爽快で相棒なTVアニメ動画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の爽快で相棒な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月19日の時点で一番の爽快で相棒なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

85.9 1 爽快で相棒なアニメランキング1位
ソードアート・オンライン アリシゼーション(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1018)
5254人が棚に入れました
「ここは……どこだ……?」
気づけばキリトは、なぜか壮大なファンタジーテイストの仮想世界にフルダイブしていた。
ログイン直前の記憶があやふやなまま、手がかりを求めて辺りを彷徨う。

そして、漆黒の巨木《ギガスシダー》のもとにたどり着いた彼は、一人の少年と出会う。
「僕の名前はユージオ。よろしく、キリト君」
少年は、仮想世界の住人――《NPC》にもかかわらず、人間と同じ《感情の豊かさ》を持ち合わせていた。

ユージオと親交を深めながら、この世界からのログアウトを模索するキリト。そんな彼の脳裏に、ある記憶がよみがえる。
それは、幼少期のキリトとユージオが野山を駆け回る想い出――本来、あるはずのない記憶。
更にその想い出には、ユージオともう一人、金色の髪を持つ少女の姿があった。
名前は、アリス。
絶対に忘れてはいけないはずの、大切な名前――。

声優・キャラクター
松岡禎丞、戸松遥、茅野愛衣、島﨑信長、前田佳織里、近藤玲奈、石原夏織、小林沙苗、森川智之、岩瀬周平、木島隆一、潘めぐみ、村田太志

t-tea さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

本当にひどい

リアルタイム放映中は1話を見た時点でショタ2人が意味もわからずイチャイチャしだした時点で気持ち悪すぎて見るのをやめました。
ただ高評価にしてる方もいらっしゃいましたので見てみましたが本当にひどい。
あにこれの評価基準に関して全部触れるとするならば、

物語の評価
主人公がいる世界のストーリーと現実世界のストーリーに関してもっと触れるタイミングを考えて欲しい。いきなりねじ込んで「現実はこんな状況です。では主人公は?」みたいに切り替えるにしてはそれぞれのストーリーが長すぎて集中してみてられません。
作画の評価
これに関しては本当にひどい。主人公が少し引きのシーンになると「これ本当にプロが書いてんの?」ってぐらいクオリティが下がってます。というか下手な素人が同人描いているようなクオリティで見るに耐えない。アップシーンとの格差が酷すぎる。
声優の評価
後半に出てくる女の子の声優が微妙でした。そのせいでなかなかキャラに思い入れがもてない。
音楽の評価
これはいつものSAOといった感じで特に不満はありません。BGMもいつものといった感じでしたし、挿入歌として入っていた「ReoNa - 虹の彼方に」は素敵な曲で気に入っています。
キャラの評価
今作はキャラに緊張感がなさすぎます。戦闘中に棒立ち、傍観、戦闘を無視して会話。SAOは過去作そういった甘えを許さない緊張感があったと思いますが、今作はそれがまるでありません。

全体的に男の子二人がイチャイチャするような、腐女子これでどう?みたいなシーンが多すぎて気持ち悪かったです。
ストーリーが面白ければきっとそこも素敵なシーンにできたのだろうけど本当にくだらない。
キャラの評価にも書きましたがSAO初期の良さがまるでないです。
監督が変わったせいなのかもしれませんね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

アリス イン ワンダーランド

A-1 Pictures制作。
人気の高いアリシゼーション編開幕。

ラースが開発する新型フルダイブシステムは、
VRワールド内部の記憶を現実に持ち出せない。
極めてリアルな仮想世界アンダーワールド。
相変わらずの音響効果で臨場感が凄い。

これは神への挑戦。
量子脳力学は人の心の光の揺らぎを捉え、
真のAI、人工知性を創ることへ向かうのでしょう。
導入部という点では過去シリーズ最高です。

6話視聴追記。
{netabare}壮大な文明シュミレーション、
システムから逸脱する人工知能。{/netabare}
もう少し仕掛けが早ければと願いますが、
丁寧な展開と好意的に考えましょう。

13話視聴追記。
{netabare}図書室の賢者カーディナルが語る、
仮想世界の秩序「禁忌目録」の成り立ち。{/netabare}
カーディナルの存在は世界観に、
大きな影響を与え物語に深みを生む。

前半最終話視聴追記。
技術的特異点を巡る問題でしょうか。
{netabare}心の痛みこそが人であることを教えてくれる。{/netabare}
後半怒涛の展開に興味は尽きず、
欠点はあるも映像も物語も堪能出来ました。

新世代のグローバルヒストリーへ。
これは次章に期待しましょう。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 84

セイバーlove さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

なぜ SAOアリシゼーション(3期)は失敗したのか?(原作履修済み)

皆さん、薄々気づいてらとは思いますが、 SAOは人気アニメシリーズですが今回のSAOは全く話題にならない。それはなぜかなのか?自分は原作を既に読んでいるのですが、正直アニメは全くもって微塵も面白くない。作画も安定してるし、音楽も素晴らしいのに全くワクワクしない。アリシが話が長いのはわかっており、今でもかなり端折りながら話が進んでいるのはわかりますが、テンポも展開の演出も中途半端すぎる気がします。 ペースでが遅く原作に忠実にゆっくり進むのでもなくアニメらしく超スピードでテンポ良く進むわけでもない。まぁ話が長すぎるのが悪いがw SAO自体アインクラッドがアニメで一番面白い話ではあるが、原作は個人手にアリシゼーション好きなだけに非常に残念です。もう正直アニメはいいやと思ってます。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

78.2 2 爽快で相棒なアニメランキング2位
ハイキュー!! セカンドシーズン(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (798)
4849人が棚に入れました
すべては、“進化”する―!!「週刊少年ジャンプ」で絶賛連載中・コミックス累計1,600万部突破の次世代王道スポーツ漫画、『ハイキュー!!』。2014年4月~9月に放送されたTVアニメの好評を受け、2015年10月から、TVアニメ セカンドシーズンが待望の放送スタート!監督には『おおきく振りかぶって』でアクション作画監督を務めた満仲勧を迎え、キャラクターデザインには『デュラララ!!』、『魔法少女まどか☆マギカ』の岸田隆宏。そして制作は常に最高のアニメーションを送り出し続けるProduction I.Gと、ファーストシーズンから引き続き、ヒットメーカーによる最高のチーム体制!
日向・影山を演じるフレッシュな若手を、実力派キャストが力強くサポート!セカンドシーズンでは、新たなライバルを演じるキャストも続々と参戦します!
3度のボレーで攻撃へと“繋ぐ”バレーボールに青春を燃やす少年たちの、チームメイトへの熱い思いと、ライバルとの死力を尽くす真剣勝負。本格バレーボール作品の魅力を、さらに“進化”したアニメーション表現でお届けします!

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、諸星すみれ、神谷浩史、田中一成、中村悠一、梶裕貴、立花慎之介、石井マーク、木村良平、逢坂良太、浪川大輔、吉野裕行、竹内良太

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

熱い物語で泣きたい方は是非御覧ください。2

熱い物語で泣きたい方は是非御覧ください。
決して悲しさの涙ではありません。悔しさの涙と乗り越えた涙を堪能できます。
号泣はしませんでしたがその都度涙が溢れそうになりました。
1期から3期まで通してでも泣けるのですよね~不思議。

ハイキュー!!全体で言えることですが対戦相手にも物語がしっかりあります。
この作品はその点がとても上手だと思いますね。
対戦相手のエピソードでも不思議なくらい涙が溢れてくるんです。

条善寺
和久谷
伊達工業
青葉城西

各高校本当良い物語詰め込まれています。内容は観てのお楽しみ。

特に烏野のスポットライトは山口。
1期からあるトラウマを克服する描き方がよかったです。やっぱり涙が溢れそうになりました。

目から汗が出ること間違いなし!とてもオススメです。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 33
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

託す人、託される人

1期に続き大満足な内容でした
熱いスポ根好きにはたまらないです

キャラ一人一人感情移入しやすい掘り下げ方や
烏野高校以外の敵チームにも思わず声援を送りたくなるくらい個性的なキャラ達に心掴まれました

{netabare} 試合の臨場感やスピード感がアニメから伝わって来ます
烏野vs青葉城西戦が熱かった 3期では強豪・白鳥沢戦が観れると思うとワクワクする・・!
何かに夢中になって戦うことと、仲間がいることの心強さって良いですね。
今回もそうでしたが、敗者となったチームの悔しさが伝わってきて思わず胸がさっと熱くなった
その悔しさも、勝利に対する想いも、次に託していくのだろうと感じました {/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 32

