童夢おすすめアニメランキング 13

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの童夢成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月08日の時点で一番の童夢おすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.7 1 童夢アニメランキング1位
おねがい☆ツインズ(TVアニメ動画)

2003年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (355)
1940人が棚に入れました
主人公の神城麻郁は、プログラム開発と高校生活を両立させて、一人暮らしをしている高校一年生の少年。両親を知らず施設で育った彼は、自分の出生に関することを調べていた。
手がかりは、1枚の写真のみ。写っているのは、自宅らしき場所と、そこで遊ぶ自分らしき男の子と妹らしき女の子の2人だけ。しかし偶然にも、木崎湖の UFO騒動を取り上げたテレビ番組で、その自宅らしき場所を発見し、2年後にその家を借りて一人暮らしを開始したが、それ以降、何も手がかりはなかった。
そこに、彼と同じ瞳の色をした2人の女の子、宮藤深衣奈と小野寺樺恋が現れる。2人とも例の写真と同じ物を持っていて、自分が麻郁と双子だと名乗る。どちらが双子なのか判明しないまま、奇妙な共同生活を始める3人だが、やがて深衣奈と樺恋は、麻郁に恋心を抱く様になる。

声優・キャラクター
浪川大輔、中原麻衣、清水愛、根谷美智子、鈴村健一、新谷良子、田村ゆかり、三浦祥朗、金田朋子、井上喜久子、保志総一朗

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あの満面の笑顔…あれは反則ですよ^^;

この作品は「おねがい☆ティーチャー」の続編に位置付けられる作品です。
続編といっても主人公やヒロインは今作初登場のキャラなのですが、「おねがい☆ティーチャー」から脈々と引き継がれているこの作品ならではの世界観と、前作で登場したキャラも立場を変えて出てくるので、視聴するなら是非順番通りに視聴して頂きたい作品だと思います。

物語は、今回も「おねがい☆ティーチャー」の物語の主軸となったUFO事件が関係しています。
TVでも話題に取り上げられた事件でしたが、ある現場の中継映像…湖のほとりで撮影された映像に鍵が隠されていたんです。

それから2年…この物語の主人公である高校1年生の神城麻郁は、プログラマーとして自活できる環境を手に入れていました。
彼が一人暮らしを始めた場所は湖のほとりの一軒家…そこは彼にとってとても特別な場所だったんです。

彼は孤児で施設で育てられてきました。
そんな彼が唯一持っていたのが、その一軒家の前で子供用プールに入って遊んでいる幼児2人が映っている写真だったんです。

そんな彼の家に「あなたの肉親かも…」と一人の少女が訪ねてきました…
珍しい深い青の瞳…麻郁と同じ瞳の色の少女は、麻郁と同じ写真を持っていたんです。
そんな奇跡みたいな偶然…直ぐに信じられる訳がありません。
でも珍事は更に続きます…
麻郁と同じ瞳の色の少女がもう一人、同じ写真を持って彼の家を訪ねてきたんです。

写真に写っているのは男の子が一人と女の子が一人…つまり訪ねてきた2人の少女のうち、一人は本当の肉親で一人は他人…という事になるのですが、麻郁同様の孤児として生活してきた二人は帰る場所が無かったので、3人での同居生活が始まり…物語が動いていきます。

私は孤児では無いので、その苦しみは正直分からないです。
でも、心から安心できる場所が無かったり、人より気を遣わなければいけなかったり…
諦めるのが簡単になったり…その立場故の辛さって絶対あると思います。

物語の中でも「施設ではあまり良い思い出が無かった…」と言っていました。
例え引き取って貰ったとしても本当の親の様にはきっと接するには難しいんだと思います。
だから人と疎遠になる…そんな選択をしても決しておかしくはありません。
心を閉ざしてしまってもきっと不思議じゃないんだと思います。

そんな厳しい境遇を潜り抜けて集まった3人なのですが…オープニングで私は堕ちました。
大きな向日葵畑…麻郁と同じ瞳の色の宮藤深衣奈(CV:中原麻衣さん)と小野寺樺恋(CV:清水愛さん)の満面の笑顔…楽しそうに笑いながら花火をしている3人に私の涙腺は全く抵抗できませんでした。

これまではきっと良い事より悪い事の方が多い人生を歩んできた…
色んな事をたくさん諦めてきた…
でも…何でそんな風に笑えるの…
そんな3人が心から笑顔になれる場所があるなんて…
この作品でも「居場所」の大切さと「肉親かもしれない」人との繋がる心強さを感じずにはいられませんでした。

でも…ヒトの気持ちってホント複雑です…
二人の少女は特に…
最初は私は麻郁の肉親かもしれない…自分こそ肉親であって欲しいと願っていました。
でも…気付いてしまうんですよね…その後の展開…そしてその時の自分の立ち位置を…

麻郁、深衣奈、樺恋の3人が出会うのは運命だったのかもしれません。
気立ての良い深衣奈…おしとやかな樺恋…そして二人を包み込む麻郁の優しさ…
この3人の魅力が画面から溢れんばかりに広がっているんです。
こういう登場人物の心模様を丁寧に描いた作品…大好きです。

でも、ひょんな事から真実が明るみになり、物語が大きく動いていく事になるのですが、ここからは正直胸の苦しい展開だったと思います。
真実なんて明るみにならなくても良かったのに…本気でそう思いました。
だって…真実を知ったら次にどう行動するか…手に取る様に分かりましたから…
そしたら…案の定です…
でもこれは3人でしか解決できない問題…
3人が真実にどう向き合うのか…そこでの選択は…気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、KOTOKOさん&佐藤裕美さんの「Second Flight」
エンディングテーマは、川田まみさんの「明日への涙」
オープニングの曲とアニメが良すぎです…毎回欠かさず見て…毎回欠かさず涙していました。
この曲も絶対に覚えたい曲です。

1クール13話(13話はDVD収録でTV未放送)の物語でした。
この「おねがいシリーズ」はもっと早くに見るべき作品だったと後悔しています。
確かに作画には時間の経過を感じる部分はありましたが、物語が素晴らしいので全く気にならなります。

この作品のイチオシは、中原麻衣さん演じる宮藤深衣奈でしょうか…
もう中原さんとの相性がとにかく抜群なんです。
いつか時間をとってもう一度視聴したい…そう思える作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

ひろたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

三人だけど双子

「おねがい☆ティーチャー」の"続編"と言う位置付けです。
舞台は同じで登場人物も一部かぶっていますがほとんど関係ないレベルです。
物語の内容もSF要素とは無関係な純青春ドラマです。
正直、「おねティ」の続編にする意味はあったのかなと疑問に思わなくもありません。
唯一あるとしたら、「苺」先輩の存在くらいかなと思います。
なお性格は少し変わり、むしろ「あの夏」の「檸檬」先輩と同じになっていました。
この作品は、「おねティ」の"続編"ではなく、"スピンオフ作品"が正解だと思います。


■三人だけど双子?

この物語は、一人の少年と二人の少女の恋愛物語です。
この三人は、生まれた家も両親のことも分からず別々のところで育ちました。
それが、生き別れた「双子」かもしれないと言う理由で同じ家に住むことになります。
双子・・・?つまり、一人多いのです。
赤ちゃんのころの写真から一人は少年と確定しています。
もう一人、つまり、二人の少女のうちどちらか一方が肉親、もう一方は他人なのです。

しかし、三人は、赤ちゃんのころに生き別れたため肉親と言う認識はありません。
むしろ年頃の男女なので恋愛感情の方が優先となり、気持ちを抑えきれません。

そして、ここからが残酷です。
肉親なら同じ家に住み続けることができますが、恋愛対象にはなれません。
他人ならこの家から出ていかなければなりませんが、恋愛対象として望みはあります。
どっちに転んでも、どちらも幸せとは言えません。
また、主人公がどちらかを選んでしまえば、もう一方が不幸になります。
二人の少女は、悩んでいきます・・・。

そして、どちらが本当の肉親か分かった時の二人がとても切なかったです。


■「おねティ」キャラの登場が逆に残念!?

「おねがい」シリーズのコンセプトは、「ドキワク体験」です。
「おねティ」は、1つの部屋で女性教師と生徒との新婚生活。
「おねツイ」は、1つ屋根の下で肉親かもしれないし他人かもしれない男女の生活。
どちらも非現実的ですが、想像しようと思えばできる、「ドキワク体験」です。

私がこの作品でいまいちと思った点が1つあります。
それは、「おねティ」を中途半端に引きずってしまったことです。
この作品は、1つの「ドキワク体験」ドラマとして完結できるものを持っていました。

しかし、「おねティ」キャラをちょっと無理やり登場させていたかなと思いました。
例えば、空飛ぶ生体コンピューター「まりえ」。
可愛いのですが、この作品はSF要素がないドラマなので逆に浮いてしまいます。
また、いつでも、どこにでも、偶然に出没する「みずほ」先生。
登場がいつも唐突すぎて、ドラマの展開としてのリアリティが削がれてしまいます。
しかし、そのキャラたちがいないと話が進まない部分もありました。
それが結果的にスピンオフの位置付けに甘んじる結果となってしまった気がします。

また、逆にこの物語から「おねティ」要素をとってしまったらと考えてみました。
すると物語の内容が根本的に少ないことにも気づきます。
そう考えると、「おねティ」のコメディ要素に助けられていたようにも思えました。

いずれにせよ少し中途半端な感じがします。
この作品は、「ドキワク体験」と言うコンセプトはしっかり守っていたと思います。
ですので、そこを「おねティ」に頼らない脚本で描いてくれると嬉しかったです。


■まとめ

作品としては、「おねティ」の面白さには及ばなかったかなぁと言う印象です。
また、純青春ドラマとしてみた場合、もう少しドロドロしてもよかったと思いました。
展開が少し綺麗にそして爽やかにまとまりすぎていたかなと感じました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

肉親かもしれない。他人かもしれない。俺たち三人の夏が始まる……。

愛したあの人が実は兄妹だったかもしれない!?
昼ドラ、韓流恋愛劇の佳境(あるいは展開が詰まった時)
なんかにしばしば仕掛けられる設定です。

一方、本作の場合は初回から、少年主人公が一人暮らしする民家に
自分は生き別れた兄妹だと主張する女子が二人転がり込んでくる。
つまり、まだ恋心を抱いているかいないかの段階で
血縁関係の疑惑を叩き込んで来る。
冒頭から揺れ動く少年少女たちの三角関係が攻撃的な、
オリジナル恋愛アニメシリーズ『おねがい』シリーズの第二作目。

この他にもサブに至るまで各キャラごとに、
練られた設定が用意されています。

例えば“モーホー”だと思われる男友達が暴走したりと、
奇人も散見され、この高校大丈夫か?と心配になりますがw
実は彼の性癖にも過去にまつわる理由があって、
ちゃんと恋愛ドラマとして解決されたり……。

キッチリと組まれた設定が物語を牽引する堅実な展開は好感できます。

反面、今振り返ると、設定が前に出すぎているためか、
細かな心理描写はもう一つとも感じます。
男女が惹かれ合う時には、もっと色々、描ける心の機微があるのでは?
と思うのですが、設定に対応している内に終ってしまった感もあります。

ただ、これについては本作が放送された2003年以来の、
アニメ作品の進化とも考えられます。

この15年でアニメは作画や声優の演技だけでなく、
心情表現についても進歩が著しいと、
この時代の恋愛アニメを評価すると感慨を覚えたりもします。


順次、設定が消化されていく一方で、
真夏の天体観測など、設定として掘り出してみたものの、
物語として構築しきれなかった要素も散見されます。

こうした、やり残した感が、後年『おねがい』シリーズのスタッフ等が再集結して、
『あの夏で待ってる』を制作する原動力にもなったのかな?
と想像してみたりもします。


またゼロ年代前半は美少女ゲーム業界等からのアニメ化展開を通じて、
業界外部から、どんどん恋愛や萌えの典型が提示されて来る時代でもあり、
それらに対してオリジナル作品がどう恋愛青春劇を描くべきか?
という意識や葛藤も私は感じずにはいられません。

その中で興味深いのが、主人公少年のスペック。
孤児でありながら、在宅プログラマーとして自立し、
高校の学費も住宅費用も自前で捻出する。
ラブコメの波動と共に転がり込んできた女の子二人も、
家主として、主導権を持って対処する。
など、かなりのしっかり者で感心します。

これがギャルゲー主人公だと、多様な攻略キャラに移ろうために、
初期スペック&モチベーション低めに設定されるところ。
敢えてハイスペック少年をぶつけて来る辺りに、
オリジナルアニメの意地を感じます。

ラッキースケベに対する主人公少年のリアクションも、
ちゃんとした大人の鎧を纏った男ならではの抑制の効いた?
照れ隠しな反応w

私も“モーホー”ではありませんが、
この少年、ちょっと可愛いなと思ってみたりw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

68.7 2 童夢アニメランキング2位
おねがい☆ティーチャー(TVアニメ動画)

2002年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (442)
2221人が棚に入れました
辺境惑星の駐在監視員として地球に赴任した宇宙人、風見みずほ。
偶然、みずほの正体を知った高校生「草薙桂」は、彼女を守るため、彼女と結婚して夫婦になる。
桂は中学時代のトラウマから、「停滞」と呼ばれる、精神的なストレスに起因する「意識不明な状態」になる病気を患っている。 みずほとの生活から、いくつもの停滞を経験し、しだいに回復の兆しを見せていく。お互いに心を通じ合わせ、求め合っているにも関わらず、様々なすれ違いから、疎遠になっていくのだが…。

声優・キャラクター
井上喜久子、保志総一朗、川澄綾子、大原さやか、田村ゆかり、岩田光央、三浦祥朗、金田朋子、内田直哉、佐久間レイ、高田由美、こおろぎさとみ、杉田智和、仲野裕、南央美、西村ちなみ

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

気持ちの奥底で交わした約束を果たさなきゃ…

この作品は、あにこれで知り合ったアニ友に以前から面白いとお勧めされていた作品です。
これまで視聴機会をずっと逸してきましたが、ようやく視聴に漕ぎ着ける事ができました。
放送されたのは2002年なのでもう15年前…作画には少し時間の経過を感じましたが、物語的には今でも十分楽しめるレベルの作品だと思います。

この物語の主人公は、長野県の県立高校に迷う高校1年生の草薙桂…
一見背は低く色白で眼鏡をかけた草食男子に見える彼ですが、それには理由があったんです。
彼は幼い頃から不可解な病に侵されていたんです。
それは強い精神負荷によって肉体と精神が昏睡状態に陥ってしまう…という類の奇病です。
この症状が発症している間は必要最低限の生命維持活動以外の身体機能が全て停止してしまうんです。
そして一度発症するといつ目覚めるかも分からない…とても不安定な病気なんです。
彼がこの病によってどれだけの時間を棒に振ってきたのか…
そしてその間に起こる出来事に一人取り残されて、どれだけ辛い思いをしてきたのか…

