熱いで秘密なTVアニメ動画ランキング 20

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の熱いで秘密な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月27日の時点で一番の熱いで秘密なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

94.8 1 熱いで秘密なアニメランキング1位
鬼滅の刃(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1681)
7027人が棚に入れました
血風剣戟冒険譚、開幕。舞台は、大正日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変した。 唯一生き残ったが凶暴な鬼に変異した妹・禰豆子を元に戻す為、また家族を殺した鬼を討つ為、2人は旅立つ。鬼才が贈る、血風剣戟冒険譚!

声優・キャラクター
花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、櫻井孝宏、大塚芳忠、梶裕貴、加隈亜衣、岡本信彦、森川智之、悠木碧、井澤詩織、浪川大輔、山崎たくみ、緑川光、子安武人、坂本真綾、山下大輝、早見沙織、千葉繁、上田麗奈、日野聡、小西克幸、花澤香菜、河西健吾、杉田智和、鈴村健一、関智一、関俊彦、木村良平、福山潤、小松未可子、諏訪部順一、内山昂輝、小清水亜美、森久保祥太郎、白石涼子、稲田徹
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ヒット作を語らう時の心の姿勢

2020.04.12 追記

思うところがあっての大幅加筆。
視聴後に書いた作品レビューは後段に残しときます。
 ※ごく一部のアニヲタ批判も含んでるので気分害されちゃったらごめんね


作品の良し悪しについて各々語るのがレビューサイトの目的の一つですが、この作品は久々に普段アニメを観ない層を巻き込んで社会現象を起こしたということもあって、その観点で一言申し上げたく候。基本雑談です。


{netabare}とあるコーヒー屋にて見かけた風景。
「こんないいものなのになかなか理解されない」

自身が愛好しているものを理解してほしい。誤解を解きたい。なんなら広めたい。趣味人なら自然と沸き上がりそうな感覚です。少なくとも目の前で熱弁をふるってるこの人はそんなタイプの人。そしてその対象はアニメでした。
一緒にいる相手はそれほど興味のない層。よくありそうなシチュエーションです。
時は2016年。大ヒット中の映画『君の名は。』を映画館に出向き鑑賞し感動したと伝える非ヲタさん。話を合わせただけかもしれませんが、そんな会話のきっかけを全力で折りにいくアニヲタさんがいました。曰く、

「あーあれ話の辻褄全然合ってないんだよね」
「話が頭に入ってこないから全く泣けなかったわー」
「それよりも新海監督の前作がなんちゃらかんちゃら…」
「それよりも同時期の『聾の○』『この世界の何某に』のほうが凄かったけどね」
等々

前段でなかなか理解されないというやりとりを耳にしてたからなおさらかもしれません。

 「そりゃあんた理解しろというのが無理だわ」

単に巻き込みに失敗しただけでなく、むしろ遠ざける逆の効果を発揮するコミュニケーションでした。あほらし…
別にあにこれで同種のレビューを投稿するのは一向にかまわないと思います。同じヲタ同士で一定の土台を共有してますし、節度を保って思うところぶちまけてもらったほうがよいしそういう場です。
そのため「『君の名は。』つまんねーのにそう言っちゃだめなのかよ!」とか「思ってもいないこと(面白くないのに面白いと)言うほうが不誠実だと思うが?」という話では全くないので悪しからず。

せっかく興味のなかった人が興味を示してくれたのに。当のヲタさんだって仲間になりたそうにこちらを見ているのに。…全力でへし折りにいってませんか?です。

 「どこらへん面白かったの?」
 「アニメってどんなの想像してた?」

せめてこれくらいのワンクッション置いてから持論を展開してほしかったところ。
非ヲタさんはアニメを観にいちいち映画館に足を運ぶなんて滅多にないでしょうに。ここらへんの想像力がこのコーヒー屋で出会ったアニヲタさんには決定的に欠けてます。
もうなんというかオタクどうこうよりも単なるコミュニケーション下手かどうかの話のような気もしますが、やらかしがちなので自戒も含めて気を付けましょう。


というわけで何を言いたいかはもうお分かりですね。
4年ぶりに似たような局面がきてるわけですよ。クリスマスや誕生日のプレゼントに単行本をせがまれてみたり、芸能人がファンであることを公言して、なかには椿鬼奴さんみたいに番組内でネタにしてたりもする。LiSAさんが紅白に出場してたりもしましたね。

とはいっても、制作会社「ufotable」。声優「花江夏樹」「鬼頭明里」。一般人はまず知らない単語です。紅白出場したからといってアーティスト「LiSA」さん知らない人だって多いでしょう。今回で興味を持って動画を漁ったとしても客席サイリウムが乱舞してる光景を見たらそっ閉じしたくなるのが人情です。
余計なお世話でしょうが、同好の士を増やしたい私としましては非ヲタさんとのやりとりは「お手柔らかに」と願うところであります。

『鬼滅の刃』気に入ったのならこんなのもあるよ(^^)
そんな展開を夢見て以下、


■映像凄かったっす

作画に触れて制作会社「ufotable」を話の枕に『fate』『空の境界』をご紹介。劇伴も同じ梶浦由記さんだったりします。


■声優さん繋がりも

ベテラン・若手・中堅問わず実力のあるCVさんが多く起用されていた本作です。要は年間通して登板回数の多い人たち。
竈門家だけでも父:三木眞一郎、母:桑島法子、子供たち:大地葉、本渡楓、古賀葵、小原好美とかいう水準です。

 「その○○役やってた人だったら、今ちょうど△△ってアニメに出ているよ」

リアタイものだと「じゃあ明後日チェックしてみよう」と敷居が下がったりするものです。

それに各々代表作を持ってそうですから、そちらへの誘導もありですね。
花江夏樹さんなら『四月は君の嘘』。早見沙織さんなら『あのはな』。あたりは非ヲタ向け鉄板でしょう。「いやそれより『俺ガイル』が鉄板だ!」そのへんはどうぞご自由に(笑)

我妻善逸(CV下野紘)からの『ACCA』ジーン・オータス役。
嘴平伊之助(CV松岡禎丞)からの『SAO』キリト役。
本作での役どころとは違う顔を見せている作品も驚きがあっていいですよね。


自分もそうでしたが、声優さん、制作会社、劇伴担当、キャラデザインあたりの繋がりから広がっていったと思います。

まあそんな感じの世迷い言です。お付き合いいただきありがとうございました。
ちなみに私はこの作品を手放しで褒めておりません。{/netabare}




↓以前投稿した作品についての感想
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2019.10.04記
旧件名:良いほうの『少年JUMP』

{netabare}
艶やかな街の灯り
静謐な山間の雪景色

とにかく綺麗な作品です。
色使いが独特といいますか鮮やかな色の組み合わせが印象に残ります。
主人公炭治郎の羽織(緑と黒)はサムネでも確認できる組み合わせ。

その一方で、毎話冒頭サブタイトルコールの墨色を用いた水彩風の演出にも味わいがある。全体の色味が和風なんですよね。

そしてこれがぐねぐね動くのを目の当たりにすることになります。
バトルシーン。抜刀時の緊張感。連続した体動作の流麗な運び。対立する“鬼対人”の果てなき抗争の物語のためバトルシーンは多くあり、手を替え品を替えての演出に都度唸ることでしょう。


制作会社『ufotable』は、『劇場版 空の境界』でアニメビギナーだった私の心が鷲掴みにされたこともあって、本作『鬼滅の刃』は事前から楽しみにしていた作品でした。

『空の境界』は、和装のヒロインの殺陣がとにかく流れるようだったのとそれを活かすコマ割りで、これまでバトルを“迫力”という概念でしか見れてなかった自分に”美しさ”というものを教えてくれた忘れられない作品です。



さて『鬼滅の刃』に戻ります。
冒頭作画に触れたのは、この一点だけでも「買い」だと思ったから。なお原作は未読です。
週刊少年ジャンプは『ONE PIECE』が連載される前に卒業した私ですが、いかにもジャンプらしい作品と言えるのではないでしょうか。たしか

 “ 努力 友情 勝利 ”

でしたっけ?
その王道を行くかのような竈門炭治郎(CV花江夏樹)が主役の物語。鬼に親兄弟を惨殺され唯一生き残った妹も鬼と化してしまう。その妹竈門禰豆子(CV鬼頭明里)を人間に戻す手段を探るべく、人外なる鬼を討伐する組織へと身を投じていく流れとなってます。

良いですね。
炭治郎が素直で努力家で妹思いで諦めない強い意志を感じさせるいい奴なんです。私としてはこの主人公と冒頭述べた作画の2点推しです。
・・・以上なんですけど一応5項目整理しておきます。


▼物語

あらすじ読むと暗そうな話ですが、実際展開されたのはシビアな場面とギャグパートとのほどよい緩急。すっと肩の力を抜けるポイントが用意されてそこそこ笑えます。
それにインフレし過ぎない敵キャラ。鬼舞辻無惨(CV 関俊彦)を最終目標と定めてのブレない展開も好感。
炭治郎の鍛錬シーンに尺を取り強くなっていく過程を丁寧に描いたことは戦闘の重みや背負うものの大きさなどに説得力を持たせる効果がありました。また、鬼を一方的な悪として描かないこともお家芸とはいえ好きな設定。


▼声優

弱っちいけど芯のある人物を演じるには花江さんの選択は良かったかと。2018年初頭『グランクレスト戦記』『ラーメン大好き小泉さん』でその名を認知したのち、視聴作品が被ってなかった鬼頭明里さんのフルボイスを久々聞けたのは個人的に◎。
敵方の “ 十二鬼月 ” そして鬼殺隊エリートの “ 柱 ” 両陣営にも豪華声優陣を配置。 一部しか登場してないので今後の発展性の面でも楽しみが残ります。

{netabare}禰豆子を人間に戻すためのキーマン珠世を坂本真綾さんが演じられているのも耳に心地よい。もっと珠世を出しておくれ!{/netabare}


▼キャラ

我妻善逸(CV下野紘) 嘴平伊之助(CV 松岡禎丞)の位置づけが絶妙でした。
濃いっすね。途中からお笑い担当みたいになってましたが…
{netabare}協力プレイで敵を撃破!という印象がないのです。
意図したものなのか、兄と妹の絆に焦点あてていて友情プレイは控えめでした。今後の伸びしろを感じるところです。{/netabare}


▼作画

既述。
追加で、室内戦闘の描写もすさまじかったですね。
{netabare}ジャミロクワイの名曲『Virtual Insanity』のPVイメージで、そこの灯りを暗くして動きをめちゃくちゃ激しくしたような響凱(CV諏訪部順一)との戦闘も目を奪われました。鼓を打つ鬼とのバトルですね。{/netabare}


▼音楽

安定の梶浦案件。
地味に評価したいのが2クールの前後半通してOPEDが変更されなかったことでしょうか。昨今のお作法からみても異例な気もしますが不自然さは感じません。
{netabare}後半で曲を一新して、最終話クライマックスで前半OPどーん!演出って分かっていてもアガるんです。でもそれをしない勇気といいますか、作品の一貫性考えると変えないほうがいい気がします。{/netabare}




整理してみると、個別項目でのマイナスはあまりなかったです。
続きは劇場版でということでしょうが、まだ開けてない引き出しも豊富なので不安はないでしょう。

ただし、2クール後半でやたらキャラ増やしてお披露目パートみたいになってたのをどう見るか?
ちょっとイマイチでした。単に私が消化しきれなかっただけで、これも続きありきということなら仕方のないことなのかもしれません。

それに少年漫画らしいシンプルな面白さを追求した感があって、エンタメとして申し分ないわけですが、天井をぶち抜くような破壊力まではありませんでした。あくまで感覚的なものです。

きっと作画表現に度肝を抜かれたこともあって同等かそれ以上のレベル感で「深み(絶望)のある物語」を期待してしまったのではないかと思われます。


いや充分面白いんですよ。今期(2019年9月終了もの)TOP3に入るのは間違いありません。全方位でおすすめです。{/netabare}



視聴時期:2019年4月~9月 リアタイ視聴

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2019.10.04 初稿
2020.04.12 追記
2021.08.11 修正

投稿 : 2024/11/23
♥ : 105
ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ポエム成分多め?

知人が劇場先行試写会に行ったらしく、絶対面白いから観ろと言われた。
ググると、週刊少年ジャンプの人気漫画が原作らしい。
第1話の掴みとしては上々、なにより作画に力が入っている。
劇伴も作風に合っていて上質。
ただ、主人公のポエム成分多めなのは気になったかな。
なぜか甲鉄城のカバネリを重ねてしまうんだが、あのような惨事にならなければ
最後まで楽しめるかも?
あとは、巷で話題の脱税疑惑が影を落とさないことを願おう。

■4話目まで
もう年齢的に少年漫画原作のアニメは敬遠気味なんだが・・・・・
{netabare}いや~、熱いわこれ(笑){/netabare}

■5話目
体感10分だな。
{netabare}ここ数年でもTOPクラスの面白さ。
主人公のポエムもあまり気にならなくなってきた。
公式サイトを見ると円盤は全11巻らしいので2クール?
このまま崩れずにアニメ化大成功で終わって欲しい。
○○君、勧めてくれてありがとう(仮){/netabare}

■9話目
動く動く(笑)
動きだけじゃなくアングルがまた素晴らしい。
グロさと可愛さも加わって、ここまでは言うことなしだわホント。
評価も上方修正しておこう。

■10・11・12話目
何だか急におかしくなってきたな。
{netabare}クドくてお寒いギャグ連発のせいなのか?
ついでに作画のキレも無い。
新キャラも出てきて話自体はまぁ面白いんだが・・・・・困ったねこりゃ。
とりあえず評価は大きく下方修正。{/netabare}

■13話目
ちょっと間延び気味。
そのせいかテンポが悪い。
{netabare}この先も観続けるかどうか迷っていたが、物語自体は気になっていたので
ネカフェに行って既刊全部読んできた。
・・・うん、これ以降どんどん面白くなるのね(笑)
ということで期待してます。{/netabare}

■14話目
後半突入。
{netabare}いやー、引き出しが少ない松岡禎丞さんだけど、今作でははなかなか頑張って
らっしゃるような?
作中のギャグが絶望的なのは2クール目になっても相変わらず。
アニメ化の時点で何とかならなかったのか・・・。{/netabare}

■18話目
伊之助神回。
この章に入って一気に盛り返した感。
残りラストまで息切れせずに頑張れ。

■19話目
炭治郎神回。
残り話数的に今作のクライマックスかも(全26話)。
{netabare}ヒノカミ神楽の舞はモーションキャプチャー? ロトスコープ?
まぁTVアニメの動きじゃないな。{/netabare}
それにしても前回といい熱いねぇ・・・途中で断念しなくてよかったわ(笑)

■22話目
ここに来て柱の総お披露目。
{netabare}花澤さんの声と演技はやっぱり好きだわ~(笑)
それにしても声優陣が豪華だなぁ。{/netabare}
つーかこのアニメ、もしかして当初から2期決まってんじゃね?

■最終話
当初から決まっていたのは2期じゃなくて劇場版だったのねwww
漫画だとここから右上がりに面白くなっていくので、劇場版の後に2期来るのを
正座して待つことにしよう。
(・・・といっても、原作にそれほどストックがある訳じゃないからなぁ)
何にしろ、甲鉄城のカバネリのような惨状にならずに最後まで楽しませてくれた
傑作TVアニメだったのは間違いない。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 17
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

本当に骨が折れる大正バトルアニメ

原作コミックは未読。

OPの最後、守りたい禰豆子(ねずこ)の手を握る炭治郎の、
マメや傷だらけの掌が象徴するように、
苦行や苦闘を積み重ねて強くなる、
渋い味わいがグッと来る、素晴らしいバトルアニメでした。

他にも戦いはそんなに簡単じゃないと主張する描写が、
本作は徹底していたと思います。

首を落さない限り、部位欠損してもすぐに復活してしまう鬼を相手に、
戦闘で負傷しても、人間側には即時回復する手段等が乏しい所も厳しい。
しかも、回復もそこそこに次の任務を通告しに来る黒いカラスさん。
鬼殺隊……ちょっとブラック過ぎやしませんかねw
で、次の戦いでも、治りきってない骨折が尾を引いたりする。

{netabare} 私も一応、長男坊の端くれですが、
流石に肋骨にヒビが入ったまま、
自らを「頑張れ!」と鼓舞して鬼に対峙する根性はありませんw{/netabare}

大物を相手に大怪我を負い、やっと治療施設に入っても安心できません。
長いリハビリテーション及び再強化の苦難をもじっくり描いて、
成長物語として成立させてしまう。
作者とスタッフの手腕に脱帽です。

ナイチンゲール以来、女性看護師を優しい白衣の天使だのと崇める文化?がありますが、
本作を見ていて思い起こすのは、私の幼い頃のナースに関するトラウマ。
痛い注射や苦い薬を強いる怖いお姉さんと言う思い出が蘇って来ましたよw
鬼より怖い看護婦さん!リハビリこそ地獄!!


{netabare}渡る世間には鬼しかいないのか……!?
苦難の連続に喘ぐ私にとって、
激戦の最中、蝶の羽根を広げて舞い降りた、しのぶさん(CV早見 沙織さん)は、
一瞬、天使と見まごう神々しさでした。

ですが、間もなく、彼女の色々な意味で毒を出す毒キャラ属性が判明w
舞い上げて落されましたw{/netabare}


その他、鬼でありながら、人間の家族愛などを求めて彷徨う哀しき性、
その想いを汲み取り、安らかに逝かせる炭治郎の優しさなど、
簡素なセリフ回しとは裏腹に、
心情描写もなかなか繊細で、それらが丁寧な修行描写等と合わせて裏打ちとなり、
アクション、エフェクトの作画の綺麗さだけでは出せない、
胸を打つ美しさに繋がっていたのだと思います。


個人的には本年のみならず、
2010年代の中でも心に残るバトルアニメの一つとなりました。



評判の19話を観て……。

長いので折りたたみw
{netabare}
最近は動画配信サイトでおよそ一週遅れで追い掛けている本作。
この19話も私が観る前に、原作者が号泣して、20回観ただの、
好評や絶賛の声やAbemaTVの宣伝?やらが次々に耳に入ってきて……。

これは是非とも気合いを入れて観ねば!
と、深夜アニメで久々にハードルを高々と上げての視聴となりました。

ハードルを越えて来るのは作画だろうか?シナリオだろうか?キャラだろうか?
そう高をくくっていましたが、甘かったです。

俗に“神回”と称される話は、映像、音楽、脚本あらゆる要素が、
限界突破して次々にハードルを越えて来るもの。

私は、この夏アニメも視聴遅れ気味だと言うのに、
ビックリして思わず二度見してしまいましたよ♪

2010年代のバトルアニメシーンを語る上で、
挙げねばならない回の一つとなりました。


内容は……{netabare} 典型的な主人公覚醒回。

凡百のバトルアニメの覚醒回では、大体、主人公がプッツン来て、
理屈をぶっ壊して、ついでに作画もプッツン来て、繊細さより、勢い重視。
大音量の音楽や声優さんのシャウトの威も借りて、力押しして……。
というパターンが多い印象。

けれど、本作の場合は、主人公がピンチになるほど冷静になり集中力が高まり、
起死回生の打開策が見出される。今回はそれが極限まで高められた感じ。
作画もこれまでの話のクオリティが上限?と思い始めたこの19話で、
“全集中”して、隠し持っていたギアを一気に入れて来た感じ。


人が死に際に走馬灯を見るのは、
生き残るための手段を無意識に過去の記憶から探し出そうとする現象。
と言う着想がキーになる回でもありました。

これも走馬灯から奇跡の逆転劇だけだったら、
展開が詰まったバトル漫画の苦し紛れと斜に見るところ。

本作の場合は、走馬灯から見出した一縷の望みを、主人公少年が体現できるようになるために、
血反吐を吐くような修行と戦いの日々を繰り返したことを、
視聴者はこれまでの話でしっかりと共有できている。{/netabare}


シナリオ面でも、制作面でも確固たる理由があるから感動できた。
この手応えが、とても嬉しかったです♪

自分は価値ある走馬灯を見るだけの人生を送っているのだろうか?
それを生かすだけの日々の積み重ねをしているのだろうか?
何か生き方も問われたような、印象的な回でした。{/netabare}



【5話迄の感想】地道な修行と業の積み重ねが言動に魂を込める

これも、長いので折りたたみw
{netabare}


今のところ、良い意味で古風な少年バトルアニメとして、私は非常に楽しめています。
最近のチートレベルのキャラが無双する作品も爽快で良いですが、
やっぱり多少時間はかかっても、愚直に修行を積み重ねる。
呼吸法のレベルから、人間が人を喰う鬼と対峙するための強さを
着実に身に付けて行く、本作のような作品も良い物です。

展開も5話費やしてやっと土台となる修行を終えるスローペース。地味と言えば地味です。
さらに初見時は、これも私が最近の小中学生相当の少年少女にすら、
悟りや哲学を語らせるが如き、“名言”量産アニメを見過ぎていたせいでしょうか?
本作のセリフ回しは良く捉えれば素朴、悪く言えば凡庸に感じ、
失礼にも、この作者さん、もしかしてボキャ貧?などと不安に駆られたりもしました。

ところがそんなセリフについても、回を重ね、
積み重ねた修行の成果やら、登場人物が背負って来た業やらを共有する内に、
変哲もない単純な一言が胸に迫って来るから不思議です。

五話で{netabare}鱗滝さんに「よく、生きて戻った……」と言われてもらい泣きしそうになった時は、自分で自分に驚きました。
また、最終選別からの帰路で主人公少年が行き倒れそうになるシーン
をわざわざ描く辺りがグッと来るのですよ。{/netabare}

序盤を終えて、修行や物語だけでなく、作画や劇伴・主題歌も手応え十分なので、
今後も是非、鍛え上げられた足腰から放たれる直言を喰らわせて欲しいと期待しています。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 62

92.7 2 熱いで秘密なアニメランキング2位
約束のネバーランド(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (1129)
5461人が棚に入れました
母と慕う彼女は親ではない。共に暮らす彼らは兄弟ではない。ここグレイス=フィールドハウスは親がいない子ども達が住むところ。至って平穏なこのハウスでささやかながらも幸せな毎日を送る三人の主人公エマ、ノーマン、レイ。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた…

声優・キャラクター
諸星すみれ、内田真礼、伊瀬茉莉也、甲斐田裕子、藤田奈央、植木慎英、Lynn、河野ひより、石上静香、茅野愛衣、日野まり、森優子、小澤亜李
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

原作既読組にとって、この手の作品は・・・?

原作既読。最終話まで視聴。

週刊少年ジャンプは40年近い愛読書です(笑)。
連載開始当初から、緊張感満載のこの作品はお気に入りの作品でした。
お気に入りの作品のアニメ化なので、本作も、とても注目していました。

【原作既読組にとって、この手の作品は?】
原作既読組は、当然、先々の展開を把握しています。
そんな状況の中で、この作品の一番の魅力である『緊張感』を楽しめるかどうか?
そこが、この作品の評価の分かれ目だと思います。
{netabare}
言うまでもなく、私も先々の展開を把握しています。
それでもハラハラドキドキが止まりません。

力のこもった作画。
巧みな演出。
映画のようなカメラワーク。
声優さんの熱演。

全てが上手くかみ合った本作は、『名作』に分類されるべき作品だと思います。{/netabare}

【正直、原作と比べるとかなり話が省略されているんだけどね・・・】
{netabare}全ては、大感動の11話~12話へ繋げるため。
ここから逆算して、必要最低限の物語を紡いでいったという印象です。

エピソードはもっとたくさんあるんだけど、あえて必要最小限のエピソードに絞った。
第2期に回せるエピソードは第2期に回す。

そんな制作陣の苦渋の選択が伝わってきます。{/netabare}

【食用児・・・って、凄い単語ですよね】
{netabare}この単語だけで、この物語の世界観が凝縮されている気がする。
エマをはじめ、子供たちの必死さが伝わってくる。
何かが狂った世の中であることが、ひしひしと伝わってくる。{/netabare}

【ところで、各話のタイトルの意味って分かりました?】
{netabare}各話のタイトル、例えば第1話なら『121045』。
これの意味って分かりました?
{netabare}あれって、『日・月・年』なんですよね。
『121045』=『2045年10月12日』という意味。{/netabare}
要するに、1話から9話までは20日余りしか時間が経過していませんが、9話と10話の間だけでも2か月以上に時間が流れていることが分かります。

この間、エマたちはママだけではなくレイの目も欺き続けたことに・・・。
だから、11~12話にかけて、レイは驚きっぱなしだったんですね。{/netabare}


第2期も期待しています。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 78
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

生きていくんだ それでいいんだ

それは田園 こちらは農園 ・・・ふっ

・・・あ、ちょっと待って、{netabare}いやっ、行かないで~、、、{/netabare}な全12話。


原作も未読であれば、ジャンプももう何年も読んでませんね。週刊少年ジャンプの人気連載作品ということで、子供とTV前で待機。
第1話を観終えて彼らは静かに去っていきました。お子様と一緒に視聴するにはご注意ください。我が家でR12指定となった “ほんとに少年向けなんかいな?” な世界観です。


いやぁ毎週面白かったですね。なにせ間髪入れずもう一周しましたから。
導入良し→つなぎも良し→締め最高、、、と1話1話退屈せず、連載継続中ながら12話の尺で綺麗にまとめたことも好感です。結末を知って価値に気づきがちな序盤~中盤を面白く仕上げてもらってほんとにありがとう。2018年冬期の作品群の中でもトップクラスの出来でありました。
続きのある物語に対し早々に2期が決まったことで、今後の楽しみが一つ増えた幸福感もあります。


幕明けの舞台はグレイスフィールド(GF)ハウスと呼ばれる孤児院から。ママ・イザベラのもとで上は11歳までの子供たち30余名が一緒に暮らしてました。
ロケーションは大草原の小さな家。孤児院と聞けばあしながおじさんや若草物語のようなものを事前には想像してました。違うんだけどね。
そこの子供たちのうちエマ(CV諸星すみれ)、ノーマン(CV内田真礼)、レイ(CV伊瀬茉莉也)の3人が物語の主役。・・・それと彼らのみならずハウスの子供たち全員が主役の物語だったのでは?と思えるお話。
6歳から12歳までの間に里子に出されるとママから聞かされている子供たち。うち一人コニーとのお別れの日。別れを済ませた後、ぬいぐるみを忘れてることに気づいたエマとノーマンがコニーに届けようと後を追って。。。

そこから物語は一転。第1話ラストから最終12話までノンストップな子供と大人の心理戦?サスペンス?スリラー?またはホラー?が展開されます。
詳しくは本編で。農園の意味は早々にわかりますので、そこからハラハラドキドキを楽しみましょう。私的今期(2019年冬)のベストでした。