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

毎回、最っ高に楽しませてもらってます♪。(6話まで視聴して)

原作未読。アニメ1期は視聴済です。
※★の評価は暫定的なものです。最後まで見終えてから再度つけなおす予定です

>1話まで視聴して
正直、
「1期で満足したし、あとそんなに描く内容ないんじゃないのかなあ?。観なくてもいいかなあ・・」
・・くらいに思ってたのですが、視聴開始後数分で、その考えは覆りました。

なんか作画がさらにパワーアップしてないですか?。
特に感じたのは、顔芸!?かと思ってしまうくらいの心情表現っ!!。
ちょっとホラーっぽいニュアンスも込み?・・でとてもグッときた^^。
漫画的な線の書きこみ?・・な感じがすごくいい味になってて
とても繊細な表現になってるなあって感動しました。
アニメとしてこういう線の書きこみで製作するのって、とても大変なんじゃないのかなあ?。

とにかく、2期も安心して最後まで楽しませてもらえそうです♪。

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>6話まで視聴して
2話以降もどんどん面白さが加速してますね!。
新マネのコもかわいくて良い^^。
でも、それ以上に日向がめちゃくちゃカッコいいですね。
あれは惚れてしまいますわ。。

とにかく展開がアツくて、でもちゃんと笑わせてくれるしホロっともさせられる。
いやあ、青春ですねえ。
文句なしに毎回、最っ高に楽しませてもらってます♪。

ということで2話以降★の評価うなぎ上りです!!。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 17

87.0 3 爽快で相棒なアニメランキング3位
リコリス・リコイル(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (1019)
2838人が棚に入れました
東京の下町にある和カフェ「リコリコ」 。 カフェが受ける注文は、おいしいコーヒーにあま~いスイーツ……だけじゃない!? ちょっとそこまでのお届け物から心細い夜道の送り迎え、ゾンビ退治から巨大怪獣…!? なんでもお悩み、相談ください! お客さまの「困った」をなんでも解決しちゃいます! 皆さまをお待ちするのは、いつもスマイル看板娘と、クールで真面目なド新人。働きたくないちびっ子に、結婚を焦るアラサー女子? そして店長は、日本かぶれのナイスガァイ!! どんなご注文(オーダー)も、おまかせあれ♪
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

24年8月 再視聴。キャラ配置と組織の思想について

24年8月 再視聴。キャラ配置と組織の思想について

 再視聴してちょっと思うところです。

 リコリスの理屈です。これは実はたきなで象徴しているのだと思います。国家の利益になるなら法が許さなくても、その行為は許されるというのがマキアヴェリズムですね。リコリス側の理屈です。同じことを実はたきながやっていて、人助けのためなら命令無視も辞さないという姿勢です。1話でたきなは結局失敗するのが、リコリスそのものであり、本作の象徴になっていた気がします。

 一方で、国家の安全安心は国民が自ら勝ち取るものである。間島の理屈です。善悪のバランスをとるために、銃を1000丁ばらまいたと。法の下ではリコリスこそ不法な存在であるという理屈です。法秩序から考えれば偽物の秩序の維持をこわそうという考えです。銃をばらまき破壊行為をすれば単なるテロリズムに見えます。しかし、国家が犯罪を犯している場合、そのテロリズムはテロリズムか、革命なのか。
 銃1000丁は彼はバランスと言っていましたが、国民の善悪の悪の量が少ない部分のバランスをとることが真の正義の実現のために必要という理屈でしょう。

 ここで千束が不殺の意味を考えると「人は人を裁けない」という考えにつながる気がします。ただ、不殺という点ではリコリスと対立関係にあっても、不法行為であってもリコリスの活動そのものには肯定的です。つまり、必要悪による現状維持は認めているということになります。それは社会の平和を維持することが、結果的に人命尊重につながるからとも取れます。
 千束が自分の命がはかないからこそ、人を殺せないというヒロイズムかとも思っていましたけど、それだけではない気がしました。

 で、以前まで私はアラン機関という組織が話が別の様に捉えていましたが、アラン機関の善悪を考えず、才能に投資するという考えはどうでしょう?つまり、秩序の維持ではなく優秀な人間こそ生き残るべきという選民思想に繋がります。そしてその才能を使えと言います。要するに弱肉強食、リバタリアニズムの象徴です。
 その代表が千束と間島という構造の意味ですね。結果的に今回の騒動の原因になりました。

 と、こういう構造があるのかなあと思いながら見ると、なかなか千束、たきな、間島のキャラ配置が組織の構造と関係性、思想のアナロジーになっていて面白いなあと思いました。

 2期は難しいですよね。ここまで作りこんだ関係性を再び動かすと、どうしても話のスケールがパーソナルな問題になりがちです。同じレベルの視点でしかも続編で描こうとすれば、無理無茶がどうしても出てくるでしょう。

 この作品、噛めば噛むほど味が出てくるので、見るたびに評価が上がりますね。過去のレビューがゴチャゴチャしているので後でまとめます。




23年11月 追記 スタンドバイミ―オマージュについて

 最近、スタンドバイミーを見返して、ちょっと感じたのが本作のOPの尻蹴りのオマージュです。

 スタンドバイミーは4人組ですが、特に悪ガキだけど悩んで少年と小説家志望の主人公の少年の2人が物語のメインです。

 この2人。ネタバレですが、{netabare}悪ガキだけど悩んでいる少年は、劇中で銃を持っていますが1度も撃たず、主人公の少年に銃を預けてしまいます。そして主人公の少年は銃をたしか2度使います。
 そして、悪ガキの少年は結末ですが、弁護士になっています。そして喧嘩を仲裁していて殺されてしまいます。

 あと、悪ガキたちが溜まっている秘密の隠れ家は、はしごが付いていています。
{/netabare}

 OPのオマージュ…スタイリッシュだからとか単なる遊びで…うーん、あそこまで露骨にやるかなあ、と思います。やっぱり普通のクリエータなら意味を込めると思います。それは正義と銃と結末だと思います。

 この銃とスタンドバイミーの結末を考えるとやっぱり本来の千束の最後は構想が変わったのかな…と思ってしまいますが、どうでしょうか?だから、名作になり損ねた気もします。ストーリーがよれた感じがするのはそのせいかな、と。まあ、2期があるらしいですが、本来は1期のストーリーなはずですので。 追記 終わり



キャラが良すぎて名作になれなかったのかも、と言う気がします。

 本作は萌え百合として、千束とたきなが余りにも秀逸だったのでしょう。おかげでキャラ萌えアニメのような認識になってしまったのは、かえって不幸だったかなあという気がします。やはり根底にあるのは、生命と使命の問題が一つ、そして正義の実行とは何か、だと思います。

 まず、生命と使命の問題は千束を追うべきなんでしょう。今更ネタバレでもないと思いますが、一応隠しておきます。

{netabare}  千束は心臓の病気を抱えて余命いくばくもなかった。吉松は千束の殺しの才能にほれ込んだ。吉松は千束に人工心臓を提供し助かった。吉松は千束に殺しをしてほしい。千束は助かった命に感謝し、他人の時間を奪いたくない。殺しをしない千束に、吉松は殺しをせざるを得ないように仕掛けて行く。

 千束の享楽主義で無駄に明るい性格は、生命に対する達観だと思います。カフェでおいしいものを食べる時に残された時間について言及していました。
 設定的に、幼い頃に手術を受ける前、塔の事件の時に既に殺しをしないのがいただけないと思います。
 助かった命だからこそ他人の時間を奪えないという千束の性格形成とそぐわない気がします。

 そして、心臓停止までのタイムリミットが出た後です。吉松が代替の人工心臓を自らに埋め込み、吉松を殺さなければ命が助からないと脅します。ここですよね。私はテーマ性を重視し、千束の命=殺しの使命という等価交換から言って、千束は吉松を助けて自らの命を諦めるほうが自然だったかなという気がします。そして、たとえ他人が吉松を殺したのだとしても、アラン機関に対する落とし前として、千束は移植を断るのが自然な気がします。

