熱いで高校生なTVアニメ動画ランキング 52

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91.1 1 熱いで高校生なアニメランキング1位
響け! ユーフォニアム(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★★ 4.2 (3141)
13948人が棚に入れました
高校1年生の春。
中学時代に吹奏楽部だった黄前久美子は、クラスメイトの加藤葉月、川島緑輝とともに吹奏楽部の見学に行く。
そこで久美子は、かつての同級生・高坂麗奈の姿を見かける。
葉月と緑輝は吹奏楽部への入部をきめたようだったが、まだ踏み切れない久美子。
思い出すのは、中学の吹奏楽コンクールでの麗奈との出来事だった。

吹奏楽部での活動を通して見つけていく、かけがえのないものたち。
これは、本気でぶつかる少女たちの、青春の物語。

声優・キャラクター
黒沢ともよ、朝井彩加、豊田萌絵、安済知佳、寿美菜子、早見沙織、茅原実里、石谷春貴、津田健次郎、小堀幸、藤村鼓乃美、山岡ゆり、日笠陽子、沼倉愛美、久川綾、櫻井孝宏
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

文句なしに良い作品でした

第3期最終話まで視聴後追記。

「学生時代に部活動頑張った!」なんて人には、おすすめのアニメです。
また本作を未視聴の方のために、参考になれば・・・。

本作のジャンルは、『青春群像劇』。
高校の吹奏楽部を舞台とした青春アニメです。
魅力的な部員がたくさん出てきます。
お気に入りの部員さんが見つかると、俄然、視聴が楽しくなります!

以下は、おせっかいな注意書きです。必ずしも見る必要はありません(笑)
{netabare}
◎前半は『鬱展開』が多いけど、我慢!
第1期の前半は、後半~第2期のネタ振り。そのため、前半はかなり『鬱展開』が多いです。
「この作品が嫌い」という方の多くは、この『鬱展開』が合わなかったのかな?と・・・。
私も初見の時は第2話で切りそうになりましたが、我慢して引き続き視聴している内に本作の魅力にハマっていきました。
とにかく「前半は我慢が必要かも?」です。

◎百合展開?
第1期の後半以降は百合展開?と思われる展開になります。
私は「百合」というより「女子同士の友情」だと思いましたが、「この作品が嫌い」という方の多くは、この部分に引っかかったようです。
まあ、どちらにしてもそんなに濃い目の百合の話にはなりませんのでご安心を!{/netabare}

さあ、皆さんも第13話のラストで涙腺崩壊してみませんか!

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原作未読。
作画と演出はさすがの京アニ。
声優陣は若手(だけど実力はある)を主役陣に、他の作品なら主役級のベテランを脇役に配置するなど絶妙。
文句なしに良い作品でした。

{netabare}
主役よりも脇役に感情移入してしまう私としては、一押しは夏紀先輩です。
『夏紀の姿』=『吹奏楽部の雰囲気』
初めは無表情で全くやる気の感じられなかった夏紀の表情が徐々に明るくなり、11話の優子と追っかけっこするシーンなど微笑ましくさえ感じました。

今作のもう一人の主役は香織先輩でしょうか?
せっかくコンクールを前に一致団結していた部員たちが、自分の事を思って分裂し、集中を欠き・・・。
そんな時、滝先生から再オーディションの提案が。
ソロパートを諦めきれない自分の思いと、そんな自分を気遣ってくれる周囲の思い。色々なモノを背負いながら立ち上がったシーンは感動的でした。
3年生の中でも気遣いNo.1の香織は、ソロパートにかける自分の思いのために、そして自分の事を思って分裂し、集中力を欠いてしまった吹奏楽部を一気に立て直すために立ち上がったんだと思っています。
自分だけじゃなく、吹奏楽部のメンバー全員が納得できる形でソロパートを決定できる再オーディションの方法を受けて立ったんだと・・・。

最終話。
滝先生が出発前に話し掛けていた写真の女性は誰?
コンクール会場に姿を見せた少女は?
結果発表を受け大喜びする部員たちとは対照的に一人目を伏せてうつむいたあすかの真意は?

願わくば第2期で明らかにならん事を期待しています!
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 212
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

Come on!Join us‼︎ & Bravo‼︎(余談3追記)

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚♫彡。.:・¤゚♫

原作 - 武田綾乃
監督 - 石原立也
シリーズ構成・脚本 - 花田十輝
キャラクターデザイン - 池田晶子
シリーズ演出 - 山田尚子
美術監督 - 篠原睦雄
色彩設定 - 竹田明代
楽器設定 - 高橋博行
撮影監督 - 高尾一也
音響監督 - 鶴岡陽太
音楽 - 松田彬人
音楽制作協力 - 洗足学園音楽大学
演奏協力 - フレッシュマン・ウインド・アンサンブル
音楽監修 - 大和田雅洋
アニメーション制作 - 京都アニメーション
製作 - 「響け!」製作委員会
放送期間 - 2015年4月 - 6月
話数 - 全13話

(以上Wikipediaより引用)

♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・¤゚♫彡。.:・*゚♫彡。.:・¤゚♫


京都アニメーションの新作「響け!ユーフォニアム」

京都アニメーションならではの美しくて繊細な作画と
その中で生き生きと動くキャラクター達。
吹奏楽の魅力溢れる楽器の質感と演奏描写。
ホール特有の臨場感と緊張感。
そして合奏で生まれるダイナミックな高揚感。

アニメ視聴歴の短い私がこの様な事を言うのは大変おこが
ましいのですが、長年に亘って培ってきた京都アニメーシ
ョンの技術がいかんなく発揮されている印象を受けました。

京都アニメーション製作と聞きますと必然とでも言うの
でしょうかやっぱりその作画力に注目しちゃいます。
何気ない街の信号機の押しボタン、音楽室の備品らしい
楽器の傷や黄昏時の公園の背景、夕日や水銀灯が反射し
キラキラと輝く水面。演奏する時の息遣いや指の動き。
何秒も映らないシーンに対してのこだわりと言うので
しょうか、本当に細やかな描画が凄いと思います。
そしてその様な素晴らしい背景の中でそれぞれのキャラ達
が豊かな表情で丁寧に動いています。

私、京都アニメーションの横顔の描き方、けいおんやたま
ラブのレビューでも書かせて頂きましたが大好きなんです。
額から鼻そして唇、顎のライン、つい吸い込まれる様な瞳の
美しさにこの作品でも心を奪われました。
第1話から制作サイドのこれでもかと言わんばかりの熱意が
伝わってくる作画。
まるで映画かと勘違いしてしまうくらいのレベルを維持
しつつ圧巻の最終話までいきます。
凄いです!
ここまで作画に関して書かせて頂きましたが、是非その
目で実際に堪能して下さい。

次にストーリーなのですがお話としては、とある高校の
吹奏楽部の成長物語をヒューマンドラマを交えながら
描いた、ある意味では部活物の王道的なお話です。
しかし高校生ならではの憂い、葛藤、喜び、そして少し
ばかりの恋心を吹奏楽部の成長と共に全く手抜きの無い
リアルな描写で描ききってます。
そのリアルさに何度も心が震え、学生時代の楽しくて熱く
て切ない記憶が蘇りました。
特に吹奏楽部に対しての描き方は吹部在籍者もしくは
経験者も納得の内容だと思います。
そして1クールという短い時間の中でも出来るだけの楽器
の紹介や演奏、お手入れの仕方、吹部内のパート・編成の
説明、全国コンクールまでの仕組みなどの解説もあります
ので吹奏楽未経験の方でも凄く楽しめるかなと思います。
アイキャッチで毎回違う楽器が登場するので、
あっ、これなんだろ?
って興味を持つのも楽しいかもしれませんね。
尺の都合上十分ではないかもしれませんが吹奏楽未経験者
の方でも楽しめる様な配慮がなされている点が凄く嬉しい
です。

どうしても吹部というのは女子率が高いのでキャッキャ
ウフフ、はたまた女子特有のギスギスした関係等想像
するかと思われますが、体育会系並みの練習のキツさや
辛さ、顧問の先生または部員同士の確執、そして音を奏で
る喜びや音楽を通して築かれていく信頼関係や友情等も描
かれていますので学生時代に何か部活に打ち込まれた
方など特に共感出来る部分も多いのではないでしょうか。

アニメのタイプには非現実的でリアルではありえない事を
私達に擬似体験させてくれる楽しさと現実的でリアルで
あり得る事を共感しながら楽しませてくれる作品がある
と思います。
しかしどちらも同じアニメの醍醐味。
この作品は後者の良さが詰まった素敵なシンフォニーです。
少しばかり女の子同士のファンタジーもありますけれど。

胸を熱くさせるセリフの1つ1つ。
葛藤、友情、愛情、情熱のこもったストーリーを盛り上げ
る声優さんの演技もまた素敵です。
メインキャラを務める声優さんは私的に余り存じ上げ無い
方が多かったのですがその周りを固めるベテラン(年齢は
若いですが実力派の方を含め)の声優さんの演技が光って
ます。
エンドロールでおおっ!この人出てたんだ!ってなるのも
楽しみです。

そんな作画、ストーリー、声優陣のバランスのとれた
作品を盛り上げてくれるのが
OPの「DREAM SOLISTER」、EDの「トゥッティ!」
どちらもブラスバンドを取り入れていて、この作品の楽し
さと音楽を奏でる、みんなで合奏する楽しさが凄く伝わる
素敵な曲だと思います。

特に最終話のEDは…これは内緒ですね。是非!

最近視聴したアニメの中で最初から終盤までここまでの
期待感と緊張感を維持したまま視聴したアニメはなかなか
ありません。
ストーリー的な面白さもありますが、人間関係、心情、
音の対比の表現が素晴らしいと思います。

ボキャブラリーの少ない私には多くは語れません。
是非視聴して下さい。
そして感じて下さい。

とここまでなるべくネタばれ無しで感想を述べてみました
けれど、

上手く伝わるかなぁ…ちょっと不安。

でも、私自身初の5点満点の作品となりました

「響け!ユーフォニアム」

音楽とは聴く者の心を打ち震わせ、繋ぎとめる
世界共通の言語。

しっかりと心に響きました。ガチです!


【主要登場人物・出演者】

黄前久美子 - (CV:黒沢ともよ)
加藤葉月 - (CV:朝井彩加)
川島緑輝 - (CV:豊田萌絵)
高坂麗奈 - (CV:安済知佳)
田中あすか - (CV:寿美菜子)
小笠原晴香 - (CV:早見沙織)
中世古香織 - (CV:茅原実里)
塚本秀一 - (CV:石谷春貴)
後藤卓也 - (CV:津田健次郎)
長瀬梨子 - (CV:小堀幸)
中川夏紀 - (CV:藤村鼓乃美)
吉川優子 - (CV:山岡ゆり)
斎藤 葵 - (CV:日笠陽子)
黄前麻美子 - (CV:沼倉愛美)
松本美知恵 - (CV:久川綾)
滝 昇 - (CV:櫻井孝宏)


【主題歌】

オープニングテーマ
「DREAM SOLISTER」(第2話 - 第12話)
作詞 - 唐沢美帆 / 作曲・編曲 - 加藤裕介 / 歌 - TRUE

エンディングテーマ
「トゥッティ!」(第1話 - 第7話、第9話 - 第12話)
作詞・作曲 - ZAQ / 編曲 - 高田暁 / 歌 - 北宇治カルテット
[黄前久美子(黒沢ともよ)、加藤葉月(朝井彩加)、
川島緑輝(豊田萌絵)、高坂麗奈(安済知佳)]

メモリアルエンディングテーマ
{netabare}
「DREAM SOLISTER (Wind Orchestra Ver.)」
(第13話)
作曲- 加藤裕介 / 編曲 - 松田彬人
{/netabare}


【mio's café】
ここからはネタばれの感想となりますので未視聴の方は…
出来ればご遠慮ください。
それでもという方は…Come on!Join us‼︎

{netabare}
良かった、本当に良かったです。
最初はヒロインらしからぬどこかクールでちょっと
ネガティヴな主人公:黄前久美子ちゃんにこの子この先
どうなるんだろうって不安だったけど、見事に変わって
くれましたね。
周りに良き友人、先輩、先生に囲まれて葛藤しながらも
成長し、本当の自分の気持ちに気付いていく様は見事でし
た。
CV:黒沢ともよさんの演技も普段のクールでグタグタな
低音ボイスから気持ちが高揚した時のちょっと上擦った
感じの声まで凄くメリハリがあって素敵でした。
本当にリアルな女子高生らしさが出ていたと思います。

そんな久美子を序盤で支えたのが超ポジティブ思考の2人
のお友達。
加藤葉月ちゃんと川島緑輝(サファイア)ちゃんでした。
でもこの2人のポジティブさ微妙に違うんですよね。
そのあたりの細かい使い分けも凄く上手だったと思います。
葉月ちゃん演じるCV:朝井彩加さん、
緑ちゃん演じるCV:豊田萌絵さん。
多分初めて名前を見る方だったのですが凄くキャラの魅力
を引き出していて良かったと思います。

久美子と最初にお友達になった加藤葉月ちゃん。
序盤のチューバとの馴れ初めは笑っちゃいました。
こうだと決めたら突進するポジティブ要素の他に以外と
感受性が高くナイーブな感じ。
感動しやすく、お友達の為なら頑張れる女の子。
8話告白シーンでの後ろからのカメラアングルで瞬きする
所、橋の上での緑ちゃんと再開して涙が溢れ出すシーン。
切なかったですね。
逆に9話でヘコむ緑ちゃんを励ます姿が愛おしかったです。

そして川島緑輝ちゃん。
「命かけてます!」
「その言葉待ってました!」
なんと前向きなキャラなんでしょう。
あのちっちゃい体でコンバスってのも良いですね。
後ろは振り向かない前進あるのみの超ポジティブ思考。
事あるたびに久美子にハッパかけてくれます。
そんな緑ちゃんでもさすがに9話ではへこんじゃってちょっ
と心配しちゃった。
8話でのいきなり登場した妹の琥珀ちゃん。
「こりゃ、ヤバいね〜」
葉月ちゃんの言葉そのもの。かなりヤバかったです。

緑ちゃんが背中を押して葉月ちゃんがさりげなくフォロー
する。
タイプの違うポジティブキャラの魅せ方がとても印象に
残ります。

そんな2人に割って入るかの様に久美子の心を虜にした
高坂麗奈ちゃん(CV:安済知佳さん)。
凄いですね。
私の中で「高坂麗奈」という「戦場ヶ原ひたぎ様」に
勝るとも劣らないキャラが誕生しました。
第1話でのあの涙。
凄くわかるんです、あのダメ金の悔しさ。
吹奏楽は一人じゃないからこその悔しさ。
皆んなが1つにならなきゃ取れない代表の座、
だけど一つになっても取れない代表の座。
嬉しさも倍なら悔しさも倍だから…
麗奈の気持ち凄くわかるんです。
リアルですね。
(私が現役の時はダメ金という言葉が凄く嫌いでした。
あの評価方法自体今思い出しても酷だと思います。)

私がこの作品を見始めて凄く興味があったのが、いかに
して金に届くまでの吹部に育っていくのかという事と
第1話で訪れた久美子と麗奈の関係がいかに変わっていく
のかという事でした。
第5話が吹部としての大きなきな転換点、そして第8話が
久美子と麗奈の関係の大きな転換点だったと思います。
作画の美麗さに音楽が優しく重なり、私までなんだか
幻想的な夏の夜の夢を見ているようでした。
背後の夜景が透けて見える白いワンピース。
久美子の顔をなぞる麗奈の白くて細い指先。
「特別になる…」
ユーフォニアムとトランペットでの2重奏。
その曲名も

「愛を見つけた場所」…

背景、音楽、キャラのあまりの美しくしさに背筋が
ゾクゾク。
最後のEDまでドキドキしてました。
近年の京都アニメーションの中でも突出した出来だと
思います。
負い目を感じて後ろ向きだった久美子が麗奈の強くて
真っ直ぐな気持ちの虜になった第8話。
好きな人の為なら全てを敵に回しても構わないという覚悟
の第11話。
この2話に共通していた事が好きな人の為なら死をも厭わな
いという気持ち。
高校生にはちょっとオーバーとか百合展開とか思われる方
もいらっしゃるかと思いますが、私にはそう感じませんで
した。
憧れや人を尊び好きになる気持ちは男女の壁を越えたそう
いう物だから。
人生にそう何度もない出会いが高校生の久美子に訪れた
だけだと思います。

そして麗奈と同じ目線に立てた第12話への大きな導火線
だったと。

「悔しい…悔しくて、死にそう…」

第1話での麗奈と同じ言葉を発した久美子のシーンには
見ているこっちまで心が張り裂けそうでした。
自然と涙が溢れました。
久美子が駆け出すシーンからの作画は圧巻です。
この12話での作画に関してちょっと興味深いツイートが
ありましたので。
以前京都アニメーションでアニメーターとして活躍してま
した斎藤敦史さん(現在はフリーとしてSAO、アルドノア・
ゼロ、ガリレイドンナ等のメインアニメーターとして活躍
中)のツイートなんですが、ちょっと引用させて頂きます。

「ユーフォニアム12話、ちょろっとだけ観たけど
どうやったらこんなクオリティになるのか意味が
分からない。無理〜。
演出がどのぐらい手を入れてたのか気になる。」

凄いですね、プロで同業者しかも元京アニの方が見ても
この感想です。

やはり京都アニメーション、凄いです。

メインキャラとモブ的なキャラの区別がつかないくらい
それぞれのキャラが魅力を発揮するのも京都アニメーショ
ンの作品の特徴の一つ。
今回も沢山の魅力的なキャラがいましたね。
当初から私が注目していたのが
低音パートリーダー田中あすか先輩(CV:寿美菜子さん)
新任顧問の滝昇先生(CV:櫻井孝宏さん)
の2人でした。

最初はあすか先輩の弾けたキャラに魅了され(寿美菜子さん
の演技もまたぴったりです)ていたのですが、お話が進むに
つれて見え隠れする過去と影。
リーダーとしての資質を持ちながらみんなとは一線を画す
あすか先輩の本心というのがとても気になりました。

新任顧問として赴任してきた滝昇先生。
私的にはもう何と言っても櫻井孝宏さんの演技が大好きです。
櫻井さんの顔が滝先生になるくらい素敵でした。
クールで優しい仕草で語りかける言葉の中にある熱い
情熱。
時には残酷ともとれる指導方法をとりますが、大事な所
での言葉はさすがです。

色んな言葉がありましたが最終話でのチューニングルーム
からみんなを送り出す時の言葉は最高でした。

「では皆さん行きましょう、全国に」

これで頑張れないわけがありません。
演奏始まる前から私のアドレナリンが噴出しちゃいました。
吹奏楽に対する情熱と生徒への信頼が感じられる素敵な
先生です。
あんまり言うと麗奈に怒られますね。

でも最終話が終わってもあすか先輩と滝先生2人の中にある
過去というか事情みたいなのが一番引っかかりました。
2期あれば明らかになるといいな。

中世古香織先輩(CV:茅原実里さん)は何と言っても10.11
話での再オーディションのお話が胸に残りましたね。
周りをそして自分を納得させ気持ちよくコンクールに向か
えるように敢えての再オーディション。
最終話での麗奈のソロパートを聴くマリア様のような表情
が全てを物語っていました。

小笠原晴香先輩(CV:早見沙織さん)もいろんな葛藤があり
ましたけれど、お話が進むにつれての成長がとても良かった
です。早見沙織さんの独特の鼻にかかったような声が私的に
は高ポイントでした。

一人一人あげていくと大変なレビューになりそうなので
最後にこの人だけはというキャラを。
中川夏紀先輩(CV:藤村鼓乃美さん)です。
私的に最大のダークホースって言い方はおかしいかもしれ
ないけれど、お話が進むにつれて一番魅力的になりました。
ポニテ先輩最強です!
最初の頃はこの先輩なんだかなぁ〜って感じだったんです
けれど、自身の過去の辛い思い出や久美子のトラウマを
取り払い、再オーディションの時も関係修復の為に影で
支えていましたね。
優子ちゃんとの微妙な関係も凄く好きです。
屈託のない笑顔でコンクールに出場するみんなを支える
姿に癒されました。
最終話では感動する葉月ちゃんの肩にそっと手を回す
シーンに思わず涙。
やっぱポニテ先輩最強!そういえば最終話はポニテ祭りで
したね。
私も翌日、久しぶりにポニテしちゃいました。
影響されやすいタイプなので…

もうキャラ紹介だけのなんだかなレビューになっちゃい
そうですけど、それだけ魅力に溢れたキャラがいる作品
という事かな。

最初から最後まで右肩上がりで楽しめた当作品。
中でも特に好きだったのは第5話、第8話、第11話、
第12話、第13話でした。

私の視聴したアニメの最高評価は4.9というのが何作品か
あるのですがあと0.1点というのが今までの壁でした。
凄く面白かった、感動した、泣いたそれでも充分なんです
がこの作品を視聴してその0.1というのがわかりました。

「心が震える」

これが0.1点の答えでした。

最終話でこの答えが出るかどうか、緊張のスタートです。

コンクール当日の朝、いきなり画面から伝わる緊張感。
目覚ましより早く起きてる久美子がまずリアル過ぎま
した。
静かな朝だからこピリピリ張り詰めた空気感という
のが伝わります。
そしてお姉ちゃんとの微妙な感じ…
そんな空気を麗奈との肘の小突きあいで飛んでけぇ〜って
麗奈も緊張してるんでしょうね、ついほっこりほぐしてく
れました。
現在の私のアドレナリン充填率70%

淡々と準備が進みみんなの表情もどこか硬い…
そんな緊張をほぐすかのようにチーム「もなか」からの
プレゼント。
サブメンバーの屈託のない笑顔に癒されます。
またもやほっこり。
小笠原部長とあすか先輩の掛け声でいざ出陣!
それにしても滝先生のタキシード姿、滝シードでした。
かっこいい♡
私のアドレナリン充填率80%

会場に到着してますます高まる緊張感。
もう私までリアルで見ているかのような気持ちの高まり。
あのホール独特の匂いまで再生されました。

館内で流れるアナウンス、チューニングルームでの音合わ
せであたふたする様子、音に共鳴するペットボトルの水。
凄くリアル。
現在、私のアドレナリンの充填率90%

招集がかかりいよいよです。
そして滝先生の言葉

「では皆さん行きましょう、全国に」

先生と生徒の気持ちが一つになった瞬間でした。
私のアドレナリン充填率100% 一気に噴出…
心が震えました。
そうです、最後の0.1点がきたんです。
しかしこれは序章、「心の震え」第1波です。

緊張の演奏開始。もう合奏を楽しむよりも祈るような
気持ちです。
ライトに反射する細かいダスト。
引きと寄りのカメラワーク。
みんなの気持ちのこもった表情。
「全国に行くんだ」
セリフと共に映し出される久美子の表情。
獲物を狙う野獣のような表情に「心の震え」第2波が
来ました。
凄い、この子達…

譜面に書かれたメッセージ、
「絶対金賞‼︎来年一緒に吹くぞ‼︎」中川
「絶対絶対ゼッタイぜったい‼︎全国‼︎」加藤はづき
「久美子ちゃん。次は火星まで手を伸ばしましょう!
行きますよ‼︎」みどり
「全国、行こうね」麗奈
胸が熱くなります。

いよいよ麗奈のソロパート。あの伸びやかな演奏の始まり
私も緊張MAX…
でもその演奏を聴く香織先輩の表情に「心の震え」第3波が
来ました。
色々あったけど今彼女達は演奏を楽しんでるんだ。
充実しているんだ、良かった…

演奏も終盤、みんなの演奏にも力が入ります。
滝先生も渾身の指揮。
フィニッシュ。涙が溢れました…
みんな凄く良かった、本当に…

いよいよ各賞の発表。
この緊張感、凄いです。
湧き上がる歓声と悲鳴、凄いどこまでリアルなんでしょう
みんなの表情に「心の震え」第4波。

最大の関門、代表校発表。
そうですね、言葉は入りません。表情だけで充分です。
素敵な演出に「心の震え」第5波。

もう私、鼻水まで出てきちゃいました…
どうしてくれるんでしょうか…

言葉では言い尽くせない、感じて欲しい作品です。
素敵な演奏、素敵なドラマを見せてくれてありがとう。
彼女達と京都アニメーションに感謝しています。

最後の集合写真、
屈託のない笑顔の滝先生が印象的でした。

あっ最後に一つだけ、立派な音響設備があれば別ですが
最終話だけはヘッドホンかイヤホンで視聴して欲しいです。
是非‼︎



〜凄く余談〜吹奏楽コンクール〜
{netabare}
この作品を通じて吹奏楽に興味を持たれた方がいましたら
是非、近くの地区大会、支部大会等のコンクールに足を
運んで欲しいです。
7,8月に都道府県、8,9月に支部(関西、九州とか)、11月に
全国というスケジュールで毎年行われます。
日にちをずらして小、中、高、大、般という様にだいたい
行われますが、高校生以上の金を狙う方々の演奏の迫力や
美しさたるもの凄まじいものがあります。

そんな中で私が凄く思うのが小学生の部の演奏を聴いて
欲しい事です。
まだ吹奏楽を生で聴いた事が無いという方がいらっしゃい
ましたら、是非近くのホールに騙されたと思って足を運ん
で欲しいです。
小学生と侮る事なかれ、今の子供達のレベル凄いです。
どんなに小編成のバンドでも心に響くものがあります。
子供達の演奏する圧倒的な音楽を体で感じて欲しいです。
是非!

凄く余談でごめんなさい。
{/netabare}

〜凄く余談2〜リアルユーフォ二アム〜
{netabare}
ご存知の方も多いかと思いますが、昨年吹奏楽界に激震が
走りました。
何が激震なのかというと九州吹奏楽コンクールで長崎代表
の活水中・高等学校が全国コンクールの切符を手にしたん
です。
いゃ〜おめでたいではないですかぁ。
そうなんです。おめでたいんです。

ってそこではなくて、何が凄いかと言いますと、
この活水中・高等学校は九州ではほぼ無名、長崎県大会で
も好成績を残した実績も無く一昨年まで部員不足でコンク
ール出場すらままならない学校だったんです。

そんな学校に昨年の4月に革命が起きました。

九州を代表する吹奏楽の超名門校「精華女子高等学校」
を35年間指導されてきた藤重佳久先生が精華女子高等学校
の定年退職を期に長崎・活水学院の教授に就任。
大学での音楽講義、中・高等学校、大学の吹奏楽部の音楽
監督を兼任する事になりました。

音楽特に吹奏楽は指導者で大きく変わると言います。
私も実際にその様な学校はこれまで幾つも見てきています。

「わかりやすく楽しく、目標を共有する」という指導論を
軸に1980年頃からの創部間もない精華女子を指導し全日本
吹奏楽コンクールには過去19回出場、平成26年には8回
連続・通算10回目の金賞を獲得。マーチングに至っては出
場した15回全てにおいて金賞というまさに吹奏楽界のレジ
ェンド。

就任5カ月での全国出場。
地区大会1回戦負けの常連校がまさかの甲子園という感じで
しょうか?
もちろんこの5カ月の間色々な意識改革、厳しい練習があっ
たと思います。先生を慕って転校してきたり入学して来た
生徒もいるかもしれません。
私立の学校なので施設や楽器にお金をかけたかもしれませ
ん。

でも楽器がいいから、設備がいいから、いい生徒が集まる
からでいい音楽は奏でられないのが吹奏楽なんです。

無名の学校を短期間にここまで成長させハーモニーを作り
上げるのは並大抵の事では無いと思います。
これから毎年藤重先生の指導を受けたいという生徒が全国
から活水学院に殺到するかもしれませんね。

昨年の全日本吹奏楽コンクールは銅賞でしたが、精華女子
高等学校で一つの音楽を作り上げ、活水中・高等学校でまた
新たなる音楽を作り上げようとする藤重先生。

いつか九州吹奏楽コンクール鹿児島開催の時、新しい藤重
先生の音楽聴いてみたいです。
これから楽しみがです♬
{/netabare}

〜凄く余談3〜劇場版公開前に7回目の視聴〜
{netabare}
うん!
何回見てもこんなに心が熱くなれる作品、
やっぱりユーフォです。
何でだろう…
「DREAM SOLISTER」を聴いてるだけで胸が熱くなり
涙が溢れてくる…

やっぱり私にとっては最高の出逢い。

何回見ても感謝の言葉しかありません。

原作・武田綾乃さん、制作・京都アニメーションさん、
「響け!」製作委員会の方々。
制作に関わった数多くのスタッフ、キャストの皆さん。

劇場でまた北宇治吹部のみんなに逢えるのが楽しみです。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 199

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

意欲作(2016.11.2修正: 演奏は第二のアフレコ)

ストーリーについては既に多数コメントがあると思うので違う観点で。

本作は吹奏楽部のお話なので演奏シーンが多い。下手だった演奏が上手くなっていく過程とか、キャラクター毎の演奏技術の差みたいなものを「演奏自体で表現する」というある意味前代未聞レベルのことをやっている。

単に「主人公はあるいはライバルは天才演奏家」みたいな話ではないのがミソで、いわば楽器演奏が声優の台詞とほぼ同等のポジションといえる。
(2016.11.2追補: 劇場版BDのスタッフコメンタリーで、音楽プロデューサーの斎藤氏がまさにこのことについて話していた。あ、厳密には演奏を先に録るからプレスコですが。)

Blu-ray収録のメーキングなどを見ても場面毎に必要な演奏を収録しているし、作画の面でも楽器のピストンや運指が変にならないようにかなり注意していると思われる。

ロボット物の「メカ作監」にあたる「楽器作監」がいたり、吹奏楽自体を描くとすると本作以上の体制であたることはとても難しいだろう。「京アニだからやろうとしたし、できた」と言えるかもしれないが、後世の作品は本作続編も含めてと比べられると考えると、「大変なものを作ってしまったなあ」というのが正直な感想である。

2016.06.26追記:
そういえば本作では「画面が青枠で囲われていたら、実際に起きた出来事ではなく誰かの頭の中での想像上の出来事」という演出ルールがあって、これが徹頭徹尾キッチリ守られていたのが面白いと思いました。なんと、BD/DVD特典OVAの中でさえこのルールは守られていたりします。

逆に過去の回想であっても、作中世界の出来事であれば色調を変えたりはありますがこの青枠がつかない。これ、アニメの演出として意外と良かったんじゃないでしょうか。

…でも、あにこれのレビューだけでなくネット上で感想とかを読んでいてもこれを指摘した人はいませんね。みんな気づいてますよね?

2016.6.29追記: tvkでの再放送を告知するためタイトル変更
他の局はわかりません、すみません。← 再放送は終わってしまったのでタイトルから削除

2017.3.13追記:
2016年の1期目分に続き2期目分も総集編劇場版公開が決定とのこと。祝!

2017.8.25追記: NHK BSプレミアムでの再放送を告知するためタイトル変更
NHKBSプレミアムにて「響け!ユーフォニアム」の放送が決定しました!

【放送局】
NHKBSプレミアム
【放送日時】
本放送:10月1日より(日)前7:30~7:54(全14回)
再放送:10月6日より(金)後11:45~前0:09

2017.8.26追記:
地上波放送されなかったBD&DVD 7巻収録「かけだすモナカ」も第14話として放送されるようです。

2017.12.19追記:
いよいよBSプレミアムでの放送も12/24が最終回です。その直後に続けて番外編「かけだすモナカ」を放送ですね。

2018.1.17追記:
とっくにNHK BSプレミアムでの再放送は終了していましたが放置していましたので、レビュータイトルから再放送告知を削除しました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 179

84.9 2 熱いで高校生なアニメランキング2位
SSSS.GRIDMAN(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (997)
4040人が棚に入れました
1993年から放送されたTVシリーズ「電光超人グリッドマン」。
まだパソコンが一般家庭に普及する前に制作された作品にも関わらず、 現代における「インターネット」「コンピューターウイルス」といった概念を先取りした内容で人気を集めた。

そして2018年秋「SSSS.GRIDMAN」が放送決定!
アニメーション制作は、2015年日本アニメ(ーター)見本市で公開された 「電光超人グリッドマン boys invent great hero」を制作したTRIGGERが担当する。
監督は、同作でも監督を務めた雨宮哲。
あの時の未来が現実になった2018年、グリッドマンがアニメーションの世界で蘇る――。

声優・キャラクター
広瀬裕也、緑川光、斉藤壮馬、宮本侑芽、上田麗奈、高橋良輔、小西克幸、悠木碧、松風雅也、鈴村健一、稲田徹、新谷真弓、三森すずこ、鬼頭明里
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

このシンウルトラマンがすごい

TRIGGER×円谷プロ制作。
特撮「電光超人グリッドマン」リメイク。

予想通り制作チーム抜群に相性が良い。
キャラクターもポップで女の子がかわいい。
敵役の子も味があって素晴らしいです。

旧型のパソコンから声がする、
ハイパーエージェントグリッドマン。
地球を怪獣の侵攻から救えと、
記憶喪失の主人公は、
グリッドマンに導かれるまま彼と融合する。

シンゴジラ第二形態の進撃、
迫力ある市街地戦、スペシウム光線炸裂。
記憶喪失の謎、世界の謎。
日常風景も多く青春しています。
世代なんて関係なく楽しいですね。
青春ヒーローものとしても秀逸でしょう。

最終話視聴追記。
優れたデザイン性もアクションも心が躍った。
{netabare}実写での幕切れは予想を超えましたが、
現実世界にバトンを繋いだように思う。
自閉世界からの解放とでも言おうか、
これからが日常との戦いなのだろう。{/netabare}

どこか爽快で希望の萌芽を感じる幕切れだ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 96
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

特撮好きでないマン in N.Y

2018.12.28記


「電光超人グリッドマン」未視聴


レビュータイトルはSTING往年の名曲から。

前評判が高く、放送中も事前の好評価そのままに走りきった感のある良作です。が、なんかしっくりこない。
1993~1994年に放送された「電光超人グリッドマン」という特撮ヒーローものを母体とした新作アニメで、“円谷プロ”“TRIGGER"“音楽:鷺巣詩郎”そしてあの“グリッドマン”か!のワードが期待を寄せる根拠となってました。
主人公響裕太がクラスメイト宝多六花の家の前で倒れて、目覚めたら記憶を失っていた、という冒頭。六花の家が営むジャンクショップに置いてある古いPCから「自分の使命を思いだせ」と呼びかける声。声の主はハイパーエージェント『グリッドマン』。ほどなくして、街に怪獣が現れて破壊の限りを尽くす。どうする?どうする?裕太くん、という導入でした。

そしてこの私。電光超人を未視聴もさることながら、そもそもウルトラマンや仮面ライダー、戦隊ものをわくわくしながら観た記憶がありません。宇宙刑事シリーズも観てました。嫌いなわけではなく、ただ“わくわくした記憶がない”だけです。
おそらくこのわくわくした経験の有無が本作を捉える上でのスタート位置の差となって表れちゃったんじゃないかという感覚があります。もちろんスタート位置が後ろでも追いつき追いぬいた方もいると思います。特撮好きマンはすーっと本作に入り込みやすかったでしょう。
ちょっと煮え切らない感じですが、これは、前評判に裏切られながらも、自分なりの結論を探し続ける男の取るに足らぬ感想、と思って以下読んでいただければ幸いです。


なお結論は、“とはいえおもしろい”です。
理由は明確、日常パートが魅力的だから。
Aパート、Bパートのくくりが正しいかは微妙ですが、だいたい1話のなかで前半の日常パートと後半の戦闘パートに別れており、この系統の作品の流儀を守ってますね。

作品評価に与える分岐点は2つあると思ってます。
1.特撮作品との相性
2.主に日常パートで展開される物語の解釈

1.特撮作品との相性
アニメなのに特撮? アニメ作品ながら特撮作品の演出技法が散見されます。この、アニメなのに?がポイントで、良く出来た作画と合わせて見どころになります。さらに、グリッドマンのみならず旧作名作のあれやこれやを彷彿させるシーンがさり気なく描かれているため、これもわかる人には胸アツでしょう。
スタッフの特撮作品に対する愛情を感じることができることは好感ですが、{netabare}物語の展開上、闘う目的があるようなないような{/netabare}戦闘シーンの連続は、私にとっての付加価値にはなりませんでした。

2.主に日常パートで展開される物語の解釈
良し悪し以前に、例えば戦隊ヒーローもので展開される日常パートはほぼ蛇足です。ウルトラセブン等の例外を除いては、特撮ヒーローものの前半にしょぼい印象しか持ってない私ですが、本作にはそのしょぼさがない。
裕太、六花、内海将の3人組に新条アカネら人間たちと、グリッドマンと4人のアシストウェポン(新世紀中学生)、そしてアンチくん、アレクシスの人外さんらが絡む物語は濃厚です。全体的に暗いというか“不穏”な雰囲気を醸し出しながら進行する展開は私好み。
ただ演出の妙が冴える考察好きにはたまらん展開のため、シンプルに観てると、なんだかよくわからんなぁ、になりそうな感じでした。

これ1.と2.の相乗効果で天井知らずになったかもわからんです。そういった意味では残念でしたね。私は1.が欠落してます。
日常シーンと戦闘シーンそれぞれ高いレベルにありつつも有機的に絡み合っているかは微妙。1個で2度美味しいになるか、水と油だなとなるか、私は後者です。
{netabare}・アカネにスイッチ入って怪獣作ってドーン!の前後に繋がりがあるようでない。
・必殺技や合体技はあくまで戦闘特化というか説明がないためこちらも繋がりが・・・
・となると作画と特撮オマージュを堪能するしかなさそう{/netabare}


OPはTHEヒーローものと呼べるワクワクする曲ですこぶる良いです。EDだって負けてない。イントロのギターリフが好きですね。
「これ、お前の母校が何回も破壊されるアニメだで」と、都立井草高校出身の知人へネタふりも可能(実話)。
充分満足する一品でしたが、周囲の熱狂とはちょっと引いた場所にいるかなーっていう良作でした。



■良く出来た物語
※視聴済みの方向け

{netabare}第一話アバン、新条アカネのカットで始まり、ラストは見ての通り。一貫してアカネの物語でした。その視点での二周目(特に9話)はやばいですね。
SSSS.ってなんの略? スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド(Superhuman Samurai Syber Squad)と聞いて、超平和バ○ターズばりのネーミングセンスだな、おいと思ってましたが、案の定“フリ”でしたね。
グリッドマンへのアクセスコード『Special Signature to Save a Soul』。そしてフィクサービーム!見事なタイトル回収でした。{/netabare}

{netabare}「私の先代が君にお世話になった」と少女怪獣さん(6話)
こういったところは元ネタ知ってたら楽しかったんだろうなーと思います。{/netabare}

{netabare}アカネのバランスが崩れ始める第7話は隠れた良回。
裕太と中華料理屋の中で「(ここの娘を)あたしが殺したの」と言うアカネ。遡ることAパート。アンチくんとの一悶着の際、スペシャルドッグを踏んでたアカネ。このへんの自己矛盾描写は秀逸。{/netabare}


それと物語がいま一つと感じた人が二周目行くことはないと思うものの、二周目が面白い作品でもあります。


■(オマケ)けっきょく設計主義って
ルールを設計してその通りにすれば万事OK!・・・って少しでも考えれば無理難題。人間には自我というものがあります。
無理してこれをやろうとしたのが、{netabare}新条アカネであり、{/netabare}大失敗に終わった20世紀の社会実験であるのでしょう。

{netabare}本作は、不完全なるもの(アンチくんやグリッドマン同盟のみんな)が不安定な神様を救う物語でもありました。{/netabare}
{netabare}子供じみた設計主義はとっとと捨てて、早く大人になりなさい。てゆーか外に出なさい。人を知りなさい。{/netabare}

完全とは理論や対物には求めてもいいとは思いますが、対人間、社会に求めたり、統治の仕組みとして取り入れるのは無理がある、を再確認した次第です。



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2019.06.12追記
《配点を修正》


その後、『電光超人グリッドマン』も飛び飛びながら視聴。地上波で再放送をやっていたのです。

SSSSのほうはロボ好き特撮好きでなくても日常パートが良いし、六花とアカネのWヒロインも魅力的で、私のような“特撮好きでないマン”でも楽しめましたが、たしかに原題の電光超人おさえてるとニヤっとできる場面多数。

本作SSSSを気に入ったのならこっちに手を出して良いと思います。


追伸
『色づく世界の明日から』のOPとED同様、こちらのOPとEDは秋から冬にかけてヘビーローテーションで聴いてました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 80

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

『電光超人グリッドマン』は1993年当時には新しすぎた(笑)! (第12話: まごころを君に(笑))

※↓以下を書いた時点でアニメ作品は始まってもいないので、未見でした。視聴終了後追記あり。

「あらすじ」にある通り、『電光超人グリッドマン』という円谷プロ製作の特撮作品(以下、「原作」)がありまして、当時の情報科学・コンピュータ関連の研究者や業界人の間では有名な作品でした。

原作では敵であるカーンデジファーがコンピュータワールドに「怪獣」を送り込み、その怪獣の破壊行為が実行プログラムの破壊、不具合として顕現するというお話になっています。

そしてカーンデジファーを追ってきたハイパーエージェントが、少年少女たちがパーツから組み上げた自作コンピュータとそこで実行されるプログラムと一体化することによって「グリッドマン」として怪獣と戦うことで地球の平和が守られるというストーリーになっています。

そしてカーンデジファー側にも協力者の少年がいて、「悪意あるクラッカーと戦うハッカー」という構図が怪獣特撮物としてビジュアライズされているという異色の作品でした。

根っこの着想は映画『ウォー・ゲーム(WarGames)』(←こっちは背景に冷戦がある実世界でのお話でストーリー自体は全く違う)あたりから得たような気もしますけど、こんなん当時子供にウケると思って企画したやつアホやろ。(← 褒めている)

また「怪獣やグリッドマンは通信回線を通していろいろなコンピュータに入り込める」とか、「怪獣とグリッドマンの戦闘は手元のコンピュータでモニタ出来る」とか、「グリッドマンの支援メカ(?: プログラムというかデータなのですが…)も通信回線を通して送り込める」とかいった設定があって、当時の若めのコンピュータ関係者の心を(もしかしたら本来の視聴対象のはずの子供たちよりも)掴んだのでした。

また15年ほど前でしょうか、安価なコンピュータを多数高速ネットワークで接続して高速計算させる「グリッド・コンピューティング」という技術が業界トピックとなり、「グリッド」という言葉が本作を想起させることでリバイバル・ブーム的なものもありました。

なので今50~60代くらいのコンピュータ関係者の間では『電光超人グリッドマン』はそこそこの知名度があると思います。

というところで個人的にはこのアニメがどんな作品になるか期待大ではあるのですが、現代に需要があるのかとか何でいまさらグリッドマンなのかとかはさっぱりわかりません(笑)。

2018.10.7追記:
第1話、観ました! ジャンクやグリッドマンのデザインは旧作準拠。ジャンクへの過負荷時の演出なんかはアニメっぽいです。いきなり謎を残しての引きで、期待を持たせる1話目でした!

2018.10.14追記:
第2話を視聴終了。視聴を続けるかどうかを判断するで必要そうな世界観の説明は2話でだいたい片付きました。シリーズ構成、有能…。

2018.10.28追記:
第4話、「Arcadia」のグループとメンバー4人の名前が玩具メーカー由来で笑ってしまいました。

2018.11.12追記:
第6話を視聴終了。旧作を観ていた人にはわかる「先代」とイヤホンで聞かされていた旧作楽曲「夢のヒーロー」のアレンジバージョンの旧作ネタがありました。ということは、一応旧作『電光超人グリッドマン』とのつながりもあるってことなのかな?

2018.11.18追記:
第7話目まで視聴終了。「不安定な神様」(笑)。

UFOが糸で吊られていたのって、あれもしかして特撮メタネタ(昔は空中戦の撮影時には糸で模型を吊っていた)なの?

2018.12.23追記:
第12話(最終話)視聴終了。いや、TRIGGERがGAINAXの末裔だとして、何もあんな形で示さなくても…(笑)。

あれがアカネだなどとは絶対に認めん、だがという視聴者もわりといそうだが、案外あれは円谷プロサイドにはウケているかもしれない…。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 76

86.2 3 熱いで高校生なアニメランキング3位
ハイキュー!!(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (1745)
9306人が棚に入れました
ふとしたきっかけでバレーボールに魅せられた少年、日向翔陽。
部員がいない逆風にも負けず、やっとの思いで出場した
中学最初で最後の公式戦で、日向のチームは「コート上の王様」
と異名 を取る天才プレイヤー、影山飛雄に惨敗。

リベンジを誓い烏野高校バレー部の門を叩いた日向だが、
何とそこにはにっくきライバル、影山の姿が!?

青春のヒリヒリもイライラワクワクも詰め込んで、
熱血青春バレーボール物語、いざ開幕!

