戦闘アニメOVAランキング 28

あにこれの全ユーザーがアニメOVAの戦闘成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月17日の時点で一番の戦闘アニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.2 1 戦闘アニメランキング1位
トップをねらえ!(OVA)

1988年10月7日
★★★★☆ 4.0 (789)
3441人が棚に入れました
人類が宇宙に進出するようになった時代、地球は宇宙生物群(通称・宇宙怪獣 (STMC))による激しい攻撃を受けていた。その脅威に打ち勝つため、地球はマシーン兵器の後継機であるバスターマシン「ガンバスター」を製造。その搭乗員に選ばれたトップ部隊隊員の一人であるタカヤ・ノリコの双肩に人類の未来がかかる。

声優・キャラクター
日髙のり子、佐久間レイ、川村万梨阿、若本規夫、渕崎ゆり子

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

大まかで大掛かり

1988年発売のOVA作品。

宇宙怪獣という脅威にさらされている時代の話。
主人公のタカヤノリコは、故人である宇宙飛行士を父に持ち、宇宙に憧れる女の子。
宇宙に出るための訓練学校に入学するものの、マシンの操作は全然だめで、「全滅娘」と呼ばれる始末。

ところが、学校にやってきたコーチに素質を見出され、パイロット候補に選ばれる。
優秀な生徒たちからの嫉妬に耐えつつも、パイロットになる特訓を始める。

というように導入部はスポ根風味。

ロボットが腕立て伏せやジョギングをしているようなシュールなシーンに、最初はどうなることかと思っていました。
しかし、宇宙に出てからが雰囲気が変わります。


とにかくスケールがでかいですね。
とてつもなくでかい人工物に、圧倒的を通り越した物量。

短いストーリーに対し、数の暴力は効果的です。

「いまさらりととんでもない数字を言ったぞ」
「どうなってるんだこの世界は」

と、世界感に対する興味を否が応でも引き立ててくれます。
やっぱりSFは壮大じゃなきゃ。

また、敵の不気味さや初戦闘シーンのリアリティもお気に入り。
宇宙で戦闘したらこうなるよね、って。


ただ、世界の命運を賭けているプロジェクトにしては軍規が緩く、
敵と戦う時以外にはあまり緊張感がありません。

また、感情をじっくり描いているわけではありません。
ノリコが成長したことは分かりますが、どうして成長したかという部分が分かりにくいです。
そのため、葛藤の解決がわりとあっさりしたものに感じられます。

戦闘描写や熱のこもった演技、最終話の描き方と、
ストーリーより演出を重視しているように見受けられます。

理系としてはおいしいですが、文系としてはちょっと物足りない感じ。
パロディだけではなく、人物描写がもっと繊細であれば良かったです。
しかし、たった6話ということと、時代を考えれば贅沢な話。


さまざまなアニメに影響を与えた作品。
自分でSFを書くとしても影響を受けそうです。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 50

ワタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

奇跡は起きます!起こしてみせます!

庵野秀明が手掛けるGAINAX初期の代表作。SF熱血ロボアニメ。OVA、全6話。
人類の存亡を懸け、宇宙怪獣との戦いが繰り広げられます。

1話冒頭から、ロボットが腕立てや組体操やランニングとかやってて吹きましたw
一体この動きに何の意味があるのか?全く実践的ではないけど笑えるからよしとしましょう(笑)
そんな感じで序盤はふざけたノリですが、徐々にストーリーはシリアスに移行。
後半3話はガチです。問答無用で燃えさせてくれます!そして感動のラスト・・・

バトルや合体シーンは最高に熱くて爽快。
ガンバスターに搭乗するノリコとカズミの息の合ったコンビネーションで
億単位の敵をぶっ飛ばしていく5話後半のバトルなんて最高に激アツですね~
壮大なBGMや声優陣の鬼気迫る感じの熱演も素晴らしく、テンション上がりまくり。

また、本作が名作たる所以は「ウラシマ効果」を作中に上手く取り入れた点にあると言えます。
光速で移動する物体は、時間の流れが遅くなるってやつですね。
周囲の時間の流れとは別の時間に生きることになる主人公たち。
この設定がストーリーを実にドラマチックに盛り上げてくれるわけです。

20年以上前の作品なので色々古臭いところはあるし、パロディやお色気要素も満載なので
苦手な人はとことん苦手かもしれませんが、話数も短いし個人的にお勧めしたい一作。
グレンラガンみたいな熱血アニメが好きなら、間違いなく楽しめると思います。

なお本作の主題歌は、シャブを吸うたび 気持ちよくって~♪ HIGHになっちゃった、
あの酒井ノリピーが歌っています。主人公のタカヤノリコ、その声優の日高のり子と合わせて
トリプルノリコ、ってのが売りだったらしい。OP曲はノリコだけにノリが良くて結構好きです。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 44
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ロボに託した熱き想いは時を越えて……

庵野監督『シン・ゴジラ』地上波初放送を前に、
巷では晴れて大ヒット怪獣映画の関連作となった『エヴァ』一挙放送などが催されています。
私としては庵野作品で巨大な敵の威圧感と言えば、使徒だけでなく、
このOVA作品『トップをねらえ!』の凶悪宇宙怪獣も思い出さずにはいられない存在。


この宇宙怪獣、とにかくデカイ!デカすぎるw
ボスはデカければデカイほど良いという80~90年代前半のラスボス感の極致。
設定見ただけで諦めたくなる圧倒的なデカさ。
さらに取り巻きの雑魚の物量も凄まじい。一億、二億当たり前w
ゴジラの強大さに絶望した方々にも是非、
この宇宙怪獣討伐の無理ゲー感は味わって欲しいなと思います。


古今東西の神話、科学のウンチク、過去のエンタメ作品のオマージュ等を
全力投入して考察したくなる設定をそびえ立たせていく、
監督の作風は、本作でも相変わらず……。
と言うよりOVAという解放区で、色々、たがが外れて絶好調♪

SFオタクを存分にこじらせた末に編み上げた
宇宙は真空ではなくエーテルで満たされているとする“エーテル理論”を軸にした、
科学設定から迸る、熱い解説の数々は、
文系の私が一度、聞いただけでは半分も理解できない感じですが(苦笑)

ワープ移動等を可能にすると同時に、
それでも越え難い壁も人類に突き付ける、硬派な世界観を形成。
知恵熱が出そうな程、設定を詰めて、突き詰めて、苦境を示しておいて、
結局、それを突破するのは、努力と根性だ!ロボットだ!イナズマキックだ!
この明快なノリこそ、ロボットアニメの醍醐味です♪


生脚を曝けた女子の体育会成分と熱血ロボット成分の化学反応を試みているためか、
ロボットも腹筋に、腕立て、ランニング。
さらには{netabare}縄跳びに、組み体操、スパーリングまで披露w{/netabare}
美少女パイロットたちと一緒に汗を流して?作品を温めます。


そして何より熱いのが、
{netabare} 本作が一体のロボットに託した全人類の想いが、時の壁をも突破するという展開。
SFでは、しばしば、長距離移動や時空の歪み等で、
登場人物が浦島太郎になったり、時の流れの相違に男女が引き裂かれたりします。
本作でもまた、時間のズレによる悲哀を表現します。

でも、そこで落ち込むだけで終わらないのが本作の非凡な所。
“ウラシマ効果”上等。例え、時を隔てても、このロボットに賭けたい願いがある。想いがある。
むしろ、ここからが真骨頂。努力と根性だ!スーパーイナズマキックだ!
その情熱が表現されたシーンの数々に胸が熱くなります。{/netabare}

ラストは日本のOVA史上でも屈指の名シーンだと思います。


この庵野作品もまた物語の始まりとなった2010年代が、
今の時代に追いつかれた作品となりました。

が、例えば一体のロボと言う一点に、人類の英知を結集させ、難局突破を目指す。
後年の庵野作品における「ヤシマ作戦」や「ヤシオリ作戦」にも通じるこの熱量。
時を越えても冷めることのないこの熱い魂は、幾千年、語り継がれて行くのだと思います。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 42

71.9 2 戦闘アニメランキング2位
R.O.D READ OR DIE - リードオアダイ(OVA)

2001年5月23日
★★★★☆ 3.9 (461)
2066人が棚に入れました
読子・リードマンは、神田神保町で非常勤講師の仕事をしながら読書三昧の自堕落な生活を送っている活字中毒のビブリオ・マニア(蔵書狂)であるが、同時に大英図書館特殊工作部に所属し『ザ・ペーパー』と言うコードネームを持つエージェントである。\nある日、アメリカ議会図書館が何者かに襲撃され、大量の稀覯本が盗まれる事件が発生した。犯人が「偉人」と名乗る正体不明の異能者であるという事態を重く見た大英図書館特殊工作部は、読子に稀覯本奪回作戦を命令する。
ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

短いが、作画・ストーリーともに完成度の高い紙アクションアニメ!

原作未読。

活字中毒だが、紙を自由に操る能力を持つ、読子・リードマン(よみこりーどまん)。
彼女がある一冊の本を手にしたところ、正体不明の何者かに襲撃を受けてしまう。
その本を巡って、世界を巻き込んだ戦いが始まる。


アクション・バトルアニメ。
一部では称賛の意味をこめて「紙アニメ」と呼ばれているとかなんとか。

見所は、アクションそのものですね。
人物の動き、動物の動き、物の動き、どれも丁寧、かつ、スタイリッシュです。
細かいしぐさから、アクロバティックな格闘まで、手抜き無く描かれているのが特徴。

また、主人公の読子さんは、ドジッ子、眼鏡、三つ編みという3属性をマスターしているキャラ。
しかし、一度紙を使わせるとかっこいいんだなこれが( ゚д゚)!

10年以上前の作品ですが、古くささを感じさせることなく、十分に魅せてくれました。
{netabare}
・読子とリリエンタールの戦い
・三蔵法師と潜水艦の戦い
・ナンシーvsクローンナンシー
・読子と平賀源内のチャンバラ

かっこよかったですねー!
どれも垂涎ものでした。
{/netabare}


ストーリーは、3話という短さ。
しかし、しっかりと伏線を張り、視聴者を騙すテクニックがふんだんに盛り込まれています。

設定も独特で楽しいですね。
短いので詳しくは話せませんが、敵は「偉人」と名乗っています。
これが何を意味するかは……。

そして、ユーモアも効いたやりとりに、熱いストーリー展開。
「うーん、ウマイな!」と何度うなったことか。
何気ないやりとりが、あとで大事な意味をもってくるので、視聴の際はお見逃しなく!

また、命がけの戦いなのに、笑ってしまうシーンもしばしば。
{netabare}
・リリエンタール「しねええええええ……しぬうううううう!!」
・大英図書館スタッフ「北朝鮮からの返信が届かない……あ、今来た」
・大統領「核だ! まだ核攻撃がある!!」SP「取り押さえろ」→大統領失禁(実は1話目でも……)
{/netabare}
ブラックユーモアが効いてますねー。

続き物の原作が元になっているので、全てが解決するわけではありません。
しかし、世界観の紹介から、1つのエピソードを完結させるまでの流れとしては、とても綺麗にまとまっている作品です。

3話合わせてもおよそ100分。
能力バトルもの好きで、短くて楽しめる作品を探している方にかなりオススメです!

投稿 : 2025/04/12
♥ : 39

momomax さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

読子・リードマンがいい!!日常のダメっぷりが好き。(≧∇≦)/

本を愛し、紙を自在に操って闘う紙使いの活躍を描く「文系アクション」。
Read or dieは直訳すると「読むか死ぬか」、
すなわち「読まなければ死ぬ」「読まずに死ねるか!」という意味。(Wikipedia)

OPがスパイアクションを思わせるような
ちょっと懐かしい感じで好きです。

主人公の読子・リードマンの重度のビブリオマニア(愛書狂)や
敵が覚えのある偉人たちだったりと設定が面白い!!

私は、やっぱりバトルには反応が薄いようです。
紙使いが印象的。
日常のダメっぷりが好きです!
楽しめました!!

投稿 : 2025/04/12
♥ : 22

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

『紙で戦う』 ビブリオマニア

あらすじは飛ばして感想。OVA作品で全3話です。

ストーリーはベタながらも飽きない展開で、スピード感があり、
テンポ良く進んでいくので見やすかったです。

それに、古い作品なんですが、意外に絵や動きもしっかりしてるし、
なによりBGMを含め音楽がすごく良かったです!!

紙を武器にして戦かったり、紙を自在に扱える能力を活かした色んな使い方は
見てて面白いし、敵の偉人達もその偉業にちなんだ能力を持っていて、
それらを使って攻撃してくるって設定も良かったと思います。

ただ、平賀源内やファーブルがすぐ分らない人は、歴史が苦手な事あらわになります!!
まぁ 自分もその中の一人で「だれだっけ!?」ってすぐ調べてましたが...w

とりあえず、全3話と短いながら全体的に良く出来ていて結構楽しめた作品です!!
続編として、TV版があるので気になる方は見てみてくださいねw

投稿 : 2025/04/12
♥ : 19

計測不能 3 戦闘アニメランキング3位
ぼくのデーモン(Webアニメ)

2023年11月23日
★★★★☆ 3.8 (6)
16人が棚に入れました
核災害後の近未来。母を救いたい心優しき少年は、闇の勢力が迫るなか、大切な友だちの"デーモン"と呼ばれる小さな生物とともに、日本横断の旅にでる。

74.7 4 戦闘アニメランキング4位
HUNTER×HUNTER GREED ISLAND(OVA)

2003年2月5日
★★★★☆ 3.9 (367)
2677人が棚に入れました
富樫義博原作の人気アニメの続編オリジナルビデオアニメの第二弾。幻のゲーム・グリードアイランドの中でのストーリーが展開される。 主人公の少年・ゴンは仲間のキルアとともに、念能力者にしかプレイすることができないゲーム・グリードアイランドの中へと入っていく。そこは不思議な力を秘めた様々なカードを、プレイヤーたちが奪い合うという世界。ゴンとキルアは、そこで出会ったビスケという少女に師事し、大きく成長していくのだった。
ネタバレ

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

いつかは、こんなオンラインゲームができるかな?と思わせてくれた先駆けです。

原作でも何回も読んでいるこのグリードアイランドの話をアニメ化したものである。


今では、アクセルワールドやSAOなどゲームというものをアニメに取り入れる作品が数えればいくつかあるが、


この原作を読んだときの画期的な話の展開に興奮したのを今でも覚えている。


「ジャンプ系アニメではよくある熱い展開だけではない、すばらしいハンターハンターの世界観にこのグリードアイランドというよくできた設定、冨樫さんはなんて素晴らしい人だ!!」


冨樫さん!!帰ってこいよぉと今は言いたい(2012年8月26日)


世界観だけでなく、

{netabare} ビスケに驚いた57歳かぁ、女性っていつまでも若くいたいものなのだなぁと改めて思った。

ビスケか~私はマチがやっぱりいいなぁ

まあこっから、面白くなるというところでグリードアイランドOVA第一弾終わりとなっている。

これからあのドッジボールがアニメで見れると思うとワクワクします^^
{/netabare}

投稿 : 2025/04/12
♥ : 11

てつやん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

SAO<<<<<<<<GREED ISLAND編

同じ様な設定でもこんなに違うのか

ほんと最高です
最後涙でした
感動したっす
もう感無量っす

投稿 : 2025/04/12
♥ : 7

でんでん虫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

アカンパニー オン デジタルへ

セル画じゃないと雰囲気出ないなー。まぁでもゲームの世界だからぎりぎり許してもいいかな。

ゴンは父親の手掛かりを探すために父親が作ったゲームをプレイすることになる。結果的に手掛かりは無かったが、このゲームはゴンのために作られたものだった。

ゲームをクリアすると莫大な報酬が得られるため、プレイヤー達は手段を選らばなかった。ここでの死は現実世界での死を意味する。クリアするためにpkする必要は無いのにも関わらず、そういった行為を働く輩がいることにゴンは憤りを覚える。

ゴンとキルアは純粋にゲームを楽しむことを決め出発する。その二人の後ろ姿を一人の少女が不敵な笑みを浮かべながら見ていた…



ゴレイヌ「大天使の息吹をセル画に使うだと?納得いかねーな」

エリミネイト オン ゴレイヌ!