 無駄に明るい性格なので「助かっちゃった」も分からなくはないですが、あまりに千束が達観しすぎているので、もし助かるなら命への執着をどこかで見せて欲しかったなあと思います。 {/netabare}

 ここが本来クリエータならどうするだろう?と考えたとき不自然だと思いました。つまり初期段階であまりに人気だったので、2期に色気がでて初期の構想を変えたのかなあと。それで千丁の銃と真島が半端になったのかなと思いました。つまり、2期をやるならやり残したここがテーマになるでしょう。
 
 ただ、2期は苦労しているみたいですね。そりゃあそうでしょう。本作の一番の見どころである千束の命の問題が無くなるわけですから、何をやっても本作よりも軽くなってしまいます。


 さて、もう1つ。正義の実行。真島あるいはリコリス・DAの絡みになります。

 こちらについては設定で終わってしまったかなあ、という気がします。リリベルという機関を投入した割にあっさりでしたね。千丁の銃もにおわせで終わってしまいました。本来、こちらもケリをつけたいところです。1話からつながる大事な設定なのに放置ですからね。

 それとリリベルですね。私は初めリリベルって苦し紛れに作った組織かと思いましたが、6話に出てきた組織図で八咫烏という組織の下に君影草=スズラン=リリベルがありましたので、少なくとも構想には初めからあったのでしょう。あと、花葵=ハナアオイという組織もあるみたいです。

 ただ、正義の実行のテーマは難しいですよね。悪法も法なり…なら、コードギアスのスザクみたいなイライラの正論を聞かされるだけだし、そもそもリコリスが非合法だと思いますので。

 2期を作るなら見ている方としては、リコリスが自己否定して解散の流れしかないかな、という気がします。本来このテーマこそ、たきなのDAへの執着が活きてくると思うので、たきなをもっと上手く使えば描けたのにと思わなくはないです。

 この問題は法手続きにより公権力の行使の問題で、デュープロセスオブロウという概念の話になりますので、深掘りしようと思えばかなり深い話になってきますが、やっぱりスザクになっちゃうかなあ。話を作るのは難しそうです。



 ということで、何が言いたいかというと、本作は千束の生命と使命の問題に関して言えば、伏線や細かい演出、セリフなど緻密に作って合って非常によくできた作品だなあと言う印象です。テーマ的には千束の結論にちょっと納得がいかないところもありますけど、心情的にはもちろんよかったとは思います。

 一方で真島の方の話は中途半端だったですね。千丁の銃が話に活きてきませんでした。ここが減点要素ですかね。

 が、総括してみるとエンタメとしての出来がこれほどいいのに、結構重いテーマを入れてきたのは、すごいと思います。
 キャラが良すぎたというのが、ひょっとしたらテーマを描くのに、あるいは読み取るのにマイナスにもなった気がしますが、私の言いがかり…かもしれません。

 とにかく本当に面白い作品だったと思います。初めは萌え萌えのキャラに反発心はありましたが、2回目以降冷静になると楽しめました。


 現在、リアルタイムで視聴しながら書いた各話ごとのレビューや追記など、ごちゃごちゃしている作品をまとめ中です。主旨はほぼ変えていませんが、素その後気が付いたところを書き加えています。
 22年10月までに書いた内容を23年7月にまとめ・追記しました。

 評価は4.0→4.5と上方修正です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 53
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

アニメファンの感性を残酷なまでに問われる惨い作品

日本国の治安を守る秘密組織機関に属するエージェント=「リコリス」と呼ばれる少女たち
「千束と たきな」 2人のバディを描いた物語。

銃撃戦もありますが、最大の見せ場は何と言っても
千束と たきな のバディの関係性の描写にございます。

人気実力を兼ねそろえた完成度が非常に高い超話題作。

エンタメ性も高くキャラも魅力的で評判は上々、一見の価値ありと
自信を持ってより多くの方々にお奨めできるタイプの作品であります。

お気楽吞気で全身脱力系の 千束 と
生真面目で融通が利かない たきな の凸凹コンビが繰り広げる
化学反応の超展開(けつキック合戦の模様を含め)どうぞご期待ください。

●メサイヤ×スクランブル~最終話視聴後の総合評価~
{netabare}総合的に考えると相棒系の物語としてはかなり上質の完成度であったと評価できますが
最終話で、 たきな の活躍が期待していた程ではなかったこと、そして
「心臓」の件は個人的には千束もしくは たきな の決断により解決してほしかったのですが
二人の父親同士の決闘の末、先生の独断?(あるいはすべてを見越した吉松氏の計略?)により
あっさり解決されてしまったのが少しだけ残念でありました。

「彼岸花」が暗示する「死亡フラグ」も吉松氏が全部引き受けることで
一番危うい立ち位置にあった千束、仲間思いの念が強すぎて見境なくなる
という意味で何かやらかしそうだった たきな も事なきを得たようです。

千束の二人の父親、先生と吉松氏のBL関係のごり押しは{netabare}あまりに露骨で悪趣味なものを
感じたので減点の要素としました。

実はエリートと呼ばれる人たちにBL系の人が多いというのは事実であり、ある意味アラン機関の
吉松氏が同様であるのもリアリティがあると言えばその通りですが、主人公の父親がともに
BL系というのはかなり微妙過ぎるものがあるように感じました。{/netabare}

人気・評判・実力の総合評価では今期最高水準であることを証明したような本作でありますので
続編が期待されるのは当然の成り行きでありますし、だからこそ千束や たきな の手によって
命の問題を解決させようとする結末を描かなかったのには理解はできるところもあります。
というのも、原理上、命の代償は命であるのが必然だからであります。

12話の展開の過熱感は限界突破をするほどの熱を帯びているように思えましたが
最終話ではピークアウトを迎え少しだけトーンダウンしたような印象も受けました。

ただ続編への繋ぎということならば、若干ぬるめのハッピーエンドみたいな締めでも
ファンにとっては好印象であったのかもしれませんし
まだまだ物語が続くなら、それを待たずして激辛評価というのも早計でありかつ
期待が持てる終わり方というのも印象は悪くなかったように感じました。
結論は、概ね着地成功という話にございます。{/netabare}

ざっくりレビュー{netabare}
1話 たきな は待機の命令違反を犯しリコリスの仲間を救出
この命令違反を理由に本部から左遷されますが、救世主に憧れる千束には好印象
たきな は仲間思いの「熱い」性格であることが判明します。

2話 千束のマトリクスディフェンス炸裂
カラシニコフは反動が大きいのでかわし易いということなのでしょう。
異常に目がいい千束は射撃手の腕の筋肉の動きから弾丸の起動が読めるというチートであります。

3話 健康診断受診前に飴を食べようとする千束に たきな が注意勧告
甘いものは血糖値を上げるからと正論を放つも実は思いやりがあるというのが たきな であります。
模擬戦煽り合戦で千束吠える!千束も たきな のこととなると熱くなります。名コンビ覚醒回であります。

4話 たきな 用下着の買い出しシーン。ショップで二人の禅問答が始まり
千束の一人乗り突っ込みが冴えわたる。所詮は百合サービスデート回だろうと油断していたら
二人の会話は盛り上がり、思い出話の暴露から信頼関係が強化されていく様子が描かれます。

5話 千束の秘密が明らかになる重要回。
手作りの「旅のしおり」は千束の観光ガイドの依頼に対する本気度が窺えます。
アラン機関によりもたらされた人工心臓、そして千束の使命とは?物語は動き出します。

6話 リコリス襲撃犯テロリストとの対決。千束の弱点、目潰し攻撃で追い込まれるも
たきな のバックアップで難を逃れます。

7話 アラン機関に選ばれた千束と運命の人との再会。
しかし両者のそれぞれの思いにはズレがあるようであります。

8話 たきな 渾身のオリジナルパフェを考案。
絵の才能に加え たきな は決定的にセンスがないことが判明。
旧電波塔事件に関与していた男、真島の正体はアランチルドレンであり
千束との運命的再会は彼にとってはリベンジマッチ千載一遇のチャンスとなるのであります。