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、神谷浩史、田中一成、浪川大輔、吉野裕行、中村悠一、梶裕貴、立花慎之介

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

バレーボールってこんなにおもしろいんだね☆

原作をちょこっとみたら
おもいのほかはまり今ではハイキュー原作もアニメも大好きになりましたd(>ω<*)☆

ハイキューは試合ももちろんおもしろいですが
ちゃんと笑える要素も盛りだくさんで
全然あきないで観れちゃいます。
キャラのやり取りや言動がとてもおもしろいヽ(´∀`*)ノ

キャラクターみんなそれぞれ個性豊かですごくバランスいいです!
個人的には月島が好き♡

単語の説明とかも分かりやすいので
バレーボール全然知らなくても楽しめる作品だと思います☆
なんか元気もらえるような気がします♪

2期楽しみです!
映画も決まりましたね♪(1期総集編みたいですが・・)


すごくオススメ作品です(●・ω・)b
お気に入り♪

読んでくださりありがとうございましたヽ(*´∪`*)ノ"

投稿 : 2024/11/09
♥ : 61

Baal さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

バレーボールと共にある高校生の青春

バレーボールに打ち込む高校生の青春スポーツ

物語です。原作未読。

小さな巨人に憧れ、バレーボールを始めた日向は

運動神経は優れているものの中学時代は

チームメイトに恵まれなかった。そんな彼が

中学時代惨敗した相手の天才セッター影山にリベンジ

するために選んだ高校で顔合わせしてしまう。

そんなところから始まった、県立烏野高校排球部

の青春でした。

お互い最初は反発し合っていたものの先輩や同級生

との練習や試合で烏野高校排球部の一員へと

成長していくのはとても良かったと思いました。

何かに熱くなることができ、そして成長していく。

そんな世界を押し広げていく、最後まで目の離せない

作品でした。

それにOPの『イマジネーション』と『Ah Yeah!』共に

良かったのもこの作品を最後まで見ることの出来た

要素の一つです。

スポーツアニメをあまり見ない私でも

最後まで楽しく、そして熱くなれるいい作品でした。

◆個人的点数評価 80.590点

投稿 : 2024/11/09
♥ : 61

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

熱い物語で泣きたい方は是非御覧ください。

久々に涙を流してアニメを観れました。
原作はだいぶ昔に読んでおり、物語の大筋は判っていたけど、泣けました。
すごく楽しかったですし、すごく良かったです。

この作品はスポーツ根性ものです。
そして、バレーボールというスポーツを通しての選手の成長がしっかりと伝わります。
バレーボールで勝ちたい日向。
才能があるゆえ孤立した影山。
レギュラーと取られた菅原。
自信を無くしたエース東峰。
試合に出たいと願う山口。
そしてライバルチーム。
どのエピソードでも挫折からの復活には涙が出てきます。

また、ハイキューにはピンチを救うシーンも沢山あり、そこも泣けるのです。
新チームの監督をする鵜飼監督の言葉。
リベロの西谷の行動。
顧問の武田先生の送り出す言葉。

更にうまいのは
高校3年生としての部活引退を含めたシーンも上手に取り入れています。烏野に負けて行くチームの思い出や烏野高校女子バレー部の話も涙を流してしまいます。

25話と長いけれど、心にグッとくる物語ばかりです。
熱い物語で泣きたい方は是非御覧ください。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 59

78.3 4 熱いで高校生なアニメランキング4位
弱虫ペダル(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1239)
6639人が棚に入れました
原作:渡辺航(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載) 監督:鍋島修 シリーズ構成:吉田玲子、キャラクターデザイン:吉田隆彦、メカニックデザイン:水村良男、メインアニメーター:堀内博之、美術設定:青木智由紀、美術監督:吉原俊一郎、色彩設計:中尾総子、CG監督:真田竹志、撮影監督:葛山剛士、編集:坂本久美子、音楽:沢田完、音響監督:高寺たけし 山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保 祥太郎、伊藤健太郎、岸尾だいすけ、松岡禎丞、諏訪部順一、諏訪彩花、潘めぐみ

声優・キャラクター
山下大輝、鳥海浩輔、福島潤、安元洋貴、森久保祥太郎、伊藤健太郎、岸尾だいすけ、松岡禎丞、諏訪部順一、諏訪彩花、潘めぐみ、前野智昭、代永翼、柿原徹也、日野聡、吉野裕行、阿部敦、遊佐浩二、野島裕史

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

゚(*´∀`.。oO~~ヒーメヒメッ♪ヒメッ♪ヒメヒメ大好きヒメッ♪ヒメッ♪~~Oo。.

原作未読 【弱虫ペダルアニメ第1期】 現在第2期まで放送終了!!


あ、タイトルすいませんm(_ _)m  つい口ずさんでしまいました゚(*´∀`.。oO~♪


それはさておき、

本作品は高校生男子による自転車のロードレースの全国大会で優勝を目指すという青春スポコン作品✩


スポコン作品は確かに私の好みであり、好きなジャンル✩
     ↓↓
だからおもしろいヽ(*´∀`)ノ


だけでは片付けられないほどこの作品にはヒトを惹きつける魅力があり実におもしろい、と私は思います★


スポコンアニメといえば爽快、痛快な展開が魅力の一つですが、

そんな息もつかせぬ展開もさることながら

こんなに涙が溢れて止まらないスポコンアニメがあったとは。゚(゚´Д`゚)゚。


では何がそんなに私を惹きつけこんな気持ちにさせたのか、その理由を私なりに考えてみました(# ゚Д゚)


❶【キャラはとりあえずイケメン揃えとけばOKしょ的なコトはしていない】

正直、キャラがみんなイケメンで爽やかに(*´∀`)ハハハーて自転車こいでる内容でしたらおもしろい訳がない!!

主人公はオタク!!

この世のモノとは思えない怪物のようなコや、不良少年、筋肉バカw

コレ本当に高校生なの?っていうカンジのおっさんも出てきますネ♪

あ、おっさんだけじゃないですからね~イケメンいますからネ~♪


❷【ルールや知識不要!誰でもわかるIt's Simpleな競技】

100㌔メートルぐらいの長距離自転車レースを誰よりもはやく、1番にゴールした者が勝ち!!

1チーム6人で誰か1人を1番にはやく

自分の学校のユニフォームをゴールに叩き込むヾ(`Д´*)ノ


❸【各チームキャラの掘り下げ 友情・信頼・誇り・想いがよく描かれている】

常勝チーム、それに挑むチーム、各チームのキャラの掘り下げがしっかりされ、

度々入るキャラの回想シーンも見どころ★

先輩や後輩、仲間、ライバルに向けた想い、絆がすさまじく伝わってくる)゚。・゚(゚`Д)゙.アツィーw


❹【自転車レースしながらみんなペチャクチャ喋りまくってます(# ゚Д゚)】

なんといってもこちらが醍醐味ではないでしょうか?

普通の自転車のレースてみなさんあんなにペチャクチャ喋りまくってるモノなのでしょうか|゚Д゚)))?

ただ自転車こいでるだけの絵では当然持ちませんからね( ´艸`)

喋るヒマあったら足回そうかーヽ(´▽`)/てツッコミどころも満載すよ♪w


❺【とにかく続き、続きが気になってしょうがないよ~|゚Д゚)))】

リザルト、スプリント、山間賞、アクシデント、ゴール前など小刻みに争われる熱いバトル、展開にハラハラドキドキ((〃゚艸゚))

とりまどっち勝つの?どーなるの?残り50メートルだけどまだ決着つかないの|゚Д゚)))?

次回持ち越しなの? ここで回想入るのネ? 一期ここで終わるの?w

と先が気になってしょがない展開で一気に見てしまいますヽ(*´∀`)ノ



スポコン好きはもちろんぜひ皆さまにご視聴頂きたい作品ですヽ(*´∀`)ノ

あ、インハイ始まるまではもしかしたらちょっとがんばってみて下さいm(_ _)m 私は大丈夫でしたがw

最後に
Cパートのお笑いコーナーのギャグは正に秀逸♪
大好きなキャラたちの壊れいく姿をぜひご堪能あれヽ(*´∀`)ノ―

投稿 : 2024/11/09
♥ : 56

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ビバ!自転車競技部!!ヾ(o´∀`o)ノ

自転車競技を題材にしたスポーツもの。
いや、熱くも爽やかなスポ根ものです!o(・∀・)o
3クール、全38話。

自転車競技を通じ成長する主人公・小野田 坂道の姿と
競技に情熱をかける高校生たちの激しい闘いを描いています。

個人的に久々のスポ根ものとゆー事もあり
序盤からがっつりハマってしまいましたw
自転車競技は未知の世界ですが
作中、丁寧な解説が入り理解しやすく作られていました。
これはとてもありがたかったです(^^)v

また、自転車競技だけでなく笑いを多く取り入れており
難しい題材をソフトなものにしてくれています。

ストーリーの構成を大きく区切ると
【1クール】導入、坂道の自転車競技部入部まで
【2クール】インターハイに向けた合宿
【3クール】インターハイ本番
こんな感じだと思います。

1クールは比較的テンポ良く展開して行きますが
2、3クールになるとスポ根もの特有のスローペースに^^;
1話に数百m使う。
各キャラの回想シーン。
ですが、もうこれはスポ根ものの定石w
突っ込んだ者負けですw

そんな展開の中
個性的で、クセのあるキャラ達がお話を熱く盛り上げてくれています。
味方はもちろんライバルも驚くほど魅力的♪
お気に入りのキャラが選べませんw
ほぼ男子キャラですが、個々の魅力を上手に引き出す作りが秀逸でした。

また、恋愛など余計な話しを絡めず
競技に集中し視聴できる環境作りも良かったです。
今後、恋愛を絡めた話しも見てみたいですけどね( ´艸`)

男子キャラが多い分、男性声優陣が豪華!
良い声を堪能させてもらいました♪
これは好きな方には堪らないですね。

ラストは「おいイイイ!そこで終わりってエエエ!!」的w
ここは突っ込んでいいと思いますw
それでも、2期が秋スタートとゆー事でひと安心。
彼らが見せてくれる熱い闘いの結末に期待して秋を待ちたいと思います♪♪

真剣勝負、熱い気持ち、仲間との絆などを通し元気をくれる1本!
男女問わず、ぜひオススメしたい作品です(*´∀`)/″


《キャスト》
小野田 坂道(CV.山下 大輝) 今泉 俊輔(CV.鳥海 浩輔)
鳴子 章吉(CV.福島 潤)   金城 真護(CV.安元 洋貴)
田所 迅(CV.伊藤 健太郎)  巻島 裕介(CV.森久保 祥太郎)
寒咲 通司(CV.諏訪部 順一) 寒咲 幹(CV.諏訪 彩花)
福富 寿一(CV.前野 智昭)  荒北 靖友(CV.吉野 裕行)
東堂 尽八(CV.柿原 徹也)  新開 隼人(CV.日野 聡)
泉田 塔一郎(CV.阿部 敦)  真波 山岳(CV.代永 翼)
御堂筋 翔(CV.遊佐 浩二)  


《主題歌》
OP
『リクライム』/ROOKiEZ is PUNK'D 
『弱虫な炎』/DIRTY OLD MEN
『Be As One』/チーム総北
ED
『風を呼べ』/アンダーグラフ
『I'm Ready』/AUTRIBE feat.DIRTY OLD MEN
『Glory Road』/チーム箱根学園

投稿 : 2024/11/09
♥ : 54
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

全身全霊 全速力!

ディズニーXDの一挙放送を録画して休みの日に一気観しました。
以前からディズニーXDで再放送していましたが、
キャラデザが好みではなく、スポコンで面白いと聞きながらも中々手を出せずにいました。
一挙放送で一話一話待たずに観れたので良かったです。
最初は視聴もローペースでしたが、インターハイ編に入るとその勢いでいつの間にか一期分観終わっていました。

ロードレース (自転車競技)を題材にしていて、
今までロードレースと聞いてもイマイチピンと来ないまま
ツール・ド・フランスがくらいしか知らなかったけれど、
自転車ってこんなカッコよくて、熱いレースが繰り広げられていられるんだと知ることができて
様々な個性のある選手やそのエピソード(回想シーン)どれもいつの間にか共感していました。

主人公がアニメ好きで片道45キロメートル以上離れた秋葉原に往復自転車を漕いで通い続けるのが親近感を感じました。
アニメ部復活するために翻弄するなら、小野田くんは絶対あにこれに来れば良いのにって思ったくらい。むしろアニメについて語り合いたい。

感想{netabare}
小野田くんは一番前を走るより、一番後ろから目標を追いかける方が
モチベーションに繫がるって思いました。
ウェルカムレースでママチャリが故障して、「どうしよう・・!」と焦る小野田くんの気持ちがリアルに伝わってきたり、インターハイ一日目で100人抜き達成は観ていてドキドキしました。

丁度出かける前にこの回を観ていて、落車に巻き込まれて最下位でも、主将の約束を果たすこととチームのために「ラブ☆ヒメ」の曲を口ずさみながら走る小野田くんの姿に釘付けだったけれど、時間が来たからそのシーンで止めて出かけるのを躊躇したほどでした。小野田くんはやっぱ逆境に強い。

思わず泣いたシーンと笑ったシーンは、インターハイ2日目に田所さんが体調を崩し
それでもチームを心配させないよう、巻島以外に黙って元気なふりをしてレースに出たシーン。
「そんなに無理したら田所先輩、死んじゃうよ・・っ」と目がうるうるしましたが、小野田くんと田所さんの恋のヒメヒメぺったんこ☆デュエットシーンに思わず声に出して笑っちゃいました(笑)
あの、歌ってる時の田所さんが照れて恥ずかしそうにしてるのがツボですw{/netabare}

最初はよく知らなくて、エンディングが来るとそのまま録画分消去していましたが
インターハイ辺りからエンディング後のCパート観ました。あれ、キャラの素の姿とか面白かったです。
このノリで2期も引き続き視聴したいと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 48

85.8 5 熱いで高校生なアニメランキング5位
その着せ替え人形は恋をする(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (758)
2611人が棚に入れました
雛人形の顔を作る、「頭師(かしらし)」を目指す男子高校生・五条新菜(わかな)。 真面目で雛人形作りに一途な反面、同世代の流行には疎く、中々クラスに馴染めずにいる。 そんな新菜にとって、いつもクラスの輪の中心にいる人気者・喜多川海夢(まりん)はまるで別世界の住人。 けれどある日、思わぬことをきっかけに、海夢と秘密を共有することになって……!? 決して交わるはずのなかった2人の世界が、動き出す――! 『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて連載中・福田晋一による大人気原作を、CloverWorksが待望のアニメ化! 豪華スタッフが贈る、コスキュン? ストーリー!

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

その着せ替え人形は恋をしてしまった

ひな人形を作成する男子高校生とアニメのキャラクターになりきりたい女子高校生。この二人は全く違った世界を生きていますが、思わぬ接点で出会った二人の物語です。

物語には高校生らしい若さと輝きがあります。
そして二人のそれぞれの夢が描かれており、未来への希望が感じられます。
ヒロインの性格がとても気持ちよく、最後まで楽しませていただきました。


主人公は高校一年の五条 新菜(ごじょう わかな)。彼の家はひな人形の製作をしており、新菜は雛人形の顔を作る職人「頭師(かしらし)」を目指して日々努力しています。
但し、彼はクラスの人たちと趣味が異なるため、クラスには馴染めていません。いつも一人で学生生活を過ごしています。

そんな新菜がまぶしく感じるクラスメートがヒロインの喜多川 海夢(きたがわ まりん)。彼女は美人で明るく、いつも多くの友達に囲まれています。

新菜はいつもクラスメイトから掃除当番を押しつけられていますが、自分では頼りにされていると勘違いしています。
そんな新菜に海夢は、「頼られているのじゃなくパシられているだけ!」と真実を伝え、「自分の気持ちは自分のために言わなければ」と諭します。
海夢は自分の気持ちに嘘がつけない女性。きっと海夢はいつもパシられている新菜を助けたかったのでしょう。

私達は、たとえ正しいことでも相手に嫌われたくないので、悪い点を指摘するのにためらいます。でも、それは結局、相手よりも自分を大切にしているためです。
きっと海夢は、自分と同じように友達も大切にしているのでしょうね。
だから海夢はいつも友達から慕われているのだと思います。


そして更に海夢は、新菜が大事にしているひな人形の顔を見て、「奇麗」と言ってくれました。
その言葉は新菜にとって何よりも嬉しい言葉でした。自分が奇麗だと感じているものを認めてくれたからです。

趣味は人によって違います。人の趣味を馬鹿にするのは、その人を馬鹿にするのと同じです。
コスプレの趣味がある海夢は自分の趣味を馬鹿にされたくないし、人の好きなものを決して馬鹿にしない女性でした。

私も、いい年をしてアニメが趣味です。
この趣味は小学生の頃から長い長い期間ずっと続いています。
「いい年をしてアニメなんか…」という人も確かにいます。
でも、自分の趣味は自分のためのものです。決して相手のためのものではありません。
人の趣味を馬鹿にする人は、結局は、物事の道理を理解できていない人なのです。


ある日の放課後、海夢と新菜が家庭科室で偶然出会います。そして新菜に服をつくる技術があることを知った海夢は、コスプレ衣装の制作を依頼します。
そこから二人の関係が進展していくのです。

新菜にとって海夢は憧れの存在です。「自分なんかが恋人になれるわけが無い」と、最初から諦めています。
でも、コスプレ衣装の制作を通じて海夢は、いつの間にか新菜に恋をしてしまいます。
男の魅力は顔やスタイルではありません。新菜には卓越した特技があります。
おそらく海夢は、その特技と新菜の真面目さや優しさに魅かれたようです。


この物語では、コスプレ衣装を着る人たちの気持ちが凄くわかりやすく表現されていました。
今やアニメのコスプレ衣装を着る人たちは世界中に沢山います。
イベントのたびに海外から日本へやってくる人たちもかなりいます。
コロナの影響で中止が相次いだイベントですが、今年は多くの人たちが参加できることを期待します。

オープニングはスピラ・スピカが歌う「燦々デイズ」。とても活発で明るい歌です。
エンディングはあかせあかりが歌う「「恋ノ行方」。とっても楽しく心が和む歌です。
このエンディングは見ていても心が大変癒されますよ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 62
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

好きなものを好きって言える君に憧れて

日本人形よりもコスプレに重点が置かれたラブコメ。
主人公もヒロインもお互いに都合が良すぎるし、「こんな女いないよ」っていうやつだけど、いいアニメでしたね。

コスプレのことはそれなりに知ってるので、コスプレのアニメだとわかってからは特に楽しみな作品になりました。
完全に予想外でしたがコスプレがかなり細かいところまでこだわっていて本格的だったのがポイント高いです!
ラブコメとしても良い感じでおススメの作品です。

残念なポイントはヒロインの羞恥心なさすぎるところと、エッチなシーンを入れたいがためにかなり無理のある設定や展開が目立ったことかな。
作画も良いけど、時々手抜きも見られて安定はしてなかったですね。

【コスプレについて】
{netabare}
キャラクターとか設定には不自然なところが多いけどコスプレはかなり本格仕様でコスプレ衣装の制作過程がリアルでした。
衣装は当然ですが、メイクやカメラワークにもこだわっていました。

細かい採寸、スケッチ、生地選びといった初期段階からかなり本格的で、衣装を着るときに注意すること、たいへんな部分、撮影スタジオやイベントの様子や金がかかることなど一連の流れを細かく描写していて
華やかな部分だけが注目されるレイヤーですが、裏ではこんな大変なんですよっていう部分を余すことなく視聴者に伝えているところが好感が持てます。
ウィッグの被り方、女性が男装するときの体型調整とかかなり具体的で実践的な描写してたし、お金をかけずにコスチュームを作る工夫とか、暑さ対策とか妙に細かくてリアルでした。

初めてマリンが衣装着たときにサイズピッタリ!って言って腕上がらなかったけど、これは身幅部分がピッタリ作ってるから上がらないんですね。
だいたいは胸囲から10cmくらい余裕持って作りますが、余裕持って作るとダサくなる衣装もあるのが悩みどころ。
動きにくいだけじゃなくボディライン等がくっきり見えてしまうのも気になるでしょう。
初めてコス衣装作るときに陥りがちな失敗もちゃんと描写しているところにこだわりが感じられました。
主人公も衣装づくりを通じて本職のスキルアップにつながっていますね。

アニメとかゲームの衣装って装飾が多いから作るのすごく大変。
本格的にやる人は、服より装飾品や小物のほうが作るの難しいので、そっちのほうが時間かかっている場合も少なくないみたいです。
レイヤーさん見るときは髪や服やメイクだけでなく、服飾や小物にも注目してあげて褒めてあげるといいですよ!

尺の関係かかなりテンポよく描かれていますが、着替えやメイクにはすごく時間かかってるでしょうね。
暑さとか寒さ対策も苦労するところだけど、一番困るのはお手洗い。ただでさえ着替えに時間かかるのにコスプレのイベントって人が殺到していて混むので、対策してないとかなり困ることになると思います。

{/netabare}


【キャラクター】
この作品の大半の魅力がコレ。女の子の表情変化が多くてエモいね。顔芸一歩手前ってくらいにすごい変化する。
人によってはこの表情変化を苦手に感じる人はいるかも。

{netabare} 主人公は性格良さそうだけど、自己肯定感が低すぎなのとまりんに翻弄されっ放しなのが欠点で、もう少し積極性が欲しいところ。
良い人なのはいいけど、ここまで主導権握られっ放しだとモテない男の妄想って言われても文句言えないと思う。

ジュジュは普通に可愛い。インパクトは強いけど出番が少ないのが勿体ない。
ジュジュがメインヒロインでのラブコメも見たいかも。

マリンのキャラは凄く好き。優しくて純粋な美少女ギャルって完璧な生き物じゃないですか?
表情がころころ変わってとても魅力的な子ですね!

ただ、趣味はともかく「こんな女いない」っていう一番の理由は奔放すぎる振る舞い。
ギャルを痴女か何かと勘違いしてないかな?男と積極的にスキンシップとってても、羞恥心ないわけじゃないでしょー。
羞恥心あるだけでぐっと魅力も上がるとおもうけどなあ。

あとは女子にしてはかなり特殊な趣味をオープンで話すところも驚き。 怖いもの知らずか?
どんな経緯でそんな趣味になったのか気になりますし、リアリティがないって言われる原因の一つになってる。
わざわざそんな特殊な趣味にしなくても普通のアニメオタクで良かったんじゃ?

人形好きが女の子からキモがられるって話してるけど、そんなことはないと思う。ニヤけながら話しかけてたらキモいけどね。
イケメンなら趣味が女子っぽいほうが話題合うしモテると思う。
キモいって言われるならそれは趣味じゃなくて性格とか外見のせい。

どうでもいいけどマリンの眼、カラコンだったんですね。 

{/netabare}
【シナリオ】{netabare}
ラブコメのストーリーとしては普通ですね。きっかけは趣味の相性が良かったってのもあるし無理なところはないと思う。
好きになったきっかけはちょっと唐突すぎる気はしたけど、恋ってだいたいそんなもん。
{/netabare}
【気になったところ】{netabare}
1話で真横にすごい勢いで飛んでたけど、あの角度と勢いで机に後頭部ぶつけたら死ぬんじゃ?っていうかあんな風に飛ばされるの人の力では無理だと思う。

コスしたときに胸がきついとか、限界になって前のボタン飛ぶシーンとかこの作品に限らず多いけど、普通着る前にそうなるって気づくっていうか、かなり無理しないと着れないと思う。きつくて無理ってわかってるのにそのまま着続けたら、そりゃボタン飛ぶよね。
マッチョが胸筋でピッチピチのTシャツ破るのとやってること同じだよね。

ラブホって、時間が来たら自動延長されるものだと思っていましたがこのホテルは違うんですね。
電話で延長するか聞いてくるとか、カラオケか!って思いました。もしかしてこれが普通なの?{/netabare}

【6話のジュジュについて】
{netabare}
6話のジュジュは無理やりエッチなシーン演じさせられててなかなかに酷い描写でした。

初対面の男性の家で一人でお風呂入るの怖くない?

転倒して足を大きく開いて倒れてたけど、どう転んだらあんな体勢になるの?
あの流れなら身体を隠すように転倒すると思うし、わざと足開かないとあんなことにはならないと思う。

高校2年生の女子でまだ生えてないのはかなり珍しいと思う。
中学の時に成長遅くて修学旅行行きたくないって悩んでた子いて、個人差あるから気にしなくていいんだけど、修学旅行でみんなと比べて悩みがより深刻になったみたいで。それが高校まで続くとなると本人はかなり苦しむと思うんですよ。何のためにこんな設定つけたんでしょ? もし軽々しくキャラ付けのためにやってるのならやめたげて。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 51
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

そして五条くんは悟る

原作未読

先に言っとくと『第一印象ネガティブから挽回した』感のあるラブコメの佳作と評価してます。
設定で足を引っ張っても感情推移含めたキャラの行動に共感できるかがラブコメの肝だとよくわかる一品。足を引っ張る設定とは↓

A 両親不在の居住環境に代表されるあれやこれや
B ぼっちな男の子と美少女の組み合わせ

そりゃ「今日うち親いねーから」が常態化した A にロマンを感じない年齢になりました。
がっつき上等ガサツな私には B に感情移入しにくい。そりゃ向こうから来るなら苦労しませんよ。

視聴経緯と作品概要。
2022冬クールでの本作評価が高かったのが視聴理由。稼業の雛人形作りに邁進する内向的な五条新菜(CV石毛翔弥)くんとコスプレ願望有りなギャル喜多川海夢(CV直田姫奈)ちゃんな組み合わせ。海夢と書いてまりんちゃんはお洋服づくりが苦手。苦手領域に素養のあった新菜と書いてわかなくんが人形作りで培った職能を活かし…と“需要と供給”が噛み合ってるカップリングなので“好きになる理由”でヘタこかなきゃ楽しめそうです。
なにせ「我が身のなりあまれるところを、汝が身のなりあはざるところにさし塞ぎて…(古事記)」お互いを補い合うことでできた国なんだよ、と説いてる僕らの神話を尊重し、需要と供給が合致してるならアリじゃね?となるのは当然の帰結かと。ハラハラドキドキよりも安心感先行で物語は進みます。
なお通常は古事記の国産みの逸話を物理的な意味で受け取るのでがっつく行為もさもありなん(飛躍)。

1クールで全12話の後半戦からは二人以外のキャラクターも花を添えてくことになります。受け入れやすく安心先行な恋物語といった印象でした。ヘタこいてほしくなかった“好きになる理由”も違和感なかったと思います。

だからこそきっかけ部分ですね。読モレベルのギャルなんていくらこちらのスペック高くても向こうから声かけられることはないと思っちゃうのであります。
横道に逸れると海夢ちゃんのイメージは花江氏にデレてる広瀬アリスさんですかね。ヲタに優しそうで筋も通しそうみたいな。うーん、声かけられるかなぁ?無いだろうなぁ?としょーもないところがひっかかり楽しみきれなかった私でした。
作画・音楽的なところは特に印象に残ってません。すいません。



※ネタバレ所感

■俺の青春ラブコメはすぐ完結してしまう

くっついたら即終了なのですが引っ張ることへの耐性が年々薄れていってる自分に絶望する。
{netabare}・ホットパンツ履いて自宅に来て無防備な後ろ姿みたら間違える(第2話)
・勘違いで服完成させた日。「ホッとした」適当なこと言って膝枕に倒れ込む(第4話)
あーやだやだ…{/netabare}


■ジュジュ参戦

レビュータイトル回収!? ハブ役になる子が現れると良いスパイスに。
{netabare}ただ言いたいのは新人さん多めなキャスティングへの賞賛。想像以上に良かったと思うのと、ジュジュ担当種﨑さんと中堅で上手な御方を配置。新人さんだけでも大崩れは無かったと思いますがこのへんどうなんでしょう?{/netabare}


■ここは共感

{netabare}主人公♂男前ですよね。同じく主人公♀もかっこいいですよね。
設定アレでもリカバリしたと感じることができたのはこのカップル(予定)に負うところが大きいです。

五条くん
{netabare}細身高身長で爽やかな容貌と見た目良し。対人感受性に難あり。なにより若くして生き方を決めて精進している。なんとなく雨の日に新宿御苑でサボってる靴職人の卵を思い出しましたよ。応援したくなる男性です。{/netabare}

喜多川さん
{netabare}デフォルトで見た目良くないとアレなのが女のつらさよね。それよりなによりこの娘さん筋は通すのです。打算(あざとさとも言う)抜きで生きられたら素敵だろうにと思わせてくれる女性です。{/netabare}

いずれもキャラクターに嫌味がない。嫌味がなければラブコメとしては悪い結果にはならない。ほんとキャラ大事です。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 50

81.6 6 熱いで高校生なアニメランキング6位
ちはやふる3(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (346)
1660人が棚に入れました
クイーンになる夢も、将来の夢も諦めたくない! この一瞬に一生を懸ける―――――高校2年生の夏、新入部員と共に全国大会へ出場した千早たち瑞沢高校かるた部。団体戦では常勝校・富士崎高校を破り瑞沢高校が念願の初優勝、個人戦ではB級が太一、そしてA級では新が優勝を果たす。千早は団体戦で負傷した右指の手術も無事成功し、太一と共に富士崎高校の夏合宿に参加する。顧問の桜沢先生によるスパルタな指導にもめげず、名人・クイーン戦に照準を合わせ練習に励んでいた矢先、出場が危ぶまれるある事実を知ることに……一方、チームを持つことでかるたへの可能性が広がることが知った新は、かるた部創設に向け動き出していた。新たなるライバルの登場、これからの進路、クイーンになる夢……等身大の高校生によるひたむきでまっすぐな想いと情熱が溢れ出す第3期が開幕!

声優・キャラクター
瀬戸麻沙美、細谷佳正、宮野真守、茅野愛衣、奈良徹、代永翼、潘めぐみ、入野自由、坂本真綾
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

時は流れゆく、波は砕け散る

アニメーション制作:マッドハウス
監督:浅香守生、シリーズ構成:柿原優子
キャラクターデザイン:濱田邦彦、
音楽:山下康介、原作:末次由紀

2008年に講談社の少女漫画雑誌
『BE LOVE』で連載を開始して10年以上。
現在では、コミックスが45巻まで刊行され、
累計発行部数は2500万部を超える。
その影響力は、全国に伝播し、
かるた競技人口を大幅に押し上げた。

私は2期が始まるタイミングで
アニメ1期の再放送を視聴し、
物語世界の虜になった。
2期の放送終了時には諸々の理由で、
アニメ化が当分は難しいことが確定していたため、
コミックスを全巻購入。現在も追いかけている。
ちなみに実写映画は未視聴。
映画ヒットの恩恵もあってアニメ化につながったので、
実写化が宣伝として大いに役立った好例だ。

綾瀬千早、綿谷新、真島太一という
幼馴染の3人が物語の中心。
それに加えて部活のメンバーや
ライバル、先生、主人公たちの家族までを
深く掘り下げて描写しているのが最大の特徴だ。
まさに、微に入り細を穿つという言葉が当てはまる。
もちろん、競技かるたの魅力も
余すところなく表現しており、
ポイントを分かりやすく解説。
勝負の分かれ目における思考法や作戦、
必殺技?までを描くことで、
地味と思われていた競技を魅力的に見せている。

3期における最大の見どころは、
これまで楽しく過ごしてきた日々や関係性も
永遠には続かないことを
多くのキャラクターが自覚することだろう。
特に3人の関係性はモラトリアムの状態が
長年続いていたが、決着をつけなければ
ならない時期が迫っていた。
作者がこの物語世界を終わりに向けて
動かし始めたことがはっきりと感じられる3期だった。

競技かるたによってつながった幼馴染3人は、
それぞれに競技に打ち込む理由がある。
千早は競技かるたに対する一途な気持ち。
強さを渇望し、遠くにいる好きな人を近くに感じながら、
クイーンの座を目指している。
新は永世名人の祖父の才能を受け継ぎ、
幼少から積み重ねた努力によって
祖父が辿った道を歩んでいる。
太一は、かるたとの決別を常に意識しながらも、
複雑な想いを胸に抱いて競技を続けている。
才能の面でふたりより大きく後れを取る太一だったが
競技かるた特有の「感じ」とは別方向の
記憶力と洞察力に磨きをかけて覚醒し、
千早を脅かすほどの実力を発揮する。

原田先生の活躍や猪熊遥の登場が、
このクールのもうひとつの大きな見どころ。
両者は膝の痛みや母乳の出る体を抱えた状態で、
年月がもたらす残酷さを何度も味わいながら
懸命に戦っていく。
原田先生は、千早と太一に対して、
いつも含蓄ある言葉を投げかけてくれる存在。
その戦いぶりに、特に太一は心を動かされる。

人は時間経過の必然として変わっていく。
高校卒業後の進路はもちろん、
3人の関係性も、ずっと同じではいられない。

太一は、小学生のとき
千早が好意を持っていた新にかるたで勝利するために
新の眼鏡を隠すという行動に出てしまう。
そのときの自身の暗い感情とずっと対峙しながら、
千早や新のような真っ直ぐな生き方を目指した。
そして、仲間とともに競技かるたに青春をかけてきた。
「青春全部懸けたって、新より強くはなれない」と
思っていた太一は「懸けてから言いなさい」と
原田先生から窘められる。
この言葉が、ずっと太一の心の奥にある。
千早のことが大好きで、ずっと一緒にいたい気持ち。
太一にとってのかるたを続ける理由。
それは千早の存在だけだと思い込んでいる。

{netabare}告白の前に開催された太一杯。{/netabare}
原作を読んでいたときは、
あまり必要のないエピソードだと感じていたが、
アニメで改めて観ると、
ある意味、このクールでいちばん重要な話だと感じた。
ここで行われた源平戦が3人の原点。
競技かるたが人生を豊かにしてくれるのだ。

{netabare}そして、太一の退部後にその気持ちに対して
千早が想う源重之の歌。
「風をいたみ 岩うつ浪(なみ)の おのれのみ
砕けてものを 思ふものかな}
(風が強くて波が岩に向けて砕け散るように、
私だけが心が砕けんばかりに、
あなたを思い悩んでいる)
「私が岩だったんです。岩で粉々に砕いていたんです。
太一の気持ちを。ずっと、ずっと」と
千早は言葉を絞り出す。
千早は太一のこれまでの気持ちを深く想像していた。{/netabare}

太一の行動と決断は、どのような結果をもたらすのか。
かるたを好きな人々の感情と
仲間に対する想いを掬い上げながら、
物語はいよいよ終盤に向かっていく。

3人の関係性の変化とともに、
クイーン・若宮詩暢と名人・周防久志の
生き方にもスポットが当たる。
新は、競技かるたに対しての深い理解を求めて、
千早や太一から1年遅れでチーム作りを始める。
競技かるたがもたらしてくれた大切なもの。
それはどんな形となって現れるのだろう。

感情が解き放たれるクライマックスが近い。
(2020年4月25日初投稿)

15年の連載を終えた原作
(2023年4月2日追記)

{netabare}昨年末に最終巻の50巻が発売され、
完結を迎えた『ちはやふる』。
実は読了したのは、つい最近のことだった。
最終巻のコミックスは購入していたのだが、
ずっと放置して、読めずにいたのだった。
それは終了するのが名残惜しいというよりも、
終わり方については、おおよそ想像ができていたので、
敢えてすぐに読まなくてもいいだろうという思いだった。
もちろん、そこには終わってしまう一抹の寂しさもあったのだが。

そして読了したあと、
納得できる部分も多かったし、驚かされることもあった。
改めて末次由紀氏の温かさに触れたような気にもなった。
この作品は、小倉百人一首のかるたを広く全国に広めて、
競技人口を増やすことに大きく貢献した。
また、読み手やトップの競技者、競技かるたを楽しむ
多くの人々の想いにもスポットを当てた。
競技に対する深い理解も作品のなかで表現した。
最終回を迎えるにあたり、作者が思っていたことは、
おそらく競技かるたとそれに関わる人々に対する
「感謝」だったのだろう。
いや、ある意味、当然のことかもしれないが、
15年間の連載を通して、マイナーな競技かるたに
関わった作者は、コミックスの登場人物のような人々と
ずっと交流してきたのだろうという気がした。
私がちはやふるを読んでいて、いつも感じていたのは、
登場人物たちの圧倒的なリアリティとそこにある深い理解だった。
どのキャラクターも、まるでそこにいるように、
楽しんだり、悩んだり、苦しんだり、そして仲間たちと
喜びを共有していた。
私にとっては、それは奇跡のようにも思えた。
人の気持ちに寄り添うというのは、
こんなにも辛いものなのだと思いもした。

そんなことを含めての最終盤。

作者が行き着いたもの、
選んだもの。

それが凝縮されているように感じた。
長年にわたる競技かるたの世界との関わりで
着地したところは、深い感動を与えてくれた。
ぜひ、アニメで最後まで表現して欲しいと願う。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 67
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

青春の色は匂へど

原作末次由紀、制作マッドハウス。

強豪富士崎高校指導者桜沢の招きを受け、
強化合宿に参加する千早と太一から始まる。

強くなりたい動機は人それぞれですが、
追い込まれた経験のないものは強くは成らない。
集中し葛藤し理想の自分へと近づいて行く。

ちはやふるが称賛を受けるのはここであろう。
自分に期待する力、そのことの清々しさ。
燻り続ける青春とは対照的に、
全力であることの真っ直ぐさが心に響く。
それにしても宮野真守は独白が上手な声優だ。
そして林原めぐみの気怠い声が最高に美しい。

18話視聴追記。
文化系競技にしてこの緊迫感が凄い。
{netabare}応援、期待、全てが雑音だと、
孤独にかるたと向き合うもの、
いつだって全盛期だと自身を鼓舞するもの、
白熱した試合を通じ成長するのは、
技術だけではなく、心技体全てであろう。{/netabare}

最終話視聴追記。
{netabare}私の好きな王座2人が活躍し、
概ね満足なのですが、やはりこの物語は、
千早の葛藤と飛躍が主軸なのでしょう。
脇を固めるキャラの陰影が色濃く演出され、
緩やかに形になり始める恋愛模様少々、
大人の群像劇としても楽しめましたね。{/netabare}

立ち止まればそこで悩み学びなさい。
こうやって私たちの月日は流れていくのだ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 60
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

普通どこかでダレてくるもんですよ

原作既読 1期2期視聴済み

『アニメ3期決定!』

1期放送が2011年。2期2013年。ざっくり7年ぶりなわけであります。
この吉報は多くのファンから歓迎の意をもって迎えられました。自分も高揚感がハンパなかったっす。
聞けば、実写映画ヒットとメディアミックスでの収益化。福井での細く長いファンのバックアップ。単純に「原作のストックが…」というわけにはいきません。商売面でも企画を通すだけの材料が揃っての3期ということで大げさでもなく奇跡的な続編となりました。ひとえに感謝感謝です。
なお、どんな内容でどんなキャラがいてみたいな説明はばっさりカットであいすみません。
競技かるたに取り組む高校生らの奮闘記です。

 {netabare}方言指導 安済知佳{/netabare}

アニメに限らず映画『上の句』『下の句』『結び』もなんですかね。名も知れた華のある声優さんが裏方に回り後方から支援にあたる。細谷さんのセリフ部分を録音して毎度提供してたりしたんだとか。
福井南雲会と藤岡東高校。そこに確かな“福井”があった裏に福井人あり。
起用の経緯までは存じ上げませんが、このクレジットから役職や知名度に関係なく「良い作品作るぞーっ!」という熱のようなものが伝わってきます。
作品そのものも以前と変わらぬ熱量をもった安定の名作でした。

 ・質の高い原作
 ・継続したスタッフ
 ・変わらぬモノづくり

正直これ以外ではパッとしない『99RadioService』の継続起用もそうだし、2クールものでの楽曲使用では一般的な手法。1クールで曲交替をせずに2クール通して同じ楽曲を使い続けるやり方も1期2期そしてこの3期も変わることはありません。
1期から9年経過してるわけです。
キャストだってキャリアを重ね現在、皆一線級の活躍をされてます。監督さんはじめクリエイターさんだってそう。9年の蓄積を糧に色気を出したくなるのが本音でしょうに見事なまでにそのまんま。継続は力なりを実践されてますね。古典に向き合う上での“型”や“作法”を大事にしてるともいえます。

 {netabare}“作品制作の熱量”{/netabare}

 {netabare}“変えない勇気”{/netabare}

1期からの視聴者は変わらぬ様式美を堪能できます。
原作の信頼とそれを活かす勝利の方程式を知り尽くしたスタッフが仕上げる逸品にハズレはなしです。


 とかいって実は3期ってマンネリなん?


これがまた違うんですな。同じことやってても現状維持も覚束なくて“劣化”と捉えられることも少なくないシリーズもの。
瑞沢高校の面々。間違いなく本作の中枢を担う高校生たち使ってきっちりと掻き回してくれます。ざわつきの原因はしっかり1期からの流れを汲むもので納得感もある。本作の源泉、ちはや・太一・新のかるたを通じた三角関係のことです。
そしてこの三人が作品の根として、瑞沢高校かるた部を例に、同級の机くん・肉まんくんは第二波。1期25話で定評を得てからの第三波で筑波くん・花野菫。登場順で分けられると思うのですが…
想像してみてください。人気作であればあるほど通常は一→二→三と後続のキャラになるにつれ思い入れは浅くなってきます。『SLAM DUNK』みっちーやリョータ『俺ガイル』いろはすのように後から出てきてきっちり中枢に入り込んでくる事例は複数あるものの、けっこう難しい作業なはずです。
そんな『ちはやふる』3期は花野菫のターン。{netabare}この一年間過ごしたかるた部での時間が彼女を人間的に成長させました。“人間的に”です。未だ見ぬ4期ではかるた的な覚醒にも余地を残してたりします。筑波くんは変わらず筑波くん(笑){/netabare}


安定感のみならず、本流でしっかり動きをつけてきたわけでマンネリとも無縁な良作といって差し支えなく、これまで1期2期と視聴されてきた層が視聴を躊躇う理由は皆無と思われます。
ここまでで失速らしい失速も感じませんのでご新規さんも1期25話ずつとボリューミーではありますがこれらを安心材料とみてぜひこの世界に飛び込んできてくれたら嬉しいですね。お待ちしてます。



※ネタバレ所感

■この作品の恐ろしいところ

1.{netabare}もの凄く高いレベルで安定{/netabare}

これまで上のほうで書いてきたやつです。引退間際のイチローだって並の選手と比べれば高いパフォーマンスを残してたのにどうしても比較対象がイチローとなってしまうくらいには我々もマヒしてる。
ここではジョージ・シスラーの年間安打記録を更新した頃と変わらぬパフォーマンスを数年後も保っていて「いやー、良いシーズンだったね」と日常を楽しんでるのに似てるくらい普通の出来事。それでいて「内野安打減ったのは年齢じゃね?」とか無責任に放言してたりもする。
キープするための努力は確実にある。振り子足の幅が狭くなったことやサイズアップといったマイナーチェンジは言われてみないと気づかないレベルなんです。
 

2.{netabare}じじいと子持ちママを主役に!{/netabare}

まさにこの選択をできてしまうのが『ちはやふる』という作品の凄みだと心の底から思います。このレビューで一番訴えたいこと。
高校選手権の比重の高かったこれまでのシリーズからその上流工程、名人戦クィーン戦に重きを置いた3期でした。そして各々絶対王者に挑む挑戦者にこの人選。あり得ない(褒め言葉)。

{netabare}原田秀雄(CV三宅健太)猪熊遥(CV坂本真綾)両名のことです。
片や爺さん。初の名人戦。元々ナイス脇役の原田先生を無理に表舞台に乗せたところでという不安。
片や出戻り。3期初登場の元クィーン。坂本真綾さんで話題作り。はいはい分かりますとノーマーク。

ひとつ冷静になって、爺さんと出戻り以外の選択肢はなかったか?
例えば名人対綿谷新にしとけば新VS太一を活かした展開に容易に繋げられます。強い男子は他にもいます。須郷みたいな若手でも坪口(白波会)や村尾(南雲会)みたいな中堅どころでも不思議はありません。
そんな男子と比べて女子側。こちら対クィーンは新キャラで穏当だった気もします。めぐむたんやまさかの桜沢先生も選択肢としてはなくはないんですけどね。
挑戦者確定で思ったこと。原田先生は想定外。猪熊さんは桜沢先生との絡みも楽しく、とはいえ両名ともかませ犬ポジションを大きく逸脱しないだろうくらいで構えてました。

結果、

 {netabare}誰ぞ二人をかませ犬と誹ることができようか?{/netabare}

周防名人にとって初めて本気で闘わないと勝てない相手だったのが原田先生。
詩暢ちゃんにとって自分以上に札に好かれてるかもと思わせしめた相手だったのが猪熊元クィーン。
鉄面皮と言ってよい圧倒的な個性持ちだった二人の心をぐらつかせる激戦は本作のクライマックスだったと思います。それでいて、千早・新・太一ら若人の物語ともがっつり繋がっているというね。{/netabare}


あと超絶に好きだった猪熊さんのこの台詞。

{netabare}「やっぱりお腹の子、女の子だと思う。お願いしたのよ。男の子でもいいから勝たせてくださいって」

母になると○○ちゃんママの呼称を受け入れて折り合いをつけてく過程が生じます。この子には自分が必要だと思う母性の発動で徐々に消えてく個性や本人の意思。要は諦める作業です。
そんなして一度切り替えたスィッチを再度切り替えるのは旦那の協力があっても困難極まりないことでしょう。復帰するにしても自分なりのルールを決めて。とても納得感がある心の動きです。
そんな思いをして復帰して、マイルールをしっかり守って、でもやっぱり限界はあって子供にも負担をかけて、とクィーン戦を前にして無理がたたってるのも見え隠れしてきた猪熊遥。思い出できたからと気持ちが切れてもおかしくありません。彼女にとってあくまで日常は普段の家庭生活なんです。
そんな彼女がクィーンへの執着を示した精一杯の願い事が上のセリフ。男子三人はマジたいへん。ガキンチョの叫ぶ「一生のお願い!」とは比べ物にならない重みがあります。イマイチ理解できてなさそうな未婚の桜沢先生の表情もいい。{/netabare}



■名人戦クィーン戦に向けて

・名人戦
対立構図や対比がシンプル。
周防名人に新と太一が絡むのでまだ読めないところはある。

{netabare}「青春全部かけてから言いなさい」
を地でいき、かるたに人生を賭けた男と、かるたにしか人生を見いだせなかった男の対比だったのが原田VS周防でした。
全部かけて運命の女神は微笑んだか?運命戦の結末が一つの答えでした。
それでも試合後の清々しい先生の表情が素晴らしい。{/netabare}

{netabare}未来の挑戦者/太一と新はそれこそ一つに絞れないほど多くの場面で、行動言動の比較があったり、同じだったりしてました。その中で一つだけ印象的な場面を挙げると、周防名人のインタビュー場面。
名人を引き留めた新と名人の引退を望んだ太一がどうしようもなく二人らしい。
「真島 おめぇ 卑怯なやつやのー」
引退を望んでることが卑怯とはならないでしょうが、名人につっかかる新を目の当たりにして思うところがあったんだろうなとみられる後の展開です。
卑怯な奴である自分を克服するストーリーが太一自身には必要ですからね。{/netabare}

・クィーン戦
けっこう同じもの同士。

{netabare}若宮詩暢と綾瀬千早に絞られたと思われる。{/netabare}




そもそも最初のアニメ化の時点で紆余曲折があったものらしい。曰く、“売れなそうな商品”。
「セールス的な期待値は低いがアニメ化する意義ある作品」と関係者が企画を通し結果ヒット。

その後、ペイできる実写版がもう完結したし、3期をやる旨味がほぼほぼ無かったろうところをアニメ続編実現にこぎつけたことが至極ありがたい話です。
4期やってくれるかな!?根拠なく全幅の信頼をこの関係スタッフに置いときます。宜しくね!