ゴレイヌ「えげつねぇな」

個人的には旅団編の方が好きかなー。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 6

68.8 5 戦闘アニメランキング5位
トップをねらえ2!(OVA)

2004年9月24日
★★★★☆ 3.8 (415)
1783人が棚に入れました
巨大ロボットを操って、人類の未来を脅かす宇宙怪獣と戦う美少女の姿を描いたアニメ「トップをねらえ!」の続編。
宇宙怪獣達から太陽系を守る超能力少年少女「トップレス」の一人、ラルクを「お姉さま」と呼んで慕う主人公ノノ。一際大きなアホ毛が特徴で自称火星のマリネリス峡谷育ち「ノノリリ」なる人物に憧れ、巨大宇宙怪獣に立ち向かっていく。

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ノノがキラキラ

1期よりもはるか未来の話。
ストーリー的に連続性はありません。
ただし、「お姉さま」を含む種々の設定は引き継いでいます。

美少女主人公ノノが前向きでキラキラ。
性格がぶっ飛んでいます。

ストーリーは熱いです。
暑苦しいくらいです。
どうりで服を・・・。

ラストは1期とリンクし、感動的でした。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 27

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

トップをねらえ!から14年、その正統的続編が作られたという奇跡。これは人生の物語。

2004年~2006年にかけて発表されたOVA 「トップをねらえ」の続編

原作 GAINAX 監督 鶴巻和哉 キャラデザ 定本義行 音楽 田中公平
制作 GAINAX

前作「トップをねらえ!」は第二次世界大戦において日本が大勝利したと思われる近未来社会を舞台にした、
青春ロボストーリーでしたが、本作品は続編とは思えぬ謎世界が舞台です。

1988年から発表されたOVA「トップをねらえ!」は庵野秀明の初監督作品として高い評価を得たが、
その続編として「トップをねらえ!NEXT GENERATION」がコミックなど手展開され、
前作の登場人物がコールドスリープで200年後によみがえるなどのアイディアが見られた。

「発掘戦艦アレクシオン編」原作 岡田斗司夫
「NeXT GENERATION」原作 GAINAX
「小説トップをねらえ!ネクストジェネレーション」原作 苑崎透

などですが、どれも未完で認知度も低い作品のままでした。

21世紀になっていよいよトップをねらえ2のプロジェクトが発信するわけですが、
肝心の岡田斗司夫と庵野秀明があまり乗り気ではなかったようで、
庵野さんは4話でいかにも前作的な絵コンテを切った以外は関わらなかったようです。
監督の鶴巻和也は衝撃的新時代アニメーションともいわれた「フリクリ」で認められ、
栄誉あるトップをねらえ2の監督に抜擢されました。
後にはヱヴァンゲリヲン序破Qで監督を務めるなど輝ける才能が開花しています。

さて、このトップをねらえ2では、トップレスと呼ばれる部隊が宇宙怪獣と戦っています。
太古の英雄ノノリリにあこがれるメイド服の少女「ノノ」は、
トップレスの一員「ラルク」と出会い「お姉さま」と呼んで慕うようになりますが。

いろいろ疑惑の構図が見え隠れする序盤です。
まず、宇宙怪獣が前作と違いすぎる。
本当にここは地球なのかなど。
物語的にラストへ向かう複雑な伏線がちりばめられており、
6話という短さなので、4話で事実が明かされるまでは、
謎世界でのさまよいを楽しむのがよいでしょう。

ノノ CV福井裕佳梨 努力と根性の主人公 モデルは福井裕佳梨さんだそうです
ラルク・メルク・マール CV坂本真綾 お姉さまとイメージが違うところがいいです

という2人が主人公の「21世紀トップをねらえ」
当時の嬉しさは分かってもらえるでしょうか?

リアル宇宙SFとしては高レベルな作品で、
前作と合わせて私のフェイバリットアニメです。

そして、前作のファンならだれもが望んだ結末へと誘われるのです。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 21

テンガロン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

1とのギャップがすごい!(笑)

トップをねらえ1からかなり時間が経って
制作された続編作品です。

率直な感想としては全てが別物です(笑)

キャラデザも大きく変更され、
設定も1とはかけ離れた内容になっています。

1が「エースをねらえ」のコーチとお姉様といった構成を
ロボットアニメとして描くというのが面白かったんですが
2ではこの要素がやや薄まった感じがしましたね。
個人的には好きな設定だったのでちょっと残念でした。

確かにノノちゃんが「お姉様!」と言ってますが
そうじゃない感が半端ないです(笑)

そして一番気になっているのが
「FLCL(フリクリ)」の設定の一部が使われている点です。
(フラタニティやおでこからバーンと出現など)
必要性、関連性はあまり無い気がしたので
ファン向け演出ですかね?(笑)

酷評気味な感想ですが
作品としては見応えのある続編アニメです。
前半より後半になってからようやく1との
関連性も出てきて面白くなります!

ラストは感動して泣けました。
ただし1を知っていればこその感動なので
是非1から見てください!(^^)

投稿 : 2025/04/12
♥ : 18

63.6 6 戦闘アニメランキング6位
ひぐらしのなく頃に拡~アウトブレイク~(OVA)

2013年11月22日
★★★★☆ 3.7 (237)
1266人が棚に入れました
昭和58年初夏。
鶴見沢の平和な日常は突如として不穏な空気に包まれる。
県境に張り巡らされた封鎖線。
防護服に身を包んだ男たち。
道路には物々しい車両が並び、
上空にはヘリが轟音を立てて飛び回ってる。
鶴見沢から未知のウイルスが検出されたというのだ・・・。

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

誰かを信じるのはとても簡単だが、難しい。この物語は真実心を描いた物語。そして、進化した悲劇を描いた運命を「お互いを真実心」で乗り越える物語。

この作品の世界観

舞台は昭和58年人口2000人も満たさない田舎の町、雛見沢村は村にまつわる古い因習「綿流し」が毎年行われていました。現在は村人全員は争いごともあまりない平和な町ですが、5年前に政府が近くにある川にダムを建設するために町の住民を移動させようとしましたが、町が団結しダム建設を中止まで追い込みました。
そんな雛見沢村に引越してきたのはこの作品の主人公、前原圭一でした。雛見沢は学校はもちろん全学年を足しても一クラス満たさないくらいしか子供もいない豊かな町でした。圭一は仲間の竜宮レナ、園崎魅音、北条沙都子、古手梨花と部活を作り毎日幸せに暮らしていました。

ストーリー

圭一が雛見沢村に引っ越してきて何も問題が起こらず日々を過ごしていましたが、初夏になった途端、雛見沢村が不愉快な空気が漂っていました。

そんなある日、圭一の父がテレビをつけましたら、未知のウイルスが雛見沢村に漂っていると言うニュースがやっていました。

上空には謎のヘリが。

路上には軍が使うような装甲車が。

雛見沢村で何が起こっているのか・・・

この物語は新たに起こオヤシロさまの祟りを描いた物語です。

私の感想。

この作品のPVを見ていると「ひぐらしのなく頃に解」でオヤシロさまの祟りを乗り越えた後の話か、新しい祟りの話かと思いましたが、見始めましたらまったく違いました。私が思っていた作品と120度くらい違いました。

この物語はきちんと雛見沢村のオヤシロさまの祟りとしているベースはあるのですが、過去の祟りとまったく違います。この作品は祟りのスケールが今までとは桁違いで違いました。ですからグロ要素も奇跡を起こす努力の方法も違います。私は新しくなったひぐらしとしてかなり気に入っていますが、今までの作品のように何度も何度もパラレルワールドを乗り越えていきやっと運命の輪廻から逃れる作品が好きな人はそれほど楽しめないかと思います。

なにより一番見所のある所は画質です。「ひぐらしのなく頃に」が放送されたのは2006年4月。2期の「ひぐらしのなく頃に解」が放送されたのが2007年7月。結構古いので、キャラクターデザインがいまいちでしたり、血が不自然でしたり、前髪が無駄にぱっつんでイラっとしていましたが、本当に画質が進化しました。キャラクターの動きから、ヒロインの髪の動きまで所々決め細やかに動いていてはじめ見た時は画質だけで感動して泣いてしまいそうになりました。それほど画質が進化しました。10年後、まだひぐらしシリーズが続いていたら、どれだけ画質がよくなるのでしょう・・ 

エンディング

「you -Visionen im Spiegel」
くわしくは言えませんが、あの終わり方でこんなに感動的な曲を・・・
私の涙腺が持ちませんよ!! かなり感動しました。
もちろんこの作品にもですが、一番はこの曲にです。
この曲は本当に感動します。悲しさの表現がかなり良いです。実に運命を乗り越えているような曲です。
是非フルバージョンも聞いてみてください。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 20

nagi さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

これぞ、ひぐらしのなく頃に

萌えアニメを装った、
別ジャンルアニメ!

それが、ひぐらしの最大の魅力だと思います。

本当に、よく練られた物語です。

次が楽しみです。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

幻のシナリオが新作アニメ化!

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ第1期と第2期、そしてOVAの「礼」と「煌」は視聴済です。
全1話のこの作品ですが、シリーズの第5期に相当する作品のようです。


昭和58年夏 雛見沢の平和な日常は突如として不穏な空気に包まれる。
県境に張り巡らされた封鎖線。平穏な生活を失い、封鎖された雛見沢に疑心暗鬼の闇が渦巻く…


Amazonの商品説明の一部を抜粋して引用しました。
そう、これまで平和だった雛見沢に突然陸上自衛隊が現れたかと思うと、不穏な空気が一瞬で雛見沢を覆い尽くしたんです。

様々な憶測が飛び交う中、オヤシロさまの祟り…などという噂があっという間に広がったかと思ったら、凡そ考えうる上での最悪の事態に転がり落ちるまで、そう時間は必要ありませんでした。

猜疑心は人間だったら誰しもが持っている、人を疑ったり、妬んだりする気持ちを表す言葉です。
問題なのは、この気持ちが今起こっている事象に向くのではなく、人に対して向けられる点だと思います。

確かに雛見沢中に妙な噂が広まったかもしれない…
だけど、噂そのものを疑う声がかき消されてしまうのは何故なんだろう…
人を疑う方が楽だから?
噂には企みが含まれていないから?
でも、噂の発信元が何かを企んでいたとしたら?

そしてお約束の様に容赦なく部員めがけて火の粉が降り注ぐんです。
部員には園崎家の長女である魅音もいるのに、もっともらしい理由を並べて
好き勝手のやりたい放題…

そんな村の連中の仕打ちには心底辟易しましたが、物語の見せ場としては最高の場面を作ってくれたとも思っています。
だって、これが無かったら竜宮レナと前原圭一が繰り広げた決死の救出劇はきっと見れなかったでしょうから…
レナちゃん…今回もご自慢のナタが大変お似合いでしたよ^^
圭一の…実際には悟史のバットだって大活躍でしたし…
何より仲間を助けたいという気概が2人からビンビンに感じられて最高に格好良かったと思います。

「一定期間内に、ある限られた範囲内あるいは集団の中で、感染者が予想よりも多く発生すること」をアウトブレイクは意味していますが、雛見沢におけるアウトブレイクとは一体何なのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

エンディングテーマは、癒月さんの「you -Visionen im Spiegel」
これまで「you」は何度か聴いたことがありますが、このバージョンは初めてでした。
少しググってみましたが見当たらなかったので、もしかするとこの作品の中でしか聴けないバージョンなのかもしれません。

全1話で50分強の物語でした。
これまでのみんなが日々励んできた部活の集大成が感じられた気がします。
やっぱり部員のみんなは、いつも一緒が一番良いですよね^^

時系列で見ると、この作品の次は「2020年版 ひぐらしのなく頃に」ということになります。
一体どのような物語が紡がれるのか全容は明らかになっていませんが、楽しみに待っていたいと思います。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 8

66.5 7 戦闘アニメランキング7位
ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン(OVA)

2005年9月14日
★★★★☆ 3.9 (161)
1030人が棚に入れました
RPGゲームとして発売された人気作『ファイナルファンタジーVII』の続編をゲームではなく、3DCGのオリジナル・ビデオ・アニメーションとして製作。
ゲームの世界から2年後、都市ミッドガルは廃墟と化し、人々は再建への道を歩んでいたが、星痕症候群という治療法もない謎の病気が蔓延。そして、かつての戦いで心傷つき、孤児とともに静かに暮らしていたクラウドの住む町に、カタージュという凶暴な男たちの魔手が迫り、ついにクラウドは戦う決意を固める…。
ネタバレ

キリン  さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

クラウド達にまた逢える

ファイナルファンタジーの最高傑作(と個人的に思っている)
Ⅶの続編

やはりFFⅦのゲームをクリアしてないと
観てもキビシイと思います。『その後』の話なんでね。

「おぉ~マリン成長してる」とか
「あいつら生きてたんだ」とか

ちょっとした感動が味わえなくなってしまいます。


冒頭に出てくるメッセージ

『かつて、この世界を愛し
この世界の仲間達と共に過ごした人々へ、』

ってとこが泣かすじゃありませんか。
ゲーム未プレイの方には
いきなり置いてけ感を喰らわされる事になりますが・・・

それにしてもCGの進化っぷりには驚かされます。
まだカクカクのポリゴンで
ポパイの腕みたいだったクラウドが
実になめらかに動きまわります。

私の友達なんか『スターフォックス』という
初期のポリゴンゲームで
気持ち悪くなってリバースした(高校生)ので
こんなの観たら死ぬんじゃないかと心配です。

ストーリーはゲームのスケールがでかすぎたせいか
それなりに凄い話の筈なのに
あまり心に響きませんでした。
どうしても当時のキャラに思い入れが強すぎて
今回の新参者の敵キャラを受け入れるには
時間が短すぎましたね。

音楽も、これまたゲームの音楽が大好きだったので
今回は印象が薄いです。
{netabare}
ただ『セフィロス』の曲『片翼の天使』が流れたときは
鳥肌でした。
いや、出ると思ってたよ。
思ってたけどいいもんなぁ。

鳥肌が立つと同時に、この曲を聴くと
どうしても
自称タレントの盗撮の神
吟遊詩人からシーフ最後はくすりしまで
けっこうマイナーなジョブをマスターされた
T代Mさしさんを思い出します。
彼は自分の調合した薬で自分にコンフュをかけるという
アクロバティックなアビリティで逮捕されましたが、
きっとまだ何かやってくれると信じています。
{/netabare}

こんな感じで懐かしい当時夢中になった
FFⅦが蘇る作品です。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 20

たにぐー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

作画神です!やべぇです!!半端ないです!!!

映像が美しすぎます!
これは本当にアニメなんでしょうかってぐらいです!

この作品は、友達がめっちゃ勧めてきたのでその人からDVD借りて見ました。
ちなみに、私はファイナルファンタジーは3と零式しかやっとことはありません。
なので、7はやったことなかったので話はよく分かりませんでしたが、キンハーやったことあるので登場人物にはなんとかついていけました。

もう凄まじいですねとにかく。
一番好きなのはバイクアクションですね。
今まで見てきた戦闘シーンは何だったんだってぐらいかっこいいです!

クラウドもセフィロスもイケメンすぎます!
二人のバトルは迫力が半端ねぇです!
このバトルの時に流れてきたセフィロスのテーマソングてきなやつが流れた瞬間テンションMAXでした!

笑えるとこもあってよかったです!

