2020年度の文化祭TVアニメ動画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2020年度の文化祭成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年09月17日の時点で一番の2020年度の文化祭TVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

57.3 1 2020年度の文化祭アニメランキング1位
まえせつ!(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★☆☆ 2.7 (120)
295人が棚に入れました
お笑い芸人を目指す4人の若き乙女たち19歳(北風ふぶき、凩まふゆ、新谷りん、朝生祇なゆた)は、日夜バイトに明け暮れながらも一生懸命にネタの練習に励んでいる。笑いでみんなを幸せに!みんなの幸せで私たちも幸せになる、というきれいごとを大義名分に頑張るも、なかなか芽が出ない4人だった。そんな4人には「お笑い界の武道館」、なんばグランド花月の舞台に立つ!という目標があった。しかし、とりあえずまずは身近なところからいっとこか、ということで、東京渋谷の無限大ホールのいっちばん最下層、ファームクラスの舞台に立つことを目指して頑張っていくことにした。彼女たちのライバルであり(勝手に彼女たちが思っているだけ)、まふゆの妹のまなつとその幼なじみの金成かなえの高校の先輩でもある現役女子高生芸人「JKクール」を目標に、まなつとかなえの女子高1年生組も芸人を目指し始める!総勢8人、4組による、お笑い日常奮闘記。“牛乳は吹き出す!笑いは隠せない"

声優・キャラクター
大西亜玖璃、大空直美、五十嵐裕美、中村桜、高田憂希、古木のぞみ、相田あすか、清水彩香、富田純基、うぶのハツナ、山本正剛、鮫島一六三、村井理沙子、荻野晴朗、利根健太朗、下田レイ
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

これは「お笑い(ギャグ)アニメ」ではない。「芸人(職業)アニメ」である。だから、笑えなくても良いのである!、、、良いのか?

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
これを「ギャグアニメ」と捉えるとキツいですね。

これは、「芸人アニメ」。

「ゲーム制作アニメ」とか「卓球アニメ」と同じようなくくりで、「芸人という職業を紹介するアニメ」だと思うこと、これが本作を楽しむポイントです。

つまりは、「序盤は笑えないけど、仕方ないよ」ということです(だからといって、終盤に笑えるかは保証しませんw)。

レビューでは、このアニメの構造的な難しさを書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
この作品は、荊の道。この設定(作り方)でヒット作を生み出すのは、メチャクチャ難しいと思った。

以前、「ゴットタン」という番組の中で、キングコングの西野さんが、水口さんという素人と喧嘩。水口さんが、「キングゴングより面白い漫才作れる」と言ったのに激怒。

「梶原連れてこい、漫才バトルしようぜ」「オマエは素人のフィルターがかかっているから笑ってもらえているだけで、プロの現場に出ろ!劇場に出てみろ!」「プロと名乗った瞬間に、お客さんは厳しくなるぞ!出ろ!」

の連打。最終的に、なぜか西野さんが劇団ひとりさんのケツを舐めるこの回は、かなりの名作です(笑)

閑話休題。

まあ、西野さんが面白いかどうかはこの際おいとくとして、西野のさんが言う、「プロのフィルター」ってのは正しいと思う。

YouTuberさんの中でもそういう方はいますが、「素人だから笑える」ということはあって、YouTuberさんがテレビ番組出て、軒並み結果を残せないのを見ていると、ダウンタウンさんとか、やっぱり完全にすげぇよな(別格だ)と思う。

(ちなみに、私が1番好きな芸人さんは、さまぁ~ずさんです。二人の雰囲気が好き。ネタなら、NON STYLEさんとかサンドウィッチマンさん、陣内智則さんなんかはクオリティ高いと思う。フリートークなら、博多大吉さん、有吉弘行さん、麒麟川島さん、オードリー若林さん、くりーむしちゅーさん(2人とも)、バカリズムさんなんかは、凄いと思う)。

本作も、プロ(お笑い芸人)のフィルターがかかっている。だからだろうか、ネタがツマンナイ、笑えない。

日本人は「楽しむのが下手だ」と言われる。マジックとかお笑いもそうだけど、欧米人は「驚こう」「笑おう」と思って観に行くが、日本人の場合、「審査」的な感覚で、「見抜いてやろう」「どう笑わせてくれるかな?」みたいな視点を持ちがち。

新喜劇なんかそうだけど、冷静に考えれば大して面白いことを言っていないと(少なくとも私は)思っている。でも、「あのギャグで笑おう」という積極的な気持ちで観に行くから、笑えるのだと思う。人生、その方が得なんだけどね。

まあ、本作の場合、積極的に笑おうと思っても、笑えないクオリティだってのもあるけど(苦笑)

それから、「お笑い」をアニメとして扱う構造的な難しさを感じたのが、「客の存在」。

ギャグアニメの場合、「客」とは「我々(視聴者)」を指すのだけれど、本作の場合、文字通りの「客」がいる。その「客」が笑えば、「これは面白い(と制作が考えている)ネタ」であり、スベれば、「面白くない(と制作が想定した)ネタ」となる。それが、自分の笑いのツボとピタリとハマるなら良いんだけど、「自分がつまんないのに客が笑った」り、「自分が面白いのに客が笑わなかった(てのはほぼないが)」りすると、どんどん気持ちが離れていく。

一般のバラエティーなどでも同様の演出(客の笑い声)はあるが、あくまで、客の(一応自主的な)声。本作の場合、制作の自作自演なので、殊更にサブい。

あと、ネタの監修が「天心の向さん」てのが。まず、「そんなに売れてない芸人さんがネタの監修しても」とは思うけど、(ネタが面白くて)売れてる芸人さんは、アニメのネタ監修なんて(暇じゃないし、リスキーだから)やるわけない。

それから、吉本所属の芸人さんが、本人役で出ていましたが、正直、アニメの足を引っ張っている。

単に「声優として下手」なだけではない。

「作品の世界(お笑い界)では先輩」であるため、「とこなつ」や「R凸」に対して上からものを言うのだが、「アニメ業界としては声優さんの方が上手い」から、「(声優として)上手い奴が下手な奴に怒られている」というねじれ現象が生まれ、アニメの世界観を壊していた。

このへん、「それが声優」では、本人役で出たのが「野沢雅子さん」や「堀江由衣さん」ですからね、違和感なさすぎた。(当たり前)w

(それにこれ言ったらなんだけど、売れっ子のJkクールも、とこなつやR凸と同じくらいつまんないってのも)

また、本人役で出る芸人さんも、(申し訳ないが)「誰やねん」という方ばかり。これが、普通にテレビで出ている人なら話題にもなるし、声優として下手でも「本人」として違和感なく混ざれる。

少し調べたら、アニメ関連の仕事を手掛けてる芸人さんが多い。つまり、「このアニメをきっかけに仕事を増やそう」としているのではと邪推できてしまう。それは、「アニメのために吉本が協力している」のではなく、「吉本のためにアニメを使っている」だけであり、純粋にアニメを楽しみたいと思っている我々アニメファンにとっては、百害あって一利なし。むしろ、印象が悪くなる。

原作を売りたい、アニメにゲスト出演で知名度を上げたい、歌手として成功したい。そういう狙いはあっても良いし、そういう会社が金を出すからアニメは出来上がるんだけど、全ては「アニメのクオリティ」が大事であることを、いいかげん分かってほしい。鬼滅が良い例じゃん。関わった人、皆が幸せになっている。

もしここに安西先生がいたら、「吉本のために『まえせつ』があるんじゃねぇ、『まえせつ』のために吉本がいるんだ」と激怒しているだろう(笑)

さて、ではそろそろ(少し)誉めるところをw

総括でも書いてるけど、本作は「芸人の成長物語」ですから、9話で「ボケとツッコミを入れ替える」流れがキーになります。オードリーさんやぺこぱさんも、それで売れた。確かに、とこなつは、ずっと違和感あってスベってて、その伏線をここで回収するわけだけから、上手い構成にはなっていたと思う(誉めのここまでw)。

ただ、これが「テニスの前衛と後衛」みたいなら、視聴者も(いつか強くなると)我慢して観るけど、もし本作を「ギャグアニメ」として(笑いたいと期待して)観てしまっていた場合、「ただのつまんない2人」として、前半で切られてもしまう可能性が高いと思いました。