最後に原田先生役での石塚運昇さんと宮内先生役での藤田淑子さんの訃報に際しあらためましてご冥福をお祈り申し上げます。
後任を見事に務めた三宅健太さん鳳芳野さんお疲れ様でした。



視聴時期:2019年10月~2020年3月 リアタイ

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2020.05.06
《配点を修正》-0.1


2020.03.30 初稿
2020.05.06 配点修正
2020.10.23 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 55

83.7 7 熱いで高校生なアニメランキング7位
ピンポン(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★★ 4.1 (1634)
6634人が棚に入れました
原作:松本大洋(小学館 ビッグスピリッツコミック刊)、監督:湯浅政明、ペコとスマイルの、片瀬高校卓球部に所属する幼馴染の2人が主人公。ペコは卓球は強いが自分の才能に自惚れているところがあり、先輩に対しても挑発的である。スマイルは、決して笑わないことからペコが「スマイル」と命名した。内気で無口だが卓球は強い。2人は中国人留学生を迎えたと噂になっている辻堂学園高校卓球部の偵察に出かけ、留学生のチャイナと対面する。チャイナと試合をしたペコは1点も獲れずに敗北する。
そのころ片瀬高に、髪も眉毛も剃りあげたスキンヘッドの高校生がスマイルを偵察するため参上する。ドラゴンと呼ばれる海王学園高校卓球部の風間竜一である。片瀬高卓球部顧問の小泉丈(バタフライジョー)にドラゴンは、絶対にインターハイで優勝すると宣言する。

声優・キャラクター
片山福十郎、内山昂輝、咲野俊介、木村昴、文曄星、野沢雅子、屋良有作

Key’s さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

クセが強いけどハマれば面白い♪ そこんとこよろしく!

あらすじ

ペコとスマイルの、片瀬高校卓球部に所属する幼馴染の2人が主人公。
ペコは卓球は強いが自分の才能に自惚れているところがあり、
先輩に対しても挑発的である。
スマイルは、決して笑わないことからペコが「スマイル」と命名した。
内気で無口だが卓球は強い。

2人は中国人留学生を迎えたと噂になっている
辻堂学園高校卓球部の偵察に出かけ、留学生のチャイナと対面する。
チャイナと試合をしたペコは1点も獲れずに敗北する。

そのころ片瀬高に、髪も眉毛も剃りあげたスキンヘッドの高校生が
スマイルを偵察するため参上する。
ドラゴンと呼ばれる海王学園高校卓球部の風間竜一である。
片瀬高卓球部顧問の小泉丈(バタフライジョー)にドラゴンは、
絶対にインターハイで優勝すると宣言する。

そしてインターハイが開幕する。



感想

まず作画が印象的
これは好き嫌いは分かれると思うが
個人的には超ハマった

他のアニメにはない独特の作画と演出が特徴です。
受け付けない人はとことん受け付けないでしょうが、
私にとってはどんぴしゃでした。

ストーリーは今のところ王道を地で行くような感じです。
毎回引きが良く、1週間が待ち遠しい。
また、会話のテンポやキレも良さ、


今時こうゆうのは
珍しく新鮮だった
なんか久しぶりに見た感じ
こうゆう作品を求めてたのかも

原作や映画も
あったらしいけど
そっちの方は見てないです
でも友達が言うには
原作の再現がすごいらしい

卓球に関しても
結構リアルに描かれてる
気がします
超能力的な技などないが
それでも凄いことが
わかって面白い

キャラが個性的で面白い!
モブも魅力的なキャラが
多くて良いと思った!
少ししか出番が無いのに魅力的なモブも、
ストーリーに華を添えています
声優の演技もキャラにハマってるし

最初は期待してなかったが
今はハマって
毎週楽しみにしてる作品


そして10話まで見てきて
ペコが超かっこいいですね!
そこんとこよろしく!ハマりそうですw
最初はスマイルが主人公かと思いましたが
ペコとのダブル主人公的な感じなんですかね?

前半ももちろん良かったんですが
後半はさらに良い♪熱い展開ですね!
大体展開はどうなるかわかるんですが
それでも楽しめます!

BGMもそれを盛り上げてて良い感じ!
特に9話のラストが超好きだったな!
10話のBGMが駄目だと言ってる人がいるが
個人的にはスマイルのペコに対する歌だし
楽しんでるんシーンなので合ってるんじゃないかと思うが
賛否は分かれる所かもしれないですね

そしてとうとう後一話
早く続きが見てみたいです!
ラストの試合楽しみ♪


最終話見てきました
思っていたよりは試合の描写は
少なかったですね
でも作画なども充分満足な出来でした

OPの映像が話と合ってて良かったです!
このためのOPだったんですね

そしてそれぞれの
その後のシーンも見れて良かったです
みんな大分成長して・・・

最終話見てから1話見返すと
あれが伏線だったんだと納得
スマイル良かったな~

ペコも風間も結構変りましたね
いやペコはそこまで変ってないのかなw?
最終回までしっかり楽しませてもらいました

個人的には盛り上がりの最高潮は
9話のラストでしたがw
最近見たなかでもかなりの良作でした!

まぁ賛否両論というか
どうしても好き嫌いが分かれやすい
作品なのでそこは少し残念ですが
個人的にはお勧めの作品ですね!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 110

魔女旅に出る さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

松本大洋の超名作漫画を湯浅監督でアニメ化

鎌倉にある高校の卓球部を舞台にした青春群青作です。登場人物のほとんどが男性で女性キャラは小さな卓球場を営んでいるお婆さんとちょっよ美人なお姉さんの2人です(笑)なので可愛い女の子がぎょうさん出てくるアニメを求める方は向いてないと思います。原作者である松本大洋の独特な作風を湯浅監督が上手く表現しています。また漫画に登場しないアニメオリジナルキャラや漫画では数ページしか登場しないキャラクターが度々登場したりと漫画とアニメで差別化をした点は良かったと思います。最後にこのアニメの見所は「個性的な登場人物5人の頑張り」です。人が頑張っている姿を見ると元気をもらったり、また明日から頑張ろうという気持ちになりますよね。この作品を通してフィクションでもノーフィクションでもそれは変わらないのだと実感することができました。特に元気がない人、落ち込んでいる人にオススメしたい作品です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 93
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

この作品を手がけてくれた全ての人へ『愛してるぜ!』

2014年4月放送。
ノイタミナ枠、全11話。


【前置き】

『心のなかで、3回唱えろ!!

 ヒーロー見参! ヒーロー見参! ヒーロー見参!

 そうすりゃオイラがやってくる! ピンポン星からやってくる!』


こんな明朗闊達な台詞が清々しい本作は、卓球を軸にした人間ドラマを描いた快作です。

原作は、こちらもアニメ映画化された「鉄コン筋クリート」でも有名な「松本大洋さん」で、1996~7年に連載。全5巻。
でもやっぱり、松本大洋さんの代表作といえば、本作『ピンポン』だと個人的に思います。

連載から4年後には窪塚洋介さん主演で実写映画化もされ、当時かなりの話題作となりました。
(実際にメチャ面白かったです、クドカン&窪塚さんだし。ブクロサイコー!)

私はこの実写映画から入り、後に原作も読みこの独特の松本大洋ワールドにのめり込んでいった人間です。
一時の感情に過ぎることなく、今も心に残り続ける程に…。


さて本作は、更にそれから10年余り経ってからのアニメ化。
しかも、予てより松本さんと交流が深い「湯浅政明さん」が監督に就任。
前情報としては、もう「これでどこから文句が出ようか!」と思うレベルでしたね。
発表時の私は、発狂にも似た歓喜の声を上げたものです。

あの独特の絵柄をクールアニメとしてどう描くのかという不安も勿論ありましたけど、何よりシナリオが1クールで描きやすい量なので、原作通り描けばそれだけで十分に面白くなるという確信もあったのです。

……ただ、そのシナリオが新たな味付けで更に魅力を増すとは…、これは嬉しい誤算でした。


では、勢い余って原作や実写映画まで再視聴しちゃったので、それを踏まえて「ピンポン」という作品と、アニメ版の良さを存分に語りたいと思います。



【あらすじ】

片瀬高校1年で、幼少期から一緒に卓球をしていたペコとスマイルが主人公。

卓球は強いがその才能に自惚れていたペコと、ずっとそのペコの後ろにいた内気なスマイル。
ただ、その卓球の才能は静かに、スマイルにも微笑みかけていたのです。

コーチとの試合からインハーハイ予選、これまで試合に消極的だったスマイルが、その才能の片鱗を見せます。
しかしペコは自身の実力を過信し続け、圧倒的に実力差が合った筈の旧友にも敗北をきすのでした。

コーチから見初められ、メキメキと頭角を現すスマイル。

自暴自棄になったペコは再び、スマイルのヒーローとして彼の元へ返り咲けるのか……。



【論じてみる】
{netabare}
さて、本作で徹底されているのは、『才能があるか否か』だと私は思います。
才能がない者は、どれだけ努力して足掻こうが、その才能という壁に阻まれて超えられない。

「友情、努力、勝利」という謳い文句が少年ジャンプではよくありますが、本作においては全く違います。
必要なのは、才能と、それを育む環境。
まさに、「才能、環境、勝利」という感じですね。

実際、本作は高校卓球を舞台にしていることからも、王道的展開では部員同士の助け合いやチームプレーも主軸となると思うのですが、作中ではそういう描写は全くと言って良い程ありません。
孤高の実力を持つ人間を、周囲は最終的には受け入れて、賞賛するしか無いのです。

この徹底したリアリズムが、この卓球という極限の反射神経が求められる世界では、非常に説得力がありました。


ただ、才能を持った人物だけでなく、その才能を得られなかった者達の、歯痒くもその力に渇望し藻掻く様…。
そしてそれでも、自身の才能の限界を感じ納得せざるを得ない様…。
本作『ピンポン』は、そういう描写を生々しく描いていて、ここが非常に胸を揺さぶられます。

勿論それは、才能に恵まれた勝者側の「孤独と苦痛」も、しっかり描かれています。
この生々しさこそ、私が本作を大好きになった要因でした。



作画は、かなり独特な松本大洋さんの原作漫画を、忠実に再現したと言って良いかと思います。
ちなみに絵コンテは、全て湯浅監督自ら手がけたようですね。

同じ原作者の映画「鉄コン筋クリート」も良かったですが、「ピンポン」は更に漫画のコマ割り的に画面を割って見せる演出もされていて、まるで動く漫画を見ているようで、とても見栄えがありました。
パッと見だけで雰囲気が他の作品と違うというのは、やはり大きな強みですね。
まぁ…、大きな賭けでもあると思いますが。

総じて、一枚重視よりも枚数重視の作画のように感じましたね。
スポーツアニメでは、その方が断然合っている気がします。
最終戦の、キャラだけでなく画面全体がグイグイと動くラリーなんて、もぅ最高でした。

ただ、背景ですら基本的に物差しを一切使わない描き方なので、子綺麗なデザインを好む方には向かないかと思います。

加えて(WUGの時もそうでしたが)、タツノコプロ制作の作画が、所々不安定な回があり、シナリオやゲーム展開に100%集中出来なかったことは、大きなマイナスでした。
原作は、パッと見ではヨレヨレに見えても芯の通ったリアリティ重視の作画であったのですが、アニメでは本気で顔や動きがヨレヨレになっているように感じたシーンが幾つかあり、そこは残念に思えました。

オープニング曲の映像が当初は本編映像の使い回しだった点から見ても、スケジュールが十分でなかったのかもしれませんね。



音楽的な面で言うと、オープニングもエンディングも作風を活かしたテイストで好きなのですけど…。
比べるのも少し如何なものかとも思うのですが私は、劇中のサウンドはSUPERCARが担当した実写映画の方が、頭二つ抜けて好きでしたね。

中でも、頂点であるドラゴンとの対決で流れる「Free Your Soul」という曲は、劇中最高の盛り上がりを見せる曲で、実写映画はこの曲だからこそ鳥肌が立つ程の最高のシーンになったと個人的には思った程です。
この試合のシーンにある

「俺の名前はっ!! 星野!! 裕だ~!! そこんとこヨロシク!!!」

の部分も、映画のほうが音楽的にも演出的にも非常に格好良かったです。
SUPERCARは、アニメでも「交響詩篇エウレカセブン」で劇中音楽を担当されていますので、本作もまたSUPERCARだったら…と、どうしても比べて考えてしまいました。



……と、所々惜しい面もあるのですが。
それを補って余りある、原作から非常に上手く味付けをされたシナリオ構成は、本作最大の魅力でした。

味付けされたのは主にサブキャラクターのバックストーリーですが、これは松本大洋さん監修の上で新たに描かれたもので、原作ファンの方も違和感無く受け入れやすい…と言うよりかなり好印象だったのではないでしょうか。
(ドラゴンの彼女や彼の生い立ち、チャイナの母親も登場するクリスマス回、スマイルに跳ばされて海外に翔ぶ江上ww、などがアニメオリジナルです。)

映画版では110分程度でまとめなければいけない故に切り捨てられた部分も非常に多かったのですが、本作では多くのキャラクターが原作以上に描かれており、

「ピンポンを深く知るには、原作だけでなくアニメ版も絶対に欠かせない!!」

と思わせてくれ、総じて作品の満足度を飛躍的に上げてくれました。
{/netabare}


では、ここからはキャラクターについて、好きなシーンを交えて語りたいと思います。
(※全部読むと長くなるので、視聴した方が好きなキャラのトコだけでも見て下されば嬉しいですwww)

【ペコとスマイル】
{netabare}
「ボク…先に行くよ、ペコ。」

これは第2話の終わり、コーチとの試合の後にスマイルがペコに行った台詞でしたが、この台詞は、ただ「先に帰るよ」とは、少し違う気がしますね。
ここからインターハイ以降、プレイスタイルが大きく変化していったスマイルを振り返ってみても、これは、

「先に高みへ登って、ヒーローを待っているよ。」

と言う意味合いだったと解釈出来るかもしれません。

そして、当のペコもこのスマイルの本心を、実は見抜いていた事が後に語られます。


『アイツが笑わんくなったんは、オイラの卓球がしょっぱくなってたから…。

 気が付いてたけど知らん振りしてた、ビビって必至に耳塞いでたさ……!』


「格好悪いペコを見るのは嫌いだ。」「再びヒーローとして自分の前に現れてほしい。」と願うスマイルの願望に、ペコは応えられる自信が無かった。
才能に自惚れていた点も勿論あるのかもしれませんが、そういう要因からもペコは練習をサボりがちだったのかもしれませんね。


そう考えると最終話の、2人の試合直前にスマイルがペコに言った

「遅いよ、ペコ。」

と言うのも、ただ「試合会場に来るのが遅いよ。」とは、違う意味合いに聞こえますね。
それは、ペコの

「そう言ってくれるな、これでもすっ飛ばして来たんよ。」

にも、通じます。
直接言葉にしなくても本心が通じ合う、この2人だからこそ出来た見えない信号を出しあうような会話でしたね。

そんな2人の最終戦。
再びヒーローに出会えたスマイルの、本気で戦った試合で見せた最高の【笑顔(スマイル)】は、本作を最後まで追って良かったと思わせるには十分なシーンでした。
{/netabare}



【佐久間 学(さくま まなぶ)/アクマ】
{netabare}
個人的に作中、一番印象強く心に残った大好きなキャラクターです。

王者海王に属するペコの旧友で、彼もまた…昔ペコに憧れた人間の一人でしたね。
まぁ…そんな素振り、基本的に彼は微塵も見せませんけど。

ただ彼は、才能が大きくものを言う卓球において、高みを目指す資格すら与えられませんでした。
それでも、コーチ曰く

「不器用さを絵に書きゃ、即コンクールで入選するってタイプの男だ。」

「10やれと言えば、100でも1000でも続けるような男だった…。」

と称される男で、コーチに心情的に「好き」とも言わせた、(見た目とは裏腹に)実直なヤツなのでした。
作中で彼は王者の先鋒を任される実力を身につけるワケですが、それは彼の凄まじいまでの努力がさせた結果だったのでしょう。


そんな彼が卓球から足を洗うきっかけとなったスマイルとの試合と後の傷害事件は、見ていて胸が張り裂けるような内容でした。
最後にスマイルが言い放った

「それは、アクマに卓球の才能が無いからだよ。

 単純にそれだけのことだよ、大声で騒ぐほどのことじゃない。」

長い目から見ると、アクマにとっては【現実を見る良い機会】だった。
こうまとめてしまうのは簡単で、正論だとも思います…。
それでも、言葉にするのは胸が苦しくなるものですね…、大好きなキャラクターだけに。


彼の良いところは、ここからただ自暴自棄にならず、卓球を避けていたペコに本音を吐露してエールを送ってくれるところでした。


「俺はオマエの才能が欲しかった!!

 戦型もラケットも…、フォームも全部オマエを真似たっ!!!

 でも、オマエにはなれなかったよっ!!!!

 クラスの皆々…、オマエに憧れてた……、俺らにとってオマエは…

 オマエ誰より卓球好きじゃんよっ!!!」


「続けろ卓球。

 血反吐吐くまで走りこめ、血便出るまで素振りしろ。

 ちったぁ今よかラクになんぜ、ヒーローさんよ。」


これは、アクマが自分を「凡人」だと認めたからこそ、ストレートに言えた台詞でしたね。


最後のインターハイでは、アホっぽい彼女ムー子を連れて観戦者として登場していましたが、エピローグでは3人目の子供が産まれると聞き、彼は彼なりの卓球とは違う新たな幸せな人生を送れたことに、嬉しさ…と言うより救われたような気がしました。
不器用だけど、アクマはとても良いお父さんな気がします。



そういえば、副部長の真田がアクマのことをこう言う台詞がありましたね。

「アレは、盲腸腫らしてんラケット振る男たい。

 奴が部屋に貼っとぅポスターば、ワシは笑えん。」

作中で語られることはありませんでしたが、このアクマの部屋のポスターとは、1960年代に活躍した「円谷幸吉さん」と言う長距離ランナーのことです。
(原作では、「円谷幸吉のポスター」とフルネームで真田が言っています。)

幾度の逆境にも負けずオーバーワークを重ね…、悲痛な最後を遂げた選手なのですが、アクマがこの選手の志を常に胸に刻み努力を続けていたことを考えると、より一層アクマというキャラクターに深みが出ます。
ただ…真田の言う通り、彼の姿勢を見ると全く笑えませんけどね。
{/netabare}



【孔 文革(コン・ウェンガ)/チャイナ】
{netabare}
アニメのオリジナルストーリーのおかげで一番人間味が増したのが、このチャイナな気がしますね。
(チャンピオンの重圧を背に戦うドラゴンのオリジナル展開も良いのですが、個人的にはチャイナ推しです。)

彼は、現卓球王国である中国のエリートから漏れ日本で再起を狙う選手である為、そもそも日本でプレーしていることに大きな不満を抱えており、日本人を見て

「お遊戯みてぇな卓球やりやがって、こんなヤツらと打つとはな。」

と小馬鹿にしていました。

ただ、スマイルとの戦いやドラゴンとの敗北の後、彼は自分を見限り心機一転し、異国の部員とも卓球を通じて絆を深めていくのです。
そのきっかけとなったのは、試合後のこのコーチの言葉でした。


『ウェンガ…、君の人生は始まったばかりだ。今スタートラインに着いたところだよ。

 卓球じゃないよ、人生の話をしてる。

 そしてこれはコーチとしての言葉ではない。

 君をよく知る友人としての意見さ。』


笑って「救われるよ…。」と言ったチャイナ。
実はこの2人が、とても深い信頼関係の上で成り立っているのが見えた名シーンでした。


ここから良い意味で、性格が丸くなったチャイナ。
アニメオリジナル要素でもあるクリスマス回で、チャイナの母親が日本に来たエピソードは、彼の人物像がより掘り下げられ好感が持てる作りになっていたように思えます。

母親の手料理(チャイナの好物のワンタン)を、部員皆で手伝うシーンは微笑ましかったですね。
おまけに部員達にカラオケで浜田省吾まで披露して…、良い声出すなぁ…。


2回目のインターハイ。
彼はコーチに、こう言っていました。

「信じられないかもしれないけど、ウチもけっこう強いチームになってきたんだ。

 それこそ、一から赤子に読み書き教えるみてぇにしてよ。」

去年のインターハイの時の台詞からは、とても考えられない台詞ですね。
卓球から少し足を遠ざけて初めて見えてきた、心から信頼出来るコーチと、いつも自分のことを考えてくれる母親の存在が、彼をこうも変えたのでした。


このチャイナの中国語にしても、アニメだからという手抜き感が全く無くしっかりと中国人を起用して好演をされており、総じて彼の描写に関してはアニメでは大満足の出来でした。


ちなみにエピローグでは、日本に帰化し母国の中国を倒したと報じられているチャイナですが、これはアニメオリジナル要素です。

彼がどういった経緯で日本に帰化して、卓球を続けたのか……。
それは、彼の帰化した名前に入れられた【辻堂】(←高校の名前)を見ると、少し見えてくる気がしますね。
{/netabare}



【オババとバタフライジョー】
{netabare}
さて…選手だけでなく、ペコのコーチを務めた「タムラのオババ」と、スマイルのコーチである「小泉 丈(こいずみ じょう)/バタフライジョー」にも、少しスポットを当てましょう。

バタフライジョーに関しては、高校の指導者としては失格極まりない依怙贔屓を見せていますが、その熱意が向けられたスマイルに対しては好転したように思いますね。
キャラ立ちとしても、あの英語教師ならではのルー大柴ばりの英単語を織り交ぜた会話や、スマイルに対しての危険なまでのラブコールは、個人的に大好きでした。
端から見ると、ホントただの危ないジジィですけどね。

ただ、72歳という高齢でありながらその実力は本物で、第2話でのスマイルとの試合でもペコが

「こりゃ、棺桶に片足突っ込んだジイさんのプレイでねぇぞ。」

と言わせるぐらいの卓球を見せてくれるので、これが中々馬鹿に出来ないジジィなんですよね。


「頂上に立たねば、見えない風景がある。」

そう言える程の、かつてのトッププレイヤーの指導は、とても贅沢なんでしょうね。
環境だけで言えば、王者海王の設備とは比べ物にならないですが、スマイルがそれでも海王の誘いを断り片瀬高校に残った理由の一つには、このバタフライジョーの指導に対しての答を示したような気がしました。

「私の知る限り、君は最高のプレイヤーだよ、Mr.月本。」

こう言えるようになるまで、スマイルを指導出来たこのジイさんは、良い余生を過ごせたことでしょうね。
愛情表現とは言えデートにまで誘い出す辺りを見ると、そろそろ頭のネジがオカシイ頃合いだったのでしょうし。



でも指導者としては、ペコを見つめ続けたオババの方が何枚も上手に見えますね。
環境の面からも、途中からは大学のコーチをしている息子にペコを預けはしましたが、卓球場を開いていたその見る目はジジイ以上。
言葉の節々で挟まれるオババの『愛してるぜ!』も、ペコへの深い愛を感じましたしね。

ドラゴンとの一戦では、ペコが防戦の時は「そうじゃねぇだろ。」と、攻めてからは「そうだ!」「そう!」と、熱い視線を送りながらの応援で、本当にプレイヤー思いの良いオババでした。


声を担当されたのは、超大御所である野沢雅子さん。
悟空のような活発な男キャラを演じることが多い方ですが、渋いバァサンを演じられても、これまた非常に声に厚みがあって格好良いのです。

ペコの足腰を鍛え直す石段の指導の時でも

「うっせぇ、黙れ、喋るな、従え、殴るぞ!!」

「アタシをオマエのハニーだと思って、登ってギュッと抱きしめてくれ!!!」

などは、台詞の良さも勿論ですが、声の力でより痛快に聞こえた気がします。
まぁ、言われた当のペコは吐いてましたけど。
(登るがしんどくて……のハズ。)

総じて、野沢雅子さんだからこそ原作以上に印象値の強いキャラクターになったのではないか…と、個人的に思いました。
{/netabare}



【総評】

原作にも実写映画にも無い、新たな「ピンポン」の魅力を引き出せたアニメとなったのではないでしょうか。

監督と原作者が深い交流であるからこそ、ここまでの仕上がりを見せられたとも言えるでしょうね。


自分の中では、シナリオ構成はアニメ、絵は原作、音楽面は実写映画、と綺麗に票を分けた結果となりました。
先でも述べた通り、こう別のメディアを比べ合うのもおかしな話かもしれませんが。
それでも、他の媒体では出来ないアニメならではの良さを活かした内容だったのは、間違い無いです。


多少の不満はありましたが、それでも大いに3ヶ月間楽しませてもらった感謝の気持ちを込めて、タイトルの通り製作者全ての人に、オババみたく


『『 愛してるぜ! 』』


って言いたくなりました。

絵に抵抗が無い方も、むしろある方も、是非このシナリオを思う存分楽しんでいただきたいと思います。
作中の台詞を引用すると

「真夏にカーテン閉めきって、たかが2.7gの玉の行方を必至に追いかける根暗なスポーツ」

に、大の男達が思いっきり必至に向きあう様を描いたのが、本作です。


ではでは、とても長々としてしまいましたが、読んで下さり本当にありがとうございました。



◆一番好きなキャラクター◆
『佐久間 学/アクマ』声 - 木村昴さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『ムー子』声 - 栗田エリナさん


以降、どーでもいい話なので、〆ます。
{netabare}
レビュー内でも述べましたが本作は、選手だけでなく高齢者のジジババ2人の格好良さも大きな魅力です。


特に野沢雅子さんのオババの格好良さときたら、私に新たな性癖を刻みつけるには十分な程、魅力的なキャラクターでした。

↓本音↓

◇一番可愛いキャラクター◇
『オババ』声 - 野沢雅子さん



一度でいいので、こんな格好良いバァさんから見初められて、作中のように

「愛してるぜ!」

と、言われたいものです…。


「全く、高齢者は最高だぜっ!!!」
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 71

86.0 8 熱いで高校生なアニメランキング8位
Dr.STONE(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (767)
3356人が棚に入れました
全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年――。超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚める。「石器時代から現代文明まで、科学史200万年を駆け上がってやる!」。絶体絶命の状況で、千空は仲間を探し、世界を取り戻すことを決意する!

声優・キャラクター
小林裕介、古川慎、佐藤元、中村悠一、市ノ瀬加那、沼倉愛美、前野智昭、村瀬歩、上田麗奈、高橋花林、河西健吾、麦人
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

はーすげー!へーすげー!の連続

原作未読


JUMP案件全24話。
謎の石化ビームで人類が活動を止め3,700年。いにしえの時を越えて石化が解けた一握りの人類が科学の途絶えた地球でその科学の知識を駆使して失地を回復していく物語。
主人公はどんだけ幅広く深く網羅してんのよ!なスーパー理系高校生の石神千空(CV小林裕介)。見た目は下仁田ネギを擬人化してオーケンのメイクをしたような感じ。ジャンプっぽいデザインです。そして同級生の高校生ら数名。

『戦国自衛隊』だと現代兵器を信長時代に持ち込んで大暴れとなりますがこちらは持ち込み不可。3,700年ほったらかしだとさすがに文明は絶えて石器時代以前の原始時代かのよう。
同期の『本好きの下剋上』のように現代の頭脳を持ったまま後進文明に乗り込んで「無ければ作ればいい」を試行錯誤するのに似てます。『JIN』も同系統でしょう。そしてさらに文明がないところからスタートするのが本作なわけですからこのテのものでは最難関ハードル。ちょっとワクワクします。

それと自分幼稚園の時でしょうか。世界名作劇場『ふしぎな島のフローネ』から漂ってきた匂いと同じものを感じます。OPもEDも覚えてます。木の上の家は憧れでした。
つまりあぁそういうことか。原体験からくる刷り込みがどうやら自分にはあるようです。
イキリ主人公が教育上どうかとは思われど、少年少女が“科学の面白さ”に触れる良い機会になるやも。


 {netabare}オイラ文系でラッキー?{/netabare}


化学ならびに物理の理系科目に不案内なため、アニメで描かれている試行錯誤の産物が乾いたスポンジに水が浸み込むようにすーっと入ってきます。

{netabare}パクチーとライムなんかでコーラ作れんの?マジでスゲー!{/netabare}

信じるかどうかは俺次第 キリッ なんす。

そして前半のOP「Good Morning World!」がすこぶる良い。なにが良いかって作品にばちっとハマる感覚。久しぶりです。ピストルさんっぽい声質もしっくりくる良曲です。


障害ももちろんありますよ。
文明を起こそうという主人公らを妨害するのは野生の肉食動物や自然の猛威だけかと思いきやそう簡単ではありません。
アンチ文明の敵対する勢力もわりと序盤から登場し、主人公らの前に立ちはだかります。まあバトル要素ですね。


 科学の試行錯誤+バトル要素


このバランスが崩れず2クール完走でした。原作が続いているので続編期待な感じでの終幕。
大袈裟でしょうが“人類の叡智”の触りを感じるのにちょうどよい良作です。ごちそうさまでした。



※オマケ

■“霊長類最強の男”獅子王司ってどうよ?

あらためてこうして見るとすごい名前ですね。さてこの方について
好きですか?嫌いですか?どんなキャラだと思いますか?
私はちょっと受けつけないですね。作者の術中にはまってるのかもしれません。

1.{netabare}動くゴールポスト

敵視する対象が最初は“我欲にまみれた汚い大人”。ピュアな若い連中のみ石化解除しようともちかけ、それを千空に拒否されることで対立の芽が生じました。描かれてませんが、「お前らが年くったらどうすんだ?」と疑問符が浮かびます。
それがいつの間にか“科学を信奉し文明を起こそうとする者”へと。考えが深化したとみるよりゴールポスト動いてんじゃんとみてます。でさっそく作中でツッコミが入りました。途中出会った集落の科学?青年クロムについて千空が言及「俺を殺しても次が出てくる」と。まさにその通りなんですよ。
そのため獅子王司の目指す未来は破綻が約束されてるようなもんです。{/netabare}

2.{netabare}ポル・ポトと変わらん

毛沢東と迷うところですがこっちかな。最初は知識階級だけだったのが順次粛清対象が拡大して…
力で押さえつけるしか方法がないので、この世界で肉体での戦闘力に秀でた司が首領ポジションにいるのがしっくりきます。原作未読の戯言ですが、司陣営でそのうち粛清が始まることでしょう。{/netabare}



■スイカ役の高橋花林さん

超個人的なつぶやきです。
この方1年前の迷作『ソラとウミのアイダ』で主役張られてた方です。すでに多くの方の記憶から消え去っているかもしれない作品ですね。
新人でおそらく初めてゲットした主役級の配役があれでと。そのことをもって高橋さんの今後を案じる旨をレビューで書く、という余計なお世話極まりないことをした記憶があります。
こうして、再会できたのはなによりです。ぜひ頑張ってください。



視聴時期:2019年7月~2019年12月 リアタイ  

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2020.02.07 初稿
2020.07.19 修正
2022.01.30 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 68
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

悲しき熱帯

トムス・エンタテインメント制作。

地球上の全人類が石化する怪現象が発生。
生き残った少年少女は科学を頼りに、
再び、原始生活から歴史を歩み始める。

語り口が一風変わったサバイバル冒険譚で、
舞台の西暦を聞き、楽しいかもと確信した。

主人公は科学を信奉する合理主義者で、
偶然であれ必ずそこに合理的な理由があると、
数々のトライ&エラーを繰り返しては、
仲間とともに町を発展させていく。

太古から始める生活も、
{netabare}石の時代、火の時代、動力の時代と、
小さな一歩ではあるが、
確実に文明の灯を社会は宿し始めていく。{/netabare}

敵側の集団には少年ジャンプらしい、
主題を持つキャラを配置されていますが、
私はむしろ敵は居なくても良かった。
探索・発見・発明、仲間との友情、
やがて未曽有の危機に瀕した地球の秘密を知る。
そんな物語であってもいいなと思います。

本来、科学とは心まで豊かにするものだ。
人類は心まで実りある社会を取り戻せるのか。
私たちの武器は想像力と好奇心である。

続編が楽しみなアニメですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 63
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

悠大で悠久な物語

<2019/12/22 追記>
全24話見終えました。

面白かったー!

科学の蘊蓄だけでなく、
文明がほぼ原始の世界というだけでなく、
現代に在る科学の凄みだけでなく、
逆転の発想で「今は過去からつながっていて、そして未来に続いていく」ことまでも実感できてしまう。

『悠大で悠久の物語』

ハリウッドが狙ってきそう 笑。

ここは無理があるんじゃないの?という部分ももちろんありますが、そこは架空のお話。
気にしないで見れたモン勝ちです。

二期があるとのことで今から楽しみです。

<2019/7/11 初投稿>
観始めなので評点はデフォルトの3.0です。

原作未読。
あにこれのあらすじ紹介だけで期待値上げてた作品ですが・・・面白いやんけ( ・∇・)

ざっくり言うとタイトルの通り
「ララーシュタインのような髪型した少年が科学でファンタジーに挑む」
と言う感じかな。

ララーシュタインってなに?と言う方は是非、画像検索してみてください。
ついでに言うとこのララーシュタインさんが登場する作品。
OP曲はグラムロックの名曲ですよ。

閑話休題

さて本作、ちょっと変わってる印象です。

普通、物語の分類で
ファンタジーと言えば「科学的裏付けの全くない空想」作品で。
SF(Science Fiction)と言えば「科学的裏付けがあったり、あるように思わせる空想」、 つまり科学と空想が入り混じった作品なのですが。

ところが本作はどちらとも言い切れない。
強いて言えば
「Science(科学) &(そして) Fantasy(空想)」
で「SF」かな

科学的裏付けが全く感じられない現象に対して
めちゃくちゃ地味な科学的考証の積み重ねで立ち向かう。
ScienceとFantasyの二つが融合せず、お行儀よく隣り合ってる印象です。

地味なウンチクも多い。
そう言うの好きな人にはぴたっとハマると思います。

例えば理系のアニオタの私とか( ・∇・)♪

自分は今期、「ヴィンランド・サガ」「炎炎ノ消防隊」「コップクラフト」と並んで注目しております。

<2019/7/15 追記>
2話目観ました。

炭酸カルシウムの4番目の使い道が意味ありげで気になるー笑。

そして新キャラ登場。
獅子王さん。
濃いですねぇ。
{netabare} 空飛んでる鳥を木の上から飛びかかって捕まえちゃったよ、この人 笑。
チート武力{/netabare} 担当だそうです。

さあこれで3人。
人間、3人集まると派閥が生まれるというような言葉がありますが、もしかしたらこれからはそんな展開なんでしょうか。

獅子王さんの発想は昨今の{netabare} 世代間の断絶{/netabare} のようなものを表してて面白いです。

でも、それを是としたら{netabare} ジャンプのような商業誌には載せられなくなってしまいます。
というわけで主役のララーシュタイン、もとい千空さんはかっこよく反発して、{/netabare} 引きへ・・・

でもですよ。
ちょっと思うんです。
もし{netabare} 獅子王さんの考え方に千空さんが同調して物語が進んだら・・・
結局、若い世代同士が新しい利権を奪い合って理想郷なんてできないってことがわかってEND{/netabare} とかSFっぽくてそれもありかなーなんて 笑。


ところで全く話は変わりますが。
他の方のレビュー拝見してて{netabare} 「石化してるのが表面だけならなんで中身の生物は何千年も生きてるの?」{/netabare} というような疑問を複数見かけました。

そこはファンタジー部分だから、と私は飲み込んでおります。
それ言い出したら、{netabare} 石化したら息できなくて数分で死ぬじゃん、という話だし。
仮に呼吸できたとしても水も食料もなければ一週間ももたないし。{/netabare}
そこら辺はファンタジーなんじゃないですかね。

<2019/9/3 追記>
9話まで観ました。

アニメでも映画でもドラマでもなんでもそうですが。

登場人物に対して「なんでそこ気がつかないの?」とツッコんでる自分いませんか?
それは俯瞰して見てる視聴者だからこそのツッコみな訳で。
物語を進める上での重要な部分ほど気がついてくれない。
それが物語の面白み。

ところが、たまにそういうのが極端に少ない作品もあります。
デスノートとかそうですよね。
登場人物が賢いので先の先、裏の裏まで読む。
ところがそれでも裏かかれちゃう。
で、そこが面白かったりする。

本作もデスノと同じ匂いがします。
千空さんはもとより、獅子王さんもかなり思慮深く用心深い。
お互いに裏の裏の裏を掻きあってもう痒いところもないくらい。

もしかしたらデスノの系譜と言える作品なのかもしれないですね。

デスノのようなイケメンいないので女性人気は覚束ない感じですが、理系男の私はハマってます。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 53

77.6 9 熱いで高校生なアニメランキング9位
斉木楠雄のΨ難(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (794)
4109人が棚に入れました
高校生・斉木楠雄は超能力者である。テレパシー、サイコキネシス、透視、予知、瞬間移動、千里眼など、何でもかんでも自由自在。誰もがうらやむ最強の能力は、実は本人にとっては災難を呼ぶ不幸の元凶。それ故、人前では超能力を封印。目立たず人と関わらずをモットーにひっそり暮らしていた。しかし何故だか彼の周りには、いつも不思議な人間(生き物)が集まって、次から次へと嵐のように災難が降りかかるのであった!

声優・キャラクター
神谷浩史、小野大輔、島﨑信長、日野聡、花江夏樹、茅野愛衣、田村ゆかり、岩田光央、愛河里花子、内田真礼、細谷佳正、前野智昭、森久保祥太郎
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

いつもながらに冴え渡る、神谷浩史さんの語りが小気味良い超能力ギャグアニメ。

神谷浩史さん扮する斉木君の語りが面白い、超能力+学園ギャグアニメ。

朝は"おはスタ"で月~金まで1話ずつ放送されている様です。日曜深夜には一週間分まとめて放送。

生まれながらにして、あらゆる超能力を授かった主人公の斉木君ですが、人の心が読めてしまうし、殆どなんでも出来てしまうので、全てを達観視した様な、諦めた様な、冷めた視点を持つ少年として描かれています。それゆえか常に仏頂面で表情も殆ど変えず、5話終了時点では他のキャラとの会話も一切ありません。斉木君の台詞は独白と解説(全て心の中)のみとなっています。設定もさることながら、結構特異な主人公描写なのではないかと思います。無言の斉木君の頭部左右にくっついている※アンテナの描写は画として妙に笑えます。何なのだろうアレは?

斉木君を見ていると、口調が似ていたり、若干傲慢な印象があったりするので、どうしても物語シリーズの阿良々木君を思い浮かべてしまいますが、斉木君はさらに理路整然、辛らつな言葉を用いるので、印象がかなりドライです。観ている内に明確な差別化が出来ると思います。最初見た感じでは阿良々木君の寛容さを残しつつ、おばかな所を完全に抜き取ったという風に見えるかも知れません。

斉木君のお父さんとお母さんを始めとし、回を追う毎に、斉木君を相棒と呼び、斉木君をして"この男、馬鹿なのである" と断定せしめた純情男、燃堂力君。中二病全開だが意外なナイスガイ"漆黒の翼"こと海藤瞬君。見た目は美少女、心は‥! のΨ色兼備の照橋心美さんなど、面白キャラが続々と登場します。

以下は各話の感想です。話数の右に初登場したキャラの名称を記載しときました。

第2χ(6~10話・灰呂杵志)
{netabare}
暑苦しくもさわやかな好漢、灰呂杵志登場。名の由来は超能力で言うところの発火能力"パイロキネシス"の様です。燃堂君と同じく、予想外の行動を連発するので、斉木君の悩みの種の一つになりそうです。10話の「欺け!マインドコントロール」では斉木君の髪の色とアンテナに何故みんながたじろがないのか理由が明かされます。一応ギャグにはなっていますが、個人的にはけっこうな恐怖を感じる回でした。「な、これで良かっただろ?」って言われても‥でも面白い(笑)
{/netabare}
第3χ(11~15話・蝶野雨緑)
{netabare}
斉木君がエレベーター大の箱に入ったまま落下させられたシーンについて、中学とかで習うと思いますが、移動する電車の中の人は電車と同等のスピードで移動しており、それに準じた運動エネルギーを獲得しており、落下する箱に入っている人もまた、自由落下により運動エネルギーを獲得します。(空気抵抗などの問題を省けば単なる自由落下とほぼ同じ)

跳躍は自由落下によって生じた※運動エネルギーを殺す役には立ちますが、斉木君とか仮面ライダーさんの様な脚力がないと相殺するには到底及ばず、ほぼ無意味だと思われます。また力の加減を間違うと天上に頭をぶつけるし、足りないと床に叩きつけられます。前回のドッジボールで見せた斉木君の不器用さを見ると良く出来たなぁと思います。

ともあれ普通の人の身体能力ではジャンプしても多分助かりませんのでご注意下さい(笑)

※:ロケット推進で言えば逆噴射に当たる。
{/netabare}
第4χ(16~20話・鳥束零太)
{netabare}
またしても斉木君の辛らつな評価が下る。"澄んだ目をしたクズ"霊能力者、鳥束零太の登場で、どうなる事やらと思ったが束の間、何て事の無い人でした。「お互い大変だな‥」と結局は同情の意を表す優しい斉木君なのでした。

灰呂君(※)のキャラも立ってきました。彼の初登場回、ドッジボール回からどんどんとレベルアップし、常軌を逸した灰呂君の熱い性格と口調は今回の「おいっ、立てよ! ダイザァーッ!」に顕著に表れていました。また割と穏やかなテンションの時でも、堂々とした棒読みと評価すべきか、やけにはきはきとした歯切れの良い口調に加え、語尾には異様なスナップが掛かっている‥。だねっ!~なのかいっ!とか‥耳に入るだけで笑かされてしまいます。斉木君(神谷浩史さん)といい、漫画原作では味わえない楽しみですね。声優さんの妙技が光ります。

※:演ずるは日野聡さん、有名どころではゼロの使い魔の才人君の声もやっておられる。バカ犬呼ばわりされてるキャラだけど、こちらもナイスガイ!
{/netabare}
第5χ(21~25話)
{netabare}
22話から3回に渡って描かれる「燃えろ!PK学園体育Ψ」ではついに斉木君のアンテナの秘密の一端が明かされる! 「コイツやけにハチマキがしっくりくるな。」とか、いつもながら斉木君の冷静な視点に笑えましたが、この回、10話の「欺け!マインドコントロール」に関連するお話でもあり、個人的にかな~り危険と思える内容でした。あのアンテナ、斉木君の頭に直接刺さってるし‥。小5の時点で月くらいなら余裕で破壊出来た‥だと? 怖っ!‥でも面白い(笑)丸刈りにした人がすぐに戻ったのも10話のアレと同じ理由なのだろうなぁ‥。

続く25話「燃えるな!防Ψ訓練」は多くの人が学校の防災訓練とかで覚えさせられたお・か・しを使った愉快な言葉遊び回。中には強引なこじつけ文句もあったものの、一定のルールの中で文章を作るという遊びは、詩や俳句に通ずる所があって耳に心地良く、個人的にツボでした。

次回も楽しみです。
{/netabare}
第6χ(26~30話)
{netabare}
いとも珍しい(照橋さんとか海藤君とかの妄想以外では)斉木君の満面の笑みを拝見出来る貴重な回、斉木君いつも冷静なのにコーヒーゼリーの前では少しだけおばかになります。

海藤君の意見に対して度々(心の中で)呟かれる「珍しく意見が合うな」も何回も続けば、最早普通に「意見が合うな」になっても良いのに、そうならないところが斉木君。"友達としての忠告だ"と心の中で呟いても、表面的にはその意を表さないとか‥、コーヒーゼリーは嫌いじゃない、むしろ全然嫌いじゃないとか‥。斉木君のこういう所を見ると、斉木君の自他を分けている原因は、超能力そのものの所為だけではなく、それによって育まれた思考にあるのではないかと思えてしまいます。

でも、スーパーマンというくくりをはるかに越えた超常的な力の持ち主である斉木君が、時に疎外感を感じたり、多少傲慢になってしまったりするのも無理はないなと思ってしまうブリキ男なのでした。
{/netabare}
第7χ(31~35話・アンプ=ねこ)
{netabare}
初回のねこ回は、ねこの言葉をテレパシーで読み取るとどうなるかというもの‥。人間にも色々な性格の人間がいる様に、ねこにも色々な性格のねこがいます。本作中の様な思考をするねこも中にはいるのかも知れません。でも私は自分のかわいさの価値を知っていて、それを人間を操る為の武器として積極的に用いる類のねこは苦手。作中のねこさんもそんなねこで、ねこの内面を見抜く斉木君の前ではその魅力もまるっきり無力でした。

33~35話「うるΨお正月」文字通りのお正月回、斉木君の秘密を脅かす唐突な出来事が‥。でもやっぱり斉木君は超能力で対処。なんともはや記憶の消去という形で‥! でも斉木君の超能力によって消されてしまった記憶の空白は別の記憶に置き換わる様です。記憶を消された人の思い込みに従って‥。マインドコントロールのお話に限らず、このアニメは笑かされてばかりのお話だけでなく、意外にも怖い話も多いのです。

過去の捏造は人の苦悩をひと時だけ誤魔化しますが、張りぼての記憶に光が当てられる度に心に痛みを生じさせるものです。私個人の経験を持ち出せば、残念な事に幼少期の私の周りにいた大人は斉木君の力など借りず、皆自前でそんな事やってました。

斉木君に書き換えられた記憶は"救い"なのかもしれないけれど、人が思い込みや意図をもって書き換えるニセの記憶は、その人の心を鉛の様に重い刃で撫で付け、鋭い猛毒となって心と体を蝕むでしょう。でも思い込みも信じ続けたら本当の記憶に成り代わってしまう事もあるのかも‥。意思の介在が有ろうと無かろうと、人の記憶は刻々と姿を変えてゆくもの、元々人の記憶なんて曖昧なものかも知れません。あぁ、嘘も百言えば本当になるというゲッベルスのすご~く嫌な言葉まで思い出してしまいました。「斉木楠雄のΨ難」あなおそろしや。‥でも面白いっ(笑)

お正月回、お話全体としては珍しくも燃堂君、海藤君、照橋さん、灰呂君が一堂に会する笑いの絶えない愉快なお話でした。上の記述の所為で、こんな気休めの言葉も説得力なかったりして‥(汗)

何とも油断のならぬギャグアニメの様です。
{/netabare}
第8χ(36~40話)
{netabare}
今回のお話は今までのお話よりも早口言葉が多くなりました。聴き取り辛い場面がいくらかありますが、そういう所は聞き流してしまっても良い台詞だらけなので、適当にスルーして観るのがよろしいかと‥。相変わらず斉木君の冷静な分析による心の呟きは面白いです。まっとうな事言っているだけなのに‥。

37話「チョコレートのΨ典」においては海藤君お約束の「ダーク・リユニオンか!?」が炸裂。つい吹き出してしまいました。チョコなのに‥。でもその危機に対する直感は当たっていました。‥観てのお楽しみ。

39話「ノーΨ疑心!斉木久留美」にて手に入れたゲルマニウムリングのおかげで、自身のテレパシー能力の封印が可能になった斉木君。喜び勇んで映画館へと足を運びますが、やはり問題が‥。

常にテレパシーを第三の目として利用してきた斉木君には人の心が読めるのが当たり前、読めないと道行く人全てが斉木君の最も苦手とする人物、普段から全く心の読めない燃堂君同然になってしまいます。燃堂B、C、D~Iと続き、最後だけ燃堂JKとしてしまう所は、単なるこじつけとも、斉木君なりの悪態とも取れますが、そんなふざけた言葉もさらっと言い流してしまう斉木君の超然さにまたもや笑かされてしまいました。

ほぼ万能の超能力者である斉木君でも"慣れ"というやっかいな敵を克服する事は困難だった様です。

マインドコントロールとか月破壊とか、とんでもない能力の持ち主の斉木君ですが、女体化とか幽体離脱まで出来てしまうんですねぇ‥。正に何でもあり。今後、斉木君のまだ見ぬトンデモ能力に御目見えしても、私もう驚きません。多分‥。
{/netabare}
第9χ(41~45話・六神通)
{netabare}
41話「スーパースターΨ登場!」では前回にもちらっと登場した照橋さんのお兄さん、スーパースター六神通こと照橋信が登場、斉木君の辛らつな言葉を借りれば、なるほど変態でした。斉木君の災難はまだまだ続きそうです。

43、44話「今度こそΨ会!蝶野雨緑」では11話の初登場以来ちょくちょくと物語に顔を見せていた「アメイジ~ング」の台詞がお間抜けな印象を残すイリュージョニスト、蝶野雨緑さんが再登場。

人体切断マジックに使う箱、新品で買うと120万円だけど、中古で買うと118万円という所で先ず笑い、その正体はただの箱という所で2度笑かされました。でも訳も分からずに実験台になった助手のイケさん、その後の脈絡の無い不幸な事故も含め哀れ‥。

いい話風になってるけど、蝶野さん、絶対にやっちゃいけない無謀行為をやめただけだし‥。別れた奥さんの顔と声が燃堂君と同じなのも相まって最後は苦笑するしか‥。そもそも用途不明の箱に斉木君を入れた時点でアウトだし、情にほだされて観客の燃堂君を代役に採用してしまったのもダブルアウト。先のイケさんの事から何も学んでいないんだろうかこの人は‥。蝶野さん手品師に向いてないんでないかい? まぁ、面白いんですけど‥

45話「目良さんのおΨ布事情」は、またもややってきた私的に恐怖なマインドコントロール回。頭部のアンテナを片方外して能力開放(自分で外す分には弊害無いんですね)メガネっ娘の目良さんの為に、斉木君はまた世界の認識を作り変えてしまいました。今回は大した改変じゃなかったから良かった気もしますが、斉木君優しいので、今後もどんどん世界が変化していくのではなかろうか‥。斉木君は世界をデザインしている?
{/netabare}
第10χ(46~50話・海藤ママ)
{netabare}
46話。ただのスポーツテストなのに、キャラが面白いのでそれだけで楽しめました。今回も斉木君はいつもながらに冷静沈着、良く動くのは燃堂君と灰呂君。私的には"漆黒の翼"の実力に驚愕しました‥。灰呂君に敗北感を与えるとは燃堂君も海藤君もやはり只者ではない!?