以下、思ったことを五月雨に。※ネタバレ

■ホラーやスリラーではなく心理戦でした
猟奇的な世界観で色濃く印象的だったのは、エマら子供たちとママ・イザベラ(CV甲斐田裕子)、シスター・クローネ(CV藤田奈央)の大人らとの駆け引きです。この腹の探り合いに集中できたのは不要なホラー演出を削いだからなんじゃないかと思ってます。
{netabare}例えば、子供らが謀議している最中に物陰からニュッとママやシスターが登場するような演出は皆無でした。双方に企みを盗み聞きしたり直接知るような描写がありません。状況証拠や間接的な言動からの探り合いに絞ってました。{/netabare}
{netabare}ママもシスターも元はと言えばフルスコア。さらにトレーニングを積んで派遣され実地で鍛えられた猛者です。直接でなくてもなんでもお見通し、一筋縄ではいかないラスボス感を十二分に引き出す効果がありました。{/netabare}


■絶望からの分岐
絶望を知った後にどう分岐していったか?の対比が好きです。
{netabare}言うまでもなくエマ、シスター・クローネ、ママ・イザベラの3名です。
エマ:抗う人。もちろんそこは主人公。けっこう身も蓋もない世界なのにエライよこの子!
シスター:堪えられなかった人。躁鬱の躁。壊れてましたね。選ばざるをえなかった道もイバラの道。自分♂ですがシスターやママやってたら正気を保てる自信がありません。
ママ:受け入れた人。ってまんまですが、シスタークローネが壊れてた分余計に底の知れぬ深い絶望を受け入れたことがわかり、そのことが最終盤効いてきましたね。{/netabare}
{netabare}一周めはノーマン、レイ、エマの3人を中心に観てました。最終回を見届けて今度はエマ、クローネ、イザベラの3人に焦点をあてて。けっしてクローネはネタキャラではないのです。{/netabare}


■イザベラ
{netabare}マンドリンの少年(レスリー)の曲が印象的な本作。イザベラにとってどういった意味を持つのか?
第1話コニーを門まで送る時の鼻歌が初出。第10話ノーマンとの別離。第11話でレイが火をつけた時。せめてもの手向けなのかレスリーの記憶を留めておきたかったからなのか。
ハウスで過ごした記憶の欠片を手離してなかったことに意味があったんじゃなかろうかと思います。{/netabare}

{netabare}「絶望に苦しまずに済む一番の方法は諦めることよ。抗うから辛い。受け入れるの。楽になれるわ。簡単よ。」

{netabare}かつてのイザベラが現在のエマだっていうのが、これまた切ないのでした(語彙力)。頼れる仲間がいたかどうかの差なんです。{/netabare}{/netabare}


■声優さんの演技
あらためてやっぱり声優さん凄いな~と思いました。
ノーマン役の内田真礼さん。ギルダ役のLynnさん。演技の幅って無限に広がるんですね。
それと短いセリフに込められ感情の豊かさでしょうか。※特定シーンのため閉じます。

{netabare}・「うん」エマ
ノーマンと別れの際、絞り出した「うん」その数8回。その短い言葉一つ一つどれも違っていて、ないまぜの感情が伝わってきた名演です。{/netabare}

{netabare}・「いってらっしゃい 気をつけてね」イザベラ
絵と音の力ではないと思うんだよな~。憑き物が取れた嘘偽りない「私のかわいい子供たち」に聞こえました。ダメねこういうの(T_T){/netabare}



次が気になる展開、裏をかいてまたその裏をかいての緊張感の続く化かし合い。
その根底で「絶望」との向き合い方で道の別れた3人に強いメッセージ性も感じました。
OPEDも作品に合った良いチョイスですね。


{netabare}・識別番号は連番ってことはなさそう。意味はあるのか?
・2期は頭脳戦からサバイバルみたいになるんだろうね。趣きはだいぶ変わりそう。
・イザベラ処分されるんだろうな。
・てかノーマン{/netabare}

きちんと謎や伏線は残したまま2期へと繋がるわけですが、もやっとした感情は無く、終わり方含めなんともすっきりした全12話でした。


それにしても、、、
{netabare}ヒーロー願望というか、男は死にたがるというか諦めが早いというか自意識が強いというか。女性の胆力の強さをまざまざと見せつけられた気分になりました。{/netabare}



視聴時期:2019年1月~3月 リアタイ視聴

-----
2019.09.17追記
《配点を修正》 +0.1

その後他のレビュアーさんとのやりとりでもやっとしたとこが解消しました。あざまーす!
2期前提ではあるものの、そこへの繋ぎ方と一作品としてのまとまり具合に嫌みがないこと。他の作品とのバランスを考慮し加点しておきます。



2019.04.13 初稿
2019.09.17 追記/配点修正
2022.01.30 修正

投稿 : 2024/11/23
♥ : 83
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

幸せな一生

アニメーション製作:CloverWorks、監督:神戸守、
シリーズ構成・脚本:大野敏哉、
キャラクターデザイン、総作画監督:嶋田和晃
原作:白井カイウ、出水ぽすか

森の中に佇む、グレイス=フィールドハウスという孤児院。
そこでは12歳までの子供たちが楽しく暮らしていた。
周りとは隔絶された世界。
外部とつながっている場所には鉄製の大きな門。
そのほかは深い森に囲まれている。
優しいママのいるハウスは子供たちの楽園。
里親が見つかった子供たちは、
定期的にハウスから去っていくのだった。

タイトル名はよく考えられており、
ふたつの言葉を合わせたものだろう。
旧約聖書の創世記12章に記されている、
イスラエルの民に神が示した土地である「約束の地」。
そして『ピーターパン』で、
森林の奥地に住み、親のいない
年をとらなくなった子供のいる国「ネバーランド」。
物語のストーリーをイメージしやすくなっている。
「ネバーランド」というと、
マイケル・ジャクソンの邸宅も思い浮かび、
その内実を思うと、さらに印象深い。

主人公のエマ、ノーマン、レイの3人がいい。
ストーリーはもちろんだが、このキャラクターたちが
物語のなかにどんどん引き込んでくれる。
真っ直ぐな性格で頭が良く、運動神経に優れるエマ。
ずば抜けた頭脳を持ち、正しいことを知るノーマン。
冷静な判断力と鋭い観察眼、卓越した記憶力を持つレイ。
彼らの動きや考え方を見ているだけでも楽しい。
いわば、小学生のときのクラスにいた、
何かするたびに驚かされ、私たち凡人を
いつもワクワクさせてくれる同級生たちを想起させる。

3人が互いに想いをぶつけ合い、理解し、
不可能なことをやり遂げようとする。
そして、それぞれに対する複雑な感情を抱えたまま
自らが信じた道を選び取ろうとする。
この関係性の妙が、作品の最も優れている部分だ。

1話からの構成力も見事。
原作の良さはあるのだろうが、
アニメスタッフの力も大きいことが分かる。
大きな流れを1話目で理解させ、
そこから各話ごとに盛り上げていく展開力は出色だ。

良質なハリウッド映画を観ているような感覚。
時代を象徴するような物語も含め、完成度が高い。

幸せな一生とは、どのような人生なのか。
子供たちやママの一生を考えさせられる。

{netabare}最終回でのイザベラの描写が秀逸で、
この時点で物語は完結している。
後のことを描くことが蛇足にならないかのほうが不安だ。{/netabare}
ここまでで実写映画を作っても十分に成立するだろう。

※EDのCö shu Nie 「絶体絶命」がお気に入り。
ピアノの打ち込みとベースが抜群にカッコ良い。
(2019年4月19日初投稿)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 97

80.1 3 熱いで秘密なアニメランキング3位
Re:ゼロから始める異世界生活 2nd season 後半クール(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (549)
2428人が棚に入れました
俺が必ず、お前を救ってみせる。コンビニからの帰り道、突如として異世界へと召喚されてしまった少年・菜月昴。頼れるものなど何一つない異 世界で、無力な少年が手にした唯一の力……それは死して時間を巻き戻す《死に戻り》の力だった。幾多の死を 繰り返しながら、辛い決別を乗り越え、ようやく訪れた最愛の少女との再会も束の間、少年を襲う無慈悲な現実 と想像を絶する危機。大切な人たちを守るため、そして確かにあったかけがえのない時間を取り戻すため、少年 は再び絶望に抗い、過酷な運命に立ち向かっていく。

声優・キャラクター
小林裕介、高橋李依、内山夕実、水瀬いのり、村川梨衣、新井里美、子安武人、岡本信彦、天﨑滉平、名塚佳織、高野麻里佳、田中あいみ、能登麻美子、坂本真綾
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

今日も元気にレム睡眠

ナンバリングは#39 - #50と続きもんです。分割2期の後半に該当することもあってここでいったん区切りつけますね~な全12話。
地上波の録画での視聴で気づいたこと。30分の尺をぱんぱんに使ってる説が濃厚です。CMが少ない気がします。なんならOPも削ってストーリー用の時間を確保してるかのようでした。
あいかわらずレム睡眠中ということになるので物語そのものはノンレムで進行しますよって…んっ!?

言えることは2つ

 ・劇場版観ておいて良かった
 ・よく理解できなかったけど面白かった

前者:たまたまエミリアたんの過去をモチーフにした『氷結の絆』を観てたわけですが、今回は彼女が過去に向き合うお話。キチンと劇場版でのネタが良い意味でフラッシュバックしてくれました。もうひとつの劇場版『Memory snow』は未見です。
後者:「あれ!?どんな話だったっけ?」「なんでこんなこと言ってるんだろう?」が頻発しました。拒絶感が出てきてもおかしくないのに不思議と平気。よく理解できなかった理由は悪い意味で原作準拠と想定。行間をだいぶ省いてたのだと思います。それでも面白いと感じた理由はわりとはっきりしていて“一区切りつけたから”に他なりません。その結論に至るまでの大きな流れにブレがないので迷子にならずにすみました。


前半終了時点での着目点はこうでした↓

{netabare}・“暴食”の大罪司教ライに名前と記憶を食われたレムと記憶を食われたクルシュ
・強欲の魔女エキドナの試練(エミリア?orスバル?)
・精神壊れたエミリアたん
・【重要】エルザとメィリィの屋敷襲撃
・【重要】多兎の聖域襲撃
・亜人ガーフィールの暴走
・ベアトリスの契約
・とにかくロズワールがイラッとするわ{/netabare}

なんかしら結論が欲しかったのが8つありました。結果はそれら8つのうち1個目以外の7つが解消。大きな流れがブレてないよねと言ったのはこういった理由からでございます。これからの方は一気に2クール駆け抜けるでしょうがリアタイ組は余裕あればおさらい推奨です。

2期は制作側も冒険でした。1期で確立した作品の強みをあえて隠してますから。それはなにか?

 1.レム不在
 2.死に戻らない(後半2クール目)

職場にもレムのフィギュア持ってる強者がいます。あにこれの中でしたら「○○かわいい」頻繁に飛び交ってますが、こうして身近に嫁認定してるのがいるくらいには強烈な魅力を放つキャラクターです。客観的に4番エース不在でウケるのか?は不透明でした。
そして“死に戻るスバルの苦悩”。安易な死に戻りを是としないことをついに決意したナツキ・スバルが

 シュタインズゲート(仮)に辿りつけるか?

リセットせず最適解を手繰り寄せる最難関ミッションに取り組む2期後半です。タイムリープ風な楽しみ方のあった作品の視点の置きどころを変化させてなおそれを上回る魅力を提示可能かは不透明でした。
結果、レム不在や死に戻りのない展開はかえって良かったんじゃないかしら?と感じます。
エミリアに集中できて彼女の魅力も1期より引き出せてたと思いますし、エルザの屋敷襲撃と多兎の聖域襲撃を同時に防ぐ無理ゲーをどうクリアするかの謎解き要素も“リセット不可”縛りで面白みが増したと思われます。
だからこそよくわからんかった自分の理解力の無さを嘆いております。

{netabare}・エミリアの母って?
・ミネルヴァ(憤怒の魔女)なんかエミリアに思い入れありそう
・ペテルギウス えっ!? ペテルギウス???
・ベアトリスとロズワールの『先生』はエキドナでよい?
・虚飾の魔女パンドラさんってことでいいんですかね?7つに入ってないですけど…
・↑彼女時間操作できる能力っぽいからスバルの死に戻りの鍵になるのかしら?
・そもそも封印のメリデメがよくわかってないぞ
他にもスルーしてて気づかないの多々と思われる{/netabare}

あまりにも散漫となるのでここまで。
どこかで再度覗いてみよう。原作読めばいいんでしょうがなかなかそこまで辿りつかないんですよね。



視聴時期:2021年1月~3月 リアタイ

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2021.04.18 初稿
2022.01.28 修正

投稿 : 2024/11/23
♥ : 41
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

残機0のバルスと強情な猛者たち

【紹介】
2期後半戦ということで、1期と2期前半戦は必ず視聴しましょう。できれば劇場版も視聴しているとなおよいですね。

【シナリオ】
2期の後半戦。増えすぎてあちこちに散らばった伏線を一気に回収してきましたね。それとともに各キャラの過去の話をたっぷり時間かけて見せてきました。キャラクターに深みが出てとても良かったです。
ちょっと本編からの脱線が長すぎる気はしましたが。

【ちょっと残念だったこと】
{netabare}
エルザ、ロズワール、ガーフィールの行動原理が思っていた以上にしょうもなくて残念。3人とも生き方にリアリティがなさすぎる。
彼らのしょうもないこだわりがなければもうちょっと2期はすっきりして見やすかったと思う。
あとは怠惰司教が狂ったいきさつも意味不明だった。確かに同情はするが、ああはならんでしょ。
{/netabare}

【作画や音楽など】
作画、音楽、キャラ、声優、どれにおいても相変わらず素晴らしい。
テーマソングはどれも良曲ですね。Belive in you、Door。特にいい曲です。
綺麗に丁寧に作っていただいてありがとうございます。

【キャラクター】
キャラクターとしては、相変わらずエミリア推しです。

【総評】
相変わらずくどいところがたまにきずだけど、面白かった。
まだまだ謎は多く残されています。この壮大な物語の行く末を、最後まで見届けたい。


【ネタバレあり感想】
{netabare}

今までさんざんたくさん苦しんでもがいて、耐えて苦しんで、泣いてのたうち回ったことが、そうやって集めた欠片が、どうやってスバルや周りのみんなを幸せなルートに導くのか?

まるまる一クール使ってまったく話が先に進まないという前代未聞の手法を用いた前半戦。人によっては退屈で投げ出した人もいるでしょう。
それでも付き合い続けた視聴者に対する、ご褒美とでもいうのでしょうか?

すべてがうまくいく世界線にたどり着くためとは言え、スバルは失敗した世界を放棄することに慣れていきました。
ところが、スバルが捨てた世界に生きたエミリア達にとってはそれが唯一の世界線。どうせやり直すからと言って命知らずな行動をとるスバルは周りのみんなの気持ちを無視していると、魔女は指摘する。

そして後半は、これが最後だと腹をくくって一つ一つに全力でぶつかりました。
材料がそろったからこそ言えるセリフではありますが、やはり一度しかない人生だからこそ人は輝けるということなのでしょうか。
無限増殖で残機∞にしたゲームで人の心は動かせない。

これまで丁寧に垣間見せて来た欠片が、2期の後半戦で一気に結合しましたね。
エミリア達の抱えた苦しみ、乗り越えた悲しみ、それらを乗り越えてきた心のよりどころ、それは、それぞれの愛の形。

一生懸命頑張ると美少女の膝枕というご褒美があるから、バルスも頑張らないとバチが当たるよね。
ラム様の場合はさらに罵りと暴力という追加のご褒美つき。バルスには勿体ない。


{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 36

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

毎度おなじみの三大魔獣(大兎)

本作放送の直前に1期目の新編集版が放送されるといった配慮はあったものの、2期目から新規で観る人のことはまったく考えていないので本作視聴の前には1期目を観ておくべきです。もちろん2期目の前半クールも観終わっていないと本作は意味不明です。

ということでまだの人はここでさようなら…。


1期目は白鯨戦で綺麗に終わって、2期目の前半クールはその高揚感からの突き落とし展開で、分割2クールならそれらしく作られているかと言えばそんなこともなく単純に話数で前半と後半に分けられ、そして始まった2期目の後半クールがこちらとなります。

前半クール、あるいは既に1期目からも本作ではOP/ED主題歌が流れる頻度が他作品よりも少ない傾向がありましたが、この第2期後半クールに至ってはOP/ED主題歌ともにほとんど流れることはありませんでしたね。

そして地上波放送枠の都合などお構いなしのCM無しで29分間ぶっ通しなのが当たり前という、テレビ放送作品としては異例な構成で作られていました。

これだけ尺を使いながら中々ストーリーが進行しないこの2期目後半クールでしたが、終盤ではストーリー進行が一気に加速して放送前の期待にある程度沿った最終話を迎えることができたと思います。

1期目の白鯨同様、今期も三大魔獣の一角である大兎との戦闘はありましたし、人物的な掘り下げとしてはメインヒロインと目されるエミリア、王選でエミリア陣営の重鎮であるロズワール、聖域を作った魔女エキドナ、聖域の管理をしているリューズさん、禁書庫に閉じこもり出てこないベアトリスといった面々にフォーカスが当たっていました。

またBD/DVDのテレビCMでスバルに「何で」と言われながらもしゃしゃり出るオットーも、それに見合った大活躍をしていました。

エミリアを付け狙うエルザの再登場とそれに付き従うメィリィ、彼女たちとの戦闘も本作の特に終盤を盛り上げてくれましたね。

ロズワールに関する疑惑と、それに伴う王選での陣営の亀裂にまつわる第2期でしたが、3期目への期待をつなぐ形で穏当に終えることができたのではないでしょうか。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 28

89.4 4 熱いで秘密なアニメランキング4位
進撃の巨人 Season3 Part.2(TVアニメ動画)

2019年春アニメ
★★★★★ 4.1 (713)
3565人が棚に入れました
人類が永きに亘って壁の中に隠してきた、大いなる秘密――。 その真実に一歩近づいた調査兵団だったが、時の王政により反逆者の汚名を着せられてしまう。 しかし、人類はただ飼われるだけの家畜ではなかった。 真実を追い求めるエルヴィン・スミスの執念は兵団のトップを動かし、遂に現体制に対するク ーデターが勃発する。民衆を欺き続けた偽りの王は退き、真の王家の血を引くヒストリア・レ イスが即位。自ら巨人を討ち果たした勇敢な女王のもと、人類は新たな時代を迎えようとして いた。 エレン・イェーガーが得た硬質化の能力と、そこから誕生した対巨人兵器。 着々と反抗の準備を進める人類は、悲願のウォール・マリア奪還作戦を決行する。 人類と巨人、互いの生き残りを賭けた究極の戦い。 その先にエレンは、人類は、はたして何を手にするのだろうか?

声優・キャラクター
梶裕貴、石川由依、井上麻里奈、下野紘、小林ゆう、三上枝織、谷山紀章、細谷佳正、橋詰知久、朴璐美、小野大輔、神谷浩史、子安武人
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

俺たちの進撃よ お帰りなさいませ!

この絶望と高揚

つくづくこの作品は極限下の人間描写が素晴らしい。

進撃の巨人3期Part2は全10話。継続No.ですのでクレジットは#50~#59ということになります。極めて濃厚あっという間の10話でした。今クール(2019年春期)ひいては今年上半期の最優良物件と感じる自分はこうも思ってます。


 “途中で断念したみんな!戻っておいでよ!”


1期#01~#25、2期#26~#37、3期Part1#38~#49、そしてPart2とこれまで間隔を空けながらも足掛け5年は続いている長編物語は未だ道半ばにあります。
Finalと銘打たれたシリーズが2020年放送予定とのことでクール数不明ながらクレジット#70を超える大作として幕を下ろすのでしょう。

本作の良さはこれだけ長く続いているのに物語の整合性が保たれているところにあります。
私は原作組でもありますが、アニオリ入れても本筋から逸れることがない。その本筋は一本の線で筋が通っている。ブレがありません。
1期で提示されたのは未知なる巨人の圧倒的な力に抗う人類の意思でした。2期で巨人は見えない恐怖から見える恐怖に変わり、3期ではPart1&2を通じてこの世界の仕組みに踏み込んでいきます。
2期あたりから、外形的な巨人の恐怖が変わったことを面白くないとみる層が一定数いたのも事実でした。あまりこういうことは言わないのですがもったいないことをしてると思われます。出戻ってここまで辿りつけば報われる3期Part2と言えましょう。

やや説明的な3期Part1を踊り場にして、3期Part2では1期さながらの対巨人バトルが復活。これまでの物語の積み重ねによって闘う意味に極めて重たい理由が課せられた上での死闘が繰り広げられることになります。
さらにこれまでのあの場面に出てきたアレ。この場面でのあのセリフ。綺麗に伏線の回収がなされていきます。そしてFinalに向けての新たな謎撒き。ここまでくると、未回収の謎にもきっと答えを出してくれるのだろうとの信頼をこの作品に寄せることができてます。だからこそあらためて言いたい。


“途中で断念したみんな!戻っておいでよ!”


RevoさんもOPに返り咲きましたし。正直なところ曲単体での魅力は乏しいといいますかあんまりお上手ではない方ですよね。それでも進撃の物語にはしっくり馴染むのです。名曲「紅蓮の弓矢」を転調アレンジした「憧憬と屍の道」って、虎舞竜「ロード第二章」との既視感がハンパありません。
・・・褒めてんだか貶してんだか、こちらの曲は今から加速してくぞ!ついてこいよ!を宣誓する凱歌のように私は捉えておりました。


さて、全く未経験な諸氏向けにはどうか?
59話終わってなお続きが気になる物語です。長丁場は承知の上、Finalシリーズを共に楽しむために予習を済ませておきませんか?と推薦しておきたいところです。



■野球は巨人 対する阪神は新劇いや進撃
こんな危険球は嫌だ!の声が聞こえてきそうです。
※纏められなかったがこのエモさだけは残しておきたい!的な以下。

{netabare}#50~#55までの獣の巨人戦を軸とした戦闘描写は特濃レベルでした。ここまで6話分。辞書に無駄回という語が載っておりません。{/netabare}

観ていて苦しくなります。民族殲滅を目的とした強大な相手に対してどう対処すればよいというのでしょうか?
話せばわかるが通じない相手に非力な側ができることには限りがあり、“家畜の安寧”を甘受しようとも先細っていくのは避けられません。

{netabare}#54と前後の回は本作のピーク。

1.エルヴィン・スミスの諦観
「そして私は真っ先に死ぬ。地下室に何があるのか…知ることもなくな…」
これまで頼れる団長、超絶リアリストだったエルヴィンも事ここに至りて感情のある人間だったという事実に驚く。一呼吸置いてそりゃ人間だもんなの納得感に落ち着く。
「俺は選ぶぞ。夢を諦めて死んでくれ。新兵達を地獄に導け。獣の巨人は俺が仕留める」
#53はエルヴィンとリヴァイのやりとりだけで通常なら神回相当。

2.リヴァイの誓い
「待てよ…俺はあいつに誓ったんだ…必ずお前を殺すと…」「誓った!」
獣の巨人を仕留めにかかるリヴァイは作画の凄さも相まり冗談抜きで震えがきた。そして何回も観た。
死んでくれ!と自分が言った盟友との約束。死者(この時点では仮だが)との約束は限りなく重い。

3.アルミンの嘘
「エレン…わかってるよね?一緒に海に行くって約束しただろ。僕がエレンに嘘ついたことあった?だから何があっても僕の作戦守ってくれよ!」
「クソ…わかってたハズなのに…」
「わかってた…お前が誰よりも…勇敢なことぐらい…」
大人達から一転エレンサイド。ここまでしないと突破できない絶望的な状況というのがやるせない。エレンも泣き叫ぶでなく静かに咀嚼する。
#54は鋼、超大型、獣と無理ゲー級の負け戦からの大逆転ながらカタルシスはなし。これ凄いことです。

4.そして選択
リヴァイはアルミンを選んだのではなく、エルヴィンを選べなかったのだと思う。
壁の外。地下室に行きたいエルヴィンと海を見たいアルミンとが描く夢は一緒。諦めさせた夢を掘り起しもう一度地獄を見せることは出来なかったのだろう。団長R.I.P(T_T)
何を選ぼうがどれを選ぼうが地獄という世界は残酷この上ない。きっとこの後、“ここに団長がいれば”という展開が予想され、逆でも“ここにアルミンがいれば”となるのは必定な展開が透けて見える。
なにも時間をかけた選択ばかりを指さない。
・獣を足止めして生存者がいないかと逡巡したリヴァイ
・ライナーの取り扱いを巡るジャンとハンジの躊躇
瞬時に最適解が求められる戦場の非情さがものの見事に表現されているのだ。たまらん。

「アルミン、またな…」
リヴァイが団長を選ぶかという時にアルミンを前にしてのコニー。自身の死をも見越した別離の声掛けなんだよね。
#55 気持ち良さがまるでないが目の離せない展開が続きます。{/netabare}

ここまでお涙ちょうだいはないのですが泣けます。



視点を変えて、、、
こんな事態に陥る前に何ができたでしょうか?味方の損失を抑えるために何が必要だったのか? 諸々端折ると、正確な情報(インテリジェンス)が手元にあればということになるんだと思います。

{netabare}ミクロでならライナー達の潜伏位置や作戦内容。いくらこちらが弱くてもこれさえあれば何とかなりますし有能な指揮官なら次善策プランBプランCくらい練るでしょう。
マクロでなら巨人の正体。単に弱点突破の戦術のみならず、そこに係る利害関係者の思惑や力関係までも包括する情報を指します。{/netabare}

極地戦闘だろうが、国防外交だろうが情報をおざなりにして生き残った組織・国家は古今東西あるんでしょうか?答えは否。
戦争を起こさないために、有事に被害を最小限に食い止めるためにインテリジェンスを強化しないといけないのです。ここ無くして交渉もへったくれもありません。
アホが運用したら危険だ。その通りです。ただし仕組みが無ければやられ放題。仕組みを作った上でさっきのリヴァイの1000分の1程度の負担で糞の中からまだマシな者を選ぶ。我々だって当事者なのです。・・・あ、脱線してもうた。


「僕たちは圧倒的に情報が足りない」
アルミンが再三再四指摘していたことは本質を捉えているのです。


本作3期Part.2の後半は、足りない情報が埋められていく話。納得性のある超展開が待ち受けていることでしょう。
そして、来たるFinalシリーズでお会いしましょう。



視聴時期:2019年4月~6月 地上波リアタイ

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2019.07.10 初稿
2020.01.31 修正
2022.02.27 修正

投稿 : 2024/11/23
♥ : 71
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

壁を超えた先の遥かなる夢

アニメーション制作:WIT STUDIO
総監督:荒木哲郎、監督:肥塚正史、
シリーズ構成:小林靖子、キャラクターデザイン:浅野恭司、
音楽:澤野弘之、原作:諫山創