ていうか、「芸人としての成長」を描く以上、「売れていない芸人」を主人公にする必要があり、ということは、ネタが笑えたらダメなわけで。

という、自分で自分の首を絞めるような設定でしたね。結局最後までネタでは笑えなかったので、成長も掴みにくかったですし。1回でも爆笑できれば良かったのですが。

これは蛇足ですが、最終話、NON STYLEさんのゲスト出演には驚いたけど、まず、キャラデザが似てないし、NON STYLEさんクラスの芸人が、こんな若くて可愛いくて実績なくて事務所にも入っていないつまんない芸人に直接声かけにくるって、あわよくばヤろうとしてるんじゃないかと、邪推しかできないラストシーンでした(苦笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
高校の文化祭。しんちゃんモノマネでどんスベり。これ、「笑いのハードル高める」厳しい設定のお笑いアニメだよな。

2話目 ☆2
まずシンプルに、ネタが笑えない。ライブつまんない。

3話目 ☆2
その、「すごい女子高生コンビ(JKクール)」が、大して面白くないってのがね、なんとも。

4話目 ☆3
温泉営業。保険だって、悪くない。こういう営業って、いくら金出るの? ドン滑り。共感性羞恥なので、こういうのキツイ。客イジリから、客に合わせて。こういう部分を魅せるのは良いし、ネタを途中で切るのもアリだと思う。

5話目 ☆2
ちょっとイラッとした。この程度のアニメで、ゆるキャンをガチでパクるなよと。地元ネタをやるのは、確かにウケるから良いと思うけど、それってツカミで使う程度で、本ネタに引っ張っていくべきじゃないかと思うんだけど。まあ、「ウケないなら本ネタ捨てる」というプライドの捨て方も、プロといえばプロなんだろうけど。

6話目 ☆2
う~ん、感動させに来てるけど、感動しない。

7話目 ☆2
なんばグランド花月。行ったことない。てか、大阪もちょっと通ったくらいなんだよな、行ってみたい。スパイク、全然面白くない、ヤバイ。ウーマンラッシュアワーも、ちょっとメジャーでも全く。ティーアップ、ベテランなのにな。

8話目 ☆2


9話目 ☆3
ボケとツッコミを入れ替える流れかな? だよね。

10話目 ☆3
なんだろう、ゆるキャンが「どうでしょう」をネタにした時は嬉しかったのに、この程度のアニメが「どうでしょう」を扱うと、イラッとするな。これ、どうでしょうの「四国八十八カ所」をネタにしてるんだろうね。審査員はいい話なんだ。ダウンタウンの松本さんはじめ、みんな「難しい」「やりたくない」「得がない」って言ってたけどな。

11話目 ☆2
マネー&カネーが、一番売れそうな気がする。いや、そこで常夏のネタカットかい。う~ん、客と自分の笑いがずれて気持ち悪いな。んで、R凸をフルで流すということは、R凸が落ちて、常夏が上がる流れかな。

12話目 ☆2
これ、常夏やR凸がスベるのは良いけど、JKクールが笑えないのはダメだよな。NON STYLEクラスの芸人が、こんな若い可愛いつまらん芸人に直接声かけにくるって、あわよくばヤろうとしてるんじゃないかと、邪推しかできない(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/09/14
♥ : 28

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これまた、視聴者を選びそうな…。(私はけっこう好きですが)

[総評]
芸人を目指す少女たちを主人公とした作品です。彼女たちは作中で漫才をやりますが、必ずしも漫才自体が面白くなくても作品として成立するストーリー構成になっているというか、むしろ漫才が面白かったら成立しない話ですね。

とはいえ、作中での漫才の向上みたいなものは描けていないといけなくて、けっこう面倒くさい作品だったと思います。

とりあえずOPの最後で「抱腹絶倒!」と言ってますけど、実際にそうなるわけではありません。ただ、個人的には「ゲラゲラ笑う」という意味ではなしにわりと興味を持てて、面白かったです。

== [下記は第4話まで視聴時のレビュー: 以下、追記あり。] ==
第4話まで観た時点で、このレビューを書いています。どうやらメディアミックス企画らしくて、「月刊コミックアライブ」でコミカライズ版が連載されているようです。

どうやら、お笑いを目指す女の子達がメインのお話のようです。キャラクター紹介に挙がっているのは

コンビ名「とこなつ」: 北風ふぶき、凩まふゆ
コンビ名「R凸(あーるでこ)」: 新谷りん、朝生祇なゆた

この4人がメインキャラクターといった感じで、以下既に吉本興業所属

コンビ名「JKクール(じぇいけいくーる)」: 藁猪野あらし、草葉える
コンビ名「ふりいくっ!」: 冨田純基、うぶのハツナ

そしてまふゆの妹がいる

コンビ名「つんどら」: 凩まなつ、金成かなえ

といったところで、漫才コンビを中心とするストーリー展開になるようです。そしておそらく本作を楽しめる層というのはライブではなくテレビなどでも問題はないと思いますが普段からアニメとは別に漫才をある程度見聞きしていて、かつ一方的に観客としてだけではなく笑わせる方にも幾ばくかの関心を持っている人なんじゃないかと思います。

素直に登場人物たちの成長などを見届けるのが筋なんでしょうが、何というか一緒に「お笑いについて考える」姿勢がないと楽しめない作品であるような気がしてなりません。

仮にお笑いに関心があっても多くの人はアウトプットだけを求めているのであって、お笑いの生まれる過程に関心はないと思うので、そういう意味で視聴者を選ぶ作品だと思います。

いや、私はけっこうはまっているんですけどね。他人にお勧めはできません…。
== [第4話まで視聴時のレビュー、ここまで。] ==

2020.11.9追記:
第5話まで視聴終了。第4話との前後編といった感じで、第4話のリベンジ戦でしたね。おばちゃん、歳の問題だけでなくて「あっちこっち丁稚」ってそんなローカル番組よう知っとったな…。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 26

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

"お笑い"でみんなを幸せにしたいっ! 世知辛い世の中だけど、私たちの"お笑い"で少しでもみんなに元気になって欲しい!

この作品の原作は未読ですが、「らき☆すた」を手掛けた美水かがみ先生の作品と知り、視聴を楽しみにしていた作品です。
お笑いを題材にしたアニメってどんなんだろう?
でも、「じょしらく」のような落語を題材にした作品だってアニメ化されているので、漫才でも何とかなると視聴前には思っていました。
まぁ、「じょしらく」は殆ど落語はしていませんでしたけれどね^^;


目指せ!なんばグランド花月!!
お笑い芸人を目指す4人の若き乙女たち19歳(北風ふぶき、凩まふゆ、新谷りん、朝生祇なゆた)は、
日夜バイトに明け暮れながらも一生懸命にネタの練習に励んでいる。

笑いでみんなを幸せに!みんなの幸せで私たちも幸せになる、
というきれいごとを大義名分に頑張るも、なかなか芽が出ない4人だった。

そんな4人には「お笑い界の武道館」、なんばグランド花月の舞台に立つ!という目標があった。
しかし、とりあえずまずは身近なところからいっとこか、ということで、
東京渋谷の無限大ホールのいっちばん最下層、
ファームクラスの舞台に立つことを目指して頑張っていくことにした。

彼女たちのライバルであり(勝手に彼女たちが思っているだけ)、
まふゆの妹のまなつとその幼なじみの金成かなえの高校の先輩でもある
現役女子高生芸人「JKクール」を目標に、まなつとかなえの女子高1年生組も芸人を目指し始める!