でも学校でもようやく友達が出来て学校生活が順調に滑り出したある日の夜…
桂は見てしまったんです…
輝く光の中から突如女性が現れた事を…
彼女の名前は風見みずほ…辺境惑星の駐在監視員として、地球に赴任した宇宙人だったのです。

自分の秘密を打ち明けるみずほ…
そしてその秘密を聞いて薄情になる桂ではありません。
こうして彼女との秘密を共有する事となり、物語が動いていきます。

完走して振り返ってみると切ない展開が目白押しだったと思います。
最初は行きがかり上止む無く…という面が無かった訳ではありません。
でも、桂とみずほの心の揺らぎは久々にキュンキュンする感覚を味わったように思います。
自分の中で少しずつ相手の存在が大きくなっていく…
それは普通なら決して悪い事ではありません。

でもお互いの立場を考えたらずっと一緒にいるのは夢のまた夢…
こんなにも気持ちは大きくなっているのに…
溢れそうになるのを必死に抑えているのに…

お互いの立場…教師と生徒という立場も二人には大きな足枷になっていました。
だって…何一つ口外できないのですから…
そんな二人の状況を知らずに友達は普段通り接してくるのですが、心と真逆な態度を取らなければならない必然に何度溜息を洩らした事か…

でも友達が悪い訳ではありません。
もちろん、二人だって決して悪い事をしている訳ではないのですが…
でももし、そんな友達関係から脱却したいと考える人が居たら…?
そしてその人が最後の一歩を踏み出したとしたら…?
とても心中穏やかでなんかいられません。

そんな二人の胸キュン物語がずっと続くと思ったら大間違い…
更に厳しい試練が二人を待っていたのです。
それは味わった人にしか絶対に分からない苦しみ…
味わったら最後…前に進めなくなってしまう…

その痛みが分かるのが自分なら良かったのに…
選択肢の無い最後通告を突きつけられて…
例えそれが本当に自分の望む道じゃなかったとしても…
前への歩みを決して止めないために…

どっちも無理をしていたと思います。
心が壊れかかっていた…
だから向き合った時、溢れる涙が止まらなかったんだ…
だから自分の全てを投げうっても助けたいと思ったんだ…
例えそれが全てを失う事になったとしても…

このままじゃ終われない…
気持ちの奥底で交わした約束を果たさなきゃ…
それが繋ぎとめてくれた貴方への精一杯の感謝の気持ちだから…

オープニングテーマは、KOTOKOさんの「Shooting Star」
エンディングテーマは、川田まみさんの「空の森で」とKOTOKOさんの「LOVE A RIDDLE」
これはオープニングに軍配…KOTOKOさんの曲、ムチャクチャ格好良いです。

1クール13話の物語でした。
この作品は長野県大町市にある木崎湖が舞台となっているそうです。
この湖の周囲は聖地巡礼の対象にもなっているとか…(wikiより)
でもそれだけ人気が出たのも頷ける作品だったと思います。
イチオシはやっぱヒロインのみずほ…
終盤での彼女の言動には私の涙腺は全く抵抗できませんでした。
この頃の作品も十分に面白いです。次は続編となる「おねがい☆ツインズ」を視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

くろゆき* さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

もう大歓迎 これでもかってくらい、愛しちゃってください

基本的なストーリーはラブコメ。
とある事情で近くの池で寝てしまっていた主人公、目を覚ますと
池が謎の渦を巻き光を放った、そこに美人な女性が降り立つのを目撃する、
彼女が「宇宙人」であることを秘密にするため、
なぜか主人公と彼女は結婚するはめになってしまう・・・というところから
ストーリーは始まる。

序盤からヒロインである「みずほ先生」の魅力が爆発する。
唐突に美人な先生として登場し、主人公に抱きつくわ
いきなりキスするわとアクセル全開だ。
「年上の魅力」というのがヒロインにぎゅ!っと詰まっており、
同時に井上喜久子さんのあの声がヒロインの魅力を後押しする。

年上なのに、この「みずほ先生」はやきもちを焼いたり
照れたり恥ずかしがったりとふいに年上なのに
年上らしくない態度をとり、非常に可愛らしい(笑)

ただストーリーのほうは序盤若干強引だ。
唐突に主人公の目の前に宇宙人であるヒロインが現れるのはいい、
だが、何だかんだで恋人関係になり結婚するという展開は
視聴者の感情がついていかず
「いつのまに恋愛感情が生まれてるんだ?」と心理描写が不足気味だ

そんな唐突な展開に登場人物たちも困惑するという話が
割かれているので、そこで一旦視聴者の感情移入も落ち着くが
結局は「恋愛感情」が生まれていているので、
ヒロインがなぜ主人公に惹かれるのか、主人公が何故ヒロインに惹かれたのか
というのがいまいち説得力がなく、雰囲気で突き抜けてしまった感じもある。

更に特徴としては、主人公が「停滞」と呼ばれる病気に掛かっている点。
ようは鬱の最大級みたいなもので、ナーバスになりすぎると体の時間が止まり
眠り続けてしまうというところ。
主人公は3年ほど停滞し本当は18歳という点や
この描写が少し重く、ナヨナヨした主人公は好き嫌いがはっきりするところ。
保志総一朗さんの演技も好き嫌いを後押しししてしまっている

更にいえば、せっかく主人公とヒロインが結ばれて
いろいろな恋愛に決着がつき、、主人公の恋愛関係も落ち着いたと思ったら
いくら、友人のためとはいえ、
結婚してるのに一時的に別のヒロインと付き合ったりする展開は何とも言えない。
主人公の「勝手さ」が目立ってしまった。
この部分も主人公の好き嫌いを余計に加速させてしまっていた

だが、逆に言えばヒロインである「みずほ先生」の心の広さと
お姉さんという部分の魅力を強調しているとも言える
主人公と別のヒロインが付き合ってるのに、大人だから先生だからと
我慢しつつも寂しそうにしたりして、感情を爆発させる様子は
可愛らしく描写されていた。

しかも、付き合った相手は最終的に男性教師に恋してしまう始末(苦笑)
あれだけ主人公に対して恋してたのに・・・女は怖いといえる演出かもしれないw

ただいろいろ欠点は言ったが、物語はきちんとつながっている。
遠回りして最終話を迎えたが、
主人公の病気のことや、主人公の友人たちの恋愛の結末、
そして「みずほ先生」の宇宙人という設定などきちんと設定と伏線を生かして
1つの物語を作り上げていた。

全体的に見て好き嫌いの分かれる作品だ。
主人公のナヨナヨした性格や周りくどいストーリー展開などは
好みの分かれるポイントだ。
だが、逆に言えば「みずほ先生」の年上の魅力にとりつかれれば
がっつりとハマってしまう作品だ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

広い宇宙に たった二人の 幸せの場所を見つけたね

髪をアップにしたグラマラスでメガネをかけた女性教師のビジュアル・・・。
「おねがい☆ティーチャー」、この掻き立てられる妄想を前面に押し出したタイトル。
そんな視聴者の先走る妄想を見事に打ち砕いてくれるのがこの作品です。
ヒロインで女性教師「みずほ」は、いたって純情で健気な女性です。
しかも、宇宙人と言う突飛な設定。


■「ドキワク体験」

プロモーションで使われているフレーズです。
この物語の面白いところは、女性教師と主人公との秘密の関係です。
いかにまわりにバレずに二人の関係を続けるか。
文字通りのこの「ドキワク」な体験をさせてくれる作品です。

また、「みずほ」が髪を下ろしメガネを外しているオフのスタイル。
とても可愛らしく、オンの時とのギャップがとてもいい感じです。
そして、この姿は、他の生徒にはめったに見せません。
この他の生徒は知らない、でも、視聴者はオフの先生の素顔は知っている。
これは、視聴者と先生との間で秘密を共有していると言う一種の疑似体験になります。
これがまた「ドキワク体験」に重要な演出になっています。


■「おねティ」と「あの夏」

私は、「あの夏で待ってる」が好きですが、この「おねティ」のオマージュですね。
「あの夏」が面白いと思った人は、この「おねティ」も面白いはず。
雰囲気は、ほぼ同じ感じなのですが、物語の方向性は少し違います。
「おねティ」は、「あの夏」からコミカル展開を引いてシリアスさを足した感じです。
そのためヒロインの心情の切なさや恋愛要素は「おねティ」の方が上だと思います。
「あの夏」は、むしろ「柑菜」を始めサブキャラの存在が大きく描き方も厚いです。
そのため、青春ものとしては、「あの夏」の方が上だと思います。
私は、どちらも好きです。

また、両方の作品では、全体的にノスタルジーを感じるところも好きです。
田舎の風景、OP曲、高校生の青春、確かに目に見える要素もその理由の1つです。
でも、目に見えない全体に漂う何かもまたノスタルジックさを感じさせてくれます。
夏を挟んだ季節柄、夏の短さと青春の短さが重なる哀愁感もあるのかなと思います。

ちなみに田村ゆかりさんが演じる、「おねティ」の「苺」、「あの夏」の「檸檬」。
実は姉妹?と言う説もある二人ですが、物語の良いアクセントになっていました。


■「広い宇宙に たった二人の 幸せの場所を見つけたね」

KOTOKOさんが歌うOP曲「Shooting Star」のサビの歌詞です。
このサビは、結構耳に残って好きですね。
この物語もこの歌詞の通り微笑ましい結末でした。

残念なことにこの歌詞は、2番なので、OPでは聞けません。
アニソンって、大切なことは2番にあることが多いような気がします。
気になったアニソンは、OPでは使われない2番も要チェックです。


■まとめ

この作品は、井上喜久子さんが演じるヒロイン「みずほ」の魅力に尽きると思います。
古い作品なので、確かに今の作品と比べるとイマイチに思うところが多々あります。
でも、観ているうちにヒロインの魅力にどんどん引き込まれてくる作品でした。

私は、とても楽しめた作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

58.3 3 童夢アニメランキング3位
となグラ!(TVアニメ動画)

2006年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (195)
1227人が棚に入れました
有坂香月は幼い頃、隣近所だった神楽勇治とよく一緒に遊んでいた。勇治に恋に近い感情を抱いていた香月だったが、神楽家は急用で引っ越してしまう。それから10年後、勇治は再び香月の隣の家に引っ越してきた。再会を楽しみにしていた香月だったが、10年振りに再会した勇治は、とてつもないHな男に変貌していた。Hなことが嫌いな香月だが、勇治のことは嫌いになれない。こうして、また香月と勇治の「隣り暮らし」が始まった。

声優・キャラクター
神田朱未、吉野裕行、葉月絵理乃、大原さやか、関山美沙紀、辻あゆみ、川田紳司、伊藤静

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ツンデレ女子と変態男子が織り成すラブコメの典型

となグラ!こそ王道ラブコメ作品であり、
これこそ私が求めていた掘り出し物の作品
女の子はそれなりに出てきますがハーレムものではありません

勇治が香月に下心満載で抱き付く→香月が吹っ飛ばす
このテンプレ的な流れ。。
いいですね!すごく!!
分かりやすくて楽しめました
理にかなった吹っ飛ばし属性女子は吾輩の好みです


上にも述べましたが、メインの二人が魅力的です
まず、ヒロインである香月
かわぇぇえ!
素朴で可愛らしいキャラデザはもちろん、
デレ要素多めのツンデレ女子…
かわぇぇえ!
久々にかなり好みの娘を発見してしまいやした

次に勇治
変態ぃぃい!
以上
いや、嫌いじゃないですよ
嫉妬でもないんだからね

それと勇治の妹であるまりえちんも可愛かったです
兄にエアソフトガンを向け、快感を覚えている様子
こんな彼女にもゾクゾクしますよね(;´Д`)ハァハァ


OP「DRAMATIC☆GIRLY」
歌ー神田朱未、大原さやか、葉月絵理乃、関山美沙紀、辻あゆみ
ED「逢いたい気持ちから~Placid time~」
歌ー神田朱未、大原さやか

ラブコメの主題歌って何気に良曲が多い気がします
もちろんこの2曲を含めて

この2曲は登場人物たちが歌ってるのかな?
Wikipediaさんには声優しか書いてなかったですが、
キャラたちが歌ってるほうが個人的には嬉しいですね


良い良作でした
良い良作って何だよ!
良い良作なんです

安定した話の運びと変わりゆく恋愛模様の変化
とても良かったと思います

時には喧嘩する香月と勇治ですが、それだけ仲が良いということ
私が二人の間に入る隙間は無さそうです
香月の小さめの胸の分、隙間がありそうですが。
いやいや、そういう隙間じゃないですよ、という的確かつ冷静なツッコミ感謝致します

何か話が反れそうなのでこれにて感想を終わります

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

思い出補正と勘違い

ちょっと古臭い感じのラブコメです。
OPの初っ端からパンチラなんで、エロ主体のアニメだと思っていましたが、主人公がエッチな奴って設定だけで、内容自体はそんなにエロ要素はありません。
毎回、下着のサービスカットはありますが、いまどきのエロコメに比べたら全然ソフト。
結構まじめに恋愛モノしています。


ストーリーは、好きだった幼馴染との再会で色々あって・・・・・・という、よくある普通のもの。
最初からフラグの立っている恋愛なんで、喧嘩したり、誤解したり、素直になれなかったり、惚れ直したり、という紆余曲折な日常を描いてます。
ラブコメですが、コメディ要素は薄め。
エッチだという設定の主人公も、あまり極端なエロ行動には走りません。
むしろ「設定負け」しているくらい大人しい。単なる、ちょっとヒネくれた思春期男子です。
この思春期男子くんと夢見る乙女のヒロインの、まぁ甘酸っぱく、もどかしい恋愛のお話。

作画は特にスゴイわけではありませんが、キャラデザは可愛くそこそこ安定しています。
ヒロインより、サブキャラの女の子たちの方がキャラが立っていて魅力的。
ただ、お姉さん以外はキャラの掘り下げエピソードが無いのでちょっと残念です。


正直、あんまり感動的な盛り上がりはありません。
こういうジリジリと進展していくのも、個人的には嫌いじゃないですが、好みが別れるところ。
結末がなんとなくでぼやけてるのも微妙です。


青春っぽいのが好きな方には、まぁオススメ。
良作とまではいえませんが、そこそこ面白かったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