人類の歴史とともに生まれた壁に囲まれた城郭都市。
エジプト文明や古代ローマの時代から
外敵の侵入を防ぐための「壁」は、建設されていた。
エルサレムの旧市街やクロアチアのドブロヴニクには、
現在でも城郭都市が残っている。
そんな歴史を『巨人』が跋扈する架空の世界に置き換え、
見事なエンターテインメントとして成立させた作品。
いよいよクライマックスを迎え、
多くの謎が明らかになっていくPart.3だ。

シリーズは2010年代を代表する大ヒット作だが、
個人的には評価が乱高下していた。
異質な世界観は面白いのだが、
観ていると、作者の都合の良いように
ストーリーが展開しているように
より強く感じさせられてしまったからだ。
その違和感から冷めた目で見てしまう。
{netabare}特に女型の巨人が生き残る展開から
付いていけなくなり、興味がなくなってしまった。{/netabare}
それは、犠牲者が出るからということではなく、
人間の生きているストーリーとして
リアリティを感じられなくなってしまったからだった。

ところが、Part.3に入って、
様々なことが明らかになるにつれ、
Part.1と2の話が全て伏線としてつながっていく。
死んだ登場人物たちが意味のある存在として
物語のなかで浮かび上がってくるように感じる。
それによって、深く物語に没入することができた。
多くの事象がクライマックスに向けて収斂していく。
リヴァイを筆頭にエルヴィンや主役の3人の
キャラクター造形もいい。原作者が最初から
ほとんどの設定を決めて書いているだけに、
キャラの一人ひとりが、よりくっきりと
リアルな姿形で象られている。
主要人物の過去が語られることで、
それぞれの信念を追体験できるのが、
大きな魅力となっている。

同時にPart.3には、大きな柱がある。
それは全員が巨人たちによって支配された世界からの
脱却を求めているとともに、
各々が叶えたいと思っている夢が表出することだった。

アルミンの夢は、築いた壁の向こう側にある
遥かなる海を見ること。
未知の世界に対する憧れ。
またエルヴィン・スミスは、
世界を覆う未知の謎を知るためだけに、
全てを捨てて本心を隠し続け、偽りの世界に生きていた。
{netabare}そして、遥かなる夢を未来に見る者と、
全てを偽り続けながら真実に近づこうとする者との間で
命の選択が行われる。{/netabare}

本当に大切なものを守るために、
人は自分勝手になってはいけないのか。
戦時中の心情は、単純なものではないだろうが、
それでも利己的な物語のほうが好感を抱く。
大義で動くよりも、もっと個人的なことで
最終的には動いてしまうほうが
人間らしいと思ってしまうのは私だけだろうか。

ふたつの夢が交錯し、一方は潰えてしまう究極の物語。
SEASON3の最大の見せ場だ。

そしてもうひとつファイナルに向けて
示された大きな夢がある。
それは「進撃」を続けなければならない
人の使命とでも言うべきもの。
57話から59話で語られるエレンの父・
グリシャ・イェーガーの物語。
私はこの物語で、アルベールビル・オリンピックの
原田雅彦を思い出した。

スキージャンプ団体戦の決勝で原田は勝利を目前にした
最後のジャンプで大きな失敗をしてしまい、
日本は銀メダルに終わってしまう。
ジャンプが終わった後に頭を抱えて
うずくまる原田の姿は忘れられない。
日本中が落胆した日だった。
しかし、それ以上に脳裏に焼き付いているのは、
帰国した直後のインタビューだった。
そのときに原田は「私はこのことを背負って、
ずっと生きていきます」と覚悟を語ったのだ。
私は子供ながらに、凄い人だと思った。
帰国直後に、彼は全てを受け止めて前に進もうとしていたのだ。
後に長野オリンピックで、その覚悟を改めて示すことになる。

今回のラスト3話でクルーガーが巨人を託す相手として
グリシャを選んだ理由----
{netabare}それは妹を連れて壁外に出たことが原因で、
妹を殺されたからだった。
人は失敗を犯した日の後も生き続けなければならない。
クルーガーが初めて同胞を巨人にして崖から突き落とした日を
絶対に忘れていないことと同じだった。{/netabare}
何かをやり遂げるには、全てを受け止めて、
過ちの日からも進み続けなければいけない。
そんな強い意志が必要なのだ。

歴史は繰り返すと言われる。
しかし、過去を忘れ去ってしまい、
負の歴史を繰り返してはならない。
そのためには「痛み」が継承されるべきなのだ。
ラストに向けて人類の夢は、
どのような形で示されていくのだろうか。
(2020年2月15日初投稿)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 57
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

いつかの少年

原作、諫山創。

進撃史上、最も濃密な全10話、

悲願であるウォールマリア奪還作戦、
エレンの故郷、亡き家族との思い出の場所。
物語の鍵を握るエレン家、地下室の手記、
壁の外を夢見た勇敢なる少年が帰還する時、
物語は悲劇性を帯び壮大な歴史が開示される。

それぞれの思惑が強度を増し炸裂する。
{netabare}ライナー・ベルトルトとの因縁の対決、
アルミンの知恵、ミサカの葛藤、団長の戦略、
そして兵士長リヴァイと獣の巨人の頂上決戦。{/netabare}
心臓を捧げ、疾走する立体機動装置、
シリーズ屈指のエピソードが数多く描かれる。

多大な犠牲のもと選択を余儀なくされる兵士たち。
それは「正義」の遂行であろうか!?
原作でも物議をかもしたリヴァイの決断。
人類生存のわずかな望みと私情の狭間で、
それぞれが葛藤し、それぞれの「死」を問うこと。
大きな決断が、物語を駆動させていく。

メルヴィルの描く「白鯨」のように、
形而上学的・神話的悪魔であった巨人の存在が、
ここに来て、身近な存在へと移行し、
{netabare}民族・宗教を含む文化圏の闘争が始まる。{/netabare}

世界の一切は、やがて移ろい、
私たち自身も遠からず過ぎ行くことだろう。

美しい海が見たい、泣けてくる。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 71

78.8 5 熱いで秘密なアニメランキング5位
七つの大罪(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1469)
8706人が棚に入れました
いまだ人と、人ならざるものの世界が、分かれてはいなかった時代。絶大なる魔力を有し、人々から敬われ、時に恐れられる存在<聖騎士>に守られた『リオネス王国』。王国の王女エリザベスは、たった一人国を離れ、
ある者たちを探す旅に出ていた。それは最強最悪の騎士団として恐れられ、国を裏切り、全聖騎士を敵に回した罪人たち──<七つの大罪>。たどり着いた一軒の酒場で、エリザベスは店主を名乗る少年・メリオダスに出会う。それは、彼女と<七つの大罪>たち、そして世界の命運を一変させるとびきりの冒険の始まりであった――!

てんてん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

七つの大罪のセクハラシーンについて

2期まで全部観終わった。素直に面白い。3000年という時間や天使、魔神、妖精、巨人、聖騎士などファンタジーのワクワク要素がまさにてんこ盛り。これでもかというほど楽しませてくれる。
またキャラ作りが素晴らしい。登場人物それぞれのパーソナリティーや背景がしっかりと描かれており単なるファンタジー以上に骨太な内容になっている。

特に主役の七人はそれぞれにファンがつくと思わせるほど魅力的だ。ビジュアル面からはディアンヌの存在が大きい。巨人の女の子の存在は、七人のグループショットになった時とても楽しい絵柄になる。このアニメが魅力的な大きな要素になっていると思う。

そうした中、実に残念なのは主人公のセクハラ。せっかく感情移入しても肝心なところで出てくるセクハラシーンが夢をぶち壊す。ドキドキしているところを一気に不快な気持ちにさせられるのには正直参った。

3000年という時をかけてエリザベスを愛するという壮大なロマンもオヤジ臭く薄汚いセクハラ行為のおかげで台無し。このキャラ設定は極めて下賎なセンスだと言わざるを得ない。

想像だが、原作者と編集者に「少年漫画だから少年が喜ぶシーンを盛ろう」という意識があったのではないか。セクハラで少年が喜ぶだろうという作り手の意識が卑しい。女の子が好きな少年は健康だ。しかしセクハラが好きな少年は不健康だ。

そもそもセクハラが気持ちがいいのはやっている本人だけであり、観ているのは気分が悪いだけだ、創作側はなぜそんなことがわからないのだろうか。

日本のアニメは世界クオリティーだと思う。7つの大罪も十分そのレベルに達している。
世界中の少年達に勧めたいと思うのだが主役をセクハラキャラにしてしまったせいでそれが叶わないのが実に残念である。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4
ネタバレ

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

侮りがたし日5|ョ∀・´)…感動スペクタクル大作!!!

◆原作コミック 全24話 原作未読
◆ジャンル アクション ファンタジー


絶大なる"魔力"を有し、人々から敬われ、時には恐れられる
存在(聖騎士)に守られた国「リオネス王国」
王国の王女『エリザベス』はたった一人国を離れ、ある物たちを探す旅に出ていた!
それは最強最悪の騎士団として恐れられ、国を裏切り、
全騎士団を敵に回した罪人たち―〈七つの大罪〉
たどり着いた一軒の酒場で、『エリザベス』は
店主を名乗る一人の少年『メリオダス』に出会う!
それは彼女と〈七つの大罪〉たち、そして世界の命運を一変させる
"とびきりの冒険"の始まりであった― (あらすじ公式サイト引用)


簡単な相関図_((Ф(・ω・`)コンナカンジカナァ!???w
スマホだと変なんなるかも´・ω・)ω・`):

          
           凸リオネス王国凸
     
       【§聖騎士§】(甲冑着た強いヒト達)
        (民衆から敬われ、恐れられる存在)
   探してる                 魔神の力を利用!?
    ↙                         ↘
 王国王女        ↑↑↑         〈∮魔神族∮〉(滅びた!?)
『エリザベス』      【VS】     不思議な魔力を有した怪物?
  探してる       ↓↓↓          ↗
(一緒に旅をする) ↘            魔神の力と関係あり!?
            【†七つの大罪†】       
         かつて王国を裏切った!? 者たち   
       『メリオダス』『ディアンヌ』『バン』
      『キング』『ゴーセル』他 +『ホーク』(豚)



14年10月~15年3月まで放送された王道アクションファンタジー
作品ですが私も毎週楽しみに視聴させて頂きました!!

というかここ最近のこの日曜5時枠作品は侮りがたしΣヾ(゚Д゚;)ノ

中々の超感動スペクタクル大作に仕上っており
私大変夢中になってしまいました(๑→‿ฺ←๑) ♪

どこか中世ヨーロッパの景観を描いた様な世界観に
魔力や、魔法などのファンタジー要素が加わって
コレぞ王道たる魅力の所以と言いますか…

そこに息をもつかせぬ熱いバトルアクションに
それぞれのキャラの想いが重なって
この戦いは負けられない!! 仲間を救う!!
大切な…大切な存在(ヒト)の為に…

そう…その幾多となくおとずれる感動秘話に胸熱必死!!!
なのであります。゚(゚´ω`゚)゚。


そんな中でも私がとても胸熱で大好きになったキャラ、及び彼(彼女)らの
エピソードをまじえてBEST③形式で書きしるしてみました!!



*・゚゚・*ヽ(*゚∀゚)ノ*【このキャラ良かったよ!! BEST③】*ヘ(゚∀゚*)ノ*・゚゚・*:

―第③位―

『ディアンヌ』

巨人族の『ディアンヌ』はその可愛らしい容姿と気取らない
真っ直ぐな性格が好印象✩
だけども、と、とても体が、その… で、でっかい(*/ω\*) でも~
それがまたいい味出していて、ホント、ピュア(嫉妬深いw)で魅力的な女のコ♡
CV:悠木碧さんの声、演技もピッタリでした♪
彼女の優しさとういか人柄の良さには多くの方が共鳴したことと思います!

なんといってもあの{netabare} 『キーラ』の弟さん(子ども)を助けるシーンは
とても胸熱、名シーンでお涙必死かと…。゚(゚´Д`゚)゚。!!

そこから、『キーラ』&『ハウザー』が聖騎士を裏切り
『ディアンヌ』を助ける胸熱展開も大変良い(*>ω<)bイイ!!
『キング』との幼い頃の素敵なエピソードも、微笑ましくとっても◎ {/netabare}



―第②位― 

『キング』

妖精王 ハーレクインこと『キング』はその純心で一途な性格と
見てくれが変化するギャップや、常に眠たげな表情で枕を抱いて宙に浮いている
癒し系な雰囲気もさることながら、やはりその優しすぎる彼の
魅力にコレまた夢中になった方も多勢いらっしゃる事かと思います!!

なんといっても、 {netabare} 疲弊した『ディアンヌ』を全魔力を使って防御の壁(バリア)
を使って『ヘルブラム』の攻撃から守るシーンは最高に胸熱(*>ω<)b
というか、か、カッコ良すぎます!!  コノコノォ(〃´Д`σ[キング]qw

『ディアンヌ』との…切ない…過去のエピソードや
旧友『ヘルブラム』とのエピソードも思わず涙の垂れ流し状態に。゚(゚´Д`゚)゚。{/netabare}




―第①位―

『ホーク』ちゃん (豚’`ゥ(*´(00)`)’`ゥ)

残飯処理騎士団 団長こと『ホーク』ちゃんは
本作のマスコット&イメージキャラクター トコトコトコ(((っ´(00)`)っ♪

残飯の量を増やしてもらうことに日々命をかけている―w

戦闘能力は皆無だが…
なぜか!?w 自分のコトを”最強の戦士”と思い込んでいるw
喋る豚として本作では基本ツッコミ担当!?
『バン』からはこれまたなぜか!? 師匠と仰がれる存在!!
何かと上から目線で口は粗いが全く持って憎めない、
愛嬌が抜群の魅力的キャラ♪*

ハラハラバトルの合間に終始、笑いをもたらしてくれる点も◎!!

というか、私途中まで、ずっと『ポーク』ちゃん(pork)かと思ってましたが…
『ホーク』ちゃんだったのですね(ノ∀`;)w

そんな『ホーク』ちゃんに、 {netabare}まさか…最終回前話にて
まさかの豚ちゃんにお涙頂戴させられてしまうコトになるとは…。゚(゚´Д`゚)゚。
紛れもなく彼(彼女?)は1人の勇者であり、真の漢の姿そのものでありました―!!!!

「あんな気のいい奴を… よくも… くそがーーーー!!」

途中『ホーク』と仲違いする展開になってしまっていた『バン』の
あの一言が全てを物語っていましたネ… (つω・`。){/netabare}



他キャラの皆さまも大変、個性的かつ魅力的でしたが(*>ω<)b
今回は私のツボによりハマった3名(匹)を抜粋しご紹介させて頂きました!!


ただ『団長』『バン』『ゴーセル』の3人はどこか…
不死身過ぎでw バトル中もなんだか、まだ全然本気出してない感が強く
特に『団長』&『バン』は常に余裕感(隙)が出ているというか…w
元より『バン』は不死身属性を持っているせいか…

大事なバトルシーンにてやや緊迫感が損なわれてしまった感が…・ω・*) ソーッ

ただその”強さの底を見せない”雰囲気というか…
そこが本作の特徴であり、興味を注がれる面白さであるゆえ
後々恐らく色々と解き明かされる上で大事な
要素の一つなのであろうと私は勝手に思っております✩

それでも最後の方の局面は ハラハラ|ョ゚Д゚。))))ドキドキで
最高の盛り上がりを見せてくれました!!

とにかく視聴前、私が期待していた以上に大いに楽しむことができました!!

終わり方も、続編に期待を含ませた見事な締め!!でしたので、
さらなる彼らの冒険の続きが描かれる日を心待ちにしたいと思いますヽ(*´∀`)ノ

投稿 : 2024/11/23
♥ : 52
ネタバレ

Yulily さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

だから、ファンタジーはやめられない♡

豪快かつ爽快な冒険ファンタジーはいかがですか…?

世界をまたにかけた冒険
繰り出される派手な特殊攻撃!
バトルは目が追いつかないほどのスピード!
そして、何でもありの大乱闘~
私の胸の心拍数「ドキドキ」…とまりませんでした♡

「王道」って言葉がピタリ!
旅をして、仲間と乗りこえて、ちょと…恋があったりして…?
単純明快だけどやっぱりワクワクしてしまうんです…
…わたしは好き…ですね♪


これは…古(いにしえ)の物語…
この世界には『七つの大罪』という七人のお尋ね者がいました。

王国を取り戻すため、世界にバラバラになってしまった七つの大罪を、主人公とヒロインが探しだす冒険ファンタジーです。

旅の先に待ち受けている様々な謎が衝撃の連鎖となり、回を追うごとに目が離せなくなるのです!

私はもう大人ですが「旅、冒険」という言葉を聞くと今でも心が踊ります…

物語には冒険で味わえるドキドキワクワク成分がいっぱいです♡

また、私がこの作品の一番の魅力だと思っているのはキャラクター+マスコット(ブタのホーク)です。
アニメマスコットNo.1になりました♡
{netabare}
型破りで志がブレない個性的キャラクターばかりが登場し魅力的です。また、声優も豪華です。
メリオダス、キング、ギルサンダー、ディアンヌ(順に、梶裕貴、福山潤、宮野真守、悠木碧)

そして愛すべきキャラクターの一部を紹介します。

・ホーク
言葉を話せるブタさん。七つの大罪のアニメのマスコットキャラクター…かつ残飯処理係(笑)トントコ、トコトコ×2が本当に可愛い♪♡仲間思いで情に厚い男(ブタ)。バンとの掛け合いが好き♪

・メリオダス
一番謎が多い七つの大罪の団長。その強さは無敵?はじめは変態キャラに見えましたが実は一途。セクハラするのも大切な一人にだけ。

・エリザベス
王女様。ロングの銀髪が目をひきます。戦闘能力は0。戦う力はありませんが、その強い意志はメンバー1かもしれません。

・キング
とにかくギャップ男子。見た目の変化(ポチャおじさん、美少年)だけではなく、妖精王としての威厳あるキング、ディアンヌの前で照れて可愛いキング。両方とも魅力的です。この作品で一番のお気に入りキャラです♡一途なキングの恋愛を応援しています!

・ディアンヌ
巨人族の女の子。ブラウンヘアーのツインテが可愛い♪大きすぎる自分を気にしたり、嫉妬したり一番女の子っぽくピュアな性格。自分を「ボク」っていう悠木ボイスに癒されます♪

・ゴウセル
ゴウセルワールド全開♡独特の感性の持ち主です。実は二番目にお気に入りキャラです。戦闘中でも関係ない、いつも冷静で淡々としていて変わらない表情もツボ…
それからギーラとはどういう関係なの?
怪しく目が光っていたよ~

予想のつかない掛け合いが楽しいです!
七つの大罪同士の関係は一筋縄ではいきません。いざという時に裏切ることだってあるのです…
そんな仲間関係や交錯する皆の思惑が予想外で驚きの連続でした。

また、緊迫した空気の中に割って入ってくる可愛いホークの行動に癒されたり、メンバーのケンカするほど仲が良い掛け合い、恋の要素もあったりとシリアスな中に思わずニッコリ~♪としてしまう息抜きシーンがいくつもあり癒されました。

試練を乗り越える度に心も成長していく、ストーリーは冒険ファンタジーの定石通り…とはいえ、このバトル&ストーリーの世界は様々な因縁が渦巻いているので、最後まで飽きることなく見れました♪

今回は謎を多く残し余韻を残す形で終了しました。
七つの大罪の新たな旅に期待したいです…
{/netabare}

最後にOPいきものがかり「熱情のスペクトラム」
大好きになりました!

鳴りやまぬ 愛をさけぶよ

すべてを抱いて ここにいるんだ ひかりはそこにあるよ

ゆずれない 想いを架けて 希望の果てを 僕は生きるよ

夢をつないだ 君と…

投稿 : 2024/11/23
♥ : 78

66.3 6 熱いで秘密なアニメランキング6位
神之塔 -Tower of God-(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (220)
630人が棚に入れました
塔を登れば、全てが手に入る。塔の頂上にはこの世のすべてがあり、この世界を手に入れる……神になれる。これは、ただ星空を見たくて塔を登る少女・ラヘルと、そんな彼女がいれば何もいらない少年・夜の、始まりと終わりの物語。

声優・キャラクター
市川太一、早見沙織、岡本信彦、三宅健太、本多真梨子、興津和幸、関根明良、江口拓也、深町寿成、末柄里恵、津田健次郎、吉野裕行、小野大輔、伊藤静、大塚芳忠

byGar61324 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

韓国原作の中では一番面白く原作既読者向けの作品

韓国原作ということで毛嫌いしている人も多くいますね。
実際に韓国原作だと不必要な反日描写があったり、日本で散々見飽きた内容なことが多いので拒否反応が出るのも分かります。
ただこの作品は数多くある韓国漫画とは完全に別物だと思います。
先ず、世界観からして滅茶苦茶作り込んでます。原作は10年続いていますが、それでも未だによく理解出来ない程に壮大に作られています。大体の韓国漫画はこういうのやれば面白いんだろと言わんばかりの量産型で安っぽい作品が多いですが、その点この作品は、良い意味でも悪い意味でも独特に作り込まれていて、大衆向けを狙ったというよりかは新しいことに挑戦している作品だと思います。そのため好き嫌いもハッキリ分かれて、どちらかと言うとマニア向けの作品になると思います。

なおアニメに関しては原作からするとチュートリアルにすらなっていないと思います。アニメだけ最後まで見ても何が何だか分からないとは思います。そのため、原作見ている人が一番楽しめると思います。なおアニメの演出はとても良く、原作も大きく上回っているとは思います。ただストーリーが行き当たりばったりなのと、世界観が独特なのに説明が殆どないのでやはり原作未読な人からすると、何が何だか分からないので低評価が多くなるんじゃないかなと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「旅立ちの物語」から「反逆の物語」へ

2020年春アニメ。全13話。
原作は、10年以上連載を続けている韓国のWEB漫画。日本の制作会社がアニメ化しています。先日無料公開されていたので第2部ラスト(180話ほど)まで読了。
設定・世界観は不明な点が多いものの、人間ドラマの一貫性や全体的なクオリティが良かったです。

{netabare}
作画が非常に好みでした。
シンプルなキャラクターデザインと彩色はとても見やすく、動画の印象も私の肌に合っていました。
キャラクターの演技とバトルの両方に拘っていたと思います。
背景見ていると、壁の模様とかテクスチャ張り込んだりはあまりしていませんでしたね。なるほど、シンプルで見やすくなっています。

キャラクターも変に媚びていないのが良かった。
特に女性キャラクターの品の良さ、言葉遣いはキツイけど芯があってそれも味になっています。チーム内の人数が多くて名前が覚えられない(笑)のですが、キャラクター自体は立っていたので混同したりはしなかったです。
声優さん達も、皆さん演技がとても良かったですし、新人・中堅・ベテランとバランス良く配役されており、ちょっとしたアドリブも聞けたりして好きでした。
音楽もとても良かった。OP、EDも好きですが特にBGMが素晴らしく、音楽の掛け方も雰囲気を壊さなくてとても良かったです。{/netabare}

【総評】
{netabare}作品テーマとキャラクター描写の一貫性が良いですね。
主人公・夜のラヘルへの思慕故の旅立ちというイントロダクションに始まり、塔への反逆の物語のイントロダクションに終わる構成がお見事。
淡々と並べられた言葉と描写が最終話までに繋がっていくのが楽しかったです。
物語がシンプルに進行するので人間ドラマがスムーズに展開しており、じわじわ良い所が見えてくる作品。

アニメは原作の第1部ラストまで。
原作を第2部まで読んだのですが、アニメは人間関係の構築を補足して上手に描いています。
夜とラヘルの内面もだいぶ印象が違うし(特にラヘルは是非原作を読んで違いを知ってほしい)、どちらも好きだけどアニメの解釈やシーンのカット・追加には一貫性がありました。

クンが第1話で発言した「お前も塔のルールに縛られる側なんだな」というのが全てに通底するのですね。

最初の試験で顕著ですが、殺し合いしていた相手とすぐにチームを組むことは心理的に難しい。それでもそれが出来るのは精神・能力が強靭な実力者や、塔のルールを絶対視していない者。

実力も無くルールに縛られる者は、塔にとって扱いやすい取るに足らない存在。塔に上る中でルールに縛られ、人間らしさを失っていく者がほとんどなのでしょう。

塔に登るために人間性が失われていくラヘル。
ラヘルは塔にとって取るに足らない者であって、あくまでも夜を釣るための餌に過ぎない。
夜を裏切って、本気で笑うことも泣くことも出来なくなります。

一方で、塔に登ることが新しい世界を知ることであり、人間らしさを獲得していく夜。
塔にとって無視できない存在であり、塔に上り始めてから笑うことが多くなり、裏切られて初めて激情の断片を露わにします。

ルールに従順なラヘルへの激情は、すなわち塔そのものへの反逆です。
ラヘルの内面を第13話で描いたことで、二人の対称性が浮かび上がる構成は秀逸でした。

第1話、蝶ウナギの試練のシーンでは、横からのカメラワークが何度かあり、奥行きのない不思議なシーンでなんだろうな?と思ったんですけど。それが実はラヘルの視点であることに、再視聴で気が付きました。
ラヘルに早見沙織さんを起用したこと、13話でとても納得しました。
{/netabare}
独特な雰囲気があり面白いので、興味があれば見てみても良いと思います。


【設定に関する個人的な予想というか妄言というか】
支離滅裂なので暇つぶし程度にどうぞ。
{netabare}
「塔」と言うけれど、公式サイトで見ると建造物というより広大な一つの世界の呼称(空間概念)であるとされています。「塔を上る」とは自身を鍛え上げていくこととも解釈できそうかな?
塔を上るとどんな願いも叶うと言われているのは、もしかしたら後から付加されたものなのかも。
「ザハード王」は塔に文明がない時代に現時点でわかっている最上階まで踏破し、現在の塔の社会を築き、試験方式等を決定した者とあります。
そして塔の試験は塔に仇なす者をあぶりだすためにある、とユハンは言っている。
だから、本来ルールに抵触する行為をしてもバレない限り気づいていても指摘しないし、塔に致命的な行為だと思えばさっさと処理してしまうのかも。
塔の世界は明らかにデストピアですよね。
個人的には2期が見たいなあ…{/netabare}
(2022.1.30)

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8

poppy さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

抽象的なストーリー構成をいかに回収するか

きめぇアニメばかりでアニメを見ること自体断念していたが、この話はきめぇくないので全話見れた。評価が低い理由は抽象的内容が散りばめられていて、それらを飲み込まずにふわふわさせられない視聴者が多いからだと推測。謎・伏線のほとんどがはっきりしないため、すっきりしたい人にはお勧めはしないが、全話見ると続編を期待したくなる物語。音楽はとても良い。神とかいう抽象的内容に派閥だの悲しい過去だのというありがちな内容は、それぞれ主人公とそれ以外というくくりにするとうまくマッチできている。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 0

69.6 7 熱いで秘密なアニメランキング7位
バック・アロウ(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (215)
498人が棚に入れました
リンガリンド。その地は、壁に囲まれた世界。壁がその地を覆い、守り、育み、育てた。壁は神――それがその大地、リンガリンドの根幹である。ある日、リンガリンド辺境の地「エッジャ村」に謎の男「バック・アロウ」が現れる。アロウは記憶を失っているが、自分が「“壁の外"からやってきた」ことだけはわかると言う。記憶を取り戻すために壁の外を目指すアロウだったが次第に、自身をめぐる争いに巻き込まれていく――

声優・キャラクター
梶裕貴、洲崎綾、小澤亜李、小野賢章、置鮎龍太郎、杉田智和、潘めぐみ、小清水亜美、小松未可子
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ガンソード×グレンラガンなのか

<2021/1/9 初投稿>
見始めなので評点はデフォルトの3.0です。

今期新作7つぐらい第一話見てみましたが、今のところ一番好感触!