総勢8人、4組による、お笑い日常奮闘記。

牛乳は吹き出す!
笑いは隠せない


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

まずはじめに、この作品は漫才を楽しむ作品ではありません。
一流芸人を目指して日々奮闘する漫才コンビの物語です。
だから、この作品に漫才の面白さを求めたら肩透かしを食うことになります。

この作品には、主人公を擁する「とこなつ」と「R凸」という2つのコンビが登場するのですが、練習したネタを本番で披露する姿に、白鳥やチアリーディングを彷彿しました。

白鳥の水面を進んでいる姿は一見優雅ですが、水の中では一生懸命足をばたつかせています。
チアリーディングはみんな笑顔…どんなに苦しくてもその仮面の剥がれることはありません。
「とこなつ」と「R凸」を見て受ける印象は必死であることでした。

もちろん、「とこなつ」と「R凸」以外の漫才コンビも出てきますよ。
ほぼ先輩のコンビばかりですけど…
年期が入っている分、漫才のネタも面白いんですけどね。

きっと、お笑いには才能が左右する局面って絶対あると思いますが、才能だけでやっていける甘い世界では無いと思いました。
私は最近テレビではニュースくらいしか見ないので、お笑いとは疎遠になっていますが、テレビで放送される漫才コンビも「とこなつ」と「R凸」と同じような道を進んできたんでしょうね。

この手の作品の難しさは、漫才と日常のバランスだと思います。
漫才だけでは、下積み時代で藻掻いている様が分かりませんし、日常だけではテーマがぼやけてしまいます。
その点を踏まえると、この作品のバランスは悪くなかったのではないでしょうか。
比較的しっかり漫才もしていましたが漫才一辺倒ではなく、葛藤や高みを目指すための気付きといった日常パートもしっかり描かれていましたから…
漫才と日常の比率は3:7といったところでしょうか。
ちょうど良いバランスだったと思います。

そしてこの作品の特徴は、笑いと涙がある点だと思います。
漫才をしているので笑いがあるのはある意味自然ですが、涙要素だってこの作品にも盛り込まれているんです。
この作品でウルっとするとは私も想定外でしたけれど…
原因は波乱含みの最終話…まさかの展開に私の涙腺は抵抗できませんでした。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「ピッピッピハッピー」
エンディングテーマは、「いかがわしいバイキング」
どちらも「とこなつ」と「R凸」が歌っています。

1クール全12話の物語でした。
この作品は、アニメーション制作会社で作風がガラリと変わるのではないでしょうか。
今回のアニメーション制作会社は、Studio五組さんとAXsiZさんでしたが、例えば「らき☆すた」と同様に京アニさんが作ったら、また一味違った作品になっていたと思うんです。
例え原作に沿っていたとしても演出の違いで、印象はガラリと変わりますから…
私にとってそんなことを考える機会を貰った作品でした。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 15

80.1 2 2020年度の文化祭アニメランキング2位
映像研には手を出すな!(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (593)
2244人が棚に入れました
高校1年生の浅草みどりは、アニメーションは「設定が命」と力説するほどのアニメ好き。スケッチブックに様々なアイディアを描き貯めながらも、1人では行動できないとアニメ制作への一歩を踏み出せずにいた。そんな浅草の才能に、プロデューサー気質の金森さやかはいち早く気づいていた。さらに、同級生でカリスマ読者モデルの水崎ツバメが、実はアニメーター志望であることが判明し、3人は脳内にある「最強の世界」を表現すべく映像研を設立することに……

声優・キャラクター
伊藤沙莉、田村睦心、松岡美里、花守ゆみり、小松未可子、井上和彦、小野友樹、小林裕介、錦貫竜之介、井澤詩織

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

想像と創造、ワシらの生きる意味。私的2020年No.1TVアニメ。

・今期、いやここ数年のベスト候補かも


・湯浅監督+良い原作=最強


・作画厨の聖地


・イマジネーションは爆発だ!


・原画やストーリーボードのラフな魅力を活かした初のアニメかも


・シロバコ好きにはオススメ


・製作の現場にまで興味がある濃いアニメファンなら必見


・「ラーメン発見伝」の芹沢さん並のリアリストな理想主義者としての金森氏。


・たぬキマリに次ぐ愛嬌キャラな小心狸こと浅草氏


止め絵として小綺麗なことが凄い作画ではない!。本作におけるダイナミズムとイマジネーションの奔流の如き動きを見よ!。


偶然だろうが、本作のテーマはスタプリと同じ想像力=創造力に尽きるだろう。向こうは未来へのサーチライトという意味合いが強いが。


人は単なる必要を超えた価値に目覚めたが故に人になった。ゾンビランドサガが示してくれたように、より強くより高く生きようとする存在こそが人間なのだ。試行錯誤しつつも創造することで、自分自身の人生を創造し、前に進み続ける。ここには浅薄な悲観主義や、安易な現実主義を超えた輝きと力が、なにより希望がある。


最後にバーナード・ショーの「メトセラへ還れ」から緩い引用を


こういう子たち(創造的な子供たち)がやってくると、いつも何かしら驚異の念、新しい希望、生き甲斐が生まれる。あの子達は決して死にたがらない。いつも新しいことを学び、いつも新しい物を創造しているからだ。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 85
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

アニメ一等船室の客向け仕様に轟沈

原作未読


注目度の高さそのままに走りきった感のある作品でしょうか。
今期(2020年冬クール)作品の視聴開始時期が遅く、先行しているレビュアー皆さん口々に「面白い」と好意的に受け止められてた品でもありました。そのため事前の期待値は高かったですね~。

個性豊かな3人組JKが『映像研』を設立し、アニメを作るお話。高校の同好会がベースなので同じく制作頑張りますアニメの金字塔『SHIROBAKO』があります。そこでいうところの『神仏混淆 七福神』を一生懸命作るのに全12話使ったとも言えそうな物語です。
それはさておき実際の内容。アニメを作りたくて作りたくてしかたがないお二方。先走りがちな二人の才能を現実に落とし込むのに秀でたお一方。そんな面々の三人四脚コメディです。
「設定命」の浅草みどり。「人物描写はお任せ」水崎ツバメ。「この二人使って何か仕掛けられないか」金森さやか。任天堂『アイスホッケー』の三人組を彷彿とさせるバランスの良さ!ん!?知らんか…


そして完走。しかしてその感想は


 {netabare}あまり面白くなかった{/netabare}

 {netabare}すごいかもしらんけどつまらん{/netabare}


です、はい。…そしてこれまた難しいのが


 {netabare}酷評できない面白くなさ{/netabare}


気を使ってということではないですよ。各所いい感じなんだけど"これじゃない”という想い。
きっとポジティブ評価が並びそうなので逆張りして!とかでもないです。ちなみに、


■いい感じなところ

▼物語

クリエイターの熱量を感じることができます。

▼キャラ

全員アニメ好きじゃないところが良い。キャラのバランスが良い。

▼声優

職業声優でないけど通好み。いつも少年役田村睦心さんの金森氏。

▼作画

惹き込まれる。間違いないです。

▼音楽

OP好き!


至ってシンプルで前向きなメッセージが伝わってきます。


 『最強の世界』


これを表現するがためのアイディアが溢れてくる感じ。浅草氏が本当に楽しそう。こだわりの動作を挿入すれば作画カロリーは増すけどこだわりたい。水崎氏も楽しそう。二人とも産みの苦しみも含めて楽しんでるのです。実務家の金森氏はそんな彼女らのブレーキ役というより司令塔。有能なプロデューサー然としております。どちらかというと一部の視聴者向け「ご都合主義だぜー」厨へのブレーキ役って感じですかね。オタ側視聴者の事情も見据えてるように思えます。
この三人。誰が欠けてもダメですね。バランス最高かと。
映像も楽しいです。それこそ手を出さないで外から眺めていたい感じ。浅草氏水崎氏のアイディアを出してるそばから現実と表現したいイメージが溶け合っていく感じ。毎回手を替え品を替え楽しませてもらいました。
けっこう丁寧だなと思ったのが、ネタバレで隠すこのセリフ

{netabare}ツバメ「浅草さんって、いつからそういう話し方できるようになったの?」
浅草氏「え?」
金森氏「会話が苦手だから妙な語尾で心を守ってるだけですよ」

この古いオタクみたいな喋り方が鼻についてたのを察してか劇中で拾い上げてサラッと触れてました。そうです。確信犯であるのとそれを気にする層への配慮がなされてるのです。{/netabare}

きちっと仕事してるのです。「じゃあ何が不満なの?」ってやつですね。それについては以下、



■面白くないところ

パーツは良いんですが…

1.三人が天才すぎて

共感しづらいのです。凡人がいないというか会いに行けるアイドルじゃないというか。
読モ設定アリのTHE女子を含めた三人組なのに男連中にしか見えないってのもあります。まるで全国高等学校ロボット競技大会に出てきそうな子たち。性別がちぐはぐな印象でこれも共感しづらい。
共感しにくければその天才性で魅せてくれればいいや、ってアニメですね。ただそうなるともう一つ問題がございまして。