9話 人工心臓に細工され千束の余命は数か月に。
先天的心疾患の千束を救った救世主=吉松氏は憧れの人。
千束の生存につながる情報の手がかりを求め本部復帰を決意する たきな。
思い出作りのため たきな エスコートで千束とお出かけ。
たきな らしい生真面目過ぎるデートプランであるも、千束は大満足。
二人の別れのシーンで待望の雪が降るという演出がとても印象的な感動回でありました。

10話 自分のために人生を棒に振ってほしくない千束は喫茶店の閉店を決意。
そしてテロリスト真島覚醒!その本領を発揮します。 {/netabare}

以下長文レビュー{netabare}
●「メサイヤ・コンプレックス」~テロリスト真島について~
{netabare}真島というキャラが魅力的に見えるのは、本人が言うように真島が弱い者の味方であり
現状の腐った政治が蔓延する日本という社会においては過激な改革こそが庶民にとっては
正義であり救いであるというのが真実であるからであります。

テロリストというのはある意味「メサイヤ・コンプレックス」という精神病理に憑りつかれている
ような存在でありますが、この狂った世界に生きていれば誰しもが病みを抱え鬱積した感情の
どろどろのマグマがやがて臨界点を迎えるのも致し方ないことのように思われるわけであります。

本作に登場する都知事が(ノンフィクション作家の著作)「女帝」というタイトルの暴露本で
学歴詐称並び公職選挙法違反の疑念を抱かれる対象の某都知事と瓜二つなのは、偶然ではなく
必然であると考えられますが、その問題の某都知事はジョージ・ソロスという世界的大富豪の
お知り合いという話でございます。

都職員による実績評価は過去最悪級の某都知事でありますが、どういうわけか?選挙にはやたら強く
某独裁与党に所属していた時から大臣などの重要ポストを当たり前のように手に入れてきたという
経歴を持つというなんとも「狐」につままれたような奇妙な話でありますが、政治の世界、
いえ、この世のすべては人脈やコネこそが肝心要であり、
実力やら誠実さやら信頼などは二の次三の次のことなのでしょう。

某与党で重要ポストを得てきた女議員とは、よく見りゃみんなよく似てる
「女狐」であるという笑えないオチであります。

だからこそ真島というキャラの思想性に自分の憧れや理想を重ねてしまうわけですが
テロを起こそうが起こすまいが、ガチガチの完全性で固められている現世界システムは
強固なる鉄壁性を示すのみでありましょう。

ただし、その鉄壁性という性質は我々庶民に対してのものであり
もしも権限ある強者たちが世界を変えると決めた時は、逆に多くの庶民が抵抗したところで
いともあっけなく劇的に変わってしまうというのは何とも皮肉な話であります。{/netabare}

●すり替えのトリック
{netabare}「プリンセスプリンシパル」と「探偵はもう死んでいる」から導き出される
「心臓のすり替え」には、トリックが仕組まれていたことが最終話で判明します。

千束の「代替心臓」は実はケースの中にあったというのが真相ですが、
では吉松氏が人工心臓を自らに埋め込んだという話はただのブラフだったのでしょうか?
個人的推測では、計算高い吉松氏のことですから実際に装着して性能テストをする必要性を感じ
ただろうということと、ただのハッタリでは千束が信じないかもしれないという判断から、
自身に人工心臓を埋め込んだのは真実であると判断いたします。

目的のためには手段を択ばない狡猾なトップエリートであるのが吉松氏の本性でありますが
そんな彼でも、千束には父親としてなんとかして生きて欲しいという願いを抱いて
いたという話であります。

愛娘のような千束を欺き、親友のミカを欺いてでも自分の思いを貫く純粋なる狂信者吉松氏と、
片やそのような一方的で残酷な解決法を望まない千束とは、考え方が真っ向から対立しますが
誰かのために生き、誰かの命を救うために生きることとは、千束にとっては理想的な生き方で
ありそれこそが彼女にとっての「救世主」であったというわけです。

千束としては、吉松氏の一方的なプレゼントとメッセージについてはひどく受け入れ難いものの
ため「これ」を海に投げ捨てますが、そのシーンで彼女が断ち切ったもの、断ち切りたかった
ものとは過去であり、ある意味吉松氏によって与えられた未来には真っ向から向き合って生きて
行く決意を表したような意味合いが、そこには込められていたようにも思えます。

今の千束には救世主に対する憧れはもうありません。
等身大の自分が生きる道、未来につながる道をひたすら歩んで行くだけです。

例え与えられた命でも生きる権利があるのは本人であり、
どう生きるかも本人の専権事項であります。

親がなければ子は生まれませんが、親はなくとも子は育ち、やがて巣立ちます。
未来とは親のためではなく子どものためにあるものです。
そして親とは子どものために、子どもを思い生きる存在であります。
自分の理想を一方的に押し付けるようなことは本来親がやるべきことではなく
もしも吉松氏が本当に千束を自分の子と思い、自分は父親と自覚していたなら
それが間違いであることに当然気づくでしょう。

吉松氏はどちらだったでしょうか?{/netabare}

テロリストの真島もなかなかいいキャラでありますが、いかにもエリートらしい吉松氏の{netabare}
目的のためには手段を択ばない純粋なる狂気っぷり加減もなかなかによい塩梅であります。
自分の信念を純粋無垢に貫いてブレない千束との対比効果が鮮明で個人的には
かなり燃える因縁の対決シーンでありました。

そして仲間思い千束思いの たきな の鬼の形相、必死すぎる表情も上手いこと描かれており
熱量が凄いことになっておりました。

組織挙げてのオペレーションの失敗の責任をすべて部下に押し付けて何事もなかったかのように
トップの地位にのうのうと居座り始末書の処理だけは優秀な楠木司令
この世界で出世し勝ち残り優秀と言われるのはお役所仕事をそつなくこなす方なんですが、
しかしながら要するに、そういう人は無能で信頼もできないし
自己保身が最優先事項なので実は全く使えないというのが真相でしょう。

ハッカーや真島に何度もしてやられて自分の面子や上司からの評価がガタ落ちの状況を
何とか打開しようと功を焦り、真島検挙の手柄を独り占めしようと目論み
自ら現場にしゃしゃり出てきたDA司令官でしたが…取らぬ狸の皮算用の狸が逆に化かされて
失態の上に失態を重ねて、上司激ギレの結果、切り札の千束を使えという鶴の一声のオチであります。

組織人ならば組織の命令や上司の命令に従うのはある意味当然ですが、
しかし上司が無能で組織自体も形骸化しており機能不全起こしてるならば
訓練された無能力集団の命令に従うことほど間抜けなオチはないと言えましょう。

真島やハッカーはそれについて十分熟知しているので
某都知事含めてコケにされているという展開であります。

優秀なる官僚主義である楠木司令も最後の最後で上層部に一矢報い名誉挽回できたようです。
最後の切り札=千束を政治力を駆使して温存していたこともありますが
それ以上に最後の最後でものをいうのは人脈であるということなのかもしれません。{/netabare}

「えんくうぼく」という名の電波塔とは5Gが普及する近未来を端的に示しており、
劇的な変化を遂げ生まれる新世界秩序の誕生を示唆しているようにも思えます。{netabare}

新世界秩序を作り出すための重要な鍵となるプレイヤーは中国とも言われており、
中国が推し進める一帯一路構想と5G建設計画には密接な関係性があるようです。
世界秩序の劇的な変化の反動、反発としてテロが引き起こされるのは
必然であると言えるのはないでしょうか。

第1話における東京で「桜開花の情報」のテロップが「東京」ではなく「関東」に差し替えられていた問題に関して考えられる仮説の一つとして挙げられるのは
情報操作=「情報のすり替え」の暗示があったのだと推測いします。

東京は関東に属しますが、仮に東京の桜が開花したとしても
関東全体が桜の開花したというのは確かに論理の飛躍が惨過ぎますよね。

そういうことがちゃんとわかっている賢明な?視聴者の方々は当然テロップの違いに
突っ込んでますが、本作における東京及び関東に属するような愚民風情の我がニッポン国民とは、
そんな明らかな論理の飛躍=あからさまな情報のすり替えや情報改ざんの類にはまるで気が付かない
間抜けでお人好しな、救う余地がまるでないような程に絶望感が惨過ぎるからこそ、
例えテロリストになってでも真実を伝えようとするような真島の真摯的な
態度には共感以外に言葉はなく、
一方であまりに哀れ過ぎる我がニッポン国民の愚民性をこのような対比でまざまざと見せつけられたら
笑って誤魔化すしか手立てがないとかいうのは、とても皮肉な話であります。