どうやらオリジナルアニメのようで。
EDクレジットが原作「谷口悟朗、中島かずき、ANIPLEX」になってました。

谷口悟朗と言えば「コードギアス」「ガンソード」「スクライド」などの魅力的なオリジナルロボアニメを生み出す名監督。
原作付きでも名作「プラネテス」を始め「純潔のマリア」などでも手腕を発揮。
「ガンソード」「プラネテス」「純潔のマリア」は特に大好きです。

かたや中島かずきといえば「グレンラガン」「キルラキル」「コンクリートレボルティオ」、最近だと「プロメア」とか「DNA」とか「ノリと勢いと熱量」で押し切る名作、良作、迷作を多数輩出する作家さん。
ちなみにこちらの中では「グレンラガン」が大好き。

この二人が手を組んだ、ということのようです。

で、本作の第一話を見ての感想。
谷口監督の方が芸風が広い分、中島かずきテイストに少し寄せて少し暑苦しい感じはします。

一応、{netabare}ロボもの{/netabare}のカテゴリになるんでしょうが、
谷口「ガン×ソード」と中島「天元突破グレンラガン」の空気感を混ぜこぜにしたような。
でも出てくる人はみんな普通そう。
カミナのような気合いでなんでも解決可能な人も、ヴァンのような真性「バカ」もいなさそうです。
そういう意味ではキャラの人格的には「コードギアス」っぽいかな。

という作品です。

世界観とかキャラ紹介などは2話以降、もう少し見てから追記したいと思います。

<2021/1/24 追記>
三話まで視聴しました。
グレンラガンやガンソードがお好きな方なら好きな展開ではないでしょうか。
同じような展開とも言えますが 笑。

少し内容に触れます。

周囲を高さ十キロの壁に囲まれた、いわゆる異世界。
その世界の住人は「壁の外には何もない」と言います。
そしてその世界には二大国を始めとするいくつかの国があります。
中世の中国っぽい国、独立前のアメリカみたいな国、コードギアスのブリタニアみたいな国。
文明レベルはレボルバーや大砲は普通にあるので現実世界で言えば1800年代くらいなんでしょうか。

ちょっとアンティークな世界観。
ただ一つブライハイトという巨大ロボットの技術を除いては。
と言っても謎のオーパーツ的なものなのでその世界の人々は技術を理解してるわけじゃないのですが。
ここら辺のロボの扱いもグレンラガンやガンソードとよく似てますね。

第三話で{netabare}巨大戦艦を入手したバックアロウ御一行はエッジャ村の村人全員と一緒に壁に向かって旅立った{/netabare}のでした。
やっぱり{netabare}ロードムービー{/netabare}でした 笑

そしてやっぱりこういう展開好き。

登場人物は相変わらず正常な人が多いけど、でもそのうち鉤爪の男のようなイカれポンチが出てくるんじゃないかと期待してますw

やっぱこれ楽しいな。

<2021/6/18 追記>
最終話まで見終えました。
ラストはなんか{netabare}ポカン{/netabare}としましたよ。
バトルのところ{netabare}最終回での畳みかけ方はグレンラガンやガンソード{/netabare}のそれを思い出しました。
それ、というのは{netabare}対アンチスパイラル戦や対鉤爪の男戦{/netabare}のことです。

でも本作はカタルシスがちょっと足らない。

しつこいと言えば良いのか。
確かに{netabare}ルドルフ{/netabare}は良いキャラしてたし、やはり{netabare}三木眞一郎さん{/netabare}は凄い。
でもこんだけ引っ張るとなー

そしてこの世界のカラクリ。
良かったですよ。
これは予想できない。
ちょっと{netabare}LAST EXILE{/netabare}を彷彿とさせる。
でもなんかその割にカタルシスが足らない。

なんでなんだろうな。
全編通して展開は早く、盛り上げ方もさすが。
でもなんか噛み合ってない。

もしかしたら谷口悟朗監督と中島かずきさんは作風が少し似てる分、相性がさほど良くないのかも。
美味しいウスターソースに美味しい醤油混ぜたら微妙な味になった、って感じかも。

ちょっと評価の難しい作品でした。。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 34

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

壮大な物語だが実際は極微、だが大いに楽しませてくれた物語

壁に囲まれた世界『リンガリンド』。
なぜ壁ができているのか、壁の外に何があるのか、誰もわかりません。
この物語は、壁の外からやってきたバック・アロウを中心に多くの登場人物が活躍する内容です。
SF群勇伝のようなものかもしれません。

バック・アロウには過去の記憶がありません。自分が何者かもわかりません。
ですが彼には正義の心があり、人の命がかけがえのないものであることを彼は知っていました。

最初は作画に迫力がないため、たいしたことないだろうと思っていましたが…、
いつの間にかそれぞれの登場人物の生き方・信念に共感し、気づいたときには次回が待ち遠しくなりました。


リンガリンドでは武力の国「レッカ凱帝国」と慈愛(?)の国「リュート卿和国」とが覇権を争っていましたが、それぞれの国には独自の複雑な内面があります。それが結構興味を注ぎます。

そして、レッカ凱帝国の天命宮大長官だったシュウが自国を捨ててエッジャ村の住民になったことから物語は急展開をします。
彼は頭脳明晰な男です。彼の望みは『壁の外を知ること』その好奇心を探求するだけの理由で自国を捨てたのです。
実は、シュウこそがこの物語の真の主人公です。少なくとも私はそう感じました。

バック・アロウが空から落ちてきたエッジャ村は毎日の食べ物にも困る貧しい村でしたが、アロウとシュウが加わることで、やがてこの村が世界を統一する架け橋へとなります。

そして、やがて壁の外へたどり着きますが、そこは…

最後の結末を知ったとき、私は昔、手塚治虫さんの書かれた「火の鳥」未来編に説明されていた『コスモゾーン』を思い出しました。
それは、素粒子理論と宇宙理論とは同じようなものであるという仮説。例えば原子の周りを電子が周回している姿と太陽の周りを地球や他の惑星が周回している姿とは似ています。
さらに発展して、銀河は高次元生命体の細胞の一つなのかもしれないという仮説。
まさにリンガリンドは、手塚治虫さんが説明されたコスモゾーンのようなものでした。


この物語は実に多くの登場人物が自分の信念を語ります。
主人公のバック・アロウの存在が薄く感じられるほど、個性的な連中が出演します。
私はリュート卿和国のフィーネ姫の信念「愛こそ全て」が大好きです。

もしまだ見てない方は一度見られることをお勧めします。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 26

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

何かちょっとザブングルとかを思い起こさせるような話ですね…。

== [下記は第2話まで視聴終了時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第1話は録画だけしていて、まとめて第1話と第2話を続けて観ました。

「世界は壁に取り囲まれていて、その外側は存在しない」というリンガ・リンドという世界の成り立ちに何らかの知性体の作為を感じさせる訳ですが、実際の世界の成り立ちについては秘匿されていてそれに触れようとすることは禁忌とされているみたいです。

また先進文明的な物は「ラクホウ」なるカプセル状の物が降ってきたときにそこに入っている物しか得られないようで、リンガ・リンドの住民たちは自力で生産することはできないみたいです。

この辺りの人工的な世界観を見て何となく『戦闘メカザブングル』みたいな設定だなと思ったんですが、何しろオリジナルTVアニメ作品なので本当に似たような話なのか全然違う話なのかはわかりません。もちろんリンガ・リンドの形状的に「惑星ゾラ」とは事情は違っているんでしょうしね。

とはいえ、さすがに新作で作画の方は特段の古さは感じませんでした。ただ、演出面ではちょっと古くさいかもしれません。でも一周回って良い方に転ぶかもしれないし、監督が同じ『ID-0』とかはわりと楽しく観れたので世間の評判とは別に個人的には合うかもしれないです。

信念が具現化してブライハイトと呼ばれる巨大ロボット的な兵器になるとか、ラクホウに入って降ってきた主人公が素っ裸とかそういう辺りは「脚本:中島かずき」的な暑苦しさを感じます。

視聴開始を後回しにしておいてなんですが、意外と面白かったのでこれからは毎週ちゃんと観ようと思います。
== [第2話まで視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

2021.6.25追記:
最終話まで視聴終了。

「ザブングルみたい」とか書いてたら「アイアン・ギア」までやってしまいましたね。まあ見た目からそのこと自体は予想はされていましたけど、そこから合体までやってのけるとは(笑)。リンガ・リンドに外側があるのは想定通りでしたが、その「外側」の設定はちょっとビックリしました。

しかし中盤はフィーネ、終盤はゼツ凱帝が大活躍でしたね。その分アロウの影が薄くなっていましたが…。

これも作品設定を考えれば「SF作品」といえますね。最近SFは意外と多いかも。復権の兆し…?

投稿 : 2024/11/23
♥ : 32

70.5 8 熱いで秘密なアニメランキング8位
文豪ストレイドッグス セカンドシーズン(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (411)
2287人が棚に入れました
霧深き夜――。
織田作之助がバー「ルパン」へ赴くと、先客の太宰治がいた。そこへ、密輸品の買い付け帰りの坂口安吾も合流。
悪名高い「ポートマフィア」に属する男たちの、いつもの夜だった。
だが、その日を最後に安吾が消息を絶つ。
時を同じくして、暗証番号で守られた最高保管庫のひとつが「ミミック」なる組織に襲撃される。
ボス・森鴎外から直々の指令を受けた織田作は、安吾捜索に乗り出すが……。

声優・キャラクター
上村祐翔、宮野真守、細谷佳正、神谷浩史、豊永利行、花倉洸幸、嶋村侑、小見川千明、小山力也、諸星すみれ、小野賢章、谷山紀章、羽多野渉、瀬戸麻沙美、宮本充、櫻井孝宏、花澤香菜、小清水亜美、三木眞一郎
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

似た者同士

原作未読 全12話(分割2クールの2クール目)

文豪ストレイドッグスの2クール目です。1クール目から観ることをオススメします。

横浜を舞台に名だたる文豪の名前をしたキャラクターたちが、異能力たちが集う武装探偵社と横浜を拠点しているポートマフィアたちの戦いを描いた作品です。

前半は、太宰の過去を中心にポートマフィアのことを描いています。

とてもとても悲しいお話でしたね。太宰がポートマフィアから武装探偵社へ行った経緯が分かります。

後半は現在に戻り、もうひとつのマフィアとの三つ巴の戦いを描いています。

こちらは本編主人公中島敦とポートマフィアの芥川龍之介を中心に描いていました。{netabare}(鏡花ちゃんが救われて良かったですね。){/netabare}

コミカルなところも健在でしたが、今回はシリアスなところが多かったですね。

一癖も二癖もあるキャラたち、切りの良いところで終わって一応決着しましたが、最後は続くようなお話でした。

OP・EDともにかっこいい曲ですね。特にEDの「風が吹く街」は心に染みいる良い曲でしたね^^

最後に、ある場面の放置はひどかったですねw

投稿 : 2024/11/23
♥ : 13

うさふぃ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

むむむ、意外と面白いぞこれ

これは原作自体数年前から知っていたし時々プッシュされていたのも見かけたが趣向的に会いそうにないのでスルーしてたが、ここ最近食わず嫌いしてたものに触れる機会が多かったのでなんとなく見始めたけれど、さらっと見終えることができた

文豪がイケメン化して代表作のタイトルや内容が異能力となりそれを用いてバトルするっていうなんか突っ込む気も起きない設定なんだけど面白かった

ほかのアニメでいうと血界戦線に似ている気がする
変に媚びず、また世界観や能力等に関しても長々と解説しないのが逆にプラスになっていて、そういうもんなのね、と見れる構成になってるのが素晴らしい(ここでバカみたいに解説しだすと逆に突っ込みどころが増えてよくアニメを切る原因になる)

ときどき思い出し方のように唐突に聖書何ページの~みたいなヨハネ何章~みたいな雰囲気出すためにテキトウに抽出したんだろうなあって話をするのはうざくてイライラした

BGMと作画、演出にかなり助けられてる感あるアニメだけど個人的に好き

投稿 : 2024/11/23
♥ : 2

k-papa さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

第二期のはずがおっさんエピソードで吃驚。

第二期です。

なのに出だしのエピソードは何故?
とても渋い話で悪くはないが、とても悲しいエピソードです。
そして後半の続編と続くのですが、太宰さんの人間関係が分かって
なるほどと思ってしまう。

第二期から輝いているのは泉鏡花ちゃんだよね。
このロリコン野郎と言われるかもしれないが、
とても哀愁の漂う悲劇の少女ぽいのがタマラン。

この第二期で収まったのはなかなか上手い作り方だったかなぁと。
この作品はもしや女性向きなのか??
一応少年誌に連載されたようですが、BLぽい感じもするなぁ。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4

80.2 9 熱いで秘密なアニメランキング9位
恋と選挙とチョコレート(TVアニメ動画)

2012年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (1842)
10635人が棚に入れました
生徒数6000人を越えるメガ学園「私立高藤学園」に通う大島裕樹は、幼馴染の住吉千里とともに食品研究部(ショッケン)の部員だが、大した活動もせず堕落した日々を過ごしていた。そんな時、次期生徒会長有力候補の東雲皐月が「無実績部活の整理及び廃止」を提案し、ショッケンは廃部の危機に陥る。部員たちは知恵を出し合い、現生徒会長・毛利夜雲の助言を受け、裕樹を対立候補として立候補させようとする。裕樹も次々と浮き彫りになる学園の「問題点」を知り、出馬を決意。かくして裕樹は無謀な選挙戦を、そして学園に潜む陰謀と戦うこととなる。

声優・キャラクター
中村悠一、中村繪里子、門脇舞以、今井麻美、水橋かおり、浅川悠、儀武ゆう子、緒方恵美、いのくちゆか、藤村歩、石松千恵美、真田アサミ、榊原ゆい、遊佐浩二、水島大宙、鈴村健一

こなぱんだ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

偏見で判断しないで欲しい作品 ※追記5&6話感想

※追記5&6話感想

私は原作プレー済みなのですが、やはり全てのルートが詰め込まれてますね(^_^;)
改めて1クールじゃ足りないような・・・
今回あえて言うならみいちゃんの回だったかな(*´ω`*)
みいちゃんの気持ちがとても複雑で本当に痛いです(TT)
しかしアニメ版のキャラデザインは可愛いですね(*^_^*)♪








原作がアダルトゲームということで、原作を知らない方々にかなり偏見を持たれていますが、原作のシナリオは全てとは言いませんが面白いです。
選挙ネタですが、そもそもの立候補理由(廃部撤回)とは違う、後に浮上してくる理由の方が物語の核になっていたりします。各キャラクターとの恋愛やそれぞれが抱える問題も泣けるところは泣けるゲームです。
その原作を1クール予定なので各回詰め込みになってはいますが内容的には面白いと思います。
面白く無いと必要以上に罵っている方々は、全クリせず途中で投げ出したか、そもそもプレーしたこともないのに偏見だけで判断されている方。
又はプレーしたけど、難しい話になった途端に眠くなってしまうような方々ですかね(^_^;)。
原作の評価みたいになってしまいましたが、アニメ版もこれから期待できる作品だと思います。断言できるのはアニメの評価が最終回以降でも低迷の場合はアニメ制作スタッフの力不足とうことです。それだけ原作はそれなりに良いシナリオだということです。長文失礼しましたm(__)m

投稿 : 2024/11/23
♥ : 49
ネタバレ

Kuphony さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

公共性の選挙、私的なヤンデレ/裕樹と千里から考える「私」の存在証明/国家としての高藤学園

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公共性の選挙、私的なヤンデレ
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「恋チョコ神でしょ」とアニメが始まる前、ゲームをやらずに言い続けてきました。やはり神でした。
{netabare}
この物語の最大の特徴は、選挙と恋心が別軸で進行していることです。
昨年の話題作であるSteins;Gateや魔法少女まどか☆マギカは、
ある一つの大きな問題(世界線移動・永久ループ)を解決することにより救われる、という構図になっています。
一方で、恋と選挙とチョコレートのシナリオでは食品研究部の廃部という危機を解決しようと、部員が頑張っているのに千里が救われません。ここ最近の彼女の目演技はひぐらしのなく頃にやSHUFFLE!を超えています。
{/netabare}

第八話の将棋。
指し手から察するに、皐月さん弱いじゃないですか。(憤慨)
4八飛車はダメでしょ。
居飛車なのに居玉ってどういうこと。新山崎流でもないようですし。

キャラクター
主要5人+東雲葉月。全員病んでいます。
明るいキャラクター・物静かなキャラクター・いじめられるキャラクター・姉妹確執キャラクター・病弱キャラクター
しかし、共通して病んでいる。
特に千里はまずい領域に突入しています。
彼女の思いは届いていないようで理解されていて、しかし実行はされない。
主人公はただ鈍感なのではない。これが面白いところだと思います。
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裕樹と千里から考える「私」の存在証明
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*恋と選挙とチョコレート・ココロコネクトのネタバレを含む
{netabare}
今回脚本や設定の中で取り上げたいのは次の3点です。

1.住吉千里が大島裕樹に亡くした弟を見ていること
2.大島裕樹が苗字の呼び方に異常にこだわること
3.大島裕樹の住吉千里による固有な「大島裕樹」としての認識への渇望

この3点から人がどのようにして固有な「私」となり得るのか考えたい。

1.より、人は他者の成り代わりになりうることが確認される。
これはココロコネクトの永瀬伊織が稲葉姫子を人格入れ替わりの間に真似たとき、八重樫太一が気づかなかったことと類似している。
ある人が他者をある固有な存在と認めるとき、その人は他者の外見的特徴や言動を元にその整合性を確かめる。存在は間接的に認識される。
存在の認知において、整合性さえ高ければ良いのであって、つまりうまいモノマネであれば誤魔化せることになる。(それはココロコネクトの事例で確認された)

これより、自分が他者に誤認される可能性は回避しえないと分かる。

恋と選挙とチョコレートでは、住吉千里のトラウマが彼女の弟を大島裕樹に投影させている。

2.はこの住吉千里の誤認への反発、と捉えられる。
現実には、「おおしま」であろうと「おおじま」であろうと、「大島裕樹」という人間が指されていることは、話者と聴者が了解している。言語ゲームが成立している。それにもかかわらず、「おおしま」から「おおじま」への訂正を「大島裕樹」は常に要求する。なぜここまで執着するのか。
名前はある固有の存在を指し示す名詞である。
よって、名前は(ある人が他者をある固有な存在と認める)のに重要な手がかりである。
大島裕樹が「おおじま」の呼び方に固執するのは、その重要な手がかりが誤解を生みうることへの不安によると考えられる。
(「おおしまゆうき」が固有な「大島裕樹」(高藤学園食品研究部に所属する男子高校生)を指さず、他のなにかを意味する可能性への恐怖。)

ここまでの議論で以下のことが確認された。
1..ある人は、そうではない別の誰かと誤認される可能性がある。
2..大島裕樹が名前の呼び方にこだわるのは、その誤認可能性を排除したいから。

ここから3.に飛び移る。
大島裕樹は住吉千里を10話時点で、「それは恋じゃない」と言った。
そこには、純愛エロゲにある根底思想「1対1の絶対的な相互理解、存在確認」が潜んでいる。
大島裕樹の発言から、彼と住吉千里の間で恋愛が成立するのは、両者が互いを固有な存在と正しく認識したときである。
よって、3.は1.と2.から必然的に導き出される。
互いを理解しあうこと、存在証明しあうこと。それがエロゲの鉄則だからだ。
{/netabare}
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国家としての高藤学園
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{netabare}
小さな地方自治体より大きな予算を持ち、自治機能がある学校である高藤学園。脚本を精査していくと、高藤学園=国家として解釈すれば見通しがよくなることに気づきます。
それは
1.財政部・治安部・総務部
2.第三極の大島裕樹
3.弱者、マイノリティ=経済特待生
の三点が持つ明確な政治へのメッセージです。

1.と2.はセットで一つの結論(腐った政治を変える新たな存在)に達します。
3.は、選挙で勝つことと正しいことのギャップの表現です。
(書いて気づきましたが、この部分にベタな面白さは無かったです。ただ、学園ものでありながら同時に社会派である、というメタレベルでの矛盾は指摘しておきたかった。)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 12

アトランティス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

恋はビターチョコレートのように苦い味

チョコレートのようにほろ苦い選挙と恋のお話。
スゴイ裏のあるでかい学校だなぁと思ったのが最初の印象です(^^

主人公達が部を守るため一丸となって選挙を戦っていくのはとても見ていて面白かったです♪
主人公の選挙演説には笑いました
個人的に一番感動した回(話)は11話でした
恋あり面白くもあり感動もありのいいアニメだったと思います(^^♪

では、最後に曲紹介@
OP
「シグナルグラフ」/Annabel
ED
「風の中のプリムローズ」/Ceui

どちらも本当に良い曲です
風の中のプリムローズは特にオススメの曲です☆

こんなに選挙が面白そうな学校、
通ってみたいな

投稿 : 2024/11/23
♥ : 31

72.0 10 熱いで秘密なアニメランキング10位
とある科学の一方通行(TVアニメ動画)

2019年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (422)
2011人が棚に入れました
東京西部に位置する巨大な『学園都市』。総人口230万人を数え、その約8割を学生が占めるこの都市では、超能力開発のための特殊なカリキュラムが実施され、学生たちの能力は『無能力レベル0』から『超能力レベル5』までの六段階で評価されていた。そんな学園都市で、能力者たちの頂点に君臨する最強の能力者・アクセラレータ。 7人しかいない『超能力者』の中でも、飛び抜けた能力を誇る第一位は、その力ゆえに殺伐とした日常を送っていた。繰り返される常軌を逸した『実験』と、絶対的な力を求めた末に経験した敗北。その先に待っていた、とある少女――ラストオーダーとの出会いによって、運命が大きく変わることになる。最強にして最凶の『悪』 ――アクセラレータが、学園都市の『闇』をなぎ払う!!

声優・キャラクター
岡本信彦、日高里菜、久保ユリカ、渡部紗弓、ささきのぞみ、甲斐田裕子、逢坂良太、真野あゆみ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

誰がアクセラレータじゃ!

「ここから先は一方通行だ」
かっこよく聞こえるけど、言ってる意味がわからない。
「闇の炎に抱かれて眠れ」くらいわからない。
闇に沈んで元には戻れないってことなのか。
要は中二病ってことでしょう。

とある世界のもう一方の主人公によるスピンオフ。
本人曰く「悪党らしい」
だけど、言ってることとやってることが違う。
守りたい人を真っすぐに守る。
どこをどう見てもヒーローです。

ヒロインは打ち止めちゃんだけど、ちょっと目立たない。
どっちかって言うと、エステルっちの方がヒロインだった。
一方通行を師匠と慕うなんて狂気。
でも、健気で一途で情に厚い。
エステルっちが真のヒロインです。

私の知人で一方通行を異様に好む奴がいる。
そいつが言うには、いい意味で私は一方通行に似てるらしい。
いまだに言ってる意味がわからない。
だけど今度そいつに言ってみよう「ここから先は一方通行だ」
絶対喜ぶ・・・と思う。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 24
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

やはり、とあるシリーズは面白いと再確認

原作未読。最終話まで視聴。
とあるシリーズは劇場版も含めてすべて視聴済み。

やはり、とあるシリーズは面白い。
特に、とある科学シリーズは面白い。
感想はこれに尽きますが・・・。

アクセラレータ。
好きですねぇ。
”自称・悪党”な正義のヒーロー。
現実には、悪党なのは過去の話。
ラストオーダーと出会ってからは、{netabare}守るべき者が出来てからは、{/netabare}正義のヒーロー。

単純明快な主人公最強系。
もちろん、(物語を盛り上げるために)終盤、苦戦はしますけど・・・(笑)。

「やはり私は主人公最強系が大好物なんだ」って再確認できる作品でした。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 29
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

こっから先は一方通行だ

この話はツンデレのアクセラレータ君が頑張る話

みんな大好き一方通行が主人公です。これには一方通行ファンの私も歓喜。ちなみに禁書目録の原作は買っていませんが、しっかりと一方通行の方は買わせてもらってます。はい。

禁書目録のスピンオフである本作には上条君はいません。終始アクセラレータが出てきます。基本的に一方通行君が頑張るのですが、その肝心な一方通行のキャラデザ(?)が禁書目録や超電磁砲と比べてかなり異なります。「前の一方通行の見た目を返して」という人もいるでしょうが、個人的にはストレートな髪のほうが好きです。

先ほども言いましたが一方通行君が頑張ります。ツンデレです。「本物の悪党を見してやるよ」と言っていますが途中外道が出てきた際には「悪党の風上にも置けない」と相手を否定します。いや、かっこいい。さすが(全肯定)。打ち止めのこともかなり気にかけていますし、{netabare}「そんなに大事ならもっと早く止めろよ」と言ってトドメ刺さないですし、10031体の妹たちの死を「道具の死」と言われた際には怒り狂ってますし。{/netabare}やはり超好き。

{netabare}
脳にダメージを負った主人公(一方通行)は幼女(ラストオーダー)の看病のもと、病院生活をしていたが、ある日偽警備隊(DA)にラストオーダーが関係しているかもしれないと知り、ちょっかいを出すが、そこで死霊術を使う少女(エステル)に出会い弟子入りされる。どうやらエステルの昔仲間だった男(菱形)と女(蛭魅)が首謀らしいが、偶然にも妹達の1人が人質として連れ去られたのをキッカケにマジになる主人公。DAの最終兵器や四人のスカベンジャーをボコボコにした後、菱形の秘密兵器三体が目の前に立ちはだかる。追いかけっ子をしていく中で菱形のアジトを突き止めた主人公は乗り込むが、妹達の記憶の分析によって強化された三体の秘密兵器が一方通行の前に立ちふさがる。一方蛭魅にレベルシックス能力(理論いわく)を与えた菱形はその後蛭魅が前から饕餮に乗っ取られていたのを知るが、饕餮は現当主であるエステルではなく、四代目当主の命令を最優先し、完全なるゴーレムの作成を行うが、もちろん黙っていない一方通行とエステル。なんやかんやあったが、エステルが蛭魅の体から饕餮を引き剥がし、蛭魅は消滅、菱形は死亡し、エステル「日の当たる道を探します」一方通行「こっから先は一方通行だ」

あの紙風船が宙に舞うシーンとか「旅立つが弟子であることに変わりはない」と伝えてるようで良かったです。一方通行はエステルに対して「ここから先は一方通行だ」と言いました。どんなに道を間違ってもレベル5ですら時間は戻すことはできません。だからエステルは「日の当たる道を探し」闇ではなく影を追うことを選択したのです。その影とは光がないと成り立ちません。影は闇と同じく暗い場所なのですがその本質は光とともにあります。一方通行がいう「悪党」から(私が勝手に解釈した)「影」の変わりようもかなり見ものですね。

孤高のヒーローといえます。中二病のワタシには大満足。そのうち家で叫びだすんじゃないですかね(不安)
{/netabare}

作画は良く、戦闘シーンも丁寧だったイメージがあります。
opは「ゴールデンカムイ」のedを担当したTHE SIXTH LIEさん作詞作編曲の「Shadow is the Light」神曲。これも私の持論の下となっています
edは「モブサイコ100Ⅱ」のedを作詞曲した渡辺翔さん、編曲したボカロpでもあるキタニタツヤさん、ボーカルのsanaさんの三人のグループ「sajou no hana」による「Parole」
声優さんはとてもあっていて、アクセラレータのあの声はどっから出てるんでしょうか。すっごいあっているんです。ほかのキャラクターも本当に存在するかのような演技でびっくりします。素晴らしい

一番自分の立場が分かっていて、なすべきことが分かっていて、出来ないことがないと証明して見せたい人は誰なのだろう
ということで一方通行万歳!!!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 14

84.9 11 熱いで秘密なアニメランキング11位
フルメタル・パニック!(TVアニメ動画)

2002年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (1624)
9656人が棚に入れました
世界中の紛争の火種を秘密裏に消して回る軍事組織ミスリル。その中でも選りすぐりの傭兵の相良宗介に与えられた今回の任務は、「ウィスパード」と呼ばれる特殊な能力を持つ日本人の女子高生・千鳥かなめを護衛すること。かくして、宗介は素性を隠し、普通の高校生として都立陣代高校に転校し、秘密裏!?にかなめのボディガードをするのだが…平和な日本の生活こそが最大の敵だった!?
そんな中、陣代高校の修学旅行中に飛行機がハイジャックされてしまう。しかも、その首謀者は宗介が過去に対峙したことのある最悪のテロリスト・ガウルンであった…。


声優・キャラクター
関智一、ゆきのさつき、三木眞一郎、根谷美智子、ゆかな、木村郁絵、能登麻美子、大塚明夫、西村知道、田中正彦

wonder_boy さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

カシム、カシムと馴れ馴れしんだよ!クソ野郎ぉぉぉ!!!!!