2.アウトプットが魅力的じゃない

{netabare}カニ魔人と闘うロボアニメ{/netabare}

彼女らの成果物(劇中劇)に全く興味が持てませんでした。素晴らしいメイキング特典映像を提示されたのですけどその元ネタにピクリとも反応しません。
工場見学を想像してみてください。ビールでも日本酒でもお菓子でも、大好きなあの製品が生活になじみのあるあの商品がというものがないと製造工程に興味を持つのは難しいのです。
そんなこんなでこの作品は非凡人なる自分にはキャラ共感というよりも、アニメ製造工程(プロセス)をエンタメする作品に見えたわけです。
ですからせめて下記の3STEPどれかにひっかかればそこそこ楽しめたと思うんですよね~。

1st:アウトプットに興味津々

そんな方は問題なくクリアですね。楽しんでください。私はダメでした。次に、

2nd:ギミックを楽しめます

{netabare}初回からコナン。金森氏が水路を除くのはカリオストロの銭形のとっつぁんにも見えるし、攻殻機動隊冒頭のオマージュもありました。{/netabare}
オタッキー全開で答え合わせしちゃいましょう。

3rd:こんな工程を経ているのです

純粋にアニメ制作あるあるなど技術だけでも面白いと感じるかもしれません。



きっと技術をこれでもかと見せつけて「ついてこいやー」って匂いを撒き散らしてる感じがしてそれが肌に合わなかったんでしょうね。
そしてなんとなく通ぶりたい仕様というのも嫌。狭い世界から下々を睥睨して悦に入るかのような感覚。例えるなら『タイタニック』で一等船客の男連中が食事の後にブランデーと煙草を嗜みながら政治談議をする場ですよ。ディカプリオに「君には退屈だろうから」と言い捨てて壁作る感じですかね。
自分、ディカプリオでいいやって思いました。この際ディカプリオで充分です。ってなんか違うか。


ついでにもう一つ。ED『名前のない青』も悪い意味で作品を表わしてると私は思ってます。
中の人“まふまふ”さんでしょ?バンド“神様、僕は気づいてしまった”のVo.そこ言っちゃうのは無粋だよというのは置いときます。この方実は男性ということでもの凄い才能の持ち主だと認めてます。
何がダメかって、最近『かつて神だった獣たちへ』OPで使用された楽曲と大差ない。お暇な方はLET's聴き比べ。まふまふというボーカリストが活きるコード進行だけなぞってる感じ。技術の品評会。直近のタイアップ楽曲で似たようなコード進行とかマーケティング的にもNG。
小室哲哉だってさんざん曲一緒とか言われながらうっかりカラオケいれたら今でも唄えちゃうでしょう?けっこうヴァリエーションあったんですよ。

10年後20年後に残る楽曲かというとおそらくそうはならない曲。そしてアニメだと思います。
1年後2年後なら残る。パーツは良いのです、パーツは。よって評価点はそこそこ高く印象は低評価という不思議な作品の位置づけとなります。


“作画崩壊”“万策尽きたの総集編”

とは対照的な

“神作画”

そんなでわいわいする楽しさとかはいまだ理解できてなくて、そりゃ楽しむためには技術的な裏付け知っといたほうがいいんでしょうけど自分はいらんかな。
マニアックにいこうとすると際限なくなっちゃうんですよ。


 物語の面白い面白くないとそう感じた理由


これで充分。一生ニワカでかまわん。とこの際開き直ってみる。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.03.23 初稿
2020.04.29 タイトル修正/修正
2020.10.10 修正

投稿 : 2024/09/14
♥ : 80
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

空想する力

湯浅政明監督、大童澄瞳原作、
サイエンスSARU制作。

小さな頃からスケッチブックに、
様々なアイデアを描き貯めては、
表現したい広い世界を夢見る少女みどり。
彼女は高校生となり、
意気投合した少女たちと空想世界を表現すべく、
映像研を設立することになる。

迷路のような町並みで生きる人々。
全体の質や存在感を支える部分としての細部が、
巧妙に選択されて背景に描かれる。
湯浅的表現の本質はコミカルさにある。
まるで魔法のスケッチブックのようだ。

冒険の匂いがする。
なんて楽しそうな世界なのだ。

8話視聴追記。
主軸、脇役ともに好演の素晴らしい回だ。
{netabare}ロボ研メンバーのコミカルな動きと、
アニメ内アニメでの絶妙なアフレコの下手さ。
アニメーター以前に表現者でありたいと願う、
これはきっと湯浅監督らしい告白であろう。{/netabare}
子供は親の望む通りには育たない、
それは必ずしも間違ってはいないのだ。

最終話視聴追記。
空想が現実を変える。
{netabare}それは子供のようにキャンパス狭しと、
無垢なるものを表現し爆発させる瞬間なのだ。{/netabare}
宝物を詰め込んだおもちゃ箱のような作品。

私にはこれこそアニメなのです。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 77

75.5 3 2020年度の文化祭アニメランキング3位
ご注文はうさぎですか? BLOOM(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (307)
1220人が棚に入れました
ココアが木組みの街で過ごす二度目の夏ももうすぐ終わり、季節はイベント盛りだくさんの秋へと移り変わろうとしています。学校にもラビットハウスにも、楽しいことが今日もいっぱい!ココア、チノ、そしてみんなの未来へのわくわくが止まりません……!

声優・キャラクター
佐倉綾音、水瀬いのり、種田梨沙、佐藤聡美、内田真礼、徳井青空、村川梨衣、早見沙織、木村珠莉、清川元夢、速水奨

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

あえてサザエさん時空を選択しない勇気

原作未読。最終話まで視聴。
第1期、第2期、劇場版は視聴済み。

第2期終盤。
少しずつ物語の時間軸が動いている感じは確かにあったけど・・・。
第3期。
ゆっくりと、着実に時間軸は動いていました。

この先に待つのは・・・。
リゼの進学。
そして、チマメ隊の進学。

あえてサザエさん時空を選択しないんだ、って・・・。
物語はゆっくりと動き続けます。

『ほのぼの』と『感動』って本当に相性が良いですからね。
この選択は大正解でしょう。

ほのぼのほっこりとした世界観は残したまま、少しずつ、この先に待つ感動への期待が高まる。

第4期。期待して待ちたいと思います!!

投稿 : 2024/09/14
♥ : 30

みゃー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

いつもの

ごちうさの3期、原作は未読

見慣れてしまったからなのか、制作会社が変わってキャラデザや等身が若干変わったからなのか(変わったよね?)、単純に作品内での年数経過を表しているのか、はたまたその全てなのかは分かりませんが、1期と2期の頃は小学生と中学生にしか見えなかったのが以前よりは中学生と高校生として受け入れられるようになりました。

声も微妙に変わったけど違和感を感じるというよりは、よりキャラクターをデフォルメしようとした結果のように感じました。個人的には声の変化は無い方が望ましいですがこの程度であれば全く問題ないです。

内容に関してはまぁいつものごちうさという感じで、1クールに2〜3話ちょっとほっこりさせてくれる回がある安定感ある出来だったと思います。

そーいえばティッピーが喋っているのをチノ以外も普通に受け入れてたような気がしたけど、元々あったチノの腹話術という設定はなくなったのだろうか?…w

投稿 : 2024/09/14
♥ : 20

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

かわいいが花盛♪

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版第1期~第2期、Dear My Sisterと、Sing For Youは視聴済です。
これまで萌え路線まっしぐらという感じでしたが、第3期にもなると安定感が出てきましたね。


ココアが木組みの街で過ごす二度目の夏はもう終わり、
季節はイベント盛りだくさんの秋へと移り変わろうとしています。

学校にもラビットハウスにも、楽しいことが今日もいっぱい!