1話に登場した電波塔とは(改ざん可能な)高度情報化社会を象徴するシンボルであった
可能性が濃厚だと感じました。{/netabare}

1話において某作戦の失敗の原因は{netabare} 某リコリスのスタンドプレーによるものとして
組織内部では処理されていますが、要するにただの責任転嫁のしっぽ切りのために
たきな は左遷されたという話であります。
情報操作と虚飾にまみれた組織とそれによって守られた治安のいい?国家=我がニッポン、
そこに住まう意識が高い?国民性を持つ小奇麗な我が家畜たちの間抜けな幻想、
そういうもの一切合切を痛烈に皮肉ってるようなメッセージが胸に突き刺さります。

某「緑の」都知事には思わず苦笑w皮肉が凄いですw{/netabare}

●個人的に気になった用語
{netabare}・リリベル
リリーベルとは和製英語で鈴蘭の花を意味するらしいですが、
より多くの人に頭に焼き付けて欲しいのは「リリベル」という言葉自体
表記自体に重要な意義があるという話です。

・延空木
天空に延びる木なので、世界樹=ユグドラシル(ゼロ活のクジラ回にもあった)のことを
指しているようにも思えますが
「伸びる」ではなく「延びる」の方は時間空間的なものを指して使われるということです。
電波塔は塔ですから「バベルの塔」みたいなものとも解釈できますが、
「バベル」には「混乱」という意味合いがあるらしいです。
「混乱」という言葉には情報(の錯誤)というものが含まれ
結局のところ「延空木」とは情報網の枝が次元に延長されていった結果
構築される世界樹のようにスケールが大きい巨大情報網のことを指すようです。

5Gが実現する世界こそがまさにその状況を示すのだということになりますが、
最も肝心なことは高度情報化社会は既に進行しており、その社会に暮らす一般庶民とは
絶えず押し寄せる情報の海に溺れ漂流し続ける儚い存在でしかないという真実です。
ハッカーによる情報操作に翻弄され無様に踊らされるという本作に登場する愚民たちとは
結局のところ我々無力な庶民の事を示しており、現時点で真実が何であるのか見えているのは
限りなく無に等しいという…非常に残念なお話でございます。{/netabare}{/netabare}

●アニメファンが知らない秘密結社【フリーメイ@ン】
{netabare}感のいい方のお察しの通り本作ではとある「秘密機関」が描写されています。

一つは 【烏】。一つは【梟】。
「SPY家族」の「オペレーション【ストリスク】」、「惑星のさみだれ」の「【梟】の騎士」
そして「後宮の烏」には「【烏】妃」と【梟】が登場します。
これはほんの一例に過ぎず、特に【梟】が(意味深に)登場する作品を探し出したら
きりがないくらいに【梟】は至る所に存在するのであります。

世界の基軸通貨「ドル」の1$札にはさり気なく【梟】がプリントされていますが
恐らくこれはFRB(連邦準備制度理事会)の株主、つまり世界標準として
ドル基軸通貨体制を構築した「陰の実力者」の所属を示す【刻印】
のようなものであると個人的には理解しております。

【梟】が暗示する【メイソン】の情報をネットで調べたらそれこそ腐る程出てまいりますが
所謂「都市伝説系」の人達が積極的に情報発信しているこの手のものは特にフェイクが多く
当方も迂闊にこれに食いついて騙された口でありますが、得られた情報の点と線を地道に
つなぎ合わせるという地味な作業を長年にわたって継続した結果、パズルのピースはかなり
揃ってきたと実感する位までには到達できたように思います。

【メイソン】の話は某アニメ評論家の岡田斗司夫氏もtubeで披露しており
【メイソン】と【錬金術】の関係性を見事に暴露しているのは、核心をついていて
十分評価すべきでありますが、その一方で【ローマカトリック教会】の理解も含め
【メイソン】の本質には今一つ届いていないように思いました。

【メイソン】に関する話が厄介なことになる原因は今の組織が2重構造、ないしは3重構造
になっているからだと個人的には理解していますが、岡田斗司夫氏ご指摘の通り
「近代メイソン」はただの社交クラブ化しているというのは、ある意味
正しい解釈であると思います。

近代になり立ち上がった【フリーメイソン】は「自由・平等・友愛」を掲げる
ただの「社交クラブ」であることは多くの証言からしても事実であると考えられます。
しかしそれは組織の8割9割の部分でしかなく、「ロッジ」によっては【33階級】まである
とのことですが、例えば【33階級】の頂点を極めた重鎮が一般会員と同じように
社交クラブごっこを目的に活動してるのかと言えば、
そんなわけがあり得ないという結論に至るわけでございます。

【メイソン】とは【石工職人】であります。
この【石工職人】は【錬金術】の系譜の末裔であるというのは岡田斗司夫氏ご指摘の通りであり
【石工職人】の影響力が薄れた近代メイソンが社交クラブ化したのも
ある意味事実であるようにも思えます。

「【海賊】王女」で描写された【オーパーツ】的な「不思議な石」はある種の
パワーストーンでありますが、それを鑑定した【石工職人】とは恐らく
【メイソン】を暗示するものだったのでありましょう。

石工職人の系譜と関連深いのは【古代メイソン】であります。
それに対してその影響力が薄れ近代化したメイソンが今の【フリーメイソン】であります。

【古代メイソン】を近代化したのは誰だったのでしょうか?

一説によればその改革者は【イルミナティ】という輩であるとのことであります。

彼らは近代合理主義の洗礼を受け、「自由・平等・友愛」のスローガンを掲げ
革命の旋風を巻き起こした【陰の実力者】であります。

フランス革命を引き起こし、あるいは裏で煽動していた秘密結社が存在していた
という説がありますが、ある説によればそれは【フリーメイソン】であると言われ
またある説では【イルミナティ】であると言われています。

「自由・平等・友愛」とはフランス革命のスローガンでありますが、そもそも
それを掲げたのは【フリーメイソン】の中に暗躍していた【イルミナティ】という勢力
であったというオチであります。

世界史の授業で習いました近代合理主義における「【啓蒙】思想」という聞きなれない
「ワード」、【啓蒙】とは「闇を【光】で照らす」的な意味合いがあります。

【イルミナティ】とは「【光】に照らされたもの」「【光】の洗礼を受けたもの」であります。

早い話が「【啓蒙】思想」というワードの語源は【イルミナティ】であり
「近代【合理主義】」を世に拡散したのも【イルミナティ】であります。

近代革命の旋風に乗って現れた「フランス人権宣言」や「【理性】の崇拝」という奇妙な宗教、
【ギロチン】という悪趣味な処刑装置、すべては彼らの思想と連動しておるわけでございます。

1$札の裏面には【ピラミッド】とその頂点に【光る眼】が描かれていますが
ピラミッドは【石工職人】=【古代メイソン】の仕事であり
頂点に輝く【光る眼】は【イルミナティ】を象徴しております。

【フリーメイソン】や【イルミナティ】と言えば都市伝説扱いの話とされていますが
フランス人権宣言や1$札だけでなくありとあらゆるところにその形跡が
確認出来てしまいます。

アニメの元ネタが「フリーメイソン」という事例も挙げればきりがないほどありますが
さて、アニメ制作者の方々は皆【オカルト】マニアとでもいうことでありましょうか?

