必殺技アニメ映画ランキング 13

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の必殺技成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月05日の時点で一番の必殺技アニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

72.5 1 必殺技アニメランキング1位
映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ(アニメ映画)

2018年10月27日
★★★★☆ 3.9 (22)
87人が棚に入れました
な・な・なんと! プリキュアオールスターズがちっちゃくなっちゃった!それは【プリキュアの想い出】をねらうミデンのしわざ!想い出をうばわれると、これまでのことをぜ~んぶわすれちゃうみたい! ?しかも残ったプリキュアは『HUGっと! プリキュア』と『ふたりはプリキュア』だけで……大ピンチ! !こうしちゃいられない! みんなで力を合わせて、キラキラ大切な想い出を取り返しにいこう! !

声優・キャラクター
引坂理絵、本泉莉奈、小倉唯、田村奈央、田村ゆかり、本名陽子、ゆかな、宮野真守、山本美月

takato さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

オールスターエンタメと革新的CGと悪人正機説の三位一体。「痛みを知らぬ者に真の祈りは生まれません」。

 私が何故プリキュアおじさんになったか?。結論から申し上げるなら、人生最高のアニメ映画が本作だからなのです。人生最高の作品、となると単に優れた作品というわけじゃなく個人的に重要なサムシングがあるもの。本作が私にとって特別なのは、その予期せぬ出会いの驚きという面が大きいのです。油断していたボンクラな私にキュアエールことハナの愛は深く深く私の心を洗い清め、見事にプリキュアおじさんに入信することとなったのです。


 本作の飛び抜けている点を列挙すると沢山あります。


 75分しかないのに3つくらいクライマックスがある上に、応援演出を単なるお約束じゃない使い方で見せてくれる脚本の妙とか。オールスターのバトルをゴチャゴチャさせずに美しくかつ格好良く表現し、後半のほぼを全編手描きの最高峰にも匹敵しているクオリティーで表現しているCGの驚異的なレベルとか。林さんが担当された音楽が最高すぎる(特にオールスターメドレーの部分)等々。



 そんな中でも私が一番痺れたのは、そのテーマ性でした。エンタメとして面白いだけでは良い歳こいた男を号泣はさせられないもの。この物語は、前半まではキュアエールことハナの成長が主眼ですが、後半は本作の敵キャラである宮野さん演じるミデンの救済が主眼になります。


 敵キャラが単なる悪いやつではなく、現実の苦しみを象徴しているキャラではないと深味は出ない。本作のミデンほどにその痛みが痛切に私に刺さり、同時に現代に普遍性を感じさせられるキャラはそういない!。ミデン。それは誰からも省みられない孤独で、幸福な記憶なんて一つもない存在。だから、他人の幸せな記憶を収集して現実逃避しているが決して満たされない空虚…。


 これはオタクの、いや現代に生きる疎外と孤独に震える人々そのものではないか!、っとその正体がわかった瞬間に目を開かれ、もはや本作は私にとって単なる「お話」ではなくなったのです。これは私に、いや私達に向けられている物語だ!。ミデンの姿がてるてる坊主を思わせるのも、大きく見えるが中身は空っぽというメタファーになっているし、クライマックスの世界と対比になっているのも凄い。


 そして、最初から割りと恵まれていて痛切な痛みを知らないプリキュア達には彼を倒そうとするが、ハナだけは彼の孤独と痛みに共感して救おうとする。


 何故なら彼女は、小学校時代に無茶苦茶いじめられて不登校になった過去がある、中学生デビュープリキュアだからなのだ。言うなれば「おジャ魔女どれみ」の長門さんがプリキュアに変身した姿なのである(長門さんを知らない方はドおジャ魔女の3期と4期をご覧ください)。


 彼女だけがミデンの痛みと孤独に共感できる。何故なら彼女もそれを心から共感できるから。彼女のエールは傷ついた事のない人間の呑気な応援ではない。傷ついても前に進んだ者の真の応援なのだ。「悲観主義は気分の問題、楽観主義は意志の問題」という言葉があるが、彼女は困難な現実を知っていても、それでも信じる、それでも願い続ける。それ故に彼女の勇姿は私の胸を打つものだあったのです。


「なんでもできる、なんでもなれる」


 エールのいつも決め台詞が、ここでは全く違った響きに感じられる。声のトーンもいつもと違い、ここでは単なるお約束の決め台詞ではなく、絞り出すような祈りと願いの言葉になっている。


 プリキュアにおじさんになるということは、単に彼女らの物語を観客として眺めてるだけではない。彼女らの体現している理想や生き様を心に固く懐いて共に生きていくこと、正にプリキュアという神と共にあるように生きていくこと!と本作で私は開眼したのです。



 更に後半はほぼCG、決めカットだけ手描きという表現になるのですが、これが日本CG界では「宝石の国」以外では達成できていない高みに至っているのも凄い!。元々プリキュアは回を重ねる毎に宝石のような綺羅綺羅な色彩を多用するようになっていたし、edでCGダンスシーンをやるのが恒例になっていたから題材として非常に向いていたというのもあるででしょう。


 しかし、本作のCGは柔らかい表情の表現まで驚異的なレベルに至っている。なんでこんな凄い技術があるんだ?と不思議なレベルで、このCG表現の革新だけでも見る価値充分です。あと、「ハイキュー」などで最高の仕事をされている林さんの音楽が至高なのも素晴らしい。


 総合すると、本作はビジュアル◎、音楽◎、脚本◎、テーマ性◎、と私には完璧という域を超えた究極的な一本と言えます。しかも、これだけのことを75分くらしかないプログラムピクチャーの中でやっているという奇跡!。今後優れた作品は出るでしょうが、この完成度に思わぬ出会いをするのをリアルタイムで体験できることはそうないように思える。プリキュアシリーズ全体は今後どうなるかわかりませんが、本作を見ちゃうとまだまだ期待せざるをえません!(幾原監督に一層やらせてくれないかなぁ)。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 10

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

これは一種のドラッグムービー

シリーズ15年の歴史を誇るプリキュアは本作でついにギネス入りを果たしたらしく、総勢55人の歴代プリキュアが集まり、しかも顧客は女児ではなく大人に向けてオールスター映画を作っているので、徹頭徹尾、プリキュア漬けのドラッグムービーである。作画はさすが東映といったかんじで金を掛けまくっている。いわば狂気そのものである。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 7

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ファンになって日は浅いですが

今作視聴前のプリキュアシリーズ視聴状況

完走:Yes!プリキュア5
半分:フレッシュプリキュア!
完走:スイートプリキュア♪
完走:スマイルプリキュア!
8割:ドキドキ!プリキュア
序盤:ハピネスチャージプリキュア!
序盤:Go!プリンセスプリキュア
完走:魔法つかいプリキュア!

他は未視聴





ついに劇場にプリキュアを見に行ってしまいました。
でも「土日に行って、席が子供たちでいっぱいだったら肩身が狭いだろう」と思ってわざわざ平日に行きました。

幸いにも(?)客席は数家族でした。
しかし、誰もミラクルライトを振らない(^▽^;)
これが結構さみしくて、次回プリキュアの映画を見に行くときは、
恥を忍んででも子供たちがたくさんいる日に行こうかなという気持ちになりました(笑)



作品のクオリティですが、素晴らしかったです。セルルックCGが。
物語の後半から多分フルCGになるのですが、なぜ"多分"と書いたかというと、たまに手書きのカットがあったような気がしたのです。でも、それくらいセルルックCGのクオリティが向上していることは間違いありません!
「HUGっと!プリキュア」のエンディングを見ていても度肝を抜かれましたが、近い将来テレビシリーズのプリキュアが全編(あるいは変身後のみ)フルCGになっても違和感ないかもしれません(異論は認めます)。

中盤やけに重苦しい展開だったり、観客に歴代の好きなプリキュアの名前を言わせようとしたりと「完全におっさん向けやんけ(笑)!」な展開は少し複雑な気持ちでしたが、まあ泣きましたよね。

ほんの少しだとしても、全てのプリキュアにセリフがある!
プリキュアたちが、シリーズごとに必殺技を繰り出すシーンのカタルシスは半端なかったです。
今作のテーマは、プリキュア15周年ということもあって『思い出』なのですが、クライマックスにプリキュアたちが思い出について各々述べるシーンは、卒業式の訓示っぽくて涙ちょちょぎれました。

上映時間の関係上、難しかったのでしょうが、ベビープリキュアの可愛さはもっと押し出してもよかった気がします。
何とももったいない。アムールだけ異常におとなしいのは最高でしたが(笑)。

宮野真守さんの演技も安定の素晴らしさでしたし、エンディングのダンスは永久保存ものだったりと、
劇場に足を運んだかいのある作品でした。他の劇場作品も、随時見ていきたいです。




P.S.あとモフルンが最高でした(^_^)

投稿 : 2024/11/30
♥ : 3

85.0 2 必殺技アニメランキング2位
劇場版 鬼滅の刃 無限列車編(アニメ映画)

2020年10月16日
★★★★★ 4.1 (581)
2493人が棚に入れました
蝶屋敷での修業を終えた炭治郎たちは、次なる任務の地、《無限列車》に到着する。そこでは、短期間のうちに四十人以上もの人が行方不明になっているという。禰豆子を連れた炭治郎と善逸、伊之助の一行は、鬼殺隊最強の剣士である《柱》のひとり、炎柱の煉獄杏寿郎と合流し、闇を往く《無限列車》の中で、鬼と立ち向かうのだった。

声優・キャラクター
花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、日野聡、平川大輔

takato さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

◯西先生「まるで成長していない…」。◯◯◯の目にも涙には爆笑。

 いやあ〜笑わせてもらいました、泣かせ演出がクドいなぁ〜と思ってたらまさかのダメ押しにおもわず吹き出しました!。まぁ、笑わせよう?としてるシーンはテレビの頃と変わらずビタ一笑えませんでしたが…。


 今回はシンプルに本作のレビューになります。そして、時間が経ったら外的要因以外の本作のヒットの要因分析をしたいと思います。まぁ、そちらは当て推量もいいとこですので話半分に読んで頂ければ幸いです。


 結論から申し上げると「上手くない」の一言に尽きると思います。別に高度で複雑なことをやれ!とは言いません。単純にエンタメとして、物語という名のジェットスターに乗せて上や下への大興奮をさせるが下手。


 バトルの作画は確かにスピードはあるし、一コマずつ止めても崩れていないんじゃないかってくらい整っています。しかし、バトルにロジックが薄いし、形勢が二転三転したり、こちらの想像の上をいくという点があまりにない。そもそも整ってる作画が良い作画なのか?。バトル作画はそうではあるまい。そこまで大好きじゃないが、同社のHfの方が凄かったような。


 技もエフェクトが凄くなったりするだけで何をしてるのかそもそも分かりづらいし、この技はこうだから相手の上をいった!とかがないので、ひたすらテンションとエフェクトとスピードだけで押している印象で、結果なんか凄いんだろうけどこちらのテンションは全然上下しませんでした…。


 バトルには、敵役が味方と同じかそれ以上に大切ってことが見落とされてるのもテレビと変わってないように思えました。下弦はサディスト、アカザはバトルマニアという類型的な印象を超えるものが何もない。


 夢を扱うキャラなんだから下弦はもっと人間に対して色んな想いや信条を持つキャラにもできたろうし、アカザもバトルマニアなら敵味方を超えた友情のような何かを煉獄さんとの間に築くキャラにもできたろうに…という感じです。例えば、「ジョジョ」のワムウとか、「ジャイアントロボ」の衝撃のアルベルトとか。


 最後もあれじゃあ…格好つかないし、スッキリしない終わり方ではないでしょうか?。前述の衝撃のアルベルトと戴宋の闘いのように、二人は因縁のライバルだが、最後の最後で煉獄さんが決着よりも炭治郎を守ることを優先して…みたいな展開ならグッときましたが…。初対面なのになんでアカザはそんなに煉獄さんに惚れ込んでるの?って感じですし。


 それ以上に本作で問題なのは、キャラ同士の関係性や感情の変化の過程をスッ飛ばし、やたらエモさと勢いだけでなんとかしようとしているところだと思います(キング・クリムゾンかな?)。キャラがやたらエモければこちらもエモくなるわけじゃないので…。


 キャラクターの感情もストーリーも、盛り上げるにはピラミッドを築くように一段ずつ積み上げていく必要があります。ピラミッド作りには建築学が、ひいては数学の基礎が必要ようなように視聴者の感情を動かそうと思ったら心を打つ物語を作るための技術に基づいた丹念な構築が不可欠です。優れた作画も音楽も築き上げた感情の爆発の助けにはなるけど、それがないんじゃ砂上の楼閣である。



 それが、本作では煉獄さんと炭治郎達の間に、更には敵たちとの間でも関係性を十分に築けているとは到底思えません。煉獄さんと、亥之助や善逸や禰豆子の間にどんな絆が出来たというのか?(善逸に至っては普通に出番少な過ぎ)。顔を少し合わせたぐらいで、禰豆子に至っては本作の中で煉獄さんと絡む瞬間すらなかったような…。


 炭治郎も、背中と背中を合わせて共闘したりして、この人の生き様に覚悟に惚れる!みたいな展開がないからやたらメソメソされてもなんで?という感じでノレない…。


この中の話では、炭治郎にとって強くて優しい先輩くらいにしか煉獄さんのことは思えないような…。熱い絆をこちらも感じられれば、そりゃあこちらも泣きますが、あんたら出会ってそんな経ってないし、そんなに心通わせ合う展開なかったやんけ…という。



 百歩譲って炭治郎が泣くのは良いとしても、亥之助、況してや善逸は泣くほど付き合い欠片もねぇだろ!とツッコミたくなる。炭治郎が泣いてるから泣いてるくらいにし見えないんですよねぇ…。



 別に泣き演出が嫌いなわけではないのです。むしろ私は泣き上戸で、好きな作品見てればもれなく泣く方です。ただ、十分なセットアップなしに、泣け!泣け!ってやられてもシラケるだけなんですよねぇ…。


 煉獄さんも「大いなる力には、大いなる責任が伴う」みたいな、スパイダーマンで何度も見たような話を回想でお母さんに説教されても…という。それは物語の中で煉獄さんの行動や生き様で見せてきてこそ効いてくるもので、あそこで急に出てきても…。


 その部分もただセリフで言うんじゃなくエピソードや具体的な行動で見せた方は良かったと思いますし。そもそもなんでお母さんは、あんな説教を煉獄さんにしたの?という感じが…。


 他にも、「夢」という能力はいくらでももっと面白いバトル展開(インセプション的な)が出来たろうとか、せっかく眠ってる時に強いという善逸の設定…とか、下弦に協力してた乗客たちをもっとドラマに絡めればいいのにとか、言いたいことは山ほどありますが、最後に一言。


 あたしゃあ、この列車には乗れないねぇ…。


 コロナはやはり拡大傾向でえらいことになりそうですし、子供たちが見たがってるからって映画館に連れていくのは鬼よりずっとヤバイと思います。くわばらくわばら。


 宮台真司さんの本作評は実に良かった。煉獄さんの生き方に関するギリシャ的な倫理の在り方は実に興味深い!。ただ、それが上手に表現出来ているとは思わない。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 73
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

列車と流行は乗るものです

長いものには自ら巻かれにいきます。プライドはありません。


全23巻で完結するだろう原作漫画の7巻ぐらいまでを2クール26話でアニメ化。この劇場版は8巻の内容に相当、TV本編からの続編を意味します。

2期やるならゴールデンタイム放送も荒唐無稽な話ではなく。
しっかりバンダイさんが日輪刀を発売してますし、物販で円盤以外の武器があることは強み。原作が完結しているとはいえ暫く商売にはなりそうです。
そしてこの劇場版。老若男女巻き込んで記録的ヒット中なわけですがなんか様子がおかしい。初見の方が楽しんでるのです。「続編だからTV版観といてね」というわけでもなさそう。整理します。

1.原作を読んでいる。読んでない。
2.アニメを観ている。観てない。
3.観た人はリアタイの頃?それとも最近?