ココア、チノ、そしてみんな未来へのわくわくが止まりません…!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

今期は萌え要素が少なかったのか、この作品の「萌え」に耐性がついたからかは分かりませんが、今回は死にそうになることはありませんでした。
そういえば、第1期と第2期にはキャッチコピーがありました。
第1期は、「すべてが、かわいい。」「かわいさだけを、ブレンドしました。」
第2期は、「かわいいブレンド、おかわりいかがですか?」「すべてがかわいい、これからも。」
でも今回の作品には無いんですよね。

それは流行語についても然りです。
第1期では「あぁ^〜心がぴょんぴょんするんじゃぁ^〜」
第2期では「あぁ^〜心がぽいぽいするんじゃぁ^〜」
こちらについても今回は無し…

この違いは一体何なんでしょうね。
プロデューサーの違いなのか、アニメーション制作会社の違いなのか…

因みに今回のアニメーション制作会社はエンカレッジフィルムズさん。
これまで、ガールフレンド(♪)、メルクストーリア -無気力少年と瓶の中の少女や異世界チート魔術師などの作品を手掛けられてきた会社です。
個人的にはこれまでの中で作画のクオリティが一番高かったと思っています。
キャラデザも高いレベルで推移していました。

一方、物語の方ですが今回は時間の流れをはっきりと感じることができたと思っています。
この手の作品って同じ時間を無限ループしている作品がありますが、この作品はそうじゃありません。

来年からリゼは大学生に、チマメ隊も今度は高校生と人生の岐路にぶつかります。
リゼがどの大学に行くかは分かりませんでしたが、チマメ隊のみんなは希望する進路に進めると良いですね。

個人的には、最終回のモカの奮闘っぷりが好きでした。
何でもできる隙のないお姉さんだと思っていましたが、妹に格好悪いところを見られたくない努力の人だったんですね。
また、最終話ではココアのチノの母親同士の繋がりが垣間見えたのには新鮮さを感じました。
多分、この繋がりが見られたのは今回が初めてだったのではないでしょうか。
私が忘れているだけかもしれませんけれど…
このことをココアとチノは知っているのか、その点は気になりました。

あともう一つ気になることがあります。
それは、ずばり種ちゃんの体調です。

復活してからの出演本数はめっきり減ってしまい、アニメに関して言えば今年はこの作品と、ストブラの姫柊雪菜の2作くらいしか出演していないのではないでしょうか。
本来の種ちゃんなら主役級をもっと演じることができると思いますが、セーブしているのは体調を優先しているからなんでしょう。
体調を崩しては元も子もないので、それで構わないと思いますが早く完全復活した種ちゃんにお会いできるのを楽しみにしています。

オープニングテーマは、Petit Rabbit'sによる「天空カフェテリア」
エンディングテーマは、チマメ隊による「なかよし!○!なかよし!」

1クール全12話の物語でした。
今回もしっかり楽しませて貰いました。
次作は劇場版アニメになるのではと、勝手に予想しています。
今度、みんなで卒業旅行に行く話題で盛り上がりましたよね。
チマメ隊の高校進学が決まってみんなで卒業旅行に行く展開って、劇場版の尺にピッタリだと思ったからです。
モカや青山マウンテンさんも同行してくれたら、きっと面白くなると思うんだけどな…^^;
これで終わることは無いと思っているので、続報を楽しみに待っています。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 19

69.3 4 2020年度の文化祭アニメランキング4位
食戟のソーマ 豪ノ皿(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (205)
907人が棚に入れました
実家の定食屋「食事処ゆきひら」で料理の腕を磨いていた幸平創真は、父親の勧めで超エリート料理学校「遠月茶寮料理學園」に入学。ライバルとの食戟、仲間との研鑽を重ね、料理人として徐々に成長を続けていた。時が経ち、2年生に進級した創真はついに学園の頂点、遠月十傑評議会“第一席"の座へと、のぼりつめたのだった――。そんななか、世界的な料理コンクール「THE BLUE」の招待状が遠月学園へと届く。「THE BLUE」とは、若手料理人たちが名声を懸け競う正統派な美食大会――しかし、今回は従来とは趣向が異なり、常軌を逸したお題ばかり!?新たなライバルが現れ、波乱の予感が漂う「THE BLUE」の行方は……!?次代の料理界の担い手を決める食戟が、幕を開ける!

声優・キャラクター
松岡禎丞、金元寿子、高橋未奈美、花江夏樹、諏訪部順一、赤﨑千夏、岡本信彦、大西沙織、櫻井孝宏、福山潤

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

安定・安心の料理対決アニメ(大団円)

言わずと知れた週刊少年ジャンプ連載漫画が原作のアニメ化作品です。

ジャンプ連載が本誌を追われずに完結し、アニメ化も原作の最後までなされるというのは近頃だと案外珍しいことなのかもしれません。とりあえずパッと思いついたのが『バクマン。』くらいかも。

アニメ化の時系列的には3期目以降が素直に数字ではなくそれをもじったタイトルになっていて:

食戟のソーマ(1期目: 2クール)
~ 弐の皿(2期目)
~ 餐ノ皿(3期目: 分割2クールの前半)
~ 餐ノ皿 遠月列車編(3期目: 分割2クールの後半)
~ 神ノ皿(4期目)
~ 豪ノ皿(5期目: 本作品)

ということになっています。ただ、ストーリーの区切りとしては3期目2クール目と4期目は特に境目は無くて、一連の作品としてつながっている感じですね。

本作「豪ノ皿」の特徴としては対決する相手がこれまでは遠月学園の関係者(生徒やOBなど)ではなくノワールという裏社会で活躍する料理人が出てくることや、主人公である創真の家族、ヒロインである薙切えりなの家族に関わる様々な確執が露になる点でしょうか。

作品内容的には1期目から本作まで、終始一貫して主人公の幸平創真(ゆきひら そうま)を始めとする料理人による対決と、その勝負における審査員たちのリアクション芸(良くわからない言葉を発したり服が脱げたりする)が支える形になっています。

そしてその勝負が行われるに至る過程や因縁、そして料理修行といった感じの『ミスター味っ子』あたりから完成されたと思われるテンプレートに乗っかっている作品です。

そして1期目から各話の進行はその期通じての話数を表すアイキャッチ的な画像からスタートしてラスボスのシルエット的な画像で終わるとか、2期目以降はnano.RIPEをOPまたはEDに起用し続けるとかこの作品自体の様式も確立してきました。

そういう意味ではシンフォギアにも似た「様式美」を特徴とする作品でもあるかもしれません。飽きる人は途中で飽きるかもしれませんが、安定性は抜群でそれはこの5期目でも変わりませんでした。

同一クールに並んだ作品とは充分に戦えるポテンシャルは視聴前から期待していましたが、その期待にキッチリと応えた作品だったのではないでしょうか。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 13

のか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

原作の終わりまでちゃんとアニメ化^^

原作既読(発行巻購入済み) 全13話

あらすじ
料理勝負で全てを決める学校。そこの生徒たちのお話し


では感想を
原作の最終話までアニメ化しました
でもアニメは個人的に4期(神の皿)で止めておくべきだったと思います^^;

豪の皿(Blue編)ですが、展開早過ぎwww
まあ、原作もちょっと違いますけど、こんな感じですけどね(苦笑)

豪の皿に関しては料理勝負と言うより下着姿しか印象がありません
料理勝負が少ないので余計に(いらねっ)って場面が多いです。

伏線回収(創真君のお母さん、えりな様のお母さん)の為のアニメです
食戟のソーマファンなら視聴するべきですが、そうでもないなら見なくても問題なしwww

原作も個人的に(Blue編)はいらなかったな~って思っている私ですwww

展開が早いのでさくさく視聴できますが、その為なのか、満足感は少ないです

恋愛スパイスがちょっと増えてます
ギャグスパイスは声優さんが頑張っていますよ


作画は相変わらず標準以上
よく動いていますし、崩壊もありません

声優さんもそれなりに豪華でしたね
個人的に津田健さんはツボりましたよ^^

音楽は普通
OPの絵は個人的に好きでしたけどね

キャラは最終クールなのでオールスターです
あ~いたな~って感じの懐かしいキャラとか出てきますよ


アニメが原作最終話まで終えました。
これから食戟のソーマを視聴される方は必ず1期から順序良く見てくださいね^^

食戟のソーマ
食戟のソーマ 弐ノ皿
食戟のソーマ 餐ノ皿(列車編を含む)
食戟のソーマ 神ノ皿
食戟のソーマ 豪ノ皿

です。間違えないようにレンタルなりしてくださいな

視聴すれば完走は出来ると思います
面白いと思うかどうかは別問題ですけどね

個人的には(原作コミックでいいや)と思っています
アニメは2周目はしません!