秘密結社に関する謎は深まるばかりでございます。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 22
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「ポリコレ」と「日本のアニメ」。(「異世界もの」はポリコレに反する?を追記)

本作は、普段は女子高生を装いながら命令があれば犯罪者を暗殺して日本の治安を維持する秘密組織DA、そこに所属する「リコリス」たちを描いた架空のお話。(※『リコリコ』は、一度全話観たのですが、自分のレビューの基準が出来る前に観た作品なので、作品の評価は保留の意味でデフォルトのオール3としています。ちなみに好きな作品です。)

日本を舞台としているものの、喫茶リコリコの店長ミカは、黒人男性。そこの常連客ヨシさんこと吉松は、金髪の白人男性と思われ。そして、ミカと吉松は、作中で{netabare} 同性愛者 {/netabare}であることを伺わせる描写。千束とたきな以外の脇役のビジュアルが日本のアニメとしては抑え目。

とうとう「ポリコレ」が日本のアニメにも影響を与え始めたかというのが率直な感想でした。個人的には、現状の映像作品における「ポリコレ」は、やり過ぎだと思ってます。ただ、日本のアニメが世界に向けて発信されている以上、この世界的な流れを無視するわけにもいかない・・・。

そこで、今回は、「ポリコレ」と「日本のアニメ」について書こうと思います。本作とは、直接関係のない話ではありますが、全く関係ない話でもない。また、今後、日本のアニメにも多大な影響を与えると思われるので、興味がある方は、ぜひ続きを見てもらえれば幸いです。


【「ポリコレ」と「日本のアニメ」について】
まず、ポリコレ、ポリティカル・コレクトネスとは、『社会の特定のグループのメンバーに不快感や不利益を与えないように意図された政策(または対策)などを表す言葉の総称であり、人種、信条、性別、体型などの違いによる偏見や差別を含まない中立的な表現や用語を使用することを指す。「政治的正しさ」「政治的妥当性」とも言われる。
具体例として、看護婦・看護士という呼称を性別を問わない「看護師」に統合したことや、母子健康手帳という名称を父親の育児参加を踏まえて「親子手帳」に変更したことなどが挙げられる。』(wikipedia)

一般論としてのポリコレに異議を唱えるのは難しいでしょう。言葉を変えたからといって、差別・偏見がなくなるわけではないですが、例えば、看護「婦」が、「看護師は女性の職業」というイメージを助長していたことは否定しがたい。

もっとも、昨今特に問題とされているのは、ゲーム、ドラマ、映画等の映像作品において、設定すら歪めるポリコレに対する過剰とも思える忖度でしょう。

例えば、ディズニーの実写映画『リトルマーメイド』で、主役の人魚であるアリエルは、アニメ原作では「白い肌と真っ赤なロングヘアー」ですが、実写映画では「黒い肌と茶髪のドレッドヘアー」でイメージがぶち壊されたと物議を醸しました。

ディズニーがアリエル(人魚「姫」)にあえて黒人を起用した理由は、ディズニーアニメが基本的に子供向けであり、過去のディズニー作品が世界中の子供に対して「王子様とお姫様(支配層)は白人」(白人至上主義)という価値観の刷り込みを助長してきたという批判があるからでしょう。ディズニーアニメは、世界中で多くの人が観て影響力が強いこともあり、批判の矛先としては絶好の的です。
したがって、ディズニーとしては、その批判をかわすために、わかりやすい形で世界中にそうではないことをアピールする必要がある。そこで、原作の設定をあえて歪めてまで、ポリコレに忖度していることをアピールしていると考えられます。

ここでもう少し考えを進めるなら、ディズニーといえば著作権問題。「ディズニー作品の著作権が切れそうになるたびに保護期間が延長される」といわれています(そのため著作権切れを理由とするディズニーランドができない。)。
著作権切れで自由にディズニー作品が使えるようになると、過去のディズニーの過ちが助長されることになるから、ディズニー作品はポリコレの意識が高い現在のディズニーにこそ管理されなければならない・・・
ディズニーがポリコレに積極的な裏には、こういった理由を建前に保護期間の延長を目論む本音があるのではないかと考えています。

奇しくも、著作権切れで『アルプスの少女ハイジ』を大人向けのバイオレンス描写とブラックなユーモアで大胆にアレンジした映画『マッド・ハイジ』が最近日本でも全国公開されたそうです。ちなみに、その内容の賛否は本筋ではないので置いておくとして、著作権があれば内容の是正を要求して既存のイメージを保つことができます。


もっとも、我々が感じる映像作品におけるポリコレの歪さは、この辺にあると考えています。どういうことかというと、ディズニーは、白い肌の人魚を黒い肌にすることが偏見や差別を含まない中立的な表現だと言っていることになります。しかし、同様の主張をするために同じ作品をリメイクする必要はなく、別の黒い肌の人魚の話にすることでも多様な人魚がいることを表現しているといえます。

では、なぜリメイクするかといえば、既存のコンテンツ(過去作)に依存しなければ、ヒット作を生み出せないからです。しかし、ポリコレ的にそのままリメイクできないので設定を歪めることになる。
要するに、世界的に認知度の高い『リトルマーメイド』という名前を著作権を利用して独占的に使用することで、ヒット作を簡単かつ独占的に生み出したいけれど、そのままじゃ文句を言われるから設定変えましたって話です。


これに対して、日本のアニメも、ディズニーと同様、基本的に子供向けとして作られてきました。しかし、私は、ディズニーと違って、日本のアニメは何か1つの価値観を刷り込むことを助長してきたということはないと考えています。(なお、日本のアニメキャラが白人風であり、「つり目」でなければならないとの批判がありますが、それがそもそも偏見だという批判もあるところです。)

例えば、『アルプスの少女ハイジ』は、スイスの設定を忠実に再現しています(私が直接聞いた範囲で日本人が作ったと思っていない欧州の人がいました。)。また、『アルスラーン戦記』のアニメのコメントで、おそらくイスラム圏の人だと思いますが、かつてイスラム教が広まる前に、我々が住む土地には、このアニメで描かれているような文化を持った人たちが生活していたのであり、それを今や我々は省みることもないのに他国の人間に忠実に再現されるのは複雑な心境だといった趣旨のコメントを見たことがあります。最近では、『ヴィンランドサガ』がヴァイキングを忠実に再現して海外からも賞賛されています。

もちろん、日本のアニメのすべてがそうだというつもりはないですし、全く問題がないとも思いません。しかし、日本のアニメは、基本的に多文化主義であり、何か1つの価値観の刷り込みを助長してきたということはないと思っています。

現に『リコリコ』は、ポリコレに明らかに配慮していますが、ディズニー作品等と異なり、多様性を取り入れたことで設定が破綻しているようには見えませんでした。それは、もちろん製作陣の努力や工夫もあるとは思いますが、過去の日本のアニメ作品が多様な文化に基づく設定を受けいれてきたという下地があったからだと思っています。
例えば、ミカのような男性がマスターをやっている喫茶店は、おそらく日本中を探しても見つけるのは困難なレベルと思われます。しかし、私たちがそれもあり得ると思えたのは、もっとぶっ飛んだキャラの喫茶店のマスターを過去にアニメで見てきたからではないでしょうか(例えば、『シティハンター』の海坊主こと伊集院隼人など)。

そうすると、日本のアニメは、基本的に今までも多様性を尊重し多文化主義でやってきたのですから、ディズニーなどと歩調を合わせてポリコレに過剰に忖度する必要はないのではないでしょうか。
また、ディズニーが過激なポリコレに走っている理由としては、前述したような裏があることも考えられるので、これを額面通りに受け取って、お付き合いするのも危険だと考えています(真面目にお付き合いすると、日本のアニメとディズニーアニメが同様の問題を抱えているように見えてしまう。)。

そもそもポリコレの目的は、名称を改変するなどして表面的に多様性を確保することにあるのではなく(これはあくまで手段の一つなのでは?)、多様な属性を持つ者を相互に尊重する社会にすることにあるはずです。それは、単純に設定を多様化すれば獲得できるという話ではないはずなのに、目的と手段が逆転し、そこに利権が絡むことで歪なことになっているのではないでしょうか。


【日本の「異世界もの」は多様性や多文化尊重の配慮に欠けポリコレに反する?(2023年11月5日追記)】
最近、日本の異世界ものが多様性や多文化尊重の配慮に欠けると海外から批判されているという記事を見るようになりました(もっとも、それだけ多くのアニメが多くの外国人に観られているということでもあります)。

最近だと、「無職転生」の2期でドワーフの女の子を奴隷として買ったことに対して、作者は奴隷制を肯定するのかといった批判があったようです。
他にも、異世界ものは、中世ヨーロッパを基本とする世界観であるにも関わらず、やたらと温泉に入ろうとして日本の文化を混ぜてくるとか(欧米では、そもそもシャワーのみで湯船にあまり浸からない。)、中世ヨーロッパの描写としては、現実に即していないものが多いということのようです。