一見さんお断りというわけではないのでそれぞれ立ち位置だけ確認。
自分は原作未読でアニメ視聴済み。かつ公開直前の部分一挙放送でおさらい済み。もしも準備したいなら第21話以降最後までをおさえておくとよいかもしれません。
{netabare}※劇場版メインキャラ:煉獄杏寿郎(CV日野聡)と魘夢(CV平川大輔)が顔出しするのと、無限列車編に向けた先出し情報がけっこう含まれてます。{/netabare}


【社会現象】
様々な角度から分析されてるでしょうから細かくやらんけど、もたらされた興収で一服つけた映画館が数多くあったと聞きます。上映作品の弾数少なくスクリーンに空きができたコロナ禍の特殊事情なんてのを数年後に思い返すことでしょうね。流行り病を鬼の仕業とみなす伝承になぞらえ、経済循環の一翼を担うことで現実世界でも鬼退治してるようなもんに思えました。


そして本編。
冒頭の1カット。え!?実写ですか?というところから始まります。TV版の第1話は、え!?劇場版ですか?という入りだったのでなんとなく既視感みたいなのを感じますね。
美術はTV放映での神回と呼ばれる第19話の気合が最初から最後まで続くと思っていただいてよし。
117分の上映時間のうち一部を除いて列車の中での出来事です。殺陣や空間を使った演出など狭い列車空間ではスケールダウンするかもという不安は杞憂となってます。梶浦由記さんの劇伴も物語を盛り上げ、作画/音楽の良さは太鼓判を押せましょう。まさに劇場で鑑賞すべき作品ですね。

ストーリーはいかんせん途上なのでなんとも言えじ。全体でどうこうはひとまず置いといて1エピソードとしてみるなら申し分なしではないでしょうか。家族愛との結びつきで“強くなれる理由”を知った本編なら、その強さを何のために使うのか志(こころざし)の領域、メインキャラ煉獄さんを通して“闘う理由”が劇場版でははっきりしてきます。感動するとしたらここ。個人的にはむしろ家族愛に囚われちゃうと見落としかねないとすら思ってます。

キャラはもちろん炎柱の煉獄さんがごっそり持ってくんですけどTV本編からの進展もある。炭治郎の同期、特に伊之助との絡みにそれは顕著でした。TV本編では兄と妹の絆に焦点あてていて友情プレイは控えめ。「努力」「友情」「勝利」の「友情」部分が希薄だったと言えましょう。そのため「友情」の中核たる善逸や伊之助についてキャラ立ちの良さを認めつつも別角度から見れば三人いることの相乗効果は感じられず、またギャグテイストな二人は一歩間違うとガヤ扱いでうるさい。炭治郎の“やさしさ”で繋ぎとめている関係に見えなくもなく、このへんが子供向けと断じてしまう要因だったように思えます。それが劇場版では幾分緩和されてました。段階が一段上がったとも言えるかも。
そして余力あるか2回目でもいいですけど“煉獄さん”“炭治郎”“善逸”“伊之助”“禰豆子”誰が欠けてもラストステージには届かないという細い糸を手繰り寄せるような作業を各々がしていたことを見逃さないでほしいです。

公開中なら映画館の迫力映像&音響を楽しめるのはもちろんのこと、例え機を逸して自宅鑑賞となったとしても、ストーリーやキャラの関係性がTV本編に上乗せされてるので見応えはあります。
それに事ここに至ってはなんだかんだ鑑賞のきっかけをはかるレビューの意義をあまり感じないのが本音。これだけメディアの露出がある作品ですのでお祭りに参加する感覚でよろしいのでは? 

ちなみに泣こう泣こうと思ってもそうはならないと思います。感動したーのインタビュー映像は一切無視。期待値のコントロールは各自しっかりして、無駄にハードルを上げ過ぎないようにしましょう。





※ネタバレ所感

■これはデカい!共通言語を獲得

「それにしても素人使うのはちょっと…」
劇場版が公開される度につぶやかれてきた常套句ですね。プロモ兼ねて世間認知度の高い俳優さんを起用するいつものアレ。ふとしたことで気づきます。このメガヒット作にその不満が一切ないことを。
このことはアニメファンにとって二重の意味で幸せなことだと思います。一つは文字通り棒演技を我慢することからの開放。二つめは共通言語の獲得。

 普段アニメを観ない人と声優さんの話ができる!{netabare}…かもしれない{/netabare}

「あー○○さんね。鬼滅で△△の役やってた人だよ」というテンプレがこの度誕生した衝撃はもの凄いものがあります。

「あー○○さんね。××で△△の役やってた人だよ」の××の選択肢がほぼジブリ/ディズニー/他夕方ご長寿アニメ独占状態だったところに近年『君の名は。』がやっと追加された今日この頃。
鬼滅はキャストが脇役含めて深夜アニメオールスターと言ってよく、TV本編を視聴してる層も一定数いることも考慮すると△△に入る人たちがめっちゃ多い。
竈門家だけでも父:三木眞一郎、母:桑島法子、子供たち:大地葉、本渡楓、古賀葵、小原好美とかいう水準。皆なにかしら代表作持ってる方々なのに一般の人からみれば誰も知られてない。
それが此度の一件で「鬼滅の煉獄さん役の人が主役はってるオーバーロードってのが…」みたいな発展が容易にできちゃう世界になってしまいました。
応用パターンも。スラダン世代だったら鱗瀧さん役の芳忠さんは仙道やってて、炭治郎が初めて遭遇するお堂の鬼役緑川光さんは流川楓だぜー!みたいなツカミもできるわけです。


実力のある制作会社。本職がもたらす声の演技の凄み。作品に寄り添って製作された主題歌の余韻。
よくよく考えると深夜アニメ王道を行くタイプの作品としてこれだけのメガヒットは史上初では?
訓練されたアニオタには常識でも一般人には未知なるフロンティア。今回初めて“深夜アニメ”に触れた多くの方々が泣いたり笑ったり楽しんでいるこの状況が喜ばしいのです。
あらためて思います。日本のアニメは素晴らしい。


■「家族愛」と言うけれど…

“覚悟”と“責任”のお話ですね。だから人々の琴線に触れるのだと思います。
“家族愛”があまりにもプッシュされてるんですけど少しばかり疑義が有る。行動や考え方の根っこに家族の存在は根付いてるけれども登場人物たちはその想いを大切にしながらそれより先。志を持ち責任を全うする覚悟を携えている。いわば未来を見据えております。むしろ鬼側の諸事情が家族止まりという対比にもなってますね。
愛郷心とでも言うべきでしょうか。家族より広範囲な+αの共同体を守らんとする物語となってます。

{netabare}TVの第2話で鱗瀧さんが炭治郎に覚悟を迫り禰豆子が人を襲った時に自害すると即答できなかったことを詰問するところから始まり、柱門会議の御前において禰豆子が人を襲えば腹を斬る主旨の書面をしたためていた鱗瀧さんと富岡義勇の凄みがまさにそれかと。三人とも実際の家族ではないのです。{/netabare}

{netabare}煉獄さんが守ったのは200名の乗客の生命。それと己の生き様でした。

劇中で炭治郎が叫んだ「勝利」の定義を受け入れられるかどうかは作品の評価に直結します。
野暮と承知しつつ、引き換えにしたものと天秤にかけて敢えて損得勘定したとしても、後進(炭治郎、善逸、伊之助)の心に炎を灯したことでお釣りが充分とれたよねと私は思ってます。
これが唯物論的に捉えるとまったく景色が変わってくると思います。物理的な勝利ではなく「え!?これでなんで感動するの?犬死じゃん」となっちゃうかも。{/netabare}








※マジで無駄話…しかも長くてゴメン

■つまりこういうことね

鑑賞済みの方向け。そのわりには全く踏み込んでないただの妄想のため閉じとく。

{netabare}国際関係に少しばかり踏み込むネタなため不快にさせちゃうかもしれません。たいした話ではありませんが念のための注意喚起。ブラウザバック推奨です。
ちなみに弊社は彼の当該国に事業所があり取引先も存在し、同僚もそこそこ多国籍でわりと喧々諤々楽しくやってます。そのため実地をそれなりに把握してると自負しつつ放言しますのでご容赦を。{/netabare}

{netabare}鬼 「鬼にならんか?14億の市場で儲けさせてやる!」
人 「一度鬼になれば利益の再投資は鬼界に限定され人間界には戻ってこれない」
鬼 「人口減少や低水準待遇の人間界に未来はない。鬼はいいぞ!バスに乗り遅れるな!」
人 「弱い鬼たちを浄化してふんぞり返るなんて俺とは考え方が違うということだ。断る!」

という既視感。{/netabare}

{netabare}代々蓄積されてきた肌感覚なんですよ。
菅原道真公がなんで大宰府に流されたかって遣唐使廃止で利権をごっそり潰したことへの報復でしょう。左遷先の大宰府で客死しそのあと都で人死にが続く。祟り扱いされたのは飛ばした連中に後ろめたさがあったからでしょうね。

となるとそんなリスク背負ってまで遣唐使廃止する必要なかったのになんで?となるのが普通の感覚です。そこで出てくるのがマルコ・ポーロの『東方見聞録』、玄奘三蔵の『大唐西域記』と並ぶ世界三大旅行記とされながら現代日本人にとってはドがつくマイナー書『入唐求法巡礼行記』(円仁)。刊行年は遣唐使廃止の50年くらい前。大陸の人肉食習慣その他悪習がこれでもかと書かれていて国内の東洋史学会ではウケない内容っすね。なお書店で販売されてるのは肝心な唐での体験部分がごっそり抜けたもの。

そもそも遣唐使は行って戻ればアホみたいに儲かる。交易あらば交流あり。文化は良し悪し関係なく流入してくるのは当たり前ですよね。巷では悪習が入り込んですこぶる庶民には評判が悪かったという土台があって、それを唐が滅亡する13年前に鎖国を断行。悪習の流入阻止ばかりではなく大国滅亡の混乱に巻き込まれることをも防ぐファインプレー。

そんなこんなで道真公は神社of神社ともいえる『天満宮』の御祭神であらせられますからね。亰で頻発する祟りを鎮めるために大宰府の庶民が詣でますかって話です。神童でならし出世が早かったなんて人は他にもたくさんいるでしょう。

 きっぱり関係を絶ったからです

そして別にこの時も後の江戸時代だって彼の国と敵対してたわけじゃないんですよ。付く時期と離れる時期の見極めは歴史に学んで良いと思います。隣り近所なんてそんなもんなんですから。
そもそも人食ってるところに利益ぶら下げられたからってホイホイついていくか?ってのが問われているのです。ズブズブになって「生殺与奪の権を他人に握らせる」前に道真公は撤退したのですよ。おそらく自分の身にふりかかる災難を見越した上でです。
そんな菅原道真公を祀って顕彰し続け御社に足を運ぶ1000年前の日本人の感覚と“煉獄さん拝みに劇場に足を運ぶ”僕らの感覚とでそんなには変わらんのだろうよと勝手に妄想している私です。大ヒット神社と大ヒット映画!うーん…このへんで止めとかないと罰が当たりそうなのでお終い。

{netabare}そういえばいつのまにか聖地化してた竈門神社も大宰府でしたね…{/netabare}


作品に戻って“正しく生きること”を考えさせられます。煉獄さんの母はこう言いました。

 「弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です」

これはお侍さんの基本的な考え方だったかと思います。
思えば伊之助が乗客省みず猪突猛進しかけた時も乗客の安全を確保してからだったし、
火の呼吸は知らんので話はお仕舞だとぶった切ったと思いきや、煉獄家のヒントを指し示したり、
後輩の話を聞き流してんじゃなくて留めて心を砕いてくれてたんだなということがわかります。

そして正しいことをやるためには強くならないとね。子供に見せたいという声があるのも分かる気がします。子供に見せる名目で大人が見るのももちろんご随意に(笑)

{netabare}大事小事関係なく、私たちは常に「鬼にならないか」と誘われる日々を過ごしているといえます。人と鬼双方に事情があることは作中で示されており巷でも作品の魅力によく挙げられてますよね。そんなんで鬼にも同情すべき点があるなぁと呑気に構えていたら、この劇場版で煉獄さんに「鬼の倫理」と「人の倫理」は明確に違うことを突きつけられたわけです。{/netabare}

映像と音楽が突出して良くて、あとは良くも悪くも少年JUMP的作品。これはTV本編の私の評価です。その基本的な考えは変わってないのだけれどもちょっとだけTV本編よりも評価高めどす。{/netabare}