不可視光 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

時間を無駄にしなくて良かった作品

よくある素材が良いだけのアニメ。
ハコの中身は無造作に詰め込まれているだけで
非常に勿体無い。

主人公のお姉さん?の話(7)で切りました。

それまで
茶番劇過ぎて見ても面白くありませんでした。
人に見せるために作ったんですかねこれ。
音消した方が楽しめそうです(白目)

人としてヤバいエロ男が精神科に行くお話を作って欲しいです。茶番劇やるならここまでやってくれ。

…終わり方も良くなかったようですし
時間を無駄にしなくて良かった作品です。以上。

追記
最終回まですっ飛ばして観ました。
12話も要らない。4話くらいで完結しそうな
尺の割にチープなお話でした。面白いのは第1話の半分くらいまで。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

65.7 4 童夢アニメランキング4位
苺ましまろ encore(アンコール)(OVA)

2009年1月23日
★★★★☆ 3.8 (200)
905人が棚に入れました
キュートで個性的な4人の小学生と短大生のお姉ちゃんが繰り広げるユルくてかわいらしい日常ギャグアニメ。監督はテレビシリーズも手がけた佐藤卓哉、キャラクターデザインは「ひぐらしのなく頃に」の坂井久太が担当。声の出演は人気・実力を兼ねそろえた生天目仁美、千葉紗子、 折笠富美子、 川澄綾子、能登麻美子らレギュラーシリーズと同様のキャストを起用。

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ぐぬぬ

このアニメ見たか見てないかで人生大きく変わりますね
初っ端から大層なこと言ってますが、私自身ここが分水嶺になったようななってないような
まぁでもこのアニメを見ればきっと世界は躍動して見える
はずむような人生観が待ってるはずです


思ってみると、苺ましまろって、現実的な日常に見えて、
その実この世のどんなフィクションより非現実的な気がします
それは単に、アナちゃんみたいな日本語が達者で日本に詳しい小学生美少女なんていないだろ!とか、
いくらご近所さんだからって、小学生夜遅くまで遊ばせたり泊まらせたり、夜道に連れ出したりして大丈夫なのかよ!とか
そういう世界観のツッコミじゃなくて
なんて言ったらいいんでしょうね、見てもらえればわかると思いますが、そういった味わいもあるのです

そもそもにテレビ版放送から5~6年経って、未だに2ch各所にスレ立ち伸び続けるアニメなんて他にないですよね
今でも衰えないましまろ人気、”何がお前たちをそこまでさせるのか ”とは言ったものです
最近だと、苺ましまろの”萌タク”なんてのが地元静岡で運行してますよね
こうやって今でも話題に上ってるところ見ると嬉しくなります、根強い人気に支えられてますね

OVA第二弾のアンコールになって大分絵柄が変わってますね、まぁ慣れればなんてことないですが
しかも作画にも割と力入れてましたね
あの世エスカレーターや美羽アナ空中戦なんか、目に見えて動いてました

舞台が静岡県浜松市で、割と忠実に背景美術描いてあるということもあって、
一時期聖地巡礼が流行ったんですが
公式で「このような行為は控えてください」とご通達
今でこそアニメツーリズムのビジネス体系があるわけですが、まだ聖地巡礼の一般認知が低く、現存の小学校であるということも自粛に繋がる要因となったのでしょう
アニメの舞台になってることを近隣住民がまるで知らないとなると、巡礼者は確かに怪しまれるかもしれないですし
こういう問題点も検討しつつ、聖地巡礼のさらなる発展を期待したいところですね

話は変わって
キャラクターでいえば、やっぱ美羽ちゃんですかね
私としては、ウザカワってジャンルはそんなにビビッと来ないんですが
美羽ちゃんは大好きですね
ただOVAは時間が限られてる分、寂しがり屋な部分があんま出てなかったので、単純に個体としてのウザさがグレードアップしてました
アンコール2話の背中掻きとかオウム返しとか
寂しがってるところ見せてこそ、ウザカワが引き立つんだと思うのでした

またまた美羽の話で、折笠さんは1期5話の「でらうまそー!」に引き続き、茉莉ちゃん声やアナちゃん声を真似してるわけなんですが
ほんと声域広いですよね、茉莉ちゃん声とかかなり似てます

またまたまた美羽の話で、千佳ちゃんとのキスシーンはなんかドキドキさせてくれますね
特に髪降ろした可愛さ100倍の美羽ちゃんだったので、なおのこと・・・
衝撃千佳ボインとか和みのポーズとか訳の分からないことばっかしてて、キマシタワーのノリを一切感じずここまで来てたんですが
これ見てからは、ちょっとそういう目で(ry


最近MAGネットで萌え系ギャグ漫画が取り上げられてましたね
マグネトークの中で漫画家のしりあがり寿氏が”萌え系ギャグ漫画はお菓子のような魅力がある”ということをおっしゃってましたが、まったくその通りだと思います
「苺ましまろ」ってタイトルもそうなんですが、ついつい食べてしまうお菓子的な作品ですね
おすすめのアニメです

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

不覚にも、心洗われてしまった(笑)

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
いや、私は(多分)ロリコンではないので、本作に「萌え」は感じませんが、「癒し」というか、「和み」を感じてしまいます♪

女子小学生の日常を描いた本シリーズ。「可愛いは正義」の元ネタであり、勿論、本シリーズに萌えを感じる方も多くいるのでしょうが、私は本シリーズの一番の魅力は、「笑い」と「平和さ」だと思っています。

まあとにかく、肩の力を抜いて観られる良作ですよ♪ 絵は確かに古いですが、絵の古さが気になるような作風ではありませんし、むしろ、「懐ゲー」的な味わいがあるんで、是非見てほしい作品ですね♪


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ちょいと先ほど、「ユリシーズ」を観て、やや心が荒み、HDの録画一覧見たらまだ観てなかったので、久々に観てみました。そして、まんまと癒されました(笑)

相変わらずの、美羽の計算されたボケと、千佳切れ味良いツッコミが冴え渡るアニメでしたね。日常系だったテレビ版の良さを残しつつ、非日常(天国や中学生など)の世界を描くことで、絶妙にOVAらしく仕上がっていましたね。

2話のED、良かったな~。心洗われた~。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
作画、というか構図がなかなか変わってて、驚いた。バラエティ、限定w てゆう夢オチね、気絶してて。硬麺、ちょっとウケたw 無駄に動く作画w 笹塚君ネタ、嫌いなんだよな。水墨画w お菓子、刺身(笑)

2話目
誰が鼻かめと(笑) いや、あの厳しいツッコミの方が親友っぽいかな。誰だよ(笑) なぜ、お古の制服が5着もあるの? 海。まあなんか、OVAらしい話だな。EDで、心洗われてしまった(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

かわいいと思えれば楽しめると思うが

静岡県浜松市を舞台に、1人の女子大生と4人の小学生の
女の子たちが繰り広げる日常系作品のOVA2期(全2話)

ありふれた日々の中でのさまざまな出来事を通して、
醒めた笑いを狙ったのかな?ってギャグが散りばめられているのだが
どうしても今放送中の『みなみけ』と比べてしまう。
そして失礼ながら、『みなみけ』のほうが面白いと思ってしまうのが正直なところ。

じゃ、この作品の良さはなんだろう?

中高生は登場せず、小学生の女の子たちが中心なため、
作中に登場する話題が子どもっぽく、ある意味リアル。
もしかしたらロリ属性の方にだと、けっこうウケがいいかもしれない。
とはいえ、いかにもな萌えシーンやカットはなく、
爆笑するほどのギャグもなく、いたってほのぼの。
そして4人それぞれにタイプが大きく違うので、
好きなキャラができれば楽しめると思う。
個人的には、あまりキャラに興味が持てなかったのだけど、
前回観たOVAよりは、全2話の中に物語がきっちりまとまってるように思えた。

気に入ってるのは、大学生であるお姉ちゃんのツッコミと
必ず一度は登場するおじいさん。(今回は名前が明かされた)
あのおじいさんがいるベンチのシーンが僕的には一番の笑いのツボ。
ほんの少ししか出番がないから残念だけど、だからこそアクセントになるのだろうな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

64.9 5 童夢アニメランキング5位
苺ましまろOVA(OVA)

2007年2月23日
★★★★☆ 3.8 (213)
862人が棚に入れました
ばらスィー原作コミックスをTVアニメ化。20歳の短大生の女の子と4人の小学生の女の子が繰り広げる日常をコミカルに描いた作品。
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

Cute is justice 、、、イェェェェェイ!!!

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
あ~、クダラナイレビュータイトル。何となく言いたくなっただけで、特に意味はありません(笑)

基本的には、テレビ版の本編となんら変わりなく、安定の作風でした。本編が好きなら間違いないでしょうし、別にここから観ても、すぐにキャラや設定は掴めるだろうし、問題ないとも思いました。強いて言えば、本編より、ややエロ要素が多かったでしょうか?

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
1話目→ついにアナちゃんが、日本語上手いのバレた話。あんまり大袈裟にならず、皆が受け入れてたのがリアルで良かった(実際、誰も大して気にしないでしょ)。日常の幸せさを噛み締めるシーンも良かった。余談だけど、授業の数学の問題、「麺120gの油そばを3と2分の1杯食べると~」って、食い過ぎw ぶぶか は食べにいった。油そばでオススメは、池袋にある「BASSO ドリルマン」かな。駅から少し歩くけど。

2話目→まつりちゃんフォーカス回。確かに、まつりちゃんの生活(人生)が心配になったw アナちゃんとは、持ちつ持たれつの関係なのですね。ドラキュラに(画用紙に描いた)十字架、歪んでるから効かないって発想はなかったw

3話目→伊豆旅行編。なんかちょい、微エロ? アナちゃん、ブラックw 知らない、ひらパイ(笑) 伊豆か~。良いよね~。あ~~、どうしても言いたい。クダラナイけど、それが主題だとも思うし。でも最近、加速度的にオヤジ化してるしな~。あ~、でも言いたい。よし、言おう。

「伊豆でもいつも通り」

、、、まあ、どこに行ってもこの五人は五人のままってことですねw ちょっとだけ、「けいおん」の「ロンドン」編を思い出してました♪
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

takumi@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

期待通りではなかったが・・

「かわいいは、正義」って言葉をよく聞くけれど
この作品のキャッチコピーでもあったのだね。

本編も観たことがなく、いきなりOVA観て大丈夫かなぁと思ったが
1話完結型の日常モノだったので、その世界にはすんなり入れた。

主に登場するのは1人の女子大生と4人の小学生の女の子たち。
ありふれた日常の中でのさまざまな出来事を通しながら
シュールな笑いを狙ったギャグが散りばめられている。
でも、この作品をお好きな方には申し訳ないのだけれど
個人的にはどうもこの笑いはあんまり相性良くなかったみたいで
失礼ながら、たった3話構成なのに眠くて仕方なくなってしまった。

唯一、ほとんど台詞のなかったおじいさんに関しては
ぬぼ~~~っとした感じがリアルで、声を出して笑えた。
あと、強いてあげれば伸姉のツッコミかなぁ。
そうそう、小学生の中ではイギリス人のアナちゃんの口調が
自分の幼馴染にそっくりでちょっと懐かしかった。

2次元3次元関係なく、萌えとかそういう類のものでもなく
小さな子どもはけっこう好きなので、自然なままの可愛さと面白さを
ちょっと期待していたのだけど、何かが足りない感じ。
もしかしたら本編をもっと何話も観ていたら、
観るコツをつかんで案外、癖になったりするのかもしれないね。

キャラデザも本編のほうが評判は良いようなので
そのうち観てみたいと思う。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ましまろワールド

最初から喫煙シーン。
OVAなので、規制が甘いのかなぁ。
しかも、ちょくちょく出てきます。
煙草を吸う人にとっては肩身が狭いでしょうね。
個人的には、お金を捨てるのと同じような行為なので、オススメできません。

本作品でも美羽は目立ちます。
目立つので、ツッコミ役になる伸恵と千佳の負担は大きいですね。
誰かに構って欲しい子供の心。
きっと寂しいのでしょう。
今回も美羽がうつぶせで倒れた状態で優しいツッコミの例え。
ボケ役が内容をかき回す。
それを優しくツッコむ。
日常系作品でありながら笑いの要素も。
小学生という幼少期でなければ、感情移入しやすいでしょう。

メインは旅行かなぁ。
連休で退屈な時間を有意義に過ごしたい面々。
正月のスーパーの福引で当てた宿泊券。
車中・宿泊施設でも問題発生。
いつも騒がしい仲良しグループ。
まあ、必然ですよね。

約25分の3本の構成。
OVAという短い尺。
全部、詰めたら息苦しい。
ボケとツッコミのテンポの良さはそのままで、尺だけが短い。
まずは本編を視聴して、気に入ったらOVAも宜しく、
という事になるのかなぁ……
おまけと捉えたらいいでしょう。
ゆっくりと脱力できますよ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

60.1 6 童夢アニメランキング6位
こはるびより(OVA)

2007年11月21日
★★★★☆ 3.5 (154)
802人が棚に入れました
メイドロボのゆいは、ある日村瀬貴也という男性に購入される。
理想のご主人様のために尽くそうと思っていたゆいだったが、肝心のご主人様は、自分のことを着せ替えさせて楽しむマニアだった!?
メイドロボとしての使命と貴也の着せ替え人形扱いとのギャップに悩むゆいだが、立派なメイドロボとなるべく、まずは村瀬を立派なご主人様にしよう日夜奮闘するのだった…。

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

基本的メイドはあまりほしいとは思った事がありませんでしたが、このメイドは非常にほしい!!

ストーリー

主人公の村瀬貴也はカスタムメイドロボ専門店「メイドワークス(MW)」で愛玩用のロボットを買いにいきましたが、美少女メイドロボットのゆいに目を引けれ、メイドロボットを買ってしまいました。

私の感想。

非常に色々な出来事に笑えました。まずはじめに私が笑ったのは世界観です。メイドロボットの事を好きになるような作品は漫画などで読んだことがあったのですが、この作品ほどあわただしくなかったです。そして無駄にクオリティの高いコスチュームにも驚かされました。本当にたくさんのコスチューム、ありがたやー ありがやたー

この作品のキャラクターはどのキャラクターもなんだか似ている所があります。それはもちろん他の作品と同じ用に原作者の癖だと思いますが、この作品はとくに面白い癖でなんとなくすべてのキャラクターに主人公の面影がありました。これはこれで面白いのですが、私的には男性と女性は違っていてほしかったです。

しかし、この作品は3話と言う少々短い作品なのでいまいち楽しめつくせませんでした。もっと長ければ私はもっとうれしいのですが、3話ですと物足りないです。もっとこの作品の魅力やキャラクターの説明がほしかったです。

だが、私もほしいです。メイドロボット。部屋の掃除とか、寒い日に添い寝してもらうとか、一緒にゲームするとか、買い物をするとか、部屋の掃除とか、洗濯とかしてほしいです。すごくほしい!!