これらの批判については、私は全くの的外れだと思っています。

なぜなら、そもそも現実には存在しない異世界(フィクション)なのですから、基本的に何でもアリなはずで、西洋ベースなのに日本文化が過度に反映されてるとか自分たちの知っている現実と違うといった批判自体が的外れだからです。だって、そういう世界なんですから(苦笑)。

確かに、自分たちの知っている現実や価値観と違うと共感できないのかもしれませんが、この考え方自体が、そもそも多様性を排除しています。

この手の批判は、文化の違いとかポリコレ以前に、現実とフィクションを区別できない「お子様」なのだと自ら言ってるようなものでしょう。
もっとも、世界的にアニメの視聴者が増えれば増えるほど、この手の批判も多くなることが予測されます。しかし、下手に配慮をすれば、これらの批判を認めたことになりますし、人権を尊重する現代の価値観に反する作品ができなくなったり、現実を忠実に反映した作品しか作れなくなるのて、作品自体がつまらなくなっていく可能性がある。

世界的にみて自分の意見を言わない日本人といわれますが、ここは声を大にして「それは違う」というべきところだと思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11

66.8 4 爽快で相棒なアニメランキング4位
へヴィーオブジェクト(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★☆ 3.5 (637)
3721人が棚に入れました
結局、戦争はなくならなかった。地球という惑星の隅々まで開発の手が及び、一部の権力者達が月面に別荘を建てるような時代になっても、人と人の心の隙間までは埋まらなかった。ただ変化はあった。くだらない殺し合いに夢中になる彼らにも、変化はあった。泥臭い兵隊達の運用は時代遅れとなり、各国の地球の支配権の奪い合いは、『クリーンな戦争』で決まる。そんな世界の、戦争の代名詞。それは――。

声優・キャラクター
花江夏樹、石川界人、鈴木絵理、伊藤静

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

なぜ面白いはずなのに面白くないか。

 このアニメ、ヘビーオブジェクトという兵器のSF設定といい、戦争のやり方が変わった世界観といい、ヒロインを初めとして登場キャラはなかなか魅力的で、結構ポテンシャルはあると思います。これだけ揃えられれば面白いはずなんです。

 実際1話1話のエピソードは面白いです。でも、全体として面白くないんですよね。なぜでしょうか。いくつか思い当たるポイントです。

 ワンパターン。日常場面、上官の無茶ぶりミッション、想定外の事象、戦闘、肉弾戦(たまに敵女性とのいろいろ)の繰り返しみたいな感じです。ゲストキャラはいますが、同じパターンです。

 エロさもまあ、ラノベ原作でうまいレベル感でギャグとして処理できる範囲なので良かったと思いますが、これもパターン化されてしまってます。パターン化が面白いこともあるんでしょうが、作画なのかキャラのせいなのかわかりませんが、エロさもギャグも中途半端で楽しみにするほどではなかったです。

 世界が進展しない。平和に向かうわけでもどこかと和平を結ぶわけでもない。解決すべき大きなテーマがない。主人公の成長とか人間関係の進展とかあれば、いいんですが、初めの話と最後以外はどの順番で見てもOKな感じです。

 バディものですが、2人の友情についてどうも感情移入できないというか共感がもてません。カッコつけすぎて上滑しているからでしょうか。エピソードで何の説明もないので、漫才コンビにしか見えません。

 ヒロインが人形。可愛くて主人公に惚れる戦闘人形です。都合のいい少女にしか見えません。愛情がストーリーの本題に絡まないということもあるでしょう。多少主人公が無茶をする動機にならなくはないですが、主人公は基本誰でも助けますので関係ありません。
 女上官も狂言回しなだけで、エロキャラ以外の役割がありません。

 初めの話は結構面白かったです。ヒロインの人間性の変化みたいなものがありました。これを継続したテーマにすればものすごく面白かったと思います。
 または本筋として進展する何かがあればなあと思います。解決すべき謎とか、最後は大きな敵を何か国かで叩きつぶすとか。または、ヘビーオブジェクトが否定される流れにしてもいいと思います。

 ラノベなら、数ヶ月に1度のお楽しみで進展しない話を読むのも楽しいでしょう。でもアニメでこのパターンだとちょっと辛いですね。おしい作品でした。
 
 前半のOPはなかなかカッコイイ映像でした。
 

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

サカゼルガ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

隠れた良作です

「とある魔術の禁書目録」の作者と同じ人の作品です。

内容はハリウッドさながら、
絶対に倒せないような強大な敵の巨大兵器を、
ほぼ知恵と機転のみ用いて、
基本的に2人の歩兵のみで打ち倒していきます。


「正直結構無理あるだろこれ」
みたいな、冷静に考えると結構無茶な設定もありますが、
そういう細かいところを気にするよりも、
基本的に出てくる敵の兵器がすべてラスボス級なので、
一見不可能にしか見えない敵を打ち倒していくのが、
見ていてマジで気持ちいいです。

しかも兵器なんで、基本的に倒したとき爆発します。
めっちゃスッキリします、
「すげーーー!!」って


そういう意味では、敵がほぼ無敵クラスばかりの
とある魔術1期に近いと思います。


感じとしては、「金色のガッシュベル」とか好きな人にオススメです!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ボール超かっけえ!

オブジェクトカッコイイですね!
予想以上に女の子が可愛かったのもポイント。
お話はこの原作者さんならジャイアントキリングな内容なのかな。

2話
{netabare}

オブジェクト同士の戦闘がポジション取り、武器の撃ち合いと少し面白味にかけたかなあ、来週はあの敵を倒す話だと思うので期待してます。

{/netabare}
3話
{netabare}
正攻法で倒すわけではないことは分かってはいる・・・のですが、あまり展開としては燃える展開かな?と思いました。ただ援軍が来たシーンは良かったと思います。
今の時代でもアメリカ等にはスパイ機関があるわけですから、破壊工作を想定した防御が何もないというのはちょっと頂けないかなと思いましたね。

{/netabare}


15話
戦闘良し、エロ良し、映像良し、話もそれなりに良しの良回でした。

意外と面白いんですよね。以前ジャイアントキリング系ロボットアニメがありましたが、私が見たかったのはこういうアニメです。あまりにストーリーにとらわれすぎると、武装や倒す方法が限られていくのだなあと、ヘヴィーオブジェクトの3話完結方式が良いのを見て、感心しました。

16話
戦闘シーンは多分今までで一番良かったですね、ヘイヴィアが敵が放棄したオブジェクトを見上げるシーンや、姫様の出撃シーンのオブジェクトのかっこよさも良い!
そして、謎歌を突っ込んできた今回の話は最高でした!

やっぱり2クール目に入ってから大分面白くなってるなあ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 33

76.9 5 爽快で相棒なアニメランキング5位
未来少年コナン(TVアニメ動画)

1978年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (446)
2308人が棚に入れました
2008年、核兵器をはるかに上回る威力の「超磁力兵器」による最終戦争が勃発。人類は大半が死滅し、それまで築かれてきた高度な文明の多くが失われてしまった。地形は大きく変化し地軸も曲がり、多くの都市が海中に没した。戦争から20年、コナンは「おじい」と二人、のこされ島と呼ばれる小さな島で平穏に暮らしていた。ある日、海岸に少女ラナが漂着する。ラナはハイハーバーという島で暮らしていたが、科学都市インダストリアの者たちにさらわれそうになり、隙を見て船から逃げ出していた。インダストリアは、前時代の巨大な塔(三角塔)を中心とした都市だが、塔を維持するためのエネルギーが乏しかった。そこで、太陽エネルギーのシステムを復活させるため、その技術を持つラオ博士を探していた。しかしラオが見つからないため、ラオとテレパシーで会話できるという孫娘のラナを狙ったのだ。コナンの奮闘空しく、ラナは再び連れ去られ、おじいは死んでしまう。コナンはおじいを埋葬し、ラナを救うため、そしてまだ見ぬ人々に出会うために島から旅立つ。やがて、多くの仲間を得て、世界征服を目論むレプカに立ち向かうことになる。