次は帰って来たねこ回、おはスタで放送しているのに結構下品な言葉連発してました。でも動物だから許せる?

48話「クソゲーΨ新作!オルファナスストーリー」
斉木君がクソゲーを買ってきてプレイする。それだけ。クソゲーの特徴を的確に捉えている描写がいくつもあって、斉木君のゲームに向き合う辛抱強さに感心させられつつ、笑っていいのか苦笑いしていいのか‥結局笑かされました(笑)

「おかえりなΨ!真魔」では海藤ママ登場。海藤君のお母さんは意外にも教育ママでした。超能力はほぼ無しの普通の日常アニメみたいでした。

最後は"澄んだ目をしたクズ"鳥束零太の主役回、憑依した霊によって、限定的にでも斉木君のマインドコントロールに匹敵する効果を周囲に与えるとはびっくり、むしろ中の人にびっくり。でも鳥束君の考えてる事は相変らずダメダメでした‥。
{/netabare}
第11χ(51~55話・入達遊太=お隣に住んでる子供)
{netabare}
51話「飛べ!改造人間Ψダーマン2号」はタイトルからして面白くなる予感しかしない‥。中を開けて見れば何の事は無い、子供の夢を壊さない様にサイダーマン2号となって一生懸命に立ち回る優しい斉木君のお話でした。にしてもサイダーマン2号の設定あざと過ぎる。でも昔の食玩キャラに冗談抜きにこういうのありそうですね‥。

52話「Ψ大手一流企業!?父のお仕事」。斉木君ならぬドラえもん、もといクスえもんにすがる父國春、斉木君に交換条件を出しつつ超能力で助けてもらって出社、上司の怒りを息子でブロック、お仕事は漫画編集者だったけど、漫画家さんに口から出任せのアドバイス連発、いいのか? いいや、ダメだ‥この人‥。

3話目は再びサイダーマン登場。そしてその宿敵、リアル"コーラ男爵"も‥! コーラ男爵の顔があの人なので、子供が怖がる理由も分かる気がします(笑)

続いてお祭りとスリのお話、普通に良いお話でした。でも心身喪失気味で立ち直れそうに無い緑アフロの人高橋は放置状態‥。図に乗って見栄張り過ぎたので半分くらいは自業自得なところがありますが‥。哀れ。

最後は照橋さんと夢原さんの女子二人のお話。人の好意を避ける為に謀をめぐらすとは斉木君、罪なやつ‥。今回も超能力で丸く?収めました。

なんて事の無い話が多い51~55話でしたが、やはり安定した面白さがありました。来週も楽しみです。
{/netabare}
第12χ(56~60話)
{netabare}
56~60話まで全部修学旅行のお話。行く先は沖縄。

56話では斉木君の心の声とは別に初のナレーションがありました。担当されたのは古川慎さんという方。あまり聞かない名の方と思って調べてみたらモブキャラ役を中心に活躍されている方でした。(中にはワンパンマンのサイタマとか主役も)斉木楠雄のΨ難ではナレーションの他に、メガネ男、おにいさん霊、男性Bを演じていらっしゃる様です。

58話「超能力者搭Ψ旅客機でGO!」ではジェット機の機長と副操縦士の掛け合いに思わず苦笑。副操縦士の"あそこのメータの針がすごいグラグラしてます"に始まって機長の"その辺のレバーを引いたりしろ!"とか、"そっちの黄色とか緑のボタンをカチャカチャしてみろ!"とか、やけに大雑把な指示。ありがちなコントですが、人がやるよりアニメキャラがやってるのを見る方が面白いのはこれいかに? 多分含み笑いさえ一切無い大真面目で必死な表情でそんな事言っているからなのでしょうね。

沖縄旅行という事なので方言もいくつか聴けましたが、チョイスがかなりあざとい。でも海堂君の「ちむどんどん!」とか、果物屋の勘弁して下さいという表情から繰り出される「がちまやー、がちまや~」などにはなかなかの威力がありました。

初の5話連続の続きものでしたが、さらに次回にも続く模様。

一話完結の物語の方が面白い気はしますが、安定の斉木君がいるので大丈夫でしょう。なんくるないさ~(笑)

ちむどんどん=心がドキドキする
がちまやー=食いしん坊
なんくるないさ=なんとかなるさ
{/netabare}
第13χ(61~65話)
{netabare}
63話「やーさっΨ!沖縄修学旅行」64話「またやーΨ!沖縄修学旅行」では漆黒の翼の怒りが爆発。海藤君、勇気があっても度胸が続かなかったり、腕力とか弱過ぎたりするんですが、見ていて応援したくなる異色の痛快キャラです。

がちまやーな米良さんも目立ってきました。基本ただもくもくと食べているだけの人なんですが、いつでも目が食べ物まっしぐら、前回の水族館と聞いて「じゅるり」にも笑えましたが、今回の食べっぷりにも‥リアルの大食いとかは食べ物を粗末にしている印象があるので全然笑えないのですが、アニメだと手放しで笑えてしまいます。無邪気というか真摯(笑)な姿勢が楽しいキャラです。

今回で修学旅行編は無事終了。次回からはいつもの斉木君に戻る様です。

やーさっさい:えいっ等の掛け声に近いニュアンスの言葉らしい。
またやーさい:またね、また今度ね!の意味の様です。
{/netabare}
第14χ(66~70話・窪谷須亜蓮)
{netabare}
新キャラの窪谷須 亜蓮(くぼやす あれん)くん参上(笑)元ヤンキーの人。目が合っただけでケンカモード、肩がぶつかっただけで殺意剥き出し、こんなに酷い人は滅多にいないと思うけれど、似た様な人は見た事あります。ギャグキャラなんだけど言葉遣いが悪過ぎるのは聞いていてあまり良い気分はしません‥。「自分の襟足を自分で踏むのはもうウンザリだ‥」どういう意味なのだろう‥?

69話「経営Ψ建!純喫茶魔美」では店長の情緒不安定振りが笑えました。全編に渡ってほぼギャグですが、斉木君の優しさの見えるちょっといい話でした。食いしん坊の米良さんのメイド姿も拝めます。時給50円上がっただけでテンション高っ!

何となく最近のお話は初回近くより斉木君の台詞が増えている様な気がします。傍観している姿とか、間とかも面白いので、少し台詞を削っても良いような印象を受けました。

あと先週からOP、EDが変わっていますが、本編に合っているかは別として、どちらかと言うと導入は静かで終わりが賑やかな、以前のスタイルの方が楽しい気持ちになれた気がします。
{/netabare}
第15χ(71~75話)
{netabare}
今回は初回近くの斉木君を思わせる、単純ながら楽しい回が目白押しでした。アンテナだけじゃなくあのメガネにも意味があったとは‥斉木君恐るべし‥。

神話や伝説に登場する神さまや魔法使いの如き力を持った斉木君、そう考えると古典的な楽しさを持った物語と言えなくもない‥。戦いとかにそういう能力を発揮する物語と違って、能力の使い道がワンパターンではないので面白さの性質が違います。

{/netabare}
第16χ(76~80話・中丸工作)
{netabare}
「Ψ強美少女VS絶対に落ちない男」は76話と77話、前後編に分かれたお話。照橋さんあるところにその人あり。変態お兄さん六神通またしても登場。一方で照橋さんに嫌われようとしても、かえってときめかれてしまう斉木君、これが恋というものなのか‥(笑)

78話「Ψキック・サンタクロース」にて「ついにイカレちまったのか、父さん‥。」息子にさらっと言い放たれてしまう國春、既に威厳も何も無しの父。クスえも~んに続いて、サンタクスオ~と斉木君にすがる國春ロースの姿、卑屈な態度もここまで来ると潔ささえ感じられますね‥。続くお母さんの「ここは私に任せて」を聞いて、子の斉木君はともかく、夫國春まで凍り付いてしまいました‥しかも割と長い時間。えも言われぬ戦慄を覚えたのでしょう‥。同情します(笑)

後のシーンの「さ‥三太、殺ーす」と「ぼっ、僕はかんたですっ!」にも笑かされました。駄洒落以外のなにものでも無いんですけど、緑のメガネ掛けた不機嫌面のサンタが玄関先に現れたら、子供、縮み上がりますよね‥。ニセサンタ‥というか犯罪者っぽくて‥(笑)

79話「Ψ新家電を買いに行こう!」ではゼリー製造機に対する斉木君の反応に爆笑。「取っ手まで!」って、それセットじゃないから(笑)野島裕史さん演じる新人店員の中丸工作‥マンガン電池40本で追い討ちをかけ斉木君を篭絡するとは中々のやり手ですね‥。ちゃらんぽらん口調が良く似ていたので浪川大輔さんの声と間違えてしまいました。低くダークな声も出せる面白い人です。

80話「年初めのΨクル」、夢原さん、海藤君の影響を受けたのかいつの間に中二病台詞を言う様に‥。ジャッジメント‥のテーマも流れるし‥(笑)

灰呂君も超能力者として覚醒?という、ギャグなのか、描写をそのまま受け取ってしまっても良いのか、判断しかねるちょっと良く分からないお話もありました。

(笑)を5コも使ってしまう程の面白さ‥爆笑必死の第16χでした。斉木君、淡々と喋っている様で結構暴言吐いてますが、良い人だって分かっているので不快感が全然生じない‥。今回も肩肘張らずに楽しく見れるところに魅力のある「斉木楠雄のΨ難」でした。
{/netabare}
第17χ(81~85話)
{netabare}
「海藤のΨ疑心(前編)」では海藤君の中二風味の脳内組織図が公開されます。総帥とかB級ソルジャーとか、それらしい肩書きが続きますが、下っ端雑用兵とされてしまった燃堂君の説明がテキトー。"組織のゴリラ的存在"って、まぁ、ありそうなポジションだけど‥(笑)

「海藤のΨ疑心(後編)」では「友達ごっこを解消するいい機会だ‥」と海藤君を見捨てようとする斉木君の姿が描かれてちょっと意外。心の声をテレパシーで読み取らなくても結局は助け舟を出したのだろうと信じたい‥。

最後は元不良の亜蓮君の見せ場。温厚な人柄を装っていてもキレやすい性格はそのままなので、不良達につかまってしまった海藤君を助ける為についにやらかしてしまいます‥。人体を破壊しながらの友情物語でしたが割とイイ話でした。

でも今回の一番の主役はやはり海藤君。常に自分の心の弱さと戦い、結局はいつも英雄的な行動を取ってしまう姿、カッコ良いですね‥。荒事に全然耐性無いけど(笑)

83話「仲Ψ無用!?燃堂vs海藤」はケンカの話じゃなくて、ただのエアホッケー対決。怪物的体力の持ち主の燃堂君に対し"漆黒の翼"は頭脳プレー(笑)で対抗。圧倒的な力量差をものともせず互角の勝負を展開。まぁ色々とズルだけど‥。反則行為だらけの海藤君の戦い方を一切咎めない燃堂君のおおらかさは見ていて何となく癒されます。‥おばかなだけ?

「Ψ悪のアルバイター激走!」は燃堂君がバイトをしたらというお話。まぁ当然そうなるな‥という内容。

「ランナーズΨ!」はマラソン大会のお話。ここでも燃堂君の異様な体力が描かれます。もはや超能力の域? 灰呂君の勝利に執着する意外な一面も見られましたが、こういう描写も人間っぽくてたまには良いんじゃないでしょうか?

今回もしたたかに笑かされました。
{/netabare}
第18χ(86~90話)
{netabare}
88話「変形!スーパーΨズ」ねこのアンプの話。ゴキを恐れないのは野良ねこの習性(家ねこさんの場合、恐がる事さえある)だとしても、プラモの部品を飲み込んでしまうのは、子猫くらいしかやらかさない失敗なのでは? とか思いました。

昔うちに住んでいたねこさんは異物を飲み込んでしまって、苦しい目に会った事があります。幸い私の母親がすぐに気付いて、ねこを逆さにして背中を叩きながら上下に激しく振ったので、口からポロリと小さなスプリングが出てきて大事を免れたという事がありました。

ねこは飼い主に似るといいますが、私も小さい頃に同じ様な経験をした事があり、プラモのパーツのスプリングを飲み込んで、殆ど同じ目にあった事があります。嘘みたいなほんとの話ですが、その経験を経て、私もねこさんもそれ以来同じ様な失敗は二度としなくなりました(笑)

成長したねこさんはとても利巧で、人間もそれなりに利巧なので、そんな事はしませんが、飢えた野良ねこさんだったらどうだろうとか、またしても余計な事を考えてしまうブリキ男なのでした。
{/netabare}

超越的な立場にありながら斉木君は結構いいやつなので、素直に笑えるアニメだと思います。続けて視聴していきたいと思います。

面白いアニメなので、つい調子に乗ってあれこれ書いてしまいましたが、キャラも出揃った様ですし、アニメの雰囲気も十分に伝わっていると思うので、各話レビューの方はここら辺でお休みしときます。

最後まで観終えて、わざと外して掛かってくる舌足らずな台詞回しとか、斉木君の微妙な成長、脇役、端役のキャラの濃さにも大いに癒され笑かされました。斉木君は勿論の事、中二病の海堂君とか、暴力的過ぎて初登場回ではあまりいい印象を抱けなかった亜蓮君も、回を重ねる毎にどんどん良いキャラに‥と言うか良いやつに‥(笑)

振り返ってみると第14χの台詞多め早口気味の斉木君の語りに若干の違和感を覚えた位で、全編に渡ってほぼ外れ無し‥。

印象に残っている回は第5χの「燃えるな!防Ψ訓練」第12χの「超能力者搭Ψ旅客機でGO!」第16χの「Ψ新家電を買いに行こう!」等ですが、どの回も笑わせ方に工夫があって飽きずに楽しめました。

2期製作決定しているそうで嬉しい限りです。


※:wikiによれば制御装置という事らしい。どういう経緯で取り付けられたのか、効力などは不明。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 36

いしゆう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

平凡を夢見る非凡な超能力者の学園ギャグコメディ。

あらすじはあにこれを参照ください
放映時期:2016年7月~12月 

この作品がバトルものやファンタジー世界の話なら
きっと最強系主人公なんじゃないかなって思います
 
主人公の斉木楠雄は何でもできる超能力者
ただ 残念ながら この作品の世界観は日常系ギャグ

結果 手に汗握る展開こそありませんが 
お腹抱えて笑う そんな頭空っぽにして観れる作品 

1回(30分)に5話位入っていて お得感も◎ 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇物語
主人公の斉木楠雄はPK学園に通う高校二年生
この作品は彼の平穏を邪魔する周りとの人間関係を描いています

青春感動系とかの盛り上がりは弱いですが 
その分シュールなギャグに全振りしていて きっと笑えます。

展開は高速テンポでサクサク♪
最初 あまりの速さにビックリ
でも すぐに慣れて好きになりました。 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

◎キャラクター
斉木 楠雄  
平凡な生活を夢見る 非凡な超能力者

そんな 彼を取り囲むのは
おバカ 中二病 熱血 美少女 恋愛脳 霊能力 無限食欲
元ヤン イリュージョニスト おぼっちゃま オカルト 天才発明家 
その他色々 

キャラが立ちすぎる奴らをどう振り切るか・・・・
彼のΨ難は続く。
 
.。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎*:..。o◎

〇観終わって
お気楽かつお手軽に観られる作品でした
斉木楠雄の心の声が笑えます ( 声:神谷浩史さん )

物凄い能力を色々持っていて
それを駆使して なお追い詰められていく主人公に
”ありえない!”とか思いながらも思わず笑ってしまいます。 

周りの登場人物が個性的なので
ほぼ毎回同じ展開でも 飽きませんでした

それとCM前後のクイズやじゃんけん意外とクセになります

最後に Ⅱ期も楽しみ アメージングー♪

以上 最後までお読み下さりありがとうございます。

























 

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

阿紫カービィ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

寡黙で辛辣な『K』さんが…笑った。

この作品
『10年に1つの怪作』といってもいいと思います。

本当に、笑えます!


なんというか
単なるギャグアニメではないし、ドタバタコメディでもない…

超能力者の斉木くんと愉快な仲間(?)達の日常のお話、です。


とにかく、


話のリズムが良い。

キャラが皆、『可愛い』

家族愛にほんわかする。

無理がない。

『品』がある。(←これ重要)

そして
声優さんの神がかった演技力。おっふ!



何度観ても飽きません。
何度観ても笑ってしまいます。

なんというか…私みたいなチョロい人間はさておき
アニメ玄人さんにオススメできる、貴重なアニメなんです!





以下、個人的な話で申し訳ない、

びっくりしたのは

1年に、1、2、3回、声を出して笑うかどうかの
『K』女史がこのアニメ観て

ブフッって笑ったんです(笑)何度も!


『K』女史は、笑いに厳しくて、笑いのツボも、よく解らない人で…
私の文章力では説明できないので、謎の行動で説明しますと、


私の気になるアニメ、をメモした紙に
『K』さんがしたイタズラ(?)なんですが、


新妹魔王の契約者 (は引退)
ペイルコクーン (30%off)
天使と夢の島 (はあちら)
COCOLORS (カレー味)
メガゾーン23 (45)


と加筆されていました。おかしくないですか?
(『K』さんの加筆は()の部分です。)





あとですね、
みんな大好き『ネンドウ君』のお顔が
どーしても、『カツオ君』に見えるんです!

どうか解っていただきたい!(笑)





私はこの作品が、本当に大好きです。

何度も観てるので
セリフ暗記…してます、ハイ(笑)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

74.8 10 熱いで高校生なアニメランキング10位
とある魔術の禁書目録[インデックス] Ⅲ 第3期(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (650)
3111人が棚に入れました
東京西部に位置する巨大な『学園都市』。 総人口230万人を数え、その約8割を学生が占めるこの都市では、超能力開発のための特殊なカリキュラムが実施され、学生たちの能力は『無能力』から『超能力』までの六段階で評価されていた。とある高校生・上条当麻も、学園都市に住む学生のひとり。 彼は自分の右手に宿る力――異能の力なら神の加護すら打ち消す『幻想殺し』のため、落第寸前の『無能力』の評価を受け、不幸まっしぐらの人生を送っていた。そんな上条の学生生活は、夏休みのはじめに空から降ってきた純白のシスターによって、大きく変わってしまう。 「魔術」の世界から逃げてきたという彼女――『禁書目録(インデックス)』との出会いに始まって、さまざまな事件に巻き込まれていく上条。学園都市を統べる「科学」サイド、インデックスに連なる「魔術」サイド双方の事件を綱渡りで解決していくうちに、少しずつ人の輪を広げていくことに。そして、ついには魔術サイド、十字教最大宗派のローマ正教が、上条の存在に目を向けることになってしまう……。魔術サイドに呼応するように、科学サイドたる学園都市も動きだす。しかし、にわかに対立を見せ始めた世界の動きに抗うように、立ち上がる者たちがいた。 上条とかかわったことで、大きく運命を変えた『ヒーロー』たち。彼らもまた、身を挺して世界と対峙する。上条当麻がそうしてきたように。科学と魔術が三度交わるとき、物語は大きく動き出す!!

声優・キャラクター
阿部敦、井口裕香、佐藤利奈、岡本信彦、日野聡、松風雅也、日野まり、真堂圭、原田彩楓、子安武人、森川智之、沢海陽子、原由実、土井美加
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

最終話まで観た感想と点数。とある魔術の禁書キャラクターベストも作成しました。

遂に遂に帰ってきました!

とあるファンが待ちに待った禁書の続編が
遂に放送されました!!!

熱い男 上条当麻が戻ってきたよ!
はらぺこインデックスが戻ってきたよ!
お姉様 御坂美琴が戻ってきたよ!

どんなにこの日を待ちわびたことか
もうね、どれだけ待たせたの?って感じなんです。

もう、この秋は科学と魔術が交差する
祭典の開催といきましょう♡

私のこれまでのアニメ視聴は全てレンタルでしたが
この秋からはリアルタイムで観て感動や笑いを共有して
盛り上がってみたいな…ってそんな風に思い視聴を始めました。

『今、観てる』というレビューを投稿するのも、
とても新鮮な気持ちだし何だか初めてづくしなんです。

出来れば1話毎にゆる~い感想を書きたいな!
なんて思っているので宜しくお願いします。
※点数は視聴が終わるまでは触らないことにします。

【1話を観た感想】
{netabare}
スピード感のある、かっこいいオープニングと、
とあるお馴染みのキャラクターとの久しぶりのご対面に
ドキドキとワクワクが止まりません!

OPの作詞の所に川田まみさんのお名前を発見して
ホッとして喜んだのは私だけじゃないはず♡

インデックスの『おっ風っ呂っ♪』ソングから
愉快な学園都市の日常のはじりはじまりです!

上条さんと美琴ちゃんのシーン。
相変わらず上条さんに素直になれない美琴ちゃんが
とっても可愛いのです。
ホントに待ちに待った甲斐がありました!

これから二人に何が起きるのか?それがきっかけで
関係性はどう変わっていくのか、楽しみですね♡


後半は怪しいマダムに接触してから一転。

事件の鍵があるフランスに上条さんと土御門さんが
向かうことに…

想像以上の早さで新たな展開へと進んでいきます。

そして置いてけぼりを食うインデックスと美琴ちゃん、

学園都市に帰ってきたら上条さん、
きっといっぱい噛まれちゃうんじゃないかな♡
{/netabare}

【2話を観た感想】
{netabare}
皆様、2話のヒロインは五和さんでいいですか?

かわいさフレーバーをストーリーに散りばめてくれた存在。
とっても癒しだなあ♡ってを見守ってしまいました。

飛行機から落下して川に落ちた上条さんを、
飛び込んで助ける五和さん。
お洋服が水に濡れて透けてしまいます。

バイオレンスヒロインに慣れすぎちゃってるのかな?
恥ずかしがる五和さんを見て調子が狂っていましたね。

こんな上条さんちょと珍しいですね。
かわいいやり取りでした♪

【今回重要なことメモ】

●土御門さんの説明で分かったこと

・霊装としてのC文書には、ローマ教皇の発言が
すべて正しい情報になるという力があり
『学園都市を悪いもの』にしようとしている。

・C文書の影響は既にアビニョンにも及んでいて
学園都市に対する暴動が起こっている。

●五和さんの説明で分かったこと

・ローマ正教とフランスで対立があり勝利した。
フランス国王が、ローマ教皇をアビニョンに幽閉する。

・本拠地でなければローマ教皇領にある霊装を
操る事ができない。

・アビニョンとバチカンの間の地脈を使って、
術的なパイプラインを築き、ローマ教皇領の設備を
遠隔操作出来るようにした。
結果アビニョンで霊装が使えるようになる。
~メモ終了~

天草式の五和さんなら特殊なパイプラインを
使えなくすることができるという。
可愛いだけじゃなく心強い味方です。

五和さんが謎の(?)術式を使っていると、
神の右席『左方のテッラ』が突然現れ、
スピーディーなバトルが始まります。

便利な技が豊富にありそう、
強いからってこちらを試しているような戦法
いやらしく見えちゃいました…笑

反射神経の良い五和さんを、あっさりと上回るテッラ
これはとんでもない敵が現れてしまいました。

上条さん、逆境を切り開く道は見つかるの?
そんなドキドキした展開で2話が終了

EDには学園都市に置いてきぼりになっている
井口インデックスさんの曲が…

♬*世界中敵に回しても 君を守るよ

この強さは君がくれた光

奇跡を待つだけじゃなくて 起こしたいんだ♬*

インデックス名義じゃないけれど
学園都市からエールを送っているみたいな
優しさの中にある凛とした芯の強さ…
そんな歌に聞こえます♡

そして、なんと次回予告に一方通行の姿が!!!
一瞬だったんですけどアクセラオーラがすごかったです。
鳥肌ものの表情でした・・(多分)
これ読んでも予告観返さないで下さい 笑♪

次回本当に目が離せません!
こっから先は一方通行だ…♡
{/netabare}

【3話を観た感想】
{netabare}
あの人が登場したり、あの人が退場したり
ドキッとしたり、背中がゾゾゾってなったり
盛り沢山の回でした!!
それでは、第3話の禁書の感想です♬

さぁ、テッラとの戦いが今ここに!
2話の続き対決の場面から始まります。

テッラの不思議な術式の前に攻撃の手が出せない
上条&五和さん、この劣勢を覆すことは出来るのでしょうか…

既の所で土御門さんも二人に加わります。
ここぞという時には言動も普段とは異なり
知略をめぐらす土御門さんがカッコイイ
この戦況の巻き返しを予感させます…

その時、突然空から学園都市のパワードスーツ軍団が
襲来します。
超音速ステルス爆撃機の中には
な、なんと、あの人が・・・

学園都市230万の第1位の超能力者!!
一方通行♡
私が初めて禁書を見たのは約3年前
私にとって3年振りの一方通行です!

うん。最初の一声で思っちゃいました。
岡本アクセラ最強!
岡本さんの演技が最高すぎて鳥肌が立ちます。

学園都市の作戦は区画全域への空爆を実施すること。
これにはアクセライズムを語りストップをかけます。
『一流の悪党はカタギの命は狙わねえんだよー』

一般の人を巻き込むのを避けたいという考え
そんな一方通行さん…待っていました。
裏の主人公と呼んじゃいましょう!

【今回起こったことメモ】
・上条さんの記憶喪失がテッラにばれてしまう。
・テッラは、イマジンブレーカーの本来の性能を
知っている様です。
・テッラの技は複数攻撃が出来ない(弱点発見)
・美琴ちゃんが上条さんの記憶喪失の事実を知ってしまいます。
・ローマ正教と手を組んだロシア成教が
学園都市と対立という構図。

そして神の右席のひとりアックアが登場。
異教徒であろうとも一般人を魔術の実験に使用としたことに
激怒し、テッラを粛清します。
神の右席の実力差ってこんなにもあるものなのね。
『えっ』って思った一瞬…とてもあっけなく退場となりました。
アックアは慈悲深そうというか、どこか尊敬さえ感じるような
聖人の資質を持ち合わせているというのは頷けますね。
これで上条さんのイマジンブレーカーの秘密を知るのも
先延ばしになりましたね。
今後の美琴ちゃんの動向も見どころになりそうです。
そして次回予告には可愛い笑顔を振りまく
ラストオーダーの姿が!!
もう、4話も絶対見逃せません
今日はここまでです♬
{/netabare}

【4話を観た感想】
{netabare}
4話目にして、豪華すぎですが大丈夫なのかな?
学園都市の頂点に立つレベル5の強者たちが
ここに3人も勢揃いしちゃいました!
圧倒的に強い個性を放つ3人
その名は一方通行、垣根帝督、麦野沈利
この豪華さは身震いものなんです♡

【今回重要な組織とメンバーメモ】
「グループ」
・一方通行(レベル5 第1位)
・土御門元春
・結標淡希
・海原光貴

「スクール」
・垣根帝督(レベル5 第2位)
・ドレスの少女→EDクレジットより
・誉望万化
・砂皿緻密(急遽雇った)

「アイテム」
・麦野沈利(レベル5 第4位)
・絹旗最愛
・フレンダ
・滝壺理后
・浜面仕上(超下っぱ扱い)

ここに、「ブロック」「メンバー」も加わり組織以外は
全て敵という構図なんです。
(間違ってたら教えて下さい↑)
~メモ終了~

キャラクターが続々と登場するのですが
予想以上に覚えていなくて1期2期の記憶を
呼び戻しながらの視聴でした。
はい。やっぱりお話毎に復習は必須ですね!

今回は待ちにまったラストオーダーが登場
「ミサカはミサカは~」と願望を繰り返しながら
おねだり猫ちゃんみたいなポーズ
ピンクほっぺもズルイズルイ
うん。可愛すぎですよね♡

一方通行とラストオーダーのコンビが
すごく好きなので早く見れたらいいな

上条さんもインデックスも出なかったよね
5話では見れるのかな

次回予告には一方通行が銃口を自分に向けて
ニヤリとしながらトリガーを引く映像が流れたけど
えっ、どうなってしまうの?
一方通行や垣根さん麦野さんが次にどう動くのかも
注目ですね!
今日はここまでです♬
{/netabare}

【5話を観た感想】
{netabare}
科学と魔術が交差する祭典が開催中!

ファンが喜ぶ嬉しいお馴染みの顔ぶれが登場しては
○○のファン歓喜回!があったり…

これからも、にぎやかで嬉しいキャラクターの登場が
期待できそうです。

その裏で某アイドルばりの出番の取り合いで
大変なことになっているかもしれないですね♪

それにしても冒頭での
「ミサカはミサカは腰に手をあて
おもいっきり抗議してみる!!」どうですか?

ラストオーダーが困った迷子を探しているんですけど
迷子=一方通行
一方通行を迷子扱いにしてしまうラストオーダーが
本当にかわいくて…もうダメです♡

ほんわか和みシーンも一瞬でしたね…
ここからはタイトルに入れた私の表情が曇った理由です。
組織の対立が開始され裏側では個人の入り乱れる思惑があり
少しだけ複雑です。

困惑したのは、この特殊な学園都市で、
素性の不明なキャラクターの背景等の
掘り下げがないことです。
そのうえ人数も多く、出ては消えを繰り返しています。
多分アニメのお話の数?の都合で
動かされてしまっているのかなと思いますが
原作を知らないと理解できないことが多いのかなと思います。 

ストーリーのテンポも早すぎるようで、
ただハイライトシーンを詰め込んでいるだけに思えて
少し残念な回でした。

【5話の重要な動きメモ】

「ブロック」
アレイスターを倒すには案内人である結標の力が必要です。
そのため結標の弱点でもある少年院を襲撃します。
・敗因の理由
海原がブロックに侵入して妨害します(海原かっこいい)

「メンバー」
強気に攻めます。あの学園都市第1と2位の
一方通行と垣根さんをピンポイントに狙い一戦を交えます
しかしあっさりと倒されます。

「アイテム」
フレンダちゃんが垣根さんに捕まりアイテムの拠点地を
教えてしまいます。

事実上「グループ」「スクール」「アイテム」の
抗争になります。

~メモ終了~

5話は全体的に残念な回でしたが次回予告を見たら
このモヤモヤを吹き飛ばしてくれそうな回の予感!

・なんと一方通行VS垣根の激突です!
OP映像で流れているあの空中戦でしょう!!!
遂にこの時が来てしまうんですね・・

・まずフレンダちゃんのピンチに麦野さんの本気も
見られそうです!(レベル5の麦野VS垣根)

今日はここまでです♬
{/netabare}

【6話を観た感想】
{netabare}
あまりの驚きとショックで茫然自失となってしまいました。
もし誰かと隣で視聴をしていたら
『かける言葉もないよ』
なんて言われてしまいそうな表情だったかも…

5話の最後に囚われたフレンダちゃんを見て
6話では救いに行くカッコイイ麦野を期待して
待っていたんですよ私…
気性の激しい麦野の逆鱗に触れたフレンダちゃん
それが、まさかこんなことになるなんて・・・

麦野は面倒見のいいリーダーだと思っていたので
仲間を捨て駒のように扱う発言には
憤りと同時に心まで穢されたような…
そんな悲しい気持ちになってしまいました。

麦野の能力を良く知っていて
冷静さを最後まで保ち続けられたのは大きいよね
浜面が奇跡的に勝利します!
レベル0がレベル5を倒すのは2人目の偉業
1人の人を助けるために戦いの渦に飛び込む勇気
上条さんに影響されたレベル0なりの熱い戦い
はーまーづーらー最高に格好いい♡
原作組にも聞いていましたが浜面見せ場回ですね!

後半はお話がガラリと変わって第2位が登場します。
さて、垣根の組織の目的は何なのか?
そしてなぜ一方通行の命を狙うのか
様々な謎が明らかになりました。

・学園都市の回線を解析するためのピンセットを
必要としていた。
・アレイスターとの直接交渉権を得るために
第1位の一方通行を倒すのが近道だと考えた。

そして遂に、この時がやってきたのです!
学園都市230万の頂点第1位と第2位の直接対決です。
もしかして一方通行ファンの私には
この3期の1番の見どころになるのかも!

一方通行の攻撃を防御したのは
白い翼(OPで観ていたあれです)
それこそ天使の羽根のようにふわふわ真っ白
翼がふわっと広がりいつでも飛べそう。

気になっていた能力も明らかになります。 
この世には存在しない物質を活用する能力で
一方通行の反射を破ることもできて
応用次第ではとてつもない能力になるのかも?

派手に周りのビルを壊しながらの迫力のバトルシーン
しかし一方通行だけは一般人を守りながら
誰も傷つけずに戦っていたのです!

『一方通行!!本当にあなたってヒトは!!』

この世に存在しない物質を現実世界の定義に組み込ませて
再び演算した一方通行は、あっさり追い詰めます。

しかし隙をつき反撃に出るのは垣根
容赦なく一方通行の心の闇を突き
精神的な揺さぶりをかけてきます。
一方通行の色々な感情が入り混じった叫び
暴走した心はもう誰にもとめることが出来ないの?
って思ったその時なんです…

そこに一筋の光が差し込みます。
やっと迷子の一方通行を見つけたラストオーダーです。

『迷子、見つけたよって
ミサカはミサカはしっかり話しかけてみる』

『もうこんなことはしなくて大丈夫だよ。って
ミサカはミサカは正しい事を伝えてみる』

屈託のない笑顔で一方通行に話しかける

全てを包み込み一方通行を救い上げるのです

ラストオーダーのあたたかさに直に触れたよう

どこにいても、通じあってる心

固く結ばれている熱い二人の絆に自然と涙が…

そんな二人の姿にあたたかな感動を覚えました

三期が始まってずーっと二人の絡みを待ちわびていました。
私にとっては本当に感動で胸が一杯の回になりました♡

そして、次回予告には久しぶりの
上条さん!美琴ちゃん!五和さん!インデックス!黒子が登場
上条さんの記憶喪失を知った美琴ちゃんはどう行動するのか
楽しみですね♡

いつも読んでくれてありがとう
今日はここまでです♬
{/netabare}

【7話を観た感想】
{netabare}
今週はファンの心を…くすぐる回でしたね♪
学園都市の生徒の賑やかで愉快なとある日常のお話です。
箸休めみたいなゆるっとした回で
お話も難しくなかったので
私もまったりとホットミルクティーを飲みながら
レビューを書いています♬

久しぶりに帰ってきた日常
久しぶりの上条さんの登場にプチハーレムが勃発

上条家の台所に転がり込んだ五和さん!
お風呂のお掃除をするインデックスさん!
偶然同じスパを利用していた美琴ちゃん!
この回で恋のライバルに一歩リードする女の子が
いるかもしれません…♡

今回、夜の学園都市の奇抜なフォルムの発電所に
目が釘付けになってしまいました。

科学のハイテクを駆使して作り上げた学園都市って
つくづく興味深い街だなと思うのです。

星空を天井に投影しているという第22学区の
夜の風景は神秘的な静けさの中、青く煌々と輝き
とても幻想的な光のセカイが広がっています。

東京 お台場にあるヴィーナスフォートも
天井を星空にしていて光の演出がとっても素敵
あの何倍も広いセカイだなんて考えただけで…
ドキドキ♬

スパの外観はSF映画に出てきそうな建物で
内装は洋風ですね。
天井が高く開放的で湯船も広々の大浴場で
窓から色とりどりの華麗な光の景観が見えます。
ジャグジーあり。アトラクションあり。
こんなスパ行ってみたいです♪

3人のヒロインが1つの湯船に集結した姿は
圧巻でしたね!
華やかな少女たちのお風呂タイム
やっぱり話題は・・上条さん。
上条さんにやきもきしっぱなしの
ヒロインが集まったお風呂は
ただならぬ雰囲気になってしまいました…ね

上条さんとの距離を縮めて進展するヒロインは
誰なんでしょう。

皆さん、とってもかわいいんですけど
私は上条さんの事を考えすぎて
お風呂でのぼせてしまい
担架で運ばれて無念の退場となった
美琴ちゃんを陰ながら応援しています。
だってかわいいんです♪

後半の急展開でいよいよ神の右席の一人である
アックアと激突します。(3話以来ですね)
特殊な能力を持っているだけの
上条さんの命まで奪おうとは思っていないみたいで
期限までに右腕を差し出すならばその命は見逃すと
1日の猶予を与えるのです。
やっぱり慈悲深い聖人様ですね。

満身創痍で戦う上条さん…
この状況をどう打開するのかな?

来週の予告に一瞬ねーちん(神裂火織)が映っていました。
お姉さまがついに始動ですか!
8話はドキドキ回確定ですね!

そして、エンディング映像が変わりましたね
インデックス…かわいい♡

いつも読んでくれてありがとう
今日はここまでです♬
~世界中敵に回しても君を守るよ~
{/netabare}

【8話を観た感想】
{netabare}
色々あった8話ですけど…
これだけは先に言わせて下さい♡

OPが終わってぼーっとCMを観ていたら
驚きです…!そして思わず笑ってしまいました!

だって、あの一方通行さんがDVD発売の告知を
担当しているんです。
12月26日に発売する、とある魔術の禁書目録IIIのVol.1
『暗部組織の有象無象を確認するには
うってつけじゃねーかよー』だそうです。
提供は学園都市、ダークで、ちょとノリノリな一方通行さんが
お届けしました(笑)

今回は2人の華麗なヒロインが
派手なアクションを繰り広げるバトル回でした。

まず1人目の五和さん。
ダークなオーラをまとってアックアに戦いを挑みます。
こんな五和さんを見たの初めて!恋する乙女ってすごい…
神の右席にも物怖じせずケンカを売っちゃうのですから!

そして2人目はねーちんこと、神裂火織。
8話目にして待望の登場です!!
この世界に数人しかいない聖人の1人であり
明らかに別格のオーラを醸し出しています。

アックアとの激突では煌めく剣技と
すばやい動きで迫ります。
髪が暴風になびく様子は、美しくて見とれちゃった
やっぱり最高にかっこいいです!
ただ、ねーちんがやや押され気味なのがちょっと心配。 
仲間を守りぬく強さを発揮するねーちんを見たいですね。


次回は戦いの続き!
聖人同士の本気の戦いの行く末を見届ける決意はできました!(ドキドキ)

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう!
{/netabare}

【9話を観た感想】
{netabare}
「ねーちんが負けるなんて絶対っ、嫌っ!!」
ってテレビの前で叫んでいました!

前回に続き、アックアVSねーちんです。
戦いともいえないような一方的なアックアの攻撃
ねーちんの痛々しい姿に、私何度目を背けてしまったか…
同じ聖人で、ここまで力の差を見せつけられるとは…
アックアは強い!圧倒的に強いんです!

この事態を好転させたのは仲間(天草式)と共に戦うこと
天草式の互いを補い合う戦法が光りアックアの弱点をつきます
最後は上条さんのアシストが入り、
皆の力を1本の槍にこめてアックアへ命中。
クライマックス来たーーって感じです!

アックアが本物の悪党とは思えなくて
手放しには喜べないのですが(特に人生を振り返るあの回想)
でも皆で力をあわせて掴む勝利
うん。やっぱりこういう展開好きだあ!

さすが上条さんここぞという時の一発(アシスト)
やってくれますね!

野心も下心もなく救いたい!っていう本能だけで
行動しているのが凄い!
その結果、またモテちゃうんですよ…上条さん。

けなげでかわいい恋する乙女の動向も見所でした。
⚫御坂美琴
「この人が好き」と気づく瞬間ってあります!
自分の上条さんへの想いに気づいたシーンがとっても素敵。

⚫インデックス
おしおきで一杯噛んじゃいました。

⚫五和さん
五和さんのおしぼり大成功!
噛まれた頭部をかいがいしくお世話して…癒せました。

⚫神裂火織
面と向かって感謝の言葉を伝えるのはとても恥ずかしいの?
それとも・・・?
土御門さんの煽りすごい!
それに負けて堕天使エロメイドセットを着ちゃう
神裂さんの後ろ姿がかわいかった♡
あにこれで私が作成したメイド服が似合うキャラ10人に
近日入っちゃう勢いです!

上条争奪バトルも激化していますね(笑)

そしてまた新たな敵が登場。
神の右席を束ねる右方のフィアンマ。
現状は右腕にとてつもない力を握ってはいるけど
完璧に引き出すことは出来ないようです。
しかし禁書目録の知識があれば使いこなせるみたい
そう、狙いはインデックス!

次回はアークビショップに命を受けた
インデックスと上条さんがイギリスに行くみたいです。
インデックス上条回!楽しみ♪

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう!
{/netabare}

【10話を観た感想】
{netabare}
遂に、神裂さんと五和さん恋のバトルの幕が
切って落とされました!
※ってそんなメラメラ系ではないんですけど…笑

前回後ろ姿だった、ねーちんの真正面姿が解禁されました。
とてもえっちなメイド姿にドキドキデス…!!
男の子だったらこのねーちんに悩殺されちゃうのかな…
腰に手を当てて、お顔の前でピースしていますね、
あんな笑顔のねーちん、あまり記憶にないんです。
お洋服を着て自分に自信がついて笑顔になれるなら
どんどんそうしましょう!
笑顔のかわいいねーちん魅力的ですよね♡

上条さんと美琴ちゃん二人のやり取りも見ていて
本当に楽しいんです。
美琴ちゃん、恋心に気づいたから
改めて上条さんを意識しちゃってますね
二人だけの秘密を共有できると本当に嬉しいよね♪
さて、見守りましょうか!


そして久々にメインヒロインに返り咲いたインデックス。
管理役の上条さんと共にイギリスに呼ばれ飛行機で向かいます。
修道服じゃないインデックスも新鮮でいいですね。
女の子っぽい上半身のフリルの入ったキャミワンピ
とってもかわいい!
『ビーフオアフィッシュ!ビーフオアフィッシュ!』
やみつきになっちゃうリズムでした♬*


また、それはいつも、突然やってきます。
なんとテロリストと同じ飛行機に乗り合わせてしまうのです。

【自分用の出来事メモ】

・フランスのテロリストの狙いが不時着安定装置。
これを使って飛行機を爆破させる。
動機→空路を封じる。
・テロを察知していたアークビショップが
コックピットの燃料を誤表示させる。(燃料低下)
動機→安全な場所に飛行機を着陸させるため。
・アークビショップの作戦が失敗してステイルを
飛行機に向かわせる。
・上条さんが冴えた推理力をみせて
テロの仲間が他にいることを突き止める。
上条&ステイルがテロリストを退治。
・飛行機がイギリスへ無事到着。
~メモ終了~

飛行機内という緊迫した密室の中で
ドキドキとスリルがあるのかな?
と思っていたんですけど案外あっさり解決でした。
久しぶりにステイルの活躍見れましたね。
ちょと格好よかったです!