うん、普通に..いや、めっちゃ面白かった。

評価が高いのは納得。

正直めっちゃなめてた。すいません。
チュッパチャップスぐらいなめてた。
なめてた違い。謎

最近古めのアニメをdアニメで観まくってるのですが
ここ最近では間違いなく一番搾り。
やっぱ発泡酒ぢゃダメだよ。KIRINだよ。

あにこれのレビューを読んでたら
最近の風潮に合ってないとか
ギャグが古いとか結構書かれてたのですが、

そりゃそうだろ。実際古いんだから。
古いのと面白くないのは=ぢゃないでしょ。

まぁ人それぞれなんだけどれど。

個人的にはフルメタのノリ普通に好き。
斉木楠雄ぐらい好き。
ギャグも一人で笑うセールスマン。俺が古い。謎

まぁちょいちょいおかしいなぁとか
ちょっと雑だなぁと思う所はありますが
大佐の可愛いさで全てどぉでもよくなりました。

テッサたん、マジ天使。

テッサのCVのゆかなさん、似合いすぎ。
ISの時のセシリア役の時は全然天使感なかったけど

テッサたん、マジ天使。しつこい。笑

とまぁ、物語も普通に楽しめる内容だし
ラムダドライバー使った戦闘シーンだけ
やたら作画凄いし、いや本当に凄い。
ATフィールド全開!!ダメです!!ATフィールド中和されます‼
的なシーンに結構似てたけど凄い。笑

ヒロインもなんだかんだと、
言われたら答えてやるのが世の情け
ってくらいには可愛いし面白いから
まだ観たことない人は是非一度観てください。

ちなみに2期にあたるフルメタルパニック!ふもっふ
もめっちゃ面白い。爆笑。

路線はかなりずれるが
学園ラブコメものとしては
普通に上位に入ります。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 14

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「この、すっとこどっこい~」←このフレーズが頭から離れません^^;

この作品の存在は前から知っていましたが、中々視聴のチャンスがありませんでした。
毎期たくさんの作品が放送されているので、それを追っかけるので精一杯・・・^^;
でも、友人からの勧めもあって、今回の視聴に至りました^^

この作品の主人公は、見た目は高校生くらいの相良宗介・・・
でも、彼は幼い頃から世界各地の戦場を転々と渡り歩いてきた凄腕の兵士なんです。
彼は「軍事力による平和の維持」を目的とした対テロ極秘傭兵組織である「ミスリル」に所属しているのですが、ある時極秘任務が言い渡されるのです。
その任務とは「都立陣代高校に潜入し、千鳥かなめを極秘裏に護衛すること」でした。
こうして、宗介が生徒として学校に潜入して、物語が動いていきます・・・

視聴を完走さでてレビューを書くためにwikiをチラ見してビックリ・・・
もともと2001年に放送が予定されていたのですが、巷での事件に配慮して放送を見合わせられ、最初に放送されたのが2002年のWOWOW・・・そして地上波で放送されたのが2008年の冬アニメということで、最初の予定から7年もの時間が経過してるんです。
これだけ時間が開いて放送された作品を私は他に知りません。
産みの苦しみがあったんですね^^;

一方、物語の方は主人公とヒロインの掛け合いに周りのキャラが巧く絡みながらストーリーが展開されると共に、千鳥かなめを護衛する伏線もしっかり進行するので、視聴していて飽きがくることはありません。

傭兵としての資質はずば抜けているのですが、実直な性格であるが故に日常がチグハグになってしまう主人公・・・
決して狙っているわけでは無いのですが、日常と非日常とのギャップがあまりにも大きいので、日常における彼の一挙手一投足にはしっかり笑わせて貰いました。

それでも、彼が単独だったら・・・きっとそこまでの面白さは無かったと思います。
そう・・・主人公に対してしっかりと、きっちりと突っ込むかなめちゃんのリアクションが、この作品の面白さを助長させているのです。
そして、軍事モノ・・・というだけじゃなく、年頃の人達の揺れ動く心情も見どころの一つだと思います。

かなめちゃんの・・・そして若冠16歳の上級指揮官であるテッサの大切な思い・・・
自分の置かれている立場は分かってます・・・
もちろん今何を優先させなければいけないか、それも分かってます・・・
でも、唯一許されているのは想うこと・・・
静かで深い想いに幾度か触れる機会があるのですが、どのシーンも見応えがありました^^

2期24話の作品でしたが、かなめちゃんとテッサにすっかり魅了されてしまっていたので、完走はあっという間にでした。
次の「ふもっふ」の視聴が楽しみです♪

投稿 : 2024/11/23
♥ : 36

oriba0311 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

おもしろい!

 DVDコーナーで気にはなっていたが、ロボや登場人物の描かれた絵を見た段階で、面白くなさそうと勝手に判断していた作品(よく虫食い的に借りられているのを見ると何故か面白いのかなと気になります。)。冷戦設定が古臭く感じたのも一因でした。
 しかし、1つ借りてみたら、続きが気になり早く続きをみたいと思えました。その理由の一つは、物語のはじめ、特殊な環境で育った傭兵の主人公「宗助」が、ヒロインを守るため学校に潜入しいろいろやらかしてくれるからだと思います。その不器用さは変態レベルです。主人公は無口で不器用で軍事オタクな設定だが、ヒロイン「かなめ」がパワフルなキャラでフォローし、いい具合に物語が進行していきます。いい具合にとは、初回の方でキャラの紹介的絡みと本筋がスムーズに移行していき物語に引き込まれたと感じたからです。
 そうなると、冷戦設定や、制服がわりかしださい、さらには綺麗だと設定されているヒロイン「かなめ」が絵的にあまりかわいく感じないという当初の主観的嗜好も全く気にならなくなりました。
 そして、観終わった後の感想は(続編も含めた感想です)、原作はもっと面白いのではと思ったのが率直な思いです。小説ならサブキャラの心情も描写され、傭兵生活の日常や敵キャラの心情をうまいこと表現されているのではと思ったからです。右ように感じたため、本作品は話数や時間の関係もあるとは思いますが、もっと面白くできるはずだという意味でサブキャラや敵の心情の描写がいまいちだと思います(なので原作を見てみようかと(^^))。しかし、フルメタルパニックの世界観に埋没せずに個々人(一人称のみで物語が進行しないため)のキャラに主軸をどっしり置き、描き切っている点で、他の小難しい近未来アクションやロボットものと比較して見やすく入りやすい作品になっていると思います。このことは欠点にもなるが、利点でもあると思います。何かガンダムのほかに面白いロボットものはないかと探している人にお勧めします。
 その後、続編の「フルメタルパニックTSR」と関連作品の「ふもっふ」も続けてみました。続編は1作目を見た後のほうが楽しめると思います。「ふもっふ」は舞台設定そのままに学園もののギャク作品になっています。本作を見たほうがなじめると思いますが見なくとも楽しめるかもしれません。落ちも含めてうまいことまとまっている作品となっていいます。なお、ここに出てくる「かなめ」の和装をみてはじめてヒロインを綺麗だなと感じました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 16

62.9 12 熱いで秘密なアニメランキング12位
ローリング☆ガールズ(TVアニメ動画)

2015年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (544)
2375人が棚に入れました
守られてばかりだった少女が一念発起、平和を守る旅に出る。

行く手に待つのは魔法使いか怪獣か、はたまた巨大ロボットか。

ご当地色をきわめつくした各地をめぐり、仲間とかさねる奮闘努力、汗と涙は報われるのか――。

どこまでいっても普通の子という宿命を背負い、それでもがんばる少女四人組が織りなす­新感覚・青春ロードムービー!


声優・キャラクター
小澤亜李、日高里菜、種田梨沙、花守ゆみり、中原麻衣、早見沙織、小西克幸

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

4人で旅した思い出はいつまでも色褪せない

ローリング☆ガールズ、はてさて一体何のアニメなのかと初めての方はお思いになるでしょう。
女の子4人がバイクで日本各地を旅する、簡単に言うとそんな話です。
主人公の4人、モブです↑
日本、おかしなことになっています↑
なんと他の作品だったらヒストグラムだったりシルエットだったりする"モブ"が主人公なんです。
でも実は火影の血を受け継ぐんでしょ?とかどうせ因果律が高まってたりするんでしょ?とか、そんなことは一切ありません、最後までモブです。
モブで主人公が務まるのか?と疑って当然だと思います。これはきっと恐らくアニメの分野では、「誰もやらなかったこと」でありつつ「先人が思いついたけどあえてやらなかった」ことなんだと思います。
声を大きくして言いますが、"モブ"が最後まで"モブ"であり、また"主人公"が最後まで"主人公"だったからこそ、私はこのアニメが大好きなんです!


主人公が特殊なら世界観も特殊です。
突如として日本に道州制が敷かれます、我が県こそが州都だと日本各地で争いが起きます、暴徒と化した都道府県民はついに東京・永田町に押し寄せ道州制に猛反発し始めます(=東京大決戦)。
東京大決戦から10年、10余りの道州から再び分割された旧都道府県がご当地色を強めながら内向きな発展を遂げた、そんな世界が舞台となります。
旧都道府県にはそれぞれ、国主と自警団が存在し、地域間の揉め事は主に自警団の団長(モサ)同士の戦いによって解決することが国の決まり(ツインタワー宣言)とされている、そんな現実的でありながらおとぎの国のような世界が舞台なんです。
例えば大阪であれば、たこ焼き店が百軒くらいずらっと道の両脇に並んでいるみたいな、47都道府県の設定とそこに住まうモサ140人弱の設定を三年間かけて考証し、世界を築き上げていったそうです。
私の出身は岐阜県ですが、岐阜は関ヶ原の戦いの舞台になったということで、県民(正しくは岐阜国のため国民)が甲冑に身を包み東軍西軍に分かれてドンチャン騒ぎをしているようです。
行き過ぎたご当地性、うんうんそうかも!と思えるようなものからこれはどうなの?と思うようなものまで、非常に楽しい"日本"という場所がこの作品には描かれているのです。

アニメでは全12話、大方は2話構成で主人公たちの住まう所沢から始まり、東京、愛知・三重、京都、岡山、広島という順に旅をしていきます。
実は他にも箱根だったり富士山だったり大阪だったり旅をしているのですが、その辺は漫画・小説の方で少し詳しく出てきます。
本来なら地域ごとに気が済むまでお話したいですが、ここでは割愛させていただきます。
所沢だったらバトル、愛知・三重だったらレーシング、京都だったらバンド、とにかくその土地で色々なことをしますが、それぞれバトルアニメ、レーシングアニメ、バンドアニメとして単体で見ても、それらを専門の題材としているアニメと比べて引けを取らない力の入れ込みようなんです!
これがすごい!
やれ総集編だの特番だのと万策の尽きるアニメが多い中で最後までハイクオリティで放送したこの作品の素晴らしさよ!
勿論、最終回付近の作画はちょっとぎこちない印象も受けますが、そこは大幅リテイクされてBD・DVDに収録されています。
設定資料集が今月発売されまして読んでみたところ、作画指導なる項目があったのですが、「常におしりを突き出して立ってたり、いつでもS字立ちしてたり、常に内股でなくても、かわいい女の子は描けると思います」「セックスアピール強い女の子より、とんでもない世界でアホみたいに生き生きとした女の子が見たいです」とこのように書かれていまして、全くその通りだと感動いたしました。
この媚びてなさ、これこそがローリング☆ガールズの最大の魅力なんじゃないかと私は思います。

モブ主人公の4人も非常に魅力的なんですが、なんといってモサのキャラクターの個性的なこと!
それぞれの地域でモサが居て、それぞれのストーリーで主役を食わんばかりに活躍します。
例えば、東村山の雇われ総長、武器使いの女帝・執行久仁子様は、その昔正義の味方を目指していたのがいつの間にか悪役になったというキャラで、所沢のリーダー、所沢の平和を守る正体不明の仮面戦士・マッチャグリーンと決死の戦いを経て互いを認め合い最後は共に国の平和を守るため共闘するというように一アニメの主役を張れる逸材がわんさかといます。
さらにいうとモサにしてもモブにしてもキャラクターの練られ具合が物凄いんです!
例えば、京都の古寺名刹の保安を担う舞子どすどす団長・豆千代さんと豆千代さんを指導する菊志乃さんの関係。
劇中では菊志乃さんのことを豆千代さんは「おかあさん」と呼ぶんですけど、これはお母さんではなくて女将さんの意味。
豆千代さんは有名な芸姑の忘れ形見で、その人に菊志之さんが頼まれて面倒を見ているというような、まぁなんとも複雑な設定が公式であるんです。
そんな細かな設定まで成されているんです、たかだた2話で出番が終わってしまうキャラクターに。
そんな強い拘りを節々に感じられるアニメは数少ないです、貴重です。
結局主人公達の名前すら出さないのは流石に不味いので一応言っておきますと、森友望未、小坂結季奈、響逢衣、御園千綾です。
今まで散々モブモブ言って来ましたが、この4人、私は本当に大好きです。
それはそれは言い尽くせないほどの魅力に満ち満ちていて、もうなんて言ったら良いのやらです。
"転がって落ちて這い回る少女達、他の誰かのため、自分達自身のために、たとえモブだという運命だとしても"
よ~く見てみると小さくタイトルロゴの下に書いてある英語、実はこんなことが書かれているんですね。
このモブの少女達がモブなりにほんのちょっと活躍するわけなんですが、それが結果的にストーリーをバッドエンドからグッドエンドに導いているんです。
彼女たちが居たことによって・・・最終的に解決するのはモサですが、彼女たちが居たことによってストーリーが成り立っているのです!
モブすごい!

声優は小澤亜李さん、日高里菜さん、種田梨沙さん、花守ゆみりさんがメインです。
放送当時・放送後含めて、ローリング☆ガールズはイベントを大量にやっていたことも印象強くって。
ロリガツアーズという劇場での先行上映会が5回、旅の寄り道というスタッフも呼んでの一挙上映会が2回、それからAnimeJapanのブースイベント、ぽにきゃん主催のP's Live、マチアソビのトークイベント、BD・DVD発売記念お渡し会、ロリガロックエクスプロージョンとまぁとにかく大量にイベントをやっていました。
先行上映会以外は参加したのですが、とにかく声優さんとの距離が近くてびっくりでした。
旅の寄り道01では、発売されたばかりの小説と原画ブロマイドと劇中でも登場したパスポートが配られていて、さらにそのパスポートにこれも劇中で登場したスタンプを押してもらえると言うとてつもない神イベ。
しかも会場でグッズ購入した人には抽選でサイン入り台本やポスターを配るという太っ腹っぷり。
いやー、あの頃が私の人生のピークでした()
さらに、これは声優さんは絡んでいませんが、舞台となった地域のアニメイトにて"モサスタンプラリー"なる企画があったり、上野のマルイでロリガショップが開催したり、古河の街角美術館でロリガの原画が展示されたり、とにかく精力的にイベントをしてくれてファンとしては感謝に尽きますね。
ちなみにモサスタンプラリーは難易度高くて、埼玉、東京、愛知、岐阜、京都、広島は行って推せたんですけど、奈良、岡山は断念しました・・・
それでも、舞台となった地方を巡ってロリガを感じることが出来て非常に楽しかったです。

曲は言わずもがな、ブルーハーツのカバーです。
まぁ萌えアニメにブルハなんてけしからんっ!と言わないでください。
私はそこまでブルハに明るくないんですが、イベント等でお話を聞いてみると熱心なブルハファンも居て、「ブルハは色々カバーされてるけど微妙なのが多くて、でもロリガ版のアレンジは良い、ガールズバンドとしては相当頑張っている」「いちいち選曲が良くて、特にネオンサインなんかは一番好きな曲だったからアニメで流れて嬉しい、こういうのをきっかけにブルハを知ってもらえればもっと嬉しい」というようなコメントをしてる方もいて、そうだよなそうだよなーと頷いてばかりいました。
BGMにもブルーハーツのカバーがいくつかあり、そのうち「シャララ」と「青空」はロリガロックエクスプロージョンで販売されたCDに歌付きで新規収録されています。
ブルハカバーではない他の横山克さん作曲のBGMも相当素晴らしく、私は特に「まぼろし軒での死闘」と「豆千代」が好きでよく口ずさんでます。
アンサーソング的な位置付のオリジナル曲、STONESですがこれもまた至高です。
8話で披露されたSTONES、プロットの段階では全然違う歌詞だったそうです
完成したものに監督が納得せず、再三作曲者に打診して最終的にあの形になったそうです。
実はイベントで配布された8話の台本に元の歌詞が載っているようです。
だからこそ、よりローリング☆ガールズにマッチした楽曲になっております。


この作品、ひっっっっじょーに奥が深いです。
アニメだけでなく、コミカライズ、ノベライズ、設定資料集、公式サイト、BD・DVDのキャラクターコメンタリー、スタッフさんのイベントやツイッターでの発言に至るまで、全てを網羅して初めてロリガの真価に触れることが出来ると思います。
とにかくアニメで説明する気がないのです、自分から積極的に突き詰めていかないと深められないというのはある意味では不親切ですが、むしろその方がオタクとして燃えませんか!?
まぁ別に深く知ろうとしなくたって、流し見で見てるだけでも雰囲気感じられて楽しいのです。
深く知ればもっと楽しいですが()

アニメが乱造され氾濫したこの時代に、これほどの名作に生まれ得るだなんて夢にも思っていませんでした。
私のアニオタ人生で終止符を飾るに相応しい、理想の上を行った、かけがえのない、まさに、"完璧"な作品でした。
こんな作品に出会えて良かった!ありがとう、ローリング☆ガールズ!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 14

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

好きになれるかすぐわかる安心感

とにかく、画面が見ていておもしろい。
エフェクトや妙な世界観も目立ちますが、1話からラーメン早食い、望未が瓶ジュースを飲むシーンのくちびるのぷにっとした感じなど、女の子もやわらかそうでとてもかわいいです。

画面の好ましさもさることながら、ストーリーもよく出来ています。
良いのはストーリーそのものというより、各女の子の心情がちゃんとわかるようになっていることです。
どの段階でどう心情が変化していき、どうして最終回の感情になるのか。
筋に重きを置いたサスペンスでもない限り、ストーリーの筋が複雑なことより、これが重要なことです。

私はちーちゃんと抹茶未が好きでした。
抹茶未が目を白黒させたり細めたり赤面したりするあわてんぼうな感じの表情がとても好きです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

良き

良いエンタメアニメ。

乗り的には、"けいおん"と、"フリクラ"を足して2で割ってご当地スパイスを加えたような感じか。
可愛い女の子を愛でつ、バンドミュージックを鳴らし、バチっとエフェクト掛けて、オーソドックスなような適当なようなストーリーをズバッと掻き鳴らして走り去るという。
あと、ブルーハーツがだいぶフィーチャーされている。ファンじゃないけど嫌いでもないからまあよかったかな。

2015年以降くらいでなら個人的にはトップかも。
というか、2010年以降では、あんまり好きなアニメもないし、見てるアニメ自体少ないんだけど。
 自分が本当に好きなジャンルという訳ではない。ただ嫌いなジャンルでもないし、製作陣のやる気が伝わる作品だから好きだ。

まあ、これは普通に技術の進歩というか、そういうのが活きているアニメかなあと、作画とか演出とか、あと力の抜き方。何ていうかストーリーとかワザと適当な部分ガンガンあるんだけど、そういう取捨選択が良いなと思う。全体的にソツない。

制作のウィットスタジオというところは最近の会社らしく、これが最初のオリジナルアニメだったらしいので、それで思い入れも厚かったのかもしれない。

そしてまあ正直、軽ーいアニメ。ただあからさまな軽さがあってそこがよかった。自分はクールで重めの雰囲気なのに、内容が子供だましなアニメ、というのが大嫌いなんで。
演出はギッチリ掛けるけど、どんな戦闘も爆撃もあくまで"演出"。人は死なない優しい世界。という、徹底したスタンスが良い。
ストーリーにツッコミどころもあるけれど、そこは雰囲気とノリと勢いでカバー。各話のストーリーはオーソドックスな筋なので、まあ安心感あり。

あと、最後ちゃんと程よく盛り上げたのもよかった。

一番評価したいのは作画だね。ポップさと、オリジナリティが程よい。
そして全シーン女の子-特に主要4キャラ-が常に可愛いのなんの。

とりあえずあにこれの評価見てると、あんまり評価は高くなかったようですね。まああにこれだけ見ても、世評はわからんけれど。しかし、そんなところもまた愛着が持ててヨシ。

多分人気の出なかった理由の一つは全面に軽さを出しすぎたことだろうな。そこは個性として良いと思うけど。なんか、1話とかの、特撮風過剰演出戦闘とか、主人公がバトルに全く関与しないとか、そういう要素、好みだけど、大衆受けはせえへんかもしれん。全体の大筋もソツなく軽い。でもそれらは個人的には評価点でしかない。

惜しい点としては、2クール見たかったな、というところ。
2話完結型で、最後は4話で1章で、実質5章分しかない。
で、各章、舞台や、主人公以外の登場キャラが変わる。そして主人公達はあんまり活躍しない。いや活躍しないのは素晴らしい事だと思うんだけど、その結果、登場人物への愛着がやや薄まるので、それを時間でカバーできたらなと。まあ、ロードムービー1クールっていうのはちょっとね。あと、普通に設定ギッチリなので、濃厚ではあるが、展開についていけないことも。そのスピード感も現代らしいかな。良くも悪くも。

まあ、重ねていうがあくまでエンタメとして土俵を徹底した作品。それ以上だとは思わないけれど、その土俵でキッチリ魅せた感じがある。

とにかくよく出来たアニメ一本作られはった。
秀作。息抜きに良い。

個人的に好きなのはシャチホコ編。
推しはゆきっぺかね。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6

71.3 13 熱いで秘密なアニメランキング13位
プラネット・ウィズ(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.6 (273)
970人が棚に入れました
「おれは、おれが味方したい人達の味方だ。そんだけだ!」
過去の記憶を失いながらも、平穏に暮らしていた高校生・黒井宗矢。だがある日、
世界は謎の巨大兵器「ネビュラウェポン」に突如襲われる。
猫のような姿をした「先生」とゴスロリ姿の銀子と共に、宗矢は戦いに巻き込まれる
ことになったが_________なんと相手は人類を護る7人のヒーローの方だった!
宗矢の記憶に隠された戦う理由とは?

気鋭の漫画家・水上悟志が贈るオリジナルアニメーション、ここに開幕!

声優・キャラクター
阿部敦、原田彩楓、井澤詩織、小山力也、乃村健次、後藤沙緒里、梅原裕一郎、大和田仁美、渕上舞、菅原慎介、石上静香、興津和幸、清川元夢、若本規夫

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

オレはオレの助けたいと思ったやつの味方だ!

視聴理由 特になし

序盤 ヒーローものかな

中盤 コレは...