声優・キャラクター
小原乃梨子、信澤三惠子、青木和代、山内雅人、永井一郎、吉田理保子、家弓家正、神山卓三、増岡弘、池田勝、若本規夫、水鳥鐵夫、石丸博也、つかせのりこ、宮内幸平、田中秀幸、伊武雅刀
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

今観ても色あせることのない名作

宮崎駿初監督作品。
1970年代を代表する名作だと思います。

最終戦争の20年後の世界が舞台。
陸地の大部分が沈み、人類は島々で細々と暮らしています。
主人公はコナン、残され島におじいとともに暮らす元気いっぱいの野生児です。
この島に、少女が流れ着くところから物語は始まります。
少女の名はラナ。
ある理由で逃亡中の身です。
このアニメは、勇敢で強靭な身体機能を持つコナンとやさしく意思の強いラナの冒険ファンタジーです。

宮崎駿監督の原点といいましょうか。
躍動感と人間賛歌はその後のジブリファンタジー作品に通じるものがあります。

さて、印象に残った場面を紹介しましょう。

<6話ダイスの反逆、冒頭のシーン>
{netabare}放送当時、この回をたまたま視聴。
ラナを思うコナンの行動力、ラナのコナンへの信頼感が新鮮でした。
そして、三角塔からラナを抱えて飛び降りるコナン。
驚愕しました。
ここで引き込まれ、全視聴。
6話から見ても魅力溢れる作品ですよ。{/netabare}

<8話逃亡、Bパート冒頭のシーン>
{netabare}海中のコナンにラナが口うつしで空気を供給。
再び海面に上がりコナンのもとに向かうが、力尽きるラナ。
コナンが全力で手錠を破壊し、ラナを抱き海面上へジャンプ。
二人の絆の強さを象徴するシーンです。
当時、口づけシーンをNHKで放送するか問題になったそうです。
宮崎駿監督の英断に感謝です。{/netabare}

<第24話ギガント>
{netabare}太陽エネルギーの供給により復活した空飛ぶ要塞ギガント。
それにファルコで突入する、コナン・ラナ・ジムシー・ダイス・モンスリー。
その後、コナンとラナの別れのシーン。
ここでもまた二人の強い絆を感じました。
その後、ギガントで大暴れするコナンたち。
手に汗握る活劇の連続です。

ちなみにこの頃からモンスリーはツンデレ化。
元祖ツンデレとして、「バカねぇ!」は有名かな。
ツンデレ好きは必見であることを追記しておこう。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 45
ネタバレ

ossan_2014 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

面白さって何だろう

【文章整理】
ここは感想と評価のコーナーなのだが、問題作は、しばしば両者がコンフリクトを起こす。

感想:素晴らしい。数十年にわたり数十回視聴しているが、そのたびに主人公コナンの躍動にワクワクと心揺さぶられる。すでに歴史的ともいえる古い技術であるのに、動きのダイナミックさに古いという言い訳を全く必要としない。アニメの魅力の一部は、間違いなく動きそのものだと実作で証明している。

評価:基本設定とストーリーが衝突し、破綻している。その結果、ハッピーエンドを目指したストーリーは難破して、デストピアとしか言えない暗澹たる未来へ、それと知らぬ登場人物たちが突き進んで終幕する、ストーリーの破綻に終わってしまっている。


敵役である社会「インダストリア」は高度に工業化された社会であり、その複雑なテクノロジーを支えるエネルギー不足のため危機に瀕しており、生き残りをかけたエネルギーの争奪が、ストーリーの一つの柱だ。
この高度文明に対し、野生児コナンの「自然の」パワーの炸裂が、このアニメの見どころであり、この活劇ぶりは、何度見ても飽きることがない。

その大活躍が、今一つの社会「ハイハーバー」の性質にいわば目くらましをかけ、設定上の重大な齟齬を隠蔽する結果となってしまっている。

物語の後半、コナンたちの拠点として、「インダストリア」社会に対抗する、オルタナティブな社会として登場するハイハーバーは、細部まで工業化された「インダストリア」に対し、いわば「田園世界」の外見を持つ。

一見して「自然」的な風景を持つ「ハイハーバー」だが、両社会の描写を見比べると、「インダストリア」と「ハイハーバー」の根幹にある文明原理は、全くの同一のものと気づく。
文明化世界の高度な技術がもたらした破滅的な戦争の反省から、農業主体の文明を選んだかのように見えるハイハーバーだが、その運営は、高度産業社会と全く同一の原理、「人間の利便を高めるための、自然環境の改変とエネルギーの利用」に基づいている。

人間に奉仕する利用可能な資源としての環境とエネルギーという理念は、両都市で共有され、差異は無い。

ハイハーバーの美しい風景を支えているのは、農業という、土地の環境を人間の食糧生産ために改変する技術であり、風車という機械装置で、自然エネルギーを人間に有用な形に変換して使用してもいる。養殖もまた、当然のごとく、生態系と生殖に人為的な改変を加え、有用なものへと生物固有の特徴を改造していく技術にほかならない。

本物の野生児であるコナンやジムシーが初めてハイハーバーを訪れた際、この「技術文明化」になじめず、決裂を予感させるような描写があったことは、製作者が無意識でこの問題を察知していたことを示しているかもしれない。

いってみれば、ハイハーバーは、環境改造が中途半端な、発展途上のインダストリアだ。
おそらくインダストリアでそうであったような、より多くの人口を支えるための効率的な食糧生産の必要からより多くのエネルギーの必要が生じる、というループの手前に位置しているだけの違いしかない。
同じ問題が起これば、同じ経路をたどって、やがてインダストリア化するしかないことは、原理的に避けることができない(風車による風エネルギーも、太陽エネルギーも、原理としては同じ再生可能な自然エネルギーであることに注目)

同じ文明原理の2つの社会の闘争が、それと見えないのは、これは正真正銘の自然の申し子、野生児コナンがハイハーバー側の人物として繰り広げる、圧倒的な魅力を持ったアクションの数々による、あまりに華麗な幻惑効果のせいだ。
このアニメーション=動きの、それこそ原始的な魔力によって、2都市間の、「科学/技術」対「自然」といった根本原理の対立ではなく、同型的な競争相手の勢力争いという構図は、全く意識されない。

{netabare}これを示すように、終幕においてインダストリア難民を受け入れ、過剰人口に陥ったハイハーバーは、対処方法を生み出す必要に迫られる。
人口増に対し食糧生産のバランスの調整が必要であり、突き詰めれば、事実上わずか数日でほぼ自動的に数十万食もの食糧を生産しえたインダストリア型へと向かうことになるだろうが、ハイハーバー段階では、農地=改造して技術化された土地の拡大が必須となる。

最終話で、希望を求め陽気に旅立つ楽しい船出の描写とは裏腹に、孕んでいるのは、生産量の拡大と、そのための「自然」の文明化の拡大と強化のストーリーだ。
残され島が隆起した大陸の発見で幕を閉じるのだが、コナンの晴れやかな笑顔と裏腹に、その先にあるのは、やがてインダストリアへと行きつくだろう、自然の改造と人工化に呪われた技術文明の世界への拡大と強化、そしてコナンが回帰していくべき「自然」の不可逆的な消滅だろう。

このようなストーリーの破たんにも拘らず、今後も、何度もこのアニメを視聴し、楽しむことだろう。それほどアクションの説得力と魅力は圧倒的だ。

まったく問題作というのは、一筋縄ではいかない。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

正義感あふれる少年の物語

内容はある孤島におじいさんと2人暮らしていたコナンの元へラナという少女が悪い組織から逃げてきます。コナンがかくまってましたが健闘むなしくラナは再び連れて行かれ、おじいさんも死んでしまいます。それからコナンはこの島から旅立つことを決心します。

コナンがとてもかっこよく、数多くいる男性キャラの中でもかなり好きな方です。腹が煮えたぎるほど憎い相手ですら、助けてしまおうとするコナンの姿勢が全然あざとく無いためすごくかっこいいです。コナンは人を惹きつける能力が高く敵すらの心まで動かします!道中で会う仲間達もユニークでコナンのサポートをしてくれます^ ^。作画もあの作画だからこそキャラがよくいきているとおもいます。

あんなに小さな背中に大きなものを背負っているコナンを皆さんにも見て欲しいです。この作品は本当に本当におススメしたいと思います。(^^)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 51
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