最後には、また新しい敵が現れます!
神の右席を束ねる右方のフィアンマよりこちらが先みたい…
見た目だけでは強いか弱いか全く分からない
可愛い女の子四人がとても物騒なことを言っています。
…でも、やっぱり強そう…!!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう!
{/netabare}

【11話を観た感想】
{netabare}
また続々と新しいキャラクターが登場しましたね!
イギリス王室の4人と「新たなる光り」という4人組。

私、頭を整理するために『禁書キャラ相関図ノート』を
書いているのですが…

最近キャラクターのお顔のイラストも追加してみたんです♪
自由気ままに描く落書きみたいですが…
キャラの個性を表現して描く面白イラストが
とっても楽しいんです!
キャラ相関図ノートは回毎に賑やかになるばかりです♡
(報告でした)

インデックス、ねーちん、上条さんは作戦会議に出るため
バッキンガム宮殿を訪れました。

女王エリザード、3人の王女もそれぞれ個性があって
面白いんです!
…ちなみに私の禁書ノートでは女王にジャージを
着せちゃってます♪

・女王 エリザード
カーテナという剣を所有している。
天使長ミカエルと同質の力を得られる。

・第一王女 リメエア
ジメジメしている…笑
頭脳に特化。

・第二王女 キャーリサ
軍事に特化。
向こう気が強そう。

・第三王女 ヴィリアン
人徳に特化。ウィリアム オルウェルを想っている?

上条さんとの記念撮影では写真に写りたくてしょうがない
王室の方々の少しぶっ飛んだ行動に
声を出して笑ってしまいました。

一見控えめだけどグイグイ写りに来たヴィリアンや
インデックスの寝顔も写っていて欲しいな
想像するだけでちょと楽しいのです♪


そして、後半は「新たなる光」という4人が動き出します。

一個のカバンが歴史を変えるかもしれない!

「新たなる光り」が運んでいたカバンの中身は
イギリスの行く末に関わるすごい物だったのです!

「新たなる光」のメンバーのひとりレッサーちゃん。
ストレートの黒髪にワンポイントとして
金のメッシュをプラスしたヘアスタイル
ハートの尻尾が可愛くて気になっていたんですけど
いきなりドジっ子マックスで思わず笑ってしまいました♬

オリアナお姉様のセクシー大胆な攻撃すごかったです!
レッサーちゃんに見事な角度で突き刺しキック!
お姉様、強すぎます♡

最後には衝撃の事実が明らかになります…
「新たなる光」を裏で操っていたのはキャーリサだったのです。
運んでいたのは、カーテナオリジナル。英国最大の霊装です。

キャーリサと騎士派までも敵に回り
一体どうなっちゃうのでしょうか!!
そして予告にはウィリアムオルウェルが
どうして?だってあの時…混乱しています。
次回もすっごく楽しみ!!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう!
{/netabare}

【12話を観た感想】
{netabare}
遂に、第2王女キャーリサと騎士派による
クーデターが勃発しましたね!

アニェーゼ率いる修道女の前に立ちはだかる
甲冑に身を包んだ騎士。

空の上では箒で飛ぶ魔女と空飛ぶ騎士がぶつかり合い、
ここはもう混沌とした戦場なんです!

そんなセカイを切り裂くように現れたのは、
なんとウィリアム オルウェル(アックア)でした。

9話では戦いに敗れ、回想シーンが流れていたので
帰らぬ人となったのだと思っていましたが、

絶体絶命の危機に陥っていたヴィリアンを救うために
戻ってきたなんて、かっこよすぎです!

「見捨てなさい!」と言うヴィリアンに
「あなたが私を信じなかったとしても、
私があなたのために戦う理由は何ら揺らぎません」

これ、好きになっちゃうじゃないですか…

そんなことを言って、もし戻ってこなかったら
あなたのこと絶対に許さないんだからね!!!笑

そして、ウィリアムはかつての友人(ナイトリーダー)と
剣を交えることになるのですが、

ウィリアムは聖人崩しを受けた影響からなのかな?
かなり押されていました。

何度も傷めつけられ、それでも立ち上がる姿、
私、ヒーローに見えてしょうがなかったです!
いいえ、王子様に見えてしまったかも!
…お姫様抱っこしていたし♡

揺るぎない信念を持つウィリアムが
とにかく素敵な回でした!

とある魔術の勢いは増すばかり!
…やっぱり私、この作品が大好きです♪

読んでくれてありがとうです。
今年のレビュー納めとなりました!

秋から初めて放送を観るようになりまして
それを記念(?)して回毎のレビューを始めてみたわけですが
毎回感想をメッセージ、メールで頂きありがとうでした。
とっても励みになりました。
…感謝♡

ご挨拶行けたらお邪魔しようと思います!
良いお年をお迎えください♬
{/netabare}

【13話を観た感想】
{netabare}
ウィリアムとナイトリーダー、かつての友人同士が激突。

守るもの(第三王女)があれば強くなれるというのは
嘘じゃないんだ…って信じさせてくれるみたい

戦う相手を知り、ナイトリーダーが思いつかない戦略を
立てることで出し抜くことに成功
ウィリアムの戦いはお見事でした♡

後の場面で戦いを制したウィリアムがナイトリーダーと
電話で普通に話している様子は見ていて微笑ましかったです♪

ねぇ、いつ電話番号なんて交換していたのかな?

これからも二人には良い関係を保ちながら
お互い切磋琢磨していって欲しいですね。


後半では英国最大の霊装カーテナ オリジナルを
手にしたキャーリサに立ち向かうものの

いとも簡単に吹き飛ばされてしまう上条さんとインデックス

そこに思いもよらぬ救いの手!ピンチを救ってくれたのは、
ウィリアムです!!

剣を交えたことがある相手と良好な関係を築ける
彼もまた主人公のようにも思えます。
ヒーローの器を感じましたね!

最後は、ほのぼのシーン。
戦の前の腹ごしらえは仲間を集めて、
机いっぱいに美味しそうなお料理を並べています。

まるで最後の晩餐みたいですね。
・食いしん坊インデックスも満足なディナーです!
・お肉を欲張るアニェーゼちゃん
・ねーちんは甘党でした?ショートケーキ確保♪

『ついに時が来たのよな!!』
空腹を満たした後に待っているのは戦い。
英国の命運を分ける戦争の始まり!

ローラ達と合流した第一王女も動いていました。
『頭脳』に優れている彼女の作戦は
実行することができるのか?
これまでにない程の壮絶な戦いになりそう…
次回は新年の第一回です。
固唾を呑みながら戦を見守ろうと思います!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【14話を観た感想】
{netabare}
イギリス全土を巻き込んだ争いは激化していた。
もしかして、とある史上最も大きな戦いかもしれません。
それにしても展開が早い。
ものすごいスピードで物語が進んでいきます!

多忙で時間がない人に、やさしいアニメみたい
私ダイジェストを見ているのかと思っちゃいました!

でも、これまで敵対していた、ねーちんとウィリアム、
そしてナイトリーダーが
共通の敵によって一致団結する展開は
見ていて本当に心の芯から熱くなってしまいました。

インデックスの呪文詠唱による活躍も見所でした。
無表情で何処か威圧的な雰囲気を醸し出していて
かっこいいんです♡
とあるのヒロインインデックスはやっぱり健在なんです。

最後は女王エリザードがカーテナの力を
イギリス国民へ再分配して
『立ち上がれ!国民一人一人がヒーローなんだー!!』って、
この争いを皆で終わらせると思いきや

ウィリアムが加速させた上条さんのすごい右手パンチが
キャーリサのお顔に命中します!
(敵と言えど女の子へのお顔パンチは目を背けちゃいます…)

折角集まったイギリス国民と五和さんの活躍も
見たかったけれども

最後はやっぱり上条さんの拳で決着となるのですね!

喜ぶのも束の間…この争いの裏でフィアンマが
何かの霊装を奪ったことにより

上条さんは今度ロシアへと向かうことに

め、目まぐるしい…

次回予告にはアクセラレータの姿が!!
三期ではもう見れないのかなと思っていたので
とっても嬉しい!
次回のアクセラレータ楽しみです

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【15話を観た感想】
{netabare}
再び舞台は学園都市です。

ということで一方通行、浜面仕上、
科学サイドキャラクターの登場です。

自らを一流の悪党と名乗りながらも
自分の流儀を持って人を救う一方通行が、
とってもかっこよかったです!

被害女性への配慮として回収班には
女性を指定して向かわせ
その際、着替え一式も用意させたり、
テロリストから少年を助けたり、
妊婦と赤ちゃんの命を助けたり、

初めて一方通行を見た時のことをよく思い出しますが、
環境が悪かったとはいえ、とても怖かったんです。

それがまさかこんな日が来るなんて
思いもしなかったです!

今回の一方通行の繊細な配慮に感動。
もっとすきになってしまいました♡

ラストオーダーとのツーショットシーンが
中々見れないのは、制作サイドに
焦らされているのかもと思うようになりました。
電話越しでのシーン。
嬉しかったのか、ちょと笑顔がこぼれる一方通行
(こんなのいいね)

予定が変わらなかったら週末は二人会えるみたいだし
今度こそ、お願いします!笑


後半は麦野撃破により解散したアイテムの
残りメンバー浜面と絹旗ちゃんと滝壺さん!

浜面はウサミミ見ただけでバニーちゃんを
想像しちゃったり、えっちなことを沢山考えて
お鼻から血が何回も出ていましたね。笑
なんだかんだ言っても浜面と絹旗ちゃんと滝壺さん、
仲良し掛け合いが楽しそうでしたね!

無能力者だけど頑張る浜面は素敵です!
3期は活躍するって聞いていたので期待しています♪

次回は学園都市の闇に迫るみたい!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【16話を観た感想】
{netabare}
前回、思いもよらぬ救いの手で
一般人のピンチを救っていた一方通行!!
今までの一方通行からは想像もできないような行動に
…きゅんとしました♡

そしてなんと今回は、助けられた側が一方通行のピンチを
救うという素敵なお話でした。

一方通行を中心として優しい助け合いの輪が広がっています…ね

真っ直ぐな瞳を向け『だったら僕も行く!一緒に戦う!』
あの正義感が強くて勇気ある少年、大物になる予感!!
どこかでまた会えるといいですね…


浜面もカッコよかったです。
覚悟が決まった浜面はもう逃げたりしません!

でも勘違いで一方通行に向かって行った時は、
すごーく冷や冷やしました。

ピンチな局面を共に乗り越える度に
浜面と滝壺ちゃんの仲良し度は
ゆっくりと、でも確実に上がっていますね。
もっと仲良くなっちゃったら私、祝福したいな♪

今回新らしいEDでした。
大人な雰囲気を醸し出したインデックス
表情がとっても色っぽかったですね。

16話個人的に神回でした!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【17話を観た感想】
{netabare}
遂に、学園都市のお話のクライマックスです。

いつも以上に、お話がめまぐるしく展開されたので
忘れないように主な出来事をまとめました。

・エツァリを倒すためにテクパトルとトチトリが
シオキシを利用して潜入していた。

・一方通行が上条さんのことを
思い返すだけで頭にくるぐらいの善人だと言っていた。

・レベル0の浜面仕上は、アレイスターにとって
イレギュラー中のイレギュラーだった。

・麦野が生きていて浜面の命を狙いに来た。

・ドラゴンの正体は、かつての魔術師アレイスターに
必要な知識を授けたエイワスという者だった。

・ラストオーダーに命の危機が迫っていた。


あっちでもこっちでも戦いが巻き起こり、
その戦いの中で滝壺ちゃんと浜面の恋が一気に発展しました。

とあるシリーズはヒロイン側からの
一方的な片想いが多いのですが、

滝壺ちゃんと浜面がついにキスしちゃいました♡
「離れたくない」滝壺ちゃんと「離したくない」浜面の
お互いの想いが通じ合うハグでしたね。

一方通行もラストオーダーを抱きしめていました。
それはそれは愛しくて大事で大切な宝物を包み込むように、
そして、これから起こる様々な困難から、
「自分が守る」そんなハグでしたね。

それぞれがそれぞれの目的を追い
ロシアへ向かっていく
運命の一戦へ…

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【18話を観た感想】
{netabare}
ロシア大統領により宣戦布告され、
学園都市とロシア全てを巻き込む
第三次世界大戦がはじまり、
あちらでもこちらでもバトルが起こります。

そしてなんと今回からOPが新しくなりました。
前回に続き黒崎 真音さんです。

目に焼きつくような派手でスピーディーな映像と、
伸びやかでパワフルな歌声とあいまって、
観る人の心を揺さぶるような…
「とある」らしさがいっぱいのOPでしたね。

中でも一方通行の戦闘シーンがかっこよくて、
気分が高揚しちゃいました!

凄い物が始まるぞという予感
三期もラストスパート突入ということで、

観ている方々と盛り上がっていけたら嬉しいです!


今回からロシアですが、とてつもなく寒そうです。
一方通行の冬オールホワイトコーデは
雪と同化しちゃってるみたいで…新鮮でした♪笑

待ちに待った一方通行とラストオーダー。
決して、ハッピーな再会とは言えないけれど、
ようやく会えたね…

『やっと…久しぶりにあなたの顔を見られた』
震える小さな手を伸ばすラストオーダー

不条理な運命なんかに負けないで欲しい!


今回の皆の動きをメモしました。

⚫上条・レッサーチーム
インデックスを助けるためフィアンマの元へ向かった。

⚫一方通行・ラストオーダーチーム
エイワスからの助言をもとにロシアに訪れた。

⚫浜面・滝壺チーム
滝壺の治療薬を求め探す。

次回は、仮面をかぶった謎の少女と
一方通行が対決するみたいです。
すっごく楽しみ!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【19話を観た感想】
{netabare}
あぁ、なんてことですか・・・すごい展開でしたね!!
今の私、心臓の鼓動が大きい気がします…

前回出てきた謎の仮面少女の正体は、
ミサカネットワークから悪感情だけを
取り出すよう作られた番外個体だったのです。

髪型も背丈も美琴ちゃんと同じなんですから
一方通行が背を向けて逃げちゃうわけです。
それにしてもあんな姿初めてですよね?

番外個体…倒されて一方通行に精神的ダメージを
与えるのが目的という。

一方通行は贖罪の為に、これまでずっと「妹たち」を
守り続けることを誓い行動してきましたよね。

もし番外個体を倒してしまえばそれが全て水の泡に
なってしまうのです。
精神的に追い詰めようとする学園都市のやり方には
憤りを感じます!
本当に酷い!!

一方通行の悲痛な叫びを聞いていたら
ちょっと心にダメージを受けてしまいました…

けれど一方通行は、番外個体を救えば
学園都市の目論見を挫くことができると考えるのです。

『守れる力があるってことを見せてやる!』
と思い直した一方通行が、あまりにもかっこいい!
もう、かっこいいしか言葉が出てこないです!!

悪感情だけしか持っていないという番外個体をどう救うのか、
救えるのか?
今後に注目です。

それから同じ神の右席であるヴェント対フィアンマの対決も
勃発しました。
先制攻撃を仕掛けたのはヴェント。
謎の船の技かっこいい!!
いい勝負になるのか、と思いきや、
フィアンマに全く歯が立たず勝負は一瞬でつきます。
舌の十字架チェーンのシーン…痛いし怖かったです 泣

一方通行、上条さん、浜面、
3人がそれぞれの境遇で、必死で自分の守るべき物を
守ろうとしていた回でした。

次回のナレーションで上条さんが、
最強と最弱が再び激突するって言っていたけれど、
最強は一方通行で、
最弱はレベル0の上条さんか浜面??
そんなのどうしよう、リアルタイムで観れたらいいな。

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【20話を観た感想】
{netabare}
守るべきものを守るためロシアを訪れていた二人が遂に、
ここで再会したのです!

予告で言っていた最強vs最弱というのは、

一方通行vs上条当麻という激熱なカードでした。

やっぱり、一方通行は上条さんのことをヒーローって認めて
心密かに憧れているんだね。

救いのない思いをぶつける一方通行、
戦いながらもお説教をやめない上条さん、

これまで善悪に囚われ過ぎて迷っていた
一方通行の背中を押していましたね。

でも、この戦いで救われたのは一方通行だけじゃなくて
上条さんも!!
そう、あのお説教は自分に向けた言葉でもあったと思うのです。

【今回起こったことメモ】
・一方通行の回想に出てきたラストオーダーが可愛すぎます♡
・ひょんなことから浜面とアックアが共に戦うことになる。
・麦野は不死身なの?まだ浜面を狙っているようです。
・美琴ちゃんが上条さんを追ってロシアに来ようとしている。
・レッサーちゃん、上条さんの性格をよく分かっていて仲間感すごい!

次回は、さらに皆がロシアに集結!美琴ちゃん…楽しみ♪
今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【21話を観た感想】
{netabare}
上条さんを追いかけてロシア入りした美琴ちゃん。
行動が早いです!やっぱり恋のチカラなのかも
…うん、きっとそう♪

そして今、ロシアにはミサカちゃんがいっぱいです♡
・本物の御坂美琴
・ラストオーダー
・シリアルナンバー10777のミサカ
・番外個体のミサカ

21話でのそれぞれのミサカちゃんに注目してみました!
・御坂美琴
ロシアの寒さに負けないコーデが可愛い♡
特に白のファーハット
飛行機から落下、地面に電撃を打って着地するシーン
かっこいい!

・ラストオーダー
かわいいお洋服を着させてもらいずっと眠っていました。
目が覚めるために必要な謎の紙の解読はできるのか…

・シリアルナンバー10777のミサカ
銃を片手にバカンス気分に浸っているみたい。
お姉さんにプライベートなのかずいずい確認する
お茶目な発言に笑ってしまいました。

・番外個体のミサカ
一方通行本人に「しおらしい」なんて言えるのミサカ位だよ?
なんと一方通行とタッグを組むことになります。
邪悪なスマイルは健在です!

一方通行の成長が目に見えてすごいです。
番外個体に「悪かったな」と自分の非を認めて謝り
交渉により利害が一致した関係「仲間」を作りあげました。
そして勢いのある握手!!
見ていて照れてしまいました♡

浜面はいつのまにか的確な戦況判断能力が
備わっているようです。
絶体絶命のピンチを一方通行に救われ運の良さもあるんです。

本格的に動き出したフィアンマの計画により、
上条さんは空中の島に引き寄せられてしまいます。

1期、2期に登場したキャラクターが
この決戦の地に集まりましたね。
次回がいつも以上に楽しみ

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【22話を観た感想】
{netabare}
フィアンマが計画していた『天使』が遂に動き出しました!

天使…天使かぁ、私が天使に抱いているイメージは、
マシュマロのように真っ白で、
ふんわりと優しい微笑みを持っているもの…でしたが、

イメージとは正反対に無機質で感情をあらわさないもの、
発した声が不思議でなんとも神秘的。
神々しいのに不気味な存在感を放っていましたね!

この天使を倒すためにイギリスとフランスが
共に戦うことになります。

国や所属の違う人々が結託し、互いの違いを乗り越えながら
フィアンマとの闘いに臨みます!
魔術サイドと科学サイドが交差して、
最終回に近づいている感…凄いです!

そんな中、滝壺ちゃんと浜面の場面に癒されました。
お顔の表情を見ると、それぞれの恋模様が
丁寧に表現されているんですよね。
・・私の方が一瞬照れてしまって視線を落としちゃいました。
滝壺ちゃんの笑顔は本当にかわいい
2人のひたむきな愛いいなあ♡

…上条さんと美琴ちゃんのこんな姿も見たいんだけどな

次回は、ヒョウカさんと一方通行が天使と戦うみたいです。
美琴ちゃん、戦場に割り込めるのかな

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【23話を観た感想】
{netabare}
天使の放った逃げることなど不可能な火の雨が降り注ぐ!!
そして天使を倒すため一方通行とカザキリさんが共に戦う
…ですって?
こんな展開で熱い空中戦まであってワクワクが止まりません!

上条さんからの魂のお説教を受け
ここに来てラストオーダーを救うためにと
完全に吹っ切れた一方通行。
とっても清々しいセリフだったよね
守るべきものを得て、もう失いたくないと思う
一方通行は本当に強いんです!

アックアと浜面の場面も印象的でした!
浜面が瀕死のアックアに上条さんばりの
熱のこもったお説教をして
アックアの心を奮い立たせていましたね!

他の誰かが窮地に陥った時
こうして、励まして奮い立たせるヒーロー達が
本当にカッコイイ♡

上条さんも、
一方通行も、
浜面も、
アックアも、

みんな、ヒーロー!!
今はまだ余裕で笑っているフィアンマの幻想を
壊しちゃって欲しい!

大切な人を守る所を見せて欲しい!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【24話を観た感想】
{netabare}
『まさか、○○が生えちゃうなんて!!』
タイトルは、この回で一番ビックリしたことです!笑

フィアンマに右腕を奪われ取り込まれた上条さん、
しかし再生するんです。
まさか、右腕が生えるなんて!!
イメージできる範囲を優に超えてしまい
…唖然としてしまいましたよ私。。

そして、フィアンマの心をかき乱すほどのお説教!!
成し遂げてきた多くの経験の積み重ねが上条さんを
強くさせていたのです。
経験は人を成長させるんだ。
上条さんの目には強さがありました!

フィアンマは予想外の出来事に直面して、
これまでに見たことが無い焦りの表情でしたね。

上条さんの右手に宿る謎の力の正体が明らかになるまで
もうあと一歩のところなのかもしれません。

そして浜面の活躍も見所でした!
ロシアまで追いかけてきた麦野と戦闘するも
最後は熱い説得とハグで麦野を受け止めます!
もう一度アイテムになれるのかな
浜面かっこよすぎだよ!!!

最後に、一方通行!
ようやくラストオーダーを助ける解決の糸口が
見つかったみたいですね。

予告の直前には『とあるシリーズ』スピンオフ作品
『とある科学の一方通行』のCMが流れました。
BGMも映像もすっごくかっこいい!
2019年7月放送開始かー!絶対観ます!

3期も残すところ2回なのかな
どうまとまるか楽しみです。

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【25話を観た感想】
{netabare}
もう最終回間近!(今晩)
次回で終わってしまうなんて、
とっても寂しいですね…

これまで対立していた所属の違う人々が、
共通の敵(フィアンマ)によって一致団結しましたね!

この大きな勢力と上条さんの熱いお説教で、
フィアンマを食い止めることができるのか?

今回の一番の見所は一方通行でした!!
複雑で未知数な情報処理を一瞬でこなしています。
相変わらず、頭の回転が速い速い!

そして、ビックリしたのは声を響かせ歌う一方通行
歌い出し、オペラみたいな美声だったよ♪笑

浜面と麦野は完全に和解したみたいですね。
少し前までの闘争が嘘のように馴染んでいる麦野。
強い女性であっても男性に守ってもらいたいなと
思うことは当然あると思うのです。
あれ?浜面のこと好きになっちゃったりして。。
堂々と誇らしげに『アイテム』を名乗る浜面
かっこ良かったね♡

続きがありそうな予告だったけれど
遂に今晩最終回です!!
私のとあるレビューも最終回なので
次は点数を入れようと思います!

今日はここまでです♬
読んでくれてありがとう♡
{/netabare}

【26話を観た感想(最終回)】
{netabare}
遅ればせながら最終話を観ました。

なんですかもうこれ泣きますよ!!

ラストオーダーのあのやさしい光に包まれた
やさしい太陽のような微笑み...
それを受けて心からの笑顔を向ける一方通行…
本当に私、心を打たれました!!
きっと笑っている一方通行も、
温かい気持ちに包まれたことでしょう…

天使の羽根が舞う幻想的な黄金色の背景が、
物語をさらにドラマティックに仕上げていました…ね


上条さんは守りたい人を守り抜くためにと
戦っていましたね。
どのような事態であってもブレずに
自らの意志を貫いていました。
この上条イズムを目の当たりにすると、
敵味方関係なくどん底から這い上がれるんだとか?
上条当麻に関わるとそうなんです。
魔術?科学?レベル?上条さんパンチが一番強いんだから!

上条さんがインデックスに謝罪するシーンも良かったです。
心をすべてさらけ出すかのように誠意を込めた謝罪
インデックスを大事に思っているという気持ちも
伝わったと思います。
二人が見せた清々しい表情がとても印象的でしたね。

ここへ辿り着く前に上条さんを助けようとしていた
美琴ちゃんと10777ミサカの奮闘も忘れないよ♪

あと、忘れてはならない人がもう1人。
浜面仕上。
こんなに活躍キャラクターになるとは…驚きました。
1人の人を助けるために戦いの渦に飛び込む勇気や、
上条さんに影響されたレベル0なりの熱い戦い。
超浜面でしたね。
守りたい人を守るためなら冷酷にもなれる。
最後に強烈なインパクトも残しましたね。

そしてアレイスタークロウリーの登場。
いつも容器の中(?)で逆さまにひっくり返っていた
あのお方です!
上条さんの右手に宿る謎の力を秘密を少しだけ
明らかにしていたけれど、
それは想像を超えるすごい能力なのかもしれません。

最後の最後には知らないキャラクターが怒濤の登場、
最終回の終わりかたというよりは、
すぐにでも4期の予定があるよ!そんな雰囲気でしたね。
上条さんの右手の秘密が明らかになるのもその時なのかな。

(まとめ)
3期の26話、色々感じながらの完走でした。
原作は未読でしたので展開、雰囲気や場面の移り変わりの早さ
それに加えて作者でも扱いきれなくなっちゃうんじゃないの?
と心配になる程の沢山のキャラクターの登場に、
とても翻弄されてしまいました。

それでも、私はこのとある作品が好きなのです。
キャラクターがとても魅力的だし、
だからこの作品を応援したい、
あの人の活躍をみたいって、

『やっぱり私はとある作品のファンみたいです!』

このアニメに関わってくれた方々お疲れ様でした。
ありがとうございました。

一緒に観てくれたあにこれの皆様もありがとうです。
おかげで楽しさ倍増でした。

この後にシリーズで放送が決まっているのは、
とある科学3期と、とある一方通行ですね。
とある一方通行では、まだ一方通行が、
悪の美学を持っている時代なので、
今の一方通行からすると黒歴史になっちゃいますね。

最後に3期視聴後の私のお気に入りキャラクターベスト3を
お届けして締めようと思います。

男性部門
1位 一方通行(ラストオーダーとの掛け合い♡)
2位 アックア(男の中の男ってこんな人)
3位 浜面仕上(祝)アイテム&彼女

女性部門
1位 インデックス(とある魔術のヒロインはこの子です)
2位 御坂美琴(10777との掛け合い♡)
3位 ねーちん(堕天使エロメイドさん)

シスターズ部門
1位 ラストオーダー(太陽の様な笑顔)
2位 ミサカ10777(お姉さまとの掛け合い)
3位 ミサカワースト(存在が気になります)

初めての回毎レビューでした。
読んでくれてありがとうございました♡
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 70

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ミサカはミサカはアクセラレータを守ってあげる

第三期は一期に比べると血なまぐさい内容です。
でも、温かい部分もありますので、それを感じとっていただければと思います。

物語の表の主人公は当麻ですが、裏(闇)の部分の主人公はアクセラレータです。
アクセラレータは、自分のことを「悪党」と公言しています。

でも、彼の心は純粋です。

彼は過去に、学園都市のある実験のために、美坂のクローン(シスターズ)を大量に殺戮しました。
実は、彼がシスターズと戦っていたとき、仮にシスターズが泣き叫び命乞いをするようだったら、彼はこんなバカげた実験を直ちに止めようと考えていたのです。

そのときの後悔の念からか、彼はシスターズの司令塔であるラストオーダーを懸命に守ります。
たとえ自分の身がどうなろうが、ラストオーダーを守ることを優先します。

学園都市で最強のはずのアクセラレーターですが、
彼の心は純粋なだけに、あまりにも弱い。
そんなアクセラレータの傷ついた心を癒すのが、なんとラストオーダーなのです。
「もう大丈夫」
そう言ってアクセラレータを安心させます。
アクセラレータを優しく抱きしめます。

私には、幼く小さなラストオーダーが、まるでアクセラレータの母親のように見えました。

今までラストオーダーを守っていたはずのアクセラレータでしたが、実はラストオーダーから守ってもらっていたことに気づきます。

皆さんも、守ってあげていた人から守ってもらったとか、
助けていた人から助けられたとかの経験があると思います。

そんなとき、私は「人間って素晴らしい」と感じます。
皆さんはどうでしょうか?


ちなみに
この物語では、当麻、アクセラレータ、はまづら の3人の男が活躍します。
3人の共通点は、守るべきものがいることです。

「守るべきものがいる男は強い。そして優しい」
この物語ではそれを感じることができます。


最後に、このアニメの良くない点を記述します。
それは原作を端折りすぎている点です。
特に原作で描かれていた各登場人物の心を省略しています。

人が行動するのには必ず理由があります。

それを丁寧に説明せずにバトルだけを描写すると、薄っぺらな内容になります。
そして、原作を知らない人たちは、ついていけなくなると思います。

原作は3千万部も発行された素晴らしい小説ですので、その内容をアニメで壊さないようにしてほしいと願っています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 51
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

『昨日の敵は今日の友』ってこういうこと?

原作未読。最終話まで視聴。
TVアニメ第1期、第2期ともに視聴済み。

『待っていた甲斐がありました!』
率直な感想です。

物語の展開が早すぎる。
説明不足で誰が誰やら、何が何やら・・・。
色々な批判もありますが、その原因は大半は、原作未読の私の責任(笑)。
自分なりに理解できるまで何度も見直しながらの視聴になっちゃいました。

繰り返し視聴に耐えられるのも良作の証。
もちろん、お気に入りの棚直行です。

【何度OP/EDが飛んだだろう?】
{netabare}本当に、何回飛びましたかね?
26話という限られた話数で、少しでも多くのエピソードを詰め込むために、詰めたという事なんでしょう。

振り返ると、しっかりと内容が詰め込まれていた印象です。
当麻が胸元の露わな五和とアタフタしていた辺りとか、遠い過去の話のようです(笑)。
ギュッと内容が詰まっている作品って見応えがありますね。{/netabare}

【キレキレのOP/EDと圧倒的な作画】
{netabare}禁書目録のOPと言えば川田まみさん。
川田まみさんが引退されて、どうなることかと思いましたが・・・。
第1クールは川田まみさんが作詞、第2期でEDを担当された黒崎真音さんが歌を担当。
第2クールは作詞も歌も黒崎真音さんが担当。
徐々にバトンタッチしていく感じが、ファンには何よりの御馳走です。

EDは禁書目録役の井口裕香さんが初めて担当。

作画も、過去最高じゃないかっていうくらい良かったですね。{/netabare}

【緩急の使い分けが心地良い】
{netabare}この作品の最大の特徴である”緩急”は本作でも健在。
緊迫と緩和のバランスが絶妙でとても良かったです。
緊張のみの連続だった某作とは対照的です。

個人的にはアクセラレータの『五十歩百歩だ!』は大笑いしちゃいました。
アクセラレータのこういうセンス、大好きなんですよね。{/netabare}

【御坂美琴の扱いが・・・(笑)】
{netabare}御坂美琴が科学サイドである以上、どうしても、当麻とカラミが少なくなっちゃうのは致し方ないか!?(笑)。
科学サイドは暗部の話が中心たったので、こちらもお呼びじゃないし・・・。

五和が大活躍する反面、美琴の扱いの悪さが面白かったです。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32

76.6 11 熱いで高校生なアニメランキング11位
山田くんと7人の魔女(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (1257)
7400人が棚に入れました
この学校には7人の魔女がいる。

私立の進学校での日常になじめず、問題ばかり起こしている主人公・山田竜。

しかしあることをきっかけに、彼の学園生活は一変!

新たな仲間や魔女たちとの出会いとともに、楽しくも大変な毎日が始まった。

7人の魔女を見つけるまで、もう退屈なんて言わせない!

声優・キャラクター
逢坂良太、早見沙織、増田俊樹、内田真礼、佐々木寿治、喜多村英梨、小野大輔、福山潤、花澤香菜、牧野由依、タカオユキ、悠木碧、田澤茉純、立花慎之介、杉田智和、小野友樹

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

接吻回廊

この学校には7人の魔女がいる――。

問題児の主人公・山田竜とこの魔女たちが、
キスをしては能力の入れ替わり、を繰り返すというもの。



機転を利かせて能力を使い分けるというのは面白い。
ですが、その度にキス。
マンネリが生まれてきます。
設定上、仕方のないことだと割り切るしかないですけど。

でもシチュエーションを変えたり、同性同士でしたり、
と、飽きさせない努力みたいなものは伝わってきました。



作風は好み。
多彩な笑いとスピーディーな物語。
この点は素晴らしいです。

それに題材がキスということで若干のエロスがあります。
とても良かった・・(ボソッ



見所は声優さん。
入れ替わるという都合から、一人数役の演技が見られます。
何てお得。
キャストも豪華なので、一人でもお気に入りの声優さんが出てるならば観て損はないかと思います。



キャラはデザインからしてみな可愛い。
特に雅と寧々はかなりタイプです。
主人公他男性陣もけっこう好きでした。


公式サイトにて乳比べが掲載。
これは悪意?好意?
気になる方は要参照です。
参考になるかもしれません。(何のだよ・・)



OP「くちづけDiamond」 歌-WEAVER
ED「CANDY MAGIC」 歌-みみめめMIMI


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一見少し変わった作品ですが、中身はわりとラブコメの王道だったと思います。
学園ラブコメ好きは観るべし、ですかね。
絵も綺麗なのでけっこう楽しめるのではないかと。


制服が可愛かったのもこっそりと評価したい点です。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 51
ネタバレ

westkage。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

キスから始まるという物語の導入に惹きつけられる。しかし物語が進むにつれて、面白みにかける展開になってしまう所がとても残念な作品☆

本作は吉河美希の漫画を原作とした作品です。2012年より週刊少年マガジンで連載されており、現在単行本は18巻まで発売されています。またテレビドラマが2013年8月10日~9月28日まで全8話で放送されました。原作者の吉河美希は女性漫画家であり、FAIRY TAILの作者‘真島ヒロ’のアシスタントを務めていた事でも知られています。

あらすじ…主人公の高校生「山田竜」は不良少年、学校でも浮いた存在だった。そんな彼がある日不思議な体験をする。美人で優等生なヒロイン「白石うらら」と階段でもみ合う様に転落、2人はそのはずみに‘キス’をしてしまう。慌てて離れる2人、しかし重要なのはキスをした事実ではない。あろうことか2人の身体が入れ替わってしまったのだ!!

主人公がいてヒロインが居る
どんなラブコメでも出合いは些細なきっかけから
例えば入学式の通学途中で
あるいは衝撃的な出会いが忘れられず
例えば不良に絡まれた所を助けられて
紆余曲折を得て2人は互いに惹かれあい
そして最後に結ばれる
その証明として2人はキスを…

私たちが思い描くラブコメとはそんな感じではないでしょうか?

「キスから始まるラブストーリー」という部分が既存のラブコメ概念と外れているので目新しく感じますね。男性の思い描くラブコメは‘手が触れ合う事にすら顔を赤らめる’純真無垢さで、女性の思い描くラブコメは‘いきなりのキス’‘壁ドン’など少し強引な所にときめいてしまう。両者の対比は女性の感性の方が成熟している事を示しているようで面白く感じてしまいますね。この作品は女性が原作者と言う事ですが、少年誌にありながら女性の気持ちをリアルに感じさせてくれるという部分も人気の理由に含まれているのかもしれません。

総評として…「キスから始まるという物語の導入に惹きつけられる。しかし物語が進むにつれて面白みにかける展開になっていく所が惜しい」といった感じでしょうか。ありきたりの漫画では売れない時代、こういった予想外からの導入はとても目新しく感じて高評価を得やすいです。しかし導入が予想外であればあるほど、その後の展開は難しくなってくる…そういう事ではないでしょうか。私も物語の序盤は「面白いな、次はどうなるのかな?」とわくわくしながら視聴していましたが、中盤以降の展開に無理が感じられます。ご都合主義、ご都合展開、ご都合設定、と、そこまで言うつもりではありませんが、そういった無理やりさが‘少し’にじみ出てくる感じがします。これが「ギャグ中心のラブコメ」という扱いであれば、そういった無理矢理さも面白みの一つとして考えられます。しかしアニメを見る限りギャグというよりはシリアス寄りのラブコメという印象ですので、もう少し物語の整合性を意識して欲しかったなと思いました。後半はややスピード展開が気になります。この辺りは1クールでまとめないといけないアニメの宿命でしょうか、少し残念な感じがしました。
とはいえ原作は未読のため、また違った印象を受けるのかもしれませんね。


*以下はネタバレレビューのため、閲覧注意です。
{netabare}
少し「キス」の乱用が目立ったかな?
と感じました。
キスでアレコレ出来るんだけど
でもキスするなんて…というジレンマが描かれていたら
もう少しドキドキ出来たかもしれません。
原作は解らないですけどね。
アニメを見る限り2期は少し難しいかもしれませんが
吉河先生の次回作に期待したいところであります。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 44

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

Kiss Kiss Kiss

原作未読 全12話

高校生で主人公の山田 竜(やまだ りゅう)は外見の怖さに一人も友達ができない日々を送っています。ある日、優等生の白石うららと弾みでキスをしたら身体が入れ替わってしまいました。キスから始まる学園ラブコメ作品です。

1話観たときに、入れ替わりというよくあるお話のような感じだったので、私にはちょっと合わないかもと思ってしばらく視聴を止めてました。

でもその後続きを観てみたら、ちょっとキスが多めでしたがw だんだんと面白くなってきました。

色々な能力を持った校内のわけあり魔女たちの問題を山田くんと所属している超常現象研究部が解決していきます。

1人につき1~2話で観やすかったですね。その分1話でほとんど出てこないキャラも多くて残念なところもありました。

でも、新キャラが毎回出て来るのでメリハリもあったし、コミカルな部分も面白かったし、なにより主人公山田くんとメインヒロインの白石うららちゃんが魅力的なキャラでした。観ていて楽しかったですね。

最後は綺麗に纏まって終わってます。学園ラブコメが好きな方にはオススメです。

OP 不思議な感じの曲でした。サビの部分が結構頭に残りますねw

最後に、これだけキスばかりしているとキスの有り難みがなくなってしまいますよね〜

投稿 : 2024/11/09
♥ : 42

82.1 12 熱いで高校生なアニメランキング12位
ハイスコアガール II(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (421)
1705人が棚に入れました
少年は好きだった、ゲームが。少女は出会ってしまった、ゲームと。勝利への渇望と、技術の探求心と、個人の自尊心が渦巻くゲームセンターで生まれ、育まれていく友情と恋。友人や家族、そしてゲームキャラクターに支えられ、少年少女たちは強く、大きく成長していった。あきらめなければ無限コンティニュー?ハルオ、晶、小春が挑むファイナルステージの行方は!?

声優・キャラクター
天﨑滉平、鈴代紗弓、広瀬ゆうき、赤﨑千夏、新井里美、興津和幸、山下大輝、伊藤静、チョー、御堂ダリア、中村悠一、植田佳奈、井澤詩織、鈴村健一、寺島拓篤、諏訪部順一、小野賢章、安元洋貴、三宅健太、武虎
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

舞台も時代もやや被りな俺氏

※骨格となる作品評価は1期レビューにて。本稿では主に差分を記載


共感できるラブコメとは、肩入れできるキャラの有無といえるかもしれない。
その意味で本作はどっかしらに共感できる“誰か”がいるのであります。
さらに切り取った時代の空気を感じることのできる仕上がり。

 “良質ラブコメ+高い時代の再現度”

あたかもスープは豚骨と魚介系の合わせ技。両方レベルが高いため行列ができてしまうラーメン店。
このへんの魅力にほだされた諸兄は2期も四の五の言わず黙って鑑賞していることでしょう。
そして、最終話終わってリピートすると見える景色が変わる仕様。物言わぬヒロイン大野晶視点で軽くキュン死できます。


2期は見せ方が上手かったですね。
2019年3月リリースのOVA3話分(#13~#15)を先行放送し、そのまま2期9話(#16~#24)です。
1期の後日譚的意味合いのOVA3話も気合入っていて珠玉のエピソードであることはもちろんのこと、OPとEDが1期と一緒。嬉しい振り返りでした。


2期は高校1年生~2年生時代のお話。1995年~1996年と今から25年くらい前の時代を切り取ってます。
1991年小学生時代を起点に地ならししてた1期。日高小春が恋愛のスイッチ入れるまででした。当然ながら続編で“ラブ”要素が増すことは想像の範疇だったかも。かくしてその通りの展開です。


 あくまでゲームで語る


このへんが徹底してるので話がとっ散らかりません。

『星に願いをかけたりしない』

との2期ED。引き続きやくしまるえつこさんです。
{netabare}#18 渋谷で朝を迎えたハルオと小春、そして晶が鉢合わせするシーンからのEDへのカットイン。
あーなるほど!目を避けてばかりでは修羅場は乗りきれませんね、と。ハルオくんの成長を後押ししたいEDだと思えば味わいも深くなります。人生“待ち”ガイルは通用せずとの暗喩に見えてなりません。{/netabare}


物語は力強い冒頭3話から凹凸ある王道ラブコメ展開へと突入し、大事なことに気づく頃には不穏な空気が流れてからのさてさてどうなるかの最終話。1期と合わせて全24話。満足の一品です。



■日高さんMVP?
1期はささやくような声出しが心地よい印象だった日高。CV広瀬ゆうきさんを認知した作品でもあります。2期では、泣いて笑って嫉妬して激昂してーと幅広い表現を求められてしっかりこなされてました。

{netabare}たぶんどっち派とかじゃないんですよね。日高にも晶にも幸せになってほしいと思ってしまう駄々っ子みたいな私です。負けヒロインとしては近年トップクラスのお仕事ぶりでした。{/netabare}


■余談
私が大学進学を機に上京したのが1995年。本拠地は渋谷です。渋谷にほど近い田園都市線に居を構え、のちに溝の口に引っ越してたりします。
何言いたいかというとつまり、年代も場所もビンゴでたぶん冷静な評価は無理筋なんです。そんな私のピンポイントで胸を鷲掴みにされたところ。

 {netabare}多摩川の水面はマジでまぶしい!{/netabare}

渋谷に限らずでしょうが始発待ちの頃合いになるとネオンはあらかた消えて吉野屋くらいになって、日の出ちょい前なこともあって案外薄暗かったりします。渋谷の始発時間はだいたい薄暗い。
そのまま始発待ちで地下の乗り場へ。そしておそらく田園都市線だけだと思うのですが、多摩川のギリ手前まで地下を走る路線はこの路線のみだったかと。その手前の駅/二子玉川駅に着く頃には、薄暗かった空が明るくなっており、地下を抜ける瞬間に太陽光が一気に差し込んできてまぶしさに眼がやられる感覚に襲われたことがある方は私だけではありますまい。
渋谷でる頃には薄暗かったのから一転。多摩川のきらきらした水面を横目に見ながら、「あー朝まで飲んじまったよ」と爽やかな景色と対照的な自分によく嫌気がさしたものです。

用賀駅を越えてトンネル抜けて地上に出る時の一気に光が差し込んでくる感じが#19はよく出てるので、田園都市線沿線在住の方はチェックされてみてください。



視聴時期:2019年10月~2019年12月   

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2020.01.06 初稿
2020.07.28 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 59
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

いつだってゲームがあった

J.C.STAFF制作、原作押切蓮介。

当時の平凡なピコピコ少年の青春を、
コミカルに演出しながら、
ヒロインとの恋人未満の微妙な関係まで、
誠実に描いた前編は小さな驚きでもあった。

舞台は96年、街には進化した、
アーケードゲームが溢れ、
プレステ・セガサターンは家庭に普及し、
出荷台数は100万台を突破する。
日陰に生きる少年たちの薄暗い青春も、
それはそれで輝かしい時代であった。

誰もがどこか自分を偽り疲弊して生きている。
空振りして、しんどくなったら逃げ出す場所、
それが春雄や晶にはゲームセンターなのだ。

{netabare}日常でも緊張感に耐え切れず、
安易な選択肢を選べば敗北が待っている。
恋もゲームも一緒である、
コマンド入力をミスれば終わりだ。{/netabare}

最終話視聴追記。
誰の目にも触れない小さな人生の断片、
その断片には、ありったけの物語がある。
ハイスコアガールが良質な作品であるのは、
誰もが体験した歴史を見せてくれるからだ。

泣けて笑える青春をぜひ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 55
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ガイル)春雄、2期なってゲーム愛が減ったのではないか。

今回の物語は、ほぼ恋愛物語。
{netabare}ゲーム愛はずいぶんと減ってしまいました。
この作品の特徴だったのになぁと原作未読なので勝手に思ってしまいました。
ゲームがないと普通の恋物語。
ゲームがあるときの春雄のポジティブ思考は楽しかったのに今期は春雄のネガティブ思考ばかりなので暗い物語となり、今一つ魅力に欠けました。
もっとガイル先生にアドバイスをもらえば良かったのに(笑)


最後の姉からの預かり物の件ですが
男として普通、指輪を返されたらは「さようなら」の意味だと思います。
これを「会いに来て」とは小春に言われなきゃ判りません。
女心はとっても難しいのね。真逆の答えだもんね。

その後小春の「ムカつく」はかなりの名演技でした。
私の中で一番印象に残ったシーンです。


最後はキャラクター達に助けられて晶に会うことができた物語はこの作品ならではの流れなので良かったですが、2期としては、1期ほどグッとは来なかったです。。。 {/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 43

68.5 13 熱いで高校生なアニメランキング13位
火ノ丸相撲(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (185)
633人が棚に入れました
日本古来の武道であり、数少ない無差別級格闘技として「大きく」「重 く」ある者が絶対的に優位であると言われている相撲――。本作では「国宝 」と言われる、類まれなる体格と才能を持った選手たちがひしめく高校相撲の世界で身体の小さな主人公・潮 火ノ丸(うしお ひのまる)が、「国宝・鬼丸国綱 」として、弱小相撲部の仲間たちと一緒に「横綱 」という相撲界の頂点を目指して、激闘を繰り広げます。

声優・キャラクター
阿部敦、落合福嗣、熊谷健太郎、佐藤拓也、村瀬歩、寺島拓篤、小松未可子、田辺留依、武内駿輔、吉永拓斗、杉山紀彰、八代拓、冨森ジャスティン
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

弁慶を夢見る牛若丸にも明日は来る

原作未読


スポ根の響きに惹かれまして。さしずめ“令和の牛若丸”になるだろう若者のお話。

「ハゲ」「デブ」身体的特徴を揶揄してはいけません、と学校でも口酸っぱく教えられる昨今。
身体的差異が残酷なまでに現実にのしかかってくる世界が世の中にはごまんとあります。