終盤 正義とは何か

この話は普通の中学生に起こった非日常を描いた話
ジャンル的にはロボット・大戦
途中から宇宙に進出しちゃったり、なんか謎の原理で戦闘してたりするけど、キャラの信念とか考えとかは面白いから、4.5かな
決して主人公が圧倒的最強とかではないんだけど、やっぱここでも「信念」はカンケイあるんだよね

作画は普通。音楽も普通。
キャラの熱血度がわかるし結構好きだな

まぁ全体的に普通だけど熱血キャラとか好きな人は良いかもしれない

投稿 : 2024/11/23
♥ : 10

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

熱いSFアクションバトル&人間模様&「ニャ」なアニメ…隠れた名作と言うにはもったいない

1クール12話を綺麗にまとめた良い作品でした。

はじめは取っ付きにくい小難しいものかな?と思っていたのですが、登場人物の背後や関係性が明らかになるつれ、物語の深みにはまっていきました。話が進むごとに熱くなる展開も良しです。

とにかくこの作品の一番の良いところは登場人物たちが魅力的なところ。善悪という概念はこの作品にはありません。バトルはしますが、一見、味方と敵に見えて、その実、それぞれの正義や思いで戦い、勧善懲悪にならない戦いになります。こういう作品はややこしくなりがちで、物語が破綻しやすいのですが、これには全くそれがありませんでした。ストーリーがしっかりしていたからこそ、最後まで見逃せなくなり、終わりもすっきりしたのだと思います。

主人公の宗矢の真っ直ぐさ。メインヒロイン(だと思う)ののぞさんの母性。銀子の不思議さと優しさ。隆とこがねとグランドパラディンの個性、先生と閣下。登場人物たちがすべて物語に辛味、回が進むごとに厚みが増していきます。

出てくるロボット(?)がファンタジーっぽいのに、けっこうバトル描写が熱くて、飽きません。それと、声も絵も好き。大体にして、渋すぎる声の持ち主に「ニャ」と「ワン」をやらせるなんて、卑怯です(良い意味で)。

全体的に穴の少ない作品だったと思います。文中、絶賛ですが、これは視聴者の感覚次第で大きく意見が別れるところだと思います。とはいえ、1クールで作るストーリーとしては、十二分に楽しめる作品だと思います。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 32
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

「おやおや?おもしろいぞ」

<2018/8/21初投稿>
観てる最中なので評価はデフォルトの3です。

アニメオリジナルなんですね。
今期タイトルチェックしていく中、観ようかどうか迷ってた作品です。
あるレビュアーさんから勧められて、それじゃと録画だけしてました。

いざ観ると
おもしろいですね、これ。


概略は、

主人公「黒井宗矢」はメイド姿の女の子「銀子」とでっかい猫の着ぐるみのような「先生」の三人で暮らす高校生。

ある日突然、謎の敵「ネビュラウェポン」が宗矢の住む町を襲い、これに立ち向かう七人の超能力戦士が現れ、宗矢は・・・

という感じです。
一応ロボもの。

ぱっと見キャラクターデザインは子供向け。
ポケモンとかなんかそんな感じの。

でも実際観てみるとちょっと、いやかなり変。
敵キャラのデザインとか夢で見た悪夢を子供に描かせたような造形。
「先生」なんてまんまヌイグルミ。それも地方のお土産物屋で売れ残ってそうな。
味方のロボもカッコいいんだかなんだか。
玩具売る気あるんだかないんだか。
でも一度見ると頭から離れない 笑

たまに挟んでくる小ボケも小気味よい
いや、そんなシリアスなとこでもボケるの?というところでも入れてきます。


そして白眉はストーリーですね。
一見、シンプルでありふれた入りですが、その実相当練られてて、キレよく展開されていきます。
変な意外性もあり見入ってしまう。
演出が良いせいもあるのでしょうが、ちょっとずつ次回が気になってしまう。

まだ途中なので油断はできませんが、起承転結がしっかりしてそうなのでたぶん期待できるんじゃないかと(今は「承」かな)

世界観は昨今のアニメとしてはかなり変わってるんじゃないでしょうか。
超能力 とか
シリウス人 とか
リゲル人 とか
精神性が高度に発達した宇宙人 とか
宇宙に存在する 高度に発達しすぎて精神体だけになった生命体 だとかがなんの衒いもなく出てきます。

涼宮ハルヒでも似たワード出てたような気がしますが、それよりも古典SFを思い出してしまいました。
例えばレンズマンとか。
日本アニメでは珍しくなった"がっつりSF"

癖のある絵が好きな人or気にならない人
コシのあるストーリーを楽しみたい人(まだ油断は禁物ですが)
古典SFの匂いを嗅ぎたい人

におすすめかも

<2018/9/29追記>
最終話まで見終えました。

物語は流れるようにきれいにまとまっていましたね。
振り返って見ると至極王道なストーリーです。

ただこの作品を観て感じたことがあります。
もしかしたら作者が伝えたかったことなのかもしれませんが、私の勝手な思い込みなのかもしれません。

この作品、結局{netabare} 誰も死なないん{/netabare} ですよね。
そして、「正義とは?」というここ30年くらいの間に陳腐化されたような問いかけが常に出てきます。

大昔の漫画やアニメ、ドラマ、映画では「勧善懲悪」をテーマとした作品が当たり前でした。
正義は完全に正義だし、悪は悪で揺るぎない。
マジンガーZなんかはまさにそれ。

それが1980年頃から変わってきます。
正義と悪はあくまで相対的なもの。
見る立場で正義も悪もコロコロ変わる。
アニメではファーストガンダムが大きな転機だったように思います。
このガンダムでは「正規と悪は相対的なもの」という前提のもと「人はなぜ争うのか?」を問いかけます。
そして「人が争うのは人同士が分かり合えないから」ということでその解決の糸口としてニュータイプなるものが出てきたりします。

さらに進んでエヴァンゲリオンでは「それならみんな意識を共有化して一つになってしまえばいいじゃないの?」という問いかけが出てきます。
ただし、これは善いコトとしては描かれていません。
自我や個性の否定として忌むべきものとして取り扱われます。

他にも多数、こうしたテーマを取り上げた作品はありますね。

で、この「プラネット・ウィズ」ではこれらの流れを振り返るように物語は紡がれていきます。

「正義とはなにか?」
「人はなぜ争うのか?」

この作品では{netabare} 何か新しい答えのようなものを提示したわけではありません。
一方的な正義感を否定し、かといって穏やかなだけの刺激のない世界も否定し、みんながみんなお互いに優しい。
でも「じゃあ理想の思想はなんなの?」というところの明示はされない。{/netabare}


人のメンタリティというのは時代と共に変化していきます。
一説には戦争を起点として人の心のありようは変わるのだとか。
戦時中、戦後というのは人の心は荒み猛々しいものとなっていて、正義と悪も明確です(そうじゃなきゃ殺し合いなんてできない)
戦争が終わり、時を経るにつれ人心は穏やかになる。
長いこと戦争から遠ざかっている今は心穏やかな時代とも言えます。
またインターネットの登場・普及は大きく、人と人との間の情報のやり取りや共有がこれほどスムーズな時代は有史以来初めてのこと。
人間社会の意識はこれまでになく速いスピードで変化しているようにも感じられます。

そんな今の時代に、あらためて
「正義と悪」とか「人の心のありよう」そして(このまま穏やかな時代が続いたとして)「この先、人のメンタリティはどのように変わっていくのか」
といった問いかけを投げた。

{netabare} 答えは視聴者の皆さんも一緒にお考えください。{/netabare}

クイズ番組か?

というのがこの「プラネット・ウィズ」という作品なのかなと勝手に妄想しています。。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 32

72.3 14 熱いで秘密なアニメランキング14位
STAR DRIVER輝きのタクト-スタードライバー(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (938)
5125人が棚に入れました
日本南方に浮かぶ島・南十字島。ある夜、島の海辺にツナシ・タクトという少年が流れ着く。本土から身一つで泳いできたタクトは島の学校・南十字学園高等部へ入学し、その明るく前向きな性格で、アゲマキ・ワコやシンドウ・スガタら学園の生徒たちと交流を深めていく。だが学園の地下には、「サイバディ」と呼ばれる人型の巨大な像が多数眠っており、生徒たちはそれぞれサイバディにまつわる秘密を抱えていた。そしてそれは、タクト自身も例外ではなく…。

☆彩花 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

銀河美少年の視聴率が日曜5時最低記録からあがっているw

      R2  002  鋼FA 戦弐 輝   
第01回…3.0%  4.5%  3.8%  5.3% 1.2%  
第02回…2.6%  4.4%  5.3%  2.1% 1.7%  
第03回…2.8%  4.2%  3.3%  1.8% 3.2%  
第04回…1.4%  3.0%  2.6%  2.5% 2.9%  
第05回…1.8%  5.1%  3.4%  3.0% 3.6%

002>鋼≒輝>R2>バサラ

ギアスに勝って! 銀河!美少年!!

これ今期いちばんいろいろな意味でおもしろい。
いろんな要素が詰まってて、女子的には高評価なのよ。

学園だし、テンポいいし。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 4

まいまい さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

バカにされがちですが、普通におもしろいアニメ。

おもしろい。

銀河美少年とか綺羅星☆とか、変な言葉がたくさんでるから
笑えるアニメとされがちですが、実はその変な言葉は
説明されずに使われてるから笑われているんです。

アプリポワゼとかフェーズ1とか。

でも、それって言い換えれば全て伏線なんです。

この綺羅星とかおとな銀行とか、
謎の言葉の秘密がこれから後半にむかって
徐々に解明されていくんだと思います。

でももし解明されなかったら、ただの笑えるアニメですw

投稿 : 2024/11/23
♥ : 8
ネタバレ

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

σ(o・ω・o)のスタドラ愛は本物のようです。(さらにさらに追記あり)

【はじめに】
 一部で評価が突出して高いものの、
 全体的に見れば「ネタアニメ」的に認知されているのかな?。
 かく言う自分も、はじめてこの作品に触れた時は
 「何だコレは!?wwww」的に軽く見ていましたが、
 見れば見るほど惹きこまれてさらに見たくなる・・という謎の中毒性。。
 結論としては自分がアニメに求めているものが
 ほぼすべて詰まった素晴らしい作品だったことに最近気付いてきました。
 ということで、気合を入れてレビュー全書き直しです^^。


【ジャンル】
 まず最初に、このアニメのジャンルは何だろう?って考えてみましたが
 「学園もの」
 コレが自分的には一番しっくりきます。自分が一番好きなジャンルかもです。
 えっ?ロボットものなんじゃないの?って未見の方は思うかもしれませんが、
 ロボットはおまけ要素だと思います。
 なんというか、ロボットというよりは
 そのキャラの現実世界の延長線上にあるものが具現化されたもの?
 ・・みたいな感じのものだと自分は思っています。

 こういった代替のものを使って表現されているものとしては
 演劇部による演劇や、某キャラが語り聞かせる物語、もそうですね。
 物語の核心を”別のカタチ”をとって抽象的に示唆しているのかな?。
 謎めいた表現っぽく感じられて、好奇心そそられますね。


【印象的な言葉】
 あとこの作品には忘れようとしても忘れられない「印象的な言葉」が多々あります!。
 全部は書ききれないし、ネタバレにもなってしまうので、いくつかだけ紹介します。
①「銀河美少年」
 美少年なんて言葉を聞いたのはパタリロ以来ですw。それに「銀河」をくっつけるなんてw。
②「アプリボワゼ」
 ずっと造語だと思っていたのですが、ちゃんと意味があったのですね!。
 『星の王子様』という本を読めばわかるそうです(自分は未読ですがいつか読みたい)。
   {netabare} “きずなをむすぶ”、”関係を築く”、”能動的に仲良くなろうと働きかけること” {/netabare}
  他にも解釈はたくさんあるのでしょうが、とても美しい言葉の響きだと思います。
③「やりたいこととやるべきことが{netabare} 一致する時、セカイの声が聞こえる {/netabare}」
 これ、すごくグッときた言葉ですっ。σ(o・ω・o)がタクト君を好きな理由の1つでもあります。
④「何が○○○○○だ、○○○○○○」
 すごくツボに入った言葉でした。いろんな捉え方のできる素晴らしいセリフだと思います。


【登場キャラ+声優さん】
 自分がアニメ作品を好きになれるかどうかの1つ目安として、
 ”どれだけ好きなキャラがいるか?”というのをいつも考えるのですが、
 本作でもほぼ全員好きになってしまいました。
 本作は”かなり登場人物が多い作品”と言っていいんじゃないかな?。
 ・・正直、細かいところは今でも全部覚えきれてない部分もありますが(名前や担当声優さんとか)。
 特筆すべきは「どのキャラもすごくキャラが立っているのに全くイヤミがない!」というところです!。

 全員は書ききれない(全員書きたいが)ので、自分が特に惹かれたキャラを数人だけ紹介します。
①主人公
 このキャラに出会ってはじめて声優の宮野さんのことを知り、どちらも好きになりました。
 主人公のことは、とにかく本編をみて感じ取ってください^^。
 宮野さんって演じるキャラの年齢や性格とかをホントに上手く意識して演じられてると思います。
 あと、ファンや視聴者に対するサービス精神が群を抜いて素晴らしいと思いました!!。
②おとな銀行頭取
 物語全体の中で、すごく重要な位置にいるキャラだと思います。
③保健の先生
 完全におバカなネタキャラですよね。でもそこがいい!^^。


【挿入歌、OP/ED曲】
①サカナちゃんの歌
 四方の巫女の歌はどれも素晴らしく、一般的なキャラソンの枠にはとても納まりきりません!。
 中でも気多の巫女(戸松遥さん)の歌「モノクローム」は最高ですね♪。
 吸込まれるように神秘的な歌声だと思います。
 この曲のおかげ(せい)で本作を好きになったともいえます!!。
 また、サカナちゃんの語りに耳を傾けるヘッドの姿も印象的でした。
①1クール目のED曲
 同立の1位で、9nine「Cross Over」がハズせません。
 何気なくEDに流れてくる主人公3人の仕草とこの歌声、歌詞。
 気付くと、この曲のせい(おかげ)で本作を好きになっていました。


【演出・その他】
・全体的にテンポがよくて、キャラの描写が明るい(性格的に)。
 適度なデフォルメ描写、言葉選びや、間のとり方等も絶妙です^^。
・”お色気の表現”がお洒落で素晴らしい!!。
 BGMだったり、声優さんの熱演だったり、シチェーションの妙だったり、間接的な映像だったり・・
 ワコの妄想だったり^^、
 想像をかきたてることで、よりいっそう臨場感を高めていますよね。


【背景の描写】
 背景の描写、素晴らしいですね。
 星空に流れ星が流れるところなんて、ワクワクさせられてしまいます。^ヾヾ☆ヾ
 他にも海面の水のゆらぎ、夕日に照らされる木々やその他もろもろ。
 舞台が南の島でホントによかったです!。
 そういえばつい最近、田舎の描写が素晴らしい某アニメ作品がありましたよね。
 それに通じるものがあるんじゃないかな?って自分は思ってるのん。
 後の”本作の劇場版”で都会が背景になったのを見た時、正直自分にとっては魅力が激減しました><。
 やっぱ南の島でこそ見れる自然あふれる風景、
 澄んだ空気でなければ決して見ることができない、目を奪われるほど美しい星空(ゼロ時間の星空にも通じてると思う)。
 これは本作の大きな特徴の1つだと思っています。


【ヘッドの描く絵】
 寮に飾られているあの絵、素敵だなあ。描いてる人の感情まで映し込まれている気がします。
 うちの部屋にも飾りたいなあ。


【結論】
 気合入れて全文書き直したのに、ぜんぜんまったく書ききれていませんっ><。
 とにかく書ききれないほど、この作品はいろんな輝きに満ち溢れています!。
 1度見ただけではなかなか見えてこなかったり、
 時間が経って改めて見ると全く違う見え方をしたりする作品だと思います。
 とにかく現時点での”自分のお気に入り”、”人へのオススメ”
 ともにNo.1の作品なのです☆。

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※懲りずに早くも追記。。

【全25話】
 「イタいw」「馬鹿馬鹿しいw」「くだらないw」「どうかしてるw」「ネタアニメ」
 いろいろ評される本作ですが、どの言葉も実際その通りなんですよねww。
 でもほんのちょっと角度を変えたら、それがすごく魅力的に映る”稀な作品”なのだと思います。
 間違いなく”人を選ぶ作品”ですが、でもやっぱり多くの人にこの作品の良さを知ってもらいたいです^^。

 自分にとっては他作では替わりのできない”かけがえのない傑作”だと思っています。
 1話から25話まで全話が素晴らしい出来で、それぞれに意味がありつながっています。
 (・・あ、劇場版はなかったことにしてる自分です)。


【キャラへの思い入れ追記】
 タクトくんの幼馴染2人、これは欠かせません><。あの話が一番好きかもです。


【結末】
 ワコのモノローグで締めくくられる本作ですが、自分にとっては最高のエンディングでした!!。
 {netabare} 2人の間でどちらも選べず、どっちつかずで残念だったとガッカリされる方も多いようですが、
3人にとっては、まだまだこれから物語が続いていくわけですから、こういう形がベストだったと思います。
それに作品が終わってしまってからも、視聴者に妄想する楽しみを残しておいてくれるなんて、
なんともうれしい最後の贈り物だったと思っています^^。 {/netabare}


【タクトくんの第一フェーズ】
 ワコのモノローグで語られます。これはぜひぜひ実際に本編見てから聞いてほしいですね(∩.∩)。

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※またまた追記><。

【魅力】
やっぱり最高の作品です!。何周でも観られます。というか見る度に理解が深まって愛着が倍増します。
登場キャラそれぞれの人間性がとても魅力的なんです。
「秘めた想い」「ふと見せる表情」「負けを認められる潔さ」「秘めた優しさ」etc,
ぜひぜひ、作品を見て感じてほしいです。


【3人という関係】
主人公組はもちろんですが、他にもいろんな組み合わせの”3人という関係”が物語の中に多々出てきます。
同じ3人でも、その関係のカタチはいろいろさまざまでその対比がとても面白い(興味深い)です。


【デザインや色使い】
キャラデザインは自分にとっては満点です!。感情の微妙な変化まで、すごく巧みに表現しています。
色はありとあらゆる色彩すべて使ってるんじゃないかな?。
でもそれぞれの色が主張しすぎず見事にやさしく調和しています。
野球エピソードの色使いが特によかった。


【やっぱりキャラが好き^^】
(スガタ)優しく見守る笑顔が最高です。
(演劇部部長)7話でタクトに言った言葉が強く強く印象に残ってます。
(ヘッド)憎めない人だし、やっぱり魅力あふれる人だなあ。
     マスクの三角目と口元だけ見てるとシャアに見えてくるww。
(リョウスケさん)若い時のエピソードにグッときました。
(マリノ )呪文のセリフと、野球のシーンがお気に入り。
(ケイト)カラオケシーンは誰もが魅了されましたよね^^。
     あと、野球のシーンも超お気に入りです♪。
(ベニオ)超絶好きなキャラのうちの1人です。主役回が特によかった。
(ホンダ・ジョージ)12話、最高に((o・д・)bグッジョブ♪。
          顔アップのデフォルメ目が最高でしたっ。
(サカナちゃん)天使です^^。
(ハナ)実はかなり好きなキャラです!。声もいい演技だったと思います。
(ナツオ)タクトの○○ですよね。笑顔とあのセリフが最高でした。

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※またまたまた追記。。

【五十嵐さんx榎戸さん対談記事読んで】
対談形式で、作品に込められたテーマが語られていて、
あそこのこれはこういうことでって、ちょっとだけ明かしてくれてとても感動しました。
「タクトは1度、○○している」
なるほどー、たしかにたしかに^^。これすっごく大事なポイントですよね。
「この物語は主人公が○○○○○○に○○○○○○○○○もらうまでの物語」
って語ってたことに、なるほどー、そうそうそう^^。って感激。

【何周も見てさらに追記】
もう何周も見てるんですが、ホント1話1話、最初の1コマから最後の1コマまで、
ちょっと目を離したら見落としてしまいそうなところに
フッと各キャラの心情描写が描かれていたりして、
後で繰り返し見る事でそれらの理由が徐々に理解できて、それらがつながって、
その想いの強さだったり深い心情に、すごくすごく満足感が満たされるんです!!。

なんというか、1つの長編映画を見てるような気分にさせてくれる作品だなあ。
やはり現時点で自分の中で「最高傑作な作品」なのです^^。

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※またまたまたまた追記。。

★最も好きな回は?
はい。正直いって全部です!。全部の回が1位といってもいい。順番なんて意味がありません!!。
しかし、その中でも特に!というのをあげてみます。
①第16話「タクトの○○○」:
 幼なじみとのエピソードが描かれるこの回が一番好きかもです。
①第22話「神話前夜」:
 素晴らしいタイトル^^。物語の核心に触れるエピソードでしたね。
①第19話「3人の日曜日」:
 タクトとスガタの優しさがあふれ出てる回。2人がいかにワコのことを大切に想っているか、またワコがどれだけ2人のことを想っているかがにじみ出ています。
①第8話「いつだって流星のように」:
タクトとスガタのぶつかり合いですね。最後のゼロ時間の雲が○○○演出は2人の心を同時にあらわしていて、ほんとうに素晴らしかった!。
①第21話「リビドーなお年頃」:
 最期のワンシーンでワタナベカナコがシモーヌに言った言葉が最高にシビれます!。かっこいい!!。
 σ(o・ω・o)もそういう本当に強い人間になれたらなって思いました。
①第12話「ガラス越しのキス」:
 最期のシーンでワタナベカナコがポロッと自分自身に言い聞かせる言葉が、もうたまりませんでした!。これは反則レベルでキュンときました^^。


★タクトと宮野さん
レビューを追記すれば追記するほど、再視聴を繰り返せば繰り返すほど、
タクト役が宮野さんで本当によかったと思ってしまいます。
・・というか宮野さんじゃなかったらこんなに本作を好きになることはなかっただろうし、
繰り返しみることもできないでしょう(何度も見ると飽きてしまって)。
何回もみてストーリー展開わかってるハズなのに、
何度見ても(さすがに連続周回は飽きるので、1周したらしばらく時間おいて)
新たな新鮮な気持ちで何かしらの驚きと喜びを感じてしまうのです。
他作品でも「変態役をやらせたら右にでる者はいない!」という意見をよくみかけますよね。
実際σ(o・ω・o)も以前からそう思ってたし、それはそれでいつもほんと期待してるし楽しませてもらってます。
しかし!、自分が思う宮野さんの神髄は、なんといっても「ポジティブな精神」を
キャラに吹き込むことだと思うのです。そして、それはまさにタクト君の第一フェーズに通じる
ものがどこかあると思います。
あ、そうか!。宮野さんはタクト君と同じ第一フェーズをきっと持ってるんだと思います!。
いまこうやって書いてて初めて納得しました^^。


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※さらにさらに追記。

8か月ぶりのレビュー追記です^^。
・・よく8か月も追記せずに我慢できたなと自分をほめてあげたいくらいw。

・・何回も再視聴していますが
「飽きてしまわないか??」という以前からのσ(o・ω・o)自身の心配をも跳ね返して
毎回毎回そのクオリティーの高さに酔いしれてしまうんです・・。

このサイトではあまりレビューが上がってこないですよね・・(寂)。

そりゃあ、放送当時はかなり話題になってましたが
それももう何年も前の話だし
最近アニメを観始めた方にとっては
まず知る機会もそんなにない作品なのかな??って
少し勿体ない気がしてしまいます。

あと、”本作が誤解されやすい要素”として

「よくあるハーレム作品じゃないの?」

ってのが危惧されるのですが
自分にとってはまったくそれはあてはまりません!!。

・・だって”魅力ある人物”に多くの異性が惹かれてしまうのは
ごくごく当然のことであるし
本作はそういった”主人公の魅力”がしっかり描かれ演技された作品であることを
納得させられてしまったからです!!。

主人公以外の全ての登場人物も
それぞれに”それぞれの輝き”(それぞれの銀河の綺羅星)
を見せてくれる他にはなかなか見られない素晴らしい作品ですので
何かの機会があればぜひ試しに観てみてほしい作品なのであります。

自分にとっては本作が”何より人に薦めたい作品”なのです!!!。

追伸:最近SHIROBAKOの影響を受けて本作の原画集を購入しました!。

改めて本作を作り上げてくださった全てのスタッフ様、アニメーター様、その他もろもろの方々に

感謝感謝なのですペコリ(o_ _)o))。


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放送開始、祝10周年!・・とかで何かお祝いみたいなのないかな~?と思っていましたが
まさかの緊急事態宣言が発令される現在の情勢・・。

こんな厳しい現実の中ですが
自分は本作をまたまた再視聴し、結果、たくさんの元気と喜びと勇気をいただきました!。


さすがにもう飽きて観れないんじゃないか・・と毎回おそるおそる再視聴開始するのですが
不思議なことに、観れば観るほどさらに好きにさせられてしまいます!。いまだに発見も^^。
そしてまた追記したくなってしまいましたw。


実は数か月前にTVを買い換えました。4K対応でそこそこの画面サイズです。
ということで、今回は今までの視聴よりも大きいサイズ・高精細な画面での視聴でした。
所有BD BOXのフルハイビジョンの映像が最大限発揮されていて
画面から伝わる構図や動き・発色の素晴らしさ等が何倍にも倍増しまくりました!!。

自分は画質至上主義ではありませんが
できればやはり本作は大画面・高解像度で観てもらったほうが
より伝わるものが大きいと確信しました^^。


本作の絵の構図、ホント素晴らしいです!。

あと、手書きとCGも絶妙にいいとこどりで融合してると感じます♪。
キャラクターはしっかり手書きで
でも水面のゆらぎやゼロ時間に入る直前のシーンなど、目を奪われます^^。

あと、やっぱ夕日の輝きの美しさと輝きの強さ・やさしさです!!。


ストーリーの状況や謎のほのめかしも
キャラ同士の自然な会話で見事に成立させている。


ワンパターンとよく評される序盤の戦闘シーンも
実は毎回バリエーション違いの工夫がすごいですよね!
戦闘から帰ってきたドライバーに対するかけあいも最高!。


あと、次回予告のバリエーション工夫!!!。
これはエウレカセブンTV版でも感心した工夫でしたが
いろんなキャラを巧みに組み合わせて、感情芝居もしっかりつけている!。


あと、単純なパクりではなく、本気の素晴らしきオマージュリスペクトの数々!!。
本作の完全な一部として機能し、原作とはまた違った次元で昇華させている!!!。

わかりやすい例)
 ・ジョジョ  スタープラチナVSザ・ワールドのラストシーン
        ノトーリアスBIGほか
 ・ガンダム  シャアの名セリフ(○せてもらおうか(以下略))ほか
 ・Zガンダム  カミーユの名セリフ(○○○にはわからないよ)ほか
・マクロス  ブリタイの名セリフ(我々にも失われた○○が(以下略))ほか
        最終話のあの爆発シーン
        あのキスシーンでも一条君と○のシーン思い出すw
        喫茶店での夕日バックは一条君と○のシーン思い出す^^
 ・エヴァ   同一声優さんの名セリフ(○ってのはいいねえ(以下略))ほか


音楽・音に関してもこだわりがハンパないですよね!。
例のあの目覚まし時計の音が使われる場面の対(複数場面)。
水滴が一滴落ちるシーンの対(複数場面)。
BGMの音の差し引きが素晴らしい。無音込みで。


セリフも似たセリフを
影響された別キャラが違うシチュエーションで使う破壊力!!。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 59

71.6 15 熱いで秘密なアニメランキング15位
神撃のバハムート VIRGIN SOUL(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (262)
1158人が棚に入れました
ここは、《人》《神》《魔》あらゆる種族が入り混じる神秘の世界ミスタルシア バハムート復活による世界崩壊を免れてから10年─── 新たな《人》の王は《神》の神殿を襲い《魔》の国を攻め落とした 壊滅寸前だった状況からの復興と更なる発展 王都は《人》に富をもたらす 王都復興の糧として奴隷となる《魔》 消えゆく信仰心により力を失った《神》 均衡を失っていく世界で《人》《神》《魔》それぞれの正義が交錯する―――

声優・キャラクター
諸星すみれ、梅原裕一郎、吉野裕行、井上剛、森田成一、沢城みゆき、岩崎ひろし、森久保祥太郎、潘めぐみ、坂本真綾、間宮康弘、小野賢章
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー

ゲームはしてない


1期に続いて2期を観たという流れです。1期が面白かったので特に抵抗なく。。。

1期全13話(総集編的なの1話込み) 2014年10月~
2期全24話(こっちは総集編無し)  2017年4月~

掘り出し物です。

Cygamesさんの数少ない一社提供のうち一つ。肝いりの2クールの割には話題にならなかったのかな? その頃アニメ観てないのでよう知りません。
レビュー・感想数207件(2019.02.06時点)は同期の作品の中でもTOP20にも入り込まないながらも、得点では地味に8番手くらいにつけてるというあにこれの評価です。同期に『月がきれい』『エロマンガ先生』『進撃の巨人2期』とあるなかで健闘してるように見えます。
観た人はそこそこ満足したと思われる客観評価。私も同様でした。
さて、、、、

・ゲーム原作かよ?
・〈神〉?〈悪魔〉? ファンタジー系はちょっと・・・
・1期逃してるのでスンマセン

安心してください。

“ファンタジーの衣を被ったガチめのラブストーリー”

でした。・・・いや・・・まあファンタジーなんだけどさ。ラブストーリーであり冒険活劇であり成長物語であったりと毎話Bパートの引きの良さもあって、2クール分一気に観せる力のある作品でした。
ソシャゲ原作特有のグダグダなところもなく、主人公が1期と変わるので、2期から参入しても問題は無さそうです。

1期でのファバロ、カイザル、アーミラ、リタを中心とした物語から10年後。ダークな世界観はそのままに2期の主人公をニーナ(CV諸星すみれ)にバトンタッチして、話は進んでいきます。
このニーナ、これあくまで私の思い込みですが、ヲタ受けしないヒロインさんです。少々イケメンならすぐ赤くなる恋愛体質に見えてしまう彼女は早々にビッチ認定されてしまいそうww
それも数話経てば霧散することでしょう。どんな娘かというとあれです。寝ちゃいけないって思うと眠くなっちゃう的なアレ。こちらは本編でお確かめください。彼女については表情が多彩というか喜怒哀楽で何パターンあるんだというくらい作画班が良い仕事してます。

繊細な“心情”を描写してのラブストーリーとは毛色が違う、“感情”を全面に出したり押し殺したりの全力投球ヒロインはとても好印象でした。
ちょっと脱線すると、全力投球ヒロイン設定は意外とリスクって高いです。さじ加減を間違えると

1.躁鬱の“躁”状態に見えてしまう
2.一歩間違えればコミュニケーション障害
3.ドジっ子空回りキャラみたいな型にはめたくなる誘惑に勝てずブヒる層以外が離れてく

この手の女の子でおバカっぽく見えないようにキャラ設定を組んだ製作陣の勝利だと思います。


そんな彼女のラブストーリーの行方と、“成長”物語が、けっして能天気じゃない世界で繰り広げられることになります。

能天気に見える女の子が能天気じゃない世界で能天気のままいられるのか?
能天気でいられないならどんな覚悟を決めたのか?