嫌いじゃないんでけど、満足感が得られないアニメはな~(爆笑)

ってわけで自己判断で視聴をどうぞ(投げやり)




では最後に一言
絶望した~!色んな女性の下着姿に絶望した~!
なんですか、あの格好は!
あんなにみんながみんな、上下が揃っているわけないじゃないですか!←そこかいっ
今は上下が揃っている下着を付けている方が珍しいんですよ!
女性は上下が揃っている下着を付けているなんて、男性の都合のいい妄想ですよ!
そ~ゆ~所だけ夢を見させるアニメに絶望した~!


男性の皆さん
揃っていないとだらしなく思えるとか彼女や奥さんに言っちゃいますと
軽く引かれるレベルですのでご注意を(爆笑)
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ

投稿 : 2024/09/14
♥ : 12
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

おあがりよ!おそまつ!おわり!

原作未読 全13話

食戟のソーマの5期です。1期から観ることをオススメします。

WGO(世界中のあらゆる美食店を評価する組織)の主催する大会で、裏社会からの料理人「ノワール」たちとの全面対決が描かれています。

「ノワール」たちの料理方法は、凄いのか酷いのか観ているとよく分からなくなりましたねw

ノワールの才波 朝陽(さいば あさひ)が相手でしたが、勝った相手から料理器具を取ってそれを組み合わせて料理を作っていましたね。 結局自分の料理で勝負していないことにずーと違和感がありました。{netabare}(最後に指摘されていましたね){/netabare}
{netabare}
また今回も薙切家に幸平家にかかわるお話でしたね。色々なことが分かりました。(薙切 仙左衛門が薙切えりなと薙切 真凪と「神の舌」から救うために主要メンバーが集められたとは思いませんでした。また、創真のゲテモノ料理はお母さん直伝なのですねw)
{/netabare}
キャラクターは総出演でした。ただ、キャラが多すぎてメインのキャラ以外はあまり目立たなかったですね。

完結しました。この作品は、初志貫徹を貫いていましたね。{netabare}(薙切 えりなに「美味い」言わせる料理をつくること){/netabare}

OPはnano.RIPEさん、EDは渕上舞さんが歌っています。

最後に、5期に渡ってきちんと完結して良かったです。ご馳走様でした。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 10

72.1 5 2020年度の文化祭アニメランキング5位
フルーツバスケット 2nd season(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (182)
759人が棚に入れました
親を亡くした女子高生の本田透が、縁あってクラスメイトの草摩由希やその親戚のたちと暮らすことに。しかし、"十二支の物の怪憑き"である草摩家には、「異性に抱き着かれると、憑かれた物の怪に変身してしまう」という秘密があった。その秘密ゆえの、家族からの極度な愛情や拒絶、学校でのいじめなど、草摩家の人々を、透は目の当たりにすることになる――。

声優・キャラクター
石見舞菜香、島﨑信長、内田雄馬、中村悠一、釘宮理恵、潘めぐみ、興津和幸、古川慎、櫻井孝宏、上田麗奈、大地葉、河西健吾、豊崎愛生、坂本真綾、森川智之、種﨑敦美、佐藤聡美、沢城みゆき、江口拓也、加隈亜衣
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

今のところ眠れる獅子です

相変わらず原作は未読


全63話予定。現在位置は↓

 1st season 25話
 2nd season 25話←今ここ
 Final (仮) 13話

踊り場の2nd seasonなので軽めにいきます。

正直しんどい。
まず2つの道があると思うんです。リアタイ追うのと終わってからまとめてドン。一応ここは前者の意見ということであらかじめご承知おきをば。言うても2nd最後まで観たところで結論には至らない。立ち上がりだった1stはうろ覚え。そして共に2クール分とボリューミー。まとめての視聴をお奨めします。

しんどい理由はそれだけではない。
いわゆる“障害”と思しきものが特殊過ぎるのです。現時点で“障害”とは“草摩の家に生まれついた宿命によって縛られてる何か”しか分かってません。なにを根っこに苦しんでいるのか掴めないのでキャラの感情を拾えないのです。よもや表層なぞってあははうふふしてるだけじゃ名作とは言われまいて。なにかしら“障害”を乗り越えるなり打ち克つのだろうと想像できるのですが現時点では私が絶賛迷子中。きっと終盤にネタ明かしがあるのでしょう。

{netabare}草摩家当主の慊人(あきと)が嫌キャラとして描かれてはいるが絶対事情あるよね?{/netabare}
{netabare}なんで高校卒業したら夾(きょう)は幽閉されるのか他の道いくらでもありそうなのに?{/netabare}
{netabare}親に愛されてない子が多いね。変身しちゃうだけが理由だったらひどくない?{/netabare}

目の前でめっちゃ苦悩してるんですけど、十二支を苦しめてるものの正体がうっすらとしか分からず、なんか良く分かんない理由でイラついたり絶望したりする物の怪憑きの皆さんに菩薩モード全開で寄り添うヒロインという構図。


 理由の如何によらず苦悩している人にただ寄り添えるか?


みたいなところを感じて下さい、といった雰囲気はあります。こういうのってキャラには知らせずとも視聴者にはわかるようにするもんですけどね。面白い試みですがエンタメ感は薄いかなぁ。
置かれた境遇の厳しさに理解と同情の念はあります。だからこそ背景と理由を下さいってことですね。
そういうのが無ければ別の切り口。呪いというだけで縛られるしかないというあくまで思い込みとか。これだと理由はいらないんだけどそれはなんかやだなぁ。

1期は当初苦手だった透くんのキャラが終盤になって素敵に見えた後半追い上げ型。
2期は十二支の呪いに翻弄される皆さんを追いかけながら苦悩に寄り添う現状維持型。

全部終わってからあの時この時こうだったが見えてくるのだと思います。
もしくは原作既読で顛末をすでに知ってるファンが答え合わせをする場所。

いざ完走して全貌が明らかになった時、これが1クール2クールだったら覚えてるんでしょうが、差し詰め5クール分となるとよっぽど強烈な印象を残したとこじゃないと覚えてない確固たる自信があります。
全般的にもやっとしており初見でここまで50話は正直つらい気がします。


いいところもあるよ。OPEDが軒並み作品の世界観に合っていて良かった。そこだけは胸張って言える中継ぎの2nd seasonでした。
ここまで来たら付き合うけどね。頼むぜ名作!


※メモ
{netabare}あきとが女!?そして紅野は呪いが解けてました…と。
この淋しかりやの神様に救いは訪れるのか?十二支連中も救われてほしいね。{/netabare}



視聴時期:2020年4月~9月 リアタイ

-------

2020.09.22 初稿
2021.07.23 修正
2022.06.04 修正

投稿 : 2024/09/14
♥ : 40
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

イロイロナコイノカタチ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
1期は、各キャラクターの紹介&透を起点にした主要キャラクターとの交流を描き、美しく哲学的な話になっていた。

2期は、透との関係性というより、各キャラクター同士の関係性を深めたり、それぞれの背景にある謎に迫っていく流れ。

レビュータイトルを「イロイロナコイノカタチ」にしたのは、この作品に出てくる皆の恋愛が、本当に一筋縄ではいかないものばかりで、それぞれにそれぞれの「好き」や「愛」の形があるんだな~と感じたから。そしてそれが、非常に繊細で脆く眩しいガラス細工のような印象なので、カタカナ表記にした。

正直言って、1期に比べるとスローテンポでやや退屈な展開だと思った。丁寧な描写に努めたとも言えるけど。

全体として「繋ぎの2期」という印象なので、完結編を観ての評価ということになりそうかな。


《以下ネタバレ》


【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
サブキャラ達の恋愛で良いな~と思ったのは、白木繭子と草摩はとり。草摩紫呉のちょっかいも最高だし、あそこでワンワン泣き出す白木繭子は素敵だな~と思った。

あとはまあ、草摩由希の成長が素敵だった。色々なことを決められ、与えられてきた由希が、初めて(2回目)自分の力で作れた仲間。個人的に深いな~と思ったのは、17話だったかで、由希が喧嘩した真鍋翔に、「罰として絶交」と言ったところ。絶交が罰になると思うのは、自分が好かれている自覚がある証拠だからね。ああいうセリフをサッと言わせて、行間で登場人物の心情の変化を見せるのは、この作者の最も優れているところだと思う。