これは身長157cm小兵力士“潮火ノ丸”の立身出世の序章。そして仲間と切磋琢磨する物語。
新弟子検査の最低ライン167cmは遥か遠く、幕下付出(アマで優秀な成績を残すと特例で角界入りできる制度)を勝ち取る夢を糧に大太刀高校の門をくぐるところから物語は始まります。

とそんな話は実際観てから知ったこと。スポ根はとりあえず手に取るスタイルの私も視聴するかどうか迷った作品です。キービジュはなんとも少年誌くさいですし、パッと見でスルーしてもおかしくない視聴するしないのボーダーライン上でした。深夜アニメに慣れた歴戦の猛者ならなおのことでしょう。

そしてその勘はおおむね当たっています。良くも悪くも少年ジャンプの王道の系譜を繋ぐ努力・友情・勝利の物語でした。
奇をてらえばケレン味すら味になり、ドロドロしたものを見せればカタルシスが倍になり、キャラ配置に捻りを加えれば新鮮に映り、となる可能性はありました。
ただしそんなことはしません。主人公潮火ノ丸の相撲と同様に真っ向勝負の王道を作品は歩みます。


昔懐かしのメロディーを求めての懐古趣味的な楽しみもあります。ただし重要なのは作品演出はこの主人公の生きざまに沿ったものであったこと。この一点をもって、「連載ならいいけどコミックス買ってまでは・・・」という層の方でも余力があれば手にしてもいい良作に仕上がってます。


さらにもう一点。2クールあって良かった。
仲間集めや絆を深める序盤。そして大会へ。やや冗長的な序盤は致し方ないとして、大会に入ってからは作画班の良い仕事にも乗せられながら手に汗握る展開がほぼ1クール続きます。
大会前の修行、大会を通しての成長、試合中の心の動きと技の応酬など描かざるを得ない尺の長さです。同時に、横綱を代表とする力士の孤独や伝統の重み。伊達に国技ではないなというのが伝わってくる作風も好感でした。


難を挙げれば良くも悪くも少年誌の悪いほう。先の展開が読めることですね。もうこれはシンプルな熱気とバーターだったんでしょう。

OPEDはともに前半のがお気に入り。ED歌詞はコミカルなのにカッコいい曲調と小学生が喜びそうな曲です。あ、かつての小学生も喜びました。


突出した実力を持つ力士を“国宝”と名刀になぞらえて呼称するのは本作の特徴で、試合描写は大技にエフェクトかけて必殺技のテロップみたいなのも出たりしますが、上手投げや鉄砲や押し出しなどの範疇を逸脱しないのでご安心ください。某キャプつばや某テニプリのような銀河展開だったら早々に見切りつけてたと思われます。


ジャン・コクトーが『バランスの奇跡』と評した相撲。身近な素材であるにもかかわらず、アニメなど創作の世界ではレアな題材。そして本来は孤独である競技が高校の団体戦という舞台を得てどう描かれるのか?
一人の小兵力士の屈することのない魂の煌めきに心震わしてみるのもいかがでしょうか?豊作と言われた2018年秋作品の中で埋もれてしまった良作です。



■(オマケ)三ツ橋と桐仁

{netabare}桐仁こそ何で大人ぶるんですか?!全部わかってるみたいに振舞って、自分だけが特別だと思い込んで・・・桐仁だってただの相撲好きの高校生なのに!!
(中略)後悔するってわかってる選択肢を、自分から選ばないでください・・・
(中略)私は、桐仁に土俵に立ってほしい!あの国技館で桐仁と一緒に出たい、桐仁の下手投げが見たいんです!!{/netabare}

{netabare}ユーフォファンに刺されかねんな・・・ 後半開始を告げる14話での出来事{/netabare}


このアツさは少々裸になったところで冷めることはありませぬ。



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2019.09.17追記


視聴時期:2018年10月~2019年3月 リアタイ視聴



2019.04.10 初稿
2019.09.17 追記

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

相撲に魅せられた高校生達の熱い物語

私の漫画愛蔵書には「うっちゃれ五所瓦」があります。
かなり古いですが、名作だと思っておりますし、子供にも推奨しております。
内容は端的言うと、仲間、努力、工夫、信頼、好敵手、信念などと熱い話を進め、最高に熱い最後の決戦に挑み、そして先輩が引退した相撲部にまた新しい物語が始まるという内容です。何時読んでも元気が出ます。

本作品「火の丸相撲」を視聴したところ、
相撲には「純粋」という言葉が当てはまると思います。
純粋に熱い話になる事間違いなし!
万事上手く行く事は無いかもしれないが、その先には間違いなく勝利以上の勝利があるはず。

観終わって

最後まで熱い物語で締めくくってくれます。
個人戦もありますがこの作品はやはり団体戦がメイン。
大太刀高校を含めそれぞれの代表高の想いの強さを存分に演出しています。
そして国宝の名とつけた実力者達の戦いはとても見ごたえがあります。
勝つのか負けるのかは観てのお楽しみ。

是非、熱い話が観たい方にはお勧めします。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32
ネタバレ

元毛玉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

お腹と背中がくっつくstyle

原作未読

お話のざっくり概要
男子達が裸でくんずほずれつ
…という感じではなく、ガチで結構熱い相撲アニメ
純粋に相撲好きのバカ達が集まって強くなろうと努力する
昔のジャンプ作品みたいな感じっす(ジャンプ連載らしいっすw)

アニメなりの脚色は勿論あります。そうしないと地味になっちゃうし
国宝とか最初ギャグかと思って笑ってたんですけど、
物語が進むにつれて、「こいつら本当に相撲が好きなんだな」
と観てる側の価値観を塗り替えるぐらいに熱い作品です。
いつの間にか真剣さが見てる側に伝染する感じです。

OP・EDは先週変わっちゃったけど
前のはどっちも凄い良い曲で好きっす。
OPはCD買っちゃいましたw (レビュータイトルはEDの歌詞です)

主人公の潮の頑張りにはたぎる物があってドンドン周りに伝染して行きます。
{netabare} 好き。アンタの相撲。{/netabare}
最終回の歓声は絶対に届いたはず!届いてるといいな

多く語る所は無いです。言葉ではなく、背中というか戦いざまで語るアニメなのでうまく説明できないです。
とにかく熱かった!最後まで見てよかった!と言える作品です。
マネージャーの娘はかわいいし、騙されたと思って見てみて~

投稿 : 2024/11/09
♥ : 23

80.2 14 熱いで高校生なアニメランキング14位
恋と選挙とチョコレート(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1841)
10634人が棚に入れました
生徒数6000人を越えるメガ学園「私立高藤学園」に通う大島裕樹は、幼馴染の住吉千里とともに食品研究部(ショッケン)の部員だが、大した活動もせず堕落した日々を過ごしていた。そんな時、次期生徒会長有力候補の東雲皐月が「無実績部活の整理及び廃止」を提案し、ショッケンは廃部の危機に陥る。部員たちは知恵を出し合い、現生徒会長・毛利夜雲の助言を受け、裕樹を対立候補として立候補させようとする。裕樹も次々と浮き彫りになる学園の「問題点」を知り、出馬を決意。かくして裕樹は無謀な選挙戦を、そして学園に潜む陰謀と戦うこととなる。

声優・キャラクター
中村悠一、中村繪里子、門脇舞以、今井麻美、水橋かおり、浅川悠、儀武ゆう子、緒方恵美、いのくちゆか、藤村歩、石松千恵美、真田アサミ、榊原ゆい、遊佐浩二、水島大宙、鈴村健一
ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

フ・・・やっぱ、ありがち学園ハーレム

原作  アダルトゲーム 未プレイ

全12話

エロゲーだけあって、ヒロインみんなが主人公の事が好きなんだけど・・・訳もなく、ただ好意があるだけの設定なので、なんか感情移入できなかったし、面白くなかったかな・・・。

キャラデザ、映像は綺麗です。
女の子はみな可愛いかった。

ただ、ヒロインの1人、東雲 皐月(しののめ さつき)は、「アマガミss」の 森島 はるか にそっくりだったのが気になった!  (^^;

ストーリーは・・・
自分が入っているショッケン部(お菓子食べてお茶するだけの自堕落部)を失くさない為に生徒会長に立候補し、選挙活動します。
最初の動機は不純だが、段々とそれなりのマニフェストを掲げます。

途中、ヒロイン達とのからみがある・・・
と云う感じです。

{netabare}
1話で、扇橋香奈が生徒会総務部の陰謀を見つけ、証拠を握るも、車にはねられてそれっきり・・・それ以降11話まで放置状態。
忘れるわ! ^^
{/netabare}

総評
ストーリーは、まぁ、こんなもんかな? 自分的には魅力を感じれなかったです。

ヒロインの女の子達は可愛いので、好きなキャラ&声優がいれば楽しめるかも。

個人的には、木場 美冬 役を演じる声優の水橋かおりさんの声が好きなので楽しめました。^^

学園ハーレムものが好きな人にはオススメ。 ^^


op:「シグナルグラフ」 歌 - Annabel
ed:「風のなかのプリムローズ」 歌 - Ceui

エンディングの 「風のなかのプリムローズ」は好きでした。(●´ω`●)
CD購入

投稿 : 2024/11/09
♥ : 56

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

偏見で判断しないで欲しい作品 ※追記5&6話感想

※追記5&6話感想

私は原作プレー済みなのですが、やはり全てのルートが詰め込まれてますね(^_^;)
改めて1クールじゃ足りないような・・・
今回あえて言うならみいちゃんの回だったかな(*´ω`*)
みいちゃんの気持ちがとても複雑で本当に痛いです(TT)
しかしアニメ版のキャラデザインは可愛いですね(*^_^*)♪








原作がアダルトゲームということで、原作を知らない方々にかなり偏見を持たれていますが、原作のシナリオは全てとは言いませんが面白いです。
選挙ネタですが、そもそもの立候補理由(廃部撤回)とは違う、後に浮上してくる理由の方が物語の核になっていたりします。各キャラクターとの恋愛やそれぞれが抱える問題も泣けるところは泣けるゲームです。
その原作を1クール予定なので各回詰め込みになってはいますが内容的には面白いと思います。
面白く無いと必要以上に罵っている方々は、全クリせず途中で投げ出したか、そもそもプレーしたこともないのに偏見だけで判断されている方。
又はプレーしたけど、難しい話になった途端に眠くなってしまうような方々ですかね(^_^;)。
原作の評価みたいになってしまいましたが、アニメ版もこれから期待できる作品だと思います。断言できるのはアニメの評価が最終回以降でも低迷の場合はアニメ制作スタッフの力不足とうことです。それだけ原作はそれなりに良いシナリオだということです。長文失礼しましたm(__)m

投稿 : 2024/11/09
♥ : 49
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

選挙とほのかな恋とチョコレート

原作未プレイ。全13話

超がつくほどの学生数が多い高校の食品研究部(通称ショッケン部)の部員で主人公 大島 裕樹はある理由が元に、次期生徒会長選に立候補して選挙戦を行うお話です。

選挙戦を中心に各女性ヒロインとのエピソードがあります。

ヒロイン達の中には根の深い深刻なエピソードも扱っていますが、5名の女性ヒロインのエピソードに加えて選挙戦までありますので、それほど深くお話がない部分は残念でした。(東雲 皐月と住吉 千里と2人のお話だけで良かったかも)

また、いくらなんでもこんなことまでっていう事を学生の自治に任せているのは流石に強引ですね~

選挙という題材をメインにおくのは面白い試みだとは思います。ギャクパートもシリアスパートもあるのでバランスがいい作品とは思いますが、どうしても話を詰め込みすぎて軽い感じがするんですね。

レビューのタイトルは観終わったときに思ったタイトルですw

OP ピアノの旋律にはじまり、甘い~感じのする曲ですね^^
ED 切ない感じのする曲でした。

{netabare} 最後に、先生! いくらなんでも酒飲み過ぎ! オープンしすぎですw {/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 41

75.5 15 熱いで高校生なアニメランキング15位
ブルーロック(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (309)
937人が棚に入れました
世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれない。日本をW杯優勝に導くストライカーを育てるため、日本フットボール連合はある計画を立ち上げる。その名も、“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクト。 集められたのは300人の高校生。しかも、全員FW(フォワード)。299人のサッカー生命を犠牲に誕生する、日本サッカーに革命を起こすストライカーとは──? ──今、史上最もアツく、最もイカれたサッカーアニメが開幕する。
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

進化を止めた生物に生き残る価値はあるか?

【感想】
サッカーが好きなら絶対オススメ! 今季完結アニメで一番面白かった
ちょっとリアリティに欠ける設定があるけど、そんな細かいことが気にならないくらい面白い、これは今までのスポーツアニメの常識を覆す名作だ

推しはお嬢(千切)と凛
ストイックに強さを追求するキャラクター達がめちゃくちゃカッコいい

まず、なんでストライカーだけ集めてサバイバルゲームみたいなことさせられてるの?って不思議に思っちゃいますよね
もちろんちゃんと意味があるんです{netabare}
ワールドカップを制するという究極の夢、それは全世界数多のサッカー少年の夢を努力と才能で打ち砕いて築き上げてきた屍の頂点にある
ワールドカップを制するまでの果てしない才能のサバイバルゲーム・・・それを凝縮したのがこのブルーロックなのです {/netabare}

キャラクターのみせかたが上手い{netabare}
味方にも敵にも強い個性のキャラがいっぱいいて、個性豊かなストライカー達が、いろんな強みを生かしてゴールまでの軌道を描いていくのが見ていて爽快です
でもその輝きの陰にはそのキャラの弱点が密かに描かれていて、見ていると「この人こういうところ強いけど、ここがダメそうかも?」って思ってたら、
その試合では大活躍していても、もっと後の試合でその弱点が出てきて通用しなくなって挫折して、主人公みたいに覚醒してより強くなる
それはまるで推理小説の犯人の手がかりのようで、さりげなく視聴者にヒントを出しているんですよ
例えば馬狼は「いくら強くてもあんな独りよがりで通用するの?」玲王は「なんか器用貧乏で大したことない」成早は「器用そうだけど目立たない凡人っぽい、でもキャラ立ってるから何か隠し持ってるのかな?」蜂楽は「すごいのに遊び感覚でやってる感じ人のアシストばっかりで、潔に都合がいいキャラだなー」
見てるとそういう印象があるんだけど、物語の初期からそういう欠点を意図的に見せてるんですよね
成早は何か隠し持っているわけじゃなかったけど、彼の物語上の役割は器用だけど目立たない「凡人」であることでした、そんな彼が急に覚醒するとか都合のいい話じゃなくて、モブなりに成長しようともがいていて、でもうまくいかなくて、同じ凡人キャラでも覚醒に成功して上のステージに上がる世一と、失敗して去る成早の対比が上手いと思った
ただ自分が間違っていましたって反省して大人になってチームメイトとあわせることを学んで個性削って精神的に成長したね・・・じゃなくて、弱点を克服しつつ長所を伸ばす方向で進化して個性がさらに尖っていくところが面白い
ちゃんとした育成プランが主人公だけでなく他のキャラクターにもあるから、唐突に挫折していきなり意味もなく覚醒するなんてシナリオにはなってなくて、キャラクターの成長にドラマ性があるのが凄い {/netabare}

アオアシと主人公の能力が似てますが、作品のテーマが真逆です{netabare}
アオアシは個人プレイよりもチームの連携、選手それぞれが自分に与えられた役割を確実にこなすことを求めていて
日本のサッカーはアオアシのようにチームワークで連携して相手を圧倒するサッカーですが、
ブルーロックはチームワークなんか捨てろ、ストライカーはエゴであれ!!と徹底的に「個」を鍛えることを求めていて
チームワークだけでは永遠にベスト16止まりだ、ワールドカップで優勝したいなら圧倒的なエースストライカーが必要だと強く主張してきます
日本がチームワークを重視してサッカーの実力を高めてきて、世界の頂点を取るためにはもっと連携力を高めないといけないっていうのは間違ってないと思うし、
圧倒的なストライカーが優勝するためには必要っていう意見も正しいと思います、たぶん両方必要なんです{/netabare}

この作品の面白いところはいっぱいあって{netabare}
全員がストライカーなので他のサッカーアニメだと主人公のライバルになるDFやGKにスポットライトが当たらず、「どうやって得点するか」の一点のみに集約されているシンプルさ
ただ努力や根性や仲間のキズナで覚醒するんじゃなくて、挫折とトライ&エラーの中でなにがいけないのか?何が必要なのか?を頭で考えて覚醒していくキャラクター達の成長物語
敵味方もどんどん入れ替わる、負けたら脱落という緊張感、一試合一試合と新しい自分の力に覚醒していくキャラクター達
そして必死に戦う選手たちを、いい感じに煽るエゴさん!

「覚醒とは、個人が己を学習する瞬間だ」
{/netabare}

作画もよく動くし、キャラが覚醒するシーンやシュートシーンやドリブルシーンの演出が良くてカッコいい
「ここが見せ場だ!!!」ってのがしっかり強い作画で表現されていて、自然と美しいプレイに引き込まれる
泥臭いスポ魂アニメもいいけど、「プレイに魅せられる」体験が圧倒的で素晴らしいアニメでした

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれない。

この作品の原作は未読です。
実はこの作品を視聴する予定はありませんでした。

スポーツジャンルの作品が嫌いな訳ではありません。
ですが、登場人物が男性ばかりで華が無いのが視聴を敬遠することに…
華が無い作品だってこれまで沢山視聴してきました。

前々からちょいちょい書いてきましたが、ソシャゲをプレイしている関係上、これまで以上に視聴時間が削られているので、インスピレーションで視聴する/しないを判断する傾向が特に強かったと自分でも思っています。

そして、私がチェックしているYouTuberさんが、この作品をメッチャ推しているんです。
これまでそのYouTuberさんが推している作品のアップ動画を色々見てきましたが、物凄く考察されていて公式と言っても過言では無いくらいのクオリティの高い動画を毎回制作されているんです。

そんな方が推している作品だから絶対面白い…とは思ってはいたものの、視聴時間が無いことに変わりはありません。
やっぱり断念…しようと思っていた矢先、幸か不幸かコロナに罹患してしまい、ぽっかり空き時間が出来てしまいました。
解熱剤を飲んでも39度を上回る発熱でしたが、沸き上がる好奇心には抗えません。
もう、チャンスとばかりに視聴しちゃいましたよ^^;


世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれない。

日本をW杯優勝に導くストライカーを育てるため、
日本フットボール連合はある計画を立ち上げる。

その名も“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクト。

集められたのは300人の高校生。
しかも、全員FW(フォワード)。

299人のサッカー生命を犠牲に誕生する
日本サッカーに革命を起こすストライカーとは――?

――今、史上最もアツく、
最もイカれたサッカーアニメが開幕する。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して振り返って思うこと…
私の推しているYouTuberさんの言葉に嘘はありませんでした。

メッチャ面白いではありませんか!?

確かに世界中に名を馳せている一流プレイヤーが究極のエゴイストかどうかは分かりません。
ですが、自分が絶対的王者としてチームに君臨し、貢献している自負は皆さんお持ちだと思います。

世界の名だたるプレイヤーを押しのけて優勝するのだとしたら、そのくらいのカリスマ性は必要なのかもしれません。
INTRODUCTIONに「サッカー人生を犠牲に…」と書かれていましたが、この意味分かりますか?

一度足を踏み入れたら最後、途中で脱落したらその時点が自分のサッカー人生の終焉を意味するということです。
この監獄から抜け出したとしても、2度とサッカーをプレイすることは許されないんです。
ここに召集された高校生は、将来プロサッカー選手を目指して全てを投げうってサッカーに向き合ってきたんだと思います。
それこそ、これまで自分にサッカーの無い人生なんて考えられないくらいに没頭してきたに違いありません。

つまり、彼らからサッカーを取ったら何が残るのか…?
それを彼らが一番良く分かっているから、みんな真剣になるんです。
この真剣さが成長に拍車をかけているのでしょう。
適度…かは分かりませんが、プレッシャーは時として結実までの時間を短縮する要素になってくれますので。

さぁ、物語は入寮テスト、1stステージを経て2ndステージまで駒を進めてきました。
当然300人全員が残っている筈もなく、脱落者は容赦なく切り捨てられてきました。
そして、いよいよここから監獄以外の選手もチラホラお目見えするようになり、再び大きく物語が動いていくのでしょう。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、UNISON SQUARE GARDENさんによる「カオスが極まる」と、ASH DA HEROさんによる「Judgement」
エンディングテーマは、仲村宗悟さんによる「WINNER」と、UNISON SQUARE GARDENさんによる「Numbness like a ginger」

2クール全24話の物語でした。
正直コロナに罹患しなければ視聴していなかった作品でしたが、こうして巡り合うことができました。
しんどいので、もう2度と罹患したくはありませんが、このピンチをチャンスに変える…的な休息は自分にとって相応のプラスになった気がします。
続編や劇場版の情報を引き続きチェックですね。
しっかり堪能させて頂きました!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 11
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

いい意味で「もしドラ」の(そもそもの)コンセプトに近いものを感じた

【レビューNo.93】(初回登録:2023/11/4)
コミック原作の2022年作品。全24話。
今期の秋アニメも80本位あるんでしたっけ。もう多すぎでゲンナリですね。
今期は新規分は最小限に留めて、古い作品や2期が決定してる作品のレビューを
中心に活動してみようかと。
(他のレビュアーさんの評価から面白そうなのを後追いでもいいかと)
で、古い作品紹介が続いたので2期決定分として、まずはリアタイでレビューし
そこねた本作について重い腰を上げることに。

(ストーリー)
日本代表がサッカーW杯を2010年大会以来、8年ぶりにベスト16で終えた2018年。
日本フットボール連合は日本をW杯優勝に導くストライカーを養成すべく、ユー
ス年代のFW300人を対象とした青い監獄プロジェクトを起ち上げ、ブルーロック
と呼ばれる施設を建設する。
この強化指定選手に、高校サッカー界では無名の潔世一も選ばれる。
ブルーロックでは世界屈指のストライカーを育成するために
・数々の選考試験を実施し、FW300人が生き残りを懸けて戦う(サバイバル)。
・失格者は日本代表入りの資格を永久に失う。
という過酷なものであった。
そして当プロジェクトの責任者である絵心甚八が声高に言い放つ!
「世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれない!!」
その言葉に後押しされるように、選ばれた猛者達がブルーロックの扉の向こうへ
と駆け出していくのだった。

(評 価)
・衝撃的な幕開けも内容は割と普通のサッカーアニメ
 最初は
 「FW300人のサバイバルゲームってどんな作品やねん?!」
 という感じでしたが、内容は割と普通のサッカーアニメです。
 {netabare}・ウォーミングアップ程度の「入寮テスト」で最初の脱落者を選定すると、
  1次選考では11人で即席チームを組みリーグ戦という、極めて普通にサッカ
  ーをします。(正直ちょっと拍子抜けだったw)
  その後の2次選考も2〜4人のミニゲームと、この辺もサッカーの選考試験と
  しては、まあ普通かなっと。
 ・登場する選手も、今までのサッカー作品でよく描かれているタイプの「スピ
  ードスター」「天才ドリブラー」「フィジカルモンスター」等さほど目新し
  さはありません。
 ・でも魅せ方は上手いので、普通のサッカーアニメとして十分楽しめます。
  ・キャラの掘り下げや作画、ここぞいうシーンのカットやエフェクト等基本
   的な部分はしっかり抑えている。
  ・基本はチーム戦。個性が強いキャラ同士がぶつかりながらも、互いの良さ
   を引き出しながら勝ち残っていく王道展開。
  ・その上で「個」、自分の成長なくして生き残りはありえない訳で、
   ・自分の現状把握および今できる最前手は?
   ・成長の過程で互いの個性を喰らい合う熱い「出し抜き合い」etc
   後述しますが、「生存戦略」的な部分はかなり見応えがあります。
   始めは傑出した武器がなく苦悩する潔ですが、必死に足掻くうちに自分の
   可能性に気づき、ストライカ—として生きる道に光を見い出すという主人公
   成長物語がしっかり描かれていますので、作品に安定感がありますね。
  ・そして試験毎にチームメイトが変わり、この展開が早いので、
   「強敵だったアイツが今度は味方に!(その逆も然り)」
   というバリエーションの豊富さも、この作品の魅力の一つと言えます。{/netabare}

・いい意味で「もしドラ」の(そもそもの)コンセプトに近いものを感じた
 最初は普通のサッカーアニメとして観ていたのですが、途中から違う感情を抱
 くようになりました。
 ・「もしドラ」って、そもそものコンセプトは「ドラッカーのマネージメント
  理論」を高校の野球部に落とし込み、分かりやすく理解してもらおうという
  ものだったはずなんです。結果はまあ・・・
  {netabare}本作は絵心の言葉や潔の思考過程等が
  「受験やビジネスに応用できる自己啓発本や成功哲学的な発想やん!」
  って感じなんですよね。
 ・例えば潔の言葉
  「変わるってのは自分を壊すことからしか始まらない。」
  → これってビジネスでよく語られる「ゼロベース思考」の発想だよね。
  また絵心の言葉
  「”たまたま”勝つな。勝つべくして勝ち獲れ。」
  に代表されるように、本作では「再現性」とその「方程式」の話が度々出て
  きますが、これも受験や自己啓発の心得等でよく出てくるテーマですね。
 ・上述潔の成長物語が心に刺さるのは、単に「根性論」とかだけで頑張るので
  はなく、その思考過程が論理的に順序立てて組みあがっていく様に説得力が
  あり、視覚効果も上手く活用して(パズルのピースがはまっていくような描
  写等)面白く演出されているからなんだと思います。まさに
  「成功哲学を『一流のストライカー育成』に落とし込むとこういう思考手順
   になります。」
  みたいな。
 ・それにこの年娘が丁度受験生だったから、娘に口酸っぱくいってた言葉が、
  絵心語録等とカブってるやん!!ってのが結構多かったんだよなwww{/netabare}

・「絵心甚八」とかいう優れたプレゼンター
 そしてこの作品のもう一つの魅力が、絵心甚八の優れたプレゼン能力ですね。
 同じアドバイス等でもそれが響く状況やどういう言葉が自分にしっくりくるか
 というのがあると思うのですが、絵心=原作者はそういうところが上手いなと。
 {netabare}・絵心語録の一例ですが、
  「才能という熱い原石は磨かなければ自己満足のゴミと化す」
  「”絶望”しても尚戦わんとする人間に”夢を叶える”能力は宿る」
  「才能とは『己の能力を証明する力』のコトだ」
  ホントに言葉選びがキャッチーですね。これを神谷浩史さんの絵心らしい不
  遜な演技で見せていくという・・・
 ・それに日本フットボール連合の老害どもに、ガツンとかます様など絵心のキ
  ャラはハマる人にはとことんハマるんだろうなっと。
  私も途中からは、絵心を楽しみに観てたところがありますね。
  ただみる人からみると「イキった厨ニキャラ」というアンチ的な層も一定数
  いそうですがw{/netabare}

上述のように普通のサッカーアニメとしても高水準を保っていると思うので、そ
れだけでも十分面白いですし、絵心の言葉や潔の思考過程等に注目すればまた違
った面白さがあると思います。
本当中高校生なんかが、そういう成功哲学や論理的思考の入門書として勉強する
上でも結構役立つ教材だと感じるのですが。
(結構受験勉強等に応用できる内容も多いかなっと。
 ただそこを読み取るにはそこそこ力がいりそうですが。)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 10

65.6 16 熱いで高校生なアニメランキング16位
DAYS(TVアニメ動画)

2016年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (293)
1359人が棚に入れました
何のとりえもない、特技もない、けれど人知れず、熱い心を秘めた少年・柄本つくし。
彼が西東京の名門、聖蹟高校サッカー部に入部した時、運命は激しく回転を始める。
孤独なサッカーの天才・風間陣、超高校級プレイヤーの主将・水樹寿人、トップ下に君臨するクールな司令塔・君下敦、
唯我独尊系大型フォワード・大柴喜一……。
クセ者の集う厳しくも優しい部活の中で、少年たちはかけがえのない絆を結び始める。
これは、ひたすらに熱く、どこまでも純粋な、聖蹟高校サッカー部の汗と奇跡と友情の物語!!

声優・キャラクター
吉永拓斗、松岡禎丞、浪川大輔、小野大輔、宮野真守、櫻井孝宏、伊瀬茉莉也、佐倉綾音、小西克幸、吉野裕行、石川界人、豊永利行、下野紘、岡部涼音、小林裕介、KENN
ネタバレ

〇ojima さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

つくしがだんだん強くなってゆくぞ。

最後まで観た感想
視聴して楽しかったです。
{netabare}つくしの成長に名門聖蹟サッカー部全体が引っ張られてチームも強くなってゆく。
試合の流れで皆が落ち込みそうな時にチームを盛り上げる。
一度、決定打をモノにできず試合に負けて悔しい思いをして、皆の励ましで心を支えられ、サッカー部に勝つことで恩返しをする。
!!!おぉOP、EDがあらすじだ!!!{/netabare}

つくしの成長が分かりやすくて観やすかったです。
残念なのは3期連続放送で決勝戦やって欲しかったなぁ~

〈過去レビュー〉
18話も良かったです。
最後のゴールはグッと来ました。
前話からの話が非常に反映されています。
つくしはこれから逞しくなるのではないかな?

16話はなかなか良い話。
DAYSはスポーツ根性ですがサッカーのルール説明は今のところ無し。
よって、気持ち全面のアニメで突き進みます!
これはこれでいいんじゃないかな。

タイトル見てもサッカー系とは思いませんし、
最初は興味ありませんでしたが、ちょっと視聴。
主人公だんだん成長してゆくね!
8話で{netabare}サッカー部の皆がつくしを心配してそれぞれメールを出すところは{/netabare}ウルッときちゃいました。
〇ojimaは友情物も好物でした。

ボールの模様が30年前からある古い模様は原作どうりなのか!
サッカーアニメはみんなそうなの?

投稿 : 2024/11/09
♥ : 20

Progress さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

over driveを読んでいたこともあり波長が合う。何も無い主人公がアホみたいに頑張って突破する作品

「サッカー漫画かあ・・・最近食傷気味なんだよね、ほら、サンデーを見てもジャンプを見ても(当時)サッカー漫画あるじゃん?ジャイキリだけでいいかな」

そんな食べず嫌いにより、マガジンを読む機会がありながら、スルーしていた作品でした。

さてアニメ化されてこの作品を見たのですが、BS11でやってるし一応見るか、という感じで二話から視聴。

感想としては、あー「over drive」っぽいなあって。まず主人公が天然、ちょっとヘタレな感じ。最初はサッカーを何も知らず、ビギナー特有のやる気のゴリ押し、人の創造を上回る頑張りを無自覚で行っていく主人公っていうのがとても既視感を覚えます。

いや面白いですよ?over driveもこんな感じに熱い作品だったなあって。自転車なりサッカーなりの知識が無くても、展開で面白い!というタイプの作品です。
ただ、やることが自転車からサッカーに変わっただけじゃないの、とも思ってしまうんですよね。

over driveでもそうですが、チームメイトが主人公のひたむきさに押され周りの士気が上がる、いわゆる「チームスポーツ感」が主人公を凄く見せさせる鍵だと思います。

人間どこかで「あきらめ」を抱いていたりしますが、主人公にはそれが無いので、周りに初心を思い出させてくれて、周りも主人公みたいにアホみたいに頑張るようになる、そんな作品ですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

これまで積み上げてきた時間が大切なんじゃない…大切なのは中味なんだ…

この作品の原作は未読です。実は最初は視聴を迷っていた作品でした。
スポーツモノは嫌いじゃありませんし、サッカーもそれほど嫌いじゃありません。
でもキャラデザに対する印象は普通…
キャラデザで視聴を切ってはいけないと知ってはいます…
けれど、毎期山の様に放送される作品全ては視聴できないので、何らかの篩にかけて選抜しなければいけません。
その選抜の基準にキャラデザがあってもおかしくはないと思います。
でも、完走して振り返ってみると視聴して大正解の作品だったと思います。
何しろ「がむしゃらに頑張る」という点においては頭一つ抜きん出た作品でしたから…

この物語の主人公は、聖蹟高校1年生の柄本つくし…彼は背が低く体格に恵まれている訳ではありませんし、スポーツに秀でていた訳でもありません。
それでも名門と言われるサッカー部に入部するんです。
もちろん、サッカーに関しては経験皆無の超初心者…
名門と呼ばれるところには普通上手なプレイヤーがたくさんいて、初心者に務まるのは雑用だけで居るだけで肩身の狭い思いをする…
普通はこんな風に考えて敬遠してもおかしくないと思います。
全国大会を目指すチームとなると尚更です。

それでもつくしはサッカー部に入部しました。
初心者の立ち位置を理解していない訳ではありません。
ただ、サッカーが大好きで、このチームでみんなと一緒にプレイしたい…
つくしはこのたった一つの原動力を糧にして物語と共に動いていきます…

見た目は怖そうな人も多いですが、懐に入ると温かさを感じる…
聖蹟高校のサッカー部はこんな感じでした。
でも1年生の扱いなんて、基礎体力を付けるために走るとか大体どこも似たようなモノです…
それでも名門チームに入るだけあってみんな運動神経は決して悪くありません。
ただ一人つくしを除いては…

運動神経、体力、サッカーの技術…つくしは全てが最底辺からのスタートでした。
周りとの実力差を何度も痛感させられたと思います。
きっと何度も心が折れそうになったと思います。
でも、つくしの心が物語の中で折れたのはただの一度だけでしたけれど…

きっとつくしの心はそれほど強くは無いと思います。
たった一つの原動力が心をも成長させたのだと思います。
そしてつくしの成長が感じられたのは、神が均等に与えた二つを誰よりも大切にしたからだと思います。
一つは時間で、もう一つは…努力する事です。
どんなスーパーマンにも1日は24時間1440分でしかありません。
そしてこの時間をどう使うかを決めるのは自分自身です。
つくしは開いている時間の全てをサッカーに注ぎ込んだのではないでしょうか…
それも常に自分を限界まで追い込んで…

つくしがどのチームでも同じことができたか…と考えると決してそんな事は無いと思います。
聖蹟のみんながいたから…一緒に居てくれるみんなに恩返しがしたいから…
ここまでへりくだって物事を見る必要があるか…というと実際にはそこまでの必要は無いと思います。

でもこれはフィクションなんです…アニメなんです…
だから熱く盛り上がって面白ければ問題無いと思います。
つくしのこの思いに共感できない人なんてきっといないでしょうから…
現に物語の中でつくしはどれほど周りをやる気にしてきたか…
どれだけ自分の思いを伝染させてきたか…
本編を見れば一目瞭然だと思います。

このつくしの気持ちに触発されたのは、マネージャーである生方千加子も一緒です。
最初は怖い女の子というイメージが先行しましたが、中盤以降…良い意味で存在感が増していったと思います。
つくしにかける言葉も最初は完全に上から目線…だけど必死に努力するつくしの姿は彼女の目にどう映ったのかは分かりません。
だけど、少しずつ言葉遣いが変わり…つくしの心が完全に折れた時には一生懸命励ます彼女にはもう怖いなんてイメージはなく、本心から立ち直って欲しいと思っているのが伝わってきます。
仕方ありません…あんな思いをしたのは、きっとつくしにとって初めての経験だったでしょうから…

でもこの辺りを境に彼女の言動が変わっていく事となります。
そして彼女の本気が垣間見えたのは物語の終盤…
やっぱりサッカーってフィールドの上だけで戦うスポーツじゃないんですね。
今後の彼女の変化が気になるところです。

オープニングテーマは、HOWL BE QUIETさんの「Wake We Up」と「Higher Climber」
エンディングテーマは、聖蹟高校サッカー部の「EVERLASTING DAYS」と、Shout it Outさんの「DAYS」

2クール全24話の物語でした。毎回気持ちが熱くなれるような物語の構成になっていたので、王道的な展開ながらも毎回の視聴が楽しみでした。
慣れるとキャラデザも気にならなくなりましたし…
何より嬉しいのは、続編の制作が既に発表されている事です。
マネージャーは聖蹟の智将へと進化するのか…
そして次の一戦の行方は…みんなどんな活躍をしてくれるのか…
もう気にし出したら止まらなくなってしまいます。
続編…楽しみにしています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 14

63.6 17 熱いで高校生なアニメランキング17位
ALL OUT!!(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (189)
812人が棚に入れました
神奈川高校、入学式当日。
体格は小さいが負けん気は人一倍、初心者の祇園がラグビー部に入部し、物語は動き出す。
過去のある出来事からラグビーに打ち込めない同級生・石清水、
面倒見がよく部員を気遣う副キャプテン・八王子、
そして、圧倒的迫力と誰よりも熱い闘志を胸に秘めたキャプテン・赤山。
体格も個性もバラバラなメンバーが、青春というグラウンドでぶつかり合いながら成長して行く。
すべて出し切った先にある、最高の舞台を目指して――!

声優・キャラクター
千葉翔也、安達勇人、細谷佳正、逢坂良太、小野賢章、村田太志、庄司将之、小松史法、手塚ヒロミチ、濱野大輝、沢城千春、落合福嗣、酒井広大、河本啓佑、神原大地、永塚拓馬、小林大紀、西山宏太朗、真木駿一、上住谷崇、高塚智人、中尾一貴、深町寿成、浦田わたる、岡井カツノリ、橋本祐樹、太田悠介、佳村はるか、土師孝也、岡本信彦
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ジャケツちぎれて闘へる感あり

原作未読


2019年ラグビーワールドカップ日本大会は大盛り上がりでしたね。
前回大会も五郎丸選手に注目が集まったり、着実に認知度を上げてきてる感がある競技がラグビーです。

ただしアニメに目を移すとラグビーを題材にした作品は、知る限り本作ともう一つくらい。知名度のわりには圧倒的に少ない。
希少価値だけで手を出しづらいとしても、時流を言い訳に乗ってみるのも悪くありません。


作品タイトルでもある 『ALL OUT!!』


 {netabare}ぜんぶ出し切れ!!{/netabare}


タイトル詐欺なんて言葉とは無縁。そのまんま正々堂々 “名は体を表す” 全25話の体育会系スポ根アニメでした。


ラグビーという競技の性質上、味方もライバルもあわせたらものすごい数のキャラが登場します。いくら25話あるといっても全員にキャラ回/キャラパートを振れるわけではありません。
じゃあ光を当てずに放っておくかといえばそうではなく、「表情やリアクション」「試合時のポジショニング」「プレイの選択」「つるむメンツの組み合わせ」あたりで変化をつけることでキャラの成長や心情を表現してたりと丁寧に作られてます。
名前を全員覚えているわけではないのですが、補欠を含めてチームの一体感を作品全体から感じることができたので満足よ。
自チームだけでなく県内ライバル校3校と県外チームいくつか出てきますが、キープレイヤーや学校の特色などすーっと覚えられる不思議。導線が自然でした。

これ重要なことだったと思います。
スポーツものは競技の魅力が伝わってこそ。今は旬なので皆さんも「献身」「犠牲」なるキーワードは記憶に残っているはずです。
仮にですが、突出した能力を持つ主人公が無双したり、ひ弱な主人公が這い上がったりみたいなヒーロー活躍型の設定だったら別の物の見方をしてたと思います。


競技が持つ根っこの部分を捉えていたら次に重要なのがルールや規則です。“やり方”を知れば“観戦の仕方”がわかるってやつです。
主人公を初心者の設定にしてチュートリアルを都度都度はさむ定石の展開でこれもクリア。
オフサイド知らなくてもサッカーは楽しめますが、ルールが複雑なラグビーではルール知ってる知ってないは肝になります。図解でのルール説明あり。ボールを持ってない選手の動きの説明あり。全く競技を知らなくても分かりやすい解説付きでしたので安心してくださいね。

試合中の描写は大写しの局地戦が中心でした。全体を見渡すようなカットは皆無。ここはメリハリが欲しかったところです。
引きの映像にすることでバックスのランの速さが際立つ。ボールを持ってないプレイヤーのオフザボールの動きが見える。といったゲーム戦術の理解に繋がるメリットはもちろん、似たようなカットの重複を避けてメリハリもできますしね。
捨てて得たのは体と体のぶつかり合い。迫力を全面に出す意図だったのかもしれません。それはそれでアリだと思います。


結局のところ、唯一!?のラグビーアニメが競技の本質を捉えたものと感じられるのは幸せなことなんじゃないかしら。
『スクールウォーズ』の時代から脈々と流れる

 “One for all All for one”

今なら『ONE TEAM』それを体感できる泥臭い作品です。なお、イケメンも萌え娘も出てきませんので悪しからず。
神奈川のラグビー弱小高校を舞台にチビの主人公が入学してとか、そこに良い指導者が現れてとか、詳細はあらすじをご参考に。
脚色やツッコミどころは当然あるものの、ラグビーらしいラグビーものに触れられる良作です。



※以下ネタバレ所感

■途中モブ化する主人公

ちびっ子で気の強い新入生が競技を通じて成長していく。主人公とは対照的な大柄で温和な性格の新入生をパートナーにして。
…と初めはそんな王道を匂わせながらこの主軸二人、祇園健次(CV千葉翔也)と石清水澄明(CV安達勇人)は途中から空気と化します。

{netabare}顕著になったのは1クール後半あたりから。部活外で他の部員の日常回や家庭エピソードがメインを占め登場回数が減りました。{/netabare}

{netabare}それでも最後の嶺蔭戦でチームの皆の心が折れそうだった時に怯まぬ勇気を示しチームを鼓舞したのは彼。きちんとおいしいところは持ってきます。

そして気づけば第1話ではクソガキとしか形容できなかった祇園が、これまでにやってきたこと。

・持って生まれたガムシャラさはそのままに
・己の武器を活かす方法を手探りで模索する
・自分中心から徐々に仲間に目を配れるように
・下手でも卑屈にならず努力を重ねる
・教えを乞う謙虚さもある

物語終盤では面構えの良い男に成長してました。

{netabare}人生初トライの時のリアクションが秀逸。小柄ゆえに活躍する期会すら与えられなかった青年が、やっと見つけた、いや見つけたと思いたかった居場所で不安を抱えながら努力を重ねてきたことの一つの結実。どう喜んだらいいかわからないというのがリアルでした。
それにモールからのトライだったというのも良い。チームメイトが「献身」「犠牲」を払わなければ生まれないものだからです。{/netabare}{/netabare}


■赤山のあれ

第1話ではコワモテのボスキャラみたいだった彼。
…某神バスケ漫画のゴ…みたいなキャプテンでしたが、蓋を開けてみれば先輩だってただの高校生でした。もちろん良い意味です。

{netabare}その突出した身体能力の高さゆえに自然に身につけたプレイスタイルがありました。
相手に捕まえられても引きずって敵方のフォローを誘い自分にマークを集めてからパスを出すっていうアレです。

{netabare}嶺蔭戦前半。神高ボールのラインアウトでモールを予想する敵方の裏を突きピールオフからトライを奪った場面。石清水からボールを受けた赤山が相手に捕まるより前に八王子睦に展開したからこそのトライでした。
作画を見てみたら、たしかに早く展開しないと密集からのヘルプに追いつかれるのとバックスが睦のランコースを防げる位置へ移動可能な勢い。コンマ何秒のナイス判断となってました。{/netabare}

視野が広がってきた。状況判断がついてきた。これをもって成長の証としても良いのですが、なにより彼の「上手くなりたい」がための謙虚さ真面目さが表れてたんじゃないかと思えるのです。{/netabare}



※以下は余談

■奥田民生プロデュース『全力少年』

1クールめのED曲です。説明不要の名曲。そして奥田民生が編曲しているという豪華さ。
民生は脱力してる釣り好きなおじさんではないですよ。めちゃくちゃ研究熱心で音楽に対して真面目なんす。
神高にもぱっと見はアレだけど実は真面目…っていうかわいい子たちばかりだったでしょう。曲はもちろん好きなのだが民生起用は「狙ってるんかいな!?」と思う。


■ウケない作品

棚に入れた:737 感想・評価:179 

2019年11月14日時点の数字です。
2016秋は棚入れ5000件超の『ユーフォ2期』を筆頭にそれから離されること31位の位置。レビューの数も30位。
放送本数が違うので単純比較はできかねますが、注目度が低いったらありゃしません。

あにこれ閲覧者マジョリティのニーズには合わないタイプの作品と言うよりも、開始前からふるいに落とされることで見落とされがちな作品です。
観てみたら案外いいものかもしれません!というのが、イケメンと萌え娘を抜いた体育会系スポ根アニメ。
似たようなもんばっか観てるな~、たまには趣向を変えてみようという時にいかがでしょうか。

同系統では2018年秋の『火ノ丸相撲』なんかもそうでした。こちらは

棚に入れた:465 感想・評価:148 

似たようなものです。このへんの数字に興味ある方は「放送時期別ランキング」をご確認いただければよろしいかと。条件に合わせてソートも可能です。



他にも

・籠(こもり)のじいさんマジかっけー
・残波の目の色どう見ても悪魔だから
・リアルの松島選手は桐蔭出身だったな

いろいろありますが長くなったのでこのへんでm(__)m


続きの観たいストーリーだし、みんなのその後も気になるので続編希望しますが気配すら感じません。
この25話で“ALL OUT(全部出し切った)”ということなのかしら。いや違うだろう、と思う自分がいます。



視聴時期:2019年7月~2019年12月 再放送  

------
2020.02.18

この作品ではないけれど、ラグビーをネタにしてスレンダーマッチョのイケメン揃えると途端に胡散臭くなるのでやめてほしい。そういう方にはステージで歌って踊らせるとか適材適所ってものがあると思います。山下真司程度(失礼!)を男前認定するくらいでラグビーはちょうどよい。※個人の意見です


2019.11.19 初稿
2020.02.18 タイトル修正/追記
2020.06.28 修正

投稿 : 2024/11/09
♥ : 45
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ガンバれ! ニッポン!

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総評】
ラグビーワールドカップ、いよいよキックオフです。にわかながら、血が騒ぐ!!!