オープニング

「エプロンだけは取らないで!」
非常に面白いオープニングでしたが、初めてこのオープニングの曲を聴いたときは何を言っているのかまったく分かりませんでした。けれどなれてくると非常にうれしいですし、非常に楽しめました。動画は非常に面白く、私も非常に楽しめました。けれど、このオープニングはありなのでしょうか?初めは裸の女性キャラクターにタイトルを塗り、それを壁にぶつけてタイトルコール。マジすげぇな。

エンディング

「ラブソングかもしれない」
非常に可愛いエンディングです。まあ、少々この作品のイメージとは合っていませんが、キャラクターが非常に生きています。しかし、最後のシーンは・・・ 何で・・ 最終防衛線が・・・

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

店長さんの粋なはからい?

えっと・・タイトルから緩系と思うと・・

母タイプ姉タイプ妹タイプ幼馴染タイプ・・
ニュータイプツンデレヤンデレクーデレ・・
その他諸々色々なヴァージョン豊富ですよ♪
という店長さんが冒頭から切れてる萌でした。

色々割り切ってる感じで結構笑える。

人間と同等の容姿・能力を持つメイドロボが
実用化されている時代が舞台。

生活サポート型メイドロボのプライドを・・
オタクでフィギュアマニアのご主人様に愛玩人形
として扱われ・・受難の日々をおくるゆいの日常
をコミカルに描いている。


喜多村英梨さんの舌技を堪能するアニメかな?

OVAで全3巻1巻に3話で9話収録。


ゆい(喜多村英梨)生活サポート型メイドロボ・・
愛玩用ではない為・・貴也の着せ替え人形扱いとの
ギャップに悩める美少女メイドロボ。かなり口が悪い。

村瀬貴也(近藤孝行)ゆいのご主人様。
筋金入りのオタクで人形フェチ。着せ替えが好き。

住友みのり(明坂聡美)貴也に恋する巨乳美少女。
父の経営する喫茶店「Cowbeya」の看板娘。

萩原歩美(井口裕香)貴也に懐いてる近所に住む幼女。

久遠(小清水亜美)MW製メイドロボ。諸事情で性格が残念。

さくや(清水愛)大手メイドロボメーカーのテスト用機体。

御堂菫(早見沙織)蘭の姉。貧乳巫女。検定マニア。
御堂蘭(矢作紗友里)カリスマ退魔師を目指す巫女少女。

住友哲志(三宅健太)みのりの父。貴也とは変態コンビ。
娘を溺愛しコスプレ喫茶店を開店。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

マジ天使 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

無駄に洗練された無駄のない萌え

メイドロボ、巨乳、コスプレ、幼女、未亡人、姉妹巫女など洗練された属性の織り成すギャグOVA
浅ましいが、ど直球作品って感じがして好きな部類です。

パロディで「かゆうま」「Toheart マルチ」「まりみて」「5レンジャー」など
狙いすぎているが故に反応してしまう。これがオタクの性というものでしょうか…
-シナリオ---------------------------------------------
「萌え要素以外のものを削ぎ落として若干のパロディを加えた作品」この一言に尽きる

深夜のノリで「ゆい可愛い、口悪ツンデレメイドロボとか俺得」「これなんてエロゲ…」
「メイドロボ開発マダァ-?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン 」とか思いながら見れば楽しめる作品でした。
-まとめ-----------------------------------------------
OPが電波ソングでこれだけで内容の7割が分かっちゃう「エプロンだけは取らないで!」名曲です。

OVAだからこそやれた作品
テレビ版12話で制作するとだれるのは確実
30分3巻のOVAだからこそ勢いだけで楽しめる作品
90分の中に構成を見出すのは困難なため、多くを語るのは無粋でしょう
基本的にキャラクターの可愛さを楽しむアニメ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

72.0 7 童夢アニメランキング7位
苺ましまろ(TVアニメ動画)

2005年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (847)
3842人が棚に入れました
短大生の伸恵を中心に、その妹の千佳、その幼馴染の美羽、ご近所の茉莉。彼女たちはごく普通な、でもちょっとだけユニークな毎日を送っています。
ある日、いつもどおり、千佳の部屋にみんなが集合すると、伸恵は千佳や美羽、茉莉の写真を携帯で撮り始める。「明日は何の日だ?」という伸恵だが三人には何のことだかわからない。
すると伸江は興味のないように出かけてしまう。千佳、茉莉と公園で遊んでいるうちに、美羽が明日が伸恵の誕生日であることを思い出す。誕生日プレゼントに手作りの灰皿とメッセージカードを送ろうと、作り始める3人だったが…?

声優・キャラクター
生天目仁美、千葉紗子、折笠富美子、川澄綾子、能登麻美子
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

かわいいは正義、の元ネタのアニメ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
女子小学生を主役にした日常系アニメ。絵柄はロリコンホイホイ感があるけど、エロい描写はあまりなく、ギャグはなかなかにシュールでレベルが高く、最後まで楽しく観られた。

ギャグだけなら「みなみけ」っぽくもあるけど、全体の作風は、今期(2018冬)の「三ツ星カラーズ」が最も近いと思います。

絵は、当時(2005年)としてはかなり綺麗だし、良い意味でシンプルなので、今観ても違和感はありません。レビュタイにある通り、ある意味では記念碑的な作品でもあるので、アニメ好きなら一度視聴しておくのも良いかと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
このアニメを観ると、「かわいいは正義」を、誤用していたな~とも思いました。なんか、「美人は何しても許される」みたいな使い方もしていましたが、本来は、「beautiful」より「pretty」。例えば、「赤ちゃんなら何しても許される」みたいな考え方なんですね。作風的に。

本作の主人公は、小学5~6年生の4人の女の子ですが、行動その他は、むしろ3~4年生くらいかな~と思います。彼女らは、わりと辛辣なことを言ったりイタズラをしたりもしますが、基本、「かわいいは正義」なので、許されちゃいます(笑) それを許す大人の代表として、女子大生(原作では女子高生)の伊藤伸恵がいます。

基本はこの5人による日常系、まったりシュール系のギャグですね。エロい描写はほぼないので、ロリ苦手の私でもなんとか観られましたが、、、まあ、気恥ずかしくはなりますね、オッサンなので(汗)

キャラとしては、トラブルメーカーの松岡美羽の多種多様なボケっぷりと、外国人に憧れる外国人、アナのすっとんきょうな行動が良かった印象です。

このアニメ、伸恵の視点で観るのが正解なのでしょうね。伸恵は、例えるなら「小林さんちのメイドラゴン」の「小林さん」。美羽が「トール」。そんな感じで愛でられれば、楽しめるアニメでしょう。

唯一気になったのは、担任の先生が笹塚に対する態度(立ってろ)かな。最終話でやりかえしたものの、ネタだとしても気分が悪かったです。というか、あれを面白いと思って何度も繰り返していたのでしょうか? かわいくないし、不正義でしたよ。
{/netabare}

【余談~ かわいい の語源 ~】
{netabare}
かわいいは、元は「不憫だ」「気の毒だ」といった意味を表す語で、その意味を受け継いでいる言葉には「かわいそう」がある。 かわいいは「かはゆし(かわゆし)」の形で中古から見え、「かほはゆし(顔映ゆし)」→「かははゆし」→「かはゆし」という変化をした語と考えられている。

てなことで、「かわいい」=「かわいそう」なので、現在でも「かわいい」に「守ってあげたい」というニュアンスが含まれるのは、この流れをくんでいるからです(子供や動物はもとより、ゆるキャラとかもそうだよね)。

よって、「かわいい」には、(キツイ言い方をすれば)「見下す」というニュアンスが含まれ、基本的には「自分より目下」に使う語です。実際、年上(たとえばオッサン)に「かわいい」と言うとき、冷静に考えれば、「小バカにする」「ちょっとイジる」気持ちが含まれていませんか? 本当に尊敬する人に「かわいい」を使いますか? (だから、女子同士の「美人」に比べ、「かわいい」は、やや信用できないのです)w

てなことを、学生の時に講義で聞いた気がします(笑)

だから、本当は「美人」に「かわいい」を使うのは誤用だし、良くないと思うんですよね。「容姿端麗」なのに「かわいい」によって、やや「謙虚さ」や「か弱さ」まで演出されたら、無敵じゃないですかw 普通に、「美人」「容姿が整っている」と表現することで、性格、性質面はカバーされないので、少しフェアになる気がします(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
良い話ではあるが、小6というより、小3くらいだな。携帯やコンポに時代を感じる。タバコが普通にOKな時代だね。

2話目
外国人なのに、無理に(片言なのに)英語を話そうとするキャラってのは面白いね。廊下に立ってろって、今は体罰らしいね。授業を受ける権利を奪っているとか。先生、笹塚君に対していじめだろ(汗)

3話目
アナの弱メンタルが面白かった。美羽、流石にちょっとヒドイかな。

4話目
ヤキモチ妬いてるわけね。まあ分かるが、アナに対しての意地悪は、正義と言えるかな? 伸恵もまあ、信頼ゆえなんだろうけど、美羽もやや可愛そう。伸恵は、小林さんポジション(笑)?

5話目
昔、合宿で「笑ってはいけない」をやったけど、あれって妙に笑えるんだよねw ところてん→どこがやねん、を引き出したかったのかな? 今までで一番シンプルに笑えたw

6話目
暑い部屋の話。やや、作者(か、監督)のフェチを感じる。オチはちょっと笑ったw

7話目


8話目
夏祭り回。美羽は相変わらず飛ばしてたなw 輪投げ(笑)

9話目
ダイエット回。若いときはそうは思えないと思うけど、大人になれば、ホントに、ガリガリに細い人よりは、少しポッチャリしている方が好きになりますよ、大抵の男は。

10話目
冒頭、セリフなしでここまで魅せるか。感心。

11話目
ツッコミ回(笑) すごいよマサルさん の、フーミンのツッコミ回は最高だったな(笑) ダイエット回の伏線が生きてるねw アナ、相撲ファン(笑) 風呂で屁をここうが、かわいいは正義だから許されるのですw

12話目
よし、笹塚君、よくやり返した!
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28

さく太郎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

『舌のさきが口蓋を三歩進んで、三歩目に軽く歯にあたる。ロ・リー・タ。』  ~あるいは私が幼児愛好者かもしれないごくわずかな可能性について

 このアニメを評価するのはとても難しい。作画はまったく良くないし、音楽もそこそこ優れてはいるが特筆するほどではないし、ストーリーにいたっては評価いぜんにそもそも存在すらしない。
 だいたいの作品は山場、見せ場、メリハリなどが求められるが、そういった筋らしいものはない。特に何もせず、だらだらとすごしているキャラクターがたまにシュールなギャグをくりだす……、それだけだ。いったいこれは何なのだろう……と頭を悩ませているうちに終わってしまう。
 本作を見ない理由はいくらでも語ることができる。これ以外にいくつも挙げることはできるだろう。
 しかしそうはいっても、見るに値する理由も一つくらいは言える。

 “キャラクターたちが最高に可愛い”のだ。
 
 そう、この作品はもっとも洗練された萌えアニメの一つだ。これに異を唱える人がいるとすれば理由はただ一つ、『苺ましまろ』をまだ見たことがないのだ。

 最近はヌルヌル作画だの怒涛の神プロットだの社会性だの批評性だの税金の値上げだの脂肪分ゼロパーセントだの移民受け入れだのなんだのといろいろな注文があるが、この作品にいたってはそんなものはおかまいなしだ。
『苺ましまろ』とは、そういったわずらわしさに、満面の笑みで「さよなら」を言うアニメなのだ。
 頭を使って見れば「で、けっきょく何が言いたいんだ?」と疑問が残ったままエンドロールを迎えることになる。しかし、少し発想を変えて、ぼーっと空気感のようなものを楽しめばいい。
 佐藤卓哉監督も「展開も構図とも、なるべくオーバーな表現を避けて、原作のミニマルな感触を大事にしたかった」と語っている。
これといった物語がないまま、可愛らしいキャラクターたちが日常をおくる、それこそが本作の唯一かつ最大の魅力なのだ。
 あなたが可愛いキャラクターに癒されたいと思っているのなら、この作品は天にも昇るような至福の時間を与えてくれるだろう。
 なぜこんなにもキャラクターたちが魅力的なのか。さまざまな分析を試みてもそれは難しいことだったが、ディスクの盤面にクラックコカインが仕込まれているのはまず間違いないだろうと思われた。


 キャラクターの話をしよう。アナ・コッポラはたいへん魅力的で気に入っている。いかにも幼いころから味噌汁をすすり、畳の上をはいずりまわって育ったにちがいない自称イギリス人という設定が私の心をとらえて離さない。
 しかしそれ以上に、松岡美羽はパーフェクトだ。彼女は、子供がもつ自由奔放な無邪気さと、作劇構成上必要なトラブルメーカー的性質とを、絶妙なバランスで併せ持っている。これは驚嘆に値する。何よりも“うざ可愛い”という表現がこれほどまでに似合うキャラクターを私は知らない。声優の折笠富美子さんの演技にも賞賛を贈りたい。

 特筆すべきは各キャラクターの衣装の多さだ。どのキャラクターも、たった1クール(12話)のなかで16~20パターンもの服装をお披露目している(伸恵お姉ちゃんは少なめで13パターンくらい)。各キャラクターの服装に注目してみるのも楽しいだろう。意外にも、一番子供っぽい性格の美羽が一番オシャレだったりする。かといって嫌悪感のないオシャレさなのも好印象だ。
 私は小学生くらいの女の子が、ヘタクソで見るに耐えない分厚い化粧と、イオンで買ったような安っぽい派手なアクセサリーを身にまとい、必死に背伸びしている姿をみるとゾッとしてしまうが、彼女らにそういった変な気取りはみえない。
 変な気取りがみえないのは服装だけでなく、おそらくキャラクターデザインの段階で工夫がみられるからだろう。キャラクターデザイン&総作画監督の坂井久太氏は「線を少なく、かつ、アニメ体型にしないよう、ずん胴に」描くよう心がけたという。ここにも注目してみると楽しめるかもしれない。


 さて、本編意外の話もしよう。本作はいくつかのファンブックが発売されているが、そのどれもが満足できるクオリティではないので、ひとつたりとも買うことのないよう忠告しておこう。そもそもあんなものを買う人の気がしれない。どこがいいのか。これを読んでいるあなたには、純粋に作品だけを楽しむアニメファンでいてほしいと切に願う。余計な付属商品を買うなど言語道断だ。まったく嘆かわしい……。
 ……白状するが、私は『苺ましまろ完全ビジュアルブック』を買ってしまった。今でも書庫にあって、たまに楽しんでいる。


【総評】
 この苺ましまろという作品はきわめて紳士的な作品だ。まったく下品なところはなく、安心してゆったり、のんびりと視聴できる。少なくとも私に、ぎこちないながらもこんなに気取った文章を書かせるくらいには紳士的な作品だ。本当に気に入っている。愛らしいキャラクターに出会いたかったら、これほど適したアニメはないだろう。


 最後に、君にとっておきの魔法の言葉を教えてあげよう。きっと気に入ってくれるはずだ。舌が奏でる甘美な響きに酔いしれてくれたまえ。

『舌のさきが口蓋を三歩進んで、三歩目に軽く歯にあたる。ロ・リー・タ。』(ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』冒頭より)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

かわいい幼女に会いたいなら、見てましまろ~♪

キャッチコピーは『かわいいは、正義!』

1話完結型の日常アニメです。

小学生の女の子たちの日常をほのぼのと見守る感じですね。

面白いとは言えませんが、
つまらなくもありませんでした。

キャラをどう受け入れるかで、
好みが大きく変わると思います。

全12話。


● ストーリー
短大生の伸恵(のぶえ)とその妹・千佳(ちか)、
そこに千佳の友達3人が加わって描かれる日常ストーリー。

千佳の部屋に集合して、今日は何をして遊ぼうかな?