投稿 : 2025/04/12
♥ : 17

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ff8厨の戯れ言

フルCGはさすがに凄いです。
アクションもかなりのスピード感があるし、さすがはスクエニが金かけて作っただけの事はあります。

内容はFF7とクライシスコアをやっておかないと少し厳しいかな。
まぁCGを見れればそれでいいかなぁという・・・正直痛々しすぎるんですよね
あぁこれは痛いファンアイテムだなぁ・・・という若干冷めた目線。

でも、私はFF8大好きなんですよね(笑)
キャラは痛いですけど、練りに練り込まれたシナリオはFF史上最高じゃないすか。
不揃いの林檎たち、高い完成度のSF&世代を超えるラヴストーリー最高やないすか。
そういう話をしたら大抵全否定されるんだけど、FF8こそ再評価されるべきだと思うんだよなぁ・・・

・FF7〜12をあにこれ風に独自採点 11、13は知らん。
FF7   物語4 音楽4 キャラ4 システム4
FF8   物語5 音楽5 キャラ4 システム4
FF9   物語4 音楽4 キャラ5 システム4
FF10  物語4 音楽4 キャラ4 システム3
FF10-2 物語3 音楽3 キャラ3 システム3
FF12  物語2 音楽4 キャラ3 システム5

ということでPS以降ではFF8が最高傑作デス!w
無理矢理なので異論は受け付けませんw

投稿 : 2025/04/12
♥ : 13

72.5 8 戦闘アニメランキング8位
攻殻機動隊 SAC_2045(Webアニメ)

2020年4月1日
★★★★☆ 3.7 (146)
627人が棚に入れました
2045年。全ての国家を震撼させる経済災害「全世界同時デフォルト」の発生と、AIの爆発的な進化により、世界は計画的且つ持続可能な戦争“サスティナブル・ウォー"へと突入した。だが人々が、AIによる人類滅亡への危機を日常レベルで実感できるまでには衰退の進んでいない近未来――。内戦・紛争を渡り歩き、廃墟が横たわるアメリカ大陸西海岸において、傭兵部隊として腕を奮っている全身義体のサイボーグ・草薙素子とバトーたち元・公安9課のメンバー。電脳犯罪やテロに対する攻性の組織に所属し、卓越した電脳・戦闘スキルを誇っていた彼女らにとって、この時代はまさにこの世の春である。そんな草薙率いる部隊の前に、“ポスト・ヒューマン"と呼ばれる驚異的な知能と身体能力を持つ存在が突如として現れる。彼らは如何にして生まれ、その目的とは。大国間の謀略渦巻くなか、いま再び“攻殻機動隊"が組織される――。

声優・キャラクター
田中敦子、阪脩、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大川透、小野塚貴志、山口太郎、玉川砂記子、潘めぐみ、津田健次郎、林原めぐみ
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

NO NOISE、NO LIFE

神山健治&荒牧伸志監督、
士郎正宗原作の傑作サイバーパンク。

2042年、米帝、中国など、
主要先進国はお互いに利益を享受する、
持続可能な戦争を模索していた。
世界はサスティナブルウォーと揶揄される、
産業としての戦争をスタートさせた。
経済行為としての戦争の始まり、
サスティナブル、現代を象徴する言葉である。

結論を先に言おう、強烈に面白い。

顔の表情などに違和感が残るも、
初回で慣れれば、むしろ身体の動きや、
背景・戦闘描写など情報量に圧倒される。
フラットに批評すれば悪くはない。

こうなると攻殻の独断場である。
SACシリーズは物語の強度が群を抜いている。
飛び交う攻殻言語に電脳が零れ落ちそうだ。

相対する相手が魅力的なのも変わらない。
{netabare}ポストヒューマンが描くであろう、
過剰な正義と平穏で静寂な世界では、
どれ程の地平が待っているのか!?
事件の行く末を見逃してはいけない。{/netabare}

ビッグブラザーの登場が待ち遠しい。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 45

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

攻殻ブランドの凋落ぶりよ….。

攻殻といえば、言わずとしれた名作SF刑事アニメ!。特にテレビ版1期は、その知性と深みといい、大人な味わいと渋さといい、キャラの魅力にエンタメも備わった歴史的な傑作と言っても過言ではあるまい。


そんなブランド力溢れる作品だが、ソリッドソテイトを最後に神山監督の手を離れてから正直凋落していった感があった。アライズは沖方さんがやると聞いた時は歓喜したもんだなぁ…(遠い目)。しかし、ついに神山監督の手に戻って、お馴染みのメンバーで再アニメ化と聞いて、これは真打ち登場か!と期待せざるをえなかったが…。


ゆ、緩い…。色んな意味でゆるゆる…。ストーリー構成、新キャラ、各話の緊張感、全てが緩い…(藩さんは好きだが、このキャラは攻殻にはねぇだろ)。かつてのメンバーが揃ってるのはファンとしては嬉しいが、テレビ1期から色々進歩したはずなのに肝心の脚本や演出が緩いし温い…。


テーマは興味深い面があるえけど、それ以前になんだこのハリウッドアクション映画的な微妙なノリは…。キャラもなんか違う…。


これはかつてヒットを飛ばした漫画家が、その後に色々やったけどかつてのような成功はなくて、結局凄い久々にかつてのヒット作の続編とかをやってる感じ。この人の中にはもう彼等はいないんだなぁ…というガッカリ感。


まだ話は続くから最終結論ではないが、これなら1期の「タチコマの家出」を見直したほうが有意義。あっちのほうが15年近く前なのに、進んだ内容かつ見事な上手さがあった。攻殻1期のレビューは後で書きます。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 20

えれ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

批判の前に。

レビューとは言えないかもしれないけど早めに書いときます。
CG批判、新キャラ批判だとか初心者向けだとか...
ちょっと待って欲しい。神山監督と荒牧監督のインタビューまず読みましたか?
CGは神山作品の適正だから、新キャラは若者に媚びたとでも思ってもらえばいい、未来予測というアプローチをやめようというのがあったetc...
皆さんの疑問には既にヒントが出てますよ。
CGはキャラこそ変ですが、ネット会議シーンなど複数人が集うシチュエーションで効果的だったと思いますよ。背景も悪く無かったです。4話辺りから夜の縁側がちらほら写りますが、SAC1話の時の夜の縁側と見比べてみてください。

SACの強みっていかに作品が高尚なのかばかり語られますけど、まず士郎正宗の原作から「面白く」作り上げた事も重要で、伝わる物を先ず作っているというプロの匙加減は妙だとは思いませんかね。そもそも攻殻という散々やってきたタイトルですしどこまで期待してたかにもよるとは思いますが。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 14

60.9 9 戦闘アニメランキング9位
最終兵器彼女 Another love song(OVA)

2005年8月5日
★★★★☆ 3.4 (127)
607人が棚に入れました
「最終兵器彼女」が待望のOVA化!TVシリーズでは描かれなかった、もう一つの真実が今明らかに…。
爆撃機による攻撃を受け、火の海と化した博多。
そこへ謎の物体が飛来し、爆撃機を次々と撃墜してゆく。その物体の正体は、ちせとは別の、もう一人の最終兵器・ミズキだった。兵器にされた自分に戸惑い、シュウの事を考えて苦しみながらも、過酷な戦闘を強いられるちせ。最終兵器のプロトタイプとして生み出されたミズキ。二人の最終兵器が織りなす、もう一つの真実とは…。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

試作品と呼ばれたもうひとりの兵器

本編は、シュウジ視点で主に展開された物語だったが、
こちらのOVAでは軍側の人間であり、チセが最終兵器となる前の
試作品として兵器になった女性軍人ミヅキを中心に、
本編で明かされていなかった軍側の事情、
チセが最終兵器として選ばれた理由や、
兵器である彼女たちのメンテナンス風景が、
2話という短い中で描かれている。

観ていくと、あぁあのシーンで軍側はこんなことを言っていたのか、とか
あのシーン、あのセリフ、あの小道具の裏には、
こんなエピソードがあったのか、など、メリハリもあり、
パズルのピースが埋まるかのような展開に少しだけホッとできた。

それでも、2話という短さなので、どうしても説明不足な部分はあった。
で、やはりこちらでも、戦争は背景に過ぎず、
恋していく=生きていく、というスタンスは同じ。
そして、日本という国がなぜこんな最終兵器を作り出さなくてはならなかったか、
ということは詳しく描かれないので、
観る人によっては物足りなさを感じるかもしれない。

ただ、ミヅキの片想いのほうが、チセの恋よりは切なく、
軍によるミヅキの扱いと彼女の終わり方のほうが、
チセより哀しく、ミヅキの凛々しいキャラデザとは裏腹な
彼女の優しさのほうが個人的に好みだったので、
本編よりこちらのほうが、比較的感情移入しやすかった。

ちなみに、このOVAの中でも、
「仕方ない」という言葉が何度か使われている。
確かにそうなのかもしれないけれど、
現実的に考えると、「仕方ない」って一言にどれだけ重みがあって、
その言葉がどれだけ罪を生むか、複雑な気持ちになった。

ホント、やるせないよ・・・

それと。この作品はぜひ、本編を観てから間を置かずに
ご覧になることをおススメします。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 21
ネタバレ

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

スタジオファンタジア制作の最終兵器彼女のサイドストーリー

2005年発売のOVA 全2話
テレビ版最終兵器彼女は一応原作準拠なのに対してオリジナルストーリー
監督は同じ「加藤充子」制作はスタジオファンタジア

自衛隊側の視点で描かれるため、本作の主人公であるシュウジは登場しない。

ミズキ中佐と言う新キャラが主人公。
原作やアニメ版との整合性が薄く、補完にはなっていない。
加藤充子氏は長浜監督や冨野監督の下で演出の仕事をしていた人で、
ラブストーリーよりは戦記物に強いような気がする。

戦闘で大けがを負ったため最終兵器の試作品に志願したミズキ中佐の視点から、
この謎の戦争及び兵器に最も適したちせを見るという設定になっている。

謎が解けたのかと言うと、全然と言わざるを得ない。
自衛隊側が主役となったため設定崩壊が起こっている。
原作ではちせの最大の武器は意のままになる人工衛星だったが、
こちらでは自衛隊が人工衛星を使用している。
これで、神のような存在であったちせが単なる被検体になってしまい興がそがれた。
単なるサイボーグ戦闘アニメであれば普通の出来ではあるが、
最終兵器彼女としては謎を増やしただけでストレスが溜まってしまう。

GONZO版よりは作画は良く、ミステリアスなちせの戦闘も良く書けていて、
本編では物足りなかった戦闘シーンが堪能できることは嬉しい。

{netabare}時間軸は九州戦線からの撤退、本編の1話でちせの怪我、
札幌空襲、本編の一話。大阪決戦、本編の3話。駿河湾の戦い。5話くらい?
このあたりでミズキ中佐が死亡して、
ラストシーン(本編の10話)に飛ぶ。
テツ死亡により怒ったちせが仙台の大本営を消滅させるシーン。
東京から仙台にかけてのちせとテツの連戦は原作、アニメで描かれるので省かれる。

仙台から小樽へ帰ったちせはシュウジと共に逃走するのだが、
それは本編で。
と言うことで時系列は合っているが、本編の補完としては納得がいかない部分が多い。{/netabare}

ちせ物語にしてくれれば整合性が取れたかもしれないと思うが。
ただこれは、原作、GONZO版原理主義の考えで、
単体の作品としてはこれでよかったのだろうとは思う。

本編を楽しんだ人にとってはちせが戦闘するだけで楽しめると思うので、
細かいことに気にしなければ良い作品だとは思う。

原作、テレビ版、OVA版、微妙に違うが、大人の事情を考慮すれば納得の範疇。

だが〇〇版!お前は自重しろ、と言いたい。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 18

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

こちらも泣けました

この作品は本編の裏側に起きていたサイドストーリー。
30分×2話で構成されていて、本編を見た後の余韻が残っているうちにすぐ視聴する事をお勧めします。
私も本編の後にすぐ視聴し、恥ずかしながら7~8分あたりの場面で涙ぐんでしまいました。


この作品の主人公は、もう一人の最終兵器であるミズキ。
ミズキはちせの試作品兵器であります。
本編はシュウジからの一般人視点から話が進むのに対し、こちらの作品ではミズキからの軍視点で話が進みます。
シュウジから見れば軍の理不尽さが目につき、軍側から見ればちせの軍人気質の無さが快くない。
視点が変わる事により、本編との対比が実によく描かれていました。
とはいえ軍が悪いという訳ではない・・・しかたがなかった事・・・これがこの作品でよく使われる一言。


ミズキはちせと同じ兵器という事もあり、ちせの考えている事がミズキにダイレクトに伝わります。
この設定がこの作品のキーワードであり、本編のちせの心境が心痛いほどよくわかる事ができます。
ちせのシュウジへの想い、戦闘中のちせが何を考えていたのかなど・・・。
そしてそのちせの想いを感じたミズキがどうなっていくのか・・・・。
これらの話がとても切なく心打たれる内容で、非常に良い作品でした。


あとこのアニメはいろいろ謎があるけれど、ちせがなぜ最終兵器に選ばれたか?については簡単に描かれていましたね。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 16

62.1 10 戦闘アニメランキング10位
ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow Vol.2 -エーゲ海の女神-(OVA)

2015年3月13日
★★★★☆ 3.6 (111)
555人が棚に入れました
シチリア島で休暇中のシャーリーとルッキーニの元に突然鳴り響く電話。

クレタ島基地に召集された二人は、第31統合戦闘飛行隊『ストームウィッチーズ』のマルセイユとライーサと共に、ネウロイ殱滅作戦に参加することに。

喧嘩をしつつも戦う四人、果たしてルッキーニの思い出の島を守る事ができるのか――?

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

空を駆け巡るウィッチたちの欠片2‥‥思い出の場所を守るために私たちは戦う!

OVA(劇場公開作品) 30分

今回は、ストライクウィッチーズの仲良しデコボココンビ、フランチェスカ・ルッキーニとシャーロット・E・イェーガーのお話です

。シャーロットの実家で過ごしていた2人に、アフリカ戦線で戦っているストームウィッチーズの「アフリカの星」と呼ばれるハンナ・ユスティーナ・マルセイユとライーサ・ペットゲン共同でネウロイと戦います。

最初はギクシャクして空回りしていたチームワークも後半はバッチリ決まってましたね。

バトルシーンの迫力も健在です。アングルもですがw

2人の魅力が凝縮されていました。オチも面白かったですね。

ストライクウィッチーズが好きな方にはオススメです。

最後に、元帥、あまりにも威厳がなさすぎですw

投稿 : 2025/04/12
♥ : 28

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

思い出を壊さないこと・・・思いは繋がること・・・一杯詰まっていました^^

Vol.1の最後にVol.2の予告が流れました。
続きをしっかりと感じさせてくれる作り・・・とても嬉しく思います^^

Vol.2はシャーロット大尉とルッキーニ少尉が大活躍です^^
物語の時系列はVol.1と同じで、舞台はルッキーニの故郷・・・2人でルッキーニの自宅でのゆったりとした日常を満喫しているところから物語が始まります。

ウィッチとして活躍する彼女達を見るのも堪能できるのですが、日常の彼女達も十分魅力的です。
今回それをルッキーニに対して強く感じました。彼女はたった12歳・・・普通に親がが恋しくなったり甘えたくなったりする年頃だと思いますが、能力を持っているが故に家族と離れた生活を余儀なくされています。
そんな彼女が自宅で見せてくれたあどけなさの残る満面の笑み・・・とても丁寧に描かれていて個人的には大好きな場面になりました^^

こういう幸せを満喫している時に空気を読まずに登場するのがネウロイのお約束・・・
でも、今度のはこれまでとは一風変わったネウロイでした。
その変わった習性・・・これがこの物語の鍵になるとは思いもよりませんでした。

とても大切な思い出があります・・・
でも、思い出を取ると現実が立ち行かなくなる・・・そういう場合にどちらを選択すれば良いのでしょうか^^;?
どっちも・・・取れると良いのですが、ネウロイはそんなに甘い相手ではありません。
だから・・・葛藤するんです。
しかし、軍の出した作戦はそんな葛藤など微塵も考慮されたものではありませんでした。

作戦の遂行は軍人として絶対遵守すべきこと・・・
それでも、満面の笑みに翳りを落とすことは人としてどうなの・・・?
きっとウィッチはそう考えたのかもしれません。

そして、ここからがウィッチ達の本領発揮です^^
アフリカ軍団のマルセイユとライーサも加わり迫力ある展開が・・・と、やはりそんな簡単に事は進みません・・・^^;
でも、人間は想いを繋げられるんですよね^^
最初は一人の少女の願いでした・・・その必死な願いは周りを突き動かして大きな輪を作り・・・その輪が大きな力に変わっていく様を堪能する事ができる・・・そんな作品でした^^

エンディングテーマは、シャーリーとルッキーニの「Fly Beyond」

1話30分の作品なので、あっという間に視聴してしまいましたが、シャーリーとルッキーニを満喫できる作品でした。特にルッキーニは、これまで私の中でそれほど高い評価のキャラではありませんでしたが、この作品の視聴で確実に評価が上がったと思います。
あの満面の笑みが原因である事は分かっているのですが・・・(//∇//)
引き続きVol.3を視聴したいと思います。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 19
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

珍しく、男(漢)が活躍w

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ストパンのOVAの2作目。

なんかちゃんと戦ってて好きでしたね♪ ウルトラ警備隊とか、ああいうのに萌えるんです(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ロンメル将軍格好いいなw まあ、普通に楽しめました。

ただ、突っ込みどころが、チラホラ。艦砲射撃で島ごと破壊って、どんな威力の艦砲射撃やねん。とか、いや、ワイヤーの強度というか、ネウロイのパワーって、戦艦1隻のウィンチに負ける程度なの? とかね。あと、ルッキーニがあの女神像を観て、なぜウィッチーズになろうと思ったか、重大な決断のわりに動機の説明が不十分だった(まあ、私の読解力不足かもしれんが)。

まあ、アニメに、あまり整合性を求めても良くないんだけどね(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/04/12
♥ : 17

62.1 11 戦闘アニメランキング11位
鴉-KARAS-(OVA)

2005年5月28日
★★★★☆ 3.6 (117)
500人が棚に入れました
夜を忘れた街・新宿。隣り合う妖怪の存在を忘れ、浮かれ暮らす人間たち。古来より、からみ合うこのふたつの世界の秩序は“ゆりね”と“鴉”によって守られてきたが、ここにきてそのバランスは大きく乱れつつあった。\n一切の「個」を捨て、街の下僕となることをさだめられているはずの“鴉”が、自らを廻向と名乗り、人間への復讐を開始したのだ。街で連続する奇妙な殺人事件。それらはすべて、廻向によって新たな体を与えられた御座衆と呼ばれる機械化妖怪のしわざによるものだった。\nそんな中、新宿駅にふたりの男が降り立つ。ひとりは猟奇殺人解決のために本庁から派遣されたエリート警部・呉。そしてもうひとりは、廻向を倒すため舞い戻った流浪の妖怪・鵺。\n人間社会の常識にとらわれるあまり事件解決の糸口さえ見つけることができない呉とは対照的に、鵺は御座衆のひとりである河童を追いつめる。鵺の狙うライフルのスコープが河童をとらえた時、もうひとりのゆりねと鴉が現れる。彼らこそ、新宿の大いなる意思が生み出した、新たなる街の守人であった。