熱いスポ根系は大好きなんで、楽しく視聴できました。今期(2016秋)はスポ根多かったですね。卓球娘しかり、競女wしかり。

その中で、最も熱いアニメ。展開は、ど直球の王道ながらも、魅せる力がありました。

自分のこれまでのアニメ人生w でもレアなんですが、結果「ジジイに萌えたアニメ」でした(笑)

やはり、ラグビーワールドカップの影響からなのでしょうか、ラグビーアニメが作られたのは。

個人的には好印象です。剣道もそうだけど、ラグビーのように(日本人的に)そこまで人気のない競技ほど、アニメや漫画で光を当ててほしい♪

※でも9話のみ、超酷評、というかイラッとした気持ちで書いたレビューです。

ラグビーは、好きです。ルールは(基本的なものは)分かりますが、テレビで大学の試合とかやってればたまに見る程度なので、あまり専門的なことは分かりません。

デカイ人が有利な競技(バレー、バスケ、アメフト等)に小さい主人公がぶつかっていく、という筋は王道ですな。ただこれにも2パターンあって、「チビならでは良さを生かす」か「チビだけど正面から挑む」か。前者は、バスケの「あひるの空」、アメフトの「アイシールド21」。後者なら、バレーの「ハイキュー!!」とかが近年の有名どころですかね?

この「ALL OUT!!」はラグビーという競技の特性上、「アイシールド21」のように、「各キャラがそれぞれの身体的・精神的特徴を武器に戦う」展開になるのかな? でも、主人公の祇園はタックル好きだし、ハイブリットな感じにしていくのでしょうか。

ただ、ラグビーアニメの難しさは、やはりキャラの多さでしょう。1チームの人数が11人のサッカー漫画の金字塔「キャプテン翼」の「南葛」ですら、長野君や石見君など、ほぼモブキャラもいましたし。しかもアニメ尺ならなおさら難しい。結局、団体競技なのに、個人の争いみたいになっちゃうんだよね、人数が多い団体競技って(だから戦術面があまり見せられない。アイシールド21はそのへん、頑張った方だと思う)。

個人的には、「ラグビーならではの熱さ」「感情移入できるキャラを何人作れるか」に注目して観たいと思います!

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
熱いアニメでした。ぶつかる、繋ぐ、泣く、笑う。

特に良かったのは、「名言」と「監督」。祗園の「俺らのボールだろ!」や岩清水の「でかい僕らで鬱憤を晴らしてるの?」などの名言はラグビーならではのもので熱くなりました。籠コーチは良かったです。淡々と正論を述べつつ、実は熱く優しい。意外とお茶目。監督キャラとしては最上位の渋さだと思いました。自分も、道場で子供たちに教えることもあるから、見習いたいな~と思いましたw

さて、この作品を考察する観点のうち1つ目の「ラグビーならではの熱さ」は当然よく表現されていました。原作者がラグビー経験者というだけあって、かなり細かいところまで描けてました。

「ラグビーの熱さ」とは、「生身のぶつかり」「繋ぎ」「ノーサイド」だと思います。

パスで一気に進めない以上、ランで少しずつゲインを稼ぐか、横パスを繋いで繋いで前に進むしかないラグビー。正に自己犠牲のスポーツ。生身でぶつかる、ほとんど格闘技としか思えない競技だからこそ、試合が終われば、敵味方なく互いを称え合います。

そういうシーンは随所に見られました(祇園の初トライがモールからの流れだった部分は、繋ぎや自己犠牲を表しています。慶常との合同練習や天竺戦終了後の雰囲気はノーサイドを表しています)。

観点の2つ目は、「いかに感情移入できるキャラを増やすか」ですが、ここは「学園青春モノ」としての側面でカバーしていた印象が強いです。

特に2クール目は、それぞれのキャラクターの「部活外」を通し、キャラへの感情移入を促す作りになっていました。だから、試合中にキャラが苦しい場面に陥ると、「頑張れ!」と応援したい気持ちになれます。ただ、その裏返しではあるのですが、ラグビーのプレー(技術的な)面でのキャラ付けが不十分でした。

具体的に言えば、プレー面でキャラが立ってたのは、祇園・岩清水・大原野・江文・松尾・貴船くらいで、実は赤山ですら、プレーの「色」は薄かったです(なんでもやれるだけに)。残りの、睦・賀茂・伊勢・諏訪・広田・春日(他)などは、プレーではなく、日常パートで色を出してた感じかな。

それが悪いわけではないのですが、私はスポーツアニメが好きなんで、もうちょいプレー(技術・戦術)面を見せてほしかったな~と。まあ、そこは原作連載中ゆえに、今後に期待ですね(原作も買おうと思うし)♪

最後に、1期EDの「全力少年」ですが、勿論名曲で、大好きな曲なんですが、だからこそ個人的には、「ある意味では合わない」なと思いました。あの曲は、新社会人とか、「変に利口になってしまった大人」に向かって作られていると思います。だから、視聴者である我々オッサンの心情は表していますが、今、青春真っ盛りの高校生である、登場人物達の心情を表しているわけではないのかなと。もっとも、松尾先輩の心情はよく表していて、そこをメインに考えているのなら、ぴったりな曲だとも思いましたが。
{/netabare}

【各話感想(レビュー)】
{netabare}
5話で籠コーチが来てから、急に面白くなった印象。弱小チームに名コーチが来てから強くなる、王道ですな(そういう意味ではあだち充作品は逆に凄いw)。そういうコーチが横暴なのはテンプレだけど、そこに逆らうよりも、素直に頭を下げられるってのは格好良かった。やる気になるヤンキー。はじめはバカにしてた奴らも認め始める。そしてチームがひとつになっていく。

祗園が、ただチビだからダメだったのではなく、精神的な部分にダメな理由があった。岩清水の「デカい僕らで鬱憤を晴らしたいからタックルしてるの?」って指摘は熱い。祗園の「俺らのボールだろ!」に並ぶ、ラグビーならではの名言。籠コーチは横暴なだけでなく、論理的で、チームを強くするために事実を述べてるだけで、ちゃんと褒めるポイントでは褒めるし、凄く魅力的な人物。これまでの「監督キャラ」の中でも、トップレベルに好きかもしれない(同ランクに、安西先生や田岡監督がいますが、それは言いすぎかなw)。

11話は各キャラの掘り下げが進んだ良回。一気にたくさんのキャラの「プレー」が理解できた。

2期目に関しては、熱さから一変、シリアスな展開が続きます。キツい部活、勉強との兼ね合い、家庭の事情。

14話の日常回は良かった。奥さんに負けている、籠コーチも良いわ~♪ 吉田先生との、大人な付き合いも良い感じ♪

VS天竺戦は、天竺のバラバラさとの対比で神高の良さを出す回。廉平はなぜ、もっと名門に行かなかったのかな?

天竺戦終了後の雰囲気、何より籠コーチの言葉は、「へ~」と思った。「勝ってもあまり喜ぶな。負けた相手のことを考えろ」は、剣道と全く一緒。「トライしてもあまり喜ぶな。皆で繋いだボール。たまたまお前が最後にいただけ」は、ラグビーならではだな~と思った。

20話以降は、再び各キャラを深めていく展開。ラストの嶺蔭2軍戦は、かなり、プレー自体を魅せていて良い感じだった。そして、最後に何の奇跡も起こせず終わるところも良かった。ラグビーって、番狂わせが起きにくい競技だと思うし。
{/netabare}

【余談1 ~ラグビー部に言うと喜ばれる言葉w~】
{netabare}
ラグビーやってる人に「アメフトと違って防具つけてないのに膝に頭から突っ込むって、ある意味アホっすよね」と明るく言うと、大抵は喜ばれますw

そしてその後に、「マジで怖くないんすか?」等を聞くと、生き生きと話してくれますw 大学でもラグビー部の奴等とはよく呑みました。あと喜ばれるのは、「剣道部が呑みで勝てないのは、ラグビー部と相撲部くらいだよ」とかね(笑)

でもその「生身でぶつかる」のがラグビーの魅力のひとつだと思うし、彼らが誇っていることでもあります(いや、アメフトも好きですよ! つか、スポーツには全てそのスポーツなりの魅力がありますし。アメフトの人には、「そんな防具なんて重くて固いもの着けて全力で突っ込むなんて、軽トラに突っ込むみたいなもんすね!」って言いますw)。
{/netabare}

【余談2 ~ラグビー漫画の主人公で多いポジションは?(色々調べてみましたw)~】
{netabare}
過去のラグビー漫画の主人公のポジションを軽く調べてみました(ネットで調べられる範囲ですが)。

・明刹工業高校ラグビー部→フルバック(15番)
・アップセット15→スタンドオフ(10番)多分
・HHORIZON→スクラムハーフ(9番)
・ノーサイド→スタンドオフ(10番)
・フルバック→フルバック(15番)
・IDATEN→不明、多分、ウィング(11番、14番)

と、ここまで書いて分かったこと。

①そもそも人気のあった(長期連載された)ラグビー漫画自体が皆無に等しく、いくらググッてもわからない部分が多かったです。

②そんな中、主人公にはバックス、しかもセンターラインのポジションが選ばれやすいようです。やはり、フォワードの巨漢ではイケメンを書きにくいとか、(読者の大半は普通の体型のため)共感されにくいとか、プレーが地味だとか、センターラインのポジションの方が様々な局面に顔だしやすいとか、色々あるのでしょう。

③意外とナンバー8が主人公として少ないです。やはりエースポジション、スーパースターとの認識が強く、努力や成長を書きにくいのかなと。

④フルバックは、まあ最近のは五郎丸さんの影響かな(笑) 昔のは、サッカーで落ちこぼれたとか、ヤンキーで蹴りが強いとか、最後のディフェンス残る(自分が抜かれたらトライされるポジションだ)とか、描きやすい部分もあるのかもしれません。

※そういった点を踏まえれば、今回の「オールアウト」で「祇園」が務める「フランカー」というのは新しいのかも。

「フランカー」はハイブリッドなポジションで、本来は速く強い人(現日本代表でいうと、リーチマイケル選手)が適正だけど、身体は小さいけど、タックルに特化し、気が強くスタミナのある祇園にはぴったりだとは思います(やっぱり小さいよりは大きい方が、良いけどね、フォワードではあるわけだし)。

まあ祇園の場合は、所謂「オープンサイドフランカー(フェッチャー)」というやつですね、ボール奪取に特化したフランカー。サッカーで言えば、山口螢選手や細貝萌選手、南アフリカW杯の阿部勇樹選手、往年で言うとガットゥーゾ選手やマケレレ選手、カンビアッソ選手のような、守備的ボランチ(日本風に言うとクラッシャー・アンカー)的な役割かな?

「弱虫ペダル」でもそうですが、最近のスポ根ものは、「縁の下の力持ち」的な役割の人が主人公になること、多いですですね。まあ、読者の大多数はスーパースターじゃないわけですし、(日本人)みんな現実的になって(小さくまとまって)きたから、「漫画に求めるもの」も、「憧れ」から「共感」に変わってきたのかもしれませんね。
{/netabare}

【苦言(9話 SLAM DUNKのオマージュについて)】
{netabare}
この作品がSLAM DUNKのオマージュだということは明らかだし、例をあげればきりがないです。キャプテンの名を「赤山」にしてることからも、原作者は隠す気がないんでしょうね。(赤木→赤城山→赤山 なのかな?)。

要素を真似るのは、まあ最悪、良いんです。創作物なんて、かなりやりつくされてますし。完全オリジナルなんて、ムリがあるし。でも、「昔」の「超名作」の「展開」を「あからさま」に真似るのは、どうなんでしょう? オマージュ=尊敬、としとけば、何でもOKなんでしょうか?

特に9話目。流血して「大丈夫だ、すぐ戻る」と言い、その後に「30点とりかえすぞ!」「俺たちは負けてない」という赤山。まんま、海南戦の赤木ですやん。

このアニメ好きなんですが、熱血スポ根ものなのに(もしかしたら今の子供には分からない、つまりはパクリとバレない)パロを入れてくる姿勢、しかもそれが個人的には聖域のSLAM DUNKのもの。SLAM DUNKファンとして、(ちゃんとネタですとしていないので)次第に腹が立ってきました。これは、(笑)無しのマジなやつです。

もしこのまま「熱血モノの中」で、SLAM DUNKのパロ、いや、パクリを平然とやり続けるなら、切ろうかと考えていました。なんなら今期(2016秋)で1~2番に楽しんでたアニメだったけど、SLAM DUNKへの愛はそれ以上です。ギャグアニメなら別に良いんです。「スポ根アニメの熱さをパロに頼る姿勢」なら、それは嫌いです。興ざめです。

10話目以降、あんまりに明らかなものは少なくなり、とりあえず溜飲を下げたので、完走できましたが、やはり気を付けてほしかったです。そこで、☆をひとつ落としましたm(._.)m
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

"番狂わせの少ない競技”の本当に……本当に地道な土台作り

原作コミックは未読。

本作で茶色のラグビーボールが出てくると思っていた程、ラグビーに疎かった私w

放送前、本作が“ラグビーを題材にした史上初のTVアニメ!”とアピールして来た時は、
高校ラグビーとか伝統があるのに意外だな……という印象を抱いていました。

実際、視聴してみて、選手の実力を反映しやすいように合理的に進化してきたと言う、
ラグビーの説明がてら、ストーリーが進行していくと、そのルールの合理性故に、
例えば超人主人公がミラクルプレイで試合をひっくり返すような、
どんでん返しで感動演出!というプロットなど、まず成立し得ない。
ラグビーという堅牢なスポーツに舌を巻くことになりました。
これは確かに漫画で連載し続けるのも大変だろうなと思いました。

本作はそこを全員主役で、全員練習で汗を書いて、泥にまみれて貰う。
モールの如くジリジリと押していく、地道なシナリオ展開で、
愚直にラグビーにぶつかっていった点が特徴。

どんなスポ根アニメも、練習したこと以上のものは試合では出ない。
と主張しますが、本作は徹底的。

{netabare}何しろ2クール全部、練習と練習試合と合宿。
公式戦を一試合も行わないまま消化してしまったのです。{/netabare}

よく部活アニメの感想などを見ていると、
たったこれだけの練習で上手くはならないよ~。
と言うコメントをちょくちょく見かけますが、
本作を観て、まだ練習量が足りないと言うなら、
部活アニメなど見ない方がいい。

それくらい土台作りを重視した作品でした。

地道ゆえ、退屈することがあったのも否定はしません。
ルールに基づいたスポーツと、スポ根のキャラ性、ドラマ性の両立の難しさを
痛感することも多々あった作品でもありました。

けれど、それを乗り越えて、成果を示された時は、
底からじっくり暖められた風呂の如く、
芯から熱くなるものを感じることができました。


好きなキャラは籠(こもり)コーチ。
練習も愚直なら、指導も愚直。
だからと言って、根性論には落ちず、
理論的な練習で教え子を明るい方向へ導く……。
それ故に、彼が語る言葉には説得力を感じました。

{netabare} 個人的にコーチ陣が酒席等で指導論などを語るシーンが好き。
「指導者は常に子供を驚かせる張本人でなくてはなきゃならない」
ノミュニケーションでは時に深い言葉が飛び出します。
もっとも酔い潰れて覚えていない方もいらっしゃるでしょうがw{/netabare}

【前半戦1クール感想】「お前ら、オールアウトって知ってるか?」

{netabare}男女構成比が極端な深夜アニメの諸作品。
ちょっと紳士の煩悩に流されるまま作品をチョイスしていると、
たちまち二次元世界で美少女たちに包囲されてしまいがちですw

尊氏の2016年秋もまさにそんな惨状w
何か漢(おとこ)たちが暑苦しくぶつかり合うアニメを投与して、
極端に極端をぶつけて中和せねばw

そんな謎の使命感で徘徊していた所、辿り着いたのが本作。


本作は神奈川県のとある弱小高校ラグビー部の男たちの青春物語。
各校部内に女子マネやイケメンラガーマンの追っかけ等が若干名いる他は、
(他に強いて言うなら、{netabare}作品内二次元世界にて撲殺系魔法少女が登場する以外はw{/netabare})
見事なまでに男しかいない。
筋肉ムキムキな男たちの飛び散る血と汗と涙!
魂のぶつかり合いがあるばかり。

前半戦は練習や紅白戦、合同練習試合等を通じたラグビールール初心者講座も兼ねた、
泥臭い地道な伏線張りが続く展開。
{netabare}GWですら遊びにもナンパにも行かず、校舎内で男たちがすし詰めに寝泊まりして校内合宿!{/netabare}
暑苦しいぜ!!


ただこのまま延々とぶつかり合ってばかりだと、
俺のスタミナはもたないのではないかw

そんな私の懸念が払拭されたのは、
{netabare}にわかに元全日本の老コーチが招聘されて以降。{/netabare}
ガムシャラ一辺倒の弱小ラグビー部に意識改革がもたらされてから。
その後、本作は私の中で単なる萌えアニメ中和剤じゃない。
次回が楽しみなスポーツアニメに昇格しました。


特に第六話の{netabare}「出し切ること」
レビュータイトルにも掲げた、
コーチによるタイトル回収のセリフから始まる教示が心に響きました。

「オールアウト」……全て出し切ること。
要するに死に物狂いでやれば全国大会にも行けるだろう。
だから一生懸命やれ。ってことなのですが、
私には部活にありがちな単なる根性論じゃない、
老獪かつ科学的な言葉の使い方を感じました。

部活に限らず、プロスポーツなんかでも、
低迷しているスポーツチームというのは練習して着実に強くなっていく、
そんな当たり前すら損壊しているもの。

一生懸命取り組むことにすら迷いが生じがち。
狭い練習場で空回りし、頑張る根拠を渇望する彼らに、
「オールアウト」というより広い世界の概念を与える。
その言霊パワーに震えました。{/netabare}

「ALL OUT!!」が実現した時、神奈川県大会にどんな旋風が巻き起こるのか?
成果を確認するのが楽しみでなりません。{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

80.3 18 熱いで高校生なアニメランキング18位
3月のライオン(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (981)
4880人が棚に入れました
主人公は、東京の下町に1人で暮らす17歳の将棋のプロ棋士・桐山零。深い孤独を抱える彼が、あかり・ひなた・モモの川本3姉妹と過ごす時間や、さまざまな棋士との対戦を経て、失ったものを少しずつ取り戻していく様が描かれる。

声優・キャラクター
河西健吾、茅野愛衣、花澤香菜、久野美咲、岡本信彦、井上麻里奈、細谷佳正、三木眞一郎、杉田智和、木村昴、千葉繁、大川透、櫻井孝宏

scandalsho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

緩急が凄い!

原作未読。最終話まで視聴。

人とのコミュニケーションが苦手で、ちょっぴり根暗な少年が主人公の物語。

1クール目は、主人公が川本家の3姉妹との出会い・交流を通して『人の温もり』を知る物語。
2クール目は、主人公が将棋を通して知り合った頼もしい仲間やライバルとの物語。
ざっくりというとこんな感じかな?

1話冒頭から、主人公があまりにも暗いし、物語のスピード感は無いし『どうしたものか・・・』と思っていましたが、川本家を訪ねたあたりから急にハイテンション!
物語の緩急って本当に大事だなぁ、と改めて痛感させられた作品です。

ハイテンションな表現があるから主人公の心の闇の深さがより強調される。
上手い演出だと思います。

あと『しゃべるネコ』と『ニャン将棋』には心が和みます。

2クール目については、将棋に詳しい人ならもう少し楽しめたかも・・・って感じでした。
駒の動かし方を辛うじて知っている程度の知識では、プロ棋士の凄さが伝わらない。

あと、主人公は嫌がるかも知れないけど、二階堂は本当に良い奴だ。主人公は嫌がるかも知れないけど・・・。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 83

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

シャフトらしくないかも(主に作画が)。ちなみに良作です。

ヤングアニマル掲載マンガが原作で、まだ終わっていない作品のアニメ化。既刊分の原作単行本は全部持っています。

第1回目を視聴しましたが、けっこう原作の画の感じが残っていました。背景もシャフトらしくない柔らかい感じの原作に近いタッチの画で、どこが制作かなんて気にしてない原作ファンは安心したかもしれないです(笑)。

通して最終回まで観る予定なので、レビューはそのあとになる予定。あと、評価の星は暫定ですが良い意味で作画に裏切られたので、あえて5をつけておきました(笑)。

2017.4.25追記:
視聴を終わって更新しそびれていました。原作準拠で穏当なアニメ化でした。原作者の羽海野チカ先生も原作既読のファンも満足できたアニメ化だったのではないでしょうか。

「ぼっちスパイラル」に嵌る零くんを見ていると切なくなりますが、それ以上に川本家の人たちや林田先生の暖かさ、そして対局解説中なのに「桐山~!」と叫びだす二海堂くんの熱さなどが心地良い作品です。

二海堂くん開発「ニャー将棋」のネタは原作マンガにもあったのですが、歌まで作ってしまったのはさすがのNHKでした。最終話の最期に2017年10月からの2期目の放送もアナウンスされ、まずは順風満帆といったところ。

あー、写真加工した静止画での次回予告とかドラマ『傷だらけの天使』へのオマージュっぽいスミスの朝食シーンとかはシャフトっぽいです(笑)。
(でも、あれも一応原作にそれっぽいシーンはある…。)

2017.10.4追記:
原作最新巻(13巻)が出たのでさっそく読んだのですが、OP主題歌「ファイター」のメーキングというページがありました。そこに書いてあったのですが、あのOPアニメーションのコンテ切ったの羽海野先生ご本人だったんですね!

そして間もなく2期目が開始になります。楽しみです。

2017.11.5追記:
2期目が始まってだいぶん経っています。原作通りだと、2期目中盤はしばらく「高校生らしい」零くんが観られるはず。
(以後、レビュー更新は2期目の方でする予定。)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 70
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

少年棋士の心の葛藤と心の成長を描いた作品、作者と制作会社とTV局が一体となった良作

これほど原作が読みたくなった作品は久しぶりのような気がします。終わるまでまとうか、読んでしまおうか、葛藤中です。

シャフトっぽさを消しているようで、ところどころやっぱりシャフトだと思わせるような描写がチョコチョコ見られるのが良いです。特に場面転換で不要じゃね?と思わせるようなカットを入れてきて、それがまた綺麗だったり、インパクトがあったりとするところなんか、シャフトだなと感じてしまいます。ただ、「シャフ度」と言われる首の角度が抑え気味なのはやっぱり寂しいかも(?)

NHKが、しかも総合で流すのですから、力入れているのはよく分かります。まだ前半も途中ですが、引き込まれっぱなしになっています。主人公である零の歩んできた人生の重さ、その重さを少しずつ解放する三姉妹と二海堂との掛け合いの面白い事。

二海堂のモデルは将棋好きの人なら知らない人はいないくらい有名な村山聖なんでしょうね。となると、太っているのは病気のせいであり、あかりが「むっちり」で喜んでいるのはどう解釈したらよいか戸惑いました。このあと二海堂は病気が重くなっていく展開になるんだろうけど、つらいな…

三姉妹は本当にキャラがいい。声も完璧だし、流石としか言いようがありません。話の展開も良く、たぶん、最後まで面白く見ていくことができる作品だろうと思います。すでにお気に入りに入れてもいいように思っています。

【前半を終えて】
結局終わるまで待てず、原作を読んでしまいました…。面白い、何故にこれまでスルーしていたのだろうと思います。前半は零の置かれた状況を表現していた感じです。零が何故に将棋をしているのか、零がどうして三姉妹と関わりを持ったのか、二海堂と零のライバル関係、零と香子の関係等々をシャフト独特の表現でうまく繋いでいた感じです。
とあるコラムニストがシャフトっぽくないのが良いと書いていたのですが、どこを見ているのかと。零の気持ちを表現するときや香子とのシーンはシャフトそのものでしょう。シャフト特有のズルいイメージ(個人的な感想)ふんだんに盛り込んでます。原作のイメージがそのままシャフトっぽいですし、シャフトなら良いと言ったらしい作者の感覚がすばらしいと思います。
三姉妹は癒しそのもの。に対して香子の危うさと言ったら…。香子の声も良いです。老倉育を見て井上さんに決めたらしいのですが、本当にぴったり。

後半はもっと将棋に突っ込んでいくのではないかと思います。また、三姉妹の関わり、零を囲む周りの人々の動きなど、楽しみです。

【後半の中盤】
後半に入り、零の気持ちがどんどん重くなっていきました。そこを救うのが三姉妹であり、先生であり、二海堂であり、島田八段であり…とにかく零は人に恵まれました。回を追うごとにその事が分かります。
将棋に関する話も濃くなってきたのも後半の面白いところです。鍵となる島田八段は飄々としているのに、プロの厳しさを零に伝えてくれます。そしてとうとう出てきた宗谷名人。まさに怪物に相応しい佇まい。アニメになると、その事がいっそう強調された感じです。
零と香子の微妙な関係も相変わらず。が、三姉妹と香子の絡みとか、実は可愛らしい一面もあるところとか見れて良いです。
それから、今の季節に合わせたような進行具合も非常に良いです。これからラストに向けて零がどう成長していくのか楽しみです。

【一期終了】
零のちょっとずつだけど、成長していく感じが見てとれました。
「11年もボッチだったんだ」いう台詞の重みから解放されていく過程を描いたのが一期だったと思います。ゆえに、展開は重く、零の台詞もなにかぱっとしません。耐えられない人はそれでこのアニメはお仕舞です。
零は周りに恵まれました。それは零が成長するための起点になっていきます。二海堂であり、三姉妹であり、林田先生であり、島田八段であり、科学部の面々であり、そういった人々と交わることによって、重く押しかかっていた零の心が開かれて、次のステップへと進んでいきました。見直すと、中盤までの零とは明らかに違う人間になっているのがよくわかります。

この作者は人と人とのつながり、心の葛藤や解放へ向かうまでの描き方が上手だと思います。重くなり過ぎそうなときはわざとデフォルメさせたり、ちゃちゃを入れるような場面を入れてほぐします。これが嫌味に感じないところがまた良いのです。せっかくなので、ハチクロも見てみたのですが、作品は違っても、描き方は同じでした。
それと、ハチクロを見て思ったのが、シャフトで良かったということです。ハチクロも悪いわけではないのですが、ライオンを見た後だと何か足りません。零や香子みたいな人物が多く出演する、心の葛藤を中心とするような作品を作らせたらシャフトは上手です。ちょうど同じ時間帯にAT-Xではefを放送しており、ライオン始まるまでの10分間は視聴していましたが、シャフトの右に出るものはないなとさえ思いました。

二期が決定したので万歳です。二期は{netabare}宗谷とひなが大きくかかわってくる話になると思いますが、この話がどう描かれるのか{/netabare}楽しみでしょうがありません。

少年棋士の心の葛藤と心の成長を描いたこの作品、2クールゆっくりと描かれているので、ドラマ性を求めている人にお勧めです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 53

78.2 19 熱いで高校生なアニメランキング19位
ハイキュー!! セカンドシーズン(TVアニメ動画)

2015年秋アニメ
★★★★★ 4.1 (798)
4849人が棚に入れました
すべては、“進化”する―!!「週刊少年ジャンプ」で絶賛連載中・コミックス累計1,600万部突破の次世代王道スポーツ漫画、『ハイキュー!!』。2014年4月~9月に放送されたTVアニメの好評を受け、2015年10月から、TVアニメ セカンドシーズンが待望の放送スタート!監督には『おおきく振りかぶって』でアクション作画監督を務めた満仲勧を迎え、キャラクターデザインには『デュラララ!!』、『魔法少女まどか☆マギカ』の岸田隆宏。そして制作は常に最高のアニメーションを送り出し続けるProduction I.Gと、ファーストシーズンから引き続き、ヒットメーカーによる最高のチーム体制!
日向・影山を演じるフレッシュな若手を、実力派キャストが力強くサポート!セカンドシーズンでは、新たなライバルを演じるキャストも続々と参戦します!
3度のボレーで攻撃へと“繋ぐ”バレーボールに青春を燃やす少年たちの、チームメイトへの熱い思いと、ライバルとの死力を尽くす真剣勝負。本格バレーボール作品の魅力を、さらに“進化”したアニメーション表現でお届けします!

声優・キャラクター
村瀬歩、石川界人、日野聡、入野自由、林勇、細谷佳正、岡本信彦、内山昂輝、斉藤壮馬、増田俊樹、名塚佳織、諸星すみれ、神谷浩史、田中一成、中村悠一、梶裕貴、立花慎之介、石井マーク、木村良平、逢坂良太、浪川大輔、吉野裕行、竹内良太

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

熱い物語で泣きたい方は是非御覧ください。2

熱い物語で泣きたい方は是非御覧ください。
決して悲しさの涙ではありません。悔しさの涙と乗り越えた涙を堪能できます。
号泣はしませんでしたがその都度涙が溢れそうになりました。
1期から3期まで通してでも泣けるのですよね~不思議。

ハイキュー!!全体で言えることですが対戦相手にも物語がしっかりあります。
この作品はその点がとても上手だと思いますね。
対戦相手のエピソードでも不思議なくらい涙が溢れてくるんです。

条善寺
和久谷
伊達工業
青葉城西

各高校本当良い物語詰め込まれています。内容は観てのお楽しみ。

特に烏野のスポットライトは山口。
1期からあるトラウマを克服する描き方がよかったです。やっぱり涙が溢れそうになりました。

目から汗が出ること間違いなし!とてもオススメです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

飛べ!FLY HIGH!!

原作未読 全25話

1期から観ることをオススメします。(全25話) 今回は、他校合同合宿から春体の予選の途中まで描かれています。

何度叩きのめされても立ち上がり這い上がる烏野高校排球部、泥臭い感じですがそこが魅力ですね。

主人公の翔陽と影山以外も他の部員のみなさんの成長が見られるところがよかったです。

新キャラもたくさん出てきます。色々と個性的なキャラばかりでしたw

作画は1期もよかったのですが、2期はさらに試合もスピード感と迫力を伝えるような観ているこちらまで熱くなる作画でした。

長さを感じさせない熱い作品です。スポーツアニメが好きな方は是非観てくださいね^^

OP 前半のSPYAIRさんの「アイム・ア・ビリーバー」も良かったのですが、後半のBURNOUT SYNDROMESの「FLY HIGH!!」も好きでしたね。
ED 前半はGalileo Galileiさんの曲を聴くと「青春」って感じがします。後半のtacicaさんのこの作品の雰囲気に合っている曲でした。

最後に、秋に3期決定しました。早く続きがみたいですね^^

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

託す人、託される人

1期に続き大満足な内容でした
熱いスポ根好きにはたまらないです

キャラ一人一人感情移入しやすい掘り下げ方や
烏野高校以外の敵チームにも思わず声援を送りたくなるくらい個性的なキャラ達に心掴まれました

{netabare} 試合の臨場感やスピード感がアニメから伝わって来ます
烏野vs青葉城西戦が熱かった 3期では強豪・白鳥沢戦が観れると思うとワクワクする・・!
何かに夢中になって戦うことと、仲間がいることの心強さって良いですね。
今回もそうでしたが、敗者となったチームの悔しさが伝わってきて思わず胸がさっと熱くなった
その悔しさも、勝利に対する想いも、次に託していくのだろうと感じました {/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32

69.7 20 熱いで高校生なアニメランキング20位
ダイヤのA(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (651)
3418人が棚に入れました
もう一度、あのミットに投げ込みたい‥・・。捕手・御幸一也との出会いが、少年の人生を一変させる。沢村栄純15歳。己の力を試すため、仲間に別れを告げ、野球名門校・青道の扉を叩く。そこには己のすべてをかけた誇り高き球児達がいた!

声優・キャラクター
逢坂良太、島﨑信長、花江夏樹、櫻井孝宏、細谷佳正、浅沼晋太郎、小野友樹、浪川大輔、森田成一、岡本信彦、下野紘、羽多野渉、松岡禎丞、檜山修之、内山夕実、東地宏樹、鳥海浩輔、梶裕貴、前野智昭

♪せもぽぬめ♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

野球っていいね!!カキーン!""( ・_・)_/彡° ヾ(゚○゚;)アァ・・・

どんな話かと言いますと、
野球のスポ根ですW

野球のマンガだから、メジャー見たいなアニメ?
と思うかもしれませんが、

私は、メジャーと違ったまじめな野球のアニメだと思います。

メジャーは、どちらかというと、
野球以外にも、学校生活の様子も入れてきて、
ちょっとほのぼのした話ですが、

ダイヤのAは、ガチな野球アニメです。
本当の高校野球を見てる感じでとても面白いです。
メジャーよりも試合内容が深くて、
「どきどき」、「わくわく」しながら楽しんで見ることができました。

野球をやってる人にとっては、ダイヤのAの方が面白いと思います。

自分は高校野球が好きなので、ダイヤのAの方が好きです。

ですが、メジャーも好きです。

どちらも面白いので是非みてください∑d(≧▽≦*)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 35

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

Stand and fight!

原作未読 全75話

田舎の中学校で投手として頑張ってきた主人公の沢村 栄純(さわむら えいじゅん)がスカウトされて野球の名門である青道高校に入部して監督や先輩、ライバルなど練習や試合を通して成長するスポ根王道作品です。夏の甲子園予選大会がメインとして描かれています。

沢村くんは明るく元気でとにかく騒がしいwので好き嫌い分かれそうですね。喜怒哀楽が激しいですw

好きなキャラは、滝川・クリス先輩です^^ 沢村くんとのやりとりは何度も感動しました。

敵も味方も強烈で個性的なキャラばかりなので、75話と長丁場でしたが間延びせず毎週楽しめました。あっという間でしたね。

熱い熱い作品です。最後はいい感じで終わりました。すぐに2期が始まります。新生青道高校野球部の活躍が楽しみですね^^

OPは、一番最初の曲「Go EXCEED!!」がこの作品に合っていて好きですね^^
EDは、一番最後の曲「FINAL VICTORY」が好きです。作画もみんなそれぞれピースしているところがいいですね。個性が出てますw

最後に、栄純とは真逆の性格のライバル降谷 暁(ふるや さとる)くんも負けず劣らず面白いキャラでしたw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「おーし、おし、おし、おぉーしっ!」

この作品の原作は未読です。振り返ってみると2013年の秋アニメとして放送が開始されてから1期の終わりまでで6クール計75話と、随分息の長い作品だったと思います。
そして引き続き第2期が放送される、という事はよっぽど人気のある作品なんでしょうね^^

でも、それも納得できます^^
今はワールドトリガーも視聴しているので別ですが、日曜朝の番組の中で個人的には群を抜いて面白かった作品だと思います。

この物語の主人光は、ピッチャーの沢村栄純・・・中学の時に素人同然の同級生たちと野球の試合に臨むのですが1回戦で敗退してしまいます。
でも、たまたまその試合を見に来ていた高校野球の西東京地区名門・青道高校のスカウトが沢村の投手としての天性の資質を見抜き、彼をスカウトするのです。
中学の皆んなとの野球は大好きだった・・・けれど、もっと強くなりたい、という気持ちと仲間の後押しもあり青道高校で野球を続けることを決意して、物語が動いていきます。

物語は激戦区である西東京地区で優勝し「甲子園に出場」するという単純明快なストーリーなのですが、名門と呼ばれる学校の練習の厳しさ・・・厚い層におけるレギュラー争いの熾烈さ・・・
「野球が好き」「レギュラーになりたい」は皆んな同じ気持ちです。
でも、その気持ちだけじゃ夢は叶わないため、夢を引き寄せるため皆んな死に物狂いで練習するんです。

沢村は、そんな野球漬けの世界に飛び込んできたんです。
中学の時とは何もかもが違う野球漬けの世界・・・
そこで、全力で野球と向き合うことを知り・・・己自身について身を持って知っていくことになるのですが、この場面は涙無しでは見れない場面でした^^
一流の名門校だけあって、素晴らしい素質を持った選手がひしめき合っています。
そんな中、教育係としてクリス先輩が沢村の面倒を見ることになったのですが、クリス先輩の一言一言・・・とても重いんです。
反骨精神旺盛の沢村は、クリス先輩の言葉の意味も重さも全く理解していませんでした。
でも、それを知る機会が訪れた時、彼が取った行動は・・・?
私はこの二人のやり取りに号泣でした^^;

こうして甲子園出場に全てを掛けて臨んだ地区大会・・・
激戦区だけあって多くのライバルが行く手を阻みます・・・
沢村1年の夏・・・地区大会の結果はどうだったのでしょうか・・・
気になる方は是非本編をご覧下さい。

1期全75話とボリュームのある作品です。
ストーリーが単純なので、レビューとして書けることも限られます。
高校野球が好きで・・・選手の熱い気持ちが好きで・・・時間に余裕のある方にはお薦めできる作品だと思います。
引き続き、2期の方も視聴していきたいと思います♪

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

80.1 21 熱いで高校生なアニメランキング21位
バクマン。(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (1366)
7856人が棚に入れました
舞台は埼玉県谷草市、中学3年生の真城最高(サイコー)は、高い画力がありながらも将来に夢を持たず、ただ流されて普通に生きていくだけの退屈な日々を送っていた。そんな最高の叔父は、かつて週刊少年ジャンプに連載し、その作品がアニメ化もされた漫画家川口たろうであったが、連載打ち切りとなり、その後の過労により亡くなった過去があった。ある日、些細な出来事をきっかけに、秀才のクラスメイトで原作家志望の高木秋人(シュージン)に、「俺と組んで漫画家にならないか」と誘われる。はじめは一緒に漫画を描くことを拒絶していたが、声優を目指している片思いのクラスメイト亜豆美保と、「アニメ化したら結婚する」と約束したことから、漫画家への道を志すことになる。

声優・キャラクター
阿部敦、日野聡、早見沙織、矢作紗友里、岡本信彦、諏訪部順一、志村知幸、川澄綾子、藤村歩、利根健太朗、野島裕史、川田紳司、堀内賢雄、浜田賢二

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

リアルです(`・ω・´)ノ

全く違った中学生活を送った2人が
あるキッカケを元に共に漫画家を志す
青春サクセスストーリー作品。
3部作の1作目。
全25話。
原作:連載終了済ジャンプ掲載漫画。


まず、
この作品に触れるまで正しい漫画家の
知識を持っていなかった事を反省w
楽な仕事なんてありゃしないわねw

最近ではよく目にする「業界もの」
個人的にはその先駆け的な作品です。

主人公、真城と高木を含めた漫画家の
活躍や努力、苦労はもちろんの事
編集部、編集者、担当やアシスタント等々
今まで知る機会のなかった裏方への
スポットの当て方が光っています。
克明に描かれた厳しく過酷な世界観が◎♪

仕事風景や人物像などリアルに表現されており
キャラクター自体が持つ魅力と相俟って
より作品の世界へと引き込まれて行きます。
また、真城と亜豆、高木と見吉の恋愛模様は
微笑ましく作品の清涼剤といった所(*´ω`*)

真城役/阿部敦、高木役/日野聡
ライバル、新妻エイジ役/岡本信彦は
キャラのイメージにピッタリの演技。
キャラ共々声優陣は良い評価です♪

ある意味ジャンプ作品らしい王道かも。
笑いを忘れていないのもまた良しかなw
この1期は夢や目標に向かってがむしゃらに
立ち向かう若者の姿に好印象を持ちました!

原作既読という事もありますが
2期、3期とゆっくり視聴して行こうかと。

ジャンプの人気作品ですし
無難にオススメできる作品ですが
敢えて言うなら「熱くなりたい!」
って方にオススメですw



《キャスト》

真城 最高(CV.阿部敦)
高木 秋人(CV.日野聡)
亜豆 美保(CV.早見沙織)
見吉 香耶(CV.矢作紗友里)
新妻 エイジ(CV.岡本信彦)
福田 真太(CV.諏訪部順一)
中井 巧朗(CV.志村知幸)
服部 哲(CV.利根健太朗)
佐々木編集長(CV.堀内賢雄)




《主題歌》

OP
『Blue Bird』/コブクロ
ED
『BAKUROCK〜未来の輪郭〜』/YA-KYIM (第1話〜13話)
『現実という名の怪物と戦う者たち』/高橋優 (第14話〜24話)


最後に…
実写版、大丈夫かな( ´ー`;)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 65

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

とっても気持ちの良い作品でした(o^-')b

■バクマン。ってこんなアニメなのです(*'ω'*)
『DEATH NOTE』でおなじみの大場つぐみ&小畑健コンビの作品なのです(ノ´▽`)ノオオオオッ♪
ジャンル的には純愛青春サクセスストーリーですね!
 
漫画家の叔父の姿を幼少の頃から見ていた「真城 最高」(愛称:サイコー)と、学年トップでサイコーの絵に惚れ込み漫画家を一緒に目指そうと誘った「高木 秋人」(愛称:シュウジン)。
そして、この2人がコンビを組むきっかけになったのが、声優を目指すヒロインの「亜豆 美保」(azuki miho)とそれをサポートする親友の「見吉 香耶」(miyoshi kaya)。
この4人の純愛と紆余曲折しながらも夢に向かって突き進む日々を描いたストーリーなのですよ♪
 
 
■総評
原作の方はまったく知りませんけど、アニメから観た人も十分楽しめる作品だと思います♪
とにかくサイコーとシュウジンの2人を見ていると、何かこういう関係って良いなって思えて、とっても良い気分にさせてくれました♪
 
中学生で漫画家という自分の進む道を決め、同級生達とは違う道を選んで行くわけなのですけど、決して中途半端な気持ちじゃない、真っ直ぐに夢に向かっていく本気さが伝わってくるように描かれているのです。
さすが本職のストーリーだけあって、漫画家を目指す心理描写が細部までこだわりを持って描かれている印象ですね♪
 
個人的には、シュウジンが面白くって、かっこ良くって一番のお気に入りかな(*^-^)
サイコーの良き理解者であり、頭は元々良いのだけど裏では人並み以上の努力を惜しまないそんなシュージンにもう釘付けですo(- -;*)ゞ
 
それと、夢に向かって一直線のサクセスストーリーの中にも、甘酸っぱい恋のお話が絡められていて、それがハーブティーのように気持ちを(´▽`) ホッっとさせてくれる良いアクセントとなっているのです♪
 
サイコーと亜豆ちゃんのわざと距離を置いてお互いを支え合い、愛を育んで行く関係は到底理解できないですけど、ちゃんと成就できたらどれだけ幸せな気分になれるのかなって考えちゃいました♪
それとは対照的に恋に積極的な見吉ちゃんと徐々に惹かれて行ったシュウジンの恋の行方の方が自然でいっぱい共感できました♪
とにかく、2組4人の絶妙な関係は注目して欲しいところですし、こんな恋の話があるからこそ、地味な漫画家のイメージにさわやかなが風吹き込まれて清々しさを感じる作品になっているようなきがしました(⌒-⌒)
 
「バクマン。」を観ると、きっと前向きな気持ちにさせてくれて、元気をもらった気持ちになれると思いますよ♪
なので、2期もとっても楽しみなのです( `ー´)ノ
 

■MUSIC♫
OP曲『Blue Bird』
 【歌】コブクロ
 「まだ見ぬ二人の幸せの為に、愛が繋がっていれば信じて歩んでゆける」って内容の歌詞です!
 サイコーと亜豆ちゃんの気持ちを歌ったコブクロらしい心温まる楽曲ですね♪

ED曲『BAKUROCK 〜未来の輪郭線〜』1話~13話
 【歌】YA-KYIM
 軽快なロックサウンドと前向きでストレートな歌詞がヤル気を出させてくれる応援ソングですね♪
 R&Bやヒップホップ主体のYA-KYIMの楽曲では珍しいナンバーかもしれませんね(*^。^*)
 
ED曲『現実という名の怪物と戦う者たち』14話~24話、25話はOP曲
 【歌】高橋優
 前期のED曲同様に、元気をもらえるような応援ソングです♪
 東京メトロのCMソング「福笑い」の人ですねw
 ダミ声とまではないのですけど、ノイジーな声質が特徴的で、
 胸に響くストレートな歌詞が特徴のシンガーソングライターなんですよ♪


2011.09.16・第一の手記
2012.01.26・第二の手記(追記:■MUSIC♫)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 51
ネタバレ

ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

DEATH NOTE作者故の説得力

ジャンプ観なくなったのいつの頃からかな、
少年ジャンプものってこうだよね~的、
アレルギーみたいなのもあったけど、
年齢的なものもあったかも知れない、

そんな中にも例えばDEATH NOTEみたいな革命的作品や、
ハイキュー等気持ちのいい作品も存在する訳で、
何でも頭から決め付け喰わず嫌いはよくない、
わかっちゃいるんだけどね、

さて本作バクマンは原作 大場氏 作画 小畑氏、
という事でDEATH NOTE黄金コンビ、
描かれるのは漫画業界の断面図、
少年ジャンプ(アニメでは少年ジャック)そのもの舞台にした、
漫画家志望の二人の若者主人公のサクセスストーリー、

面白いのは少年ジャンプ的王道路線に邪道で挑むみたいな、
DEATH NOTE作者だからこそ書き得たネタが随所にあること、
{netabare}
主人公達目指すは少年ジャンプのトップライターという事で、
物語終盤三章後半勝負にでたREVERSI(リバーシ)なる架空作品、
モデルはやっぱDEATH NOTEだよね、
{/netabare}
雑誌や作品名、編集者等登場人物についても、
実名あるいはモデルが簡単に解るようなリアル指向なのも、
近作で言えばSHIROBAKOみたいな楽しさもある、


第三シリーズまであって各々25話だから実質75話、
話数けっこうあるけど私的には止まらなかった、
ジャンプらしくないって事でうけたのがDEATH NOTEなら、
ジャンプらしさ或いは対するアンチテーゼも含め、
全てネタにしてしまうバクマン、いさぎよ(潔)い感もある、

{netabare}
第一シリーズ、
画は好きだけどさしたる夢も希望もない中学生が、
文才長けた友や声優目指すヒロインと出会い、
夢が走り出す感じの序盤、
男の夢理解する父親や編集部の担当者、
画力発想力考えるより感じろタイプ天才級のライバル、
これらがけっこういい奴らなのは好感もてた、

第二シリーズ、
私は登場人物の好みで観てしまう感強く、
主人公達同様観てる私にも試練なシリーズ、
担当編集者変わるけどこりゃダメでしょみたいな、
先行き危うさわかる感じも計算かな、
厳しいってよりやる事おかしい編集長も、
話の展開上のネタ造りかもだけど無いワナ~、
そうした疑問符嫌悪感立ちまくり人物の所業、
主人公達の成長ネタなんだろうけどね、
やっと掴んだ読者投票一位で墓参りの件はよかった、


第三シリーズ、
走り出した夢もいよいよクライマックス、
わりとクールに観てきたけど本シリーズ22話23話は、
泣けた、声優回ポイント違うけどSHIROBAKOよぎった、
ジャンプで一番、アニメ化、ヒロイン声優、そして結婚、
幾多試練乗り越えてきた主人公達の夢は叶うのか!?
{/netabare}

原作との相違点についてはNHKって事で仕方なしあるけど、
NHKにしてはけっこう頑張ってるほうかな、
ある程度有名な作品については実名だしネタも面白い、
{netabare}
一例)第二シリーズで過労主人公入院手術、
それでも描こうとする主人公皆は止めるが、
唯一ヒロインだけはペンを拾い持たせ手携えな件、、
ホセ戦のジョーとタオル放棄な葉子だね、
{/netabare}
そうした名作へのリスペクトも随所、

ジャンプらしくないDEATH NOTEで成功した作者だからこそ、
書けたとも言える本作品、説得力含め実に面白かったです。

第1期2010年10月2日25話 第2期2011年10月1日25話 第3期2012年10月6日25話
原作・大場つぐみ、作画・小畑健 少年ジャンプ2008年~2012年
監督 カサヰケンイチ、秋田谷典昭 アニメーション制作 J.C.STAFF

投稿 : 2024/11/09
♥ : 50

81.9 22 熱いで高校生なアニメランキング22位
僕のヒーローアカデミア(第3期)(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (443)
2706人が棚に入れました
超常能力“個性”を持つ人間が当たり前の世界。No.1ヒーローのオールマイトと出会った“無個性”の少年・緑谷出久、通称「デク」は、その内に秘めるヒーローの資質を見出され、オールマイトから“個性”ワン・フォー・オールを受け継いだ。デクはヒーロー輩出の名門・雄英高校に入学し、クラスメイトたちと互いを高め合う切磋琢磨の毎日を過ごしていた。雄英高の生徒同士が激突するビッグイベント「雄英体育祭」、プロヒーローの下で技を磨く「職場体験」、“ヒーロー殺し”ステインとの死闘、期末テストでのオールマイトとの戦い、そして敵(ヴィラン)連合の死柄木弔との邂逅…。次々と課される試練に対して、デクはヒーローを目指して果敢に立ち向かっていく。一方、死柄木や、オールマイトの宿敵である巨悪オール・フォー・ワンも仲間を増やし、その悪意をふくらませるのだった。デクの、最高のヒーローになるための道と、敵(ヴィラン)たちとの戦いは、ますます加速していく!