メインキャラクターは、
◆千佳(ちか) :小6… しっかり者のツッコミ担当。
◆美羽(みう) :小6… 奇行が目立つムード-メーカ。ボケ担当。
◆茉莉(まつり):小5… いつもおどおどしている。心はとっても純真。
◆アナ    :小5… 日本の文化に詳しいイギリス人。
           英語を話せないのが悩み。
◆伸恵(のぶえ):短大生…保護者のように4人を見守る。中身はオヤジ。


みんな小5や小6には見えないです(笑)
幼女のような、ぷにぷに感のあるキャラデザはかわいいです。

伸恵お姉ちゃんは原作では高校生なのだとか。
でも飲酒も喫煙もするから、アニメでは短大生として登場しています。

そりゃ高校生がしれっと飲酒・喫煙してたら問題になるわな…w


いつも一緒の4人の仲の良さには百合要素が感じられますが、
小学生のいちゃこらなので、百合っぽく感じませんでした。

あくまで仲良しの「キャッキャッ♪」という印象。

『苺ましまろ』は女の子がメインだけど、
同様の雰囲気の男の子ver.があったら非常に私好みな気がする。笑

男の子のいちゃこらは微笑ましくてかわいいもんね。
そんなアニメ、あったら教えてください(笑)


● キャラクター
メインキャラは5人ですが、
キーパーソンとなるのは、みっちゃん(美羽)です。

お騒がせでやりたい放題、我が道を突き進む女の子。
彼女のわがままから物語が展開することがほとんどでした。

どんどんひどくなる暴走具合には楽しませてもらったけれど、
ファミレス回のような、人に迷惑をかけるような笑いは好きじゃなくて。

観ていてあまり気分の良くない笑いも多かったのが残念でした。
(先生と笹塚君とのやりとりなど。)

真顔でボケた発言をするところや、
それに対して何か言いたげな他の4人の“間”は好きだったんだけどね。


みっちゃんのことをどう受け入れるかで、
この作品を楽しめるかどうかが変わってくると思います。

私の場合、みっちゃんのことがそこまで好きになれなかったのが、
この作品を「面白かった!」と言えない一番の理由だと思っています。


● 音楽
【 OP「いちごコンプリート」/ 千佳(千葉紗子)・美羽(折笠富美子)
               茉莉(川澄綾子)・アナ(能登麻美子) 】

かわいらくて元気のいい曲♪

『“かわいい”なんてそんなこと 言っちゃダメです♪』

のフレーズが頭に残ります♪


【 ED「クラス・メイト」/ 折笠富美子 】

OPとは逆にしっとりとした曲。

EDは折笠さんが歌っていますが、みっちゃん感は全くありません。
なんだこのイメージと真逆な曲はwwwとびっくりしました。笑


OPもEDも曲としては普通かな。
嫌いではないけれど、好きというわけでもないです^^;


● まとめ
日常アニメですので、ほのぼのとした日常を、ほのぼのと見守る感じです。

このほのぼの感は嫌いではありませんでした。
ゆるーいテンポは、妙にクセになりますし。笑

12話観終えるとキャラに愛着もわきます。

なので、なんだかんだ続編のOVAも気になっています。

……あれ?
自分が思っている以上に楽しめていたのかもしれないww

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

57.3 8 童夢アニメランキング8位
花右京メイド隊(TVアニメ動画)

2001年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (80)
533人が棚に入れました
母の死をきっかけにして、日本の政治・経済を裏から二分する程の力を持つ花右京家の新当主として迎えられることとなった中学3年生の花右京太郎は面識のない祖父・花右京北斎の屋敷を訪ねる。
東京の山奥を歩き続け、辿り着いた先は、広大な庭園を併せ持つ宮殿のような大邸宅だった。
だが、そこに待っていたのは24時間体制で当主の身の回りの世話と安全を担うプロフェッショナルなメイド集団「花右京メイド隊」だった…!?

声優・キャラクター
甲斐田ゆき、田中理恵、金田朋子、有島モユ、平松晶子、高橋理恵子、香川葉月、小暮英麻、渡邉由紀

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ありえねぇよ って何度もツッコンでしまいますが、心の中ではみんな憧れているシチュエーション。

ストーリー

中学3年生の主人公の花右京太郎は母の死をきっかけにして、祖父の花右京北斎から家督を譲られ、大財閥の主になり超大豪邸の主になりました。そんな大豪邸にいたのは豪邸で働くメイド集団通常花右京メイド隊でした。

私の感想。

本当にリアルではありえない事ばかり起こる作品でしたが、心の底ではかなり憧れます。ある日いきなり美少女が空から降ってくるよりも憧れます。

キャラクターデザインは結構よかったですが、流石に01年の作品なので、所々ふるい感じが出ているシーンが目立ちました。一番違和感が感じられたのは太郎が蕁麻疹を起こす時です。太郎の色を変えて蕁麻疹を起こしている感じを出しているのはいいのですが、何故服まで色が変わるのでしょうか・・・ そこは理解ができませんでした。

しかし、今となれば結構豪華な声優さんを使っています。当時はそれほど有名ではなかったのかもしれませんが、今ではどの声優さんも一流の声優さんを使っています。皆さんも是非チェックしてみてください。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品は本当に珍しく、謎の光や、謎の布や、謎の花や、などの隠す形のものがないので見放題なのです。ですので、ゲスい方や破廉恥な方はこの作品をお勧めします。

オープニング

「花右京メイド隊の歌」
この曲は少々謎な所がありますが、全体的にはかなり可愛い曲です。こういう曲はなんと言うのでしょうか、合唱までは行きませんが、この曲は非常に古いオーラがかなり出ています。けれど、キャラクター紹介や世界観の紹介がかなり上出来なので、よしとします。

エンディング

「三色の秘密」
これは、アニメでは非常に許せません。アニメのエンディングでリアルの人間を使い、謎のメイドの世界を見せるだなんて・・・ アニオタ舐めるなよ!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13

とってなむ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

奉仕って何だっけ

1話が12分の全12話
低予算なんだろうなと思わせる内容
ドタバタ系ギャグアニメです
とにもかくにもヤバい作品


~あらすじ的ななにか~
大富豪である花右京家の新当主となった中学三年生の太郎
彼とメイド隊(総勢数百人)との壮絶な新生活が始まる…!


1話から本気のこの作品…やってくれます
変化球を受けたような感覚に陥りました
いきなり真っ裸ですからね、メイドさん
まぁ作画がアレなのでエロさは微妙なとこですが
それでもインパクト大でした


メイド隊の一人一人は選び抜かれた様々なジャンルのスペシャリスト
色々な部に分かれているのですが
警備部、技術部、情報部あたりに注目です


ドタバタ系でくだらないですが、
10分程度なので案外楽しく観れました


声優さんの演技は魅力的ですね
特にシンシア/グレース役の金田朋子さん
シンシアは話さないので呼吸の音(喉の奥辺り?)で感情を表現
難しいと思いますが、お見事でした


OP「花右京メイド隊の歌」 歌ー花右京メイド隊
ED「三色の秘密」 歌ーお側御用隊

ごー奉仕ーごほーしっ♪
OP曲が頭から離れない…
ありーったけーのまごーこーろのー♪
OP曲が頭から離れない…
ごー奉仕ーごほーしっ♪
OP曲が頭から離れない…
えらーびぬかれたスペーシャリスッ花右京ーメイド隊ー♪


この作品を一言で表すなら『カオス』です
ドタバタどころじゃ表しきれないヤヴァイアニメ
一見の価値アリです

私はけっこう好きです

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

心底に来るアニメ切望 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

確かたまたまCSの無料放送で観ましたが…。今思うとこれぞ、THE萌(だけ薄味)アニメでしたね…。本当に内容が薄い残念なアニメでした…。

男主人公はグーたらで駄目駄目(ただ後に世に出る同じ系統の某メイドアニメの女主人公は除いて主要キャラ達全員悪でクズな奴等よりはマシですが…。)でそれを献身的にお世話プラスかなりのお色気満載のスキンシップをするって…。本当にこれぞ絵に描いた様な萌だけが終始目立った薄味アニメだった…。(後、画の方も深夜帯とはいえ、決して良い出来とはいえ無かった…。)
ちなみにこのTVアニメ、深夜系とはいえ結構女性キャラ達、乳を見せています…。そう言えばこのブランドって萌エロ全開のアニメを結構出していましたね…。今では信じられない事ですが…。まあ最近の脱法スレスレの超低俗で内容スカスカなエロ系よりはこの時代のお色気系アニメの方がまだ出来はマシですが…。マシと言ってもそんなに良いとは言えないですが…。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

55.4 9 童夢アニメランキング9位
花右京メイド隊 La Verite(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (54)
369人が棚に入れました
第1作目の続編ではなく、原作に基づき改めて作り直されている別作品。(副題の“La Verite”とはフランス語で“真実”の意味)
母の死をきっかけにして、日本の政治・経済を裏から二分する程の力を持つ花右京家の新当主として迎えられることとなった中学3年生の花右京太郎は面識のない祖父・花右京北斎の屋敷を訪ねる。
東京の山奥を歩き続け、辿り着いた先は、広大な庭園を併せ持つ宮殿のような大邸宅だった。
だが、そこに待っていたのは24時間体制で当主の身の回りの世話と安全を担うプロフェッショナルなメイド集団「花右京メイド隊」だった…!?

声優・キャラクター
田中理恵、甲斐田ゆき、金田朋子、有島モユ、平松晶子、高橋理恵子、渡辺明乃、吉住梢、門脇舞以、吉川由弥

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

うらやましい。この作品を見ていてこの気持ちしかわかなかった。

ストーリー

中学3年生の主人公の花右京太郎は母の死をきっかけにして、祖父の花右京北斎から家督を譲られ、大財閥の主になり超大豪邸の主になりました。そんな大豪邸にいたのは豪邸で働くメイド集団通常花右京メイド隊でした。

私の感想。

画質もよくなていて、話の長さも普通の長さになっていて見ごたえのある作品に進化していました。そして、色々変化していました。

特に良い変化は主人公の太郎の女性アレルギーの体質がなくなっていてどんな女の子とでも触れるようになっている所です。これで正真正銘ハーレムの王ですね。そして、主人公の目が変わっていました。常に棒の目だった太郎が今作はきちんと目が開いていました。はじめは少々違和感がありましたが、なれてくると前作のほうがおかしいのでしょう。

そして変わったのは主人公だけではありません。ヒロインたちの目とか体の形や正確など色々変化していました。やはりこちらもはじめは躊躇しますが、なれると平気です。ここまで変わってしまうと新しい作品として楽しんだほうが良いかと思われます。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品はかなり男性にお勧めの作品です。男性にとってはかなり憧れるシチュエーションがたくさんあると思います。是非見て下さい。

オープニング

「Voice of heart」
マリエルが歌う美しいオープニングです。キャラクターの多い作品ですが、かなりよくできたオープニングでした。曲も綺麗な曲ですが、前作のあのイメージが強すぎるらしく、少々この作品には美しすぎるオープニングになっていました。

エンディング

「お世話します!」
れもん・まろん・めろん たちが歌うかわいらしいエンディングです。このエンディングはこの作品として少々キャラクターのイメージが少々変わってしまいましたが、よかったです。ですが、私的にはもっと行動を出してほしかったです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

1期と比べて少しパワーアップした模様

1期は12分アニメでしたが、こちらは30分
1期の内容で30分やられると困ったさんですが、
物語性(少しシリアス)が出てきたので大丈夫でした
けっこう楽しめました


1期の続きではなく、また最初からです
なんか不思議な感覚
リメイク版とでも言えましょうか
ただ、1期のエピソードとはあまり被ってないので、
別モノとして観れると思います
キャラはほぼ同じですが、設定が少しづつ変わっており最初は違和感ありました


シンシアとグレースの過去、マリエルの正体などなど…
1期では明かされなかった謎が解明します
両方とも意外にいい話
普通に満足です
グレース可愛いよォォ


OP「Voice of heart」 歌ーマリエル(田中理恵)
ED「お世話します!」 歌ーお側御用隊

マリエル歌お上手
あとお側御用隊はメンバー入れ替えが行われた模様です


1期と比べ物語性がプラスされ、若干ギャグ要素が減りました
それでもハイテンションドタバタコメディであることには変わりないので、
1期が気に入ったのならば、
観るべきセカンドシーズンだと思います

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

心底に来るアニメ切望 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

無印同様これもたまたまCSの無料放送で観ましたが…。画が多少改善した所以外はストーリーの味付けが表面上の変化があっても基本無印と変化無し…。(音楽の方は、正直、無印の方が印象に残った感じでしたので本編は多少数値を下げました…。)

実は無印より先にスピンオフの本作を観ていたので、無印との違いがハッキリと明確だったのが、正直、一番の印象に残っているお色気満載萌アニメでしたね…。(それはそうだよ。スタッフ陣は大幅に入れ替えしているし、何しろ出したレーベル(メーカー)自体が違うから。無印からそんなに時期が経ってないのに、この大幅な変更って…。無印を出したメーカーと原作サイドや製作陣に何かあっただろうね…。)
内容の方は言うと、スピンオフの方は無印と比べて多少のシリアスやセンチメンタルな描写が目立ったが、それでも基本はこれも典型的な薄味展開の萌エロアニメでした…。
そしてスピンオフの方も無印同様、女性キャラ達の乳、結構出しています…。無印程では無い様ですが…。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