自分はなんだったのか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

これをタツノコプロが作るのか

タツノコプロ40周年オリジナルアニメ

人間と妖怪が隣合わせで暮らす世界、舞台は新宿ここからバランスを崩す輩が現れる
一つの街にゆりねと鴉が一組になって街を見守り続けてきた
長く新宿を担っていた鴉が街の腐敗に耐えきれず自ら変化を求め行動を起こす
そんな中、新たなゆりねと鴉が現れこれと対峙する

見せ場はやはり戦闘シーン
CGもふんだいに使い迫力満点、鴉に変身すると全身メタル系でどことなく実写のヒーロー系
武器は鴉によって違うようだが主役の鴉は日本刀を使う
驚きは飛ぶと戦闘機に更なる変身、オジさんビックリだよ〜

子供にもウケるだろうけど外国人にもウケるね
これがクールジャパンかぁ~

投稿 : 2025/04/12
♥ : 38

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

人か鴉か

タツノコプロ40周年作品。
全6話で構成されていて、舞台は魔都市東京。
サンシャインやヒルズなども出て来るので
親近感が湧くかも?
メカニック妖怪バトルと
それに絡む人間模様という感じかな。
メカニック妖怪の1人が鴉なんですが
牙狼を彷彿させるキャラデザ。

妖怪は使い古された感があるけれど
メカニック化されている事で斬新に見える。
純妖怪も出て来るし、五行結界をはる事で
6話と短いながらも納得できるシナリオになっていて
バトルも良く動く。

さとうけいいち氏が原案と監督をやっているので
作画は抜群だし、音楽も良い。
バハとかタイバニで有名ですね。
とても良く出来てると思うのですが
知名度が足りない気がするのは何故…

ゆりねのキャラデザをもう少し神々しくして欲しかった。
町並みはもう少し胡散臭い多国籍な感じにして欲しかった。
目の付け所は良いと思ったので
アンバランスな町並みを見て見たかったかな。

最初は意味不明というか、入りにくいというか
敷居が高く感じるかもしれないけれど
3話でおおまかな流れがわかり
4話で話が動いて
5話の猫さんの囲みで鳥肌が立ち
6話で綺麗にまとまっています。

白猫さんと巳さんは絶対に殺してはならないと言われていた所以がわかります。
個人的にはかたつむりの子が好きでした。
もっと話が多ければ純妖怪も沢山見れたのかしら。
どこぞの50周年記念とは大違いでとても良かったです。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 29
ネタバレ

タム_01 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

カッコイイの一言に尽きる

とにかくカッコイイというのがまずはじめに来る感想です。
バトルアクションシーンは圧巻の一言。
☆5.5くらいつけたいくらい、素晴らしい出来です。

作中の音楽も非常によいですし、
鴉の刀の構えがとてもカッコよく描かれてますね。

主役に俳優さんを充てがわれてますが、
できれば声優さんを使って欲しかったですね。
悪役の櫻井孝宏さんの演技はハマッてると感じました。

シナリオに関して、
個人的には全6話という短さの割によく出来ていると思います。

中盤で世界観やストーリーの全容が見えてくるといった感じで
序盤だと分からないことが多いかな。

ただ、それを吹き飛ばしてくれるくらいアクションシーンに引き込まれますし、
とにかくアクションシーンがあまりにも素晴らしい作品です。


{netabare}
いきなり1話目冒頭からフルスロットルで繰り出されるバトルアクションシーン。
そこに合わせてメインスタッフ紹介がされるシーン。
こんなにカッコイイスタッフ紹介は初めてです。

5話ラストでの鴉の復活シーンの演出も良かったです。
とても心が躍らされました。ワクワクしましたね。
{/netabare}

投稿 : 2025/04/12
♥ : 21

62.5 12 戦闘アニメランキング12位
ワンパンマン OAD 「ロード・トゥー・ヒーロー」(OAD)

2015年12月4日
★★★★☆ 3.7 (87)
467人が棚に入れました
ワンパンマン 10巻 OVA付同梱版として発売されたオリジナルアニメ。

nf918 TELL さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

あのダサいスーツについて

 主人公サイタマがあのアンパ○マンの色を逆にしたダサいスーツを手に入れるまでの物語です。やはりこの作品においてダサいスーツとハゲは欠かせません。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 6

中田祥子 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

昔の話

今のヒーロースーツが出来る話。

髪がなくなった経緯の方が知りたかった(>_<)

投稿 : 2025/04/12
♥ : 2

ミントU^ェ^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

いい

エピソード0・・・だね。
なるほど〜それでか〜と納得。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 2

65.4 13 戦闘アニメランキング13位
ルパン三世 1$[ワンダラー]マネーウォーズ(OVA)

2000年7月28日
★★★★☆ 3.7 (76)
434人が棚に入れました
1カラットもない安物の指輪、マルケスの記念指輪がニューヨークのオークション会場に出品された。呆れ返る衆人をよそに、一人の紳士が百万ドルの値を付けるが、1$差でバンク・オブ・ワールド頭取のシンシアに競り負けてしまう。 そこへ銭形警部が現れた。 シンシアと競り合っていた紳士の正体はルパンだったのだ。 ルパンは指輪を奪い逃走しようとするが、シンシアの部下ナビコフに奪われてしまう。指輪には、持っているだけで世界の王になれるというブローチの所在を示す秘密が隠されていて、シンシアもそのブローチを狙っていたのだ。 ルパンと次元は、宗教にのめり込む五ェ門と共にバンク・オブ・ワールドに忍び込んだ。
ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ルパンベスト10のためのレビュー

【あらすじ】
「世界の王になれるブローチ」をめぐる頭脳バトルと殺し合い。

【成分表】
笑い★★★★☆ ゆる☆☆☆☆☆
恋愛★☆☆☆☆ 感動★★☆☆☆
頭脳☆☆☆☆☆ 深い★★☆☆☆

【ジャンル】
ルパン三世、TVスペシャル12作目(2000)、ルパン中心

【こういう人におすすめ】
「ルパン三世全部見るぞ」って人。ハラハラドキドキ系ルパン。

【あにこれ評価(おおよそ)】
64.3点。

【個人的評価】
一番スタイリッシュでカッコいいと思ったルパン。
『自分のお気に入り』

【他なんか書きたかったこと】
{netabare}
 ルパンベスト10のためのレビュー。↓以下同文。
{netabare}
 まだ私が無垢な魂をぶら下げて山野を駆け巡っていた頃、風邪をひくと隣町の小児科に行き、ついでに隣町のレンタル屋で「ビデオ」を借りてきて、布団の中でそれを見ながら、私の液性免疫が急性上気道炎を撃退するのを待つ、という風習が我が家にはあった。
 その「ビデオ」(現在で言うDVDの立ち位置)はほとんどがアニメ映画であり、そのため私は、私が受精卵としてすら存在していなかったときの古いアニメ映画をほとんど知っている。
 ジブリコンプリートなどは我が家にとっては序の口で、ルパン映画、劇場版クレヨンしんちゃん、劇場版ドラえもんなどはほぼ制覇したと思われる。 その中でクレヨンしんちゃんとドラえもんはあまり覚えていないが、ルパン三世は当時の汚れ始めた私の魂にジャストフィットしたらしく、各作品を非常に鮮明に覚えている。

 で、今回ルパンベスト10を作ろうと思い立って、ついでに短めにレビュー書きます。最低でも10個書かなあかん(笑)
 あ、ルパン三世のテレビアニメ1期もたぶん「ビデオ」で観てるんですが、さすがに作画が古すぎて心に留まらなかったようで覚えてないです。だから「ルパンは本来こういうものなのだ!」みたいなのは無理っす。原作も知らないし、というかモンキー・D・パンチさんが何者かもいまいちわかってないし、栗田貫一さんの声に何の違和感も感じてません(笑)
 そういう若輩者の素直な感想です。
{/netabare}

 アルカトラズコレクションと似てる、と思ったら連番でした。
 よくわかっていなかったけど一番「かっけえ」と思ったルパン。
 「ルパン死んだかと思ったランキング」でも上位。

 幼い私には「こいつは対人地雷でなあ、動いたら蜂の巣だ」という発言の意味が分からず、「たいじん?ぎらい?この四角い箱はこの人たちのことが嫌いだから、なんかまあ動いちゃいけないんだな。この箱が蜂の巣に変形して襲ってくるのかな」と思っていた。
 でも今思い返すと、多分その箱はクレイモアだった。
{/netabare}

投稿 : 2025/04/12
♥ : 6

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ルパン TVSP12

2021.8.7 視聴完了。

オークションで安物の指輪を1ドルの差で競り負けたルパン。
その指輪には実は秘密があり・・・
と、物語は始まる。

それなりに面白かったし
何よりもシンシアの演じた小山茉美さんが素晴らしい。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 4

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ビジネスです

手に入れた者は世界の王になれると言われている幸運のブローチをめぐってストーリーが展開。
経済をテーマに駆け引きや交渉をメインとして楽しめる内容でした。
ラストシーンがすごくかっこいいです。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 2

70.4 14 戦闘アニメランキング14位
転生したらスライムだった件 コリウスの夢(未定)

★★★★☆ 3.6 (104)
409人が棚に入れました
イングラシア王国で子供たちを救い、教師としての残り少ない日々を過ごすリムル。そんなある日、自由組合のグランドマスター、ユウキからある依頼を聞かされる。その内容は、イングラシア王国と神聖法皇国ルベリオスに挟まれた「コリウス王国」で起こっている王位継承争いの内情を探って欲しいというものだった。リムルは〝サトル〟という名でコリウス王国に潜入捜査を開始。だが、事態は一国の王位継承争いに留まらず、悪魔や吸血鬼の思惑も絡み合い、混迷を極めていくーー!

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

〇〇○サトルw

原作未読 全3話 Amazon Primeで視聴

転生したらスライムだった件の新作アニメです。レビュアーさんのレビューを読んで、私も一気に観てしまいましたw

閑話的な感じに3話で完結しているので、観やすいと思います。

2期の途中のお話ですね。無理やりw依頼されてある王国の内情を調査することになったリムルが活躍するお話です。

今回はテンペストのキャラも3名ほどしか出てきません。

また、他に本編に絡むキャラたちも出てきていますので、転スラが好きな方は是非観てくださいね。

本編の続きを早く観たいです。

OPは寺島 拓篤さん、EDはリムル役の岡咲 美保さんが歌っています。

最後に、今は配信だけですが、12月に地上波とBSでの放送が決まりました。日本テレビ・中京テレビ・BS11・日本テレビ系列で放送します。詳しくは公式HPでご確認くださいね。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 13

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ルミナスとウルティマのキービジュアルで見てしまった…

 やはり転スラの名前が出ると見てしまうんですよね。特にキービジュアルがルミナスとウルティマだったので。ただ、やっぱりサイドストーリー的な本作もやっぱり面白くはないです…いや、中途半端な面白さという方が正確かな。話は普通にできています。でも、それだけと言う感じです。そもそもキャラの先取りをするくらいならとっとと本編進めろ、という気はします。矛盾も出てくる気がするし。

 それと、原初の悪魔の3人娘とルミナスですねえ…もうちょっと美しくしてほしいなあ。まあ、アニメのテイストがこういう感じなので精いっぱいだとは思いますが、1期始まった2018年ころには異世界転生ものならこれで満足できた作画レベルも「無職転生」とかあるだけに今見るとちょっと物足りないかなあ。

 話の内容は、サイドストーリーで考察とかネタバレしてまで語るような内容ではありません。上にあげた4人の女性キャラが見ものというだけです。とはいえ治療の対象となる女性のキャラはちょっと良かったので、まあまあ面白く見られると思います。

 ポテンシャルがある作品なので、もったいぶらずに大胆に本編進めて欲しい…いや、欲しかった…かなあ。もう見ないでいいかなあ、と思いつつ次が始まれば、また見てしまうんだろうなあ、と思います。

「転生したらスライムだった件」は1期は夢中になって、原作を確かその時点で十数巻一気買いして、読みました。そこまでは面白かったのですが、段々間延びしてくるようになって19巻で心が折れて20巻以降読んでません。数値化とか始まったし。

 2期になってアニメで転スラ日記を1、2クールで挟むやり方とか、原作で強さの数値化が始まったり尺伸ばしとも取れる感じが、メディアミックス全体で行われて心が離れた感じです。

 2期は酷評しましてもう見ないという感情だったんですけど、やっぱり東の帝国との戦争、3人娘とゼギオンの戦いだけは見たいんですよねえ、そこまでもっとスピーディーにアニメ化できませんか?

 なお、私「大賢者」って、風呂に沈めたコンピュータが転生したのだと思ってたら、30歳DTで魔法使いで、40になったら賢者になれるかな、という妄想が大賢者になったみたいですね。初めてWIKIを見て知りました。原作に書いてありましたっけ?

投稿 : 2025/04/12
♥ : 6

hidehide さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

3話目のエンディング後まで!

学園で生徒を救い…
ヒゲの妹を助け…の後で、
魔王に覚醒する前…のエピソードです。

3話しかないのが惜しい程、面白かったですね。

魔王ルミナスが登場するのですが。
ルミナスの戦闘が見れます。

※『誰と?』かは、是非、見てのお楽しみで。

全力ではなく、遊んでる、程度なのでしょうが…
やはり、
魔王は強し、ルミナスは強し、ですね。

本作中では『まだ荷が重い』と思われていたリムル。

魔王達の集い、ワルプルギスの夜では、
魔王となったリムルの強さを知り、
『等しく敵だ!』宣言に加え、クレイマンを圧倒。

以後、
ルミナスはリムルに一目を置き、
手出しを控える様になる訳ですが…

さらなる愛らしさ、戦闘、各面々、と
転スラ、先が楽しみです

3話のED後まで、是非お見逃しなく!
『色々』出てきますので!

投稿 : 2025/04/12
♥ : 3

67.3 15 戦闘アニメランキング15位
ULTRAMAN(Webアニメ)

2019年4月1日
★★★★☆ 3.4 (107)
377人が棚に入れました
かつてこの世界には〈光の巨人〉と呼ばれる存在がいた。やがて〈光の巨人〉はその役目を終え、遠い宇宙にある自らの故郷へと帰還し、同化していた地球人はそれまでの記憶を失うことで自らの在るべき場所へと戻っていった。ウルトラマンの存在は過去のモノとなり、科学特捜隊日本支部もその役割を終えて、光の巨人記念館へとその姿を変えていた。早田進次郎は多感な思春期を過ごす高校生。だが彼は、自分が驚異的な跳躍力や頑丈な肉体といった人間離れした“普通"ではない力を持っていることを自覚していた。そんなある日、進次郎は父・早田進が、かつてウルトラマンであったことを知る。そしてウルトラマン無き地球に暗躍する宇宙人たちの存在も。進次郎は、秘匿組織として健在する科学特捜隊の井手によって開発されたウルトラマンスーツを着用できる数少ない適合者だった。「単刀直入に言おう――キミにウルトラマンになってもらいたい」

声優・キャラクター
木村良平、江口拓也、潘めぐみ、田中秀幸、諸星すみれ、魚建、牛山茂、竹内良太、花輪英司、関戸博一、津田健次郎、白石稔、曽世海司
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ウルトラ作戦第一号

神山健治&荒巻伸志監督作品、
IG×SOLA DIGITAL ARTS制作。

来たるべき新時代の我らがウルトラマン、
今再び「光の巨人」の降臨が求められている。

地球の平和を守り続けた光の巨人は、
その役目を終えM78星雲に帰還する。
世界の紛争は、無くならないまでも、
人々は恒常の平和を、享受している。
科学特捜隊の面々も数十年時代を重ねたようだ。
お馴染みのハヤタ隊員の息子が主人公である。

どの時代にもウルトラマンがいる。
私たちの完全無欠なヒーローである。
この導入部(序盤展開)には興味が尽きない。
{netabare}エド(ゼットン星人)がほんとに素晴らしい。{/netabare}

しかしながら指摘せざるを得ない弱点もあり、
{netabare}ウルトラマンというよりギャバンに近い(^^;
あの特撮、変身バンクが無いのが残念である。
物語の緊張感は中盤以降、持続せず、
多種族(星人)の登場や謎を呼ぶ仕掛けで、
魅かれはするも傑作には至らず残念でした。{/netabare}

ただカラータイマーは鳴り響いている、
ジェットビートル1号発進命令の時が近い。
これからも時代はヒーローを必要とするのでしょう。

シュワッ!!