意外だったのは、ラストギリギリまで透と夾と由希の三角関係を維持する(透の心の揺らぎを描くの)かと思っていたけど、こんなに早々と透ー夾のルートで固定し、
由希ー倉伎真知のフラグを出していくとはね。

それはつまり、作者がこの作品を、この作品の登場人物を愛しているからなのかな?と思った。

つまり、「刺激的な展開で読者を楽しませる」よりも、「各キャラクターみんなに幸せになってほしい」という思いを優先させたということ。

あるいは、「刺激的な展開」はある種の「ストレス」であり、本作の読者は、「平和な展開」=「癒し」を求めていると判断したのかもしれない。まあ、草摩慊人の件でストレスは充分だしね(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
世間に認定されている休みとは違う、確かに。思いっきりの嫉妬。ここまで真っ直ぐな嫉妬だと、逆に不快にならないというね。

2話目 ☆4
透は、なんだろう、これが天然なら男はやられる(笑) 師匠、格好良いな~。当然、透にも弱さはあるわけで。時雨(笑) んで、イケメンだな(笑) 

3話目 ☆


4話目 ☆


5話目 ☆
修学旅行。透、最初に気にするのそれか(笑)

6話目 ☆


7話目 ☆3
ドタバタからのホラーやな、アキト。

8話目 ☆3
ユキ、強くなったな。トオル、小学生かな?(笑) 海には勝てないし、トオルにも勝てない(笑)

9話目 ☆3
アキト、どこまでの力があるのか。まどろっこしいな。口だけでどこまでいく? ここに至っては、言葉は無力だと思うけどな。

10話目 ☆4
少し痛いやも、は、可愛い(笑) かぐや、切ないよな~。つじつま合わせの恋が、本物に。

11話目 ☆4
ガン泣き。この二人、付き合えよ。時雨(笑) 行くけども(笑) 羽鳥も、良いよな。

12話目 ☆3
冒頭チョップ(笑) あれが恋をする女の背中、なにか痛々しい(笑) ゆんゆん、定着(笑) ユキ、ネガティブだからな。なにしくさってるんですか(笑)

13話目☆3
おじいちゃん、久しぶり、好き(笑) 腹の底から嫌そうな顔をするマユを観たいシグレ(笑) 俺、もう死んだって良いよ、からの強引なキス。いや~、少女漫画(笑) 

14話目☆4
楽しそうだな、おい(笑) 菖蒲、良いよな。一番好きかも。人の為になら本気で怒れる。「お金や地位が好きという、一風変わった感性の持ち主」って、スゴい好きなワードだな。

15話目☆3
トオル、嘘、下手(笑)

17話目☆3
猫の嫉妬(笑) 絶交が、罰になると思うのは、好かれている自覚がある証拠。

18話目☆3

19話目☆3

21話目☆3

22話目☆4
僕は、嫌なんだ。シンプルで良いね。ユキが自分だけの人間関係を作っていく。好きな娘に意地悪する小学生(笑) 幸せになってほしい。幸せにしたい。完全にフラグが。

第23話目☆4
コントだな(笑) さらっと「親には見られたくない」って言うところ良いね。じっちゃんはいつも1人、は笑った(笑) そこで姫(笑)

24話目☆3

25話目☆3
女か~。なるほど~。
{/netabare}

投稿 : 2024/09/14
♥ : 18

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

シンデレラっぽいもの!

リメイク版2期、全体の2/3が経過しました。

淡々と流れる日常。
未だ春は遠いけど、少しづつ真相が明かされる。
悲しみの中にも温もりが。
運命に翻弄される人々に一筋の光明が。
それはすべて、透の慈しみがなせる技でしょう。

2nd seasonも進行が遅いです。
じっくりまったりって感じ。
ちょっと眠くなる回もあったり。
油断しているとピリッとした回もあったり。

そんな中でも、ありさと咲が登場すると楽しくなります。
とくに、文化祭での咲は最高。
どれほど笑わせてくれるのやら。
それに、透に力を与えてくれる二人。
本当に頼もしいかぎりです。

次は来年です。
The Finalでは、呪縛を断ち切って大輪の花を咲かせることでしょう。
この美しい作品の結末に思いを馳せながら待つことにします。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 18

76.2 6 2020年度の文化祭アニメランキング6位
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(TVアニメ動画)

2020年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (286)
704人が棚に入れました
東京・お台場にある、自由な校風と専攻の多様さで人気の高校「虹ヶ咲学園」。スクールアイドルの魅力にときめいた普通科2年の高咲侑は、幼馴染の上原歩夢とともに「スクールアイドル同好会」の門を叩く。時にライバルとして、時に仲間として、それぞれの想いを胸に日々活動するメンバーたち。「夢を追いかけている人を応援できたら……。」9人と1人の少女たちが紡ぐ、初めての「みんなで叶える物語(スクールアイドルプロジェクト)」。届け!ときめき――。いままた夢を、追いかけていこう!

声優・キャラクター
矢野妃菜喜、大西亜玖璃、相良茉優、前田佳織里、久保田未夢、村上奈津実、鬼頭明里、楠木ともり、指出毬亜、田中ちえ美、小泉萌香

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

個人的にはかなりしっくりくる「ラブライブ!」ですが、「こんなの『ラブライブ!』じゃない!」って人もいるかも?

[総評]
各々の「スクールアイドルとしての自己実現」がテーマなんでしょうか。侑に関してはマネージメントとかプロデュースを通しての自己実現かもしれませんけど。

まさに「スクールアイドル同好会」として、個々がスクールアイドルというものを愛し各々のテーマを持って活動はしているものの、特に序盤はグループとしての目標を掲げていなかったのが他の「ラブライブ!」と違ってそこは新鮮でした。

逆に言えば「これは『ラブライブ!』なのか?」という疑問の声も生まれる要因にはなっていましたね。そこはまあ、言うなれば『ガンダム』みたいな物です。そもそもこの人たちは大会としての「ラブライブ!」には出場していないし、他のグループとランキングを競ったりしませんし…。

他の「ラブライブ!」シリーズ作品と共通なのは、衣装や機材に関して作中設定から窺える予算を度外視したお金がかけられているとしか思えない演出ですね。サンシャインのレビューでも似たようなことを書いた気がしますが、「プロのアイドルが架空の『スクールアイドル』を演じた映像化作品」と捉えるとしっくりくると思います。

作品テーマとしては学園の存続を賭けるよりは自己実現のために頑張るという方が、私の性には合う内容でした。

== [下記は第4話視聴終了時のレビュー] ==
つまり、たぶん本作は「ラブライブ!」らしくないんじゃないかという気がします。よう知らんけど。

東京はお台場にある虹ヶ咲学園を舞台に、「ラブライブ!」の世界観に基づく「スクールアイドル」活動を行う「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」のお話です。

虹ヶ咲学園は普通科以外にも様々な専門学科を抱えるマンモス女子高で、もちろん「廃校の危機」のようなものはほど遠い自由闊達な校風の学校であります。

・目標にスクールアイドルの大会としての「ラブライブ!」出場や上位進出を掲げない。

・ラブライブ!での成績に学校の存続はかかっていない。

・「スクールアイドル同好会」はクラブ活動として存在しても、全体を指すユニット名的な物が付いていない。

・グループではなく、ソロ楽曲での活動がメイン。

といった具合で、少なくとも表面的にはμ'sやAqoursがこれまで掲げてきたものに囚われない、「ラブライブ!」らしくない「ラブライブ!」作品なのではないでしょうか。

そして幼馴染みの上原歩夢をはじめとする同好会メンバーを応援する立場として、自身はアイドル活動をしない高咲侑が投入されているのも前作と比較して異色です。

侑ちゃんは『音楽少女』の山田木はなこのように潜在的な種々の能力の高さの片鱗みたいなものを見せている気がするのですが、はなこのように最終的にアイドル活動もするようになるのでしょうか?