57.9 10 童夢アニメランキング10位
夜明け前より瑠璃色な Crescent Love(TVアニメ動画)

2006年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (187)
1275人が棚に入れました
月と地球を結ぶ唯一の窓口がある「満弦ヶ崎中央連絡港市(みつるがさきちゅうおうれんらくこうし)」に住む達哉の元に、スフィア王国(月王国)のお姫様フィーナ・ファム・アーシュライトがホームステイにやってくることに。(公式HPより引用)

声優・キャラクター
生天目仁美、千葉進歩、野々瀬ミオ、後藤麻衣、氷青、黒河奈美、浅川悠、伊藤静、岸尾だいすけ、根岸朗

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

「キャベツ」アニメの元ネタ。

2006年10月から12月まで放送された。全12話。
2005年9月22日に発売された18禁ギャルゲのアニメ化作品。
独自のストーリーでキャラの諸設定なども変更されている。


あらすじ。

略現代と同じ時代背景の異世界モノ。
遥か昔、地球から月に移民した人々が築いたスフィア王国
と地球は幾度も戦争を起こし・・オイディプス戦争以降は
冷え切った状態が続いていた。

地球における唯一の窓口である「満弦ヶ崎中央連絡港市」に
月王国の大使館、月人居住区画、王立月博物館などが設置
されているものの、一般市民の月との往還はほとんどなく
なっていた。そんな満弦ヶ崎中央連絡港市に住む朝霧家に、
月王国の王女がホームステイする事になった……。


感想。

1話で最終回の超簡潔なギャルゲ式オール込な物語。
等身崩れギャグ展開あり。ハーレム風ラブコメ展開あり。

御姫様・妹・従姉・幼馴染・ドジっ娘メイド・眼鏡秘書・
謎の幼女・下級生と順次追加される美少女達は終始キャラ
デザが崩壊して流石「キャベツ」と感心する・・

2話以降も基本フィーナの背景を軸に掘り下げていく感じ。
1話で伏線も引いていて純愛系のストレートな展開。
OP/ED他音効関係も落ち着いたロイヤルラブロマンス風?
色々パロったりギャグタッチにして頑張ってるけど・・

料理バトル焦げフラグ・人工呼吸フラグ・ナンンセンス
バトル・水着漂流フラグ・・どれもギャルゲテンプレで
常にフィーナ中心のにやにや顛末にロリの伏線のみ。

作画がもう少しマシなら普通のギャルゲアニメで緩め?
ただ等身崩しのギャグ調描写は全体の雰囲気に合わない。
兎に角魅力を打出すシーンでも顔が崩れて"誰?"という
部分は流石に厳しい・・まぁ・・だからこそ「キャベツ」

「キャベツ」が無ければ視る人も半分以下だったかも??
酷いと聞けばどれほど酷いのか好奇心で・・というのも
有るでしょうし・・。フィーナくらい丁寧に書けよ・・
とは思いましたけど。内容は陳腐だけどそれなりの出来。

部分的な作画崩壊なら長寿や名作にも多数ある・・


朝霧 達哉:千葉進歩/花井なお※少年時代)
満弦ヶ崎大学附属カテリナ学院3年生。趣味は日曜大工。
父は5年前から行方不明、母は3年前に病気で死亡している。
従姉の"さやか"と義妹の"麻衣"と3人で暮らしていた。

フィーナ・ファム・アーシュライト :生天目仁美
「スフィア王国」の王女。カテリナ学院3年生として留学。
たっての希望により護衛無しで地球にホームステイする。
責任感が強く実直な性格。意外に負けず嫌い努力家。

ミア・クレメンティス:野々瀬ミオ
フィーナの侍従で今回の留学では唯一人の付き添い。
フィーナの事をとても尊敬している。乳姉妹にあたる。
朝霧家の屋根裏倉庫を改造した部屋で寝泊。家事を分担。

朝霧 麻衣:後藤麻衣
達哉の妹。満弦ヶ崎大学附属カテリナ学院2年生。
吹奏楽部に所属し、フルートのパートリーダーを務める。

穂積 さやか:黒河奈美
達哉より5歳年上の従姉。地球連邦大統領の主席秘書官。
8年前に達哉の両親の計らいで里子として引き取られる。

鷹見沢 菜月:氷青
達哉の幼馴染。努力家でいつも明るく面倒見がよい性格。
父親経営の店でウェイトレスのアルバイトをしている。

リースリット・ノエル:伊藤静
月人居住区礼拝堂や街中で見かける少女。愛称はリース。
ぶっきらぼうで無口だが、発言の内容は的確。

フィアッカ・マルグリット:伊藤静
「ロスト・テクノロジー」の使い手。教団の関係者。
今の時代まで何度も人格投射をし生きてきた伝説的人物。

遠山 翠:高野直子
達哉のクラスメイトで菜月の親友。吹奏楽部に所属。
明るく快活だが、慌てん坊で恋愛話に過剰な反応をする。

カレン・クラヴィウス:浅川悠
月人居住区スフィア王国大使館駐在武官兼秘書官。
格闘技全般に通じており、剣術の腕は達人クラス。
フィーナの地球滞在における月側の実質的責任者。

鷹見沢 仁:岸尾大輔
菜月の兄で、トラットリア左門で修行中の青年。
さやかとはカテリナ学院時代の同級生。軽い性格。

鷹見沢 左門:根岸朗
イタリア料理店トラットリア左門主人。菜月と仁の父親。
朝霧家と家族ぐるみの付き合いで朝霧家の後見人である。

鷹見沢 春日:寺田はるひ
鷹見沢左門の妻で現在ミラノで料理修行をしている

イタリアンズ:達哉が飼っている3匹のメス犬達。
ペペロンチーノ、アラビアータ、カルボナーラ。

朝霧 千春:宮林康
達哉の父親。月の歴史学者。5年前に行方不明。

ライオネス・テオ・アーシュライト:木村雅史
フィーナの父にして現スフィア国王。

セフィリア・ファム・アーシュライト:生天目仁美
フィーナの母でスフィア国前女王

黒服の男:王家外務局ボディガード。

高野武:辻親八
フィーナ達の同行取材をすることになるカメラマン。
有名な映像作家であるが神出鬼没。

助手:近藤隆幸
高野武の助手。若い頃はパンク風なコスチュームだった。

ブリジット・アンバー:よのひかり
地球連邦政府大統領でさやかの上司。
かつては外務大臣でセフィリアと渡り合っていた。

ユルゲン・フォン・クリューゲル:近藤隆
フィーナの許婚。親衛隊長。貴族出身の反地球主義者。
プライドが高く、平民出身の王ライオネスを見下してる。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

セメント さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

キャベツ

キャベツの名で親しまれる(?)作画崩壊アニメです
今なお、キャベツのためにこのアニメを見る人がいるとか、いないとか


なんてことない一般庶民と温室育ちのお姫様の恋愛に、地球人と月人の共存というテーマを担がせてます
故無駄にスケールがでかいのですが、ストーリーは地に足着き、つまらなくはないと思います
主人公が女の子を手当たり次第に食い散らかすヘタレイメケンエロゲキャラとは違い、自分の意志がしっかりしていて、且フィーナのことだけを一途に想ってる点は割と良いかと
まぁでも、そこだけですかね、あとの原作改悪には目を背けたくなるほどの酷さでした
狂言回しにしたかったんだろうけど、単なるウザキャラにしかなってなかったカメコ爺を筆頭に、鼻をつまむ設定、どどんまい、ユンゲル(笑)、最終回の宇宙人など

かんたん作画ってレベルじゃねーぞ
1話はそんなでもなかったのに、2話で早くも手抜き作画が目立ち、3話にして衝撃走る
目の前に現れるは緑の球体、”綺麗な円描いてるだろ、キャベツなんだぜ、これ”
ヤシガニ再来級の作画崩壊具合にネット界隈で話題騒然、”どうしてこうなった”
原作は7万本の売り上げを記録している超人気作につき、ファンの期待も決して小さくなかった中でのあのキャベツには、確かに体制側の非を追求したくもなります
挙句、太田監督の「亜乱炭椎」なる責任逃れさえしてますからね
”計画的な崩し”と”偶発的な崩れ”は大きく違う
理由は何にせよ、これは明らかにネタとして見られる領域をも超え、遙か遠く大気圏外へ突入しています
というかもはや一周して、作画崩壊アニメの反面教師として役立ってる感があります、一部の制作会社を除いて、最近は顕著な”偶発的な崩れ”をあまり見なくなりましたし
原作は人柱になってしまってますが、結果的にアニメ業界を良い方向に導いたと考えると、ほら、このアニメとも和気藹藹とやっていけそうな気がして来ませんか

声優は、フィーナ役に生天目仁美さん、そうかそうか
母のセフィリア役も同じ声優で、容姿が似ているとしても、そこは変えて欲しかったような気がします

OP「前奏曲(プレリュード)-We are not alone-/大藤史」
We are not alone♪のところは素晴らしいですね
初聞は印象弱かったんですけど、聞いてるうちに好きになりました


俺妹やハヤテでこれのパロネタが出て来ましたね
不名誉高いですが、一介のエロゲ原作アニメが伝説と呼べるほど話題になったことって結構すごいと思います
話の種になるとは思いますので、1度は見ときたいかも・・・?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
ネタバレ

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この恋と夢には、それだけの価値がある。

主人公の妹「麻衣」と、キャベツ(笑)見たさで観てみましたが…
個人的にこれは真面目に当たり作品でした。


原作(ギャルゲー)は未プレイですが、
知らない人でも充分楽しめる内容だと思います。


月の政府と、地球の政府の争いをおさめる事、
月の国王フィーナと、地球の平民 朝霧達哉(主人公)の恋愛、
大まかにこの2点がこの作品の物語だと思います。
設定には無理がありますが、原作がギャルゲーなので目をつぶります。
1クール作品としては秀逸な物語でした!

キャラも喜怒哀楽の感情がバランスよく入っており、
感情移入することもできて、
笑ったり、考えたり、悲しんだり、そして最終回は感動しました。

ヒロインをフィーナ1人に絞って、周りは全員サポート役に回ることによって
詰め込みにならずに済んだのが功を奏していると思います。

原作でフィーナ以外のファンだった方はどう思われているかが謎ですが、
他のキャラもBAD ENDになったわけではありませんし、
アニメとしてはこれで良かったと私は考えます。


8話での台詞がとても印象的で思わず聞き入ってしまいました。

{netabare}フィーナ:どれだけ見苦しくても、私たちは諦めないわ

  達哉:この恋と夢には、それだけの価値があるから。

フィーナ:私たちの幸せを見守ってくれる人々に、
     それ以上の幸せを返すためにも。

  達哉:まっすぐ、一緒に歩いていきます。{/netabare}


みんなからの評価はずいぶん低めのようですが、
個人的には「もっと評価されるべき」と感じました。


作画も噂に聞いていたほど悪くなく、むしろ
5~6年前の作品とは思えないくらい上出来に見えました。

音楽は雰囲気が出ていますが、優雅さを重視するあまり
OP曲、ED曲ともにインパクトには欠けていました。


ギャグは同じネタの繰り返しも多々ありましたが、
バリエーションが豊富で見ていて楽しく、物語も続きが気になり、
個人的に見始めたら止まらなくなる作品でした。


【追記】
ヒドい作画のキャベツは元のアニメだけで、
DVDではある程度修正されているようです。
私が観たのはDVD版のほうでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

60.4 11 童夢アニメランキング11位
DearS-ディアーズ(TVアニメ動画)

2004年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (99)
639人が棚に入れました
地球に不時着したUFOから宇宙人が現れた!?
人々は故郷に帰ることが出来なくなった彼女らを「ディアーズ」と呼称して、市民権を与えて温かく迎え入れたのだった。
そんなある日、平凡な高校2年生・幾原武哉はバイト帰りに偶然出会った全裸の美少女ディアーズ・レンを介抱することに…。
そして、レンは居候として武哉のアパートに住むことになる。 が、本来ディアーズは奴隷として他人に尽くすために作られた種族で、さらにレンには大きな問題が…。

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

最初に見た深夜アニメだったな・・・印象深い・・・

あらすじ

宇宙からUFOが不時着した日本。
故郷に帰ることができなくなった宇宙人たちを
「ディアーズ」と呼んで市民権を与え
彼らをホームステイで迎えいれるようになる。

しかし本来ディアーズは他者に依存することで
種族の保存を図ってきた者たちであった…。
それから1年後、1人暮らしを満喫していた
高校生の幾原武哉はある日、ディアーズの少女と出会う。
地球の言語を話せず行き倒れていた少女を放っておけず
彼は少女を自室に連れて帰りレンと名付けて
しばらく面倒を見ることになる。

すると彼女は武哉を「ご主人様」と呼び、
そのまま彼の家に居候してしまう。
その上、手違いで彼と共に小春高校に通うこととなり、
それいらい彼の生活は一変する。
レンをライバル視するディアーズの正規留学生
ミゥも現れ、常に騒動の日々を送る羽目になる。

さらにレンには隠された秘密があって・・・
主人公の武哉とその周りのDearS達との
ちょっとエッチで騒がしい日々が始まっていく!



感想

最初に見た深夜アニメということもあり
印象深くて好きな作品なんだが
正直結構思い出補正されてるとは思うな~w

まず最初に何と言っても
キャラデザインが可愛く
超好みでしたね~♪
ときどきSD化するキャラも可愛くて好きですね!

エロい場面なんかも
結構あってそうゆう方向で
楽しみたい人も楽しめる作品ですね!

ただエロが嫌いとか要らないとか
思う人はいるかもしれないから
そこは好みが分かれるね


それに声優陣が
今見ると何と言ってもすごい豪華!
演技もキャラにそれぞれ合っていて良かったです!
特にレンのしゃべり方とか可愛くて好きだったな~

ギャグやセリフ回しひとつとっても、
光るものがあるし部分部分みればなかなか好きな部類である。

ありきたりな美少女コメディではありますが、
主人公とヒロインがラブラブな関係では無く
ヒロインから主人公への一方通行って所は気に入ってます

あとはOPやEDなんかも
何気にかなり好きで
当時から何回も再生してたな~♪
今でも聞いてますw


でもストーリーは
設定が特殊なこと以外は
結構平凡だったと思うな

昔はそれで十分楽しめていたが
今見ると少し物足りないな~

あと原作とは
構成なんかが違うらしく
原作のファンはがっかりした人が
多いらしいですね

作画崩壊とかも言われてましたが
自分は気にならなかったな~
ラストが少し消化不良気味で終わったので
矛盾というか謎が解明されなかったのは残念だったな

多分2期を想定していたんだと思うが
結局来なかったな…
2期楽しみに待ってたんですが…


まぁやっぱり
好き嫌いが分かれるというか・・・
苦手な人が多いのかな?