視聴時期:2020年10月 劇場にて 

-------
2020.11.15 追記

別に予言でもなかったのだがさっそくの教訓。

「お前も鬼にならないか?」 ⇒ 「はあいよろこんで~」

を地でいくNEWSが飛び込んできた。炭治郎の耳飾りのデザインを変更して某半島で配給するとのこと。長くなるので止めとく。



2020.11.01 初稿
2020.11.15 追記
2021.08.11 修正

投稿 : 2024/11/30
♥ : 65
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

一つ期待したいのです

<2020/11/3 初投稿>
昨日ようやく観に行けました。
原作未読。
テレビ版全26話は視聴済みです。

凄いですね。
ついこないだまで、今年日本で1番話題になった映像コンテンツは半沢直樹だろうなと思ってたのですが、あっさり上書きする勢い。

興行収入も3週目で既に150億円超え。
千と千尋の神隠しの300億円超えも現実味を帯び、どこまで行くかもうわからん感じです。

なぜこんなに売れたのか?
は自分にはよくわかりませんが良い作品であることは間違いないと思います。

ただ一つ期待したいな、と思ってることがありまして。
それは本作の爆発的なヒットでアニオタと非アニオタの垣根がなくなる、まではいかなくともかなり下がるのでは?という期待。

この20年くらいで、例えば「けいおん」ブームなどを経て垣根はかなり下がってきました。
それでもその垣根はまだまだ高さを保っています。
その証拠が深夜アニメ。
お子様向け作品を除くと今のアニメはほぼ100%ド深夜の放送です。

結局「アニメを好きな層は深夜でも見る視聴欲求が極端に強いマイノリティ」とテレビ局は認識してるのだと思います。

ところが本作の文字通り「空前」の大ブーム!
元々はどちらかというとアニオタ向けの深夜アニメ。
そんな本作が、老若男女小さなお子様/アニオタ・非アニオタ全ての層に受け入れられたという奇蹟。
この世の空気感まで変わってくれると嬉しいのですが。

と、ここまでは前置。
以下、本作鑑賞の感想です。

まず第一印象としては、テレビアニメ版見てるか、そこまでの原作を読んでないと十分楽しめない。
当たり前なことなのですが、人気が出過ぎて「いきなり観に行っても大丈夫じゃね?」と錯覚する人も出てきそうなので。
つまり予習は必要。

そして、映像美。
予想はしてましたが、それを超える美しさと迫力。
始まってすぐ、最初のシーンの映像で一気に飲み込まれてしまいました。
例えば「君の名は。」なども映像が至高レベルなのですが、それは「絵画」「フォト」としての美しさ、つまりそこだけ切り出して成立するような美しさなのではないでしょうか。
本作は「アニメ」としての美しさが際立っている。
それは動きの滑らかさや力強さ、迫力を伴った美しさだったり、背景であってもあくまでアニメの一部として調和した美しさだったり。
特に戦闘シーンは特筆もの・さぶいぼものです。

声優は実力と人気を兼ね備えたプロで固めてます。
特に今回は日野聡さんのよく響くテノールの力強さと突き抜け感が◎。
もちろんレギュラー三人組+禰豆子もさすが良い仕事をされている。
ややサプライズだったのは{netabare} 猗窩座の石田彰さん。{/netabare} やはりこの方はスペシャル・ワンですね。


そしてキャラクターと物語について、ですが
ここからはネタバレなので未視聴の方は開かないでください。

{netabare}
三人組+禰󠄀豆子、みんな活躍してました。

伊之助が存外とかっこよかった。
敢闘賞クラスの活躍
被り物が役に立ってよかったね。
女性ファンからしたら被り物脱いでほしいのかもしれないけど。

善逸は相変わらず煩いけど、笑えるしいざとなると強い。
いきなり霹靂一閃はびっくりしたけど、そっか。
こいつは寝てるから出せるのか 笑。
やはり結構好きなキャラ。

禰󠄀豆子は可愛らしさと面白さに磨きがかかった印象。
あと久しぶりに日本語喋ってた 笑。
善逸の夢の中だけど。
最後の朝日をバックに禰󠄀豆子を箱に詰めようと慌てる善逸ときょとんとする禰󠄀豆子には感動してる最中に笑かされました。
でもバトルでも頑張ってましたよね。
頭突きは笑ったけど。

主役の炭治郎。
無意識のイメージがまさかのウユニ塩湖!
ここでピアノでバライチを弾く炭治郎をつい思い浮かべたり。
花江さんはウユニ塩湖に縁があるんでしょうか。
と、それはさておき。
やはり本作の主役は炭治郎なんだな、とあらためて思いました。
その優しさや誠実さ、濁り一つない真っ直ぐさ。
当然、その強さも活躍ぶりも。
彼のキャラクターは本作の方向性の中心にあると思います。
どんなジャンルであれ良い作品というのは主役がそのキャラクターと行動で作品全体を支えてますよね。
その典型だと思います。

そして炎柱・煉獄杏寿郎さん。
本作では炭治郎超えましたねえ。
というか全部持っていきました。
強い、優しく、熱く、まさに燃えるようにかっこいい漢。
それでいて心のうちに葛藤も抱える。
最初の登場シーン、大量の駅弁を一口食べるごとに馬鹿でかい声で「美味い!」「美味い!」「美味い!」
「うみゃーうみゃー」言いながらキャットフード食べる仔猫動画を思い出しました 笑
声デカすぎてうるさかったけどw
普段、目がどこ見てるかわかんないし大丈夫かこの人?と思ってましたが、いざ鬼を前にするとカッコ良い。
加速装置みたいなものもついてるみたいだしw
猗窩座との一騎打ち痺れました。
ufotableの映像力が遺憾なく発揮されていたと思います。
煉獄パパのやさぐれてしまった理由が気になる。

猗窩座は出た瞬間「フリーザ様?」とか思ったけど、声が石田彰さんなもんだから「色っぽいフリーザ様」w
上弦の強さがよくわかりました。
彼は最後の炭治郎の叫びをどのように受け止めたのでしょうか?
たいして気にしてないのかな。

ストーリーは王道というかシンプルというかわかりやすいシナリオ。
元々が話をこねくり回して複雑にするタイプの作品ではないので、そこを期待してる方は残念な気持ちになったかも。{/netabare}
テレビアニメ版のレビューでも書きましたが「王道なストーリーを腕の良いクリエーターがしっかりと肉付け練り上げると素晴らしい作品になる」
それだと思います。


というわけで。
まだまだまだまだ勢いの止まらない本作。
本当に面白いし、未見で本作が気になってる方は、映画館に足を運んでみてはいかがでしょう。
あ、予習してから、ですよ。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 61

76.7 3 必殺技アニメランキング3位
劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女(アニメ映画)

2017年6月17日
★★★★☆ 3.7 (425)
3048人が棚に入れました
詳細不明

声優・キャラクター
中村悠一、早見沙織、内山夕実、寺島拓篤、佐藤聡美、田丸篤志、雨宮天、巽悠衣子、花澤香菜、井上麻里奈、諏訪部順一、日笠陽子、小原好美

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

動くリーナ(シリウス)が観られる!→ 観てきました。「さすがです……、お兄さま!」

※作中時系列でテレビ放送されている『魔法科高校の劣等生 来訪者編』第11話のAパートとBパートの間の話になります。

来訪者編を観た後だとより楽しめると思いますが、そもそも1期目すら観ていなくても一応ストーリーは成立しているっぽいのはさすがです、お兄様…。

== [下記は劇場公開前、及び映画館で鑑賞時のレビュー] ==
原作では<来訪者編>より登場のリーナが、ついにアニメで動きます!

原作との時系列上の関係は、この劇場版は<来訪者編>(← ここまで司波兄妹は1年生)と<ダブルセブン編>(← ここから司波兄妹は2年生)の間の春休み中の出来事ということになっているようです。

予告PVを観る限りでは、<追憶編>と<来訪者編>はやらない代わりに、一部そこのあたりのエピソードが回想などで出てくる感じのお話になりそうですね。

だとすると<追憶編>と<来訪者編>はアニメ化しないで、<ダブルセブン編>からの2期目があるかも、とちょっと期待してみたりして…。

→2017.7.1更新
ということで、特典付きの前売特別鑑賞券は買わないようなヘタレな私ですが、ファーストデイ(毎月1日は劇場鑑賞料金が安くなる)ということで観に行きました。

それでも劇場鑑賞特典として短編小説が載った小冊子がもらえました。ろくに事前チェックせずに行ったので、特に期待していなかったのにオマケが貰えてちょっと嬉しかったです。

映画本編についてですが、これを観ようという人はアニメ1期目は観ているだろうというのは前提として、出来れば<追憶編>の原作もしくはコミカライズ版をチェックしておくと良いかと思います。

読んでいなくてもストーリーを追う上での支障はないとは思うのですが、司波兄妹が「九亜(ここあ)を助けたい」と思う動機となる事件と、その鍵になる人物である桜井穂波(本作中でもちょっとだけ映る)が出てくるからです。

リーナの原作初出である<来訪者編>は、知っているとさらに楽しめそうですがまあ知らなくても大丈夫な気がします。

劇場版アニメとしてはキッチリ起承転結を踏まえていますし、司波兄妹、特に達也のさすおにぶりも堪能出来ますし、レオやエリカもキッチリ大立ち回りしますし、幹比古も地味とはいえないレベルでサポートで活躍しますし、七草先輩や渡辺先輩、そして十文字先輩も活躍しますし、雫のお金持ちぶりやほのかも含めた女性陣の水着シーン、入浴シーンなどもあり、満足して帰ってきました。

原作ファンにとっても本編映画がストーリー初出となるため、特にお勧めです。

最後に、ひと言: 今回の深雪の「さすがです、お兄さま」は「さすがです」と「お兄さま」の間にめっちゃ溜めがあったので、ついレビューのタイトルに入れてしまいました(笑)!

投稿 : 2024/11/30
♥ : 51
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

民明書房の血脈

ご存じない方もおられよう。たぶんもっとも有名なやつ全文引用します。

(引用開始)
ゴルフの発祥はイギリスではなく、
中国の宋家二代 「呉竜府」(ご りゅうふ) が編み出した

「纒欬狙振弾(てんがいそしんだん)」
 
棍法術最強の流派として名高いチャク家流に伝わる最大奥義。

 「この技の創始者 宋家二代 呉 竜府(ご りゅうふ)は
 正確無比の打球で敵をことごとく倒したという。

 この現代でいうゴルフスイングにも酷似した打撃法は
 運動力学的観点からいっても弾の飛距離・威力・正確さを
 得るために最も効果的であることが証明されている。

 ちなみにゴルフは英国発祥というのが定説であったが 
 最近では前出の創始者 呉 竜府の名前でもわかるとおり 
 中国がその起源であるという説が支配的である。」

               民明書房刊「スポーツ起源異聞」より(引用ここまで)


実はこの劣等生シリーズにイマイチ乗り切れてない私にたいしてのとあるレビュアーさんからの至言。

{netabare}「自分これ、ギャグとしてしか見てないっす」{/netabare}

察しました。そこで思い出した昭和後期に煌めいた『民明書房』。魔法を科学するこちらの作風と相通ずるものがあると言い聞かせるとこれ苦手な人も大丈夫かもしれません。自分の拠り所です。
ただしそこまで。兄と妹の関係性はひたすら気持ち悪いです。本作の売れ筋No.1『さすがおにいさま』を消化できてないわりに1期2期そしてこの劇場版と継続してる者の以下感想です。


6年ぶりのTV2期まで視聴済という視聴歴です。たまたま正月地上波でやってるのを録画。
本作のリリース順は1期→劇場版→2期です。
相関を整理してみると、2期の主要キャラのリーナ(CV日笠陽子)が登場してたり、リリース順に観ておいたほうがしっくりくるのではないかと思われます。

そして本編90分。サブタイトルは『星を呼ぶ少女』。
劇場版オリジナルな謎の少女が鍵を握る物語。そこにいつものメンツが絡んでくる映画らしい閉じた設定です。アニメ映画の常道。オールスター集結みたいなところや売れ筋(さすおに)の投入は頻度もタイミングも申し分ありません。魔法発動時のエフェクトはさすが劇場版です。
よってあとは好みではないでしょうか。

冒頭で民明書房について触れて言いたかったのは、楽しみにしていた“小理屈”感が圧倒的に足りなかった、ということです。
無かったわけではない。取ってつけたネタをものすごい熱量でドヤってくれないのが個人的に残念。
{netabare}例)サイコなSTARS隊員なんて派手な作画に合わせるためだけの要員でした。{/netabare}

いいとこはありましたよ。
{netabare}・お兄様のダースベイダーのコスプレ
・相変わらず国家の軍隊より強い高校生{/netabare}


ファンサービスの試供品です。

オイタなドラマ 「さすが」なドラマ ここあが怒れば 嵐を呼ぶぜ♪ 



※おまけ

■そういえば…
最終盤のネタバレ有です。

{netabare}セブンスプレイムを完全に無害化するためにリーナの力で高度140kmまで飛ばしてもらったお兄様。
これだけでなんのこっちゃ感マシマシなわけですが、成層圏の外すなわち宇宙に飛ばされ○△×構築して“ベータトライデント”を発動しいろんなものを救ったのはさすがです。とはいえさすがのお兄様もいろいろ使い切ってぐったり状態。{/netabare}

{netabare}男塾塾長江田島平八も宇宙飛ばされてたような。。。
なぜかふんどし一丁でしかも自力で生還してたような。。。{/netabare}

どうせやるならこれだけまじめに荒唐無稽してほしかったやね。麻痺してるのかしら?自分が…



視聴時期:2021年1月

-----


2021.03.14 初稿
2021.10.26 修正

投稿 : 2024/11/30
♥ : 28

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

星を呼ぶ…タイトルが上手い。

原作未読、アニメのみの視聴です。

アニメが放送されたのが2014年春夏クールなので約3年、
ちょっと記憶も曖昧になりかけていましたが映画を見て魔法科高校の世界を思い出すことが出来ました。

SAOやとある魔術の劇場版を見た時も思ったのですが
この手の作品(いつもは週ごとに30分区切りで見てたスケールの大きいSFアクション系作品)の映画の満足感はありましたね。
今作は90分ですがオリジナルストーリーということで90分の中で終結し、かつ整合性の取れた内容でした。