私、気になります!
== [第4話視聴終了時のレビュー、ここまで。] ==

投稿 : 2024/09/14
♥ : 26
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

十人虹色🌈お台場フェスティバル♪

派生元となったゲームアプリ『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』(スクフェス)は、
大分前にμ'sのメインストーリークリアまでプレイ後、放置中。
ニジガクが主役の『~スクールアイドルフェスティバルALL STARS』(スクスタ)は未インストール。

【物語 4.0点】
明快。分かりやすい。

スタッフ一新により、シリーズ構成・メイン脚本も花田 十輝氏から田中 仁氏に。
スクールアイドル各々が抱えた問題点の提示と葛藤→解決→ソロライブで解放
という定型化された各話構成を基本に、
一人一人の心情をシンプルに視聴者に伝える。

従来作では、個々の輝きより、グループ全体の輝き。
廃校の危機、ラブライブ!大会スケジュールなどの切迫要素があり、
メディアミックス体験していると分るメタ要素、聖地巡礼要素が混線。
脚本としては高度だったが、準備できていない視聴者がキャッチし損ねると
しばしばカオス化し、輝きが行方不明なる傾向もあった。

本作では、これら障害物となり得る要素を大胆に撤去し
高確率でキャッチボール成立。
{netabare}侑の「ラブライブ!になんて出なくていい!」→本当に目指さない{/netabare}は衝撃的。


【作画 3.5点】
アニメーション制作はサンライズが続投するも、デザイン等は変更。
過去作ではスクールアイドルたちの紅潮、瞳の煌めき等が強調され、
輝きの圧が強かったが、本作ではそこも淡くシンプルに。
但し、各種カップリング接触の構図は意外と濃厚。

人物作画も手描きの日常パートでは凡庸だが、
ライブの3DCG部分の入魂ぶりはしっかりと『ラブライブ!』

CGは引き続き手描きライブとの差異を埋める向上が図られる一方、
スクールアイドルを多彩かつ複雑なアングルで輝かせる“カメラワーク”はCGならではの迫力。
特にOPアニメーションのサビ終盤で、
斜め方向にズームアウトして片脚上げのユニゾンを捉え、
再びズームインして虹色の光を放つ所がエモくて好き♪


お台場の近未来を描いた?背景美術、小物設定。
テキスト、ノートはタブレット化し、学校の伝言板等も電光掲示に。未来ずら!
紙ベースで廃校を通告するプリントが陳列されていた頃が懐かしいですw
世界観からスクールアイドル先駆者たちの意志継承を感じます。


【キャラ 4.5点】
ライブ等には出演せず裏方に徹する10人目の同好会メンバー・高咲侑。
9人が続いたシリーズ中では異例の存在だが、
ゲームアプリでは部のスクールアイドルをサポートする“わたし”が
プレイヤー分身に設定されており、その点では必然のアニメオリジナルキャラ。

が、侑は自分を見失いがちなスクールアイドルの長所を称賛する
想定内の役割をこなすだけでなく、
侑自身が夢を応援する中で、夢を見つけ覚醒することで、
目標への道程を歩むことで変わってしまう物への向き合い方という、
テーマの一つも掘り起こし、メインシナリオに寄与する良い意味で想定外の活躍を見せる。
特に11話。{netabare}凄い百合でしたw{/netabare}


ニジガクメンバーはプロジェクト開始と同時に誕生したキャラもいれば、
『スクフェス』で古くからノーキャストのN(ノーマル)スクールアイドルとして
お馴染みのキャラまで様々。

『ラブライブ!』の、こんなのモブキャラじゃんwと軽んじていた所から、
輝きを放つ、キャラ研磨には毎度驚かされます。

眠たそうなだけでビミョーに感じていた近江彼方さんが、
あんなに美人になったのにはビビります。


【声優 3.5点】
キャストも若手発掘色が強かったμ's、Aqoursとは一線を画した布陣。

上原歩夢役の大西 亜玖璃さんらの新人から、
エマ役に起用された指出 毬亜さんらのホープに、
『アイカツ!』声優に、『プリパラ』声優、
近江彼方役の鬼頭 明里さんや優木せつ菜役の楠木 ともりさんら
一線級までキャリアも多彩。

印象的だったのは天王寺 璃奈役の田中 ちえ美さん。
あまり感情を表に出せない制約下で、
謎の“璃奈ちゃんボード”のいきさつを語った演技が繊細でした。


一方、動物声優・麦穂 あんなさんは、
白猫“はんぺん”として“あいりな”に拾われ、
アニメ『ラブライブ!』貫禄の皆勤賞継続♪


【音楽 4.0点】
劇伴もまた、旧来の前面に感動を押し出す作風から、
後方で静かに盛り上げる方向にチェンジ。


スクールアイドルの挿入歌もソロ曲メイン。
楽曲ジャンルも一人一人多彩で、この点でもニジガクの個性が光る。

私のお気に入りは、優木せつ菜の「DIVE!」
サビで“私だけの光放ちたい DIVE!"とモヤモヤを吹き飛ばし弾ける
楽曲提供SPYAIRの元気バンドソング♪

主題歌はニジガクメンバー9人の歌唱。
OPの「虹色Passions!」はリアルでもライブ冒頭で
EDの「NEO SKY,NEO MAP!」はライブラストで
攻撃力を発揮しそうな『ラブライブ!』の王道ソング。

ED映像は水彩タッチで雨天に個性と色彩豊かな“10人”の傘が花開き、
雨上がりに虹が出る好演出♪

投稿 : 2024/09/14
♥ : 25

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

届け! ときめき――。

この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
冠名に「ラブライブ!」が付くのはこの作品で3作目…
当然全2作も視聴済なので、この作品も視聴しない、という選択肢はありませんでした。


東京・お台場にある、自由な校風と専攻の多様さで人気の高校「虹ヶ咲学園」。

スクールアイドルの魅力にときめいた普通科2年の高咲侑は、
幼馴染の上原歩夢とともに「スクールアイドル同好会」の門を叩く。

時にライバルとして、時に仲間として、
それぞれの想いを胸に日々活動するメンバーたち。

「夢を追いかけている人を応援できたら……。」

9人と1人の少女たちが紡ぐ、初めての「みんなで叶える物語(スクールアイドルプロジェクト)」。

届け!ときめき――。

いままた夢を、追いかけていこう!


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

公式HPを見ると「ラブライブ!シリーズ9周年特設サイト」なるモノがありました。
9人で始まった物語だから、9年目が一つの節目なんですね。
ラブライブ!の第1期が2013年なので、9周年目は2022年なんでしょうけれど、2022年に向けた布石が既に打たれている、ということですね。

ラブライブ!シリーズは一時期社会現象にもなったので、根強いファンは相当いらっしゃると思います。
こちらもきっと盛り上がるんでしょうね。

一方、本作のこれまでとの最大の違いは、9人一緒に歌うのではなく、一人ひとりがソロアイドルを目指している、ということです。
これまでスポットを浴びていたのは9人全員…
だけど、今回はソロなので一人ずつなんです。

9人というメンバーは只でさえ多いんです。
ソロアイドルになったら絶対尺が足りなくなると思いましたが、何とか13話に収めてきましたね。

それでも、一人ひとりの深掘りは決して十分ではありませんでしたけどね。
これまで同様、第2期まで放送されたら状況は改善されるんでしょうけれど、どうして9人一緒からソロアイドルに舵をきったか、理由は良く分かりませんでした。

これまでは9人一緒だからこその団結力で出せるパワーがあって、叶えたい夢があったのに…
時にライバルとして、時に仲間として、と公式HPのINTRODUCTIONには記載されていましたが、これまでと同じ様にはいかないと思います。

そこでキーパーソンになるのが、今回初となる10人目のメンバーなのかな。
と思ってwikiをチラ見してビックリ…
私はてっきり主人公はソロアイドルを目指す9人全員だとばかり思っていましたが、10人目のサポート役に徹していいた高咲 侑がテレビアニメ版の「あなた」であり、主人公なんだとか。
確かに公式HPのメンバー紹介欄では一番になってるし…
この発想はありませんでしたね^^;

紆余曲折ありながらも最終回を向か会える訳ですが、ラストに流れた楽曲が
個人的には一番心に響いた気がします。
やっぱラブライブ!はこうじゃないと…

オープニグテーマは、「虹色Passions!」
エンディングテーマは、「NEO SKY, NEO MAP!」
どちらも虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が歌っています。

1クール全13話の物語でした。
円盤が全7枚と聞いていたので、全13話は予定調和です。
今回は以前と構成がだいぶ変わったので、他の皆さんの反応が気になります。
ソロアイドルをどう受け止めるかで評価が分かれると思うので。
個人的には続編の制作を希望しています。

投稿 : 2024/09/14
♥ : 22
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