投稿 : 2025/04/12
♥ : 44

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

俺たちが、ウルトラマンだ

この作品は、あのウルトラマンのフル3DCGアニメです。
グリッドマンがアニメ化された時も驚きましたが、これにはホントにビックリです。
円谷プロの看板作品でこれまで特撮にこだわってきたウルトラマンが、アニメ化されたのですから…

でもウルトラマンの設定が大きく異なっていました。
まず、今回登場するウルトラマンはM78星雲光の国から来る訳ではありません。
物語の舞台は、ウルトラマンが異星人の侵略から地球を守り、使命を終えて地球を去ってから40年後の世界…
そして40年の年月をかけて人類は繁栄の時代を築き上げてきました。

ですが、それは表向きの平和でしかなかったのです。

かつてウルトラマンと同化していた科学特捜隊の早田進は還暦を迎え、今では一人の息子を持つおじいちゃん…
早田進の一人息子である早田進次郎は、生まれながらに特殊な力を秘めていました。
進次郎が高校生になった頃…これまでの平和を揺るがす一大事が起きたのです。

考えてみると、その事件が全てのきっかけでした。
突然謎の敵に襲われた進次郎を助けたのは父である早田進…
早田進は自分がウルトラマンだと告白し、ウルトラマンスーツを纏って進次郎を守ろうとします。
ですが、還暦を過ぎた人間がウルトラマン本来の力を引き出せるはずもなく、あっという間に劣勢に…
父親が傷付いていくのを目の当たりにして、子どもの心が動かないはずがありません。
進次郎もウルトラマンスーツを身に纏い、何とか謎の敵を撤退させることに成功するのですが…

これがこの物語の序章…
進次郎は進に代わる「新たなウルトラマン」になることを要請されるのでした。
これまで秘密裡にしてきた異星人の襲撃から地球を守るため…
こうして進次郎の物語が動いていきます。

生まれながらに秘めた特殊な力…
このフレーズだけ見ると魅惑の塊のようです。
だって、誰もが一度憧れた能力なんですから…

一睡もしなくても疲れを知らない身体…
自宅と行きたい場所とを瞬間的に繋いでくれる能力…
一度覚えたら絶対に忘れない記憶…
こんな能力があったら良かったのに…なんて考えたり?

でも、自分の能力に見合った責任や使命が課せられるのも世の常ですが、進次郎に任せるのは時期尚早だったのかもしれません。
そもそも自分の能力に見合った責任や使命って、高校生に理解できるかと考えると正直難しいと思います。
だって、その頃って自分の事だけで精一杯だから…

能力が高いからウルトラマンを要請される
ウルトラマンは正義の見方だから、悪い敵から地球や人々を守らなくちゃいけない
正義の味方は守るのが当たり前…
そこに落ち度があったら徹底的に責められる…
正義の味方に自ら志願した訳じゃないにも関わらずです。

だから、この作品は進次郎の成長を見守る物語…
彼の正義の貫き方…悪くなかったと思います。

進次郎の事が気になる女の子…すみれちゃん演じる人気急上昇中のアイドル 佐山レナの存在は大きかったです。
地球外生命体とは全く無縁の彼女が、どうして進次郎と知り合い騒動に巻き込まれていくのか…
彼女の出生に関する時期的な矛盾はありましたが、すみれちゃんの熱演に圧倒され気付いたのは後からでした。
物語が面白ければ、結果オーライという事なんでしょう。

現代に蘇ったウルトラマン…フル3DCGの旨味を全てつぎ込んで作られた作品は、往年の名作とはまた違ったテイストが感じられました。
ウルトラマンスーツを身に纏った彼らの格好良さは半端ありませんでしたよ。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

主題歌は、OLDCODEXさんの「Sight Over The Battle」

クール全13話の物語でした。
毎週の視聴が溜まっていますが、面白くて思わず一気見しちゃいました。
物語としても中途半端なところで終わっているので、続編制作前提なんだろうなぁ…なんて考えています。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 19
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

和洋折衷ウルトラマン

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ジャンルはアクション。3Dアニメです。

私は、高評価。でも多分、それは私に「ウルトラマンに対する特別な思い入れ」がないからだと思います。

このアニメ、「ウルトラマンが好き」な人は戸惑うかもしれません。その辺を、レビューに書きたいと思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「これはウルトラマンなのだろうか?」という疑問を、私は一切抱きませんでした。なぜなら、そもそもウルトラマンをちゃんと観たことがないからです(何回かは観たことあるよ、名前は知識として知ってるよ、レベル)。

だから私には、「普通に格好良いアクションアニメ」でしかなくて、別に「ウルトラマン」という冠は必要ありませんでした。

「ウルトラマン」というよりは、「アメリカのヒーロー」や、「平成の仮面ライダー」に近いような作風。だから、「和洋折衷ウルトラマン」にしました。

本作の良さとしては、まずアクションの格好よさ。なんか、プロレスみたいだなと思いました。

プロレスの必殺技の中には、「それって効くの?」と思うものが散見されるが、「客はちゃんと盛り上がる」。それは、「粋」という感覚に近く、「効かないとか避けられる」なんて言うのは、「無粋」。

本作も、空手やカンフーアクションのような実用的な動きの中に、いきなり「ウルトラマンらしい攻撃」が入るのが、なんか「ダサ格好良い」。そこは、3Dによる独特のカメラアングルや動きが良い働きをしていて、「ダサ」「格好良い」にしていたと思います。

次の良さとして、ストーリーの面白さ。縦軸として貫くのは、「主人公がヒーローであることを悩み、受け入れるまで」を描くということで、なんか「仮面ライダーっぽい?」と思いました。そこに横軸として、「主人公とアイドルの恋愛」や「星団評議会の暗躍」などがある構成。

特に、「星団評議会の暗躍」は面白くて、誰が黒幕なのか、味方なのかをワクワクしながら観られました。ここは、今後は縦軸になるでしょうし。 

と、私が誉めている部分は、多分、ウルトラマンファンからすると、「邪道」なのでしょう。

プロレス的なアクションは、「ウルトラマンを茶化してる」とも受け取れるし、複雑な世界観は、「爽快さの打ち消し」になるのかもしれない。そもそも、巨大化しないウルトラマンは、もはやウルトラマンじゃないという怒りもあるかもしれません。

私も、もし自分が好きな「ロードス島戦記=キャラがロボットに乗ってモンスターと戦う」とか「ガンダム=モビルスーツ同士でラブコメ」とかやられたら、「ふざけんなよ」「俺の思い出汚すなや」って思うでしょうしね。

賛否両論ある本作。どちらの評価にするかは、やっぱり、観て自分で判断するしかないように思います。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ウルトラマンのその後として、しっかり面白い。オッサンが格好良いアニメは、良い。

2話目 ☆4
バトル、急に地味になったけど(苦笑) 地面に投げても効かねえだろ。なんかちょっと、ハリウッドだな。変身のところは日本っぽい。トータルて、面白い(笑)

3話目 ☆3
なんか、ヒーロー願望で戦う、某大介を思い出すな(笑) グロのギリギリラインでちゃんと止めてるあたりが偉い。

4話目 ☆4
なんか、やたらプロレス技が目立つ。オスプレイみたいな戦い方だな(笑) 迫力のバトルを満喫。

5話目 ☆3
異星人街。セブンが意外と好意的? 民族差別をするタイプではないのかな。ジャック。帰ってきたウルトラマン?

6話目 ☆4
セブン、強いな。彼は、ただの人間なの?

7話目 ☆3
バトルは流石に格好良いわ。ヒーロー願望か。

8話目 ☆4
なんか、随分とひねくれた話になってきたけど、かなり面白いな。

9話目 ☆4
エース登場。さらに状況が混迷してきたな。

10話目 ☆4
エース。天才技士。本当に、色んな人の思惑が複雑に絡んでる。

11話目 ☆3
なんか、ややコメディタッチ。めっちゃ簡単にバレてるw これはセブンに殺される案件(笑)

12話目 ☆4
星団協議会、ゼットン。誰が敵で誰が味方か。

13話目☆
セブン強い。エース熱い。

{/netabare}

投稿 : 2025/04/12
♥ : 17

63.8 16 戦闘アニメランキング16位
星界の戦旗 III(OVA)

2005年8月26日
★★★★☆ 3.7 (58)
325人が棚に入れました
「狩人」作戦終了で、戦況は一時膠着し、二人はジントの故郷にして3ヵ国連合から帝国が奪還したハイド伯国(旧:ハイド星系)へと向かうが、待っていたのはとても好意的とは言えぬ歓迎であった。一方、星界軍は未だ帝国に帰順しないハイド星系における戦略級演習を企画する。そしてついに、ジントは育ての親にして現・ハイド星系首相ティル・コリントと再会する。しかし、ティルの出した答えは…。

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

星界の短編

今作は、ジントの故郷ハイド伯国と新設第1蹂躙戦隊の話となります。
全2話と短いため、ストーリーはあっさりしており、戦闘もありません。
ジントのラフィールへの思いが、ノスタルジーとともに描かれています。

ラフィールがジントにべったりなのが笑えます。
ラフィールがデレデレになりつつあります。

操縦時のエクリュアの豹変が面白いです。

今作で本シリーズは終了。
もっとみたいなあ。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 18

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

アニメはここで一区切り

星界シリーズ4作目。
現在アニメ化されているのは、本作で最後になります。
星界の戦旗Ⅱのその後のお話ですが、星界の戦旗Ⅲは2話しかありませんので、戦局的に大きな事件もあまりありません。
(原作ではそれなりに盛り上がったエピソードらしいですが、アニメは戦闘部分を大幅カットしたそうです)
主人公、ジントにとっては人生の大事件ですが・・・


ストーリーは、ジントの故郷にまつわる話です。
一応はアーヴ貴族という立場でありながら、決して幸福とはいえない生い立ちのジントですが、このお話でも哀しい目に合います。
基本的に穏やかな性格で、怒ったり泣いたりという感情をあまり現さない性質の彼ですが、悲惨な境遇を「仕方ないな」というような困った表情で、受け入れているように見えるのが痛々しい。
皮肉なことに、そんな試練がより一層ラフィールとの絆を深めているのですが。


あまり戦闘シーンはありませんが、星界軍の面々の粋な会話劇は健在。
部下への叱責や激励の言葉のひとつとっても、なんともまぁ、いちいち文学的でカッコイイ。
やっぱり、本作はこうでなくっちゃ!です。

シリーズのファンの方、締めくくる意味でも是非ごらんください。
前作をご覧になっていない方は「星界の紋章」から、ね。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 8

ひごもっこす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

シリーズとしては最高

軽い恋愛話もあるけど、主題は種族間の長~い争い。

ライトノベル原作ですが、基本設定がしっかりしています。

SFものにありがちな距離を無視した通信や物理的な移動に時間がかかる設定。

かの『銀〇英〇伝〇』ですらかなり怪しいところがあるけど、このシリーズはそれが無い。


情報伝達は限られているし、亜空間(平面宇宙)を介した通信を使ったとしてもその伝達容量は非常に限られている。
しかも双方向通信ではなく電文形式の片方通信というところがマニアック。
実世界の通信も本当はこんな感じですから。


また主人公の乗艦がチート級に強い訳ではなく、単なる量産艦に乗艦、戦闘。
ま、主人公の身分が普通じゃないので、そういった意味ではチートなんですが。

明らかに玄人向けファンタジーSFです。

小説はゆっくりですがまだ執筆が続いていますが、最後まで読めるのか俺。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 2

58.0 17 戦闘アニメランキング17位
テイルスオブファンタジア-TALES OF PHANTASIA(OVA)

2004年11月25日
★★★★☆ 3.3 (53)
272人が棚に入れました
ある日、トーティスの村に住んでいるクレスは、いつものように友人のチェスターと一緒に南の森へと狩りに出かけていった。ところが猪を仕留めて村へ帰ると、トーティスの村には異変が起きていた。帰ってきたクレスとチェスターの目に映ったのは、何者かに破壊された村の家々と、虐殺された村人たち。その中には、チェスターの妹アミィもいた。
二人は、この村が襲われた原因がクレスがかつて父親から誕生日のプレゼントとしてもらったペンダントにあることを知る。クレスとチェスターは一度別れ、クレスは両親や、村の人々の仇をとろうと、村を襲った連中の手がかりを探すが、逆に彼らに捕まってしまう。
そこで、クレスは同じように捕まっていた法術師の少女、ミントと出会う。彼女の母親の形見のイヤリングの力を借りて、彼らは牢屋からの脱走に成功するが、村を襲った敵(マルス・ウルドール)は奪ったペンダントを使って、ある儀式を行おうとしていた。クレスとミントのペンダントは伝説の魔王ダオスを復活させるために必要なものだったことが分かる。阻止に向かうクレス達だったが、一歩間に合わずダオスは復活してしまう。永い眠りから再び覚めたダオスは彼らを殺そうとするが、間一髪でクレスとミントはトリニクス・D・モリスンの法術によって過去へ飛ばされる。
クレスたちはダオス打倒をめざして旅に出、クラースやアーチェら仲間と出会う。こうして彼らは、時空を超える冒険に飛び込むことになったのだ。はたして魔王ダオスの真の目的とは…。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

私が視聴したテイルズシリーズ2番目の作品です。

この作品の原作ゲームは未プレイです。ゲームが最初に販売されたのは1995年で媒体はSFCだったそうです。
SFCって・・・随分懐かしいですね^^;
そしてOVAが制作されたのが2004〜2006年の間です。
こうしてみると、アニメ化されたのは「テイルズオブエターニア(2001年)」の方が古いですが、ゲームはこちらの方が5年も早かったみたいですね(wikiより)。

物語は原作ゲームがRPGなので、レベル上げをしながらラスボスを倒しに行く勧善懲悪モノ・・・だと思うのですが、ラスボスが只の悪い奴だったのか・・・?
と問われると答えは???です。
基本は悪役なのだと思いますけれど、アニメの途中には「只のラスボス」では説明の付かない展開があるんです・・・

これまでの販促作品って、作品の魅力を視聴者にしっかり伝えて「もっとこの作品の事が知りたいな」と視聴者の思わせるモノとばかり思っていましたが、この作品は少し指向が違っていて、
「アニメを見てモヤモヤした方は原作へ・・・^^;」
これは少し言い過ぎかもしれませんが、OVA全4話でこの作品の世界観と魅力を伝える事自体のハードルが高いのだと思います。

キャラの職業も往年のRPGらしく剣士、法術師、狩人、精霊使い、魔法使い・・・そして終盤にはくノ一が登場するなど、いかにもラスボスを目指すパーティーという感じです。
それにおそらく原作最大の見どころであろう「時間転移」や人種間の隔たりなども織り込まれているので、原作をプレイしたらきっと面白いのだと思います。
でもOVA4話で表現するのは圧倒的に尺が短かったように思います。

第1作目の「テイルズオブエターニア」は1クールだったのに、何故この作品はOVA4話になってしまったのでしょう・・・^^;?
きっと複雑な大人の事情があるのだと思いますが、それなりに尺を取って描いたら面白そうな作品だっただけに少し残念です。

この作品の原作が好きとか、テイルズシリーズのアニメをコンプリートしたい・・・などのハッキリとした目的があるなら視聴しても良いと思います。
マイナス要素は尺の短さとそれ故の説明不足であって、設定や世界観まで否定する作品では無いと思いますので^^;

次は「テイルズ オブ ジ アビス」を視聴しようと思います。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 14
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

「この世に悪があるとすれば、それは人の心だ」

原作ゲームはオリジナルのスーパーファミコン版をプレイ。

アニメ化作品のレビューでこんなことを言うのは妙ですが、
『テイルズ~』シリーズは元々、アニメRPGを志向したゲームではありませんでした。
剣と魔法の超王道RPGを目指して古今東西の神話、伝承を取り込んで、
48メガの“大容量”ROMに目一杯構築された壮大なファンタジー世界。
それが『テイルズ~』シリーズだったはず。

ところが開発当時、販売元のナムコと開発サイドの紛糾が原因で主要スタッフが相次いで離脱。
(ちなみに離脱組が立ち上げた会社が『スターオーシャン』のトライエース)
残されたスタッフが奮闘し、見事、大作RPGと評価できるレベルにまで仕上げましたが、
広げた大風呂敷を完全に畳んだとは言い切れず。

どうにか完成したものの時は95年。スーファミ末期の空前のRPGリリースラッシュ。
『クロノ・トリガー』『聖剣伝説3』『ロマンシング・サガ3』……と、
往年のスクウェアが繰り出す大物シリーズの猛攻をかいくぐり、
どうにかクリスマスシーズンのリリースに漕ぎ着けたものの、
発売前週に、延期に延期を重ねた『ドラゴンクエスト6』の直撃を受けるツキの無さw

結果、セールスは健闘したものの大ヒットとはならず。
藤島康介氏デザインのキャラが戦闘シーンで喋る!TVアニメみたいにOP主題歌が流れる!
といった王道ファンタジーの附則だったはずのアニメっぽい一面が注目されることに……。
スーファミ版『ファンタジア』では別に『天外魔境』の如くドット絵アニメーションが多用されたわけでもない。
けれどその後『テイルズ~』シリーズはファンタジーの王道も意識しつつも、
アニメーション・イベント映像やトゥーンレンダリング、さらなる人気声優、人気歌手の起用。
萌えアニメの如き、ゆるいキャラの掛け合い、コスプレ衣装。
とアニメRPGの王道を驀進し、アニメもゲームも楽しむ層に人気を博すことに……。