周りの評価と知名度は低いですが
個人的にはかなり好きな作品でしたね

ちょっとでも興味持った人は
見てほしい作品ですね!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30

チョコ太郎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

不純異星(異性)交友なSFラブコメ^^

地球にやってきた宇宙人はディアーズと呼ばれて迎え入れてもらうのだが、実はディアーズは奴隷として他人に奉仕する種族。高校生の主人公は、ディアーズの一人 レンと同居することになり・・・。

基本はドタバタラブコメですが、露骨なエロ表現や主人と奴隷という設定が嫌いな方には非常に苦痛な作品かと思います^^;

原作が好きで観ていましたが、本作品では途中までのストーリーで終わっている為、物語としてきちんと完結していないところが非常に残念です^^;(原作の終わり方もどうかと思いますが^^;)

PEACH-PITさんの描くキャラは、ほんとにかわいいキャラが多くて大好きです^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

PEACH-PIT版

PEACH-PIT版ちょびっツかな?
美少女宇宙人にはしてるが。

見覚えのある商店街だと思ってみていたが、栃錦像だと?小岩じゃん!!それだけでなんか嬉しい(^^)

全体的に鈴木行監督のHAPPY☆LESSONのような感じであったが、懐かしいご町内でのドタバタ風でもあり良かったと思う。
露出狂の担任の先生であるが、ラストくらいは控えて欲しかったな…という演出面の不満もある。
愛ちゃん、まいまいは好きなCVだけど、ヒロインのレンがモモーイならもっと萌えたかな(笑)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

87.6 12 童夢アニメランキング12位
みなみけ(TVアニメ動画)

2007年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (3788)
19399人が棚に入れました
大ヒット作品『今日の5の2』発売から365日。桜庭コハル原作単行本のアニメ化。
小学生・中学生・高校生の一癖ある南家の3姉妹、千秋(ちあき)、夏奈(かな)、春香(はるか)や周囲のキャラクターがおりなすのほほんでお馬鹿でちょっとエッチな平凡な日常をたんたんと描いていく。

声優・キャラクター
佐藤利奈、井上麻里奈、茅原実里、水樹奈々、森永理科、柿原徹也、小野大輔

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ワタクシの勝手脳内分類では、日常系よりも、らんま系という分類で。

この手の、「女の子たちが戯れる日常系アニメ」というジャンルには個人的には、警戒感があるのだけれども、なんだかんだで面白く見られてしまった。あれ、なんで、っていうほどスルっとみられた。
ほんと、すごいスルっと観られたので「自分は、日常系アニメ好きだったんだっけ?あれ?あれ?あれ??」みたいな、狐につつまれたような気分が半分ではしたわけです。なんだろう、意外と男の娘ネタが好きだってこのなのだろうか……とか、思いかけたりしたのですが、いや、違う、そこじゃない……待てや!じぶん!!!…と。

 なにより、脇を固めるバカと変態の描写にえらい安心感があって、そこらへんがすごい観ていてラクなのですよ。たとえば、まこちゃんなんかの、バカかわいい感じもとても上手く感じるし、保坂先輩などは高橋留美子作品的なノリ(『らんま1/2』とか)を継承している感じが強く出ていてほんわかした気分で楽しめるなぁ、というのがあるのです。
 「女の子が戯れる日常系」とはいっても、そこまでエッジではなく、比較的幅広い層に楽しめるような作りになっているような作りだな、と思ったわけです。
 なんか、ものすごく『らんま1/2』あたりを見ているときの感覚に近いものがあったんですよ。ええ。


■ボケ主体作品の様々なありよう 2013/02/13

 で、その他の日常系との違いってなんだろう、と。
 も少し明確な言語化をできないものかしらん、と、まあほわわんと、たまに思ったりしていたわけですが、

てけさんのレビュー
http://www.anikore.jp/review/414129/
で、
「要するに、ボケに対する突っ込みがなくて、ボケ主体で延々と弾数を増やしていくというスタイルですよね」(大意)…とまとめられていらっしゃって、それはなるほど、なるほど、なるほどね、そうかもな、というあたりから、ちょっと、ワタクシ何か、整理できる気がしてきたわけです。

 マイ脳内整理をダラダラとお話しますと、
 次のような感じです。

 (すっげータラタラ書くのでよろしくって感じですが)
  
 そもそもツッコミってなんで必要なのか。
 つまりツッコミを入れる、というスタイルがやりやすいのは、ボケ単体ではちょっときわどいところをついてきていたりするものや、わかりにくいものを、「わかりやすくする」という効果をもっているから、なわけです。要するにネタの打率を上げる効果。
 ボケ主体でいくと、ふつうに考えると打率はさがるわけだ。おもろくない。では、下がった打率のままどう作品の強度を成立させるか、というと、その方法は、てけさんがおっしゃられるように、
 ボケの打ち手そのものの絶対量を増やすというやり方は確かに有効な方法の一つだろうというのはあるわけです。

 でも、他にもなんか方法がありそうな気がするな、と。
 うーん、何があるかな、というと、たぶん、もう一つはアレじゃないですかね。
 視聴者によるセルフサービスのツッコミ。テレビみながら、「ちょwwおまwwwww」と視聴者側が思わず言ってしまうような状態をどれだけ、計算できるか。同じネタを、連続で、2発、3発入れてくるような手法は、多分、一番典型的なやり方で、ボケの連続ではあるのだけれども、わかりやすい演出という点では、「ボケとツッコミ」の変種かな、という気もします。

 あと保坂先輩とかみたいな変態キャラみたいな、「ボケのわかりやすさ」を徹底して、ついてくるあたりも、要するにボケオンリーでいくときの方法論だなぁ、と。

 たぶん、ボケ主体の日常系アニメのなかでも、『みなみけ』はそこらへんが、かなりオーソドックスな――高橋留美子あたりと、実はある程度にたような間口の広さのある――表現で落ち着いていると思うのです。
 だけれども、日常系アニメのボケ主体の作り方で、エキセントリックすぎてついいけないな、と思うものもあるわけです。視聴者によるセルフサービス・ツッコミを、「このタイプの視聴者ならばわかってくれるはず」という、解釈共同体の文脈に、丸投げしてるタイプの作品の作り方。
 このタイプは、理解できれば全く問題なく楽しめるのだけれども、理解できないと本当に悲惨だな、という印象をもっていて、『ゆるゆり』とか、『これはゾンビですか?』とかは、けっこうそういう形での「ボケ主体」なんだろうな、という気がします。いや、ゆるゆりは、ほんっとーにわかんないんだけどね…自分は。
 


 さて、なんかダラダラっと書いてしまったので、
 まとめると、ボケ主体、にはいくつかのやり方がありますよね、と

1.短い尺のなかになるべく沢山ボケを詰め込む【ボケ大量投下】

2.なるべくボケの中身をわかりやすい内容に仕上げる【ボケ明確化』
 例:わかりやすい変態キャラ。同じネタの連続3度押し、ヒートアップ → 『みなみけ』

3.特殊なボケがわかる視聴者層にセルフサービスのツッコミを期待する【ノリ共有前提ボケ】
 例:これはゾンビですか? ※ある種のニコ厨センスとかB級センスがなければ意味不明必至
 
 
 まあ、「日常系」という語彙が、「ボケ主体。誰も突っ込み入れないほんわり系」という意味に変換可能だとしても、
 やはり、【ボケ明確化】路線である『みなみけ』と、【ノリ共有前提ボケ】である『らきすた』『ゆるゆり』は、やはり全然違うものなんじゃないか、と思いますよ。と。
 そう、そういうことなんですわ。わたしが言いたかったのは。
 もしかすると、もうちょっと細分化していろいろ言えるのかもしれないけど、とりあえずこんなところで。

 で、まあ、なので、『みなみけ』は、わたしにとっては、「日常系」であっても「日常系」ではない。むしろ、らんま1/2とかと、ほぼ同ジャンルのアニメっという位置づけということになっております。

■追記1:
Wikipediaを読んだところ、原作よりもパンチラ表現などがおさえられている、とのことで「みなみけ」というタイトルにたいして抱いていたお色気系のやや下品な印象をアニメで感じなかったのは、そういう理由もあったのか、などとおもった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

ぱるうらら さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ほのぼの系最高クラスのアニメ

「この物語は南家3姉妹の平凡な日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください。 あとテレビから3メートルは離れて見やがってください。」と千秋が言うお決まりのセリフから始まる、私的には『ほのぼの系最高クラスのアニメ』と言って良いと思っているアニメです♪


このみなみけの作画は時々独特な濃い絵が出てきます。最初はこれが気になる人がいたかもしれませんが、見慣れていけばそれもまた良いなと感じてきます。感じるはずです!!
1期の作画は問題無です♪

このアニメ設定?の良い点と言えば、
1、どのキャラも非常に個性的でそれぞれの特徴などが覚えやすい点。
2、ギャグのテンポが一定である点。言い換えれば、飛びぬけて面白い!!という話がそれほどない代わりに、どの回も面白く、つまらない話がないということ。
3、南家三姉妹の存在(彼女らの言動など)
4、サブキャラのキャラも濃く、主人公たち(南家三姉妹)たちにうまく介入され、彼女らの面白さを引き立てている点。 また、サブキャラ自体もとても個性的であるため面白い。
5、ギャグのネタが誰でも理解できる、誰でも笑えるようなないようになっていること。
6、アットホームな感じ。
7、〔3とちょっとかぶっているが〕千秋の存在ww

もっと良い点があるかもしれないがとりあえず自分に言えることはこれ等の点です。



↑の補足ですが、3番の南家三姉妹の存在について。(ネタばれを含む!!)

長女の春香(ハルカ)は南家においてお母さん的ポジションであり、ほぼ完璧な人である...が、周りに誰もいないときはとことん怠ける人でもありますw (゚‐゚*) ホケーッ・・・
ある話では、春香は、「(南家の)3人とも自分のような人(性質)であったら、ダメになる。」と自覚しているほどの怠け者。 時には、とある勘違いにより初代ばんちょーという肩書きを手にし、数々の武勇伝が(2代目番長により)語られたり、夕食時に千秋と夏奈が暴れた時は2人を異常に厳しく叱り、またその時人格が変わってしまうような凄いのか凄くないのかよく分からない人ですw
ヤメナサイ(# ̄  ̄)σ))>_<)/イテテ…


次女の夏奈(カナ)は常に明るく元気な暴走少女。
常に自分がおもしろい状況を作ることを考えているらしいw
千秋に口喧嘩で言い負かされたり、言いように言いくるめられたり、洗脳されたりと、夏奈はあまり頭を使うことが得意ではないため千秋に頭脳戦ではあまり勝っていません。(時には千秋を騙す事があるが大体最終的には失敗。)( ̄ー ̄; ヒヤリ
そんな夏奈を千秋は「バカ野郎日本代表」と言う肩書きを与えたり、いつも罵っていたりします。


三女の千秋は、自称「天下無敵のおりこうさん」
ありとあらゆるアニメのキャラの中でも最高クラスの毒舌を吐き、その対象が夏奈と真、吉野がほとんど。
そのときに言う毒舌はとても小学生が言うようなものではなく、その毒舌(罵倒)の内容が面白いです! そして夏奈と春香との態度が全然違い、春香に対して振舞う時の千秋が異常に可愛いですww(///∇//)


この三人のそれぞれの性格がうまく合わさることによってとても面白いギャグが成り立つのです。いつも千秋と夏奈が喧嘩し、それを春香が止めるというアットホームな関係の中でも、3人の性格や言動のおかげでとても面白くなっているのだと思います。


私にとっては千秋の存在が大きいのです!
「見たくないものを見ないため」に目を半開きにしている顔も、段々見ていると可愛いと思ってきます。(^ー^* )フフ♪
怒っているときの顔の時は、大体毒舌を吐くようになりますけどそれもまた良いですwヾ(*`Д´*)ノ"バカヤロウ!!

笑っているときの顔は言うまでもありませんw
とにかく可愛いのですw
特に、10話の時の千秋が...(゚∀゚ )ウヘヘ
この時の千秋を見てからずっと千秋が欲しくてたまりませんのよーww (∠T▽T)ノ please give me!!
まぁこれが、私が千秋Loveになった原因(私の思考を大きく変えた原因)であります♪

これ以来何かイケナイ方向に進んでいる気がしていますw
でも、一度突き進んでは止められない・・・。(汗)


みなみけのOP曲『経験値上昇中』は、かなり中毒性のある曲であると思います。 私の場合、みなみけを思い出すとこの曲が頭の中でリフレインし始めますww
中毒性がどうこうは別としても、この『経験値上昇中』はとてもリズム感が合って元気あふれた曲で良曲だと思います♪


このアニメはほのぼの系が好きな人なら確実に面白いと感じることが出来るはずです。 いや、ギャグ要素も所々含まれていることもあって、それ以外の大多数の人でも面白いと感じれるなずです。
ここまでレビューを読んでくれて、まだみなみけを見ていない人は、1期の次に3期を見ることをお勧めします。2期はその後各自で判断してみてください。
そして、みなみけを見て千秋を好きになってくださいなw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

普通どころかハイセンスなネタアニメ

日常系の良さを理解しようと手を出したのだが、資料としては不向き、
というのは思わぬ掘り出し物だった。原作は知らないがアニメはハイセンス、
少なくとも作品のスタッフはハイセンス、漫画を読まないとな。
原作が良くない事にはこんな作品にはならんだろうし。

キャラや台詞が作りこまれている感じはけいおんよりもずっとある。
表面的なネタのランクもあちらよりは少し高め・・ではあるが、それ等のネタ
は笑わせる事を目的としたネタではない。

一般人には分かりやすく、ちびまる子ちゃんクラスのほのぼの。
やや目の肥えた人間にはスベってる感と、スベりの痛さ、突っ込みの痛さ自体を
ネタにしている感じ。で、ハイセンスな部分は中々表には出て来ない。


ネタがA B C D E F G H I J K L と流れていくとしたら、この作品は

Aが3 Bが2 Cが5 Dが2 Eが17 Fが1 Gが4 Hが25 Iが6 Jが4 Kが1 Lが2

そして、かなり笑いに肥えてないとEの17やHの25がネタとすら把握できない。


普通に生きている人、あまり笑いに興味が無い人が把握出来るのは~6程度
主にTVのお笑い芸人好きがネタとして把握出来るのは~10位まで
頭が固すぎると~3くらいかな。オヤジギャグレベルの人、たまにいるけど。

