分からないんですよね。
私も昔吸っていた時はあまり気にしませんでしたから…

TROYCAさんの繊細で緻密な色使いが堪能できる作品です。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、梶浦由記さんの「starting the case : Rail Zeppelin」
エンディングテーマは、ASCAさんの「雲雀」
どちらも梶浦節全開の楽曲だったのではないでしょうか。
オープニングはアニメとの相性も相まってとにかく迫力満点です。
一気に物語に引き込む力を持ったオープニングだと思います。
エンディングは優しい旋律が印象的でした。

1クール全13話の物語でした。
物語としては綺麗過ぎるくらいに纏まっています。
個人的にはFateとTROYCAさんとのコンビをもう少し見ていたかったのが本音です。
私にとって微塵の不可も無い作品でした。
これからもこういう作品に巡り合えるのを期待しています。
作り手の皆さま、お疲れ様でした。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

kooodain さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

Fate/Zeroの続き。ウェイバー・ベルベットの生き様。

Fate/Zeroにてウェイバーがライダーと共に経験した聖杯戦争。
そしてその背中を追い続け魔術師としていつか隣に立つ。
その道中の物語。なおそれが達成されるかは知らない。

Fate/Zeroを見た人からすると結構来るシーンがあったりしました。
最終話のラストなんかも少しほろっとしてしまいましたし。
やはりライダーが関連して出てくると感情が動いてしまいますね。
Fate/Zero自体も私はFate/Stay Nightの前日談とは思えませんでした。
どちらかと言うとライダーとウェイバーの物語の様に思えてしまいました。

そのウェイバーが師であったロード・エルメロイの座を引き継ぎ教鞭を振るう。
その在り方は術を秘匿する魔術師としては異端の魔術を解体、暴くという在り方。
その在り方によって様々な難事件を魔術知識によって推理し解決していく話です。

そう。
打って変わって「推理物」の様なものです。
戦闘シーンは多少ありますが私からすればおまけみたいな物と感じました。
面白さはやはりⅡ世が推理し解決していくその過程です。
題材が魔術なので正直理解できませんがその謎を暴き答えに至る様は爽快感が有りました。
是非他のシリーズもある様なのでそっちをアニメ化してほしいです。
あぁそう。他の人ので感じましたが肝心の魔眼列車編はあんまり……。
そういう意味で短編集みたいだった前半が非常に面白かったです。

Fate/Grand Orderとかどうでもいい。
あんなのただの過去の英雄のごった煮。
スーパーロボット大戦みたいなもんですわ。

あとグレイたんが可愛いです。
以上!!

▼物語の評価
フェイトゼロを見ているとより楽しむことが出来ます。
背景や聖杯戦争への思いと言う部分が補完されるので。
それ無しでも魔術推理物?として面白さはあると感じました。
まぁ魔術だからいくらでも繕いようがあるんですけどねぇ……w
個人的にはもっと一話完結位の感じでどんどん進んでほしかったです。
そして他のシリーズもやってくれれば良かったかなと。
まぁそうすると話の厚みが無くなっちゃうから微妙な気もしますが。
構成などは可もなく不可もなくと言った感じでしょうか。
まぁグレイたんが可愛いから全て良しです。
▼作画の評価
終始綺麗な絵でした。
ただカメラワークにこだわりがあまりなかったように思います。
まぁそれを加味しても余りある綺麗さの維持がされていましたが。
あとグレイたんが綺麗です。
▼声優の評価
モブに至るまで一切の手抜きなしの演技力がある声優が使われていたと思います。
まぁ資金はたくさんありそうですしね('-' )
FGOはごった煮みたいで嫌いだけど金蔓で資金源になってると思えば。
ここまで全キャラがハイクオリティなのも珍しいです。
あとグレイたんが可愛いです。
▼音楽の評価
OPは微妙でした。Fateと言えば梶浦由記みたいな感じで依頼したんでしょう。
インストという点では良かったですが正直もっと良い手があったと思います。
Fate関連は梶浦由記以外が作っちゃいけないんですか??
曲もBGMも全て同じ様に聞こえてきますよいい加減…。
EDはいい曲でした。多分梶浦由記でしょうがね。
ただアニメのED専用に書いた感じがあってすこし印象が異なりました。
梶浦感とでも言うんですかね?それが多少抜けている感じです。
あとEDのグレイたんが儚いです。
▼キャラの評価
ロード・エルメロイⅡ世ことウェイバー・ベルベット、
その弟子のグレイ、たまに出てくるライダー。
とてもいいですねぇ~。成長したウェイバーもいい味が出てました。
どのキャラも一癖も二癖もあるキャラでしたが演技力も相まって引き立っていました。
あとグレイたんが大好きです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
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