『テイルズ~』がアニメRPGの旗手となることで、ゲームでアニメキャラを動かすという、
尊氏の夢が近づくので、それはそれで嬉しいのですが……。
一方でポテンシャルをフルに発揮して『FF』『ドラクエ』と比肩する、
国民的RPGとして大成した『テイルズ~』の雄姿も見てみたかった……。


などと、以上のような勝手な悔恨を抱く尊氏にとっては、
このOVAも、ど真ん中を歩み損ねた成れの果てにも思え、
何より“魔王”ダオス役の塩沢兼人さん逝去により森川智之さんが代役したこともあって、
興味はありつつも見送ってきた作品。

で、今回視聴してみて……。
やはり全四話、正味80分のOVAで時空を越える壮大な王道ファンタジーを表現するのは無理があった印象。
……というより、ゲームの予備知識がないとダオスやその取り巻きの真意を理解するのは難しいかもw


OVAで拾われなかった設定も交えて構図を説明すると……


{netabare} ダオスは宇宙の滅びゆく故郷の母星とその民を救うため、
この世界を支えるマナの源・世界樹がもたらす大いなる実りを求めてやって来た。

人間共は太古の昔から、互いに争い、この世界のマナを無駄づかいする愚かな存在。
特にマナを根こそぎ消費する魔科学は、世界を傾ける脅威であり、
マナを当てにするダオスにとっても最大の障害となる。

他方、この世界は、長らく続く天上の神界と地下の魔界の勢力争い。その中間点、前線でもある。
瘴気の中でないと力を十分発揮できない悪魔としては、暗躍し人間同士を争わせ邪魔なマナを枯渇させる。
ダオスの使命感につけ込んで、マナを消費する人間への憎悪を増幅させる。
こうしてダオスを“魔王”に堕とし、人間と戦わせて、
地上の荒廃を加速させ、生存域を拡大したいところである。 {/netabare}


本OVAは特に悪魔の暗躍について拾い切れておらず、説明は駆け足。
(もっとも原作ゲームも神魔戦争については言及し切れてませんがw)
とは言え、限られた尺の中で、ゲームが伝えたかった要点。
勧善懲悪では説明しきれない世界観の奥深さの一端は再現できており、そこは好印象。


ただ、『ファンタジア』は今なお私にとっては未完の超大作というイメージ。
正直今の『テイルズ~』を担うバンナムのスタッフは課金ばかりで当てにならないしw
トライエースもまともに『スターオーシャン』の続編も作れない程落ちぶれたと聞きますw
ならばせめてファンタジーアニメで2クールくらいかけて、
世界観を完成させる猛者はいないものか?とも思いますが、需要もないのでしょうね……。


蛇足
作中に弓使いのチェスター君が{netabare}パーティーに途中復帰して足手まといにならないよう、
特訓する描写がありますが、かなりオリジナルに忠実。

主人公たちが過去の世界に行っている間に、チェスターとは20レベルくらい差が開きますが、
原作でも合流後チェスター君にレベル自動加算などの救済措置はなくw
弓使いたいプレイヤーは控え枠でレベル上げと言う猛特訓を強いられますw

案外、私にとってはそこが一番懐かしさを感じるシーンだったりw{/netabare}

投稿 : 2025/04/12
♥ : 13
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

テイルズと言えば、コレ!

[文量→中盛り・内容→雑談系]

連綿と続く、「テイルズシリーズ(ゲーム)」の第一作目にして最高傑作(個人的見解)をアニメ化。

【視聴終了】
{netabare}
小学生の時にプレイしたけど、正に「プレイするアニメ」。当時は本当に新しい感動を得た。今思えば、自分のアニメ好きの根幹を作ったゲームかも(本格的にアニメにハマるのは20歳過ぎてからですが)。

キャラ、ストーリー、バトルシステム……完璧です。純粋なRPGとしては、個人的に「クロノトリガー」「幻想水滸伝2」「幻想水滸伝3」「ロマサガ3」「ドラクエ5」「FF6」「FF7」と並ぶ神「ゲー」です。。。

そう、あくまでこれは、「ゲーム(原作)」の話。勿論ファンとしてアニメ化は嬉しいし、アーチェは相変わらず可愛かったけれども、如何せん、尺が足りない(汗) ストーリーはブツ切れで、原作プレイした人じゃないと楽しめないんじゃないかな。

変な話、このアニメを観てファンタジアをやらないくらいだったら、アニメなんか観なくても良いから、ゲームをやって欲しいというのが本音(いや、アニメ評価サイトに書く内容じゃないけど)w

とはいえ、メチャクチャ古いゲームだけに、新規でやる人なんて、今更いないか。。。 そういう意味では、このアニメを通して、少しでもファンタジアを知ってもらえたら、1ファンとして嬉しいっす♪
{/netabare}

【余談 他にも好きなRPGはわんさかあるw】
{netabare}
上記以外にも、(個人的にハマった作品として)「アークザラッド」「タクティクスオウガ」「FFT」「フロントミッション3」「聖剣伝説3」「聖剣伝説レジェンドオブマナ」「ファイヤーエンブレム聖戦の系譜」「半熟英雄」とか、SRPGを含めればまだまだ神ゲーは増えるし、「クロノクロス」「ゼノサーガ」「FF9」「FF5」「ドラクエ6」「マザー2」「ライブ・ア・ライブ」なんか、優秀なRPGはまだまだまだまだある。他ジャンルに手を伸ばせば、もっと。

今時の若者よ(若者からウザがられる入りw)、こんなに好きなゲームの「タイトル」を挙げられるかな?

モンハンとか確かに面白いと思うし、他にも面白いゲームはあるでしょう。けれど、最近(特にRPG)は「一極集中」な感じがする。あの、「群雄割拠」だった時代が懐かしい。。。

オッサンらは、なかなか幸せな時代に生きたのだよw{/netabare}

投稿 : 2025/04/12
♥ : 11

73.9 18 戦闘アニメランキング18位
PLUTO(Webアニメ)

2023年10月26日
★★★★☆ 4.0 (57)
245人が棚に入れました
憎しみの連鎖は、断ち切れるのか。 人間とロボットが<共生>する時代。 強大なロボットが次々に破壊される事件が起きる。調査を担当したユーロポールの刑事ロボット・ゲジヒトは犯人の標的が大量破壊兵器となりうる、自分を含めた<7人の世界最高水準のロボット>だと確信する。 時を同じくしてロボット法に関わる要人が次々と犠牲となる殺人事件が発生。<ロボットは人間を傷つけることはできない>にも関わらず、殺人現場には人間の痕跡が全く残っていなかった。2つの事件の謎を追うゲジヒトは、標的の1人であり、世界最高の人工知能を持つロボット・アトムのもとを訪れる。 「君を見ていると、人間かロボットか識別システムが誤作動を起こしそうになる。」 まるで本物の人間のように感情を表現するアトムと出会い、ゲジヒトにも変化が起きていく。 そして事件を追う2人は世界を破滅へと導く史上最悪の<憎しみの存在>にたどり着くのだった―――。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ストーリーと作画は抜群に良いが、私には浅く感じる作品です。

 原作既読です。若干のセリフ回しの他はほぼ原作の再現と言っていい作品でした。

 浦沢直樹氏の作品ということでとてつもない完成度の本作を、これまた丁寧にアニメ化したなあという印象です。映像と演出でかなりの水準のアニメに仕上げたと思います。ただ、先に言っておくと途中で集中力は切れました。それは原作既読だからというより、やっぱり奥行がない作品だなあと思うからです。

 さて、鉄腕アトムの「史上最大のロボット」を膨らませ、湾岸戦争におけるパパブッシュのイランの核兵器開発の言いがかりをメインプロットにして再構成したような話です。
 私は原作を読み終えたときからの疑問があります。何か「作者が語りたいテーマ」が見いだせるか?です。

 経験の蓄積によるAIの感情の獲得、完璧なAI問題、ロボットの社会学的なシミュレーション、環境そういうものが散りばめられていますが、さて、どこまで本気で深掘りしていたか?ということです。
 何かそういう世の中にある既存のテーマを拾ってきて、ストーリーやエピソードのギミックにしただけではないか?と思ってしまいます。

 浦沢直樹氏は、相変わらず非常にうまいストーリーテラーであるとは思います。が、特に本作ですが「これってニュースとか過去作品のパーツを拾って来て、奥行きがあるように見せてるだけじゃん」って、思ってしまいます。作家性が感じられないというのでしょうか?
 何かを主張せざるを得ない熱さが生み出す歪さや不自然さが全く感じられません。まあ、それだけ完成度が高いということではありますが。また、完成度が高すぎなのが、かえって面白みを損なっています。先読みできるわけではないですが、展開してほしいように展開するといえばいいでしょうか?思考的な意外性はあるのですが、感情的な意外性がないという感じです。

「羊たちの沈黙」のハンニバルレクターに宮崎駿的なロボット造形、そして「AKIRA」的な地下牢獄のブラウ1589が象徴的ですが、正直、目新しさが全くない既存作品の話の集合体のような作品ではあります。

 ウランの感情についての機能について、AI、人間、人類…そういったものの深掘りとか定義問題に寄与できたでしょうか?
 お茶の水博士がアイボみたいなロボットを修理する場面も、ニュースでアイボのメンテナンスが終了するときに報道された内容がそのまま使われている感じです。
 奥さんの「あの人の記憶」という言葉を弄んで、悲しみを演出しているだけに見えます。記憶問題は需要なファクターであっても、じゃあ記憶ってアイデンティティにとってどういう意味なの?というテーマに結びついて行きません。
 子どもを世話する徴兵を拒否したロボットが平和を望めば、そりゃあいい話にはなるでしょう。じゃあ、そのロボットの平和思想はどこから来ているんでしょう?彼の背景は?

 7体のロボットについては、1つ1つのロボットに人間味を出すためのエピソードの集合体です。ゲジヒトとアトムは別格ですけど、じゃあ、ゲジヒトのロボットとしての使命、感情、人間性、記憶、悲しみ…そういったものはエピソードとしては優れていても、深さを感じません。深さとは言い換えれば新しい視点と考え方で、それがないと言う意味です。要素はいろんな作品の真似なのはいいんです。視点=作家の感性や個性が生み出した物事を考えるきっかけや道筋が感じられないということです。
 ロボットの人間性という意味はなんとなく乗っていた気もしますが、しかし、あれだけ注目しておいて記憶の内容がそのエピソード?と思ってしまいます。

 鉄腕アトムそのものに「勧善懲悪」に対する手塚治虫氏の疑問や、強さとは何か?ロボットがいる未来とは?のようなテーマがあるので、そういう蓄積がある人はかえって深読みしてしまうのでは?と思います。まあ、そこを上手く拾って話にはしている気もしますが、しかし、本作におけるアトムはかえっていい子ちゃんになってしまっています。
(反陽子爆弾はワンダー3のオマージュでしょうね。やっていることは…うーん1978年のスーパーマン?カリフォルニアの断層に核ミサイルを撃ち込む)

 実は、本作「見終った」にしていますが、途中流し見しています。それはやはりアニメの出来としては上質でも、内容が薄いからです。最近の類似作では「AIの遺電子」の方が深みを感じました。

 いろんな蓄積を持っている人が、自分の思想を投影しやすい構造なのでしょう。本作は過去作やニュースからパーツを拾ってつなぎ合わせているし、ストーリーの幹も鉄腕アトムという名作と現実の事件に取材しているので、そこに付随する問題を勝手に解釈するような構造だから一見深い様に見えるし、ある意味それを深みというのもいいかもしれません。が、私の考え方では、それは視聴者・読者に丸投げしているだけで新しい視点を与えてくれるものではないので浅さと判断しています。


追記 ネタバレになるので隠しておきますが…憎しみについてです。

{netabare} この作品、経験値の蓄積によって感情が芽生え、人間性を獲得して行くような出だしがあります。ただ、記憶はいじれるみたいな話がでます。悲しみという喪失の感情をロボットが持つことが描かれます。
 ロボットはどんなに蓄積をしても、一つの方向性がないと決して人間にはなれない、という話があります。それが「憎しみ」です。人間性を獲得すると「嘘」それも「優しい嘘」がつけることが明示されます。

 この様にまとめると「憎しみを乗り越えると人間性が獲得される」そういう「テーマ」なのかなあ、と思えます。ですけど、この人間性の獲得のところで、それぞれの要素、経験と記憶、憎しみや悲しみ、そういったものが深掘りされないで、ただそういう話だと提示されているだけです。

 憎しみがなぜ人間性に必要なのか?肝心のそこが私には理解できませんでした。ゲジヒトの子供を持つ喜びと喪失という誕生と愛情そして別れならまだ理解できなくはないですけど、それにしたって表面をなぞっているだけです。

 なので、ストーリーのフレームはよくできている。それっぽい話です。でも、憎しみとは何かが描かれたでしょうか?悲しみについても喪失のエピソードはいっぱいありますが、それで何を表現していたのか?

 そもそもロボットの人間性の獲得は、進化なのでしょうか?よくわかりませんでした。{/netabare}

 もし、この点で何か納得できる気付きがあれば、評価が変わる可能性はあります。アニメそのものの出来は素晴らしいと思いますので。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 10

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

漫画を「越えられない」

ボクがアニメ会社にいた数年前から作るという企画は聞いていましたが、正直期待はずれな出来だと思います。

原作を「そのまま」アニメ化しただけで、アニメーションとしての出来が凡庸なんですね。盛り上がらないまま最終回まで見ました。

というよりも、強豪のアニメが多いからかもしれませんが、演出がちょっと古くさいと思いますし、なにより今の時代には派手な演出が多いアニメがたくさんあるので見劣りしてしまいます。

かと言って、構成になにか特出した驚きを入れているわけでもないので、浦沢直樹さんの漫画は非常に面白いと思いますが、このような評価になります。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 10

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

浦沢直樹って…問題。陰気で暗ければ立派ってのは錯覚だから!by高橋ヨシキさん。

 元々は、軟派なくらいな「ヤワラ」や「パイナップルアーミー」や「マスターキートン」などの職人的な作品で成功していた浦沢さんだが、エヴァ以降の0年代の暗くて謎めかしい雰囲気が流行ってた頃に産まれた「MONSTER」からだいぶ作風が変わって作家!みたいになっちゃったのがやはり良くなかった…というのを改めて認識しました。


 流石に作画は力が入っていて、声優陣もなかなか揃っている(皆口裕子さんがちょい役なのは謎)。Netflixで意欲的な作品が出るのは良いことだけど、正直今回もブレイクスルーにはならず…(「サイバーパンク ランナーズエッジ」は割りとえがったが)。


 やたらサイコスリラーみたいにして謎めかして引っ張った割には…というのが「MONSTER」以降の常套になってしまって、苦労して殻を割ったわりには実は小さいしあんま美味くない…。自分のオリジナルならまだ良いけど、いちお人の作品のリメイクまでそれだとねぇ…。企画ありきでスタートしちゃった感が。それしかないんか!ってなっちゃいますし。これなら「パイナップルアーミー」のアニメ化のが見たい。


 各ロボットの話の割りとベタな人情噺というかシンプルな良い話で、それならまだ良かったんだけで引っ張りと回り道が過ぎる…。アメリカの中東に対する問題とかも時代の要素として入れて見ました…くらいであんまり深掘りされず…。それこそこういう救いのない話を安易な解決におとさないで描いてた旧作たちの方が良かった。浦沢さんも「ビリーバット」がすべってからだいぶヒットがないし、流石に時代が変わった事を認めて頂きたい。元々作画担当の方だったんだし、また職人として良い仕事する浦沢直樹が見たい。それにしても、ヨシキさんは良いこと言う。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 8

67.4 19 戦闘アニメランキング19位
妖獣都市(OVA)

1987年4月25日
★★★★☆ 3.7 (56)
242人が棚に入れました
人間界と魔界の数百年に渡る凄絶な戦いは新しい局面を見せ、休戦協定の時を迎えようとしていた。要人の警護にあたった闇ガードの滝連三郎は、魔界の女・麻紀絵と共に、次々と襲い掛かる殺し屋たちと激しい戦いを繰り広げる──。原作は菊地秀行の同名小説。監督デビューとなる川尻善昭が、バイオレンス色の強いストーリーをスタイリッシュな映像美で描いてみせた。