アニメだけ見てた勢としては
「リーナ、って誰? スターズ…? そんなのあったっけなぁ…」
「みんないつの間にかアニメの時より強くなってない?」
と思いながら見ていました。

僕が忘れているだけかと思って帰って調べてみたら
やっぱりそうでリーナはアニメでは未登場キャラだったみたいです。(^^;
そもそもアニメは達也たちが1年の途中で話が終わっていて、映画の中でキャラたちがこれから2年になるって所に違和感を感じていた点も帰って調べてみて納得がいきました。

映画を見ている時に
「リーナはアニメに出ていた。自分が覚えていないだけ…」と必死に心の中で唱えていたのは何だったんだ…w


という微妙な違和感がありましたが
絵も綺麗で戦闘シーンも迫力があり、見ていてすごく面白かったので評価は高いです。(劇場で聴く主題歌もいい♪)

超絶ブラコンの美雪も可愛かったし
特にエリカの可愛さと活躍が映画では際立っていたかなと思いました。

判断力に長け、何でもさらっと解決してしまうお兄様がまた観たいので
次はアニメの2期を期待したいと思います。
原作は多いのでお財布との相談ですね。


最後に、レビュータイトルにも書いてありますが
「星を呼ぶ少女」ネーミングセンスが良いなぁと思いました。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 24

68.4 4 必殺技アニメランキング4位
ストリートファイターII 劇場版(アニメ映画)

1994年8月6日
★★★★☆ 3.8 (63)
297人が棚に入れました
人気格闘ゲーム「ストリートファイターII」のすべてのエキスを集結させた劇場用アニメ。
世界征服をたくらむベガの野望に格闘家たちが立ち上がった。
壮絶な戦いの中、宿命のライバルであるリュウとケンの二人が繰り出す新必殺技「双龍(ダブル)波動拳」がベガを襲う…。

ソーカー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

恋しさと切なさと心強さと

スト2世代ならおそらく見てるであろうと思い出映画。
お話はお粗末ですがなかなか熱い漢アニメ。
んなことより、春麗のシャワーシーンが良かったり(笑)
当時大ヒットした篠原涼子の「恋しさと切なさと心強さと」がここぞという時に流れ、熱くさせる。

ブルースリーの映画まんまだったりするけど、原作からしてそうだしね。
名曲だけは廃れない。小室さん何してるの。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 15

キリン  さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

羽賀研二さん実刑判決

放映時期は私が高校3年生のとき
受験生だというのに
願書出すだけで合格する学校に
進学が決まっていたので
お構いなしで、
バンバン格闘ゲームにハマっていました。


学校帰りに友達とゲーセン行って
家に帰ってRPGやって
ビデオに録ったアニメ観て
屁こいて寝る
といった生活を送っていました。

ピリピリしている他の受験生に
『ゲーメスト』というゲーム雑誌に掲載されている
連続技をレクチャーしたり
『果し状』を送りつけてたり
『ストⅡ』等のゲーム大会に出場するから、
見に来いと誘ったり・・・・

今考えると、ぶん殴られてもおかしくないくらい
邪魔ばかりしていましたが、
被害者のクラスメイトは
良き思い出としての
青春メモリアルになっていることでしょう。


さて、そんな『格闘ゲーム』というジャンルに
ブームを巻き起こした
『ストリートファイターⅡ』が
映画化されるということが決まりました。

それまでは、色んな漫画家さんや同人作家さんが
『ストⅡ』の漫画を描かれた作品がありましたが、
今回は公式の映画です。

主題歌は当時、音楽業界でブイブイ言わせてた(死語?)
小室哲也さんプロデュースの
『愛しさと せつなさと 心強さと』
小室さんはこの後もしばらくブイブイ言わせますが
2009年に5億円詐欺事件により
懲役3年、執行猶予5年の有罪判決が言い渡されます。

歌うのが篠原涼子さん
正確には『篠原涼子 with t.komuro』となっています。
今は篠原涼子さんと言えば名女優の印象がありますが、
当時はバラエティ番組『ダウンタウンのごっつええ感じ』に
出演していて、このままいわゆる『バラドル』に
なっていくとばかり思っていました。
そんな印象を覆したのがこの曲です。
『ストⅡ』の放映前に音楽番組などで紹介され
初めて聴いても「これは絶対売れる」と思いました。
日本の音楽史に残る名曲です。

声優は
主人公の『リュウ』は清水宏次朗さん
我々の世代はビーバップハイスクールの
ヒロシの印象が強烈すぎます。

リュウの親友兼ライバルの『ケン』は羽賀研二さん
当時、辰ちゃんでお馴染みの梅宮辰夫さんの愛娘
梅宮アンナさんとのごちゃごちゃしたいざこざで
ワイドショーを賑わせていました。
そんな羽賀さんも詐欺・恐喝未遂の罪で
2013年3月28日付で実刑判決(懲役6年)
が確定しました。
代表作は『サギ師一平シリーズ』

正直、声優に期待はしていなかったものの
羽賀さんは、なかなかアニメっぽい演技でしたよ。
さすがサギ師・・じゃなかった元俳優と言った感じですかね。


作画はとにかく凄いと思いました。
格闘のバトルシーンに
『重さ』が伝わってきます。
作画だけではなく音も関係していると思いますが、
カプコンらしいこだわりだと思います。

ストーリーは、まあ、ありきたりな部類に
入ってしまいますが、
そんなの関係なくゲームのキャラが
ほぼ忠実にアニメになっている喜びの方が強くて
当時私の耳には、文句やいちゃもんが
届いてきませんでした。
その為、ゲームに思い入れが無いと
ストーリーはつまらないと感じるかもしれません。
決して、ゲームやってないと解からない
という意味じゃありません。



余談

春麗大好きな私としては
シャワーシーンのティクビや下着姿で闘うより
いつものチャイナ服でのバトルが観たかったのですが
賛同者はいません。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 14

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

愛しさと切なさと糸井重里ォォォ♪  

一定年代の人間に知らないものはいない有名映画。
格ゲー最盛期と小室哲哉時代の到来を告げた作品です。
元TPD?だったけ。で当時誰コレっていう篠原涼子の主題歌、売れままくりです。ありえないくらい。
CDもってないのに歌詞覚えちゃうレベル。
カップリングのEDがアニソンらしくて好きです。

当作品は版元のカプコンが直接指揮してたはずなんです。
原作ゲームのストーリー重視でガイル&チュンリーが主人公。
かなり珍しいケースかも?でもさすがです。

本来のリュウ、ケンはそこまででしゃばりません。
リュウのライバルはサガットさんですし。
リュウケンコンビの友情が物語ですし。

シャドルー壊滅をお話の軸にしてあるので、ガイル、春麗はベストチョイス。ガイルさん強かったし・・。
二人とも主役張れる人気と性能の良さ持ってた。
おかげでこの手の作品でありがちな無茶な詰め込み、改変による世界観の崩壊がほとんどありません。
多少無理はしてても、ほぼゲーム通り。グッジョブベリーナイス。

印象的なのが強かろうが大体ピンチになって助けてもらうのがヒロインの王道。
チュンリーさんは違うで・・いつでも勝ちにいくのですよ。
伊達に『すべての男達は私の前にひざまづくのよ! 』なんていう黒歴史、厨二病を持ってません。
貴方を使って勝てなかった私にはクンフーが足らないみたいですね。Ⅲの中足鳳翼扇目押し、結局できなかったな。

TVでもそうでいしたが拳を極めし者の彼がカメオしてます。
最後のほうだったかな、妙にごっついコロ助を探してみてくださいませ。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 13

61.7 5 必殺技アニメランキング5位
アクセル・ワールド INFINITE∞BURST(アニメ映画)

2016年7月23日
★★★★☆ 3.4 (172)
1079人が棚に入れました
ウェブ上の仮想世界で行われるオンライン型対戦格闘ゲーム《ブレイン・バースト》。プレイヤーである《バーストリンカー》たちは、現実の1000倍に《加速》した世界で、戦いを楽しんでいた。私立梅郷中学に通う有田春雪(ハルユキ)もそのひとり。高円寺を拠点とする《ネガ・ネビュラス》に所属する彼は、《軍団》の長である黒雪姫と共に、渋谷エリアでの《領土戦》を戦っていた。そこに訪れた《変遷》と漆黒の巨大な竜巻、そして突然の回線切断。本来、起こるはずのない不可思議な現象は、《加速世界》を徐々に侵食し、竜巻に包まれたエリアでは、《加速》することができなくなってしまっていた。いったい、《加速世界》に何が起こっているのか?原因を突き止めるべく、ハルユキと仲間たちは、黒い竜巻に立ち向かう――!

声優・キャラクター
三澤紗千香、梶裕貴、豊崎愛生、浅沼晋太郎
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「もっと先を――観たくないか、みなさん」

上映時間 90分(コマーシャルとか入れると実質80分ぐらい)

4年前にテレビ放送されたアクセル・ワールドの劇場版です。アクセル・ワールドのテレビ版を先に観ることをオススメします。

テレビ版が終了し、2期を心待ちにしていました。もう4年も経過して諦めていたときに劇場版になるという情報を聞いて、前売り券を買って心待ちにしていたこともあり、上映初日に観にいきましたw

最初はテレビ版の復習でした。ちょっと長い感じがしましたが、色々思い出して良かったですねw{netabare}(でも能美の部分はカットされていましたw){/netabare}

加速世界(ブレイン・バースト)を脅かすことが起こり、主要なバーストリンカーたちで対処しようとするお話です。

懐かしく思うようなキャラがいっぱい出ていました。w{netabare}(アッシュ・ローラーが出てきたときは歓声したくなりましたねw 結構好きなキャラです^^){/netabare}

後半はもうお祭り状態w 「バーストリンカーのおもちゃ箱やw」というくらい色々なキャラが出てきて色々な技を出しますが、もう何をやっているの追いつけないほど凄まじかったですねw{netabare}(六人の王が揃ったのは壮観でした){/netabare}

ちょっと時間も限られていることもあり詰め込みすぎた感じはしましたが、4年(OVAは観ていません)ぶりに各キャラが動くところを観ると感慨深くなります。

もっとじっくり観たかったです。2期があったらいいですね^^

EDはKOTOKOさん、KOTOKOさんの曲を聴くとアクセル・ワールドの世界って感じがします^^

最後に、もうソードアートオンライン劇場版のチケット発売していました。ついつい買ってしまいましたねw

投稿 : 2024/11/30
♥ : 26
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

原作未読組は置いてきぼりってことですか・・・

結論から言うと、私のような原作未読のTVアニメ組は置いてけぼりになってしまうような作品でした。

前半はTVアニメの総集編。
後半の能美のくだりが、ばっさりカットされていた所は高評価。
能美のくだり、あまり好きじゃないんですよ・・・。

後半は新作。ところが原作未読組の私には、初めの所からいきなり『???』。
{netabare}
ネガ・ネビュラスについて。
フウコ(スカイ・レイカー)と一緒にいるのは誰?もしかして見覚えのない人が仲間になっている?
アクア・カレントが一緒にいる?もしかして仲間になっている?

この件については最後まで一切説明なし。

主要な登場人物も見たことのない新技を繰り出す。
最後は訳の分からない天使的な者が現れて、主人公が無双状態に・・・。

で、一件落着って・・・。
{/netabare}
『原作未読組は眼中にない!』って感じの作品でした。
ただまあ、バトルシーンは迫力があって良かったかなぁ、と・・・。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 24
ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

中途半端な劇場版

前半総集編、後半新作です。

総集編は総集編らしく、世界観の紹介です。
もちろん、超駆け足なのでTV版もしくは原作の把握が必要でしょう。
TV版視聴の私にとっては、黒雪姫先輩のナレーションがグッジョブでした。

さて、新作です。
これも駆け足感がぬぐえません。
なぜなら45分程度、TV版なら2話分ですから。
じっくり半クールかけて描く内容ではないでしょうか。

{netabare}色とりどりな王を含めオールキャスト登場。
その分、各キャラの印象は希薄になります。
それに事件の中心人物の紹介が圧倒的に足りない。
何故あなたがここに?何故その説得に納得?
作中でニコが言っていたように「尺が足りない」がすべての元凶でしょう。

しかしながら、ニコの活躍は納得いくものでした。
私的にはあの凶暴な目つきを見られただけでも満足満足。
あと、黒雪姫先輩のお祭りイベントの慌てようが可愛いです。

声優さんでいうと、黒雪姫先輩役の三澤紗千香さんが自然な演技になっていました。
それと、女神ニュクス役の悠木碧さん。
ちょい役ながら貫禄と存在感があります。{/netabare}

新作箇所をTV版でリニューアルする等、2期の制作が待たれます。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 20

71.8 6 必殺技アニメランキング6位
劇場版 黒子のバスケ LAST GAME(アニメ映画)

2017年3月18日
★★★★☆ 3.9 (98)
526人が棚に入れました
詳細不明

声優・キャラクター
小野賢章、小野友樹、神谷浩史、諏訪部順一、小野大輔、木村良平、鈴村健一、緑川光、稲田徹
ネタバレ

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

奇跡の世代が同じチームに!全キャラめっちゃ格好いい…(←女子か)

 友人に誘われ映画館で鑑賞。アニメはすべて視聴済み。
 あんまり期待せずに観たんですが…かなりの満足感でした!

 「黒子のバスケ」は「テニプリ」に代表される「能力系トンデモスポーツ作品」の一つですが、個人的にこのジャンルの作品…かなり好物です。丁寧なスポコンものとはまた違った魅力があるんですよね!(必殺技の連発感が堪らないです。)
 
 本作は簡潔に言うと「バスケの本場、アメリカのチームと、奇跡の世代チームが意地をかけて激突する」という作品。高校生になり成長した彼らが、改めて同じチームで戦う…単純にワクワクします。敵だとあんなに恐ろしい奴等が全員味方だったら…。

 内容も基本的に試合部分がほとんどであり、無駄が少ないです。また全キャラ(奇跡の世代(+火神))がしっかり活躍しますので、奇跡の世代ファンの方々なら概ね満足できるのではないかと…(活躍に差はありますが…。)
 男が観ても「きゃ~格好いい!!」なシーンが沢山あり、作画の迫力も十分。
 試合内容もかなり面白かったです。

 正直、こういった「続編」ってつまらないことが多いのですが…本作は全くクオリティが落ちてなかったどころが、「誠凛高校」より「奇跡の世代」が好きだった自分には、正直「本編より楽しめた」気がします…。
 「黒バスファン」特に「奇跡の世代ファン」なら必見の映画だと思いますよ!