前半のほっこり回が進んでいる中でも忍び寄る不穏な影が徐々に濃くなっていく中盤あたりからはニーナの笑顔も違った意味をもってきます。このへんは親目線ですが、彼女の成長が頼もしくそして周りの救いとなってくるのです。
そして最終話を観終わると、序盤うっとうしく思った(かもしれない)彼女の能天気さを思いだし、

能天気が能天気でいられる世界がいいよなぁ・・・平和が一番!

ひと回りして“アリ”な娘さんと思える満足の全24話でした。くどい。。。


肯定的に捉えた本作の世界観については1期レビューで触れてますのでよろしければそちらを。


2期からOK!とのたまいつつ、物語を深掘りするならやはり1期からの視聴をお薦めします。1期は1クールと手に取りやすいしこちらも単体で楽しめる仕上がりですよ。
とりわけ重要局面で取った選択。旧主役ファバロと2期主役ニーナとの対比は“なにが正解か誰にも分からない”この世の真理を露わにしてました。やはり主役は主役でした。
ここでは触れてない脇役たちにも主役を食う魅力的なキャラに事欠きませんのでお気に入りをぜひ見つけてみてください。


物語は1期より複雑です。〈神〉〈悪魔〉の二項対立の末、「そうきましたか・・・」の1期だとすると、
2期は〈神〉〈悪魔〉の上に人間が立っちゃったかも、という斬新な種族相関からスタートします。
現実世界でもパワーバランスが崩れた時に戦争は起こるもので、まさに2期の舞台がそれ。極限の状態で人(※本作の場合神も悪魔も)は試されそして輝きを放つのです。


OPは1期から続くラウド系ロック。EDは米津玄師とのコラボで名の売れたDAOKOを配置。前半ED「拝啓グッバイさようなら」は地味ながらクセになる良曲です。

 
ソシャゲ原作の中では群を抜いて完成度の高い本作。言われなければゲームが母体とは気づかないでしょう。あらためて思います。

逆宣伝になるような粗悪品を濫造するくらいなら、しっかりアニメアニメしたものを作ってほしいな。よっぽど宣伝になるはずです。



※オマケ

■ジャンヌダルクは蜘蛛が苦手
ちやほやされた後は落とされる。本邦マスコミの得意技ですが、これをどさらにどでかいスケールでやられちゃったのが歴史上のジャンヌダルクであります。
{netabare}10話の母息子回の余韻が冷めない11話で、{/netabare}蜘蛛が苦手というエピソードを挟んできました。史実ではジャンヌを登用したシャルル7世の跡継ぎルイ11世のあだ名が“蜘蛛”だったとかなんとか。
王室に対しては恨み骨髄でしょうねww


■ジ○リっぽいと言えなくもない
表情筋がよく仕事をする巨匠の作品と似てるな~と思っていたら、{netabare}12話トロッコの脱走劇。{/netabare}どこぞの有名冒険活劇で見たことあるアクションシーンを堪能できます。


■声優“野沢雅子”のお仕事
2クールめ初っ端の14話に登場しました。人間国宝にしてよいと思う。


■サブタイトル“Virgin souls”
本作タイトルを冠した{netabare}第17話の{/netabare}サブタイトルです。
「次会えたら私のなすべきことを伝えよう」この回からクライマックスに向けてエンジンが吹かされる重要回です。
なんですが、ニーナが洞窟池の中に入ってって身を隠してから竜に変身してましたね。みだりに変身すると着ていた物を破壊しちゃうから、律儀に彼女は見えないところで衣服を脱いで変身したんだろうと妄想。
こういった恥じらいは大事です。気にも留めない振りをする男側の度量も試されます。


-----
2019.08.20追記
《配点を修正》 +0.2


視聴時期:2019年2月頭

続編で面白さが継続しているのはたいしたもんだ。それも主人公を変えてたりするのに。
ダンスシーンはこれまで観たものの中でもトップクラスでしたね。



2019.02.07 初稿
2019.08.20 修正

投稿 : 2024/11/23
♥ : 40
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

10年に1度、「???」が大暴れする街?住みたくねぇ~

最終話まで視聴。前シリーズも視聴済。

【物語】
大石静が脚本ということで、かなり期待していたけど、終盤がちょっと・・・。
{netabare}終わってみたら、何か普通っていうか、期待外れっていうか・・・。

{netabare}王の目的が「バハムートの復活ではなく、バハムートの討伐だった」ってところが見せ場だったんだろうけど・・・。{/netabare}

バハムートのパワーが前作より落ちてる?
アーミラの登場が唐突過ぎて、驚いた。{/netabare}

【作画】
見事としか言いようがない。
非の打ち所がない。

【最後に】
前シリーズからリタ推しだった私には大満足の作品でした。
最初から最後まで出っぱなしだったし、終始、大活躍だったし・・・。
何だかんだ言って、『亀の甲より年の功』って事でしょうか?
{netabare}カイザルの死は可哀想だったけど、ラストでゾンビ化したカイザルを見てホッとした。
これからはカイザルとずっと一緒にいられるね!{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 32
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

気づいたら30分経ってる(面白い)

次々に、試練が起こります。
本腰を入れて観ないと、物語に置いていかれてしまうので大変です。
しかしながら、気づいたら毎回30分経っていて、続きは?早く続きを!と、せがみたくなる終わり方をしているのがニクいところ。脚本の構成力凄まじいなと感じておりました。

だがしかし!
{netabare}死ぬ必要無いじゃないですか。あんまりですよ。
好きなキャラなのに…{/netabare}

キャラは個性的なこが多くて楽しかったです。
力持ちなヒロインの女の子
天使のような可愛さの少年(少女?)
仲間からの信頼に熱い釣り目がちなイケメン
心臓を捧げよと言わんばかりの忠実な兵士たち
挑むのは巨大な敵…

作画にもかなりこだわっています。
劇場版ベルセルクを観て以来、好きな恩田尚之さんのキャラがみられるってだけで嬉しいのですが、それだけではなく、とにかく細かい!そして動く!
ツイッターをみる限り終わりの方は相当ギリギリのスケジュールだったっぽいですけどねえ。近いキャラの顔はしっかり整えられていましたし、よく持ちこたえてくれました。

一期と比較したとき、私は二期の方が好きですねえ。
あ、因みに、同じキャラも出てきますが、主人公は違うので、飛ばして二期からみても大丈夫ですよ!
キャラに愛嬌がありますし、ギャグや甘酸っぱい恋愛が心地よいです。
本編だけじゃなくて、CMやEDも遊び心満載で楽しかったなあ…
終わってしまったのが寂しいです。

また続編が出ると嬉しいな!今度はリタの番外編でお願いします。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 24

68.0 16 熱いで秘密なアニメランキング16位
新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION(TVアニメ動画)

2018年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (41)
158人が棚に入れました
新幹線超進化研究所は「漆黒の新幹線」が生み出す巨大怪物体から
日本の平和と安全を守るため、「新幹線変形ロボ シンカリオン」を開発した。
シンカリオンとの高い適合率を持つ子供たちが運転士となり、
研究所員たちと力を合わせて強大な敵に立ち向かう!
果たして「漆黒の新幹線」の目的は…。子供たちは日本の平和と安全を守れるのか…。
チェンジ!シンカリオン!

声優・キャラクター
佐倉綾音、沼倉愛美、村川梨衣、うえだゆうじ、竹達彩奈
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

俺の好きな“四文字熟語”は「変形合体」だぁぁ!

観終わって……

色々な意味で“つなぐ”というテーマを押し出した
前向きで明るいロボットアニメの良作だったと思います。

『エヴァ』とのコラボも交えて、“子供向け”のロボット番組と、
内部世界に沈降するなどマニアックな路線を独走した
“大人向け”のロボット作品の趣味とをつなぐ。
(他にも三倍のスピードで動く赤い機体とか、
ジェットストリームなアタックを仕掛ける黒い三機体とか、
『ガンダム』ネタもあって、くすぐったかったですw)


“シンカリオン”の線路で全国各地、地底世界をつなぐ。
鉄道、射撃、地形に剣道。漁に料理。果ては忍術や戦隊ヒーローに至るまで、
多種多様な“好き”をつなぐ。

好きが振り切れ過ぎた人間を“オタク”と敬遠したりネタにしたりする風潮……。
本作でも主人公少年のあらゆる事象を鉄道ネタと結びつける言動には、
置いてきぼりを喰らうことがしばしばでしたがw
このアニメはこうした好きを({netabare}好きが振り切れた少年少女はシンカリオンとの適合率が高い{/netabare})
と言う設定面でもアシストしつつ、肯定して来るところが清々しかったです。
あぁ、俺……オタクで良いんだなって感じで励みになり?ますw

一方で本当の好きとは何か?と問う件では、
自分に本当の好きはあるのか?と自答させられました。

すなわち、“人気JSユーチューバー”上田アズサが、
自分の動画好きは、他のみんなとは違う、理由のある好きとの、達観を語る場面。

例えば私のアニメ好きは、昔はゲームや映画観るのが主な趣味だったこともあったけど、
時間や集中力が無くなってきて、一話30分以下から見続けられるアニメに比重が移って来た。
とか結構、理由があったりします(苦笑)
少なくとも速杉ハヤトの鉄道レベルにアニメが好きかと言うとそこまでではないかと……。

ただ、本作のバトルシーンでの直球勝負な新幹線の巨大ロボへの変形・合体、必殺技。
毎回、多少シナリオが散乱しても、ロボット観れば、
今日もシンカリオンは楽しかったと幸せな気分になるこの感覚。
これは理由のない好きだと断言できますw

だって、いい年こいて、ロボットなんて何で楽しいの?と問われても、
変形、合体は男のロマンだ!とか理由にならない理由しか浮かんで来ませんものw


誠に残念なことに、最後は実にTBSらしい不可解な製作方針とやらにより、
『ゾイドワイルド』共々、こどもアニメ枠もろとも吹き飛ばされる形で、
打ち切り感が否めない終了となった『シンカリオン』

(※収まらない私のTBSへのさらなる毒舌。アブナイので封印しておきますw
→{netabare} TBSは90年代、日替わりバラエティ枠“ムーブ”をやりたいからか、
『ダイの大冒険』を枠ごと打ち切った頃からそうだけど、相変わらず頭悪いよな。
視聴者が着実にその時間帯に愛着を持った頃に、土台もろとも吹き飛ばす。
そんなんだから、たまにヒット作が出ても、ずっ~と視聴率下位争い。
『まんが日本昔ばなし』も『水戸黄門』も何の文化も残らないスカスカなチャンネルのままなんだよ。
『水戸黄門』はBS-TBSで細々と続いてはいるようですが……。{/netabare})

それでも、年末に劇場版公開が発表されて少しは溜飲が下がった私。
当然、お子様連れの観客に混じって観に行くつもりです。
無論、理由なんて必要ありませんよねw


レビュータイトルは「俺の好きな四文字熟語は~だぁぁ!」などと
心情をアピールする大門山ツラヌキの決め台詞が元ネタ。
因みに“四文字熟語”は誤用w
終盤、話のドサクサに、アズサに指摘されて以降、
しれっと“四字熟語”に修正されたのが地味にツボでしたw



以下、過去投稿レビュー


いずれも長いので折りたたみw

【64話迄の感想】ありがとうシンカリオン。ロボット魂は次代に継承された。

{netabare}
およそ5クール消化して、物語が一つの区切りを迎えたので感想を……。

新幹線と共に、変形とか、合体とか、必殺技とか、
合金っぽい古のロボットアニメの良さを語り継いでいきたい。
そう言わんばかりのスタッフの熱量に押されて、視聴し続けていたら、
いつの間にか一年以上経過していました。

プラレールなど関連玩具も中々販売好調なようで、
その辺りの秘密を直撃したインタビュー記事などもチョクチョク拝見。

中でも興味深かったのは、
 「子供は想像力が育ちきっていないので、100%架空のストーリーやメカには乗り切れないんです。
出だしはよくても徐々に失速して、如実に数字に出ます。やっぱり実在のメカの要素が入っていたほうがいい」
との関係者の一言。
(※「少子化でも"プラレール"が過去最高の理由」 2019/2月 President Onlineより)

だからこそ、子供向け作品で成功するための、現実世界との地続き感を重視。
新幹線なら全国各地を走っていて、
子供たちもリアルに“等身大”のシンカリオンに会いに行けるどころか乗りに行ける。

決して安直なプラモ販促アニメではない。
JR東日本の理解と協力の元、リアリティーを感じられる世界観を構築し、
玩具展開からアニメ放送開始まで三年の構想・制作期間をかけて作品を醸成し、
子供の世界において息が長いコンテンツとなる挑戦権を得た。
これをロボットアニメでやってのけてくれたのがイチイチ嬉しいです♪


『エヴァ』とのコラボも楽しかったです。ただ、ネタになるだけでなく、
家族関係が良好な“明るいエヴァ”として、『エヴァ』っぽい設定をなぞることで、
家族と言うテーマについて考える材料を与えてくれる良いコラボレーションだったと思います。

『シンカリオン』の小学生主人公の家庭には、
({netabare} 共にシンカリオンに搭乗、合体して必殺技かます位{/netabare})絆で結ばれた父子関係があり、
事情を詮索せずに男の子の成長を見守ってくれる最強の母ちゃんがいる。
(となると主人公にツッコんで引き締めるのは気だるげな妹の役割か?)

『エヴァ』における母の喪失と、父子の確執。
思い出し、比較しながら、本作における、
盤石の家庭が与えるパワーの大きさをより強く感じました。
(もっとも『エヴァ』は本作とはまた別の意味で母ちゃん最強ですが)


「時間と言ったことは守る男」を自認する速杉ハヤトの主人公力も清々しいです。
口にする鉄道ネタはマニアック過ぎて付いていけませんがw
心の障壁などレールを敷いて乗り越えるとばかりに、
全国各地の「運転士」の少年少女や関係者らを惹き付け“チーム・シンカリオン”台風の目となり、
敵までも、その共感の渦に巻き込んでしまう小学生男子の突破力に惚れてしまいます。


2010年代、ロボットアニメはふるわないと言われる中でも、
印象的な作品も数多く生み出されましたが、
次の世代がロボットに乗り込む入り口になったという点において、
本作は後々、重要な思い出として語り継がれることになるのかもしれません。{/netabare}


【一話感想】日本の未来と鉄道ダイヤはシンカリオンが守り抜く!!


{netabare}
ジェイアール東日本企画×小学館集英社プロダクション×タカラトミー。
三社合同ロボット玩具プロジェクトがTVアニメまで延伸♪

「漆黒の新幹線」から発生する謎の巨大怪物体。
日本の平和とダイヤを乱す不届き者を成敗するため、
さいたま市大宮区・鉄道博物館の特務機関本部を拠点に、
巨大ロボに“超進化”する全国津々浦々の超高速新幹線「シンカリオン」と、
その適合者である「運転手」の少年たちが立ち向かう。


清々しいまでに直球なキッズ向け巨大ロボットアニメだと好感しました。

あらすじからして、ギャグアニメの作中ネタ何かにありそうな設定。
変形シーン、兵器設定、バトル映像も“大きなお友達”の私にとっては、既視感のあるお馴染みの構図。
列車が変形するロボアニメを視聴するのも、これが初めてでもありませんし……。

けれど本作は「日本の夢と技術が詰まった新幹線」に絶対の自信があるのか?
鉄道と巨大メカへの憧れを、迷い無く、真剣にぶつけて来る辺りに感心しました。
観ていて私の中で失いかけていた熱いロボット魂が再燃してきました♪


鉄道ロボということで、主人公少年・速杉ハヤトの夢は、E5系はやぶさの運転手。愛読書は時刻表。
そこから憧れの新幹線乗り換えはしごツアーの最適ルートを企画。
私は特に鉄ちゃんでもないので、
主人公の鉄道マニアぶりには一話にして既についていけませんw

その他にも、本作の少年少女はマニアな自己実現ぶりが振り切れています。
例えば{netabare}11歳にして「JSが初めて○○してみた」で人気を博す女子小学生ユーチューバーとかw

さらに、HP等を眺めていると{netabare} ビームライフル競技凄腕の銃マニア少年とか。
「金沢の土木王」を自称する建築物、地形マニア少年とか。{/netabare}{/netabare}
今後も、趣味の濃度が凄そうな小学生「運転手」等がまだまだ控えている模様w

古い価値観に囚われていると、日本の将来が心配になってきます(苦笑)
果たして、この子供たちが守った日本の未来に、
“大きなお友達”の居場所はあるのでしょうかw


戯言はさておき、名古屋のご当地男性アイドル・BOYS AND MENが熱唱する主題歌を聴いているうち、
こうしてレビューを書きたくなる程度にはテンションが上がって来たので、
もう少し追い掛けてみようと思います。
「光のスピードで変わってく世界 流されるよりも 乗りこなせ♪」


深夜アニメ等では苦戦している印象の巨大ロボですが、
キッズ層にこういう作品で鉄道マニアの底辺拡大と共に、
ロボット魂が継承されることを願います。

……あと、その若年層の中から、いくらか脱線して、
主演の佐倉綾音さんとか、新人オペレーター役の雨宮天さんとか。
大人になってから、声優について思い出話を語り合える、
“大きなお友達”の補強についても、ダメ元で淡い期待を抱きたいと思いますw{/netabare}

【六話感想】“陸の孤島”北陸にとっての鉄道とトンネル


{netabare}
石川県民として、大雪との苦闘が続く最中、
私にとって色々、感傷に浸る要素が多い地元回だったので二さん感想を……。

「金沢の土木王」視点で公共事業の重要性を説諭されるような流れ。
普段だったら、ま~た保守王国の利益誘導が始まったのかwとゲンナリする所ですがw
今回の雪で、北陸が県境を山々に囲まれ、
一度、災害が起きると交通が寸断され孤立する“陸の孤島”だったことを
改めて思い知らされた後だと、色々と刺さる要素がありました。

{netabare} 盗難され「巨大怪物体」になったと言う、件の蒸気機関車と同一かは確信できませんでしたが、
金沢に解体展示されたSLは私も幼少の頃、実際に触れたことがあります。
「大門山建設」が掘削に勤しんでいたトンネルと併せて、
交通、物流の困難を何とか解決しようと奮闘してきた
先人達の意志も噛み締めながらの視聴となりました。


ガタイも肝っ玉もエラく逞しい、お母ちゃん建設会社社長も登場。
某旅館アニメと併せて、石川には強烈な女経営陣が多数、跋扈しているのでは?
と思われそうですがw
実際、石川県内の企業には後継者不足もある中で、
夫の遺志を継いだ女社長なんかがチラホラいたりします。
そして、大体、男より強いですw


バブル崩壊後の公共事業削減策もあった中で、
縮小傾向が続く地方の建築業は北陸でも例外ではありません。
今回の弱小土建屋の姿はそんな寒風も感じる設定でした。
社会の基本インフラが一通り揃った中で、地方の建築業を生命維持するために、
国や大都市に財源をせびり続けるのはおこがましいと理解はしていますが……。

一方で雪国において建築業者や自治体の土木課職員は、
設備共々、重要な除雪戦力でもあります。
近所の除雪に建機を出動させてくれている零細建築業者らに感謝しつつも、
1メートル前後の積雪で苦戦を強いられている、かつての豪雪地帯に、
自治体や地域の地力も含めて、着実に社会基板が脆弱になっているな……と一抹の寂しさを覚えながら、
「大門山建設」の事業継続により街を生き残らせる決意に耳を傾けていました。 {/netabare}


過去回には東京を練り歩きながら地形やインフラ等から歴史と魅力を再発見する、
『ブラタモリ』みたいなシナリオもあったり。
次々と盛り込まれる『エヴァ』っぽい要素で“大きなお友達”にジャブをかますだけでなく、
全国津々浦々の日本再発見番組としての期待も高まって参りました。


それにしても、この大雪で北陸の道路、交通機関が壊滅する中で、
淡々とほぼ通常運行を続けている北陸新幹線。

何か「かがやき」も「シンカリオン」に変形しちゃうし、
その最強ぶりに「土木王」とは違う王の称号とかを授与したい気分ですw{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 21
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

話は読めた!これはJRとプラレールのコラボ企画だ!! 俺の好きな四文字もとい四字熟語は、販売促進だぁ!!!

 ハヤトくんが走る東海道新幹線を撮影しているとのハヤトくんの意識が遠のいて???不思議な展開に・・・。

 なぜ、{netabare}ハヤトくんがエヴァ世界に、巨大改物体が見たことあるみたいな使徒だったり、何なんだぁです。私が学校行ってた当時に有名だった主題歌が流れ、エヴァンゲリオンのシンカリオンバージョン出てきたり、乗っているのが碇シンジ。レイ、アスカもでてきたし。{/netabare}
 小さなお子さんも見ているシンカリオンで、このネタわかるのかなぁと思ったです。
             なぜシンカリオンに・・・・【2018/08/15】



 巨大怪物体との戦うため、対抗すべき開発されたシンカリオンを操縦できる少年、速杉ハヤトくんと、その仲間たちの絆を描いた物語です。

 上田アズサ、家族に始まり、シャショット、シンカリオンを通して新たな仲間と出会っていく、ハヤトくん。アキタくん、ツラヌキくん、シノブくんという主要キャラとの出会いは、必然だったです。シノブくんなんか可愛く、子供に欲しい感じがしたです。

 巨大怪物体を操る謎の敵エージェントと呼ばれる、セイリュウ、ゲンブ、ビャッコ、スザク。後から明らかになる彼らをもさすキトラルザスという存在が、その背後にいる敵もわかることになるのです。

 さらに北から南まで、新たなシンカリオンと運転手、{netabare}初音ミクというのは、??だったけど、{/netabare}リュウジとの出会いはハヤト君をさらに大きくしたと思うです。

 キトラルザスとの対話という道、戦うだけでは解決することはないということを、エージェントたちとの分かり合いが、面白かったです。{netabare}セイリュウとの分かり合い、誰かの家に居候、自然と?溶け込むスダクだったです。{/netabare}

 シンカリオンの秘密、さらに巨大な敵の出現、シャショットの運命、話は最初以上にどんどん深くなっていくような感じでしたです。
 驚いたのは{netabare}、カイエンと戦うために使った超進化研究所の東京駅に施していた{/netabare}対策には、驚かされたです。あんなのありえなかったです。

 シンカリオンもこれでめでたしと思いきや、さらに新たなる展開がハヤト君を待ち受けていたことには、いつまで続くのだろうとワクワクしたです。意外とそれが、早く進み、その前までの展開ほどに至らなかったところには、テンションが下がったです。
 さらに最強の敵が現れたけど、それが意外とその前までの展開ほどに盛り上がんなかったかなぁな気がするです。でも、奇跡も起きましたし、最強の敵に対してのシンカリオンの全力プレイは、好きだったです。

 幸せなハヤト君の姿は、良かったし、終わった後でのそれぞれの里帰り、どこか考えに寂しそうながらも明るかったハヤトくんも好きです。

 全体を通して、良かったのは、決まった最後の展開の多い中で、ハヤトくんに限らず各キャラのそれぞれの気持ちであったり、友情であったり、仲間の大切さ、親と子の絆など、エピソードを私は好きだったです。
{netabare}親の都合でシンカリオンの運転手を辞めなくてはな状況になったときに、シノブくんが気付いた気持ちは、良かったです。
 また、お父さん、家族とのふれあい、お父さん、ホクトまでもシンカリオンの運転手になってしまい共演することは、変化球だったです。{/netabare}

 新幹線ロボットとして、今までにない変形プロセスや、連携プレイ進化してるなぁです。
 巨大怪物体につけるネーミングセンスも、なかなかな感じです。

 ハヤト君の鉄道における知識が、よく意味が分からず???だけど、ハヤトくんらしいです。毎回、突っ込む上田アズサも相変わらずだったです。
 でも、ハヤト君って、まさに地方の駅の線路をつなげる中央の駅って、感じだったです。{netabare}地方は仲間や、キトラルザスだったりです。{/netabare}

 最後{netabare}の速報、劇場版シンカリオン{/netabare}ぜひ見たいです。OPの歌、私にはなかなかだったです。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

初音ミク出てる!がっつり出てる!