声優・キャラクター
屋良有作、藤田淑子、永井一郎、青野武、横尾まり、大木民夫、戸谷公次、村松康雄、岸野一彦、安藤ありさ、向殿あさみ、沢木郁也、平野正人

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

魔界都市<新宿>よりバイオレンス度が増した作品

菊池秀行 原作(吸血鬼ハンターDなど)
川尻善昭 監督作品

原作未読 約82分 1987年作品

お話は人間界と魔界の共存を妨げる魔界の過激派と闘う人間界の闇ガード滝蓮三郎と魔界側の闇ガード 麻紀絵のお話です。

こちらは吸血鬼ハンターDよりおどろおどろしい魔物が出てきます。

魔界都市<新宿>と比べると大人向けですね~

ゴルゴ13みたいな、ハードボイルドな感じの作品です。

魔物との戦いが主なので、キャラもよく動き見応えはありましたね。

お話もシンプルである要人を守るために戦うのですが、最後まで観るとなるほど!と思うほど、冒頭から散りばめられた伏線を上手く回収しています。

過激な描写が多い作品ですが、菊池作品らしい怪しげな雰囲気がよく出ている作品でした。

吸血鬼ハンターDや魔界都市<新宿>を気に入った方は是非観てくださいね。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 23
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

首都の闇に蠢く……菊池秀行氏のエロ、グロ、バイオレンス。

菊池秀行氏の原作小説『闇ガード』シリーズは未読。

とにかく情け容赦ない描写が特徴的な本作。
都市に蔓延る欲望、あやかしを思う存分描き切ろうという菊池氏の信念。
その良き理解者である盟友・川尻善昭監督がリミッター控え目で映像化。

美女がいれば陵辱せずにはいられず、
人体はパーツごとに分解して変形、怪物化させずにはいられず、
それらを爪で切り刻んだり、銃で吹っ飛ばしたりせずにはいられない。
さらに魔性としての女の魅惑(※著しく男性目線w)がスパイス。

吹き荒れる暴虐の表現が快楽主義の体現たる“魔”の存在に嫌というくらい説得力を持たせています。

ここまで表現を振り切りながら、シナリオがちゃんと展開し、
着地している所が、原作者の豪腕を感じる部分です。
少なくとも見終わったあと俺はエロ目当てで見たのではない。
このエロもちゃんと必要だったんだ。
と無理矢理開き直ることができる程度には、着地が決まっていますw


登場人物ではジュゼッペ・マイヤート(CV永井一郎=磯野波平)が印象的。
とにかくしょーもないエロじじぃで、{netabare}護衛してやる言うてるのに、
ホテルを抜け出して風俗に行きたいと駄々をこねるw {/netabare}
こやつに比べれば、亀仙人のパフパフなんて可愛いもんですw


菊池氏を信奉する表現者は多く、例えば虚淵玄さんもその一人。
虚淵氏の脚本作品にて、路地裏で魔法少女が殺し合ったりするのは、菊池氏の影響でもあるとかw

本作は現代にも連なる毒の系譜。その一端を垣間見ることができる快作。

あっ……ひっじょ~~~にアダルトなアニメなので、お子様は見ちゃダメだよんw

投稿 : 2025/04/12
♥ : 15
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

激烈!スパイダーウーメンビッグインパクト

菊池秀行原作、川尻善昭監督作品。
人間界と魔界の古きに渡る闘いは新しい局面を見せ、休戦協定の時を迎えようとしていた。要人の警護にあたることになった主人公滝連三郎は、魔界の女・麻紀絵と共に次々と襲いかかる殺し屋たちと激しい戦闘を繰り広げる…。


監督の持ち味とも言えるハードボイルド且つエロティックな演出、摩天楼から漂う妖しさ、気味の悪いグロテスクな魔物、そういった雰囲気や作風は素晴らしい。
1987年製作なので、ちょっぴり古さを感じる所もありますが、暗い中に赤色を巧く取り入れたスタイリッシュな映像は格好良く、光と影の使い方がアニメならではですね。戦闘シーンの血肉湧き踊る激しいアクションも見所です。

物語は単純明快、魔物との戦闘に溢れるエロス、テンポよくポンポン進みます。
上記の通り映像表現に関しては美しさに浸れる確固たるものなのですが、その展開にはもどかしさを感じてしまいました。
この作品、物語には重点を置かず「エロス」を徹底に追求したような生々しい濡れ場が際立つのです。カッコいい戦闘→濡れ場の繰り返しなんですね。

主人公のパートナー、麻紀絵は魔界の女なのに人間を助けているので、同じ種族の魔物達からは裏切り者扱いされます。二つの種族から疎まれる立場であるキャラの苦悩は少なからずあるでしょうし、ワケありなドラマ性が今後語られるに違いない!と思ったら殆ど彼女の過去は語られないのはもったいないなあと。エロに時間かけるのもいいですが、キャラの生い立ちをピックアップして欲しかったですね。
いくらなんでも1日に麻紀絵さんを酷い目に合わせ過ぎです…。
{netabare} 終盤、滝と麻紀絵をくっ付ける為に全部計画していたとかぬかしたじじいの発言。じじいも合わせて上層部たる連中は、魔界の女とはいえ女性を駒としてしか見ていないんだろうか…なんて真面目に考えてしまった。{/netabare}


ファンの方には申し訳ないのですが…暴行シーンに嫌悪感が出てしまった為好きか嫌いかの視点で見ると個人的にはハマれなかった作品です。
しかし劇中登場する敵キャラ、特にクモ女には驚愕しました。ヌルヌル律儀に艶かしく動くその様はまさに蜘蛛そのもの!カサカサやってくるスパイダーウーメンのインパクトときたら、シリアスな場面なのにも関わらず噴飯してしまいました。

「妖獣都市」、川尻監督の演出美やエログロ等語られる方面は多々あると思いますが、私にはクモ女に全部持ってかれた印象です。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 13

68.0 20 戦闘アニメランキング20位
装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端(OVA)

1994年3月21日
★★★★☆ 3.8 (32)
199人が棚に入れました
アストラギウス暦7247年、キリコとフィアナが眠りについて32年が経過していた。ギルガメスとバララントの両国家による激戦が展開する中、負傷した兵士を前線から後方へと送り届けるコールドカプセルの一群の中に、キリコとフィアナを収めたカプセルが紛れ込んだ。ギルガメス連合に属する惑星マナウラの衛星軌道に浮かぶ宇宙工場群コンプラントで2人に蘇生処置が行われキリコは蘇生するが、フィアナは蘇生不良状態のまま何処へか連れ去られてしまう。フィアナを追い求めるキリコは、汎銀河宗教結社マーティアルの権力闘争に巻き込まれていく。

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

愛の逃避行の行き着く果て

本編のレビューを書いたので、こちらも。
ボトムズ終了より10年経ってから作成された、本編の正式な続編にあたります。
キリコとフィアナがその後どうなった?
ファンなら誰もが気にしながらも、一方でそのまま触れないままにして置いて欲しいとも思うアフターストーリー。
人気のあった名作の続編って、難しいと思います。

で、本作はどうであったかというと、私個人は「イイ!」と思いました。
キリコは、やっぱりキリコだった。
フィアナもフィアナらしかった。
前作の雰囲気を壊すどころか、作品カラーを純粋に継承しながら新キャラを出したりできている所が良い。
戦闘シーンもボトムズそのもの。キリコの強さも変わっていない。
なんかねー、見ていて嬉しくなっちゃいました。
嗚呼、キリコが帰ってきた・・・・ってね。


ストーリーは賛否あろうかと思いますが、これで良かったと思います。
キリコの宿命とは軽いものじゃない。
そして「触れざる者」へ関わった者の宿命も然り。
そんな結末に納得です。


・・・・・・また続編作るための、布石だな?
とか、言っちゃダメでずそw(事実がそうだとしても)

投稿 : 2025/04/12
♥ : 4

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

こんなのボトムズじゃないわ!ターミネーターよ!。

 ターミネーター3よりずっと前にそれっぽい女サイボーグを登場させたことは面白いが、正直折角キリコを蘇らせた割には…なova。5話しかない物語なんだからそれに収まるサイズの「ポケ戦」のような話にするか、アトムの復活的な話を十分な話数を使ってやって欲しかった。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 2
ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

愛すよ、愛

ここら辺から某社に権利がアレしたんですよね、確か。
で、 {netabare} バンダイがフィアナを殺したんだと古いボトムズ好きはプンプンしたという時代背景がw {/netabare}

このシリーズでアレギウムというギルガメス・バララント両陣営に浸透した宗教が出て来る訳ですが、まさかボトムズで宗教の話が出て来るとは私は思いもしませんでした。
まぁボトムズ本編が神とその後継者って話ですから、考えてみれば宗教が出てきてもおかしくは無いんですけども。

んで超雑に言うと、そのアレギウムが止せばいいのにキリコにちょっかい出してきてフィアナまで連れ去り、"余計な事"してしまいキリコぷんぷんと言う話ですw

私が雑に書くと全く見る気にならないかもしれませんが、ここにアレギウムの新法王を巡るネチネチした派閥争いとか、「秩序の盾」テイタニアのお話が絡んできて、物語的には面白いです。私は好きですね。
ペールゼンファイルとは路線が違いますね。

 まぁ話の筋は探せばいくらでも見つかると思うので私は書きませんけど、見どころとしては初登場のATのエルドスピーネとオーデルバックラーですかね。
詳しい設定は知りませんが、アレギウムが絡む話にしか出てこないATなのでアレギウムの機体なんでしょう。どことなくバララントの極初期のATブロッカーに近い気も。
そんでスコープドッグの改修バージョンのバーグラリードッグすね。
ドロッパーズ・フォールディングガンって長砲身の武装が付いてますが、ダグラム見てた世代ならリニアカノンっぽくて妙に懐かしい感じ。

どうもボトムズのレビュー書こうと思うと書きたい事だらけで全くレビューの体裁整わないのですが、他の作品同様本編見ないと??だと思いますので若い方がつまみ食いで視聴するのはお勧めしません。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 1

73.0 21 戦闘アニメランキング21位
cyberpunk edge runnners(Webアニメ)

2022年9月13日
★★★★★ 4.1 (57)
198人が棚に入れました
ナイトシティでは「アラサカ」という大企業が絶大な権力を持ち、人々の生活の全ての基盤となっていた。機械パーツ(サイバーウェア)で人体改造をすることが一般化しており、中にはその技術を使って不正に手を染める者もいる。この世界で才能に恵まれながらも無鉄砲に生きる貧しいひとりの少年デイビッドは、アウトローの傭兵である「エッジランナー」として歩み始める。その先にどんな未来が待っていようとも…。

XiSMI81258 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

タイトルなし

面白いが何度も見たくなる面白さではない。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 2

INFINITY さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

エッジの向こう側へ!!!TRIGGERの転換点を感じた

久しぶりにヒリヒリするアニメに出逢えて最高でした。観る麻薬。

どんどん引き込まれていくストーリーと世界観、そして上手く張られた伏線が見事です。2022年に始まったアニメで1番良かったです。

個人的にはヒロインがぶっ刺さりました。シビレますねぇ。NETFLIX限定なのが本当に勿体ない!!!

それともう少しストーリーゆっくりやってくれても良かったですかね。まあそれは欲張り過ぎですか。実際テンポ感が早くて飽きが全く来なかったです。

以下、制作会社に対する感想です。

TRIGGERファンなので大体の作品を観てきましたが、いつもの青臭さが一新されていて感動しました。(もちろん、青臭いTRIGGER作品も大好きですが!) なんなら当初、TRIGGERなのかどうかわからなかったぐらいです。

こんなひたすらオシャレな作品も作れるんだなぁと。いつもの宇宙行ってとんでも展開で終わらせるデウス・エクス・マキナも封印され、一皮むけましたね...

次回作も期待大です!!

投稿 : 2025/04/12
♥ : 2

ひっく さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

日本チューニングされたハリウッド映画

ブレートランナーはもちろん、AKIRA、カウボーイビバップ、攻殻機動隊などの諸アニメ作品の影響の先に産まれた自然なハードボイルドSF作品。貧しいながらも頭脳明晰な少年が、母の死をきっかけに徐々にサイバーパンク世界のギャングの道に足を踏み入れていく話。軽快なカット割りとドラッギーに練られた作画が常に気味良くて心地良い。淡々と綴られていくエモーションはスカしているとも捉えられそうだけど、現代のバランスとして最適な格好良さを感じる。

多国籍感がある舞台設定だけど基本的にアメリカを下敷きにしている雰囲気で、今日本人が観たいハリウッド映画をアニメで表現しましたという趣が強い。洋画的だけど、日本人が洋画に感じられる文化の違いによる受け入れづらさはオミットされ、まさに日本人が違和感なく熱狂できるハリウッド映画というバランスのデザイン。凄く観やすい。

日本のアニメ文脈では長らく陰キャ・ナードな男性キャラが主人公として覇権を握っているが、現在アニメは非オタク層に広く浸透してきており、かつてであればアニメを観ずにドラマや実写映画に熱中していた層にも正確にチューニングを合わせている。この作品が注目されることは、アニメにおける男性主人公のナードからの復権も予感させる。

ストーリーの特筆はしないけれど、
最終回の余韻は大きかった......。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 2

58.1 22 戦闘アニメランキング22位
MUNTO ムント(OVA)

2004年2月26日
★★★★☆ 3.3 (27)
190人が棚に入れました
『MUNTO』(ムント)とは日本のアニメ制作会社である京都アニメーションが自主制作したOVA作品。
【ストーリー】ユメミとムントがもたらした力(アクト)により、ふたつの世界は救われた。
しかし、神の力を取り戻した天上の王達は、賢者の知恵を否定し、次々と連合を離脱。それぞれの野心赴くまま、因縁ある国へ戦を仕掛け、天上の秩序は失われる。神々の戦は天と地と震わせ、その影響は時空を越えて現代世界へも及ぶ。世界各地で天変地異が頻発し、現代は未曾有の危機に陥った。
すべての未来が逃れようのない死を目前にした時、ムントは再びユメミの前に立った。魔導国へ襲い来る天上の王達。未来を懸け闘いながら、ユメミ召還を急ぐムント。異空の力を得るため、沈下する異下界の引き上げを敢行するグンタール。局外者としての使命を放棄したガスを襲う、呪われた異変。
理解を超えたユメミの行動に困惑しながらも、共に走る事を決意するイチコとスズメ。はたしてユメミは遥かな時空を渡り、ムントの待つ地へ行くことが出来るのか。
異空世界を巻き込んだ巨大な破滅が迫り、世界の未来は少女達に委ねられた。

Smog さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

京アニの黒歴史。オリジナルが心配されるのがよくわかる作品。【酷評注意】

京都アニメーションのオリジナル作品。
OVA2話+アニメ全9話+劇場版。
OVA1作のみのレビューです。

---
酷評となってしまいましたので、ご承知おきいただいた上で先を読んでいただければと思います。
断るまでもありませんが、あくまで個人の感想です。
---

不思議な力を持つ少女と、異世界の王が世界を救うというファンタジー。
京アニ大好きだから見ておかねば!と思い視聴を決意した作品です。

一番の見所は、作画でしょうか。
キャラデザ、カメラワーク、レンズ効果、光の加減など、2003年公開の視聴済他作品と比較して、遜色はなかったと思います。
リアルタイムで見られていればまた違った感想を持ったのかもしれませんが、作画の演出には工夫が見られました。
そこに京アニの原点を見た気がします。
ただし、はっきり言って他に楽しめる点は全くありませんでした。

ストーリーについて、終始抽象的な展開です。
本当に登場させる必要があるのかどうかわからない登場人物や、それにまつわるエピソードなど、非現実的すぎてついていくことができませんでした。
ファンタジーとして、いろいろ文言を並べて解説しているセリフが多くありますが、少しも魅力的ではありませんし、納得できません。
「視聴者に投げる」という演出はよく見られる手法ですが、投げるための材料が少なすぎ、また材料が何かもさっぱりわからないような状態ですので、視聴者が考える余地が全くないと感じました。
唯一感じられた感想としては、「某ジブリ作品っぽい演出を取り入れたかったのだろうか」というものでしょうか。
それすらも明確ではありませんでしたので、結局何を伝えたいのかさっぱりわかりませんでした。
55分弱のアニメですが、終始疑問符が浮かんで回収されないままの作品でした。

音楽について、特筆すべき点はありません。
BGMや効果音の演出に違和感はありませんでした。
音楽も某ジブリ作品っぽい演出を狙った印象がありました。

声優さんについて、OVA1作に限って言えば、ほとんど棒読みです。
京アニは新人を起用することで有名だと思いますが、この頃から京アニの新人発掘精神が培われていたのでしょうか。
そうだとしたらすばらしい文化形成としてとても評価できます。
しかし、単に予算の問題だとしたらとてつもなく残念です。

自分は感情移入しやすいタイプだと思いますし、京アニは大好きな制作会社です。
個人的に酷評するくらいならレビューは書かない方がいいと思っていましたが、今や一定の評価を得ている京アニだからこそ、また本作のレビュー数が少ないようでしたので、酷評気味でも書かせていただきました。
酷評したからこそ、OVA2作、TVシリーズ9話もきちんと完走したいと思います。
ただ、良い方向に軌道修正されない限り、レビューは投稿しませんし、更新もしないつもりです。
さりげなく☆評価のみ投稿されていたらお察しいただければと思います。