以下ネタバレ付きの各キャラ感想{netabare}
 個人的に一番好きなのは「緑間」、次点で「青峰」「赤司」の2人って感じなんですが、緑間と青峰に関していえば、他のキャラと比べて「やや活躍が地味」だった気がしなくもない(?)です。

 緑間は天才というより努力型のキャラなので(そこが格好いい)、試合中の「成長」が、他のキャラと比べると少なかったですね…。それでもかなり得点していたのは流石。彼は周りが強いほど怖い選手でもあると思います。

 青峰は際立って目立つシーンが少なかった気がしますが、終始走っていたので、格好いいシーンは多かったです。ゴール裏から決めたシーンが格好良すぎます。個人的に本作のベストゴール。

 紫原は、個人的にあんまし好きなキャラじゃなかったんですが…本作の彼は格好いいですね。赤司と並んで、一番「成長した」キャラでした。

 赤司が最初ベンチに下げられたときは、ちょっと驚きました。パスもドリブルもろくにできずベンチへ…。(ややダサい…。)でも後半「くっっっそ強く」なります!何しろ「全員の未来が見えるように」なりますから!(なんじゃそりゃ)こんな化け物に勝てるチームは日本にいなそうですが…。NBAに一番行くべき選手では…。

 黄瀬くんも相変わらずの化け物っぷり。圧倒的な活躍を魅せますが、早めにガス欠してしまうので、ファン的にはどうなんでしょう?活躍してるシーンの格好良さは堪りませんが…。

 黒子&火神は安定でした。この2人は試合中に「伸びた」描写は少なかったですが、そもそもかなり強いので、安定して終始活躍。ただ、火神はあまり目立ってなかった気も…。

 そのほかのキャラ…日向等、ベンチにいるメンバーは出場すらしませんでした。下手に出て活躍されると、アメリカ人大したことねーみたいな気持ちになりかねないので、そこは良かったかと。出て通用するレベルの相手ではありませんしね…。

 試合後の火神との決別パート…正直そんなに面白くなかったです(小並感)。
 やっぱり誠凛より奇跡の世代でしょ!ただ、こういう展開ですと、続編は厳しいかもですね…。赤司と紫原がめっちゃ強くなりましたし、黒子一人では…。いっそ大学かプロにでも舞台を動かして、キャラをシャッフルしないと厳しいかも…?
 てか「奇跡の世代」も渡米しろよ!普通に通用するだろ!みんな伸びしろがまだまだありそうだし…。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/30
♥ : 6

mako さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

黒バスファンとして十分満足でした

すでに漫画でラストゲームは見てたのですが、それでもとても楽しめました!
アニメにすることでやはり臨場感が全然違うし、部分部分でなぜか泣きそうになりましたw
漫画二巻分の話なので、若干尺が足りなくなるんじゃないかな?と心配していたんですが、全然そんなこともなく、むしろ漫画でないシーンまで追加されていて、さすがだなと思いました。
これで黒バスシリーズが完全に終わってしまうというのは寂しくはありますが、
とてもいい感じにまとまっているので、個人的には大満足です!

投稿 : 2024/11/30
♥ : 5

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

しっかりしたストーリー

物語はアニメ最終回後のストーリーとなっています。
アニメでは色々なチームに散っていた奇跡の世代の面々が今作では同じチームとして戦います。
個人個人が尋常ではない強さを持つ面々が同じチームになると試合にならないのではないのかな?と思いながら見ているとしっかり攻防が繰り返される白熱ある試合をみせてくれました。
奇跡の世代それぞれにしっかりした見せ場もありカッコ良かったですヽ(´▽`)/
最後までみたらアニメ最終回以上の纏まりで終わった様な気がしています(´艸`)*

投稿 : 2024/11/30
♥ : 1

65.1 7 必殺技アニメランキング7位
プリキュアオールスターズDX3 未来に届け!世界をつなぐ☆虹色の花(アニメ映画)

2011年3月19日
★★★★☆ 3.9 (46)
220人が棚に入れました
 人気TVアニメ「プリキュア」シリーズの劇場版、その記念すべき10作目となる「プリキュアオールスターズDX」第3弾。TVシリーズ8作目「スイートプリキュア♪」のキュアメロディ&キュアリズムも加わり、総勢21人にパワーアップしたプリキュアがスクリーンで大活躍。幼馴染みの北条響と南野奏は元気いっぱいの中学2年生。オープン初日の巨大ショッピングモールへやって来た2人。気づけば現実の世界と妖精たちの世界が合体していて大混乱に。そこに突然、かつてプリキュアたちを苦しめた強敵たちが姿を現わす。彼らは、世界をつなぐ虹色の花“プリズムフラワー”を狙い、すべてを暗黒の世界にしようと企んでいた。この世界の危機に、プリキュア21人全員が力を合わせて立ち向かう。

声優・キャラクター
小清水亜美、折笠富美子、水樹奈々、水沢史絵、桑島法子、久川綾、沖佳苗、喜多村英梨、中川亜紀子、小松由佳、三瓶由布子、竹内順子、伊瀬茉莉也、永野愛、前田愛、仙台エリ、樹元オリエ、榎本温子、本名陽子、ゆかな、田中理恵

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

プリキュアのお祭りパート3

プリキュアオールスターズも3作目。
映画で歴代プリキュアを全員集合させて悪者を倒すって話。

何かもう、プリキュアファンにはたまらない演出。
21人連続で変身するシーンは、思わずキターって思うw
変身シーンなんてつまらないって声も聞こえてきそうだが
これはこれでいいのである。

また、必殺技のオンパレード。
21人で一斉にはなつ必殺技は圧巻w
まさにプリキュアのお祭りなのである。
相変わらず、なぜか「ルミナリエー」の掛け声で
ぐっときてしまう不思議。

しかしながら、物語も結構考えられており
このDX3は絆をうまく表現されており
後半は意外にも感動してしまったりする。
思わず泣きそうになったのは秘密。

そして、さすが映画というべきかぬるぬる動く。
動く動く。
プリキュアは基本肉弾戦なので動くと気持ちいい。

声優陣はあたりまえだが豪華w
全員だからね。
アフレコとかどうなってるのか興味がわくw

少し気になったのは、昔のプリキュアの作画が
ちょっと変わった印象を受けた。
何か人相変わった?って感じw

また女児向けの演出として、このプリキュアシリーズは
ミラクルライトというものが存在する。
劇場にいくと配られ、劇中でプリキュアにパワーを
送るシーンでミラクルライトを館内で振るのである。
こういう演出は何かいいなあと思ったりする。

お子様がいらっしゃる方は是非お子様と観ていただければと思う。
いつの間にか見入っている自分がいることに気づくだろうw


と、まあ色々書いてきたが
何が言いたいかというと

「堪忍袋の緒が切れました」いただきましたw

投稿 : 2024/11/30
♥ : 7

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

21人連続変身!

オールスターズシリーズ3作目にしてついにやってくれましたw
21人連続での変身バンク!
必殺技の合体!

むしろいままで無かったのが不思議でしたねw

過去2作からの最大の進化点は21人のキャラクター性それぞれに上手くスポットを当てているところです

途中で21人が3分割されてしまい、
作品を越えたキャラクター同士の掛け合いがとても楽しめます

元気系なブラックやドリームと一緒に引っ込み思案なブロッサムが混ざったりw

イーグレットやアクアやベリーといった知的系に五月蝿いマリンが混ざったりw

レモネードやパインといった天然にルージュが必死に突っ込みを入れまくったりw

相変わらずミルキィローズは偉そうだったりw

ルミナス最強説が浮上したりw

特別に贔屓されているキャラクターはいませんし、声優さんの演技も全く衰えを感じさせず最高!
各所ではシリーズの集大成として制作されたとアナウンスされていましたが、
それに相応しく1作目が「出会い」2作目が「成長」を描いたのに対して今作では「旅立ち」がテーマとなっています
(監督曰く、3作目以外は偶然とのこと)
キャラクター達の絆をキーにしたストーリーで勢いだけではない感動作に仕上がっています

えりかかわいいよえりか

投稿 : 2024/11/30
♥ : 3
ネタバレ

にゃんちゅ(・ω・` さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

バラバラにされるパートナー

初代~スイート2人までの、総勢21人。

ぎりぎり変身シーンのカットなし。決め台詞もしっかり。

個人的には、一番好きなプリキュア映画です。

OPからして引き込まれる!
シリーズ事の登場に、曲も合わさって、
桃キュア、青緑白キュア、黄紫赤キュアでの演出の
オールスターズならでわや!!!!!
素晴らしい!!!!

OPだけで、どのキャラなのかが分かりやすく、
期待たかまる~♪

そして、内容ですが、
敵キャラが懐かしく、見ていてほっこり。

そしてバラバラの異世界に飛ばされるプリキュア達・・・

{netabare} 桃キュアは砂漠地帯。
結構肉対戦で、基本アホが多いので、指示も言葉足らずw
パートナーいないと一番ダメなやつらw

青緑白キュアは船の墓場。(海)
基本2番手キャラなので、桃キュアの後に続く戦闘スタイルなので先陣きるやつがいないけど、冷静で戦闘も安心して見れる。
(やっぱりマリンだけ浮いているけど)

残りの、黄赤紫キュアはスゴロク~。
すっごいPOPな場所でちょっとしたギャグパートでした。~ {/netabare}


個性がすごい発揮されてて、みていてとても楽しかったです。

集合し、シリーズ事の攻撃BGMがシリーズOPソングになっていて、
そこも良かった。
いい仕事するじゃねーか!!!

最後は、ちょっとした感動もあり。
EDは、シリーズ事に、「初めて妖精と出会ったシーン」が流れ、

もう 大 満 足 !!!!

何回見ても楽しい作品だわ。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 2

67.5 8 必殺技アニメランキング8位
劇場版マジンガーZ/INFINITY(アニメ映画)

2018年1月13日
★★★★☆ 3.6 (50)
150人が棚に入れました
かつて世界征服を目論む悪の天才科学者Dr.ヘルによって滅亡の危機に瀕した人類。しかし“鉄の城”と呼ばれたスーパーロボット“マジンガーZ”を操る兜甲児とその仲間の活躍により、平和な時を取り戻していた。そして世紀の戦いから10年―。パイロットを離れ科学者となっていた兜甲児はある日、富士山地中に埋まった超巨大遺跡インフィニティと、そこから現れた謎の生命体リサに遭遇する。そして、時を同じくして謎の復活を遂げたDr.ヘル。彼は無限の可能性を秘めるインフィニティで、かつての野望を完遂しようとしていた。有史以来最大の危機、絶体絶命の状況の中、伝説のパイロットがマジンガーZと共に再び立ち上がる。

声優・キャラクター
森久保祥太郎、茅野愛衣、上坂すみれ、花江夏樹、高木渉、山口勝平、菊池正美、森田順平、島田敏、塩屋浩三、石塚運昇、関俊彦、小清水亜美、藤原啓治、田所あずさ、伊藤美来、石丸博也、松島みのり

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

どっちつかずな作品。

マジンガー世代ではありませんが、
PVの戦闘シーンがかっこよかったので、
これはスクリーンで見なければ!と思い劇場へ。
とは言え、スパロボもやっていないので
マジンガーで知っているのは「パイルダーオン」
「ロケットパンチ」「ブレストファイヤー」
ぐらいなもんですw

視聴した感想は、肝心の戦闘シーンが
それほど多くなく、前半は淡々と進む感じでした。
「淡々と」というのは、本作が過去作品の
その後を描いているとのことなので、
当然それぞれのキャラはこうなった、
という導入から入るわけですが、
このあたりが初見には厳しめでしたね。
しかし、後半の戦闘シーンは圧巻であり、
知らない必殺技のオンパレードでも、
日本男児が内に秘めるロボット魂に
火をつけられましたw

それなりに楽しめた本作ですが、劇場を見渡すと、
小さなお子様から50代のおじさままで老若男女。
おじさまにとっては懐かしさがあったかと思いますが、
キャラデザ・3D演出がちょっと現代的すぎでしょうか。
かといって、お子様には女性の衣装が刺激が強いので
何やかんや言って20~30代が一番楽しめる作品なのかも
しれません。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 19
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

時代性を反映しつつノスタルジーも感じる手堅い作り(SKLの話題も少し)

2018年1月公開のマジンガーZ新作映画。
見てきました!今年の楽しみだったので良い映画で嬉しい。

ドラマとアクションのバランスが良く、ノスタルジーを感じさせながらも時代性も反映され、全体的に良く出来ていたと思います。ロボットバトルのシーンが多いこともあり詰め込み気味ではありましたが(SKLほどじゃないけどね!!w)。
物語としてはテレビアニメの10年後、大人になった甲児たちの葛藤や未来への可能性を描き、「神にも悪魔にもなれる」をキーワードに光子力とマジンガーにも焦点を当てています。
初めて見る人であっても基本的な設定を知っていれば置いてきぼりを喰わないだろう展開、ストレートなキャラ配置も良いですね。

マジンガールズのエロ描写だけは、正直苦笑してしまいました。嫌いではないですけどちょっと露骨すぎてw
エロは無いと寂しいと言えばそうですが、さやか、ジュン、リサの色気には艶っぽさや上品さ、健康的な可愛らしさがあってこの3人だけでも個人的には満足だなあと。

キャスティングは演技力のある声優さんばかりで盤石。イメージにも合っていました。初代のキャストも別キャラクターで積極的に起用していてなかなか面白い配役が見られました。
作画は文句なしに素晴らしかったです。キャラデザも雰囲気を残しつつブラッシュアップもされているため古く感じませんし、新キャラクターのリサも作品に馴染みつつも不思議な存在感があってとても好きです。

強いて気になった所を挙げると、味方量産機(イチナナ式)のデザインがマジンガーっぽくないのが不満といえば不満でしょうか。いわゆるリアルロボットみたいで、これは「誰が乗っても動かせる」特別じゃない感を狙っているのかな?