声優・キャラクター
山下大輝、岡本信彦、佐倉綾音、石川界人、梶裕貴、悠木碧、井上麻里奈、増田俊樹、諏訪部順一、内山昂輝、三宅健太、大塚明夫

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

幼少の砌に見た大きい背中。僕の、私の、憧れのヒーローたち。

わたしは兎角、ヒーローと名のつくものに目がありません。作中でカッコイイ男の背中を見るだけで涙腺が緩んできます。背中で語るってやつ?古くはフライシャー・スタジオで作られた『スーパーマン』。アニメじゃないですが仮面ライダーや戦隊モノは今でも子供達に愛されています。

№1ヒーロー“オールマイト”に憧れた少年が自分もカッコイイヒーローになるため、夢に向かって突き進んできました。今回はそんな少年が成長する瞬間、誰かを守るために立ち上がれるヒーローとしての背中を見ることが出来る第3期。全編通して最大の事件が前半に起こるため、後半の4期へ向けたストーリーは少し盛り上がりに欠け落ち込みますが4期は決定しているので問題ないかと思われます。(これで続かないなら大問題ですが)

本作の見所は、何と言ってもハイクオリティーなバトルと多彩な能力を持ったヒーローやヴィラン(怪人)、社会においてのヒーローの立場や在り方を問われ続ける事です。成長していく主人公だけで無く悪と戦うヒーロー達それぞれの正義や、力を持った人間は悪と正義の表裏であること。安定した平和を保つ為のシンボルである“オールマイト”が死地に赴き、人々を守るために戦う姿など、手に汗握って涙なしでは観られません。今回あった師弟の名シーンはどちらもカッコよくて体が震えました。今までで最高のクールだったと思う。前半は大きく分けて2つの事件が起こりますが、そのあとの後日談も大好きです。お母さんがカッコイイのだ…流石、出久(いづく)のお母さんだなと思う強さでした。


“きっと誰もが誰かのヒーロー”

男女関係なく子供の頃のヒーローはいたと思います。

プリキュアかセーラームーンで世代がバレると聞きますが彼女たちもヒーロー。私にとっては、悪役でもヒーローだった!なんて人達もいるでしょう。作中でも“自分にとってのヒーローとは?”のテーマがあります。続編が決定した『ワンパンマン』でも怪人に憧れるアンチ・ヒーローが奮闘していて大人気ですね。2期楽しみだぁ…。

『劇場版 僕のヒーローアカデミア』サポーター『千鳥』ノブさんのヒーローは自分のお父さんらしいです。出久にお母さんやオールマイトがいたように、背中を見せてくれる大人や憧れが存在することは大事なのだと思いますね。ちゃんとした人がいないとヴィラン(怪人)になっちゃう。

わたしだったら誰かな…?

……




悪役ばっかり思い浮かびますね。ヴィランの才能がありそうです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29

ISSA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ロングホープ・フィリア

ロングホープ・フィリア

歌手:菅田将暉
作詞&作曲:秋田ひろむ(amazarashi)

歩くほどに靴底が汚れてく♪そんな風に
僕らの魂も磨り減れば影ってしまうよ
そんな時に思い出して♪君があきらめられない理由を
救ったはずが救われたっけ♪握ったはずが握られた手

あまねく旅路に光あれ~強さや弱さじゃ語れないぜ♪
立ち向かうその一歩ずつが♪君の勇敢さの勝利だった
叫ぶために息を吸う様に~高く飛ぶ為に助走があって
笑う為に僕らは泣いた~それを敗北とは言わない
ロングホープ~フィリア~

僕のヒーローアカデミア3期ED&映画「僕のヒーローアカデミア~二人のヒーロー」主題歌


熱い漢の歌って歌詞が良いです
マルチな才能見せる人気の菅田将暉を器用してるので売れそう…


視聴完了
相変わらず安定して楽しめる、マイナーチェンジして鮮度を落とさない努力も感じます。

でも3期までいくと、徐々に飽きと新鮮味が…
夏目の様な1話完結と違い、シリーズ化したバトル物のさだめかな。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 19

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

更に向こうへ! Plus Ultra!!(ぱ~と3)

熱さ全開のこの作品も3期を迎えました。
相変わらず…というより熱さは更に増している気がします。

目標に向かって邁進する雄英高校ヒーロー科1-Aのみんな…
これまでは個々の個性をブラッシュアップすることに重点が置かれていたと思いますが、3期ではチームプレイをだいぶ意識した教育方針が取られていたと感じました。

ヴィランとの戦いは常に1対1ではありませんし、誰一人として同じ個性を持つ人間はいません。
従って、実戦を想定するとみんなの個性を上手くつなぎ合わせて最善の一手に昇華させる必要があるんです。
でもこれって口で言うのは簡単ですが、実践するのは並大抵のことではありません。

仲間の個性を良く知ること…これは当然だと思いますが、最低限必要なのが仲間を信じることです。
勿論、普段から1-Aの結束は固く、お互いが信頼し合っているのは分かります。
けれど、例えば自分の命が危険に晒されて、次の一手が自分の命を守る一手じゃなかったら…?
自ずと自身の安全を優先してしまいませんか?

でも、それじゃ駄目なんです…
次の一手が自分の命を守る一手じゃなくても、自分の一手で仲間を助けられるなら次に仲間が自分の命を絶対に助けてくれる…
僅かな隙や躊躇で1秒だって無駄にできない直面で、真っ先にそれを選択できるなら本物だと思います。

命を懸けるかは別にして、私たちの仕事でも一緒だと思うんです。
それは、最前線で戦っている人間は目の前の一瞬に集中しなければいけないので、思考パターンと行動がどうしても単調になってしまいます。
人間は同時並行的に複数のことを高いレベルで処理することができません。
それが故の適材適所なんですから…

最前線で戦っている人にしか見えない世界は確かにあります。
ですが、一歩下がって全体を俯瞰している人間にしか見えない世界もあるんです。
会社である程度階層別に物事が判断されるのも、それぞれの階層で見るべきポイントと気付くリスクが違うから…
これこそチームプレイの強さの醍醐味だと思います。

こうして個々の能力を伸ばしながらチームプレイの真髄を叩き込まれる1-Aのみんな…
彼らを取り巻く周囲の状況が刻一刻と変化していきます。
絶対的ヒーロー数の不足やヴィランの暗躍…

学生って…新入社員もそうですが金の卵なんです。
本当は時間をかけてゆっくり学んで欲しいと思いますし、出来る限り危険を排除したいとも思います。
でも、教える側にその余裕が無いんですよね…
これはこの作品でも…私たちの仕事でも一緒です。

私たちの仕事に例えてみると、携帯電話やPCの発達と普及によりどこでも仕事が出来るようになった結果、人は減るけど業容が広がる…といういわば矛盾が起こっています。
確かに遣り甲斐は感じますが、自分の業務で手一杯なので満足に教える時間が割けないんです…
まぁ、教わる方も残業規制などの縛りで十分な時間が取れないんですけどね…

でも周囲の状況は変わってもデクたち1-Aのみんなの情熱には微塵の変化もありません。
今も昔も変わらず目標に向け全力全開で突っ走るのみです。
頑張った分だけ結果は絶対についてくるから…
だから可能な限り高みを目指して欲しいと思います。

オープニングテーマは、UVERworldさんの「ODD FUTURE」と、Lenny code fictionさんの「Make my story」
エンディングテーマは、miwaさんの「アップデート」と、菅田将暉さんの「ロングホープ・フィリア (TV Limited)」

2クール全24話の物語でした。
冒頭にも記載しましたが、この作品特有の熱さは上昇の一途を辿り続けています。
そして嬉しい事に4期の制作も発表されました。
ストックがどれだけ残っているかは分かりませんが、視聴を楽しみに待っていたいと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 12

74.1 23 熱いで高校生なアニメランキング23位
アニメ ブルーピリオド(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (279)
887人が棚に入れました
成績優秀で世渡り上手な高校2年生・矢口八虎は、悪友たちと遊びながら、毎日を過ごしていた。誰もが思う"リア充"……そんな八虎は、いつも、どこかで虚しかった。ある日、美術室で出会った1枚の絵に、八虎は心を奪われる。「絵は、文字じゃない言語だから」絵を通じてはじめて正直な気持ちを表現できた八虎は、美術のおもしろさに目覚め、衝動のままにスケッチブックへ向かっていく。そして八虎は、ついに進路を固める。「第一志望 東京藝術大学」実質倍率200倍、入学試験まで、あと650日──!国内最難関の美大を目指して青春を燃やす、アート系スポ根物語、開幕!
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

美大を選択するという生き方

アニメーション制作:Seven Arcs
総監督:舛成孝二、監督:浅野勝也
シリーズ構成・脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン:下谷智之
美術監督:仲村謙、金子雄司、
美術設定:緒川マミオ、中島美佳
音楽:井上一平、原作:山口つばさ

よく行く飲み屋には、美大出身の人が何人かいた。
多摩美、ムサビ、東京藝大の人もいたように思う。
ひとりはフィギュアを制作する会社に勤めていて、
ほかには、三越に勤務している人や、
飲み屋を経営している人もいた。
彼らと話していると、美大出身の人は
インテリが多いのだと感じさせられた。
幅広い知識を持っているし、音楽や文学、芸術には
やはりこだわりがあって詳しかった。
彼らと話す時間は楽しかった。

今回、美大受験がテーマのこの作品を観ていて、
彼らがなぜ深い知識を有し、面白い話ができるのかが
分かったような気がした。
東京の美大は難関が多いのはよく聞いていたし、
彼らはやはりほかの人と少し違った性質を
持っていたように思う。

それは美大を選択するという困難さ、
そして、受験するに当たり、
自分という人間を深く理解しなければならないという
難しいテーマについて、この若い時期に対峙するからだろう。
しかも、美大に入学したとして、
それが良い就職につながるというイメージはない。
もちろん、美大は優秀なところが多いので、
それなりに良い就職先はあるだろうが、
普通のサラリーマンになることを考えるような人は、
まず選ばない進学先だと思う。
美大を選択することは、将来の仕事というより、
生き方を選択することに近いのかもしれない。

主人公の矢口八虎は、ノルマをクリアする感覚で
楽しく人生を謳歌している人間だった。
頭は良いし、何でもそつなくこなす。
ピアスと夜遊びで、周囲から不良と見られているが、
それは、自分が何を好きなのかが分からないことの
裏返しの行為だった。
趣味のひとつは、サッカー日本代表の試合を
スポーツバーで観戦し、友人たちと騒いで、
喜びを共有することだった。

ある日、八虎は学校で美術を本気で志している人の
F100号という大型サイズの天使の絵を目にする。
そのことによって自分のなかの何かが動く。
美術講師から授業で「好きな風景」の課題を出され、
徹夜明けの渋谷の街が心のなかで膨らむ。
自分の感じたもの、自分の目に見えた渋谷の街を
ブルー基調で紙に表現する。
その絵を多くの人から感じ取ってもらえたことで、
自分の好きなもの、自身の感覚を大切にする
真っ直ぐな生き方に心が動かされる。
そして、絵を描くことで、これまで見えていなかった
現実の景色も、より明瞭に見えるようになるのだった。

この作品は、矢口八虎が美術に出会い、
美大受験に取り組んでいく話でしかないのだが、
内容はとても深く、哲学的ですらある。
物事の「価値」は、一体どこにあるのか。
自分にとって大切なものは、何なのかを
一人ひとりに突き付けてくる。
もちろん、美大受験、あるいは好きなことを
目指すことだけが幸せになるとは限らない。
しかし、自分の好きなことに対して、
真正面から取り組むことは、きっとその人の人生に
豊かな彩りを与えてくれるのだろうと思わせてくれる。

私は美大受験に対して全くの無知なのだが、
東京藝大出身の作者が描くこの世界の論理は
スッと自分のなかにも入ってくる。
結局、東京藝大を目指すには、
「好きなもの」や「表現したいこと」が
自身のなかではっきりしていないといけないし、
そこには誰もが知っているありきたりなものではなく、
自分自身が何度も反芻して導き出した
理屈が必要になってくる。
そこは、企画書作成のやり方に似ているかもしれない。
誰もが分かりやすい表現方法で、問いに対する明快な解答を
オリジナリティを加えながら行わなければならない。

「美術は生き方」だと予備校の大場講師は言う。
人によってゴールの場所が違うし、
ゴールに行くまでの方法は、自分で考えなければならない。
正しい解答があるというよりも、
見た人を納得させられるロジックと技術力が必要なのだ。
これはもう「受験」という部分とは外れているように思える。
一般的な大学と違い、2浪、3浪、4浪以上までが
たくさんいるのもかなり特殊だろう。

受験で興味深いのがスケッチブックを提出すること。
普通の試験なら解答が合っているか間違っているかでしかないのに、
美大受験の場合、作品と一緒にその過程を表現するものも
提出しなければならない。つまり作品を補完する役割のもので、
これがとても重要になってくる。
その解答に至った「過程」や「考え方」を重視するのだ。

受験は人生の重要イベントのひとつだ。
思春期ということもあり、
人によっては色々なことが起こるだろう。
でも、私自身の経験では、やはりかけがえのない日々だったように思う。
自分が将来何をやりたいのかも見えない時期に
ただひたすら勉強ばかりするのは辛くもあるが、
自分の知らなかったことをどんどん吸収できる喜びがあった。
勉強のことしか考えていなかったのに、
未知の世界を旅するような感覚だった気がする。
八虎はそんな時期に龍二の悩みにまで入り込み、
自分自身の問題として捉える。
海に飛び込まないと、冷たさや暗さ、怖さなど、
本当のところが分からないのなら、飛び込むしかないと思える。
これは、八虎が美大受験を通して受け入れた副産物ともいえる
他人に対する考え方でもあったのだろう。

{netabare}東京藝大の一次試験・自画像に続き、
二次試験のモチーフはヌードモデル。
実際に若い裸の女性が現れてモチーフにするという。
こんなテーマが受験で出されることがあるのは驚きだ。
やはり美大受験は一筋縄ではいかない。
八虎は龍二との小旅行時に自分の裸を描いたことで、
自分にとって裸が意味することを理解していた。
毛の生えた薄いゴムのように情けないのが裸で、
だからずっと武装しようとしていたのが
自分自身だと気づいていたのだった。

ありのままを認めること

それが人生において、生き方において
とても大切なことなのだと八虎は最後に行き着く。{/netabare}

受験を通して、主人公が自分自身について深く考え、
成長していく様子をつぶさに見せてくれる。
これはどの世代にも響くだろう。

私は、この作品がとても気に入っているのだが、
はっきり言ってアニメ自体には不満も多い。
いろいろな事情で制作の難しい面はあっただろう。
12話で受験までを構成しなければならないのは、
どう考えても必須だっただろうし、
そのためには、時間をかけずに物語を
進めなければならなかったのも分かる。
ただ、個人的にはメリハリが不足していたと思う。
というのも、内容は良さそうなのに1度観ただけでは、
ぼんやりしている部分が多すぎるのだ。
これは、見せ方や演出、そして捨てる部分を
増やすべきだったのではないだろうか。

内容はとても好きだったので、
アニメを全話鑑賞したあとに、コミックスを全巻購入した。
そして、読後に感じたのが、漫画で大切にして
2ページを使って表現しているような部分を
アニメでは軽く流してしまっているので、
そこが、重要で心に響くシーンなのだということに
気づきにくいのだ。これは演出の問題だと思う。

この作品は作者の「言葉の選び方」も秀逸で、
そこをきっちりと視聴者に伝えないといけないのだが、
アニメでは無頓着に感じる。
原作者との打ち合わせなど擦り合わせが必要な部分も
多かっただろうが、個人的には制作会社の力不足を感じた。

しかし、それはあくまで作品の良さのいくつかを
表現できていないというだけで、
私はアニメを鑑賞して原作購入を決めたので、
十分に奥深い魅力を伝えてくれているとは思う。
あくまで、原作レベルでの良さを
伝えきれていないという意味だ。

おそらく時間や人手不足もあったのだろう。
本編のアニメーションの質自体は、
崩れる一歩手前というレベルの部分など、
観ていて引っかかる場面は多数あった。
美術作品をアニメーションのなかで表現しないといけないという
とてつもない高いハードルもあったので、
仕方ないのかもしれないが、良い作品だけに
余計に気になってしまったのかもしれない。
ただ、OPとEDのアニメーションは、
とても良く出来ていたと思う。美術アニメとしての
イメージを存分に生かして落とし込んでいる。

私の感覚でしかないのだが、
この作品のアニメにおける続編は
BDがよほど売れない限り、
ほぼ期待できないのではないだろうか。
内容がそもそも一般受けしないことに加え、
視聴者に伝わりにくいと思えるからだ。

「青の時代」なのか青春なのか、
それとも全く別の何かなのか。
タイトルへと導く物語の行く末は、
コミックスで最後まで見届けたい。
(2022年2月19日初投稿)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 44
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

自分の意思で絵を描いたことが少しでもある人には殊更に響く

<2021/10/5 初投稿>
「ずっきゅーん!」
撃ち抜かれました
これは・・・凄い・・・かも

<2021/11/21 追記>
7話まで見ました。
いいですね。
素晴らしく面白い。

音楽ものの物語ってアニメにしろ小説にしろ映画やドラマにしろ数多くあるんですが
「絵画」系は実は少ない。
特に絵画制作における葛藤とかを具体的に真っ向から描いた作品となると全く思い出せない。

例えばハチクロははぐみや森田の天才性を抽象的に表現しているけど、メインは人間模様ですし。
(この手法は3月のライオンも全く同じ)

こういう作品って、実際に美大で真剣に絵画に取り組んだ人には物足りなく感じるかもしれないのですが。
私のように趣味で絵を描いてた時期があるような人間には大大大好物なのです。

ところで東京藝大について少し。
本名は「国立大学法人東京藝術大学」
日本で唯一の「国立」の「総合芸術大学」なのだそうです。
総合なので絵画から音楽まであらゆる芸術を網羅してるんでしょう(よく知らんけど)

そして特定の学科専攻はえげつない競争率と難易度でも有名。
例えばピアノやヴァイオリンとかの「器楽科」や
そして本作に登場する油画や日本画などの「絵画科」も。
さらに言えば学科専攻によって、合否基準にかなりの個性というかクセがあるそうで。
ピアノやヴァイオリンはいくらコンクールで優勝とかしてても関係なく、特定の技術(流派なのか?)を叩き込まれた人の中からだけ合格者が生まれるのだとか。
おそらく絵画科も難易度でだけでなく、かなりクセ強なんでしょう、たぶん。

ただどんな学科専攻でもそんなアホのような難易度とクセ強ではないそうで。
以前、東京藝大の邦楽科卒のお琴の先生に聞いたら「琴なんて競争率低すぎてラクショー」なんて言ってました。
もちろん多分に謙遜が入ってるんでしょうけどね。
でも「全然違う」はめちゃくちゃ力込めて言ってました。

そんなわけで、東京藝大受けるのは他の美大受けるのとは根本的に違うらしいですよ。

ちなみに東京藝大・絵画科出身のアニメ関係の有名人には安倍吉俊さん、そして故・増岡弘さんがいらっしゃいます。

安倍吉俊さんは「灰羽連盟」の原作・脚本・キャラデザなど多数のアニメ作品に携わる名イラストレーター
19の時、先輩の漫画の手伝いをきっかけに絵の道へ進もうと専門学校へ進学。
バイトで学費稼ぎながら勉強して東京藝大の絵画科の日本画に一発合格したのだそうです。
すげえ!

そしてまさかの増岡弘さん!
まさかマスオさんが東京藝大出身とは!
本作で芸大受験する矢虎の声がマスオさんで再生されそう笑

<2021/11/28 追記>
9話見ました。
一次試験と二次の狭間、鮎川龍二がクローズアップ。
前話で久しぶりの登場でしたが、9話は凄かったですね。
声優さんって凄いな、とあらためて。
龍二の声を当てている花守ゆみりさんの演技力が凄すぎる。
龍二という性自認が身体の性と異なるキャラクター。
身体は♂なので声の高い男性声優が演じるという選択肢もあったのかもしれないけど。
(実際、自分は3話くらいまで龍二のことを「たまに男っぽい格好する美女」だと思ってました 笑)
ここまで話が進んでみると花守ゆみりさんで大正解だったんだな、と。
「心が女性の男性」としての男っぽさと可愛らしさを醸し出しながら、そして肝のシーンでは凄まじいまでの迫力。
これ、花守さんも演じてて楽しいんじゃないかな。
もちろん物凄い努力と苦労されてるとは思うんですが。

<2021/12/18 追記>
最終話見終えました。

{netabare}矢虎合格しましたね!
びっくり!
これまでの流れから浪人させるのかな?とも思ってましたが。
これからは世田助くんと共に藝大ライフを送ることになるのでしょうが、どんなふうに展開するのか楽しみです。
でも龍二や森先輩、佐伯先生や大葉先生とか普通に出てほしい。
{/netabare}

ところで毎話予告後の山田五郎先生のコーナー。
内容はごくごく普通なんだけど。
まさかの山田五郎先生。
昔「タモリ倶楽部」で女性のお尻の品評会みたいなコーナーやったて人ですよね。
出てくると毎回笑っちゃって。
Wikipedia調べたら本当に美術に詳しい人でした。
Wikiに書いてあったのですが、この山田という苗字は芸名なのだそう。
この芸名が生まれ、世に広まった経緯が最高に頭おかしいwww

閑話休題。

というわけで本作は、他に類を見ないスペシャルな作品でした。
続きが見たいです。

2期はあるのが当然、と期待していいんですよね。
とにかく待ちます。
んー、でも原作読みたいな。
どうしよっかな

<2022/2/11 追記>
最近知ったのですが「ドロヘドロ」作者の林田球さんも東京藝大卒なんですね。
それも矢虎と同じ絵画科油画専攻。
凄いな。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 41
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

青い水平線を駆け抜けていくような

原作未読


芸術で『青の時代』ときたら、あーピカソっすねくらい想像しやすい親切なタイトル。たしかあれも偉大な芸術家20歳前後のゆらぎだったような。
そのピカソの時まで“青”が憂鬱や貧困などの負のイメージと結びつける表現は無かったよとどこかの美術館の説明文で見かけた気がします。

物語は主人公矢口八虎(CV峯田大夢)が高校2年生の時から始まります。彼がとあるきっかけで絵画に目覚め美大を目指して奮闘するストーリー。美大受験とは珍しいテーマです。

そんでもってこちら↓

 『響け!ユーフォニアム』の吹奏楽
 『この音とまれ!』の箏

共通するのは原作者が実務者であったこと。『響け!』の武田氏は吹奏楽部経験者、『とまれ!』のアミュー氏は一家総出の筝曲家一族で自身も英才教育受けとります。血肉レベルまで落とし込まれている題材への深い造詣が

 知識 +α

αの部分。その題材ならではの心の動きみたいなのが垣間見えて作品のオリジナリティを担保しているところがありますよね。本作の原作者山口つばさ氏は東京芸術大学卒かつ芸術系高校出身のいわばサラブレット。全12話を通して期待したい+αを感じることのできた良作でした。

大多数の視聴者?と同じく当方絵心とは無縁です。噂では狭き門と聞く美大受験も一般受験しか経験したことのない身にとってはこれまた縁遠い。
そんな僕らに美大受験のお作法だったり美大専門予備校の存在だったり、そしてなにより受験に向かう若者のメンタリティを教えてくれました。良きチュートリアル系アニメで自身の見識を広げることに繋がるかもです。



 
※ネタバレ所感

■驚きと納得

芸術畑の人って独自の感性があって空気読むのに長けておらず唯我独尊っていうパブリックイメージ。一方で芯を突いた発言に納得させることも多々で変人と言い切れないハイスペック常識人が実際会った方には多い気がします。なぜか?

理由①{netabare}おかんの観察。デッサンの絡みで八虎の気づきは絵を描いてなければ知り得なかったことと描写されてます。目にはしててもスルーするのか意味を見出すかで断然後者のほうが有能なんでしょう。{/netabare}
理由②{netabare}構図の計算。名画と呼ばれるものは三角形四角形の配分が完璧だとか。これ数式解くのと全く一緒ですやん。{/netabare}
理由③{netabare}手段の多様性。画材いっぱいあり過ぎて(笑) なんだかんだ成果物が出来上がるわけでして、都度都度選択した表現手段に評価が下されるわけです。{/netabare}

対象の本質を見抜いた上で①、整合性を保ちながらプレゼンプランを練り②、相手に納得理解を促す方法を採用する③。
めちゃくちゃ普遍的なことだよね、と納得しました。こんなん若い時分から訓練してたらすごいことになりそうです。


■さらに納得

{netabare}「違うな。矢口さんはご飯食べたりう〇こしたりするのを褒められたらそれに自信持てるの?」

八虎に才能を褒められての高橋世田介(CV山下大輝)のセリフ。結局自分すら客観視できているがゆえに断言できるのだと思います。
徹底した観察を経ての表現(アウトプット)と捉えるならば、こういったキツイ台詞も根拠があるのだな、と。はたから見て「ちょっとユニークね」なのは鮎川龍二(CV花守ゆみり)の女装なんかもそうですね。

“本人なりに突き詰めた結果”と“突発的な奇行”とではまるで違うのでしょう。自省も込めて後者と受け取りがちなところをもしかすると前者かもねと懐深くあたりたいものです。そしてひとかどの芸術家もまた前者であることに説得力のある作品でした。{/netabare}


■アニメーションにも納得…わりと重要

おおむね満足しましたが、一歩間違えれば作品を台無しにしてたかもしれないのが成果物の魅力。ここはアニメ制作スタッフありがとう!です。

{netabare}絵です。これしょっぱいと興ざめもいいとこなんですが描いた絵どれもが美術品っぽい。工程如何に凝りまくっても蘊蓄たれまくっても出てきたものがこれですか?となれば説得力もなにもなくなります。{/netabare}


※余談

■OPって…

一瞬…{netabare}山下達郎かと思った。良い意味でまとわりつくねっとりとした高音。{/netabare}
{netabare}なお、EDはEPOかと思った。どなたか共感できる方おります?{/netabare}


■なんか普通

脱陰キャな主人公はそれだけでポイント高い。
おいそれと都合よくいじめられてたり、ぼっちだったり、ゲームやアニメ好きだったりしないのです。
見た目よかろうが、友達いようが、それなりにコミュ力あろうが、煙草吸おうが悩むものは悩む。

{netabare}「後悔はないですよ。反省は山ほどあるけど」
受験しながら脳味噌フル回転だったからこそ課題が具体的に見えてくる。ものすごい成長です。{/netabare}

{netabare}そしてそんな成長を促すことのできる良い大人がいるアニメってだいたい良作なんですよ。{/netabare}



視聴時期:2021年10月~12月 地上波リアタイ

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2022.02.01 初稿

投稿 : 2024/11/09
♥ : 35

68.5 24 熱いで高校生なアニメランキング24位
ラブライブ!スーパースター!!(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (277)
559人が棚に入れました
私立結ヶ丘女子高等学校、
表参道と原宿と青山という3つの街のはざまにある新設校に初めての入学生がやってきた。

歴史もない、先輩もいない、名前も全く知られていない、ないない尽くしの新設校で、
澁谷かのんを中心とした5人の少女たちは"スクールアイドル"と出会う。

私、やっぱり歌が好き! 歌でなにかを……叶えたい!!

まだ小さな星たちの、大きな想いが重なっていく――。

全てが真っ白で、無限の可能性を持つ彼女たちとの「みんなで叶える物語スクールアイドルプロジェクト」。
はばたけ!私たちのラブライブ!

声優・キャラクター
伊達さゆり、Liyuu、岬なこ、ペイトン尚未、青山なぎさ

lumy さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

危なかった・・・。

うっかり沼にハマるところだったw

ラブライブは本作が初めてです。
アイドル物は、ゾンビランドとかウマ娘とかを
知っているぐらい。
NHKが作るアニメだから綺麗にまとめて
お堅いんでしょと思っていましたが、
すっかりLiella!のファンになってしまいました。

まず、ライブ映像が他のアイドル作品の
完全に上位互換ですね。
動きもいいし、振り付けも凝ってる。
ところどころ入れてくるカットインがにくい。

そして楽曲がストレートに私の好みでした。
OPもいいけど、ヴァージョン違いのEDも
これまた、にくいですね。
お気に入りは8話のWish songか最終話かな…。

最後に、初めてセンターが一番いいと思えました。
どこから掘り出しのか、公募で選ばれた伊達さん、
めちゃくちゃ歌がうまいです。
演技も役柄と合っていて、すごい逸材ですね。
(youtubeチャンネルのMCも上手です。)

シナリオがパワープレイなのが気になりますが、
ラブライブ新参者の私は十分楽しませてもらいました。
2期があるのは当然期待したいのですが、
Liella!が紅白に出るまで応援し続けますよw

(追記)
2期の製作が公表されました!
とりあえずは一安心。
5人のままもいいけど新キャラも…悩ましいですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22
ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

安定の高揚感。。キャラとキャストがシンクロする成長物語 

 
一見、二番煎じにも思えますが見方を変えれば、これこそがラブライブの遺伝子ではないでしょうか。。

あ、小生、ラブライバーではないです。
ですが、このシリーズは好きです。

 原作:オリジナル(メディアミックス)
 制作:サンライズ
 放送:2021年7-10月
 視聴:2021年10月

OP/EDが、歌、映像ともにイイ。
さすがの安定感、そしてワクワク感。
キャラの表情もキラキラ輝いていて元気をもらえる。
特に個人的にはEDの背景が好き。彩り、透明感、華やかさがいい。
物語も、ゼロから始めるストーリーはやっぱ気分がアガる。
さすがに応援したくなるラブライブのテイストは健在。

Liellaの実写キャスト達を初めて観たのはAqours、虹ヶ咲と共に出ていた動画でした。
そこでこのアニメが制作されることを知り、その時は虹ヶ咲の2期は決まってなかったので・・思わず、「もう次かーい!」とツッコんでしまいました。。

ぶっちゃけ・・美少女揃いでビックリ。
その後NHKアニソンプレミアムで、シリーズ4作品のキャストが出演した『ラブライブ!SP』も観ました。

シリーズ初の試みとしてメインキャスト1名の一般公募オーディションを開催したものの、合格したのは2名。
絞れなかったんですね・・
英断だったと思います。

さて、その顔ぶれは・・

■キャスト
(ネタバレではないですが畳んどきます)
~▼{netabare}
<伊達さゆり(澁谷 かのん役)>
一般オーディションで本作デビュー。
素朴な感じの元気っ娘。
本作の駆動系ヒロインにぴったり。
「歌で誰かを笑顔に」というヒロインのセリフは、
本作のオーディションで伊達さんが言っていた言葉でした。
宮城県出身とのことで頑張って欲しいです。

<青山なぎさ(葉月 恋役)>
一般オーディションでデビューしたもう一人。
大学ミスコンで準グランプリを獲ったことのある美少女系。
特技はクラシックバレエとのことで役に合っていますね。
清楚系に見えるけど、実は結構ひょうきん者のようですw
別名、青山アナw
普通に女優でやっていけるんじゃないかな。。

<Liyuu(唐 可可役)>
Lynnさんじゃありませんw
本名は黎獄(リー ユー)。中国語が上手いと思ったら中国の有名レイヤーだったとのこと。上海出身で体力がなくてダンスが苦手らしく、キャラ設定を彼女に寄せたんじゃないかと思ったり。

<ペイトン尚未(平安名すみれ役)>
個性的な名前や顔立ちから想像していた通りハーフのようですね。
アイドル活動経験者のようで、場慣れしている感があります。
明るいし、このコも面白いw

<岬なこ(嵐 千砂都役)>
兵庫県出身以外、経歴はわかりませんでしたが、所属事務所のサンプルボイスを聞く限り声優さんとして修業を積んできたようですね。かわいい系で良いのではないでしょうか。
{/netabare}~▲

何本かようつべ動画を拝見しましたが・・ナニこの人たち、おもろいw
ペイちゃんのボケ加減がなんともw
青山アナもいい味。

シリーズ最小人数の5人だとまとまりがありますね。
メンバの絆が既にしっかり構築されている感があります。

■ストーリー
~▼ツッコミ{netabare}レビュー
キャラもだけどやはり展開は似てきますねえ。
廃校を逃れるべくスクールアイドル・・
部活が認められない・・
ラブライブの遺伝子なのでしょうかね。

珍しく、曲作りのエピソードがちょっとありました。
体力づくりは、定番的にありました。
え、あと5日で本番・・バンドは?音撮りは?
まさかイマドキの楽曲作成ソフトとか?
衣装はいつだれが・・OPの絵しかないやんw

LoveLive東京大会がリモートライブだと・・?
コロナも意識してるのかもだけど、アマチュアが自費でステージ製作とか厳しくね?
そして生配信とか言うワリに事務局スタッフが現場にいないw
まあそんな細かいところに触れてたら尺に収まらないだろうけど。
2クールくらい欲しいよね。

大会がコンクールとブッキングする話は、2期を思い出しました。

最終話、雪の中、その先には青く輝くステージ。
1期のクライマックスを再現したような形でした。

にしても、μ'sやAqoursや虹ヶ咲も名前くらいは出して欲しかった。
{/netabare}~▲

と、まあツッコミどころはありすぎる程ありますが、
別に悪い気はせず、むしろ嬉しい部分も。

■まとめ
動きも彩りもいい。
キャラは正直ストライクではないけど悪くない。

Liellaを投入して、三次元では3つのグループが同時に活動することになりました。
これがラブライブの進化した姿なんでしょうね。
μ'sはLASTライブをやっちゃったようなので、1グループ追加するのは必定だったのかも知れません。
しかもAqours、虹ヶ咲は本業あっての活動なので、あまり制約を受けない新人だけを集めることが大事だったのかも、とか思ってしまいます。

じつは評価は正直アニメ単体のものではなく、動画や歌や制作過程などの印象も反映されてしまっています・・
そこはファンゆえの高揚感と思い多めに見ていただければ ^^;

というか・・

ラブライブシリーズのファンがラブライブの声優になり、キャラを演じてライブを行う時代に、ついになったワケで。。

キャラがラブライブを目指す物語にシンクロして、キャストの夢を体現している姿が感慨深く、胸が震えてしまいます。。
(いつもチョロくてry)
 

投稿 : 2024/11/09
♥ : 19

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「学校」で「アイドル」☆ 5人の少女たちを結ぶ青春学園ドラマ、スタート!

無印、サンシャイン!!、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に続く、ラブライブシリーズ4番目に相当する作品です。

しかも今回は監督が京極尚彦さん、シリーズ構成が花田十輝さんという、無印依頼の組み合わせが実現しているので、視聴が楽しみな作品の一つでした。


私立結ヶ丘女子高等学校、
表参道と原宿と青山という3つの街のはざまにある新設校に初めての入学生がやってきた。

歴史もない、先輩もいない、名前も全く知られていない、ないない尽くしの新設校で、
澁谷かのんを中心とした5人の少女たちは"スクールアイドル"と出会う。

私、やっぱり歌が好き! 歌でなにかを……叶えたい!!

まだ小さな星たちの、大きな想いが重なっていく――。

全てが真っ白で、無限の可能性を持つ彼女たちとの
「みんなで叶える物語(スクールアイドルプロジェクト)」。

はばたけ!私たちのラブライブ!


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

いやぁ…濃厚な物語をしっかり堪能させて貰いました。
本作品はシリーズ第4作目となりますが、思いきり堪能するなら是非無印からの視聴をお勧めします。

物語は、学校内で結成されたアイドルグループが各地の激戦を潜り抜け、ラブライブの頂点を目指すという大きな流れが踏襲されているので、単発で視聴しても内容は通るのですが、どうしてここまでラブライブにのめり込めるのか、そしてのめり込まなきゃいけないのか…
このラブライブに秘められた熱量は、無印から彼女たちの打ち込む姿勢そのものなんですよね。

アイドルグループの結成理由や、目指す目標はそれぞれ違います。
ラブライブは、彼女たちにとってあくまで通過点でしかないのですから…
ラブライブの先に彼女たちの目には何が映っているのか興味湧きますよね^^;

そんな今回のスクールアイドル「Liella!」のメンバーは全部で5人です。
澁谷 かのん(CV:伊達さゆりさん)
唐 可可(CV:Liyuuさん)
嵐 千砂都(CV:岬なこさん)
平安名 すみれ(CV:ペイトン尚未さん)
葉月 恋(CV:青山なぎささん)
恥ずかしながらLiyuuさん以外はお初にお目にかかる方々だと思いますが、随分大胆に新人の声優さんを起用していたんですね。

皆さんに共通していたのは、歌が上手なこと…
歌が上手なのは、今どきの声優さんの必須のスキルなんでしょうかね。

「Liella!」のメンバーはスクールアイドル活動を通して色んな刺激を知っていきます。
ですが、一番は何と言っても「ラブライブに出場することに対する責任」だったのではないでしょうか。
アイドル活動は、自分たちだけでは留まらず加速度的な広がりを持っていました。

お互いに支え合って一つの作品に昇華させていく…
このこと自体にはとても意味があると思いますが、これだけじゃダメなんですよね。
こんなんじゃ絶対に終われないし、こんなところに留まってなんかいられない…
この気付きが今後の彼女たちを大きく変えるきっかけになると確信しています。

オープニングテーマは、「START!! True dreams」
エンディングテーマは、「未来は風のように」

1クール全12話の物語でした。
先ほどネットをチェックしていたら、テレビアニメ第2期の制作が発表になっていました。
キャッチコピーは「みんなで新しい星空へ!」だそうです。
放送時期など詳しいことは分かりませんでしたが、続報に期待したいと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

85.3 25 熱いで高校生なアニメランキング25位
黒子のバスケ(TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (2082)
11108人が棚に入れました
バスケットボールの強豪として知られる帝光中学校は、特に「キセキの世代」と呼ばれる10年に1人の天才が5人同時に存在していた時は、無敗を誇っていた。時は流れ、彼らはそれぞれちがう高校に進学するが「キセキの世代」には奇妙な噂があった。それはもう1人「幻の6人目」がいたと…。

声優・キャラクター
小野賢章、小野友樹、木村良平、小野大輔、斎藤千和、細谷佳正、野島裕史、江口拓也、保志総一朗、鈴木達央
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

<最終回まで視聴完了> それぞれのキャラが魅力的だった

<最終回を観終えて>

結局2クール、全25話。
序盤は黒子と火神の出会いから2人の試合中の活躍を描き
中盤は奇跡の世代の一員だった緑間くんの活躍ぶり
終盤は奇跡の世代だった青峰くんと黄瀬くんの格闘ぶり。
どれも試合中心で見せる緊張感のある演出法で、
技術的にはリアリティがないとしても、リアルにありえる技に
見えてしまうほどだったので、
これってアニメ作品としては上出来だったと言って良いのではないかな。

迫力ある試合風景は、各自のモノローグで心のうちを吐露させつつ
想いと裏腹な部分や葛藤なんかをうまく表現できていたと思うし
なにしろ脇役の先輩方や仲間達も含めて、みんな魅力的だった。

特に後半の黄瀬、青峰の試合でのせめぎ合いは、
じっくり描かれていて見応えがあった。
{netabare}
勝ちたい、越えたい、だけど負けて欲しくない。
憧れてしまっているから勝てない。
なら、憧れるのをやめてしまおう・・・

黄瀬が青峰に抱く感情には、ものすごく共感できるものがあったけど
同時に、本当は憧れをやめることなんてできないさ・・とも思って。
なのでなおさら試合終了後の彼の想いも痛いほど伝わってきて
もらい泣きしそうになった。
{/netabare}

さてこれからってところで終わってるので
2期が今から待ち遠しい。待ち遠しいよー

<16話までの感想>

この作品も、1クールでは終わらず、2クールなのか、もしくは
さらにもっと続きがあるのかないのか?
とりあえず今時点で言えるのは、キセキの世代と言われた全員が
登場していないので、まだもう少しかかるんだろうなと。

バスケの試合シーンはそれなりにスピード感もあり、
監督の指示にもほぉ~っと思う部分があり、各キャラの持ち味を生かした
動かし方もなかなか面白い上、超能力技などを使わないのは好感が持てる。
ただ、バスケを知り尽くした人から見ると少々、苦言もあるようだ。

僕個人としてはそういう専門的な視点で観ていないので、
けっこう楽しめてる。 で、何に一番楽しめてるのかよく考えたら
やはりそれは、それぞれのキャラなんだろうなと。

占いを心底信じて、ラッキーアイテムが何であろうと試合に持ち込む緑間。
けっこう軽いノリのモデル兼高校生でもある黄瀬。
他のキャストも、性格が細かく描かれているのでそのへんにいそうな
リアルな雰囲気が面白い。

試合に関しては、黒子くんの元彼女を自称している桐皇学園高校の
マネージャー桃井さんが登場してから、ちょっと面白さが増してきた気がする。

とりあえずは、まだまだ新たなキャラが投入されるはずなので
このまま視聴続行しつつ、展開を楽しみにしていようと思う。
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原作は読んでおらず、詳しい予備知識がないまま視聴。
舞台は高校のバスケ部。

背景の描き方は美しいし、キャラデザもかわいくカッコ良いのだが、
首に描かれるあごの影の描き方がどうも気になって仕方ない。

ちなみに、黒子というのは、登場人物の1人の苗字なんだけれど、
彼はバスケ強豪校だった中学から進学してきた1人であり、
その「キセキの世代」と言われる中学時代のバスケ部で
「幻の6人目」だったと言われていた存在。
存在感のなさを生かして影となって活躍する彼を見て
なるほど!それで黒子なわけか!と思わず納得。

黒子が影となり、光となるのはアメリカ帰りの大柄なプレイヤー火神大我(かがみ たいが)。
彼のキャラとか顔立ち見てると、『世界一初恋』に出てきた
高野さんにあまりに似ていて、ちょっと笑ってしまったが
黒子くんとの名コンビぶりをこれから見せてくれそうで
そのあたりも楽しみではある。

1話は、登場人物をざっと紹介するような内容にとどまっていたが、
1人1人、自分の能力をどの程度、そしてどんなふうに
生かしていくのか、また強豪校の中学から散らばっていったメンバーと
確実に今後、試合で顔を合わせるのだろうし、
そのあたりの熱い展開も期待したいところだ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 53

エウネル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

面白かったけど女の子成分が足りない。

まぁ、面白かったと思います。僕は特にバスケが好きではありませんが楽しめました。

スポーツアニメなので仕方ないとは思うのですが、女の子成分が足りない…。監督と中学時代の友達くらいしか女の子がいないではありませんか!!僕は萌アニメが好きなわけではありませんが、せっかくアニメなんですからカワイイ女の子が見たいと思うのは仕方がないと思います!!この点だけが僕のスポーツアニメが好きになれない理由なんですよね。女の子のスポーツアニメだと熱い展開がなくて物足りない気もしますし。

話の展開はとても熱かったです。少し迫力やスピード感がないシーンもありましたが、めっちゃテンション上がりました。特に最後の試合はヤバかったです。

よくテニプリのバスケ版と言われているのを聞きますが、僕は良いと思っています。原作が少年マンガのジャンプである以上、少しありえない技があるくらいが面白いのです。新テニプリはやりすぎだと思いますが…。だって最近は流血無しでは試合に勝ててませんよ!?まぁ、新テニプリの話は置いといて、まだ黒子のバスケは面白い範囲のありえなさです。

スポーツアニメが好きな人は絶対楽しめます。あとカッコいい系の男子がバスケをしているので女子向きなのか?そこらへんは好みなのでわかりません。僕は女の子成分の不足を感じながらも、いい作品だと思いました。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 48

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

光が強ければ影も強くなる!

内容は高校に入学した1年生達と先輩たちで数々の難敵を倒して高校バスケの全国制覇を目指していくというものです!
帰国子女で本場アメリカから帰国し、日本のバスケを舐めきっている火神と中学時代全国大会3連覇を果たした際の『幻のシックスマン』である黒子が誠凛高校バスケ部を盛り上げる^ ^

原作を読み終えています。なのでアニメがどういう風になるのかというとこに注目して観ました^_^
そこで感じたのがやはりスポーツものなのになんかリアル感のない動きが目立ちました…
opの『Can Do』 はとても良かったです!

声ですが原作を読んだ時の脳内再生での声に各キャラ近くて良かったです!

物語は飽きさせない展開で楽しく観れました。
青峰くんが最後持って行ってしまいましたがやはり他とは異才の力を持ってますね!

投稿 : 2024/11/09
♥ : 47
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