「京アニオリジナルは大丈夫なの?」と不安視される理由がよくわかりました。
京アニにもこんな歴史があったということを知りたい方のみ見ていただきたい作品です。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 30

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

短いから、話がとんでいる時があるけど仕方ないね・・・

京都アニメーションの自主制作されたファンタジーアニメ

である。内容は二つの世界が裏と表として

存在し、天上世界で危機が迫っていて

その影響で人間世界にも危機が迫る可能性がある

という状況で一人の少女がこの二つの世界を

救えるかも知れないとして・・・とまあそんな感じです。

約60分ほどなので展開がかなり急な

ところもありますがまあまあいい作品だと思います。

10/21 星評価、コメント変更

投稿 : 2025/04/12
♥ : 11

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

☆京アニ第1弾

天上の魔導王ムントと中学生のユメミちゃんが
主人公のファンタジーです☆

京都アニメーションの初々しい歴史的なアニメですね♪

とくに問題なく楽しめました(*^^*)

監督/木下益治

キャラクターデザイン/荒谷朋恵

製作-京都アニメーション

2003.3.18発売


主観的評価(B)


追記欄_

投稿 : 2025/04/12
♥ : 3

65.6 23 戦闘アニメランキング23位
旭日の艦隊(OVA)

1997年2月21日
★★★★☆ 3.6 (32)
174人が棚に入れました
数多くの人気作を持つSF作家・荒巻義雄の戦記シミュレーション小説をアニメ化したOVA。後世(ごぜ)世界の大西洋を舞台に超戦艦・日本武尊(やまとたける)の活躍を描く。荒巻の代表作『紺碧の艦隊』と同じ時間軸・世界観を持ち、表裏一体をなす作品で、陸、海、空の各自衛隊が全面協力のもと、又野弘道監督ら『紺碧の艦隊』を手がけたスタッフが映像化した。ヒトラーの台頭を許してしまった欧州はナチスに蹂躙され、世界はますます混迷の度を深めていた。窮地に追い込まれた同盟国・イギリスを救うため、日本は最強不沈艦・日本武尊を旗艦とし、空母、駆逐艦、潜水艦など総勢40隻からなる旭日艦隊を欧州に向けて派遣。援英派遣軍として出撃させたのだった……。

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

仮想戦記(ヨーロッパ編)

「紺碧の艦隊」の姉妹作です。
同じ世界の話ですが、紺碧艦隊が秘匿潜水艦隊であるのに対して、旭日艦隊は外交アピールも兼ねた洋上艦が中心。
日英同盟を結んだ英国を支援するため、欧州へ派遣され独軍と戦います。
(頭がおかしいわけじゃありません。この世界ではそういう歴史になってるんです)

見所はやはり、総旗艦「大和武尊」(ヤマトタケル)。
お察しのとうり、この世界での戦艦大和の生まれ変わりです。
あえて大鑑巨砲をアピールした戦闘は派手で見応えあり。空母や潜水艦も擁した大艦隊ですので戦術にも幅があります。
紺碧の艦隊の地味な戦闘に不満がある方はこちらの方が好みかもしれません。
まぁ基本的に内容は変わらないですがw

ただ、このアニメ版は完結まで作成されていません。えらく半端なところで終わっています。
独軍の新型爆撃機を相手に艦隊の大半を失いながら日本へ帰るところがいいんですが、そこが描かれていないのは残念。


余談ですが・・・・・
原作はこのシリーズの完結後、「新・紺碧の艦隊」「新・旭日の艦隊」へと続きます。
この新シリーズは今までとうって変ってトンデモ兵器のオンパレード。
大和武尊は原子力機関の潜水戦艦に改修され、電磁誘導推進、長距離レールガン、対空レーザー砲などが装備されます。

こっちの方が、はるかにアニメ向きなんだけどなぁ~w

投稿 : 2025/04/12
♥ : 8

alpine さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

紺碧の艦隊のクロスオーバー作品

紺碧の艦隊をある程度見てからでないと内容がいまいち分からない作品となります。

別次元の第二次大戦における日本軍の要となる戦略艦隊「紺碧艦隊」と同じく対の艦隊である「旭日艦隊」のストーリーです。

紺碧艦隊は潜水艦隊ですが、旭日艦隊は超戦艦「日本武尊」を中心とする機動艦隊。
OVA紺碧の艦隊と全く同じストーリーを「旭日艦隊」という別視点から描いた日本軍無双の作品です(笑)

紺碧の艦隊をある程度見た上で、それでも見たいというならどうぞ。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 4

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

そんな余裕あるか

原作コミック既読。
紺碧の艦隊のスピンオフ的な作品。
大高首相が日英同盟復活に伴いナチスドイツの前に苦戦を強いられている英国を援助する目的で派遣されたヤマトタケルを旗艦とする艦隊の活躍を描いた作品。
今度は強すぎる神聖ドイツ帝國を米、英と同盟して叩きます。おいしい所は日本が持っていき、かませ役、やられ役は米英が担います。米英ざまぁという人はどうぞ。

私のツボ:死守せよ!

投稿 : 2025/04/12
♥ : 2

66.0 24 戦闘アニメランキング24位
ロボットカーニバル(OVA)

1987年7月1日
★★★★☆ 3.7 (26)
152人が棚に入れました
オリジナルビデオアニメが隆盛となった1980年代中盤に、作家性を前面に押し出して製作されたオムニバス作品である。大友克洋は本作ではオープニング、エンディングを担当しているが、短い時間に大友アニメのエッセンスが詰まっている。タイトルロゴの英字は、ディテールいっぱいに構造物が判別できるよう描き込まれた建造物。それが機械として走って来る構図や、オモチャ箱的で遊園地のような中身が丁寧に段取りを踏んで崩壊していく映像など、まさしく『スチームボーイ』の縮図と言っても良い光景がそこにある。他の作家がそれぞれ「ロボット」をお題に独特の世界を展開する中で、大友克洋はちょっと肩の力を抜いた映像主体の短編をつくりあげている。

Etzali さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

OP映像だけでもいいから、観て下さい! いや、マジで!!

(2013.6/20)

ロボットを通して、破壊と創造、正義と悪、理想と現実、愛と苦悩を描いた8つの作品短編集。

中でも、作画・音楽・キャラデザともに最高だったのは3つめ「プレゼンス」。もうこれだけで、1クール作品作ってほしいぐらいです。

「プレゼンス」の監督である梅津泰臣さんは、2014年3月現在放送中の『ウィザードバリスターズ 弁護士セシル』の監督なのでレンタル・もしくは全話配信があれば観てみたいですね。

その「プレゼンス」の内容はイノセンスでも取り扱われている、人形は人ではないのか?と問いかけたり、人とそのエゴから生まれた恋愛感情を綺麗かつ切なく描写しているかと思います。

また大友克洋さんも参加していて、彼が手がけた作品は「AKIRA」・「MEMORIES」と観ましたが何で毛嫌いしていたんだろうと自分でも不思議なくらい大友克洋さんの凄さを魅せつけられた作品です。

因みに大友さんがOP・EDアニメーションを担当している訳ですが、そのアニメーションの丁寧・繊細さは圧巻です!

何というか異質な世界観なんですが、どこか惹きこまれてしまう。独特な雰囲気なので好き嫌いが分かれるのかも…

短編アニメ作品で初めてお気に入りのモノに出会えました(^^)

投稿 : 2025/04/12
♥ : 13

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ロボットに関するテーマを俯瞰した作品。

 オムニバス形式のロボットをテーマにしたアニメです。ロボットアニメのテーマ性を俯瞰するのもいいし、有名クリエータの力試しを観賞するもよし。非常に興味深く面白い作品です。

 冒頭のOPからロボットカーニバルと描かれた巨大ロボットが出てきます。キャラは一目でわかる大友克洋氏。移動都市の理不尽さがコミカルなアニメの中に不穏なものを感じます。

 1話目はフランケンシュタインもの、です。アンドロイドの暴走と破壊問題です。ロボット、AIなどの負の側面です。まあ、類例は数知れずでしょうね。開発者が地球のようなオブジェを持っていることから、技術による地球征服を目論んだ因果応報とも取れなくはないです。

 2話目はロボットが大切な主人のために自らを改造し戦いに行く話です。ロボット軍団に奪われた少女をロボットが助けに行きます。テーマとしてはロボットの使命と使途そして主人との関係などです。「ビートレス」などにつながるテーマです。「キャシャーン」のロボットによる軍団のイメージも強く感じます。

 3話目は人造の美少女もの、です。働き者の妻に対する不満からか、人造の美少女ロボットを愛でる話です。「おれ等じゃん」という感じでクリエータの自己投影でもあるのでしょう。
 美少女ロボットが「意思」を持ってしまい、愛を訴えられますがそれは主人公の望むものでは無かった。それで破壊するというところが、ポイントになります。我々の2次元やロリなどに対するスタンスと重なります。
 そして、主人公が老後を迎えたときに…という話で、2次元あるいは人工の美少女から逃れられない男の悲哀を感じます。梅津泰臣の美少女が見ものです。

 4話目はロボットはあんまりテーマ的には関係ありません。友達と二股をかけられた少女の前に現れた男の話です。映像的にはロボットですけどね。逆にカッコ悪いロボットに見えるものに恋をする=ルッキズムの否定=本当の恋、と言う風にとれます。恋愛もののストーリーのコア部分と言えるでしょう。

 5話目はロボットと命…早く人間になりたい?でしょうか。核兵器のような映像が出てくるのと、女神のようなイメージが印象的に描かれるます。「火の鳥」のような永遠性を読み取ればいいのかもしれませんし「星の人」のように死ぬことによって、人間と等価になる、と見てもいいかもしれません。

 6話目は日本の職人パワーで西洋機械文明の侵略に立ち向かうという話です。伝統技術の凄さを表した作品でしょう。

 7話目は機械文明の反乱です。これもキャシャーン的です。一人というか一台の原付バイクが機械文明の反乱に組せず、人間の男を助ける…という話に見えます。意図は違うかもしれませんが。
 最近では「VIVY」の終わりの方などでもありましたが、本来人間とパートナーであるはずの機械が氾濫を起こすとは「使いかたを間違える」ということになるでしょう。

 で、EDです。丸い玩具のようなロボットが爆発します。そして冒頭でてきた移動都市のようなものが壊れます。

 全体的にロボット=人間にとっては便利だけど牙をむくと怖い、ロボットと人間の関係性、ロボットの意思などのテーマが描かれていたと思います。

 私的には3話の妻に隠れて美少女ロボットを愛でる話に感情移入しました。映像的にはどれも見ごたえはありますが、2話、7話が良かったです。5話は詩的でいいんですけど作りすぎかなあ。6話が話もテーマもつまらなかった印象です。1話は平凡、4話はなんじゃこりゃ、ですね。

 ということで、ロボットをめぐるテーマを俯瞰したような作品で、難解さは無く比較的分かりやすく含意を提示してくれている気がします。考察や歴史の確認の練習にもいいし、考察の楽しさを知るきっかけになるのではないでしょうか。

 絵も奇麗だし、昔のアニメでゴージャスな作画でした。オムニバスなのでストーリーやキャラに5や4.5はつけ辛いですが、満足度は高い作品です。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 5

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

お題“ロボット”短篇集

梅津泰臣の「プレゼンス」を観るために
何度も見てます。

OPが大友克洋で、タイトルロゴを使って
アニメーションさせるというぶっ飛びっぷりに
日本のトップアニメーターの底のなさを
垣間見ることが出来ますね。

久石譲・武市昌久が音楽で参加してたり、
音響で本田保則がいたりでとんでも無い。

作画好きにはヨダレがでる出来で、
それ以外の人には駄作でしょうね。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 5

64.3 25 戦闘アニメランキング25位
HERO MASK(Webアニメ)

2018年12月3日
★★★★☆ 3.3 (38)
128人が棚に入れました
刑事ジェームズ・ブラッドの前に現れた謎のマスク。
そして、それを持っていたのは、存在してはいけない人間だった。
マスクとは・・・一体・・・?
美しき街を舞台にしたクライムアクションここに開幕!

声優・キャラクター
加瀬康之、甲斐田裕子、森田順平、高野憲太朗、内山昂輝、青山穣、菅生隆之、仲野裕、渋谷はるか、志村知幸、烏丸祐一、藤井ゆきよ、宮寺智子

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

スタジオぴえろ制作の完全オリジナルアニメーション

NETFLIXで独占配信されている作品です。
前からずっと視聴したいと思っていましたが、中々機会が無く視聴できませんでした。
今回この作品が視聴できたのは、コロナ禍の影響で今期放送予定の多くが延期を余儀なくされた結果、視聴時間にゆとりができたから…
あにこれの「見たい」棚に入れている作品なので、コロナが無くても視聴する予定でしたけれど。


首都警察・特殊捜査部(SSC)の有能だが型破りな刑事・ジェームズは、
恩人の女性検事の殺害疑惑事件を追う中、装着すると超人的能力をもたらす《マスク》をめぐる謎に辿り着く。

そこに立ちはだかる、かつてのSSCの相棒・ハリー。
彼は、巨大企業・ライブ社の人間となっていた。
そこでは、主任研究員・コナーが《マスク》開発を違法な方法で進めていた。

ジェームズたちSSCは、ライブ社会長・スティーブンが雇った武装集団による度重なる妨害を乗り越え、
《マスク》研究にまつわる人物関係を突き止め、
ついにそのライブ社の陰謀の核心へと迫ろうとするが……。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

かなり本格的なミステリー・サスペンス作品です。
そしてこの作品もR15なんだそうです。
NETFLIXって、年齢制限のハードルが少し高過ぎなんじゃありません?
確かにドンパチやり合うシーンはありますが、普通に民放で放送される映画とほぼ変わらないレベルですよ。
…と思って少し調べてみたら、ヴァイオレト・エヴァーガーデンもR15指定だったり。
現在放送中の「とある科学の超電磁砲T.」もR15指定…
フルーツバスケットや食戟のソーマはR12指定でした。
もしかして年齢制限があるのはアニメだから!?

こうなると全年齢に適したアニメが無いかが気になります!
もう少しググってみるとありました…
「よりもい」「魔入りました、入間くん」「のんのんびより」
全年齢適応作品がゼロでは無いのは分かりましたが、ホント平和チックな作品ばかりですね^^

すみません、思い切り脱線してしまいました^^;

「HERO MASK」というタイトルから想像できるのは、マスクを被ったヒーローによる勧善懲悪モノ…
という感じなのですが、これまで視聴している限り私の想像は1㎜も合っていないようです。

主人公のジェームズ・ブラッドはバリバリの刑事で、いつでもどこでも素顔丸出しです。
ヒロインのサラ・シンクレアも検事なのでマスクとは縁遠い存在…
但し、SSCが追いかけている事件の渦中にはマスクが潜んでいますが、どうもそのマスクの尋常じゃない感じが半端無いんですよ。
他にもこのマスクには秘密が隠されていそうな感じがします。
この辺りはPart2で明らかになるのを期待しています。

1クール全15話の物語でした。
尺の長さを気にせず作成できるのも、NETFLIXの旨味だと思っています。
本作品も第1期は全15話…TV放送なら枠をはみ出しかねない話数ですからね。
引き続き、Part2を視聴したいと思います。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 7

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

とにかくスタイリッシュ

Netflixで先行配信されていたアニメの地上波放送。
とにかく雰囲気がいい。おそらくパリあたりを参考にしたような街並み、ファッション。
そして欧米人の登場人物。まったくもって日本的なものが何もない。
ストーリー的にも緊張感ある展開で目が離せない。
しかしながら、セオが死亡してからの展開がなぜかスロー。
スゴウデが出てくるまでの数話は必要?
ホワイトボードに関係性を記載するシーンとか、すごいと思うけど、
文字を書くだけのシーンを延々と流しても、面白くないけどなあ。
結果だけで十分でしょう。
謎演出が多かったが、全体的にスタイリッシュな作品でした。
スゴウデの女性、めちゃくちゃカッコ良かった。
(ほんとうにクレジットにスゴウデと書いてあるので)
最後は超法規的措置で悪の親玉を退治。いいのかそれで?
あと、次につなげるかのような謎の残るラストシーンは蛇足だと思うぞ。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 2

ジパミィナ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

とっつきにくい 60点

キャラに名前を出すなど、もう少し補足が欲しいですね。
洋画をアニメに変換したタイプですが、実写の方が役者の味を出せれば面白いかもしれません。

目的が明確では無いように感じられ、今ひとつ作品に入り込め無いですね。
主役不在で話が進んでいる気がして、各キャラの良さが感じられないので、薄っぺらく感じられました。

もう少し盛り上がるような展開ができないものか、15話が長かったです。
その割に印象強いシーンが無いのが残念な限りです。

投稿 : 2025/04/12
♥ : 2
12
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