あとBGMがちょっと悪目立ちする部分もあって個人的にはあまり好きではないです。音楽に関してはEDが一番良かったですね。


{netabare}

10年という歳月を経てしがらみを背負った甲児やさやかの葛藤、親子関係の色々など、ドラマ部分での見所も多くなっています。ジュンの「昔は良かったなんて死んでも言うもんか」という台詞からも、懐古的なものだけがこの作品で描きたいことではないのだなと感じました。
女性の強さ、ロボットのバックアップの描写の多さ、ロボットやエネルギーの扱いの難しさなどを描いた所にマジンカイザーSKLと共通点がありました。SKLスタッフが永井先生から言われた「今のロボットはバックアップがないとだめ」という部分も本作ではしっかりと描いたと思います。

「神にも悪魔にもなれる力」であるマジンガーや光子力に対する世界の反応はリアリティがあり、かつ普遍的でテーマにも繋がっていて良かったですね。光子力の扱いも、危険性を内包したエネルギーとして客観的に描かれました。
世界を肯定すること、多様性の強みと弱みを受け入れていくことがそれらを良い方向に運用していくという結論は、王道でベタですが大好きです!さやかが会見で「次は上手くやります」と言い切ったのもそうですが、理解されなくても批判されても信念を貫き、それが結果として大きな流れを作っていく。言葉ではなく行動で示すことが人の心を動かす、という王道展開がとても良かったです。


親子関係の描写が多かったのも好きです。
さやかと弓博士は立場と意見をぶつけ合いながらも、世界が消えるかもしれないと知った時、弓博士はさやかの努力と気持ちを肯定しました。
ジュンにとってお腹の子は戦士ならば足枷でもありますが、女性としてなら鉄也と自分を繋ぐ存在で何よりも大切なもの。
甲児にとってはお爺ちゃんから託された「神にも悪魔にもなれる」という言葉を今度はリサに託し、リサは希望と可能性を甲児に示して見せる。甲児にとって娘としてリサと再会する可能性は、未来に希望を見出すには十分なものだったと思います。

それでも甲児が「世界を肯定する」という言葉を口にするのにわずかな溜めがあったのは、現代を生きる人間としては共感する部分でした。もしかしたら、甲児をヒーローとして見ている古参ファンにとっては悲しく感じるシーンかも知れませんが…

10年の歳月が流れてマジンガーが博物館に飾られていたり、統合軍のプロパガンダに甲児が引っ張り出されたり、良くも悪くも彼らは勝利の象徴となっています。平和の象徴には未だなり得ていないのがもどかしい所ではありますね。
インフィニティは悪魔でマジンガーZは神かといえばそうでもないっていうのが永井作品らしい。Dr.ヘルとインフィニティは脅迫で光子力を得、甲児とZには人々が自分から力を貸してくれる、その対比も上手くできていました。
光子力を世界中から送ってもらうシーンはまさしく元気玉ですなw


人の心ひとつで世界が滅亡にも平和にも転がる、というのは永井作品やよく理解して作られた派生作品をいくつか見ていれば容易に読み取れる共通点。極限状態で人間性が問われ、そこに主人公たちだけではなく世界全体の人々の心が影響してくる展開は永井作品の根本に流れ続ける魂と言って良いかもしれません。
その良い面を端的に表していたのがボスのラーメン屋での描写で、とても好きなシーンです。ボスは一般の人と戦士のちょうど中間にいる、美味しい役回りだったなあと。

もっとも、この手の展開で世界を滅亡させちゃうのは永井先生くらいだろうなと思いますけどw


あとメタな視点になりますが…
光子力の発電所建設に地元の人たちが反発する所とか、東日本大震災の影響が脚本にも出ているのではないかと思います。本作の企画自体は震災前(2009年頃)から立ち上がっていたようですが、本格的に制作が始まるまでには数年があったそうですから。
SKLはちょうど震災前頃に完成した作品で、最終巻には重力炉のメルトダウンや津波の描写がありましたが、震災後なら自粛した可能性もあったと思っています。
ファンタジーでもアニメでも、シリーズ通してこういう問題を描けるのは貴重だと思います。
{/netabare}


一度だけの観賞なので細かい所はわかっていないかも知れませんが、とても良い作品でした。こういうノリが好きなら映画館で見る価値はあると思います。おすすめします。(2018.1.25)

投稿 : 2024/11/30
♥ : 13

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

世界に向けたという意味で真のジャパニメーションエンターティメントにして『マジンガー』シリーズの1つの到達点だゼーッ!!!

永井豪先生の画業50周年記念として、2018年は『マジンガーZ』『デビルマン』『キューティーハニー』がリメイクされます
そして、同時に今作は『マジンガーZ』生誕の45周年記念作でもあります
日本公開を前にイタリアやフランスで先行公開されるなど世界的に、特にヨーロッパ圏で絶大な支持を得ている『マジンガー』シリーズ最新劇場映画
言わずもがな、“人が乗り込んで操縦する、戦う巨大ロボットアニメ”というジャンルを打ち立てた正真正銘の元祖です


そもそも『Z』という作品ですが、元々は今日で言うところの“メディアミックス”に近い形態の作品で、豪ちゃん先生の連載とテレビアニメ第1作がほぼ並行する形の作品で、豪ちゃん先生の漫画はあって無いようなテレビアニメでした


その後、直接的な続編である『グレートマジンガー』に続いて続々とリメイク作品やOVAや劇場映画が作られた『マジンガー』シリーズ
正直、どこからどこまでを『マジンガー』シリーズとするかは意見が別れるところです
Zやグレートと競演してる『グレンダイザー』は含めるのか、名前だけ「魔神」を拝借してきた『ゴッドマジンガー』は含むのか、スパロボの『マジンカイザー』とOVAの『マジンカイザー』とそのリメイクの『マジンカイザーSKL』はどう解釈すれば良いのか、など一口に語れない部分が多すぎます


さらにややこしいことに『ロボットガールズZ』では“東映のロボットアニメだから”という括りで『ゲッターロボ』や『鋼鉄ジーグ』を含めたダイナミックプロ作品と一緒に、『ガイキング』や『ダンガードA』といった東映オリジナルのロボットアニメが競演してます(あ、これは要りませんでしたか?w)


そこでこの『マジンガー』シリーズを総括した上で、テレビシリーズ『Z』&『グレート』の直接的な続編を描く、というのが今作になります


Dr.ヘルやミケーネ帝国とマジンガー達の死闘から10年後、物語の地球は2017年現在に準拠する形で復興されていた
それも全て、光子力の研究が進んだことで人類は旧来のエネルギーが抱えていた問題を全て解決することが出来たからだ
兜甲児と弓さやかは新・光子力研究所の研究員となり、剣鉄也は炎ジュンと結婚して軍属として平和な世界に貢献していた
そんなある日、富士山宝永山で建設中の光子力プラント地下からマジンガーを握りつぶせるほどの巨体を持った魔神、通称「マジンガーインフィニティ」が発掘された
甲児がインフィニティに触れた時、インフィニティの中から少女の姿をした生体アンドロイド「リサ」が姿を現す
その3ヵ月後、突如として復活したDr.ヘルによって襲撃される光子力研究所
そしてリサはインフィニティに隠された“神にも悪魔にもなれる力”「ゴラーゴン」の存在に気付く…


監督は『マジンガー』世代ありつつ、東映アニメーションで数々の劇場映画を手掛けてきた志水淳児
脚本は漫画家うめ、のシナリオ担当である小沢高広がアニメ初脚本
豪ちゃん先生独特の艶めかしさを取り入れて大人に成長したキャラ達をデザインしたのは飯島弘也
ロボットアクションはトゥーンシェード3DCGということで、より現代的に洗練されつつも一目でマジンガーとわかるデザインは柳瀬敬之
劇伴や主題歌のアレンジは渡辺宙明先生の実子である渡辺俊幸
そしてその主題歌を歌うのはもちろん我らがアニキ、水木一郎だゼーッ!!!


この主題歌、俊幸さんお得意のプログレッシブなアレンジでかなり疾走感あるふれるものになってはおりますが、実のところテンポはオリジナル版と変わっていません
まさに原曲の味わいを残したままの現代風アレンジというわけ


キャストは兜甲児に森久保翔太郎、弓さやかに茅野愛衣、キーパーソンとなるリサに上坂すみれ、といった具合に若手~中堅の実力派声優で固められる一方
テレビ版で甲児を演じてた石丸博也や、さやかを演じてた松島みのりがチョっとした役で登場しており、観てる最中に思わず「おっ!?」となる小ネタが嬉しい


この手の映画で何の意図があってか分からない芸能人をぶっ込まれる傾向があるものの、あしゅら男爵が朴ろ美とセットで宮迫博之だったり、お色気リリーフとして登場する「マジンガールズ」なる4人組アイドルのうち2人がおかずクラブだったりするものの、“マトモな台詞がほとんど無い”というオマケっぷりで特に違和感はありません
むしろこの「マジンガールズ」でおかずクラブと組まされる残りの2人が何故か田所あずさと伊藤美来
ころあずとみっくは芸人枠なのかよ!w
知ってたよ!w


今作でオイラが最も評価したいのがデザインや芝居やアクションやコメディもさるところながら、非常に筋の通ったプロットです
と、いうのも先述の通り『マジンガー』シリーズは年々複雑化しており、もはや“サーガ”と呼べるラインからは逸脱してしまっているのが現状なのです
ところが今作の作中では多元宇宙論(マルチバース論、私達が知りえる宇宙とは並行して存在する“可能性の宇宙”があるという理論)を肯定している描写があり、それがキーワードとして機能しているんです
つまり並行宇宙(パラレルワールド)の存在を仮定したとすれば、これまで描かれてきた数々の『マジンガー』シリーズにおける劇場映画、OVA、リメイクシリーズ等を全て肯定することが出来るというわけです
これ、もちろん今作の評価としても十分素晴らしいものですが同時に『マジンガー』シリーズ全てを総括してしまったということになるんですよ!?
凄すぎますね


しかもそんな複雑で眠くなる話を語ることをメインテーマとせずとも、単純明快でマジンガーにも多元宇宙論にも興味ない人が観ても爽快な気分を味わえるスーパーロボットvs機械獣軍団の大バトル、というエンターティメント作品としてのストーリーラインがこの作品にはあるってのが良い
きっと海外のファンも喜んでくれたことかと思います


それに光子力研究所がある富士山麓が主な舞台ということでロケハンも丁寧
日本の象徴たる富士山を様々な角度で取り上げつつ、そこで決戦を挑むマジンガーの勇姿はとても映えるものでした
富士山が小高い丘、ぐらいにしか見えなくなるインフィニティの巨体を対比させる造形物としても上手く画面上で機能してますしね
訪日外国人に大人気のスポットとして有名な新倉山浅間公園や富士山本宮浅間神社も登場し美しく描写されております


と、同時に急速に発達したことで昭和の町並みを僅かに残した未来都市、という描き方がオリジナル作品が孕んでいた放送当時の面影をノスタルジーという形で隠し味にしているのはニクイ演出です


そうそう、光子力研究所が存続してる理由が光子力の平和利用を前提としてる為、研究成果の一般公開が義務付けられてる…ってのがエネルギー技術で最先端を行きつつもそれを独占せず海外に輸出しちゃってる日本、と重ねて観たのはオイラだけでしょうか


また、冒頭でアメリカが真っ先に倒された為なのか、マジンガーのピンチを救ってくれる描写が克明なのが『マジンガー』LOVEなイタリアやフランスなのもこの作品がどんな国で人気なのか伺えましたな


エンドロールは何故か吉川晃司の書き下ろし曲…ですがこれは個人的には割りとどーでもよくw
唯一この映画で少し残念かな、と感じたのがプロダクトプレイスメントが雑、という点でしょうか
おまえのことだよ日産!


ともかくこの映画自体とても軽いノリで進んでいく一方で、実は45年も解決できなかった問題にキッチリ答えを出してるってのが素晴らしい
クライマックスには泣きましたよね

投稿 : 2024/11/30
♥ : 10

67.2 9 必殺技アニメランキング9位
THE LAST -NARUTO THE MOVIE-(アニメ映画)

2014年12月6日
★★★★☆ 4.0 (191)
1205人が棚に入れました
月が異常接近!このままでは月が崩壊し、隕石となって地上へと降り注ぐという最悪のシナリオが待っていた。地球最後の日に向けたカウントダウンがスタート! ナルトはこの危機を乗り越えられるのか?ナルト、最後の物語が始動-!!

声優・キャラクター
竹内順子

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ヒナタおめでとう♡

映画館で観てきました。
ネタバレしない程度にかきます。

普段TVアニメはほとんど途中観てなくて最近少し観たくらいでした。
漫画もサスケが昔村を出て行ってから見るのを辞めてしまっていました。
あれからいつのまにか戻ってきてて、戻ってきてくれたんだ♡ってくらいの知識。
でもネットで原作の結末、特に誰が誰と結婚してってのを知って
個人的に大満足な結果でした。
なので映画も気になって観に行きましたヽ(*´∪`*)ノ"

まず・・
作画がすごく綺麗でした。

各キャラについてはいろいろ語りたいとこですが・・
終わらなそうなので絞りますっw
ちなみに私はサスケとサクラとサイとカカシが好きです。

★ナルト
鈍感!まさかのモテ期到来。
でも本当に強くなったなぁ・・って思いました。

♡ヒナタ
予告で観た通り、本当に美人。すごく綺麗で可愛かった。
ヒナタも強くなってる。一途で素敵な子。

♡サクラ
この劇場版のサクラすごく頼もしかった。かっこいい!

★サイ
相変わらずいいキャラで好きだな〜。サイがいるだけで安定感を感じた。
私と誕生日同じっw

★シカマル
今回の任務リーダー。頼りになる。頭良くて頼もしかった。

★カカシ
かっこいいなぁ♡さすが火影。

★サスケ
出番少なっ!!!少ないわりに今後なにかありそうな予感をさせられる数秒の登場。

そして今回敵となった月に住む★トネリというキャラ。
ハナビをさらい、そしてヒナタも。外見は個人的に好みでした♡

ざっと感想のべてみました。簡単でスミマセン。

ED映像が個人的にすごくよかったです。
おめでとう♡ってなりました。

2015年8月にまた映画がやるみたいですよ!