販促アニメと侮るなかれ!
正統派な謎の敵と戦うバトルアニメですが、ギャグに頼らず、大人の事情、子供の事情をしっかりと描いており、人間ドラマとしての見どころを感じられる作品です。

マニアック過ぎる鉄道ネタはアメトークの〇〇芸人に似たものを感じます。
関心する豆知識もあれば、分かりにく過ぎる例えにと突っ込んでみたり。
新幹線の書き方にフェチズムを感じて、自分って新幹線が好きなのかもと錯覚させてくれる魅力があります。

シンカリオンのデザインについては玩具に由来するものですが、子供向けとは思えないくらいディテールが細かくて、深夜アニメ等のロボットの中に入れても見劣りしないくらいカッコいいです。
でもって、敵のデザインが秀逸で、不気味なのに格好良い。
各所でエヴァっぽいと囁かれるシンカリオンですが、敵のデザインの秀逸さにも一要因あるのではないかなと思います。

背景ディテールはかなり高めで、全国の駅舎や線路沿いの風景が詳細に描写されているのが良いですね。行ったことのない土地を訪れている臨場感があるのも、また魅力的です。

15話
初音ミク登場回。
はやぶさは運行前から初音ミクとカラーリングが似ていると話題になっていましたよね~それにしても運転士役で登場とは…!まさに夢のコラボです。
初音さん自身にしっかりドラマがついていて(しかし、なぜ剣道なのか)この感じだとレギュラーの可能性も…

声は勿論藤田咲さんが当てていましたが、発音が機械的で初音ミクっぽいので、まさか初音ミクにセリフを喋らせているのか?と疑いをもちました。
まあ、後半ナチュラルに喋っていたので少なくとも全部ではないかな…(笑)

さて、主人公が登場するE5系と初音ミクの搭乗するH5系の違い、しっかり教えてくれるところでやっぱりこの作品の好きだなあと思います。
楽しみながら確実に新幹線知識が増えてゆく!
見た目で言うと、カラーの中央ラインがE5系はピンクで、H5系では紫なのだそうhmhm勉強になりました。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 11

70.5 17 熱いで秘密なアニメランキング17位
ソウルイーター - SOUL EATER(TVアニメ動画)

2008年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (649)
4617人が棚に入れました
死神武器職人専門学校-通称「死武専」。その生徒である「職人」と「武器」。その目的はただ一つ。“99個の鬼神の卵と化した魂”と“1個の魔女の魂”を武器に食べさせ、死神様の武器「デスサイズ」を作ること。
最強のデスサイズを目指し、魂を集める死武専生“鎌職人”マカ=アルバーンと“魔鎌”ソウル=イーター。そして同じ様にデスサイズを作ることを目指す“暗器職人”ブラック☆スターと“魔暗器”中務椿、“死神様の息子”デス・ザ・キッドとその武器トンプソン姉妹。この3組のコンビを中心として、時にはぶつかり合い、時には助けあう、少年少女たちの成長物語である。

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

素晴らしいエンターテイメント

<2018/1/21初投稿>
原作は完結済み、2/3ぐらいまで既読。
アニメは全部観ましたが、放映当時原作が完結していなかったのでアニメオリジナルの終わり方でしたね。

個人的にはハガレンと同じくらい楽しめた作品でした(ハガレンと同じ雑誌なんでしたっけ?)

漫画の方から入ったのですが、初めて読んだ時、その絵柄の独特のセンスに強く惹かれました。
ワンピースの連載が始まって初めて読んだ時と同じような感覚。
扉絵だけで居間に飾って置けそうなぐらい。
アニメはその絵柄を上手く生かしてたと思います。

舞台はアメリカ・デスシティの死神武器職人専門学校---通称「死武専」

生徒たちは「職人」と「武器」の2種類。
「武器」というのは武器に変身できる生い立ちの人間のことで、武器の種類は大鎌から、刀、拳銃から壺まで人により様々。
そして「職人」は「武器」を扱うスペシャリストですね。
この「職人」と「武器」がペアを組んでいろいろ戦います。
戦う相手は普通の悪人から魔女、果ては鬼神とこれも様々で、激しくもカッコいいバトルが展開されます。
この「職人と武器のペア」の当面の目的は「99人の悪人と1人の魔女を倒してその魂を武器に食べさせること」
だから「SOUL EATER」
かなり独創的です。

登場人物も個性的。
主人公は優等生な職人の少女「マカ」と少し斜に構えた武器の少年「ソウル」。特にこの二人のバトルシーンはかっこよかった!
他にも「死武専」校長の「死神さま」やマカのパパ、イケメンマッドサイエンティストのシュタイン先生、同級生の「ブラックスター&椿」「キッド&トンプソン姉妹」など強いんだかバカなんだかチャラいんだかよくわからないけど強烈な個性を持った味わい深いたくさんのキャラクターが登場します。

こうして書くと軽い印象受けるかもですが、物語はかなりしっかり練りこまれてる感じ。
バカみたいに明るいかと思えば熱く闘ったり、ホラー臭が漂ったり、じんわりきたりとメリハリ効いてますね。

アニメは途中からオリジナルとなったにもかかわらず非常に良い出来だと思います。
放送当時、マカの声にネットでは不満が上がってたようですが私は気になりませんでした。
寧ろぴったりハマってるようにすら思ってたんですけど少数意見なんですかねぇ

カッコいい絵柄と独創的な設定、個性的なキャラ、カッコいいバトル、軽いボケと熱くて少し重たいストーリーが上手く噛み合ってます。

時間があったら原作全話読みたいし、アニメももう一回最初から観たい。
エンターテイメント作品としてはかなりの良作なんじゃないかと思ってます。


・・・そういえばedは西野カナが歌ってましたね。なんか不思議。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 27

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「健全なる魂は 健全なる精神と 健全なる肉体に宿る。」

今年の4月から「ソウルイーターノット!」の放送が始まります。
「もう一つのソウルイーター」という位置付けとの事ですが、この作品を視聴する前に是非「ソウルイーター」を視聴しようと思ったのですが・・・少しだけ躊躇してしまいました・・・何と全51話の超大作だったんです・・・(゚o゚;;
今期の作品を見つつ視聴できるか・・・不安もありましたが、取り敢えず視聴を始めましたが・・・登場人物がとにかく格好よくて「見て良かった」と思えた作品でした^^

この物語の舞台は、死神武器職人専門学校、通称「死武専」。
ここでは、職人と武器がペアを組み99個の悪人と1人の魔女の魂を武器が食べる事で死神様に仕える「デスサイズ」という武器を作り出すため、皆んな日夜頑張っています。

武器といっても、ただの武器ではなく普段は人間の姿で人間と同じように生活していて、必要な時に本体である武器に身を代える・・・そんな武器なので、パートナーである職人との間は固い絆で結ばれています。

この作品の主人公は、鎌職人のマカ=アルバーンという少女です。そして、彼女とペアを組んでいるのが大鎌のソウル=イーターです。
この作品には、他にもブラック☆スターと多変型高性能魔暗器の中務 椿(なかつかさ つばき)のペアとデス・ザ・キッドと二丁魔拳銃であるリズとパティのコンビ・・・この3組が色々な事にぶつかり、葛藤しながら・・・それでも前を向いて歩いていこうとする・・・そんな彼女達の成長していく様が描かれています。

全51話の超大作なので、視聴を始めるには相応の勇気と覚悟が必要ですが、一度見始めてしまえば時間が過ぎるのを忘れてしまうくらい没頭できた作品でした^^;
物語は、勧善懲悪を軸に置きながらスケールが徐々に大きくなり、終盤にもなると想像さえ出来なかった様な展開が待ち受けています。

この長さにもなると途中の中だるみが気になるところですが、この作品においては中だるみを感じる事はありませんでした。その理由は、
・ストーリーがしっかり練られている上、多彩なキャラが要所々々でしっかり 役割を果たしていたこと
・作画がしっかりしている事による躍動感溢れるバトルシーン
・そして熱い気持ちが前面に押し出されていたこと
・そして何よりその熱い気持ちを表情と身体全部を使って表現していたこと
だと思います。

主人公のマカは友達思いの女の子です・・・だから友達が傷付けられるのを黙って見ている事なんてできません・・・
物語の中盤・・・彼女は友達の事で身を切られるより辛い体験をします・・・
その時の身体全部から放たれていた本気の怒りにはこの作品の作画の良さと相まって、凄まじいモノがありました。
他にも彼女の見どころは沢山あるのですが、このキャラを下支えしているCVの小見川 千明さんの迫真の演技が半端無かったです・・・^^
少し調べてみると、何とこの作品がデビュー作だったようです・・・(゚o゚;;
とてもその様には思えませんでしたが・・・^^;
マカにはドキドキさせて貰いました^^

気持ちが熱いのはマカだけではありません。
「俺は神を超える男だっ!」を連呼する暗器職人のブラック☆スターも相当熱いです・・・^^;
何度も暴走するのですが武器である椿がしっかりとセーブしてくれます。
普段はおっとりした柔和で優しい性格の彼女は、短気な性格のキャラが多い中で異質の存在でした^^

この世を統べる死神様の息子であるデス・ザ・キッドは、文武両道に長けた天才なのですが、ある「こだわり」を持っていて、その「こだわり」が堪らなく面白いんです^^
キーワードは「シンメトリー」・・・どの様に面白いかは、実際に作品を見て確かめて頂ければ・・・と思います。

彼女達以外にも個性的なキャラが登場するので、飽きることなく作品を楽しめる事ができます。
そして、作品の根底に脈々と流れる熱い気持ち、不屈の精神、仲間への思いやり・・・これらを感じながらこの作品を見ていると、私にも熱い気持ちが伝染してくるようでした^^;
物語も単調では無いので、見応えも十分あると思います。

そして、これが4月から始まる「ソウルイーターノット!」にどの様に繋がっていくのか・・・こちらもしっかり見届けたいと思います^^

投稿 : 2024/11/23
♥ : 22

CountZero さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

お前の魂いただくよ!!

わたし、サクッと刈られちゃいました…。
鎌職人のマカちゃんに(笑)
そしてわたしのお気に入りにまた一つボンズ作品が加わりました。

2014年春に「ソウルイーターノット」が放送されるという事で、ずっと観たかったけどかなりの超大作で延々先延ばしにしていた本作をついに観ました!
さすがに全51話は長かった〜。
放送中の作品を後回しにして観見続けても、結構かかってしまいました。
長さ的にはわたしのお気に入り作品のトップに君臨する「エウレカセブン」に匹敵しますが、でもそれだけではありませんでした!
とてもおもしろいです。

少年漫画が原作という事で、お話の内容はバトルを基本にした学園もので全く難しいところはありません。
設定も定番ですが、少しおもしろいのは職人が使う武器の設定です。
この作品の中での武器は、武器職人によって形作られた「人格を持った武器」ではなく「武器に変身できる人間」として描かれています。
そのため、良くある登場人物にただ使われるだけのスペシャルアイテム的な武器とは異なり、すべての武器は自らを扱う武器職人と対等の立場で登場します。
この設定のおかげで、学園パートでの登場人物が多彩になり厚みが増していますし、バトルパートでは職人と武器の協力関係がありきたりな主従や使役する関係ではなく、友情や愛情に基づく関係になるのでストーリーに深みと感動を加える事につながっていたと思います。

そしてこの作品では何と言っても登場するキャラクターが最高に魅力的です。
可愛くていい子で結構ノープランのマカ、クールな男を目指す…けど熱ーいソウル、強くてお調子者のブラックスター、優しくて柔和で芯の強い椿、二枚目な感じだけど実はかなり三枚目なキッド、ヘタレなキッドを支える2丁拳銃のリズ&パティ、弱虫クロナ、シュタイン博士にシド先生にマリー先生も!
挙げればきりがないほど、主役だけでなく脇役まで登場するキャラクターはみんな手抜きなくバランスが良かったです。
中でもわたしのお気に入りは、やっぱりマカ&クロナかな。
声優はマカが小見川千明さん、クロナが 坂本真綾さん。
わたしは小見川さんの声が個性的でかなり好きなのですが、あのおみんちゅの少しかすれた?感じで気持ちヒステリックな声がわたし的にはマカにピッタリ!って思いましたし、マーヤは言うまでもなく最高です。
この二人が演じるマカ&クロナには泣かされっぱなしでした。゚+(σ´д`。)+゚・クスン…二人ともほんと可愛いくていい子なんですよ〜。
あと全然台詞はなかったんですけど、いつも気になってたのはキリクのパートナーのポットオブファイヤー&サンダーのおチビちゃんたち。
きりりと腕を組みして登場したり、時々後ろの方でなんかポーズ取ってて可愛いです(笑)

この作品のアニメーションとしての品質は間違いなくトップレベルです。
1クール目のOPからアニメーターの意地を感じるほど流れ動き回る画面に、感心する事間違いなしです。
もちろん、そのあとのどのOP&EDもなかなかに素晴らしいです。
個人的には元ブリグリのトミーが採用されてたのもうれしかったです。
元々、ボンズと言えばスピーディーに動きまくる絵が有名ですが、それはこの作品でも十分に発揮されています。
しかも、シリーズを通して作画はほぼ乱れません。
絵柄の違いもあるので、京アニのような繊細さはありませんが、太めのしっかりとしたラインで描かれ、世界観にぴったりあったポップで濃い色彩も好印象でした。

原作はもう完結したようなので、いつか第二期が制作されないかなあと期待してしまいますが、とりあえずは今期の「ソウルイーターノット」を楽しみにしようと思います。
とても話数の多い作品なので取っ付きにくいかもしれませんが、かっこいいアクションと熱いストーリーとセンスの良い綺麗な作画で楽しみたい方は是非観てみてください。
きっと満足できると思います。
もっともっと広く評価されるべき作品です(σ´∀`)σYO!!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 25

74.0 18 熱いで秘密なアニメランキング18位
鋼殻のレギオス(TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (1004)
7315人が棚に入れました
時の果てとも言うべき遠い未来。世界は“汚染物質”に覆われ、大地の実りから見捨てられていた。
人の住めない荒野には“汚染獣”と呼ばれる異形の怪物たちが闊歩し、人類は、それ自体が意識を持ち、歩行する自律型移動都市(レギオス)の中で暮らしていた。
互いの存亡を賭け、《都市》と《都市》の間で繰り広げられる戦い。そして天を覆い、地を埋め尽くす巨大モンスター“汚染獣”の群れ。数ある《移動都市(レギオス)》の1つ 「学園都市ツェルニ」にやってきた少年・レイフォンは、入学式で他生徒の起こしたトラブルに巻き込まれ、ツェルニを守る“第十七小隊”に入隊するはめになる。ところがそこは、とんでもない“落ちこぼれ部隊”だった!

隊長として小隊を率いる猪突猛進少女のニーナ、無口な少女フェリ、やる気のないナンパ男シャーニッドなど、個性的な“第十七小隊”のメンバーに囲まれた、レイフォンの新たなる学園生活。そして過去を語りたがらないレイフォン自身と、《移動都市》に隠された秘密とは……。

声優・キャラクター
岡本信彦、高垣彩陽、中原麻衣、谷山紀章、子安武人、阪口大助、高橋美佳子、大亀あすか、仙台エリ、緒乃冬華、飯島肇、小清水亜美、鳥海浩輔、鹿野優以、諏訪部順一、桐井大介、渡辺明乃

nmx さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

【アニメ史上初の、リメイクをお願いしたい!!】

【アニメ史上初の、リメイクをお願いしたい!!】


原作における、
世界観やストーリー、舞台設定は
とてもよくできていて
またキャラの登場数も多くそれだけ物語の世界に幅を感じさせ
キャラクターの魅力もあってすごく楽しめる作品。


・・・・・のはず、だったが



アニメの構成・ストーリーは、
かなり原作負けしており

アニメではこの広く面白い世界観が伝えられず
(25話でまとめきるのは実質無理だろう 笑)

がっかりな出来になっているのが
すごく残念。


自分は最初アニメで
鋼殻のレギオスを知り、
「原作のが面白い!!」と
聞いて読んでみたが
確かに面白く、すべてあっさり読破してしまった。
(17巻もあり今も続いているのだから、人気は確かだろう)



何が言いたいかというと、

アニメで「鋼殻のレギオス」という作品を見切ってしまうのは
とてももったいない。

という、警句を発するべく
レビューを書いた。

主人公レイフォンの圧倒的強さには
見ていてすっきりするものがあり、
それに裏打ちされた
暗い過去、闇にも見ごたえがある。

そして個人的に
ツンデレなフェリが一番いい。 笑

オススメできる作品である。



アニメに関しては

アニメ史上初の、リメイクをお願いしたい!!

それに値する作品である。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 9
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

観た時期ってのも大事だよね、アニメって(汗)

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
主人公が無双して、ハーレムで、閉ざされた世界で、なんか外敵がいて、学園を舞台に小隊でバトルしてる。

、、、と、スゴくありがちなラノベ原作アニメな感じです。が、かなり古い作品であり、当時としては、既視感は少なかったんですよね(むしろ、自分的には、この作風は、この作品が初めてだったような)。

ISを酷評しているくせに、なぜ本作が☆4なんだと問われれば、「先に観たから」「これを観た時はアニメ若葉マークだったから」としか言えないかも(汗) 私は、「いつ観たか」という、思い出補正を排除しきれない、ダメなレビュアーっすね(苦笑)


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
全ては、中途半端に終わってしまったラストの展開に不満が残る。

が、それ以外は楽しめた。

好きなキャラは、フェリ・ロス。嫉妬深くてロリで先輩で表情死んでるのにたまに豊かで、萌え度は高かった♪
{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 17

YOSIMIX さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

フルアクション系のアニメとしてはなかなかです^^

アクションアニメは、どうしても戦闘シーンなどでアラが
目立ってしまうケースや飛ばし飛ばしでストーリー構成を
省きがちな所が多かったりするのですが、レギンスに関し
ては原作が完結していないにも関わらず、だいぶ忠実な
ストーリー展開でありつつ、最終話までしっかりとまとま
っている辺りが原作を読んでいた者としては嬉しい出来で
した^^

全体的なスケールの大きな作品で、続きを残すような終わ
り方は原作を読まれていない人にも「読んでみようかな」
という気持ちにさせてくれる内容で、ファンの気持ちを
かなり汲み取ってくれているあたりに感動です。
物語としてはオリジナルな展開もしっかりと盛り込まれて
いて、アニメとして楽しむにも良く途中で浮気することな
く全編立ち止まらずに観ることが出来ました^^

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1

71.2 19 熱いで秘密なアニメランキング19位
トライガン [TRIGUN](TVアニメ動画)

1998年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (320)
2275人が棚に入れました
砂だらけの荒涼たる大地、容赦無く照りつける二重恒星からの日差し……ここは5つの月を従えた砂漠の星。人々は荒れた大地にしがみつき、血と汗で大地を湿らせながら細々と生きている。そのささやかな暮らしも、荒くれどもが銃をぶっ放して台無しにすることもある……ここはそんな世界。その過酷な世界に1人、赤いコートにトンガった金髪の、トラブルメーカーがいた。名をヴァッシュ・ザ・スタンピードという。彼は荒涼としたこの世界を放浪しながら、何かを探している。分かっているのは彼が凄腕のガンマンで、とてつもなくタフで、そして、筋金入りの平和主義者だということ。気のいい青年だが余りの傍迷惑ぶりに、付いた渾名が「人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)」。とうとう局地災害指定を受ける羽目になった彼には、保険会社からお目付け役が派遣される始末。しかし、彼には幾つもの秘密と、胸に秘めた決意があった。
ネタバレ

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

目をそらすなよ。 君の今までの人生が、 どんな人々の思いの上に成り立っていたものか、 知らずにいられるほど、愚かでもないだろう。

原作が未だ終了していなかった為、アニメに際してはオリジナル要素を含んだ結末で話を終了させていますが、出来はかなり良いです。今堀恒雄さんの手掛けるOPは重厚なサウンドが心地良い感じで響き渡っており、素晴らしいものに仕上がっています。今ではすっかりメジャーなアニメ脚本家の黒田洋介の初期の代表作品でもあります。ちなみにタイトルは主人公ヴァッシュの私が作中で最も好きな台詞から引用したものです。

{netabare}主人公のヴァッシュは『不殺』の信念を持っていて、どんな状況であろうと、どんなに相手が外道でも、彼は不殺を遵守して戦いに望みます。ヴァッシュ自身の戦闘力は非常に高いものの、この主義が災いして、結果的に大怪我を負ったり、相手に苦戦を強いられるなどのケースもありましたが、それでも彼はその事について後悔を口にすることはありません。普段のヴァッシュのキャラは非常に明るくて、女好きの軽いノリのお兄ちゃんなのですが、真面目な所はバシッと決めます。声を担当している小野坂さんのメリハリとした演技が、ヴァッシュの良さを更に引きだたせていたといっても過言ではありません。

ヴァッシュだけでなく、超がつくほど個性的なウルフウッドを初めとする魅力的なキャラクター達。ウルフウッドはヴァッシュをも凌ぐ人気を誇っており、特に巨大な十字架を思わせる外観の異様な武器『パニッシャー』はそれだけで戦艦級の破壊力を持ち合わせており、ヴァッシュとはまた違った量で圧倒する戦闘スタイルは非常に見栄えのするもので、格好良かったですね。ヴァッシュとは時々考え方の違いから対立する事もありましたが、ウルフウッド自身も軽いノリのあんちゃんという出で立ちなので、ヴァッシュとは『名コンビ』といっても差し支えない絡みを見せてくれました。ただ惜しむらくは原作・アニメ共に死亡してしまうのですが、原作の死に方が素晴らしかったので、当時はまだそこまで話が進んでおらず、死に方をオリジナル展開にしなければならなかったアニメでのウルフウッドのラストは見劣りしてしまうなというのが、少し残念です。

また当時はアニメの作画が今の様に綺麗でなかった為、ウリでもある戦闘シーンの『動』の迫力がいまいちな点があったのは否めません。その代わりといっては何ですが、1VS1のような『静』の迫力は場の空気を全面的に押し出す事で、緊迫感を高めるような工夫をしておりました。例えば登場人物の表情で場の雰囲気を一変させるような演出もしていたとかですね。その点に関しては良い仕事をしてくれた印象ですね。{/netabare}

投稿 : 2024/11/23
♥ : 19
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

極悪人を許す行為と殺す行為 どちらが正義か悩み葛藤する物語

この物語はガンアクションがありますが、とても温かい内容です。

主人公のヴァッシュ・ザ・スタンピードは、最強と噂される凄腕ガンマンです。
だが彼は平和主義者で、どんな時でも人を殺しません。

不殺の信念を貫く彼は、全身のいたるところに生傷が絶えません。
ときには激しい怒りを感じ、悔しい思いもします。
それでも彼は、自分の信念を捨てることはありません。

私だったら、こんなに体が傷つけられて悔しい思いをするのには耐えられません。
きっと不殺の信念を捨てるでしょう。

ところで、どんな極悪人でも決して殺さない彼の判断は、周りの人をも不幸にしていきます。
なぜならば、彼の行く先で、必ず彼に挑戦し名を上げようとするならず者が現れ、
そのあおりを受けて周りの人が傷ついたり死んだりするためです。

だから彼には「人間台風(ヒューマノイド・タイフーン)」というあだ名がつき、彼が通った場所は局地災害指定となります。
しかも彼には600億$$の賞金がかけられます。


ヴァッシュは、3人の仲間(?)と一緒に旅をします。
一人は小柄な女性のメリル・ストライフ。もう一人は大柄な女性のミリィ・トンプソン。
彼女ら二人は、保険協会の災害調査員です。ヴァッシュが事件に巻き込まれ「災害」が発生した際の査定をします。
もう一人は牧師のニコラス・D・ウルフウッドです。

みんなとても温かく、ヴァッシュは3人を信頼し、仲間だと思っています。
だがウルフウッドの本当の目的は、{netabare}ヴァッシュを葬ることでした。{/netabare}

ウルフウッドは牧師ですが、極悪人を平気で殺します。
そうすることで、多くの人を救える確信を、彼は持っています。
実際に、その判断のおかげで、ヴァッシュたちが救われたこともあります。
ウルフウッドの強烈な魅力に、私は圧倒されました。


ウルフウッドの信念とヴァッシュの信念とが異なるところが見ものです。
どちらが牧師なのか、疑ってしまいます(^_^;)

まだ見られていない人は、この物語を見て、おおいに心を葛藤させてください。
きっと心に残る物語となるでしょう。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 30

peko さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これがガンアクション!

◆12話まで視聴◇
興味本位で観始めたアニメ。
90年代のアニメはやっぱりいい味出しますね^^*
最初はほのぼのした感じのガンアクションで、
ヴァッシュ(主人公)が銃を撃った時、
「やっと撃った!!!」
みたいなw
中盤からこのアニメの本領発揮です!
駆け出すようにストーリーが進み始め、どんどんのめりこんでしまいます!
過去に何があったのか、今何を思って生きているのか、、、決して普段はかっこいいとは言えない主人公ですが、だからこそ修羅場になると!!!!@@
目が離せなくなります!
るろ剣の剣心のような主人公だと思って頂ければ☆ミ

私もまだ途中ですが、もし観ていない方は是非観てほしいです^^*
90年代アニメもまだまだあなどれないな♪と感じさせてくれる作品です。

◆17話まで視聴◇
 
だんだん回想シーンが多くなってきて、トライガンの話の方向性が見えてきました。

「そ・・そうだったのか(°Д°)!」

という過去の話があり、ヴァッシュについて、ヴァッシュの周りの人間関係についてより深みが増してきた!という感じです。

観れば見るほどトライガンの魅力にはまっていきます^^*
最終話がどうなるか、想像がつきません♪ワクワク♪

投稿 : 2024/11/23
♥ : 6

60.9 20 熱いで秘密なアニメランキング20位
超重神グラヴィオンツヴァイ(TVアニメ動画)

2004年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (55)
361人が棚に入れました
西暦2041年。突如現れた、正体不明の敵「ゼラバイア」。次々と送り込まれる兵器が、太陽系の各惑星基地を襲い、地球へと迫る。
だが、ゼラバイアの地球侵攻を予見し、密かに対準備を進めていた謎の大富豪、クライン・サンドマン率いる武装戦隊「アース・ガルツ」は、人型ロボット・グランカイザーと戦闘機グランディーヴァ、そしてそれらが合体することで成り立つ巨大ロボット「ゴッドグラヴィオン」でゼラバイアに立ち向かう。
そして、その強大な力でゼラバイアを撃退する。だが…。
緊張感のない日々を送るグランナイツの前に、再びゼラバイアが襲来。サンドマン不在の彼らに立ち向かう力はあるのか。
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