6までしか把握できない人は1や2でも結構笑えるが、10まで把握出来る人だと
4くらいからしか笑えなくなる。(けいおんのネタは1とか2が多い)
だからお笑いが好きでもこの作品をつまらないと感じるのは十分考えられる、
けいおんよりはマシとはいえ、4以下が多いから仕方が無い事。


ネット、漫画、一部のアニメの笑いは万人に理解させる必要が無いので、
お笑い番組よりランクが高いものが結構多い。一度それに慣れるともう普通の
テレビ番組では軽い笑いしかできなくなって来る。

(このランクが高ければ良いというものではなく、高過ぎて理解できる人が
 ごく少数で漫画が打ち切りになる、そして打ち切られない為に作者がネタの
 ランクを落とすという悲しい事もある。詳しくは別作品のレビュー
 ・・少し笑いについて語ると、銀玉が汚いのは、低ランクのネタなのに禁じ
 手の反則技で腹筋を持って行くから。あの原作者とスタッフ許せんw)


で、バカテス二期のレビューに書いたのだが、あの作品の長所は5~8位のネタを
高速で連射してくる事で、ネタの質ランクが安定、仮にスベってもすぐ次が来る。
だから見ている間は大抵の人が常に面白い感じなのだが、この作品はそれよりも
「一つ上」の段階。気づく人は気づく腹筋ブレイカーな爆弾が搭載されている。

【ツッコミ入ったり大声で叫ぶのはランクの低いネタのみ】、殺傷力ある爆弾は
ボソっと控えめな台詞、シーンの一部に隠すようにひっそりと。そしてその手の
大型地雷は投げっぱなしか、微妙な間を挟む程度、故に中々気が付きにくい

つまり、基本的には【投げっぱなしだったり微妙に間を挟む部分にハイセンスな
ネタ、一部にしか理解できないネタが仕込まれている】と思ってれば良い。


元ネタ知らないと理解できないのもあるだろうから、まず「何をしているか」
「何を言っている」のか、毎回確認して見ると笑える事が増えると思う。
とにかく間の開いた時は「何を言ったか」に注意、たまに爆弾が仕込まれてる。

で、とにかく画面をよく見る事かな、顔の作画変化は分かりやすいけど他。
自分も横で垂れ流してて1/3位しか画面見てなかったから、見逃してるネタが
結構ある気がする。

(・・とはいえ、笑いに肥えてれば注意して無くても気付くし、気をつけないと
 気が付かないような人だと、何が面白いのか理解できなさそうだけど。)


あと一つ一つで見ると大した事無いものがセットで考える[A→B→C→D→E]
と突然ネタのランクが上がったり、[A ここの間 B ]に仕込みがあったり、
[A→D]で考えると爆弾になったり。揺さぶりで質の違うネタを仕込んでいる。

パンチの強弱、パンチとパンチの間、小ネタの挟み具合、これらが不規則な為に
ガードができない、いつどんなパンチが飛んで来るか予想ができない。


世界に呑まれ出すと、低ランクのネタがパンチが弱過ぎて笑えてくる、で、
ネタが入ってない部分、ただの繋ぎのシーンでも笑えてくる、一挙手一投足全て
がシュールなネタに見えて来る。最後はもう疲れて、普通は絶対笑わないような
しょーもないネタでも笑えてくる。違うな、しょーもないからこそ笑えてくる。
こいつらがやる事、喋る事が全部面白いっていうイメージができてしまう。

全然これは普通じゃないわ・・、けいおんで日常のイメージが一回できたけど、
こっちの作品が日常だってのなら評価出来る。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28

59.0 13 童夢アニメランキング13位
コゼットの肖像(OVA)

2004年4月11日
★★★★☆ 3.3 (92)
463人が棚に入れました
倉橋永莉 (くらはし えいり) は日本の骨董店「香蘭堂」でアルバイトをする画学生。ある日、香蘭堂に主人から送られてきた「呪われし器物」古びたベネチアガラスのゴブレットから見えた、美しい異国の金髪碧眼の少女に思いを寄せる。永莉は人ならぬもの、その少女、コゼット・ド-ヴェルニュ (Cosette d'Auvergne) とのひそやかな逢瀬を心地良く思うが、一週間後の夜、悲劇は起こる…。

nk225 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

新房演出の源流は、「コゼットの肖像」に息づいている!

現在、新房昭之さんが総監督をつとめる「終物語」が放映中だ。近作の「ニセコイ」や「幸腹グラフィティ」はコメディだったが、<物語>シリーズのような幻想的な作風こそが、新房監督の真骨頂という気がする。
その新房監督が「魔法少女まどか☆マギカ」の「原点」とまで言う作品が、2004年に発売されたOVA「コゼットの肖像」。全3話のゴシックホラーだ。

■“新房演出”のルーツを探る
「コゼットの肖像」は、本当に「まどか☆マギカ」の原点なのだろうか?
まず、わかりやすい例をあげると、主人公の永莉が働く骨董店。左右に分かれた道の真ん中に建物が建っているシンメトリーの構図は、「まどか☆マギカ」の暁美ほむらの家とそっくり同じだ。
永莉の顔をあおりでとらえ、顔の半面を影色で塗りわけ片目だけを印象づけるカットは、<物語>シリーズの阿良々木暦のアップでも多用されている。また、画面の手前に物を置いて黒くつぶしたり、広角レンズで人物を背景の奥に配置したり……と、「まどか☆マギカ」や<物語>シリーズで縦横に駆使された構図が、あちこちに見つかる。
構図の話から入ったが、シーンの途中で、一色に塗りつぶしたコマを挿入してテンポ感を出す演出も「コゼットの肖像」がルーツと言えそうだ。

では、「コゼットの肖像」は、どんな物語なのか。
主人公の永莉は大学生だが、叔父の経営する骨董店の店番をまかされている。ある日、海外にいる叔父から送られてきたグラスを手にした永莉は、その美しさに魅せられ、グラスを介して、少女の幻影を見るようになる。ふとしたことから、そのコゼットという名の少女の肖像画が、店内の倉庫から見つかる。永莉は画家に殺されたコゼットと対話するようになり、やがて2人は恋に落ちる。
途中、永莉がモンスターに変身したり、霊能力者の女性が戦う派手なシーンもあるものの、ストーリーの説明は難しい。物語の舞台は、東京・阿佐ヶ谷駅前をモデルにしており、背景は写実的だ(写真を加工したカットもある)。だが、何の説明もなく、コゼットの生きていた時代のヨーロッパへシーンが飛ぶ。コゼットのセリフは散漫かつ抽象的で、突発的にストーリーの流れを変えてしまう。

■“演出”は、物語の隷属物なのか?
「まどか☆マギカ」は、虚淵玄という堅実なストーリーテラーによって、全脚本が書かれた。<物語>シリーズも、西尾維新の小説に忠実で、きわめて文学的なストーリー構成だ。つまり、どれほど絵画的な構図を用いようとも、いかに跳躍の激しいカットをつなげようとも、そのいずれの演出も、ガッチリと練り上げられた物語世界へと回収される。
「暁美ほむらの家が、常にシンメトリーの構図で描かれるのは、彼女が時間から切り離された孤独な存在だから」「阿良々木暦とヒロインたちの会話シーンに、黒いコマが挿入されるのは、彼と彼女たちの関係の断絶を表している」など、どんな解釈をも許容する。

ところが、「コゼットの肖像」は、そうではない。似たようなシーンが何度も繰りかえされ、場所や時間もあいまいだ。物語冒頭、永莉と友人たちがファミリーレストランで恋愛話をしている。友人の1人がライターを着火しようとするが、「カチッ」「カチッ」と2度、空振りする。そのたび、サングラスをかけた女性の顔がアップで挿入される。サングラスには、雑談する永莉と友人たちが映っているが、彼女はその後、物語にいっさい登場しない。この演出は、どう説明したらいいのだろう?
サングラスの女性のアップの次に、あじさいの写真が挿入される。永莉は窓の外に気がつく。あじさいを見ていたのは、学校帰りの女子小学生たちだ。小学生たちは、永莉らの会話が聞こえているかのようなリアクションをするが、彼らとは何の関係もない。いったい、小学生たちは、何のために登場したのだろう? あじさいの写真は、何を説明しているというのだろう? われわれは、つい映像に「意味」を求めてしまう。演出は「ストーリー」に貢献するものと、決めつけがちだ。だが、「コゼットの肖像」は起承転結もあいまいな、散文詩のような作品だ。なぜ散文詩が美しいのかといえば、語り口に魅力があるからだ。
「意味」や「ストーリー」から解放された映像は、枝からもがれた果実のように自由で、1つひとつが美しい。約40分×3本という変則的なフォーマットで発表された「コゼットの肖像」は、無地のカンバスに描かれた絵画のような作品だ。“新房演出”の様式が固まる前の、みずみずしい創作の源流をじっくり堪能することができる。

「アニプレックスが放つ本格ゴシック・ロマン」が煽り文句のOVA。全3巻。
本作品の監督を務めた新房昭之自身が、本作を「『魔法少女まどか☆マギカ』の原点である」と語っている。また本作には、音楽の梶浦由記、キャラクターデザインの鈴木博文など、のちの新房作品とも縁が深い重要スタッフが多く参加している。
ヒロインのコゼットの声優は、公開オーディションによって選ばれた新人の井上麻里奈が務め、同時に梶浦由記プロデュースによる主題歌「宝石」で歌手デビューも果した。

エンディングテーマ「宝石」

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

新房昭之という人物

【新房監督】
 元々新房監督を目当てに見たわけではないのだが、見終わってみると、この作品について新房監督の個性抜きに考えることは自分にはできない。
 新房監督も、最近のシリーズにおいてはその個性的な作風を作品自体の魅力と撚りあわせ、エンターテインメントとして成立させる努力が見られる。だが、より初期の魂狩やこの作品では、若い個性がそういった抑制なしに弾けている。新房作品をたくさんは見ていないので、もっと堅実な作りの作品が過去にもあるのかもしれないけれど。
 その溢れるエネルギーの結果、この作品ではイメージが氾濫しすぎて、ストーリーが掴みにくい嫌いがある。演出があまりに個人的な反面、説明は少ない。
 しかし、作品テーマと監督の個性の相性はマッチしているように見え、有り余るエネルギーで作りこまれた耽美でグロテスクな作品の雰囲気は素晴らしいと思った。新房監督にはこういう、もう少し硬派で個人的なストーリーをもっと手がけてほしい。

【物語としての難点】
全体的な雰囲気としては好きだが、元の脚本には少しもの足りなさがあるように思う。その点では監督の過剰演出との間に少しズレがあるのではないか。アニメは普通大人数で作るものなので、個性的であると、全体の整合性を取るのはなかなか難しいと思うけれど。

新房監督はその個性的な芸術感覚とともに、割にキッチュなエンターテイメント的要素(例えば中高生が大抵主人公、流血バトル的展開があったり、安っぽい強キャラが出てきたり、可愛らしい女の子が出てきたり)を好む傾向があるように思う。この作品でも、化け物との対峙シーンや、恋愛シーンで、そういう監督の好み(?)を感じた。(コゼットが非現実的に可愛いのは作品のテーマ的に全然ありだけど。)そういう傾向は基本的に自分の好みからずれる。

また前述通り、演出過多で分かりやすい作品とは言えない(一長一短だが)。

【総評】
 物語全体の雰囲気は好印象だった。個人的な主観の世界(夢とか、幻覚)と客観の対比、幻想的な演出はとても好み。自分は地味な題材を好むので、まどまぎ、物語シリーズとかよりは雰囲気は好き。
 やはり新房作品は個性的なれど何か本質に欠ける印象(わざとだろうが)。自分とは何かが根本的に相容れない。それでも本作品は、その若々しいエネルギーによって、最近の作品よりは、何か"本物"を語っているように感じた。

【P.S.まどマギとの関連】
 まどマギとの関連は知らなかった。まどマギとはターゲットが違うと思うので、新房作品全体のファンか、むしろまどマギが面白くなかった人の方がハマるかもしれない。関連性があるのはまぎれもないけれど、この作品が単純に進化してまどマギになったと考えて見るのはオススメしない。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

ひろたん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ヴェネツィアン・グラスの向こう側に見える少女は何を思う

自分は、作曲家の梶浦由記さんと言えば真っ先に思い浮かぶのがこの作品です。
それだけ他の作品以上に梶浦節が炸裂していると思います。
自分が梶浦さんを初めて知ったのもこの作品です。
おかげで梶浦さん=ダークファンタジーって固定観念がついてしまいました。

この作品は、ゴシックホラーですが怖くはありません。しかし、不気味です。
それは、監督が新房昭之さんなので・・・。
つまりそう言うことなんです。説明不要なぐらい新房節が炸裂しています。


この物語は、主人公がヴェネツィアン・グラスの向こう側に見える少女
コゼットの虜になっていくところから始まります。
主人公は、毎日、コゼットに会うためにグラスを愛でます。
そして、一週間がたったとき、ある事件が起きるのです。
この後、主人公は、コゼットに対する命がけの恋に落ちていきます。

そんなコゼットは主人公に対して何を思うのでしょうか?
話が進むうちにそれも明らかになってきます。
そして、それと同時にコゼットの心も変化していきます。


この作品は、演出が非常に凝っていますので分かり難い部分があります。
しかし、内容やテーマは、とてもシンプルで分かりやすいと思います。
起承転結もはっきりしています。
3話構成で、1話が「起・承」、2話が「承・転」、3話が「転・結」です。
つまり、1、2話が上手く次の話につながる形で終わっています。


ところで、古い洋館やアンティークショップに行ったとき、
デザインや装飾の美しさだけではなく、他に何か感じませんか?
そうです、持ち主の念のようなものです。場合によっては、怨念・・・。
特に念入りに使われた物や人形には、その持ち主を強く感じます。
温かみを感じるものもあれば、どこか陰湿で冷たさを感じるものがあります。
この作品は、そんな見えない何かに主人公が出会ってしまう物語なのです。


また、主人公はグラス越しのコゼットの他に肖像画のコゼットにも出会います。
美術館等で肖像画を観る機会がありますが、ふと思います。
そこに描かれているのは、本当にその本人そのものなのかと。
肖像画は、描かせた人(発注者)や描いた人(画家)の思惑が入ります。
結果的に、本人とは違った人物となってしまうこともあります。
主人公が出会う二人のコゼットは、はたして同じ人物と言えるのでしょうか・・・。


この物語は、アンティークを通じて出会ってしまった二人の時を超えた恋物語です。
クセはありますが面白い作品だと思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
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