全体的に・・おもしろかったです。
私がNARUTOに対する知識かけまくりでしたが観てよかったですd(>ω<*)

それからコミック完結!先生お疲れさまでした^^

投稿 : 2024/11/30
♥ : 37
ネタバレ

ヒカリ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

大切な人がいて守りたいって思えること。

NARUTOは原作も全部読んだ、とっても好きな作品でした!!
そんな作品が終わってしまう…!と思ってなかなか見に行けなかったけどこないだやっと行くことができて、行ってよかったーって思いました^^

THE LASTはCMとかでもやってたみたいにナルトとヒナタがだいぶメインのお話でした。
それからサクラ、サイ、シカマルの馴染みのメンバーで任務だったからメインはその5人。
あとは映画オリジナルの敵キャラ、大筒木トネリ。

火影になったカカシ先生と、サスケくんもちょっとだけ出てきてて勢揃い!みてて楽しくなりましたー♪ヽ(´▽`)/


最初から最後まで、ヒナタ~ってなっちゃう時間でした♪
すごい美人さんになってて、水樹さんの声がますますしっくり!!

ほかのみんなもすごい成長ぶりでリーさんとかサクラさん、いのさんってみんなのコトを「さん」付けしたくなった✨

予告とかパンフでナルトくんが着けてた赤色のマフラー。自分もナルトくん、何でマフラー着けてるんだろ…しかもオレンジ色じゃない!?って思ってたんですが、{netabare}ヒナタのナルトへの幼い頃からの想いを表してたのかな?トネリとの戦いには直接関係ないけど、ナルトとヒナタのお話ではマフラーがかなり大事なお話でした。。{/netabare}


"愛"がテーマになっててしんみりなシーンも多かったけど、サイくんがいい意味で空気読めなかったり、我愛羅くんがナルトくんを大切に思ってること、相変わらずサスケくんが謎なこと、シカマルがビシッとみんなをまとめてるこま皆をまとめてること。

そんなシーンをみて「NARUTOだ~」って笑っちゃいました。変わらないなあって。。\(^^)/

びっくりだったのはナルトくんのモテ期が来たこと。
落ちこぼれだったナルトくんをみてきたからちょっと新鮮だったなあ。。


皆、成長しててちょっと寂しくなったけど、みんながナルトくんの事を大切に思ってることとかナルトくんが仲間を大切に思ってること。
それが全然変わらなくって、すごい暖かい気持ちになれました。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 27

アトランティス さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

綺麗に終わった感じ ヒナタが好きで良かった♪

正月映画で見に行って来ました
NARUTO疾風伝は戦争編からおざなりになって
見ていませんでしたが、見てきました。

戦争が終わって何年か経った頃ー
ナルトは何故かモテ期を迎えていて
ナルトが好きなヒナタはナルトとの関係に
悩んでいた。
そして、決意の夜
ヒナタの前には謎のヒナタを欲するものが現れて……

というストーリーです

時が経っていたので
皆容貌が変化していて
いのが可愛いから妖艶になってしまっていたw(´・_・`)
カカシが火影でサスケが浮浪の身、ナルトはもっと短髪に
なってサクラは順調に綱手化している

時の経過は恐ろしいと思った。

ナルトが英雄化しているので
今回の敵は今までのように
苦労してやっとの事で倒すというのとは
ちょっと違っていました。
作りが恋愛映画だったので戦闘は
もちろんクオリティは素晴らしいですけど、おまけ的な感じで、、
敵も完全な悪ではなくちゃんと言い分もあります

・しかして今回の主題は「THE LAST」です
完結です!
よって、作中メインで描かれるヒナタとナルトの
回想シーンが多く流れます。
完全に敵が引き立て役となっている中で
流れる回想シーンに何回も泣かされましたw
如何に綺麗な終わり方をするのかと期待していましたが
期待通り、綺麗な終わり方でした☆

ヒナタの女の子な所がたくさん見れて嬉々として映画を楽しむことが
できました♪
ヒナタが好きで本当に良かったです^^
疾風伝とはこれで今生の別れみたく
なってしまいますが(あ、でもまだアニメは続きますね)

次はナルトの子供が主人公の
映画があるみたいなので
それも楽しみですね

投稿 : 2024/11/30
♥ : 26

56.0 10 必殺技アニメランキング10位
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 新京都編(アニメ映画)

2011年12月17日
★★★★☆ 3.3 (94)
451人が棚に入れました
TVアニメ化15周年記念の完全新作アニメ誕生。緋村剣心と志々雄真実の死闘を描いた人気の「京都編」を大胆リメイク。新たな時代を築こうと激しく衝突するふたりの姿を御庭番衆・巻町操の視点で描く。TVシリーズの監督を務めてきた古橋一浩が続投し、15年を経て成長した当時のファンだけでなく、シリーズ初見の人も楽しめる1作を作り上げた。
ネタバレ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

なんかもう良くも悪くも同人誌レベルのお祭りアニメ(笑)

まず以下は前編のみの時点で書き記したもの


90年代ジャンプファン
特に女性層から圧倒的支持を得たあの「るろ剣」が再リメイク
前後編に分けたOVAを映画館でイベント上映する最近流行のスタイルで発表されました


お話はいわゆる京都編を原作に沿う形で再編
剣心と志々雄真実一派との激闘が描かれます
ただし細かい部分は片っ端からしょっぴぃて改編されてる部分も多少入ってきてますね


特にハッキリと違うのは“心眼の宇水”こと魚沼宇水が斉藤一とは戦わず、志々雄真実との因縁の一騎打ちを果たしてることですね


・・・んで、率直に言って感想は最悪でした(爆
御庭番衆のくのいち、操ちゃんの視点で物語が進みますが、片っ端から入る大量のモノローグとテンポ感無視の畳み掛けるような説明ゼリフの嵐がひでぇ


具体的には
「ば、ばかな!今の間を一瞬で!?」
っていう感じのくっちゃべりがバトルシーンの間中延々と続きます
いくらなんでもアレは安っぽ過ぎる
るろ剣の【厨二臭さ】が強烈に前で出しゃばってくれてる感じです


作画もディーンの精鋭が揃ったものの、特別に良いというわけでもなし
テレビシリーズの繰り返しショットを多用したバトルシーンの方がまだ迫力あったんじゃないか?と思うところも多々・・・;


追憶編や星霜編と同じスタッフなので弥彦の表情デフォルメも控えめ、だから可愛らしさ的な面も皆無


唯一の救いは涼風真世さん、藤谷美紀さんを筆頭にしたキャスト陣がまったく衰えていない、というところぐらいでしょうか


後編になれば面白くなると信じたいですが、とりま今年最悪の映画
ということにしておきます
以下後編へ










{netabare}2012/7/11 後編視聴後の追記


前編にくらぶれば俄然面白くなってます
そして、ドンドン原作とは違う方向へ進んでいきますwww


見所は【斉藤一VS志々雄真実】、そして【緋村剣心VS瀬田宗次朗】
あれ・・・?剣心VS志々雄は???って思った方^q^
その辺は本編でのお楽しみってことでw


宗次朗は得意技の縮地を再現してか、加速装置を使った某サイボーグみたいなキャラになってしまいましたw
さらにそれに追い付く剣心ww
完璧に人外の戦闘ですなwww
だけどカッコイイから許す!


そして宗次朗、志々雄の2連戦で消耗しきった剣心にもはや卑劣とも言える最後の刺客はなんとまさかの四乃森蒼紫www
もはや復讐鬼に成り下がった蒼紫ですがw剣心はなんとコレを瞬殺w(いえいえ;殺してはいませんよw)
蒼紫どんだけ弱いんだと^^;


前編から問題視してましたがいくらなんでも内容詰め込みすぎです


一ファンが好きなキャラだけ揃えて夢のオールスター共演させた同人誌、みたいな作品になったというのが良くも悪くも適当なところでしょう


ちなみにみんな大好き天翔龍閃も二重の極みも出ませんw
(会得するシークエンスがそもそも無いため)
だけど牙突・零式だけはちゃんと出ますよ^q^{/netabare}

投稿 : 2024/11/30
♥ : 15
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

脱力要素が斜め上からきやがった・・・

ゲームなんかで懸念していた声優さんの劣化が・・・目立たない。
だってただの時代劇にしちゃってん。トーンが落とされ叫びもしない。そりゃ劣化もくそもない。追憶編ならまだいいのよ。幕末だし・・。これ京都編よ・・・。

必殺技やら演出やらに加え、剣心の特徴であるジャンプとアメコミばりの武器とかアクションがまったくない。しかも単調・・。
これは剣心といえるのかどうか・・。そこらへんが分かれるところ。少年漫画、アメコミ、渋い時代劇、さまざまな捕らえ方ができる作品なわけで。
特に原作京都編は最終回にしたかった話しだし、作者、ファンとも剣心らしさがらうまくでたと評判の名作。このままだとみんなしってる牙突ゼロスタイルもフタエノキワミーもでないぞ・・・・。
せめて技名の漢字だけでもバシっと。。。。

ストーリー構成もあまりにもやっつけすぎて起承転結、山も落ちもありゃしない。突然はじまり勝手に進む。
原作読んでれば理解は可能。それにしてもひどい。
これならフラッシュバックとかつかっちゃたりで原作既読済み前提でつくればよかったのに・・。


前編
{netabare}

逆刃刀=剣心の心情、ポリシーなわけですから、そこだけちゃんと描くだけでも違ったと思うよ。るろうにと人斬の書き分けがされてない。=志々雄との対比構造にならない。
瀬田に負ける、あの刀が折れるということが彼にとってどいう意味なのかまったく表現せず。
操と絡みとか余計なモンもっと削ればよかった。
赤空とのエピがないのがわかってなさすぎ。
やっぱり齋藤&rarr;瀬田&rarr;赤空の回想の流れがないと剣心のドラマとして成立しない。奥義習得の前提、使用条件が満たされない。
まぁこのままだとでてこなそうだけどさ・・天昇龍閃・・
しかし最終戦に向けて抜刀術を極めるとするならば、剣心の成長と決意の証である真打に関してはちゃんと描かなければいけない。

逆に操のラブストーリーにするにはちょっと無理がある尺とお話。

後編視聴

やはり出てこなかった必殺技の数々。ゼロ式のみ。
時代劇なのかファンタジーな少年アクションものなのか非常に中途半端。戦闘シーンもあいかわらずおもしろくない。タメがないす。

シシオさんのキャラとかは良かったと思う。
アオシが・・・w前編ほとんどいらねーよってくらい立場がない。師匠戦いらん。
で、剣心シシオを明らかに殺してないか・・。


実写映画のついでに借りてきたんですけど、
あっちはよくできてますね。
佐ノ助とか。
封がしてあって刀すらぬかない剣心、最後までなかなかぬかない。なぜ抜刀斎なのか、飛天御剣流とはどんなものなのか。
原作知ってる人間は終始ニヤニヤ、抜刀術の構えキター!
エンターテイメントとしてなかなかのリメイク。
竜馬伝の延長な雰囲気もすてきだった。セルフオマージュパロディにもなってる。一部評判わるいキャストとかワイヤーアクションはまぁ・・予算ですよ。逆にすごくよいキャストだったとおもうぜよ。







{/netabare}

投稿 : 2024/11/30
♥ : 9

AKIRA さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

京都編のダイジェストのさらにダイジェスト版みたいな感じ

この作品を見るのでしたら確実に原作もしくはアニメ版を見ていないとわからないと思います。

ものすごく中途半端なところから始まるくせに

戦闘のシーンなどざっくりとカットされているところが多すぎます。

ダイジェスト版かと思いきやさらにザックリ感ばっちりで

よほど原作かアニメ版を見ていないと補完が間に合わないでしょうw

後編も見終わりました

うーん流石に改悪という言葉しか見当たらないな…

重要な台詞やキャラを削りすぎ、ストーリーの改変…

いくらなんでもこれはひどすぎるの一言。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 7

61.3 11 必殺技アニメランキング11位
プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち(アニメ映画)

2012年3月17日
★★★★☆ 3.6 (33)
203人が棚に入れました
大人気「プリキュアオールスターズ」シリーズ最新作!今回からDXからNewStageに変わって、新しい「オールスターズ」にパワーアップ! 舞台は、横浜みなとみらい。敵は、すべてを破壊し世界を闇に染めようとするフュージョン!?TVシリーズ「スマイルプリキュア!」の5人も登場して、28人のプリキュアたちが大集合!みんなの力がひとつになった時、映画館に奇跡が起こる!!みんなもミラクルデコルライトで応援してね!!

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

2012 スーパーミサトス大戦Part1 29人目のプリキュア現る!歴代シリーズへの愛が・・・; (パラレルワールド説あり)

愛が・・・愛が足りませんでした;

前作でオールスターズDXシリーズは一応のこと完結しましたので、今回は趣向や一部スタッフを変更したようです

オールスターズDX3部作を手掛けた大塚隆史さんがスマプリのシリーズディレクターに就任されたため、今回の監督は志水淳児さん
MHの映画やフレプリなど、担当した作品での徹底したシリアス描写が「子供向けであることを逸脱してしまっている」と、毎度プロデューサーさん達を悩ませることで有名なお方ですw
てかこの人以外適任者はいなかったのかよwおい^q^



まずDXの第1作でプリキュア達を苦しめた変身する怪物「フュージョン」(テラ子安w)が復活
これまたDX第1作の舞台となった横浜をタイアップも兼ねて徹底的にロケハンして、再度プリキュア達の降臨を見ることとなりました
23人のプリキュアがフュージョンをすぐさま退治しますが、フュージョンの欠片が街に散らばっていってしまう・・・

そんな中、横浜に転校してきたばかりの少女、坂上あゆみちゃんはなかなか友達が出来ずに悩んでいました
あゆみちゃんは偶然にもフュージョンの欠片を拾い、「フーちゃん」と名付け友達になります

その頃、プリキュア達はフュージョンの欠片を探し回っていましたが・・・



過去作とハッキリ違うのは初代~5GoGoまでのプリキュアの出番がガッツリ削られていて、セリフもありません;
小さい子供に分かりやすいよう新作のプリキュアが優先される作りにしてしまったようです
フレプリ、ハトプリ、スイプリ、そしてスマプリキャラがメイン

しかし残念ながら;映画で度々問題になる『キャラ崩れ』がスマプリメンバー辺りを顕著に見られてしまう場面があります
『キャラ崩れ』とは、映画とテレビシリーズを並行して別働隊スタッフが制作する手法に置いて発生する現象です
「テレビとキャラ違くね?(´・ω・`;)」っていうヤツです

設定もちょっと改編されてるっていうか、志水監督によくある描写不足がちょっと目立ちますね
「ハッピーシャワー」に“気合込めて”打ってねぇじゃん。とか
ラストシーンの謎バリアなに?とか

戦闘シーンではスマプリのテレビシリーズでは見られない乱戦描写があって逆に新鮮
作画クオリティも申し分ありません

さて、劇中で29人目のプリキュアが誕生しますが(キュアフラワーは計算に入れてません><ごめんちゃいw)なんとこれを演じるのは能登麻美子さん!
能登さん遂にのプリキュアデビューかw



映画としての見所はともかく、プリキュアシリーズの中ではお世辞にも良くできた作品とは言い難い作品です;
てかDX3が良く出来過ぎていましたよ;
が、しかし!
えりか様無双だけは相変わらずちゃんとありますんでご安心を^q^









ふと気付いたんですがこいつDXシリーズとはパラレルワールドなのかもしんないですね;
ようはDX1でフュージョン出現→14人のプリキュアが集合→DX2へ
って流れとは別の時間軸を動いてるっていう解釈はアリなのか?と、、、
つまりNSとはDXを無かったことにして横浜にフュージョン出現→23人のプリキュアがフュージョンを撃破(今作のプロローグ)→スマプリ誕生→今作の本編
映画業界ではよくある“リブート”ってやつか(以前の作品をなかったことにして1作目から作り直す)、もしくはパラレルワールドになっているのではないでしょうか?


いや;
ま、映画の設定破綻はいつものことなんでタダのうわ言っすー;

投稿 : 2024/11/30
♥ : 11

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

こ、これはねえわ(40点)

プリキュアシリーズオールスターズ映画
70分

個人的満足点:40点
アニメ系統:プリキュアシリーズ

DXシリーズは3で終わっていて、新しいオールスターズ(以下AS)って位置づけではあるのだけれども。
過去のプリキュアシリーズとは根本的に何かが違う。
今までと決定的に違うのが映画用主人公がいることだろうか。
これ自体を否定するつもりはない、むしろ評価すべきかと思っている。
その主人公を中心に物語が進行するのもありだと思う。

しかし、個人的にASにはプリキュア全員集合の派手さや熱さを求めてしまう。
普段はありえないキャラ同士のからみや全員で協力して戦う熱いバトル。
そういったものを期待していたため肩透かしをくらった感じだった。

さらに許せなかったのが、過去のプリキュアの扱いがひどい。
キュアブラックとか変身のキメセリフすらねえ。。。
過去作、ふたりはプリキュア、Splash Star、プリキュア5のキャラはいっさいセリフがない。

全員分の変身バンクとかなげえよwとか突っ込みながらも、そんな変身バンクに熱くなったり、
きたよキメセリフみたいなお祭り感覚が個人的には大好きだったのに。
DX3が豪華すぎたのかな。。。。
28人でのアフレコを想像させて欲しかった。

映画ならではのミラクルライト演出もなんだが薄っぺらだった。
今までは本当にプリキュアがピンチになった感じの時にプリキュアに力をってのが熱かったのに
他のプリキュアを呼ぼうに変わっちまった。
呼んでもセリフねーしw
熱さが足りなーい。

と、まあ、不満ばかり書いてきたのだけれども
つまり、何が言いたいかというと

能登さんファンなら観るべきだろ、常識的に考えて!

投稿 : 2024/11/30
♥ : 8
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

伝説の戦士(ケンプファー)は新世界へ赴く 「この世界」は自由に守ればいい 能登さんは劇場に台頭する

プリキュアにおける俺の考え
{netabare}他のレビューで何度も言いますがプリキュアはタイムリーではあまり見ません。評価するのは戦闘シーンぐらい、それと悪役との掛け合い(サンデーモーニング優先だが野球以外に興味はない、ストーブリーグやオフシーズンの時はさらっと見る、その際は関ヶ原の戦い付近だからプリキュア優先となる)

ゴールデンアニメをずっと見続けると俺のアニメの世界観が崩壊してしまうからです。
勧善懲悪が大きく支配しているからが大きな理由です。
ゴールデンで評価するのはケロロやカービィ等パロディが入っているものや、スクライドみたいな子供向けでないバトルが好き

ニコ動や無料動画で見てはいますが、MADの方が価値があります。また声優と他のアニメを組み合わせて脳内変換させて見ています。

DX3で言われたプリキュア達が最後、ブラックホール(龍が如くの秋山さん)に止めを刺す際
絶対に絶望に飲み込まれたりしないだの、
明日へ目指して輝くだの、
出会いは成長となり繋がっていくだの、
困難にぶつかっても進むだの、
光り輝く未来は手放さないだの、
妖精と思う心で繋がっているだの、
真っ直ぐ突き進むだの、
(献身の)愛?友情?信頼?友達?仲間?絆?未来?成長?優しい心?
等、世界を守るために「当たり前」の事しか訴えてなかった
これは今の子供達が必要なものである欲望なのだろうか

こんなの既に現実に存在して当たり前じゃないか
皆が大きくなればこれらで十分に満たされる
深夜アニメを見ればこんな熱血ごとや綺麗ごとは皆無となり、別の欲望で満たされることになるだろう
そう、(18禁における)愛で全て満たされるはずなんだ

ゴールデンアニメにおいて愛と意志と絆があれば他に何も必要ありません。意志の中に欲望はあります。全てこの中にひっくるめてあるから

ミラクルライト(劇場で貰えるグッズ)なんて元々必要ない
フーちゃんに会いに行く際、暗闇の中でも立ち止まらず自分を信じて突き進めばよかったものを...(やはり人間って元は弱いのか?){/netabare}

世界を守ったとしても悪役はいくらでも蘇る。
ロケット団やばいきんまん、ドロンボーや子鬼トリオのいたちごっこみたいにまた始まるのだ。

現在のロケット団は追記ではありますが「やな感じ~~!」を言うようになったので嬉しくなりました
次のXとYのシーズンも期待しています
カントー、ジョウト、オレンジ諸島、ホウエン、シンオウを含めて100回以上言ったからなあ・・・
またドロンボーのDNAが再燃してるのかな...口上は忘れないんだよね

ゴールデンアニメは複雑化しないようにするため単調な出来事しか起こらない。
言いたい事も伝えたいこともはっきり決まっている。
だから俺は戦闘シーンとギャグシーンぐらいしか見たく無い。そして社会風刺と声優の演技とパロディにデジャヴ

ケロロ軍曹だって結局は地球侵略できずに終わってしまったし最後のシーズンはパロディもとってつけた感になって面白みが欠けてしまった。
やっぱ侵略できなくてこそ「当たり前」だった世界だ
それでも大勢の声優を使ったことは素晴らしく思うし、パロディも面白かったことに感謝している。

カービィは俺が小さい頃からゲームをプレイをしていたため、戦闘にしろストーリーにしろギャグにしろ本当に素晴らしかった。また社会風刺の部分もあったため、2期を是非やって貰いたいものだ

プリキュアとは引けをとらないが男キャラが大半を占めるゴールデンアニメよりも美少女が必ず含まれている深夜アニメの方がいい。
それは+毒薬(グロテスクや出血、豹変など身体や心に刺激がある表現)
や劇薬(恋愛、SM、セクシャルやキス等の如何わしい性的刺激がある表現)で彩られ、面白みに付加が生じるからだ。
だが行き過ぎた行為は避けて貰いたい(特に露骨な胸揉みや吸ったり舐めたりしてはいけない)

今後も「自由に世界を救ってください」
それだけを願います

中の人的に
スメラギ・李・ノリエガ
C.C.(シーツー)
ネプテューヌ
しのぶ
トリエラ(2期)
サーシャ / アレクサンドル=ニコラエビッチ=ヘル
うずまきナルト(ゴールデン)
槍水仙
如月ハニー
花開院ゆら
火鉢(ゴールデン)
長宗我部モトチカ(戦国乙女桃色)
美樹さやか
七瀬美雪(ゴールデン)
スキャンティ
風鳴翼
キリ・マリアレーテ
坂上智代
リンディ・ハラオウン
レオンミシェリ・ガレット・レ・ロア
ちせ
春花(閃乱カグラ)
"小悪魔王"織田信長(戦国コレクション)
宮藤芳佳
鈴(リン)(ゴールデン)
イカ娘
ラウラ・ボーデヴィッヒ
ハイドラ

よ全てを賭して、愛を求め、揺るがぬ絆を胸に新世界へ赴くがいい。他のキャラでも構わない
次のNew stage2からは
マージョリー・ドー
魔乳千房
西住みほ
アラタ・ナル
が参陣致します
最後を飾るNew stage3では神崎・H・アリアも来ます

新キャラの中の人が能登さんだったなんて...
接触禁止の女王、サテライザーさんだったら楽勝なんだけどなーwwww
最後のNew stage3に出るのだろうか?

伝説の戦士=魔法少女だ
伝説の戦士なんて他のアニメにごまんといる
この式を否定することはおかしい

もっと豪華声優を使って欲しい
女性だと

斎藤千和 ほむほむやスバルが出たなら出さないと!
真田アサミ 鉄鎚の騎士の意地を見せてやれ!
清水香里 シグナム姐さんなら面白くなるかも
田村ゆかり 妖精しかできなさそうだな(後参戦のプリキュアでもいい)
戸松遥 もういいんじゃない?
水橋かおり サポートキャラが似合いそう
広橋涼 十分十分
名塚佳織 出せるでしょうツンデレやったから
中原麻衣 ゴールデンに「嘘だっ!!」旋風を・・・喋れないと思うけど
花澤香菜 できるな
堀江由衣 もう出してもいいんじゃあ・・・
平松晶子 最後らへんに登場しそう
井口裕香 声が高いから妖精志望だな
伊藤静 十分でしょう
植田佳奈 プリキュアも妖精も悪役もいけるだろう
ならはしみき 出たら野原家勢ぞろいだ!
中島愛 クールキャラが似合いそう(悪役でもいい)
柚木涼香 支援プリキュアが似合いそう
小桜エツコ 無論妖精だな
等がまだやってません 順不同

プリキュアも悪役側から見ると光り輝く悪魔なんだ
なのはは管理局の白い悪魔だし

ヴィータ「悪魔め・・・」
なのは「悪魔でいいよ・・・」

なのは「悪魔らしいやり方で話を聞いて貰うから!」

何でプリキュアって悪魔に見えないのだろうか。ゴールデンでは主人公=悪魔となるのだろうか

投稿 : 2024/11/30
♥ : 7

64.2 12 必殺技アニメランキング12位
ふたりはプリキュア Max Heart(アニメ映画)

2005年4月16日
★★★★☆ 3.9 (27)
197人が棚に入れました
「希望の園」とその力の源であるダイヤモンドラインを魔女から守るべく、希望の園の7人の戦士たちとともにプリキュア、そしてルミナスが魔女に立ち向かう。

声優・キャラクター
本名陽子、ゆかな、田中理恵、関智一、矢島晶子、池澤春菜

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

黄金聖衣

今作視聴前のプリキュアシリーズ視聴状況

完走:ふたりはプリキュア
未見:ふたりはプリキュア Max Heart





ミラクルライトによる応援が確立する前の映画ということもあって、"紀元前"の作品という印象です。

ブラックの表情は相変わらず豊かで最高でした。

カエル(妖精騎士団)が非常に可愛かったです。野沢雅子さんがほのかの祖母と兼役してたり、
後にハリハム・ハリーを演じる野田順子さんがいたりしました。



希望の園に行く動機がやや不純だったり、ストーリーは結構雑でしたが、そこそこ楽しむことができました。





P.S.バイト(手伝い?)を途中で抜け出したことを気にしているひかりが地味に最高でした

投稿 : 2024/11/30
♥ : 3

65.6 13 必殺技アニメランキング13位
ふたりはプリキュア Max Heart2 雪空のともだち(アニメ映画)

2005年12月10日
★★★★☆ 3.9 (25)
144人が棚に入れました
皆で雪山へスキーにやってきたなぎさ・ほのか・ひかりが、闇の戦士フリーズン&フローズンから友達である伝説の鳥「鳳凰」のひなたを守るため立ち上がる。

声優・キャラクター
本名陽子、ゆかな、田中理恵、関智一、矢島晶子、池澤春菜、谷井あすか、草尾毅、檜山修之、千々松幸子、青野武、野沢雅子、矢口真里、清水佐紀

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

③幼女たち号泣も納得な、禁断の対決!

この作品以来プリキュア映画にはある禁則事項が付け加えられた、即ちプリキュア同士の戦闘禁止!の条項である。(プリキュア5劇場版みたいにダークプリキュアは例外)。


内容的には、伝説の初代8話の拡大版であって、あくまで仲直り前提の喧嘩するカップルくらいなもんだが、そりゃ幼女たちも泣くわな展開である(悪い意味で)。まぁ、私は幼女じゃない悪い大人なので、試練を乗り越えてより深まった二人の絆に、そりゃキマシタワーを更に建立しなくちゃ!、という想いに駈られましたが。


正直、喧嘩からの仲直りのための展開過ぎるし、悟空にピッコロに花道に勇者王が出てるのに彼等を使いきれてないのが勿体無かったり、弱い所は色々あるけど、総じて満足な作品。何故なら初代の一番のポイントである「ふたり」であることを描けてるから。そこが一番大切。


やはりオールスターズメモリーズでも思ったが、初代ふたりが一番百合百合しい。それもマリ見て的じゃない熱い絆なのが良い。これに匹敵するのは、カレイドスターの主役ふたりくらいだろう。なきざは、いちお先輩が憧れの人~みたいなことを仰ってますが、あれはガチなのを隠す煙幕ですな、メタ的な意味で。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 7

ヌンサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

瞬間、心、重ねて

今作視聴前のプリキュアシリーズ視聴状況

完走:ふたりはプリキュア
未見:ふたりはプリキュア Max Heart





Max Heart未見なので特にコメントしていませんでしたが、ひかり好きかもしれない・・・。

そして莉奈から漂う大森ゆうこ感。

旅館のテレビに「パネルクイズ アタック25」の実写映像がはめ込まれてるのが地味に衝撃。



っていうか、野沢雅子さんがまた兼役やってる!?

投稿 : 2024/11/30
♥ : 1
ページの先頭へ